ナビスコ杯優勝コラム三本

【Jリーグ】鹿島がナビスコカップ優勝。明暗を分けた世代交代の"伝統"
浅田真樹●文 text by Asada Masaki
梁川 剛●撮影 photo by Yanagawa Go



決勝ゴールを決めた大迫をはじめ、着実に若い選手が育ってきている鹿島。

 ナビスコカップ決勝の前夜祭でのことである。浦和が優勝した2003年大会の決勝を振り返りながら、司会者が原口元気に尋ねた。
「当時はユースチームの選手たちも、スタンドで見ていたそうですね」
 すると、原口がポツリとひと言。
「いや、僕はまだ小学生だったんで……」
 傍(かたわ)らに立っていたキャプテンの鈴木啓太は、堀孝史監督と顔を見合わせて、苦笑いするしかなかった。その決勝でピッチに立っていた鈴木にしてみれば、改めて歳の差を思い知らされた、といったところだろう。
 実際、原口に代表されるように、浦和は若い選手が増えた。だが、言い方を変えると、世代交代があまりにも急激に進み過ぎた。
 延長の末に0−1で鹿島に敗れ、8年ぶりのナビスコカップ優勝を逃した試合を振り返り、堀監督は「鹿島のほうが、試合運びが一枚上だった」と言った。そして、「一枚上」の要因として挙げたのが、「経験」だった。
「前半、(浦和の選手は)積極的にゴールへ向かおうとしていたが、そこで(ボールを)引っかけられてカウンターを受けるという場面が、想定していた以上に出てしまった。もっと余裕を持って、どのタイミングでゴールへ向かうのがいいのかを考えなければならなかったし、私も指示すべきだった」
 確かに試合運びという点で、両者の間には経験の差が感じられた。浦和に退場者(山田直輝)が出たことをきっかけに、がっちりと試合の主導権を握り、それを最後まで放さなかったあたりは、さすが鹿島だ。

 とはいえ、決勝ゴールを決め、MVPを獲得した大迫勇也や、高卒ルーキーの柴崎岳に象徴されるように、鹿島でも世代交代は進んでいる。

 にもかかわらず、堀監督のコメントを引くまでもなく、鹿島からは経験不足ゆえの不安定さをそれほど感じることはなかった。

 もちろん、選手個々の素養によるところもあるだろう。中堅の立場に立つ29歳の青木剛は、19歳の柴崎について「自分が1年目のときは、あんなに落ち着いてプレイできなかった」と、冷静なプレイぶりに舌を巻く。また、大迫についても「高校時代に練習参加に来ているときから、すでにプロのDFを背負って堂々とやっていた」と振り返る。

 だが、決してそれだけではない。黄金世代のひとりとして、数々のタイトルを鹿島にもたらしてきた中田浩二は言う。

「(ナビスコカップ決勝のような)こういう試合で、勝つと負けるとでは大きな違い。勝って気づくことがあるから。自分も若いときは(年齢が)上の人に助けてもらって、いろんなことを学んだ。今日は、僕らが(柴崎)岳たちにそうしてあげられたと思うし、彼らもまた、下の世代に伝えていってくれればいい」

 鹿島はこのナビスコカップでこそ、優勝という最高の結果を手にしたものの、J1では波に乗り切れていない。首位・柏と勝ち点差17の6位(第30節終了時点)は、すでに優勝はおろか、AFCチャンピオンズリーグ圏内の3位の可能性も消えている。その状況は、世代交代途上ゆえの苦しみに見えなくもない。

 しかし、オズワルド・オリヴェイラ監督は「今季はチャンスを作っても決め切れず、引き分ける試合が多い。ゴール数がチャンスの数と質に見合っていない」と拙攻(せっこう)を嘆きながらも、「ゲームコントロールは、私が監督になってからの5年間で一番安定している」と自信を見せた。

 世代交代がひとつのキーワードとなった、今年のナビスコカップ決勝。交代出場も含めれば、21歳以下の選手が5人もピッチに立ち、見た目のインパクトで勝ったのは浦和である。

 しかし中田が言うように、鹿島には19年間、淀みのない世代交代で確実に受け継いできた「強さ」があった。この試合でも先発11人中30代が5人と、高齢化が目立つ鹿島だが、頼もしい若手は確実に育ってきている……、というより、頼もしくなるよう育てているわけだ。

 今年のナビスコカップ優勝で15冠目のタイトル獲得。世代交代において一日の長があったのは、やはり鹿島のほうである。

ナビスコカップ決勝戦後、「これは冗談です」と言ったオリヴェイラ監督
90分では勝ちきれずとも、120分戦えば勝利の確率が上がる鹿島のサッカー

Text by 後藤 健生

鹿島アントラーズのオズバルド・オリヴェイラ監督は、記者会見の最後に立ち上がって挨拶をした後、「先ほどの話は冗談だった」とわざわざ言い残し、拍手を受けながら会見場を去っていった。オリヴェイラ監督が「冗談だった」と言ったのは、会見の冒頭に「今シーズン、攻めていながら点が取れずに引き分けに終わった試合がいくつもある。今日のように延長まであれば勝てていたはず。来シーズンから、Jリーグは延長120分まで戦うようにしたらいい」と言ったことである。

当然、冗談である。当たり前だ。

わざわざ、「冗談です」と言わなくてもいいじゃないかとも思うが、何しろ、この国のサッカージャーナリストはすぐに発言を真に受けてしまう傾向がある。岡田武史監督が「会長に『私が監督をやっていていいでしょうか?』と聞いた」と冗談を言ったら、真に受けた新聞が本気で「岡田監督が進退伺い」と記事を書いてしまった事件すらあった。「一応、『冗談です』と言っておかないと、また何か書かれてしまうかもしれない」とオリヴェイラ監督は思ったのだろう。

そう、リーグ戦で延長をやるべきだなどというのは、もちろん冗談である(もっとも、Jリーグ発足当初は、実際にリーグ戦でも延長・PK戦をやっていたのだが……)。しかし、よく考えてみると、この発言は、じつは冗談のようであって、真実を衝いた発言だったのかもしれないような気もする。なぜ、鹿島アントラーズはあれだけ一方的に攻め続けながら、90分までに決着を着けることができず、なぜ、延長まで戦わなければならなかったのか?それは、鹿島というチームが無理な攻めをしないチームだからだ。ナビスコカップ決勝の浦和レッズ戦。鹿島は、120分間、試合を完全にコントロールし続けた。

山田直輝の退場で鹿島が1人多くなった30分間だけではなく、青木剛の退場で再び同数になった後の40分間も、そして山田退場の前の50分までも、すべての時間帯で鹿島は優位に立っていた。低迷する浦和を相手にして、鹿島にとって怖いのは速攻くらいのものだったろう。そこで、パスの出し手にプレッシャーをかけることよりも、受け手が入り込むスペースを消すことによって、鹿島は浦和の速攻の芽を完全に摘み取った。時折、エスクデロが上がってくるのを、中田浩二と青木の急造CBコンビが捕まえきれずにピンチを招いた場面があったが、それ以外には浦和にはチャンスらしいチャンスはなかった。

こうして、鹿島はしっかり守ってから、攻撃に移った。CBの2人はもともとがボランチの選手だけに、パスセンスがある。さらに、名手、小笠原満男からのロングボール。そして、野沢卓也の正確なロングボールが噛み合って、鹿島は浦和陣に攻め込み続けたのだ。だが、点は入らない。それでも、強引な攻め、無理はけっしてしない。したがって、前半の45分はどちらにもビッグチャンスがほとんどな膠着状態にも見えた。だが、「ゆったりした展開の膠着状態」というのは、鹿島側がイメージしていた通りの展開だったのだろう。

こうして、無理をせず、焦らずに攻めていればいつか点が入る。点が入らなくても、相手のDF陣に足を使わせることによって、相手を追い込んでいける。そして、チャンスの到来を辛抱強く待つ。それが、鹿島アントラーズのサッカーである。攻めていても、浦和も人数をかけてしっかり守っており、なかなかシュートまで行かない。シュートを打てるような場面でも、鹿島の選手はより安全な、より確実な状況を作り出そうと、さらにパスを回す……。もっと積極的にできないのか!とも叫びたくなる。そんな展開が続いた。

最後は、そういったコンセプトが功を奏して、浦和DFの足が止まっていたところを衝いて、鹿島が決勝ゴールを決めた。左サイドの興梠慎三がボールを受け、ドリブルに入ると、マークしているべき山田暢久が付いていけずに、田代有三とパス交換した興梠が抜け出し、最後は逆サイドをフリーで走りこんだ大迫勇也が決めて、これが決勝ゴールとなった。たしかに、これは必然のゴールだった。鹿島のロジカルな勝利と言うこともできる。だが、もし、これが延長のないリーグ戦だったら、試合は0-0の引き分けとなっていた。

そして、重要なのは、そういう展開になったのは、けっして偶然の出来事ではないということだ。点が入らなかったのは、シュートが雨あられのように飛んで、バーやポストに嫌われ続けたからではない。鹿島の攻めが慎重で、なかなか強引なところからはシュートを打たなかった。相手が疲れてから仕留めようとしていたからなのである。そう、オリヴェイラ監督が会見場で語ったように、「リーグ戦でも延長があったら」鹿島の勝点はかなり伸びていたはずなのだ。そういう攻め方をしているからである。

それは、ゆっくり、正確にパスを回して攻め続け(ただし、無理はせずに)、最後に相手の足が止まったところでトドメを刺す。それが、鹿島のサッカーなのだ。きわめてロジカル。ではあるが、相手の足がなかなか止まらないと、なかなか点が取れないまま90分が過ぎてしまう危険もあるわけだ。120分やれば、必ず、完全に相手の足を止められるが、しかし、90分では抵抗が続くこともある。そういえば、ワールドカップ3次予選の初戦、北朝鮮との試合がそうだった。日本が攻めに攻め、相手の足が止まり、そして後半のアディショナルタイムに吉田麻也のヘディングが決まって、日本が勝点3を確保した、あの試合だ。

あれも、もし、「0-0で終わった場合には30分の延長」というレギュレーションだったとしたら、日本は確実に勝てたはずだ。だが、90分だと、最後まで守りきられてしまう(勝点2を失う)可能性が残る。ううん、延長の30分間がどうしてもほしいのはオリヴェイラ監督ではなく、いつもベタ引きの相手と戦わなければならないザッケローニ監督の方なのかもしれない……。

ナビスコカップ決勝、黄金世代と新世代が融合。鹿島が15冠目のタイトル
Text by 元川 悦子

東日本大震災の影響でリーグ戦が1ヶ月半中断されるなど、混乱が続いた2011年のJリーグ。ヤマザキナビスコカップも大会日程が大幅に変わり、準々決勝以降のホーム&アウェー方式も取りやめになった。そういう難しい環境の中、ファイナルまで勝ち進んだのは浦和レッズと鹿島アントラーズ。浦和は1回戦から参戦し、モンテディオ山形、大宮アルディージャ、セレッソ大阪、ガンバ大阪と合計6試合を戦ったが、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)のため2回戦までを免除された鹿島は横浜F・マリノス、名古屋グランパスとの2試合に勝っただけで、決勝までやってきた。

この過程を考えると、浦和の方が勝者に相応しかったのだが、やはり試合巧者の鹿島は要所要所を確実に締めてくる。29日の決勝戦でも危なげない戦いを見せ、大迫勇也が挙げた決勝点を守りきって1-0で勝利。クラブ15冠目のタイトルを手中にした。

とはいえ、今季の鹿島は順風満帆というわけにはいかなかった。3月の大地震で本拠地のカシマスタジアムやクラブハウスが被災。福島第一原発事故の影響もあって、一時は活動休止にまで追い込まれた。その後、再び始動したものの、序盤はチームがかみ合わずに大苦戦。鹿島最大の武器である堅守が崩れ、さらには昨季限りでチームを去ったマルキーニョスの穴が大きく、決定力不足にあえぐことになったのだ。カルロン、本田拓也など期待の新戦力たちも思うようにフィットせず、西大伍もケガからのスタートを余儀なくされたうえ、小笠原らベテラン勢もコンディションが上がらないなど、あらゆる意味で誤算が続いた。

このため、やっとの思いで1次リーグを2位通過したACLもラウンド16で早々と敗退。リーグ戦でも足踏み状態が続いた。夏以降調子を上げてきて巻き返したものの、序盤戦の取りこぼしの影響が大きく、柏レイソル、ガンバ大阪、名古屋グランパスの上位陣とは大きな差をつけられてしまった。

オズワルド・オリヴェイラ監督はこの苦境を乗りきるために、若手とベテランをローテーションさせながら使うという策を推し進めた。サイドバックなら新井場徹とアレックス、西、ボランチなら小笠原、青木剛、増田誓志、柴崎岳、FWは興梠慎三、大迫勇也、田代有三というように、1つのポジションを複数メンバーにやらせて、穴ができないように配慮したのだ。層が薄かったセンターバックにしても、岩政大樹がケガをしたら、青木を下げたり、新人の昌子源を起用したりと、使える陣容をできる限り増やした。

そんな指揮官の「選手層の充実」と「緩やかな世代交代」の効果が、この浦和との大一番に出たといえるのではないか。

立ち上がりの鹿島は守護神・曽ケ端準、最終ラインを統率する中田浩二、中盤の要・小笠原満男の黄金世代トリオがチームを締めていた。98年入団で、鹿島の10個のタイトルに貢献してきた彼らが軸にして、同世代の新井場と野沢拓也が脇を固めることで、それ以外の若手たちも安心して戦えたに違いない。そしてプレッシャーのかかる場の空気に慣れた時点でキャプテン・小笠原を下げ、増田を起用。ボランチを増田と野沢にして、攻撃にさらなるてこ入れを図ったのだ。

勝負のかかる一番重要な局面で、小笠原を下げるというのはリスキーではないかと正直、思った。だが、増田が積極的ミドルで相手を脅かし、不慣れな右サイドに入った柴崎が相手の裏を取りつつ、強烈シュートをクロスバーに当てる働きを見せ、興梠や大迫も足がつりそうになりながら前線に飛び込み続けるなど、小笠原がいない影響は攻撃陣には全くなかった。

もちろん、曽ケ端と中田浩二、新井場というベテランが守備をリードしていたことが大きかっただろうが、若手たちも自信を持って堂々と自分たちの力を発揮していた。その結果として延長前半15分の大迫のゴールが生まれる。これも田代が得意のポストプレーで敵をひきつけ、興梠が快足を生かしてスペースを突き、大迫が逆サイドで飛び込むというそれぞれの長所が前面に押し出されたゴールだった。

「今のウチは年齢バランスがすごくいいと思う」と小笠原も語っていたが、鹿島はいい具合に世代交代を推し進めつつある。今回のタイトルは、黄金世代と新世代が融合して取った初めてのタイトルといっていい。かつて栄華を誇ったヴェルディ川崎やジュビロ磐田らができなかった「世代交代しながらの勝利」を鹿島は確実に遂行しつつある。来年には大学ナンバーワンMFといわれる山村和也(流通経済大)や内田篤人(シャルケ)の後釜といわれる伊東幸敏(静岡学園)ら大きな可能性のある若手も加入する。彼らが不安のある守備陣の一角を占めるようになれば、鹿島の選手層はさらに厚くなるだろう。

オリヴェイラ監督の手腕ももちろん大きいが、巧みなクラブ強化はJリーグのいいお手本。他クラブの強化関係者も彼らの15冠獲得にいい刺激を受け、学んでほしいものだ。


浅田氏、後藤氏、元川女史のコラムである。
それぞれ見解・視点が異なって面白い。
しかしながら、結果的にタイトルを得た鹿島を褒め称えることとなる。
今年のナビスコ杯優勝だけでなく、ここまで積み重ねてきた実績・経験がこの結果を呼び込んだこととなろう。
これからも、歴史を積み重ね、更なるタイトルを狙っていきたい。
それが鹿島アントラーズである。

誓志、ミニゲームの王様

2011年10月31日(月)

浦和戦にスタメン出場した選手たちはランニングなど、リカバリートレーニングを実施しました。その他のメンバーはミニゲームを行っています。

ミニゲームを行う誓志である。
若手への手本となり、素晴らしいボールコントロールを魅せる。
中盤の底という適職に馴れ、躍動感を感じさせておる。
今後の鹿島を引っ張っていく選手であろう。
頼もしい誓志と共に勝利を喜びたい。

おしゃべりな岳の素顔

鹿島のルーキー柴崎岳、高いレベルに順応できる力
「情熱的で献身的なマイペース」の19歳

2011年10月31日(月)

■宇佐美、宮市ら「プラチナ世代」の筆頭


ナビスコカップ決勝で高卒ルーキーながら先発フル出場を果たした柴崎(左)。1年目で自身初となるタイトルを獲得した【写真は共同】

 ナビスコカップ決勝でただ一人、高卒の新人選手がスタメンに名を連ねた。鹿島アントラーズ期待のルーキー柴崎岳は、試合開始のホイッスルから優勝が決まったタイムアップの瞬間まで、国立のピッチに立ち続けた。
 現在、日本サッカー界の将来を担うネクストジェネレーションとして頭角を現しつつある「プラチナ世代」。その筆頭には、宇佐美貴史(バイエルン・ミュンヘン)、宮市亮(アーセナル)と若くして海を渡った者が挙げられるが、柴崎もまた、その最前線を走る才能豊かな選手の1人である。

 青森県の北東部にある野辺地町で生を受けた柴崎。東北の天才少年として、野辺地SSS時代から県内では注目の存在であった。中学校は名門・青森山田中に進学。中学生とは思えない落ち着きはらったプレーを見せつけ、中学3年時には飛び級で青森山田高のレギュラーをつかむまでになった。中学2年生から3年生に進級する春、柴崎と初めて会った時に強烈な印象を受けた。彼は関東でのフェスティバルに青森山田高の一員として参加。当時から表情は大人びていて、プレーも落ち着いていた。
「年齢は関係ないと思っています。僕は一番年下ですが、サッカーなのでやることは変わらないし、こうしてうまい人たちとできるので、チャンスだと思っています」

■百戦錬磨の選手がそろう鹿島でも出番をつかむ

 柴崎は上のカテゴリーに放り込まれても、すぐに順応する能力を兼ね備えていた。中学生で高校生のチームに順応するのは非常に難しい。この年代の1学年差は成長速度から言っても非常に大きく、ましてや彼が務めるボランチは周りを動かす立場であり、思い切りトライできるサイドMFやFWなどと違って、難しいポジションでもある。だが、中学生の柴崎は、デビュー戦からすんなりとフィットした。それどころか、柴崎が指示を出して、自らボールを呼び込んでは、上級生たちを巧みに操っていたのだ。

 それは年代別の日本代表においても変わらなかった。プラチナ世代と呼ばれる同年代には、宇佐美、高木善朗(ユトレヒト)、宮吉拓実(京都)、堀米勇輝(甲府)と技術の高いJユースのタレントがそろっていたが、その中でも柴崎の存在は際立ち、チームにとって欠かせない存在になっていった。しかも、彼は単にフィットするだけでなく、そこから突き抜けることができる。青森山田高では中学3年生ながら不動のレギュラーに定着し、進学後は絶対的な存在に。また、U−17日本代表ではナンバー10を背負い、U−17ワールドカップで中盤の核を担った。

 そして鳴り物入りで入団した鹿島においても、けがこそあったが、百戦錬磨の選手がそろう中で、1年目から早々と出番をつかんだ。気がつけばスタメン起用されるようになり、冒頭で述べたように、ナビスコカップ決勝で120分フル出場し、自身初のタイトルを手に入れた。また、ロンドン五輪を目指すU−22日本代表候補にも選出されている。

■クールに映るも、素顔はおしゃべりで熱血漢


U−22日本代表にも選出。チームの状況に自分のプレーをアジャストできる能力も強みだ【写真は共同】

 なぜ、柴崎は高いレベルでもすぐに順応できるのか。それは卓越した技術だけが理由ではない。彼は一見クールに映るが、実はかなりの熱血漢である。メディアは柴崎を語る際、冷めている、動かない、口数が少ないと表現しがちだが、それは高校時代のマスコミ応対、プレースタイルの印象が強いからだろうか。

 しかし、実際の柴崎は非常におしゃべりだし、言葉をよく知っている。頭の回転が速く、思っていることを言葉にするのもうまい。何より、言われたことに対する反射神経もいい。青森から鹿島に移る時、「ずっといた青森を離れるのは寂しい?」と聞くと、「青森県に18年間住んでいますからね。雪がないところでサッカーができるということは最高なんじゃないですかね(笑)。地元を離れる寂しさはありますが、年に何度かは帰って来れますし、新青森駅もできましたからね(笑)。青森新幹線に乗ってみたいな。ファーストクラスとかありますからね」と18歳(当時)らしい無邪気な一面を見せた。かと思えば、「プロに入ってから対戦したい選手は?」と尋ねると、「ガンバ大阪の某選手の名前(=宇佐美)を口にすればいいですか(笑)」と返す余裕もある。

 サッカーに対する情熱、向上心も強烈だ。加えて、現在の自分の立ち位置を冷静に受け入れ、周りを見て判断できる力を備えている。最後の高校選手権を迎えるにあたって、彼はこう語っている。
「自分がこれから行く世界は、より自立しないといけない世界。親からの自立、監督からの自立、周りからの自立。こういう周りの人たちからサポートされながらサッカーができるのは、高校サッカーまでですよね。ここから先はそんな優しい世界ではないことは理解しています。だからこそ選手権は、今までサポートをしてくれた人たちに感謝の気持ちを表現する大会にしたい」
 これはそう簡単に口にできる言葉ではない。周りに対して素直に感謝し、行動に移す。そこにはオーバーなリアクションや派手なリップサービスはいらない。あくまで自分の表現方法で分かってもらえればいいという考えだ。

■状況に応じて生かす側、生かされる側を選択

 プレー面でも常に練習から味方のスタイル、チームの状況を客観的にとらえ、それに対して自分のプレーをアジャストできるのも強みだ。

 U−22日本代表合宿時、「元からあったチームに入る難しさはあります。既存のチームに溶け込むには努力しないといけないし、チームのコンセプトを理解して、自分のプレーをアジャストさせないといけない。自分勝手なプレーはあってはならないことなので、まずチームの理解を深めて、自分のプレーを出していきたい。基本的には鹿島でやっていることがベース。鹿島でやっていることが評価されて、こうして呼ばれたわけですから、まずはその部分を出して、プラスアルファでこのチームのコンセプトに合わせたい」と語っていた。我を貫くのは、それがチームとして機能すると確信した時で、それ以外では周りの状況を見ながら、チームとして生きるプレーを選択できる。その証拠に、彼は生かすプレーだけでなく、生かされるプレーも好む。

「誰かのパスに操られたり、誰かのためにスペースを作ったりと、相手に使われるプレーも好きなんです。特にうまい選手には生かされたい気持ちが強い。別に自分が使う側に立たなくても、自分がより生かされるのであれば、それでいい」
 この言葉の裏には、自らが率先して献身的に動きたいという意思が見える。実際、青森山田では絶対的司令塔だったため、周囲を生かす側に立ったが、U−17日本代表では、宇佐美や小島秀仁(浦和)など実力者がいたため、生かされる側に回ることもあった。現在、鹿島では何度もフリーランニングを繰り返して生かされる側に、U−22日本代表では中盤の底で生かす側と、状況を見ながら自分のプレーを選択し、高いレベルでこなしている。

 精神的にも落ち着いて周りが見えている。だが、決して冷めているわけではなく、負けず嫌いで、向上心は絶やさない。
「あくまで僕は僕だし、人に流されるような性格ではないので、常にマイペースでいきたいですね。いきなりドンと活躍して、その後、トーンダウンしてしまう選手もいると思うので、そうならないようにしないと」
 こう話す柴崎を表現するならば、『情熱的で献身的なマイペース』とでも言おうか。これこそ、彼のスタンスである。今後、鹿島で、そしてU−22日本代表でどう進化していくのか。楽しみな19歳の行く末を、これからも追い続けたい。

<了>


プレイに於いては沈着冷静な岳の素顔はおしゃべりで熱血漢とのこと。
頭の回転が早く、良い頭脳を持っておることもわかる。
サッカーに必要な「3つのB」のうち最も鍛えにくいBrainを有している選手と言えよう。
今も素晴らしいプレイを魅せてくれるが、今後が更に楽しみである。

ユース、欧州遠征へ

鹿島ユースが来年3月に欧州遠征
 鹿島ユースが選手強化のため、来年3月に欧州遠征を計画している。スペインなどが候補地に挙がっており、バルセロナユースとの対戦も視野に入れ、調整に動いている。クラブ幹部は「野沢、曽ケ端に続き、定期的にレギュラーで活躍できる選手を育成したい」と意気込む。今季は初のブラジル人監督キッカ氏を招聘(しょうへい)し、本格的な育成強化に着手。大手菓子メーカー明治とアドバイザー契約を結び、栄養士から寮の食事のメニューなどアドバイスを受けている。成果は出ている。今年8月のルーマニア遠征では親善試合でRマドリードユース(スペイン)を撃破。来季は3人がトップチームに昇格することが決定し、常勝鹿島は土台固めも着実に行っている。
 [2011年10月31日7時38分 紙面から]

鹿島ユースが2012年3月に欧州に遠征を計画しておるとのこと。
これは素晴らしい。
鹿島アントラーズは若年層の育成に余念がない。
一昨年のいまいち君去年の聖真今年の鈴木隆雅くん・中川くん・宮内くんと定期的に昇格しており、育成は確実に成果を上げておる。
更に、ユースにキッカ監督を招聘つくばにアカデミー施設を造るなど、未来を見据えた投資を怠っておらぬ。
若き世代から育成を行い、未来永劫勝利を積み重ねていきたい。
鹿島は目先の勝ちだけを求めているだけではないのだ。
過去も、現在も、未来も鹿島と共に歩んで行こうではないか。
楽しみである。

エルゴラッソ、十五冠。そして鹿島は鹿島らしく

[1079号]十五冠。そして鹿島は鹿島らしく


ナビスコ杯を戴冠し十五個目のタイトルを得た鹿島を報じるエルゴラッソである。
マッチレポートも写真も豊富であり、購買地域の民は必ずや購入すべきであろう。
これからもこの最後の新聞に多くのページを割いてもらえるよう勝利を積み重ねたい。

シャルケ・篤人、15冠を祝福

ナビスコV鹿島、内田からも祝い花&メール
2011.10.31 05:01


鹿島クラブハウスに届いた内田篤人からの祝い花

 鹿島は30日、ナビスコ杯制覇から一夜明け、練習オフのクラブハウスにはひっきりなしに電報や祝い花が届いた。昨季途中まで所属した日本代表DF内田(シャルケ)からもクラブ通算15冠目を祝う花が贈られ、選手やスタッフには「優勝おめでとう!」とメールが届いたという。内田は現地時間29日のホッフェンハイム戦に右太もも痛で離脱してから約1カ月ぶりのベンチ入り。出番はなかったが、古巣の劇勝を励みに順調な回復をアピールした。
(紙面から)

ナビスコ杯優勝に祝福したシャルケの篤人である。
篤人在籍時には得ることの出来なかったタイトルだけに、彼も喜んでおろう。
遠く離れても、鹿島はもうひとつの故郷として心の片隅においてくれておる模様。
我等も嬉しい。
これからも共に戦っていきたい。

JEF・深井、PK失敗

【J2:第33節 千葉 vs 徳島】試合終了後の各選手コメント(11.10.30)
●深井正樹選手(千葉):
「(PKを蹴った場面は)コースは甘くなかったと思います。完全に(徳島のGKに)読まれただけだと思います」

Q:チームがなかなか得点できていない中でプレッシャーはありましたか?
「いや、特にありませんでした。でも、これがシーズンの初めの頃だったり、中間ぐらいだったりしたら許される失敗かもしれないけど、シーズンも終盤でJ1昇格争いをしている中で、しかもホームゲームで先制しなきゃいけない状況で、ああいうミスをしてしまったのは残念です。チームとしては、アタッキングサードのところで誰がどうするのかという課題が残っている。その場面でシュートを打つのは誰が一番いいのかっていうのは、ボールを受けて持っている選手が判断するところだけど、周りの選手もいい状況を作れるようにサポートしないといけない。
(試合の終盤にオーロイ選手とファン ゲッセル選手が入って、ロングボールを入れるパワープレーになった時は)僕としては2人のこぼれ球を狙っていたんですけど、攻撃的な選手が全員、そのラインに入りすぎていたかなと思う。そのへんは後ろでバランスをとってもらわないといけないかなと思います」


PKを失敗したJEFの深井である。
結果的に敗戦となり、J1昇格が遠のいてしまったことは事実であろう。
我等としても深井との対戦が楽しみであるため、J1復帰をお願いしたいところ。
とはいえ、弱いままで上がってきても、不甲斐ない結果がつきまとうだけである。
監督をコロコロ変え、戦術も一定させられぬようなクラブは、目先の結果に囚われてしまうであろう。
しかしながら、他所様の心配をする余裕は我等にはない。
鹿島は継続を伝統に勝利を積み重ねていくだけである。
長い目で戦っていこうではないか。

ナビスコ杯優勝をリーグ戦へ活かせ

ナビスコ決勝から得られるもの
ナビスコ杯決勝 浦和レッズ0−1鹿島アントラーズ

2011年10月30日(日)

