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努力する岩政

鹿島・岩政「サッカー人生で一番努力した1年」
2009.12.6 13:35

エジミウソン(右)と競り合う岩政(左)。DF陣がふんばり、浦和の猛攻をしのぎきった(撮影・大橋純人)
 鹿島3連覇の背後には、今季ここまで30失点とリーグ最少に抑えた堅守がある。DFの要の岩政大樹(27)にとって今年は、心に誓っていた日本代表復帰を果たした特別な年でもあった。数学の教員免許も持つ異色の理論派DFが、最高の1年をサンケイスポーツに激白した。
 待ちわびた瞬間をついに迎え、最高の喜びをかみしめている。今年始めから意識してきた3連覇。勝てない時期もあったが毎回、次の試合が一番大事と思ってやってきた。
 サッカー人生でも一番努力をした1年だった。テーマは『日本人らしい体の動き』。狂言師の方にもけいこをつけて頂き、体の中心に意識を置く日本古来の身体の使い方を学んだ。体幹からの動き出しで1歩目も速くなり、去年までのプレーとは違うと思う。
 日本代表に戻りたかった。去年も優勝し、ベストイレブンにも選ばれたが招集されることはなく、「何で選んでくれないんだ」と思うことも正直あった。
 人のせいにしていては成長はない。自分に足りないものがあるからだと考え、代表に選ばざるを得ないぐらいの結果・内容を求め、今年は失点を許さないことにもこだわった。
 昨年末に結婚した妻や両親が、一緒に苦しんでくれたことがありがたかった。9月に代表復帰が知らされたとき、東京で働く妻に真っ先に電話した。代表戦デビューの10月10日は妻の24歳の誕生日。偶然とは思わない。ずっと彼女と歩いてきたことの証明と思う。
 終盤にチームの安定感が戻ったが、レギュラーを脅かすような若手が出てこなければ成長とはならない。若い選手は「なぜ使ってくれないんだ」と思うかもしれない。でもそれでは去年の僕と同じ。生きのいい若手の活躍を楽しみにしたい。
 3連覇も果たし、来年こそはアジア制覇を果たしたい。天皇杯もまだ続く。僕も背番号を受け継いだ大目標の秋田(豊)さんの9冠を目指し頑張っていく。応援をよろしくお願いします。


異色のJリーガー岩政 24時間サッカーが頭から離れない
 数学の教員資格を持つ異色のJリーガー、鹿島のDF岩政大樹。「サッカーは低い確率でしか点が入らないスポーツ。確率論から言って(シーズン)34試合のうち何試合かは先制して、先制される試合も出てくる」。理路整然と語る。

 兄の影響で始めたサッカー。ただ、プロになることなどまったく頭になかったという。両親ともに小学校の先生。山口県の進学校、岩国高から東京学芸大へ進み、自身も将来は先生になるものだと考えていた。

 転機は大学1年の冬だった。高校まで全国の舞台とは縁がなかった選手が大学選抜に選ばれた。「うまい人はたくさんいたが、対等以上にできるものがあった。ヘディングは全国でも通用する」。得意の分野を磨き続けた。大学卒業時には、数クラブから声が掛かるまでになっていた。

 鹿島幹部の岩政評は「客観的に自らを見詰められる選手」。課題と向き合い、着実に力を伸ばした。プロ6年目の今季、新しく取り組んでいるテーマは「日本人らしい動き方」。狂言の舞台に自ら立ち、力士の動きに目を凝らす。宮本武蔵の「五輪書」にもヒントを求めた。世界で戦う姿をイメージし「日本人の持つ潜在能力をどう引き出すか」を考え続けた。

 ことし8月、念願の日本代表復帰も果たした。24時間、サッカーが頭から離れない生活。ほっとする時間は? 「じいちゃん、ばあちゃんと話しているとき」。生まれ育った瀬戸内海の周防大島で祖父母と再会する日を楽しみにしている。

[ 2009年12月06日 11:38 ]

九冠を目指す岩政である。
その岩政も昨日の優勝で四つの栄誉を得ておる。
是非ともあと五つ得て秋田を超えて欲しい。
その為に弛まぬ努力を続けるのだ。
我等も応援を絶やさぬようにしていきたい。

更なる進化を

オリベイラ監督「感動感じている」/J1

オリベイラ監督は、祝勝会で小麦粉とシャンパンをかけられる
<J1:鹿島1−0浦和>◇最終節◇5日◇埼玉
 試合終了の笛が鳴り響いた瞬間、両手を真横に広げ、歓喜の雄たけびを上げた。オリベイラ監督は史上初の3連覇を成し遂げた選手たちの歓喜の輪に突進した。「歴史に名を残すような快挙を成し遂げ、言葉に言い表せない感動を感じている」と目を潤ませた。

 3年間のチームづくりが結実した。07年2月。就任直後の宮崎合宿で自身が率いていたブラジルの名門コリンチャンスなどのビデオを選手たちに見せた。堅守からの速攻、ボールを奪われた後の守備。鹿島の持ち味だった攻守の切り替えの速さをさらに磨き上げるための意識付けだった。

 柔軟な対応で活路を見いだした。小笠原が故障離脱するなど過密日程に泣いた昨季を反省。今季は練習中に選手と個別に会話することで疲労が蓄積していると判断すると、即座に練習を切り上げさせた。チーム全体の練習を切り上げたこともあるほどだった。

 来日時、選手とスタッフの顔と名前を全員覚えてきたほど、日本への順応に力を入れてきた。選手の精神面を確認するために、日本人のメンタリティーを知るチームスタッフの意見に素直に耳を傾けた。不振な選手の姿をおもんぱかり、みんなの前で泣いたこともある。鈴木満強化部長は「人の意見を聞く耳がある」と称賛するまじめな姿勢が偉業達成につながった。

 来季は4年目の指揮を執ることが決定的。「この3シーズンの中で強くなったと感じている。本当に言葉に表せないほどの感激を感じている」。この日59回目の誕生日を迎えた名将の視線は既に来季のリーグ、ACLに向けられていた。

 [2009年12月6日8時23分 紙面から]

鹿島史上初V3興梠が決めた!/J1

3連覇を達成し、絶叫するMF小笠原と鹿島イレブン
<J1:鹿島1−0浦和>◇最終節◇5日◇埼玉
 王者鹿島がついに前人未到のリーグ戦3連覇という偉業を成し遂げた。アウェーで浦和と対戦。後半21分にFW興梠慎三(23)がDF内田篤人(21)の右からのクロスをダイビングヘッドで合わせ、決勝点を奪取。その後は浦和の猛攻を体を張って防いだ。オリベイラ監督就任から3年。リーグ戦途中の5連敗など、苦境をぶれない鹿島のサッカーで乗り切って13冠目のタイトル。鹿島が日本サッカー界の伝説となった。

 オリベイラ監督の体が4度、宙に舞った。内田は泣いていた。歓喜の輪が6つ出来上がった。小笠原と本山がガッチリ抱き合った。前人未到の3連覇。静まりかえるアウェーのスタジアムで、主将のMF小笠原がシャーレを天高く掲げると、王者のボルテージは最高潮となった。

 勝利を呼び込んだのは興梠だった。劣勢が続いた後半21分。内田のクロスに頭から飛び込んだ。「先発を外れたり、長く点を取れなかったりしたから、最後に決められてよかった」。春先に定位置を大迫に奪われ「心が折れた」とうちひしがれながら、気持ちを盛り返してきた男の自身最多12得点目が決勝点となった。

 独走、そして突然の失速、泥沼の5連敗…。苦しい道のりを乗り越えた。連敗中も先発を代えずに戦ったため、控え組と先発組の間に温度差が現れた。「雰囲気が悪かった。まずいと思った」と振り返る選手もいたほどの状況で、9月26日の名古屋戦に1−4で惨敗。試合後の控室ではオリベイラ監督が悔しさで号泣し、重苦しい空気が漂った。

 「ウチの持ち味は一体感。あの時はそれが崩れるかもと思った」とクラブ幹部。そんな危機を選手たちが自力で立て直した。MF本山と中田が音頭を取った9月29日の決起集会。控え組の重い言葉が響いた。「今の先発している選手のプレーを見ているとプライドが感じられない。出られない選手の気持ちを背負ってない」。DF岩政は「出ていない選手の本音が聞けてよかった」と話し、小笠原は「チームがバラバラにならずに頑張れたのが大きかった」と振り返った。10月4日の新潟戦には敗れたが、その後連敗を脱出。最後は5連勝で快挙をつかんだ。

