Jリーグ第25節 セレッソ大阪戦
セレッソ大阪に我が真中を贈ったのは1999年のことであった。
2003年長谷川の引退試合にその真中のゴールを贈った。
そして今年も降格に喘ぐ姿に情けを掛け勝ち点1を贈ったのである。
貧しき者への施しも必要であろう。
そう、心を清く保つためには。
セレッソ戦試合前監督コメント
「窮鼠猫をかむ」追い詰められたネズミに噛まれるわけには行かぬ。
逆に我等こそが追い詰められていることを自覚すべきであろう。
前節で得失点差を稼ぐことも叶わず、勝利という結果だけが残った。
その前のナビスコ杯準決勝も決勝進出という結果は伴ったが、勝利で勝ち進むことは叶わなかった。
薄氷を踏む思いで毎試合を戦っている状況である。
そしてアウェイの長居。
1998年9月5日以来勝ち星がない。
8年間である。
我等こそ必死にならずにはいられないのだ。
ちなみに最後に勝ったメンバーを見ると
GK 高桑 大二朗
DF 水筑 優文
DF 奥野 僚右
DF 秋田 豊
MF 名良橋 晃
MF 内藤 就行
MF ジョルジーニョ
MF 相馬 直樹
MF ビスマルク
FW マジーニョ
FW 柳沢 敦
GK 佐藤 洋平
MF 阿部 敏之
FW 鈴木 隆行
FW 長谷川 祥之
FW 真中 靖夫
当時監督のゼ・マリオが布いた3バックである。
この次の試合で敗戦し4バックに戻している。
それはそうと当時5人のサブに3人のFWと攻撃的MFの阿部という攻撃的に挑み、完封勝ちしている。
この試合の先制弾をアシストしたのが他ならぬ柳沢敦である。
明日の試合にも輝きを放って欲しい。
否が応でも得点に絡むのだ。
誰もが期待しているだから。
守備の立て直しを
鹿島が失点ビデオで守備の意識を徹底して高めた。アウトゥオリ監督が28日、次のC大阪戦(30日=長居)に備え、午前練習前に全選手を集めてミーティング。今季開幕の広島戦以降、リーグ戦全20試合で喫した計36失点の全シーンをVTRで編集して上映した。普段は試合前日や当日に短時間、好プレーを抜粋して選手に見せていたが、この日は「NG集」のみで監督就任以降最長の約1時間にもなった。
鹿島は4連勝中で、川崎Fに勝ち点2差の4位。しかし、指揮官は「開幕当初より確実によくなっているが、求めているレベルにほど遠い」と厳しい。首位G大阪との勝ち点10差を埋めるため「守備を改善して残り10試合で全勝しよう」と選手に訴えた。
右内転筋の肉離れで全治2週間のDF岩政に代わり、センターバックでの先発出場が濃厚なMF青木は「自分たちのミスから失点する場面が多かった」と確認。FW柳沢も「得点シーンは見たことがあったけど、全失点を見たのは初めて。DFだけではなく、チーム全体の問題」と気を引き締めた。試合終盤に集中力を欠いて失点する課題を克服し、クラブ史上10個目のタイトル獲得へ望みをつなぐ。【山下健二郎】
[2006年9月29日7時52分 紙面から]
思い起こせば開幕戦からして3失点のスタートである。
守備に問題があることは明白であった。
それ以上に攻撃重視で得点を重ねれば勝利という試合運びでここまで来ていたのだが、36失点まで積み重なるとは修正すべき点を明確にし対応せねばなるまい。
そして、守備の軸である岩政の負傷離脱と守備の改善と約束事の確認を行うには絶好の時と言える。
今季の完封試合を振り返ってみると
アウェイ 名古屋戦
アウェイ JEF戦
アウェイ 新潟戦
ホーム セレッソ戦
ホーム 京都戦
と、ここまで5試合のみである。
ちなみに昨季はというと
アウェイ 浦和戦
アウェイ 広島戦
ホーム 大宮戦
アウェイ 神戸戦
アウェイ FC東京戦
ホーム 川崎戦
アウェイ 大宮戦
ホーム 神戸戦
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ホーム 名古屋戦
アウェイ セレッソ戦
ホーム 柏戦
と、11試合有り、24節までは8試合となっている。
中断前に、フェルナンドと青木、新井場の怪我があったとはいえ、この変化は大きい。
強い鹿島アントラーズは守備のイメージが付きまとう。
今季はそれを払拭するかの如く攻撃的だったとは思う。
しかし、それだけでは得るものも得られぬ。
06ドイツで優勝したイタリアが、大会前は攻撃的にと公言していたにも関わらずず、最後は守りきって世界一の栄冠を手にした。
この故事に習う必要があるであろう。
もうリーグ戦は終盤に差し掛かっている。
ここで気を引き締め直し、完封勝利と共に敵地から帰ってくるのだ。
岩政無念
9月24日(日)J1リーグ第24節 対 FC東京戦 ウォーミングアップ中に右足を負傷しました岩政大樹選手は、9月26日(火)、都内病院にてMRI検査を行い、下記の通り診断されました。
1.負 傷 名:右内転筋肉離れ(ミギ ナイテンキン ニクバナレ)
2.全 治:約2週間
2週間の戦列離脱。
これは厳しい状況である。
単純計算で第28節のJEFユナイテッド千葉市原戦まで不在ということになる。
セレッソ大阪、アビスパ福岡戦のアウェイ2連戦は大岩を起用することになるのであろうか。
ここに来て青木をCBにコンバートしたことが不幸中の幸いとして効いてきた。
状況によっては控えとなる後藤の投入も予想される。
これはある意味チャンスである。
後藤という若いCBにとってという意味では無く、鹿島アントラーズの選手層を厚くするという意味にとってである。
ここ数シーズンのCB不足は深刻である。
運良く岩政がルーキーイヤーからポジションを得、形こそ様になってはいるが、カードを受けやすいポジションということもあり、次世代を担うCB不在を危険視する声が多かった。
ユースで日本一を経験している後藤は経験さえ積めば、メンタルは十分である。
ここで起用することができれば彼にとって大きな経験となろう。
もちろん、大岩と青木で固めることが最善であることは事実である。
しかし、その次更にその次と選手層を厚くせぬことには先へ進むことはできない。
この逆境、逆に好機であると宣言して敵地へ乗り込もうではないか。
セルティックの中村俊輔と横浜Fマリノス
【英国=アンソニー・マッカスカー通信員】初戦に日本選手初の欧州チャンピオンズリーグ(CL)ゴールを決めたセルティックMF中村俊輔(28)が、決勝点につながるPKを獲得した。FCコペンハーゲン戦の前半35分、巧みなフェイントでPKを誘い、1−0でチームに1勝目をもたらした。日本選手にとっては、02年のフェイエノールトMF小野(現浦和)以来、4年ぶりの欧州CL勝利となった。
右に踏み込んだ次の瞬間、中村の左足は流れるようにボールの上をまたいだ。再度右に踏み込むと、動きに幻惑されたDFが思わず左足を出した。「またいで引っ掛かったのが分かったから。PKを狙ったわけじゃない」(中村)。倒れ込んだ中村は両手を大きく広げてアピール。PKの判定に右こぶしを握り締めた。
積み重ねた練習がPKを呼び込んだ。自主練習以外にボールを使った軽い遊びの中でも、またぎの練習を繰り返していた。「ああいうときは感覚。一番最初のトラップも、自分で『おおっ』と思ったし。自主練習をやっておいて良かった。教えられてできることじゃないから」。
PKも蹴りたかったが、前日にチーム内の話し合いでミラーに決まった。「残念なことにね。でも調子が上向きな選手が蹴った方がいい。オレは陰でやってるタイプ」。決勝点はPKを決めたミラーに譲ったが、言葉通り献身的に動いた。自分がボールを持てば右からクロスを、逆に味方が左サイドでボールを持てば中に飛び込んでシュートを狙った。守備では最終ラインにも、しばしば戻った。ピッチ全域を90分間走り通した。
日本人では小野が02年9月24日のニューカッスル戦で勝って以来、またチームにとっても04年11月2日のホーム、シャフタル・ドネツク戦以来2年ぶりの白星だ。スコットランドに来て2年目。W杯を経て欧州CLに出場と、大舞台を連続して経験した。さらに13日の欧州CL初戦マンチェスターU戦では日本人初ゴールを決めた。「あまり経験できないことをいい年齢、いい時期にできて良かった。次に生かせるから、それがいい。29、30歳となったときに生きてくる」とかみしめるように話した。
試合後はジムでのトレーニングを1時間も行った。体にたまった乳酸を取るために自転車をこぎ、上半身の筋肉を鍛え、温かい湯と冷たい水に入る交代浴で体をケア。「もっと練習して、うまくなれるように。イタリアの時もきつかったけど」。欧州初挑戦から4年。中村の向上心はとどまることを知らない。
[2006年9月28日8時26分 紙面から]
俊輔、個人技光った!決勝PK誘う突破で勝利に貢献―欧州CL
欧州チャンピオンズリーグ1次リーグ第2節(26日=日本時間27日、スコットランド・グラスゴーほか=国際電話)F組のセルティック(スコットランド)はコペンハーゲン(デンマーク)とホームで対戦し、ドイツW杯日本代表MF中村俊輔(28)が奪ったPKからの決勝点で1−0で勝ち、2戦目で初勝利を飾った。俊輔は専守防衛の相手を巧みに崩して撃破、世界基準の個人技を見せつけた。
これが世界基準だ。敵地で極端に引いて守る相手に攻めあぐんだセルティックだが、俊輔の巧みな個人技がすべてを変えた。前半36分、デンマーク代表MFグラベセンのパスを受けると、ペナルティーエリア内へドリブル。左に行くと見せかけてボールをまたぎ右方向への突破を試みた。想定外のキレあるフェイントに、相手DFはたまらず足を出すと、そこに俊輔の足がかかった。PKゲット。あとはFWミラーが決めるだけだった。
「横から見ると当たっていないようにも見える。もつれて倒れた感じ。狙ったわけじゃない」。自身もそう振り返る微妙な判定だった。しかし、1次リーグ突破へ引き分けも許されない緊迫した一戦でDFに1対1の勝負を挑んだことが、白星に結びついた。
発熱で調子を崩し、1次リーグ敗退の屈辱を受けたドイツW杯から3カ月。あの時とは違う。定位置の右MFで先発すると果敢なシュート、決定的なスルーパスを何度も見せた。「ああいう動きは調子が悪いと出ない」。確かな充実感が表情に表れていた。
13日のマンチェスターU戦で、欧州CL日本人初ゴールという歴史を刻んだ。しかし、2−3敗戦。マンU戦ではしなかったユニホーム交換をする姿に、CL初勝利の喜びが見えた。「PK? ミラーが蹴ることに決まってたから」。自らの得点はなくても勝利という結果に満足していた。引いた相手をなかなか崩せず苦しんだ試合展開。どこかでよく見る光景だ。7日のイエメン戦など日本代表がアジアの格下を相手にした場合とよく似ている。相手の専守防衛を崩す最後のカギは、やはり個人技。「いつか必要になる時が来る」。俊輔はかつて、オシム・ジャパンに未合流の欧州組の現状をこう表現した。言葉の意味を、実力で示した。
「勝った時ほど、いろいろ考えなきゃ成長しないし」。俊輔はマンU戦に続くフル出場、そして初勝利にも、コメントはクールだった。だが、その存在感は、欧州で確実に大きくなりつつある。
(グラスゴー=佐々木誠通信員)
★地元紙も絶賛
俊輔の活躍に27日付地元紙も称賛の嵐。普段は辛口のデーリー・レコードは8点(10点満点)の高評価で「相手に脅威を与えた。PKは彼の技」。デーリー・メールも両軍最高の8点で「相手をPKに追い込むべくして追い込んだ」。サンは7点で「彼の勇敢さが出た。そのうち、またゴールも決めてくれるだろう」。デーリー・エクスプレスも7点で「たくさんのトリックを見せた」と評した。
◆セルティックのストラカン監督
「今夜はいい夜だ。ナカ(俊輔)はきょうのようなゲーム状況でも、どんな相手も殺せる選手。我々にとって、リスボンの試合の結果(2位を争うベンフィカの敗戦)も素晴らしいニュースだ」
◆俊輔へのファウルでPKを取られたコペンハーゲンのデンマーク代表DFグラブガールド
「少し当たったかもしれないが、PKになるかは五分五分の状況だった。ナカ(俊輔)はすごくいい選手だ。彼にとっては幸運、オレにとっては不運な判定だった」
俊輔 絶妙フェイントで決勝PK演出
欧州チャンピオンズリーグ1次リーグ第2節は26日、各地で8試合が行われ、F組のセルティック(スコットランド)はホームでFCコペンハーゲン(デンマーク)に1―0で勝利した。先発フル出場したMF中村俊輔(28)は前半36分、フェイントで相手の反則を誘い、唯一の得点となったPKをもたらした。2戦目で初勝利を挙げ、2連勝のマンチェスター・ユナイテッドに次いで2位に浮上した。
会心のフェイントだった。右サイドでボールを受け取った中村は、迷うことなくドリブルでペナルティーエリア内に進入。左足でボールをまたいで相手をかく乱させ、右に出ようとしたところで右すねを引っ掛けられた。ミラーのPKゴールを見届けると、味方と肩を叩き合って喜んだ。
1次リーグ初勝利に、試合後の中村は安どの表情。「(PKを)狙ったわけじゃない。純粋に当たってもつれて倒れた。審判によってはダイブを(反則と)とらえて、イエローかもしれない」と正確なジャッジにも感謝した。ゴール前へのドリブル&フェイントは日課のように居残りで練習してきた。その成果が出ただけに「自主練習でやっといてよかった。勝手に体が動いた。(瞬間のプレーは)教えられてできるものではない」と満足そうに話した。中村を倒したグラブゴーも「彼は素晴らしかった」と脱帽した。
PKキッカーのマロニーがベンチだったため、本来なら中村に大役が回るはずだった。ストラカン監督は「(試合前に)蹴りたいヤツはいるかと聞いたら、ミラーが名乗り出た。ナカを待っていたのだが…」と苦笑い。中村は試合に集中していて「ミラーに決まっていたよ」とそのやりとりに気づいていなかった。立候補していれば2戦連発の可能性が高かったが「調子のいい選手が蹴ればいいと思う」と今後もチーム優先の姿勢を崩すつもりはない。
一夜明けた27日付のデーリー・レコード紙はチーム2位の8点をつけた。欧州最高の舞台で中村は着実に評価を上げている。
[ 2006年09月28日付 紙面記事 ]
俊輔、決勝PKゲット!セルティック決勝T前進…欧州CL・1次リーグ
◆欧州CL・1次リーグ第2節 セルティック1―0コペンハーゲン(26日・セルティック・パーク) 【グラスゴー(英国)27日】俊輔が攻守に大車輪の働きで、決勝T進出に大きく前進―。1次リーグ8試合を行い、F組のセルティックはコペンハーゲン戦の前半36分、MF中村俊輔(28)が絶妙なフェイントで決勝PKを誘うなど90分間大活躍。1ー0で逃げ切り、自身初のCL白星を飾り日本人初の決勝T進出が見えてきた。E組はレアル・マドリードがディナモ・キエフに5―1で大勝。2ゴールのラウルは大会通算得点を53とし、シェフチェンコ(チェルシー)を抜き最多となった。
「左足の魔術師」という異名通りの神業だった。前半36分、エリア右に侵入した俊輔の本能が目覚めた。ボールを2度またぐ鋭いフェイントでデンマーク代表DFグラブゴーを棒立ちにさせると、迷わず右に突き進んだ。
「ボールをまたいで、相手の足が引っかかったのは分かった。ここが当たったと説明したら、相手はぼうぜんとしていた」DFの伸ばした左足が俊輔の右足甲をさらった。ピッチに倒れ込んだ俊輔は両手を大きく広げ、主審を見た。PKだ。
一連の鮮やかな仕掛けを目撃したMFニール・レノン主将は「あれは魔法だ」と脱帽。ちょう愛するゴードン・ストラカン監督も「スペースができれば、中村はマジックを披露するだけ。彼は決定的な仕事ができる」と称賛した。
5万7598人を包み込んだセルティック・パークを幻惑した魔術はたゆまぬ努力の結晶だった。「考えるよりも感覚的なもの。瞬間で勝手に体が動く。ああいうプレーは教えられてではなく、遊びとか自主練習で身に付くものだからね」
85年、神奈川・深園FCでサッカーを始めて以来、チームの誰よりも遅くまでピッチに残ってきた俊輔。マラドーナ、ジダン、ゾラ…。自宅のキャビネットには往年のファンタジスタの名プレー集がある。DVDに刻まれた芸術を、21年間続けてきた日々の居残り練習で試すことで、脳裏のイメージを常に増幅させてきた。「最近よくサッカーの夢を見る」とも話す俊輔。自然と24時間サッカーのことを考えている。遺伝子にサッカーが染みついた天才だけが勝ち得た至高のテクニックだった。
謙虚にPKを譲り、スコットランド代表FWミラーが無難に決め、1―0で自身CL初勝利を手にした。絶大な攻撃力だけでなく、要所でインターセプトも連発。課題だった守備面の進化も見せた。「勝ち点3は大きいけど、マンUが勝ったことも大きい。でも、勝った時ほど色々考えないと成長しない」現在F組2位。日本人初の決勝T進出はもはや夢ではない。
(2006年9月28日06時02分 スポーツ報知)
各紙大絶賛報道である。
欧州の地で我が日本男児が活躍し勝利を導いたのであるから当然であろう。
しかし、良くプレイを見てみたまえ。
俊輔がドリブルを開始する際、相手選手が倒れ込んでいる。
Fマリノス及びナビスコ杯報道に関わった人間は覚えておろう、この場合、ボールを出すのがフェアプレイであると報じたことを。
そこは無視するのは公平さに欠くのではないか?
俊輔を育てたFマリノスさんよ、苦言を呈していた水沼監督よ。
皮肉を綴っても意味はない。
つまりはプレイを続けることが正しい選択であったことを、Fマリノスが育てし男によって証明されたということである。
我が記述する以上に現実は皮肉なものである。
ライジング・サンだな!イソップ!!
セリエA・メッシーナのMF小笠原は、10月1日のリボルノ戦(ホーム)に移籍後初先発する可能性が26日、浮上した。今季全試合で先発のMFコッポラが累積警告で出場停止。MFデベッツェも体調不良を訴えており、ジョルダーノ監督は代役として小笠原かMFスッロの起用を検討しているという。大チャンスに小笠原は「まだ分からないけど、自分はいつも通りやるだけ」と平常心を強調した。
(ローマ=坂本万里雄)
小笠原 リボルノ戦先発へ「準備を」
メッシーナMF小笠原が10月1日のリボルノ戦の先発に意欲を見せた。次戦はMFコッポラが累積警告で出場停止。小笠原は「可能性はあると思う。出場できるようにいい準備をしたい」と決意を語った。さらに、報道陣から「好きなイタリア語は?」と聞かれると「プッティ・ペル・ウーノ、ウーノ・ペル・プッティ(みんなは1人のために、1人はみんなのために)」と即答した。ジョルダーノ監督は小笠原の先発について「選択肢の1つ」と話している。(メッシーナ・神尾光臣通信員)
[ 2006年09月27日付 紙面記事 ]
小笠原初先発へイタリア語で決意表明
【メッシーナ(イタリア)26日】次節のホーム・リボルノ戦(10月1日)で初先発が濃厚なメッシーナMF小笠原満男(27)が26日、覚えたてのイタリア語で決意を明かした。警告累積で出場停止のボランチのコッポラの代役として期待される小笠原は、練習前に急きょ行われた会見で「トゥッティ・ペル・ウーノ ウーノ・ペル・トゥッティ(みんなは一人のために、一人はみんなのために)」と学習したばかりのイタリア語を披露。本来、攻撃的MFだが、ボランチでの出場について「チームのために全力を尽くしたい」と話した。
(2006年9月27日10時25分 スポーツ報知)
ラグビーの言葉と思われている「One for all,all for one.」であるが、出自は三銃士の友情の誓いの言葉「Tous pour un, un pour tous」である。
それをイタリア語で披露したということは友情の誓いをたてたと受け取って良いのであろうか。
かつて試合中にエウレルを突き飛ばすほどの激情を持った男が友情の誓いとは並々ならぬ覚悟であろう。
もう、骨を埋めるのだ。
放送もない辺境のクラブで一生を終えるのは悪くない選択肢である。
我等は燃えてしまったユニフォームに替えて旧ユニで決勝に臨む。
アシスト記録訂正
Jリーグは26日、J1第24節の鹿島−東京戦(24日、カシマ)で、後半22分に鹿島MFフェルナンドが挙げた3点目のアシストをMF増田誓志(21)からDF青木剛(23)に訂正した。
[2006年9月26日20時29分]
CKで残るのは新井場と篤人と誓志。
こんなことは誰でも知っている。
Jリーグという束ねる組織がこんなことでは先が思いやられる。
このミスでどれだけの人間が損失を被ったか考えているのであろうか?
と思いファンタジーサッカーを確認したところ、青木のアシストが反映されており、スピード感のある対応で好感を持った。
ハットトリックを達成したフェルナンドであるが、25fpと久しぶりの高ポイントであった。
これは開幕戦でハットトリックした柳沢が19fpだったことを考慮しても驚嘆すべき数値である。
当然であるが今節の最高ポイントであった。
締め切り直前でキャプテンを外してしまったことが悔やまれてならない。
次節はアウェイのセレッソ大阪戦である。
完封してfpと年俸を上げて欲しいと切に願っている。
若き足音
高校生二名が本日より練習参加とのこと。
プロへの門戸を叩き第一歩を踏み出すことに喜びを感じる。
遠藤くんは左利きの攻撃的なMF、當間くんはCBからボランチをこなす中央の選手とのこと。
東北から攻撃・九州から守備の選手とはまた縁起が良い。
我等の未来を担うやも知れぬ、暖かくそして厳しい目で接したい。
FC東京戦報道
鹿島野沢がJ100人目ハット演出/J1

