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レギュラーポジション争い

鹿島が京都戦を想定して守備練習
 鹿島は31日、茨城県鹿嶋市内で午前、午後の2部練習を行った。午前は4月4日のリーグ京都戦のFWを除く先発メンバーとみられる9人が、京都の布陣を想定した控え組を相手に守備の確認を実施。左サイドバックには最近2試合で先発しているDF朴柱昊が入った。練習後は、主将のMF小笠原満男が「いつもやっていることに、相手の特徴を少し入れた感じ」と内容を説明した。
 [2009年3月31日21時42分]

次節も左サイドバックにはチュホが入る模様。
「勝ってるうちはいじるな」の鉄則を守るのであろう。
ただし、FWは未だ決めかねておる様子である。
大迫で2試合勝っておるが、前節の勝利を持ち込んだのは興梠であった。
どちらが先発するのか非常に楽しみと言えよう。
更に申せば、よよも別メニューの田代も虎視眈々と先発を狙っておる。
誰が出ても鹿島は鹿島。
勝利に最も貢献するFWが出てくるであろう。
楽しみは4月4日までとっておこうではないか。

内田篤人見参

2009年 3月 31日(火)

午前練習は、ランニングやパスなどでウォーミングアップを行い、その後は京都戦に向けた戦術トレーニングを12時頃まで行いました。昨日は室内で調整を行っていた内田選手も、今日は全体練習に合流して元気な姿を見せていました。

全体練習に合流した篤人である。
元気な姿がとても嬉しい。
京都戦では代表以上の上がりを魅せてくれるのであろうか。
期待で胸が高まる。
21歳初の聖地降臨が楽しみである。

篤人軽傷

お疲れ内田、気丈に「大丈夫です」
 日本代表合宿中の26日に右太腿裏の張りを訴えていた鹿島DF内田が、4月4日の京都戦(カシマ)出場へ意欲を見せた。今年はチームと代表で計11試合にフル出場したこともあり、疲労はピークに達している。4月もリーグ戦とACL合わせて7試合が控えているが「大丈夫。あす(31日)から練習します」と気丈に話した。この日は練習に参加せず治療に専念し、今後も2、3日は慎重に調整して京都戦に備えることになる。
[ 2009年03月31日 ]

内田「大丈夫」軽症強調…鹿島
 体の各部に痛みを抱えていた鹿島の日本代表DF内田が30日、チームドクターの診断を受けた。リーグ新潟戦(15日)に負った左脇腹の打撲は骨には異常なく、代表合宿中に痛めた右太もも裏も肉離れなどの症状はなかった。本人は「明日から練習をやります。大丈夫です」と話したが、クラブ関係者は「2、3日は様子を見ながら調整していく」と話した。

篤人の太股の張りも脇腹の打撲も問題は無かったとのこと。
様子は見るが大事に至ってなかったということで一安心である。
そして本人はやる気満々である。
我等が右の翼は羽ばたくことを止めぬ。
鹿島は飛び続けるのである。

アルバイト情報

準ミス慶応義塾大学 小川 恵理子さんの場合

趣味のサッカー観戦のためにも、アルバイトでしっかり稼ぎたいな。
趣味のサッカー観戦のためにも、
アルバイトでしっかり稼ぎたい!
サッカー観戦が趣味という慶応義塾大学の小川さん。サッカーチームが遠征に行くときには、遠征先にまで応援しに行くほどで、そのためのアルバイトだと言っても過言ではないとか。趣味のサッカー観戦を思う存分堪能するために、しっかり稼げるアルバイトをシフトワークスで探してみましょう。
小川さんが希望するアルバイト
■勤務地:家や学校の近く。自由が丘や代官山などのオシャレな場所にも興味あり
■仕事内容:経験があるので、フード系
■シフト:平日3日+土曜日4〜5時間



サッカー観戦には欠かせない、小川さんの応援グッズ。
先生: 小川さんは、応援のために遠くまで行くほどのサッカーファンなんですって?

小川: はい。チームのホームタウンに応援しに行くほかに、遠征先にも応援しに行くほど好きです(笑)。応援しに行くと、交通費はもちろん、食事代やグッズ代など、結構お金がかかってしまうんですよ。

先生: 確かに……、お金がかかりそうですね、それは。

小川: サッカー観戦以外にも洋服や化粧品を買ったり、交通費や食事代などでもお金が必要なので、私にとってアルバイトは絶対にやらなくてはいけないことなんです!

先生: アルバイトでしっかり稼ぎたい、というわけですね。 それでは早速、モバイル版シフトワークスを使って、しっかり稼げるアルバイトを探してみましょう!

先生: まずはシフト設定です。モバイル版シフトワークスのシフト設定は、先ほど基本編で説明したパソコン版シフトワークスとは、すこし違います。 トップ画面の「自分のシフトで探す」から、シフト設定画面にいって、働きたい曜日ごとに、時間帯を入力して、シフト表の完成です。

小川: わかりました。私の希望シフトは、週4日。平日は3日で土曜日に1日。学校が終わってから、4、5時間働きたいかな。

先生: さすがに、最近の若い方は携帯電話をかんたんに使いこなしますね……。 検索後に表示される「マッチング度」は、入力したシフトとのマッチング度合いのことなので、アルバイト探しの目安にしてくださいね。

小川: カフェっぽいところのアルバイトって憧れちゃうな。カフェとはちょっと違うけど、このアルバイトは制服もかわいいし、いいかも。


小川さんのシフト設定

月、水、金、土の週4日。
学校終了後の18時から23時でシフト設定
小川さんの相談内容


先生: エントリー時には、シフトについて相談できる機能があります。 エントリー時に相談しておきたいことがあれば、入力してくださいね。

小川: あります! サッカー観戦を兼ねて旅行に行くことがあるので、「都合によりお休みをいただくことがあります」。

先生: 本当にサッカーが好きなんですね(笑)。企業が相談に応じてくれることを祈っていますよ。

小川: よろしくお願いします!




慶應義塾大学生の鹿島サポーターである。
ユニが少々古いので40番の最新ユニをアルバイトして購入して欲しいところ。

篤人、シュートを放つ

内田悔しクロスバー直撃/W杯予選
<W杯アジア最終予選:日本1−0バーレーン>◇28日◇A組◇埼玉
 DF内田篤人(21=鹿島)が絶好機を2回逃し、悔しさをにじませた。右サイドを積極的に攻め上がり、後半9分は遠藤からのパスをゴール前でフリーで受けたものの、シュートまで持ち込めず。同20分には玉田のパスに走り込んで豪快に右足を振り抜いたが、バーを直撃した。15日の新潟戦で負った腰部から左脇腹にかけての打撲に加え、右太もも裏痛も抱えていた。「これからもっと厳しい戦いになると2点目、3点目が大事になるから」と苦笑いした。

 [2009年3月29日7時37分 紙面から]

21歳・内田、シュート放つなど存在感示す
2009.3.28 22:50
 サッカーW杯アジア最終予選(28日、埼玉スタジアム)27日に21歳になったDF内田がフル出場。昨年は20歳になる前日に、W杯アジア3次予選で同じバーレーンと対戦し「アウェーでベンチにも入れなかった」と苦い経験をしたが、この日は後半にクロスバー直撃のシュートを放つなど存在感を示した。
 この1年ですっかりレギュラーに定着した内田は「あれはいいシュートなんかじゃない。入っていないから」と貪欲(どんよく)だった。


内田が玉田に謝った「シュート練習します」

<日本・バーレーン>前半、浮き球をトラップする内田篤人
Photo By スポニチ

 【日本1―0バーレーン】DF内田は惜しいシュートを外した。後半19分、玉田のパスを受けて右足で強烈なシュートを放ったが、バーを直撃した。「玉田さんに謝りました。今までセンタリングを上げる側だったんで。シュートする方も練習します」と反省した。ただ、右太腿裏と胸部に痛みを抱えながらフル出場。「体の状態があまりよくなかったので、最低限ディフェンスをやろうと思った」と守備で勝利に貢献した。
[ 2009年03月29日 ]

負傷を抱えながらも活躍した篤人である。
鹿島でも積極的にゴール前へ飛び出し得点を狙って欲しい。

W杯アジア最終予選バーレーン戦内田篤人コメント

【日本 vs バーレーン】試合終了後の内田篤人選手(鹿島)コメント(09.03.28)
3月28日(土) 2010 FIFAワールドカップ南アフリカ アジア最終予選
日本 1 - 0 バーレーン (19:20/埼玉/57,276人)
得点者:47' 中村俊輔(日本)

●内田篤人選手(鹿島):
「みんなゴールまで行く形は分かっている。シュートは、入るときは入るし、入らないときは入らない」
以上


果敢なオーバーラップから積極的にシュートを狙った内田篤人選手。DF面でも体を張ったプレーを見せ、ヘディングの競り合いでも何度も競り勝っていた。

積極的過ぎだったと言えよう。
ゆっくり休んで京都戦に備えよ。

鈴木隆雅くん、U-15代表選出

U−15日本代表チーム オーストラリア遠征(4/5〜13)メンバー
日本代表
スタッフ
監督
吉武 博文 YOSHITAKE Hirofumi
【(財)日本サッカー協会 ナショナルコーチングスタッフ】
コーチ
菊原 志郎 KIKUHARA Shiro
【(財)日本サッカー協会 ナショナルコーチングスタッフ/東京ヴェルディ】
GKコーチ
大橋 昭好 OHASHI Akiyoshi
【(財)日本サッカー協会 ナショナルコーチングスタッフ】

選手
GK
1 山田 元気YAMADA Genki
1994.12.16 182 ? 62 ? FC XEBECジュニアユース
18 中村 航輔NAKAMURA Kosuke
1995.02.27 162 ? 46 ? 柏レイソルU-15

DF
2 早川 史哉 HAYAKAWA Fumiya
1994.01.12 167 ? 62 ? アルビレックス新潟ユース
3 徳永 裕大TOKUNAGA Yudai
1994.04.16 167 ? 61 ? ガンバ大阪ジュニアユース
4 前田 凌佑MAEDA Ryosuke
1994.04.27 167 ? 58 ? ヴィッセル神戸ジュニアユース5 宮村 緯MIYAMURA Toki
1994.05.23 178 ? 70 ? ジュビロ磐田ジュニアユース
6 砂田 琢己SUNADA Takumi
1994.07.06 180 ? 59 ? 薩摩川内市立樋脇中学校
7 西嶋 有矢NISHIJIMA Yuya
1995.02.21 172 ? 52 ? クレフィオFC山口

MF
8 井出 遥也IDE Haruya
1994.03.25 163 ? 48 ? ジェフユナイテッド千葉U-18
9 平澤 俊輔HIRASAWA Shunsuke
1994.04.11 172 ? 58 ? JFAアカデミー福島
10 浅野 友亮ASANO Yusuke
1994.05.18 174 ? 55 ? FC東京U-15むさし
11 板津 勇亜ITATSU Yua
1994.07.02 171 ? 56 ? JFAアカデミー福島
12 楠美 圭史KUSUMI Keishi
1994.07.25 170 ? 56 ? 東京ヴェルディジュニアユース13 秋野 央樹AKINO Hiroki
1994.10.08 172 ? 52 ? 柏レイソルU-15
14 清永 丈瑠KIYONAGA Takeru
1994.10.24 170 ? 62 ? レオーネ山口U-15
15 松本 昌也MATSUMOTO Masaya
1995.01.25 149 ? 40 ? JFAアカデミー福島

DF
16 鈴木 隆雅SUZUKI Ryuga
1994.02.28 178 ? 63 ? 鹿島アントラーズユース

17 野津田 岳人NOTSUDA Gakuto
1994.06.06 170 ? 57 ? サンフレッチェ広島ジュニアユース
19 西岡田 渉NISHIOKADA Wataru
1994.06.22 185 ? 65 ? 徳島ヴォルティスジュニアユース
20 神田 夢実KANDA Yumemi
1994.09.14 164 ? 51 ? コンサドーレ札幌ユースU-15


※U−15日本代表チーム:FIFA U−17ワールドカップ2011出場を目標としたチーム。


鈴木隆雅くんがU-15代表に選出された。
ポジションはFWである。
サイズもこの年代で178センチ、63キロと悪く無く、今後の更なる成長が期待出来る。
日の丸を背負い、活躍してきて欲しい。

大迫、居残り練習

鹿島大迫が苦手ヘッドを居残り練習30分
 鹿島の大型新人FW大迫勇也(18)が苦手のヘッドを特訓した。27日の午前の練習終了後、FW佐々木とともに居残り、左右や斜め後方からのクロスを頭で合わせる練習を約30分繰り返した。得点感覚に優れているが、普段からヘディングは苦手と公言しているだけに、短所克服へ向けて汗を流した。4月4日のリーグ京都戦で公式戦3戦連続先発を目指すだけに「1つ1つの練習を頑張らないといけないので」と意気込んでいた。
 [2009年3月28日9時24分 紙面から]

オールマイティな大迫勇也であるがヘディングは不得手である。
弱点を克服すれば、プロとして更なる飛躍が見込めるであろう。
とはいえ、大迫はスター故、ヘディングに頼らずによいようにボールが来るのも事実である。
得意の形で勝負し、ここ一番でヘディングを魅せて欲しい。
次節京都戦の先発がますます読めなくなってきた。

日本代表内田篤人疾走

21歳バースデーの内田、体調不安なし!
2009.3.28 05:01
 日本代表公式練習(27日、埼玉スタジアム)DF内田(鹿島)が21回目の誕生日を迎えた。不動の右サイドバックは25日に右太もも裏の張りを訴え、別メニューで調整したものの、26日に全体練習に復帰し、この日は試合前日練習にフル参加。28日は両サイドの攻防がポイントになりそうで「バランスを意識して、勝つために懸命にやりたい」と意気込んでいた。

内田“バーレーンの悪夢”振り払う!
 【いざ、バーレーン戦!】日本代表DFの内田は、0―1で敗れた1月のアジア杯最終予選バーレーン戦の悪夢を振り払う。前回はセットプレーからFWイサに競り負けて決勝点を献上も、「(前回の試合は)気にしてない。攻撃よりもまずは守備」と話した。バーレーン対策としてカウンターを警戒。「シュートで終わったり、変な取られ方をしないようにしたい。やるからには勝つ」と因縁の相手に借りを返すつもりだ。
[ 2009年03月28日 ]

21歳になりバージョンアップした篤人がバーレーンを打ち倒すであろう。
怪我をせず無事に帰ってきて欲しい。
丸腰で桑取に行き信用を得るのは悪く無いが、足を怪我した婆さんが大物の草笛光子ではシナリオ展開がバレバレである。

ハッピーバースデイ篤人

21歳の誕生日迎えた内田、軽快な動き!
2009.3.27 20:38

練習をする内田篤人=埼玉スタジアム(撮影・大里直也)
 日本代表の右サイドバックに定着した内田が27日、21歳の誕生日を迎えた。「もう21か…。ハタチって響き、よかったんだけどね」
 今年は代表で唯一全4試合に先発出場し、鹿島でもリーグ戦とアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の全5試合にフル出場。疲労の蓄積から、右太もも裏に張りのあった25日午後の全体練習を回避したが、公式練習では軽快なパス回しで全快を印象付けた。
 バーレーンメディアからも取材を受けるなど警戒される立場だが、「攻撃をシュートで終えるなど、基本的なことをしっかりしたい」と力を込めた。



公式練習に臨む、内田篤人。左は香川真司=埼玉スタジアム(撮影・財満朝則)

鹿島で祝えなかったことが寂しい。
生卵も小麦粉も用意されておったはず。
川俣の活躍の場が一つ減ってしまった。

日本代表内田篤人コメント

「やり方を変えないことが大事」内田篤人=サッカー日本代表
 サッカー日本代表は27日、2010年ワールドカップ・アジア最終予選第5戦のバーレーン戦を翌日に控え、試合会場となる埼玉スタジアム2002で最終調整を行った。
 以下は練習後の、内田篤人(鹿島)のコメント。


(ミーティングは?)やりました。岡田監督も言っているけど(バーレーンのビデオは)簡単にまとめてありました。(特徴は?)いつも通りですね。(バーレーンは3バック、それとも4バック?)それも分からないんで、試合が始まってからだと思う。ただ、自分たちのサッカーのやり方を変えないことが大事だと思う。

 相手とは勝ち点4離れているし、ここで負けたら(バーレーンは)終わると思うから。(日本は)焦らずゆっくり回して、いつも通りにやればいい。(攻撃については?)オーストラリア戦(2月11日)の前半が終わる直前にクロスを上げたんですけど、その時みたいに合えばいいと思う。(DFとGKの間を狙ったもの?)そうですね。人が多ければマイナス(のパス)とかもうまく使いながらやれればいい。攻めの話ばかりしてるけど、やっぱりディフェンスが大事なんで。(1月のアジアカップ最終予選のバーレーン戦では失点に絡んでしまったが)それは気にしてないけど。しっかり競れば大丈夫だと思う」

[ スポーツナビ 2009年3月27日 20:15 ]

【3.28@埼玉:日本 vs バーレーン】試合前日の日本代表各選手コメント(※全てのコメントを掲載しました)(09.03.27)
●内田篤人選手(鹿島):
「ミーティングではバーレーンのビデオを見ました。過去にもやっているので、簡単にまとめてました。
 いつもどおりのビデオで、そんなに違いはないです。相手(DFラインの枚数)は3か4かわからないですが、試合が始まってからですかね。あとはメンバーが出たときにでも。
(相手に合わせて)変えるのか、自分たちのサッカーをやるのか。やり方を変えずにやりたいと思います。
 クロスは練習からやっていますし、焦らずにボールをまわして行きたい。向こうは勝点3が欲しいはず。負けたら苦しくなる。焦らずにゆっくりとまわしてFKをもらったらチャンスにもなる。
 クロスはDFとGKの間に早めに上げたり、でも人が多ければマイナスクロスとかもでてくる。攻めの話ばかりですが、守備も大事」


堂々としたコメントである。
活躍は約束されたようなもの。
もう、観戦する必要は無かろう。
ニュースのダイジェストで楽しませてもらおうと思う。

篤人、肋骨負傷か

内田が復帰!右太もも「大丈夫です」
2009.3.27 05:00
 日本代表合宿(26日、千葉県内)右太もも裏の張りのため前日25日は別メニュー調整だったDF内田(鹿島)が、全体メニューに復帰した。戦術練習ではスタメン組に入って心配無用をプレーで示し、「大丈夫です。若いからね」と不安を一蹴。27日に21歳になる右SBが、バーレーン戦でも攻守でピッチを駆け回る。