 ぶれない姿勢が3連覇につながった。6月に水原(韓国)のエースFWエドゥーの関係者から売り込みがあった。「獲得すればいい」という指揮官を、鈴木満強化部長は「日本人を伸ばすためにも1ポジションに外国人は原則1人。だから取れない」となだめた。どんな状況下でもチームづくりの哲学を曲げず、中盤が激しく連動する「鹿島のサッカー」も変わらない。小笠原も「不調で何かを変えるのではなく、やるべきことを続けられた」と満足げに振り返った。

 来季はリーグ4連覇、そして2年連続で敗れているアジア・チャンピオンズリーグ制覇を狙う。小笠原は「3連覇しても、うちは喜びに浸れない。来季は4連覇とACLを取れるようにしたい」と言い切った。偉業を成し遂げた鹿島の伝説はまだ始まったばかりだ。
【菅家大輔】
 [2009年12月6日9時59分 紙面から]


チームと共に進化するオリヴェイラ監督である。
来季も更なる進化をし、四連覇を、アジア征圧をお願いしたい。

田代、山形からオファー

山形、鹿島FW田代獲りへ正式オファー
 山形が、鹿島FW田代有三(27)の獲得を目指していることが5日、分かった。複数の関係者が明かし、すでに正式オファーを出している。187センチの長身FW、長谷川とのツインタワー結成も可能。181センチの田代に夏場から注目していた。シュート0本などの負の記録も残した山形は、J1定着へ攻撃力のある選手補強を探っていた。田代にラブコールを送るが、鹿島も戦力として慰留する方針。磐田もリストアップしている田代の動向が、注目される。
 [2009年12月6日9時59分 紙面から]

鹿島・田代獲り…山形
 山形が来季に向けた補強の目玉として、鹿島の元日本代表FW田代有三(27)の獲得を目指していることが5日、分かった。関係者によると、すでにオファーを出しており、田代本人の決断を待っている。小林監督は「(前線に)レベルの高い選手を入れる必要がある」としており、空中戦に抜群の強さを発揮する長身FWに白羽の矢が立った。チームにとって初となる日本代表経験者を加え、J1定着を目指す。
(2009年12月6日06時01分 スポーツ報知)

田代へ山形がオファーを出したとのこと。
先月にはジュビロにリストアップされておったが、今回は正式なオファーである。
これは田代も心が揺れるであろう。
我等としては既に契約延長のオファーは出しており、待つしかない状況である。
どのような決断を田代が下すのか、冷静に見守りたい。

イ・ジョンス、ジウトン獲得へ

鹿島V4へ京都DF李正秀獲得決定的
 鹿島が、京都の韓国代表DF李正秀(29)を完全移籍で獲得することが決定的になった。5日、クラブ幹部が明かした。既に正式オファーを出しており、順調に交渉も進展。近日中にサインに至る見込みだ。李は185センチの高さに加え、速さ、足もとの技術も併せ持つ。センターバック(CB)に加え、両サイドバックもこなす万能型DFだ。鹿島は来季、リーグ4連覇とアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でのアジア制覇を狙うだけに、昨季や今季同様に多くの試合をこなす必要がある。そのため、DF岩政、伊野波、大岩らハイレベルなCB陣にさらなる厚みを加える必要があった。また、新潟DFジウトン(20)の獲得も濃厚となった。
 [2009年12月6日6時58分 紙面から]

鹿島V4補強着々…DF李正秀獲得が決定的
 鹿島が京都の韓国代表DF李正秀(29)を獲得することが5日、決定的となった。1メートル85の大型センターバックでサイドバックもこなす。Jリーグ1年目の今季は32試合に出場して5得点と得点能力も高く、研究熱心で人柄も良くチームへの順応にも問題はない。オリヴェイラ監督はJOMO杯時に自身が指揮したJリーグ選抜に選出するなど高く評価していた。

 また大分のMF金崎夢生(20)にも正式オファーを出したことが判明。来季のアジア制覇に向けて着々と補強を進めている。

14 李正秀(イ・ジョンス)DF
京都 生年月日:1980/1/8 出身:韓国 身長:185 体重:76

8 金崎夢生(かなざき・むう)MF
大分 生年月日:1989/2/16 出身:三重 身長:180 体重:70

[ 2009年12月06日 ]

V4へ京都の李正秀、新潟・ジウトン獲得へ…鹿島
 鹿島が京都の現役韓国代表DF李正秀(イ・ジョンス、29)、新潟DFジウトン(20)を獲得することが5日、決定的になった。1か月以上も前にそれぞれに獲得オファーを送付し、条件を提示。クラブ関係者によれば、双方から前向きな返答を得ており、獲得交渉は大詰めを迎えているという。

 センターバック(CB)はDF岩政、伊野波とJリーグ屈指の2人がそろうが、オリヴェイラ監督が3人目のCBとして李の獲得を熱望。高さ、強さ、技術を兼ね備えた現役韓国代表CBと水面下で交渉を続けていた。G大阪も獲得に乗り出したが、鹿島入りが確実。さらにDFパクが来季、磐田への移籍が決定的な情勢。その穴をスピードと、攻撃力のあるジウトンで埋める。

 2人は、同監督がJリーグ選抜を指揮した8月のJOMO杯(韓国・仁川)で選出されたメンバーでもある。右からDF内田、岩政、李、ジウトンのDFラインで、Kリーグ選抜攻撃陣を封じ、4―1と大勝。李は伊野波、ジウトンはDF新井場との競争になるが、Jリーグ選抜DFラインが実現する可能性は十分だ。

 来季はW杯イヤーとなるため、今年以上の過密日程が予定される。その中で悲願のACL初制覇、Jリーグ4連覇を勝ち取るための補強策。鈴木満取締役強化部長が「世代交代への準備」と今オフのテーマを掲げており、2冠達成へ効果的な補強に打って出る。

(2009年12月6日06時01分 スポーツ報知)

大分・金崎獲りも…鹿島
 鹿島の最大の補強ポイントである2列目は現在、獲得交渉が難航中。MFダニーロが契約満了により、今季限りで退団する見込み。11月5日に大阪市内でC大阪のMF香川真司(20)と直接交渉に当たったが、前向きな好感触は得られなかった。残された時間は多くなく、昨年から獲得を検討していた大分MF金崎夢生(20)にシフトする可能性がある。
(2009年12月6日06時01分 スポーツ報知)

京都のイ・ジョンス、新潟のジウトンにオファーを出しており、獲得間近とのこと。
これは大きな補強である。
来季こそ悲願のアジア制覇のため、外国人助っ人には期待がかかる。
DFラインのポジション争いが激化すること必至である。
チーム内の競争が激しくなることで、チームは更に活性化するであろう。
そして、昨日報知に報じられた金崎夢生へのオファーも改めてスポニチに掲載された。
そして、今日の報知によると金崎の獲得はセレッソ香川の感触が鈍かったためとのこと。
ここは金崎に発憤してもらい、香川以上の活躍を鹿島でしてもらいたい。
そんな中でダニーロの退団が濃厚とのこと。
これは少々寂しい話である。
しかし、鹿島というクラブは誰が来ようと、誰が去ろうと永遠に勝利を追求していくのである。

大岩、契約延長へ

[オ〜レ!オレ、オレ、俺]鹿島・DF 大岩 剛(37)

表彰式で喜ぶ鹿島・大岩
 ◆J1最終節 浦和0―1鹿島(5日・埼玉スタジアム) 07、08年の連覇を果たした時と同様に、DF大岩はピッチでDF伊野波、岩政と抱き合った。「やっぱりうれしいよ。みんなで苦しい時も乗り越えてきた。センターバック(CB)は3人で1つのチームみたいなもんだからね」。37歳のベテランは若い2人を胸で受け止め、白い歯をこぼした。

 「おじさん」に冷たい時代。FW中山(磐田)が戦力外通告を受けるなど、クラブは高額年俸の高齢選手を解雇する傾向にある。大岩の同期入団も「ほとんどいなくなった」という。ただ「ベテランにしかできないことがある。経験、それを若い選手に伝える」と強い信念を持ち、その存在意義を示すように踏ん張り続けている。

 練習では手を抜かない。監督から調整を任されても「若手と一緒でいい」と断る。試合出場はいつの季節も半袖で、ゴール前の攻防でユニホームをつかまれないようにする。「お手本となっているか分からないけど、手本となれるように」。MF小笠原は「剛さんみたいなベテランがいるから、ウチは強い歴史が作れる」と言う。

 今季はリーグ戦6試合の出場にとどまった。この日も遠征メンバーに帯同していたが、最終的にベンチから外れた。年俸も決して安くない。来年は38歳を迎える。「もうこの年になると、毎年12月が近づくにつれ、不安に思うよ。いろいろ考える。契約がなかったらどうしようとか」。しかしクラブは契約延長のオファーを出す準備を進めている。まだまだおじさんパワーは必要だ。

