心機一転
鹿島柳沢「優勝戦線に生き残れる」
鹿島が31日、異例の2日連続ミーティングで心機一転を図った。優勝争いの最中で大一番だった29日のG大阪は1−5の惨敗。ショックの残る負け方だったが、前日30日に続いてオリベイラ監督がミーティングを開き、気持ちの切り替えを訴えた。
主将のFW柳沢は「厳しい試合の後が大事。気持ちの切り替えがすぐにできれば、優勝戦線に生き残れる」と前を向いた。 [2007年8月31日19時48分]
気持ちを切り替えることが最も重要である。
世界に名を残す人物は皆気持ちの切り替えが早い。
かの信長公も浅井に裏切られたと知るや否や朝倉攻めを諦め速攻で兵を退いており、魏の曹操もまた、赤壁で大敗した次の年には銅雀台を築いておる。
全ての戦いに勝利することは非常に困難であり不可能と言い換えても良いくらいである。
であれば、どう負けるか、負けた後にどうするかである。
二日という短い期間で出来ることは肉体的な処置よりメンタル面が容易い。
実際に23節の敗戦も精神面に因るところが大きいと推測できる。
ここをケアできれば再び処理を呼び込めるであろう。
明日以降の反撃を期待しようではないか。
J2 37節 レンタル選手たち
J2 37節の結果
ナカシ、石川、羽田が先発フル出場。
レギュラーを勝ち得ているナカシと石川はともかくとして、監督交代後に干されていた羽田が先発フル出場し完封勝利に貢献したことはまことに持って喜ばしいことである。
これで石川に続き買い取りへ一歩近付いたと考えたい。
ナカシはフル出場だがここしばらく得点が無いことは心配である。
逆に山拓は草津で全く出番がない。
返却は既定路線であろうか。
J1の金古も出場機会が無く寂しい。
そして新潟でエースナンバーを背負う男もベンチから立ち上がらずに試合を終えた。
が、それも彼自らが選んだ結果である。
深井殿、誰もそなたを恨んでおりませぬぞ。
宮澤くん不発
<仙台カップ国際ユース大会2007:U18フランス3−1U18日本>◇初日◇29日◇ユアテックスタジアム仙台
U−18日本代表の室蘭大谷高FW宮沢裕樹(18)は、U−18フランス代表戦にフル出場。後半2本のシュートを放ったが、得点に絡むことはできなかった。日本代表は1−3で敗れ、初戦を落とした。 [2007年8月30日9時50分 紙面から]
今季狙いを定めている高校生宮澤くんのニュースである。
が、明るい報ではない。
この年代では頭一つ抜け出しているとの噂であるが、サッカーという球技はFW一人でするものではない。
とはいえ、何かしら記憶に残るプレイをしていると信じたい。
2月にユニをお披露目するために。
ガンバ戦報道・コメント
鹿島は今季ワースト5失点大敗/J1
<J1:G大阪5−1鹿島>◇第23節◇29日◇石川県西部緑地公園陸上競技場
試合前までリーグ3位の失点数を誇っていた鹿島守備陣が崩壊した。立ち上がりから雨に濡れたピッチに足を滑らせ、パスミスを連発するなど自滅。同11分にFWバレーにヘッドで先制弾を許し、同23分にMF遠藤に右足シュートを決められると完全に戦意喪失した。今季ワーストの5失点を喫した。DF岩政は「勝っているうちに修正できなかった部分がある。優勝するチームには許されないこと」と前節横浜FC戦でも露呈した試合運びのまずさを反省した。[2007年8月29日22時21分]
≪鹿島 4年ぶり5失点≫オリベイラ監督が「優勝できるか否かを占う大一番」と位置づけた試合で、03年10月4日のFC東京戦以来、約4年ぶりの5失点を喫した。「経験の差だったり、力の差がはっきりと出た」とFW柳沢。J再開から続いた連勝も4でストップし、首位との勝ち点差も今季最大タイの10に。逆転優勝が厳しい状況になったが、それでも主将は「まだあきらめないでいきたい」と気丈に話した。
【J1:第23節】G大阪 vs 鹿島:オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
8月29日(水) 2007 J1リーグ戦 第23節
G大阪 5 - 1 鹿島 (19:04/金沢/16,152人)
得点者:'11 バレー(G大阪)、'23 遠藤保仁(G大阪)、'34 バレー(G大阪)、'47 播戸竜二(G大阪)、'69 ファボン(鹿島)、'73 播戸竜二(G大阪)
●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
Q:5失点の理由は?
「今日については中盤の勢力だと思います。ビルドアップから組み立てるところを中盤にパスミスが多く、そうなるとボールを保持できなくなるし、前に行こうというところでカウンターを仕掛けられる、ということが起きてしまいました」
Q:相手のキーマンでもある遠藤を前半捕まえきれていなかったように思います。ハーフタイムでの修正は?
「当然、マークするよう指示をしていましたが、それは彼だけじゃなくて11人全員に対して出していました。
ただ攻撃に転じようというタイミングで動き出す訳ですが、そこでパスミスをしてしまうことによって、本来彼の近くにいたはずの人が全くいなくなるという状況が起きるのは、自然なことだと思う。遠藤の能力を考えれば、彼はマークを背負ってでもプレーできる選手だけに、ゲームに入った段階から自由にさせないという指示を出していましたが、それ以前にミスが出てしまい、ボールを保持できないと、リズムは見いだせない、ということです。
ここ数試合パスを繋ぎながらリズムを作っていたことが、今日は出来ていなかった」
Q:試合後、サポーターの前に監督自ら足を運んだのはなぜですか?
「チームがここ最近力をつけてきたのは、選手の取り組みももちろんあるのですが、サポーター一人一人の声援によるところもありますからね。
遠い場所でも、遅い試合でも、来てくれて声援をもらい、勝った時は褒めて称えてくれればいいし、負けた時は叱咤してくれればいいですが、ただ、今日のような結果になった時は選手だけに責任を押し付けたくないですから。僕は監督ですから、僕の責任もあるということで、そういう気持ちが自分を動かしたのだと思います。
チームが苦しい時期を抜け出せたのはサポーターの存在によるところもおおいにありますから。
お互いの気持ちを考え、それを踏まえてこれからも誠意をもった対応を考えていきたいと思っています」
以上
【J1:第23節】G大阪 vs 鹿島:試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●岩政大樹選手(鹿島):
「泥臭い部分というのをもう一度見直さないといけない。4連勝から、こういう負け方をしたことを、個々がどう受け止めるかだと思う。引きずってはいけない」
オリヴェイラ監督のコメントには勇気付けられる。
自らの非を認め、サポの後押しを感謝する。
選手と共に戦い我等の共に戦う闘将である。
今季、試合後48時間は軽い練習のみという決まり事がある。
次節川崎戦までに残された時間は少ない。
メンタル、戦術・スカウティングの頭脳戦となろう。
監督力が試される時とである。
宇佐美と勘助の軍師対決を期待させておきながら死にゆく姫の戦いへ物語が移行しては視聴者も冷めるというもの。
また四月の悪夢が甦らぬことを心底望む。
内田篤人J1通算50戦出場へ
鹿島内田がヒデ超えの最速J50戦達成へ
FW柳沢(右から2人目)のプレーを後方から笑顔で見守るDF内田(左)
鹿島DF内田篤人(19)が優勝を占う今日29日のG大阪戦で高校サッカー出身選手としての快挙を成し遂げる。G大阪戦に出場すれば19歳5カ月2日でJ1通算50試合出場。高校サッカー部所属選手としては中田英寿の19歳9カ月11日を超えて最速記録となる。3月の早生まれという利点もあるが1年目からレギュラーを奪い、2年目の現在まで安定した活躍を続けたからこその記録だ。
「(入団時は)こんなに早く出られるようになるとは思わなかった」。ユース所属なら高校在学中にトップ昇格も果たせるが、高校サッカー部所属となるとJの強化指定選手に選ばれる以外は高校卒業までJデビューを待たなければいけない。名門の鹿島は新人でレギュラーを確保できるケースは少なく、2年目までで50試合に到達した選手ですら大卒を含めてもDF秋田、相馬の2人しかいない。
勝ち点3差に急接近して迎えるG大阪戦はU−22代表の僚友で、ともに若くして主力に成長したDF安田とサイドバック同士で対峙(たいじ)する。「2位(G大阪)と3位(鹿島)の対戦だし、燃えてくるのは当然でしょう」。節目の一戦で優勝争いのライバルを打ち破る。【広重竜太郎】 [2007年8月29日9時17分 紙面から]
J1鹿島 きょう2位・G大阪と対決 小笠原復帰、中盤に安定感
2007/08/29(水) 本紙朝刊 スポーツ A版 8頁
Jリーグ1部(J1)第23節は29日、各地で9試合を行う。鹿島は石川県西部緑地公園陸上競技場でG大阪と対戦する。キックオフは午後7時。4連勝中の鹿島は、2位のG大阪との直接対決を制し、勢いをさらに加速させたい。
鹿島は12勝6分け4敗、勝ち点42で3位。前節の横浜FC戦は内容的には苦しみながらも、途中出場の興梠の勝ち越し点で貴重な勝ち点3を獲得。リーグ戦再開後、4連勝で足踏みを続けるG大阪との勝ち点差は11から3にまで縮まった。首位の浦和とは勝ち点7差あるが、まずはG大阪と勝ち点で並びたい。
今節は出場停止明けの小笠原が復帰。前節は中盤での安定感を欠いただけに、期待度は高い。小笠原は「4連勝でいい感じできているので、無駄にしないためにも負けられない」と5連勝に意欲。柳沢は「ガンバはここ数試合、勝ち点を取れていないとはいっても総合的にはナンバーワンのチームなので、気を引き締めてやりたい」と意気込む。北陸での試合は3戦3発と相性もいいだけに、前節に続く2戦連続ゴールが期待される。
G大阪は13勝6分け3敗、勝ち点45で2位。ここ3戦で勝ち点1しか奪えずに首位から陥落したが、試合内容が決して悪いわけではない。マグノ・アウベスがけがで欠場する見通しだが、オズワルド・オリベイラ監督は「バレーに播戸、家長といい選手がいる。総得点でもリーグトップクラスで、簡単に対応できるものでもない。難しい試合になるということを意識して臨まなければならない」と気を引き締めていた。
キーマン
■「もっと点に絡みたい」 DF 内田篤人
鹿島のスピードスターがG大阪戦で、高卒入団選手では中田英(当時平塚)を抜き最年少となる19歳5カ月2日で50試合出場を迎える。鹿島で入団2年目での達成は秋田、相馬に次ぎ3人目だが、。内田は「監督がかなり我慢して使ってくれているから」といたって謙虚。その上で「もっと点に絡みたい」と課題を挙げる。
U−20代表でコンビを組んだ安田との対決にも注目が集まるが、「2位と3位の対決だから(安田が)燃えてくるのは当然。上がれるチャンスなんで、ぜひ勝ちたい」と勝利を誓った。
篤人と過ごした1年半、もう50試合になるというのか。
篤人と同様に速く過ぎ去ったこの時にタイトルを撮る喜びを共に分かち合えなかったことは我等にも責任がある。
声を出すのだ、もっと鼓舞しなければ。
そして今季、篤人の出場が叶わなかった2試合は共に敗戦したという不吉なデータもある。
しかしながら運良くこの天王山には出場が叶い、ベストメンバーで戦うことが可能となった。
この戦いに勝利することは、12月に笑うために必要なことである。
が、それも通過点である。
この若き翼が、成熟し、更に老練な戦士となるまでにいくつもの喜びを分かち合いたい。
その未来のためにも今日の試合は勝利で飾りたいのだ。
決戦日本海
鹿島FW柳沢がG大阪戦を「決戦」
鹿島FW柳沢が29日のG大阪戦を「決戦」と位置づけた。リーグ再開後、4連勝と波に乗り、2位G大阪を勝ち点3差でとらえている。ミニゲームなど軽めのメニューで終えた28日の最終調整後「大一番に違いない。この4試合積み重ねてきたものを出せれば、チャンスが広がる。でも負ければ積み重ねてきたものがゼロになってしまう」と不退転の決意を表した。 [2007年8月28日19時14分]
16連勝の通過点とはいえ、自分たちより上位のチームには敬意を払うべきである。
「大一番」と位置づけるのも悪くない。
第2節は一瞬の隙を突かれた。
攻撃陣も不調であった。
ここは勝ってお返ししたい。
裏日本の地で。
戦術の浸透が勝利に繋がっているのである。
代表未招集効果?鹿島初の8月全勝狙う
鹿島が「代表未招集効果」でクラブ初の8月公式戦全勝を果たし、首位奪取へ加速する。今月中旬のリーグ再開後、4連勝と最高の状況で、明日29日に勝ち点3差の2位G大阪と対戦する。例年は、代表招集が重なって疲労がピークに達する8月を苦手にしてきた。だが、オシムジャパンにはほとんど招集されず、激戦だった7月のアジア杯も代表ゼロ。その分、連係、コンディションは万全と思わぬ効果が生まれた。
中3日で迎えるG大阪戦だが、オフ明けの27日の練習も前節先発組はミーティング、氷風呂などボールは一切使わずに終了した。首脳陣の「試合後48時間は本格的な練習はしない」との方針に基づき、ひたすらリフレッシュ。MF増田は「2日間休むと、状態も全然違う」と効果を実感する。
疲労回復を優先できるのも、代表戦があった7月に充実した練習を積んであるからだ。オリベイラ監督は「代表選手はいないが、チームが成熟できるのはいいことだ」と認めた。G大阪に勝てば5連勝で、8月全勝はクラブ初の快挙。3大タイトルを取ってないシーズンの8月は、16勝3分け20敗(獲得年は同18勝5分け6敗)と失速につながるだけに、今年の快進撃は10冠への吉兆ともいえる。
代表に入りたい思いは、当然ある。J1で現代表の試合に選手が出場していないのは鹿島を含めて4チームだけ。黄金時代から比べると寂しい現状だ。MF本山は「今は1つでもタイトルを取りたいという気持ちが強い。でも勝っていくことで(代表に)評価される」。今、最もホットな鹿島が勝利の女神と、そして近い将来、オシム監督を振り向かせる。【広重竜太郎】 [2007年8月28日8時59分 紙面から]
好調の原因がオシムのアシストとの報道。
全く持って合点がいかぬ。
が、代表招集に泣かされ続けた過去を振り返るに、今のこの時期呼ばれぬことは幸せであると断言できることも事実である。
選手はクラブに専念でき、監督は選手起用に悩む必要がないこの状態は好機であることは否めない。
しかしながら、亡国の現代表監督を振り向かせるためにプレイしているわけではないことも紛れもない真実なのである。
小笠原 無駄にせぬ為に
鹿島MF小笠原「勝つのみです」
鹿島MF小笠原が勝利への意欲をむき出しにした。27日の練習は前節横浜FC戦の先発組はクールダウン調整だったが、出場停止だった小笠原はフルメニューをこなした。29日は勝ち点3差に迫った2位G大阪との直接対決で、優勝争いを繰り広げる中で負けられない一戦になる。「勝つのみです。ここまで(4連勝と)勝ってきて、それを無駄にしないためにも」と言葉に力を込めた。 [2007年8月27日15時17分]
敵地へ乗り込んで勝利をもぎ取る。
聖地開幕の屈辱を晴らすときである。
3月とはチーム状態が全く異なるところを見せつけようぞ。
伊太利亜でガッツーゾとなって帰ってきた闘将が語る気持ちは正しい。
ここまでの連勝は序章に過ぎぬ。
優勝戦線への名乗りだったのである。
ここで2位と勝ち点で並び、挑戦権を得ようではないか。
指揮官も全勝宣言をし有言実行しておる。
ただ一つ勝利のためにプレイするのだ。
小笠原長時が京へ落ち延びたことを無駄にしてはならぬぞ。
横浜FC戦報道・レポート
鹿島が横浜FC破り後半戦4連勝/J1
<J1:鹿島2−1横浜FC>◇第22節◇25日◇カシマ
鹿島は前半1分、右サイドを突破したFWマルキーニョスのセンタリングをファーサイドに飛び込んだFW柳沢が胸で押し込み先制。前半は鹿島の1点リードで折り返した。
横浜FCは後半開始から攻め続けて同24分、4年ぶりの左サイドバックを務めた根占が右足ミドルシュートを決め同点。だが、鹿島も同37分、交代出場したばかりのFW興梠がゴール前のこぼれ球を押し込み決勝ゴール。後半戦4連勝を飾った。[2007年8月25日22時53分]
FW柳沢の先制弾などで鹿島勝つ/J1
鹿島が後半戦4連勝を飾った。前半1分にFW柳沢がJ歴代12位タイの79ゴール目となる先制弾。その後押し込まれる時間帯が多く、後半24分に同点に追い付かれた。だが同36分に途中投入されたばかりのFW興梠が1分後に勝ち越しゴール。興梠は「絶対落とせない試合だったので1点取ろうと思っていた。求められているのは点を取ることだったので、それができて良かった」と満面に笑みを浮かべていた。[2007年8月25日23時51分]
鹿島興梠が途中出場1分V弾/J1
ゴールを決めた鹿島FW興梠(中央)は観客席によじ上り喜びを分かち合った
<J1:鹿島2−1横浜FC>◇第22節◇25日◇カシマ
鹿島はオズワルド・オリベイラ監督(56)の采配がズバリ的中し、横浜FCに2−1で競り勝った。
オリベイラ監督の魔法のような采配だった。途中出場で送り出したFW興梠が1分後に、しかも最初のボールタッチで決勝弾を決めた。最下位の横浜FCから勝利を取りこぼしかけていた後半37分。同19分から出場のMFダニーロの大きなサイドチェンジからMF野沢がゴール前にパスを送り、一瞬のスピードが持ち味の興梠が右足で押し込む。完ぺきなタクトを振るっての勝ち越し点に、ベンチで何度も拳を突き上げた。