■10月29日のファイナルに思うこと


ナビスコ杯決勝は晴天の下で行われ、観客数は6年ぶりに4万5000人超に。国立競技場は真っ赤に染まった【Getty Images】

「ナビスコカップ決勝といえば、文化の日」
 そんな感覚が染みついている日本のサッカーファンにとり、10月29日のファイナルというのはちょっと意表を突く日程に感じられたのではないか。調べてみると、10月下旬にナビスコカップ決勝が行われたのは、2001年のジュビロ磐田対横浜F・マリノス以来のこと(PK戦の末、横浜FMが優勝)。以降9大会、ずっと文化の日の休日を中心に、いずれも11月初旬に国立競技場で決勝が行われている。余談ながら、文化の日である11月3日は「特異日」の1つとして知られており、かなりの確率で快晴になっている(そういえば、ナビスコ杯決勝が雨にたたられたという記憶はほとんどない)。幸いにしてこの日は、文化の日に負けないくらいの晴天に恵まれた。

 今年のナビスコカップが「いつもと違う」ことについて、もう少し言及しておきたい。今大会は、決勝の日が前倒しになったことよりも、試合数そのものが激減していることに留意すべきであろう。このファイナルにたどり着くまでに、浦和レッズは6試合、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)に出場していた鹿島アントラーズは2試合しか経ていない。近年は、予選リーグ(6試合)+トーナメント(5試合)というのが、大会の基本フォーマットであった。しかし3月11日に発生した東日本大震災の影響で、大会方式は大きな見直しを迫られることとなる。具体的には、予選リーグの廃止、そして準々決勝と準決勝がホーム&アウエーから一発勝負となった。

 以前、大東和美Jリーグチェアマンにインタビューした際、震災からわずか3日後の3月14日にヤマザキナビスコ社を訪れていることを明かしてくれた。いわく「14日の午前中に私どもの思いを説明し、事情を分かっていただきまして、ヤマザキナビスコカップ(の日程変更)については『Jリーグさんに一任します』というお話をいただきました。その日のうちに、3月の試合は全部中止にするということを決断、発表しました」。主催者側の迅速な対応もさることながら、その決断を全幅の信頼をもって「一任します」としたスポンサーとの強固な結びつきも感じさせる証言である。
 残念ながら今大会は、試合数の激減に加えて、1試合あたりの入場者数も振るわなかったようだ(決勝までの26試合のうち、1万人を超えたのは10試合にとどまった)。それでもこの晴天の下、無事にファイナルが開催されたことを、本当に喜ばしく思う。人気クラブ同士の対戦ということもあり、この日の観客数は6年ぶりに4万5000人を超えた(4万6599人)。

■「ナビスコ杯どころでない」浦和と「やっぱりタイトルが欲しい」鹿島

 浦和のレッドと鹿島のワインレッドで真っ赤に染まった国立のスタンド。両者が決勝で対戦するのは、02年大会と03年大会に続いて今回が3度目となる。ここで両チームの立ち位置を確認しておく必要があるだろう。浦和と鹿島とでは、この大会に向けてのスタンスが大きく異なるからだ。

 浦和はJ2降格の危機におののく日々が続いていた。8試合連続で勝利から見放され、降格圏内の16位に沈んだ時点でゼリコ・ペトロヴィッチ監督が辞意を表明。ユースチームの監督だった堀孝史が後任監督に選ばれ、その初戦となる22日の横浜FM戦には勝利したものの、依然として予断を許さぬ状況に変わりはなかった。大部分のサポーターも「今年はタイトルよりも、まずJ1残留」というのが偽らざる心情であろう。それにしても、初めてトップチームを率いることになった2試合目で、いきなりリーグカップの決勝に臨む堀監督の心情は、いかばかりであろうか。

 対する鹿島はどうか。こちらは現在リーグ6位。一時の低迷を脱したとはいえ、首位の柏レイソルとは17ポイントも引き離されており、残り4試合での王座奪還は不可能となっている。震災の影響に加えて、退団したマルキーニョスの穴を埋める選手の獲得にも失敗。さらには、ACLの過密日程にも悩まされるなどして、今季の鹿島はチームが本来持っていたポテンシャルを発揮できないまま、雌伏の日々を過ごすことを余儀なくされた。

 この試合を中継したテレビ局は、鹿島について盛んに「常勝軍団」を連呼していたが、こと今季に関しては、その表現がおよそ適切だったとは思えない。とはいえ、彼らがタイトルに貪欲であることに変わりはない。この決勝に勝利すれば、鹿島にとっては15回目のタイトルであり、5年連続の3大タイトル獲得となる。またオリヴェイラ監督にとっても、初のナビスコカップ優勝となるのだ。少なくとも、タイトルへの飢餓感という意味では、戦前から鹿島の方が上回っていたことは間違いないだろう。

 ナビスコカップに優勝すれば、1億円の賞金といくつかのトロフィー、そしてスルガ銀行チャンピオンシップ(コパ・スダメリカーナ優勝チームと対戦)の出場権が得られるものの、降格が免除されるわけでもなければ、ACLに出場できるわけでもない。そんな中、リーグ戦での不調にあえぐ両チームが、この試合から何を得ることができるのか。今年のナビスコカップ決勝は、むしろそこに着眼点を置くべきなのかもしれない。

■不可解な退場にも冷静に対応した鹿島


喜ぶ鹿島の選手たち(手前)とうなだれる浦和の原口(奥)。決勝の戦いが両チームの今後にどのような影響を与えるのだろうか【Getty Images】

 攻める鹿島、耐える浦和。試合のトーンは延長戦を含む120分間、ほぼ変わることはなかった。鹿島は、野沢拓也の正確無比なキック、新井場徹の思い切り良い右サイドからのオーバーラップ、そして中盤に君臨する小笠原満男のラストパスから再三チャンスを演出。これに、前線の大迫勇也と興梠慎三が積極的に絡んでいく。対する浦和は、好調の梅崎司が右サイドで起点となり、逆サイドの原口元気、そして1トップのエスクデロ・セルヒオが、カウンターからドリブルで仕掛ける。しかし攻撃のチャンスは極めて限られており、時折、敵陣に攻め上がっても、中田浩二を中心とする鹿島の守備網に絡め取られてしまうシーンが繰り返された。

 ポゼッションでも戦力でもベンチの人材でも圧倒的な鹿島に対し、果たして浦和にいかほどの勝機があるのか。そんなことをつらつらと考えていた後半5分、MF山田直輝が2枚目のイエローカードをもらって退場。ただでさえ劣勢の浦和は、さらなる窮地へと追い込まれてしまう。ここからは鹿島の、というよりも野沢の独壇場。セットプレーやクロス、さらには自らもシュートを放つことで、何度となく浦和のゴールを脅かす。しかしこの日は、浦和の新しい守護神・加藤順大が何度となくファインセーブを連発。浦和の守備陣も驚異的な粘りを見せ、容易にゴールを割らせようとしない。

 スコアレスの均衡が続くうちに、それまで劣勢を強いられていた浦和に追い風が吹く。後半35分、鹿島のセンターバック青木剛が、これまた2枚目のイエローで退場。ドリブル突破を試みる原口に、腕を絡ませながら阻止したというものだが(記録上では「反スポーツ的行為」)、それほど悪質だったとは思えないし、原口が倒されたわけでもない。いずれにせよ、これで双方10人ずつとなり、それまで耐えに耐えてきた浦和が盛り返す契機となる。それでも鹿島は、右サイドの新井場がセンターバックに、そしてボランチの柴崎岳が右サイドにスライドすることで、この窮地に迅速に対応。青木の抜けた穴をしっかりふさいで、0−0のまま90分を終えた。

 この試合、唯一のゴールが決まったのは、延長前半終了間際であった。左に展開した興梠から、途中出場の田代有三にロビングのパスが渡り、田代が胸トラップからリターン。これを興梠がゴール前にラストパスを送り、最後は大迫が右足ワンタッチでネットを揺らす。何度となく攻め続けながら、ようやくもぎ取った1点。結局、この大迫の一撃が決勝点となった(大迫はこの試合のMVPにも輝いている)。

■ナビスコ杯決勝で得た教訓が、今後のリーグ戦にどう生かされるか?

「震災後初めてのタイトルを僕らが取れたことは大きいと思う。東北だけじゃなくて、茨城も、鹿島のファンも被災されている方が多い。そういう人に勇気だったり、希望を与えられたんじゃないかと思う」

 この日は守備の要として、目立たないところで失点ゼロに貢献した鹿島の中田は、このようにコメントしている。つい忘れられがちなことだが、今回の震災では茨城も、東北3県に続くれっきとした被災地であった。そうした状況を考えるなら、震災後初のタイトルとなるナビスコカップを鹿島が制したのは、非常に象徴的かつ意義深いものであったと言えよう。もっとも、今回のタイトルが「たった3勝しただけ」で得たものであることを揶揄(やゆ)する意見もあるかもしれない。とはいえ準々決勝で横浜FMを、そして準決勝で名古屋グランパスを、いずれも延長戦の末に下し、そして決勝でも120分の死闘を制したのである。この憎らしいまでの勝負強さを思えば「たった3勝しただけ」という評価は、いささか説得力を欠くと言わざるを得ないだろう。

 一方で、この「120分での勝利」という結果は、裏を返せば「90分で決着をつけられない」ことと同義でもある。今季の鹿島は、第30節を終えて引き分けが9試合。ずい分と勝ち点を取りこぼしている。試合後の会見でオリヴェイラ監督は「来季のJリーグは120分でやってほしい」と冗談を言いながらも、「チャンスの数と質に対して、どうすれば成果を出せるようになるのか」と苦しい胸の内を垣間見せている。昨年度の天皇杯覇者でもある鹿島は、もしかしたら「カップ戦に強いチーム」になってしまったのだろうか(ただしACLの戦績は芳しくなかったが)。タイトルこそ獲得したものの、常勝軍団復活のための鹿島の模索は、今後も続くことになりそうだ。

 では、準優勝の浦和についてはどうか。堀監督は、いくつかのさい配ミスを認めた上で「やはり向こうの方が一枚上手でした」と完敗を認めている。確かに、経験値でも戦力でも、浦和は鹿島に大きく水をあけられていたことは間違いない。しかしながら、1人少なくなってからイーブンになるまで、浦和がチーム一丸となってゴールを死守し続けた30分間は、見る者に少なからぬ感動を与えていたように思う。結果として敗れはしたが、このナビスコカップ決勝で得た経験は、今後の残留争いを戦い抜く上で、何かしらの示唆をチームに与えたのではないか。

 かくして、日本3大タイトルの1つは、鹿島が獲得することとなった。だが、これですべてが終わったわけではない。この決勝が両チームの今後の戦いに、どのような影響を与えていくのか――残り4試合となったリーグ戦を観察する上で、非常に興味深いテーマとなりそうな気がする。いずれにせよ鹿島も浦和も、ナビスコ決勝で得た教訓を生かしながら、納得できるリーグ戦のフィナーレを迎えてほしいところだ。

<了>


宇都宮氏によるナビスコ杯決勝戦のコラムである。
2003年の文化の日は特異日であっということか。
そうでなければ、浦和に負けるはずなど無い。
などと、今更持って悔しさをぶつけてみたくもなる。
とはいえ、あの年の決勝戦は平瀬とフェルナンドが出場停止であり、熊谷・中田コは欠場、相馬も負傷で先発起用できず、エウレルも負傷明けと満身創痍で、ベストメンバーが組めなかった。
エースのエウレルも怪我が悪化し途中交代となり、万事休すであったと言えよう。
これでは、勝利するのは困難だったと言えよう。
それはそうと、このコラムは不可解な青木の二枚目のイエローカードについて言及しており、メディアとしての正義を感じる。
宇都宮氏が申すように、このカップ戦での勝利をリーグ戦へつなげ、ひとつでも順位を上げて行き、今季を終えたい。
それこそ我等が望むことである。
期待しておる。

ナビスコ杯決勝戦レポート

【ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島】鹿島側レポート:鹿島側FW3人の特長が出た美しいゴールで鹿島が15冠を達成!オリヴェイラ監督も自身初のヤマザキナビスコカップ制覇を成し遂げる。(11.10.30)
10月29日(土) 2011 ヤマザキナビスコカップ 決勝
浦和 0 - 1 鹿島 (13:10/国立/46,599人)
得点者:105' 大迫勇也(鹿島)


延長前半もスコアレスのまま終わろうとしたときチャンスは来た。左サイドでパス交換を試みた興梠慎三だが、それに失敗。しかし、そのこぼれ球に100分以上走り回ったとは思えない速さで駆け寄り、再びボールをおさめてしまう。もしかしたら、この時点で勝負ありだったのかもしれない。ゴール前にはディフェンスを背負った田代有三。左の興梠からのパスを胸トラップした田代が、DFラインの裏に飛び出した興梠に再びパスを戻すと、マークしていた山田暢久はその速さに付いていけない。フリーの興梠は落ち着いて中央にクロスを送ると、逆サイドに飛び込んでいたのは大迫勇也。「合わせるだけでよかった」と言うクロスを難なくゴールへ蹴り込み、鹿島が待望の先制点を奪う。それは、田代の高さ、興梠の速さ、大迫の決定力という三者三様の特長が織りなす美しい決勝ゴールだった。

「今年は本当にいろんなことがあった」
キャプテンの小笠原満男がそうふり返るとおり、簡単なシーズンではなかった。震災によりクラブは活動休止に追い込まれ、ホームタウン一帯はあちこちにヒビ割れが走り、断水した地域も多かった。ホームスタジアムであるカシマスタジアムも使用できず、ホームゲームは国立競技場で代替開催しなければならなかった。
活動を休止した影響は予想外に大きかった。選手たちのコンディションは揃わず試合のパフォーマンスも安定しない。世代交代を図りチームの3分の1の選手が入れ替えたが、その連携を深めるための時間は奪われ、らしさを失ったままアジアチャンピオンズリーグではFCソウルの前に惨敗。リーグ戦でも16位まで順位を下げる出だしだった。

しかし、そこから再浮上。田代の高さと増田誓志のフィジカルの強さでゲームの主導権を握れるようになると徐々に勝ちを重ね、大迫や柴崎岳が台頭し、小笠原も復活。いつの間にか、リーグ屈指の陣容に生まれ変わっていた。それが花開いたのがこのヤマザキナビスコカップだったと言えるだろう。大迫は3戦連発で文句なしのMVPを獲得。柴崎も3試合すべてが延長戦となるなか、フル出場してチームのクオリティを保った。

試合後に、サポーターに招き入れられ観客席まで登って歓喜を分かちあったオリヴェイラ監督は、「まず、アントラーズの選手たちにおめでとうと言いたい」と言って会見に入った。いつもは質疑応答から始める監督だが、この日は選手への感謝を口にせずにはいられなかったのだろう。相手が一人少ないなか、点を取るために攻撃のカードを切った直後にこちらも退場者が出る苦しい展開。最終ラインには中田浩二しかレギュラーがおらず、新井場徹がセンターバック、柴崎とフェリペ ガブリエルが両サイドバックを務めるという窮余の策を取らざるを得なかった。にもかかわらず、安定感のある戦いを披露。「全体で共通意識を持って上手くできた」という中田の言葉通り、意思疎通の賜物だろう。指導する監督とすれば、これほど嬉しいことはなかったはずだ。
「僕の決めたことに対して、“受け入れて、やろう”という気持ちを持ってくれたことを5年間の中で感じている」
そう言って、オリヴェイラ監督は選手たちに感謝の意を示した。

これでオリヴェイラ監督はクラブ史上最多となる6冠目のタイトルを獲得。自身初のナビスコ戴冠は、史上単独トップとなる4回目の優勝。そして他のクラブを圧倒する15冠を達成することとなった。しかし、試合後のミックスゾーンでは、すでに勝利の余韻に酔いしれる選手は一人もいなかった。悲願のACL制覇のためには、天皇杯を制し出場権を獲得しなければならず、リーグ戦もまだ終了していない。また試合に出場できなかった選手のなかには悔しさを露わにする選手も見られた。

「嬉しい気持ちは少しだけ浸って、あとは天皇杯だったり、リーグ戦がまだ残っているので気を引き締めてやっていきたいと思います」
チーム最年少の柴崎のコメントが、鹿島というクラブを象徴していた。


以上
2011.10.30 Reported by 田中滋


MVPとなった大迫のゴールをお膳立てしたのは興梠であった。
ほとんど彼の得点と言っても過言ではなかろう。
興梠は2009年の最終節で優勝を決める得点をアウェイの浦和戦でも決めており、浦和は相性が良い相手である。
それを考慮した上で、オリヴェイラ監督はリーグ戦では途中出場が続いた興梠を先発に戻したのであろう。
やはり策士である。
それに応えた選手に感謝する姿は、策士であると同時に紳士と言えよう。
上に立つ者は、人間性が重要である。
監督に影響され、鹿島の選手は人間としても成長しておる。
残り僅かなリーグ戦、ACL出場権の懸かる天皇杯をチーム一丸となって戦っていきたい。
楽しみである。

オリヴェイラ監督、契約延長か否か

鹿島・オリベイラ監督“勇退”も/ナビスコ杯 
2011.10.30 05:01
 Jリーグ・ヤマザキナビスコ・カップ決勝(29日、浦和0−1鹿島、国立)鹿島のオズワルド・オリベイラ監督(60)は、唯一なかったナビスコ杯のタイトルを奪い、自身6冠目。Jリーグの監督では、5冠で並んでいた同じ鹿島のトニーニョ・セレーゾ氏を上回り、史上最多のタイトルホルダーとなった。3試合すべてを延長で制し、「道のりは厳しかったが、120分間あればどんな試合も制することを証明できた」と喜んだ。

 鹿島との契約は今季限りで切れる。契約延長については11月初旬にクラブと話し合う予定。今季はリーグ戦で低迷していることもあり、「大満足ですとはいかない。ただ(低迷の)要素は大いにある年だったので、しっかり分析して考える」と鹿島幹部。クラブのテーマが世代交代・刷新ということもあり、ナビスコ杯Vを置き土産に“勇退”の可能性もある。
(紙面から)

オリヴェイラ監督に続投要請へ 5季連続タイトルを評価

<鹿島・浦和>自身6冠達成に両手の指を6本立てるオリヴェイラ監督
Photo By スポニチ


 鹿島が、今季限りで契約の切れるオズワルド・オリヴェイラ監督(60)に続投要請する方針を固めたことが29日、分かった。近日中に条件面や来季構想などの交渉を開始する。クラブ幹部は「5季連続でタイトルを獲った監督を代える理由はない。来季に向けて前向きな話し合いをしたい」と明かした。

 オリヴェイラ監督は就任1年目の07年にリーグと天皇杯の2冠を達成。07〜09年には史上初のリーグ3連覇を成し遂げた。今回のナビスコ杯は自身6個目のタイトル。大迫、遠藤、柴崎ら若手を積極起用して、世代交代を進めながら結果を出した手腕に対する評価は高い。

 海外からの注目も高く、水面下では中東や母国ブラジルの複数クラブが招へいに動いている。それでも指揮官は鹿島で采配を続けることに前向きで、交渉はまとまる公算が大きい。6季目に突入すれば、00〜05年に指揮したトニーニョ・セレーゾ氏と並ぶクラブ最長タイの政権となる。
[ 2011年10月30日 06:00 ]

鹿島・オリヴェイラ監督続投へ!5年で6冠に高評価…ナビスコ杯

スタンドに上がってサポーターと喜びを分かち合った鹿島・オリヴェイラ監督

 ◆ヤマザキナビスコ・カップ決勝 鹿島1―0浦和(29日、東京・国立競技場) 鹿島が浦和を延長戦の末に1―0で下し、9年ぶりJクラブ最多となる4度目の優勝を果たした。両チーム退場者を出し、決定機に欠けた展開で迎えた延長前半15分、U―22日本代表FW大迫勇也(21)が決勝点を挙げMVPに輝いた。今年3月、東日本大震災で2週間の活動停止を受けた中で、オズワルド・オリヴェイラ監督(60)は的確な手腕で、J新記録となる5年連続タイトル獲得へチームを導いた。

 オリヴェイラ監督はピッチ上から目を細めていた。その視線の先には、メーンスタンドの表彰台に向かうイレブンがいる。「今年はいろいろなことが起きた。選手はストレスも感じただろう。やってくれたのは選手たちだ」。就任5年目で毎年となる5年連続、自身通算6つ目のタイトルを獲得した。ともにJ新記録だが、まず「息子たち」と称する選手に感謝した。

 苦しいシーズンを象徴する試合だった。一度は数的優位に立ちながら、不可解な判定で青木が退場。交代枠が限られる中でセンターバック経験のない新井場を移すなど大胆な采配を振った。DF4人のうち3人が本職ではなかったが、「選手は柔軟に対応する力を持っている」と信じた。「オズの魔法使い」と称される手腕を、ここ一番で見せた。

 今年3月、震災により鹿嶋市が被災。自宅のライフラインは全てストップした。それでも「練習をするぞ」と声をかけた。選手会は練習ができる状況ではないことを主張。言い争いにまで発展した。最終的に2週間の活動中止となったが、「悔いが残る。違う場所で練習するとかすれば、違ったかもしれない」と自問自答する日々を送った。

 震災後、福島第1原発の放射能漏れなど心身ともに追い込まれたフェリペ・ガブリエルを励まし続けた。選手も空白の2週間、興梠が中心になって宮崎で合宿を張るなど、コンディション維持に努めた。リーグ戦でJ2降格圏まで落ちた時期には眠れない日々を過ごし、「朝までどうすれば勝てるか、考え抜いた時もある」と同監督。手を取り合って、たどり着いた15冠目だ。

 クラブはオリヴェイラ監督を評価し、11月中旬に続投を見据えた話し合いに入る。「条件や来季のビジョンについて話す。そこでギャップがなければ」とクラブ幹部。続投となれば、トニーニョ・セレーゾ監督(00〜05年)と並びクラブ最長となる。延長戦3試合を戦い抜き、頂点に立った鹿島。試合後、全員で肩を寄せ合ってできた大きな歓喜の輪。そこには苦難を乗り越えた男たちの笑顔があった。

(2011年10月30日06時01分 スポーツ報知)

オリヴェイラ監督へ契約延長のオファーを考えるフロントである。
これだけの結果を残す指揮官を手放すのは愚行と言えよう。
報知が報じるように、チームの勝利のために尽力を惜しまぬ素晴らしき人である。
そんな中で、サンスポが勇退を報じておる。
とはいえ、クラブ幹部の言葉尻を捉えたものからの推測であり、スポニチや報知が報じるように母国ブラジルからのオファーや条件面などが合意に至らなければ、袂を分かつ可能性もある。
ここはフロントの腕の見せ所である。
経緯を静かに見守りたい。

栄冠はひとつ

栄冠は鹿島アントラーズに
29 10月 2011



90分で決着のつかない死闘は、1-0という最少得点差で幕を閉じた。

接戦の末に勝利をつかんだのは鹿島アントラーズ

常勝の「誇り」を胸に、史上最多となる4度目の戴冠を果たした。

栄冠はひとつ。だが、10.29の頂上決戦が、栄冠に値する2チームによる闘いであったことは、試合を見守った誰もが理解したはずだ。


ナビスコ杯優勝を記すナイキである。
ナイキは鹿島を常勝と語る。
確かに得たタイトル数、毎年のように上位に顔を出すクラブは他にない。
その裏には脈々と受け継がれたメンタリティがあるのだ。
伝統を継続する、その力こそがこの結果を、歴史を作っておるのである。
これからも、強くあって欲しい、強くあらねばならぬ。
それが鹿島アントラーズである。

宮崎、復帰方針・植田くん獲得を目指す

鹿島、補強着々 レンタル中のDF宮崎呼び戻す
 鹿島が、J2横浜FCに期限付き移籍中のDF宮崎智彦(24)を復帰させる方針を固めたことが分かった。昨季天皇杯制覇に貢献した左利きの左サイドバック。今季はJ2横浜FCで主力としてフル回転した。

 鹿島は今季、山形への期限付き移籍から復帰したFW田代、MF増田が主力として活躍。J2で経験を積んだ宮崎にも同様の成長を期待している。また、13年度の新戦力としてU―17日本代表DF植田直通(17=大津高2年)の獲得に動くことも判明。来季は既にU―22日本代表MF山村和也(21=流通経大)らの加入が内定し、U―17日本代表DF鈴木隆雅(17)らユースから3選手の昇格も決まっている。

[ 2011年10月30日 06:00 ]

今季、横浜FCにレンタル中の宮崎であるが、来季は鹿島に復帰させる方針とのこと。
宮崎は昨季の天皇杯優勝に大いに貢献したことで記憶に残る。
天皇杯制覇直後にレンタルが発表され、惜しまれつつも移籍したことは記憶に新しい。
今季はJ2で経験を積み、アシストも記録しておる。
来季はレギュラーの一角に割り込んで、左サイドを活性化させて欲しい。
また、昨年より徹底マークしておる大津高校の植田くんの獲得にも動くとのことで、将来のDFラインに着手がかかった。
植田くんはユースから昇格する鈴木隆雅くんと年代別日本代表でDFラインを組んでおり、コンビネーションが期待できる。
宮崎、山村くん、隆雅くん、植田くんに當間、昌子が切磋琢磨し、鹿島の堅固な守備を担うのだ。
楽しみである。

鹿島アントラーズ、活動区域拡大へ

「活動区域」千葉にも拡大へ…鹿島
 鹿島がクラブの「活動区域」を千葉県に広げることを目指し、Jリーグに要望書提出の準備を進めていることが29日、分かった。現在、各クラブの活動区域は「所在する県」となっているが、Jリーグ加盟時に自動的に決められたもので、拡大について明確な規定はない。鹿島は同県成田市、香取市、東庄町でサッカースクール開催など活動を行うために、活動区域の拡大を目指す。

 千葉県では柏、J2千葉が活動地域としているが、その3市町に関しては定期的な活動はしていないことから妨害にならないことや、各自治体からも鹿島の活動を誘致、支援する動きもあることなどから準備に取りかかった。ホームタウンではないが、認可されれば、人材発掘の拠点、集客増大などメリットがある。

(2011年10月30日06時01分 スポーツ報知)

鹿島アントラーズの活動区域が千葉県にも拡大とのこと。
これは重畳。
鹿島・神栖地域は茨城北部よりも千葉県東部に親密である。
これまでもフレンドリータウンとしてお付き合いがあり、サポーターも多く在住する。
これまで以上に支援を得、多くの民と共に鹿島を盛り上げていきたい。

スルガ銀行チャンピオンシップ出場

鹿島、南米カップ王者と来夏対戦
2011.10.29 19:45

 日本サッカー協会は29日、Jリーグのヤマザキナビスコ・カップで優勝した鹿島が南米カップ王者と対戦する来夏のスルガ銀行チャンピオンシップに出場すると発表した。相手や日時、会場は未定。(共同)

ナビスコ杯優勝によりスルガ銀行チャンピオンシップ出場権を得た。
これまで得たことのないタイトルにチャレンジできることを幸せに思う。
来年の夏は熱い戦いが繰り広げられるであろう。
楽しみである。

ナビスコ杯優勝報道

【鹿島】オリベイラ監督6冠目/ナビスコ杯

4度目の優勝を果たしトロフィーを手に喜ぶ鹿島オリベイラ監督(共同)

<ナビスコ杯:鹿島1−0浦和>◇決勝◇29日◇国立

 鹿島のオリベイラ監督はナビスコ杯を初制覇し「唯一、取れていなかったタイトルだし、うれしい」と喜んだ。これで自身6冠目。5冠で並んでいたトニーニョ・セレーゾ氏を上回り、鹿島で最も多くタイトルを獲得した監督となった。

 「チャンスの数や質と、得点の比率が合っていないのは心配している」と話したように、勝ち切れない今季を象徴するような展開だった。それでも最高の結果で終え「リーグも120分にしてもらえればいいのに」と口も滑らかだった。
 [2011年10月29日18時37分]

【鹿島】小笠原「震災を力に」/ナビスコ杯

サポーターの前でバンザイするMF小笠原(左から2人目)ら鹿島イレブン

<ナビスコ杯:鹿島1−0浦和>◇決勝◇29日◇国立

 鹿島が延長戦を含め120分間を戦い抜き、FW大迫勇也(21)の延長前半15分のゴールで1−0で9年ぶりの優勝を成し遂げた。主将のMF小笠原満男(32)は序盤から攻守の軸としてピッチに君臨。前後半90分を終えた時点で退いたが、存在感を示し「東日本大震災があって自分たちも練習ができないこととかがあったけど、それを言い訳にせず、パワーに変えようと思っていた。これまで結果が出ずにもどかしく思っていたけど、やっと応援してくれた人が喜んでくれると思う」と話していた。
 [2011年10月29日18時42分]


決勝ゴールを決め、FW興梠(左)と抱き合って喜ぶ鹿島FW大迫(撮影・栗山尚久)

鹿島大迫が延長前半に決勝弾/ナビスコ杯

優勝カップを高々と掲げる鹿島MF小笠原らイレブン(撮影・栗山尚久)

<ナビスコ杯:鹿島1−0浦和>◇決勝◇29日◇国立

 立ち上がりから一進一退の攻防が続いた。前半11分に最初のチャンスを作ったのは鹿島。MF野沢のFKからエリア内でFW興梠が頭で合わせたが、ボールはバーを越えた。浦和は同20分にMF山田、MF原口の連係から最後はMF梅崎がエリア内左から左足シュートを放ったが、枠をとらえることはできなかった。前半は0−0で折り返した。

 浦和は後半の立ち上がりで、数的不利な状況に陥った。同2、5分とMF山田直がイエローカードをもらい退場となった。攻勢に出る鹿島は、同18分にFW田代を投入して前線にFWを3枚並べたが、幾度の決定機を決めきれず。逆に同35分にDF青木がこの日2枚目のイエローカードで退場となった。試合は0−0のまま延長戦に突入した。