 ◆大岩 剛(おおいわ・ごう)1972年6月23日、静岡市(旧清水市)生まれ。37歳。清水商高、筑波大を経て95年に名古屋に加入。プロ1年目から主力に定着。00年には日本代表に初選出。同年途中に磐田へ移籍し、03年から鹿島でプレーしている。足元、ポジショニング、高さを備えるオールラウンダーCB。Jリーグ通算380試合10得点。国際Aマッチ3試合。180センチ、75キロ。

(2009年12月6日06時01分 スポーツ報知)

いぶし銀のベテランにスポットが当たっておる。
今季の優勝に大岩の力がどれだけ重要であったかは語り尽くすことが出来ぬ。
数字には表れぬ存在が重要なのである。
やはり経験という物は何物にも変えられぬ貴重な物なのである。
その大岩にクラブは来季もプレイしてもらおうとしておる。
我等は貴重な戦力を確保することに成功しそうである。

日本代表に小笠原を

オリヴェイラ監督、代表に小笠原を推薦…鹿島
 ◆J1最終節 浦和0―1鹿島(5日・埼玉スタジアム) 鹿島のオリヴェイラ監督が優勝会見で、日本代表の岡田監督に対し、メッセージを送った。報道陣からの質問が終わると「最後に1ついいですか」と切り出し、「小笠原みたいな選手が、W杯をテレビで見るようなことがあってはいけない」と真剣な表情で訴えた。それを聞いた小笠原は「がんばれってことですね」と笑顔だった。
(2009年12月6日06時01分 スポーツ報知)

代表に小笠原満男を推す報知が喜んでオリヴェイラ監督のコメントを報じてきた。
岡田氏が今更選ぶとも思えぬが、南アフリカの地に満男が立つことが出来たら、それは非常に喜ばしいことだと思う。

三連覇報道

鹿島、史上初3連覇!興梠Vヘッド13冠!
2009.12.6 05:04

浦和−鹿島 後半21分、ヘディングで決勝のゴールを決める鹿島・興梠(手前)=5日、埼玉スタジアム
 J1最終節(5日、浦和0−1鹿島、埼玉スタジアム)首位・鹿島が浦和を1−0で撃破。日本代表FW興梠慎三(23)の2試合連続ゴールを守りきり、Jリーグ史上初の3連覇を達成した。鹿島の優勝は最多を更新する7度目。逆転優勝を狙った川崎は柏に3−2で競り勝ったが、2年連続の2位に終わった。20ゴールの磐田FW前田遼一(28)が、02年の高原直泰(30)=当時磐田、現浦和=以来、5人目(6度目)の日本人得点王となった。

 冷たい雨を一気に吹き飛ばした。鹿島の興梠が5万3000を超す観衆の敵地で、先制ヘッドだ。後半21分。0−0の死闘から一気に3連覇をたぐり寄せた。試合後はオリベイラ監督に続いて、仲間の胴上げで歓喜の空へ。苦しんだ今季のクライマックスに、最高の瞬間が待っていた。

 「本当にホッとしている。勝たなければいけなかった。勝因は勝ちたいという気持ちだと思う」

 もし引き分けに終わり、同時刻に柏と対戦している川崎が勝利すれば勝ち点で並ばれ、得失点差で優勝をさらわれてしまう。J史上初の3連覇を達成するため、眼中には相手ゴールしかなかった。05年の入団以降、無得点だった鬼門の埼玉スタジアムでの一発が、今季の成長を証明していた。

 序盤は新入団の大迫に先発の座を追われ、必死に奪回。だが、後半戦で再び「記憶にない」という出場12試合連続ノーゴールの大スランプに陥った。クラブも初の屈辱の5連敗に沈む中、日本代表から外れた。その間も先発で使い続けた指揮官に報いたのは、10月24日の千葉戦。決勝ゴールを決めると一気に爆発。最終5試合で5ゴールと5連勝の立役者になった。

 目標だった背番号の「13」にこそ届かなかったが自己最多の12ゴールをマーク。監督の59歳の誕生日に、純銀の優勝シャーレを手渡し、「来年は4連覇は当然だけど、アジアを制覇したい」と力強く誓った。

 先月の南ア遠征前日に、岡田ジャパンに電撃復帰した。「オランダもカメルーンも強くてやりがいのあるチーム。でも、自分は代表で生き残ることの方が先」。王者・鹿島の若きエースが夢舞台で、さらなる高みを目指す。
(丸山汎)


優勝のシャーレを高々と掲げるマルキーニョス(中央)。鹿島イレブンは歓喜に浸った(撮影・財満朝則)


雄たけびをあげるオリベイラ監督。3連覇を示す“スリーピース”でサポーターに応えた(撮影・大橋純人)


鹿島黄金時代だ!最終節“らしく”V3決めた

<浦和・鹿島>鹿島3連覇!決勝ゴールを決めたFW興梠慎三(左)は優勝シャーレを掲げ喜び爆発
Photo By スポニチ

 鹿島が前人未到の3連覇だ!J1第34節の5日、9試合が各地で行われ、鹿島はアウェーで浦和と対戦し、1―0で勝って3年連続7度目のリーグ優勝を飾った。後半21分にFW興梠慎三(23)が、DF内田篤人(21)のクロスをダイビングヘッドで押し込んで決勝点を挙げた。

 喜びが体中を突き抜けた。3連覇達成を告げるホイッスルを聞いた選手たちがピッチ上で重なり合い、歓喜の輪が広がった。MF小笠原が誇らしげに高々と優勝シャーレを掲げる。無数のフラッシュが、栄冠を勝ち取った鹿島イレブンの表情をより一層輝かせた。

 「一人一人の勝ちたいという気持ちが上回った。苦しい時期があったけど、みんながチームのためにプレーしたから優勝できたんだと思う」。決勝弾の興梠がチーム全員の気持ちを代弁した。

 鹿島らしい1―0の勝利だった。前半を終えて0―0。川崎Fは3点をリードして前半を折り返していた。そのまま引き分け、川崎Fが勝つと逆転で優勝をさらわれる。だが、DF内田が「僕らは勝つことだけを考えた」と言うように、川崎Fの試合の情報は耳に入れずプレーに集中した。

 迎えた後半21分、MF小笠原からパスをうけた内田の右クロスに興梠が体ごと飛び込んでダイビングヘッド。優勝を決めるゴールを叩き込んだ。終盤は浦和の猛攻に押し込まれながら、その1点を守り切った。小笠原は「きれいに勝ちたかったけどウチは状況に応じた戦い方ができるチーム。みんな勝つためにやるべきことを理解できていた」と胸を張った。

 17戦連続不敗の新記録をつくった前半戦の独走から一転、後半戦は90分以内ではクラブ史上初の5連敗で首位から陥落した。苦しみ抜いて全員で勝ち取った3連覇の味は格別だった。オリヴェイラ監督は今季、主力をほぼ固定して戦った。その起用法に控え選手には不満がくすぶっていた。しかしベテランがチーム崩壊を食い止めた。昨年右ひざを手術した中田は文句も言わず練習に打ち込んで終盤からボランチの定位置に入った。全体練習終了後1人クラブハウスで補強トレを行う時には、出番のない若手に積極的に声をかけた。小笠原が「出られなくても我慢して、みんなに声をかけてくれてたアイツの存在は大きかった」と話すほど貢献度は高かった。

 9月12日の川崎F戦は大雨のため1―3の後半29分で中断した。再開試合が決定すると、クラブには心ない抗議の電話が殺到した。時には泣きながら対応する職員もいた。「クラブの人たちのためにも負けられないと思った」と内田。再開試合は2―3で惜敗したが、鹿島本来の姿を取り戻すきっかけとなった。

 来季は4連覇とACL制覇が目標となる。その道のりは険しいが、可能性を感じさせてくれる強さが今の鹿島にはある。

[ 2009年12月06日 ]


<浦和・鹿島>後半21分、ヘディングで決勝のゴールを決める鹿島・興梠慎三(手前)  Photo By 共同


<浦和・鹿島>後半21分、決勝のゴールを決めて喜ぶ鹿島・興梠慎三  Photo By スポニチ


<浦和・鹿島>後半、浦和FW高原直泰と交錯するGK曽ヶ端準  Photo By スポニチ


<浦和・鹿島>3連覇を達成し、オリヴェイラ監督(中央左)の横で、喜びを爆発させる興梠慎三(右手前)  Photo By スポニチ


オリヴェイラ監督 愛と気遣いで偉業達成

<浦和・鹿島>3連覇を達成し、サポーターの前で胴上げされる鹿島のオリヴェイラ監督
Photo By スポニチ

 【鹿島1―0浦和】敵地さいたまの夜空に4度、舞った。鹿島・オリヴェイラ監督は圧倒的な絆(きずな)で結ばれた選手に、その体を委ねた。「夢にまでみた国で歴史を変えることができた。言葉に表せないほどの感動を感じる」。就任3年目で史上初のV3達成。顔に降り注ぐ冷たい雨さえ心地良い。5日は59歳のバースデー。最高の記念日となった。

