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直接FKに期待

岩政の代役は中田濃厚 鹿島「疲れはヤマを越えた 中2日?関係ない」

天皇杯の決勝戦前日、フリーキックの練習をする鹿島・小笠原
Photo By 共同


 サッカーの第90回天皇杯全日本選手権は1月1日午後2時から、東京・国立競技場で鹿島―清水のJ1勢による決勝を行う。

 3大会ぶり4度目の決勝を迎える鹿島は午前中のミーティングの後、1時間余り軽めに体を動かした。中田、野沢がFKの感触を確かめたほか、各選手がPK練習に取り組んだ。

 右足負傷の岩政は別メニュー調整。センターバックには中田が入り、伊野波とコンビを組むことが濃厚だ。25日に準々決勝、29日の準決勝という強行日程に加え、準決勝のFC東京戦は延長まで120分間を戦っており、疲労が気掛かり。それでも伊野波は「疲れはヤマを越えた。(準決勝から)中2日も関係ない」と意欲十分に話した。

 大黒柱の小笠原は10大会前の清水との決勝で延長Vゴールを決め、Jリーグ史上唯一の3冠達成に貢献している。「ACLは絶対出たい。3冠を超えるような1年のスタートにしたい」とタイトル獲得へ気合を入れた。

[ 2010年12月31日 15:52 ]

左足のキッカーとしてユダが準備しておる様子。
明日はセットプレイが鍵を握ろう。
先日のFC調布戦でも満男のFKは惜しかった。
10年前の同じ対戦でも決めておる。
21世紀公式戦初ゴールは小笠原満男のマリーシア溢れるFKであった。
明日の対戦でも期待したい。
楽しみである。

清水戦プレビュー・コメント

【第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水】鹿島側プレビュー:決戦前日に漂う緊張感。一体感を持続する鹿島は、いざ国立へ(10.12.31)
F東京との120分の激闘から中1日で迎えた前日練習は、心地良い緊張感に包まれていた。いつもどおり1時間ほどのミーティングを行ったあと、ボールを使った軽めのメニューをこなし、恒例のPK練習で締めくくる。それをグランド脇に備え付けられた観客席から多くのサポーターが見つめ、選手たちに激励を送っていた。決勝のチケットもすでに全席完売。
「みんな気合い入ってるね」
練習から引き上げてきた新井場徹の顔は充実感に溢れていた。

シーズン最後の対戦相手は、今季2戦して1分1敗の清水となった。120分の激闘を戦った次の試合が、攻撃に特徴を持つ相手ということで、今回も難しい試合となることだろう。準決勝ではガンバ大阪から先制点を奪い一気に飲み込んでいる。まずはしっかりとした守備で先制点を与えないことが重要になるだろう。それもあってか、鹿島の選手たちからは口々に「ヨンセン」という名前が聞かれた。サイドからの攻撃に特長を持つとは言え、一度、ヨンセンに当ててからサイドへ展開していくことが多いだけに、ポストに入った時にどれだけ激しくプレッシャーにいけるかが勝負を分ける。センターバックでプレーすることが予想される中田浩二も「ヨンセンのところで潰したい」と狙いを定めていた。

本来であれば、岩政大樹がヨンセンをマークすることで相手の武器である高さを消してきた。しかし、どうやら岩政は決勝にも間に合わない様子だ。ボランチに入る青木剛を含め、中田浩二と伊野波雅彦の3人にかかる負担は大きい。ただ、伊野波は「とりあえず俺と青木さんと浩二さんがいれば守れる」と胸を張る。確かに、準決勝の後半からこのメンバーが守備の中心となったわけだが、安定感は初めて組むコンビとは思えないほど。さらに攻撃の組み立てにもひと工夫加えられるようになったのも大きい。右利きの伊野波が右、左利きの中田が左に並ぶことで、最終ラインのパス回しはスムーズとなり、ボールを保持しながらラインを押し上げることができていた。小笠原満男の後ろに中田が控えている布陣は、自然とパス回しに深みを生んでいた。興梠慎三と大迫勇也の2トップは2戦連続でアベック弾を決めチームを牽引している。守備を安定させてボールを保持することができれば、必ずチャンスを迎えることができるはずだ。

これまでも報じられてきた通り、この試合を最後に大岩剛は現役を退く。しかし、鹿島を去る選手は大岩だけでない。「剛さん以外にも優勝することがみんなにとってベストな形。色んな思いを持って明日は出し切りたい」と新井場。ベンチメンバーの船山祐二も「アップの時から声を出していきたい」と全員で戦うことを誓っていた。疲れがないはずはないが、F東京戦で見られた一体感は消えていなかった。


以上
2010.12.31 Reported by 田中滋


【第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水】試合前日の選手コメント(鹿島)(10.12.31)
●曽ヶ端準選手(鹿島):
「清水はタレントもいますし、個人でも違いを出せる選手もいる。注意しないといけないと思います。3トップと中盤の選手が流動的に動くが、ヨンセンを中心にそこでポストをt使ってくる。最後ですからしっかりやりたいと思います。剛さんも良い形で送り出せればと思います」

●興梠慎三選手(鹿島):
「清水は守備より攻撃力に特長がある。そこに注意を持ってやればいいと思う。前のFC東京戦ではセンターバック2枚が強かったのでちょっとやりづらかった。ただ、モトさん(本山)が入ってセンターバックと中盤の間に入って起点になってくれた。でも、清水もまた違うと思う。ヨンセンとかに入った時に激しくいかないといけない。
(大迫選手とのコンビネーションは?)
あいつとも合ってきたし、この間は僕が足を痛めていたのでサコとモトさんに動いてもらって、僕は前で待ってるしかできなかった。まだ、距離が遠い時もあるけれど、1試合ごとによくなってきてると思う」

●伊野波雅彦選手(鹿島):
「疲れは意外と山を越えた。この間の120分で山を越えた。ここまで来たら中二日も中三日も関係ない。気持ちしかない。浩二さんは経験もあるし、流れを読む力がある。とりあえず俺と青木さんと浩二さんがいれば守れる」

●宮崎智彦選手(鹿島):
「点を決めたいですね。ああいう舞台で。
(相手の高い選手には?)
センターバックの二人とも直接話して、高い選手がいるから、この間のFC東京にも平山選手がいましたけど、カバーしてくれと言われました。
(相手のサイドからの攻撃については?)
藤本選手は右足でもクロスを上げていた。でもどっちかというと恐いというより楽しみですね。代表にも選ばれている選手とやれるのは楽しみです。足がつるまで全力でやりたいと思います」

●新井場徹選手(鹿島):
「元日まで来たね。勝つしかないでしょ、ここまで来たら。
(剛さんをはじめとしてチームを離れる選手が多いが?)
たまたま今回が多いだけで、毎年いる。その前にチームとしては勝たなあかん。色んな思いを持って明日は出し切りたいと思います。剛さん以外にも優勝することがみんなにとってベストな形。みんな気合い入ってるし大丈夫でしょう
(最終ラインの組み合わせが変わるかもしれないが?)
今更やることもない。全くやってない選手でもないし、思い切っていきたい。自分たちの持ってるもんが出し切れるかどうかだと思う」

●大岩剛選手(鹿島):
「素晴らしいチームメイトにここまで連れてきてもらった気持ちは大きいです。タイトルに挑戦できる場を与えてくれたことに感謝してます。勝つつもりでやりますし、みんな喜び合いたいと思います。
(明日は泣きますかね?)
この間、あれだけ泣いたからもうないでしょ(笑)。泣いてたら引かれそうだし。でも泣けるくらいになれるように良い結果を出したいと思います。
(清水の印象は?)
(小野)伸二が中心で、攻撃陣は素晴らしいタレントを持っている。個で決められる選手がいる。相手も何人か(チームを)去る選手がいるようなので、そういう抜きにして、良い試合ができるようにしたい。
(明日で最後という実感は?)
あんまりないんだよね。今日もいつものルーティンをやって、ロッカーを整理して、みんなと話しをして、いつもと変わらない。あんまり実感が無い。でも、喜ぶことがみんなのことをふり返ることになると思う。勝ってみんなと喜びたいですね」


以上

[第90回天皇杯決勝]前日練習の様子(鹿島)

シュート練習をする中田浩二選手。先日のFC東京戦では後半からセンターバックに入りクレバーな守備を見せていました。明日の試合でも活躍が期待されます。

[第90回天皇杯決勝]前日練習の様子(鹿島)

このところ、2試合連続でゴールを決めている大迫勇也選手。興梠選手とのコンビネーションも試合ごとに深まっており、2トップの出来が鍵を握りそうです。


岩政は間に合わず、FC調布戦後半の布陣で挑む様子。
ここは、屈強な欧州の攻撃陣に相対しておったユダに期待したい。
青木とイノパンのトライアングルで清水を抑えるのだ。
完封をすれば、好調のFW陣が結果を残してくれるであろう。
期待しておる。

大津高校・植田くん、高校選手権敗退

大津のスーパー1年生散る/高校サッカー
<高校サッカー:駒大高2−1大津>◇1回戦◇30日◇国立

 将来を嘱望される大津(熊本)の「スーパー1年生」が開幕戦で散った。185センチのU−16(16歳以下)日本代表DF植田直通が試合終了の瞬間、ピッチに額を押しつけて悔しがった。「自分が甘かった。もっと練習して戻ってきたい。1回戦で勝てないんじゃ話にならない」

 小学校時代、植田はテコンドーで日本一に輝いた。フィジカルの強さと50メートル6秒2のスピードを武器にするが、この日は緊張から動きが鈍く本来の力が発揮できない。前半7分に自身のクリアミスから先制され、1−1で迎えた後半27分には素早い相手FWをマークしきれず勝ち越しゴールを許した。

 熊本県勢と東京都勢の開幕戦対決は2大会連続で、前回ベスト8まで勝ち上がったルーテル学院に続くことはできなかった。早すぎる敗退だった。

 植田は今年10月に開幕したU−16アジア選手権(ウズベキスタン)で守備の要として活躍し、来年メキシコで開催されるU−17W杯の出場権獲得に貢献。しかも、横浜、鹿島が徹底マークしている逸材だが、ほろ苦い「選手権デビュー」となってしまった。
【菊川光一】
 [2010年12月31日11時45分 紙面から]


鹿島が獲得を目指しておる大津高校の植田くんは初戦で敗退とのこと。
U-16日本代表では鈴木隆雅くんとDFラインを組んでおり、コンビネーションも確立されておる。
俊足とフィジカルの強さを合わせ持つ未来のCBとして期待したい。

2010年を振り返って

未だ天皇杯は決勝戦を控えており、シーズンを終えてはおらぬが、大晦日ということで、2010年を振り返ってみたい。

岳くんフィーバー。
鹿島がオファーを出しておる青森山田高校2年生(当時)の柴崎岳くんが高校サッカー選手権で大活躍した。
連日の報道には心が躍らされたものである。
惜しくも準優勝となったが、潜在能力の高さに期待が高まった。
そして鹿島内定。
異例の早期入団発表であった。

新外国人の獲得。
12月に発表されておったイ・ジョンスに加え、ジウトンとガブさんが加わった。
外国人枠を全て埋め、シーズンに賭ける意気込みを見せた。

ゼロックス・スーパー杯。
先制するも追いつかれ、PK戦にて勝利。
今思えば、守りきれぬ伏線がこの試合で貼られていたのやも知れぬ。

リーグ戦前半。
開幕戦こそ満員のカシマスタジアムにて快勝するも、第2節で追いつかれてまさかの引き分け。
まさに序盤から今季の不安定な戦いが現れておった。
仙台戦で不運なジャッジでマルキーニョスが退場となり、2試合の出場停止となると勝ちきれぬ試合が続いた。
しかしながら、復帰したマルキーニョスがJ1通算100得点を上げるなど、徐々に調子を上げていった。

ACL敗退。
グループステージこそ無敗で勝ち上がり、意気込みを見せたが、ラウンド16で敗退。
悔しい思いを噛み締めた。

篤人・イ・ジョンス退団。
篤人は独へ、イ・ジョンスはカタールへと移籍した。
シーズン途中でのDFラインの大幅変更は、チームに大きなを与えたのは紛れもない事実であろう。

8月未勝利。
首位を狙えるアウェイの清水戦に敗れたところから、8月は一つの勝利を掴むことなく終えた。
理由は一つではあるまい。
また、相手のあること故、安易な方法で解決出来るわけではない。

ナビスコ杯敗退。
等々力競技場での悪夢は忘れられぬ。
満男ほどのプレイヤーでも、このようなプレイをしてしまうサッカーという競技の怖さを思い知った。

リーグ戦後半。
邪悪なるアウェイ・等々力競技場での川崎戦、聖地で迎えた名古屋戦など、良い試合もあったが、相手を抑えきれず引き分けを重ね、不安定な試合を行った。
結果的に四位となりACL出場権を逃すことになった。
勝ちきれぬ理由は一つでは無かろう。
しかしながら、リーグ最少負け数、最少失点は誇って良い記録である。

4選手の退団。
大岩の引退、マルキーニョス、笠井の契約満了、ジウトンのレンタル期間満了。
一つの時代の区切りと考えて良かろう。

来季に向けて。
プラチナ世代4選手の入団が決まっており、レンタルであった田代と誓志の復帰も決定、日本代表クラスの補強も行い、外国人もほぼ決まりつつある。
大いなる戦力補強が成される様子。
大いに期待出来る。
今季ブレイクしたヤスや宮崎も来季は更にプレイ時間を増やすであろう。
今季は一つのサイクルの終焉であったように思える。
生まれ変わった鹿島がどれだけの力を見せるのか楽しみである。
悲願のアジア征圧を、そして世界へ飛び出したい。

良いお年を。

南の国のテクニシャン、興梠慎三

ヒーローを探せ!!

南の国のテクニシャン
見ていて楽しい選手が鵬翔高にいる。Jリーグや海外で活躍する選手に心を奪われるような、そんな感覚を与えてくれる選手こそが興梠(こうろき)である。抜群のテクニックと相手を翻弄するドリブル。自ら飛び出していって得点を奪う姿は、チームにとって頼もしい限りだろう。センス溢れるそのプレースタイルに魅了されたのはプロチームも同じ。獲得に数チームが乗り出したとされるが、興梠は9月の終わりには鹿島アントラーズに入団することを発表した。それもすべては選手権に集中するためだろう。今秋、全日本ユースでベスト4入りしたことで周囲が騒がしくなった。興梠自身も注目選手として世間を賑わしている。しかし、そこで浮かれてはいられない。鵬翔高は選手権の1回戦と相性が悪い。過去8回中5回は緒戦敗退。昨年の出場もやはり1回戦で敗れている。目標の国立にたどり着くには、興梠の活躍は絶対だ。さて、矢板中央高との緒戦で興梠はどんなイマジネーションを見せるのか。勢いに乗るためにも気合の入った一戦がますます楽しみになった。


2004年度高校サッカー選手権の記事である。
若き興梠慎三がクローズアップされておる。
この大会で興梠慎三率いる鵬翔高校は準々決勝で敗れてしまったが、慎三の名は天下に轟いた。
「南海のテクニシャン」という異名をもらい、ピッチを縦横無尽に駆け抜けたものである。
懐かしい話と言えよう。
時を経て、慎三は更なる進化を遂げておる。
南海から板東の武者へ。
得点力も研ぎ澄まされ、ポジション上げた。
FWとしての能力は天下一品である。
若き日の想い出を糧にもう一つステップアップして欲しい。
頼もしい男である。

FC調布戦レビュー

【第90回天皇杯準決勝 鹿島 vs F東京】鹿島側レポート:本山投入で流れを引き寄せた鹿島がラストワンプレーで劇的な逆転勝利!3大会ぶりの決勝進出を果たす。(10.12.30)
12月29日(水) 第90回天皇杯準決勝
鹿島 2 - 1 F東京 (15:00/国立/25,120人)
得点者:39' 平山相太(F東京)、67' 大迫勇也(鹿島)、120'+1 興梠慎三(鹿島)


その瞬間、10番には少し先の未来が見えていたのかもしれない。パスを受けてゴールを向いたとき、目の前には相手のディフェンスを背負った新井場徹がいた。しかし、その背後を、大迫勇也が猛然とゴール前に走り込んでいるのが視界に飛び込んでくる。
「シュートを打とうかと思ってボールを持ちだしたら、サコが良い動きをしていた。通るかなあ、と思ったんだけど」
途中出場してから流れを一変させていた本山雅志は、最後のワンプレーを大迫に託す。すると、大迫もゴール前にパスを折り返すことを選択する。待っていたのはフリーの興梠慎三。右足のボレーで合わせると、120分が過ぎたなかで行われたパス交換は、劇的な逆転ゴールとなって結実した。

試合前日、軽めの全体練習が終わった後、先発する11人の選手たちは思い思いにシュート練習を行っていた。オリヴェイラ監督はそこにもう一人の選手を加える。それが本山だった。
「先発以外の選手と練習してたら、すぐに監督が『あっちでやれ』って言ってきて。もし、明日出たらガツガツ行きますよ」
監督の中では、ジョーカーとして本山を使うプランがすでに頭の中にあったのかもしれない。試合展開はまさにその通りのものとなった。

前半から鹿島は苦戦を強いられた。名古屋戦のように興梠・大迫の2トップがスピードを生かしてパスを受けに走ってもフリーになることができず、今野泰幸、森重真人がピタリと背後に付いてくる。序盤に野沢拓也や興梠が迎えたチャンスがあったものの、それを権田修一に弾かれてしまうと苦しい時間帯が続くようになってしまった。そして39分に、平山相太の豪快な一発で先制を許してしまう。

そこでオリヴェイラ監督は、思い切った一手を打つ。後半頭から大岩剛に代えて青木剛を投入し、中田浩二を最終ラインに下げたのだ。これにより、鹿島の守備は安定し、攻撃についてもじっくりとパスを回しながら組み立てていくことが可能になる。ただ、それでも相手のゴール前に侵入する回数が少ない。すると、61分にピッチ脇でアップのペースを上げさせていた本山を入れるカードを切る。この采配がずばり当たった。
ポジション的には本山はトップ下の位置に入り、大迫が左に開く4-2-3-1のような形となり、センターバックとボランチの間でパスを受けるのが上手い本山の特長を最大限に生かす布陣に変更したのである。
これで一気にF東京のゴールを脅かす回数が増える。そして、67分に左サイドを崩すと宮崎智彦のクロスに大迫が頭で飛び込み同点に追い付く。
「FWにタイトについてたけど、そのせいでタクとかモトがフリーだった。モトとかタクをうまく使いながら攻めようと思っていた」
本山が入ったことで、小笠原満男も積極的にゴール前に顔を出すようになる。パートナーが青木剛に変わり、さらに背後にはバランスを取ってくれる中田浩二が控えている。攻撃はぶ厚かった。

ただ、そこからF東京も粘りを見せる。72分に、相手の切り札である石川直宏をピッチに送り、形勢逆転を狙ってきた。しかし、この日の鹿島は全員が同じ思いを共有しながら戦っていた。
小笠原は言う。
「慌ててつっかけてカウンターを受けるのが一番嫌だったので、落ち着いて回せたと思う」
F東京が勢いに乗るのは、石川を起点にしたカウンターの形となった時が多い。そこを防ぐため、じっくりとパスを回して攻めることで、相手の得意な形をつくらせなかった。
そのせいで、逆転ゴールを生むまでに時間がかかってしまったのは誤算だったが、一体感が生まれたのは何よりだ。今季の鹿島は、ACLにせよ、ナビスコ杯にせよ、リーグ戦にせよ、ベンチやゴール裏を含めた一体感が生まれた試合は少なく、あっけない幕切れで戦いを終えていた。それだけに、一丸となって戦い抜き、勝利という結果を手にしたことは、何ものにも代えがたい。勝利と同時に、ベンチから全員がピッチに飛び出し、ゴール裏が歓喜で飛び跳ねる光景は本当に久々のものだった。

