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優磨、「鹿島、アジア、世界」と歩みを続けるストライカー

【コラム】鹿島FW鈴木優磨、初代表は無念の負傷辞退も…アジアから世界へ、歩みは続く

ACL初制覇に貢献し、大会MVPに輝いた鹿島の鈴木優磨 [写真]=Getty Images

内藤悠史
 全身にみなぎる闘争心を隠そうとしない金髪の若武者は、相手との接触も負傷も厭わず、ガツガツとボールに食らい付く。競り合いでファウルを取られた後、判定に納得できない時には挑発的な笑みをも浮かべることがある。そんな姿を切り取れば、“破天荒な奴”と思われかねないだろう。特に相手サポーターから見れば“憎き存在”とも言えるかもしれない。浦和レッズ戦をはじめ、アウェイでの選手紹介で大きなブーイングが響き渡ることも増えた。

 そんなゴールハンターだが、素顔はサッカーに真摯な22歳。練習や試合でピッチに入る時、そして退く時、グラウンドへの礼を欠かすことはない。厳しく規律を重んじる鹿島アントラーズユースで熊谷浩二監督の熱い指導を受け、フォア・ザ・チームの精神を叩きこまれている。ミックスゾーンでは早足で、とりわけ敗戦後には“できればしゃべりたくない”オーラを出しつつも、旧知の記者や関係者を視界に捉えると足を止め、頭を下げて挨拶をする。その流れで取材が始まることも少なくない。

 小学校1年生の時から鹿島の下部組織でプレーし、今や不動のエースに成長を遂げた。鈴木優磨の名を一躍全国区にしたと言える試合は、2年前の冬だろうか。FIFAクラブワールドカップ2016、南米王者のアトレティコ・ナシオナルを3-0で破った準決勝だ。鈴木は85分にダメ押しのチーム3点目を決めた直後に歓喜の雄たけびを上げ、クリスティアーノ・ロナウド(現ユヴェントス)を真似たゴールパフォーマンスを披露したのだった。


クラブW杯準決勝でのゴールパフォーマンス [写真]=Getty Images

 それから2年、鈴木はもがき苦しみながらも成長を遂げてきた。背番号9を託されて迎えた昨季は明治安田生命J1リーグで6得点にとどまり、前年の8得点を下回る結果に。5月末に大岩剛監督が就任してからリーグ戦での先発はわずか1試合と、苦しい日々を送った。そして鹿島は最終節で首位陥落。無冠という屈辱を味わい、リベンジを期して今季を迎えることとなった。

「食事や体脂肪に気をつけています。“軽くなった”とは言われますね。去年は計りたくないくらいだったので」

 そう言って見せた笑顔の裏には努力がある。鈴木は今季開幕前、昨季の反省を踏まえて走り込みを重ねたという。鍛え上げ、絞り込んだ体は強靭さを増した。両サイドに流れてボールを受けるポストプレー、ゴールキックのターゲットとしての空中戦、さらに高い位置からのプレスと、ゴール以外にも多くを求められる鹿島の前線にあって、そのタフネスは欠かせないものとなっている。今年7月にはFW金崎夢生がサガン鳥栖へ完全移籍。兄のように慕い、ライバルとしても切磋琢磨を続けてきた存在がチームを去ったことで、“新エース”としての自覚と責任も纏った。「夢生くんはチームを勝たせていた人。サポーターの期待も感じるけど、気負い過ぎずに“俺は俺らしく”やりたいです。あの人のようにチームを勝たせられる選手になりたいです」。そんな決意を結果で示し続け、明治安田生命J1リーグでは第32節終了時点で30試合出場11得点を記録。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝との兼ね合いもあってメンバーを大幅に入れ替えた直近2試合は出番がなかったが、フル稼働を続けてきた。

 そしてついに届いた、日本代表初招集の知らせ。「クラブでのパフォーマンスが評価されたから代表に選ばれたということを常に忘れず……」という言葉もまた、チームへの献身を示すものだった。代表合流前の10日に行われたACL決勝セカンドレグのペルセポリスFC戦で、鹿島は悲願のアジア制覇を達成。鈴木は今大会で全14試合に先発出場し、優勝の立役者となった。得点数こそ2にとどまったものの、屈強なDF陣と渡り合って献身を続けた姿が評価され、大会MVPにも輝いている。レギュラーとして掴み取ったタイトルはこれが1つ目。選手として新たな勲章を手に入れた。ただ、この試合で相手選手と交錯し、右足関節ねん挫のアクシデントに見舞われて途中交代。戦いの舞台は日本代表へと続くはずだったが、負傷辞退を余儀なくされてしまった。しかし、しっかりとケガを治して再びピッチで躍動すれば、再びチャンスが訪れるはずだ。

 もともと大の海外サッカー好きで、移動中や遠征先の宿舎でも、時間さえあれば試合映像を視聴している。昨年7月のセビージャ戦で2得点を挙げた後には「やっぱりヨーロッパはいいなと思いました」と繰り返した。将来的な欧州移籍もその視野に入っている。「本当に夏には信じられないほどのオファーが届きました。でも俺は鹿島でなんとしてでもACLのタイトルを届けたいと思い残留しました」とSNSで明かしたように今夏の移籍は封印したが、愛する鹿島で悲願を成し遂げた今、新たなチャレンジも選択肢に加わってくるかもしれない。

 今回、森保一監督が選出したFWは3選手だった。FW大迫勇也(ブレーメン)と並び記された鈴木の名前を目にした鹿島サポーターは、感慨とともに喜んだに違いない。ルーキーイヤーに背番号34を着けた後、“9番”を託されてエースへと成長を遂げるという足跡を継承し、そして代表のメンバーリストに揃って名を連ねる日が訪れた。残念ながら今回は負傷辞退となってしまったものの、今季残りの天皇杯とリーグ戦、そして12月に控えるFIFAクラブワールドカップで輝きを放てば、再び森保監督から声がかかることだろう。年明けにはアジアカップも待っている。鹿島、アジア、世界と歩みを続けるストライカーが、サムライブルーを纏う日を楽しみにしたい。

文=内藤悠史


優磨について記すサッカーキングの内藤氏である。
優磨の成長曲線と、気持ちを伝えてくれる。
今回の負傷にて代表を辞退したことは残念であるが、2週間と比較的軽かったこともありCWCには間に合う。
2年ぶりのこの大会にて、再び輝いてくれよう。
鹿島の優磨が活躍する姿を楽しみにしておる。

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三竿健斗、日本代表合流

三竿健斗、鹿島でACL初制覇に貢献「歴史に名を残すことをずっと考えていた」
2018年11月14日(Wed)8時10分配信

 日本代表は13日、16日に大分銀行ドームで行われるキリンチャレンジカップ2018のベネズエラ戦を前にした合宿2日目の練習を行った。

 来年1月に開催されるアジアカップ前最後のテストマッチで三竿健斗は代表に選出されている。まず、鹿島アントラーズの選手としてACL決勝で日本を背負って戦った経験について聞かれると三竿は「あまりそこまで考えていなかった。鹿島の選手として、鹿島が獲ったことのないタイトルなので、それを獲って歴史に名を残すというのをずっと考えていたので。日の丸を背負うというよりは鹿島のためにという思いが強かったです」と語っている。

 ACL決勝2ndレグはイラン1部ペルセポリスのホームに乗り込んで戦った。ブブゼラが鳴り響く中での試合に関して「あの雰囲気はなかなかないと思う。その中でレギュレーション的にホーム&アウェイでやることははっきりしていたので、声が聞こえなくてもみんなやるプレーは共有しやすい状況だった。その中でしっかりと失点しなかったことがすごく大きな経験かなと思います」とコメント。

 過密日程により、コンディション的に厳しい部分もあるが三竿は「この日程でやったのは初めてだったので、最初はきつかったですけど、今は中3日あれば全然大丈夫という感じ。自分としては選手として強くなったなというのはありますし、負けて言うのはただの負け惜しみだったので。みんなで勝って言おうね、みたいな話はしていて。勝ってよかったです」と話している。

(取材:舩木渉、文・構成:編集部)

【了】

ACL制覇も大忙し…鹿島MF三竿健斗が合流「優磨のためにも頑張りたい」
18/11/13 19:31


連戦で「強くなった」と語った日本代表MF三竿健斗

 アジアを制した男が日本代表に合流した。鹿島アントラーズMF三竿健斗は10日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝を終え、前日12日にイランから帰国したばかり。Jリーグ、ACL、代表戦と厳しい連戦が続いているが、「キツかったけど、いまは中3日あれば大丈夫。選手として強くなった」と胸を張った。

 悲願のアジア制覇は日程との戦いでもあった。鹿島は10月31日のJ1第31節を皮切りに、11月3日にACL決勝第1戦、同6日にJ1第32節柏戦、そして同10日にACL決勝第2戦を消化。1週間に2試合というスケジュールが続き、三竿はその全てに出場した。ACLを制した後、自身のSNSで日程に疑問を呈していたが、それはある種の意地だった。

「負けて言うのは負け惜しみなので、勝って言おうねと言っていた。勝って言うことができて良かった」。そう振り返った三竿にとって、16日に控えるキリンチャレンジカップのベネズエラ戦は中5日での一戦。帰国から換算しても3日間があることを前向きに捉え、「大丈夫です」とさらりと言ってのけた。

 そうして迎えた3度目の森保ジャパン合宿。三竿が述べたのは“ワンタッチの縦パス”への意識だった。「ワンタッチの縦パスが出ることをみんなが共有しているし、受け手とのタイミングが合いやすい。鹿島ではワンタッチの縦パスはあまりないけど、このチームでは出しやすい」。“代表仕様”のプレーに意気込みを述べた。

 今回のA代表には、同い年として鹿島で切磋琢磨してきたFW鈴木優磨も招集されていたが、ACL決勝第2戦での足首捻挫のため合流を辞退。「『怪我をしたからいけないかも。俺のぶんまで頑張ってくれ』と言われた。優磨のぶんまで頑張りたい」。初招集のチャンスを失った友のためにも、来年1月に控えたアジアカップに生き残りをかける。

(取材・文 竹内達也)

ACL初Vの三竿「鹿島代表として、優磨の分まで」
[2018年11月14日7時9分 ]


チームへ合流する三竿(撮影・横山健太)


ACLで優勝を飾り帰国した鹿島FW鈴木(18年11月12日撮影)


日本代表は13日、大分市で合宿2日目の練習を行った。

MF三竿健斗がACL初制覇を手土産に合流した。森保監督から「おめでとう」と祝福された後、ジョギングで調整。「鹿島で過密日程を経験したので、中3日あれば大丈夫な強い体になった」と自信を見せた。初招集されていた鹿島アントラーズFW鈴木優磨は右足首の捻挫で辞退したが「唯一の鹿島代表として、けがした(鈴木)優磨の分まで頑張りたい」と話した。

鹿島・三竿が代表練習に合流 ACLなどで疲労もベネズエラ戦出場に意欲

<サッカー日本代表移動>宿舎に到着した三竿健(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ


 16日の国際親善試合ベネズエラ戦、20日の同キルギス戦に臨むサッカー日本代表は13日、大分市内で合宿2日目を行った。初選出のFW鈴木優磨(鹿島)が負傷のため辞退し、代わって追加招集されたFW杉本健勇(C大阪)を除く22人が練習に参加した。

 MF三竿健斗(鹿島)はこの日から合宿に合流。本隊とは別にランニングなど軽めのリカバリーメニューをこなし、合流初日を終えた。

 所属する鹿島はACL初制覇を果たし、主要タイトル「20冠」を達成。森保監督からは「ACL頑張って」と言われていたそうで、この日も「おめでとう」と祝福されたという。ハードスケジュールで疲労の蓄積は間違いなくあるが、「守備だったりバランスを取るというところを出すのに加えて攻撃の部分も見せたい。南米の選手とやってみたい」とベネズエラ戦出場に意欲を燃やした。
[ 2018年11月13日 19:56 ]


日本代表に合流した三竿健斗を取材する各サッカーメディアである。
代表での健斗には、攻撃の部分、特にワンタッチの縦パスに期待がかかる。
また、フットボールチャンネルの舩木氏は、ACLでの経験を伝える。
「あの雰囲気はなかなかないと思う。その中でレギュレーション的にホーム&アウェイでやることははっきりしていたので、声が聞こえなくてもみんなやるプレーは共有しやすい状況だった。その中でしっかりと失点しなかったことがすごく大きな経験かなと思います」とこの大会にて大きく成長した手応えを口にしておる。
また、SNSにて日程について発信したことについてゲキサカの竹内氏は「負けて言うのは負け惜しみなので、勝って言おうねと言っていた。勝って言うことができて良かった」と切り取って報じる。
やはり、これまでの過去に優遇したり配慮されたクラブがあったにもかかわらず、このような日程にしたことには苦言を呈したい。
そして、それを乗り越えてアジアの頂点に立ったことを誇りに思いたい。
日程に関しては昨季もおかしなところがあり、疑問に思わざるを得ない。
偏ったジャッジの連発と含めて、この問題は公にしていくべきである。
そして、健斗の行動に拍手である。

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まだ、鹿島で果たすべき仕事は残っている

小笠原満男が掲げたACL優勝カップ。
「キャプテンはあなたですから」

posted2018/11/13 17:00


鹿島における小笠原満男の存在感は、まさに別格だ。彼のメンタリティがこのチームを強豪たらしめている。

text by
寺野典子
Noriko Terano

photograph by
AFLO


 優勝セレモニーを待つ間、ピッチ中央に立っていた大岩剛監督のもとに突然選手たちが駆け寄り、ペットボトルの水をシャワーのように掛けて指揮官を祝った。驚くように振り向いた監督は、ひとりの選手の手を取り、自身の胸のなかに引き寄せ、ギュッと抱擁する。

 小笠原満男を抱き寄せるその力強さとそこにこめられた様々な想いは、スタンドから見ていても伝わってきた。鈴木満強化部長の言葉が脳裏によみがえる。

「やっぱりベテランで、実績のある選手を外すときというのは、すごく難しい部分があるんだけど、満男の処遇だとか……。そういう切り替えをうまくやってくれた。そういうところでは、意外とシビアに見ながらやれるのが剛の良さかなと思っている。

 やっぱり選手に対して優しいから。すべての選手に対して、思いを持ってちゃんと接してやってくれていると感じている。選手との信頼関係を築いているから。選手と1対1で話してフォローもしているし。(試合に外される)選手が納得するというのは、なかなか難しいところがあると思うけれど、たとえば現役をやめてから『あそこでああなったのはしょうがないな』と自分で思えるようにはなっていると思うよ」

ともにピッチに立った小笠原、曽ヶ端と。

 鈴木によれば、大岩監督自身も現役時代に先発を離れてから、控え選手として客観的に冷静にチームを見ながら、若い選手にアドバイスしたり、指導したりという時間を過ごしていたという。だからこそ自身が指揮を執るようになっても、先発起用が減った小笠原の悔しさや空しさも理解できるはずだ。

「私、個人的に彼とは現役選手としてプレーしていましたので、僕自身も彼に対して特別な感情がありますし、彼も曽ヶ端も含めて、彼らとACLのアジアタイトルを取り切れたということが、私個人的にですけども、非常にうれしく思っている」

 試合後の公式会見で、大岩監督はそう語っている。大岩監督が鹿島に加入したのは、2003年。すでに小笠原は鹿島の中心選手であり、大岩にとっては、年齢的には自分より若くても、小笠原や曽ヶ端準といった選手から数多くの学びを得たに違いない。同時に何度もアジアの壁に跳ね返され、ACLのタイトルを逃した悔しさもともに味わってきた。

最後の交代カードは小笠原ではなかった。

 ACL決勝戦セカンドレグ。試合終了間際の最後の交代カードはFWの金森健志。スピードが持ち味の金森を投入し、スコアレスドローで試合を終わらせる。ある種セオリー通りの采配だった。

 たとえそれが小笠原だったとしても、誰も驚きはしなかったはずだ。小笠原にも試合を終わらせる力は十分にある。なぜ小笠原じゃないのか、という声もあがるかもしれない。監督の真意は計り知れないが、彼は指揮官としての仕事を貫いた。

 鹿島のボランチは、三竿健斗とレオ・シルバが主軸となっている。その次に控えるのが小笠原であり永木亮太だった。負傷やコンディションを考慮し、軸のふたりの起用が叶わない場合、小笠原や永木がスタメンに名を連ねるというイメージだ。

控えの難しい立場の中でも。

 ACL決勝直前のリーグ戦C大阪戦、柏戦で先発し、若い選手を支えるように連勝に貢献した小笠原は十二分にピッチ上で輝いていた。

 しかしその2戦の前の段階で、先発したリーグ戦9試合の戦績は4勝5敗。特に3月10日広島戦、4月21日川崎戦、10月20日浦和戦と優勝を争う重要な試合で敗戦している。

「チームを勝たせる任務」を達成できなかった現実を、最も強く痛感したのは小笠原自身だったに違いない。

 過密日程が原因で紅白戦もままならない状況での控えという立場は、百戦錬磨の男であっても試合勘を維持するのは容易ではない。練習を休むことはなかったが、小笠原のコンディションが常に万全だったとも限らないだろう。自身の不甲斐なさに怒り、あの小笠原であっても、心が折れそうになることがあったかもしれない。

 選手なら「常時、試合で使ってもらえたら……」と願い、不満を抱くのは当然のことだ。けれど、鹿島アントラーズというクラブでそんな姿勢は許されるわけもなく、それは小笠原が一番わかっている。

 と同時に、彼が味わう苦しさもまた鹿島アントラーズの選手だからこその苦さなのだ。すべてをわかり尽くしているからこそ、小笠原は黙々と、自身がやるべき仕事をまっとうしようと己と戦い続けたに違いない。

 だからこそ、C大阪戦で証明した。まだ、小笠原満男が小笠原満男であることを。試合後もまた小笠原は小笠原だった。

 記者の質問に答えることはこの日もなかった。ベンチ入りしなかった若い選手たちに囲まれて駐車場へ向かう。自身の子どもとそう歳の変わらない選手たちと談笑しながら歩く小笠原が浮かべた軽やかな笑顔だけで、「チームを勝たせる仕事ができた」という彼の想いが伝わってくるようだった。

 そして、テヘラン。試合出場した選手が、その務めを果たした。

「キャプテンはあなたですから」

「ミツ、ミツ。どこですか? ミツさん」

 スタンド内に設置された表彰台の上はあわただしい。

 この日キャプテンを務めた昌子源は、その重さをかみしめる間もなく、左右に目をやる。すると左手から、遠藤康に引っ張り出されるように小笠原が昌子の側へ促される。あっという間にカップは小笠原の手に渡った。

 その一連の流れに、鹿島の選手たちのテンションがさらに上がる。小笠原は右手をサポーター席へ差し出し、その後、両手でカップを高く掲げた。

「やっぱり……一番似合うわ。あの人が、一番似合う」

 昌子はしみじみそう思ったという。そして「まだまだ俺は追いつけていない」とも。

「『お前がキャプテンなんだから、お前が行けよ』って満男さんには言われた。でも『いえいえ、キャプテンはあなたですから』って。(遠藤)康さんとも『カップをとったらミツさんに掲げさせよう』と話していた。ほんまはソガさんと2人で掲げてもらいたかったけどね。嫌や嫌や言いながら、なんやかんや笑顔やったし、なんやかんや一番嬉しそうやったし。このチームのキャプテンは満男さんやから、よかった」

 ゲームキャプテンの重責を果たした昌子は、安堵感を浮かべた。タイトル奪取という使命を果たせたこと。そしてキャプテンが喜んでくれたことが、素直に嬉しい。

「がんばったやつらに話、きいてやって」

 今季の小笠原は、クラブハウスでも試合会場でも、ほとんどメディアと言葉を交わすことがなかった。私が記憶しているのは二度。そのうち一度は言葉ではないが。

 4月14日の名古屋戦。自身が先発して連敗脱出したが「たかが1勝」と言い捨てた(その後3戦勝利なし)。

 9月18日ACL準々決勝セカンドレグ突破を決めた対天津権健戦後、「壁突破ですね」と声をかけると、指を2本立てて、わずかに目を細めた(Vサインなのか準決勝、決勝のあとふたつの意味なのかはわからない)。

 そしてACL優勝後のミックスゾーンでも、こちらの問いかけに足を止めることはない。ただ、バスのステップを登り切ったときに振り向き、「オレはいいよ。がんばったやつらに話、聞いてやって」と語っただけだった。仲間を最大限に尊重しながらも、冷静になれば湧き上がるだろう自身の悔しさも隠さない。小笠原満男がそこにいた。

鹿島で果たすべき仕事は残っている。

「『今年もこれで終わったか。また小笠原と曽ヶ端は引退できないな』と鹿島アントラーズがACLで敗れるたびに私はそう思ってきた」

「じゃあ、ACL獲ったら、引退しろっていうこと?」

「いえいえ、とんでもないです。ごめんなさい」

 これは今年2月、曽ヶ端と交わした会話である。彼は間髪入れずにそう言ってから、笑った。ルーキー時代から長く取材をさせてもらってきた間柄だからこそ交わした軽口だったのだが、確かに曽ヶ端は正しい。きっと小笠原も同じ思いに違いない。

 引退する必要なんてない。逆にまだできない。

 なぜなら、「全冠制覇」こそが、小笠原の悲願なのだから。

 まだ、鹿島で果たすべき仕事は残っている。


ACL決勝戦後の様子を取材したNumberWebの寺野女史である。
カップを掲げた満男の様子が伝わってくる。
多くのサポーターが小笠原満男と曽ケ端準と共にアジア制覇と願っておった。
それを叶えた今、どうなのか。
寺野女史はシンプルに答えを提示する。
「引退する必要なんてない。逆にまだできない。なぜなら、「全冠制覇」こそが、小笠原の悲願なのだから」。
まだまだ活躍して貰おうではないか。

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鈴木優磨、右足関節捻挫

鈴木選手の負傷について
2018年11月13日(火)

11月10日(土) AFCチャンピオンズリーグ2018決勝 第2戦 ペルセポリス戦で負傷した鈴木 優磨選手について、チームドクターより検査結果の報告がありましたのでお知らせいたします。

■受傷名:
右足関節捻挫

■治療期間:
約2週間

■負傷状況:
11月10日(土) AFCチャンピオンズリーグ2018決勝 第2戦 ペルセポリス戦で負傷


ペルセポリス戦にて負傷した優磨の診断結果が発表された。
右足関節捻挫にて約2週間の離脱とのこと。
計算上は、最終節の鳥栖戦にて復帰ということとなるであろうか。
日本代表も辞退することとなった。
これは痛い。
優磨本人が最も無念であろう。
とはいえ、ここは休息を兼ね、勝ち上がるであろう天皇杯とCWCに向けて英気を養うのだ。
復帰後の活躍を期待しておる。


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鹿島アントラーズはこれからも、日本フットボール界の理想郷であり続ける

英国誌記者が“20冠”に想う。「アザディでの90分間にアントラーズの哲学が凝縮されていた」
マイケル・プラストウ
2018年11月13日


彼らはジーコを信じた。信じ続けた


ACLの優勝トロフィーを掲げて満面の笑みを浮かべるジーコTD。もはやレジェンドという言葉では語り尽くせない、偉大なる先達だ。(C)Getty Images

 鹿島アントラーズが初めてアジア王者に輝いた。あの10万大観衆のアウェーの地で掴んだ20個目の栄冠。まずはその偉業達成を大いに称えたい。

 なぜ茨城で生まれた小さなクラブが、ここまでの成功を収めることができたのか。ありきたりかもしれないが、やはりジーコの存在が大きかったと思う。

 すべてのサクセスストーリーはジーコから始まり、クラブは“神様”のビジョンを脈々と受け継ぎ、かつそのコネクションを活かして発展を遂げてきた。今シーズン途中にテクニカルディレクターとして舞い戻ったが、ジーコが夏に連れてきたセルジーニョが圧巻の出来を披露し、ACL制覇の立役者となった。アントラーズはジーコを信じた。信じ続けた。これが大きなカギだ。この一貫性こそが、20冠という大きな収穫に繋がったのである。

 もう四半世紀も前の話だ。Jリーグが産声を上げたころ、各クラブはこぞって世界的な名手を獲得した。ラモン・ディアスにピエール・リトバルスキー、ガリー・リネカーなどそれは華々しい限りだったし、1994年のアメリカ・ワールドカップの直後にはドゥンガやサルバトーレ・スキラッチも日本の地を踏んでいる。

 同じ時期にアントラーズで異彩を放ったレオナルドとジョルジーニョも忘れてはいけないだろう。ジーコの呼びかけを意気に感じた彼らは、すぐさまチームにフィットし、名実ともにワールドクラスであることを証明し続けた。日本のひとつのフットボールクラブにジーコほど貢献した外国人は、ほかに誰もいない。

 アントラーズはジーコを迎えてラッキーだったのか。それとも計算づくだったのか。おそらくはその両方だろう。

 当時日本サッカーリーグ(JSL)の2部所属だった前身、住友金属は、2位以内に入らなければJリーグに参戦できず、早急な補強が不可欠だった。大物助っ人に狙いを定めたのは他クラブと同じアプローチながら、幸運にも40歳を迎えていたジーコがタイミング良く新たな挑戦を望み、住友金属のビジョンとしっかり合致したのが大きい。ジーコはまさに日本サッカーの発展のためにすべてを捧げる覚悟だったのだ。

誠実さと信念が、常にその根底にあった


常にサポーターとともに歩んできた25年間、そして掴んだ20冠。ファミリーとしての結束力と一体感に疑いの余地はない。(C)Getty Images

 ブラジルのフットボール界とアントラーズを結ぶコネクションは絶大で、Jリーグへの参入を見送った強豪・本田技研から何人かの優秀な日本人選手が加入したことも進化の礎となった。どちらも、ジーコの存在あればこそだ。

 その後のアントラーズは、きわめて重厚な歴史を刻んだ。1993年のサントリーシリーズ(第1ステージ)で優勝を飾ってからというもの、勝者のメンタリティーを少しずつ鍛え上げ、積極性と安定感が高次元で融合するアントラーズ・ブランドを確立させたのである。

 この25年間、有望な若者たちはこぞって憧れであるアントラーズの門を叩き、クラブは次から次へと後進を育て、勝者のメンタリティーを継承させてきた。10万人のアザディ・スタジアムで、臆せず、焦らず、攻守両面で揺るがない盤石な戦いぶりを見せたアントラーズの選手たち。あの90分間に、クラブの哲学が凝縮されていたといっても過言ではないだろう。

 もちろんジーコだけではなく、アントラーズ首脳陣による一貫したビジョンも評価しなければならない。時代によって多少の変化はあったが、ほぼブレることがなかった。レオナルドやジョルジーニョ、さらには2000年のベベットなど大物選手を連れてくる時代を経て、長期的な強化は、大物ブラジル人監督を招聘することで具現化されていった。攻撃的なスタイル、外国籍選手の活用法、若手の抜擢登用など、代名詞と呼べるものはひとつやふたつではない。誠実さと信念が、常にその根底にあった。

 巧みな経営に加え、クラブハウスやアカデミーなど環境整備に惜しみなく資金を投じ、先を見据えたマネジメントを絶やさない。チームやクラブ関係者だけでなく、サポーターを含めたファミリーとしての一体感も厚みを増していった。移籍したがる選手はきわめて少ないと感じるし、一度海外へ旅立った選手の大半が帰還を果たしているのも興味深い。柳沢敦、小笠原満男、中田浩二、最近では内田篤人がそうだ。心の底からファミリーを愛している。

これからも、日本フットボール界の理想郷であり続ける


入団2年目の安部(手前)など、次代を担う若手が次から次へと台頭してくる。これもまたブレない鹿島イズムの一端だ。(C)Getty Images

 アンドレス・イニエスタにルーカス・ポドルスキ、フェルナンド・トーレスといった外国籍のビッグネームが今季のJリーグを沸かせた。この冬のオフにも大物選手が来日しそうだとの噂は後を絶たないし、そうなれば、日本のフットボール界はさらに盛り上がるだろう。

 その一方で、アントラーズはただみずからの信じる道を歩み続ける。セルジーニョ、レオ・シルバ、クォン・スンテらは世界的な知名度は高くないものの、JリーグとACLではずば抜けたタレント力を発揮し、鈴木優磨や安部裕葵、三竿健斗ら若手を中心とした日本人選手たちと抜群の連携を見せている。テヘラン決戦では存分に、成熟したチームの姿を示してくれた。

 アジア制覇、おめでとう。だがこれは彼らにとって、ひとつの通過点に過ぎないのだろう。

 鹿島アントラーズはこれからも、日本フットボール界の理想郷であり続ける。

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著者プロフィール
マイケル・プラストウ/1959年、英国のサセックス州出身。80年に初来日。91年に英国の老舗サッカー専門誌『ワールドサッカー』の日本担当となり、現在に至る。日本代表やJリーグのみならず、アジアカップやACLも精力的に取材し、アジアを幅広くカバー。常に第一線で活躍してきた名物記者だ。ケンブリッジ大学卒。


鹿島アントラーズのアジア制覇について記す英国人記者のマイケル・プラストウ氏である。
フットボールの文化が根付いた国にて産まれた記者の目にはこう映るのかと改めて感嘆する。
やはり、結論は“ジーコ”となる。
ジーコが造りしクラブを“理想郷”と称える。
素晴らしい。
この成果に慢心することなく、更に進化させていこうではないか。
「誠実・献身・尊重」である。

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20冠達成の鹿島に、そのスピリットはいかにして浸透したのか

ジーコは怒っているのではなく――20冠達成の鹿島に、そのスピリットはいかにして浸透したのか?
加部 究
2018年11月13日


ジーコはいつも怒っている――スタッフも選手もそう思っていた


今季途中からはテクニカルディレクターとして鹿島を支えたジーコ。チームとともに歓喜に浸った。(C) Getty Images

 現役時代に才気溢れるプレーで世界を熱狂させたジーコは、その先に伝道師としての運命(責務)が待っていると考えていたようだ。だからスーパースターは、アマチュア時代の日本だけではなく、インド、イラク、ウズベキスタンなど、敢えて苦難を追い求めるかのように、サッカーの発展途上国を転々とした。

 ジーコが来日したのは、将来のJリーグ加盟さえ保証されないJFL2部の住友金属だった。土のグラウンドで練習し、遠征に出ればベッドで横たわると足がつかえそうなビジネスホテルに宿泊した。だが劣悪環境には不平はこぼさず、スタッフを質問攻めにした。

 ゴールネットが緑色、更衣室にパイプ椅子のみ、トレーニングの目的……「なぜ、なぜ」の問いに現強化担当の鈴木満(当時監督)は、グラウンドに向かうのが憂鬱になったという。

――ジーコはいつも怒っている――

 スタッフも選手たちも、そう思っていた。ある時、通訳の鈴木國弘は、とうとうジーコにぶちまけた。
「こんなに怒られてばかりじゃ、もうやってられませんよ!」
 即座にジーコは理解不能の表情を作った。
「オレが怒る?オレはおまえに1度も怒ったことはないぞ」

 しばらくしてクラブ内でも、ジーコは怒っているのではなく、意識改革に心血を注いでいることに気づいていく。それからは鈴木満を筆頭に、ジーコからプロ意識を学ぶ姿勢が徹底していったそうである。

人口6万人台の小さな街のクラブがタイトル数で独走するのは世界でも例を見ない


四半世紀で20個目のタイトルを手にした鹿島。小さな街のクラブがタイトル数で独走するのは世界的にも稀だ。写真:徳原隆元

 ジーコは世界最高峰のプロ選手であり、またストイックで合理的なプロ意識の持ち主だった。一方でまだ住友金属は文字通りのアマチュア集団で、この明確な師弟関係が絶妙な化学反応を導いた。逆に日本代表が不幸な結末に終わったのは、もともとの思いつき人事は言うまでもないが、ジーコの遠慮とプロとして成長した日本代表のプライドが邪魔した部分もあったかもしれない。鹿島では、ブレずに改革を主導する師の一言一句が、金言として伝播していった。また天賦の才を持ちながら、人一倍の努力を惜しまなかったジーコは、自らの眼力に適う本物の指導者や選手たちをブラジルから送り込んだ。そして格好の手本と接し続けたスタッフも、短期間でプロの仕事を実践し始める。こうして四半世紀で、基本指針も定まらずに右往左往する潜在的なビッグクラブに大差をつけてしまった。

 人口6万人台の茨城県鹿嶋市は、絵に描いたようなプロビンチャで、当然大都市のクラブに比べれば計り知れないハンディを背負っている。これだけ小さな街のクラブがタイトル数で独走するのは、世界でも例を見ない。

 視点を変えれば大都市クラブの未成熟を映し出すわけだが、それだけに関係者筋からの鹿島への信頼は絶大だ。

 最近では鈴木優麿、土居聖真らがアカデミーから育ってきたが、やはり最大の供給源は高校だった。小笠原満男、中田浩二、本山雅志らの世代から、熾烈な競合を制した柳沢敦、大迫勇也、柴崎岳、あるいは内田篤人、昌子源、植田直通まで「発掘→獲得→育成」の流れに、ほとんど失敗が見当たらない。

 鹿島には、ジーコが伝えた精神がクラブ全体に息づいている。トレーニングはもちろん、食事、休養、移動……、細部まで効率を追求し妥協を許さないプロフェッショナリズム。その土台の上で本物が育ち、さらに本物とは何かのデータも蓄積され、共有されていく。そういう流れを見ているから、選手本人はもちろん、その指導者たちも「鹿島なら大丈夫」と信頼を寄せる。この情報化時代に、高卒間もなくレギュラーを獲得し、U-19日本代表でも10番を背負う安部裕葵のようなシンデレラストーリーを発信できたのも、おそらくこうした土壌が築けていたからだ。

ACL決勝の一方でリーグ戦でも連勝。21冠目に向けて走り始めている鹿島


鹿島はACL第2戦の4日前に行なわれた32節・柏戦も控え組のメンバーで勝利。2年目の山口(19番)が決勝点を奪った。写真:徳原隆元

「プロならどんな相手にも絶対に負けてはいけない」

 それはJリーグ開幕直前に、ジーコが怒髪天を衝く勢いで熱弁した。イタリア遠征で組まれたクロアチア代表戦は、雲の上のような存在だらけのスター軍団。それでも大敗に白板を叩きまくって奮起を促した。きっとこの時の意識改革は、23年後のレアル・マドリーに一歩も引かない一戦や、20冠目のアジア制覇へと繋がっているに違いない。

 鹿島は再び世界への挑戦権を得た。しかしこの快挙と同じくらいインパクトを与えたのが、ターンオーバーでプレーしリーグ戦でC大阪、柏に連勝した控え組のパフォーマンスだった。決して相手を圧倒したわけではないが、若い力が躍動して主力を揃えたライバルを競り落とした。20冠を獲得した鹿島は、すでに21冠目に向けて走り始めていることを証明していた。

文●加部 究(スポーツライター)


ジーコについてサッカーダイジェストウェブに寄稿する加部究氏である。
来日当初の様子を振り返りながら、ジーコが鹿島にもたらせたものを簡単に伝えてくれる。
ジーコが舞い降りた鹿島という地に、遂にアジア王者の称号が与えられた。
本当に素晴らしい。
これからも更に邁進していきたい。

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昌子源移籍に関して「本人の意思を尊重する」

鹿島DF昌子源、フランス1部トゥールーズ移籍へ
[2018年11月13日4時50分]


ACLで優勝を飾り帰国した鹿島DF昌子源は、ファンの出迎えに笑顔を見せる。左は大岩剛監督(撮影・たえ見朱実)


帰国後、報道陣の質問に答える鹿島DF昌子源(撮影・たえ見朱実)


クラブ史上20冠目で念願のアジア王者となった鹿島DF昌子源(25)が今冬、フランス1部トゥールーズへの移籍が濃厚になったことが12日、分かった。既に正式オファーが届き、鹿島は全力で慰留するものの「本人の意思を尊重する」(幹部)とした。この日、成田空港に凱旋(がいせん)帰国した昌子は「今は話すべきじゃない」と言うにとどめたが、W杯以降は海外でのプレーを望んでおり、実現の可能性が高まった。

