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セレッソ戦レビュー

【J1:第33節 C大阪 vs 鹿島】レポート:C大阪、ホームで大敗し、J2降格圏の16位以下が確定。快勝した鹿島は最終節に優勝の可能性を残す。(14.11.30)
11月29日(土) 2014 J1リーグ戦 第33節
C大阪 1 - 4 鹿島 (14:04/ヤンマー/23,330人)
得点者:33' カイオ(鹿島)、59' 赤崎秀平(鹿島)、67' 赤崎秀平(鹿島)、69' 永井龍(C大阪)、80' 柴崎岳(鹿島)
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J1残留圏まで勝点4と後がない17位C大阪、頂点まで勝点4と、5年ぶりの王座奪還へわずかな希望を残していた4位鹿島。ともに絶対に勝利が欲しいチーム同士の一戦は、鹿島が赤崎秀平の2得点などで4-1と勝利。同日、鳥栖に引き分けた首位の浦和との差を3に縮め、最終節に優勝の可能性を持ち越すことができた。一方、ホーム最終戦で大敗を喫したC大阪は、15位清水との差を縮められず、今季のJ1において、1試合を残して、J2降格圏の16位以下が確定した。

朝方に降った雨も昼前には止み、キックオフ時からは青空も見えていたヤンマースタジアム長居。『絶対残留』を誓い、必勝を期したC大阪のだが、待っていた現実は、敗北、そして、降格の涙雨だった。試合後、「あまり言葉が見つからないですが、自分たちの目標を達成できなくて、悔しい気持ち」(杉本健勇)、「決まってしまったんだなと、頭が真っ白になったというのが、一番の感想」(永井龍)と若きイレブンもコメントするなど、来季、J1で戦えないという現実に、茫然自失の状態になっていたC大阪の選手やスタッフ、サポーターも少なくなかった。

フォルランがメンバー外、カカウがベンチスタート、前節の仙台戦と同じ先発陣で臨んだC大阪。「立ち上がりの入りは、前回の反省を活かして、悪くはなかった」と大熊裕司監督も言うように、序盤は鹿島と互角の戦いを繰り広げたC大阪。しかし、なかなかシュートまで持ち込めずにいると、33分、鹿島の連動性ある攻撃の前に対応が後手になり、先手を奪われた。0-1で迎えた後半は、カカウを前線に投入して反撃に出たが、後半開始から鹿島に2度の決定機を作られるなど、攻勢は止められず。59分には2点目を献上。すると、この試合で精彩を欠いていた若きエース、南野拓実を64分で途中でベンチに下げる強行采配で活路を見出そうとしたが、その3分後にも、オフサイドを取り損ねて3失点目。ピッチに、そして、アウェイ側ゴール裏を除いた2万3330人の大部分に、落胆の色が広がる。

それでも、3点目を取られた直後にもかかわらず、桜色の戦士は歯を食いしばって戦った。扇原貴宏が果敢にシュートを放つなど、遮二無二攻め出ると、69分、カカウを起点に仕掛け、杉本の右クロスから、最後はゴール前に詰めた永井が押し込んで、1点を返した。その瞬間、スタジアムに活気が蘇り、一気にC大阪攻勢の時間帯がやってくる。ただし、73分、75分と、2度、丸橋祐介の左クロスから永井に決定機が訪れたが、生え抜きストライカーは決めきることができず。「1-3になってからも2本チャンスがあったので、あれを決めていれば、まだ望みがつながったと思う」(永井)。

得点から5分後、柴崎岳にあっさりダメ押しとなる4失点目を流し込まれた時点で、完全に勝負は決してしまった。試合終了後、キャプテンマークを巻いていた山下は立ち上がれず。扇原、丸橋をはじめ、涙を流す選手も少なくなかった。「僕たちの力が足りなかった」(丸橋)、「今までの積み重ねがこういう結果になってしまい、すごい悔しい」(山下)、「1年間の積み重ねが今日の試合に出たというか、こういう結果になった。本当に申し訳ない思い」(酒本憲幸)、ピンクのユニフォームに袖を通した選手たちは、責任を背負いこんだ。

ただ、現場だけがこういうJ2降格という結果を招いたのではないことは、誰の目にも明らかだ。それを象徴していたのは、スタンドのサポーターのベクトルが一気に1つになった、ホーム最終戦終了後のセレモニー、岡野雅夫代表取締役社長の挨拶での、大きなブーイングが響きわたった時。「史上最攻は経営だけ 大事な強化は空回り 20年間の経験を財産にできないクラブに花は咲くのか?」。ゴール裏に広げられた痛烈なメッセージは、現状を示す1つ。事業、強化、現場といったクラブの組織が一丸となれなかったこと、確固たる指針を今季出せなかったからこそ、世界的ストライカーのフォルラン獲得など派手な花火を打ち上げた後に、大きな代償を払うことになったのではないか。

この日、対戦した鹿島は、主力の海外移籍があったり、若返りを図りながらも、一貫した強化体制でチームを作り上げ、今節もトニーニョセレーゾ監督の元で秀逸な戦いを披露。カイオ、赤崎秀平、柴崎岳といったゴールを奪った選手たちをはじめ、全体が躍動。優勝争いを最後まで繰り広げる状況を作っている。そこに、長年タイトルを取り続けているクラブと、チャンスがありながらも活かせないC大阪との差が映し出されている。試合後、鹿島のトニーニョセレーゾ監督が、「我々は数字上可能性があるといってもまず自分たちが勝って終わらないと条件は整わないので、まず自分たちのホームの試合をしっかり勝つ。それで、試合が終わった時にどのような状況になっているのかをまわりに聞いてみるしかないので、まず自分たちの試合を、謙虚さを忘れずに戦っていきたい」と現状をしっかり見極め、謙虚な姿勢を忘れていないことも、強豪クラブの歴史を感じさせるものだ。

「クラブ、チーム、選手、すべてが勝者の意識を持たなければ、サッカーにおいて、何かを成し遂げることはできない」と述べるのはカカウ。百戦錬磨の元ドイツ代表は言う。「何より大事なのは、新しいメンタリティーを作っていくということ。それがなければ、難しい戦いになる。J1に復帰するためには、チームのメンタリティーを変えることが、何より必要になる」と。抜本的に改革しなければ、容易にJ1に戻って来られないことは、2度のJ2を経験した、20周年を迎えた桜色のクラブも、十分に認識しているはず。いや、そうでなければいけない。この時点から、最終節から、今季の『おごり』のツケを払う、再生への茨の道は始まるが、相当の覚悟が必要だ。真のクラブ力は、ここから試される。セレッソ大阪というクラブが、今後もあり続けるために。

以上

2014.11.30 Reported by 前田敏勝




セレッソのJ2降格を中心に綴る前田氏のレポートである。
セレッソ番としてはセレッソのホームにてこの現実を目の当たりにし、それを伝えることに注力するのも致し方がない。
しかしながら、勝利が必要な試合にて、その為の準備と戦術とモチベーションが、どちらにあったかは結果が物語っておるように思えた。
セレッソについては、多くを語ることは出来ぬが、鹿島は高いモチベーションと、するべきことの徹底が成されておったように感じる。
それが、この大勝に繋がったのではなかろうか。
特にダヴィ負傷後に1TOPを担い続ける赤?がここに来て本領を発揮し、2G1Aの活躍、ルーキーのカイオが反則助っ人級の躍動する姿は、この1試合で始まったことではない。
年間を通じて、目標に向かって走る鹿島の伝統がそうさせたと言い切れよう。
「強豪クラブの歴史を感じさせる」と言わせしめるものが鹿島にはあるのだ。
最終節も勝利にて締め、シーズンを終えようではないか。
楽しみにしておる。

セレッソ、次期指揮官候補にジョルジーニョ監督をリストアップ

【C大阪】新監督候補にファリアス氏!09年韓国・浦項でACL制覇
2014年11月30日9時0分 スポーツ報知

 C大阪の来季監督の有力候補に、元韓国・浦項監督で2009年アジアチャンピオンズリーグ(ACL)を制したブラジル人のセルジオ・ファリアス氏(47)が浮上していることが29日、複数の関係者の話で分かった。

 クラブはこれまで、OBで現浦項監督の黄善洪氏(46)や前鳥栖監督の尹晶煥氏(41)に就任を打診したが、交渉は決裂。そこで、ACL優勝など実績のあるファリアス氏が新候補として挙がった。

 今夏に韓国代表監督候補にも浮上したファリアス氏は、母国ブラジルではU―17、U―20代表監督を任されるなど育成年代の指導にも定評がある。C大阪は来季セカンドチーム発足を計画し、育成部門を充実させながら、1年でのJ1復帰を目指すだけに、理想的な人物だ。

 C大阪は当初、大熊裕司監督(45)の兄で前大宮監督の大熊清氏(50)を来季監督候補としたが、大宮での解任がネックとなって具体化せず清氏は来季、C大阪の強化部長就任に内定。すでにブラジル入りしている。勝矢寿延強化部長(53)は今季限りで解任となる。

 別の候補として、同じブラジル人で柏監督のネルシーニョ氏(64)や元鹿島監督のジョルジーニョ氏(50)らもリスト入りしているが、関係者の話を総合すると、ファリアス氏が現在、最上位。大熊監督続投も最終手段としては残すが、ファリアス氏との交渉を急ぐ。

 ◆セルジオ・ファリアス 1967年6月9日、ブラジル生まれ。47歳。93年に指導者となり、サントスFCのU―17、U―17やU―20ブラジル代表など主に育成年代の監督を務める。05年浦項監督就任。07年Kリーグプレーオフ、08年韓国FAカップ、09年ACLでいずれも優勝。09年クラブW杯3位。その後、アル・アハリ(サウジアラビア)やアル・ワスル(UAE)、広州富力(中国)の監督を歴任した。




ジョルジーニョを次期監督候補にリストアップしたセレッソである。
これは驚きの報。
第一候補ではないようであるが、就任の可能性は否定できぬ。
大物助っ人と、日本代表クラスを数多く揃えながらJ2降格の憂き目に遭ったセレッソを率いるのは誰になるのであろうか。
注目したい。

セレッソ戦報道

鹿島赤崎2発で逆転V望み!C大阪に引導

C大阪対鹿島 後半、頭でゴールを決める鹿島FW赤崎(撮影・田崎高広)

<J1:C大阪1−4鹿島>◇第33節◇29日◇ヤンマー

 鹿島がC大阪に快勝し、12月6日の最終節に逆転優勝の望みをつないだ。

 勝利の立役者となったのは、FW赤崎秀平だ。1点リードで迎えた後半14分、ヘッドで押し込み貴重な2点目。同22分にも3点目を決めて試合を決定づけた。

 アウエーでC大阪にJ2降格の引導も渡した赤崎は「(自身1点目は)いいボールだったのでさわるだけだった。(2点目も)ナビスコでも同じようなケースがあったので、いいボールを蹴ってきてくれると思って自信を持って走り込んだ」とチームメートに感謝した。

 今節を終えて、1位G大阪が勝ち点62、2位浦和も同62となり、3位鹿島は勝ち点2差で追いかける。運命の12月6日、鹿島はホームで鳥栖を破り、有終フィナーレを飾るつもりだ。
 [2014年11月29日16時46分]

鹿島赤崎プロ初2ゴールで逆転Vへ「集中」

C大阪対鹿島 後半、チーム2点目のゴールを決め笑顔を見せる鹿島FW赤崎(中央)(撮影・田崎高広)

 <J1:C大阪1−4鹿島>◇第33節◇29日◇ヤンマー

 鹿島の大卒ルーキーFW赤崎秀平(23=筑波大)が、プロ初の1試合2ゴールで勝利に貢献した。

 1−0の後半14分にMFカイオの左クロスを頭で押し込むと、同22分にはDF植田の縦パスで最終ラインの裏へ抜け、追加点をたたき込んだ。相手GKの位置を見極めて冷静に右足を振り抜き「ナビスコ杯でもナオ(植田)から同じようなパスをもらったし、得意な動きなので狙っていた」。前節22日の川崎F戦に続く2戦連発で、チームを優勝争いに踏みとどまらせた。

 3位のままながら、首位G大阪と勝ち点2差まで接近。赤崎は「あと1試合、勝つことだけ集中したい」と自然体を強調していた。
 [2014年11月29日20時41分]

鹿島8度目V残った!世代交代で4発快勝

チーム2点目のゴールを決め笑顔を見せる鹿島FW赤崎(中央)(撮影・田崎高広)

<J1:C大阪1−4鹿島>◇第33節◇29日◇ヤンマー

 3位鹿島が、5年ぶり8度目の優勝へ望みをつないだ。最大勝ち点差「11」をひっくり返した「奇跡の逆転V」の07年と同じ、残り2戦を首位と4差で迎えた一戦。負ければJ2降格と背水のC大阪を一蹴し、引導を渡した。

 前半33分の先制で波に乗った。FW赤崎秀平(23)の右クロスをフリーで受けたMFカイオ(20)が右足でゴール右に突き刺した。後半14分にはカイオの浮き球パスを赤崎が「人生2度目」のヘッドで沈め、その8分後にはDFの裏へ抜けて、右足でプロ初の1試合2発を達成した。高卒新人の20歳カイオが1得点1アシスト、大卒ルーキーの23歳赤崎が2得点1アシスト。22歳のMF柴崎が4点目でダメを押した。

 今季の世代交代を象徴する勝利だが、若くても落ち着き払っている。ロッカールームで「まだ(可能性は)ある」と浦和の結果を告げられても、盛り上がらなかった。16冠王者だから優勝争いに慣れている。21歳のDF昌子は「僕らは初めてだけど重圧は全くない。佳境でも負傷を恐れず、みんなバチバチ定位置争いする。これを1年間、変わることなく続けられるのが伝統であり強み」。世代交代でベンチ外が続く35歳のDF中田が、練習では誰よりも声を出す。同期のMF小笠原主将は「試合は成長の場じゃない。快勝? もっと良くなる」と締める。ベテランから若手へ勝者のDNAが受け継がれている。

 首位G大阪と2差の最終節はホームに4位鳥栖を迎え撃つ。22歳のMF土居は「うちらは勝つ以外ない。(優勝は)勝って初めて考えたい」。7年前を知らない若手が無心でいられる。鹿島の強さだ。【木下淳】
 [2014年11月30日7時22分 紙面から]


鹿島、大卒新人の赤崎が後半2ゴールと躍動

C大阪−鹿島 後半、チーム2点目のゴールを決め喜ぶ鹿島・赤崎(右)=ヤンマー

 J1第33節(29日、C大阪1−4鹿島、ヤンマー)鹿島の大卒新人FW赤崎が2得点と躍動した。1−0の後半14分、MFカイオの折り返しを頭で押し込むと、同22分にはDF植田のロングボールで裏に抜け出し、GKとの1対1を冷静に決めた。「後半にチャンスを外していたけど、また決定的なパスが来ると信じて、それを決めようと思っていた」と喜んだ。

 10月にFWダビが全治8カ月の大けがを負い、1トップでの出番が回ってきた。国内最多16冠の伝統あるチームでは常に結果が求められるため、「鹿島で先発で出るということにプレッシャーを感じていました」というが、今季は14試合出場と限られた時間の中でもこれで5得点だ。

 世代交代を図る鹿島からまた1人、有望株が出現。最終節・鳥栖戦(ホーム)では逆転優勝を信じて勝利を目指す。

鹿島、逆転Vへ4発!後半2得点の赤崎「誰もあきらめていない」

ゴールを決め、力強いガッツポーズの赤崎 (撮影・永田直也)

 J1第33節(29日、C大阪1−4鹿島、ヤンマー)J1最高の得点力を誇る鹿島が、逆転優勝へ望みをつないだ。C大阪から4点を奪い、J2降格の引導を渡す大勝。FW赤崎は「誰も優勝をあきらめていない。それがこのスコアにつながった」と胸を張った。

 前半33分にMFカイオが先制し、後半に赤崎が2得点。日本代表MF柴崎がダメ押しの4点目を奪った。セレーゾ監督は「相手が前に出て空いたスペースを使えた」とご満悦だった。

 2007年は最終節で浦和をかわし、逆転優勝。その際、浦和が敗れたのはJ2降格が決まっていた横浜FCだった。今季も、首位に立ったG大阪の次戦は降格する徳島が相手。日本代表DF昌子は「同じようなことが起こるかも。優勝という形でみんなで喜んで終われたら最高」。最終節の鳥栖戦(ホーム)に勝利し、朗報を待つ。 (伊藤昇)


C大阪−鹿島 後半、チーム2点目のゴールを決め喜ぶ鹿島・赤崎(右)=ヤンマー


前半、先制のゴールを決め、鹿島・西大伍に祝福されるカイオ(左)=ヤンマースタジアム長居(撮影・永田直也)


(紙面から)


鹿島、底力4発!優勝戦線残った 新人・赤崎が大仕事2発
J1第33節 鹿島4―1C大阪 (11月29日 ヤンマー)


<C大阪・鹿島> 後半22分、ゴールを決め一番ポーズをあする赤崎
Photo By スポニチ


 目の前の一戦に集中した後には“ご褒美”が待っていた。鹿島は4―1でC大阪を粉砕。勝ち点3を手にした直後、首位・浦和が鳥栖に追いつかれて引き分けたという吉報が入った。上位2チームと勝ち点2差で迎える12月6日の最終節・鳥栖戦を控え、5年ぶりの優勝の可能性を残した。

 「上は関係ない。僕らはあと1試合きっちり勝つだけ。やれることをやるだけだから」。MF小笠原主将は自然体を強調した。言葉通り前半33分にMFカイオが先制点を挙げ、FW赤崎も2得点と両新人が活躍。「経験がないからこそいいという部分もあるし、それはチームバランス」と主将が分析したように、優勝争いのプレッシャーを知らない若手が躍動した。

 16冠を誇る常勝軍団の伝統が、力を引き出している部分も大きい。優勝争いの最中でも負荷をかけた練習を日々敢行。紅白戦から本気で、赤崎も「優勝争いの重圧よりも鹿島で先発で出る方が重圧」と笑う。そんな雰囲気がここ一番での強さにつながっている。

 「最後に優勝して皆で喜んで終われればいい」とDF昌子。残り一戦、無心を貫き、吉報が転がり込んでくるのを待つ。
[ 2014年11月30日 05:30 ]

【鹿島】赤崎2発で2差、逆転Vへ最終節・鳥栖に勝つ!
2014年11月30日6時0分 スポーツ報知

 ◆J1第33節 C大阪1―4鹿島(29日・ヤンマースタジアム長居)

 鹿島のルーキーFW赤崎が1トップの重責を果たした。逆転優勝には勝つしかないC大阪戦で、リーグ戦自身初の複数ゴール。後半14分にゴール前でスペースを見つけ頭で押し込み、同22分には相手GKとの1対1を落ち着いて決めた。「周りに助けられての得点。自分の力じゃない」。謙遜したが、間違いなくチームを勢いに乗せた。

 首位・G大阪との勝ち点差を2に詰め、最終節の鳥栖戦(12月6日・カシマ)を迎える。鳥栖に2点差以上で勝てばG大阪と浦和が引き分けでも逆転V。MF小笠原主将は「上は関係ない。あと1試合きっちり勝って終わる」と意気込み、赤崎も「できることは勝つこと」と必勝を誓った。

鹿島読みズバリ快勝 Vの可能性残した
2014年11月30日


 前半、C大阪・南野(右)と競り合う鹿島・柴崎(撮影・飯室逸平)

 「J1、C大阪1-4鹿島」(29日、ヤンマー)

 鹿島は逆転優勝へわずかに望みをつないだ。セレーゾ監督は「(相手の)セレッソは勝たなければならない。どこかのタイミングで必ず出てくる。おびき出し、スペースを突く。セオリーに従ったまで」と涼しい顔だった。

 最終節、鳥栖に勝てばG大阪、浦和の結果次第で5年ぶりの頂点に立てる。可能性は大きくはないが、監督は「数字上はありうる」と表情を引き締めた。

鹿島、戦力充実3連勝 セ大阪降格 鹿島4―1セ大阪 サッカーJ1
2014年11月30日05時00分


後半14分、ヘディングでチーム2点目を挙げる鹿島FW赤崎(18)

 ◇ヤンマー 23,330人

1勝1敗

鹿島アントラーズ 4―1 セレッソ大阪

(1―0、3―1)

前33分[鹿島]カイオ(8)

後14分[鹿島]赤崎(4)

後22分[鹿島]赤崎(5)

後24分[セ大阪]永井(3)

後35分[鹿島]柴崎(6)

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 鹿島の攻撃は多彩だった。土居が中央からドリブルで仕掛け、右、左とパスで揺さぶってカイオが先制点。2点目は、小笠原のサイドチェンジをカイオ、赤崎が頭でつないで決めた。3、4点目は速攻。球を奪いに出て来ないセ大阪は、なすすべもなかった。

 2得点の赤崎は新人。エースFWダビが10月に負傷した後、先発を任され、当初は不振にあえいだ。ここに来て「裏に抜ければパスが来る」と自らの役割に徹し、若き攻撃陣がかみ合い始めた。結果、3連勝だ。

 勝ってガ大阪、浦和の取りこぼしを待つしかない最終節。土居の決意は「目の前の試合に勝つ。すべてはそこから」。シーズンが深まるほど自らの試合のみに集中できるのは、優勝7度の伝統がもたらす強み。頂点に立つ可能性は低くても、チームは充実の時を迎えている。(中川文如)

     *

 セ大阪の大熊監督はJ2降格が決まった試合を総括した。「決定力がもっと必要だった」

 前半3分、ゴール前でフリーに近かった永井がトラップに手間取って動きを阻まれた。前半終了前にもシュート直前に止められた。「自分が決めていれば」と永井。相手に先制され、取り返そうと守備が薄くなったところをカウンターで仕留められた。4失点。今季の敗戦の典型だ。