鹿島MF野沢拓也(25)が、MFフェルナンドのJ通算100人目のハットトリックを呼び込んだ。東京戦でCKから2得点に絡み、3−2の勝利に貢献。MF小笠原のメッシーナ移籍後、セットプレーのキッカーを一任され、チームを4連勝に導いた。4位に浮上し、首位G大阪と勝ち点10差。新司令塔のもと、じわりじわりと頂点に近づいた。新潟は3−0で甲府を破り6試合ぶりに白星を挙げた。
節目の記録は、野沢の右足がきっかけになった。後半2分、左CKからフェルナンドのゴールをアシスト。同22分にも同じ左CKが起点になった。ゴール前で味方に当たり、流れたボールを、フェルナンドが頭で押し込み、3点目を決めた。J通算153回目のハットトリックは、史上100人目の快挙になった。
「へぇ、そうなんだ。すごいね」。野沢は人ごとのように反応した。J最初のハットは、13年前。リーグ開幕戦で、鹿島の先輩にあたるジーコ前日本代表監督が記録した。野沢は当時、11歳。ジーコ氏の記録は「知らないよ。そこまでサッカー、好きじゃないし」。独特の口調でとぼけてみせた。
セットプレーからのゴール演出は、偶然ではない。8月末、小笠原の移籍に伴い、CKやFKのキッカーを任された。DF岩政は言う。「タク(野沢の愛称)は、満男さんと同じレベルのボールを蹴れる。満男さんはピンポイントで来るけど、合わせる側からすれば、タクの方が合わせやすい。浮いてきますから」。
小笠原移籍後、チームはリーグ4連勝。ひょうひょうとしたキャラの野沢は、責任を与えられたことで腹が据わった。「(小笠原が)抜けて、自分としても不安と悩みが多い。でも、調子が悪くても監督が信頼して使ってくれた。それが4連勝につながった」。天才肌のテクニシャンには、後継者としての自覚が芽生えてきた。
これで4位に浮上した。首位G大阪との勝ち点10差は、小さくない。だが、鹿島は昨季、13節終了時に2位G大阪に10差をつけながら、逆転優勝をさらわれた。今季は残り10試合と、条件は厳しい。「神頼みになってしまうけど、信じて、全部勝っていくつもり」と野沢。勝負はまだまだ捨てていない。【佐々木一郎】
[2006年9月25日9時5分 紙面から]
サンスポ
フェルナンド超高速ハット!鹿島をリーグ戦4連勝に導く
J1第24節最終日(24日、鹿島3−2FC東京、カシマスタジアム)MFフェルナンドの3発がリーグ戦4連勝を導いた。約25メートルのミドル弾を決めた前半28分から、後半22分までの短時間で3発。ヴィトーリア(ブラジル)時代の99年以来のハットトリックで、今季通算7得点とシーズン自己最多を更新した。「チャンスがあればシュートを狙っていた。(自己最多の)5点を超えたのがうれしいね」と満面の笑みだった。
(カシマ)
スポニチ
小笠原後継だ野沢 鹿島4連勝で4位

J1第24節最終日は24日、2試合を行い、鹿島はホームでFC東京を3―2で破り、今季初の4連勝をマークして4位に浮上した。メッシーナに移籍したMF小笠原に代わって新司令塔を務めるMF野沢拓也(25)が、1アシストを含む2得点に絡む活躍でチームを勝利に導いた。
鹿島・野沢の直感がさえた。1点をリードして迎えた後半2分の左CKだった。「ニアに走ってくるのが見えた」。蹴る直前に飛び込んできたフェルナンドを察知すると、頭にピンポイントで合わせてアシスト。同22分の左CKでは「ニアで競ってくれれば、空いた後ろにボールが流れる」との読み通りに、ファーで待つフェルナンドの3点目を生んだ。
この日のCKは速くて鋭いボールにこだわった。「スピードが遅いものならGKに取られてカウンターを受けてしまう」と、相手の狙いを頭に入れた上でボールの質を変えた。小笠原不在となった8月30日の名古屋戦からチームは4連勝をマーク。一戦ごとに、新司令塔の存在感が増している。
小笠原の後継者と期待されるプレッシャーは相当なものだったそうで「不安で仕方なかった。少しやせた」とポツリともらすこともあった。ほおはこけ、体重は落ちた。「自分にはまだチームを引っ張る力がない」と悩み抜いた。だが「お前に任せる」との小笠原の言葉を頭で反すうしては、この重圧に立ち向かってきた。
17歳でデビューを果たし、当時TDだったジーコ氏からも「ブラジルへ連れて帰りたい」と言われたほどの抜群のテクニックを持つ。両足の血行障害から来る「ケーラー病」で長期離脱もあったが、リーグ戦10得点を挙げた昨季から才能は開花しつつある。アウトゥオリ監督は「ボールスピードを上げる小笠原は間を考える。野沢は(自分の)機動力を生かした組み立てをする」と両タイプの違いを口にしたことがある。人もボールも、めまぐるしく動くのが野沢中心の新スタイルだ。「これからが勝負」。逆転優勝の夢を、あきらめてはいない。
[ 2006年09月25日付 紙面記事 ]
報知
鹿島V戦線残った!4連勝で首位と10差…J1第24節


◆J1第24節 鹿島3―2F東京(24日・カシマ) 鹿島が優勝戦線に生き残った。MFフェルナンド(28)のハットトリックの活躍でF東京を3―2で退け、4連勝。勝ち点を45とし、清水を抜いてG大阪、浦和、川崎に続く4位に浮上した。F東京は5連敗で14位。新潟は3―0で甲府に勝って6戦ぶりに白星を挙げた。
逆転Vへの道を鹿島はつないだ。後半22分。MF野沢の左コーナーキックを、ニアでMF増田が頭で後ろへ。ファーサイドで待ち構えたMFフェルナンドがヘディングシュート。ビトーリア時代の99年以来7年ぶりとなるハットトリックを達成。「常にチャンスがあれば(ゴールを)狙っていくという姿勢」と、背番号16は胸を張った。
20日のナビスコ杯準決勝、横浜M戦(日産ス)直前はシーズン前に手術した左ひざが腫れ出場が危ぶまれた。チームは万一に備え、FWダ・シルバを帯同させたほど。だが、それを乗り越えてピッチに立ち、勝利に貢献し、この日もブラジル人ボランチが勝利へ導いた。
アップ中にDF岩政が右足内転筋を痛め、急きょ大岩が先発するなどアクシデントもあった。だが、3―2でなんとか振り切った。FW柳沢は「最後まで(優勝の)可能性が持てるように」と話し、1アシストの野沢も「神頼みになってしまうかもしれないけど、信じたい」。首位G大阪との差は勝ち点10。最後まで鹿島はその背中を追いかけ続ける。
(2006年9月25日06時08分 スポーツ報知)
ニッカンとスポニチは野沢に絡めた記事。
通常、ハットトリックを決めたフェルナンドで記事を組みそうなところであるが、目線を変えたところは評価に値する。
ニッカンの「J通算153回目のハットトリックは、史上100人目」という情報も有意義である。
対するスポニチも「17歳でデビューを果たし、当時TDだったジーコ氏からも「ブラジルへ連れて帰りたい」と言われたほどの抜群のテクニックを持つ」と彼の逸話を紹介しており好感が持てる。
ただし二紙ともに『小笠原の後継者』というフレーズを用いており不快感が否めない。
小笠原の移籍後にリーグ4連勝しており、ナビスコ杯も順当とはいえ決勝戦へ駒を進めているのである。
つまり、後継者ではなく実力では上の存在であった選手がポジションを得て花開いたのである。
報知はフェルナンド中心の報道、「20日のナビスコ杯準決勝、横浜M戦(日産ス)直前はシーズン前に手術した左ひざが腫れ出場が危ぶまれた」というこれまで隠されていた情報を交えている。
最悪なのはサンスポであろう。
「前半28分から、後半22分までの短時間」
39分間が短時間と呼べるものであろうか。
この記者はサッカーというスポーツの時間の概念を理解していないとしか思えない。
それ以上に、この試合のメイン記事は、アウェイの惨敗したFC東京の記事となっており。
あ〜ぁFC東京泥沼の5連敗…オシム視察も感想なし!
拍子抜けだった。貴賓席から視察中のオシム監督は確かに「あくび」をした。
「ふあーあっ…」。オシム監督が口に手を当てて大あくびしたのは前半途中。期待していたFC東京イレブンの調子の悪さに午後3時開始という陽気も手伝い、老将は思わず眠気に襲われた。
試合後のオシム監督は「感想? ノー、ノー」といつものようにほとんど語らず帰りの車に乗り込んだ。FC東京の倉又監督は「またセットプレーでやられた。相手をフリーにするな、といっていたんだが…」と5連敗を悔やんだ。ファンまでがあくび…なんてなる前に、何とか手を打ちたいところだ。
(近藤安弘)
と惚けた爺さんの欠伸を写真付きで紹介している。
全くあきれた報道である。
しかし、これも報道の一部。
視点を変えていることは評価しても良かろう。
ただし、近藤という記者はバラエティに異動した方が本人の為となるであろうと補足しておく。
FC東京戦コメント
●パウロアウトゥオリ監督(鹿島):
Q:フェルナンドを中心にボールを動かすチームになっているが、それは監督の意図なのか?
「フェルナンドはケガ明けから試合を続けたことで慣れてきた部分はある。今日3点取って目立ったけれども、いつも通りの役割しか与えていない。今日選手に言ったのはフォア・ザ・チームのスピリットを強調したことだ」
Q:ヤマザキナビスコカップの準決勝から中3日のハードな日程の中、前半からいいサッカーをしていたが、今日の評価と課題は?
「水曜日はかなりフィジカル、メンタル両面の要求が高い試合だった。そういう中で今日これだけの内容というのをかなり前向きに捉えている。中3日で回復がうまくできた。私がいつも求めているアグレッシブさを立ち上がりから表現できた。コンディション面が素晴らしく強化されたと思う。それが評価すべき点だ。課題については我々だけではなく日本サッカー全体の課題だが、リードしているチームが失点して同点にされたり逆転されたりというのがよくある。それは大きな問題だ。今日も3-0になった時、もっとボールをつなぐべきだった。ボールがいったり来たりで、結果的に2失点してしまった。それはもう少し修正しなければいけない。課題を少しずつ直していく必要がある。
私は普段、個人的な発言をすることを控えているのだが、ここ最近の青木の出来、戦術理解度、実行力は素晴らしいものがある。彼に敬意を表したいし、チーム全体の頑張りを評価したい。サポーターの応援にも感謝をしたい。そして最後にフェルナンドにおめでとうと言いたい。中盤の底の選手がハットトリックをすることはなかなかないものだ」
以上
【J1:第24節】鹿島 vs F東京:試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●フェルナンド選手(鹿島)
「3点取って勝利したことはうれしいが、2失点したのはいただけない。もっと気を引き締めていかないといけない。みんなで気を引き締めないと。サッカーは献身的なプレーが必要だ。今後の連戦に向けては試合に出ている人だけでなく、チーム全体が一丸となって戦っていきたい。
7月からゴールが増えてきた? 6月まではヒザの手術の影響で調子が上がらなかった。残り6ヶ月はしっかり結果を出したいと思っていた。2点目のヘッドは自分でもびっくりした。ヘディングシュートというのはあまり記憶がない。ハットトリックというのはブラジル時代には経験があるが、日本では初めて。ボランチではFWのサポートとセカンドボールを拾うことをいつも考えている。ここまでシーズン5ゴールというのが最高だったけど、今日の3点で今季7点になった。ボランチとしては5点でも多い方だと思うが、それを超えたことはさらにうれしい」
●野沢拓也選手(鹿島)
「最近はFWからDFの間が開いて、相手にこぼれ球を拾われてしまうことが多い。それを修正しないといけないと思う。4位に上がった? 順位に関してはこれからが勝負です」
●岩政大樹選手(鹿島)※この日の出場はなし。
「今日はアップ中に右足内転筋を痛めた。僕がいなくても必ず勝ってくれると信じていた。自分も正直、疲れがたまっていたので、よかった面はある。代わって出た大岩さんはアップ不足で大変だったと思う。アップの時から足がおかしいと思っていた」
以上
ハットトリックの勝利以上に守備の崩壊を懸念していることがコメントからよく伝わってくる。
観ていた我等がそう感じるのであるから、当事者である監督も選手も自覚しているであろう。
課題が見えていることは修正に易い。
幸いなことにしばらくミッドウィークの試合は予定されていない。
この期間のを余裕とせず修正に時間を割いて貰おうではないか。
そして、関東圏の試合が続いた1ヶ月であったが、次節からアウェイの連戦である。
課題の修正と敵地でのプレッシャーをはねのけるメンタリティを持たねばならぬ。
既にこのリーグ戦はトーナメントの戦いとなっていることは選手も監督も以前からコメントしている。
つまり負けることは許されないのである。
勝利という結果が付いてきているここでこそ、兜の緒を締め励むしかないのである。
Jリーグ第24節 FC東京戦

フェルナンドのハットトリックにばかり目が行きがちであるが、この試合では柳沢敦に注目すべきであろう。
彼の持ち味である素早い動き出しやスペースを作る能力もさることながら、この試合に於いてのポストプレイは突出していた。
言葉を変えるならば円熟味を増したと言えるであろう。
惜しくも外れた小技を効かしたファーストシュートも味と言えば味であるが、1TOPとして完璧にタスクをこなしていたことが3得点へ繋がったのである。
FWは結果を残してこそという周囲の言葉に反するかの如く、チームの勝利に繋がるプレイを選択し続ける孤高の芸術家。
どんな監督であってもひとりの成果よりもチームの結果を重んじるであろう。
さすれば誰を選びピッチに向かわせるかは、ただの得点数だけでは無いことがわかりうる。
柳沢敦、チームへ結果をもたらす男である。
FC東京戦 試合前監督コメント
い。とにかく自分達が勝ち進んでいくことが大事だ。』
リーグ戦との併用。
監督の真価が問われるとき。
このルールで勝利を束みたい。
1試合1得点宣言

J2ベガルタは21日、泉サッカー場で紅白戦を行い、主力組の2トップに起用されたFW中島裕希(22)が技ありのゴールを決めるなど好調さをアピール。あす23日に行われるサガン鳥栖戦(鳥栖)ではFWボルジェス(25)が出場停止だが、中島が助っ人の分まで…の気持ちでゴールを量産する決意だ。今季の目標は10ゴール。現在は1得点だが、残り全11試合に出場し、1試合1得点をノルマにした。ジョエル・サンタナ監督(57)はJ1復帰のための目標勝ち点数を84に設定するとともに、鳥栖戦必勝を期す名調子を展開した。
相手DFを置き去りにする動き出しで何度もチャンスを演出した。FW中島が軽快プレーで主力組の攻撃陣の“核”になり、鳥栖戦でのゴールを予感させた。
「調子…いいですよ。自分にとってもチームにとっても、このアウエー2連戦は重要だと思うしモチベーションも上がります」
中島の説明にも力がこもった。1時間にわたる紅白戦。主力組の2トップに起用された中島は、前線の抜け出しからゴールを決めるなど言葉通りの好調さを示した。
無理もない。MFロペスの2試合出場停止で出番がまわってきた13日の徳島戦(鳴門)。いきなり、リーグ戦初ゴールで結果を出した。今節からはFWボルジェスが2試合の出場停止。攻撃における中島の責任はますます重大になる。
もちろんチームにとっても重大な2連戦(23日の鳥栖、27日の横浜FC戦)。勝てばJ1復帰の可能性が高まり、負ければ限りなく可能性が低くくなる…。それだけに中島のゴールへの期待が高まる。
「ボルジェスの分まで…の気持ちはある」と中島。エース不在の2連戦で中島が結果を出せば、ボルジェス復帰後も中島のスタメン定着も想定できる。つかみかけた“レギュラー”の座をそう簡単には奪われたくない、それが中島の本心だ。
この日の紅白戦での前線“4FW”へのサンタナ監督の指示はこうだった。中島を1トップ気味に配置し、その周囲をロペス、MF梁、FW大柴の3選手が固めるというもの。前線でのスピードとゴール前での球際への強さが持ち味の中島に対する指揮官の期待度が急上昇中だ。
「目標は10得点。1試合で1得点は取りたい。勝つしかないから…」
好調なプレーで口元も緩んだ中島。最終クールで遅ればせながら大爆発の予感が漂う。
(宇賀神隆)
仙台にレンタル中の中島祐希が出場機会を得ている。
このチャンスを生かし結果を出して欲しい。
彼は点で合わせるストライカー。
気持ちの入ったプレイはチームに勇気と躍動感を与える。
ここで大爆発し、聖地への凱旋を望む。
来季の重要な戦力として。
FC東京戦に向けて
鹿島は21日、茨城・鹿島市のグラウンドで24日の東京戦(ホーム)に向けた練習をした。20日のナビスコ杯準決勝第2戦に先発したメンバーは軽めのランニングのみで終え、他選手は両サイドからの攻撃パターンの確認などを約90分間行った。ナビスコ杯では3年ぶりとなる決勝進出を決めたが、リーグ戦では5位と低迷中だ。DF岩政は「ここから残りのリーグ戦をトーナメントだと思って戦って、上位を狙っていく」と話した。
鹿島の岩政&青木が平山封じに自信
鹿島の岩政、青木のセンターバックコンビが、24日に対戦する可能性がある東京FW平山封じに自信を見せた。ナビスコ杯準決勝突破から一夜明けた21日は軽めの調整。東京戦に向けて青木が「(平山は)走ってこないので、DFラインを下げすぎなければ大丈夫」と話せば、岩政は「出るの? もっといい選手いるでしょ。高いだけなのでうまく守れる」と余裕たっぷり。青木は03年のアテネ五輪予選をともに戦っており、動きは熟知している。岩政は初対戦となるが「平山うんぬんより、勝つことしか考えてない」と眼中にないようだった。
[2006年9月22日8時1分 紙面から]
平山の加入で急に注目を集め出したFC東京との第24節。
しかし、相手に合わせる試合ではなく自らのサッカーで迎え撃つ所存である。
ナビスコ杯も決勝に進み、リーグ戦も終盤に差し掛かりつつある。
ここは岩政の言うように全てがトーナメントの戦いとなろう。
つまり、カップ戦の鬼ことアウトゥオリ監督の土俵なのである。
この聖地での試合が試金石となろう。
慢心は禁物である。
緊張感のある試合が予想される。
ホームシックで太りきったでかいだけの元怪物を血祭りに上げる日が近づいてきている。
心して望もうではないか。
メッシーナ小笠原満男、初出場