 浦和はMF鈴木に代えてMF小島、鹿島はMF小笠原に代えてMF増田を投入して延長前半を開始した。同4分にはその増田が約25メートルのミドルシュートもGK正面。浦和も同13分に原口のドリブル突破から、最後はDF高橋がシュートもGKに防がれた。均衡を破ったのは鹿島。前半終了間際にエリア内からのFW興梠の右クロスにFW大迫が右足で合わせて、先制点を奪った。1−0と鹿島がついにリードを奪い、延長前半を折り返した。

 攻めるしかない浦和は延長後半2分に、左クロスにDF高橋が飛び込んだが、ヘディングシュートは右に外れた。逃げ切りに入る鹿島はコーナーポスト付近でのボールキープで時間を稼ぎながら、同8分にはMF柴崎のシュートがバーをたたいた。試合はそのまま1−0で終了。鹿島が9年ぶり4度目の優勝を飾った。
 [2011年10月29日19時0分]

【鹿島】柴崎SBも柔軟対応/ナビスコ杯
 <ナビスコ杯:鹿島1−0浦和>◇決勝◇29日◇国立

 突然のポジションチェンジにも、大型ルーキーに戸惑いはなかった。ボランチとして攻守に貢献していたMF柴崎岳(19)は、後半35分にDF青木剛(29)が退場すると、右サイドバックに。シーズン開幕前の合宿で経験したことはあったが、本職ではない位置にも「カウンターを受けないように、バランスを崩してはいけない。バランスを重視しながらやっていました」とそつないプレーをみせた。柔軟な対応でつかんだプロ初タイトルに「自信というよりは、まだまだ上がある」と貪欲(どんよく)な姿勢をみせていた。
 [2011年10月29日19時12分]

【鹿島】大迫V弾興梠に感謝/ナビスコ杯

MVPボードを手に記念撮影に応じる大迫。右は興梠(撮影・松本俊)

<ナビスコ杯:鹿島1−0浦和>◇決勝◇29日◇国立

 鹿島のU−22日本代表FW大迫勇也(21)が、大仕事をやってのけた。0−0で迎えた延長前半15分、FW興梠慎三(25)のクロスを右足で流し込み、値千金の決勝点を挙げた。「慎三さんからいいボールがきたので感謝してます。満員の中でプレーができて、優勝したことは本当にうれしいです」と話した。
 [2011年10月29日20時28分]

鹿島15冠!大迫がMVP弾/ナビスコ杯

サポーターと一緒に歓喜の記念撮影。前列右から中田、MVPの大迫、小笠原

<ナビスコ杯:鹿島1−0浦和>◇決勝◇29日◇国立

 鹿島がU−22日本代表FW大迫勇也(21)の決勝弾で、9年ぶり4度目の優勝を飾った。ともに1人ずつ退場者を出して0−0で迎えた延長前半15分、FW興梠慎三(25)のクロスを大迫が柔らかいタッチでゴールに流し込み、浦和を下した。3戦連発で優勝の原動力になった若きエースはMVPにも選ばれた。優勝賞金1億円を獲得した鹿島は、同杯、Jリーグ、天皇杯の3大タイトルの獲得数を15個とし、それぞれで単独最多優勝達成クラブとなった。

 大迫がカップ戦男の本領を発揮した。ボールを支配しながら得点が決められず、停滞ムードが漂い始めた延長前半終了間際だった。FW田代がポストプレーとなったボールを、左サイドで興梠が受け、ドリブル突破。逆サイドからクロスに走り込んできたのが大迫だった。「慎三さんはぼくしか見てなかった。いいボールがきたので、枠の中に入れればいいだけだった。慎三さんに感謝したい」と振り返った。

 じりじりとした展開が続いた。後半5分、浦和MF山田直が累積警告で退場。だが、10人の相手を攻めあぐねた。大迫もポストプレーヤーとしてチャンスメークしたが、得点を挙げるまでには至らなかった。同35分にはDF青木が2枚目の警告を受け退場し、五分五分の条件で延長に突入。その嫌な流れを振り払った決勝点だった。「青木さんもしっかり守ってくれていたので青木さんのためにも決めたかった」と先輩を気遣った。

 鹿島がほれたボールタッチが15冠目をもたらした。鹿島スカウト陣は大迫が鹿児島城西高2年の春、沖縄での九州新人大会を視察に訪れた。この時、大迫は相手DFを1発のトラップで抜き去った。スカウト担当は「ファーストタッチで、彼を獲得することを決めた」と話した。この日のゴールも、角度のないところから鮮やかなボールタッチで流し込んだ。

 プロ入団3年目。決して順風満帆ではなかった。1年目は先輩に言われるがままでとまどうことが多かった。だが、今季は戦術などについて積極的に意見交換するようになった。主将のMF小笠原も「頑張って守備もするようになったし、周りを使って動けるようになった。あいつなりに考えながらやっている」と成長を認めた。

 同世代対決でも存在感を見せつけた。ニューヒーロー賞を獲得した浦和FW原口が延長突入後、右足をけいれんさせる中、120分間フルに動き続けた。U−22日本代表では名古屋FW永井とのレギュラー争いを繰り広げるが、関塚監督の御前試合でMVPを獲得し、結果を出した。それでも大迫は謙虚な姿勢を崩さなかった。「得点はみんなのおかげです。賞金はみんなで使いたい。賞品のお菓子は(小笠原)満男さんにあげます」。鹿島の、日本の将来を担う若きFWが、晩秋の聖地で輝いた。【塩谷正人】
 [2011年10月30日9時4分 紙面から]

鹿島小笠原、魅せた東北人魂/ナビスコ杯

ナビスコ杯を制し、優勝カップを高々と掲げ喜ぶ鹿島MF小笠原

<ナビスコ杯:鹿島1−0浦和>◇決勝◇29日◇国立

 東日本大震災被災地の岩手県大船渡市、大船渡高出身の鹿島MF小笠原満男(32)が、被災地に「恩返し」の優勝を届けた。優勝カップを天に突き上げた後「茨城も被災地だし、うちは東北出身の選手も多い。勝って被災地の方々を喜ばせてあげたいと思ってやってきたけど、ここまでふがいない結果に終わっていた。少しは恩返しができたかなと思う」としみじみと語った。

 ACLは敗退が決定し、リーグ戦はV消滅。負けられない一戦だった。小笠原は中盤でチャンスメークした。守備でも必死にボールを追い掛け、浦和のカウンターの芽を摘んだ。90分で交代するまで攻守にチームを鼓舞した。大迫は「焦りもあったけど満男さんや浩二(中田)さんに90分ある、120分ある、と声を掛けられて落ち着けた」。MF柴崎も「満男さんや周りの先輩が常に声を掛け続けてくれたので集中力が切れなかった」と振り返った。

 被災した東北サッカー界復興を掲げ「東北人魂を持つJ選手の会」発起人となった。7、8月にはリーグ戦に被災地の子どもたちを招待。負けた試合のあとは、子どもたちの前で土下座したこともある。「励まそうと思って企画したけど、逆にこっちが励まされて。子どもたちの笑顔を見ると、おれも頑張らないとと思う」と感謝していた。

 支援活動に熱心になるあまり、調子を崩した。5〜6月にかけての一時期は負傷以外でメンバー外となった。07年8月にメッシーナから復帰後、初めてサブ組と練習した。1人別メニューをこなす日々も過ごした。だが、主将としてチームを思う前向きな姿勢は変わらなかった。

 小笠原 チーム状態が悪いとき、もっともまずいのは、陰で不平、不満が出ること。サブ組に落ちて、まず伝えたのは、いつかはチャンスがくるから腐らずやろう、と言うこと。サブに落ちたからこそ、説得力があった。

 レギュラー復帰後は中盤で存在感を見せつけ、7月以降の躍進につなげた。「Jリーグでももっと上の順位にいきたいし、天皇杯もある。これからです」。スパイクには「東北人魂」の刺しゅう。小笠原の被災地への恩返しは、まだまだ終わらない。【塩谷正人】
 [2011年10月30日9時4分 紙面から]

鹿島中田が急増DF陣統率/ナビスコ杯
<ナビスコ杯:鹿島1−0浦和>◇決勝◇29日◇国立

 鹿島MF中田浩二(32)は、初顔合わせの守備ラインをまとめきった。DF青木が退場し、4枚の並びは右から柴崎、新井場、中田、フェリペ。初の組み合わせ、中田以外は本職でなかったが「みんな指示通り動いてくれて、混乱はなかった」と見事に統率した。スパイクには「3 FOREVER」の文字。日本代表で同僚だった、故松田直樹さんへの思いも背負っていた。若手をまとめて優勝に導いたベテランは、「(自分も)もうちょいやれるかな」と照れ笑いを浮かべていた。
 [2011年10月30日8時18分 紙面から]

鹿島興梠、絶妙アシスト/ナビスコ杯
<ナビスコ杯:鹿島1−0浦和>◇決勝◇29日◇国立

 鹿島FW興梠慎三(25)は、貴重な決勝アシストで勝利に貢献した。大迫への絶妙なクロスで得点をお膳立て。延長後半には左足と腹筋をけいれんさせながら、120分間走り続けた。リーグ戦では22日の神戸戦で先発を外されていただけに期するものがあった。「チャンスをもらったので、結果を出したかった。疲れました。でも、ほっとした」と笑顔だった。
 [2011年10月30日8時21分 紙面から]

鹿島オリベイラ監督最多6冠/ナビスコ杯
<ナビスコ杯:鹿島1−0浦和>◇決勝◇29日◇国立

 鹿島のオズワルド・オリベイラ監督(60)が自身初のナビスコ杯制覇で、チーム歴代監督最多の6冠を達成した。5回で並んでいたトニーニョ・セレーゾ元監督を抜き「みなさんの理解と協力があって6冠ができたと思う。ありがとうございます」と一礼。今大会は準々決勝の横浜戦、準決勝の名古屋戦に続いて延長戦での勝利。リーグは9引き分けと勝ちきれない試合が多いだけに「来年からリーグ戦を120分にしてくれないかな」と冗談を飛ばすほど上機嫌だった。
 [2011年10月30日8時22分 紙面から]

鹿島柴崎、右SBで体張った/ナビスコ杯
<ナビスコ杯:鹿島1−0浦和>◇決勝◇29日◇国立

 鹿島MF柴崎岳(19)は、大型ルーキーが急なポジション変更にも臨機応変な対応をみせてプロ初タイトルをつかんだ。後半にDF青木が退場すると、ボランチから右サイドバックに。シーズン開幕前の合宿で経験していたとはいえ、慣れない位置だったが、「どこでも高いレベルでやるのが鹿島」と体を張った。豊富な優勝経験を持つ小笠原らがみせた声を切らさない集中力に、「学ぶところがあった」という。「まだまだ僕には力がない。まだ(タイトルは)1つ。満足せずにやっていきたい」と成長を誓った。
 [2011年10月30日8時15分 紙面から]

大迫V弾!鹿島が最多更新15冠/ナビスコ杯
2011.10.30 05:04


アントラーズレッドに染まったスタンドを背に、大喜びの鹿島イレブン (撮影・大橋純人)

 Jリーグ・ヤマザキナビスコ・カップ決勝(29日、浦和0−1鹿島、国立)鹿島が延長の末に1−0で浦和を破り、9年ぶりで最多となる4度目の優勝を果たした。U−22(22歳以下)日本代表FW大迫勇也(21)が3試合連続のゴールで決勝点を奪い、最優秀選手に輝いた。3月の東日本大震災で本拠地の茨城が被災しただけでなく、大きな被害を受けた岩手県の出身でもある主将MF小笠原満男(32)は、万感の思いでクラブ15冠目のタイトル獲得を喜んだ。賞金は鹿島が1億円で、浦和は5000万円。

 アントラーズレッドの歓喜を背に、21歳のストライカーが聖杯を突き上げた。表彰式の記念撮影で主将の小笠原から任された“大役”。「勝ってよかった。絶対にチャンスは来ると思っていました」。大迫の頬も紅く染まった。

 今季を象徴する忍耐の戦いだった。後半5分、浦和のMF山田直が退場となったが数的優位を生かせない。同35分にはDF青木が退場。延長前半15分、FW興梠からグラウンダーのクロスを大迫が右足で合わせ試合を決めた。9年ぶりで最多となる4度目の優勝だ。

 「このタイトルは特別。今季は頭の中にずっと震災のことがあった。リーグ戦では結果が出ず、ふがいなくて…。(低迷を)震災の影響と言われるのも悔しかった」。万感の思いを口にしたのは小笠原だった。

 3月11日。チームの本拠・茨城も、故郷・岩手も襲った東日本大震災の衝撃は、無口な男を変えた。クラブ側の制止を振り切り被災地に直行。日夜問わず奔走して集めた物資を届け、苦手だったメディアの前で支援を呼びかけた。

 「被災した子どもたちからJ選手が生まれてほしい。新たな夢ができた。何もなかったらサッカーをやめていたかもしれない」。『東北人魂』の会を立ち上げ、チャリティーオークションやイベントへの選手派遣などを企画、交渉。東奔西走する姿は故郷の詩人・宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」そのものだった。

 リーグ戦序盤は不調から先発を外れることもあった。両ひざや股関節、右足首に痛みを抱えていたが隠し通し、練習で手を抜くことはなかった。「一緒にがんばって上に行こう」。サブ組に入ると若手に積極的に声をかけた。「試合に出ているときに言っても響かないから、逆にこういう話ができるチャンスと思った」と振り返る。

 09年にリーグ3連覇した小笠原ら主力が全盛期を過ぎ、鹿島は過渡期を迎えている。ACLは決勝トーナメント1回戦で敗退し、リーグ戦制覇の可能性も既になくなった。それでも、震災を乗り越えつかんだ15冠目。2連覇が懸かる天皇杯で、16個目のタイトル獲得に挑む。若手の台頭の陰で、『雨ニモ負ケズ』進むベテランの献身がチームを支えている。 (佐藤ハルカ)
(紙面から)

鹿島・大迫MVP弾!先輩に感謝/ナビスコ杯
2011.10.30 05:03


先制弾を決め、両人さし指を掲げて大喜びの大迫。これが決勝点となり、鹿島は4度目の優勝に輝いた (撮影・吉澤良太)

 Jリーグ・ヤマザキナビスコ・カップ決勝(29日、浦和0−1鹿島、国立)決勝弾を決めて鹿島を2002年以来9年ぶり4度目の優勝に導き、最優秀選手(MVP=賞金100万円)に選ばれたU−22日本代表FW大迫勇也(21)がサンケイスポーツに独占手記を寄稿。リーグ戦での苦戦を契機に、先輩にも背中を押されて「ピッチ上ではワガママになる」と決意したことを激白した。

 本当に感謝したい。みんなに感謝したいです。勝ててよかった。必ずチャンスはあると思っていました。

 マルキーニョスが抜けた今季、結果を出さなければ終わりという決意で臨みました。ダメと思われたらまた、すごい外国人がやってきてしんどくなる。瀬戸際の思いでした。

 序盤は先発しても勝てない試合が続いた。今思えば、周りに気を使いすぎていました。考えが「パス」から始まっていた。6月にU−22日本代表で遠征中、チームが勝ったという話を聞いても複雑で。その分、ここで頑張ろうと言い聞かせていました。

 7月27日のJリーグ・G大阪戦は忘れられない。ホームで1−4の大敗なんて、プロに入って初めてで衝撃的でした。どん底まで落ちて悩んで、たどり着いたのは原点でした。高校の時は何も考えずやりたいようにやっていた。それが自分の良さだと思い出した。ピッチに入ったらワガママに。「ボールを持ったら仕掛ける」を徹底しました。本当に意識ひとつ。それから結果が出るようになった。

 感謝−。きっかけをくれた先輩たちに。(中田)浩二さんは「ダメなら俺が点をとるからとにかく仕掛けろ」、(小笠原)満男さんは「遠慮するな。ガンガンいけ」と言ってくれた。大震災後の満男さんの姿は忘れられない。朝は一番早く、練習後は最後までクラブハウスにいて、支援物資を仕分けしたり、大量のサインを書いていた。人として、男としてすごい。自分も11年後、そういう男になりたいなと思いました。

 来年はロンドン五輪。絶対に出なきゃいけない大会。同世代には負けたくない。前回はテレビで見ていた。(内田)篤人さんとか出てたのに、ナイジェリアに圧倒されていた。自分も圧倒されるガチンコの戦いを経験したい。ロンドンでどれだけできるかで、自分の未来が決まる、と思っています。これからも結果にこだわりたいです。 (鹿島アントラーズFW)
(紙面から)


大迫勇也のサイン色紙


MVPを獲得した鹿島・大迫勇也


鹿島・柴崎、初タイトルに感激/ナビスコ杯
2011.10.30 05:01

 Jリーグ・ヤマザキナビスコ・カップ決勝(29日、浦和0−1鹿島、国立)胸元に輝く金色を見ていると、自然と口元が緩んだ。鹿島のMF柴崎が喜びに酔いしれた。

 「うれしいです。初めてなので。カップだったり、金メダルだったり」

 今季入団の黄金新人だが、意外にも日本タイトル獲得は初体験。中・高(ともに青森山田)時代は全国大会決勝で涙をのんでいた。

 心身ともに成長しながら、頂に登り詰めた。準々決勝から3試合連続で延長120分フル出場。決勝は本職のボランチで先発も、DF青木が退場した後半35分からは右サイドバックを任された。鹿島入団直後に練習で指示され、戸惑いを隠せなかった位置だ。だが、「どのポジションでも高いレベルでやるのが鹿島」。終了までの約40分間、必死にサイドを走った。

 「まだまだ獲れるタイトルはあるので、満足せずにやりたい」。鹿島の輝く歴史に、柴崎岳の名も加わった。 (須田雅弘)


延長前半、決勝ゴールを決め喜ぶ鹿島・大迫=国立競技場(撮影・吉澤良太)


試合前、国歌斉唱する倉木麻衣=国立競技場(撮影・川口良介)


試合前、国歌斉唱する倉木麻衣=国立競技場 (撮影・川口良介)


後半 競り合う浦和・エスクデロ・セルヒオ(左)と鹿島・小笠原=国立競技場(撮影・川口良介)


延長後半、ボールを要求する鹿島・大迫=国立競技場(撮影・川口良介)


優勝し、表彰台で喜ぶ小笠原満男(中央40番)ら鹿島イレブン=国立競技場(撮影・吉澤良太)


スタンドでサポーターと喜びを分かち合う鹿島・オズワルド・オリベイラ監督(中央)=国立競技場(撮影・吉澤良太)


サポーターと一緒に記念撮影する鹿島アントラーズの選手たち=国立競技場(撮影・大橋純人)


“国立男”大迫15冠弾!!鹿島、被災地に贈るV
ナビスコ杯決勝 鹿島1―0浦和 (10月29日 国立)


<ナビスコ杯決勝 鹿島・浦和>延長前半15分、ゴールを決めた大迫は両手を広げて喜ぶ
Photo By スポニチ


 鹿島が浦和を1―0で破り、9年ぶり4回目の優勝を果たした。0―0で突入した延長前半15分にU―22日本代表FW大迫勇也(21)が右足で決勝弾。今大会3試合連続ゴールでMVPに輝いた。チームは5季連続のタイトル(リーグ、天皇杯、ナビスコ杯)で15冠を達成。いずれの大会でも優勝回数で単独トップに立ち、南米カップ戦王者と対戦する来夏のスルガ銀行杯出場も決めた。

 勝利の興奮冷めやらぬピッチ上での記念撮影。MVPに輝いた大迫が小笠原主将に促され、優勝カップを掲げた。「本当に勝てて良かった。ゴールは慎三さん(興梠)からいいボールが来た。MVPは、みんなに感謝です」。クラブにとって5季連続となる通算15個目のタイトル。若きストライカーが常勝の歴史に新たな一ページを刻んだ。

 鹿島の強さの秘けつが凝縮された決勝弾だった。0―0で突入した延長前半15分、大迫が、田代のワンツーで左サイドを突破した興梠のクロスを右足で押し込み均衡を破った。「結果を出さないと出られなくなるのが鹿島。ゴールはFW3人で完全に相手を崩せた」。今季は2トップが固定されず、大迫、田代、興梠の3人が定位置を争った。この日はチーム得点王の田代が先発落ちし、興梠が公式戦3試合ぶりに先発復帰。今季は大迫も先発落ちを繰り返しながら、激しいチーム内競争の中で成長。U―22日本代表の関塚監督が視察した大舞台で結果を出した。

 後半5分に相手に退場者が出て数的優位になったが、35分に青木がこの試合2度目の警告を受けて退場。終盤の最終ラインは右から柴崎、新井場、中田、フェリペ・ガブリエルと本職が一人もいない急造布陣だった。それでも中田は「大きな問題はなかった」と冷静に対応。クラブハウスのロッカーにはポルトガル語と日本語で「献身・誠実・尊重」がプロの魂というジーコの教えがつづられているが、大一番でもジーコ・スピリットで総力戦を制した。

 今季は既にリーグ優勝の可能性が消滅し、ACLも16強で敗退。大迫は「もっと決められるチャンスはあった。勝ったけど、課題は多い」と早くもリーグ残り4戦と天皇杯連覇に視線を向けた。優勝が毎年の恒例行事と化している常勝軍団にとって、15冠達成もさらなる進化への通過点にすぎない。


<鹿島・浦和>延長前半15分、ゴールを決める大迫
Photo By スポニチ


[ 2011年10月30日 06:00 ]

“特別なVだもの”小笠原「やっと結果届けられた」
ナビスコ杯決勝 鹿島1―0浦和 (10月29日 国立)


<鹿島・浦和>イレブンの前でトロフィーを掲げる小笠原
Photo By スポニチ


 被災地を勇気づける優勝に、鹿島のMF小笠原満男(32)は感慨深げだった。「鹿島も練習できなくなったり、今年は本当にいろいろあった。個人的には震災のことが頭の中にあった。だから、特別な思いがあった」。震災を乗り越えて手にした自身12度目のタイトルは、今までで最も欲しかった勝利だった。

 3月11日の東日本大震災後、岩手県出身の小笠原は積極的に支援活動を行ってきた。だが、ピッチでは本来のプレーを見せられずに先発から外され、チームも低迷。「勝利をプレゼントしたかったが、結果が出ず、もどかしく思っていた」と振り返った。

 そんな時、被災地で詩人の相田みつを氏の「奪い合えばなくなるものも、分け合えば足り、譲り合えば余る」という言葉を知った。「サッカーも同じ。協力することが大切」と共感し、先発落ちの悔しさを押し殺し、控え選手とともに先発獲得を目指した。調子を取り戻したベテランは、決勝戦でも不動のボランチとしてピッチに立った。

 「勝っている姿を見せたかった。やっと結果を届けられたかなと思う」。この日も「東北人魂」の刺しゅうが入ったスパイクを履いてプレーした鹿島の主将は、少しだけ笑顔を見せた。
[ 2011年10月30日 06:00 ]

退場青木ホッ…「勝ったのでいい経験と言える」
ナビスコ杯決勝 鹿島1―0浦和 (10月29日 国立)

 鹿島のMF青木が優勝に安どの表情を浮かべた。後半35分に原口のドリブルに対応した際に不可解な判定で2度目の警告を受けて退場。故障離脱中の岩政の代役としてセンターバックで献身的なプレーを見せていたが、不測の事態が待ち受けていた。

 「自分としてはベストの対応だったと思うし、チームメートも“あれは反則じゃない”と言ってくれた」と不満げだが「満員の観衆の前でレッドカードを突きつけられることはあまりない。勝ったのでいい経験と言える」と苦笑いも浮かべていた。
[ 2011年10月30日 06:00 ]

大迫、延長前半に決勝弾!鹿島が最多4度目V…ナビスコ杯

延長前半15分、決勝ゴールを決めた鹿島・大迫(奥、手前は浦和GK加藤)

 ◆ヤマザキナビスコ・カップ決勝 鹿島1―0浦和(29日、東京・国立競技場) 鹿島が浦和を延長戦の末に1―0で下し、9年ぶりJクラブ最多となる4度目の優勝を果たした。両チーム退場者を出し、決定機に欠けた展開で迎えた延長前半15分、U―22日本代表FW大迫勇也(21)が決勝点を挙げMVPに輝いた。今年3月、東日本大震災で2週間の活動停止を受けた中で、オズワルド・オリヴェイラ監督(60)は的確な手腕で、J新記録となる5年連続タイトル獲得へチームを導いた。

 スタンドを赤く染めた浦和サポーターの大歓声に包まれ、ヒーローの笑顔も秋の夕陽で赤く輝いた。延長前半ロスタイムだ。田代とのワンツーで抜け出した興梠が、左サイドから中央へ速く柔らかいパス。相手のマークを外してフリーになった大迫が落ち着いて蹴り込み、ゴールを揺さぶった。

 「いいボールがきた。枠の中に“入れればいい”というパスだった」。ナビスコ杯3戦連続ゴール。最後はチームを頂点に導く一撃に立役者は「みんなに感謝したい」と自分のことより仲間への気持ちを口にした。

 ボールを支配しながらも遠いゴール。今回も120分は覚悟していた。後半5分に浦和の山田直が退場となり、相手は10人に。鹿島は田代を投入して3トップに変え、勝負をかけた。「(中田)浩二さんや(小笠原)満男さんが“落ち着いてやれ”と言ってくれていた」。冷静に、期待通りに、この3人の連係で好機をモノにした。

 鹿児島城西高時代は高校選手権で大会新記録の10得点を記録した生粋のストライカー。だが、そんな怪物も、しばらくは鳴りを潜めていた。本来の姿を取り戻したのは昨秋のこと。出番が少なく集中力が切れかけていた大迫へ、親代わりの椎本邦一スカウト部長が愛のムチを振った。「俺はプロサッカー選手を獲ったんだ。違うことをやりたいなら出て行け!!」。目が覚めると、成長が加速した。

 視線の先には来年のロンドン五輪を見据える。U―22には永井謙佑(名古屋)らFWに強力なライバルもいるが、小笠原から「安全なパスよりシュートを」とアドバイスを受けて、ゴールへの意識がさらに強まった。

 表彰式では小笠原から促され、一番最初に優勝カップを掲げてみせた。MVPの賞金100万円は「みんなで分ける」といい、賞品のお菓子1年分はお世話になった小笠原にプレゼント。チームでの信頼も力にして開花した21歳が、真のストライカーとしてロンドンへ突き進む。

 ◆大迫 勇也(おおさこ・ゆうや)1990年5月18日、鹿児島・加世田市(現南さつま市)生まれ。21歳。3歳でサッカーを始める。09年、鹿児島城西高から鹿島入り。同年3月15日の新潟戦でJリーグデビュー。初ゴールは同年4月12日のF東京戦。Jリーグ通算72試合11得点。U―22日本代表。血液型O。182センチ、70キロ。
(2011年10月30日06時01分 スポーツ報知)

鹿島ルーキー・柴崎、公式戦初体験の右SBで魅了…ナビスコ杯

前半、浦和・山田直(左)と競り合う鹿島・柴崎

 ◆ヤマザキナビスコ・カップ決勝 鹿島1―0浦和(29日、東京・国立競技場) 鹿島が浦和を延長戦の末に1―0で下し、9年ぶりJクラブ最多となる4度目の優勝を果たした。両チーム退場者を出し、決定機に欠けた展開で迎えた延長前半15分、U―22日本代表FW大迫勇也(21)が決勝点を挙げMVPに輝いた。今年3月、東日本大震災で2週間の活動停止を受けた中で、オズワルド・オリヴェイラ監督(60)は的確な手腕で、J新記録となる5年連続タイトル獲得へチームを導いた。

 鹿島期待の新人MF柴崎は、大舞台にも物おじしないプレーで観客を魅了した。ボランチで先発も、DF青木が退場した後半35分からは右サイドバックに。入団当初の紅白戦では経験していたが、公式戦では初。「どのポジションでも高いレベルでやるのが鹿島。誰がどのポジションでもできるのが鹿島」と堂々と自身の役目を果たした。

 延長後半10分にはバー直撃のシュートを放つなど120分間攻守に貢献。プロ初タイトルに「うれしいです。優勝カップやメダルを見て『優勝したんだな』と思った」と常勝クラブの次世代を担う19歳は落ち着いた口調で喜びを語った。
(2011年10月30日06時01分 スポーツ報知)

鹿島・小笠原「勝っている姿見せたかった」被災地へ贈る栄冠…ナビスコ杯

ナビスコ杯最多となる4度目の優勝を果たし優勝杯を掲げ喜ぶ小笠原(中央)ら鹿島イレブン

 ◆ヤマザキナビスコ・カップ決勝 鹿島1―0浦和(29日、東京・国立競技場) 鹿島が浦和を延長戦の末に1―0で下し、9年ぶりJクラブ最多となる4度目の優勝を果たした。両チーム退場者を出し、決定機に欠けた展開で迎えた延長前半15分、U―22日本代表FW大迫勇也(21)が決勝点を挙げMVPに輝いた。今年3月、東日本大震災で2週間の活動停止を受けた中で、オズワルド・オリヴェイラ監督(60)は的確な手腕で、J新記録となる5年連続タイトル獲得へチームを導いた。

 これまで手にしたタイトルとは、違う思いが小笠原の心を支配していた。「震災もあったし、勝っている姿を見せたかった。すごく意味のある優勝だと思います」。柴崎とダブルボランチを組んで浦和の攻撃を封じ、後半10分にはエスクデロの突破を止めた。緩急をつけたパスで攻撃の起点にもなり、震災後初めての優勝を被災地に届けた。