「若いから大丈夫」内田もう全メニュー消化
 日本代表DF内田は右太腿裏の張りのため25日の午後練習は別メニューだったが、26日は全メニューを消化。少し痛みは残るというものの「若いんで大丈夫です」と強調した。27日は21歳の誕生日。21歳初戦のバーレーン戦に向けて「クロスは裏やニアとか頭を使ってやりたい。ボールを回せばファウルも多くなって、FKももらえる」と“大人のプレー”を見せるつもりだ。
[ 2009年03月27日 ]

内田、左脇腹痛もバーレーン戦強行

左脇腹痛で動きに精彩を欠く内田(左)
 日本代表は26日、W杯アジア最終予選バーレーン戦(28日・埼玉)に備え、千葉県内のグラウンドで約1時間の練習を行ったが、DF内田篤人(21)=鹿島=が左脇腹に痛みを抱え、緊急検査が必要な状態であることが判明。リーグ新潟戦(15日・東北電ス)で負傷し、エックス線検査では重度の打撲と診断されたが、鹿島のメディカルスタッフによれば、痛みが引かないため再検査の必要性を明かした。岡田ジャパンの右サイドを任される内田。28日は万全な状態で臨めそうにない。

 明らかに不自然だった。攻撃陣を集めて行われたサイド攻撃の練習。DF内田は、ストレートボール、浮き球、時には利き足ではない左足でゴール前にボールを送る。「(体を)ひねると痛みが出る。痛いのは痛いけど、若いから大丈夫ですよ」打撲と診断された左脇腹。患部をかばうように、負担のない蹴り方に終始した。

 リーグ新潟戦(15日)で左脇腹を強打した。翌日の検査では骨に異常が見られなかったが、鹿島の医療スタッフは「打撲をしてから、すでに1週間以上が経過している。ひどい打撲でも、これだけの長い間、痛みが引かないのはちょっとおかしい。もう一度検査をする必要がある」と明言。肋骨(ろっこつ)に打撲以上の症状を懸念する状態だ。

 鹿島での連戦もあって、回復が遅れているのも事実。だが、負傷から11日が経過し、日々の練習前には痛み止めの薬を服用、試合では腹回りに幾重にもテーピングを巻いて臨む状態が続いている。25日の練習は、右太もも裏の張りから別メニューで調整。岡田ジャパンの武器である右サイドは、まさに満身創痍(い)。バーレーン戦へ向け、マイナス材料が並ぶ。

 それでも、内田は「たとえ(骨が)折れていたとしても、試合に出るつもりだし、(けがの重度は)僕には関係ないことだから」と強い意志を見せた。27日には21回目の誕生日を迎え、「ハタチって響きが好きだったんだけどね。誕生日が試合に絡むとあまり良くないから、そのことを忘れよう」と話した。痛みを抱えながら臨むバーレーン戦。「勝ちたい」という一心でピッチへ向かう。

(2009年3月27日06時01分 スポーツ報知)

篤人の右太股の張りは問題なかったが、左脇腹痛が発覚。
とんだバースデイ情報である。
しかしながら、篤人は代表の試合に出場する意欲で溢れておる。
我等は症状が重くないことを祈ることしか出来ぬ。
21歳の篤人は走り続けるのである。

鹿島アントラーズの面白いサッカー

代表チームよりもJリーグ
海老沢 泰久=文
text by Yasuhisa Ebisawa
2009年3月26日

 サッカーの日本代表の試合を見て、われわれは何を楽しめばいいのだろう。ジーコから、オシム、さらに岡田監督に代わって2年半にもなるが、ぼくにはいまだに分からない。

 当初はワールドカップ予選を突破できるかどうかという興味があった。

 しかし、最終予選A組の対戦がひととおり終わったいまでは、突破はほぼ確実ということが分かっている。オーストラリアと日本の実力が頭ひとつ抜けていて、バーレーン、カタール、ウズベキスタンとは差があることが明らかになったからだ。そして、予選を突破するにはA組で2位までにはいればいいのだから、突破はほぼ確実になったのである。したがって、テレビ局がどんなに煽り立てようが、そのことに対する興味はもうなくなってしまった。

 では、彼ら代表チームのプレーを楽しめばいいのだろうか。

 しかし、それはむずかしい。いまの代表のサッカーには美しさも驚きもないからだ。

 それは、監督がジーコからオシムに代わったときから懸念していたことだった。オシム監督は「人もボールも動くサッカー」というスローガンを掲げ、ジーコ監督のときから代表選手をガラリと入れ替えた。一言でいえば、ジーコが好んだ個人技に長じたスター選手の集団から、無名だが監督のいうことをよくきき、走れと命じればいつまででも走っているような真面目な選手の集団に構成を替えたのである。個性のない集団といってもいい。つまり、もともと面白いサッカーのできるチームではなかったのだ。

 それでも、スローガンどおりに人もボールも動いて試合に勝っていれば、代表戦の観客動員やテレビ視聴率が落ちるということはなかったろう。しかし、彼らはアジア選手権などの肝心な試合では勝てなかった。無能だの無策だのと口汚なく非難されたジーコが監督のときでさえチャンピオンになっていたというのに。

 岡田監督のチームも基本的にはオシム監督のチームを引き継いでいる。だから、ただ走ってボールを動かすだけのつまらないサッカーであることは変わらない。2月のワールドカップ最終予選のオーストラリア戦でも、1月からキャンプをして5週間も準備したにもかかわらず、ヨーロッパのリーグ戦に出場して、試合の前日、前々日に来日したオーストラリアの選手たちに苦もなく引き分けに持ち込まれてしまった。つまり、オシム監督が人もボールも動くサッカーというスローガンを掲げて、真面目だが美しさも驚きも生み出せないチームにしてしまってから、何も進歩していないのである。

 これなら、ヒイキにしているからいうわけではないが、アントラーズのサッカーのほうがよっぽど面白い。なかでも今年の開幕のレッズ戦における2発のカウンターは、まさに人もボールも動く美しくて驚きに満ちたサッカーの見本のようなゴールだった。声高にスローガンを唱えたりしなくても、美しく驚きに満ちたゴールが決まるときは、必ず人もボールも動いているのである。

 むろん、だからといって代表の試合を見ないわけではない。ちゃんと見て、内田篤人の無事を祈っている。面白くも何ともない試合に毎回出させられて、そのうえ怪我でもさせられたらたまらないからだ。ぼくには、いまの代表なら、アントラーズのほうがずっと大事なのである。


ナンバーのコラムである。
あまりにごもっともな意見であったのでここで紹介させてもらう。
この力と戦術が兼ね備えられてこそ素晴らしいサッカーが魅せられるというものである。
それを具現化しておるのが鹿島アントラーズと言い切っても過言では無かろう。
海老沢氏の申すように篤人の無事をただ祈るのみである。

日本代表内田篤人コメント

【3.28@埼玉:日本 vs バーレーン】 3/26(木)練習終了後の日本代表各選手コメント (09.03.26)
●内田篤人選手(鹿島):
「足は大丈夫です。途中までテープ巻かずにやったんですが、巻いてやってもやれました。普通にやれます。
(ハムストリングだけど)大丈夫、オレ若いから。
(ゴール前に3人入る練習については、守る側が)ボールウォッチャーになるから。裏が空いたら裏に。ニアにも入っていく。そこは頭を使いながらやりたい。
(バーレーンDFに比べると日本のFW陣は小さいことについて)先輩なので小さいとはいえませんが、簡単に上げずに、崩して入れて行きたい。守るほうも、簡単に入れてくれたほうが楽だと思う。
(攻撃については)ロングシュートを打てる人もいる。シュートを打って前に出てこさせたい。ゴール付近でファールをもらえばFKを蹴れる人もいる。あせらずやりたいです。
(クロスについては)いつもどおり、変わったことは言われてないです。いつもどおりです。
 相手はどうなるかわからない。(バーレーンが)蹴ってくるのもイヤだし、つないで速く攻めても来る。気を抜けないです。みんなで守り抜く。そこで点を取れれば勝てるかなと。日本のサッカーをちゃんとやれば勝てない相手ではない。
(明日誕生日ですが)プレゼント持ってきてくれてもいいですよ(笑)。二十歳(ハタチ)の響きはよかったんですけどね。
(21歳になって初めての試合になるが)誕生日にかかってる時は、バーレーンが多いですね。去年はベンチにも入れなかった」


昨年の誕生日はベンチ入りすら叶わずスタンドからの寂しい観戦であった。
今年の誕生日は代表の練習に明け暮れる模様。
とりあえず、右太股裏側の張りに問題がなかったことは良かったと言えよう。
元気に一つ歳を取って還ってくることになるのであろう。

篤人負傷か

内田、右太もも裏に張り…紅白戦に出場せず
2009.3.26 05:03
 日本代表合宿(25日、千葉県内)DF内田篤人(20)=鹿島=が右太もも裏の違和感を訴え、25日午後の紅白戦出場を回避。ストレッチや軽めのランニングなど別メニューで調整した。
 「もも裏のハリが強かった。試合数も多いので」と内田。岡田監督は「医学的には何もない。本人はやるといってきたけど、無理はさせない」と話し、本人も「あしたからはやると思う」と軽症を強調したが、厳しい日程による疲労が残ることが浮き彫りになった。
 ACLに出場している鹿島所属の内田は今月7日のJリーグ開幕戦以降、11、15、18、22日とJとACLを交互に、週2試合のペースで試合が続き、そのすべてにフル出場してきた。「ACL組はコンディション的に心配」と話していた岡田監督の不安が、28日のバーレーン戦当日には最小限となっていることを祈るしかない。


内田離脱…働きすぎで右太腿裏に張り

別メニューでストレッチする内田篤人
Photo By スポニチ

 日本代表DF内田が右太腿裏の張りを訴え、別メニューとなった。午前の練習は通常メニューを消化したが、午後は紅白戦には出場せず、入念なストレッチとランニングなどの軽いメニューで終えた。内田は「やれます」と訴えたが、岡田監督は「ハムストリングの違和感なので、怖かったので大事を取った」とメンバーから外した。

 突然の離脱は“勤続疲労”によるところが大きい。今年は日本代表で4試合、鹿島では富士ゼロックス杯にリーグ戦3試合、ACL2試合に出場。日本代表の中で最も多い10試合に出場しており、疲れが一気に出た形だ。内田は「あしたはやれます」と気丈に話したが、不動の右サイドバックの一時離脱だけに回復具合が気になるところだ。

[ 2009年03月26日 ]

篤人が太股の裏に張りを訴えたとのと。
練習回避どころか今すぐにでも帰ってきて欲しい。
とはいえ、篤人本人はやる気満々である。
我等は静かに待つしか無さそうである。

日本代表内田篤人コメント

【3.28@埼玉:日本 vs バーレーン】 3/24(火)練習終了後の日本代表各選手コメント(※全てのコメントを掲載しました)(09.03.24)
●内田篤人選手(鹿島):
「(バーレーンのことを)知り尽くしているつもりはないですが、ホームとアウェイとではちがっている。そんなに意識してないです。やり方についてはまだ考えていないです。」

せっかくの集合写真も、思わぬ事故のため中村俊輔(セルティック)不在で行われた。

岡田監督の隣で集合写真に写る篤人である。
如何にこのチームで重要な位置にいるのかが伺える。
そしてWBCの日韓戦ではないが、バーレーンとの戦いも数を数えた。
とはいえ、感情移入を誘わないのは何故であろうか。
弱い相手に苦戦しておるのが要因の一つであることは間違いはない。
これでは盛り上がるものも盛り上がらぬであろう。
誰かが何か手を打たねばならぬ時が来ておるのでは無かろうか。

大迫、鹿島に専念

大迫が高校選抜遠征辞退、鹿島に専念
 鹿島の新人FW大迫勇也(18)が高校選抜入りを辞退することが決定的となった。22日の広島戦後に鹿島側が正式に辞退を申し入れ、高体連側も受諾。今後は高校選抜の大倉団長、砂金監督らに報告した上で正式に辞退が決定する。

 大迫は広島戦で2試合連続となる先発出場を果たすなど完全に鹿島の戦力になっていることから、高体連側も理解を示した。大迫自身も「(高校選抜でも)いい経験ができるけど、鹿島もレベルが高いのでチームで頑張ることを考えてます」と“残留”を希望していた。

 これで大迫は4月4日から15日までの欧州遠征を回避することになり、4日の京都戦など遠征期間中に行われる公式戦3試合に出場できる見通し。期待の18歳はJリーグに専念し、さらなる成長を目指す。

[ 2009年03月24日 ]

大迫が欧州遠征を辞退し鹿島に専念するとのこと。
大迫本人も申すように、高校選抜でも良い経験は積めるであろう。
しかしながら、それ以上に鹿島で優勝争いにアジアを経験することが重要である。
大迫の台頭はチーム内の競争激化に繋がり、紅白戦のレベルが上がっておる。
レベルの高い紅白戦で揉まれるのだ。
大迫だけでなく、パクやヤス大道ら若手もチーム内の競争で揉まれて出てきておるのだ。
我等は前に進む。
チーム内の競争が更なる強化に繋がっておるのである。

二人の攻撃的MF

J1 鹿島が終始攻勢
2009/03/23(月) 本紙朝刊 スポーツ A版 7頁

【写真説明】
鹿島−広島 後半27分、ヘディングシュートでゴールを狙う鹿島・マルキーニョス=カシマスタジアム


 Jリーグ1部(J1)第3節最終日(22日・カシマスタジアムほか=4試合)昨季王者の鹿島は後半ロスタイムの興梠のゴールで広島を2−1で振り切り、2勝目を挙げて勝ち点6とした。
 名古屋はダビの2得点などで清水に3−1で快勝し、同7で首位の新潟と並んだ。G大阪は京都に1−2で競り負け、同6で足踏みした。京都も同6で、得失点差でG大阪が3位、鹿島が4位、京都が5位。昨季2位の川崎は千葉と1−1で引き分け、両チームともにいまだ勝ち星なし。

■鹿島2−1広島
 【評】終始攻勢だった鹿島は1−1の後半終了間際、小笠原の左CKを起点に、後半途中出場の興梠が右足で勝ち越し点を挙げた。広島は後半16分、ストヤノフがPKを決めて同点としたが、守備の集中力を最後まで保てなかった。


【ストライカー】
興梠、意地の決勝G ロスタイム、右足ボレー
 後半ロスタイム、左CKから劇的な決勝点を挙げた興梠は、喜びをかみしめるように両拳を握った。「(信頼を)取り戻すことしか考えてなかった」。試合後のヒーローインタビューも控え目な表情。FWとしてのふがいなさと危機感が、感情を表に出せなかった。
 水曜日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)。新井場とともに先発だけでなく、ベンチからも外された。ACL、新潟とのリーグ戦で連敗し、チームに刺激を与えるための起用法と思われるが、試合前日に「自分の心が折れた。チームのことは考えられない」とこぼした。
 それでもこの日ベンチ入りを果たしたのは、オズワルド・オリベイラ監督の信頼があるからだ。瞬間的なスピードと身体能力は、日本でもまれな存在。同点の後半27分、勝ち越し点を奪うために、ピッチへ送り出された。
 40分には敵陣でパスカットし、マルキーニョスとのワンツーからチャンスをつくった。決勝点は、中央で岩政が競ったボールが左にこぼれ、「ふかさないように」と体を倒しての右足ボレー。相手DFに当たりながらも、気持ちが乗り移ったかのように、ゴール右へと吸い込まれた。
 試合は極端に引いて守る広島を崩し切れず、後半に入ると、全体の運動量が落ち、引き分けでもおかしくない低調な内容。試合後、背番号13は取材を早めに切り上げ、「頭から出た時にまた聞いて下さい」とそそくさと車に乗り込んだ。去り際、「また、はい上がってきます」ときっぱり。自分のいる位置はベンチじゃない。言葉の裏にはそんな強い意志があった。


【写真説明】
鹿島−広島 試合終了間際、決勝ゴールを決め喜ぶ興梠=カシマスタジアム


■本山 攻撃的MFで今季初ゴール
 水曜のACLでは先発から外れたMF本山雅志。この試合では本来の攻撃的MFを任され、今季初ゴールを決めるなど勝利に貢献した。
 前半15分のセットプレー。こぼれ球を中央で受け、右サイドの伊野波とパス交換。「低めを狙った」というシュートは、相手DFに当たってコースが変わり、入った。昨季はリーグ15試合目で初ゴール。試合後「ソガ(曽ケ端)には早すぎるんじゃないかと言われた」と表情を崩した。
 小笠原も先発に完全復帰し、今後はボランチでなく、慣れ親しんだ位置になりそう。「(攻撃的MFは)今年初めてだったので、慣れない部分もあった。しっかりこのポジションで勝負したい」とあらためて意欲を見せていた。


【写真説明】
鹿島−広島 前半15分、先制ゴールを決め喜ぶ鹿島・本山(中央)=カシマスタジアム


■鹿島・FW大迫勇也
 ポストプレーは意識していたけど、まだ失うことも多い。少しでも多く収めて、どんどんシュートを打てるようにしたい。

■遠藤が久々の出場
 MF遠藤康が後半35分からピッチに立ち、リーグ戦では入団した07年12月1日の清水戦以来の出場を果たした。
 「サイドで起点をつくれと言われた」と左の攻撃的MFに入り、終始落ち着いたプレー。確実にボールを収め、すきを見ては前線に駆け上がった。「去年は出られなかったので良かった。チームも勝って、気持ちよく1週間を過ごせると思う」と笑顔を見せ、さらなる出場を胸に誓っていた。

■勝てたのはうれしい 鹿島・MF朴柱昊
 前半はスペースがなくてなかなか上がることができなかった。勝てたのはうれしい。

■監督が記者会見拒否
 勝ったにもかかわらず、鹿島のオリベイラ監督は試合後の記者会見を拒否した。オフサイド気味のプレーを流されてPKによる失点を食らったりと、審判の判定に納得ができなかったことが理由という。


攻撃的MFで今季初先発し先制点と幻のゴールという結果を即出した本山と2シーズンぶりのリーグ戦出場となったヤスである。
現10番と未来の10番がピッチに立ち勝利に貢献した。
何かを予感させる試合であった。