<セリエA:メッシーナ2−0レジーナ>◇20日◇メッシーナ
Jリーグ鹿島からイタリアのセリエAメッシーナに移籍したMF小笠原満男(27)が対レジーナ戦で初出場を果たした。小笠原は後半8分にMFコルドヴァと交代して出場したが得点には絡めなかった。試合は2−0でメッシーナが勝った。
メッシーナは2勝1分け、勝ち点7で2位につけている。
[2006年9月21日9時48分]
小笠原、セリエAデビュー!名刺代わりの強烈タックル

【ローマ21日=坂本万里雄】セリエA・メッシーナのドイツW杯日本代表MF小笠原満男(27)=前鹿島=が20日のレッジーナ戦(ホーム)に後半8分から出場。日本人7人目のセリエAデビューを果たした。27歳でのデビューは元日本代表FW三浦知良(39)と並ぶ日本人最高齢。激しいタックルでイエローカードも受ける中、2−0白星に貢献して新天地での第一歩を記した。
名刺代わりの“一撃”に意気込みが表れた。小笠原のそれは後半26分、こぼれ球を奪い合う場面だった。相手MFテデスコとの争いに、迷わず両足スライディングを見舞った。
「ああいうところも厳しくいかないと。そこで拾われてピンチになるのもよくない」。『テデスコ(イタリア語でドイツ人の意味)』という名の通りの屈強な男を吹き飛ばす激しいプレー。この直後、主審にイエローカードを提示された。小笠原は警告デビューにも“狙い通り”とばかり涼しい笑顔だった。
94年にジェノアに在籍した三浦カズと並ぶ日本人最高齢27歳でのセリエAデビュー。この年での欧州デビューは世界的にも極めて遅い。カズの時代よりも低年齢化が進むサッカー界では、10代での欧州ビッグリーグ進出も珍しくはなくなっているからだ。
この試合は海をはさんで隣り合う町同士の『海峡ダービー』。「選手もまわりの人も重要視する試合の中で勝てたことがよかったし、自分も出られてよかった」。この年齢でイタリア流に適応しようとする姿を見せる必要があった。
後半12分の初ボールタッチでは右へのサイドチェンジ、同14分のヘディングシュートなど、ボランチ(守備的MF)での出場ながら積極的な攻撃姿勢も見せた。ジョルダーノ監督が「W杯に出た選手だけに個性を持っている。イタリア流の戦術を覚える必要はあるが、イタリア語もよく話している」といえば、バレンティーニ・スポーツディレクターも「いい動きを見せてくれた」とご満悦の様子。21日付の伊各紙も、合格点の6点(10点満点)を付けた。
「ゴールできればよかったけど」と苦笑する小笠原だが、まずは順調な第一歩。遅すぎるとは言わせない。“みちのくのファンタジスタ”は27歳から夢を追う。
「小笠原は本物」絶賛のセリエA初陣

小笠原がセリエAデビューを果たした。鹿島からイタリア・メッシーナに移籍したMF小笠原満男(27)は20日、ホームで行われたレジーナ戦に後半8分から途中出場。ボランチのポジションで14分にヘディングシュートを放つなど積極的にボールに絡み、2―0の勝利に貢献した。セリエAでプレーした日本人選手7人目で、初めてデビュー戦を勝利で飾った。
小笠原の名前はイタリア中に知れ渡った。わずか38分間のプレーだったが、地元紙から絶賛された。ガゼッタ・デル・スッドは「柳沢はともかく、こちらは本物のサッカー選手のようだ。足元の技術もあり、ずる賢さも持ち合わせている」と2月までメッシーナに所属していた柳沢と比較し、期待の大きさをうかがわせた。
2試合連続のベンチスタートだったが、念願の欧州デビューは1―0の後半8分にやってきた。コルドバと交代でボランチに入った小笠原は、12分に初のボールタッチで右へサイドチェンジのパスを出す。14分にはヘディングシュートを放つなど積極的にボールに絡んでいった。海峡を挟んで向かい合うレジーナとのダービーマッチ。「重要視された戦いでしっかり勝てたことが良かったし、自分も出られて良かった」と手応えを口にした。
リードした場面で、いつもの攻撃的なスタイルから献身的な守備に徹した。26分にはイーブンボールの奪い合いでレジーナのテデスコとぶつかり、初の警告を受けた。しかし、本人は「ああいうところを激しくいかないと。そこで拾われてピンチになるのもよくない」。守備の意識も強め、考えて走るオシムジャパン入りへアピールした。
ジョルダーノ監督も小笠原について「W杯に出場したほどの選手だ。戦術重視のサッカーを覚える必要はあるが、イタリア語もよく話しているし、いい兆候だ」と目尻を下げた。日本人選手がセリエAでプレーするのは7人目だが、デビュー戦を白星で飾ったのは初めて。チームは2勝1分けでパレルモに次いで2位と絶好調。次節カターニアとのシチリアダービーはMFコッポラが累積警告で欠場。小笠原の出場の可能性は高く、初ゴールで定位置確保の足掛かりにする。
≪練習試合でゴール≫セリエAデビューから一夜明け、小笠原は下部組織との練習試合に出場し、1ゴールを決めた。レジーナ戦の先発メンバーは室内で別メニューだった。4―4―2のボランチに入った小笠原はレジーナ戦同様、守備に重点を置いてプレーしたが、攻撃にも積極的に参加した。そして後半25分にシュートがポストに当たったはね返りを右足で冷静に押し込んで笑顔を浮かべていた。
[ 2006年09月22日付 紙面記事 ]
小笠原絶賛デビュー…イタリア
◆セリエA第3節 メッシーナ2―0レッジーナ(20日、サン・フィリッポ) 【メッシーナ(イタリア)21日】メッシーナに加入したMF小笠原満男(27)が20日、ホームのレッジーナとの海峡ダービーマッチに後半8分から途中出場し、日本人選手7人目のセリエAデビューを果たした。小笠原は中盤で攻撃のリズムを作り、シュート1本。初の警告処分も受けたが、2―0の勝利に貢献した。
メッシーナが1―0のリードで迎えた後半14分、セリエAの初舞台に立ってから6分後だ。小笠原が中央から右サイドのMFアルバレスへパス。ワンツーでクロスを受けると、背番号16はペナルティーエリアに倒れ込みながらヘディングシュート。惜しくもGK正面を突いたが、積極的な姿勢で2万人の観衆を沸かせた。
メッシーナ海峡を挟んで向かい合うレッジーナとのダービーマッチ。昨季終盤の4月29日は、この対決に敗れ、セリエB降格(後に不正問題によるユベントスの降格でA復帰)のきっかけになった。負けられない大一番に出番を与えられたのは、小笠原への期待の大きさをうかがわせた。
試合中は「あっちへ動け!」と何度もチームメートへ指示を飛ばした。日本では口数が少ないおとなしいタイプだったが、後半40分のリガノのダメ押しゴールの直後、ピッチ上で重なり合った選手の人間ピラミッドにも加わった。そのとけ込み方は、セリエAの先輩、柳沢や中村には見られなかった姿だった。
全く期待をしていなかった物見遊山の元ゲームキャプテン小笠原満男が初出場を果たしたとのこと。
ナビスコ決勝進出の歓喜の裏で細々とプレイを行ったようだ。
想像以上に長い時間、また出場中に追加点・完封とチームの結果が付いてきたため、概ね良好な評価である。
悪くはない船出。
と誰もが思うであろう。
しかし、彼は助っ人外人。
この程度の評価ではダメ外人の烙印を押される可能性は低くない。
イメージ的には昨季のアリ選手程度なのでは無かろうか?
欠けていたポジションを埋める助っ人として現れ、期待させる片鱗はみせたもののゴールはおろかアシストさえせずにシーズン途中解雇である。
そうならず、活躍を続けることが可能であれば、我等も心から拍手を送ろう。
だが、無惨にも帰ってくることになれば、それはそれで慰めの拍手を送る。
どちらにせよ自分で彼が選んだ道に我等は口は挟めぬ。
異国の地で果たせ得ぬ挑戦を続けることも人生の選択肢である。
記事で気になった点を一つ挙げたい。
『ガゼッタ・デル・スッドは「柳沢はともかく、こちらは本物のサッカー選手」』
くっ、口惜しいセリフを吐かれ悔やむに悔やめない。
実際結果を残せず出戻った柳沢敦。
帰国後にゴールを決めた試合では無敗。
(ナビスコ杯準決勝は2試合で1試合扱い)
運自体は持っている。
チームの上昇へ、キーはこの男と言い切れるであろう。
去った者へ傷に塩を塗るような報道、イタリア人の非情さを垣間見ることが出来た。
Fマリノス戦報道
柳沢、頭で貴重なゴール 鹿島負けても決勝へ
鹿島を決勝に導いたのは柳沢だった。後半32分のFK。ゴールからやや離れた場所に位置取り、相手マークの気をそらす。弧を描いた右クロスに走り込み、頭で合わせた。この1点が貴重なアウエーゴールとなった。
29歳。W杯ドイツ大会で再三の決定機を外し、一気に下降線をたどっていた。リーグ戦は16日の清水戦で先発落ちを味わった。この夜も、得点場面を除けば全くさえなかった。前半は絶好のクロスを合わせ損ない、後半は大きすぎるトラップで決定機をつぶしていた。
それでも最後に、FWに最も大切な「ゴール」という結果を出した。試合後、鳴りやまない柳沢コールの中、インタビューで答えた。「ずっと応援してもらっていたのに期待に応えられなかった。絶対に、タイトルを取ります」
02年にナビスコ杯を制覇して以来、主要タイトルから遠ざかる鹿島。チームでは急速に世代交代が進んでいる。その波に懸命にあらがう柳沢。このゴールで一息ついていられないことは、本人が一番、自覚している。
讀賣
鹿島、アウエーゴール差で決勝進出…柳沢久々の得点

横浜M2―1鹿島(サッカー・ナビスコ杯=20日)――試合中、鹿島のサポーターからはプレーに関係ない時にも「柳沢」のコールが起こった。
8月19日の浦和とのリーグ戦以来、得点のないエースに対しては、最近では味方サポーターからブーイングが起こることも。繰り返されるコールには、「応援」だけではない「叱咤(しった)」の意味も含まれていた。
この日の動きも本来のものではなかった。松田、中沢といった強力なDF陣に押し出されるようにサイドに流れたり、下がってボールを触ろうとする姿が目立った。
だが77分、好機が訪れる。フェルナンドのFKに対し、DFラインの裏にフリーで飛び出して頭でコースを変える技ありの同点ゴール。「後半、相手が選手交代して自分へのマークがずれていた」というわずかなスキを逃さなかった。
結局、この試合は敗れ、2試合合計でも2―2で並んだが、アウエーでの得点が重視されるアウエーゴール方式のため、鹿島が決勝に進出。柳沢のゴールには文字通り「1点以上」の価値があった。久々の得点に「なかなか声援に応えられなかったから本当にうれしい」と笑顔を見せた。
「この大会にも優勝し、リーグ戦もあきらめずに戦っていきたい」とアウトゥオリ監督。10個目のタイトルを狙うチームにとって、点取り屋の完全復活は絶対に欠かせない。(内田守俊)
(2006年9月20日23時54分 読売新聞)
ニッカン
鹿島10冠へ柳沢が千金ヘッド/ナビスコ杯

鹿島は横浜に1−2で敗れたが、FW柳沢敦(29)が値千金のヘディングシュートを決めて、2試合合計得点2−2とし、アウエーゴール数で横浜を上回り3年ぶりに決勝進出。J初の10冠に王手をかけた。
右拳を振り抜き、それまでのモヤモヤを吹き飛ばした。相手に先制されて迎えた後半32分。右タッチライン際からMFフェルナンドが左足でFKを放り込んだ。柳沢はフェイントを入れず、落下地点へ一直線に走った。1分前に、相手1人が交代したため、セットプレー時のマークの確認ができていないことを察知していた。簡単にマーカーを振り切り、頭でゴール左隅を狙ってたたいた。低迷ムードのチームを生き返らせる値千金のゴールを入れた。
「試合に出てタイトルを取って、いい経験をして僕は成長してきた。その中で自信が付くもの。若手のためにもタイトルを取りたい」。この日、出場したメンバーの中では唯一、鹿島が過去獲得した全9冠にかかわった。自身はチームで経験を積んで、代表にも呼ばれ、2度のW杯を経験した。その恩返しとして、まだ優勝を経験していない若手にも優勝の喜びを味わわせたい。その一念で決めたゴールでもあった。
今季からルールが変わり、2試合の得点合計が並んだ場合、アウエーゴール数の多いチームが次に進むことになった。鹿島はホームで1−0で勝っており、この日1点取れば、3失点しない以上決勝に進むことができる。それを試合前日に全員で確認。柳沢の得点は実質、2点に値するものだった。「1戦目を含めて2試合で結果を出したかった」と、チームを決勝に導いた殊勲ゴールに満足した。
オシム体制になって1度も代表に呼ばれていない。現段階ではオシム構想60人にも入っていない。しかし「代表への思いは、サッカー選手である以上持ち続けます」。ここへきて、W杯戦友・高原や中田浩二、稲本らがそれぞれのチームで結果を残している。古い井戸とは言わせない。柳沢が、J初の10冠とともに、代表へ返り咲く。【盧載鎭】
[2006年9月21日8時50分 紙面から]
サンスポ
ヤナギ救った!鹿島10冠まであと1勝…ナビスコカップ

勝利の味を何度もかみしめてきた男が、鹿島10冠への扉を開いた。FW柳沢だ。1点を追う後半32分、MFフェルナンドの右FKに鋭く反応。滑り込みながら、頭で同点に追いつく値千金弾を沈めた。
「自分自身が本当にうれしかったです。なかなか得点できず、決まってくれてよかった」。その後に勝ち越しを許して試合は1−2で敗れた。2戦合計2−2(ホームでの第1戦は1−0)ながら、今季から採用されたアウエーゴール2倍の新ルールで決勝進出。最高の舞台に導く一撃に柳沢は白い歯をみせた。
鹿島はリーグ4度、ナビスコ杯3度、天皇杯2度とJ最多9つのタイトルを誇る。柳沢はそのすべての歓喜に立ち会ってきた。セリエA挑戦前に置き土産とした02年ナビスコ杯以来、チームは3年間タイトルから遠ざかっている。「自分がいる限りタイトルを目指している。絶対取る」と請負人の自負がある。
前戦16日のリーグ戦・清水戦はベンチスタート。アウトゥオリ監督は「価値を考え、この試合を優先した。連戦の疲労を考えての作戦」と温存策だったことを試合後に明かした。90分間でわずか1本のシュートを決勝の舞台・国立への切符に変えた。
A代表の大熊コーチが視察した一戦。「また青いユニホームが着たいと思う」と日本代表への復帰願望も明かした背番号13。まずは自身不在の3年間遠ざかっていたタイトルをもたらし、前人未到の10冠を打ち立てる。
(後藤茂樹)
◆10冠に王手をかけた鹿島DF岩政
「決勝進出の実感はまだない。きょうチームの出来がよくなかった分、修正しないといけない」
スポニチ
柳沢千金アウエー弾で鹿島王手

【鹿島1―2横浜】鹿島に決勝切符をたぐり寄せたのは不振にあえいでいた柳沢だった。0―1で迎えた後半32分、FKを頭で押し込んだ。終盤に1点を勝ち越されたが、アウエーで奪ったこの1点が効いた。「チーム内のミスが多かったけど、みんなが持ち直そうとした結果」と喜んだ。
期するものがあった。W杯後は公式戦1ゴールと調子を落とし、16日の清水戦では先発から外された。アウトゥオリ監督からは直接「(横浜戦では)やるべきことをやってもらう」とエースの仕事を要求されていた。厳しいながらも、温かいその期待に応えたかった。
96年に入団して以降、獲得した9つのタイトルをすべて経験した。黄金時代を築いた男の「試合に勝ち抜く精神力」が大事な場面で生きた。「決勝で負けるのは、一番つらい」。10冠達成への強い思いと、もう1つ。「青いユニホームを着たい」。掲げる目標に向けて柳沢が加速する。
[ 2006年09月21日付 紙面記事 ]
報知
柳沢千金ヘッド!鹿島10冠王手…ナビスコ杯準決勝第2戦