前節大宮戦も途中出場の増田が後半ロスタイム弾。会見で絶妙な起用を聞かれ「多少、私の采配には運があるのかも」とニンマリした。だが偶然ではなく、選手のモチベーションの高さによる必然の1点を強調する。「選手には練習から高い意識を持っていればファーストタッチでも点を奪えるぞ、と言っている」。指揮官の暗示がかかった興梠は「監督から『取りに行け』と言われて狙いに行った。ごっつぁん(ゴール)です」と無邪気に喜んだ。
就任1年目だが選手起用はフェアだ。序盤戦は不調のMFダニーロを起用し続けたが、5月上旬からサブに置いた。DFファボンは故障が治っても勝っている間はDF大岩の起用を続けた。流れを大事にし、調子が悪ければ実績のあるブラジル人でも外す。だが冷徹ではなく、人間味あふれる。DF内田には「君は私の息子によく似てるんだ」と言葉をかけたことがある。
今季リーグ戦12勝中4勝が後半残り15分での決勝弾。そして3得点1アシストが途中出場選手によるものだ。2試合連続の劇的な勝利で4連勝と、首位浦和と勝ち点7差をキープし、2位G大阪とは同3差に縮め、次戦で直接対決する。「優勝するためにはタフな試合に勝たないといけない」。オリベイラ監督が「オズの魔法使い」と化して、鹿島の10冠への道へ導く。【広重竜太郎】[2007年8月26日9時11分 紙面から]
柳沢が復活ゴール!鹿島4連勝で2強の背中が見えてきた
J1第22節第1日(25日・カシマスタジアム)鹿島の主将FW柳沢が復活ゴールを決めた。開始1分、右足第5中足骨を骨折した4月21日の清水戦以来、126日ぶりのゴールを胸で決めた。後半24分に追いつかれたが、同36分に柳沢に代わって投入されたFW興梠が1分後に決勝弾を決め、4連勝を飾った。
2戦連続で途中出場の選手が決勝点を記録し、柳沢は「常に競争意識があるなかで控え選手が活躍しているときは強かったし、優勝していたときの流れ。いまもいい流れ」と手応え。2強の背中がはっきりと見えてきた。
★田代が全治約3週間
鹿島はFW田代有三(25)が左太もも裏の肉離れで全治約3週間と診断されたと発表した。23日の練習中に負傷した。
柳沢126日ぶり復活ゴール
<鹿島・横浜FC>前半、先制ゴールを決める鹿島・柳沢(右)。左はGK菅野。
Photo By 共同
【鹿島2―1横浜FC】鹿島のFW柳沢が復活弾を決めた。開始わずか1分55秒。右サイドをドリブルで駆け上がったFWマルキーニョスのクロスに、ファーサイドで倒れ込みながら胸でゴールに押し込んだ。「ボールが来る意識でいった。そういう意識がなかったら、点につながらなかったと思う。泥くさいといえば泥くさいけど、自分的にはいいゴールだったと思う」。今季4点目。左足中足骨を骨折した4月21日の清水戦以来、126日ぶりのゴールに納得顔だった。
チームは後半24分にいったん追いつかれたが、後半37分に柳沢に代わって入ったFW興梠が決勝弾を決め、2―1で勝利。今季初の4連勝で逆転優勝への道がおぼろげに見え始めた。「このゴールで勢いに乗りたい」と柳沢。主将の復活弾で29日のG大阪戦に弾みをつけた。[ 2007年08月26日付 紙面記事 ]
鹿島4連勝 柳沢126日ぶりゴール…J1第22節
前半1分、鹿島・柳沢(右)が先制ゴールを決める(GKは菅野)
◆J1第22節 鹿島2―1横浜C(25日、カシマ) 鹿島が後半戦無傷の4連勝。6年ぶり5度目のJ制覇へ乗ってきた。
口火はFW柳沢だ。開始1分。右サイドを破ったFWマルキーニョスのクロスに逆サイドから走り込み、直前でバウンドしたボールを落ち着いて胸で押し込んだ。左第5中足骨を骨折した4月21日の清水戦以来、126日ぶりのゴール。「泥臭いゴールで、非常にいいゴールだった」と自画自賛した。
後半24分に同点とされても、そこから勝ち越せるのが今の鹿島の底力。同37分、柳沢に代わって投入されたばかりのFW興梠がゴール前の混戦から右ひざで流し込み、決勝弾。前節の大宮戦で途中出場から決勝点を決めたMF増田に続き、交代選手が結果を残した。
これで2位・G大阪との勝ち点差は「3」に縮まった。G大阪が浦和戦を終えたのに対し、鹿島は両チームとの直接対決を残しており、頂点は十分、射程内にある。柳沢は「(上位とは)明らかに近くなっているし、優勝を意識しながら狙っていきたい」と浦和追撃に意欲を燃やした。(2007年8月26日06時02分 スポーツ報知)
J1鹿島 4連勝 3位キープ
2007/08/26(日) 本紙朝刊 スポーツ A版 8頁
Jリーグ1部(J1)第22節第1日(25日・カシマスタジアムほか=7試合)鹿島は横浜FCに2−1で競り勝ち、4連勝で3位。前節に4カ月ぶりに首位に立った浦和はFC東京に3−2で逆転勝ち、3連勝で勝ち点を49とした。
首位から陥落したG大阪は後半に3失点して川崎に1−4で敗れ、両チームの勝ち点差は4に広がった。
柏は千葉を1−0で破って暫定5位。磐田は甲府を2−1で下した。名古屋は5−0で大宮に大勝し、藤田がJ1史上4人目の通算100得点を達成した。
大分は神戸に2−0で勝った。
興梠、決勝ゴール 調子上向きも課題残る
最下位の横浜FCを相手に勝つには勝ったが、前節で横浜FCと引き分けたG大阪の二の舞いを踏むかと思われた戦いぶりに、試合後の選手のコメントも控えめ。「勝ててよかった」とは決勝点を奪った興梠。そのほかの選手からも、同様の言葉が漏れるなど反省ムード一色。4連勝に沸き立つ中で課題も浮き彫りとなった。
「以前からの課題だが、格下とやるときに課題が出る」と話したのは岩政。前半の決定機を外し続け、流れを相手に渡してしまうと、後半開始からは防戦一方。攻撃に出ようにもミスを連発して流れを呼び戻せず、集中力が切れたかのような同点シーンを迎えてしまった。
増田は「これで勝てるだろうという気持ちが多少流れてしまって、常にいいリズムでできなかった」と振り返った。
それでも、勝ち続けていられるのは、前節の増田、今節の興梠のように日替わりでヒーローが現れているから。「サブ組が点を取ったら上の人も抜かれるんじゃないかと競争が出てくる」とは興梠。柳沢も「今まで控え選手が活躍しているときは強かったし、優勝してきた」と話し、チームの総合力が上向いているのは事実だ。
それだけに、この試合内容は見ている側にも不満が残る。「失点しないと目が覚めないのは甘い点」と厳しい口調で岩政が話せば、柳沢も「反省しなくてはいけないし、G大阪戦に向けて修正したい」と口元を引き締めた。喜びに浸っている暇はない。
【J1:第22節 鹿島 vs 横浜FC レポート】またも交代選手が活躍!興梠のゴールで苦しい試合を鹿島が制するも、次節ガンバ大阪戦に向けて一抹の不安が残る。 [ J's GOAL ]
8月25日(土) 2007 J1リーグ戦 第22節
鹿島 2 - 1 横浜FC (19:05/カシマ/15,957人)
得点者:'1 柳沢敦(鹿島)、'69 根占真伍(横浜FC)、'82 興梠慎三(鹿島)
前節、増田誓志の劇的なロスタイムのゴールで大宮を下した鹿島。この試合も交代出場した興梠慎三がファーストタッチで決勝ゴールを決め、上位陣を追撃する勝ち点3を手に入れた。これで鹿島はリーグ戦再開後を4連勝。次節、直接対決の2位ガンバ大阪との勝ち点差を3とした。
試合展開は、鹿島にとっては苦しいものだった。
出足は好調。開始1分、右サイドでボール競り合ったマルキーニョスがフィジカルの強さを見せ、相手選手を吹き飛ばし、フリーでセンタリング。ニアサイドにつめた野沢拓也は届かなかったものの、ファーサイドにいた柳沢が難しいバウンドを胸で合わせゴールに押し込み、鹿島が開始早々に先制した。
しかし、このあとが続かないのがここ数試合の鹿島の悪い傾向。ボールを支配し、いくらでも攻め手がありそうな余裕を見せるもののチャンスをものにできない。何度もゴールに迫るものの、マルキーニョスのワザありのヒールパスを受け、中央を抜け出た野沢のシュートがゴールポストにはじかれるなど、全体としては鹿島のペースでゲームが進んでいるものの追加得点を奪えないまま時間が経過していった。
そして30分を過ぎたあたりから、横浜FCにペースが移り始める。鹿島の選手たちは、前節、あれほど良かったボールへの反応がいまいち。セカンドボールを拾えなくなり、攻撃の形もつくれなくなってしまう。
そして、後半、その傾向は顕著になる。ゲームを支配するのは横浜FC。オ・ボムソクを中心に鹿島陣内に攻め込むことが多くなった。守備面でも4−1−4−1の布陣が機能し、最終ラインの前に入ったマルコス・パウロが的確なポジショニングで鹿島の攻撃をほぼ封じ込める。そして69分、終始押し気味に試合を進めていた横浜FCに同点ゴールが生まれる。ロングスローから競り合ったボールがゴール正面にいた根占真伍の前に転がる。詰めてきたダニーロを左足のキックフェイントで交わし右足でミドルシュート。キーパーの曽ヶ端が一歩も動けないビューティフルゴールを決めた。慣れないポジションで先発し、開始早々の失点でマルキーニョスへの対応を誤り、失点の原因をつくっていただけに、根占にとってはうれしいゴールとなった。
このシーンでの鹿島の選手の反応の鈍さはこの試合の出来を良く表していた。ロングスローで競り合ったのは交代出場のダニーロ。こぼれ球に詰めていったのもダニーロで、彼がフェイントでかわされると根占に寄せる選手は誰もいなかった。
しかし、このあと得点を奪えてしまうのが今の鹿島アントラーズの強さを示している。82分、相手ボールを奪ったあと、左サイドのダニーロから右サイドをフリーで駆け上がっていた野沢に大きな展開のパスが通る。野沢がシュート性のセンタリングを入れたところ、マルキーニョスとDFがもつれたあとのこぼれ球を興梠がつめてゴール。またしてもオリヴェイラ監督の選手起用に、途中出場した選手が応えて見せた。
鹿島はこの勝利によって、再開前まで11離れていたガンバ大阪との勝点差が3となった。首位浦和とはまだ7差あるものの、連勝を続けることで上位チームにプレッシャーをかけることになる。ただ、鹿島にとって、引き分けはほぼ負けに等しい状況なだけに、今日のような試合運びではタイトルを狙うのは難しい。それほど暑さを感じない状況にも関わらず低調なパフォーマンスに終始したことは、その原因が疲労にしろ精神的なものにしろ、ガンバ大阪戦に向け一抹の不安を残す。前節のゴールは取るべくして取ったものだったが、今節はかなりラッキーな部分もあった。こうした試合は、そう何試合も続くとも思えない。首位浦和を見据えるのなら、自分たちのペースで試合が進んでいるときに、きっちり得点を奪う強さが欲しいところだろう。
一方、敗れたものの横浜FCは可能性を感じさせる試合内容だった。守備面では、マルコス・パウロの安定性が素晴らしい。攻撃面で、いま一歩の進歩を見せればこの苦境を脱することも可能だろう。
高木監督の「いまのプレーを続けること」という考え方が間違っていないことを示す試合だった。
以上
2007.08.26 Reported by 田中滋
各紙試合開始早々の柳沢主将の先制弾で楽勝だったかのような記事であるが、ニッカンだけがゴール裏から降りる興梠の写真や篤人似の息子など密着記事で紙面を飾り非常に好感が持てる。
興梠がサポシに登ってくるのはハセの引退試合・秋田のカシマスタジアムラストマッチ以来の快挙であり、ミスター鹿島候補の筆頭に躍り出たこととなる。
佐々木の台頭でスーパーサブのポジションも危うくなっていたところにこの活躍は大きい。
田代の怪我で巡ってきたチャンスを掴んだとも言えよう。
我等は若きジョーカーの覚醒に立ち会うこととなろう。
横浜FC戦コメント
●興梠慎三選手(鹿島):
「キツイ試合だった。点が取れるところを取れなかったので苦しい試合になった。監督には点を取りにいけと言われていたので1点狙ってた。ボールを持ったら勝負しろって言われてたのでその通りにいってよかった。ごっつぁんゴールだったけど決められてうれしかった。後半戦がまだあるので落とさないようにいきたい。後半戦はこれまでひと試合も出ていなかったので、これで監督へアピールになって良かったと思う。
アントラーズより上にチームがあるので勝てて良かった。シュートは膝で行った。サポーターとは僕のコールを『コウロキ!』って一緒に唄った。
今日はとにかく勝って良かった」

●増田誓志選手(鹿島):
「リズムがあっちに行っている時間があった。失点の前後も相手のリズムだった。前半最初に点が入って落ち着きすぎた。つねに良いリズムでできなかったのが…。もう1点、あの流れで取れれば良かった」
●岩政大樹選手(鹿島):
「今日は全体的に声が少なかった。僕はいつか失点すると思っていた。危うく取り返しの付かない勝ち点2を失うところだった。もっと自分たちのサッカーを謙虚に見ていかないと。ガンバ戦は自然と引き締まると思うが、引き締めようと思わないと引き締まらないのは選手として問題。どこでも同じようにできるようにしないといけない。誰とは言わず、もっと球際だったり長い距離を走ることができると思う。
先に点が入るとペースダウンしてしまう。苦しい状況になると頑張り出す。優勝するにはそういう試合を減らさないと行けない。今日は、途中で入った慎三(興梠選手)だったり、ダニーロだったり、青木ががんばってくれて良かった」
●柳沢敦選手(鹿島):
「勝ち点3を取ることができて良かった。立ち上がり、集中する前に点が入ることは良くある。ただ、流れが良くない部分が多かった。ガンバ戦に向けて修正していきたい。もう一度、気持ちを入れ替えて臨みたいと思う。
(ゴールについては?)自分としては泥臭いけど良いゴールだったと思う。いまは勝ち点が10以上離れていたときにくらべれば十分優勝を意識できる」
●内田篤人選手(鹿島):
「ガンバ戦は走り負けないようにしたい。
(対面は安田選手ですが?)勢いがあって、性格もスタイルもわかっている。でも、いつも通りにやりたい。
(イエローカードをもらったが?)あれはイエロー…。ちょっと引っ張られたけど後悔してる。
ここまで勝ってきて、次で負けたら意味がない。リーグ戦が始まってから前半戦は苦しい思いでやってきてここまで来た」
【J1:第22節】鹿島 vs 横浜FC:オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
8月25日(土) 2007 J1リーグ戦 第22節
鹿島 2 - 1 横浜FC (19:05/カシマ/15,957人)
得点者:'1 柳沢敦(鹿島)、'69 根占真伍(横浜FC)、'82 興梠慎三(鹿島)
●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
Q:大宮戦でも途中出場の増田選手が決勝ゴール。今日も興梠選手が決勝ゴールというかたちで監督の采配がずばずば当たっている。監督の期待に選手が応えられる要因をどうお考えですか?
「監督として、まずサブのメンバーに何をしなくてはいけないかというと自信を与えることをしなくてはいけないし、あるいは僕は君を信じているという信号を送らなくちゃいけないと思います。まずそういう作業をしたうえで、個の意識を高める作業をしてます。それは日々の練習からであって、いろんな状況というのは試合の中で生まれてくる。そういう練習を多く取り入れることによって、実際の試合になったとき、ひとつのチャンスをものにするということが大切であり、練習から高い意識をもっていれば、ファーストタッチでもシュートを決められるんだという僕は言い続けています。自分の采配が当たっているというより、彼らの高い意識がこういう結果につながっているのではと思います。やはり選手個人の意識やその改善が結果につながっていると思います」
Q:点を取った後、なかなか追加点を奪えなかったわけですが、その点について監督が不満をお持ちでしたら教えて下さい。
「確かに1点目取った後にチャンスはたくさんあったと思いますし、一つは野沢選手がフリーで中央に飛び出したところで残念ながらシュートがポストに当たってしまったこともありました。また内田選手が飛び出していったところでシュートを打つタイミングのところで、ファウルをされたかと思いますけど、レフリーの判断はシミュレーションという形になってしまった。そのあともチャンスはつくっていますし、点に結びつかなかったところはあったと思いますけど、われわれのワンサイドゲームではなかったし、横浜FCもすばらしい組織的な守備を、ひとりひとりが戦術的役割を果たそうという気持ちでいたから、われわれの攻撃もなかなか機能しなかったというところがあったんではないかと思います」
Q:興梠選手がファーストタッチで点を決めたと思いますが、監督からの指示はどういったものだったのでしょうか?
「多少、運も味方してくれるというところが僕の采配にはあるかもしれませんが、さっき言ったように練習の成果だと思いますし、本人にも入るときにフレッシュな状態でいるので、集中・注意というものを張って欲しい、チャンスは絶対に来るのでそれをものにして欲しいと言いました。特にサイドに入ったときの動きだしというところ、ポジショニングというところを、つねに練習の中で取り入れて多く注文を出したり修正したりする作業をしているので、そういった部分の積み重ねてというのが今日の結果につながっていると思う」
Q:横浜FCのマルコス・パウロ選手がポイントになっていたと思うのですが、彼に対する特別なマーキングなどの指示はあったのでしょうか?
