注目を集める
鹿島オリベイラ監督が注目度アップに驚く
鹿島のオズワルド・オリベイラ監督(56)が注目度アップに驚いた。逆転優勝がかかる12月1日の清水戦を控え、最終調整後の会見に報道陣約20人が詰めかけた。会見場に足を踏み入れると、おどけるようなポーズで笑いを誘った。「明日の試合後の会見で今日よりも多い方がいらっしゃったら、それはいいニュース(逆転優勝)が届いたということでしょう」と締めくくった。 [2007年11月30日20時28分]
締めくくりではなく会見の内容を報じて欲しいものである。
それは明日の紙面のお楽しみというところか。
それはそうと、20人が集まるというのは異例なのであろう。
ダニーロのフリークス後悔取材は5人程度だった過去を考慮すると、かなり盛況である。
これも練習を公開に戻した効果が出たと言えよう。
明日の会見には今日以上の多い記者を呼び込みたい。
練習は公開
隠すことは何もない!逆転優勝を狙う鹿島、公開練習決定
逆転優勝を狙う2位鹿島は、12月1日の清水戦(カシマ)を前に方針を修正した。24日の浦和戦前の2日間は、オリヴェイラ監督の意向で「集中力アップと情報漏えい防止」のために完全非公開練習を敢行。1−0勝利という成果を出した。験担ぎも込めて清水戦へ向けても非公開にするとみられていたが、30日の練習を公開することを決めた。MF増田は「ここまできたら隠すことは何もないし、みんな自分たちのサッカーに自信を持っている」。浦和との勝ち点差は1。01年以来のリーグ制覇で、クラブとしての『10冠』をめざす。 (鹿嶋市)
11月26日、11月27日に報じられた練習非公開であるが、通常通り公開練習でリーグ戦を締めくくることとなった。
当然の選択であろう。
非日常は日常があってこそ生きるものである。
それ以上にラガーマン社長がサポとの溝を埋める政策押し進める上で、練習を非公開にするのはマイナスでしかない。
来季のACLも決まり、スカウティング以上に自分たちのサッカーを行えるかどうかが重要となる。
ここは4位につける強豪清水に自分たちのサッカーで立ち向かって欲しい。
そしてまた一つ勝利を積み重ねるのだ。
燃えるお祭り男
鹿島の“お祭り男”にこうご期待!
興梠とじゃれあう小笠原(左)
大舞台に強い鹿島のMF小笠原がチームを奇跡の逆転優勝へ導く。過去に00、01年のチャンピオンシップ、00年天皇杯、02年のナビスコ杯と4度MVPを受賞した“お祭り男”。「試合はいつも大事だけど、注目される試合で力を発揮できるというのも1つの能力だと思っている」と話した。12月1日の清水戦も絶対に負けられない大一番だが「決勝戦みたいなものだから」と自らの活躍でチーム悲願の10冠を達成するつもりだ。 [ 2007年11月30日付 紙面記事 ]
小笠原、鹿島ミラクルVへ“燃える男”宣言
普段は不言実行タイプの鹿島MF小笠原が、大一番を前に珍しく“MVP宣言”
リーグ最終戦の清水戦(12月1日・カシマ)に逆転優勝の可能性を残す鹿島のMF小笠原満男(28)が29日、無類の勝負強さを発揮することを宣言。「特に大事な試合。100%の力を出せるようにする。いい流れで来ているし、勝つことだけに集中したい」と、寒風吹き荒れるクラブハウスで力強く話した。
「決勝戦」にはめっぽう強い。00、01年チャンピオンシップ、00年度天皇杯決勝、02年ナビスコ杯決勝で計4度MVPを獲得。当然、リーグ最多だ。「特に大事な試合、注目されている試合で力を発揮できるのも、選手の1つの能力だと思う。清水戦でもその力を出したい」視線が集まれば、集まるほど燃える男、それが小笠原だ。
逆転優勝のためには、まず鹿島が清水に勝利することが大前提。その上で、浦和が横浜Cに引き分け以下に終われば、チーム10冠獲得が現実のものとなる。首位との勝ち点差11からの逆転Vは過去に例がない。「優勝したら、本も出せそうだし、映画もできそうだね」。主演男優は、もちろん小笠原が務める。 (2007年11月30日06時02分 スポーツ報知)
練習後インタビューから起こした記事である。
やはりもっとも注目すべき選手は小笠原満男とメディアは判断したようである。
確かに三冠以降トニーニョ・セレーゾ黄金期を引っ張った主力でスタメンは彼ということになろう。
だが、右目の負傷をものともせずフル出場の本山の存在があってこそ現在の成績であることは見逃せない。
結局のところこの二枚看板が今現在の鹿島の顔と断言せざるを得ない。
この二人を超える存在が現れてこそ、我等は更なる前に進むのであろう。
鬼に笑われても未来に期待をしたいところである。
練習後選手コメント
【J1クライマックス!】11/29練習後の鹿島各選手コメント [ J's GOAL ]
12月1日(土)J1 第34節 鹿島 vs 清水(14:30KICK OFF/カシマ)
●本山雅志選手(鹿島):
「僕らは勝たないと優勝もないし、2位も確保できないかもしれない。しっかり勝ってシーズンを締めたい。今日の紅白戦でもサブ組相手に後手後手に回った部分があった。点を取られないようにすることが大事。相手の右サイドにはイチ(市川大祐)がいて、ボールを上げてくる。まずはボールを上げさせず、上げられたら跳ね返すようにしたい。あとフェルナンジーニョには厳しくいかないと自由にされる。注意する選手が多い。
(ここへ来てチームが良くなってきた理由?)サイドは早く戻るとか基本を徹底するようになってよくなってきた。これからも継続していかないといけない。(昨日の天皇杯で浦和が負けた?)愛媛に(東福岡高の)後輩の宮原がいるんで応援していた。日曜日のJ2の後に電話して『勝てよ』と言っておいた(笑)。で、昨日の夜、試合経過をチェックしていたら本当に勝った。2−0だし、俺らより強いんじゃないかと思った。サッカーは決めるべきところを決めれば流れが変わる。自分たちも教訓にしないといけない。次の清水戦はホーム最終戦だし、あと1回しっかり勝ちたい。10冠がどうとかは考えていないし、まだ実感もない。右目の状態は問題ないです」
●内田篤人選手(鹿島):
「1年間頑張って戦ってきたんで、ぜひタイトルを取ってみたいと思う。(優勝がかかった試合?)普通にやります。いつも通りにやることが大切。僕はユースとか五輪とかでも勝負のかかった試合をしてきたけど、いつも勝ちたいという気持ちだけだった。今回も一緒。自分はDFだし、ガンガン前へ行くわけじゃないし。清水も僕らも中盤にいいメンバーがいるし、いい内容の試合になるんじゃないか。この日のために1年間頑張ったし、いい結果を出したい。若いうちに優勝にチャレンジできるチャンスが来たのはいいこと。過去に何回もタイトルを取っているヤナギさん(柳沢)や満男さん(小笠原)、モトさん(本山)たちがチームを引っ張ってくれると思う。自分も足を引っ張らないようにしたい」
●大岩剛選手(鹿島):
「清水は2トップに得点力があるし、中盤もいい選手がいる。まずはパスの出所をしっかり抑えたい。相手のビデオは昨日ちょっとだけ見た。ミーティングは明日やると思う。最終戦だし重要な試合になることは間違いない。きっちりと結果を出したい。(最後までタイトル争いがもつれた?)もともと自分たちは勝ち続けるしかなかった。プラス、レッズとガンバがもたついてくれて、この状況になった。最後に最高の結果になればいいけど、まずは勝点3を取ること。今はチーム全員の守備意識が高いし、とにかく勝てばいい。タイトルを取るか取らないかは、チームにとっても僕らにとっても全然違う。(左サイドが石神になる?)イバ(新井場)とは経験もプレーの質も違う。彼がここ一番で力を出せるようなフォローをしてあげたい。石神は試合経験が少ないし、自分がサポートする機会も多くなると思う。きっちり声を出したい」
●小笠原満男選手(鹿島):
「清水戦は勝って終わりたい。相手のことは見たことがないんでまだよく分からないけど。まずは自分たちの試合をすること。ここまでずっと勝ってきて、いい流れで来ているんで、次の試合もいい形で入れると思う。(8連勝で変わったこと?)一番大きいのは、勝ちたいという気持ちをみんながグランド上で出して、一生懸命やれていること。それは次も出さないといけない。勝ちたい気持ちは毎試合出そうと思っているけど、それを実際にグランド上で表現して結果も出ているのは大きい。
(過去にタイトルを取った時と今の雰囲気の違い?)人も違えば監督もやり方も違う。でも昔の方がもっとピリピリしていた感じ。今はリラックスしているし、楽しくやれている。そして、やるべき時にしっかりやれていると思う。僕自身、そんなにいつもピリピリしていると疲れるし、メリハリが大事だと思う。今のオリヴェイラ監督は昨日、一昨日と楽しい雰囲気でミニゲームを取り入れてくれたりと、気遣いをしてくれている。ありがたいと思う。(本番への気持ちの高め方?)僕なんかはギリギリまでリラックスしていて、本番になって一気に高める方。そのやり方は人それぞれだし、みんな自分なりの方法を見つければいいと思う。(浦和の結果は気になるか?)それを気にしてもどうにもならない。どっちでもいい。もし逆転優勝したら本を出せそうですね。映画にもなるかも。作ってくださいよ(笑)」
●石神直哉選手(鹿島):
「(今日の紅白戦?)自分的には近いポジションの人と確認を取れたのでよかった。悪い面も出たんで、そこは改善したい。レッズ戦と同じようにやれと言われたけど、自分は出てないし、よく分からなかった(苦笑)。明日あたりミーティングで確認することになると思う。(大一番で出場機会が回ってきた?)僕は出る試合全てが大一番。たまに出るからこそ全ての試合が大事。そういう意味では次の清水戦もいつもと変わらない。でもスタジアムを見たら違うかもしれない。お客さんも多いだろうし。ま、今のところは普通ですけど。今度はホームだし、おそらく清水の方が圧倒されると思う。
ファンの声援に後押しされるだろうし、応援してもらえるのはうれしい。ディフェンスラインの連携は試合に出るごとによくなっている。今はやりやすさを感じている。清水の対面には市川さんがいる。彼はドリブルで仕掛けるというよりは、アーリークロスを上げてくるタイプ。それを上げさせないようにしないと。こっちがしっかりとポジションを取っていくことが大事。僕は基本的に相手について、後ろは剛さん(大岩)や岩政さんに任せることになると思う。出るタイミングも速すぎず、遅すぎず行けるように測っていきたい」
●田代有三選手(鹿島):
「勝つことで僕らは道が開ける。勝つしかない。それにこだわって、8連勝した意味が出るようにしたい。清水の4バックは高さもあるし、守りも堅い。そんなに簡単ではないと思う。でも僕らも今までやってきて自信をもって臨める。僕自身は今季ゴールが少ないんで、最後は点にこだわりたい。どうしてもポストプレー中心になってしまって、競っても1人しかいないという状況も多い。マルキー(マルキーニョス)とのコンビもあわせながら、FWが点を取ってチームを盛り上げたい」
●青木剛選手(鹿島):
「最近は優勝を経験していない。優勝できればいい経験になる。そのためにも土曜日の試合は大事になると思う。僕自身はチャンスがあればゴールも狙っていきたい。打てるところで打っていなかったりするから、積極的に行きたい。その前に守備が大事。とにかくいつも通りに行きたいと思う」
●岩政大樹選手(鹿島):
「最終戦もいつも通りに試合をするだけ。浦和の結果も気にならない。こっちは勝つしか可能性がないし。まあ、3点以上開けば気になるかも。スタジアムの雰囲気とかもあって、終盤になれば自然と分かるでしょう(笑)。清水はやっぱりチョジェジンを抑えるかどうかが大事なところ。矢島君も何度かやっているし、わかっているつもり。攻撃の中心はあくまでチョ。彼のところで起点を作らせないことを考えたい。ワシントンとは大きいという意味では一緒だけど、違った対処が必要になってくる。フェルナンジーニョもボールを持たせると怖い選手。でもそんなにやりづらい印象はない。
エスパルスはラインを下げながら守ってカウンターを狙ってくるチーム。それを相手にやらせると術中にはまる。そこは気をつけたい。鹿島としては前がかりになりすぎないことが大事。満男さんが戻ってきてすぐの時期にそういう失敗をしたことがある。今回も雰囲気的にイケイケになりがちだから、バランスを崩さないように抑えるのが自分の役目ではあると思う」
以上
優勝争いに加わると言うこと、その重要性が更に認識される。
通常は有りもしない試合前インタビューである。
それだけ注目されておるということである。
サポも考えられぬぐらい集まる模様。
が、ここはただの一つの勝利を積み重ねる気持ちで挑んで欲しい。
本山の目も無事、新井場の代役石神も周りからフォローされやるべきことをやるだけ、後は小笠原満男がシナリオを書くだけであろうか。
期待の映画である。
舞台挨拶ではにこやかにしてくれるのか心配である。
ヒョウ柄のワンピースで「別に」と発言されてはかなわない。
オズの言霊
「オズの魔法の言葉〜オズワルド・オリヴェイラ監督語録〜」
今季のリーグ最終戦となる清水エスパルス戦が迫ってきました。1年間、試合前後に定期的に会見を行ってきたオズワルド・オリヴェイラ監督の言葉を振り返ります。普段、忘れがちや見過ごしがちなことを、素直に受け止められる言葉で表現するのが同監督の特徴。「オズの魔法の言葉」を味わって今シーズンの思い出を振り返り、最終戦にご期待ください。
<シーズン>
今、一番悔しいのは野沢、一番試合に出たいのは野沢。だから、野沢のために勝たなくてはいけない。
(負傷の野沢を欠いての開幕戦を前に)
失っていた自信を取り戻すという意味では、この1勝は大きかったといえるかもしれない。ただ、初勝利を飾ったということだけで、試合中に噴出した課題に目をつぶることはできない。
(今季公式戦初勝利となった3月25日のアルビレックス戦後)
この5試合の結果が今の自分たちの姿だ。言い訳はしない。
(リーグ開幕から5試合未勝利となった4月7日の大宮戦後)
私とあなたは違う試合を見ていたのでしょうか?
(5月6日の横浜FM戦後の会見で、流れの中からチャンスが生まれなかったとの指摘に対して)
選手が手ごたえを感じていない限り、チームは機能しないもの。
(5月26日の甲府戦後に「監督としての手ごたえ」を問われ)
6月は必ずアントラーズが上位に顔を出すはずです。そうした強い確信のようなものを持っています。
(6月7日、大分戦を前にした定例会見で。5月終了時9位だったチームは、6月末には4位にまで浮上)
順位表をここに書け!
(6月20日の柏戦劇的勝利後、スタッフに命じて選手たちの前でホワイトボードに順位を書かせる。紙を張るのではなく、手書させる演出の後、「夢をあきらめるな」と絶叫)
みなさんは、チームがいい状態のときに一体感を感じると言うが、監督というのは、ケガ人が出たり勝てなかったりした苦しい時期にこそ、チームの一体感を感じ取るもの。
(5〜6月の9試合負けなしの時に好調ぶりを問われて)
残り16試合を全勝すれば十分に可能性がある。「馬鹿なことを言う」と思う人がいるかもしれない。だが、そうした誰も信じないことでさえ、実現するように取り組まなければならない。なぜなら、私はプロだからだ。
(首位との差が今季最大の11に開いていた夏季キャンプでの言葉)
私は小笠原1人だけに戦わせているわけではない。大宮戦も彼の退場後に勝利をつかんだし、彼のいなかった横浜FC戦も勝っている。彼1人が勝敗を背負っているわけではない。私は、彼にすべてを背負わせるようなことはしない。
(8月27日に行われた定例会見で小笠原の存在について聞かれ)
サッカーがスポーツであるということ。どのような結果もあり得るというのは、サッカーというスポーツが健全であることの証明。結果を受け入れ、それに向き合うことで前に進みたい。
(1-5で大敗した8月29日ガンバ大阪戦後にその原因を問われ)
小澤ほどプロ意識の高い選手はいない。ベンチにいてもピッチの選手と同じメンタリティーを持ち、練習での1本1本のセービングに至るまで全力で取り組んでいる。「監督として彼を絶対に万全の状態で送り出さなければならない」と思う選手だ。
(広島戦を前にした9月29日の定例会見で)
ルールブックにあることは準備する。それだけです。
(10月12日、ガンバとの第2戦を前に、PK練習の意図を問われ)
埼玉では重要なプレーヤーを欠くことになります。それは背番号12です。多くのサポーターがスタジアムに来られないことを知っています。テレビの前からでも構いません。声援を送ってください。必ず我々のもとに届きます。
(レッズ戦を前にした11月23日の会見で)
いつも取材してくれている記者の方に聞けばわかるでしょう。あるいは住友金属の社員の方に聞けば、いい情報が得られるかもしれません。鹿嶋は遠いところですが、ぜひ、取材に来てください。それに、私のサッカーはいくつかのキーワードで言い表せるようなものではありません。とても緻密に作業を進めているつもりですので。
(11月24日のレッズ戦後、鹿島のサッカーのキーワードは何かということを問われて…)
<サッカー>
FIFAの加盟国はちょっと前には100カ国程度だったのに、今や200を超える勢いです。それほど変化の著しいサッカー界において、「自分の哲学」などというものを持ったら、それにとらわれて自分の進歩が止まってしまう。
(サッカー哲学は何かと問われて)
今、われわれは追いかける立場にいる。アントラーズがJリーグの先頭を走っていたとき、他のクラブはどうしたか。それを考えれば、おのずとやることは見えてくる。
(アントラーズの現在位置とやるべきことを聞かれ)
攻撃は最大の防御というが、私はそうは考えない。まず取り組まなければならないのは守備を安定させること。しっかりとした守備が、力強い攻撃を生む。
(開幕前、攻撃的なチームを目指すのかと問われ)
選手というのはフルーツと同じ。タネをまき、水を与え、芽が出て、実になる。そして、「今がいちばんおいしい」というときに食べる。選手の「旬」を見逃さない。それが監督の重要な仕事のひとつだと思っています。
(FREAKS 8月号のインタビューで)
私はシステムを数字にあてはめるのは好きではない。数字にあてはめた瞬間、それにとらわれ、自在性を失ってしまうからだ。
(10月8日、ガンバ戦との第1戦を前に、4-2-3-1へのシステム変更を問われて)
変則的であるということが予想できない結果を生むとは限らない。変則的な方が、機能的かつ効率的に相手を崩し、論理的な結果を生む場合もある。
(青木の起用方法が多岐で変則的であることを問われて)
武道は個人で戦わなければならない。精神の集中が重要になる。サッカーは11人で戦うが、1人1人が集中すれば質の高いものを見せることができる。
(アントラーズ剣道教室の発足式で)
物事には始まりがあり、経過があり、終わりがある。私は、それらすべてを見届けないうちに途中で振り返るようなことはしない。開幕戦のフロンターレ戦の最初の20分間は完璧なサッカーをしたが、その後、開幕5試合がどういう結果になったのかご存じでしょう。
(前半戦の総括を問われて)
コーヒーを持ってきてくれ。砂糖とミルクをいっぱい入れて…。
(試合後の興奮をおさめるのに甘いコーヒーが不可欠)
<キャリア>
最初は40日間限定の暫定監督だったんだけどね。
(2000年のコリンチャンス監督就任時代の話。任期がどんどん伸び、州選手権を制し、全国選手権を制し、最後は世界クラブ選手権も制した)
何でもやりましたよ。肩書はフィジカルコーチだったけど、監督を補佐したり、下部組織の充実を図ったり、クラブの予算を組んだこともある。
(カタールのアルアラビでの11年間の経験を問われて)
私の指導者としてのキャリアを調べれば、必ず若手選手の名前が出てきます。カカ、ロビーニョ、ジエゴ、マルセロ、ジュニーニョ・ペルナンブカーノらです。それがすべてを物語っているのではないでしょうか。
(若手の起用が絶妙であることを問われて)
シーズンもいよいよ終盤である。
コメントを振り返るとオズワルド・オリヴェイラ監督の言葉もシーズンの進行と共にノッている感がある。
彼の言葉に励まされ、前に進んできたのである。
口中の立役者といって良いであろう。
声に出して良い言葉を発せば良い結果を生み、不吉な言葉を発すると凶事が起こる。
日本古来の言霊を実践しておるのであろう。
日本は言魂の力によって幸せがもたらされる国「言霊の幸ふ国」である。
この日出る国で成功を納めるべき人物であったのであろう。
運命に導かれたのである。
神の言葉、監督の言葉
鹿島、監督オズの名言HPにて公開へ
J1鹿島のオズワルド・オリヴェイラ監督(56)の名言を集めた「オズの魔法の言葉」(仮題)が、チームの公式ホームページで公開されることが決まった。すでに編集作業に入っており、近日中にも公開される。関係者は、指揮官がチームをまとめ上げた要因の一つに、選手への「言葉」が関係していると分析。公開に踏み切ることを決断。清水戦に向けた言葉「埼玉では3000人の背番号12が力をくれた。カシマでは3万人の背番号12が待っている」などが掲載される予定。 (2007年11月29日06時01分 スポーツ報知)
ジーコが鹿島に10冠指令!
