fc2ブログ

マルキーニョス、歴代10位タイ

マルキーニョス10位タイの91ゴール…鹿島
 ◆J1第17節第1日 鹿島2―0大宮(11日・カシマ) 鹿島FWマルキーニョスが歴代10位タイとなるJリーグ通算91得点目を挙げた。前半16分、FW興梠のクロスを頭で合わせ、貴重な先制点。元浦和のMF福田正博に並び、10位タイに浮上。昨季は来日8年目で初の得点王を獲得。今季序盤はポストに嫌われる場面やシュートミスが多かったが、持ち前の決定力が戻ってきた。
(2009年7月12日06時01分 スポーツ報知)

ストライカー・マルキーニョスがJリーグの歴史に名を連ねた。
まだまだ現役である。
更なる記録が期待出来よう。
2TOPを組む興梠との連携もバッチリ、中盤の野沢・本山も好調であり、得点量産もあり得るのでは無かろうか。
怪我だけが不安要素である。
マルキーニョスと共に得点をそして勝利を掴んで行こうではないか。

大宮戦報道

大迫90日ぶり弾!鹿島Vへ15戦不敗/J1

2点目のゴールを決める鹿島大迫(撮影・蔦林史峰)
<J1:鹿島2−0大宮>◇第17節◇11日◇カシマ
 首位を独走する鹿島が大宮を2−0で下し、2位との勝ち点差8を守った。前半16分にFWマルキーニョス(33)のゴールで先制すると、後半44分に途中出場の新人FW大迫勇也(19)が公式戦では80日ぶり、リーグ戦では90日ぶりとなるゴールを決めてダメ押し。出場機会が減り、苦境に立たされながら努力を怠らなかった大迫の一撃が、3連覇を狙う王者をさらに加速させた。川崎Fと新潟が2−2で引き分けたため、広島を2−1で下した浦和が2位に浮上した。

 久しぶりに味わう感覚を楽しむかのように、歓喜の輪に吸い込まれていった。勝利を決定づけるダメ押し弾。大迫は「ふかさないことだけを考えた。(リーグ戦は)1得点で終わるかと思った時もあった。2点目までの時間? 長かった」と本音を吐露した。

 突出した得点感覚を発揮した。後半44分。MFダニーロに1度ボールを預けてペナルティーエリアに侵入すると、折り返しのパスに対し、体を倒しながらダイレクトで右足を振り抜いた。高難度の一撃だったが「ダニーロが本当にいいボールを出してくれた」と仲間への感謝を口にした。

 5月に入り、1度つかんだ定位置を手放すと、苦悩の時間が始まった。不慣れな控え生活に「焦りはありました」。ACLとリーグ戦の過密日程で練習量も制限され、5月下旬に帰省した際には、鹿児島城西高の恩師小久保監督に「日程が詰まっていて調整が難しい」と本音を打ち明けた。

 だが気持ちは切らさなかった。「マイナスに考えずプラスに考えた」。出場機会が少ない分、個人練習の時間を増やした。休日でもクラブハウスを訪れ、体幹を鍛えた。帰省時にも石井フィジカルコーチのメニューをこなし、一時は体重が70キロから74キロ前後まで増加。鹿島関係者が「霜降りのような筋肉がさらに強くなった」と評したほど。この日の得点も奥野コーチとの居残り練習で研いだ、クロスに対し体を倒して浮かさずシュートするパターン。努力が形となって表れた。

 鹿島の鈴木満強化部長は「今は練習でも積極性が出てきた。積極性が出れば道は開ける。興梠もマルキーニョスもうかうかできなくなる」と称賛。大迫は「プロ入り後、戸惑いながらサッカーをやっていた時期もある。今は自分のプレーをやれば通用すると思う。ホッとしたけどまだこれから頑張らないと」と前を向いた。再び輝き出した19歳がリーグ戦15戦不敗と絶好調の鹿島を加速させる。【菅家大輔】
 [2009年7月12日8時17分 紙面から]


鹿島盤石!12戦ぶり大迫弾で独走ターン
2009.7.12 05:04

後半44分、大迫は大宮・塚本の防御にも構わず、右足を一閃。鹿島の勝利を決定付ける得点を入れた
 J1第17節(11日、鹿島2−0大宮、カシマ)鹿島は後半44分、大型新人のFW大迫勇也(19)がリーグ戦2ゴール目を挙げ、大宮に2−0で快勝。勝ち点42で前半戦を首位で折り返した。鹿島は連続負けなしを15試合とし、J1記録にあと1試合に迫った。浦和はエジミウソン(26)の2ゴールで広島に2−1で逆転勝ちし、勝ち点34で2位に浮上した。

 首位をひた走る鹿島の大型新人が、前半戦最後の一戦で新たな光をもたらした。1−0の後半37分から興梠に代わってピッチに立った大迫が同44分、ゴール前右で難しいバウンドとなったボールに倒れ込みながら、右足でゴール。待望のリーグ戦2ゴール目を挙げた。

 「フカさないようにだけ気をつけた。(先発で)出られない時間が続いて苦しかった。ホッとしました」

 ほころんだ表情に、率直な喜びがあふれた。リーグ戦では4月12日のFC東京戦以来、12試合ぶりの得点。日本代表にも復帰するなど好調な興梠の陰で、5月24日のG大阪戦を最後に先発の機会を遠ざかっていた。だが、19歳に悔しさなど感じている暇はない。連日の居残り練習。「(DF岩政)大樹さんも『相手DFが嫌がる動きをしろ』とアドバイスをくれて、意識してやった」。ここ3週間で体重は3キロ減。流した汗がゴールという実を結んだ。

 チームもこれで15戦連続負けなしと絶好調。前節・川崎戦での退場でDF内田が出場停止となったが、守備でも代わりに8戦ぶりに先発したDF新井場が奮闘した。今季7度目の完封勝ちで、勝ち点「42」。1シーズン制となった05年以降の前半戦最大勝ち点で、首位のまま折り返した。

 後半戦へチームにさらなる弾みをつけた大迫は、来月2日からはU−20日本代表として、岡田武史監督が直接指揮する予定の国際ユース大会(韓国・水原)に参加確実。夏こそ大迫のシーズンだ。「鹿児島ッスよ」と猛暑も大歓迎の薩摩隼人が、鹿島のファンへ熱い熱い夏を贈る。(丸山汎)


鹿島−大宮 後半44分、2点目を決めてダニーロ(右)と喜ぶ鹿島・大迫=カシマ

大迫勇也(おおさこ・ゆうや)
 1990(平成2)年5月18日、鹿児島県加世田市(現・南さつま市)生まれ、19歳。3歳でサッカーを始め、鹿児島育英館中から鹿児島城西高に進学。1年時からレギュラーでU−16からU−19の各年代で日本代表に選出された。8強入りした08年度の全国高校総体、準優勝の全国高校選手権で得点王。今季から鹿島へ加入した。3月の第2節・新潟戦でJ1初出場を果たし、4月の第5節・FC東京戦で同初得点。J1今季12試合2得点。1メートル82、70キロ。



鹿島−大宮 前半、ヘディングで先制ゴールを決める鹿島・マルキーニョス(左)。GK江角=カシマ


鹿島−大宮 前半、ヘディングで先制ゴールを決める鹿島・マルキーニョス=カシマ


鹿島−大宮 前半、先制点を決めたマルキーニョス(右)と喜ぶアシストの鹿島・興梠=カシマ


大宮に勝利し、喜ぶ大迫(右端)ら鹿島イレブン=カシマ


首位で前半戦を終え、サポーターにあいさつする鹿島イレブン=カシマ


先発落ちを糧に…大迫12戦ぶり復活弾

<鹿島・大宮>後半終了間際、チーム2点目のゴールを決める鹿島・大迫勇也
Photo By スポニチ

 鹿島の新人FW大迫勇也(19)が、復活弾を決めた。J1第17節の11日、ホームの大宮戦で後半37分から途中出場した大迫は、同44分に4月12日のFC東京戦以来リーグ戦12試合ぶりとなる一発を叩き込んでチームの勝利に貢献した。2―0で大宮を下した鹿島は、リーグ戦の不敗記録を15に伸ばしてJ最長記録の16試合に王手。前半戦折り返しでの勝ち点も42として独走態勢をキープした。

 復活を告げる一撃だった。後半44分だ。ドリブルで仕掛けた大迫は右サイドのダニーロにパスを出して、そのままゴール前へ。そのダニーロからの折り返しに滑り込んで、右足ダイレクトで合わせてゴール左隅に突き刺した。4月12日のFC東京戦以来12試合ぶりとなるJリーグ2点目。思わず大迫が握りしめた両拳に込めていたのは悔しさだった。

 「(試合に)出られない時間が続いていて苦しかった。少しでも出たら結果を出そうと思っていた。焦りはありましたけど、焦っても何も起こらないので自分のできることを精いっぱいやった。2点目まで?遅かったですね。1点で終わっちゃうんじゃないかと思いました」

 5月24日のG大阪戦以来5試合、先発を離れていた。サッカーを始めてから初めて味わう苦い経験だったが、気持ちを切り替えて体を鍛え直した。試合後にもフィジカルトレーニングを行い、チームがオフの日も練習場に姿を現して汗を流した。6月に75キロあった体重は現在72キロにまで絞った。横からのパスをふかさずにシュートしたこの日のゴールも、奥野コーチとともに全体練習終了後に特訓していた形。DF伊野波は「苦しんでいたし、大迫なりに黙々とやっていた。人の見えないところで努力していたから、決めてくれて本当によかった」と、19歳の地道な努力が結実したゴールを喜んだ。

 リーグ戦で15試合負けなしと最長不敗記録の16試合に王手をかけた鹿島の2トップには、先制点を決めたマルキーニョスと日本代表の興梠が君臨する。「ベンチで見て?(興梠)慎三さんとマルキのコンビネーションが凄かったけど、追いつけるように意識していた。自分のプレーを出せれば通用すると思うので、また一からやりたい」。復活した大迫も加わって、鹿島の独走態勢はより揺るぎないものになりそうだ。

[ 2009年07月12日 ]


<鹿島・大宮>後半、2点目のゴールを決める鹿島・大迫。左は大宮・塚本
Photo By 共同


大迫、オレもいるん弾…15戦負けなし!鹿島最強首位ターン

後半44分、ダメ押しゴールを決める鹿島・大迫
 ◆J1第17節第1日 鹿島2―0大宮(11日・カシマ) 鹿島が快勝し首位ターン。大宮と対戦した鹿島は前半16分にFWマルキーニョス(33)が頭で合わせ先制ゴール。後半44分には途中出場の黄金ルーキー大迫勇也(19)がダメ押しシュートを決め2―0で快勝。勝ち点を42に伸ばし、リーグ戦折り返しをがっちり首位キープ。

 FW大迫の周りには、人だかりが出来ていた。最終ラインからDF伊野波が全速力で駆け寄り、MFダニーロは頭をポンとたたく。4月12日のF東京戦以来、リーグ戦2得点目。「試合に出られなくて苦しい時期もあったけど、結果を残してうれしい」。全員から笑顔で祝福を受けた。

 後半44分だった。右サイドでダニーロにパスを送り、右45度からエリア内へ走り込んだ。「ダニーロが良いボールをくれた」と右足をダイレクトで合わせた。ゴール左に飛び込む貴重な追加点。「もう2点目が取れないんじゃないかと思ったこともあったけど、焦らずやってきた」

 加入から半年、全国高校選手権で10得点を挙げ、鹿児島城西高から鳴り物入りで鹿島に入団し、取材が殺到した時のこと。浦和MF原口元気らが「若い」を理由に、クラブが取材規制を敷いていた時、オリヴェイラ監督も「取材規制をしてもいいんだぞ」と進言した。だが、大迫は「プロとして当たり前のこと」と、断った。

 6月12日の柏戦でスタメン落ちすると「結果を出すまで何も言えない」とし、練習に没頭。今季中断以外で初めて連休となった6、7日のうち7日は休日を返上。体力強化に取り組んだ。「アイツは誰も見えないところで努力をしている。みんな知っている。今日はうれしかったから抱きつきに行っちゃったよ」と伊野波は興奮していた。

 チームは2節新潟戦で敗れて以降、15試合連続負けなし。MF本山は「前半戦で3試合、勝てなかった。そういう試合もあるから満足はしていない」と気を引き締め、大迫も「(興梠)慎三さんの1個、2個上を行くつもりでやっていく」と上を見る。首位より上はないが、上を目指す鹿島。一人旅はまだまだ続く。

(2009年7月12日06時01分 スポーツ報知)


後半44分、ゴールを決めた鹿島・大迫はアシストしたダニーロと歓喜のタッチ(左は大宮・冨田)

各紙大迫一色である。
冷静に考えれば、興梠のアシストで先制したマルキーニョスか完封したDF陣で記事を起こしたいところである。
しかしなら、メディアは苦悩から結果を残した若きスターにスポットライトを当てた。
ここから、また陽の光の当たる場所へ登り詰めて欲しいものである。
とはいえ、08年得点王のマルキーニョスと日本代表の興梠慎三が立ちはだかっておる。
現在は大迫以下の扱いの元日本代表の田代も異常な決定率のよよも能力的には遜色はない。
FWの競争は激化の一途である。
その争いに勝利した者だけがレギュラーを得るのである。
ピッチに立つものは勝者の切符を持っておるのである。

大宮戦コメント

鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
今のチームの状況というのは、急激にチームが良くなってきたわけではない。1年目から取り組んできた意識が結果として結び付いている。今はまだリーグ戦折り返しにたどりついたばかりで、我々の目標は12月5日の最終戦に(この状況)を結びつけていかなければならない。今の状況に満足せずに謙虚さを持って1試合1試合を戦っていきたい。
(Q:興梠について)
今日の1点目については、守備的なところで背後を狙っていたなかであの場面で興梠はいい判断をしてくれた。自分でもシュートを打てた状況だったが、落ち着いてマルキーニョスを見てパスを出したのは彼がチームのためにプレーを心がけているのが伝わってくる場面だった。彼も成熟してきているという証拠。これからは守備の部分でも成熟してくれればと期待している。


【J1:第17節 鹿島 vs 大宮】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(09.07.11)
7月11日(土) 2009 J1リーグ戦 第17節
鹿島 2 - 0 大宮 (18:03/カシマ/17,903人)
得点者:16' マルキーニョス(鹿島)、89' 大迫勇也(鹿島)