 ただ決定力不足は今に始まったわけではない。鳴り物入りで加入したフォルランは期待通りには機能しなかった。昨季リーグ21得点の柿谷のスイス移籍を夏に許したのも痛かった。昨季同時期で48だった得点は36に。「史上最攻」のキャッチフレーズが泣いた。

 タレントがいたのに、最後は永井、杉本という実績の乏しい若手FWに命運を託さざるをえなかった。今季スタート時の強化の失敗と言わざるを得ない。(岡田健)

 ○カイオ(鹿) 先制ゴールの殊勲者。最終節は出場停止。「チームはいい流れにある。他の選手が頑張ってくれるはず」

 ●山下(セ) ゲーム主将は試合終了直後、ピッチで涙。「すごく悔しい。今季はいい準備をしても、試合になると変な空気が流れた」

■鹿島     ■セ大阪

曽ケ端 GK  金鎮鉉

西       染谷

植田      丸橋

昌子      酒本

山本      山下

柴崎      扇原

小笠原     長谷川

遠藤      楠神

カイオ     杉本

土居      永井

赤崎      南野

(4・5・1) (4・4・2)

16 シュート 11

交代[セ大阪]カカウ(後1分、楠神)、金聖ジュン(後19分、南野)[鹿島]豊川(後18分、カイオ)、ルイスアルベルト(後27分、土居)、杉本(後38分、赤崎)▽警告[セ大阪]酒本、扇原、カカウ[鹿島]カイオ

鹿島、逆転Vに弾み=Jリーグ

 鹿島が逆転優勝に望みをつなげた。前半33分、フリーでパスを受けたカイオがきっちり決めて先制すると、後半には赤崎が2ゴールを挙げるなど、積極的な攻めで3点を追加。トニーニョ・セレーゾ監督は「うまく相手DFを誘い出し、スペースをつくって攻められた」と振り返った。
 上位のG大阪、浦和の勝ち点はともに62。3位の鹿島は勝ち点60で、最終節で勝つしか優勝の道はない。DF昌子は「可能性がある限り誰も諦めない。いいムードで次戦にいける」。快勝に弾みをつけた様子だった。(2014/11/29-19:28)

J1鹿島、奇跡へ4発
最終節決戦

J1第33節(29日・ヤンマースタジアム長居ほか=9試合)鹿島は4-1でC大阪に快勝し3連勝を飾った。通算成績は18勝6分け9敗、勝ち点60の3位。最終節を残して優勝争いは勝ち点62の首位G大阪、同62の2位浦和との三つどもえになった。

鹿島は前半33分、カイオのゴールで先制。後半14分、22分に赤崎が連続ゴールを決めて突き放した。直後に1点を返されたが、35分に柴崎が加点しダメ押しした。

最終節は12月6日に各地で9試合が行われ、鹿島はカシマスタジアムで鳥栖と対戦する。

G大阪は宇佐美の2得点などで神戸を3-1で下し、得失点差で首位に浮上した。浦和は終了間際の失点で鳥栖と1-1で引き分け、2位に後退。最終節はG大阪が徳島、浦和が名古屋と対戦する。

17位のC大阪は来季のJ2降格が決定。残留を争う15位清水は柏に敗れ勝ち点35、同32の16位大宮も名古屋に敗れた。仙台は徳島を下し、残留を決めた。横浜Mは新潟に勝ち、川崎-広島と甲府-FC東京は引き分けた。




逆転優勝について報じる各紙である。
2007年の再現をと多くの民が望んでおる。
その中で、2G1Aの赤?がスポットを浴びておる。
ルーキーがここに来て2試合連続ゴールで調子を上げてきた。
赤?がフィットした部分も大きいが、それ以上に周囲が赤?のタイミングを理解してきた部分も大きい。
その見識を見せた指揮官の手腕も認めざるを得ないところ。
今季も残り1試合。
攻撃力を魅せてシーズンを締めたい。
楽しみにしておる。

セレッソ戦コメント

2014Jリーグ ディビジョン1 第33節




鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・試合に入る前に置かれる心理状況というのは、C大阪はどうしても勝たなければいけないというもの。例え、立ち上がりでは消極的だったとしても、試合のどこかのタイミングで相手は前へ出てこなければならない。そういう心理状況を把握したうえで試合に臨む必要があった。昔からC大阪は攻撃陣に能力の高い選手がいる。2トップや両サイドハーフ、今年は両ボランチも能力が高い。そういう選手を揃えて攻撃に絡んでいって、攻撃時は最低でも6人がそこに絡んでくる。それだけ人数をかければ、当然ながら空いたスペースが存在する。そこを使わなければならない。相手をおびき出す形をとれば、当然その背後にはスペースが出てくる。そこにできたスペースをサイドチェンジで使って、特に逆サイドのサイドハーフを使ってカウンターを仕掛けるというサッカーのセオリーをやってもらった。
・最終節で3チームに優勝の可能性があるというのは、Jリーグにとっては非常に良いことだし、3会場でハラハラドキドキするスペクタクルを見ることができるのは喜ばしい。次の対戦相手が首位の浦和との試合を引き分けに持ち込んだチーム(鳥栖)であるということで、非常に力があるということ。数字上(優勝の)可能性があるとはいっても、まずは自分たちが勝って終わらなければ条件は整わない。まず自分たちのホームゲームにしっかりと勝つ。そのうえで試合が終わった時にどのようになっているかを周りに聞くしかない。謙虚さを忘れずに、自分たちの試合を戦っていきたい。





【カイオ】
(先制点は)パスをもらってGKと1対1だったので決めるだけだった。GKの右しか空いてなかったが悩まずにトラップしてすぐに打った。0-0の時間が長いとプレッシャーがかかってくるけど、点が入って楽になったと思う。

【赤崎 秀平】
前半に聖真のパスから決定機を2回外していたので、後半は必ず入れるというメンタルでプレーしていた。裏に抜けるのは得意なプレーだが、中盤に良い選手がいるし、ナビスコカップでもナオから同じ様なボールが出ていた。2ゴール1アシストは自分の力だとは思っていない。周りに助けられた結果。一つの目標に向って団結しているのがスコアに現れている。

【豊川 雄太】
守備をしっかりしろという指示で入った。とは言え、あの時間でシュート1本だったのは少なすぎる。これからもっと成長するためには、きっちり決める事が大事になる。(柴崎選手へのアシストシーンは)フリーだったのでドリブルで入っていった。最終節も勝ちたいが、自分たちのやる事は変わらない。

2014年11月29日(土)


本日行われたJ1第33節C大阪戦は4-1で勝利しました。

【J1:第33節 C大阪 vs 鹿島】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(14.11.29)
11月29日(土) 2014 J1リーグ戦 第33節
C大阪 1 - 4 鹿島 (14:04/ヤンマー/23,330人)
得点者:33' カイオ(鹿島)、59' 赤崎秀平(鹿島)、67' 赤崎秀平(鹿島)、69' 永井龍(C大阪)、80' 柴崎岳(鹿島)
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●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):
Q:サイドチェンジなどでスペースをうまく使い得点を重ねていきました。その辺は狙いだったのでしょうか?
「まず試合に入る前に置かれる心理状況というのは、セレッソさんはどうしても試合に勝たない状況に追い込まれていました。例え、立ち上がりを積極的ではなく消極的にやったとしても、どこかのタイミングで相手は出てこなければいけない。そういう心理状況を把握した上で試合に臨まなければいけませんでした。昔からセレッソさんというのは攻撃面では非常に能力の高い選手がいて、それは2トップにしても両SH、今年に関しては両ボランチも能力が高い選手を揃えて攻撃に絡んでいくということをしてます。要は、攻撃時は最低でも6枚が攻撃に絡んでいく。2トップと両SHとダブルボランチも高い位置にいく。当然ながら、それだけの人数を攻撃にかければ空いたスペースが存在するわけであって、そのスペースを突くべきです。彼らを攻撃に来させる、おびき出す、という形にすれば背後のスペースがあるので。できたギャップというのをサイドチェンジで、特に逆サイドのSHを使ってカウンターを仕掛けるというサッカーのセオリーをやってもらったことになります」

Q:今日、首位の浦和が引き分けて最終節に優勝の可能性を残しました。最終節への意気込みをお願いします。
「3チームが最終節で優勝できる可能性があるというのはJリーグにとっても非常に良いことですし、3会場でハラハラドキドキのスペクタクルを見ることができるというのは非常に喜ばしいことだと思います。また対戦相手がレッズさんを引き分けまでに持ち込んだチームであるということは、非常に力のあるチームだと思いますし、我々は数字上可能性があるといっても、まず自分たちが勝って終わらないと条件は整わないので、まず自分たちのホームの試合をしっかり勝つ。それで、試合が終わったときにどのような状況になっているのかをまわりに聞いてみるしかないので、まず自分たちの試合を、謙虚さを忘れずに戦っていきたいと思います」

以上

【J1:第33節 C大阪 vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント(14.11.29)
●赤崎秀平選手(鹿島)
Q:特に2点目が相手を突き放す得点になりましたが?
「後半の入りで、(土居)聖真のパスを2本くらい、決定的なものを外していたので、『必ずチャンスが来るからそれを決めよう』、という気持ちで入れたのがゴールに繋がったと思います」

Q:CBからも良いボールが来た?
「ヤマザキナビスコ(カップ)でもあったんで。ナオ(植田直通)はあそこに蹴ると思ってました。試合前も、CBとSBの間にボールをくれ、ということを要求していたので。うまくはまりました」

Q:優勝争いが見えてきた中でメンタル面でプレッシャーを感じることは?
「優勝争いどうのこうのというよりは、アントラーズで試合に出るということで自分自身がプレッシャーを感じてる部分が、ここ最近じゃなくて、ダヴィが怪我したときからそういうプレッシャーを感じてました。それを自分のなかでうまく処理できてから、ここ数試合の得点に繋がってるのかな、と思います」

Q:2得点1アシストという結果を残したことについては?
「周りの選手に助けられての得点やアシストだと思うので、あんまり自分の力だとは思わないです」

Q:最後、満員のカシマスタジアムで優勝を賭けた試合になると思うが?
「勝てば優勝が決まるという試合でも無いと思うし、他力になると思うけど、自分たちにできるのは勝ってプレッシャーをかけること。今日のような試合をやっていれば負けることはないと思います」

Q:そういう意味で、いまはチーム全体が良い感じでまわっていますか?
「そうですね。やっぱり一つの目標に向かってみんなが団結してると思いますし、それがこのスコアに表れたのかな、と思います」

●カイオ選手(鹿島)
Q:先制点は良いシュートでしたが?
「(赤崎)秀平からパスをもらってGKと1対1になって決めるだけでした。良かったです」

Q:先制点でチームとしても楽になりました?
「0−0のときはチームはちょっとテンションが…。プレッシャーもかかっていた。点を決めたあとはもっと楽になった。そこから0−0のときと同じように続けていこうと思った」

Q:優勝争いのプレッシャーを感じてないように見えますが?
「プレッシャーは無いと思いますが、チームは良い形になっています。自分たちのことをやって、他のチームのことは考えない。1試合1試合勝って優勝を目指す。そういうことです」

Q;次の試合は出られませんが?
「鹿島アントラーズは良い選手がいる。俺のところに入る選手は、チームの約束を守るから大丈夫だと思います。(出られないのは残念?)残念です。悲しい。最初のファウルだからカードをもらわないと思ったんだけど……」

Q;ルーキーイヤーで8点というのは?
「1年目で8点取ってすごく嬉しいです。良いトレーニングをやっているから、試合の時、結果が出てすごく嬉しいです」

Q:新人王も獲れそうでは?
「わからないですね。最初から狙っていました。獲ったらメッチャ嬉しいですね」

[ J1:第33節 C大阪 vs 鹿島 ]


優勝するためには絶対落とせない鹿島は33分、カイオ(写真)のゴールで先制に成功する。カイオは今季8点目のゴールとなった。

[ J1:第33節 C大阪 vs 鹿島 ]


前半を1−0で折り返した鹿島は59分、カイオのヘディングでの折り返しを赤崎秀平(写真)が頭で合わせC大阪を引き離した。さらに赤崎は67分にも追加点を決めてスコアを3−0とした。

ホーム最終戦で鹿島に4失点惨敗のC大阪 来季のJ2降格が決まる
14/11/29 15:55

[11.29 J1第33節 C大阪1-4鹿島 ヤンマー]

 J1は29日、第33節を各地で行い、17位のセレッソ大阪はホーム最終戦で3位の鹿島アントラーズと対戦した。J1残留のためには、残り2節で最低でも勝ち点4が必要なC大阪だったが、1-4で完敗。開幕前に2010年南アフリカW杯の得点王に輝いたウルグアイ代表FWフォルランを獲得し、初タイトルも期待されたC大阪だったが、最終節を前に通算3度目となるJ2降格が決まっている。一方、勝利した鹿島は勝ち点を60に伸ばし、来季のACL出場権獲得に前進している。

 C大阪はスタメン、ベンチ入りメンバーともに前節の仙台戦(3-3)と同じ顔触れでホーム最終戦に臨んだ。対する鹿島は前節の川崎F戦(2-1)から一人を変更。出場停止が明けたDF植田直通が先発に復帰している。

 ホームゲームで勝ち点3の欲しいC大阪は、序盤からボールを保持するものの良い形でアタッキングサードに入ることができない。対する鹿島は前半10分、MFカイオから横パスを受けたMF土居聖真がミドルシュートを放ったが、わずかに左に逸れた。同17分にはC大阪もFW南野拓実からのパスを受けたFW永井龍がシュートを放ったが、DFにブロックされて得点を挙げることはできなかった。

 前半29分にC大阪は、MF杉本健勇からのパスがPA内に走り込んだMF扇原貴宏に通るが、中央に絞ったDF西大伍にカットされてフィニッシュに持ち込めない。鹿島も31分、MF小笠原満男からMF遠藤康にロングボールが出るが、PA内を飛び出したGKキム・ジンヒョンにカットされてシュートまでいけなかった。

 試合が動いたのは33分だった。右サイドでボールを持った赤崎から、PA内左サイドでフリーになっていたカイオへパスが出る。カイオは余裕を持って右足でシュート。これが決まってアウェーの鹿島が1点をリードした。

 鹿島は35分にも決定機をつくる。左サイドを突破したカイオからのパスが遠藤を経由してFW赤崎秀平に入る。右サイドを西がオーバーラップしたが、赤崎はシュートを選択。しかし、これはクロスバーを越えて行き、得点にはならなかった。

 ビハインドを背負ったC大阪は、前半39分に中央に侵入した杉本が距離のある位置からシュートを放つが、力なくGK曽ヶ端準に抑えられた。前半アディショナルタイムには中盤でボールを奪ったMF長谷川アーリアジャスールがパスを出す。これを永井が受けたがシュートを打たずに南野に預ける。これは鹿島の守備に読まれてしまい、C大阪は1点を追う状態で後半を迎えることになった。

 C大阪は後半から楠神を下げて、FWカカウを投入する。しかし、後半も先にチャンスを得たのは鹿島だった。後半開始から1分も経たずにPA内でボールを受けた赤崎がシュートを放ったが、ゴール左に外れて行った。鹿島は同10分にも土居からの縦パスを受けた赤崎がDFを外して、GKキム・ジンヒョンを引き付けてシュートを打ったが、ゴール前に戻った丸橋にクリアーされた。その後も攻勢の鹿島は14分、小笠原のロングボールをカイオが折り返すと、赤崎がヘディングでゴールに押し込み、リードを2点に広げた。

 後半19分にC大阪の大熊裕司監督は、MF南野拓実をベンチに下げて、MFキム・ソンジュンを投入した。しかし、試合の流れは変わらない。同22分に鹿島は最終ラインからのスルーパスを赤崎に通すと、赤崎がGKキム・ジンヒョンとの1対1を制して3点差とした。

 意地を見せたいC大阪は、後半25分に永井が右サイドから杉本が折り返したボールをゴールに決めて、1点を返す。同28分にも丸橋のクロスから再び永井が決定機を得たが、ヘディングシュートはクロスバーを越えて行った。同30分にもC大阪は、左サイドから丸橋が入れたクロスに永井が合わせたが、GK曽ヶ端にキャッチされる。逆に鹿島は後半36分、赤崎のスルーパスを受けたMF柴崎岳がダメ押しとなるゴールを決めて、再び3点差とした。

 声援を送り続けるサポーターにゴールを送りたいC大阪だったが、アディショナルタイムにキム・ソンジュンが放ったシュートもクロスバーに嫌われ、カカウの強烈なシュートもGK曽ヶ端に阻まれた。結局、C大阪は最後まで2点目を挙げることはできずに、最終節を前にホームのヤンマースタジアム長居でJ2降格が決まった。対する鹿島は、同時刻に行われた浦和と鳥栖が引き分けたため、最終節に優勝の可能性を残すこととなった。
(取材・文 河合拓)

逆転優勝に望みも、ブレない鹿島MF小笠原「あと1試合、勝って終わるだけ」
14/11/29 17:49

[11.29 J1第33節 C大阪1-4鹿島 ヤンマー]

 逆転優勝への望みを、最終節までつないだ。鹿島アントラーズは29日のセレッソ大阪戦に4-1で勝利。同時刻に行われた浦和と鳥栖の一戦が1-1で引き分けたことにより、最終節に逆転優勝の望みをつなげることとなった。

 仮に浦和が勝利していた場合、鹿島は自分たちの結果に関わらず、逆転優勝は不可能になっていた。しかし、MF小笠原満男は他会場の結果を喜びもせず「僕らはあと1試合、勝って終わるだけです」と、最終節の鳥栖戦に闘志を燃やした。

 C大阪戦では、FW赤崎秀平が2ゴールの活躍を見せた。FWダヴィが負傷してから定位置を確保した若手FWの活躍については、「点を取ればいいっていうわけではない」と前置きをして「プロは点も大事だけど、チームのために守備も頑張っているし、一生懸命に良くしようと頑張っている。ただ、もっともっとできる選手だと思うし、みんながそれぞれそういう気持ちでやればいい。伸びしろのあるチームなので、僕らはそれを引き出してあげられたらと思います」と、続けた。

 若手の力を引き出すことを、自身の役割と語る小笠原だが、若手に対して厳しさも見せる。この日、2ゴール1アシストの活躍を見せた赤崎に加え、最終ラインに入るDF昌子源、DF上田直通ら、若手の活躍が目立つ鹿島だが、「若いとかは関係ない」とピシャリ。さらに「鹿島のユニフォームを着て、試合に出たら勝たないといけない。試合っていうのは、成長の場じゃない。真剣勝負の場だし、勝つためにやらないといけない。年齢は関係ないと思います」と言い切った。

 逆転優勝に向けて、周囲の期待は高まっている。だが、鹿島は周囲に流されることなく、一貫した姿勢を保ち続ける闘将を中心に、ただ目の前の勝利だけを追う。
(取材・文 河合拓)

4得点快勝の鹿島、優勝の望みつなぐ


鹿島は、FW赤崎 秀平選手(#18)の2ゴールなど4得点を挙げ、4-1でC大阪を破り、最終節に優勝の可能性を残した。敗れたC大阪は今季の16位以下が決定した。




謙虚なコメントを話す赤?である。
これもジーコの教えを実践しておる証拠。
2G1Aは大いなる結果である。
しかしながら、ここで天狗になることなく更なる精進を積み重ねてくれるであろう。
赤?の更なる成長を楽しみにしておる。

Jリーグ 第33節 セレッソ大阪戦

大勝の陰で爆守備・激守備を魅せた源が隠れMVP。

ヤス、他のチームのことよりもまずは自分たちのことをやろう

鹿島が誇るJ屈指のレフティ遠藤康。日々のシュート練習が生んだ初の2桁得点。逆転Vへ「まずは自分たち」
鹿島アントラーズはリーグ1位の得点数を記録している。柴崎岳、土居聖真、小笠原満男らどの選手も不可欠な選手だが、遠藤康の存在も忘れてはならない。高い技術に加え今シーズンは新しい武器を手にした。

2014年11月28日(金)13時05分配信
text by 青木務 photo Getty Images


「ブンデスのCLのためのテストに利用」

 32節の川崎フロンターレ戦、前半終了間際に鹿島アントラーズが試合を動かした。


鹿島が誇るJ屈指のレフティ遠藤康。日々のシュート練習が生んだ初の2桁得点。逆転Vへ「まずは自分たち」
遠藤康【写真:Getty Images】


 遠藤康の左足から放たれたボールが、美しい放物線を描きながらゴールへと吸い込まれる。GKを嘲笑うかのように頭上を越す一発だった。

「トラップした瞬間にいいところにボールを置けたので、シュートのイメージが浮かんだ」

 完璧と呼べるゴールは、自身にとってキャリアハイとなるシーズン10点目。怪我で離脱しているダヴィに並び、チーム得点王である。

「(2桁には)届かないんだろうなとは思っていた」と本人は冗談交じりに話していたが、こう続けた。「ああいう形でチームの勝利に貢献できるゴールで良かったかなと思います」

 168cmと小柄だが、腰回りが強くがっちりとした体躯はどんな相手もブロックできる。この川崎戦で決めたゴールもそうだ。柴崎岳の縦パスを受ける時、ボールと相手の間に体を入れた。遠藤の軸は全くぶれず、相手ディフェンダーはバランスを崩した。

 スピードに恵まれたタイプではないが、彼のドリブルを止めるのは容易ではない。巧みに相手の逆を取りながらスルスルと前進していく。間合いの取り方が絶妙だから相手もチェックにいくタイミングを掴めない。

