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岳、どんな試合でも勝ちたい

柴崎 アギーレジャパン初勝利に意欲「どんな勝ち方でも」
日本代表メンバー発表 (10月1日)

 9月の親善試合に続き選出された鹿島MF柴崎はアギーレジャパン初勝利を最優先に掲げた。

 9月10日の親善試合ベネズエラ戦で代表デビュー弾を決めたが試合は2-2のドロー。「悔しい」を連発していただけに「どんな試合でも勝ちたい。負けるのは大嫌いだからね。2試合とも勝利するのがベスト。どんな勝ち方でも良いから、誰がゴールを決めても良いから、そこは求めていきたい」と自身にとってのA代表初勝利に強い意欲を示した。
[ 2014年10月1日 20:28 ]




日本代表に選出された岳である。
前回の招集では1試合に出場し引き分けに終えた。
今回はチームを勝利に導くモチベーションが高い。
「負けるのは大嫌いだからね」と鹿島のメンタリティを口にする。
この強い気持ちで日本代表に臨む。
日本の救世主として躍動するのだ。
期待しておる。

ガンバ・宇佐美、源について語る

[G大阪]G大阪ジュニアユース時代の仲間である晶子源との対戦を待ちわびる宇佐美貴史、「源があんな風になっていくなんて、当時は誰も想像していなかった」
 かつてG大阪のジュニアユースでともにプレーした仲間との再会を、宇佐美貴史が楽しみに待ちわびている。

 「お互いに同じところから育った選手だし、間違いなく鹿島の守備陣を支えている選手」と宇佐美が評するのは昌子源、その人だ。現在は182センチ74キロの堂々たる体格を誇る鹿島の背番号23ではあるが、宇佐美は、「サイズからプレースタイルから当時とまるで違う。源があんな風になっていくなんて当時は誰も想像していなかったと思うんですよね」と語る。

 ともに攻撃的なポジションだった当時の昌子について、宇佐美の言葉を借りると、「小さくて、ウルサくて、テクニシャンで、という感じ。(大森)晃太郎みたいなスタイルで、イジられキャラだった」。

 攻撃的なポジションで順調にトップ昇格を果たした宇佐美に対して、昌子は米子北高校に進学、ポジションもCBにコンバートされるなど対照的なキャリアを歩んだが、宇佐美はかつての友に対するリスペクトを隠そうとしない。「自分のポジションを探しながら、代表にも入って行けるようになったので凄いなと」。

 今節のJ1第27節・鹿島戦での顔合わせが、プロ入り後、初対戦となる。リスペクトはしながらも、「1対1になれば100%抜ける」と早くも闘志を燃やしている。
(G大阪担当 下薗昌記)




源について口にするガンバの宇佐美である。
ジュニアユースでの同僚に対して懐かしさを感じておる様子。
「小さくて、ウルサくて、テクニシャンで」と語っておる。
今の源からは想像もつかぬプレイスタイルである。
「男子三日会わざれば刮目して見よ」と言ったものである。
呉下の阿蒙ではない。
大きく成長した源が、このタレント溢れるかつての同僚を抑えきるのだ。
100%止め、更に名を上げるのだ。
源の活躍を期待しておる。

ところで、ガンバ番の下薗氏よ、源の背番号は15である。
担当クラブでは無いとはいえ、そのあたりはきちんと調べて記事にして欲しいところ。

西、攻守に躍動せよ

2014年10月01日(水)


15時半より攻守のトレーニングやシュート練習を行いました。攻守のトレーニングでは植田選手がSBに対し、大きな声で指示を送っていました。




攻守のトレーニングを行う西である。
この時点では代表選出を知らずに練習に勤しんでおったであろう。
日本代表に相応しい攻撃力を発揮し、この週末のガンバ戦で活躍するのだ。
西のインサイドに切り込むプレイは、前への圧力となる。
縦パスを赤?に通し、ゴールに結びつけるのだ。
また、昨日より鹿島に合流した植田は積極的に指示を出しておったとのこと。
アジア大会では悔しい思いをし、それを糧に成長していることが手に取るように伝わってくる。
高さ・強さ・速さに的確なコーチングが加われば、鬼に金棒である。
植田の成長を楽しみにしておる。

