2006年を振り返って
今年を振り返ってみたい。
アウトゥオリ監督就任。
守備を期待していたのだが、結局は攻撃のチームとなった。
ハマった試合では面白いサッカーを魅せてくれたが、つまらぬミスでカウンターを受ける試合が多数あり、守備が崩壊した印象がある。
ただし、確実にカードは減った。
この点を改めて評価したい。
柳沢敦復帰。
伊太利亜漫遊を終え、いきなりハットトリックの活躍。
が、怪我とワールドカップで不調のままシーズンを終えたのは残念であった。
ナビスコ杯決勝へ導くアウェイゴールや天皇杯準々決勝での勝ち越しゴールなど重要なゴールは記憶に残った。
内田篤人右SB定着。
高卒ルーキーとしては初の開幕スタメン。
ここ数年のアキレス腱であった右SBに定着し、17歳でゴール。
左サイドの新井場も息を吹きかえす副作用あり。
両サイドの矢は攻撃サッカーの代名詞となった。
小笠原満男伊太利亜移籍。
セリエA不正でユヴェントスが降格をし、その恩恵を受けたメッシーナがセリエA残留したため、マーケティングから小笠原は移籍した。
捨て試合で起用されるも、チームとの連携不足は明らか。
初ゴールは想い出として放出間近であろう。
ファビオ・サントスとダ・シルバ。
アウトゥオリ監督の要請でレンタル獲得した二人であったが、日本サッカーに馴染むことなく若きブラジル人は帰国した。
お互いに不幸な結果となったことは事実であろう。
リーグ戦6位。
何度か訪れた上位に食い込む試合でことごとく敗れた。
10月に至っては1度も勝つことなく終了。
メンタル面がコメントされたが、夏の補強失敗と考えた方がわかりやすい。
残念であった。
ナビスコ杯準優勝。
3年ぶりのファイナリストとなるも、フェルナンドの出場停止と内田篤人の不在で根負け。
天皇杯ベスト4。
リーグ戦の好調を維持し勢いがあったが、チャンスに決めきれずミスから失点する今季らしい敗戦。
本田主将、名良橋晃、アレックス・ミネイロ、フェルナンド契約更新せず。
世代交代が推し進められた。
2006年は、前掛かりに攻めたところをつまらぬミスからカウンターというシーンを何度も見せられることとなった。
チャンスを確実に決める。
これが来季への課題であろう。
ベテランを放出し若返ったチームは期待が持てる。
今季は残念だったとしても、未来への伏線と捉えたい。
良いお年を。
本田の魂よ永遠に
現役を引退する鹿島MF本田の背番号6が期間限定で欠番となる可能性が出てきた。クラブ幹部が「誰かには着けてもらいたいけど、ふさわしい選手がいなければ、しばらく空けておく可能性もある」と示唆した。それに対しチームを15年間支えたミスターアントラーズは「そうなればうれしいね。とても光栄なことだよ」と満面の笑みを浮かべた。またチームはこの日で解散。本田は「ここまでできたのはみんなのおかげ」と最後のあいさつを行った。
[ 2006年12月31日付 紙面記事 ]
引退・本田、涙で別れ
今季限りで引退する鹿島の元日本代表MF本田が30日、涙で別れを告げた。鹿嶋市内で行われた年内最後のミーティングで「15年間やってきた。正直まだ未練はある。でもここで終わるのがベスト」と目を潤ませ、「タイトルが取れるチームに成長した」と来季の国内10冠達成に太鼓判を押した。今後は未定だが、最後の試合、天皇杯準決勝の浦和戦で履いたスパイクがカシマミュージアムに展示されることが決まった。
(2006年12月31日06時06分 スポーツ報知)
本田主将と共にあった我等も精神的依存から卒業する日が来た。
魂の六番。
誰が引き継ぐのか。
楽しみである。
浦和戦報道・コメント

試合に敗れ引退するMF本田(左)はDF岩政と抱き合う(撮影・鹿野芳博)
鹿島の主将本田の現役最後の仕事は、10冠の夢破れた仲間を出迎えることだった。涙も見せず「お疲れ」といつも通りにねぎらう。背中で執念のゴールを決めたDF岩政には「すみません」と謝られた。
交代枠は最後まで1つ残っていたが、1点を追いかける展開に守備的MFに出番は回ってこなかった。だが「元日にみんなと優勝を分かち合えればベストだったけど厳しい世界だから」と納得。「何らかの形で残るにしても、別の仕事をするにしても、鹿島愛は変わらない」と語った。
05年世界クラブ選手権を制したアウトゥオリ監督も、日本ではタイトルと無縁に終わった。
[2006年12月30日8時25分 紙面から]
鹿島今年も無冠…本田ベンチで終戦

<浦和・鹿島>号泣する岩政をなぐさめる本田
【鹿島1―2浦和】今季限りで現役引退を表明した主将・本田泰人(37)に勝利をプレゼントすることはできなかった。鹿島DFリーダー岩政が「本田さんを正月の舞台に立たせたい」と話すなど、チームを15年間支えた“ミスターアントラーズ”のため一丸となって戦ったが、4シーズン連続の無冠が決まり10冠目のタイトルは幻に終わった。
前半40分に先制されながらも後半24分に岩政がセットプレーから背中で押し込んで執念の同点ゴールを奪った。しかし、ポンテに決勝点を決められ万事休す。ベンチ入りした本田は最後までウオーミングアップを続けて出番を待ったが、声が掛かることはなかった。
サポーターから万雷のコールを浴びた本田は「涙が出そうになった。終わったなという感じ。再び常勝軍団と呼ばれる強いチームをつくってほしい」と言い残し会場を去った。また、来季からクルゼイロで指揮するアウトゥオリ監督も「何とかタイトルを獲らせてあげたかった」と無念の表情を浮かべた。
[ 2006年12月30日付 紙面記事 ]
【第86回天皇杯準決勝 浦和 vs 鹿島】試合終了後のパウロ アウトゥオリ監督(鹿島)コメント [ J's GOAL ]
●パウロ アウトゥオリ監督(鹿島)
「今日の試合では、我々がシーズン中に抱えていた課題と、いい部分が出た。
立ち上がりは良くて、チャンスがありながらも決められない。自分たちがボールを保持している状況でミスをしてしまい、流れを失ってしまった。
また攻撃の効率性ということでも、レッズのポンテが決めたのに対し、ウチは決められなかった。シーズン中の問題がそのまま出てしまった。ミスを少なくしたチームが勝ったのだと思う」
【第86回天皇杯準決勝 浦和 vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●本田泰人選手(鹿島)※この試合の出場はなし、今季で引退
「これで終わったという感じ。本音は元日に行って終わりたかったが、チームメイトには感謝している。来年につながる試合だったと思う」
Q:他の選手に何か声はかけたか?
「特に声をかけるといったことはなかった。いつもどおり自分の役割をやることだけを考えていた。
サポーターには感謝の気持ちでいっぱいです。負けから学ぶこともある。今後もアントラーズには常勝と言われる強いチームでいてもらいたい」
●岩政大樹選手(鹿島)
「決定力の差だと思う。シュート2本で2点取られた感じだから。崩された場面はほとんどなかったと思う。ボールもウチがキープしていたし。勝ちが得点だけで決まってしまうのは残念です」
Q:同点弾の場面は?
「とにかく飛び込もうと思ってた。セットプレーは相手の守りがルーズだったし、チャンスがあると思っていた」
●柳沢敦選手(鹿島)
「個人の能力の差というよりも、浦和はチームとしての戦い方が優れていると思う。今年はイタリアから戻ってきて、チームに慣れるのにも時間がかかってしまい、思ったような活躍はできなかった。来年はもっとチームのために仕事ができればと思う」
サッカー天皇杯:浦和、1点差で鹿島振り切る 準決勝
浦和は後半37分、小野のヒールパスを受けたポンテが右足で決勝点を挙げた。前半40分、小野が外側から巻き込むようなシュートをゴール右隅に決め先制。鹿島も後半24分に左FKから岩政が体ごと押し込んで一度は追いついたが、最後は決定力の差が出た。
▽鹿島・アウトゥオリ監督 チームがここ4年タイトルを取れないのには、原因がある。新しい外国人選手や監督を連れてきても、改善は出来ない。私はこれで退任するが、もっと皆さんが驚くような改革をしたかった。
驚くような改革を日本人選手だけで行う。
これほど期待させておきながら、叶わぬ夢を最後に語られても、虚しいだけである。
タイトルと同様、結果が全てであろう。
出来なかったこと・やらずに去ることが事実であり、鹿島アントラーズは存続する。
変わらないこと変わることもこの先あろう。
それもまた事実である。
天皇杯準決勝 浦和レッドダイアモンヅ戦
結果はただの運不運。
さらばアウトゥオリ監督、ダ・シルバ。
過去となった試合、過去となった助っ人、過去となった名将。
今季の2006年の象徴となるような試合で締めたことが印象深かった。
そして最後に、お疲れ様、本田主将。
深井、甲府・新潟と交渉へ
鹿島FW深井正樹(26)が、オファーが来ている甲府、新潟と年明けにも交渉することが27日、明らかになった。15日の第1回契約更改交渉で「FWで、先発で1シーズン通してやってみたい」と他のJ1クラブへの移籍を直訴。この日の2回目の契約更改交渉の席上、チームから「納得した上で(鹿島に)残ってもらいたい」と他クラブとの交渉を許可された。甲府、新潟と話し合った上で、再び残留を要請している鹿島と第3回の交渉を行う予定だ。
(2006年12月28日06時04分 スポーツ報知)
外部の評価を聞くことも自分を知る上で肥やしになろう。
プロである以上、交渉をすることも悪い話ではない。
むしろ、外部から話があるということも選手として重要である。
甲斐の国へ向かうか、越後の冬を体験するか、どちらへ向かうも降格争いは熾烈である。
我等は頂点を目指す戦い、次元が異なる。
選択をするのは、本人に意思で問題はない。
ただし、別の戦力を得る黄金は置いていって貰う。
それだけを守ればよい。
無駄に囲い込む必要はないのだ。
新旧2TOP

風力発電の風車をバックに後藤(左)と競り合う柳沢(撮影・野上伸悟)
鹿島がFW柳沢・田代の2トップで悲願の10冠へ王手をかける。前日26日の紅白戦から組ませているコンビの手応えを感じたのか、27日の練習後にアウトゥオリ監督は断言した。「柳沢と田代の先発? 決定です」。今季、戦前に先発メンバーに言及することはほとんどなかった指揮官の異例の発言。明日29日の準決勝浦和戦の2トップ編成に迷いはなかった。
日本代表のエースFWを張った柳沢と、リーグ戦で7得点を挙げてブレークした田代が先発でコンビを組むのは初めてだ。11月のナビスコ杯決勝以降、故障などで先発落ちしていた柳沢が23日の清水戦で決勝弾を決めたことから、同監督が決断した。
互いの長所が融合する。動きだしに妙のある柳沢が、空中戦に強く、今季公式戦31試合11得点で得点率0・62点と代表FW我那覇(川崎F)の0・6点をしのぐ田代の得点力を高める。柳沢は「(田代は)驚異的なヘッドという武器がある。使わない手はない」とサポート役を買って出た。田代も「ヤナギさんは前でスペースをつくってくれる」と連係に自信を深める。
本田主将の引退で来季はフィールドプレーヤーでチーム最古参となる柳沢。「いいサッカーするのと勝ち負けは別。勝ちにこだわりたい」と10冠への思いを募らせた。【広重竜太郎】
[2006年12月28日8時19分 紙面から]
昨日の噂にあったように、新旧エース2TOP濃厚のようである。
誰とでも合うと評判も高く、実際にマジーニョ、長谷川、平瀬、隆行、エウレルと全てのFWと連携を深めてきた柳沢敦、日本代表に於いてもカズ、城、呂比須、ゴン、奥、久保、高原、小島、森島とコンビネーションを見せてきた万能型FWが、高さと強さを前面に出す田代有三と組む。
このニュースは遅れてきたクリスマスプレゼントである。
確かに伊太利亜での漫遊と怪我の影響は大きく、結果を残せずにリーグ戦は終えた。
これは残念であり、我等の期待が大きかっただけに、不満をぶつけたくなる輩も多かろう。
それ以上にプレイしている選手の方が何倍も思いは大きいのである。
悔しいのは本人である。
それは怪我で今季も昨季も不本意に終わった田代とて同じ。
この二人の勝ちたい・結果を残したい気持ちの大きさで明日の勝敗は決するであろう。
トーナメントは全てが決勝戦である。
負けたら終わりなのだ。
後世に平成の長篠と呼ぶ日が来よう。
時代を変えるのだ。
まだ2試合ある
今季限りで現役を引退する鹿島MF本田主将が、故障を恐れることなく、10冠をかけた天皇杯のベンチ入りへ執念を燃やした。
左太もも裏痛で23日の準々決勝清水戦(熊本)は遠征メンバーから外れた。テレビ観戦し「魂は熊本に置いた」と祈りをささげた一戦で、チームは劇的な逆転勝利を収めた。29日の準決勝浦和戦へと駒を進め、回復したことから27日の練習から合流した。
まだ張りも残っているが「ここまできたら多少(筋肉が)伸びようが、切れようがやります」と闘志を見せた。
[2006年12月27日20時1分]
魂が燃え尽きるまで。
その魂を引き継ぐ者が誰なのか。
それも見定める日が近づいてきた。
まずは明日、12月29日。
奇しくも12月のカレンダーは鈴木隆行。
遠くを見つめる目に国立競技場が見える。
明日も元旦も心はこの地にある。
本田主将だけでなく鈴木隆行も見守っているのである。
再来季へのターゲット

室蘭大谷対登別大谷 1|0の後半29分、室蘭大谷FW宮沢(中央)がオーバーヘッドを決め、2得点目
室蘭大谷のFW宮沢裕樹(2年)がチームを8年ぶりの選手権1勝に導く。今年7月にU−17(17歳以下)日本代表の強化合宿に選出され、選手権北海道予選では3試合5得点で得点王に輝いた。ボールをキープできる技術に加え、シュート力にも定評がある。昨年ベスト4の高川学園(山口)との初戦(07年1月2日)が、選手権でのデビュー戦。複数のJクラブから興味を示されているだけに、将来につなげる舞台とする。
北海道予選決勝の登別大谷戦は衝撃的だった。チームを4年ぶり優勝に導いたのが、2年生ながらエースの宮沢だった。先制点を奪い、さらに圧巻は2点目。サッカー人生初のオーバーヘッドで、試合を決定づけた。「(2点目は)興奮していて覚えていない。最高ですね」。右足首痛のため、準決勝は欠場。決勝は痛み止めの注射を打って強行出場していた。その体で3試合5得点。得点王に輝いた資質は、北海道では抜けている。
一気に注目の的となった。J1鹿島、地元のJ2札幌ら複数のJチームから興味を示されている。決勝戦を視察した鹿島の椎本邦一スカウト担当部長は「代表(U−17)のときも試合を見たが技術がある。点を取る感覚もある。いいものをもっている」とべた褒めだ。6月の高校総体道予選決勝ではチームの全2得点を決め、逆転勝利を呼び込んだ。GK山田賢二主将(3年)は「裕樹を起点にし、ボールを集めていければ」と仲間の信頼も厚い。

>練習試合で高いキープ力を見せる室蘭大谷FW宮沢(左)
初めて日の丸を背負ったことで、さらなる飛躍を目指すようになった。今年7月、U−17(17歳以下)日本代表の強化合宿に招集され、国際ユースIN新潟に参加。当初は選出に戸惑い、参加するか悩んだときもあったが「成長すれば、チームのためにもなる」と吹っ切った。同大会では2試合連続ゴールを挙げた。「みんな、動きが早いし、ドリブルも鋭い。うまかった。また、代表に呼ばれるようになりたい」と刺激を受けた。着実に進化している。
夢は日本代表だ。将来のW杯を目指し、大きな夢を抱いている。「サッカーをやっているからには上でプレーしたい気持ちはある。いつかは代表に入りたい」。小学2年生からサッカーを始め、A代表の青いユニホームにあこがれている。だからこそ、プロの舞台を狙う。全国的にはまだ無名なだけに、選手権での活躍で、存在を全国に売り込むつもりだ。【長島一浩】
宮沢裕樹 (みやざわ・ひろき) 1989年(平成元年)6月28日、室蘭市生まれ。室蘭大沢小2年でサッカーを始め、中学時代は室蘭大沢FCに所属。中学卒業まではMFも、高校からFWとなり、1年からレギュラー。好きな選手は横浜FW久保竜彦。好きな教科は現代文。家族は母と兄。181センチ、66キロ。血液型はB型。
大物に狙いを付けている。
ダイナミックなプレイが持ち味で、怪我を押して出場した北海道予選で5得点を記録している。
10番を背負っている逸材。
初戦は1/2 12:10 vs.高川学園である。
池内の後輩ということもあり、得点力は折り紙付きであろう。
久保のファンだとしてもビスマルクに足を踏まれることもあるまい。
未来のことではあるが、期待を隠さずにはいられない。
セワシくんの住むピカピカの未来に。
小笠原と敦と田代と
06.12.27
FW柳沢が29日の天皇杯準決勝浦和戦で公式戦9試合ぶりに先発することが確実になった。26日の紅白戦では主力組に入りFW田代との2トップで、11月3日のナビスコ杯決勝千葉戦以来56日ぶりの先発へ向けて猛アピール。23日の準々決勝清水戦で決勝ゴールを決めた柳沢は「レッズの2冠だけは絶対に阻止したい」。また、メッシーナのMF小笠原がクラブハウスを訪れ、かつてのチームメイトを激励した。
お正月を日本で過ごすバカンス気分の小笠原満男に激励され奮起する。
移籍後一度も勝利していない敗者からイヤなものを伝染させられぬよう気を付けたいところである。
そして、新旧エースが2TOPを組む事となりそうである。
かつて鹿島史上最高2TOPと謳われた敦+隆行を超える機会が、遂にやってきた。
得点力のある隆行と評判高い田代有三と柳沢敦が先発で組むのはこの試合が始めてである。
否が応でも期待が高まる。
実際、清水戦では短い時間で結果が出ている。
(彼等二人で崩したわけではないが)
ここは長い時間を共に戦うということで、コンビネーションを見せて欲しい。
2TOPによる得点が欲しいのだ。
最近のJは、強烈な助っ人外人の能力に任せるか、DFのミスにつけ込むゴールが目立つばかりで、2TOPである必然が乏しい。
ここはサッカー本来の姿を見せつける必要があるのだ。
阿吽の呼吸、ベジとキジの南斗双斬拳を。
立てよ!