「特別にマンマークという形にはしてませんけど、彼がボールをもったときに必ずひとりがプレッシャーをかけるように指示しました。どうしてもうちは、柳沢、マルキーニョス、本山、野沢と前の4人が流動的に動くので、どうしても誰かを固定してしまえば、攻撃の動き出しが少なくなってしまう。そういう意味で近くにいる選手が必ずプレッシャーをかけるということをお願いしてるので、うちが攻撃しているとき、彼がディフェンスラインの前にいるので、ちょうど奪ってからボールを受けやすい選手なので、切り替えを早くしながら彼に対してプレッシャーをかけるという指示は細かく出しました」
Q:次、ガンバ戦があって、レッズ戦など優勝争いをするために重要な試合が控えています。リーグ戦を制覇するために今後必要となる要素は?
「上位との対決がありますけど、まず次節のガンバ戦を考えていきたい。そこに集中したい。そこに勝ってから次のプロセスを考えていきたい。いまは一戦一戦が大事であって、ただこのリーグ戦に参加してるだけなのか、それともタイトルを取りに行くのか、という気持ちを強く持って、目的を失わずにひとつひとつの作業をやっていくことがすごく大切なのであり、そういった作業をチーム内全体でもっと強くしていかないといけない。そう言ったところを踏まえて、次のガンバは日本代表もいますし、外国人の助っ人もいますし、技術的にほんとうにすばらしいチームだと思いますので、タフな試合になると思います。厳しい試合という前提で戦わなければいけないし、優勝するためにはまずガンバに勝たなくてはいけない。勝った上で次のことを考えて、ひとつひとつやっていきたいと思っています」
以上
1点目をとったあとチャンスは多くあったのに点に結びつかなかったのは横浜FCも守備を中心にしっかりとしたサッカーをしていたからであって我々が思うように攻撃できなかったんだと思う。
リーグ戦制覇のために必要なことというよりも次のガンバ戦に集中することが大切。
1戦1戦が大事であり、タイトルを獲りにいくという気持ちを強く持つこと。次はタフな試合になるだろうがガンバに対してしっかりと勝たなければならない。
Jリーグ第22節 横浜FC戦
が、ダニーロ→野沢のホットラインが神を振り向かせマルキーニョスと興梠が祝福を受けた。
増田誓志先発へ
鹿島MF増田「チームのコマになる」
鹿島MF増田がチームの歯車となることを誓った。24日の最終調整では先発組のボランチに入り、25日の横浜FC戦で先発出場することが濃厚になった。セットプレー練習ではMF野沢とともにキッカーを務めるなど、出場停止のMF小笠原の代役としての任務も与えられた。「満男さん(小笠原)の代わりになるということは考えず、チームのコマとして流れるように簡単にプレーする」と意識を置いた。 [2007年8月24日19時41分]
「オズの魔法使い」で4連勝を狙う。鹿島オズワルド・オリベイラ監督は24日の最終調整で、19日大宮戦で決勝弾を決めたMF増田を先発組に抜てき。25日横浜FC戦で出場停止の小笠原に代わり、5試合ぶりの先発起用が濃厚だ。今季は途中出場選手が得点を挙げた試合は4戦全勝など、指揮官の采配がさえている。「ベンチにいる選手も高い意識を保っているのが、好結果につながっている」と総合力を強調した。 [2007年8月25日9時13分 紙面から]
前節での活躍が実を結んだのか、増田誓志が7月8日以来の先発である。
小笠原満男の代役ではなく自分の長所である少ないタッチでボールを廻すプレイスタイルを実践する模様。
それを「コマ」と表現するのも良かろう。
中盤の「溜め」ではなくリンクマンとしてのタスクを確実にこなしレギュラーへの一歩として欲しい。
そしてサイドではなくセントラルMFで起用されることの重要さを知って欲しいのだ。
鹿島のキラ・ヤマトとして。
ターゲットマン練習参加
駒大FW高崎が鹿島練習に参加
鹿島が獲得を目指している駒大のFW高崎寛之(21)が練習に参加。紅白戦では控え組でプレーした。「緊張したけどアピールはできた」。地元・茨城の古河三高出身で、1メートル86の高さを生かしたポストプレーが武器。鹿島のほかに浦和も食指を動かしているが「(関東大学リーグ)後期が始まるまでに決めたい」と9月上旬までに進路を決める予定だ。 [ 2007年08月24日付 紙面記事 ]
5月26日に報じられた高崎くんが練習参加したとのこと。
鹿島のササコンビとなりうるのか、この目で見てみたいものである。
ササコンビといえばビエルサ監督がサラスをチリ代表に復帰させたとのこと。
若く生きの良い選手は話題にもなり易く人気を獲得するように思えるが、結局のところ実績を持ったスターには敵わないということであろう。
FWの育成は難儀である、そう聞こえるようである。
ナビスコ杯準決勝組み合わせ決定
2007Jリーグヤマザキナビスコカップドローイングの模様・柳沢選手のコメント
本日、東京・お台場(フジテレビ 冒険王内フットサル場)にて行われた2007Jリーグヤマザキナビスコカップ準決勝ドローイングに鹿島アントラーズからは柳沢選手が参加いたしました。
今回初めての一般公開のドローイングということで、炎天下の中でしたが大勢のサポーターの方々が来場していました。
今回のドローイングは予備抽選、本抽選という形で行い予備抽選では本抽選での順番を決定し、本抽選で対戦相手が決定する形となりました。
いずれも来場していた一般のお客さまの中から参加していただき、予備抽選は、鬼武チェアマンがくじを引き茨城から来たという鹿島サポーターの少年が選ばれました。本抽選では会場から4人の小学生が選ばれ、この4人の持っている箱の中にA〜Dの紙が入っており、各選手は予備抽選で決定した順番で4つの各コーンの所にいる小学生の方にボールを蹴り、ボールの行った子供の持っている箱を開け、対戦カードが決まるという形で、柳沢選手は2番手で登場し司会を務める本田アナから「残りのA・C・Dと3つありますがどこがいいですか?」の問いに「あーもう、それは運に任せます。」と赤いシャツの少年の方へボールを蹴っていました。
この結果、Cになり対戦相手はガンバ大阪に決定!
この日の為に駆け付けたサポーターたちも盛り上がっていました。
■対戦相手決定後の柳沢選手コメント
「(ガンバ大阪との対戦ですが?)非常に厳しい相手になりますけど、なんとかみんなでがんばって勝ちたいと思います。(準決勝の見所は?柳沢選手のゴールでもいいですよ。)ゴールして勝てれば最高ですけど2試合通じて次に進むという事を考えて、決勝進出を目指して戦いたいと思います。」
ナビスコ杯準決勝の組み合わせ決定
ナビスコ杯公開抽選会でのフジテレビ本田朋子アナ(撮影・蔦林史峰)
ナビスコ杯準決勝(第1戦10月10日、第2戦同13日)の公開抽選会が20日、都内で行われ、川崎F−横浜、鹿島−G大阪の組み合わせに決定した。横浜FW坂田は「神奈川ダービーになりますので、応援よろしくお願いします」と約400人の来場者にアピール。G大阪DF実好は「鹿島は今、どんどん調子がよくなっているチーム。その中でも勝ちたい」と意気込みを表した。
[2007年8月20日22時34分]
ナビスコ杯準決勝は川崎Vs横浜M&鹿島VsG大阪
Jリーグ・ナビスコ杯準決勝(10月10、13日)の組み合わせ抽選会が20日、東京・台場のフジテレビ「ザ・冒険王」の会場で行われ、川崎と横浜M、鹿島とG大阪が対戦することになった。第1戦は横浜MとG大阪がそれぞれホームとなる。
抽選会は一般のファン405人と、DF寺田(川崎)、FW坂田(横浜M)、FW柳沢(鹿島)、DF実好(G大阪)が参加して行われた。チームとして10冠目を狙う柳沢は「厳しい相手になったが、何とか勝ちたい。土曜日(10月13日)の試合がホームなので応援に来て下さい」と呼び掛けた。
柳沢、鹿島10冠へ闘志…ナビスコ杯準決勝はG大阪と
ナビスコ杯の準決勝組み合わせ抽選会で握手する(左から)川崎・寺田、横浜M・坂田、鹿島・柳沢、G大阪・実好
ナビスコ杯準決勝(10月10日、13日)の抽選会が20日、都内で行われた。鹿島はG大阪との対戦が決定。抽選に参加した主将のFW柳沢敦(30)はJ最強の相手との対戦にくじ運を嘆きつつも、タイトル10冠達成に闘志。第1戦はアウェーで、第2戦はホームで行われる。また、悲願の初タイトル獲得を目指す川崎は、横浜Mと対戦が決まった。初戦は横浜Mのホーム。
4クラブから代表選手が1人出席した抽選会。相手がG大阪に決まると、鹿島FW柳沢は苦笑いを浮かべた。「国内で総合力で見ても1番のチーム。非常に、一番厳しい相手だと思う」コメントからも動揺が見て取れるほどだった。
くじ運はもともと「そんなに」という。富山一高時代、96年度全国高校選手権でもくじ引きに臨んだ。2回戦からの登場を勝ち取ったが、強豪・静岡学園と3回戦でぶつかる組み合わせ。結局、優勝した静学に、PK戦の末敗れた。
それでも、柳沢は「みんなで力を合わせて、ぶつかっていく」と前を向いた。勝負が決まる第2戦をホームで戦えるのは大きな利点だ。10冠達成へ遅かれ早かれ、対戦することになったであろうG大阪。最後は「100%、全力でいく」と力強く話した。(2007年8月21日06時01分 スポーツ報知)
相手はガンバ吹田と決まった。
ここまで勝ち上がるとどの相手も同様に強豪なのでどこと当たっても相手にとって不足はない。
今回当たるガンバとの記憶といえば昨季の準々決勝であろう。
1st legはホームで0-0、康平のバー直撃ミドルが記憶に残る。
2nd legはアレックスミネイロの2発で快勝、復帰したフェルナンドの活躍が目に焼き付いた。
特に2nd legは昨季のベストゲームでは無かろうか。
小澤のスーパーセーブ有り、本山の変態パス有り、チューヤンの機能した右SBありと鹿島らしい試合だったと言える。
その相手と今季も相まみえることとなった。
ナビスコ杯を関西(1998年のジュビロ以外は全て関東のクラブ)へ持って行かせないためにも、ここで叩き落とす必要があろう。
くじ運も良く、今回は2nd legを聖地にて戦うこととなった。
11月3日への踏み石としてこの2戦を大事に戦いたい。
大宮戦報道・レポート
鹿島増田のロスタイム弾で逆転勝ち/J1
<J1:鹿島2−1大宮>◇第21節◇19日◇熊谷陸
鹿島が、序盤から攻勢に出た。MF本山、野沢を中心に先制点を狙っていった。だが、同25分にゴール前でMF小笠原が大宮FWデニス・マルケスを倒しPKを献上。同分に先制を許した。その後も速攻を中心に攻め立て、同33分にFWマルキーニョスが同点弾を決め、振り出しに戻した。前半を1−1で折り返した。
鹿島は後半も一方的に攻め込んだが、大宮GK江角を中心とした守備陣の前に追加点を奪えず。その後も攻めあぐねる展開が続いた。だが、同ロスタイムにDF内田のクロスに反応したMF増田が、決勝点を決めて2−1で逆転勝ちした。
[2007年8月19日20時9分]
U22代表落選の鹿島増田が決勝弾/J1
<J1:鹿島2−1大宮>◇第21節◇19日◇熊谷陸
鹿島MF増田がU−22代表落選の影響をうかがわせない劇的な決勝弾を決めた。1−1で迎えた後半34分からMF本山に代わり、投入された。ロスタイムも残りわずかとなったところで、DF内田の右クロスをファーサイドでヘッドで合わせ、値千金の勝利を呼び込んだ。
反町ジャパン発足からコンスタントに招集されてきたが、22日のベトナム戦のメンバーには入れなかった。それでも「(代表は)関係ない。まずはチームのこと」と気持ちは切り替わっていた。
[2007年8月19日22時19分]
鹿島内田「イケメン違い」アシスト/J1
大宮対鹿島 五輪代表に選出された鹿島DF内田は右サイドを攻め上がる
<J1:鹿島2−1大宮>◇第21節◇19日◇熊谷陸
鹿島DF内田が五輪最終予選を目前に劇的な決勝アシストを送った。同点の後半ロスタイム。右サイドから「有三さん(田代)に上げようと思ったらイケメン違いでした」と話す若干の狂いで? MF増田のヘッド弾が生まれた。小笠原が退場し、さらにドローならV戦線から後退と痛恨の結果に終わるところだったが、窮地を救った。中2日でベトナム戦だが「今回は先輩でも呼ばれていない選手がいる。疲れてるなんて言えない」と力強かった。
[2007年8月20日8時58分 紙面から]
反町ジャパンから外されても腐らん!鹿島・増田がロスタイム弾
J1第21節最終日(19日、大宮1−2鹿島、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)鹿島はU−22日本代表を外れたMF増田誓志(22)が1−1の後半ロスタイムに劇的決勝弾を決めた。
◇
もう「覇気がない」とは言わせない。反町ジャパンから外された増田が試合を決めた。
試合開始時は30度を超える猛暑、さらに後半からは雷雨。同12分、MF小笠原が2度目の警告を受けて退場と、天候同様に荒れた展開の中、1−1の後半ロスタイム、増田がU−22日本代表DF内田の右クロスを頭で押し込んだ。
「やっぱり代表に入りたい気持ちはある。また呼ばれるようにチームでアピールするだけです」
昨年は反町ジャパンの主力だったが、3位に終わった今月上旬の4カ国大会(中国)で「やる気、覇気が見られない」と監督から酷評され、ベトナム戦(22日)のメンバーから漏れた。くしくも同代表合宿初日、しっかりと結果を出した。
まだあきらめない。今年1月に誓った「五輪出場」を果たすため、誓志は走り続ける。
(千葉友寛)
★氷と水で熱中症対策
大宮は試合会場の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場の数個所に氷と水が入った桶を設置するなど、熱中症対策を実施。試合前には入場者に並ばないように呼びかけた。16日には観測史上最高の40.9度を記録した熊谷の、この日の最高気温は35.5度。「事前に予測できたことなのでクラブとして極力ケアをしました」と黒田運営担当。会場で体調不良を訴えたのは4人だった。
増田決勝弾!落選の悔しさ晴らした
<大宮・鹿島>後半ロスタイム、増田(左)が決勝ゴールを決め、野沢(中央)、田代と喜び合う
【鹿島2―1大宮】劇的な“Vゴール”だった。引き分けムードが漂っていた後半のロスタイム。鹿島はU―22日本代表DF内田の右からのクロスをMF増田が頭で押し込んだ。「(小笠原が退場になり)チームは1人少ない苦しい状況だったので、決められてうれしい」。今季3度目の決勝弾に笑みを浮かべた。
これまでU―22日本代表には常に招集されてきたが、22日のベトナム戦メンバーからは漏れた。チームでも小笠原の復帰で厳しい状況に置かれている。それでも「落選は関係ない。チームでアピールを続けるしかない」と力強く話した。チームはこれで今季2度目の3連勝。伏兵の活躍で、チームは悲願の10冠達成へ向けさらに勢いを増した。
≪佐久間監督初勝利お預け≫大宮はPKで先制したが、その後は完全に力負けだった。鹿島の小笠原が退場したにもかかわらず、同点の後半途中からボールをほとんど支配できなかった。リーグ戦再開前に就任した佐久間監督の初白星も遠く、J2への自動降格圏も抜け出せない。同監督は「相手が予想以上にリスクを冒して攻めてきた。こういう結果になり申し訳ない」と厳しい表情だった。
[ 2007年08月20日付 紙面記事 ]
終了直前増田弾!鹿島逆転勝ち…J1第21節
大宮に勝利し、笑顔で引き揚げる増田(手前左)ら鹿島イレブン
◆J1第21節 大宮1―2鹿島(19日・熊谷陸上競技場) 鹿島が終了直前、U―22日本代表に選出されたDF内田篤人(19)のパスをMF増田誓志(22)が決め2―1で大宮を下し3位を守った。
この際、結果がすべてと割り切れる。1―1で迎えた後半ロスタイム。右サイドからDF内田が狙いを定めて、クロスを上げる。「有三さんを狙った。でも、もう1人のイケメンの方に行ってしまった」。ボールは目標のFW田代を越え、ファーで待つMF増田の頭へ。勝ち点3を手繰り寄せる決勝アシストに、立役者は照れに照れた。
日本一暑い地・熊谷での試合。日中の最高気温は35・5度を記録し、キックオフ時も30・1度を指した。試合開始と同時に、今度は上空に雷様が登場。さらに、後半12分には大黒柱MF小笠原を2枚目の警告で失った。そして、大雨が追い打ちをかける。勝ち点3を狙うには困難の上塗りに遭ったが、内田が値千金弾を呼び込んだ。
「みんなあきらめていなかった。落とせない試合だった。10人でも、勝てる試合はある、みんなそういう気持ちだった」。前節から首位との勝ち点差を1縮め、浦和に勝ち点差7。試合後、内田は初選出されたU―22日本代表に合流。「呼ばれたからにはやりますよ」自称「鹿王子」がチームを優勝争いに上昇させ、満を持して反町ジャパンに向かった。(2007年8月20日06時04分 スポーツ報知)
増田決勝ヘッド ロスタイム、執念の一撃
2007/08/20(月) 本紙朝刊 スポーツ A版 8頁
Jリーグ1部(J1)第21節最終日(19日・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場ほか=2試合)鹿島が試合終了間際の増田のゴールで大宮に2−1で逆転勝ちした。3連勝の鹿島は勝ち点39で3位をキープした。大宮は同17で17位。
新潟はマルシオリシャルデスのゴールで神戸に1−0で勝ち、同38で4位。神戸は同29で10位。
轟く雷鳴に豪雨。蒸し暑さに加えて、10人という大きなハンディを背負い、引き分けかと思われた後半ロスタイム。逆転優勝のためには一つの取りこぼしも許されない鹿島を救ったのは、途中出場のMF増田だった。DF内田からの右クロスにファーサイドの背番号14が飛び込んだ。「正直、分からなかったが当てることだけを考えてヘディングした」。ネットが揺れた瞬間、両手を上げた増田を中心に歓喜の輪が広がった。
出番が回ってきたのは後半39分。最近では途中出場がすっかり定着してしまっていたが、増田にとって今回の意味合いは違っていた。「今までは勝っているときに出ている。負けてるときや同点のときでも出してもらえれば、レギュラーに近いと考えられていることだと思う」と、自分をアピールする絶好のチャンスだった。