 「勝利の方程式」を完遂した。1―0の後半41分。殊勲のFW興梠に代え、守備の人、MF青木をダブルボランチの、さらに後列に投入した。1点を守り切れば、優勝できる。その状況で、石橋を何度も叩き、J屈指の選手層を誇る浦和を追い込んだ。DF内田は「采配が凄い。戦い慣れている」と百戦錬磨の指揮官を称えた。

 ハーフタイムには、2位・川崎Fが3―0で折り返していたが、一切の情報を遮断した。「07年も08年も勝たなければいけない状況を経験している。だから川崎Fの結果は全然気にしなかった。スタッフにも伝えるなと徹底していた」と言う。まさに勝者のメンタリティー。目の前の戦いだけに集中していた。

 選手への「愛」と「気遣い」が常勝軍団を築き上げた。10月、天王山となった川崎F戦前には選手に内緒で、家族のビデオメッセージや手紙を用意し、鼓舞した。この試合の前には07年11月、奇跡の逆転優勝への足がかりとなった浦和戦(1―0)のVTRを見せていた。

 試合後の優勝会見。自ら「最後に一言」と切り出した指揮官は「小笠原に来年のW杯をテレビ観戦させてはいけない」と言った。自軍の選手に対する信頼と愛は絶対だ。既に来季続投が決定しており、オリヴェイラ体制は円熟の4季目に突入。黄金時代は終わりそうにない。

[ 2009年12月06日 ]

苦しんだ8カ月…内田最後にVアシスト

優勝祝勝会で野沢拓也(左)の頭からシャンパンを掛ける内田篤人
Photo By スポニチ

 【鹿島1―0浦和】鹿島の日本代表DF内田が、苦しみ抜いた末に“歓喜”をつかんだ。後半21分、右サイドから得意のアーリークロスをFW興梠のヘッドに合わせ、決勝弾を演出した。「狙い通りのプレー。(興梠)慎三さんがフリーだったので。3連覇?うれしいというよりホッとした気分」。激闘のリーグ戦を終え、安どの表情を浮かべた。

 4月から人知れず、おう吐に苦しんだ。「走ると戻すの繰り返しだった。新聞とかに出ると親が心配するので治ったと言ってましたけど。もう終わったからいいですよね」。体調不良により本来の切れ、運動量を欠いた時期もあった。それでも最後の大一番で決勝アシストを決める勝負強さを発揮。「今年は耐えると言うか忍耐を学びました」。来年6月のW杯に向けても頼もしい限りだ。

[ 2009年12月06日 ]

史上初の3連覇!最強黄金期が完成…鹿島

史上初の3連覇を達成し喜ぶ小笠原(中央)ら鹿島イレブン
 ◆J1最終節 浦和0―1鹿島(5日・埼玉スタジアム) 鹿島が史上初のリーグ3連覇をなし遂げた。浦和を1―0で退け、通算7度目のリーグ優勝。後半21分、FW興梠慎三(23)がダイビングヘッドで決勝弾を決めた。5連敗を喫するなど苦しい時期があったが、オズワルド・オリヴェイラ監督(59)の手腕で、終盤5連勝。来年1月には宮崎県が宮崎市内で、プロ野球で日本一に輝いた巨人との合同優勝パレードを企画していることも判明。第3次黄金時代の目標は巨人と並ぶV9だ!

 ピッチに大きな輪ができあがった。全選手、スタッフが手を取り、跳びはねる。DF内田は「ホッとした」と両腕で何度も目をこすった。DF岩政は「07年にいっぱい泣いたから、もうかれていると思っていた」という涙がこぼれ落ちる。前人未到の3連覇。一人ひとりの手が固く、強く握りしめられていた。

 苦しい試合だった。雨で前半は水分を含んだピッチで持ち前のトラップ、パスが続かず、決定機を作れない。2位川崎は柏を相手に前半で3―0とし、勝利を濃厚のものとしていた。このままならV逸。ハーフタイムにはオリヴェイラ監督が「柏には頼るな」と選手をピッチに送り出した。奮い立った後半21分、FW興梠が決勝弾。選手は土壇場で力を発揮した。最後は浦和の猛攻を全員でしのぎきった。


3連覇を3本指で示す鹿島・オリヴェイラ監督

 苦しいシーズンだった。首位を独走したが、夏場にクラブ史上ワースト記録(90分以内)を更新する5連敗を喫し、首位から陥落。MF野沢が「サッカーをやめたくなった」と言い、紅白戦ではサブ組に圧倒された。「どうしたらいいか分からない」という選手が続出する。迷走が始まりそうなチームを救ったのはオリヴェイラ監督だった。

 磐田戦前、選手たちに1通ずつ手紙を手渡した。妻帯者なら妻、子どもから。独身選手なら実家の両親から。1枚の紙に家族全員で写った写真が張られ、その横にメッセージが寄せられる。ミミズのような字で「パパ。いつもありがとう。がんばって」とクレヨンで書かれたもの。母が万年筆で「いつでもあなたの味方です」と記されたもの。色々あった。

 オリヴェイラ監督が発案し、選手には秘密にして、家族に執筆を頼んだという。FW田代は「これで何か吹っ切れた。やるしかないと思った」と明かす。選手もMF本山が中心となり、決起集会を催した。チームはそこから息を吹き返し、終盤5連勝フィニッシュ。「ここまで選手たちが良くやってくれた。感謝している」と誉めたたえた。

 就任当初から、精神科医のチームスタッフ導入を求めるほど、「サッカーにおいてメンタルは重要」と訴え続けてきた指揮官。そのメンタルコントロールでチームを3連覇に導いた。胴上げで3度宙を舞い、指には3連覇を意味する3本の指が立てられた。「本当に最高の監督」と内田。鹿島が歴史を作った。

 ◆鹿島アントラーズ ホームタウンは茨城・鹿嶋、潮来、神栖、鉾田、行方の5市。1947年に住友金属工業蹴球同好会として創部し、91年のJリーグ加盟時に改称。96年に初優勝。00年にはリーグ、ナビスコ杯、天皇杯との3冠を達成。09年のリーグ制覇でチーム通算13個目のタイトル獲得となる。チーム名の「アントラー」は鹿の枝角を意味し、鹿嶋市内にある鹿島神宮の鹿にちなんだもの。チームカラーはディープレッド。大東和美代表取締役社長。

(2009年12月6日06時01分 スポーツ報知)

宮崎で巨人と合同パレードも…鹿島
 ◆J1最終節 浦和0―1鹿島(5日・埼玉スタジアム) 鹿島が史上初のリーグ3連覇をなし遂げた。浦和を1―0で退け、通算7度目のリーグ優勝。後半21分、FW興梠慎三(23)がダイビングヘッドで決勝弾を決めた。

 宮崎県が来年1月31日に行うことが濃厚な、巨人の優勝パレードに、巨人と同じくリーグ3連覇を達成した鹿島を招待し、宮崎市内で両チーム合同の優勝パレードを行う計画があることが5日、分かった。これから鹿島側に参加を要請する方針。野球とサッカーの合同優勝パレードが実現すれば史上初となる。

 東国原英夫知事(52)が「おもてなし日本一を掲げ、お客様を大切にする宮崎県でありたい。恩返しをしないといけない」と述べ、同知事に近い県関係者は「両球団の日程の問題があるが、合同でやればさらに盛り上がる」と明かした。今後も宮崎をキャンプ地とする野球やサッカーの球団が優勝した場合、慣例化させる考えもあるという。

 鹿島はJクラブ最長の12年間、宮崎県運動公園陸上競技場を使用。また、巨人とはキャンプ中は同宿で、練習場は目と鼻の先。08年2月にはMF小笠原と巨人の小笠原道大内野手が対談するなど、年々交流を深めている。ともにリーグ3連覇を達成した両雄が、宮崎の地で喜びを分かち合うことになるかもしれない。

(2009年12月6日06時01分 スポーツ報知)