フリークスに川崎フロンターレ戦の画像が記載された。
今までスカパー!放送のキャプチャー画像だけだったので取りようによっては「ノーファールじゃん」と思う輩がいたかも知れない。
明らかに足を抱え込んだGK(画像ではわかりにくいがPA外であった)。
このプレイにレッドカードを出さない審判が正しいと言えるのだろうか。
ファールすら取らず、流しておいて「正義」は貫けるのか?
多くの人々に問いたい。
我々は勝ち点3を失った。
これは敗北を意味するのか?
否!
始まりなのだ!
岡田正義に比べ我がアントラーズの国力は30分の1以下である。
にも関わらず今日まで戦い抜いてこられたのは何故か!
諸君!
我が鹿島アントラーズの目的が正しいからだ!
一握りのエリートが11億円超にまで膨れ上がったJリーグを支配して10余年、鹿島に住む我々が自由を要求して、何度Jリーグに踏みにじられたかを思い起こすがいい。
鹿島アントラーズの掲げる、人類一人一人の自由のための戦いを、神が見捨てる訳は無い。
私の弟、諸君らが愛してくれた田代有三は倒された、何故だ!
戦いはやや落着いた。諸君らはこの戦争を対岸の火と見過ごしているのではないのか?しかし、それは重大な過ちである。Jリーグは聖なる唯一の地球を汚して生き残ろうとしている。我々はその愚かしさをJリーグのエリート共に教えねばならんのだ。
田代有三は、諸君らの甘い考えを目覚めさせるために、退場した!
戦いはこれからである。
我々の軍備はますます復興しつつある。Jリーグとてこのままではあるまい。
諸君の父も兄も、Jリーグの無思慮な抵抗の前に死んでいったのだ。
この悲しみも怒りも忘れてはならない!
それを田代は退場を以って我々に示してくれたのだ!
我々は今、この怒りを結集し、Jリーグに叩きつけて初めて真の勝利を得ることが出来る。
この勝利こそ、被害者全てへの最大の慰めとなる。
国民よ立て!
悲しみを怒りに変えて、立てよ国民!
アントラーズは諸君等の力を欲しているのだ。
ジーク・鹿島!!
秋田J2へ
名古屋から戦力外通告を受けた元日本代表DF秋田豊(36)が来季からJ2に降格する京都に移籍することが25日、分かった。1年契約で推定年俸は2500万円。近日中に正式契約を結び、発表される見通しだ。
秋田は日本代表として98年W杯フランス大会、02年W杯日韓大会に出場。鹿島と名古屋でJ1史上最多の391試合出場を誇るが、今季は主に控えでリーグ戦12試合2得点に終わった。名古屋から戦力外通告を受けた際には「カズさんや中山さんも現役でやっている。若手の見本になるような生きざまを見せたい」と語っていた。
今季J1最下位に沈んだ京都は、来季1年でのJ1復帰が至上命令。主力に若手が多いだけに、長丁場のJ2では経験豊富な秋田がリーダー的な役割を担うことになる。
[ 2006年12月26日付 紙面記事 ]
05シーズンに外人FW3人を並べ、圧倒的攻撃力でJ1昇格を果たした京都パープルサンガ。
このクラブがこの名称でJ1を戦ったのは今季で最後となった。
3クラブの中で最も早く降格を決め、来季へ向けた方策を練っていたのであろう。
秋田豊に守備とチームの柱を託すのは悪くない選択肢である。
しかし、1998年には我等が黒崎比差支を始めとした元日本代表をずらりと並べ、圧倒的戦力を持ちながら低迷したチームである。
そう、基本的に場当たりなクラブなのである。
その体質が改善するには、数十年の歳月が必要とされるであろう。
つまり、炭疽菌なのである。
一度出来上がってしまったものをおいそれと無くすことも外部から手を加えることも出来ぬ。
なまじ資本が投入されているだけに手に負えない。
京都の地で隠居生活を送らすことは出来ないのであろう。
秋の紅葉を眺めて。
曽ケ端負傷
鹿島の守護神、GK曽ケ端が25日の全体練習を右足首痛で回避した。23日の天皇杯準々決勝清水戦で後半途中にキックを試みた際に痛めていた。だが重傷ではなく、29日の準決勝浦和戦には出場できる見込み。香取チームドクターは「ちょっとハレはあるけど、本人もやるというでしょうし」と程度が軽いことを説明した。
[2006年12月25日21時26分]
復調した曽ケ端の負傷は痛い。
が、29日は準ホームの国立であり、本人のプレイする意識の高さから心配に至らぬと判断したい。
前面に出ていないが、彼は今季のゲームキャプテンであり選手会長である。
チームをまとめ、勝利に導く義務があるのだ。
言うならば十番隊組長であろう。
何故に「隊」で組長なのか?
それは「組」なのに局長だからである。
殿軍として名を馳せた十番隊。
それを指揮した原田佐之助とキャラが被っているのは思い入れ過ぎであろうか。
最後尾から怒号を挙げる曽ケ端準と。
野沢拓也11月度 J'sGOAL月間MIP

11月3日のヤマザキナビスコカップ決勝で敗れた悔しさをバネに、鹿島アントラーズの新エース・野沢拓也はJ1終盤戦で1人、気を吐いた。11月から12月にかけての5試合にフル出場し5得点。最終節のジュビロ磐田戦では自身初のハットトリックを達成するなど、チームに大きな勢いと活力を与えた。その活躍ぶりはJ's GOAL月間MIPに相応しい。
パウロアウトゥオリ監督から「小笠原満男(現メッシーナ)の後継者」に指名された野沢。彼は小笠原同様、攻撃的MFからボランチまで幅広い仕事を託された。優勝争い真っ只中にいたガンバ大阪を撃破した11月11日のゲームでは2列目の位置に入り、小気味いいパスワークや個人技術で相手守備陣を打開。最終的にはG大阪を突き放すダメ押しの3点目をマークするなど「殺し屋」としての役割を十分に果たした。増田誓志がU-21代表戦の疲労もあって欠場した11月23日のアルビレックス新潟戦ではボランチを務め、献身的な守備とチャンスメークを披露する…。そんな幅広いプレースタイルは今の鹿島に欠かせない。
11月16日のサウジアラビア戦でオシムジャパンの一員に名乗りを挙げたことも、本人の自信になっているはずだ。主導権を握った試合の後も「もっと中盤を支配してボールを回さないといけない」「決めるべきところで決めないとタイトルは獲れない」とあえて苦言を呈することが多くなった。もともと物静かで口下手な彼は、小笠原のいた頃はメディアに対してコメントすることが少なかったが、最近は発言回数も目に見えて増えている。そんな立ち振る舞いも「自分は鹿島の中心選手なんだ」という自覚が出てきた証拠だろう。
2005年J1前半戦で鹿島が首位を独走していた時、大事な場面で決勝点を挙げてきたのは野沢だった。野沢がゴールを奪っている時の鹿島は強い。そのジンクスを彼は2006年J1ラスト5試合で実証してみせた。
「いい形でJ1を終えることができたんで、天皇杯は必ず獲りたい」と話す野沢。彼自身も鹿島サポーターも悲願の10冠達成を心待ちにしている。
2006.12.15 Reported by 元川 悦子
11月度 J'sGOAL月間ベスト11 (12月3日最終節を含む:12月15日発表)

第30節ガンバ戦以降のパフォーマンスを考えれば、最終節のハットトリックを除外したとしても当然の結果であろう。
しかし、それを引き出しているのは、やはりガンバ戦からレギュラーに固定された本山であることは言うまでもない。
この二人の距離感が素晴らしい。
元川女史も書いているように2005シーズン前半の輝きもこの二人が中心であった。
当時は、黄金の4人(アレックス・ミネイロ、野沢、本山、満男)ファンタスティック・フォーと謳われたモノである。
しかし、アレックス・ミネイロ、野沢の相次ぐ怪我でシーズンを通して活躍は至らなかった。
今季は野沢のMF固定、本山の怪我、満男の漫遊と不幸が相次ぎこの形を観ることはなかった。
が、ここに来て両サイドの復活とチューヤンの好パフォーマンスで、プラチナ・コンビが光っている。
魅惑の攻撃である。
なぜならば、野沢が本山を活かすために働いているが故である。
その結果、野沢自身が光り輝いているのだ。
伊達政宗の傍らに片倉小十郎がいるように。
そして、ベスト11に野沢を筆頭としてFS、新井場、曽ケ端と選ばれている。
FSは篤人の帰還とシステムの変更でチームに居場所を見いだすことが出来たようである。
守備の負担もなく、他の選手に使われる側になったおかげで、本来の能力を発揮出来るようになったのであろう。
彼をサイドアタッカーとして起用したところに問題があった。
前目で起用しても、他の選手を活かすプレイは出来ず、SBとしては守備力もスピードも戦術眼も見劣りしたことは否めない。
守備の盲点を突いて飛び出すスタイルが彼の真骨頂であったようだ。
最終的に良いところを観ることが出来た。
助っ人としてのFSは、落第生であったが、二十歳のヤングプレイヤーとしては楽しみな選手であったと記憶に留めたい。
新井場も右では足が速いだけのSBということを改めて認識した。
屈指の左SBである。
好調時には不用意なプレイが影を潜めて攻撃力が発揮された。
そしてゲームキャプテンの曽ケ端準。
決定的ピンチを防ぐセービングを見せたことは大きい。
ただ、彼は元々のパフォーマンスに戻しただけという印象が強い。
失点はGKだけの責任ではないのだが、やはり目立っていた。
チューヤンの成長で中央からの攻めが減ったことも、復活の一つの要因ではあろう。
代表クラスのGKは重要である。
フィードも魅力。
GKの円熟は30歳から。
更なる真価を促したいところである。
契約しない事が決定しているFSを除く三人と本山、好調の田代・チューヤンを軸に来季は戦うことになろう。
田代と本山の怪我が無ければ、巧守に穴のないメンバーと言える。
一つ問題を挙げるとすると、U-20ワールドカップに篤人が出場した際の右SBであろうか。
右の新井場はもの足りぬ。
やはり、2004年にブレイクした右SB青木剛を起用することになるのであろうか。
上杉謙信にGacktを抜擢するように。
心配でもあり、楽しみでもある。
清水戦報道

後半43分、鹿島FW柳沢(中央左)は逆転ゴールを決めDF内田に祝福される
<天皇杯:鹿島3−2清水>◇23日◇準々決勝◇熊本県民総合運動公園陸上競技場
W杯で辛酸をなめた鹿島FW柳沢が、決勝ゴールでチームを4強に導いた。ずぶとく、重みのあるゴールだった。2−2で迎えた後半43分。DF内田からの低空右クロスが、FW田代をスルーしFW柳沢の前へ転がる。同36分にはフリーで右クロスを頭で合わせたが決め切れず、焦燥感を募らせていた。しかし「あの時」とは違う。焦ることなく、左足で軽く合わせて枠内に突き刺した。「今日は最初から(ゴール前に)出ていくチャンスがあった」。積極性が生んだ決勝ゴールだった。
ゴール前、低弾道の右からのクロス−。最大の決定機を外した、あのW杯クロアチア戦を思い起こさせるようなシーンだ。チーム関係者も「W杯のような場面だった」と口にした。テレビのお笑い番組からW杯を題材にした出演依頼が届き、チーム側が断ったこともある。06年を振り返る時について回る、苦い記憶となってしまった。
苦闘は続いた。ナビスコ杯決勝戦に敗れ10冠を逃してから、チームは公式戦7勝1敗と再生したが、柳沢は田代にレギュラーの座を奪われた。FWアレックス・ミネイロが帰国し、この日空いていた1枠も今季で退団する弱冠20歳のFWダ・シルバが選ばれ、途中出場だった。
そんな柳沢の苦闘を気に掛けていたのが、主将の本田だった。「気持ちが切れてもおかしくないのに、よく頑張っている」。その本田と21日に食事をした時に直接、引退を伝えられた。報道陣から感想を聞かれて、柳沢は言い張った。「やめるとは思っていない。『まだできるでしょう?』と言いたい」。
引退の現実を受け入れたくないほど、感謝の気持ちは強い。この遠征に帯同できなかった主将と1日でも長くサッカーをすることが恩返しになる。「勝って終わらないといけないのがトーナメント」。苦しい戦いから逃げることなく、10冠の1点を見据える。その先にエースの復活が見える。【広重竜太郎】
[2006年12月24日9時2分 紙面から]
鹿島、節目の10冠へ!“新主将候補”柳沢が3カ月ぶりV弾

3カ月ぶりのゴールが決勝点。チームメートから祝福を受ける柳沢(左)
天皇杯準々決勝(23日、熊本県民総合運動公園陸上競技場)鹿島が節目の10冠に向けて清水に執念の3−2逆転勝利。勝負を決めたのは新主将候補のドイツW杯日本代表FW柳沢敦(29)だ。
後半27分から途中出場。2−2の同43分、DF内田の低い右クロスをFW田代が空振り。絶好機を逃したかに見えたが、その後ろに柳沢が走り込んでいた。決定的な場面でゴールを逃したドイツW杯のクロアチア戦のとほぼ同じ至近距離のシュート。今度は右足ではなく左足で確実に決めた。9月20日のナビスコ杯準決勝以来、約3カ月ぶりの一発に「(久しぶりという)意識はない。いつも通り」と平静を装った。
「チーム全体としてタイトルを獲ることが大きな目標。それに向けてがんばります」
大先輩の元日本代表MF本田が今季限りで現役を引退。アウトゥオリ監督の退任も決まっている。10冠へのモチベーションは、柳沢を中心にこれまで以上に高まっている。29日の準決勝の相手はJリーグ王者の浦和。“赤い壁”を踏み台にして頂点を目指す。
(熊本陸)
柳沢決勝ゴール 鹿島2点差を逆転

<鹿島・清水>後半43分、勝ち越しゴールを決めた鹿島・柳沢(13)が田代と抱き合って喜ぶ
Photo By 共同
【鹿島3―2清水】元日本代表で主将のMF本田の今季限りでの引退発表に鹿島イレブンが発奮した。今季初めて2点差をひっくり返す逆転勝ちで、3大会ぶりの4強入り。本田は左太腿裏に張りを訴えて遠征メンバー入りを回避し、後半5分までに2点を先制される苦しい展開。だが、途中出場のFW柳沢が後半43分に決勝点を挙げて激戦に決着をつけた。9月20日のナビスコ杯準決勝横浜戦以来94日ぶりに得点した柳沢だったが「タイトルを獲るまで負けられない」と笑顔はなし。
FW深井も「本田さんのために優勝して最高の花道をつくってあげたい。元日の国立で胴上げするのがみんなの願いです」。幸い本田のケガの状態は軽く、29日の次戦浦和戦の出場は問題ない。鹿島を14年間支えた「ミスターアントラーズ」のためチーム一丸となって10冠獲りを狙う。
[ 2006年12月24日付 紙面記事 ]
柳沢V弾!鹿島0―2から大逆転…天皇杯準々決勝