トゥールーズはW杯直後にも、日本人移籍金最高額の約5億円を大きく上回る金額を提示。昌子もその熱意に応じようと何度も移籍を志願したが「お前の代わりはいない。タイトルを取るにはお前のリーダーシップが必要だ」と全力で慰留されて断念していた。

だが、悲願のアジア制覇を達成して鹿島側も譲歩。トゥールーズからは今回も前回同様の金額を提示されているとみられる。昌子はACL決勝前に、若手選手で戦ったJリーグでの試合を見て「『まだオレの力が必要だな』とは全然思わない。鹿島の未来は明るい気がした」と話していた。夏から変わらないオファーに応じる可能性が高い。

凱旋帰国した空港には多くの鹿島ファンが集まった。ごった返した到着ロビーでは、千葉県警の警察官約20人が対応にあたった。


源の移籍に関して帰国直後のチームに取材したニッカンスポーツである。
幹部の口からは「本人の意思を尊重する」という言葉を得ておる。
こうなっては留める手立ては少なかろう。
源本人はと言うが、心は決まっており、条件面の詰めになっておるように受け取れる。
ここはアジア制覇に加え、日本サッカー界の頂点を極め、そして更に世界に名を轟かせたところで送り出したい。

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無事帰国

ACL初V鹿島が帰国「21冠目を目指す」大岩監督
[2018年11月12日19時44分]


ACLで優勝を飾り帰国した鹿島大岩監督(撮影・たえ見朱実)


ACLで優勝を飾り帰国した鹿島DF昌子源は、ファンの出迎えに笑顔を見せる。左は大岩剛監督(撮影・たえ見朱実)


ACLで優勝を飾り帰国し笑顔を見せる鹿島FW鈴木(撮影・たえ見朱実)


クラブ史上20冠目で念願のアジア王者となった鹿島アントラーズは12日、イランから帰国した。

成田空港にはテヘランへ出向いて声援を送ったサポーターを含め、多くの鹿島ファンが集まり、ごった返した到着ロビーで県警の警察官約20人が対応にあたった。

ペルセポリスとのアウェー戦を引き分け、2戦合計で勝利を決めた直後は、男泣きした大岩剛監督(46)は「このタイトルはクラブが熱望するタイトルだった。アントラーズを世界に発信できた」と胸を張った。試合が終わっても警備上の問題でなかなかスタジアムを出られず、ホテルに戻ったのは夜遅く。「みんなと祝うことはできなかったが、朝ホテルで見た表情で、みんなが喜んでいることがわかった」と、試合後の様子を口にした。「今日から21冠目を目指して準備したい」と言い、Jリーグと、天皇杯準々決勝に向けて準備に入る。

また、センターバックとしてペルセポリスのロングボールをはね返し続けたDF昌子源(25)は「鹿島でこうして出迎えてもらい、やっぱり(サポーターは)家族だと感じた」としみじみ。今冬にもフランス1部トゥールーズへの移籍話が浮上してきたが「今は話すべきじゃない」とコメントした。鹿島は12月12日に開幕するクラブW杯(UAE)に出場する。

鹿島が帰国、ACL初制覇 昌子「チームの悲願だったので一安心」

日本代表初選出となったFW鈴木ら、ACLを制したJ1鹿島が12日、帰国した

 アジア・チャンピオンズリーグ優勝を遂げたJ1鹿島が12日、テヘランからドバイ経由の航空機で帰国した。選手たちは疲れの表情を見せずに、ファンサービスに応じる姿もみられた。

 MF小笠原満男(39)に代わって主将マークをつけてペルセポリス(イラン)との決勝を戦ったDF昌子源(25)は、「チームの悲願だったので一安心。想像以上のアウェーでいい経験になった。小笠原キャプテンがトロフィーを上げられて本当によかった」と話した。

 日本代表に初選出されたFW鈴木優磨(22)は、決勝で右足首を負傷。代表合宿参加が危ぶまれているが、しっかりとした足取りで到着ロビーに姿を現わし「何とも言えない。検査の結果を受けてからでないと分からない」と慎重な姿勢をみせた。検査は13日に行われる予定となっている。

【鹿島】凱旋帰国にサポーター250人 大岩監督「また明日から21冠目を目指す」
2018年11月12日19時47分 スポーツ報知


アジア王者に輝き、イランから帰国した鹿島のFW鈴木優磨(カメラ・羽田智之)

 ACLを制し、クラブ通算20冠目となるタイトルを獲得した鹿島が12日、決勝第2戦の地・イランから成田空港に帰国した。

 空港の発表によると、“お出迎え”に駆けつけたサポーターは250人。選手らが到着ゲートに姿を見せると、「剛さんありがとう!」「優磨、MVPおめでとう!」「裕葵、来年も頼むぞ!」などと歓声が上がった。

 クラブ悲願のタイトルをもたらした大岩剛監督は「鹿島アントラーズという名前がアジアだけでなく、世界に発信できた。21冠目を目指して、また明日から頑張りたい」。決勝180分間を無失点に抑えたDF昌子源は「一安心ですね。鹿島は今年、既にタイトルを2つ(Jリーグ、ルヴァン杯)を逃してしまっていた。鹿島で待っている仲間やサポーターのためにも、必ず優勝したかった」と笑顔で語った。


無事帰国した鹿島のメンバーである。
一安心した。
短いオフを楽しみ、木曜日からの再始動で気持ちを切り替えてくれよう。
次は天皇杯・甲府戦である。

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同じ日に1つのクラブが2試合をこなす。あり得ない話だ

【鹿島】ジーコの屈辱から22年越し悲願 泥臭くも20冠 アジア王者でさらに栄光に
2018年11月12日5時30分 スポーツ報知


ACLを初制覇し、トロフィーを掲げて喜ぶ小笠原(中央)ら鹿島イレブン(共同)


Jクラブのタイトル5傑


 ◆アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦 ペルセポリス0―0鹿島=2戦合計2―0=(10日・テヘラン)

 【テヘラン(イラン)10日=岡島智哉】鹿島がペルセポリス(イラン)を2戦合計2―0で下し、クラブ史上初のアジア制覇に輝いた。国内主要タイトル19冠を誇る常勝軍団は、節目の20個目の栄冠を悲願のアジアタイトルで飾った。日本勢は昨年のJ1浦和に続き、大会2連覇。大会MVPには全14試合に先発出場したエースFW鈴木優磨(22)が選ばれ、12月にアラブ首長国連邦(UAE)で開催されるクラブW杯の出場権も手にした。

 目を潤ませ、涙をこらえる指揮官に、次々と選手たちが水のシャワーを浴びせた。試合後の優勝セレモニー。ずぶぬれの大岩剛監督(46)は選手時代からともに戦ったMF小笠原と熱い抱擁。戦友の胸から顔を上げられないほどに涙した指揮官は「曽ケ端も含めて、現役時代ともに戦った彼らとACLを取れたということ。非常にうれしく思っています」とくしゃくしゃの表情で語った。

 鹿島らしく、勝利に徹した90分だった。ゴール前で相手ボールをはね返し、クリアを相手陣へ放り込んだ。10万人の相手サポーターにもひるむことなく、2戦合計での勝利をもぎ取ったが、22年越しの悲願は簡単な道のりではなかった。

 「同じ日に1つのクラブが2試合をこなす。あり得ない話だ」

 当時テクニカル・アドバイザーだったジーコ氏の怒号が飛んだ。鹿島にとって初のアジア挑戦だった97年9月3日。リーグ戦のG大阪戦と同日に、ACLの前身、アジアクラブ選手権ゲイランFC(シンガポール)戦が組まれた。一部のプロと下部組織の選手だけで敵地に乗り込んだジーコ氏にとって、屈辱以外の何ものでもなかった。

 運営担当者は日本協会に訴えを繰り返した。「うざい」と煙たがられ、「今日は静かだな」「何の文句を言いに来たんだ」と言われた。だが日程を考慮するようになると、栄冠をつかんだのは浦和とG大阪。強化責任者は「先を越されて本当に悔しかった」。だが、やっと今季チャンスが来た。

 7月、迷うことなく、ジーコ氏をテクニカルディレクター(TD)として、16年ぶりにクラブに復帰させた。全てのタイトルを全力で取りに行く―。若手や移籍組に「ジーコ精神」と呼ばれる独特の理念をもう一度たたき込むと、選手たちの背筋は自然と伸びた。

 ジーコTDは言う。「人間が生きるために食事をするように、クラブはタイトルを取って腹を満たす。鹿島は常にその意識で取り組まなければいけない」。J1屈指の強豪はアジア王者の味を知り、さらに栄冠に挑み続ける。


20年以上前の出来事を報じる報知新聞である。
本気でアジアを獲りに行っておったのは、当時は鹿島アントラーズだけであった。
それを、日程の考慮どころか、同日開催などという愚挙までおかされた。
全く無念である。
悔しすぎる。
それが、やっと報われたと思いたい。
恨むことなく、前向きに戦っていくことの意義を鹿島は教えてくれた。
素晴らしいクラブを応援する幸せである。

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勝利に向かって必死になる姿勢

「鹿島らしさ」は勝利に向かって必死になる姿勢…担当記者が見た
2018年11月12日5時30分 スポーツ報知


ACLで初優勝し、トロフィーを掲げてサポーターの声援に応える小笠原(手前)ら鹿島イレブン(共同)

 ◆アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦 ペルセポリス0―0鹿島=2戦合計2―0=(10日・テヘラン)

 【テヘラン(イラン)10日=岡島智哉】鹿島がペルセポリス(イラン)を2戦合計2―0で下し、クラブ史上初のアジア制覇に輝いた。国内主要タイトル19冠を誇る常勝軍団は、節目の20個目の栄冠を悲願のアジアタイトルで飾った。日本勢は昨年のJ1浦和に続き、大会2連覇。大会MVPには全14試合に先発出場したエースFW鈴木優磨(22)が選ばれ、12月にアラブ首長国連邦(UAE)で開催されるクラブW杯の出場権も手にした。

 「鹿島らしい」「鹿島っぽい」という言葉をよく聞く。クラブ関係者や代理人からは決勝などの大舞台でしぶとく勝利した後に。広報や同僚の記者からは、無口な選手を取材した後に。16年、サッカーの現場を取材して、他クラブの名前を挙げて「○○っぽい」とはなかなか聞かないから、やはり共通理解を持って使われているのだろう。

 昨年12月、最終節の磐田戦前日に内田篤人と連絡を取った。勝てば優勝が決まる前節・柏戦で引き分け、最終戦に持ち越しとなっていた。「明日、優勝しても鹿島という名前で勝たせてもらったような気がする」。すでにドイツから鹿島復帰が決まっており、本心で優勝を願っていたが、鋭い目は本質を見抜いていた。

 鹿島だから勝てるわけではない。本当の意味で鹿島の選手にならないと勝てない。あれから1年。ACL決勝第2戦では、ピッチにいた選手は大きなクリアでプレーを切り、試合を壊した。複数人がシュートに飛び込み、地面のボールを頭から倒れて止めようとする選手もいた。不細工でもいいから勝利にしがみついていこうとする姿勢がそこにはあった。

 もともと「99・9999%無理」と言われたところから、Jリーグ加盟を果たしたクラブ。そこからV川崎(現東京V)、磐田、浦和と強大な戦力に食らいついていく姿勢でタイトルを獲得してきた。鹿島らしさは後付けの勝負強さではなく、無口な選手たちの姿でもなく、勝利に向かって必死になる姿勢だと再認識した。(担当歴16年、内田知宏)


ACL優勝に記事を書いた報知新聞の内田記者である。
長らく鹿島番を務めていた記者の言葉は深い。
「鹿島らしさは後付けの勝負強さではなく、無口な選手たちの姿でもなく、勝利に向かって必死になる姿勢だと再認識した」。
納得である。

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三竿健斗、これが自分が試合に出て獲れた1個目のタイトル。本当に、大きなタイトルだった

【鹿島・三竿独占手記】ベンチ外の“悔し涙”から“嬉し涙”に 主力で初タイトルの感慨
ACL決勝戦第2戦 鹿島0―0ペルセポリス  ( 2018年11月10日 イラン・テヘラン )


<ペルセポリス・鹿島>前半、ドリブルで攻め込む鹿島・三竿(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ


 【独占手記】ベンチ外の苦しい時期を乗り越えて、昨年5月の大岩剛監督(46)の監督就任とともに主力に抜てきされ日本代表まで上り詰めたMF三竿健斗(22)。主力として初めて手にしたタイトルを振り返り、スポニチ本紙に手記を寄せた。

 笛が鳴った瞬間は、“やっと終わった”と感じた。16年のJ1チャンピオンシップで優勝した時、僕はベンチ外で、みんなが喜んでいる中で悔し涙を流していた。その時に柳沢元コーチから“次はおまえがピッチに立って優勝する番だぞ”と言われた。去年は達成するチャンスがあったけれどできずに、2年たってこうやって優勝できたのは本当に嬉(うれ)しい。今までにないくらい最高だった。

 去年J1の優勝を逃したことは一生忘れないと思う。ピッチに立っていても、何も影響を与えることができなかった。だからこそ今季はチームを引っ張る思いでやってきた。人には言わないけど、試合後に泣いている時に立たせてくれた(対戦相手の)中村俊輔さん(磐田)が掛けてくれた言葉は宝物。タイトルへのリベンジのチャンスでは、絶対に同じ過ちをしないようにしたいと思っていた。

 剛さんの下で起用され続けたから今の自分がある。16年に東京Vから移籍して以来、ベンチ外で練習をしていた時期は、コーチだった剛さんが練習を担当していた。僕の特徴を凄く理解してくれていたし、試合に出られなくて悔しい思いをしている時も“そのままで大丈夫だから続けろ”とずっと言ってくれた。あの期間がなかったら今はない。

 以前からサッカーノートをつけていて、8月から、思ったことをつづる「何でもノート」も書き始めた。その中にはジーコさんの言葉もある。ジーコさんからは“引退した後にその選手が何をしたかは、タイトルを獲った回数で評価される”と聞いた。これが自分が試合に出て獲れた1個目のタイトル。本当に、大きなタイトルだった。(鹿島アントラーズMF)

 ◆三竿 健斗(みさお・けんと)1996年(平8)4月16日生まれ、東京都出身の22歳。生後半年から5歳までカナダのトロントで過ごす。横河武蔵野FCジュニア、東京V下部組織を経て14年4月2種登録され15年トップ昇格。16年に鹿島に移籍。国際Aマッチ5試合0得点。1メートル81、73キロ。
[ 2018年11月12日 08:46 ]


三竿健斗の独占手記を掲載するスポーツニッポンである。
健斗の気持ちが伝わってくる。
コーチであった大岩に支えられ、柳沢コーチに励まされ、中村俊輔の言葉を胸に、そしてジーコの教えである。
多くの人々から数多くのものを吸収して成長を続ける。
今季は特に頼もしかった。
素晴らしきボランチである。

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昌子楓さん、源、優勝おめでとう!

鹿島・昌子の姉、楓が喜びの手記!W杯“燃え尽き症候群”乗り越えた「源、おめでとう」

念願のACL制覇にサポーターと喜びを分かち合う昌子(共同)

 アジアCL決勝第2戦(10日=日本時間11日、テヘラン)鹿島がペルセポリス(イラン)と0-0で引き分け、2戦合計2-0として初のアジア制覇を達成した。守備の要としてチームを牽引したDF昌子源(25)の姉で女優、昌子楓(かえで、27)がサンケイスポーツに喜びの手記を寄せた。

 現地での応援はできませんでしたが、最後まで頑張ってくれました。本当にうれしいです。

 今年は源にとって、気の休まらない1年でした。昨季は最終節で川崎に逆転優勝されてしまい、失望していました。家族で『LINE』のグループを作っていて、メッセージや動画のやり取りをよくしていますが、しばらくは浮かない感じでしたね。

 気持ちの切り替えもままならないまま、あっという間にW杯ロシア大会。16強に入って日本では「よくやった」と声を掛けてもらえますが、ベルギー戦での敗戦は相当悔しかったようです。本人は口にしませんが、大会後はある種の『燃え尽き症候群』みたいなところがあったと思います。


弟を見守ってきた姉、楓も大喜びだ(本人提供)

 「4年前のブラジル大会で悔しい思いをした先輩たちのために」と臨んだのに、最後に逆転された。源自身、かなり責任を感じていました。日本に帰国して、2日後に神戸へ帰郷。街を歩けば常にファンの方が声を掛けてくれたのですが、それも本人にとっては辛かったようです。「サッカーからしばらく離れたい」というようなことを漏らしていました。

 その後は立ち直り、本人は海外移籍を希望。家族旅行した際も「海外に出たい」といっていました。ただ、クラブの強い慰留で残留しました。必要とされるのは、ありがたいこと。鹿島に感謝しないといけません。

 「恩は返す。トロフィーを(小笠原)満男さんに持たせる」と話していましたが、実現できてよかった。弟の成長する姿を見ることができて、本当に幸せです。源、優勝おめでとう!  (舞台女優)

昌子 楓(しょうじ・かえで)

 1991(平成3)年3月21日生まれ、27歳。神戸市出身。モデル、女優として活動。2017年から芸能事務所「エーチームグループ」のA-Lightに所属し、舞台「人生の大切なことに気づく奇跡の物語」などに出演。サッカーは未経験だが、リフティングの最高記録38回。1メートル65。インスタグラム【@kaede_shoji】、ツイッター【KaedeShoji】


サンケイスポーツに手記を寄せた昌子楓さんである。
姉から弟である源の状況が語られる。
昨季のV逸からロシアW杯での逆転での傷心、そして海外移籍封印の裏話などなど。
改めて、我らも言う
おめでとう!
そして楓さん、ありがとう。


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アジア制覇報道

小笠原金言が鹿島の礎、初トロフィーまずベテランに
[2018年11月12日5時0分]



悲願のアジア王者に輝き、雄たけびをあげる選手の前で優勝トロフィーを掲げるMF小笠原(中央)(AP)


<アジアチャンピオンズリーグ:ペルセポリス0-0鹿島>◇決勝第2戦◇11日◇アザディ競技場

日本でもっともタイトルを獲得し、掲げてきた男。そう言っても過言ではない鹿島アントラーズのMF小笠原満男(39)が、今まで手にしたことのないトロフィーを手に取った。最初は懸命に断ったが、チームメートにつかまえられて、逃げ切ることはできずに中央へ。観念すると、表情は最高の笑顔に変わった。駆けつけた約250人の鹿島サポーター席に向かって右手を上げる。そしてためにため、力強く持ち上げた瞬間、歓喜の花火が上がった。最高の瞬間だった。

鹿島で育って21年目。過去16度のタイトルの場に居合わせた男も唯一、ACLのタイトルだけは無縁だった。昨年のACLで優勝した浦和を見て、こう漏らしていた。「悔しさだけが残っている」。祝福の言葉よりも先に口をついて出た「悔しい」という言葉。今季、必勝祈願の際に記した絵馬には、「優勝」や「タイトル」の文字が躍る中で、1人「全勝」と書いた。

だが、チームは前半戦、思うように成績が伸びない。小笠原もベンチ外を多く経験した。苦しい時期だった。

実は「膝」に慢性的な痛みを抱えていた。裏では激痛が走り、チームの塙PTと深刻そうに話す機会が増えた。

それでも、練習は1度として休まなかった。後半戦に入って盛り返し、公式戦7連勝を記録したときも、こう漏らしていた。「練習を休むわけにはいかない。チームが勝っているとき、調子いいときも、オレが休むと良くない。オレはいつも若いやつらに見せないといけない」。MF土居聖真は言う。「満男さんがやっているのに、オレらがやらないわけにはいかない」。DF内田篤人も同じ。「満男さんがサボっていないのに、若いやつやオレが、サボれないよね。練習にいてくれるというか、ミーティングでひと言『頑張れよ』って言ってくれるだけでも、全然違うから。それだけの価値がある人だからね」。

口数が多いタイプではない。ただ、たまに送るアドバイスが若手に感銘を与える。土居は「ベンチで一緒に見ていると『今、間延びしている。ディフェンスとボランチの間でどんどん受けて行けばチャンスだぞ』と言ってくれる。失点が続いて勝ちきれなかったときには、ワンちゃん(犬飼)に1対1で、こうしたらいいんじゃないか、と話していた。チームのためを思い、すごく見ている。日本人で一番、優勝を経験した人。言葉の説得力がすごくある」。

昌子もその存在の大きさを口にした。「ソガ(曽ケ端)さんも同じで、痛いから休むなんて、鹿島では論外。満男さんは半端ないと思う」。代表でたまに「満男さんやソガさんはまだやっているの?」と聞かれることがあるという。心から反論したかった。「本気を出せばあなたと同じレベルに行ける」と。だから、表彰式の壇上でトロフィーを受け取ると、真っ先に「ミツ」と呼んだ。MF遠藤康と協力して、トロフィーを持たせた。試合前から「チーム全員で満男さんに掲げさせる。満男さんとソガさん以外、適任者はいない。絶対に満男さんに上げさせたい」と話していたことを実現させた。

今年3月10日の広島戦で、MF三竿健が失点につながるミスを犯したことがあった。翌日のクラブハウスで、昌子が口火を切った。「オレと(植田)ナオが今まで何回、失点に絡んだか。ナオはアウェーのオーストラリアでゴール前で空振りして入れられたぞ。オレなんて途中出場の途中交代もあるぞ」。すると、小笠原が乗っかった。「オレなんか代表で開始15分で替えられたぞ」。

自らの苦い経験を話すことでポジション的にはライバルの当時21歳の心をやわらげ、三竿健に「満男さんも代表の話をしてくれて、みんなすごく優しかった。悔しさとして残して成長している。自分もそうしていきたい」と思わせた。そこに「自分が」という心情はない。チームのため。「普通のこと。みんなで高め合って競争し合っていけばいい」。ジーコが築いた鹿島の哲学を、誰よりもピッチ上で体現してきた。小笠原がいたから、鹿島はACLのタイトルを手にした。

試合後、口を開いたのはたったひと言だけ。「オレはいいよ。頑張ったやつらに話、聞いてください」。

そう言うと、最初にバスの中に戻り、静かに喜びに浸った。【今村健人】

鹿島昌子、巨額オファー断り“オレ専用”師匠と抱擁
[2018年11月12日7時34分 ]



鹿島対ペルセポリス 前半、競り合う鹿島DF昌子(奥)(共同)


<アジアチャンピオンズリーグ:ペルセポリス0-0鹿島>◇決勝第2戦◇11日◇アザディ競技場

Jリーグの名門鹿島アントラーズが、8度目のACL挑戦で悲願のアジア王者になった。決勝第2戦で強豪ペルセポリス(イラン)に敵地で0-0で引き分けて2戦合計2-0とし、初優勝で20冠目を手にした。昨年の浦和に続いて日本勢が2連覇。無失点に抑えたDF昌子源(25)は夏に海外クラブからの巨額オファーを断った真相は「ACLを取ることが最大の目的だった」と明かした。鹿島は優勝賞金400万ドル(約4億4000万円)とクラブワールドカップ(W杯)(12月、UAE)の出場権を獲得した。

涙腺が緩んだのは“師匠”との抱擁だった。昌子は、大岩監督と抱き合った。「お前を(ゲーム)主将にして良かった」。この感謝の言葉に「(大岩)剛さんと(小笠原)満男さんと抱き合ったときが一番(グッと)来た」。記憶が、走馬灯のようによみがえった。

11年のプロ1年目。当時のセンターバック陣には中田、岩政、青木、伊野波と名だたる選手がいた。その中に高卒新人がぽつん。プロのレベルを知る。そのとき、一から指導を受けたのが、同じくコーチ1年目の大岩現監督だった。「コーチ陣も多くて、剛さんがほぼ『オレ専用』でした」。

厳しい言葉が飛ぶ。「そのステップは違うだろ」「もっと小股だ」。何度も繰り返した。「それが自分のプロとしての下地。W杯もそう。剛さんの教えをそのまま世界にぶつけた」。その守備が決勝でも映えた。

標高1000メートル超のアザディ競技場。空気抵抗が少なく伸びるボール。緩い土に長い芝生。10万人の大観衆によるブブゼラの音で、互いの声は全く聞こえない。隣の「(山本)脩斗くんを10回くらい呼んでも見向きもしない」。それでも声を張り続けた。「点は取れない」と覚悟し、体も張った。悪環境を最後まで耐え抜いた。

悲願のアジア制覇。「鹿島に残った最大の目的がこれやった」。W杯ロシア大会後、海外からオファーを受けた。熱心だったのはフランスの2チーム。提示額は日に日に上がり「5億」と報じられたが、実際はもっと上。「日本人最高額として今後、抜かれることがないと思われる」ほどの金額だった。

昌子は行きたかった。何度も鈴木満・常務取締役強化部長に直談判した。だが、全て断られた。「お前はお金じゃない。お前の代わりは見つからない」。この姿に、代理人に言われた。「この金額で無理だと断るのはすごい。鹿島以外なら100%売っている」。そうまで願われて、意気に感じない男ではなかった。何が何でもACLを取る-。それが残留の真相だった。

帰国2戦目のC大阪戦で左足首を負傷した。初期診断より重傷で、軟骨が浮いていた。医者からは今季の見送りも勧められた。だが、ACL決勝まで逆算してやってきた。階段の上り下りを避け、寝室の2階ではなく1階で就寝中。「子どもと離ればなれが寂しい」が、耐える理由があった。

表彰式。トロフィーを受け取ると、すぐに「ミツ」と叫んだ。みんなが一斉に嫌がる小笠原を捕まえ、掲げさせた。「鹿島の主将として満男さんにあげてほしかった。何やかんや一番うれしそうやった。やっぱり、あの人が一番似合う」。

大岩監督を男にし、小笠原に晴れ舞台をつくった。それが、昌子源だった。【今村健人】

【本田泰人のハードマーク】
鹿島に引き継がれる『勝利の哲学』

 アジアCL決勝第2戦(10日=日本時間11日、テヘラン)鹿島がペルセポリス(イラン)と0-0で引き分け、2戦合計2-0として初のアジア制覇を達成した。

 鹿島の歴史の中で、何度も挑戦して取れなかったアジアのタイトル。本当にうれしい。試合前に(小笠原)満男とソガ(曽ケ端)には「何としても取ってくれ」とハッパをかけた。2人の出番はなかったけど、全員がよくやってくれた。

 決勝前のリーグ戦で大岩監督はベストメンバーを組まずに臨んだ。鹿島は常に勝利への姿勢をみせるクラブ。正直、「どうかな」と疑問に思った。でも、監督にしてみたら苦渋の決断。けが人も多い中で、連戦をよく乗り切った。

 ジーコさんの存在も大きい。現役時代を知らない若い選手もいるけど、『勝利の哲学』を満男らが継承し、伝えてくれている。(鈴木)優磨も気迫に満ちたプレーでチームを引っ張ってくれた。ここ一番に強い伝統は確実に引き継がれている。あくまでもこれは通過点だけど、まずは『おめでとう』といいたい。 (鹿島OB、サンケイスポーツ専属評論家)

全14試合出場の優磨がMVP!「全員が戦う気持ちを持ってやった結果が優勝に」/ACL


攻守に走り回った鈴木(右)。大会MVPに選ばれた (共同)


 アジアCL決勝第2戦(10日=日本時間11日、テヘラン)鹿島がペルセポリス(イラン)と0-0で引き分け、2戦合計2-0として初のアジア制覇を達成した。

 チームでただ一人、1次リーグから全14試合に出場し、2得点をマークしたFW鈴木が最優秀選手に選ばれた。

 「体を張ったりして、結果だけではない部分を評価してくれた」

 7日には日本代表に初招集されたばかり。リーグ戦今季30試合11得点の成長株が、この日も存在感を示した。前半14分、左からクロスを上げ、MF土居のシュートは惜しくも外れたが決定機を演出した。守備にも奮闘し、足を痛めて後半32分に交代。それでも「誰も人任せにせず、全員が本当に戦う気持ちを持ってやった結果が優勝につながった」と一体感を誇った。

 クラブW杯ではレアル・マドリードと準決勝であたる可能性がある。「誰もが待ち望んだシチュエーションになっている。チームを勝たせるゴールの部分が課題なので、もっともっと頑張りたい」と早くも闘志満々。足の状態さえ万全なら、A代表にクラブW杯にと走り回る。



ACLを初制覇し、スタンドのサポーターと喜び合う鹿島・鈴木=テヘラン(共同)


鈴木 優磨(すずき・ゆうま)

 1996(平成8)年4月26日生まれ、22歳。千葉・銚子市出身。鹿島のスクール-ジュニア-ユースを経て2015年にトップチームに昇格。同年9月12日の第2ステージG大阪戦でJ1デビューを飾り、同リーグ初得点も決めた。J1通算96試合27得点。1メートル82、75キロ。



前半、攻め込む鹿島・鈴木(右)=テヘラン(共同)


優勝が決まり、大岩監督(右)の元へ向かう鹿島・鈴木=テヘラン(共同)


後半、負傷し担架で運ばれる鹿島・鈴木。そのままベンチへ退いた=テヘラン(共同)


初優勝が決まり、大岩監督と抱き合って喜ぶ鹿島・鈴木(右から3人目)ら=テヘラン(共同)


鹿島・昌子「20冠目がACLというのも縁」/ACL


鹿島・今季ACL成績


 アジアCL決勝第2戦(10日=日本時間11日、テヘラン)鹿島がペルセポリス(イラン)と0-0で引き分け、2戦合計2-0として初のアジア制覇を達成した。

 念願のACL制覇を成し遂げ、DF昌子は目頭を熱くした。「このタイトルだけは本当に欲しかった。20冠目がACLというのも縁だと思う」。ゴール前で相手を止め、ひたすら大きく蹴り出す試合展開だったが、理想より結果を追求するクラブの価値観を貫いた。「こういう舞台になったら、誰も恥じずに蹴る。格好いいとか格好悪いとか関係ない。本当に鹿島らしい」と胸を張った。



ACL・歴代優勝チーム


鹿島、ジーコ魂でアジア初頂点!12・15初戦に勝てばレアルと激突/ACL


アジア王者となった鹿島イレブン。小笠原(手前)がトロフィーを掲げ、昌子(右端)らが雄たけびをあげた(共同)


 アジアCL決勝第2戦(10日=日本時間11日、テヘラン)鹿島がペルセポリス(イラン)と0-0で引き分け、2戦合計2-0として初のアジア制覇を達成した。日本勢の優勝は昨年の浦和に続いて4度目。鹿島にとってはクラブ20冠目の主要タイトルとなった。12月にアラブ首長国連邦(UAE)で開催されるクラブW杯に出場する。守備の要としてチームを牽引したDF昌子源(25)の姉で女優、昌子楓(かえで、27)がサンケイスポーツに喜びの手記を寄せた。

 守り抜いた。アウェーで0-0の引き分けに持ち込み、悲願のアジア王者だ。何度も何度も抱き合う選手たち。大岩監督は思わず男泣きした。

 「厳しいアウェーの試合だったが、選手がよく走り、戦い抜いた。勝利はできなかったが、優勝できてうれしく思う」

 引き分け以上で優勝が決まる一戦。10万人の大観衆は、選手が頭痛を感じたほどの音量で楽器を吹き鳴らす。互いの声が全く聞き取れない。まさに極限状態。それでも臆することはなかった。



ACLを初制覇し、トロフィーを手に笑顔の鹿島のテクニカルディレクターを務めるジーコ氏(中央)。左はレオシルバ、右はセルジーニョ=テヘラン(共同)


 無理につながず、バックパスは禁止。標高が高く、普段よりも伸びるボールには必ず複数で対応-。DF昌子を中心とした守備陣が試合前の“決めごと”を徹底。ペルセポリスを完封した。

 平坦(へいたん)な道のりではなかった。7年ぶりに復帰したDF内田や攻撃の軸MFレアンドロら主力が負傷で長期離脱。夏にはエースFW金崎や守備の要DF植田が移籍した。リーグ戦で不振にあえいでいた7月、鹿島の礎を築いたジーコ氏がテクニカルディレクターとして16年ぶりに復帰した。

 「今できることを後に回すな。鹿島のユニホームを着る誇りを持て」

 ブラジルのスーパースターは、チームを鼓舞し続けた。「ジーコ精神」と呼ばれる独特のクラブ理念を、若手や移籍組にもたたき込む。「人間が生きるために食事を取るように、クラブはタイトルを取って腹を満たす」と、栄冠をつかみ取る必要性を説いた。

 決勝第2戦の前日、ジーコ氏はこう呼びかけた。「自分が、自分がという気持ちでは絶対に勝てない」。これに呼応して、FW鈴木ら攻撃陣も体を張った守りで奮闘。20冠目となるタイトルを勝ち取った。



ACLを初制覇し、トロフィーを掲げて喜ぶ小笠原(中央)ら鹿島イレブン=テヘラン(共同)


 12月のクラブW杯にアジア代表として出場。初戦のグアダラハラ(メキシコ)に勝てば、準決勝でレアル・マドリード(スペイン)と激突する。開催国枠で出場した2016年、決勝で善戦するも敗れた。“鹿島の誇り”を胸に、欧州王者にリベンジを果たす。

全北(韓国)時代の2006、16年に続き3度目のACL制覇となったGK権純泰
「無失点に抑えられてよかった。終わってから3度目だと自覚した。4度、5度と伸ばせるように頑張りたい」



 ペルセポリスに引き分けて、優勝が決まり喜ぶ鹿島・三竿健(20)ら=テヘラン(共同)


アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)

 アジア連盟(AFC)が主催し、2002~03年シーズンから続く大会。アジア各国から32クラブが参加し、アジア王者を決定する。1次リーグは8組に分かれて行われ、各組上位2チームが決勝トーナメント(T)に進む。決勝Tは全戦ホームアンドアウェー方式。優勝チームは賞金400万ドル(約4億5600万円)とクラブW杯出場権を得る。過去の日本勢では07年に浦和、08年にG大阪、17年に浦和が優勝している。



初優勝が決まり、大岩監督と抱き合って喜ぶ鹿島・鈴木(右から3人目)ら=テヘラン(共同)


後半、負傷し担架で運ばれる鹿島・鈴木。そのままベンチへ退いた=テヘラン(共同)


ACLを初制覇し、喜ぶ鹿島・三竿健=テヘラン(共同)


優勝が決まり、大岩監督(右)の元へ向かう鹿島・鈴木=テヘラン(共同)


前半、攻め込む鹿島・鈴木(右)=テヘラン(共同)


優勝トロフィーを掲げて喜ぶGK曽ケ端(中央)ら鹿島イレブン=テヘラン(共同)


ACLを初制覇し、スタンドのサポーターと喜び合う鹿島・鈴木=テヘラン(共同)


ACLを初制覇し、笑顔でサポーターの声援に応える鹿島・昌子=テヘラン(共同)


2018年クラブW杯UAE大会


鹿島“円熟”ついに20冠!悲願のアジア王者 ジーコイズム結実
ACL決勝戦第2戦 鹿島0―0ペルセポリス ( 2018年11月10日 イラン・テヘラン )



<ペルセポリス・鹿島>ACLを制し歓喜の表情を浮かべる小笠原ら鹿島イレブン(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ


 ついにアジアで戴冠だ。鹿島は敵地でペルセポリス(イラン)との第2戦に臨み、スコアレスドローで2戦合計2―0とし、悲願だったACLを制した。守備を重視した戦いで第1戦2―0のリードを守り切った。主要タイトルは20冠目。レアル・マドリードとの決勝戦で日本を沸かせた16年以来となるクラブW杯(12月、UAE)の出場権を、アジア代表として手にした。日本勢としては昨年の浦和に続く2連覇となった。

 テヘランの芝が、涙で濡れた。11月10日。クラブの悲願をかなえる試合終了の笛が鳴った。大岩監督は泣きながらガッツポーズ。優勝トロフィーは、昌子から託された小笠原主将の手によって天高く掲げられた。日本に残る選手のユニホームも、ジーコTDも一緒に、全員で歓喜の万歳。「満男(小笠原)さんやソガ(曽ケ端)さんも獲ったことのないタイトルを一緒に獲れて、凄いくるものがあった」。MVPのFW鈴木は重いタイトルの味をかみしめた。