加えて、残り少ない時間帯にもかかわらずオズワルド・オリベイラ監督からの指示は攻守両面にわたった。「守備に関しても言われたが、前に行くことも言われた。あきらめてないとすごく感じた」。燃えないわけがなかった。ロスタイムでの逆転弾に「10人でも点が取れたのはうれしい。自分の自信にもなるし、一番は使ってくれた監督にアピールができた」と喜びを口にした。
直前にはU−22日本代表の選から漏れた増田。「まだ、チャンスがないわけではない。また入りたい気持ちはもちろんある。それにはJリーグで活躍することが近道」と代表への思いを口にしていたが、試合後は「関係ない」とあえて代表の話を封印。「一つも落とせない状況は変わっていないですから」。悲願の優勝のためだけにすべてをチームに捧げる覚悟だ。
マルキ同点弾 鹿島2−1大宮
【評】鹿島は試合終了間際に増田が頭で決勝点を奪い、辛勝した。PKで先制を許した鹿島は、前半32分にマルキーニョスが同点。後半12分に小笠原が退場となったが、攻めの姿勢を失わなかった。大宮は数的優位を生かせなかった。
■力負けした大宮
○…PKで先制した大宮だが、その後は完全に力負けだった。相手が退場者を出したのにもかかわらず、同点の後半途中からボールをほとんど支配できなかった。
リーグ戦再開前に就任した佐久間監督の初白星も遠く、J2への自動降格圏も抜け出せない。同監督は「相手が予想以上にリスクを冒して攻めてきた。こういう結果になり申し訳ない」と厳しい表情だった。
【J1:第21節 大宮 vs 鹿島 レポート】ボールへの反応・執着心に大きく劣り、大宮の佐久間監督の初勝利と対鹿島戦初勝利ならず [ J's GOAL ]
8月19日(日) 2007 J1リーグ戦 第21節
大宮 1 - 2 鹿島 (18:01/熊谷陸/13,889人)
得点者:'27 デニスマルケス(大宮)、'32 マルキーニョス(鹿島)、'89 増田誓志(鹿島)
試合終了と同時に、鹿島のベンチ前では監督、スタッフ、選手全員で歓喜の輪ができた。試合終了直前、途中交代の増田がヘディングシュートを決め、数的不利の鹿島が劇的な勝利。鹿島のベンチはまるで優勝したかのような光景だったが、じつに苦しい試合をものにできた喜びが率直に表れていた。
試合開始から、ボールを支配したのは鹿島だった。4−3−3の布陣をしいた大宮だったが、フィールドをワイドに使う鹿島の球回しをなかなか掴まえることができない。
大宮の佐久間監督は「うちは1ボランチのところに佐伯がいるんですけど、そこに鹿島は本山選手と野沢選手がいて、あそこの状況がどうしても数的不利な状態」だったと判断し、前半10分すぎにフォーメーションを4−4−2に変更した。しかし、状況に劇的な変化はない。相変わらずボールを支配しているのは鹿島だった。
特に前後に激しく動く鹿島FWの動きに大宮はセンターバックが付いていけない。ボールを引き出すFWの動きにプレッシャーがかけられないため、くさびのパスが簡単に入り、それをサポートするためボランチが下がらざるを得なくなり、結果としてチーム全体が自陣に押し込められてしまった。
ただ、鹿島も決定的な場面はあまり作れないでいた。最終ラインの前では自由にパスを回せるものの、ラインの裏に抜け出たり、ラインを崩すようなシーンはなかった。その影響もあってか、先制点は大宮に入る。27分、右サイドでキープしていたボールを逆サイドへ大きく展開すると、鹿島のプレッシャーが遅くなり、センタリングを折り返したとき、わずかにデニス・マルケスが抜け出るところを引き倒してしまった。鹿島がボールを支配して心理的に優位に立ち、少しずつプレッシャーが甘くなったところを見事に突いたプレーだった。PKはデニス・マルケス自らが蹴り、来日初ゴールを飾った。
しかし、鹿島もすぐさま同点に追いつく。32分、野沢のセンタリングをマルキーニョスが落ち着いて決めた。前半はそのまま鹿島ペースで進むものの、決定力に欠き、同点のまま後半に移った。
試合が動いたのは57分。小笠原がこの日2枚目のイエローカードとなり退場。後半から降り出した雨も徐々に強くなり、気象条件も選手にとっては厳しくなっていった。しかし、数的不利になっても足が動いているのは鹿島の選手たちだった。セカンドボールへの反応や、ボールへの執念で大宮を圧倒。数の少なさをまったく感じさせない戦いぶりだった。
大宮の選手はせっかくボールを奪っても、その他の選手がまったく走り出さない。鹿島の選手が労をいとわずプレスに来るところをパス回しで交わしはするものの、選手たちの足が止まっているため、チャンスをつくるには至らないパス回しだった。
試合前、佐久間監督からはカウンターをケアするために、中盤の選手に攻め上がりを自重する指示が出ていた。それならそれで、奪ったボールを素早くトップのデニス・マルケスに当てて少ない人数でゴールに迫ろうとするのかといえばそうでもない。数的優位を生かせなかったことからも、なにか選手たちが消化不良のままグランドに立っているように見えてしまった。チーム状況の悪さを考えると、いまやるべきは、少ない約束事をとにかく徹底していくことなのではないだろうか。
この敗戦で、大宮は、対鹿島0勝1分5敗といまだ勝利がない( http://www.j-league.or.jp/SS/jpn/team/20070100_000038_W0711_J.html )。対する鹿島はリーグ再開後3連勝。劇的な勝利でチームの勢いは最高潮だ。今後、G大阪と浦和の2強にとって不気味な存在となることだろう。
以上
2007.08.20 Reported by 田中滋
19節甲府戦後のインタビューでも内田篤人は柳沢主将についてイケメンと評した。
そして今回は田代有三と増田誓志をイケメンと褒め称え持ち上げておる。
「サッカー選手は顔」との名言もあり、良いに越したことはない。
ロベルトバッジョの愛らしさを例に出すまでもないであろう。
観客がいる以上、華が必要なのである。
その華が咲き結果を残せば言うことはない。
田代→篤人→誓志のラインはクラブも推す(バースデイカード)トリオ。
その華が咲いたこの試合は、今季のクラブの行く末を暗示しているようである。
大宮戦コメント
【J1:第21節】大宮 vs 鹿島:試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●内田篤人選手(鹿島)
「勝てて良かった。本当は有三さん(田代)を狙って蹴った。勝ててホッとしてます。試合前からここは落とせない大事な試合だと言うことはよくわかっていた」
Q:リーグ戦再開後、3連勝だが?
「合宿でいい練習ができたからだと思う」
●柳沢敦選手(鹿島)
「チーム状態はすごく良い。控えの選手を含めて、チームが何を求めているのかみんながわかっている。レイソル戦(6/20)もそうだったが、こういう試合を勝ったことは大きい。次につながる試合だったと思う」
【J1:第21節】大宮 vs 鹿島:オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
8月19日(日) 2007 J1リーグ戦 第21節
大宮 1 - 2 鹿島 (18:01/熊谷陸/13,889人)
得点者:'27 デニスマルケス(大宮)、'32 マルキーニョス(鹿島)、'89 増田誓志(鹿島)
●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
Q:小笠原選手が退場して、1人少なくなっても攻めに行って勝ったという結果を収めた。選手に対してどういう評価を与えますか?
「10人になったところで厳しい戦いになるということは選手がいちばんわかったんじゃないかと思います。そのあと、みんなが意思統一をする必要があったし、そういう部分では選手同士の意思伝達がうまくいったのではないかと思います。前半から主導権を握ってチャンスをつくりながら、それをものにできませんでした。グラウンダーであったり空中戦であったり、いろんな形で崩そうとしたのですが得点になりませんでした。
点を取られた後、追いついて、そして10人になって厳しい戦いになったなかで、選手には試合前からこの試合を勝っていくということを伝えていたので、そのことをしっかり理解できていたんだと思います。攻撃的にアグレッシブにやって点を取りに行くというのがすごく重要なのであり、それがご褒美という形で最後の得点が生まれたんではないかと思います。
選手の頑張りに感謝したいし、彼らがそれだけ高い意識で戦ってくれたこと、自分たちの戦士達を誇りに思います」
以上
●増田誓志選手
チームが勝つことを決定できるゴールで良かった。苦しい展開になっていたけど、リザーブも準備できていた。どんな状況でも負けないことが大事。次も勝てるように頑張ります。
●内田篤人選手
今日負けると(優勝が)かなり難しくなると思っていた。どうしても勝って終わりたかった。(決勝アシストのシーンは)有三さんが上がってくると思っていたら、もう1人(増田が)上がってきていた。いいボールを上げればいけると思っていた。勝ててよかった。
●田代有三選手
(決勝ゴールにつながる空中戦を制し)あそこで競り負けたら意味がないと思って、7分間しかなかったけど、どんどん走っていこうと思った。また、こういうパターンがあったら、持ち味を出したい。いい結果が出た。
選手と監督の意思の統一をコメントから伺える。
一体感とも言えよう。
かつて鹿島を語るキーワードであった「ファミリー」が復活してきていることを肌で感じる。
大井夫人の嘆願で助命されるのである。
Jリーグ第21節 大宮アルディージャ戦
采配なのか、本人の持つ天性のものなのか、問いつめたいところである。
秘密兵器大活躍
鹿島、日本一暑い地で3連勝へ氷風呂で疲労回復
鹿島が19日、日本で最も暑い場所で大宮と対戦する。埼玉・熊谷は16日に観測史上最高気温となる40・9度を記録。暑さに弱い鹿島にとっては天敵となるが、対策は万全で、FW柳沢は「暑さは大丈夫。一つ一つ勝ち点を積み重ねていく」と酷暑の地での3連勝を誓った。
03〜06年の夏場(6〜8月)には、32試合で12勝4分け16敗と負け越している鹿島。暑さに失速するパターンを繰り返してきた。だが、今季は5勝1分け1敗と好調。実は今季から練習後、氷風呂で疲労回復、試合後48時間は体に負荷をかけないという独特の調整法に取り組んできた。
「逆に暑さを味方につけることもできる。試合中でも、できる時に給水をして、アウェーでも勝ち点3を狙いにいく」と柳沢。首位・G大阪に勝ち点8差の3位。逆転優勝へ日本一暑い地で浮上を狙う。(2007年8月18日06時07分 スポーツ報知)
2月10日に報道された秘密兵器で酷暑地熊谷の勝利を狙うこととなった。
実際に再開後は連勝で暑さを吹き飛ばしておる。
昨季の不甲斐なさ、2005年の無念を晴らすときが来たと言えよう。
更に申せば、悪質なジャッジにも屈せず勝利をもぎ取っておることにも注目である。
背後を敵に囲まれるも木下秀吉の殿軍が奮戦し難を逃れることが出来たからこそ、天下が見えてたというもの。
そう何度も曽ケ端に助けられてばかりというわけにも行かないが、頼もしいことは事実である。
増田誓志U-22代表落選
北京オリンピック2008アジア最終予選に内田篤人選手が選出
標記の通り、Cグループ第1戦U-22ベトナム代表戦に向けたU-22(22歳以下)日本代表が17日日本サッカー協会より発表され、当クラブ所属の内田篤人選手が選出されました。
内田篤人選手コメント
「選出されて嬉しいです。チームの一員としてしっかりやってきたいと思います。鹿島でやっていることと違うことを要求されると思いますが、それを学べたたらいいと思いますし、オリンピックに出るということはそんなにないことなので、本大会に出られるよう頑張ってきます。」
<スケジュール>
8/19(日) 集合
8/20(月) トレーニング
8/21(火) トレーニング
8/22(水) 20:30〜 (於、国立競技場)
北京オリンピック2008アジア最終予選Cグループ
U-22日本代表 対 U-22ベトナム代表
飛び級内田気持ちは北京「本番に出たい」
U−22日本代表に選出された鹿島DF内田(右)は練習後、水風呂に入る
U−22代表入りの吉報が届いたこの日も、内田はマイペースだった。練習後の取材予定をうっかり忘れて帰宅。鹿嶋市で少年サッカー大会に参加していた静岡の小・中学校時代の恩師である田方FC佐藤文昭監督(60)へあいさつに行き、クラブ関係者に慌てて呼び戻される一幕もあった。その後もスタジアムの施設見学ツアーに飛び入り参加し、ロッカールームを案内して見学者を驚かせるなど、ひょうひょうと1日を過ごした。
2月に同代表候補合宿で初招集、7月の合宿にも球宴選出で中国遠征に参加できなくても招集された。反町監督の期待の表れにも「入らないと思っていた」と本人は予期していなかった。4月のA代表候補合宿で2世代飛び級招集を経験している実力者だが、簡単に実感がわかなかった。
7月のU−20W杯でブレークした「調子乗り世代」の一員だ。「調子乗り世代とか言われているが、それは大事なこと。元気とか勢いとかU−22で出したい」。一方で、内田自身はその世代の中でもペースは変わらない。一躍、有名になったゴール後のパフォーマンスも「最初に乗り遅れたので」と加わらなかった。鹿島でも6月20日の柏戦で劇的なロスタイム決勝弾が決まった時も、ピッチ上の選手が歓喜で一斉にベンチになだれ込むのに、内田は1人守備に就いていた。「攻められたらまずいと思ったから」。19歳らしからぬ冷静な目を持っている。
スピードを生かした右サイドでの攻守の能力の高さは折り紙つき。右サイドバック、右MFの両方に対応できる自信もある。「本番じゃなくて、これは予選。本番に出たいんです」。内田独特のリズムで、北京五輪への道のりを歩み始める。【広重竜太郎】[2007年8月18日9時48分 紙面から]
反町ジャパン衝撃の大ナタ人事!五輪最終予選代表19人を発表
北京五輪をめざすU−22日本代表の反町康治監督(43)は17日、五輪アジア最終予選初戦のベトナム戦(22日、国立)に向けたメンバー19人を発表した。FWカレン・ロバート(22)=磐田=ら常連選手4人を外し、MF柏木陽介(19)=広島=らU−20世代から4人を選出。さらに招集濃厚だったMF梅崎司(20)=大分=も落選させた。大ナタ人事を断行した反町ジャパンは、背水の覚悟で出陣する。
反町監督が、メンバーリストを読み上げる。しかし、いつもの名前がない。FWカレン、MF菅沼(柏)、MF増田(鹿島)ら反町ジャパン常連の4人とフランスリーグ移籍やA代表戦経験もある期待のMF梅崎が、落ちた。
「2次予選、親善試合を含めた合宿、もちろん相手(ベトナム戦)もふまえ、Jリーグで調子を上げている、落としているということを総合的に考えて、このメンバーを選びました」
不合格がいれば、合格者もいる。A代表候補合宿経験者で日本協会・川淵三郎キャプテンから熱い期待を受けているMF柏木(広島)をはじめ、DF内田(鹿島)、DF安田理(G大阪)、GK林(流経大)とU−20代表の名が呼ばれた。
この4人は、先月のU−20W杯で16強入りを果たすなど実力は申し分ないが、林を除いた3人は北京五輪予選への出場経験はなく、DF伊野波(FC東京)、MF水野(千葉)ら主力組との共闘経験はない。連係面で不安を残すが、指揮官は過去の実績よりも勢いに賭けて抜てきした。
「この職業についてから常にプレッシャーはあるので、ここにきて特に大きなプレッシャーというのはありません。いま頭にあるのは、初戦で勝ち点3を得ることだけ」
反町監督は勝利のために大ナタをふるった。今月上旬に、中国、北朝鮮、ボツワナの4カ国で争った五輪プレ大会は、1勝1分け1敗の3位。川淵キャプテンから直前合宿の期間延長の提案を受けたが、反町監督は固辞して不退転の覚悟を示していた。19日からの短期合宿を経て本番へ。反町ジャパンは、背水の陣で北京への道をめざす。
(近藤安弘)
★反町監督に聞く
――GKが3人だが
「今回、GKだけ3人呼んだというのは、山本、松井、林の状況が把握できていない部分が正直ある。それは、理論的なものというよりも体調的なもの。林はいま(17日午後、ユニバーシアード)からメキシコ戦がある。山本もけがから回復したばかりだし、松井はけがをしたばかり。そう考えると、3人をみたうえで、チームに貢献できる選手を選びたい」
――初戦のポイントは
「ホームでスタートを切れるのは非常にいいことだと思う。ぜひとも勝ち点3をとって、サウジアラビア、カタールにプレッシャーをかけたい。(同組の)4チームの中で主導権を握ることが大事になるので、最終予選を戦うにあたってこの90分はウエートの高いものになると思う。いい準備をして、いいコンディションのなか、質、結果にこだわって生きのいいサッカーをしたい」
――星勘定は
「リーグ戦なので相手があってのことだし、何勝何敗だとか、最低勝ち点がいくつということはコメントできない。いま頭にあるのは、初戦で勝ち点3を得ることだけ」
★平山、予選突破誓う
エースとして期待されるFW平山(FC東京)は、落選した仲間のためにも勝利を誓った。招集について「予選突破できるように常に全力でやりたい」と意気込んだ。さらに「みんなの分まで頑張りたい」と落選者の分まで戦うことを誓った。
カレンはU−18代表時代からのコンビで、上田とは遠征で同部屋の仲。平山は18日の柏戦(味スタ)ではベンチスタートが濃厚だが、磐田戦に続く2戦連弾を決めて、勢いよく代表合流する決意だ。
■抜擢組は
4月のA代表候補合宿に招集された経験があるMF柏木は、逆転選出された形だ。運動量が武器の指令塔で、中村俊輔2世の呼び声高いレフティーだが、反町ジャパンには7月の神戸合宿に招集されただけで選出は微妙だった。柏木は「チームの一員として勝利を目指して頑張りたい」。同じくU−20組の内田は「本大会に出られるよう頑張りたい」とコメントした。
◆FW岡崎(清水)
「絶対に勝たないといけない試合が続くので、自分が出場したら点を決めたい」
◆主将のDF伊野波(FC東京)
「自分の持っている力をすべて出して戦いたい。なにより結果が求められる試合なので、期待に応えられるように全力を尽くします」
◆FW李忠成(柏)
「入り方が肝心。先発だろうと途中出場だろうと点を取ることが仕事。フィニッシャーとしての役割を期待されている。ゴールを狙って頑張る」
★翼くんも応援!