 2006年、将来のエース候補という期待を受けて鹿島に入団。2007年から2009年でJリーグ3連覇を果たしたチームにあって、数年間は出場機会が限定された。それでも2010年から試合に絡み始めると、次第に欠かせない存在へと成長していった。

セレーゾ監督に植えつけられたシュートへの意識

 1988年生まれ、今年で26歳になった。


鹿島が誇るJ屈指のレフティ遠藤康。日々のシュート練習が生んだ初の2桁得点。逆転Vへ「まずは自分たち」
トニーニョ・セレーゾ監督【写真:Getty Images】


 近年の鹿島は中堅がレギュラーに定着できないと言われてきた。黄金世代を筆頭とした経験豊富な選手たちの高い壁を、なかなか越えることができなかった。下を見れば大迫勇也(現ケルン)ら若手の台頭もあり、なかなか飛躍のきっかけを掴めない中堅世代もいた。

 また、そうした“働き盛り”の選手たちが移籍してしまうこともあった。内田篤人はドイツへと旅立ち、増田誓志も出場機会を求めてチームを去った。その中で遠藤は、鹿島で成長し、チームの攻撃を司るまでになった。

 今シーズンは夏場にパフォーマンスを落としたが、その時はチームの攻撃も停滞気味だった。遠藤が右サイドでタメを作り、味方を使いながら自らも果敢な仕掛けを見せる。彼が重要なアクセントになっていることは明らかだ。

 プレーの質は以前から高かった。加えて今は、ゴールへの意欲が日増しに高まっている。

「まずゴールのことを第一に考えたのが一番大きいんじゃないかなと思います」と、得点数の増加について話した。

 そして、そういうマインドを植え付けたのがトニーニョ・セレーゾ監督だ。

「普段の練習中からセレーゾが『ゴールが見えたらシュートを打て』とよく言うので、みんなもシュート意識高いです。ディフェンダー陣も含めて。シュートを打った人にしかゴールはないと思っているので、それが一番なんじゃないかなと」

逆転リーグ制覇へ“人事を尽くして天命を待つ”

 だが、意識しただけで得点数を伸ばすのは難しいだろう。得点力アップは、遠藤自身が努力を重ねた結果だ。シュート練習は長時間に及ぶという。

「すごく長いので、それに尽きる。最後立っているのも辛くなるくらいシュート練習しているので。こだわりも持っている人だなと」

 熱い指揮官に後押しされるように、ゴールに向かってボールを蹴り続けた。2桁到達は決して偶然の産物ではないのだ。

 それでも川崎F戦は悔やまれるシーンもあった。後半立ち上がり、柴崎のスルーパスに対して右から中へ走り込んだ。しかし、シュートは惜しくも枠を外れた。遠藤にとっては先制点の場面よりも自信があった。

「あれこそ入れなきゃいけないところだった。岳がよく見てくれていいパスをくれたので、本当に入れたかったですね。ディフェンダーの前に斜めに入るところ、トラップまでうまく行ったんですけどシュートが…。悔やまれるところでしたね」

 それでもチームは勝利し、リーグ制覇も虎視眈々と狙っている。もちろん、浦和レッズとガンバ大阪の方が頂点に近いところいる。だが、相手のことは関係ない。遠藤をはじめ鹿島にはそういう空気を感じる。

「他のチームのことよりもまずは自分たちのことをやろう」

 人事を尽くして天命を待つ。遠藤の言葉からはそんな気持ちが感じられた。

【了】




ヤスについて綴るフットボールチャンネルの青木氏である。
2007年の大逆転優勝時にルーキーとしてピッチに立ったヤスが、主軸としてチームを牽引しておる。
チーム得点王の10点を記録し、攻撃の要となっておる。
今となっては貴重な中堅選手として若いチームをまとめておると言えよう。
ヤスの左足、そして強靱なフィジカルでチームに勝利をもたらすのだ。
楽しみにしておる。

赤?、残り2戦に勝つだけ

鹿島赤崎が逆転Vへラッキーボーイになる
 3位鹿島の大卒ルーキーFW赤崎秀平(23)が、逆転Vへのラッキーボーイになる。前節22日の川崎F戦(2−1)でヘディング弾を決めた。実はそのゴールが「記憶にある限り、人生で初めて頭で決めた」という。5歳で競技を始めてから中学まで中盤の選手で、ヘディング弾はなし。高校も、筑波大で関東大学リーグ新記録の通算48得点を挙げた時も足だけだった。

 川崎F戦の得点は練習のたまものだ。前エースFW大迫は同じ鹿児島出身の1歳上の先輩で「苦手だったヘッドが鹿島に入ってうまくなったと聞いた」。赤崎も毎日、セレーゾ監督の指導を受けて上達した。28日は疲労回復のためMF柴崎とともに全体練習を回避したが、C大阪戦は1トップで先発予定。首位浦和と勝ち点4差。頭で決め覚醒したストライカーは「残り2戦に勝つだけ」。その先に優勝レースの先頭がある。

 [2014年11月29日7時9分 紙面から]




前節・川崎戦のヘディングシュートが、生涯初のヘディングによるゴールであった赤?である。
これまで、ヘディングでのゴールはなかったとのこと。
これも鹿島での練習の賜物。
選手育成では定評のある鹿島に入団したからこそと言って良かろう。
更なる成長でチームを勝利に導いていくのだ。
本日のセレッソ戦でもゴールが期待される。
赤?の得点で歓喜の声をあげようではないか。
楽しみである。

源、耐えれば勝機はある

鹿島、逆転Vへチーム一丸!DF昌子「残り2節は全部勝つ」
 鹿島は28日、29日のC大阪戦(アウェー)へ最終調整。他力だが優勝の可能性を残しており、日本代表DF昌子は「誰もあきらめていない。残り2節は全部勝つ」と力を込めた。相手も残留争いで勝利がほしいだけに「攻撃的な布陣で来るはず。耐えれば勝機はある」と自信を見せた。急性胃腸炎だった主将のMF小笠原も回復。一丸で勝利を狙う。 (鹿嶋市)
(紙面から)




優勝へモチベーションの高い源である。
源だけではない、「誰もあきらめていない。残り2節は全部勝つ」と言い切る。
相手のセレッソは引き分けでも降格の憂き目を見る。
前掛かりになることが予想される。
その裏を突くのは源からのフィードとなろう。
得意の足技で攻撃の起点となるのだ。
そして、セレッソの攻撃陣を封じ込めよ。
期待しておる。

ジュビロ・伊野波、平常心で集中を保つことが大事

【磐田】伊野波で完封!名波監督がJ1昇格キーマンに指名
2014年11月29日6時0分 スポーツ報知

 J2磐田と山形は30日にJ1昇格プレーオフ準決勝をヤマハで迎える。磐田市内で調整した磐田の名波浩監督(42)は28日、DF伊野波雅彦(29)をキーマンに指名。元日本代表DFは「平常心」をテーマに完封を狙う。

 シーズンは磐田が4位で山形が6位のため、磐田はドロー以上で決勝進出できる。名波監督は「初戦は後ろ(最終ライン)が大事になる。ピンチは必ず来るから、そこをしのげるか」と説明。センターバックでの先発が確実な伊野波も「(場面場面で)一喜一憂せず、平常心で集中を保つことが大事」と表情を引き締めた。15日のリーグ戦ではホームで山形にサイドを崩されて2失点したが、同じ轍(てつ)を踏むつもりはない。




J1昇格のキーマンに指名されたジュビロの伊野波である。
アドバンテージのあるPOでは失点しなければ勝ち上がれる。
ここは、守備にかかる比重は大きい。
高い集中力にて守り切るのだ。
注目の一戦である。

山本脩斗、他力本願なので開き直って残り2試合を勝ちにいきたい

鹿島山本優勝争い初体験「雰囲気変わらない」
 鹿島DF山本脩斗(29)が、優勝争いを初めて体験している。

 今季、磐田から加入して左サイドバックのレギュラーに定着。ここまで32試合中30試合に先発出場し、首位浦和と勝ち点4差で3位につけるチームに貢献してきた。早大卒業後の08年から6シーズン所属した磐田では11年の8位が最高で「優勝争いは個人的に初めて。でも思ったより雰囲気は変わらないし、他力本願なので開き直って残り2試合を勝ちにいきたい」。29日のアウェーC大阪戦(長居)へ穏やかな表情で出発した。
 [2014年11月28日21時46分]




プロ選手として初めて優勝争いをしている山本脩斗である。
思ったより雰囲気が変わらないとのこと。
それもそのはず、鹿島はタイトル争いをしている状態が普通なのである。
脩斗も平常心にて挑み、普通に勝利を掴み取るのだ。
活躍を期待しておる。

鈴木隆行、契約満了にて水戸を退団

鈴木 隆行選手 契約満了のお知らせ
2014年11月28日

水戸ホーリーホックは、鈴木 隆行選手について契約満了に伴い、来季の契約を更新しないこととなりましたのでお知らせいたします。

【FW30鈴木 隆行(すずき たかゆき)選手】

■生年月日
1976年6月5日(38歳)

■身長/体重
182cm/75kg

■出身地
茨城県

■前所属
ポートランドティンバース(アメリカ)

■出場記録
≪2014シーズン≫
【J2リーグ】33試合3得点/【天皇杯】2試合0得点
≪通算≫
【J1リーグ】108試合17得点/【J2リーグ】126試合24得点
【カップ戦】18試合4得点/【天皇杯】23試合7得点




水戸との契約満了にて退団する隆行である。
2011年に水戸の窮地を救うべく水戸に入団した隆行は、チームを牽引し鼓舞し続けた。
その甲斐あって、水戸は一回り強さを得たように思える。
その隆行も構想外となった模様。
現役は続行するのであろうか。
隆行の去就に注目である。

真の意味で若い選手たちがチームを引っ張る必要がある

【J1第33節の注目カード C大阪vs鹿島】崖っぷちのC大阪が3位鹿島と激突…奇跡の残留に向けて強敵撃破なるか
■セレッソ大阪 前節はJ2降格回避も依然として厳しい状況は変わらず

 J1残留を争う仙台との直接対決は3−3のドロー。白星を挙げることはできなかったが、2度のビハインドを負いながらも粘りを見せ、土壇場で引き分けに持ち込んだ。J2降格こそ回避できたものの、15位の清水も勝ち点1を積み上げたため、崖っぷちの状況は変わらず。しかも、残り2試合で4ポイント差をひっくり返さなければならず、今節の鹿島戦で敗れると、その時点でJ2降格が決定してしまう。また、勝利を収めた場合でも、清水や14位仙台が勝利してしまうと、16位以下が確定するという非常に厳しい状況にある。

 今節の対戦相手である鹿島には、昨シーズンのホーム最終戦で敗れてリーグ優勝の可能性を断たれるなど、相性はあまり良くない。2011年から2013年まではリーグ戦で6連敗を喫した。しかし、今年3月に行われた第4節では、長谷川アーリアジャスールの移籍後初得点、ディエゴ・フォルランのJ初ゴールにより2−0で勝利。近年の苦手意識は払拭できつつある。それだけに、2010年以来の本拠地でのリーグ戦白星で最終節まで望みをつなぎ、逆転でのJ1残留を達成したい。

 南野拓実を前線で起用し始めてから、練習試合や前節の仙台戦で複数得点を記録するなど、攻撃力や連動性が向上している。また、カカウが練習をフルにこなしていることに加え、前節でベンチ外となっていたフォルランも状態は上向き。彼らの起用法もカギを握りそうだ。その一方で、守備は2試合連続で3失点を献上。課題の残るディフェンス面を改善できない限り、勝利を引き寄せることはできない。守備陣をはじめ、チームとしてのディフェンスに期待したいところだ。(totoONE編集部)

■C大阪予想スタメン
4-4-2
GK
キム・ジンヒョン
DF
酒本憲幸
染谷悠太
山下達也
丸橋祐介
MF
長谷川アーリアジャスール
扇原貴宏
杉本健勇
楠神順平
FW
カカウ
南野拓実


■鹿島アントラーズ 小笠原のフィジカル面に不安、若手の奮起が求められる

 前節の結果によって首位浦和との勝ち点差が「4」に縮まり、2007年シーズンの再現となる逆転優勝も視野に入ってきた。一戦必勝、勝利を重ねていくことができれば奇跡の再現があるかもしれない。

 今節の対戦相手となるC大阪とは近年相性が良く、かつては苦手としていたはずの長居でもリーグ戦では3連勝中と結果を残している。ただ、首の皮一枚で残留の可能性を残している相手は死に物狂いでくるはず。優勝と残留、互いに目指すものは違えど勝利が必要なことに変わりはなく、激しい試合になるだろう。

 前半戦での対戦では、2−0でC大阪が勝利を収めたが、内容的には鹿島の自滅に近かった。前節の川崎戦もミスは多かったものの、コンパクトな布陣を保ったことで相手にもミスを誘発させた。さらに、遠藤康が良い時間帯に先取点を奪ったことで主導権を握ることができた。今回もコンパクトな布陣を敷くことが、勝ち点3獲得のカギとなるだろう。

 ただし、前節で急性胃腸炎により途中交代を強いられた小笠原満男の状態は気掛かり。体調不良がどこまで回復しているかが懸念される。負傷していたルイス・アルベルトは戦列に戻ってきたものの、ハードなプレーでカードをもらいやすく、復帰したばかりのため体力的な不安は拭えない。仮に小笠原の状態が万全でなければ、鹿島の大きな戦力ダウンは免れない。真の意味で若い選手たちがチームを引っ張る必要がある。(totoONE編集部)

■鹿島予想スタメン
4-2-3-1
GK
曽ヶ端準
DF
西大伍
植田直通
昌子源
山本脩斗
MF
柴崎岳
小笠原満男
遠藤康
土居聖真
カイオ
FW
赤崎秀平




満男の体調不良を不安視するサッカーキングのプレビューである。
小笠原満男の状態は水曜日の非公開練習にて万全であることが確認されておる。
明日のセレッソ戦では高いパフォーマンスを魅せてくれよう。
満男からのパスで、若き鹿島攻撃陣が火を吹く。
そのような展開にて勝利を掴もうではないか。
楽しみな一戦である。

セレッソ・新井場、今さら何を言っても仕方ない

[C大阪]J1残留へ。瀬戸際の一戦を前に、選手・監督のコメントを一挙紹介
DF 2 扇原貴宏
勝たないと状況は変わらない。他のチームどうこうより、まずは自分たちが結果を出せるように。ホーム最終戦でもあるし、サポーターの皆さんは、今季一年間、苦しい思いをしてきたと思う。最後に勝って、何か状況が変わることを信じて戦いたい

DF 3 染谷悠太
前節も1失点した後に立て続けに失点している。90分を通して勝つためには、いい時間帯も悪い時間帯もあるから、悪い時間帯に、みんなで下を向かずに戦いたい

MF 5 長谷川アーリアジャスール
僕たちが残る可能性は勝つしかない。可能性が1%でもある限り、サポーターの皆さんも応援してくれると思うし、最後の最後まで、プロとして責任感を持って戦いたい。仙台戦は、前半の2失点後も気持ちを出して戦った結果が、ああいう風に、最後つながった。追いつけたことは、まだ何かあると思うし、自分たちを信じて最後まで戦う

DF 7 新井場徹
今さら何を言っても仕方ないし、やるしかない。あいつら(鹿島)も優勝を諦めてないと思うし、その気持ちに負けないように、こっちもやるしかない

FW 9 永井龍
自分たちを信じて戦う。1週間、いい準備はできた。自分自身の状態も、今シーズンで一番くらいの状態。それを、この一番でどう出せるか、楽しみにしたい。球際でも戦って、時間を作って、2列目の選手を生かしたいし、自分自身も点を狙っていきたい

MF 11 楠神順平
やるしかない。前節、カカウが何とかつないでくれた得点を、みんなでつなげていきたい。仙台戦も攻撃は良かった。鹿島戦もどんどん仕掛ける回数を増やしていきたい

FW 13 南野拓実
残り2試合、次がない最後の戦いになる。チーム一丸で2連勝を目指して戦う。(カカウと2トップを組めば)バランスを見ながら、カカウが下がれば自分が前に出る。逆もある。流動的に動きたいし、シュートを意識して、ゴールにつながるプレーを心掛けたい。(カカウとは)試合中は目を合わせて、お互いの動きを確認している

DF 14 丸橋祐介
キャプテン(山口)が戻って来てくれて良かった。まだ練習には入れていないけど、個人的にも嬉しい。「リハビリどうやった?」っていう話をした。明日はホーム最終戦でもあるし、残留するために、何が何でも点を取って、勝ちたい。得点は入るようになってきたので、守備で体を張って失点を防ぎたい

DF 16 安藤淳
明日は勝ちに行くだけだし、そのことだけを考えてプレーしたい。誰もまだ残留を諦めていないし、最後まで自分たちがやることをやらないといけない。自分自身、けがから復帰してコンディションは上がっているので、出場のチャンスが来れば、チームが勝てるように貢献したい

MF 17 酒本憲幸
難しい試合になるとは思うけど、すべてを出すことに集中してやりたい。自分ももっとチームに貢献せなアカン。得点は入っているので、今節も得点は入ると信じて、いい守備から試合に入りたい。前節の勝ち点1で、まだチームは生きていると思うので、何とか頑張りたい

FW 20 杉本健勇
「3連勝するしかない」と仙台戦の前に言っていて、引き分けてしまったけど、この引き分けが最後に良かったと言えるように、ポジティブに捉えたい。ホーム最終戦。サポーターも多く応援に来てくれると思うので、勝って、最終節につなげたい

GK 21 キム・ジンヒョン
今季はホームであまり勝てていないから、最後は勝って気持ち良く終わりたい。最近は自分たちのミスから失点することが多い。そういった形での失点だけは避けたい。応援してくれるサポーター一人一人のためにも、僕たちはしっかり戦わなければいけない

DF 23 山下達也
状況は変わっていないので他力な部分もあるけど、自分たちが勝たないと可能性は見えて来ない。前から行ったらやられてしまう、という怖さもあるけど、そういう怖さに打ち勝っていかないと、前節の後半のようなサッカーはできない。プレッシャーに勝って、先制点を取って、いい形で試合を運びたい

FW 33 カカウ
クラブにとって本当に大事な戦いが続いている。一人一人がやるべきことをやるしかない。選手全員が意識を高く持って戦うことが大事。自分自身、いい準備ができている。今節は、生きるか死ぬかの戦い。チームとしてやるべきことをやり切って、勝って、最終節へつなげたい

大熊裕司監督
絶対に負けられない状況だし、ホームでもあるので、サポーターの皆さんに勝利をプレゼントしたい。勝って勝ち点3を取れば、最終節に向けて何か状況は変わると思っている。当然(負ければ降格という)プレッシャーはあるけど、いい準備はできたと感じている。恐れることなく、スタートから自分たちの力を出せる試合にしたい。戦っている姿を、サポーターの皆さんに見てもらいたい
(C大阪担当 小田尚史)




「あいつら(鹿島)も優勝を諦めてないと思う」と語るセレッソの新井場である。
長らく在籍し、鹿島の真髄を知った男はよくわかっておる。
この程度の勝ち点差にて優勝を諦めるような鹿島ではない。
この言葉を胸に刻み、明日の試合にも、最終節にも勝利し、優勝を目指そうではないか。
新井場からの祝福をもらうために。

山形・石川、チャンスになればいい

[山形]プレースキック好調の石川竜也。「拮抗したゲームではもちろんカギになってくる」
 2日後に迫った磐田とのJ1昇格プレーオフ準決勝。リーグ戦での前回対戦(第41節)では2-0で勝利したが、石?信弘監督は「結果的には2-0で勝てたが、今回同じような形になるとは思えない」と、難しい試合になるとの見通しを一貫して崩していない。

 そうした試合でカギになるのがセットプレー。右の宮阪政樹とともに、左の石川竜也のプレースキックも好調だ。26日に行われた天皇杯準決勝では狙いどおりのCKでキム・ボムヨンのヘディングゴールをアシスト。28日に行われたセットプレーの練習でも、高橋健二コーチが指示するゾーンへ精度の高いボールを送っていた。

「練習の感覚は試合でも結構出ることが多いので、そういうところは大事にしたい。セットプレーはいつも大事だけど、拮抗したゲームではもちろんカギになってくるので、チャンスになればいい」(石川)。抑えた口調に強い決意が込められていた。
(山形担当 佐藤円)




セットプレイが好調の山形の石川である。
明後日に迫ったJ1昇格プレイオフにて石川の左足が火を吹くのではなかろうか。
ここはジュビロを破り、勝ちあがりたいところ。
石川の活躍を期待しておる。

セレッソ戦プレビュー

【J1:第33節 C大阪 vs 鹿島】プレビュー:『絶対残留』のためにホーム最終戦勝利を誓うC大阪、『王座奪還』へ可能性を残す鹿島と対戦(14.11.28)
J1への『絶対残留』が至上命題の17位C大阪と、2009年以来となる『王座奪還』を目指す4位鹿島が、この第33節で顔を合わせる。それぞれの目標まで、残り2試合で、勝点4差。ともにこの一戦は、負ければ、そこで可能性が潰えるだけに、互いの道を最終戦までつなげるべく、まさに生き残りをかけたサバイバルマッチとなる。