●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
Q:今日の勝利も完璧に近いもののように見受けられました。最近、すごく充実した戦いぶりが見られると思います。チームのポテンシャルを考えたとき、いわゆるゲーム運びや決定力やスキのなさ、メンタル面といったものは、もしチームのポテンシャルが完璧なチームがあるとして、いまどれくらいのレベルまで来ていると感じていますか?また、このチームにもし必要なものがあれば、それはなんでしょうか?
「まず、それだけの言葉をいただいて本当に光栄と思うと同時に、選手たちに感謝しないといけないし、それだけのコメント、評価をいただいているということは、選手あってのことだと思います。
もうひとつは、急激に昨日今日とこのチームがこうやってよくなってきたということではなく、やはり1年目から取り組んできた意識を変える作業があります。例えば、選手に提案することはいろいろあります。ただし、提案された側が提案されたことについて『それをやってみよう』あるいは『受け入れてみよう』という心構えを持っていなければ、僕が、もしくは僕でなくてすごく優秀な監督がいたとしても、成功したり良くなることはないと思います。いろいろ話し合いをするなかで、選手たちがいい心構えを持って、そこから高い意識で練習に取り組んだり、ひとつひとつ意欲的に取り組むことを改善してきたものの積み重ねが、いま頂いている言葉につながっていってると思います。ただし、完璧なチームは存在しないと思います。今日も、自分たちのミスからリズムを失いかけた場面が何度もありましたし、ミスを犯しました。選手たちは謙虚さを忘れてはいけないといっています。自分たちは機械ではなくて人間であり、ミスをすることもあるだろう。ミスをしたからと言って、それを批判するということは僕はしたくありません。しかし、それを試合中にいかにして完全にするのか、あるいはそれを繰り返さない方法、あるいは相手にミスをするように追い込まれているのであれば、それをどうやって打開するのかということは各自で考えなければならない。また試合中にも、こちらから指示を出します。それを謙虚に受け止めて実行に移すということが必要であり、選手たちが理解して試合中などで実行してくれているのではないかと思います。ただ、前半の折り返し地点にたどり着いただけであって、タイトルが取れたということではない。いままでホームで戦ってきた相手に対して、アウェイで戦わなければならないし、またアウェイで戦った相手にはホームで戦わないといけません。なにかを得たわけではなく、折り返しにたどり着いただけです。我々の目標は12月5日、そこで良い形の結果に結びつけて、なおかつ皆さんからいまこの時期にいただいている言葉を、また12月5日にもらえるようにしなけてはいけないと思います。ここで我々が満足せず、謙虚さを持って、ひとつひとつの試合に真剣に取り組んでいかないといけないと思います。
欲を言えば、ゲームマネジメント、遅攻と速攻をどのタイミングでやっていくのかということを、もう少し高めなければいけない。それだけボールを保持できる選手が多くいるわけです。そこで今日もそうですけど、何度か狙いすぎてしまってボールを失い、今日に関してはDF陣が奮闘してくれて相手にチャンスらしいチャンスを与えませんでしたけど。ただし試合に置いては、いまの時間は無理をして狙うときではないのに狙ってしまうことがあるので、もう少しボールを保持して、もう少し溜めてから、あるいは状況をもう少し揺さぶってから、仕掛けることができる展開を我々の場合はできる。そこを焦りすぎてしまう選手がいるので、もう少し落ち着いてやれるのではないかと思っています」
Q:82分から続けざまに3人の選手を代えていますが、そこには試合を決めに行くというメッセージもあったのでしょうか?
「ひとつは、当然ながら入った3人には守備の狙いを与えました。どうしても相手の一番牽制しなければいけない部分は高さだったので、それはセットプレーだったりロングボールですが、それ以外、そういう危険性を感じていませんでした。相手はかなり前がかりできたのでスペースもかなり出来ていました。センターバックもセットプレーなりで前に出て行こうという意志で、または同点に追いつこうという気持ちで前に出て行ったわけですから、そうするとボールを失って戻ってくれば、その体力を消耗していくわけです。それを何度か繰り返しやっていたので、そろそろ判断や足も遅れてくるだろうと。あとはもう、スペースがあるわけなので、そこをうまく突いて行ければチャンスが作れると思いました。ただ、基本的には守備を安定させる高さ対策を取ってから、あとは様子を見て攻撃に出るチャンスがあれば行こうという考えでしたし、それは選手もわかっていることでした。そのスキを相手が与えてくれたのではないかと思います」
Q:相手が守備的だったと思うのですが、監督は日頃から瞬時の判断ということをおっしゃっていると思います。その視点で1点目のシーンをふり返っていただけますか?
「当然ながら相手が与える条件によって自分たちが狙う部分は変わってきます。あの場面に関しては、相手が守備の部分でかなり高い位置に押し上げてきたので、背後を狙うという形がいちばん良い形になってくるし、背後を狙うことで相手が引いていくわけですからラインを深く保つようになります。そうすると中盤が空くようになってきます。ただ、あの場面では興梠選手が非常に良い判断をしてくれたのではないかと思います。ゴールエリア付近で自分がゴールを前にして、ボールも落ち着いた形で持っていましたので、極端にいえば自分でもシュートが打てる場面。そこでチームのため、チームの勝利のためにの選択をしてくれました。DFももう少しで寄せられる場面でしたし、GKもいましたし、あそこでシュートを打ってもおかしくない状況だった。そのなかで、彼がフリーのマルキーニョス選手を見て、そこに合わせたということに関しては非常にチームのためにプレーをしよう、心がけよう、という気持ちを僕自身は感じました。選手が自分個人が目立とう、自分個人が脚光を浴びようと考えれば、自分でシュートを打つことが多いのですが、ただよりよい選択肢を試合中にどうやってしていくのかということを僕は何度も言っています。そういった気持ちも僕自身を感じたし、彼自身も成長してきている、あるいは成熟してきている部分だと思います。今後は攻めの部分だけでなく守備の部分でも成熟していくようになれば、さらなる飛躍が興梠選手には期待できるのではないかと思います」

以上

【J1:第17節 鹿島 vs 大宮】試合終了後の各選手コメント(09.07.11)
●本山雅志選手(鹿島):
「先制点をとれたので、簡単に取ってしまうとその後悪い時間が出てきてしまう。そこだけ気を付けた。後半はほとんど主導権を取られたけど勝てて良かったですね。
(Q:悪かった原因は?)
サイドチェンジがうまくいかなかった。ボールは回せるけどサイドで起点が作れなかった。僕とかがしっかり走らないといけなかった。ヤマザキナビスコカップでは僕が走るようにしたい。サイドチェンジについては、もうちょっと徹底してやれば良かった。良い形でサイドチェンジできたときは上手く攻められたし。
(Q:疲労については?)
後半はちょっと疲れましたね。僕らが走るのではなく、相手を走らせられたらと思う。
(Q:リーグの前半をふり返って)
4試合勝てていないので反省点はいっぱいある。少しでも気持ちが入らないとその4試合のような試合になってしまう」
●大迫勇也選手(鹿島):
「出られない時期が長かったけど今日は少しプレーの時間が多かった。
(Q:シュートについて)
イメージ通り。ふかさないことだけ考えました。
(Q:出られない時期は?)
大樹さん(岩政)とかにDFとして嫌な動きをアドバイスしてもらった。それを意識して、こういう結果が出たと思う。これを続けていきたいです。焦っても何も起こらないので、自分が出来ることをしっかりしました。ひとつふたつ上に行かないとダメだと思っていた。ベンチにいる間、チームのゲーム運びとかを学んだ。あとは慎三さん(興梠)とマルキ(マルキーニョス)のコンビネーション。すごいと思う。
(Q:ゴールに向かうプレーが増えた?)
つねにゴールを意識している。それが自分の特徴だと思うので、そういうのを出していきたい。ホッとしてますけど、これからがんばらないと。
(Q:手応えは掴んできた?)
そうっすね。いまは自分を出せてきてる。自分のプレーを出せれば通用すると思う。また一からです。
(Q:2点目は遅かった?)
遅かったですね。1点で終わるという思いもありました。でも、あまりマイナスには考えない。プラス思考なんで」
●小笠原満男選手(鹿島):
「たたみ掛けてスムーズにいければ良いんですけど今日はみんなが我慢した。交代選手が入ってフレッシュになったところで得点できた。
(Q:大迫選手がいいゴールを決めましたが?)
誰が決めたとかは関係ないけど、守備もがんばっているし良いこと。11人だけじゃなく、ポコッと出て結果を出せる。他の選手も集中出来ていると思う」
●伊野波雅彦選手(鹿島):
「大迫が決めてくれて一番嬉しかった。なかなか苦しんでいたし、それは知っていたから。あまり抱きつきにはいかないけれど今日は行きました」
●新井場徹選手(鹿島):
「自分が思っていた感覚と違ってて、正直最初は戸惑った。チームがうまく入ってくれて良かった。言うほどじゃないけど久々の90分だったし、相手もイケイケできたので、もう少し効果的なことが出来たと思う。後半に入って少し慣れてきましたけど、監督に求められていること+αを出していかないといけない」


[ J1:第17節 鹿島 vs 大宮 ]

前半16分、興梠からの浮いたパスをマルキーニョスがヘッドで押し込み鹿島が先制!得点を演出した二人が駆け寄って喜びを分かち合う。マルキーニョスは今季6得点目となった。

[ J1:第17節 鹿島 vs 大宮 ]

1点リードの鹿島は後半44分、右サイドを突破したダニーロからの折り返しを途中出場の大迫がダイレクトボレーで決めてダメ押し点をゲット!中田浩二と抱き合って喜ぶ。大迫は今季リーグ戦2得点目。

[ J1:第17節 鹿島 vs 大宮 ]

リーグ戦15戦負け無し!ホームゲームでは4連勝を飾った鹿島の選手たちがサポーターに勝利の挨拶。今日もきっちりと勝点3を積み上げ、首位を独走する。


難点はサイドチェンジにあると本山の弁。
克服して苦手・日本平に備えたい。

Jリーグ第17節 大宮アルディージャ戦

大迫の聖地初ゴールに繋がったダニーロの突破に痺れた。

得点王を目指せ

鹿島興梠が得点王へ意欲、断トツ得点率
 「得点率王」の鹿島FW興梠慎三(22)が日本人得点王、そしてリーグ得点王を目指す。現在、7得点でランク6位。シュート数における得点の割合は3割6分8厘で、J1断トツの得点率を誇っている。ランク首位のダビ(名古屋)のウムサラル(カタール)移籍決定で、ライバル1人が消えた。10日、11日の大宮戦に備え調整練習を終え「得点王は狙えるなら狙うけど、まずはチームの勝利が優先。でも日本人1位にはなりたい」と話していた。
 [2009年7月11日8時34分 紙面から]

現在2差…興梠 日本人得点王狙う!
 鹿島の日本代表FW興梠が日本人得点王を狙う。現在7得点で9得点の石川(FC東京)に次いで日本人2位タイだが、「去年が8得点だからいいペースできている。日本人1位にはなりたい」と力を込めた。全体のランキングでも6位タイで、10得点のトップのダヴィ(名古屋)がカタールに移籍することから得点王も狙える位置につけている。「マルキからも得点王いけるんじゃないかって言われている。狙いたいけど、チームが勝つためにやっているので」とあくまでもチームの勝利を優先しながらも個人タイトルにも色気が出てきた。

 コンスタントにゴールを決めるための課題は理解している。「シュート数がかなり少ない。(今季は)19本ぐらいでしょ。(シュートを打つことを)意識したい」。興梠は積極的に打って得点王へと突き進む。

[ 2009年07月11日 ]

リーグ史上初、前半勝ち点40台狙う…鹿島
 鹿島が「最強ターン」を決める。前半戦最後の大宮戦に勝利すれば勝ち点41。1シーズン制となった05年以降で、リーグ史上初めて40点台で折り返すことになる。DF内田が出場停止。先発しなかった試合は勝率・310と分が悪いが、代役のDF新井場は「一つの駒のつもりでやる」。現在7得点のFW興梠も「勝利が第一。日本人得点王も目指したい」と話した。
(2009年7月11日06時01分 スポーツ報知)

興梠“ナオ抜き”宣言
2009年7月11日 紙面から
 鹿島のFW興梠慎三(22)が10日、日本人得点王に意欲を見せた。今季7ゴールを決め、得点ランクで日本人トップの石川(FC東京)に2点差に迫る2位タイ。「いいペース。自分の結果もついているし、チームも勝ち続けているのでうれしい」と勢いそのままに、ランキングも駆け上がる。
 得点ランクについて、興梠は「日本人1位にはなりたい」と静かに闘志を燃やした。絶好調の石川を「スーパーゴールばっかり」と認めつつも、対抗意識は隠せなかった。
 相棒のマルキーニョスからは「ダビ(名古屋)がいなくなったからいける。頑張れ。アシストするから」と、リーグの得点王を目指すようハッパを掛けられ、PKも譲ると言われたという。「まずはチームが勝つこと。自分の結果は次」と固辞したが「FWが点を取ったら勢いに乗る」と意欲は十分。まずは自己記録のシーズン8得点を更新し、目標の2ケタ達成、得点王、チームの優勝と大きな“ハットトリック”を目指す。
 (川村庸介)

J1きょう大宮戦 新井場8試合ぶり先発
2009/07/11(土) 本紙朝刊 スポーツ A版 6頁
 Jリーグ1部(J1)第17節第1日は11日、各地で6試合を行い、首位の鹿島はカシマスタジアムで10位大宮と対戦する。キックオフは午後6時。前半戦折り返しとなる試合は、内田が出場停止。右サイドバックには新井場の8試合ぶり先発が決定的で、「今はチームの状態が良い。総力戦の一つの駒としてしっかり戦いたい」と力を込める。その活躍に注目するとともに、取りこぼしの許されないホームで確実に勝利を挙げたい。鹿島の通算成績は12勝3分け1敗、勝ち点39。

 前節・川崎戦では内田の退場で10人となりながらも、ビハインドを追いつき、公式戦5連敗中の等々力で勝ち点1を獲得。リーグ戦無敗記録は14まで伸び、07年にG大阪が達成した前半戦最大勝ち点38を1試合残して更新した。


【写真説明】
出場停止の内田に代わり、8試合ぶりの先発出場が見込まれる新井場=クラブハウスグラウンド


日本人得点王を目指す興梠である。
昨季は目標の二桁へ乗せられず、好不調の並を味わった。
とはいえ、ゴールという結果以外のタスクは十分にこなしており、チームの勝利という結果を導き出しておる。
今季は得点も取っておるのでタイトルも遠くはないと言えよう。
興梠の得点で勝利すれば最高と言える。
しかしながら、大宮戦と言えば野沢である。
野沢のドッピエッタを今日は期待したい。

練習後コメント

首位鹿島、大宮戦に向け調整練習
 鹿島は10日、茨城県鹿嶋市内で11日のホーム大宮戦に向けて調整練習を行った。主力組は軽いボール回しやセットプレーの確認など短時間で終了。現在リーグ戦は14戦無敗と絶好調をキープ。2位新潟に勝ち点差8をつけているが、DF新井場徹は「大宮も調子が悪いとは思わないけど、(試合に)うまく入って自分たちのサッカーができれば大丈夫」と話していた。
 [2009年7月10日12時14分]


鹿島に死角なし!興梠「バッチリです」
 J1鹿島は10日午前、大宮戦に向けて前日練習を行った。レギュラー組とサブ組を分けて、入念に攻守のセットプレーを確認した。日本代表FW興梠は「1週間試合が空いたし、体調的にはバッチリです」と笑顔を見せた。リーグ戦では3月15日の新潟戦で1―2で黒星を喫したのを最後に、14試合連続負けなし(11勝3分け)で首位を独走しており、死角はない。
[ 2009年07月10日 12:55 ]