試合後、「疲れたね」と疲労の色を隠さない選手も多かった。ただし、次も勝たなければACLに出場することはできなくなり、今季は無冠で終わってしまう。引退する大岩剛のためにという思いはもちろんだが、今は自分のために戦っている選手が多いと感じられる。「天皇杯を取りたい」「ACLには絶対に出たい」という熱が再びチームに生まれ、一体感を生んでいる。そんな後輩たちに、大岩は「僕が支えなければいけないのに、逆にみんなに支えられた」と、目を細めていた。

輝く星の数を増やすまであと1つ。鹿島が激闘を制し、3大会ぶりの決勝に進出した。


以上
2010.12.30 Reported by 田中滋


本山の活躍はプラン通りであったとのこと。
まさに総力戦と言えよう。
今季の公式戦は残り一つ。
勝利で終え、アジアに挑みたい。

FC調布戦報道

大迫“2点”で鹿島3年ぶり決勝/天皇杯

後半22分、鹿島FW大迫(左)は同点ゴールを決め両手を広げ喜ぶ

<天皇杯:鹿島2−1東京>◇準決勝◇29日◇国立

 鹿島がFW大迫勇也(20)の1得点1アシストの活躍で、東京に2−1で逆転勝ちし、3年ぶりの決勝進出を決めた。08年度の全国高校選手権で10得点を挙げて歴代最多記録をつくった国立競技場で、25日の準々決勝名古屋戦に続く2戦連発。来季のエース候補に名乗りを上げた。来年1月1日の決勝戦(国立)で、4度目の日本一を目指す。

 「冬の国立」で大迫が再び輝いた。0−1で迎えた後半22分、DF宮崎の左サイドからのクロスに頭で合わせて試合を振り出しに戻した。そしてPK戦突入目前の延長後半ロスタイム、MF本山からのパスをFW興梠に合わせて、決勝アシストを決めた。「1点目はいいボールを上げてくれた。決勝点はトラップが足元に入りすぎたので、シュートじゃなく興梠さんへのパスに切り替えた」と冷静に振り返った。

 準々決勝の名古屋戦に続くゴールは、来季のエース再挑戦への布石だった。エース背番号9を背負った今季は、7月に興梠の故障欠場で8試合先発出場したものの、安定感を欠いてレギュラーに定着できなかった。しかし、腐らずに練習前後に黙々と体幹強化トレに励んだ。「あいつが裏で努力しているのは知っている」(伊野波)。秋以降、ポストプレーに安定感が出てきた。

 国立競技場では2年前の全国高校選手権で10得点を挙げて、東京FW平山が02年にマークした9得点を上回る歴代最多得点を記録した。その平山に国立対決で前半にオーバーヘッドで先制点を決められた。負けられなかった。「(平山のことは)意識はしてなかったけど、(国立は)やっぱり、いいっすね」

 FWマルキーニョスの退団により来季は外国人FWの補強は確実。期限付き移籍していた山形で今季10得点を挙げたFW田代も復帰する。定位置争いがし烈になる来季に向へ、大舞台で成長を見せつけた。【塩谷正人】
 [2010年12月30日9時6分 紙面から]



鹿島対東京 延長後半ロスタイム、決勝ゴールを決め喜ぶ鹿島FW興梠

鹿島・大迫“国立男”対決勝った/天皇杯
2010.12.30 05:05


オレが国立男。後半22分、金英権(左)のマークを振り切って大迫がヘディングで同点弾。延長後半ロスタイムには興梠の決勝ゴールもアシストした

 サッカー第90回天皇杯準決勝(29日、鹿島2−1FC東京、国立)J1勢による準決勝2試合を行い、4度目の優勝を目指す鹿島と2度目の制覇を狙う清水が来年1月1日の決勝(国立競技場)に進んだ。鹿島は後半、FW大迫勇也(20)のヘディング弾で追いつき、延長後半ロスタイムに大迫のアシストでFW興梠(こうろき)慎三(24)が決勝ゴール。FC東京を2−1で振り切った。

 サッカーの聖地・国立競技場の冷たい風が、怪物にエネルギーを与えるのか。FW大迫が1ゴール1アシスト。全2得点を呼び込み、鹿島をファイナルへと導いた。

 「最後は足元に入りすぎたのでパスを出した。慎三さん(興梠)が決めてくれてよかった。ゴール? いいパスが来たので、決めるだけだった」

 自身は淡々と振り返ったが、真っ赤に染まった鹿島サポーター席を狂喜乱舞させる躍動だった。0−1の後半22分、DF宮崎の左クロスを頭でねじ込む同点ゴール。そして延長後半、1−1でPK戦突入寸前のラストプレーでは、DFに囲まれながら右サイドからFW興梠へつないで、劇的決勝弾をおぜん立てした。

 国立は鹿児島城西高時代に出場した08年度高校選手権の準決勝と決勝で連続ゴールを決め、1大会10得点の新記録を樹立した舞台。それまで9得点で記録を保持していたのが国見高(長崎)出身のFC東京FW平山だった。この準決勝はその平山との“直接対決”。平山が先に派手なオーバーヘッド弾で決めたが、「そんなこと考えていられなかった」と大迫。09年2月のゼロックス杯で数分の途中出場はあったが、プロ入り後では国立初先発。平山から“国立の主役”を奪い取った。

 興梠と2試合連続のアベック弾。長く鹿島をけん引したエースFWマルキーニョスの退団で得点力低下が懸念されたが、感じさせない両ストライカーの爆発だ。リーグ4位で逃した来季ACL出場権も、天皇杯で優勝すれば手にできる。

 「スタメンで出られるチャンスが今なので、しっかりモノにして信頼を得たい。勝たなければACLに出られないし、タイトルをとりたい」

 高3時は決勝で広島皆実に惜敗して準V。「力不足。常に点の取れるFWになりたい」と涙を流した。2011年元日。今度は、自身の結果とチームの頂点を同時につかみ取る。(須田雅弘)


延長後半、決勝ゴールを決めた鹿島・興梠慎三=29日、東京・国立競技場(撮影・川口良介)


延長後半、決勝ゴールを決めた鹿島・興梠慎三=29日、東京・国立競技場(撮影・川口良介)


後半、同点ゴールを決めて喜ぶ鹿島・大迫勇也=29日、東京・国立競技場(撮影・川口良介)


鹿島、最後の最後で興梠弾!ACLに王手!

<鹿島・FC東京>延長後半ロスタイム、鹿島・興梠(左)が決勝ゴールを決める
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 【天皇杯準決勝 鹿島2−1FC東京】鹿島が“サヨナラ”ゴールで王手をかけた。FC東京のFW平山相太(25)に先制点を許したものの、延長後半ロスタイムの最後のプレーでFW興梠慎三(24)が逆転ゴールを決め、2―1で07年度大会以来、3年ぶりに決勝に進出した。また、清水は今季限りでチームを去るメンバーが奮闘し、3連覇を狙ったG大阪に3―0で完勝。決勝戦は新年1月1日に国立競技場で行われる。

 ゴールのにおいがした。中央でボールを持ったMF本山が右を走るFW大迫に浮き球のパスを出した瞬間、興梠はゴール前に走り込んでいた。予感通りに大迫からラストパスが来る。右足でゴールに流し込むと、この一発を待っていたかのように終了のホイッスルが響き渡った。

 「延長になって絶対にワンチャンスがあると思っていた。それが最後の最後に来た。いいところに来たからラッキー。きっちり決められて良かった」。ロスタイムのゴールは過去リーグで2試合あるが、得点とともに試合の終わる“サヨナラ”ゴールは初。120分間の死闘に決着をつけたヒーローは声を弾ませた。

 チームを去ったエースからの言葉を胸に戦った。07年からのリーグ3連覇に貢献したFWマルキーニョスだが、今季限りでの退団は実は1年前から決めていた。「ベストパートナーは慎三」と公言していたマルキーニョスは「俺は2010年が最後になる。その後はおまえがエースだ」と興梠本人に鹿島の未来を託していた。

 興梠はリーグ戦では10月24日の横浜戦を最後に、終盤の6試合は無得点。「自分が決めていれば…」とACL圏外の4位に終わった責任を痛感していた。だが、マルキーニョス不在の中、天皇杯は準々決勝の名古屋戦に続いて2試合連続ゴールで期待に応えてみせた。

 北京五輪、そして、W杯南アフリカ大会と候補に名を連ねながら代表から落選した。そして、ザックジャパン初の公式大会、アジア杯のメンバーにも選ばれなかった。代表合宿は既に始まっているが、14年のW杯に向け、鹿島で活躍することが代表入りへの近道と信じている。

 「ACLに出るためにも天皇杯で優勝したい。剛さんにはお世話になったし、優勝で送り出したい」。今季で引退する功労者のDF大岩を送り出すためにも鹿島にとって意味のある天皇杯。14個目のタイトルを獲って新エースの実力を証明する。
[ 2010年12月30日 ]

大迫、再び国立で輝き!同点弾&決勝弾演出

<鹿島・FC東京>後半22分、鹿島・大迫(奥)は同点ゴールを決めガッツポーズ
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 【天皇杯準決勝 鹿島2−1FC東京】来季のレギュラー奪取へ鹿島のFW大迫が1ゴール1アシストと活躍した。

 後半22分に左からのクロスに合わせて同点ゴールを決めると、興梠の決勝点もアシストした。大迫にとって国立は思い出の地。鹿児島城西3年時の09年の高校選手権では平山(国見)の9得点を上回る史上最多の10得点を記録し、鳴り物入りで鹿島に入団した。今季は控えに甘んじ不本意なシーズンを送ったが、国立で再び存在感を示した。マルキーニョス退団でめぐってきたチャンスに「まだ1試合しか結果を出していない。信頼を得たい」と力強く語った。
[ 2010年12月30日 ]

無冠脱出へ興梠ラストプレー弾!決勝決めた…鹿島

延長後半ロスタイム、ゴール前からボレーシュートを決めた鹿島・興梠(左から2人目。左端はF東京・平山、右から徳永、佐々木)

 ◆第90回天皇杯サッカー ▽準決勝 鹿島2―1F東京(29日・国立競技場) 4度目の優勝を目指す鹿島と、2度目の制覇を狙う清水が来年1月1日の決勝(国立競技場)に駒を進めた。準決勝2試合が行われ、鹿島は延長後半ロスタイム、最後の1プレーでFW興梠慎三(24)が右足で決勝弾を叩き込み、2―1でF東京に逆転勝ち。3大会ぶりの決勝進出を果たした。清水はMF藤本淳吾(26)の2アシストなどでG大阪を3―0で下し、5大会ぶりの決勝を決めた。

 ボールに気持ちが乗り移った。延長後半ロスタイム、FW大迫がゴール前に落とした所に、走り込んだFW興梠が右足を振り抜く。きれいに当たらず、ボールは不規則に大きくバウンドしながら、ゴール左隅へ転がり込んだ。延長を含めて120分間を走りきり、巡ってきたラストチャンス。言うことを聞かない右足で、強引に決勝点を叩き込んだ。

 「最後は足が痛くて走れなかったけど、いい所にボールがこぼれてきた。ラッキーですね。きっちり決められて良かった。ああいうタイミングでのゴールはなかった。試合が終わったことも分からなかった」。ベンチ前で今季限りで引退するDF大岩に駆け寄り、抱擁を交わす。ゴール直後に鳴り響いた試合終了のホイッスルは、耳に入ってこなかった。

 南アフリカW杯に出場する日本代表のメンバー選考で、最終候補まで残りながら落選。そこで一大決心をした。2014年ブラジルW杯出場を目指すにあたって、立てた目標。「ブラジルまで死ぬ気でサッカーに取り組んで、その後に選手を辞めればいい。いい年齢(28歳)でW杯を迎えられるし、それに懸けたい」。引退を懸け、4年を歩む決意だった。

 だが、その思いとは裏腹に、今季リーグ戦でチームは4位に終わり無冠のピンチ。自身も8得点と不調に終わった。来年1月、アジア杯に出場するザック・ジャパンからも落選。納得できないシーズンの最後、天皇杯だけは「優勝して、ACLの出場権を取る」と燃えていた。これで2試合連発。思いがようやく結果に表れ始めた。エースの復活で、チーム14個目のタイトル獲得に手を掛けた。
(2010年12月30日06時05分 スポーツ報知)

大迫1ゴール1アシスト「タイトルを取りたい」…鹿島
 ◆第90回天皇杯サッカー ▽準決勝 鹿島2―1F東京(29日・国立競技場) 鹿島FW大迫が1得点1アシストで逆転勝利に貢献した。後半22分、DF宮崎のクロスを受け、ヘディングで同点ゴールを叩き出すと、決勝点もアシスト。「僕はしっかりチャンスをものにしていかないと、監督からの信頼を得られない。勝てたのは良かった」。優勝すれば来季のACL出場権を確保できる。「次も決めてタイトルを取りたい」と誓った。
(2010年12月30日06時01分 スポーツ報知)


延長後半終了間際、決勝ゴールを決め喜ぶ鹿島・興梠。右は新井場

鹿島 無冠危機を本山救った
2010年12月30日 紙面から
◇天皇杯 準決勝 鹿島2 − 1FC東京

 4度目の優勝を目指す鹿島と2度目の制覇を狙う清水が、来年1月1日に東京・国立競技場で行われる決勝戦に進んだ。鹿島は延長後半ロスタイムにFW興梠が決勝点を挙げ、2−1でFC東京を振り切った。清水は史上初の3連覇を狙ったG大阪に、FWヨンセンの2ゴールなど3−0で快勝した。鹿島は3大会ぶり6度目、清水は5大会ぶり5度目の決勝進出。両チームの決勝対戦は第80回大会以来。
 鹿島無冠の危機を救ったのは途中出場のMF本山だった。劇的な延長後半ロスタイムの決勝ゴールを演出したのは、ベテランの経験と王者を支えてきた勝負勘にほかならない。元日決勝進出に、本山は何度も右手でガッツポーズをつくった。
 1点を先制された後半16分、オリヴェイラ監督はMFフェリペガブリエルに代えて本山を投入した。トップ下に入った本山がまず出した指示は、FW大迫に「開いてドリブルで仕掛けろ」だった。「相手はボランチが高い位置で取りにくる。そこが狙い目。間を通してもいいし、ドリブルで仕掛けてもいい」。ベンチで試合を冷静に見つめていた本山の動きで流れは一気に変わる。
 まずは大迫が後半22分に同点ゴールを挙げると延長戦も東京を圧倒。延長後半ロスタイムの興梠のゴールは「シュートを打ちにいったけど、迫(大迫)がいい走りをしていたから」という本山の狙いすましたパスから生まれたものだった。
 今季はケガに泣かされた。この試合までも約3週間、左腓骨(ひこつ)筋を痛め、ほとんどリハビリで過ごした。シーズン中もスタメンはわずか3試合。「今年はみんなに甘やかせてもらったから、これくらいはやらないと。あと1試合」。リーグ戦6回、天皇杯3回の優勝を経験した鹿島の背番号「10」が無冠のピンチを救うため、元日も国立のピッチに立つ。 (荒川敬則)

サッカー天皇杯 鹿島、清水と元日決勝 延長でFC東京下す

【写真説明】
鹿島-FC東京 後半22分、鹿島・大迫(右)がヘディングシュートを決め同点とする=国立競技場


 サッカーの第90回天皇杯全日本選手権は29日、東京・国立競技場などで準決勝2試合を行い、鹿島はFC東京を延長戦の末に下して3年ぶりの決勝進出を果たした。
 鹿島は前半39分に先取点を許したが、後半22分に大迫のヘディングシュートで同点。勝負は延長戦までもつれ、後半ロスタイム、興梠が最後の1プレーで勝ち越しゴール。劇的な逆転勝利で元日の決勝に駒を進めた。4度目の優勝を目指して清水と対戦する。

▽国立
鹿島(J1) 2-1 F東京(J1)
0-1
1-0
延長
0-0
1-0
▽得点者
【鹿】大迫(後22分)興梠(延後16分)
【F】平山(前39分)

【サッカー天皇杯】延長後半ロスタイムの劇的決着で決勝へ 鹿島
2010.12.29 20:15


 鹿島−FC東京 後半22分、ヘディングで同点ゴールを決める鹿島・大迫(左)。GK権田=国立競技場

 ドラマは延長の後半ロスタイムに待っていた。DFラインの後ろを狙った本山の浮き球を大迫がゴール前へ流し込むと、敏感に反応した興梠が右足でネットに突き刺した。タイムアップの笛が鳴り響いたのは、サポーターの前でイレブンが歓喜の輪を作っている最中のことだった。
 簡単な試合ではなかった。J2降格の悔しさを天皇杯にぶつけるFC東京の気迫に押され、「向こうのペースで先制されてばたばたしてしまった」と中田。FC東京が延長前半5分に退場者を出して以降も、一方的にボールを支配しながらゴールは遠かった。
 しかし、天皇杯にかける思いでは負けていなかった。昨季にJリーグ3連覇の偉業を達成した常勝軍団も、今季はこれまでよもやの無冠。リーグ戦は4位に沈み、天皇杯を制する以外にACLの出場権は得られない瀬戸際にいる。
 「チーム再建中」と公言するオリベイラ監督だが、勝利への執念をみせたチームを「最後まであきらめず、全身全霊をかけて戦い続けた」と絶賛。「努力を持続できればラストチャンスをものにできる」と指揮官が手応えをつかむ鹿島が、来年元日の決勝で今季の屈辱を晴らす。

(奥山次郎)

マルキーニョスの慎三へのコメントを報じるスポニチと2014年の引退を語る慎三のコメントを取った報知が秀逸である。
マルキーニョスが昨年末から退団を口にしておったことは、報知の報道にあった。
そのマルキーニョスが後継者に選んだのは慎三その人である。
足の痛みを堪え、最後の最後に決めた決勝弾はエースの後継者として名乗りを上げるに十分であろう。
その慎三は2014年に引退する決意でブラジルW杯を目指すとのこと。
死にものぐるいとなった慎三にに恐れはない。
決勝戦も、そして来季もゴールを決めてくれるであろう。
そして、本山を報じる中日スポーツも捨てがたい。
若き2TOPにボールを供給し、勝利を呼び込むのは満身創痍のベテランである。
本山と共に頂点を目指そうではないか。
楽しみである。

本田拓也、移籍を口にする

清水“さよなら”勝ち!「置き土産」Vへ一丸
 【天皇杯準決勝 清水3−0G大阪】清水を去るメンバーたちが決勝進出の原動力となった。

 前半19分、右サイドを駆け上がった藤本が、利き足と逆の右足でクロスを上げ、ヨンセンが頭で先制。28分には、藤本が左サイドから上げたクロスを相手GKがはじき、こぼれ球を兵働が左足で豪快に突き刺した。後半16分には藤本の右クロスをヨンセンが再び頭で決めた。4日のリーグ最終戦で0―3と敗れたG大阪に、逆スコアでリベンジを果たした。

 日本代表のザッケローニ監督が視察した25日の準々決勝・山形戦で藤本はミスを連発して途中交代。試合後には長谷川監督から「おまえ、調子に乗んなよ」とカミナリを落とされた。自慢の長髪を切って試合に臨み、全得点に絡んだ藤本は「そのことと髪を切ったことは関係ないが、きょうはうまくメンタルコントロールができた」と喜んだ。長谷川監督も「代表にふさわしいプレー」と目を細めた。

 6年間指揮を執った長谷川監督が今季限りで退任し、この日の出場メンバーでは戦力外通告を受けたヨンセン、伊東、市川の移籍が既に決定。また、藤本は名古屋、兵働が柏、本田も鹿島への移籍が決定的。岡崎もシュツットガルトへの移籍が秒読み段階となっている。出場メンバーのうち実に7人がチームを去る可能性が高い。

 それでも、左足首を捻挫し、決勝への出場が微妙になった主将の兵働は「別れより、この大会をいいスタートにしたいと思うようになれた」と、ここにきて結束力が深まったことを喜んだ。決勝で対戦する鹿島への移籍が決定的なMF本田は「複雑だが、決勝はこのチームの一員。清水に恩返ししたい。タイトルを獲って置き土産にしたい」と話した。清水に別れを告げる戦士が、元日に意地を見せる。

[ 2010年12月30日 ]

天皇杯決勝戦で相対することとなった清水の本田拓也である。
改めて鹿島への移籍が決定的とある。
12月25日までには結論を出すと報じられておったが、クリスマスを過ぎても続報がなかったため、不安に思っておった。
本田拓也本人のコメントからも鹿島移籍が読み取れる。
とはいえ、本田拓也に置き土産を与えるわけには行かぬ。
改めて鹿島というクラブの偉大さを思い知らせ、移籍へのモチベーションを上げさせたい。
本田拓也のためにも、元日には勝利を掴もうではないか。
気合いを入れたい。

岩政、決勝戦出場へ意欲

負傷欠場の鹿島・岩政、決勝へ意欲/天皇杯
2010.12.30 05:03

 サッカー第90回天皇杯準決勝(29日、鹿島2−1FC東京、国立)準々決勝の名古屋戦で左足底筋腱を損傷した日本代表DF岩政はベンチ外。視察に訪れた日本協会・原博実技術委員長はアジア杯招集の可否について、「本人と話したが結論は出ていない」とした。最終決定はザッケローニ監督らスタッフ全員が視察する元日の決勝以降という。岩政本人は「決勝に出れば、アドレナリンとサポーターの声援でやれる」と前向きに話した。

天皇杯決勝に出場意欲を見せる岩政である。
確かに昨日の試合では、岩政の不在を痛感させられた。
日本を代表するCBが欠けるとはこういうことなのであろう。
出来ることなれば、元日のピッチに立って欲しいと願う。
しかしながら、全治二週間と診断されておる以上、無理はさせられぬ。
岩政抜きでも清水の攻撃をしのげるよう、入念な準備をして決勝戦に挑みたい。

Carlão、確定

Carlão confirmado no Kashima Antlers
AVANÇADO RENDE CERCA DE 2 MILHÕES DE EUROS
06:57quarta-feira, 29 dezembro de 2010

A U. Leiria confirmou ontem a transferência do avançado Carlão, de 24 anos, para os japoneses do Kashima Antlers. O brasileiro, que esteve nas cogitações do Sporting, vai assinar um contrato de três anos e rende aos leirienses uma verba ligeiramente superior a metade da cláusula de rescisão, que estava fixada em 4 milhões de euros. Carlão esteve dois anos em Leiria, período em que foi decisivo na subida à Liga.