 高校時代を過ごした岩手・大船渡市が壊滅的な被害を受けると、直後から支援物資の仕分けや荷造りに奔走した。昼過ぎに練習を終えた後、夜までクラブハウスに残った。必要な物資を書き留めるノートは、わずか2日間で1冊埋まった。練習の合間を縫って、何度も被災地に足を運んだ。

 チームメートも賛同して大量の物資を送れたが、皮肉にも自身のパフォーマンスとチームの成績は下降線をたどった。5月下旬にはクラブ幹部に「結果を出した上でやる方が、喜んでもらえるんじゃないか」と諭された。その後は「東北人魂を持つJ選手の会」という組織を立ち上げ、スタッフの力も借りた。負担が軽減されても、心はいつも東北とともにあった。

 「みんなが頑張って、みんなでつかんだ勝利。練習できないときもあったけど、それを言い訳にするんじゃなく、パワーに変えて優勝をプレゼントしたいと思ってましたから」。心優しき主将が有言実行で勝ち取った栄冠には、カップ以上の重みがあった。
(2011年10月30日06時01分 スポーツ報知)

鹿島がチーム一丸V!“東北人魂”見せた

 ナビスコ杯を制し大喜びの鹿島・オリヴェイラ監督=国立競技場(撮影・三好信也)

 「ナビスコ杯・決勝、浦和0-1鹿島」(29日、国立)

 鹿島が浦和を延長の末、1‐0で下し、9年ぶり史上最多となる4度目の優勝を成し遂げた。優勝賞金1億円を手にするとともに、クラブとして通算15個目のタイトルを獲得。最優秀選手には延長前半15分、決勝弾を放ったU‐22日本代表FW大迫勇也(21)が選ばれた。

 鹿島の勝利を告げる笛が、快晴の空に響き渡った。ヒーローの大迫を中心に歓喜の輪が広がった。「優勝は何度してもうれしい。個人的には震災があって、勝っている姿を見せることができた。そういう意味でうれしい」。この日もスパイクに“東北人魂”の刺しゅう。岩手県出身のMF小笠原は、熱い思いを口にした。

 チーム15個目のタイトルは、特別なものだった。3月に東日本大震災が発生。ホームタウンとする茨城県も被災し、東北ゆかりの選手も多い。被災地のために‐。「口にしないけど、みんなそういう意識はある」(DF中田)。強い思いは共通意識だった。

 クラブも苦しい時期を乗り越えた。ホームのカシマスタジアムは、落下の危険があった照明を撤去した。復旧工事が終わる6月まで試合を開催できなかった。クラブハウスは、壁や屋根が崩壊。小笠原は「練習ができなくなる被害もあった。言い訳にしたくなかった」と振り返った。

 被災地に勇気と希望を与えたい‐。リーグ戦では優勝は消滅している。タイトルを獲得するしかなかった。「結果が出ず、もどかしかった。茨城や東北出身の選手も多い。喜んでくれると思う」。ようやく明るい話題を届けることができた。

 チャンスは今回だけでは終わらない。DF中田は「天皇杯もあるし、いい形でやっていきたい」と次なるタイトルへ意気込んだ。良いニュースは多ければ多いほどいい。もう一度、頂点を目指す。
(2011年10月30日)

大迫、成長見せた決勝弾!次は五輪予選
 「ナビスコ杯・決勝、浦和0-1鹿島」(29日、国立)

 鹿島FW大迫が決勝弾を放った。延長前半15分、FW田代が競り勝ったボールは、左から駆け上がったFW興梠へ。絶好のラストパスを右足で丁寧にけり込んだ。「合わせるだけだった。自分が出て優勝するのはうれしい」と喜んだ。MF小笠原も「頑張って守備をするようになったし、周りに合わせて動けるようになった。バカだけど頭を使ってやっている」と辛口に成長を評価。「次は五輪予選を頑張りたい」と次なる目標を掲げた。
(2011年10月30日)

鹿島15冠 ナビスコ杯、延長で浦和下す

【写真説明】
トロフィーを掲げて優勝を喜ぶ大迫(中央)ら鹿島イレブン=国立競技場


サッカーJリーグのヤマザキナビスコ・カップ決勝は29日、秋晴れの東京・国立競技場に4万6599人の観衆を集めて行われ、鹿島が延長の末に1-0で浦和を下し、9年ぶりで最多となる4度目の優勝を飾った。ことしクラブ創設20年を迎えた鹿島のタイトル獲得は15個目となり、最多を更新した。優勝賞金は1億円。浦和は8年ぶり2度目の栄冠はならなかった。

両チームのナビスコ杯決勝での顔合わせは今回で3度目。鹿島は立ち上がりからボールを支配し、何度も浦和ゴールを脅かしたが、後半開始早々に1人退場して守りを固めた相手にゴールを決められず苦しんだ。鹿島も35分にDF青木が退場し、一進一退の攻防が続く中で延長戦に突入した。

延長前半の終了間際、鹿島は田代、興梠とFW2人の連係で突破し、最後はU-22(22歳以下)日本代表のFW大迫勇也がゴールを決め、これが決勝点となった。3試合連続得点の活躍を見せた大迫は最優秀選手に選ばれた。


チーム一丸となって獲得したナビスコ杯のタイトルを素直に喜びたい。

ナビスコ杯優勝コメント2

オリヴェイラ監督「タイトルを取る義務がわれわれにはある」
ナビスコ杯決勝後 オズワルド・オリヴェイラ監督(鹿島)会見

2011年10月29日(土)

■リーグ戦を120分に変更できないだろうか(笑)

 普段はあまりやらないことだが、質問に答える前にこちらからお話したいことがある。まずアントラーズの選手たちにおめでとうと言いたい。いろんなことがシーズン中に起きていて、自分たちが期待している結果にならない中、自分たちがやるべきことを持続してやっていく中でタイトルを取れたのは、彼らがストレスを感じながらも規律を守りながら取り組み続けた結果だと思う。このことは大変良かったと思う。

 2つ目にはレッズの監督と選手をたたえたい。特に堀監督は、就任間もない時期に決勝に向けてチームを立て直さなければならなかった。今日の120分を見れば、どれだけすごいことをやっていたのか、皆さんも実感できたと思う。彼がこの数日間で立て直したことは、将来有望な指導者であるということを実感した。またレッズの選手が、いろんな勝負をするにあたって、いいやり方と悪いやり方があると思うが、いいやり方で、高いフェアプレー精神で挑んでくれたということ。そしてそれを120分持続させたということは、レッズというクラブの将来への期待を増すような内容になったのではないかと思う。レッズのサポーターの皆さんも、今後もこのチームに、監督と選手に期待してもいいのではないかと思う。

 試合を振り返ると、本当に決勝にたどり着くまでの道のりは非常に厳しかった。マリノス戦は悪天候の中の戦いで、立ち上がりに2失点してから逆転すべく選手たちが120分戦い続けた。名古屋とのアウエーの戦いも、急激な気温や湿度との戦いがあり、運動量的な部分でも影響してしまって、120分間の苦しい試合展開になってしまった。今日も120分間の戦いになってしまったが、マリノス戦からの3試合を見ていただいたのであれば、それほど相手に主導権を握られてということではなく、逆に自分たちが主導権を握りながらものにできず、苦しい試合展開をしてしまったという部分があって、自分たちで苦しい状況にしてしまったのではないかと思う。それでも最後に120分のゲームを制することができることを、この3試合で見せることができた。そこでJリーグに提案したいのは、リーグ戦を120分に変更することはできないだろうか。120分だったら決着をつけられるだろうから、来年から実施してもらえないかと思う(笑)。

 残念ながら今季は、主導権を握ってチャンスを作りながらなかなか勝てず、90分間で引き分けてしまう試合が多かった。120分だったら決着をつけられるということが分かったので、Jリーグをより面白くするためにも、皆さんからも120分にしてはどうかという提案をしてもらえればと思う。

■献身と犠牲がなければ試合を制することはできない

――3試合連続で延長戦で勝利している。その勝負強さは何に起因していると考えるか?(大住良之/フリーランス)


 当然、この大会に対するプランはあった。マリノス戦の前から、リーグ優勝の可能性はなかなか厳しかったということで、タイトルを取る義務というものがわれわれにはあるので、いろんな準備を進める中で、ナビスコカップに向けて集中力を高めるという作業から始まった。3試合というのは片手で表現できる数字だが、トーナメント表を見れば厳しい戦いとなることは明らかであり、(強い相手と)当たる可能性というものを計算しながら、そこにフォーカスするしかないかなと考えていた。そこで選手たちが、僕が決めたことを受け入れて「やろう!」という気持ちを、(監督に就任してから)5年間の中で僕は感じているし、納得してやってもらっていると。対戦相手の能力を考えれば、自分たちを上回る部分も多少はあるわけで、そこで献身と犠牲がなければ試合を制することはできない。あとは「どんな状況でもあきらめない」「戦い続ける」という言葉を選手たちに投げかけた。それを選手たちは実行してくれたのだと思う。

――センターバックが退場して、ディフェンスラインの並びを変えたが、あのメンバーはもともと練習していたのか?

 1人退場になったり、1人(相手より)多くなるということは、サッカーの試合では起こり得ることであって、いろんな状況に対する準備というものをしていた。あとは規律と規則。ただ選手たちに言っているのは「言われたことだけをする選手にはなってほしくない」ということ。言われたことプラス、柔軟な対応ができるようになってほしい。(青木が)退場してから、右サイドバックにはボランチの選手が入って、右のセンターには右サイドバックの選手が入って、左のセンターにはボランチがいて、左サイドのところにMFがいたり、中盤のところにFWの大迫と興梠がいたり、柔軟にいろんな状況に対する対応力を身につけてほしい。考えることをやってほしいし、自分たちで決断していいということを、僕は要求している。だから選手たちが考えてやった部分もあるし、その都度、自分からも微調整の指示は出した。

■ゲームコントロールは5年目で一番安定している

――今回の結果を出したことについて、何か具体的なメッセージはあるか?(田村修一/フリーランス)


 今年、いろんなことがあったが、それは僕だけでなく日本国民全員が忘れられない3月11日の震災の影響があるわけで、ただ僕自身は忘れようというわけではないが、それを横に置いて何らかの形で復興させようと取り組むようにしてきた。ただ、日々のニュースにあるように、サッカー界だけでなく日本全国に何らかの影響はあったと思う。被災された方は、忘れようというよりも、前を向いていかなければという精神で(復興に)取り組んでいる姿を見て、われわれも同じように前に進んでいかなければならないという気持ちを持っていないといけないと思う。

 いい形で成果を出せたこと、しかも自分が唯一取れていなかったタイトルでもあったので、優勝できたことは非常にうれしく思う。ただ、震災によって、最初の部分で(チームに)影響はあったと思うが、これだけ長いシーズンの中で、今の順位に影響しているかと言われれば、僕はそうではないと思うし、逆に今、優勝争いをしているチームというのは、メリットがあって、そのための準備をしているわけで、実力をもって今季の優勝を目指しているのだと思う。

――今季の鹿島は90分でなかなか勝ち切れていない。昨年の浦和もそうだったが、チャンスの数からすると、ゴールの数があまりにも少なすぎる。チャンスをゴールにつなげるためには、何が必要であると考えるか?(湯浅健二/フリーランス)

 質問の通りだと思うが、唯一コメントできないのが、去年のレッズさんのことであって、われわれと対戦した2試合の印象というものはあるが、そのほかの試合については詳しく覚えていないのでコメントは差し控えたいと思う。

 チャンスの数と質、それとゴールとの比率が見合っていないという部分に関しては、僕自身も最も心配しているところであって、選手とも話すし、練習メニューを組んでみたりしていて、選手たちも非常にまじめに取り組んでいるし、点を取ろうとか落ち着いてフィニッシュしようとか、一生懸命に心掛けているとは思う。ゲームコントロールができる試合が、今年に関しては5年目で一番安定しているのではないかと感じている。

 今季に関しては、前期のフロンターレ戦の前半とホームのガンバ戦での残り15分で、ただ「行けばいいや」となってバランスを崩して失点を重ねてしまったという部分と、アウエーのFCソウル戦(アジアチャンピオンズリーグ)でも自分たちのやりたい形がまったくできなかった。この3試合は、自分たちのやりたいことがしっかりできなかったと思うが、選手たちが頑張っていないとは思っていないし、集中力が足りていないということでもない。

 今、優勝争いに絡んでいないが、チャンスの数パーセントが(ゴールに)入っていれば、おそらく優勝争いをしていたのではないかと思うこともある。ただ、選手たちが試合中に下を向くこともない。どこでミスをしているのか、何が足りないのか、自分自身に問いかけているところだ。チャンスの数と質に対して、どうすれば成果を出せるようになるのか、毎日毎日考えながら準備をしているところだ。

 長くなってすいません。メディアの皆さんには感謝したい。120分というのは、当然ながら冗談と思っていただければ、優勝したことでのユーモアととらえていただきたい(笑)。成果を出したことをうれしく思うし、皆さんのご理解と協力があって、日本での6回目のタイトルを成し遂げることができた。本当に感謝したい。ありがとうございました。

<了>

※質問者に関しては、掲載許諾の確認が取れた方のみ明記しています。記名のない方は確認が取れていない方ですので、拒否されている訳ではありません。

小笠原満男「勝っている姿を見せられてすごくうれしい」
ナビスコ杯決勝後 選手コメント

2011年10月29日(土)

■小笠原満男(鹿島)

「勝っている姿を見せられてすごくうれしい」

 優勝は何度してもいいものだなと思いました。(前半は押され気味だった?)押され気味というか、(浦和が)だいぶ飛ばして入ってきたな、という印象です。ただ、うちもうまくペースをつかめなかったんで、その後、しのいでからは自分たちのリズムが出るようになった。おれらがうまくいかなかったのもあるけど、相手が飛ばしてきたなという印象です。相手の勢いもありましたけども、それに付き合って行ったり来たりするのは一番良くないので、取ったボールを大事につないだりっていうのはみんなで考えました。

(今年はいろいろなことがあったと思うが)うーん、ホントにいろいろあって、おれらも練習できなくなるぐらい(震災の)被害がありましたけど、それを言い訳にするんじゃなくて、逆にパワーに変えて、応援してくれる人たちのために、勝利をプレゼントしたいという思いでいたけど、なかなか結果が出なくて。もどかしさもありましたけど、今日これだけのお客さんが入ってくれて、全国中継もあるって聞いていたんで、このチームは茨城県に長く住んでいる人も、東北出身の選手も多いんで、喜んでくれた人は多いんじゃないかなと思います。

(これまで取ったタイトルとの違いは?)何度取ってもうれしいですけど、やっぱり個人的には震災っていうのがあって、ホントに勝っている姿を見せたいって思う中で、なかなか見せられなかったんで、今日はそういう意味でもすごくうれしいです。ただ、まだまだ続くんで、Jリーグもあるし、天皇杯もタイトルを取るチャンスが残っていますし、僕らも勝っていきたいなと思います。

(ピッチを去ってから延長戦はどのように見ていた?)チームメートを信じて、すごくうまくいっていたんで落ち着いて見ていられましたけど、なんとか点を取ってほしいなと思っている中、いいゴールが決まりました。今日だけじゃなくて、準決勝、準々決勝も延長までいきましたけど、ホントにみんなでつかみ取った優勝じゃないかなと思います。

(柴崎や大迫ら若い選手も活躍しているが)こういう舞台でいいプレーができるっていうのは、成長する上ですごく大事なことで、ここで結果が出ない、うまくいいプレーができないのと、タイトルを取っていいプレーができるのでは大きく違うので、そういう意味では今後にも期待が持てる試合だったんじゃないかなと思います。

■大迫勇也(鹿島)

「結果を残してやろうと思っていた」

(ゴールシーンは)慎三さん(興梠)はたぶん僕しか見ていなかったんで、そういった面ではホント良かったです。
 今日は結果を残したことだけですね。正直、体が重かったんで、その中でも何とか結果を残してやろうと思っていたし、実際に勝てたことは本当にうれしかったですね。

■柴崎岳(鹿島)

「初めての金メダルは重たかった」

(初めてタイトルを獲得した感想は?)うれしいです。初めてだったんで、本当にどういった形であれ、勝利をして、優勝したということに関しては、チームのみんなで取ったものだったと思いますし。そういった意味では個人としてじゃなくて、チームとして勝てたっていうのが、うれしかったですね。

(表彰台の上は?)みんなで喜んで、サポーターの皆さんが喜んでいるのもよく見えましたし、あの上に立って笑顔じゃない人は誰一人いなかった。今日、決勝で勝って、金メダルを掛けられました。初めて掛けた金メダルは重たかったです。

■中田浩二(鹿島)

「多少の恩返しはできたと思う」

 原口とエスクデロのところが向こうの強みだと思っていたから、そこをうまく削っていたと思うし、レッズがガチャガチャ出てくると思っていたら、意外と様子を見ながらゲームに入ってきたから、その分、対応はしやすかったかな。途中キープはされていたけど、(ボールを)回させているような感じだったし、別にそこまで危ないなとは思わなかった。

(青木の退場は)かわいそうだよ、あれ。並走していただけだし、むしろ青木の方がちょっと体が前に入っていたように感じた。ただ、そんなことを言ってもしょうがない。

(苦しいシーズンだったが)シーズンが始まっていろいろあったけど、全タイトルを目指してやってきて、Jリーグはこういう形になったけど、うまくナビスコカップを取れたことは大きいと思う。震災後初めてのタイトルを僕らが取れたってことは大きいと思う。東北だけじゃなくて、茨城も、鹿島のファンも被災されている方が多いし、そういう人に勇気だったり、希望を与えられたんじゃないかと思う。今年はホントに別な意味で、自分たちっていうよりも、サポーターのおかげっていう気持ちが一番強かった。今日来てくれたサポーターにも、今年はなかなか難しいシーズンにしてしまって、ストレスが溜まるふがいない試合をしていたから、そういう意味では多少の恩返しはできたと思う。

■田代有三(鹿島)

「3トップのいい連係で取れた」

 勝てて良かったです。(大迫のゴールシーンは)3トップにしていたんで、うまく3トップがみんなで絡めた。スペースが空いたところに入って、飛び込んでっていうのができたシーンだったと思うし、慎三(興梠)はああいうプレーが得意なので、みんなでいい連係で取れた得点だったと思います。

 若い世代が入ってきて、こういうタイトルを取れたのが良かったし、争う環境もすごくいいと思う。鹿島はこういう大きな舞台になっても落ち着いていて慌てることがない。120分間こうやって戦えるところにみんなの落ち着きを感じた。決勝だからといって気負ったプレーもないし、いい意味でリラックスしていた。

鹿島・小笠原、震災を思い「勝っている姿を見せられてすごくうれしい」
 ナビスコカップ決勝が29日、東京・国立競技場で行われ、鹿島アントラーズが延長戦の末に浦和レッズを1−0で下し、9年ぶり4度目の優勝を果たした。スコアレスで迎えた延長前半15分、鹿島は大迫勇也のゴールで均衡を破り、この1点を守り切った。MVPには決勝点を挙げた大迫が選ばれた。
 以下は試合後の小笠原満男(鹿島)のコメント。

「優勝は何度してもいいものだなと思いました。(前半は押され気味だった?)押され気味というか、(浦和が)だいぶ飛ばして入ってきたな、という印象です。ただ、うちもうまくペースをつかめなかったんで、その後、しのいでからは自分たちのリズムが出るようになった。おれらがうまくいかなかったのもあるけど、相手が飛ばしてきたなという印象です。相手の勢いもありましたけども、それに付き合って行ったり来たりするのは一番良くないので、取ったボールを大事につないだりっていうのはみんなで考えました。

(今年はいろいろなことがあったと思うが)うーん、ホントにいろいろあって、おれらも練習できなくなるぐらい(震災の)被害がありましたけど、それを言い訳にするんじゃなくて、逆にパワーに変えて、応援してくれる人たちのために、勝利をプレゼントしたいという思いでいたけど、なかなか結果が出なくて。もどかしさもありましたけど、今日これだけのお客さんが入ってくれて、全国中継もあるって聞いていたんで、このチームは茨城県に長く住んでいる人も、東北出身の選手も多いんで、喜んでくれた人は多いんじゃないかなと思います。

(これまで取ったタイトルとの違いは?)何度取ってもうれしいですけど、やっぱり個人的には震災っていうのがあって、ホントに勝っている姿を見せたいって思う中で、なかなか見せられなかったんで、今日はそういう意味でもすごくうれしいです。ただ、まだまだ続くんで、Jリーグもあるし、天皇杯もタイトルを取るチャンスが残っていますし、僕らも勝っていきたいなと思います。

(ピッチを去ってから延長戦はどのように見ていた?)チームメートを信じて、すごくうまくいっていたんで落ち着いて見ていられましたけど、なんとか点を取ってほしいなと思っている中、いいゴールが決まりました。今日だけじゃなくて、準決勝、準々決勝も延長までいきましたけど、ホントにみんなでつかみ取った優勝じゃないかなと思います。

(柴崎や大迫ら若い選手も活躍しているが)こういう舞台でいいプレーができるっていうのは、成長する上ですごく大事なことで、ここで結果が出ない、うまくいいプレーができないのと、タイトルを取っていいプレーができるのでは大きく違うので、そういう意味では今後にも期待が持てる試合だったんじゃないかなと思います」
[ スポーツナビ 2011年10月29日 19:13 ]

鹿島・中田、震災後初のタイトルで「多少の恩返しはできたと思う」
 ナビスコカップ決勝が29日、東京・国立競技場で行われ、鹿島アントラーズが延長戦の末に浦和レッズを1−0で下し、9年ぶり4度目の優勝を果たした。スコアレスで迎えた延長前半15分、鹿島は大迫勇也のゴールで均衡を破り、この1点を守り切った。MVPには決勝点を挙げた大迫が選ばれた。
 以下は試合後の中田浩二(鹿島)のコメント。

「原口とエスクデロのところが向こうの強みだと思っていたから、そこをうまく削っていたと思うし、レッズがガチャガチャ出てくると思っていたら、意外と様子を見ながらゲームに入ってきたから、その分、対応はしやすかったかな。途中キープはされていたけど、(ボールを)回させているような感じだったし、別にそこまで危ないなとは思わなかった。

(青木の退場は)かわいそうだよ、あれ。並走していただけだし、むしろ青木の方がちょっと体が前に入っていたように感じた。ただ、そんなことを言ってもしょうがない。

(苦しいシーズンだったが)シーズンが始まっていろいろあったけど、全タイトルを目指してやってきて、Jリーグはこういう形になったけど、うまくナビスコカップを取れたことは大きいと思う。震災後初めてのタイトルを僕らが取れたってことは大きいと思う。東北だけじゃなくて、茨城も、鹿島のファンも被災されている方が多いし、そういう人に勇気だったり、希望を与えられたんじゃないかと思う。今年はホントに別な意味で、自分たちっていうよりも、サポーターのおかげっていう気持ちが一番強かった。今日来てくれたサポーターにも、今年はなかなか難しいシーズンにしてしまって、ストレスが溜まるふがいない試合をしていたから、そういう意味では多少の恩返しはできたと思う」
[ スポーツナビ 2011年10月29日 19:37 ]

途中出場の鹿島・田代、ゴールは「3トップのいい連係で取れた」
 ナビスコカップ決勝が29日、東京・国立競技場で行われ、鹿島アントラーズが延長戦の末に浦和レッズを1−0で下し、9年ぶり4度目の優勝を果たした。スコアレスで迎えた延長前半15分、鹿島は大迫勇也のゴールで均衡を破り、この1点を守り切った。MVPには決勝点を挙げた大迫が選ばれた。
 以下は試合後の田代有三(鹿島)のコメント。

「勝てて良かったです。(大迫のゴールシーンは)3トップにしていたんで、うまく3トップがみんなで絡めた。スペースが空いたところに入って、飛び込んでっていうのができたシーンだったと思うし、慎三(興梠)はああいうプレーが得意なので、みんなでいい連係で取れた得点だったと思います。

 若い世代が入ってきて、こういうタイトルを取れたのが良かったし、争う環境もすごくいいと思う。鹿島はこういう大きな舞台になっても落ち着いていて慌てることがない。120分間こうやって戦えるところにみんなの落ち着きを感じた。決勝だからといって気負ったプレーもないし、いい意味でリラックスしていた」
[ スポーツナビ 2011年10月29日 19:40 ]

決勝ゴールでMVPの鹿島・大迫「結果を残してやろうと思っていた」
 ナビスコカップ決勝が29日、東京・国立競技場で行われ、鹿島アントラーズが延長戦の末に浦和レッズを1−0で下し、9年ぶり4度目の優勝を果たした。スコアレスで迎えた延長前半15分、鹿島は大迫勇也のゴールで均衡を破り、この1点を守り切った。MVPには決勝点を挙げた大迫が選ばれた。
 以下は試合後の大迫(鹿島)のコメント。

「(ゴールシーンは)慎三さん(興梠)はたぶん僕しか見ていなかったんで、そういった面ではホント良かったです。
 今日は結果を残したことだけですね。正直、体が重かったんで、その中でも何とか結果を残してやろうと思っていたし、実際に勝てたことは本当にうれしかったですね」
[ スポーツナビ 2011年10月29日 19:43 ]

中田浩二「サポーターへの気持ちが一番強かった」/試合後コメント
2011年10月29日 20:04

 29日にヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、鹿島が浦和を1−0で下し、9年ぶり4度目の制覇を成し遂げた。

 延長戦を含め120分間、フル出場を果たした鹿島のDF中田浩二が、試合後に優勝の喜びを語っている。

「レッズが出てくるかと思っていたけど、意外と様子を見ながらきた。相手が10人になってからのチームマネジメントはしっかりできていた。やり方が変わることなくやれたことは大きい」

「シーズンが始まっていろいろあったけど、全タイトル取ることを目指してやってきて、Jリーグはこうなっちゃったけど、うまくナビスコカップが取れた。東北の方だけじゃなくて、鹿島のファンの中にも避難されている方もいるし。そういう人たちに勇気を与えられたと思う。今年は別な意味でサポーターへの気持ちが一番強かった。今年はなかなか難しいシーズンにしてしまった分、(ナビスコで優勝できたことで)多少は恩返しができたと思う。ただ、1つ取れて終わるんじゃなくて、天皇杯も取って、ACLを目指していきたい」

「(15個目のタイトル獲得について)うれしいし、今年は特にサポーターのためという意識が強い。みんなそういう意識を持っていた。勝てて本当に良かったと思う」

主将の小笠原満男「みんなで勝ち取ったタイトル」/試合後コメント
2011年10月29日 20:10

 29日にヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、鹿島が浦和を1−0で下し、9年ぶり4度目の制覇を成し遂げた。

 キャプテンマークを巻き、後半終了までプレーした鹿島のMF小笠原満男は、史上最多となる4度目のナビスコカップのタイトル獲得を喜んだ。

「タイトルは何回取ってもやっぱりうれしい。でも、1つじゃ物足りない。リーグ戦は厳しくなったけど、天皇杯も取りたい。相手が10人になって引かれちゃったので3トップにしたんだけど、逆に手詰まりになったので変化を付けていこうと話していた。回すだけになっちゃったけど、それを相手が嫌がっていたので効果があったのかなとは思う」

「自分たちも上の世代から多くを学んで、今日の勝利を勝ち得た。この伝統は切らせちゃいけない。モト(本山雅志)は、今日は出番がなかったけど、みんなに声を掛けていたりしたし、ピッチに立てば素晴らしいプレーをする。今日の勝利はみんなで勝ち取ったタイトルだと思います」

退場処分の青木剛「皆に声をかけてもらい楽になった」/試合後コメント
2011年10月29日 20:21

 29日にヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、鹿島が浦和を1−0で下し、9年ぶり4度目の制覇を成し遂げた。

 史上最多となる4度目のナビスコカップのタイトル獲得に、鹿島の選手たちが喜びのコメントをしている。

 後半に2枚目の警告を受け、退場処分となったDF青木剛は悔しさをにじませながらも、優勝を喜んだ。

「(退場になったシーンは)手は使っていないし、僕の中では完璧な対応だった。相手が1人退場になっていたので、帳尻を合わされることも考慮してプレーしていた」

「ロッカーに戻りながら気持ちがモヤモヤしていたけど、みんなに「あれはない」って言ってもらえて、ちょっと楽になった。ピッチから出る時に(小笠原)満男さんが「大丈夫」って言ってくれて、(中田)浩二さんからは「絶対に勝つから」と声を掛けてもらえた。勝てて良かったです」

 試合途中からセンターバックを任されたDF新井場徹も、勝因を語っている。

「(センターバックに入ったのは)やるヤツがいなかったから、消去法ですよ。背の順です(笑)。ポジションどうこうよりも試合に勝つことだけを考えてました。焦らずにやれば結果が付いてくると信じていたし、僕たちは場数をこなしてきた。経験の差が出たのかもしれない。ただ、ナビスコで勝ったからと言って リーグ戦のふがいなさが払拭できたわけじゃない。天皇杯で勝ち進んで元日までサッカーをしなきゃいけないし、来年につなげるためにリーグ戦の順位を少しでも上げたい」

「優勝の喜びは今日で終わり。目の前の1試合に全力を尽くして、取れるタイトルを全部取るのがアントラーズのやり方。そういう意味では今日の勝利にタイトルがついてきたのは良かったと思う」

興梠慎三「延長に入ってチャンスが来ると思った」/試合後コメント
2011年10月29日 19:48

決勝のアシストを決め、優勝に貢献した興梠
 29日にヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、鹿島が浦和を1−0で下し、9年ぶり4度目の制覇を成し遂げた。