開幕前の期待が大きかっただけに、本当につらい、苦しい、はがゆいシーズンとなったC大阪。昨シーズン4位、ACL出場圏獲得に貢献した主戦力をベースに、フォルランというビッグネームの獲得などで脚光を浴び、初タイトル奪取を狙ったはずが、2度の監督交代をはじめ、様々な困難にぶち当たって、気づけばJ2降格圏。前々節、甲府に1-3と完敗し、崖っぷちの状況に追い込まれた。そのなかで、約3週間の中断期間を挟んで臨んだ前節の仙台との残留争い直接対決では、3-3のドロー。前半に2点のリードを奪われながら、杉本健勇と永井龍という生え抜き攻撃陣のゴールで追い付くと、再度突き放されながらも、終了間際にカカウの起死回生同点弾で、J1残留へ、首の皮1枚、かろうじてつながった。ただ、鬼門、ユアテックスタジアム仙台でなんとかもぎとった勝点1を、最後の2試合、2連勝へのきっかけにしたいところだ。

「個人的にも、C大阪としても、今回、非常に多くの学びがあった。今回得た学びは、将来の選手たちの、将来のクラブの、発展や成長のために、J1に残ってこそつなげられると思うので。そういう意味では、僕は落としたらあかんなと思いますし、是が非でも2勝して、J1に残すことしか考えていない」というのは、今季9月、大熊裕司監督就任後から現場復帰した小菊昭雄コーチ。1998年からC大阪に携わり、育成のコーチ、スカウトを経て、レヴィー クルピ監督時代にはコーチとして、長年クラブを支え続けた名参謀は、J1に残る意味を痛感する。
「選手はいろんな苦労をしながらも、大熊監督のもとで、いろんなことを整理できたり、新たな学びを得て、日に日に成長しているなと感じています。取り組みも、すごく前向きにやっていますし、すごく活発に毎日トレーニングできています。今は厳しい状況のままですが、選手たちもいい雰囲気でトレーニングをできていますし、もちろん、危機感を持っていますが、選手たちはやってくれると思いますし、2連勝した暁には、そういういいこと(J1残留)が起こると思うので、それを信じて、この2試合、やるしかない」。
そう、C大阪は、もうやるしかない。Jリーグのトップステージでの戦いを、ここで途切れさせるわけにはいかない。その想いの強さを鹿島に、この2試合にぶつけなければ、明日はない。

ただ、鹿島としても、譲れないものがあるだろう。第27節、第28節で連敗し、その後も首位の浦和に勝ちきれず、 リーグ優勝は厳しい状況かと思われたが、ここに来て2連勝と盛り返し、再び頂点にたどりつける可能性を自ら引き寄せた。そして、07年のときのような、最終節での逆転優勝達成のためには、こちらも2連勝あるのみ。柴崎岳、赤崎秀平、昌子源、土居聖真といった若手、西大伍、遠藤康ら中堅、曽ヶ端準、小笠原満男といったチームを支え続けたベテランが一体となっている、トニーニョ セレーゾ監督率いる鹿島。開幕前は大迫勇也(現:1.FCケルン/ドイツ)が海外移籍した影響を不安視されたなか、その前評判を覆すべく、目指すは勝利、そして王座奪還。そのために、ここで引くわけにはいかない。

今季の対戦では、C大阪がアウェイで鹿島に2-0と勝利。フォルランのリーグ戦初ゴールが生まれたのも、この一戦だった。果たして、C大阪がホームでも凱歌を上げるのか。それとも、鹿島がC大阪戦アウェイ連勝を4に伸ばすのか。C大阪にとっては、これが今季ホーム最終戦。この1年で、リーグ戦でのホーム戦勝利は16戦中わずか4勝と、サポーターと喜びを分かち合うことさえ、なかなかできなかった。特に第31節甲府戦での惨敗後は、チームもサポーターもショックを隠しきれなかった。それだけに、「甲府戦のときにはホームであんな負け方をして、本当に申し訳なかったし、自分たちもむっちゃ悔しかった。しっかり最後はホームで勝って、次につなげたい」と丸橋祐介。ホームでの借りは、ホームで返す。「長居のスタジアムで、サポーターと一体となって勝ちたい」と藤本康太も言うように、C大阪ファミリーが1つになって強敵・鹿島に立ち向かっていくことが、J1残留への一筋の光となるはずだ。思えば、昨シーズンのホーム最終戦となった第33節では、同じ大阪長居スタジアム(現ヤンマースタジアム長居)にて、鹿島の前に惜敗し、初優勝の望みが完全に絶たれた。もちろん、当時と今では状況は違うものの、これまで長居の地で幾多の苦杯をなめさせられた相手に、ここでまた屈するわけにはいかないC大阪。今こそ桜色の戦士たちの意地を見せるときだ。

以上

2014.11.28 Reported by 前田敏勝




「C大阪がホームでも凱歌を上げるのか。それとも、鹿島がC大阪戦アウェイ連勝を4に伸ばすのか」と記すセレッソ番の前田氏である。
主にセレッソ視点にて綴られた文章には、セレッソのJ1残留の悲願が込められておる。
開幕前、前年の好調であったチームにビッグネームを加えたセレッソは優勝候補筆頭と謳われた。
それに対し、大迫が抜け、その穴を埋める補強をしなかった鹿島は降格も噂されるほどであった。
その対照的な2つのクラブが、このシーズン終盤に当たることに運命を感じる。
鹿島としては、優勝への僅かな可能性を目指すためにも、そしてアジアへの切符をつかむためにも勝利が必要。
強い気持ちで挑むところ。
楽しみな一戦である。

セレッソ戦前日練習の風景

2014年11月28日(金)


明日に迫ったC大阪戦に向けて、9時からセットプレーの確認で調整をしました。ウォーミングアップで行った鳥かごでは、ルイス選手が元気に走り回っていました。




セレッソ戦に向けた前日練習の風景である。
和やかな雰囲気が伝わってくる。
ほどよい緊張感で明日の試合を迎えられよう。
そんな中、ルイス・アルベルトが元気に走り回っておったとのこと。
前節の川崎戦にて、復帰し、勝利に貢献した。
明日の試合でも大きな仕事をしてくれそうな気配がする。
ルイス・アルベルトの躍動を期待したい。
楽しみである。

高井蘭童通訳インタビュー

鹿島で11年通訳を務める男の仕事論。
「通訳の仕事の成果は、試合の勝敗」

寺野典子 = 文
text by Noriko Terano
photograph by Noriko Terano


 鹿島アントラーズのベンチ前で、小柄な体躯を引っ張るように腕をあげ、大きなアクションと大きな声でピッチへメッセージを送る男がいる。

 隣でその男を見守る監督は、時に自身以上に熱い素振りを見せる姿に動じる様子もない。男の仕事への高い信頼度が伝わってくる。

 その男の名は高井蘭童(らんどう)。職務上の肩書は通訳。'95年に柏レイソルで初めてJリーグのクラブで仕事を始め、その後横浜フリューゲルス、大宮アルディージャを経て、2003年に鹿島アントラーズにやってきた。

 代表監督に就任したジーコの通訳としても活躍した鈴木國弘氏は、1991年から10年近く鹿島に在籍し、メモを取ることなく、まるでジーコが乗り移ったかのように雄弁な語り口で知られる名通訳だった。

 そんな大先輩の跡を継ぐプレッシャーは小さなものではなかっただろう。ましてや高井はブラジルに生まれ育ち、10代半ばで来日。両親共に日本人ではあったが、日本語のレベルは挨拶程度だった。来日して10数年が経ったとはいえ、それほど流暢に日本語が操れるわけではなかった。しかも、サッカー選手のキャリアもない。強豪クラブとして、代表選手を数多く輩出する名門での仕事は容易ではなかっただろう。

「そのまま訳すことだけが正しいわけじゃない」

 しかし就任から11年間で、4人の監督のもとで仕事を務めてきた。「生きるため、生活のための仕事」と始めた通訳という職をまっとうしている高井。その仕事の核となるコミュニケーション術について話を訊いた。

「通訳というのは、単純に言語を訳す仕事だと思っていたけれど、実際にやってみるといわゆる直訳をするだけでは、うまくいかないことがわかってきました。 “意訳”という言葉を日本の人に教えてもらったのですが、そのまま訳すことだけが正しいわけじゃないと学びました。

 ブラジルと日本とでは、使う言語が異なるだけではなく、文化も違う。僕の仕事は、その言葉を発した人間の想いや意図を伝えること。たとえ話をするときも、きちんと想いを伝えるためには、ブラジル流のたとえを、日本流に変えていかなくちゃいけない。

 監督通訳の仕事は、監督の意図を伝えること。監督が発信するメッセージを選手に伝えて、監督が思い描くサッカーを選手が体現できるように“仕向けていくこと”が重要だと考えています」

秋田豊の指摘で気づいた、自身の「甘さ」。

 通訳として、そして人間としての経験を積んだ今では、監督の想いを察知して、監督が言葉を発する前に高井自身が言葉を発することもできるようになった。しかし、一朝一夕で現在に至ったわけではなかった。

「鹿島での1年目は大変でしたね。選手は実力も経験も豊富な人ばかりで、サッカーに対する知識も高い。直訳するだけで精いっぱいという状態だったので、求められているレベルには多分達していなかったと思います。

 ある練習で監督の『もっと速く』という言葉を伝えたとき、秋田(豊)さんに『いったい何を速くするのか、わからない』と指摘されました。僕自身はいち早く伝えたいということへ気持ちがいっていたから、『きっと練習メニューや状況で、選手はわかるだろう』と考えていた部分がありました。もしかしたら、秋田さんもわかっていたのかもしれない。けれど、あえて指摘してくれたんだと思います」

通訳の仕事の成果は、チームの勝敗。

 伝えるうえで重要なのは、受け手がそれをどう受け止めるのか、ということだ。受け手の立場に立って考える重要性を高井は学んだ。

「今でも、『その日本語はおかしいよ』と選手に言われることもあります。そういうときは、成長のチャンスをもらったと捉えています。年下の人間に指摘されたことを恥ずかしいとか、ネガティブに考えたら後退してしまう。知らないんだからしょうがない。新しい学びができたと考えるようになりました。

 僕は鹿島アントラーズというクラブに育ててもらった通訳です。いろいろなことで周りに助けてもらい、今がある。僕のカタコトの日本語でも動いてくれる選手はすごいなぁと思う。逆に試合に負けたりすると、自分が失敗してしまったなぁと責任を感じます」

 自身の仕事の成果は、チームの勝敗、結果だと高井は断言する。

「選手が身体を動かし、気持ちを動かすかは、監督が何を意図したかではなく、最終的に伝えられた言葉に影響されます。身体を動かすうえで、気持ちは重要です。だからこそ、彼らのやる気を引き出せるかというのは僕の責任。

 選手が監督の意図を理解し、実行し、勝利できるかできないか。僕が通訳という立場、職として求められているのはその結果。それが出なければ仕事を失うわけです。契約期間の中で求められる仕事、結果を出せなければ次の契約はないし、やめる覚悟で仕事に取り組んでいます」

言葉の選び方、話す順番で「響き方」が変わる。

 ブラジル流を貫く鹿島で、ポルトガル語通訳は欠かせない。だから、自身の立場が安泰だと言われることを高井はもっとも嫌う。ポルトガル語と日本語が話せるという理由だけで、職務を与えられているわけではないというプライドがあるからだ。

 高井は、勝利を導くための工夫をいたるところにこらしている。

 Compromissoというポルトガル語がある。英訳するとCommitment(コミットメント)だが、うまい日本語訳がわからなかった高井は「責任をまっとうする義務がある」という想いを伝えるために苦労した。自身で熟語を作ることまでやった。

「今では、いたるところで言われている“責務”ということだったんですけど(笑)。2012年に成績が低迷したときは、ミーティングでホワイトボードに大きな字で何度も書きました」

 試合前のミーティングでは、チーム状況を察知して監督の言葉以上に話すこともある。ホワイトボードへ記入する文字の色を変えて、インパクトを与える工夫もする。事前にどの色が強い印象を残すのかを調べたうえで、色を選ぶという。

「監督が話したことであっても、僕がどういう言葉を選び、どんな順番で話すかで、メッセージの強弱も出るし、響き方も違ってくる。結果、受け止め方も変わってくるんです」

「選手の本能のスイッチの入れ方を探す」

 それらすべてが結果のための行動だ。そして、より良く伝えるためにもっとも考えなければいけないのは、受け手のことだと高井はいう。監督が代わることよりも選手ごとの違いを意識する。

「たとえば、今の鹿島は若い選手が多い。だから、少し噛み砕いて話をしなくちゃいけない。特に戦術面やサッカーの知識という意味では、若い選手はまだ足りないことも多いので。ポジションの役割と、そこでどのように機能すべきかということを丁寧に説明しなくちゃいけないんです。

 これまで鹿島の強みは、ベテランがいて、若い選手に勝つためのノウハウを言葉やプレーで示してくれることでした。若い選手はガムシャラにやって、ある程度サッカーがわかってきた中堅がいて、ベテランが勝ち方を示す、という風なバランスが上手く取れることが一番です。でも、今の鹿島はベテランがピッチに少ないという現状があります。だからこそ、『自分がいかにこの城を守るのか』という自覚を中堅選手にもっと期待したいんです。

 チームに入ったばかりの選手は、当然最初は誰でも緊張しています。指示に対して良い返事はするけれど、実際にはやれていない、身体が動いていないこともある。それは言葉ではなくて、プレーや行動を見ていればわかる。目を見ればわかるというように、感じられるものです。

 言葉が耳に届いたとしても、それがきちんと心に引っかからなければ、意味はない。だから、心に引っかかる術を探す。そのためには、選手それぞれに個性があるので、そこを考えなくちゃいけない。試合に出たい、勝ちたいという欲は誰もが持っている本能的なもの。その本能のスイッチの入れ方を探すことから始めるんです」

「選手と1対1で話すことは極力しません」

 スイッチを入れるために、家族構成や子どもの頃の話など、選手の性格を知る情報を集める。褒めると伸びるのか? ガツンと強く言われて目が覚めるタイプなのか? あえて監督の言葉を強い口調で伝えることで、反応を見ることもある。名前を口にするだけで、選手自身の意識が変わることもある。

 同時に、選手の心情の観察も欠かさない。

「選手と1対1で話すことは極力しません。フォローをすべき選手に対しては、監督の意図と現状を伝えて、コーチにお願いします」

 小さな変化を見逃さず、効果的な言葉を選び、選手の成長を促していく。必要だと感じた言葉があれば、監督のメッセージに織り交ぜて、ミーティングや練習中、そして試合で発信する。

 そんな幅広い心遣いは、一般的な通訳の仕事のイメージを越えている。高井がやっていることは、指導者と呼ばれる人の仕事の領域に重なっている。

 しかしそれは結果的に、監督の指導の効果を高めることに繋がっている。黒子でありながら、同時に影武者でもあるのが監督通訳なのだ。自分の振る舞いや言葉から、監督の姿を連想されることを高井は強く意識している。自身の行動が、誤解を招く危険性をはらんでいることを自覚している。

「スタッフや選手と個人的に食事に行ったのは3度だけ」

 だからこそ、彼は自身に課したひとつのやり方がある。チームのスタッフとプライベートで時間を過ごすことはしないのだ。

「鹿島に来て11年。スタッフや選手と個人的に食事に行ったことは3度だけです。ブラジル人選手の家族が集まるバーベキューにも行ったことがない。断っているうちにもう誘ってもこなくなり、ホッとしています。監督がお礼にとプレゼントしてくれたものも一切受け取らないので、『行儀が悪い』と言われることもあるけれど、それが僕のやり方なので。日本人のスタッフとも食事に行かないと話すと、他のクラブの通訳仲間はみんなびっくりしますよ」

「選手から怒鳴られることもありますよ」

 フレンドリーな気質の人が多いブラジル生まれにもかかわらず、高井がそこまで公私を区別するには理由がある。

「僕の発言は監督の想いと捉えられることもあるので、常に責任ある発言をしなくちゃいけない。ときにはその人にとって、嫌なことを言わなくちゃいけないこともあります。やっぱり僕も人間なので、仲の良い人となると気持ちが邪魔になることもある。仲が良くなると、不思議なものでお互いに甘えが生まれるし、アプローチの仕方も変わってしまうので、ドライにやっていかなければいけない。

 ベテランの選手とは自然と付き合いも長くなります。でも、若手には強く言えてもベテランには言えない、というのでは問題が起きてしまう。だから、誰に対しても平等な態度をとらなくちゃいけないんです」

 徹底した公私の区別は、すべての人間と等距離を保つための術だと語る。

「選手から『うるさい!』と怒鳴られることもありますよ(笑)。だから僕はチームで一番嫌われているかもしれませんね。だけど、この僕の冷めたやり方を受け入れてくれる鹿島アントラーズというクラブ、そのスタッフや選手には本当に感謝しています」

 クラブのため、チームの勝利のために真摯に現状と向き合う高井の仕事がクラブからの評価と信頼を得ているからこそ、11年間という長い在籍に繋がっていることは、いうまでもないだろう。

通訳の仕事には、人生経験が求められる。

 鹿島での仕事を始めた最初の4年間はタイトルが獲れず、ファンから投げかけられた「あなたが来てから4年もタイトルがない」という言葉は、今も心に深く刻まれている。

「試合後、選手たちが負けた悔しさでロッカーを叩いたり、不満気な表情を浮かべているのは、僕が一番見たくない姿です。彼らが勝利に喜び、笑顔でロッカールームに戻ってくるのが、自分にとって一番うれしいこと。表には出しませんけどね」

 そう言って照れ臭そうに笑う高井にとって、通訳は「人間力」の試される仕事だ。

「誰かに通訳のやり方を教えるのは難しいです。単に言葉を訳すだけの仕事ではないので。目の前で起きていることへの観察力、適応力、対応の仕方というのは、人生経験が求められます。それを教えるのは簡単じゃない。

 選手もチームも生き物なので、僕自身、日々自分のやり方をアップデートしなければいけない。若い選手が日々変わっていく姿、毎月成長している姿、良くなっていくのを見るのは結構楽しいですよ。同時にそういう若手に対抗していこうとするベテランの姿も興味深い。いろんな人生の駆け引きというか、人間の生き様がクラブの中にはあるんですよね。その中で、僕自身も成長していきたいと思っています」

クラブが認めたからこそ、高井の職域は広がってきた。

 強豪クラブの通訳とはどんな人物なのかを知る取材でわかったのは、高井蘭童が行なっている仕事は、もしかしたら特殊なものかもしれないということだ。

 鹿島のフロントが、勝利のために必要だと判断したからこそ、高井の職域が広がってきたという過去がある。ピッチ内外での様々な選手育成の場面でも、高井がいい影響を与えることを期待しているから、その異例のやり方を認めているのだ。

 鹿島アントラーズというクラブが、ブレのない運営方法、指導法、スタイルを継続しているから、高井のやり方は通用するし、それが求められるのだろう。

 どんな苦境に陥ってもそのスタイルを変えないクラブだからこそ、多くのブラジル人監督にとって、Jリーグの鹿島アントラーズでの仕事は魅力的なものであり続けている。

 そのクラブに在籍する監督通訳は、愛想もないし、可愛げもない。しかし、その男は単なる通訳ではなく、監督の黒子、影武者として、通訳の域を越えた仕事をやってくれる。そんな環境であれば自身の手腕を発揮できる、という自信のもと、ブラジル人監督たちは鹿島へやってくるのだ。

 監督の指導が上手く行っていない時に、監督ではなくて通訳を代えることで成績が改善することがある。そんな認識をすべてのクラブが持てたとき、初めて監督通訳の仕事の奥深さが世間に認知されるのかもしれない。




高井蘭童通訳の仕事について伝えるNumber誌である。
インタビュー形式で伝えられ、仕事ぶりがよくわかる。
彼がいたからこその鹿島の勝利があると言って良かろう。
今後も長きに渡って鹿島の通訳を務めて欲しい。
心から願っておる。

植田、うちが逆転優勝するためには勝つしかない

鹿島植田先発復帰 C大阪容赦なくつぶす
 鹿島のU−21日本代表DF植田直通(20)が先発復帰する可能性が高まった。

 前節川崎F戦は出場停止だったが、紅白戦の主力組センターバックに日本代表DF昌子源(21)とともに入った。明日29日に敵地で対戦するC大阪にはMF南野ら世代別代表の同僚もいる。鹿島が勝てばC大阪を降格に追い込むことになるが「相手のことは関係ないし、うちが逆転優勝するためには勝つしかない」と容赦なくつぶしに行く。
 [2014年11月28日7時43分 紙面から]




セレッソ戦にて先発復帰が予想される植田である。
紅白戦にて主力組に入り源と組んだとのこと。
高さ、速さ、強さでセレッソ攻撃陣を潰すのだ。
強いメンタルで勝利に導いて欲しい。
植田の躍動を期待しておる。

シャルケ・篤人、幻冬舎文庫ポスターに登場

シャルケ内田“冬バージョン” 幻冬舎文庫ポスター

幻冬舎文庫ポスターに登場した内田
Photo By 提供写真


 幻冬舎文庫の14年イメージキャラクターを務めているシャルケの日本代表DF内田が、冬バージョンに“変身”する。

 同社の冬の文庫が発売となる12月5日から、冬の装いで店頭などのポスターに登場。同時にグッズなども販売される予定だ。サッカー選手が幻冬舎のキャラクターに選ばれたのは内田が初めて。来年3月まで店頭に飾られる可能性もあるという。
[ 2014年11月28日 05:30 ]




幻冬舎文庫のイメージキャラクターを務めるシャルケの篤人である。
冬の読書フェアのポスターに登場した。
長い夜を本と共に過ごすことは良かろう。
「この冬は一緒にいよう」
読書を楽しみたい。