◆ナビスコ杯準決勝第2戦 横浜M2―1鹿島(20日・日産スタジアム) 鹿島がJ史上初の10冠に、千葉は連覇に、それぞれ王手をかけた。第1戦でも川崎と2―2で引き分けていた千葉は、2―2で突入した延長戦の後半終了直前、MF阿部勇樹(25)がPKを決めて勝ち越した。鹿島はアウエーの横浜M戦に1―2と敗れ、第1戦(1―0)との合計スコアで並ばれたが、アウエーでの得点数で決勝進出を果たした。決勝進出の立役者は後半32分に同点弾を決めたFW柳沢敦(29)。11月3日の決勝戦(国立)が注目だ。
自然と笑みがこぼれた。2点分の重みを、柳沢は誰よりも理解していた。前半に先制され、2試合合計で追いつかれてなお、横浜Mペース。しかし、鹿島の黄金期を知る29歳は、じっくり相手のすきを狙っていた。後半32分。MFフェルナンドのFKに、ゴール前でフリーになる。「向こうのマークにずれがあった」体を投げ出しながら、丁寧に頭で合わせた。この試合には敗れたが、貴重なアウエーゴールで国立行きをもぎ取った。
主力FWアレックス・ミネイロが19日の練習で背中を負傷し緊急離脱。若手中心のメンバーもミスを連発していた。そんな中、頼れるエースが奮起。前節のリーグ戦・清水戦で先発を外したアウトゥオリ監督(50)も、「外したのは今日の試合のため。累積やけががなければ先発と考えている」と絶大な信頼を寄せた。
ドイツW杯1次リーグ第2戦・クロアチア戦で最大の決定機を外し、戦犯扱いされた。オシム・ジャパンでは“古井戸”となり、声もかからない。「サッカー選手である以上代表を目指す」と柳沢。巻き返すには、クラブで地道に結果を残すしかない。
鹿島の最後のタイトルは02年ナビスコ杯。当時の先発メンバーでこの日出場したのはGK曽ケ端と柳沢だけ。あれから4年。その間にも2度(02年天皇杯、03年ナビスコ杯)10冠に王手をかけたが、逃している。エースとともに鹿島が3度目の正直で10冠を目指す。
(2006年9月21日06時03分 スポーツ報知)
一般紙二紙は柳沢と鹿島の状況を丁寧に報道をしている。
締めの言葉を柳沢選手なのかアウトゥオリ監督なのかという違いは方向性として興味深い。
スポーツ紙のなかでスポニチだけが代表と絡めず記事を作成しており好感が持てる。
>96年に入団して以降、獲得した9つのタイトルをすべて経験した
という最も重要な情報を載せていることもメディアとしての役目をわかっている証拠である。
そういう過去の情報を載せていないのはニッカンだけなのであるが…
朝日の方に「02年にナビスコ杯を制覇して以来、主要タイトルから遠ざかる鹿島」という記載があるにも関わらず同系列のニッカンに無いのは業務として手落ちがあるとしか考えられない。
少々朝日新聞社は勘違いをしているきらいがある。
思想を押しつけることはメディアとして危険視せざるを得ないのである。
我等が正しく考えるための情報としてメディアがあることを常に念頭に置いてもらわなければ困るのである。
Fマリノス戦コメント
●パウロアウトゥオリ監督(鹿島):
「1点を取れば優位に立てるという状況は分かっていたが、そのことは前提とせず、とにかくいつもと同じように1点を取りに行こうと考えた。ただ両チームとも前節のリーグ戦の疲れが抜けなかったようだ。とくにウチはパスミスが多かった。試合内容もお互いにロングボールを蹴り合って、いいサッカーといえるようなものではなかった。
アウェイゴールで勝てて、決勝へ行くのはいいことだ。しかし私はチームを総合的に見なければならない。やはり、満足できるサッカーではない。決勝に向けては、これからメンバーやリーグ戦の戦い方をしながらチームマネージメントしていかなければならない。
柳沢については、プライオリティからリーグ戦の前節はスタメンから外した。アレックスミネイロは背中のケガで、この試合に出られる状態には戻らなかった」
以上
【ヤマザキナビスコカップ】横浜FM vs 鹿島:試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●野沢拓也選手(鹿島):
「苦しかった。前半から自分たちのサッカーができなかった。気持ちの入り方というか試合の入り方が悪かった。中盤がもっとパスをまわせたら良かった」
Q:ハーフタイムでの監督の指示は?
「僕たち二人の中盤が消えていると言われた。(決勝に向けては)これからまだ時間があるのでリーグ戦で良い結果を残して、チームの成績を上げたい。勢いをつけて臨みたい」
●中後雅喜選手(鹿島):
「前半はあんまりチーム全体として良くなかった。自分が入ってからというのは関係ないと思うけど、ハーフタイムで切り替えて、みんながこのままじゃいけないと思った結果が後半ある程度良くなったのだと思う。監督からは特に指示はなかった。深井さんとかとダイアゴナルに流れるのでそこにしっかりパスをつないでいくという話はしましたけど」
Q:後半に入るときに心がけたことは?
「一戦目は1−0で勝っていて、うちは失点しないのが狙いだったのに(後半の)早々に失点してしまった。振り出しに戻ったとき、1点とろうとしてチーム全体が浮き足立っていたので、そこで僕が入ってアグレッシブさというか勢いをもたらそうと思った」
Q:次は10冠目がかかった決勝ですが?
「まだ相手がわからないですよね?どちらが来ても強い相手なので、しっかり自分たちがやることをやれればいいと思います」
●柳沢敦選手(鹿島):
「非常に良い結果だと思います。1戦目を含めての結果なので、(自分の得点は)相手に1点取られてもまだあるということで落ち着きをもたらす得点だったと思います。立ち上がりからチーム内でのミスというのが非常に多くて、相手にかなりペースをつくられてしまった。今日みたいな試合をしていては、次、勝つことは厳しい」
●深井正樹選手(鹿島):
「自分たちで良いかたちでボールカットしても、それをつなげなくて相手に簡単に渡してしまった。相手にチャンスを渡していたみたいな感じだった。その繰り返しだったので、前後半通じて苦しい試合になった」
Q:疲れがあったのか?
「それはお互いやっていることなので、言い訳にはならないと思うし、あれだけミスが続いてしまうと全体の運動量が下がって来てしまう。そのへんは注意しないといけない」
●興梠慎三選手(鹿島):
「1−0で負けていて、むこうのディフェンスの人たちもかなり飛び出してきていたんで、そういう人たちが飛び出てきたらチャンスかなと思っていた。ディフェンスとボランチの間にポジションを取って、結構良いかたちでつなげたと思います」
Q:何度か柳沢選手とチャンスをつくっていました。
「1本速攻みたいなのがあって、自分で勝負しても良かったんですけど、あそこは柳沢さんを信じて出したんですけど(笑)。結果は、その場面は外したんですけど次決めてくれたんで全然問題なしです。信じて良かったです」
Q:ああいう場面ではゴールまで一直線なのが理想ですか?
「そうですよね(笑)、いちおうドリブラーなんで勝負はしたいですけど・・・」
Q:あと1勝で鹿島にとって10個目のタイトルになりますが。
「最近の若手はタイトルを取ったことがなくて、本田さんとか名良橋さんとかしかタイトルという経験をしていないんで、そういう経験がしたいし、勝つにはみんなが一丸となって戦っていきたいとは思っています」
Q:試合後のチームの雰囲気は?
「負けてしまったんですけど決勝に進めるということで、それなりに喜びもありますけど悔しがっているという感じです」
以上
トーナメント決勝進出は良い結果であったが、行ったサッカーに満足出来ない。
これが監督にも選手にも共通した見解であろう。
このままではいけない。
危機感を持って望まざるを得ない。
決勝戦までは44日間ある。
怪我人の復帰も新たなる出場不可選手もあるであろう。
ここで先を語ることは難しい。
アレックス・ミネイロも本日は負傷を癒すことは叶わなかった、本山もしかり、決勝には両人も田代も間に合う計算である。
しかし、アジアユースの内田篤人と累積警告のフェルナンドは出場不可となる。
ただどの選手が出場することとなっても、タイトルのかかった記念すべき試合に全力で挑む気持ちを忘れずにいて欲しいものである。
そう、我らが望んだ待望のタイトルの一つなのであるから。
自分たちのサッカーで上へ進め

鹿島もぶっつけ本番で横浜戦に臨む。今季、これまでは試合前日までに対戦相手のビデオを全員で見て研究していたが、今回はなし。通常の練習では今季初となる非公開練習で最終調整を終えた。MF本田主将は「久保も出ないし、相手の最近の試合を見ても参考にならなかったのでは」と話した。紅白戦やセットプレーの確認も行わず、清水戦(16日)の疲労を取ることに専念した。終始リラックスムードだったが、練習中に笑い声が聞こえるとアウトゥオリ監督は「笑顔を見せるな」の厳しい言葉でイレブンの気を引き締めた。先発復帰濃厚なFW柳沢は「ナビスコ杯を取りたいという強い気持ちで臨む」と、勝ってJ史上初の10冠へ、王手をかける。
[2006年9月20日8時52分 紙面から]
鹿島もぶっつけ本番で横浜戦に臨む
とあるのは、横浜の記事に於いて、
横浜は20日のナビスコ杯準決勝鹿島戦に「ノーミーティング・ノービデオ」作戦で臨む。
とあるからである。
彼等は中心選手のおよそスポーツ選手として肯定出来ない行為によりサッカーという競技を行う状態に無いからと言える。
そう、邪悪なる存在なのである。
そして策も尽きていると自らを放棄している。
これを一般には自暴自棄という。
何をしでかすかわからない状態なのである。
自国になんのメリットも見いだせない状態でミサイルを発射する国と酷似していると例に挙げれば理解し安いであろう。
このような相手に策を立てることよりも、同じ土俵に上がらず、自分たちのステータスを上げるサッカーを行うことが重要なのである。
目標は遠く11/3の国立、心は本日の目指すべき自分たちのサッカー。
より高見に駆け上がるため、本日の試合はある。
敵はもう自分自身なのである。
悩みをプレイに見せる先発予想報道の柳沢敦ではあるが、清水戦では同じく途中出場のアレックス・ミネイロに浮き球のパスを渡すなど、2TOPとしての熟成は見せつつある。
ここが正念場として結果にこだわって欲しい。
自分のサッカーを行うというコンセプトを貫けば、いずれ理解者も増える。
そして結果を招き寄せるのだ。
邪悪なるスタジアムではあるが、拍手で選手を送り出し、そして拍手で迎え入れたいのである。
準決勝2nd leg.試合前監督コメント
『積極的に点を取りにいく』勇ましいコメントである。
つまり、アグレッシブに戦いたいという気持ちの表れであろう。
常に戦う姿勢を貫き通せば自ずと結果が付いてくるものである。
この精神で試合に臨み、このナビスコ杯だけでなく勝利という鹿島アントラーズが常に追い求めてきたものを取り戻して欲しいのである。
明日は勝つ。
正義の名の下に。
非公開練習
鹿島は非公開練習/J1
鹿島が19日、カシマスタジアムで非公開練習を行った。アウトゥオリ監督就任後、練習試合以外に練習を公開しなかったのは初めて。スタッフや選手の話を総合すると、ミニゲームなど軽めのメニューを1時間こなしただけ。ナビスコ杯準決勝の横浜戦前日だったが、紅白戦やセットプレーの確認もしなかった。同監督は「とても大事な試合前だから、環境を変えて気持ちを高めるため」と説明した
[2006年9月19日14時5分]
本気のあらわれ。
今季初のタイトルに向けた戦術徹底と思われる。
1st leg.時と異なり、田代は負傷中、アレックス・ミネイロと柳沢は不調とマイナス要因が多すぎる。
ここは徹底した意識改革で望む必要があることをチーム一丸となって再確認しているのであろう。
敵はメディアも含めた包囲網を敷いており、1-0で勝っているとはいえ気が抜けない。
どのような戦術・布陣で挑むのか興味は尽きない。
8月後半から陥ったチームの不調を選手起用で持ち直させた手腕をここでまた目の当たりに出来るのは幸せである。
邪悪なるアウェイの地ではあるが、スタジアムへ向かう意味がが増えたことは紛れもない事実と言えよう。
そして声を出そう、鼓舞しよう、勝利の雄叫びをあげるために。
準決勝前日に過去を思う
息子に負けない横浜水沼監督
横浜の水沼貴史監督(46)が、初タイトルで父の威厳を示す。横浜は20日、ナビスコ杯準決勝第2戦で鹿島と対戦する。17日にU−16日本代表がアジア選手権で優勝したが、主将を務めたのが水沼監督の長男宏太(MF=横浜ユース)だった。息子には負けられない。優勝へ向け、まずは初戦0−1の劣勢をはね返し、決勝に進出を目指す。
表情が思わずほころんだ。長男のアジア制覇を報道陣に祝福されると、水沼監督は「(深夜のテレビで)見たから眠い。午前1時半くらいに電話があった。誰だよと思ったら、宏太だった」と照れたように笑った。電話では、試合中のプレーについて指摘もした。「後半に攻め上がっていった時、シュートをふかしたこととか。どうも上がっていくだけで、いっぱいいっぱいだったみたいだけど」と苦笑した。
だが喜んでばかりはいられない。タイトル奪取は下部組織所属の息子が先んじた。父の率いるトップチームはリーグ戦8位に沈む。「刺激とかじゃない」と話すが、父の威厳、チームの威信を保つためにもナビスコ杯優勝は至上命題だ。
状況は厳しい。鹿島との準決勝第1戦は、優勢に試合を進めながら、1点のリードを許して終わった。しかも16日のリーグ戦では、久保が相手DFに頭突きを見舞い退場。20日の第2戦は出場停止になった。「(システムは)何で行くべきか…」と話すように、大黒柱の不在で、戦術の大幅変更も余儀なくされた。
監督としての真価が問われる一戦。だが逆に水沼監督にとっては、力量を衆目に認めさせる好機にもなる。父の大きな背中を息子に見せるためにも、鹿島戦の必勝を期す。
[2006年9月19日8時44分 紙面から]
ナビスコ杯制覇へ!水沼パパも続く
横浜の水沼監督が、長男に続いて優勝カップを掲げることを誓った。この日、鹿島とのナビスコ杯準決勝第2戦へ向けミニゲームを行ったが、想像以上に激しいプレーを見せた選手の気合に「選手のモチベーションが高かった。自分たちでああいうふうに(気持ちを)持って行くのはいいこと」と満足げに話した。長男・宏太が主将を務めたU―16日本代表がアジアを制しただけに「夜中に電話があったので、良かったねって言いました。まあ、あす(19日)から学校ですけど」と喜ぶと同時に、自らの優勝への気持ちを高めた。第1戦は0―1で敗れており、1―0で勝つことが最低条件。「準決勝とか決勝とか気持ちが入るのは当たり前」と選手の発奮に期待を寄せた。
[ 2006年09月19日付 紙面記事 ]
1st leg.において『水沼監督は「フェアプレーの精神がないのは残念」と怒り』と意味不明なコメントを残していた敵将であるが、先日の試合で配下のFWが頭突きをするというおよそスポーツマンの行動とかけ離れた行為を行った為、親子という善人ぶった報道でイメージ回復に努めている。
しかし、Fマリノスは前身のマリノス時代から(よく知らないが、その前身の日産FC時代から)汚いチームであり、伝統というベールに隠れながら平然と悪行に身を傾けていた前科がある。
その最も最たる事件が、1993年Jリーグ ニコス・シリーズ 第4節 アウェイの横浜マリノス戦である。
後半19分マリノスの悪意あるファールでジーコが倒されるとこともあろうにジーコにイエローカードが示された。
リプレイと解説によると、倒されたジーコが倒した選手の脚に触れている。
この行為をラフプレイと判定したのである。
そして、この相手の悪意あるプレイによってジーコは負傷退場を余儀なくされている。
さらに、この判定を不服としたアルシンドが試合後に審判団に確認を求めたところ、その行為を乱暴とされ4試合の出場停止に処されたのである。
この試合だけを振り返っても、審判団と連み悪行を重ねてきたことがよくわかる。
当時の偏った判定を覆せとは言わないが、この歴史を目の当たりにしている当事者の水沼氏は罪を負う義務があるのである。
ちなみに水沼氏はサブとしてベンチからこの光景を目撃しているはずであり、歴史の証言者たる資格を有する。
何が正しく・何が正しくないのかを証すことが出来なければ、歴史が曲解されてしまうのである。
過去を正し、正しき未来を導くことが我等に求められているのである。
驚異的回復
鹿島FW田代が、本格リハビリを開始した。10日の京都戦で左第2〜4腰椎(ようつい)横突起骨折で、全治1カ月半と診断された。これまでは室内でリハビリしてきたが、18日からクラブハウスのグラウンドでランニングを開始した。安藤理学療法士は「9月中には間に合わせたい」と話した。現在、13勝3分け7敗の勝ち点42の5位と、首位G大阪とは勝ち点10差だけに、早期復帰はチームにとって明るい材料となる。
[2006年9月18日14時24分]
先週の負傷時の情報では10月いっぱいかかりそうだった田代の回復であるが、ここに来て驚愕の回復力をみせてきたようだ。
安藤理学療法士は「9月中には間に合わせたい」
およそ一月の短縮である。
昨季の大怪我を克服したことでメンタル面の向上がなされたのであろう。
今、もっとも期待出来るCF田代有三が戦列に復帰出来ればこれほど心強いことはない。
もう一人のキーマン本山雅志もそろそろ回復の報を聞かせてもらいたい。
この二人が戻れば鬼に金棒と言える。
若き攻撃陣の台頭と共に攻撃力を上げ反撃を開始したいところである。
第24節続報
FC東京のFW平山相太(21)が24日の鹿島戦でJリーグデビューすることが確実となった。17日に新潟市陸上競技場で行われたサテライトリーグの新潟戦に先発。3本のシュートを放ち、後半10分にはポストプレーで先制弾の起点にもなった。「自分で思っていたぐらいのプレーはできた」と手応えを口にした。倉又監督は「現時点で鹿島戦のメンバー候補に入っている」と明言。視察したU―21日本代表の反町監督も「海外でキャリアを積んできた選手だから、あれぐらいはできて当たり前」と目を細めた。19、20日の大阪合宿に招集する方針で、20日のJ2神戸との練習試合で再チェックする。
[ 2006年09月18日付 紙面記事 ]
喧嘩を売るかのように続報を出してくる。
これに釣られるいわれはないが、これによって集客が上がれば幸いであろう。
昨季のホームFC東京戦も集客力が高くスタジアム周辺が混雑していたことを記憶している。
久しぶりのホーム/昼間の試合である。
サテライトでシュート3本撃っただけで出場に合格してしまうようなチームに笑わせるわけには行かぬ。
こちらもサテライトで得点した大道で迎え撃ちたくなる。
その衝動を抑え、礼儀正しくベストメンバーでご挨拶させて頂こう。
同い年の誓志とFSそして康平の先発で。
メッシーナの小笠原満男、出場せず
小笠原のデビュー持ち越し/セリエA
<セリエA:アスコリ1−1メッシーナ>◇17日◇アスコリ
日本人7人目のセリエA選手となったメッシーナMF小笠原満男(27)が、アスコリ戦(アウエー)で初めてベンチ入りした。ハーフタイムにアップをするなど出場準備を整えていたが、最後まで出番はなく、コメントすることなく引き揚げた。ジョルダーノ監督は「小笠原はボールを回してキープする能力はあるが、イタリアのサッカーをよく知る必要もある。水曜日(13日)に合流したばかりで時間が足りなかった」と話した。
次戦は20日のレジーナとの海峡ダービー。今度こそピッチに立ち、ホームのサポーターに実力を見せつける。試合は1−1の引き分けに終わった。(西村明美通信員)
[2006年9月18日9時22分 紙面から]
メッシーナ・小笠原、ベンチ入り果たすもデビューはお預け
J1鹿島からセリエA・メッシーナに移籍したドイツW杯日本代表MF小笠原が、17日のアスコリ戦(アウエー)で初のベンチ入りを果たしたが、出番はなかった。就労ビザ獲得による一時帰国のため、前節のウディネーゼとの開幕戦が行われた11日は日本で迎えた。13日にチーム再合流後は、14日の紅白戦で1ゴール&1アシストをマーク。「調子はいいです」とアピールしていたが、出場機会には恵まれなかった。
小笠原セリエAデビューお預け
MF小笠原のセリエAデビューは持ち越しとなった。17日、メッシーナはアウエーでアスコリと対戦。一時帰国して開幕戦(10日)を欠場したために、初のベンチ入り。ハーフタイムにはアップして準備を整えたが出番はなかった。後半17分にFWリガノがヘディングで先制したものの終了直前に同点に追いつかれてドロー。ジョルダーノ監督は「小笠原はこちらに戻ってきたばかりで、まだ準備不足」と起用しなかった理由を説明した。(アスコリ・ピチェーノ・神尾光臣通信員)
[ 2006年09月18日付 紙面記事 ]
それっぽいコメントを残しているが、ただの客寄せパンダであることは一目瞭然である。
つまりノーチャンス。
それをわかっていて移籍したのだから、『自己責任』と言うことであろう。
ただ、アウェイで最小得点差でのリード、一人退場という状況もあったことは事実である。
そして、それまで単調な攻撃に終始していたアスコリに対して守りきろうとしながらも、アディショナルタイムに追いつかれるとは、チームとして采配として疑問が残る。
そう、浦和戦・甲府戦のようである。
彼が所属していた旧鹿島アントラーズの象徴的試合。
その試合の流れをイタリアに持ち去ってくれているとしたら、我等にとっては幸運である。
事実、4連勝中なのだから。
清水戦コメント
●パウロアウトゥオリ監督(鹿島):
Q:柳沢とアレックス・ミネイロを外した中で、非常に良いゲームができていたが
「監督というのはいろんなことを考えなければいけないし、この試合を含めて、20日のヤマザキナビスコカップの第2戦も重要な試合であると思う。また、田中、ダ・シルバも練習で非常に良いパフォーマンスを見せたので、チャンスを与えるべきではないかと思ったし、彼らが出ることによってチームの質が落ちるということは考えていなかった。それだけチーム内の競争がうまく出来上がっていると思う」
Q:サイド攻撃がうまくいっていたが、清水対策の成果なのか、自分たちのサッカーがうまくいったということなのか。
「うちの分析は皆さんにお任せするが、サイドを徹底して使うということが、現代サッカーでは重要だと思う。プラス、うちの選手の特徴を考えれば、サイドからの攻撃のほうが有効だと思う。ただ、そこから中に入れるクロスの精度というものが、うちの今の大きな課題であると思うので、そこをもう少し徹底して質を上げなければいけない」
Q:前節と代わって起用された、深井、ダ・シルバ、田中の3人の評価は?
「以前にも話した通り、特定の3人を個人評価するのは避けたい。ただ、言えるのは、チームとして求めていたアグレッシブさというのが、3人だけではなくて、チーム全体として今日の試合の中では出ていたと思う。清水という組織的なサッカーをやるチームを考えれば、かなりの運動量もアグレッシブさも必要だし、むずかしい試合というのは予想されていたこと。そこで若い選手が前からいかに活気づけられるかが重要な部分であって、それを彼らに求めて、彼らができたと思う。今日は本当にチーム全体がうまく機能してくれたと思う。2-0までは非常に良かった。ただ、その後の3点目を取れる場面が何回かあって、そこを取れなかった。大事にやりすぎた、あるいは狙いすぎたというところがあった。気が緩んでしまうところは、もう少し引き締めないといけないというのは、課題として残った」
以上
【J1:第23節】清水 vs 鹿島:試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●青木剛選手(鹿島):
この前(京都戦)はすごく悪い試合をしてしまったので、立ち上がりからみんなすごく気持ちが入っていた。相手の清水も強いし、負けたら離されてしまうし、僕たちも後がないので、勝っていくしかないということで気持ちが入っていた。それで、プレスがボールのあるところに厳しくいけていたので、中盤で優位に立てたと思う。そこからつなぐところはしっかりつないで、サイドから攻撃というのもうまくいっていたので、相手よりそのへんは上回っていたと思う。1人1人がそういう意識でやれば、チームとしてもうまく機能するということだと思う。今日はメンバーが何人か変わって、みんなやらなければいけないという気持ちだったと思うし、そこがうまく試合に出たと思う。
――DFラインも高く保てていたが。
前半はすごくラインをコンパクトにできたと思う。後半は、相手が人数をかけて攻めてきたときに押し込まれる場面はあったが、それは仕方ない部分だと思う。でも、前半からチーム全体ですごくボールに対してプレスにいって、後ろもコンパクトにできたことは良かったと思う。DFラインの全員がラインを揃えて上がるということを意識していた。
――前に前にプレッシャーかけていくことで裏へのリスクもあったと思うが、どのような意識を?
FWに対しては、オフサイドにかけることもできるが、2列目から来る選手には注意しなければいけないので、そこはかなり気をつけていた。
●野沢拓也選手(鹿島):
練習で何度もサイドからの崩しをやってきたので、今日は裏がけっこう空いていたし、サイドから攻めようということで、相手も裏が弱いというのがわかったし、良い形で何度もチャンスを作れたと思う。
――トップの選手をおとりにして2列目が裏を狙うようなイメージ?
それが理想。FWは中での仕事をしてほしいし、FWが相手を引き出して、僕らが裏に飛び出すというのが役目だと思う。前半はFWが抜けていたので、そういう形があまり作れなくて、ハーフタイムでみんなで話し合って、後半は自分たちのリズムでできたと思う。
以上
監督は起用した選手・しなかった選手についてコメントは行わないもの。
そのポリシーを強く感じる。
不用意にその試合だけの出来不出来を言うのは素人の観戦者でも行える。
チーム事情・クラブの方向性・選手の状況・体調・練習姿勢・タスク理解などその試合のバックボーンには見えない情報が隠されている。
それを明かそうという努力もなく単純な質問ではベールは剥がれない。
もうそろそろプレスも気付くべきではないのか。
自分たちの役目を。
我等が求める答えを引き出す努力を強いたい。
彼等も仕事として質問しているのであるから。
清水戦報道
鹿島、若くなって3連勝/J1