後半43分、勝ち越しゴールを決めた鹿島・柳沢(左)(右は田代)
◆第86回天皇杯準々決勝 鹿島3―2清水(23日、熊本県) エースが勝利を運んだ。後半43分。右からDF内田が中央に低いクロス。ファーサイドで待っていたのは柳沢だった。左足で大事にゴールへ押し込んだ決勝弾。9月20日のナビスコ杯準決勝以来、約3か月ぶりのゴールだ。「後半に点を取ってからすごい勢いが出た。その流れを大事にしたかった」。2点リードされる逆境を乗り越えた。
今季は3月に右足小指を骨折。不屈の闘志でたどり着いたドイツW杯ではクロアチア戦でこの日の3点目と同じような決定機を逃し、不本意な大会となった。新たに発足したオシム・ジャパンにはまだ1度も名を連ねていない。だが、必死に前へ進んできた。「(練習に)取り組む姿勢は褒められるもの。3点目を決められて本人も自信につながると思う」とアウトゥオリ監督。まだその目は輝きを失っていない。
J開幕前から15年間支え、今季で現役引退するMF本田にはこの天皇杯が最後の国内10冠のチャンス。この日は帯同していなかったが、勝利を届けた。「僕はまだ(本田が)やめるとは思ってません。鹿島にとって貴重な存在ですから」と柳沢。3年ぶり7回目の4強入り。鹿島の新たなリーダーは本田にとっての10冠をもたらすまで止まらない。
◆視察 日本代表の大熊清コーチ(42)とU―21(21歳以下)日本代表の井原正巳コーチ(39)が23日の天皇杯準々決勝、鹿島対清水(熊本)を視察した。
(2006年12月24日06時07分 スポーツ報知)
元代表の柳沢と本田主将引退を絡めた記事。
わかりやすい。
これが求められているのであろう。
再三チャンスを作り出した元代表本山でも、2得点のクロスを上げた篤人でも、新たなる左サイド山拓でもない。
中盤の王様中後でも、制空権を制した田代でもない。
当然、攻守の要・現代表候補の野沢でもない。
熊本は遠いが、試合を観ているかどうかすら疑問の残る記事である。
清水戦コメント
●第86回天皇杯準々決勝
12/23(土)15:00/熊本
鹿島 3-2 清水
得点:10' 矢島卓郎(清水)50' 矢島卓郎(清水)54' 田代有三(鹿島)79' 本山雅志(鹿島)88' 柳沢敦(鹿島)
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●アウトゥオリ監督(鹿島):
Q:劇的な勝利だったが、どんな気持ちが逆転につながったか?
「前半の立ち上がりのところでチャンスがあり、うちの流れになりつつあったところでゴールを決められず、不注意から失点してしまった。前半は、我々がここ最近見せているサッカーとはほど遠い内容だったので、ハーフタイムで選手たちには『気持ちを入れてほしい、試合に入ってほしい』とお願いした。後半は、それがひとつひとつのプレーに表われて、結果につながったと思う」
Q:前半の悪かった部分と、柳沢の働きについては?
「柳沢に関しては、技術的な部分ではあまり良い時期ではなく苦しんでいると思うが、人間としてプロとして取り組む姿勢というのは、褒めるべきところだと思う。3点目を取る前にもチャンスがあったし、その中で彼がしっかり決めることができたというのは、本人の自信にもつながっていくと思うし、レッズ戦でも活躍をしてくれればと思っている。苦しい時期を乗り越えていくことで、人間的にも選手としても強くなっていくと思う」
Q:2点差をひっくり返せた一番の理由は?
「自分の長年のキャリアの中でも、今年は2点差や3点差を逆転するチーム、あるいはそれを逆転されてしまうチームを多く見た。それがかなり日本のサッカーで目立っているので、特に集中、注意という部分が目立っている。成熟し、勝負にこだわっているチームは、2-0になれば、より堅く戦うはずだが、日本のサッカーでは、気が楽になってしまうのか、見せるプレーや軽いプレー、あるいは集中が切れたプレーが続いてしまって、そこでリズムを失ってしまって、相手にリズムが移って、逆転されたり引き分けたりしてしまう。それは、うちも含めてそうだが、そういう現象が日本のサッカーでは見受けられる。それは、2010年に向けて大きな日本の課題になると思う。そうしたゲーム・コントロール、どこで速攻し、どこで遅攻するのか、そういった部分をもっと見極めなければいけないと思う。それは日本のサッカーの大きな大きな課題だと思う」
Q:カウンターからピンチを招く場面が多かったが、その原因は?
「主な原因は、不注意にある。特に前半は、試合に入るというところが第一の条件であって、それができていれば戦術・技術の話もできるが、それがなければ何も話は始まらない。その中で気持ちを切り替えた瞬間に、我々らしい部分というのが少しは出始めたと思う。ただ、今シーズンの中で一番不注意という部分が目立った試合ではないかと思う。それでも、2点のビハインドを逆転できたということは、自分が言っている改善が、少しは見られたのではないかと思う。それが残り2試合の中で、継続してできるかという点が大きな課題になるし、それができれば、このチームの将来は明るくなると思う」
【第86回天皇杯準々決勝 鹿島vs清水】試合後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●柳沢 敦選手(鹿島):
Q:9月以来のゴールだったが
「そのへんはとくに意識はなく、いつも通りプレーした。今日は最初のプレーからビッグチャンスが来たし、そういう流れがあったのかなと思う」
Q:本田選手のためにも天皇杯で10冠を決めたいという思いはあるか?
「いや、僕はまだやめないでと言っているので、それはあきらめていない。まだできるでしょと(本田に)言っている。本田さん自身に、今まで何度かこういうことを言われてきたし、チームの柱として支えてきてくれたし、個人的に大好きな選手だし、まだできると思う」
Q:10冠への意気込みは?
「あと2試合なので、ひとつひとつチームとして戦っていくだけ」
●中後 雅喜選手(鹿島):
「(前半は)だらだらというか、もっと目を覚ましてくれとハーフタイムで監督に言われた。それができれば勝てるので、切り替えてやろうという話をしたけど、後半の立ち上がりにまた失点してしまった。でも、みんな最後まであきらめないでやれたし、後半立ち上がりからも良いサッカーができていたというか、ポゼッションもできていたし、0-2になってからも自分たちのやれることをやった結果が、逆転勝ちにつながったので良かったと思う」
●深井 正樹選手(鹿島):
Q:試合前のサポーターの横断幕やコールで感じるものは?
「(移籍するかどうかは)まだ何とも言えないが、サポーターのみんながそうしてくれることは、本当に自分の気持ちが揺さぶられる。そういう部分も含めて、残留するか移籍するかはゆっくり考えていきたい。試合に出るということも自分にとって必要なことだし、自分の信念もあるし、両方真剣に考えながら1日1日過ごしていきたい」
Q:本田選手への思いは?
「この天皇杯で優勝して、最高の花道を作ってあげたいという気持ちはみんな強いと思う」
【第86回天皇杯準々決勝 鹿島vs清水】2点先取した清水がまさかの逆転負け。鹿島が試合終了直前の執念のゴールで勝ち残る [ J's GOAL ]
「日本では2点差や3点差が逆転される試合が目立つ」。天皇杯が終われば日本を去る鹿島のアウトゥオリ監督は、日本サッカーへの提言として試合後にこう語った。その言葉に込められたものは、2-0から逆転された清水にとっても、来季に向けての大きな課題となった。
両チームともスタメンは5回戦から1人変わっただけ。清水は、青山がアジア大会から復帰し、鹿島のほうアレックス ミネイロが帰国して、代わりにダ・シルバがFWとして出場した。立ち上がりは鹿島が攻勢に出て清水は受け身の展開になったが、先手を取ったのは清水。10分の藤本の左CKを中央のチョ・ジェジンがヘディングで右ポストに流し、これを矢島が身体ごと押し込み、最初のチャンスで先制点を奪った。
その後もポゼッションでは鹿島が優位に立ち、清水の攻撃もきっちり抑えたが、「前半は(精神的に)試合に入ることができていなかった」とアウトゥオリ監督は厳しい評価。たしかに攻撃面では鋭さを欠いて清水の守備組織を突き破ることができず、清水の攻撃も今ひとつ冴えず、前半のシュート数は鹿島4本、清水3本と見せ場の少ない展開のまま1-0で後半に折り返した。
ハーフタイムでアウトゥオリ監督に厳しくハッパをかけられた鹿島イレブンは、相手よりもかなり早くピッチに戻り、後半立ち上がりから再び攻勢をかける。しかし、次の1点はまたも清水。後半5分、カウンターからうまく縦に抜け出した藤本がドリブルで中に入り、チョの動きをおとりにして逆サイドの矢島にスルーパス。矢島がこれを1タッチのシュートでゴール右に決めた。この2点目は、鹿島のミスを突いたカウンターから非常にきれいな形で奪ったゴール。内容的にはやや押されながらも、試合の流れはここまで清水の狙い通りだった。
清水にとっては、あとは2点差をしたたかに守りきれば良いゲームだった。だが、「点を取った後にホッするというか、ゆったりしてしまう時がある」と長谷川監督が振り返ったように、そこから仕上げの甘さが出てしまう。
9分に、野沢の右CKから田代が頭で決めて鹿島が1点を返すと、試合の主導権は徐々に鹿島に移っていく。清水のほうは、18分に兵働を入れて中盤のタメを強化したが、セカンドボールを鹿島が拾う場面が多くなり、流れを完全に引き戻すことはできない。
そして、34分に内田の右クロスから本山が決めて同点。そこからさらにたたみかけていった鹿島は、43分に速い攻撃から途中出場の柳沢が久しぶりのゴールを決めて、土壇場でついに2点差をひっくり返した。「全体的に少し覇気がなかった」(長谷川監督)という清水に再逆転する力は残っておらず、そのまま鹿島が3-2で準決勝進出を決めた。
両チームとも失点はミス絡みが多く、勝った鹿島としても「不注意」が目立った試合。ただ、どんな形でも気持ちで勝利を引き寄せるという部分では、今日のところは鹿島が上回ったということだろう。
今年大きく躍進した清水も、勝負に徹しきれない面が出て、勝ちきれなかった試合がいくつかあった。「もう一歩上に行くためには、そういうところが必要になる」(高木和)という課題が、今年最後のゲームであらためて浮き彫りになったが、来年はこの悔しさをプラスのエネルギーに変えることを期待したい。
以上
2006.12.23 Reported by 前島芳雄
アウトゥオリ監督は選手のそして日本人のメンタリティについて語る。
精神力の弱さが今季大きくクローズアップされたと言えるであろう。
それは、わずか勝ち点1で優勝を逃した昨季、攻撃陣の空回りで中途半端な結果だった2004、残り15秒間で天国から地獄に落とされた2003とただの運では済まされない3年間を振り返えさせられる。
「一新」は戦力では無かった。
ここに来て思い知らされる。
そして「制覇」へ一歩近づいた。
まだ遠い頂点ではあるが、少し近づいたことは事実である。
天皇杯準々決勝 清水エスパルス戦
と選手交代が告げられるまで、心の中でリフレインされていた。
セットプレイのマークミス、つまらないミスからのカウンター…
今年の悪い試合をリプレイするかのように時間が過ぎ去っていった。
しかし得点力のある隆行らしく、田代が野沢のCKからヘディングで反撃の狼煙を上げた。
そして二人同時の選手交代、新井場に替えて山拓、FSに替えて深井。
前に前に。
更にダ・シルバに替えて柳沢敦。
リーダーの自覚か、交代直後に抜け出してシュート。
も惜しくもGKに防がれたが、FWとしての役目を思い出したが如く攻撃に絡み出した。
惜しいヘディングはニアに外れた。
攻める鹿島に守る清水の図式。
リーグ戦、国立の試合とは立場が逆転していた。
しかし、結果は立場とは別に我らのモノへ。
本山の同点弾はGKの股抜き。
89分。
右サイドを切り裂いた篤人の折り返しは、どフリーの田代へ。
なんと、空振り…
そこは隆行に倣わなくとも良いところ。
と、思う間もなく詰めた柳沢敦が決めて逆転!
血液が沸騰するかと思うくらいに劇的な勝利。
新リーダーの得点は勝利だけでなく、新時代の開幕を意味する。
新しい時代が幕を開けたのである。
去る外国人をピッチから追い出し、来季を背負う
選手がピッチで試合を決める。
後藤吉兵衛が一番槍の名乗りを上げようとも、賤ヶ岳は七本槍のモノなのである。
一豊に大きな俸禄は無い。
久し振りに高揚を味わった試合であった。
本田主将から柳沢リーダーへ
鹿島は22日、元日本代表MF本田泰人(37)の現役引退を発表した。J開幕時から鹿島ひと筋の『ミスター・アントラーズ』に対し、クラブでは引退試合などを準備することを明かした。「来年のどこかで、何かセレモニーでもできれば。引退試合とかできればいいね」と鈴木満取締役強化部長。
来季の開幕前か、シーズンの中断期間中に実施を考えているが本田は「ジーコとかに来てもらって、ドリームチームでやりたい」。鹿島には前日本代表監督で現在、トルコ・フェネルバチェで指揮を執るジーコ氏を始め、MFレオナルド、MFビスマルク、DFジョルジーニョの元ブラジル代表、DF秋田やFW黒崎の元日本代表組に、MF小笠原(メッシーナ)やDF中田浩(バーゼル)ら現役の欧州組など多くのスターが所属していた。クラブ側も本田の意向をくんで、手はずを整える方針だ。
「まずはチームのこれまでの歴史をアルバムにして贈りたい」と同強化部長。将来、コーチや監督で鹿島に恩返ししたい意向を持つ本田だが、まずはクラブがミスター・アントラーズに恩返しする。
(近藤安弘)
★本田泰人に聞く
本田がこの日、引退への思いと今後について語った。まだ天皇杯を残していることを配慮し、FW柳沢ら一部を除きチームメートには正式に引退報告はしていないが、後輩たちに10冠目となる天皇杯制覇を託した。
――引退について
本田 「現役に未練はあるけど、他のチームのユニホームを着てやるイメージがわかなかった。ここ(鹿島)で終わるのがベストだと思った」
――仲間に報告は
「まだしてない。何からの影響を与えてはいけないから。平常心で試合をやってほしいからね」
――後継者は
「オレみたいなタイプはもういないよね。ヤナギ(柳沢)には前夜、次のリーダーはおまえだからなと話した。本人も自覚が出ている。ナビスコ杯決勝で、普段は怒らないのに、チームメートを怒っていた」
――今後は
「恩返しということでも、ここ(鹿島)に残って何かを手伝いという思いがある。解説者とか、いろんなことに挑戦していきたい。将来? いずれは(Jリーグの監督に必要な)S級ライセンスを取って鹿島の監督ができればいいね」
★鹿島、本田のために!!
23日、天皇杯準々決勝・清水戦(熊本)を迎える鹿島。引退を表明したMF本田は遠征メンバーから外れたが、FW柳沢らチームメートは、本田のために決勝戦まで勝ち進む意気込みだ。前日夜に引退を告げられた柳沢は「寂しい。10冠目希望? 本田さんがそういうなら。まずこのチームで1冠を取りたい」。U−21代表MF増田は「天皇杯? 本田さんのためにも取りたい」と意気込んだ。
◆日本サッカー協会・川淵キャプテン
「鹿島にとって、本田のキャプテンシーは大きかったと思う。小柄なのにがんばれたのは強い精神力を持っていたから。今後は指導者として、気持ちの強い選手を育ててほしい」
★後任オリベイラ氏濃厚
すでに退団の決まっているアウトゥオリ監督の後任に、元クルゼイロ監督のオリベイラ氏が就任することが濃厚になった。00年にコリンチャンスで、世界クラブ選手権制覇。実兄のワルデマル氏は99年に鹿島のフィジカルコーチを務めている。クラブ幹部は「コーチ陣の選定の話し合いまできている」と、遅くとも年明けには発表できる見通しを明かした。
いずれは監督へ。
鹿島の黄金期を歩き、ジーコ、レオナルド、ジョルジーニョとプレイをし、宮本、ジョアン・カルロス、ゼ・マリオ、トニーニョ・セレーゾ、パウロ・アウトゥオリの指導を受けたエリートの采配を見る日が来るのであろうか。
今から楽しみである。
そして、本田主将の後継者は大方の予想(興梠)を裏切り柳沢敦を指名とのこと。
タイプが異なるリーダーを指名することで、時代の変化に対応させようということであろうか。
後継者争いに失敗した家はお家取り潰しの憂き目にあう。
現代の最上家になるわけには行かぬ。
皆で柳沢を盛り立てて行こうではないか。
チューヤン若返る
●第86回天皇杯準々決勝
12/23(土)15:00/熊本
鹿島 vs 清水
どちらも天皇杯に強く、ライバル意識も強いチーム同士が、好ゲームが数多く見られる準々決勝で対決。中立的な立場のサッカーファンから見ても、非常に期待感が高まる対戦が熊本で実現した。
今季のリーグ戦では、清水が4位、鹿島が勝点2差で6位。どちらも、優勝を目指しながら終盤で脱落したという悔しさを残してリーグ戦を終えているだけに、天皇杯へのモチベーションは高い。
過去の対戦成績(リーグ戦)では、18勝2分14敗と清水がリードしており、鹿島にとっては唯一負け越している相手が清水。だが、最近の対戦(ナビスコ杯含む)では03年7月以来、9試合も清水の勝利がない(4分5敗)。お互いに「あのチームには絶対負けたくない」という思いが非常に強く、現在はチーム力の面でもかなり拮抗しており、客観的に見る分には最高のライバル関係と言える。
とくに清水の選手たちは、5回戦のFC東京戦に勝った直後から「(今年の対戦で)同じ相手に3回とも負けるわけにはいかない」(藤本)と、この鹿島戦に強い闘志を見せている。FC東京戦で負傷交代した枝村も、今週に入って練習に合流し、青山もアジア大会から戻ってメンバーは揃ってきた。2週間空いたことでチーム全体としてコンディションをある程度整え直すことができたため、矢島や兵働の状態もFC東京戦より良くなっており、前回よりも良い状況でこの試合に臨めるはずだ。
精神的な面でも、FC東京戦ではややピリッとしない部分も見られたが、この試合で「勢いのつく勝利」(長谷川監督)という劇的な逆転勝利を果たしたことで、天皇杯優勝に向けて完全に意識が切り替わった。今は、元旦の栄冠に向けてチームが完全にひとつになっている状態だ。
肉体・精神両面のコンディションさえ整えば、組織的には非常に安定しているチームなので、ゲーム内容に関する不安は少ない。あとは、攻守ともにゴール前の部分で、どれだけしっかりした仕事ができるかという部分が勝負を分けることになるだろう。
対する鹿島も、悲願の10冠達成にかける思いは非常に強い。アウトゥオリ監督が今季限りで退任することが決まり、本田泰人、名良橋晃、フェルナンド、アレックス・ミネイロらチームに多大な貢献を果たしてきた選手たちの退団も決定。彼らのためにも優勝したいという思いがチーム内に高まっている。
チーム状態も良好だ。「シーズンのこの時期になって技術、フィジカルを高いレベルに持ってこれたし、選手がどういう役割を持ってプレーするかという完成度が高い」とアウトゥオリ監督が5回戦・名古屋戦後に語っており、1年間のチーム作りが成果を上げてきた感がある。同じくリーグ終盤で調子を上げてきた名古屋をきっちりと下したことも、勢いにつながる要素。チーム状態は、清水以上に上向きと言えるだろう。
また、名古屋戦でプロ初ゴールを決めた大卒ルーキーの中後が、著しい成長を見せている点も大きなプラス材料。田代もリーグ終盤から調子を上げており、増田もアジア大会から戻って、世代交代を進めるチームの中で若手がチームを引っ張っている。
あとは、「課題はメンタル」(アウトゥオリ監督)ということだが、モチベーションは非常に高まっている。精神面が充実し、鹿島伝統の勝負強さが出てくることをサポーターも期待していることだろう。
組織力では清水、試合運びでは鹿島にやや分があると考えられるが、実力も勝利への強い思いも互角。わずかなミスや運なども含めて、ほんの少しの差が勝敗を分けるスリリングな一戦となることだろう。
以上
2006.12.22 Reported by 前島芳雄
前島さん、中後は大卒2年目。
今季は高卒二人とユース一人しか上げていない。
ちょっと調べればわかることを、堂々と書いてしまう根性には敬服する。
だが、これは職務怠慢以外の何ものでもない。
この情報操作によって誰がどような被害を受けるかも想像出来ぬ記者だとすれば、メディアに記名で記事を書く資格は無い。
罪を悔い改めよ。
魂のルフラン
鹿島アントラーズ 本田泰人選手は2006シーズンをもって現役を引退することになりましたのでお知らせいたします。
■ 本田泰人選手プロフィール:
・生年月日 : 1969年6月25日(福岡県出身)
・身長/体重 : 166cm / 63kg
・経 歴 : 帝京高校−本田技研−鹿島アントラーズ
・代表歴 : 日本代表(31試合、1得点)
■ 出場記録:
チーム リーグ戦 カップ戦 天皇杯
1992 鹿島 - 10 (0) 3 (0)
1993 鹿島 35 (0) 6 (0) 5 (0)
1994 鹿島 43 (0) 1 (0) 1 (0)
1995 鹿島 49 (3) - 4 (0)
1996 鹿島 29 (0) 13 (0) 3 (0)
1997 鹿島 21 (0) 2 (0) 5 (0)
1998 鹿島 21 (0) 5 (0) 4 (1)
1999 鹿島 17 (0) 4 (0) 0 (0)
2000 鹿島 29 (0) 5 (0) 5 (0)
2001 鹿島 24 (0) 6 (0) 1 (0)
2002 鹿島 22 (0) 9 (1) 4 (0)
2003 鹿島 19 (0) 5 (0) 4 (0)
2004 鹿島 7 (0) 5 (0) 0 (0)
2005 鹿島 4 (1) 1 (0) 1 (0)
2006 鹿島 8 (0) 3 (1) 1 (0)
計 328 (4) 75 (2) 41 (1)
※( )内は得点数
■ 大東和美社長コメント
Jリーグ開幕当初からチームを引っ張り多大な貢献をしてくれた本田選手が引退することになりました。
15年間にわたりアントラーズを支えてきてくれたことに対し感謝の気持ちでいっぱいです。
■ 本田泰人選手コメント
約1ヶ月の間いろいろと考えてきましたが、他チームのユニフォームを着てプレーする姿がイメージできませんでした。体もまだ動くし、やれる自信はあったので自分ではなかなか決断する事ができませんでした。
アントラーズで終わることが自分にとってベストな選択であると思い続けてきたので、数日前に家族と話し合って引退を決意しました。
今まで応援いただいたサポーターの皆さんには言い尽くせないくらい感謝しています。本当にありがとうございました。
“鹿島の鉄人”本田が引退「他のユニホーム姿は想像できない」