代表発表会見には、スペシャルゲストとしてサッカー漫画『キャプテン翼』の原作者、高橋陽一氏=写真左=が訪れ、エールを送った。日本代表ユニホームを着た翼くんたちを描いたパネルに「GO!! 北京」の直筆サインが入ったパネルを協会に贈呈。高橋氏は「漫画で翼くんたちは五輪を目指して戦っている。現実でも五輪に行ってほしい」と鼓舞した。
■落選組は
今月の4カ国大会・北朝鮮戦で得点し、選出が濃厚視されたMF梅崎が外れた。反町ジャパン発足時から継続招集され、五輪2次予選突破に貢献したFWカレンやMF増田らも落選した。反町監督は4カ国大会後に「覇気のない選手は選ばない」と明言、現在の勢いや調子を重視した選考となった。 左ひざ負傷で正守護神のGK西川(大分)も招集を見送られた。U−20W杯で活躍したFW森島康(C大阪)は、FW平山との兼ね合いで外れた形となった。
■ベトナムは
U−22ベトナムのメンバーもこの日、明らかになった。19人のうち11人が、A代表が参戦した先月のアジア杯の登録メンバー。うち3人は1次リーグ第3戦・日本戦(7月16日、ハノイ)で先発している。日本はA代表での対戦は4−1で完勝しているが、相手は経験豊富なだけに、U−22日本代表にとって油断はできない。
■北京五輪への道
2次予選から出場した日本は6戦全勝で最終予選進出。最終予選は12チームが4チームずつ3組に分かれ、8月22日から11月21日まで争い、各組1位の3チームが出場権を得る。日本はサウジアラビア、カタール、ベトナムと同じC組。2次予選同様、最終予選もホーム&アウエー方式の総当たりリーグ戦。ホスト国の中国と合わせアジアから4チームが本大会に出場する。
安田らU―20世代4人抜てき
17日に発表されたU―22日本代表に、U―20世代からはG大阪の安田ら4人が選出された。左サイドバックの安田はこの日、18日の横浜FC戦に向けて調整。ベトナム戦については「試合に出られるように頑張っていきたい」とコメントした。積極果敢なプレーに加えて、明るいキャラクターが売りだ。11日の新潟戦後には自らの結婚と夫人の第1子懐妊報告を「授かっちゃいました」とマイクパフォーマンス。おとなしいチームに刺激を与える存在になりそうだ。
安田と同じく、右サイドバックの内田(鹿島)、司令塔の柏木(広島)、GKの林(流経大)も思い切りの良いプレーが持ち味。反町監督は「質、結果にこだわって生きのいいサッカーをしたい」と抱負を語ったが、U―20世代への期待は大きい。[ 2007年08月18日付 紙面記事 ]
平山、背水!カレンら常連外れ覚悟…22日ベトナム戦代表発表
平山、“背水”の最終予選突入―。U―22(22歳以下)日本代表の反町康治監督(43)は17日、北京五輪アジア最終予選初戦のベトナム戦(22日・国立)に臨む19選手を発表した。U―20組が4人入り、FWカレン・ロバート(22)=磐田=、MF増田誓志(22)=鹿島=ら常連組が落選する中、中心となるのはFW平山相太(22)=F東京=。最終予選で結果を出して、反町ジャパンに生き残る覚悟を見せた。
サバイバルの厳しさが平山の背中を押した。「持っている力をすべて出して、予選突破できるように」並々ならぬ意気込みが口を突いた。シ烈な内なる戦いはメンバー発表で目に見える形として表れた。“背水”の覚悟でファイナルバトルに挑む。
今月上旬の4か国対抗戦(中国・瀋陽)。宿舎ではMF増田のDVDプレーヤーを借りて、FWカレンと人気ドラマ「プロポーズ大作戦」のDVD観賞が平山の日課だった。とりわけ仲の良かった2人は今回落選。合宿では常に同部屋だったMF上田(磐田)も外され、谷口(川崎)、枝村(清水)、菅沼(柏)らの“常連組”も、U―20組の台頭に押されるように名が消えた。
7月のU―20W杯準々決勝・チェコ戦でGK林がPKを一本もストップできずに敗れた。1つ上のU―22に入れば、林は格好の“イジられキャラ”だけに、その月末の神戸合宿ではからかいがいがあるところだったが、平山は「いや、自分が入れるかどうかわかんないんで」と弱気になっていた。瀋陽で1アシストと結果を出した同じポストプレーヤータイプのFW森島(C大阪)の台頭にも危機感を感じた。だからこそ、ベトナム戦で結果を出して不安を取り除く。
「最終的にこれがフィックス(固定メンバー)ではない」と反町監督。アテネ五輪を目指した4年前に最終予選が並大抵のものではないことは認識している。七夕には「日本のためにいっぱいゴールがとれますように」と願いもかけた。ベトナムと代表争いの戦いに打ち勝って、平山が北京ロードを切り開く。(2007年8月18日06時08分 スポーツ報知)
有言実行、元サラリーマンJリーガーはわかりやすい。
さぞかし上司受けが良かったことであろう。
責任を選手に擦り付け、本人のポジションを維持する姿は日本のサラリーマンの鑑である。
今後、この姿を見習う者も増えていくであろう。
が、それは衰退の序章である。
出来うることならば、ここで縁を切りたかった。
選出された内田篤人もそう認識しているようである。
「本大会に出られるよう頑張ってきます。」
とは、反町氏ではない有能で人間的に尊敬できる監督と共に北京へ行きたいという気持ちの表れであろう。
肉体的にも身体的にもダメージを受けずに帰ってきて欲しい。
暑い夜に熱い試合を
次戦は熊谷…鹿島“夏バテ”返上を
鹿島が夏場に弱いイメージを払しょくする。19日に大宮戦が行われる熊谷は16日、午後2時すぎに国内最高気温を74年ぶりに更新する40・9度を観測。キックオフ予定の同6時も35度を記録した。チームはタイトルがない02年以降、気温30度を超えた日の試合は1勝3敗と暑さを苦手にしているが、FW柳沢は「相手も同じ条件の中でやるわけだから(暑さは)言い訳にはならない」とキッパリ。「こまめに水分を補給するなど対策が試合のカギを握る。上を目指すためには負けられない」と意気込みを語った。 [ 2007年08月17日付 紙面記事 ]
素直にさいスタ開催すれば双方のサポにとっても幸せであったのに、何故大宮はこのような過酷な道を選んだのか疑問である。
一方のレッヅも甲府が金に目が眩み国立開催しておるのでさいスタは空き家である。
にもかかわらず、酷暑の地へ呼びつける理由は何かしらあるのであろう。
相手の事情まで知る由もないが、身体が資本の選手にとっては災難以外の何ものでもない。
ましてや夏が苦手と評判の鹿島にとっては更なる試練である。
が、小瀬の甲府戦然り、前節のカシマスタジアム然り、熱気のスタジアムで勝利を飾った事実を忘れてはならぬ。
今季は酷暑にすら打ち勝つフィジカルを鍛えておるのだ。
いざ熊谷へ赴かん。
熊谷信直は毛利元就の初陣である有田中井出の戦いで先鋒を務め元就に討ち取られた熊谷元直の嫡子である。
しかしながら、親を討ち取った元就に帰順し功績を挙げ、娘を元なるの次男である吉川元春に嫁がせておる。
この夫婦から生まれた広家が後に毛利家取りつぶしを救うのである。
JEF戦報道
鹿島MF小笠原が2ゴール!/J1
<J1:鹿島3−1千葉>◇第20節◇15日◇カシマ
一進一退の攻防で幕が開けた。先手を取ったのは千葉。前半19分、MF水野のFKが鹿島DFファボンのオウンゴールを呼んで先制した。だが6分後には、鹿島DF新井場が約30メートルの距離から右足を振り抜き、鮮やかなロングシュートを決めて、すかさず同点。同31分にはMF小笠原が右足ミドルをねじこんで逆転した。
後半は千葉も反撃し幾度となく決定機を迎えたが、鹿島GK曽ケ端が会心のセーブを連発。同40分には小笠原がPKで、この日2得点目を決めてダメ押しした。鹿島が3−1の快勝で連勝を飾る一方で、千葉は2連敗となり、苦しい後半戦のスタートとなった。[2007年8月15日21時22分]
鹿島新井場が豪快ミドル今季初得点/J1
<J1:鹿島3−1千葉>◇第20節◇15日◇カシマ
鹿島DF新井場が、今季初得点となる豪快なミドル弾でチームを救った。
前半19分、DFファボンが千葉MF水野のFKを頭で押し込んでしまう、まさかのオウンゴールで1点のビハインドを背負った。だが6分後に、新井場が左サイドから中央寄りに駆け上がると、約30メートルの位置から右足を一閃(いっせん)。貴重な同点弾が決まった。
その後、チームも息を吹き返して快勝。新井場は「上との差を詰めるには勝つしかない。毎試合、決勝と思ってやっている」と意気込んだ。[2007年8月15日23時29分]
小笠原2発!鹿島快勝
鹿島対千葉 後半39分、この日2点目となるPKを決め喜ぶ鹿島MF小笠原
<J1:鹿島3−1千葉>◇第20節◇15日◇カシマ
鹿島を変えたのは、やはり小笠原だった。前半31分。復帰後、守備に重きを置いていたが満を持して前線へ。そして左からきたパスの2バウンド目に右足を直接合わせた。DFの股(こ)間を抜き、GKの右手をかすめたボールはゴール左隅に飛び込んだ。06年7月東京戦以来、389日ぶりのゴール。普段は武骨な男が、右手をグルグル回して喜びを素直に表現した。
試合後、メッシーナ時代の苦い思いを口にした。「ずっと試合に出られず、見ていても負けるし…。試合に出て、勝つということがうれしい」。念願の欧州挑戦は、わずか公式戦8試合の出場。試合に出て、勝利に貢献するという当然のことができなかったからこそ、今の喜びも格別になる。
イタリアで無駄な日々を過ごしていたわけではないことを同期入団のMF本山が見ていた。昨オフ、イタリアへ遊びに行き、練習を見学した時だった。本山の目に飛び込んだのは誰よりもフィジカルやシュート練習に打ち込む、小笠原の姿。「愚痴も言わなかった。そういう環境に置かれても1番頑張っていて、心を打たれた」。親友の心を揺さぶるほど異国で戦った。
1年間の苦闘は小笠原を変えた。攻撃を愛する男が復帰後、繰り返して言うのは「自分が目立ちたいから前へ前へというのはダメ。機を見て上がればいい」。後半12分には体を張って千葉MF山岸の突破を食い止めた。キャプテンマークを巻いて、90分間戦い、後半40分には2得点目となるPKも決めた。ゴール裏へ走り、サポーターに向けて両手を突き出す姿に本山は「ああいうの珍しいよね」と言った。新人時代から知る鈴木満強化部長は「ファウルを取られても審判に文句を言わない。イタリアでもまれてヒデ(中田英寿氏)みたいになってきた」と変化を感じ取っていた。
小笠原は昨年引退した本田氏に最近、こう漏らしたという。「チームのために、ということが本当に分かった。ちょっと遅すぎたかなという感じですが」。首位G大阪が敗れ、勝ち点差8に接近。変化を続ける小笠原が、10冠への案内人となる。【広重竜太郎】[2007年8月16日9時28分 紙面から]
小笠原がJリーグ復帰後初ゴール!鹿島を勝利に導く
前半31分のゴールに続き、後半40分にはPKも決めた小笠原
J1第20節(15日・万博記念競技場ほか)鹿島のMF小笠原満男(28)が2ゴール、横浜M・FW大島秀夫(27)は2戦連発と、18日にも発表される日本代表のカメルーン戦(22日)追加メンバー入りへアピールした。
◇
気温29.8度、ピッチ上はカシマスタジアム過去最高の36度という暑さ。そんな中、小笠原が復活の2得点だ。
まず1−1の前半31分、FWマルキーニョスのパスから右足を一閃。06年7月22日のFC東京戦以来、389日ぶりのゴールとなる逆転弾を決めると、後半40分には誰も名乗り出なかったPKのキッカーを務めダメ押し点。出場停止のFW柳沢に代わって主将を務めた小笠原が3−1逆転勝利に導いた。
「数字を見てもG大阪が一番上にいる。残り全部勝つつもりでやっていきます」。首位・G大阪との勝ち点差は8。残り14試合に全勝すれば逆転優勝は十分に可能だ。
06年ドイツW杯以来の代表復帰も見えてくる。18日にも発表されるカメルーン戦の追加メンバー。MFは1−2枠と狭き門だが、11日の鹿島−甲府戦に大熊コーチと加藤GKコーチを派遣したオシム監督の頭には小笠原の名前が入っていることは間違いない。
「代表? いきたいといってもいけるわけじゃないから」と小笠原。10冠を目指す鹿島だけでなく、アジア杯で優勝を逃したオシム・ジャパンにとっても、頼もしい男であることは間違いない。(千葉友寛)
“主将”小笠原2発!復帰弾で快勝
<鹿島・千葉>後半40分、この試合2点目を決め、喜びを爆発させる鹿島・小笠原
【鹿島3−1千葉】まさに大黒柱と呼ぶにふさわしい活躍だった。鹿島の小笠原が決勝弾を含む2ゴールでチームを勝利へと導いた。まずは1―1の前半31分。FWマルキーニョスの横パスに反応し、ダイレクトで約23メートルの強烈な右足ミドルを叩き込んだ。「マルキがいいボールをくれた。DFが寄せてきていたけど、イメージ通りの強い、いいシュートが打てた」。鹿島復帰後初、Jリーグでは06年7月22日のFC東京戦以来、389日ぶりとなるゴールに、自然と笑みがこぼれた。後半40分には、DF内田が得たPKをきっちり決めてチームの勝利を確実なものとした。
イタリアで進化した姿をまざまざと見せつけた。悲願だった欧州でのプレーはリーグ戦わずか6試合の出場に終わったが、苦しんで得たものも大きかった。この日は出場停止だったFW柳沢に代わり、キャプテンマークを腕に巻いてプレー。中盤の底で精神的支柱として、攻守でチームをけん引した。鈴木強化部長も「まさにイタリア仕込みのプレーだった。ファウルしてもすぐ位置に戻るし、中田(英寿)みたいになってきた」と最大級の賛辞を送った。
チームはこれで再開後2連勝。「(イタリアから)戻ってヘタなプレーはできない。数字見ても負けられないんで、全部勝っていきたい」。小笠原の復帰でさらに勢いを増したチームが、悲願の10冠達成に向けて全開モードに突入した。
<千葉 また逆転負けで15位に後退>千葉は稚拙な試合運びで15位に後退した。前半19分にオウンゴールで先制しながら同25、31分とミドルシュートで失点し、2試合連続の逆転負け。「リードしているのに負けているような試合運びだった」と水本が言うように中盤のマークが甘く、DFラインも下がった。後半は反撃に出たが、計17本のシュートは精度を欠いた。後半23分に巻が右足首付近を打撲して負傷交代。「大丈夫です」と話す表情もさえなかった。[ 2007年08月16日付 紙面記事 ]
小笠原1年ぶり弾!エース凱旋2発…J1第20節
前半31分、鹿島・小笠原が勝ち越しゴールを決める(左はマルキーニョス)
◆J1第20節 鹿島3―1千葉(15日、カシマ) 鹿島のMF小笠原満男(28)が、イタリア・セリエA、メッシーナからJ復帰後初ゴールをマークするなど2得点の活躍を見せた。
まだ見慣れない「背番号40」に惜しみない声援が降り注いだ。1―1で迎えた前半31分、帰ってきた鹿島のエースが真価を発揮した。千葉DF斎藤のクリアミスをFWマルキーニョスが拾い素早く右へ。ボランチから駆け上がっていた小笠原が右足を振り抜く。「最初はニア(ゴール右)を狙ったが、ファーに変えた」一瞬のイメージの転換でゴール左隅を射抜いた。
昨年7月22日のF東京戦以来389日ぶりのゴールに続き後半40分、DF内田が得たPK。右足で確実に自身2点目を奪い試合を決定づけた。
「戻ってきてヘタなプレーはできない」イタリアでの苦闘の1年。持ち帰ったのは屈辱だけではなかった。低迷するチームでの練習はほとんどが守備に費やされた。武器のFKの練習の時さえ“邪魔者”扱いされた。それでも「守備のところの考え方が変わった。我慢することも覚えた」。キャプテンマークを巻く小笠原はボランチで新境地を切り開いた。
3位をキープして首位G大阪に勝ち点8差に迫ったチームとともに、自身にとっても大きな意味を持つ2ゴール。攻守にさえを見せ、昨年のドイツW杯以来1年2か月ぶりの日本代表復帰の可能性もさらに色濃くなった。「代表? 行きたいと思って行けるものでもない。今は鹿島のために一生懸命やるだけです」ほとばしる汗をぬぐう寡黙なサムライに笑顔が戻った。(2007年8月16日06時06分 スポーツ報知)
J1 鹿島3−1千葉 復帰の小笠原2得点
2007/08/16(木) 本紙朝刊 スポーツ A版 6頁
ボランチで輝き放つ
【評】鹿島は前半25分に新井場の得点で1−1に追いつき、ここから小笠原が2得点した。前半31分には左からのパスをゴール左隅にけり込み、後半40分にはPKを決めた。千葉は前半の苦しい時間帯で守備陣が踏ん張れなかった。
真夏の夜のスタンドに詰め掛けた1万9600人の観衆が小笠原のプレーにくぎ付けとなった。鹿島復帰後初ゴールとなる逆転弾を含め2得点に加え、ボランチとして相手攻撃の芽を摘んだ。後半戦最初のホームでの戦いの中心にいたのは、まぎれもなく背番号40だった。
イタリアに渡る前は攻撃的MFとして活躍していた小笠原だが、復帰後はボランチを任されたこともあり、「攻撃よりも守備に比重を置かないといけない。攻撃に行きたいという気持ちもない」と、守備の意識の方が強かった。
だが、攻撃への意識を封印したわけではなかった。前半31分に中盤でのルーズボールをマルキーニョスが中央やや左で奪うと、すかさず前線へ。横パスをもらうと、ダイレクトで右足を振り抜いた。「強い、いいシュートが打てた。もうワンテンポ早く打とうと思ったが、DFが寄せてくるのを待って逆サイドにけろうと思った。イメージ通りだった」と、相手GKの手をはじき、左隅へと突き刺した。これで終わらず、後半40分には内田が獲得したPKを冷静に決め、ゴール裏のサポーターへ向け右こぶしを、そして最後は両手を突き上げて喜びを表現した。
鹿島に復帰し、周囲からは代表復帰の声も挙がってきているが、本人は「(代表を)考えながらやってる人はいない。行きたいといって、行けるものでもないですし」といたって冷静。「チームの1人として、チームが良くなるようにしていきたい。鹿島のためにやるということだけ」とフォア・ザ・チームの意識を口にし、「もう負けられない。全部勝つつもりでやっていきます」と力強く全勝を宣言した。今年の夏は“ミツオの夏”となりそうだ。
新井場が今季初G
○…鹿島にとってオウンゴールで先制された嫌な流れを断ち切ったのはDF新井場徹(28)の今季初ゴールだった。前半25分にドリブルで攻め上がり、そのまま右足でシュート。「たまたまシュートしたら、いいバウンドをして入ってくれた」と話したが、この同点弾がチームを落ち着かせ、逆転を呼び込んだ。「上位と差を詰めるには勝つしかない。毎試合、決勝と思ってやっている。全部勝てば、優勝できると信じてやってますから」。この勢いで連勝街道を突っ走るつもりだ。
鹿島・オズワルド・オリベイラ監督
「流れを失いかけた6分後に落ち着きを取り戻せたのはよかった。疲労がたまって足が止まる部分があり、徐々にリズムを失いかけていたが、それは想定内。交代選手がうまく機能してくれた」
鹿島・DF内田篤人
「イバ(新井場)さんが入れてくれて、ゲームが落ち着いた。前半で逆転できたのが大きかった。PKは狙ってなかったが、うまく取れてよかった」
ニッカンの続報以外は小笠原満男にばかりスポットが当たっている。
結果を伴った以上当然のことであろう。
玉際の強さ、危機察知、危ない場面での当たり、守備時の身体の寄せ、ボールの散らす、長短の正確なパス、そして勝ち越し弾となった機を見た攻め上がり。
完璧なボランチとして君臨していたことは紛れもない事実であった。
巧守に基点が出来たことでチームは活性化しておる。
が、ここでこそ我等が危機感を募らせるときである。
何故かオフサイドにされる野沢の飛び出しや、満男ばかりを見てしまう増田誓志など問題点を見逃しては成らぬ。
常に前を向くのだ。
何かを探すのだ。
順位は上位に名を連ねておるが、勝ち点差・得失点差、そして何より審判の偏ったジャッジに気を遣わざるを得ない。
上へ上へ、一つ一つ勝利を重ねてゆくのである。
JEF戦コメント
【J1:第20節】鹿島 vs 千葉:オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
8月15日(水) 2007 J1リーグ戦 第20節
鹿島 3 - 1 千葉 (19:03/カシマ/19,600人)
得点者:'19 オウンゴ−ル(千葉)、'25 新井場徹(鹿島)、'31 小笠原満男(鹿島)、'85 小笠原満男(鹿島)
●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
Q:2ゴールを挙げた小笠原選手の評価は?
