ユキ・植田・豊川、J-22選抜選出
明治安田生命J3リーグ J-22招集メンバー確定のお知らせ(第24節 ブラウブリッツ秋田戦)
明治安田生命J3リーグ 第24節 ブラウブリッツ戦の招集メンバー16名が確定しましたので、お知らせ致します。
クラブ POS. No. 漢字名 英語名 生年月日 身長(cm)/体重(kg) 招集回数
1 磐田 GK 1 牲川 歩見 Ayumi NIEKAWA 1994/5/12 195/90 15
2 京都 GK 16 山田 元気 Genki YAMADA 1994/12/16 187/77 1
3 柏 DF 6 山中 亮輔 Ryosuke YAMANAKA 1993/4/20 171/65 1
4 鹿島 DF 2 伊東 幸敏 Yukitoshi ITO 1993/9/3 175/68 2
5 新潟 DF 9 川口 尚紀 Naoki KAWAGUCHI 1994/5/24 177/72 1
6 鹿島 DF 4 植田 直通 Naomichi UEDA 1994/10/24 186/77 1
7 広島 DF 15 宮原 和也 Kazuya MIYAHARA 1996/3/22 172/66 1
8 柏 DF 3 中山 雄太 Yuta NAKAYAMA 1997/2/16 180/70 7
9 神戸 MF 8 前田 凌佑 Ryosuke MAEDA 1994/4/27 172/65 1
10 広島 MF 10 野津田 岳人 Gakuto NOTSUDA 1994/6/6 175/70 1
11 柏 MF 13 秋野 央樹 Hiroki AKINO 1994/10/8 176/68 2
12 松本 MF 11 前田 直輝 Naoki MAEDA 1994/11/17 175/66 2
13 名古屋 MF 7 望月 嶺臣 Reo MOCHIZUKI 1995/1/18 167/57 8
14 新潟 MF 12 小泉 慶 Kei KOIZUMI 1995/4/19 173/69 1
15 新潟 FW 5 鈴木 武蔵 Musashi SUZUKI 1994/2/11 185/75 2
16 鹿島 FW 14 豊川 雄太 Yuta TOYOKAWA 1994/5/4 173/62 2
※招集メンバーは変更になる可能性がございます。
J-22選抜に選出されたユキ、植田、豊川である。
今回はJ1が中断期間ということもあって、リオデジャネイロ五輪を目指すU-22日本代表メンバーが数多く名を連ねた。
連携で崩し、勝利をもたらすのだ。
活躍の報を楽しみにしておる。
明治安田生命J3リーグ 第24節 ブラウブリッツ戦の招集メンバー16名が確定しましたので、お知らせ致します。
クラブ POS. No. 漢字名 英語名 生年月日 身長(cm)/体重(kg) 招集回数
1 磐田 GK 1 牲川 歩見 Ayumi NIEKAWA 1994/5/12 195/90 15
2 京都 GK 16 山田 元気 Genki YAMADA 1994/12/16 187/77 1
3 柏 DF 6 山中 亮輔 Ryosuke YAMANAKA 1993/4/20 171/65 1
4 鹿島 DF 2 伊東 幸敏 Yukitoshi ITO 1993/9/3 175/68 2
5 新潟 DF 9 川口 尚紀 Naoki KAWAGUCHI 1994/5/24 177/72 1
6 鹿島 DF 4 植田 直通 Naomichi UEDA 1994/10/24 186/77 1
7 広島 DF 15 宮原 和也 Kazuya MIYAHARA 1996/3/22 172/66 1
8 柏 DF 3 中山 雄太 Yuta NAKAYAMA 1997/2/16 180/70 7
9 神戸 MF 8 前田 凌佑 Ryosuke MAEDA 1994/4/27 172/65 1
10 広島 MF 10 野津田 岳人 Gakuto NOTSUDA 1994/6/6 175/70 1
11 柏 MF 13 秋野 央樹 Hiroki AKINO 1994/10/8 176/68 2
12 松本 MF 11 前田 直輝 Naoki MAEDA 1994/11/17 175/66 2
13 名古屋 MF 7 望月 嶺臣 Reo MOCHIZUKI 1995/1/18 167/57 8
14 新潟 MF 12 小泉 慶 Kei KOIZUMI 1995/4/19 173/69 1
15 新潟 FW 5 鈴木 武蔵 Musashi SUZUKI 1994/2/11 185/75 2
16 鹿島 FW 14 豊川 雄太 Yuta TOYOKAWA 1994/5/4 173/62 2
※招集メンバーは変更になる可能性がございます。
J-22選抜に選出されたユキ、植田、豊川である。
今回はJ1が中断期間ということもあって、リオデジャネイロ五輪を目指すU-22日本代表メンバーが数多く名を連ねた。
連携で崩し、勝利をもたらすのだ。
活躍の報を楽しみにしておる。
走れ秀平
午前練習

厳しい暑さに見舞われた今日、選手たちは9時からトレーニングを始め、パス練習などを行いました
練習を行う赤?である。
ダヴィの復帰により、先発の座を譲ったが、途中交代でゴールを奪い存在感を示した。
決定力と動き出しなら赤?と印象づけたであろう。
中断明けからは過密日程が続く。
レギュラーFWの座は誰もが安泰ということはなかろう。
赤?にかかる期待は大きい。
ゴールという結果を積み重ね、世に名を知らしめるのだ。
頼もしい赤?の活躍を楽しみにしておる。

厳しい暑さに見舞われた今日、選手たちは9時からトレーニングを始め、パス練習などを行いました
練習を行う赤?である。
ダヴィの復帰により、先発の座を譲ったが、途中交代でゴールを奪い存在感を示した。
決定力と動き出しなら赤?と印象づけたであろう。
中断明けからは過密日程が続く。
レギュラーFWの座は誰もが安泰ということはなかろう。
赤?にかかる期待は大きい。
ゴールという結果を積み重ね、世に名を知らしめるのだ。
頼もしい赤?の活躍を楽しみにしておる。
16年ぶりの出来事は、鹿島の伝統の底力を問うている
鹿島の「16年ぶり」
功労者の解任

解任された鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督。写真は2014年撮影【時事通信社】
7月21日、Jリーグの鹿島から報道向けリリースが届いた。「本日、今季の成績を総合的に考慮したうえでトニーニョ セレーゾ監督との契約を解除することを決定しましたのでお知らせいたします」
今季の鹿島は低迷を続けている。2ステージ制が11年ぶりに復活した今季、第1ステージは優勝した浦和と勝ち点差19の8位に終わった。第2ステージも、第1節の新潟戦こそ後半ロスタイムに2点を奪う劇的な逆転勝利を収めたが、第2節の清水戦は0−0で引き分け、第3節は松本に0−2で完敗。解任まで、いずれも下位チームを相手にした3試合を終えて1勝1分け1敗の勝ち点4と出遅れていた。
今季は攻守に甘さを露呈し続けていた。最終ラインの集中力が一瞬途切れるシーンが多く、攻守の切り替えも遅い。固い守備から鋭く攻め込む、往年の強さは影を潜めたままだ。
鹿島は、Jリーグ最多の年間優勝7度を誇る屈指の強豪だ。1993年のJリーグ開始時には、後に日本代表監督も務めるブラジルの「神様」ジーコを擁して前期優勝。その後は着々と歴史を積み重ねてきた。その鹿島にとってシーズン途中の監督交代は、99年8月のゼ・マリオ監督解任以来、実に16年ぶりの事態となった。
薄れかけていた記憶をたどった。6月のある日、運動部のサッカー担当記者だった筆者は某所でクラブ関係者と話した。「監督は、今シーズンは続投ですよね」。何気なく聞いたところ、その関係者は「結果を残せないとねえ…」と言葉を濁していた。ジーコと同じ元ブラジル代表の名選手で、最初に鹿島の監督を務めていた2000年シーズンに史上初のJ1、ナビスコ杯、天皇杯の3冠へ導いた功労者のトニーニョ・セレーゾ監督も、今季は有効な策を打てないままチームを去ることになった。
早まるサイクル

【時事通信社】
鹿島のリーグ優勝は、09年にJリーグ初の3連覇を達成したのが最後。小笠原満男ら主力の高齢化と、世代交代が長年の課題だった。13年から2度目の指揮を執るトニーニョ・セレーゾ監督は、以前も鹿島で柳沢敦や中田浩二、小笠原ら若手を登用し、主力に育てた手腕を買われた。
復帰後、柴崎岳を始め昌子源、土居聖真ら若手を積極的に起用。13年と14年もシーズン序盤こそ出遅れたが、最後まで優勝争いに絡み、世代交代は着実に進みつつあるかに見えた。しかし、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)も戦った今季は、復調の兆しを見いだせないまま、監督解任まで至った。
筆者が6月のある日、「続投ですよね」と聞いたのは、成績は伸び悩んでいるが、クラブは引き続き監督に若手の強化を託し続けるに違いないと思ったからだった。しかし、その「読み」は外れたことになる。
日本代表FW武藤嘉紀が今夏、F東京からマインツ(ドイツ)へ移籍したように、Jリーグは有望な若手が次々と欧州に挑戦の舞台を求める傾向はますます強くなっている。鹿島も例外ではない。右サイドバックの主力に育った内田篤人は10年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会後、1トップとして成長著しかった大迫勇也が13年、ともにドイツへ移籍した。鹿島の中盤の要に成長し、日本代表に定着しつつある柴崎岳も、昨オフは欧州への移籍を模索していた。
鹿島の別のある関係者は、「他のクラブも同じだと思うけど」と前置きした上で、「これまでは若手を育てて、主力になって、また新しい若手を育てて、というサイクルは5年だった。それが、今は3年になっている」と説明する。世代交代のサイクルが早まることを余儀なくされているジレンマを抱える中で、クラブが下した決断は監督の途中解任だった。
熱血漢との別れ

2011年、富士ゼロックススーパーカップで名古屋との試合前、ベンチに座る鹿島のオズワルド・オリベイラ監督(神奈川・日産スタジアム)。2007〜09年にJ1初の3連覇を遂げた【時事通信社】
鹿島はほぼ一貫してブラジル出身監督の路線を継続してきた。余談になるが、筆者は鹿島戦の試合後の監督会見に出席するのが好きだった。筆者が取材したオズワルド・オリベイラ監督、ジョルジーニョ監督、トニーニョ・セレーゾ監督の記者会見に共通するのは、鹿島の伝統と誇りを強調し、選手をけなさず、判定へ注文を忘れない。会見は、他のクラブのように会見の冒頭は監督の総評から入るのではなく、いきなり質疑応答が行われる。なので、出席する記者はあらかじめ質問事項を頭の中で整理しなければ、コメントを手に入れることはできない。
中でも厳しかったのは、11年シーズンまで指揮を執ったオズワルド・オリベイラ監督だった。長いコメントの中に、「記者の皆さんもサッカーをよく知ってほしい」と織り交ぜてくる。ある記者の質問に、「その質問には先ほど答えました」とだけ返すこともあった。ブラジルの名指導者に、どう質問をぶつけるか。試合終了から会見開始までは、10分足らず。緊張感が、楽しくもあった。
トニーニョ・セレーゾ監督の会見も味わい深かった。声の大きさ、熱血漢ぶりが際立っていた。快勝すれば、「イバラーキ!(茨城)」とこぶしを高々と掲げながら満面の笑みで会見場に登場。14年には、同じブラジルのDFアウベス(バルセロナ)が客席からバナナを投げ入れられる差別行為への抗議の意味を込めてバナナを食べたことにならい、会見後にバナナを食べ始めたこともある。
また、トニーニョ・セレーゾ監督はなぜか横浜Mには強い対抗心を燃やしていた。最初に鹿島を率いた当時、2年連続で年間優勝した相手へのライバル意識なのだろうか。いつも「マリノスとの戦いはダービーだ」と言っていた。そんな熱血漢との別れは、寂しい気持ちもある。
問われる伝統

2001年Jリーグ1部(J1)後期で優勝し、記念撮影をする鹿島イレブン。前期11位から巻き返し、チャンピオンシップでも磐田を破って2年連続年間優勝を果たした。【時事通信社】
解任決定時の第2ステージ第3節終了時点で、鹿島の年間順位は8位。第2ステージに限っても、残り14試合で首位広島との勝ち点差は5。他の中堅クラブなら監督解任を決断する数字ではない。それでも、あえて監督交代に踏み切ったのは、タイトル獲得への決意の表れにも映る。
14年、鹿島は優勝の可能性をわずかに残して最終第34節に臨んだが、ホームで鳥栖に完敗。優勝はならなかった。試合後、鹿島の強化に長年携わってきた鈴木満常務は悔しさをあらわにしながらも、「若い選手たちが『タイトルを取れなければ意味がない』と言うようになった」と、若手の成長への手ごたえを口にしていた。
一方で、鈴木常務は「負けて強くなることはない」とも言った。勝つことで選手が育ち、育った選手でタイトルを取る−。鹿島が20年以上かけて培ってきた伝統を端的に表現している。裏返せば、惜しいところまで行っても強くはなれない、強豪復活にはタイトルをもぎ取らなくては、と言っているように聞こえる。
14年限りで現役を引退した鹿島OBの中田浩二氏は、鹿島がJリーグ3連覇を遂げた09年、ベテランとしてチームを引っ張ったシーズンを振り返って「(かつては)秋田(豊)さんや本田(泰人)さんが一生懸命やってくれた。強さは同じ」と語ったことがある。Jリーグ開始の93年に活躍した秋田や本田らを見て育った中田、小笠原らから、どう次の世代へ強さを受け継ぐのか。
後任監督の石井正忠氏も、93年に活躍した鹿島OBだ。鹿島は00年の前期は8位、01年の前期も11位と低迷しながら、ともに後期は優勝し、チャンピオンシップを制して2年連続年間優勝を果たしたように、後期に強いと言われる。監督解任後、鹿島は2連勝。若手たちがどう奮起するか。16年ぶりの出来事は、鹿島の伝統の底力を問うている。
(時事ドットコム編集部 舟木隆典)
監督解任について記す時事ドットコムの舟木氏である。
「あえて監督交代に踏み切ったのは、タイトル獲得への決意の表れにも映る」と述べる。
鹿島の目標はタイトルである。
まだまだ三冠の可能性を持っておる。
石井監督へのしかかる責任は重い。
とはいえ、圧倒的不利な状況にて戦った93年を知るものとして、この責務を果たすに十分な人物であろう。
16年ぶりに行った英断で、伝統を復活させたい。
功労者の解任

解任された鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督。写真は2014年撮影【時事通信社】
7月21日、Jリーグの鹿島から報道向けリリースが届いた。「本日、今季の成績を総合的に考慮したうえでトニーニョ セレーゾ監督との契約を解除することを決定しましたのでお知らせいたします」
今季の鹿島は低迷を続けている。2ステージ制が11年ぶりに復活した今季、第1ステージは優勝した浦和と勝ち点差19の8位に終わった。第2ステージも、第1節の新潟戦こそ後半ロスタイムに2点を奪う劇的な逆転勝利を収めたが、第2節の清水戦は0−0で引き分け、第3節は松本に0−2で完敗。解任まで、いずれも下位チームを相手にした3試合を終えて1勝1分け1敗の勝ち点4と出遅れていた。
今季は攻守に甘さを露呈し続けていた。最終ラインの集中力が一瞬途切れるシーンが多く、攻守の切り替えも遅い。固い守備から鋭く攻め込む、往年の強さは影を潜めたままだ。
鹿島は、Jリーグ最多の年間優勝7度を誇る屈指の強豪だ。1993年のJリーグ開始時には、後に日本代表監督も務めるブラジルの「神様」ジーコを擁して前期優勝。その後は着々と歴史を積み重ねてきた。その鹿島にとってシーズン途中の監督交代は、99年8月のゼ・マリオ監督解任以来、実に16年ぶりの事態となった。
薄れかけていた記憶をたどった。6月のある日、運動部のサッカー担当記者だった筆者は某所でクラブ関係者と話した。「監督は、今シーズンは続投ですよね」。何気なく聞いたところ、その関係者は「結果を残せないとねえ…」と言葉を濁していた。ジーコと同じ元ブラジル代表の名選手で、最初に鹿島の監督を務めていた2000年シーズンに史上初のJ1、ナビスコ杯、天皇杯の3冠へ導いた功労者のトニーニョ・セレーゾ監督も、今季は有効な策を打てないままチームを去ることになった。
早まるサイクル

【時事通信社】
鹿島のリーグ優勝は、09年にJリーグ初の3連覇を達成したのが最後。小笠原満男ら主力の高齢化と、世代交代が長年の課題だった。13年から2度目の指揮を執るトニーニョ・セレーゾ監督は、以前も鹿島で柳沢敦や中田浩二、小笠原ら若手を登用し、主力に育てた手腕を買われた。
復帰後、柴崎岳を始め昌子源、土居聖真ら若手を積極的に起用。13年と14年もシーズン序盤こそ出遅れたが、最後まで優勝争いに絡み、世代交代は着実に進みつつあるかに見えた。しかし、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)も戦った今季は、復調の兆しを見いだせないまま、監督解任まで至った。
筆者が6月のある日、「続投ですよね」と聞いたのは、成績は伸び悩んでいるが、クラブは引き続き監督に若手の強化を託し続けるに違いないと思ったからだった。しかし、その「読み」は外れたことになる。
日本代表FW武藤嘉紀が今夏、F東京からマインツ(ドイツ)へ移籍したように、Jリーグは有望な若手が次々と欧州に挑戦の舞台を求める傾向はますます強くなっている。鹿島も例外ではない。右サイドバックの主力に育った内田篤人は10年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会後、1トップとして成長著しかった大迫勇也が13年、ともにドイツへ移籍した。鹿島の中盤の要に成長し、日本代表に定着しつつある柴崎岳も、昨オフは欧州への移籍を模索していた。
鹿島の別のある関係者は、「他のクラブも同じだと思うけど」と前置きした上で、「これまでは若手を育てて、主力になって、また新しい若手を育てて、というサイクルは5年だった。それが、今は3年になっている」と説明する。世代交代のサイクルが早まることを余儀なくされているジレンマを抱える中で、クラブが下した決断は監督の途中解任だった。
熱血漢との別れ