チームとして着実に前進してきた鹿島

【栄冠に輝くのは――J1優勝争い】いまだ4チームに優勝のチャンスが残る第33節を展望
週刊サッカーダイジェスト編集部
2014年11月27日

浦和にとって相性の良くない鳥栖との対戦。

 前節、浦和が優勝を懸けたG大阪との大一番に敗れ、優勝の可能性を残す上位4チームの差は一気に縮まった。もっとも、今節浦和が勝ってG大阪が引き分け以下に終われば、浦和の8年ぶりの優勝が決定する。果たして、勝負は今節で決着するのか、それとも最終節に持ち越されるのか――。上位4チームの33節を展望する。

1位 浦和レッズ
勝点61 18勝7分7敗 50得点・29失点 得失差21

対 鳥栖(A)/14:00/ベアスタ 前回対戦:●0-1(得点者/鳥=豊田)

 興梠は27日の練習では、スパイクを履いたもののボールは蹴らず。G大阪戦後、骨折箇所周辺に炎症を起こし、全体とは別メニュー調整を続けており、鳥栖戦への出場は微妙な情勢だ。

 前節の1・2位直接対決での敗戦からいかに立ち直るかが鍵を握るが、「結果だけを求めてボールを持ちすぎていた。一つひとつ、目の前の戦いに勝つべきだった」と柏木は課題を挙げていた。

 今季2節の対戦で決勝点を許している鳥栖のエース豊田への対策について、リベロの那須は「ターゲットとしての能力は高い。ただ、意識しすぎてラインを下げてしまうのは一番やってはいけないこと」と気を引き締める。続けて「相手は豊田だけではない。(豊田よりも)強くてデカいやつと対戦してきた。ビビったらなんにもできない。強気でいくことが大切」と強調。

 90分間の中で刻々と変化する、メンタル的な駆け引きの勝利も求められる。

2位 ガンバ大阪
勝点59 18勝5分9敗 56得点・30失点 得失差26

対 神戸(H)/14:00/万博 前回対戦:○5-1(得点者/G大阪=宇佐美×2、パトリック×2、阿部 神戸=マルキーニョス)

 26日の天皇杯準決勝で清水を下して「三冠」への機運が高まるなか、29日に最高のモチベーションでホームの神戸戦を迎える。

 この一戦では右SBの米倉が出場停止となるが、これまで左SBで先発していたオ・ジェソクが右に回り、左で藤春の先発が濃厚。先の清水戦で藤春を起用しており、試運転はすでに終えている。

 前回対戦では、対神戸の公式戦7試合で9発の“神戸キラー”ぶりを見せる宇佐美の2発に加え、パトリックがセットプレーから強烈なヘディングで2ゴール。そして最後の仕上げに、阿部が華麗なトラップから芸術的シュートを突き刺し、5-1と完勝した。

 唯一の不安要素は、天皇杯準決勝から中2日による疲労か。それでも前節にアウェーで浦和を2-0と撃破し、誰もが手応えを感じている。今野は「浦和は自力で優勝できるけど、オレらはそれがない」と前置きしながらも、「(逆転優勝の流れは)来てるでしょ、誰がどう見ても。対戦相手を見ても」と自信を覗かせている。

3位 鹿島アントラーズ
勝点57 17勝6分9敗 60得点・37失点 得失差23

対 C大阪(A)/14:00/ヤンマー 前回対戦:●0-2(得点者/C=長谷川、フォルラン)

 浦和の敗戦によって優勝の芽が出てきた鹿島だが、選手たちは現実的な目標として「自力でのACL出場権獲得」(土居)を掲げている。首位との勝点4差を逆転するには、当然ながら他力本願。「目の前の試合に勝つだけ」(昌子)というのは理解できる心理で、まずは直近のC大阪戦での勝点3に集中しているようだ。

 そのC大阪とは、シーズン序盤の4節に対戦。立ち上がりから押し込まれて19分に失点し、上手く反撃できないまま、終了間際に2点目を奪われた。主力の若さが噴出した敗戦だった。

 しかし、今ではシーズンを通して昌子や土居らが経験を積み、少なからず試合をコントロールする術を身に付けている。チームとして着実に前進してきた鹿島が、開幕の頃とは違った姿を見せてくれるはずだ。

 気になるのは、負けたら降格が決まるC大阪の気迫。気持ちで負けないようにしたい。

4位 サガン鳥栖
勝点56 18勝2分12敗 39得点・32失点 得失差7

対 浦和(H)/14:00/ベアスタ 前回対戦:○1-0(得点者/鳥=豊田) 

 前回対戦と同様、今回もどれだけ相手の攻撃に耐えられるかがポイントだろう。その意味で注目は、林、菊地をはじめとする守備陣の奮闘だ。また、前節でJリーグ4年ぶりのゴールを決めた安田にも期待がかかる。

 データを見ると、対浦和の成績は悪くない。12年のJ1昇格以降は3勝2敗と勝ち越し、しかもホームでは2連勝中だ。あくまで優勝は他力本願だが、ACL出場権は自力で掴める目標。是が非でも浦和を叩き、鹿島との最終決戦に望みをつなぎたい。




優勝争いの第33節の展望を載せるサッカーダイジェストWebである。
優勝の芽が出ていることも事実であるが、全勝してこそという前提があることもまた事実。
それは選手自身も良く理解しており、源は「目の前の試合に勝つだけ」と語る。
また、残り二つを勝利で終えればACL出場権を得ることが出来る。
アジアへの挑戦権は重要である。
ここは集中してセレッソに挑みたい。
3月に開催されたホームでのセレッソ戦は悔しい敗戦を喫しておる。
しかしながら、あれから8ヶ月が経ち、若き選手は経験を積み、戦術も浸透した。
同じ轍は踏まぬ。
必ずや勝利にて歓喜の渦に巻き込んでくれるであろう。
楽しみにしておる。

ジーコと日本の物語

リヴァプール戦で始まったジーコと日本の物語
2014/11/27 18:36:00



1981年トヨタカップで伝説的な活躍

1981年、ボブ・ペイズリー率いる伝説的なリヴァプールは、トヨタをスポンサーとして新たに生まれ変わったインターコンチネンタルカップでの勝利を予想されて東京に乗り込んでいた。

パリでのチャンピオンズカップ決勝でレアル・マドリーを下してこの大会の出場権を得ていたリヴァプールだが、不運だったのはその相手がフラメンゴだったことだ。コパ・リベルタドーレスを制したブラジルのチームとの戦いは、前半を終えた時点で0−3のリードを許す展開となった。

この試合以降も長年にわたって日本との関係を維持し続けたジーコは、鹿島のスタジアム外に銅像も建てられた。トヨタカップの10年後に日本でプレーすることになり、後に代表監督も務めた「サッカーの神様」は、日本サッカーの恩人の一人としてその業績をたたえられている。

ジーコの足にかかれば、リヴァプールの主力だったアラン・ハンセンもグレアム・スーネスもすっかり並の選手のようだった。ハンセンは華麗な浮き球パスで頭上を抜かれ、ヌネスによるフラメンゴの先制ゴールを許した。


トヨタカップから日本との長い関係をスタートさせたジーコ Photo: K.K.Kyodonews

86分に生まれたヌネスの2点目、フラメンゴの3点目のゴールの場面でも再びジーコがお膳立て。もう1点もジーコが生み出したものだった。でこぼこのある固いピッチから放たれたFKをGKブルース・グロベラーはキャッチしきれず、こぼれ球をアジーリオが押し込んだ。

スーネスは必死に止めようと試みていたが、ジーコは別次元にあった。スコットランドの戦士は後にこう語っている。「フィジカルチャレンジに対して彼がどう対応するのか見てみたいと思ったが、そうするために彼に近づくことすらできなかった」

1960年後半以来暴力がこの大会に影を落としてきた歴史があり、チームメートたちはフィジカル勝負を恐れていたとスーネスは話しているが、それは過ちだった。「相手にやりたいことをやらせてしまった」と彼は語る。

リヴァプールのボブ・ペイズリー監督は敗戦に肩を落とし、ブラジル人選手がワンタッチでやれるプレーに対して彼の選手たちには3タッチが必要だったと述べた。「技術で上回る、より優れたチームに敗れた」とペイズリー。ケニー・ダルグリッシュはほとんどボールに触ることもできなかった。

ジーコは1981年コパ・リベルタドーレスで11ゴールを挙げて得点王。チリのコブレロアと対戦した決勝の3試合では、フラメンゴの全4ゴールを記録していた。その1年後にはスター軍団のブラジル代表を率いて活躍するが、1982年ワールドカップではイタリアに2−3でまさかの敗戦。「フットボールが死んだ日」だと彼は語った。

その後1991年に、ジーコは選手として日本に戻ってくる。ここでも彼はすぐに英雄となった。後に鹿島アントラーズとなる住友金属と契約を交わすと、65試合で45ゴールを記録。旧JSL(日本サッカーリーグ)で10試合連続ゴールも記録した。

1994年に現役を引退した彼は、1995年10月には鹿島対フラメンゴのカードによる引退試合に出場。ジーコがテクニカルアドバイザーに就任した鹿島は1996年にリーグ初優勝を成し遂げ、現在に至るまで7度の優勝を誇る。ジーコは2002年から2006年まで日本代表監督も務めた。



現在ジーコは、また新たなリーグで道を切り開こうとしている。インドのISL(インド・スーパーリーグ)だ。ゴアを率いる彼はリーグで最も名高い監督であり、インドサッカーを発展させるために彼の助言は歓迎されている。ジーコは日本がいかに発展を成し遂げたかを説き、インドサッカー協会にその後に続くことを求めている。

少年サッカーコーチとして広く知られる知られるトム・バイヤー氏は、現在中国の学校サッカーのテクニカルアドバイザーを務める。ジーコをよく知る同氏は、Goalのインタビューに対して次のように語った。

「ジーコはおそらく、日本のサッカー界が海外から迎えた最大のビッグネームでした。彼は日本で行われたあのリヴァプール戦で戦ったこともあり、この国のクラブでプレーすることになるとビッグスターとして迎えられました。彼はほかにも、大勢のスター選手たちの日本への移籍を助けています」

8月にブラジルを訪問した安倍晋三首相は、ジーコや、日本でのプレーを経験したその他のブラジル人スター選手たちに会い、日本のスポーツ発展に寄与してくれたことへの感謝を伝えた。そのスタート地点となったのが、ジーコの出場した1981年のトヨタカップだった。


By ブライアン・オリバー&ジム・フラートン




ジーコと日本との関係を伝えるGOAL.comのブライアン・オリバーとジム・フラートンである。
1981年のトヨタカップに端を発したジーコとの縁は深く強くなっていく。
この極東の地に立ったスーパースターが、これほどこの国のサッカーに貢献してくれることになろうとは。
感謝を言葉では表しきれない。
本当にありがとう。

ヤス、ミニゲームをプレイ

2014年11月27日(木)


15時からミニゲームやシュート練習を行いました。シュート練習では豊川選手や杉本選手が強烈なシュートをネットに突き刺していました。




ミニゲームをプレイするヤスである。
今季は10得点を記録し、レギュラーとしての風格が出てきた。
右サイドから左足で狙うヤスゾーンが確立され、セットプレイも冴える。
また、低い重心にてボールをキープすることも多い。
右サイドバックの西との連携も良い。
攻撃の起点となっておる。
ヤスの躍動にて残り二試合を勝利し、気持ち良くシーズンを終えようではないか。
活躍を期待しておる。

鈴木修人、契約満了にて北九州を退団

契約満了選手のお知らせ
2014年11月27日 (木)

ギラヴァンツ北九州では、下記の選手につきまして契約満了に伴い、来季の契約を更新しないこととなりましたので、お知らせいたします。


【MF4 鈴木 修人 選手】
■生年月日: 1985年8月31日
■身長/体重: 171cm/67kg
■出身地: 千葉県
■所属歴: 市立船橋高-早稲田大-鹿島アントラーズ-湘南ベルマーレ
        -鹿島アントラーズ-栃木SC-ギラヴァンツ北九州(2013〜)
■2014シーズン出場記録:
       [J2リーグ:15試合出場0得点/天皇杯:1試合出場]


【MF6 下村 東美 選手】 
■生年月日: 1980年12月18日
■身長/体重: 181cm/76kg
■出身地: 北海道
■所属歴: 札幌第一高-大阪体育大-セレッソ大阪-ジェフユナイテッド市原・千葉
        -モンテディオ山形-湘南ベルマーレ-ギラヴァンツ北九州(2014〜)
■2014シーズン出場記録:
       [J2リーグ:12試合出場0得点/天皇杯:1試合0得点]


【GK21 松本 拓也 選手】
■生年月日: 1989年2月6日
■身長/体重: 183cm/76kg
■出身地: 静岡県
■所属歴: ジュビロ磐田ユース-順天堂大-湘南ベルマーレ-川崎フロンターレ
        -湘南ベルマーレ-ギラヴァンツ北九州(2013〜)
■2014シーズン出場記録:
       [J2リーグ:0試合出場/天皇杯:0試合出場]


【DF22 田中 優毅 選手】
■生年月日: 1991年3月27日
■身長/体重: 173cm/69kg
■出身地: 千葉県
■所属歴: 四日市中央工業-日本体育大-ギラヴァンツ北九州(2013〜)
■2014シーズン出場記録:
       [J2リーグ:2試合出場0得点/天皇杯:0試合0得点]


【FW25 柿本 健太 選手】
■生年月日: 1990年10月19日
■身長/体重: 183cm/77kg
■出身地: 福岡県北九州市
■所属歴: 九州国際大付属高-九州共立大-ギラヴァンツ北九州(2013〜)
■2014シーズン出場記録:
       [J2リーグ:3試合出場0得点/天皇杯:0試合出場]


【谷口 功 選手】
■生年月日: 1990年2月16日
■身長/体重: 178cm/74kg
■出身地: 大阪府
■所属歴: 鹿児島実業高-桃山学院大-ギラヴァンツ北九州(2013〜)
       (2014シーズン:鹿児島ユナイテッドFCに期限付き移籍)
■2014シーズン出場記録:
       [JFL:21試合出場2得点/天皇杯:2試合出場0得点]



※ 尚、鈴木選手、松本選手、田中選手、柿本選手は11/29(土)に開催します、2014シーズン報告会(会場:アイム10F natu-garden 時間:14時〜15時)へ出席いたします。




契約満了にて北九州を退団する鈴木修人である。
今季は副キャプテンに任命され使命に燃えておった様子であるが、クラブを去ることとなった。
次なるクラブを探すのであろうか。
鈴木修人の去就に注目である。

バスケ練習でリフレッシュ

[鹿島]バスケットボールで豊川雄太らの“身長低いチーム”が奮闘
 強い雨風に見舞われたことで水曜日(26日)の練習は急遽室内で行われることになった。選手たちが取り組んだのがバスケットボール。これに気をよくしたのは1年ほどバスケをたしなんでいた昌子源。「ヨッシャー、バスケやるで!」とやる気満々で体育館に現れた。

 だが、それ以上に騒がしかった(!)のが攻撃陣の面々。身長差がダイレクトに影響するバスケットボールでありながら石井正忠コーチから示されたのはポジション別に分けられたチーム。当然、高身長のGK&DFは180cmを越える選手がズラリとそろう中、二つに分けられた攻撃陣の一方のチームは、遠藤康、前野貴徳、中村充孝、宮内龍汰、伊東幸敏、豊川雄太、杉本太郎といった面々。組み分けが分かった瞬間、豊川雄太が「小っさ!」と口を切ると、次の瞬間から「俺が一番背が高い!」「俺にボールを集めろ!」と、どんぐりの背比べ(失礼)が始まった。

 ところがいざ試合が始まってみると、この若手組が善戦。3ポイントシュートしか認められない特別ルールながら、小気味よい運動量と騒がしさ(?)でリバウンドを制し、相手を圧倒する場面も見られた。

 いつもとは違う手を使ったバスケで大いに盛り上がったこの日の練習。選手たちには良いリフレッシュになったようだ。
(鹿島担当 田中滋)




昨日のバスケットボール風景を伝えるBLOGOLAの田中氏である。
生き生きと楽しく練習した様子が伝わってくる。
チームの雰囲気は最高であり、リフレッシュされておる。
残り二試合、勝利で終えるには最高の空気が流れておる。
良い結果を信じておる。

相馬、町田ゼルビアとの契約を更新

相馬直樹監督 契約更新のお知らせ
平素はFC町田ゼルビアに格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

相馬直樹監督に関し、2015年シーズンも引き続きトップチームを指揮して頂くことで合意しましたので、お知らせ致します。

今シーズンは3位という結果に終わり、J2昇格をご期待頂きました皆さまには、本当に申し訳なく思っております。
しかしながら、クラブとして今年度を総括した結果、J2に復帰しても1年で降格しない土台作りをしながら昇格を目指した中で、方向性は築けたと判断しました。
2014年の積み重ねの上で、来年のJ2昇格につなげるためにも、相馬監督に引き受けて頂きました。
ファン・サポーターの皆さま、パートナー企業の皆さまにおかれましては、今後ともクラブへのご愛顧とご支援を賜れますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

以下、相馬直樹監督プロフィール
○相馬 直樹
(そうま なおき)
■生年月日
1971年7月19日(43歳)
■出身地
静岡県清水市(現・静岡市)
■ライセンス
日本サッカー協会公認S級コーチライセンス
■選手経歴
高部小学校スポーツ少年団→清水第六中→清水東高→早稲田大→鹿島アントラーズ→東京ヴェルディ1969→鹿島アントラーズ→川崎フロンターレ
■日本代表での主な実績
1998年 フランスW杯出場
日本代表国際Aマッチ通算58試合4得点
■指導歴
2008年−2009年 川崎フロンターレU-18アドバイザーコーチ
2010年 FC町田ゼルビア監督
2011年−2012年4月 川崎フロンターレ監督
2013年 モンテディオ山形ヘッドコーチ
2014年- FC町田ゼルビア監督
以上




町田と契約更新を行った相馬監督である。
これにて来季も町田ゼルビアを指揮することとなった。
甲府の次期監督というのはガセであった模様。
来季は町田のJ2昇格を目指して戦うこととなる。
相馬の頭脳的戦術で勝利を積み重ねるのだ。
良い報を待っておる。

源、俺が一番うまかったわ

鹿島バスケ練習で昌子ご満悦「俺が一番」
 鹿島は逆転Vへ3点シュート? 最大風速13メートルの予報が出た暴風雨の影響で26日は、通常練習が中止となりバスケットボールを行った。

 急きょ体育館を借りて3点シュート縛りの試合を実施。優勝争いの佳境で異例だが、29日のC大阪戦へ体を動かしてリフレッシュできた様子。鋭い動きを見せた日本代表DF昌子源(21)は「俺が一番うまかったわ」とご満悦だった。
 [2014年11月27日7時34分 紙面から]




バスケットボール練習にて自信を付けた源である。
鋭い動きで好調さをアピールした模様。
高い身体能力はどのような球技にも通じるもの。
源の対人能力はJリーグ屈指である。
この週末も強力なセレッソ攻撃陣を抑え込んでくれるであろう。
若きDFリーダーの躍動を楽しみにしておる。

熱きサイドの攻防

扇原、杉本、丸橋らC大阪主力流出危機
 J2降格の危機に直面しているC大阪が26日、FW杉本健勇(22)が川崎Fから正式にオファーを受けていることを認めた。今季30試合5得点の杉本を含めて、主力組ではDF扇原貴宏(23)が神戸から、DF丸橋祐介(24)が鹿島から正式オファーを受けている。

 宮本強化本部長は「私たちの気持ちは伝えてある」と話し、全力で慰留に努める方針。選手の正式な契約交渉は12月6日の最終節以後に行う予定。杉本も「残留することが第一なんで、オファーとかは気にせずに目の前の試合に集中するだけ」と話すにとどめた。

 次節敗れれば降格、勝利しても14位仙台と15位清水が残り2試合で1勝でも挙げれば降格が決定する。危機的状況に宮本氏は「(選手は)追い剥ぎ状態。オファーは殺到している」。仮に降格すると、W杯ブラジル大会日本代表の山口蛍(24)や、19歳のエース候補FW南野拓実ら主力組の大量流出の危険性もある。
 [2014年11月27日7時33分 紙面から]




セレッソの丸橋へのオファーについて改めて報じるニッカンである。
この週末に鹿島がセレッソを破れば、セレッソのJ2降格が決まる。
さすれば、丸橋の鹿島移籍も加速するであろう。
しかしながら、ユース育ちの丸橋としては降格させるようなことはしたくあるまい。
この試合は熱い戦いとなろう。
セレッソの左サイド、鹿島から見れば右サイドの攻防が見ものとなる。
丸橋とマッチアップする西にはより奮起して欲しいところ。
サイドを制圧し、セレッソに勝利したい。
楽しみである。

神戸・田代、同じモチベーションでやらないと絶対に負ける

神戸 29日ガンバ戦で“最後の意地”見せる
 最後の意地を見せる。今季の目標を失って前節の横浜戦に完敗した神戸は、29日のアウェーG大阪戦に向けて神戸市西区で調整した。

 次節の相手は昨年のJ2で優勝争いを繰り広げたライバルだが、今季は大きく差をつけられた。この日の紅白戦では2トップを試し、右肘脱臼骨折で苦しんできたFW田代が先発組でプレー。「優勝争いをしているガンバに対してうちは何もないけど、同じモチベーションでやらないと絶対に負ける」と危機感を口にした。
[ 2014年11月27日 05:30 ]




ガンバ戦に向けて紅白戦の先発組に入った神戸の田代である。
負傷にて活躍し入れておらぬ思いが伝わってくる。
高いモチベーションにて挑み、ガンバを倒して欲しいと願う。
田代の活躍を祈っておる。

