FC西東京戦報道とコメント
鹿島逆転で今季5勝目/J1
<J1:鹿島2−1東京>◇第9節◇3日◇味スタ
鹿島が逆転で今季5勝目をあげた。後半12分に先制されながらも、その2分後にMF中後が同点のミドルシュート。同37分にはMF増田が決勝のヘディングゴールを決めた。
前節では浦和に0−1と惜敗。優勝候補相手に互角にプレーできたことで「戦術や技術ではなく、精神的にプラスになった。選手たちは自信も深めた」と、オリベイラ監督は言った。途中起用した増田が決勝点をあげるなど采配もズバリ。「増田は攻撃に絡む形を数多く持っている。あとは経験。これを積めば将来の鹿島を背負う存在になる」と、満足そうに話していた。[2007年5月3日20時16分]
増田、ひと皮むけた!鹿島のピンチ救う今季リーグ戦初得点
J1第9節(3日、FC東京1−2鹿島、味の素スタジアム)鹿島のU−22日本代表MF増田がFC東京戦で1−1の後半37分、FWマルキーニョスからのクロスに頭を合わせて決勝ゴール。「当たりそこねですけどね。本当、勝ててよかった。ここは落とせない試合だったから」と値千金の今季初得点に笑顔を魅せた。
この日も後半21分からの出場だったが「ポジション争いは厳しいけど、しっかりやっていきたい」。試合に出られないと落ち込んでいたかつての“ひ弱さ”を感じさせなかった。
執念!執念!逆転鹿島連敗止めた
<FC東京・鹿島>後半37分、決勝ゴールを決めた鹿島・増田(右)は本山とハイタッチ
【鹿島2―1FC東京】鹿島が今季初の逆転勝ちで連敗を阻止した。先制された2分後の後半14分、MF中後が左足で決めて同点。同37分には途中出場のMF増田がFWマルキーニョスからのクロスを頭で叩き込んだ。中後は「絶対に落とせない試合だった」と話し、今季初得点の増田も「連敗だけは阻止したかった」とホッとした表情だった。
カレンに刺激 鹿島・MF増田、今季リーグ初ゴール…J1第9節
後半37分、決勝ゴールを決め喜ぶ鹿島・増田(下)(上は中後)
◆F東京1−2鹿島(3日・味の素スタジアム) 魂の決勝弾だった。後半37分。右サイドで2人をかわしたFWマルキーニョスからクロス。ゴール中央でドンピシャで頭で合わせた。ゴールを決めて鹿島MF増田誓志(21)は大きくガッツポーズ。敵地に駆けつけたサポーターに向かって何度も何度もほえた。
出番は1―1で迎えた後半21分。最近はボランチが多かったが、トップ下で起用された。「勝ってよかった。ここは落とせなかったんで」強い気持ちが今季のリーグ戦初弾につながった。
前節はU―22代表でポジションを争う磐田FWカレンが2ゴール。「(カレンが点を取れなくて)我慢してた状況も僕は知ってた。だから(カレンが)Jで活躍してうれしい気持ちもありますし、負けてられないなって感じもあります」とキッパリ。北京への思いをピッチに刻んだ。
◆増田 誓志(ますだ・ちかし)1985年6月19日、宮崎県宮崎市生まれ。21歳。2004年に鵬翔高から鹿島入り。同年5月2日の神戸戦(カシマ)でチーム史上初のデビュー戦ゴールをマークした。J1リーグ通算58試合5得点。179センチ、75キロ。血液型B。
(2007年5月4日06時02分 スポーツ報知)
【J1:第9節】F東京 vs 鹿島:オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
5月3日(木) 2007 J1リーグ戦 第9節
F東京 1 - 2 鹿島 (16:05/味スタ/30,436人)
得点者:'57 ワンチョペ(F東京)、'59 中後雅喜(鹿島)、'82 増田誓志(鹿島)
●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
Q:浦和戦では「次につながる負け」と言っていたが、今日つながるものはあったか?
「戦術的、技術的な部分では、今日に関してはプラスになっていないかなと思うが、精神的な部分というのは、あれだけレッズに対してやれたということは自信につながったと思うし、それが今日先制されながらも逆転できるというのは、精神的に選手の中に余裕、あるいは自信があったからではないか」
Q:野沢選手のポジショニングが今日も、前節の浦和戦でも低すぎたように思うが、監督のイメージどおりか?