2011年、富士ゼロックススーパーカップで名古屋との試合前、ベンチに座る鹿島のオズワルド・オリベイラ監督(神奈川・日産スタジアム)。2007〜09年にJ1初の3連覇を遂げた【時事通信社】
鹿島はほぼ一貫してブラジル出身監督の路線を継続してきた。余談になるが、筆者は鹿島戦の試合後の監督会見に出席するのが好きだった。筆者が取材したオズワルド・オリベイラ監督、ジョルジーニョ監督、トニーニョ・セレーゾ監督の記者会見に共通するのは、鹿島の伝統と誇りを強調し、選手をけなさず、判定へ注文を忘れない。会見は、他のクラブのように会見の冒頭は監督の総評から入るのではなく、いきなり質疑応答が行われる。なので、出席する記者はあらかじめ質問事項を頭の中で整理しなければ、コメントを手に入れることはできない。
中でも厳しかったのは、11年シーズンまで指揮を執ったオズワルド・オリベイラ監督だった。長いコメントの中に、「記者の皆さんもサッカーをよく知ってほしい」と織り交ぜてくる。ある記者の質問に、「その質問には先ほど答えました」とだけ返すこともあった。ブラジルの名指導者に、どう質問をぶつけるか。試合終了から会見開始までは、10分足らず。緊張感が、楽しくもあった。
トニーニョ・セレーゾ監督の会見も味わい深かった。声の大きさ、熱血漢ぶりが際立っていた。快勝すれば、「イバラーキ!(茨城)」とこぶしを高々と掲げながら満面の笑みで会見場に登場。14年には、同じブラジルのDFアウベス(バルセロナ)が客席からバナナを投げ入れられる差別行為への抗議の意味を込めてバナナを食べたことにならい、会見後にバナナを食べ始めたこともある。
また、トニーニョ・セレーゾ監督はなぜか横浜Mには強い対抗心を燃やしていた。最初に鹿島を率いた当時、2年連続で年間優勝した相手へのライバル意識なのだろうか。いつも「マリノスとの戦いはダービーだ」と言っていた。そんな熱血漢との別れは、寂しい気持ちもある。
問われる伝統

2001年Jリーグ1部(J1)後期で優勝し、記念撮影をする鹿島イレブン。前期11位から巻き返し、チャンピオンシップでも磐田を破って2年連続年間優勝を果たした。【時事通信社】
解任決定時の第2ステージ第3節終了時点で、鹿島の年間順位は8位。第2ステージに限っても、残り14試合で首位広島との勝ち点差は5。他の中堅クラブなら監督解任を決断する数字ではない。それでも、あえて監督交代に踏み切ったのは、タイトル獲得への決意の表れにも映る。
14年、鹿島は優勝の可能性をわずかに残して最終第34節に臨んだが、ホームで鳥栖に完敗。優勝はならなかった。試合後、鹿島の強化に長年携わってきた鈴木満常務は悔しさをあらわにしながらも、「若い選手たちが『タイトルを取れなければ意味がない』と言うようになった」と、若手の成長への手ごたえを口にしていた。
一方で、鈴木常務は「負けて強くなることはない」とも言った。勝つことで選手が育ち、育った選手でタイトルを取る−。鹿島が20年以上かけて培ってきた伝統を端的に表現している。裏返せば、惜しいところまで行っても強くはなれない、強豪復活にはタイトルをもぎ取らなくては、と言っているように聞こえる。
14年限りで現役を引退した鹿島OBの中田浩二氏は、鹿島がJリーグ3連覇を遂げた09年、ベテランとしてチームを引っ張ったシーズンを振り返って「(かつては)秋田(豊)さんや本田(泰人)さんが一生懸命やってくれた。強さは同じ」と語ったことがある。Jリーグ開始の93年に活躍した秋田や本田らを見て育った中田、小笠原らから、どう次の世代へ強さを受け継ぐのか。
後任監督の石井正忠氏も、93年に活躍した鹿島OBだ。鹿島は00年の前期は8位、01年の前期も11位と低迷しながら、ともに後期は優勝し、チャンピオンシップを制して2年連続年間優勝を果たしたように、後期に強いと言われる。監督解任後、鹿島は2連勝。若手たちがどう奮起するか。16年ぶりの出来事は、鹿島の伝統の底力を問うている。
(時事ドットコム編集部 舟木隆典)
監督解任について記す時事ドットコムの舟木氏である。
「あえて監督交代に踏み切ったのは、タイトル獲得への決意の表れにも映る」と述べる。
鹿島の目標はタイトルである。
まだまだ三冠の可能性を持っておる。
石井監督へのしかかる責任は重い。
とはいえ、圧倒的不利な状況にて戦った93年を知るものとして、この責務を果たすに十分な人物であろう。
16年ぶりに行った英断で、伝統を復活させたい。
鳥栖戦報道
鹿島、終了間際3発快勝 柴崎2ゴール/鳥−鹿5節
[2015年7月29日21時5分]

前半終了間際に左足で強烈なシュートを放つ鹿島MF柴崎
<J1:鳥栖0−3鹿島>◇第5節◇29日◇ベアスタ
鹿島は日本代表MF柴崎岳(23)からのパスで何度もチャンスをつくった。
柴崎は自らミドルで狙うなど序盤から飛ばした。一方、鳥栖は何度もカウンターで襲いかかった。だが前半はお互い決め手を欠き0−0で折り返した。
後半もお互いカウンターなどで勝機を見いだしたがかみ合わない。だが鹿島が後半の猛攻で勝利した。同42分、柴崎が先制弾。同44分にFW赤崎秀平(23)が加点した。終了間際にも柴崎が加点。3−0で鳥栖に快勝した。
鹿島柴崎、後半42分から2発「決められて良かった」
[2015年7月29日22時58分]

前半、ヘディングする鹿島MF柴崎岳(撮影・菊川光一)
<J1:鳥栖0−3鹿島>◇第5節◇29日◇ベアスタ
日本代表MF柴崎岳(23)が2戦連発の2得点で鹿島の2連勝に貢献した。
0−0で迎えた後半42分。MFカイオのバックパスに走り込み弾丸シュートで先制。同ロスタイム5分にダメ押しの3点目を決めた。後半44分のFW赤崎秀平(23)のゴールも柴崎のパスが起点だった。
3得点にからむ大活躍に「自分の力で2点を決められて良かった」。東アジア杯(中国・武漢)へ、「しっかり調整し、北朝鮮や韓国に勝っていきたい」と意気込んだ。
鹿島柴崎今度は2発「多少興奮している」
[2015年7月30日6時54分 紙面から]

前半終了間際に左足で強烈なシュートを放つ鹿島MF柴崎
<J1:鳥栖0−3鹿島>◇第5節◇29日◇ベアスタ
日本代表MF柴崎岳(23)が、2戦連発となる2得点で鹿島の2連勝に貢献した。0−0で迎えた後半42分。「集中して1本狙っていた」と、MFカイオのバックパスに走り込み弾丸シュートで先制。2点目も鳥栖の前がかりでできたスペースを突いた柴崎のパスが起点になった。そして同ロスタイム5分にダメ押しの3点目を決めた。
3得点に絡む大活躍に「(リーグ戦)1試合2ゴールは初めてだと思う。多少興奮している。自分の力で2点を決められて良かった」。左足第5中足骨を痛めた影響で先月20日の横浜戦を最後に長期離脱したが5戦ぶりに復帰した25日の東京戦で1得点1アシストと活躍し、勢いがあった。
鳥栖戦は「この2試合でコンディションを上げていくプランだった」という。今日30日に出発する東アジア杯(中国・武漢)へ、「まだ運動量が足りない」と話したが気合十分だ。「代表として集中して取り組みたい。プレーの質が上がれば、ゴールやアシストはついてくる」。快勝に導き弾みをつけた。【菊川光一】
鹿島・柴崎、2戦連発で2連勝「監督解任が起爆剤に」

後半、自身2点目のゴールを決め喜ぶ鹿島・柴崎=ベアスタ
明治安田J1第2ステージ第5節(29日、鳥栖0−3鹿島、ベアスタ)引き分けが濃厚だった空気を一撃で変えた。後半42分、日本代表MF柴崎が右足ミドルで先制。1点を追加後のロスタイムには自身この日2点目を奪い、故障から復帰して2戦連発で存在感を示した。チームもセレーゾ前監督を解任後に2連勝。柴崎は「監督解任が起爆剤になっているのは間違いない。これを最低ラインにしないと」と表情を引き締めた。

前半、ゴールを狙う鹿島・ダビ。GK赤星=ベアスタ

鳥栖に快勝し喜ぶ柴崎(20)ら鹿島イレブン=ベアスタ
(紙面から)
全得点絡んだ!柴崎 2戦3発と代表合流前に“完全復活”
J1第2S第5節 鹿島3―0鳥栖 (7月29日 ベアスタ)

<鳥栖・鹿島>後半ロスタイム、ゴールを決めた鹿島・柴崎は赤崎(左)と笑顔でハイタッチ
Photo By スポニチ
完全復調だ。鹿島のMF柴崎は2得点に加え、後半44分の赤崎のゴールも縦パスで起点となり、またしても全得点に絡んだ。「前線の選手の良さを出せた。この2試合でコンデションを上げていくプランだったので良かった」。2戦3発の活躍を冷静に振り返った。
左足第5中足骨を痛め、前節25日のFC東京戦で5試合ぶりに先発出場。この日が復帰2戦目だった。復帰前の21日にはトニーニョ・セレーゾ前監督が解任。チームはそこから2連勝だ。「監督解任が一つの起爆剤となったのは間違いない」。前節から中3日での試合だったが、後半ロスタイムの2点目のゴールは前線のMFカイオを追い越す動きから生まれたもの。終盤でも運動量は落ちなかった。「東アジアではしっかり勝って結果を出したい」と代表の中心選手としての自覚をにじませた。
[ 2015年7月30日 05:30 ]
【鹿島】柴崎、プロ入り後初マルチ「興奮した」
2015年7月30日6時0分 スポーツ報知

後半50分、自身2点目のゴールを決める鹿島・柴崎(左)
◆J1第2ステージ第5節 鳥栖0―3鹿島(29日・ベストアメニティスタジアム)
この場面が来るのを確信していた。後半42分、鹿島MF柴崎は、エリア内の左でMFカイオのバックパスに反応。ダイレクトで右足を振り抜くとゴール右に突き刺さる決勝点。「スペースがあったので(攻撃の)質と精度を出すことで、簡単にチャンスを作ることは可能だと思っていた。その1本を狙っていた」。サポーター席の近くに走り寄り、笑いながら拳を握った。
後半ロスタイムにも2得点目を記録し、プロ入り5年目で初のマルチゴール。「記憶が正しければ初めて。多少は興奮した」。これで左第5中足骨の痛みから復帰したF東京戦(25日・カシマ)に続く2試合連続の3ゴールだ。「運動量とか試合を通しての出来としてはまだまだ」と言うが、気温28・5度、湿度71%の環境下で、最後に「違い」を見せた。
30日には、日本代表の一員として東アジア杯に出発する。「(自分の)クオリティーと精度を出せれば、ゴールやアシストはついてくると思う。東アジア杯の中でも、さらに調整しながらしっかりとやっていきたい」。鹿島を今季初の2連勝に導いた柴崎が、日本の軸として東アジア制覇に貢献する。(内田 知宏)
岳一色の各紙である。
自身初のドッピエッタでチームの完封勝利に貢献した。
また、赤?のゴールも岳の縦パスから産まれており、まさに攻撃の核と言い切れよう。
1試合2得点はリーグ戦初で、「記憶が正しければ初めて。多少は興奮した」と述べる。
冷静な岳も、興奮する結果であった。
これを継続し、勝利を積み重ねて行くのだ。
期待しておる。
[2015年7月29日21時5分]

前半終了間際に左足で強烈なシュートを放つ鹿島MF柴崎
<J1:鳥栖0−3鹿島>◇第5節◇29日◇ベアスタ
鹿島は日本代表MF柴崎岳(23)からのパスで何度もチャンスをつくった。
柴崎は自らミドルで狙うなど序盤から飛ばした。一方、鳥栖は何度もカウンターで襲いかかった。だが前半はお互い決め手を欠き0−0で折り返した。
後半もお互いカウンターなどで勝機を見いだしたがかみ合わない。だが鹿島が後半の猛攻で勝利した。同42分、柴崎が先制弾。同44分にFW赤崎秀平(23)が加点した。終了間際にも柴崎が加点。3−0で鳥栖に快勝した。
鹿島柴崎、後半42分から2発「決められて良かった」
[2015年7月29日22時58分]

前半、ヘディングする鹿島MF柴崎岳(撮影・菊川光一)
<J1:鳥栖0−3鹿島>◇第5節◇29日◇ベアスタ
日本代表MF柴崎岳(23)が2戦連発の2得点で鹿島の2連勝に貢献した。
0−0で迎えた後半42分。MFカイオのバックパスに走り込み弾丸シュートで先制。同ロスタイム5分にダメ押しの3点目を決めた。後半44分のFW赤崎秀平(23)のゴールも柴崎のパスが起点だった。
3得点にからむ大活躍に「自分の力で2点を決められて良かった」。東アジア杯(中国・武漢)へ、「しっかり調整し、北朝鮮や韓国に勝っていきたい」と意気込んだ。
鹿島柴崎今度は2発「多少興奮している」
[2015年7月30日6時54分 紙面から]

前半終了間際に左足で強烈なシュートを放つ鹿島MF柴崎
<J1:鳥栖0−3鹿島>◇第5節◇29日◇ベアスタ
日本代表MF柴崎岳(23)が、2戦連発となる2得点で鹿島の2連勝に貢献した。0−0で迎えた後半42分。「集中して1本狙っていた」と、MFカイオのバックパスに走り込み弾丸シュートで先制。2点目も鳥栖の前がかりでできたスペースを突いた柴崎のパスが起点になった。そして同ロスタイム5分にダメ押しの3点目を決めた。
3得点に絡む大活躍に「(リーグ戦)1試合2ゴールは初めてだと思う。多少興奮している。自分の力で2点を決められて良かった」。左足第5中足骨を痛めた影響で先月20日の横浜戦を最後に長期離脱したが5戦ぶりに復帰した25日の東京戦で1得点1アシストと活躍し、勢いがあった。
鳥栖戦は「この2試合でコンディションを上げていくプランだった」という。今日30日に出発する東アジア杯(中国・武漢)へ、「まだ運動量が足りない」と話したが気合十分だ。「代表として集中して取り組みたい。プレーの質が上がれば、ゴールやアシストはついてくる」。快勝に導き弾みをつけた。【菊川光一】
鹿島・柴崎、2戦連発で2連勝「監督解任が起爆剤に」

後半、自身2点目のゴールを決め喜ぶ鹿島・柴崎=ベアスタ
明治安田J1第2ステージ第5節(29日、鳥栖0−3鹿島、ベアスタ)引き分けが濃厚だった空気を一撃で変えた。後半42分、日本代表MF柴崎が右足ミドルで先制。1点を追加後のロスタイムには自身この日2点目を奪い、故障から復帰して2戦連発で存在感を示した。チームもセレーゾ前監督を解任後に2連勝。柴崎は「監督解任が起爆剤になっているのは間違いない。これを最低ラインにしないと」と表情を引き締めた。

前半、ゴールを狙う鹿島・ダビ。GK赤星=ベアスタ

鳥栖に快勝し喜ぶ柴崎(20)ら鹿島イレブン=ベアスタ
(紙面から)
全得点絡んだ!柴崎 2戦3発と代表合流前に“完全復活”
J1第2S第5節 鹿島3―0鳥栖 (7月29日 ベアスタ)

<鳥栖・鹿島>後半ロスタイム、ゴールを決めた鹿島・柴崎は赤崎(左)と笑顔でハイタッチ
Photo By スポニチ
完全復調だ。鹿島のMF柴崎は2得点に加え、後半44分の赤崎のゴールも縦パスで起点となり、またしても全得点に絡んだ。「前線の選手の良さを出せた。この2試合でコンデションを上げていくプランだったので良かった」。2戦3発の活躍を冷静に振り返った。
左足第5中足骨を痛め、前節25日のFC東京戦で5試合ぶりに先発出場。この日が復帰2戦目だった。復帰前の21日にはトニーニョ・セレーゾ前監督が解任。チームはそこから2連勝だ。「監督解任が一つの起爆剤となったのは間違いない」。前節から中3日での試合だったが、後半ロスタイムの2点目のゴールは前線のMFカイオを追い越す動きから生まれたもの。終盤でも運動量は落ちなかった。「東アジアではしっかり勝って結果を出したい」と代表の中心選手としての自覚をにじませた。
[ 2015年7月30日 05:30 ]
【鹿島】柴崎、プロ入り後初マルチ「興奮した」
2015年7月30日6時0分 スポーツ報知

後半50分、自身2点目のゴールを決める鹿島・柴崎(左)
◆J1第2ステージ第5節 鳥栖0―3鹿島(29日・ベストアメニティスタジアム)
この場面が来るのを確信していた。後半42分、鹿島MF柴崎は、エリア内の左でMFカイオのバックパスに反応。ダイレクトで右足を振り抜くとゴール右に突き刺さる決勝点。「スペースがあったので(攻撃の)質と精度を出すことで、簡単にチャンスを作ることは可能だと思っていた。その1本を狙っていた」。サポーター席の近くに走り寄り、笑いながら拳を握った。
後半ロスタイムにも2得点目を記録し、プロ入り5年目で初のマルチゴール。「記憶が正しければ初めて。多少は興奮した」。これで左第5中足骨の痛みから復帰したF東京戦(25日・カシマ)に続く2試合連続の3ゴールだ。「運動量とか試合を通しての出来としてはまだまだ」と言うが、気温28・5度、湿度71%の環境下で、最後に「違い」を見せた。
30日には、日本代表の一員として東アジア杯に出発する。「(自分の)クオリティーと精度を出せれば、ゴールやアシストはついてくると思う。東アジア杯の中でも、さらに調整しながらしっかりとやっていきたい」。鹿島を今季初の2連勝に導いた柴崎が、日本の軸として東アジア制覇に貢献する。(内田 知宏)
岳一色の各紙である。
自身初のドッピエッタでチームの完封勝利に貢献した。
また、赤?のゴールも岳の縦パスから産まれており、まさに攻撃の核と言い切れよう。
1試合2得点はリーグ戦初で、「記憶が正しければ初めて。多少は興奮した」と述べる。
冷静な岳も、興奮する結果であった。
これを継続し、勝利を積み重ねて行くのだ。
期待しておる。
サッカーダイジェスト 鳥栖戦寸評
【J1採点&寸評】鳥栖×鹿島|赤星の負傷退場により、試合は急展開
増山直樹(サッカーダイジェスト)
2015年07月29日
試合巧者らしさを見せつけ、鹿島が終盤に怒涛の3ゴール。