鹿島は、柳沢、アレックス・ミネイロの不動の2トップを外す荒療治で清水に2−1と勝利した。若き名将の采配が、眠っていた闘争心を呼び覚ました。クラブ史上10個目のタイトルへ向け、絶対に負けられない4位清水との直近対決。正念場で先発のピッチに送り出したのは、この日のJ1の7試合で最も若い平均年齢23・45歳の選手たち。ベンチに腰を下ろさず、指示を出し続けた指揮官は「難しい試合が予想されたが、前線からプレスが効き、全体が機能していた」と笑みを浮かべた。
00年にJリーグとナビスコ杯、天皇杯の「3冠」を達成した栄光も、今は昔。主力の高齢化が進み、3年間もタイトルから遠ざかっている状態を、就任1年目の指揮官は「このチームは負け癖がついている。競争力を高め、変化させるのが私の仕事」と切り捨てた。
前節京都戦では、オウンゴールで得た1点を守りきっての辛勝。攻守両面で積極性に欠けた柳沢とアレックス・ミネイロを先発から外した。代役はJ1リーグ初出場の田中と今季途中加入した19歳のダ・シルバ。「自分にとって最大のチャンス。激しく行くと決めていた」という田中を筆頭に、序盤から猛攻を仕掛け、DFから中盤を経て2トップまでの7人で計12本のシュート。90分間、運動量と闘争心が衰えなかった。
前半44分にMFフェルナンドが左足で先制のミドルシュートを決めると、後半15分にはメッシーナへ移籍した小笠原の後継者、MF野沢がGKの頭上を越えるドライブシュートを決めた。野沢は「不安でいっぱいだが、今のメンバーがベストだと信じている」と若手の思いを代弁した。
昨季、ブラジルのサンパウロを率いてクラブW杯で優勝したアウトゥオリ監督。DFシシーニョら若手を同国代表クラスに育てた実績もある。勝負どころをとらえて振り下ろされた名将の大なたに、柳沢も「常に競争意識を持っていきたい」と再起を誓った。一時は遠のいた10冠へ鹿島が再び挑戦する。【山下健二郎】
[2006年9月17日8時42分 紙面から]
スポニチ
鹿島・増田ポジショニング光る

【鹿島2―1清水】鹿島のU―21日本代表MF増田の冷静な読みが光った。絶妙なポジショニングでことごとくこぼれ球を拾って前線につなげて勝利に貢献した。「90分間通して、気持ちで戦えたのは良かった」とアウトゥオリ監督の言う“闘う気持ち”を出せたことは収穫だった。五輪予選の対戦国については「メンバーに入れば」と前置きした上で「アジアで中国より強いチームはないと思う。正直勝てると思う。常に絶対勝てるという歴史をつくっていきたい」と全勝突破を目標としていた。
[ 2006年09月17日付 紙面記事 ]
報知
鹿島新エース野沢がドライブ弾…J1第23節

◆J1第23節 清水1―2鹿島(16日、国立競技場) 新時代を告げるゴールだ。後半15分。MF野沢がゴールまで23メートル地点で右足を振り抜いた。「FKみたいに蹴った」と話すシュートは、前に出ていたGK西部の頭越しにドライブシュート。「完ぺきだった」とどめの2点目で試合を決めた。
チームの大黒柱だったMF小笠原が8月末にメッシーナに移籍。旅立つ直前に一緒に食事した。「(自分は)出て行くから、おまえにまかせる」と小笠原からエースに指名された。「力はあるわけだし、やらなくちゃいけない。そろそろ点も欲しい」と自らに活を入れた。10日の京都戦(カシマ)では幻のゴール。今度は正真正銘のゴールで結果を残した。
2―1の勝利で鹿島は優勝争いに踏みとどまった。小笠原はいなくても野沢がいる。「一つひとつ勝って、自分も自信持ってチームをもっともっと引っ張っていけたら」新司令塔は逆転Vを見据えた。
(2006年9月17日06時02分 スポーツ報知)
デイリー
野沢が魅せた!代表アピール弾
J1第23節第1日(16日)、鹿島はジーコ・前日本代表監督の愛弟子で“小笠原二世”の呼び声が高いMF野沢拓也(25)が決勝ゴールを決め、清水を2-1で下して3連勝。
圧巻だった。後半15分、MF野沢がゴール正面でボールを受け、前進する。「GKが前に出ていたのが見えたので、とっさにループに切り替えた」。ドライブ回転のかかったボールは、GKの頭上を越え、約23メートル先のネットへ。「完ぺき」と自画自賛の決勝弾だ。
オシム監督の代表監督就任から約2カ月。これまで精力的にJリーグ視察を繰り返してきたが、鹿島の試合を訪れたことは1度もなく、だれ1人として招集しない。リーグ上位にいながら、ジーコ前監督の愛弟子たちが多い鹿島は無視されているように映る。
この日は都内近郊で、2試合しか行われなかったが、埼玉スタジアムには里内フィジカルコーチを派遣する一方で、国立にはスタッフを送り込まなかった。オシム監督自身も自宅でテレビ観戦。だが、野沢はその状況をあえて無視する。
同世代が続々と代表入りしているが、「まったく意識しないよ。本当に」と言い切る。「だって、クラブの方が大事だもん」。オシム監督が“視察回避”の状況にも、「じゃ、優勝すればいいじゃん」とあっけらかんとしたものだ。
野沢は各世代で代表歴はないが、両足で正確なキックを蹴り、MF小笠原(メッシーナ)が抜けた後の司令塔を務める。18歳のときには、日本代表のジーコ前監督に「天才」といわしめたプレーヤー。オシム監督が振り向かなくとも、天才児はわが道を行く。
ニッカンは試合全体を通した記事。
若さを強調したタイトルであるが、平均年齢も最少年齢選手も最長齢選手も紹介していない。
平均年齢 23.45歳
最年少 18歳(内田篤人)
最長齢 28歳(フェルナンド)
この程度は新聞を自称するものならば併記するのは当然だと思える。
27
18 24 23 27
21 28
26 25
19 20
実のところ康平とダ・シルバの2TOPが20歳と19歳で若さを際だたせているのであるが、昨日は不発であり、記事として尻つぼみになってしまったようである。
右の篤人よりも左の新井場が、誓志よりもフェルナンドの活躍が目立っていたことも手伝って無理矢理関連記事の作成も困難だったのであろう。
とはいえ、視点を変えて紙面を作成しようとしたところは評価に値する。
次回は内容も伴えるよう更なる努力を期待する。
スポニチは増田誓志の記事となっており、好感を持った。
が、結局は北京五輪代表についてのインタビューを行っており記事としての違和感を感じる。
誓志本人も「メンバーに入れば」と語っており当惑の色を隠せずにいる。
第一、鹿島でのポジションとU-21での起用法は全く異なっており、その部分について情報を出さなければ読み手が理解出来ないではないか。
先日の中国遠征のゴールについても知らせるべきである。
報知は野沢の記事。
2点目は鮮やかであったので、この作りも納得出来る。
「(自分は)出て行くから、おまえにまかせる」と小笠原からエースに指名された。「力はあるわけだし、やらなくちゃいけない。そろそろ点も欲しい」と自らに活を入れた。
と、今まで未出の情報を載せており、非常に重要な記事となっている。
そして、10日の京都戦(カシマ)では幻のゴール。と、第22節のゴールの正当性をほのめかしていることも注目であろう。
メディアもめくらでは無い。
見るべきところは見ていることをアピールしている。
この記事が誤審に対する自浄作用の一歩となり得ればメディアがメディアである意味が出てくるであろう。
デイリーは野沢であるが代表に絡めてあり不満が残る。
しかし、現代表監督の偏った扱い(代表監督就任から約2カ月。これまで精力的にJリーグ視察を繰り返してきたが、鹿島の試合を訪れたことは1度もなく、だれ1人として招集しない。リーグ上位にいながら、鹿島は無視されているように映る。)に対していち早く報道しており、それは評価に値する。
更に野沢の称号天才で記事を締めていることも好感である。
また、前節に関して
京都GK西村、前節ヤジに燃えた/J1
京都GK西村が、完封勝ちの立役者になった。東京のシュート20本を防ぎ切った。前節鹿島戦で相手サポーターから「キーパー、キーパー、へたくそ」と厳しいヤジを浴びた屈辱を完封で晴らした。「あんな風に言われれば言われるほど自分は燃えるタイプ。後ろはオレにまかせろと思っていた」と胸を張っていた。
このキーパーは田代を負傷させるような下賤な選手だと思っていたのだが、耳も悪いようである。
正しくは
審判、審判、へったくそ!
である。
このコールは99年シーズンによく国立でされた。
もう二度と使いたくないものである。
清水戦とは無関係で、取りざたするような記事ではないのだが、以下のようなニュースが報道された。
久保 ジダン超え頭突き3発で退場
これが先日フェアプレイを訴えていたクラブの選手が行う行為なのであろう。
真にこのクラブと監督がフェアプレイを全面に出すのであれば、この選手に対して別途制裁を自ら科すはずである。
それが出来ないのであれば、不用意な軽口を叩いた罰を受けるべきである。
Jリーグ第23節 清水エスパルス戦

確かにダ・シルバは消えていた、康平は若さを露呈した。
しかし、それを感じさせないゲーム運び、プランニング。
これを快勝と言わずなんと言おうか。
そして、なんと言っても審判が良かった。
フィジカル勝負にファールを取らず、試合の流れを断ち切らないレフェリングで、やっと我等は「サッカー」を行うことが出来た。
そう、これがサッカーという球技なのである。
試合を楽しむことが出来たのはいつぶりなのであろうか。
秋風と共に心地よさが我等の肌に伝わってきた。
第24節に向けて
平山が24日鹿島戦でデビュー
東京FW平山相太(21)のデビュープランが15日、決定した。明日17日にサテライトリーグ対新潟戦で調整し、21日の流経大との練習試合でレギュラーメンバーと合わせてから24日の鹿島戦でJデビューする。鹿島戦までの調整試合2戦で不調なら、新たなメニューが組まれ、公式戦出場が遅れることになる。早期デビューのためには、実戦で結果を出す必要がある。またこの日、背番号が39に決まった
平山の再出発へ、プランが出来上がった。まず第1弾は新潟とのサテライト戦。倉又監督は「新潟戦には連れて行くことにしました。90分は難しいと思うけれど、もちろん試合には出します」と明かした。初戦は結果とともに、鈍っている試合勘を取り戻すことを目的とする。先発出場が濃厚で、何分間トップスピードを維持できるかもテストする。
「最近、まったくサッカーしてないんで感覚を早くつかみたい。90分やろうと思えばできるけど、フルにはまだ動けない」。ヘラクレス時代の4日、2軍戦で60分間プレーしたのが最後の実戦だが、当時はチームメートからボールを出してもらえず前線で孤立した。「3回くらいしかボールにタッチできなかったと記憶している」と振り返った。実質、実戦からは1カ月以上離れている。
新潟戦で感覚をつかめば、次はレギュラー組との連係プレーが課題となる。平山はU−21代表の関西合宿(19、20日)に呼ばれる可能性が高い。そのため調子が上がってもトップと合わせる時間が満足に取れない。新潟戦の結果次第だがクリアすれば、21日の流経大戦で初めてレギュラー組と組んで実戦を戦う。
12日から合流し連日、通常の練習メニューに加え、30分以上の走り込みをこなしており、体調はベストに程遠い。疲労の蓄積とともに、走り込む際の体のバランスも崩れてきている。「早く試合に出たいけど、出るからにはチームの力になるプレーをしたい」。公式戦デビューまでの道は険しい。実戦2戦でチームメートを納得させ課題をクリアしていかなければ、新たなメニューが組まれる。1つでもクリアできないと、デビューはさらに遅れる。1日も早く日本のファンに怪物本来の姿を見せるためには、目の前の実戦で結果を残していくしかない。【盧載鎭】
[2006年9月16日9時0分 紙面から]]
二試合も先の話で鬼も腹を抱えるところではあるが、その相手であるFC東京の情報が入ってきた。
先日獲得に前向き報道もありながらも「出場機会」と「仲間が多い」という理由でFC東京を選んだ男を起用してくるとのことである。
さすがは出場機会の条件を簡単に飲んだクラブである。
せっかくハラヒロミ監督がカップ戦を獲りJ1で戦えるチームを作り上げたところを、あっけなく方向転換して崩壊させただけのことはある。
その挙げ句に監督を中途半端な八月十五日に監督解任。
この夏加入したFWのワシントンはいい面の皮である。
確かにこのクラブは降格する可能性は低いであろう。
だからといって何をしても良いというものではない。
意図のある選手起用は第一条件である。
こんないい加減なクラブに負けることは許されない。
再び大熊氏が指揮を執れるよう引導を渡すのが我等の仕事。
目前のアウェイ二つを勝って聖地に戻り、この邪悪なるチームを奈落の底に突き落とすのだ。
メッシーナの小笠原満男控え組
メッシーナMF小笠原のベンチスタートが濃厚になった。アスコリ戦(17日、アウエー)に向けた15日の戦術練習で控え組に入った。パスのタイミング、ポジション取りなどをチェック。不慣れなイタリア語を駆使しながらコミュニケーションを取って、周囲との細部の連係にまでこだわった。就労ビザ取得のために日本に一時帰国したこともあって、今週は周囲と合わせる時間が少なかった。前日14日の練習試合では1得点1アシストと絶好調。「得点に絡みたい」と抱負を口にしており、途中出場でゴールを狙う。(メッシーナ・神尾光臣通信員)
[ 2006年09月16日付 紙面記事 ]
案の定ベンチスタートとのこと。
帯同メンバー21人に入ったことで、喜ぶファンも多かろうが、そこがイタリアンマフィアの手である。
帯同させることにより、ベンチにはいるのでは?試合に出るのでは?と期待させるのである。
結局は試合の大勢が決まったアディショナルタイムに投入されゲームに入り込む前に試合終了となる。
過去に何度も見た日本人選手の起用法である。
そもそも、海外から呼び寄せた助っ人をベンチに腐らす必要がどこにあろうか?
帯同21人についてもメッシーナは保有選手が24人である。
よほどの怪我でもない限り連れて行くであろう。
出出しからこの調子では思いやられる。
ただ、テレビ的には番組が開いた空白の時間に視聴出来ることとなり安心している。
この試合で出場すら叶わないのであれば、もうしばらく彼の姿を見ることも無いであろう。
清水戦 試合前監督コメント
アウトゥオリ監督の述べる不満の残った試合は全てアグレッシブに行けなかった試合である。
その全ての試合で得点への貪欲さを見せてくれなかった。
チャンスを作れ、上手に試合を運べ、などという細かい部分では無い。
気持ちが表れていなかったのである。
それは観客席の我等にも十分に伝わってきた。
一度折れた心を元に戻すには荒療治が必要であろう。
それがこの一週間に行われ、その成果を明日に観ることが出来るのであろう。
名将カペッロをもってしても立て直せずにいるR・マドリードになるわけにはいかない。
幸いなことに、明日はアウェイの試合ながら邪悪なる地ではなく、国立で試合が行われる。
この利を得て再び輝きを取り戻して欲しい。
勝利へ向かう貪欲な心を。
メッシーナの小笠原満男先発か?
小笠原17日先発デビューも
メッシーナMF小笠原満男(27)が、17日の第2節アスコリ戦(アウエー)に先発でデビューする可能性が出てきた。14日の紅白戦で、先発組の4−2−3−1の左ボランチに入った。前半17分、左からのパスを右足で直接、蹴り込みゴール。同32分にはMFアルバレスのゴールをアシストした。アルグリオ広報は「移籍関係の手続きは終わった。試合に出られる状態」と話した。(佐藤貴洋通信員)
[2006年9月15日7時29分 紙面から]
小笠原 紅白戦出場、ゴールも
メッシーナMF小笠原は14日、紅白戦に主力組で出場した。4―2―3―1システムの左ボランチに入り、前半17分にはゴールを挙げた。ペナルティーエリア内で味方からパスを呼び込んで角度のない位置から右足で決めた。日本から戻ったのは12日深夜。時差ボケ回避のためにほとんど眠らずに13日の練習に参加。長旅の疲れもなく「今までもいろいろやってきたから慣れている。体も全く問題ない」と平然としていた。(メッシーナ・神尾光臣通信員)
[ 2006年09月15日付 紙面記事 ]
小笠原初陣へ移籍手続完了…17日アスコリ戦
【メッシーナ(イタリア)14日】】イタリア・セリエA、メッシーナのMF小笠原満男(27)は14日、国際移籍証明書が発行され、正式に移籍手続が完了。アスコリ戦(17日・アウエー)でデビュー出来る環境が整った。
就労ビザ獲得のために3泊4日の強行日程で一時帰国し、チーム合流は13日。この日は疲れも見せずに紅白戦に出場し、1ゴール、1アシストを決めて前半で退いた。「そんなに練習の強度が強いものではなかったんで、きつい感じはしないですね。それ(アスコリ戦)に向けて準備したいと思います」とやる気を見せていた。
(2006年9月15日06時01分 スポーツ報知)
各紙が小笠原満男の出場に期待を寄せている。
練習試合とはいえゴールとアシストは嬉しい。
しかし、公式戦に出場し且つ結果を出さねば移籍した意味がない。
我等もそれを望んでいる。
メッシーナの思惑通り、放映権は買い取られ日本に居ながらにして視聴することが可能である。
だが、その裏にチェルシーvs.リヴァプールが放映されるのでこちらに注目が集まるであろう。
幸いなことに30分間時間がずれているので、ハーフタイムと後半の後半は視聴しようと考えている、マンチェスターUvs.アーセナルの繋ぎとして。
W(ダブル・ユー)続報
巻の弟、駒大FW佑樹が鹿島訪問
日本代表FW巻の実弟で駒大FWの佑樹(22)が13日、進路希望先の1つである鹿島を訪れた。前夜はクラブの寮に宿泊し、この日午前にクラブハウスを見学。「グラウンドとスタジアムが近くて、環境が素晴らしい」と感想を話した。既に名古屋、大宮、東京の練習に参加しており、14日は磐田を訪れる予定。兄誠一郎にも相談し「自分の中では3クラブに絞ってます。早い時期に進路を決めたい」と話した。
[2006年9月14日8時52分 紙面から]
サンスポ
巻の弟・佑樹が鹿島の練習場などを見学
千葉の日本代表FW巻誠一郎(26)の弟で駒大4年のFW巻佑樹(22)が13日、鹿島の練習場などを見学した。「サッカーをする環境が素晴らしいと思いました。5クラブから話をいただいていますが、なるべく早く決めたい。兄にも相談しました。自分がレベルアップできるところに行きたい」と話した。
鹿島のほかFC東京、大宮、名古屋、磐田からオファーがある。FC東京とは同日の練習試合で対戦。長崎・国見高の後輩FW平山と先輩のDF徳永が在籍するが「一緒にやったら面白いかもしれない」。14日は磐田を視察する予定。
スポニチ
巻弟・佑樹 鹿島の施設を見学
日本代表FW巻誠一郎(26=千葉)の弟でJリーグ注目のFW佑樹(22=駒大4年)が13日午前、鹿島の施設を見学した。国見時代はDFだった大型FWには名古屋、FC東京、大宮、磐田も獲得に乗り出している。午後には東京に移動し、駒大の選手としてFC東京との練習試合に参加。「(国見の後輩の)平山と話した。2人で2トップを組むのも面白いかな」とも話した。
[ 2006年09月14日付 紙面記事 ]