 試合前、先発を外れたMF遠藤がイレブンに言った。「去年の悔しさを忘れちゃいけない。ここで晴らそう」。昨季は1点の差でJ1連覇を逃した。タイトルへの執念が、ブブゼラが大音量で響く10万人の敵地でほとばしった。リスクを避けてシンプルに。ピンチはGK権純泰が盾となり、統一された鉄の守備を見せた。鹿島らしい戦いで、ついにアジアの頂に立った。

 象徴的な試合があった。9月9日のルヴァン杯川崎F戦。つないでビルドアップしていく攻撃を試みていたが結果が出ず、チームは苦境の中にあった。試合前の週、小笠原を中心に選手間で話し合い「しっかりまずは守備をしようよ」と意思統一がなされた。3―1のゲーム終盤で途中交代で出場した小笠原は、内田から渡されたキャプテンマークをあえて突き返し、チームメートに自立を促した。

 戦い方が統一されたこの戦いから、チームは公式戦7連勝。22日間で4大会7試合と「相手と戦うより、自分たちの疲労と闘う時期もあった」(MF土居)。夏には金崎、植田の攻守の要が抜けた。それでも新外国人のセルジーニョ、チョン・スンヒョンを皆で支えて即戦力とした。J1は若手主体の完全ターンオーバーでも連勝。誰が主将でも、誰が出場しても勝てるチームになった。

 土居は言う。「クラブとしてここからが始まり。これを期に、国内タイトルと同じように、何回も何回も獲れるように、この経験をした人たちが何年たっても発信できるように」。今季は天皇杯とクラブW杯のタイトルが残る。最も優勝の似合うクラブは、まだ未完だ。

 ≪胸張る大岩監督≫かつての黄金時代を支えた大岩監督は「これを獲ったことで、また改めて鹿島アントラーズという名前がアジアに向けて発信される」と胸を張った。石井前監督の解任に伴いシーズン途中から就任した昨季は、1点の差でJ1優勝を逃した。オフには名古屋時代の指揮官、ベンゲル氏のいるロンドンを訪問。そこで心に響いた「監督は強くなければいけない」という言葉を胸に、重圧から逃げずに戦い抜いた。

 ≪準決で“因縁”レアル戦≫クラブW杯出場権をACLを制した鹿島が獲得したことで、今年の出場7チーム中6チームが決定。残るは南米代表だけで、ボカ・ジュニアーズとリバープレートのアルゼンチンの名門同士が初めてリベルタドーレス杯決勝で対戦する。鹿島は初戦の準々決勝に勝てば続く準決勝でRマドリードと対戦。16年大会決勝で敗れた欧州王者との“リベンジマッチ”が実現する。
[ 2018年11月12日 05:30 ]

鹿島創設期から“自在性”の教え クラブに根付くジーコの精神
ACL決勝戦第2戦 鹿島0―0ペルセポリス ( 2018年11月10日 イラン・テヘラン )



<鹿島・ペルセポリス>ACLトロフィーを運び声援に応える鹿島・ジーコTD(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ


 鹿島の創設期、強化部長の鈴木満常務取締役はジーコ氏から言われた。「日本人は時間帯や得点差、いろんなシチュエーションで何をしないといけないかを考えるゲームコントロールが一番劣っている」。クラブに根付くジーコの精神。鈴木氏は「強いて何かと言うならば“自在性”とか“臨機応変”だとかいうこと」と話す。

 ACLでもその哲学は生きた。敵地の準決勝第2戦水原戦では、1―3という敗退のピンチで選手自ら円陣を組んで状況を整理し、同点に追いついた。また、強い勝利への熱も、今夏ジーコ氏がテクニカルディレクター(TD)として再就任することで戻った。

 ジーコTDは選手に鹿島のユニホームを着て戦う意味を説き、強化部には勝つためのシフトになっているか、練習や試合の時間まで細かく追求した。「意識の低い人間は去っていっていい、という厳しさはより強くなった」と鈴木氏。勝利への熱、そして選手の自立。ジーコイズムが、アジアの頂で花開いた。

 次の時代に向けて、“神様”は告げる。「人間は、生きるために食事を1日2、3回取らないといけない。クラブはタイトルを獲って自分のおなかをいっぱいにする。鹿島というのは常にその意識の下、取り組まなければいけない。生き続けなければいけない」
[ 2018年11月12日 08:31 ]

【中田浩二氏 視点】ジーコの教え「誠実、献身、尊重」生きた
ACL決勝戦第2戦 鹿島0―0ペルセポリス ( 2018年11月10日 イラン・テヘラン )



<ペルセポリス・鹿島>ACLを制しトロフィーを手に歓喜のジーコTD(中央)と鹿島イレブン(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ


 鹿島は試合の入り方が良かった。第1戦の2点リードをあまり意識せず、「1つの試合」と考えて、前半から試合をコントロールできた。各選手が特に守備でよく集中していた。「チームが勝つために何をするべきか」ということを徹底したことで、相手の猛攻を封じることができた。

 クラブとして20冠目だが、ジーコの教えが大きい。監督、コーチ、選手だけでなく、フロントやサポーターなどチームに関わっている全ての人が同じ方向を向いて戦えている。練習では常に試合を意識し、激しくプレーし、1点の重みを感じながらやることが徹底され、それが試合で出ている。

 ジーコはよく「誠実、献身、尊重」の3つを挙げていたが、こういう意識が選手に浸透し、継承されている。クラブW杯では、前回16年はレアル・マドリードに決勝で敗れた。選手も出場することではなく、勝つことを目標にしているだけに、期待している。(元日本代表DF)
[ 2018年11月12日 08:57 ]

【鹿島】ACL優勝に貢献、MVP鈴木優磨のチーム愛 夏場の海外クラブからのオファー断る
2018年11月12日5時30分 スポーツ報知



スタンドのサポーターと喜び合う鹿島・鈴木(共同)


鹿島の年末日程


 ◆アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦 ペルセポリス0―0鹿島=2戦合計2―0=(10日・テヘラン)

 【テヘラン(イラン)10日=岡島智哉】鹿島がペルセポリス(イラン)を2戦合計2―0で下し、クラブ史上初のアジア制覇に輝いた。国内主要タイトル19冠を誇る常勝軍団は、節目の20個目の栄冠を悲願のアジアタイトルで飾った。日本勢は昨年のJ1浦和に続き、大会2連覇。大会MVPには全14試合に先発出場したエースFW鈴木優磨(22)が選ばれ、12月にアラブ首長国連邦(UAE)で開催されるクラブW杯の出場権も手にした。

 大会を通じて奪った得点は2点だけ。だが、全14試合に先発し、チームのために走り回ったエース・鈴木に、ご褒美が待っていた。大会MVP。「体を張ったり、結果だけではない部分を評価してくれたと感じている」。この日、鹿島の戦術は、「迷ったら優磨の頭めがけて蹴る」。持ち前のキープ力や、球際でのバトルを繰り返し、泥臭くVに貢献した。

 7歳から育ててもらった恩を、ACL制覇で返した。今夏、伸び盛りの22歳には、複数の海外クラブから獲得オファーが届いた。関係者によると「片手では数えられないほど」。だが、「男には去り際ってもんがある。(今夏は)リーグ戦の順位も低かったし、何よりACLを勝ち進んでいた。移籍することはできなかったっす」と残留。見事に結果を出し、大岩監督は「彼はエース。日本代表にも選ばれていますし、もっともっと成長できる」と、目を細めた。

 21日の天皇杯準々決勝から再び過密日程が始まるが、クラブW杯で初戦のグアダラハラ(メキシコ)を下せば欧州王者・レアルマドリードとの再戦だ。16年大会は決勝で対戦、準決勝の得点時に“C・ロナポーズ”を披露した鈴木は、「何と言っても相手がレアル。誰もが待ち望んだようなシチュエーション」と胸を高鳴らせた。さらに、「鹿島は一発勝負で尋常じゃない力を発揮するんで。みんなも知っているようにね」。アジア制覇で終わりじゃない。金髪の点取り屋は世界との対戦に向け、牙を研いでいる。

鹿島アジア初制覇 10万大観衆アウェー完封で耐えしのいだ


 ACLを初制覇し、トロフィーを掲げて喜ぶ小笠原(中央)ら鹿島イレブン(共同)


 「アジアCL・決勝第2戦、ペルセポリス0-0鹿島」(10日、テヘラン)

 J1鹿島がアウェーでペルセポリス(イラン)と0-0で引き分け、第1戦のリードを守って2戦合計2-0として初優勝を果たした。国内主要タイトル19冠を誇るクラブは、節目の20個目の栄冠を悲願のアジアタイトルで飾り、優勝賞金400万ドル(約4億5600万円)を獲得した。日本勢は昨年のJ1浦和に続き、大会2連覇で、12月にアラブ首長国連邦(UAE)で開催されるクラブW杯に出場する。大会最優秀選手にはFW鈴木優磨(22)が選ばれた。

 常勝軍団が、ついにアジアの頂点に立った。敵地の苦しい90分を一枚岩の戦いでしのいだ。鹿島の選手たちは何度も何度も抱き合った。悲願のアジア王者となり、胸に熱いものがこみ上げた。涙もあった。FWながら、体を張った守りで負傷交代した鈴木は「誰も人任せにせず、全員で戦った結果だ」と一体感を誇った。

 10万人と発表された大観衆は選手が頭痛を感じたほどの音量で楽器を吹き鳴らした。ピッチでは互いの声が全く聞き取れない。誰も味わったことのない極限状態で、チームの真価が試された。

 ロングボール攻勢にさらされる中、守備陣は試合前の決めごとを徹底した。無理につながず、バックパスも禁止。標高が高く、普段より伸びてくるボールに対しては必ず複数で対応した。

 ゴール前で相手を止め、ひたすら大きく蹴り出す展開。理想よりも結果を追求するクラブの価値観を共有しているからこそ、一瞬の迷いもなくこのサッカーを貫けた。

 昌子は「こういう舞台になったら、誰も恥じずに蹴る。格好いいとか格好悪いとか関係ない。本当に鹿島らしい」と振り返った。痛快な内容に白い歯を見せた。

 節目の主要タイトル20冠目を手に入れた。思わず涙をこぼした大岩監督は「これを取ったことで、また改めて鹿島アントラーズという名前がアジアに向けて発信される」と胸を張った。常勝鹿島は来月、UAEで世界をアッと言わせる。


大きく報じられる鹿島アントラーズのアジア制覇である。
本当に嬉しい。
その裏で痛みをこらえながら練習を続けた小笠原満男のエピソードをニッカンスポーツの今村記者が伝える。
このキャプテンがあってこその鹿島であると改めて感じられる。
満男と共に歩むのだ。
そして、源と優磨の夏のオファーについても報じられておる。
ACLという大きなタイトルをもたらせた今、二人の今冬の欧州チャレンジを止めるすべはないやもしれぬ。
その前に天皇杯とCWCにて大きな成果を上げるのだ。
期待しておる。

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セルジーニョ起用秘話

城氏が解説「なぜ鹿島は悲願のアジア制覇を果たせたのか」
11/11(日) 16:05配信 THE PAGE


鹿島アントラーズが悲願のACL初制覇。小笠原満男がトロフィーを掲げる(写真:AFP/アフロ)

鹿島アントラーズが悲願だった初のACLタイトルのトロフィーを敵地イラン、アザディスタジアムに高々と掲げた。10万人のサポーターに囲まれブブゼラが鳴り響く異様な空気の中で鹿島は最後まで集中力を切らさずに守り切った。
後半40分過ぎから4度のセットプレーで防戦一方になったが、マークを徹底させ、ことごとく跳ね返して見せた。

 第1戦で奪った2点のアドバンテージをどう生かすかが優勝への条件だった。まずは守りから、カウンター、セットプレーでワンチャンスを窺うゲームプランを立てていたのかもしれないが、ホームで2得点しなければならないペルセポリスが意外と序盤は攻撃的にこなかった。

 元々は、堅い守備からアリプール、メンシャの2トップのスピードを生かすカウンターサッカーがチームカラー。引かれたチームには、そのスタイルを発揮しにくいのだが、ペルセポリスの、その戸惑いが、点を取らなくとも無失点で優勝できる鹿島の有利に働いた。
 慌てず、うまくいなしたのである。

 アジアの頂点に立った鹿島の強さを語るとき、最初に記すべきは、その伝統の守備力である。

 故障明けの昌子は、まだ本調子ではなかったが、昌子同様に対人に強いチョン・スンヒョンが最終ラインをカバーした。存在感の光ったのが、ボランチのレオ・シルバ。ボールを奪う個の能力もさることながら、そのポジショニングが絶妙で、ペルセポリス攻撃陣の自由を奪った。もう一人のボランチの三竿がバランサーとして機能、組織で守る部分を統率していた。個と組織が融合して非常にバランスのとれたディフェンスになっているのが、鹿島の特徴である。

 そしてGKクォン・スンテが最後の砦となって再三のピンチを救った。彼のポテンシャルの高さがなければ、決勝まで勝ち上がれなかっただろう。鹿島だけでなく、川崎フロンターレ、セレッソ大阪、ヴィッセル神戸、コンサドーレ札幌と、JリーグではGKに韓国からの助っ人を起用するチームが目立つが、韓国のGK育成システムに日本も学ぶべき点があるのかもしれない。それほど、クォン・スンテは、鹿島の伝統の守備を機能させるために重要な位置を占めていた。

 見逃せないのがフロントの編成能力だ。

 11日間で4試合を消化しなければならないほどの過酷なスケジュールを鹿島は、故障者が出た関係もあって、ほぼ15人で回してきたが、FWセルジーニョの補強がなければ、乗り越えることはできなかっただろう。今大会5得点。MVP級の活躍である。

 大岩監督が教えてくれたが、実は、来日当初、練習を見たときに「ちょっと厳しいんじゃないか?」と感じるほど、技術力に疑問符がついていたという。

 だが、セルジーニョを推薦した“神様”ジーコが、「練習で下手でも試合で使ってみれば活躍するから」と、強力プッシュ。大岩監督は、最初、渋々起用したそうだが、実戦になると一変、ゴールを量産した。

 実は、こういう実践型選手というのは、ブラジル人選手に少なくない。私が横浜FC時代にジェフェルソン・クルーズというブラジル人選手がいたのだが、彼も練習では2メートル先のゴールを外してしまうくらいに“下手な部類”の選手だった。しかし、試合になると一変、素晴らしい決定力で点を取った。
 セルジーニョをはじめとして、チームの適材適所に必要な選手を補強して、チームの総合力を高める鹿島フロントのチームマネジメント能力も間違いなく勝因の一つだろう。

 大会MVPには、今回、森保ジャパンに初選出された22歳の鈴木優磨が選ばれた。全試合にスタメン出場。得点は2ゴールだけだったが、守備への貢献度、キープ力、攻撃陣全体をコントロールしたことなどがトータルで評価された結果だろう。
 まだ粗削りだが、今後、大化けする可能性を秘めた選手である。ディフェンスを切り裂く突破力と、強引にシュートを打てる個の能力を持つ。なにより気持ちが強い。乗せると誰も止められないといった選手である。

 だが、以前は、そこが空回りして、強引なシュートや、周りが見えず、エゴイズムだけが、先走るような選手だった。だが、今大会を通じて視野が広がり、周りを使えるようになってきた。今回、大きな経験と成功体験を得たことで、さらなるステップアップが期待される。勝利と共に若きストライカーが出てきたことも鹿島にとって大きな収穫だろう。
 
 鹿島は12月12日からUAEで開幕するクラブW杯にアジア代表として出場する。最初にぶつかるのは、北中米カリブ王者のグアダラハラ(メキシコ)である。

 初出場だが、メキシコの伝統あるクラブで、攻撃的でテクニカルなチーム。メキシコの典型とも言えるボールをつなぐパスサッカーのチームだから鹿島は十分に対応ができるし、どちらかと言えば噛み合う相手だと思う。

 この試合に勝てば、準決勝の相手はシードされている欧州王者のレアル・マドリードとなる。2016年の決勝で、大激戦の末、2-4で敗れた相手。「リベンジマッチ」としてチームのモチベーションは当然のように高い。

 鹿島の安定した守備力をもってすれば、ある程度は守れる。鹿島のような執拗なマークを徹底してくるチームを欧州の選手は嫌がる傾向にある。だが、問題は点を奪えるか、どうか。2年前の試合では、柴崎が覚醒した。そういう選手が出てくると面白い。覚醒するのは、鈴木なのか、それとも安部なのか。打倒レアルを果たす条件はそこだろう。

 最後にひとつだけ苦言を。
 鹿島の選手も嘆いていたが、Jリーグ優先の過密日程の問題である。クラブW杯でも、鹿島が天皇杯の準決勝まで進めば、日程が重なるため、今回は、天皇杯の日程を変更する処置が取られることになった。

 ACLの最中にも同じように臨機応変なスケジュール変更の配慮があっても良かったのではないだろうか。アジアのサッカー勢力図は、どんどん変化している。韓国のクラブは強化されており、中国も強化にお金をかけている。アジアのトップに君臨するようなクラブを作ることが、Jリーグの命題であるのならば、チーム、選手の負担を考慮して、戦う環境を整えるべきである。

 浦和レッズ、鹿島と2年連続で日本のクラブがACLを制覇した今だからこそ「過密スケジュールでも勝ったからいいじゃん」ではなく、しっかりとしたビジョンを掲げて最高のコンディションで戦うことのできる対策を講じるべきである。

(文責・城彰二/元日本代表FW)


鹿島アントラーズのACL優勝についてTHE PAGEに寄稿する城彰二氏である。
決勝トーナメントにて爆発的得点力を発揮した優勝の立役者であるセルジーニョ起用について明かしておる。
「大岩監督が教えてくれたが、実は、来日当初、練習を見たときに「ちょっと厳しいんじゃないか?」と感じるほど、技術力に疑問符がついていた」と来日当初の評価を、「ジーコが、「練習で下手でも試合で使ってみれば活躍するから」と、強力プッシュ。大岩監督は、最初、渋々起用した」とのこと。
なかなか興味深いエピソードと言えよう。
ジーコの慧眼がこういった部分でも発揮されておることがわかる。
ジーコと共に更にタイトルを積み重ねていく。
楽しみである。

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大岩監督続投へ

鹿島大岩監督、続投へ 解任危機乗り越え鬼門突破
[2018年11月12日7時46分 ]


ACLで初優勝し、トロフィーを掲げて喜ぶ鹿島の大岩監督(手前)(共同)


鹿島大岩監督


<アジアチャンピオンズリーグ:ペルセポリス0-0鹿島>◇決勝第2戦◇11日◇アザディ競技場

Jリーグの名門鹿島アントラーズが、8度目のACL挑戦で悲願のアジア王者になった。決勝第2戦で強豪ペルセポリス(イラン)に敵地で0-0で引き分けて2戦合計2-0とし、初優勝で20冠目を手にした。昨年の浦和に続いて日本勢が2連覇。鹿島は優勝賞金400万ドル(約4億4000万円)とクラブワールドカップ(W杯)(12月、UAE)の出場権を獲得した。

大岩剛監督(46)の来季続投が確実になった。幾人もの鹿島の名将が挑み、阻まれたアジアの壁。03年に選手で移籍してから16年目。クラブに初めて、アジア王者の称号をもたらした。男泣きした指揮官は「これで『鹿島アントラーズ』という名前がアジアに向けて発信される。一昨年にクラブワールドカップでレアル・マドリードと戦った決勝を上回る価値があるタイトル」と喜んだ。

昨年の5月31日、石井前監督の解任に伴って、コーチから昇格した。立て直しはしたが、最終節で磐田に引き分けて、川崎Fに逆転優勝をさらわれた。「選手が泣いている光景、サポーターみんなの顔。あの悔しさは、今後の監督人生で絶対に消えることはない」。

だが、今季は苦しんだ。過密日程やけが人増にも悩まされた。批判も高まり、0-3で完敗した4月28日の横浜戦の後、水面下で解任の話も浮上した。与えられた猶予は10日後のACL決勝トーナメント1回戦。この鹿島が1度も突破できなかった“鬼門”を通過したことで、首の皮がつながった。鈴木強化部長は「剛も苦しいことがあった。でも、後半戦で選手の使い方や見極め方が良くなってきた」と高く評価した。

就任後、競争を第一として三竿健を抜てき。主将の小笠原を控えに回すことが増えた。「ぶっちゃけ、一番難しかった。パワーはいりました」。それでも何度も2人で話し「頼むぞ。お前の力が必要なことは間違いない。小笠原満男のサッカー人生の気持ちを出してほしい」と伝えてきた。

優勝決定後、その小笠原主導で選手から水シャワーを浴びた。そして小笠原と固く、強く、長く、抱き合った。「現役で一緒にプレーもして彼には特別な感情がある。曽ケ端も含めて彼らとアジアタイトルを取れたことが非常にうれしい」。思いがやっと報われた。


大岩監督の続投を報じるニッカンスポーツである。
鈴木満常務強化部長の「剛も苦しいことがあった。でも、後半戦で選手の使い方や見極め方が良くなってきた」というコメントから指揮官としての成長を評価した様子。
実際に中断明けからは守備が整理され、そして攻撃力も増した。
そしてACL優勝と結果も出したことで、来季の采配を託すことも納得しよう。
来季の戦いが楽しみである。

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トゥールーズ、昌子源に正式オファー

仏1部トゥールーズ 昌子獲りへ 鹿島強く慰留も既に細かな条件含むオファー

<ペルセポリス・鹿島>後半、体を張って相手(右)を抑える鹿島・昌子(撮影・西尾 大助)
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 フランス1部のトゥールーズが、鹿島のDF昌子源(25)の獲得に動いていることが分かった。複数の関係者によれば、既に金銭面での細かな条件を含む正式オファーを鹿島に送付。昌子はW杯後に5億円以上の海外オファーを断った経緯があり、今回はその額を超え、欧州でプレーする日本人DFのトップクラスに匹敵する条件提示とみられる。鹿島は金銭面ではなく、クラブに必要な人材であることから強く慰留している。

 W杯ロシア大会では、ベルギー戦でルカクを抑えるなど国内組の中で唯一の主力として大奮闘。以来海外からも注目株となっていた。夏にはフランス1部ストラスブールなど複数のオファーが届いた。元々薄かった海外移籍への興味が強まっていたがクラブから強く慰留された。「ACLを獲るために残った」と残留を決断した経緯があった。

 トゥールーズは1970年創設で、03―04シーズンから今季まで16季連続で1部に在籍。06―07シーズンには初めて翌年の欧州CL予選出場権を獲得した。フランス1部にはパリSGのネイマール、フランス優勝に貢献した19歳のエムバペら世界屈指のFWが在籍しており、対峙(たいじ)することで世界レベルの守備力へと磨かれることは間違いない。W杯後に負傷した左足首も過密日程をこなせるほどに回復し、念願のタイトルを獲得。「去年は悔しい思いをした。このタイトルだけは本当に欲しかった。20冠目でACLを獲れたのは自分にとっても鹿島にとっても縁だと思う」。悲願のタイトルを置き土産に、海を渡る日が来るかもしれない。

 ◆昌子 源(しょうじ・げん)1992年(平4)12月11日生まれ、神戸市出身の25歳。小4から、FCフレスカ神戸でサッカーを始め、G大阪ジュニアユース、米子北高を経て、11年に鹿島に加入。W杯ロシア大会は、3試合に出場。国際Aマッチは通算15試合出場1得点。1メートル82、74キロ。

[ 2018年11月12日 05:30 ]

【鹿島】昌子、今冬フランス1部トゥールーズへ 移籍金はJクラブ日本人DF最高額
2018年11月12日5時0分 スポーツ報知


ACLを初制覇し、笑顔でサポーターの声援に応える鹿島・昌子(共同)


鹿島・昌子


 ◆アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦 ペルセポリス0―0鹿島=2戦合計2―0=(10日・テヘラン)

 【テヘラン(イラン)10日=岡島智哉】鹿島は敵地での第2戦でペルセポリス(イラン)と0―0で引き分け2戦合計2―0とし、クラブ史上初のアジア制覇達成。フル出場で20冠に貢献したDF昌子源(25)が今冬、フランス1部・トゥールーズへの完全移籍が有力になったことが判明した。今夏から2度にわたり正式オファーが届いており、移籍金はJクラブからの海外移籍では日本人DF史上最高額とみられる推定約300万ユーロ(約3億8700万円)。アジアを制し、最高の評価を受け世界に挑む。

 熱狂の渦と化した10万人の観衆が、ため息とともに押し黙った。試合終了の笛と同時に訪れた5秒間の静寂。鹿島の選手たちの雄たけびだけがこだました。敵地で完封した昌子は守備陣で肩を抱き合うと、力が抜けて動けないGK権を引き起こし、大岩剛監督(46)と涙で顔をぬらしながら抱き合った。「本当に欲しかったタイトル。鹿島に残っている仲間や家族、サポーターのために戦わなくちゃいけなかった」

 2点のリードで迎えた決勝第2戦。相手が前がかりに来るのは分かりきっていた。ひたすらロングボールを放り込まれ、「センターバックが一番しんどい試合ってなかなかない」と苦しい時間を耐えた。味方へのコーチングも声援にかき消され、「脩斗くん!(DF山本)って10回言った。(声が伝わらず)見向きもされなかった」。身ぶり手ぶりで守備陣を鼓舞し、体を投げ出して最後までゴールを割らせなかった。

 悲願であるクラブ初のアジア制覇を成し遂げ、いよいよ自らの思いを実行に移す。今夏のロシアW杯で3試合にフル出場し、日本代表の最終ラインで存在感を示すと、直後にトゥールーズ、同じくフランス1部のストラスブールから正式オファーが届いた。鹿島での成長を描いていたが、W杯を経験し代表の先輩や同僚から助言を受け、海外へ挑戦する思いが強まった。

 鹿島はW杯後にDF植田直通(24)が同時期にベルギー1部セルクル・ブルージュへ移籍。「お前の代わりを見つけるのは無理だ」と強い慰留を受け、いったんは思いを封印した。「夏にオファーを受けた時に鹿島に残った最大の目的が、ACLを取ることだったと思う。みんなの信頼に応えたかった」。負傷で離脱した時期もあったが、すべてを乗り越えてつかんだ20冠だった。

 関係者によると、移籍金は推定約300万ユーロ。DFでは過去最高額となる見通しだ。身体能力やコミュニケーション能力が求められ、日本人に不向きとも言われるセンターバックで最高クラスの評価を得た。鹿島は欠かせない戦力として慰留に努める方針だが、フランスリーグの強豪パリSGにはロシアW杯優勝に貢献したフランス代表FWエムバペ、ブラジル代表FWネイマールら世界屈指の攻撃陣が所属。“鹿島魂”を胸に新たな戦いに進んでいく。

 ◆日本人の移籍金メモ 日本人Jリーガーが海外移籍した際の移籍金最高額は、中田英寿が平塚(現湘南)からペルージャ(イタリア)に移籍した時の5億円といわれる。次いで、小野伸二が浦和からフェイエノールト(オランダ)に移籍した際の4億5000万円が続く。中盤の選手に比べ、身長の高さが求められるDFは、高い移籍金が支払われていない。内田篤人が鹿島からシャルケ(ドイツ)に、酒井高徳が新潟からシュツットガルト(同)に、酒井宏樹が柏からハノーバー(同)に、それぞれ移籍した際の1億5000万円前後が最高とみられる。移籍金の日本人最高額は、ローマからパルマに移籍した中田の約33億円とみられる。(金額は推定)

 ◆昌子 源(しょうじ・げん)1992年12月11日、神戸市生まれ。25歳。地元のフレスカ神戸でサッカーを始め、G大阪ジュニアユースを経て米子北高へ進学。2011年に鹿島入りし、12年3月24日の広島戦でJ1デビュー。対人守備、スピード、フィード力を備えたセンターバック。父・力さんは姫路独協大サッカー部監督で日本協会公認で最上位の指導者S級ライセンスを持つ。ロシアW杯日本代表。182センチ、74キロ。既婚。

 ◆トゥールーズ 1970年創立。フランス南部トゥールーズに本拠を置く。ホームはムニシパルスタジアム(3万5472人収容)で、98年フランスW杯の日本―アルゼンチン(0●1)、07年ラグビーW杯の日本―フィジー(31●35)も開催。過去にバルセロナでも活躍した元フランス代表DFマテュー、MFシソコらが在籍。チームカラーは紫。今季は13節を終え、3勝5敗5分けで20チーム中15位。同リーグには現在、2人の日本人選手が在籍。マルセイユに日本代表DF酒井宏樹が、ストラスブールにGK川島永嗣が所属する。


源に正式オファーを出したトゥールーズである。
細かな条件を含んでおるとのこと。
こうなると慰留は難しいように思う。
源はどのような決断をするのであろうか。
続報を待ちたい。

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優磨、帰国後検査へ

鹿島 優磨、負傷交代も大会MVP選出!帰国後に右足首検査へ
ACL決勝戦第2戦 鹿島0―0ペルセポリス ( 2018年11月10日 イラン・テヘラン )


<ペルセポリス・鹿島>担架で運ばれる鹿島・鈴木(撮影・西尾 大助)
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 大会MVPに選出された鹿島のFW鈴木がアクシデントに見舞われた。

 前半25分すぎに相手との競り合いで右足首をひねり、一度はピッチに戻ったものの担架で運ばれた。「相手がシミュレーションして倒れてきて、その体重が乗ったから結構痛かった」。トロフィー授与の際も足を引きずりながら登壇。日本代表にも初選出されているが、帰国後に検査する予定だ。

 日本でケガの報告を受けた日本代表の森保監督は「(今後)どうするかは帰国後の検査の後に決める」と話した。

 ≪セルジーニョ“陰のMVP”≫“陰のMVP”はFWセルジーニョだ。ジーコTDのお墨付きを得て7月に加入し、ACLは決勝第1戦まで5戦連発と進撃に貢献。チームに欠かせない存在となった。「クラブもチームメートも欲しかったタイトル。一つの目標、あるいは目的を達成できたという達成感もある。全員で勝ち取ったタイトル」と笑みを浮かべた。


<ペルセポリス・鹿島>MVPを受賞し笑顔を見せる鹿島・鈴木(撮影・西尾 大助)
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<ペルセポリス・鹿島>ACLを制し笑顔を見せる(左から)レオシルバ、ジーコTD、セルジーニョ(撮影・西尾 大助)
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[ 2018年11月12日 05:30 ]


帰国後に検査を受ける優磨である。
これは不安にさせられる。
大事にななることを祈る。
続報を待ちたい。

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鹿島に伝承されるジーコ教科書「後悔残さず1日を」

鹿島に伝承されるジーコ教科書「後悔残さず1日を」
[2018年11月12日5時0分]


鹿島ジーコTD(2018年11月3日撮影)


ACL初優勝を果たし喜ぶ鹿島イレブン(AP)


<アジアチャンピオンズリーグ:ペルセポリス0-0鹿島>◇決勝第2戦◇11日◇アザディ競技場

鹿島アントラーズに“アジア最高の輝き”を与えたのは、間違いなくこの人の存在だった。8月に、16年ぶりにテクニカルディレクター(TD)として復帰したジーコ(65、以下敬称略)。戻ってからの24試合は14勝6分け4敗。それ以前の12勝8分け9敗から、勝率は2割も上がった。チームを劇的に変えた。【取材・構成=今村健人】

ジーコ まず選手が理解しないといけないのは、鹿島の歴史でした。このクラブの歴史を知った上で、袖を通しているユニホームの誇りを持たなくてはいけない。その上で練習メニューは今、世界でやっているもの。何も問題ない。後は選手の意識改革が必要でした。だから「家に帰って鏡で自分に問いかけてほしい。最大限のことを日々、やっているかと」と言いました。私は特別なことはしていない。地に足をつけて歩むという単純なことです。

当時日本リーグ2部だった住友金属(現鹿島)に電撃復帰して加入したのが、91年5月。何もないところから「プロ意識」を育てた。勝つことに対するこだわり、敗北を受けつけないメンタリティーは脈々と受け継がれ、国内最多タイトルを保持するまでになった。

だが、その「ジーコ・スピリット」に緩みが見え始めていた。鈴木強化部長は「世代が変わり、人も監督も代わって、意識や注意、集中力がぼやっとしてきたところがあった。緩みがあるなと。それが前半戦の成績にもあった。だから、グレーで済ましてしまうところを、白黒はっきりさせようとジーコを呼んだ。あんなにハッキリした人はいない。もう少しグレーの部分を残してと思うぐらい」。

ジーコ 選手と話す前、常にフロントと話します。どういう目的か、どういう意図か、と。クラブを良くするための全権をもらっているので。唯一、口を出さないのはチーム編成やシステム。それは、優秀な指導者に任せている。

実際、集客との兼ね合いで午後3時に行われた3日の決勝第1戦についても、ジーコは選手の休む時間を考慮して「午後7時からやるべきだ」と主張していた。勝つためにあいまいさを許さない。鈴木部長は「マンネリ化していたところを突っついてくれる」。昔は黒板を力強くたたいてマグネットを落としたほど。「だいぶ丸くなった」と笑うが、根底はぶれていない。

ジーコ サッカーは団体スポーツ。1人ではできない。私がキャリアの始めからいまだ変わらないことは「自分のためでなく、チームのためにプレーする」こと。クラブに全身全霊を懸けるのは当たり前。それを選手たちに言い続けました。目立とうとエゴが出ると、チームはタイトルを逃す。おかしくなり始める。

ジーコ自身、実際に貫いた経験がある。フラメンゴ(ブラジル)時代の81年のトヨタ杯で、リバプール(イングランド)に3-0で下したときのことだった。

ジーコ 試合前にトヨタから最優秀選手と「足のいいやつ賞」の2人に車2台が贈られると言われた。そのとき、全員で集まって話したことは「誰がもらおうと、その車を換金してお金を分けあおう」と。個人でなく、チームのためにみんながプレーしました。結局(全得点に絡んだ)私と2得点のヌネスが1台ずつもらい、換金はできなかったので、車の対価300~400ドルを全員に払いました。ちなみに、そのセリカはいまだに所有しています。

ブラジルの言葉に「今日できることは明日に回さない」がある。後悔を残さずに1日を終えること。選手生活が短いと知っているから、一切の妥協を許さない。今、ジーコの哲学は文書で残し、鹿島の“教科書”として受け継いでいる。

ジーコ あのとき、ああしていればと思ったときには、1年は終わっている。後悔を残して1日を終えると停滞する。鹿島はビッグクラブで居続けてほしい。今タイトルが20個しかないなら、もっと取らないといけない。25年後も常に最大のタイトルホルダーで居続けてほしい。人間が生きるためには、食事を取らないといけない。クラブはタイトルを取っておなかをいっぱいにする。鹿島は、常にその意識のもとで取り組まないといけない。生き続けなければ、いけない。


ジーコについて取材したニッカンスポーツの今村記者である。
鹿島番記者としてジーコが帰還した経緯とその効果を伝えてくれる。
改めて、この夏の“補強”は大きかった。
遂に悲願のアジア制覇を成し遂げ、リーグも上位に食い込んだ。
更にこの鹿島というクラブを良いものにしてくれよう。
楽しみである。

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ジーコTD、来季も共に

16年ぶり復帰の鹿島“守り神”ジーコTD来季残留
[2018年11月11日4時55分]

「神様」は変わらず鹿島アントラーズを見守る。ジーコ・テクニカルディレクター(TD、65)が来季も鹿島に残ることが10日、分かった。

今年8月から16年ぶりに復帰し、TDとして有意義な“助言”を行ってきた。契約は今年12月末までだが、クラブ幹部は「今年数カ月で劇的に変わった。来季ももちろん、そのつもり」と明かした。

関係者によると当初、古巣への復帰は来年からと考えられていた。だが、半年早まると、その存在は大きかった。1つはブラジル人選手の目の色の変わりよう。「働かないブラジル人には厳しい」とされるその目が光り、特にMFレオ・シルバは見違えるようなパフォーマンスを見せてきた。

「鹿島のユニホームを着ている誇り」を強調するなど原点を思い起こさせ、選手や監督、フロントへ「勝つために何をすべきか」を呼び起こす言葉掛けも、クラブ全体を引き締めた。