【警告】鳥栖=谷口(52分) 鹿島=昌子(78分)
【退場】鳥栖=なし 鹿島=なし
【MAN OF THE MATCH】柴崎 岳(鹿島)
【試合内容】
真夏の連戦という厳しい環境のなか、前半はスローペースとなる。ゆっくりと後方でパスを回す鹿島に対して、鳥栖はそれほど前からプレスを掛けず。柴崎のミドルパスから鹿島が何度かチャンスを作るも、スコアは動かなかった。
迎えた後半も、展開はほぼ変わらない。それでも85分、いくつかの好セーブを見せていた赤星がキム・ミンヒョクと交錯してピッチを退くと、鹿島はその隙を見逃さなかった。
87分、金崎の右からのクロスをカイオが折り返すと、走り込んだのは柴崎。鋭いミドルを叩き込むと、その2分後には柴崎のスルーパスから遠藤、赤とつないで追加点を奪う。さらにロスタイムには柴崎のこの日2点目でダメを押すなど、終盤に試合巧者らしさを見せつけた鹿島が、鳥栖に引導を渡した。
【チーム採点・寸評】
鳥栖 5
局面では戦えていたが、最後の最後で集中を欠いて3失点。枠内シュートは打てず、攻撃面では大きな物足りなさが残る。
鹿島 6
終盤のチャンスを逃さず、守備にも穴は見せず。決して焦れずに消耗戦を勝ち抜いた、まさに鹿島らしい勝点3。
【鳥栖|採点・寸評】
GK
1 赤星 拓 6.5
ダヴィとの2度の1対1を止めるなど、出色の出来だった。キム・ミンヒョクと激突し、その後は微動だにできず交代。
DF
5 キム・ミンヒョク 5
フィードが安定せず、安易にGKへボールを戻すなど後方からリズムを作れず。対人の対応でもフィットネスを欠いていた。
36 菊地直哉 5.5
ポジショニングの良さを見せ、シュートコースに上手く入り込んでブロック。最後の大崩れだけが悔やまれる結果に。
29 谷口博之 5
決して悪い内容ではないが、得意の空中戦でインパクトを欠いた。終盤は前線にポジションを上げたが、見せ場はなし。
MF
28 高橋義希 5.5
序盤から運動量豊富に動き回り、攻守で顔を出す。ただ、ボールを持ってからのプレー精度に課題が残った。
14 藤田直之 5.5
押し込まれながらも、我慢して中盤をコントロール。不発に終わったが、チーム最多の2本のミドルも放つ。
23 吉田 豊 5.5
アグレッシブな球際と、エネルギッシュな上下動。クロスの質が高まれば、相当な脅威を与えられるのだが……。
8 水沼宏太 5
献身性は健在だったが、惜しいFKを放った以外は特筆すべきシーンがない。細かいパスが乱れる場面も散見された。
24 鎌田大地 5
良い形でボールが受けられず、パスセンスは影を潜める。守備でも人に寄せ切れないケースが多く、課題が多く見つかったか。
10 キム・ミヌ 5
サボらずにしっかりと帰陣するなど、最低限のタスクはこなしていた。一方、前への突進力はいつもに比べて低かった。
FW
25 早坂良太 5
ボールを収めようと身体を張って奮闘したが、上手くいかず。シャドーとの連係も低調で、シュート0本に終わる。
交代出場
MF
20 菅沼 実 −
守備に追われる時間が長く、前線での仕事が少ない。練習ではキレのある動きを見せていたが、試合では披露できなかった。
GK
21 藤嶋栄介 −
スクランブル出場というエクスキューズはあるが、立て続けに3ゴールを許す。授業料としては高くついてしまった。
FW
19 山凌吾 −
リーグ戦初出場を果たす。ターゲットとしてのサイズ感は魅力だが、上手く試合に入れずに、プレーでは精彩を欠いていた。
監督
森下 仁志 5.5
赤星の負傷交代は痛恨だったが、我慢比べに敗れた格好。前線の交代カードは乏しく、やれることが限られていた。
全得点に絡んだ柴崎。圧巻のプレーはMOMに相応しい。

コースを射抜くようなシュートで2点を挙げ、チーム2点目の起点にとなる縦パスも通す。柴崎は圧巻の輝きを放ち、チームの勝利に大きく貢献。(C)J.LEAGUE PHOTOS
【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ヶ端準 6
枠内シュートが1本も飛んでこなかったため、余裕のある一日に。減点要素も加点要素もなく、採点は平均の6。
DF
24 伊東幸敏 6
中村との連係から惜しいクロスを上げるなど、機を見た攻め上がりで貢献。守備では多少のミスがあったが、致命傷にはならず。
14 ファン・ソッコ 6
早坂に自由を与えないマーキングを徹底。最後まで集中を切らさず、周囲への声掛けもできていた。
3 昌子 源 6
審判への抗議でつまらないカードを貰ったが、相手のロングボールを落ち着いて弾き返すなど陸空ともにしっかり対応。
16 山本脩斗 6
吉田の馬力に手を焼きながらも、攻守でそつなくプレー。CKに合わせ、惜しいヘディングシュートも放った。
MF
20 柴崎 岳 7
全得点に絡む圧巻のプレー。長短のパスでゲームを支配しながら、タイミング良く前線に飛び出して2ゴールを奪う。
40 小笠原満男 6
終始リスクをかけずに、チームに落ち着きをプラス。3点を奪った後に最終ラインへ声を掛けたシーンに、“らしさ”を感じた。
33 金崎夢生 6
サイドから切り崩すドリブル、局面で身体を投げ出す守備。コンディションが良く、アグレッシブなプレーを実現。
13 中村充孝 6
ボールを引き出し、SBのオーバーラップを上手く使う。金崎とは違った武器で、サイドに起点を作っていた。
10 本山雅志 5.5
今季初の先発出場。ボールを持てばシンプルなプレーでリズムを生んだが、後半は存在感が薄れて途中交代に。
FW
11 ダヴィ 5
裏へ抜け出すタイミングは秀逸だったが、肝心なシュートをGKに当てる。身体が少し重そうだった。
交代出場
FW
11 赤秀平 6
相手のプレッシャーに苦しむ姿が目立ったが、機を逃さずに1ゴール。結果を残し、指揮官の期待に応えてみせた。
MF
7 カイオ 5.5
ファーストタッチでミスをするなどプレーのキレはそれほどでもなかったが、カウンターの際はそのスピードで脅威に。
MF
25 遠藤 康 −
柴崎のスルーパスから完璧なクロスを送り、赤のゴールをお膳立て。仕事人としての役割を完璧にこなした。
監督
石井正忠 6.5
決して圧倒的ではないが、しぶとく勝てるチームに戻しつつある手腕を評価したい。選手交代も見事に的中した。
取材・文:増山直樹(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
サッカーダイジェストの増山氏による鳥栖戦の寸評である。
大勝に総じて評価が高い。
その中でもMOMにも選ばれた岳に最高評価が与えられておる。
全得点に絡みチームを牽引した。
また、石井監督との評価も高い。
しぶとく勝てるチームに戻しつつあると評する。
鹿島らしいチームと言い換えることも出来よう。
また、途中交代のヤスがこれまた途中交代の赤のゴールを演出したこと、岳のゴールへのアシストは二つともカイオであったことは偶然ではあるまい。
采配も冴え渡り、苦手の鳥栖に勝利した。
中断期間には更に戦術を熟成させ、チーム力を向上させるのだ。
期待しておる。
増山直樹(サッカーダイジェスト)
2015年07月29日
試合巧者らしさを見せつけ、鹿島が終盤に怒涛の3ゴール。

【警告】鳥栖=谷口(52分) 鹿島=昌子(78分)
【退場】鳥栖=なし 鹿島=なし
【MAN OF THE MATCH】柴崎 岳(鹿島)
【試合内容】
真夏の連戦という厳しい環境のなか、前半はスローペースとなる。ゆっくりと後方でパスを回す鹿島に対して、鳥栖はそれほど前からプレスを掛けず。柴崎のミドルパスから鹿島が何度かチャンスを作るも、スコアは動かなかった。
迎えた後半も、展開はほぼ変わらない。それでも85分、いくつかの好セーブを見せていた赤星がキム・ミンヒョクと交錯してピッチを退くと、鹿島はその隙を見逃さなかった。
87分、金崎の右からのクロスをカイオが折り返すと、走り込んだのは柴崎。鋭いミドルを叩き込むと、その2分後には柴崎のスルーパスから遠藤、赤とつないで追加点を奪う。さらにロスタイムには柴崎のこの日2点目でダメを押すなど、終盤に試合巧者らしさを見せつけた鹿島が、鳥栖に引導を渡した。
【チーム採点・寸評】
鳥栖 5
局面では戦えていたが、最後の最後で集中を欠いて3失点。枠内シュートは打てず、攻撃面では大きな物足りなさが残る。
鹿島 6
終盤のチャンスを逃さず、守備にも穴は見せず。決して焦れずに消耗戦を勝ち抜いた、まさに鹿島らしい勝点3。
【鳥栖|採点・寸評】
GK
1 赤星 拓 6.5
ダヴィとの2度の1対1を止めるなど、出色の出来だった。キム・ミンヒョクと激突し、その後は微動だにできず交代。
DF
5 キム・ミンヒョク 5
フィードが安定せず、安易にGKへボールを戻すなど後方からリズムを作れず。対人の対応でもフィットネスを欠いていた。
36 菊地直哉 5.5
ポジショニングの良さを見せ、シュートコースに上手く入り込んでブロック。最後の大崩れだけが悔やまれる結果に。
29 谷口博之 5
決して悪い内容ではないが、得意の空中戦でインパクトを欠いた。終盤は前線にポジションを上げたが、見せ場はなし。
MF
28 高橋義希 5.5
序盤から運動量豊富に動き回り、攻守で顔を出す。ただ、ボールを持ってからのプレー精度に課題が残った。
14 藤田直之 5.5
押し込まれながらも、我慢して中盤をコントロール。不発に終わったが、チーム最多の2本のミドルも放つ。
23 吉田 豊 5.5
アグレッシブな球際と、エネルギッシュな上下動。クロスの質が高まれば、相当な脅威を与えられるのだが……。
8 水沼宏太 5
献身性は健在だったが、惜しいFKを放った以外は特筆すべきシーンがない。細かいパスが乱れる場面も散見された。
24 鎌田大地 5
良い形でボールが受けられず、パスセンスは影を潜める。守備でも人に寄せ切れないケースが多く、課題が多く見つかったか。
10 キム・ミヌ 5
サボらずにしっかりと帰陣するなど、最低限のタスクはこなしていた。一方、前への突進力はいつもに比べて低かった。
FW
25 早坂良太 5
ボールを収めようと身体を張って奮闘したが、上手くいかず。シャドーとの連係も低調で、シュート0本に終わる。
交代出場
MF
20 菅沼 実 −
守備に追われる時間が長く、前線での仕事が少ない。練習ではキレのある動きを見せていたが、試合では披露できなかった。
GK
21 藤嶋栄介 −
スクランブル出場というエクスキューズはあるが、立て続けに3ゴールを許す。授業料としては高くついてしまった。
FW
19 山凌吾 −
リーグ戦初出場を果たす。ターゲットとしてのサイズ感は魅力だが、上手く試合に入れずに、プレーでは精彩を欠いていた。
監督
森下 仁志 5.5
赤星の負傷交代は痛恨だったが、我慢比べに敗れた格好。前線の交代カードは乏しく、やれることが限られていた。
全得点に絡んだ柴崎。圧巻のプレーはMOMに相応しい。

コースを射抜くようなシュートで2点を挙げ、チーム2点目の起点にとなる縦パスも通す。柴崎は圧巻の輝きを放ち、チームの勝利に大きく貢献。(C)J.LEAGUE PHOTOS
【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ヶ端準 6
枠内シュートが1本も飛んでこなかったため、余裕のある一日に。減点要素も加点要素もなく、採点は平均の6。
DF
24 伊東幸敏 6
中村との連係から惜しいクロスを上げるなど、機を見た攻め上がりで貢献。守備では多少のミスがあったが、致命傷にはならず。
14 ファン・ソッコ 6
早坂に自由を与えないマーキングを徹底。最後まで集中を切らさず、周囲への声掛けもできていた。
3 昌子 源 6
審判への抗議でつまらないカードを貰ったが、相手のロングボールを落ち着いて弾き返すなど陸空ともにしっかり対応。
16 山本脩斗 6
吉田の馬力に手を焼きながらも、攻守でそつなくプレー。CKに合わせ、惜しいヘディングシュートも放った。
MF
20 柴崎 岳 7
全得点に絡む圧巻のプレー。長短のパスでゲームを支配しながら、タイミング良く前線に飛び出して2ゴールを奪う。
40 小笠原満男 6
終始リスクをかけずに、チームに落ち着きをプラス。3点を奪った後に最終ラインへ声を掛けたシーンに、“らしさ”を感じた。
33 金崎夢生 6
サイドから切り崩すドリブル、局面で身体を投げ出す守備。コンディションが良く、アグレッシブなプレーを実現。
13 中村充孝 6
ボールを引き出し、SBのオーバーラップを上手く使う。金崎とは違った武器で、サイドに起点を作っていた。
10 本山雅志 5.5
今季初の先発出場。ボールを持てばシンプルなプレーでリズムを生んだが、後半は存在感が薄れて途中交代に。
FW
11 ダヴィ 5
裏へ抜け出すタイミングは秀逸だったが、肝心なシュートをGKに当てる。身体が少し重そうだった。
交代出場
FW
11 赤秀平 6
相手のプレッシャーに苦しむ姿が目立ったが、機を逃さずに1ゴール。結果を残し、指揮官の期待に応えてみせた。
MF
7 カイオ 5.5
ファーストタッチでミスをするなどプレーのキレはそれほどでもなかったが、カウンターの際はそのスピードで脅威に。
MF
25 遠藤 康 −
柴崎のスルーパスから完璧なクロスを送り、赤のゴールをお膳立て。仕事人としての役割を完璧にこなした。
監督
石井正忠 6.5
決して圧倒的ではないが、しぶとく勝てるチームに戻しつつある手腕を評価したい。選手交代も見事に的中した。
取材・文:増山直樹(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
サッカーダイジェストの増山氏による鳥栖戦の寸評である。
大勝に総じて評価が高い。
その中でもMOMにも選ばれた岳に最高評価が与えられておる。
全得点に絡みチームを牽引した。
また、石井監督との評価も高い。
しぶとく勝てるチームに戻しつつあると評する。
鹿島らしいチームと言い換えることも出来よう。
また、途中交代のヤスがこれまた途中交代の赤のゴールを演出したこと、岳のゴールへのアシストは二つともカイオであったことは偶然ではあるまい。
采配も冴え渡り、苦手の鳥栖に勝利した。
中断期間には更に戦術を熟成させ、チーム力を向上させるのだ。
期待しておる。
鳥栖戦トラッキングデータ
2ndステージ 第5節
2015年7月29日(水)19:04KO ベアスタ

Jリーグ公式に掲載された鳥栖戦のトラッキングデータである。
真夏の連戦の影響か、走行距離は少なめに感じる。
鳥栖のゴール前が堅く、入り込むスペースが少なかったことも関係しておろう。
その中で、31分間の出場で4.20キロの赤?は特筆すべきであろう。
「裏を突いていけ」との指示を忠実に守り、DFラインを下げさせた。
鹿島の軸となっていく選手と感じる。
そしてスプリント回数である。
上記の赤?の31分間で9回は驚異である。
また、夢生とアツが中盤でよく走ったこともデータに表れておる。
ユキも右サイドを突いた。
このチャンスを逃すまいと高いモチベーションでプレイしておることが伝わってくる。
暑い夏を走りきり、勝利を掴んでいこうではないか。
2015年7月29日(水)19:04KO ベアスタ

Jリーグ公式に掲載された鳥栖戦のトラッキングデータである。
真夏の連戦の影響か、走行距離は少なめに感じる。
鳥栖のゴール前が堅く、入り込むスペースが少なかったことも関係しておろう。
その中で、31分間の出場で4.20キロの赤?は特筆すべきであろう。
「裏を突いていけ」との指示を忠実に守り、DFラインを下げさせた。
鹿島の軸となっていく選手と感じる。
そしてスプリント回数である。
上記の赤?の31分間で9回は驚異である。
また、夢生とアツが中盤でよく走ったこともデータに表れておる。
ユキも右サイドを突いた。
このチャンスを逃すまいと高いモチベーションでプレイしておることが伝わってくる。
暑い夏を走りきり、勝利を掴んでいこうではないか。
鳥栖戦コメント
2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第5節


鹿島アントラーズ:石井 正忠
前半は良い形で試合を運べなかったが、DFが前線の選手を信頼して、慌てずに対応してくれた。前半は自分たちらしいサッカーを見せることができなかった。後半は、相手を押し込む形を作れて、交代選手によって前線に動きが出てきたので、アグレッシブなサッカーを見せられたと思っている。前半の守備の部分があまり良くなかったのは、ボールを取りに行く形やタイミングを自分がうまく示せなかったことが要因だと思う。そこを反省して、次の試合に進みたい。


【柴崎 岳】
自信になる勝ち方だと思う。最終的には3ゴールが決まったが、全員が集中して守備をしたことが結果につながったと思う。終盤はスペースが空いてきていたので、クオリティと精度の高さを見せることで、試合を決められると思っていた。この2連勝で満足してはいけない。
【赤崎 秀平】
ハーフタイムに「準備をしておけ」と言われていた。良い感じで試合に入れたと思う。どうしても勝ちたかった。個人的にもなかなかゴールがなかったので、決めることができて良かった。ゴールを決め続けないと試合に出られない。精一杯、やっていきたい。
【小笠原 満男】
もっと楽に勝たなければいけない。まだ2連勝しただけ。これから勝ち続けられるように頑張る。
J1 2nd 第5節 鳥栖戦