シャルケ・篤人、組み立てとボールを落ち着かせるということなのかな

CLで価値あるドローは内田のおかげ?
流れを変えた“ボランチ的”センス。

ミムラユウスケ = 文
text by Yusuke Mimura
photograph by AFLO

 2週間前、チェルシーとのCLの初戦に挑む前とはずいぶん異なる状況で、シャルケはCLの第2節を迎えた。

 ブンデス開幕3試合で1分け2敗だった2週間前、次の試合に負ければケラー監督の解任は避けられない状態にあったが、チェルシーに引き分け、ブレーメンから今季初勝利をつかむと、3日前には宿敵ドルトムントとのレヴィアーダービーを制した。

 その勢いに乗って、ホームでマリボルを倒すというのがシャルケの目論見だった。

「内田のように長期離脱していた選手が4日間で2試合を戦ったのだから休みを与えようとするのは当然のことだ」

 試合前日の記者会見でケラー監督はそのように語り、内田篤人はベンチで試合開始のホイッスルを聞くことになった。

 スロベニアリーグから参戦しているマリボルはグループGの中でもっとも力の劣るチームだ。そんなチームとのホームゲームなのだから、シャルケが優位に試合を進めることは疑いようがないと思われた。

シャルケは“格下”マリボル相手に精彩を欠いた。

 しかし、ここ3試合負けなしのシャルケは思うような攻撃を見せられない。引いた相手を前に攻めあぐね、クロスから強引にシュートを狙いに行く場面が目立った。決定機と呼べるのは、26分のフクスのアーリークロスにファーサイドでボアテンクが頭で合わせたシーンくらい。これもゴール右に外れてしまった。

 逆にマリボルは、前線に2人を残し、それ以外の選手が自陣の低い位置に下がって守備を固め、カウンターを狙った。クリアボールを2トップがしっかり収められていたため、前半に狙い通りのサッカーが出来ていたのはむしろ、マリボルの方だった。 

 すると、37分には速攻からのダイレクトパス交換で左サイドを破ると、クロスにボハルが合わせてマリボルに先制ゴールが生まれる。こうして、力の劣るマリボルが1点をリードして試合はハーフタイムを迎えた。

 そんなシャルケ劣勢の中で後半開始とともに、ピッチに送り込まれたのが内田だった。

後半開始から投入された内田が意識したテンポ。

「0−1で負けていて、サイドバックのオレがなぜ試合に入るのかと考えたときに、組み立ての役目をするんだろうと思いました。点を獲りたいだけなら前の選手を入れるでしょうし。オレが入るのはたぶん、組み立てとボールを落ち着かせるということなのかなと」

 内田が意識したのは、パスを回すテンポを上げつつ、攻撃の中心であるフンテラールを活かすということだった。

「前半に出ていたわけではないので何とも言えないのですが」と前置きしつつ、シャルケの攻撃が相手の脅威になっていなかったのはテンポにあったと考えていた。

「もっと、ポンポンはたけばいいのにと思っていた。余裕がある分、持ちすぎてしまうので。そうすると、相手にも(パスカットを)狙われてしまうから」

 そして、テンポを上げていくために考えていたのが、チームの攻撃の中心であるフンテラールへパスを出すことだった。近くにいる右MFやトップ下の選手へパスを出していくと、相手守備陣の動く距離も短く対応しやすい。さらに遠いところにいるフンテラールにボールを預けることで、相手の守備はずれ、攻撃はスピードアップしていく。