「点を取って目立ったので、どうしてもそういう評価になるが、個人的には10人で勝った試合の方が評価されるべきだと思う。監督は戦術の中でチームがどう機能したかを評価するものだ」
Q:今日は何ができて、何ができなかったのか?
「できたことは、逆転する強い気持ちを見せたこと。落ち着きがあったこと。前半のうちに2−1にしたので、ハーフタイムに落ち着きを取り戻せた。何ができなかったかというのは、10人で戦ったこの間の代償が出てしまった。つまり、後半が疲労で足が止まったということだ」
Q:青木を投入した理由は?
「ジェフが使おうとしたスペースを消すために青木を入れた。小笠原を2トップに絡ませようとした」
以上
【J1:第20節】鹿島 vs 千葉:アマルオシム監督(千葉)記者会見コメント [ J's GOAL ]
●アマルオシム監督(千葉):
「今日の試合でなぜ千葉が15位なのか、鹿島がなぜ3位にいるのかが分かった。実際にピッチ上でいいプレーができなかった鹿島が勝った。勝ったのは鹿島だが、全ての説明がつくとは限らない。後半はいいプレーができたが、それもいつもほどではなかった。総合的によかった、選手の質の高い鹿島の勝利だった。自信を失っていることで、千葉は最終ラインを下げて失点を食らってしまった。経験を積み重ねていかなければなりません」
Q:選手の質の問題ではなく、チームとしての一体感が欠けているのではないのか?
「一体感というのは上位チームの方が出しやすい。ガンバや浦和の方が出しやすいと思う。口で言うのは簡単だが、一体感だけでは点は取れない。点を取る最後の部分は個の力だ。一体感でチャンスは作っている。最後を決めるのが個人なんです。今はそういう選手がジェフにはいないが、レイナウドや巻がそうなる可能性を秘めている」
以上
【J1:第20節】鹿島 vs 千葉:試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●内田篤人選手(鹿島):
「勝ってよかった。オウンゴールは気にすることはなかった。イバさん(新井場)がうまくシュートを決めてくれたし、満男さん(小笠原)も点を取ってくれた。前半のうちに逆転できたのが大きかった。(自分自身の出来は?)後半ちょっと足が止まって厳しかった。PKのシーンはPKを狙おうとは思っていなかった。クロスを上げようと思っていた。でもイバさんが僕を見てくれていたし、前も空いていたから行った。キッカーは満男さんだったし、PKを取れば1点のようなものだった。今日は有三さん(田代)を狙っていたけど、点を入れさせてあげることができなくて残念です」
●本山雅志選手(鹿島):
「ミスが多かったんで修正していかないといけない。前半は前線からのプレスが多かったけど、後半になって行けなくなった。でも引いて守る形はできていた。ソガ(曽ヶ端)が忙しかったけど、跳ね返すことはできた。今日はかなり暑かった。マルキーと「これはヤバイね」という話をしたくらい。こういう暑さだと判断が鈍るし、もっと声で伝えることをやらないといけない。前からプレスに行くことは大事だし、狙い目だけど、いけない時に引いた形を作るのはだいぶ出来てきた。暑いしどうしても続かないところがある。そういう時は気合が大事。それにしっかり栄養と休息を取ることが大事。(小笠原が入って?)満男はもともと必要なことしか言わない。背中で語るタイプ。でも気合が入っていたし、チームを引っ張ってくれた。今日はボランチから前に出て得点にも絡めた。中盤はその時のバランスを考えなきゃいけない。あの飛び出しはよかったと思う」
●新井場徹選手(鹿島):
「たまたまいいシュートになってよかった。シュートを打ったらいいバウンドになって入った。自分のゴールより勝ち点3を取れたことがよかった。オウンゴールしちゃったのはしょうがない。ファボンもいいシュートだったし(笑)。でも結果的には狙い通りだった。今の鹿島は毎試合が決勝戦。全部勝てば優勝できると思う。この暑さだと前半のようなサッカーはできない。勝っているからムリをしていかないようにしようという雰囲気もあった。水野とは何度もやっているし、自分の中ではどうすべきか分かっているつもり。まあまあだったんじゃないですか。ガンバとやるまでは1つも落とせない」
●小笠原満男選手(鹿島):
「(自身の1点目は?)マルキーニョスにボールが入った時点でよく見てくれた。速いタイミングでシュートを打とうと思ったけど、蹴るテンポを遅らせて打った。イメージ通りだった。PKに関してはキッカーは決まっていなかった。水を飲みに行きつつ決めた。行きそうな人がいなかったんで自分で行きました。戻ってきて何とかチームの勝利に貢献したいと思っている。今日はよかった。中断前もいい形が出てきていたけど、中断後に勝って、さらに連勝しているのはいいこと。
(ガンバと勝ち点差8だが?)数字を見たらガンバの方がまだまだ上。自分たちの次の相手は大宮。そこできっちり勝ち点3を取ることが先決。相手の順位どうこうは関係ない。全力でやってガンバとやれるようにしたい。
(途中でケガをした?)アキレス腱を踏まれた。結構痛いと思ったら1分後に回復した。今日は暑かった。本田さんも今までの鹿島の中で一番暑かったんじゃないかと言っていたくらい。後半ペースダウンせざるを得なかった。そういう中でスピードアップするところはしたつもり。追加点が取れたのがよかった。最後のゴールも篤人が抜け出てPKを取ったから生まれた。1点を取りに行く姿勢がよかった。
イタリアではずっと試合に出られなくて、見ていても負けてばっかりだった。だから今は試合に出て勝つことがすごくうれしい。勝ちたいし、試合に出たい。そういう意味では今は充実してやれている。
(球際の部分が激しくなった?)やっぱり寄せてボールを取るところまでが守備だと思う。マイボールにできる回数が多い方がいい。前とポジションも違うし、今は前にいいタレントが多い。だから2点目のゴールシーンみたいにいいところで前線に顔を出せる回数を増やせればいい」
●岩政大樹選手(鹿島):
「今日は割り切って守ることができた。いつもとは違って守りやすかったということはないけど、クロスに対して弾き返せればいいと思ってやっていた。水野もフリーで上げることがなかったし、こっちにとってプレッシャーになることはあまりなかった。少しずつコンディションを整えられるようにしたい。甲府戦のように主導権を握れるようにしたい。今日は今日で素晴らしい戦い方だったけど。今後も自信を持ってやれると思う」
●水本裕貴選手(千葉):
「同点にされた時は『まだ同点』って感じだったけど、立て続けに点を入れられてガクッと来た。1点で止めておくべきだったからこそ、2点目でガクッと来た。点を取れないのはいつものこと。だけど1点は取る力がある。そこからどういう試合運びをするか。鹿島は強かったですね。相手のセンターバックも大きいし、ただ放り込んでいても跳ね返されるだけ。後半くらいつなげられればよかったけど。もったいない試合展開だったと思う。
(J1再開後の連敗については?)2連敗するとズルズル行く可能性があると思っていた。とにかく次の試合に勝つことが一番の薬。ホームで勝つことは特に大きい。今日なんか1点をリードしていることが分からないようなゲーム運びだった。リードしているのに負けているようなゲーム運びになってしまっている。流れをつかみきれなかった」
以上
監督と選手のコメントに乖離が発生していては勝利は程遠い。
これを他山の石とせず、一体感を持ったチームとして邁進していきたい。
小笠原、追加招集に期待

クールダウンする小笠原はふざけて田代(左)の脚に氷を落そうとする
鹿島MF小笠原が今日15日の千葉戦の必勝を高らかに誓った。セリエA挑戦前は試合前日は集中を保つためコメントを避けることもあったが、14日は雄弁に試合への思いを口にした。「まずは勝つこと。引き分けでもダメ。1試合1試合だけど(29日の)G大阪戦まで全勝したい」と言葉に力を込めた。
千葉戦は暫定だが代表選手ゼロ同士の対戦になる。12日の甲府戦でオシム監督から指令された代表スタッフの視察を受け、高評価を受けたが、この日の「代表メンバー1次発表」には小笠原の名前はなかった。18日の2次発表を見据えて、代表候補選手の意地のぶつかり合いとなる。「家に帰って、ここ(鹿島)に来て、代表、代表と考えているわけじゃない。でも国を代表していろんな国とやれるのは面白い」と代表への思いも表した。千葉戦に打ち勝ち、代表復帰の最終判定を待つ。[2007年8月15日9時4分 紙面から]
小笠原復帰へ15日最終アピール

練習で必死にボールに足を伸ばす小笠原
W杯ドイツ大会以来、約1年2カ月ぶりの代表復帰が注目される鹿島MF小笠原は、リストに名前がなかった。ただ、12人の中に司令塔タイプの選手は遠藤しかおらず、18日の追加招集で同タイプの選手が呼ばれる可能性はある。小笠原は「代表は何とも言えない」と話したが「国の代表として、いろんな国とやれるのは面白いと思う」と意欲も見せた。オシム監督はリーグ戦2試合を見て選考する意向だが、鹿島は第21節の大宮戦が追加招集後の19日に行われるため、アピールのチャンスは15日の千葉戦のみ。それでも「まずは勝つこと。負けても引き分けでもダメ」とチームでのプレーに専念するつもりだ。 [ 2007年08月15日付 紙面記事 ]
小笠原FK解禁…15日千葉戦

千葉戦を控えた練習で、気合の入ったプレーをみせる鹿島・小笠原
日本代表候補に浮上している鹿島MF小笠原満男(28)が14日、千葉戦(15日)で直接FKを“解禁”する考えを明かした。メッシーナ移籍前にキッカーを務めて以来、約1年間蹴っていないが、「いざとなればいきます」と宣言。現在、MF野沢が務めているが、勝負どころでキッカーを名乗り出る。MF遠藤(G大阪)をしのぐ右足は、オシム・ジャパン入りにもPR材料となる。(2007年8月15日06時02分 スポーツ報知)
8月13日には、さも選出されるかのごとく報道されたが、当然の如く昨日の発表には名前はなかった。
悪いことではない。
亡国の指揮官の人を馬鹿にした行為の一環なのである。
もう動じることなどは全くない。
しかし、観客動員に右往左往している鹿島フロントには他人事には出来ぬであろう。
どうにか代表に滑り込ませるため躍起になっておる。
セットプレイのキッカーもその一つである。
だが、前出に述べたように代表に必要なのは有能なMFではなく高機能なFWなのである。
緒方拳演じる宇佐美に正体を見透かされる場合ではないのである。
甲府戦報道など
<J1:鹿島1−0甲府>◇第19節◇12日◇小瀬
鹿島が先制点を奪って試合の主導権を握った。前半34分、MF野沢がMF本山からのスルーパスに抜け出し、相手の守備網をかわしてスライディングシュートを突き刺した。同44分にはDF岩政がFKに頭で合わせてゴールイン。惜しくもオフサイドで追加点にはならなかったが、流れを引き寄せた。
だが、後半20分に鹿島FW柳沢が2枚目の警告を受けて退場。数的優位となった甲府が反撃に出た。同26分に新加入のFW羽地が左サイドの突破からのクロスで好機を演出。直後の左CKからDF池端がGK正面へのヘディングシュートを放った。ただ、前線の人数を減らして守りを固める鹿島を崩しきることはできなかった。鹿島が逃げ切り勝ちした。[2007年8月12日20時42分]
鹿島チーム通算900ゴールに到達/J1

前半、ゴール前にパスを出す鹿島MF小笠原(右)、左はFW柳沢(撮影・たえ見朱実)
<J1:鹿島1−0甲府>◇第19節◇12日◇小瀬
鹿島のオリベイラ監督が「メモリアル勝利」を喜んだ。前半34分に野沢が決めた先制点が、チームのリーグ戦通算900ゴール目。
その後は追加点を奪えず、後半20分に退場者を出して数的不利になるなど苦戦したが「900ゴールというのは初めて知った。選手たちにも伝えて、今後のミーティングの材料にしたい。私が監督を務めているときに達成できて光栄です」と笑顔だった。[2007年8月13日0時10分]
鹿島・小笠原351日ぶりリーグ復帰!悲願10冠へ反撃開始

リーグ戦復帰を果たした小笠原(右)は、白星に貢献=撮影・財満朝則

チーム通算900得点を決めたのは野沢
J1第19節最終日(12日、小瀬スポーツ競技場ほか)9枚のイエローカードが飛び交う大乱戦は、鹿島が1−0で甲府を下し3位浮上。昨年8月26日の広島戦以来、351日ぶりリーグ復帰を果たしたMF小笠原満男(28)を中心に、前半34分にMF野沢拓也(26)が決めたJ最速のリーグ通算900ゴールの1点を守り切った。名古屋はFWヨンセン(33)の2得点などで広島に3−1勝利、6試合ぶりの白星を挙げた。
◇
蒸し暑い甲府盆地に勝利を告げるホイッスルが鳴り響く。351日ぶりに復帰した小笠原は、大粒の汗を拭いながら“代打”主将を全うした充実感に浸っていた。
「中断明けの試合で勝つのと負けるのとでは全然違う。何よりも追いつかれずに勝ち点3を取れたことが大きい」
苦戦だった。序盤から不可解ともいえる判定にストレスをつのらせたチームは今季最多、7枚のイエローカードを提示された。後半20分、2度目の警告を受けて主将のFW柳沢が退場。キャプテンマークを受け継いだ小笠原は「イライラしても得することがない。判定はしようがないこともあるし、サッカーにはつきもの」。仲間の集中力が切れないように最後まで声をかけ続けた。