9日の本拠地今季最終戦でファンから花束を渡された本田。心の整理はついた
J1鹿島の元日本代表MF本田泰人(37)が今季限りで現役を引退することが21日、分かった。6日に鹿島と来季の契約を更新しないことが決まり、他クラブへの移籍との二者択一で悩んでいたが、この日の鹿嶋市内での練習後にクラブ側に引退の意志を伝えた。
ミスター・アントラーズ−。自他ともに認める“称号”を外すときがきた。本田がチーム練習後に、現役引退の意志をクラブ側に伝えた。
「退くことに決めた。アントラーズ以外のユニホームを着ている姿が想像できないしね。家族を不安にさせるわけにもいかないから決断した」
Jリーグが開幕した93年から、同一クラブでプレーを続けてきた唯一の現役選手。だが、先月16日にクラブ側から引退勧告を受けた。鹿島残留の可能性、他クラブへの移籍を視野に入れ、1カ月以上も悩み抜いた末の結論だった。
日本リーグの本田技研時代を含め、実に19年間の現役生活。日本代表では通算31試合1得点をマークした。Jリーグでは95年7月12日の磐田戦で史上最速の100試合出場を達成するなど、通算出場試合は歴代11位の通算328試合出場。95年途中からチーム主将を務め、持ち前のリーダーシップで常勝軍団を築き上げた。ここ数年は出場機会が減っていたが、常に練習から手を抜かずにチームを引っ張ってきた。その姿勢に後輩選手はもちろん、チームの基礎をつくったジーコ前日本代表監督からも厚い信頼を得ていたほどだ。
天皇杯までプレーを続け、引退後は鹿島が何らかのポストを用意するという。一方、解説者としても活動する。「スーパーバイザーみたいな形でもいいから、鹿島のために恩返しをしたい。その前に10冠で締めくくりたいね」。天皇杯に優勝すればJリーグ初の10冠を達成する。前人未到の大記録へ完全燃焼し、新たな人生に突き進む。

鹿島のユニホームを着た本田の雄姿は、来季はもう見られない
■本田 泰人(ほんだ・やすと)
1969(昭和44)年6月25日、北九州市生まれ、37歳。帝京高から本田技研(現ホンダFC)を経て92年に鹿島入団。93年5月16日の名古屋戦でJリーグデビュー、同年Jリーグベストイレブン。代表デビューは95年10月24日のサウジアラビア戦。J通算328試合4得点、代表通算31試合1得点。1メートル66、64キロ。
鹿島アントラーズでスパイクを脱がせられることに我等は誇りに思う。
緑虫から移籍する際ビスマルクにこれで本田のマークから逃れられると言わせしめた、守備の人本田泰人。
残り3戦を彼のための勝利で締めようではないか。
最後に託すユニは、興梠に捧げたい。
心は最終節ジュビロ戦で伝えあっている。
拳をぶつけた絆は太く永遠なるものである。
来季の指揮官と助っ人
今季限りで鹿島を退団するアウトゥオリ監督の後任に元クルゼイロ監督のオリベイラ氏が就任することが決定的になった。00年にコリンチャンスを指揮し、世界クラブ選手権を制覇した大物。実兄のワルデマル氏が99年にフィジカルコーチを務めている。クラブ関係者は「新監督は1人に絞っている」とし、年内に合意することが濃厚。また、清水を退団したFWマルキーニョス、サンパウロFCからMFダニーロ、DFファボンの獲得も間近となっている。
[ 2006年12月22日付 紙面記事 ]
鹿島オリベイラ氏との交渉大詰め
鹿島が監督就任を要請しているブラジルの名将、オズワルド・オリベイラ氏(57)との交渉が大詰め段階に入っていることが21日、分かった。現在2人に絞っている新監督候補の中でオリベイラ氏を中心に交渉を進めており、年俸面などでは折り合いがついているが、入閣させるスタッフの人数、人選などに時間を要している状況。交渉がまとまれば年内に合意、年明けにでも正式発表される見込みだ。オリベイラ氏は00年にコリンチャンスで世界クラブ選手権を制すなど評価は高く、また弟のワルデマール氏が98年に鹿島のフィジカルコーチを務めた縁もある。
[2006年12月22日8時7分 紙面から]
来季の構想はほぼ決まりと言うところであろうか。
指揮官は12月17日に噂の出たオリベイラ氏、外国人助っ人は、CBにファボン・MFにダニーロとサンパウロを2005年に地球一、2006年はリーグ優勝に導いた大物二人、FWはJで実績のあるマルキーニョスの3人体制。
悪くはない。
後は右SBの控えが欲しいところ。
日本人選手の獲得はあるのであろうか?
ユダは否定されたが、満男の帰国は既定路線であろう。
11月4日に噂の上がった緑虫の戸川はどのようになっているのであろうか?
日本人FWの獲得は無いのか?
日本人については、1月以降のシーズンオフに交渉が進められるのであろう。
レンタルに出ている二選手(中島は延長決定)も同様である。
所属選手では、出場機会を求める深井と羽田(ほぼセレッソで決定)、海外希望の本山、実戦経験を与えたい康平が微妙というところであろうか。
徐々に来季の構想が明らかになりつつある。
ベテランの解雇も新人の大量入団も含め、今季のスローガンである「一新制覇」が来季に実現されようとしている。
まだ今季の戦いは続いているが、来季も足音もすぐそこである。
柳沢敦待望論
鹿島FW柳沢がチームリーダーとしての自覚を見せた。今季限りでMF本田が退団することで主将の座が空くことになる。「そういったものは自然の流れでやること」と自ら名乗りを上げるつもりはないが「年齢的にも上の方だし、上に立たないといけない存在だとは思う」と意識の高さを示した。
23日の天皇杯準々決勝(対清水、熊本)を控え、21日の紅白戦ではサブ組のFWに入るなどレギュラーの座を失ってから苦境が続くが「まずは試合に出ないといけない」と意欲を高めていた。
[2006年12月21日19時58分]
柳沢、来季鹿島主将就任も
鹿島のFW柳沢敦(29)が21日、新監督の要請があれば来季の主将を受け入れる考えを示した。今季まで主将を務めていたMF本田泰人が戦力外通告を受けたことに「キャプテン? 年齢的にも上になるし、今までの経験からも上に立たないといけない」と話した。
これまでは固辞してきたが、来季はプロ12年目。ベテランの域に入ることから覚悟を決めた。「そのためには自分が試合に出ないといけない。ただ、出ても、出なくてもチームがいい方向にいくようにしたい」自身の復活、常勝軍団復活を目指すために、主将を受け入れる決意だ。
(2006年12月22日06時01分 スポーツ報知)
実績的にも年期的にもチームをまとめる立場に異存はない。
だが、この男は芸術家であり、他のプレイヤーとの架け橋になる種の人間では無いことも理解せねばなるまい。
人間性やカリスマ性は十分である、だが、イメージの共有を行えるのか?
選手間の調整ごとを率先して行うのか?
疑問が伴う。
まだ、孤高のFWでいた方が良いのでは無かろうか?
そう、彼のプレイスタイルを理解し助けた鈴木隆行と2TOPを組んだ時が最も光り輝くように、優秀な人材に助けて貰い更なる飛翔をした方が良いのではないか?
とはいえ、平瀬を爆発させた実績も大きい。
かつて2001年リーグ優勝を成し遂げたインタビューに於いて、
「本田さんのような人がベンチにいてくれること、練習で手本を見せてくれる、そんなクラブの体質が勝利へ向かう原動力である」
と応えた言葉を実践する日が来るようだ。
常に用意し、怠るな。
元がいつ攻めてくるかわからぬ。
いざ鎌倉である。
神風に頼らず撃退するのだ。
所属年数を調べたか?
鹿島が20日、主力の若手5選手と契約更改した。日本代表にも選出されたMF野沢を始め、MF青木、中後、FW田代、DF岩政ら先発に定着した若手がクラブと来季の契約にサインを交わした。
岩政は「(1回目の交渉から条件の)上積みがありました。来年は頑張りたいですね」と気を引き締めていた。
[2006年12月20日21時56分]
野沢が若手と呼ばれるのは今回が最後であろう。
かつて三冠を成しえた座談会において当時25歳の熊谷浩二がベテラン扱いをされていた。
その故事に倣えば野沢は既にベテランであり、チームを引っ張る選手でなければならぬ。
特にJr.ユースからの生え抜き、生粋の鹿島アントラーズの選手であれば、若手扱いは無かろう。
今季は29試合の出場で9得点はチーム内得点王のアレックス・ミネイロの31試合10得点よりも重い。
田代の20試合7得点と共に来季の大量得点を予感させる。
その田代を含め青木、中後、岩政の82年組も揃って契約更改。
まさに世代交代が進んだ感がある。
リーグ戦こそ悲しい順位に終えたが、未来への芽が確実に出ている。
常に上にいることを義務づけられた後に入団した彼等は、「生まれながらの将軍である」徳川家光の如く、強くより良き鹿島を作ることが望まれているのである。
勝者のメンタリティだけでなく、勝者で居続ける精神を養って欲しい。
中島祐希レンタル延長
鹿島アントラーズよりベガルタ仙台へ期限付移籍しておりました中島裕希選手は、引き続き期限付き移籍を延長することが決定致しましたのでお知らせ致します。
■期限付き移籍期間 : 2007年2月1日 〜 2008年1月31日
■プロフィール :
氏名 中島 裕希(なかしま ゆうき)
生年月日 1984年6月16日
身長/体重 175cm/73kg
ポジション FW
出生地 富山県
経歴 富山第一高校 ― 鹿島アントラーズ ― ベガルタ仙台
■出場記録 :
チーム リーグ戦 カップ戦 天皇杯
2003 鹿島 J1 11 (0) 4 (0) 4 (1)
2004 鹿島 J1 10 (0) 5 (1) 1 (0)
2005 鹿島 J1 2 (0) 4 (0) 1 (1)
2006 仙台 J2 24 (5) - 2 (0)
( )内は得点数
12月19日に情報のあった中島祐希だが、完全とはならずレンタルを延長することになったとのこと。
今季ヴェガルタ仙台は赤字額を大幅に計上し身の丈経営する旨を公言していたので、移籍金の捻出が難しかったのであろう。
これは双方いや三方にとって幸せな結果となろう。
今季、レンタルで経費を抑えたヴェガルタ仙台は安く大きな戦力を得た。
鹿島アントラーズは若手FWに出場機会と成長の場を与えることができる。
そして、中島祐希はこのチャンスに結果を出し、ステップアップを計れる。
非常に有意義である。
今季、少ないチャンスで5得点は悪くない数字である。
来季は得点ランキングに名を連ねる活躍を見せて欲しい。
さすれば、移籍金は大きく跳ね上がり、移籍するにせよ戻るにせよ、鹿島への貢献が非常に高くなるのだ。
是非とも中島の得点でJ1に上がってきて欲しいものである。
留守は長塚京三演ずる留守政景こと佐々木が守ることとなろう。
心してかかるのだ。
2007ナビスコ杯日程と対戦相手
■予選リーグ
第1節 3月21日(水・祝)
第2節 3月25日(日)
第3節 4月 4日(水)
第4節 4月11日(水)
第5節 5月 9日(水)
第6節 5月23日(水)
■決勝トーナメント
○準々決勝:
第1戦 7月 7日(土)
第2戦 7月14日(土)
○準決勝:
第1戦 10月10日(水)
第2戦 10月13日(土)
○決勝: 11月3日(土・祝)
※準々決勝は土日分散開催の可能性があります。
●Dグループ(4チーム):
鹿島/甲府/新潟/名古屋
今季のようにJ2がACLに行くなどということは無かったため、予選リーグ上位2チームがトーナメントに進む。
相手は、甲府・新潟・名古屋、相手にとって不足はない。
今季のアウェイ甲府戦は小笠原満男に対するファールを審判が正しくジャッジしPKを蹴ることが出来ていれば、と悔いの残る試合だっただけに、無念を晴らす機会が増え純粋に嬉しい。
新潟戦はフェルナンドのFK一発、薄氷を踏む思いであった。
結果は勝利であったが、どちらに転んでもおかしくない内容だったことを記憶している。
名古屋戦は小澤がPKを止めたことがクローズアップされたが、多くのチャンスを決めきれなかった試合。
「決定機を決めきれない」
この問題が露呈された最初の試合と思える。
亀のように守る名古屋をこじ開けられなかったのだ。
そう考えるとアウェイの甲府戦もその一つであった。
そしてホームは全ての相手に勝利している。
甲府相手には篤人の17歳ゴール、名古屋には不可解なジャッジによる勝利、新潟は2年連続となる大量得点で圧勝。
名古屋には天皇杯でも勝利している。
今季のナビスコ杯予選リーグもホームでは全て勝利しアウェイでは敗れている。
通過が第一目標であり、若手のチャンスの場でもあるので、ある意味正しい姿とも思える。
ホームでは全て勝つ。
当たり前のことを目標に来季は挑んで欲しい。
センターFW2件
鹿島FW田代が、清水と対戦する23日の天皇杯準々決勝でのゴール奪取を誓った。オフ明け18日のミニゲーム形式の練習では軽快な動きを見せ、シーズン終盤の好調を維持していることをアピールした。
9日の天皇杯名古屋戦から2週間と間隔は空くが「逆にしっかり調整できていいですね。ここまで来ると、どこのチームも強いが、点を取って勝ちたい」と力強く話した。
[2006年12月18日18時56分]
中島、ベガルタ完全移籍へ…鹿島からレンタル
ベガルタ仙台が、J1鹿島からレンタル移籍中のFW中島裕希(22)を完全移籍で獲得する意向であることが18日、明らかになった。今後、本格交渉に入るが鹿島側は移籍を容認する可能性が高く、年内にもベガルタ・中島が誕生する。
今季5得点を挙げた伸び盛りのストライカーの獲得に、ベガルタが全力を挙げる。クラブ側はもちろん、望月達也新監督(43)ら現場も来季の戦力として大きな期待を寄せており、すでに完全移籍で獲得する意向を鹿島側に通達。今季24試合に出場し、リーグ戦初得点を挙げた中島本人も「試合に出られるチームでやりたい」と出場機会の確保を第一条件にしていることから、交渉はスムーズに進むと見られている。
望月監督の掲げる「走るサッカー」に、運動量豊富でスピードのある中島は、打ってつけの存在といえる。今季終盤には、ブラジルリーグへの移籍が確実となったJ2得点王FWのボルジェス(26)を押しのけ先発出場。来季は、レギュラー獲得と、普段から口にしている2ケタ得点が大きな目標になる。
(2006年12月19日10時41分 スポーツ報知)
田代は誤審の退場もあり、ゴールが止まっている。
清水戦で上げることが出来れば11月23日以来のちょうど1ヶ月ぶりとなる。
センターFWとして不動の地位を確立するため、ここは大いなる結果を求めたい。
彼としても地元に近い九州の地は悪くないはずである。
熊本では馬刺を食べ、ガンパレードマーチや俺の屍を越えてゆけをプレイするのも良かろう。
馬力を付けてAIを磨くことも可能となろう。
そして仙台移籍の噂が信憑性を高めてきた中島祐希である。
来季のW(ダブル・ユー)として期待していたが、相方は名古屋を選びコンビ編成自体起こらずに終えた。
中島本人も今季後半から出場機会を与えられ結果も出した自負があろう。
「移籍するなら完全で」、これはヴェガルタ仙台にとっても中島にとっても、そして鹿島アントラーズにとっても幸福と言える。
10代の若手ならまだしも結果を残したい22歳の中島にとって中途半端な移籍は誰にとっても不幸であろう。
ここは快く送り出したい。
長らく外に出し続けた挙げ句に、縁もゆかりもなかったかのように見えてしまう根本を思うたびに、長期のレンタルに疑問を持つ。
また、海外への移籍も同様である。
中島祐希に対し、強烈なブーイングを浴びせられるよう、J1に彼の得点で上がってきて欲しいものである。
笹カマボコと牛タンを食せば風流なり、萩の月の甘さは心に染み入るのである。
興梠シーズンオフ
12月16日(土)の練習中に右足を負傷した興梠慎三選手は、同日埼玉県内の病院にて精密検査を行い、下記の通り診断されました。
1.負 傷 名:右膝内側側副靭帯損傷
2.全 治:約6週間
ここ数試合、試合の終盤に出場機会を与えられていた興梠慎三が6週間の怪我。
いち早くシーズンオフとなった。
アレックス・ミネイロの帰国に続き攻撃陣の離脱は大きい。
しかしながら増田誓志の帰国と明るい材料もある。
肥後もっこすの地で勝利の雄叫びを上げるには、九州人の力が必要である。
興梠の離脱は残念であるが、田代・本山・誓志のトライアングルで是非とも清水を撃破したい。
佐々成政のように太閤検地の一揆で切腹している場合ではないのである。
セリエA インテルvs.メッシーナ