「シャルケの攻撃の中心は彼だから。彼がボールを収められれば、散らしてくれる。だから、多少きつくても、フンテラールの足元に当てたいという思いはありました」

まるでボランチのようなボールさばきと展開力。

 試合に入ってからの内田は、ボールを呼び込むと、素早くそれをさばいていった。もちろん、縦方向のパスだけではなく、逆サイドへ展開するシーンもあった。まるでボランチの選手のようにボールを散らしていった。

 実際、立て続けにフンテラールへパスを通したことで、シャルケの攻撃はスピード感を増していく。しかも、試合に出場してから最初の20分で11本のパスを出し、そのうち10本を通していた。

 その姿勢が後半11分に実る。内田からの横パスを受けたチョウポ・モティンクがしかけ、こぼれたボールを相手がクリアミス。これを拾ったフンテラールが左隅に決めて、同点ゴールが生まれた。

的確なオーバーラップを仕掛けつつ周囲を鼓舞した。

 さらに後半15分には、サイドバックらしく、右MFのチョウポ・モティンクが高い位置でボールを持つと、その外側をオーバーラップ。そこでパスを引き出すと、ゴールライン手前へグラウンダーのクロスを送った。ファーサイドで受けたドラクスラーがトラップしてから放ったシュートは相手GKの正面をついてしまったが、確実にリズムは上がっていった。

 他にも相手陣内の深い位置で、相手ボールのスローインとなると周囲に声を出して、高い位置からプレッシャーをかけるように指示を送る。同点のまま試合が続いていた後半37分には両手を叩いて、味方を鼓舞するシーンも見られた。実際のプレーのみならず、一つひとつアクションでも周囲を動かそうとするシーンは、ゲームを操るボランチのようだった。

「パスをくれと思っている」姿勢が示すボールタッチ数。

「シャルケにいるときには、どんどんパスをくれと思っている」

 以前、内田はそのように語っていたが、まさにそうした姿勢を見せていた。実際、内田は復帰してから2つのリーグ戦ではいずれもチーム最多のボールタッチを記録しており、身体を張った守備だけではなく、攻撃の組み立てでもチームの中心となっているのだ。

 もう一つ見逃せないのは、ボールを収める選手が出て、ミスも少なくなったため、後半になると悪い形でボールを奪われて、カウンターを受けるシーンが激減したことだった。

 しかし、シャルケの選手たちからは連戦でたまった疲労の色が見えていたし、マリボルが最後まで集中を切らさなかったこともあり、その後に追加点は奪えず。結局、試合は1−1の引き分けで終わってしまった。

「次の試合で勝てないようだと厳しいと思う」

 内田は試合後に、こう語った。

「自分たちのホームで勝ち点3を取っていかないと、後々、苦しむのは目に見えていますから。次の試合(ホームで行なわれるスポルティング戦)で勝てないようだと厳しいと思う」

 今シーズンはバイエルンやチェルシーと引き分け、ドルトムントに勝つなど、力のある相手に対してはまずますの試合をするものの、力の差がある相手からしっかり勝ち点を獲ることが出来てない。この試合の前半で見えた課題は、この試合で急にわきあがったものではないのだ。

 この試合で見せたようなプレーを続けていくことで、攻撃のリズムを作る。それこそが、ドイツに来てから守備での成長を目指してきた内田に求められる新たな役割なのではないだろうか。




今朝のCLマリボルの篤人について記すNumberのミムラ氏である。
「サイドバックのオレがなぜ試合に入るのかと考えたときに、組み立ての役目をするんだろうと思いました」と語る篤人にクレバーなサッカー頭脳を感じさせる。
そして、まるでボランチの選手のようにボールを散らしたプレイは、篤人の1ランク上の存在を感じさせられる。
以前、篤人が藤田氏との対談にて語ったように、日本復帰時はボランチとして凱旋するやも知れぬ。
ブンデスリーガにて右SBで活躍し、Jリーグでボランチとして躍動する背番号2。
これは鹿島のレジェンドとしてまた歴史に名を刻むこととなろう。
ボランチ・篤人を夢見て、欧州にて右SBとして躍動する姿を応援したい。
楽しみにしておる。