何より「対世界」への影響力が計り知れなかった。ACLでは試合後、対戦相手がわざわざジーコを探しに来たほど。特に水原(韓国)との準決勝第2戦で、これまでの日韓対決では緊張関係が生まれる試合後も、水原の選手や関係者らがジーコに握手を求め、和やかな雰囲気が生まれていた。アウェーでの鹿島への対応も「ジーコがいる」ことでおろそかにはできない空気が生まれるという。まさに“洗礼”はなくなった。

リーグ優勝の奪冠など、天皇杯やルヴァン杯、ACLの4つのタイトル獲得を目指すのが鹿島。来年も、ジーコが守り神になる。


ジーコTDの来季続投を明かした鹿島である。
これは朗報。
やはりジーコの力は偉大であった。
また、本来は来季よりの就任であったことも報じられる。
それを半年早めたことで得たものは大きい。
そして、来季より更に深くクラブに関わり改革を進めてくれよう。
期待大である。

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ACL優勝報道

鹿島がACL初制覇!我慢肝に総力戦で示した一体感
[2018年11月11日2時17分]


鹿島対ペルセポリス ボールをキープする鹿島MF安部(右)(AP)

<アジアチャンピオンズリーグ:ペルセポリス0-0鹿島>◇決勝第2戦◇11日◇アザディ競技場

国内19冠を誇るJリーグの名門鹿島が、念願のアジア王者となった。イランの超名門ペルセポリスに敵地で0―0。第1戦を2―0で制していたため、2戦合計2-0で勝利し、アジアの頂点に立った。

鹿島は優勝賞金4000万㌦(約4億4000万円)とクラブW杯(12月12日開幕、UAE)の出場権を得た。

ゲーム終了の笛がなると、鹿島の大岩監督の目からはとめどなく涙があふれた。8度目の挑戦での悲願達成。喜びはひとしおだった。

敵地で無失点に抑えたDF昌子源は「日本で待っている鹿島ファミリーのために必ず優勝しようと話していた。(守備では)責任を持って体を投げ出さないと思っていた。(無失点は)全員のハードワーク合ってこそ」と赤らめた目で言った。

大会MVPにはFW鈴木優磨(22)が選ばれた。表彰式ではベテラン39歳小笠原満男、曽ケ端準を中心に喜びを分かち合った。

過酷な舞台だった。標高1000メートルを超える競技場。空気抵抗が少なく、ボールは伸びる。緩い土に長い芝生。10万人の大観衆にピッチ上の声はさえぎられる。一方、鹿島サポーターは、イラン在住の25人を含む221人と、大使館やガイドらを含めてもわずか約250人。かつてない環境の中だったが、それでも選手は「いつも通り」の心境で戦った。

前半は相手8本のシュートに対して6本とほぼ互角の展開のまま0-0で折り返す。後半に入っても一進一退の展開が続き、互いにゴールが割れなかったが、第1戦0-2で負けているペルセポリスの選手たちの焦りは募る。終盤は後のない相手に猛攻を受けたが、第1戦の貯金2点リードを糧にしっかりと守った。試合は0-0のままで終了。鹿島の初優勝が決まった。

国内主要19冠を誇るクラブが、国外では勝てない。「内弁慶」とやゆされたこともあった。浦和、G大阪に先を越された、常勝軍団が唯一、手にしていないタイトル。それがかえって、クラブにおけるACLの存在を大きくしてきた。

鹿島は国内のアウェーで戦う際、武道の神をまつり、必勝祈願を行う鹿島神宮のお神酒を置く“神棚”を、神宮に向けて控室につくる。昨年末、クラブ幹部はそれを「国外でも持っていかないと駄目かな」と嘆き、神頼みをしようとするほど“鬼門”と化していた。

より一層、重視されたACL対策。今年は初めて決勝トーナメント(T)初戦の壁を突破した。だが、変えたのは真反対の思いだった。MF土居は言う。「今年はいい意味であまり『重要視』していなかった」。

象徴的だったのが、3月のアウェーのシドニーFC戦。国内にDF昌子やFW金崎、MF小笠原ら“主力”を残し、MF三竿健も控えに据えた。その中で勝ち点3を積み上げた。「全員で戦った感じがあった」と土居。一体感が生まれた。

越えなければと力が入り、1次リーグから主力で臨み続け、途中で緊張の糸が切れた今までとは違った。心に「鬼門」をつくらない。あくまで通過点-。すると、扉は開いた。西や内田ら負傷者も復帰し、チーム力はさらに押し上がった。

「我慢」も押し上げた。過密日程やけが人の続出。前半戦は苦しんだ。ミスした選手を責める雰囲気もあった。だが、W杯中断を経て転機は訪れた。9月のルヴァン杯・川崎F戦。その期間、代表で離れていた三竿健は「間違いなく、川崎に勝ったあたりからチームの雰囲気が変わった。かばい合う、いい雰囲気になった。帰ってきて感じた」。

植田やエース金崎の放出がありながら、それに代わるチョン・スンヒョンやセルジーニョが、あまりに早くとけ込めたのも無縁ではない。全員が「我慢」を肝に銘じ、助け合った。そこに結果が加わった。内田はこう言っていた。「いいサッカーをして結果が出るわけじゃない。結果が出て、いいサッカーができてくる」。歯車が好循環した。

8月に、鹿島に流れる哲学の創始者と言える、ジーコがTDとして復帰したことも大きかった。「どんな試合でも勝つこと」「最後、頂点に立っていないと意味がない」-。敗北を許さないスピリット。放つ言葉の重みが、引き締めていく。復帰後の23試合で14勝5分け4敗。それ以前の12勝8分け9敗から、勝率は2割も上がった。

そのジーコが決戦前日の9日、選手に改めて伝えた。「自分が何か成し遂げたい、自分が…という気持ちになったらチームは勝てない」。強調されたフォア・ザ・チームの心を、選手は最後まで忘れなかった。

ACL決勝を前に組み込まれた容赦ないJリーグの日程も、普段は試合にあまり出られない選手を大幅に送り出して臨み、第1戦前の10月31日セレッソ大阪戦は1-0で耐え忍び、第2戦前の11月6日柏戦は1-2から逆転勝ち。過密日程を逆手に取れたことで、ムードは最高潮に達した。リーグ3連覇時代でも成し得なかった悲願に、文字通り「総力戦」で挑み続けた。その思いが、クラブとしてACL60試合目、今季53試合目でやっと報われた。

鹿島昌子源「1番似合う」嫌がる小笠原にトロフィー
[2018年11月11日7時41分]


悲願のアジア王者に輝き、雄たけびをあげる選手の前で優勝トロフィーを掲げるMF小笠原(中央)(AP)

<アジアチャンピオンズリーグ:ペルセポリス0-0鹿島>◇決勝第2戦◇11日◇アザディ競技場

鹿島アントラーズとして初めてのアジアタイトル。DF昌子源は決めていた。トロフィーを受け取ると、すぐに「主将」を呼んだ。嫌がるMF小笠原満男に無理やり持たせた。そして、迎えた最初のおたけび。

「そりゃそうでしょう。絶対に嫌がると思ってたけど、みんなが満男さんを探し出して、実際にそうなって良かったです。鹿島の主将として、満男さんにあげてほしかった。良かったんじゃないかな。なんやかんや笑顔だったし、なんやかんや1番うれしそうやった。イヤイヤ言いながら。やっぱり1番似合うわ。あの人が1番似合う」。そう言う昌子はうれしそうだった。

完全アウェー、10万人のアザディ競技場で、ひたすら体を張った。声が通らなくとも、出し続けた。途中の展開から「今日は点が入らないかも」と覚悟した。だからこそ、守り抜いた。

記念すべき20冠目がアジアチャンピオンズリーグの初タイトル。「もちろん(最終節で優勝を逃した)去年のJリーグとか、今年も2つのタイトルをもう失ったけど、何か縁があるんじゃないかと思うし、この20冠目をACLで取らなかったら、いつ取るねん! って、自分たちも思っていたところがあった。鹿島に残っている仲間や家族のために、サポーターのために戦わなくちゃいけなかった。まぁ、勝ってはいないんだけどね、今日は。でも、非常にいい試合だったんじゃないかな」。この日のゲーム主将はそう言って、感慨に浸った。

鹿島大岩監督男泣き「厳しかった。非常にうれしい」
[2018年11月11日7時40分]


悲願のアジア王者に輝き、選手たちの前で優勝トロフィーを掲げる鹿島大岩監督(中央)(AP)

<アジアチャンピオンズリーグ:ペルセポリス0-0鹿島>◇決勝第2戦◇11日◇アザディ競技場

男泣きした。目頭を何度も押さえる。鹿島アントラーズ悲願のアジアチャンピオンズリーグ制覇。その現実に、大岩剛監督の目から涙がこぼれ落ちた。「非常に厳しいアウェーの試合でしたが、選手がよく走り、戦い抜いて…。勝利はできなかったが、優勝できて非常にうれしく思います」と喜びを口にした。

10万人の大観衆が鳴らすブブゼラが耳をつんざき、声が全く通らない。大岩監督の声はかすれていた。質問で、「今季ACLを戦った中でどのチームが最も強敵だったか」と聞かれると「それはお世辞抜きに、ペルセポリスだったと感じています。チームもそうですし、この大観衆のアウェー、戦いというものは本当に非常に厳しかった。昨日も言いましたが、今季のACLで初めてこのアザディ競技場でペルセポリスに勝ちたかった、勝利をしたかったが、非常に苦しめられて、引き分け止まりでしたけど、非常に敬意を表しています」と素直に打ち明けた。

今季は前半戦にリズムに乗れず、けが人も多く出て苦しんだ。ワールドカップ(W杯)中断明けから巻き返したが、結局、リーグ戦とルヴァン杯のタイトルを失った。それでも、常勝軍団の鹿島が唯一、手にしていなかったACLのタイトルを手にした。「このACLというタイトルはクラブも、選手も、サポーターにも悲願だったと思いますし、これを取ったことで、鹿島アントラーズという名前が、アジアに向けて発信されるんじゃないかと思っています。一昨年、クラブW杯でレアル・マドリードと戦った決勝を上回る価値のあるタイトルだと思っています」と話した。

表彰式の前、選手から水シャワーをかけられ、その後にMF小笠原満男と抱き合った。39歳のベテランをベンチに置く時間が増えたが、常にコミュニケーションを取り、対話を重ねてきた。信頼していることを、何度も伝えてきた。だから、お互いが固く、抱き合い続けた。「個人的に彼とは現役選手としてプレーしていたので、僕自身も彼に対して特別な感情がありますし、曽ケ端も含めてですけど、彼らとACLのアジアタイトルを取り切れたことが、個人的にですけど非常にうれしく思っています」。

会見の質問が打ち切られた後、大岩監督は自らこう言った。「最後に一言いいですか。イランに来て、非常に素晴らしいもてなしを受けて感謝しています。ホテルでもそうですし、移動のバス、スタジアムのセキュリティーをしてくれた皆さん、メディアの皆さん、非常にリスペクトしてくれたと思うので、非常に感謝しています。ありがとうございます」。まじめで周囲に気を配れる、大岩節そのものだった。

鹿島守護神クォン・スンテが3度目のアジア王者
[2018年11月11日7時41分]


悲願のアジア王者となり喜びを爆発させる鹿島の選手たち(AP)

<アジアチャンピオンズリーグ:ペルセポリス0-0鹿島>◇決勝第2戦◇11日◇アザディ競技場

完全アウェーの中で、ゴール前に仁王立ちした。その存在感は何者にも代え難かった。鹿島アントラーズGKクォン・スンテ。全北(韓国)時代を含めて、実に3度目のアジア王者に輝いた。

「言葉にするのが難しい気持ちだったが、終わってから3度目というのを自覚しましたし、この記録をもっともって4度、5度回と伸ばせるように頑張りたい」と喜んだ。

17年に鹿島に加入した元韓国代表GK。加入時のインタビューで「優勝するために来ました」と言った。だが、昨年は無冠。自身はけがもあって、不本意なシーズンだった。

曽ケ端準との定位置争いで、今季は多くの公式戦でゴールを守った。特にアジアチャンピオンズリーグでは経験を存分に生かした。準決勝の水原(韓国)戦では、韓国国内で物議を醸した“頭突き”もあったが、幾度となく好セーブを放った。「サッカーは戦争と同じで、必ず勝たないといけないもの」。

特に決勝のアザディ競技場は過去に何度か試合をしていた。その経験も大きかった。「アザディ競技場は『アウェーの地獄』と言われるように、その場所で無失点に抑えられたことはすごく良かったし、それが優勝につながったと思う」。クラブ悲願のACL制覇。そこに、頼れる守護神の力は大きかった。

鹿島20冠!ペルセポリスを2戦計2-0でACL初制覇 クラブW杯出場権ゲット

前半、ゴール前で相手の攻撃をしのぐ昌子(右から2人目)。悲願のアジア王者に輝いた (共同)

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦(10日=日本時間11日、ペルセポリス0-0鹿島、テヘラン)鹿島がペルセポリス(イラン)と0-0で引き分け、2戦合計2-0として初のアジア制覇を達成した。日本勢の優勝は昨年の浦和に続いて4度目。鹿島にとってはクラブ20冠目の主要タイトルとなった。12月にアラブ首長国連邦(UAE)で開催されるクラブW杯に出場する。

 テヘランの夜空に歓喜の叫びがとどろいた。鹿島が初のアジア制覇を達成。90分、相手の猛攻に耐えたDF昌子が拳を突き上げた。

 「勝って優勝を決める。ベストを尽くしてアジアのタイトルを取る」

 そう決意し、17時間のフライトを経て敵地に乗り込んだ。第1戦を2-0で勝利し、引き分け以上なら無条件で優勝が決まる大一番。アジア最大級の規模を誇るアザディ・スタジアムは10万人の大観衆で埋め尽くされ、ブブゼラ(ラッパのような楽器)の大音量が反響した。標高1000メートル超の高地で息も苦しかったが、0-0で試合を終わらせた。

 国内主要タイトル19冠を誇る鹿島は2016年のクラブW杯準優勝を機に、国際的なビッグクラブ化を目指しACLに照準を合わせた。悲願のアジア王者に向け、今季は過密日程に耐えうる戦力をそろえ、けが人が出れば代役が活躍した。

 守備の要の昌子が負傷離脱した間はDF犬飼が穴を埋め、エースFW金崎が鳥栖に移籍すると、新戦力のFWセルジーニョが準々決勝から決勝第1戦まで5戦連続ゴールと大活躍。苦しい状況を乗り越え「味方をカバーし合う雰囲気がある」とMF三竿健は言う。

 慣れない中東遠征には日本代表専属シェフの西芳照氏を同行させ、選手たちには離日前から時差調整させた。手を尽くして状態を整えた舞台で、栄光のクラブ史に新たな足跡を刻んだ。

アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)

 アジア連盟(AFC)が主催し、2002~03年シーズンから続く大会。アジア各国から32クラブが参加し、アジア王者を決定する。1次リーグは8組に分かれて行われ、各組上位2チームが決勝トーナメント(T)に進む。決勝Tは全戦ホームアンドアウェー方式。優勝チームは賞金400万ドル(約4億5600万円)とクラブW杯出場権を得る。過去の日本勢では07年に浦和、08年にG大阪、17年に浦和が優勝している。

鹿島 悲願のACL頂点!クラブ20冠目でアジア王者に!
ACL決勝戦第2戦 鹿島0―0ペルセポリス ( 2018年11月10日 イラン・テヘラン )


ACL優勝トロフィーを掲げ鹿島の小笠原(AP)
Photo By AP


 ついに戴冠だ。鹿島は敵地でペルセポリス(イラン)との第2戦に臨み、スコアレスドロー、2戦合計2―0とし、初めてアジアの頂点に立った。守備を重視した戦いで第1戦2―0の有利を守り切った。ACLは国内では無敵の鹿島に唯一欠けていたタイトル。主要タイトル20冠目となった。 【日程&結果】

 これが「神様ジーコ」のスピリットだ。完全アウェーの中、勝負に徹した。しぶとく、そしてしたたかに。アジアの頂点に立った。2―0で先勝したホーム第1戦を受け、序盤から守りに重点を置いた。敵は再三、前線にボールを放り込んできた。左SBの山本は攻撃参加を自重し、2トップを3人以上でマークしてケア。打たれたシュートはGK権純泰(クォンスンテ)が壁となった。

 観衆は10万人と発表された。塀をよじ登って侵入する観衆もみられ巨大スタジアムは人であふれた。大音量のブブゼラ。標高は1000メートル以上で空気は薄く、芝も深くて軟らかい。後半32分にはエース鈴木が競り合いで右足首を痛め、担架で運ばれた。日本代表にも暗雲が垂れ込めるアクシデント。それでも逆境をはねのけた。

 ACL制覇はクラブの悲願。昨季から鈴木満強化部長は外国人枠をフルに使い、国際舞台に強い選手を集めた。夏にはジーコ氏を招へい、勝利への熱をもう一度植え付けた。前半、相手選手がピッチに倒れても安部はボールを外に出さなかった。小競り合いに発展したが、これこそが勝利への執念。金崎、植田が移籍しても新外国人のFWセルジーニョ、DFチョンスンヒョンがフィット。セルジーニョはACLで5戦連発とMVP級の活躍をみせた。

 J1で8回、ルヴァン杯6回、天皇杯5回。国内のタイトル数は他クラブの追随を許さない。それでも手にできなかったタイトルがACLだ。決勝トーナメントに過去5度進出しても破れなかったアジアの栄冠を、ついに手中にした。


<ペルセポリス・鹿島>前半、シュートを放つ鹿島・鈴木(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ


<ペルセポリス・鹿島>上階から声援を送る鹿島サポーター(撮影・西尾 大助)
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<ペルセポリス・鹿島>声援を送る鹿島サポーター(AP)
Photo By AP


<ペルセポリス・鹿島>悲願のACL優勝を果たし、サポーターへあいさつする鹿島イレブン(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ


[ 2018年11月11日 05:30 ]

【城彰二氏 視点】守備陣集中切らさず 鹿島“狙い通り”の展開に
ACL決勝戦第2戦 鹿島0―0ペルセポリス ( 2018年11月10日 イラン・テヘラン )


<ペルセポリス・鹿島>競り合う鹿島のレオ・シルバ(右)=AP
Photo By AP


 鹿島は第1戦の2点リードのアドバンテージをうまくいかした。しっかり守り、カウンターやセットプレーでゴールを狙う作戦だったが、前半からGK権純泰の再三の好セーブや、レオ・シルバ、三竿健のダブルボランチを含めた守備陣が集中力を切らさず、よくしのいだ。後半は点を取らなければならないペルセポリスが焦りはじめて、鹿島の狙い通りの展開になった。

 鹿島は第1戦と同じメンバーだったが、それだけ第1戦の手応えがよかったのだろう。特に守備のコンビネーションが抜群だった。慣れない中東でのアウェー戦。独特の雰囲気にのまれることもなかった。

 私も以前、テヘランで試合をしたことがあるが、歓声で圧倒された記憶がある。この日はブブゼラも使われ、さらに威圧される感じだっただろう。芝も日本より深くてボールが浮く感じだったが、よく適応していた。見事な優勝、この大会を通して得た経験でさらに大きなクラブとなると思う。 (元日本代表FW)
[ 2018年11月11日 08:47 ]

【鹿島】悲願のアジア初VでJクラブ最速の20冠達成!
2018年11月11日6時0分 スポーツ報知


前半、ゴールを狙う鹿島・鈴木(共同)

 ◆アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦 ペルセポリス0―0鹿島=2戦合計2―0=(10日・テヘラン)

 【テヘラン(イラン)10日=岡島智哉】第1戦を2―0で折り返した鹿島は、敵地での第2戦でペルセポリス(イラン)と0―0で引き分け、2戦合計2―0とし、クラブ史上初のアジア制覇を成し遂げた。主要タイトル(Jリーグ、ACL、ルヴァン杯、天皇杯)の合計でJクラブ最速の20冠を達成。日本勢の優勝は通算4度目で、昨季の浦和に続き2連覇となった。

 日本の常勝軍団が、ついにアジアの頂点に立った。鹿島は第1戦での2点リードを生かし、前半は押し込まれながらも0―0。後半も堅実な試合運びで相手に得点を許さなかった。「(決勝に)たどり着くだけじゃダメ。勝ちます」。2003年から選手、コーチ、監督として鹿島に在籍し続ける大岩剛監督(46)は試合終了と同時に両手を広げてコーチ陣と抱き合い、歓喜に酔いしれた。

 会場内のアナウンスでは、集まった観衆は10万人。試合開始4時間前に超満員となった。選手がウォーミングアップを終えると、人気アーティストが会場を盛り上げ、イランカラーの花火も上がった。民族楽器の「ブブゼラ」の音や怒声に近い声援が飛ぶ中、会場に駆けつけた221人の鹿島サポーターの声援を背に、90分間戦い抜いた。

 過去のACL最高成績は8強。国内タイトル獲得数を順調に積み上げながらも、アジアでは決勝トーナメント(T)の初戦すら突破できず“内弁慶”と揶揄(やゆ)され続けた。

 だが今季はアジア王者になるだけの地力を備えていた。1次リーグを突破すると、決勝T1回戦で元ブラジル代表FWフッキ、MFオスカルらを擁する金満集団、上海上港(中国)に勝利。準々決勝・天津権健(同)ではアウェー戦が急きょ天津からマカオに会場変更され、当地に台風が直撃するアクシデントに遭ったが、2戦合計5―0の圧勝で勝ち上がった。

 激闘となった水原三星(韓国)との乱戦(2戦合計6―5)を経て、ついにたどり着いた決勝の舞台。第1戦でMFレオシルバ、FWセルジーニョが挙げた2点を守りきった。

 DF昌子が「運命的なものを感じる」と話すように、喉から手が出るほど欲しかったACLのタイトルでクラブ通算20冠を達成した。鹿島が悲願のタイトルを手にした。

鹿島、悲願のアジア制覇&20冠 クラブW杯出場へ
ACL、ペルセポリス下し初V


鹿島―ペルセポリス 前半、ゴール前で攻撃をしのぐ鹿島・三竿健(左から2人目)、昌子(右から2人目)=テヘラン

サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦は10日(日本時間11日)にテヘランで行われ、J1鹿島がペルセポリス(イラン)に0-0で引き分け2戦合計2-0で初優勝を果たした。8度目の出場で悲願のアジア王者のタイトルを手にした。国内外の主要タイトル数を20に伸ばした。大会MVPにはFW鈴木優磨が選ばれた。鹿島はアジア代表として12月にアラブ首長国連邦(UAE)で開催されるクラブワールドカップ(W杯)に出場する。

鹿島は8度目出場の今大会で日本勢唯一の決勝トーナメント進出を遂げると、クラブ初の4強、決勝進出と勝ち上がった。

日本勢は昨年のJ1浦和に続いて大会2連覇を果たした。

【鹿島、ACL優勝の軌跡】
■1次リーグH組
第1戦
△鹿島1-1上海申花(中国)
第2戦
○水原(韓国)1-2鹿島
第3戦
○シドニーFC(オーストラリア)0-2鹿島
第4戦
△鹿島1-1シドニーFC
第5戦
△上海申花2-2鹿島
第6戦
●鹿島0-1水原
※2位で決勝トーナメント進出

■決勝トーナメント1回戦
第1戦
○鹿島3-1上海上港(中国)
第2戦
●上海上港2-1鹿島

■準々決勝
第1戦
○鹿島2-0天津権健(中国)
第2戦
○天津権健0-3鹿島

■準決勝
第1戦
○鹿島3-2水原
第2戦
△水原3-3鹿島

■決勝
第1戦
○鹿島2-0ペルセポリス(イラン)
第2戦
△ペルセポリス0-0鹿島

※左がホームのチーム

★ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)
32チームが出場し、1次リーグは全8組ホームアンドアウェー方式の総当たりで行われる。各組上位2チームが決勝トーナメントに進むことができ、トーナメント以降もホームアンドアウェー方式。優勝すればクラブW杯の出場権が得られる。


ビッグタイトルに紙面が踊る。
特にニッカンスポーツは小笠原満男にトロフィーを挙げさせた源のエピソードや大家我監督の気配りなど、現地ならではの記事が並ぶ。
今村記者を派遣した面目躍如である。
こうしてここまでのACLの報道を振り返ると、やはりアジアのアウェイはメディアにも厳しい。
クラブ、スタッフと鹿島関係ばかりに労いの言葉が並ぶが、現地にまで足を運んでくれるメディアの方々にもお礼を言いたい。
ありがとう。
来月のCWC、そして来季もよろしくお願いします。

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セレッソ・山村、決勝ゴール

C大阪 MF山村、意地のV弾「なんせ試合に勝ちたかった」
明治安田生命J1第32節 C大阪2―1川崎F ( 2018年11月10日 ヤンマー )


<C大阪・川崎>試合終了間際、決勝ゴールを決めて喜ぶC大阪・山村(左)
Photo By 共同


 C大阪は後半10分、MF田中のクロスからFW杉本が約3カ月ぶりとなる今季5得点目を決めて先制。同45分に一度はPKで追いつかれながら、終了間際に途中出場のMF山村が劇的な決勝点を奪った。「なんせ試合に勝ちたかった。この試合に懸ける思いは強かったし、勝てて良かった」と杉本。

 広島が敗れたため結果的に川崎Fの連覇が決まったものの、00年の第1ステージで敗れて優勝を阻まれた相手に、同じ場所で今度は意地を見せた。

[ 2018年11月11日 05:30 ]




決勝ゴールを決めたセレッソの山村である。
カウンター気味からの折り返しに中央からズドン。
素晴らしい。
川崎の優勝を観るにしても、土を着けたいという気持ちが表れておった。
来季は更にこの得点力に磨きがかかるのではなかろうか。
今季は実現しなかった来年の対戦を楽しみにしておる。

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ACL優勝コメント

AFCチャンピオンズリーグ2018 決勝 第2戦
鹿島アントラーズ:大岩 剛
非常に厳しいアウェイゲームだったが、選手たちが戦ってくれた。勝利はできなかったが、優勝できて非常に嬉しく思う。

Q.大会MVPに輝いた鈴木選手について

A.今日の試合で言えば、前線で運動量のある仕事をしてくれた。チームにおける彼はエースだし、その地位をしっかりと築き始めている。日本代表にも招集されたし、これからもっと成長していくと思う。

Q.クラブ初のアジア制覇が節目の20冠になったことへの心境とクラブにとっての意味、そして小笠原選手と固く抱擁していた時の感情は?

A.このタイトルはクラブ、選手、サポーターの悲願だった。このタイトルを獲ることで、アントラーズの名前が改めてアジアに発信されると思う。一昨年にレアル・マドリードと戦ったクラブワールドカップ決勝を上回る価値のあるタイトルだと思う。小笠原とは現役時代、ともにプレーした。曽ケ端を含め、彼らとアジアのタイトルを獲れたということが非常に嬉しい。

Q.今季のACLで戦った中で最も強敵だと感じた相手は?

A.ペルセポリスFCだと断言できる。チームもそうだし、大観衆でのアウェイでの戦いは非常に厳しいものだった。今大会で初めてアザディスタジアムで勝利を収めるチームになりたかったが、非常に苦しめられた。敬意を表したい。

【クォン スンテ】
後半に3回連続でCKを与えてしまった場面があったけど、そこでうまく守れたことが勝利につながったと思う。選手としてクラブW杯という大きな大会に出られることを栄誉に思っている。

【昌子 源】
絶対にカップを上げるのは満男さんでしょ。絶対に嫌がると思っていたけど。ソガさんと2人で上げてほしいけど、まずはキャプテンとして満男さんに上げてほしかった。やっぱり一番似合います。ケガから復帰した後、コンディションが悪い中でも剛さんが使ってくれて、その信頼に応えたかった。

【レオ シルバ】
非常に嬉しく思っている。獲ったことがないタイトルなので多少なりにはプレッシャーもあったけど、達成できてよかった。今後も続く大会で頑張っていきたい。選手、スタッフ、サポーターが誇りに思えるタイトルだと思う。

【永木 亮太】
チームにとっての悲願だったし、獲ったことがないタイトルだった。その瞬間にピッチに立てていたことはすごく幸せだし、アントラーズの歴史に自分の名前を残せたこと、このメンバーで獲れたことがすごく嬉しい。

【土居 聖真】
やっと獲れました。よかったです。タフさや臨機応変さも含めて、流れや場面に応じたプレーをチームとしても個人としても大会を通してやれていたと思う。ケガ人も多かったし、メンバーを固定できなかった。グループステージから同じメンバーで戦った試合はほとんどない。それでもアントラーズとして全員が結果を残し続けたことで優勝できたと思う。Jリーグで若手が頑張って、やれるということを見せてくれたからチーム力が上がったと思う。アントラーズ全体として獲ったタイトルだと思う。

【鈴木 優磨】
個人というより、チーム全員で戦えていた。優勝したいという全員の気持ちが結果につながったと思う。満男さんやソガさん、レジェンドの人たちが獲ったことがないタイトルを、一緒に獲ることができてうれしかった。まだ天皇杯もあるし、しっかり戦ってからクラブワールドカップに向かいたい。

【金森 健志】
タイトルを獲るためにアントラーズに来たので、嬉しかった。20冠目がアジアチャンピオンということで、最高だった。なかなか経験できる試合ではないし、貴重な経験をさせてもらってアジアチャンピオンになれるのは素晴らしいこと。サッカー人生の財産になった。ACLを獲って、ここから勢いに乗って天皇杯とクラブワールドカップでタイトルを獲れるようにしていきたい。勝ち続けていきたい。

【山本 脩斗】
嬉しいです。最高です。1点はどこかで欲しかったけど、失点ゼロで行くことが大事だと思っていた。1点を取られると相手の勢いはものすごいものになっていたと思う。点を取らせないということをチームみんなでできたと思う。ブブゼラで声は全く聞こえなかった。こういう中でのプレーはなかなかないこと。その中で優勝できてよかった。

【セルジーニョ】
非常に嬉しく思っている。ぜがひでも欲しかったタイトルで、一つの目的を達成できた。達成感もあるし、全員で勝ち取ったタイトルだと思う。このような雰囲気は初めての経験だった。チームメートの声は聞こえなかったが、アドバンテージを持って乗り込んできたので、それをマネージメントするだけだった。自分の連続得点云々ではなく、チームのタイトルに貢献することが重要だった。タイトルを獲れた喜びが大きい。

【山口 一真】
自分は出られなくて悔しい思いもあるけど、歴史的な瞬間に携わることができたのは自分にとってもプラスだし、とても嬉しい。若い選手たちが先輩が引っ張る姿を見せてもらったので、下の世代にそういうところを見せられるようになっていかないといけない。

【三竿 健斗】
昨年の磐田戦のことは人生で忘れないと思うし、自分の力不足もあって、何週間も立ち直ることができなかった。大会は違うけど、アントラーズが獲ったことのないタイトルを獲ることができて、最高の結果に終わることができてよかった。

【曽ケ端 準】
厳しい戦いだったし、やっぱり嬉しいです。アントラーズが獲っていないタイトルで、自分自身も初めてだった。逆に、一真や幸輝のように1年目で獲れた選手もいる。これを次のタイトルへつなげていけるようにしたい。

【西 大伍】
よかった。皆さんのおかげです。(雰囲気は)すごかった。ハーフタイムに耳がキーンとなる感じ。サポーターの皆さん、おめでとうございます。思いを僕たちが受けて頑張りました。皆さんのおかげですし、皆さんが獲ったものだと思います。

【遠藤 康】
ACLだけじゃなくJリーグも含めて、全員が常に頑張ってくれていた。ベンチに入れなかったメンバーもチームのために頑張ってくれたからタイトルを獲れた。試合に出るメンバーだけでは獲れないということを再確認できたと思う。チームスタッフのみんな、サポーターも含めてみんなで戦ったおかげ。

【町田 浩樹】
アカデミーからずっとアントラーズにいるけど、ACLは獲っていないタイトルだったのでやっぱり嬉しい。次はピッチ上で成し遂げたいと思う。

【安部 裕葵】
今日は試合が始まる前にレオが「例え、相手のサポーターが何人いようとピッチに入ってくるわけではない。ピッチ上は22人だ。恐れることはない」と話していた。そういう声掛けもあって、恐れることなく10万人を相手に戦えたと思う。落ち着くというよりは、リスクを負わないサッカーをすることを意識していた。とにかく失点をせずに我慢し続けることを考えていた。我慢は得意だし、集中力が続くことも強みだと思っている。アントラーズらしい戦い方だったと思う。

【安西 幸輝】
このクラブに来て本当によかった。この大会では両サイドバックも両サイドハーフもやった。決勝は先発できなかったのは残念だったけど、チームに貢献できて本当によかった。

【チョン スンヒョン】
アントラーズの歴史を新たに作ったことを光栄に思っている。失点しないことを意識してプレーした。みんなの力を合わせて戦ったことがいい結果につながったと思う。耳が痛くなるほどの音の中でも試合はすごくいい経験になったし、それによって選手として成長できると思う。たくさんのサポーター、優秀なスタッフ、選手に囲まれてプレーすることは成長につながると思っている。今回の優勝はすごく大きなものだと思う。

【犬飼 智也】
本当に嬉しい。このチームの一員になれて本当によかった。信頼していたし、必ず勝てると思っていた。自分はいつ出てもいいように準備していた。

【小笠原 満男】
頑張った人たちを称えてあげて。俺はいいよ。ジーコが来ていろいろなことを変えて。このチームを作ったジーコが来て、「勝つというのはこういうこと」だと。こんなに短期間で変えてくれて。あの人の力だよ。

AFCチャンピオンズリーグ 決勝 第2戦
2018年11月11日(日)00:00KO
アザディ スタジアム

[ 大岩 剛監督 ]
ちょっと声が出ないので、聞き苦しいかと思いますけど、よろしくお願いいたします。非常に厳しいアウェイの試合でしたけれども、選手がよく走り、戦い抜いて、勝利はできなかったが、優勝できて非常にうれしく思う。

--MVPの鈴木 優磨についてコメントをお願いします。
今日の試合で言えば、非常に前線でターゲットになってくれました。チームにおける彼はエースですし、しっかりとその地位を築き始めていると思う。日本代表にも選ばれていますし、もっともっと成長する。いずれ日本を羽ばたいていくと評価している。

--二つ質問があります。アジア初制覇と20冠の感想と、クラブにとってどういう意味を持ちますか?また、小笠原 満男選手と抱擁されていたが、どういう思いでしたか?
このACLというタイトルはクラブも、選手も、サポーターにも悲願だったと思いますし、これを獲ったことで、鹿島アントラーズという名前が、アジアに向けて発信されるんじゃないかと思っています。一昨年、クラブW杯でレアル・マドリードと戦った決勝を上回る価値のあるタイトルだと思っています。

小笠原ですけれども、私、個人的に彼とは現役選手としてプレーしていましたので、僕自身も彼に対して特別な感情がありますし、彼も、曽ヶ端(準)も含めてですけど、彼らとACLのアジアタイトルを獲り切れたということが、私個人的にですけども、非常にうれしく思っています。

AFCチャンピオンズリーグ 決勝 第2戦
2018年11月11日(日)00:00KO
アザディ スタジアム

FW 9
鈴木 優磨
Yuma SUZUKI

本当に味わったことのない雰囲気だった。ペルセポリスは非常に相手としてイヤでした。今季、ACLでもほんと苦しい試合が続いて、優勝したときはやっぱり(小笠原)満男さんだったり、ソガさん(曽ヶ端 準)だったりも獲ったことのないようなタイトルを一緒に獲れたってので、すごい来るものがありました。

--MVPに選ばれました。
結果だけ見れば正直俺よりセルジーニョのほうが全然点を取っているし、そういう意味で間違いなくセルジーニョだと思うけど、本当にチームとして戦っている中で、体を張ったり、結果だけではない部分を評価してくれたと感じている。それプラス点を取るのがFW。もっともっと点にこだわって、このMVPに文句言われないようにもっともっと点取っていきたいです。

三竿 健斗 - Kento MISAO
MF 20
三竿 健斗
Kento MISAO

もうやっと終わったっていう感じで、失点をしてしまうと雰囲気的に大変になるのは想像がついていたので、無失点で終われたことと、あとは2016年のチャンピオンシップで優勝したときに、僕はベンチ外で、みんなが喜んでいる中、悔し涙を流した。そのときに柳沢(敦)コーチに「次はお前がピッチに立って優勝する番だぞ」と言われて。去年それを達成するチャンスがあったんですけどできずに、2年経ってこうやって優勝できたのは本当にうれしかったので、今までにないくらい最高でした。

鹿島がACL初制覇&20冠!!イランの“大アウェー”で耐えてドロー、第1戦の2点リード守り抜く
18/11/11 01:52


鹿島がACL初優勝

大岩監督男泣き、鈴木優磨が大会MVP…昌子源「このタイトルだけは絶対に欲しかった」
18/11/11 02:23


鹿島が悲願のアジア制覇を成し遂げた

[11.10 ACL決勝第2戦 ペルセポリス0-0鹿島 テヘラン]

 10万人の完全アウェーの中、無失点で耐え抜いた。イラン・テヘランのアザディスタジアムで行われたACL決勝第2戦。鹿島アントラーズはペルセポリスと0-0で引き分け、2試合合計2-0で悲願の初優勝を果たした。大会MVPにはFW鈴木優磨が選ばれた。

 敵地で広がる歓喜の輪の中、大岩剛監督の目に涙が光る。テレビ局のフラッシュインタビューに応じたDF昌子源は「日本で待っている鹿島ファミリーのためにも絶対優勝しようと思っていたし、優勝できて良かった」と喜びを爆発させた。

 リーグ優勝8回、カップ戦優勝6回、天皇杯優勝5回。通算20冠目が悲願のACLのタイトルとなった。「去年悔しい思いをしたし、このタイトルだけは絶対に欲しかった。20冠目でACLを取れたのは個人としてもチームとしても縁だと思う。このタイトルを全員で分かち合いたい」と感慨に浸った。

 ホームでの第1戦に2-0で先勝し、乗り込んだ敵地での第2戦。「試合展開的にロングボールが多くて、うちが点を取るのは難しいかなと思った。後ろが責任を持って体を投げ出さないとというのは前半の早い段階で思った」。昌子の予想どおり、試合は苦しい展開。終盤はペルセポリスの猛攻を浴びながら最後まで集中力を切らさず、体を張って跳ね返した。

 悲願のアジア制覇を成し遂げ、12月にUAEで開催されるクラブW杯への出場権も獲得した。開催国代表として出場した16年以来、2年ぶり2回目の出場。2年前はアジア勢として初の決勝進出を果たしたが、決勝では惜しくも延長戦の末、レアル・マドリーに敗れた。

「僕らにとってはリベンジの舞台なので。しっかりリベンジしたい」。今大会にもレアル・マドリーは欧州代表として出場する。鹿島は準々決勝で北中米カリブ海代表のグアダラハラ(メキシコ)と対戦。これに勝てば、準決勝で待っているのがそのレアルだ。

昌子源が歓喜の涙とともに激白!! アジア初制覇に「このタイトルだけは本当に欲しかった」
サッカーダイジェストWeb編集部
2018年11月11日


悲願達成の先には“リベンジの舞台”が待つ!