興梠が救った!V逸寸前に千金弾…鹿島

後半21分、優勝を決めるヘディングシュートを決めた鹿島・興梠。中央はマルキーニョス、右は浦和・坪井
 ◆J1最終節 浦和0―1鹿島(5日・埼玉スタジアム) 鹿島が史上初のリーグ3連覇をなし遂げた。浦和を1―0で退け、通算7度目のリーグ優勝。後半21分、FW興梠慎三(23)がダイビングヘッドで決勝弾を決めた。

 エースと認められた瞬間だった。オリヴェイラ監督が胴上げされた後、FW興梠が3度宙を舞った。「何でオレなんだろう」ととぼけ、「優勝できて今はホッとしている。きつい時期もあったから、こういう試合でゴールできたんだと思う」と安どした。自身最多となる年間12得点。3連覇を決める決勝弾。舞って当然だった。

 後半21分、カウンター攻撃。MF小笠原からボールをつなぎ、DF内田が低空クロス。ニアサイドで興梠がダイビングヘッドで決めた。「ごっつぁんゴールでした。触るだけでよかった。そんなには難しくはなかった」。前半にもCKからヘディングシュートが左ポストを直撃するなど、チャンスを逃していたが、2度目の決定機で見事に仕留めた。

 埼玉スタジアムには苦い思い出があった。06年5月、先発出場のチャンスが巡ってきた。「張り切って」前夜にスパイクを磨いたが、結果は前半で交代。その後、スパイクを磨くことはなくなった。白いスパイクが茶色に変色するまで使用し、ほかの選手が年間10足以上のところを、年間2足しか使わない。ゲンを担いだ。それでも、大事な試合で「決められない」ことは変わらなかった。

 08、09年ACL決勝トーナメント1回戦、それぞれ決定機を外し、チームは敗れ去った。日本代表に選出され、1年が経つが、いまだに無得点が続いている。「今までは大事な場面で決められなかった。でも、今年春に試合に出られない時期が続いた。苦労したから、今は決められるんだと思う」。若きエースも、3連覇の原動力となった。

(2009年12月6日06時01分 スポーツ報知)

我等は確実に歴史を作っている。

ぶれない軸

鹿島支えるぶれない軸…高い意識がチーム底上げ
 一貫した強化体制と選手の高い意識。史上初の3連覇を達成した鹿島には、強さを支えるしっかりとした幹がある。

 外国人選手を同じポジションに並べない、4―4―2の基本布陣。チーム創設時から貫く不変のスタイルだ。派手な補強はない。自前で選手をじっくり育て、足りない場所に必要な人材を補う。過去、国内の他クラブから日本選手を獲得したのは名良橋、大岩、新井場、伊野波の4人だけだ。

 鈴木強化部長は「その年に勝つことを考えながら、常に3年先を見ている」と言う。2007年に10個目のタイトルを取るまで、4シーズン無冠の時期があった。だが、軸はぶれなかった。「過剰戦力はチームのプラスにはならない」(同部長)と安易な補強に走らなかった。

 その分、選手間の激しい競争意識が、チームの底上げをした。入団時、数チームから誘われた内田は「練習を見て鹿島に決めた」と言う。勝つことを義務付けられたチームで生き抜くため、日々の練習は緊張感に包まれる。

 もちろん、3連覇がゴールではない。チームを支える小笠原、本山、中田らは30歳を迎えた。「来季は世代交代。そうしないとお茶で言えば出がらしになってしまう」。鈴木部長はそう言った。

[ 2009年12月05日 18:18 ]

鹿島アントラーズというクラブの方向性、チーム戦略について鈴木満強化部長が述べておる。
Jリーグでもっとも多くのタイトルを獲っておるのだから、その言葉が如何に重いか理解できるであろう。
そのクラブの魅力に惹かれて篤人も我等が門を叩いた。
我等が正しき道を歩んでおるからである。
そんな我等も来季は世代交代とのこと。
どのように進むのか楽しみである。

優勝報告会の様子



[ 鹿島:優勝報告会 ]

イエローハットステージにいよいよ選手たちが登場!佐々木と遠藤の「さやえんどう」コンビがJリーグ杯(優勝銀皿)を手に、先頭を切って現れました!

[ 鹿島:優勝報告会 ]

燦然(さんぜん)と輝くJリーグ杯(優勝銀皿)。佐々木・遠藤も満面の笑顔を見せます。

[ 鹿島:優勝報告会 ]

まず最初にオリヴェイラ監督のスピーチから。高々と3本の指を立て、サポーターに3連覇を報告するオリヴェイラ監督。

[ 鹿島:優勝報告会 ]

試合を振り返り、興梠がダイビングヘッドで先制点を決めた時、脳裏に新しいものが浮かんだというオリヴェイラ監督。そう言ってサポーターに突き出したのは…4本の指、すなわち4連覇!

[ 鹿島:優勝報告会 ]

選手は背番号順に一人一言ずつメッセージを送った。トップバッターの小澤は日本人にはこちらがお馴染み?の「1、2、3、ダー!」を会場と叫んだ。

[ 鹿島:優勝報告会 ]

TV出演のため到着が遅れた内田、岩政が飛ばされ、2番手は背番号4の大岩。祝福と感謝の言葉を述べ、下がった大岩をわざわざ呼び戻したオリヴェイラ監督。肩を抱いて「剛はわれわれ、みなさんにパワーと勇気を与えてくれる選手だ!」と格別の賛辞を述べた。

[ 鹿島:優勝報告会 ]

新井場は一言、「今年もやったぞー!!」と咆哮。

[ 鹿島:優勝報告会 ]

ここでようやく岩政らが到着、役者がそろった。小走りでステージに向かう岩政。

[ 鹿島:優勝報告会 ]

会場を衝撃で包んだ野沢のミッキーマウス。ミッキーマウスの甲高いあの声の真似も披露し、チームメイトもたまらず爆笑。

[ 鹿島:優勝報告会 ]

県立カシマサッカースタジアムに凱旋した選手らにより、優勝報告会が行われた。選手一人ひとりからのメッセージの最後を締めるのは岩政。そしてその岩政の合図でシャンパンファイトが始まる…

[ 鹿島:優勝報告会 ]

シャンパンファイトに、フライングしてしまったのは伊野波。ここからなし崩しにシャンパンファイトがスタート。

[ 鹿島:優勝報告会 ]

シャンパンで全身濡れながら、トラメガでサポーターを盛り上げる興梠。

[ 鹿島:優勝報告会 ]

ミッキーマウスの扮装で登場した野沢も、一瞬にしてシャンパンでずぶ濡れに!

[ 鹿島:優勝報告会 ]

シャンパンファイトの流れから、誕生日を迎えたオリヴェイラ監督にブラジル流の卵と小麦粉のお祝いが!

[ 鹿島:優勝報告会 ]

粉まみれのオリヴェイラ監督に誕生ケーキも贈られるが…。

[ 鹿島:優勝報告会 ]

オリヴェイラ監督の反撃により、誕生ケーキの直撃をくらったマルキーニョス。ステージ上はもう、てんやわんやのあり様です!

[ 鹿島:優勝報告会 ]

シャンパンに加えケーキのクリームが飛び交った優勝報告会は、サポーターもおおいに盛り上がり、3連覇の喜びをみなが思う存分満喫して、その幕を閉じた。


野沢はミッキーマウスを襲名。

三連覇選手コメント


【J1:第34節 浦和 vs 鹿島】試合終了後の鹿島選手コメント(09.12.05)
12月5日(土) 2009 J1リーグ戦 第34節
浦和 0 - 1 鹿島 (15:32/埼玉/53,783人)
得点者:66' 興梠慎三(鹿島)

●本山雅志選手(鹿島):
「よく決めてくれたと思います。相手が強くてすごくよかったなかで勝てたということは、少しずつ成熟してきているのかなと思いました」

Q:ロスタイムでばんばん攻められているのを見ているときは?
「田代がセンターバックなのかと思いました(笑)。いや、すごいジャンプ力があるし、何度かヘディングでクリアしましたし。あと、みんなで体を張って守る部分は昔からの伝統なので、そこが最終的には出たのではないかと思います」

Q:3連覇を達成してみてどうです?
「来年が大変だな、と思って。でも天皇杯も残ってますし、コンディションが個人的に悪いので、しっかりアレックス(フィジオセラピスト)に直してもらって、天皇杯に出たいと思います。調整しないといけないですね」

Q:3連覇ももちろんですけど、特別なシーズンだったと思いますが。
「そうですね。腎臓の手術をして、不安な部分で入った1年でしたし、片方の腎臓が4分の1以下の機能なので、体の変化はかなりあった。今週1週間もほとんど練習をしないなかで調整して、それでも信じて使ってくれた監督にはすごく感謝しますし、3連覇という結果で応えられて良かったと思います」