浦和・興梠、娘にメロメロ

[浦和]チームの勝利を信じてけがの治療に専念する興梠。プライベートでは誕生したばかりの長女にメロメロ
「ヤバい。かわいい。最高」。FW興梠慎三がそう話したのは、23日に誕生した第一子(女児)について。父親になって4日目の興梠だが、すでに子どもがかわいくて仕方ないようだ。

 また、右腓骨を骨折した足の状態については、強行出場した第32節・G大阪戦(0●2)後、「岩下(敬輔)と接触して痛めた」と話していたが、あらためて確認すると「調子に乗りすぎた」と苦笑しつつも、「悪化はしてない」と話し、実際にG大阪戦後のように足を引きずることはなかった。

 29日に行われる第33節・鳥栖戦については明言しなかったものの、「完全に治してから」とコメント。チームの勝利を信じて、まずは治療に専念するようだ。
(浦和担当 菊地正典)




娘を溺愛する浦和の興梠である。
「ヤバい。かわいい。最高」とのこと。
父となった自覚と共に最愛の娘のために発憤するところで在ろう。
負傷については、今回は「完全に治してから」と語っており無理はせぬ様子。
それが正解であろう。
チームのためにも自分のためにも、そして娘さんのためにも、焦りは禁物である。

バスケ練習にてリフレッシュ

鹿島非公開練習でバスケ…足使えず四苦八苦

優勝争いの佳境で異例のバスケットボール練習を行った鹿島イレブン

 歴代最多16冠のアントラーズが、バスケットボールに進出? 鹿島は26日、茨城・鹿嶋市内の体育館で非公開練習を行った。カーテンで隠された中で繰り広げられていたのはバスケット。午後2時からクラブハウスで行うはずだった通常練習が激しい風雨のため室内に変更となり、近隣のスポーツ施設を急きょ借りた。

 普段と同じ練習着でサッカーボールを使用。「3点シュート縛り」で試合は行われた。もちろん足は使えず、手でボールをさばくのに四苦八苦。サッカーでは屈指のテクニシャン、MF小笠原やMF柴崎が下手投げでリングを狙うなど珍しいショット連発となった。

 その中で高い身体能力を見せたのが、DF青木とDF昌子。普段はシュートを打つ機会が少ないが、この日は3点シュートを次々とネットにくぐらせた。最後は、決めた選手から練習が終わる「決め上がり」を実施。いつもは足で行っていて早々に終わることも多いが、この日は3点シュートラインから打てども打てども入らず…。普段の倍? ほどの時間をかけて、何とか全員がクリアした。本業では首位浦和と残り2試合で勝ち点4差の3位。優勝争いの佳境で異例の水入りとなったが、29日のアウェーC大阪戦(長居)へ向けてリフレッシュできた?
 [2014年11月26日21時37分]




本日、暴風雨にて見学者への配慮から非公開練習とした鹿島である。
練習内容はバスケットボール。
「3ポイントシュート」縛りで行われたとのこと。
この特殊ルールの中で高い身体能力を魅せたのは青木と源とのこと。
センスある選手は他のスポーツも容易くこなすということを証明して見せた。
源がDFリーダーと急成長したことも頷ける。
また、満男が下手投げにて狙ったと報じられておる。
前節の川崎戦を急性胃腸炎にて途中交代し、不安に思っておったが、元気に練習しておるようで一安心である。
小笠原主将を中心にチーム一丸となって勝利を目指すのだ。
期待しておる。

若い攻撃陣の働きが勝敗の鍵

優勝争い佳境。鳥栖に最大の正念場。浦和は実力が試される
第33節が11月29日(土)に開催される。首位の浦和は勝てば、他試合の結果によっては優勝が決まる有利な立場に変わりはない。優勝の可能性を残すG大阪、鹿島、鳥栖は、勝点3を獲得して望みをつなぐことができるか。鳥栖が浦和を迎える一戦は、優勝争いに大きく左右する。

C大阪(17位) vs 鹿島(3位) 11月29日(土)14:00@ヤンマー
16位以上を目指すC大阪、優勝を狙う鹿島の対決は、若い攻撃陣の働きが勝敗の鍵か。C大阪は永井 龍、杉本 健勇、南野 拓実、鹿島はFW赤崎 秀平、MF土居 聖真らの奮起に期待。




両チームの若き攻撃陣に注目するJリーグ公式のプレビューである。
赤?と聖真の名を挙げておる。
二人の攻撃力、そして最前線からのプレスは鹿島の生命線であろう。
戦術が浸透し、チームは安定しておる。
ここは赤?の連続ゴール、聖真の二桁得点への道を見てみたいところ。
また、ヤスとカイオも攻撃力を魅せてくれよう。
アウェイとはいえ攻撃力にて勝利を掴みたい。
楽しみな一戦である。

ジーコ、その考えは意外なほどシンプルだった

【ジーコの想い】61歳を超えても技術健在「サッカーの技術は自転車に乗るのと同じ」
2014.11.26



技術はいくつになっても錆びないことを証明しているジーコ((C)ZICONAREDE)



 日本で現役復帰を果たしたジーコは、38歳ながら試合では神懸かったプレーを連発。これには感嘆するばかりだった。

 専属通訳として気のきいた一言でも用意しなければと迷いつつ、私が発したのは、「本当にサッカーがお上手ですね」。心から出た本音だった。お前は何を言っているのだ、と言わんばかりの表情を見せたジーコだが、覚え立ての日本語で「アリガトウ」と笑顔を見せてくれた。今も記憶に残る1シーンである。

 ジーコにどうしたらサッカーがうまくなるか、と聞いたこともある。返ってきた答えは、「サッカーの技術は自転車に乗るのと同じだ。一度覚えれば忘れないということだ」。

 ジーコについて、実兄のエドゥーは、「ヤツ(ジーコ)は13歳の頃、既にボールを使って何でもできる天才小僧だった。のちにあのジダン(元フランス代表)のドリブルテクニックの1つとして有名になった“マルセイユ・ルーレット”をリオの町の道端で披露していた。彼の技術のピークは13歳だったかもしれないね」と笑う。

 さらにこう続ける。

 「ジーコは13歳でフラメンゴに入団したときに、サッカーに対する考えを変えた。やはり点を取らないとチームが勝てないということがわかったんだ」。技に満足していたジーコ少年は、その才能を得点を奪うことに集中させていったという。

 日本でも現役時代に必ず行っていた居残りシュート練習。「毎日50本は蹴っていた。自分でゴールの角にシャツをつるして、そこを狙う練習を始めたんだ」(エドゥー)。61歳を超えた今もその技術は健在だ。

 ジーコの教えは反復練習が多かった。その理由を本人はこう話す。

 「ゲーム中、攻める人間が必ず1度は来る決定的なチャンスを確実に決める。それにはたゆまぬ努力で自分の技を磨くことが必要。その技術を身につけるには、無心で身体がボールに反応する作用を研ぎ澄ますこと。プレーを思い描いてもうまくいったためしがない。状況に集中していると辛い反復練習で培ったことが生きてくるものである」

 その考えは意外なほどシンプルだった。

 ◇ 

「PENSAMENTO POSITIVO」(ペンサメント ポジティーボ)はポルトガル語で「ポジティブシンキング」「頑張れ」の意。ジーコがよく色紙に書く言葉の1つ




ジーコの考えのわかる記事である。
「サッカーの技術は自転車に乗るのと同じだ。一度覚えれば忘れないということだ」
技術は錆び付かぬという格言もある。
しかしながら、その裏には弛まぬ努力、反復練習がある。
才能あるものが努力してこそ天賦の才を世に示すことが出来るのだ。
ジーコの教えを守り、鹿島は更に邁進していきたい。

オリヴェイラ監督、次なるクラブは何処

母国で好対照なクルピとオリヴェイラ
Jリーグで確かな実績を残した2人の今

沢田啓明
2014年11月26日 10:50


鹿島でJリーグ史上初の3連覇を成し遂げたオリヴェイラ。今季はブラジルの名門サントスを率いた【写真:アフロスポーツ】

 近年、Jリーグで確かな実績を残した2人のブラジル人監督が、今シーズン、母国の名門クラブを指揮した。鹿島アントラーズを率いて2007年からJリーグ史上初の3連覇を成し遂げたオズワルド・オリヴェイラと、昨年に退任するまで延べ7年余りにわたってセレッソ大阪の指揮官を務め、香川真司、柿谷曜一朗、清武弘嗣、山口蛍、乾貴士らを育てて日本代表へ送り込んだレヴィー・クルピである。

 各々が置かれた環境と状況が異なっていたとはいえ、結果として、明暗が分かれた。

ボタフォゴで結果を残し名門サントスへ

 オリヴェイラは、11年末に帰国すると、12年から2シーズン、リオデジャネイロの古豪ボタフォゴの監督を務めた。12年はブラジル全国リーグ(全20チーム)で7位にとどまったが、昨年は4位と健闘。クラブに18年ぶりのコパ・リベルタドーレス出場権をもたらした。

 この実績を買われて今年1月にサントスへ招かれると、サンパウロ州リーグで決勝へ進んだ。相手は中堅クラブのイトゥアーノで、サントスが圧倒的に有利とみられていたが、まさかの敗戦。準優勝でありながら、地元メディアとサポーターから批判を浴びた。

 4月中旬に開幕した全国リーグでは、ワールドカップ(W杯)前(第9節終了時点)まで10位と出遅れる。W杯による中断期間を利用して行った合宿で守備組織の整備には成功したが、攻撃は連携を高めることができなかった。
 
 昨年末、インテルナシオナルから国内クラブ間では史上最高の4200万レアル(約19億円)の移籍金で加入した元ブラジル代表センターFW(CF)レアンドロ・ダミアンが、度重なる故障もあって極端な不振。若手のFWや攻撃的MFが伸び悩んだのも痛かった。やむなく中盤を省略してロングボールに頼ったりもしたが、ゴールは遠かった。

成績、内容ともに伴わず解任へ


成績もさることながら、ピッチで見せたサッカーもサポーターには不評だった【Getty Images】


 サントスは、ペレ、コウチーニョら天才ストライカーを擁して1960年代に黄金時代を築いた名門中の名門だ。その後も、ロビーニョ(前ミラン、現サントス)、ジエゴ(現フェネルバフチェ)、ネイマール(現バルセロナ)ら傑出したアタッカーを輩出しており、攻撃的スタイルが伝統だ。成績もさることながら、「守備は堅いが、腰が引けたような攻撃」(地元紙)はサポーターから不評だった。

 サントスでは、今年12月にクラブの会長選挙が行なわれる。現体制を維持しようとする役員たちが普段にも増して短期的な成績にこだわったことも、オリヴェイラにとっては不運だった。

 W杯後の9試合で3勝6敗と大きく負け越して順位が11位まで落ちると、9月2日、クラブから解任を言い渡される。オリヴェイラは、「寝耳に水。ここからチームを立て直す自信があった」と地元メディアに憤懣(ふんまん)をぶちまけた。

 とはいえ、ブラジルのビッグクラブは常に地元メディアとサポーターから強いプレッシャーを受けており、結果にこだわって監督のクビを頻繁にすげかえることは、オリヴェイラもよく分かっていたはず。これが日本のクラブであれば解任されることはなかったかもしれないが、ブラジルの実情に見合うような成績を残せなかったことは否定できない。

アトレチコ・ミネイロでロナウジーニョを解雇

 一方、C大阪の監督時代に単身赴任していた時期が長かったクルピは、今年は家族と水入らずの生活を楽しむつもりだった。しかし4月末、成績不振で監督を解任したアトレチコ・ミネイロから強い要請を受け、急遽、現場へ戻った。チームの中心選手は、元ブラジル代表のスーパースター、ロナウジーニョと今年のW杯に出場したCFジョーである。

 第9節終了時点で、順位こそ8位だったが、勝ち点はオリヴェイラ率いるサントスと同じ。W杯後に巻き返しを図ったが、攻撃の中心を担うべきロナウジーニョが不調と見るや、容赦なく途中交代を命じた。本人が不満をあらわにしても、厳しい態度を変えない。結局7月末、ロナウジーニョはクラブを退団した(その後、メキシコリーグのケレタロに入団)。

 事実上、ロナウジーニョを解雇したクルピに対し、地元メディア、サポーター、さらにはクラブ首脳から強い批判が起きた。成績もなかなか上がらず、オリヴェイラがサントスを解任された時点の全国リーグの順位は8位で、サントスを勝ち点4上回っていたにすぎなかった。

 しかしその後、アトレチコ・ミネイロは著しい変貌を遂げる。クルピが、ロナウジーニョが抜けた穴を中堅選手やクラブ育ちの若手選手で埋め、なおかつチームの結束力を劇的に高めたのである。

サポーターにとって神様のような存在へ

 コパ・ド・ブラジルの準々決勝で、コリンチャンスに第1レグ(アウェー)で0−2と敗れ、しかも第2レグの開始早々に失点して絶体絶命のピンチに追い込まれた。しかし、そこから3点を奪い、試合終了直前に4点目を入れて奇跡的に勝ち上がる。さらに、準決勝でフラメンゴと対戦すると、第1レグ(アウェー)でまたしても0−2の敗戦。さらに、第2レグで再び先制を許して崖っぷちに追い詰められたが、その後、サポーターの「俺たちは(勝ち上がりを)信じている」の大合唱に応え、またしても4点をねじ込んで決勝へ。さすがのクルピも、「信じられない」と声を詰まらせていた。そして、11月12日に行われたクルゼイロとの決勝の第1レグ(ホーム)で、2−0と快勝。第2レグは26日に行なわれるが、96年に続いて自身2度目の栄冠を目前にしている。

 全国リーグでも、健闘している。コパ・ド・ブラジルを並行して戦っているため過密日程となり、選手のローテーションを強いられる。加えて、チームの規律を破ったジョーら3選手をチームから追放して選手層が薄くなったにもかかわらず、この原稿を書いている20日時点で4位につけている。

 現在、クルピはアトレチコ・ミネイロのサポーターにとって神様のような存在だ。試合前、ピッチに姿を現わすと、観衆が総立ちで「レヴィー」コールを繰り返す。クラブが本拠を置くベロオリゾンテでは、町を歩いているとたちまち群集に取り囲まれ、身動きできなくなる。

信念を貫く姿勢が、チームに強い求心力をもたらす

 07年、当時C大阪の控えのボランチだった18歳の香川を攻撃的MFにコンバートし、我慢強く起用して才能を開花させたことからも分かるように、選手の資質と適性を見抜く能力がずば抜けている。しかも適宜、選手に有益なアドバイスを与えて成長を助けることができる。

 また、C大阪時代も乾、柿谷らが間違った振る舞いをすると厳しく注意したが、それは相手がロナウジーニョやジョーであっても全く変わらない。常にチームの最大利益を追求し、いかなる状況にあっても自らの信念を貫く姿勢が、チームに強い求心力をもたらしている。

 61歳のクルピと63歳のオリヴェイラが、いずれも優秀な監督であることに疑いはない。しかし、少なくとも今シーズンに限っては、チーム作り、選手起用、モチベーターとしての手腕、危機管理能力などの点でクルピが優っていたと言っていいだろう。




オリヴェイラ監督の近況である。
ボタフォゴの指揮官を辞した後、サントスの監督に就任したが解任された経緯が記されておる。
ブラジルは監督更迭の多い国。
それを理解しておるオリヴェイラ監督としては、わかった上でコメントしておる。
この名将が指揮をとる次なるクラブはどこになるのであろうか。
またいずれ鹿島の地を踏んでくれることを希望しておる。

青木、3ポイントシュート

2014年11月26日(水)


14時からクラブハウスでミーティングを行った後、スポーツセンターへ移動して室内トレーニングを行いました。トレーニングとして行ったバスケットボールでは、青木選手が何度も3ポイントシュートを決めていました。




非公開練習にてバスケットボールをプレイするメンバーである。
青木が何度も3ポイントシュートを決めておったとのこと。
さすがは才能の塊である。
何をやらせても良い結果を出す男と言えよう。
来季もまた青木の力にて勝利を呼び込むこととなろう。
楽しみにしておる。

サッカーダイジェスト 川崎戦寸評

【2014 J1寸評・採点|32節】鹿島対川崎
週刊サッカーダイジェスト編集部
2014年11月25日

鹿島対川崎



選手・監督 寸評/採点
※週刊サッカーダイジェスト12.9号(11月26日発売)より

[GK]
21 曽ヶ端 準 6 
壁に当たって方向が変わったFKの失点は不運。セーブは終始安定。
[DF]
22 西 大伍 5.5 
タイミングのいいクロスで2点目を演出したが、見せ場はそれだけ。
5 青木 剛 5.5 
判断が悪く、パスの精度も不足。ビルドアップで足を引っ張った。
15  昌子 源 6.5 
ボールホルダーへの寄せが早く、1対1の局面ではほぼ負けなし。
16 山本脩斗 6 
サイド攻撃にそつなく対応し、裏のスペースを取られなかった。
[MF]
20 柴崎 岳 6.5 
前線の動きを見逃さずに縦パスを打ち込んでチャンスを演出した。
40 小笠原満男 5.5 
果敢に裏のスペースを狙ってパスを供給したが、ミスも多かった。
25 遠藤 康 6.5 
左足のコントロールショットで流れを引き寄せる先制点を挙げた。
33 カイオ 5 
ドリブルに普段のキレがなく、不用意なミスで攻撃のリズムを切る。
28 土居聖真 5.5 
精力的なプレスは評価できるものの、攻撃にもっと絡みたかった。
[FW]
18 赤?秀平 6 
消える時間帯は長かったが、抜け目なくマークを外し貴重な2点目。
[交代出場]
8 ルイス・アルベルト(MF) 6 
最終ラインの前にポジションを取り、カウンターの芽を摘み取った。
13 中村充孝(MF) 6 
最前線に残ってカウンターを狙い、83分には惜しいチャンスも作った。
10 本山雅志(FW) − 
巧みなテクニックを披露。相手を翻弄し中村に決定的なパスを通す。
[監督]
トニーニョ・セレーゾ 6 
早い段階で小笠原を下げて守備力を強化。狙いどおりに逃げ切った。

【川崎】
[GK]
21 西部洋平 6 
2失点したが、好セーブがなければ点差はさらに開いていただろう。
[DF]
17 武岡優斗 5.5 
カイオに突破を許さず守備面では力を見せた。攻撃参加は不満が。
2 實藤友紀 5 
赤?のマークを外して痛い失点。効果的な縦パスも出せなかった。
15 谷口彰悟 5 
ビルドアップの意識は高かった。守備では2列目を捕まえ切れず。
22 福森晃斗 5 
自陣で遠藤に対応しているくらいで印象に残るプレーは特になし。
[MF]
6 山本真希 4.5 
致命的なミスを連発。横パスが多く、配球役として大いに不満が。
16 大島僚太 5 
組み立てようという意識は見えたが、委縮して縦パスを打てず。
10 レナト 6 
攻撃が停滞するなか、脅威を与えたのはこの男のドリブルくらい。
23 登里享平 5.5 
1対1で相手を抜き切れず。中央へのサポートも不十分だった。
13 大久保嘉人 5.5 
パスの供給を得られず。低い位置に下がって来る場面が目立った。
[FW]
9 森島康仁 5.5 
ボールタッチは少なかったが、ポストプレーの出来はまずまず。
[交代出場]
19 森谷賢太郎(MF) 5.5 
右サイドで何度か起点になるも、崩すまでには至らなかった。
20 稲本潤一(DF) 5.5 
ビハインドのなかCBで出場。ラインを押し上げたかったが……。
27 安 柄俊(FW) − 
闘志が空回り。局面での競り合いで危険なファウルを犯す場面も。
【監督】
風間八宏 5 
大久保のインサイドハーフは機能せず。交代の札はいずれも不発に。

[試合内容]
守備が機能した鹿島が、終始ペースを握って試合を進めた。45分に遠藤が先制点を挙げると、後半は守備を固めつつ、素早く攻守を切り替えてカウンターからチャンスを量産。53分の赤?の追加点以外にも4つの決定機を作った。




サッカーダイジェストによる川崎戦の寸評である。
特に評価が高いのは、源と岳、そしてヤスである。
先制点がノミネートされたヤスは大きな起点となり攻撃の核となっておった。
岳のゲームメイクは冴えに冴えておったところもこの試合の見どころであったであろう。
そして、高いDFラインを保った源は対人の強さを魅せ、高いレベルのCBであることを証明した。
結果的に失点は喫しておるが、守備が機能し、危ないシーンはほぼなかったように思える。
シーズン終盤にチームが出来上がっておることが手に取るようにわかった。
残り二試合、この川崎戦のように勝利を掴んで締めたい。
楽しみにしておる。

シャルケ・篤人、フル出場も大敗

[CL]内田フル出場のシャルケは5失点大敗…チェルシーが首位通過決める
14/11/26 06:32

[11.25 欧州CLグループリーグ第5節 シャルケ0-5チェルシー]



 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は25日、各地でグループリーグ第5節1日目を行い、DF内田篤人の所属するシャルケ(ドイツ)はホームでチェルシー(イングランド)と対戦し、0-5で敗れた。内田はフル出場したが、5失点の大敗。チェルシーは最終節を残して首位通過を決めている。

 勝てばグループリーグ突破が決まるチェルシーは前半2分、MFセスク・ファブレガスの左CKにDFジョン・テリーが頭で合わせ、いきなりの先制点。出はなをくじかれたシャルケも前半13分に内田の攻撃参加からFWクラース・ヤン・フンテラールにつないでMFエリック・マキシム・シュポ・モティングがミドルシュートを狙うが、シュートはDFの足に当たってコースが変わり、クロスバーを直撃した。