ジーコから鹿島に10冠命令だ。フットサル日本代表のセルジオ・サッポ監督(48)が28日、鹿島クラブハウスを激励に訪れ、現在フェネルバフチェ(トルコ)監督で、鹿島OBのジーコ氏(53)から預かった「10冠獲得命令」を選手に伝えた。鹿島では、神格化したジーコ氏からのゲキに、FW柳沢敦(30)らは逆転優勝への決意を新たにした。
伝言は短くも、気持ちのこもったものだ。「トルコからインターネットで鹿島の結果を常に見ている。清水戦(12月1日・カシマ)は、タイトルのかかった試合ということも知っている。必ず勝ってタイトルを取れることを祈っている」数日前、国際電話でジーコ監督と話したというサッポ監督が「神様」の言葉を一部選手に伝えた。
ただのゲキではない。今年4月、開幕から5試合未勝利の鹿島を心配したジーコ氏は、チームの基本精神である「自信」「献身」「勇気」「知力」などをしたためた手紙を送った。手紙の到着と時期を同じくして、チームは急浮上。6節以降は首位浦和を上回る勝ち点を挙げ、優勝圏内まで浮上することに成功した。
「今は一つのことにみんなの気持ちが向かっていっている。雰囲気はいい。勝つことに集中する」とFW柳沢。勝ち点差11からの大逆転優勝へ、鹿島がジーコスピリットを胸に、清水戦のピッチに向かう。 (2007年11月29日06時02分 スポーツ報知)
今季、真の開幕は神のお告げ以降であった。
そしてチームを勝者に仕立て上げたオズワルド・オリヴェイラ監督の手腕も認めよう。
リーグ戦も残すところ後一つ。
勝って締めくくりたい。
素晴らしい監督のコメントをもらい、神に捧げよう。
同じ轍は踏まぬ
オリベイラ監督が最終戦で浦和情報封印
鹿島のオズワルド・オリベイラ監督(56)が「魔法のタクト」を振るう。浦和が引き分け以下で、鹿島が勝てば大逆転優勝となる12月1日の最終戦清水戦に向けて、28日の練習前にミーティングが行われた。「試合中には浦和(対横浜FC戦)の情報は教えないからゲームに集中するように言われました」(MF本山)浦和の途中経過は伝えられないことになった。
痛い教訓がある。首位磐田に勝ち点2差の2位で迎えた03年のリーグ最終戦浦和戦。2−1でリードの後半ロスタイムに磐田の敗戦を聞き、当時のセレーゾ監督がベンチ前に飛び出した。だが油断から同点弾を浴びて優勝を逃した。破竹の8連勝で勢いづいているが、苦い失敗を繰り返さないためにも、試合中はライバルの情報を封印する。 [2007年11月29日9時20分 紙面から]
選手に浦和戦の状況教えない!鹿島、清水戦に集中して朗報待つ
ロスタイムの失点で優勝を逃した03年。あのときの悪夢を繰り返さないよう、鹿島はリーグ最終戦を浦和戦の情報を封印、集中して臨む
鹿島が2003年の悪夢を一掃して逆転優勝を狙う。今季リーグ最終節・清水戦(カシマ)を3日後に控えた28日、決戦へのミーティングを実施。オズワルド・オリヴェイラ監督(57)の指示で、試合中に優勝を争う浦和戦の状況を選手とベンチに伝えないことを確認した。ベンチの雰囲気が選手に伝染してロスタイムの失点で優勝を逃した03年11月29日の浦和戦の教訓を生かし、目の前の試合に集中して朗報を待つ。
◇
同じ“失敗”は繰り返さない。オリヴェイラ監督は、清水戦に向けて一戦集中で臨む決意を選手に伝えた。
「監督は試合中に浦和とか他の会場の情報は入れないようにする、と言っていました。あのとき(03年)は、ベンチが騒がしくなって、そこにすきが生まれたから」
MF本山が、03年の悪夢を振り返りながら指揮官の方針を明かした。
03年11月29日の浦和戦。当時、出場停止でスタンド観戦だった本山は、チームの雰囲気に変化があったことを指摘。時間にして約10秒、首位に立った瞬間だ。ベンチでセレーゾ監督らが喜びを体で表したことで選手たちが他会場の結果に気を取られたすきを突かれ、浦和FWエメルソンに痛恨の一撃を食らった。まさかの2−2ドロー。土壇場で優勝を逃す結果となった。
逆転優勝には勝利が実質の最低条件。厳しい状況にあるだけに、目の前の試合だけに集中することが大事。「集中力を欠いて、見に来てくれるお客さんをがっかりさせるような試合だけにはしたくない」と本山。指揮官はミーティングで精神面の重要性を強調した。もう悪夢は繰り返さない。悲願の10冠へ、『ノーモア・03シーズン』を胸に最後の一戦に臨む。 (千葉友寛)
■混戦VTR(03年11月29日・J1第2ステージ最終節)
前節まで(1)磐田(2)鹿島(3)横浜M(4)市原(現千葉)で最終節を迎えた。上位4チームとも同時刻に試合が開始され、磐田Vs横浜M、鹿島Vs浦和、市原Vs東京Vで行われた。前半2分、磐田がグラウの先制点で優位に立ったが、後半5分に同点にされると、同ロスタイムに久保の逆転弾で首位は鹿島に。この時点で鹿島は2−1でリードしていたが、同ロスタイムに同点弾を喫して、横浜Mの逆転優勝が決まった。
雨のさいスタ、悪夢の序章と言うべきか。
あの落胆の記憶は生々しい。
ピッチ狭しと走る石川。
PKを与えた池内。
同点かと思いきやレッヅが外す。
Fマリノス勝ち越しの情報が広がるインジャリータイムのゴール裏。
そして…
あの頃はまさに筋書きのないドラマであった。
今季のプロレスが如きリーグ戦はファンを離れさせるのでは無かろうか。
田代の誓い
鹿島FW田代が逆転V弾誓う
鹿島FW田代有三(25)が大一番でのゴールを誓った。逆転優勝がかかる12月1日の清水戦に向けて28日、攻守に分かれて実戦形式の練習を行った。先発が濃厚なストライカーは練習後に「今年は6点しか取っていない。優勝が決まるような試合で決めないといけない」と勝負強さを手に入れるつもりだ。 [2007年11月28日22時20分]
今季、何度も報じられた”誓い”系である。
今回は勝利ではなく得点であった。
だが、田代が得点した試合は全て勝利しておるので同義である。
3万人を超える大観衆の中でその実力を発揮してこそエースである。
得点力のある”鈴木隆行”であることを証明して欲しい。
夢を見たの… 「夢?」
「優勝する夢見た」興梠 正夢弾狙う
ボールを手でつなぐゲームで汗を流す(左から)田代、興梠、柳沢、小笠原、杉山、新井場
鹿島FW興梠が自らのゴールで夢を現実のものとする。普段は熟睡することが多く、ほとんど夢を見ることがない興梠だが、最近になって同じ夢を2度見たという。1度目は、11月17日の北京五輪最終予選ベトナム戦を戦ったハノイで。2度目は1―0で勝利した24日の浦和戦の直前に見たという。
「浦和に勝ってリーグ優勝をする夢を見ました。夢に出てくるぐらい優勝したいんですかね」
浦和戦では2人の退場者を出したことも影響して最後まで出番はなかったが、チームは1―0で自らの“夢のとおり”勝利。逆転優勝が懸かった12月1日の清水戦については「今度はチャンスはあると思う。まずはしっかり勝って、浦和の結果を待ちたい」。今度は自らのゴールで2度見た夢を正夢にするつもりだ。 [ 2007年11月28日付 紙面記事 ]
ヴェトナムで見る夢は正夢である。
田舎町ハーティエンでは終夜で饗宴が繰り広げられた。
なぞの宴である。
エアコン付きのホテルは満室となり、トカゲ這い回る安宿に聞こえる祭りの音楽が耳に心地よい。
フラフラとホテルを出れば、操られるが如く広場に集まる村人。
夢見心地とはこのことである。
興梠慎三もこのように正夢を観たのであろう。
船で正面衝突にも合わず無事帰ってきたことを幸せに思い、最終節にぶつけるが良い。
ただ突き飛ばされる本田泰人はもういない。
平常心で、自然体で

ボールゲームで積極的に動く小笠原(右)と柳沢(中)
J1最終節の清水戦(12月1日・カシマ)で逆転優勝を狙う鹿島は27日、クラブハウスで幹部会議を開き、優勝準備を禁じることを決定、全社員に向け社内令を発した。9冠目となった2002年ナビスコ杯優勝以後、タイトルがかかった4試合はすべて敗れて足踏み。これまでは祝勝会の準備も万全に整えてきていたが、今回はゲンを担いで運営サイドが「準備なし」を提案。大東和美社長以下、幹部も承認して、異例の“お祝いムード皆無”で決戦を迎える。
優勝記念Tシャツ、ビールかけのビール、祝勝会の会場予約も一切なし。「優勝準備なしということが決まりました。禁止です。スタッフが気合が入り過ぎると、いい結果が出ない」鹿島の運営担当者は奇跡の逆転Vを前に、お祭りムードを一切排除した。プロジェクト名は「自然体で臨む」という意のポルトガル語「ケ・セラ・セラ」だ。
9冠達成となった02年ナビスコ杯以降、優勝を準備すると負けるという悪いジンクスが続いている。02年度の天皇杯決勝京都戦では、東京・国立競技場からカシマスタジアムに戻って、優勝報告会をする準備していたら準優勝。03年リーグ最終戦の浦和戦では、スタッフが優勝記念Tシャツの封を切った瞬間、ロスタイムに同点ゴールを許し、優勝が遠のいた。03、06年ナビスコ杯決勝も、優勝インタビューの準備をした結果、浦和、千葉に敗れた。
周囲の期待がイレブンを委縮させたわけではないだろうが、運営サイドは「今回は優勝の準備はせずに自然体で臨みたい。それからでも祝勝会の準備は間に合う」と分析。この日、クラブの幹部会議で事情を説明したところ承認され、異例の「全社員、逆転優勝を願って準備しません」となった。
逆転の条件は鹿島が勝って、首位浦和が横浜Cに引き分け以下という狭き門。Vが実現したら、額に汗しながら、ケ・セラ・セラの歌を口ずさみ、スタジアム近くのコンビニや酒店をうれしそうにかけずり回る鹿島のスタッフたちの姿を見られるかもしれない。 (2007年11月28日06時02分 スポーツ報知)
周囲が気負い過ぎていたのは事実であろう。
雨のナビスコはともかくとして、2003年元旦の2002年度天皇杯決勝も2006年度ナビスコ杯も。
ここは平常心で、という配慮は美しい。
そもそも我等は一つ一つ勝利を積み重ねてきただけである。
この試合もまた一つ勝利を積み重ねて天命を待つのみ。
お祭り気分は一掃せねばなるまい。
リーグ戦最終節ということで、セレモニーは開かれる。
その歓喜の規模が多少変わるだけなのである。
聞くところによると、最終節のチケットは11/27現在で3万枚売れているとのこと。
喜ばしい限りである。
勝利を飾り、この人々に常時来場してもらえるようになれば、大型補強もまかり通る。
来季は平日7時に聞いたこともないようなアジアのクラブとの試合が組まれるのである。
3万とは言わずとも、ゴール裏に隙間が出来程度には集まって欲しいと切に願う。
本山右目負傷、網膜剥離も
鹿島逆転Vへ3万人サポーターが後押し
鹿島が3万人以上の観客動員で逆転優勝への舞台を整える。24日の浦和戦で1−0と劇的な勝利。首位と勝ち点1差に肉薄して、12月1日の最終戦清水戦で逆転優勝の可能性が膨らんできたことから、チケット販売が爆発的な伸びを見せた。土、日で約3000枚ずつが売れ、1階指定席は完売御礼。26日午前の時点で2万7000枚にまで到達した。3万人の大台を超えれば、ドル箱カードの浦和戦以外では03年7月の磐田戦(3万9684人)以来となる。
チームも仕事再開となる今日27日から、さらなる販売促進を目指してプランを練る。深紅で埋め尽くした本拠地で選手を鼓舞するつもりだ。右目を負傷していたMF本山は清水戦出場には問題ないことを強調し「まだ何も成し遂げていない。勝つしかない」と決意を示した。 [2007年11月27日9時22分 紙面から]
本山網膜はく離も…24日浦和戦で右目負傷
浦和戦(24日)で右目を負傷したMF本山雅志(28)が、網膜はく離になる危険性があることが26日、分かった。この日、クラブハウスで診察したチームドクターが「今は炎症している状態。このまま回復していけば、次の清水戦(12月1日・カシマ)も大丈夫だろう」と話した上で、「外傷性だから網膜はく離などの可能性もある。今後の経過を見守りたい」と明かした。
本山は浦和戦で、相手選手が蹴ったボールが顔面を直撃し、右目を負傷。試合には出続けたが、「(右目は)ほとんど見えない状態だった」という。練習再開となったこの日も「右目の内側が見えにくい」と明かした。それでも、逆転優勝へ向け、勝利が義務づけられる清水戦に「見えなくても出る。まだ、何も成し遂げていない」ときっぱり。強行出場で優勝を勝ち取る決意だ。 (2007年11月27日06時02分 スポーツ報知)
今季、出場停止も怪我もなく唯一全試合出場を果たしている本山雅志に苦難が。
ニッカンでは本人が問題ないと述べておるが、チームドクターの弁では安心出来ぬ状況である。
本山の申すように今季はまだ何も成し遂げておらぬ。
本山と共に3万のサポーターが後押しして歓喜の渦を起こそうではないか。
いよいよ決戦が近い。
リツと香坂弾正の婚儀を進めねばならぬ。
その香坂の海津城より越後の軍勢が押し寄せつつあることが伝えられた。
だが奇策はならぬと、ここで言っておきたい。
啄木鳥の声に騙されぬように。
マルキーニョス直訴
マルキーニョス 鹿島残留直訴も…
リーグ最終戦へ向けランニングするマルキーニョス(左)と小笠原
鹿島FWマルキーニョスがクラブに来季の残留を志願していたことが判明した。残留が微妙だったこともあり、最近になって「来季も残りたい」とクラブ幹部に残留を直訴。最近の活躍もあり、クラブ幹部も「まだ分からない」と白紙状態であることを明かした。逆転優勝が懸かる12月1日の対戦相手は、昨季までマルキーニョスが所属していた古巣の清水。24日の浦和戦も攻守に積極的なプレーで勝利に貢献したが、最終戦はチームの10冠達成と自らの来季の残留を懸けて臨む。[ 2007年11月27日付 紙面記事 ]
献身的なプレイスタイルと我等を鼓舞するアクションで我等の心を掴んで離さないマルキーニョスが、来季も共にありたいと願っている。
しかしながら、11月7日に報じられたように来季の契約は白紙と改めて報じられた。
ニッカン紙面にファボンは残留との報があり、ダニーロは家族帰国ともりっちさんから情報を得られておるので、マルキーニョスの動向が来季編成の鍵を握るであろう。
他クラブの助っ人に比べれば総得点は少ないが、チーム内のダントツ得点王であり、得点以外の貢献度は高く、心配された怪我も少なかった。
元々助っ人の得点力に依存するクラブではないので、問題の少ない外国人であったと言えよう。
本人も「鹿島アントラーズでプレーすることが夢でした。」と語っており、彼と共に歓喜の渦に巻き込まれたい者も多いのでは無かろうか。
この時期に来季のことを告げねばならぬJリーグのルールに解せぬ部分はあるが、最終節前に重要な選択肢を突きつけられていると言えよう。
清水戦で悩む首脳陣を納得させて欲しいと切に願う。
清水戦、今季最多動員か
鹿島が必勝作戦!オリヴェイラ監督“ゲン担ぎ”で練習非公開へ
浦和に勝ち点1差の2位・鹿島は清水戦(カシマ)に向けて、浦和に勝った前節同様、直前の練習を非公開とする可能性が浮上した。
◇
逆転優勝に向けてゲン担ぎ。退場者2人を出しながら首位・浦和に1−0勝利した前節と同様、12月1日の今季最終節・清水戦の直前練習を非公開にする可能性が高まった。
「まだ決定ではないが、(監督は)ブラジル人だしいいときの流れは変えないと思う。浦和戦で最高の結果が出たから同じ手段を取る可能性は高い」
オリヴェイラ監督は無言で帰宅したが、代わって奥野コーチが見解を語った。 浦和戦前2日間は、選手の集中力向上と情報漏えい防止を目的に非公開練習を実施。チーム史上初めて報道陣への対応もなかった。現トルコリーグ・フェネルバチェ監督のジーコ氏の意向もあり、情報に関してはオープンだった鹿島だったが、オリヴェイラ監督は「必要だと思ったらやる」と大一番を前に方針転換。浦和戦で結果が出たことで継続する見通しとなった。
サポーターもチームを後押しする。この日までに3万枚に迫る勢いで前売り券が売れており、今季ホーム最多の3万6146人を上回るのは確実だ。「まだ何も成し遂げたわけじゃない。浦和のことよりも、自分たちが最後しっかり勝って結果を待ちたい」とMF本山。浦和との勝ち点差は1。悲願の10冠へ。鹿島が“必勝作戦”で奇跡を起こす。 (千葉友寛)
昨日の報知の記事に一日遅れてサンスポも非公開練習と観客動員について報じておる。
奥野コーチのコメントや本山の意気込みなどが添えられより内容が濃い。
とはいえ、報道の少ない土曜試合時の月曜日に情報を出した報知に軍配が上がることは否めない。
千葉友寛氏を土曜深夜のフジテレビ「すぽると」にて拝見させて頂いた。
顔を知ることで親近感を覚えておるのである。
彼の頑張りに今後も期待する。
新井場徹がサポート
鹿島DF新井場がサポート役買って出る
鹿島DF新井場徹(28)がサポート役を買って出る。24日の浦和戦で退場となり、最終戦の12月1日清水戦は出場停止。複雑な思いで1週間を過ごすが、すでに気持ちは切り替えている。「紅白戦とか出られるか分からないけど、いい雰囲気とかをつくりたい」と陰からチームを支えるつもりだ。 [2007年11月26日20時47分]
トークの実力はチーム内で抜きん出ているとの本人の弁。
そのトークでサポートするということであろう。
出場停止も優勝へ貢献出来ぬことも心に封印し、前向きに行動する関西人にプロ意識を垣間見る。
とはいえこの週末後も今季は続く。
元旦に歓喜の声を上げるためここは耐えて天皇杯へ備えるのだ。
まあ、快足を活かし興梠のために焼きそばパンを買いに走ること程度はしておくが良い。
非公開練習慣例化か
鹿島、逆転Vへ最終戦前売り1・5倍
鹿島のオズワルド・オリヴェイラ監督(56)が最終節・清水戦(12月1日・カシマ)に向け、試合数日前から非公開練習と取材禁止を導入する可能性が高くなった。浦和戦(24日)前にクラブ史上初の非公開、取材禁止という手法をとり、試合は数的不利ながら1―0で勝利。関係者によれば、同監督が「準備に集中できた」と非公開練習を勝因の一つに挙げており、今週も情報統制が敷かれる見込みだ。試合のチケットも約2万枚を販売。いつもの約1.5倍の売り上げで、さらに伸びることが予想される。首位・浦和との勝ち点差は1。逆転Vへのシナリオが完成しつつある。 (2007年11月26日06時01分 スポーツ報知)
ゲンではないが、行って結果が伴ったことを続けるのは好ましいと言わざるを得ない。
しかしながら、練習レポートや選手の情報がシャットアウトされてしまうのは少々寂しいものがある。
サッカーというスポーツは連日行われるものではなく、週に一度(もしくは二度)の数少ない試合に、数少ないチャンスと更に少ない得点を期待してスタジアムに集まるものである。
その期待を盛り上げる情報が得られなくなれば、何を糧に試合を待てと言うのだ。
と愚痴の一つもこぼしたくなってくる。
が、ここは耐えるところ。
勝利が近付くのであれば、多少の飢えは我慢しようではないか。
耐えて耐えて耐えておれば、いつか幸せの日が訪れる。
それが日本人のメンタリティなのである。
我慢せよ。
これからのキーワードであろう。
浦和戦報道2
鹿島8連勝で1差、優勝に望み/J1
浦和対鹿島 後半21分、決勝ゴールを決めた鹿島MF野沢
<J1:鹿島1−0浦和>◇第33節◇24日◇埼玉
鹿島が首位浦和を破り、大逆転でのリーグ優勝へ望みをつなげた。引き分け以下なら優勝の可能性が消滅した一戦は、前半42分にDF新井場が退場となる厳しい試合展開。だが後半21分にMF野沢が左45度から芸術的なシュートを決めて先制した。ロスタイムにMF船山が退場となり9人になったが、最後まで執念で守りきった。8連勝でリーグ初となる300勝目。浦和に勝ち点1差まで肉薄し、3位以上も確定させて来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権も確保した。最終節で奇跡の10冠獲得を目指す。
誰彼構わず抱き合った。まるで優勝したかのような騒ぎだった。最近は8戦不敗で、今季2度しか負けていない浦和にアウエーで、しかも最後は9人で勝った。試合後は約3000人の鹿島サポーターの前で選手だけではなく、オリベイラ監督らスタッフも整列。約6万の相手サポーターが沈黙する中、勝利の雄たけびを張り上げた。
「仕事と努力をして、さらに運があったかもしれない」(同監督)。前半42分にDF新井場が2枚目の警告を受けて退場。同監督はここで大胆に動く。MF本山を後半から今季初めて左サイドバックに配置。最終ラインからも高速カウンターを狙った。そして後半21分、MF野沢が左45度からダイレクトでゴール右隅に決めた。「石井コーチがハーフタイムに『GKが前掛かりになる』と教えてくれた」。技術と知恵が結集して生まれた決勝点だった。
この一戦に心血を注いだ。指揮官はミーティングで浦和サポーターの映像を見せた。「浦和の赤いサポは(チームカラーが同じ)自分たちのサポだと思え」と暗示をかけた。フロントには「鹿島サポーターをもっと会場に入れられないのか?」と聞いた。チケットの割当数に限度があることを知ると、あきらめずに報道陣を通して「会場周辺から声援を送って欲しい」とメッセージを送った。
大切な仲間も救った。新井場は退場後、テレビもないウオームアップ場で絶望していた。歓声とスタッフの報告を頼りに経過を知り、祈り続けた。退場した船山が戻ってくると「勝ったのか?」と思わず聞くほど気をもんだ。終了後は指揮官と泣きながら抱き合った。「みんなに申し訳ない。でも久々に感動した。奇跡としか言いようがない」。目はまだ赤かった。
来季のACL出場権を確保し、最終節に逆転優勝の希望を残した。野沢は言う。「信じる者は救われる」。5試合を残した時点で首位浦和とは勝ち点10差だったが今や1差。現在、日本代表ゼロの名門が、いまだかつてない逆転劇を、奇跡を起こそうとしている。 【広重竜太郎】[2007年11月25日9時15分 紙面から]
9人で浦和撃破!鹿島ホームで逆転Vだ
後半、先制ゴールを決め、喜ぶ鹿島・野沢(中)=埼玉スタジアム
Jリーグ1部(J1)第33節(24日・埼玉スタジアムほか)、2連覇を狙う首位の浦和が鹿島に0-1で敗れ、優勝は最終節に持ち越された。鹿島はJ1通算300勝に到達。3位のG大阪が神戸と1-1で引き分けたため、優勝争いは勝ち点70の首位浦和と同69の2位鹿島に絞られた。浦和は今季最終戦となる次節(12月1日)に横浜FCに勝てば無条件で、引き分けと負けの場合は清水と対戦する鹿島の結果次第で2連覇が決まる。甲府が1-2で柏に敗れてJ2に自動降格する17位が決定。大分は磐田に1-0で競り勝ち、J1残留が決まった。
最後は9人になっていた。前半42分にDF新井場が、この試合2度目の警告を受けてピッチを去り、終了間際にはMF船山がつば吐きにより一発退場。重すぎるハンディを背負いながら、待っていたのは逆転Vに望みをつなげるホイッスル。完全アウエーの埼玉で、鹿島が浦和を寄り切った。
勝ち点4差で迎えた直接対決。勝ち以外は許されない土俵際で、後半21分に訪れたエアポケットを見逃さなかった。相手を引きつけながら出したFW田代のパスに、MF野沢が左サイドから先制弾を突き刺した。一人少ない状況下で、見事にカウンター攻撃がはまった。
ハーフタイム、浦和の戦力分析を行っていた石井コーチから、野沢は「GKが前に出てきている。上を狙え」とアドバイスを送られた。その助言通り、ゴールの右上に放った先制弾。あとは虎の子の1点を守りきるだけだった。
大一番を前にした2日間の非公開練習で、秘策も練っていた。6万を超える大観衆を想定し、浦和サポーターの応援だけを集めた映像を、イレブンは目に焼き付けた。ここ9戦、1勝3分け5敗と苦手にしていた相手を、7連勝中の勢いとともに、精神面でものんでかかった。
これでJ1通算300勝を達成し、08年のACLの出場権も獲得。浦和に勝ち点1差とプレッシャーをかけ、ホームで迎える最終戦と10冠への舞台は整った。開幕から3分け2敗だったチームが、奇跡の逆転Vにこぎつけようとしている。あとはこの言葉を胸に戦う。信じるものは救われるか-。
鹿島V戦線残った リーグ最速300勝
2007/11/25(日) 本紙朝刊 総合1面 A版 1頁
Jリーグ一部(J1)第三十三節は二十四日、各地で九試合を行い、鹿島は野沢のゴールで首位浦和に1−0(前半0−0)で勝利。八連勝を飾り、浦和との勝ち点差を1とし、優勝へ望みをつないだ。鹿島の今季通算成績は二十一勝六分け六敗、勝ち点69で2位。この勝利で鹿島はリーグ最速の通算300勝を達成し、今季3位以上が確定。ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)への出場権を獲得した。
鹿島は前半から激しいプレスをかけ、積極的に攻め上がったが、前半四十二分に新井場が二枚目の警告で退場となり、後半は浦和の猛攻にさらされた。しかし、後半二十一分、田代からのパスに反応した野沢がDF裏へ抜け出し、右足で先制ゴールをたたき込んだ。後半四十四分に途中出場の船山が退場となり、二人少なくなったが全員が体を張った守備で守り切った。
鹿島は来月一日、カシマスタジアムで清水と対戦。鹿島が勝利し、浦和が引き分け以下なら逆転優勝となる。
代表0で優勝したいものである。
浦和戦報道
9人の鹿島が1点を死守! 気迫で浦和Vを阻止