Carlãoの契約締結を報じるRecordである。
違約金は200万ユーロとのこと。
これは鹿島が当初に提示した額であり、交渉が上手く言ったと考えて良かろう。
これで、復帰する田代天皇杯で結果を出し続ける慎三と大迫とスーパーサブ的なよよとFWの駒が揃った。
来季の攻撃陣は豪華絢爛である。
楽しみである。

FC調布戦コメント

天皇杯全日本サッカー選手権 準決勝


鹿島アントラーズ:オズワルド オリヴェイラ 監督
今日の勝利は非常にうれしく思う。厳しい試合だったが、選手たちは全身全霊をかけて戦ってくれた。中3日でここまでやってくれたのは素直にうれしい。
本山が入ってから流れが変わったし、得点をすることもできた。彼は決定的な仕事をできる。マルキーニョスの穴を埋めることは大変だが、チームは再建する時に来ている。良かった時期だけを見ていては駄目だ。
決勝はACLの出場権もかかっているし、ACLに出たければ日々の生活から変えていかなくてはいけない。2010シーズンのいい締めくくりができればと思う。



【興梠 慎三】
前半に先制されて苦しい試合だったが、サコがいい形で点を取ってくれた。90分で終わらせたかったけれども、まあ勝ててよかったという感じです。最後まで諦めなければチャンスは必ず来ると思っていたし、自分はそのチャンスを決めるだけだった。サコとの関係は1試合1試合よくなってきていると思うので決勝もいい形でプレーできればいいと思う。

【大迫 勇也】
(得点シーンは)ミヤさんがいいボールをくれたのであとは決めるだけだった。次も僕と慎三さんが点を取れば勝てると思うので、しっかりと切り替えていい準備をしたい。スタメンで使ってもらっているのでしっかりと結果を出して信頼を勝ち獲りたいと思う。

【伊野波 雅彦】
(失点シーンは)フリーでクロスを上げられてしまった。あそこで自由にさせてしまうとDFとしては対応が難しい。高さ対策として自分の中で考えていたことをいくつか試すことも出来た。リーグ戦で優勝することが出来なかったので、サポーターのためにも天皇杯でしっかりと優勝したい。

【新井場 徹】
今日の試合はみんなの気持ちが入っていたと思う。お互いにACL出場がかかっているので、次の試合も間違いなく厳しい試合になる。この2日間でどれだけ回復出切るか、それだけに集中したい。

【中田 浩二】
前半の入り方はよかった。途中から向こうにペースを握られて相太(平山選手)にすごいのを決められてしまった。点を取られてからもドタバタすることもなく、落ち着いてやれれば取り返せると思っていた。センターバックに入ったのは、2年ぶり。練習でもやってなかったけど意外と出来たし、相太にも上手く対応出来ていたと思う。


2010年12月29日(水)

F東京戦は興梠選手と大迫選手のゴールで2-1と勝利しました。

【第90回天皇杯準決勝 鹿島 vs F東京】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(10.12.29)
12月29日(水) 第90回天皇杯準決勝
鹿島 2 - 1 F東京 (15:00/国立/25,120人)
得点者:39' 平山相太(F東京)、67' 大迫勇也(鹿島)、120'+1 興梠慎三(鹿島)


●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):

Q:監督のご経験の中でも、1、2を争う劇的な試合の決まり方という勝利での決勝進出ですが、今のお気持ちをお聞かせ下さい。
「非常に嬉しく思ってます。やはり試合はタフで厳しいものがあり、そのなかで選手たちが全身全霊で試合に挑んで、諦めずに戦い続けたことが良かったと思います。中3日という少ない回復日数でもこれだけしっかりとした試合ができたことは良かったと思います」

Q:本山選手の投入が良いタイミングで試合の流れを変えたし、最後の勝負を決めたのも彼のパスだったと思うのですが、彼のプレーについてコメントをお願いします。
「鋭い指摘ではないかと思います。彼が入ってから流れが変わり、引き寄せることができました。最終的に彼のパスから得点が生まれました。本山選手というのは、良い部分と悪い部分をもっています。良い部分というのは、当然ながら彼を起用した時に、今シーズンも決定的な仕事をして、チームを勝利に導くプレーを、アシストや得点、流れを変えることをやってくれます。悪い部分というのは、安定して1年間ずっと働くことができない、あるいはできていないことが大きな部分としてあります。戦力となり流れを変える力を持っている選手でありながら、安定してプレーできないことについては、我々ももっと深く追究する必要があるかもしれません。あれだけの素質と能力を持っている選手を1年間で数回しか使うことができないというのは、クラブとしては非常にもったいないことであり、もう少し活用することや活動させることを考えなければと思っております」

Q:本山選手もそうなんですけど、私にとってアントラーズの攻撃のパフォーマンスの中心はやはりマルキーニョス選手。で、彼の一番素晴らしいところと言うのは、最前線から守備に入って、彼が起点で守備が始まるという流れがあったんですけど。そういう意味で、これから来シーズンに向けて、マルキーニョスの穴をどのように埋めていきますか?
「サッカーだけではなくて、人生でも経験というものが能力やパフォーマンスに影響されることが多いと思います。ブラジルの有名な詩人の文なんですが、世の中には1日戦い続ける人がいる。素晴らしい人だ。また世の中には1ヶ月間頑張り続けることができる人がいる。それはもっと素晴らしい人だと思う。ただ、1年中、あるいは人生をずっと努力し続け、諦めずにやり続ける人が世の中にはいる。その人は閃きがあったり、いろいろなプラスアルファを発揮できる人間である。それが価値のある人間だと思います。

クラブというのは、機械を扱っているわけでなく人間を扱っているわけで、良い部分もあれば悪い部分もあるし、選手も人間であるし、性格であったり能力だったり、いろんな部分が含まれています。今はチームを再建する時期にきているわけで、やむを得ない部分もあるし、以前と同じように考えてやることや見ることは、部分的に間違っているのだと思います」

Q:非常に苦しい大変なシーズンだったと思います。ACLの出場権を自分たちの力で得るチャンスを迎えたことについて、どのように考えていますか?
「我々にとっては、ACLの出場権を得るラストチャンスです。先ほども言ったとおり、努力をし続けることができるか、持続することができるかという部分になってくるわけであって、それは意識などをやり続けることに係わります。本当にACLに出場したいのであれば、いろいろなことに配慮しながら生活もしていかなければなりません。それが良い形になれば、我々のラストチャンスをものにすることができるわけです。2010年の良い締めくくりができればと考えております」


以上

【第90回天皇杯準決勝 鹿島 vs F東京】試合終了後の鹿島選手コメント(10.12.29)
●本山雅志選手(鹿島):
「シュートを打とうかと思ってボールを持ちだしたら、サコ(大迫)が良い動きをしていた。通るかなあ、と思ったんだけど。90分で決められると思ってたんですけどね。そこが課題だと思う。相手のボランチが高い位置を取っていたので、FWなので、ボランチの間でボールを受けようと考えていた。
(役割はFWだったんですね?)
トップ下ですね。サコが左に開いて。効果的に仕掛けてくれたと思います。(決勝点の場面は)イバ(新井場)がいたけれど、サコがその裏を回っていたのでそこに出しました。勝ちたいという気持ちがあった。最後、勝って終わりたいですね。ACLもそうだけど、タイトルを取りたい。勝ちますよ」

●小笠原満男選手(鹿島):
「なんとしても勝ちたかった。勝てて良かったです。
(米本選手のところを狙っていた?)
ちょっとモタモタしてる感じがしたので。技術的な問題か、芝の問題なのかわからないけどチャンスかなと思って。寄せるとパスミスしていたし、ひとつの狙いかなと思った。
(名古屋戦のように簡単にFWにボールが入らなかったが?)
FWにタイトについていたけど、そのせいでタク(野沢)とかモト(本山)がフリーだった。別にFW、FWといいうわけじゃないし、モトとかタクをうまく使いながら攻めようと思っていた。モトはギャップで受けてくれるし、止めて出して、止めて出してとボールもよく回る。慌ててつっかけてカウンターを受けるのが一番嫌だったので、落ち着いて回せたと思う。あとひとつなのでガンバって勝てるようにしたい。
(FKは?)
もうちょっと低くて速いのでもよかった。
(2トップが決めると勢いが出る?)
ゴールは誰でも良いし中盤の選手でもいいんだけど、あいつら単純ですからね(笑)」

●宮崎智彦選手(鹿島):
(同点の場面は?)
ひとつ頭を越える狙いでした。ボールが出てくると信じて走りました。タクさんなら後ろを向いていても出してくれるので。
相手がひとり減ってからは焦らず、相手が出てきたところを突いていこうと思っていた。そういう風に感じていたし、焦らし気味に行こうと思っていた。1点先制されても、みんな落ち着いて相手のゴールに少しでも近づいてプレーしようとしていた。トラップは考えませんでした。トラップしたら多分、相手が来てたと思う」

●大岩剛選手(鹿島):
(交代は戦術的なもの?)
前半で俺のところでやられたので、監督も考えたんだと思う。ただ、中に入った選手が素晴らしい活躍をしてくれた。僕が支えなければいけないのに、逆にみんなに支えられた。
(ただ、平山選手のゴールは見事でした)
後輩なんでね(笑)でも、チームが勝てて良かったです。
(勝ったときは思わずピッチに駆け込んでいましたが?)
誰もがそういう気持ちになったし、一体感を表していると思う。すごく良いチームだと思います」

●大迫勇也選手(鹿島):
「あと1試合。点を決めるだけです。しっかりチャンスをものにして、信頼を得られればと思う。監督からは左サイドから仕掛けろと言われました。ACLというよりも、まずは天皇杯を取りたいです。
(2点目はパス?)
パスです。慎三さんが見えていました」

●伊野波雅彦選手(鹿島):
「クロスを簡単に上げられ過ぎた。中に高い選手がいるのがわかっているのだから、うちの1点目もそうだけど、あれだけフリーに上げられるとDFは対応するのが難しい。もっとボールに寄せないといけなかった。上げさせた後は、簡単に打たせないように体を寄せればそこまで飛ばない。俺は対策か何個かあったのでそれを試しながら守っていた。
リーグ戦で優勝できなかった分、天皇杯で優勝できればサポーターも喜んでくれると思う」

●新井場徹選手(鹿島):
「よかったね。ちょっと芝が長い。でも、こういう試合になるのはわかってた。むこうも必死に来るし、次もこういう試合になると思う。お互いACLがかかってるし、ガチでしょ。2日でどんだけ回復できるか。そこだけに集中したい。
(久々に運動量が落ちなかった?)
気持ち的にみんな入ってた。ACLというよりタイトルをね。一人ひとりがしっかり集中して勝ちに繋げようとしていた。いろんなところでミスは出たけど勝てて良かった」


[ 第90回天皇杯準決勝 鹿島 vs F東京 ]

1点を追う鹿島は67分、左サイドでの野沢拓也と宮崎智彦とのコンビネーションからゴール前へクロスを入れると最後は大迫勇也(写真)が頭で決めて1-1の同点に追いついた。

[ 第90回天皇杯準決勝 鹿島 vs F東京 ]

互いに譲らぬ一戦は90分で決着が着かず延長戦へ突入。延長前半5分、この日攻守に存在感を示していた米本拓司(F東京)が2枚目のイエローカードで退場となった。

[ 第90回天皇杯準決勝 鹿島 vs F東京 ]

このままPK戦突入と思われた延長後半アディショナルタイム1分、ゴール前の混戦から最後は興梠慎三(写真)が劇的なゴールを決めて鹿島が勝越し。直後に試合終了のホイッスルが鳴り、鹿島が土壇場で元日へのチケットを手に入れた。


この試合で痛感したのは本山という選手のクオリティであろう。
途中出場でピッチに入ったとたんにゲームの雰囲気期を一転させてしまった。
勢いに乗り宮崎のアシストを引き出し同点、延長のアディショナルタイムには自らパスを出し逆転の勝利弾を演出した。
素晴らしすぎる。
この選手が、今季フルタイム稼働出来たのであれば、歴史は変わっておったであろう。
しかしながら、過去は変えられぬ。
来季は万全な体調でシーズンインしてくれることを望む。
一日でも長く、スター大迫と共演を続けて欲しい。
それを強く感じた冬の午後であった。

天皇杯 準決勝戦 FC調布戦


若き2TOP、2戦連発。

昌子くん擁する米子北高校、優勝候補

第89回高校サッカー選手権・注目校紹介 第6回
2010年12月29日(水)
■米子北の名を全国に知らしめた2009年の躍進

 優勝候補・米子北。今や米子北といえば、ファンの間では今大会の強豪の一つとして知られているが、今から3年前までは優勝候補に挙がることはまずなかった。それがどうしてここまでの注目の存在になったのか。それは昨年の大躍進が大きかった。

 米子北はこれまでも境、米子東とともに鳥取のサッカーをリードしていた。毎年アタッカーとセンターバックに質の高い選手を置き、まとまりのあるチームだったが、全国で苦戦し、県内でも近年は躍進を続ける境の分厚い壁を打ち破れないでいた。
 しかし昨年、2年生ストライカーの谷尾昂也、3年生ストライカーの山本大稀の強烈2トップを看板にしたチームはインターハイ予選を制すると、奈良インターハイでは破竹の連勝を重ね、あっという間に決勝に進出を果たす。彼らのサッカーはいたってシンプル。ディフェンスラインから正確なロングボールを供給し、谷尾のキープ力、山本大の爆発的な突破力をフル活用し、ゴールを陥れる。このシンプルな攻撃が強烈なインパクトを残し、35分ハーフ(インターハイは35分ハーフ)の時間内では相手に対応し切らせないまま、ゴールを射抜き続けた結果の決勝進出であった。決勝では昨年の“高校年代実力ナンバーワン”と言われた前橋育英の前に屈したが、いきなり全国準優勝の快挙を成し遂げ、谷尾は得点王を獲得。まさに全国に米子北旋風が巻き起こった。

 この旋風はこれだけにとどまらなかった。ユース年代最高峰の大会である高円宮杯全日本ユースでは、「さすがにJユースやこのレベルの相手に90分間戦って勝ち抜くのは厳しいだろう」という声も挙がっていた。しかし、そういう周囲の予想を上回るほど、彼らはインターハイを通じて成長を遂げていた。谷尾と山本大の2トップはもちろん、ディフェンスラインでは2年生センターバック昌子源が急成長。正確かつ強烈なキックと、空中戦の強さを駆使し、守備に大きな安定をもたらした。守備が安定したことで、より強固なカウンターサッカーを展開できるようになり、高円宮杯全日本ユースでは静岡学園、浦和レッズユースを撃破し、決勝トーナメント進出を決めると、ラウンド16でジェフ千葉U−18を下し、初出場でベスト8まで進出。快進撃はここまでとなったが、今度は山本大が大会得点王に輝いた。

 高校年代最高峰と呼ばれる大会でのベスト8入りという事実が、インターハイの結果がフロックではないことを実証し、米子北の評判はたちまち全国の強豪へとステップアップしていった。
 しかし、選手権予選決勝では境のリベンジに合い、県予選で涙をのんだ。まさに“天国から地獄”にたたき落された格好となったが、「あっという間の1年だった。全国での躍進も、最後のこの負けも選手たちに絶対に焼きつく。だからこそ3年はこれからの人生に、2年生以降は来年に生かしてほしい」と城市徳之監督が語ったように、結果として2年生たちはこの1年間で、全国の山頂付近を見ると同時に、次の年へのモチベーションとなる悔しい思いを経験することができた。非常に濃密で、経験という面でとてつもなく大きな財産を得たのだ。

■インハイ、高円宮杯を経て、米子北旋風はいよいよ選手権へ


鹿島への入団が内定している昌子【安藤隆人】

 今年、濃密な経験を経た選手たちはさらなるパワーアップを遂げた。今年は昨年のチームから谷尾、昌子という核となる2人が残った。そこに「昨年を経験した選手が着実に成長した。昨年までは2トップの破壊力のみに頼っている感は否めなかったが、今年は彼らを生かした攻撃はもちろん、中盤でつないで、サイドから切り崩すなど、攻撃のバリエーションは増えた」と城市監督が語ったように、安定した技術を持つボランチの川元徳馬と、右のゲームメーカー藪田貴大、左の弾丸ドリブラー西田開人の個性的な中盤が、攻撃に変化を加える。さらにそこに俊敏性が高く、バイタルエリアで動き回れる2年生FW小笹晃と、試合終盤になると、昨年もスーパーサブとして大活躍した決定力抜群のスピードアタッカー・山本健太郎を投入する『必勝パターン』も持つ。
 守備面でも運動量豊富で、バランス感覚に優れた守備的ボランチの野原正博、最後尾にはセービングのうまい185センチの大型2年生GK助田龍太郎が構え、攻守両面で総合力は高くなっている。

「今年は去年よりもいいサッカーができる」
 城市監督の手ごたえは、インターハイでも実証された。沖縄インターハイの3回戦で、今年の高校年代最強との呼び声の高い流通経済大柏と対戦。開始2分で昌子のスーパーFKで先制すると、一度は同点に追いつかれるが、相手の高い個の能力を融合させた流動的な攻撃に対し、「相手の中盤のポゼッションに対しては、ポゼッションをさせて、縦パスをシャットアウトすることを狙った。それで相手が蹴ってきても、跳ね返せばいい」(城市監督)と、昌子と野原を軸に、強固なブロックを形成し、跳ね返し続けた。そして終盤に山本健を投入すると、66分にカウンターから前線で谷尾が素早くバイタルエリアの山本健へパス。山本健はボールを受けると、反転して決勝弾をたたき込んだ。