 チェルシーは前半29分、MFエデン・アザールの縦パスからセスクを経由し、MFウィリアンがアザールとのワンツーでPA内に進入。ウィリアンの右足シュートはGKの脇を抜け、追加点となった。同44分にもセスクの左CKがMFヤン・キルヒホフのオウンゴールを誘い、3-0。前半だけで勝負を決定づけた。

 後半開始からキルヒホフに代えてMFクリスティアン・クレメンスを投入したシャルケも内田が再三の攻撃参加を見せるなど反撃に出る。後半9分には内田の右クロスにクレメンスがヘディングで合わせるが、GKティボー・クルトワがセーブ。すると、シャルケの攻勢にも落ち着いて対応していたチェルシーはシンプルな速攻からダメを押した。

 後半31分、自陣からのセスクの縦パスに抜け出したウィリアンがGKを引き付け、横パス。これを途中出場のFWディディエ・ドログバが難なく押し込んだ。2分後の33分にはドログバの左クロスから同じく途中出場のMFラミレスがヘディングシュート。あっという間の連続ゴールで5-0と突き放した。

 試合はそのまま終了。文句なしの完勝でチェルシーがグループリーグ突破を決め、首位も確定させた。シャルケはホームで5失点の完敗。グループリーグ突破の行方は最終節へもつれ込んだ。

[CL]内田フル出場のシャルケは5失点大敗…
14/11/26 10:18

[11.25 欧州CLグループリーグ第5節 シャルケ0-5チェルシー]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は25日、各地でグループリーグ第5節1日目を行い、DF内田篤人の所属するシャルケ(ドイツ)はホームでチェルシー(イングランド)と対戦し、0-5で敗れた。内田はフル出場したが、5失点の大敗。チェルシーは最終節を残して首位通過を決めている。


5失点に顔を覆うDF内田篤人


この日も右SBでフル出場


しかし大敗を喫してしまった……


0-5の敗戦でグループリーグ突破の行方は最終節へ持ちこされた




先発フル出場したシャルケの篤人である。
チームはホームにて5失点の大敗、悔しい思いをしたことであろう。
今季絶好調のチェルシーとこの時点で当たったことがこの結果となっておる。
良い経験となったのではなかろうか。
次なる戦いでの活躍を期待しておる。

浦和・興梠、練習再開

興梠 別メニューで練習再開 28日に鳥栖戦の出場判断
 右腓骨(ひこつ)骨折のケガを押してG大阪戦で強行出場した浦和FW興梠は全体練習には参加せずに別メニューで練習を再開させた。

 強行出場の影響で患部に炎症が見られるなど症状は悪化。別メニューでの調整を続け、29日の鳥栖戦の出場可否については試合前日の28日に判断するという。
[ 2014年11月26日 05:30 ]




別メニューにて練習を開始した浦和の興梠です。
このまま全体練習には参加せずに試合前日に判断をするとのこと。
結局はまた鳥栖戦にも出るのではなかろうか。
同じ轍を踏むような気がしてならぬ。
続報を待ちたい。

源、誰もまだ優勝を諦めてない

[鹿島]C大阪戦を前に同年代との対戦に燃える昌子。「クラブ同士の意地の戦いになる」
 週末、C大阪との一戦(29日・第33節)を控える鹿島は火曜日恒例のフィジカルトレーニングを行った。雨の中の練習を終えた昌子源は、「お互いの立場があるけどセレッソに勝つことだけを考えている。クラブ同士の意地の戦いになると思う」と話した。今季大幅な若返りを果たした鹿島は前線から最終ラインまで22歳前後の選手たちが並ぶがそれは相手も同じ。

「(杉本)健勇や永井(龍)くん、ボランチには扇原(貴宏)くんがいるけど、こっちもボランチは(柴崎)岳がいてCBにはナオ(植田直通)がいる。そういう意味でも負けられない」(昌子)


 鹿島は優勝、C大阪は残留を懸けた戦いとなるが「立場を考えずやることは一緒」と集中する。「誰もまだ優勝を諦めてない。たぶん、鹿島のサポーターも僕たちに期待してくれている。それに応えたい」と意気込んでいた。
(鹿島担当 田中滋)




セレッソ戦に向けて口を開いた源である。
両チームに同世代が数多くおり、熱い対戦となる。
セレッソはJ1残留に向け、鹿島は優勝に向けた重要な試合である。
特別な感情を持ちがちであるが、ここは平常心で挑みたいところ。
冷静に、そして闘志を燃やし、結果を求めて戦うのだ。
勝利を信じておる。

鹿島、最強攻撃力

鹿島は最強攻撃力 18チーム中トップ60発


<データが語るJリーグ>

 今季の鹿島は、リーグ最強の攻撃力を誇る。60得点は18チーム中トップ。2番目に多いG大阪(56得点)に4ゴールの差をつける。チーム最多10得点のFWダビが10月に負傷離脱したものの、前節22日の川崎F戦ではMF遠藤が自身初のシーズン2桁得点をマーク。ゴールを決めた計15選手のうち、新加入の外国選手を含め10人が「J1シーズンベスト」を達成だ。

 今季は昨季のチーム得点王、FW大迫(19得点)がドイツに移籍し、得点減が心配された。だが、26歳の遠藤の他にMF土居が8点、MF柴崎が5点と、22歳コンビが自身の年間最多記録を更新し、23歳の新人FW赤崎も3点を挙げるなど若手がその穴をカバー。2試合を残して昨季の60点に並び、首位浦和に勝ち点4差で優勝の可能性も残す。

 このまま年間最多得点をキープすれば、97年以来、チーム17年ぶり。最多7度のリーグ優勝を誇る名門としては意外なブランクだが、世代交代が着実に進んでいる今季を象徴するような記録となる。シュート数も486本で、2番目に多い川崎F(389本)におよそ100本の大差をつけてトップ。その圧倒的な攻撃力を武器に奇跡の逆転優勝なるか。【石川秀和】
 [2014年11月25日7時36分 紙面から]




鹿島の攻撃力を報じるニッカンである。
32節を終えた時点でリーグ最多得点を記録しておるとのこと。
このままシーズンを終えれば、1997年以来の快挙となる模様。
クラブ史上最強と謳われる1997年のチームに比肩するとは嬉しいこと。
この年のFW陣はマジーニョ、長谷川、黒崎、柳沢、真中と豪華な陣容であり、誰が出てもゴールを記録しておった。
今季はダヴィとルーキーの赤?と比べるには少々心許ない。
しかしながら、2列目がヤスと聖真、カイオと得点力が高い。
シュートが多いことも特徴である。
それだけチャンスを作っておるということ。
強いインテンシティと浸透した戦術がそれを実現しておる。
残り二試合、この高い攻撃力にて勝利を掴み取っていこうではないか。
楽しみにしておる。

ポゼッショントレーニング実施

2014年11月24日(月)


15時からのミーティング後、川崎F戦のスタメンとJリーグアンダー22選抜としてJ3秋田戦に出場した宮内選手はリカバリートレーニングを行いました。それ以外の選手はポゼッショントレーングやミニゲーム、シュート練習を行っています。




ポゼッショントレーニングを行うメンバーである。
ボールを保持し、フィニッシュに繋げるのだ。
ポゼッションは目的ではない。
シュートに至る経緯である。
週末のセレッソ戦では、ボールをキープして、攻撃を仕掛けるのだ。
勝利を目指して練習を行え。
楽しみにしておる。

カイオ、日本国籍取得の条件は

目指すは日本代表!? 鹿島のカイオが将来の日本国籍取得を検討か
2014年11月24日(月)6時00分配信
photo Getty Images



鹿島アントラーズのカイオ【写真:Getty Images】

 今季ルーキーとして鹿島アントラーズに加入し、センセーショナルな活躍で主力に定着したカイオ。17歳で日本に渡ったブラジル人FWは、将来日本国籍の取得を検討しているという。

 ブラジル人ジャーナリストのチアゴ・ボンテンポ氏が『グローボ・エスポルチ』内で連載するブログにて20日、カイオ本人やトニーニョ・セレーゾ監督のコメントとともに伝えた。

 カイオはインタビューで日本国籍への変更について問われると、「疑うことなく受け入れるだろう」とコメント。さらに「日本は僕のことを本当によく支えてくれた国で、僕はここでプロになった」と恩を感じているようだ。

 しかし、先日柏レイソルのエドゥアルドがヨーロッパでプレーする選手に混じってU-21ブラジル代表に選ばれたことで、ブラジル代表への想いも再燃した様子。

「すべてのブラジル人がセレソンを夢見ている。それは当たり前」と語ったが、一方で「僕が日本代表になることを望んでくれる人たちがいるのは知っている。まだ日本国籍を取得するには時間が必要だけどね」と日本への想いも口にした。

 日本代表入りも視野に入れるカイオだが、日本国籍を取得するには5年以上継続して日本に住んでいることや、納税しているかなど様々な条件をクリアしなければならない。

 日本国籍を取得するにあたって、就学や留学のビザでは日本に在住しているとは見なされないため、プロになった今年から最低5年間日本でプレーする必要がある。さらに帰化申請には1年以上を要する場合もあり、思った以上に長い時間がかかる。日本代表になるためにはヨーロッパへの挑戦などもってのほかだ。

「カイオにはピッチ内で相手へのリスペクトを忘れない日本人的な部分もあるし、ブラジル人らしいジンガやマリーシアも失っていない。まだ若いが、正しい道を進んでいる」

 というように鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督もその実力に太鼓判を押すカイオ。将来の日本代表入りのため、そしてJリーグを盛り上げるためにも、怪我なく順調に成長してくれることを願うばかりだ。

【了】




Globo紙を元に記事を書いたフットボールチャンネルである。
カイオの日本国籍取得について詳しく報じておる。
「日本国籍を取得するにあたって、就学や留学のビザでは日本に在住しているとは見なされないため、プロになった今年から最低5年間日本でプレーする必要がある」とのこと。
これは難易度が高い。
とはいえ、鹿島としては外国人枠を使っても起用したい逸材であることは確か。
来季からは助っ人として長らく在籍して欲しいと願う。
レジェンドとなりうる卵の誕生を目の当たりに出来た2014年シーズンを心に刻みたい。
今後の活躍を楽しみにしておる。

シャルケ・篤人、先発フル出場

内田、ケガの影響なし…フル出場でホーム4連勝貢献
ブンデスリーガ第12節 シャルケ3―2ボルフスブルク (11月22日)


<シャルケ・ボルフスブルク>相手選手と競り合うシャルケの内田(AP)
Photo By AP


 シャルケの日本代表DF内田はホームのボルフスブルク戦にフル出場し、チームのホーム4連勝に貢献した。相手守備陣は3戦連続で完封中だったが、攻撃陣が果敢に攻め続けて3得点。後半ロスタイムには内田も決定機を得たが、惜しくもゴールにはならなかった。

 今月、初招集されたアギーレジャパンでは負傷していた右膝の不安もあり、2戦目のオーストラリア戦の出場を回避していた。だが、この日はケガの影響を感じさせなかった。
[ 2014年11月24日 05:30 ]

内田フル出場のシャルケは競り勝つ、ホーム4連勝
14/11/23 16:31

[11.22 ブンデスリーガ第12節 シャルケ3-2ボルフスブルク]

 ブンデスリーガは22日、第12節1日目を行い、DF内田篤人の所属するシャルケはホームでボルフスブルクと対戦し、3-2で競り勝った。内田は右SBでフル出場。チームもホーム4連勝を飾り、ボルフスブルクの連勝を6でストップした。


フル出場を果たしたDF内田篤人


右膝にはテーピング


この日も存在感をみせ、攻守に奮闘した


チームは競り勝ち、ホーム4連勝




先発フル出場したシャルケの篤人である。
先日の日本代表の試合は回避されただけに不安を一掃させる活躍である。
とはいえ、右膝にはテーピングが巻かれ、痛々しく感じさせられる。
小笠原満男から教えを請うた篤人としては多少の負傷では休んだりせぬ。
その姿にも感動させられる。
これからも躍動する篤人を応援していきたい。
楽しみにしておる。

浦和・興梠、女児誕生

J1制覇へ決意新た!浦和・興梠に第1子となる長女誕生
 J1制覇が持ち越しとなったG大阪との敗戦から一夜明けた23日、浦和の日本代表GK西川周作(28)が仕切り直しへ力を込めた。

 「自力で優勝できるのは自分たち。有利なのは変わらない」

 さいたま市内での練習では明るい声が飛び交い、「みんな、下は向いていない」と西川。2位G大阪に勝ち点2差に迫られたが、「守備でやられなければ負けない」と残り2戦連勝を誓った。

 右腓骨(ひこつ)骨折が完治しないまま終盤に強行出場したFW興梠慎三(28)はこの日、4月に結婚した夫人が第1子の長女を出産。付き添いで練習には参加しなかったが、「今まで以上に責任感をもって取り組みたい」と気持ちを新たにした。クラブは今後、患部の状態を見て、29日の鳥栖戦(アウェー)出場の可否を判断すると説明した。
  (丸山汎)
(紙面から)

浦和 興梠に第1子女児誕生「今まで以上に責任感をもって取り組みたい」
 J1浦和FWの興梠慎三(28)に23日、第1子女児が誕生した。母子ともに健康。

 興梠はクラブを通じて「本日、第一子となる女の子が生まれました。新しい家族が増えたことを幸せに思いますし、妻に感謝しています。今まで以上に責任感をもって、サッカーに取り組みたいと思います。チームに貢献できるようにこれからもがんばります」と喜びのコメントを発表した。
[ 2014年11月23日 18:17 ]




女児を授かった浦和の興梠である。
これは喜ばしい。
これまで以上に責任感を持ってサッカーに取り組むとのこと。
4月の入籍から逆算すると、できちゃった婚であることは明白。
責任とはどのようなものかと言いたいところであるが、これからは改心するということであろう。
生まれてきた娘さんのためにも、一日でも長く選手を続けられるよう努力すべきと言わせて貰いたい。
目先のお金ではなく、サッカーという球技に対して真摯に取り組んで欲しい。
自分の才能をドブに捨てるような行為は慎むのだ。
父親となった興梠の人間としての成長を期待しておる。

川崎戦レビュー

【J1:第32節 鹿島 vs 川崎F】レポート:コンパクトな中盤で相手の特長を封じた鹿島が、遠藤・赤崎の得点でホーム4試合ぶりの勝利をあげ逆転優勝への望みを繋ぐ!(14.11.23)
11月22日(土) 2014 J1リーグ戦 第32節
鹿島 2 - 1 川崎F (14:04/カシマ/20,261人)
得点者:45' 遠藤康(鹿島)、53' 赤崎秀平(鹿島)、90'+1 レナト(川崎F)
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他力本願とはいえ優勝の可能性が残されているとき、若いチームの試合への臨み方は難しい。必要以上のプレッシャーを感じてよそ行きのプレーが増えたり、あるいはアグレッシブな姿勢が消えてプレーが縮こまってしまうことは容易に想像できる。ましてや3週間ぶりの実戦である。通常では考えられないような内容に終始してもおかしくはない。しかし、この日の鹿島は違った。この試合ですべてを出し切ることだけに集中していたチームは、多少のアクシデントにも揺らぐことなく、見事な試合内容で勝点3を得た。

序盤から鹿島は積極的に試合を運んでいく。相手が最終ラインからビルドアップするのを見越して高い位置からプレスをかける。DFラインも勇気を持って高い位置をキープしてコンパクトな布陣を保つと、川崎Fはなかなか効果的な崩しを見せられない。[4-1-4-1]の布陣を早々に諦めて[4-4-2]に変更した。ただ、鹿島も試合勘が無いせいか相手のミスから奪ったボールを簡単に失ってしまう。パスのテンポも上がらずドリブルで仕掛ける場面が多くなると試合は時間の経過と共に膠着していった。

ところが45分、川崎Fの守備が一瞬崩れたところを見逃さなかった柴崎岳が、ゴール前の遠藤康に縦パスを当てる。すると、遠藤は体を当てに来たDFを逆に弾き返し、迷いなく左足を振ると、ふわりとしたシュートが西部洋平の頭を越えてネットを揺らし、鹿島が良い時間帯で先制点を奪った。

後半、川崎Fは福森晃斗に代えて森谷賢太郎を投入。右サイドにいたレナトを本来の左に戻し、左SBに下がった登里享平と連動した攻撃を仕掛けようとする。しかし、鹿島がコンパクトな布陣を保つため、なかなか左から攻められない。逆に、高い位置でボールを奪った鹿島が立て続けにチャンスを迎えると、53分には西大伍のクロスから赤崎秀平がヘディングシュートで追加点。
「この試合で点を取るのは特別な意味があるので嬉しかった。フロンターレとアウェイでやったときは出られず悔しい思いをした。やはりピッチに立って挨拶したかった」
アウェイでの川崎F戦には出場できなかった赤崎にとっては、大学時代の恩師である風間八宏監督に痛烈な恩返しとなる追加点をあげた。

途中、前夜から急性胃腸炎で嘔吐を繰り返すなど体調不良だった小笠原満男が交代するアクシデントに見舞われるも、選手たちは慌てることなくゲームを締める。替わりに出場したルイス アルベルトがCBの間に入ってゴール前のスペースを消し、相手にチャンスを与えない。アディショナルタイムにレナトのFKから1点を返されたものの、ほとんど相手に得点機をつくらせない内容でホーム4試合ぶりの勝利をあげた。

「誰が試合に出るのかを決めて準備するのは自分なのですが、やるのは選手です。選手たちが良い心理状態で試合を迎えなければならないし、試合中もそういう風にしていかないといけない」
試合後、そう語ったトニーニョ セレーゾ監督。見事なチームマネジメントで選手の集中力を引き出した。残り2試合は残留がかかったC大阪と、同じく優勝の可能性を残している鳥栖。どちらも難敵だが、今回と同じような準備ができれば自ずと結果はついてくる。
「どういう状況に今後なっていこうとまず自分たちの目標がある。それが3位なのか、2位なのか、1位で終わるのかわからないが、まず自分たちが勝たないといけないという状況がある。そのあと12月6日の試合の最後の笛のときに、自分たちの努力が結果として表れたらな、と思ってます」
この監督の言葉を信じて残り2試合を戦っていきたい。

逆にフロンターレはこれで3連敗。シーズン終盤の大事なところで主力に怪我人が出たとは言え、前半戦で大敗したチームとは完全な別チームになってしまっていた。
「やっぱり何でもないミスをあれだけ犯してしまうとこういう試合になる」
風間監督の表情はどこか寂しげだった。

以上

2014.11.23 Reported by 田中滋




「この試合ですべてを出し切ることだけに集中していたチームは、多少のアクシデントにも揺らぐことなく、見事な試合内容で勝点3を得た」と言い切った田中氏のレポートである。
守備戦術が機能し、取るべきものが得点して勝利したこの試合は、一つの道標となるゲームであったのでは無かろうか。
継続やブレぬクラブとして日本屈指の鹿島が、その真価を表したと言い換えても良かろう。
残り二試合、成熟した守備と、Jリーグ随一の攻撃力で勝利を掴もうではないか。
楽しみである。

強気のラインコントロールを見せた守備陣

鹿島、奇跡の逆転Vなるか。強気のラインコントロールを見せた守備陣。司令塔不在の川崎Fを無力化
現在3位につける鹿島アントラーズが、ホームで川崎フロンターレと対戦した。前回の対戦では完敗を喫したが、今節の川崎Fは中村憲剛が不在。司令塔を欠く相手に対し、鹿島はチーム全体が連動することで自由を奪う。そして、ディフェンス陣のパフォーマンスも光った。

2014年11月23日(日)11時58分配信
text by 青木務 photo Getty Images


前線からのプレスがチームを助ける


最終ラインを束ねる昌子源【写真:Getty Images】

 11月22日、14時。埼玉スタジアム2002では浦和レッズとガンバ大阪の直接対決が行われた。8年ぶりの優勝を願う浦和サポーターによるコレオグラフィがスタジアムを彩った。

 同時刻、カシマスタジアムでは鹿島アントラーズが川崎フロンターレを迎えた。3位の鹿島にとって、優勝の可能性は決して高くはない。しかし、全くのノーチャンスでないことも確かだ。それは、奇跡の逆転優勝を成し遂げたことのある彼らが最も良く理解している。

 勝利を掴むため、この日も真紅のホームチームは序盤からフルパワーで臨んだ。

 3週間ぶりのリーグ戦だったが試合の入りは問題なく、最終ラインから丁寧にビルドアップしてくる川崎Fに猛烈なプレスをかける。急先鋒となったのが、赤崎秀平と土居聖真だ。

 彼らが追い込むことで相手の選択肢を減らし、パスを出させるとそこには鹿島の選手が狙い澄ましたようにアプローチをかける。川崎Fの攻撃を遅らせたのはもちろん、インターセプトからの速攻も見られた。

 前線のプレスに連動することで後方の選手も的を絞ることができる。

 遠藤康は「聖真と秀平が前で追いかけてくれたおかげで、自分の行くところがわかりやすかった」と2人を称えた。

 そして、この日の鹿島は最終ラインの位置も高く保つことができた。前線の頑張りに応えるように、守備陣も勇気を持って押し上げた。そうすることで全体のラインがコンパクトになり、相手のパスワークを消すことに成功した。

「あまり嘉人さんに効果的なパスは入っていなかったですし、僕たちの組織が今日はすごく良かった」と昌子源は手応えを口にした。

 川崎Fは最前線の森島康仁をシンプルに狙ったが、この日の鹿島は冷静に対応した。相手に蹴るしかないという選択をさせたことが大きかった。

 前線からのプレスが効いたことで、意図的に森島を狙わせる状況を作り出した。昌子が説明する。

「僕たちからしたら森島くんのキープ力に対抗して、起点を作らせないようなディフェンスができた。パスコースを限定してくれた秀平くんや前の選手が僕たちを楽にしてくれた。感謝したいですね」