ニッカンは代役右SBの新井場に、スポニチは連続ゴール中の興梠のコメントである。
この二人が大宮戦のキーマンであることに疑いの余地はない。
新井場が右サイドを切り裂き、興梠がフィニッシュに絡む。
新井場の右サイドは篤人起用時よりも攻撃的になるのでは無かろうか。
謙虚にせよとの指示ではあるが、ここは爆発を期待してしまう。
とはいえ、昨季こそ2-0で快勝しておるが、一昨年は一人少ない大宮に対して0-0を演じ、バスを囲む暴挙へを発展してしまったことも悪しき記憶である。
地に足を付けて、勝利を呼び込みたい。

大宮戦プレビュー

【J1:第17節 鹿島 vs 大宮】プレビュー:王者・鹿島は、リーグでは大宮に無敗。上り調子の大宮は初勝利をあげることができるか(09.07.10)
大分には先制されながらも貫禄の逆転勝ち、名古屋には3得点の完勝、そして川崎Fには1人少ないながらも同点に追いつく驚異的な粘り。首位を快調に走る鹿島はアウェイ3連戦を2勝1分けで終わり、久々にホームに戻って試合となる。

今節の対戦相手は、大宮。リーグ戦では05年から6勝2分けと一度も負けていない相手だ。ただし、内田篤人が川崎F戦でレッドカードを受けたため出場停止。代わりに新井場徹が先発することになるだろう。ここまで5連戦を戦ってきたこともあり、チームは6日、7日を休養にあて、8日から練習を再開した。その8日の練習から、新井場は右サイドバックの位置で練習を続け、土曜の試合に備えていた。

またここ数日、相次いで中盤の若手選手の期限付き移籍が発表された。鈴木修人が湘南、船山祐二がC大阪へ行く。新井場もその1人だが、鹿島の屋台骨を支えてきた79年組は今年で30歳。そろそろ世代交代を考えなければいけない時期に来ている。次の世代を育て、”常勝”であり続けるためにも、外の環境で大きく育つことを期待されている。移籍先での活躍を期待したい。

対する大宮は、前節の横浜FM戦でボランチの金澤慎が負傷交代。今節の出場は難しいようだ。代わりに入るのは片岡洋介となりそうだ。橋本早十とのコンビネーションがどのように機能するかが注目される。また、「良い選手だったと思う」(岩政大樹)と鹿島のDFが評価していたデニス・マルケスが国外に期限付き移籍し、チームを去っている。
とはいえ、石原直樹、藤田祥史の2トップは相変わらず強力だ。前を向いてドリブル勝負を挑むことができれば、横浜FMの守備陣を慌てさせるほど威力を持つ。堅守を誇る鹿島DFといえども、そうしたシーンを防ぐことは難しい。大宮とすれば、そうしたチャンスをいくつ作れるかが得点数に反映してくるだろう。

とはいえ、いまの鹿島のチーム状況は最高潮と言える。試合中の意思疎通はほぼ完璧。さらに今週は試合まで1週間あいたことを利用して、久々に戦術練習を重ねてきた。ゴール前での崩しや、横幅いっぱいに使った大きな展開の崩しなど、様々な組み合わせでゴールを狙う方法をいま一度確認している。相手チームが鹿島から綻びを見つけ出すのは至難の業だろう。

そこで怖いのが自らのミスだ。しかし、オズワルド・オリヴェイラ監督は珍しく練習中に、選手・スタッフを全員集め、チームの雰囲気を締めた。選手たちには勝点差などを意識することなく、「謙虚」であることを求めている。それを受け、選手たちが久々のホームゲームでどのようなパフォーマンスを見せてくれるのかはとても楽しみだ。

そして、今節鹿島アントラーズでは累計入場者数があと1万9063人で500万人に達することを記念して、様々な関連イベントを行う予定だ。ただし、前売りチケットの数字を見ると500万人到達までにはもう少し入場者が必要なようだ。友人・知人を誘う良い機会だと思うので、多くの人にスタジアムまで足を運んでもらいたい。

以上
2009.07.10 Reported by 田中滋


[ 鹿島:試合前日練習の様子 ]

アキレス腱を痛めリハビリを続ける大岩剛選手。膝を痛めていた大道広幸選手と一緒にメニューをこなしていました。大岩選手はスパイクを履いてボールを蹴ることもあるので、全体練習への合流まであと少しのようです。

[ 鹿島:試合前日練習の様子 ]

CKでコースを見極める増田誓志選手。今季は、本山選手との交代出場が多くなっています。今季初得点が期待されるところです。

[ 鹿島:試合前日練習の様子 ]

内田篤人選手の出場停止を受け、先発出場が期待される新井場徹選手。右サイドでサイドチェンジのパスを受ける練習を何度も重ねていました。

[ 鹿島:試合前日練習の様子 ]

試合後、サポーターの求めに応じてサインをするマルキーニョス選手。前節、大腿部を痛めていましたが、今週は元気に練習をこなしています。



篤人の穴は新井場で微塵の不安も無し。
そして負傷の大岩、大道も順調に回復へ向かっておる。
特に大道には未来を背負ってもらう義務がある。
ここで回復だけでなく、精神的な成長を望みたい。

篤人、体力強化

鹿島ウッチー出場停止期間中に肉体強化
 鹿島DF内田篤人(21)が「体力強化週間」でパワーアップを図る。5日の川崎F戦で退場処分を受けて11日の大宮戦は出場停止。15日のナビスコ杯準々決勝川崎F戦まで実戦間隔が空くため、全体練習より個人の体力面強化に重点を置く特別メニューに励むことになった。

 9日の練習では紅白戦を行った本隊から離れ、メディシンボールを使った体幹トレーニングなどを消化。「出場停止になったけど、次の試合までに、今までにできなかった練習に取り組みたい」。今季は代表とクラブの往復で肝心の体力強化をする時間が取れず、体力面に不安を抱いていた。出場停止の期間を有効に使って上半身、下半身の筋トレなどを行い、悪夢をプラスに変えるつもりだ。

 [2009年7月10日7時7分 紙面から]

篤人が体力強化とのこと。
U-19、U-20、U-22、北京五輪、フル代表と休み無く走り続けておる篤人は、本人の望む体力強化に割く時間がなかった事も事実であろう。
昨季も今季も明らかに疲れておる試合があったのも、そのせいであると言っても過言ではない。
ここで体力強化を図り更なる進化を遂げて欲しい。

小笠原主将の説教

タフさ身につけろ!小笠原 内田に猛ゲキ
 鹿島主将のMF小笠原が日本代表DF内田に猛ゲキを飛ばした。内田が代表とJリーグなどの過密日程でなかなか練習ができないと漏らしていることに関して、小笠原は「まだ21歳だし、代表に行き始めて2年ぐらい。ブラジルのトップ選手になると相当な数の試合をこなすし、タフさを身につけてほしい」と忠告した。また自身や元日本代表のMF中田の経験を踏まえ、「僕も浩二も何年も代表から帰ってきての繰り返しだった。つらいとかきついとか思わないで、“やってやる”という気持ちを持ってほしい。(内田に)言っておきます」と笑顔で話していた。
[ 2009年07月10日 ]

小笠原主将が篤人に説教とのこと。
代表と過密日程で練習が出来ぬと漏らす篤人に気持ちで乗り切れと言わんばかりである。
確かに篤人の言い分は泣き言のようにも取れる。
しかしながら、篤人は自分がまだ未完成な選手であり、もっともっと練習で伸びたいと申しておるように取れる。
もっと素晴らしいクロスを上げたい、もっと良い突破を魅せたいと伝わって来るのである。
とはいえ、満男もユダもそうした過密スケジュールで更に伸びた実績を持っておるのである。
“気持ち”という言葉に集約された重みを篤人は受け止めて欲しい。

ブラジル流誕生日祝い

中田 ブラジル流誕生日祝いに「うれしい」
 9日に30歳の誕生日を迎えた鹿島のMF中田が、チームメートからブラジル流の手荒い祝福を受けた。練習終了後、FW興梠、MF本山らからピッチ上で生卵と小麦粉を頭からかけられ、「うれしかったですよ。いい年になればいいね」と笑顔を見せた。右ひざの手術など山あり谷ありのサッカー人生を、「30歳まで(選手を)やっているとは思っていなかったので、あっという間だった」と振り返っていた。
[ 2009年07月10日 ]

ユダも含め1979年組も三十路である。
時の流れとは速いものよ。
とはいえ、まだまだ主軸で働いてもらわねばならぬ。
アントラーズの黄金期を作った戦士とはいえ、まだ歴史となるには早すぎるのである。

大宮2トップよりもおめでとう

鹿島が大宮戦へ調整、2トップに警戒感
 鹿島は9日、茨城県鹿嶋市内で11日の大宮戦に備えた調整練習を行った。大宮のビデオなどを見ながらミーティングを実施した後、屋外で紅白戦など実戦的なメニューを消化。DF伊野波雅彦は「大宮の2トップは注意しないと。藤田は(阪南)大学時代に関西学生リーグとかで試合もしたし、知っている。石原の方がスピードもあるし、仕掛けてくるからスペースを与えないように注意しないといけない」と話した。

 練習後にはこの日、30回目の誕生日を迎えたMF中田浩二が小麦粉と生卵をぶつけられるブラジル流の祝福を受け、粉まみれに。「(本山や小笠原など)周りも30歳になったのを見ると、おれも年を取ったなと思う」と笑っていた。

 [2009年7月9日19時35分]

ユダも遂に三十路である。
本心から言いたい。
おめでとう!

右サイドバック・新井場

内田“代役”は新井場 堅守の鹿島に不安なし
 J1鹿島は11日の大宮戦に向けて、紅白戦を行った。5日の川崎F戦で退場になったDF内田の代わりに右サイドバックにはDF新井場が入った。リーグ戦16試合を終えて失点はわずか10と堅守を誇り、30失点の昨シーズンをはるかに下回るペース。DF伊野波は「(岩政)大樹さんとお互いが分かり合っているので、去年より少なくできると思う」と自信をチラつかせていた。
[ 2009年07月09日 14:44 ]

JEF戦に続き、篤人の代役は新井場。
パク・チュホの加入は左サイドの強化だけでなく、右サイドの控え問題を一気に解決した。
昨季までは両サイドバックのどちらかが欠けただけで大きな戦力ダウンであったが、今季は逆に攻撃力が上がる効果が持たされておる。
新井場が控えというのは、あまりにも贅沢である。
ダントツ首位も当然と言えよう。
とはいえ、一つ歯車が狂えば転落もあり得ることを我等は十分に知っておる。
イノパン・岩政のコンビで失点を限りなく減らし、勝ち点を拾っていきたいものである。
真田兄弟の密会を咎められた信之であったが、大御所からの手紙を切り札にその場を切り抜け、真田家取りつぶしは免れた。

船山、セレッソへ

船山祐二選手がセレッソ大阪に期限付き移籍
船山祐二選手がセレッソ大阪に期限付き移籍することになりましたのでお知らせいたします。

<移籍期間>
2009年7月9日〜2010年1月31日
■船山祐二(ふなやま・ゆうじ)
<生まれ>
 1985年1月19日、千葉県成田市出身。
<主な経歴> ※カッコ内は加入年
 柏レイソルジュニア(1991)−柏レイソルジュニアユース(1997)−習志野高校(2000)−流通経済大学付属柏高校(2001)−流通経済大学(2003)−鹿島アントラーズ(2007)          
<アントラーズでの公式戦出場成績>
 J1リーグ:10試合1得点、ナビスコカップ:2試合0得点、天皇杯:出場なし、AFCチャンピオンズリーグ:出場なし、ゼロックススーパーカップ:出場なし

<ポジション>
 ミッドフィルダー
<サイズ>
 176センチ、72キロ
<船山選手コメント>

 シーズン中の大事な時期ということで移籍するかどうか迷いましたが、必要としてくれているところがあり、自分自身の成長のためにも重要だと考えて決断しました。必ず力をつけて、アントラーズでポジションを奪えるようになって戻ってきたいと思います。

船山祐二がセレッソへレンタルとのこと。
トップでの実績も十分あり、他のクラブであればレギュラーとして活躍することお墨付きである。
セレッソでポジションを掴んで欲しい。
ここまでセレッソに選手を供給したのであれば、流石に来季は昇格を手にするであろう。
そうであって欲しい。
埋伏の毒として仕込んだ船山・石神の力で来季からはお得意様とさせて欲しい。
その為にも船山には鹿島におるとき以上に努力を望む。
そして還ってくるのだ。
王の帰還を待っておる。
大御所・徳川家康は真田家の安堵を秀忠に言い残し、逝った。

勝利給、予算オーバー

史上初リーグ3連覇へ無制限で勝利ボーナス!…鹿島
 鹿島の大東和美社長が8日、太っ腹指令を出した。チームは現在、2位新潟に勝ち点8差をつけて首位を独走。公式戦合計でも24試合17勝で勝率・708と、引き分けがあるサッカー界では驚異的な数字をたたき出している。選手には1勝ごとに「勝利ボーナス」を支払う契約を結んでいるが、今季は勝利数が多く予算を上回るペースであることが判明したが、同社長は「心配しなくていい。これはうれしい悲鳴です」と言い切った。

 鹿島では基本給(年俸)のほか、公式戦出場時に発生する「試合出場給」と「勝利給」を選手に支払っている。幅はあるものの、勝利給は1勝ごとに数十万円をベンチ入り18人全員に支給。今季はすでに1億円近い出費となった。今季開幕前の予算作成段階では、昨季の47試合24勝(勝率・511)を基準にしており、このままのペースで勝ち続ければ、前年比139%。赤字となってしまう。

 それでも同社長は「勝てばそれに応じて収入も増えていくと思われます。とにかく勝ち続けることが一番です」と説明。2連休明けとなったこの日、オリヴェイラ監督も練習後の青空ミーティングで「2位との差があるけれど、これからも一試合一試合、謙虚に戦っていくぞ」と気を引き締めた。史上初のリーグ3連覇へ、チームもフロントも「一戦必勝」の精神で統一されている。

 ◆Jリーガーの報酬体系 クラブによって異なる。鹿島は出場給、勝利給を別々に設定しているが、「出場勝利給」と1セットにし、試合に勝利しなければボーナス自体が支給されないクラブもある。また、最初から基本給(年俸)に出場、勝利給を組み込み、勝利、出場の数に影響されない契約を結ぶ選手もいる。

(2009年7月9日06時02分 スポーツ報知)

勝利給が予算を上回るペースとのこと。
嬉しい悲鳴である。
そして心配せずとも良いと経営トップの言葉は心強い。
もっともっと勝ちまくり、経営陣に悲鳴を上げ続けさせようではないか。
真田幸村は大坂の陣にて散った。

謙虚さを忘れるな

鹿島オリベイラ監督が独走も謙虚さ強調
 鹿島は8日、茨城県鹿嶋市内で11日のホーム大宮戦に向けた調整練習を行った。2連休明けだったため、ウオーミングアップから実戦形式の練習まで通常より長い2時間半をかけてみっちり汗を流した。練習後としては珍しくピッチ上で円陣を組み、オリベイラ監督が「謙虚さを忘れるな」と叱咤(しった)激励した。リーグ戦で2位に勝ち点8差をつけて首位を独走しているが、選手やスタッフにも油断や慢心はない。
 [2009年7月8日19時48分]