 圧巻の勝利だった。チームは続く準々決勝で敗れたが、「あの流通経済大柏に力で勝ったチーム」として、昨年とは別の形で全国に強烈なインパクトを残した。プリンスリーグ中国で惜しくも4位に終わり、3位までに与えられる高円宮杯全日本ユースは出場できなかったが、谷尾が川崎フロンターレに、昌子が鹿島アントラーズに入団が内定し、2人のJ1リーガーを擁するチームとして、注目を集めると、選手権予選では境に5年越しのリベンジを果たし、5年ぶりの選手権出場を決めた。
「ようやく僕たちが望んでいる舞台に立てる。ここからが僕たちの新たなスタート」(昌子)、「昨年の3年生のためにも、どうしても今年は出たかった。インターハイが終わって、チームとして選手権1本に絞って、ここまでやってきた。全国で戦う準備はできている」(谷尾)、「今年はどうしても選手権に出たかった。このチームは国立を狙えるチームです」(城市監督)

 米子北の旋風はまだ終わっていないし、2年経ってもその勢力は維持されている。それにインターハイ、高円宮杯全日本ユースで起こしたが、まだ選手権でその風は吹き荒れていない。今大会、初戦でいきなり静岡学園と激突するが、これを突破した瞬間に『米子北旋風』は一気に加速する。今、その準備は整った。わずか2年という短期間で吹き荒れた米子北旋風は、いよいよ関東上陸に向け、その勢力を強めている。


<了>

昌子くん擁する米子北高校を紹介するコラムである。
この一年でシンプルな攻撃一辺倒から多彩な攻撃バリエーション持つチームへと成長したとのこと。
その陰に昌子くんの成長が隠されておる。
強固な守備で攻撃を弾き返し、正確無比なロングキックで攻撃の起点となるのだ。
全国高校選手権で米子北旋風を起こすべく、昌子くんには奮戦して欲しい。
楽しみである。

大迫、ゴールを狙え

鹿島大岩が先発 天皇杯きょう準決勝
 天皇杯準決勝が今日29日、東京・国立競技場ほかで行われる。鹿島は今季限りで引退表明したDF大岩剛(38)の先発が決定的で、J2に降格した東京と激突。

 大岩が10月16日の湘南戦以来、約2カ月半ぶりに公式戦で先発する。DF岩政が右足足底筋腱(けん)損傷で離脱し、ベテランに白羽の矢が立った。「(岩政)大樹に決勝はプレーさせてやりたい」と必勝を誓った。最後のホームとなった25日名古屋戦はセレモニーで号泣。「みんなで喜び合うラストチャンス。優勝までたどりつきたい」と3年ぶり王座を見据えた。
 [2010年12月29日8時8分 紙面から]

鹿島はACLへ執念、F東京は「国立男」平山が闘志…天皇杯準決勝

 ◆第90回天皇杯サッカー ▽準決勝 鹿島―F東京(29日午後3時・国立競技場) 天皇杯は29日、国立競技場とエコパで準決勝2試合を行う。鹿島と対戦するF東京のFW平山相太(25)は、国立競技場では国見高時代から過去14戦19発と相性は抜群。リーグ戦でチームはJ2降格が決定したが、長身ストライカーの爆発で、F東京初の決勝へと導く。

 ◆小笠原「ACL出たい」天皇杯Vに執念…鹿島
優勝チームには来年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権が与えられるだけに、鹿島MF小笠原は「ACLは絶対に出たい。出るだけじゃなくて(ACL優勝チームが出場できる)クラブW杯でも勝ちたい」と1年後に日本開催となるビッグマッチを見据えた。この日は大船渡高時代の恩師、斎藤重信氏(現盛岡商サッカー部監督)が練習を見学するなど、発奮材料は多い。

 ◆“国立男”平山、クラブの「歴史作る」…F東京
19発男のF東京FW平山が、国立で大観衆を沸かせる。国見高時代から慣れ親しむ聖地を「いいイメージを持っている」と闘志を燃やした。鹿島を倒し、決勝に進出すれば、元日にサッカーの試合をするのはチームにとっても、自身にとっても初となる。「歴史を作るチャンス」と意気込む「国立男」が、首都に最高のお年玉をもたらす。
(2010年12月29日06時01分 スポーツ報知)

天皇杯 鹿島、FC東京ときょう準決勝 大迫、2戦連続弾誓う

【写真説明】
準々決勝で決勝点を決め、活躍が期待される大迫=クラブハウスグラウンド


サッカーの第90回天皇杯全日本選手権準決勝は29日、各地で2試合を行い、鹿島は国立競技場でFC東京と対戦する。キックオフは午後3時。相手は来季J2降格が決まっているとはいえ、190センチ平山を中心とした高さと前線の攻撃力は脅威。けがで欠場する岩政の穴を全員で乗り切り、来年元日の決勝に駒を進められるか。

3年ぶりの優勝まであと2試合。25日の準々決勝後には、今季限りで引退する大岩の引退セレモニーも開かれ、「(大岩)剛さんのためにも」という強い団結の下、士気は高い。

FC東京に対して中田は「落ちるようなチームじゃない」と話すように日本代表経験者は数多く、今野、米本、梶山ら各ポジションに選手がそろう。

特に注意すべきがFW平山。鹿島は準々決勝で右足足底筋腱(けん)を痛めた岩政が欠場するため、ハイボールへの対策を迫られる。岩政の代役には、準々決勝でも途中出場した大岩が入る見込み。「いいボールを落とさせないようにすること、セカンドボールへの意識も大切」と、10月16日湘南戦以来となる先発に意欲を燃やす。コンビを組む日本代表・伊野波も、「剛さんは流れを読む力を誰よりも持っている。全く不安はない」と自信を見せる。

準々決勝は2トップがそろって得点。前線で大迫が高いキープ力を発揮することで、攻めのリズムが生まれた。「国立の芝は好き」という背番号9は、「久々に得点できたので、イメージはいい。自分のプレーを心掛けたい」。勝利を引き寄せる、2戦連発弾を誓った。


ACLへの思いを語る小笠原満男である。
この試合のキーマンと言えよう。
満男のボール奪取からの攻撃に期待したい。
大岩が守り、大迫がゴールを決めれば、アジア・チャレンジが見えてくる。
気持ちを込めて国立へ向かいたい。

Carlão、本人の弁

Carlão despede-se: «Desejo boa sorte a todos»
Por Luis Filipe Simões



Carlão esteve hoje em Rio Maior onde se despediu dos companheiros de equipa. O avançado brasileiro, segundo melhor marcador da Liga, está de malas feitas para o Japão onde irá jogar no Kashima Antlers.

«Espero passar o fim de ano no Brasil e só depois devo ir para o Japão, devendo ser apresentado a 23 ou 24 de Janeiro. Aproveito para dizer aos meus companheiros que acredito muito neles e tenho a certeza que este clube vai terminar o campeonato entre os primeiros. Boa sorte a todos», afirmou.

No final deixou uma mensagem de esperança em excelente campeonato do Leiria:

«Um jogador não faz uma equipa e por isso a minha saída não vai alterar em nada a ambição que temos mostrado»
20:09 - 28-12-2010

日本に来ると語るCarlãoである。
本人の弁が出た以上、確実と言って良いのでは無かろうか。
Carlãoと共にアジアを制し、世界へと出したい。

ファビオ・サントス、ラツィオが興味

Lazio quer o gremista Fábio Santos como reforço, afirma jornal
Os rumores sobre o interesse do Lazio em Fábio Santos atravessaram o oceano e chegaram à Europa. De acordo com o jornal italiano “Corriere dello Sport”, o clube romano quer contratar o lateral-esquerdo, que se desligou do Grêmio na última semana, na próxima janela de inverno europeu.

Segundo a publicação, o time de Hernanes e André Dias já havia demonstrado interesse em Fábio Santos em 2010, mas os € 2 milhões (R$ 4,4 milhões) pedidos pelo Grêmio o fizeram desistir do desejo de contratar o jogador. Agora, o reforço viria a custo zero.

O diário garante que o Lazio é o primeiro da lista de clubes interessados em Fábio Santos, embora também concorra com força o Corinthians, o japonês Kashima Antlers e o Monaco. O terceiro colocado do Campeonato Italiano pretende que o lateral brasileiro, que tem passaporte português, seja um reforço diante dos contínuos problemas físicos do espanhol Javier Garrido, que faz a primeira temporada na Lazio.


2006年に鹿島に所属しておったFSことファビオ・サントスにイタリア・セリエAのラツィオが興味を持っておるとのこと。
これは出世である。
ここ数年低迷しておったラツィオであるが、スクデットをも狙えるポジションにおる。
ここは補強をしたい気持ちも理解出来よう。
補強ポイントは左SBとこと。
FSに白羽の矢が立った様子である。
2006年のFSは左SBとしても、攻撃的MFとしても未完成で、我等の気持ちをハラハラさせたものである。
まだまだ若かったということであろう。
年齢を重ね、経験を積み、サッカー選手として成長を見せた結果が、二度目の欧州移籍である。
前回、2008年にモナコに移籍した際は成功したとは言えぬ。
今回は飛躍して欲しい。
楽しみにしておる。

クレバーに戦え

【鹿島】中田が東京石川、大竹らを警戒
 鹿島MF中田浩二(31)が28日、鹿島クラブハウスで29日の天皇杯準決勝東京戦(東京・国立競技場)に向け、警戒すべき選手を明かした。「ナオ(石川)は最初から出てくるとやっかい。あと、大竹はいい選手だね。注意しないといけない。平山も調子よさそう」と3人の名を挙げた。鹿島が勝てば優勝した07年度以来3年ぶりの決勝進出となる。
 [2010年12月28日21時0分]

FC調布の攻撃陣を警戒するユダである。
明日の試合に於いてつまらぬミスは許されぬ。
沈着冷静でクレバーなユダには試合を締めることを求めたい。
期待しておる。

Carlão、三年契約

Carlão acertou por três anos com o KashimaPor Pedro Figueiredo


Carlão regressou esta madrugada a Portugal, proveniente do Japão, onde realizou exames médicos e confirmou acordo com o Kashima Antlers para os próximos três anos.

O acordo com o clube japonês é total, faltando, então, a desvinculação com o União de Leiria, que deverá ficar acertada hoje.
07:48 - 28-12-2010

Carlão muito próximo do Kashima Antlers
EMPRESÁRIO FALA EM CONTRATO DE 3 ANOS
Autor: OCTÁVIO L. OLIVEIRA, com BRUNO DIAS
11:11terça-feira, 28 dezembro de 2010




Carlão, avançado que esteve nas cogitações do Sporting, vai mesmo rumar ao Japão.

O empresário do segundo melhor marcador do campeonato (9 golos), Jorge Baidek, já assume que o acordo é quase certo e que o avançado brasileiro vai assinar pelo Kashima Antlers por 3 temporadas.

Carlão vai esta terça-feira em Rio Maior a ultimar detalhes da transferência.


Carlãoと三年契約を結んだと報じるABOLA紙である。
いよいよ、本決まりと考えて良かろう。
12月18日に第一報が報じられ、即決裂となったことも、今となっては懐かしい。
この戦力補強で、来季こそ悲願達成を、そして国内制覇を狙いたい。
新たなる「史上初」を見つけにいこうではないか。

※Recordの記事も追記。

本山の力

2010年12月28日(火)

天皇杯準決勝へ向けて、凍てつく寒さの中、軽めのトレーニングで調整しました。また明日の勝利を信じて、防寒具を着込んだたくさんのサポーターの皆さんがクラブハウスへかけつけてくださいました。

練習をする本山である。
天皇杯出場を目標にここまで治療に専念してきた。
その甲斐あって、先日の準々決勝ではベンチ入りし、実践投入可能となっておる。
準決勝では出場機会があるであろうか。
本山のファンタジーで、決勝進出を狙いたい。
前回進出した2007年の準決勝では本山の力で川崎に勝利した。
今年も本山に頼ることになろうか。
明日が楽しみである。

FC調布戦プレビュー

【第90回天皇杯準決勝 鹿島 vs F東京】鹿島側プレビュー:「大岩引退」を受け一丸となる鹿島。4季連続のACL出場のためにも勝利を追求する(10.12.28)
元日の決勝まであと1試合。鹿島は大岩剛の引退を控え、チームが一丸となっている。
準々決勝の名古屋戦で岩政大樹が右足裏を痛めたこともあり、この試合は大岩の先発が濃厚だ。38歳の大ベテランは「FC東京は各ポジションに良い選手が揃っているので組織的に守りたい」と意気込む。センターバックでコンビを組む伊野波雅彦は「最後にいちばん近いポジションでできるのは、ここで試合に出られているからできること」と喜ぶ。出場できない時期に悩みを大岩に相談した若い選手たちは、伊野波以外にも多い。人格者の引退を、タイトルで飾って終わりたいというのは、多くの選手の共通した思いだ。

準決勝は中3日のため、今季、連戦では必ず足が止まってしまい、劣勢を強いられてきたことに不安は募る。前日練習も軽めの調整に終始。最後はカップ戦を戦うときの恒例となっているPK練習を行うだけに留まった。しかし、体力的な不安は、国立競技場での開催ということが後押ししそうだ。
「うちの選手は、観客数が多い方がモチベーションがあがる。そういう雰囲気をつくってもらえたら」
伊野波は、アントラーズレッドでスタンドが埋まることを期待していた。

対戦相手のF東京はJ2降格となりながら、天皇杯はここまでしぶとく勝ち進んできた。準々決勝の福岡戦でも、相手にゲームの主導権を渡しながら、試合終了間際に石川直宏が同点弾を決めて延長戦に持ち込むと、延長の死闘では地力を見せつけて準決勝に駒を進めている。その中でも、特筆する活躍を見せたのが石川だ。途中出場で一気に流れを引き寄せ、チームを勝利に導いており、要注意の選手だろう。対面する左サイドバックの宮崎智彦は「楽しみですね。ガツガツやりたいです」と言う。
「ナオさんとはFC東京のユースのときによく1対1をやってたんです。でも、あのときはやられっぱなしでした。成長した姿を見せたいですね」
途中出場が目される石川がピッチに立ったときは、F東京が勝負を賭けたときと言える。鹿島とすれば、それまでにリードを奪って優位に試合を進めたい。打ち合いになれば、怒濤のような攻撃を見せる相手なだけに、流れに乗せないためにも、石川をどうやって防ぐかが試合の展開を大きく左右するだろう。

リーグ戦を4位でフィニッシュしてしまった鹿島にとって、この天皇杯で出場権を獲得しない限り、来季のACLに出場することができない。
チームリーダーの小笠原満男は「ACLは絶対に出たい」と誓う。目指すのは頂点のみ。


以上
2010.12.28 Reported by 田中滋


対戦に燃えるFC調布ユース出身の宮崎である。
宮崎はリーグ終盤から左サイドバックを担い、攻守に貢献しておる。
来季はSBに補強が予想され、宮崎も去就にも注目が集まる。
ここは、天皇杯で実績を積み、左サイドに宮崎有りと天下に名を轟かせるのだ。
期待しておる。

柳沢敦、仙台へ移籍

柳沢敦選手 完全移籍加入のお知らせ
京都サンガF.C. 柳沢敦選手の完全移籍加入が決定いたしましたのでお知らせいたします。

◇柳沢 敦 (やなぎさわ あつし) 選手プロフィール

【ポジション】 
FW

【生年月日】 
1977年5月27日 (33歳)

【身長・体重】 
177cm ・75kg

【出身地】 
富山県

【経歴】 
鹿島アントラーズ − サンプドリア/イタリア − メッシーナ/イタリア − 鹿島アントラーズ − 京都サンガF.C.

【出場記録】

年 所属チーム リーグ戦 カップ戦 天皇杯
出場 得点 出場 得点 出場 得点
1996 鹿島 J 8 5 6 1 1 0
1997 鹿島 J 25 8 9 2 5 2
1998 鹿島 J 32 22 5 0 1 0
1999 鹿島 J1 26 9 3 1 2 0
2000 鹿島 J1 26 6 3 0 3 1
2001 鹿島 J1 26 12 5 2 1 1
2002 鹿島 J1 27 7 3 0 5 1
2003 鹿島 J1 8 2 ─ ─ ― ―
2006 鹿島 J1 23 4 3 1 2 1
2007 鹿島 J1 19 5 6 2 5 2
2008 京都 J1 32 14 6 1 2 0
2009 京都 J1 22 4 5 1 2 1
2010 京都 J1 31 3 5 3 2 0
通算 J1 305 101 59 14 31 9

【コメント】

『新たなチャンスを与えていただいたクラブに感謝いたします。
仙台市民や仙台サポーターの皆さんに早く受け入れてもらうことができるように、全力で頑張りたいと思います。
応援よろしくお願いします。』

[掲載日:12月28日]

仙台に移籍した柳沢敦である。
これで、来季も大いなる驚異として我等に立ちはだかってくることとなった。
我等としても倒し甲斐のある相手と言えよう。
中島との2TOPで向かってきて欲しい。
来季の対戦が楽しみである。

岩政、全治二週間

鹿島岩政が元日天皇杯決勝で復帰目指す
 25日天皇杯準々決勝名古屋戦で右足底を負傷した鹿島DF岩政大樹(28)が、来年元日の同杯決勝での復帰を目指す。全治2週間の診断を受けて、試合翌日は松葉づえをついていたが、27日は足を引きずりながらも、つえをつかずに歩いた。治療に専念し「次はムリでも決勝には」と前向きな姿勢を見せた。選出されているアジア杯日本代表についても、辞退はしない方針で「自分が出るか出られないか。運命に任せます」と話した。
 [2010年12月28日8時14分 紙面から]

全治二週間と診断された岩政である。
この結果では、明日の準決勝どころか、決勝戦も難しいであろう。
しかしながら、岩政本人は出場に意欲を燃やす。
このメンタリティが、岩政選手を日本屈指のDFと成長させたのであろう。
今季の岩政は、リーグ戦フル出場を記録した。
負傷による欠場も出場停止もなくピッチに立ち続けたのである。
これは、フィールドプレイヤーでは唯一の記録であった。
CBという、ある意味警告を受けやすく、カードの累積がしやすいポジションに於いて、この記録を樹立したことは賞賛に値する。
まさに日本を代表するCBと言えよう。
全く持って素晴らしい。
今回、不運にも負傷をしてしまったが、ここまで大きな負傷をせずに、勝利に貢献し続けた岩政を、けっようのピッチに立たせてあげたい。
その為にも、明日の勝利は必須である。
気合いを入れて国立の地で声援を送ろうではないか。

アレックス獲得へ

“因縁”アレックス獲り…鹿島
 鹿島がDFアレックス(27)=千葉=に獲得オファーを出し、合意間近であることが27日、分かった。代理人関係者が認めた。今季、左サイドバックを務めたDFジウトンが退団。手薄となるサイドバックのほかMFもこなせ、1人で複数ポジションの選手層を厚くできるアレックスに白羽の矢を立てた。

 アレックスは柏在籍時、08年9月鹿島戦(柏)の試合中、鹿島サポーターが振る大旗の棒部分が頭を直撃。その後、鹿島サポーターは大旗を使用しての応援を禁止された。鹿島にとっては因縁ある選手だが、アレックス本人は移籍に前向きで、移籍実現に支障は少ないという。

 また、ポルトガルリーグのレイリアに所属するFWカルロン(24)=ブラジル=に獲得オファーを出し、交渉は大詰め。カルロンの代理人によれば、この数日中にクラブ間合意に至る可能性があるという。

(2010年12月28日06時01分 スポーツ報知)

報知がスクープを報じてきた。
左SB、ウィング、FWと左サイドの職人であるアレックスは大いなる補強となり得る。
また、ここ数年悩んでおった左足でのセットプレイも期待出来る。
そして、海外では報道の続くカルロンは合意に至る可能性があるとのこと。
外国人の陣容も見えてきた。
続報に期待である。

船山、移籍濃厚

モンテがFW大久保ら3選手獲得へ
2010年12月27日 22:41
 サッカーJ1のモンテディオ山形が、来季J1の福岡からFW大久保哲哉(30)、J1鹿島からMF船山祐二(25)とMF川島大地(24)の3選手を獲得することが27日、濃厚となった。