兼ねてから噂のあった巻佑樹がクラブハウスや練習施設を訪問したとのこと。
報道のように練習に参加したわけではない模様。
社交辞令のような「グラウンドとスタジアムが近くて、環境が素晴らしい」というコメントとは裏腹に「(国見の後輩の)平山と話した。2人で2トップを組むのも面白いかな」とも話しているので獲得は困難かと思える。
彼は兄の後光が大き過ぎて重圧に耐えられ無い可能性がある。
シモーネ・インザーギが良い例である。
伊代表での兄弟2TOPも期待され招集もされたが、兄の怪我の克服、06ドイツでの得点に比べ冴えないポジションに甘んじている。
そうならない為に巻佑樹が選択することは、甘い考えで海外へ行き・ホームシックで体調を維持出来ず・監督の構想外になり・揉めた挙げ句に・数クラブのオファーから競争をせずに起用を確約した男・のいるクラブでは無いことだけは事実であろう。
どう決断してもプロとして自分に返ってくることである。
我等が口を挟むようなことでは無い。
ただし、鹿島を選ばなかったのであれば、次にこの地を踏んだ時は今回のような歓迎はされないということを胸に言い聞かせておくことである。
【J2:第39節 徳島 vs 仙台 レポート】いい内容を見せた徳島だが、わずかな集中力の欠如が命取りに。仙台は昇格争いに生き残る重要な勝利。 [ J's GOAL ]
9月13日(水) 2006 J2リーグ戦 第39節
徳島 1 - 3 仙台 (19:04/鳴門/1,257人)
得点者:'31 アンドレ(徳島)、'33 ボルジェス(仙台)、'35 中島裕希(仙台)、'79 ボルジェス(仙台)
。33分にボルジェス、35分には中島に続けてゴールを割られ、逆に仙台にリードを許すこととなってしまった。しかも、喫したその2失点は全く同じようなシチュエーションから。右サイドでボールに寄せ切れず、簡単にアーリークロスを上げられての失点だった。一度ならず二度までも…。さらには、ゴール前の守備人数が揃っていたにもかかわらず全員がボールウォッチャーになってしまっていたことは徳島にとって見過ごせない。その結果、中央の人を捕まえられず、これを防ぐことが出来なかったのは明らかだ。
【J2:第39節】徳島 vs 仙台:試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●中島 裕希選手(仙台)
「2点目は何とか飛び込んで体に当てようと思っていた。3点目はトラップをミスしてうまくシュートできなかったが、こぼれ球をボルジェスが決めてくれてよかった」
ベガルタ救った逆転決勝弾!中島リーグ戦初ゴール…J2第39節
◆J2第39節・徳島1―3仙台(13日・鳴門総合運動公園) ベガルタ仙台は徳島と対戦。先制点を許した直後の前半33分、FWボルジェス(25)が同点弾、2分後にはFW中島裕希(22)のリーグ戦初ゴールが生まれ鮮やかに逆転。後半も1点を追加し3か月ぶりの連勝。11あった首位との勝ち点差を8に縮めた。
内に秘めていたゴールへの嗅覚(きゅうかく)が目覚めた。同点の前半35分。ショートコーナーでパスを受けたMF大柴の右からのクロスに中島が迷わずゴール前へ飛び込む。「ボールが来るのを信じて足を出したら当たった」ボールは左足にヒットし、ゴールへ飛び込んだ。J1鹿島時代を含め、リーグ戦初ゴール。“ベガルタの裕ちゃん”は予告していたハンカチこそ「仕込み忘れました」と苦笑いしたが、全身で喜びを表現した。
結果が欲しかった。鹿島から出場機会を求め移籍してきた今季。「2ケタゴール」を目標にしていたが、ブラジル人トリオの存在もあって、ゴールどころか満足な出場時間すら得られてなかった。先日、鹿島での同僚で兄のように慕う元日本代表FW鈴木隆行(レッドスター)と連絡を取った時、「やばいなあ。お前」とゲキを飛ばされていた。カップ戦を含めても久々の、それも値千金の得点。「やっとゴールの味を思い出しましたよ」端正なマスクから白い歯がこぼれた。
今節、出場停止だった司令塔MFロペスは16日の札幌戦(ユアスタ仙台)も不在。だが「1点取れたし次も取れる予感がしますね。次もロペスの穴を埋めるというより動き回りたい」と不安を吹き飛ばした。J1昇格、目標の2ケタゴールへ。若きストライカーが上位陣追撃の象徴となる。
(2006年9月14日13時06分 スポーツ報知)

もうひとりの裕ちゃん、中島祐希が今季初ゴールを決めた。
移籍初段階には監督に起用を仄めかされていたが、開幕後は外人3TOPに固められ出場機会が少なかった。
今回、外人の出場停止も重なりスターティングメンバーに名を連ねてのゴールはとても嬉しい。
先制されての逆転だというのも貴重ではないか。
元々、点で合わせるプレイスタイルで鹿島には例を見ないタイプであった。
動き出しは高校の先輩柳沢敦と同様に素早く速攻に適した人材であった。
ダイアナゴルに走って身体ごとゴールに飛び込む姿はサポーターを熱狂させる。
このゴールで開眼し、仙台をJ1に引き上げた上で戻ってきて欲しい。
気持ちをプレイで実感させるその姿と共に勝利を分かち合いたい。
そして、仙台へ共に遠征しようではないか。
笹かまぼこと萩の月を買いに。
田代の瞬間、そのときカメラはとらえた



知人から先日の瞬間を連続写真にして頂いた。
誰がどう見ても田代ゴールであるし、キーパーの《悪質な》ファールである。
これを誤審と呼ばずに何を誤審呼ぶものか。
家本審判に研修、協会が異例の措置
★レフェリーに“謹慎処分”
プロ家本主審が1カ月“出場停止”に
家本主審にレッドカード…1か月“出場停止”
ここに来て第21節名古屋戦のジャッジにより家本主審に謹慎処分と研修処置が下った。
家本審判はかつてから批判の的になっており今回の措置は遅すぎたと言えるであろう。
更に軽すぎる。
それ以上に「最近、一貫性を持ったレフェリングができていない。1試合を通すとチグハグ」とあり、ここ数試合のジャッジに対する処置である。
そして何より、誤審を認めていない。
この誤審を減らす努力がこのJリーグには欠如しているのである。
93年の開幕からその部分は聖域とされ誰もメスを入れていない。
ただ、今回の事例でメスを入れる第一歩が踏み込まれたと思いたい。
小さな前進を止めることなく、更なる前へ進み、悪意あるジャッジを無くす努力を行いたい。
そうでなければ、6週間を棒に振る田代にも、チャージを認められずにゴールを許した曽ケ端と佐藤洋平に申し訳が立たない。
怪我2件
9月10日(日)J1リーグ第22節 対 京都パープルサンガ戦試合中に負傷しました田代有三選手は、9月10日(日)、茨城県内の病院にて精密検査を行い、下記の通り診断されました。
1.負 傷 名:左第2・3・4腰椎横突起骨折
(ヒダリダイ2・3・4ヨウツイオウトッキコッセツ)
2.全 治:約6週間
内田選手U-19日本代表候補トレーニングキャンプ不参加の件
U-19日本代表候補トレーニングキャンプ(9/11〜9/14)に召集されていた内田篤人選手は、右ハムストリングの筋膜炎で調整が必要な為、トレーニングキャンプの参加を辞退することになりました。
スタジアムでも不穏な落ち方をしており心配していた田代の怪我だが、骨折で全治6週間とのこと。
復帰は11月になってしまうであろう。
これはとても厳しい状況である。
昨季のFマリノス戦での大怪我といい、不運の付きまとうイメージがあるが、それも短い出場時間で結果を出しているからこそ。
ただ、前回と異なり、今回は比較的短期間であることは不幸中の幸いである。
ナビスコ杯決勝に復活の勇姿とゴールを念じたい。
京都戦での篤人の交代は腿の裏側に違和感だったとのこと、ここまでU-19と鹿島の公式戦にフル回転で出場し続けていたつけが回ってきたというところか。
ここは、不要なU-19の合宿に行かずに済んだことを幸いと思いたい。
現在、両サイドバックの攻撃参加無くして、得点の量産があり得ない。
前節も左SB新井場の上がりからオウンゴールを得ることが出来た。
ここで完治に努め、9/16には右サイドを切り裂いて欲しい。
そして迷うことなく切り込んでシュートを放つのだ。
そう、ファーストチョイスはシュートが良い。
ゴールへ向かう姿を篤人だけでなく全ての選手に求めているのである。
京都戦 監督コメント
【J1:第22節】鹿島 vs 京都:パウロアウトゥオリ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
●パウロアウトゥオリ監督(鹿島):
Q:京都にポゼッションされて鹿島のサッカーができなかったと思うが、今日の試合内容の評価は?
「正直、内容からしたら勝ってることがおかしい。両チームとも消極的だった。我々は気持ちが入っていないし、試合に入れていないのも明らかだった。試合中も檄を飛ばしたり、修正する人間もいなかった。しかしサッカーはアンフェアで、ウチが1−0で勝っているが、勝って終わる内容ではなかった。鹿島が4年間タイトルを取れていない原因が今日の試合で浮き彫りになった」
Q:曽ヶ端がナイスセーブをしていたが? 青木をセンターバックに起用した狙いも教えてほしい。
「チーム全体によくなかったんで、今日は評価すべき部分も少ない。曽ヶ端のファインセーブは1回だけだった。青木は安定したプレーが持ち味で、センターバックに使ったが、今日は普通の出来だった」
Q:気持ちが入っていないということで、2トップを早めに変えたのか?
「残念ながらサッカーは11人全員を交代できない。ハーフタイムは正直、そういう気持ちだった。今日交代した人が全てそういう意味だったわけではない。内田篤人に関しては、もも裏に違和感を感じていた。クロスを上げた瞬間にそうなり、大事を取って代えた」
Q:先発2トップはここ4試合で1ゴールも奪っていないが、今後2トップの交代はあるのか?
「1つ間違ってはいけないのは、FWだからといって必ずしも点を取らなければいけないということではない。機動力、動き出し、引き出しといった要素がどうチームのために生きているか、チームにプラスをもたらしているかが大事になってくる。清水戦まで時間もあるし、じっくり考えたい。ただ、変化があることだけは確かだ」
以上
辛辣なコメントで心が痛む。
「正直、内容からしたら勝ってることがおかしい」
現地でも感じたこの空気。
勝ったことだけが結果であり、それには喜びも感じ得た。
が、そう、それでは次に繋がらないのである。
まだ、リーグ戦は続き、鹿島アントラーズは来年も戦い、再来年もそして次も戦い勝たねばならぬのである。
この一試合の結果だけを見ていては前に進むことが出来ぬ。
「鹿島が4年間タイトルを取れていない原因が今日の試合で浮き彫りになった」
この言葉の重みをチームに反映させ、糧とせねばならぬであろう。
心を痛めている暇はない。
明日、明後日…
未来に向けてこそ反省の意味があるのである。
京都戦報道

ニッカン
鹿島連勝も監督激怒、2トップ解体/J1
ふがいない試合内容に、鹿島のアウトゥオリ監督が激怒した。序盤から選手の動きが鈍く、味方へのパスをカットされて再三のピンチを招いた。ハーフタイムの時点で「この試合では何も残らない。戦っていない」とゲキを飛ばしたが状況は改善されず、後半21分に相手の自殺点で挙げた1点を守る辛勝。ホームの対京都戦不敗記録を8(7勝1分け)に伸ばして5位に浮上したが「(先発の)11人全員を交代させたかった」と怒りが収まらなかった。
この日はボランチに若手の増田を、センターバックにプロ入り初経験の青木を投入した。小笠原の移籍後、苦しい台所事情を経験豊富なFW陣で補いたかったが、シュート数は京都より10本も少ない5本。「FWは得点の引き出し方や機動力など総合的に考えて評価するが、今後は変化があると断言したい」とアレックス・ミネイロと柳沢の不動の2トップを解体する考えを示唆した。【山下健二郎】
サンスポ
鹿島・アウトゥオリ監督、攻撃力不足に怒り心頭
J1第22節最終日(10日、鹿島1−0京都、カシマスタジアム)相手のオウンゴールによる1−0辛勝に、鹿島・アウトゥオリ監督の怒りが頂点に達した。シュート数はわずか5本で、リーグ16位と低迷する京都の15本の3分の1。FW柳沢&アレックス・ミネイロの2トップは1本もシュートを放てず、ともに後半17分にベンチへ退いた。同監督は「11人を交代できるならしたかった。(FWの先発の)変化があるということは断言しておく」と、次節16日の清水戦(国立)での“大ナタ”を示唆した
★けが人続出の鹿島
J1鹿島のU−19代表DF内田篤人(18)が10日の京都戦で右太もも裏に違和感を覚え、後半24分に途中交代。11日からのU−19代表強化合宿の参加は、ギリギリまで様子を見て決める。また、FW田代有三(24)は同試合でヘディングシュートを放った際に腰を強打。試合後にレントゲン検査を受け、第二〜四腰椎左横突起骨折で全治1カ月半と診断された。
スポニチ
鹿島指揮官激怒、先発入れ替えも
【鹿島1―0京都】鹿島のアウトゥオリ監督が激怒した。主導権を握りながらも、得点はオウンゴールの1点だけ。「気持ちが入っていない。ゲキを飛ばす選手もいない」と吐き捨てた。シュートはわずかに5本。「変化があるということは断言しておく」と先発陣の入れ替えまで示唆した。その中で光ったのは、同時に途中出場で入って流れを変えた深井と田代の2トップ。深井は相手のミスを誘って先制点を呼んだ。2連勝と調子は上がっているが、名将はまだまだ納得していない。
[ 2006年09月11日付 紙面記事 ]
報知
鹿島の田代が全治1か月半
J1、鹿島の田代が後半の接触プレーで相手GKと激突して腰を負傷した。試合後の検査の結果、腰椎(ようつい)の骨折により全治1か月半との診断を受けた。
(2006年9月10日23時43分 スポーツ報知)
何とも微妙な記事が連発された。
監督コメントと田代の怪我、シュート数というエアコンの効いた事務所に居ながらにして書き起こせる記事ばかりである。
ニッカンの序盤から選手の動きが鈍く、味方へのパスをカットされて再三のピンチを招いたというあたりは現地に赴いた節を読みとれるが、テレビ観戦でも十分な情報である。
その他の紙面においてはあからさまに結果からのみ記事を作成している。
これがマスコミの現状だと思うと、日本の将来に不安を抱かざるを得ないであろう。
氷山の一角。
たかがスポーツ紙と侮る無かれ。
この姿勢が、この場だけとは考えにくいのである。
世の中、濡れ手で粟をもくろむ輩ばかりである。
汗をかくことを厭わない人間にこそ勝利と成功が与えられるはずなのである。
昨今の勝ち組・負け組報道、モノを流すだけで富を得ようとする若者、本来の業務とは無関係に投資を行い企業、収支を隠蔽する粉飾決済…
これらを正す為には、本来の生活に立ち返って考える必要があるのだ。
流されてはならぬ、正しい情報を得、正しく生きるべきなのである。
手を抜いた情報であぶく銭を稼ぐマスコミに操られないように。
Jリーグ第22節 京都パープルサンガ戦