浦和−鹿島 0−1で逃げ切り、喜びを爆発させる鹿島イレブン=24日、埼玉スタジアム(撮影・財満朝則)
浦和−鹿島 後半21分、決勝点を決め、喜び駆け出す鹿島・野沢=埼玉スタジアム
J1第33節(24日・埼玉スタジアムほか=9試合) 気迫の勝利だった。勝つしかなかった鹿島は退場者2人を出しながらも1点を死守。試合後に狂喜乱舞する選手たちの姿が勝利の重みを物語っていた。値千金の勝利は、J1初の通算300勝でもあった。オリベイラ監督は「チームが結束していた。うれしく思う」と喜びをかみしめた。
前半42分に左サイドバックの新井場を退場で失う。チームはこの試合で控えにDF登録の選手がおらず「一度も経験がなかった」という攻撃的MFの本山がポジションを下げ、懸命に守った。
10人に減った後も激しい当たりでしのいだ鹿島に後半21分、決勝点が生まれた。田代のパスに反応した左の野沢が右足でカーブをかけてゴール右隅へ。殊勲のMFは「田代が2人を引きつけてくれたおかげ。シュートはイメージ通り」と笑った。
今季のチームは、対話を重視するオリベイラ監督と選手が厚い信頼関係で結ばれている。新井場は「だれでも(試合に)出られるという雰囲気ができたことで、みんなが力を出すようになった」と評する。
一時は二けたに達した勝ち点差はついに1に縮まった。悲願の通算10度目のタイトルを逆転優勝でつかめるか。野沢は「優勝を信じてここまできた。最後まで信じたい」と言葉に力を込めた。
★納得できない退場
退場処分を受けた鹿島の新井場と船山は勝利を喜びつつも、複雑な表情を浮かべた。前半途中で警告を2回受け、ピッチを去った新井場は「勝てたからよかった」と安堵(あんど)し「判定基準が分かりにくかったが、何を言っても仕方ない」。
鹿島のオリベイラ監督によると船山のレッドカードは観客席そばでピッチにつばを吐いた行為が相手ファンを侮辱したと判断されたという。船山は「納得できない」と次節の出場停止が無念そうだった。
★3位以内確定でACL出場
鹿島が24日、ことしのJリーグ1部(J1)で3位以上を決め、来年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場することになった。日本からは2連覇を狙う浦和とG大阪が既に出場権を獲得している。
ACLの出場権はJ1、天皇杯全日本選手権の上位から交互に2チームが決まるが、浦和はACL優勝チームとして別枠で出場権を得た。
9人の鹿島が浦和撃破!8連勝で奇跡の逆転優勝へついに1差
先制点を決めた野沢。ついに浦和に勝ち点1差に迫った(撮影・鈴木健児)
J1第33節(24日、浦和0−1鹿島、埼玉スタジアム)9人の鹿島が敵地でアジア王者を1−0撃破。沈黙するサポーターを横目に、約3000人の鹿島サポーターは優勝したかのようなお祭り騒ぎ。ベンチ前では、選手たちが抱き合って喜んだ。
「信じるものは救われるというけど、結果を信じて最後まで頑張りたい」。後半21分に決勝ゴールを決めたMF野沢が誇らしげに語った。
浦和対策が結実した。この一戦に向け、ミーティングでは選手全員で数回、浦和サポーターの映像を見て雰囲気に慣れた。さらに「前半から相手のビルドアップをつぶしにいった。そうしないとサポーターの雰囲気にのまれるから」(本山)。決戦前2日間の練習を非公開にするほど入れ込んだ成果だった。
前半42分にDF新井場が2度目の警告を受けて退場。後半44分には途中出場のMF船山の行為が観客へのつば吐きと判断されて一発退場となった。だが「9人になっても、みんなが2人分くらいの気持ちでやっていた」と主将のMF小笠原。自身も両足がけいれんするまで走った。前半30分にボールを顔面に受けたMF本山は、右目がほとんど見えない状態ながら、新井場に代わって人生初の左サイドバックを務めた。2人の退場者を出しながら、埼玉スタジアムで浦和から勝利をもぎ取るのは史上初。延長戦廃止後ではリーグ最多タイの8連勝、そしてJ最速の300勝で3位以内が確定。来季のアジアCL出場も決めた。
「浦和イコール代表というイメージがある。でも、代表がゼロの僕らでも浦和に勝てるという気持ちと自信はあった」とDF岩政。過去、その年のA代表戦に出場した選手が1人もいないクラブがリーグ優勝した例はない。さらに勝てば連覇の決まる浦和の優位は動かないが、いまの鹿島には不可能を可能にする力がある。 (千葉友寛)
◆鹿島のオリヴェイラ監督
「試合前に選手に言ったことが1つある。レッズに合わせるのではなく、レッズにどうプレーしてほしいのかを考えてやるということだ」
★鹿島幹部、船山退場についての意見書提出を示唆
鹿島幹部は「本人も違うといっているし、ビデオを見て判断したい」とMF船山の退場処分についてJリーグに意見書を提出することを示唆した。後半44分、扇谷主審はスローインをしようとした船山が観客へつばを吐いたとして退場を宣告。鹿島は同主審が担当した6月9日の大分戦(2−2)でも意見書を提出している。このとき、Jリーグは4度の誤審があり、鹿島側に3度のPKがあったと報告している。
★来季ACL出場権を獲得
鹿島が来季アジアCLの出場権を獲得した。大会が現行方式となってからは初。清水の3位以内の可能性がなくなり、今季の上位3チームを浦和、鹿島、G大阪が占めることが決まって確定した。08年大会は日本から(1)07年Jリーグ王者(2)06年度天皇杯王者に加え、(3)07年大会優勝の浦和が前年王者としての出場権を獲得。(2)は浦和のため、代わって準優勝のG大阪が出場。(1)は浦和、G大阪以外で最上位が決まった鹿島になった。
鹿島1差!10人で先制、9人で完封
<浦和・鹿島>後半21分、先制弾の野沢は歓喜のサポーターの前を通り、チームメートの元へ駆け寄る
J1第33節の9試合が24日に行われ、鹿島が首位・浦和を破り、勝ち点1差に肉薄した。退場者を出して1人少なくなった後半21分にMF野沢拓也(26)がゴールを決めて先制。終了間際には、退場者をもう1人出して9人となったが、必死の守備でアジア王者を完封した。これで8連勝となり、J最速でのリーグ通算300勝も達成。来季のACL出場権も獲得し、逆転Vに望みをつないだ。
試合後のロッカールームに、感動で涙を流すオリベイラ監督の声がこだました。「奇跡が起こった」。前半42分に退場となり、ロッカールームでモニターも見ずに、ただチームメートの帰りを待ったDF新井場も、指揮官から涙の抱擁を受け「こんなに感動する状況はあまりない。最後は9人になったし、奇跡としか言いようがない。みんなに感謝したい」と声を震わせた。
並々ならぬ意気込みで臨んでいた。引き分け以下で優勝の可能性が消え、勝てば勝ち点1差にまで肉薄する大一番。チームは試合2日前から、チーム史上初となる取材対応なしの完全非公開での練習を敢行。試合前も、ゲームキャプテンを務めたMF小笠原が、ロッカールームの外まで届くほどの声で「いくぞ」とチームに気合を入れていた。
その意気込みが、前半開始から表れた。ここまで7連勝と積み上げてきたチーム力を発揮してゲームを完全に支配。前半42分に新井場が退場となり、1人少なくなると「1度も経験がなかった」という攻撃的MF本山が左サイドバックに入って懸命に守った。貴重な先制点を奪ったのも、10人で戦っていた後半21分。左サイドにいたMF野沢が、FW田代のスルーパスを受け、右足ダイレクトでゴール右上に叩き込んだ。「ハーフタイムに石井コーチから相手GKが(前に)出てくるのを聞いた。(シュートが)下だったら止められていたと思う」
後半44分には途中出場のMF船山が不可解な判定で一発退場。最後は9人となったが、アジア王者を必死の守備で完封した。
これでチームは怒とうの8連勝で、J最速でのリーグ通算300勝も達成。来季のACL出場権も獲得した。序盤の出遅れで一時は11あった首位との勝ち点差も1とし、自力Vの可能性こそないものの、優勝に望みをつないだ。最終戦は出場停止となる新井場は「奇跡を信じてチームをバックアップする」。最終戦の清水戦に勝ち、あとは天命を待つだけだ。 [ 2007年11月25日付 紙面記事 ]
微妙判定…背後からつば吐き認定
【鹿島1―0浦和】微妙な判定が、優勝のかかった一戦に水を差した。鹿島DF新井場は前半42分、細貝との接触がラフプレーと判断され、2度目の警告で退場。そこまで圧倒的に中盤を支配していた鹿島は一転、守備的な戦いを強いられた。後半44分にはMF船山がつば吐きで一発退場。背後からしか見ていない主審に対し「水を飲むときに吐いただけ。サポーターを挑発したわけではない」と主張したが、受け入れてもらえなかった。
浦和にも2枚のイエローカードが出たが、後半17分、既に警告を受けていたFWワシントンのシミュレーションに見えるプレーは流された。“浦和寄り”と取られかねない判定により、真っ向勝負の展開にはならなかった。鬼武チェアマンは判定については一切語らなかったが、会場を後にする際の苦笑いが後味の悪さを象徴していた。 [ 2007年11月25日付 紙面記事 ]
鹿島9人でV残した!浦和撃破!1差!…J1第33節
後半21分、決勝ゴールを決めサポーターに向かって雄たけびを上げた鹿島・野沢
◆J1第33節 浦和0―1鹿島(24日・埼玉スタジアム) 鹿島が浦和を1―0で撃破し、逆転優勝へ望みをつないだ。後半21分、MF野沢拓也(26)が右足で決勝弾。退場者を2人出しながらも、アジアチャンピオンから執念で白星をもぎ取った。1試合90分制となった2003年以降ではJリーグタイ記録となる8連勝を飾り、首位・浦和との勝ち点差は1。リーグ最速の通算300勝も達成した。12月1日の最終節で清水戦(カシマ)に勝って、浦和が横浜C戦(日産ス)に引き分けるか負けると奇跡が起きる。
鹿島の雄たけびが浦和の聖地に鳴り響いた。試合終了の笛が鳴ると、オリヴェイラ監督自ら、鹿島サポーターが陣取るスタンドへ走り出し、ガッツポーズを連発する。ベンチ前には抱擁の輪が幾重にも広がった。浦和サポーター6万人を完全に沈黙させる執念星。MF野沢は「自分たちも、浦和に負けていないということを証明できた」と胸を張った。
9人でアジアチャンピオンに競り勝った。前半42分に、DF新井場が2枚目の警告で退場。そこからカウンター狙いを徹底した。後半21分、そのカウンターからFW田代がスルーパス。走り込んだ野沢が右足を振り抜いた。「GKが前に出てきてた。下を狙うより、上を。イメージ通り」ゴール右上を揺らす決勝弾。後半ロスタイムにはMF船山が退場し、9人となったが、虎の子の1点を死守した。
昨季限りで元日本代表のMF本田泰人氏が引退。チームはJ創設以来の精神的支柱を失い、開幕から5試合未勝利と低迷した。それでも、練習での緊張感はさっぱり。そこで、新主将の柳沢が動いた。横浜C戦(4月14日)前、手を抜く若手選手に向かって「ふざけんな」と一喝。温厚な主将が周囲の目を気にせず、どなり散らした。
7月からは、イタリアから帰国したMF小笠原が引っ張った。「もっとケンカをしてこいよ。挑戦してこい」過去積み上げた9つのタイトルを知らない若手選手を挑発し、奮起を促した。一時は首位との勝ち点差が最大11(6月30日時点・首位はG大阪)まで開いたが、その差はみるみる縮まり、現在は1差。常勝時代を知る2人の怒声が、OBのジーコ氏(現フェネルバフチェ監督)から授かった「厳しさ」を叩き込み、チームは変わった。
DF岩政は「10人になって勝てると思った。浦和は『これで優勝できる』と思っただろうし、そこにスキが生まれると思った」9人での勝利は、5年間もタイトルから遠ざかっている“最大の原因”を克服したことを証明するものだった。「信じる者は救われる。優勝を信じて、最終戦を勝ちたい」と野沢。勝ち点差はわずか1。もはや優勝は奇跡ではなくなった。
【鹿島の清水戦】今季は4月21日の第7節で対戦。前半32分にMF野沢のパスに飛び出したFW柳沢が左足でゴール。同39分に相手DF市川のミドル弾で同点にされるが、後半1分に再び柳沢がFWマルキーニョスのセンタリングを頭で決めて勝ち越し。2―1で逃げ切った。 (2007年11月25日06時02分 スポーツ報知)
不可解な判定で警告、鹿島が適正な主審選出訴える…J1第33節
◆J1第33節 浦和0―1鹿島(24日・埼玉スタジアム) 鹿島が適正な主審選出を訴えた。浦和戦では不可解な判定で警告を受け、2人が退場処分。この日の主審・扇谷健司氏は、4月29日の第8節・浦和戦(カシマ)でも主審を務めていた。第1、2戦とも同一主審というケースは「聞いたことがない」と鹿島関係者。さらに大分・鹿島戦(6月9日・九石ド)では、得失点に絡む4つのプレーでファウルを見逃し、後にJリーグが「すべて誤審だった」と認定した主審でもある。
鹿島スタッフは「大一番だけに的確な主審に笛を吹いてほしい。勝ってもまったくうれしくない。せっかくの試合がぶち壊し」と勝利にも笑みすら浮かべず。扇谷氏は浦和幹部の大学の後輩にもあたり、「適正な人選を」と訴え続けた。 (2007年11月25日06時01分 スポーツ報知)
浦和関係者が浦和戦に笛を吹いておったとは、癒着にもほどがある。
協会も浦和というクラブも腐りきっておる。
所詮、金の亡者ということか。
お金が集まったところに更に集まっていく悪しき社会の縮図を観るようである。
更に申せば、この夏に中国で開催されたU-224カ国トーナメントを彷彿させられた。
中国の試合を中国人が笛を吹き優勝させられずに終えた。
笑わせるではないか。
全く同義である。
我等は勝った。
そして誇りに思う。
左目一つで勝利に導いた本山を中心とした鹿島アントラーズというクラブを。
J'sレポート浦和戦
【J1:第33節 浦和 vs 鹿島】鹿島レポート:野沢の値千金の決勝点で宿敵・浦和を撃破。最終節での逆転タイトルの可能性が広がった鹿島 [ J's GOAL ]
11月24日(土) 2007 J1リーグ戦 第33節
浦和 0 - 1 鹿島 (14:04/埼玉/62,123人)
得点者:66' 野沢拓也(鹿島)
試合終了の笛が鳴った瞬間、ピッチ上の鹿島アントラーズの選手たちから派手なガッツポーズが飛び出した。ベンチに陣取るオズワルド オリヴェイラ監督と控えメンバーもガッチリと抱き合った。まるで優勝したかのような大騒ぎが、浦和レッズという高い壁を打ち破った喜びと感動をよく表現していた…。
2007年J1リーグ戦も残り2試合。第32節終了時点での勝点は首位・浦和が70、2位・鹿島が66。鹿島が悲願の10冠と2001年以来6シーズンぶりのリーグタイトル奪還を果たすためには、もはや勝利しかありえなかった。
指揮官は今週22・23日のトレーニングを非公開にし、浦和戦に挑む心構えなどを事細かく説いた。10月のJリーグヤマザキナビスコカップ準決勝・ガンバ大阪戦(アウェー http://www.jsgoal.jp/result/20070020060220071010_detail.html )で守備的戦術で戦って敗れた反省もあり、選手たちも「自分たちのサッカーで勝つ」と新たな決意を持ってこの一戦に臨んだ。
スタメンはGK曽ヶ端準、DF岩政大樹、大岩剛、MF小笠原満男、野沢拓也、FWマルキーニョスら現状でのベストイレブン。U−22日本代表のためチームを離れていた内田篤人も戻り、右サイドバックの定位置に入った。
この日の鹿島は立ち上がりからボールを支配し、積極的な攻めを仕掛けた。田中マルクス闘莉王率いる浦和守備陣の堅い守りをこじあけるため、スキあらば遠目からのシュートを狙っていくなど、勝利への気迫を前面に押し出した。田代有三の高い打点のヘディングを起点としながらも、小笠原、野沢、本山雅志ら中盤が流動的に動きつつショートパスを織り交ぜた展開を見せる。そのスタイルは常勝軍団といわれた鹿島が積み上げてきたものに他ならなかった。
それでも、さすがは相手はアジア王者。浦和の堅守が揺るがない。前半の鹿島の決定機は37分にマルキーニョスの放ったシュートがサイドネットをかすめた場面だけ。逆に浦和も40分に闘莉王のシュートがポストに当たったシーンしか得点機がなかった。両者ともに集中かつ意思統一された守備は見事だった。
拮抗した展開のまま終わろうとした前半終了間際、突然のアクシデントが起きる。鹿島の新井場が途中出場していた細貝萌を倒してしまい、2枚目のイエローカードをもらったのだ。この日は控えの左サイドバック・石神直哉が出場停止で、ベンチには誰もいない。この位置には本山が入らざるを得なくなった。明らかに主導権を握っていた鹿島にしてみれば、非常に痛い新井場の退場劇だった。
となれば、浦和がその弱点を執拗に突いてくるのは当然のこと。後半開始直後の時間帯は、細貝やポンテが次々と本山のいるサイドを突いて、攻撃をしかけてきた。ここで本山は労を惜しまず、精一杯走った。大岩や青木も彼を背後から献身的にサポートする。この時間帯の鹿島の素晴らしいディフェンスは見る者を熱くさせた。
「1人減って逆にやることがハッキリした。しっかり守備を構成してカウンターというサッカーをすればよかった」と青木も話していたが、11人対10人の数的不利の状況が、どうやら鹿島にはプラスに働いたようだ。
そして後半21分、チーム一丸となった戦いがようやく結実する。相手ボールを拾った本山が前線のマルキーニョスへ展開。彼からパスを受けた田代がDFをひきつけて、左サイドを走りこんだ野沢へ絶妙のスルーパスを送った。次の瞬間、今季から小笠原のつけていた背番号8を引き継いだ男は右足を振り抜き、ゴールネットを揺らす。「ここで決めなきゃこのまま終わる。何とかして決めたかった。自分でもあのシュートにはビックリしてる」と野沢は値千金の先制点を振り返った。
この1点を守るべく、オズワルド オリヴェイラ監督は後半27分には田代を下げて船山祐二を投入。さらに右足首の負傷が癒えた中後雅喜、ボールを持てる増田誓志らを次々と起用し、走って走って逃げ切る策を採った。しかし浦和も黙ってはいない。オジェック監督も満を持して小野伸二を起用。闘莉王も前線に上げて、総力戦で1点を取りに来た。
そこで鹿島守備陣は体を張り続けた。岩政はワシントンと真っ向から競り合い、大岩は永井雄一郎を封じた。青木もポンテをがっちりとマーク。曽ヶ端もワシントンのシュートを確実にセーブするなど、全員が自分の仕事を忠実にこなしたのだ。「最後の時間帯はクロスの本数は多くなったけど、浦和の攻撃はそう怖くなかった」と岩政は言い切った。
後半終了直前、船山が浦和サポーターに向かって唾を吐いたということで一発退場となり、鹿島は9人での戦いを強いられた。小笠原の足がつり、内田や曽ヶ端も遅延行為で警告を受けるなど、チーム全体が満身創痍となったが、それでも闘争心が衰えることはなかった。これで鹿島はJ1通算300勝目。足掛け3年ぶりの浦和戦白星はJ発足以来、常勝軍団と呼ばれ続けたチームの意地と執念の賜物といえる。
これでJ1・8連勝。浦和との勝点差は1に縮まった。最終節の相手は4位・清水エスパルスと手ごわいが、浦和が横浜FCに100%勝つとも限らない。「自分たちはまだ2位。次の試合こそ大事なんで、何とか勝ってタイトルを取りたい」とキャプテン・小笠原も語気を強めた。開幕5試合未勝利という苦しみから始まった今季の鹿島。彼らの奇跡の逆転優勝は果たして成るのか。全ては12月1日(14:30@カシマ)の最終節で決まる。いずれにしても、持てる力の全てを出し切るしかない。
以上
2007.11.24 Reported by 元川悦子
悦っちゃん筆走ってるなあ。
審判についても書いてよ。
浦和戦コメント
鹿島アントラーズ :監督 <試合終了>
今日の結果が勝利という形で終わったことをうれしく思います。この浦和戦に向けて特別なことはしていません。シーズン当初から選手が(私を)信じてやってくれた結果です。戦術的な詳細は言えませんが、選手たちは常々、自分たちのサッカーを貫くということを言い続けてきました。そして、選手たちは結束し、自信を持って戦ってくれたと思います。
(鹿島サッカーのキーワードは?という問いに)
毎日取材に来てくださっている記者に聞けばわかるのではないでしょうか、あるいは、住友金属の社員の方に聞いていただいても、いい情報が得られると思いますよ。それは冗談としても、とても1つは2つの言葉では言い表せないので、鹿嶋は遠いかもしれませんが、ぜひ取材にきてください。
【J1:第33節 浦和 vs 鹿島】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
11月24日(土) 2007 J1リーグ戦 第33節
浦和 0 - 1 鹿島 (14:04/埼玉/62,123人)
得点者:66' 野沢拓也(鹿島)
●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
「みなさん、こんにちは」
Q:今日は攻撃的なサッカーをしたと思うが、浦和に対するゲームプランは?
「まず、この試合がこのような結果になって本当にうれしい。選手たちが信じてやってくれたことが勝利につながった。この試合に対して、何か特別なことをしたわけではない。シーズンの初めから取り組んできたことを、この終盤の時期にも団結して結束して、しっかりやろうと言っただけ。彼らがそれをやろうという気持ちになって、実行に移してくれた。もちろん細かい戦法は浦和だけでなくどこのチームに対してもあるもので、その細かい部分は言えない。自分たちのサッカーを貫くということを今週に入ってから選手たちに言い続けた。それをやり続けていけば、こういう雰囲気の中でも勝てるんだということを選手たちもわかってくれたと思う」
Q:今日の勝利の要因は気迫で相手を上回ったということか?
「確かに気迫というのは必要な要素の1つで、味付けの部分としてはそういうことだったかもしれない。ただ、戦力、技術、体力、またこの緊迫した状況や雰囲気の中で、戦術により正しい判断をして、そのねらい通りにピンポイントに合わせられるかということが非常に重要になってくると思う。気力だけがこの試合の勝因だと片付けるのは難しい。ただ、それもとても重要なもので、そういったところでも相手を上回ったことが、もしみなさんの目に勝因と映ったのなら、そういうことかもしれない」
Q:シーズン初めは不調にあえいでいたチームが、こうして復調できた要因は?
「就任した頃は、個々の自信が薄れていたように感じた。よい内容の試合をしても結果が伴わないと、選手たちは不安やこのままでいいのかという疑問を持つ。そういう中で選手たちを説得する作業が重要だった。この方針は間違っていない、今のサッカーのやり方は間違っていないということを選手ひとり一人にに理解してもらい、それを実行に移すこと。今は我慢の時期だが、それを乗り越えればチームとともに成長していくことができる、とずっと言い続けた。その中で結果が出るようになって、またベテラン選手が自信を深めることによって若い選手たちもそれに付いていくようになった。それがこのチームの成長に繋がってきたと思う。よい時期に、自信の深まりができたのではないかと思う」
Q:シーズン当初からやってきたこと、というのを2〜3のキーワードで表すとしたら?
「そう表現したのは、日々の練習を見に来てくださったら、そこにキーワードがあるから。僕がやっている日々の練習を見て細かく分析してくれたら、僕がどういうサッカーをしようとしているのかがわかると思う。シーズン当初からやろうとしていることは、1つや2つのキーワードで片付けられるものではない。いろいろな緻密な作業があり、いろいろなサポートスタッフがいて、バックアップしてくれていて成り立つもの。僕自身がひとりでやっていることではない。もし、 2つのキーワードにというなら『努力すること』『仕事すること』。この2つを挙げげると思う。
鹿島の練習場はとても遠くて、みなさんはなかなか行けないと思っているかもしれませんが、あるいは(練習場近くにある)住友金属の従業員の方に聞いてくれたら、何か情報があるかもしれません(笑)」
Q:新井場選手が退場になって、後半はかえって戦術がハッキリしたように見えました。ハーフタイムの指示は?
「選手たちに試合前に言ったのは、浦和の流れに合わせて試合をするのではなく、浦和にどういうサッカーをさせたいのかという自分たちが主導権を取った戦いをしようということ。そう要求して、入り方は数的同数の間はうまくできたと思う。
10人対11人になってからは守備的に考えてカウンターを狙うしかなかったので、細かいことはハーフタイムに指示するのでそこまで踏ん張るようにと伝えた。ハーフタイムには、『こちらは10人で引いた状態で、相手は11人なのでスペースは限られている。集中を切らさず、ボールへの執着心を持ってやればボールを奪えるタイミングは出てくる。そこでは切り替えを早くして1本のカウンターを確実にモノにするように』と言った。先ほどのキーワード、仕事と努力、さらに運もあったかもしれない。我々は1本のカウンターを狙うしかなく、守備で頑張って、なんとかワシントン、闘莉王、ポンテには点を取られないように…と祈るしかなかった。幸いなことに、祈りが届いたのかもしれない」
Q:記者席からは、船山選手の退場理由がわからなかったのだが?