 延長前半の大迫勇也の決勝ゴールをアシストした鹿島の興梠慎三が、試合後に優勝の喜びを語った。

「チームが勝ったことがすごく大きいけど、レッズも最後のところで踏ん張っていて、なかなかシュートを打たせてくれなかった。でも延長に入って、軽く足が止まるところで1本のチャンスが来ると思っていた。そこをサコ(大迫)がきっちり決めてくれた」

「見た感じは相手に取られることはないなと。まあ、僕らが90分で点を取れれば、本当は良かったんだけど。(最後は足がつっていたのか?)もう気力でやっていました(苦笑)。でも、今のアントラーズの状態で、ここで勝ったのは大きいです」

柴崎岳「初タイトルはうれしい。金メダルは本当に重たい」/試合後コメント
2011年10月29日 18:21

 29日にヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、鹿島が浦和を1−0で下し、9年ぶり4度目の制覇を成し遂げた。

 フル出場を果たし、途中からはサイドバックでもプレーした鹿島MFの柴崎岳が、優勝の喜びをコメントしている。

「優勝は初めてなのでうれしい。どういった形であれ優勝できた。チーム全員でもぎ取ったものだと思いますし、個人じゃなくてチームで勝ててよかった」

「(表彰式は笑顔だったが)サポーターの皆さんが喜んでくれているのが見えたし、あの場で笑顔じゃない人はいなかった。優勝カップを見て優勝したんだなと感じた。あとは金メダルをかけられて、本当に重たかった」

「緊張はなかった。いつもどおり自信を持って自分のプレーをしたいという意思は持っていたし、チーム全員がそういう気持ちでやっていた。(途中からサイドバックとしてプレーしたが)10対10の中でバランスを崩さずにサイドバックというポジションから攻撃参加できるように、センターバックとうまく話しながら、行くときと行かないときをはっきりさせようと。攻撃でもいい形が作れたし、守備も相手の攻撃を遅らせられた。(クロスバー直撃のシュートは)取れていればもっと楽になったと思うので、その辺りを詰めていきたい。どのポジションで出ても高いレベルでやるというのが鹿島というチームだと思うので」

「(中田)浩二さんや新井場(徹)さんや(小笠原)満男さんもそうですけど、声を切らさずにやっていた。そういった部分を学びながら吸収していきたい。自分にはまだまだそういう力がないと思うので」

「ひとつタイトルを取れたということはうれしい。でもまだまだ上があるし、取れるタイトルがある。感動というか、うれしい気持ちには少しだけ浸って、天皇杯やリーグが残っているので気を引き締めてやっていきたい」

決勝弾の大迫「今日は勝つことだけを考えていた」/ナビスコ杯決勝
2011年10月29日 18:41

 29日にヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、鹿島が浦和を1−0で下し、9年ぶり4度目の制覇を成し遂げた。決勝ゴールを決めて鹿島を勝利に導き、MVPを獲得した大迫勇也は、試合後に喜びを語っている。

「(浦和に対する狙いは?)思ったより相手が引いてきたので、僕らはあまりスペースがなかったですけど、その中でも押し込んでいる時間が長くてチャンスがあったので、もうちょっと良い時間帯に点が取れればなぁと思いましたね」

「(ゴールシーンを振り返って)いいボールが来たので本当に当てるだけでした。本当にみんなで取ったゴールなので。みんなに感謝したいです」

「(点を取った後はどんなことを考えたか?)あと残り15分だったので、あまり守りに入り過ぎるなという感じでしたね」

「(相手が10人になってからは?)あれだけ引かれたら苦しかったですけど、でも今日は勝つことだけを考えていたので」

「(MVP取ったことで)みんなからは『おごれよ!』って言われました」

「(これで自信になる?)そうですね、ただ今日はもっとできると思いましたし、しっかり調整してもっと頑張りたいです」

小笠原満男「最後までアントラーズらしい戦いができた」/ナビスコ杯決勝
2011年10月29日 16:13

 29日にナビスコカップ決勝が行われ、鹿島が延長戦の末に1−0で浦和を下し、9年ぶり4度目の優勝を果たした。

 キャプテンマークを巻き、後半終了までプレーした小笠原満男は、最後までアントラーズらしい戦いができたとコメントしている。

「今年はいろいろなことがあって、ACLも負けてしまったし、Jリーグもなかなか良い結果を出せなかったので、ナビスコを獲れてうれしい」

「チーム一丸となって、最後まで諦めずに良い形でゴールを奪えた。アントラーズらしい戦いができた」

「震災もあり、いろいろなことがあった人もいると思うが、僕らを応援してくれた人々に感謝したい。天皇杯も勝ちたいと思う」

決勝アシストの興梠「浦和の気迫はすごかった」/ナビスコ杯決勝
2011年10月29日 16:11

 29日、2011Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、浦和と鹿島が対戦した。試合は、延長前半に鹿島の大迫勇也が得点。1−0で鹿島が勝利し、9年ぶり史上最多となる4回目の同大会タイトルを獲得した。

 決勝点をアシストした鹿島の興梠慎三は、試合後のインタビューで以下のように語った。

「90分間で決着をつけたかったけど、浦和の一人ひとりの気迫がすごくて、なかなかシュートチャンスを作ることができなかったです」

「延長ではチャンスが来ると思っていたし、最後はサコ(大迫勇也)がきっちり決めてくれました。(得点後は)大迫のところに行こうと思ったんですけど、疲れすぎてその場でガッツポーズになってしまいました」

「Jリーグでは優勝できないので、天皇杯で優勝して、2つタイトルを獲りたいです」

決勝点でMVP獲得の大迫「触るだけのボールだった」/ナビスコ杯決勝
2011年10月29日 15:59

 29日、2011Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、浦和と鹿島が対戦した。試合は、延長前半に鹿島の大迫勇也が得点。1−0で鹿島が勝利し、9年ぶり史上最多となる4回目の同大会タイトルを獲得した。

 決勝点を挙げ、MVPを獲得した鹿島の大迫勇也は、試合後のインタビューで以下のように語った。

「本当に優勝できてうれしいです。(興梠)慎三さんから触るだけのボールが来たんで、本当にもう決めるだけだったので感謝したいです」

「満員の中でプレーできて嬉しかったです。ありがとうございました。また天皇杯もあるので、天皇杯も絶対優勝したいので応援宜しくお願いします」

鹿島・オリヴェイラ監督「選手たちが規律や規則を守り続けた結果」/試合後会見
2011年10月29日 17:40

 29日にヤマザキナビスコカップ決勝が国立競技場で行われ、鹿島が浦和を1−0で下し、9年ぶり4度目の制覇を成し遂げた。

 鹿島を優勝に導いたオズワルド・オリヴェイラ監督は、試合後の会見で喜びを語っている。

「まず、選手たちにおめでとうと言いたい。いろんなことがシーズンの中で起きていて、自分たちが期待している結果にならない中でもタイトルを手にすることができたということは、選手たちが規律や規則を守り、取り組み続けたということ。タイトルという形になり良かったと思う」

「2つ目には浦和の監督、選手を称えたい。特に堀(孝史)監督は就任間もない時期に決勝を戦った。この数日間で立て直したということは、将来伸びていく監督だと思う」

「本当に決勝にたどり着くための道のりは厳しかった。(準々決勝、準決勝に続き)今日も120分の戦いになったが、横浜FM戦、名古屋戦と同様、相手に主導権を握らせなかった。しかし、自分たちがチャンスを決められずに苦しい試合展開にしてしまっただが、最後にチームの力を示すことができた。これはJリーグ側に提案したいんですが、リーグを120分の戦いにしてくれないかな(笑)。今季は90分の中で主導権を握りながら引き分けてしまう試合が多い。しかし120分の中では決着がつけられることが分かったので、来季からはそうしてほしい(笑)」

「(3試合とも延長で決勝点を挙げているが)Jリーグで優勝する可能性は、横浜FM戦の前から厳しくなっていた。しかし、我々はタイトルを取らなければいけないし、義務があった。そういったところで、ナビスコカップに焦点を合わせるというところから始まった。3試合は片手で表現できる数字だが、厳しい相手ばかりだった。その対戦相手を見ても、この大会に集中するしかなかった。選手たちから『(この状況を)受け入れて、やろう』という気持ちを感じたし、納得してもらってやっていた」

「(退場者を出したことについて)一人退場になったり、一人多くなるということはサッカーの試合において起こりえることなので、いろいろな準備をしている。あとは規律と規則。選手たちに言っているのは、『言われたことだけをやる選手になるな』ということ。柔軟にやってほしいと思っているし、今日も本職でないポジションを複数の選手がやっていた。柔軟な対応力を身につけてほしいし、自分たちで決断していいと言っている」

「(東日本大震災の影響は)僕だけではなくて日本国民が忘れられないことだった。常に考えながら取り組むようにしてきたし、選手たちの心情も汲み取っていた。いろいろな影響が日本全土にあったと思う。しかし、その苦しみがありながら、被災された方々は前へ向いていかなければならないという姿勢を持っていた。我々も持っていなくてはいけない気持ちではないかと思っていた。良い形で成果を出すことができたということはうれしく思う。自分が取れていなかったタイトルでもあるので。ただ、震災発生直後に影響があったのは確かだが、シーズンは長いので、それが今の自分たちの順位に現れているとは思わない。実力を持っているものがリーグを制覇すると思う」

「(チャンスを作りながらも得点が奪えなかったが)チャンスの数、質、ゴールとの比率が見合っていない。私自身も一番心配している。選手とも個人で話をしていろいろなメニューを組み、選手もまじめに取り組んでいるし、一生懸命得点を取ろうと心がけている。5年目で一番安定して試合をコントロールできている。今季に関して言えば、前期の川崎戦の前半と、ホームのG大阪戦の最後の15分、そしてFCソウル戦は自分たちのやりたいことができなかった。しかし、選手たちが頑張っていないわけではないし、集中力や注意力が足りないわけではない。今は優勝争いに絡んでいないが、いくつかゴールが決められていれば優勝争いができていたのではないかと思う」

(会見終了が宣言された後に話し出し)
「長くなってしまいすみません。皆さんにも感謝したい。120分というのは冗談と受け止めていただければと思います(笑)。優勝したチームのユーモアです。皆さんのご理解と協力があってこそだと思っています。ありがとうございました(深々と一礼)」


本当におめでとう。

ナビスコ杯優勝コメント

Jリーグヤマザキナビスコカップ 決勝
鹿島アントラーズ:オズワルド オリヴェイラ 監督

今までアントラーズで指揮を執ってきた5年間の中で普段はやらないことだが、メッセージを送りたい。先ずはアントラーズの選手たちにおめでとうと言いたい。今年は本当に色んなことが起きたシーズンで、なかなか期待していたような結果が出なかった。しかしストレスとも戦いながら、ここまで規律と規則を保って継続してやってきたことがタイトルという形で評価されたと思う。2つ目には浦和の監督、選手たちと讃えたい。特に堀監督は短期間でチームを建て直さなければいけない厳しい状況でも素晴らしい仕事をしていると思う。今日の120分を見れば、どれだけのことを彼がしているのかが理解できるし、将来も有望な監督だろうと思う。また選手たちも高いフェアプレー精神を持ってやってくれた。浦和のサポーターの皆さんはこの監督と選手たちに大きな期待をしていいと思う。

決勝にたどり着くまでの道のりは厳しかった。準々決勝は悪天候、立ち上がりの2失点という非常に厳しい状況の中、120分戦い、逆転勝利を収めた。準決勝では湿度が高く苦しみ、またしても120分の戦いを強いられることとなった。そして今日も120分の戦いになったが、相手に主導権を握られたわけではなく、自分たちが主導権を握っているにもかかわらず得点できずに自分たちで厳しい状況に持って行ってしまった。ただ120分戦い切り、勝利できたことは素晴らしいことだと思う。

このヤマザキナビスコカップに賭ける思いはあった。残念ながらJリーグで優勝する可能性はなくなって、それでも我々にはタイトルを獲る義務があるのだから、この大会に集中させることを優先的に考えた。そして選手たちは私の要求を受け入れてやり通してくれた。献身と犠牲がなければ試合を制することはできないということ、最後まで諦めないということを選手たちは実践してくれた。個人的にはこのタイトルは初めて獲れたものなので大変嬉しく思う。皆さん、ありがとうございました。

2011年10月29日(土)

本日行われたナビスコカップ決勝 浦和戦は、1-0で勝利しました。詳細はマッチレビューをご覧ください。なお、これでアントラーズはナビスコカップ通算4度目の栄冠、そしてトータルで15冠を達成しました。

ヤマザキナビスコカップ優勝コメント 2011/10/29
監督 オズワルド オリヴェイラ
決勝にたどり着くまでの道のりは厳しかった。準々決勝は悪天候、立ち上がりの2失点という非常に厳しい状況の中、120分戦い、逆転勝利を収めた。準決勝では湿度が高く苦しみ、またしても120分の戦いを強いられることとなった。そして今日も120分の戦いになったが、相手に主導権を握られたわけではなく、自分たちが主導権を握っているにもかかわらず得点できずに自分たちで厳しい状況に持って行ってしまった。ただ120分戦い切り、勝利できたことは素晴らしいことだと思う。

このヤマザキナビスコカップに賭ける思いはあった。残念ながらJリーグで優勝する可能性はなくなって、それでも我々にはタイトルを獲る義務があるのだから、この大会に集中させることを優先的に考えた。そして選手たちは私の要求を受け入れてやり通してくれた。献身と犠牲がなければ試合を制することはできないということ、最後まで諦めないということを選手たちは実践してくれた。個人的にはこのタイトルは初めて獲れたものなので大変嬉しく思う。皆さん、ありがとうございました。

GK 曽ヶ端 準
難しい展開になったけど、優勝出来て良かった。仕事は多くなかったけどゲーム展開に気を使うことが多くて疲れた。

DF 新井場 徹
ポジションのことより、チームが勝つことだけを考えていた。全員が守備を落ち着いてやろうとした結果。焦らずに、どんな状況でも勝てるのは経験の差が出たのかも。場数をこなしてきた。でも、この結果でリーグ戦の不甲斐なさは払拭できていない。来年のためにも天皇杯は元日まで戦うし、リーグ戦も頑張る。喜ぶのは今日まで。切り替えないと。

DF 青木 剛
今年はJリーグ、ACLが優勝できなかったので、うれしい気持ちがある。浦和はドリブルやスピードのある選手がいるので、そこに起点を作らせないようにしたし、相手が10人になってからはカウンターに気をつけた。(ファうルのシーンは)自分ではベストの対応だったと思っているが、レフェリーの判定は絶対なので。でも優勝できてうれしい。

DF 中田 浩二
決勝は難しい戦い。相手が少なくなって、余計にそうなった。原口、エスクデロが相手の強みなので、きっちりと寄せた。もっと浦和が前に出てくると思ったけど、出てこなくてその分やりやすかった。10対10になってからはリスクマネージメントをして、声をかけあい意識を高くできたと思う。全タイトルを目指してやってきて、ナビスコカップを取れたことは大きいし、僕らが取れたことは意味がある。被災された方やサポーターに勇気を与えられたし、今シーズンは特にサポーターへという気持ちが強かった。リーグ戦の不甲斐ない成績を多少は恩返しができたと思う。

MF 柴崎 岳
チームに加入して初めてのタイトルだし、チームとして勝てて嬉しい。サポーターも喜んでくれたと思う。(サイドバックに入ってから)センターバックとパスを回しながらやろうと思っていた。攻撃もできたし、守備でも相手の攻撃を遅らせることができたし、臨機応変に対応できたと思う。今日の優勝に少しだけ浸って、明日からリーグ戦と天皇杯に向けて気を引き締めたい。

MF 小笠原 満男
タイトルは何回獲ってもうれしいけど、(今シーズンは)1個じゃ物足りない。天皇杯も勝ちたいし、リーグ戦も順位を上げたい。浦和にだいぶ引かれてしまい、こっちが3トップになって手詰まりになったので、変化をつけようと話をした。90分で勝てればよかった。一人少ない相手に点を取れなかったのも事実。スッキリ勝ちたい。

FW 大迫 勇也
みんなに本当に感謝したい。勝って良かった。全員で勝ち取った勝利。ゴールも皆で決めたゴールだと思う。他にチャンスも外していたので、決めた時はうれしかった。調子は良くなかったが、こういう時はチャンスが来ると思っていた。結構相手が引いていたので、もう少しうまくできたかなぁと思う。リーグ戦でもたくさんチャンスを作っていたので、あとは決めるだけだった。(自分が)初めてカップを掲げられてうれしかった。

FW 興梠 慎三
疲れたけど、ホッとしている。(スタメンの)チャンスをもらったので決めたかったけど、チームが勝つことができてよかった。90分で決めたかった。延長でチャンスは来ると思っていたし、焦りも無かった。こっちも一人少なくなってから、浦和が前に出てきてくれたのでやりやすくなった。相手には嫌な3トップだと思う。

FW 田代 有三
カウンターに気をつけなければいけないフォーメーションで、みんなの特長が出て良い連携だった。今日の優勝はチームのために皆が動いてくれた結果。普段の試合と同じように、落ち着きが出ていた。90分で決めきれず前半も良くなかったが、120分通してコントロールできたと思う。色々な経験をしてきた選手も多い。


【ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント ※質疑応答追加(11.10.29)
10月29日(土) 2011 ヤマザキナビスコカップ 決勝
浦和 0 - 1 鹿島 (13:10/国立/46,599人)
得点者:105' 大迫勇也(鹿島)


●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):

「5年間の中でこれまでやってこなかったが、今日は僕から話をさせて下さい」
(※ オズワルド オリヴェイラ監督は、普段はメディアの質疑応答から会見を始めている)

「まず、アントラーズの選手たちにおめでとうと言いたい。

シーズン中に色々なことが起きて期待通りの結果にならないなかでも、やるべきことをやってきた。タイトルを獲ることができたのは、おそらくストレスもあっただろうが、彼らが規則、規律を守って取り組み続けてくれたおかげ。それがタイトル獲得という結果で評価され、良かったと思う。

二つ目に、レッズの監督と選手を称えたい。特に堀監督は、就任間もない時期に決勝の舞台に向けてチームを立て直さなければいけないということで、今日の120分を見れば、どれぐらいすごいことをやっているのかということを実感できたのではないか。将来有望な、今後も伸びていって欲しい監督の一人であると感じた。また、レッズの選手たちがフェアプレー精神を持って120分間戦い続けてくれたことは、レッズの将来への期待を増すものになったと思う。レッズのファン・サポーターの皆さんは、今後もこのチームに期待していいのではないかと思う。

試合を振り返ると、この決勝戦に辿り着くまでの道のりは厳しかった。まず、準々決勝の横浜FM戦は悪天候のなかでの戦い。立ち上がりを2失点を逆転しないといけない作業となり、そこで120分を戦った。次に名古屋とのアウェイの戦い(準決勝)。湿度が高く、運動量の部分で苦しい試合展開となり120分の戦いになってしまった。今日も120分の内容になったが、横浜FM戦、名古屋戦と比べれば、それほど相手に主導権を握られたわけではなく、自分たちが主導権を握りながら、ものにできず苦しい展開となった。自分たちで厳しい状況に持って行ってしまった。ただ、最後に120分の戦いを制することができるチームだということを、この3試合で見せることができた。

Jリーグにひとつ提案があって、リーグ戦を120分の試合にできないかと提案したい(笑)。残念ながら今シーズンは、90分の試合で多くのチャンスを作りながらも引き分けてしまうという試合が多かった。120分だったら決着を付けられるということが分かったので、皆さんからも、Jリーグの面白味を増すために来季から120分の試合でどうですか?と提案してもらいたいと思います(笑)」

Q:ヤマザキナビスコカップで3試合連続で延長を制したというのは、すごい勝負強さだと思います。その要因は?

「残念ながらリーグ戦においての優勝の可能性は、ヤマザキナビスコカップの横浜FM戦の前から厳しくなっていた。ただ、タイトルを獲らなければいけないという義務はあるわけで、そこで、ヤマザキナビスコカップへの集中を高める作業から始めた。
3試合という数字を片手で数えられる数字だが、厳しい相手だということは分かっていたわけで、
ここにフォーカスするしかないなという考えでいた。
そこで選手たちが、僕の決めたことに対して、“受け入れて、やろう”という気持ちを持ってくれたことを5年間の中で感じている。納得してやってもらわなければいけない、といのは就任当初からいっているが、納得してもらってやっている。
特に対戦相手の能力を考えれば自分たちを上回るモノがあるわけで、献身と犠牲がなければ試合は制せることができない、当然ながらどんな状況でも諦めずに戦い続けるという言葉を、選手たちにかけつづけ、選手たちがそれを実証してくれた」

Q:センターバックに退場者が出た後の対応は、もともと練習していたものか?

「退場者が出るということは、サッカーの試合では起こり得ることで、色々な状況に対する準備はしている。私は規律と規則を立てているが、選手たちに言っているのは、言われたことしかできない選手にはなってほしくないということ。言われたことプラス、柔軟に色々な対応ができるようになって欲しい。
今日、退場の後から右サイドバックにボランチの選手が入り、右のセンターには右サイドバックの選手を入れて、左のセンターにはボランチがいて、左サイドバックにハーフがいたり、ハーフの位置に元はFW二人の大迫選手と興梠選手を入れた。
柔軟に色々な状況に対する対応力を身につけて欲しい。考えて自分たちで決断するということも私は要求しているので、それを選手たちが考えながらやった部分もあるし、また都度、自分から微調整も行った」

Q:今シーズン、本当に大変ななかで今回この結果をもたらした。この結果を出したことに対して伝えたいことは?

「私だけでなく、日本国民全員が忘れられない3.11(東日本大震災)の影響があった。忘れようとは思わないが、何らかの形を出せるよう取り組んできた。
日々、色々な影響が日本全土にあったと思うが、被災された方が『忘れよう』という気持ちよりも、前に行かなければいけないという精神で取り組んでいる姿を見て、我々も同じように前に進まなくてはいけないという部分があった。
良い形で成果を出せたこと、また、自分が獲れていなかったタイトルを獲れたというのは非常にうれしく思う。
ただ、震災があった当初は影響はあったかもしれないが、これだけ長いシーズンが過ぎたところで、今の我々が置かれている(リーグ戦の)順位に影響を及ぼしたかというと、そうは思わない」

Q:内容は良いが勝ちきれない試合が続いた。チャンスをゴールに繋げるものは何か?

「チャンスの数、質とゴールの比率が見合ってないという部分は、私自身も一番心配しています。
選手と個人的に話をしたり、色々なメニューを組んでみたりして、選手たちも非常に真面目に取り組んでいて、一生懸命点を取ろう、最後の部分を落ち着いてやろうというのは心掛けている。
就任してからの5年間で戦術的な部分では今年が一番安定してると感じている。
唯一、前期の(川崎)フロンターレ戦(5月15日)の前半、ホームのガンバ(大阪)戦の残り15分は、ただ行けばいいという感じでバランスを崩して失点を重ねてしまった。ACLのアウェイのFCソウル戦も自分たちのやりたいサッカーが全くできない試合だった。
ただ、選手たちががんばっていないのか、選手たちの集中力が足りないのかというと、そうではない。
優勝争いには絡んでいないが、もし、チャンスの数に見合うゴールが入っていれば優勝争いをできていただろうと感じる。
試合中に下を向くようなことはないし、僕自身も、何が足りないのか自分自身に問いかけている。どうやって結果を出せるようになるのかを、自問自答しながら毎日準備している」

(質疑応答を終えて離席する前に)
「長くなってしまってすいません。120分の話は当然ながら冗談です(笑)。優勝したところのユーモアと捉えて下さい。成果を出せて本当に幸せに思っていますし、嬉しく思っています。皆さんのご理解とご協力があってのタイトル獲得だったと思っています。(日本語で)アリガトウゴザイマス」

以上

【ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島】試合終了後の興梠慎三選手(鹿島)コメント(11.10.29)
●興梠慎三選手(鹿島)

Q:おめでとうございます。
「ありがとうございます。(いまの率直な気持ちは?)疲れましたね。足がつって、腹筋もつって、息ができなくなって、(田代)有三さんに伸ばしてもらいました」

Q:スタメンはいつ言われましたか?
「スタジアムでの練習のときに言われました。予想外でした。『え?』と思って。すごいチャンスをもらったんでね、決めたかったけど、チームが勝ったんでよかったです」

Q:決定的な仕事だったのでは?
「90分で勝負をつけたかったんですけど、鹿島も気持ちが強くて、なかなかシュートチャンスをつくらせてくれなかったので。でも延長に入って、1本は絶対にチャンスが来ると思ったし、その1本をきっちり決められたのが良かったと思います」

Q:退場者が出てからは焦りみたいなものは?
「焦りはなかったです。逆に浦和が一人少なくなって引くのが明確じゃないですか。やっぱりそうなってきて、僕らが少なくなって10対10になったほうが、浦和も『行けるぞ』と思ってどんどん前に出てくるし、裏のスペースもどんどん空いてくるので僕らとしてはやりやすかったです」

Q:バックラインとかは普段とぜんぜん違うメンバーになりましたけど、不安はなかったですか?
「いや、僕らが先に点を取れれば絶対に勝てると思っていたので、不安はなかったですね」

【ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島】試合終了後の本山雅志選手(鹿島)コメント(11.10.29)
●本山雅志選手(鹿島):

Q:優勝おめでとうございます。
「ありがとうございます!よかったです。ハラハラしながら。3人目の交代まではしっかり準備して、なにかやれる準備はしてましたけど、結果的に勝てたんでほんと良かったです」

Q:優勝した瞬間に小笠原選手と抱き合って喜んでましたね?
「何回経験しても嬉しいですね。今日はミツもがんばってたし、いろいろあったけど勝てて良かったです」

Q:今年はリーグ戦の成績も悪くてこの試合に賭ける気持ちも強かったですか?
「いや、普通の状態で臨めたことがよかったなと思います。前半は相手も研究してきて、あまり前から出てこず、しっかりとブロックをつくってやってきたところで、崩す形ができなかったですけど、後半の途中からだいぶ形ができてきてたんで勝てると信じてました。ナビスコカップのタイトルは久しぶりだったからね。お菓子、いっぱい食べたいと思います」

【ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島】試合終了後の青木剛選手(鹿島)コメント(11.10.29)
「エスクデロ選手が起点になり、カウンターを引っぱる存在だというのはわかっていたので、そこを浩二さんと二人でケアしようということでした。そこはうまくできたと思います。JリーグやACLで今年は優勝できなかったので、こういったタイトルがかかった試合は絶対に勝ちたいという気持ちもありましたし、みんなが一丸となって、チームのために戦った結果だと思います」

Q:退かれたあとは?
「判定がどうだったのか、というモヤモヤしたものもありましたし、自問自答もしてましたけど、どんなに自問自答しても判定は変わらないですし、あとはみんなを信じて見てました」

Q:どこで見ていたんですか?
「メインスタンドの下のところで。でも落ち着かなくて」

Q:退場の経験は?
「昔、リーグ戦でありますけど、こんな超満員のなかでレッドカードを突きつけられるのは初めての経験ですし、なかなか経験できないので、いまとなっては良い経験だったと思います。でも、あの対応は自分の中ではベストな対応をしたと思います」

Q:手は使ってないですよね?
「体は完璧に入っていたので、ちょっとわからないです。でも、いまとなっては良い経験になったと思いますし、相手が退場していたことも完璧に頭に入っていたので、そういう対応を最後までしようと心がけていました」

Q:終わったあとにチームメイトに声をかけましたか?
「みんなに謝りましたけど、みんながみんな『あれはちょっと厳しい判定だったんじゃないか』と言ってくれたんで、見てる人がそういう見方をしてるのであれば、僕もひと安心というか、ありがたい気持ちでした」

【ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島】試合終了後の田代有三選手(鹿島)コメント(11.10.29)
●田代有三選手(鹿島):
Q:交代時の指示は?
「一人こっちが多かったので、あれだけ押し込んでいたましたし、最後のフィニッシュだけ考えていました。サイドは崩せていたし、シュートまでは行けていたので、良いボールを待とうと思っていました。何度かフリーになれていたんですが、もう少し工夫して動いたほうが良かったのかなと思います」

Q:ピッチに入るときに緊張は?
「前半からベンチにいたので、そういうものを感じながら試合を見ていました。特にいい緊張感で入れたと言うか、そんなにプレッシャーを感じること無く入れました。もう少しゴールに向かう意識を持っていないとダメかなと思いました」

Q:前半の試合を見て、ゴールに向かわないとダメだと?
「浦和がすごくしっかり守備から入って、僕らのペースにさせないように、自分たちのペースでやっていたので。後半になればスペースが空いてくるなと思っていたし、そこで僕が入ってチャンスが出てくると思っていました。勝てたので良かったです」

Q:得点の場面は相手が緩んでいた感じですか?
「3トップにしていたので、うまくみんなで絡めてスペースが開いたところに飛び込んで…というのが出来たシーンだと思うし、(興梠)慎三はああいうプレーが得意なので、みんなの良い連携で取れた得点だと思います」

Q:前半を見ていると、前で裏にシンプルに行くプレーが見られましたが、それが得点につながりやすい感じですか?
「前半(相手が)結構引いていて、バイタルエリアでどうにかキープしなければならなくて、そこで取られてカウンターというシーンが多かったので。でも、それも向こうが90分通してできる守備ではないので、後半は絶対に空いてくるだろうと思っていました。焦らずにやらないといけないということは見ていて思いました。でも、チーム自体、焦った様子もなかったですし、焦って蹴っていると行ったり来たりの、向こうの思う壺になっていたので、ゲームをコントロールしながら途中からやらないと思っていました」