 大久保は身長190センチの大型FW。今季はJ2リーグ36試合に出場し9得点を挙げたが、契約満了に伴い退団が決まっている。船山と川島は今季のリーグ戦出場はないが、ともに左利きで、小林伸二監督が補強ポイントとする要素を持った選手。船山はボランチなど中盤の複数のポジション、川島はサイドハーフなどでプレーできる。

 鹿島から期限付き移籍で加入し残留に貢献したFW田代有三(28)、MF増田誓志(25)の2選手について、ともに本人の意思を尊重する形で鹿島への復帰が決定。フロントはチームに新たな刺激をもたらす選手として3人にオファーを出している。


昨日、オファーが報じられた船山と移籍が濃厚の川島について山形新聞が報じてきた。
鹿島から売り込みを掛けた川島はともかく、船山の獲得も濃厚とのこと。
地元紙の報道だけに信憑性が高いと思われる。
船山のメンタルは鹿島の将来を背負わせるに十分だったと思う。
しかしながら、誓志の復帰本田拓也の加入濃厚でMFの層が俄然厚くなり、船山の出場機会はかなり限定されると思われる。
ここは、移籍も止む無しかと言えよう。
公式発表を待ちたい。

佐藤昭大、完全移籍

佐藤 昭大選手の完全移籍について 2010/12/27
鹿島アントラーズでは、サンフレッチェ広島より1年間の期限付き移籍で加入しておりました佐藤 昭大選手が完全移籍することとなりましたので、お知らせいたします。

<選手プロフィール>
■選手名:
佐藤 昭大(さとう・あきひろ)
■生まれ:
1986年8月30日、三重県三重郡出身
■ポジション:
GK
■サイズ:
183センチ、73キロ
■経歴:カッコ内は加入年
朝日SSS-朝日町立朝日中学校-サンフレッチェ広島ユース(2002)-サンフレッチェ広島(2005)-愛媛FC(2007※期限付き)-サンフレッチェ広島(2008)-鹿島アントラーズ(2010〜)
■公式戦成績:
J1リーグ通算 14試合0得点
ナビスコカップ通算 2試合0得点
天皇杯通算 8試合0得点
J2リーグ通算 52試合0得点
■代表歴等:
2002 U-17アジア選手権代表
2006 カタールアジア大会代表
<佐藤 昭大選手コメント>

あらためて鹿島アントラーズの一員になることができ、嬉しく思います。今後もこれまで以上にチームの力になれるよう頑張ります。

今季・一年間広島よりレンタルという身で練習に励んできたさんまこと佐藤昭大が完全移籍で加入することとなった。
これは重畳。
新井場の弟と称される類似具合も鹿島の色に馴染んでおった。
2ndGKの座を杉山と争い、次世代のレギュラーポジションを狙うのだ。
これで、川俣の移籍も真実みを帯びてきた。
GKの陣容も見逃せぬ。
そして、新婚の奥さんにも鹿島の地にいち早く慣れて欲しいと願う。
鹿島のさんまここにあり。

山形、川島を獲得へ、更に船山にオファー

鹿島から売り込み、川島獲得へ…山形
 モンテディオ山形が鹿島のMF川島大地(24)を獲得することが26日、決定的になった。MF増田誓志(25)の鹿島復帰がこの日、正式に発表。トップ下のパサーが必要な山形側に、鹿島サイドが売り込む形での移籍が前進。同じアントラーズの血脈の司令塔がモンテに加わる。

 川島は東海大卒業後、地元・鹿嶋市出身選手として09年に鹿島に入団した。左利きのテクニシャンで、トリッキーなプレーが持ち味。タイプ的には日本代表MF松井大輔(ロシア・トムスク)に似たタイプの選手だ。だが、ルーキーシーズンの10月に左ひざじん帯を損傷するなどけがに泣いて、持ち前の技術を発揮できずにいた。

 また、同じ鹿島のMF船山祐二(25)にも2季連続のオファー。今週中にも交渉を行う。

(2010年12月27日11時21分 スポーツ報知)

川島が山形へ移籍とのこと。
山形へレンタルしておった誓志が復帰することを踏まえ、鹿島側から川島を山形へ売り込んだ模様である。
トリッキーなプレイで名を馳せた川島であるが、相次ぐ負傷で出場機会に恵まれずにおった。
今季の終盤で実力を発揮し始め、練習試合ではゴールを連発しておった事で記憶に残っておる。
フルコートでフットサルをするが如く華麗にプレイする川島が、山形の地でどのようなタスクを与えられるのか楽しみと言えよう。
また、山形は船山にもオファーをしてきたとのこと。
昨季のオファーは「鹿島でレギュラー獲る」という強い意志によりお断りを入れた経緯を持つ。
しかしながら、今季、これほどまでに出場機会を与えられぬと、心も揺らぐのでは無かろうか。
実力とメンタルは折り紙付きである。
チャンスが与えられれば、結果を残す自信も持っておるであろう。
とはいえ、出場機会については、様々な要因によって流動的と言える。
船山がどのような決断をするのか注目である。

Carlão獲得決定か

Plantel vai para estágio
EQUIPA TRABALHA 3 DIAS EM RIO MAIOR
18:54domingo, 26 dezembro de 2010Autor: JOAQUIM PAULO

Pedro Caixinha concedeu uma semana de férias ao plantel da U. Leiria, mas o regresso ao trabalho será com exigência máxima. A equipa leiriense volta aos treinos esta segunda-feira, com uma sessão bi-diária na Bidoeira de Cima, seguindo na terça-feira para Rio Maior, onde o grupo vai estagiar durante três dias.

Entretanto, o avançado Baptiste (ex-Interclube) vai juntar-se ao plantel leiriense esta segunda-feira. O primeiro reforço dos leirienses na reabertura do mercado chega por empréstimo até ao final da temporada.


Ausente dos trabalhos vai estar o brasileiro Carlão, que está a ultimar a transferência para o Kashima Antlers no Rio de Janeiro, onde efetua exames médicos.

12月18日にCarlão獲得のスクープを報じたRecordからの報である。
Carlãoはメディカル・チェックを受け、鹿島アントラーズに移籍するとある。
これはいよいよ真実味が帯びてきたのでは無かろうか。
国内メディアのスタッフは、即鹿嶋へ向かい、クラブからの裏付けを取って欲しい。
期待が高まってきた。

岳くん、高校ルーキー時代

第87回全国高校サッカー選手権大会
柴崎岳(青森山田)


柴崎岳【Photo:安藤隆人】
■ポジション: ボランチ
■生年月日: 1992年5月28日(1年)
■身長/体重: 173センチ/61キロ
■前所属: 青森山田中
■昨年、中学3年生ながら高円宮杯にレギュラーとして出場。1年生とは思えない冷静沈着な判断と正確なプレーが持ち味


二年前の岳くんである。
高校1年生であった当時から注目の的であった。
現在よりも若干あどけない表情の裏に、沈着冷静なメンタルと正確無比なプレイを秘めておる。
二年間で経験を積み、更なる成長を見せた。
高校生として最後の大会で一花咲かせて欲しい。
楽しみにしておる。

大岩、準決勝に集中

【鹿島】大岩は天皇杯「タイトル取る」
 今季限りで引退する鹿島DF大岩剛(38)が26日、鹿島クラブハウスで天皇杯準決勝東京戦(29日、東京・国立競技場)に集中することを明かした。前日25日には現役最後のホームゲームとなった名古屋戦を勝利で飾り、試合後のセレモニーで号泣した。この日はすがすがしい表情で、「タイトルを取るために、気持ちを切り替えて準決勝に集中したい」と気合を込めた。
 [2010年12月26日20時10分]

気合いを入れる大岩である。
引退を発表し、残りわずかな選手時代を楽しんでおるようにも思える。
そして岩政の負傷で、天皇杯は大岩の活躍が必須となった。
大岩と共に元日の決勝戦を目指そうではないか。
楽しみである。

Carlãoは来るのか来ないのか

Falcao e Hulk: Esta dupla já leva 36 golos marcados em 2010/2011
24-12-2010 11:18

Hulk e Falcao somam e seguem, esta época, encontrando-se em disputa pelo título de melhor marcador de 2010/2011, no conjunto de todos os jogos oficiais.
O "Incrível" e "El Tigre", cada um com 18 golos marcados, somam 36 na frente de ataque de um FC Porto que, até agora, ainda não sabe o que é perder em jogos oficiais.

Hulk regista 13 golos na Liga Zon Sagres e mais 5 na Liga Europa, enquanto que o companheiro de área soma 8 na prova uefeira, 7 no campeonato, 2 na Taça de Portugal e 1 na Supertaça.

Em termos percentuais, esta dupla contabiliza mais de metade dos golos dos "dragões", com 57% dos tentos da equipa orientada por André Villas Boas.

O pódio da temporada, em Portugal, é encerrado por um avançado brasileiro que até já nem actua no nosso país. Dá pelo nome de Carlão, soma 10 golos, e trocou recentemente a U. Leiria pelos japoneses do Kashima Antlers.

Hélder Postiga (7 pelos "leões" e mais um, ao serviço da selecção portuguesa), soma 8 golos, os mesmos que Miguel Fidalgo (Académica) e Matheus (Sp. Braga). Cardozo (7) e Saviola (5), do Benfica campeão nacional, estão um pouco abaixo na tabela de "artilheiros".


ポルトガル・リーグで得点王をひた走るフッキの記事である。
記事にCarlãoのことが書かれておる。
鹿島アントラーズへ移籍するとのこと。
こう何度も記事にされると期待したくなってくる。
続報、そして公式発表を待ちたい。

名古屋戦レビュー

【第90回天皇杯準々決勝 鹿島 vs 名古屋】レポート:引退する大岩のために結束を強める鹿島。名古屋との3度目の対戦も制し準決勝進出を決める(10.12.26)
12月25日(土) 第90回天皇杯準々決勝
鹿島 2 - 1 名古屋 (13:00/カシマ/14,564人)
得点者:7' 興梠 慎三(鹿島)、76' 小川 佳純(名古屋)、78' 大迫 勇也(鹿島)


12月の空は青く澄み渡り、とても高く、冷たい風が肌を刺した。しかし、ピッチに立つ鹿島のイレブンには半袖姿の選手が3人いた。
「みんなでやろうと言ってたんですけどね」
岩政大樹が少し恥ずかしそうに振り返る。冬でも半袖のユニフォームに手袋をつけてピッチに立つのは大岩剛のトレードマーク。試合後に引退セレモニーが控えていたこともあり、特に思い入れの深い岩政大樹、伊野波雅彦、新井場徹の3人は、大岩への思いを込めて半袖で試合に臨んでいた。

ただ、半袖を着用していなくとも、試合に勝ってセレモニーを迎えたいというのは、鹿島の全ての選手に共通した思いだったに違いない。試合開始直後、こぼれ球にいち早く反応した小笠原満男が思い切りの良いシュートを見舞うと、5分には中田浩二が相手陣をドリブルで切り裂いてミドルシュートを放つ。この試合にかける意気込みの強さがうかがわれた。

それが結果となって表れるのも早かった。7分に、ハーフウェイラインより自陣側でボールを受けた野沢拓也が、名古屋のDF陣の裏にスルーパスを通す。これに興梠慎三が快足を飛ばす。増川隆洋の背後から一気に抜き去り、飛び出してきた高木義成をワンタッチでかわすと、体を捻りながら無人のゴールに先制点を流し込んだ。
ケネディや玉田圭司、ダニルソン、田中マルクス闘莉王といった中心選手がおらず、戦ったことのない布陣を強いられた名古屋はペースを掴めない。そこを見逃さずに一気に襲いかかる見事な先制点だった。その後も、鹿島はハイペースでボールを追いかける。ピンチを招いても全員の帰陣が早く、チーム全体でゴールを守っていた。
対する名古屋はFWに入った金崎夢生が少しポジションを下げてボールタッチ数を増やす。すると、パスの回りも良くなり、徐々に互角の展開に持ち込んでいった。

25分、鹿島をアクシデントが襲う。岩政大樹が足の裏の筋肉を痛めてしまい退場。大岩剛が急遽出場することとなった。「まさかの」と本人も笑う突然の出場ながら、そこは大ベテラン。急な出番にもまったく慌てることなく試合に入り、危ない場面を作らなかった。
ただし、後半に入ると流れが変わる。ストイコビッチ監督は、左サイドで積極的に仕掛けていた橋本晃司を下げて、前線に巻祐樹を入れて高さの勝負に出た。するとこれに鹿島が苦戦。最終ラインを下げられてしまうと、中盤の運動量が落ちたこともあり、なかなかラインを元の位置まで戻せなくなってしまう。ただ、守備の集中力は落ちず決定的な形をつくらせなかった。

そこで名古屋はさらに攻撃に出る。61分、それまで激しい守備を見せていたボランチの吉村圭司が警告を受けたこともあり、花井聖と交代させる。それに伴い、小川佳純がポジションを1列下げるも、攻撃的な選手の枚数が増えた。これが奏功する。76分、巻がヘディングで折り返し、そこに飛び込んだのは小川。名古屋が同点に追いついた。
しかし、小川が高いポジションを取ったことで守備のバランスも崩れる。78分、鋭い反転で相手のセンターバックと正対することに成功した大迫勇也が、ステップでマークをはずし左足で振り抜くと、ゴール右隅へ。これが決勝点となり、鹿島が今季3度目の対戦も制し、準決勝進出を決めた。

試合終了後には、大岩剛の引退セレモニーが行われ、ほとんどの観客が席を立たずに見守った。
「あそこまでたくさんの人が残ってくれるとは思っていなかったので、すごくうれしかったですし、僕の中では引退のさみしさよりもうれしいと言ったら変ですけど、みんなにあのように送り出してもらえる喜びを感じてます」
誰からも尊敬を集め、慕われていた大岩らしい引退セレモニーだったと言えるだろう。ただ、あと2試合残っている。
「グランドでは1月1日までと言いましたけど、その前に29日に勝たないといけないですから、しっかりリカバリーして、次の試合に全力で臨めるように準備したいです」
29日のF東京戦も、大岩剛の出番がありそうだ。


以上
2010.12.26 Reported by 田中滋


開始早々の満男のミドルも、ユダの豪快なドリブルからのシュートも、この試合に掛ける思いの表れであったであろう。
結果的には押し込まれる時間帯に追いつかれはしたものの、勝ち越し弾を決め要理を掴み取った。
2TOPが揃い踏みし攻撃的MF二人がアシストした現実を見るに、準備した戦術が正しかったと言って良かろう。
準決勝も岩政抜きという緊急事態を踏まえ、準備して挑みたい。

田代・誓志、鹿島へ帰参

田代 有三選手の復帰について 2010/12/26
モンテディオ山形に期限付き移籍していた田代 有三選手が、移籍期間(2010年2月~2011年1月)満了につき、復帰することとなりましたので、お知らせいたします。

<選手プロフィール>
■選手名:
田代 有三(たしろ・ゆうぞう)
■生まれ:
1982年7月22日、福岡県福岡市出身
■ポジション:
FW
■サイズ:
181センチ、77キロ
■経 歴:カッコ内は加入年
石丸FC−福岡市立下山門中学校−福岡大学附属大濠高校 −福岡大学−鹿島アントラーズ(2005)−モンテディオ山形(2010)
・2003大分トリニータ強化指定選手
・2004サガン鳥栖強化指定選手
■公式戦成績:
J1リーグ通算 122試合29得点(鹿島で92試合19得点)
ナビスコカップ通算 26試合9得点(鹿島で20試合6得点)
天皇杯通算 17試合8得点(鹿島で13試合5得点)
AFCチャンピオンズリーグ 11試合5得点(すべて鹿島)
ゼロックススーパーカップ 2試合0得点(すべて鹿島)
J2リーグ10試合1得点
■代表歴等:
国際Aマッチ3試合0得点(2008東アジア選手権代表)
2003ユニバーシアード金メダル

<田代選手コメント>
また鹿島でサッカーができることを嬉しく思っています。鹿島を離れ、1年間山形で学んだことを活かし、チームの力となれるように頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします。

増田 誓志選手の復帰について 2010/12/26
モンテディオ山形に期限付き移籍していた増田 誓志選手が、移籍期間(2010年2月〜2011年1月)満了につき、復帰することとなりましたので、お知らせいたします。

<選手プロフィール>
■選手名:
増田 誓志(ますだ・ちかし)
■生まれ:
1985年6月19日、宮崎県宮崎市出身
■ポジション:
MF
■サイズ:
179センチ、75キロ
■経 歴:カッコ内は加入年
木花少年団−宮崎市立木花中学校−鵬翔高校−鹿島アントラーズ(2004)−モンテディオ山形(2010)
■公式戦成績:
J1リーグ通算 135試合8得点(鹿島で109試合7得点)
ナビスコカップ通算 35試合5得点(鹿島で30試合4得点)
天皇杯通算 15試合6得点(鹿島で11試合4得点)
AFCチャンピオンズリーグ 9試合0得点(すべて鹿島)
ゼロックススーパーカップ 1試合0得点(すべて鹿島)
■代表歴等:
2003-04 U-18、U-19日本代表
2006-07 U-21、U-22日本代表(北京五輪アジア予選代表)

<増田選手コメント>

 1年ぶりに鹿島でプレーすることになりました。山形で成長したところを発揮して、チームが優勝できるように力になりたいと思います。

山形へレンタルで移籍しておった田代と誓志が鹿島に帰する。
以前から報道はされておったが、こうして公式発表に至り、本人のコメントを聞くと感慨深い。
二人とも山形で成長し、学んだことを鹿島で活かして欲しい。
そして、残留争いから、優勝争いへ、戦いの場を移すことに気持ちを切り替え、来季の主力として戦うのだ。
頼もしい戦力が還ってきた。

山形・田代、シーズンオフ

田代、山形に惜別弾…鹿島復帰へ/天皇杯
2010.12.26 10:47


ゴール前のセンタリングをクリアする山形・田代(手前中央)。この試合がモンテディオでのラストゲームになるのか…

 サッカー第90回天皇杯準々決勝(25日、清水1−1山形=PK5−4、アウスタ)J1モンテディオ山形が清水にPK戦の末に惜敗し、初の天皇杯ベスト4進出を逃した。2人目に蹴ったMF佐藤健太郎(26)が、清水のGKに止められて4−5で敗退。延長後半2分に左足で先制ゴールを決めたFW田代有三(28)は、来季の鹿島復帰がほぼ決定的で、1年在籍した山形への“惜別弾”となった。

 PK戦5人目のFW岡崎に決められて敗戦の決まった瞬間、モンテ戦士はたった1人だけ得点できなかったMF佐藤を励ましながら、1年の激闘をねぎらい合った。

 「いいゲームができましたが、本当は勝ちたかったです…」

 FW田代が惜敗に唇をかみしめた。0−0で前後半を終え、15分ハーフの延長後半2分にMF宮崎のアシストで先制弾。そのわずか2分後、DFボスナーに頭で1−1の同点弾を決められた。準々決勝はPK戦にもつれ、4−5で敗れ去った。

 PK戦の先攻は山形。2人目のMF佐藤が止められ、あとの両チーム9人がすべて成功。田代は5人目で決めたが、勝利に結びつかなかった。

 MF増田とともに昨年まで5年在籍していた鹿島へ、2シーズンぶりに復帰することが決定的な状況。この日の一撃は1年在籍した山形での“惜別弾”となった。

 リーグ戦29戦10発、ナビスコ杯と天皇杯では3発ずつ放ち、計16得点をたたき出したエースストライカー。昨年の15位を上回るリーグ戦13位はもちろん、11年ぶり2度目の天皇杯ベスト8進出にも大きく貢献した。

 リーグ戦2戦で、いずれも0−3と大敗した清水に大善戦。小林伸二監督は「いい経験をした。自分たちの色を出せて点を取れた。プレーの質を上げて、前へ進んでいくようにしたい」と今年最後の試合で、就任3年目を迎える来季への手応えと課題を挙げた。

 あと一歩で初の天皇杯ベスト4進出を逃した山形。選手はつかの間のオフに疲労を癒やし、J1で3年目の2011年シーズンに備える。
(山口泰弘)