会見拒否

鹿島・オリベイラ監督、判定に怒り心頭
2009.3.23 05:01
 J1第3節最終日(22日、鹿島2−1広島、カシマスタジアム)鹿島のオリベイラ監督は判定に怒り心頭。勝利したのに会見を拒否した。代わって出席した奥野コーチは「ここ(会見場)に来ると批判めいた発言をしてしまうので」と説明。ゴールに見えたMF本山のヘディングシュートが認められないなど、扇谷主審の判定に不服のようだった。

微妙な判定続出!鹿島監督怒りの会見拒否

<鹿島・広島>前半、広島・森脇にキックされる?鹿島・大迫勇也(右)
Photo By スポニチ

 【鹿島2―1広島】鹿島のオリヴェイラ監督が就任後初めて試合後の会見を拒否した。後半開始直後の本山のシュートがノーゴールと判定されるなど微妙な判定が相次ぎ、試合中から怒りが爆発。代理で会見した奥野コーチは「監督がレフェリングに疑問を持たれていて、公の場で批判をしないように代理で来ました。僕の方が冷静に話せるので行ってくれと言われた」と説明した。
[ 2009年03月23日 ]

鹿島・オリヴェイラ監督、会見ボイコット…J1第3節
 ◆J1第3節 鹿島2―1広島(22日・カシマ) 鹿島のオリヴェイラ監督が試合後の会見をボイコットした。遠い位置からPKや警告を出すなど不可解な判定が散見された扇谷健司主審への不満をぶちまける恐れがあったため、奥野コーチを代理に立てた。同主審は07年大分戦でも、得失点にかかわるプレーで、審判委員会が誤審と認める判定を3度もした過去がある。
(2009年3月23日06時01分 スポーツ報知)

扇谷であったところでイヤな予感はしておったが、このような結末とは思いもよらなんだ。
試合には勝利し、オリヴェイラ監督も退席にならなかったことは不幸中の幸いであった。

大迫、成長中

鹿島大迫先発!存在感示す/J1
<J1:鹿島2−1広島>◇第3節◇22日◇カシマ
 鹿島新人FW大迫勇也(18)がリーグ戦初先発で存在感を示した。18日のACL上海申花戦で1得点1アシストをマークし、この日も連続先発。広島のブルガリア代表DFストヤノフを背にしても負けないポストプレーで攻撃の流れをつくると、後半開始直後には得意の反転から右サイドを突破し、MF本山の際どいヘッドにつなげるクロスを供給。後半27分に退き「まだまだ動きの量を増やさないと」と課題を口にしていた。

 [2009年3月23日8時21分 紙面から]

大迫魅せた!先制点につながったシュート

<鹿島・広島>後半、倒される鹿島・大迫勇也(左)
Photo By スポニチ

 【鹿島2―1広島】リーグ戦初先発となった鹿島のFW大迫は、無得点に終わったが見せ場はつくった。前半15分に自身のシュートのこぼれ球からボールをつないで、MF本山が先制ゴール。後半開始直後には右サイドを突破して中央の本山に正確なクロスを送ってチャンスを演出した。この本山のシュートがゴールラインを割ったかに見えたがノーゴールの判定。アシストはならなかったが、プロ初先発で1得点1アシストした18日のACL上海申花戦に続いて要所で存在感を示した。試合はFWの定位置を争う興梠の得点で勝利。ライバルの活躍にも「素直にうれしかった」と話した大物新人は「僕より上の選手。もっとボールを収めてどんどんシュートを打っていきたい」と先発定着へ力を込めた。
[ 2009年03月23日 ]

不発でもニュースになるスターである。
記事にあるように、大迫のシュートのこぼれ球で先制し、大迫のアシストで勝利しておったはずである。
誤審でアシストが消えたことが無念でならぬ。
とはいえ、これも経験である。
大迫に足りぬものは経験なのである。
またこれで一つ、そして大きく成長したと言えよう。
我等もその成長を見届けていきたい。

這い上がる慎三

鹿島FW興梠が途中出場で決勝弾/J1

後半44分、鹿島FW興梠(右)はゴールを決める。左は広島DF森脇
<J1:鹿島2−1広島>◇第3節◇22日◇カシマ
 鹿島のFW興梠慎三(22)が広島戦の後半ロスタイムに決勝ゴールをマークした。不調に陥り、18日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の上海申花戦ではベンチ外という悔しさを味わい、この日もベンチスタート。大型新人FW大迫勇也(18)の台頭もあって強い危機感を抱いた興梠が、自身の存在をアピールする一撃でチームを勝利に導いた。

 胸に秘めた悔しさを一撃に込めた。後半ロスタイム。MF小笠原の左CKをDF岩政が頭で落とすと、そこにはFW興梠がいた。「たまたま、ぼくのところにボールが来た。ふかさないように気をつけた」。右足で強くたたいたシュートは決勝弾となり突き刺さった。

 両手の人さし指を天に突き立てた瞬間、イレブンの歓喜の輪にもみくちゃにされた。途中出場で値千金のゴール。それでも、ヒーローはあえて喜びを押し隠し「ごっつぁんゴールじゃなくて、自分らしいプレーを見せたかった。先発から出られるように頑張っていきたい」と気を引き締めた。

 一喜一憂できないほど危機感があった。2連敗した11日のACL水原戦、15日のリーグ新潟戦の不振で、18日のACL上海申花戦はベンチ外。17日にベンチ外を知った直後は「心が折れそう」と落ち込んだ。だが、代わって入った新人FW大迫が上海戦で1得点1アシストを記録すると「刺激になった? ぼくだけじゃなく、他のFWもそうだと思う」。大型ルーキーの活躍で心に火が付いた。

 この日は、1−1の膠着(こうちゃく)状態に陥っていた後半27分に、その大迫と代わって登場。「(ベンチ外を知った時は)頭が真っ白になった。今日は取り戻すことしか考えなかった」。短い出場時間で結果を残したが「スッキリした? 全然。(これから)はい上がっていきますので」と満足はしていない。不動の定位置を取り返すまでゴールを積み重ねていくつもりだ。
【菅家大輔】
 [2009年3月23日8時15分 紙面から]


先発奪われメラッ…鹿島・興梠V弾
2009.3.23 05:04

終了間際に決勝弾を決め、大喜びの興梠(13番)。ルーキーに先発を奪われ、意地を見せた。後ろから抱きついているのは増田(撮影・財満朝則)
 J1第3節最終日(22日、鹿島2−1広島、カシマスタジアム)3連覇を狙う鹿島はFW興梠慎三(22)の決勝ゴールで広島に2−1の勝利。日本代表から落選し、新人FW大迫勇也(18)に先発も奪われた男が意地の1発を決めた。

 胸にたまる思いを、右足に込めて振り抜いた。1−1のドローを目前にした後半ロスタイム。左CKをDF岩政が頭で折り返す。FW興梠は迷いもなく右足でボレー。決勝弾がネットに突き刺さった。

 「フカさないように抑えて打った。よかった。結果が必要だったから」

 勝ち点3をもたらしながらも、会心の笑みは浮かばなかった。11日のアジアCL・水原戦、15日のJリーグ・新潟戦とも不発で連敗し、18日のACL・上海戦では今季初の先発落ち。

 ベンチ登録も外れて「いやあ、もう、頭は真っ白ッスよ」とスタンドから見つめた視線の先で、先発の新人FW大迫が1得点1アシストの活躍した。チームを公式戦3試合ぶりの白星に導いた18歳はこの日、Jリーグ初先発の座をつかみ、22歳の興梠はベンチ待機に回された。

 しかし、「自分の責任だから。大迫の刺激? ぼくだけでなく、FWみんなにある。プロの世界は実力のある人が試合に出るのが当たり前」。後輩の奮闘を指をくわえて見てはいられない。

 後半27分に大迫に代わってピッチへ飛び出すと、約20分の短時間で先輩の意地を誇示。これには大迫も、「慎三さんはぼくより上の選手。がんばるしかない」と交代指令を納得するしかなかった。

 南アW杯最終予選・バーレーン戦(28日、埼玉)の日本代表には招集されていない。納得できる状況とはいえないだけに、「(試合の)頭から出たときにまたお願いします」と取材陣を制し、背番号13は早々に帰路へとついた。だが、締めの言葉は「はい上がってきますので」。まだ季節は、桜が咲いたばかりだ。
(須田雅弘)

“大迫のサブ”興梠が鹿島救ったロスタイム弾

<鹿島・広島>後半44分、ゴールをきめた鹿島・興梠慎三(中)は増田(右)岩政(左)と大喜び
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 【鹿島2―1広島】鹿島のFW興梠慎三(22)が“危機1発”だ――。鹿島はJ1第3節最終日の22日、ホームで広島を2―1で下した。先発した新人FW大迫勇也(18)に代わって後半27分から途中出場した興梠が、ロスタイムに決勝ゴール。激化する鹿島のFW争いの中で、先発復帰を大きくアピールした。Jリーグは日本代表のバーレーン戦(28日、埼玉)のために中断。4月4日に再開する。

 危機感が生んだゴールだった。同点の後半ロスタイム。小笠原の左CKを岩政が頭で落として、興梠がダイレクトで右足を合わせる。ゴール右に復活の1発が突き刺さった。「結果が必要だったんで点を取りにいこうと思っていた」。早くも訪れたチャンスで見事に答えを出した。

 フジゼロックス杯でゴールを決めるなど順調に今季のスタートを切った興梠だが、15日の新潟戦で「自分のプレーができなかった」ことで前半だけで途中交代。18日の上海申花戦ではベンチからも外された。「心が折れた。(頭の中が)真っ白になった」。代わって先発した大迫が1ゴール1アシスト。連日、罰のようなフィジカル練習を課され「筋肉痛です」とコンディションは万全ではなかった。

 ベンチ入りが決まった試合前日に気持ちを入れ替えた。「丸刈りにします。(新聞に)書いておいてください。気合を入れてきます」。髪形は“新野人ヘア”のままだったが、心はすっきりしていた。「チャンスはある。取り戻すためにはピッチ上で結果を残すしかない」。ゼロからのスタートを誓って興梠は試合に臨んでいた。

 主将の小笠原は「(興梠)慎三も腐ってたら出番はなかった。チームにとってこういうことが大事」とチーム内に競争が生まれることを歓迎した。今後は大迫、田代らとFWのポジション争いがさらに激化する。「はい上がってきます」と話した興梠の復活とともに鹿島がさらに強くなる。

[ 2009年03月23日 ]

大迫見たか!興梠ロスタイム決勝弾…鹿島

後半ロスタイム、勝ち越しゴールを決めて喜ぶ鹿島・興梠(中)(右は増田、左は岩政)
 ◆J1第3節 鹿島2―1広島(22日・カシマ) リーグ3連覇を目指す鹿島は、同点の後半ロスタイムに日本代表FW興梠慎三(22)が決勝ゴールを決め、粘る広島を退けた。

 ボールは正直だ。ロスタイム3分過ぎ、左CKから鹿島DF岩政が競ったボールが、FW興梠の前にこぼれてきた。「ふかさないように気を付けて」右足を強く振り抜き、ゴール右ネットへ突き刺す決勝弾。栄光の背番号13は、瞬く間に仲間に覆い尽くされた。

 意地だった。新潟戦(15日)は不調が原因で前半で交代。後半はスーツに着替え、ベンチ後方のアップ場で「次はメンバー外かも」と落ち込んだ。実際、ACL上海申花戦(18日)はけが以外では3年ぶりにベンチを外れた。昨季途中から守り続けてきたポジションは、新人FW大迫に奪われた。

 鵬翔高時代、誘惑に負けて「何度もサッカーをやめようと思った」と言う。練習をさぼったこともある。新潟戦後も「心が折れると、立ち直るまでめっちゃかかる。今は心が折れている」とこぼした。だが、翌日の練習から見せたのは「意欲のある」(奥野コーチ)姿。「気合を入れるために」と丸刈りも考えるほど復権に燃えていた。

 後半27分、リーグ戦初先発の大迫に代わって出場し、結果を残した。その大迫は「興梠さんの方が上なので、僕は頑張るしかない」とさらなる飛躍を誓う。興梠も「一からのスタート。ここからはい上がっていきますよ」と明かす。競い合いながら進むポジション争い。興梠は一歩も譲らない。

(2009年3月23日11時47分 スポーツ報知)

決定的仕事をした興梠慎三である。
先発を外されショックを受けながらも、腐らなかったことが良い結果に繋がったと言えよう。
常に前向きに考えるのだ。
さすれば道は必ず開ける。
チャンスを待って耐えるときもある。
しかしながら、必ず勝負の時は来る。
常に準備して勝負を賭けろ。
我等も準備しておこうではないか。

広島戦速報

鹿島、土壇場に勝ち越し!G大阪は3連勝ならず
2009.3.22 18:17

後半終了間際、決勝点を決めて喜ぶ鹿島・興梠慎三(左)(撮影・財満朝則)
 J1第3節最終日(22日、カシマサッカースタジアム=ほか4試合)初のリーグ3連覇を狙う鹿島は後半ロスタイムにCKからFW興梠の決勝弾が生まれ、広島に2−1で勝利。G大阪はアウェーで京都に1−2と惜敗し、3連勝はならなかった。

 名古屋はFWダヴィの先制ゴールとダメ押しPKの活躍で清水に3−1の快勝。千葉と川崎は1−1のドローに終わった。清水、千葉、川崎は未だ勝ち星がない。



後半終了間際、鹿島・興梠慎三(右)がゴールを決める(撮影・財満朝則)

先輩の意地!先発落ちの興梠が決勝点

鹿島―広島 試合終了間際、決勝点を決めて喜ぶ鹿島・興梠。左は岩政、右は増田
Photo By スポニチ

【鹿島2―1広島】大物ルーキー、大迫にFWの先発の座を奪われ、興梠はベンチで巻き返しのチャンスをうかがっていた。その大迫と後半途中に交代すると、終了間際に鹿島に勝利をもたらすゴールを決めた。

 1―1のロスタイム。小笠原の左CKを遠いサイドの岩政が頭で折り返す。待ち構えていた興梠は右足ボレーでネットを揺らした。「たまたまボールが来た。ごっつぁんゴール」と謙遜したが、ベンチに下がった18歳に見せつけるような豪快な一振りだった。

 快足が持ち味で、日本代表にも選ばれるほどの成長著しい22歳。だが、今季は開幕から大迫に話題をすべてさらわれた。18日のアジア・チャンピオンズリーグ、上海申花(中国)戦ではベンチメンバーからも外れ「頭は真っ白」。その一戦でルーキーは1得点1アシストの活躍だった。

 「ベンチを外れ、やばいという実感があった」。その危機感が生んだ土壇場での決勝ゴール。大迫の台頭に、興梠は「プロの世界は実力がある人が試合に出る」と刺激を受けているという。J1初先発で無得点に終わったルーキーに対し、先輩の意地を見せた。

 ▼大迫 (J1初先発で)点を取れるように頑張ろうと思ったが、自分の力不足。(興梠)慎三さんは僕より上の選手で、ゴールは素直にうれしかった。

[ 2009年03月22日 18:57 ]

名古屋快勝、新潟に並び首位…J1第3節

後半44分、決勝ゴールを決め両手を広げて喜んだ鹿島・興梠(後方右から岩政、増田、後方左から広島・森崎和、槙野、森脇)
 ◆J1第3節最終日(22日) 名古屋はダビの2得点などで清水に3―1で快勝し勝ち点7で首位の新潟と並んだ。

 昨季王者の鹿島は後半ロスタイムの興梠のゴールで広島を2―1で振り切り、2勝目を挙げて同6とした。G大阪は京都に1―2で競り負け、同6で足踏みした。京都も同6で、得失点差でG大阪が3位、鹿島が4位、京都が5位。

 昨季2位の川崎は千葉と1―1で引き分け、両チームともにいまだ勝ち星なし。

(2009年3月22日18時58分 スポーツ報知)

興梠慎三の劇的ゴールは素晴らしい。
それは事実であったが、本山のゴールで勝利出来た。
そして幻となったもう一つの本山のゴールで完全勝利であったはずである。

広島戦コメント

<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
(今日の会見は奥野コーチが代理で出席しました) 今日は最後のロスタイムでの選手の頑張りで勝ち点3をとれてよかった。ゲームの中では、最初は引いて守っていることが多かったのでもっとしっかりとしたプレーができていれば、早い段階で(試合を)決定づけられたのではないかと思う。数多くチャンスも作れていたが、最後に勝ち点3をとれたということは本当に良かった。

【J1:第3節 鹿島 vs 広島】奥野僚右コーチ(鹿島)記者会見コメント(09.03.22)
3月22日(日) 2009 J1リーグ戦 第3節
鹿島 2 - 1 広島 (16:03/カシマ/17,492人)
得点者:15' 本山雅志(鹿島)、61' ストヤノフ(広島)、89' 興梠慎三(鹿島)

本日は、奥野コーチが代理で試合終了後の記者会見に出席しました。
●奥野僚右コーチ(鹿島):
「今日はロスタイムの最後のところで選手たちの頑張りがあって、勝利、勝点3をとることができて、非常に、そういった面では良かったと思います。ゲームの中に関しては、相手がああいう引いた布陣で出てきたときに、自分たちがもっとしっかりしたプレーができれば、早い段階で試合を決定づけることができたのでは、と思います。また、交代して出た選手たちも頑張ってくれまして、チャンスも数多くつくれましたし、失点したことは仕方ないとして、勝点3が取れたことを良かったなと思っております」
Q:監督はどうされたのですか?
試合の中で、ちょっとレフリングに対して疑問を持たれたので、こういう公の場で批判めいたコメントが出ないように、代理で僕が遣わされました」
Q:監督ご自身の判断ですか?
「監督自身がここに来て話すよりも、僕の方が冷静に話せるので行ってくれ、ということでした」
Q:どの点が問題かというのは?
「そこもまだ整理できていないので、断定的なことを公の場で述べるわけにはいかないので」
Q:興梠選手がこの間、ベンチ外だったわけですが、ベンチに入れる判断をした理由と、この試合でどういう場面で使おうと思ってましたか?
「監督の頭の中を、僕が言うのは、僭越なんですけれども(笑)。今週1週間を通した中で、彼の練習態度だったり、意欲と姿勢ですね、そういうものを見て決められたんだと思います。日々、監督をはじめコーチングスタッフで、選手を観察しているわけですけれども、彼ならやってくれるだろう、ということでの起用だったと思います」
Q:コーチから見て、今日の興梠選手の動きはどう映りましたか?
「彼は、非常に高いパフォーマンスを持ってて、今日なんかは、ゲームに入ったあと、冷静にゲームを分析したなかで、ひとつのチャンスをものにしようと。そこを貪欲に突き詰めた結果が、最期にああいった形で得点繋がったのではないかと思います。それは、当然、彼ひとりの力ではなくて、チーム全体として、交代で入ってくる選手の特徴を生かそうと、そういう部分も見て取れたし、そういったチーム全体のまとまりというのが、最期の得点に繋がったと思います。彼も非常に、チームのなかでの役割を果たせて良かったなと思います」