首位独走も謙虚さを忘れず、気を引き締めて試合に挑むよう叱咤激励する指揮官である。
我等は二年前に怒濤の九連勝と共に、不可能と言われた勝ち点差をひっくり返し優勝した。
我等が起こした奇跡を逆に行われぬ為にも圧倒的な強さを維持し続けねばならぬ。
謙虚に練習を続け、コンディションを整え続けるのだ。
そして、今季も優勝したい。
その為、一つ一つ勝利を重ねるのである。
幸村は家康一歩手前まで迫ったが、妹婿の滝川三九郎の面目を立て去るのであった。

大迫、U-20招集へ

A代表へ第一歩!大迫やっと岡田塾入門へ
 鹿島のFW大迫勇也(19)が日本代表の岡田武史監督(52)から初指導を受けることが7日までに確実となった。U―20日本代表は8月2日から韓国で行われる水原国際ユース大会に参加するが、鹿島側は大迫が招集された場合、応じる方針を固めた。韓国遠征では岡田監督がU―20日本代表を指揮する予定で、期待の大物ルーキーを初めて直接指導することになる。

 大迫のU―20日本代表招集に関して、鹿島側がGOサインを出した。「遠征期間中はJリーグ(の試合)もないし、途中合流でもいいとして選ばれるなら調整すると(日本協会に)報告している」。鹿島首脳は8月1日の広島戦後にU―20代表チームに合流することを条件に、招集に応じる考えがあることを明かした。

 韓国、エジプト、南アフリカが参加する水原国際ユース大会は8月2日から6日まで行われるが、8月8日にJOMO杯あるため遠征期間中にJリーグの試合は組まれていない。8月1、2日にはJリーグの試合があるが、協会側は各クラブでベンチ入りする選手の中から5人程度途中合流させる予定だ。大迫は4月20日から22日まで行われた前回のU―20日本代表候補合宿は期間中にACLのSAF戦があったために招集されなかったが、今回は鹿島側に支障がなくなった。

 鹿島ではマルキーニョスと興梠の2トップが好調なため、大迫は控えFWの1番手。Jリーグ中断前の5月24日のG大阪戦を最後に、リーグ戦で先発出場はない。中断明け4試合での出場は2試合で出場時間はわずか16分間。「試合の出場機会も減ってるし、経験を積ませる意味もある。オリヴェイラ監督も(JOMO杯を指揮するために)いないからね」と鹿島首脳が説明したように、U―20日本代表で試合勘を取り戻すメリットもある。

 岡田監督は「この世代で中心になる選手」と大迫に高い評価を与えており、クラブとの障害がなくなれば招集するのは確実。将来の日本代表を支える若きストライカーが、初めて岡田監督の指導を受けることになる。アピール次第ではW杯南アフリカ大会への扉を開く第一歩になりそうだ。

[ 2009年07月08日 ]

大迫がJOMO杯のリーグ中断を機にU-20に参加するとのこと。
ちょうど良い練習になるのではないか。
リーグ後半戦へ向け、一つ経験を積んできて欲しい。
とはいえ、空いた時間に欧州サッカーを観、変なプレイに染まってくるのだけは避けて欲しい。
しかしながら、大迫ターンなど既に技を持っておる大迫のことである、そういうことには無縁と思いたい。
夏場以降の切り札として期待の掛かる大迫にとっては良い機会である。
大坂方は浪人を抑えきれず、夏の陣の開戦となった。
真田幸村の一大決戦の案は受け入れられず、緒戦を戦うこととなり、後藤基次は霧で出陣出来ぬ幸村と合流を待てず出陣し散った。

独走も手綱を引き締めよ

鹿島V3へ独走態勢か、絶対的対抗馬なく
 J1は折り返し手前の第16節を終え、首位鹿島が独走態勢を築きつつある。12勝3分け1敗で勝ち点39。追走する新潟、川崎F、浦和の3チームとは勝ち点で8差まで開いている。

 2005年に1シーズン制になって以降、第16節終了時での勝ち点39、2位との8差はともに最も多い。鹿島の独走ぶりが際立つが、数字的に見ると、他チームがひっくり返す可能性はある。

 07年は鹿島が第16節を終えて首位G大阪と勝ち点8差の3位だったが、後半戦を14勝3敗で追い上げて逆転優勝。大混戦の末にG大阪が優勝した05年は、第16節終了時で首位と勝ち点12差あったC大阪(現J2)が第33節で首位に立ち、同14差あった千葉も最後まで優勝争いに加わった。

 とはいえ、リーグ3連覇を目指す今季の鹿島の力は頭1つ抜け、今後も大崩れする気配はない。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で敗退してリーグ戦だけに集中する状況となり、絶対的な対抗馬も見当たらないというのが現状だ。

 1シーズン制導入後の過去4年はすべて最終節まで優勝の行方はもつれたが、今季は鹿島の独走で決着するのか。リーグを最後まで盛り上げるには、他チームの奮起しかない。(共同)
 [2009年7月7日20時16分]


鹿島アントラーズの独走が報じられておる。
鹿島がひっくり返した2007年の例も、ひっくり返された2005年の例も挙げておるが、今季は鹿島の力が図抜けており大崩はないのではないかと予想しておる。
褒め殺しかと思われるほどの持ち上げぶりである。
しかしながら、ここで気を抜くほど我等は愚かではない。
手綱を引き締め直す為の連休であったと言えよう。
先日の川崎戦でもあったように、今後、不可解なジャッジが連発されることが容易に予想される。
我等は耐えることを強いられるであろう。
忍耐力が問われるのである。
ここで2005年の経験が活かされる時であろう。
我等は、耐えがたきを耐え、偲びがたきを偲ぶのである。

クラブオフィシャル番組「TOSTEM presents ANTLERS REPORT」放送開始

鹿島アントラーズ クラブオフィシャル番組「TOSTEM presents ANTLERS REPORT」 スカパー!で放送開始! 日本のサッカークラブ初のオフィシャル番組が登場!7月24日(金)午後9:30〜 [ 鹿島 ](09.07.07)
スカパーJSAT株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:秋山政徳)では、株式会社 鹿島アントラーズ・エフ・シー(代表取締役社長・大東和美)が制作したクラブオフィシャル番組「TOSTEM presents ANTLERS REPORT」を7月24日(金)から放送を開始します。

本番組は日本のサッカークラブ初のオフィシャル番組で、従来型のスタジオトークを中心とした応援番組とは一線を画し、ドキュメンタリーやバイオグラフィなど、様々な角度からアントラーズをリポートしていく番組となります。試合告知やクラブニュースを伝えるだけではなく、選手、スタッフ、スポンサー、ホームタウン、サポーターといったクラブに関連する様々な側面にスポットを当てた番組内容を目指します。

アントラーズでは、Jリーグ発足当初からの映像資料を保存しており、2008年2月には日々の練習や試合・イベントのすべてをカバーするメディアチームを立ち上げました。本番組では、豊富な映像ストック、多様な取材の中から厳選した話題をお送りします。

クラブのオフィシャルスポンサーであるトステム株式会社の提供で、今後、同社公式サイト内でも番組に関する内容を展開していく予定です。(株式会社トステム公式サイト  http://www.tostem.co.jp/ )

 また、アントラーズ公式サイト内に、番組特設ページを開設します。(公式サイト http://www.so-net.ne.jp/antlers/ )

<「TOSTEM presents ANTLERS REPORT」放送概要>
■番組タイトル:
TOSTEM presents ANTLERS REPORT(トステムプレゼンツ「アントラーズリポート」)
■放送日時:
2009年7月24日(金)午後9:30〜ほか ※初回放送: 毎月第4金曜日
■放送チャンネル:
スカパー!182ch/スカパー!e2 802ch(2回目以降はチャンネル未定) ※無料放送
■提供:
トステム株式会社
■制作著作:
株式会社 鹿島アントラーズ・エフ・シー
■制作協力:
株式会社 Jリーグメディアプロモーション/株式会社 ストックヤード

以上

スカパー!にてオフィシャル番組が開始とのこと。
これは必見である。
他のクラブがよく制作しておる単なる応援番組ではなく、様々な角度からアントラーズをリポートしていく番組になるらしい。
まさに我等が求めておったもの。
これを期待せずに何を期待しようか。
TOSTEM様様である。
今から7月24日が楽しみである。

天才・本山

【Jリーグ】右サイドで奮闘した「10番」・本山雅志
エゴを捨てベテランらしい柔軟性を示した本山

5日のJ1前半戦の天王山・川崎フロンターレ対鹿島アントラーズは実に興味深い一戦だった。前半33分に鹿島不動の右サイドバック・内田篤人が一発退場したことで、面白いものを見る機会に恵まれたのだ。

オズの魔法使いの異名を取る鹿島のオリヴェイラ監督は、内田の穴埋め役を本山雅志に命じた。トルシエ率いるユース代表や五輪代表で左アウトサイドを任されたり、鹿島10冠目のかかる2007年11月の浦和レッズ戦で新井場徹の退場後に左サイドバックを務めた経験はあるが、右サイドバックというのは全く初めて。仮にも、東福岡高時代から華麗なドリブルと創造性を武器に攻撃的MFとして活躍し、鹿島のエースナンバー10を担っている男である。この起用には本人も戸惑ったに違いない。

長年、鹿島のヘッドコーチだった川崎の関塚隆監督も本山のいる左サイドを徹底的に狙うように指示。それまでは中村憲剛と並ぶ2列目にいることが多かった山岸智を左のFWに上げた。「セキさんが『狙え、狙え』というのがよく聞こえた」と本山も苦笑する。が、それでも「モトはディフェンスの仕方もコースの切り方もうまい。モトが入ってどういうことはなかった」と守護神・曽ヶ端準も言うように、彼は体を張り、献身的な守備でチームを支える。キャプテン・小笠原満男も時に下がって右サイドに入り、本山を前線に上げる配慮を見せた。「モトが前へ行ってボール回しに絡んだ方がチャンスになることも多い。そういう時は自分がフォローすればいい。このポジション入れ替えは特に監督の指示じゃなくて、自分たちで判断してやった」と小笠原は言う。こういう自己判断力の高さが鹿島の強さの秘訣だろう。

後半立ち上がりに山岸→ジュニーニョとパスをつながれ、本山のサイドを崩されて鄭大世がフリーでゴール前に飛び込んだビッグチャンスだけは、さすがにヒヤリとしただろうが、これも外れた。運も味方して、本山は右サイドバックを難なくこなし、1−1のドローを陰から演出することができた。

背番号10を背負う自分が右サイドで守備をするなど、数年前の本山だったら納得いかなかっただろう。パウロ・アウトゥオリ監督が率いていた2006年、度重なるケガに悩まされていた彼にインタビューした際も、こんな話をしていたことがある。

「プロになった頃、10年後の自分はもっと楽しくサッカーをやってると思ってましたね。キャプテン翼じゃないけど、どんどんうまくなって、もっとボールがピタピタ止まるのかと。でも実際はそうじゃなかった」と。

10代の頃、将来を嘱望された本山は2002年日韓、2006年ドイツの両ワールドカップメンバーになれず、海外挑戦も叶わなかった。所属する鹿島でもスーパーサブ的な起用が多く、なかなかチームの軸になりきれなかった。99年ワールドユース(ナイジェリア)で準優勝した黄金世代の仲間である小野伸二(ボーフム)や稲本潤一(レンヌ)、高原直泰(浦和)、中田浩二、小笠原(ともに鹿島)らは次々と海を渡り、違った世界に羽ばたいているのに、どうして自分は器用貧乏で終わっているのか…。そんな焦りと不満はつねにあっただろう。

けれども、2007年に就任したオリヴェイラ監督に信頼を寄せられ、Jリーグ2連覇の原動力になったことで、何らかの心境の変化が訪れたようだ。今の本山は自分自身のエゴをかなぐり捨て、チームへの貢献を第一に考えるようになったのだ。

「俺だって今もドリブルで勝負して、強引に前へ出ていきたいよ。ゴールを決めたいって気持ちはいつも持ってる。でもチームが勝たないと何も始まらない。チームが勝つことが自分の一番の評価になるから。陰の動きでバランスを取ったり、守備したり、そういうことがすごく重要だと思えるようになった。今日みたいに突然、右をやれって言われてできるのも、これまでいろんな経験をしてきたから。そういう適応力もサッカー選手は大事だと思うしね。まあ、俺ももう30だから」と本山は清々しく笑った。

この10年間で、現代サッカーは劇的な変化を遂げた。同世代の遠藤保仁(G大阪)も小笠原もみな自分自身を変化させてきた。本山もそう。10年前の彼はカミソリのようなドリブルがウリの選手で、守備の重要性や幅広いプレーなど頭になかっただろう。その後、さまざまな壁にぶつかって悩み、変わらなければこの世界で生き残っていけないことを痛感したのではないか。

サッカー選手に必要な柔軟性と適応力を身につけた今の本山からは、確固たる落ち着きと自信が感じられる。これからもいい歳の取り方をしてほしいものだ。

元川 悦子 07月06日20:18

川崎戦で獅子奮迅の働きをした本山の悦っちゃんコラムである。
天才・本山有ってこそこの引き分けがもたらされたと伝わってくる。
「俺ももう30だから」と申す本山であるが、まだまだ成長しておると言えよう。
これからの10番の輝きにも注目である。

勝ちに等しい引き分け

【後藤健生コラム】勝ちに等しい引き分けで、鹿島が優勝へ前進
内田の退場の判定は、あまりにも機械的過ぎるのではないか?
82分、鹿島アントラーズのオズワルド・オリヴェイラ監督は、自ら交代を申し出たFWのマルキーニョスに替えて守備的MFの中田浩二を送り出した。「1−1の引き分けで十分」という判断である。前節までに2位の川崎フロンターレとは、勝点8の大差がついていた。ここで引き分ければ、第16節終了時点で2位グループの3チームとの勝点差を維持できる。アウェイで、しかも退場で1人少なくなっていた鹿島にとって、1−1のドローは「勝利に限りなく近い結果」だった。

試合は、首位攻防にふさわしい熱戦だった。

ともに、堅守からのカウンターを特徴としたチーム同士である。川崎は、先日も、その堅守速攻でガンバ大阪を破ったばかり。だが、相手が同じく堅守速攻の鹿島とあっては、同じ戦い方では分が悪い。川崎は、序盤から積極的な試合運びを選択した。鹿島が、自陣からしっかりとキープして攻撃を組み立て、時おりロングボールをおりまぜてくるのに対して、川崎は高い位置から積極的に守備に入り、ボールを奪ったらすぐに攻撃を仕掛けた。15分には、相手陣内でプレッシングをかけて、GKの曽ヶ端準のクリアミスを誘ってCKを手に入れた。