「主審下手過ぎっつお!」
聖地にこだまする虚しき声。
田代のゴールだけではない。
果敢なプレイは全てファールとされ、素早い飛び出しは全てオフサイド。
観る者を減退させるジャッジは誰の為なのか。
これは日本サッカーの腐敗としか思えない。
「主審下手過ぎっつお!」
その言葉が全てを表している。
江川達也氏聖地に現る。
何度もチケットを見、鹿島側であることを確認していた彼は、風貌も声もその人。
彼もまた、聖地に赴く巡礼者のひとりとなり得たのであろうか。
心から歓迎する。
我等と共にあらんことを。
層の薄いCBに頼もしい人材、ボランチに若手の胎動
MF青木が10日の京都戦(ホーム)でセンターバックとして起用される可能性が出てきた。7日の紅白戦で岩政とコンビを組み、体を張った守備で相手の攻撃を封じた。
本職のボランチだけではなくサイドバックもこなすユーティリティープレーヤー。U-22代表ではリベロを務めた経験はあるが、チームではセンターバックで先発したことはない。「ちょっと戸惑う部分もあるが、もしそうなったら一生懸命やりたい」と話した。
アレックス・ミネイロ 敦
FS 野沢
フェルナンド 誓志
新井場 青木 岩政 篤人
曽ケ端
という布陣が予想される。
先日のナビスコ杯準決勝1st leg.での誓志の起用が正解だったところから、ボランチの代役からポジションを掴んだと言うことになるであろう。
ポジションを奪い取る、本来あるべき姿である。
この地位を守るため更なる活躍を誓志に課したい。
同世代の伊野波(FC東京)がフル代表に選ばれ、枝村(清水)・谷口(川崎)が所属クラブでポジションを得ていることからも、彼にはそれ以上の結果を求めねばならないのである。
追い出された形となった青木ではあるが、今回対戦する京都とはアウェイで物凄いミドルシュートを決めている。
このゴールには誰もが目を見張った。
青木が憧れて止まないスチーブン・ジェラードが乗り移ったかに思えたゴールである。
この相性の良い相手とホームの地で対戦する機会に彼も心が躍っていることであろう。
前節での不本意な退場で1試合休場し、この試合に臨む気持ちも高ぶっていると考えられる。
CBでの先発は確かに無いが、上海国際サッカーアトレチコマドリード戦では経験している。
アテネ五輪予選では不動のリベロでもあった。
少々弱気なコメントも彼の個性として清々しい。
この攻撃的な布陣での試合は聖地ならではのもの。
激しいゲームを期待している。
一方、対する京都には、以下のような情報が出ている。
京都・柱谷監督“攻撃的サッカー”で鬼門突破へ
◆ 「リスク覚悟で点を取りに行け」あす鹿島戦 ◆
京都の柱谷監督は攻撃的サッカーで鬼門突破を目指す。あす10日の鹿島戦(カシマ)に向け、この日のミニゲームでは「リスク覚悟で点を取りにいけ」と選手に指示。ボランチのMF斉藤には「どんどん前に出ろ」と声を掛けた。カシマスタジアムではナビスコ杯を含めて公式戦1分け7敗と白星なし。左太腿裏痛で3試合欠場していたFWアンドレを途中から投入し、積極的にゴールを狙う。先発出場が濃厚のFW林は「いまの京都は勝つしかない」と表情を引き締めていた。
[ 2006年9月9日付 紙面記事 ]
卑屈に守らず前に出てきてくれるというのだ。
これは朗報。
中盤を綺麗に作れれば、攻撃の形に出来るし、速攻もあり得る。
前回の対戦では大岩を退場させられ、勝利はしたものの後味の悪い結果となった。
今回はそのリベンジをしようではないか。
がっぷり四つに組んだ試合をして。
巻佑樹練習参加
日本代表FW巻誠一郎(26=千葉)の弟、佑樹(22=駒大4年)が鹿島の練習に参加することが7日、分かった。13、14日の2日間の日程で練習に加わる予定で、クラブハウスなど施設見学も行う予定。国見高時代はDFだった大型FWは、既に名古屋、FC東京、大宮の練習に参加。今回の鹿島を含め激しい争奪戦となることは必至。甲子園で大人気となった早実の斎藤と名前が同じで、大学サッカー界の“佑ちゃん”の今後に注目が集まるか。
[ 2006年09月08日付 紙面記事 ]
千葉巻の弟佑樹鹿島の練習参加
日本代表FW巻誠一郎(26)=千葉=の弟で駒大4年の佑樹(22)が13日から2日間、鹿島の練習に参加することが7日、分かった。佑樹はJ1の鹿島、大宮、F東京、磐田、名古屋などがすでに争奪戦を繰り広げている逸材。長身を生かした空中戦の強さには定評がある。鹿島はFWの他にも国見高時代に務めたストッパーでの起用も見据えている。すでに大宮、F東京、名古屋らの練習には参加。ここに来て各チームの争奪戦は一段とヒートアップしている。
(2006年9月8日06時04分 スポーツ報知)
駒澤大学の巻佑樹選手が練習参加とのこと。
2006年5月28日の日記参照
鹿島が注目を始めた情報の出たこの時期は兄が06ドイツ代表に選出されたところで注目度が高かった記憶がある。
しかし、その兄も馬脚を現し不発であった。
だからといってこの弟に罪があるわけもなく、注目を浴びるだけの技量と人間性が備わっているものと期待したい。
もし獲得することになれば、FWとしては隆行からの系譜で現在田代がこなしているプレイスタイルを踏襲することになるのであろうか。
泥臭いプレイになるが戦術上非常に重要である。
しかし、国見高校時代はストッパーだった実績を買って、現在手薄なCB候補の方が現実的であろう。
両方のタスクを行えればなお良い。
この夏を期に「ゆうちゃん」といえば「裕ちゃん」から「佑ちゃん」に変化したようだ。
我等も旧裕ちゃんこと中島裕希と新佑ちゃんの巻佑樹の競演を来季の夢として馳せようではないか。
キャッチフレーズは
「W(ダブル・ユー)」
これでは喫煙で謹慎処分させられてしまう…
左利きの攻撃的MF交渉中の噂
A situação mais complicada é mesmo do meia Danilo. O jogador, que tem contrato até o dia 5 de janeiro de 2007, já recebeu uma proposta do Kashima Antlers, do Japão, que é dirigida por Paulo Autuori, técnico campeão da Libertadores e Mundial pelo São Paulo no ano passado. Um clube da Alemanha também procurou o são-paulino.
なんだかよく読めないが、来季に向けて交渉中の模様。
ダニーロ選手、攻撃的MF、左利き。
FSが今季末までのレンタル契約なので、上手くまとまればその後釜ということになるのであろうか。
フロントとしては満男亡き後の中盤に不安を抱えているということであろう。
J発足の93年から攻撃的な中盤はジーコ以降ビスマルクまで大物外人が勤め上げてきた。
2003年から日本人の小笠原満男がそのポジションに入り無冠に至っていることも事実であり、その満男もクラブを去った。
ここに補強をしたくなる気持ちも分からないでは無い。
ただ、世界レベルで見ると、攻撃的な中盤をセントラルMFに任せる傾向は失せている。
その証拠に05-06CLのファイナリスト、バルセロナもアーセナルもそのポジションは無いのである。
バルセロナのロナウジーニョはFWに追いやられており、アーセナルに至ってはピレスが前を向いてゲームを作るシーンは全く無い、そもそもそういうタスクをピレスは請け負っていない。
ワールドカップ06ドイツの結果がトップ下のポジションとしての役目が終わったことを物語っていた。
トップ下を置いていたのは日本とブラジルそしてフランスであり、日本は機能せず惨敗、ブラジルのロナウジーニョはバルセロナであれほど輝いていたにも関わらず不発で大会から去っていった。
フランスのジダンは大会MVPとなったが、引退への餞であることは周知の事実である。
それを物語るように、昨日(今朝)の08欧州選手権予選フランスvs.イタリアの試合に於いてジダンの後釜に座ったのはリベリーという06ドイツ大会ではサイドアタッカーであった選手である。
彼はトップ下というポジションとは異なり、運動量にモノを言わせボールを受けてチャンスを作っていた。
逆にイタリアの4-4-1-1でトップ下っぽいポジションを得たカッサーノは2度ほどテクニックを魅せたがそれ以外は完全にゲームから消え去っていた。
それが3-1という結果に反映されている。
もう、巧い選手の時代は終わりを告げアスリートの時代が来ているのである。
しかし、これはまだ欧州のトレンドであり、これが日本に来るには少々時間が掛かると思われる。
だが、来季にはACLを目指す身としてはその流行に敏感である必要がある。
それを見据えた補強であって欲しい。
このダニーロ選手の情報は手元に無いのでコメントしようが無いが、未来に期待を掛けることに依存のある者はいないであろう。
平山相太に興味
【ヘラクレス(オランダ)5日=エリーヌ・スウェーブルス通信員】ヘラクレスから戦力外通告を受けていたFW平山相太(21)が、同クラブを退団することが決まった。スミット会長と代理人を交えた3者会談を行い、契約解除で合意した。今後の去就は未定だが、Jリーグへの移籍が濃厚。既に代理人が千葉や鹿島、横浜、神戸など複数のクラブに連絡を入れ、J移籍の際に獲得する意思があるかどうかを確認したことが分かった。
4日に2軍のカップ戦に出場した平山はこの日、チームメートに別れを告げ「プロとして一生懸命やっても、周りに伝わらないことがあった。自分の甘さもあった。日本に帰れるのはうれしいし、いい経験にできるようにしたい」と話した。昨季、ヘラクレスと3年契約を結んだばかりだったが、この日の会談で今季を含めた残り2シーズン分の違約金は発生しないことが決まった。センターフォワードの補強を検討していた神戸安達社長は「こちら側から積極的に動くわけではないが、退団が決まれば手を挙げたい」と獲得交渉に前向きな様子。千葉関係者も「興味がある」という。本人が今季中は学業に専念するプランもあるため、鹿島幹部は「詳しい状況を聞いてからの判断になる」と推移を見守る考えだ。
8月末をもって欧州主要リーグの移籍市場が閉鎖したため、平山が今季中の移籍を希望した場合、現実的にJリーグしか残されていない。海外リーグ所属の日本人選手がJクラブに移籍できるのは、今月15日のJ1とJ2の追加登録期限までだが、リーグへの手続き上、申請は同13日がリミット。平山サイドは近日中に再度、Jクラブへ連絡を入れる予定。約1週間のスピード交渉で移籍を目指す。
[2006年9月6日9時2分 紙面から]
平山契約解除 J入り確実に
FW平山相太(21)が5日、ヘラクレスから契約解除され、Jリーグへの移籍が確実となった。平山は昨季8得点でチームの1部残留に貢献したが、今季は精彩を欠き欧州移籍期限直前の8月30日に戦力外通告を受けた。5日に平山とともにクラブ幹部と会談した代理人の田辺氏は「ヘラクレスとの契約は完全に打ち切り。無所属になったので移籍金は発生しない」と説明した。
田辺氏はすでに各クラブと水面下で接触を開始。J2神戸が獲得に動く方針を固めているほか鹿島、千葉、FC東京、福岡など複数のクラブが興味を示している。Jリーグの最終登録期限は15日に迫っており、激しい争奪戦が繰り広げられることは確実だ。
平山は準備が整い次第、帰国する予定で「日本に帰れることになってうれしい。1年間いい勉強になった。また海外でプレーしたいという気持ちは、今はない」とすっきりとした表情を見せた。Jクラブに移籍すれば、08年北京五輪を目指すU―21日本代表の活動に参加しやすくなるメリットもある。(アルメロ・堀秀年通信員)
[ 2006年09月06日付 紙面記事 ]
元筑波大学生でオランダ・エールディヴィジ ヘラクレス・アルメロ所属だった平山相太が契約解除となり、欧州市場が閉まった為Jリーグ入りの可能性が出てきたとのこと。
ニッカンとスポニチの記事によれば、我が鹿島アントラーズも興味を持っているクラブの一つらしい。
確かに大型FWで海外でも実績があり、高校選手権の最多得点記録保持者とあれば興味を持つであろう。
筑波大学在学時には(報知の飛ばし記事で)鹿島入り決定という報道もなされた。
彼自身も北京五輪代表入りを目指す身、このままフリーでいるわけにも行かないと思える。
救いの手を差し伸べるのも悪くない判断である。
先日のナビスコ杯準決勝1st leg.のロスタイムでただ大きいだけのFマリノスハーフナー・マイクに決定的ピンチを作られたことが記憶に甦る。
大きいCFWはそれだけで驚異なのである。
常に効果的かどうかは別として、チェコのヤン・コレル、イタリアのルカ・トーニ、そしてイングランドのピーター・クラウチとWCドイツ大会でも記憶に残る。
だが、諸手を挙げて賛成するわけには行かぬ。
まず、精神面のこと。
ヘラクレスのオーナーにプロとしての姿勢を指摘されたことも重点だが、今回の挑戦の失敗をどのように自分の中で昇華出来ているかが鍵となる。
不用意に腐っていては使い物にならない。
ただ、我等の元には本田主将という心強い柱があるので、本人の心積もりがあれば難なく解決することは容易に想像出来る。
それ以上に問題となるのが、代理人の田邊氏である。
先日の戦力外通告に反応し平山相太が素早く契約を結んだ代理人その人である。
この男はユダを契約切れからマルセイユ・オリンピックに移籍させた張本人であることは周知の事実。
ユダ以外にも、ヴェルディからFマリノスに中澤、レッヅからFマリノスに山瀬と主力選手を商品として売り込むことに長けている。
現代の人買い人である。
この人身売買業者と連んでいるというところがネックとなるであろう。
この先、中心として軸に据えられない選手を獲得することは危険を伴う。
ただし、日本国籍を有する助っ人外人という目的であれば、日本国籍を有するだけ悪くない選択肢でもあると言えるのである。
今現在の情報では静観とのことであるから、我等も同様に静観の立場を取ろうではないか。
重要なのは、不確実な補強の噂ではなく、確実に欲しい次節・日曜の勝利であるから。
内田篤人 U-19代表合宿招集へ
U-19日本代表候補トレーニングキャンプ(9/11〜14)メンバーに鹿島アントラーズから
DF 内田 篤人
U-19日本代表候補 トレーニングキャンプ(9/11-14)メンバー(06.09.04)
U-19日本代表チームのトレーニングキャンプメンバーおよびスケジュールが決定しました。日本代表にも招集された梅崎選手(大分)をはじめ、26選手が招集されAFCユース選手権インド2006に向けてトレーニングを行います。
■DF:
内田 篤人
TUCHIDA Atsuto 1988.03.27 176/ 62 鹿島アントラーズ
【スケジュール】
9月11日(月) 16:00 トレーニング (市原スポレクパーク)
9月12日(火) 9:30 トレーニング (市原スポレクパーク)
15:30 トレーニング (市原スポレクパーク)
9月13日(水) 9:30 トレーニング (市原スポレクパーク)
午後 練習試合(予定)
9月14日(木) 9:30 トレーニング (市原スポレクパーク)
内田篤人がU-19トレーニングキャンプに招集された。
日程としては9/11〜9/14となる。
第22節の京都パープルサンガ戦後にチームを離れ、第23節の前日に戻る形となろう。
9/16の清水戦9/20のナビスコ杯準決勝2nd leg.は重要な試合である。
その直前にチームを離脱せねばならぬことはチームにとってもポジションを掴んだ本人にとっても痛手であることは容易に想像できる。
しかしながら、入団当時17歳でスターティングメンバーのポジションを掴む選手にとっては、クラブも選手本人も代償を支払わなければならぬということである。
幸いにして怪我から名良橋と中後が復帰しており、8月の招集時のように不調に陥ったとしても十分にその穴を埋めることが可能である。
更に今回の合宿は、「AFCユース選手権インド2006」に向けたものである。
つまり、この大会が開かれる十月二十九日〜十一月十二日にはインドにあり、鹿島アントラーズの試合に出場することは叶わぬということになる。
大分戦のアウェイとホームのガンバ大阪戦には名良橋もしくは中後の起用となる。
ナビスコ杯も順当に勝ち上がることとなれば、十一月三日の国立の地に立つことも不可能となる。
先日の準決勝1st leg.のインタビューにおいて優勝を経験したいと述べていた篤人を国立に連れて行きたかったが、それは2007年の元旦に取っておくことになりそうである。
なお、JFAの発表では「TUCHIDA Atsuto」となっている。
公式発表での誤植は恥では済まされないと思われる。
更に英語表記の間違いであるから、海外(全世界)に向けた誤りである。
即座の修正と、謝罪を求めたいものである。
準決勝1st leg. 監督コメント
パウロアウトゥオリ監督(鹿島):
Q:最後の5分でチームが変わったようにバタバタしていましたが、その辺はどうお感じになっていますでしょうか?
「確かにこういう大会になってきますと、世界中どこに行っても残り5分で押される形になるというのはあり得ることです。ただ、選手にはつねに積極的にやる、積極的な判断をする、積極的に勇気を持つという、積極性を要求しているんですが、今回の積極的な判断というのが逆に引いてみんなでコンパクトになって守ろうという形になってしまって、そういう風な状況になってしまったんだと思います。私が要求しているのは、押し上げて前からボールに寄せに行くことです。マリノスの交代選手を見れば、明らかにサイドからボールを入れて得点なり、セカンドボールなりを狙ってくる形だったわけです。そこを抑えればあまり苦労せずに済むのではないかということを前にも選手たちには話したんですが、彼らの判断はそういう風になってしまったんではないかと思います」
Q:今日は1−0で勝ちましたが、水曜日に主力を休ませた成果が出たとお考えでしょうか?
「どの監督も戦法、つまり今後どういう風にチームを進めていくかということを考えると思います。あくまでも私は、この大会の方がプライオリティが高く重要だと判断したし、監督それぞれの考えがあると思っています」
Q:温存したことが今日の試合に影響したかを教えてください。
「明確にしておきたいのは温存したから試合に勝ったわけではなく、ピッチで選手が出した結果が勝利につながったということを、みなさんは考えなくてはいけないのではと思います。この大会はアウェイゴール方式というのがありますから、今日は失点をせずに得点を取るということを目標にしてやってきたわけです。それが結果に出たのだと思います。ガンバ戦のような試合運びができれば一番ベストだったんですけど、こういう大会の場合は結果が出たというのが一番大事なのではないかと思います。
次の試合も点を取りに行くつもりでいきますし、マリノスは失点してはいけなく、逆に点を取らなくてはいけないという2つの気持ちが入り混ざったものになりますので、相手の方がプレッシャーを背負いながら判断しなくてはいけない。それがガンバ戦のような結果に終われば一番ベストだと思います」
Q:シュート数が7本で、得点も1点というのは今日のゲームプランとしては仕方がないことなのでしょうか?
「できれば余裕を持った勝ち方がベストなのかもしれませんけど、長年カップ戦というUEFA杯でも、ブラジル杯でも、リベルタドーレス杯でも、こういう形を経験していますので、そういった経験を選手たちに伝えて、失点をしないということをまず徹底しました。逆に点を取れば特に精神的な部分で有利に進めることができるということを選手にも話しました。あとはいかにして、そのアドバンテージを賢く使うかということを考えなくちゃいけないし、それを守るのではなく、まずはそれは横に置いておいて、点を取りに行くということを考えなくてはいけないと思います」
Q:水沼監督が吉田選手が頭から出血していたということで、ボールを外に出して欲しかったとコメントしていました。その場面での、選手たちの判断についてはいかがお考えでしょうか?
「まず、われわれの選手たちの判断が一番正しかったのではないかと思います。世界ではレフリーが笛を吹くまでプレーを止めないということが徹底されています。レフリーの判断でありますし、そこは確認しておかなくてはいけない。日本のサッカーの向上というためにももう少し厳しさというものを求めなくてはいけないと思います。もし、相手の攻撃チャンスを潰すために、うちの選手が倒れた場合は、私はその選手に罰則を課します。
あの場面も、うちの岩政選手も出血していましたし、そのまま立ち上がってプレーを続けました。うちの選手の場合は、接触プレーがあって痛みを感じた、あるいはなにか違和感があって倒れてるようであれば、すぐにトレーナーに言って外に出して、外で治療してそのチームはひとり少ない状況で練習をさせていくということを方針として、就任当初から言い続けています。だからうちの選手はそういう判断をしたのではないかと思います。もうひとつは、とても早く状況が起きて、ボールがかなり前のほうに行っていたということです。うちの選手がボールを持ちながらうしろを振り向いて、誰か大丈夫かな、と確認することはあのスピードの中では無理ですから。レフリーがその場でプレーを止めるという判断をすれば、それはレフリーの判断になりますし、もうひとつは、倒れている選手がうちのペナルティエリア内、もしくはペナルティエリア付近であれば、うちの選手の視野に入っているわけですから、当然ながらうちの選手は外に出すでしょう。
あの場面も、うちの岩政選手も出血していましたし、そのまま立ち上がってプレーを続けました。うちの選手の場合は、接触プレーがあって痛みを感じた、あるいはなにか違和感があって倒れてるようであれば、すぐにトレーナーに言って外に出して、外で治療してそのチームはひとり少ない状況で練習をさせていくということを方針として、就任当初から言い続けています。だからうちの選手はそういう判断をしたのではないかと思います。もうひとつは、とても早く状況が起きて、ボールがかなり前のほうに行っていたということです。うちの選手がボールを持ちながらうしろを振り向いて、誰か大丈夫かな、と確認することはあのスピードの中では無理ですから。レフリーがその場でプレーを止めるという判断をすれば、それはレフリーの判断になりますし、もうひとつは、倒れている選手がうちのペナルティエリア内、もしくはペナルティエリア付近であれば、うちの選手の視野に入っているわけですから、当然ながらうちの選手は外に出すでしょう。
フェアプレーの意識は日本の場合はかなり高いレベルだと思いますが、逆に過度に反応しすぎる部分が多いのではないかと思います。オシム監督も発言しているかと思いますが、どんな状況でも、どんな場面でも、それに対応できる選手にならなければいけない。雨の日だろうと、暑い日だろうと、ピッチに穴がいっぱいあろうと、ピッチが良かろうと、そういういろんな状況に対して日々対応しなくてはいけないし、そこのスタートというのが練習なのではないかと思います。練習でその意識を徹底すれば、そういった意識の向上ができるのではないかと思います」
以上
>もし、相手の攻撃チャンスを潰すために、うちの選手が倒れた場合は、私はその選手に罰則を課します。
多くの記事で誤った報道がなされている部分である。
アウトゥオリ監督は、「攻撃チャンスを潰す為に悪意を持って倒れた振りをするプレーを禁じているのである」
だが、一部の報道では以下のようになってる。
「世界ではレフェリーが笛を吹くまでプレーを止めないということが徹底されている。うちの選手がプレーを止めたら罰則を科していただろう」
これでは、倒れていようが何が起ころうがプレイを続行せよという根性論になってしまう。
全く意味が異なっている。
これは悪意のある報道と取らざるを得ない。
正義の敗者が悪意ある勝者に逆転勝ちという判官贔屓な記事を書きたいと今から言っているようなモノである。
これを捏造と呼ばずしてなんと呼ぼうか。
更にフジテレビ739の放送においても、解説の風間八宏がゴール後の絵に被せ難癖を付けた為に、テレビ放送のみの視聴者にとっては疑惑のゴールのように印象付けられてしまった。
吉田が倒れた後にその姿を知っていたにも関わらずシュートを放ったのは他ならぬFマリノスの久保であるし、その後のカウンターを一度はカットしたのは、悪意のある(子供に害のある)コメントを残した松田直樹その人である。
もう一つフジテレビ739について言わせてもらえば、Fマリノスの犯したハンドの映像はほとんど流流していない。
その最たる両手で弾きだしたシーンについては、その後の曽ケ端がイエローカードを受ける絵になってしまっていた。
これでは時間稼ぎが正当化されてしまう。
あの誤審、いや悪意ある岡田正義のレフェリングは陽の目を見ず、我等の暗い傷となるだけなのだ。
腐敗したこのメディアの世界に楔を打つ為にも、来たる九月二十日のアウェイの地に勝利を呼び込まねばならない。
ナビスコ杯準決勝Fマリノス戦報道