以上

【J1:第3節 鹿島 vs 広島】試合終了後の各選手コメント(09.03.22)
●岩政大樹選手(鹿島):
Q:セットプレーでフリーになることが多かったが?
「点を取りたかったけど、最後は疲れました」
Q:佐藤寿人選手をよく抑えた。
「彼は、嫌なところを突いてくる選手だけど、彼が狙うところと、僕が気を付けるところとイメージが合う。すごく良い選手だけど、同じ部分でのせめぎ合いになる」
Q:広島が予想以上に引いてきた?
「2年前も引いてきた。2年前も同じ。2−0にできるシーンもありました。後半は足が止まり、キツイ試合だった」
Q:風と雨というコンディションは?
「渇いた状態でデコボコより、濡れていた方がボールも走る。長いボールは少し注意が必要だけど、パスがつなげられた。1点取った後から疲労感が出てしまった」
Q:5連戦で3勝2敗という成績は?
「2敗は想定外だけど、3勝したのは悪くない。内容云々より、勝てたのが良かった」
●興梠慎三選手(鹿島):
「試合で取り戻すことしか考えなかった。(上海戦は)メンバー外で逆に良かった。ヤバイという危機感が生まれたから」
●小笠原満男選手(鹿島):
「勝点1と勝点3で終わるのは、ぜんぜん違う。欲を言えばすっきり勝ちたかった。立ち上がりから引いてきて、うちらがまわして相手がカウンターを狙ってきた。後半、相手が少し出てきたので、セカンドボールを拾われたのかも」
Q:引いてくるのは想定していた?
「今どき珍しい。一昔前のやり方だった。ゴール前で不用意にまわすし、そこで奪えればよかった」
Q:ここまでの成績をどう思う?
「スタートのゼロックスと開幕戦で良い形で入って、ACLで勝てなくて、その後も勝てなかった。ひとつのポイントは選手を代えたことだと思う」
●伊野波雅彦選手(鹿島):
「どっちにしろ下がるだろうとわかっていた。僕らとボランチの間でタメをつくられることがあったんで、そこは大樹(岩政)さんと僕のCBがどっちかで対応しなきゃいけなかった。CBとボランチの間でパスを受けられるのが一番嫌なので」
Q:得点シーンは冷静に折り返した?
「ワントラップしたら誰かにつめられると思った。モトさんは誰もマークしてなかったので簡単に落とした」
Q:守備について。
「連携して終えなかった。上海のときはできてたけど、前でボールを取ることができなかった。ひとりは行っても、ひとりは行けない、という感じだった」
Q:攻撃に関して。
「ずっと同じテンポでまわしても厳しい。どうしても詰まってしまうことが多かった。もっと簡単にまわせばよかった。同じサイドを攻めることが多かった」
Q:勝てたのは大きい?
「こういう勝ち方はアントラーズしかできない。2週間の連戦の最後の試合で勝てた」
●パク・チュホ選手(鹿島):
「広島には水戸で1回も勝てなかったから、今日勝って嬉しい」
Q:ミキッチにはどう対応するつもりだった?
「スピードはあるし、ドリブルがうまい。でもそれを考えてプレーしたら、僕のプレーができない。いつもの基本だけを考えてプレーしました」
Q:2試合先発した感想は?
「まだ鹿島のベストメンバーじゃない。試合には出るけど、イバ(新井場徹)さんがうまい。イバさんがコンディションがちょっと悪いから出てるだけ。いつもイバさんと、『チュホはこのタイミングでやればいい』、と話してる。まだ若いからイバさんから勉強してる。僕がベスト(メンバー)じゃない」





1−1で迎えた試合終了直前、ボレーで決勝ゴールを決めた興梠慎三(鹿島)が満面の笑顔を浮かべる。ACL・上海申花戦に続き、大迫勇也にスタメンを譲ったがここぞという場面で大きな仕事をやってのけた。

ジャッジに対しての不満を持つオリヴェイラ監督である。
扇谷審判員はどうにもならぬ男と言えよう。

Jリーグ第3節 サンフレッチェ広島戦

FWポジション争い激化!

練習試合 法大戦

鹿島、法大と練習試合
2009/03/20(金) 本紙朝刊 スポーツ A版 6頁
 Jリーグ1部(J1)鹿島は19日、クラブハウスグラウンドで法大と練習試合を行い、控え組中心のメンバーでも4−2で勝利した。
 先発はGK小沢、DF当間、後藤、大岩、宮崎、MF増田、鈴木、小谷野、遠藤、FW佐々木、田代。後半開始からは杉山や大道、船山、川島が出場した。
 試合は前半26分、当間の右クロスを佐々木が合わせて先制。31分には左サイドを佐々木がドリブルで抜け出し、中央で待ち構えていた鈴木がクロスを落ち着いて流し込んだ。
 後半は開始早々の1分、遠藤が中央からミドルシュートを決め3点目。その後2点を返されたが、38分、川島がドリブルから鮮やかなシュートを左隅へ突き刺し、ダメ押しした。


【写真説明】
法大との練習試合で前半、ドリブルを仕掛ける鹿島・遠藤(左)=クラブハウスグラウンド


篤人不在時の右サイドバックに當間が躍り出た。
U-20に招集され活躍したことで一皮剥けたと言えよう。
そして、青木の控えには修人である。
ボランチの位置からゴール前に走り込み、正確なキックを魅せておる。
今季は出番がまわって来るであろう。
ヤスは風格のミドルを決め、川島も得意のドリブルを魅せておる。
二列目の争いは激化と言える。
どちらが先に栄誉を掴むであろうか。
期待のレフティである。
また、密かに後藤と船山が復帰しておる。
更に選手層が厚くなった。
我等は戦う。
正義の為に。

大迫先発定着か

大迫初ゴールの反響は「メール15件」

練習試合をベンチ脇で観戦する鹿島・大迫勇也(手前左)
Photo By スポニチ

 ACLの上海申花戦(18日)で初ゴールを決めた鹿島FW大迫が、21日の広島戦でも先発出場する可能性が高くなった。19日はレギュラー組に入って室内トレーニングと軽いランニングだけで練習を終え「(疲れは)大丈夫です。(反響が)凄かった。メールが15件くらい来ました」と笑顔で話した。オリヴェイラ監督は一度変更したメンバーを継続して起用する方針で、クラブ幹部も「先発?あると思う」と話した。大迫も「まだまだなんで頑張ります」と2試合連続の先発出場を待ち切れない様子だった。
[ 2009年03月20日 ]

大迫に広島戦先発の可能性があるとの報。
メディアとしてはこの新たなるスターの出場は気になるところであろう。
とはいえ、広島は3バックの布陣を敷くチームであり、興梠のサイドを突くスピードが効果的である。
休養も十分であり、先発復帰へ意欲十分であろう。
チーム内の競争激化は選手層の厚さの表れと言える。
その戦いに勝利した者がピッチに立てるのである。
つまり、勝者の中の勝者が勝利を賭けて戦っておるのである。
我等に根付いた勝者のメンタリティは大迫を含めた新人にも植え付けられて行くであろう。
我等は勝つ為に存在しておるのである。

飢えたMF三人衆

鹿島控え組中心で法大下す/練習試合
<練習試合:鹿島4−2法大>◇19日◇茨城県鹿嶋市
 鹿島は法大と練習試合を行った。控え組中心のメンバー構成で前半にはFW佐々木竜太とMF鈴木修人、後半にはMF遠藤康と新人MF川島大地が得点を重ね、4−2で勝利した。前日18日のアジア・チャンピオンズリーグの上海申花戦に出場したメンバーはクールダウンのみの軽いメニューを消化。プロ公式戦初ゴールを決めたFW大迫勇也は「まだまだこれからなんで頑張ります」と前を向いていた。

 [2009年3月19日19時48分]

練習試合に記事のはずが、試合には出場せずクールダウンのみの大迫のコメントを載せるニッカンである。
たしかによよと修人、ヤスに川島ではニュースにならぬかもしれぬ。
しかしながら、試合出場がままならずギラギラしておる修人やヤスから飢えたコメントを取っても面白かったのでは無かろうか。
それはそうとして、トップで出場しておるよよはともかく修人とヤスと新人の川島が活躍しておるのは素直に嬉しい。
この3人のMFから誰が最初に今季出場を果たすであろうか。
非常に楽しみである。

内田篤人、日本代表選出

日本代表メンバーに内田選手が選出
3月28日に行われる2010FIFAワールドカップ南アフリカ アジア最終予選(vsバーレーン)に臨む日本代表メンバーが発表されました。

鹿島アントラーズからは、内田篤人選手が選出されました。

【日程】
■2010FIFAワールドカップ南アフリカ アジア最終予選
3月28日(土)19:20キックオフ(予定)/埼玉スタジアム2002
日本 vs バーレーン


まさに日本を代表する右サイドバックとなった内田篤人である。
鹿島に於いても日本代表に於いてもかけがえのない選手となった。
右を切り裂くことでは日本一である。
バーレーン戦でも活躍してくれることであろう。
しかしながら、この選出で前日の誕生日を鹿島で祝うことが不可能となった。
小麦粉と卵を掛けることを喜びとしていたメンバーは少々寂しかろう。
我等も少しだが無念である。

上海申花戦報道

鹿島救った18歳、大迫初ゴール!/ACL
2009.3.19 05:03

後半35分、ゴールを決める大迫。大型ルーキーが1ゴール1アシストの活躍で、鹿島を勝利に導いた
 ACL1次リーグ第2節(鹿島2−0上海申花、18日、カシマスタジアム)“救世主”大迫様だ! 今冬の高校選手権で10得点を挙げて1大会得点記録を塗り替えた鹿島の大型ルーキー、FW大迫勇也(18)=鹿児島城西=が、プロ公式戦初先発した上海申花(中国)戦でプロ公式戦初ゴール。先制点もアシストとチームの全2得点にからむ大活躍で、公式戦2連敗中と危機に陥りかけていたチームを3試合ぶりの白星に導き、通算1勝1敗とした。
 プレーで十分、特別なパフォーマンスは無用。ただ照れ笑いするウブな18歳に、万雷の拍手が降り注いだ。初先発の大型新人FW大迫が、まだ高校在籍中の3月にして、早くもプロ初ゴールだ。

 「素直にうれしい。チャンスが来たら、やるしかないと思っていた」

 1−0の後半35分、FWマルキーニョスの左サイドからの低弾道パスへ、左足をダイレクトで振り抜いた。敵DFを避けるため、1度接近したゴールから再び離れてボールを受けてのシュートは決して簡単ではなかったが、豪快にネット上部をヒット。今冬、1大会10得点の高校選手権記録を更新した高い能力を、プロでも発揮した。

 前半終了間際には、中央で巧みなターンを駆使しての縦パスでMF野沢の先制点をアシスト。全2得点にからむ活躍で、泥沼に陥りかけていたチームを救った。鹿島は11日のアジアCL第1戦・水原戦(水原)に1−4、15日のJ1・新潟戦(東北電)に1−2と連敗中で、オリベイラ監督は日本代表FW興梠を外して大迫のプロ公式戦初スタメンを決断。「先発はきのう(17日)の夜聞いた。予想はしてなかったけど、気持ちの入れ替えはスムーズにできた」と背番号34。過度の緊張で睡眠不足に陥ることもなく、指揮官の“切り札”としての期待に応えた。

 試合後には野沢に促されて観客席へ向かい、拡声器を使ってあいさつ。「チャンスが来たら結果を出すように頑張るので、よろしくお願いします!」と初々しく頭を下げると、その後も「まだ始まったばかり。これで終わらないようにしたい」と殊勝な言葉を繰り返した。しかし、視察した日本代表・岡田監督は「まだまだ運動量とかプレーは少ないけど、“モノ”は持っている」と潜在能力の高さを高評価。これから何度も鹿島を救うはず。そしてジャパンを救う日も、近い将来やってくるに違いない。
(須田雅弘)


初得点を挙げた大迫は、小笠原(左)に抱きついて喜びを表した(撮影・財満朝則)

“完全復活”鹿島・小笠原フル出場/ACL
2009.3.19 05:02
 ACL1次リーグ第2節(鹿島2−0上海申花、18日、カシマスタジアム)鹿島・MF小笠原も今季初先発で奮闘。左ひざに全治6カ月の重傷を負った昨年9月20日の柏戦(柏)以来6カ月ぶりの先発でフル出場した。「やっと試合をしたという感じ」。選手生命の危機さえささやかれただけに、本格復帰に感慨深げ。オリベイラ監督は今季ここまで公式戦4試合すべて同じ先発11人を送り出してきたが、ついに3人を入れ替え。中でも大黒柱の復帰は大きく、結果に表れた。


大迫プロ初ゴール!公式戦初先発で決めた

<鹿島・上海申花>ゴールをきめた大迫勇也はガッツポーズ
Photo By スポニチ

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は18日、1次リーグ第2戦を各地で行い、G組の鹿島はカシマで上海申花(中国)を2―0で破って初勝利を挙げた。公式戦初先発となった新人FW大迫勇也(18)は、後半35分にACL日本人最年少となるプロ初ゴールを決めるなど1ゴール1アシストの活躍。鹿島は公式戦の連敗を2で止めた。H組の川崎Fはアウェーで浦項(韓国)と1―1で引き分けた。

 衝撃の先発デビューだった。後半35分、左サイドを突破したマルキーニョスのクロスを、大迫が左足ダイレクトでゴールへ叩き込む。ACL本大会では、日本人最年少の18歳10カ月0日での公式戦初ゴールに、スタンドの「大迫コール」がなかなか鳴りやまなかった。

 「うれしかった。(相手DFの)前でもらおうと思ったら、DFとかぶったので後ろに動いた。7、8割の力でスムーズに打てた。入った感じがありました」

 公式戦5試合目、練習試合を含めても初の先発は、試合前夜に言い渡された。大迫自身も予想してなかったが、それでも「普通に寝ました」と緊張はなかった。それ以上に試合開始からプレーできる喜びの方が大きかった。試合前には小笠原や岩政から「思い切りプレーしろ。お前がミスしたらオレたちが取り返すから」と激励された。プレッシャーは消えていた。

 ゴール以外でも非凡な才能を発揮した。前半45分にポストプレーで野沢の先制ゴールをアシスト。「ちょっとパスが強くなったけど、イメージ通りです」。自ら動いてからくさびのボールを引き出し、絶妙なラストパスを送った。「もっと自分から呼び込んでボールを触りたい」。試合を通しての動きだしに関しては反省したが、課題は徐々にクリアしつつある。

 全得点に絡んだ大迫の1ゴール1アシストで、チームは公式戦の連敗を2でストップ。「素晴らしい能力を持っている。将来、日本を背負う選手になるかもしれない」とオリヴェイラ監督も持ち上げた。「まだ始まったばかり。これで終わらないようにしたい」。進化を続ける18歳が王者・鹿島の救世主になる。

[ 2009年03月19日 ]

大迫プロ初マイクパフォーマンスは…?
 【ACL 鹿島2―0上海申花】鹿島FW大迫がプロ初のマイクパフォーマンスを行った。終了後に先制点を決めたMF野沢とともに鹿島サポーターの陣取るゴール裏のスタンドに上がり、拡声器を手に「チャンスがあったらまた結果を出せるように頑張るので、応援よろしくお願いします」と叫んだ。「どうしていいのか分からなかった。拓さん(野沢)が行けと言ったので…」と振り返っていた。
[ 2009年03月19日 ]

帰ってきた!小笠原半年ぶり先発フル出場
 【ACL 鹿島2―0上海申花】鹿島MF小笠原が完全復活した。左ひざの前十字じん帯を損傷した08年9月20日の柏戦以来、179日ぶりに先発出場。すでに今季、途中出場で試合には復帰していたが、負傷後初となった先発をフル出場で飾り「疲労もそんなにない。まだできた」と余裕たっぷり。キャプテンマークを巻き、持ち前のパスワークと闘志あふれるプレーでチームを勝利に導き「これからどんどん勝っていけるように」と話した。
[ 2009年03月19日 ]


大迫、初スタメンで初ゴールに初アシスト!鹿島救った…ACL

後半35分、鹿島・大迫がプロ初ゴールを決める
 ◆アジア・チャンピオンズリーグ1次L第2戦 ▽G組 鹿島2―0上海申花(18日・カシマスタジアム) 鹿島が超大物ルーキーFW大迫勇也(18)の公式戦初ゴールとアシストの活躍で、2―0で上海申花(中国)を下した。プロ初先発の大迫は前半44分、MF野沢拓也(27)の先制点をアシストすると、後半35分には左足でだめ押しゴールをたたき込んだ。公式戦2連敗中、負ければ1次リーグ敗退の危機となるチームを救う、圧巻のアジアデビュー戦となった。

 試合後、FW大迫は右往左往していた。ゴール裏のサポーターへあいさつに向かうと、スタンドへ上がるように促される。鹿島では若手が戦力として認められた時に行われる恒例行事だが、ルーキーには「知らなかった」こと。何度も引き返そうとしたが、MF野沢に背中を押されてスタンドへ。拡声機で「結果を出すので応援お願いします」と叫んだ。初先発で初得点、初アシスト。期待の星は拍手に包まれ、照れ笑いを浮かべた。

 圧巻だった。1点をリードした後半35分、FWマルキーニョスのクロスに「相手DFと重なっていたので後ろに下がった」と反応し、左足シュート。ゴール中央に決めた。交代ボードが掲げられ、残された1プレーでの得点。「交代は知らなかったけど、決められてうれしかった。マルキに感謝したい」全力疾走で喜びを表現した。
連敗を止めた チームを救った。ACL水原戦(11日)、新潟戦(15日)と連敗。オリヴェイラ監督は低迷するチームの起爆剤として、大迫ら3人を新潟戦の先発から代えた。大迫は前半44分にも、MF野沢の先制点をアシスト。ACL日本人最年少記録で2位となる得点と合わせ、最高の結果でその期待に応えた。


試合後、スタンドに上がりサポーターにあいさつする鹿島・大迫(左から2人目)