【インテル−メッシーナ】先発出場した小笠原(撮影・PNP)
<セリエA:インテル2−0メッシーナ>◇17日◇イタリア・ミラノ
メッシーナMF小笠原満男(27)が、今季9戦ぶり4度目の先発出場を果たした。前半4分に右足でミドルシュート。同9分にも右クロスにダイレクトでシュートを放つなど攻撃の基点となり、積極的なプレーが目立った。だが、得点に絡むことはできず、後半19分に交代した。
試合はマテラッツィ、イブラヒモビッチにゴールを決められ、メッシーナは0−2で敗れた。
[2006年12月18日3時3分]
小笠原先発もチーム5連敗/セリエA

前半、DFマイコン(右)と競り合うMF小笠原(撮影・PNP)
<セリエA:インテル2−0メッシーナ>◇17日◇イタリア・ミラノ
メッシーナMF小笠原満男(27)がアウエーの首位インテル戦で左MFとして9戦ぶり4度目の先発出場を果たした。攻撃の基点になり積極的なプレーで目立ったが、後半19分に交代した。シュートがインテルDFマテラッツィの下腹部を直撃した。前半41分、ゴール前中央、右足でミドルシュートを放つと、インテルのDFマテラッツィの股間(こ)を直撃。マテラッツィが昏倒してもん絶するシーンもあった。
試合はFWイブラヒモビッチに左足で追加点を決められるなどメッシーナは0−2で敗れ、5連敗となった。(西村明美通信員)
[2006年12月18日8時16分 紙面から]
メッシーナ・小笠原、リーグ9試合ぶりの先発
セリエA・メッシーナのドイツW杯日本代表MF小笠原が17日のインターミラノ戦(アウエー)にリーグ9試合ぶりの先発。チームが守備的に戦うなかで小笠原も守備面で奮闘したが、後半21分に途中交代となり、試合も0−2で敗れた。
小笠原、強烈シュートも途中交代

インテル・ミラノ戦で攻め込むメッシーナの小笠原
セリエAのメッシーナは17日、アウエーで強豪インテルに0―2で敗れた。MF小笠原は9試合ぶりに先発した。見せ場は前半42分。ペナルティーエリアの外側から思い切り右足を振った。ゴールは逃したが、強烈なシュートは至近距離にいたイタリア代表DFマテラッツィの股間を直撃。マテラッツィがそのまま担架で運ばれるほどの衝撃で、スタンドを沸かせた。
4連敗中のチームを救うべく巡って来た先発の座。「仲間のプレーが分かってきた」と話す通り、序盤から攻守に積極的にボールに絡んだ。だが前半終了間際、ジョルダーノ監督が退席処分になると流れはインテルに。後半4分にはマテラッツィに先制を許し、14分にはイブラヒモビッチに追加点を決められた。得点に絡めないまま小笠原は18分にベンチに下がった。(ミラノ・神尾光臣通信員)
インテル戦に先発出場した小笠原満男。
今季三度目の対戦である。
前半はボールに絡むシーンも多く、特にロングパスを一発で通したところはFWに決めて欲しいところであった。
そしてマテラッツィを直撃したシュート。
ジダンの頭突きの箇所であり、ここで確実に仕留めておけばバイシクルシュートの先制弾を喰らうこともなかったであろう。
殺人シュート。
この技を習得して帰ってくれば、今回の渡伊も無駄ではない。
また、この試合でのポジションも鹿島に於いてFSの位置である。
もう、そろそろ荷支度をすべきであろう。
2月のPSMで誰を血祭りに上げるのか、それが楽しみである。
来季指揮官の噂
鹿島の新監督にブラジルの名将オズワルド・オリベイラ氏(56)が有力候補として挙がっていることが16日、分かった。アウトゥオリ監督の今季限りでの退団を受け、クラブは今月上旬から後任のリストアップを開始。インテルナシオナルのブラガ監督の名前も挙がったが、現在はオリベイラ氏を中心に2人に絞り、交渉も大詰め段階に入っているとみられる。交渉が順調に進めば来週にもクラブ関係者がブラジルに渡り、正式契約を交わす見込みだ。
オリベイラ氏は元ブラジル代表、元Rマドリードのルシェンブルゴ監督のアシスタントコーチを務めた経験を生かし、99年にコリンチャンス監督に就任。指導者として未知数だったが初年度でサンパウロ州選手権、ブラジル全国選手権の2冠をいきなり制覇。翌00年にはレアル、マンチェスターUなども参加した世界クラブ選手権を勝ち取り、世界一の座に就いた。
その後もサンパウロ、フラメンゴ、サントスなど名門クラブを歴任し、今年も今月上旬に退任するまでクルゼイロを率いていた。輝かしい実績からブラジル代表の監督候補としても名前が頻繁に浮上する。
鹿島は今季6位と5年連続で年間優勝を逃し、10冠をかけたナビスコ杯も決勝戦で敗れた。だが昨年の「トヨタ クラブW杯」をサンパウロで制したアウトゥオリ監督がMF増田、DF内田ら若手選手を積極的に起用し、世代交代も順調に進んでいる。世界一監督同士のバトンタッチを実現させ、名門の復権を目指す。
[2006年12月17日7時49分 紙面から]
またも大物の噂。
しかしながら今季のアウトゥオリ監督とは異なり生粋のブラジル・サッカーの伝道師と思われる。
何とも微妙な感覚を覚える。
確かに元祖地球一である。
十分な実績でろう。
が、ホームの地の利を得たことは否めぬ。
また、既に6年も昔である。
ワールドカップを二つも経た今、どれだけの引き出しを持っているのか、そして特殊な日本サッカーへの順応は如何に。
裏切られた直後はどうしても疑心暗鬼に陥る。
FJ後のアレックス・ミネイロのように順応性・決定力・人間性に優れる人物が赴く可能性も否定できないが、そう何度も当たりクジは引けないのでは無かろうか。
しかし、今はまだ噂の段階。
ここで不安を煽っても意味は無い。
そう、今は目の前の天皇杯に集中するだけである。
来季の試金石となるであろう。
羽田セレッソか?
J2に降格したC大阪が、来季の新戦力として鹿島のDF羽田憲司(25)を獲得することが16日、分かった。既に基本合意している。C大阪は元日本代表DFの柳本が引退を表明し、守備の要で副将も務めていたDFブルーノ・クアドロスが退団。1年でのJ1復帰へ守備陣の補強が急務になっていた。この日、西村GMは「今季を振り返っても守備はうちの弱点。補強ポイントなのは間違いない」と話した。
羽田は市船橋高から00年に鹿島に入団。01年には主将としてワールドユース(アルゼンチン)に出場するなど、04年アテネ五輪を目指す世代のリーダー的存在だった。しかし、右足首骨折で完治まで3年半を要するなど選手生命の危機に立たされたが、昨年復活した。再建を目指すC大阪は、来週に正式発表される都並監督とともに着実に選手補強も進めている。
[2006年12月17日9時3分 紙面から]
12月6日に移籍志願を表明していた羽田の移籍先にJ2降格の憂き目を見たセレッソ大阪との情報。
セレッソは3バックを敷いており、その真ん中は羽田に良いと思われる。
レンタルで出すとの情報であったが、請われて行き引き留められるよう努力すべし。
我らの心から願っている。
図らずも市立船橋高校で第78回全国高等学校サッカー選手権大会優勝を共に分かち合った原竜太もモンティディオ山形を解雇され湘南ベルマーレへ新天地を求めた。
このときの市船は無失点優勝を成し遂げた偉大なるチームであった。
何も申すまい。
これも戦国の世の習い、敵地で相見えようぞ。
甲府から魔の手
甲府が鹿島のFW深井正樹(26)の獲得に乗り出していることが16日、分かった。深井は15日の第1回契約更改交渉で移籍を直訴。すでにJ1の数チームからオファーが届いているが、その中に出身地・山梨の甲府も含まれていた。「FWで前めで使ってくれて、自分のいいところをもっともっと出せるようなクラブでやった方がいいのかも」と深井は揺れる心中を話した。鹿島は引き続き慰留する構えで、次回交渉は来週に予定されている。
(2006年12月17日06時05分 スポーツ報知)
ヴァンフォーレ甲府がオファーとのこと。
甲府は深井の出身地であり、縁もゆかりもある。
システムは4-3-3であり、FWとしてもサイドアタッカーとしても鹿島で得た経験は十分に活かされるであろう。
今季のアウェイ甲府戦では不発に終えた。
日本人的には故郷に錦を飾らせたかった。
しかし、その機会を活かすことなく、FSのつまらぬミスから敗戦した。
その借りを返さずして去ることを許して良いものであろうか。
実力でポジションを得、甲府を始末する役目が深井にはあるのだ。
今更、甲府方に馳せ参じても「武田の四名臣」どころか山本勘助にもなれぬ。
ほうとう番が関の山である。
結果を残して、それから熟孝するが良い。
新リーダーの自覚
午後から晴れ渡ったカシマの空。契約更改を終えた柳沢は、来季への“青写真”を描いていた。
「社会貢献とか地域に何らかの形で密着していきたい。プロ野球も選手会を中心になっていろいろとやっていますしね。サッカーもできるはず。イタリアに2年半いて、そういうことをやっていかなくちゃいけないと強く思いました」
チームとは08年1月まで複数年契約を結んでおり、この日の交渉では金銭面の話はなし。03年夏から2年半プレーしたイタリアでは、小学校を訪問して生徒と給食をともにした。鹿島も様々なファンサービスを検討しており、自身の経験に基づいた協力を約束した。
95年からチーム主将を務めてきたMF本田が、今季限りでの退団通告を受けた。今季は右足甲の骨折もあり、リーグ戦23試合4得点の柳沢には、復調とともにリーダーシップも求められる。
「今年は新しいメンバーが多くて手探りの部分もあり、言葉が通じないイタリアとは違う難しさがありました。来年はじっくり腰を据えて、上の立場でやっていきたいですね」。“ヤナギの指針”をそのまま、チーム全体に浸透させる。
(佐久間賢治)
本山はダウンで柳沢が現状維持とはこれ如何に。
代表選出を評価されたということなのであろう。
フロントの代表偏重はここに始まったわけではない。
辺境の地であり、露出の低下は死活問題である。
しかし、それが全てではあるまい。
Jの存在意義は日本代表の強化という大義名分の元にある。
下部組織として代表を選出し続けることを課せられている。
確かに逆らう必要はないであろう。
だが、手法はもっとあるのでは無かろうか。
今のままでは誰も幸せにならぬ。
決別ではなく、独自の路線を見いだして欲しいのだ。
その一つの答えが「社会貢献とか地域に何らかの形で密着」いうのも良かろう。
地に根付いてこそのクラブである。
来季何かが変わることを望んでいる。
来季の誓志へ
U−21(21歳以下)日本代表の鹿島MF増田が五輪予選での活躍をクラブに厳命された。16日の練習後に契約更改に臨んだ。
今季は23試合に出場しレギュラー定着へ大きく飛躍を遂げた1年。だが来年は北京五輪予選も控えており、契約交渉の場ではクラブと代表の両立を求められた。「代表に入らないと意味がないし、予選は絶対に(主力として)出ないと」と気持ちを新たにしていた。
[2006年12月16日20時43分]
五輪代表の前にクラブであろう。
フロントの言い分に全く持って納得できぬ。
今季の増田誓志に関しては鹿島アントラーズよりも五輪代表での貢献度が高かった。
北朝鮮戦に於いてはキャプテンマークを捲くところまでに至っている。
これも本人の努力によるところが大きい。
そもそも8月の初招集からして梶山の代役であった。
そして試合一つ一つで結果を出してきたのは周知の事実である。
しかし、鹿島のボランチ起用は誓志の成長を促したが鹿島の成績に結びつかなかったことも紛れもない事実であろう。
来季は収穫期としてクラブへの貢献を第一に代表は二の次では無かろうか。
思い起こせば4年前、アテネ五輪を目指す代表候補に野沢・青木を差し出すも使い捨てさせられたことが記憶に残っている。
このような思いは不要である。
まずは鹿島。
心して励むのだ。
深井正樹岐路
鹿島FW深井正樹(26)が15日、他のJ1クラブへの移籍を直訴した。第1回契約更改交渉を行い、「FWで、先発で(出られるチームで)1シーズン通して勝負してみたい」と申し出た。深井は今季、23試合出場4得点。だが、出場時間は849分(1試合平均約37分)で、先発はわずか7試合。FWもしくは攻撃的MFのスーパーサブ的な役割を務めた。
豊富な運動量が武器の深井にはJ1の数クラブからオファーが届いている。鈴木満取締役強化部長(49)は「必要な戦力」と話し、慰留に努める方向。第2回の契約更改交渉は来週以降の予定。今後の背番号11の動向から目が離せなくなってきた。
(2006年12月16日06時06分 スポーツ報知)
深井も来季は5年目26歳となる。
当然ながらレギュラーとして90分間ピッチに立つことを望むであろう。
今季はMF起用と併用でリーグ戦23試合に出場、4得点している。
データ的には柳沢敦と同様である。
物足りない数字といって良い。
もっと出場機会を得れば結果を残すと言いたい気持ちも理解できるが、20試合で7得点の田代の前では声も霞む。
デビュー年の深井といえば、初得点のホームガンバ戦ではなく、ナビスコ杯決勝戦レッヅ戦である。
開始早々に抜け出したエウレルの折り返しをゴールの真ん前で決められなかった…
この後すぐにエウレルはケガで交代し、大きなチャンスは巡ってこなかった。
これが彼の持つ運命なのではなかろうか。
プレイスタイルは味方を鼓舞し、守備にも貢献度の高い姿は我らの目に焼き付く。
秋田退団時には背番号3を要求した魂の男。
彼にはこのクラブで行うべき仕事がまだまだ残っていることは紛れもない事実である。
だが、本人にその意志が無ければ我らは要求出来ない。
シュートの精度さえ上がれば、日本有数のFWであることは真実。
そこを理解し決断すべきである。
小早川秀秋がどうなったか、福島正則の晩年は如何に、荒木村重は。
枚挙に暇がない。
ノーチャンスなわけではないのだ。
チャンスを活かす。
それだけを我らも深井正樹も望んでいるのである。
本田主将になるには