本日行われたJ1 2nd 第5節 鳥栖戦は3-0で勝利しました。
柴崎岳、J1初の1試合2発に「多少興奮している」
15/7/29 22:01

[7.29 J1第2ステージ第5節 鳥栖0-3鹿島 ベアスタ]
鹿島アントラーズはアウェーでサガン鳥栖と対戦し、後半42分からの3ゴールで3-0と快勝した。これで石井正忠監督就任後、2連勝。一方の鳥栖は3試合ぶりの黒星で5試合勝ちなし(3分2敗)となった。
鹿島は前半1分、復帰2戦目のMF柴崎岳がいきなり右足でミドルシュートを狙うが、ゴール左へ。同13分には今季初先発となったFWダヴィが柴崎のスルーパスに反応。ゴール前に抜け出し、左足でシュートを打ったが、GK赤星拓の好セーブに阻まれた。
前半終了間際には立て続けにセットプレーからチャンスをつくる。前半40分、柴崎の左CKにDF山本脩斗が頭で合わせるが、ゴールライン上でDFがクリア。同41分にもMF小笠原満男の右CKから再び山本がヘディングシュートを放つが、またもDF菊地直哉がゴールライン上でクリアした。
決定機をつくりながら1点が遠い鹿島。後半も試合の主導権を握り、立ち上がりから攻め込むが、後半2分、ダヴィのバイシクルシュートはGKの正面を突いた。劣勢の展開ながら粘り強く耐えていた鳥栖だが、後半40分、GKの赤星が負傷交代となるアクシデント。急きょGK藤嶋栄介がゴールマウスを守るが、その直後だった。
鹿島は後半42分、MFカイオがマイナスに戻したボールを柴崎が右足ミドルでゴールに叩き込み、待望の先制点。同44分にはCKのセカンドボールを拾った柴崎の絶妙なスルーパスに抜け出したMF遠藤康がゴール前に折り返し、FW赤崎秀平が右足で押し込んだ。
終了間際の連続ゴールで勝利をたぐり寄せた鹿島。さらに後半アディショナルタイム、カイオからパスを受けた柴崎が自身2得点目となるダメ押しゴールを決め、終わってみれば3-0の完勝をおさめた。
2得点の柴崎は試合後のインタビューで「記憶が正しければ初めてのことなので、多少興奮しているけど、チームのみんなの力があったからだと思う」とコメント。12年11月3日のナビスコ杯決勝では2ゴールを決め、チームを優勝に導いている柴崎だが、リーグ戦での1試合2得点は初めてだった。
監督交代後の2連勝について「前にも増して一体感があると思うし、みんなが鹿島のためにというスピリットでやれていると思う」と手応えを深める柴崎は自身もケガから復帰後2戦連発と調子を上げている。明日30日には日本代表の一員として東アジア杯に出場するため中国へ出発する。「この2試合、ケガから明けて、いい調整ができたと思うので、日本代表でも自分の力を国のために使いたいと思う」と意気込んでいた。
2ndステージ 第5節
2015年7月29日(水)19:04KO ベアスタ
[ 石井 正忠監督 ]
前半、良い形で試合を運べなかったんですけど、DFがじれずに前線の選手を信頼して、慌てることなく対応してくれた。前半はうちらしいサッカーを見せられなかったと思うんですけど、後半は相手を押し込む形、あとは交代メンバーによって前の動きというものが非常に出てきた。それから少しアグレッシブなサッカーを見せられたのではないかなと思っています。前半の守備の点であまり良くなかった部分は、私自身が(ボールを)取りに行く形、スタートの形をうまく示せなかったというところが要因にあると思うので、そこは反省して次につなげたいと思います。
2ndステージ 第5節
2015年7月29日(水)19:04KO ベアスタ
[ 赤 秀平 ]
−−試合を振り返っていただけますか?
ハーフタイムの時に監督から「準備しておくように」と言われていたので、自分なりに良い感じで試合に入ることができたんじゃないかなと思います。
−−今日の試合で意識したことは?
鳥栖のディフェンスラインが結構、疲れてきていたし、高めのライン設定になっていたので「どんどん裏を突いていけ」という指示だった。どうしても勝ちたかったので、誰でもいいからゴールを、という感じで試合をやっていました。
−−監督交代後、2連勝になったが?
みんな試合に出たいわけだから、出られない選手もチームのためにできることを精いっぱい、何かしらやるということが今はできている。そういうのが試合中にも出てきているんじゃないかなと思います。
[ 柴崎 岳 ]
−−我慢した末に試合を決めたという展開だったが?
自信になる勝ち方かなと思いますし、我慢してチーム全体で一生懸命に相手の攻撃を抑えることができた。守備(で頑張ったこと)が狙ったゲームになったかなと。3得点は良かったですけど、全員が集中して守備をこなしていたことがこの結果につながったかなと思います。
−−集中した守備というのは石井監督のやり方なのか、選手の意識の変化なのか?
監督解任というのが起爆剤になっているのは間違いないと思います。(その刺激は)クラブ側が与えたものなのかなと思っていますし、それが今は良い方向になっているとは思います。
「前にも増して一体感があると思うし、みんなが鹿島のためにというスピリットでやれていると思う」と語った岳である。
監督解任が起爆剤となってチームは一体感を増した様子。
そして岳も石井監督も守備について言及しておる。
守備が耐えて頑張ったことが勝利に繋がった。
守り切る鹿島の伝統が復活しつつある。
この完封勝利で勢いを増していこうではないか。
楽しみである。


鹿島アントラーズ:石井 正忠
前半は良い形で試合を運べなかったが、DFが前線の選手を信頼して、慌てずに対応してくれた。前半は自分たちらしいサッカーを見せることができなかった。後半は、相手を押し込む形を作れて、交代選手によって前線に動きが出てきたので、アグレッシブなサッカーを見せられたと思っている。前半の守備の部分があまり良くなかったのは、ボールを取りに行く形やタイミングを自分がうまく示せなかったことが要因だと思う。そこを反省して、次の試合に進みたい。


【柴崎 岳】
自信になる勝ち方だと思う。最終的には3ゴールが決まったが、全員が集中して守備をしたことが結果につながったと思う。終盤はスペースが空いてきていたので、クオリティと精度の高さを見せることで、試合を決められると思っていた。この2連勝で満足してはいけない。
【赤崎 秀平】
ハーフタイムに「準備をしておけ」と言われていた。良い感じで試合に入れたと思う。どうしても勝ちたかった。個人的にもなかなかゴールがなかったので、決めることができて良かった。ゴールを決め続けないと試合に出られない。精一杯、やっていきたい。
【小笠原 満男】
もっと楽に勝たなければいけない。まだ2連勝しただけ。これから勝ち続けられるように頑張る。
J1 2nd 第5節 鳥栖戦

本日行われたJ1 2nd 第5節 鳥栖戦は3-0で勝利しました。
柴崎岳、J1初の1試合2発に「多少興奮している」
15/7/29 22:01

[7.29 J1第2ステージ第5節 鳥栖0-3鹿島 ベアスタ]
鹿島アントラーズはアウェーでサガン鳥栖と対戦し、後半42分からの3ゴールで3-0と快勝した。これで石井正忠監督就任後、2連勝。一方の鳥栖は3試合ぶりの黒星で5試合勝ちなし(3分2敗)となった。
鹿島は前半1分、復帰2戦目のMF柴崎岳がいきなり右足でミドルシュートを狙うが、ゴール左へ。同13分には今季初先発となったFWダヴィが柴崎のスルーパスに反応。ゴール前に抜け出し、左足でシュートを打ったが、GK赤星拓の好セーブに阻まれた。
前半終了間際には立て続けにセットプレーからチャンスをつくる。前半40分、柴崎の左CKにDF山本脩斗が頭で合わせるが、ゴールライン上でDFがクリア。同41分にもMF小笠原満男の右CKから再び山本がヘディングシュートを放つが、またもDF菊地直哉がゴールライン上でクリアした。
決定機をつくりながら1点が遠い鹿島。後半も試合の主導権を握り、立ち上がりから攻め込むが、後半2分、ダヴィのバイシクルシュートはGKの正面を突いた。劣勢の展開ながら粘り強く耐えていた鳥栖だが、後半40分、GKの赤星が負傷交代となるアクシデント。急きょGK藤嶋栄介がゴールマウスを守るが、その直後だった。
鹿島は後半42分、MFカイオがマイナスに戻したボールを柴崎が右足ミドルでゴールに叩き込み、待望の先制点。同44分にはCKのセカンドボールを拾った柴崎の絶妙なスルーパスに抜け出したMF遠藤康がゴール前に折り返し、FW赤崎秀平が右足で押し込んだ。
終了間際の連続ゴールで勝利をたぐり寄せた鹿島。さらに後半アディショナルタイム、カイオからパスを受けた柴崎が自身2得点目となるダメ押しゴールを決め、終わってみれば3-0の完勝をおさめた。
2得点の柴崎は試合後のインタビューで「記憶が正しければ初めてのことなので、多少興奮しているけど、チームのみんなの力があったからだと思う」とコメント。12年11月3日のナビスコ杯決勝では2ゴールを決め、チームを優勝に導いている柴崎だが、リーグ戦での1試合2得点は初めてだった。
監督交代後の2連勝について「前にも増して一体感があると思うし、みんなが鹿島のためにというスピリットでやれていると思う」と手応えを深める柴崎は自身もケガから復帰後2戦連発と調子を上げている。明日30日には日本代表の一員として東アジア杯に出場するため中国へ出発する。「この2試合、ケガから明けて、いい調整ができたと思うので、日本代表でも自分の力を国のために使いたいと思う」と意気込んでいた。
2ndステージ 第5節
2015年7月29日(水)19:04KO ベアスタ
[ 石井 正忠監督 ]
前半、良い形で試合を運べなかったんですけど、DFがじれずに前線の選手を信頼して、慌てることなく対応してくれた。前半はうちらしいサッカーを見せられなかったと思うんですけど、後半は相手を押し込む形、あとは交代メンバーによって前の動きというものが非常に出てきた。それから少しアグレッシブなサッカーを見せられたのではないかなと思っています。前半の守備の点であまり良くなかった部分は、私自身が(ボールを)取りに行く形、スタートの形をうまく示せなかったというところが要因にあると思うので、そこは反省して次につなげたいと思います。
2ndステージ 第5節
2015年7月29日(水)19:04KO ベアスタ
[ 赤 秀平 ]
−−試合を振り返っていただけますか?
ハーフタイムの時に監督から「準備しておくように」と言われていたので、自分なりに良い感じで試合に入ることができたんじゃないかなと思います。
−−今日の試合で意識したことは?
鳥栖のディフェンスラインが結構、疲れてきていたし、高めのライン設定になっていたので「どんどん裏を突いていけ」という指示だった。どうしても勝ちたかったので、誰でもいいからゴールを、という感じで試合をやっていました。
−−監督交代後、2連勝になったが?
みんな試合に出たいわけだから、出られない選手もチームのためにできることを精いっぱい、何かしらやるということが今はできている。そういうのが試合中にも出てきているんじゃないかなと思います。
[ 柴崎 岳 ]
−−我慢した末に試合を決めたという展開だったが?
自信になる勝ち方かなと思いますし、我慢してチーム全体で一生懸命に相手の攻撃を抑えることができた。守備(で頑張ったこと)が狙ったゲームになったかなと。3得点は良かったですけど、全員が集中して守備をこなしていたことがこの結果につながったかなと思います。
−−集中した守備というのは石井監督のやり方なのか、選手の意識の変化なのか?
監督解任というのが起爆剤になっているのは間違いないと思います。(その刺激は)クラブ側が与えたものなのかなと思っていますし、それが今は良い方向になっているとは思います。
「前にも増して一体感があると思うし、みんなが鹿島のためにというスピリットでやれていると思う」と語った岳である。
監督解任が起爆剤となってチームは一体感を増した様子。
そして岳も石井監督も守備について言及しておる。
守備が耐えて頑張ったことが勝利に繋がった。
守り切る鹿島の伝統が復活しつつある。
この完封勝利で勢いを増していこうではないか。
楽しみである。
“ジーコ・スピリット”は再び宿るか
鹿島・石井監督の会見で起きた拍手。
“ジーコ・スピリット”は再び宿るか。
飯尾篤史 = 文
text by Atsushi Iio
2015/07/29 10:40
カップ戦ならともかく、リーグ戦でこれほど拍手が起こるのも珍しい。
鹿島アントラーズの新指揮官、石井正忠監督の記者会見のことだ。
過去2年無冠に終わり、今季も中位に甘んじていたトニーニョ・セレーゾ前監督が解任され、急きょコーチから昇格することになったのは、7月21日のことだった。
そのわずか4日後に迎えたFC東京戦。試合前にはゴール裏のサポーターが新監督を勇気づける横断幕を数多く掲げ、ゲームも鹿島が2−1でFC東京を振り切った。
報道陣から石井監督に贈られた拍手は、デビュー戦を白星で飾ったことへの祝福であり、常勝軍団の再建というミッションを託された、クラブ史上ふたり目の日本人監督へのエールであり、人間味あふれた記者会見に対する賞賛でもあっただろう。
目尻の下がった優しい表情と「ホッとしている」という言葉で始まった会見は、随所に本音が見え隠れして、聞いていて微笑を誘われるものだった。
「やっぱりかなりの重圧で、逃げたいというわけではないが、そういう気持ちもちょっと」
「この何日間、振り返ろうとしても、あっという間に時間が過ぎてしまった」
「時間をおいてゆっくりやりたかったなっていうところからの気持ちなんじゃないかと」
そんな微笑ましい会見の中で、個人的に強く耳に残ったのは「ジーコから受けた影響は何か」という質問に対する答えだ。新監督はきっぱりと言った。
紅白戦であっても、勝負にこだわるジーコ・スピリット。
「勝負に対する厳しさ、戦う姿勢ですね。ミニゲームであっても、紅白戦であっても、勝負にこだわるところ。その姿勢は教わりました。そこはうちのカラーでもあるので意識しているつもりです」
公式戦はもちろんのこと、トレーニングの一環であるミニゲームも紅白戦も、勝負と名のつくものにはすべて勝つ。絶対に負けたくない。
選手、スタッフの一人ひとりに激しく脈打つ勝利へのこだわり、あるいは勝者のメンタリティ――。それこそが、このクラブに息づく「ジーコ・スピリット」と呼ばれる精神だろう。
何度も世代交代を乗り越え、黄金時代を築き上げた。
そこで思い出したのは、昨季限りで現役を退いたアントラーズのOB、中田浩二さんの言葉だ。中田さんは入団当時の練習の雰囲気について、こんな風に言っていた。
「紅白戦では削られるし、怒られるし、本番さながらに言い合いやケンカが始まるし。最初はやっぱり怖かったですよ。でも、そんな厳しい環境でできたのは幸せでした。怒られることによって“なにくそ”っていう気持ちが芽生えたし、あの環境で練習できたから試合で自分のプレーが出せた。だって、公式戦よりも紅白戦のほうが激しいんだから」
中田さんは、こうも言っていた。
「勝利へのこだわりというのは、自分で感じ取らなければいけないことだし、言われたところで自分が感じなければ意味がない。先輩たちは本当に勝利にこだわっていたし、公式戦に出られなくても黙々と練習していた。例えば、コーチから“ベテランは上がっていいぞ”っていう声が掛かったのに、先輩たちは上がらない。そういう姿を見て、僕らも学んでいったんです」
もっとも、練習を切り上げなかった先輩たちも、それを見て学んだという後輩たちも、「ジーコ・スピリット」や「勝者のメンタリティ」を簡単に手に入れたわけではない。
ジーコが夏に引退した'94年と翌'95年は無冠に終わり、'03年から'06年までの4シーズンも主要タイトルから見放されている。
だが、いずれの時代も世代交代の波を乗り越え、「強い鹿島」を取り戻し、黄金時代を築き上げた。こうした成功体験こそが、クラブの財産だろう。
“セレーゾ・チルドレン”の代表格、土居聖真。
アントラーズが現在、再び困難な時期を迎えているのは、間違いない。ここ5年で内田篤人、大岩剛、新井場徹、興梠慎三、岩政大樹、大迫勇也、中田浩二といった主力選手が次々とチームを離れ、とりわけ昨季はトニーニョ・セレーゾ前監督によって20代前半の選手たちがスタメンに抜擢されるようになった。
「常勝軍団って言われるプレッシャーは、少なからずあります」
そう明かしたのは、“セレーゾ・チルドレン”の代表格であり、アカデミー育ちの23歳、トップ下を務める土居聖真である。だが彼は、それを打ち消すように続けた。
「でも、それを背負いながら力に変えていくしか道はないと思うし、今は苦しい時期を迎えていますけど、たくさんもがいて、乗り越えたときに初めて常勝軍団になれるんじゃないかなって。
(ジーコ・スピリットや勝者のメンタリティを)教えてくれる人は誰もいないし、教えてもらうものでもないと思う。自分で掴みとって、身につけていかなければならないもの。そのためには本当に勝つしかないと思います」
石井監督はさっそく紅白戦でのスライディングを解禁。
土居と同じく昨季、トニーニョ・セレーゾ前監督によってセンターバックに抜擢された22歳の昌子源は、逆に「プレッシャーはない」と言った。だが、その思いには土居と通ずるものがある。
「プレッシャー自体はそんなに感じてないです。そもそも、自分たちは常勝軍団じゃないと思っていますから。16個ものタイトルを獲って黄金時代を築いたのは先輩たちであって、僕らではない。そこにすがっていてもダメだし、僕らは今恥ずかしい結果しか残せていないので、再びそこに行くために、このメンバーで何かを築きたい、何かを変えていきたいっていう気持ちがすごくあります」
アントラーズの創設メンバーとしてジーコとともにプレーし、その哲学に間近で接した石井監督は、さっそく紅白戦でケガ防止のために禁止していたスライディングを解禁したという。そのようにして彼は、チームに今一度激しさや厳しさ、勝利への飽くなき執念を、あの手この手で植えつけていくはずだ。
だが、鹿島の未来を担う若者たちはすでに分かっている。それは監督に教えてもらうものでなく、自分たちで気づき、身につけていくものだということを。
柴崎岳のミドルシュートで先制し、後半に入って一度は追いつかれたFC東京戦。81分にコーナーキックから昌子が叩き込んだ決勝ゴールには、わずかではあるが「ジーコ・スピリット」が宿っていたような気がする。
石井新監督について記すNumberWebの飯尾氏である。
初采配となったFC東京戦に勝利し、良い船出となった。
トニーニョ・セレーゾ前監督が鍛え上げた若い世代が花開き、ジーコスピリットを継承することで、鹿島らしい戦いになって行くであろう。
初戦こそ勝利を掴み取ったが、石井監督の手腕はこれから問われていく。
勝利を積み重ね、名実共にジーコスピリッツを継承させるのだ。
期待しておる。
“ジーコ・スピリット”は再び宿るか。
飯尾篤史 = 文
text by Atsushi Iio
2015/07/29 10:40
カップ戦ならともかく、リーグ戦でこれほど拍手が起こるのも珍しい。
鹿島アントラーズの新指揮官、石井正忠監督の記者会見のことだ。
過去2年無冠に終わり、今季も中位に甘んじていたトニーニョ・セレーゾ前監督が解任され、急きょコーチから昇格することになったのは、7月21日のことだった。
そのわずか4日後に迎えたFC東京戦。試合前にはゴール裏のサポーターが新監督を勇気づける横断幕を数多く掲げ、ゲームも鹿島が2−1でFC東京を振り切った。
報道陣から石井監督に贈られた拍手は、デビュー戦を白星で飾ったことへの祝福であり、常勝軍団の再建というミッションを託された、クラブ史上ふたり目の日本人監督へのエールであり、人間味あふれた記者会見に対する賞賛でもあっただろう。
目尻の下がった優しい表情と「ホッとしている」という言葉で始まった会見は、随所に本音が見え隠れして、聞いていて微笑を誘われるものだった。
「やっぱりかなりの重圧で、逃げたいというわけではないが、そういう気持ちもちょっと」
「この何日間、振り返ろうとしても、あっという間に時間が過ぎてしまった」
「時間をおいてゆっくりやりたかったなっていうところからの気持ちなんじゃないかと」
そんな微笑ましい会見の中で、個人的に強く耳に残ったのは「ジーコから受けた影響は何か」という質問に対する答えだ。新監督はきっぱりと言った。
紅白戦であっても、勝負にこだわるジーコ・スピリット。
「勝負に対する厳しさ、戦う姿勢ですね。ミニゲームであっても、紅白戦であっても、勝負にこだわるところ。その姿勢は教わりました。そこはうちのカラーでもあるので意識しているつもりです」
公式戦はもちろんのこと、トレーニングの一環であるミニゲームも紅白戦も、勝負と名のつくものにはすべて勝つ。絶対に負けたくない。
選手、スタッフの一人ひとりに激しく脈打つ勝利へのこだわり、あるいは勝者のメンタリティ――。それこそが、このクラブに息づく「ジーコ・スピリット」と呼ばれる精神だろう。
何度も世代交代を乗り越え、黄金時代を築き上げた。
そこで思い出したのは、昨季限りで現役を退いたアントラーズのOB、中田浩二さんの言葉だ。中田さんは入団当時の練習の雰囲気について、こんな風に言っていた。
「紅白戦では削られるし、怒られるし、本番さながらに言い合いやケンカが始まるし。最初はやっぱり怖かったですよ。でも、そんな厳しい環境でできたのは幸せでした。怒られることによって“なにくそ”っていう気持ちが芽生えたし、あの環境で練習できたから試合で自分のプレーが出せた。だって、公式戦よりも紅白戦のほうが激しいんだから」
中田さんは、こうも言っていた。
「勝利へのこだわりというのは、自分で感じ取らなければいけないことだし、言われたところで自分が感じなければ意味がない。先輩たちは本当に勝利にこだわっていたし、公式戦に出られなくても黙々と練習していた。例えば、コーチから“ベテランは上がっていいぞ”っていう声が掛かったのに、先輩たちは上がらない。そういう姿を見て、僕らも学んでいったんです」
もっとも、練習を切り上げなかった先輩たちも、それを見て学んだという後輩たちも、「ジーコ・スピリット」や「勝者のメンタリティ」を簡単に手に入れたわけではない。
ジーコが夏に引退した'94年と翌'95年は無冠に終わり、'03年から'06年までの4シーズンも主要タイトルから見放されている。
だが、いずれの時代も世代交代の波を乗り越え、「強い鹿島」を取り戻し、黄金時代を築き上げた。こうした成功体験こそが、クラブの財産だろう。
“セレーゾ・チルドレン”の代表格、土居聖真。
アントラーズが現在、再び困難な時期を迎えているのは、間違いない。ここ5年で内田篤人、大岩剛、新井場徹、興梠慎三、岩政大樹、大迫勇也、中田浩二といった主力選手が次々とチームを離れ、とりわけ昨季はトニーニョ・セレーゾ前監督によって20代前半の選手たちがスタメンに抜擢されるようになった。
「常勝軍団って言われるプレッシャーは、少なからずあります」
そう明かしたのは、“セレーゾ・チルドレン”の代表格であり、アカデミー育ちの23歳、トップ下を務める土居聖真である。だが彼は、それを打ち消すように続けた。
「でも、それを背負いながら力に変えていくしか道はないと思うし、今は苦しい時期を迎えていますけど、たくさんもがいて、乗り越えたときに初めて常勝軍団になれるんじゃないかなって。
(ジーコ・スピリットや勝者のメンタリティを)教えてくれる人は誰もいないし、教えてもらうものでもないと思う。自分で掴みとって、身につけていかなければならないもの。そのためには本当に勝つしかないと思います」
石井監督はさっそく紅白戦でのスライディングを解禁。
土居と同じく昨季、トニーニョ・セレーゾ前監督によってセンターバックに抜擢された22歳の昌子源は、逆に「プレッシャーはない」と言った。だが、その思いには土居と通ずるものがある。
「プレッシャー自体はそんなに感じてないです。そもそも、自分たちは常勝軍団じゃないと思っていますから。16個ものタイトルを獲って黄金時代を築いたのは先輩たちであって、僕らではない。そこにすがっていてもダメだし、僕らは今恥ずかしい結果しか残せていないので、再びそこに行くために、このメンバーで何かを築きたい、何かを変えていきたいっていう気持ちがすごくあります」
アントラーズの創設メンバーとしてジーコとともにプレーし、その哲学に間近で接した石井監督は、さっそく紅白戦でケガ防止のために禁止していたスライディングを解禁したという。そのようにして彼は、チームに今一度激しさや厳しさ、勝利への飽くなき執念を、あの手この手で植えつけていくはずだ。
だが、鹿島の未来を担う若者たちはすでに分かっている。それは監督に教えてもらうものでなく、自分たちで気づき、身につけていくものだということを。
柴崎岳のミドルシュートで先制し、後半に入って一度は追いつかれたFC東京戦。81分にコーナーキックから昌子が叩き込んだ決勝ゴールには、わずかではあるが「ジーコ・スピリット」が宿っていたような気がする。
石井新監督について記すNumberWebの飯尾氏である。
初采配となったFC東京戦に勝利し、良い船出となった。
トニーニョ・セレーゾ前監督が鍛え上げた若い世代が花開き、ジーコスピリットを継承することで、鹿島らしい戦いになって行くであろう。
初戦こそ勝利を掴み取ったが、石井監督の手腕はこれから問われていく。
勝利を積み重ね、名実共にジーコスピリッツを継承させるのだ。
期待しておる。
ダヴィ、どんどん狙っていきたい
鹿島 29日鳥栖戦で9カ月ぶりにダヴィ先発復帰へ
鹿島FWダヴィが鳥栖戦で、左膝を負傷した昨年10月18日の柏戦以来、約9カ月ぶりに先発復帰する可能性が出てきた。
セットプレー練習で主力組に入った。ここまで4試合に途中出場しており「日に日にコンディションは良くなっています」と、復調を感じ取っている。昨季はチーム最多タイとなる10得点を決めており、「(ゴールを)どんどん狙っていきたい」と力強かった。
[ 2015年7月29日 05:30 ]
先発復帰が予想されるダヴィである。
満を持してと言って良かろう。
ダヴィの力強いプレイは我らを熱くさせる。
また、セットプレイ時の守備も頼もしい。
高さ強さで鳥栖に対抗するのだ。
ダヴィの活躍を楽しみにしておる。
鹿島FWダヴィが鳥栖戦で、左膝を負傷した昨年10月18日の柏戦以来、約9カ月ぶりに先発復帰する可能性が出てきた。
セットプレー練習で主力組に入った。ここまで4試合に途中出場しており「日に日にコンディションは良くなっています」と、復調を感じ取っている。昨季はチーム最多タイとなる10得点を決めており、「(ゴールを)どんどん狙っていきたい」と力強かった。
[ 2015年7月29日 05:30 ]
先発復帰が予想されるダヴィである。
満を持してと言って良かろう。
ダヴィの力強いプレイは我らを熱くさせる。
また、セットプレイ時の守備も頼もしい。
高さ強さで鳥栖に対抗するのだ。
ダヴィの活躍を楽しみにしておる。
取り戻した球際の激しさを押し出し、連勝を狙う
【J1展望】2ndステージ・5節|鳥栖−鹿島|柴崎が復活した鹿島を、豊田を欠く鳥栖が迎え撃つ
サッカーダイジェスト編集部
2015年07月28日
鳥栖――手応えを得る3バックで完封を目論む。 鹿島――取り戻した球際の激しさを押し出し、連勝を狙う。