 活躍の裏には、先輩の励ましがあった。エースだった鹿児島・育英館中学。大事な試合で決定機を決められず、敗れた。泣き崩れた大迫に救いの手を差し伸べたのは、現在のチームメート、元日本代表のFW田代だ。同中学サッカー部のコーチが、田代と福岡大でプレーした縁があり「どうしようもないから、励ましてやってくれ」と頼まれ「ミスは誰でもある。気にするなよ。これから取り返せばいいんだ」と電話した。その言葉に救われた大迫は、大きく成長を遂げ、高校選手権での10ゴールにつなげた。

 「きょうは満男(小笠原)さん、大樹(岩政)さんが、ミスしてもいいから思い切ってやれって言ってくれた。それで思い切りやれた」19日にバーレーン戦の日本代表メンバーの発表を控える岡田監督は「運動量も少ないけど、(能力は)持っている」と絶賛。原博実日本協会強化担当技術委員長は「良い選手というのはチャンスで必ず結果を残す。右でも左でも打てるし、楽しみな選手が出てきている」と喜んだ。大迫が王者・鹿島を再び上昇気流に乗せた。

 ◆大迫 勇也(おおさこ・ゆうや)1990年5月18日、鹿児島・加世田市(現南さつま市)生まれ。18歳。3歳でサッカーを始める。昨年、J1の6クラブからオファーを受けた逸材。鹿児島城西高3年時の08年度全国高校選手権で、史上最多の10得点で得点王。U―20日本代表候補。182センチ、70キロ。

(2009年3月19日06時03分 スポーツ報知)

179日ぶり小笠原が先発復帰…ACL
 ◆アジア・チャンピオンズリーグ1次L第2戦 ▽G組 鹿島2―0上海申花(18日・カシマスタジアム) MF小笠原が昨年9月20日の柏戦以来、179日ぶりに先発復帰。フル出場で勝利に貢献した。左ひざ前十字じん帯損傷の大けがを克服したが「相手が引いてきたので、疲れもまったくない」と感傷的な言葉は一切なし。激しいコンタクトでピンチの芽を摘み、攻撃では効果的な配球を見せての快勝を「勝ちが欲しかった」と喜んだ。
(2009年3月19日06時01分 スポーツ報知)

小笠原主将の先発復帰フル出場も吹き飛ぶ大迫の大活躍である。
1G1Aで全ての得点に絡み、勝利に大貢献であった。
このスターと共に王者の道を歩んで行きたい。

上海申花戦コメント

監督コメント
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
Q:前の2試合があまり良くなかったが、今回この流れをどう断ち切ろうとしたのか?
選手たちも人間であり、すべて100%でやれと言われてもできないことだってある。お互いに理解することが大切。勝ったり負けたりすることについてはあまり気にしていない。選手たちが上手くやってくれることを信じて(今日は)彼らを送り出した。
予選リーグを考えた時に6試合しかない中でスタートが負けていたことで我々としては勝たなければいけない試合だったし、目標は予選リーグを突破することであり全員が気合を入れてやらなければならなかった。その中でこの今日の勝利を得たことで、少しは今後、試合での安定感が出せるのではないかと思う。
Q:今日の試合でメンバーを3人入れ替えてきたことについて。
狙いは守備の安定感を取り戻すこと、もう1つは前でボールを収めることで全体の安定感を考えていた。それが出来ればチームの力を発揮することができると思っていたので、結果が出たことは喜ばしいことだと思う。今日試合に出ていなかった3人はもちろん能力が高い選手たちばかりなので、選手たちの中でお互いの競争意識が出てくればいいと思っている。(今後、今日のメンバーで戦うのか?という質問については)もう少し落ち着いてきてから状況を見ながら考えていきたい。


【AFCチャンピオンズリーグ 鹿島 vs 上海】オズワルド オリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(09.03.18)
3月18日(水) AFCチャンピオンズリーグ
鹿島 2 - 0 上海 (19:00/カシマ/6,375人)
得点者:44' 野沢拓也(鹿島)、80' 大迫勇也(鹿島)

●オズワルド オリヴェイラ監督(鹿島):
Q:この試合に先立って、その流れをどのように断ち切ろうとして、その結果どうだったのか教えてください。
「監督である以上、選手たちも人間であって、すべての試合で100%できるかといったら、できないときもあるわけです。そのなかでうまくやるには、お互いに理解することが大事ではないかと思っています。勝ったり負けたりすることは気にしていませんし、うまく彼らがやってくれることを信じて送り出すことにしました」
Q:おめでとうございます。いまの率直な気持ちをお聞かせ下さい。
「残念ながらスタートが負けでした。我々にとっては勝たなくてはいけない試合でした。目標はグループリーグを突破することであり、今日は勝たなくてはいけない部分で、自分が気持ちを入れてやらなければいけない試合だったと思います。この勝利を得たことによって、グループリーグを戦う上で、今後はひとつの安定感が出せるのではないかと期待しています。また、グループリーグの突破ができればと考えております」
Q:今までと3人のメンバーを変更しましたが、チームにはどういった声をかけたのでしょうか? またメンバーはこのままいくのでしょうか?
「守備の安定感をもたらすことがひとつの狙いでした。もうひとつは、前でボールを収めること。それをやることによって全体的な安定感をもたらすことができるという狙いがありました。その作業ができれば、うまくチームの安定した力が発揮できると思っていました。結果が出たことは喜ばしいことであり、ただ出場していなかった3人の選手というのは力を持っている選手であり、能力も高い選手です。彼らがまた復帰して、調子を上げてくるということは心から期待しているわけであって、その健康的な、建設的な競争意識がチーム内に発揮されればと考えております。今後については、もう少し落ち着いて、試合の状況やいろいろなことを見てみてから決めていきたいと思います」
Q:上海申花についての感想をお願いします。
「ほんとうにすばらしいチームだと考えております。まず高い競争意識を持っているチームです。また技術的にも能力的にも高い素質をもっている選手が揃っています。特に前半は、我々が負担をかけられたところがあったと思います。頑丈な守備を徹底してやろうとしたところを感じました。そのなかで、我々の選手ががんばって、やっとのことで点を取ることができたと思います」
Q:アウェイで上海申花と対戦するときの勝算は?
「先のことを考えることはできません。ひとつはJリーグも併行して戦っておりますので、近い試合の方に集中して考えていきたいと思っています。正確な数字を覚えていませんが、上海に行くまでに5試合くらいあると思います。ひとつひとつ大切な試合なので、そこに対して集中して取り組んでいきたいと思います。間にACLの試合もあるかと思います。上海申花の試合は、近くなったときに考えたいと思っています」
Q:大迫勇也選手が1ゴール1アシストと大活躍でした。今日の大迫選手を監督はどのような評価でしょうか?
「すばらしい能力をもった選手だと思います。将来的には日本を背負う選手になるかもしれません。ただし、18歳、プロ1年目の選手ということで、空気、雰囲気に慣れさせなければいけない、それを大切にしていかなければいけないと思います。彼の成長にあたって、いろいろな妨げがあり、それが彼に悪影響を及ぼさないことを願っております。扱う側が、どういう風に接するのか、どういう風に彼を扱うかによって、彼がどういう風に伸びるか、このすばらしい逸材が、伸びないで悩むのか、我々だけでなくて、報道各社にも責任があると考えております」

以上

【AFCチャンピオンズリーグ 鹿島 vs 上海】試合終了後の各選手コメント(09.03.18)
●小笠原満男選手(鹿島):
「やっと試合に出た気がする。短かったり、負けたりだったので。引いた相手に対してサイドから攻めるのはいつものこと。動きをつけて、相手の陣形を崩した穴が空いたところを攻めるつもりだった。得点シーンもそうだったし、ゴールは入らなかったけどチャンスはつくれた。
(Q:代わった選手が結果を出したことは?)
大きいと思いますよ。練習でもみんなが必死にやりたい」
●パク・チュホ選手(鹿島):
「久しぶりの90分でした。いつも準備していた。DFだったからディフェンスから頑張ろうと思っていました。タイミングがあったらオーバーラップするのと、プレスに行く。それが鹿島だから。相手は、ビデオで見たのがシンガポール戦だったのもあったけど、サイドで勝てればと思っていた。真ん中よりサイドの選手がいっぱいいる。(小笠原)満男さんと青木さんがいたんでパスをしました。最後はきつかったけど、自分が走れば相手もきついと思ってがんばりました」
●大迫勇也選手(鹿島):
「素直にうれしい。とにかく結果を出すことだけを考えていた。結果は出たけど、課題も出た。次からもチャンスが来たら結果を出していきたい。(サポーターへ)1試合1試合点を取れるように頑張るので応援してください」
●野沢拓也選手(鹿島):
「大迫のそばでやろうとしてた。(得点は)練習どおりのプレーが出た。アウェイで申し訳ない戦いをしてしまっていたので、ここでもう1度立て直すことができたんじゃないかと思う」



元ブルガリア代表のバルカノフ(上海)の堅いマークに遭い、立ち上がりこそフィジカルで負ける場面が多かったものの、この後大迫の活躍がチームを勝利へと導く。


前半44分、大迫がクサビに入った後のパスから野沢が巧くゴールに流し込み、鹿島が先制!前半の終了間際に試合が動いた


ライン際からクロスを供給する内田。今日も豊富な運動量で右サイドを上下、サイドチェンジからクロスを上げるパターンが多くみられた。


スタメンから登場し、90分間ピッチに立った小笠原。キャプテンマークを左腕に巻き、鋭いパスを通すなど、プレーでもチームを引っ張る。


1点リードの鹿島は後半35分、左サイドからマルキーニョスがクロス、待ち構えていたフリーの大迫が左足でゴールゲット!試合を俄然優位なものとした。


公式戦初ゴール!この日スタメン出場を果たした期待のルーキー・大迫勇也が後半35分、マルキーニョスからのクロスを左足で豪快に決めてみせた。大迫の1ゴール1アシストの活躍により、鹿島が上海を2-0のスコアで下す。


ホームで勝ち点3を得た鹿島。試合後満足そうにサポーターに応える選手たち。中央は岩政、左はベンチで試合を見守ったベテラン大岩。


試合後、ゴール裏の「お立ち台」には勝利の立役者の2人、野沢と大迫が迎えられた。トラメガを使ってサポーターに挨拶する。


サポーターに応える曽ヶ端。相手の攻撃をゼロに抑えての勝利に、会心の笑顔を浮かべる。


超大型新人の活躍に、大勢の報道陣が大迫を取り囲む。試合後のインタビューでは「正直嬉しいです」と心の内を語った。

相手の退場が無ければ出場しておったであろう大岩は、誰と交代で入り、どのポジションでプレイする予定であったのか聞きたいところである。

上海申花戦速報

鹿島・大迫、プロ初先発で初ゴール&アシスト!
2009.3.18 21:30

鹿島−上海申花 後半、公式戦初ゴールを決める鹿島・大迫=カシマ
 ACL1次リーグ(鹿島2−0上海申花、18日、カシマスタジアムほか)大型新人FW大迫勇也(18)が、リーグ戦、カップ戦を含めて初めて先発メンバーに入り。後半36分までプレーし1ゴール、1アシストと存在感を示した。
 G組鹿島は1勝1敗、勝ち点3となり暫定で2位。
 ACLは今回から大会方式を刷新し、出場チームは32に増えた。1次リーグでは各組2位までが決勝トーナメントに進出する。決勝は一発勝負となり、11月に東京・国立競技場で行われ、優勝チームは12月のトヨタ・クラブW杯(UAE)の出場権を得る。

 鹿島サポーターの「大迫、大迫」の大声援に迎えられ、18歳のストライカーがピッチで躍動した。今季の公式戦5試合目にして先発の座を初めて射止めた注目の新人が、1得点1アシストの活躍を見せた。
 「どんどん仕掛けてシュートを打ちたい」と話していたように、気負いはなかった。前半終了間際、相手を背にしてボールを受けると、くるりと反転。飛び出した野沢にパスを送り、先制点をおぜん立てした。
 そして後半35分に待っていた瞬間が訪れる。マルキーニョスが左サイドから仕掛け、ゴール前にパスを通す。待ち構えていた大迫は冷静に左足を振り抜き、ネットを揺らした。
 鹿児島城西高(鹿児島)では、全国選手権で首都圏開催となった1976年度以降、1大会個人最多の10点を挙げた。味方のゴールも引き出すアシスト能力も持ち味だった。プロ初先発で特徴を存分に発揮した。
 オリベイラ監督は大迫が日本の将来を背負って立つ逸材と認め、過熱する報道には「彼をつぶさないで」と自粛を求めている。大きな期待を背負った18歳が公式戦2連敗中のチームにさわやかな新風を吹き込んだ。



鹿島−上海申花 後半、公式戦初ゴールを決める鹿島・大迫=カシマ


鹿島−上海申花 後半、公式戦初ゴールを決め、笑顔の鹿島・大迫(左)=カシマ


前半、攻めあがる鹿島・大迫勇也(左)=カシマ(撮影・財満朝則)


鹿島−上海申花 前半、先発出場しシュートを放つ鹿島・大迫(左)=カシマ


前半、鹿島・野沢拓也(中央8番)が先制ゴールを決め、大迫勇也(右)らと喜び合う=カシマ(撮影・財満朝則)


鹿島−上海申花 前半、先制ゴールを決める鹿島・野沢(左)=カシマ


前半、鹿島・野沢拓也(中央奥)が先制ゴールを決める=カシマ(撮影・財満朝則)


前半、鹿島・野沢拓也(右)が先制ゴールを決める=カシマ(撮影・財満朝則)


前半、パスを繰り出す鹿島・小笠原満男(中央)=カシマ(撮影・財満朝則)


上海申花を破り初勝利を挙げ、笑顔の鹿島イレブン=カシマ

大迫1ゴール1アシストで鹿島完勝!…ACL

後半35分 鹿島・大迫がゴールを決めてガッポーズ
 ◆アジア・チャンピオンズリーグ1次L第2戦 ▽G組 鹿島2―0上海申花(18日・カシマスタジアム) 初戦に敗れたG組の鹿島はカシマスタジアムで上海申花(中国)と対戦し、2―0で勝って初勝利を挙げた。鹿島は1勝1敗。

 鹿島はMF野沢が前半終了間際に先制ゴール。公式戦に初先発した大物新人のFW大迫が後半35分に左足で追加点を挙げた。

 1次リーグは各組2位までが決勝トーナメントに進出。優勝チームは12月にアラブ首長国連邦で行われるクラブワールドカップ(W杯)出場権を獲得する。第3戦は4月7、8日に行われる。

 鹿島・オリベイラ監督「初戦で負けているので1次リーグ突破のためには勝たなければいけない試合だった。勝利を得たことで今後の戦いに安定感を出すことができる。大迫は素晴らしい能力を持った選手」

 上海申花・賈秀全監督「若手を多く起用したが、選手は緊張して普段の力を発揮できなかった。鹿島は全体的にコンディションが良かった」

(2009年3月18日22時10分 スポーツ報知)

大迫は活躍だが、先制点を決めた野沢も、大迫のゴールをお膳立てしたマルキーニョスも素晴らしい。

ACL予選リーグ 上海申花戦

公式戦初先発で即結果を出す。
これがスターのスターたる所以である。

新布陣で勝利を掴め

鹿島ショック療法、興梠と新井場ベンチ外
 公式戦2連敗中の鹿島が異例の「ショック療法」で再加速を狙う。18日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の上海申花戦(カシマ)に備え、17日に茨城県鹿嶋市内で練習。FW興梠慎三(22)、DF新井場徹(29)という不動の先発2人をベンチから外すことが分かった。

 オリベイラ監督が不振のチームにカンフル剤を打った。「(上海戦の)メンバーについてはノーコメント」としたものの、練習後に通達された上海申花戦の登録選手一覧に2人の名はなかった。2連敗を喫した11日のACL水原戦と15日のリーグ新潟戦で2人が不調だったとはいえ、慎重な選手起用が特徴の同監督にとっては大胆な決断だ。

 同監督は「勝つしかない。1次リーグ突破には大事な一戦」と言う上海申花戦には、興梠に代えてFW田代、新井場に代えてDF朴の出場が濃厚だ。今季公式戦で先発がない2人が結果を出せば、チームにとっては刺激注入以上の効果がある。

 田代は「そろそろ結果が欲しい」と話し、朴も「出たら、いつも練習でやっている通りのサッカーをしたい」と意気込んだ。初のACL制覇に向け、名将の采配が鍵を握る。
【菅家大輔】
 [2009年3月18日8時33分 紙面から]


興梠&新井場ベンチ外!鹿島、連敗脱出へ

鹿島イレブンに指示を出すオリヴェイラ監督
Photo By スポニチ

 鹿島は18日、ホームでACL第2戦の上海申花戦を迎える。オリヴェイラ監督は、15日のJリーグ新潟戦で不調のため前半だけで交代させたFW興梠とDF新井場をベンチ外とすることを決定。今季5度目の公式戦で初めて先発メンバーを入れ替えて、公式戦2連敗中のチームにテコ入れを行うことになった。

 指揮官は2人の代役に関しては「ノーコメント」と言葉を濁したが、高さのある相手対策として身長1メートル81のFW田代を起用することが濃厚。左サイドバックの新井場の代役には、公式戦初先発となるMF朴柱昊を抜てきすることになりそうだ。オリヴェイラ監督は「勝つしかない。予選を突破するために大事な試合」と気合十分。日本代表経験のある興梠と主力の新井場を外す策が、吉と出るかどうか。

[ 2009年03月18日 ]

昨日報じられておったメンバーの変更は小笠原満男の先発起用だけでなく、田代有三、パク・チュホを先発に持ってくるとのこと。
満男、田代までは想定内であったが、チュホの起用は驚きである。
これでチュホは公式戦初デビューとなる。
「素晴らしい宝物」と評されるパク・チュホがどのような活躍を見せるのか非常に楽しみである。
そして空いたベンチ枠にはヤスの投入が期待出来る。
ぎっちょコンビの同時起用は左サイドを切り裂くサインである。

上海申花戦プレビュー

【AFCチャンピオンズリーグ 鹿島 vs 上海】プレビュー:ACL2戦目にして、早くも追い込まれた鹿島。勝点3が絶対に必要な中、中国の強豪・上海申花を迎え撃つ!(09.03.17)
ACLでの水原三星戦、Jリーグ第2節の新潟戦と、アウェイ2連戦を連敗してしまった鹿島アントラーズ。それぞれ別の大会のため、個々で見れば痛手は少ないが、チームの状態はお世辞にも良いとは言えない。ホームでは勝点3が義務づけられているため、この試合では何としても勝利が欲しいところだ。