Q:鹿島に帰ってきて最初のタイトルになりました。
「(試合の)入りはあまり良くなかったですが、試合を通していろんな経験をしている選手がいるので、焦らずにやれば勝てるという自信がみんなあるので。それが最後の最後で得点につながったのかなと思いますし、これが若手の経験になって、鹿島がいいサッカーをやっていければと思います」

【ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島】試合終了後の新井場徹選手(鹿島)コメント (11.10.29)
「リーグ戦の残りの試合で、恥ずかしくない試合をしたいです。これはこれで、置いておいてまた天皇杯で優勝したいですね。もちろんナビスコカップを軽視するわけではないですが、今日の優勝は忘れて次に向かいたいと思います。取れるタイトルは全部取るというのが鹿島。それがうちらのスタンス。そういう意味ではタイトルを取れたのは良かったです」

Q:センターバックに入ってましたね?
「(今まで経験は)したことないですよ。見たことないでしょ?7歳からサッカー始めたけどやったことないです。でも、ポジションどうこうというより、チームが勝つことだけ考えていたから。あの時間帯ならポジションどうこうなく、みんなが攻撃も守備も体を張れてたんで、最後は時間が経つのを待ってというか、落ち着いてやろうということでした。まぁ、うまく終われたんでよかったと思います」

Q:柴崎選手やフェリペ選手に指示を出していたが?
「指示というか、自分が楽するために、あいつらを動かして俺はちょっとね。一番楽するために、声の方をがんばりました(笑)」

Q:相手は引いていたけど攻めについては?
「サイドは崩せていたんで、チャンスも多くは作れていたけど、いつものように最後の精度は欠いていた。センタリングだったり、パスだったり、シュートだったり、ほんとはもっとそういうところをしっかりやれば楽な試合というか、もうちょっとはやく決着がついたんじゃないかと思います」

【ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島】試合終了後の曽ヶ端準選手(鹿島)コメント(11.10.29)
●曽ヶ端準選手(鹿島):
「難しい展開になったんですが、我慢強くやれました。いい時間帯も多くあったし、仕事自体はそんなに多くはなかったですけど、気を使うところの気疲れはありました。(退場者が出て)10人になった事でやりにくくなりましたね。(10人になった後のディフェンスラインは)1回、名古屋戦の時に数分間だけやったことがありました」

【ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島】試合終了後の柴崎岳選手(鹿島)コメント(11.10.29)
●柴崎岳選手(鹿島):

Q:右サイドバックに入って意識していたことは?
「10対10の中で、バランスを極力崩さずにサイドバックというポジションから攻撃参加できるように考えて、センターバックとうまく話しながら、行く時と行かない時をはっきりさせてやろうと思っていました。そういった意味では、攻撃のところで何回かいい形も作れたし、守備の部分でも戻れるところは戻って、相手の攻撃を遅らせたりはできたと思うので、サイドバックとして臨機応変にやるという事はできたと思います」

Q:サイドバックをやることによる戸惑いは?
「そう言った事は何回かありますけど、ホントにどのポジションでも高いレベルでやるのが鹿島というチームなので。それこそチームの力。誰がどのポジションに居てもやれるチームの力が鹿島にあるということですね」

Q:途中で小笠原選手と話をしていましたが、どんな話を?
「あまり覚えていないですが、いろんな選手と話をしてましたし、そういう事は毎回やっているので。流れだったり、こうしたほうがいいんじゃないかという事を、言ったり、言われたりとかというのは毎回あります」

Q:このタイトルは自信になりそうですか?
「タイトルを取れたことの嬉しさはあります。これからまだまだ上があるし、取れるタイトルがあるという部分があるので、感動というか、嬉しい気持ちは少しだけ浸って、あとは天皇杯だったり、リーグ戦がまだ残っているので気を引き締めてやっていきたいと思います」

Q:優勝した実感はいかがですか?
「まだあまり実感はわかないところはありましたが、優勝カップだったりメダルだったり、いろんな優勝者にしか味わえないものを味わったという部分では優勝したんだなというのは多少ありました」

Q:試合前に緊張はしましたか?
「緊張はなかったです。いつもどおり自分のプレーができると思って、自信というか、そういう気持ちを持っていましたし、それが今回の結果につながりました。チーム全員がそういう意識を持っていたということが、勝利を引き寄せた一因だったと思います」

Q:クロスバーを叩いたシュートは?
「(得点が)取れていればもう少し楽な展開になっていたと思いますが、そういった部分も詰めていかなければならないですし、攻撃参加というのも良かった部分だと思うので、いいところは継続して、またこうしたポジションチェンジもあると思うので、そういうことがあった時に自信を持ってやれるのかなと思います」

Q:緊張はそんなになかったということでしたが、観衆の多さは気になりませんでしたか?
「浦和サポーターの声援だったり、うちの鹿島サポーターの声援が飛び交う中でやっていたので気にならないことはないですが、どう考えたって自分たちができることは限られているので、その中でできることを精一杯やるということは、鹿島のほうができていたと思います。
試合内容に関しても、鹿島のほうが支配していたと言うか、そういった部分もあったので、ぼくは初めてでしたが、周りには何回も決勝のような大きな舞台を経験している選手がいたので、そういった先輩たちはすごく頼りになりましたね」

Q:(退場者が出て)1人減った時間帯で、点を取りたい気持ちが強かったのか、リスク管理の意識が強かったのか、どっちでしたか?
「相手が10人になって、あってはならないのはカウンターからの失点という事と、バランスを崩してはならないということ。あとは10人なのでどんどん前に攻撃を枚数をかけていかなければならないし、という意味ではバランスを意識しながらやっていました。うちも10人になってスペースも大きく空いたので、そういった部分ではうちのほうがうまく試合運びができたのかなと思います」

【ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島】試合終了後の小笠原満男選手(鹿島)コメント(11.10.29)
「やはり勝って嬉しい。優勝は何度しても嬉しいものです。
今日は、相手がすごく飛ばして入ってきました。そこでウチがなかなか上手くペースが作れなかったけど、凌いでいくうちにだんだん自分たちのリズムになっていった。僕たちも上手くいかなかったけど、それ以上に相手が飛ばしてきたという方が強いと思います。ただ、一番良くないのは、それにつき合って行ったり来たりの展開になってしまうことなので、ボールを取ったら大事に回しながら攻めようと話していました。慌てずにやったのが効果があったのかなと思います。相手の勢いも凄かったので、どうしても単調になってしまっていたところがありました。やはり、ボールを回しているだけでは仕方がないので、どこかで仕掛けなければいけない。もっと仕掛ける回数を増やしたかったけど、今日はちょっと難しかったです。張りつきすぎてしまって、ポジションを動かないと変化がつけられない感じで、ゲームも動かないと思っていました。

(震災など)今年は本当にいろんなことがあって、練習できなかった時期もあった。茨城だけではなく、東北地方の人の思いも自分たちのパワーに変えて戦ってきた。応援してくれる人のためにも、勝利をプレゼントしたいと思っていたけど、今年はなかなか結果が出ず、もどかしい思いをしていた。今日これだけお客さんも入ってくれたし、全国中継もあると聞いていたので、ウチのチームは茨城や東北出身の選手が多いのでこの優勝を喜んでくれたと思います。何とか勝っている姿を見せたかったのですが、なかなかみせることができていなかった。でも、まだまだJも残っているし、天皇杯もとれるチャンスがあるので、勝っていきたいです。
延長戦で交代しましたが、あとはチームメイトを信じていました。上手く点を取ってくれればと思っていましたが、落ち着いて見ていられました。準決勝も準々決勝もすべて延長戦。若い選手も活躍して、全員で勝ちとった優勝だと思う。(大迫選手など)こういう大舞台で結果を残していくことで、どんどん成長していく。全体的にも、これからが期待できる試合だったと思う。
最後は、DF4枚が全員自分の本職じゃなかった。その中でみんなよく頑張ってくれたと思います。そういう意味でも、みんなでつかんだ勝利だったと言えるのではないでしょうか」

【ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島】試合終了後の中田浩二選手(鹿島)コメント(11.10.29)
「(急遽の4バックについて)全体で共通意識を持って上手くできたと思います。特にやり方が変わったわけではないので、特に混乱は無かったです。
今年はJリーグがこんな結果になってしまったので、ナビスコを獲れたことは大きい。震災後初のシーズンで、茨城や東北出身の選手が多い僕たちがタイトルを獲ったことは本当に意味のあることだと思います。東方や、近くでも神栖なども、まだまだ被害は残っている。そういう人たちに少しでも勇気や希望をもってもらえたらいい。
今年は、いろいろな意味でサポーターへの気持ちがいつも以上に強い。今日スタジアムへ来てくれた人たちもそうだと思うけど、今年はなかなか結果が出ずストレスをたくさん与えてしまったと思う。その人たちに、多少は恩返しができたかなと思います。これから、天皇杯もACLのチャンスもある。天皇杯はまだ獲ってない大会でもあるので、天皇杯も残りのJ4試合も、1つでも多くの勝利を目指して戦っていきたいと思います」

【ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島:試合終了後の大迫勇也選手(鹿島)コメント(11.10.29)
Q:相手が低く引いていたが?
「相手が引いていてボールを獲りに来なかったので、そこで焦れったくならずにやれば点を取れると思っていました。延長になってしまったんですけど、ナビスコカップは勝つことが一番大事なので、そこで優勝できたのはよかったです」

Q:ボールを良く収めていたが?
「相手が引いていたのでそういう展開になることはわかっていました。うちがボールを持つだろうと思っていたので、そこは覚悟してやっていました」

Q:延長に入っても同じことをやろうと考えていた?
「そうですね。延長に入ってもボールはずっと支配していたので、チャンスは来るだろうと思っていました」

Q:青木選手からはなにか言われた?
「素直にありがとう、と言ってくれました。いつもしっかり守ってくれてるんで、点が取れてよかったです」

Q:賞金の使い道は?
「みんなで使いたいです」

Q:お菓子1年分は?
「満男さんにあげます」

Q:後半、シュートが決まらなかったときに焦りは?
「正直、ちょっと焦りというのはありましたけど、ずっと引き分けの状態だったので、120分まであるという考えかたで冷静になった感じでした」

Q:それは誰かに言われて?
「そうですね。上の人が、落ち着いていつも通りやれ、って言っていたので。そういうところでほんと助かったと思います。満男さんとか、浩二さんとか、ゲームの進め方はすごいと思いますし、後ろからの指示を結構出してくれるので」

Q:去年の天皇杯と比べて優勝の貢献度は大きかったな、と思いますか?
「天皇杯も自分の中では嬉しかったですけど、試合に出て優勝するというのはほんと嬉しいですね」

Q:10人なってFWが3人になったときは流動的にやった?
「そうですね。もうちょっと流動的にやれたらよかったんですけど、ちょっと張りすぎたというか、相手が守りやすかったかもしれません。そういうところも後ろから指示がありました」

Q:点を取った時間帯は相手の足が止まった感じもあった?
「いや、それはないですね。とにかくチャンスは絶対来ると、それしか考えてなかったです。1本決めることができれば勝てると思っていたので」

Q:優勝が決まったときの気持ちは?
「みんなにほんと感謝したいです。全員で勝ち取った勝利だと思うので」

Q:ゴールが決まったときは?
「嬉しかったです。ほかにチャンスを外していたので。正直、今日は調子自体はあまりよくなかったので、こういったときこそチャンスが来るなとは思っていたので良かったです。リーグ戦でも、最近はチャンスがたくさんあって、あとは決めるだけでした。ある程度は仕掛けてシュートを打つというところは良くなっていると思うので、あとは決める、決めきるというところですね」

Q:小笠原選手が途中交代して、攻撃は若いメンバーでしたが上手くやれた感じですか?
「そうですね。中盤でほとんどボールを拾えてましたし、ずっとゲームを支配していたと思うので。そこに関しては良かったですね」

Q:カップを掲げた気持ちは?
「嬉しかったですね。お前が行け、って満男さんに言われて。掲げたのは初めてでした」


[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

本日の鹿島アントラーズスターティングイレブン。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]
鹿島を指揮するオズワルド・オリヴェイラ監督。

大会史上最多となる4回目の優勝を狙う鹿島。はたして今日はどんな試合となるのか注目される。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

試合前には現在洪水被害に見舞われているタイ王国と、10月23日に発生したトルコ共和国の地震に対し、黙祷が行われた。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

梅崎司(浦和)にプレスをかける小笠原満男(鹿島)。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

ルーキーながら大一番でスタメンに名を連ねたMF柴崎岳(鹿島)

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

卓越したポストプレーで鹿島のチャンスを演出した大迫勇也(鹿島)

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

パスをさばく興梠慎三(鹿島)。序盤には、野沢拓也のFKに飛び込んで浦和ゴールを襲うなど見せ場を作った。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

中盤のキーマン、柏木陽介(浦和)と小笠原満男(鹿島)の激しいマッチアップ。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

興梠慎三(鹿島)に激しくチャージにいく濱田水輝(浦和)。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

鹿島のFKシーン。小笠原満男と野沢拓也が味方に壁の位置を指示する。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

抜群の精度で何度もチャンスを作った野沢拓也(鹿島)のフリーキック。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

鹿島の守備を支える中田浩二(写真右)と曽ヶ端準(写真左)。最後尾でコミュニケーションを図る。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

後半、右足を振り抜いて浦和ゴールを襲う大迫勇也(鹿島)。野沢拓也のFKを頭で合わせ、あわやというシーンを作るなど鹿島にリズムを呼び寄せた。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

田代有三(鹿島)と加藤 順大(浦和)の激しい攻防。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

試合は白熱した展開の中、90分で互いにゴールを奪うことができず、延長戦に突入。
写真は延長戦に向けストレッチをしながら、体を休める鹿島の選手たち。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

延長戦を前に両チームが円陣を組んで、気合いを入れる。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

0-0で迎えた延長前半の105分、鹿島は田代有三のパスを興梠慎三が左からクロス。このクロスを大迫勇也(写真)が右足で合わせて、待望の先制点をあげる!

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

そして、試合終了のホイッスル!!
鹿島が大迫勇也の決勝ゴールで浦和を下し、見事にヤマザキナビスコカップを制覇した。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

ヤマザキナビスコカップ優勝を決めた鹿島の選手たちが、表彰台で喜びを爆発させる!

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

決勝ゴールを決めて、見事MVPを獲得した大迫勇也(鹿島)。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

ナビスコカップを手に記念撮影をする田代有三選手、青木剛選手、曽ヶ端準選手。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

鹿島のオリヴェイラ監督と、浦和の堀監督がお互いの健闘をたたえ合う場面も。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

優勝カップを抱えて笑顔の中田浩二(鹿島)。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

サポーターのもとへと挨拶に向かったオリヴェイラ監督がスタンドへと上がり共に喜びを分かち合う。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

9年ぶりにヤマザキナビスコカップを優勝した鹿島のアントラーズ。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

サポーターと優勝の喜びを分かち合う鹿島の選手たち。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

怪我でこの日の試合はスタンドから観戦した岩政大樹(写真)。試合後にはサポーターの前に姿を見せた。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

鹿島の攻撃を引っ張った野沢拓也と決勝点の起点となるプレーを見せた田代有三も笑顔を見せる。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

興梠慎三と喜びを分かち合うオズワルド オリヴェイラ監督。

[ ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島 ]

試合後の記者会見で、鹿島のオリヴェイラ監督は、「シーズン途中で色々なことが起きたが、やるべきことをやってきた結果が今日の結果に繋がった」と語った。


青木の退場は誤審であったが、それに打ち勝ったチームを讃えたい。
本当におめでとう。

ナビスコ杯決勝 浦和レッドダイアモンズ戦


田代が落として興梠が走り大迫が決める。

いよいよナビスコ杯決勝戦

鹿島大迫3戦連発でナビスコ杯Vだ
 U−22(22歳以下)世代の若いストライカーが、「優勝請負人」を競う。ナビスコ杯決勝は今日29日、東京・国立競技場で行われる。28日、都内のホテルで前夜祭が開催され、9年ぶり4度目の王座を目指す鹿島のU−22日本代表FW大迫勇也(21)が、同杯3連続ゴールでの優勝を誓った。

 前夜祭に参加した大迫は浦和FW原口のMVP宣言にも落ち着いていた。「対戦は楽しみ。決勝なので気持ちが強い方が勝てる。決定的な仕事をして、ぜひ勝ちたい。明日は決めたいですね」と得点に意欲を見せた。今季リーグ戦は23試合4得点。だが、カップ戦ではめっぽう強い。昨年度の天皇杯は5戦3発で優勝に貢献。ナビスコ杯では準々決勝横浜戦、準決勝名古屋戦と連発して決勝に乗り込む。

 プロ3年目の今季、シュートレンジが広がった。得点意識が高まり、ミドルシュートが多くなった。大迫も「ゴールに向かう意識とか、動きには手応えがある」と振り返る。なぜかトーナメントには強く、08年度の全国高校選手権では6試合で史上最多の10得点を決め得点王となった。クラブ幹部は「高校時代から負けたら終わりの一発勝負での集中力がすごい」と話す。

 今季は原点回帰でシーズンに突入した。3月11日の東日本大震災後、チームは約2週間活動を休止。大迫は地元鹿児島に帰郷し、母校の鹿児島城西で自主トレを行った。恩師の小久保監督は「高校生相手でも手を抜かない。生徒にけがをさせないか、こっちが心配になるくらい全力でプレーしてくれた」と振り返る。

 相手の浦和には同世代のFW原口、MF山田ら若手が多い。大迫は「相手は関係ない」と話すが、小久保監督は「超がつくほどの負けず嫌い。ミニゲームでも勝つまでやるタイプ。同世代に負けたくないという気持ちは強いと思います」「国立の芝が好き」という大迫が、元日の天皇杯に続き、聖地でのタイトル奪取に闘志を燃やす。【塩谷正人】
 [2011年10月29日7時51分 紙面から]


鹿島・大迫、MVP弾決める/ナビスコ杯
2011.10.29 05:04


原口のライバル、鹿島・大迫。チームを4度目のナビスコ杯制覇に導く

 Jリーグのナビスコ杯決勝、浦和vs鹿島が29日、東京・国立競技場で開催される。28日には都内で前夜祭が行われ、8年ぶり2度目の優勝を目指す浦和の日本代表FW原口元気(20)が、最も活躍が顕著だった23歳以下の選手に贈られるニューヒーロー賞に輝き、MVPとのダブル受賞を宣言。9年ぶり4度目の優勝を狙う鹿島のU−22(22歳以下)日本代表FW大迫勇也(21)も、MVPへ虎視眈々(たんたん)だ。

 フラッシュを浴びながら交わすライバル同士の握手に、自然と力がこもった。「結果が求められていると思うんで、明日はしっかり結果を残したい」。原口を横に、大迫が力強く言い切った。

 1歳下の原口とは何かと縁がある。鹿児島城西高時代の2008年9月、全日本ユース準々決勝で浦和ユースと対戦し0−3と完敗。原口に目の前でゴールを決められ涙をのんだ。J初ゴールは全く同じ09年4月12日にマークした。

 「意識はない。ただ勝ちたいだけ」。ニューヒーロー賞は譲ったが、タイトルは譲れない。大迫は入団した09年にリーグ優勝を経験、昨季の天皇杯を制しており、今季のナビスコ杯で勝てば3冠達成となる。準々決勝、準決勝とゴールを決めており、決勝でも活躍すればMVP獲得も見える。

 決勝の舞台・国立競技場は、09年高校サッカー選手権で最多得点記録を作った思い出の場所だ。「楽しみですね。決定的な仕事をしてとにかく勝ちたい」と大迫。日本代表のザッケローニ監督、U−22代表の関塚監督も観戦する“御前試合”で『国立の寵児(ちょうじ)』が大仕事を果たす。(佐藤ハルカ)
(紙面から)


鹿島・小笠原、被災地にV届ける/ナビスコ杯
2011.10.29 05:03

 鹿島の主将、MF小笠原は28日、被災地クラブとして東日本大震災後の初タイトルに思いを高める。「リーグ戦では結果を出せなくて悔しかった。茨城も被災地だし、鹿島には東北出身の選手も多い。喜んでもらえると信じて絶対に勝ちたい」。創設以来15冠目のタイトル獲得となれば、J開幕後のリーグ戦(7勝)、天皇杯(4勝)に続き、ナビスコ杯でも単独最多となる4度目の優勝に躍り出る節目の一戦だ。
(紙面から)

“カップ戦男”だ!大迫、原口との対決に雪辱を期す
ナビスコ杯決勝 鹿島―浦和 (10月29日 国立)


ボールを蹴りあげる大迫
Photo By スポニチ


 鹿島のFW大迫は決勝の舞台で、ニューヒーロー賞を逃した雪辱を期す。今大会は準々決勝・横浜戦、準決勝・名古屋戦と2試合連続ゴール中。昨年度の天皇杯では5試合3得点で優勝に貢献するなどカップ戦にはめっぽう強い。クラブ15冠目の節目のタイトルに向け「とにかく勝ちたい。ゴールに向かう姿勢は出せているので、あとは点を決めるだけ」と意気込んだ。

 因縁がある。08年9月23日、全日本ユースの準々決勝。鹿児島城西高に在籍した大迫は、原口、山田直らを擁した浦和ユースに0―3で完敗した。原口に3人抜きからゴールを許すなど散々な内容。くしくも当時の敵将は現在浦和で指揮を執る堀監督だった。悔しさをバネに大迫は08年度の全国高校選手権で10得点を挙げて得点王に輝いたが、原口から「高校選手権より全日本ユースの方がレベルは高い」と鼻で笑われた経緯もある。

 プロ入り後も原口とは何度も対戦を重ねたが、タイトルを懸けた激突は初。今回は、ともにチームの中心選手としてピッチに立つ。大迫は「楽しみ。気持ちで上回った方が勝つ」と決勝を見据えた。ニューヒーロー賞は譲っても、優勝は絶対に譲らない。
[ 2011年10月29日 06:00 ]

19歳の柴崎がスタメン!鹿島史上最年少記録…ナビスコ杯
 ◆ヤマザキナビスコ杯決勝 浦和―鹿島(29日・国立競技場) 鹿島のルーキーMF柴崎が先発することが濃厚になった。19歳でのナビスコ杯決勝戦先発はGK曽ケ端、MF増田らの20歳を抜き、。「鹿島はタイトルを取るためにいる。それは今までタイトルを取ってきた結果からも分かる。自分も結果や勝利を引き寄せるために、いつも通り一つ一つ勝つためのプレーを積み重ねていく」と意気込んだ。

 「いつも通り」なのはクラブも同じだ。優勝した場合、祝勝会、テレビ出演などの予定は一切組まず「ケセラセラ作戦」(関係者)を実行する。選手宿舎の夕食も「豚カツは用意せず、普段通りにした」(同)。クラブハウス内の予定板に記された「10/29決勝戦」のうち「勝」が他の3倍ほどの大きさになっている以外は普段通り。15冠目へ、いつもの姿勢で臨み、いつものようにタイトルを取る。
(2011年10月29日06時02分 スポーツ報知)

大迫「決める!」指揮官に冠プレゼント
 「ナビスコ杯・決勝、浦和-鹿島」(29日、国立)

 鹿島のU‐22日本代表FW大迫勇也(21)が、3戦連発でチームを優勝に導く。準々決勝の横浜M戦では同点ゴール、準決勝の名古屋戦では決勝ゴールを決めて、ナビスコ杯で2戦連発中。「決勝は自分で決めたいですね」と、早くもヒーローになる気満々だ。

 J1優勝を逃した今季、残されたタイトル獲得に燃える。「Jリーグでふがいなかったので、その分も勝ちたい。タイトルを取りたいというのはもちろんあります」。ナビスコ杯ではまだ無冠のオリベイラ監督にも、新たな栄冠は格好のプレゼントだ。

 舞台は「いいイメージがある」という国立競技場。「決勝なので気持ちで上回った方が勝つと思う。しっかりしたプレーをしたい」。若武者が満員のスタンドを揺らす。
(2011年10月29日)

小笠原、9年ぶり最多4度目の必勝誓う

 決勝戦での健闘を誓い握手をかわす浦和・鈴木主将(左)と鹿島・小笠原主将

 「ナビスコ杯・決勝、浦和-鹿島」(29日、国立)

 鹿島・主将のMF小笠原が必勝を誓った。岩手県出身者として、東日本大震災後には「東北人魂を持つJ選手の会」を設立。復興活動に尽力してきたこともあり「この舞台に立つまでに非常にいろいろなことがあった」と振り返った。浦和は02年のナビスコ杯決勝戦で、自身のVゴールで下した相手。「ムードは特にいつもと変わらず、全員で勝てるように頑張りたい」と、9年ぶり最多4度目となる優勝を見据えた。

(2011年10月29日)

ナビスコ杯決勝 鹿島・小笠原、浦和撃破誓う

【写真説明】
決勝に向けPK戦の練習を行う小笠原=クラブハウスグラウンド


Jリーグ・ヤマザキナビスコ・カップ決勝は29日、東京・国立競技場で行い、鹿島は9年ぶり4度目の優勝を懸けて浦和と対戦する。キックオフは午後1時。これまで数々の熱戦を繰り広げてきたライバルとの一戦を前に小笠原は「良い試合になることが多く楽しみ」と、相手に不足はない様子。リーグ制覇の可能性が消滅した鹿島はナビスコ杯のタイトル獲得で挽回できるか。

浦和には2003年の決勝で対戦し、0-4の大敗を喫した。それ以降鹿島はナビスコ杯で一度も頂点に立っていない。今季の浦和はリーグ戦で低迷しているが、ホーム、アウェーともに引き分けた。突然の監督交代が行われ、新体制で臨んだ直近の横浜M戦では勝利を飾っており、不気味な存在にも見える。

しかし、鹿島の対策は万全だ。3日前、2日前と連続で完全非公開の練習を実施し、前日は一転、和やかなムードで調整。メリハリをつけ、選手らの気合は十分。浦和を下して優勝した02年、MVPに選出された主将の小笠原は「(低迷しても)浦和は浦和」と警戒しながらも「鹿島は勝ってこそ、優勝してこそのチーム。2位では駄目」と必勝を期す。

準決勝の名古屋戦で決勝ゴールを決めた新人の柴崎は「優勝を強く意識している」。柴崎とポジションを争う増田も「リーグ戦のふがいなさを一掃できるチャンス」と燃える。

今季終盤に入って好調な大迫は「ゲームは支配できると思う。決定的な仕事をしたい」と積極的に得点を狙う。

セットプレーで職人技を見せる野沢は「オリベイラ監督初のナビスコ杯のタイトルをもたらしたい」と恩返しをするつもり。

客席は両チームのサポーターが詰め掛けて赤一色となるが「全て自分のチームの応援と思って頑張る」と誓った。


いよいよ決勝戦である。
今年は震災で変則的な日程であったため、気持ちの持ちようは難しいが、被災地のクラブである鹿島がチーム一丸となって挑むことに意義があろう。
勝利でトーナメントを締めくくりたい。
期待して国立競技場へ向かおうと思う。
楽しみである。

山形・川島、鹿島が好き

[山形]山形の選手たちがナビスコカップ決勝の結果を予想!「パス回しとかを見ると鹿島のほう」(川島選手)
 29日に行われるヤマザキナビスコカップ決勝戦を前に、山形の選手がどんな展望を持っているのかを数人に聞いてみた。が、いずれの選手も接戦を予想したり、「わかりません」と匙を投げたり。試合展開としては「点が入るまでは堅い展開」(小林亮選手)というのが大方の予想だったが、スコアでも1点差を予想する選手ばかりで、今年の予想は特に難しいようだ。
 展望を聞いたにも関わらず、「応援しているのはレッズ」と発言したのはオサマ選手。仲良しのエスクデロ・セルヒオ選手がいることと、東京V出身者特有の対抗意識が鹿島に対してあるようだ。
 「いい勝負をするんじゃないかなとは見ています。でも、パス回しとかを見ると鹿島のほうがボールを長くキープする時間が増えるんじゃないかなと思っています」と答えたのは、鹿島から期限付きで移籍中の川島大地選手。どちらが勝つか明言はしなかったが、「鹿島はもともと好きなチームですから」と古巣の鹿島を応援しているようだった。

(山形担当 佐藤円)

鹿島のポゼッションを予想する山形の川島である。
テクニシャンの川島がポジションを奪えないほどのテクニックを持っておる鹿島のレギュラーがボールを扱うのは当然とでも言っているようである。
川島の申すように、ゲームを支配したいところ。
楽しみである。

田代、気持ちで上回りたい

【鹿島】田代「気持ちで浦和上回る」
 J1鹿島は28日、茨城県鹿嶋市内のクラブハウスで、PK練習など約1時間調整し、ナビスコ杯決勝浦和戦(29日、東京・国立)に備えた。チーム得点王のFW田代有三(29)は「浦和は勝ってリーグにいい流れをもっていきたいと意気込んでくる。タイトルからも遠ざかっていて悔しい思いをしている。浦和の勝とうという気持ちを上回る気持ちでやらないといけない」と気合を込めた。
 [2011年10月28日20時37分]

気合を入れる田代である。
田代の得点で勝利を掴みたい。
楽しみである。

ただの一勝ではない

鹿島・小笠原、最多Vへ気合/ナビスコ杯
2011.10.28 21:52


健闘を誓い合う浦和・鈴木啓太(左)と鹿島・小笠原満男=東京・グランドプリンスホテル新高輪(撮影・吉澤良太Ω

 Jリーグのヤマザキナビスコ・カップは29日午後1時5分から東京・国立競技場で決勝を行い、8年ぶり2度目の優勝を目指す浦和と、9年ぶりで単独最多となる4度目の頂点を狙う鹿島が激突する。28日、東京・グランドプリンスホテル新高輪で決勝前夜祭が行われた。