[ACL決勝]ペルセポリス0-0鹿島/11月11日/アザディ・スタジアム

 悲願のアジア初制覇に、鹿島のゲームキャプテンを務めたDF昌子源の目にはうっすらと光るものがあった。

 公式収容人数を大きく上回る10万人が入った完全アウェーの大一番。2点のビハインドを負うホームのペルセポリスが序盤から猛攻を仕掛け、鹿島はしばらく耐える時間を余儀なくされた。

 しかし、劣勢にあってもディフェンスリーダーの昌子は冷静に戦況を見つめていた。
「試合の展開的にかなりロングボールが多かったので、ウチが点を獲るのが少し難しいかなということを考えていて、やっぱり後ろがしっかり責任を持って身体を投げ出さないとっていうのを自分自身、前半の早い段階で思っていた」

 そして、敵地での第2戦を狙い通りの無失点で切り抜けた鹿島が初のアジアタイトルを手中に収めた。ピッチ上で歓喜を爆発させる選手たちや大岩剛監督の目には涙が浮かんでいた。

 クラブ初の悲願達成の想いを昌子が熱く語る。その目にはやはり涙があった。
「本当に去年は悔しい想いをした。このタイトルだけは本当に欲しかったし、(リーグ、ルヴァンカップ、天皇杯、ACLの)4つ目指していた中で2つ失って、20冠目でこうしてACLを獲れるというのも、すごく自分の中でも鹿島にとっても縁だと思う。このタイトルを全員で分かち合えればなと思います」

 昨年のACLでは決勝トーナメント1回戦で広州恒大に2戦合計2-2ながら、アウェーゴール数の差で悔しい敗戦を喫していた。今年はその雪辱を果たすとともに、記念すべきクラブ20冠を悲願のアジアタイトル獲得で達成した。

 しかし、“悲願達成”で物語は終わらない。アジアタイトル獲得の先には“リベンジの舞台”も待っている。12月のクラブワールドカップでは、2016年の同決勝で延長にもつれ込む熱戦を演じながらも苦杯を喫したレアル・マドリーに再挑戦できるチャンスがあるのだ。大会への意気込みを問われた昌子は「僕らにとってはリベンジの舞台ですし、しっかり頑張りたい」と、2年越しの世界の舞台へ決意を示した。

 クラブワールドカップは12月12日からUAEで開催。準々決勝から登場する鹿島は、15日に北中米カリブ海王者のグアダラハラ(メキシコ)と対戦する。これに勝利すれば、19日の準決勝でレアル・マドリーとの再戦が叶う。


喜びを語る面々である。
感無量とはこのこと。
そして大岩監督はMVPを受賞した優美について問われ、「もっともっと成長する。いずれ日本を羽ばたいていくと評価している」という言葉を付け加える。
もう日本国内に留めておけるタレントではないと肚を括る必要があろう。
これほどのビッグタイトルをもたらせてくれたFWとして心に刻み込まれた。
優磨本人は、「まだ天皇杯もあるし、しっかり戦ってからクラブワールドカップに向かいたい」と次なるタイトルに目を向ける。
更に鹿島に勝利をもたらせてくれよう。
また、満男は自らのコメントは遠慮し、「このチームを作ったジーコが来て、「勝つというのはこういうこと」だと。こんなに短期間で変えてくれて。あの人の力だよ」とジーコを讃える。
我らとしては、満男の尽力これまでの功績に頭が下がる。
が、満男本人がジーコについて言及することも理解出来ることである。
ここまでのクラブにしてくれたジーコには改めて感謝である。

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ACL決勝戦 第2戦 ペルセポリス戦

クリーンシートでアジア制覇。

順天堂大学・名古新太郎くん、来年から鹿島で戦うイメージはできています

順天堂大MF名古新太郎、怪我から復活即アシスト!ACL決勝控える鹿島へ「本当に勝ってほしい」
18/11/10 23:47


名古が6試合ぶりの復帰戦にフル出場した

[11.10 関東大学L1部第20節 専修大3-3順天堂大 フクアリ]

 順天堂大の主将MF名古新太郎(4年=静岡学園高)が、9月23日の法政大戦以来となる実戦復帰をフル出場で飾った。

 名古は同試合で左足ふくらはぎを肉離れ。古傷の再発だっただけに、慎重にリハビリを進めてきた。

 6節ぶりの出場だったが、FW旗手怜央(3年=静岡学園高)と2シャドーの一角で先発。前半14分にはその旗手への絶妙なクロスでアシストを記録。乱打戦となり、勝利には繋がらなかったが、さっそく存在感を示した。

 日本時間同日深夜、入団内定を決めている鹿島アントラーズが、アジア制覇をかけた大一番を迎える。「気になります。本当に勝ってほしい」と声を上ずらせると、「リアルタイムで観ますよ」と仲間の応援を約束した。

「来年から鹿島で戦うイメージはできています。夏も練習に行っていたし、もちろん1年目から試合に出るつもりでいます。でも一人ひとりの守備の能力、強度の違いを一番感じました。(三竿)健斗とかもそうですし、永木亮太くんとか(小笠原)満男さん、レオ・シルバなんかもっとそう。盗んでいきたいなと思います」

 順天堂大は残り2節となった関東リーグ戦で暫定3位。目標の優勝の可能性はなくなったが、大学選手権(インカレ)へは出場圏内にいる。「自分自身最後ですし、キャプテンとしても自分がいなきゃいけないというのは、ずっと思っています」。常勝軍団の魂に触れたものとして、狙えるタイトルは常に意識する。

(取材・文 児玉幸洋)


先発フル出場した順天堂大学の名古新太郎くんである。
肉離れが癒え復帰したとのこと。
これは朗報。
また、ACL決勝についてコメントし、「気になります。本当に勝ってほしい」、「リアルタイムで観ますよ」と言う。
こちらも朗報としたい。
そして、来季の抱負として「来年から鹿島で戦うイメージはできています。夏も練習に行っていたし、もちろん1年目から試合に出るつもりでいます。でも一人ひとりの守備の能力、強度の違いを一番感じました。(三竿)健斗とかもそうですし、永木亮太くんとか(小笠原)満男さん、レオ・シルバなんかもっとそう。盗んでいきたいなと思います」と語る。
即戦力としてボランチの主軸として1年目から活躍して欲しいと願う。
期待しておる。

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源にかけた篤人の言葉

鹿島昌子、仲間の支えでたどり着いた大一番
[2018年11月10日9時43分]


ペルセポリス戦に向け調整する鹿島昌子(左)(共同)

アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦は10日午後6時半(日本時間11日午前0時)からテヘランで行われ、初優勝を狙う鹿島アントラーズがペルセポリス(イラン)と対戦する。ワールドカップ(W杯)ロシア大会で日本の16強入りに貢献したDF昌子は「勝って優勝を決める」と気持ちを高ぶらせる。

W杯の余韻も冷めぬうちの7月25日、セレッソ大阪とのJ1戦で左足首を強くひねるアクシデントに見舞われた。当初は全治3週間の診断。だが傷ついた軟骨に痛みが残り、リハビリは長引いた。

その頃、先輩の内田に掛けられた言葉で肩の力が抜けた。「おまえはみんなに頼られて、試合に出てほしいと思われる。だからけがしない限りは休めなかった。今のうちにリフレッシュしろよ」。長期離脱を受け入れて目標をACL決勝に定め、約3カ月後の10月14日に公式戦に復帰した。

昌子が不在の間は代役が必死に穴を埋めた。仲間の支えでたどり着いた大一番だ。守備の要は「改めてチームメートやスタッフの力をすごく感じた。みんなのために体を張って頑張りたい」と特別な思いを抱いて臨む。


ACL決勝を前に昌子源のエピソードを報じるニッカンスポーツである。
7月のセレッソ戦にて負った足首は、当初全治3週間と公式発表された。
しかしながら、痛みが残り復帰が遅れに遅れたことで記憶に残る。
この際、源は篤人に「おまえはみんなに頼られて、試合に出てほしいと思われる。だからけがしない限りは休めなかった。今のうちにリフレッシュしろよ」と声をかけられたとのこと。
これは心に響く。
篤人を含めた仲間を信頼し、治癒に専念することとなった。
ここで犬飼が急成長を遂げ、ACLの決勝まで登り詰めておる。
頼り頼られるのがサッカーの常。
それが良く伝わってくる。
多くのものを背負い源は決勝戦のピッチに立つ。
「改めてチームメートやスタッフの力をすごく感じた。みんなのために体を張って頑張りたい」という言葉とともに勝利をもたらすのだ。
信頼しておる。

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相手に得点を与えずに効率よく得点を取ることで相手に焦りを与え、試合をコントロールできればいい

ペルセポリス戦前日トレーニング(公式練習&公式記者会見)
AFCチャンピオンズリーグ2018 決勝第2戦・ペルセポリス戦を明日に控え、試合会場のアザディスタジアムで公式練習と公式会見を行いました。



公式練習は17時00分より行われました。アザディスタジアムはまだ決勝に向けての準備が進行中で、あちらこちらで作業をする姿をもみられました。またスタジアムの大きさに比例するかのように地元メディアの人数も多くいました。日本からもメディアは多数、取材に訪れています。

公開された公式練習では、芝の感触を確かめるためにピッチ全体を使ってドリブルやパスを行っていました。またGKはパントキックで高地でのボールの飛び方を確認していました。



なおアントラーズの公式練習に先駆けて16時30分から公式会見が行われ、大岩監督と鈴木選手が出席しました。







大岩 剛監督
「我々は第1戦で勝利をして、ここに乗り込んできた。しかし、アウェイに乗り込む明日の試合は非常に厳しいものになると思っている。0-0であるという意識で、立ち上がりからしっかりと試合に入りたい。アグレッシブな入り方をしたい。アウェイの戦いは非常に難しい。それはACLを戦う中で、毎回体験してきたこと。明日も難しい試合になると感じている。アウェイでの戦いで、立ち上がりからしっかりと試合に入ることで自分たちの流れになるようにしたい。(ペルセポリスFCサポーターの)人数と声の大きさから、ピッチの上ではなかなかコミュニケーションを取ることができないという状況が予想される。それでもしっかりとジェスチャーや姿勢でコミュニケーションを取ることで、しっかりと試合を成立させたいと思っている。鹿嶋からも数は少なくても、サポーターが後押しをしに来てくれると聞いている。数は少ないかもしれないが、非常に大きな力を感じながら戦いたいと思っている。(ペルセポリスFCが今季のACLホームゲームで負けなしという)情報も当然、入ってきている。明日の決勝で、初めてアザディスタジアムで勝つアウェイチームになれるように頑張りたい。第1戦の後半は非常によかったが、明日は前半からしっかりとした守備をして、相手に得点を与えずに効率よく得点を取ることで相手に焦りを与え、試合をコントロールできればいいと思っている 」





鈴木 優磨選手
「監督も言っているように、非常に難しい試合になると思うけど、自分たちから積極的に、アグレッシブに試合に入っていけば勝てると思っている。普段とやることは変わらない。明日は決勝だけど、いつものようにチームを助けられるプレーをしたい。そして最終的に、チームが勝っていればいいと思っている」

アントラーズの公式練習中の17時30分より。ペルセポリスの公式会見が行われブランコ イヴァンコヴィッチ監督とキャプテンのサイド ジャラル ホセイニ選手が出席しました。



ブランコ イヴァンコヴィッチ監督
「明日の試合はテヘランでの30年間において、最も重要なゲームだと思っています。1st legは敗れましたが、まだ2nd legが残っており、ホームで戦える大きな機会になります。明日は選手たちが200%の力を発揮し、我々にとっての夜になると信じています。選手たちは1st legよりも良い戦いを見せてくれるだろうし、必ず勝ち、チャンピオンとして今季を美しいシーズンにしたいと思います」

サイド ジャラル ホセイニ選手
「明日の試合、私たちは非常に高いモチベーションで臨むつもりです。決勝という舞台は我々にとって大きな試合であり、ホームのファンたちの前で是非良いゲームをしたいと思います。この記者会見が明日の試合の重要性を示していると思いますが、我々は成功できると信じており、チャンピオンになるための素晴らしい試合にしたいと思います」

ペルセポリスの公式会見後に、両チームによるフォトセッションが行われ、その後、ペルセポリスは公式練習を行いました。公開された練習では、ゲーム形式の練習を行っていました。



公式練習後は、メディアの取材対応を行いました。



ACL・ペルセポリス戦に向けた前日練習、そして公式会見の様子である。
大岩監督は「アグレッシブな入り方をしたい」と語る。
球際で勝ち、主導権を握って欲しいところ。
そして優磨は「普段とやることは変わらない。明日は決勝だけど、いつものようにチームを助けられるプレイをしたい」といつもどおりを強調する。
いつものように試合をし、最後に笑うのだ。
とはいえ、応援する側としては、気持ちの高ぶりを抑えることは困難である。
高まる緊張感で見守る。
注目の決戦である。

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鹿島アントラーズが20年以上も常勝軍団で居続けられるワケ

鹿島アントラーズが20年以上も常勝軍団で居続けられるワケ
藤江直人:ノンフィクション・ライター


AFCチャンピオンズリーグ決勝第1戦で勝利した鹿島アントラーズ 写真:AP/アフロ

鹿島アントラーズの先勝を受けたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦が、日本時間11日午前零時にペルセポリス(イラン)の本拠地アザディスタジアムでキックオフを迎える。悲願のアジア制覇へ向けて万全の心技体で臨むアントラーズは、過密スケジュールの中で行われた明治安田生命J1リーグも若手中心のメンバーで連勝。暫定3位にまで順位を浮上させた。シーズン終盤に入って発揮されている強さの源泉と、ライバル勢の追随を許さない19個ものタイトルを獲得し、いつしか常勝軍団と呼ばれるようになった理由を、他のJクラブとは完全に一線を画すチーム作りをたどりながら振り返った。(ノンフィクションライター 藤江直人)

20年以上、常勝軍団を支える
61歳の強化部長と「ジーコスピリット」


 常勝軍団と呼ばれるようになったのは、いつ頃からだろうか。少なくともJリーグが産声をあげた黎明期の鹿島アントラーズは、当時の日本サッカー界を牽引した二強、ヴェルディ川崎と横浜マリノスを追う第2集団に何とか食らいついていた存在だった。

 何しろ日本リーグ2部所属だった前身の住友金属工業蹴球団が、Jリーグへ加盟申請した時には事務局側から「99.9999%不可能」と非情通告されたほどだ。しかし、日本初となる屋根付きのサッカー専用スタジアムの建設計画を立ち上げ、絶望的な状況を逆転させた経緯がある。

 迎えたJリーグ元年の1993シーズン。サントリーステージを制したアントラーズが見せた変貌ぶりは衝撃的であり、ライバル勢を驚かせた。それでも、年間王者を決めるチャンピオンシップでは黄金期にあったヴェルディに屈し、初タイトルには手が届かなかった。

 ターニングポイントは1996シーズンに訪れた。加入して3シーズン目のMFレオナルド、2年目のDFジョルジーニョのブラジル代表コンビに牽引されながら実力を伸ばしてきたアントラーズは、名古屋グランパス、横浜フリューゲルスとの三つ巴の激戦を制してリーグ戦を初めて制覇する。

 常務取締役強化部長として、61歳になった今も辣腕を振るう鈴木満が、ヘッドコーチから強化の最高責任者としてフロント入りしたのも1996年だった。今では54を数えるJクラブの中で20年以上も強化の青写真を描いてきた人物は、もちろん鈴木の他には見当たらない。

「コーチを務めながら、然るべき立場のフロントの人間が諸問題を調整する必要性を、誰よりも僕自身が感じていた。なので、強化を専門に担当する人間が必要だ、というクラブの説明も理解できました」

 Jクラブの監督を務めるのに必要な指導者公認S級ライセンスを取得したばかりの鈴木は、フロント入りを青天の霹靂だったと振り返ったことがある。親会社から出向してきた社員が、強化などのフロント業務に期間限定で当たっていた時代。鈴木を奮い立たせたのは神様ジーコの檄だった。

「フロントは監督を選任して、選手を揃えます。ただ、そのシーズンを戦う陣容を整えたからといって、それで仕事は終わりではない、とジーコからはよく言われました。後は監督以下に任せるのではなく、グラウンドにフロントの人間がどのように絡んでいくのかが大事だ、チーム全体を同じ方向に導きながら組織が持つポテンシャルを100%発揮させる人間が必要だ、と」

 ブラジル代表で一時代を築いたジーコが電撃的に現役復帰し、住友金属工業蹴球団入りしたのは1991年5月。今も「ジーコスピリット」としてチームに脈打つ哲学を、ジーコはピッチ内外の立ち居振る舞いを介して伝授した。その一丁目一番地は、どんな状況でも「敗北」の二文字を拒絶するメンタリティーとなる。

 ウォーミングアップを兼ねた練習前のミニゲームだけでなく、例えばジャンケンで負けただけでもジーコは顔を真っ赤にして悔しがった。アマチュアからプロの集団への過渡期にあった時期。当時のジーコとのやり取りを、鈴木は苦笑しながら振り返ったことがある。

「具体的なレクチャーを受けたわけではなく、ジーコの言葉でボコボコにされながらいろいろなことを覚えていった、という感じですけどね」

 ジーコにもたらされたブラジル伝統の[4-4-2]システムは、今もアントラーズの基本的な戦い方として、鈴木を介して受け継がれている。チームを家づくりに例えれば揺るぎない土台を築いた上で、監督候補と交渉する際に必ずある要望を出してきたと鈴木は言う。

「選手起用や戦い方などはもちろん監督の判断で自由に決めていいけれども、3割は鹿島アントラーズの考え方というものを受け入れて、その上に家を建ててほしいというスタンスはずっと変わりません。他のチームのことに関しては分かりかねますけど、アントラーズはフロントと監督の間とのコミュニケーションや連携を、最も密に取っているクラブだと思っています」

伝統を選手から選手へ受け継がせる
独自のチーム作りの設計図とは


 1996シーズンに手にした初タイトルは、アントラーズという確固たるブランドを作り上げるための先行投資が形になっていた。1994年のワールドカップ・アメリカ大会を制したブラジル代表のビッグネーム、レオナルドとジョルジーニョを獲得するには決して小さくはない資金を要した。

 実際に赤字決算が続いた。それでも、地方の小都市をホームタウンとするクラブがJリーグの中で生き残り、2002年の日韓共催ワールドカップの開催都市に選ばれ、カシマサッカースタジアムを改修して収容人員を倍増させ、クラブの収入を増やしていくには大きなインパクトを与えなければならない。

 果たして、1997シーズンはヤマザキナビスコカップと天皇杯全日本サッカー選手権の二冠を獲得。1998シーズンには再びリーグ戦を制覇したアントラーズは、Jリーグを代表する強豪として認知され、将来性ある日本人の新卒選手や日本代表クラスの移籍組が望んで集まってくるブランドを手にした。

 例えば1998シーズンには高卒ルーキーとして、今も現役でプレーするMF小笠原満男、MF本山雅志(現ギラヴァンツ北九州)、2014シーズン限りで引退したDF中田浩二が加入。GK曽ヶ端準もユースから昇格した。いわゆる「黄金世代」の台頭とともに、鈴木はチーム作りの設計図を180度転換させた。

 1990年代はブラジル人選手を幹に、日本人選手を枝葉としてチームを形成した。翻ってJリーグ全体で健全経営が謳われた2000年代に入ってからは、日本人選手を幹にすえて、足りない枝葉の部分を外国籍選手で補う方針が今現在も継続されている。

 そして、加入して3年目になる小笠原たちが一本立ちした2000シーズン。J1、ヤマザキナビスコカップ、天皇杯の国内三大タイトルを独占した史上初のチームになったアントラーズは、いつしか常勝軍団と呼ばれるようになった。

「加入して3年目、高卒ならば20歳すぎでレギュラーになった選手が、30歳くらいまで主軸を張っていく中で、最後の3年間を次の幹と上手く重ねていくことで、アントラーズの伝統を選手から選手へと受け継がせる。ウチは常に同じ方法で世代交代を進めてきました」

 鈴木が振り返るように、1996シーズンに幕を開けた第一次黄金時代を支えたDF秋田豊、DF相馬直樹、MF本田泰人らの背中を見ながら、小笠原たちはアントラーズで生き残っていくための鉄則を学んだ。その一項目として、練習中における一切の妥協を許さない雰囲気がある。

 前線からプレスをかける方法を巡り、秋田や本田と司令塔ビスマルクが忌憚なく意見をぶつけ合い、ピッチに険悪な空気が充満することは日常茶飯事。紅白戦で控え組が主力組を蹴散らすことも然り。鈴木はそうした光景を笑顔で歓迎した。チームがどんどん強くなる、と。

 しかし、日本サッカー界に訪れた潮流がアントラーズにも波及する。次の幹になる存在だったDF内田篤人、FW大迫勇也、MF柴崎岳らが次々にヨーロッパへ移籍。選手たちの意思を尊重し、一方でジレンマを抱えながらも、鈴木はアントラーズ独自の設計図を堅持してきた。

「小笠原と曽ヶ端の存在が伝統」
2人のレジェンドが若手と中堅を引っ張る


 そして今、米子北高校から加入して8年目のDF昌子源が、名実ともにリーダーとしての存在を築いた。J1年間王者と天皇杯の二冠を獲得した2016シーズン。著しい成長曲線を描き、日本代表でも存在感を増していた昌子はこんな言葉を残している。

「何が伝統かと言われたら、(小笠原)満男さんとソガさん(曽ヶ端)がいることが伝統なんじゃないかと。あの2人についていけば優勝できるんじゃないか、という背中を見せてくれる。いつまでも頼るわけにもいかんけど、本当にあの2人あってのアントラーズだと思うので」

 小笠原と曽ヶ端が39歳になった今シーズン。夏場にDF植田直通がベルギー、FW金崎夢生がサガン鳥栖へ新天地を求めた中でもAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を勝ち抜き、必然的に過密日程となった終盤戦になって、2人のレジェンドが放つ希有な存在感が再びクローズアップされる。

 アントラーズは先月31日にセレッソ大阪との明治安田生命J1リーグ第31節を戦い、中2日の11月3日にはホームにペルセポリス(イラン)を迎えたACL決勝第1戦を2-0で快勝。再び中2日の同6日には、柏レイソルとの同第32節を戦っている。

 サッカーでは原則として試合翌日はクールダウンに、前日はセットプレーなどの確認にあてられる。中2日では追い込んだ練習ができなくなる中で、アントラーズはリーグ戦とACLで大幅にメンバーを入れ替えた。そして、リーグ戦で経験の乏しい若手や中堅を引っ張ったのが小笠原と曽ヶ端だった。

 小笠原はボランチとして2試合ともに先発フル出場。曽ヶ端もレイソル戦でゴールマウスを守った。主力を温存したアントラーズは雄々しく連勝をもぎ取り、暫定3位にまで順位を浮上させてきた。

 セレッソ戦でチームを勝利に導くプロ初ゴールをゲット。レイソル戦では勝ち越された、と誰もが観念した日本代表MF伊東純也のシュートを、ヘディングで弾き返す大活躍を演じた高卒2年目のDF小田逸稀(東福岡卒)は「ベテランの選手たちに引っ張られている」とリーグ戦を振り返る。

「アントラーズはどんな状況でも、絶対に勝たなければいけないので。こうやって試合に出られるのは嬉しいけど、やはりACLの方に出たい。悔しいですけど、セレッソに勝ったことがACL決勝第1戦の勝利に続いたと思うので、レイソル戦の勝利で決勝の第2戦も勝ってくれると思う。僕自身も今は確実に成長しているという実感がある。日々の練習から質の高いプレーが求められるし、紅白戦の方がハイレベルのこともある。そこでも絶対に負けたくないと思っているので」

 小笠原と昌子の間の世代として、伝統を伝える役目を担ってほしいとして、アントラーズは今シーズンから30歳の内田を約7年半ぶりに復帰させた。そして、セレッソ戦を前にして、サイドバックを主戦場とする小田に「緊張しているの?」と耳打ちした内田は、うなずいた後輩にこんなアドバイスを授けている。

「緊張感がパフォーマンスの質を上げることもあるんだよ」

 大先輩とのこんなやり取りを明かした小田は「内田さんのあのひと言で、緊張感を受け入れようと思いました」と笑顔を浮かべた。ポジションを争うライバルは、イコール、家族でもある。クラブの創成期にジーコが授けたイズムは秋田たちから小笠原たち、内田をへて未来を担うホープたちに受け継がれている。

 チーム愛だけではない。紅白戦から火花を激しくぶつけ合う本気モード。負けることを心の底から拒絶するメンタリティー。鈴木が築く強固な土台の上でジーコの魂が色濃く受け継がれてきた、ぶれない軌跡がアントラーズの強さの源泉。そして、今夏にはジーコ本人がアントラーズに電撃的に復帰し、コーチとして登録された。

「もともと強かったわけじゃない。タイトルを獲得するたびに強くなってきた」

 伝統のバトンを握り続ける小笠原が、かつて残した言葉だ。日本時間の今夜零時、8万人以上の大観衆で埋まるテヘランのアザディスタジアムでACL決勝第2戦がキックオフを迎える。クラブの悲願でもあるアジアの頂点に立ち、1996シーズンのリーグ戦制覇から数えて20個目のタイトルを手にした時、Jリーグ屈指の常勝軍団が身にまとうオーラはさらに凄味を増す。

(文中一部敬称略)


鹿島アントラーズについてDIAMOND onlineに寄稿した藤江氏である。
簡単な歴史、そして曽ケ端と満男のレジェンドについてなどを記す。
特に、セレッソ戦と柏戦に抜擢された逸稀に対して篤人が囁いたエピソードが鹿島を端的に表す。
「緊張感がパフォーマンスの質を上げることもあるんだよ」。
こうして伝統は継承されていく。
また、今回の決勝戦にて新たに鹿島に興味を持つ者も増えよう。
こういった記事で歴史や伝統を知っていって欲しい。
藤江氏に感謝である。

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気合いの入る一戦

鹿島公式練習 土居が緩い土、高地の気圧に警戒
[2018年11月10日5時24分]


アザディ競技場で公式練習を行う鹿島の選手ら

悲願のアジア制覇に向けてペルセポリス(イラン)とのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦を翌日に控えた9日、鹿島アントラーズの選手はテヘラン市のアザディ競技場で公式練習を行った。

芝生が長い上に土が緩く、また、高地による気圧の関係でボールが思ったよりも伸びるという。日本にはない環境。MF土居聖真は「予測のさらに予測をしておかないといけない」と警戒した。

また、8万人以上のサポーターが訪れる競技場では、ピッチ上で声が通らない可能性がある。DF山本脩斗は「歴史がある感じがしたし、客が入りそうだなと。常に声を出すことも必要だけど、今までやってきたことが大事になってくる。90分間、集中を切らさないことが大事」と話した。

鹿島「すごいプラス」日本代表専属シェフが同行
[2018年11月10日7時8分 ]


8日、ACL決勝第2戦に向けてイラン入りした夕方から早速汗を流す鹿島イレブン

悲願のアジア王者に挑む鹿島アントラーズは10日(日本時間11日)に敵地で、ペルセポリス(イラン)とのACL決勝第2戦に臨む。

今回の中東遠征にはクラブとして初めて日本代表専属シェフの西芳照氏に頼み、同行して食事を担当してもらっている。肉や野菜は現地調達だが、米60キロやうなぎ10キロ、豆腐30丁、納豆250個などを日本から大量に食事を持ち込み、8日の夕食は銀だらの西京焼きなどが振る舞われた。9日の夕食もうなぎで、DF昌子が「チームにすごいプラス。心強い味方」と感謝するなど大満足だという。

内田に輝く舞台を 鹿島今夜アジア制覇&20冠へ
[2018年11月10日7時22分 ]


鹿島の主要タイトル


アザディ競技場で公式練習を行うDF昌子(右)ら鹿島の選手(撮影・今村健人)


10月、ACL準決勝の水原戦でドリブルする鹿島DF内田


【テヘラン9日=今村健人】篤人らのために-。悲願のアジア王者に挑む鹿島アントラーズは10日(日本時間11日)に敵地で、ペルセポリス(イラン)とのACL決勝第2戦に臨む。

前日の9日は試合会場で公式練習を行った。ホーム第1戦は2-0で勝ち、少なくとも引き分け以上で優勝が決まる。今回の遠征メンバーは20人。負傷のDF内田篤人らは国内待機だが、彼らにクラブ・ワールドカップ(W杯、12月12日開幕、UAE)での出場機会をもたらすためにもアジアを制する。

いよいよ決戦の地へやってきた。第1戦を終えてから国内で食事や睡眠、練習の時間を、この試合のために合わせてきた。時差ぼけもない。9日は8万人以上の観客が見込まれるアザディ競技場で練習した。FW鈴木は「普段とやることは変わらない。明日はチームを助けられるプレーをして、最終的にチームが勝っていればいい」と話した。

遠征に臨んだのは20人。だが、国内で待機する11人も含めた全員で、このACLのタイトルに向かってきた。昌子は特に、肉離れで離脱中の内田を思って言った。「篤人くんの輝く舞台、帰る場所はオレら次第である。それをつくりたい」。アジア王者となって臨むクラブW杯を指していた。

今季、内田は4つのタイトル…特にACL初制覇を念頭に、8年半ぶりに古巣に戻ってきた。後半戦は徐々に調子を上げ、ACLでも水原(韓国)との準決勝第1戦で後半ロスタイムに決勝ゴールを決めるなど、チームを押し上げてきた。その直後に負傷で離脱。決勝の舞台に立てなかった。

「このために帰ってきたのに…」と悔しがる思いを誰もが分かる。鹿島では練習後、特に試合に出ていない選手を食事に誘い、声を掛けてきた。そうした行動や振る舞いの1つ1つが団結を生んできた。だから今度は内田のためにも、クラブW杯の舞台をつくる。

初めて出場した16年クラブW杯は開催国枠で出場し、レアル・マドリードとの決勝まで進んだ。今度は自力で勝ち取る好機。12月の大会では初戦を勝てば準決勝でRマドリードと対戦する。クラブだけでなく、内田もシャルケ時代の15年、欧州CLでRマドリードと対戦経験がある。ともに「リベンジ」の機会がかなう。「クラブW杯は『対世界』。慣れた人がいてくれるのは、すごくありがたい」と昌子は復帰を待ち望む。

泣いても笑っても、あと1戦。全ては「鹿島」のためにアジア制覇に向かう。

鹿島 いざ20冠&アジア王者へ!エースで挑む優磨の自信

決勝第2戦に向け調整する鈴木(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ


 ペルセポリスとのACL決勝第1戦を2―0で先勝している鹿島は10日、クラブ20冠目の主要タイトルを懸けてイランで第2戦に挑む。試合前日は8万人以上の集客が見込まれるアサディ・スタジアムで約公式練習を行い、1000メートルを超える標高の中、パス練習などで芝の感触を確かめた。

 日本代表に初選出されたFW鈴木優磨(22)にとってはエースとして臨む初のタイトル。公式会見に出席し「いつも通り、チームを助けられるプレーをして、最終的にチームが勝っていればいい」と力を込めた。

 最後にタイトルを手にした試合は、浦和と対戦した16年のJ1チャンピオンシップ決勝第2戦。途中出場してPKを奪ったが、当時のFW金崎にキッカーを奪われ、決勝点を決められなかった。今夏に金崎が移籍する際に掛けられた言葉は「やっとPK蹴れるな」。エースを託された。

 7日、代表初選出の吉報を受けた時は「やっと」と感じた。なぜなら「今年は選ばれていいだけの結果を自分で出してきたつもりだし、チャンスは来ると思っていた」から。充実のシーズンを過ごしてきた自信を胸にタイトルに挑む。

 ≪敵地にシェフ初帯同 うな丼が“勝負飯”≫試合前夜に“勝負飯”が振る舞われた。チームには日本代表の専属シェフでもある、西氏が同行。米60キロ、うなぎ10キロ、銀ダラ4キロ、味噌4キロなど14箱もの食材を持ち込んでいる。鹿島がアウェーの地にシェフを帯同するのはクラブ史上初めて。試合前夜の9日夜は、日本代表が試合前夜に食べる定番となっている「うな丼」が用意された。
[ 2018年11月10日 05:30 ]

【鹿島】アウェーで万全調整!“洗礼なし”試合会場へ警察先導
2018年11月10日6時5分 スポーツ報知


日本勢のACL決勝成績

 ◆ACL決勝 ▽第2戦 ペルセポリス(イラン)―鹿島(10日、イラン・テヘラン)

 【テヘラン(イラン)8日=岡島智哉】悲願のアジア初制覇を目指し、イランでの第2戦に臨む鹿島は9日、会場のアザディスタジアムで最終調整を行った。日本勢は決勝で過去7戦5勝2分けと一度も負けていないが、日本代表MF三竿健斗は「受けの姿勢は絶対にダメ。しっかり先制点を取りにいきたい」と気を引き締めた。