「彼をもう少し前で使いたいのが自分の正直な気持ちだが、うちはビルドアップの部分が足りないところであって、下がってもらってやってもらっているのが現状であって、クレバーさ、視野の広さを活かして、あるいはリズムをつくるところを託している。違う選手がいればそこに入れて彼をもっと前で使いたいが、今そういう選手がいない。
低めの位置にいるからといって彼の力が出せないということではなくて、今は手術をした分、あるいは試合後の期間のブランクを取り戻すには時間がかかっている訳であって、以前は90分彼の力が発揮されていたのが、今は試合から消えている時間帯があったりするが、もう少し試合を重ねていけば違う形が生まれてくるのではないかと思う」
Q:FW田代の狙いと、FW佐々木への交代の意図は?
「田代は先発であってもおかしくない人材だと思うが、ただ野沢選手と同様ケガで出遅れた部分がシーズンの途中からあり、そこからのリハビリということを考えた。ただ彼は手術をしていない訳ですから、そういった部分の不安というのがあり、前節は30分ぐらい出して、徐々に調整をしていこうというところで、今日も90分はもたないだろうということで、プレーを見ているとミスをしはじめたので、『これは疲れをあらわしている』と思い、計算された交代であるし、佐々木を入れるのもイメージどおりだった。彼も試合をこなすことで本調子が戻ってくるだろう」
Q:増田を入れた意図と、その評価は?
「相手が中盤の選手を代えてきて、中盤の運動量が落ちていたため、彼を入れて安定させることを考えたし、また彼も今後このチームを背負うべき人材だと思うし、足りないのは経験と落ち着きであって、それを増やすことによって今後面白いのではないかと思う。運動量が多く、攻撃に絡んでいける部分が多いので、そこで後はもう少し落ち着いてやれれば違う展開をつくれる選手。そこをもうちょっと要求していきたいが、少しずつ経験をつめば身につくと思う。今日は最後に得点を決めたので、僕自身は満足できるパフォーマンスを見せてくれたのではないかと思う。」
※鹿島アントラーズ側の要望により、質疑応答から行われました。
以上
【J1:第9節】F東京 vs 鹿島:試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●本山雅志選手(鹿島):
「今日はしっかり守備をして攻撃を仕掛けることを意識した。積極的にボールに絡むことを意識した。連戦の疲れで苦しい戦い。もっとゴールに絡みたかった。ただ、シュート0本では駄目ですね。次の試合では、ゴールを狙っていきたい。短い時間だが、しっかり準備したい」
●中後雅喜選手(鹿島):
「先制されてから、すぐに同点にできたことが大きい。左足でのゴールは記憶にありません。ゴールシーンでは、シュートはいつも右足なんですが、あの場面では持ちかえるよゆうもなかった。しっかりコースが見えたのでそんなに難しいという感じではなかった」
●増田 誓志選手(鹿島):
「『トップ下に入ってボールを落ち着かせるように』と指示を受けてピッチに入った。前目のポジションで出してくれたことに感謝したい。僕にはここというポジションはない。ただ、守備だけの選手と思われるとつまらない。連敗だけは避けたかった。途中交代は、切り替えが大事。新加入の頃に、本田さんから出場できなくても全力でやる大切さを学んだ」
増田誓志が中心である。
確かに逆転ゴールは素晴らしかった。
が、ゴール裏の「マルキーニョス コール」に現れるように、誰もがゴールラインを割ると信じて疑わなかったところを突破したマルキーニョスのプレイが全てであったように感じたはず。
しかしながら、どんなときにもゴールを狙う姿勢が増田誓志(と佐々木竜太)にあったことも紛れもない事実である。
「得点を獲る」というメンタリティは練習で培われるものではない。
サッカーという競技をどう捕らえてプレイするかによって芽生えるものなのである。
その魂を常に引き出せるように途中出場の二人が準備していたことが嬉しい。
詰まるところ、腐らずに全力でやるというメンタリティ。
人間の器と言い換えることも出来よう。
ところで、監督よ、
>Q:増田を入れた意図と、その評価は?
>「相手が中盤の選手を代えてきて、中盤の運動量が落ちていたため
相手の交代以前に誓志は交代で入っているのだが…