「カードが出た時、他の選手に指示を出すために背中を向けていたので見ていなかった。あとで選手に確認したところによると、スローイングのボールを取りに行った際につばを吐いたことがサポーターへの侮辱行為と思われたとのことだった」
以上
【J1:第33節 浦和 vs 鹿島】試合終了後の鹿島各選手コメント [ J's GOAL ]
11月24日(土) 2007 J1リーグ戦 第33節
浦和 0 - 1 鹿島 (14:04/埼玉/62,123人)
得点者:66' 野沢拓也(鹿島)
●本山雅志選手(鹿島)
「試合中に鼻血が出たけど、でもボールが当たっただけだから特に問題はない。
新井場の退場後、左サイドバックになってイバ(新井場)がやってることをやろうと思った。中に絞ってワシントンにロングボールが入ってきた時に競ることを心がけた。そこを狙われた? それは予想できたことだし、とにかく一生懸命やって結果を出そうと思った。左サイドバックをやったのは初めて。ユースとか五輪の時に左ウイングバックをやったことはあったけど、4バックのあの位置は初めて。でも我慢した。1点を取られると浦和の素晴らしいサポーターが沸いて浦和の力も沸いてくる。そういうのを止めようと(大岩)剛さんたちが必死にやっていた。苦しい時間帯もあったけど、1人1人がいい準備をすることができた結果だと思う。
ハーフタイムは、勝てるよという話だった。1人減ったけどいけるよと。得点シーンは、相手がサイドチェンジを結構狙っていて、ちょうどボールが来て、どこに出そうかと思ったらFWがタテの関係にいたんでマルキー(マルキーニョス)に出して、そこから田代、拓ちゃん(野沢)に行った。入った瞬間はうれしいというか、ここからどうやっていこうかと思った。まだ20分くらいあるし、どうやって戦うかを考える方が大きかった。
でも僕らは次も勝たないと優勝はない。しっかり調整して勝てるようにやっていきたい」
●内田篤人選手(鹿島)
「今日は向こうのサイドの人数が少ない方から行こうという感じになった。前半は僕が守備的でイバさんのサイドから行くことが多かった。後半は10人になってスペースができた。ああいう状況だとパスだけでは限界がある。抜ければチャンスになるし、ドリブルで行った。
チームの守備意識がすごかった? このためにやってきたから。いつも通り声を出してソガさん(曽ヶ端)、剛さん、岩政さんたちディフェンスラインが集中してやってたしパワープレーでも勝ってくれていた。自分がベンチに戻ってからもそう。勝った時はすごくうれしかった。去年はここで0−4で負けているし、何とかレッズサポーターを黙らせたかった。本当にそうなって気持ちがよかった。今日は戦っていて怖さを感じなかった。僕らの守備もそう簡単には負けなかった。監督も前から行こうと話していたけど、それがうまくはまった形。今日は監督の指示と(小笠原)満男さん、剛さんとか経験豊富な選手たちの判断でやった。僕はそれに合わせる形だった」
●曽ヶ端準選手(鹿島)
「ナイスセーブが多かった? でも、止めたのは厳しいコースじゃなかった。相手が中へのクロスだったり放り込んだりしてきたので、そういうボールへの対応が多かった。そういう時はGKが出た方がいいと思って判断した。今日はみんな勝つんだという気持ちが強く出ていた。
終盤の時間帯は、こっちの人数が少なくなったんで、後ろをしっかり整えることが大事。みんな球際を厳しく行ってたし、今日はいい対応ができたと思う」
●小笠原満男選手(鹿島)
「浦和との因縁? みんなはそんな話をしていたけど、僕はあんまりそういうことは考えていなかった。でもやっていて点が入るなあと思った。レッズがあまり元気がなくて、こっちは立ち上がりからしっかり入ろうとしたから。
1人退場になってからバランスを保ってチャンスをつかんで、我慢するとことろは我慢した。僕らは引き分けじゃダメだったし、守り通すところは守って、チャンスの時にきっちり決められればいいと思った。そしてあの時間帯にああいうゴールを決められた。
2日間の非公開練習については、内容は言えないけど、静かに練習できましたよ(笑)。まあ、いい入り方ができたんじゃないか。最後の最後は9人になってしまって、守るしかなかった。放り込ませないことと、競った後のこぼれ球をしっかり拾うことを考えたけど、それがきちんとできた。勝ちきれたのはみんなが頑張ったから。ここまで負けずに勝ちきってきたことが重要だった。レッズは首位だし、アジアでも勝って、でもこういうスタジアムの盛り上がりの中で勝てたことが大きい。大事なのは次。この勝利は意味のあることだけど、自分たちはまだ2位だから」
●岩政大樹選手(鹿島)
「今日はワシントンを消した? 個人的にも彼を抑えるのが僕の仕事だった。今までワシントンと対戦して全て失点している。だからこそ自由にさせないことを考えた。今までの恩返しのためにも抑えたかった。彼がいてくれることで結果を出そうと思って入った。10人になって多少不安はあったけど、キープ力がある選手が減るよりはよかった。前半から守備はいい形でできていた。真ん中からしっかり守りきれるという自信があった。剛さんもモトさん(本山)をカバーしていたし。モトさんのところで崩されたのもあったけど、そういう時は全体で守ることが大事だった。モトさんも頑張っていたと思う。終盤はクロスを入れられたけど。そう怖くなかったし、それほど脅威には感じなかった。クロスの本数が多くなったけど、ゴール前は僕の仕事場。今日こそ守りきることを考えた。
浦和を越えた? そういう気持ちは正直、ある。最近、こういう大きな試合に勝ってなかったし、もし2位で終わったとしても違うステージに進んだと言えると試合前から思っていた。試合が終わる2時間後にどうなっているのかなと考えてたけど、こういう結果になった。僕自身としてはナビスコカップのG大阪戦の敗戦で変わったと思う。あの試合で自分の中で変わったものがあった。先行したのに勝ちきれなくて、後ろの選手としての責任を感じた。タイトルを取るために変わった姿を見せないといけないと思っていた」
●田代有三選手(鹿島)
「ホントは自分で点を入れたかったけど、チームが勝ててよかった。拓さんのゴールは、あそこしか自分がパスを出すところはなかった。左か右かを悩んだけど、打ちやすくするために右足のインサイドで出した。あのシュートしかなかったと思う。退場者が出て苦しい試合にはなったけど、逆にやることはハッキリした」
●船山祐二選手(鹿島)
「入る時は鹿島が10人で、サイドバックの位置に入ったけど、上がらないで引き気味の位置でプレーしてほしいと監督に言われた。退場の場面は唾を吐いたからとレフリーに言われたけど、僕は『えっ』という感じだった。審判に向かって吐いたわけじゃなかたので。レッズサポに向かって吐いたと取られたのかもしれない。いずれにしても次は自分が出られないんで、何とかチームに勝ってほしいと思う」
●青木剛選手(鹿島):
「浦和はそんなに前から来ないし、こっちは前から行こうと思った。前半の入りからいい形で入れた。(ミドルシュートが多かった?)それも前から行く意識が強かったから。立ち上がりからシュートを打っていったのは狙い通りだった。(1人減ってから?)逆にやること(しっかり守備を構成してカウンターというやり方)がはっきりした。
(積極的に前へ出た?)僕が行っても(小笠原)満男さんが必ず戻ってくれていたし、いつも通りの連携でやっていたつもり。ポンテのマークは、マンツーマンじゃなかったけど、浦和のキープレーヤーがポンテ、ワシントン、ハセ(長谷部)であることは間違いない。その中で自分の近くにいるのがポンテだったから、行かなきゃいけなかった。ボールが入ったらしっかり見るというのをやったし、みんなも守備の意識を高く持った。そういう結果だと思う。
4月のホームでの浦和戦はワシントンが出ていなかったし、こっちも満男さんがいなかった。今回は浦和のホームということで、僕らが飲み込まれないようにすることが大事だった。今週のミーティングでも浦和のアウェーに対するメンタルの話も多かった。今日は鹿島のサポーターも沢山きてくれたし、その力も大きかった」
●大岩剛選手(鹿島):
「(本山の左サイド?)もともと攻撃的な選手だし、できれば前でやらせてあげたかったけど、今日だけは我慢してもらった。自分も後ろから声をかけた。守りきれたのは(岩政)大樹のおかげ。みんな集中してやれた。(退場者がでて)10人になったことで全員の守備意識がより高くなった。マルキー(マルキーニョス)なんかも、前線から体を張ってやってくれた。ホントに感謝したい。浦和とは分が悪いとか、連勝とか、そういうのは頭になかった。僕らは勝たなきゃ先がないし、どんな形でも勝つことを頭に入れていた。あと1つ。次の試合は絶対に勝ちたい」
●野沢拓也選手(鹿島):
「(決勝ゴール?)ホントに自分でもあのシュートにはビックリしている。(コーチの)石井さんが浦和に視察に行っていて、『強いぞ』と言われていたけど、点が取れたのも石井さんのおかげだと思う。選手1人1人に感謝したい。浦和のサポーターだけじゃなくて、ウチのサポーターの声も聞こえて、ホントに感動ものだった。浦和戦はホームでも負けていたし、悔しい思いを何度もしてきた。ナビスコカップの決勝でも負けている。今日は決勝という感じで入った。
今季の最初は負けとか引き分け続きで、下から這い上がってきてここまできた。それは1人1人に力があるという証拠。最後もその力を信じるしかない。最後は優勝で終わりたい。去年から今年にかけて自分もいろいろ言われたけど、サッカー選手にはそういうこともあると受け止めてきた。今日決めたことは、次につながる自信になったと思う。勝った時はサポーターのところに一番最初に行きたかった。そしてベンチの人とスタッフと抱き合いたかった。シュートはとにかくここで決めなくきゃ、このまま終わると思って打った。決まってよかった」
以上
監督の下、選手は日々成長している。
この試合その結果であろう。
その結果、2005年3月5日以来の勝利をあげることが出来た。
普段通りのサッカーをし、普通に勝った。
それは監督も選手も共通認識なのだと思う。
ただ、ガンバが勝ち越した時間から不思議な力が動いたことは否めない。
そのおかげで新井場が犠牲者となり、少々引き気味にプレイする羽目とあった。
が、試合終了の歓喜は我等のものであった。
これで来季のアジアの戦いが門を開いたのである。
岩政の言うように新たなるステージであることは事実である。
チームは若くなっており、次のステージは困難を極めるかも知れぬ。
我等の力が更に試される。
常に聖地に集まろう。
その前祝いとして最終節には、奇跡を起こそうではないか。
33節前に
鹿島が逆転優勝へ1億円V査定を準備
浦和戦に向けた最終調整でボールに食らいつく鹿島FW興梠
鹿島がV査定を準備して、奇跡の逆転優勝に望みをつなげる。今日24日は首位浦和との天王山。10冠目となるリーグ優勝を果たせば、フロントも今冬の査定に最大限反映させる方針を固めた。過去5シーズン、タイトルを逃し続けて「厳冬」の契約交渉が続いていたが、節目のタイトルを獲得できれば選手は「暖冬」で報われる。勝てば優勝が決まる浦和は、FW永井雄一郎(28)が大一番に強いところを見せつける。
逆転優勝への希望を表すかのように、鹿島の最終調整に太陽の光が差し込んだ。異例の冒頭のみの練習公開と選手への取材禁止となったが、選手は気負うことなく体を温めた。練習後に唯一、取材に応じたオリベイラ監督は「集中できる環境で浦和戦への準備が進んだ」と自信をのぞかせた。
この日は肌寒かったが、10冠を獲得すれば懐も暖まる。フロントが優勝を果たせば、特別査定で選手に報いることを約束した。幹部は「優勝するのとしないのとでは全然違う。昨年は6位だったから(年俸を)上げられなかったが、優勝すれば評価する」と明言した。
優勝ボーナスはシーズン前の契約で、先発クラスの選手で約400万円に設定。優勝査定はこれとは別で年俸に反映される。公開されている06年度の選手、スタッフの人件費は約15億6000万円。5%アップでも約7800万円、10%アップなら約1億5600万円と、1億円前後が現場に還元されそうだ。
開幕当初はそろばん勘定どころか、チームの貯金勘定もままならなかった。クラブワーストとなる開幕5戦未勝利と迷走。4月の大宮戦後には選手バスが囲まれ「春」の訪れさえ、感じられなかった。それでも態勢を立て直し、現在7連勝で首位浦和と最大11差あった勝ち点を4にまで縮めた。
浦和に長い春をもたらしたのは鹿島だ。03年ナビスコ杯決勝で0−4と惨敗し、初タイトル獲得を許した。その後、盟主の座は取って代わられた。直接対決でも同決勝で負けて以降は1勝3分け6敗。これ以上、真冬の中に身を置くわけにはいかない。天王山で勝利すれば「厳冬」への別れが近づく。 【広重竜太郎】 [2007年11月24日9時25分 紙面から]
オリベイラ監督に秘策あり!?鹿島は2日連続の非公開練習
負ければ“終戦”の鹿島は、浦和戦に向けて最終調整を行った。中央はMF小笠原(撮影・千葉友寛)
リーグ逆転優勝を狙う2位・鹿島が万全の体勢で24日の首位・浦和戦との直接対決に臨む。
チーム発足以来、情報に関してオープンだった鹿島は23日、茨城県内で2日連続の非公開練習を敢行。ウオーミングアップのみ公開されたが、その後は報道陣シャットアウトで実施した。
唯一取材に応じたオリベイラ監督は、「シーズン当初から、相手がわれわれへの十分な対策を練っているように感じていて、大一番を前に情報漏れを防ぎたかった」と説明。MF小笠原が出場停止明けで復帰する以外は、大きなメンバー変更はないもようだが、DF岩政が帰る直前に「奇襲ありますよ」と言い残すなど、秘策もありそう。
勝てば逆転優勝の可能性が残るが、負ければ終戦となる大一番。93年のJリーグ開幕から積み上げた白星は299。目下7連勝と勢いに乗る鹿島が史上最速のリーグ300勝を達成し、悲願の10冠へ望みをつなげる。 (千葉友寛)
★08年“横じま戦闘服”披露
鹿島とナイキジャパンは23日、08年の新ユニホームのデザインを発表。大きく変わったのは、ディープレッドとディープブルーの横じまが入った点で、鹿嶋市、神栖市などのホームタウン5市をイメージしたマークと背番号下の選手名も新たに加わる。鹿島に在籍した現トルコリーグ・フェネルバチェ監督のジーコ氏がかつて所属したブラジルリーグ・フラメンゴに似たデザインだが、チーム関係者は「フラメンゴをイメージしたわけではありません」と話した。
鹿島 奇跡へピリピリ非公開練習
チームは24日の浦和戦に向け最終調整を行った。最初の30分のみ公開された。
鹿島は前日に引き続き、カシマスタジアムで取材対応なしの完全非公開で練習し、決戦への緊迫感を漂わせた。浦和は、03年のナビスコ杯決勝で負けるまでクラブ関係者が「負ける気がしなかった」と話すほどの“お得意さま”だった。だが、最近10試合は1勝3分け6敗と完全に立場は逆転した。
オリベイラ監督は「やるべきことをやれば自分たちの流れになる」と言い聞かせるように決意を口にした。浦和ファンが占拠するアウエー戦。声援も敵となるが「ここまでこられたのはサポーターのおかげ。スタジアムの外でも、来て応援してほしい」と呼びかけた。
序盤の出遅れから立ち直り、後半戦は12勝2敗と圧倒的な強さで快進撃し、悲願の10冠に手が届くところまで王者を追いつめた。J創設当時からチームを知る鈴木強化部長も「目の前で胴上げだけは見たくない」と並々ならぬ決意を口にした。
≪新ユニ発表≫鹿島の来季の新ユニホームが発表された。「生まれ変わる」というコンセプトの下、デザインを一新。ホーム用は赤と濃紺を基調にしたJ初となる横じま。アウエーは白を基調に赤と濃紺の2本線が縦に入った。背番号の下にはクラブ史上初の名前を入れ、右肩部分にはホームタウン5市(鹿嶋、神栖、潮来、鉾田、行方)のシンボルカラーをサッカーボールにしたマークが入った。 [ 2007年11月24日付 紙面記事 ]
鹿島新ユニは横じま
鹿島の来季の新ユニホームが23日、発表された。深紅と濃紺の横じま模様を採用。本格的な横じま模様はJクラブでは初めて。右肩には新たに鹿嶋市などホームタウン5市のロゴを入れ、背番号下にはクラブ史上初めて選手名が入る。第2ユニホームは、従来のグレーから白に変更。来季テーマ「一新」を込めたものとなった。 (2007年11月24日06時02分 スポーツ報知)
優勝なら上積み!鹿島が年俸予選2億円
鹿島が、優勝した場合に来季の選手、スタッフの年俸予算に約2億円の上積みを考えていることが23日判明した。2位以下とでは約10%の開きがあり、選手の士気を高める材料となりそうだ。
昨季の人件費は15億6000万円。すでに昨季の6位を上回る4位以上を決めており、各選手の年俸ベースが上がることは確実だ。クラブ幹部は、優勝なら「2位以下の提示予定の年俸とはまったく違う」と話した。
オリヴェイラ監督はカシマスタジアムでの非公開練習後、逆転Vへ「チケット不足で重要な背番号12が埼玉スタジアムに入れなくても、バスを出迎えてもらったり、スタジアムの近くで力を送ってほしい」とサポーターに来場を要請した。 (2007年11月24日06時02分 スポーツ報知)
試合前に人参がぶら下がった。
ここは快走せざるを得まい。
宝はピッチに埋まっておる。
ボールを蹴って自らの懐を暖めるのだ。
非公開はしたが、自分たちのサッカーを信じて一つ一つ勝てば良いだけである。
ここ数年も、興梠が空振りせねば勝てた試合、ワシントンのハンドが見逃されなければ勝てた試合、負傷者・豪雨が無ければ、左サイドのケア一つで…
歯車一つの噛み違いだけなのである。
本日の試合は決戦が如く報じられておるが、ただの通過点に過ぎぬ。
普通に勝って、最終節に向かいたい。
指揮官からのメッセージ
決戦前夜! 監督よりサポーターの皆様へのメッセージ
いつも応援ありがとうございます。
明日のレッズとの一戦では、重要なプレーヤーを欠くことになります。
それは、背番号「12」です。
多くのサポーターの方が、チケットを入手できずにスタジアムに来られないということを知っています。
ですが、たとえテレビの前からでも、アントラーズに声援を送ってください。
皆様からの声は必ず我々のもとに届きます。
この試合は今まで頑張ってきたすべての人に対するご褒美のような試合です。
いい形で終えることができるよう、全力を尽くします。
応援、よろしくお願いします。
オズワルド・オリヴェイラ
我等へ向けて監督よりメッセージ。
これは熱い気持ちとなる。
我等はリアベの実を手にした勇者となろうではないか。
宇宙の侵略者・ガバナス帝国へ立ち向かうのだ。
地球を、否、全宇宙を救うのだ。
来季ユニフォーム発表
新ユニホームのデザインが決定 ホームタウンマークを制作
鹿島アントラーズおよびナイキジャパンはこのたび、2008年度新シーズンより使用する新ユニフォームのデザインを以下のように決定いたしました。新たにホームタウンマークを採用し従来の「KASHIMA」の文字に代わってユニフォームの右袖を飾ることになったほか、背番号下の部分にアントラーズとしては初めて選手名を入れることになりました。
<ファーストユニフォーム>
<セカンドユニフォーム>
■ユニフォームコンセプト
生まれ変わろうとしているクラブの象徴として、ユニフォームを斬新に「衣替え」します。ファースト、セカンドともに、チームカラーのディープレッドと、セカンドカラーとして定着しているディープブルーを組み合わせたものとなっています。もともと、赤は茨城県の県花であるバラから、青は鹿島灘の海の色から採用されたカラーであり、徐々に深みを増して現在の色に定着しました。
新しいファーストユニフォームは、そのディープレッドとディープブルーによる斬新なホリゾンタルストライプ(横縞)としました。4本のディープブルーのストライプはそれぞれ太平洋、利根川、霞ヶ浦、北浦の「水」を表します。水郷筑波国定公園に位置し、水に恵まれたホームタウンエリアを象徴しています。また、その4本のストライプによって分けられた5つのディープレッドの部分は、鹿嶋、神栖(かみす)潮来(いたこ)鉾田(ほこた)行方(なめがた)のホームタウン5市の大地を表します。
セカンドユニフォームは、生まれ変わるという意味を含め、白を基調としました。ディープレッドとディープブルーが力強く束ねられた、「結束」を意味する縦のストライプが中央に入ります。選手同士の「結束」、クラブとサポーターの「結束」、ホームタウンやスポンサーとの「結束」…。あらゆる力を一つに集約して戦うアントラーズの姿を象徴しています。
■ホームタウンマーク
2006 年より、鉾田、行方の両市がホームタウンに加わり、従来の鹿嶋、神栖、潮来に加え、ホームタウン5市の体制となりました。これは鹿行(ろっこう)地域と呼ばれる茨城県東南部全域がアントラーズのホームタウンとなったことを意味します。また、2007年にはホームタウン協議会も発足し、5市とアントラーズとの結びつきは、より強固なものとなりました。
これを機に、アントラーズではホームタウンマークを制作しました。水に恵まれた鹿行地域全体を象徴する青をベースとし、5市それぞれのシンボルカラーをサッカーボール状に配置したものとなっています。
従来、アントラーズのユニフォームの右袖には「KASHIMA」の文字が縫い込まれていましたが、2008年度からはこれに代わってホームタウンマークが入ります。
鹿嶋市公式サイト http://city.kashima.ibaraki.jp/
神栖市公式サイト http://www.city.kamisu.ibaraki.jp/
潮来市公式サイト http://www.city.itako.ibaraki.jp/
鉾田市公式サイト http://www.city.hokota.lg.jp/
行方市公式サイト http://www.city.namegata.ibaraki.jp/
■プロダクト
デザインを一新するとともに、選手の肌にじかに触れるユニフォームには、最新のテクノロジーを使用しています。新ユニフォームの素材には吸汗性、速乾性、そして伸縮性にも優れたニット素材を採用。ユニフォームの裏側には凹凸を設け、肌にポイントで触れることで発汗時にすばやく汗を生地に取り込んで乾燥させ、肌にまとわりつくとこなく、快適な着心地でプレーに集中できるようサポートします。
本日報道されておったユニが公式発表である。
流石ラガーマン社長、スクラムの似合うユニとなった。
まさかスコティッシュなクラブのパクリでは無いと信じたい。
ところで記事タイトルは「ユニホーム」であるのに対し、本文中は「ユニフォーム」である。
我等をも混乱させようということであろうか。
リーグ300勝大手
鹿島が天王山でJ史上初300勝だ
鹿島が天王山で節目のリーグ戦300勝を挙げる。93年の開幕戦白星以降、299勝を積み上げ、J史上初の大台到達に王手をかけて明日24日の首位浦和との決戦を迎える。22日から2日間の非公開練習となる中、FW柳沢は地元の小学校訪問後にチームの思いを代弁した。「この試合にかける思いが練習から伝わってくる。300勝? いい区切りになる。いろんな意味で最高の舞台が整った」と熱く語った。
ベンチスタートが濃厚だが主将は節目の試合で抜群に勝負強い。100、150、200勝のメモリアルゲームでは必ずゴールを挙げてきた。もう1つの記録樹立も目前。延長戦が廃止された03年以降、04年横浜の8連勝が最高記録だ。現在7連勝中のチームは残り2試合で記録を塗り替える可能性もある。「優勝のチャンスをつかまないと、鹿島は変わらない」。記録ラッシュの先に、10冠の栄光が待っている。 [2007年11月23日9時3分 紙面から]
鹿島 大一番で300勝決める!
勝てば勝ち点1差にまで肉薄する24日の浦和との大一番を前に、鹿島が完全非公開で練習を行った。リーグ史上初の300勝にもあと1勝と迫っており、悲願の10冠達成のためには負けられない一戦。FW柳沢は「浦和に勝って300勝を達成すれば、いい区切りになる。いろんな意味で最高の舞台が整った」と闘志を燃やしていた。また、来季「過去のこだわりを捨てる」というコンセプトでデザインが一新されるユニホームの右肩部分に、ホームタウン5市(鉾田、潮来、鹿嶋、神栖、行方)のシンボルマークがエンブレムとしてあしらわれることが分かった。 [ 2007年11月23日付 紙面記事 ]
柳沢「最高の舞台」…鹿島逆転Vだ!大一番に闘志
鹿島は22日、大一番の浦和戦(24日・埼玉)に備え、茨城県内で非公開練習を行った。神栖市内の小学校を訪問したFW柳沢は、「最高の舞台が整った。相手はアジアチャンピオンだし、これはただの試合じゃない」と闘志。引き分け以下でV逸となるだけに「身が引き締まる」と明かした。
ホームタウンもチームを後押しする。鹿嶋、潮来、神栖、鉾田、行方のホームタウン5市が、J初のホームタウンロゴを作製したことが判明。スペインの名門・FCバルセロナが、カタルーニャ州のロゴをユニホームにつけているように、鹿島も来季からユニホームに新ロゴをつける。浦和戦を前に、緊急決定したもので、ホームの結束は深まった。
浦和に勝てば、リーグ最速の通算300勝も達成となる。「やっと来たチャンス。この優勝をつかまえないと、鹿島としても変われない」と柳沢。逆転優勝へ、鹿島が一丸となって、浦和に立ち向かう。 (2007年11月23日06時02分 スポーツ報知)
10月14日にユニ一新が報じられて一月以上が過ぎ去った。
来季のユニフォームにはホームタウンのシンボルを纏うとのこと。
更なる一丸となろう。
ラガーマン社長の観客動員方針が色濃く打ち出されている模様である。
来季は寂しい試合が少なくなって欲しい。
無意味にレッヅ戦だけ混雑するのも避けたい。
平日7時のアジアの戦いに足を運ぼうではないか。
オリヴェイラ監督定例インタビュー
【J1クライマックス! 第33節 浦和 vs 鹿島】オズワルド オリヴェイラ監督(鹿島)定例インタビュー コメント [ J's GOAL ]
※11/21(水)AM11:30から鹿島アントラーズクラブハウスで行われた定例インタビューでのコメントです。
●オズワルド オリヴェイラ監督(鹿島):
Q:浦和との大一番への意気込みは?
「我々は勝つしかない。勝つことでしか優勝への道はひらけない。ガンバの結果にもよるが、引き分けてしまえばレッズの優勝が決まってしまう可能性もある。難しい、タフなゲームになると思う。バランスを意識しながら戦っていけばうちの色が出せるのではないかと思う。しっかりとやっていきたい」
Q:レッズの印象は?