 鹿島と浦和がナビスコ杯決勝で対戦するのは2002、03年以来、3度目。過去2度の対決を経験している鹿島の主将の小笠原は「何度も浦和とは対戦していて、タイトルを取る上では避けられない相手」と気合を入れた。

 既に今季はリーグ戦で優勝の可能性がなくなり、カップ戦への思いは強い。小笠原は「ただの1勝ではない。タイトルが懸かった試合」と気持ちを高ぶらせた。(共同)

気合入れる鹿島・小笠原「ただの1勝ではない」
 鹿島と浦和がナビスコ杯決勝で対戦するのは2002、03年以来、3度目。過去2度の対決を経験している鹿島の主将の小笠原は「何度も浦和とは対戦していて、タイトルを取る上では避けられない相手」と気合を入れた。

 既に今季はリーグ戦で優勝の可能性がなくなり、カップ戦への思いは強い。小笠原は「ただの1勝ではない。タイトルが懸かった試合」と気持ちを高ぶらせた。
[ 2011年10月28日 20:40 ]

浦和・堀監督8年ぶり栄冠に意欲 鹿島・オリヴェイラ監督も熱戦約束…ナビスコ杯

記者会見で握手する浦和の堀監督(左)と鹿島のオリヴェイラ監督

 Jリーグのヤマザキナビスコ・カップは29日午後1時5分から東京・国立競技場で決勝を行い、8年ぶり2度目の優勝を目指す浦和と、9年ぶりで単独最多となる4度目の頂点を狙う鹿島が激突する。28日、浦和はさいたま市内、鹿島は茨城県鹿嶋市内と、それぞれのクラブの練習場で最終調整した。

 この後、両監督らは東京都内で記者会見に臨み、ペトロビッチ前監督に代わって20日に就任したばかりの浦和の堀監督は「浦和として久しぶりにタイトルの懸かった試合。チーム全員が楽しみにしている」と意気込みを口にし、5季連続の国内主要タイトル獲得を目指す鹿島のオリヴェイラ監督も熱戦を約束した。

 ことし3月16日の時点で23歳以下の選手が対象のニューヒーロー賞には原口(浦和)が選ばれた。

 浦和・堀孝史監督「決勝にふさわしい戦いになるように全力で戦う。あすの試合は指揮して2試合目。勝利すれば、自分たちの自信になる。リーグ戦に向けてもいいものになると思う」

 鹿島・オリヴェイラ監督「浦和とともにナビスコ杯決勝の舞台に立てることを光栄に思う。多くのサポーターが国立に足を運んでくれると思うし、高いレベルの試合をお見せしたい」

(2011年10月28日21時24分 スポーツ報知)

ニューヒーロー賞が大迫でなかったのはまったくもって納得がいかない。
この悔しさを試合にぶつけたい。

ナビスコ杯前夜祭

ヤマザキナビスコカップ:決勝前夜祭 ]

「2011Jリーグヤマザキナビスコカップ」決勝前夜祭が行なわれ、両クラブの監督・選手が公式会見に臨んだ。
写真は、左から鈴木啓太選手(浦和)、堀孝史監督(浦和)、オリヴェイラ監督(鹿島)、小笠原満男選手(鹿島)。


[ ヤマザキナビスコカップ決勝・前夜祭 ]

対する鹿島のオズワルド・オリヴェイラ監督は「明日は多くのサポーター・ファンの皆さんが国立競技場に足を運ぶと思いますが、それにふさわしい高いレベルの試合を見せたい」と語った。

[ ヤマザキナビスコカップ決勝・前夜祭 ]

前夜祭前の記者会見に出席した鹿島アントラーズ・小笠原満男選手。
「明日はチケットも完売と言うことで、鹿島というこれ以上にない対戦相手と、スタジアムが準備されているので楽しみにしている」と語った。


明日に向けて気合を入れろ。

ナビスコ杯決勝戦前日練習

2011年10月28日(金)

9時からナビスコカップ決勝戦に向けてミーティングを行った後、PK練習を実施しました。チームは午後、東京に出発しています。

優勝に向けてチームは一体感に包まれておる。
この雰囲気で、明日は勝利を掴みたい。
期待しておる。

ナビスコ杯決勝戦プレビュー

【ヤマザキナビスコカップ:決勝 浦和 vs 鹿島】鹿島側プレビュー:“タイトル戦無敗”のオリヴェイラ監督に率いられた鹿島が、15冠目のタイトルを目指し、いざ国立へ!(11.10.28)
タイトルがかかる一戦は特別な雰囲気があるものだ。

その試合で優勝が決まるため、タイトル獲得の期待に胸をふくらませて試合会場を訪れ、スタンドが埋まるにつれてサポーターの熱気がスタジアムに充満していく。ピッチレベルから見上げる光景は身震いするほどだろう。また、練習場の光景も普段とは違うものになる。多くのマスコミが練習場に駆けつけ、少し浮ついた雰囲気がクラブハウスや練習場に満ち溢れることになる。選手を囲む記者陣からも優勝を意識した質問が数多く寄せられるため、選手を取り巻く環境はとにかくガラリと変わるのだ。そのなかで平常心を失わず、いつも通りのパフォーマンスを発揮することは、百戦錬磨の経験を持つ選手たちが揃うプロの世界といえども簡単ではない。大事な一戦で力を発揮できずに敗れていくチームの多くは、こうした様々を克服できず、飲み込まれてしまう。

しかしながら、毎年のようにタイトル争いに絡んできた鹿島にすれば、毎年の恒例行事のようなものだ。就任してからすでに5つのタイトルを獲得してきたオリヴェイラ監督もよく心得たもので、手綱さばきも見事なもの。火曜までに必要なマスコミ対応を集中させると、水曜・木曜からは練習を完全非公開として外部の声をシャットアウト。練習に集中できる環境をつくりあげ、決勝戦に向けた準備を万全の体制で終えた。また、監督自身にとっても、ヤマザキナビスコカップいまだ手にしていないタイトルなだけに、頂点を目指す気持ちは人一倍強い。
「ナビスコカップは僕が獲っていない唯一の国内タイトル。特別な思いがある」
自身6つ目のタイトル獲得にむけ、並々ならぬ闘志を燃やしていた。

07〜09年でリーグ3連覇、07年と10年に天皇杯を制覇してきたオリヴェイラ監督だが、優勝がかかった試合ではこれまで一度も負けたことがない。どの試合も好敵手に恵まれたため、楽に勝てた試合はひとつもないが、堅い守備と高い決定力ですべて勝利をおさめてきた。例え、相手にペースを握られたとしても、全員が試合の展開を読んで一致団結。守備を固めるのか、それとも攻勢に出るのか、時間帯によって戦い方は使い分けられ、その意思統一は一糸乱れず行われる。新監督の船出を勝利で祝い意気上がる浦和レッズに対しても、リーグ戦の順位に関係なく、いままでと同じように警戒心を持って戦うはずだ。

鹿島が勝てば02年以来の久々のヤマザキナビスコカップ戴冠となる。当時、決勝ゴールを決めた小笠原満男もすでに32歳。「20歳ちょっとのときに、秋田豊さんから『これからはお前らが中心になれ』と言われたけど、意味がよくわからなかった」とふり返る。しかし、その背中を見て遠藤康、大迫勇也、柴崎岳が大きく羽ばたこうとしている。連綿と続いてきた鹿島の伝統を、次の世代に継承するには絶好の機会だ。

鹿島が15冠目のタイトル獲得に挑む。


以上
2011.10.28 Reported by 田中滋


優勝がかかった試合では一度も負けたことがない。
オリヴェイラ監督の持つ采配に力が入ろう。
全員一丸となって勝利を目指すのだ。
気持ちを高めて挑みたい。

満男、中盤の王様

[ JリーグヤマザキナビスコカップFINALまで、あと1日 ]

浦和と鹿島の激突となった今年のJリーグヤマザキナビスコカップ決勝。

両クラブは2002年と2003年にもファイナルの舞台で激闘を繰り広げました。
今週は、その時の熱き戦いを毎日更新でプレーバックしていきます!

写真は、2003年大会の決勝戦。
攻守の要である小笠原満男(鹿島)を激しくチェックする鈴木啓太(浦和)。現在、両チームの主将としてプレーする2人のマッチアップから、明日も目が離せない。


競り合う満男である。
今では、中盤の底で存在感を発揮しておる満男であるが、2003年当時は攻撃的MFとして、攻撃陣の中心選手であった。
エウレルが負傷交代した後は、新人であった二人のFW・深井と中島を引っ張っておった。
結果は悲しく、満男自身も退場してしまうのであるが、それも経験だったと言えよう。
今年は満男がどのような活躍をしてくれるのか楽しみである。

2002年ナビスコ杯優勝シーン

[ JリーグヤマザキナビスコカップFINALまで、あと1日 ]

浦和と鹿島の激突となった今年のJリーグヤマザキナビスコカップ決勝。

両クラブは2002年と2003年にもファイナルの舞台で激闘を繰り広げました。
今週は、その時の熱き戦いを毎日更新でプレーバックしていきます!

写真は、2002年大会の優勝クラブに輝いた鹿島アントラーズ。


秋田を中心に本田主将、柳沢敦とレジェンドが揃う2002年優勝シーンである。
若手とベテランが融合し、頂点を極めたことは記憶に残った。
再びこの歓喜を味わいたい。
気持ちを盛り上げて明日は国立へ向かう。
楽しみである。

本山、ファンタジック・プレイ

[ JリーグヤマザキナビスコカップFINALまで、あと1日 ]

浦和と鹿島の激突となった今年のJリーグヤマザキナビスコカップ決勝。

両クラブは2002年と2003年にもファイナルの舞台で激闘を繰り広げました。
今週は、その時の熱き戦いを毎日更新でプレーバックしていきます!

写真は、2002年大会の決勝戦。
球際で激しく競り合う本山雅志(鹿島)と内舘秀樹(浦和)。この年から鹿島の10番を背負った本山は創造性溢れるプレーで鹿島の攻撃をリード。クラブ3度目となるヤマザキナビスコカップ制覇に貢献した。


本山が10番を背負って最初のタイトルがナビスコ杯であった。
本山のファンタジーは日本髄一である。
想像性は錆びつかぬ、まだまだ今も我等を楽しませてくれるであろう。
明日も楽しみである。

名良橋、イメージの共有を強調

鹿島で3度ナビスコ杯を制した名良橋氏「チーム全体のイメージの共有が重要」
2011年10月28日 10:58


鹿島で3度のナビスコ杯制覇を経験している名良橋氏。26日のスペシャルエキシビジョンマッチでは現役さながらのプレーを見せている

 26日、J2第7節の湘南対京都の試合前に行われた「ベルマーレレジェンド vs SWERVES(スワーブス)」のスペシャルエキシビジョンマッチに出場した元日本代表DF名良橋晃氏(39)が、29日に行われるナビスコカップ決勝について語った。

 現役時代、鹿島の選手として3度のナビスコカップ優勝を経験している名良橋氏は、29日に迫った同大会決勝について以下のように言及している。

「カップ戦はリーグ戦での好不調は関係なくなる。選手、スタッフがイメージを共有できているかが重要」

「2002年大会の浦和との決勝では、僕たちには意地があった。その気持ちが優勝につながった。逆に、翌年の浦和との決勝では浦和が気持ちで上回っていた。今年も組織やチームワークは大事だが、一対一の攻防や気持ちも勝敗のポイントになると思う」


 スペシャルエキシビジョンマッチでは、名良橋氏は右サイドバックとして先発出場し、正確なパスと果敢なオーバーラップを披露。ハーフタイムに自身が出演するサッカーくじ「toto」のCMが流れると、コミカルなダンスを踊り、ファンサービスでも観客の心をつかんでいた。

 試合後には「平塚の素晴らしいピッチでサッカーができて幸せ。みんな足元は錆びていなかったし、プレーできて楽しかった」とコメント。かつての戦友たちとのプレーを喜んだ。


[写真]=兼子愼一郎

スペシャルエキシビジョンマッチに出場した名良橋である。
正確なパスと、オーバラップで観客を魅了した模様。
また、自信が出演するtotoのCMダンスで沸かせたとのこと。
その名良橋がナビスコ杯決勝戦について語っておる。
短期決戦のカップ戦に於いては、チームのイメージ共有が重要と言う。
この二日間の非公開練習で、チームのイメージはひとつに向いておろう。
チーム一丸となって浦和を倒そうではないか。
楽しみである。

オリヴェイラ監督、柴崎岳の成長に期待

鹿島オリベイラ監督、柴崎に期待大
 鹿島のオリベイラ監督(60)が27日、茨城・カシマスタジアムで若手成長1番手に高卒新人MF柴崎岳(19)の名を挙げた。「ルーキーの中では一番成長している。ピッチ内の振る舞いもベテランのよう。意識も人格も強く、シーズン終盤も成長していくだろう」と期待した。柴崎は5日のナビスコ杯横浜戦から公式戦5戦連続先発出場し、その間チームは無敗。オリベイラ監督はスタメンを明言しなかったが、29日の同杯決勝浦和戦も先発が濃厚だ。この日、チームは前日に続き同スタジアムで非公開練習。オリベイラ監督は「2日間、いい感触を持っている。意思の疎通がはかれて、いい状態になっている」と自信満々に語った。
 [2011年10月28日7時33分 紙面から]

二日間に渡る非公開練習に手応えを感じる指揮官である。
スターティングメンバーについての言及はなかったが、柴崎岳について賞賛しておる。
もともと持っておったポテンシャルが開花し、成長著しい。
日本代表の誓志を押し退ける勢いである。
オリヴェイラ監督の指導の元、岳の飛躍は止まらない。
ナビスコ杯決勝でも大いなる活躍を魅せてくれるであろう。
楽しみである。

オリヴェイラ監督、六冠へ向けて抱負

オリヴェイラ監督6冠誓う!J歴代最多へ“魔法かける”
ナビスコ杯決勝 鹿島―浦和 (10月29日 国立)


6冠獲得を誓う鹿島のオリヴェイラ監督
Photo By スポニチ


 ナビスコ杯は29日、国立競技場で浦和―鹿島の決勝が行われる。鹿島のオズワルド・オリヴェイラ監督(60)は過去にリーグ3度、天皇杯2度の優勝を経験。初のナビスコ杯制覇を成し遂げれば、自身6回目の国内タイトル獲得となり、J監督の史上最多タイトルホルダーとなる。偉業達成に向け、27日は非公開でトリックプレーを練習するなど入念に準備を進めている。

 選手取材禁止の完全非公開で行われた27日の練習後に、オリヴェイラ監督がナビスコ杯制覇への強い決意を示した。07年の就任以降、リーグ3回、天皇杯2回の優勝経験を誇るが、ナビスコ杯は初の決勝の舞台。今季リーグ戦は既に優勝の可能性が消滅しており「監督業は勝つことで評価される。一番、身近なタイトル獲得に全力を注ぐ。ナビスコ杯は僕が獲っていない唯一の国内タイトル。特別な思いがある」と力を込めた。

 浦和を撃破して自身6回目の国内タイトル獲得となれば、元鹿島監督のトニーニョ・セレーゾ氏(56)を抜き、J監督史上単独最多のタイトルホルダーとなる。5季連続のタイトル獲得も過去に例はない。リーグ3連覇を達成した07〜09年には、監督就任からの最速50勝記録を樹立している名将に、また新たな勲章が加わることになる。

 準備に余念はない。2日連続の非公開となったこの日は、PKを含むセットプレーを入念に確認。一発勝負の決勝のためだけに特別に用意したトリックプレーの練習も繰り返し行われたもようだ。指揮官は「練習を公開すれば、多くの情報が漏れる。非公開は特別ではない。レッズは個人能力の高い選手が多いが、対抗する準備はできている」と自信を口にした。“オズの魔法使い”と称される采配は天下一品。満員の国立競技場で、監督就任から10日足らずの敵将との格の違いを見せる。
[ 2011年10月28日 06:00 ]

鹿島・オリヴェイラ監督、獲得タイトル単独トップ6冠だ!…ナビスコ杯
 鹿島のオリヴェイラ監督が27日、ナビスコ杯決勝を前に鹿嶋市内で会見し、タイトル制覇を誓った。07年に監督就任後、リーグ戦3度(07〜09年)、天皇杯2度(07、10年)優勝に導いたが、同杯はまだ手にしていない。「監督業はタイトルの数、結果で評価される。私は勝つために呼ばれた。全力を尽くす」と明かした。

 現在、国内主要大会の獲得タイトル数で、鹿島のセレーゾ監督(00〜05年)とともに首位タイに並んでおり、今回が単独首位に躍り出るチャンス。10年南アフリカW杯後には、Jリーグ史上初の3連覇監督として、日本代表の監督就任オファーを待ったが、届かず、「寂しさもあった」と言う。同杯を勝てば名実ともにナンバーワンの称号を手にする同監督。「最大の気持ちをもって、準備する」と気合をみなぎらせた。

(2011年10月28日06時02分 スポーツ報知)

日本国内最多タイトルホルダーとして王手をかけたオリヴェイラ監督である。
ナビスコ杯はオリヴェイラ政権にて手が届いておらぬ唯一の国内タイトルである。
高いモチベーションで挑み、必ずや勝ち取って欲しい。
期待しておる。

シャルケ・篤人、全国高校サッカー選手権応援リーダーに

内田「無我夢中になれ」全国高校サッカー選手権ポスターに
 第90回全国高校サッカー選手権(12月30日開幕・国立競技場ほか)を中継する日テレは27日、大会応援リーダーにドイツブンデスリーガ・シャルケ04の日本代表DF内田篤人(23)の起用を発表した。大会ポスターにアップで登場した内田は、後輩たちに「無我夢中」というメッセージを寄せた。

 前々回の長谷部誠(ヴォルフスブルク)、前回の田中マルクス闘莉王(名古屋)に続き90回という節目の大会での登用。同局の木戸弘士プロデューサーは「ドイツに渡り欧州チャンピオンズリーグでの活躍など着実に活躍の場を広げる姿に感銘を受けた」と起用理由を説明した。

 清水東高時代に全国高校選手権への出場はならなかったが、高校サッカーは自らの「原点」という内田。「無我夢中」というメッセージに関し「文字通り『無我夢中』でサッカーをやってほしい。そうすれば一生の宝物になる」とエールを送った。

[2011/10/28-06:03 スポーツ報知]

シャルケの篤人が全国高校サッカー選手権の応援リーダーに起用されるとのこと。
これは嬉しい。
篤人に憧れて鹿島に入団する伊東くんも燃えることであろう。
応援リーダーと言えば第87回の満男が思い出される。
篤人も満男に続くような大いなる選手としてアピールして欲しい。
楽しみである。

オリヴェイラ監督、寂しい思い

オリヴェイラ監督 日本協会を見返すチャンス!?
ナビスコ杯決勝 鹿島―浦和 (10月29日 国立)

 ナビスコ杯決勝は、オリヴェイラ監督にとって、日本協会を見返す舞台でもある。10年W杯南アフリカ大会後に日本代表の岡田前監督の後任候補として複数メディアで名前が挙がったことを振り返り「Jリーグで3連覇した後で自分も期待していたので、選ばれなくて寂しかった」と明かした。

 その上で「(日本協会が)今の監督を選んだことが間違っていないことは成績が証明している」と就任から無敗のザッケローニ監督を称えることも忘れなかった。

[ 2011年10月28日 06:00 ]

2010南アフリカW杯後の日本代表監督就任に淡い期待を持っておったオリヴェイラ監督である。
当時も興味があると海の向こうでは語っておった。
また、セレッソのクルピ監督名古屋の闘莉王も推しておった。
確かにJリーグで彼以上の結果を残した者はおらぬ。
当時としては、監督が抜かれはせぬかとヤキモキしたものである。
とはいえ、日本代表の監督はイタリアの戦術家となり、順風満帆な船出を飾っておる。
我等もこの名将と共にタイトルを重ねており、お互いに良い結果となったのではなかろうか。
しかしながら、オリヴェイラ監督が率いる日本代表も観てみたかったことは事実である。
選手の能力引き出し成長させる手腕が日本人に与える影響は大きかったであろう。
歴史に深み有りである。

岳、初タイトルへ発奮

19歳鹿島・柴崎、初冠だ!/ナビスコ杯
2011.10.28 05:04

 29日のナビスコ杯決勝(国立)で浦和と対戦する鹿島は、U−22(22歳以下)日本代表候補の黄金ルーキー、MF柴崎岳(19)の先発起用で通算15冠目のタイトルを狙う。柴崎は26日(日本時間27日)に移籍後初得点を挙げたバイエルン・ミュンヘンの宇佐美貴史(19)と同級生。負けじと人生初というタイトル獲りに出陣だ。

 19歳の輝きが、常勝軍団に15冠目のタイトルをもたらす。柴崎が大一番に先発出場することが濃厚になった。この日は非公開練習だったが、取材対応したオリベイラ監督は柴崎を「シーズン終盤において大きく成長してくれた。ピッチ内ではベテランのように見え、強い人格、意志を持っている」と絶賛。主将のMF小笠原と組んでのボランチで攻守の要となる。

 前日に欧州初ゴールを決めた宇佐美と同じ1992年生まれの『プラチナ世代』。特に連絡は取り合っていないというが、柴崎は「中学の頃から知っているし応援しています。僕は(鹿島で)やれることがたくさんあるし、焦りはない」と同世代の活躍を励みにしている。

 十代前半からその才能で注目を集めた黄金ルーキーだが、意外にも優勝とは無縁。「勝利を引き寄せるプレーをしたい」と人生初のタイトル獲得に腕ぶしている。(佐藤ハルカ)
(紙面から)


プロ入り初タイトル奪取に燃える岳である。
オリヴェイラ監督が「強い人格、意思を持っている」と評する19歳のルーキーは、ナビスコ杯にてレギュラーポジションを得て力強いプレイを魅せておる。
本人も勝利を引き寄せるプレイを誓っており、決定的な仕事をしてくれる予感をさせる。
彼自身の初タイトルを賭け、思いきりの良いプレイをベテランが如く披露して欲しい。
期待しておる。

ナビスコ杯決勝直前インタビュー

ナビスコカップ決勝直前インタビュー|鹿島アントラーズ「2位では許されない」
投稿日時:2011年10月27日 19:05

 いよいよ2日後に迫ったナビスコカップ決勝。「2位で終わって喜ばれるようなチームじゃない」という興梠慎三の言葉に象徴されるように、鹿島アントラーズの選手たちは、タイトル獲得がこのクラブの宿命であることを知っている。

 相手は2002年、2003年の決勝で顔を合わせた浦和レッドダイヤモンズ。1勝1敗の五分で迎える3度目の頂上決戦を前に、鹿島のメンバーに意気込みを聞いてみた。


左から西大伍、興梠慎三、野沢拓也、本山雅志、増田誓志

準々決勝の横浜F・マリノス、準決勝の名古屋グランパスエイトと、リーグ戦で優勝争いを繰り広げる強豪を倒しての決勝進出。大会を振り返って、決勝まで進めた要因はどこにあると思いますか?

西大伍――リーグ戦での順位が厳しい中で、ここのタイトルを取ろうというふうにみんなで気持ちをひとつにして戦ったことが要因だと思います。すべての試合内容が良かったわけではありませんが、悪い中でも粘り強く戦えました。
興梠慎三――Jリーグが難しい状態で、目の前のタイトルに懸ける思いっていうのは、すごく強いものがみんなの中にあります。でも、ナビスコ(カップ)は2試合とも90分で勝負が付かず、延長までもつれ込んでしまったので、そういうところはもっと反省が必要だと思います。
野沢拓也――一番大きな要因は、自分たちのサッカーをやれたことだと思いますね。
本山雅志――横浜F・マリノスとの準々決勝は、2点をリードされるという展開だったのですが、そこから後半にしっかりゲームを作り直したところで、チームとして粘り強さが出てきたなと感じました。その粘り強さが勝ち進んだ一番の要因だと思いますね。
増田誓志――僕らにとって、タイトルを取れない年というのはあってはならないので、そういう意味で、タイトルに懸ける想いが勝ち上がりに結びついていると思います。

浦和レッドダイヤモンズの印象、警戒すべき点は?

西大伍――
今年は苦労していると思いますし、リーグ戦の順位も厳しいものがあると思います。そこで力を発揮できていない分、ナビスコカップのタイトルを取ろうという気持ちは余計に強いと思うので、簡単な戦いにはならないだろうと思っています。
興梠慎三――若い選手が多いですし、勢いだったり、代表選手も何人かいるので、そういうところに気をつけて。あとはもう自分たちが持っている力をすべて出せば勝てる試合だと思いますから、気持ちで負けないように、戦っていきたいと思います。
野沢拓也――本当に手強い相手ですし、攻守ともに素晴らしいチームだと思います。リーグ戦ではホーム、アウェーともに引き分けていますからね。それとやはり、あのサポーターの後押し、エネルギーというのは本当にすごいものがあります。厳しい試合になるのは間違いないと思います。
本山雅志――若い選手が多いので、勢いに乗ると、すごく良い攻撃をしたりする印象があります。なので、こちらとしては、勢いを出させないこと。うまくゲームをコントロールすれば、鹿島のペースで進めることができると思います。
増田誓志――以前レッズと対戦したときは、若いメンバー中心で臨んできていて、立ち上がりから勢いがあったなという印象ですね。勢いと思い切りの良さというのは怖いところです。確かに、相手を乗せないことも大事ですけど、自分たちのペースでないときに悪い方向に考えないことが大切だと思います。以前も、そこで失点しないことを心掛ければ、相手の勢いも時間が経つにつれてなくなっていくのではないかと冷静に考えられたし、チームとして盛り返せたので。あとはカウンターですね。浦和は縦に速いし、突破力がある。ボールを奪われた後に僕らがプレスに行って相手を下げさせたり、ボールを奪い返すことができれば、相手を厳しい状況に追い込むことができると思います。

警戒している選手は?

西大伍――
僕としては、昨シーズン、一緒にプレーしたマルシオ・リシャルデスをもっとも警戒しています。やはり一発がありますし、調子はあまり良くないみたいですが、もともと持っているものはすごいので、警戒が必要です。
興梠慎三――梅崎(司)かな。すごいアグレッシブで、ドリブルもパスも出せて、シュートもうまいし。最近、すごく調子も上がってきていると言っていたので。僕と同期で、けっこう仲も良かったので、警戒というか、個人的に注目しています。
野沢拓也――特に誰とかではなくて、もともと個々の能力が高いチームですし、チーム全体を警戒しなければなりません。
本山雅志――エスクデロ(セルヒオ)選手もキーマンですね。この前対戦したときも、前半の彼はすごく良い出来だったので、最初から出るのか、途中から出るのかちょっと分からないですけれども、あのスピードは警戒しなければならないと思います。それ以外にも原口(元気)選手など、全体的にスピードに乗って攻めてくる選手が多いので、勢いに乗せないようにしたいですね。
増田誓志――原口(元気)選手は相手チームの脅威になっていると思います。サイドに1回出して、原口選手が中に切れ込んで突破するというのは、浦和の一つの形ですから。逆に言えば、それができないときは相手の流れが良くないのかなと思います。

決勝での勝負のポイントは?

西大伍――
ボールを持っている時間は、相手より長くなると思います。なので、フィニッシュの部分で、しっかり点を決められるかどうかが一番大事だと思いますし、それが勝負を分けると思います。
興梠慎三――良い形でゴール前までは行けるので、あとはもう本当に決定力の部分だと思いますし、そこをきちんと決められれば、1点じゃなく、2点3点と取れるんじゃないかなと思います。
野沢拓也――セットプレーもひとつのポイントになるとは思います。高さもうちの武器なので、そこは当然意識したいと思います。自分が蹴るからには本当に点につながるようにしたいと思います。
本山雅志――前回リーグ戦で闘った印象でいうと、やはり相手の時間帯をしっかりしのがないといけないなと思います。
増田誓志――先取点を取ることができたら、勝つ自信は100パーセントあります。ただ、相手の勢いがある時間に得点を決められてしまうと、さらに相手を乗せてしまうので、そこは警戒したいです。早い時間ではないにしろ、先取点を取れることが僕らにとっては重要かなと思います。

鹿島にとってタイトルとは?

西大伍――
僕は今シーズン鹿島に加入してきて、まだタイトルを獲得したことがありません。だから取りたいという気持ちはすごく強いですし、試合に出ることができればチームに貢献したいと思います。
興梠慎三――2位で終わって喜ばれるようなチームじゃないと思っていますし、ひとつでも多くタイトルを取りたい。そう考えています。
野沢拓也――今の監督になってから、このタイトルは獲得できていないので、決勝まで来たからには、ぜひとも取りたいという思いがあります。
本山雅志――タイトルを取ることによって、勝負強さというのがチームに生まれます。現在のチームは若い選手が多く、今年入ってきた選手もいます。年明けの天皇杯で優勝しましたが、今年入ってきた選手はまだ鹿島で優勝経験をしていないので、そういう選手に優勝を経験させて、強い鹿島を維持していきたいと思います。
増田誓志――僕らは勝つことが当たり前のように考えてきていますし、負けることは、もう恥だというぐらいの感覚でやっていますから。絶対にタイトルを取りたいというよりは、取らなければならないと思っています。先輩たちが積み重ねてきたものを、僕らが引き継いでいかなければいけない、その流れは鹿島独特のものだし、壊してはいけないものだと思っています。そういう想いを常に胸の中に持ちながら戦わなければいけないというのは、鹿島ならではのことですからね。

決勝への意気込みは?