このところ、川崎は中村憲剛を攻撃的なMFとしてポジションを上げて使っている。これまでのスリートップではなく、ツートップにもトライ中。この試合も、中村を右サイドに置き、ジュニーニョと鄭大世のツートップでスタートである。展開によってはスリートップに変化したり、中村をボランチに下げたりと、フォーメーションの面でも変化が付けられるし、前からのプレッシングもできて、戦い方が多彩になってきている。川崎は、いわば「進化中」のチームである。一方の鹿島はすでに「完成形」。システムも不変で、メンバー的にもほぼ固定。

試合は、ともに狙い通りの形で進んだ。だが、ともに守備の堅さのほうが上回る。セットプレーあるいは大きなミスでもなければ、なかなか点は入らないだろう……。そんな展開が続いた。15分ほど経過すると、鹿島がゲームを支配する。青木剛や小笠原満男あたりからのロングボールが効果的で、川崎のDFを押し込んでいく。

しかし28分、中盤での鄭大世のドリブルを伊野波雅彦が簡単にファウルで止めてしまったFKあたりから、試合の流れが再び変化。31分には中村が右の森勇介を走らせてCK。このCKが一度は跳ね返されるが、拾ったジュニーニョが左サイドをドリブルで切り裂いてセンタリング。谷口博之のヘディングがゴールに飛び込む寸前、カバーに入った内田篤人が防いだが、手に当たったという判定でPKを取られたばかりか、内田は決定的得点機会阻止で一発退場となってしまう。

ジュニーニョがPKを決めて、川崎が1点リード。「リードされたチームが1人少ない」というのは、まさに絶体絶命のピンチである。普通なら、こういう場合は前の選手に替えてDFを入れて、守備の安定を図るのだが、1点を追いかける立場の鹿島はメンバー交代をせず、MFの本山雅志を右サイドバックに入れて戦う。中盤は、青木、小笠原に野沢拓也の3人。右サイドにスペースを空けて、そこに本山がドリブルで上がっていこうという形である。

現在の本山は、こういう負担の大きい仕事をきちんとこなせる選手である。

後半も、キックオフ直後に川崎がビッグチャンスをつかんで始まった。左サイドをパスで崩して、最後はジュニーニョが中に切れ込んでクロス。これに鄭大世が反応してヘディング。しかし、このシュートはゴールポストに当たってしまう。もしここで2点目が入っていたら、試合は決まっていただろう。

その後も、川崎が攻勢を続け、鹿島はいつか訪れるであろう数少ないチャンスを待っての持久戦だ。49分には、鄭大世が逆襲からドリブルで鹿島ゴールを襲い、60分には中央ペナルティーエリア前で中村が狙い澄ましたシュートをゴール右下隅に飛ばす。時間も経過し、このまま川崎が逃げ切る可能性がしだいに高くなっていった。だが、64分、川崎はボランチの寺田のパスミスをマルキーニョスに拾われ、最後は興梠慎三に決められて、痛恨の同点ゴールを許してしまう。

その後は、川崎の関塚隆監督が、ミスも目立ち、すでにイエローカードを1枚もらっていた鄭大世をあきらめて黒津勝を入れてスリートップに変更。一方、鹿島のオリヴェイラ監督は負担の大きかった本山に代えて、やはりMFの増田誓志をサイドバックに入れるなど、秘術を尽くした交代でチームを立て直す。そして、82分にマルキーニョスを退けた時間で、鹿島は明らかな引き分け狙いに切り替え、川崎の最後の攻勢をかわして、狙い通りの勝点1をゲット。優勝に向け、大きな一歩となった。

ところで、試合が動くきっかけとなった内田の退場は気の毒なものだった。内田は体でシュートをブロックしようとして、左腕にボールがかすかに当たったのだった。腕は体からほとんど離れていない。中盤でのプレーだったら、「故意ではない」として反則も取られなかったようなプレーだった。だが、谷口のヘディングシュートは、明らかにGKも抜いており、内田に当たらなければ完全にゴールとなっていたはず。わずかでも、腕に当たっていれば、PKを取られるのは仕方がない。

だが、それが一発退場に値するのかどうかは疑問である。腕に当たったとしても故意ではないように見えたからだ。

これは、西村雄一主審の個人的な問題ではない。明らかにゴールに入るボールを腕で防いだら「決定的得点機会阻止」となり、それは一発退場と規則で決まっている以上、あそこでレッドカードを出すのは“正しい判定”である。だが、手に当たったら即「決定的得点機会阻止→退場」というのは、あまりにも機械的すぎる。退場に値するか否かは、主審の判断に任されるべきではないだろうか。最近のサッカーの協議規則は、あまりにも機械的な条文が多すぎる。「常識」や「主審の判断」に任される部分がもっとあってもいいのではないだろうか。

何しろ、主力選手の退場(=次戦の出場停止)によって、最も大きな被害を受けるのは、高い入場料を払って試合を見に来た観客なのだということを忘れてはならない。僕自身、11人対11人のまま、このハイレベルな戦いを最後まで見たかった。


篤人を見に来る観客の心配をする後藤健生である。
それほど、この誤審はインパクトがあった。
とはいえ後藤氏はこの一連のプレイをスローでじっくりとは見直してないであろう。
ボールは篤人の腕には当たっておらぬし、谷口のオフサイドにも触れておらぬ。
この程度の鑑識眼なのである。
しかしながら、日曜のナイトゲームを月曜にアップせねばならぬ身とあっては致し方のないところであろう。
ジャッジが気の毒とも述べておる。
だが、誤審を誤審と言えぬところに彼の立場が垣間見られる。

特別連休

リーグ独走鹿島に特別休暇、初の連休
 リーグ戦を独走する王者鹿島に「特別休暇」が与えられた。当初から6日は休日に充てられていたが、7日も休日となることがこの日、決定した。今季、代表戦などによるリーグ中断期以外での連休は初。クラブ関係者も「急に休みになって驚いた」と話した。5日の川崎F戦では数的不利に陥りながらドローに持ち込むなど、厳しい戦いを続ける選手には、11日の大宮戦に向けた休息となった。
 [2009年7月7日8時18分 紙面から]

再開後、過密日程とアウェイ連戦を乗り切ったクラブは連休と相成った。
ここで英気を養い夏場を乗り切りたい。
夏場は毎年の如く苦手とし、失速するのが常であった。
しかしながら、オリヴェイラ監督が就任してより逆に夏場は得意としておる。
この貴重な連休で選手もスタッフも大きく回復するであろう。
特に疲労性の負傷を持つマルキーニョスには効果的である。
明日よりまたリスタートするのである。
真田兄弟は再会し、信之は幸村に徳川方に付くように説得するが、幸村はこれを断り、あくまで家康と戦う事に拘るのであった。

現有戦力で戦う

今夏補強なし…鹿島
 鹿島・鈴木満取締役強化部長が今夏の補強を行わない方針を6日、明かした。1シーズン制に移行した05年以降は巻き返しを図るため、毎年この時期にブラジル人、日本人選手を獲得してきたが、今季は2位・新潟に勝ち点差8をつけ、首位を独走。「この夏場は補強しない。ベンチを含めて選手も足りている。今の戦力で十分に戦える」と明言した。
(2009年7月7日06時01分 スポーツ報知)

2007年の小笠原満男の既定路線復帰を除くとここ数年、効果的な補強の出来ておらぬ夏である。
とはいえ、夏からの巻き返しが必要であった近年に比べ、今季はダントツの首位である。
特に補強は必要で無いとも言える。
船山やヤス、佐々木など他のクラブであれば主軸を担うであろう選手がベンチ入りすら叶わぬ陣容である、微妙な戦力であれば不要である。
現有戦力で史上初の三連覇と9年ぶりの三冠を狙いたい。
幸村は真田丸で奮戦したが、大坂方は和睦するのであった。

弱点は左SB

ズバリ指摘「日本代表の弱点は左SB」
 【JOMOカップ】Jリーグ選抜のオリヴェイラ監督が日本代表の“弱点”を指摘した。「左サイドバックは日本に足りないポジション。目立った(日本人)選手がいなかったから、選ばざるをえなかった」と説明。日本代表のレギュラーであるFC東京・長友を差し置いて、20歳のジウトン(新潟)を選んだ。左サイドバックについては、日本代表の岡田監督も「左利きのスペシャリストが欲しい」と望んでいるだけに、今後の強化ポジションとなる。
[ 2009年07月07日 ]

昨年は新井場を選出した指揮官であるが、今年は新潟の若きブラジル人に左サイドを任せることとなった。
コメントにあるようにJリーグには代表する左SBがおらぬ事が問題なのである。
日本代表に至っては都並、相馬以来人材がおらぬ。
思い起こせば、ドーハも都並が負傷し代役がおらなんだ故に悲劇に繋がったとも言えよう。
こうもあからさまな弱点を持っておれば、日本が国際大会で結果を出せぬのも納得である。
ここは、宮崎や石神にはチャンスである。
特に今季はセレッソで左ウィングとしてフル出場を続ける石神は、本来左利きの左SBである。
フィジカル・レフティの異名を持ち、上下動には定評がある。
J2故、選出はならなかったが、注目の選手では無かろうか。
日本の救世主としてピッチに立つのも近かろう。

曽ケ端、篤人、岩政、満男、野沢、マルキーニョス、オールスター選出

JOMO CUP 2009に鹿島アントラーズより6選手が選出!
本日、JFAハウスでJOMO CUP 2009の出場選手発表記者会見が行われ、J-ALLSTARSに鹿島アントラーズからは曽ヶ端選手、内田選手、岩政選手、小笠原選手、野沢選手、マルキーニョス選手の6名が選出されました。

以下、記者会見に出席したオリヴェイラ監督のコメントです。
「2年連続でJ-ALLSTARSの監督として、この大会に参加できることを大変名誉なことだと思っています。昨年は不甲斐無い結果に終わってしまいましたが、また選出していただき、本当にありがとうございます。信頼と責任を持って威信をかけて戦っていきたいと思います」

JOMO CUP 2009
対戦カード:K-ALLSTARS vs J-ALLSTARS
期日:2009年8月8日(土)19:00キックオフ
会場:仁川文鶴競技場(韓国)


一つのクラブから6人とは驚きである。
それだけ今回は勝ちに行っていると考えて良かろう。
いつもと異なるメンバーでどのようなサッカーをするのか興味が募る。
それなりに注目である。

川崎戦報道

内田退場!首位鹿島底力10人ドロー/J1
<J1:川崎F1−1鹿島>◇第16節◇5日◇等々力
 首位を独走する鹿島が、退場者を出して数的不利になりながら川崎Fと1−1の値千金のドローで、2位以下との勝ち点差を8とした。前半33分にDF内田篤人(21)がペナルティーエリア内で手で得点機会を阻止したと判定され一発退場。直後のPKを決められ先制されながら、10人で粘り強く耐えて後半19分のFW興梠慎三(22)の同点ゴールにつなげた。苦闘の末の引き分けで、リーグ3連覇へ向け貴重な勝ち点1を手にした。

 どんな逆境にも揺るがない。これぞ王者鹿島の底力だ。0−1のビハインド、10人で戦う数的不利。そんなハンディさえ、はね返し執念のドロー劇。DF伊野波は「王者としてどう戦うか。10人でも最低1−1にしないといけなかった」と誇らしげに振り返った。

 リーグ戦8連勝中の鹿島にまさかの落とし穴が待ち受けていた。前半33分、相手MF谷口のヘッドをゴールライン上で体で阻止した内田がハンドを取られ、「サッカー人生で初めて」という退場処分を食らった。直後のPKで先制点を献上。だが、ここからが王者たる戦いぶりだった。

 オリベイラ監督の采配が逆襲へのメッセージになった。数的不利ながら守備的な選手を投入せず、MF本山を右DFに下げ、FW2人を残した。「もちろん監督の意図を感じた」と本山。ハーフタイムには指揮官の「1人が普段の1・5倍動け」というげきをピッチ上で実践してみせた。

 冷静な試合運びが値千金の引き分けを生んだ。MF小笠原が「パスを回して相手を消耗させたかった」と話したように、後半に入ると10人で巧みにパスをつなぎ、川崎F守備陣を揺さぶった。最後は川崎Fの運動量が低下。後半19分、相手MF寺田のパスミスを奪ったFWマルキーニョスのパスを受けたFW興梠が「シュートしようと思ったけど、GKが出てきたので冷静にかわせた」と言う値千金の同点弾をゲットした。

 主将小笠原の献身的なプレーも光った。6月24日のACL決勝トーナメント1回戦FCソウル戦で退場処分を受けただけに「今度は自分の番。(内田)篤人のために勝ちたいと思って必死でやった」と言う抜群の運動量は、「主将があれだけ走ったらおれ達もと思った」とMF本山が話したようにチームを活気づけた。FW興梠は「チームのため、篤人のため1人1人がなんとかしようと思った」と言い切った。連勝は8で止まったが不敗は14戦に伸びた。史上初の3連覇へ、鹿島が突き進む。【菅家大輔】
 [2009年7月6日9時36分 紙面から]


ウッチー一発レッド「申し訳ない」/J1

悔しそうにピッチを出る内田
<J1:川崎F1−1鹿島>◇第16節◇5日◇等々力
 鹿島の日本代表DF内田篤人(21)が、まさかの一発退場処分を食らった。相手MF谷口のヘッドをゴールライン上で胸で止めたが、手に触れたようにも見える微妙な判定。オリベイラ監督には涙目で手を使ってないことを訴えたという。退場後は控室を出てピッチが見える場所で観戦。「(手には)当たってないと思う…。でもチームに迷惑をかけた。本当に申し訳ない」と反省していた。

 [2009年7月6日9時37分 紙面から]


【川崎F−鹿島】チームメートから祝福される鹿島・興梠(共同)


鹿島10人でドロー!興梠が決めた同点弾
2009.7.6 05:03

1人少なくても、今年の鹿島は慌てない。興梠(奥)がGK川島をかわして、同点ゴールを決めた
 J1第16節最終日(5日、川崎1−1鹿島、等々力ほか)首位鹿島が前節2位の川崎と1−1で引き分け、2位以下との勝ち点差8を守った。日本代表DF内田篤人(21)が一発退場となりPKで先制を許したが、後半19分に同FW興梠慎三(22)が同点弾を決めた。川崎は3位に後退し、2位新潟、4位は浦和。名古屋はG大阪に2−1で逆転勝ちし、連敗を4でストップ。磐田は広島に1−0で競り勝った。

 1人少ない鹿島は、一瞬のチャンスを狙っていた。好機が訪れたのは後半19分だった。川崎DF寺田が不用意なバックパス。FWマルキーニョスが飛び出してボールを奪う。同時に走り出していたFW興梠がパスを受け、最後は日本代表GK川島をかわすと、ゴール左の角度のない位置から同点弾を突き刺した。

 「0−1だったので、FW2枚残して攻撃的にいった。ホッとしてます」。日本人選手2位タイの7点目は、チームにとっても大きなゴールとなった。

 首位を独走とはいえ、6連勝で2位につける川崎との激突は前半戦の大一番。しかも等々力は、鹿島にとって4連敗中と鬼門のピッチ。暗雲は前半33分に訪れた。相手MF谷口のヘッド弾に、DF内田が手で防いだと判定されて一発退場。直後のPKで先制を許した。