「私がコメントする必要もないと思うが素晴らしいチーム。アジアチャンピオンでもあるし、代表選手もいる。また、素晴らしいブラジル人選手もいる。かなり難しい相手だと思う」
Q:優勝が絶望かと思われた状況から7連勝。その要因は?
「さまざまな要素があると思うが、シーズン当初から積み重ねてきたものが結果となっているのだと思う。選手たちが私の指導法に慣れ、それを信じてやり続けてくれたことが結果につながっていると確信している。また、フロント、選手、チームスタッフが真剣に取り組んできた結果だと思う。そして、スタジアムに足を運び応援してくれたサポーターの力も大きな割合を占めていると思う」
Q:同じように大一番だったガンバ戦(ナビスコカップ準決勝)では、入れ込みすぎたようなところもあると思いますが?
「アウェイゴールのルールのために、決勝に進めなかったが、結果として第2戦でガンバに勝っている。今回も勝つことが前提。選手たちは問題なくやってくれると信じている」
Q:ポンテ、ワシントンをどう抑えるか?
「かなり難しい試合になると思う。彼ら2人を抑えても闘莉王が出てくる。闘莉王は点も取れる。また他の選手も機能性、攻撃性を持ち合わせている。ただし、ふたを開けてみなければ分からない。試合をするまではフィフティフィフティ。チャンスを手にするのは自分達次第だ。モチベーション、気持ち的な部分を高め、最高のパフォーマンスをしなくてはならない」
Q:22日から2日間、練習が非公開となるが、その目的は?
「大一番の試合。自分達が綿密にしてきたことを再確認したいということもあるし、また浦和も対策を練ってきていると思う。マスコミも含め練習を見ることのできる人には情報を発信する自由がある。情報が漏れるのを防ぎたい。しっかりと準備を進めたい」
Q:試合に対する期待は?
「期待がないと言ったらウソになる。ただ、長年やっていると、こういう状況には慣れている。今シーズンは、選手、フロント、スタッフはきつい時期を乗り越えてきた。そのご褒美として優勝のチャンスが生まれてきたのだと思う。ナビスコカップの準決勝の時も苦しい時期を乗り越えたご褒美だと思っていたが、それがもう一度きたのではないかと思う。自分たちがやるべきことをやり、信じて戦うことが大切だということを、選手たちにも分かってほしい。あとはいい形でシーズンの最後を締めくくれればいいと思っている」
以上
インタビューが掲載されることは珍しい。
それだけ注目の試合ということであろうか。
しかしながら、リーグ戦の一つの試合に過ぎぬ。
この試合だけ重要なわけでも軽いわけでもない。
単に一つ一つ積み重ねる勝利の一つとして挑みたい。
優勝云々と論ずるよりは、アジアチャンピオンに土を着けるという意味で重要である。
どのような相手であろうとどのように邪悪な場所であろうと、打ち勝つ。
その強い気持ちが試されるであろう。
来季はアジアの戦いへ再びチャレンジする可能性が高い。
ドメスティックな地で無様な姿は見せられぬ。
来季へ向けた新たな戦いとしてこの試合が試金石となるであろう。
練習を秘する。
鹿島10冠へ!史上初の非公開練習
逆転優勝での悲願の10冠達成に向け、鹿島が史上初の非公開練習に踏み切った。24日は、勝てば勝ち点1差まで肉薄する浦和との天王山。オリベイラ監督は22日と23日の練習を完全非公開で行うことを決断した。非公開練習はチーム史上、例がないが、ブラジル人指揮官は「大事な試合なので、情報を漏らしたくない」と決意を口にした。 [ 2007年11月22日付 紙面記事 ]
鹿島、史上初の完全取材拒否…24日浦和戦
完全なる情報統制で浦和撃破を狙う。J1で2位の鹿島は21日、首位・浦和戦(24日・埼玉)に備えて22、23日の2日間の練習を完全非公開とし、クラブ史上初めて選手、スタッフは取材を受け付けないと発表した。オズワルド・オリヴェイラ監督は「練習を見ている人は、すべてに情報を発信する権利がある。我々は情報漏れを防ぎたい。それだけ大事な試合」と説明した。
これまでクラブはOBジーコ氏の考えから、報道に関して常に「公開」のスタンスを取ってきた。だが、残り2試合で浦和とは勝ち点差4。首位攻防戦で引き分け以下なら、V逸決定。勝利が義務づけられる大一番を前に、ミクロ単位の情報も漏らさない構えだ。報道陣にも練習会場、時間も非公開、選手への接触も禁止という徹底ぶり。鹿島が人事を尽くして天命を待つ。 (2007年11月22日06時02分 スポーツ報知)
ナビスコ準決勝2nd leg前に続いての非公開練習である。
その甲斐あってこの試合では本山・満男の活躍で3得点をした。
効果は絶大と言えよう。
今回は更なる箝口令とのこと。
吉川広家には確認し、小早川秀秋への手はずも整えたい。
三成に付く真田昌幸・幸村親子は去らせる器を見せようぞ。
帰順する山内一豊は掛川城までも明け渡すと申しておる。
正義は我にあり。
最後に笑う布石は置いた。
心穏やかに結果を待とうではないか。
時間稼ぎ開始される。
鈴木、額10針裂傷も鹿島戦強行出場
額に10針縫う裂傷で18日の清水戦で途中交代となった浦和の日本代表MF鈴木が20日、ホーム鹿島戦(24日)で強行出場を宣言した。「試合は出ます。もう一度ヘディングで競ったら、裂けると言われています。恐怖心はありますが、責任を全うしたい」と覚悟を固めた。抜糸は鹿島戦後の予定。左目の周辺はアザで真っ青と痛々しいが、決意の先発で栄冠を勝ち取る。 (2007年11月21日06時02分 スポーツ報知)
引き分けOKの浦和である。
今から時間稼ぎが始まっている模様。
何かにつけ鈴木がピッチに出入りし時間を使っていく戦略なのであろう。
邪悪なるこの敵に立ち向かう我等は桶狭間に向かう役所広司版信長である。
決して無策で運頼みの緒方直人版ではない。
ひょっとしたら山本勘助の助力もあるやも知れぬ。
秋さん引退へ
元日本代表DF秋田が今季限りで現役引退
元日本代表でJ2京都のDF秋田豊(37)が今季限りで現役引退することが19日、分かった。93年のJ発足時から鹿島などで活躍してきたが、今季はJ2で出場機会が激減し、引退を決断した。98年フランス大会、02年日韓大会とW杯を2度経験し、J1、J2通算405試合に出場。気迫あふれるプレーとリーダーシップで「闘将」と呼ばれた男が、15年間の現役生活に別れを告げる。
秋田は、今季の京都移籍時に「年間48試合のうち24試合に出られなければやめる」と心に誓っていた。ここまで出場14試合。既に京都幹部に引退の意向を伝え、了承された。25日のホーム最終戦・仙台戦で引退式が行われる。
J発足の93年に鹿島入りし、開幕の名古屋戦(5−0勝ち)でデビュー。当時まだ鹿島で現役だったジーコ前日本代表監督からはプロ魂を学んだ。「いくらでもいけた」という酒を1滴も飲まず節制。まゆ毛がすり切れて薄くなるほどヘディングを練習した。鹿島でリーグ4度、ナビスコ杯3度、天皇杯2度の優勝を飾り、黄金期を支えた。
引退後は指導者になる。Jリーグの監督就任に必要なS級ライセンス取得を目指しており、来季は古巣の鹿島や名古屋でコーチに就任する可能性もある。将来は「鹿島や代表で監督をやりたい」と夢は大きい。 [2007年11月20日9時2分 紙面から]
引退のDF秋田「こんな自分でもW杯」
今季限りで現役引退するJ2京都DF秋田豊(37)が20日、あらためて15年間の現役生活を振り返った。
約2時間の練習後に「喜びを味わえずに終わる選手もいる中で、こんな自分でも代表に選ばれ、W杯に出られた。学生時代の自分を見てた人は、できすぎと言うと思う。いろんな人に支えられながらここまで来られた」と語った。25日仙台戦(西京極)の試合後に引退のあいさつをし、記者会見を行う。 [2007年11月20日20時27分]
元グランパス・秋田引退 J1通算391試合、ベストイレブン4度
2007年11月20日 紙面から
サッカーの元日本代表でJ2京都のDF秋田豊(37)が今季限りで引退することが19日、分かった。鹿島では9冠獲得に貢献。日本代表としては岡田監督の下、98年フランスW杯で主力DFとしてプレーするなどした。日本のサッカー界に数々の輝かしい足跡を残してきた男が、ついに現役生活にピリオドを打つことを決断した。
数多の栄冠を手にしてきた秋田が、今季限りでユニホームを脱ぐ。やり残したことはない。悔いもない。表情は晴れ晴れとしていた。
「選手としてすごく幸せなサッカー人生だったと思う。これだけ長くプレーできたのは、すごく良かった」
愛院大時代までは、驚くべきキャリアはなし。だが、たゆまぬ努力と不屈の精神で日本を背負うトップDFにまで上り詰めた。鹿島での栄光の9冠。日本が初めて出場した98年のフランスW杯では日の丸を背負って戦った。闘志むき出しのプレースタイルから、いつしか自然と“闘将”という名が付いた。
鹿島、名古屋では中心選手として君臨し、最後は京都に移籍し、J2リーグに主戦場を移した。ラストイヤーは出場機会に恵まれたわけではなかったが、その存在感は抜きんでていた。
だが、「京都に行った際、48試合中24試合に出ることができなかったら、辞めようと思っていた。9、10月にできない状況になり、その辺で決めていた」と身を引く覚悟をしていた。
水面下では指導者、評論家としてのオファーが持ち上がっているという。ただ、現時点では今後に関しては未定。秋田自身も将来的には監督として再びピッチに帰ってくることを視野に入れている。
「93年の開幕が一番の思い出かな。自分の歴史もここからスタートしたと思うし、Jリーグの歴史もここからスタートしたわけだから」。Jリーグとともに名をはせてきた闘将が、現役生活に別れを告げる。
【秋田豊(あきた・ゆたか)】 1970(昭和45)年8月6日、名古屋市生まれの37歳。180センチ、78キロ。愛知高から愛院大を経て鹿島入り。当初は右サイドバックで活躍し、その後は不動のセンターバックとして同クラブの9冠獲得に貢献した。03年のリーグ戦後に戦力外通告を受け、名古屋入り。07年にはJ2京都へ移籍した。J1リーグ通算391試合に出場し23得点。J2リーグ(19日現在)14試合に出場し無得点。Jリーグベストイレブンに4度輝いている。日本代表としては95年10月24日のサウジアラビア戦でデビュー。98年フランスW杯、02年日韓共催W杯メンバー。国際Aマッチ44試合に出場し4得点の成績を残している。
一つの時代が終焉を迎えた。
2003年まで鹿島の壁として君臨した秋田豊が引退。
我等にとっては寂しいことではあるが、彼にとっては新しいチャレンジが始まるだけであろう。
指導者として鹿島の地へ戻る可能性もあるとのこと。
であれば、週末の飲みを楽しみにサッカーを行う船山の弟分、興梠慎三へ精神の注入もあり得るのでは無かろうか。
本田主将(当時)すらも突き飛ばしてしまう恐るべき野獣をコントロールするには、強靱な精神を持つ人間は必要である。
織田信長になますのように切り刻まれても生きながらえてしまう加納随天がごとき精神力と生命力を我らは望むのである。
宮澤くん、ライバルへエール
室蘭大谷FW宮沢がライバルとの対戦熱望
全国高校サッカー選手権(12月30日〜、東京・国立競技場ほか)の組み合わせ抽選会が19日、東京・日テレタワーで行われ、室蘭大谷の初戦は鳥取県代表(31日第2試合、等々力陸上競技場)となった。
18日までタイで行われたU−19アジア選手権予選(グループE)に出場していた室蘭大谷のFW宮沢裕樹主将(3年)はこの日朝帰国、その足で抽選会場に現れた。結果は対戦相手が特定できなかった(鳥取県予選決勝は23日、境対米子北)が「境に出てきてほしいです」と熱望した。
今回は同行しなかったが境のU−18日本代表FW丸谷拓也(3年)は互いに認め合うライバル。5月のドイツ遠征、さらに8月に国内で行われた2つの国際ユース大会では何度も2トップとして力を合わせた。そして結果を出せない悔しさも共有した仲間。「絶対、出てこいと、今日メールを打ちます」と呼びかけた。 [2007年11月20日9時27分 紙面から]
およそ一ヶ月ぶりの宮澤くん情報である。
ライバルの対戦を望み、エールを送る模様。
来季以降、我等と共にライバルを叩きのめすのか、ライバルとして叩きのめされるのか、あるいはアウトオブ眼中となるのか、決断は如何になろうとも本人の決断を尊重する。
あえて馬上から見下ろし、鞭打たれようとも。
柏戦報道
鹿島貴重な白星で2位浮上/J1
<J1:鹿島1−0柏>◇第32節◇18日◇カシマ
鹿島MF本山が主将マークを巻いて奮闘し、3戦ぶりフル出場でチームを7連勝に導いた。前半42分、ゴール前で左足シュートを狙い、ミートできなかったが結果的にMF船山の前に転がり、決勝弾につながった。
「前に転がって良かった」と苦笑い。逆転優勝に望みをつなぎ、来年のACL出場権獲得の可能性を高めた。 [2007年11月18日20時46分]
鹿島が逃げ切り7連勝/J1
<J1:鹿島1−0柏>◇第32節◇18日◇カシマ
前半中盤までは両チームとも強烈なミドルシュートが飛び交った。前半15分に鹿島DF新井場の約25メートルの左足ミドルがゴール左を襲えば、同28分には柏MF永井の左足ミドルがバーを直撃した。終盤に試合が動き、同43分に鹿島MF船山が左足ボレーを決めて先制した。
後半に入ると、こう着状態に入った。同4分に鹿島MF青木が右足ボレーを放ったがゴール右上をかすめた。柏も同10分にFW鈴木がゴール前でフリーになり、右足を振り抜いたがゴール枠内をとらえきれなかった。鹿島は終盤、MFダニーロが退場処分も1−0で逃げ切り、7連勝。敗れた柏は6戦未勝利となった。 [2007年11月19日0時51分]
鹿島2位浮上、船山が千金弾/J1
初先発初得点を記録した鹿島MF船山(中央)は、サポーターとともに喜び合う
<J1:鹿島1−0柏>◇第32節◇18日◇カシマ
鹿島が新人MF船山祐二(22)のプロ初先発初得点で、奇跡の逆転優勝へ望みをつないだ。引き分け以下ならV消滅の可能性もあった柏戦で1−0の勝利。船山が前半42分に左足シュートで先制弾を決め、後半は退場者を出しながらも1点を守り切って、01年以来の7連勝を飾った。G大阪を抜いて2位に浮上し、引き分けに終わった首位浦和との勝ち点差は4に急接近。次節24日の浦和との直接対決へ最高の形でつなげた。
船山はプロ初先発の晴れ舞台で、いきなりヒーローになった。前半42分、MF本山がシュートミスした球が、目の前に転がってきた。腰を思い切りひねり、左足ボレーでゴール右に沈める。「オレやっちゃったな、と思いました。岩政さんに『それまで何もしてなかったけどな』と言われました」と照れ笑い。6年ぶりの7連勝に導いたプロ1年生は冗舌だ。
運命的な一戦だった。相手の柏には小4から6年間、下部組織に在籍した。リフティングのテストで約30回しかできなかったのに「100回できました!」と虚偽申請? しながらも合格し、小6時は背番号10を背負った。結局ユースには昇格できず、悔しい思いもした。試合前にはジュニアユースで同期の柏DF大谷から「お前のゴールで勝つなよ」とクギを刺されたが、しっかり恩返しした。
「兄弟」の期待に応えた。「弟分」のFW興梠が前夜のU−22代表ベトナム戦でPKを奪う活躍。この日早朝に帰国した興梠から、電話でたたき起こされ「頑張れよ」と激励された。「兄貴分」で出場停止のMF小笠原からは「周りからガミガミ言われても自分の思う通りにやれ」と声を掛けられていた。
試合後はゴール裏のスタンドに飛び込んだ。2日の初トークショーには約20人しか集まらなかったが、この日は約1万6000人の鹿島サポーターを巻き込んで、船山コールを一緒に叫んだ。ここ3試合で浦和との勝ち点を6も縮め、ついに4差に。「残り2試合勝てばチャンスがある」。ルーキーが起こした勢いに乗って、24日には浦和と直接対決する。 【広重竜太郎】 [2007年11月19日9時32分 紙面から]
鹿島2位浮上で逆転V見えた!新人のゴールが勢い象徴
J1第32節(18日、カシマほか)鹿島が7連勝でG大阪を抜いて2位に浮上した。2試合連続引き分けの首位浦和にじわりと肉薄。次節はその浦和との直接対決を控えており、大逆転での通算10度目の国内主要タイトル獲得も視界に入ってきた。
勝ち続けなければならないという重圧を逆にパワーに変えている。この日はMF船山が決勝ゴール。1年目のMFの初ゴールで大事な一戦をものにするあたりに、チームの勢いが現れた。
攻めあぐねて重苦しい雰囲気が漂っていた前半42分、FKのこぼれ球に鋭く左足を振り抜いて、値千金となる決勝点を奪った。昨季関東大学リーグを制覇し、大学最強の呼び声が高い流通経大から鹿島入り。リーグ戦初の先発起用に最高の形で応えた。
豊富な運動量と激しいコンタクトプレーが持ち味の22歳は「チャンスを生かそうと思っていた。自分が入って負けたくはなかった。チームがもっと良くなった、と言われたかった」と負けん気の強さを見せた。オリベイラ監督は「船山は持っている力を発揮してくれた。若い選手の得点はチームに及ぼす影響が大きい。今後につながるゴールだった」と手放しで喜んだ。
浦和との勝ち点差は4。次節の直接対決で勝てば、勝ち点差1まで追い詰められる。船山は「あと2勝すれば、優勝の可能性がある。次の浦和戦は絶対に負けられない」と闘志をむき出しにした。
★克服しなければ…
柏は鹿島の堅い守備を崩しきれずに、無得点に終わった。
負傷者が多い上、北京五輪アジア最終予選に選手が取られていることもあって、思ったような攻撃を展開できなかった。石崎監督は「(順位に)上位も下位もなく、難しい試合になるのは分かっていた。押し込んでも、いいシュートが打てない。これを克服しなければ、上にいくことはできない」と淡々と振り返った。
大逆転Vも視界入り!鹿島、柏下しリーグ7連勝&2位浮上
J1第32節(18日、鹿島1−0柏、カシマスタジアム)勢いは止まらない。7連勝の鹿島が、G大阪を抜いて2位浮上だ。次節は首位・浦和との直接対決(埼玉ス)。大逆転での10冠獲得も、視界に入ってきた。
この日のヒーローはMF船山。0−0の前半42分、FKのこぼれ球に左足を振り抜いて、決勝点を奪った。
「チャンスを生かそうと思っていた。自分が入って負けたくはなかった。チームがもっと良くなった、と言われたかった」と22歳のルーキーがリーグ戦初先発で決めた初ゴールを喜べば、オリヴェイラ監督も「船山は持っている力を発揮してくれた。今後につながるゴールだった」と賛辞を贈った。
浦和との勝ち点差は4。直接対決で勝てば、同差1となる。船山は「あと2勝すれば、優勝の可能性がある。次の浦和戦は絶対に負けられない」と闘志をむき出しにした。
7連勝2位浮上!鹿島逆転V見えた
<鹿島・柏>決勝ゴールを決めて柏に勝利し、スタンドでサポーターと喜ぶ鹿島・船山(中央)
Photo By 共同
【鹿島1―0柏】鹿島が残り2試合で、ついに首位を射程圏内にとらえた。J1で今季初の7連勝を飾り、G大阪を抜いて2位に浮上。首位・浦和との勝ち点差も4に縮め、逆転優勝の可能性も出てきた。
原動力となったのは、大卒ルーキーのMF船山だ。前半42分、FKのこぼれ球を左足でゴール左隅に突き刺した。MF小笠原の出場停止で巡ってきたプロ初先発。相手の柏は小学4年から中学3年まで所属した古巣だったが、このチャンスを見事にものにし「(柏には)最高の恩返しができた。オレって持ってるかも」と自画自賛だ。
次節は首位・浦和との直接対決。勝てば勝ち点1差に迫るだけに、オリベイラ監督も「最高のモチベーションで戦える。良い準備をしたい」と力を込めた。悲願の10冠達成に向け、絶対に負けられない。 [ 2007年11月19日付 紙面記事 ]
鹿島逆転Vなるか!7連勝で2位浮上…J1第32節
◆J1第32節 鹿島1−0柏(18日・カシマ) 鹿島が7連勝でG大阪を抜き2位に浮上。2試合連続引き分けに終わった首位・浦和にじわりじわりと接近。次節はその浦和との直接対決を控えており、タイトル獲得も視界に入ってきた。
この日は、1年目のMF船山の初ゴールが決勝弾。前半42分、FKのこぼれ球に鋭く左足を振り抜き、値千金となる決勝点を奪った。
船山は「チャンスを生かそうと思っていた。自分が入って負けたくはなかった。チームがもっと良くなった、と言われたかった」とゲームを振り返った。オリベイラ監督は「船山は持っている力を発揮してくれた。若い選手の得点はチームに及ぼす影響が大きい。今後につながるゴールだった」と喜んだ。 (2007年11月18日19時38分 スポーツ報知)
初先発舟山初ゴール!鹿島7連勝2位浮上…J1第32節
決勝ゴールを決めた鹿島・船山(中央)はスタンドでサポーターとバンザイ
◆J1第32節 鹿島1―0柏(18日・カシマ) 大逆転優勝へ、チームを救ったのは、ルーキーだった。前半42分、MF船山は、こぼれ球に迷わず左足を振り上げる。「入れ」願いを込めた一撃は、ゴール前混戦の間げきを縫って右隅へ。プロ入り初先発、初得点は値千金の決勝弾。「頭が真っ白になった。オレ、本当にやっちゃったよ」蛇行疾走とガッツポーズで狂喜乱舞した。
人生の節目を前に気合がこもっていた。高校時代から交際を続けてきた菅原裕香さん(22)と結婚を決意し、来年1月に挙式を予定している。プロ1年目での一大決心に「年齢的に早すぎるかも」という不安があったが、「プロでやるために自分にプレッシャーをかける。これでメシを食っていくという思いを込めて、結婚します」鹿島入団直後の今年5月に決意したという。
小学4年時、柏の下部組織への入団テストを受けた際には、リフティング試験で50回もできなかった。だが、他の受験生が100回以上続ける姿を見た船山は「100回です」と虚偽申告。合格と相成った。この日はMF小笠原の出場停止で巡ってきた初先発。結婚への決意と、動じない肝っ玉が船山の原動力だ。
チームは01年以来の7連勝で2位に浮上。首位浦和との勝ち点差は4に縮まった。次節(24日)は浦和と直接対決。シンデレラボーイが出現した鹿島が猛烈な追い上げをみせる。
◆船山 祐二(ふなやま・ゆうじ)1985年1月19日、千葉県生まれ。22歳。小4〜中学まで柏の下部組織でプレー。習志野高に入学したが、監督が流経大柏高に移ったため、1年途中で転校。流経大を経て今季鹿島入団。左利きのボランチ。176センチ、72キロ。J1通算7試合1得点。 (2007年11月19日06時02分 スポーツ報知)
J1 鹿島残った船山千金弾
2007/11/19(月) 本紙朝刊 スポーツ A版 6頁
Jリーグ1部(J1)第32節(18日・カシマスタジアムほか=9試合)鹿島が柏を1−0で下して2位に浮上。首位浦和は清水と0−0で引き分け、優勝決定は次節以降に持ち越された。G大阪はFC東京と1−1で引き分け3位となった。
2試合を残して浦和の勝ち点は70で、鹿島が66、G大阪が65。浦和は次節の鹿島戦に勝つか、引き分けてもG大阪が引き分けか負けなら2連覇が決まる。
新潟はエジミウソンの2得点で横浜FCを2−0で下した。川崎はジュニーニョの2ゴールなどで磐田に3−1で快勝。得点王争いはジュニーニョが21でトップ、エジミウソンは19でG大阪のバレーと並んで2位。
横浜Mは千葉に3−2で逆転勝ち。名古屋はヨンセンのハットトリックで3−1で大分を下した。
■曽ケ端200試合出場
○…鹿島のGK曽ケ端準(28)が柏戦でリーグ戦200試合出場を達成した。しかし、本人は「知らなくて、ミーティングの前に言われて気が付いた」というほど意識していなかった。それよりも次節に直接対決を控える浦和と勝ち点4差に迫ったことで、残り2戦に集中している模様。「まだ2つあるし、抜かれる可能性もある。しっかりやりたい」と気を引き締めていた。
【ストライカー】
■初先発のルーキー 攻守で勝利呼び込む
優勝争いに残るためにも絶対に負けられない中でチームを救ったのはプロ初先発のルーキー船山だった。小笠原の出場停止などで巡ってきたチャンスで勝利に貢献。「自分が入って駄目になるのは絶対に嫌だった。勝ててよかった」と声を弾ませた。
値千金の決勝ゴールだった。前半は初先発の緊張もあり「ただいるだけの存在だった」と船山。チームのかじ取りを任せられるボランチにいながら、なかなか役割を果たせずにいた。しかし、前半42分のワンチャンスで本来のポテンシャルを発揮。右CKからのこぼれを本山が持った瞬間に「直感でくるなって思った」と、本山のシュートミスのボールが左後ろから向かってくると、迷わずに左足を振り抜き、ゴール右隅へ決めた。「一瞬頭が真っ白になり、おれやっちゃったよ、と思った。ナイスシュートではなかったので入ってよかった」と喜び、その後も体を張った守備などで相手攻撃の芽を摘み取り勝利の立役者となった。
流通経大では中盤の2列目で名をはせていた。ボランチを始めたのは鹿島に入団してからで、当初は戸惑いもあった。それでも元来のボールさばきのうまさに加え、課題だった守備も日に日に向上し、オズワルド・オリベイラ監督も「信頼して送り出せる」と評価するまでに成長した。
柏のジュニア、ジュニアユース出身で、初先発が柏戦ということもあり「6年間いたので、成長した姿を見せたい」と話していた船山は、言葉通りの活躍を見せた。だが「これがスタート。ここから積み重ねていかないと忘れられてしまうのでこれからも頑張る」と表情を引き締めた。次は浦和との大一番。「相手うんぬんより自分たちが2勝すれば優勝の可能性がある。しっかり勝ちたい」。この勢いを、浦和戦に持ち込むつもりだ。
■鹿島1−0 柏 堅守で1点守る
【評】鹿島は前半42分、FKからのこぼれ球に船山が鋭く反応して先制。GK曽ケ端を中心とした堅い守備で相手の攻撃をしのぎきった。柏は後半、中盤を支配したが、ゴール前のパスの精度がいまひとつ。決定力も欠いた。
■鹿島・オズワルド・オリベイラ監督
「今回は若手の船山、石神、大道の3選手が出たが、必要なときにできることは今後につながった。それに得点の1点が船山だったことはいい意味で無言のプレッシャーになってチーム内でいい競争につながればいい。浦和はビッグクラブでACLという厳しい戦いを勝ってきている。そのチームに最高のモチベーションで戦えることはとてもいいこと。タフな試合になると思うが、いい準備をして臨みたい」
貴重な得点を記録した船山一色である。
当然であろう。
獅子奮迅の本山も強烈な左足ミドルを魅せた新井場も積極的な青木も結果に結び付かなかった故報じられることはない。
それが歴史というものであろう。
主人公と言えども関東出兵には全く持って無関係である。
出番があっただけでもマシというものか。
逆に考えれば、無関係なエピソードで丸々1話使ってしまうとはネタ切れにも程があるということであろう。
真面目に構成をして欲しいところであった。
柏戦コメント
鹿島アントラーズ :監督 <試合終了>
シーズン当初から代表召集などで選手の抜けることは分かっていたこと。
今日は船山、石神が出場し、彼らは必要なときに力を発揮してくれた。彼らの活躍は今後のためにもつながっていく。良い意味でチーム内の競争力を高められればと思う。
初めて今シーズン2位となり、得点も若い選手が挙げてくれた。順位を上げることはすばらしいこと。
シーズン通していろいろと修正しなければならないが、今日はデメリットよりもメリットが多かった。押されてもチャンスを作らせなかったことと、レイソル相手に勝ったことを評価しないといけない。
今の状況を継続することがチームが今やらなければならないこと。
次は浦和レッズとの対戦だが、厳しい相手であり、厳しい戦いになることは分かっている。
今日勝ったことで高いモチベーションにもなるので、いい準備をして試合に臨みたい。タフなゲームとなるだろう。
【J1:第32節 鹿島 vs 柏】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
11月18日(日) 2007 J1リーグ戦 第32節
鹿島 1 - 0 柏 (14:05/カシマ/18,887人)
得点者:42' 船山祐二(鹿島)
●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
Q:今日の選手たちに対する評価と、残り2試合で浦和レッズと勝ち点4差に近づいたわけですが、来節どういう風に戦うのかをお聞かせ下さい。
「シーズン当初から、終盤になったとき累積警告だったり、怪我だったり、代表だったりで選手が抜けるということは予想していました。そこで代わりの選手が必要になってくる。そうしたとき、自分たちのチームで選手を育てて、送り出さなくちゃいけないことはわかっていたことでした。そういった部分が、今日に関しては船山選手、石神選手、大道選手の3人が出ましたけど、こういった必要なときに力を発揮できたというのは、すばらしいことではあるし、嬉しいことでもあるし、今後のチームにつながっていくと思います。また、得点者が若い選手のうちのひとりである船山選手だというのは、まわりに対する影響もあると思うし、良い意味でチーム内の競争率や競争力を高めていくことにつながっていけばと思います。
初めて今シーズン2位というポジションまでのし上がったということと、得点者が若い選手だというのは嬉しい部分でもあるし、こういう順位まであがったことはすばらしいことだと思います。欲を言えばもっと上にいきたいというのが、チーム内、僕自身もあると思うし、クラブをあげての目標ではないかと思います。レッズというチームはアジアチャンピオンでもあるし、トヨタカップにも出るチームなので僕がなにかをコメントする必要はないと思いますが、それだけ厳しい相手、厳しい戦いであるということはわかっております。それに対してしっかり準備をする、高いモチベーションで挑めるということが、この試合を勝ったことによってプレスになっていくと思います。しっかりと準備して良い戦いができればと思います。当然ながらタフな試合になると思います。
この場を借りて、浦和レッズの関係者の皆さんにおめでとうという言葉を贈りたいと思います。やはりACLのチャンピオンというのは評価するべきものであるし、水曜日のセパハン戦は本当にタフな試合だったと思いますし、それを制したということはすばらしいことではないかと思います」
Q:後半、相手に押し込まれる時間が多かったと思いますが、今日の戦いの中での反省点は?