故障者/鳥栖=林、平 鹿島=ジネイ
出場停止/鳥栖=なし 鹿島=なし
J1リーグ 2ndステージ・5節
サガン鳥栖−鹿島アントラーズ
7月29日(水)/19:00/ベストアメニティスタジアム
サガン鳥栖
2ndステージ成績(4節終了時):9位 勝点6 1勝3分1敗 6得点・6失点
年間成績(22試合終了時): 12位 勝点26 6勝8分8敗 28得点・38失点
※日程の関係上、1試合多く消化
【最新チーム事情】
●19日間で6試合の超過密日程の最終戦に臨む。
●怪我明けの豊田は状態に不安。ベンチ入りも微妙。
●3バックには指揮官、選手ともに手応えを得る。
【担当記者の視点】
過密日程を強いられ、連戦が続くなか、今週はランニングやシュート練習など軽めの調整に終始した。筋肉系の怪我を負った豊田は、今節も先発から外れる見込み。ベンチに座れるかどうかも微妙だ。
林や丹羽など最終ラインにもコンディション不良の選手が続出し、ここ2試合は応急処置として3バックを採用するが、急造の割には機能している。守備面だけでなく、両サイドのキム・ミヌ、吉田がスムーズに攻撃へ参加できており、ロングボールに頼らない崩しという面でも効果は表われていると言えよう。
鹿島戦に向けて高橋は「無失点で勝ち切りたい」と、第2ステージすべての試合で先制ゴールを許している点を危惧。手応えを得つつある3バックシステムで、「6連戦の最後を勝って終わりたい」(鎌田)ところだ。
鹿島アントラーズ
2ndステージ成績(4節終了時):7位 勝点7 2勝1分1敗 5得点・5失点
年間成績(21試合終了時):7位 勝点29 8勝5分8敗 32得点・30失点
【最新チーム事情】
●石井新監督に交代し、球際の激しさが復活。
●日本代表の柴崎が前節で完全復活。
●体調不良が続いた金崎に復帰の可能性。
【担当記者の視点】
前節のFC東京戦は、収穫の多い1勝だった。先月20日の横浜戦を最後に欠場していた柴崎が復帰し、トニーニョ・セレーゾ前監督の後を受けた石井新監督の初采配で勝点3を獲得。1ゴール・1アシストの活躍を見せた柴崎は、痛めていた左足第5中足骨に不安はなく、鳥栖戦も先発出場する予定だ。
石井監督の就任以降、球際の激しさや攻守の切り替えの意識が格段に向上した。わずか3日間の練習だったが、前体制で禁止されていた紅白戦等でのスライディングを解禁。かつて「練習から公式戦のように激しい」と言われた黄金期の姿を取り戻させようとしている。今節で対戦する鳥栖は球際の強さを押し出すクラブであり、“激しさ”を試す格好の相手となる。
7月19日の松本戦を体調不良で欠場し、別メニュー調整が続いていた金崎も全体練習に復帰。出場できれば、状態が上向くチームをさらに活気づけるはずだ。
故障者/鳥栖=林、平 鹿島=ジネイ
出場停止/鳥栖=なし 鹿島=なし
金崎夢生の全体練習復帰を報せるサッカーダイジェストのプレビューである。
先発予想こそ括弧であるが、先発起用の可能性が非常に高まる。
中断直前の過密日程のこの試合、幾人かの入れ替えの可能性がある。
ここで使ってくるのではなかろうか。
夢生の躍動にて鳥栖を破りたい。
楽しみである。
サッカーダイジェスト編集部
2015年07月28日
鳥栖――手応えを得る3バックで完封を目論む。 鹿島――取り戻した球際の激しさを押し出し、連勝を狙う。

故障者/鳥栖=林、平 鹿島=ジネイ
出場停止/鳥栖=なし 鹿島=なし
J1リーグ 2ndステージ・5節
サガン鳥栖−鹿島アントラーズ
7月29日(水)/19:00/ベストアメニティスタジアム
サガン鳥栖
2ndステージ成績(4節終了時):9位 勝点6 1勝3分1敗 6得点・6失点
年間成績(22試合終了時): 12位 勝点26 6勝8分8敗 28得点・38失点
※日程の関係上、1試合多く消化
【最新チーム事情】
●19日間で6試合の超過密日程の最終戦に臨む。
●怪我明けの豊田は状態に不安。ベンチ入りも微妙。
●3バックには指揮官、選手ともに手応えを得る。
【担当記者の視点】
過密日程を強いられ、連戦が続くなか、今週はランニングやシュート練習など軽めの調整に終始した。筋肉系の怪我を負った豊田は、今節も先発から外れる見込み。ベンチに座れるかどうかも微妙だ。
林や丹羽など最終ラインにもコンディション不良の選手が続出し、ここ2試合は応急処置として3バックを採用するが、急造の割には機能している。守備面だけでなく、両サイドのキム・ミヌ、吉田がスムーズに攻撃へ参加できており、ロングボールに頼らない崩しという面でも効果は表われていると言えよう。
鹿島戦に向けて高橋は「無失点で勝ち切りたい」と、第2ステージすべての試合で先制ゴールを許している点を危惧。手応えを得つつある3バックシステムで、「6連戦の最後を勝って終わりたい」(鎌田)ところだ。
鹿島アントラーズ
2ndステージ成績(4節終了時):7位 勝点7 2勝1分1敗 5得点・5失点
年間成績(21試合終了時):7位 勝点29 8勝5分8敗 32得点・30失点
【最新チーム事情】
●石井新監督に交代し、球際の激しさが復活。
●日本代表の柴崎が前節で完全復活。
●体調不良が続いた金崎に復帰の可能性。
【担当記者の視点】
前節のFC東京戦は、収穫の多い1勝だった。先月20日の横浜戦を最後に欠場していた柴崎が復帰し、トニーニョ・セレーゾ前監督の後を受けた石井新監督の初采配で勝点3を獲得。1ゴール・1アシストの活躍を見せた柴崎は、痛めていた左足第5中足骨に不安はなく、鳥栖戦も先発出場する予定だ。
石井監督の就任以降、球際の激しさや攻守の切り替えの意識が格段に向上した。わずか3日間の練習だったが、前体制で禁止されていた紅白戦等でのスライディングを解禁。かつて「練習から公式戦のように激しい」と言われた黄金期の姿を取り戻させようとしている。今節で対戦する鳥栖は球際の強さを押し出すクラブであり、“激しさ”を試す格好の相手となる。
7月19日の松本戦を体調不良で欠場し、別メニュー調整が続いていた金崎も全体練習に復帰。出場できれば、状態が上向くチームをさらに活気づけるはずだ。
故障者/鳥栖=林、平 鹿島=ジネイ
出場停止/鳥栖=なし 鹿島=なし
金崎夢生の全体練習復帰を報せるサッカーダイジェストのプレビューである。
先発予想こそ括弧であるが、先発起用の可能性が非常に高まる。
中断直前の過密日程のこの試合、幾人かの入れ替えの可能性がある。
ここで使ってくるのではなかろうか。
夢生の躍動にて鳥栖を破りたい。
楽しみである。
ユキの笑顔
鳥栖戦前日練習

曇り空の下、選手たちは9時からトレーニングを開始し、セットプレーの練習やレクリエーションゲームなどを実施。鳥栖戦へ向けた最終調整を終えました。
鳥栖戦に向けた前日練習を行うユキである。
先日のFC東京戦にて久しぶりに先発フル出場し、良いパフォーマンスを見せた。
アツとの連携で放った左足のシュートは、ポストに阻まれたもののユキの良さが集約しておった。
右サイドを駆け上がる姿は鹿島のSBに相応しい。
これから更に成長し、活躍するのだ。
期待しておる。

曇り空の下、選手たちは9時からトレーニングを開始し、セットプレーの練習やレクリエーションゲームなどを実施。鳥栖戦へ向けた最終調整を終えました。
鳥栖戦に向けた前日練習を行うユキである。
先日のFC東京戦にて久しぶりに先発フル出場し、良いパフォーマンスを見せた。
アツとの連携で放った左足のシュートは、ポストに阻まれたもののユキの良さが集約しておった。
右サイドを駆け上がる姿は鹿島のSBに相応しい。
これから更に成長し、活躍するのだ。
期待しておる。
岳の躍動に期待
午後練習

選手たちは15時30分からミーティングをした後、パス練習や紅白戦、セットプレーの練習などを行いました。
練習する岳である。
先日のFC東京戦で完全復活を果たした。
次節・鳥栖戦でもチームの中心として躍動してくれるであろう。
岳と共に今季初の連勝を目指す。
期待しておる。

選手たちは15時30分からミーティングをした後、パス練習や紅白戦、セットプレーの練習などを行いました。
練習する岳である。
先日のFC東京戦で完全復活を果たした。
次節・鳥栖戦でもチームの中心として躍動してくれるであろう。
岳と共に今季初の連勝を目指す。
期待しておる。
アントラーズスポーツクリニック公開
鹿島、カシマスタジアムの診療所公開
サッカーJ1鹿島の本拠地である茨城県鹿嶋市のカシマスタジアムに、8月開設される「アントラーズスポーツクリニック」が27日、磁気共鳴画像装置(MRI)を備えた検査室などを公開した。地域の医師不足解消に貢献する狙いもある。
クリニックは整形外科とリハビリテーション科からなる。検査室の床や壁の一部は、サッカーのピッチの芝をイメージした緑色に塗られている。MRIの導入により細かいけがの早期発見も期待できるとしている。
J1鹿島チーフドクターの山藤崇医師(40)は「けがの診断から復帰までを診ることができる。チームのノウハウをそのまま地域に還元したい」と意気込みを語った。(共同)
最先端のMRI導入 J1鹿島の整形外科 診察は予約制 来月3日開院
アントラーズスポーツクリニックに導入されるMRI=鹿嶋市神向寺アントラーズスポーツクリニックに導入されるMRI=鹿嶋市神向寺
サッカーJ1鹿島アントラーズの本拠地、県立カシマサッカースタジアム(鹿嶋市神向寺)敷地内に8月3日に開院する整形外科・リハビリテーション科「アントラーズスポーツクリニック」(加川瑞夫院長)が27日、報道陣に公開された。施設には最先端の磁気共鳴画像装置(MRI)やリハビリ機器が設置される。診察は鹿島アントラーズのチームドクターらが行い、プロスポーツ選手に施してきた高度な医療が地域住民に還元される。
同クリニックに導入されるMRIは最高クラスのもので、導入している病院は大学病院など中心に全国で約500台、県内では十数台程度。鮮明な画像撮影が可能で、医師は細かな情報を基に治療できる。主に脳血管の撮影に使用されており、小規模な整形外科の分野で導入している病院は少ない。
MRI室の内装はサッカーグラウンドの芝をイメージした緑色を基調としており、同クリニックの杉山城太事務長は「治療のキックオフをここからという願いを込めた」と説明した。
診察日は同スタジアムで試合のない月-土曜日で、当面は混雑を避けるため予約制を採る。詳細は28日に公開される同クリニックのホームページhttp://www.antlerssc.com(藤崎徹)
アントラーズスポーツクリニックを公開した鹿島である。
8月に開設されるこの診療所は、MRIも備えた最新施設である。
鹿島のノウハウを地域に還元するという意味合いもある。
地元密着にて進む鹿島を応援していきたい。
サッカーJ1鹿島の本拠地である茨城県鹿嶋市のカシマスタジアムに、8月開設される「アントラーズスポーツクリニック」が27日、磁気共鳴画像装置(MRI)を備えた検査室などを公開した。地域の医師不足解消に貢献する狙いもある。
クリニックは整形外科とリハビリテーション科からなる。検査室の床や壁の一部は、サッカーのピッチの芝をイメージした緑色に塗られている。MRIの導入により細かいけがの早期発見も期待できるとしている。
J1鹿島チーフドクターの山藤崇医師(40)は「けがの診断から復帰までを診ることができる。チームのノウハウをそのまま地域に還元したい」と意気込みを語った。(共同)
最先端のMRI導入 J1鹿島の整形外科 診察は予約制 来月3日開院
アントラーズスポーツクリニックに導入されるMRI=鹿嶋市神向寺アントラーズスポーツクリニックに導入されるMRI=鹿嶋市神向寺
サッカーJ1鹿島アントラーズの本拠地、県立カシマサッカースタジアム(鹿嶋市神向寺)敷地内に8月3日に開院する整形外科・リハビリテーション科「アントラーズスポーツクリニック」(加川瑞夫院長)が27日、報道陣に公開された。施設には最先端の磁気共鳴画像装置(MRI)やリハビリ機器が設置される。診察は鹿島アントラーズのチームドクターらが行い、プロスポーツ選手に施してきた高度な医療が地域住民に還元される。
同クリニックに導入されるMRIは最高クラスのもので、導入している病院は大学病院など中心に全国で約500台、県内では十数台程度。鮮明な画像撮影が可能で、医師は細かな情報を基に治療できる。主に脳血管の撮影に使用されており、小規模な整形外科の分野で導入している病院は少ない。
MRI室の内装はサッカーグラウンドの芝をイメージした緑色を基調としており、同クリニックの杉山城太事務長は「治療のキックオフをここからという願いを込めた」と説明した。
診察日は同スタジアムで試合のない月-土曜日で、当面は混雑を避けるため予約制を採る。詳細は28日に公開される同クリニックのホームページhttp://www.antlerssc.com(藤崎徹)
アントラーズスポーツクリニックを公開した鹿島である。
8月に開設されるこの診療所は、MRIも備えた最新施設である。
鹿島のノウハウを地域に還元するという意味合いもある。
地元密着にて進む鹿島を応援していきたい。
石井監督、切り替えと球際の意識
【鹿島】石井監督の初手は“スライディング解禁”。意識改革で守備をテコ入れする
五十嵐創(サッカーダイジェスト)
2015年07月26日
わずか3日間の練習で、球際の激しさは見違えるほどに。