西、やってきたことが認められた証拠

鹿島・西 3年4カ月ぶりの代表復帰「自然体でいられれば」
日本代表メンバー発表 (10月1日)

 11年6月の親善試合ペルー戦以来3年4カ月ぶりの代表復帰を果たした鹿島DF西は自然体を強調した。

 昨シーズン終盤から若手DF伊東にポジションを奪われ、レギュラーに返り咲いたのは今年7月19日のFC東京戦以降。苦しい時期を乗り越えての選出となったが「この時期で得たものはある。やってきたことが認められた証拠」と強調。「当時は若いこともあって驚きの方が多かったが、今回は自然体でいられれば良い」と3年間での成長の跡を示すつもりだ。
[ 2014年10月1日 18:24 ]




日本代表復帰にコメントを発する西である。
3年前の招集時はまだ若く驚きが大きかったとのこと。
今回は実力を認められての選出であり、自信が覗える。
今のパフォーマンスであれば、日本代表に名を連ねるのも当然であろう。
また良い刺激を受けて、鹿島に経験を持ち帰ってくるのだ。
西の躍動を楽しみにしておる。

源、監督が調子悪い中で使ってくれたおかげです

代表入りの昌子 鹿島指揮官に感謝「使ってくれたおかげ」
日本代表メンバー発表 (10月1日)

 代表選出された鹿島DF昌子源(22)はトニーニョ・セレーゾ監督への感謝を口にし
た。

 昨季は右膝外側半月板損傷で殆ど試合に絡むことができなかったが、今季は開幕からリーグ戦全試合先発。「自分の中ではまだ選ばれると思っていなかったけど、鹿島で試合に出続けていることが評価されたとも思っている。そういう意味では監督が調子悪い中で使ってくれたおかげです」。

 4月の代表候補合宿以来の選出だが「自分の全てを出して、どこが通用して、どこが通用しないかを知りたい」と意気込んだ。
[ 2014年10月1日 17:59 ]




トニーニョ・セレーゾ監督への感謝を口にした源である。
指揮官が粘り強く起用してくれたことで代表選出に繋がったと述べる。
とはいえ、観客として冷静に観た源は非常に良いプレイを重ねておったように思う。
日本代表に相応しい選手であることは多くの者が思っておったであろう。
この招集でアピールし、代表定着して欲しいところ。
鹿島のCBが全国区になるところを拝みたい。
期待しておる。

植田、桜木花道みたいな奴だ

植田と岩波、好対照な個性を持つ大型CB
再結成したコンビが見せたそれぞれの成長

川端暁彦2014年10月1日 12:30

U−21代表のストロングポイント


アジア大会でCBのコンビを組んだ植田(写真)と岩波は、U−21日本代表においてストロングポイントだった【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

 桜木花道みたいな奴だ。

 U−21日本代表DF植田直通(鹿島アントラーズ)を見て思ったのはそんなことだった。1990年代を代表するバスケットボール漫画である『SLAM DUNK(スラムダンク)』において、主人公・桜木花道は、バスケ初心者でありながら破格の身体能力と抜群の闘争心、そして“戦闘センス”の良さで、最初は馬鹿にされながらも、急成長を遂げて一目置かれる存在となっていった。植田から、少しばかり似たものを感じたのだ。

 その植田とセンターバック(CB)のコンビを組んだ岩波拓也(ヴィッセル神戸)が流川楓(桜木のライバルキャラ)だったかは定かではないが、この好対照な性格を持つ同じ登録身長(186センチ)の2人が、アジア大会を戦ったU−21代表におけるストロングポイントだったことは間違いない。

 終了間際にPKを与え、結果として0−1の敗北に終わった準々決勝・韓国戦。攻撃面でさしたる脅威を与えられぬままに敗れたゲームだったと評することも可能だが、守備面で相手を追い詰めていたゲームでもあった。ロングボールからラッシュを仕掛けるのが韓国サッカーの伝統だが、1トップを張るイ・ヨンジェに対して日本のCBコンビはほぼパーフェクトに制空権を握り続けた。上空の争いで勝てなくなった相手がファウル狙いで競るのを辞めるのを見たとき、「ヘディングの主導権を握りたい」と語っていた植田の言葉が現実化したことを実感した。