●中田浩二選手(鹿島):
「普段試合に出られない選手は思うところはいっぱいあるし、普段言えないこともいっぱい言ってすっきりした部分もあると思う。そういうのがうちの良さだと思う。どうしても試合に出てる組と出てない組で分かれちゃっていたので、言い合う場所もなかったし、あの会は良かったと思います。そこですぐに結果は出なかったけど、有意義だったんじゃないかと思います。
やりたいサッカーというかチームが目指しているサッカーがしっかりしていて、控えの選手も把握して練習してるし、それは奥野さんや石井さん(コーチ陣)の練習での意識付けというのがしっかりしてたから、誰が入ってもうまくできたと思う。それが1年間だけじゃなくて、オリヴェイラが入ってから3年間ずっとやってきたからこその結果だと思うので、そういう意味では軸がぶれないというか、それはうちの強みなのではないかと思います」

Q:来年は4連覇とACLですね。
「3連覇もなかったけど4連覇ももちろんないわけだし、つねにそういうところで鹿島はやっていかなきゃいけない。プラス、ACLは去年、一昨年と苦しい思いをしてるから、来年は取れるように、同じ失敗をしないようにやっていければいいかな」

Q:今年は内田選手や興梠選手が出てきてチーム全体が底上げしたように思う。年齢構成は鹿島はJ1でも上の方ですが、若い選手も責任を背負えるようになったと思いますが?
「(興梠)慎三とか、(内田)篤人は代表でもずっとやってるし、そういうのをどんどん出していかないといけないと思う。それ以外でも、(増田)誓志や(田代)有三もなかなか出場機会がないなか、出たら結果を出していたから別に俺らがどうこうするということじゃなくて、彼らが彼らなりに考えてしっかりやっていたからそういうのが良かったと思う。こういう結果につながったんじゃないかなと思います」

Q:一方で、黄金世代の選手たちがしっかりしてるなと思うんですけど。
「俺らもまだまだ30歳だし、まだまだやれると思ってるし、だから俺らが中心になってやんなきゃいけないと思う。そんななかで若手は若手で考えながらやってるのは良いこと。だからチームがうまく回っていると思う。ただ、来年とかはもっともっと若い選手が出てこないといけないと思うし、そういうポテンシャルは持っていると思うので、それを次につなげればいい。俺は特にうまくそういう選手を使いながらやっていければ良いと思います」

Q:去年の優勝より、やっぱり今年の方がうれしいですか?
「去年は特になにもしてないからね。去年より今年の方がうれしいし、今年も最後5、6試合だけど。最後にピッチに立てていたというのは実感があるし、ある程度肩の荷が下りたというか。去年、満さん(鈴木強化部長)があれだけ期待してくれたなかで、なかなか結果が出せずに怪我で終わってしまった。今年は出てからよいパフォーマンスをできたと思うし、そういう意味では良かったと思います」

Q:監督がわざわざ、輪を離れて中田選手のところに来てました。
「俺が輪を離れてたというのもあるんだろうけど…声をかけてもらって、おめでとうと言ってもらえたんでよかったです」

●内田篤人選手(鹿島):
「つらいときに監督が声をかけてくれた。とりあえず今日だけはゆっくりしたいです。今年は足を引っ張ってばっかりだった。先輩たちを見て、一生懸命やっただけです。鹿島はここというときに力をだせる。勝負所がわかっている。仲良しこよしじゃないけど、チームに力がある」

●岩政大樹選手(鹿島):
Q:最後、見ている方はひやひやだったんですが?
「いやいや、やってるほうがひやひやですよ(笑)。まあ、見てる方もそうでしょうけど、やってる方も願ってるような感じで。でも、自分の体も動かさなきゃいけないし、苦しかったですね」

Q:エスクデロのシュートを左足ではじき出したプレーは?
「よく当たったな、と思いました。よく反応できたと思いますし、まだ時間もあったので、これで勝ったとは思いませんでした。でも最後の時間にああやってひとつビッグプレーができるというのは、自分にとっては自信になります」

Q:最後の場面では?
「闘莉王が入ってきて結構やられていたので、ちょっと僕がマンマークで見ようかなという感じにしたりとか、最終的には青木と(田代)有三が入ってくれたので、そこからは個人で競り勝てる選手が増えた。それでちょっと落ち着いたというか、僕一人が行かなくても良くなったので楽になりました。他の選手よりも闘莉王が得点する確率の方が高いなと思っていたので、彼に競り勝つというよりも彼を抑えるということを僕が付いているときはしていました。でも、最終的には最後のシュートの場面にどこまで寄せられるかということだけなんで、その辺はみんなが意識してできたと思います」

Q:前半から押し込まれる時間も長かったですが、どういう声をかけあっていたんですか?
「今日はセカンドボールも拾えてなかったし、リスタートになったときの反応も向こうの方が明らかに速かったですから、全体的に硬さがあったことは否めないですね。ディフェンスラインはペナルティエリアくらいまで押し込まれていたので、気持ち的に焦らないことを言いました。特に向こうの右サイド、うちの左サイドから攻められることが多かった。ちょっと焦れてくるとイノ(伊野波)もどうしてもボールに行きたがるところがあるので、僕とエジミウソンが1対1の状況が多くなっていたんです。そうすると、このグランドコンディションだとちょっと不安だったので、その辺はイノとどんどん飛び出していかないようにしようというか、まず中で僕たちが辛抱していようということはやってました」

Q:どの辺くらいから自分たちのペースになってきたかな、と感じました?
「正直、自分たちのペースはあまり取れてなかったと思います。ただ、後半にレッズのディフェンスラインにかなりギャップができはじめていたので、そこから攻めれば得点のチャンスはあると思ってました。ペース云々は、今日はどうでもいいという感じで、今日はゼロに抑えて失点だけしないようにという声をかけていました」

Q:1-0になっても慌てないのが鹿島で、今日はその象徴的な試合でもあったと思いますが?
「結構ばたついてましたよ。試合前も試合中も全体的に硬さはあったと思いますし、最後の時間もいつもはもう少しうまくコントロールできてたと思うんですけど、今日はあまりコントロールしていた印象はないです。ぎりぎりで、綱渡りのように渡りきった感じしかない。うちらしさはそんなになかったと思うんですけど、結果的に勝ったことがうちらしいといえばうちらしいのかもしれません」

Q:その硬さはどこから?
「ひとつはレッズが良い戦いをした、ということがあると思います。もうひとつは僕らに3連覇のプレッシャーがかかっていたというのもあると思います」

●興梠慎三選手(鹿島):
「ゴールを決められない時期があって、チームには本当に迷惑をかけたので、最後は自分が決めてやろうと思っていました。その通りにできて、嬉しいです」

Q:ゴールシーンについて
「思い切って飛び込みました。他会場の結果はどうあれ、うちは勝つだけ。守っても優勝にはつながらないので、前線に張っていました」

●小笠原満男選手(鹿島):
「本当は自分たちが主導権を握りたかったが、相手が立ち上がりから勢いよく出てきたので、我慢が必要だった。綺麗に勝つのが1番だけど、いつもそうはいかないので、そうじゃなくても勝つために必要な戦い方をみんなでできたと思う。みんなが状況に応じて何をすればいいのかがわかってきて、勝ち切ることができるチームになったと思う」

Q:シャーレをあげた感想は?
「去年の新井場のまねをしました。でも、いいもんですね」

Q:5連敗した時期にキャプテンとしてどんなことを意識したのか?
「バラバラにならないこと、暗くならないことを意識してみんなに伝えた。自分だけでなくチームからそういう声が出ていたし、諦めることなくみんなでまとまって頑張ることができた。あってはいけないことだけど、今になって振り返るといい経験でした」

Q:3連覇について
「3連覇をしたら次は4連覇をしたくなるし、ナビスコ杯、ACLは落としてしまった。次は絶対に獲りたいし、天皇杯もある。自分だけでなく鹿島はそういうチームです」

Q:川崎Fに逆転されて2位に落ちたときはどういう気持ちでした?
「それは悔しいですよ。結果も出ないし。ただ、そこでみんなで下を向くんじゃなくて、なんとかしてがんばろうという意識があった。あとは、あそこでやり方を変えたりさまようんじゃなくて、こうすれば勝てるというイメージがあったし、戻る場所があったというか。みんなで走って必死に戦って、というのを見せられた。それが強みかなと思います」

Q:中田浩二選手の存在も大きかったのでは?
「あいつが真ん中でどっしりさぼってるんで(笑)。まあ、あいつも出られなくて我慢してずっとやってきたけど、みんなに声をかけてチームのためにやってくれたし、今度はピッチでがんばったし、あいつの存在は大きかったと思いますよ。若いやつにも声をかけて、出られないときも出られない選手に声かけて。出てきたときに、こうしてしっかり力になってくれた」

●曽ヶ端準選手(鹿島):
「苦しい場面もあったが、みんなが優勝に対する強い気持ちで守れていた。追加点を取れればよかったが、簡単な相手ではない。そのなかで守備陣が声と気持ちを出して、体を張って守ることができた」

Q:3連覇について
「どのチームもできなかったことなので胸を張れる。今日だけでなく、これまで積み重ねてきたことの結果だと思う」

●大岩剛選手(鹿島):
「自分に与えられた役割にはしっかりと応えられたと思う。ベテランとして若手に手本を示して、チームにいい影響を与えられたと思う」


以上

[ J1:第34節 浦和 vs 鹿島 ]

興梠の決勝ゴールの3コマ。内田の右からのクロスに、頭で見事に合わせてみせた!