対戦相手の上海申花は、中国の強豪チーム。国内リーグを2位で終わり、ACLへの出場権を得た。監督を務めるのはかつてガンバ大阪でプレーした経験を持つ、賈秀全(JIA XiuQuan)。今季、ACL制覇を目指し、4人の新外国籍選手を獲得。その契約のために7億円近い額をつぎ込んだと言われている。鹿島にとっては非常にやりにくい相手だ。ACL第1戦はシンガポール・アームド・フォースFCと対戦し4−1で勝利した。相手が前半早々に退場者を出し、1人多い状態だったとはいえ、試合時間のほとんどを支配し、攻撃力が自慢のチームと言える。
攻撃の中心となるのは、屈強な体格を生かしたポストプレーを得意とするアルゼンチン人FWの11番 バルコスと、スピードあふれるウインガータイプの10番 毛剣卿(MAO JianQing)の2人だ。ここに、FCバルセロナでプレーするアレクサンドル・フレブを兄に持つヴァスチェスラフ・フレブが絡んでくるのが本来の攻撃なのだが、第1戦の前半で左太腿裏を痛め途中交代している。公式会見で賈秀全監督は「回復中」と答えているが、鹿島で行われた公式練習でも姿を見せなかったため、出場は難しいと思われる。

この2人をトップ下で操るのが北京五輪の中国五輪代表だった8番 陳涛(CHEN Tao)。シンガポール・アームド・フォースFCに所属する深澤仁博にその印象を聞くと「FWとMFの間でボールを受けて、前を向くのがうまい」とのこと。足下の技術に優れ、彼からのパスが攻撃の生命線となる。チームとしては、FWにパスを当てて、それをサイドにはたき、ドリブルで勝負を仕掛けてクロスからフィニッシュというのが特徴のようだ。
オリヴェイラ監督も「我々が持っているのはACL第1戦のシンガポールの1試合しかない」と嘆いたとおり、中国の国内リーグはまだ開幕しておらず、新チームとなった上海申花も公式戦の数が少ない。能力の高い選手が揃っているが、チームとしてどこまで機能しているのかは未知数だ。

現在公式戦2連敗中の鹿島は、先発メンバーの入れ替えが断行されることになりそうだ。月曜に行われた紅白戦では、FWの興梠慎三に代わって田代有三、左サイドバックは新井場徹からパク・チュホが主力組としてプレーした。上海申花戦でも、この2人が先発として出場することになるだろう。また、ボランチには小笠原満男が入ると思われる。新潟戦でも、小笠原が入ったあと、ようやくチームが機能し始めただけに、大黒柱としての役割が期待される。
不甲斐ない内容での連敗だったため、監督から選手に対し、かなり厳しい叱責が飛んだようだ。ライバルとなる水原三星も上海申花も、ホームで勝点3をあげている。この一戦に敗れてしまうと、ACL制覇の夢は早くも潰えてしまう可能性が高い。ただ、昨年苦戦した北京国安や水原三星同様、公式練習に現れた上海申花の選手たちは体格がよく、フィジカルに優れる選手たちが揃っていた。鹿島にとって厳しい戦いになることは間違いないだろう。メンバーを入れ替え、荒療治を決意したオリヴェイラ監督の檄が、選手に届くことを願うばかりだ。

以上
2009.03.17 Reported by 田中滋


パク起用ならばヤスも同時に起用したい。

ACL上海申花戦前監督選手コメント

【AFCチャンピオンズリーグ 鹿島 vs 上海】オズワルド・オリヴェイラ監督、青木剛選手(鹿島)
試合前日の会見コメント (09.03.17)

Q:明日に向けての意気込みをお願いします。
●オズワルド・オリヴェイラ監督(鹿島):
「残念ながら良いスタートが切れませんでした。明日は勝つしかないと思います。このグループリーグを突破するために大事な一戦ではないかと思っています」
●青木剛選手(鹿島):
「ここ最近の2試合、いい結果が得られていないので、明日はいい結果が得られるように強い気持ちを持って臨みたいと思います」
Q:ここ2試合を受け、なにか修正する部分はありますでしょうか?
●オズワルド・オリヴェイラ監督(鹿島):
「常に負けてるときが修正点が必要なのかといえば、そうではなくて、その前の2試合でもFUJI XEROX SUPER CUPと開幕戦で連勝しましたけど、そのときも修正しなくてはいけない点もありました。修正することというのは常に毎試合あるわけであって、それよりも自分たちが強い気持ちをもって戦うことが重要ではないかと思っています」
●青木剛選手(鹿島):
「アジアの大会では、球際だったり、相手よりも強い気持ちを持つことがすごく大事なので、明日は強い気持ちを持って負けないようにしたいと思います」
Q:今回、上海申花についてどの程度の情報をお持ちですか?
●オズワルド・オリヴェイラ監督(鹿島):
「残念ながら中国リーグがスタートしていないということで、我々が持っているのはACL第1戦のシンガポールの1試合しかないわけですけれど、そのなかには多くの情報がありました。才能あふれる選手がいますし、外国人選手もいいものを持っていますし、中国代表、あるいは元中国代表の選手もおります。上海だけでなくて、中国・韓国・オーストラリアでACLに出てくるチームはどこも強い。高い能力を持っている選手が揃っていますし、強豪といわれるチームが出てくるのですから、どんな相手でも厳しいと考えております」
●青木剛選手(鹿島):
「いま、監督もおっしゃいましたが、中国代表の選手も何人かいますし、外国籍選手も3人、4人いますので、非常にレベルの高いチームだと思いました」
Q:公式戦で4試合やっていると思うのですが、少し受け身になってゲームが始まっていると思います。監督はどうお考えですか?
●オズワルド・オリヴェイラ監督(鹿島):
「言われたとおり4試合やりました。ただ、結果だけ見ると良かった部分と悪かった部分があります。2試合だけを考えて言えば、受け身に立ったといえるかもしれません。ただ、僕の観点からはいろんな要素がその4試合にはあったと思いますし、かつ連戦です。プラスして、最初の2試合はそんなに移動はありませんでした。その次の2試合では両方ともアウェイでした。今年のACLはアウェイで始まり、アウェイで終わるという日程が組まれて、しようがない部分があります。最初の2試合はフレッシュな状態ですから、高いレベルのサッカーをやって、強豪と言われるチームと対戦しました。当然ながら、ACLとその次も強いチームでもあるし、特に3連戦の疲労というものが、出始めます。
まず基本的に、われわれは自分たちのサッカーを貫くという意気込みで試合に入るわけです。ただ、いろんな要素が入ってくるわけであって、それは皆さんが見なければいけない部分ではないかと思います。僕自身は、移動があったり、アウェイに行って、またリーグ戦もアウェイに行かなくてはいけないという部分も考えたときに、いろんな要素がそこに含まれてくるのではないかと思います。監督としては、細かいところを見ていくわけであって、いろんな要素を踏まえた上での評価をしていただければな、と思います」

Q:ACLとJリーグとの重点はどう置いていますか?(中国メディアより)
●オズワルド・オリヴェイラ監督(鹿島):
「まずシーズン始めであって、2つの大会はクラブにとって重要ですし、Jリーグは3連覇というものがかかっております。ACLというのは
クラブとして獲得してないタイトルであって、そこもしっかりと取っていきたいと考えています。2つの大会について、どちらかにプライオリティを置くのではなく、2つとも高いプライオリティを置いて戦っていきたいと思っています。おそらくシーズンも終盤になって、あるいはACLを戦い抜くなかで、ノックアウトステージにいける可能性などで、そのプライオリティを変えていく部分は出てく
るかもしれません。ただ、基本的には2つの大会にプライオリティを置いて戦いたいと思います」

Q:明日の上海申花戦に対して、勝算はどのくらいありますか?(中国メディアより)
●オズワルド・オリヴェイラ監督(鹿島):
「特別に、勝算何%と表現することは、勝負の世界では相応しくないのではないかと思います。1試合しか見ていない中で、それほど多くの情報が入っているわけではありません。試合をやる以上、どの試合も勝ちにいくというのは基本的な考え方であって、それに対して全力を尽くして勝利を目指したいと思います」
Q:選手のコンディションは監督の目にはどう映っておりますか?

●オズワルド・オリヴェイラ監督(鹿島):
「疲労というのは、いろんな意味の疲労があります。単純にメンタルや体の疲れじゃありません。質問にもあったように、条件というのがこのレベルの対戦になると大切になります。
例えば、去年のグループステージはアウェイでスタートしてアウェイで終了しました。
今回、強豪との戦いになりますが、前回対戦した水原は開幕をホームで迎え、ACLの開幕もホームで迎えました。上海はまだリーグ戦がスタートしていません。
彼らは先週の水曜日にACLの試合をして、1週間が空いて、回復という部分で時間がありました。今度、われわれはアウェイでACLの開幕をして、その後、アウェイでリーグ戦を戦って、中3日でこの上海申花戦を迎えなければいけない状況です。そうすると、この高いレベルになると、準備する期間、回復する期間の日数が3日、4日変わってくるだけで、試合も変わってきます。スケジュールを組
む際に、いろんなことに配慮して組まなければいけないと考えております」

Q:去年、北京国安と戦った経験は生きていますか?

●オズワルド・オリヴェイラ監督(鹿島):
「去年、北京国安と試合ができたということは、我々にとっては良かったんではないかと考えております。北京国安もすばらしいチームでしたし、上海申花もすばらしいチームです。中国の強豪クラブとやったということが大きな経験になると考えています。その結果よりも、対戦したときに肌で感じたものが、選手にとっては生かされる価値のある経験だと思います」
以上


先発での出場が予想される小笠原満男選手。次の試合は「絶対に勝たないといけない」とコメントしました。


ACLのスポンサーの関係で、背中にあるNIKEのマークにテープを貼るスタッフ。選手全員のトレーニングウェアのマークを隠していました。

上海申花に対してリスペクトしたコメントである。
聖地に迎えての一戦ということで、絶対に勝たねばならぬ。
披露やメンタルは言い訳にならぬ。
我等は勝つ。
その意気込みを青木に見た。

先発メンバー変更へ

鹿島がACL上海申花戦で選手入れ替えも
 鹿島は18日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)上海申花戦(カシマ)に備え、16日は茨城県鹿嶋市内で調整練習。約1時間のミーティングではオリベイラ監督が「相手のことを考えず、まず自分のことをしっかりやれ ! 人のせいにしたら変わらない」と選手に「カミナリ」を落とした。

 11日のACL初戦のアウェー水原戦で1−4と惨敗。そのショックを引きずるかのように15日のリーグ戦の新潟戦も1−2で敗れ、公式戦2連敗。この苦境に「(上海戦は)メンバーを変えていくかもしれない」とも通告。選手入れ替えを示唆することで先発選手の危機感をあおり、控え選手のモチベーションを上げる策に出た。

 [2009年3月17日8時20分 紙面から]

小笠原出番だ!鹿島がスタメン変更決断

ミニゲームでパスを出す小笠原満男(左)
Photo By スポニチ

 ACL水原戦(11日)、Jリーグ新潟戦(15日)で公式戦2連敗を喫した鹿島が、18日のACL上海申花戦に向けて練習を再開した。関係者によると、オリヴェイラ監督は練習前に行った約1時間のミーティングで先発メンバーの変更を示唆。新潟戦で今季最長となる45分間プレーしたMF小笠原は「いつでも出る準備はしておく」と今季初先発へ意欲を見せた。小笠原は「チームの雰囲気は悪くない」とした上で「サッカーどうのこうのじゃなく走る、戦うという部分が出せればいい試合ができる」とチームメートに闘志を前面に押し出して戦うことを要求。ベテランMFが苦戦が続くチームをプレーでけん引する構えだ。
[ 2009年03月17日 ]

先発メンバー変更とのこと。
これで満男の復帰が現実味を帯びてきた。
中二日という短期間で持ち直すには良いカンフル剤となろう。
アジア征圧へ聖地で勝利を得るのじゃ。
チーム一丸となって戦う所存である。
鬼になるのじゃ。

アジアが欲しい

鹿島本山がACLへ「もっと気持ちを」
 鹿島は16日、茨城県鹿嶋市内でアジアCLの上海申花戦(18日、カシマ)に向けた練習を行った。15日にリーグ戦のアウェー新潟戦を終えたばかりだったため、先発組のほとんどは軽い調整に終始。控え組は実戦形式の練習で汗を流した。

 11日のアジアCL水原戦で1−4と惨敗。新潟戦も1−2で落とし、公式戦2連敗と苦しい状況に陥っているが、MF本山雅志は「もっと気持ちを出していかないとやられるし、アジアCLはホームで勝たないといけない」と再浮上へ意欲を示した。

 [2009年3月16日20時3分]

本山の申す通りである。
気持ちを全面出すのだ。
名波が水原戦の解説で言ったように、アジアが最も欲しいのは我等なのである。
絶対に穫る。
必ず穫る。
形振りは構ってられぬ。
我等も気持ちを出して行きたい。

大迫、ゴールライン際の突破

大迫Jデビュー戦も得点に絡めず/J1

後半、ドリブル突破を図る鹿島FW大迫(右)(撮影・栗山尚久)
<J1:新潟2−1鹿島>◇第2節◇15日◇東北電ス
 鹿島期待の大型新人FW大迫勇也(18)のJリーグデビュー戦は、ほろ苦いものとなった。2点を追いかける後半30分にMF本山に代わり投入されると、同45分には右サイドで強引に相手DFジウトンを振り切り、チャンスを演出。才能の一端を見せながらも得点に絡めなかっただけに「もっと仕掛けてシュートを打ちたかった。負けたので悔しいです」と厳しい表情を浮かべた。

 7日のリーグ開幕浦和戦はベンチ入りしながら出場せず、11日のACL水原戦は遠征に帯同しながらベンチ外。オリベイラ監督からは田代の周囲で積極的に仕掛けるよう指示され、精力的に動いたが、ゴールという最高のアピールはできず「切り替えて次やるしかない」と話していた。

 [2009年3月16日8時16分 紙面から]

鹿島・大迫、シュートゼロ…悔しJデビュー
2009.3.16 05:02

後半登場し、リーグ戦初出場を果たした大迫(右)だが、新潟・永田らに抑えられ、シュートは放てなかった(撮影・吉澤良太)
 J1第2節最終日(15日、新潟2−1鹿島、東北電力ビッグスワンスタジアム)鹿島の大型新人FW大迫勇也(18)がアウェーの新潟戦で後半30分から途中出場。リーグ戦デビューを果たした。大迫は得点に絡めず前半に2失点したチームは1−2でリーグ戦初黒星。1−4で大敗した11日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)水原三星(韓国)戦に続く“連敗”となった。大宮は新加入のDFマト(29)の2ゴールなどで広島に3−2で競り勝ち、今季初勝利を挙げた。

 後半30分、注目の新人の登場アナウンスに、アウェーのスタジアムにも「オォ〜ッ!」とどよめきが起きた。一拍おいて盛大なブーイングの中、闘志をみなぎらせた大迫がピッチへ進んだ。 「(監督から)思い切り仕掛けてやれと言われた」。0−2の劣勢。2トップの一角でボールタッチは6度。ロスタイムに入って右サイドでボールを持つとDF1人を振り切り、もう1人をまた抜きでかわしてゴールへ突進すると、3万7808観衆が沸き返った。 だが逆転はならず、自らもシュートゼロ。「点をとれば(流れが)変わるかと思ったけど。力不足でした」。ロスタイムに途中出場した2月28日の富士ゼロックススーパー杯(対G大阪)に続く2度目の公式戦出場にも言葉少なだった。 前年J王者は、7日の開幕戦で浦和を2−0と下し、好発進したはずだった。11日の水原戦(アウェー)1−4惨敗から4日。後遺症はありありだ。この日も中盤の連係が悪く、パスミスからのカウンターで失点。後半ロスタイムにDF岩政がようやく意地のゴール。「連続して点をとられるのは、集中力(欠如)以外の何物でもない」と主将のMF小笠原はぶ然とする。 しかし、立ち止まっている余裕はない。悔しいリーグデビューとなった大迫も「切り替えてやるしかない。次、がんばります」。悲願のアジア制覇、史上初のリーグ3連覇へ、18日のACL・上海申花(中国)戦(ホーム)が流れを取り戻す大きな一戦となる。
(丸山汎)

大迫15分のJ1デビューも「力不足」

<新潟・鹿島>後半、ゴール前に詰め寄る大迫勇也(左)だが、新潟DF永田充(右)とGK北野貴之に阻まれる
Photo By スポニチ

 【鹿島1―2新潟】鹿島の大物ルーキー大迫がリーグ戦デビューを果たした。後半30分、本山に代わってピッチに登場したが、ロスタイムに右サイドをドリブル突破してチャンスをつくったぐらいで目立った活躍はできなかった。「点を取れれば変わると思っていたんだけど、力不足です。もっと仕掛けてシュートをどんどん打ちたかった」と反省した。開幕2試合目でのデビューについても「負けたんで悔しい」と笑顔はなかった。
[ 2009年03月16日 ]

大迫2試合目でデビューも「力不足」…J1第2節

後半30分から鹿島・本山に代わり交代、リーグ戦初出場した鹿島・大迫勇也(右)
 ◆J1第2節最終日 新潟2―1鹿島(15日・東北電力ビッグスワン) 鹿島の新人FW大迫が2点を追う後半30分に投入されJ1初出場を果たした。目立った活躍はできず「点を取れば変わると思ったけど力不足だった」と振り返った。

 戦力の厚いFW陣の中でリーグ戦2試合目にして出場できたが、18歳のストライカーは「もっと仕掛けてシュートを打ちたかった」と反省しきりだった。

(2009年3月15日19時37分 スポーツ報知)

右サイドのゴールライン沿いを突破したプレイは大迫の得意技である。
あそこから繰り出されるパスはチームの勝利に貢献するであろう。
しかしながら、あそこでシュートの選択肢も悪くなかったはず。
とはいえ、自分の技に磨きを掛けていけば、自ずと勝機は訪れる。
大迫のプロ生活は始まったばかりである。
得意技が繰り出せるところまで来ておる。
次は結果もついてこよう。
活躍の布石は打たれたと言っても過言ではない。
我等は育てながら戦っていくのである。