折れない心と突き抜けた向上心を持つ植田


代表の中でも植田のヘディングの“うまさ”は際立っている。韓国戦も制空権を握り続けた【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

「(空中戦は)負ける気もしないし、そこで負けたら僕は何の役にも立たないと思います。まずはそこで勝ってチームを勢いづかせたい」

 韓国戦を前にそんなことを語った植田の言葉には、まさに彼のプライドが凝縮されている。決して“うまい”選手ではない。たゆまぬ努力で磨かれたロングフィードの精度は大きく向上したが、足元の細かい技術があるわけではないし、ディフェンスラインでのボール回しで何か特別な貢献ができるタイプではない。かつてはテコンドー選手としても将来を期待されたほどの勇猛果敢さは、時として裏目に出ることもある。ミスの少ないタイプではないし、韓国戦でも実際に彼のミスが招いた危険なシーンはあった。

 だが、ヘコまない。折れないのだ。ミスの後のプレーというのは誰しも消極的になるものだが、植田には「ドンマイ」なんて言葉は必要ない。誰に言われるまでもなく、次のプレーでは再び勇猛な選択を見せ、相手FWへと襲いかかっている。植田が持つ類いまれな資質がそこにある。

 取材対応は至ってぶっきらぼうで言葉少なく、韓国戦では「ごめんなさい」の一個を小さく残して記者たちを振り切ってバスへと乗り込んでもいった。ただ、そのプレー内容はいつでも雄弁だ。初めて植田のプレーを本格的に見たのは、彼が高校1年生だった豊田国際ユース(U−16)大会だったと記憶しているが、代表に呼ばれたばかりで、一番ヘタクソなDFがミスを恐れず、対峙したアルゼンチン代表のユニホームに怯えることもなく戦い抜く姿には、驚くと同時に大きな感銘を受けたものだった。あの頃から、その姿勢は変わってはいない。

 アジア大会の最中、チーム練習の後に(あるいは合間に)独りでヘディング練習に励む植田の姿があった。「やらないと落ち着かない」のだという彼にとっての日課は、その突き抜けた向上心の表れなのだろう。イラク戦を前にした練習でCB候補の選手たちにロングボールを弾き返す練習が課せられることがあったが、前に弾くのも一苦労という選手もいる中で、そのヘディングの“うまさ”は際立っていた。図抜けた身体能力だけではない、彼が培ってきたモノの確かさが表れた一コマだった。

U−17W杯でもコンビを組んでいた

 そんな植田とコンビを組む岩波は、早くから将来を嘱望された選手だった。中学時代にはヴィッセル神戸U−15の選手として全国制覇を経験。吉武博文監督率いるU−16日本代表(通称“94ジャパン”)では中心選手として見込まれ、植田が遅れてメンバー入りしてきたときすでに、岩波はチームの大黒柱だった。

 大型CBながら足元の技術は高く、ロングフィードの質は群を抜く。同世代に比肩する選手の見当たらなかった岩波にとって、植田が現れたことは一つの幸運だったかもしれない。意識し合い、高め合うライバルとして、2人は競い合って伸びてきた。岩波と植田のコンビを擁して臨んだ11年のU−17ワールドカップを前にして、「今回のU−17日本代表ってどんなチーム?」と問われると、私は決まって「両CBが売りのチームですよ」と答えていた。聞いたほうは「日本の特長がCB?」と首をかしげたものだが、試合を見れば自然と納得してくれた。

 それから3年、岩波と植田のコンビはアジア大会にて「再結成」となった。2人ともJ1の上位クラブでレギュラーの座をつかみ、それぞれの成長を遂げた。岩波もまた、熱血漢であり守備には独特のこだわりを持つ安達亮監督の薫陶(くんとう)を受けて、十代のころとはちょっと違う強さを身に付けた。