「どの試合でも修正すべき点はあると思うし、攻守共に(反省する点は)あるんじゃないかと思います。今日はデメリットよりもメリットの方が多かったんじゃないかと思います。押された状況の中でも、それを無失点で抑えることができた、明らかなチャンスをつくらせなかったということを考えれば、逆にそういったところを評価しなくちゃいけないと思いますし、レイソルというすばらしいチームに勝てたということは自信になると思います。失点が少ないチームに対し、しっかり点を取ることができたというのは評価するべき部分じゃないかと思います。いまの状況を継続することがいちばん難しいことであって、それがいちばんチームとしてやらなくてはならないことだと思います」
以上
【J1:第32節 鹿島 vs 柏】試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●本山雅志選手(鹿島):
「レイソルは強かった。古賀さんがDFラインをうまくコントロールしていてチャンスは作れたんだけど、それほど決定的にはならなかった。練習試合で一緒にやっていたので船山のプレーはわかっていた。遜色のないプレーができたと思う。技術が高い選手なので、自由にプレーさせた。
(得点シーンは?)あれはパスじゃなくてシュート!(笑)太陽が目に入ってちょっと打ちづらかった」
●船山祐二選手(鹿島):
「モトさん(本山選手)がシュートを打ったとき、(自分のところに)流れてくると思った。準備ができていたんでああいうシュートが打てた。試合は均衡していたんで、自分のシュートで楽になってよかった。それまでプレーではなにもしてなかったんで、自分の気持ちも楽になった。自分は特別にうまい選手ではないので、当たりでは負けないようにした。ゴールは素直に嬉しいが、これからだと思うので積み重ねていきたい」
●田代有三選手(鹿島):
「攻撃的に前から行く作戦だった。選手が替わったけれど、みんなそれぞれの持ち味がある。入り方はギクシャクしたかもしれないが、ディフェンスでがんばって0に抑えたのは収穫だと思う。自分たちは全部勝たないとダメな状況で名古屋に負けてしまった。そのあとの試合は、全部決勝だと思って戦ってきた。それが良い方向につながってきたと思う。ただ、次に負けてしまうと、いままでがんばってきたことが無駄になってしまう。引き分けでも浦和の優勝になるので、目の前で優勝を決められるのは嫌だ。うちが勝つことでJリーグは盛り上がるだろうし、横浜FCも自分たちの目の前で優勝を決められるのは嫌なはず。Jリーグのためにも次は必ず勝ちたい」
心は次節かも知れぬ。
が、ここは平常心で行きたい。
邪悪なるさいスタの地、正義の鉄槌を下す立場としては感情にはしってはならぬ。
幸い出場停止はダニーロと石神だけである。
我等のサッカーで勝負して真の王者を見せつけたい。
ハネケン復帰か
羽田が鹿島復帰へ
鹿島が来年1月、J2・C大阪にレンタル移籍中のDF羽田憲司(25)を復帰させる方針であることが16日、分かった。クラブ幹部が「本人の意向もあるだろうが、クラブとしては戻す方針」と明かした。今季からC大阪に移籍した羽田は、シーズン半ばから出場機会が増え、J2で22試合に出場。現在3位の鹿島は来季のACL出場権獲得に備え、戦力補強を進めている。(2007年11月17日06時01分 スポーツ報知)
2005年シーズン、幾度と無く与えられたチャンスを生かせず本来MFである青木にポジションを奪われ移籍志願したハネケンであるが、CBの補強として復帰させるとのことである。
今季、移籍したセレッソでは当初左SBでスタメン定着し、監督交代後はポジションを失うも実力で本来のCBを勝ち得、ボランチでも出場を果たすポリバレントな選手となっておった。
確かに現時点に於いて鹿島アントラーズに欲しい人材と言えよう。
来季、アジアへの挑戦も見えてきておる。
選手層の充実が急務となっておることは事実である。
とはいえ、レギュラー保証せぬ人材を他のクラブから引き抜くことは人道に劣る。
羽田は我等が保有選手、レギュラー保証は出来ぬがポジション争いをさせるのは悪くない選択肢である。
彼もセレッソで勝ち得た経験を再び鹿島で行うことも悪くはあるまい。
織田信行が元におった柴田勝家が謀反を密告し信長の元に馳せ参その後大活躍したが如く今後の活躍に期待しておる。
オシム日本代表監督倒れる。
オシム監督が急性脳梗塞で倒れ入院
日本サッカー協会の川淵三郎キャプテン(70)は16日、東京・文京区のJFAハウスで緊急記者会見を開き、日本代表のイビチャ・オシム監督(66)が16日午前2時すぎ、千葉県内の自宅で急性脳梗塞(こうそく)で倒れ、千葉・浦安市内の病院に入院したと発表した。
同監督は集中治療室(ICU)で治療を受けており、同キャプテンは「命を取り留めてほしいと願ってます。かなり厳しい状況」と涙を浮かべながら容体を心配した。
日本代表は年内の試合予定を終了。来年2月6日から10年W杯南アフリカ大会アジア3次予選がスタートすることになっている。 [2007年11月17日2時52分]
オシム監督倒れる、脳梗塞で緊急入院
日本サッカー界に激震が走った。日本代表のイビチャ・オシム監督(66)が16日午前2時すぎ、千葉県内の自宅で倒れ、浦安市内の順大医学部浦安病院に緊急入院した。日本サッカー協会は午後4時50分から都内で緊急会見。同監督の病状について、急性脳梗塞(こうそく)で集中治療室で治療を受けていることを明かした。川淵三郎キャプテン(70)は「命を取り留めて欲しい」と涙ながらにコメント。来年2月6日にスタートする10年W杯南アフリカ大会アジア3次予選に向け、日本代表への影響は避けられない見通しとなった。
4大会連続のW杯出場を狙う日本代表に緊急事態が発生した。来年2月開幕のW杯予選へ82日と迫った大切な時期に、オシム監督が病に倒れた。
日本協会は午後4時50分から東京・文京区のJFAハウスで緊急会見。川淵キャプテンの説明では、同監督はイングランド・プレミアリーグをテレビ観戦したあとの午前2時すぎ、自宅の2階で倒れたという。アシマ夫人が発見し、長男の千葉アマル監督が対応。浦安市内の順大医学部浦安病院へ緊急搬送した。
診断は急性脳梗塞で、田中茂樹教授を中心とする脳神経内科・脳神経外科の医師団が集中治療室で治療にあたっているという。川淵キャプテンは「急性期のため症状が不安定で長期的展望についてはお話しする段階ではない」。今後の指揮については「協会にとっても本当にショックな出来事。皆さんの関心事だが、今は代表どうのこうのというよりも、オシム監督に治って欲しい。命を取り留めて欲しい」と涙で声を詰まらせながら話した。
同監督を見舞った関係者によると、倒れてから搬送までに約1時間を要したという。アマル氏が国内の関係者に電話したが深夜で連絡が取れず、海外の知人を経て国内の関係者が救急車を要請した。さらに193センチ、90キロの巨体を2階から下ろすことにも手間取ったという。
同関係者は「意識はあったり、なかったり。右手が少し動く程度」と説明したが、その後容体は安定。夜に撮った2度目のCTスキャンでは出血が止まったことが確認され、顔のむくみもとれてきた。小康状態と判断されたため、深夜には詰めていた家族や協会スタッフは病院を離れた。
オシム監督は9月の代表オーストリア遠征後、グラーツにある自宅などで10月初旬まで休暇をとり、同4日に再来日。同17日にはエジプト戦の指揮を執り、その後も日本に滞在して忙しい毎日を送っていた。14日には埼玉でACL決勝、浦和−セパハン戦を観戦。前日15日も千葉県内で千葉の練習試合を視察していた。
オシム監督は心臓に持病があり、昨年7月の就任前から高血圧など健康面に不安を抱えていた。同協会田嶋専務理事によると、月に1回は都内の病院で検査を受け、常時薬を持ち歩き、遠征中の緊急時に備えて病院のチェックを欠かさないなど、万全の態勢を敷いてきた。「(昨日まで)具合が悪い、という情報は受けていないし、調子が悪いとも聞いていなかった」と、15日までは変わった様子はなかった。
オシム監督は06年W杯ドイツ大会で惨敗後、ジーコ前監督の後を受け昨年7月に日本代表監督に就任。10年W杯に向け「人とボールが動くエレガントなサッカー」を推し進めつつ、若手の育成、国内組の底上げ、海外組の再生など約1年4カ月で日本サッカーを立て直し、南アへの土台を着々と築いてきた。川淵キャプテンは同監督の容体について「かなり厳しい状況」と話し、今後の指揮に影響が出ることは必至。来年2月の予選スタートを前に、日本サッカー界への影響は計り知れない。 [2007年11月17日9時28分 紙面から]
日本サッカー界に激震…オシム監督が急性脳梗塞で緊急入院
サッカー日本代表のイビチャ・オシム監督(66)が16日午前2時ごろ、千葉県浦安市の自宅で急性脳梗塞(こうそく)で倒れ、同市の順天堂大浦安病院に緊急入院した。日本協会の川淵三郎キャプテン(70)は、同監督が集中治療室(ICU)で治療を受けていることを明かした上で「命を取り留めてほしい」と涙ながらに話し、病状の深刻さをうかがわせた。
◇
オシムが倒れた。2010年南アフリカW杯へ向けて日本代表を指揮する名将が、急性脳梗塞を発症して緊急入院。強い寒気が日本列島を襲ったこの日、日本サッカー界を震え上がらせる衝撃の報が飛び込んだ。
「命を取り留めてほしい…と願っております」
日本協会内で緊急記者会見を行った川淵キャプテンの言葉が、事態の深刻さを物語る。「かなり厳しい状況です」。会見では何度も声を詰まらせ、瞳を潤ませた。
病院を訪れた田嶋幸三専務理事ら日本協会関係者によると、オシム監督は15日深夜、自宅のテレビで日課としている欧州サッカー観戦をした後、16日午前2時ごろに就寝しようと2階へ上がった直後に倒れたという。夫人のアシマさんが異変に気づき、同居する長男でJ1千葉監督のアマル氏がすぐに対応。自宅近くの病院へと搬送された。
緊急事態を受け、16日午後5時前に記者会見した川淵キャプテンは「急性脳梗塞で、現在は集中治療室で治療を行っています」と明かし、「急性期のため症状は不安定です。長期的な展望については、現時点でお話しする段階ではありません。医療チームが治療と全身管理を行い、最善の治療をしています」と涙ながらに説明した。脳神経内科・脳神経外科医師団の田中茂樹教授を中心としたチームが治療にあたっているが、予断を許さない状況だという。
66歳と高齢で、体重90キロ以上の巨漢。心臓に持病を抱え、その健康状態は昨年7月の就任当初から不安視はされていた。就任以来、日本協会との約束および協力で、東京・文京区の順天堂病院で毎月健康診断を実施。心臓や糖尿病、血圧などの検査を欠かしていなかった。7月に猛暑の東南アジアで行われたアジア杯指揮も乗り越えるなど、最近は大きな不安を見せず、検査数値は逆によくなっていた。2日前の14日は浦和のアジアCL決勝(埼玉ス)、前日15日も古巣・千葉の練習試合(秋津)を、会場まで足を運んで視察していた。
W杯アジア3次予選は来年2月に迫っている。川淵キャプテンの願いが通じて命を取り留めたとしても、手足の運動障害や言語障害などの症状が残る可能性はある。04年3月にはアテネ五輪野球日本代表監督の長嶋茂雄氏がオシム監督と同じ脳梗塞で倒れ、8月の本番では中畑清氏が代役として指揮を執っている。日本協会としては後任監督の人選も必要となってくるが、川淵キャプテンは悲痛な表情で口にした。
「今は代表どうこうよりも、オシム監督に治ってほしい」
97年11月16日にマレーシア・ジョホールバルで日本代表がイランを延長3−2で下し、初のW杯出場を決めた「ジョホールバルの歓喜」からちょうど10年目に、日本サッカーの未来を揺るがしかねない悪夢が襲いかかった。難解な試合をいくつも乗り越えてきた世界的知将、オシム監督。しかし今はただ、医療と天命に身を任せるしかない。
■イビチャ・オシム
1941年5月6日、ボスニア・ヘルツェゴビナ(旧ユーゴスラビア)・サラエボ生まれ、66歳。現役時代のポジションはFW。59年に地元のFCゼレツカニール・サラエボでプロデビュー。以後、主にフランスリーグでプレーし、現役を引退した78年から指導者として活躍。86年にユーゴスラビア代表監督に就任し、90年イタリアW杯8強に導く。03年に市原(現千葉)監督に就任、05年にナビスコ杯優勝に導いた。06年7月に千葉監督を退任し、日本代表監督に就任した。
■オシムジャパン歴戦アラカルト
★キリン杯優勝 07年6月。第1戦でモンテネグロに2−0で快勝。続くコロンビア戦では引き分けに終わったものの、得失点差で優勝した
★アジア杯4強 同7月。3連覇を目指し、1次リーグを2勝1分けで首位通過。準々決勝で豪州にPK勝ちしたが、準決勝ではサウジアラビアに2−3で敗れた。3位決定戦では韓国にPK負けを喫した
★3大陸トーナメント優勝 同9月。第1戦でオーストリアにPK負け。第2戦のスイス戦では前半2失点したが、逆転で4−3勝利。得失点差で優勝した
■脳梗塞
脳の血管に血栓が詰まって血流が滞り、酸素や栄養素の供給を受けている周辺の脳細胞が死んでしまう病気。半身まひや言語障害などの後遺症がでることが多く、その重症度は起きた場所や規模で決まる。できるだけ早く血流を再開させることが大切で、発症3時間以内なら、05年10月に承認された治療薬「tPA」で血栓を溶かす治療が有効とされる。それを過ぎても他の「血栓治療薬」やカテーテルを使った血管内治療があるが、早期の治療開始が重要になる。危険因子としては高血圧や高脂血症、喫煙、飲酒、肥満などが挙げられる
オシム監督脳梗塞…W杯予選影響も
日本代表のイビチャ・オシム監督(66)が16日、急性脳梗塞(こうそく)で倒れ、千葉県浦安市内にある順天堂浦安病院に緊急入院した。未明に千葉県内の自宅から救急車で搬送され、そのまま集中治療室(ICU)に入った。日本サッカー協会の川淵三郎キャプテン(70)は都内で会見し、涙ながらに回復を祈った。来年2月に2010年W杯南アフリカ大会のアジア3次予選を控える日本代表チームへの影響も懸念される。
オシム監督の体調に異変が起きたのは16日の午前2時ごろ。自宅でプレミアリーグの衛星中継をテレビで見ていた際、次第にろれつが回らなくなり、観戦後、2階に上がって倒れた。長男の千葉・アマル監督が慌てて千葉関係者や日本協会関係者に連絡したが、深夜という時間帯が災いしつながらなかった。最終的に知人が救急車を要請したが、オシム監督が100キロ近い巨体のため担架に乗せるのに手間取り、病院に到着するのにかなりの時間を費やしたという。
搬送先の順天堂大浦安病院では脳神経内科の田中茂樹教授が中心となって集中治療室で治療。関係者によると意識はあったりなかったりで「良くない状態」だという。日本協会は午後4時50分に脳に血栓ができる「急性脳梗塞」と発表。会見に臨んだ川淵キャプテンは涙ながらに病状を説明し、予断を許さない状況であることをうかがわせた。しかし、この日夜になって行った3度目のCT検査で脳に出血が見られず、むくみがとれて小康状態となったため、付き添っていたアシマ夫人ら関係者はいったん帰宅した。
66歳のオシム監督は高血圧などの持病があり、日本協会では遠征や合宿の際に薬を常備。体調を崩した場合の病院の手配など危機管理も行っていた。昨年7月の代表監督就任以降、都内の病院で月に1度は定期検診も受けていた。関係者が「千葉時代より健康」と話すなど、最近も特に体調に異変はなかったという。
だが日本代表監督として過酷な移動をこなし、毎回Jリーグを視察。今年7月のアジア杯では高温多湿のベトナムで1カ月間、長袖で指揮を執っていた。自宅で夜中に海外サッカーの中継を見るのが日課。最近も14日にACL決勝を視察し浦和の優勝に喜び、倒れる前日の15日は千葉の練習試合を見学していた。異国の地で代表監督という重責を背負うストレスもあり、体への負担は大きかったに違いない。
日本代表は来年2月6日から、W杯アジア3次予選に挑む。12月3日から3日間程度の合宿、年明けには強化合宿と2試合の親善試合が予定されていたが、大きな影響が出ることは避けられない。脳梗塞は一般的にまひなどの後遺症が出ることが多く、回復しても代表監督という激務をこなすことは現実的に厳しい。日本協会は早急に代役監督もしくは後任監督の人選を迫られることになりそうだ。
06年のW杯ドイツ大会での惨敗後、日本再建の切り札として招へい。選手からの信頼も厚く、2010年W杯へ向けて着実にチームはステップアップしていた。その矢先に指揮官が倒れた。日本が初めてW杯出場を決めた「歓喜のジョホールバル」から丸10年を迎えたその日に起きた悲劇。オシム監督の容体が心配される。 [ 2007年11月17日付 紙面記事 ]
オシム監督、脳梗塞…川淵キャプテン「命とりとめて」
日本代表イビチャ・オシム監督(66)が16日午前2時ごろ、千葉県内の自宅で、急性脳梗塞(こうそく)のため倒れ、緊急入院した。現在は千葉県内の病院で集中治療室に入っており、容体は予断を許さない状況。日本サッカー協会の川淵三郎キャプテン(70)は「代表チームがどうこう言うより今は治ってほしい。命を取りとめてほしい」と涙を流しながら訴えた。
オシム監督が病に倒れた。衝撃的なニュースが流れた。
日本サッカー協会の説明によると、16日午前2時ごろ、自宅で欧州サッカーのテレビ観戦を終え、寝室がある2階に上がろうとした時こん倒。アシマ夫人(64)が気づき、長男で千葉監督のアマル・オシム氏(40)が知人に依頼して救急車を呼んで、順天堂浦安病院に搬送された。診断は、急性脳梗塞で集中治療室に入っており、田中茂樹教授を中心に脳神経の専門医師団が懸命の治療にあたっている。
同日午後4時45分から緊急会見した川淵キャプテンは、涙ながらにオシム監督の置かれた厳しい現状を明かした。
「急性期のため症状は不安定で、長期的展望についてはお話しできる段階ではありません。日本協会にとって本当にショック。代表チームがどうのこうの言うより、今はオシム監督に治ってほしい…。命を取りとめてほしいと願っています」
命にかかわるほどの状況かという質問に「かなり厳しい状況です」と声を詰まらせた。川淵キャプテンは会見後、見舞いに向かったが面会できず。日本代表・加藤好男GKコーチ(50)ら関係者も病院を訪れたが、険しい表情で無言を貫いた。
昨年7月に代表監督に就任した時点でオシム監督は65歳。心臓に持病を抱え、健康面は心配されていた。そのため、日本協会では月に1度の健康診断を受けてもらうなど、スポーツ医科学委員会を中心に配慮してきた。14日にはアジア・チャンピオンズリーグ決勝第2戦、浦和―セパハン戦(埼スタ)を、15日も古巣の千葉の練習試合を視察していた。「(最近)体調が悪かったとは聞いていませんでした」と田嶋幸三専務理事(49)は話した。
関係者の話では、言葉の問題などのため、アマル氏は、オシム監督を市原(現千葉)に招へいし現在はフランス・グルノーブルGMの祖母井秀隆氏に連絡。フランス在住の同GMの手配で救急車が呼ばれ、倒れてから医師が最初に診断するまで1時間以上要してしまった。手当てが早いほど助かる可能性が高く、現在は全く予断を許さない状況という。
一にも二にも、オシム監督の回復が望まれるが、早期の現場復帰は極めて難しい。初めてのW杯出場を決めた1997年のアジア最終予選プレーオフ、イラン戦でVゴール勝ちした「ジョホールバルの歓喜」から、くしくもちょうど10年の11月16日。余りにも、悲しい出来事が起きてしまった。
◆イビチャ・オシム 1941年5月6日、ボスニア・ヘルツェゴビナ(旧ユーゴスラビア)のサラエボ生まれ。66歳。90年イタリアW杯では旧ユーゴを8強に導くなど監督として内外のチームを率いた指導力は評価が高い。2003年に監督就任した市原(現千葉)に、05年のナビスコ杯で初タイトルをもたらす。昨年7月から外国人5人目の日本代表監督就任。戦績は20戦13勝2分け5敗。独特なコメントをまとめた著作「オシムの言葉」はベストセラーに。
◆脳梗塞 脳の血管に血栓が詰まって血流が滞り、酸素や栄養素の供給を受けている周辺の脳細胞が死んでしまう病気。半身まひや言語障害などの後遺症がでることが多く、その重症度は起きた場所や規模で決まる。できるだけ早く血流を再開させることが大切で、発症3時間以内なら、2005年10月に承認された治療薬「tPA」で血栓を溶かす治療が有効。それを過ぎても他の「血栓治療薬」やカテーテルを使った血管内治療があるが、早期の治療開始が重要。危険因子としては高血圧や高脂血症、喫煙、飲酒、肥満などが挙げられる。 (2007年11月17日06時01分 スポーツ報知)
一日も早い回復を心よりお祈りしております。
柳沢主将、逆転優勝を語る
鹿島奇跡の逆転優勝&来季ACL出場だ
鹿島が浦和からの盟主奪回を誓った。日本初のACL制覇から一夜明けた15日、FW柳沢が複雑な思いを吐露した。「鹿島が今まで目指してきたことを先にやられて、悔しさ半面、うらやましさもある」。02年の第1回ACLに出場したが、当時は今ほどJリーグからのサポートもなく、1次リーグ敗退に終わった。皮肉にも浦和が優勝したことで3位以内まで来季のACL出場権が拡大。「今、ACLに出場できれば大きなエネルギーが得られる。それにまだリーグも逆転優勝の可能性がある」。首位浦和と勝ち点5差で残り3試合。奇跡の逆転優勝を信じつつ、アジアでの戦いも見据える。 [2007年11月16日9時45分 紙面から]
浦和うらやむ柳沢「来季ACL出る」
鹿島のFW柳沢が来季のACL出場に意欲を示した。14日のACL決勝第2戦、浦和―セパハン戦はテレビで観戦。柳沢自身も02〜03年のACL第1回大会に出場しているが、そのときは大会の注目度や環境面でのサポートなどが低かったことも影響し、グループステージで敗退。それだけに「アントラーズにもそういうチャンスはあった。最初に(アジア制覇を)やりたかった。悔しい半面、うらやましさもある」と複雑な心境をのぞかせた。
それでも、浦和のアジア制覇により、来季のACLに出場できる可能性が高くなったのも事実。リーグ優勝の可能性もわずかに残すが、現在の3位を維持しさえすれば出場が決まる。柳沢は「出場できれば大きなエネルギーがわいてくると思う。そのためにも、残り3試合を全力で戦いたい」と闘志を燃やしていた。 [ 2007年11月16日付 紙面記事 ]