田代“惜別弾”も4強逃す…山形

延長後半2分、山形・田代(手前)が先制ゴール

 ◆第90回天皇杯サッカー ▽準々決勝 山形1―1(PK4―5)清水(25日、アウスタ日本平) 歴史の扉は開かなかった。モンテディオ山形が清水にPK戦の末、惜敗。クラブ史上初の4強入りを逃した。延長後半2分、鹿島復帰が確実なFW田代有三(28)のゴールで均衡を破ったが、2分後に同点弾を許した。同点のまま突入したPK戦では2番手のMF佐藤健太郎(26)が失敗。4―5で敗れた。それでも、今季リーグ戦2戦とも0―3で敗れた苦手・清水と堂々の戦いを演じ、J1、2年目の成長を実感させる内容となった。

 1本のPKが勝敗を分け、山形の野望はアウスタのピッチで砕け散った。「勝ちと負けは全く違う。PKまで行ったから、なおさら悔しさがある」と主将の宮沢。逃した白星の重さを実感した。

 今季3戦で6失点を喫した清水を無失点に抑え、延長戦に突入。延長後半2分には、MF宮崎が落とした左クロスに田代が反応。DFラインの裏に抜け出し、豪快に左足でたたき込んだ。エースの今季公式戦16点目。勝負ありに思えたが、わずか2分後、清水・ボスナーに左CKをねじ込まれた。「あの1点が決勝点になれば…。決勝ゴール10点、公式戦20点という目標にも届かなかった」と田代。今季10度目の決勝点は幻に―。来季、鹿島に復帰する男の“惜別弾”は空砲に終わった。

 この試合までの1週間は騒々しかった。田代と増田の鹿島復帰が明らかになり、この日も長島ヘッドの退団、F東京入りが報じられた。「いろんな情報があったけど、このチームで長くやりたかった」と宮沢。21日には選手が焼き肉で決起集会を開いた。小林監督は参加しなかったが、ポケットマネーを提供。一体感を最高に高めた上で負ければシーズンが終わる試合に臨んだ。

 優勝すれば、賞金2000万円。プロとして形に残る結果にこだわっていたが、現実は非情だった。それでも、昨年は3回戦で明大に0―3の大敗。J1クラブが史上初めて大学生に負ける失態からたった1年で、天皇杯の頂きが見えるところまで来た。「今年の集大成として、チームの色が出て良かった」と小林監督。悔しさの中に、どこか満足感もにじませた。3月6日のリーグ開幕から44試合。チームの成長を実感して、モンテの長い1年が終わった。

(2010年12月26日10時36分 スポーツ報知)

豪快なゴールを決めた田代である。
レンタル先の山形で結果を残し、来季は主力として鹿島で活躍してくれるであろう。
とはいえ、ライバルとなる慎三も大迫も結果を出しておる。
来季は日本人FWの競争が激化と言えよう。
期待しておる。

名古屋戦報道

引退鹿島大岩花束受けて号泣/天皇杯

引退セレモニー後、サポーターに囲まれる鹿島DF大岩(中央)

<天皇杯:鹿島2−1名古屋>◇準々決勝◇25日◇カシマ

 鹿島は今季J1王者の名古屋を撃破。今季限りで引退する38歳のDF大岩剛が、現役最後のホームゲームを勝利で飾った。DF岩政の故障で前半25分から途中出場。安定したプレーで名古屋撃破に貢献した。試合後のセレモニーではMF小笠原やDF新井場から花束を受け取り号泣。29日には準決勝東京戦が控えるが「最後にタイトルを取りたい。そのために全身全霊でチームを支えたい」と話し、天皇杯制覇への意欲を示した。
 [2010年12月26日8時40分 紙面から]

【鹿島】大迫が千金決勝弾/天皇杯

決勝弾の大迫は小笠原(左)から手荒い祝福を受ける(撮影・下田雄一)

<天皇杯:鹿島2−1名古屋>◇準々決勝◇25日◇カシマ

 鹿島が2年目のFW大迫勇也(20)の決勝点でリーグ覇者名古屋を下し、準決勝進出を決めた。1−1で迎えた後半33分、MFフェリペガブリエルのパスを受けた大迫が反転してペナルティーエリア内に侵入。左足で冷静にゴールを奪った。前半7分にFW興梠慎三のゴールで先制し、後半31分に同点に追いつかれたが、大迫の一発で逃げ切った。殊勲の大迫は「落ち着いて決められたと思います。フェリペがいいパスをくれた」と笑顔で話していた。
 [2010年12月25日18時24分]


鹿島対名古屋 後半33分、決勝ゴールを決めた鹿島FW大迫(右)


決勝弾の大迫は小笠原(左)から手荒い祝福を受ける(撮影・下田雄一)


引退式で、内田篤人から花束をもらいする鹿島DF大岩(撮影・狩俣裕三)


大迫弾!鹿島がJ王者名古屋を撃破/天皇杯
2010.12.26 05:01


決勝点を決め、ガッツポーズの大迫(中)(撮影・川口良介)

 サッカー第90回天皇杯準々決勝(25日、鹿島2−1名古屋、カシマ)鹿島(J1)は12年ロンドン五輪を目指すFW大迫勇也(20)が決勝点を決めJ1覇者の名古屋に2−1勝利。3連覇を狙うG大阪と清水のJ1勢も4強入りし、29日の準決勝は鹿島−FC東京、清水−G大阪の顔合わせとなった。

 力強く、拳を握りしめた。1−1に追いつかれた直後の後半33分、大迫がゴール前でDF2人を振り切り決勝弾。来年のロンドン五輪予選を戦うU−22日本代表・関塚隆監督(50)の前で、20歳のストライカーが猛アピールだ。

 「最後のチャンスだと思って臨んでいた。ここでしっかり評価されれば来年につながるから」

 鹿児島城西高3年時の08年度高校選手権では、大会最多得点記録を塗り替える11ゴールの得点王でヒーローになった。09年の鹿島入団後も公式戦初先発で初得点を挙げるなど派手なスタートを切ったが、今季はJで先発10試合と控えに回った。

 悩める日々に、サテライトでも全力を尽くす後ろ姿を見て学んだのがベテランDF大岩。今季限りで引退する先輩のラストマッチを延ばし「剛さんのためにも決められてよかった」と笑った。残り2試合は思い出深い国立。ロンドンのエースを目指す大迫が聖地で再び輝きを放つ。(佐藤ハルカ)

鹿島・大岩、最後のホームで途中出場/天皇杯
2010.12.26 05:00

 サッカー第90回天皇杯準々決勝(25日、鹿島2−1名古屋、カシマ)今季限りで引退を決めた鹿島の元日本代表DF大岩が、負傷のDF岩政に代わり前半25分から途中出場。ホームでの“ラストマッチ”で勝利に貢献した。名古屋を経て磐田、鹿島の黄金期を作ったセンターバックは「ここ数年、若い選手から学ぶこともたくさんあり、自分の選手生活の最後を見てもらいたいという思いに至った」としみじみ。29日の準決勝は先発出場が濃厚。「元日のピッチでみんなと笑顔で最後の道を飾りたい」と誓った。


先制ゴールを決め、喜ぶ鹿島・興梠慎三(右端)らイレブン(撮影・川口良介)


得点を決め、ガッツポーズの鹿島・大迫勇也。右は鹿島・興梠慎三(撮影・川口良介)


得点を決める鹿島・大迫勇也(右端)(撮影・川口良介)

ファンに胴上げされる鹿島・大岩剛(撮影・川口良介)


引退セレモニーで新井場徹から花束を受け取り感極まる鹿島・大岩剛(右端)


肩車で場内一周する鹿島・大岩剛


鹿島・大岩剛を見つめるシャルケ・内田篤人(右端)


負傷交代し、担架で運ばれる鹿島・岩政大樹(撮影・川口良介)


鹿島リーグV逸雪辱…大迫が“エース襲名弾”

<鹿島・名古屋>後半33分、2点目のゴールを決めてチームメートと喜び合う鹿島・大迫(右)(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ


 【鹿島2―1名古屋】鹿島の将来を担うエース候補が決勝ゴールを決めた。1―1の後半33分、ペナルティーエリア内でフェリペ・ガブリエルのパスを受けた大迫が巧みにDFをかわし、左足で右隅へ突き刺さした。

 「失点してからすぐに決められたのがよかった。ただ2点目をもっと早い時間帯に決められれば…。次(準決勝)につながったので、次はもっといいプレーをしたい」。マルキーニョスの退団で回ってきた先発。「マルキ頼みって言われていた。日本人でも(興梠)慎三さんとコンビで点を取れたのはよかった」と大迫は日本人FWがともに得点したことを喜んだ。

 引退する大岩のカシマスタジアムで最後の試合だった。大迫は「(大岩)剛さんのために取りたい」と気合を入れていた。控え組で練習しているときに元気付けてくれた先輩に贈る一発だった。

 来季は新外国人が加入し、田代(山形)が復帰することが確実で、大迫は再び激しいポジション争いを強いられる。「ここで結果を出せば、また(試合に)出られる。来年につながる」。タイトルに貢献することで、大迫はスタメンの座をつかみ取る。
[ 2010年12月26日 ]

引退・大岩「このメンバーでもう1度タイトル」

<鹿島・名古屋>現役最後のホームゲームを終えた大岩は、サポーターから胴上げされる
Photo By スポニチ


 【鹿島2―1名古屋】今季限りでの引退を表明している鹿島のDF大岩の引退セレモニーが行われた。試合前日には「まだ試合が残っているし、泣かないよ」と話していたが、涙ぐむ小笠原の顔を見ると男泣き。「寂しさより、たくさんの人が残ってくれたのがうれしくて、いい涙だった」と引退会見では笑顔を見せた。

 試合でも岩政の負傷で急きょ出場し、29日の準決勝でも先発が濃厚。「このチーム、このメンバーでもう一度タイトルが獲りたい」と自ら花道を飾ることを誓った。
[ 2010年12月26日 ]


鹿島―名古屋 後半33分、決勝ゴールを決めた大迫(右端)を祝福する鹿島イレブン
Photo By 共同


マルキーニョス抜きも興梠&大迫弾…鹿島
 ◆第90回天皇杯サッカー ▽準々決勝 鹿島2―1名古屋(25日・カシマサッカースタジアム) 鹿島はFW興梠、大迫のゴールで3年ぶりの4強入りを決めた。4年間、チーム得点王だったマルキーニョスが契約満了で退団し、エース抜きでの試合。決勝点を挙げた大迫は「マルキ頼みだと言われていたけど、(興梠)慎三さんと2人で、日本人でもできるということを見せたかった」と胸を張り、興梠も「久しぶりのゴールでうれしかった」と笑みを浮かべた。
(2010年12月26日06時01分 スポーツ報知)

大岩男泣き!引退セレモニー…鹿島
 鹿島・名古屋戦後、DF大岩剛(38)=鹿島=の引退セレモニーが25日、行われた。家族から花束を渡され、試合観客のほぼ全員が見守る中、男泣き。「たくさんの方が残ってくれて、選手みょうりに尽きる」。プロ16年の後半はトレーニング用にマンション1室を借り努力した。今後は鹿島のDFコーチ就任を検討している。

(2010年12月26日06時01分 スポーツ報知)

大岩のセレモニーと大迫の決勝弾である。
やはり大迫はモノが違ったと言えよう。
ゴールも素晴らしかったが、そこに至るまでのプレイの質が一つ一つ高かった。
素早い動きだし、ボールを貰う動き、ポストプレイ、ボール捌き、ドリブルと、判断も良かった。
まさに次世代を担う逸材である。
残り二試合でも結果を残し、来季へ繋げて欲しい。
楽しみである。

岩政、古傷を痛める

鹿島・岩政が負傷交代、精密検査へ
2010.12.26 05:00

 鹿島の日本代表DF岩政大樹(28)が25日の天皇杯準々決勝・名古屋戦(カシマ)で右足を負傷し、前半25分に途中退場。右足底筋腱損傷と診断された。今後精密検査を受けて、天皇杯準決勝以降や来年1月のアジア杯出場の可否を判断する。


負傷交代し、担架で運ばれる鹿島・岩政大樹(撮影・川口良介)

岩政が負傷交代…準決勝は欠場へ
 【鹿島2―1名古屋】鹿島の日本代表DF岩政が右足足底筋腱の損傷で途中退場した。前半25分に右足をかばってピッチに尻もちをつくと、そのまま大岩と交代。試合後、埼玉県内の病院でMRI(磁気共鳴装置)検査を受けた。

 「前から痛かったところ。決勝を目標にすることになる」と岩政は29日の準決勝を欠場することを明言した。日本代表のメディカルスタッフと連絡をとった鹿島の関ドクターは「決勝も厳しいんじゃないか。(アジア杯出場は)経過を見てから判断する」と話した。
[ 2010年12月26日 ]

岩政、右足負傷でア杯辞退も…鹿島

前半25分、右足を負傷し途中交代する鹿島・岩政

 ◆第90回天皇杯サッカー ▽準々決勝 鹿島2―1名古屋(25日・カシマサッカースタジアム) 日本代表DF岩政大樹(28)=鹿島=がアジア杯を辞退する可能性が出てきた。25日の名古屋戦で右足裏を負傷し、前半25分に途中交代。鹿島の関純チームドクターによれば、右足足底筋の腱(けん)を損傷し、回復まで時間がかかるという。アジア杯参加については精密検査の結果を待って、鹿島と代表で協議することになった。

 センターバック(CB)で主力とみられていたDF中沢、栗原、闘莉王が負傷辞退。代役として招集された岩政までも辞退となれば、代表から空中戦に強いCBが消えることになる。DF吉田は189センチと長身だが、空中戦ではじき返すタイプではなく、経験も少ない。ほかにも岩政の代役は見当たらず、ザック・ジャパンの最終ラインがピンチだ。

 岩政は今春から、右足裏に痛みを抱えたままプレーを続けていたが、それが悪化した形。本人は「僕の場合は、全治の半分で治る伝説もある。全治1か月とかならなければ、アジア杯まで少し時間があるし、自分としては出るつもり」と話した。

(2010年12月26日06時02分 スポーツ報知)

岩政の負傷は想像以上に重かった様子。
今季の天皇杯残り二試合を欠場の可能性も出てきた。
これは痛い。
しかしながら、ここは気持ちを切り替え、大岩と共に日本一を目指して戦って行こうではないか。
引退を決意したとはいえ、実績・能力共に十分である。
昨日も名古屋の攻撃を弾き返し続けた。
強い気持ちで元日を目指したい。

大岩剛、コメント

12/25 大岩剛 引退会見 コメント全文 2010/12/26
12月25日(土)に行われた天皇杯準々決勝(2-1で名古屋に勝利)後、カシマスタジアム記者会見室で今季限りで現役を引退する大岩選手の会見がありました。ここにそのコメント全文を掲載いたします。



大岩:

試合の後でしばらく時間が経ってしまいましたが、たくさんの報道陣の方に集まっていただきましてありがとうございます。よろしくお願いします。

Q、引退を発表されてから少し時間が経って、今日、そういう中で試合も出て勝って、ああいうセレモニーもやりましたけど、改めて今、率直にどういう気持ちでいらっしゃるんですか?

大岩:
今はもう疲労感でいっぱいです(笑)。まあ大樹がああいう状態になってしまって、まさかの(笑)。まあ、準備はしていますけど。グラウンドでも言いましたけれど、たくさんの人が見守ってくれて、すごく思ってもみなかったと言うか、そこまでたくさんの方が残ってくれてると思ってなかったので、すごく嬉しかったですし、すごく僕の中では引退の寂しさよりも嬉しいといったら変ですけども、あのように送り出してもらえるという喜びをすごく感じています。

Q、日々、取材をしていますが、泣いたのがすごく印象的で、どこら辺できちゃったんだろうって(笑)。

大岩:
いや、もう相当我慢しててね。トーレスがビデオレターくれたっていうのもすごく嬉しかったですし。なんか満男がちょっと涙ぐんでいてね、そこでちょっともらい泣きをしたのが始まりで、ちょっと止まらなかったですね。でも、さっきも言いましたけど、すごく嬉しくて、良い涙だったんじゃないかなと思います。

Q、16年間やられて、歳とともにチーム内での立場っていうのはだんだん変わってきたと思うんですけど、そういう中でちょっとご自身の口から言いづらいと思うんですが、自分がどういう風に成長してきたというか、いい年の取り方をしてきたというか、どういう風にお感じになっていますか?

大岩:
グラウンドでの挨拶でも言いましたが、3チームでプレーしましたけど、行くチーム行くチームでそのクラブにとって、すごく大きな存在の先輩たちが、そういう人たちはやっぱり入団した時にいて、やっぱり月日が流れれば、もちろん世代交代であったり、入ってくる選手出ていく選手がいるなかで、そういうのを見本にするのもひとつですし、アントラーズに入ってからは選手だけでなく、アントラーズはクラブ自体がすごくレベルが高いクラブのひとつになっていると感じて、そういうのを選手が敏感に感じるもので、そこでいい加減な振る舞いはできないと思ったりだとか、若い選手も責任感を持てたりとか、そういう側面もあります。一概に基本になる選手だけでなく、クラブ自体がそういう雰囲気、空気があることがすごくあります。特にジュビロ、アントラーズを渡り歩いてきて、強いチームはそういう空気があるんだなぁとすごく感じていますし、そういうのが人としての成長も助けてくれたんじゃないかなと感じています。

Q、清商時代からすごいスター選手がいる中で、高校時代はどちらかというと地味な存在だったと思うんですけど、結果的にリーグの中で日本人として長い間プレーをやれた秘訣や心掛けていたことは?

大岩:
やっぱり、プレイヤーである以上は日々の練習が非常に大事で、それは1人でのトレーニングではなく、サッカーというものはチームスポーツなので、チームとしてのトレーニングはすごく大事で、それはやっぱりケガをしていたら出来ないですし、コンディションが悪かったら出来ないですし、常に毎日のトレーニングに対して100パーセントで出来る力、疲労が溜まった時に疲労を抜くトレーニング方法をいつも模索しながら、そういうことをいつも考えながら毎日のトレーニングが出来るために毎日準備して、1週間をみて自分の体作りをしたりとか、長いスパンで考えるように、次の日の練習に向けていい準備で臨むことを心がけてやってきましたし、そういう風にトレーニングをしてきたつもりです。

Q、今日勝利したことで、現役生活が少し延びました。残りの現役生活をどう過ごしたかということと、来年以降の生活についてはどういう思いがありますか?

大岩:
まず、準決勝に勝ち上がれて凄く嬉しいですし、準決勝まで時間もないので、しっかりとリカバリーすることに集中したい。グラウンドでは、1月1日までと言っていましたけど、その前に29日に試合があるので、そこに向けてしっかりと良い準備をすることです。選手である以上は、次のことを考えずにプレーすることが義務であると思っていますのでそこに集中したいと思います。来年はウチのチームからはトップチームのコーチとしてのオファーがきているので、前向きに考えています。ただ、契約交渉はまだなので何日か後か、決勝が終わってから、前向きにクラブのために力になりたいと思います。

Q、鹿島在籍時で思い出に残っている試合と印象的なことはありますか?

大岩:
試合で言えば、2007年の大逆転で優勝した瞬間は今でも鮮明に覚えていますし、僕のいくつか獲ったタイトルの中でも、あんな優勝はなかったですし、それまでの過程も含めてすごく印象に残っている試合であり、優勝でもあります。僕はチームの中では38歳という、だいぶ年の離れた年長者で、新井場とか満男とかがある意味でイジってくれたことでチームの中で、選手みんなとコミュニケーションをとりやすくしてくれたし気を遣ってくれました。そういうことが凄くうれしかったですし、情がうつるというか…。ここ数年は練習なり紅白戦なりで、彼らと対戦して色々と話す中で僕自身が学ぶことがたくさんありましたし、彼らに自分の選手生活の最後を見てもらいたいなという感情はいつからか思うようになりました。

Q、あと2試合ですが、自分が現役選手としてピッチに立つう上で、チームにどういうものを残したいかということと、そして自分でどういう結果を残したいのかを教えてください。

大岩:
結果としてはもちろん優勝をしたいです。このチームこのメンバー、今まで一緒にやってきたメンバーでもう1度タイトルを獲るということ、ただ単純にそこになります。そして、残りの試合で彼らに何かを残せるとは思っていないですけど、今までやってきたことを含めて、チームメイトのためにも全力でサポートしていきたいと思っています。

Q、今日の試合では新井場選手が半袖、手袋姿で、セレモニーの間もコートを着ないでいたと思うのですが、花束を渡されて抱き合ったときはどんな心境でしたか?