― 小学生がサッカーが上手くなるためには、どんなことをすればいいですか?
サッカーで大事なのは蹴ることと止めることですよね。僕がサッカーを本格的に始めたのは小学校6年生からなんですよ。それまでは野球の方が楽しくて。サッカーは週に1、2度で、野球は毎日やっていたんです。それが、6年生になってから、突然父が「サッカーをやれ」と言い始めまして。両親とも身長が高くなかったので、野球よりサッカーって思ったのかもしれませんね。父に「お前、野球をやめてサッカーをやれ」と言われた時に、俺、本当にサッカーが出来るのかな、野球の方がやりたいのにな、って思っていたんですよ。サッカーの楽しさがわからなかったんです。それが、上手くなるにつれて楽しくなってきたんですね。まずはリフティングですよね。ボールをよく触ること。それと、サッカーで大事なのは蹴ることと止めること。それが出来ないとゲームでも出来ないので、リフティングと基礎練習を繰り返しやらされましたね。最初の頃はやらされている感があって、自分でもなかなか上達しないなって思っていたんですが、出来るようになってから楽しみを覚えましたね。楽しみを覚えると同時に上達も早くなりました。
― 経験上しておいてよかったことは。
あまり参考にならないと思いますけど(笑)、父がスパルタで、中学3年間が特にそうなんですけど、学校から帰ってきてからも練習だったんですね。父は当時ドーベルマンのブリーダーをやっていたんですが、犬と一緒に山の上の公園まで一緒に走って。片道3〜4kmくらいなんですけど、そこまで行って弟と一緒に基礎練習をして。終わったら走って家まで帰るじゃないですか。そうすると、もう真っ暗だから車庫にネットを作って、徹底的にシュート練習ですね。そして夕飯食べた後には、筋トレですね。腕立て、腹筋、背筋、スクワット。もう、最初はイヤでイヤでしょうがなかったんですよ。俺、なにをしているんだろうなって。僕は4人兄弟で、兄貴が二人いて、二人はサッカーをやっていなかったんですけど、手伝ってくれていましたよ。4人の中で、僕の運動神経が良いと小さい頃から見ていたんでしょうね。寝る前には、4人兄弟で布団を敷いて寝ていたんですが、小さいバスケットボールとネットのセットを使って布団の上でジャンピングボレーとオーバーヘッドの練習です。毎日やっていましたので、おかげで感覚はつかめましたよね。父は素人だったんですけど、かなり勉強もしていたようですね。
― 小さい頃にもっとやっておけばよかったと思うことはありますか?
今の若い選手はリフティングのテクニックがすごいじゃないですか。僕もリフティングはやっていたんですけど、技のリフティングじゃなくて、とにかく落とさない、ボールに執着する、必死なリフティングだったんですよね。今思えば、技としてのリフティングやフェイントなどの技術の練習は一切していなかったので、それをやっておけば良かったかなって思います。
― キライな練習はありましたか?
忍耐力という意味で、長距離をよくやらされていたんですよ。「今日は長距離だけだ」という日もあって、20kmくらい走らされるんです。(20kmですか!?)たぶん。(笑)父は自転車で伴走とかじゃなく、車に乗ってくるんですよ。近くに海沿いのコースやダム沿いのコースとか、いろいろないいコースがあったんですよね。「折り返し地点にいるから、走って来い」って、自分は先に車で行っているんですよ。それが嫌だったかな。まあ、そのおかげで中学校時代の部活は楽でしたね。(帝京も余裕でしたか?)帝京は精神的にもっと鍛えられました。
― 自分のどんなプレーに注目してほしいですか?
僕の話はつまらないと思うんだけどなあ。大丈夫ですか? ボールの関係ないところでコースをなくしたりする、見えないプレーですよね。本当にわかりづらいプレーだと思いますが、チーム全体のバランスを見たり、コースを消すこと、読んでインターセプトをするということを見てもらいたいと思います。
― パスコースを消すために、ケアしなくてはならないポイントは?
そういう局面になる前に、自分の状況を確認しておくことです。急激な変化でサイドチェンジとかがない限り、予測して準備をしますよね。チームメイトのポジショニングだったり、相手のボールを持っている選手だけじゃなく、動きの中の選手の状態を把握して、「ここを消した方がいいな」「ここを狙ってくるんじゃないかな」という予測で僕は動いているんですね。あと、動きながらコーチングして、味方の選手を動かすことが普通はなかなか出来ないんですけど、僕はできる自信があるというか。周りをうまく使って、自分もその局面局面におけるベストのポジショニングをとっているつもりですけどね。
― 好きだった、お手本にしていた選手は?
ジーコとマラドーナでしたね。どちらかというと? ジーコにしておこうかなあ。(笑)
【取材・構成】 SHAPE 豊田 英夫
青木社長就任
青木 剛氏(あおき・つよし)68年(昭43年)早大第一法卒、三菱金属鉱業(現・三菱マテリアル)入社。04年三菱マテリアル資源開発社長、06年11月三菱マテリアルテクノ特別顧問。東京都出身。61歳
(29日就任。大崎敬三社長は相談役に)
驚きの人事。
本家は「つよし」ではなく「たけし」である。
今季の青木は、前半は怪我に泣かされ後半はCBにコンバートされていた。
彼本来の姿を見せつけたのは第9節アウェイの京都パープルサンガ戦、それも前半だけだったように思える。
あのゴールは素晴らしかったし、その他の攻撃も連携も守備も良かった。
しかし、前半だけ。
今季はボランチとして定位置に居座るかと思っていたのだが、結局のところナビスコ杯決勝戦を最後にCBに追いやられている。
この世代最高の素材であったはずの青木剛にはもう一皮剥けて貰う必要がある。
CBとしての覚醒も良い。
最終節ジュビロ戦の取り消されたゴールは紛れもなくオンサイドであった。
あのポジショニングと反応を忘れてはならない。
自らキャプテンマークを撒く程度の行動を起こすのだ。
前へ前へ。
社長就任も一つの転機である。
ユダ屈従ならず
鹿島が今オフのスイスリーグ1部バーゼルDF中田浩二(27)の獲得を見送ることが13日、分かった。6月のW杯期間中もドイツで中田サイドと会談するなど獲得へ準備を着手。だが今季はレギュラーとして活躍するなど、欧州リーグのシーズン途中で獲得することは現実的に難しい状況になっていた。クラブ関係者は「タイミングが合った時に話し合いましょうということ。将来的には戻ってきてほしい選手」と説明。早ければシーズン後に移籍市場が開く来夏の獲得を目指す。
体良く断られた。
これが事実であろう。
クラブ側はもとよりユダ側から戻る意志の無いことが伝えられ、それがこの報道に繋がったと思われる。
ボランチとCB、左SBとして出場可能であるユダは日本国籍を有しており外人枠に数えられない、補強としては申し分がなかった。
これも縁。
ここで無理を通すほど重要な人材ではない。
曹操麾下であれば、楊修程度である。
しかしながら、この移籍を踏まえてフェルナンドを解雇したとしたとあれば、とんだ失策である。
今季のボランチ不足はまことに持って深刻であった。
誓志のコンバートに始まり、本田主将のフル出場、羽田のボランチ出場などなど。
シーズン終盤に中後の成長が実り、安定を見せたものの、中断前の惨状には目も当てられ無かった。
2003年には、ユダ・フェルナンド・熊谷・本田主将・青木・大谷・クラウデシールと賤ヶ岳七本槍にも例えられるボランチ軍団を誇った過去も今は昔。
出場停止や怪我が重なると使い廻しに無理が出る。
それを痛感したシーズンであった。
ユダとの交渉決裂で、来季のボランチは青木・チューヤン・誓志・吉澤ということになる。
現在の布陣ではダイアモンド型の中盤を組むため、野沢も守備的なタスクを課せられている。
伊太利亜にて漫遊している小笠原満男も夏には帰伏しよう。
改めてメンバーを挙げてみると、悪くないところであろう。
フェルナンドに替えてチューヤンに期待するところである。
ここ数試合のパフォーマンスを維持、そして更なるレベルアップを計ればこれも杞憂となろう。
必要以上に選手を囲うことは害はあっても利は少ない。
出場叶わぬ余剰人員は、クラブにとっても選手にも不幸でしかないのである。
元JEFの酒井と京都の黒部の耳に言い聞かせたい。
まあ、彼等は我等と無縁の選手、どこで屍となろうが手を差し伸べる必要はない。
我等としては、どちらかといえばボランチよりもSBの控えが最重要課題である。
ナビスコ決勝戦も篤人一人の不在で落とした事は誰もが認める事実である。
左は大卒ルーキーの石神でまかなうことを前提としても、右に新井場を回すあるいは中後・青木に任せるのは些か疑問を覚える。
ましてや誓志は無かろう。
補強ポイントは見えておるのだ。
手を拱いている場合ではない。
右SBの控え。
そして献身的なFWなのである。
金の草鞋を履いてでも探し出さねばなるまい。
どこぞの庵で晴耕雨読している臥龍鳳雛を。
サムイデスネ そして サヨナラ
アレックス ミネイロ選手は、移籍元クラブとの問題で下記日程でブラジルに帰国することになりましたのでお知らせ致します。
1. 帰国日 : 2006年12月14日(木)
2.アレックス ミネイロ選手コメント
「温かなサポーター、ホームタウンの皆さん、チームメイトに支えられて、アントラーズで2シーズンプレーできたことは幸せでした。自分がいる間に優勝できなかったことが残念ですが、私がいなくなった後も、チームは優勝目指して戦っていってくれると思います。ありがとうございました。」
寂しいとはこのことであろう。
まだシーズンは3試合残っている。
しかしアレックスミネイロは去った。
エウレル以来の当たりFW、笑顔も素晴らしいゴールハンター。
献身的な動きでチームへの貢献度は非常に高かった。
この場を借りて、ありがとうの言葉を贈りたい。
王者監督リレー
今季で鹿島を去るアウトゥオリ監督がクラブワールドカップに出場するため来日している南米王者Internacionalの宿営地を来訪とのこと。
去年この大会で優勝したアウトゥオリ監督の表敬訪問であると素直に解釈するところであるが、希望的観測ではInternacionalのアベル・ブラガ監督への引き継ぎと思いたいところ。
ブラジルは12月でシーズンオフとなるため、この時期に監督にオファーすることは容易い。
アウトゥオリ監督も年末にバタバタと契約に及んだことは記憶に新しい。
そして今季も南米王者を受け入れたい気持ちは正直に表に出して良いであろう。
ついでにと言ってはなんだが、カピトンのFWフェルナンドンも6月の契約切れを待って呼び寄せたいところである。
家康が秀忠にそして家光と引き継ぎ天下太平の世を造り出したように。
クラブワールドカップ クラブアメリカvs.全北
カニバサミ失敗はご愛敬。
そして
「千載一隅のチャンス」
を連発する実況河村亮アナ。
そこから得点をしたクラブアメリカではあるが、一試合にこれほど「千載一隅のチャンス」あったとは。
今さらボキャブラリーを増やせとは言わないが、間違った使い方は改めるべきであろう。
日本語の乱れを公共の電波で流してはならぬ。
スタジオの武田と同い年だとしても。
ついでに上戸彩まで勝者を間違える始末。
トホホな放送であった。
天皇杯五回戦 名古屋グランパスエイト戦 コメント
●中後雅喜選手(鹿島):
「(プロ初ゴールを決めて)ありがとうございます。ゴールシーンは右CKからニアに入ろうと思っていたし、野沢さんがいいキックを蹴ってくれるんで、相手はゾーンディフェンスだし、触ろうと思った。ゴールを取りたいと思っていたけど、チームが勝てたことが一番よかった。守備については自分は真ん中でバランスを取ることを重視した。両サイドに野沢とファビオが前へ出ることが多いし、自分は守備を考えていた。鹿島のパス回しがまだうまくできていない部分があり、相手がリズムをつかんでいた。最後のところで止められてよかった。
ヨンセンのマークは気にかけていたけど、起点になっていた部分はある。もうちょっとハードに行きたかった。ヨンセンはキーマンだし、当ててから攻める形を相手はやってきた。でかい分、こっちは挟みに行くことが大事。チームとして心がけていた。ナビスコカップ以降、チームがまとまって波に乗っている。天皇杯にもいい形でつながっているし、流れをきらないようにしたい。いい雰囲気もある」
●青木剛選手(鹿島):
「後半最後にきちんと決めていれば試合は決まっていた。それでも慌てず、もう1点を狙っていこうとした。セットプレーから点が取れたのはよかった。チームとして最近すごくよくなっている。天皇杯で優勝することで成長を示したい。監督も最後だし、いい恩返しをしたいと思う」
Q:岩政とのセンターでの連携について?
「僕がいったんボランチに戻ってまた最終ラインに入るようになって2試合目だけど、いい形でできている。自分はヘッドが強くないし、岩政さんが競り合って自分はカバーに入るという役割がうまくいっている。徐々にいい関係になっているのではないかと思う」
●野沢拓也選手(鹿島):
「チャンスがいっぱいあったし、ゴール前まで行っている。攻撃はフィニッシュで終わることが大事。相手の守備が高い人が多いんで、2点目は中後がうまく走ってくれてニアを狙えた。1点目もいいところにこぼれてゴールが入ったと思う。自分自身はもっと中盤を支配してボールを回せたらよかった。ポゼッションの部分がいまいちだった。中盤を支配すれば鹿島は勝てる。それを今後の課題にしたい。後半になってから多少ボールを回せるようになったけど、前半は問題。決めるべきところで決めることも大事。決勝まであるし、そのへんを修正しないといけない」
●本田泰人選手(鹿島):
「天皇杯はまだ残っているし、まだシーズンも終わっていない。1つ1つやっていくだけ。ただ今日試合に出て、元旦までという気持ちがより強くなった。実際、残り時間が少なかったし、出て行く時は感情が高ぶった。秋田も名古屋の選手として試合に出ていた。昨日も電話で話していたけど、何かのめぐり合わせかなと思う。戦ってきた戦友と一緒のピッチに立てたのはよかった。
今はまだユニフォームを脱ぐことは考えづらい。他の環境で違うユニフォームを着るイメージも沸かない。気持ちの変化がいつ起きるかは分からないけど、明日にでも結論が出るかもしれない。とにかく今はチームメートと残り少ない充実したサッカー人生を送りたいと思う」
【第86回天皇杯5回戦 鹿島 vs 名古屋】パウロアウトゥオリ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
●パウロアウトゥオリ監督(鹿島):
……先制後にすぐ失点して、その後もしばらくは危険な時間帯が続いたが、その原因は?
「私はその分析とは正反対な意見を持っている。セットプレーにしても、ボールが動いた形にしても、チャンスが3〜4回あって、それを取れるチャンスがあった試合。そこで効率性という話になる。我々が取れなかったことはあるかもしれないが、逆に危険な状態にもほとんど陥らなかった。効率性という意味で、もっと得点できていればもう少し楽な試合になったのではないか」
……前半の2点はどう機能して取れたのか?
「そこは先ほど言った効率性に絡む話だ。分析において相手がゾーンで守るのは分かっていた。それをどう狙っていくかを選手に話していた。それがうまく点に結びついた。1点目はファビオが相手の裏を突き、2点目は中後が前を狙った。約束事をよく実行してくれたと思う」
……最近、中後のパフォーマンスが目立っているが?
「その意見には賛同する。まさしく中後が攻守にわたって活躍している。長短のパスの精度、競争力において、私が求めているところに近づきつつある。このままやってくれれば来季はチームの中心になっていくだろう」
……あと残り3つだが?
「シーズン当初からタイトルを狙っていたので、継続して狙っていきたい。一時期チームが不調だったが、シーズンのこの時期になって技術、フィジカルを高いレベルに持ってこれたし、ケガ人がいないのもプラスになっている。また選手がどういう役割を持ってプレーするかという完成度が高い。課題はメンタルだ。ここぞというところの自分たちの役割の部分で課題がある。あと3つということで、自分としては選手を信じて送り出すしかない。今度こそ決勝での勝利を目指したい。そういう結果になればメンタルの強さの成長が見られるはず。そうなれば、来季の新しい監督にもっといいメンタルのチームを引き渡すことができる」
この試合で急上昇したかに見えるチューヤン株であるが、リーグ戦31節大宮戦で先発で起用されてからの活躍には目を見張るモノがあった。
実際ナビスコ後の好調は田代と言うよりもチューヤンの起用で攻守のバランスが整ったためと言えるであろう。
彼はDFラインの前にそびえ立つ壁と言うよりも、ポジショニングと連携で攻撃の芽を摘み、ロングパスのセンスが良く、そしてタイミングの良い上がりを見せる。
大宮戦のDF3人を引き寄せたドリブル、新潟戦の新井場の魔球を生んだロングパスと目立たぬところで光を放っていたのである。
そして本日、プロ入り初ゴールが決勝点。
何か運命を背負った男なのであろう。
岩政、青木、田代と82年組の最後の男として登場したチューヤンにかける思いは大きい。
加藤あい、深田恭子、大塚愛に続いた倖田來未のように。
後任監督リストアップ
アウトゥオリ監督が退任する鹿島は、すでに5人のブラジル人の後任監督候補をリストアップ。そのうちの2人と、来週中にも交渉を開始する予定だ。また、前日6日には外国人全4選手との契約を更新しないことを発表。ブラジルリーグ・サンパウロのMFダニーロ、DFファボンとの交渉が最終段階に達している。残る外国人1枠について、クラブ幹部は「新監督の意向もあるし、後任が決まるまでは空けておこうと思う」とした。
この時期に候補を絞るとは「仕事の遅きこと驢馬の如し」とでも謳われたいのであろうか。
10月にやんわりと断られた時点でリストアップは済んでいるモノと、最悪でも11月に決裂した時点では候補が挙がっているモノと思っていた。
何という甘さ。
仕事がわかっていない。
ここ数年の低迷はここにあると確信した。
そして、「MFダニーロ、DFファボンとの交渉が最終段階」詰めも甘い。
既に彼等はシーズンオフを満喫しているであろう。
クリスチャンなのである。
バカンスの最中である。
そこにビジネスは行えようはずもない。
こうも後手後手を打っている様を見せられると、苦言を呈したくもなってくるものだ。
おまえら役所仕事してる場合か?
明確なビジョン持ってるのか?
もしかして、ラグビーと野球の方が好きなのか?
豊臣秀吉が天下統一したのは、「中国大返し」で一気に戻り明智光秀を討ち、「美濃返し」で柴田勝家を討ち滅ぼしたからに他ならない。
スピード感が求められているのである。
今川義元のように「海道一の弓取り」と呼ばれ『天下に最も近い男』と称されながらも、鯛の刺身を食べてノンビリしていてはあっけなく討ち取られてしまうものである。
危機感を持って励んで欲しい。
いや、危機感をもっともっと持って励まねばならぬのだ。
誰に飯を食わせて貰っているのかを考えて。
決して、出向元の親会社や広告主ではないのだ。
プレイする選手の魅力とそこに集まる我等であることを。
戻れる場所があるなら、戻るべき
チェルシーFWシェフチェンコがイタリア復帰の可能性を示唆した。5日に今季CL初ゴールを決めたばかりだが、モウリーニョ監督からの信頼を得られていないと感じている様子。7日付の英ミラー紙に「チームのプランに合わないのなら、イタリアに帰るのは構わない」と語った。シェフチェンコには昨季まで所属したACミラン復帰の噂が浮上している。
[ 2006年12月08日付 紙面記事 ]
ウクライナの英雄"シェバ"が不遇を託っている。
しかし、これは自業自得というモノ。
5月27日に移籍の噂が出、6月1日に鳴り物入りで入団した彼は、いきなり最初の公式戦であるFAコミュニティーシールドで同点弾を決め能力を見せつけた(チームは1-2で敗戦)かに思えた。
が、その後ディナモ・キエフやACミランで発揮した得点力は花開かず、チームにもフィットしていない。
彼の才能には疑いの余地は無い。
しかし、居場所が無いところに無理矢理嵌めても機能しないことが見て取れる。
そしてロンドンの寒さ。
世界の富豪が集まり、金融の中心地ではあるが、サッカークラブに冠しては疑問である。
やはり、リヴァプールとマンチェスターに格式で劣るとしか言いようがない。
チェルシーはお金で勝利は買えることを証明したが、伝統と格式は積み上げていくしかないのである。
そして、米国人の奥さんの存在。
憧れの都会は住めば都ではなかったということであろう。
食事、気候、人当たり、etc
遠く離れた日本から見てもミラノの方が魅力的である。
土佐の海岸を歩いてる最中に倒れてしまう前に夫婦で戻ることを強くお薦めする。
本山の決意はどの程度であるのか
鹿島のMF本山雅志(27)=写真=が6日、今オフの欧州移籍を目指していることを明かした。