「球際」の強さを身につけたスマートな岩波

 植田ほど図抜けた身体能力を持つわけではない岩波は、スマートに守るプレーが身上だった。だがトップレベルの戦いにおいては、それだけでは足りない世界がある。それを痛感した上で積み上げてきた成果が出たのがアジア大会の韓国戦だった。

 試合前、自分自身で強調していたのは「球際」。そこで戦い切ること、そして勝つことを胸に刻んで臨んだこの試合、岩波のプレーは出色だった。激しく当たり、眼前の敵をまず潰しに行く。研ぎ澄まされた集中力と旺盛な闘争心は、確実に韓国FWを圧倒してもいた。それでいて、植田がやらかした直後に「お前のミスは計算済みだ」と言わんばかりにゴールのカバーに入って失点の危機を救うなど、沈着さも健在。この試合のMOM(マンオブザマッチ)を選べと言われたら、私はためらいなく岩波を推す。そのくらいのプレーを見せていた。

「球際の強さは、今日は韓国と言うこともあってすごく個人的に意識して入った」。試合後にそう語った岩波は、「あの韓国を相手にこういう戦い方をできた」とポジティブに言葉を並べた。負けは負けだが、少なくとも個人としては確かな収穫を得た試合だったということだろう。ただ、韓国戦の出来が「特別」だったことは、「そういうのを毎試合毎試合続けないといけないと思う」と本人が認める通り。ただ、手倉森誠監督が「しぶとく泥くさく守る覚悟というのは、この年代の選手たちに付いてきた」と語った言葉の対象の一人が、岩波であったことは想像に難くない。

リオ五輪代表も「両CBが売りのチーム」へ

 岩波と植田という好対照な個性を持つ大型CB。この2人が中澤佑二と田中マルクス闘莉王のような、あるいはそれを超越する最強のコンビになっていけるかはまだ分からない。選手にはネガティブな方向を含めた多様な未来が必ずあるからだし、単純にこの世代には他にも良いCBがいるということもある。

 ただ、この2人が脱皮して、もうワンランク上の選手へなっていく。その道筋は見えた大会だったと言えるのではないだろうか。ここからリオ五輪に至るまでの時間は、2年弱。その舞台を前に「リオ五輪代表ってどんなチーム?」と問われたときに、自信を持って「両CBが売りのチームだよ」と答えることができる。そんな近未来くらいは見えてきた、アジア大会だった。




植田をスラムダンクの桜木花道のようだと形容する川端氏である。
なかなか言い得て妙である。
マンガの主人公に例えられるのも、それだけ突出した個性を持っておる証拠である。
折れぬ心と類い希な向上心を持つ男・植田直通は、この韓国戦の敗戦を糧にまた大きく成長するであろう。
植田のプレイに注目である。

源・岳・西、日本代表選出

昌子選手、柴崎選手、西選手 日本代表選出のお知らせ
2014年10月01日(水)

本日、キリンチャレンジカップ2014(10/10 vsジャマイカ代表@新潟)、国際親善試合(10/14 vsブラジル代表@シンガポール)に向けて、日本代表メンバーが発表されました。

鹿島アントラーズからは、昌子選手、柴崎選手、西選手が選出されました。

詳細はこちら(日本サッカー協会公式サイト)をご覧ください。




日本代表に選出された源、岳、西である。
源は初代表、西は復帰となる。
素直に嬉しい。
Jリーグでの活躍が認められ日本代表に招集されるのは選手として誉れ高きこと。
これを機に、より一層プレイに磨きがかかろう。
三人が青きユニを身に纏い躍動する姿が待ち遠しい。
楽しみである。