ニッカン
鹿島、新世代で「10冠」前進/ナビスコ杯
鹿島が、新世代の力で「10冠」へ前進した。ホームに横浜を迎えた準決勝第1戦。前半22分、U−21(21歳以下)日本代表MF増田誓志(21)の右クロスをMFフェルナンドが決めて先制すると、終盤にはU−19代表DF内田が何度も好守を見せ完封。リーグ戦を含め3連敗中だった横浜に先勝した。20日の第2戦(日産ス)は引き分け以上で、3年ぶりの決勝進出が決まる。一方の横浜は、水沼新監督の就任以来、公式戦3試合目で初黒星を喫した。
真っ赤に染まったスタンドから、祝福の紙吹雪がピッチに舞い散る。増田は控室へゆっくりと歩みながら、感慨深げに何度も観客席を見上げた。クラブ史上10個目のタイトルが懸かるカップ戦。「若いからといって、試合に出られないわけじゃない。結果が出て良かった」。鹿島の築いてきた歴史をかみしめた。
新たな時代を感じさせる一戦だった。前半22分、増田がボランチの位置から前線へ駆け上がり、相手DFを引きつけながら、鋭い横パス。MFフェルナンドの23メートルの先制シュートをアシストした。追加点を奪えない苦しい展開で、終盤は横浜の猛攻を食らった。だが、最終ラインに入った18歳のDF内田が封じた。後半22分に至近距離からのシュートを体の真っ正面ではね返すと、同40分には横浜FW大島のヘディングシュートを「(GK)曽ケ端さんが届かないボールは僕がカバーすると決めていた」とゴール内でかき出した。公式戦3連敗中の苦手相手に、若手の活躍で奪った勝利だった。
鹿島は02年にナビスコ杯を制して以来、無冠。MF小笠原がメッシーナへ移籍し、黄金期を知る選手は数少なくなった。同年10月のジーコジャパン発足時に6人を送り込んだ代表メンバーも、現時点ではゼロ。小笠原から司令塔を受け継いだMF野沢は「背負ってきたものも経験も違うけど、光栄なこと。自信をつけたい」と若い選手の思いを代弁した。優勝を知らない世代が、節目のタイトル獲得とともに、新たな黄金期を構築する。【山下健二郎】
[2006年9月3日9時14分 紙面から]
サンスポ
水沼マリノス公式戦初黒星…流血&舌戦で遺恨ぼっ発
Jリーグナビスコカップ準決勝第1戦(2日、鹿島スタジアム)準決勝第1戦の1試合が行われ、ホームの鹿島がMFフェルナンド(28)の先制点を守り切り1−0で横浜Mに先勝した。敗れた横浜Mは水沼貴史監督(46)就任後の公式戦初黒星。3日、もう1試合の川崎−千葉(等々力)が行われる。
就任3戦目の横浜M・水沼監督と、昨年のクラブ世界選手権を制した鹿島・アウトゥオリ監督が激しい舌戦を演じた。問題の場面は前半22分。横浜MのFW吉田が頭部から出血し倒れている間もプレーは続き、守備陣が集中力を欠く中、フェルナンドの約24メートル先制ミドル弾が生まれた。
水沼監督は「頭でしたから。フェアプレー精神を考えた上で非常に残念」と結果以上に内容を嘆いた。これに対してアウトゥオリ監督は「うちの選手の判断が一番正しかった。審判の笛は鳴っていない。フェアプレーというか、幼さというか…。日本のサッカーが弱くなっているといわれているが、向上のため、もっと厳しさを学ばねば」と手厳しかった。
その後の接触で横浜MのMF上野が右足首をねんざし、負傷交代するなど白熱した両軍。次戦20日の第2戦は遺恨含みの決戦となる。
スポニチ
鹿島先勝!増田技あり決勝アシスト
ナビスコ杯準決勝鹿島―横浜の第1戦が2日に行われ、ホームの鹿島が1―0で先勝した。前半22分、ボランチで先発したU―21日本代表MF増田誓志(21)が決勝点をアシストし、鹿島を勝利に導いた。第2戦は20日に横浜のホームで行われる。3日は川崎Fがホームで千葉と対戦する。
増田のセンスが光った。前半22分、ゴール正面でボールをキープし、相手を引きつけて横パス。フェルナンドのミドル弾を呼び込んだ。小笠原が移籍し若き司令塔に先発のチャンスが来た。「他の人も試合に出てやろうと思っている」と競争意識の効果が出ている。U―19日本代表DF内田も2度の決定的ピンチを防いで勝利に貢献した。A代表入りした梅崎とは友人でもあり「刺激になってます」。若い力の活躍で、公式戦の対戦で3連敗中だった横浜を相手に先勝した。
≪水沼監督、敵将と遺恨≫前半21分、後頭部から出血した横浜MF吉田が倒れているにもかかわらず、岡田主審が試合を続行。選手が集中力を欠く間に失点し初戦を落とした。主審から「大事に至らないと思った」と説明された選手は激怒。MF上野がフェルナンドに右足首を削られ前半で退くなど荒れた内容。3戦目で初黒星の水沼監督は「フェアプレーの精神がないのは残念」と怒りを見せると、アウトゥオリ監督が「フェアプレーの意識の点で幼い」と批判し、遺恨が生まれた。
[ 2006年09月03日付 紙面記事 ]
報知
鹿島VS横浜Mの遺恨勃発…ナビスコ・カップ準決勝第1戦
Jの名門同士で遺恨がぼっ発した。ホームの鹿島は前半22分にMFフェルナンド(28)がミドルシュートを決め、1―0で先勝した。その前のプレーで横浜MのFW吉田孝行(29)が頭部を強打、横浜Mはプレーを止めることを主張したが、鹿島はプレーを続行。横浜MのDF松田直樹(29)は「汚いチームには負けたくない」と言い放つと、鹿島のアウトゥオリ監督は(50)は「うちの選手の判断は正しい」と反論。第2戦(20日、日産ス)が熱くなることは必至だ。
怒号と猛攻が交錯した。前半22分、センターラインから約20メートルの鹿島サイドで、鹿島のDF岩政とヘッドで競り合った吉田が倒れた。「(ボールを)出せよ!」横浜Mのイレブン、ベンチは叫ぶが、鹿島は攻撃を仕掛ける。MF増田からMFフェルナンドにボールが渡り、約24メートルの強烈なロングシュートがゴールに突き刺さった。
この1点がこの日、唯一の得点。就任3戦目で初の黒星を喫した水沼監督は公式会見の冒頭で鹿島を批判した。「長年、サッカーをやっているが、悲しい。(負傷個所は)頭ですよ。ボールを外に出してほしかった」と話した。吉田は結果的に、左側頭部を3針縫うけが。主将の松田はさらに激しい言葉をはいた。「鹿島は汚い手を使った。笛が鳴っていないので、それがサッカーでもあるが。まだ、前半が終わっただけ。汚いチームには絶対に負けたくない」ホームの第2戦に向けて、目をつり上げた。
対する鹿島も黙っていない。「日本ではフェアプレーを意識しすぎている。世界ではレフェリーが笛を吹くまでプレーを止めないということが徹底されている。うちの選手がプレーを止めたら罰則を科していただろう」とアウトゥオリ監督。岩政は「点が入ったから文句を言っているのでしょう」と冷静に話した。
93年のJリーグ開幕当初、アルゼンチン・スタイルの横浜Mとブラジル・スタイルの鹿島は、再三、激しい試合を繰り返した。そして、06年ナビスコ杯準決勝。第1戦の遺恨によって第2戦が熱くなることは間違いない。やや、盛り上がりに欠けていたカップ戦に、強烈なスパイスがかけられた。
(2006年9月3日06時06分 スポーツ報知)
ニッカンは試合の流れと主だった選手の寸評から記事を起こしている。
何よりも勝者である鹿島中心に報道していることに好感が持てる。
王道の記事と言えるであろう。
サンスポと報知は敗者にスポットを当てた内容である。
Fマリノス監督の負け惜しみの言い訳からプロレスのような対決ストーリーを造り出して記事を作成している。
昔ながらのスポーツ紙の記事である。
すでに報道では無い。
ただし(大衆が喜ぶであろうという意図が見えてはいるが)これはこれで面白い趣向である。
いささか古くさい手法であるが。
スポニチの増田誓志報道には素直に拍手を送りたい。
世の中に知らしめるべき選手を報道し知名度を上げていく、クラブ・サポ・メディア全てにプラスとなる行為である。
否定的な報道や誤報、貶める紙面に未来は無い。
正しくプラスアルファを持った情報を素早く市民へ伝える。
この原則を守っていれば、メディアとしての意義が保たれるのである。
しかし、サンスポ同様に煽り記事を入れてしまったところにはスポーツ紙の限界を感じ得てしまう。
ここがスポーツ紙という似非新聞がメディアと言い切れない部分なのであろう。
それ以上に
<鹿島・横浜>横浜FW久保(左)をドリブルで抜き去る鹿島MF増田
内田篤人の写真を増田選手とのこと。

残念である。
ナビスコ杯準決勝1st leg.横浜Fマリノス戦

若き躍動。
フェルナンドのゴールをお膳立てしたのは増田誓志。
中盤の底からゴール前に顔を出し、再三ゴールを脅かした。
後半放ったミドルシュートが決まれば満点ではあったが、惜しくもアウトに掛かって右に外れた。
それ以上に輝いたのは右SB内田篤人。
マッチアップしたドゥトラを抑え込み、右サイドを切り裂いたことは言うまでも無く、攻守のキーマンであったと言えるであろう。
圧巻だったのは試合終了間際、敵のCK。
どフリーで撃たれたヘディングを間一髪クリア!
入っていたらアウェイゴールをプレゼントすることになっていた。
間違いなくこの試合のMVPであろう。
改めてこの二人のコンビネーションに感嘆の息を漏らした。
かつて古の両サイドバック相馬と名良橋は、左サイドはコンビで崩し右はスペースを突くという決まり事があった。
しかし、今回の試合では右サイドをコンビで崩して左もパスワークという形を取りどこからでも得点のにおいを放つこととなった。
両サイドの翼を生かすも殺すも中盤とのコンビネーションであることを再確認させる試合であった。
ただ、悲しい事実をこの試合で改めて痛感することとなった。
岡田正義。
鹿島を嫌いと公言して憚らないこの”スペシャルレフェリー”は、この試合でも偏った笛を吹きチームを混乱させていた。
再三繰り返されるハンドの反則を無視し、鹿島攻撃陣へのファールはことごとく流される…
この審判問題を改善する方法はどこかに無いものであろうか?
残念ではすまない状況である。
今回その劣勢を跳ね返し、勝利を掴み取ることが出来たことは大いなる前進である。
精神的に成長したと考えて良かろう。
この試合をきっかけに浮上することが出来るのではないかと、ささやかながら期待を持ちたいと思う。
このまま被害者で終わる鹿島アントラーズでは無いと心から願っている。
野沢と守備と
いま、鹿島アントラーズが生まれ変わろうとしている。
永らく司令塔としてチームを支えてきた小笠原満男が今夏ついに海外移籍を実現しイタリアへ渡った。アウトゥオリ監督が語ったようにJリーグ屈指の選手がシーズン途中でチームを離脱したことは、チームにとって大きな影響を与える出来事だった。だが、これにより小笠原に依存していたチームは変革を求められている。アウトゥオリ監督が指名したのは野沢拓也だ。
前日本代表監督のジーコにその才能を見初められた野沢も25歳。サポーターや監督・チームメイトを驚愕させるプレーをするかと思えば、試合から消えてしまうことも多い選手だ。だが、ドリブル良し、シュート良し、長短のパス良し。すべての面において完成度が高い選手であることは、鹿島ファンならずとも知るところだ。これまでチームの中心を担ってきた小笠原ら79年組も本山と曽ヶ端だけになってしまった(途中加入で新井場)。いつまでも彼らの力に頼っているわけにはいかない。U-21日本代表の増田、U-19日本代表の内田篤人らを牽引し、新たな鹿島アントラーズとして生まれるためにも野沢が持てる才能のすべてを開花させる日が待ち望まれる。
ただ、現在の鹿島は今季2度目の苦境を迎えている。原因は不安定な守備にある。ここ5試合の平均失点は2.0点。J1リーグ第21節では、抜群の相性を誇る名古屋(カシマスタジアムでの対戦ではJリーグ創設以来18戦18勝)が相手だったからなのか、なんとか5試合ぶりの勝利をおさめることができた。これだけ失点が多い原因は守備の連携が崩壊しているというわけではない。5月の連戦では守備陣の問題から1勝4敗という苦しい時期があったが、今回はもっとポジティブな原因だと思われる。つまり、より攻撃的に行くために前線に人数を割こうとする途中でパスを奪われ逆襲を喰らうという失点パターンが多いのだ。
昨季のガンバ大阪といい、そして今季の川崎フロンターレといい、いまJリーグは攻撃的なチームがリーグを席巻している。トニーニョ・セレーゾが監督だったころ、苦しい試合もセットプレーでなんとかものにするねばり強さが鹿島の信条だった。しかし、アウトゥオリに監督が替わり、より攻撃的なチームを志向し、徐々にチームに浸透しつつあるのがいまの鹿島だ。中盤で細かくパスをつないでいる間に両SBが積極的に攻め上がり、厚みのある攻撃を仕掛け、力で相手をねじ伏せる。今はその過渡期にいると思われる。細かくパスをつなぎ多くの選手が攻撃に絡むことようになったため、見るだけで楽しいリズムのあるサッカーが展開されることもある反面、まだ選手同士の意図が伝わりきらない場面では簡単にボールを失い、素早い速攻を仕掛けられてしまうこともよくあるのだ。
ホーム&アウェイで行われるカップ戦は第1戦をどう戦うかが非常に重要だ。しかも、守備的MFの一角である青木が出場停止であるためディフェンスの安定性に不安が残る。名古屋戦では野沢がこの位置に入ったが、守備面での貢献度は低かった。他にも増田、中後といった選択肢がある中で、監督がどういう選手を選ぶかで鹿島のゲームプランが見えてくる。
5月の苦境を抜け出した要因は、6月に入って対戦したガンバ大阪とのナビスコ杯準々決勝の第1戦を0−0のスコアレスドローで終えたことだ。このときチームは、短期間でディフェンス面の修正を施し、選手全員が共通意識を持った統制の取れたディフェンスでガンバをシャットアウトし、そのことが選手たちの自身につながった。さらにアウェイゴールを奪えなかったガンバに対し、第2戦は点を取りに前に出なければならないゲーム展開を強いることに成功した。アウトゥオリ監督はカップ戦の戦い方を熟知している。岡田監督の辞任で急遽チームを引き継いだ水沼新監督との経験値は大いに差があるだろう。ガンバとの対戦と同様、鹿島にとっては大量点を狙うよりは接戦に持ち込んだ方が有利に働くと思われる。
リーグ戦ではアレックス・ミネイロ、柳沢、新井場の3選手を温存し必勝態勢で臨むナビスコ杯準決勝第1戦。特に新井場は前回出場した広島戦では抜群の切れ味を見せた。十分な休養を取り万全の体調で望んで欲しい。2003年以来の決勝進出まであとひと山。通算10個目のタイトルが新たな鹿島アントラーズのスタートとなることを期待したい。
以上
2006.09.01 Reported by 田中 滋
田中氏の記事はおおよそ正しく思う。
野沢がチームの中心となるのはアウトゥオリ監督の公式コメントにある。
巧いだけの選手からの脱皮を目の当たりに出来るのは幸せであろう。
守備の不安定も指摘の通りである。
堅守を誇った鹿島アントラーズがここまで綻びてしまうのはボランチの不安定さに他ならない。
中断前はレギュラーの青木とフェルナンド共に負傷だったためだったと考えられる。
しかし、二人が揃ったジュビロ戦、レッヅ戦、大分戦、広島戦の4試合での失点は言い訳は出来ない。
誤審もあったが、左右に大きくサイドチェンジされた際のポジションの修正に問題があると見解している。
そこに関してはボランチではなくディフェンダーの意思の疎通である。
名古屋戦でも逆サイドからの飛び込みで失点され再三のピンチを招いている。
ここを直さない限り失点が減ることは無いと思われる。
SBが上がるのであればMFが戻る、危機察知とバランス感覚である。
これへの指示は名古屋戦でキャプテンマークを撒いた最後尾の曽ケ端のコーチングに任せるしか無いだろう。
現代ゴールキーパーの重要課題である声によるコーチング。
これを得意とする曽ケ端準のキャプテンはある意味チームの進化となり得る。
攻撃的なチームであるからこそ、最後尾の守護神が主将となりチームを牽引する。
美しい形ではないか。
上記の通り田中氏の記事には好感を持った、ただし二点の誤りがある。
まずは「曽ヶ端」。
正しくは曽ケ端である。
間違いやすい誤りではあるが、固有名詞を間違えるのはメディアとして最低の部類に入る。
もう一つは「リーグ戦ではアレックス・ミネイロ、柳沢、新井場の3選手を温存し」。
温存したのはフェルナンドであり柳沢敦は出場停止である。
誤報は情報操作の第一歩となり大変危険な行為である。
認識に甘さを感じて自戒して頂きたい。