大岩:
ただ単純に彼とは仲が良くて、いつもイジってくれたり、そういう仲でいて、彼なりの愛情表現だと思うのですが、素直に嬉しかったですし、大樹も含めて僕の中では特別な存在であったここ何年かだったので、すごく嬉しかったです。だから、イバがあんなに泣いたのを見たことがないですし、本当に泣いてくれるというのは選手冥利に尽きるというのは変ですけど、そうやって思われている何かが、僕の今までのプレイヤーとしての何かがあったのならすごく嬉しいです。

Q、これまで、引退を決意するときは90分間出来なくなったと感じた時だとおっしゃっていたのですが、出来なくなるように感じていった時に、どのように自分を納得させたのかを教えてください。

大岩:
90分っていうのは1試合だけではなく、シーズンはすぐに次の試合が来ますし、1試合2試合3試合だけではないです。センターバックというポジションがらもそうですが、やっぱり少しだけ余力を残していかなければ、いつあるかもしれない最大のピンチに対応できないと思いますし、もちろん全力ではやりますが、どこかで最後のひと仕事が出来る力を残しておかなければういけません。でも、やっぱり自分の中でそういうものがなくなっているのを感じてきて、これだというものはないのですが、自分の中で、日々の練習試合もそうですし、もちろん公式戦でも、自分の厳しいなと思うところがここ数年出てきて、ここ2年くらいは年間を通して数試合しか出てないし、そういう中でいい仕事が出来ても、チームの中でもっともっと力にならなければ、選手としてやっていく存在価値は薄れていってしまうと思います。大樹とかイノとかが怪我したり疲れている時に、監督が僕を選べていたら、もしかしたら4連覇という今とは違うシーズンを残せていたのではないかという気持ちが生まれてきてたので、そういうところでそろそろ気持ちを決めないといけないのではないかと感じていました。


【第90回天皇杯準々決勝 鹿島 vs 名古屋】試合終了後の各選手コメント(10.12.25)
●大岩剛選手(鹿島):
「今日の試合のあとで、しばらく時間が経ってしまいましたけど、たくさんの報道陣の方々に集まっていただきありがとうございます。よろしくお願いします」

Q:引退を発表されてから少し時間が経ち、今日の試合にも出場して勝利するという引退セレモニーになりましたけど、いまの率直な気持ちをお聞かせ下さい。
「いまは疲労感でいっぱいです。まさかの(笑)。大樹がああいうことになって、準備はしてますけど、ほんとうに、スタジアムというかグラウンドでも言いましたけど、たくさんの人が残ってくれて、すごく思っても見なかったというか、あそこまでたくさんの人が残ってくれるとは思っていなかったので、すごく嬉しかったですし、僕の中では引退のさみしさよりも嬉しいと言ったら変ですけど、みんなにあのように送り出してもらえる喜びを感じてます」

Q:日々、取材している身としては剛さんが泣いたのがすごく。。。どこらへんで来た感じですか?
「そうとう我慢していて。トーレスがああやってビデオレターをくれたのも嬉しかったし、満男がちょっと涙ぐんでいたので、そこでもらい泣きしたのが始まりで、ちょっと止まらなかったですね。さっきも言いましたけど、すごく嬉しくて、良い涙だったんじゃないかなと思います」

Q:16年間やって、歳と共にチーム内の立場が変わってきたと思いますけど、自分がどのように成長してきたかについて、どう感じていますか?
「グラウンド内での挨拶でも言いましたけど、3チームでプレーしましたけど、行くチーム行くチームでこのクラブにとってすごく大きな存在の先輩たちがいて、そういう人たちを加入したときに見て。月日が流れれば世代交代もあるし、入って来る選手、出ていく選手がいます。そういう選手を見本にするのもひとつですし、アントラーズに入ってからは選手だけでなく、アントラーズというクラブ自体がレベルが高いというか、ひとつになっているというのを感じたりしました。そういうものを選手は敏感に感じるもので、いい加減な振る舞いができなかったりだとか、若い選手も責任感を持っていたりとかします。そういう側面からも、一概に見本になる選手だけでなく、強いクラブ、チーム自体にはそういう雰囲気・空気があるとは感じました。また、人としての成長も助けてくれるんじゃないかと感じています」

Q:高校時代からスター選手がいるなかで、高校時代は地味な存在だったと思うんですけど、結果的には結構な歳まで現役でやれたというのが大岩選手だと思うんですが、秘訣というか心がけていたものはどんなものでしたか?
「そうですね。やっぱりプレーヤーである以上は、日々の練習、毎日の練習ががとても大事で、それはひとりのトレーニングではなく、サッカーはチームスポーツですから、チームとしてのトレーニングがすごく大事だと思っていました。それは怪我をしていたらできないですし、常に毎日のトレーニングに対して全力というか100%でできる体が重要です。疲労が溜まったときに疲労を抜くトレーニング方法など、そういうのをずっと模索しながら、もっといいものがあるんじゃないかな、もっと違うものがあるんじゃないかなと、いつも考えながらやっていました。毎日のトレーニングをできるために、次の日から準備を始めるだとか、次の1日だけのトレーニングじゃなく、1週間を見て自分の体づくりをしたり、1ヶ月、1年、2年という風に考えていました。1日ができれば次というように、長いスパンで考えるよりも、最初は次の日の練習のために準備をしたりだとか、日々の練習に対していつも良い状態で臨むということを心がけてやってましたし、自分でトレーニングをしてきたつもりです」

Q:もう少し残っている現役選手としての時間をどう使いたいかと、それから来年以降新しい人生というか生活に入るわけですが、その生活に入るにあたりどのようなスタンスで臨むかという心境をお願いします。
「準決勝に勝ち上がれてすごく嬉しいですし、準決勝まであまり日にちがないのでしっかりリカバリーすること。本当に、その1試合に集中して、グラウンドでは1月1日までと言いましたけど、その前に29日に勝たないといけないですから、しっかりリカバリーして、次の試合に全力で臨めるように準備したいです。選手である以上、最後まで次のことを考えずにやることが義務であると感じていますので、まずはそこに集中すること。あと来年は、チームから選手ではなくトップチームのコーチとしてオファーが来ているので、前向きに考えてはいます。ただ、契約交渉がまだなので、何日か経ってからそういう話しになると思いますし、決勝が終わってからかもしれません。でも自分は前向きに、クラブのために力になりたいな、と思っています」

Q:鹿島アントラーズが剛さんにとっていちばん過ごした時間が長いクラブになりましたけど、印象に残っている試合とか、思い出深い出来事があったら教えて下さい。
「試合で言えば、やっぱり2007年の大逆転で優勝した瞬間はいまでも鮮明に覚えていますし、僕のいくつかとったタイトルのなかでも、あんな優勝はなかったですし、それまでの過程も含めてすごく印象に残っている試合であり、優勝だったと思っています。あとは、僕がチームの中では38歳というだいぶ年が離れた年長者だったので、よく言われる新井場とか満男とかが、すごく、ある意味いじってくれて、すごくチームの中で選手のみんなとコミュニケーションを取りやすくしてくれた。気を遣っていたとは思うんですけど、そういうことがすごく嬉しかったですし、情が移るというか、彼らだけでなく、若い選手ともここ数年は練習なり、練習試合で過ごす時間がすごく増えて、彼らといろいろ話しをするなかで、僕自身が学ぶこともたくさんありました。満男たちを含めて彼らに自分の選手生活としての最後を見てもらいたいなと、いつからか思うようになりました」

Q:あと2試合ですが、自分が現役選手としてピッチに立つ上で、チームにどういうものを残したいかということと、そして自分でどういう結果を残したいのかを教えてください。
「結果としてはもちろん優勝をしたいです。このチームこのメンバー、今まで一緒にやってきたメンバーでもう1度タイトルを獲るということ、ただ単純にそこになります。そして、残りの試合で彼らに何かを残せるとは思っていないですけど、今までやってきたことを含めて、チームメイトのためにも全力でサポートしていきたいと思っています」

Q:今日の試合では新井場選手が半袖、手袋姿で、セレモニーの間もコートを着ないでいたと思うのですが、花束を渡されて抱き合ったときはどんな心境でしたか?
「ただ単純に彼とは仲が良くて、いつもイジってくれたり、そういう仲でいて、彼なりの愛情表現だと思うのですが、素直に嬉しかったですし、大樹も含めて僕の中では特別な存在であったここ何年かだったので、すごく嬉しかったです。だから、イバがあんなに泣いたのを見たことがないですし、本当に泣いてくれるというのは選手冥利に尽きるというのは変ですけど、そうやって思われている何かが、僕の今までのプレーヤーとしての何かがあったのならすごく嬉しいです」

Q:これまで、引退を決意するときは90分間出来なくなったと感じた時だとおっしゃっていたのですが、出来なくなるように感じていった時に、どのように自分を納得させたのかを教えてください。
「90分っていうのは1試合だけではなく、シーズンはすぐに次の試合が来ますし、1試合2試合3試合だけではないです。センターバックというポジション柄もそうですが、やっぱり少しだけ余力を残していかなければ、いつあるかもしれない最大のピンチに対応できないと思いますし、もちろん全力ではやりますが、どこかで最後のひと仕事が出来る力を残しておかなければいけません。でも、やっぱり自分の中でそういうものがなくなっているのを感じてきて、これだというものはないのですが、自分の中で、日々の練習試合もそうですし、もちろん公式戦でも、自分の厳しいなと思うところがここ数年出てきて、ここ2年くらいは年間を通して数試合しか出てないし、そういう中でいい仕事が出来ても、チームの中でもっともっと力にならなければ、選手としてやっていく存在価値は薄れていってしまうと思います。大樹とかイノとかが怪我したり疲れている時に、監督が僕を選べていたら、もしかしたら4連覇という今とは違うシーズンの成績を残せていたのではないかという気持ちが生まれてきていたので、そういう所でそろそろ気持ちを決めないといけないのではないかと感じていました」


引退を決意した大岩のコメントに重みがある。
準々決勝で燃え尽きず、残り二試合を勝利で終えたい。
そこで改めてコメントを考えたいと思う。
まだ、大岩剛の選手時代は終わっていない。

名古屋戦コメント

天皇杯全日本サッカー選手権 準々決勝


鹿島アントラーズ:オズワルド オリヴェイラ 監督
Q:マルキーニョス不在のなかで今日ゴールを決めた興梠・大迫についての評価は?
非常によかったと思う。興梠は戦う姿勢が良かったし、しっかりと結果を出すことができた。特に今日の大迫については素晴らしい戦い方をしてくれたし、新たな成長を見せてくれた。

Q:今のチームの状態は?
4日にリーグ戦が終了してから間が空き、25日に天皇杯が行われる形となったが、シーズン終盤になって25日・29日・1月1日と、なぜ短い期間で試合をこなさなければならないのか理由がわからない。終盤になれば選手たちにも疲労がたまっていくなかでリーグ戦が終わって3週間あいて再び試合を戦っていかなければならないというのはコンディション的にも難しい。もっと均等な使い方があるはずなのではないかと思う。

Q:岩政のケガの状況は?また、今シーズン名古屋に3連勝したが特別な思いはあるのか?
岩政については検査待ちのためまだわからない。名古屋戦については、今シーズン3戦3勝ではあるが、名古屋戦だからといってこれといって特別な思いはないが、ただ、名古屋との試合は良い試合が見れるし、試合の内容としても非常にいい内容であったと思う。

Q:今シーズンで引退となる大岩選手へメッセージを。
彼に対してコメントはたくさんある。そのなかでも僕自身は幸運な持ち主だと思っている。それは大岩選手のような素晴らしい選手に出会えたこと、そして彼のような素晴らしい人間性に出会えたということは本当に光栄である。もちろん寂しさはある。彼は本当に素晴らしい人格者である。いい出会いもあり、彼と一緒に過ごしてきた人たちや我々のような関係者にとっては(彼の引退は)残念であるけれども今後も彼は生き続けるわけであって、彼はとても大切な存在。選手としても人間としてもお手本になる。彼が蒔いた種に水をまき、第二世が育っていけるよう、彼の培った経験や人格を含め、しっかりと若手に伝えていって、今後彼を継ぐものが彼をお手本とし、そして僕自身もアントラーズをさらに強くしなければという強い思いを持っている。

【興梠 慎三】
久しぶりに点が取れて嬉しかったです。タクさんとは蹴る瞬間に目が合ったし、タイミングよく出してくれた。まだ残り2試合あるので頑張って優勝したい。

【曽ヶ端 準】
2トップがしっかり点をとってくれたので良かった。DFラインが途中で代わったけれど、剛さんは経験もある選手だし問題はなかったと思う。(セレモニーでは)剛さんが珍しく泣いていたし、花束を渡す役が自分だったらヤバかったです。

【フェリペ ガブリエル】
2点目はDFとDFの間に大迫選手が見えたので、そこを狙ってパスを出した。名古屋は主力がいなかったが質は落ちていなかった。難しい展開になることはわかっていたが、いい準備をしてきたので結果を残す事ができた。大岩選手はロッカーが隣なので色々とアドバイスをもらった。いいお手本だし、人として尊敬している。

【岩政 大樹】
怪我はブロックに行く前、走りだした時にやった。1年間、我慢してやってきたので、それが出てしまった。怪我は強いので検査してみないとわからないが、治りは早いと思う。半袖、手袋は皆さんが思うようにとらえてくれたらいい。

【大迫 勇也】
先制してからは落ち着いて攻めることができたが、早く2点目を取りたかった。リーグ戦が不甲斐ない結果だったので、これで波に乗れればいいと思う。同点にされてからは慎三さんと90分で決めようと話した。剛さんにはお世話になったので、まだ一緒にプレーできてよかった。得点した後はありがとうと言われた。





2010年12月25日(土)

名古屋戦は興梠選手と大迫選手のゴールで2-1と勝利しました。また、試合後には大岩選手の引退セレモニーが行われました。

【第90回天皇杯準々決勝 鹿島 vs 名古屋】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(10.12.25)
12月25日(土) 第90回天皇杯準々決勝
鹿島 2 - 1 名古屋 (13:00/カシマ/14,564人)
得点者:7' 興梠 慎三(鹿島)、76' 小川 佳純(名古屋)、78' 大迫 勇也(鹿島)


●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):

Q:マルキーニョス選手がいないという状況で、今日ゴールをあげた興梠選手と大迫選手の評価をお聞かせ下さい。
「非常に良かったと思います。興梠選手に関しては、今まで通り戦うという姿勢が良かったと思いますし、得点できたことはとても喜ばしいことだと思います。ただ、今日に関しては大迫選手がすばらしい試合と新たな成長を見せた試合だと思います」

Q:後半、やや名古屋の反撃を受けたように見えたのですが、後半の戦いについて評価をお願いします。
「後半も非常に良かったと思いますし、相手が出てくることは当たり前のことで驚くことではありません。それに、ゴールをつくったチャンスに関しては、特に相手のボックス内に入るチャンスは我々の方が多かったわけですから、そこをもう少しうまくやればもっと楽な試合ができたと思います」

Q:リーグ戦が終わってから、チームの状態はどう思っていらっしゃいますか?
「まず一つ、我々だけではなく他のチームにとっても同様の状況だと思うんですけど、リーグ戦が12月4日に終わって、そのあとの試合が12月25日という3週間の空きがあり、その間、公式戦をやらないというのはとても難しいことです。どういう理由なのかわかりませんが、シーズン終盤に、12月25、29日、そして1月1日と6日間で3試合をこなすという、その理由が僕にはわかりません。選手たちに疲労が溜まっている状況で、最後に連戦を強いるということ、そこで高い質のサッカーを見せてくれと要求されても、それは不可能であって、難しい部分です。去年はガンバ大阪と試合をしまして、敗退はしましたけれど12月14日にやりました。もう少し均等な12月の使い方が天皇杯に関してもできると思います」

Q:岩政選手の状態と今シーズン名古屋に3連勝したということで特別な感想をお持ちでしょうか?
「岩政選手に関しては検査の結果待ちなので、現時点で発言するのは難しいかと思います。ご了承ください。グランパスに関して3戦3勝というのは、サッカーにおいては起こりうることで、ビッグクラブ同士の対戦であれば良い試合が見られるというのが見る側にはあると思いますし、内容的にも良い内容を両チームとも見せることができたと思います。特別に3戦3勝したということへの思いはないのですが、唯一、今シーズンのJリーグチャンピオンに3回勝てたというのは誇れることではないかと思います」

Q:大岩選手が引退ということなりましたが、監督から大岩選手に寄せる言葉があればお願いします。
「言いたいことはたくさんあります。1つは、僕は幸運の持ち主かなと思います。大岩選手のような選手と出会えたことがあります。もう1つは大岩選手の人間性です。人としての出会いができたことは光栄なことだと思います。僕自身、幸運の持ち主ということを言いましたけど、恐らくサッカー界の関係者全員が良い出会いをできたのではないかと思います。彼が引退する寂しさはありますけど、彼がすばらしい人格者であることを含め、選手であることを含めて、それを感じることができた人は幸運な人々だと思います。メディアの方を含め直接関係するもの、間接的に関係するものにとっては残念なところもありますが、今後も彼は生き続けるわけであって、彼が今後、自分自身の子供も育てるのでしょうが、彼が蒔く種に水を与え、栄養を与え、2世が育つような形になればと思っております。

本当に鹿島アントラーズという1つのコミュニティのなかでとても大切な存在であり、他の関係者にとっても見本やお手本になる存在、選手以上のところで人間的なところがありました。それを今後引き継ぐものが、鹿島アントラーズというコミュニティをさらに強くできればという、強い思いと願いが僕の中にあります。まだ未発表のことですが、鹿島アントラーズの新たな試みとして、CB専門のコーチとして彼が就任することになります。彼は今日のスピーチのなかで伊野波選手と岩政選手という発言をしました。ただし、彼らを含め来年も若手のCBが入るので、恐らく日本では初めての試みをするクラブとしてその分野の専門知識、経験を持つものが就任することになります。彼が培った経験やいろんな人格的なものを含め、彼が若い選手に伝えるものがあるはずです。そういった意味で彼の息子、2世というものが育つようにできたらと考えております」


以上

【第90回天皇杯準々決勝 鹿島 vs 名古屋】試合終了後の各選手コメント(10.12.25)
●岩政大樹選手(鹿島):
「半袖はみんなでやろうと言ってたんですけどね。全然いなくて恥ずかしくなっちゃいましたよ。でも、もうやらないと思います(笑)。
怪我は走ってる時に。大丈夫かと思ったんですけどね。あと残り5分とかだったらやってるんですけど、前半の早い時間だったので代わりました」

●興梠慎三選手(鹿島):
「(ゴールについて)嬉しいっす。(野沢選手と)蹴る瞬間に目が合った」

●野沢拓也選手(鹿島):
(センターラインの手前からのスルーパスでした)そんなに遠くからだったんだ。後ろが開いているのがわかってたので、慎三の足なら届くと思って。狙っていた。連戦なのでしっかりコンディションを調整したい。
(剛さんの引退セレモニーについては?)本当にもったいない。剛さんからはたくさんのことを教わった。グランド外でもいろいろ教わった。あれが16年やってきた経験だと思う」

●新井場徹選手(鹿島):
(セレモニーは?)感動したでしょ。(剛さんに花束を渡す時も)本当はあの間、ずっと笑っていた。下を向いて笑っていた。剛さんも出たし、試合も勝ったし。今日のことは今日で終わりにして、またすぐに試合もあるしね。
(シュートは)持ってないね。叩きつけることしか頭になかった。俺っぽいね。でも、ここからでしょ、本番は」