[ J1:第34節 浦和 vs 鹿島 ]

0-0のまま迎えた後半21分、ついに興梠が決めた!内田の右からのクロスを頭で押し込んだ。この得点を鹿島が守りきって浦和にアウェイで勝利。鹿島が前人未到の3連覇を達成した。

[ J1:第34節 浦和 vs 鹿島 ]

Jリーグ杯(優勝銀皿)を高々と掲げる小笠原キャプテン!V3を達成した選手たちの笑顔が爆発する!

[ J1:第34節 浦和 vs 鹿島 ]

みんなで記念撮影!指を3本に立てて前人未到の3連覇を強調!

[ J1:第34節 浦和 vs 鹿島 ]

内田篤人選手とオリヴェイラ監督が揃ってサポーターに挨拶。

[ J1:第34節 浦和 vs 鹿島 ]

試合終了後、鹿島サポーターがオリヴェイラ監督の誕生日を祝い「ハッピーバースデートゥーユー〜」と大合唱。オリヴェイラ監督もサポーターに何度も感謝の礼をした


四連覇の前に天皇杯である。

三連覇監督コメント

鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
今日の試合に向けて、選手たちには平常心でチームのバランスを保つことが大事だと言ってきた。平常心がなくなれば、よりよい判断や動きができなくなる。今日は対戦相手が浦和ということで、今シーズンで1番タフな試合になると思っていた。ただ、試合は90分で決着するわけで、早い時間帯で点が取れなくても焦る必要はないと思っていた。チームのバランスを崩さずにやっていれば必ずチャンスがあると思っていたし、それが良い形になった。夢に見ていた国でこういった仕事ができ、さらに3連覇という形で歴史に名を刻むことができ、言葉にできない気持ちでいる。私を支えてくれている全ての人に感謝したい。本当に言葉に表せない気持ちでいっぱいです。

J1:第34節 浦和 vs 鹿島】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(09.12.05)
●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):

「皆さんこんばんは」

Q:本日の試合を振り返って、そして優勝の感想は?
「今日の試合に関してだけではなくて、やっぱりこの3シーズンのなかで起きている現象があったのではないかと思う。今日の対戦相手に関しては、恐らく日本で一番の能力、タレントが揃ったチームだと思う。この試合に当たっての準備のなかで、選手たちによく言ったことというのは、まず平常心とチームとしてのバランス、そういったことが重要になってくると。それは試合をやる上で、一つひとつの動作、判断をする上で、やっぱり平常心でいないと正しい、より良い判断ができないわけであって、より良い動作、動きというものができないので、それが重要になってくると。恐らく今シーズンで一番タフな試合になるだろうと言った。それはやはり、対戦相手の能力、質というものを考えれば、なかなか勝てない相手というのは分かっているわけだから、そういった部分でチームとしての機能、効率、バランスという部分をしっかりと発揮する作業を全員でやらなければならないと言った。
試合をやるなかで、当然ながら試合というのはまず90分で勝負、決着をするんだと。別に早い時間帯に点を取るために焦る必要もないし、最後の方でも焦る必要はない。この試合の展望としては、大まかな想像の上で、もしかしたら立ち上がりに押し込まれる時間帯があって、当然ながら後半の最後の方はこういう展開になって、こういった選手を入れてきて、こういったサッカーをやるだろうという部分で、押し込まれる時間が立ち上がりと最後にあると。その間の部分でうまくバランスを崩さずに安定した守備でやっていけば、チャンスは自ずと出てくると。特に相手はDFラインを上げることを徹底しているわけだから、今度は逆に背後を狙えば、それは相手が嫌がることになる。その嫌がるプレーというものは、サイドで起点を作り、DFの選手を自陣のゴールに向かって走らせることによって、その少しのズレをうまく使って得点することができるんじゃないかということがねらいとしてあったし、それがいい形になった。
この試合に関しては、先制点を取ったチームが最後まで勝利を手にすることができるだろうということを思ったし、そこは焦らずにやっていくと。点を取ったあと、やはりレッズは高原選手であったり、ポンテ選手だったり、エスクデロ選手であったり、あと闘莉王選手も前に押し上げてきて、本当に質の高い攻撃だった。能力のある選手たちが前に来て、恐らく後半の残り30分は守備で耐えるしかなかったんじゃないかなと。ミーティングで指示を出した部分で、選手たちがしっかりと最後まで意識してやることができたんじゃないかなと思う。本当に選手たちがいい形で集中力を保ってくれた」

Q:以前に鹿島アントラーズを率いるのが夢だったと仰っていたが、そのチームで歴史を変える3連覇という結果を出したことについてどう感じているのか?
「今後みなさんが僕の歩んできた歴史を知ることになると思う。本当に夢に見ていた国のサッカーで、こうやって仕事ができて、なおかつこういった歴史に名を刻むような快挙を成し遂げたということは、言葉に言い表せないぐらいの感動と気持ちでいます。自分のキャリアだけじゃなく、人生のなかで携わってきた、関わった人々に、特に僕を支えてくれた人々には今ものすごく感謝の気持ちでいっぱいです。また、プロとして僕の周りにいる素晴らしいスタッフ、選手、フロント、最後にはサポーターですが、全員に感謝の言葉でいっぱいです。本当に言葉に言い表せないほどの感激を今感じています」

Q:ハーフタイムに川崎Fが3−0とリードするなかで、手に汗握る展開だったが、終盤に押し込まれていたときのことを表現すると?
「まず2007年も浦和レッズと横浜FCとの試合、その次の年も相手の状況次第で勝たなければいけないなかで我々が札幌戦という状況で、今回も同じになった。皆さんはハーフタイムに僕が結果を知っているというようなことを言いましたが、僕はフロンターレのことをまったく考えていなくて、後半にどうやろうかということしか考えていなかった。これは本当に正直な部分です。2007年に他会場の結果を知らせないでくれということをお願いして、若干1名スタッフがフライングしてしまったことがあって、僕は去年と今年に関してはスタッフ、選手に目線であろうと、どういう形であろうと、伝えるなということを徹底して禁止した。入った選手が分かっているかは分からないが、僕自身はハーフタイムには何も知らなかった。後半にどういう対策をとるか、どういう戦い方をするかだけしか考えていなかった。
今正直に話をすると、1−0になったあとに、川崎Fが勝っているのか負けているのか、そして川崎Fが勝っているということを聞いていた。ではゲームマネジメントをどういう風にするかを考えなければいけないわけであって、そういった意味でスタッフに聞いて回答を求めた。勝っているか負けているかによって、交代や手を打つところは変わってくるので。最後に闘莉王のヘディングのチャンスがあって同点に追い付くかもしれないということだったが、サッカーというダイナミックなスポーツのなかでは相手の時間帯になるとき、チャンスが生まれる時間帯があるのは当たり前。
逆に僕から言わせてもらえれば、中断したフロンターレ戦の残り21分、開始10秒で得点をして、そのあとにダニーロ選手、増田選手、小笠原選手、もう1回ダニーロ選手と、バーなりポストなりに当たって入らなかった。もしあの試合を同点に追い付いていれば、恐らく今日の試合というのは完全に優勝した形での試合だったと思う。チャンスがあったということだけで言えば、他の試合でもチャンスが多くあるわけであって、我々が勝った試合のなかでも相手にもチャンスがあった。表現をどうするのかというのは僕自身はわかりかねる。サッカーというスポーツの上では、必ずしもすべてワンサイドゲームということではなく、相手がいての戦いであり、相手が押し込む時間、相手が流れをつかむ時間帯というのは存在するのは止むを得ないことだと思う。
サトウキビはご存知だと思う。厳しい表現だが、ブラジルでは『サトウキビを食べながら、口笛を吹くことはできない』という言い回しがある。それは当たり前のことであって、噛みながら口笛を吹こうと思っても難しい。それが今日の試合に適切な表現になると思う。要は、誰かの試合だけを考えて、こちらの試合も考えて、両方考えながら試合運びをしたら、恐らく今日は優勝できなかった。まずは自分が集中するべき部分に取り組んで、それから次の手を打っていくということを考えなければいけなかった。それを僕は一つひとつ順序を踏んでやった。
あとフロンターレの話が出たので、ちょっとコメントしたいと思う。僕が来る前は、アントラーズとフロンターレとの存在がどんな位置付けだったか分かりかねるが、僕が就任してから必ずフロンターレというのは手ごわい相手だったし、素晴らしい監督、スタッフ、選手、サポーターのなかでいい戦いをしてきた。彼らが常に我々に困難な条件、状況を作り出して、時には勝ったり、負けたり、引き分けたり、彼らにはいい刺激を受けている部分が多い。彼らの魅せるサッカーの質、選手の能力、そして彼らがまたこうして優勝争いのなかに入ってくる、我々の3連覇の意味だけじゃなく、その価値を高めてくれた相手だと思う。感謝と同時に敬意を表したい。本当に素晴らしい対戦相手で、フロント含めて素晴らしいクラブだと思う。彼らがあっての我々の成長、向上があると思う」