 しかし、ここから王者の意地を見せつけた。「消極的になるな。1回走るところを2回、3回と走れ」。ハーフタイムのオリベイラ監督の叱咤(しった)に、選手が応えた。1人分空いたスペースを走りまくり、運動量で川崎を圧倒した。

 この日のユニホームは通常の白のアウェー用ではなく、金色のACL用のものだった。先月24日のFCソウル(韓国)戦に敗れ、今季の目標の1つだったアジア制覇の夢が断たれた。一方の川崎は、まだACL戦線に残っている。「(ACLの)決勝戦とも言える」(DF岩政)というライバル心が、勝ちに等しいドローへと結びついた。

 「逆転はしていない。でも次にはつながった」と興梠。未踏の3連覇へと、鹿島が着実に歩みを進めた。
(丸山汎)


後半、鹿島・興梠慎三(左)が同点ゴールを決め歓喜=5日、等々力(撮影・財満朝則)


後半、鹿島・興梠(左)が同点ゴールを決め歓喜=5日、等々力(撮影・財満朝則)


川崎−鹿島 前半、シュートを手で止め、一発退場となる鹿島・内田(左端)=等々力


川崎−鹿島 前半、ヘディングで競り合う鹿島・本山(手前)と川崎・中村=等々力


鹿島痛快ドロー!興梠弾で14戦連続不敗

<川崎F・鹿島>後半、ゴールを決め喜ぶ鹿島・興梠(中央)
Photo By スポニチ

 【鹿島1−1川崎F】首位・鹿島がアウェーで川崎Fと1―1で引き分け、2位以下との勝ち点8差をキープした。前半33分に日本代表DF内田篤人(21)がハンドで退場し、PKで先制される苦戦。しかし、1人少ない状況で後半19分に日本代表FW興梠慎三(22)が同点ゴールを決め、引き分けに持ち込んだ。連勝は8で止まったが、14試合連続不敗で独走態勢を固めた。

 10人になっても鹿島の強さは変わらなかった。0―1の後半19分、寺田のパスをカットしたマルキーニョスが絶妙なスルーパス。興梠がGK川島をかわし、左足で同点弾をゴールに流し込んだ。「1人少ない状態で追いついたのはデカい。(内田)篤人の退場は納得がいかないけど、1人1人が何とかしようという気持ちがあった」。興梠は両手を突き上げて喜びを表現した。

 苦しい試合を全員でカバーした。前半33分、谷口のヘディングシュートをクリアしようとした内田がボールを左肩に当ててハンドの判定。「人生で初めて」(内田)という一発退場によるPKで先制を許し、10対11での戦いを強いられた。だが、6月24日のFCソウル戦で退場となり、ACL16強敗退の要因をつくってしまった小笠原が「今度は自分の番。篤人のために頑張った」と話したように、1人1人が豊富な運動量で川崎Fに劣らぬ攻撃を展開した。

 オリヴェイラ監督の采配も光った。内田退場後も2トップの一角を代えず、本山を右サイドバックに。「FW2枚を残したのは監督の“攻めろ”というメッセージ」(小笠原)だった。2トップがサイドに張って真ん中にスペースをつくり、わざとボールを回させて相手のミスから得点につなげる狙いもはまった。

 カシマスタジアムに比べて短い約13ミリの芝に、圧迫感のあるスタンド。4連敗中の“鬼門”等々力で迎えた1、2位直接対決で大きな勝ち点1をもぎ取った。リーグ戦の連勝は8でストップも、1シーズン制となってからの前半戦17試合の最大勝ち点記録、07年G大阪の38点を16試合目で超えた。「10人になってボロボロになったら他のチームと同じ。王者としての戦い方ができた」と伊野波。2位に浮上した新潟との勝ち点差は8のままだが、常勝軍団の前に立ちふさがる敵はもういない。

[ 2009年07月06日 ]

さすが鹿島!残り60分10人で追いついた

後半19分、GK川島をかわし同点ゴールを決める鹿島・興梠(左)
 ◆J1第16節最終日 川崎1−1鹿島(5日・川崎市等々力陸上競技場) 首位の鹿島は川崎と1―1で引き分けて勝ち点を39とし、2位との勝ち点差8を守った。前半33分、DF内田篤人(21)が自陣ゴールライン上でのハンドでプロ初となる退場処分を受け、PKで先制を許したが、10人になった後半19分にFW興梠慎三(22)のゴールで引き分けに持ち込んだ。名古屋は移籍の可能性が浮上しているFWダヴィ(25)がPKを決めるなどしてG大阪に2―1で逆転勝ち。連敗を4で止めた。

 鹿島側のスタンドが大きく揺れていた。内田が退場してからロスタイムを含めて60分以上も1人少ない状況で1点を追う展開となったが、執念でドローに持ち込んだ。「勝てなくて悔しいけど、この勝ち点1は大きい」とFW興梠。イレブンが両手を挙げてあいさつすると、大きな鹿島コールが返ってきた。

 前半33分。川崎MF谷口のヘディングシュート。ゴールライン上の右で守っていた内田が手を使ってゴールを阻止したと判断されて一発退場。「手じゃない」と猛抗議したが判定は覆らず、PKから先制点を奪われた。警告2枚での退場も含めて人生で「初めて」というレッドカードだった。

 「手に当たってない。ビデオで見たら当たっているように見えるけど、当たっていない」と主張する内田は退場後も「いてもたってもいられなくて」とメーンスタンド下で右往左往しながら試合を見守った。その思いが届いたのが、後半19分。応えたのは2トップだ。

 川崎の最終ラインでのパス回しをFWマルキーニョスがカット。ドリブルで前進し、ラストパスを送った。「角度はなかったけど、相手GKが前に出てきたからかわして打った。篤人の退場も納得いかなかったし、点を取りたかった」と興梠が左サイドから無人のゴールへ押し込んだ。

 ACLソウル戦(6月24日)で退場したMF小笠原は「あの時、10人で頑張る姿を見た。今度は僕がやる番」と奮闘。不慣れな右サイドバックに入ったMF本山も「緊張して集中してできた」と話し、DF伊野波は「10人でボロボロになったら他のクラブと同じ」と常勝軍団たるゆえんを強調する。連勝は8でストップしたが、2位との勝ち点差は8のまま。鹿島の意地だった。

(2009年7月6日06時03分 スポーツ報知)


後半19分、同点ゴールを決めてマルキーニョスと抱き合って喜ぶ鹿島・興梠

誤審を糾弾する報道はない。
これでは日本サッカーの進歩は無かろう。

川崎戦コメント

鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
アウェイの地でACLも勝ち進んでいる川崎とは、タフで厳しい試合になると思っていたし、1人少ない状況で引き分けになれたことには非常に満足している。前半をビハインドで終えたが、後半に入って相手がタイミングよく隙を作ってくれた。マルキーニョスの読みもあったが、みんな相手の隙を見逃さずに賢くやってくれた。もし、フロンターレと5分5分で戦っていたら負けていたと思う。みんな頭を使って戦ってくれた。日本では、この結果におめでとうとは言わないのかもしれないが、僕はおめでとうと言っていいと思う。

【J1:第16節 川崎F vs 鹿島】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(09.07.05)
7月5日(日) 2009 J1リーグ戦 第16節
川崎F 1 - 1 鹿島 (19:05/等々力/22,185人)
得点者:33' ジュニーニョ(川崎F)、64' 興梠慎三(鹿島)

●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
Q:10人で引き分けの結果は満足か
「試合を決める条件、アウェイそしてフロンターレのチームの質という部分を考えれば、彼らはACLを勝ち進んできているわけですから。良い選手がそろっているわけですし、厳しい試合が予想されたわけです。それを考えれば10人で1−1という結果は、リーグ戦でも6連勝していますし、そういうチームと戦う上でこういう結果を出せたことは満足する結果ではないかと思います」
Q:内田が退場になったあと、本山に代えて増田を入れた。その意図は?
「相手が3トップ気味でサイドからクロスを入れようとしていたわけですから、完璧に全部防ごうと思っていはいませんでしたけど、少しでもそこの回数を減らすことによって攻撃を少しでも減らそうかと思いました。前半を含めて後半の途中まで本山選手はその守備をやりながら対応し、中の方へ入ってゲームメイクをするというのもお願いしたので、かなりの負担があったと思う。そこで長く引っ張って、逆にひとつの対応が遅れてしまってクロスをあげられて失点するよりも、フレッシュな増田選手を入れて対応するということができたらというのが一つの狙い。それに増田選手の一つの特徴はスピードとファーであって、カウンターを仕掛けられる条件になったときに飛び出していける技術もありますし、視野の広さもあります。得点のチャンス、あるいは得点を生み出すような狙いもありましたし、もう一つは明らかにセットプレーで、フロンターレの平均身長、あるいはファーへボールが出たときに相手が上だということがわかっていた。試合の中で危険な部分もありましたし、そういった意味で少しでも身長が高い増田選手を入れて、対応ができればなという狙いでやりました」
Q:この引き分けは「おめでとう」といってもいいと思いますが、同点弾の時のマルキーニョス選手のプレーについて。ゴールを決めたのは興梠選手ですけれども。
「まあ、残念ながら前半をビハインドで終えて、後半から一人少ない状況になったときに、ただ効率良く配置して戦うおうとしたら、おそらくただボールを回されて仕掛けられて失点をする形になったでしょう。そこで、相手をおびき出す作業をしなくてはいけなかったし、その時にタイミング良く相手が逆にそういったチャンスを作りだすという部分もあるかもしれませんけど、マルキーニョス選手のずるがしこさとか、読みという部分が含まれての状況だと思います。一つの相手が与えたスキ、あるいはミスというのは利用しなくてはいけないし、そのチャンスをものにしなければいけない、もしかして1回しかないかもしれない、ということも選手には言ってあった。みんなで賢くやっていったわけであって、五分五分でフロンターレと戦おうとしたら、しかも10人で戦おうとしたら、おそらく試合は負けていた可能性があった。頭を使いながら賢く試合運びをしなければいけなかった。1−1を、日本ではおめでとうとは言わないかもしれないけど、僕は今日の引き分けはおめでとうと言っていいと思います」


オズワルド オリヴェイラ
まあ、ひとつレフェリングに関して、誰も質問していませんし内田選手の退場に関しても誰も質問していないので、一言申し上げたいと思います。内田選手は高い才能を持っておりまして、U-20、オリンピック代表、そしてフル代表でも活躍をしています。彼は一度も退場したことのない選手である、その選手が、今日の試合に対して退場されたと、僕は正直その場面自体はここから定かではなかったので本人に直接、面と向かって聞きました。どこに当たったんだ、そしたら本人は明らかに「お腹に当たりました」と僕に涙目で訴えました。それはたとえ若い選手であってもずるがしこいことをやるとか、そういう事を学べと言ってあっても、それだけは彼はうそをつかないと思います。僕は彼と3年間一緒に仕事をしていますけど、僕は彼の言葉を信じたいと思います。人間というのは、ぶつかれば痛いという反応を起こします。何かに噛まれたりすると痛いというのが自然の体の反応です。サッカーも同様に、もし内田選手の手にぶつかっていたのならおそらくフロンターレの選手がかなりの猛アピールをするだろう。ただし、映像で見ていただければわかると思いますけれど、フロンターレの選手が逆にびっくりした顔をしています。それだけ彼らが、驚きであって、彼らの中でも、これはどの選手、うちの選手であろうとどのチームであろうと、手にぶつかったのであれば過激と言われるくらい反応します。ただ、それがどうだろうと思った瞬間に反応しない、明らかにフロンターレの選手もびっくりした反応を起こしていたのであって、彼はフェアにお腹でクリアしたと思う。サッカーにおいていろいろなことが起きます。もしかして、メディア、リーグにとっては我々が止められるということの方が視聴率、注目度という部分で上がるんじゃないかと推測はします。ただし、サッカーをやってピッチの中でフェアの勝負をし、そこで勝敗を決めていただければなと思います。ありがとうございました。

【J1:第16節 川崎F vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント(09.07.05)
●興梠慎三(鹿島)
「ここまでいい形で勝ててきた。退場者が出て、いつも以上にがんばれた。もちろん、逆転するつもりで行きましたし、そのチャンスもあった。それにしても勝ちたかったが、1人少ない中で同点まで行けた事については次につながると思います」
●本山雅志(鹿島)
「退場者が出て60分くらいあったのかな。その中でもチャンスは0という訳ではなかった。FWが決めてくれる事を信じていた。0で抑えれば点は入ると思っていた。監督が求めていたものは出せたと思う。ゴールの場面は献身的に前から守備していかないと出ないプレー。退場者が出てもFWを2枚残している。普通はFWを1枚削るところ。守備から入ろうというメッセージだったと思う。
後半1-1だったり、本来は0-0を想定していたんですが、そうなると裏のスペースが空いてくる。そこを狙っていました。退場者が出て動けと言われました。1.5倍くらい。今日は少しスロースターターだったが、キャプテンがミツ(小笠原)だったので、みんながんばったところはあったと思う。最低限の結果。ただ、まだ何も成し遂げていないので、これからです」
●内田篤人(鹿島)
「みんなに申し訳ないです」



[ J1:第16節 川崎F vs 鹿島 ]

33分、一発退場を受けピッチを後にする内田篤人(鹿島)。

[ J1:第16節 川崎F vs 鹿島 ]

川崎Fのパスをインターセプトしたマルキーニョスからパスを受けた興梠慎三(鹿島)が、GKをかわしてゴール左の角度のないところから流し込む!数的不利の中、1点を追う苦しい戦いが続いていた鹿島に待望の同点弾が生まれる。

[ J1:第16節 川崎F vs 鹿島 ]

アシストのマルキーニョスと肩を抱き合い、笑顔を見せる興梠慎三(ともに鹿島)。退場者を出しながらも、しぶとく戦った鹿島が1−1のドローに持ち込み、これで鹿島はリーグ戦14戦負けなしとなった。


篤人の退場となったプレイは手に当たっておらず、誤審である。
満男の足を手で掴み倒したプレイは一発レッドが妥当であろう。
不利な判定に屈せず戦った戦士達におめでとうと言いたい。

Jリーグ第16節 川崎フロンターレ戦

不可解なジャッジも、マルキーニョスのパスカットから興梠のゴールで21世紀等々力競技場初勝ち点。

FK神話

鹿島小笠原「不敗神話」のFKで9連勝だ

豪快なボレーを見せる鹿島の小笠原(撮影・野上伸悟)
 「不敗神話」を誇る鹿島はMF小笠原満男(30)のFKで4連敗中の鬼門等々力の悪夢を払しょくし、リーグ戦の連勝を9に伸ばす。3日の軽い調整練習後、小笠原は「川崎がどう出てくるかは分からないけど、それは気にせず、自分たちのやり方は変えない」と断言した。

 FKは次第に上り調子。CKなどのセットプレーから数々のチャンスを演出している。直接FKからのゴールは06年4月2日の大宮戦以来遠ざかっているが、ゴール数はJ1史上4位タイの12点で、得点した試合の勝敗は10勝2分と不敗だ。