タイトな守備で相手のSBをケアした遠藤は、「完全にできていたわけではないけど、みんなが意識できていたと思う」と守備面の手応えを語った。写真:徳原隆元
コーチから昇格した石井監督の初陣で、鹿島が意地を見せた。
怪我から復帰した柴崎のミドルで先制し、一度は追い付かれながらも、昌子のゴールで2-1と突き放した。「同点になっても誰も下を向かなかった」(昌子)のは、トニーニョ・セレーゾ前監督の突然の解任が、選手たちの危機感を煽ったからだろう。
確かに、鹿島の選手たちには闘志がみなぎっていた。
「みんながチームを良くしていこうという意欲がすごくあったので、その流れのまま試合でも出せた」(土居)
カンフル剤は間違いなく、試合内容や結果に効果をもたらしたのである。
ただ、気持ちだけで、状況が好転したわけでもない。トニーニョ・セレーゾ前監督の戦術に微調整を加えたことで、チームに変化が生まれたのも見逃せない点だ。
新監督就任からFC東京戦までは、わずか3日しかなかった。その間、指揮官と選手たちは綿密に話し合い、課題を洗い直したという。特に強調されたのが、切り替えと球際の意識で、この点について遠藤は以下のように明かしてくれた。
「細かいところは変わりました。ボールを取られたら、プレッシャーを早くしようと話し合っていましたし、それが良い形で出た。誰かがボールホルダーに当たりに行けていたし、セカンドボールも拾えていた。みんながボールに絡んで良い試合ができた」
つまりは、チーム全体の運動量を上げ、局面での競り合いを制して試合を優勢に進めようとしたのだ。こうしたアプローチの変化は、試合後の石井監督の言葉からも窺い知れる。
「(トニーニョ・)セレーゾ監督が積み重ねてきたものを継続しながら、細かい部分を修正しました。守備で言えば球際をさらに厳しくして、ボールを奪い切る。攻撃は相手が怖がるようなアタッキングサードへの侵入を多くすることを意識させました」
粘り強く勝利に結びつけたのは、前進と捉えて良い。

石井新監督による“緩さ”の撤廃が、FC東京戦での好パフォーマンスを生んだ。これを継続できれば、チームは上昇気流に乗れるだろう。写真:徳原隆元
では、なぜ鹿島はこうも変われたのか。その理由は、トレーニング内容の変更が大きく関係している。例えば、紅白戦での“スライディング解禁”だ。
トニーニョ・セレーゾ前監督はここ最近、怪我防止のために紅白戦でスライディングを禁止し、接触プレーに対しても過敏に笛を吹いてプレーを止めていたという。こうした“緩さ”を撤廃することでトレーニングに激しさが生まれ、ひいては試合での好パフォーマンスにつながった。実際に、CBの昌子は好感触を得ているようで、「これまでなら行けていない部分で1、2歩が出ていた」と語っている。
もちろん、好影響が出たのは、最終ラインだけではない。
スタメンに抜擢された中村が「チームのためになにをすべきかを整理して入りました」と語るように、特に前半はサイドハーフの出足が鋭く、FC東京のSBにビルドアップする余裕を与えなかった。また、2ボランチは短調な縦パスを次々とインターセプトし、ロングボールに対してもバイタルエリアを埋めてセカンドボールを拾っている。
運動量の落ちた後半は押し込まれたものの、石井監督が投じた一手でチームの意識は間違いなく変わった。一時は同点に追いつかれながらも球際で粘り強く対応し、勝利に結びつけたのも前進と受け止めて良いだろう。
もっとも、本当に重要なのは、この戦い方を継続できるかだ。FC東京戦では危機感が良い方向に出たが、「この1勝だけでは意味がない」(土居)。
そうした意味で言えば、次節の鳥栖戦は試金石になる。
「鳥栖は球際のチーム。向こうの長所をこっちが上回ったら優位に立てる」
昌子がそう言うように、鳥栖は球際での激しさを試す絶好の相手。FC東京戦で掴んだキッカケを真の力に変えるためにも、絶対に落とせないゲームと言えるだろう。
取材・文●五十嵐創(サッカーダイジェスト編集部)
石井新監督の改革について記すサッカーダイジェストの五十嵐氏である。
石井監督は「セレーゾ監督が積み重ねてきたものを継続しながら、細かい部分を修正しました。守備で言えば球際をさらに厳しくして、ボールを奪い切る。攻撃は相手が怖がるようなアタッキングサードへの侵入を多くすることを意識させました」と述べる。
特に球際の厳しさを激しくするために変えた部分が、「紅白戦での“スライディング解禁”」とのこと。
源が「これまでなら行けていない部分で1、2歩が出ていた」と語るように効果は絶大であった。
これまで起用されても影の薄かったアツが「チームのためになにをすべきかを整理して入りました」と語り、良いプレイをしたことは単なる気持ちの問題ではなかろう。
指揮官交代のカンフル剤は大きく効果を出した。
しかしながら、継続せねば意味がない。
次節の相手・鳥栖は球際の激しさで定評がある。
ストロングポイントのぶつかり合いを制してこそと言えよう。
次なる戦いが楽しみである。
五十嵐創(サッカーダイジェスト)
2015年07月26日
わずか3日間の練習で、球際の激しさは見違えるほどに。

タイトな守備で相手のSBをケアした遠藤は、「完全にできていたわけではないけど、みんなが意識できていたと思う」と守備面の手応えを語った。写真:徳原隆元
コーチから昇格した石井監督の初陣で、鹿島が意地を見せた。
怪我から復帰した柴崎のミドルで先制し、一度は追い付かれながらも、昌子のゴールで2-1と突き放した。「同点になっても誰も下を向かなかった」(昌子)のは、トニーニョ・セレーゾ前監督の突然の解任が、選手たちの危機感を煽ったからだろう。
確かに、鹿島の選手たちには闘志がみなぎっていた。
「みんながチームを良くしていこうという意欲がすごくあったので、その流れのまま試合でも出せた」(土居)
カンフル剤は間違いなく、試合内容や結果に効果をもたらしたのである。
ただ、気持ちだけで、状況が好転したわけでもない。トニーニョ・セレーゾ前監督の戦術に微調整を加えたことで、チームに変化が生まれたのも見逃せない点だ。
新監督就任からFC東京戦までは、わずか3日しかなかった。その間、指揮官と選手たちは綿密に話し合い、課題を洗い直したという。特に強調されたのが、切り替えと球際の意識で、この点について遠藤は以下のように明かしてくれた。
「細かいところは変わりました。ボールを取られたら、プレッシャーを早くしようと話し合っていましたし、それが良い形で出た。誰かがボールホルダーに当たりに行けていたし、セカンドボールも拾えていた。みんながボールに絡んで良い試合ができた」
つまりは、チーム全体の運動量を上げ、局面での競り合いを制して試合を優勢に進めようとしたのだ。こうしたアプローチの変化は、試合後の石井監督の言葉からも窺い知れる。
「(トニーニョ・)セレーゾ監督が積み重ねてきたものを継続しながら、細かい部分を修正しました。守備で言えば球際をさらに厳しくして、ボールを奪い切る。攻撃は相手が怖がるようなアタッキングサードへの侵入を多くすることを意識させました」
粘り強く勝利に結びつけたのは、前進と捉えて良い。

石井新監督による“緩さ”の撤廃が、FC東京戦での好パフォーマンスを生んだ。これを継続できれば、チームは上昇気流に乗れるだろう。写真:徳原隆元
では、なぜ鹿島はこうも変われたのか。その理由は、トレーニング内容の変更が大きく関係している。例えば、紅白戦での“スライディング解禁”だ。
トニーニョ・セレーゾ前監督はここ最近、怪我防止のために紅白戦でスライディングを禁止し、接触プレーに対しても過敏に笛を吹いてプレーを止めていたという。こうした“緩さ”を撤廃することでトレーニングに激しさが生まれ、ひいては試合での好パフォーマンスにつながった。実際に、CBの昌子は好感触を得ているようで、「これまでなら行けていない部分で1、2歩が出ていた」と語っている。
もちろん、好影響が出たのは、最終ラインだけではない。
スタメンに抜擢された中村が「チームのためになにをすべきかを整理して入りました」と語るように、特に前半はサイドハーフの出足が鋭く、FC東京のSBにビルドアップする余裕を与えなかった。また、2ボランチは短調な縦パスを次々とインターセプトし、ロングボールに対してもバイタルエリアを埋めてセカンドボールを拾っている。
運動量の落ちた後半は押し込まれたものの、石井監督が投じた一手でチームの意識は間違いなく変わった。一時は同点に追いつかれながらも球際で粘り強く対応し、勝利に結びつけたのも前進と受け止めて良いだろう。
もっとも、本当に重要なのは、この戦い方を継続できるかだ。FC東京戦では危機感が良い方向に出たが、「この1勝だけでは意味がない」(土居)。
そうした意味で言えば、次節の鳥栖戦は試金石になる。
「鳥栖は球際のチーム。向こうの長所をこっちが上回ったら優位に立てる」
昌子がそう言うように、鳥栖は球際での激しさを試す絶好の相手。FC東京戦で掴んだキッカケを真の力に変えるためにも、絶対に落とせないゲームと言えるだろう。
取材・文●五十嵐創(サッカーダイジェスト編集部)
石井新監督の改革について記すサッカーダイジェストの五十嵐氏である。
石井監督は「セレーゾ監督が積み重ねてきたものを継続しながら、細かい部分を修正しました。守備で言えば球際をさらに厳しくして、ボールを奪い切る。攻撃は相手が怖がるようなアタッキングサードへの侵入を多くすることを意識させました」と述べる。
特に球際の厳しさを激しくするために変えた部分が、「紅白戦での“スライディング解禁”」とのこと。
源が「これまでなら行けていない部分で1、2歩が出ていた」と語るように効果は絶大であった。
これまで起用されても影の薄かったアツが「チームのためになにをすべきかを整理して入りました」と語り、良いプレイをしたことは単なる気持ちの問題ではなかろう。
指揮官交代のカンフル剤は大きく効果を出した。
しかしながら、継続せねば意味がない。
次節の相手・鳥栖は球際の激しさで定評がある。
ストロングポイントのぶつかり合いを制してこそと言えよう。
次なる戦いが楽しみである。
セレッソ・田代、次につながる1勝だと思う
田代2戦連発!C大阪が磐田との2位3位対決制す
15/7/26 20:13

[7.26 J2第26節 磐田0-1C大阪 ヤマハ]
2位ジュビロ磐田と3位セレッソ大阪の直接対決は、アウェーのC大阪がFW田代有三の2戦連発弾で1-0で競り勝ち、2連勝を飾った。磐田は今季2度目となる2連敗。首位・大宮との勝ち点差が「14」に開いた一方、C大阪には勝ち点3差まで詰め寄られた。
C大阪は前半7分、カウンターからMFパブロのスルーパスをPA内左で受けた田代が鋭い切り返しから左足を振り抜き、角度のない位置からゴール右隅へ流し込んだ。同9分にはパブロの右足ミドルが右ポストを直撃。いい入りを見せたが、その後は磐田の反撃に耐える時間が続いた。
再三、両サイドからのクロスをFWジェイに合わせる磐田。190cmの長身FWが空中戦で強さを発揮し、前半34分にはDF駒野友一の左クロスに飛び込んだが、ヘディングシュートはクロスバーを越えた。
後半に入ると、磐田がさらに攻勢に出る。後半18分、MF太田吉彰の右クロスにジェイが頭で合わせるが、GKの正面。同32分にも左クロスからジェイがヘディングで叩き付けたが、GK丹野研太の好セーブに阻まれた。
どうしても1点が遠い磐田。後半アディショナルタイムのCKのチャンスにはGKカミンスキーも相手ゴール前に上がったが、得点には結びつかず、最後までゴールネットを揺らすことができなかった。
決勝点となった田代は試合後のインタビューで「押し込まれる時間が長かったけど、最後まで耐えて完封できて、次につながる1勝だと思う」と胸を張り、「まだ3位だし、(勝ち点差は)ちょっと縮まったけど、次の試合が大事になる。切り替えて次に臨みたい」と、すぐに視線を前に向けていた。
C大阪田代「役割果たせた」2戦連弾でJ1昇格視野
[2015年7月26日21時58分]
<J2:磐田0−1C大阪>◇第26節◇26日◇ヤマハ
3位C大阪は磐田に勝利して連勝とし、J1自動昇格圏内に勝ち点3差に迫った。
前半7分、MFパブロ(23)の縦パスを受けたFW田代有三(33)がドリブルから左足でゴール右隅に決めた。その後はボールを保持され守備に回る時間が多かったが、冷静に1点を守りきった。
田代は、2試合連続の得点で勝利に貢献した。「最低限の役割は果たせたと思う。調子はいいので、これを続けないといけない」と話した。C大阪は18日のアウェー京都戦(0−1)で敗れ、選手間で「こんなことを繰り返していたらダメだ」と意見が出たという。その後は2連勝で、磐田との勝ち点差を縮めた。「後がない状況だった。ここを2連勝で乗り切ろうという気持ちが強かった。これからは相手のことは気にせず、自分たちのサッカーをしていきたい」とJ1復帰を見据えた。
C大阪 自動昇格見えた!2位磐田を撃破 勝ち点3差に接近
J2第26節 C大阪1−0磐田 (7月26日 ヤマハ)

<磐田・C大阪>前半、先制のゴールを決めるC大阪・田代(右)
Photo By 共同
J2第26節は各地で11試合が行われ、3位C大阪はアウェーで磐田と対戦し、1―0で勝利した。前半7分に元日本代表FW田代が2戦連発となるゴールで先制。これを全員で守り切り、2連勝を飾った。2位磐田との直接対決を制し、勝ち点差3に接近。2位までのJ1自動昇格圏入りが近づいてきた。
敵地で圧倒的に押し込まれながら、総力を尽くし大一番を制した。前半7分に元日本代表MF橋本が中盤でボール奪取。MFパブロから田代にスルーパスが渡り、GKとの1対1へ持ち込み左足で均衡を破った。2試合連続ゴールは、2位磐田との直接対決を制する決勝弾。C大阪に2連勝を呼び込んだ33歳FWは「(連戦で)きつかったけど、最低限の仕事はできた」と胸を張った。
シュート数は7対23。セカンドボールをことごとく拾われ、息つく暇もなく磐田が攻めてくる展開に全員で耐えた。ジェイら強力外国人に最終ラインは体を張り続け、両サイドMFのパブロと関口は上下動を繰り返す。東アジア杯のメンバーに選出された日本代表MF山口が広範囲をカバーすれば、攻守で絶大な存在感を放ったのが、山口とダブルボランチを形成した橋本だった。
昨季限りで神戸を契約満了により退団。なかなかオファーが届かずJ3挑戦も選択肢に入れていた36歳が、先制の起点となり、ピンチの芽をつんだ。ケガもあり前半戦はほとんど出番がなかったが、かつてG大阪の黄金期を支えた男が大一番で真価を発揮。先制の起点については「嫁に“アシストして”と言われていた。それはできなかったけど、皆さんに(起点になったと)評価されているならうれしい」と笑みを浮かべた。
前半戦には見られなかった一体感で1点を守りきり、2位磐田に勝ち点差3。「勝つか負けるかではまったく違う試合。8割ぐらい支配されていたけど、その中でチームとして勝てたことは意味がある」と主将の山口。一時は9位にまで低迷していたC大阪に、自動昇格への道が開けてきた。
[ 2015年7月27日 05:30 ]
【C大阪】田代、千金弾で2位磐田と勝ち点差3
2015年7月27日6時0分 スポーツ報知

前半7分、C大阪・田代(中央)がドリブルからのシュートでゴールを決める
◆J2第26節 磐田0―1C大阪(26日・ヤマハスタジアム)
3位のC大阪は敵地で前半7分のFW田代有三(33)の挙げた1点を守り、2位の磐田に1―0で勝利。磐田との勝ち点差を3に詰めた。
試合終了の笛が鳴り響くと、C大阪イレブンは歓喜の抱擁を繰り返した。2位・磐田を破り、勝ち点差3に接近。シュート数で7―23と圧倒的に押し込まれたが、主将の日本代表MF山口は「8割方支配されたが、勝ったことに意味がある」と胸を張った。
前半7分、MFパブロからパスを受けた元日本代表FW田代が、利き足の右でシュートを打つとみせて敵守備を寄せてから、左足で先制弾。8戦ぶり先発のGK丹野ら守備陣も体を張ってゴールを死守した。最近2戦では序盤の失点が続いたが、「最初の15分、絶対に集中しようとゲームに入った。調子が上がってきた」と田代。鎖骨骨折で離脱した守護神・韓国代表GKキム・ジンヒョンの穴を埋めた丹野も「緊張したけど、後半、冷静に対応できた」と完封勝利をかみしめた。
次の愛媛戦(8月1日・ニンスタ)に勝てば、今季初の自動昇格圏(2位以内)浮上の可能性もある。アウトゥオリ監督(58)は「もう磐田戦は終わった。次へ準備したい」と手綱を締めた。(田村 龍一)
セレッソを勝利に導いた田代である。
決勝点となる先制点を決めた。
左サイドに出来たDFラインのギャップを突き、切り返して左足でシュートを打った。
いよいよ昇格ラインが見えてきた。
田代はENCORE 合同引退試合から好調を維持しておる。
やはり、鹿島で培ったメンタルは強い。
セレッソを昇格させるため尽力するのだ。
田代の活躍を楽しみにしておる。
15/7/26 20:13