「国内の移籍はないけど、新しいところでやってみたい。2部でも3部でもいいです。来年になると、移籍金も変わってきますしね」。6月のドイツW杯前まで日本代表の常連だったが、その後は不調で今季はリーグ戦27試合2得点。前日5日には来季年俸の現状維持を提示された。自らの年齢も兼ね合わせ、国やリーグにこだわらず移籍先を模索する決意だ。
すでに、昨オフに契約を結んだ代理人が情報収集を開始。鹿島と08年1月末までの複数年契約が残っているが、付帯条件には海外移籍の場合の移籍金の額が設定されている。鹿島側もオファーがあれば話し合いに応じる姿勢を示しており、来週にも予定される契約交渉で直訴する構えだ。
「半年でも、1年でもむこうでやってみたい。悔いのないサッカー人生を送りたいですから。思いっきり走ってきたいですね」。今年8月にセリエA・メッシーナに移籍した同期生、MF小笠原の後を追う。
★本田との契約更新せず

鹿島は6日、元日本代表MF本田泰人(37)=写真=と来季の契約を更新しないことを発表した。本田はJリーグ創設の93年から同一クラブでプレーを続けてきた唯一の現役選手で、95年途中からは主将も務めた。鹿島での現役続行を希望する本人と先月中旬から話し合ってきたが、クラブ幹部は「チームを変えていかなくちゃいけない。クラブとしてはコーチとか、セカンドキャリアを考える」と説明した。本田は現役引退か、他クラブ移籍の道を選ぶこととなる。また元日本代表DF名良橋晃(35)、FWアレックス・ミネイロ(31)、MFフェルナンド(28)、ファビオ・サントス(21)、ダ・シルバ(20)の退団も正式に発表された。
『鹿島での現役続行を希望する本人と先月中旬から話し合ってきた』
本田はいきなりではなかったようだ。
ならばそれでよい。
サンスポの報道ではいきなり交渉の場で言われたように取れる。
スポニチとどちらが正しいかどうかは別として、クラブとして外部にいる我等に正しい情報が伝わる努力をして欲しい。
これでは仕事を怠っていると判断せざるを無いのである。
本山の海外志向は4月25日に報道されている。
鹿島を勝利に導くという10番の重責から逃れようとしているのか。
悪意を持って記事を読めばそうとも取ってしまう。
が、彼も人の子。
隆行、敦、ユダ、満男、稲本とチームメイトや寮仲間が挑戦している姿に幻影を求めても致し方のないところ。
サッカー選手生命は短い。
彼の言うとおり1年なり半年なり外遊もさせてやるのもクラブの器量というものか。
であれば紅毛より南蛮が宜しかろう。
ローマで貴族に列せられやもしらぬ。
そう支倉常長の如く。
だがな、本山よ。
支倉常長は帰国後、蟄居させられ失意のうちに死んだのであるぞ。
覚悟を決めて挑めということである。
物見遊山の伊太利亜漫遊など言語道断である。
金銀財宝も土産話もお国の情勢が変われば何の価値も無いどころか、お家の危機になるのである。
本田主将コメント
鹿島MF本田が引退勧告を保留し、DF名良橋、FWアレックス・ミネイロ、MFフェルナンドとともに退団が発表された。本田は「“潮時だろう”と言われたけど、それはオレが決めること。引退か他のチームでやるか決断できてない」と苦渋の表情だった。また今季限りで退任するアウトゥオリ監督はブラジル・クロゼイロの監督に就任することが濃厚だ。
[ 2006年12月07日付 紙面記事 ]
いきなり公式の場で決めつけるとは日本人のやり方に則っていない。
根回しして、結果に導くのが昔から慣れ親しんだ日本人の日本人たるところであろう。
最もそういう部分に精通すべきフロントがこの失態とは、先が思いやられる。
絵を描いたのであれば、落としどころに向けて綺麗に落とすことが彼等が行わなければならない重要な業務。
算盤を弾くことだけでは無いのである。
かつて伊達家の忠臣鈴木元信は算盤を弾き倹約を進言し続けた、しかし最後は伊達家の為に無理を承知の額を言い残し旅立つのである。
忠臣たる者の生き様をしかと目に焼き付けよ。
貴様らは上からモノを決める仕事をしているわけではないのだ。
さらば歴戦の勇士よ!外人部隊よ!!
鹿島アントラーズは、本田泰人、名良橋晃、アレックス ミネイロ、フェルナンドの4選手について、契約期間満了に伴い来期の契約を更新しないことを決定いたしました。また、ファビオ サントス、ダ・シルバの2選手はレンタル期間満了に伴い退団することになりましたのでお知らせ致します。
■契約期間満了に伴い来期の契約更新をしない選手
本田 泰人 MF (1969年6月25日生 166cm/63kg)
経 歴:帝京高校―本田技研―鹿島アントラーズ(1992年)
代 表 歴:日本代表(31試合、1得点)
J1リーグ戦通算出場実績: 328試合 4得点
名良橋 晃 DF (1971年11月26日生 170cm/67kg)
経 歴:千葉英和高校―フジタ(JFL)―ベルマーレ平塚―鹿島アントラーズ(1997年)
代 表 歴:日本代表(38試合、0得点)
J1リーグ戦通算出場実績: 310試合 23得点
アレックス ミネイロ FW (1975年3月15日生 175cm/71kg)
経 歴:アメリカ―クルゼイロ―ヴィトーリア―クルゼイロ―アトレチコ パラナエンセ―チグレ―アトレチコ ミネイロ―アトレチコ パラナエンセ―鹿島アントラーズ(2005年)
J1リーグ戦通算出場実績: 58試合 25得点
フェルナンド MF (1978年6月18日生 181cm/76kg)
経 歴:ヴィトーリア―鹿島アントラーズ(2003年)
J1リーグ戦通算出場実績: 102試合 19得点
■レンタル期間満了に伴う退団選手
ファビオ サントス MF (1985年9月16日生 179cm/75kg)
経 歴:サンパウロF.C―鹿島アントラーズ(2006年6月)
J1リーグ戦通算出場実績: 20試合 3得点
ダ シルバ MF (1986年9月21日生 174cm/68kg)
経 歴:サン・ジョゼS.C.―S.C.コリンチャンス・パウリスタ―C.Aソロカバ―C.Aジョゼエンセ ―ジャカレイA.C.―C.R.ヴァスコ・ダ・ガマ―サンパウロF.C―鹿島アントラーズ(2006年7月)
J1リーグ戦通算出場実績: 7試合 0得点
ジーコ時代からの功労者本田主将、ジョルジーニョに憧れ鹿島の門戸をたたいた名良橋、90年代の鹿島アントラーズを支えた英雄である。
その歴戦の勇士が鹿島アントラーズを去る日が来た。
永遠に選手でいる人間はいない。
右サイドの疾風は内田篤人に、中盤のマークはチューヤンに引き継いで貰いたい。
魂と伝統を継承していけば、鹿島アントラーズの歴史として永遠に残っていくのである。
外国人助っ人の一新もある意味仕方のないところ。
フェルナンドに助けられた試合は多数記憶しているし、アレックス・ミネイロと野沢のコンビネーションは秀逸であった。
しかし、怪我での離脱、FWとしての得点数はマイナスポイントであったことも事実であろう。
若手二人は日本サッカーへの順応が遅すぎた。
興梠や康平を育成していることとは別である。
彼等は良い経験になったと思うが、我等に与えたモノは少なかったと言わざるを得ない。
来季の助っ人は、噂されているMFとCBの二人となっている。
枠を一つ開けて、次期監督の意向または非常時に備えるのであろう。
2006年シーズンの終了は2007年シーズンそして更に続く未来への始まりである。
名良橋退団と羽田移籍志願

98年フランスW杯の日本代表で、チームの黄金期を支えたDF名良橋=写真=の退団が決まった。今季のリーグ戦出場は3試合に終わったが、すでに複数のチームが興味を示しており「天皇杯が残ってますけど、自分は就職活動をします。J1でもJ2でも自分を必要としてくれるところがあれば移籍したい」と話した。また、01年世界ユース選手権で日本代表主将を務めた7年目のDF羽田も、出場機会を求めて期限付き移籍を熱望した。
昨季から出番の激減していた名良橋と今季チャンスを与えられながら結果が伴わなかった羽田の記事である。
名良橋については、当初今シーズンに賭ける意気込みが伝わってきていたが、開幕直前に怪我をし手術へ、復帰は7月を待たねばならなかった。
出遅れと共に篤人の台頭でサブとなり、そして試されたFマリノス戦でも不発。
ここでミドルの一つも欲しかったところ。
今季は彼の魅力を拝めなかったことが残念でならない。
そして羽田である。
5月14日のナビスコ杯京都戦から途中出場し勝利に貢献するも、5月17日、5月21日とフル出場ながら敗戦。
そして8月12日リーグ戦・アウェイのジュビロ戦では先に落下点に入りながら前田に競り負けて失点する。
競り負ける直前にCKからのボールを味方に落とす頭脳的プレイを見せていただけに、そして以前の彼の良い時を知っているだけに落胆が大きかった。
出場機会を増やし、輝きを取り戻して欲しい。
そして、どこにいようとも鹿戦士の誇りを持ち続けるのだ。
伊達成実が出奔しながらも武士の誇りを捨てず、そして戻った後には以前より増して忠節を尽くしたように。
秋田そびえ立つ
9日、カシマで鹿島戦
名古屋グランパスは4日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで中京大と練習試合を行い、2−1(前半0−1)で逆転勝ちした。リザーブ組中心のメンバーで臨む中、もっとも気を吐いたのが今季限りでチームを戦力外となるDF秋田豊(36)。古巣・鹿島と対戦する天皇杯5回戦(カシマ)を9日に控え、闘将のボルテージは少しも衰えていない。
「ゴー、ゴー」と前線の選手にプレスを指示する怒号が練習場に響き渡った。リザーブ組が鹿島戦のメンバー入りをかけた真剣勝負で存在感を示したのが秋田だった。後半37分には相手のロングボールに対して「どけ、どけ」と味方を制して豪快なヘディング。そのクリアボールがFW津田につながり、逆転ゴールの起点となった。
「自分は毎回同じ気持ちでやっている。チームが勝つために必要なことを出しているだけ」。常に他の選手の見本となることを心がけ、たとえ戦力外となっても若手をしのぐ気迫で全力プレーする秋田。練習試合でも闘将の存在感が色あせることはなかった。
来季、グランパスでプレーすることはないが、現状では貴重な戦力だ。戦力外が発表された直後のJ1リーグ最終節・京都戦(2日)でも1点リードの場面で途中出場し、守備的布陣への移行をベテランらしくコントロールした。「どうしたらチームがうまく機能するかを考えている。それはいつでも変わらない」。リーグ後半戦は出場機会を失っていたが、第32節・C大阪戦(11月23日)から3戦連続の途中出場。秋田を投入して守備を安定させる戦いが1つの形になっている。
リーグ戦が終了し、次は負ければ終わりの天皇杯で古巣・鹿島と相まみえる。因縁めいた一戦にも「鹿島戦の前だからと言って変わるわけではない」と自然体を強調したが、「鹿島は特別なチーム。勝って(決勝が行われる)元日まで行きたい」とも意気込んだ。
グランパスからはユースチームのコーチ就任を打診されているが当面は保留。代理人を立てて現役続行の道を探る現状に変わりはないが、まずは眼前の鹿島戦に集中する構えだ。
(麻生和男)
鹿島アントラーズの秋田を葬り去ったのは2003年天皇杯セレッソ大阪の大久保嘉人であった。
今年は我等が引導を渡す側と相成った。
今季の対戦では家本主審のファンタジーが炸裂し、秋田は不本意なカードとPKをくれた。
最後の対戦にかける意気込みもあろう。
叩き潰そうではないか。
勝者が誰であるかを見せつける必要があるのだ。
城を築き、土佐を安定させた後は、世継ぎ問題である。
次に家督を継ぐ者を豊臣ではなく徳川にお目通りさせねばならぬ。
妻も家康の養女(松平定勝の娘)を譲り受け地盤を固めるのだ。
そして永年長らく太平の世を治めようではあるまいか。
朋友
彼が中盤の底でスペースを埋め、リスクを考えたボールの配給を行っているために、攻撃がはまっているのである。
そして時には前線に上がり、また時にはミドルも放っている。
一皮剥けたとはこのことであろう。
昨季のナビスコ杯予選リーグ、ホーム清水戦で、狙われ続け、攻撃にも参加出来ずにセットプレイの精度だけ(CKから岩政のゴール2発をアシスト)だった男とは思えない。
今のポジションは水を得た魚と言えよう。
そこで、そろそろ彼にニックネームを授けたいと思う。
憧れのグラディオラに因み「ペップ」も悪くないのであるが、和製には良い思いをしたことがない。
やはり、『中』盤の底・『中』後から