 チームは現在、2位川崎Fに勝ち点差8をつけて首位を独走しているものの、小笠原は「(優勝は)最後まで分からないですよ」と油断はない。相手のMF中村憲との司令塔対決にも「意識はしてない。サッカーは1対1じゃないので」と冷静だった。

 [2009年7月4日7時57分 紙面から]

小笠原主将のFK得点時は無敗という記録を持ち出し等々力競技場の連敗と対比させてきたニッカンである。
確かに満男が決めれば勝機はあるであろう。
期待したい。
しかしながら、小笠原主将以上に野沢のFKに注目である。
今季絶好調の野沢がセットプレイでも結果を残せば、更なる飛躍である。
Mr.鹿島は野沢であると、ここで見せつけたいところ。
野沢の得点で悪しき魔境・等々力競技場の悪夢から目覚めたいところである。

マルキーニョス、先発へ

強行マルキ!情報戦NO!負傷エース先発隠さん…鹿島
 J1第16節は4、5日に各地で行われる。首位鹿島は3日、2位川崎(5日・等々力)との首位攻防戦に備え、茨城・鹿嶋市内でピッチ練習した。川崎側から情報戦を仕掛けたという指摘を受けたオズワルド・オリヴェイラ監督(58)は予告先発で応戦。8連勝中の王者は悠然とアウェーの地に乗り込む。一方、勝ち点8差の2位川崎は、鹿島のお家芸でもある攻守の切り替えの速さで真っ向勝負を挑む。

 川崎とは対照的に、自然体で首位攻防戦に臨む。鹿島のオリヴェイラ監督は「我々は見ての通り、情報を隠そうとはしていない。普段通りのことを発揮するだけ。やるべきことをやるしかない」と言い切った。この日も主力はサッカーバレーなど疲労回復メニュー中心の練習に取り組んだが、笑顔が飛び交うなど、ピッチにはいつもの光景が広がっていた。

 2日、川崎の関塚隆監督から情報戦を仕掛けているという疑いをかけられた。発端となったのは鹿島―名古屋戦(1日・瑞穂)直前。FWマルキーニョス、MF野沢が出場微妙という報道を目にしたが、実際には2人とも先発出場。1ゴールずつを挙げた。鹿島は2人の欠場に備え、FW佐々木、MF遠藤を呼び寄せており、情報戦のつもりは全くなかった。

 オリヴェイラ監督はこの日、左大腿(たい)二頭筋炎を負うマルキーニョスについて「あくまでも疲労性。十分行ける」と隠すどころか、先発を公表。練習前のミーティングでは「2位と勝ち点差8がついていることは忘れろ。07年、我々は勝ち点10点差から逆転優勝した。差はないと思え」と気を引き締めることも忘れなかったが、情報戦には悠然と構えた。

 等々力では公式戦4連敗中と苦手にしているが、チームはリーグ8連勝中で13試合負けなし。主将のMF小笠原は「中盤の奪い合いもボール回しでも負けたくない。みんな試合の運び方を覚えてきている」と自信たっぷり。DF岩政は、川崎のキーマンMF中村憲を「イメージだが、2列目で出てきた方がつかまえやすいし、やりやすい」と口にする。敵将のけん制にも動じず、3連覇へと突き進む。

(2009年7月4日06時01分 スポーツ報知)

左太もも裏痛が伝えられるマルキーニョスであるが、指揮官は先発を明言する。
マルキーニョスの献身的なプレイで魔境での勝ち点を得たいところ。
二位との戦いということで注目度も高い。
ここで差を付け順位を盤石としたい。
我等は2007年の大逆転を演出しておる以上に2005年の大失速を経験しておる。
ここで気を抜くわけには行かぬ。
勝ち点差はいくら有っても安心出来ぬのだ。
優勝するまでは走り続けるのだ。
大御所・家康の意向で真田信之が京都に呼ばれた。

魔境で勝ち点を

王者・鹿島悩ます等々力“魔のピッチ”

練習で選手に指示を出す鹿島のオリヴェイラ監督(左から3人目)
Photo By スポニチ

 王者・鹿島が等々力の“魔物”に挑む。J1第16節は4、5の両日、各地で行われる。首位の鹿島は5日、アウェーで2位の川崎Fと対戦するが、敵地の等々力では過去4年で4連敗。通算でも3勝10敗の勝率・231で主要スタジアムでは最も苦手にしている。その原因を探ってみた。

 常勝軍団の“鬼門”が等々力だ。川崎Fが2度目のJ1昇格を果たした05年から4連敗。V川崎(現東京V)がホームとしていた時代を含めると、等々力での勝率は・231と主要スタジアム中最低だ。「そんなの気にしてないですよ」。MF小笠原は話すが、各選手の証言を集めるとその原因が見えてくる。

 (1)芝 等々力の芝の長さは約13ミリ。カシマスタジアムは25〜30ミリ。12〜17ミリの違いはパススピードやトラップ、ドリブルの距離感に影響する。「スリッピーでボールが伸びるので気を使ってトラップしないといけない」とMF本山。パスサッカーを身上とする鹿島にとってパススピードのアップは利点でもあるが、常にハンデを抱えてプレーしていることになる。

 (2)砂 等々力は芝が短いこともあって砂が目立つことがある。「意外にグラウンドが悪い。砂利とかが入っていてよく太腿の外側が擦りむけている」とGK曽ケ端。砂や砂利を意識することで、ホームでは迷いなくやれるスライディングなどの思い切ったプレーができなくなる。特に守備面でマイナス材料となる。

 (3)圧迫感 他のスタジアムに比べて2階席がせり出しているため圧迫感を感じる。「個人的には競技場が狭く感じるので、やりづらい。あんまり好きじゃない」とFW興梠は話すが距離感に微妙なずれが生じる。相手サポーターの圧力をもろに受けるという面もある。

 こうした不利を克服するには前半は慎重に戦い、感覚のずれが修正されてくる後半勝負というのが妥当な戦い方だろう。

 もちろん対戦する川崎Fについても鹿島イレブンは「ライバル意識を持っているチーム。100%のコンディションで、100%の気持ちで挑まないといけない」(DF岩政)と最も警戒している。簡単ではないが“魔物”と川崎Fを攻略すれば連勝は9に伸びる。

[ 2009年07月04日 ]

21世紀に入り一つも勝ち点を得ていない等々力競技場の分析である。
スタジアムの圧迫感や砂は許容範囲であろうが、芝の長さは致命的であろう。
テクニックで勝負する鹿島の中盤にこのハンデは大きい。
とはいえ、条件は川崎も同じである。
本山が申すように気を使えばよいだけである。
どのような悪条件もはね返してこその王者である。
この呪われた地で21世紀初勝ち点を得る為、我等は戦う。
心を強く持つことが肝要である。
真田丸は完成した。

マルキーニョス、左太もも裏痛悪化

鹿島FWマルキ左足悪化ぶっつけ川崎F戦
 リーグ戦で首位を独走する鹿島のFWマルキーニョス(33)が、5日のアウェーでの2位川崎F戦に「ぶっつけ本番」で臨む可能性が出てきた。左太もも裏痛を抱えているためで、鹿島幹部は2日、「3日と4日は練習には合流せず、治療に専念して川崎F戦に臨むことになるのでは」と明言した。

 マルキーニョスは6月28日の大分戦で負傷。患部に炎症を起こしたため同29、30日の練習を休み、治療に専念した。1日の名古屋戦には先発して1点を奪ったが、強行出場したことで、「(患部の)張りが強くなった」(同幹部)という。この日、チームは名古屋から茨城県鹿嶋市に移動して完全休養。川崎F戦まで中3日。エースの回復状態次第では王者に一抹の不安が生じることになる。

 [2009年7月3日8時59分 紙面から]

マルキーニョスが左太もも裏痛の悪化で練習回避とのこと。
これはピンチである。
昨季のアウェイ川崎戦もマルキーニョスが先制点を決めるも負傷退場し、逆転を許した。
充分に治療し、万全な体制で今季こそ等々力競技場での21世紀初勝ち点を得たい。
もし、治癒が叶わずば、後ろには大迫も田代もよよも控えておる。
このアウェイ大一番には総力戦で望む必要があるのだ。
マルキーニョスも含め気持ちで戦いたい。
我等も気持ちをぶつけ、邪悪なる等々力競技場に集いたい。

名古屋戦報道

鹿島3発8連勝!史上最大8差独走/J1

前半43分、2点目のゴールを決め喜ぶ鹿島野沢(中央)。左端は興梠
<J1:鹿島3−0名古屋>◇第10節◇1日◇瑞穂陸
 強すぎる、記録的独走だ! 首位の鹿島が3−0で名古屋に圧勝した。前半22分に長短5本のパスをつないでFW興梠慎三(22)が先制点を奪うと、同43分にMF野沢拓也(27)が追加点、後半8分にはFWマルキーニョス(33)が3点目を決めて、リーグ戦8連勝をマーク。この勝利で2位川崎Fと勝ち点8差とし、J1が1シーズン制になった05年以降、第15節終了時点での最大差になった。

 強さが違った。鹿島がリーグ3連覇へ向け、盤石の態勢を整えた。難敵名古屋に格の違いを見せつけて3−0と圧勝。先制点を挙げた興梠は「久しぶりに楽しく、余裕を持って試合ができた。立ち上がりから点さえ取れればいけると思った」と笑みを浮かべた。

 先制点から圧巻だった。前半22分。MF青木の右サイドへのロングパスを起点に内田、本山、マルキーニョス、本山と5本のパスをつなぎ、最後は興梠が確実に押し込んだ。「完全に崩して、いい形で点を取れた」と興梠が自画自賛するほどの鮮やかな一撃だった。

 2点目も創造的なゴールだった。MFパクが左サイドを突破してクロスを上げると、本山、興梠が跳び上がってスルー。野沢が左足で追加点を奪った。興梠が「ぼくが本山さんに『スルー』と声をかける前に、背後の野沢さんが『スルー』と言っていた」と話せば、野沢は「パクがクロスを上げる瞬間に早めに声をかけたら、みんなスルーした。ぼくの方が体勢が良かったから」と振り返った。

 6月24日のACL決勝トーナメント1回戦FCソウル戦に敗れた後、同28日の大分戦に続くアウェー2連戦。試合当日まで故障を抱えたFWマルキーニョスとMF野沢の出場が微妙な状況で、同30日にFW佐々木とMF遠藤を「緊急招集」したほど。だが、マルキーニョスも後半8分にゴールを挙げ、故障を抱える2人が活躍するなどチーム力の高さを見せつけた。

 ACL敗退ショックからチームも立ち直りつつある。前日6月30日にGK曽ケ端に第2子となる女の子が誕生。小笠原、野沢が音頭を取り、宿舎でゆりかごダンスを練習した。この日「実演」できたのは「結局おれしかやらなかった」という野沢のみだったが、雰囲気は上がっている。

 3月15日の新潟戦に敗れて以来、リーグ戦は13戦負けなしの11勝2分。2位川崎Fには1シーズン制の15節終了時では最多の勝ち点8差をつける。次戦5日は2位川崎F戦。興梠は「川崎はACLで勝っているけど、ぼくらは負けた。リーグへの思いは絶対ぼくらの方が強い」。川崎Fをたたき、さらなる独走状態を築く。【菅家大輔】
 [2009年7月2日9時16分 紙面から]


鹿島8連勝!ACL敗退のウップン晴らした
2009.7.2 05:04

8連勝を喜ぶ鹿島イレブン。GK曽ケ端の長男誕生を祝う3連発だった
 J1第10節(名古屋0−3鹿島、1日、瑞穂陸)首位の鹿島が名古屋に3−0と快勝し、8連勝。2位に浮上した川崎との勝ち点差を8とし、Jリーグ初の3連覇に向けて独走態勢に入った。日本代表FW興梠慎三(22)、MF野沢拓也(27)、FWマルキーニョス(33)がゴールを決め、今季初の3得点。前日30日に長男が誕生したばかりのGK曽ケ端準(29)への祝福にもなった。

 アウェーの名古屋で、勝利への号砲が鳴り響いた。前半22分、FW興梠が今季6ゴール目となる先制弾を挙げると、同43分にMF野沢が追加点。左サイドのDF朴のクロスに、ファーサイドで「スルーッ!」と一声。MF本山、興梠、FWマルキーニョスと3人を通り抜けたボールを左足で突き刺した。

 「イメージ通り。選手1人1人がどうしたらいいか分かっている」と野沢。後半8分にはマルキーニョスが決め、今季リーグ戦初の3ゴールとなった。

 試合後、鹿島イレブンが輪になって、赤ん坊を左右にあやす「ゆりかごポーズ」のパフォーマンス。笑顔の中心にはGK曽ケ端がいた。前日30日の午前2時に、鹿嶋市内の病院で夫人が第2子の長男を出産したのだ。「寝不足だった」と苦笑いも、好セーブ連発で名古屋を無失点に抑えた。

 延長、PK戦の末に惜敗したACL決勝トーナメント初戦のFCソウル(韓国)戦から、ちょうど1週間。悔しさは消えない。だからこそ、ACL戦線に残る名古屋に負けるわけにはいかなかった。3日前の大分戦で太ももを痛めながら強行先発した野沢は、「名古屋は(上に)行けてウチは行けない。悔しさがきょうにつながった」

 その思いは全員が共有する。DF岩政は「スコアで自分たちの力を示せた。次の川崎にも負けるわけにはいかない」と闘志をあらわにした。圧勝でのリーグ8連勝。史上初のJ3連覇へ、独走態勢に入った。
(丸山汎)


名古屋−鹿島 前半43分、2点目のゴールを決める鹿島・野沢(8)。GK楢崎=瑞穂競技場


名古屋−鹿島 後半、シュート放つ鹿島・マルキーニョス(左)。GK楢崎=瑞穂競技場


名古屋−鹿島 前半、競り合う名古屋・田中(左)と鹿島・本山=瑞穂競技場


鹿島“らしさ”爆発で3発8連勝堅首

<名古屋・鹿島>前半22分、先制ゴールを決めた興梠慎三(右)はアシストの本山雅志と喜ぶ
Photo By スポニチ

 【鹿島3―0名古屋】鹿島が圧勝でリーグ戦の連勝を8に伸ばした。前半22分、本山とマルキーニョスのワンツーなどダイレクトパスを3本つないで名古屋守備陣を完全に崩し、最後は興梠が右足で先制ゴール。同43分には本山と興梠の2人がクロスをスルーして相手守備陣を翻ろうし、野沢の2点目につなげた。

 「久々に楽しいゲームだった。連続スルー?遊び心があったね。それぐらいきょうの試合は余裕があった」と今季6点目の興梠は満面の笑みだった。右ひざの痛みをこらえて強行先発した野沢も「蹴るのも不安があった。ゴール?イメージ通り。練習でやってないとあのプレーはできない」と振り返った。鮮やかなパスワークと抜群のコンビネーション。鹿島の真骨頂が表れた2点だった。

 後半8分にはマルキーニョスが追加点を決めて今季リーグ戦初の3ゴール。「ハーフタイムで0―0のつもりで戦うぞと選手たちで話していた」と野沢が明かしたが、先制しながら失点して苦戦を招く悪い癖も修正。死角のない状態で、5日の2位・川崎Fとの直接対決に臨む。