[7.26 J2第26節 磐田0-1C大阪 ヤマハ]
2位ジュビロ磐田と3位セレッソ大阪の直接対決は、アウェーのC大阪がFW田代有三の2戦連発弾で1-0で競り勝ち、2連勝を飾った。磐田は今季2度目となる2連敗。首位・大宮との勝ち点差が「14」に開いた一方、C大阪には勝ち点3差まで詰め寄られた。
C大阪は前半7分、カウンターからMFパブロのスルーパスをPA内左で受けた田代が鋭い切り返しから左足を振り抜き、角度のない位置からゴール右隅へ流し込んだ。同9分にはパブロの右足ミドルが右ポストを直撃。いい入りを見せたが、その後は磐田の反撃に耐える時間が続いた。
再三、両サイドからのクロスをFWジェイに合わせる磐田。190cmの長身FWが空中戦で強さを発揮し、前半34分にはDF駒野友一の左クロスに飛び込んだが、ヘディングシュートはクロスバーを越えた。
後半に入ると、磐田がさらに攻勢に出る。後半18分、MF太田吉彰の右クロスにジェイが頭で合わせるが、GKの正面。同32分にも左クロスからジェイがヘディングで叩き付けたが、GK丹野研太の好セーブに阻まれた。
どうしても1点が遠い磐田。後半アディショナルタイムのCKのチャンスにはGKカミンスキーも相手ゴール前に上がったが、得点には結びつかず、最後までゴールネットを揺らすことができなかった。
決勝点となった田代は試合後のインタビューで「押し込まれる時間が長かったけど、最後まで耐えて完封できて、次につながる1勝だと思う」と胸を張り、「まだ3位だし、(勝ち点差は)ちょっと縮まったけど、次の試合が大事になる。切り替えて次に臨みたい」と、すぐに視線を前に向けていた。
C大阪田代「役割果たせた」2戦連弾でJ1昇格視野
[2015年7月26日21時58分]
<J2:磐田0−1C大阪>◇第26節◇26日◇ヤマハ
3位C大阪は磐田に勝利して連勝とし、J1自動昇格圏内に勝ち点3差に迫った。
前半7分、MFパブロ(23)の縦パスを受けたFW田代有三(33)がドリブルから左足でゴール右隅に決めた。その後はボールを保持され守備に回る時間が多かったが、冷静に1点を守りきった。
田代は、2試合連続の得点で勝利に貢献した。「最低限の役割は果たせたと思う。調子はいいので、これを続けないといけない」と話した。C大阪は18日のアウェー京都戦(0−1)で敗れ、選手間で「こんなことを繰り返していたらダメだ」と意見が出たという。その後は2連勝で、磐田との勝ち点差を縮めた。「後がない状況だった。ここを2連勝で乗り切ろうという気持ちが強かった。これからは相手のことは気にせず、自分たちのサッカーをしていきたい」とJ1復帰を見据えた。
C大阪 自動昇格見えた!2位磐田を撃破 勝ち点3差に接近
J2第26節 C大阪1−0磐田 (7月26日 ヤマハ)

<磐田・C大阪>前半、先制のゴールを決めるC大阪・田代(右)
Photo By 共同
J2第26節は各地で11試合が行われ、3位C大阪はアウェーで磐田と対戦し、1―0で勝利した。前半7分に元日本代表FW田代が2戦連発となるゴールで先制。これを全員で守り切り、2連勝を飾った。2位磐田との直接対決を制し、勝ち点差3に接近。2位までのJ1自動昇格圏入りが近づいてきた。
敵地で圧倒的に押し込まれながら、総力を尽くし大一番を制した。前半7分に元日本代表MF橋本が中盤でボール奪取。MFパブロから田代にスルーパスが渡り、GKとの1対1へ持ち込み左足で均衡を破った。2試合連続ゴールは、2位磐田との直接対決を制する決勝弾。C大阪に2連勝を呼び込んだ33歳FWは「(連戦で)きつかったけど、最低限の仕事はできた」と胸を張った。
シュート数は7対23。セカンドボールをことごとく拾われ、息つく暇もなく磐田が攻めてくる展開に全員で耐えた。ジェイら強力外国人に最終ラインは体を張り続け、両サイドMFのパブロと関口は上下動を繰り返す。東アジア杯のメンバーに選出された日本代表MF山口が広範囲をカバーすれば、攻守で絶大な存在感を放ったのが、山口とダブルボランチを形成した橋本だった。
昨季限りで神戸を契約満了により退団。なかなかオファーが届かずJ3挑戦も選択肢に入れていた36歳が、先制の起点となり、ピンチの芽をつんだ。ケガもあり前半戦はほとんど出番がなかったが、かつてG大阪の黄金期を支えた男が大一番で真価を発揮。先制の起点については「嫁に“アシストして”と言われていた。それはできなかったけど、皆さんに(起点になったと)評価されているならうれしい」と笑みを浮かべた。
前半戦には見られなかった一体感で1点を守りきり、2位磐田に勝ち点差3。「勝つか負けるかではまったく違う試合。8割ぐらい支配されていたけど、その中でチームとして勝てたことは意味がある」と主将の山口。一時は9位にまで低迷していたC大阪に、自動昇格への道が開けてきた。
[ 2015年7月27日 05:30 ]
【C大阪】田代、千金弾で2位磐田と勝ち点差3
2015年7月27日6時0分 スポーツ報知

前半7分、C大阪・田代(中央)がドリブルからのシュートでゴールを決める
◆J2第26節 磐田0―1C大阪(26日・ヤマハスタジアム)
3位のC大阪は敵地で前半7分のFW田代有三(33)の挙げた1点を守り、2位の磐田に1―0で勝利。磐田との勝ち点差を3に詰めた。
試合終了の笛が鳴り響くと、C大阪イレブンは歓喜の抱擁を繰り返した。2位・磐田を破り、勝ち点差3に接近。シュート数で7―23と圧倒的に押し込まれたが、主将の日本代表MF山口は「8割方支配されたが、勝ったことに意味がある」と胸を張った。
前半7分、MFパブロからパスを受けた元日本代表FW田代が、利き足の右でシュートを打つとみせて敵守備を寄せてから、左足で先制弾。8戦ぶり先発のGK丹野ら守備陣も体を張ってゴールを死守した。最近2戦では序盤の失点が続いたが、「最初の15分、絶対に集中しようとゲームに入った。調子が上がってきた」と田代。鎖骨骨折で離脱した守護神・韓国代表GKキム・ジンヒョンの穴を埋めた丹野も「緊張したけど、後半、冷静に対応できた」と完封勝利をかみしめた。
次の愛媛戦(8月1日・ニンスタ)に勝てば、今季初の自動昇格圏(2位以内)浮上の可能性もある。アウトゥオリ監督(58)は「もう磐田戦は終わった。次へ準備したい」と手綱を締めた。(田村 龍一)
セレッソを勝利に導いた田代である。
決勝点となる先制点を決めた。
左サイドに出来たDFラインのギャップを突き、切り返して左足でシュートを打った。
いよいよ昇格ラインが見えてきた。
田代はENCORE 合同引退試合から好調を維持しておる。
やはり、鹿島で培ったメンタルは強い。
セレッソを昇格させるため尽力するのだ。
田代の活躍を楽しみにしておる。
FC東京戦報道
鹿島石井新監督が初陣白星 昌子V弾/鹿−東4節
[2015年7月25日21時33分]

鹿島MF柴崎が先制ゴールを決め、ガッツポーズで喜ぶ石井監督(撮影・狩俣裕三)
<J1:鹿島2−1東京>◇第4節◇25日◇カシマ
石井監督就任後の初戦を鹿島が白星で飾った。
ホームの鹿島が序盤から圧力をかけた。前半19分にDF伊東が右サイドを突破。左足シュートが左ポストに直撃した。さらに同23分にMF遠藤が左ミドルシュート。同27分にはMF中村の左足シュートがバーにはねかえされた。同30分、後方からMF柴崎が放ったシュートが決まった。
東京は攻めあぐねた。後半9分にMF羽生の左クロスに飛び込んだFW前田のシュートは右ポスト直撃。同25分に新加入FWバーンズが初ゴールを決めたものの、同36分には柴崎の右CKをDF昌子が頭で合わせて鹿島が突き放した。
鹿島石井新監督、初陣勝利に安堵「これを続けて」
[2015年7月25日22時47分]

試合終了後の会見で、初勝利を飾り笑顔を見せる鹿島の石井新監督(撮影・狩俣裕三)
<J1:鹿島2−1東京>◇第4節◇25日◇カシマ
鹿島が監督交代後、初めて迎えたリーグ戦で勝利を挙げた。
就任した石井正忠監督(48)は前節松本戦(0●2)から4人先発を入れ替えた。序盤からリズムをつかみ圧力をかけた。前半30分に日本代表MF柴崎岳(23)が右ミドルシュートで先制。後半に一時同点に追いつかれたが、同36分に柴崎の右CKからDF昌子源(22)が頭で合わせて決勝点を挙げた。
試合後、石井新監督はホッとした表情を見せ「今日は球際で厳しさを見せていた。前半から相手を圧倒できたと思う。まだ1勝しただけなので、これを続けていきたいと思います」と勝利の余韻にひたった。
ニュー鹿島2発快勝 監督交代で流れ変わった
[2015年7月26日7時19分 紙面から]

決勝ゴールを決めたDF昌子(3)と喜びを分かちあうFW赤崎(左)ら鹿島の選手たち
<J1:鹿島2−1東京>◇第4節◇25日◇カシマ
16年ぶりにシーズン途中の監督交代に踏み切った鹿島が勝った。東京を下し、石井正忠新監督(48)の初戦を飾った。前半30分に5試合ぶり復帰の日本代表MF柴崎が先制。1−1の後半36分に、柴崎のCKからDF昌子が決勝点を奪った。鹿島歴24年、黄金時代を知る「兄貴分」監督が、融和路線で通算16冠の名門を再建する。
体から力が抜けた。セレーゾ前監督更迭後の初戦を制すと、石井監督は表情を崩して仲間と抱き合った。重圧から解放され「逃げたい…じゃないけど、かなりプレッシャーのかかる立場だと実感しました。選手、コーチ時代も立った場所だけど全く違いますね」。約2カ月間、勝てなかったホームで初陣1勝を挙げた。
ジャージーからワイシャツに衣替えし「石井」コールで迎えられた。「勝ちにこだわろう」。そう送り出した選手が前半30分に応えた。左足負傷から5戦ぶりに復帰した柴崎が先制弾。ミドルシュートがDF吉本に当たってコースが変わった。チーム全員の気持ちが乗り移ったゴールだった。
選手7年、指導者17年。48歳の新監督は人生の半分を鹿島にささげてきた。3冠のセレーゾ氏、3連覇のオリベイラ氏らに師事し、橋渡しを長く務めた。強化責任者の鈴木常務は「兄貴分で選手の話を吸い上げられる。セレーゾ時代は指示通りだったチームが変わった」。選手は解任翌日に決起集会を開いた。全31人が1人ずつ決意を述べ、まとめた意見を小笠原から伝えられた際も親身に聞いた。
所信表明は「勝負にこだわる集団の復活」。ジーコ氏から学んだ、ミニゲームでも勝利を求める姿勢だ。就任後、前体制では負傷防止のため禁止されていた練習中のスライディングを解禁。球際の徹底から再出発した。ゲーム主将も柴崎から小笠原に戻し、1年目のFW鈴木を初めてベンチに入れて競争心もあおった。
1−1の後半36分には柴崎のCKにDF昌子が頭で合わせ決勝点を奪った。初星を贈られたクラブ史上21年ぶり2人目の日本人監督は「鹿島はJの中心にいないといけない」。名門が息を吹き返した。【木下淳】
ハリル監督、鹿島−東京視察 柴崎良かった
[2015年7月26日7時43分 紙面から]

前半、右足で先制ゴールを決める鹿島MF柴崎(撮影・狩俣裕三)
<J1:鹿島2−1東京>◇第4節◇25日◇カシマ
鹿島の日本代表MF柴崎岳(23)が完全復活した。左足第5中足骨を痛めて先月20日の横浜戦を最後に欠場していたが、5試合ぶりの復帰戦で1得点1アシスト。「いい状態の時と比べれば、まだまだ」と言いながらも大黒柱は健在だった。前節19日の松本戦で復帰予定も立てたが、大事を取って先延ばし。20日のMRI検査で回復が確認された。
鹿島−東京を視察した日本代表ハリルホジッチ監督の話 柴崎がプレーしたことがうれしかった。かなり良い試合だった。ゴールもしたし、得点にも絡んだ。良かったと思います。
鹿島・柴崎、石井新監督の初陣で1G1A!視察のハリル監督にも好アピール

前半、先制点を決める鹿島・柴崎(左)=カシマスタジアム(撮影・中井誠)
明治安田J1第2ステージ第4節(25日、鹿島2−1FC東京、カシマ)21日にセレーゾ監督が解任され、コーチから昇格した石井正忠新監督の初陣となった一戦を、鹿島が勝利で飾った。前半30分、左足違和感から5試合ぶりに復帰した日本代表MF柴崎岳がミドルシュートで先制。後半25分に追いつかれて嫌なムードが漂ったが、後半36分、柴崎の右CKをDF昌子源がヘディングでたたき込んで勝利を掴んだ。
柴崎は6月20日に行われた第1ステージの横浜M戦(アウェー)以来となる1カ月ぶりの復帰戦で、いきなりのフル出場。1ゴール1アシストと活躍した。「きょうの試合は勝利することが重要だった。これでチームはいい方向に向かうと思う」と顔をほころばせた。
左足の第5中足骨に違和感があり、疲労骨折寸前だったが、定期的にMRI検査を受けて状態を見極めてきた。クラブ幹部は「(前節の)松本戦は本人にも不安があったが、だいぶ骨の密度も改善して強度が増してきた」と出場にゴーサイン。「柴崎は意図があるパスを出せる」と勝利の立役者になった23歳を称えた。
日本代表のハリルホジッチ監督が視察に訪れ、「柴崎がプレーしたのはうれしい。かなりいい試合をした。ゴールしたし、得点にもからんだのでよかったと思う」とご満悦。東アジア杯は2年前の前回大会時に体調不良で招集を辞退した経緯もあり、柴崎は「戦えるようにしておきたいし、いい状態にして合流したい」と意気込んだ。

前半、先制点を決め、昌子(左)らに祝福される鹿島・柴崎(左から2人目)=カシマスタジアム(撮影・中井誠)

試合に勝ち、サポーターに手を振る鹿島・柴崎=カシマスタジアム(撮影・中井誠)

前半、先制点を決め、祝福される鹿島・柴崎(中央)=カシマスタジアム(撮影・中井誠)

前半、先制点を決め、小さくガッツポーズする鹿島・柴崎=カシマスタジアム(撮影・中井誠)
これぞ代表の底力!鹿島・柴崎、ハリル御前で先制弾&Vアシスト

先制点を決める柴崎(左)。1得点1アシストで、視察した日本代表のハリルホジッチ監督に復活をアピールした (撮影・中井誠)
明治安田J1第2ステージ第4節(25日、カシマスタジアムほか)鹿島は5試合ぶりに出場した日本代表MF柴崎岳(23)が1得点1アシストと活躍し、FC東京を2−1で破って石井正忠監督(48)の初陣を飾った。柴崎は東アジア杯(8月、中国)を前に、視察した日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)へ復活をアピールした。G大阪は同FW宇佐美貴史(23)の決勝点で神戸に2−1で勝利。広島が唯一の開幕4連勝で首位を守り、年間順位でもトップに立った。第1ステージ覇者の浦和は2連敗。

試合に勝ち、サポーターに手を振る鹿島・柴崎=カシマスタジアム(撮影・中井誠)
大歓声を気持ちよさそうに浴びた。左足の違和感で欠場していたMF柴崎が5試合ぶりの復帰戦で躍動し、鹿島の救世主になった。
「チームのためにプレーしたことが勝利につながった。1試合勝てたことはよかった」
まずは前半30分だ。中央から右足を振り抜くと低い弾道のミドルは相手DFの足に当たり、逆をつかれたFC東京のGK権田の横を通り抜けて先制点。1−1の後半36分には右CKをDF昌子の頭にドンピシャで合わせた。昌子は「GKが出るに出られない、相手の一番嫌なところにボールが来た。チームの大黒柱」と柴崎に脱帽した。
勝たなければいけない試合だった。21日にセレーゾ監督が解任され、石井コーチが昇格。柴崎は「自分たちにも責任がある」と漏らした。翌日に選手は決起集会を開き、再起を誓った。

前半、先制点を決め、祝福される鹿島・柴崎(中央)=カシマスタジアム(撮影・中井誠)
6月の中旬に痛めた左足は疲労の蓄積が原因とみられ、「いつポキッといってもおかしくない」(クラブ幹部)状況だった。2013年以降は全試合に出場し、昨秋からは日本代表にも定着。1月はアジア杯(豪州)を戦うなどフル稼働してきた代償だった。欠場期間は1勝1分け2敗。嫌なムードを吹き飛ばしたのはさすがだ。
視察した日本代表のハリルホジッチ監督は「柴崎がプレーしたのはうれしい。ゴールしたし、よかったと思う」と喜んだ。柴崎が電話で指揮官に直接、「選んでくれたら日本のためにいいプレーをしたい」と志願した8月の東アジア杯出場も青信号だ。「いい時と比べたらまだまだ。もっと状態を上げたい」と柴崎。キーマンの復活は鹿島、そして日本代表にとっても明るい材料となる。 (伊藤昇)
(紙面から)
柴崎 先制ミドル&Vアシスト!ハリル監督の前で復調アピール
J1第2S第4節 鹿島2−1FC東京 (7月25日 カシマ)

<鹿島・FC東京>先制ゴールを決める鹿島・柴崎
Photo By スポニチ
鹿島はホームのFC東京戦で戦列に復帰した日本代表MF柴崎岳(23)が1得点1アシストの活躍で、チームを2―1の勝利に導いた。左足第5中足骨を痛め、5試合ぶりに先発で復帰。前半30分に約20メートルの右足ミドル弾を決め、後半36分にはCKから勝ち越し弾をお膳立てした。日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)が視察に訪れた中、東アジア杯(8月1日開幕、中国・武漢)へ向けて、完全復調をアピールした。
鹿島のエースが帰ってきた。前半30分、柴崎はゴール前やや左、約20メートルの位置でパスを受けると、右足を強振した。体重を乗せたボールは地をはうような低く速い弾道。途中で相手DFに当たりコースは変わったが、勢いは衰えず、ゴール右のネットを揺さぶった。「バイタルエリアが空いていたのでシュートイメージを持っていた。軌道が変わり、運良く入ったけど、打ったことが良かった。良いゴールだった」と自賛してみせた。
5試合ぶりの先発だった。6月20日の横浜戦後、左足に痛みが走った。MRI(磁気共鳴画像装置)検査の結果、左足第5中足骨に骨折寸前の症状が表れていた。今季は開幕前から日本代表としてアジア杯を戦い、鹿島では離脱までチームで唯一公式戦フルタイム出場。中心選手であるが故の代償だった。患部の補強手術も選択肢にはあったが、長期離脱となるため保存療法を選択。しばらく別メニューで調整し、16日には練習に合流した。前節19日の松本戦は大事を取って欠場したが、この試合に照準を合わせて結果を出した。
ただ、欠場している間にチーム状況は一変した。松本戦の敗戦でチームはトニーニョ・セレーゾ監督を解任し、石井新監督の就任を決断。クラブ史上2例目となるシーズン途中の解任だった。自身が欠場した試合は1勝1分け2敗。チームの大事な時期にいられなかった複雑な思いもあったが、新体制初戦で勝利に貢献し「チームを良くしたいと全員が思っていた。いい方向に向かうと思います」と胸を張った。
1―1の後半36分には右CKからDF昌子の得点をアシスト。復帰戦ながらフル出場も果たし、ハリルホジッチ監督の前で存分にアピールした。その姿を目に焼き付けた指揮官は帰り際に「柴崎がプレーしたのが、ちょっとうれしかった。かなりいい試合をしてゴールを決め、得点にも絡んだから良かった」と目を細めた。柴崎も「もっとコンディションを上げて、代表に合流する前に戦える状態に上げていきたい」。優勝した2年前は体調不良で辞退した東アジア杯。今度は国内組の中心として、その力を示してみせる。