柳沢「先越され悔しい」…リーグで浦和見返す
鹿島のFW柳沢が15日、浦和のACL制覇に「鹿島がやろうとしたことを先にやられた」と吐露。ACLには前身のアジアクラブ選手権と合わせ4回出場したが、当時は注目が低く、ジーコ総監督(当時)から「一番になることが大事」と言われても「ピンとこなかった」。浦和の優勝を見て「ジーコがいう意味が分かった。悔しい」と話す。現在の3位キープで来季ACL出場となるが、あくまで勝ち点6差の浦和を逆転してVが目標。残り3試合で意地をみせる。 (2007年11月16日06時02分 スポーツ報知)
ジーコに言われたことくらいピンとこい。
と言いたいところであるが、過去は変えられぬ。
心を入れ替え、勝利へ貢献せよ。
しかし、当時の状況は酷いものであり、注目度の低さというレベルではなかったことは紛れもない事実。
サポートが無いどころか、ほぼ同時開催を余儀なくされチームを二つに分けることとなり、マジーニョは足をへし折られ、理不尽なゴールを認定され敗れ去ることとなった。
思い出したくもない。
聞くところによると、今週末のJリーグ第33節が日曜開催なのはACL決勝戦を考慮したためとのことらしい。
時代は移り変わった。
これだけのサポートがあれば涙を呑むことも少ないであろう。
二度の篠木三郷を横領を試みる末森城主信行を許すことは出来ぬ。
ここは、実弟と言えども斬らねばならぬ。
病気と偽って呼び寄せるが良い。
“Ate breve,obrigado(アテ ブレーベ、オブリガード)”
アジアへの思い
鹿島MF本山が浦和アジア制覇に刺激
鹿島MF本山雅志(28)がアジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場へ思いを馳せた。浦和のACL制覇を受けて15日の練習後に「全部勝てば少なくとも(来季ACL出場権が得られる)3位以内が確定する。『レッズが取れるならうちも取れる』とフロントも思ってくれるはず」とチーム一体となっての挑戦に期待を込めた。 [2007年11月15日19時41分]
なかなか名台詞である。
残り全部勝って来シーズンへ弾みを付け、ジーコ以来の悲願「アジアへの飛躍」を成し遂げようではないか。
代表に選手を取られることもなく、ナビスコ杯も無い。
Jも流石に多少の考慮はしてくれる模様である。
まあ、Jのお荷物に取れるのだから、我等に手の届かぬわけがないのである。
問題はリーグ戦・カップ戦の日程と代表合宿だけだったわけなのだから。
その全てがクリアになったとあれば、怪我以外に障害はない。
と、気を吐く前に3連勝が必須であろう。
最終節はACL枠を狙う清水との直接対決。
その前にはアジア最強を見せつけるアウェイ戦。
と焦るところであるが、目前の敵は柏なのである。
相手はエースが負傷離脱と手負いの虎であり、こちらも篤人・興梠が五輪予選で不在な上に小笠原満男が出場停止なのである。
気が抜けぬ試合となろう。
スタメンはダニーロなのか船山なのか興味も尽きぬ。
ますます聖地での一戦に足が赴く。
一つまた一つ勝利を重ねるために。
1999年
ナビスコ杯こそほぼ手中に収めていたが、尋常ならぬ長さのロスタイムと偏ったジャッジを行った梅本主審の悪意によってこぼれ落ちた。
我等としては黒歴史である。
その陰でライバルであるジュビロ磐田は我等を尻目に戦っておった。
アジアクラブ選手権での優勝、アジアスーパーカップの優勝。
まさにアジアの雄と名を馳せておった。
何よりも特筆すべきは、日本人メンバーであったことである。
中山 高原
名波 藤田
服部 福西 奥
鈴木 田中 久藤
大神
そんなジュビロを我等はアウェイで4-0と撃破しておる。
意地を見せたと言うべきか。
しかしながら、15万人のアウェイで勝ち得たアジアクラブ選手権の優勝は称賛に値するであろう。
素晴らしきアジア王者に今ここで賛美の言葉で讃えたい。
本当におめでとう!
U-22興梠慎三先発2TOPの一角へ
平山&興梠の2トップをテスト
【ハノイ(ベトナム)13日=山下健二郎、奈島宏樹】J屈指の勝負強さを誇る男たちが、反町ジャパンで新タッグを結成した。U−22(22歳以下)日本代表が、17日の北京五輪アジア最終予選ベトナム戦へ向けて同地で初練習。J190分当たりの得点率1位のFW興梠慎三(21=鹿島)と同2位の平山相太(22=東京)が、約1時間半の戦術練習で2トップを組み、みっちり連係を深めた。
後方からの縦パスを最前線で平山が受け止めると、快足を飛ばしてスペースへ走り込む興梠へつなぐ。相手にゴール前を固められても、次々とシュートシーンが生まれた。興梠が最終予選で初めて招集された今回、実現したタッグ。新しい「恋人」との相性を確かめた平山は「スピードがあるし、DFの裏を狙っている。役割がはっきりしていてやりやすいですね」と手応えを口にした。
所属クラブでは控え暮らしが続いている2人だが、興梠は今季リーグ戦21試合、502分間プレーして6得点(得点率1・076)。平山も19試合、547分間で5得点(同0・823)とJ1のトップツーを走る。ベトナム戦では森島康(C大阪)と家長(G大阪)を出場停止で欠く上に、逆転での五輪出場権獲得には大量得点が必要。「とにかくシュートを打ってゴールにつなげたい」と興梠が言うように、Jの舞台で「旬」な2人への期待は大きい。決戦までの残り3日間。新タッグが熟成度を上げて、先発出場を狙う。 [2007年11月14日9時11分 紙面から]
救世主として試合終盤に投入されるのかと思いきや先発の椅子を勝ち取った模様。
愚将の選択は興梠慎三の個人技頼みであることは火を見るより明らかである。
攻撃の型を選手に示せない以上、個人技や高さに頼るのは必然であろう。
とはいえ、選手は結果を出せば問題はない。
が、このチームはFWにボールを出す選手がいないのである。
頼みの篤人も水野と被り上がりが効果的ではなくボールが来ない。
ハーフウェイラインからロングボールを繰り返し、跳ね続ける平山が目に浮かぶようである。
興梠もこぼれ球を狙えと指示されながらも、ボールが来ず孤立すること必至であろう。
そして指揮官のコメントはFWをやり玉に挙げて終わるのであろう。
誠に残念無念である。
ユースGKトップ昇格
ユース所属GK川俣慎一郎選手のトップ昇格が内定
標記の通り、鹿島アントラーズユース所属のGK川俣慎一郎選手が、来季からトップチームに昇格することが内定しましたので、お知らせ致します。
■川俣慎一郎(かわまた・しんいちろう)選手プロフィール
1989年7月23日生まれ。静岡県御殿場市出身。身長187cm・体重82kg
原里スポーツ少年団(御殿場)─ACNジュビロ沼津ジュニアユース─鹿島アントラーズユース。
■プレーの特徴
シュートに対する反応が鋭く、ハイボールにも強い
■主な経歴
・2006 新潟国際ユースU-17日本代表
・2007 U-18日本代表候補
■コメント
子どもの頃からの夢がかない、うれしく思います。1日も早くレギュラーとして
プレーできるよう、1日1日を大切にして頑張っていきたいと思います。
鹿島ユースGK川俣が来季トップ昇格
鹿島は13日、鹿島ユースのGK川俣慎一郎(18)が来季にトップチームへ昇格することが内定したと発表した。 [2007年11月13日18時45分]
★J1鹿島
鹿島ユースのGK川俣慎一郎(18)が来季にトップチームへ昇格することが内定したと発表した。
鹿島ユースGK川俣が昇格
J1鹿島は13日、鹿島ユースのGK川俣慎一郎(18)が来季にトップチームへ昇格することが内定したと発表した。 (2007年11月13日18時37分 スポーツ報知)
今年1月には當間と共に日の丸も背負った川俣くんがトップ昇格。
守備陣がまた盤石となった。
昨季のユース昇格発表は12/1、一昨年は10/28であるから今年もそういう時期になったということである。
ユース昇格を分けて発表する可能性は低いので今季は川俣くん一人なのであろう。
GKはイレブンの中でも特殊でレギュラー奪取も難しいポジションである。
川俣くんも耐える日々もあるかと思われる。
そこは器量で乗り越えて欲しい。
嫡男・正室を斬ることになろうとも、天下人の妹を押しつけられようとも、いずれ自分の時代が来ることを信じて疑わなければ報われる。
耐えて耐えて耐えてこそ日本人である。
300余年の天下太平を目指そうではないか。
大岩警戒注意報
鹿島大岩、戦力ダウンの柏を警戒
鹿島DF大岩剛(35)が13日、離脱者続出の柏を警戒した。18日に対戦する柏はFWフランサ、MF菅沼が故障で離脱。加えてFW李、DF小林祐がU−22の五輪最終予選でベトナムに遠征中と攻撃陣を中心に先発陣を欠く状況だ。 それでも「人は変わるかもしれないが、全員で走ってくるサッカーは変わらない」と相手の戦力ダウンにも油断はなかった。 [2007年11月13日19時50分]
あれほどアウェイで10人の相手に苦労したのである、警戒して当然であろう。
しかも救世主の佐々木は負傷離脱中なのである。
そのよよに取って代わるべき興梠慎三も遠くヴェトナムの地である。
大岩が率先して完封をせねばなるまい。
決して情報は隣国の軍師に漏らさぬよう心がけよ。
マンガかよ…
反町監督“キャプテン翼超え”指令
ゴールが見えなくてもシュートを打て!17日に敵地で北京五輪アジア最終予選ベトナム戦を行うU―22日本代表は12日午後に日本を出発し、13日未明にハノイに到着した。反町康治監督(43)は出発前の練習で「DFがいてもシュートを打て」と異例の指示。シュートへの意識を高めさせた。MF本田拓也(22=法大)が右足首捻挫のため出発前に離脱。追加招集はせず、21人で決戦の地に入った。
5対5のミニゲーム。カレンがDFの股間を通してシュートを決めれば、興梠は背にした相手を気にもせず、振り返りざまに右足を振り抜く。最後はGK山本までがミドルシュートを突き刺した。もちろん、枠を外れるものもあったが、過去の練習と比べると格段にシュートの数が増えていた。
これこそがベトナム戦に向けた反町監督の“秘策”だ。指揮官は「日本人はDFを前にしたらシュートを打たないことがよくある。でも、エジミウソン(新潟)やジュニーニョ(川崎F)やワシントン(浦和)は打っていく。そういう意識を持たないと」と解説した。
つまり、DFに視界を遮られても、とにかくシュートを打つ意識。「ゴールが見えたらシュートを打て」とは漫画「キャプテン翼」で主人公・大空翼に恩師のロベルト本郷が与えたアドバイスだが、反町流は「ゴールが見えなくても打て」。漫画をも超える超絶指令だ。
狙いは明白だ。日本は最終予選のアウエー戦は1分け1敗。2試合ともシュート数で相手を下回った。シュートを打てばはね返りが味方の前に転がることもあるが、日本はボールを支配してもシュートに至らない。本田圭が「決定的な仕事をするにはシュートの意識を持たなければ」と言えば、興梠も「ゴールを求められていると思う」と自覚たっぷりに話した。
「課題はたくさんあるけど、全部やっている時間はない」という指揮官が真っ先に手をつけたシュートへの意識改革。意表を突くシュートの連打に、ベトナムDF陣からはキャプテン翼張りの「なにィ」の声が飛び出しそうだ。 [ 2007年11月13日付 紙面記事 ]
愚将は遂にマンガですら出来ぬことを口走り始めた。
試合翌日の新聞に「シュート撃てども枠に飛ばず」というタイトルを書かせたいとでも言いたげである。
まさに「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」である。
別にセリフで笑わせてくれなくとも良い。
今川家の情報漏洩には笑わせてもらった。
上洛の時期だけでなく、ルートや戦略まで他国の軍師に教えているとは離反とほぼ同義では無かろうか。
それを許す今川義元の器量の大きさには敬服である。
この器量を反町氏に求めるのは無駄というのもであろうか。
セレッソ、羽田の弁
羽田選手のコメント
今日、京都が山形に引き分けてくれてたら、もっと良かったのですが…。まぁ、最終戦でウチがヴェルディに勝って、入替え戦に行くのが一番ですね。ディフェンスなら、もうどこでもできます。ポリバレント(複数のポジションをこなせる能力)ですから(笑)。
CB一筋で来たハネケンであるが、セレッソ大阪で守備的ポジション全てを習得した模様。
本職CBは元より、左SB、ボランチと現在の鹿島の穴を全てこなしている。
ひょっとして来季へ向けた大型補強となろうか。
とはいえ、先発レギュラーをベンチ外から掴み取った身としては、セレッソに残り重用されるのも良いかと思われる。
我等は既に、そしてセレッソも来季へ向けた編成は始まっておるはず。
しかしながら、セレッソはJ1なのかJ2なのか未定、我等にはACLもあるやも知れぬ。
不確定要素の多い難しい時期である。
無為に上洛を目指すことは無かろう。
そして安易に口車に乗って討ち死にする羽目になるやも知れぬ。
慎重に一つ一つ前へ進むのだ。
Fマリノス戦報道
鹿島6連勝、横浜は6戦未勝利/J1
25メートルのロングシュートを決める鹿島マルキーニョス(撮影・蔦林史峰)
<J1:鹿島3−2横浜>◇第31節◇10日◇日産ス
横浜が早々に先制点を奪った。開始2分に、MF河合の早いリスタートで鹿島守備陣のスキを突き、FW大島がヘッドで決めて、幸先よく先制した。だが鹿島も反撃に転じ、同24分、MF本山のスルーパスに反応したMF野沢が抜け出し、最後はドリブルから左足シュートを沈めて試合を振り出しに戻した。
後半序盤に鹿島が一気にスパートをかけた。同3分にMF小笠原のFKからFWマルキーニョスが合わせて同点。さらに同7分にはGKが飛び出したところを、マルキーニョスがループシュートを決めて逆転した。同35分に横浜FW坂田に1点を返されたが、そのまま逃げ切った。鹿島は6連勝で今節の浦和の優勝を阻止。横浜は6戦未勝利となった。 [2007年11月10日17時56分]
鹿島MF野沢が同点弾で勝利呼ぶ/J1
<J1:鹿島3−2横浜>◇第31節◇10日◇日産ス
鹿島MF野沢が値千金の同点弾でチームの逆転勝利を呼び込んだ。開始2分で早々と失点し、不穏な空気が流れたが、同24分に仕事を果たした。MF本山のスルーパスに反応し、右サイドで受けるとドリブルで中に切れ込み、最後は左足シュートで沈めた。「相手は前がかりになっていてサイドが空いていたので、スペースを狙っていた」。狙い通りの同点ゴールからチームは勢いに乗り、後半立ち上がりの2点で勝利を決定づけた。 [2007年11月10日21時1分]
横浜は試合巧者鹿島に屈す/J1
<J1:鹿島3−2横浜>◇第31節◇10日◇日産ス
横浜は攻撃サッカー復活の兆しをみせながら、試合巧者の鹿島に逆転負けを喫した。前半2分には早いリスタートから、FW大島が先制ヘッドを決める上々の滑り出し。その後も縦パスを中心とした攻めで、相手を押し込んだ。だが前半24分にカウンターで同点を許すと、後半開始直後に2失点し、試合を決められてしまった。大島は「ずっといい感じでボールが回っていただけに、2失点目が痛かった…」と悔やんでいた。 [2007年11月10日21時15分]
鹿島6連勝!残り3戦全勝だ/J1
横浜対鹿島 前半24分、同点ゴールを決める鹿島MF野沢(撮影・蔦林史峰)
<J1:鹿島3−2横浜>◇第31節◇10日◇日産ス
名門としての意地が、鹿島を駆り立てた。1−1で迎えた後半3分、MF小笠原がDFとGKの間を突く正確な高速FKでFWマルキーニョスの勝ち越し点。同7分にはマルキーニョスがGKのクリアミスをループシュートで決めた。来季契約は現段階で白紙ながら年間自己新の13点目。「横浜時代からあのGK(榎本)が前がかりにプレーすることは分かっていた」。J5クラブを渡り歩いた経験が、浦和の今節での2連覇を食い止めた。
第6節以降から前節まで積み上げてきた勝ち点は浦和と同じ57。開幕5戦未勝利という序盤の不振から見事なカムバック。粘り強さはこの一戦にも生かされ、2シーズンぶりの6連勝で浦和へプレッシャーをかけた。3戦連続アシストの小笠原は言う。「逆転優勝? ここまで(勝利を)落として今さらというのはある。できることは残り3試合を全勝すること」。すべてを出し尽くせば奇跡が起こるかもしれない。 [2007年11月11日9時48分 紙面から]
鹿島6連勝でV戦線残った!小笠原がオシム監督御前で存在感
J1第31節第1日(10日、横浜M2−3鹿島、日産スタジアム)3位・鹿島がMF小笠原満男(28)の活躍で横浜Mを3−2で振り切った。
◇
視察に訪れた浦和・中村GMの前で、鹿島が横浜Mに3−2逆転勝利。6連勝で逆転優勝へ、わずかな望みをつないだ。
1−1の後半3分、MF小笠原が右FKからFWマルキーニョスの逆転弾をアシスト。MF本山が「強さの原動力はこの人」と信頼する背番号40は、日本代表のオシム監督の見守るなかで攻守に存在感を発揮した。
「ここまで(試合を)落として今さらという感じもするけど、できることはあと3試合勝つだけ。きっちり勝って終われればいい」
すでに自力優勝の可能性はないが、24日には浦和との直接対決(アウエー)も残す。「間違いなく浦和にプレッシャーをかけることができた」とオリヴェイラ監督。最後まで鹿島は諦めない。 (千葉友寛)
10冠あきらめない!鹿島6連勝
<横浜・鹿島>後半7分、この試合2点目を決め、祝福される鹿島・マルキーニョス(手前右)
Photo By 共同
【鹿島3―2横浜】鹿島が05年の4月以来、約2年半ぶりの6連勝。この日は試合がなかった首位・浦和との勝ち点差を5とし、優勝の可能性をつなげた。2得点で今季の得点を自己最多の13に伸ばしたマルキーニョスは「残り3試合を全勝する」と、逆転優勝への強い意欲をほとばしらせた。
マルキーニョスは今季が日本での7シーズン目で、すでに5チームに所属した渡り鳥。この日の相手となった横浜にも在籍したことがあり、後半7分には「横浜時代からGKが前でプレーするのは分かっていた」と癖を見抜いてループシュートを決めた。
浦和の優勝阻止に向け鈴木満取締役が「ウチが負けて浦和を楽にさせることだけはやめよう」とゲキを飛ばし、選手は粘り強いプレーで応えた。優勝に向けて勝ち続けるしかない状況で、しっかりと勝ち点3を手にし、オリベイラ監督も「間違いなく浦和にプレッシャーをかけることができたと思う」と言葉に充実感を漂わせた。次節はMF小笠原が累積警告で出場停止となるが、浦和とは直接対決も残している。逆転優勝での悲願の10冠達成もまだあきらめていない。
≪横浜6戦勝ちなし≫横浜は後半3分に安易なファウルでFKを与えて勝ち越され、7分にはGKへの中途半端なバックパスから3点目を献上。中沢主将が「なんでもないプレーから失点している」と振り返ったように、ミスで自滅した。MF山瀬功が右足の違和感を訴えて急きょ欠場。前半2分にFW大島の今季13得点目となるゴールで先制したが、これで6試合勝ち星なし。ホームの連敗は4に伸びた。 [ 2007年11月11日付 紙面記事 ]
鹿島、V戦線にとどまる…J1第31節
◆J1第31節 横浜M2―3鹿島(10日・日産スタジアム) 3位の鹿島は後半開始早々にマルキーニョスが2得点して勝利に貢献した。1―1の3分にFKに合わせて勝ち越し点を奪い、7分にはミドルシュートをけり込んだ。横浜Mは終盤に1点差に詰め寄ったが、届かなかった。2位のG大阪がともに勝ったため、浦和の優勝は次節以降に持ち越された。
鹿島が6連勝で、この日は試合がなかった首位・浦和との勝ち点差を5とし、優勝の可能性をつなげた。2得点で今季の得点を自己最多の13に伸ばしたマルキーニョスは「残り3試合を全勝する」と、逆転優勝への強い自信をみせた。
オリベイラ監督は「つくったチャンスの数で上回っていた」と自負する。しっかりと勝ち点3を手にした指揮官は「間違いなく浦和にプレッシャーをかけることができたと思う」と言葉に充実感を漂わせた。 (2007年11月10日19時11分 スポーツ報知)
鹿島6連勝 逆転Vへ執念見せる
2007/11/11(日) 本紙朝刊 スポーツ A版 8頁
Jリーグ1部(J1)第31節第1日(10日・日産スタジアムほか=6試合)2位G大阪、3位鹿島ともに勝ち、首位浦和の優勝決定は次節以降に持ち越された。
鹿島は3−2で横浜Mに競り勝ち、勝ち点を63に伸ばした。G大阪は遠藤−バレーのコンビによる2得点で千葉を2−0で下し、勝ち点は64。バレーは今季19得点目で得点王争いでトップに並んだ。新潟はFC東京を2−1で下し、暫定5位に浮上。柏は横浜FCと1−1で引き分けた。横浜FCは連敗を9でストップ。神戸は4−1で甲府に圧勝。磐田と名古屋は0−0で引き分けた。
浦和は11日に川崎とアウエーで対戦する。
マルキ2発 鹿 島3−2横浜M
【評】鹿島は後半開始早々にマルキーニョスが2得点して勝利に貢献した。1−1の3分にFKに合わせて勝ち越し点を奪い、7分にはミドルシュートをけり込んだ。横浜Mは終盤に猛反撃して1点差に詰め寄ったが、届かなかった。
奇跡の逆転優勝へ向けて執念を見せた鹿島が4年ぶりに日産スタジアムで横浜Mを下し、6連勝を飾った。6連勝は05年の第3−8節で達成して以来。浦和の今節での優勝を阻止し、11日に試合のある浦和にプレッシャーをかけた。
「一つも負けられない状況はみんな分かっていた」(小笠原)。不運な立ち上がりも、今の鹿島には関係なかった。前半1分に田代がペナルティーエリア内で倒されたがPKを取ってもらえず、直後にセットプレーから失点。前線からプレスをかけてくる相手にミスが続き、嫌な流れになりかけたが、野沢は冷静にすきを見つけていた。「相手は前がかりでサイドが空いていた」。24分に速攻から右サイドのスペースへ飛び出すと、そのままドリブルで中へ切れ込み左足でネットを揺らした。
同点に追いつけば、今の鹿島は強い。後半に見せ場をつくったのはマルキーニョス。後半3分に小笠原のFKにニアに走り込んで逆転ゴールを決めると、その4分後には相手GKのクリアボールをカットし、ループシュートで3点目。「相手のGKはマリノス時代から一緒にやっていて、前がかりでプレーすることは分かっていた。GKがボールをけったときにポジションが見えていて、自分のところにきたらトラップしてすぐ打つことをイメージしていたのでためらわずに打った」としてやったりの表情。