西大伍――
勝てば今年初めてのタイトルですし、僕としても初めてのタイトルなので、応援してくれている人たちのためにも、絶対に勝ちたいと思います。僕個人としては、今季これまでのシーズンはまったく満足していません。移籍の難しさというのも感じますし、自信を持ってプレーするにはもう少し時間がかかる感じです。なので、この一戦を一つのターニングポイントにしたいという思いもあります。タイトルを取ることで、自信を得たいですね。
興梠慎三――あと1勝すれば、タイトルが一つ取れるので。タイトルを取ることが鹿島では絶対だと言われていますし、タイトルはあと2つ取れるので、残りのタイトルを全部取るつもりです。1ー0とか僅差じゃなくて、やっぱり大差で勝って、力の差を見せつけたいと思います。
野沢拓也――本当にここ最近は、鹿島らしい試合ができてきていると思いますし、まだまだ結果には満足していませんが、そうした状況で迎えるファイナルなので、本当に勝ちたいと思っています。そのためにみんなで、総力を挙げていく。そうすればおのずと結果はついてくると思います。
本山雅志――ファイナルという舞台はなかなか経験できることではありません。現在、リーグでは苦しい位置にいるので、この試合はチームとしてすごく有意義なものにして、勝ちたいと思います。僕らのサポーターも、「レッズにだけは負けないでくれ」って言うので、絶対に勝ちたいですね。
増田誓志――僕は今大会、まだ出場してないので、うまく試合に入れるようにメンタル的な部分を注意していきたい。みんなは前の2試合で良いイメージを持っているけど、自分は持っていないですから。もちろん、優勝したい気持ちはありますけど、やっぱり優勝しなければならないと思っています。僕らは今季、恥をかいているので。勝つのが最低限のことだと思います。勝つことしか考えていないですね。


 2011年10月29日、鹿島にとって「2位では許されない」大一番がキックオフの時を迎える。


ナビスコ杯決勝への意気込みを語る面々である。
浦和をリスペクトし、強い気持ちで挑もうではないか。
最後に笑うのは鹿島である。
タイトルに掛ける気持ちを高ぶらせて国立へ向かおう。
楽しみである。

大岩、DFの要

[ JリーグヤマザキナビスコカップFINALまで、あと2日 ]

浦和と鹿島の激突となった今年のJリーグヤマザキナビスコカップ決勝。

両クラブは2002年と2003年にもファイナルの舞台で激闘を繰り広げました。
今週は、その時の熱き戦いを毎日更新でプレーバックしていきます!

写真は、2003年大会の決勝戦。
ドリブル突破を仕掛ける永井雄一郎(浦和)をマークする大岩剛(鹿島)。


DFの要として君臨した大岩である。
この年、ジュビロから加入した大岩は、CBとしての格を持ち、鹿島のDFラインを強く支えた。
結果的に良くない試合があったとしても、耐えることを知っており、経験が裏付けした存在感が際立ったものである。
昨年で引退するまでの功績は計り知れぬものがある。
本当に有り難う。

名良橋、右サイドを駆け抜ける

[ JリーグヤマザキナビスコカップFINALまで、あと2日 ]

浦和と鹿島の激突となった今年のJリーグヤマザキナビスコカップ決勝。

両クラブは2002年と2003年にもファイナルの舞台で激闘を繰り広げました。
今週は、その時の熱き戦いを毎日更新でプレーバックしていきます!

写真は、2002年大会の決勝戦。
鹿島の右サイドバックとして先発出場した名良橋晃。前後半合わせて3本のシュートを放つなど、持ち前の攻撃力を発揮して、チームのヤマザキナビスコカップ制覇に大きく貢献した。


右サイドの矢、名良橋である。
名良橋の攻守に渡る献身的なプレイで完封勝利を飾ることが出来た2002年のナビスコ杯である。
鹿島の右サイドと言えば名良橋晃以外にない。
それだけのレジェンドである。
来季入団の伊東くんには名良橋以上の存在にまで成長して欲しいと願う。
楽しみにしておる。

オリヴェイラ監督、浦和を警戒

【鹿島】浦和警戒、練習非公開
 鹿島は27日、茨城・カシマスタジアムで非公開練習を行い、ナビスコ杯決勝の浦和戦(東京・国立)に備えた。対浦和は今季リーグ戦では2引き分け。浦和は20日にペトロビッチ監督(45)の解任と、同クラブユース堀孝史監督(44)の監督就任を発表したばかり。戦術も変わっているが、オリベイラ監督(60)は「全員を警戒しないといけない。レッズがどういう状況で、どう取り組んでくるかは、私が関与するところではない。個人能力の高い選手がそろっているチーム。その相手に対処できる状態にすることが重要」と気を引き締めていた。勝てばトニーニョ・セレーゾ氏が獲得した5冠を抜き、鹿島監督最多となる6つ目のタイトルをもたらすことになる。
 [2011年10月27日18時2分]

浦和を警戒するオリヴェイラ監督である。
確かに今季一度も勝ててない相手が指揮官を替えてきた。
これは手強いと言えよう。
気を引き締めて挑まねばならぬ。
とはいえ、我等は自分たちのサッカーをするだけである。
守備を堅固に、攻守の切り替えを早くして行くのだ。
鹿島らしいサッカーで、勝利を掴むべく戦おう。
楽しみである。

ハイデュク・スプリト・伊野波、飽くなき挑戦

初ゴールを記録した伊野波、飽くなき挑戦は続く
25 10月 2011



東欧の地で挑戦を続ける伊野波雅彦が、一つの証を残した。

21日に行われたリーグ戦第12節、先発出場を果たした伊野波は、1−0で迎えた60分、
フリーキックからヘディングシュートを叩き込み、クロアチアでの初ゴールをマークした。

すべては自分自身をさらにレベルアップさせるために。
ポジションの約束された国内でのプレーという安定した道を捨て、強者ひしめく海外へ飛び出した。

「夢の舞台での挑戦なので、とにかくがむしゃらにやりたい」

選手として追い求める理想像は、まだはるか先にある。
初ゴールはあくまで通過点。また次のステップを目指し、伊野波の飽くなき挑戦は続く。


伊野波の得点を伝えるナイキである。
伊野波が言う夢の舞台は辛く厳しい。
もっともっと活躍をするのだ。
遠く極東の地から思っておる。

田代、勝利への誓い

鹿島・田代が3大タイトル優勝回数「単独3冠王」導く…ナビスコ杯
 ◆ヤマザキナビスコ杯決勝 浦和―鹿島(29日・国立競技場) 鹿島のFW田代有三(29)がナビスコ杯優勝でクラブを「単独3冠王」に導くことを誓った。92年のプロ化以降、鹿島はリーグ7回、天皇杯4回、ナビスコ杯3回を制している。リーグと天皇杯の優勝回数は単独1位だったが、ナビスコ杯のみ東京Vと並んでいる。

 3大タイトル全ての優勝回数で単独首位に立てば、もちろん史上初の偉業。田代は「ナビスコ杯も僕たちが目指している大事なタイトルのひとつ。ナビスコ杯の優勝も最多となるように、決勝は勝ちたい。前回(06年大会決勝)は試合に出たけど、短い時間だった。今度は長い時間出て、ゴールを決める」と意気込んだ。

(2011年10月27日06時02分 スポーツ報知)

ナビスコ杯決勝戦へ意気込みを語る田代である。
前回の決勝戦である2006年大会では、後半40分までベンチを温めており、悔しい思いも人一倍強かったであろう。
今年は田代本人が語るように長い時間出場し、是非とも勝利に貢献して欲しい。
田代のゴールで勝利の美酒に酔うのだ。
期待しておる。

ナビスコ杯単独最多優勝を目指す

鹿島ぴりぴりムード、異例の非公開2日間
 鹿島は26日、茨城・鹿嶋市内のカシマスタジアムで非公開練習を行った。今日27日も非公開練習を予定しており、ぴりぴりムードが漂っている。クラブ幹部は「普段通りの練習」と話すにとどめたが、2日連続で非公開練習を行うのはクラブ史上初。今季はリーグ戦優勝が消滅しており、ナビスコ杯奪還への思いは強い。浦和に勝てば天皇杯、リーグ戦、ナビスコ杯の3大タイトルそれぞれで、史上初の単独最多優勝達成クラブとなる。
 [2011年10月27日7時43分 紙面から]

鹿島 3大タイトル獲得回数単独トップ狙う!!
ナビスコ杯決勝 鹿島―浦和 (10月29日 国立)

 鹿島が29日のナビスコ杯決勝・浦和戦(国立)に勝利して、新たな勲章を手にする。リーグ戦7回、天皇杯4回の優勝はともに単独トップだが、ナビスコ杯制覇3回は東京Vと並ぶ最多タイ。浦和に勝って4回目の優勝を飾れば、国内3大タイトルの獲得回数が全て単独最多となる。

 優勝を後押しするデータもある。鹿島は過去にナビスコ杯と天皇杯の決勝に11回進出、Jリーグチャンピオンシップを含めるとタイトルを懸けた大一番を計16回経験しているが、同じ相手に2回以上負けたことがない。浦和とはナビスコ杯決勝で3回目の対戦となるが、過去の対戦成績は1勝1敗。データ的には、もう負けることはない。

 節目の「15冠」に向けチームは26日、カシマスタジアムで非公開練習を行い、練習後の取材も禁止した。27日も非公開の予定で、2日連続で練習を公開しないのは今季初。セットプレーなどを入念に確認しているもようで、クラブ幹部は「内容は言えない」とピリピリムードを漂わせた。

[ 2011年10月27日 06:00 ]

14冠で日本最多の優勝回数を誇る鹿島であるが、ナビスコ杯の優勝回数は三回と、単独ではない。
三回の優勝回数を持つもう一つのクラブはヴェルディ川崎である。
思い起こせば、ナビスコ杯第一回大会に於ける準決勝の相手であった。
この試合では、GKが横っ飛びしてセーブしたシュートがCKではなくGKと判定されるような、明らかなヴェルディ寄りの判定が続き、辛く苦しい思いをしたものである。
あの当時は偏ったジャッジがまかり通ったものであった。
苦しい思い出と言えよう。
それに耐え、プレイを重ねてきた結果が最多優勝であろう。
明後日の試合では、是が非でも優勝し、ヴェルディ川崎以上の優勝数としたい。
気合を入れて国立へ向かおうではないか。

水戸・隆行の素顔

Jリーガーの素顔「鈴木隆行選手編」
2011年10月17日

1、これまで得た経験を若手に
今季、途中から水戸に加入されましたが、鈴木選手の目から見て、水戸ホーリーホックはどういったチームでしょうか?
若い選手が多いので、元気があります。でもその反面、経験の浅さを試合で感じる部分も多いですね。

それはどういった部分でしょうか?
試合での戦い方、大事なところで大きなミスをすること、考えられないミスをしてしまうことがまだ多いですね。それはプロとしての経験が不足しているからだと思うんです。

そういった経験を後輩に伝えていくのも鈴木選手の大事な仕事になってきますね?
伝えられるところは、どんどん言っていくようにしています。他にも若い選手は悩みも多いですから、自分の経験を話すことで精神的に彼らの助けになればと思っています。

これまで数多くの移籍を経験されてきましたが、新しい環境に溶け込むのに苦労しませんか?
年齢を重ねるごとに自分を崩すのは難しいと感じられるかもしれませんが、僕は逆です。どんどん丸くなっていって衝突する部分がなくなってきている。昔は自分が丸くなっていく分、大事な部分がなくなっていくというコワさもありましたが、実際はそんなことはなかった。逆に年齢を重ねたからこそ、周りに溶け込みやすくなりました。

2、技術より精神面での成長
30節時点で11試合出場3得点です。この数字はご自身としてはいかがですか?
年齢的にはよくやっているんじゃないですか(笑)。

その30節、京都戦では自身3得点目、吉原宏太選手とのアベックゴールも決めましたね。
うれしい反面、ちょっと寂しいかな。僕らが決める前に若い選手に決めてほしいですから。

現在35歳ですが、まだまだ成長できていると感じる部分はありますか?
技術に関しては、ほとんどないです。やれば伸びると思いますが、技術面はもう悩みたくない、というのが正直なところです。実際、やればやっただけ伸びると思いますが、そこまで突きつめると、僕自身がもたない気がしています。

そうなると精神面での成長でしょうか?
そうですね。色々な人たちと関われるのは楽しいし、勉強になります。選手たちは皆、人生を懸けて真剣に勝負をしているので、そういう人たちと関わるのはすごく楽しいし、なんとか力になってあげたい。昔は自分がどんなプレーをするのか、どんな結果を出すのかだけに興味がありましたが、今はそう思わなくなりました。きっと精神的にも余裕が出てきたのかもしれませんね。

3、監督業の魅力
Jリーグ復帰2発目のゴールは直接FKでの得点でした。鈴木選手=FKという印象がなかっただけに驚いたファンの方も多かったと思います。
日本では蹴っていませんでしたし、ポートランド・ティンバーズ(アメリカ)でも、たまに蹴るくらいでした。正直、自分でもFKが得意か不得意かもわからなかったんです。でも、あのゴールは蹴ってもいい雰囲気だったので……。そうしたら入ってしまいました。

あのシーンを見るとチームメイトからリスペクトされているんだな、というのを感じました。
いやいや、そうでもないですよ。最近は若い選手も僕をだいぶ舐めてきています(笑)。

震災がなければアメリカで現役を終えて、指導者の道へ入ろうとしていたようですが、それはいつ頃から考えていたのでしょうか?
ここ1〜2年です。引退を決断してアメリカに残って指導者としてやっていこうと。引退して次に何をやろうと考えた時、若い頃だったらサッカーに携わる仕事をしようと考えませんでした。でも、自分がここまで積み重ねてきた経験を生かしたい、好きでやってきたことを引退と同時にやめてしまうのは考えられなかったんです。そして、自分の好きなことに携わっていきたいと思い指導者の道へ進もうとしました。

指導者を志すことで、今までよりも監督やコーチの言動や采配が気になりませんか?
すごくなります。采配はもちろんですが、選手に対する話し方など細かい部分が気になってきます。

これまで色々な監督と仕事をされてきたと思うのですが、印象深い監督はいますか?
レッドスター・ベオグラード(セルビア)でプレーしていたとき元イタリア代表GKのワルター・ゼンガが監督だったのですが、すごく厳しい人でした。怒鳴るし、いつも怒っていましたがチームをまとめる力がすごかった。ああいったカリスマ性のある人は、チームを引っ張っていけるというのは勉強になりました。

目指している指導者像はありますか?
模索中です。例えば、選手と近い監督になりたいのか?距離を置いてでもチームを上手くまとめる監督になりたいのか?その線引きも今は考えられないですね。

監督業は厳しい職業だと思うのですが、なぜそこに惹かれるのでしょうか?
人生を懸けて戦っている数十人の人間を自分の手でまとめ、試合で勝たせたり、優勝させた瞬間は、最高の喜びだと思うんです。選手、選手の家族、チームスタッフ、サポーターなど皆に喜んでもらえる。そんな仕事ってなかなかできないし、他にないですよ。人の期待に応えることほど気持ちのいいものはない。人に喜んでもらえるのは自分が喜ぶよりも遥かにうれしいことですからね。

4、アラフォーの星に
現役を長く続ける秘訣は何でしょうか?
うーん、体が丈夫というのが第一です。「膝が痛い」「足首が痛い」「腰が痛い」って言っていたらサッカーはできません。これまでケガで練習量が落ちてコンディションが戻らず、辞めていった選手はたくさんいました。練習をこなせて試合にも出られるのは、体が強いからでしょうね。それと同時に若い頃から、もう少しケアしておけばよかったな、とも思っています。

これまで5カ国でプレーしてきましたが、昔から海外でプレーしたいという考えがあったのでしょうか?
「海外でプレーをしたい」よりも「色々なものを見たい」「色々な文化に触れたい」と考えていました。というのも、「自分は人間的に小さい」というコンプレックスを昔からもっていたんです。小さい頃から自分自身を認められず、それを変えたいとずっと思っていました。それには経験を積むしかない。何かの経験を積んで自分を変えていくしかないと思っていたんです。だから若いうちにブラジルに行ったり、セルビアに行ったりしていたんです。

経験によって自分自身を成長させて変えていこうと?
正直、サッカーは二の次でした。もちろん、サッカーをプレーするのはすごく楽しいけど、どこのリーグかは関係なかった。サッカーができればベルギーでもセルビアでもタイでもシンガポールでもよかったんです。逆にサッカーでの向上心を追い求めなかったから、このくらいで技術面の成長が止まっちゃったのかな?って思っています。

W杯でゴールを決めても自分を認められなかった?
そんなのは表向きですから。W杯で得点して皆に褒められても中身は変わっていない、ただの結果です。それは自分が一番わかっていました。

海外での経験は今の鈴木選手にとって相当大きな財産になっていますね?
何か成長できるように常に考えて行動していたし、自分を変えていかなければいけないと常に思っていましたから。

さて今シーズンも残り7試合になりますが、目標をお願いします。
来シーズンに繋げるためにもチームとしては中位くらいまでに引き上げたいと思います。水戸にはその力がありますし、選手に自信をつけさせたい。そして、来シーズンはJ1に上げたい。個人的には中途半端では辞められないので来年も契約してもらえるようにがんばります(笑)。

最後にスカパー!をご覧の方々にメッセージをお願いします。
最近はアラフォーの星になるためにがんばっています。35歳でも、やればできるという部分を見ていただければうれしいです。


自分のサッカー人生、サッカー観について語る水戸の隆行である。
隆行の内面が見え隠れして興味深い。
隆行が率いるチームが楽しみと言えよう。
とはいえ、今はまだ現役の選手である。
来年のPSMでの対戦を心待ちにしたい。
楽しみである。

存在感を顕にせよ

タイトル獲得へ鹿島が意欲
2011.10.26 18:05

 これほど鹿島の存在感が薄いシーズンも珍しい。リーグ戦では早々に優勝争いから脱落し、アジアCLも決勝トーナメント1回戦で姿を消した。自他ともに認めるJリーグの常勝軍団として、ナビスコ杯決勝は今季無冠の汚名をすすぐ一戦になる。

 ナビスコ杯では鹿島らしい、しぶとさが光っている。準々決勝の横浜M戦は前半に2点を先制されながら、延長の末に3−2で撃破。準決勝の名古屋戦も延長戦にもつれ込む激戦となり、2−1で昨季リーグ王者を退けた。

 東日本大震災で被災したクラブは、チームを一時解散させたほどのダメージを受けた。生まれ育った岩手県も甚大な被害を受けた大黒柱の小笠原は「リーグ戦とACLで結果を出せず、ナビスコ杯には特別な思いがある」と闘志を燃やす。

 相手がJ2降格危機の浦和であっても、小笠原は「どんな状態でもレッズはレッズ」と気を引き締める。青森県出身で19歳の柴崎は「タイトルを取るチャンスに恵まれた」と胸を膨らませる。被災者の思いも背負ってはい上がってきた鹿島が、油断することなく頂点を目指す。(奥山次郎)


今季の鹿島は存在感が薄いと報じる産経新聞である。
確かに、優勝争いに加わること無く、不安定な戦いを続けておることは事実であろう。
この状況を払拭するためにも、ナビスコ杯のタイトルは必須である。
浦和という相手を警戒し、強い気持ちで挑みたい。
そしてルーキーの岳には初タイトルを与えたいところ。
関東という地のため、被災者である認識が世間には薄いが、どん底から這い上がった強さを見せたい。
タイトルに向けた貪欲で激しい感情を秘め、国立へ向かいたい。
存在感を魅せる時である。

異例・連日練習非公開

鹿島、クラブ史上初の2日間非公開練習…ナビスコ杯
 浦和のU―22日本代表MF山田直輝(21)が25日、ナビスコ杯決勝へ向け、ボールタッチの感覚を取り戻すため、ラグビーボールを使った練習を行った。小学校時代にやっていた練習で原点回帰し、大一番に備える。一方、鹿島はオズワルド・オリヴェイラ監督(60)が26日から2日間、非公開練習、選手への取材対応禁止を決定。クラブ史上初となる集中モードで本番を迎える。

 オリヴェイラ監督がクラブの慣例を破って、タイトルに突き進む。クラブはこの日、26日から2日間を非公開練習とすることに加え、選手の取材対応にも応じないことを決定。集中して練習に臨むことを主眼に置く措置で、同監督は非公開練習を実施する敷地内には「(部外者は)誰一人入れるな」とスタッフに号令を出したという。

 これまでは、クラブの精神的象徴であるジーコ氏(元鹿島MF)の「隠してもしょうがない」という考えを受け継ぎ、基本的に練習を公開にしてきた。近年、非公開練習が増えたといっても、年に数回程度だった。それが決勝戦を前にして、2日間連続非公開&取材対応なしを決断。クラブ史上初の試みで、タイトル獲得への思いを込めた。

 主将のMF小笠原は「勝てば、被災地で喜んでくれる人がいる。震災の影響で結果が出ないと言われるのが嫌だし、歯がゆい。優勝するチャンスがあるので勝ちたい」と宣言。同じく岩手生まれで、WBA世界ミニマム級王座を獲得した八重樫東に「僕も続きたい」と東北人魂を見せる決意を明かした。

(2011年10月26日06時01分 スポーツ報知)

今日から二日間の非公開練習行うチームである。
戦術的なことやセットプレイといったものはともかく、厳格な雰囲気を作り、決戦に向けてのメンタルを向上させることが目的となろう。
強き気持ちを作り上げ、決勝戦へ挑みたい。
己に勝って、試合に勝利するのだ。
楽しみである。

満男、東北人魂で闘う

鹿島小笠原、9年ぶりナビスコ杯奪取誓う

9年ぶりのナビスコ杯奪還を誓った鹿島MF小笠原(中央)

 鹿島MF小笠原満男(32)が「東北人」の活躍に刺激を受け、9年ぶりのナビスコ杯奪還を誓った。鹿島は同杯決勝(29日、国立)で浦和と対戦。25日、茨城・鹿嶋市内のクラブハウスで「自分も彼らに続きたいですね」と話した。

 前日24日、WBA世界ミニマム級王座奪取に成功した八重樫は、岩手・盛岡市出身の小笠原と同郷の北上市出身。都市対抗野球では青森市出身のJR東日本東北(仙台市)森内投手が完全試合を達成し、被災地に明るいニュースを届けた。

 取材陣から2人が東北出身ということを聞いた小笠原は「そうなんですか。素晴らしい。被災地の方の中には、勝てば、やっぱり喜んでくれる人がいる」と発奮。東北サッカー界復興を掲げ「東北人魂を持つJ選手の会」発起人となった小笠原の闘志をかき立てた。

 同会ではリーグ戦に被災地の子どもたちを招待し、触れ合う機会を設けている。ナビスコ杯決勝はチケットが即日完売。準決勝からの日程が短かったこともあり、企画することはできなかった。それでも小笠原は「ここまでふがいない結果に終わっている。優勝して被災地のファンの方々を喜ばせてあげたい」と熱く語った。【塩谷正人】
 [2011年10月26日9時13分 紙面から]


東北人魂!鹿島・小笠原がV誓う/ナビスコ杯
2011.10.26 05:00

 ナビスコ杯決勝(29日、国立)に進出したJ1鹿島のMF小笠原満男主将(32)が25日、J1浦和との激突を前に、『東北人魂』をたぎらせた。前日の24日に同郷・岩手県出身の八重樫東(28)=大橋=がプロボクシングWBA世界ミニマム級王座を奪取。都市対抗野球では青森県出身のJR東日本東北・森内寿春投手(26)が完全試合を達成した。「自分も続きたいですね。勝てばやっぱり喜んでくれる人がいる」と小笠原は9年ぶり4度目の優勝を誓った。

 東日本大震災後は支援活動に奔走。被災地にパワーを届けたいと誓ったが、リーグ戦序盤はチームも自身も不調が続き、「震災があったから結果が出ないといわれるのが一番嫌だった。本当に歯がゆかった」と悩んだ。震災後の日程変更でACL出場組は準々決勝からの登場となり、鹿島は3回勝てば優勝という好条件でVに王手。「チャンスが目の前にある。絶対に結果を出したい」。特別な年のタイトルを獲りにいく。(佐藤ハルカ)
(紙面から)


小笠原 ナビスコ杯決勝で東北人魂を見せる!
 鹿島のMF小笠原が29日のナビスコ杯決勝・浦和戦(国立)で東北人魂を見せる。

 24日に同じ岩手県出身のプロボクサー、八重樫がWBA世界ミニマム級王座を奪取。都市対抗野球では青森県出身の森内投手(JR東日本東北)が完全試合を達成した。小笠原は東日本大震災後「東北人魂」の刺しゅうが入ったスパイクを使用。東北出身選手の活躍に刺激を受け「自分も続きたい。勝てば被災地の皆さんも喜んでくれると思う」と自身がMVPを獲得した02年以来のナビスコ杯制覇に照準を定めた。

[ 2011年10月26日 06:00 ]

闘志を燃やす満男である。
被災地やら東北人の活躍やらで盛り上げようとするスポーツ紙の誘導尋問はともかく、この大一番に燃えるのは当然のことと言えよう。
最大限の力を発揮し、是非とも優勝に導いいて欲しい。
満男の輝きに期待大である。

決起集会、雰囲気最高

【鹿島】小笠原 決戦へ「雰囲気いい」
 9年ぶり4度目のナビスコ杯優勝を目指す鹿島は25日、茨城・鹿嶋市内のクラブハウスで約2時間汗を流した。29日に浦和と聖地・国立で対戦。前日24日には鹿嶋市内のブラジル料理店で選手全員の決起集会を開催し、結束を深めた。主将のMF小笠原満男(32)は「決起集会はバチ(梅鉢)がすべって終わったけど、雰囲気はいいですよ」とチームワークを強調した。
 [2011年10月25日18時48分]

決起集会でスベったバチである。
よよが湘南にレンタル中となった現在、チームのムードメーカーとしてのポジションを確実にものにしておる。
関西人特有のメンタリティもチームに良い雰囲気を作っておるのであろう。
次世代はバチにかかっておる。
今後も良い方向にチームを引っ張っていって欲しい。
期待しておる。

若き野沢の経験

[ JリーグヤマザキナビスコカップFINALまで、あと4日 ]

浦和と鹿島の激突となった今年のJリーグヤマザキナビスコカップ決勝。

両クラブは2002年と2003年にもファイナルの舞台で激闘を繰り広げました。
今週は、その時の熱き戦いを毎日更新でプレーバックしていきます!

写真は、2003年大会の決勝戦。
中盤でボールを競り合う山田暢久(浦和)と野沢拓也(鹿島)。94年から浦和でプレーする山田にとって、この鹿島戦が悲願の初タイトル獲得の試合となった。


若き野沢である。
この年のナビスコ杯決勝戦は悔しい試合であったが、出場停止と負傷者でまともにメンバーを組めなかったことが痛かった。
この日は守りきって、カウンターというプランで挑んだ。
実際にこの戦略は功を奏し、エウレルが抜けだして折り返したところに深井が飛び込んだ。
これを確実に決めておれば、歴史は異なっておったであろう。
しかしながら、先制点は生まれず、逆に失点を喫し、守備的な池内を野沢に代えることとなった。
野沢はこの出場で経験を積むこととなった。
この悔しさは大いなる糧となったであろう。
今年は大きく成長し中心選手として出場することとなる。
野沢の攻撃力はJリーグ髄一であろう。
その攻撃力で相手を粉砕して欲しい。
期待である。

古のキャプテン

[ JリーグヤマザキナビスコカップFINALまで、あと4日 ]

浦和と鹿島の激突となった今年のJリーグヤマザキナビスコカップ決勝。

両クラブは2002年と2003年にもファイナルの舞台で激闘を繰り広げました。
今週は、その時の熱き戦いを毎日更新でプレーバックしていきます!

写真は、2002年大会の決勝戦でエメルソン(浦和)をマークする本田泰人(鹿島)。本田は同年の大会全試合に出場し、キャプテンとしてチームをタイトルへと導く活躍を見せた。


マン・マークをする本田主将である。
やはりキャプテン・マークと言えば本田であろう。
彼がチームを鼓舞することでチームは勝利に近づいた。
まさにレジェンドである。
今回は満男がチームを牽引してくれるであろう。
楽しみである。

和やかトレーニング

2011年10月25日(火)

9時過ぎよりミーティングを行った後、レクリエーション要素を取り入れたトレーニングを実施しました。その後にシュート練習も行っています。

楽しげな練習風景である。
土曜日の決戦に向け、緊張が高まるところを和らげる必要もあろう。
ピークは10月29日に持っていくのだ。
そして勝利せよ。
楽しみである。

田代、ゴールに期待

鹿島田代、決勝に向け「FWが点取る」
 鹿島がナビスコ杯決勝に向け、FW陣が奮起を誓った。リーグ戦はチャンスに決めきれず苦戦が続く。茨城・鹿嶋市内のクラブハウスで、チーム得点王のFW田代有三(29)は「神戸戦(22日)もFWが結果を出してない。FWが点を取って勝たなければ」。24日、流通経大との練習試合ではFW興梠が2得点と発奮。神戸戦は6本のシュートが不発に終わったFW大迫も「申し訳ない」と責任を感じており、巻き返しに意欲を見せた。
 [2011年10月25日8時10分 紙面から]

FWが得点して勝利に導きたいと語る田代である。
チーム内得点王の田代が吠えれば、チームも活気づくというもの。
得点力のある隆行であるところを魅せて欲しい。
田代の爆発に期待大である。
プロフィール

Fundamentalism

Author:Fundamentalism
鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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