6試合1得点と不遇の1年を過ごしたメッシーナを退団し、鹿島に復帰して公式戦2戦目。早くもその効果が表れている。前半34分にチームのリーグ通算900ゴールを決めたMF野沢やMF本山が前めの位置でプレーすることができるようになり、「あの人に預ければ間違いない」というDF内田の攻撃参加も増えた。
「ナビスコ(7月15日の広島戦)も出ているし、久しぶりという感じはなかった。そこがボクのいいところ。変わらない雰囲気でやれるから」
この日の試合には日本代表の大熊、加藤両コーチが、オシム監督から直々に指令を受け、小笠原を視察。「代表? 選手である以上、それはみんな思うこと」と話していた小笠原だが、ドイツW杯以来、オシム・ジャパンでは初となる代表招集も、急速に現実味を帯び始めた。
頼れる男が復活し3位浮上。悲願の10冠へ、鹿島が大反攻ののろしをあげた。(千葉友寛)
◆鹿島のリーグ通算900得点をマークしたMF野沢はこの日が誕生日
「きょうは得点だけ。ミスも多かったし、(よかったのは)勝ったこととゴールだけ」
野沢が決めた!鹿島900ゴール

<甲府・鹿島>前半34分、鹿島・野沢(左)が決勝ゴールを決める
【鹿島1―0甲府】鹿島がJクラブ最速となるリーグ通算900ゴールを達成した。前半34分、決めたのは、この日26歳の誕生日を迎えたMF野沢。本山のスルーパスを受けると得意のドリブルで相手DFを1人かわし、最後は左足で流し込んだ。7月15日のナビスコ杯広島戦に続き、今季初の2戦連発。日本代表の加藤好男GKコーチも「将来が楽しみな選手」と再招集の可能性を口にした。 [ 2007年08月13日付 紙面記事 ]
鹿島が3位浮上!小笠原の復帰星だ

甲府-鹿島 前半、パスを出す鹿島・小笠原=小瀬
J1第19節最終日(12日)、鹿島はこの日が26歳の誕生日だったMF野沢拓也の“バースデーゴール”で甲府に1-0で競り勝ち、勝ち点を33に伸ばして3位に浮上した。野沢のゴールはリーグ最速となるチーム通算900得点となり、セリエA・メッシーナから古巣復帰した小笠原満男(28)のカムバックを祝福した。
虎の子の1点には、2つのメモリアルが込められていた。前半34分、MF野沢が左足で押し込んだ先制弾は、リーグ最速となるチーム通算900得点目。さらに、26回目の誕生日を自ら祝うバースデーゴール。今季リーグ戦で初得点を挙げた元日本代表が、節目の日に主役に躍り出た。
リーグ復帰戦となったMF小笠原が長年背負っていた8番を、今季から引き継いだ。積極的に攻め上がり、甲府ゴールを脅かしたが「本当にあれだけ」と満足することはなかった。
シーズン開幕前の2月、プレマッチで左ひざ内側側副じん帯を損傷した。全治2カ月の重傷を負ったものの、4月14日の横浜FC戦に復帰してからというもの、開幕から2敗3分けだったチームは9勝2敗3分け。ジワジワと3位にまで浮上してきた鹿島に、やっぱり野沢は欠かせない。
【J1:第19節 甲府 vs 鹿島 レポート】4度目の対戦は3度目の完封負け。長所を出せず短所を突かれた甲府には、悔いの残る1失点 [ J's GOAL ]
8月12日(日) 2007 J1リーグ戦 第19節
甲府 0 - 1 鹿島 (18:34/小瀬/14,316人)
得点者:'34 野沢拓也(鹿島)
「鹿島は上手い選手も多く、いいチームだけど、思った以上に蹴ってきたね」
試合前日のトレーニング後、第13節(5月26日 http://www.jsgoal.jp/result/20070100010420070526_detail.html )の対戦を振り返って大木監督はこう話した。
試合後、鹿島の岩政は「甲府はやることがハッキリしている。この意味では、単調といえば単調。リズムに慣れてくれば対応しやすくなる。前半からいい形でボールを奪うことが出来た。甲府は人数をかけてボールを回してくるし、ラインを上げているから鹿島としては(狙いがはっきりするから)戦いやすい。引かれた方が嫌ですね」と、今季4回対戦して3回無失点に抑えた自信を口にした。お互いに相手のやり方は分かった上での4回目の対戦は、鹿島の方が自分たちのサッカーをやり通して勝利を手にした。
大木監督が会見で「立ち上がりはもう少しやれると思った」と話したように、甲府は立ち上がりに鹿島のディフェンスが混乱するような早いパス回しが出来るはずだった。しかし、鹿島はそのリズムに慣れる必要なく、甲府の普通のサッカーに対応できた。そして、他のチームの甲府対策同様に、ボール奪ってからのサイドチェンジ、浅いディフェンスラインの裏を狙うロングパスを蹴ってきた。オフサイドを奪った数が、鹿島が2回なのに対して、甲府が10回という記録を見ても鹿島の攻撃の意図は分かる。そして、鹿島が流石なのは狙い通りのサッカーを遣り通して点を取るところ。34分の野沢の決勝ゴールは、鹿島のしたたかさと野沢の技術の高さが融合した結果だ。甲府の守備陣は90分間よく対応したが、このゴールを防ぐことが出来なかったことに強い後悔が残った。
甲府の攻撃はシュート数が前・後半併せて6本と、いまひとつだった。シュートチャンスを増やすという課題を解消することは出来なかった。選手のコメントには共通する理由が挙げられている。
「サイドをコンビネーションや個人の突破で、もう少し崩して行ければシュートチャンスを増やすことが出来たと思う。(今日は)相手の意表を突くプレーがなかった」(藤田)
「ちょっとした驚き、違うシーンを作らないとクロージングが活きてこない」(須藤)
ウィニングイレブンなら「L1」ボタンや「△」ボタンを多用するパス回しだ。この日の甲府には「L1」、「△」のボタンを押す選手がいなかった。方向キーと「×」ボタンだけでショートパスを繋ごうとしていた。サッカー担当ではない地元紙の女性記者は、「今日は私にでもパスがどこに出るか分かりました」と、不満気に言った。この言葉通り、驚きや意外性のあるパスはほとんどなかった。ボールを失ったり、奪われたりすればロングパスで裏を狙われる。それが続くことの負担は大きいが、それでも細かくパスを繋いでこそ甲府。同サイドに選手が密集してパスを繋ぐ、浅いラインで押し上げるというサッカーの裏にはリスクがあるが、それを冒してゴールを奪い、勝利を手にしてこそ「甲府のサッカーは、日本人が世界で通用するためのサッカー」という言葉に耳を傾けてくれる人が増える。オール日本人という布陣で、日本代表クラスの選手や有能な外国籍選手を擁する鹿島に勝つことは容易ではないが、勝たなければならない。ただ、勝点3には繋がらなかったが、その進歩は5月の頃を振り返れば明らか。ブレることなく我慢の夏を乗り切れば、秋には夏に溜めたストレスを一気に発散できる時が来るはずだ。
リーグ戦の下位チームとの連戦が続く鹿島。その初戦で勝点3を取り、優勝という希望を繋いだ。7枚(甲府は2枚)のイエローカードと1枚のレッドカード(柳沢)を出されたことは痛いが、それで崩れることはなかった。後半30分過ぎからは、時間をうまく使って相手をイラつかせ自分たちのペースに引きずり込んだ。勝つためにやれることは、どんな相手でも手を抜くことなくやるのが王者の血。首位G大阪との直接対決(8/29@金沢)まで何があっても立ち止まることは出来ない。
以上
2007.08.13 Reported by 松尾潤
野沢と小笠原ばかりにスポットが当たり、完封した守備陣の健闘は表に出てきていない。
これはしてやったりである。
今季の守備は特筆すべきであるが、単に堅いだけのチームもないことが見て取れる。
そこについてメディアは注目していないところがまた嬉しいのである。
野沢も小笠原も本山も柳沢主将も代表の器であるから、攻撃陣に目が行くことは仕方の無いところではある。
が、堅固な守備陣あっての攻撃陣であることが証明されつつある。
まずは一勝、一つ一つ積み重ねる第一歩を踏み進めたことは恐悦至極である。
古井戸から汲み上げる。

<甲府・鹿島>前半、ドリブル突破を図る鹿島・小笠原(右)
鹿島に復帰したMF小笠原満男(28)が、22日のカメルーン戦でW杯ドイツ大会以来となる日本代表に選ばれる可能性が出てきた。12日のJ1第19節、アウエーの甲府戦で351日ぶりにリーグ戦復帰を果たし、イタリア仕込みのプレーで1―0の勝利に貢献。試合を見守った代表スタッフが、13日のスタッフ会議でオシム監督に“合格”を報告する。
復帰わずか1カ月でチームの大黒柱に戻った男が、日本代表スタッフの目に留まるのは当然だった。この日は日本代表の加藤GKコーチと大熊コーチが試合を観戦。加藤コーチは「オシム監督に(1年間)海外で試合に出ていないで、どれだけやれるか見てこいと言われた」と、7月に復帰したばかりの小笠原の視察を指示されたことを明かした。さらに、22日のカメルーン戦に招集される可能性まで示唆した。
メッシーナに1年間の期限付き移籍をした小笠原にとっては、06年8月26日の広島戦以来、351日ぶりのリーグ戦だった。「イタリアで局面が大事だと学んだ」と話していたとおり、守備ではセリエA仕込みの鋭いプレスで相手をチェック。相手攻撃の芽を次々に摘めば、攻撃でも長短織り交ぜたパスでリズムをつくり、甲府のゴールを脅かした。1―0の勝利とチームの3位浮上に貢献し、試合後は「何よりも勝ち点3を取ったのが大きい」と笑顔。存在感を見せつけた活躍に、加藤コーチも「攻守に素晴らしい動きだった。あした(13日)の代表スタッフ会議で良い報告ができます」と満足げに話した。
カメルーン戦に招集されればオシムジャパンでは初、日本代表にはW杯ドイツ大会以来、約1年2カ月ぶりの復帰となる。悲願だった欧州移籍はリーグ戦わずか6試合出場と出番に恵まれなかった。それでも、鹿島復帰後は積極的に声を出して練習を引っ張り、どん欲な姿勢を見せるなど精神面では大きく成長。移籍が決して無駄ではなかったことを、代表でも証明する機会が早くもやってきた。[ 2007年08月13日付 紙面記事 ]
小笠原、カメルーン戦で代表復帰へ

前半34分、鹿島・野沢が左足でゴールを決め、J1クラブ初の通算900得点を達成した(右はマルキーニョス)
◆J1第19節 甲府0―1鹿島(12日) 元日本代表の鹿島MF小笠原満男(28)がカメルーン戦(22日・大分)で日本代表に復帰する可能性が出てきた。この日の甲府戦には、イビチャ・オシム監督(66)の命を受けた代表スタッフが視察。代表復帰について「オシム監督も考えている」と明かした。試合は鹿島がMF野沢拓也(26)の得点で甲府を1―0で下し、3位浮上。名古屋は3―1で広島に勝った。
オシム監督がMF小笠原視察隊を甲府・小瀬に送り込んだ。訪れた代表スタッフは総勢3人。そのうちのある代表スタッフは試合後、「小笠原をチェックしろということで来ました。海外で長い間試合に出ていなくて、どこまでできるかを見に来たんです」と証言。異例の個人特定視察となった。
オシム監督は通常、Jリーグ開催全会場に、代表スタッフをまんべんなく配置する。広範囲での代表選手の発掘、情報収集が主な目的で、今回のように、MF小笠原特定で、視察に送り出すことはほとんどなかった。4位に終わったアジア杯後、初めてのJリーグ開催で、指揮官が代表改変の候補として、小笠原を挙げている証拠だ。
その前で小笠原は黒子として勝利に貢献した。両チーム合わせて9枚の警告が出る乱戦となったが、主審に抗議を繰り返す味方に「ポジションに戻れ」とゲキを飛ばす。後半20分に退場者を出し、数的不利となってからは主将マークを巻き、的確なポジショニングで猛攻を遮断した。「何より勝ち点3が取れて良かった」大量の汗が勝利を呼び込んだ。
06年8月26日の広島戦(カシマ)以来351日ぶりのJピッチで、魅せた好プレーの数々。代表スタッフは「結果は攻守ともに素晴らしかった」と絶賛。13日に予定される代表スタッフ会議で、オシム監督に「いい報告ができます。監督も(カメルーン戦の)候補に考えている」と断言した。
「代表に呼ばれれば光栄だけど、そのためにプレーしようとか、そのためにスタイルを変えるとかはしない。あくまでも鹿島のために」と小笠原。06年ドイツW杯以来の代表復帰はそう遠い話ではない。(2007年8月13日06時03分 スポーツ報知)
オシム監督はボランチ収集癖でもあるのであろうか?
現在の代表に必要なのは、トップの高原を生かせる選手であることは明白。
つまり、2TOPの相棒の能力を100%以上引き出す能力を持つ男。
平瀬と隆行を代表に引っ張り上げたあの男以外にいまい。
甲府戦コメント
8月12日(日) 2007 J1リーグ戦 第19節
甲府 0 - 1 鹿島 (18:34/小瀬/14,316人)
得点者:'34 野沢拓也(鹿島)
●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
Q:勝因は?
「得点ということもあるが、守備、チーム全体としての守備の意識と安定感が勝因ではないかと思う。一人少なくなったが全体がバランスがよく、相手の動きを潰し、対応していった。一人ではなく、全体の意識が大切なのでその意識がよかったと思う」
Q:野沢のJリーグ通算900ゴールについて?
「ミーティングの材料を増やしてくれてありがとうございます。その数字のことを知らなかった。すばらしい数字だと思う。こういうときに監督であることを名誉に思う」
Q:甲府が後半途中から布陣を変えてきたが、守備の指示は?