新潟戦報道

鹿島公式戦連敗、ACL後遺症/J1

新潟に敗れ、悔しそうに引き揚げる左から小笠原、青木、大迫
<J1:新潟2−1鹿島>◇第2節◇15日◇東北電ス
 リーグ3連覇を目指す王者鹿島が、まさかの黒星を喫した。アウェーで新潟と対戦し、完全に流れを握られた前半を0−2で折り返し、後半ロスタイムに1点を返したが、1−2で敗れた。11日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)初戦のアウェー水原戦の惨敗(1−4)を引きずるかのような試合内容で公式戦2連敗。アジア制覇のためには落とせないACLの上海申花戦(18日、カシマ)にも暗雲が漂ってきた。

 歓喜に沸く勝者とは対照的に、肩を落としてうなだれる「王者」の姿があった。後半から途中出場したMF小笠原は「相手の方が戦っていた。勝ちたい意欲があった。(水原戦に続き)点を取られて、すぐまた入れられた。(問題は)集中力以外の何物でもない」と厳しい表情で言い放った。

 立ち上がりから全体的にパスミスが多く、ピッチ上で首をかしげる選手が目立っていた。前半9分にFKから先制点を許すと、直後の12分にDFラインで伊野波がトラップミスを犯し、2失点目に直結した。そこには、試合巧者の鹿島らしさはなかった。

 ACL水原戦はロングボールを放り込む相手に対し、中盤でパスをつなげずに完敗したが、この日の前半は水原戦を意識しすぎたのか、中盤で無理にパスをつなごうとしてカットされる悪循環。伊野波も「つなぐ時と苦しくて蹴る時をはっきりさせればよかった」と反省したほどだった。

 2失点も水原戦と同じように短い時間で喫した連続失点だった。DF内田は「ACLで4失点して、今日も立ち上がりで取られて『今日もかな』という雰囲気があった」と話せば、キャプテンマークを巻いたDF岩政も「前の試合が影響したと言われても仕方ない」。惨敗の悪影響が、間違いなくチームに残っていた。

 オリベイラ監督が「流れを変えるためのショック療法」と話したように、後半からは小笠原、FW田代を投入。MFが本職のダニーロを左サイドバックに移す「変則布陣」を敷いた。後半ロスタイムには岩政がゴールを決めて意地を見せたが、アジア制覇のために必勝が求められる次戦の上海申花戦へ向け、悪いムードを完全に振り払えてはいない。「今は我慢するだけ。耐えて流れが来るのを待つ」と内田。王者の威厳を取り戻し、栄冠を手にするため、この苦しみを乗り越えるしかない。
【菅家大輔】
 [2009年3月16日8時15分 紙面から]


鹿島“ACL疲れ”で連敗…光明は小笠原

<新潟・鹿島>新潟に敗れて今季初黒星を喫し、肩を落とす小笠原満男(40)ら鹿島イレブン
Photo By 共同

 【鹿島1―2新潟】鹿島はACL大敗の後遺症で連敗した。「前の試合の影響と言われても仕方がない」とDF岩政が話したように、疲労もあって運動量が少なく、3分間で2失点。「(水原戦の)4失点があって、きょうも(先制点を)取られて、またかなという雰囲気があった。2点目の失点はそういうのがもろに出た」とDF内田は敗因を挙げた。

 光明は後半開始から今季最長の45分間をプレーしたMF小笠原。「リズムが出るし、ボールが収まる」と内田が歓迎したように、中盤でタメをつくって流れを変えた。オリヴェイラ監督は「45分間出そうと最初から考えていた。徐々にフィットさせている」と説明。18日のACL上海申花戦で先発する可能性も出てきた。「気になるのは、すぐ2点目を入れられること。集中力以外の何ものでもない」と語気を荒らげた主将がカンフル剤になる。

[ 2009年03月16日 ]

ACLショックでお疲れ?鹿島公式戦連敗…J1第2節

後半30分にJリーグ初出場を果たした鹿島・大迫勇也は、新潟GK・北野(左)、永田(右)に阻まれ仕事ができずチームも敗戦
 ◆J1第2節 新潟2―1鹿島(15日・東北電力ビッグスワン) 昨季リーグ覇者の鹿島が新潟に1―2で敗れた。前半9分、新潟FW矢野貴章(24)に先制点を許すと、同12分にはFWペドロ・ジュニオール(22)に2点目。攻めても、後半ロスタイムに1点を返すのが精いっぱい。新潟に敗れるのは04年10月17日以来、4年半ぶり2度目。大敗を喫したアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)水原三星戦(11日・韓国水原)に続き、公式戦2連敗となった。大宮は3―2で広島に逆転勝ちした。

 昨季王者が早くも試練に直面した。過去リーグ戦10戦1敗の新潟に敗戦。DF岩政は四つんばいになり、芝が舞うほど強く拳をピッチにたたきつけた。MF小笠原は腰に手をやり、「相手は戦っていた。勝ちたい意欲が出ていた。残念」と遠く目をやった。

 簡単に失点を重ねた。前半9分、FKからMFダニーロがマークに付ききれず先制点を許すと、3分後にはDF伊野波のトラップミスから2点目。「自分のミス」と伊野波。後半開始からFW田代、MF小笠原投入で攻勢に出たが、1点を返すのが精いっぱいだった。

 ACL水原三星戦(11日)では、公式戦68試合ぶりの4失点。岩政が「引きずっているように見られても仕方がない」と話すように、序盤からパスがつながらず、疲労も重なって足が動かない。そして「集中力以外の何ものでもない」(小笠原)という2失点。2月28日の富士ゼロックス・スーパー杯でG大阪、リーグ開幕で浦和に完勝した姿はなかった。

 アジアアウェー〜国内アウェーの連戦は過去4回あるが、今回の新潟移動(約450キロ)は過去最長。昨年の経験から、MF青木は「韓国から帰ってくるのは、大分からよりも移動時間は短いし、楽だと言い聞かせて臨む」とマインドコントロールをかけたが、選手の疲労は顕著で鹿島サッカーは機能しなかった。

 唯一の光はMF小笠原が、復帰3戦目で最長となる45分間プレーしたこと。オリヴェイラ監督は「戦う姿勢を見せてくれた」と絶賛し、次戦のACL上海申花戦で先発復帰させる可能性がある。「昨年はリーグ優勝したけど、全部良いことばかりじゃなかった。今はそういう時期。我慢しかない」とDF内田。鹿島がシーズン序盤で、正念場を迎えた。
(2009年3月16日08時46分 スポーツ報知)

スポニチと報知はACLの疲労を挙げておるが、冷静に見れば攻撃陣の不発が要因であろう。
これは、昨季末から続いており、08年31節の新潟戦でもホームでスコアレスドローに終わっておる。
オリヴェイラ監督の申すショック療法で田代を投入したり、大迫のデビューは攻撃に新たな香りを加えるためのものであろう。
その甲斐有り、アディショナルタイムには得点が入った。
守備は集中力を取り戻せば良いだけであるが、攻撃へのテコ入れをどのようにするのかを考えねばならぬ。
過密日程は続き、明後日には試合がある。
未知なるアジアの敵に対し聖地でどのような戦いを見せるのか、心配もあるが、楽しみの方が大きい。
小笠原満男の先発も含め、期待して挑みたい。

新潟戦コメント

<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
今日は前半で0-2というビハインドになり、精神的にショックを受けたので、何かしら治療をしなければいけなかった。そこでハーフタイムに田代選手と小笠原選手を投入した。後半は少し良くなって、戦う姿勢を見せることができたと思う。小笠原選手に関しては、浦和戦で10分、水原三星戦で25分、今日は45分出そうと決めていた。早くチームにフィットさせるために、いろんなプロセスを考えている。短い時間で続けての失点は、自分たちでも短い時間に点を決めることはあることだし、試合をやっていれば得点することも失点することもある。常にプラスを求めてやっているが、今日は相手のメリットが大きかった。

【J1:第2節 新潟 vs 鹿島】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(09.03.15)
3月15日(日) 2009 J1リーグ戦 第2節
新潟 2 - 1 鹿島 (14:03/東北電ス/37,808人)
得点者:9' 矢野貴章(新潟)、12' ペドロジュニオール(新潟)、89' 岩政大樹(鹿島)

●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
Q:後半の開始から、興梠選手と新井場選手を交代させた理由は?
「去年は幸いなことに45分で2人を変えるような采配は必要としなかったが、私の1年目は今回のように交代させたこともある。当然のことながら、交代をしなければならないという部分は、本来、交代させられた選手が期待されたパフォーマンスができていないため、交代せざるをえないということでもあり、また、スコア的に0-2というビハインドを考えればショック療法をとらなければならなかった。新しい血を、流れを雰囲気的に入れなければいけなかった。そういう面で小笠原選手と田代選手の投入という部分で後半に関しては少しは良くなったのではないかと思う。特に戦う姿勢を見せることができたと思っています。小笠原に関しては徐々に試合になれさせるつもり。昨年9月から公式戦の感覚を持っていないのだから。開幕の浦和戦では10分、先日のACLでは25分、今回は45分出そうと考えていた。彼がチームにフィットするためにそういったプロセスを踏んでいこうと考えています」
Q:ACLに続いて短い時間で失点したが、メンタル面の影響は?
「同じように、自分たちが短い時間で得点することもあるのであって、試合をやる以上得点することもあるし、失点することもある。常にプラスの結果を求めてやるのであって。今日に関しては相手のメリットが多かった。数少ないチャンスを得点に結びつけることのメリットが多くあったのではないかと思う。特別に集中力、注意力が欠けているのでしなくて、今日に関しては相手のメリットが多かったのではないかと思います」

以上

【J1:第2節 新潟 vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント(09.03.15)
●岩政大樹選手(鹿島):
「前半の立ち上がりの失点がすべて。僕が1点を返したも無意味でしたね。負けたがコンディションは悪くない。今の状態を打開することが大切。中盤、FWを含めて全員がボールに絡んで動いていけるようにしたい」
●内田篤人選手(鹿島):
「勝てないですね。勝てないときは我慢するしかない。ACLで4失点、今日も2失点。『今日もか』と思った。疲れはないと思うし、自分自身も疲れてはいない」
●大迫勇也選手(鹿島):
「力不足を痛感した。もっと自分で仕掛けてシュートを打ちたかったです」



ロスタイムも残りわずかというところで、岩政大樹(鹿島)がヘディングで押し込み1点を返す!しかしゴールが認められると同時にタイムアップの笛が。昨季王者鹿島の連勝スタートはならなかった。

ショック療法で一つ得点した。
この我慢で前進したと言えよう。
次が楽しみである。

Jリーグ第2節 アルビレックス新潟戦

大迫のリーグ戦デビューを祝いたい。

ピッチで返す岩政

大敗次は快勝!“法則”守るぞ…鹿島
 鹿島DF岩政が再び常勝軌道に戻すことを誓った。11日のACL水原三星戦で1―4と大敗。15日の新潟戦へ向け「気持ちの切り替えも大事だけど、ピッチで失ったものはピッチでしか返せない。早く試合で返したい」と話した。オリヴェイラ監督体制下で3点差以上の大敗は2回あるが、直後の試合ではいずれも快勝。MF青木は「次も」と意気込んだ。
(2009年3月14日06時01分 スポーツ報知)

既に気持ちは切り替えたと言わんばかりの岩政である。
長らくサッカーを続けておれば大敗することも一度や二度ではなかろう。
引き摺っておるようではプロとしてやって行けぬ。
快勝してピッチの借りを返すのだ。
期待しておる。

イノパン、気持ちの切り替え

伊野波“4失点の悪夢”は振り払った
 鹿島は15日の新潟戦に向けて練習を再開したが、13日のミーティングでは大敗したACL水原戦の分析は行われなかった。気持ちを切り替えることが目的で、DF伊野波は「(オリヴェイラ監督に)狙いがあったんじゃないですか」と説明した。それでも選手間では修正すべきポイントは理解している。4失点の原因は、ロングボールに頼ったことで中盤が間延びしたこと。「中盤がしっかり組み立てればやれる」。パスをつなぐサッカーに戻して逆襲することを伊野波は約束していた。
[ 2009年03月14日 06:40 ]

イノパンはロングボールに頼り中盤が間延びしたことで失点したと分析。
新潟戦は中盤を作って組み立てるサッカーで挑む事となろう。
自分たちのサッカーが出来れば勝利が近付く。
敵は己にあり。
自分に勝って勝負に勝利するのだ。
明日は良い試合を期待しておる。

メンタルを高めよ

鹿島GK曽ケ端が気持ち切り替え新潟戦へ
 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の1次リーグ初戦のアウェー水原戦で大敗した鹿島は13日、茨城県鹿嶋市内のクラブハウスで練習を行った。水原戦で先発したメンバーは軽めのメニューで終了し、その他のメンバーは実戦形式の練習で汗を流した。水原戦では1−4でまさかの完敗を喫したものの、15日のリーグ戦のアウェー新潟戦に向け、GK曽ケ端準は「やることは変わらないと思うので、あとは気持ち。それが大事だと思う」と気持ちを切り替えていた。
 [2009年3月13日20時41分]

「気持ちが大事」
まさにその通りであろう。
新潟戦は水原戦のようにあからさまなアウェイの笛はないであろう。
強く当たって倒れても公平にファールになると思われる。
ジャッジが正当であれば、後はプレイの質で上回るだけである。
そして負けない気持ち。
明後日まで気持ちを高めて勝負に挑もうではないか。

ボランチの軸

完敗の鹿島、「ボランチの軸不在」という課題
水原三星 4−1 鹿島=ACL

2009年3月13日(金)

■水原三星戦で隠れていた課題が浮き彫りに

 今季の鹿島アントラーズにとって、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の制覇は、Jリーグでの3連覇と並び、大きなテーマのひとつとして掲げられている。オズワルド・オリヴェイラ監督も常々「クラブとして保持していないタイトルであり、しっかりと狙っていきたい」と抱負を語ってきた。初戦の相手は水原三星ブルーウイングス。グループGで最も強豪と思われるKリーグチャンピオンとの、アウエーでの対戦がスタートとなった。

 韓国に向かう前、鹿島は順調な滑り出しでシーズンに入っていた。JリーグとACLの日程が発表になったときから、ACLの歴代チャンピオンの2チームとACL初戦の水原三星と続く3連戦は序盤の大きな山だった。監督も「われわれに与えられた試練」ととらえ、選手たちも「いつも以上にスタートにコンディションをベストで持っていかないと苦しい」(岩政大樹)と、この3試合を見据えながら調整をした。
 そして、シーズンイン。3連敗も考えられた中、「FUJI XEROX SUPER CUP」ではガンバ大阪を3−0で撃破。続くJリーグ開幕戦でも浦和レッズに対して2−0と勝利。自信を深めて韓国に乗り込んだのだった。しかし、水原三星との試合は1−4と、よもやの大敗。この結果は大きな驚きを持って迎えられた。ただ、そこからは昨季から続く課題が見え隠れしていた。

■Kリーグでの黒星で追い込まれていた水原三星

 就任3年目となったオリヴェイラ監督は、就任当初からひとつのサッカーを思い描いていた。鹿島の監督になって最初のミーティング。オリヴェイラ監督は、自分の自己紹介を兼ねて、目指したいサッカーをまとめたビデオを自ら編集し、選手たちに見せている。それは、守から攻への素早い切り替えからゴールを奪うサッカー。つまり、G大阪や、浦和との戦いで見せた鹿島のサッカーは、指揮官が目指す方向を、選手たちが見事に体現したものだった。特に浦和との開幕戦で見せた攻守の切り替えの速さは、相手を圧倒した。得点が生まれたシーンでは、守備側を2、3人上回る数の選手がゴールに殺到している。だが、こうした場面を水原三星を相手に披露することができなかったのである。

 その理由として、水原三星が置かれた状況が大きく作用していた。
 水原三星が本拠を置く水原は、世界文化遺産の華城が街中に点在し、古き伝統と新しさの融合を感じさせる都市だ。ただし、市内で水原三星のユニホームや、チームロゴなどを目にすることは少ない。Kリーグでナンバー1の人気を誇るチームといえども平均の観衆は2万人を超える程度。人口100万人を越える大都市の中では、サポーターの存在感は薄まってしまう。だが、チーム名が示すとおり、水原三星のスポンサーは韓国を代表する世界的企業であるSAMSUNG。Kリーグでも屈指のビッグクラブであり、その動向は常に注目を集めている。

 Kリーグ開幕戦では、“レアル・スウォン”とも呼ばれるビッグクラブが、浦項スティーラースに対し2−3で敗れてしまった。しかも、相手は退場者を出し、1人多い中での敗戦。原因としては、多くの主力選手が海外に移籍したため、一から作り直したチームが機能しなかったからだ。中でも痛かったのが、堅固な最終ラインを形成していたマト(大宮アルディージャ)、李正秀(イ・ジョンス/京都サンガF.C.)というセンターバック陣の移籍。代わりにブラジル人のアルベス、中国人のリ・ウェイフォン、韓国人の郭熙柱(クァク・ヒジュ)でラインを構築することになったが、それぞれ言葉が違う選手たちでは、短い準備期間で連係を取るまでに至らず、ディフェンスラインの裏を狙われ失点を重ねた。

 つまり、2連勝してこの試合を迎えた鹿島に対し、水原三星は絶対に負けられない状況に追い込まれていたのである。試合前日の公式会見でも、韓国メディアからは「鹿島と水原三星の試合は日韓のチャンピオンの試合なのですごく注目されています。特別な覚悟はお持ちですか?」という質問が飛んだ。それに対し、車範根(チャ・ボングン)監督は「KリーグとJリーグとの技術的な差が比べられるでしょう。Kリーグのチャンピオンの名誉を示したい」と答え、強い決意を持って試合に臨むことを示した。

■持ち味を消されてしまった鹿島

 ホイッスルが鳴ると、水原三星の戦い方は徹底していた。鹿島のディフェンスラインの裏に執拗(しつよう)にロングボールを蹴り込む。このシンプルな攻撃に鹿島は手を焼いた。鹿島はここまでの2試合、中盤のプレスでボールを奪い、素早い切り替えでゴールを奪ってきた。その形を完全に消されてしまったのだった。相手の長所を徹底してつぶそうとする水原三星の現実的な戦い方は、ともすると理想を追い求めてしまう日本人にとって不慣れなものだった。
「うちがプレスを掛けると徹底してロングボールを狙ってきた。その分、ディフェンスラインを下げさせられた。相手はノーリスクでも蹴ってきたので、中盤で奪う形がなかった」
 中盤で抜群の存在感を示してきた、ボランチの青木剛はセカンドボールを拾うことに追われ、相手を囲んでボールを奪う得意の形を作らせてもらえなかった。
 しかも、セカンドボールや球際での争いも相手の気迫に負けてしまった。水原三星の選手よりも出足が遅く、苦しい試合展開を強いられることになった。