シャルケ・篤人、チームの安定化に不可欠なピース

内田篤人 充実のパフォーマンスを支える「判断力」
田嶋康輔
2014年10月01日

「そこそこゲームは作れたかな」


このマリボル戦でも、内田は的確な状況判断でチームにリズムを生んだ。 (C) Getty Images

 怪我から復帰した内田篤人のパフォーマンスが際立っている。

 右膝を痛めて離脱したのは今年2月。懸命のリハビリでブラジル・ワールドカップには間に合わせたが、故障箇所への負荷がやはり大きく、大会後に症状が悪化して再び欠場を余儀なくされていた。

 実戦復帰を果たしたのは、9月23日のブンデスリーガ5節ブレーメン戦。シャルケの一員としてピッチに立つのは、約7か月ぶりだった。

 にもかかわらず、ブランクを微塵も感じさせないパフォーマンスを披露している。ブレーメン戦、続くドルトムント戦に連続フル出場。開幕から2分け2敗と呪われたように勝てずにいたチームを連勝に導くと、内田自身も2節連続で大衆紙『ビルト』のベストイレブンに選出されるなど、復帰直後からチームの柱として最終ラインを支えている。

 ドルトムント戦後の本人によれば、「60、70分くらいで(疲労が)足にきていた。コンディション的にこれが限界」。試合後も入念なマッサージとストレッチが必要な状態というが、内田の存在とプレーはすでにシャルケの大きな原動力になっているのだ。

 なかでも卓越しているのが、状況判断力である。

 敵に対して寄せに行くか、それとも持ち場を離れずステイするか。サイドに張るウインガーにつくか、あるいは味方に任せて自分は中へ絞るか。縦パスで攻撃のリズムを作るか、安全に足下へつなぐか。試合の流れや周囲の状況を的確に掴み、高い技術力をもって完遂している。

 シンプルにそつなくこなしているので内田のこうしたプレーは目立ちにくいが、その判断に誤りと迷いがほぼなく、結果、チームに抜群の安定感が生まれるのだ。しかも復帰直後から、判断力にいっそうの磨きがかかっているように映る。

 内田の聡明さは、例えば9月30日のマリボル戦(チャンピオンズ・リーグ)のこんなエピソードからもうかがえる。ベンチスタートだった内田は、ハーフタイムに突然出場を命じられたという。しかし、監督から具体的な指示はない。チームは1点リードされて前半を終え、しかも攻撃がうまく噛み合っていなかった。内田は、自分なりにこう考えたという。

「0-1で負けている状況で、サイドバックの俺がなんで入るのかと考えると、(攻撃の)組み立てとボールを落ち着かせることかなと。点を取るだけなら、前線の選手を入れればいいわけだし。ミスがないようにしながら、良いパスをCFのフンテラールに入れようと考えました」

 さらに続ける。
「サイドハーフやボランチに当てながら攻撃を組み立てるのが本当は安全だけど、(後半の45分間しか)時間がないのでそこは飛ばしてフンテラールに出そうと。SBとしてピッチに入れてもらったからには、試合の雰囲気やテンポを変えたかった」

「そこそこゲームは作れたかなと思いました」と振り返ったように、内田は確実に試合の流れを変えた。マイボール時に右サイドの高い位置にポジションを取ることで、味方にパスコースを作り出す。サイドを経由しながら内田が縦への突破を図ったり、フンテラールへのクロスボールを入れたりすることで、攻撃に確かなリズムが生まれた。

 しかも、マリボルのサイドMFは内田に引きずられるようにして自陣へ後退。押し込める状態が整ったシャルケはフンテラールのゴールで同点に追いつき、1-1のドローで勝点1を手にした。シャルケのパスがスムーズに回り始めたのは間違いなく内田が入った後半からで、彼の投入がこの試合のターニングポイントだった。

 ドルトムントとのルールダービーでも、地元サポーターから拍手喝采を浴びたシーンがあった。対峙する快足FWのピエール=エメリク・オーバメヤンがカウンターから突破を試みると、内田は抜かれないように間合いを取りながら、ドリブルが大きくなったところを見逃さず、スライディングタックルでボールを奪った。ブンデスリーガでトップクラスの速さを誇るオーバメヤンに追いつく脚力はもちろん、射程圏に捉えてから滑り込んだ状況判断の良さも特筆に値した。