「1つは10番(藤田)。彼はゲームメイクをするチームの頭脳。パスを繋ぐだけでなく、いろいろな駆け引きを含めてチームの指揮をとっている選手。途中から一つ下がった位置に入って、23番が(山崎)がトップ下に入った。そこで対応するのはどの選手が10番をケアするのかという部分。23番は2枚の中盤で見れば問題ないこと。また、甲府が変えてきたからといって自分たちが変えることはなかった。ただ、柳沢の退場でそこから変えざるを得ない。甲府はサイドを細かいパスで崩してくるチームなので、4枚のラインを横並びにしてサイドの部分をサイドハーフとサイドバックでケアする形にした」
以上
【J1:第19節】甲府 vs 鹿島:試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●柳沢敦選手(鹿島):
「1枚目のイエローは、主審に(新井場への)イエローが出た理由を聞いたときに、耳を傾けてもらえなかったので、必要以上の口調での質問してしまったことが理由だと思う。
甲府は同サイドに選手が集まって細かくパスを繋いでくるチーム。なので、ボールを奪ってから逆サイドを有効に使う、早い仕掛けからの攻撃を意識した。また、ラインが浅いのでその裏を狙った。そうなると相手が裏をケアするので、楔のパスが活きてくる。上手くいかなかった部分もあるが、もう少し落ち着いてプレーすればパスを回すことが出来たと思う」
●小笠原満男選手(鹿島):
「(判定に)イライラする場面もあったが、イライラしても得することはない。みんながしっかり頑張って勝ち点3を取れたことがよかった。中断明けの試合に勝つのと負けるのでは大きく違う」
●岩政大樹選手(鹿島):
「(オフサイドの判定でノーゴールとなったヘディングシュートは)「俺、凄い」って思った(笑)。オフサイドだったのは残念。1−0のスコアは中断明けにしてはいいスコア。中盤が頑張ってくれたから、後ろも狙いやすかった。クロスに対しても充分に対応できた。(柳沢の退場で)10人になったが、(減ったのはFWだったので)後ろへのプレッシャーは掛かっていない。焦らず守ることが出来た。今年は10人になることが何回かあったが、いい戦いが出来ている。今日もバタバタしなかった」
判定に泣かされるのはこの試合が初めてではないが、U-22 4カ国トーナメント2007中国・瀋陽の中国戦並のジャッジをJで見る羽目になるとは思いもよらなんだ。
我等はその偏った判定をはね除けて勝利を得るという成長を見せたことは重畳。
だが、このような所存が正当化され続けるのであれば、日本サッカーの未来は暗いであろう。
昔の名前で出ています。
鹿島10冠へ!小笠原は帰って来た
“帰って来た”小笠原(左)と、もう1人の“帰って来た男”柳沢
アジア杯などで中断していたJ1は、11日から本格的に再開する。中断期間中に補強をするクラブが多い中、後半戦の台風の目になりそうなのが鹿島だ。メッシーナへの1年間の期限付き移籍を経てMF小笠原満男(28)が復帰。現在、首位G大阪とは勝ち点差11の4位だが、悲願の10冠を目指して12日のアウエーでの15位の甲府戦から、逆襲をスタートさせる。
MFに1人の男が入っただけで、鹿島の中盤がギュッと締まった。1年間のメッシーナでのプレーを終え、小笠原が7月に復帰した。青木に代わって主力組の2ボランチの一角に入り、積極的に声を出して練習を引っ張ってきた。351日ぶりとなるリーグ戦復帰を前に、頼もしくなった小笠原の姿があった。
悲願だった欧州でのプレーは、わずか6試合の出場で終わった。だが、苦しんだ中で得たものもあった。技術面での収穫もあったが、何より大きかったのは精神的な成長だった。「日々、向上心を持ってサッカーをやろうという気持ちが再びわいてきた」。感情を表に出さないタイプだったが、復帰後は積極的な姿勢が目立つようになった。
常に練習に全力で臨み、若手にも積極的に声をかける。DF大岩は「イタリアで出られなかった悔しさを、彼には珍しく表に出している」と変化を説明する。そんな姿が若手の刺激にもなった。大岩は「チーム、選手にいい影響を与えている」と効果を口にした。
開幕直後の不振で一時は15位まで沈んだが、5、6月で6勝3分け1敗と猛反撃し、4位まで浮上した。中断期間中は、日本代表がいないことで十分に調整もできた。FW柳沢も4月21日の清水戦以来のリーグ戦復帰を果たす。「(再開)5試合目にG大阪戦(29日)があるので、そこまで全部勝って、さらにG大阪にも勝てれば、優勝のチャンスも見えてくる」と小笠原。9冠中6冠を知る頼もしい男が復帰した鹿島が、後半戦のカギを握りそうだ。[ 2007年08月11日付 紙面記事 ]
リーグ戦中断期間中の新戦力、そしてその選手が実績・ネームバリュー共に十分な小笠原満男ということで注目がそこに集中している。
当然のことであろう。
しかしながら、最も注目すべき選手は他にいる。
新井場徹選手である。
J屈指の速度、180?を超える高さ、トップスピードでボールコントロール出来るテクニックを誇る左サイドバックの活躍に期待すべきあろう。
これほどの逸材が今季ゴール0・アシスト0は余りにも寂しい。
右サイドの篤人がU-20ワールドカップ、五輪予選代表、フル代表候補招集と華やかであるので更に不満が募る。
逆に言えば、このサイドの覚醒が鍵を握ると確信しておる。
両サイドを活かし鶴翼の陣で快進撃を期待する。
温故知新
351日ぶりJ復帰!小笠原闘将宣言
紅白戦でパスされたボールをトラップする鹿島MF小笠原(撮影・橘信男)
鹿島MF小笠原が闘将になる。351日ぶりのリーグ復帰戦となる12日の甲府戦に向け、8日の紅白戦に出場。主力組に入り、2−1で勝った。1年ぶりの復帰後に感じたのは「昔から比べたらピリピリ感が足りない」。7月28日の本田氏の引退試合では本田氏がFKのキッカーに立ったが、アルシンド氏も譲らず、両者が監督を務めた鈴木満取締役に双方の交代を主張した。それほど黄金時代は勝利への執念が表に出ていた。「今の選手はケンカができない。当たり障りがない。試合に出る選手はそういう面で影響を与えないと」。古き良き時代を知る小笠原が模範となる。 [2007年8月10日9時55分 紙面から]
あの若手であった小笠原満男が昔を懐かしむとは時の流れは速いものである。
と懐古主義なわけではなく小笠原満男は危機感を露わにしているのである。
このメンタリティは伊太利亜漫遊で持ち帰った数少ないもの、大事にせねばなるまい。
チームを引っ張る自覚が出たと好意的に受け止めたい。
「練習から本気で当たる」
重要なことである。
練習で出来ないことは公式戦で行えるはずがないのである。
かねてから隻眼の軍師で名を馳せておる男が、鉄砲商人と偽ることには無理がありすぎる。
そして、商人の方を捕まえてしまっては鉄砲百丁は無理というものであろう。
突っ込みどころを楽しませるドラマと心得よ、ということか。
連勝にはまず一つ目の勝利を
鹿島DF岩政「8月は勝負月」
鹿島DF岩政が8月を「勝負月」に定めた。リーグ再開戦となる12日の甲府戦を皮切りに千葉、大宮、横浜FCと下位チームとの対戦が続き、29日は首位を走るG大阪との一戦が待ち受ける。「8月はどこのチームも勝負。ここの勝ち負けいかんでは優勝を狙えるかがかかわってくる月になると思う。(8月が)終わったときに最低でも(首位と勝ち点差を)1ケタ台にしたい」。現在はG大阪と勝ち点11差だが、少しでも縮めて射程圏内にとらえる。 [2007年8月9日19時40分]
勝負なのはどこも同じと岩政が言う。
勝負を仕掛け、結果を残して優勝への挑戦権を得ようという腹づもりであろう。
残試合数を超える勝ち点差を逆転することはほぼ不可能と言われている。
逆に言えば、残試合数以内の差であれば逆転はあり得る。
つまり、現時点でのポジションは十分に優勝の目があるということである。
その為には下位チームからの取りこぼしを無くすことが肝要。
甲府15位・千葉14位・大宮16位・横浜FC18位とは勝利だけでなく得失点差を稼ぐ必要すらあるであろう。
が、油断はならぬ。
窮鼠猫を噛むの例もある。
一つ一つ勝利を確実に手にするまで気を抜かず励むのだ。
圧倒的な戦力で徳川家康に挑み、糞まで垂れ流させた三方ヶ原の戦いで勝利せしむるも、信玄公が発病しては上洛は成らぬ。
ここでの勝利は、籠城したい相手を野戦に引きずり出すという戦法を学び、それを関ヶ原で用いた糞まみれの家康公なのである。
ブラウニー田代
茶髪に変身の鹿島FW田代が活躍誓う
鹿島FW田代が8日、イメチェンで活躍を誓った。先日、髪を茶色に染め上げて気分を一新。「ここまで茶色になったのは初めて」とこれまでの黒髪から、イメージが様変わりした。同僚からは不評? の様子だが「サッカーで派手な活躍をしたいですね」と笑顔。前半戦のリーグ戦は12試合で1得点と不本意な数字に終わったが、後半戦の巻き返しへ意欲を示していた。 [2007年8月8日18時35分]
誰もが通る道。
大人への階段。
髪をいじるのは色気の証拠である。
鹿島で髪と言えば2005年開幕戦の岩政であろうか。
この年からレギュラーとなった彼は、アウェイ浦和戦でど派手な金髪で現れ完封勝利に貢献した。
それ以後、定位置を守りDFラインの顔と成りつつある。
それ以上に田代が意識しているのは銀髪の隆行かもしれない。
あの勇姿は鹿島ファンだけでなく日本人の心に焼き付いているはずである。
何を隠そう田代有三は隆行を尊敬しておる。
当然の如く彼のプレイは我等の目にも得点力のある隆行として映っておったのである。
と、記憶に残る髪を列挙してみたが、2001年なんぞは出場選手全てが茶髪であった。
特に熊谷と名良橋の髪が目立っておったのを記憶しておる。
茶髪でない者を裏切り者としてあぶり出した方が早いぐらいであったのである。
当時はともかく現在の裏切り者は深井であることは人物紹介がなされた時点で明白であった。
が、苦肉計を弄するとは真田幸隆もなかなか策士である。
周瑜としては少々物足りないところではある。
それにしても黄蓋役は骨が折れるというものであった。
U-22敗戦の将
U−22日本、ボツワナに敗戦…反町監督が選手“選別”明言
【瀋陽(中国)5日=近藤安弘】4カ国大会最終日(5日、中国・瀋陽)U−22日本代表は、最終戦のU−22ボツワナ代表戦に0−1敗戦、勝ち点4で3位に終わった。反町康治監督(43)=写真=は「非常に恥ずかしい試合」と酷評。さらに22日からの北京五輪アジア最終予選へ向け、「使える選手と使えない選手の境界線が、はっきりとした」と選手の“選別”を明言した。優勝は勝ち点6のボツワナ。
◇
覇気がなく締まりのない内容で0−1敗戦。昨年12月のアジア大会・北朝鮮戦以来の黒星に、反町監督が怒りをぶちまけた。
「非常に恥ずかしい試合をして申し訳ない気持ち。立ち上げから1年。この1年間はいったい何だったんだろう。それくらい気持ち、やる気、覇気が見られなかった。選手の気持ちがグラウンドにおりていなかった」。怒りを通り越し、あきれた表情までみせた。
最終予選前、最後の国際試合。アジア杯やオールスターのためMF水野(千葉)、DF伊野波(FC東京)ら多くの主力を招集していない今大会のテーマは、サブ組の見極めだった。だがパスミスが繰り返され、攻守がバラバラ。アフリカ勢特有のフィジカルに圧倒される場面もあった。
5日間で3試合目で、疲労はピーク。ある選手が「中国戦は勝てば優勝という緊張感があった。きょうのこの試合はこなせば帰れるという雰囲気があった」と漏らしたようにモチベーションを保つことは難しかったが、言い訳にはならない。
さらに指揮官は「戦える選手と戦えない選手、使える選手と使えない選手の境界線がはっきりとした」と明言した。「(後半)10分で何もできなかったら代えると言った」とハーフタイムで指示したことを明かしたが、反町ジャパン発足時からの常連で、ともに先発したFWカレンとMF増田の2人が同12分に交代。 “見切った”格好だ。
22日の最終予選の初戦ベトナム戦まで、あと17日。反町監督は「目標は最終予選で1位になること。もう1回足下を見つめて初戦で勝ち点3、必ず取りたい」と表情を引き締めた。
◆2度の決定機を外したFWカレン(磐田)
「運動量が少なかった。やらなきゃいけなかったけど体がついてこなかった。Jリーグでアピールするしかない」
◆攻守の舵取り役になれなかったMF増田(鹿島)
「運動量が出せなかった。気持ちと体が裏腹だった。ハーフタイムに、監督に厳しく言われた」
■敗戦VTR
前半に好機をつくったが日本だが、得点できないまま前半を終了。逆に後半1分、ゴディルワングに強烈なミドルシュートを決められて先制点を許すと、その後は攻めが雑になった。選手交代などで打開を図り、決定的チャンスもあったが、最後までゴールを割れなかった。
■4カ国大会
北京五輪開幕まであと1年に迫り“プレ五輪”として開催。会場は本大会のサッカー会場3個所のうちの1つ、瀋陽五輪スタジアム(6万人収容)。開催国の中国のほか日本、北朝鮮、ボツワナのU−22代表が総当たりのリーグ戦方式で戦う。優勝賞金は5万ドル(約595万円)
■北京五輪男子サッカー・アジア予選
2次予選から出場した日本は6戦全勝で最終予選進出。最終予選は12チームが4チームずつ3組に分かれ、8月22日から11月21日まで争い、各組1位の3チームが出場権を得る。日本はサウジアラビア、カタール、ベトナムと同じC組。2次予選同様、最終予選もホーム&アウエー方式の総当たりリーグ戦。ホスト国の中国と合わせアジアから4チームが本大会に出場する。
反町監督 不発カレンにダメ出し
日本が決定力不足を露呈した。U―22日本代表は5日、中国・瀋陽で行われた4カ国トーナメント最終戦でボツワナに0―1と敗れ、3位に終わった。先発2トップを組んだカレン・ロバート(22=磐田)、李忠成(21=柏)に加え途中出場のFW平山相太(22=FC東京)も不発で、今大会3試合でFW陣の得点は0。22日のベトナム戦から始まる北京五輪アジア最終予選に大きな不安を残し、反町康治監督(43)はカレンらに“ダメ出し”をした。
天を仰ぎ、頭を抱える光景ばかりが続いた。チャンスはつくった。しかし、ゴールは奪えなかった。反町監督は「気持ちがゴールに向いていない」とバッサリ。さらにハーフタイムのゲキの内容を明かした。
「10分で何もしなければ替えると選手に言った。ちょっとは変わったけど大きくは変わらなかった」。後半12分に交代させたカレンと増田に対する“最後通告”であることは明白だ。
U―18時代から代表で無得点が続いているカレンは、通算37試合目も不発に終わった。前半31分にGKと1対1の決定機を迎えながら左足シュートを阻まれ、後半6分のヘッドはゴールライン上でDFにクリアされた。「運動量が少なかった。いいタイミングで裏に抜けたり、相手をほんろうしたりすることができなかった」とうなだれた。
反町監督は後半12分に岡崎、29分にはエースの平山を投入。35分には平山のスルーパスから岡崎がシュートを放ったが、またしてもゴールライン上でクリアされた。これで2戦連続無得点。しかも、1日の北朝鮮戦の得点者はDF河本とMF梅崎で、FW陣は3試合で1点も決められなかった。今大会はオールスター出場などで主力を大量に欠いたが、FWだけは現時点でのベストメンバー。それだけに無得点の意味は重い。
「最終予選に向けて戦える選手と戦えない選手、使える選手と使えない選手の境界線が見えた。新陳代謝をしなくちゃいけないかなとは思っている」。指揮官は選手の入れ替えの可能性を示唆したが、決定力不足は“戦犯”を外せば解決するという問題でもない。早急に方策を見つけなければ、北京は夢と終わりかねない。[ 2007年08月06日付 紙面記事 ]
【U-22日本 vs U-22ボツワナ】試合後の増田誓志選手(鹿島)コメント [ J's GOAL ]
■U-22 4カ国トーナメント2007
8/5(日)18:00(日本時間)/中国・瀋陽オリンピックスタジアム
U-22日本 0-1 U-22ボツワナ
得点者:46' アモス(U-22ボツワナ)
・テレビ中継:G+(生中継)17:45-20:00(延長なし)、日本テレビ (関東/録画放送)26:15-27:50 (延長なし)
--------------
●増田誓志選手(鹿島):
「今日は運動量が足りなった。気持ちと体が裏腹になってしまい納得がいかない。裏に抜けてくれて、そこに出せてもくずすことはできなかった。交代はハーフタイムに言われていたから10分で何もできなかったから仕方がない。厳しいですね。ダイレクトでつなげば崩せる、やれる自信はあるんだけど。相手はマンツーマンだけど、ただついてくるだけでプレッシャーの厳しさなどはなかった。Jでアピールするしかない」
以上
増田誓志の北京への道はほぼ閉ざされた模様。
このボツワナ戦も2試合前の北朝鮮戦もボールには触るが”良い仕事”をしたとは言い難かった。
増田誓志本人のイメージに何かしらの不足があったように映った。
だが、イメージの統一は個人ではなく束ねる者の仕事であろう。
良い形で攻められないのも、簡単に崩される守備の組織も指揮官の能力不足である。
それを棚に上げ選手批判を行うとは、器の小さき男である。
これでは誰を起用しても北京への道は開かぬであろう。
それは、このボツワナ戦で失点後の采配に現れておる。
指揮官が動揺しては選手も本来の力を発揮出来ぬ。
敗戦は自明であった。
そして我等は再三再四増田誓志を名指しで批判し続けた反町氏とは、これで縁を切ることになろう。
ある意味、喜ばしいことである。
増田誓志は、復帰した小笠原満男と覚醒したダニーロを押しのける努力が必要となる。
そしてそれが叶うのであれば、五輪代表などという小さな目標ではなく、フル代表が見えて来る。
凡将に付き合う時間を捨て去ることが出来た、次は更なる上を目指す為に自らの鍛錬に励むのだ。
村上攻めから離れ越後へ向かおうではないか。
ダニーロの覚醒
練習試合 vs神奈川大学 試合結果
8月4日(土)18:30キックオフ(カシマサッカースタジアム) 観衆800人
鹿島アントラーズ 6−0 神奈川大学
( 前半 1−0 )
( 後半 5−0 )
【前半】
■得点者
25分 本山
■出場選手
21 曽ケ端
3 岩政
5 ファボン
7 新井場
8 野沢
10 本山
13 柳沢
15 青木
16 中後
18 マルキーニョス
40 小笠原
※GK以外は背番号順
【後半】
■得点者
47分 オウンゴール
69分 ダニーロ
73分 船山
89分 田代
89分 佐々木
■出場選手
21 曽ケ端 → 1 小澤(HT)
3 岩政 → 4 大岩(72分)
5 ファボン → 31 後藤(76分)
7 新井場 → 22 石神(65分)
8 野沢 → 17 興梠(69分)
10 本山 → 11 ダニーロ(59分)
13 柳沢 → 34 佐々木(69分)
15 青木 → 30 大道(76分)
16 中後 → 24 當間(65分)
18 マルキーニョス → 9 田代(59分)
40 小笠原 → 23 船山(72分)
復調手応え!鹿島ダニーロ1G1A
鹿島MFダニーロが神大との練習試合で、1ゴール1アシストの活躍を見せた。後半14分から左MFで途中出場。その10分後に、左足で強烈に蹴り込んだ。前半戦は23試合に出場し2アシストに終わっているだけに、オリベイラ監督も「今まで苦しんだ時期もあったが、周りのサポートで調子を取り戻した」と後半戦の巻き返しに期待。試合は6―0で鹿島が勝った。
[ 2007年08月05日付 紙面記事 ]
ついに覚醒か。
ミドルもワンタッチクロスも待っていた結果である。
アマチュア相手とはいえ、練習で結果を出してこそ公式に繋がると言えよう。
前半はチーム不調の代名詞のような扱いであったが、曲がり形にも地球一の称号を持つプレイヤーである。
本領を発揮すれば並のJリーガーでは太刀打ちできないであろう。
このまま眠らせておくわけには行かぬ。
秘密兵器も発動してこそ意味があるのである。
旧日本軍の秘密兵器である風船爆弾は史上唯一アメリカ本土の攻撃に成功した兵器である。
風船に使用された和紙は現在のアルミ以上の強度を誇り、高度一万メートル以上へ舞い上がる、まさに秘密兵器と呼べよう。
恐るべし秘密兵器。
我等の秘密兵器も今まさにベールを一枚脱ごうとしている。