結果を残した慎三も大迫も彼等にアシストした野沢もガブさんもさておいて、この試合は大岩で決まりである。
この偉大なる男を聖地の勝利でセレモニーを迎えられたことを幸せに思う。
CB専任コーチとなる大岩のコメントは明日の報道を待ちたい。

ジーコに導かれしキッカ

鹿島アントラーズU-18監督にキッカが就任[2010.12.25]
この度キッカが鹿島アントラーズのユース・チーム監督に就任することが決まった。契約は1年間で来年2月より活動を開始する予定。
旧友でもあるキッカに対しジーコがエールを送った。



「アントラーズの下部組織を統括する高島氏からの打診を頂いたのが全ての始まり。とても魅了的な仕事だと感じた。最終的にはジーコに背中を押されたこともあり快諾させて頂いた。高島氏とは CFZで指導者をしていた時からの付き合い。ジーコサッカーセンターでサッカーキャンプや今現在までも続く日伯友好カップを通じ日本人選手とのコンタクトが始まった。自分にとって日本は常に魅力ある国だった。日本人の真面目さ、またサッカーにおける組織もしっかりしていると感じていた。長い間このチャンスを心待ちにしていたのも事実。ただし自分の人生の中でも大きな賭けというか挑戦になると思う。心配と言うより期待に応える為に重要な任務を自分なりにしっかりこなして行きたい。心の準備は出来ている」とキッカは語った。

23日、 キッカはCFZにジーコを訪ねた。「ジーコと初めて知り合ったのはフラメンゴにいた時。当時自分はユースにいた。ジーコを夢見て頑張っていたが、右膝の五度に及ぶ手術で身体は悲鳴をあげていた。そこで下した結論は“引退”。まだ23歳だった。そんな時ジーコが指導者の道を歩む様に勧めてくれた。さらに監督としての最初の仕事もわざわざ用意してくれた。そんなジーコは自分の人生に於いて終生最も大切な存在なんだ」



キッカのキャリア:本名はJoaquim Filho。1995年現役引退後、CFZのサッカー・スクールのコーチとして指導者としてスタート。後に同クラブのmirimカテゴリー監督に就任。1999年には州リーグを獲得。またinfantilカテゴリーを率いては2003年に日伯友好杯優勝の偉業を成し遂げる。
2007年、アラブ地域に挑戦。 Al-Nasr, Al-Shababでの成果を評価されサウジアラビア17歳以下代表の監督に就任、ガルフ杯を制す(2008)。翌2009年にはチュニジア杯を獲得している。


キッカU-18監督のコメントである。
ジーコに導かれまた一人、ブラジル人が鹿島アントラーズの縁者となった。
この縁を大事にしたい。
人と人との繋がりは重要である。
この先、キッカ監督に育まれた若き戦士たちが巣立つことが楽しみで仕方が無い。

天皇杯 準々決勝戦 名古屋グランパス戦


大岩の勇姿。

レオナルド、インテル監督へ

レオ様、インテル監督就任条件はカカ獲り
2010.12.25 05:00

 インテル・ミラノを解任されたベニテス前監督の後任候補に名前が挙がっている元ブラジル代表のレオナルド氏が、監督就任の条件としてRマドリードのブラジル代表MFカカの獲得を希望していることが分かった。24日付伊紙コリエレ・デロ・スポルトが報じた。レオナルド氏は12年6月までの契約を結ぶ予定で、29日の練習から合流する見通し。また、ベニテス前監督が300万ユーロ(約3億2700万円)を補償金として受け取ることも分かった。(ローマ=坂本万里雄)

インテル監督にレオナルド氏就任が決定的に
 23日に退任したインテル・ミラノのラファエル・ベニテス監督(50)の後任に、元鹿島で前ACミラン監督のレオナルド氏(41)の就任が決定的となった。

 24日付のガゼッタ・デロ・スポルト紙は、年俸250万ユーロ(約2億7300万円)で12年までの契約に合意し、休暇明けの27日にも正式発表される見通しと伝えた。本人は「今言えるのはメリークリスマスだけ」とコメントを避けたが、主将のMFサネッティは「適任だ」と歓迎。インテル、ミランの両クラブで監督を務めるのは、日本代表ザッケローニ監督を含めて5人目となる。

[ 2010年12月25日 ]

我等がレジェンド・レオナルドがイタリア・セリエAのインテル監督に就任とのこと。
2009-2010年シーズンにインテルのライバルであるミランの監督に未経験ながら就任し、旋風を巻き起こした実績が次なる仕事も得ることとなったと言えよう。
インテルでも良い仕事をして欲しい。
CLで優勝することとなれば、来年のCWCは日本開催である。
再び、愛着のある地に来ることとなる。
我等もアジアを征圧し、相見えることを願う。
楽しみである。

大岩の視線

2010年12月24日(金)

明日の名古屋戦に向けて、セットプレーの確認などで最終調整を行いました。

練習する大岩である。
大岩の勇姿が拝める時間は残り僅かとなった。
元日に喜びを分かち合うため、チーム一丸となって戦いたい。
明日はその第一弾として、聖地で激しく戦うのだ。
気合いを入れてスタジアムへ向かいたい。

岩政・イノパン、アジアカップ日本代表選出

日本代表メンバーに岩政、伊野波選手が選出 2010/12/24
本日、AFCアジアカップ2011(1/7〜29@カタール)に臨む日本代表メンバーが発表されました。

鹿島アントラーズからは、岩政大樹選手と伊野波雅彦選手が選出されました。両選手は、天皇杯終了後の代表合流となります。

【岩政選手コメント】
アジアカップは初めてなので、頑張りたい。自分としては、代表では最後のチャンスだと思ってやるつもりです。

【伊野波選手コメント】
アジアカップは前回も選ばれていますが、その時は出場機会がありませんでした。もう一度チャンスをもらったので今度は出られるように努力したいと思います。

<AFCアジアカップ2011>
日程:1月7日〜29日
開催国:カタール
試合日程:グループリーグB
1月9日 vsヨルダン(ドーハ)
1月13日 vsシリア(ドーハ)
1月17日 vsサウジアラビア(アル・ラヤン)
1月21日 準々決勝(ドーハ)
1月25日 準決勝(ドーハ)
1月28日 3位決定戦(ドーハ)
1月29日 決勝(ドーハ)

詳細は日本サッカー協会公式サイトをご覧ください。


岩政とイノパンがアジアカップの日本代表に選出された。
これは素直に喜びたい。
J1最少失点の実績は伊達ではないと言えよう。
出来ることならば、コンビネーションの確立されたこの二人にレギュラーとして出場させて欲しい。
さすれば、前回は成し得なかったアジア一の称号を日本へ持ち帰るために尽力することであろう。
これで新年の楽しみが増えたと言って良い。

キッカユース監督、ジーコから伝授

鹿島アントラーズU-18新監督キッカにジーコがアドバイス[2010.12.24]


鹿島アントラーズU-18監督に就任したキッカが、23日にジーコサッカーセンターを訪れた。ジーコはキッカの新しい仕事が成功するようにアドバイスとエールを送った。

ジーコからアドバイスを受けるキッカである。
来季より、ユースの指導を行うこととなったキッカに、改めてジーコ・スピリットが注入されたと言って良かろう。
多くの物事を若き鹿に伝えて欲しい。
鹿島の未来を紡ぐのは、キッカ氏の手腕に掛かっておると言っても過言ではない。
期待しておる。

名古屋戦プレビュー

【第90回天皇杯準々決勝 鹿島 vs 名古屋】プレビュー:名古屋にも在籍した大岩引退もありモチベーションの高い鹿島。名古屋から今季3度目の勝利をあげ、元日決勝を目指す!(10.12.24)
リーグ最終節を終えてからまるまる2週間が経ち、ようやく天皇杯準々決勝を迎える。この期間の過ごし方はチームによって様々だった。

「簡単に切り替えられなかった」
中田浩二がそうふり返る鹿島は、最終節の山形戦を引き分けてしまい2位から4位に転落。ACL出場資格を逃してリーグ戦を終えてしまった。まさかの結果に、試合後は呆然とする選手も多く、1年の終わり方としては喜べるものではなかった。もう一度、別のタイトルに前向きに取り組むために、気持ちとコンディションを整える時間があったことはプラス材料だ。
「切り替えるために先週、今週で取り組んできた。それを出したい」
チームの雰囲気も明るさを取り戻してきており、中田の言葉も力強さを増していた。

対する名古屋は、リーグ戦を初制覇したこともあり、リーグ戦終了後しばらくの間、チームに休養が与えられた。また、主力選手の多くが痛みを抱えながらプレーしていたこともあり、田中マルクス闘莉王、玉田圭司、ダニルソン、ケネディらが戦列を離れ、さらにマギヌンが今季限りでチームを去ることが決定(既に帰国)。ストイコビッチ監督も欧州に降った大雪の影響で来日が遅れてしまい、チームを形づくるのに時間がかかったようだ。とはいえ、これまで出場機会の少なかった選手にチャンスが巡ってきたことでモチベーションは高い。今季、鹿島との2度の対戦はいずれも敗れているだけに、リーグチャンピオンとして同じチームに3連敗することはなんとしても避けたいところだ。

ただ、迎え撃つ鹿島も契約満了したマルキーニョスとジウトンがすでに帰国。名古屋ほどではないにしろ、リーグ戦とは違う陣容を強いられる。前日練習を見る限り、チャンスを与えられるのはどうやら大迫勇也となりそうだ。

「いっぱい練習しましたからね。最後に何かをしてシーズンを終わりたいですね。得点にはだんだん近づいていると思います。明日はがんばりたいです」
練習中から鋭いシュートを連発し、調子の良さは目に見えて明らか。今季のリーグ戦では、目標としていた背番号と同じ「9」得点にはるかに及ばない「4」に留まった。それだけに、このままなにもせずにシーズンを終えてしまうことだけは避けたい、と考えている大迫。キレの良さはチーム内でも目立つ程なだけに、得点を期待したいところだ。
また、25日の試合後には大岩剛の引退セレモニーが予定されている。多くの選手が「優勝という形で送り出したい」と話しており、元旦まで戦い続けることができれば、1週間ではあるが共に過ごす時間を増やすことができる。楽しい時間もいつかは終わりを告げるが、それはまだ、もう少し先のはずだ。


以上
2010.12.24 Reported by 田中滋


帰国したマルキーニョスの代役は大迫になる模様。
ここは多大なる期待を寄せたい。
今季の大迫は、マルキーニョスの出場停止負傷慎三の負傷で多くのチャンスを得ていた。
にも関わらず、結果を残しきれなかったことが、チームの成績に大きく反映したと言って良かろう。
ゴールが少なかったことは大迫だけの責任ではない。
しかしながら、センターFWという役目は得点というわかりやすい結果が求められるものである。
ここは、天皇杯の三試合で勝利に貢献する結果を求めたいところ。
それを実現するだけの才能は持っておる。
まずは、明日、聖地最終戦でチームを引っ張り、国立へ連れて行って欲しい。
大迫に期待したい。

シャルケ・篤人、天皇杯・名古屋戦を観戦

内田、大岩引退式で古巣・鹿島の試合を観戦
 サッカーのドイツ1部シャルケのDF内田篤人(22)が23日、成田空港着の航空機で帰国。内田は古巣鹿島の天皇杯・名古屋戦(25日、カシマ)を観戦すると明かした。名古屋戦後、今季限りで引退するDF大岩剛(38)のセレモニーが行われるが、内田は「そのために帰ってきた」と話した。アジア杯については「W杯で代表人気が盛り上がったんで、上を目指したい」と意欲的。ドイツでの経験を踏まえ「体が絞れてゴツゴツしてきた。見えないところに筋肉が付いている」と手応えを感じていた。
(2010年12月23日)

大岩の引退式を観戦するシャルケの篤人である。
篤人と共にDFラインを長らく構築した大岩は、篤人にとって特別な選手であろう。
気持ちよく送り出すためにも、篤人の視線は重要である。
これで、恥ずかしい試合は出来なくなった。
気持ちを入れ、今季最後の聖地を盛り上げようではないか。
カシマスタジアムは、日本で最高のスタジアムであることを篤人に思い出させたい。
気合いを入れて集まるのだ。

イノパン、鹿島残留

◆伊野波は残留


鹿島DF伊野波雅彦(25)が23日、チーム残留を決意した。本人に近い関係者が明かした。今年8月にはロシア1部トムから獲得の打診が届いたが、目標とする代表定着のため環境などを熟慮し、来季も鹿島でのプレーを選択した。


イノパンが残留とのこと。
これは素晴らしい決断である。
正直、ロシアからのオファーが届いた際には、諦めの境地に陥ったものである。
しかしながら、イノパンは残留の道を選択した。
これで、CBは盤石と言えよう。
2010年度Jリーグ最少失点は伊達ではない。
不安を申せば、イノパンが代表で不在時の代役であろうか。
CBの補強はせぬ方向であり、大岩の引退で、手薄なポジションと言えよう。
青木の起用が現実的であろうが、昌子くんの抜擢もあり得る。
特に昌子くんは、夏から秋にかけ身体的に大きく成長しておる。
一日も早くお披露目を願いたいものである。
世代交代が叫ばれる来季に明るい話題が続いておる。
来季へ繋げるため、今季最後のタイトルである天皇杯へ気合いを入れ直したい。
イノパンの活躍で引退する大岩に安心をさせてあげようではないか。
聖地へ集合である。

仙台が川俣獲得を目論む

仙台が元U20日本代表GK川俣獲得目指す
 仙台が、鹿島の元U−20(20歳以下)日本代表GK川俣慎一郎(21)の獲得を目指している。188センチの長身でハイボール処理に優れ、鹿島ユースから08年にトップ昇格。J1出場経験はないが、09年のカタール国際で日本を3位に導くなど、能力は高い。また、昨季からJ2横浜FCへ期限付き移籍しているGK関憲太郎(24)の、1年間のレンタル延長も決まった。
 [2010年12月23日11時59分 紙面から]

仙台が鹿島の若手GK・川俣獲得を狙っておるとのこと。
確かに、年代別日本代表に選出された経験を持つ川俣は、才能的に第4GKのポジションに甘んじる存在ではない。
今年の夏の誕生日には愛車に生卵を乗せられるというイタズラに遭っており、チームの中でも特に愛される存在である。
現役早稲田大学生として勉学にも励んでおり、将来有望と言えよう。
仙台に請われるのも当然である。
クラブの方針、川俣本人の意向がどのようになるのか、成り行きを見守りたい。

セレッソ・ハネケン神戸へ移籍

C大阪よりDF羽田憲司選手 完全移籍加入決定のお知らせ
この度、2011シーズンの新戦力として、セレッソ大阪(J1)よりDF羽田憲司選手(29)が、完全移籍加入することが決定しましたので、お知らせいたします。

羽田憲司(Kenji HANEDA/29歳)
■生年月日:1981年12月1日(29歳)
■出身地:千葉県市川市
■身長/体重:180cm/74kg
■ポジション:DF
■チーム歴:
1991〜1993 塩焼小学校(千葉県)
1994〜1996 妙典中学校(千葉県)
1997〜1999 市立船橋高校(千葉県)
※1999年 JFA・Jリーグ特別指定選手として浦和レッズに登録
2000〜2006 鹿島アントラーズ
2007〜2010 セレッソ大阪
■出場記録:
J1通算 リーグ戦39試合出場(2得点)/カップ戦17試合出場(0得点)/天皇杯5試合出場(0得点)
J2通算 リーグ戦107試合出場(2得点)/天皇杯5試合出場(0得点)
■代表歴:U-20日本代表(2001年)

■羽田選手コメント:
「神戸からオファーをいただいたことを光栄に思います。この期待に応えられるように、精一杯神戸のためにプレーしたいと思います。チームを引っ張っていけるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」

【10/12/22】羽田 憲司選手 ヴィッセル神戸へ完全移籍のお知らせ
DF羽田 憲司選手が、ヴィッセル神戸へ完全移籍することになりましたので、お知らせいたします。羽田 憲司選手のプロフィール、コメントは下記のとおりです。

【羽田 憲司(はねだ けんじ)選手 プロフィール】
■生年月日:1981年12月1日(29歳)
■出身地 :千葉県
■身長/体重:180cm/74kg
■ポジション :DF
■経歴:市立船橋高校(’97)−鹿島アントラーズ(’00)−セレッソ大阪(’07)
■出場記録:J1通算 リーグ戦39試合出場(2得点)/カップ戦17試合出場(0得点)/天皇杯5試合出場(0得点)
J2通算 リーグ戦107試合出場(2得点) / 天皇杯5試合出場(0得点)

■羽田 憲司選手のコメント

「鹿島からセレッソに来て4年間、J2に3年間いて、今年J1に昇格して1年でACL出場権を獲得できました。また、去年、今年と2年間キャプテンをやらせてもらって、非常に充実した楽しい4年間を過ごすことができました。サポーターの皆さん、チーム、クラブ関係者の皆さん、お世話になった皆さんには、言葉で言い尽くせないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。ACL出場を決めたこういうときにチームを離れること、また個人的にもセレッソを離れるということについては残念でなりませんが、一番自分を必要としてくれるクラブでプレーすることを決めました。サポーターの皆さんに感謝の気持ちを直接伝えられないのが残念ですが、言葉で表せないぐらい感謝しています。本当にありがとうございました。これからも頑張りますので、応援していただければうれしいです」

セレッソの主将・羽田憲司が神戸に移籍とのこと。
セレッソをJ2からJ1に昇格させる活躍をみせた羽田であるが、外国人に押し出される形で出場機会を失っておった。
ここは、新天地を目指すのも頷ける。
来季もJ1で戦う事となった神戸にとっては大きな戦力補強と言えよう。
我等、鹿島にとっては大いなる敵となる。
ここ二年、アウェイでは勝ち星を上げておらぬ神戸が更なる驚異となった。
気持ちを高ぶらせて、来季は神戸戦に挑みたい。

岳くん、最後の戦いへ

今年こそ全国制覇を 高校No1司令塔・柴崎「結果が欲しい」
 あと一歩で届かなかった頂点への思いは強い。全国高校サッカー選手権で14年連続16度目の出場とすっかり常連になった青森山田の黒田剛監督は「前回準優勝までしていて、今回は優勝というものを掲げないわけにはいかない」と初制覇に意欲をにじませた。

 2009年U―17W杯日本代表のMF柴崎岳を擁し、青森県勢で初めて決勝まで進んだ前回大会。硬さから普段通りの力を発揮できず、山梨学院大付に0―1で敗れた。黒田監督は「決勝の満員の国立競技場が(本当の意味での)国立。3位になった時にも経験していたけど、全く違った」と、憧れの大舞台が醸し出す独特の緊張感を表現した。

 柴崎は3年生となり、主将としてチームをまとめる。J1鹿島入りが決まっている逸材は「結果が欲しい。やはり最後の大会なので頑張りたい」と、高校の集大成となる大会へ気合を入れる。

 不思議な巡り合わせも初優勝への期待を膨らませる。黒田監督は30歳で迎えた全国選手権で同県勢初のベスト4に進み、国立を経験。35歳だった05年に高校総体を制し、初の全国タイトルを手にした。そして今大会、40歳となった指揮官は「節目としては、何かいいことがあればなと思っている」と、にこやかな表情で期待を口にした。

[ 2010年12月22日 16:09 ]

はっきりと「結果」という言葉を口にする岳くんである。
主将であり、最後の大会となるこの選手権に掛ける意気込みは並々ならぬものが有るであろう。
我等も一年前の悔しさを共に味わっておるだけに、強く応援したい。
とはいえ、昌子くんにも梅鉢くんにも勝利を味わって欲しいと願う。
楽しみな高校選手権が近付いてくる。

大岩と慎三

2010年12月22日(水)

強い南風が吹く中、2時間ほどトレーニングを行いました。オリヴェイラ監督も自らパスを出すなど熱のこもった練習となりました。

雨上がりのピッチを駆ける大岩と慎三である。
慎三はこの大いなるベテランから多くのものを学んだであろう。
共に練習できる日々も残り僅かである。
限られた時間で更なる駆け引きを覚えるのだ。
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鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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