Q:今季終盤に持ち直した一番の要因は?
「諦めない姿勢です。短くと言われたので(笑)。もう少し加えると、小笠原選手が2010年W杯南アフリカ大会をテレビ観戦することはさせてはいけない。本当に今代表にいる選手も素晴らしい力を持っているが、彼は彼らを下回る能力ではない」


以上

小笠原満男というすばらしいサッカー選手が日本代表ではないことに疑問を持つ。

三連覇速報

鹿島興梠がV3呼ぶヘッド弾!/J1

【浦和−鹿島】声援に応えるオリベイラ監督と内田(撮影・鹿野芳博)
<J1:鹿島1−0浦和>◇最終節◇5日◇埼玉
 浦和が序盤はボールを支配し、鹿島を押し込んだ。前半5分にはセットプレーから、DF闘莉王が強烈なミドルシュート。その後もMF山田を中心とした速いパス交換で、チャンスを量産した。鹿島も前半終了間際に猛反撃。同40分にゴール前フリーのMF野沢がシュート。同42分には左CKにFW興梠が頭で合わせたが、シュートは惜しくもクロスバーを直撃した。

 後半も開始直後は浦和が主導権を握ったが、先制したのは鹿島。後半21分、興梠がDF内田の右クロスを、ダイビングヘッドで押し込んだ。浦和はMFポンテ、エスクデロ、FW高原を立て続けに投入。追撃を図った。だが先制し攻守の余裕が生まれた鹿島に、攻撃をことごとくいなされた。同37分には闘莉王が、ゴール前に飛び込みこん身のヘディングシュートを放ったが、GKの正面をつくなど、浦和は最後までゴールを割れず。鹿島が逃げ切り3連覇を飾った。

 [2009年12月5日18時32分]

鹿島・興梠V弾!気迫のダイビングヘッド
2009.12.5 19:53

後半、頭で決勝ゴールを決める鹿島・興梠慎三(手前)=5日、埼玉スタジアム(撮影・財満朝則)
 J1第34節(5日、浦和0−1鹿島、埼玉スタジアム)気迫あふれるダイビングヘッドで決勝ゴールを決めた興梠は「一人一人が勝ちたい気持ちを前面に出していた。自分のゴールというか、みんなで勝ち取った1点」と満面の笑みだった。

 前節の2ゴールに続き、自己最多を更新する12点目。目標としていた背番号の「13」には届かなかったが、今季は日本代表の常連にもなった。急成長を続ける快足FWが、充実のシーズンを有終の美で飾った。



後半、鹿島・興梠慎三(右)がゴールを決め歓喜=5日、埼玉スタジアム(撮影・財満朝則)


後半、鹿島・興梠慎三(右)がゴールを決め喜ぶ=5日、埼玉スタジアム(撮影・財満朝則)

鹿島史上初3連覇!興梠Vヘッドで浦和沈めた

リーグ史上初の3連覇を達成して喜ぶ鹿島のキャプテン小笠原(中央)とイレブンら
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 J1最終節は5日、各地で9試合を行い、首位・鹿島がアウェーの埼玉スタジアムで浦和に1―0で勝利。勝ち点を66とし、2位・川崎Fを勝ち点2差で振り切って史上初の3連覇を達成した。鹿島は通算7度目の優勝で、自らの持つ最多優勝記録も更新した。逆転優勝の可能性を残していた川崎Fは敵地で柏に3―2で競り勝って勝ち点を64に積み上げたが、2年連続2位に終わった。

 【鹿島1―0浦和】勝って優勝を決めたい鹿島だが、前半はホームで意地を見せる浦和の攻撃をしのぐ展開。前半40分すぎから反撃を開始したが、FW興梠、MF本山の連続シュートは相手GKに阻まれ、直後にはMF小笠原の左CKからチャンスをつくったがフィニッシュの精度を欠いた。

 後半ももどかしい展開が続いた鹿島だったが同21分、ついに先制。右サイドからのクロスに反応してゴール前に飛び出した興梠がこん身のダイビングヘッドをゴール右に叩き込んだ。その後はDF闘莉王を含め“4トップ”でゴールを狙う浦和の猛攻を耐え切った。

 【川崎F3―2柏】初タイトルを目指す川崎Fは前半30分、ペナルティーエリア左に切り込んだDF森が倒されてPKを得ると、FWジュニーニョが右足できっちり決めて先制した。同39分には柏ディフェンスの乱れを突いてFW鄭大世が押し込み追加点。1分後には柏のクリアボールを拾ってFWレナチーニョ、ジュニーニョとつなぎ、最後はMF中村が右足で狙いすましたシュートを決めてリードを広げた。

 後半は来季のJ2降格が決まっている柏に反撃を許し、FWフランサの2ゴールで1点差に詰め寄られたが、柏選手2人が退場となったこともあって3―2で勝利。しかし“勝ち点2”届かず、悲願の初タイトルはまたもお預けとなった。

[ 2009年12月05日 15:34 ]

興梠決勝ヘッド!鹿島3連覇

初の3連覇を達成して優勝皿を掲げる小笠原
 ◆J1最終節(5日・埼玉スタジアムほか) 各地で今季最終戦を行い、首位の鹿島が浦和に1―0で競り勝ち史上初の3連覇を達成した。後半21分、右からのクロスをFW興梠慎三がヘッドで押し込みゴールを奪うと、浦和の猛攻をGK曽ケ端を中心にしのぎ勝ち点を66に伸ばした。鹿島の優勝は最多を更新する7度目。

 2位の川崎はMF中村憲剛、FW鄭大世らの得点で柏に3―2で勝利し勝ち点64にしたが勝ち点2届かず2年連続の2位。

 20ゴールの磐田FW前田遼一が02年のFW高原直泰(当時磐田=現浦和)以来、5人目(6度目)の日本人得点王となった。

 3位が決まっていたG大阪は千葉に2―0で勝利。今季J1に復帰した広島が京都に4―1で快勝し、4位に入った。

 鹿島アントラーズ・オリベイラ監督「歴史に名を残すような快挙を成し遂げ、言葉に言い表せない感動を感じている。この3シーズンの中で強くなったと感じている」

 <B_>◆鹿島アントラーズ 1947年創部の住友金属工業蹴球同好会が前身。元ブラジル代表のジーコらの加入で急速に力をつけた。07年から3連覇し、優勝回数はJ1最多の7度。ナビスコ杯、天皇杯も3度ずつ制している。アントラーは英語で「シカの枝角」の意。ホームタウンは茨城県鹿嶋市など5市。本拠地はカシマサッカースタジアムで約3万9千人収容。

(2009年12月5日19時10分 スポーツ報知)

決勝ゴールの興梠「みんなで勝ち取った1点」…鹿島

後半21分、優勝を決めるダイビングヘディングシュートで決めた鹿島・興梠
 ◆J1最終節 浦和0―1鹿島(5日・埼玉スタジアム) 気迫あふれるダイビングヘッドで決勝ゴールを決めたFW興梠慎三は「一人一人が勝ちたい気持ちを前面に出していた。自分のゴールというか、みんなで勝ち取った1点」と満面の笑み。

 前節の2ゴールに続き、自己最多を更新する12点目。目標としていた背番号の「13」には届かなかったが、今季は日本代表の常連にもなり、充実したシーズンを最高の形で決めた。

(2009年12月5日19時59分 スポーツ報知)

昨日はあまりの喜びにゴール裏からの写真をアップするのを忘れてしまった。
さっきアップしました。
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鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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