攻撃のキーマンが結果を残し、守備でも最後まで粘りを見せて逃げ切った鹿島。次節は小笠原を出場停止で欠き、内田、興梠が五輪代表で不在。チーム力が問われる試合となるが、野沢は「自分たちは上を見るだけ。下を見ずに残り3試合を全力で頑張るだけ」と表情を引き締めた。優勝の可能性がある限り、あきらめることだけはしない。
同点弾の野沢か勝ち越しアシストの満男かはたまた二得点のマルキーニョスか。
試合開始早々の田代の飛び出しや途中出場の敦のボレーそしてダニーロのミドルが決まっておれば、彼等もここに名を連ねておったであろう。
この試合では攻撃陣の活躍が光った。
特にマルキーニョスは上位に通用しないと揶揄されたことで発憤したのか攻守にわたって大車輪の活躍であった。
そしてチームはリーグ戦4試合連続3得点である。
絶好調だった2005年前半でも記録していない。
勝てていなかったエコパと横浜国際で記録していることも素晴らしい。
チームの熟成の表れであろう。
メンバーは揃っていると断言しようではないか。
後は試合中に起こるエアポケットのような集中の欠如だけを修正すれば、王者の風格も甦ってこよう。
気持ちの問題と言い換えることも出来る。
勝つことで養っていけるのでは無かろうか。
勝ち続けてシーズンを終えることが我等の願いなのである。
Fマリノス戦コメント
鹿島アントラーズ :監督 <試合終了>
不注意な失点があったが、あわてず同点にし、逆転することができた。決定的なチャンスの数で上回ることができたと思う。本当なら4点目(マルキーニョスのゴール)があって、そこで試合が決まっていたはずなので、判定には残念に思っている。(今日の勝利で)首位の浦和にも十分プレッシャーを与えることができたと思う。後の試合も、自分たちは勝つだけだ。
【J1:第31節 横浜FM vs 鹿島】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
11月10日(土) 2007 J1リーグ戦 第31節
横浜FM 2 - 3 鹿島 (16:03/日産ス/21,109人)
得点者:2' 大島秀夫(横浜FM)、24' 野沢拓也(鹿島)、48' マルキーニョス(鹿島)、52' マルキーニョス(鹿島)、80' 坂田大輔(横浜FM)
●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
「激しいゲームだったが、今日のゲームで鹿島の方が優れていたのはチャンスの数。それも明確なチャンスをつくれていたということが勝因になったと思う。前半は立ち上がりPKをゲットして優位になれるかと思ったのだが…。そこから不注意な失点をして、その後に試合を立て直せるかがテーマとなった。何とか同点に追いついて、後半も30分まではゲームをコントロールできた。終盤は我々がうまくリスクマネージメントできていた。その後に4点目が生まれたのだがオフサイドのフラッグが上がった。ゴールなら、あれでゲームは終わっていた。
警戒していた山瀬功が出ていなかったことで、当然、やり方は変更した。相手のシステムも予想していたダイヤモンド型ではなくボックス型で、少し戸惑いがあったようだ。できるだけ前半に修正しようと指示を出したが、なかなかうまくいかなくて、相手にペースを握られる時間帯もあった。
ガンバも勝っていることも含めて、これで浦和にプレッシャーをかけることができたと思う。相手にとって気になる状況にすることができた。次節も我々が勝ち抜くことによって、可能性を広げることができればと願っている」
以上
【J1:第31節 横浜FM vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●岩政大樹選手(鹿島):
「流れがよかろうが、悪かろうが、チームとしてやるべきことはハッキリしている。今日のように、アウェイであれば押し込まれるシーンもある。最後の最後まで辛抱して、セットプレーから勝ち越せるのがウチの強みだし、だから、こうして勝点を重ねられていると思う。ウチは8月くらいから、負けたら終わりだという気持ちでやっているし、6連勝している今もその状況は変わらない。ただ、最近になって多少可能性が出てきているので、今日の試合は僕にとって、今シーズンの残りを決める大事なゲームだと思っていた。これで来週はホームだし、その次はレッズとやれる。この後、何が起こるのか楽しみになってきた」
チェアマンの指示が行き届いておればPKもゲットであるしオフサイドもなかったはず。
ちゃんと指示を守って欲しかった。
やるっきゃ騎士
鹿島やるっきゃない!逆転Vへ6連勝だ
J1は10日、各地で6試合が行われる。わずかながら優勝の望みを残す現在5連勝中の3位・鹿島は、アウエーで横浜と対戦。勝てば無条件で浦和の今節でのリーグ優勝を阻止できるとあって、MF本山は「僕らは勝つだけ。僕らが勝てば(浦和の今節の優勝は)なくなる。勝って、あしたの結果を見る。楽な試合にはならないと思うけど、絶対に勝ちますよ」と不適に笑った。
逆転優勝もあきらめていない。05年には、首位のC大阪が最終節でまさかの敗戦。つかみかけていた優勝を寸前で逃すなど、ここ数年は終盤戦で多くの波乱が起こっている。鹿島は浦和との直接対決も残しており、DF岩政も「前提はウチが残り全4試合に勝つことだけど、何か起こりそうな予感がしている。あした勝てば、次(18日の柏戦)はホームだし、いい形でレッズ戦を迎えられる」と息巻いた。
「連勝すれば、G大阪を含めて上にいいプレッシャーを与えられる」とDF大岩。浦和の優勝阻止はもちろん、奇跡の逆転優勝のためにも、まずは横浜に負けるわけにはいかない。 [ 2007年11月10日付 紙面記事 ]
鹿島6連勝で浦和V阻止だ
鹿島は05年4月以来の6連勝で浦和の優勝を阻止し、逆転優勝へ望みをつなぐ。10日の横浜M戦が引き分け以下なら、今節で浦和の2連覇が決定する可能性がある。DF岩政は「何か起こりそうな予感がある。リーグは最後までもつれることが多い。勝ち続けますよ」と話せば、DF大岩も「勝つことしか考えていない」ときっぱり。横浜M戦で必勝を期した。 (2007年11月10日06時05分 スポーツ報知)
残り4試合、楽な試合は一つもない。
気を引き締めるところである。
そして、この時期になると対戦相手以上に優勝争いの相手との状況が報じられる。
我等としては2004年10月30日以来勝利がないFマリノスの方が重要であろう。
その最後に勝った試合の一年前2003年には、満男をユ・サンチョルが突き飛ばして一発退場になった試合が印象的である。
2TOPは平瀬と深井のヒフコンビ。
ユダは怪我で長期離脱中。
流石策士トニーニョ・セレーゾである。
本田主将・フェルナンド・青木のトレス・ボランチで挑み、見事この面子で見事な逆転勝利を飾ったのであった。
今思えば、この時期がトニーニョ・セレーゾ政権の絶頂期であったのでは無かろうか。
使えるFWのコマが平瀬・深井・中島で勝利を積み重ねていたのである。
こう考えると、層の薄さも選手の質も言い訳にはならぬと言いたい。
どんな状況でも勝利を目指す「心」が肝要なのである。
当然であるが、今季も勝利を積み重ね最終節の聖地で歓喜の声を上げることを目的として挑んでいくのである。
救世主、だが救うチームが違う
興梠が日本の救世主の座を継承
軽快な動きでメニューをこなすFW興梠(撮影・栗山尚久)
U−22(22歳以下)日本代表FW興梠(こうろき)慎三(21=鹿島)が「日本の救世主の座」を継承する。17日の北京五輪アジア最終予選ベトナム戦に向けた代表メンバーが9日、発表された。C組2位で大量得点が必要となる一戦にFWは異例の5人選出。興梠はJ得点率トップの看板を引っ提げ、最終予選に初招集された。速さと野性的なキャラは、過去の日本の救世主のタイプと合致、窮地にいるチームを救う。FWカレン・ロバート(22=磐田)MF梅崎司(20=大分)も同予選初招集となった。
興梠が日本を救う。この日、強化担当から最終予選初招集の吉報を知ったが、心は揺れなかった。「ビックリはしなかった。これからでしょう。でも流れが来てますね。やってやりますよ。決勝点決めたら新聞の1面ですか? いいですね」。呼ばれただけで、何も成し遂げていない。それを自覚した上で成功後のイメージを膨らませた。
97年W杯最終予選のFW岡野、04年アテネ五輪最終予選のFW大久保、05年W杯最終予選のFW大黒と、日本のサッカー史に名を刻んだ救世主たち。スピードが突出し、型破りのキャラクターを持っていた。最終予選終盤まで目立った成績も挙げず、直前の好調ぶりが買われ、大抜てきの末に日本の窮地を救ってきた。
興梠にも救世主の条件がそろっている。鹿島トップのスピードを誇る一方で、「番長」と呼ばれることもあるほど地元宮崎にいたころはヤンチャだった。反町ジャパン発足以降、出場は1試合だけだが、リーグ戦で90分当たりの得点率は1・076とJ1トップ。6月の2次予選マレーシア戦後に代表から遠ざかり、「救世主になりたい」が、最終予選のころから口癖になっていた。思いを実現させる好機が最高の運気とともに巡ってきた。
最終予選でチームは消極的なプレーが目立ち、2位に甘んじている。「自分のプレーを出せないのが一番嫌。全部を出していく」。強気でなければ危機を乗り切れないことを、興梠は知っている。 【広重竜太郎】 [2007年11月10日9時7分 紙面から]
U-22日本代表メンバーに興梠、内田選手が選出
アジア男子サッカー2008最終予選(北京五輪最終予選)に臨むU-22日本代表メンバーが11月9日、日本サッカー協会から発表され、興梠慎三、内田篤人両選手が選出されました。U-22日本代表は、11月17日(土)にアウェイでU-22ベトナム代表と対戦します。
興梠選手コメント
『選ばれたことは素直にうれしいです。オリンピック出場という目標に向かって、全力を尽くしたいと思います。』
内田選手コメント
『選ばれて光栄です。自分の力を発揮して、チームに貢献できるように頑張ります。』
■アジア男子サッカー2008最終予選(北京五輪最終予選) 「U-22ベトナム代表vsU-22日本代表」
日時: 11月17日(土) 21時15分(日本時間)
場所: ベトナム・ハノイ My Dinh Stadium
反町ジャパンFW最多5人招集!ベトナムで“追試”実施へ
日本サッカー協会は9日、北京五輪アジア最終予選、U−22ベトナム代表戦(17日、ハノイ)に臨むU−22日本代表22人を発表。FWカレン・ロバート(22)=磐田=、FW興梠慎三(21)=鹿島=、MF梅崎司(20)=大分=の3人が同予選に初招集された。FWは今予選最多の5人。反町康治監督(43)はベトナムでFW陣に“追試”を行う方針だ。
◇
ベトナム遠征に向け、すっきりと散髪したヘアスタイルで都内のJFAハウスに現れた反町監督。約2時間のスタッフ会議後、メンバー22人を発表したが、決定力不足が深刻なFW陣の選考に関しては、すっきりとはいかなかったようだ。
「FWが多い? そうですね。いろんな選択肢があるのは悪くない話。余剰の人数を連れてって、いろんなことにしっかりと対応できるようにしたい」
他のポジションは候補合宿(6、7日)の20人から入れ替えたが、FW陣はそのまま。FWの5人体勢は今予選で最多だ。「個人の力はだいたい分かっているが、組み合わせだけじゃなくDF(守備)の力とかゲームプランを見て、競争した中で送り出したい」などと話し、現地入り後に“追試”する方針も示した。
判断基準は(1)試合直前の調子(2)周囲との相性(3)守備力−であることを示唆したが、気になるのは、守備力もポイントに挙げたこと。7日の順大との練習試合後もFWを含めた守備についての課題を列挙した指揮官。この日も「ゴールを取るということより、まずは勝つことが大事。ゴール=勝つことかもしれないけど」と発言。首位カタールと勝ち点7で並んでいるが、総得点差1で2位の日本。大量点で勝たなければいけないベトナム戦も従来通り、FWは守備力を重視して選ぶ?
「代表としての情熱と誇りをかけて全力で戦いたい」と反町監督。ファンが期待するゴールラッシュに応えられるか。
(近藤安弘)
■メンバー選考
今回選ばれたメンバーは22人。6、7日の候補合宿メンバー20人からDF河本(神戸)、MF枝村(清水)の2人が外れ、けがやチーム事情で合宿に招集されなかったGK林(流経大)、DF細貝(浦和)、MF本田拓(法大)、水野(千葉)の4人が加わった。累積警告のためベトナム戦出場停止のMF家長(G大阪)とFW森島康(C大阪)は、21日のサウジアラビア戦(国立)で復帰する可能性がある。
★ストライカーサバイバル
【平山】
ベトナム戦へ向け、同僚のDF伊野波とともに11日のサテライトリーグ・横浜FC戦に出場することが濃厚に。2人はきょう10日の新潟戦はベンチスタートが確実。FC東京の原監督は「何分かやらせて(代表に)行かせます。あっち(代表)のことも考えてあげないと」。平山は「出るみたいなんで、頑張ります」。伊野波も「ゲーム勘をつけたい」と意気込んだ。
【カレン】
最終予選初招集に「そこ(代表候補合宿)での動きが評価されたと思う。とにかく勝てばいい。つぶれ役もこなす」とキッパリ。「まずは(きょう10日の)名古屋戦で決めて」と前を向いた。
【李】
10月のカタール戦に続き2試合連続の先発が有力。「とにかく点を取って勝ちたい。先発できるよう反町監督にアピールしたい」。きょう10日の横浜FC戦リーグ5試合ぶりゴールを決めて気持ちよく代表に合流する。
【岡崎】
10月のカタール戦前に右足首を負傷、緊急帰国した無念をベトナム戦でぶつける。懸命のリハビリを経て、4日の天皇杯・明大戦では先発で実戦復帰。「コンディションを上げていきたい」と意気込んだ。
【興梠】
6月の2次予選マレーシア戦以来の招集に「五輪出場という目標に向かって、全力を尽くしたいと思います」。チーム関係者も「岡野(浦和)になれる」と97年に日本のW杯初出場を決めた野人伝説の再現を期待していた。
初代表興梠が救世主になる…U―22日本代表22人発表
強気の性格で救世主が期待される鹿島のFW興梠
日本サッカー協会は9日、北京五輪アジア最終予選第5戦(17日)、ベトナム戦(ハノイ)に臨むU―22(22歳以下)日本代表メンバー22人を発表した。
満を持してアジアの舞台に立つ。最終予選で初めて選出されたFW興梠は、「救世主になる。チームを救いたい」と宣言。窮地での反町ジャパン選出に「これは流れがオレに来てるっしょ。点、決めるしかないっしょ。自分の力を出さないで終わるのが一番嫌なんで、やってきますよ」と強気に言い放った。
振り返れば、各予選で救世主が出現している。98年フランスW杯予選時のFW岡野(浦和)、06年ドイツW杯予選時にはFW大黒(トリノ)がブレークした。そして、04年アテネ五輪予選時はFW大久保(神戸)が活躍。全員が予選の途中からチームに加入し、本大会出場の原動力に。興梠も「そうなるといいっすね」とうなずいた。
今季リーグ戦では21試合6得点だが、90分間の得点率1・076はJトップ。1点以上の数字はJリーグ広しといえども、興梠1人だけ。その決定力に、50メートル5秒台の俊足。そして、「番長」と呼ばれる強気な性格。「決めたら(新聞の)1面ですね」反町ジャパンでは、まだ見ぬ救世主。興梠は、その資質を十分に兼ね備えている。 (2007年11月10日06時04分 スポーツ報知)
この期に及んでFWに守備力を求めるとは反町の血迷い具合が最高潮に達している。
アウェイで勝ち点1を目指しているのであろうか。
知的指揮官というふれこみで、新潟をJ1に定着させた手腕を買われての就任であったが、昨年8月よりの試合全てを観た結論は「無能」の烙印を押さざるを得ない。
眼鏡をかけているだけで「ハカセ」とあだ名が付けられてしまうようなものである。
チェアマン、権力発動か
浦和11日Vは早い!鬼武チェアマン、G大阪&鹿島に必勝命令
Jリーグ・鬼武チェアマンが8日、G大阪と鹿島に10日のリーグ戦での必勝を厳命した。両チームの結果次第では、11日にも浦和の優勝が決定。3節も残しての決着に「浦和に優勝してほしくないわけではないが、まだ早すぎる」。11日は大宮の新本拠地・NACK5スタジアム大宮(旧大宮公園)のこけら落とし試合に行く予定の同チェアマンだが、浦和優勝の可能性がある場合、変更して浦和戦のある等々力競技場に向かう。
闘莉王の肘撃ちを不問にしたり、オフサイドでもゴール認めたりしてきたのであるから普通に優勝するであろう。
それをここで別の力でも働かすということなのか。
サッカーを競技として見ず、商売の手段としてみているとしか言いようがない。
2005年シーズンには川淵キャプテンが大阪を応援し、大阪のクラブが優勝した歴史もある。
興行であることは否めないが、その色を前面に押し進めれば押し進めるほど周囲は冷める。
相撲やプロレスに仕立てたいというのであろうか。
マニアのものにしたいのであろうか。
我等は力をぶつけ正々堂々と勝利を重ねたいものである。
U-22興梠慎三 無駄な二日間
反町ジャパン 順大1・5軍に0点
08年北京五輪アジア最終予選ベトナム戦(17日、ハノイ)、サウジアラビア戦(21日、国立)に向けて千葉県内で合宿中のU―22日本代表が7日、順大と練習試合(45分×2本)を行い、0―0で引き分けた。過去最多のFW5人を招集し、得点力アップを課題に掲げた合宿だったが、格下相手にまさかのスコアレスドロー。4大会連続の五輪切符獲得に向けて不安だけが残った。
最後までゴールは遠かった。決定機はほとんどなく、苦し紛れのミドルシュートはことごとく枠を外れた。大学生を相手に無得点の引き分け。反町監督は「オープンプレー(流れの中)からチャンスはつくれた。あとは最後のシーンの精度を上げないといけない」と強がったが、勝利だけでなく、得失点差も重要となる最終予選残り2試合を前に、得点力不足解消の糸口すらつかめなかった。
最終予選の4試合でわずか3得点。FWの得点ゼロという事態に、Jリーグに頭を下げて急きょ2日間の強化合宿を敢行したが、収穫に乏しかった。選手選考に重点を置くのか、それとも連係の成熟度を高めるのか意図が明確ではなく、試合内容もチグハグ。生き残りを懸けるカレン、興梠、梅崎ら、復帰組の個人プレーが目立ち、グループで崩す場面はほとんど見られなかった。
唯一のフル出場を果たした本田圭は「チームとしてバラバラな部分があった」と厳しい表情で試合を振り返った。柏木も「連係は全体的にうまくいっていなかった。完全に相手を崩せた場面はなかった」とガックリ。ケガなどで主力3選手を欠いた順大の選手から「連係がうまくいってない印象を受けた。怖くなかった」と、こき下ろされる始末だった。
得点力アップどころか、自信喪失にもなりかねない結果。それでも反町監督は「急がば回れという言葉があるように、点を取るだけがサッカーではない。ここで(順大に)勝ってもベトナムに勝てるわけではない」と必死に言葉を並べ立てた。ベトナム戦のメンバーは9日に発表され、12日から現地で合宿を張る予定。だが、迷走を続ける反町ジャパンに明るい兆しは見えてこない。 [ 2007年11月08日付 紙面記事 ]
U-22代表合宿に貸し出している内田篤人と興梠慎三であるが、まるで無駄な時間を過ごしたようである。
これまでの試合を観る限り、篤人に関しては同サイドの前に水野がおり、お互いの長所を消し合っている。
ここを修正することなく、ここまで来ておるのであるから、今更攻撃に光る采配も選手選考もありようがない。
そして大学生のサブチームとの試合でスコアレスドロー。
言葉もない。
そして指揮官のセリフである。
「点を取るだけがサッカーではない。」
ネタであろうか。
この男につき合うのはご遠慮したいところである。
ギャグならギャグで笑わせてもらいたいものであろう。
篤人と慎三がヴェトナム戦に落選することを切に望む。
助っ人総取っ替えか
鹿島の3外国人選手の入れ替えを検討
鹿島のFWマルキーニョス、DFファボン(ともに31)MFダニーロ(28)の来季去就が現段階で白紙であることが6日、分かった。幹部が「3人のいずれも残る確証はない。それに代わるいい選手がいれば考える」と現状を説明した。3人とも今季加入したが貢献度は期待ほど高くない。今後は移籍市場の動向と残り試合の働きも含めて入れ替えを検討する。[2007年11月7日9時3分 紙面から]
鹿島の3助っ人 残留は白紙状態
鹿島の外国人3選手の来季契約について白紙の状態であることが6日、分かった。この日、クラブ全幹部が出席の下、来季に向けた編成会議を行い、所属選手の評価を集約。ある幹部は「今のところ、外国人3人とも来季の確証はない。新たに獲得する選手が、見つかるかという面もあるが、現状では決まっていない」と明かした。
FWマルキーニョスはこれまでリーグ戦で11得点を挙げているが、浦和など上位との対戦で結果を残せていない。MFダニーロはJ特有のスピードに適応が遅れ、DFファボンは右足首関節脱臼骨折などけがで、ともに先発は11試合。「これからの活躍次第」と同幹部。助っ人の査定は、リーグ残り4試合と天皇杯でヤマ場を迎える。(2007年11月7日06時00分 スポーツ報知)
10月19日スポニチにはファボンは残留するように報じられておったが、改めてフロントは再評価を行う模様。
彼等の印象と言えば次のようになる。
マルキーニョスは昨季までのアレックス・ミネイロと同程度の活躍であった印象である。
浦和戦は2TOPを組んだ相方の興梠が空振りをしなければ快勝していたことは明白で、責は無いと言えよう。
とはいえ、印象に残った試合はアウェイ柏戦・アウェイ広島戦と寂しいのも事実である。
ガンバ戦についてもアウェイで一歩足らずシュートが枠に行かなかったことはマイナス評価かも知れぬ。
ダニーロに関しては、悪くない選手であった。
が、良くは無かったのが現実と思われる。
ファボンは本当に良いキャラで、相手の攻撃をつぶす速さも攻撃の起点となるフィードもある。
しかし二度の怪我は目を瞑ってもアウェイガンバ戦の2失点目、バレーのマークを外して、ボールの軌跡を誤ったのはいただけなかった。
とはいえ、その試合で一矢報いたのもファボンその人である。
彼等が残留しようとも、新たなる助っ人が来ようとも、我等が行うべきことは変わらない。
前に進み一つ一つの勝利を重ねるのだ。
高橋英樹、役所広司、春風亭小朝の三匹は、事件解決後三方の道に別れるがその道は行く先で一つに合流するのである。