 ■ポリス・エスコート、うなぎ

 同スタジアムは、1999年にACLの前身・アジアクラブ選手権決勝へ進んだ磐田に8万人超の大観衆から多数の石や腐ったリンゴが投げつけられた会場。だが今回は選手がスタジアム入りする際、現地警察がチームバスの前後を固める「ポリス・エスコート」体制を敷く。遠征には日本代表専属シェフの西芳照氏が同行。日本から白米60キロや納豆250パックなどを持ち込み、試合前日の9日夜はうなぎ20キロを振る舞う予定だ。

 ■スタッフの尽力

 3日の第1戦でペルセポリスが来日した際、鹿島はクラブハウスを練習場として提供した。チームバスの停車位置など細かい要求があったが、鹿島側はその全てに応えた。クラブ関係者は「イランでやり返されないためです」と振り返る。8日のイラン入り後、チーム側からの妨害行為は一切なし。第1戦翌日の4日に日本を出発したスタッフの尽力もあり、試合2日前の練習はペルセポリスクラブハウスでの調整に成功。サポーターが安全に観戦できるようにホテルと会場間をつなぐバス7台も確保した。

 ■11度目のアジア挑戦

 過密日程や時差など避けられない諸問題を抱えながらも、裏方スタッフを含めチーム一丸となって最善を尽くしてきた。相手は今季ACLのホームゲームで5勝1分けだが、大岩剛監督(46)は「今季のACLで初めてアザディスタジアムで勝つチームになれるように頑張りたい」と気持ちを込めた。11度目のアジア挑戦でようやくたどり着いた決勝の大舞台。歓喜の瞬間へ、準備は整った。


ACL決勝戦に向けて意気込む面々である。
聖真は「予測のさらに予測をしておかないといけない」と、アジアのアウェイの怖さを警戒する。
何が起こるのか全くわからぬ、予測の予測で対応しようではないか。
そして、脩斗は「歴史がある感じがしたし、客が入りそうだなと。常に声を出すことも必要だけど、今までやってきたことが大事になってくる。90分間、集中を切らさないことが大事」と準備する。
アウェイの大声援の中、集中力で上回ろうではないか。
また、健斗は「受けの姿勢は絶対にダメ。しっかり先制点を取りにいきたい」と言う。
アグレッシブに戦い、勝利を目指す。
これは重要な姿勢と言えよう。
気持ちで相手を上回るのだ。
そして源は篤人について語る。
「篤人くんの輝く舞台、帰る場所はオレら次第である。それをつくりたい」。
世界を知る男を世界の舞台に立たせるのだ。
気合いの入る一戦、いよいよ今夜である。

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西大伍の歌声

鹿島昌子、ストレスの原因は西の歌?も笑い流す
[2018年11月10日5時23分]


アザディ競技場で公式練習を行うDF昌子(右)ら鹿島の選手(撮影・今村健人)

悲願のアジア制覇に向けて、鹿島アントラーズは10日(日本時間11日0時)、テヘラン市のアザディ競技場でペルセポリス(イラン)とのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦に挑む。

今回の中東遠征には、クラブとして初めて日本代表専属シェフの西芳照氏に頼み、同行して食事を担当してもらっている。肉や野菜は現地調達だが、米60キロやうなぎ10キロ、豆腐30丁、納豆250個などを日本から大量に食事を持ち込み、8日の夕食は銀だらの西京焼きなどが振る舞われ、9日の夕食もうなぎだった。

DF西大伍は「ご飯はいいですよ、普通に。ストレスは全然ないっす…あっ、でも昌子は、ストレスがあったらしいです」と突然、打ち明けた。

何がか、と聞くと「僕の歌声がうるさかったんで。昼間に全力で歌ったので」。聞けば午前10時半ごろ、西はロックバンド「RADWIMPS(ラッドウィンプス)」の歌「スパークル」を大声で歌い出したという。なぜか、と聞くと「そういう気分でした(笑い)」。

これに対して、隣の部屋の昌子は当時、2度寝に入っていたという。2人の部屋の間にはドアがあり、声がよく通る仕組みだった。「だからバッと起きて『えっ、日本語? 何かヤバイ。遅刻したんか』と焦りを感じてしまった」。

これがストレスの原因? だったようだ。それでも昌子は「(歌声が)バリうまかったから、良しとしよう」と笑い流していた。


合宿の様子を伝えるニッカンスポーツの今村記者である。
西の歌声と源の対応が微笑ましい。
食事も良くストレス無く過ごしておることが伝わってくる。
この様子であれば、試合にも平常心にて挑むことが出来よう。
こちらとしては緊張がぬぐえぬが、選手はいつも通りの気持ちでゲームに入ることこそ肝要。
それが出来るからこそ鹿島はいくつものタイトルを積み重ねてきた。
このビッグマッチも冷静に戦い、そして勝利してくれよう。
楽しみである。

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決戦前夜の“勝負飯”は鰻

鹿島イレブン、イランで舌鼓!専属シェフが帯同、決戦前夜の“勝負飯”はうなぎ
 銀ダラの西京焼きにチキンケバブ、えびのバジル風味にスパゲティ、ステーキ、ポテト、温野菜。字にするだけでおいしそうなメニューの数々は、鹿島の選手が8日に食べた夕食だ。10日にクラブ主要タイトル20冠目を懸け、イランでペルセポリスとのACL決勝第2戦に臨む鹿島。今回はクラブ史上初めて、日本代表の専属シェフで、昨季は浦和のアジア制覇にも一役買った西芳照氏がアウェーの遠征に帯同した。

 米60キログラム

 銀ダラ4キログラム

 うなぎ10キログラム

 さんま20本

 サバ10本

 塩鮭1本

 さわら3キログラム

 キムチ3キログラム

 豆腐30丁

 味噌4キログラム

 ドレッシング3種類×1リットル

 梅干し10パック

 納豆250個

 パスタ5キログラム

 ふりかけ

 のり佃煮

 なめたけ

 ニンニク醤油漬け

 これらは西シェフがイランに持ち込んだ食材。決戦前夜の9日には、日本代表で試合前夜の“勝負飯”として定番となっているうなぎが夕食で振る舞われる。

 日本からも200人以上のサポーターが駆けつける予定のアサディ・スタジアムでは、大一番への着々と準備が進んでいる。大会のレギュレーションや規定に合わせて、約10日間という急ピッチでスタジアムを改修工事中。VIP席を新設し、元々存在しなかった女性用トイレは男性用トイレの看板を外して用意、記者会見場も新たに準備された。

 試合前日にも関わらず、9日にはスタジアムの敷地外にペルセポリスのサポーターが集結。「3―0、ペルセポリス」と激しいジェスチャーで訴えてくる人がいた。街を歩けば、空港でもホテルでも、多くの人から「カシマ!!」と声を掛けられる。それほどに、現地では決勝が注目されており、鹿島アントラーズの名前が浸透している。チームも、スタジアムも、人々も、準備は万端。いよいよ決戦の火ぶたが切られる。(波多野詩菜)
[ 2018年11月9日 22:36 ]


8日の夕食を報じるスポニチの波多野記者である。
西シェフの帯同は本当に大きな戦力であった。
選手らは大いなる活力をみなぎらせて試合に挑めることであろう。
また、スタジアムを改修し、女性用トイレを用意したとのこと。
鹿島の女性サポーターへの配慮は大きい。
安心して声援を送れることとなった。
そてて、現地の様子を伝えてくれるこの記事の意義は大きい。
記者を現地派遣してくれておるスポニチに感謝である。

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ACL決勝、の前にわかった強さのみなもと

ACL決勝、の前にわかった強さの源。
鹿島で個人アピールは許されない。

posted2018/11/09 17:30


昌子源に「引退が延びたんじゃないかな」と冗談を言われる小笠原満男。彼の慕われ方は尋常ではない。

text by
寺野典子
Noriko Terano

photograph by
J.LEAGUE


「欧州の選手にとって(欧州)チャンピオンズリーグはレベルがグッとあがる。Jリーグの選手にとってACLの決勝はアジアで1番の舞台。そういう試合の前日練習でのピリピリした緊張感を経験できるというのは、若い選手にとってはすごくいいことだと思う。

 こういう経験を積み重ねることで、明日の試合でも普通に入って、プレーできる選手になって行くんだと思うし。これから代表へ入ったり、海外へ出ていく若い選手にとっては、この決勝が入り口になるから」

 11月2日、ACL決勝戦対ペルセポリス、ファーストレグ前日、内田篤人が語っている。彼自身は10月10日のルヴァンカップで負傷し、リハビリの真っ最中だ。しかし、ロッカールームや別メニューでのトレーニングを行いながらも、トップチームの様子を感じることはできる。

 シャルケ時代には何度も欧州チャンピオンズリーグを戦い、W杯なども含めてビッグマッチの経験は多い。試合前日の緊張感から始まるメンタルコントロールは、平常心で試合に挑むうえで重要なポイントだ。何度もそれを経験してきた内田の言葉は重い。

「普通にできれば、やれると思う」と内田はアントラーズの勝利を予想した。

鹿島は落ち着き払っていた。

 そして、迎えたファーストレグ。アントラーズの選手たちは、非常に落ち着いてプレーしていた。アグレッシブに試合を始めたペルセポリスの圧力にも慌てるところがない。GKのクォン・スンテは相変わらず好セーブでチームを救ってくれたし、昌子源を中心に守備陣も安定感を見せていた。

 前半を0-0で終えると、アントラーズは後半に2ゴールを決める。10分余りの間に2失点したペルセポリスは、退場者を出すなどプレーが荒れた。ファールまがいの強烈なタックルや抗議など、イライラを募らせる相手にも鹿島イレブンは動じなかった。

 2-0の完封で試合を終えたが、実は主力組が完封勝利したのは、9月29日の神戸戦以来のこと。ACL決勝へと駒を進めてはいたものの、10月は7試合を戦って2勝3分2敗。そのうちの1勝がACL準決勝のファーストレグであり、もう1勝は10月31日、控え組の選手たちを起用して戦ったセレッソ大阪戦である。普段出場機会のない選手たちが、「ここで勝って、ACL決勝へ繋げる」という強い気持ちのこもったプレーを見せてくれた。

「今日で引退が延びたんじゃないかな(笑)」

 3日後にACL決勝戦を控え、大岩剛監督は大幅にメンバーを代えた。前線には若い選手の名前も並んだが、小笠原満男と永木亮太というベテランのダブルボランチと昌子が背骨となり、チームを支えた。久しぶりに試合間隔が1週間あったおかげか、選手たちのコンディションはよく、生き生きとプレーする若手が輝いていた。

 そしてこの男も――。昌子が小笠原について話した。

「走行距離のデータでは、一番走っていたのは満男さんじゃなかったけど、俺には満男さんが一番走っているように見えた。俺なんかは試合中にいろいろ言うけど、球際ひとつとっても満男さんは背中で語る。今日の満男さんのプレーを見た若手が感じることっていうのは本当に大きかったと思う。そういう姿勢を見て、僕もここまで育ちました。

 39、40になってもあのプレーができるというのは、俺は本当にすごいと思うし。あれは50だな、引退。今日で引退が延びたんじゃないかな(笑)」

 久しぶりの完封勝利に、主力選手たちの気持ちも引き締まったに違いない。

「この勢いを決勝へ」

 そんな気持ちですべての選手がACL決勝戦へと向かう。

ミスを責めるのは試合の後でいい。

 しかし決勝戦ファーストレグは、「勢い」というよりも「落ち着き」が印象深い試合となった。セレッソ戦の闘志が「動」ならば、決勝戦の闘志は「静」だったように感じた。チームの空気を三竿健斗が証言している。

「今までは試合中に何かうまく行かないとき、誰かのせいにするというか『もっとやろうよ、やってくれよ』と思うことがあった。でもそうじゃなくて、たとえば誰かがミスをしたら、それを叱るとかそういうことを言うよりも、そのミスをカバーしてあげる。今チームにはそういう雰囲気がすごく強くあるんです。

 水原戦で軽いプレーがあってピンチを迎えたとき、スンテが『大丈夫、大丈夫、怒るな』と言ってくれた。そういうときは誰かを責めるよりも、チームを落ち着かせるような言葉が大事だと思うようになった。心の余裕ができた」

 三竿の言葉で、思い出した小笠原の言葉があった。今から10年前くらいだっただろうか。「ミスをした瞬間、一番それを悔いているのはミスをした選手本人。だから、そこで怒る必要はない。あとで話せばいいこと」

 誰かが言葉で導くのではない。チームの空気が選手を育てるのだ。

非主力組を「勝ってこい」と送り出す。

 11月6日の柏レイソル戦も、小笠原を中心に「非主力」と言われる選手がスタメンに並んだ。そして、金森健志、町田浩樹、山口一真がゴールを決め、3-2の逆転勝利を収めている。逆転弾を決めた山口は大卒ルーキー。プロ初ゴールだ。「これを外したらクビになるかもしれない」という覚悟と「だから絶対に決める」という強い気持ちが生んだ得点だと笑った。

 先制しながらも2失点。うまく行かない守備を中盤の並びを微調整し、立て直したのは、小笠原を中心としたベテラン陣だった。

「小笠原、曽ケ端、遠藤(康)、永木は、今日だけを見ても非常に頼りになる。頼りになるという表現は失礼だが、非常に評価している。彼らの経験を若手が吸収していることが、成長できている要因、自信を持てている要因だと思う」

 大岩監督も大きな信頼を寄せている。

 ACL決勝を優先するための主力温存。だから、Jリーグは非主力で戦う、いわゆるターンオーバーのC大阪戦と柏戦。それでも「勝ち」を捨てたというわけではない。普段試合に出せる機会が少ない選手たちを「勝ってこい」と送り出したのだ。リーグ優勝は消えたものの、来季のACL出場権争いは熾烈だ。勝ち点を落とすわけにはいかない。

個人のアピール、ではない。

 リーグ戦2連勝。この成果は非常に大きい。選手層が厚みを増すだけではなく、チームとしての方向性をひとつにしたからだ。C大阪戦後に昌子が語っている。

「試合に出たすべての選手が、この勝利の意味を理解してやっていた。このメンバーで勝てば、ACLにどれだけの影響を与えるのかを理解したうえで戦っていた。全員が割り切った考えをしていたんじゃないのかなと。

 この試合で活躍してACLに出てやる、という考えを持った人たちじゃなかった。ここで、めちゃくちゃいいプレーをして勝って、ACLへ勢いをつけるという考えを持ってやってくれていた。それが、今日の結果を生んだんだと思います」

 出場機会の少ない選手にとっては、絶好のアピール・チャンスだ。しかし、最優先すべきはチームの勝利だ。自分の良いプレーではなく、チームの勝ち。それが鹿島アントラーズというクラブの掟なのだ。

「初めてのアジアのタイトルが懸かった決勝で、俺が目立とう、点を獲ろう、MVPになりたい……選手たちにそういうエゴが出てくると、タイトルを逃すことになる」とジーコも言っている。

「誠実、尊重、献身」

 この精神のもとに選手は集まり、チームがひとつになる。

昨季、1ゴールが足りなかった。

 11月10日の決勝戦セカンドレグ。テヘランのスタジアムには8万人以上が集まる。完全アウェイの地で、果たしてタイトルを手にできるのか?

「ACLのタイトルは本当にチームの悲願なので、しっかりタイトルをとらなくちゃいけない。Jリーグも獲れないし、ルヴァンも落としました。だから、残りの2つ(ACLと天皇杯)は絶対に獲らなくちゃいけない」

 自信に満ちた表情で、永木がそう語った。

 昨季、あと1ゴール足りずにJリーグを獲れなかった。それを雪辱する大きなチャンスが訪れた。しかしまだチャンスでしかない。まだ何も手にはしていないのだから。


この3連戦について記すNumberWebの寺野女史である。
それぞれの試合を臨場感あるれる文筆で表現する。
そして、明日には決戦を迎える。
勝つ。
それだけの実力と勢いが今の鹿島にはある。
決戦である。

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鈴木優磨、日本人FWで1、2を争うレベルの選手であることは間違いない

内田篤人も称賛…鈴木優磨は“大迫のバックアップ問題”を解決するのか?【河治良幸】
河治良幸 2018.11.9 16:00

 サッカー日本代表の森保一監督は11月16日のベネズエラ戦と20日のキルギス戦に向けた23人のメンバーを発表した。FWでは大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)、前回は追加招集だった北川航也(清水)に加え、鈴木優磨(鹿島)が初招集となった。今回は小林悠(川崎)と浅野拓磨(ハノーファー/ドイツ)のケガも選考に影響したはずだが、鈴木は代表入りの期待が高かった選手でもあり、満を持しての初招集とも言える。

 鈴木の選出について森保監督は「ACL(AFCアジアチャンピオンズリーグ)の決勝に臨み、アジアのチャンピオンを目指す力のあるチームの中で得点という結果を出し、FWの選手として存在感を発揮してくれている」と語っており、アジアの舞台で示している存在感が選出の決定打となったようだ。

 ただ、鈴木はACLでここまで2得点しか挙げておらず、ゴールという基準に照らし合わせれば物足りなさもある。J1では11得点を記録しているが、得点王争いの上位にいるわけではない。しかし、実際に試合を観ていれば、鈴木の献身的なプレーなくして鹿島の躍進はあり得なかったとすら思える。前線からのディフェンス、1タッチの落とし、囲まれても粘り強く味方につなげるパス、ポストプレー、ゴール前でディフェンスを引きつけるスペースメイクなど幅広く貢献している。

 それらは鹿島の先輩であり、現在はドイツで活躍する大迫に通じるものがある。取材で話を聞くと、本人はストライカーとしてゴールにこだわっている様子だが、試合においては鹿島の勝利のために、あえて公に主張しなくてもディフェンス、ポストプレー、スペースメイクは当然するべき仕事として鈴木のマインドにインプットされている。日本代表においても、そうしたスタンダードのプレーは森保監督に要求されるまでもなくこなすはずだ。

 その中でも、鈴木のポストプレーは大迫を除けば興梠慎三(浦和レッズ)と並び、日本人FWで1、2を争うレベルの選手であることは間違いない。身長やサイズなら182cm75kgの鈴木を上回るFWは何人もいるが、相手のディフェンスを背負うことを厭わず、瞬時の動きでマークを外して捌くプレーの質で並ぶ者はそういない。その鈴木を評してチームメートの内田篤人は「優磨はやっぱりポストプレーがうまいから。日本でも1位2位じゃない?」と評価し、ジェイ(札幌)やジョー(名古屋)といった外国人の長身FWに比肩し得ると語った。

 それでも、後方からのロングボールを身体に収め、前を向いた2列目の選手に渡す能力に関しては大迫の方が優れていることに疑いの余地はない。鈴木のスペシャリティーは、ゴール前で自分より大きなセンターバックとも粘り強く競り合い、有利な態勢で味方にボールを落とせる、ゴールに直結するポストプレーだ。ディフェンスを自身に引きつける動きもそれと関連する。鹿島では、この形から相棒のFWセルジーニョやサイドアタッカーの安部裕葵、土居聖真、時にはボランチのレオ・シルバやサイドバックの内田、西大伍にまでフィニッシュのチャンスを提供している。

 基本的に相手のディフェンスを引きつけながら、チャンスがあれば効果的な動き出しから味方のクロスやラストパスに合わせ、豪快にゴールネットを揺らす。特にカウンターの局面ではゴール前のスペースへ最短距離で走り、フリーでフィニッシュする場面も少なくない。浅野ほどの爆発的なスピードがあるわけではないし、北川ほどドリブルの技巧はないが、相手の嫌がるポイントを感性で嗅ぎとれるセンスと、ゴールへの執着心がある。また、試合終盤になり、接戦になるほどフィニッシュで違いを生み出せる勝負強さもあり、大迫が順当に先発する試合でも、“試合を終わらせる”選手として森保監督に重宝される可能性も十分ある。

 2011年のアジアカップではサブの一人だった李忠成が決勝ゴールを挙げ、日本を優勝に導く大仕事でヒーローになった。鈴木のメンタルの強さは折り紙つきで、日の丸のユニフォームに臆することはないだろう。日本代表の活動期間は短く、2試合の中でどれだけ時間を与えられるかも分からないが、その中でも持ち味を発揮して来年1月のアジアカップのメンバーに残り、UAEの地で“大迫のバックアップ”以上の存在になっていくことは期待できる。(文・河治良幸)

●プロフィール
河治良幸
サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを担当。著書は『サッカー番狂わせ完全読本 ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)、『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)など。Jリーグから欧州リーグ、代表戦まで、プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHKスペシャル『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の“天才能”」に監修として参加。8月21日に『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)を刊行。


鈴木優磨について記すAERA dot.の河治氏である。
日本代表に初選出され、大きくスポットが当たっておるが、ずっと優磨を追っておった者にとっては意外性のあるものではなく、至極当然の成り行きと感じさせる。
河治氏が「前線からのディフェンス、1タッチの落とし、囲まれても粘り強く味方につなげるパス、ポストプレー、ゴール前でディフェンスを引きつけるスペースメイク」を挙げるように、万能型であり、ゴールへの執着心も高く、何よりメンタルが良い。
鹿島のACL決勝進出は優磨の力も大きい。
是非ともアジアを獲って代表に合流と相成って欲しいところ。
鹿島でも代表でも結果を残し、1月のアジア杯に出場してもらおうではないか。
期待しておる。

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鹿島、現地にて初練習

鹿島が敵地テヘランで調整、映画観賞で時差ぼけ無縁
[2018年11月9日0時35分]


ACL決勝第2戦に向けてイラン入りした8日、夕方から早速汗を流す鹿島の選手ら


ACL決勝第2戦に向けてイラン入りした8日、夕方から早速汗を流す鹿島の日本代表FW鈴木(中央)とDF昌子


悲願のアジア制覇を目指す鹿島アントラーズは8日、敵地テヘランで10日(日本時間11日)に行われる、ペルセポリス(イラン)とのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦に向けて現地入りし、夕方にはテヘラン市内で早速、汗を流した。

時差調整のため、成田空港を出発した機内で選手には「最初に映画を2本見てから寝るように」との指令が出た。これを受けてか、FW安部裕葵が「3本見ました」と話すなど各自、時差ぼけとは無縁で、20人の選手は状態よくイランでの初練習を行っていた。

鹿島がイラン入り、初の中東もジーコ効果で洗礼なし
[2018年11月9日7時17分 ]


ACL決勝第2戦に向けてイラン入りした8日、夕方から早速汗を流すDF昌子源(中央)ら鹿島の選手ら


ACL決勝第2戦に向けてイラン入りした8日、夕方から早速汗を流す鹿島の日本代表FW鈴木


悲願のアジア制覇に向けてペルセポリス(イラン)とのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦(10日)に臨む鹿島アントラーズは8日に現地入りし、夕方からテヘラン市内のペルセポリスのクラブハウスで1時間半汗を流した。

クラブ初の中東遠征だが、鹿島にはジーコTDがいるとあって、相手チームが「すごく鹿島をリスペクトしてくれる」とクラブ幹部。サイン攻めに遭うジーコのおかげで洗礼とは無縁だ。そんな効果で迎える試合には日本から約200人、現地からも約100人が応援に駆けつける。FW鈴木は「点を取りたいが、決勝は勝つことに重点を置く」と話した。(テヘラン=今村健人)

鹿島、17時間フライト経て敵地到着 10日ACL決勝第2戦

テヘランで練習をスタートさせた鹿島イレブン
Photo By スポニチ


 ホームでのACL決勝第1戦でペルセポリスに2―0と先勝した鹿島が、10日の第2戦に向けてイラン入りした。5時間半の時差対策として、17時間超のフライト中はチームドクターから“映画2本観賞後に爆睡指令”が出た。MF土居は「しっかり遅寝したのでそれが効いている」とうなずいた。

 ジーコTDも見つめる中、練習は午後5時(日本時間同10時30分)からペルセポリスの練習場で1時間敢行。今回の遠征には日本代表専属シェフの西氏が14箱の食材を持ち込み同行している。昼食に納豆を出すなど、万全の準備でタイトルへと挑む。
[ 2018年11月9日 05:30 ]

【鹿島】FW鈴木優磨ら現地練習「チームを勝たせることができれば」
2018年11月9日6時5分 スポーツ報知

ペルセポリスとの決勝第2戦に向け、調整する鹿島・鈴木(共同)
ペルセポリスとの決勝第2戦に向け、調整する鹿島・鈴木(共同)
 ◆アジア・チャンピオンズリーグ2018 ▽決勝第2戦 ペルセポリス-鹿島(10日、イラン・アザディスタジアム)

 鹿島は8日、テヘラン入り。5時間半の時差調整のため、航空機内ではチーム主導で睡眠時間をコントロールした。

 到着時には日本代表FW鈴木、MF三竿健、ジーコ・テクニカルディレクターらが現地ファンと笑顔で写真撮影。その後、同市内の練習場で早速、体を動かした。鈴木は「自分はFWなので、チームを勝たせることができれば」と意気込んだ。関係者によると、日本からは約200人のサポーターが来場予定だという。


テヘランに到着し、初練習を行った鹿島である。
日程やチャーター機などJリーグからの支援がなく、17時間ものフライトにて現地の到着したメンバーには、チームドクターより機内にて映画を2本観て寝るようにという指示が与えられた。
時差ぼけを早期解決し、より良いコンディションを維持する施策と言えよう。
裕葵は3本観、聖真は「しっかり遅寝したのでそれが効いている」とコメントしておる。
この言葉に安心させられる。
また、練習後に優磨は「自分はFWなので、チームを勝たせることができれば」、「点を取りたいが、決勝は勝つことに重点を置く」と語っておる。
エースの自覚が感じられて心強い。
勝利という結果に導いてくれるのではなかろうか。
そして、ジーコ効果にて「すごく鹿島をリスペクトしてくれる」とのこと。
これは素晴らしい。
他のJクラブにはないアドバンテージと言えよう。
Jリーグの支援がなくともジーコの威光があった。
この力を得て頂点に立ちたい。
楽しみである。


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ジュビロ・名波監督、アザディスタジアムについて語る

【鹿島】「超アウェー」 磐田・名波監督が19年前語った過酷だったスタジアム体験
2018年11月9日6時5分 スポーツ報知


名波監督はアザディスタジアムでの“超アウェー”体験を振り返った

 ◆アジア・チャンピオンズリーグ2018 ▽決勝第2戦 ペルセポリス-鹿島(10日、イラン・アザディスタジアム)

 【テヘラン(イラン)8日=岡島智哉】悲願のアジア制覇を目指し、敵地イランでの第2戦に臨む鹿島は8日、約17時間をかけて当地に到着した。第2戦が行われるアザディスタジアムは、日本代表が過去3度イランと対戦し一度も勝てていない“魔境”。8万5000人以上の相手サポーターが来場する“超アウェー”状態が予想される。1999年にACLの前身・アジアクラブ選手権決勝で同スタジアムのピッチに立った磐田の名波浩監督(45)が当時の壮絶な体験談を語った。

 名波監督は磐田で現役時代の99年4月30日、アジアクラブ選手権決勝でエステグラル(イラン)と対戦。その会場こそ、今回、鹿島がACL決勝を戦うアザディスタジアムだった。

 名波監督(以下名)「アザディスタジアムの外で(敵チームに)投げるための石が売っていた。爆竹やリンゴが足元に飛んできたことも覚えているな。試合前、『バンバンバーン』って爆竹が鳴って、偶然、跳ねたものがMF久藤(清一)の短パンに当たり焦げてたね。そもそもイランはサッカーに懸ける思いが強くて、サポーターも軍隊チックなんだよ。日本代表もなかなか勝てない難しいスタジアム。(8万人以上といわれる)観客数の多さは断トツ。試合後、スタジアムから出るのに2時間半かかったのを覚えている」

 当時、2―1で勝ったが意外な落とし穴もあった。

 名「会場は標高が高い(1274メートル)。空気抵抗が小さいから、前々日練習でロングボール蹴ったらスーって飛んでいった。試合では、サイドチェンジのボールが飛びすぎてラインを割ってしまったし。あの程度の標高なら心拍数は問題なかったけど、セットプレーでは気をつけたね」

 サポーターにとっても完全アウェーだった。

 名「日本人サポーターは100人程度だった。日本から来た人はあまりおらず、現地の日本企業に勤める方や日本人学校の方が来てくれた。でも女性は入れなかった」

 名波監督と鹿島・大岩剛監督(46)は清水商(現清水桜が丘)高時代の同級生でもある。

 名「16年に鹿島がクラブW杯で準優勝した時、当時ヘッドコーチの大岩は賞金をもらっているはず。でも俺は、あいつに何もしてもらってない。鹿島がACL優勝したら大岩払いの晩餐(ばんさん)会を開いてもらうからな(笑い)」

 ◆アザディスタジアム

 ▼開場 1971年

 ▼使用チーム ペルセポリス、エステグラル(イラン)、イラン代表

 ▼収容 約8万5000人。過去最多動員は12万8000人だが、老朽化に伴う工事のため座席数が減少

 ▼標高 1274メートル

 ▼地の利 ペルセポリスは今季ACLで5勝1分けと無敗。決勝T1回戦、準々決勝はともに第1戦のアウェー戦で敗れたがホームで逆転

 ▼日本代表も苦戦 過去3度イラン代表と対戦。06年ドイツW杯の最終予選で1―2で敗れるなど2分け1敗と未勝利

 ▼女人禁制 宗教上の理由から、イラン人は男性のみが来場可能。日本の女性サポーターは肌を極力露出させないことを条件に来場が許可されている


アザディスタジアムの思い出を語るジュビロの名波監督である。
「アザディスタジアムの外で(敵チームに)投げるための石が売っていた。爆竹やリンゴが足元に飛んできたことも覚えているな。試合前、『バンバンバーン』って爆竹が鳴って、偶然、跳ねたものがMF久藤(清一)の短パンに当たり焦げてたね。そもそもイランはサッカーに懸ける思いが強くて、サポーターも軍隊チックなんだよ。日本代表もなかなか勝てない難しいスタジアム。(8万人以上といわれる)観客数の多さは断トツ。試合後、スタジアムから出るのに2時間半かかったのを覚えている」とかなり強烈な環境であることが伝わってくる。
この圧倒的アウェイの中でアジアの頂点に立ったジュビロを改めて讃えたい。
やはり、Jリーグの歴史上、この時期のジュビロを最強と言わざるを得ない。
また、同級生でもある大岩監督に対して、「16年に鹿島がクラブW杯で準優勝した時、当時ヘッドコーチの大岩は賞金をもらっているはず。でも俺は、あいつに何もしてもらってない。鹿島がACL優勝したら大岩払いの晩餐(ばんさん)会を開いてもらうからな(笑い)」と笑い話をする。
是非とも大岩監督には名波監督に夕食を奢って欲しいと思う。
その為にも、鹿島が来季のACL圏内を得るために、ジュビロにはこの週末にFC東京を破って欲しいと願う。
両監督の勝利を信じておる。

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“常勝軍団”鹿島を生んだ25年前の大敗

「こんなに怒ったジーコは初めてだった」 “常勝軍団”鹿島を生んだ25年前の大敗
2018.11.08
著者 : 加部 究


AFCチャンピオンズリーグ決勝の第1戦に2-0で勝利し、通算20冠を目前にした鹿島アントラーズだが、やはりクラブに勝ち癖をつけたのはジーコ(現・鹿島テクニカルディレクター)だった。



“常勝軍団”鹿島を作り上げたジーコ氏【写真:Getty Images】

鹿島をJリーグ屈指の強豪に育て上げたジーコの負けず嫌い

「こんなに怒ったジーコは初めてだった」――鈴木満(鹿島アントラーズ強化部長)

 AFCチャンピオンズリーグ決勝の第1戦に2-0で勝利し、通算20冠を目前にした鹿島アントラーズだが、やはりクラブに勝ち癖をつけたのはジーコ(現・鹿島テクニカルディレクター)だった。

 鹿島は土壇場でJリーグのオリジナル10に滑り込んだチームなので、どうしても強化は遅れがちだった。それでも開幕前年の1992年ナビスコカップ(現・ルヴァンカップ)ではベスト4に入る健闘を見せて周囲を驚かせたが、結局ジーコにとっては「負け」だった。

「ジーコは、どんな大会でも優勝以外は納得しない。だから他の選手たちも、優勝しない限り喜ぶわけにはいかなかった」

 鹿島の名物ゼネラルマネジャーである鈴木満も、そう述懐している。

 何よりジーコの負けず嫌いを物語るのが、1993年の開幕直前に行われた欧州遠征で対戦したクロアチア代表戦後の激高だった。

 そもそもJクラブが突然欧州の強豪国代表と試合が組めてしまったのも、ジーコが交渉に乗り出したからだが、5年後のフランス・ワールドカップで3位に入るクロアチアは、ほぼベストメンバーを揃えて真剣そのものだった。一方鹿島は、まだプロデビュー前。力の差は歴然としていた。しかも鹿島がアルシンドのゴールで先制してしまったことで、一層クロアチアの闘争心に火をつけた。その後は完全にワンサイドの展開が続き、終わってみれば鹿島は8失点を喫していた。

 ジーコの通訳を務めた鈴木國弘は言う。

「戦えるだけでも十分にラッキーな相手ですよ。敵うわけがない」

ジーコにとって負けてもいい試合は一つもない

 だがジーコは、マグネットが全て飛び散るほど白板を叩き、大声で怒鳴り続けたそうだ。

「僕はそれを拾いながら、やっぱり一緒に怒鳴り続けました」(鈴木國弘)

 鈴木満も「こんなに怒ったジーコは初めてだった」と当時を振り返る。

 結局クロアチアに大敗した翌日から、ジーコが笛を吹きトレーニングを仕切るようになった。こうしてチームを引き締め、セリエAの強豪インテルとは引き分け、帰国後はフルミネンセとの親善試合で勝利し弾みをつけた。そして1993年5月16日、開幕の名古屋戦ではジーコがハットトリックで5-0の勝利に導き、Jリーグ元年の前期優勝へとつながっていく。

 ジーコには、負けてもいい試合は一つもなかった。そんな負けず嫌いがけん引するから、チーム全員にも同じメンタリティーが刷り込まれていった。

(文中敬称略)

(加部 究 / Kiwamu Kabe)

加部 究
1958年生まれ。大学卒業後、スポーツ新聞社に勤めるが86年メキシコW杯を観戦するために3年で退社。その後フリーランスのスポーツライターに転身し、W杯は7回現地取材した。育成年代にも造詣が深く、多くの指導者と親交が深い。指導者、選手ら約150人にロングインタビューを実施。長男は元Jリーガーの加部未蘭。最近東京五輪からプラチナ世代まで約半世紀の歴史群像劇49編を収めた『日本サッカー戦記~青銅の時代から新世紀へ』(カンゼン)を上梓。『サッカー通訳戦記』『それでも「美談」になる高校サッカーの非常識』(ともにカンゼン)、『大和魂のモダンサッカー』『サッカー移民』(ともに双葉社)、『祝祭』(小学館文庫)など著書多数。


ジーコについて記すTHE ANSWERの加部氏である。
Jリーグ開幕前夜、鹿島が行ったイタリア遠征を思い起こす。
クリアチア代表との試合にて大敗し、激怒したことエピソードは有名である。
この記事ではジーコの“負けず嫌い”ばかりをクローズアップするが、ここから徹底した戦術をチームに植え付け、93年1stシーズン優勝の礎を造ったことこそが重要と思う。
力の差があろうとも、それを認め、埋める努力をすれば、勝ち得ることを93年当時の鹿島は体現してくれた。
残念ながら、2ndシーズン以降の八百長とも思える偏ったジャッジの連発にてリーグ優勝こそ成し得なかったが、鹿島が日本国内、そして世界のサッカー界に与えた勇気はどれほど大きかったことか。
素晴らしい歴史の第一歩であった。
11日未明に迫ったACL決勝でも、圧倒的アウェイの中で鹿島は鹿島らしい戦いを見せてくれよう。
それは、ジーコが造りしクラブが25年かけたタイトルへの執念である。

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新たな歴史を手に入れる最後の戦いに、鹿島の選手たちが挑む

待ち受けるのは“8万の赤い壁”。大アウェイを乗り越え、新たなる歴史を!
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)も残すところ1試合となった。この試合の結果でアジアの頂点に立つチームが決まる。