チューヤン
と名付けようではないか。
今後も頼むぞ!
チューヤン♪
最終節コメントなど
鹿島野沢ハットで磐田撃破!/J1
<J1:鹿島3−0磐田>◇第34節◇2日◇カシマ
ホーム鹿島が先制した。前半24分に相手陣でボールを奪って細かくつなぎ、MF本山のスルーパスをMF野沢がダイレクトで決めた。その後磐田もペースをつかんで反撃に出たが、35分のMF福西のボレーシュートを相手GKに好セーブされるなど、前半は無得点に終わった。
後半開始早々の1分に鹿島が追加点を挙げた。相手ゴール前にFWダ・シルバがドリブルで切り込み、野沢にヒールパス。野沢が左足でこの日2点目となるミドルシュートをたたき込んだ。磐田は21分にGK川口が負傷で退場。GK佐藤が急きょ出場したが、26分にカウンターから野沢に右足でハットトリックを決められ完敗した。
【J1:第34節 鹿島 vs 磐田 レポート】野沢のハットトリックで鹿島が宿敵相手に完勝!天皇杯に向けてリーグ戦を最高の形で締めくくる [ J's GOAL ]
12月2日(土) 2006 J1リーグ戦 第34節
鹿島 3 - 0 磐田 (14:02/カシマ/16,433人)
得点者:'24 野沢拓也(鹿島)、'46 野沢拓也(鹿島)、'71 野沢拓也(鹿島)
「全体的に相手のほうが良かった」。試合後に磐田・前田が表情を押し殺したままコメントしたように、磐田にとっては攻略の糸口を見つけられないまま、完敗でゲームを終えるしかなかった。逆に言うと鹿島は自分たちのやりたいサッカーを見事にピッチの上で表現した。天皇杯に向けて、最高の形でリーグ戦を締めくくったと言えるだろう。
試合の朝からカシマサッカースタジアムは快晴に恵まれ、絶好のサッカー日和だった。試合開始から鹿島が飛ばす。マンツーマン気味で付いてくる相手に対し、ボールを持っていない選手が流動的に動くことで次々とスペースをつくり出し、ゲーム序盤は圧倒的にボールを支配した。
なかなかボールが奪えない磐田は、鹿島のパス回しを分断できないと判断すると布陣を変える。ゲーム開始時は4バックで対応していたものを中央に大井が入る3バックに変更した。しかし、センターバックとボランチの選手で、マークの受け渡しがうまくいかない。中にドリブル切れ込んでくる本山やファビオ サントスに誰がマークに行くのかはっきりしないシーンが何度か見られた。
そうした磐田ディフェンス陣の混乱をうまく突いた鹿島に先制点が入る。磐田陣内の右サイドでボールを奪うとすばやく本山につなぎ、本山がドリブルで中央に仕掛ける。それに対し磐田の選手は誰が当たりに行くのか判然としないまま下がったため、結局3人が引きつけられることになった。それを見た野沢は、本山の後ろを左サイドに向かって猛然と追い越し、ゴール前でフリーでパスを受けることになる。
鹿島の上げた残りの2得点も野沢のものだった。2点目は左足からの強烈なミドルシュート。3点目は相手DFに1度当たったボールを、シュートの打ちやすい位置にピタリと落として冷静に決めた。いずれのゴールも技術の高さを感じさせるゴールだった。
磐田にとって、今の鹿島は分が悪い相手だったのかもしれない。再三再四、効果的な攻め上がりを見せていた新井場を封じるため、その裏のスペースに太田を張らせ、純粋な2トップではなく、前田の1トップ+太田の右ウイングというような布陣で攻撃をつくろうとしていた。しかし、太田にボールが渡り、前田と2人で2対2の状況をつくるシーンもあったものの、右サイドからセンタリングが上がるため、中央に余っている岩政にことごとくヘディングで弾き返されていた。前半に福西が2度、後半に船谷が1度、キーパーと1対1の状況になったにもかかわらず、シュートを決めきれなかったことも大きかったかもしれない。アジウソン監督は天皇杯に向けて、もう一度チームを立て直すことを誓っていた。
鹿島はこの試合の勝利で最近の5試合を4勝1敗。シーズン中ずっと苦しんできた守備面でも大きな改善を見せている。
「天皇杯では、決勝に行くだけでなくタイトルを取りたい」。試合後に行われたセレモニーでのパウロ アウトゥオリ監督のコメントにも、現実性を強く感じさせるような試合展開だった。ただ、まだまだ改善すべき点はある。「リードしているときの戦い方は、もっと試合巧者にならないといけない。まだ行かなくてもいい時に行っている」。これまで数多くのタイトルを獲得してきた本田は、この試合に一定の評価を与えたものの、満足しているわけではなかった。完勝に終わった試合でも満足していない選手がいるというのは、チームを更なる高みへともたらすことだろう。
以上
2006.12.02 Reported by 田中滋
【J1:第34節】鹿島 vs 磐田:パウロアウトゥオリ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
●パウロアウトゥオリ監督(鹿島):
Q.今日の勝利おめでとうございます。試合前に磐田の攻撃に関して選手に注意を促したことはありますか?
「まずお礼を述べたいと思います。ありがとうございます。あと、レッズの皆さん、優勝おめでとうございます。コンスタントに力を出し切れたことがこの結果につながったのだと思います。もうひとつはフロンターレさん。2位確定ということで、ACLという国際舞台で力を試すチャンスがあるわけで、本当に彼らにはおめでとうと言いたいと思います。
我々に関しては、注意をするという部分では攻撃陣の前田選手のことです。本当にクレバーな選手であって、スペースを与えれば生きる選手なので、攻撃の時は自由にさせないということ。あとは流動的に動く選手がいるので、そこの注意をしっかりする。それから自分たちのことですけど、ボールを奪ったら切り替えを早くしていく、ということを選手たちには要求しました」
Q.Jリーグの感想とチームの総括をお願いします。
「まずチームに関してですが、最終節でこれだけの運動量、メディカルにお世話になる怪我人がいないということはすばらしいことだと思います。課題になったところは、ここぞという、順位をあげるためのチャンス、タイトルをとるためのチャンスが目の前にあったとき、力を発揮できなかったことです。就任当初から言い続けてきたメンタルの弱さなのか、ここぞというところで力を発揮できなかったことが問題として上げられると思います。
Jリーグに関しては、Jを仕切る関係者が日本という部分、クラブレベル・代表レベルの国際舞台にあたってどういう風な地位をもたらしたいのか、というのが重要な部分だと思います。当然ながら、大まかな目標は、国際舞台で日本代表が活躍するという部分であるかもしれないし、クラブレベルで世界の舞台で結果を出すということだろうと思います。それはおそらくどこのクラブもどこの関係者もそういう気持ちではいると思います。ただ気持ちだけでは何もできないわけであって、それを実現するためには何が必要なのか深く追求し、それを考え抜いて実行に移していかないといけないのだと思います。そのためには競争力をどうやって増していくのかを考えなくてはいけないと思います。そのなかでフェアプレーという要素があります。日本のフェアプレーの水準は世界にくらべてかなり高い水準にあると思います。だからその次の段階を考えなくてはいけないといけない。その次として契約制度を考え直さなくてはいけないと思いますし、単純に海外に選手が放出されるということではなくて、国内の移籍制度も見直さなくてはいけないのではないかと思います。もし認識不足であればお詫びしたいと思いますが、自分が知る限りでは、11月30日に契約の更新の旨を選手側に伝えている。ゼロ提示か交渉する意向があるのかを通知する。そこから来シーズンの構成・編成を進めていくわけですが、それは明らかに時間のロスをしているわけであって、シーズンが終わる前から準備をすることができるのではないか。もう少し、そういう部分での見直しが必要だと思う。
ピッチ内ではいろんな部分が改善されないといけないのではないかと思います。年間を通して10ヶ月近くやっていますが、よく日本である光景というのがどこかのチームが、うちを含めてですけど、2−0で勝ってるとします。そこから急に何かが起きて、2−3になったり、2−4になったり、そういうパターンがよくリーグの中であります。それは高い競争の中では絶対にあってはいけない部分であって、日本のサッカーというのが昔は娯楽・イベント性をもっていたものが、いまは結果を求められる競争力の世界に入っているということが、選手・クラブ・サポーターが自覚しないといけないのではないかと思います。
もうひとつはコンタクトの部分です。日本の選手はよく倒れて、そこで担架が要請されたり、入るまでに時間がかかります。当然、ゲームの流れは中断しているわけですから、もっとボールが動いている時間を増やさないといけないと思います。試合の中では密度が重要であって、それは動く質と量です。試合というのは生きたものなので、切らしてはいけない。あるいは切らす時間を短くしなければいけない。そういった意識が必要なのではないかと思います。例えば今日の試合では、ジュビロの選手が倒れて、担架が入るまでに時間がかかったのがありましたり、担架が入ってからその選手が歩いてピッチを出てすぐ水を飲んで入ろうとした。それが1分であろうと1分半であろうと、その時間でゲームができるはず。そうした選手の意識を変えなくてはいけないし、レフリーを指導している立場の人がもう少し詳細な指導が問われるのではないかと思います。もうひとつはそれをやることによって、選手がこれくらいでぶつかったとしてもレフリーはファウルを取ってくれない、あるいはファウルと見なされないという意識になりますし、コンタクトに強い選手が生まれてきます。あるいはそういう風な流れにつながっていくはずです。
よく日本では、選手が倒れているときに相手選手がボールを外に出すと、その相手にボールを返さなくてはいけないという義務や雰囲気になっていますが、それはあり得ないと思う。なぜかというと、フェアプレーという意識で相手に敬意を表すということでボールを返すのでしょうが、それは間違った敬意の表し方だと思います。相手チームに対してサポーターに対して、自分のチームメイトに対して間違ったものだと思います。サッカーというのはいかにして自分の限界、技術・戦術・体力について限界に達しながらいかにその高い質のところでできるかということを各選手意識しないといけないし、相手選手に求めなくてはいけない。それを出すことで、サポーターあるいは見ている側に伝わるということにつながると思います。ボールを出す・出さないというところで敬意を表すのではなく、相手にも限界を求めなくてはいけないし、自分たちも限界まで戦うということが重要なのではないかと思います」
Q.これでここ5試合を4勝1敗です。天皇杯に向けての手応えはいかがでしょうか?
「見せてる内容を持続していけば結果につながるだろうと思います。先ほども申しましたとおり、本当にここぞというところでメンタルの弱さ、気持ちの弱さが再度表れた場合は実現しないだろうと思います。それは本人達しかわかりません」
Q.アントラーズのチームの印象と去るに当たっての感想をお聞かせ下さい。
「クラブに関しては、外国から来る者を本当に暖かく迎えてくれたと思います。契約するに当たって、シーズンの終わる1ヶ月前に編成をしろといわれてもそれはむずかしいことだと思いますし、交渉というものは時間がかかるものですし、皆さんの人生の中でも何かを始めるときは1ヶ月前から始めるのではなく、数ヶ月前からどうかなと考えながらやっていくはずです。そういった部分でクラブ側は努力しようとしたのですが、日本の契約形態ということでうまく我々が目指そうとしてる方向性が定まらなかったというのが現状であって、それが残念な部分です。
この場を借りて、クラブ側の関係者に我々が立てたプランを全身全霊をかけてやろうとしてくれたこと、努力を惜しまずにやってくれたことに感謝したいと思います。最終的にはまとまらなかったということはあるかもしれませんが、その過程に関しては敬意を表さないといけないと思います。サポーターに対しても恩返しをしないといけないと思いますし、それは先ほどのスピーチでもいいましたとおり、天皇杯のために全力を尽くしてタイトルを取るということだと思います。全員で力を合わせて実現できればと思います」
【J1:第34節】鹿島 vs 磐田:試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●本山雅志選手(鹿島):
「1点目はドリブルで縦に抜けようとした。アレックスから良いボールが出たので。自分でシュートを打とうかとも考えたが、拓也(野沢選手)が追い越してきたので、相手の足にかからないようにパスを出すだけだった。能活さん(川口選手)はああいうところがうまいので、よく決めたと思う」
●中後雅喜選手(鹿島):
「結果も伴ってきているので、チームの中で良い流れができている。天皇杯で優勝するためにはがんばらないといけない。Jリーグ、ナビスコ杯と、チャンスに見放されているので天皇杯は取りたい。優勝して監督を送り出すことができれば、と思う」
●野沢拓也選手(鹿島):
「2点目はもう少し持てるチャンスはあったけど、前が空いたので打った。2列目から裏に飛び出すことを狙っていた。こういうサッカーを続けていけばいいと思う。天皇杯は一発勝負なのでがんばりたい」
●本田泰人選手(鹿島):
「やるべきことをしっかりやれば点が取れる。3点くらいとればサポーターも来てくれると思う。ただ、リードしているときの戦い方はもっと試合巧者にならないといけない。まだ行かなくてもいいときに行っている。守備の部分では我慢するところで我慢できた」
●内田篤人選手(鹿島):
「今日は、中盤から前がのびのびとやっていたので上がる機会が少なかった。無失点で抑えたいという思いもあったので。対面した上田選手は技術があるので、距離感を気をつけた」
Q.太田選手が外に開いていたが気にならなかったか?
「シーズン前のキャンプが始まってから、逆サイドのDFが絞るのは当たり前のこととしてやってきた。練習中も試合中も、センターバックの選手と話し合うことはしてきたので特に問題はなかった」
●岩政大樹選手(鹿島):
「今日はうちの選手が攻守の切り替えが速かった。みんながやってくれたおかげで後ろは助かった。後半は太田が右サイドに張り出した。イバさん(新井場選手)の攻め上がりを警戒してのことだと思うが、そっちのサイドだとボクが中に入れるので弾き返すだけだった。うちの右サイドからだとそうはいかないのだけど、向こうは左から来てくれたので問題なかった」
圧勝は良いものである。
結局は策ではなく、プレイする選手であると証明した。
Jリーグ最終節 ジュビロ磐田戦

覚醒。
素晴らしき選手の目覚めに同席した。
23番興梠慎三20歳である。
本田を突き飛ばし、新井場に詰め寄る姿は、嘗てエウレルを押し圧した小笠原満男を凌駕した。潜在能力は小笠原以上。
まさにその通りであった。
恐るべし。
その精神波はサポシにも波及し、新潟戦で大漁旗を振っていたニット帽の彼と武蔵似のベージュTシャツの男との乱闘を誘発した。
影響力も満男以上である。