[ 2009年07月02日 ]

独走8連勝!史上最大勝ち点差8…鹿島

前半22分、先制ゴールを決めた鹿島・興梠(中央右)は本山と抱き合い大喜び
 ◆J1第10節 名古屋0―3鹿島(1日・瑞穂陸上競技場) 首位の鹿島は3―0で名古屋に快勝。8連勝で川崎に勝ち点差8をつけた。

 気持ちがひとつになっていた。前半22分、FW興梠の先制点はMF本山から3人のダイレクトパス3本で生まれた。同43分にはMFパクのクロスを3人がスルーすると、4人目のMF野沢が相手DF2人をかわして左足で追加点。美技の連弾で名古屋を圧倒し、興梠は「久々にやっていて楽しかった」と笑った。

 6月30日、GK曽ケ端に第2子となる長男が誕生した。長年、選手寮の寮長を務めたチームリーダーの「オメデタ」。試合前夜には野沢を中心に宿舎で「ゆりかごダンス」を特訓して臨んだ。野沢以外は「忘れていた」(曽ケ端)ため、得点後に披露されることはなかったが、曽ケ端は「勝ててうれしい」とほおを緩ませた。

 8連勝で2位川崎に勝ち点差8をつけた。15節終了時点では、1シーズン制になった05年以降でJ1最大勝ち点差記録となる。野沢は「ソガ(曽ケ端)さんはゴールを決められるわけじゃないので取れて良かった」と明かす。今季初の3得点で7度目の完封劇。攻守一体の鹿島が完勝で首位の座を盤石にした。

(2009年7月2日06時01分 スポーツ報知)

選手のイメージが合致した美しい二点目と曽ケ端の第二子誕生である。
圧勝しすぎて記事も作りにくいところ。
大迫の惜しいヘディングシュートにスポットが当たらぬのは少々不満である。

名古屋戦コメント

鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
勝利をしたことを嬉しく思うし、選手たちはよく頑張ってくれたと思っている。結果を予想するのは難しいし、相手に失礼になるが、両チームとも攻撃的ということは分かっていた。どこで誰が特徴を発揮するのかが大事で、今日は我々が効率よくプレーして勝利することができたと思う。

【J1:第10節 名古屋 vs 鹿島】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(09.07.01)
7月1日(水) 2009 J1リーグ戦 第10節
名古屋 0 - 3 鹿島 (19:03/瑞穂陸/9,661人)
得点者:22' 興梠慎三(鹿島)、43' 野沢拓也(鹿島)、53' マルキーニョス(鹿島)

●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
「質問がないということなら、私はただチームが勝利したことが嬉しく思いますし、選手たちがよく頑張ってくれたということじゃないかと思います」
Q:試合前にはマルキーニョス選手と野沢選手が負傷して、苦しい中での勝利でしたが。
「そんなに重傷ではなかったし、この準備期間の中で治療できて、回復できるというドクターの判断でしたので、それがうまくできて、両者とも1得点ずつしましたし、満足できるものではないかと思います」
Q:この結果は予想より良いものですか。
「結果を予想することはとても難しいものだと思いますし、相手に対しても失礼な部分がありますので、そういったことを私はまったく考えません。ただし、グランパスとアントラーズの試合になると、両チームとも攻撃的なので、得点を重ねることが多くなるんではないかとは、どちらにしてもあると思っていました。本当にどこで誰がしっかりチャンスで効率を発揮させるかということが重要であったし、チャンスを作った我々が効率という部分で力を発揮して勝利できたのではないかと思います」
Q:今日は重心を低めに置いてのロングボールが特徴的でしたが、それは試合前の指示ですか。それとも選手のその場の判断ですか。
「対戦相手が引いたり、あるいは高い位置を取って両サイドを上げてボールを奪いに行こうとすると、相手のDFラインの位置がセンターサークル付近だったりなるわけです。当然、背後には大きなスペースができて、そこを使えば相手は下がらざるをえない。臨機応変に試合中、相手がどのような出方をしてくるかによって、順応と対応をしなければならないということは、練習中から選手に求めていることです。試合中につなぐことができないのであれば、相手が限定しているのであれば違うやり方をしなければならないし、相手がそれに対応してくれば、今度はつなぐ形ができる。1点目はおそらくロングボールを拾ったあとにつないでいい形で得点に結び付けましたけど、2点目、3点目はそこから逆に相手が引いたところでつなぐことができました。いろんな形、状況あるいはデータを持っておけば、相手の出方によっていろんなことをできるようになってくる。それを選手に求めて、しっかりやってくれたと思います」
Q:2点目は練習してもできるものではないとは思いますが。
「練習してできるかできないかというのは、指示を出せるか出せないかというのは、個人の考えなので尊重します。ただし、ピッチの中であれをやれ、これをやれと言った時に、それしかできない選手にはなって欲しくないと私は選手に言っています。サッカーというスポーツは臨機応変にやるものであって、ひとつの戦法、ひとつのやり方、それだけに限らないわけです。サッカーというのは順応と対応、そして機能と効率というものが重要であり、それを選手たちが臨機応変に、特に攻撃というのは創造性というのがすごく重要な部分であって、練習でやったことしかできないのであれば、それを抑えられた時に何もできないということですから、選手たちが創造性の中やプレーの中で対応の幅を持ってるということだということです」

以上

【J1:第10節 名古屋 vs 鹿島】試合終了後の鹿島選手コメント(09.07.01)
●内田篤人選手(鹿島):
「何回か危ない場面もあった。(青木さんからのパスは)あれはいつものこと。フェルナンドか青木さんくらい。点が取れてリズムができた」
Q:ACLに残ったチームとの対戦だったが?
「やるからには負けたくない。それはいつも一緒です」
Q:ゆりかごダンスは?
「昨日知りました。今日は1点目も、2点目もキレイだったから、やろうと言っていたんですが忘れてしまった」
Q:久々の3得点について
「ハーフタイムに2-0は一番危ないからと言っていた。一番下のオレがわかっていたからみんなもわかっていたと思う。0-0のつもりで行こうと言っていた。ゼロで抑えようと思ったよ」
Q:パス回しがよかったが?
「監督も10分か20分しか来ないと言っていた。監督の読み通りだった。すごいね」
Q:次も厳しい相手だが?
「大変です。あそこで勝ったイメージがない」
●小笠原満男選手(鹿島):
「2本とも綺麗なゴールだった。追加点も入って、最後はボールを回して隙あらばゴールという試合ができた。連戦を当たり前だと考えてできている。去年までだと意識があったけど、がんばれてるし結果も出せている」
Q:次の川崎F相手にはあまり結果が出せていないが?)
「気にしないですよ。気持ちよく試合ができていますし」Q:守備は少し自重した?
「どうしても行かなきゃいけないときはあるけど、これからはイエローをもらわないようにプレーしないといけない。クリーンに強引にね(笑)」
Q:もっと点が取れたと思う?
「欲を言えばね。ただ、良い試合ができてるし、これを続けていきたいです」
●興梠慎三選手(鹿島):
「良い時間帯で2点目が取れたんでよかったと思います。いつもの鹿島なら2点目を取っても1点とられて2-1で終わって危ない試合になるけど、今日は3点目も取れた。快勝までは行かないけど良かったと思う」
●青木剛選手(鹿島):
「相手が結構つないで来てたんで、前から行きやすかったというのはあります。サイドを高い位置にあげて、後ろでまわしてきた。吉田と増川さんは結構つなげる人なので。そこはマルキや慎三だったり、モトさん(本山)やタク(野沢)さんだったり、しっかり前から追ってくれたんで良かったです。2-0で折り返した時点で、次の点が大事というところで3点目が取れた」
●野沢拓也選手(鹿島):
「早めにスルーって声をかけたらみんなスルーしてくれた(笑)。(ゆりかごダンスは)オレだけやってた。物まねしながらやろうよ、って言ってたんだけど。本当に決めれて。ソガさん、点決められないからね。失点してやるのも悪いし。ミツオくんもやろうって言っていたのに。前日練習したのに。ホテルで『生まれた』って言ってたから、名前とか勝手に決めて、そうやって和んでました」


[ J1:第10節 名古屋 vs 鹿島 ]

1点をリードした鹿島は前半43分、パクチュホからのパスを2人がスルー、そして最後は野沢が押し込み2点目をゲット!1点目に続き、またもやきれいな崩しから点を奪った。首位鹿島がアウェイでの戦いを優位に進める。

[ J1:第10節 名古屋 vs 鹿島 ]

2点をリードして折り返した鹿島は後半8分、ゴール前のこぼれ球をマルキーニョスがダイレクトボレーで決めて3点目!名古屋を大きく引き離した。

[ J1:第10節 名古屋 vs 鹿島 ]

アウェイ勝利!鹿島イレブンが手を上げてサポーターに挨拶する。鹿島はリーグ戦8連勝を達成し、首位を独走する。

[ J1:第10節 名古屋 vs 鹿島 ]

試合後、アウェイ側ゴール裏前で輪になって曽ヶ端準選手のお子様誕生を祝い、ゆりかごダンスが行われた。


先制点の起点となった青木から篤人へのロングパスはフェルナンドを彷彿させると篤人の弁。
まさに青木のチームである。

Jリーグ第10節 名古屋グランパス戦

ゴール前でのパス回しが美しすぎる。
美しさとゴール数が比例した試合。
この大勝を記憶に留めたい。

マルキーニョス、野沢出場回避か

鹿島マルキ&野沢が先発外れる可能性も
 リーグ戦首位を独走する鹿島の主力FWマルキーニョス(33)とMF野沢拓也(27)が、1日の名古屋戦で先発から外れる可能性が出てきた。6月28日の大分戦でマルキーニョスが左太もも裏を痛め、野沢が右太ももを打撲。チームは同30日に名古屋市内で調整練習を行ったが、2人は2日連続して練習を休み、同市内の宿舎で治療に専念した。チーム関係者は「2人が先発できるかは分からない」と話した。先発、ベンチ入りの可否は試合当日の回復状況を見て判断されることになる。

 2位との勝ち点差「7」はJ1が1シーズン制となった05年以降では最大差。首位を快走する鹿島にはFWは大迫と田代、MFはダニーロが控えるものの、大黒柱マルキーニョスと好調を維持する野沢を欠けばダメージは大きい。

 [2009年7月1日8時24分 紙面から]

故障のマルキ&野沢 スタメン外も
 28日の大分戦で左太腿裏を痛めた鹿島のFWマルキーニョスと右太腿打撲のMF野沢が、2日連続で練習を回避し、1日の名古屋戦では先発メンバーから外れる可能性が出てきた。山崎勇次強化担当課長は「きょうは治療している。大丈夫だって言っていたけど。先発?状況次第」と説明。試合当日の様子を見て最終判断することになる。名古屋で行っている合宿にはベンチ入りギリギリの18人しか参加していないが、追加招集する予定はなく、マルキーニョス、野沢ともにベンチ入りはする予定だ。名古屋に勝てば2位との勝ち点差が史上最多の10差となる可能性があるだけに、一丸となって勝ちにいく構えだ。
[ 2009年07月01日 ]

鹿島、J1最大独走だ!…1日名古屋撃破で勝ち点差8

名古屋戦で先発出場の可能性が出てきた鹿島・大迫
 首位の鹿島がJ史上最大の独走態勢を築く。名古屋戦に備え、30日は名古屋市内で調整。同戦に勝利すれば2位との勝ち点差は8以上に開き、1シーズン制に移行した05年以降でJ1リーグ最大差となる。

 これまで最大勝ち点差は05年の鹿島(2位・G大阪)、07年のG大阪(2位・浦和)がつけた「7」。海外ほどクラブの資金力に差がないJリーグは混戦が多かった。だが、今季の鹿島は14試合11勝2分け1敗で勝ち点35。年間最多勝ち点記録72を大幅に上回る84ペースで快走している。

 1日は第10節分で、ACL出場の4クラブのみが試合する。もし4位川崎が負けるか引き分けるようなら、01年第1Sで磐田が2位・市原(現千葉)につけた9差をも更新する10差まで広がる。太もも痛のFWマルキーニョス、MF野沢に不安が残るが、代わってFW大迫に先発出場の可能性が浮上。勝てばMF小笠原主将が言う「圧倒的な強さで3連覇」という目標が現実味を帯びる。

(2009年7月1日06時01分 スポーツ報知)

鹿島、独走チャンス J1きょう名古屋戦
2009/07/01(水) 本紙朝刊 スポーツ A版 6頁
強力攻撃はね返せ
 Jリーグ1部(J1)第10節最終日は1日、各地でアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のため未消化だった2試合を行い、首位で7連勝中の鹿島は名古屋市瑞穂陸上競技場で12位名古屋と対戦する。キックオフは午後7時。2位との勝ち点7差は、1シーズン制となった05年以降最多タイ。相手の精度の高いサイド攻撃やダビ、日本代表・玉田の個人技を堅い守備で封じ込め、新記録達成で独走態勢を固めるチャンスとしたい。鹿島の今季通算成績は11勝2分け1敗、勝ち点35。
 逆転勝ちの大分戦から中2日。鹿嶋市へ戻らず、名古屋市内での調整も明るいムードを保ちながら集中して練習した。本山は「ここを戦って試合数が一緒になり、勝てば優位にリーグを進められる。絶対に勝ちたい」と自信の表情で話した。
 名古屋はACLで8強に進んだが、リーグ戦は3連敗中。けがから復帰したマギヌンが新潟戦で退場したため、今節出場停止は、鹿島に追い風となる。ただ、サイドから攻撃の起点となる右MF小川には注意が必要で、対面する朴は「寄せを早くしてしっかり守りたい」と抱負。さらに個人で局面を打開できるダビ、玉田の両FWには複数でプレスを掛け、自由を与えないことが大切だ。
 前日練習を休んだマルキーニョス、野沢は足の状態が万全でなく、先発で出場するかは微妙。相手も前の試合から同じ中2日、選手交代を含め、層の厚さも問われる戦いとなる。


【写真説明】
シュート練習でヘディングを放つ興梠=名古屋市内


昨日報じられたマルキーニョスの右ふともも痛に続いて野沢が右太腿打撲とのこと。
まさにピンチである。
大分から直接名古屋に入っておる為、控えはおらぬ。
鹿島で待つサブ組から追加招集はせぬとのこと。
従って、負傷中の二人はベンチ入りするであろう。
もし、本日のチェックで出場が叶わねば、代役は大迫とダニーロということとなろう。
ダニーロのスルーパスに抜け出す興梠や、大迫ターンからシュートに至る興梠が観られるやも知れぬ。
期待に胸が膨らむ。
また、ベンチを暖めつつもここ数試合出場機会に恵まれぬ田代や誓志にもチャンスがあるやも知れぬ。
総力戦でこの試合に挑むのだ。
勝ち点を得て還ってきたいところである。
大坂城の豊臣秀頼は暗愚であった。
プロフィール

Fundamentalism

Author:Fundamentalism
鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

カレンダー
06 | 2009/07 | 08
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブログ内検索
RSSフィード
リンク