第1戦は鹿島が2-0で先勝した。35,000人が後押しした県立カシマサッカースタジアムでの試合を複数得点無失点で終えたことは、この第2戦を迎える上で大きなアドバンテージを与えている。

アウェイの地で奪った得点は2倍の価値を持つ。仮にこの第2戦で鹿島が1-3で敗れたとしても、相手のペルセポリスはアウェイゴールがゼロであるのに対し鹿島は1。合計スコアは3-3となるが、より多くアウェイゴールを奪った鹿島の優勝となるのだ。つまり、この第2戦で鹿島が一つでも得点を奪えば、ペルセポリスが優勝するには4得点を挙げなければならない。もし鹿島が2点を奪えば5得点と順次増えていく。

ペルセポリスを率いるブランコ イバンコビッチ監督は第1戦を終えたあと、「2-0というスコアは鹿島にとって有利な結果です。とても大きなスコアだと思います」と、自分たちが追い込まれた状況であることを認めた。

しかし、次の会場は8万人のペルセポリスサポーターが詰めかけると言われるアザディスタジアムである。準決勝のアルサッド戦でも8万人の赤い壁がピッチを包み込み、独特の雰囲気を作り上げ、アウェイチームにプレッシャーを掛けていた。5時間半の時差、約1000メートルの高地、乾燥した気候など、東アジアとはまったく違った環境が鹿島の選手たちを待っている。これだけ環境が違うと、スコア上のリードがどこまでアドバンテージになるのか分からない。チームは試合前々日にテヘランに入り調整を行う。なるべく早く現地の環境に慣れ、持っている力を100%発揮することが、第2戦の結果につながるだろう。

チームの状態は非常に良い。公式戦3連勝と波に乗るだけでなく、ACLファイナルを挟んだリーグ戦2試合では、これまでなかなか出場機会を得られなかった選手たちが先発し2連勝を遂げた。直前の明治安田J1第32節・柏戦では金森 健志、町田 浩樹、山口 一真という若い3人の得点で逆転勝利。チームはかつてない勢いと一体感を持ってテヘランに向かった。

ここ最近は一つもラクな試合はなかった。相手に主導権を握られる展開から、試合状況を見極め、最適解を導き出し、ゴールや勝利という結果に結びつけてきた。困難に屈することなく結果を得られた経験は、今回の試合でも必ず役に立つだろう。

これまで鹿島が積み上げてきた19個のタイトルの中に、ACL優勝はない。新たな歴史を手に入れる最後の戦いに、鹿島の選手たちが挑む。

[ 文:田中 滋 ]


「困難に屈することなく結果を得られた経験は、今回の試合でも必ず役に立つだろう」と記すJリーグ公式の田中滋氏によるプレビューである。
ここまでのアジアの戦い、特にアウェイは苦難の連続であった。
それを乗り越えてきた今の鹿島の経験値はマックスと言って良かろう。
多少のことでは動揺せぬ。
圧倒的アウェイと呼ばれるこのアザディスタジアムでも、存分に力を発揮し、歓喜に沸かせてくれると思われる。
いよいよテッペンまであと一つ。
注目の一戦である。

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町田・平戸、鹿島と優磨に刺激

[町田]町田の平戸太貴。鹿島と鈴木優磨に刺激を受けて「一番上」を目指す


 怒涛のアウェイ4連戦を経て、町田は前節の福岡戦で5試合ぶりにホームゲームを戦った。0-1という劣勢な試合展開の中、平戸太貴はその右足から2ゴールを生み出し、チームを逆転勝利に導いた。「2アシストでチームを勝利に導けたことが素直にうれしかった」と平戸は言う。
 期限付き移籍2年目で町田を優勝争いに導く一方で、期限付き移籍元である鹿島はAFCチャンピオンズリーグ決勝に進出。ホームでの第1戦を2-0で制し、悲願のアジア制覇へあと一歩まで迫っている。
「僕が言える立場ではないですが、アジアチャンピオン目前まできていますし、ぜひこのチャンスをつかみ取ってほしいです。また若い選手たちがターンオーバーでリーグ戦の結果も出している。彼らの活躍にも刺激を受けています」
 鹿島のアジア制覇へ、エールを送る一方で、プライベートでは一緒に食事へ出かけることもある鈴木優磨が“森保ジャパン”のメンバーに選出された。「あれだけ結果を残していれば、選ばれてもおかしくないです」と鈴木優磨の代表選出にも、さほど驚く様子はない。
 かつての仲間たちから大いなる刺激を受けている平戸は今節、今季最後のアウェイゲーム・愛媛戦を戦う。「優勝に向かって、勝つしかない」。僚友たちからの刺激を受けて、町田が誇る8番は、いまチームが見据える「一番上」へと突き進む。

(町田担当 郡司 聡)


若手中心のメンバーで結果を出した鹿島に刺激を受ける町田の平戸である。
レンタル先で結果を出し続けておる平戸も素晴らしいが、残った選手らも今回、成長してやれるところを示した。
刺激を受け合う仲として、成長をお互いに実感したことであろう。
また、食事をする仲である優磨の日本代表選出についても触れ、「あれだけ結果を残していれば、選ばれてもおかしくないです」と称える。
優磨の実力を認める言葉に重みがある。
そして、いずれ優磨にアシストする立場となって欲しいところ。
楽しみにしておる。

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どこであろうと、勇を鼓して、永木はピッチに向かう。鹿島の勝利=タイトルを獲得するその瞬間のために

柏戦勝利のキーマン鹿島MF永木亮太が明かす小笠原満男との“関係修正”
塚越始 2018年11月8日

劣勢から4-1-4-1気味への布陣変更が奏功する。いざACL決勝第2戦へ。

[J1 32節] 鹿島 3-2 柏/2018年11月6日/三協フロンテア柏スタジアム

 柏レイソル戦では永木亮太と小笠原満男がボランチのコンビを組んだ。浦和レッズ戦(●1-3)、セレッソ大阪戦(〇1-0)に続く3試合連続でのセットで、この日はボールを支配する柏の圧力に押し込まれる時間も続いたが、途中から修正を図って、3-2の逆転勝利を収めることに成功した。

 試合後、永木は小笠原とのバランスについて、次のように修正を図ったことを明かした。

「(立ち上がりから)守備の部分で、自分たち2ボランチが下がりすぎて、相手の2ボランチへプレッシャーを掛けに行けなくなってしまいました。そこで話し合い、満男さんが少し下がって、二人の距離を離して、4-1-4-1のような形にし、満男さんが中盤の底にいてくれて、僕と(山口)一真で、相手の2ボランチを見る形にしました。そこから上手くいきました」

 ピッチ上では小笠原と永木、小笠原と町田浩樹、永木と山口、遠藤康と小田逸稀など、ポジショニングや狙いを共有すべき点を確認する姿がいたるところで見られた。そのようにして、この日の柏に勝つための最善の策を見出していった。

 劣勢のように見えて、鹿島が試合の流れを掌握していくのが伝わってくる。結果論と言えるかもしれないが、そういったトータルの「力」がリーグ戦の現在の成績にも表れている。そう物語るような90分間の流れだった。

 三竿健斗、レオ・シルバが最近はボランチのファーストセットと言える立場だが、永木がいなければ、この日の勝利も、ACLのタイトルを掴むところまで来ることもできなかった。それは鹿島に携わる全ての人が理解していることだ(むしろ、もっとできるはずだという声も多いか)。

 JリーグとACL…ある意味、誰よりもフル回転で戦ってきた。永木にとっては、痺れる戦いが続く。

「自分自身、本当に楽しんでやっています。こういう緊迫した状況はなかなか味わえない。コンディションの作り方も、しっかりしていかないといけない。それを含めて、僕はこの状況を楽しみながら取り組めています」

 11月10日のACL決勝ペルセポリスとのイランの首都テヘランで迎えるアウェー第2戦。最も想定される永木の起用法は、鹿島のアジア制覇が刻々と近づくなか、最も“引き締めたい”ポジションで投入される展開だ。または、何が起きるか分からない一戦。想定外のシチュエーションで出場機会が訪れることもあり得る。

「本当にいい流れが来ている。この流れをACLで絶対に出さないといけない。アジア王者は、チームとしての悲願ですから。できればピッチに立って、優勝の瞬間を味わいたいです」

 サイドハーフ、ボランチ、それともサイドバック……。どこであろうと、勇を鼓して、永木はピッチに向かう。鹿島の勝利=タイトルを獲得するその瞬間のために。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI


柏戦の戦術修正について永木のコメントから解説するサカノワの塚越氏である。
前半は、永木と満男が相手ボランチと離れすぎて自由にやられてしまい失点につながった。
それを、満男が下がり、永木が前目に位置する4-1-4-1的な布陣に変更したことで、逆転勝利につながったとのこと。
これぞチーム力。
また、狙われておった小田逸稀のところにポジションチェンジしてからも永木は素晴らしいパフォーマンスで守り切った。
素晴らしい。
永木がおったからこそ、若い選手主体にてリーグ戦2連勝を成し得たことは明らか。
この勝利はACL決勝戦にもつながる。
永木と共にアジアの頂点へ。
信頼しておる。

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鈴木優磨、日本代表に新風

鹿島鈴木が代表に新風、アジア王者ひっさげ初合流へ
[2018年11月8日7時59分 ]


鹿島FW鈴木優磨(2017年7月22日撮影)

型破りなFWが日の丸を背負う。鹿島アントラーズFW鈴木優磨(22)が初めて日本代表に選出された。闘争心をむき出しにする「ファイター」は今季公式戦17得点14アシストと一躍、エースストライカーへと変貌を遂げた。チームはこの日、ペルセポリス(イラン)とのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦に向けて敵地へと出発。アジア王者をひっさげての代表初合流をもくろむ。

驚きよりも、やっと-。今季の活躍はそう思わせる。イランへの出発前に知った鈴木は「日本代表のユニホームに袖を通し、国旗を胸に戦うのは初めての経験ですが、とても光栄に感じていますし、チームの勝利に貢献できるよう、自分にできることを全て出し切りたい」とコメントした。

殊勝な言葉が並ぶ。だが、実は今まで「日本代表」にそれほど強い興味はなかった。森保監督初陣の9月のコスタリカ戦は「言って良いんですかね…見ていないです」と素直に打ち明け「言って良いか分からないけど、どっちかと言うと欧州チャンピオンズリーグに出たい気持ちの方が強い」。強豪との試合は好き。ただ「代表」かどうかは関係ない。それが鈴木だった。

16年クラブワールドカップ(W杯)の活躍を経て迎えた昨季は不摂生がたたり、おなかも出て「おっさんFW」と呼ばれた。省みた冬のオフは毎日7キロを走破。夏場に“師匠”のFW金崎らの移籍によって責任感も強まった。今季公式戦52試合中、48試合で17得点14アシスト。何より「逃げるのは嫌い」という闘志むき出しの姿は、幾度も仲間を鼓舞してきた。もはや替えはきかなくなった。

実は10月、代表FW陣に負傷者が出た際、鈴木の状態を確認する連絡があった。当時は肉離れで流れたが、満を持して日の丸を背負う。ただ、その前にACL決勝第2戦が控える。「クラブでのパフォーマンスが評価されたから代表に選ばれたということを常に忘れず、鹿島のチームメート、スタッフ、サポーターへの感謝の気持ちを持って、クラブの名に恥じないようなプレーを見せたい」。代表にまた、新たな風が入る。【今村健人】

◆鈴木優磨(すずき・ゆうま)1996年(平8)4月26日、千葉県銚子市生まれ。小学1年でサッカーを始め、鹿島ジュニアユースから同ユースへ。高3時にJユース杯優勝。15年にトップ昇格。同年9月12日のガンバ大阪戦でJ1デビュー戦ゴール。ポルトガル代表FWロナルド(ユベントス)のゴールパフォーマンスをまねて注目を集める。利き足は右。182センチ、75キロ。


鈴木優磨の日本代表選出について伝えるニッカンスポーツの今村記者である。
「驚きよりも、やっと-。今季の活躍はそう思わせる」と今村記者なりの感想を述べる。
そして、ずっと鹿島を取材し、優磨に触れていたからこその記事が続く。
「実は今まで「日本代表」にそれほど強い興味はなかった」という優磨の気持ちや、昨季は不摂生がたたり、おなかも出て「おっさんFW」と呼ばれたこと、そして今季は責任かが高まったことなどが伝えられる。
どれもこれも優磨をよく表しており、嬉しい。
また、10月にも代表スタッフより優磨の状態を確認する連絡があったが肉離れ辞退したとのこと。
ルヴァン杯欠場理由がここで明かされたことが面白い。
鹿島の9番として実績を残し、日本代表にデビューする。
鹿島のセンターFWの系譜が続く。
活躍が楽しみである。

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野性味あふれる鹿島の点取り男が、ついに日の丸のユニホームに袖を通す

大迫VS優磨!FW争い「半端ないって」 日本代表23人発表
2018年11月8日6時5分 スポーツ報知


日本代表に初選出された鹿島・鈴木

 日本代表の森保一監督(50)は7日、都内のJFAハウスで会見し、ベネズエラ戦(16日)、キルギス戦(20日)に臨むメンバー23人を発表した。FW鈴木優磨(22)=鹿島=、DF山中亮輔(25)=横浜M=を初招集。鈴木は大迫勇也(28)=ブレーメン=の独壇場となっているFW争いに一石を投じるべく、結果にこだわる。森保監督は来年1月のアジア杯へのシミュレーションと位置づけ、引いた相手への打開策に着手する。

 野性味あふれる鹿島の点取り男が、ついに日の丸のユニホームに袖を通す。鈴木はクラブを通じ「国旗を胸に戦うのは初めての経験になるが、とても光栄に感じている。チームの勝利に貢献できるよう、自分にできることを全て出し切りたい」とコメントした。

 スーパーサブに甘んじた昨季の雪辱に燃えた今季、リーグ戦で自己最多の11得点をマーク。鹿島のエースとしてブレイクを果たした。ACLでも全13試合に先発出場し、悲願のアジア制覇を目指すチームを牽引(けんいん)。森保監督は「アジアチャンピオンを目指す力のあるチームで、得点という結果を出している。前線の選手として存在感を出している」と招集の理由を述べた。

 森保ジャパンのFW争いは、鈴木にとって鹿島の先輩でもある大迫の1強状態。連戦が見込まれるアジア杯では代役となる人材も必要不可欠であり、安泰となっている大迫を脅かす存在も求められる。貪欲にゴールに迫り、元日本代表FW中山雅史、FW岡崎慎司ら歴代のエースを彷彿(ほうふつ)とさせる泥臭さとゴールへの執念は大迫をもしのぐ。今季は持ち前のキープ力でリーグ2位の9アシストを記録するなど、周囲を生かす能力は大迫同様に“半端ない”。MF中島、南野、堂安ら日本の最大の武器でもある個性豊かな2列目を操る能力を十分に備えている。

 「クラブでのパフォーマンスが評価されたから代表に選ばれたということを常に忘れず、クラブの名に恥じないプレーを見せたい」。鈴木はこの日、ACL決勝第2戦・ペルセポリス戦(10日、イラン・テヘラン)に向け成田空港から出発した。鹿島をアジア制覇へ導いた後、念願の代表へ合流する。(岡島 智哉)

 鈴木優磨プロフィル

 ▼生まれとサイズ 千葉県銚子市。182センチ、75キロ。

 ▼鹿島一筋 7歳からスクールに通う。ジュニアユース、ユースを経て15年にトップチーム昇格。

 ▼C・ロナポーズ 16年のクラブW杯でポルトガル代表FWのC・ロナウドのゴールパフォーマンスを披露。スペイン紙から「極東のロナウド」の称号を与えられる。

 ▼助手席愛? 運転免許を取得しておらず、練習時はチームメートの車の助手席で移動。後輩選手は「乗せてもらっているというより、乗ってやってる感覚ですね、あの人は」。

 ▼音楽 歌うのも聴くのもラップが好き。

 ▼アドレナリン 試合中は闘志むき出しだが、素顔は至って普通の22歳。本人いわく「日常であれだったら俺、やばいやつでしょ」。


優磨の日本代表選出について記す報知新聞の岡島記者である。
「野性味あふれる鹿島の点取り男が、ついに日の丸のユニホームに袖を通す」と評す。
“泥臭さ”を前面に出し、ポジションを狙うのだ。
また、鹿島番の記者として優磨のエピソードを披露する。
自動車運転免許をも持っておらぬ事、ラップ好きなど、微笑ましく感じさせる。
ラップは安西とも趣味が合っておることも有名である。
そして、昨日の夜に優磨を含めた鹿島のメンバーは成田を発ったことが伝えられる。
悲願のアジアの頂点へ。
気持ちが高まる一戦である。

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鈴木優磨、必ずや日本の強力な武器となる存在だ

初選出の鹿島・鈴木は今の日本代表に貴重な大一番に強いタイプ
 日本サッカー協会がこの日発表したキリンチャレンジ杯の日本代表メンバーに、J1鹿島からFW鈴木優磨(22)が初選出された。

 バヒド・ハリルホジッチ元代表監督(66)=ナント=の体制下でも、W杯ロシア大会アジア予選の際に予備登録メンバー入りしたことがある。招集が期待されてきたが、ここにきてようやく日の丸を背負うことになった。

 以前から「選手である以上は、常に日本代表を目指す。いつでも準備はしている」と話していた鈴木。物おじしない性格で、今の代表メンバーでは貴重な大一番に強いタイプでもある。国際大会で経験を積ませれば、必ずや日本の強力な武器となる存在だ。 (サッカー担当・一色伸裕)


優磨の代表選出について記すサンケイスポーツの一色記者である。
ハリルホジッチ時代にも予備登録され、かなり早い時期から代表スタッフ内での評価が高かったことを明かす。
満を持してと行ったところか。
このチャンスを逃さず、代表に定着して欲しいところ。
大舞台に強く、ゴールだけでなくアシストも多い、そしてなにより献身性の高さは天下一品。
日の丸を背負わせるに十分な規格を持っておる。
優磨の活躍を楽しみにしてテレビの前に座りたい。
期待しておる。

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三竿健斗・鈴木優磨、日本代表選出コメント

アジア杯に向けてベネズエラ・キルギス戦に挑む…日本代表国内組コメント一覧
18/11/7 14:56

 16日にベネズエラ代表、20日にキルギス代表とキリンチャレンジ杯を戦う日本代表メンバーが発表になった。FW鈴木優磨(鹿島)とDF山中亮輔(横浜FM)がA代表に初招集されている。

以下、コメント(※発表され次第、随時更新)
●GK権田修一(鳥栖)
「日本代表のメンバーに選出して頂いて光栄です。アジアカップへ向けて最後の準備になるので、より良いチームになるように貢献していきたいと思います」

●GKシュミット・ダニエル(仙台)
「今回も選出していただき光栄です。試合出場と勝利への貢献、自分自身の成長をテーマに、代表活動に参加したいと思います。応援よろしくお願いいたします」

●GK東口順昭(G大阪)
「代表という場は自分が成長する上で大切な物を与えてくれる場。代表に選ばれ続けるためにも、そしてアジアカップを目指してこの2試合しっかりアピールしていきたい」

●DF槙野智章(浦和)
「継続して日本代表に選ばれることは、非常に光栄ですし、身が引き締まる思いです。しっかりと代表チームに貢献できるよう、積み重ねてきたものを出して行きたいと考えています。代表戦の前にはリーグでの北海道コンサドーレ札幌戦があります。一つでも順位を上げ、ACL圏内を近づけるためにも、非常に大切な試合になりますから、全力で勝利を目指します。応援、よろしくお願いします」

●DF室屋成(FC東京)
「日本代表に選出していただき、とても嬉しいです。東京でのプレーと同じように、自分が持っている力を最大限に発揮して、チームの代表として頑張ってきます。ファン・サポーターのみなさん、ぜひ試合に応援に来てください」

●DF佐々木翔(広島)
「日本代表に選ばれて嬉しく思います。結果を残せるように自分の力を最大限発揮したいと思います。応援をよろしくお願い致します」

●DF山中亮輔(横浜FM)
「日本代表に選出いただきとても光栄に思います。今年のシーズン通じてのパフォーマンスを評価されての選出だと思うので、日本代表として恥じないプレーをしていきたいと思います」

●DF三浦弦太(G大阪)
「前回の代表戦ではミスもあったがやれている部分もあった。練習でも試合でも1番のパフォーマンスを出していきたい」

●MF青山敏弘(広島)
「日本代表に選出されて光栄です。引き続き結果を出し続ける日本代表の一員でありたいですし、今回も勝利に貢献できるように頑張ります」

●MF三竿健斗(鹿島)
「アントラーズとして結果が出ている中で、そのチームの一員としての実績が評価されて日本代表に選ばれたと思っています。目の前には、このクラブがまだ獲得したことのないタイトルを取るチャンスがあるので、必ず王者の座を勝ち取って日本代表に行きたいです。応援してくれるすべてのアントラーズファミリーの皆さんのために頑張ります」


●FW北川航也(清水)
「今回も代表に選ばれる事ができ、とても嬉しいです。これも、日頃共に戦ってくれるチームメイトや、エスパルスに関わる全ての方のサポートがあったからだと思います。そういった方への感謝の気持ちを忘れる事なく、目一杯チャレンジしたいと思います」

●FW伊東純也(柏)
「これまでの2回の代表戦で続けてゴールを決められているので、今回も出場のチャンスをもらえるように練習からアピールし、目に見える結果を残したいです。そして来年のアジアカップに向けて、引き続き代表に選ばれるように頑張ります」

●FW鈴木優磨(鹿島)
「日本代表に選ばれたことをとても嬉しく、誇りに感じています。クラブでの試合内容が評価されての代表招集なので、チームメート、スタッフ、サポーターの皆さんには本当に感謝しています。個人としてではなく、アントラーズの代表として戦ってきます。そのためにも、まずは目の前のACLに集中して、決勝に出場するチャンスがあれば勝利のために力の限りを尽くします」


日本代表に選出された面々のコメントである。
三竿健斗は、チームの状況から選ばれたと語る。
この代表に合流する前にビッグタイトルを得て凱旋したいところ。
また、鈴木優磨は「アントラーズの代表として戦ってきます」とクラブへの忠誠心を口にする。
そして優磨も代表以前にACLに集中と言い切る。
日本代表招集は誉れ高きことである。
がしかし、それも蔵での結果が出てこそ。
二人とも驕ることなくACLに向けて気持ちを高めておる。
重要な一戦が迫る。
集中である。

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サッカーダイジェスト 柏戦寸評

【J1採点&寸評】柏2-3鹿島|試合の大半を支配して決定機も量産したが… 常勝軍団がしたたかさを発揮!!
鈴木潤
2018年11月07日


鹿島――数少ないチャンスを得点に結びつけるしたたかさを見せる


【警告】なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】金森健志(鹿島)


【チーム採点・寸評】
鹿島 6.5
ポゼッションでは柏に上回られながら、セットプレー2発とショートカウンターで少ないチャンスを確実に得点に結びつけるしたたかさを発揮。メンバー総入れ替えの中、アジア制覇に向けて弾みのつく勝利。

【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ケ端準 5.5
キックミスが目立ち、それもリズムに乗れなかった原因のひとつ。後半はハイボールに対しては安定感を見せた。

DF
23 小田逸稀 5.5(78分OUT)
サイドへ流れるクリスティアーノとのマッチアップに苦戦し、度々サイドを割られる。ただ、50分の伊東のシュートのクリアは大ファインプレー。

39 犬飼智也 6
2失点目では簡単にクリスティアーノに交わされたが、35分のピンチでは身を挺して江坂のシュートをブロック。

28 町田浩樹 6.5
27分にはCKから同点のヘッドを突き刺す。61分には伊東に入る縦パスをカット。それが決勝点のカウンターにつながる。

32 安西幸輝 5.5
サイドでは伊東と小池のコンビに裏を取られ、1失点目は瀬川のキックフェイントで外されるなど課題は残った。

MF
6 永木亮太 6
中盤ではマンマーク気味に手塚を牽制し続けたことで、柏のパスの供給源に自由を与えなかった。隠れたファインプレー。

40 小笠原満男 6.5
中盤の底で攻守において存在感を示したほか、柏に押し込まれた苦しい時間帯には周囲を鼓舞してチームを盛り立てた。CKでは精度の高いキックから2点目をアシスト。

鹿島――ACL決勝第1戦から総入れ替えのスタメン。総力戦で競り勝つ


開始6分に先制点を奪った金森。シーソーゲームの口火を切った。写真:徳原隆元

MF
25 遠藤 康 6
37分には小田、金森と絡んで右サイドを完全に崩す。61分のカウンターでは金森からパスを受け、自ら放ったシュートはバーを叩いたが、山口の決勝点に絡んだ。

26  久保田和音 6(90分OUT)
永木が手塚にアプローチに行けない場面では、中盤で柏のパスの出どころへプレッシャーをかける。守備面で存在感を示した。

FW
19 山口一真 6.5(82分OUT)
61分のカウンターでは、フリーランニングでゴール前へ入っていく動きを怠らなかったからこそ決勝点が生まれた。

14 金森健志 6.5
6分にファンゴールで先制点を挙げ、61分のカウンターではボールを敵陣深くまで運び、勝ち越し弾を誘発する。

交代出場
MF
20 三竿健斗 ―(78分IN)
クローザーとして投入された試合終盤、柏の攻撃に対してフィルターをかけ、与えられたミッションを遂行する。

36 田中稔也 ―(82分IN)
途中出場の利点を活かして、試合終盤に前からのプレスでチームの守備のスイッチを入れる。

36 安部裕葵 -(90分IN)
出場時間が短く、大きな爪痕を残したわけではないが、敵陣の深いエリアでボールをキープして時計の針を進める。

監督
大岩 剛 6.5
3日前の試合から総入れ替えのスタメンを組んだが、ACL決勝第1戦に勝利した流れをサブチームにも植え付けることで勝利を手繰り寄せる。アジア制覇に向けても弾みをつけた。

取材・文●鈴木 潤(フリージャーナリスト)


サッカーダイジェストの鈴木氏による柏戦の寸評である。
大量得点の勝利に良い評価が並ぶ。
その中で、満男、一真、金森に特に良い評点が付けられた。
金森はMOMが与えられておる。
先制ゴールゲットと勝ち越し弾の起点は、1TOPとしての重責を果たしたと言えよう。
シーズンがここに来て金森のタスクが明確となったことが大きい。
そして、結果も出しておる。
また、指揮官も高い評点が付けられておる。
リーグ戦2試合をサブ組にて挑み連勝を飾ったのは采配の妙も大きい。
この評価も当然と言えよう。
悲願のアジア制覇に向けて、この勝利は大きい。
この勢いを持ってアジアタイトルを得ようではないか。
期待しておる。

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アジアのサッカーピッチの中でまさに“コロシアム”だ

元清水監督ゴトビ氏が鹿島に警鐘。「ペルセポリス本拠地の雰囲気は…」
2018年11月07日(Wed)17時50分配信

 元清水エスパルス監督のアフシン・ゴトビ氏が、イランのペルセポリスと鹿島アントラーズが対戦するAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝2ndレグの見通しを語った。AFC(アジアサッカー連盟)公式サイトが同氏のコメントを伝えている。

 クラブ史上初のACL決勝進出を果たした鹿島は、3日に行われたホームでの1stレグに2-0で先勝。10日にテヘランのアザディ・スタジアムで行われる2ndレグで初優勝を狙う。

 イラン出身の名将であり、2007/08シーズンにペルセポリスを率いて国内リーグを制した経験も持つゴトビ氏は、アザディ・スタジアムの持つ独特の雰囲気を強調。「アジアのサッカー選手や監督であれば、あのスタジアムでプレーするのは素晴らしい経験だ。アジアのサッカーピッチの中でまさに“コロシアム”だ」と語った。

 約8万人の大観衆を収容する完全アウェイの地で、鹿島も楽ではない戦いを強いられるとゴトビ氏は予想している。「苦戦するだろう。文字通り前夜からスタジアム外に大勢が集まって、試合の日の朝から完全満員になる。スタジアムの大音量は驚くほどだ」

 日本でも監督を務めた経験から、ゴトビ氏は両国のスタイルを比較。「文化と文化の衝突だと言える。日本は非常に組織的・保守的で、非常に集団を重んじる社会だ。イランのサッカーは非常に創造的で、全てが即興だ。選手たちはストリートサッカー出身であり、個人で有利な状況を生み出すことができる」と述べた。

「決勝ではとにかくチャンスを決められるかどうか、どちらがよりミスを少なくできるかだと思う」とゴトビ氏は勝敗を分けるポイントを予想している。鹿島は2点のリードを守り、アジアの頂点に立つことができるだろうか。

【了】


ACL決勝戦を戦うペルセポリスの本拠地であるアザディ・スタジアムについてコメントする元清水のゴトビ監督である。
「アジアのサッカー選手や監督であれば、あのスタジアムでプレーするのは素晴らしい経験だ。アジアのサッカーピッチの中でまさに“コロシアム”だ」と語る。
鹿島の選手・監督は良い経験になろう。
そして、「苦戦するだろう。文字通り前夜からスタジアム外に大勢が集まって、試合の日の朝から完全満員になる。スタジアムの大音量は驚くほどだ」と予想する。
国内大会では想像もつかない雰囲気にて試合が行われる。
これは未体験である。
この苦境を乗り越え、タイトルを目指す。
頂点まであと一つである。

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鈴木優磨・三竿健斗、日本代表選出

日本代表選出のお知らせ
2018年11月07日(水)

本日、キリンチャレンジカップ2018(vsベネズエラ11/16@大分)、vsキルギス11/20@豊田ス)に向けて日本代表メンバーが発表されました。

鹿島アントラーズからは、鈴木 優磨選手、三竿 健斗選手が選出されました。


日本代表に選出された三竿健斗と鈴木優磨である。
健斗はこのグループの常連となっておる。
特筆すべきは優磨の初招集であろう。
いよいよ日本を背負って立つセンターFWとして第一歩を踏み出した。
是非とも結果を残して国民にアピールして欲しい。
期待しておる。

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ルーキーのゴールが、チームに与えた影響は大きいはずだ


※上写真=プロ初ゴールを決め、喜びのあまり絶叫する鹿島の大卒ルーキー山口
写真◎Getty Images


【J1第32節】待望のプロ初ゴールが決勝点~鹿島・山口一真「ただ、気持ちで蹴った」
2018-11-07
サッカーマガジン編集部


■2018年11月6日 J1リーグ第32節
柏 2-3 鹿島
得点者:(柏)瀬川祐輔2 (鹿)金森健志、町田浩樹、山口一真
 序盤から得点の奪い合いとなった。開始6分、FKのこぼれ球を拾った金森健志が豪快にゴールネットを揺らし、鹿島が先制する。だが、そのわずか4分後に柏の瀬川祐輔に同点ゴールを許し、1-1。さらに、24分にも再び瀬川に決められリードされるも、28分にCKから町田浩樹がヘディングシュートを決めて、再び同点。後半も両チームとも多くのチャンスを作り出すなか、61分に山口一真がプロ初ゴールを挙げて、鹿島が勝ち越し。そのまま逃げ切り、敵地で勝ち点3を挙げた。


「勝ち切れて良かった」
 鹿島の大卒ルーキーが、雄叫びを上げた。

 2-2で迎えた61分、遠藤康のシュートはクロスバーに弾かれるも、こぼれ球に反応した山口一真が右足を振り抜き、勝ち越しゴールを挙げた。

「蹴る瞬間は、ほとんどボールを見ていないくらいの勢いで、ただ気持ちで蹴ったら(ゴールに)入っていました」

 今季、阪南大から鹿島に加入。リーグ戦は9試合目の出場ながら、前節までゴールを奪えていなかった。31節C大阪戦(○1-0)で放った9本のシュートも空砲に終わり、「こんなにゴールから遠のいたことは、人生で初めて。ゴールは自分に求められていることだと思うけれど、得点を取れていないことは、大卒の選手としてどうなのか。日々、いろいろと考えさせられることはあった」と、歯がゆさを抱いていた。

 それだけに、この日も前半に訪れた「決めなければいけない」(山口)シュートチャンスで枠をとらえられず、初ゴールを決める直前には「これで決めないと“クビ”とか、いろいろ考えた」という。

「今日、得点を取れてホッとしています」。安堵の表情を浮かべる。

 チームはJ1リーグ戦と並行し、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝を戦う。3日前にはホームで先勝し、柏戦を挟んで、いよいよ雌雄を決する第2戦の舞台・イランに乗り込む。ACL決勝第1戦から先発メンバーを大幅に入れ替えながらも、アジアの頂点を目指すチームを勢いづける勝利が得られたことに、山口は胸を張る。

「今日引き分けで終わるのと、勝ち点3を取るのとでは全然違うと思うので、勝ち切れて良かった。普段はあまり試合に出られていない選手が得点を取ると盛り上がるし、チームの士気は上がる」

 ACL初制覇へ――。ルーキーのゴールが、チームに与えた影響は大きいはずだ。

取材◎小林康幸


柏戦後の山口一真を取材したサッカーマガジン編集部の小林記者である。
殊勲の決勝ゴールを決め鼻高々と思いきや、前半に訪れた決定的シュートが枠を捉えきれず、「決めなければいけない」と思ったことが伝えられる。
そして、今季初ゴールには「今日、得点を取れてホッとしています」と胸をなで下ろす。
シュートが得意との評で入団し、優磨に練習で見るシュートを羨望のまなざしで見られておった一真の才能が開花した。
ここから、ACL決勝、天皇杯、リーグ戦と残り少ない試合にて爆発してくれよう。
楽しみな逸材である。

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ペルセポリスとは

ACL決勝で鹿島アントラーズと対戦するペルセポリスFCとは?
2018 11/6 18:56
中山亮




イランの名門クラブ ペルセポリスFC

11月3日に決勝第1戦が行われ、残すところ10日の第2戦のみとなった2018年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)。クラブ史上初の決勝進出を果たした鹿島アントラーズと対戦するのはイランのペルセポリスFC。元バルセロナのシャビを擁するアル・サッドを下し、こちらもクラブ史上初のACL決勝進出。イラン勢としても8年ぶりの決勝となる。

イランの首都テヘランを本拠地とするイラン屈指の人気を誇るペルセポリス。1980年代から90年代にかけてイラン国内で圧倒的な強さで黄金期を築いていた。

バイエルン・ミュンヘンにも所属したアジアを代表するストライカーであるアリ・ダエイ。

ハンブルガーSVでは元日本代表の高原ともプレーした右WGマハダヴィキア。

シュトルム・グラーツではオシム監督の下でもプレーした左WGミナヴァンド。

プレミアリーグでプレーした最初のアジア人プレーヤーでもあり現在はチームでアシスタントコーチを務めるバゲリ。

日本と争ったフランスワールドカップ第三代表決定戦の前日に、車椅子で報道陣の前に現れながらも、翌日の試合で先発出場し開始直後に先制ゴールを決めたアジジ。

当時はイラン代表選手のほとんどがペルセポリスに所属していた。

ペルセポリスのACL戦績

かつてはピルズィと呼ばれ、ACLの前進大会であるアジアカップウィナーズカップの第1回大会(1990-91)で優勝。1992-93の第3回大会決勝では横浜マリノス(当時)と対戦し、現在は解説者として活躍する清水秀彦氏が監督を務める横浜マリノスに敗れた。

その後2002-03シーズン以降は国内リーグでも優勝できない期間が続くが、2008-09以降の10年間で6度ACLに出場と強さを取り戻し始めると、2014-15シーズン途中にブランコ・イバンコビッチ現監督が就任するとさらに勢いを増し強豪復活を果たした。

就任以降の昨季までの5シーズンでイランリーグ優勝2回準優勝2回。ACLでも勝利を重ね昨シーズンは準決勝進出。そして今季は初の決勝進出を果たしている。

ペルセポリスの中心選手
2006年ドイツワールドカップではイラン代表も率いたイバンコビッチ監督が指揮するペルセポリス。クラブを代表する中心選手はGKアリレザ・ベイランヴァンドとCBサイド・ジャラル・ホセイニだ。 ベイランヴァンドは194cmの高さに加えリーチも長くハイボールには抜群の強さを発揮。ロシアワールドカップでもイラン代表の正GKとしてグループリーグの3試合全てでプレーしており、ポルトガル戦ではクリスティアーノ・ロナウドのPKもセーブしている。 ジャラル・ホセイニは36歳の大ベテランで、キャプテンも務めるクラブの大黒柱的存在。ロシアワールドカップのメンバーからは外れたが、2014年のブラジルワールドカップでは3試合全てで先発フル出場を果たしている。