 本来であればロングボールを蹴られても、ボールをキープしつつ自陣からの組み立てで相手を攻略することができれば問題ない。オリヴェイラ監督が求める攻守の切り替えの速さは、あくまでもプラスアルファの部分。サイドバックも攻撃に加わる分厚いサイド攻撃が、鹿島伝統の得点パターンだ。実際、水原三星のプレスはそれほど強烈ではなく、「向こうもそんなに前から来ていなかった。普通につないでいけたはず」(岩政)という声が選手からも聞かれていた。
 じっくり攻めることはできたはずだが、そのためのピースが、今の鹿島には欠けていたのだ。

■痛感したボランチの軸の不在

 これまで数々のタイトルを獲得してきた鹿島だが、その強さが発揮されるときは、必ずボランチに軸となる選手が君臨していた。90年代後半はジョルジーニョ、2000年代前半は中田浩二、ここ2年は小笠原満男。彼らが中央でパスを受け、相手を引き付けながらタメを作ることで、サイドにスペースができ、攻撃の幅を広げてきた。また、相手ペースで試合が進んでいるときは、自陣でじっくりゲームを作り、流れを引き寄せた。
 鹿島は昨季、小笠原が長期離脱した後も、手堅く優勝を勝ち取ったが、あのチームはボランチの展開力のなさを補うため、前線からのプレスに特化したチームだった。五分五分の流れのときは我慢することができるが、一旦相手に行ってしまった流れを取り戻すことは、残念ながらできなかった。

 水原三星戦でも同様だった。相手に移ってしまった流れを変えることができない。
 44分にセットプレーのこぼれ球から先制点を許すと、前半ロスタイムにも速攻から失点してしまった。
「われわれのチームにとっては最悪の試合でした。先にゴールを決めた水原三星の方が主導権を持っていたのは当たり前かと思います」
 オリヴェイラ監督は、試合後に先制点が重要だったことを指摘した。裏を返せば、そこから盛り返すことができないことを認めたことになる。

 ACLでの戦いは、1戦1戦がトーナメントのような緊張感を持つ。グループステージとはいえ、純粋なリーグ戦とは一試合の重みが違う。これから先も、鹿島の長所を消そうとしてくるチームは多いだろう。そんなとき、チームに落ち着きを与える選手がどうしても必要となる。現在、少しずつ出場時間を延ばしている小笠原が復帰すれば、ひとまずの解決は見る。さらに、負傷中の中田も控えている。だが、2人は今年30歳。いつまでもその力に頼ることは難しい。シーズン前から、フロントは苦しい状況を予期していた。強力なブラジル人選手を獲得することも模索されたが、あえて獲得は見送られた。若手選手の中から、新たな軸になる選手が出てくることに期待をかけたのだ。

 ACLの次戦は3月18日、鹿島はホームに上海申花を迎える。グループステージの内訳はシンガポールのアームド・フォーシーズの力が落ちることから、ホームでの上海戦は必ず勝利を挙げ、勝ち点3を獲得しなければならない。Jリーグが併行する過密日程は、連戦となり、チームの編成に変更を加えるのが難しい。小笠原のスタメン復帰もギリギリのタイミングだ。となれば、オリヴェイラ監督は、相手に流れを渡さないため、いま一度プレスを徹底させるはず。
 もし、それが機能しなかったら……。水原三星に代わり、今度は鹿島が追い詰められることとなる。

<了>
田中滋


小笠原満男の復帰を推す田中氏のコラムである。
満男不在時は鬼プレスで乗り切ったと評し、水原戦の敗戦を受けて更なるプレスを掛けるのではないかと推測しておる。
単にロングボールへの対応であれば、ポジショニングの修正とマークの受け渡しを確認すれば良いはずである。
気持ちで負けなければ、勝機は如何様にでもありうる。
ただ、水戸戦(のレギュラー組)、ガンバ戦、浦和戦、水原戦を通じて気になるのはシュートの少なさである。
完全に崩そうという気持ちが伝わってくる。
もう少し強引さがあっても良かったのでは無かろうか。
CL ユヴェントスvs.チェルシー戦でもランパードが無理矢理放ったミドルシュートが選手に当たって軌道が変わり、そのこぼれ球にエッシェンが飛び込んで貴重なアウェイゴールが生まれた。
我等が期待するのは、やはり青木の豪快なミドルであろう。
封印を解いて良いのである。
ボランチの軸は青木剛であると言わせてくれ。

満男、先発復帰か

小笠原15日先発復帰へ…鹿島
 鹿島が11日のACLで、水原三星に1―4の完敗を喫した韓国から12日、帰国。15日の新潟戦では、MF小笠原を先発復帰させる可能性が浮上した。オリヴェイラ監督は主力の疲労蓄積を回避するため「全タイトルを取るために、メンバーを入れ替えていきたい」と関係者に明かしている。小笠原は左ひざ前十字じん帯損傷から7日の浦和戦で復帰。水原戦では約25分間プレーし「先発でいける」と意欲的だ。
(2009年3月13日06時01分 スポーツ報知)

小笠原満男が先発復帰との報。
しかしながら、情報ソースが報知では信用ならぬところ。
とはいえ、浦和戦、水原戦での満男は気迫溢れるプレイを見せておった。
いつ先発に戻ってもおかしくはない。
我等も望んでおる。
がしかし、未だ膝をアイシングしておるとの情報もある。
であれば、本人は無理を承知で先発志願ということとなる。
満男のことである、先発したらしたでフル出場を望むであろう。
それはさせとう無いところ。
彼ほどの男である、万全を期して先発投入したい。
と述べて来たが、全てはフィジコ出身のオリヴェイラ監督の判断に委ねられておる。
我等はどのようなスタメンであっても勝利を信じるのみ。
誰が出ても鹿島は鹿島である。

移動休養日

“ACL大敗疲れ”鹿島が完全休養
 鹿島が11日にACL初戦を戦った韓国から帰国した。水原相手に1―4と大敗したとあって選手は疲れ気味で、12日は移動だけで完全休養。13日から練習を再開するが、15日にアウェー新潟戦が控えるなど16日間で5試合とハードなスケジュールが続く。「次のJリーグに切り替えて、頑張ります」とFW興梠が話したように、リーグ3連覇に向けて立ち止まっている暇はない。
[ 2009年03月13日 ]

この記事では急遽休養日を作ったが如く読み取れるが、元々の計画通りの休養である。
とはいえ、大敗は精神的にも厳しい。
この休みでリフレッシュし、気持ちを切り替えて欲しい。
我等は前に進む以外に無いのである。

水原戦報道

鹿島まさかの4失点惨敗/アジアCL

大敗し、顔を覆いながら引き揚げる小笠原(右)ら鹿島イレブン(共同)
<アジアCL:水原(韓国)4−1鹿島>◇11日◇1次リーグ◇G組◇韓国・水原
 Jリーグ王者鹿島がアウェーでの「日韓王者対決」で4失点の屈辱的な大敗を喫した。1次リーグ初戦で韓国Kリーグ王者の水原と対戦。前半終了間際の2分間に2失点を喫し、後半37分、同ロスタイムにもゴールを許した。終了間際に1点を返したが、1−4で敗れた。公式戦90分間で4失点以上は07年8月のG大阪戦以来、68試合ぶり。初のアジア制覇へ厳しいスタートとなった。

 試合終了のホイッスルが鳴り響くと、GK曽ケ端が、MF小笠原がぼうぜんと立ち尽くした。1−4の惨敗−。DF内田は「アジアを取るチームじゃないよね、4失点は。サッカーの怖さ、厳しさという感じかな」。そこにはJリーグ王者の面影はなかった。

 あっという間の2失点が勝負を決めた。こう着状態が続いた前半44分にFKからのこぼれ球をDF李瑋鋒に押し込まれると、直後のロスタイムにFWエドゥーに追加点を奪われた。MF本山も「取られそうな感じじゃなかったから、2点目が痛かった」と悔しがった。

 後半に入るとFW田代、MF小笠原を立て続けに投入し、反撃をしかけたものの、逆に手薄になった守備を突かれて2失点。後半ロスタイムのFWマルキーニョスの得点も焼け石に水だった。曽ケ端が「いい手応えはないですね」と厳しい表情で振り返った。

 昨季のACLもアウェーで2敗を喫した。小笠原は「球際を怖がっている。アウェーだとJリーグではありえないパスやトラップのミスが出る」と話し、DF岩政も「1つ1つの球際のプレーで勝てなかった」と口にした。激しいボールの奪い合いの際の、一瞬のためらいが勝負を分ける厳しさをあらためて痛感した。

 ゼロックス・スーパー杯のG大阪戦、リーグ開幕の浦和戦を完勝しただけに、想定外の完敗。「負けて引き締まることはない。勝って勢いに乗った方がいい。ここでズルズルいかないように立て直すことが大事」と小笠原。悲願のアジア制覇へ18日のホーム上海申花戦は絶対に勝利が求められる戦いになる。
【菅家大輔】
 [2009年3月12日8時47分 紙面から]

鹿島まさか4失点…痛恨今季初黒星/ACL
2009.3.12 05:02
 ACL(11日、水原三星4−1鹿島、水原ほか)G組は昨季Jリーグ王者の鹿島が、アウェーでKリーグ王者の水原(韓国)に1−4で敗れ、黒星発進となった。

 惨敗だった。先月28日の富士ゼロックススーパー杯、7日のJ開幕戦と無失点で連勝した鹿島だが、アウェーで臨んだ水原との昨季の日韓リーグ王者対決で、まさかの4失点。痛恨の今季初黒星に、鹿島イレブンはがっくり肩を落とした。

 「残念。ここ2試合やれていたことができなかったです。悔しい」

 DF岩政が声を絞り出した。前半43分、鹿島ゴール前のこぼれ球を水原の中国代表DF李偉峰が先制ゴール。昨年2月の東アジア選手権・日本戦で、MF鈴木啓太(浦和)の首を絞め、イエローカードをもらった男の再び日本勢を苦しめる1発を皮切りに、水原は前半ロスタイムにも追加点。後半もさらに2点を加えて大勝した。

 鹿島は後半23分に元日本代表MF小笠原を投入。4点目を失ったロスタイムにFWマルキーニョスのヘッド弾で1点を返したが、優勝を狙う大会でG組1位通過も遠のく最悪の結果となった。「チーム全体が自信を持っていなかった」と岩政。次戦は雪辱を期し、18日にホームで上海申花(中国)と対戦する。


“日韓王者対決”どうした鹿島4失点大敗
 【ACL 鹿島1―4水原】J王者・鹿島がKリーグ王者の水原を相手に、まさかの4失点大敗を喫した。前半44分、FKのこぼれ球をDFリ・ウェイフォンに押し込まれて先制を許すと、その2分後にも速攻から追加点を決められた。前半終了間際の2失点に「0―1で折り返せればよかったが、悪い時間帯で…」とMF青木は唇をかんだ。

 「1つ1つの球際のプレーで勝てなかった」とDF岩政が敗因を分析したように、水原の激しいプレーに最後まで圧倒された。90分間で4失点以上を喫したのは07年8月29日のG大阪戦(1―5)以来68試合ぶり。DF内田は「アジアを獲るチームじゃないよ、4失点は」と吐き捨てた。

 昨季も準々決勝で敗退するなどACLでは力を出せていない。「去年はこのままズルズルいった。今年も同じなら成長していない。立て直さないと」。MF小笠原の言葉がチームの危機的状況を物語っていた。

[ 2009年03月12日 ]

鹿島惨敗、王者いきなり黄信号…ACL

前半、競り合う鹿島・新井場(右)(共同)
 ◆アジア・チャンピオンズリーグ1次リーグ ▽G組 水原三星4―1鹿島(11日・水原ワールドカップ競技場) J王者の鹿島が、韓国リーグ王者の水原三星に1―4で惨敗した。前半2失点すると、逆転を狙った後半にも2失点し日本勢唯一の黒星を喫した。アジアでの弱さを露呈し、G組最下位発進、1次リーグ突破のピンチに立たされ、主将のMF小笠原満男(29)は気持ちの弱さを指摘し、活を入れた。川崎は中国リーグ4位の天津泰達と対戦。前半16分、ブラジル人FWレナチーニョ(21)が人生初となるヘディングゴールを決め、逃げ切った。

 国内では無類の強さを誇る鹿島が、またしてもアジアで沈黙した。試合後、DF内田は「サッカーの怖さ、厳しさを感じた」と振り返り、その場にしゃがんだまま動けない。MF本山は「厄日だった」とうつむいた。悪夢のような4失点。ファミリーと例えられるチームは、試合後、目も合わそうとしなかった。

 砕け散った。前半44分には、DF伊野波のファウルからゴール前右45度の位置でFKを献上。クロスからのこぼれ球をDF李に右足ボレーを決められた。その1分後には、ゴール前にDFが1人しかいない状態で左からのクロスを許し、2失点目。後半にも2失点。07年8月29日リーグG大阪戦以来、公式戦68試合ぶり、560日ぶりに4失点以上し3点差以上の大敗を喫した。

 前身のアジアクラブ選手権を含め、今回が6回目の出場。だが、最高位は前回のベスト8と勝てない。国内では、タイトル12個を数える常勝軍団も、一歩海外に足を踏み出すと弱い。MF小笠原は「怖がっている。逃げているような感じ。リーグ戦では考えられないようなミス、トラップ、パスをしている。気持ちの持ちようで、どうにでもなるのに」とチームに活を入れた。

 オリヴェイラ監督も「試合には勝ち、負けがあるが、今日は弱かった。難しい試合だった」と素直に完敗を認めるしかない。DF岩政も「突き詰めれば、一つ一つの球際で勝っていないプレーがあったと思う」と振り返る。内弁慶さをあらためて露呈した結果となった。

 「4失点もするチームは、優勝できない」と内田は厳しい表情で振り返る。アジア初制覇を狙い臨んだが、その道は険しいものとなった。

(2009年3月12日06時03分 スポーツ報知)

「弾際での強さがなかった」とのコメントに代表されるように、メンタル面での勝負に勝てていなかったように思える。
気持ちの持ちようでいくらでも結果は変わったと思われる試合であった。
ここで重要なのは気持ちの切り替えである。
空港で水キムチと唐墨を買い、お土産とせよ。
なかなか美味しい食べ物である。

水原戦コメント

<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
今日は最悪の試合だった。水原三星に先に点を入れられてしまい、そこからやられてしまった。鹿島が先制点を取れていれば、主導権を握れたと思う。この試合に対しての計画やチームの戦力が悪かったわけではなく、水原三星が先に点を決めたことで勝敗が分かれたと思っている。水原三星と戦ってみて、Kリーグは良いリーグだと思ったし、良い選手がいると思った。特に19番と6番と9番がすごく頑張っていたので、水原三星は勝つことができたと思う。

【AFCチャンピオンズリーグ 水原 vs 鹿島】オズワルド オリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(09.03.11)
3月11日(水) AFCチャンピオンズリーグ
水原 4 - 1 鹿島 (20:00/水原/14,126人)
得点者:44' LI WEI FENG(水原)、45+1' EDUARDO GONCALVES DE OLIVEIRA(水原)、82' HONG SOON HAK(水原)、90+1' PARK HYUN BEM(水原)、90+2' マルキーニョス(鹿島)

●オズワルド オリヴェイラ監督(鹿島):
「我々のチームにとっては最悪の試合でした。恥ずかしかったです。先に水原の方にゴールを決められてしまったことが痛かったです。先にゴールを決めた水原の方が主導権をもっていたのは当たり前かと思います」
Q:Jリーグではすごく良い試合をしていたのに、なぜこういう結果になってしまったとお考えですか?
「試合となると、負けたり勝ったりするのは当たり前です。今日は鹿島の方が弱かったと思います」
Q:後半、小笠原に代えた理由は?今日の試合での失敗は?
「小笠原選手は、いま回復中でありますし、Jリーグでも最後の10分で入れてリズムを戻すようにしているところです。戦力が悪いのではなく、水原の方が先にゴールを決めたことでリズムが移ってしまったのではないかと思っています」
Q:Kリーグのチームの印象は?
「オールスター戦は親善試合だったので比べるべくもないと思います。今日はKリーグとやってみて、Kリーグもすごく良いリーグだと思いますし、良い選手がたくさんいると思いました。特に19番(KIM DAE EUI)と6番(PARK HYUN BEM)とあとブラジル人のエドゥー選手がすごくがんばっていました。それで水原が勝ったのではないかと思います」

以上

【AFCチャンピオンズリーグ 水原 vs 鹿島】試合終了後の鹿島選手コメント(09.03.11)
●興梠慎三選手(鹿島):
「相手の勢いに負けた。立ち上がりとかは良かった。そこで決められなかった。(相手のシステムは)気にならなかった。2点目をすぐに取られたのが痛かった。点を取れなかった俺らの責任だと思う。次、Jリーグで頑張ります」
●本山雅志選手(鹿島):
「厄日だった。裏を狙っていこうということで狙いすぎた。もっと回せたと思う。回して最後のところでどう崩すかが問題。リセットして自分たちを見つめ直したい」
●内田篤人選手(鹿島):
「4点とられるチームじゃない。自分を含めてぜんぜん走ってない。3点目が痛かった。(田代)有三さん、(小笠原)満男さん、(佐々木)竜太が入って、さあこれから攻めよう、という感じのところで取られてしまった。この1敗は痛い」
●曽ヶ端準選手(鹿島):
「いいところがぜんぜんなかった。僕自身も距離感が悪かった。スルーパスや長いパスへの距離感が悪かった。後半は修正できたけど、チームに落ち着きをもたらすことができなかった。これで可能性がなくなったわけじゃないし、すぐにJリーグもあるし、来週の水曜日にはACLもある。切り替えていきたい」
●青木剛選手(鹿島):
「うちがプレスをかけると徹底してロングボールを狙ってきた。その分、DFラインを下げさせられた。相手はノーリスクでも蹴ってきたので、中盤で奪う形がなかった」



試合終了のホイッスルが鳴り、肩を落とす小笠原満男選手。後半途中から出場し、流れを引き寄せたが…。

素直に負けを認める。
こういう時も必要である。
これによってチームは一つ成長したのだ。
まだ試合は続く。
次の試合では違う結果を、そして進化した形を見せてくれるであろう。

ACL 予選リーグ 水原戦

やはり邪悪なるアウェイの地。
これも良い経験となったであろう。
プロフィール

Fundamentalism

Author:Fundamentalism
鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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