 チームの安定化に不可欠なピース──。今の内田は、そう表現していいだろう。シャルケ在籍5年目の今シーズン、その評価はさらに高まる気がしてならない。

取材・文:田嶋康輔




シャルケの篤人について記すサッカーダイジェストの田嶋氏である。
状況判断力が卓越しておると述べる。
篤人はまさにクレバーな選手と言って良かろう。
鹿島に於いて、岩政や満男から英才教育を受け成長してきた。
そしてドイツに於いても更に大きくなっておる。
シャルケの、そして日本の右は篤人で決まりであろう。
これからも楽しみにしておる。

シャルケ・篤人、リーグMVPに選出

シャルケ内田、ブンデス第6節MVPに選出…ダービー勝利に貢献

復帰後2試合連続フル出場を果たした内田(上) [写真]=Bongarts/Getty Images

 ブンデスリーガ英語版公式HPは9月30日、第6節のMVPにシャルケのDF内田篤人を選出した。

 MVPは、ユーザーの投票で決定。9月27日に行われ、2−1で勝利したドルトムント戦にフル出場していた内田は、55パーセントの得票率だった。

 33パーセントで2位だったのは、ケルン戦でボールタッチ数204回のリーグ新記録を樹立したバイエルンのスペイン代表MFシャビ・アロンソ。3位は12パーセントで、フライブルクのスイス代表GK ロマン・ビュルキだった。




ブンデスリーガ第6節のMVPに選出されたシャルケの篤人である。
ドルトムント戦に先発フル出場した篤人がユーザーの投票55%を集めて決定された。
これは素晴らしい。
やはり、篤人あってこそのシャルケだと、ドイツの民も感じておる様子。
これからも良いプレイで熱狂させて欲しい。
楽しみにしておる。

植田、負けたヤツが練習しないのはおかしい

鹿島DF植田 アジア大会8強に危機感…志願のフルメニュー消化
 アジア大会に出場した鹿島のU―21日本代表DF植田が志願のフルメニュー消化だ。

 1時間半、シャトルランなどフィジカルメニュー中心に汗を流し「韓国は俺らに勝ってきょうも試合をやっている。負けたヤツが練習しないのはおかしい。もっと練習して差を詰めなきゃいけない」とベスト8敗退に危機感をあらわにした。「クラブでレギュラーをつかんで、リーグ優勝をつかみ取りたい」。アジア大会の悔しさをJリーグにぶつけ、レベルアップを目指す。
[ 2014年10月1日 05:30 ]




チームに合流した植田である。
植田がアジア大会に参加しておる間に青木が台頭し安定した守備を魅せておる。
ここで再びポジションを得るのは容易ではなかろう。
とはいえ、強さ、速さ、高さそして気持ちでは植田に勝る日本人はそうはおらぬ。
厳しい練習を行い、更なる上を目指すのだ。
植田の成長を期待しておる。

カイオとヤス、フィジカルで押せ

2014年09月30日(火)


15時半からのミーティング後、2グループに分かれてグラウンドと砂場でのトレーニングを行っています。グラウンドではシャトルラン、砂場ではフィジカルトレーニングを実施しました。昨日に韓国から帰国した植田選手もシャトルランを行い、長い距離を走っていました。




フィジカルトレーニングを行うカイオとヤスである。
前節では共に二得点を記録した二人で在る。
好調を維持し、次節・ガンバ戦でも活躍して欲しいところ。
堅守を誇る今季のガンバの守備を切り裂くのは容易ではない。
とはいえ、カイオのスピードとヤスの強さを持ってすれば、こじ開けることも可能であろう。
楽しみにしてスタジアムに向かいたい。
勝利を信じておる。
プロフィール

Fundamentalism

Author:Fundamentalism
鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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