国内代表以外にも注目選手が
イラン代表選手を含めたイラン人選手がチームのベースだが、中盤で変化をつけるのはイラク人で左利きの背番号5番バシャール・ラサン。まだ21歳と若いがイラク代表としてもプレー経験がある期待の選手で、ロシアワールドカップ予選では日本代表と対戦した2試合とも途中出場している。

また昨年のACLでも活躍した2トップの一角に入るゴッドウィン・メンシャはナイジェリア人選手で、今大会でもここまで3ゴールと好調だ。

前線でもう1人の注目選手はFWアリ・アリプール。

今大会でのペルセポリスは昨季の準決勝進出の立役者でロシアW杯代表のメフディ・タレミがカタールのアル・ガラファに移籍したことで前線に不安要素を抱えていたが、その穴を埋めたのがこのアリ・アリプール。

この選手も23歳とまだ若いが、2017-18シーズンのイランリーグ得点王であり、今大会でもここまで5ゴールを記録している。

対戦する鹿島はこれまで数多くのタイトルを獲得しながらも、どうしても届かなかったのがACL。11月3日のペルセポリスとの対戦では2-0で完封勝ちし制覇へ大きく前進した。

クラブ史上初となるACLチャンピオンになることができるのはペルセポリスか鹿島か。

運命の一戦は11月10日に行われる。


ペルセポリスについて伝えるSPAIAの中山氏である。
決勝戦の相手を事細かに教えてくれる。
ホームでこそ2-0と完勝したが、何が起こるかわからぬアジアのアウェイはどのような戦いになるのであろうか。
不安と期待が交錯し、今からドキドキさせられる。
運命の決勝戦である。

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柏戦報道

鹿島大岩監督「非常に頼りに」39歳曽ケ端ら労う
[2018年11月6日22時30分]


柏対鹿島 後半、攻め込む柏を必死に食い止める鹿島GK曽ケ端(撮影・浅見桂子)      


柏対鹿島 後半、勝ち越しゴールを決めて喜ぶサポーターを背に指を突き上げ喜ぶ鹿島MF山口(中央)(撮影・浅見桂子)
      

<明治安田生命J1:柏2-3鹿島>◇第32節◇6日◇三協F柏

鹿島アントラーズは、2-0で勝った3日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝ペルセポリス(イラン)第1戦から中2日で臨んだ柏レイソル戦で、メンバーを全員入れ替えながら派手な撃ち合いを制した。

大岩剛監督(46)は会見で「チームの一体感が、試合を追うごとに多くなったと実感し、うれしく思う」と語った。

この日は若手主体の陣容の中、1998年(平10)入団組の39歳MF小笠原満男とGK曽ケ端準の2人が先発。後方から声を出し、身ぶり、手ぶりで指示を送った。小笠原は10月20日の浦和レッズ戦、同31日のセレッソ大阪戦に続き3戦連続先発も、今季はリーグ戦で12試合の出場にとどまっている。曽ケ端もリーグ戦は6試合の出場にとどまり、先発は8月19日の横浜F・マリノス戦以来9戦、約3カ月ぶりだった。

大岩監督は「姿勢だったり、立ち居振る舞いだったり、普段の練習の姿勢もそうだし、出る、出ないにかかわらず、ベテランでも普段、出場する機会がない選手が、この試合に向けて準備していた」とベテランを評価した。

質疑応答では、小笠原に加え2007年(平19)に入団し鹿島一筋12年の、MF遠藤康(30)を含めての、ベテランへの評価を問う質問も出た。大岩監督は、MF永木亮太(30)の名も挙げ「(残留争いの渦中にある)レイソルさんの今の状況も把握していますし、勢い、ガムシャラさを、自分たちも受けずにアグレッシブにやろうと言った。小笠原、遠藤、曽ケ端、永木も含めてですが、プレーで引っ張ってくれる。彼らに失礼ですが…非常に頼りになるベテランで評価しています。彼らの経験に関わる部分…それが若手が自信を持っている要因だと思う」と評価した。

一方で、前半24分の失点をはじめ、前半はサイドから崩されており、どう修整したか? と聞かれると、大岩監督は「レイソルさんのボールの動かし方は洗練していて、非常に苦労した。サイドの立ち位置、アプローチを修整し後半、対応してくれた、守備だけでなく、攻撃につながる立ち位置を取ってくれて、良いカウンターにつながって得点できたと分析しています」と説明した。

これで、10日(日本時間11日)に敵地イランのテヘランで行われる、ACL)決勝ペルセポリス第2戦に臨む。大岩監督は「良い状態かどうかは、決勝までの3日間にかかっている。しっかりした準備をして、決勝第1戦、レイソルの1試合、第2戦の1試合に向けてと、チームが1つになる一体感がさらに大きくなったと思う。自信を持ってテヘランに入るが、絶対に難しいゲームになると思う。抽象的になるが、しっかり準備をしたい」と抱負を語った。【村上幸将】

鹿島ルーキー山口一真「気持ちで」待望プロ初ゴール
[2018年11月6日23時1分]


柏対鹿島 後半、勝ち越しゴールを決めて喜ぶサポーターを背に指を突き上げ喜ぶ鹿島MF山口(中央)(撮影・浅見桂子)      


柏対鹿島 後半、勝ち越しゴールを決める鹿島MF山口(左)(撮影・浅見桂子) 
     

<明治安田生命J1:柏2-3鹿島>◇第32節◇6日◇三協F柏

ルーキーとはいえ大卒だけに、求められるのは「即戦力」。それが今季ノーゴールともなれば、のしかかるプレッシャーは日に日に増していた。本人も「日々、考えさせられるところはいろいろあった」と述懐する。その中で、待ちに待った待望のプロ初ゴールが生まれた。それがチームを勝利に導く決勝ゴールともなれば、喜びはひとしお。今季、阪南大から鹿島アントラーズに加入したFW山口一真は「こんなにゴールから遠のいたのは人生で初めてだった。とりあえず点が取れてホッとしています。気持ちよかった」と素直に喜びを口にした。

中3日で敵地に移動してペルセポリス(イラン)とアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦を行うため、直近の試合から11人全員を入れ替えた。山口は、同じくACL決勝第1戦前だった10月31日のセレッソ大阪戦に続いて、今季2度目の先発の機会を得た。

そのC大阪戦では両チーム最多9本ものシュートを放った。当時、一緒に試合に出たDF昌子源は「一真が最後までシュートに行くところは、点を決めたい、勝ちたいという気持ちの表れだと思う。最後までああいう姿勢を見せてくれたのは非常に良かった」とたたえていた。

だが、当の本人は、GKと1対1になる場面もありながら、ゴールを奪えなかった悔しさだけが残っていた。「次は取りたい」。そう思って臨んだ柏戦も、前半26分に拾ったこぼれ球を、ゴール左からフリーで放ったシュートは枠を外れ「絶対に決めないといけない場面だった」。もやもやはたまっていた。

だから、後半16分にやっと訪れたそのチャンスの場面では、いろいろな思いが頭をよぎった。カウンター攻撃からFW金森健志のスルーパスを受けたMF遠藤康のループシュートは、GKを越えたもののクロスバーをたたいた。そのこぼれ球が、山口の前に落ちた。

「これで決めないと『クビ』とか、いろいろ…こぼれてきたときにすごくいろいろなことを考えた。最後はボールもほとんど見ていないぐらいの勢いで…。ただ、気持ちで蹴ったら入ったみたいな感じでした」。

詰まりが取れるように、口から雄たけびを発し、サポーターの前に勢いよく滑り込んだ。そこに、普段は主力組の昌子ら控え組が一目散に駆け寄った。誰もが、山口の点を取りたい気持ちを分かっていた。だから、まるで優勝したかのように喜んだ。「みんな、僕が点が欲しいというのは分かっていたと思うし、その中でみんなに祝福してもらってとてもうれしい。チーム一丸となって戦っているなという感じがしました」。

日頃は試合に出られない選手が多く出場した試合でつかんだ勝ち点3。「普段、試合に出ていない選手が、こうやって点を入れたりするとチームの士気も上がるし、盛り上がると思う」。悲願のアジア制覇を前にルーキーが、チームの雰囲気を最高潮に盛り上げた。

鹿島3位浮上、柏瀬川2発も3連敗/柏-鹿32節
[2018年11月6日23時24分]


柏対鹿島 前半、先制ゴールを決める鹿島FW金森(中央)はイレブンと喜び合う(撮影・浅見桂子)

<明治安田生命J1:柏2-3鹿島>◇第32節◇6日◇三協F柏

柏レイソルが、FW瀬川祐輔(24)がJ1初の1試合2ゴールを決めながら、鹿島アントラーズの3発に沈み、リーグ戦3連敗を喫した。

勝ち点33で17位にとどまった一方、残留を争う名古屋グランパスがセレッソ大阪に1-0で勝ち、勝ち点を37に伸ばし同36のサガン鳥栖をかわして暫定15位に浮上。柏が残り2試合の一方、ともに3試合を残す16位の鳥栖との勝ち点差が3、15位名古屋との勝ち点差が4となり、残留へ崖っぷちに立たされた。

一方、2-0で勝った3日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝ペルセポリス(イラン)第1戦からメンバーを全員入れ替えた鹿島は後半16分、阪南大から今季加入のルーキーMF山口一真(22)が公式戦初ゴール。北海道コンサドーレ札幌を勝ち点1差でかわし、ACL出場圏内の暫定3位に浮上した。

前半6分、アウェーの鹿島が先制した。MF遠藤康の右FKがDFに弾かれたが、こぼれ球をFW金森健志(24)が左足でゴールにたたき込んだ。

残留に向け、負けられない柏が同9分、すかさず追いついた。DF鎌田次郎のロングフィードを日本代表DF伊東純也が落とし、MF江坂任がつないだボールを受けたFW瀬川祐輔(24)が、右足でトラップしてDFをかわして左足で決めた。

前半24分、柏が逆転した。FWクリスティアーノが左サイドを突破し、DF小田逸稀をかわしてペナルティーエリア内に切り込み、DF町田浩樹(21)をかわしてパス。そのパスを受けた瀬川が、右足でゴールにたたき込み、この日2点目を決めた。

一方、ACL出場圏内の3位を確保したい鹿島が前半30分、再び追いついた。39歳のベテランMF小笠原満男の左CKを、ファーサイドに飛び込んだ町田がヘッドでたたき込んだ。

後半16分、鹿島が勝ち越した。自陣内で柏のパスを奪い、即カウンターに転じ、FW金森からのパスを受けたMF遠藤が右から切り込みループシュートを放った。ボールはバーを直撃したが、その跳ね返りを、阪南大から今季加入のルーキーMF山口一真(22)が右足でゴールにねじ込んだ。

柏は後半21分にFW山崎亮平、同33分にはケニア代表FWオルンガを相次いで投入したが、及ばなかった。

鹿島三竿健、若手主体柏戦で締め役も「皆と年一緒」
[2018年11月7日0時27分]


柏対鹿島 後半、勝ち越しゴールを決めて喜ぶサポーターを背に指を突き上げ喜ぶ鹿島MF山口(中央)(撮影・浅見桂子)

<明治安田生命J1:柏2-3鹿島>◇第32節◇6日◇三協F柏

鹿島アントラーズの日本代表MF三竿健斗(22)が、3-2で競り勝った柏レイソル戦で、後半33分から途中出場し、クローザーとして1点のリードを守りきった。若手主体の編成の中、主力として貫禄のクローザーぶりだったが、試合後に、そのことについて聞かれると「俺とみんなは年が一緒だから」と苦笑した。

2-0で勝った3日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝ペルセポリス(イラン)第1戦から中2日で臨んだ柏戦は、1-0で勝った10月31日のセレッソ大阪戦に続き、リーグ戦の出場機会が少ない若手とベテラン主体の先発だった、ベンチスタートだった三竿健は「中2日で迎えた試合で、チーム全体で戦う部分を出せたと思う。普段、なかなか出られない選手が結果を出して、勝てたのはチームにとって、すごく大きい」と振り返った。

クローザー役としてプレーした感想を聞かれると「僕が(試合に)出始めたのは、途中から出てからなので慣れているし、出されたからには自分のプレーを出さないと意味がないし、そんなに難しく考えることはなかったし。リードしている時は、やることは簡単なので、それをしっかり整理できていたのは良かった」と淡々と振り返った。

取材陣から「若い人が出ていたが?」と聞かれると「若いといっても、俺とみんな年が一緒だから、そんなに考える必要はないし、スタメンで出ている以上は年齢は関係ないので、そういう気持ちは全くない」と苦笑いした。

柏戦に勝ち、気持ち良く10日(日本時間11日)にイランのテヘランで行われる、ACL決勝ペルセポリス第2戦に臨む。アザディスタジアムは、収容人数9万人とも言われる巨大なスタジアムで“完全アウェー”の言葉では済まされない、圧倒的な敵地となる可能性が高い。三竿健は「雰囲気にのまれないのは1番大事なので、先に点を取られるとすごく難しくなると思う。僕らが先に取って有利に試合を進めたいと思うし。チームとして、8万人とか10万人とかいう決勝の舞台でやるという経験も、なかなかないと思うので、そこで人間性が出るのかなと思うので。どういう状況の中でも、みんなで手を取って、まとまって戦いたいなと思います」と先制点とまとまりの重要性を強調した。

三竿健自身、2013年にUAEのドバイで開催された、U-17(17歳以下)ワールドカップに出場しており、中東での試合は経験済みだ。その経験が生きるか? と聞かれると「事前キャンプも向こうでやっていたし、気候、時差に慣れる時間も長かったのでスムーズに入れましたけど。今回は、あまり時間がなくて」と状況が違うことを指摘した。その上で「でも、そういう環境に影響されていたら全然ダメなので、言い訳はせずに、その状態で出来る最大限のプレーがみんな出来ればいいと思う。(中東だからどうとか)あまり考えない」と語った。

一方で、アザディスタジアムでプレーする、イメージトレーニングは行っているという。「イメージトレーニングはしますし…イメージは、やはりすごい大事だと思うし。映像を見ながら自分が立っているイメージをしたい…そういう感じ。すごく楽しみですし、すごい雰囲気だと思うので、鹿島のために戦えるのは楽しみです」と静かに闘志を燃やした。【村上幸将】

鹿島先発入れ替えも競り勝つ 山口プロ1号が決勝弾
[2018年11月7日7時4分 ]


柏対鹿島 後半、勝ち越しゴールを決めて指を突き上げ喜ぶ鹿島MF山口(撮影・浅見桂子)      


柏対鹿島 前半、先制ゴールを決めた鹿島FW金森(中央)はイレブンと喜び合う(撮影・浅見桂子)


<明治安田生命J1:柏2-3鹿島>◇第32節◇6日◇三協F柏

鹿島アントラーズは阪南大卒ルーキーFW山口のプロ初ゴールで柏レイソルに競り勝った。32節でやっと決めた得点に「こんなにゴールから遠のいたのは人生で初めて。気持ち良かった」と喜んだ。

中3日のACL決勝第2戦を見据えて、直近の試合から先発を総入れ替え。その中で39歳MF小笠原が今季初アシストなど、若手とベテランが融合した。大岩監督は「一体感が試合を追うごとに大きくなっている」と手応えを手にイランへ乗り込む。

鹿島、先発総入れ替えも3発!山口がJ1初ゴールの千金V弾

後半、勝ち越しゴールを決めたMF山口。鹿島が選手層の厚さをみせた (撮影・蔵賢斗)

 明治安田J1第32節第1日(6日、三協フロンテア柏スタジアム)2試合が行われ、第32節の柏-鹿島は鹿島が3-2で競り勝ち、勝ち点52で暫定3位とした。鹿島がアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝に進んだため、前倒しで開催された。2-0で勝った3日のACL決勝第1戦、ペルセポリス(イラン)戦から先発11人全員を入れ替えた鹿島は、同点の後半16分にMF山口一真(22)がJ1初ゴールを決めて勝利した。台風で延期されていた第28節では、名古屋がC大阪を1-0で破り、勝ち点37で暫定15位。

 大一番を前に、チームが一つになった。後半16分、MF遠藤のシュートがクロスバーをたたいたこぼれ球を、MF山口が右足でボレーシュート。J1初ゴールを決めると、ベンチからDF昌子ら主力組が飛び出し、歓喜の輪ができた。

 「『これで決めないとクビ』とかいろいろ考えてしまったけど、気持ちで蹴ったら入った。みんなが祝福してくれて、チーム一丸になっていると感じた」

 悔しさをぶつけた。3日のペルセポリスとのACL決勝第1戦を控えた10月31日のC大阪戦。主力組に代わって初先発した山口は、9本のシュートを放ちながらも無得点に終わった。22歳は再び巡ってきたチャンスで結果を出した。


後半、勝ち越しのゴールを決める鹿島・山口=三協フロンテア柏スタジアム(撮影・蔵賢斗)

 チームは、ACL出場権獲得となるリーグ3位以内の確保とACL初優勝を狙う。11日間で4試合を戦う過密日程を乗り切るため、大岩監督は大胆な用兵を披露した。10日(日本時間11日)のACL決勝第2戦へ向け、指揮官は3日のACL決勝第1戦から、先発11人全員を入れ替える作戦に出た。山口をはじめ、サブ組のFW金森、DF町田が得点をあげ、大岩監督は「試合ごとに一体感が生まれている。自信を持ってテヘランに乗り込みたい」と力を込める。

 日本代表・森保監督が視察する試合で、若手が躍動。若手、ベテランが一体となった鹿島は7日、イランへ出発する。20冠目のタイトルと初のアジア制覇へ、弾みのつく価値ある勝利を手にした。 (一色伸裕)


後半、勝ち越しのゴールを決める鹿島・山口=三協フロンテア柏スタジアム(撮影・蔵賢斗)

先制点を決めた鹿島FW金森
「狙い通り。決めたことより、勝ったことが重要」


勝利し、スタンドの声援に応える鹿島・三竿(右)ら=三協フロンテア柏スタジアム(撮影・蔵賢斗)

CKから得点した鹿島DF町田
「満男さん(小笠原)がいいボールをくれたので決めるだけだった」


前半、同点ゴールを決めた鹿島・町田=三協フロンテア柏スタジアム(撮影・蔵賢斗)

7日の日本代表メンバー発表を前に、柏-鹿島を視察した同代表の森保一監督
「(ACL決勝を戦う鹿島の選手は)状態、状況をみて招集を考えていきたい」


前半、先制のゴールを決めた鹿島・金森=三協フロンテア柏スタジアム(撮影・蔵賢斗)

鹿島3位浮上、山口J1初ゴールがV弾「気持ちで押し込んだ」
明治安田生命J1第32節 鹿島3―2柏 ( 2018年11月6日 三協F柏 )


<鹿島・柏>後半、決勝ゴールを決め、永木(左)と喜ぶ鹿島・山口
Photo By 共同


 鹿島は大卒1年目のMF山口が勝ち越し点を挙げ、来季のACL出場権内となる暫定3位浮上に導いた。

 10日のACL決勝第2戦ペルセポリス戦に向けて3日の同第1戦から先発全員が入れ替わる中、2―2の後半16分に右足でJ1初ゴールをマーク。吠えながらピッチに滑り込んで喜びを爆発させた。10月31日のC大阪戦は9本もシュートを放ちながら無得点。「こんなにゴールから遠ざかったのは人生で初めて。気持ちで押し込んだ」と笑った。

[ 2018年11月7日 05:30 ]

【鹿島】控え組主体でリーグ戦2連勝!「一体感」手にいざACL決戦の地へ
2018年11月6日22時18分 スポーツ報知


後半16分、勝ち越しのゴールを決めた鹿島・山口

 ◆明治安田生命J1リーグ▽第32節 柏2―3鹿島(6日・三脇F柏)

 ACL決勝第2戦・ペルセポリス戦(10日、イラン・テヘラン)を見据えて同第1戦から先発11人を入れ替えた鹿島は、柏を3―2で下す逆転勝利で大一番に弾みをつけた。

 絶叫しながらコーナーフラッグ付近に膝から飛び込んだFW山口一真に、次々とベンチ選手が重なった。2―2で迎えた後半16分。「これを決めなきゃクビだと思った」。山口がこぼれ球を豪快に蹴りこみ、決勝点を挙げた。鈴木優磨、昌子源、三竿健斗…。ベンチにいた主力選手が喜びを爆発させながら、プロ初ゴールのルーキーに次々と飛びかかった。

 イラン移動の前日開催とのなった一戦。前試合から先発11人を入れ替えた。当地との5時間半の時差対策や標高1000メートルの高地対策から、第2戦へ向け柏戦に出場しない主力選手を当地へ前乗りさせる選択肢もあった。しかし大岩剛監督(46)は「まずはJリーグがある。試合に向かっていく姿勢を大事に。チームとしての決定です。勝ち点3を取るという目的がある」とチームを分けず。コンディションの調整よりも、控え組が中心となる柏戦の勝利で“一体感”を手にすることを望んだ。決勝第1戦、柏戦の2試合でけが人を除く全フィールドプレーヤーが出場。全員の力で連勝をつかんだ。

 決勝第1戦は中2日で行われ、第2戦も長距離移動を含む中3日。昨季アジア王者に輝いた浦和は決勝前に事前合宿を行うほど日程に余裕があったこともあり、「何なんですか、この日程は」と苦笑いする選手もいる。それでも控え組の躍動が主力の尻に火をつける最高の3連勝で敵地に乗り込むことに成功した。先制点のFW金森健志は「このメンバーで(10月31日のJ1C大阪戦に続き)勝ったことが大きい。いい形でACLに入っていける」と力を込め、大岩監督も「一体感が試合を追う毎に大きくなっていると実感している」と目を細めた。

 この日出番のなかったDF昌子源、DF山本脩斗、FW鈴木優磨、GK川俣慎一郎の4人は試合後、ピッチ脇でダッシュを行い、コンディションを整えた。チームは7日に出国予定。全員で勝ち取った一体感を胸に、いざ決戦の地に乗り込む。(岡島智哉)

鹿島若手躍動3ゴール!暫定3位浮上ACLへ弾み 大岩監督「一体感増している」

柏-鹿島 前半、先制ゴールを決める鹿島・金森(左から2人目)=三協F柏


柏-鹿島 前半、攻め込む鹿島・金森。右は柏・高木(6)=三協F柏


柏-鹿島 前半、ヘディングで2点目のゴールを決める鹿島・町田(左から3人目)=三協F柏


 「明治安田生命J1、柏2-3鹿島」(6日、三協フロンテア柏スタジアム)

 台風で延期されていた第28節で、名古屋がC大阪を1-0で破り、勝ち点37として残留圏内の暫定15位に浮上した。第32節の柏-鹿島は鹿島が3-2で競り勝ち、勝ち点52で暫定3位とした。鹿島がアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝(10日、テヘラン)に進んだため前倒しで開催された。

 若手が躍動した。ACL決勝第2戦を見据え、普段の控え組が先発。2-2の後半16分、クロスバーのはね返りを右足ダイレクトでねじ込み、J1初ゴールとした22歳のMF山口は「気持ちで蹴った。気持ちよかった」と破顔した。過密日程を大胆な采配で切り抜ける大岩監督は「試合を重ねるごとに一体感が増している」とうなずく。勝利で勢いをつなぎ、敵地のテヘランに向かう。


若手主体のメンバーでの勝利に紙面が踊る。
各紙に載る山口のコメントから即戦力の重圧が感じられる。
このゴールにてノッてくれるのではなかろうか。
また、報知の岡島記者は、試合後のシーンを報じてくれる。
源、脩斗、優磨、川俣が猛ダッシュを繰り返し、コンディションを整えたとのこと。
テヘランでの大一番に向け、主力組の気持ちは高まっておる。
このセレッソ、柏戦と総力戦にて勝ちきったことは大きい。
いよいよ週末はアウェイでの決勝戦である。

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柏戦コメント

2018明治安田生命J1リーグ 第32節


鹿島アントラーズ:大岩 剛
先制をしてすぐに追いつかれたところで、相手にボールを持たれる時間が長かったが、粘り強く戦った結果が逆転につながったと思う。非常に素晴らしいパフォーマンスと姿勢、立ち振る舞いを見ることができた。非常に評価している。

Q.若い選手が多く出場して、勝ち切ったことへの評価は?

A.このゲーム間隔の中でそれぞれが出場に向けて準備をしていくが、練習に向けたものも含めて姿勢や立ち振る舞いを示してくれている。試合に出る、出ないに関わらず、そして若い選手だけでなくベテランの選手、普段は出場機会がない選手も含めて、全ての選手がしっかりと準備をしていた。若い選手も当然頑張っているが、一体感が試合を追うごとにさらに大きくなっている実感がある。それを非常に嬉しく思いつつ、評価している。

Q.サイドから崩される場面が多かったが、ハーフタイムでの修正は?

A.柏のボールの動かし方は洗練されていて、前半は非常に苦労した。サイドバックやサイドハーフの立ち位置やアプローチの距離、タイミングを修正した。後半はよく対応してくれたと思う。守備だけでなく、攻撃につながる立ち位置でプレーしてくれて、狙いのあるカウンターにつなげることができたと思う。

Q.ベテラン選手への評価は?

A.柏の現状も把握しているし、勢いを出してくるだろう中、それを自分たちが受けるのではなく、アグレッシブにやろうという話をしていた。それを小笠原、曽ケ端、遠藤、永木がプレーで表現してくれた。若手を引っ張ってくれる存在なので、今日だけを見ても非常に頼りになる。頼りになるという表現は失礼だが、非常に評価している。彼らの経験も関わってくる部分。若手がそれを吸収していることが、成長できている要因、自信を持てている要因だと思う。

Q.公式戦3連勝と、いい状態でACL決勝第2戦に臨めるが

A.いい状態なのかどうかは、これからの3日間の準備次第だと思う。しっかりと準備をしたい。シーズンを通して言っていることではあるが、決勝第1戦、柏戦、決勝第2戦と、目の前の試合ごとに一つになって、一体感はさらに強くなったと思う。自信を持ってテヘランに乗り込みたいが、絶対に難しい試合になる。しっかりと準備をしたい。



【山口 一真】
点を取れてホッとしている。試合前から剛さんに「サイドハーフはこぼれ球を狙っていけ」と言われていた。気持ちで押し込んだシュートだった。ゴールは求められていると思うし、これからもこだわってやっていきたい。

【町田 浩樹】
満男さんがいいボールをくれたので、決めるだけだった。2失点してしまって納得のいく内容ではなかった中で、自分で取れたことはよかった。満男さんが蹴りに行く前に「この辺に欲しい」という話をしていた。いいボールをくれて決めることができたので、喜びに行きました。

【金森 健志】
ファーストタッチでうまくボールを置けたので、あとは思い切り振り抜いた。イメージ通りだった。ベンチを見たら、みんなが喜んでくれていたのでよかった。でも、自分が決めたというよりもチームが勝ったことがよかった。

【小田 逸稀】
自分の背後を狙われていたのはわかっていた。少し考えすぎてしまった部分があった。ハーフタイムに話し合って解決できたけど、試合の流れの中でできるようにならないといけない。(シュートブロックは)来ると思っていたので、コースを切りながら、パスが出たら寄せるつもりでいた。反応できてよかった。

【安西 幸輝】
一真が攻撃でガンガン行けるように考えていた。一真のよさを出させるために話をして、背負って受けるより、やりやすいように角度をつけてプレーをした。守備陣は経験の少なさも出たけど、逆転されてからは最後のところでやらせなかったのでよかったと思う。

【曽ケ端 準】
前半はボールを回される場面が多かった。逆転されてからも集中してプレーできたと思う。ハーフタイムでも特別に何かを変えるという話はなかった。右サイドはヤス、逸稀がバランスよくうまく守れていた。

明治安田生命J1リーグ 第32節
2018年11月6日(火)19:03KO
三協フロンテア柏スタジアム

[ 大岩 剛監督 ]
先制してすぐ追いつかれたところで、自分たちが前半、相手にボールを少しもたれる時間があったんですけど、粘り強く戦った結果が最後の逆転につながったなと。90分を通しては前半がカギだったのではないかと思っています。素晴らしいパフォーマンスと姿勢と立ち振る舞いが見えて、非常に評価しています。

--若いメンバーが試合に出て今回も勝ち切れたことについての評価をお願いします。
このゲーム間隔の中でそれぞれが出場する機会を得て、それぞれが試合に向け準備するんですけれども、先ほども言いましたように姿勢だったり、立ち振る舞いだったり、普段の練習に向ける姿勢もそうですけど、試合に出る出ないにかかわらずそれぞれの選手が、若い選手だけでなくベテランの選手も、普段、試合になかなか出場する機会のない選手、すべての選手がこの試合に向けて準備していた。若い選手は当然頑張っているんですけれども、チームの一体感というものが試合を追うごとにさらに大きくなっていると実感しているので、そこは非常に評価しながらうれしく思います。

明治安田生命J1リーグ 第32節
2018年11月6日(火)19:03KO
三協フロンテア柏スタジアム

MF 19
山口 一真
Kazuma YAMAGUCHI

やっぱりゴール。こんなにゴールから遠のいたのは人生で初めてだったので、日々いろいろ考えさせられるところがあったんですけど、とりあえずゴールを決められてホッとしています。試合前から(大岩)剛さんから「サイドハーフはこぼれ球とかどんどん狙っていけ」という指示があったので、こぼれてくると信じて走っていました。この前の試合と今日の試合のファーストシュートは絶対に決めないといけないシーンだったので、今回は気持ちで押し込んだ感じのシュートでした。

【柏 vs 鹿島】金森の先制弾でシーソーゲームが幕開け
2018年11月6日(火)



6分、柏DFのクリアボールを拾った金森健志がすかさずシュート。鋭い一撃がゴールネットを揺らして鹿島が幸先良く先制した。

【柏 vs 鹿島】町田がすぐさま同点弾
2018年11月6日(火)



逆転を喫した鹿島は、27分に左CKから町田浩樹が頭で押し込んで同点弾。わずか3分で再び試合を振り出しに戻した。

【柏 vs 鹿島】J初得点が値千金の決勝点となった山口
2018年11月6日(火)



2-2で迎えた61分、遠藤康のループシュートはバーを直撃するも、こぼれ球を山口一真(右)がダイレクトシュート。これが決まって鹿島が再度逆転に成功し、山口のJリーグ初得点が貴重な決勝ゴールとなった。

【柏 vs 鹿島】シーソーゲームを制し、暫定3位に浮上
2018年11月6日(火)



鹿島がシーソーゲームを制し、柏を3-2で破って2連勝。勝点を52に伸ばし、暫定順位ながら3位に浮上した。

ACL決勝控え先発総入れ替えの鹿島、暫定3位浮上!三連敗の柏は残留黄信号…
18/11/6 20:57


ルーキーMF山口一真のプロ初ゴールがV弾に

鹿島の大卒ルーキー山口一真がプロ初弾、「これだけゴールから遠のいたのは人生で初めて」
18/11/6 22:35


ゴール裏のサポーターも歓喜した

[11.6 J1第32節 柏2-3鹿島 三協F柏]

 その雄叫びの表情が、ストライカーとしての渇きを物語っていた。2-2の同点で迎えた後半16分、鹿島アントラーズのMF山口一真がチームの3点目を叩き込み、シーソーゲームに決着をつけた。

「これだけゴールから遠のいたのは人生で初めてだった」と試合後にその胸のうちを明かした山口は、今季、阪南大から鹿島に加入。3月7日のACLシドニーFC戦でプロデビューを飾ると、4月14日の第8節・名古屋戦でJデビューを果たし、アシストも記録した。しかしゴールはなく、プロデビューから8か月後となる柏戦でついにプロ初得点を決めてみせた。

 得点はMF遠藤康のシュートがクロスバーに当たってはね返ったところを、山口が押し込む形となった。「康さんから『サイドハーフはこぼれ球を狙っていけ』という指示があった。こぼれてくるのを信じて走っていました」。まさに思惑通りのゴールとなったが、ボールとゴールの間には複数の柏守備陣がいたため、ブロックされてもおかしくはなかった。「ボールもほとんど見ないくらいで、気持ちで蹴ったら入った感じでした」。執念で奪った得点だった。

 得点後、目の前にした鹿島サポーターに向けて喜びを体現した山口の後ろから、ベンチの選手が抱きついてきた。「みんなも僕が点が欲しいというのをわかっていたと思うし、チーム一丸となって戦っているなという感じがしました」。4日後に迫ったAFCチャンピオンズリーグ決勝に向けて、チームとしても弾みとなるゴールとなったはずだ。

(取材・文 奥山典幸)

3連勝で決勝に弾み、先制点の鹿島FW金森「すごく一体感がある」
18/11/7 00:25


強烈な左足で開始6分に先制点を挙げた金森健志

[11.6 J1第32節 柏2-3鹿島 三協F柏]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦から中2日、アウェーでの第2戦まで中3日というスケジュールで柏戦を迎えた鹿島アントラーズは、決勝第1戦からスタメンを総入れ替えして臨んだ。GK曽ヶ端準とMF小笠原満男の39歳コンビ、MF遠藤康とMF永木亮太の30歳コンビは揃ってフル出場。20代前半で出場歴が浅い選手たちを引っ張った。

 小笠原はCKからDF町田浩樹のチーム2点目をアシスト。そして、MF山口一真の決勝点は遠藤のシュート跳ね返りを押し込んだゴールで、得点に絡む活躍も見せた。「受けずにアグレッシブにやろうというのを、小笠原であったり、曽ヶ端、遠藤、永木がそういうプレーを表現しようと若手を引っ張ってくれる。非常に頼りになるベテランたち」と大岩剛監督はチームを牽引した4選手を称えていた。

 ベテランに支えられた若手はゴールという結果で応えた。先制点を挙げたFW金森健志は「チームの雰囲気もすごく上がってきている」と勝利に手応え。しかし、個人としては手放しに喜べない部分はある。ゴールは、第28節・神戸戦(○5-0)以来2点目。「まだまだ取らないといけないですし、満足してないです」と引き締める。

 チームは公式戦3連勝でペルセポリスとの決戦の地、イランのアザディスタジアムへと向かう。「試合終わった後に『ACL行くぞ』というかけ声もありましたし、すごく一体感がある」と金森。「アジアのチャンピオンのタイトルはまだ獲ったことがないので、初めてのチャンピオンに」。多くのタイトルを持つ鹿島にとっても悲願である、ACL制覇を懸けた戦いは10日24時(日本時間)に始まる。

(取材・文 奥山典幸)

週末にアジア制覇を狙う鹿島が来季ACL出場圏内に暫定再浮上!! 柏との撃ち合いを3-2で制す!
サッカーダイジェストWeb編集部
2018年11月06日


前半は互いに先行するも、すぐさま追いつかれる展開に


点の取り合いの口火を切った鹿島の金森(14番)。開始6分にFKのこぼれ球を左足で叩き込んだ。写真:徳原隆元


「一体感が試合を追うごとにさらに大きくなっている実感がある」と言う指揮官である。
この試合の勝利は、単なる1勝ではなく、若手の底上げ、そしてアジア制覇に向けた勢いをもたらす大きいものであった。
それはチームの雰囲気は最高潮に達しておることでもたらせられた事が伝わってくる。
素晴らしい。
また、ビッグプレイでチームを救った小田逸稀は、「来ると思っていたので、コースを切りながら、パスが出たら寄せるつもりでいた。反応できてよかった」と振り返る。
このあたり、守備のセンスが内面に持っておるということである。
鹿島のSBは攻撃に目が生きがちであるが、やはりDFとして守備が出来ねば話しにならぬ。
この試合では再三裏を狙われ、失点にも絡んだが、これもまた経験となったであろう。
いずれ鹿島の主軸となってくれることを期待する。
楽しみにしておる。

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Jリーグ 第32節 柏レイソル戦

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狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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