ラインをコントロールすることで自分たちが主導権を握る

 この日、川崎Fは中村憲剛が不在だった。鹿島にとっては相手がある程度蹴ってくることも予想できていたという。そして、その上で相手の選択肢を限定し、狙い通りにロングボールを蹴らせた。

「今日はディフェンスラインもすごく高かったと思いますし、ペナの中ではほとんど僕たちのラインは作っていなかった。極端に言えば、森島さんをオフサイドポジションに置いておくと言うんですかね。自由に競らせないように」

 森島を蚊帳の外に追いやる狙いはもちろん、彼のストロングポイントである高さを警戒したためだ。

「僕たちが下がってしまうと彼の強さが一段と目立ってしまう。ゴールから離れたところでヘディングさせれば得点には結びつかないので、できるだけラインを高くしようというのは話していました。今日も効果的にライン内でオフサイドを取れる場面もありましたし、守備の組織は良かったんじゃないかなと自分で思います」

 最終ラインをしっかり押し上げることで守備陣が主導権を握る展開に持って行った。そこには鹿島のセンターバックとして活躍し、現在はコーチを務める大岩剛氏の教えがあった。

「よく大岩コーチに言われているんですけど、相手のアクションに僕たちが合わせるとどうしてもやられてしまう。僕たちのラインがアクションを起こすことで、相手がリアクションになるように動けていたかなと。それは僕だけじゃなくて、青木さん、大伍さん、脩斗くんが率先して声をかけながら。そういう細かいことがいい結果に結びついたんじゃないかなと」

 前線がプレスをかけ、中盤がインターセプトを狙い、ディフェンス陣は強気のラインコントロールで相手の攻撃力を削ぎ落とした。

 試合終盤に相手のFKが壁に当たって決まるという不運な失点はあったが、鹿島の守備に力強さと安定感が見られたのは間違いない。

 これは来シーズン以降にも繋がる――と言いたいところだが、まだ優勝の可能性は消えていない。将来にも繋がるが、今は目の前の戦いに集中することだ。

 残り2節、リーグナンバーワンの得点力と成熟を見せる守備を武器に、2007年以来の奇跡を目指す。

【了】




成熟しつつある鹿島の守備に関して綴るフットボールチャンネルの青木氏である。
最前線からのプレスと高いDFライン。
非常に能力の高い選手が、惜しげもなく汗をかくことで構築された堅固な守備は未来を感じさせる。
若きDFリーダーの源が高いラインと強い対人を魅せておることは大きい。
前線の赤?と聖真の労力も見逃せぬ。
青木氏が言うように、来季の明るさ以上に、今季の優勝に向けて力を発揮しておる。
残り二試合、勝利で締め、天命を待とうではないか。
チームを信じておる。

川崎戦報道

鹿島逆転Vへ望みつなぐ/鹿−川32節

ゴールを決めた鹿島FW赤崎(左から2人目)は仲間に囲まれながら雄たけびを上げる

<J1:鹿島2−1川崎F>◇第32節◇22日◇カシマ

 勝ち点3差の3位鹿島と5位川崎Fの対戦は、ホーム鹿島に軍配が上がった。

 前半は様子見の展開となった。互いに決定機が少ないまま試合は推移したが、終盤に川崎Fがチャンスをつかむ。41分、右サイドからのパスをFW大久保がペナルティーエリア内で落とし、フリーのFW森島が左足で合わせたが、力が弱くコロコロ転がってGK曽ケ端の手に収まった。

 直後、鹿島が先制に成功した。45分、ゴール正面で縦パスを受けたMF遠藤が、反転してマークを外すと、利き足の左で狙いすましたシュートをゴール左上に突き刺した。逆転優勝を諦めない先制弾となった。

 後半に入ってすぐ、鹿島が追加点を奪った。8分、DF西の右クロスがファーサイドへ流れたところに、FW赤崎が頭から飛び込んでゴールネットを揺らす。筑波大時代に指導を受けた敵将の風間監督の前で、成長を示す1発となった。

 川崎Fは23分、今季限りで退団濃厚なDF稲本を投入。日本代表MF中村、日本代表FW小林を欠く中で、守備から立て直しを図った。

 その後、後半ロスタイム1分にMFレナトがFKで1点を返したものの時既に遅し。鹿島がホームで白星をつかみ、首位浦和との勝ち点差を4に縮めた。
 [2014年11月22日19時37分]

鹿島、首位に4差!奇跡の07年V再現だ
<J1:鹿島2−1川崎F>◇第32節◇22日◇カシマ

 3位鹿島が大逆転Vの再現に望みをつないだ。5位川崎Fを下してロッカールームに戻り、首位浦和との勝ち点差が4に詰まったことを知る。一瞬沸いたが、通算16冠王者はすぐ切り替えた。「次も、その次も勝つだけ」。残り2戦で4差は、最大11差をひっくり返した奇跡の07年と同じだ。

 当時を知る選手は5人だけ。その1人、MF遠藤康(26)が先制点を決めた。前半45分、ゴール正面で縦パスを受け、トラップでマークを外すと利き足の左を振る。ゴール左上を射抜くと「毎日何時間も、立ってるのがつらくなるほど練習してきた形だから」。自身初2ケタの今季10点目を、ジーコ魂の1つ「誠実」な練習で奪った。

 前夜は小笠原主将が急性胃腸炎になった。欠場も考えたが、志願の先発出場。後半14分に退くまで中盤で走り続けた姿に、トニーニョ・セレーゾ監督(59)は「出場が難しい状態でもチームプレーに徹し、責任感で走った。これが鹿島の伝統だ」と称賛した。

 3週間の中断期間中、砂場で酸欠になるまで走り込むなど名門の練習量は衰えない。07年再現へ、強化責任者19年目の鈴木常務は「あの時も勝ち続けて上位に重圧をかけた。勝者のメンタリティーが当時を知らない選手に浸透してきた」。奇跡を知る鹿島の猛追ほど、怖いものはない。【木下淳】
 [2014年11月23日7時24分 紙面から]


逆転Vへ望み!“常勝軍団”鹿島、残り2節で首位と勝ち点4差!!

チーム2点目を決めた赤崎(中央奥)に、土居(左)や西(手前)らが駆け寄って大喜び。鹿島は逆転優勝に望みをつないだ

 J1第32節(22日、鹿島2−1川崎、カシマ)赤く染まったカシマスタジアムに歓声がこだました。2万261人の後押しを受けた鹿島が2−1で勝利。奇跡の逆転優勝へ望みをつなぎ、セレーゾ監督は満足そうにうなずいた。

 「タイトルを目指すために全身全霊を懸けるのがチームの伝統。(最終節)12月6日の最後の笛が鳴るときに、努力の結果が表れるだろう」

 前半45分にMF遠藤が約20メートルの左足ミドルをねじ込むと、後半8分には23歳のルーキーFW赤崎が頭で追加点。終了間際に川崎MFレナトのFKが壁に当たってゴールに吸い込まれたが、最後まで集中力を切らさず逃げ切った。

 頼れる主将が踏ん張った。MF小笠原は前夜に嘔吐(おうと)など急性胃腸炎のような症状に苦しめられたが、強行出場。後半14分に退くまで周囲を鼓舞しながらプレーした。日頃から「優勝して監督を男にしたい」と話し、後輩からも慕われる存在。必死の姿にチームは奮起した。

 誰もが逆転Vを信じて疑わない。試合前、指揮官は「きょうはチャンピオンが決まることはないだろう」とイレブンを送り出した。日本代表DF昌子は「それを信じてやった」と胸を張る。

 2007年は開幕5戦未勝利も、終盤の9連勝で浦和をかわして優勝した。今季は残り2節で首位浦和との勝ち点差は4。国内最多16冠を誇る常勝軍団の勝負強さを、発揮するときがきた。 (伊藤昇)


鹿島・2007年 奇跡のリーグ制覇

 開幕5戦未勝利で、一時は首位との勝ち点差が「11」に開くなど優勝は絶望視されていた。しかし、徐々に調子を上げると第26節の新潟戦から連勝を続け、首位の浦和を猛追。勝ち点1差の2位で迎えた最終節の清水戦(カシマ)もMF小笠原のゴールなどで3−0と勝利し、9連勝を達成した。同時刻の試合で浦和が敗れ、奇跡の逆転優勝が決定。シーズン中に1度も首位に立たなかったチームの優勝は、これが初めてだった。

07年再現なるか…鹿島4差 小笠原、胃腸炎も強行出場で2発演出
J1第32節 鹿島2―1川崎F (11月22日 カシマ)


<鹿島・川崎F>後半、川崎F・森島(右)と激しく競り合う鹿島・小笠原
Photo By スポニチ


 07年の再現へその気になってきた。鹿島はホームで川崎Fを撃破。残り2試合で首位・浦和との勝ち点差は4に縮まった。リーグ7度の優勝を誇る常勝軍団の歴史を知り尽くす主将が意地を見せた。MF小笠原は前日21日に急性胃腸炎を患ったが、強行出場。前半45分のMF遠藤の先制点、後半8分のFW赤崎の追加点と全ゴールの起点になり勝ち点3に貢献した。

 試合前にトニーニョ・セレーゾ監督は選手に「きょう王者が決まることはない」と鼓舞。その言葉通りとなり、日本代表DF昌子は「信じてプレーして良かった」と笑った。07年は残り5試合で勝ち点差10あったが逆転優勝。昌子が「僕たちも分からない。まだ諦めない」と話せば、鈴木満常務取締役強化部長も「その経験があるし勝者のメンタリティーも継承されている」という。奇跡を信じて残り2戦を戦う。
[ 2014年11月23日 05:30 ]

【鹿島】遠藤芸術弾!07年の大逆転V再現だ
2014年11月23日6時0分 スポーツ報知


後半8分、ゴールを決め喜ぶ赤崎(中央奥)ら鹿島イレブン

 ◆J1第32節 鹿島2―1川崎(22日・カシマスタジアム)

 鹿島が逆転優勝に望みをつないだ。立役者はMF遠藤だ。前半45分。MF柴崎の縦パスを受けてゴール前、右45度の位置から左足で相手GKの頭を越した。自身初の2ケタ得点となる今季10ゴール目。「練習通り。立っていることもつらくなるくらい、毎日シュート練習をしているからね」。芸術的ゴールを涼しい表情で振り返った。

 早い時間帯にゴールが欲しかった。前夜、主将MF小笠原が急性胃腸炎で嘔吐(おうと)と下痢の症状を訴えた。試合前、我慢して朝食を取り、強行出場したが、長い時間はプレーできない。「いい時間に取れてよかった」。遠藤の胸には前半終了間際という時間帯と、同じ東北出身の小笠原の体調があった。

 後半8分にはFW赤崎が追加点。小笠原は59分間、体調不良を感じさせないプレーで貢献した。首位・浦和との差は4に縮まった。自力Vはないが、07年は残り5試合で勝ち点差10から大逆転で優勝した経験がある。当時を知るGK曽ケ端は「1試合ずつしっかり準備をすること」と説いた。(内田 知宏)

連勝すれば…鹿島セレーゾ監督不敵笑み
2014年11月23日


 前半、先制ゴールを決め喜ぶ鹿島・遠藤(中央)

 「J1、鹿島2-1川崎」(22日、カシマ)

 前半終了間際、約20メートル先のネットを揺らした鹿島のMF遠藤康(26)の先制点は、自己最多のシーズン10点目。逆転優勝に望みをつなぎ「うちは立っているのがつらくなるぐらいシュート練習するからね」と成果を誇った。

 残り2試合を連勝すれば、何が起こるか分からない。セレーゾ監督は「12月6日の最後の笛が鳴ったとき、努力の結果が表れるだろう」と不敵に言い放った。




胃腸炎も強行出場しチームを勝利に導いた小笠原主将が大きく報じられておる。
2007年の大逆転優勝の立役者が、ここにきてまた気を吐いておる。
攻撃の起点は満男ということが改めて感じされられた。
満男経由にてボールが廻り、フィニッシュに繋げる。
これが機能し、逃げ切ることが出来た。
締めに走ったルイス・アルベルトも素晴らしい。
また、先制点のヤスは今季10得点をマークした。
自身初の二桁得点に乗せた格好である。
ルーキー・赤?のゴールも素晴らしい。
攻撃力で残り二試合に勝利し、吉報を待ちたい。
楽しみである。

相馬、甲府の次期監督有力候補

甲府 城福監督勇退へ…契約延長固辞、後任は相馬氏有力
J1第32節 甲府2―0広島 (11月22日 中銀スタ)

 就任3年目の甲府・城福浩監督(53)が今季限りで勇退することが濃厚となった。関係者によればクラブ側から契約延長オファーを受けたが既に断りを入れたという。

 城福監督は限られた強化資金、編成の中、堅守ベースのスタイルに転化し着実に成長。この日も2―0と快勝し、3連勝でJ1残留を決めた。来季はクラブ史上初めて3年連続のJ1で戦うことになった。

 クラブ側は後任人事に着手しており、元日本代表DFでJ3町田の相馬直樹監督(43)が有力候補。11〜12年に川崎Fを指揮するなどJ1指導経験があり、実現すれば来季はクレバーな若き指揮官の下で上位進出を狙う。


甲府の新監督就任が有力となった相馬直樹氏
Photo By スポニチ


[ 2014年11月23日 06:32 ]




甲府の次期監督に挙げられた相馬である。
これは面白い人事であろう。
甲府は城福監督の下、J1昇格と2年連続のJ1残留を決めた。
これは素晴らしい結果と言えよう。
その後継者にはかなりの手腕が問われるところ。
この重責を担うには、相馬の頭脳が必要という判断である。
現在、J3の町田を指揮する相馬がどのような判断をするのであろうか。
続報を待ちたい。

ケルン・大迫、絶妙なスルーパスでアシスト

大迫が途中出場でアシストも…細貝、原口出場のヘルタがアウェー初勝利
14/11/23 04:22

[11.22 ブンデスリーガ第12節 ケルン1-2ヘルタ・ベルリン]



 ブンデスリーガは22日、第12節1日目を行い、MF細貝萌とFW原口元気の所属するヘルタ・ベルリンは敵地でFW大迫勇也とMF長澤和輝の所属するケルンと対戦し、2-1で競り勝った。

 細貝はボランチでフル出場。2試合ぶりのベンチスタートとなった原口は後半28分から途中出場した。2試合連続ベンチスタートの大迫は0-1の後半開始から出場し、後半13分に同点ゴールをアシストしたが、結果にはつながらず。長澤は3試合連続でベンチ外だった。

 先制したのはアウェーのヘルタだった。前半28分、MFロイ・ベーレンスがMFバレンティン・シュトッカーとのワンツーで右サイドを突破。ドリブルで中に切れ込み、そのまま左足でゴール左隅へ流し込んだ。

 1点ビハインドで前半を折り返したケルンは後半開始からMFヤニック・ゲルハルトに代えて大迫を投入。すると後半13分だった。自陣でボールを受けた大迫はプレッシャーを受けながらも前を向き、絶妙なスルーパス。ゴール前に抜け出したFWアンソニー・ウジャーがGKとの1対1を制し、右足でゴール右隅に流し込んだ。

 大迫の4試合ぶりとなる今季2アシスト目で同点に追いついたケルンは一気に勢いづく。しかし、後半18分、DFミショ・ブレチュコの右クロスに合わせたウジャーの右足ボレーはクロスバーを直撃した。

 ヘルタは後半28分、2枚目の交代カードで原口をピッチに送る。すると後半41分、細貝がゴール前絶好の位置で倒され、FKを獲得。DFマルセル・ヌジェングが直接狙ったキックは壁に入っていたウジャーの体に当たってコースが変わり、ゴール右隅へ。土壇場で2-1と勝ち越し、3試合ぶりの白星で今季アウェー初勝利を飾った。

大迫が途中出場でアシストも…細貝、原口出場のヘルタがアウェー初勝利
14/11/23 16:52

[11.22 ブンデスリーガ第12節 ケルン1-2ヘルタ・ベルリン]

 ブンデスリーガは22日、第12節1日目を行い、MF細貝萌とFW原口元気の所属するヘルタ・ベルリンは敵地でFW大迫勇也とMF長澤和輝の所属するケルンと対戦し、2-1で競り勝った。


2戦連続ベンチスタートだった大迫


途中出場でアシスト!!仕事を果たした


しかし、チームは1-2の敗戦


指揮官から労いを受けた




途中出場でアシストを記録したケルンの大迫である。
後半13分からの出場は前回よりも良い状況。
結果も残しており、少々の信頼を得てるように思える。
試合結果は残念であったが、大迫の実力はアピール出来たのではなかろうか。
大迫の活躍を祈っておる。

ヤスのゴール、ノミネート

J1リーグ戦第32節ノミネートゴール決定のお知らせ
2014年11月22日(土)

 J1リーグ戦第32節のノミネートゴールが決定しましたのでお知らせいたします。

J1リーグ戦
遠藤 康(鹿島) 11月22日 対 川崎F戦 得点時間:45
ハモン ロペス(仙台) 11月22日 対 C大阪戦 得点時間:88
レオ シルバ(新潟) 11月22日 対 F東京戦 得点時間:69
※ノミネートゴールの映像はスカパー!のホームページ(http://soccer.skyperfectv.co.jp/bestgoal/)で近日公開されます。

■最優秀ゴール賞 -BEST GOAL AWARD- コーナーはこちら ≫




第32節のノミネートゴールに選出されたヤスのゴールである。
ゴール前やや右から捲いてゴール角に吸い込まれた。
ヤスらしい素晴らしいゴールである。
ゴール前で前を向かせたらヤスほど怖い選手はおらぬ。
左足から繰り出される、シュートやスルーパスは天下一品。
これからも数多くのゴールを演出し、チームを勝利に導いていくのだ。
楽しみにしておる。

仙台・野沢、あのシーンの悔しさの方が大きい

【J1:第32節 仙台 vs C大阪】試合終了後の各選手コメント(14.11.22)
11月22日(土) 2014 J1リーグ戦 第32節
仙台 3 - 3 C大阪 (17:04/ユアスタ/19,404人)
得点者:3' 野沢拓也(仙台)、17' 赤嶺真吾(仙台)、38' 杉本健勇(C大阪)、72' 永井龍(C大阪)、88' ハモンロペス(仙台)、90'+3 カカウ(C大阪)

●野沢拓也選手(仙台):
「今日は是が非でも勝点3を取らなければいけない試合でしたし、自分達が置かれている立場以上に相手がしっかり戦った結果、こういう状況を生んでしまったと思います。前半に相手が前から来るということは分かっていましたし、そういう状況におかれたチームが粘り強いということは感じました。自分達が2点を取ってからの戦い方を工夫し、全員がやらなければいけないと強く感じました」

Q:自身のゴールについて
「自分としてもいいかたちと思いました。ウイルソンの突破から、自分のところに転がってくるとある程度予想していましたし、あとは決めるだけでした。ウイルソンは素晴らしい選手ですし、帰ってきてくれたことでチームのみんながパワーアップした試合だったと思います」

Q:後半の戦い方について
「相手が前がかりできているぶん、僕たちも目的がはっきりしないまま終わってしまいました。ズルズルみんなが下がってしまった部分もありました。3点で満足することなく、今日の相手には5点、6点とたたみかけるチャンスもありましたし、そのなかで目的をはっきりしないまま同点にされたのは反省しなければいけません」

[ J1:第32節 仙台 vs C大阪 ]


残留に向け勝利が欲しい両チームは開始早々の3分、C大阪DFのクリアボールが野沢拓也に渡ると野沢は右足を振り抜いた。このシュートが決まりホーム仙台が先制点をあげた。

無念オフサイド…仙台ロスタイム幻のV弾 野沢「悔しさ大きい」
 仙台は3―3の後半ロスタイム、野沢の正確なFKから劇的な決勝点が生まれたかに思われたが、オフサイドの判定でゴールは幻に。「先制点は決めたが、あのシーンの悔しさの方が大きい」と野沢は苦笑した。

 2点を先行し、さらに後半43分にハモン・ロペスのミドルシュートで勝ち越しながら、仕留められなかった。渡辺監督は「展開からすれば、勝ち点3を取らなければいけない」と険しい表情だった。
[ 2014年11月23日 05:30 ]

仙台MF野沢が試合を優位に進める先制点!
14/11/23 10:50

[11.22 J1第32節 仙台3-3C大阪 ユアスタ]

 J1は22日、第32節を各地で行った。ユアテックスタジアム仙台ではベガルタ仙台とセレッソ大阪が対戦し、3-3の引き分けに終わった。


前半3分に先制点を挙げたMF野沢拓也


右クロスから右足で合わせた野沢


ゴール右隅に吸い込まれた


J1残留を争う試合を開始3分で動かした


その後もC大阪の脅威となり続けた


足もとの技術が高い野沢


この先制点も勝利には結びつかなかった




先制点を決めた仙台の野沢である。
右サイドからの折り返しのこぼれ球を綺麗に決めた。
野沢のシュートテクニックが冴えたゴールであった。
また、アディショナルタイムにはFKから素晴らしいアシストを演出したかに見えた。
この勝ち越し弾にてJ1残留を決めたかに思えたが、判定はオフサイド。
リプレイを見返したが微妙に思える。
高額助っ人で話題となったクラブを生きながらえそうとするJリーグの思惑でもあるのでは無いかと勘ぐってしまう。
それはそれとして、野沢の技術が光っておったことは嬉しい。
次節、野沢が勝利に導けば仙台のJ1残留が確定する。
野沢の活躍を応援しておる。
プロフィール

Fundamentalism

Author:Fundamentalism
鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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