<鹿島・FC東京>先制ゴールを決め昌子(左)から祝福される鹿島・柴崎
Photo By スポニチ
[ 2015年7月26日 05:30 ]
【鹿島】柴崎、完全復活弾&Vアシスト!ハリル御前でフル回転
2015年7月26日6時0分 スポーツ報知

前半30分、先制ゴールを決める鹿島・柴崎
◆J1第2ステージ第4節 鹿島2─1F東京(25日・カシマスタジアム)
8月の東アジア杯(中国・武漢)を控え、日本代表MFの柴崎岳(23)=鹿島=が、けがからの完全復活を証明した。前半30分に右足ミドルを決め、後半36分には決勝アシスト。視察した日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)を安心させ、石井正忠新監督(48)に就任初戦で白星を贈った。名古屋の日本代表FW川又堅碁(25)は4戦連発の同点弾。浦和は2013年12月以来の2連敗となった。
MF柴崎が復帰戦で決めた。前半30分だ。MF中村からのバックパス。右足トラップで前に出し、右足を振り抜いた。「シュートのイメージを持っていた。軌道が変わって運よく入ったけど、打ったことが良かった」。相手DFに当たってGKの逆を突く形でゴール右へ。第1ステージ(S)神戸戦(4月25日)以来、今季3得点目。珍しく拳を握って感情を爆発させた。
第1S横浜M戦(6月20日)後、左第5中足骨の痛みが増し、離脱。精密検査の結果、疲労骨折寸前だった。選択肢はいくつかあった。骨折の恐怖を抱えながら出場を続けるか。今季中の復帰を諦め、骨を補強する手術を受けるか。痛みが消える保証はないものの休養するか。チームドクターは「手術を受けた方がいいと思う」と本人やクラブに伝えたという。
柴崎は「休養」に懸けた。「勝負の夏」にすると決めていたからだ。第1Sで8位に低迷した名門チームをよみがえらせる。その上で念願の欧州移籍を目指す。もちろん、ハリルJの中心選手として臨む東アジア杯(8月・中国)優勝も狙う。電気治療などで早期回復に努めた。最初は恐る恐るボールを蹴った。夏が終わってしまう。不安がぬぐえない。2週間と空けず精密検査を受け、回復を確認。慎重にトレーニングの強度を上げていった。前節の松本戦で復帰する計画もあったが、万全を期して1試合ずらした。
後半36分には、CKからDF昌子の決勝ヘッドをアシスト。視察した日本代表のハリルホジッチ監督を安心させた。見切り発車で、東アジア杯のメンバーに選んだ指揮官。柴崎が不調ならチームを再編成しなければならなかった。1ゴール1アシストの満点で期待に応えた柴崎。「長い時間プレーできて良かった。(勝てて)良い試合だった」。様々な不安が消え、再び強い目で前を見据えた。
ハリル監督ホッ 鹿島・柴崎が復調弾!
2015年7月26日

前半、先制ゴールを決め、昌子(左)に祝福される柴崎
「J1、鹿島2−1FC東京」(25日、カシマ)
鹿島はMF柴崎岳(23)のゴールなどでFC東京を2−1で破って石井新監督の初戦を飾った。
別格の存在感を放った。左足第5中足骨の負傷が癒えた日本代表MF柴崎が6月20日の横浜M戦以来5試合ぶりに先発出場。1得点1アシストの活躍で視察に訪れた日本代表ハリルホジッチ監督に復調を印象付けた。
0−0の前半30分、ゴール正面左寄りでパスを受けると迷わず右足を振り抜いた。約20メートルのミドル弾は相手DFに当たって軌道が変わり、ゴール右隅に吸い込まれた。4月25日の神戸戦以来13試合ぶりとなる今季3得点目。同点の後半36分にはCKから正確無比の右足でDF昌子の決勝ヘッドをアシストした。
ハリルホジッチ監督も胸をなで下ろした。23日の東アジア杯代表メンバー発表の際には柴崎の状態について「少し問題がある」と懸念を示していたが、試合後には「柴崎がプレーしたのがうれしかった。かなりいい試合をした。ゴールもしたし得点にも絡んで良かった」とうなずいた。
13年の前回大会では代表招集されながらも体調不良で辞退。W杯ブラジル大会への切符もこぼれ落ちた。満を持して臨む今大会へ「選んでくれたのでしっかり日本のためにいい試合をしたい」と静かに胸の内を燃やした。
21日に解任されたトニーニョ・セレーゾ監督の後を受けた石井新監督の初陣を飾った。チームを一つにする3試合ぶりの勝ち点3をもたらしたのは、紛れもなく柴崎だった。
柴崎の全2ゴールに絡む活躍で鹿島が快勝 監督交代が刺激に?
2015年7月26日 紙面から

鹿島−FC東京 前半、先制ゴールを決める鹿島・柴崎(左)=カシマサッカースタジアムで
◇J1第2S第4節 鹿島2−1FC東京
けが明けなど、どこ吹く風だった。左第5中足骨の痛みで欠場を続けていた鹿島のMF柴崎が復帰戦で1得点1アシストと全得点に絡む活躍。視察に訪れていた日本代表のハリルホジッチ監督を安堵(あんど)させた。
柴崎は先月20日の横浜M戦で患部を悪化させ、FC東京戦が5試合ぶりの実戦。0−0の前半30分、柴崎はペナルティーエリア左手前、ゴールまで約20メートル、フリーの状態でボールを受けると、迷うことなく右足を振り抜いた。シュートは相手DFに当たってコースが変わるという運も手伝い、先制点となった。1−1で迎えた後半36分の右CKではファーサイドのDF昌子の頭に合わせ、決勝点をアシスト。解任されたセレーゾ監督の後を受けて指揮を執った石井監督の初陣を白星で飾った。
ハリル監督も柴崎のプレーに目を細めた。この日の内容で来月の東アジア杯で起用できるかどうかを判断すると言っていただけに「柴崎がプレーしたのはちょっとうれしかった。ゴールも決めたし、得点にも絡んでよかった」と満足そう。殊勲の昌子も「1得点1アシストでしょ。大黒柱ですよね。感謝しなくては」と柴崎さまさまだった。
「いいときに比べれば、まだまだだけど、(代表に)選んでくれたので、しっかりと日本のためにいい試合がしたい。代表合流前にもっと戦える状態に上げたい」と柴崎。東アジア杯は欧州組が不在。チームの浮沈を握りそうな司令塔が満を持して復活した。 (相原俊之)
新生・鹿島、初陣飾る 昌子、決勝ヘッド

後半、勝ち越しゴールを決める、鹿島・昌子源(右)=25日、カシマスタジアム(中井誠撮影)
ボールはゴール左隅に吸い込まれた。1−1の後半36分、鹿島の昌子が柴崎のCKに頭でピタリと合わせて決勝点を奪った。「体勢は悪かったけど決まってよかった」。22歳のDFが21日に就任した石井新監督の初陣を劇的な勝利へ導いた。
“常勝”とうたわれたチームはいま、非常事態にある。今季の第1ステージ8位などの不振を受け、21日にセレーゾ監督が解任され、コーチから石井新監督が昇格した。「とにかく勝ちが欲しかった」と柴崎。選手には強い危機感があった。
変化はすでに現れている。指揮官は「練習から勝負しよう」と強調。紅白戦では激しく削り合う場面が格段に増えた。かつての鹿島は公式戦と遜色ない練習で王者の地位を築いてきた。石井新監督は「練習がそのまま試合で出た」と褒めた。
セレーゾ前監督は良くも悪くも、選手の動き方に細かな要求を出した。石井新監督は選手との対話を通じて戦術を定めている。遠藤は「自分たちで、いろいろと決めている」と明かした。選手が考え、自由な発想を取り戻したのは収穫だ。
同点を許した守備の緩みはあったものの、「勝ちにこだわることを取り戻したい」と語った指揮官の思いを、1対1の激しさ、相手ゴールに向かう勢いで選手はピッチに描ききった。「これを続けていきたい」と昌子。王者の輝きを取り戻す日々が始まった。(榊輝朗)

勝ち越しゴールを決め、喜ぶ鹿島・昌子源=25日、カシマスタジアム(中井誠撮影)
鹿島、常勝軍団へ再始動 新監督初戦、球際の強さ戻った
勝見壮史
2015年7月26日00時55分
(25日、鹿島2―1FC東京)
石井新監督の初戦を飾る決勝点は、後半36分に生まれた。MF柴崎が蹴った右CKをDF昌子(しょうじ)が頭で決めた。「どうやってマークを外したか、覚えていない」。無我夢中のまま、拳を振り上げて左のコーナーフラッグ付近まで走ると、ベンチから飛び出してきた控え選手たちにもみくちゃにされた。
第1ステージは8位で、第2ステージはここまで1勝1敗1分け。2009年以来、リーグ優勝から遠ざかっている。21日にはトニーニョ・セレーゾ前監督を解任した。コーチから昇格した新監督は、94年6月までチームを率いた初代監督の故宮本征勝氏以来となる日本人指揮官。「球際で厳しくいき、戦う姿勢を見せてくれた」。選手の変化のきっかけは、数日間の練習にあった。
J1:鹿島、反転攻勢へ一歩目
毎日新聞 2015年07月26日 00時04分
○鹿島2−1FC東京●(25日・カシマ)
前半30分。足元を指しパスを求めた鹿島・柴崎はボールを収めると、横に切り込みながら右足を振り抜いた。シュートは相手選手に当たってコースが変わり、ネットを揺らす。寡黙な男が、力強く右拳を突き上げた。
どんな形でも勝ちたかった。優勝候補ながら開幕から波に乗れず、第1ステージ8位。その後も変化が見られないチームに「何らかのアクションを起こさなければ」(クラブ関係者)。苦渋の決断だったが、数々のタイトルをクラブにもたらしてきたセレーゾ監督をシーズン途中で解任せざるを得なかった。
「責任はもちろん僕たち選手にもある。監督が代わっても、選手が変わらなければ同じこと」と昌子。左足を痛め、戦列を離れていた柴崎も感じるものがあったのだろう。「劇的にチームは変わるものではない。でも、随所にモチベーションの高さ、戦う意欲が見られた」。苦しい時間帯もあり同点に追いつかれたが、後半36分、柴崎のCKから昌子が打点の高いヘディングでたたき込んで決勝点。終了の笛に、ベンチの選手たちが一斉に石井新監督に抱きついた。
「僕は常勝チームとは思っていない。黄金期は先輩たちが築いたもの。それを、今のメンバーでまた築いていけるように」と昌子。反転攻勢への一歩目を刻んだ。【大島祥平】
岳の躍動と石井新監督の初陣勝利に紙面が割かれる。
やはり、鹿島の勝利には華がある。
多くのメディアに取り上げられるよう、勝利を積み重ねて行きたい。
楽しみである。
[2015年7月25日21時33分]

鹿島MF柴崎が先制ゴールを決め、ガッツポーズで喜ぶ石井監督(撮影・狩俣裕三)
<J1:鹿島2−1東京>◇第4節◇25日◇カシマ
石井監督就任後の初戦を鹿島が白星で飾った。
ホームの鹿島が序盤から圧力をかけた。前半19分にDF伊東が右サイドを突破。左足シュートが左ポストに直撃した。さらに同23分にMF遠藤が左ミドルシュート。同27分にはMF中村の左足シュートがバーにはねかえされた。同30分、後方からMF柴崎が放ったシュートが決まった。
東京は攻めあぐねた。後半9分にMF羽生の左クロスに飛び込んだFW前田のシュートは右ポスト直撃。同25分に新加入FWバーンズが初ゴールを決めたものの、同36分には柴崎の右CKをDF昌子が頭で合わせて鹿島が突き放した。
鹿島石井新監督、初陣勝利に安堵「これを続けて」
[2015年7月25日22時47分]

試合終了後の会見で、初勝利を飾り笑顔を見せる鹿島の石井新監督(撮影・狩俣裕三)
<J1:鹿島2−1東京>◇第4節◇25日◇カシマ
鹿島が監督交代後、初めて迎えたリーグ戦で勝利を挙げた。
就任した石井正忠監督(48)は前節松本戦(0●2)から4人先発を入れ替えた。序盤からリズムをつかみ圧力をかけた。前半30分に日本代表MF柴崎岳(23)が右ミドルシュートで先制。後半に一時同点に追いつかれたが、同36分に柴崎の右CKからDF昌子源(22)が頭で合わせて決勝点を挙げた。
試合後、石井新監督はホッとした表情を見せ「今日は球際で厳しさを見せていた。前半から相手を圧倒できたと思う。まだ1勝しただけなので、これを続けていきたいと思います」と勝利の余韻にひたった。
ニュー鹿島2発快勝 監督交代で流れ変わった
[2015年7月26日7時19分 紙面から]

決勝ゴールを決めたDF昌子(3)と喜びを分かちあうFW赤崎(左)ら鹿島の選手たち
<J1:鹿島2−1東京>◇第4節◇25日◇カシマ
16年ぶりにシーズン途中の監督交代に踏み切った鹿島が勝った。東京を下し、石井正忠新監督(48)の初戦を飾った。前半30分に5試合ぶり復帰の日本代表MF柴崎が先制。1−1の後半36分に、柴崎のCKからDF昌子が決勝点を奪った。鹿島歴24年、黄金時代を知る「兄貴分」監督が、融和路線で通算16冠の名門を再建する。
体から力が抜けた。セレーゾ前監督更迭後の初戦を制すと、石井監督は表情を崩して仲間と抱き合った。重圧から解放され「逃げたい…じゃないけど、かなりプレッシャーのかかる立場だと実感しました。選手、コーチ時代も立った場所だけど全く違いますね」。約2カ月間、勝てなかったホームで初陣1勝を挙げた。
ジャージーからワイシャツに衣替えし「石井」コールで迎えられた。「勝ちにこだわろう」。そう送り出した選手が前半30分に応えた。左足負傷から5戦ぶりに復帰した柴崎が先制弾。ミドルシュートがDF吉本に当たってコースが変わった。チーム全員の気持ちが乗り移ったゴールだった。
選手7年、指導者17年。48歳の新監督は人生の半分を鹿島にささげてきた。3冠のセレーゾ氏、3連覇のオリベイラ氏らに師事し、橋渡しを長く務めた。強化責任者の鈴木常務は「兄貴分で選手の話を吸い上げられる。セレーゾ時代は指示通りだったチームが変わった」。選手は解任翌日に決起集会を開いた。全31人が1人ずつ決意を述べ、まとめた意見を小笠原から伝えられた際も親身に聞いた。
所信表明は「勝負にこだわる集団の復活」。ジーコ氏から学んだ、ミニゲームでも勝利を求める姿勢だ。就任後、前体制では負傷防止のため禁止されていた練習中のスライディングを解禁。球際の徹底から再出発した。ゲーム主将も柴崎から小笠原に戻し、1年目のFW鈴木を初めてベンチに入れて競争心もあおった。
1−1の後半36分には柴崎のCKにDF昌子が頭で合わせ決勝点を奪った。初星を贈られたクラブ史上21年ぶり2人目の日本人監督は「鹿島はJの中心にいないといけない」。名門が息を吹き返した。【木下淳】
ハリル監督、鹿島−東京視察 柴崎良かった
[2015年7月26日7時43分 紙面から]

前半、右足で先制ゴールを決める鹿島MF柴崎(撮影・狩俣裕三)
<J1:鹿島2−1東京>◇第4節◇25日◇カシマ
鹿島の日本代表MF柴崎岳(23)が完全復活した。左足第5中足骨を痛めて先月20日の横浜戦を最後に欠場していたが、5試合ぶりの復帰戦で1得点1アシスト。「いい状態の時と比べれば、まだまだ」と言いながらも大黒柱は健在だった。前節19日の松本戦で復帰予定も立てたが、大事を取って先延ばし。20日のMRI検査で回復が確認された。
鹿島−東京を視察した日本代表ハリルホジッチ監督の話 柴崎がプレーしたことがうれしかった。かなり良い試合だった。ゴールもしたし、得点にも絡んだ。良かったと思います。
鹿島・柴崎、石井新監督の初陣で1G1A!視察のハリル監督にも好アピール

前半、先制点を決める鹿島・柴崎(左)=カシマスタジアム(撮影・中井誠)
明治安田J1第2ステージ第4節(25日、鹿島2−1FC東京、カシマ)21日にセレーゾ監督が解任され、コーチから昇格した石井正忠新監督の初陣となった一戦を、鹿島が勝利で飾った。前半30分、左足違和感から5試合ぶりに復帰した日本代表MF柴崎岳がミドルシュートで先制。後半25分に追いつかれて嫌なムードが漂ったが、後半36分、柴崎の右CKをDF昌子源がヘディングでたたき込んで勝利を掴んだ。
柴崎は6月20日に行われた第1ステージの横浜M戦(アウェー)以来となる1カ月ぶりの復帰戦で、いきなりのフル出場。1ゴール1アシストと活躍した。「きょうの試合は勝利することが重要だった。これでチームはいい方向に向かうと思う」と顔をほころばせた。
左足の第5中足骨に違和感があり、疲労骨折寸前だったが、定期的にMRI検査を受けて状態を見極めてきた。クラブ幹部は「(前節の)松本戦は本人にも不安があったが、だいぶ骨の密度も改善して強度が増してきた」と出場にゴーサイン。「柴崎は意図があるパスを出せる」と勝利の立役者になった23歳を称えた。
日本代表のハリルホジッチ監督が視察に訪れ、「柴崎がプレーしたのはうれしい。かなりいい試合をした。ゴールしたし、得点にもからんだのでよかったと思う」とご満悦。東アジア杯は2年前の前回大会時に体調不良で招集を辞退した経緯もあり、柴崎は「戦えるようにしておきたいし、いい状態にして合流したい」と意気込んだ。

前半、先制点を決め、昌子(左)らに祝福される鹿島・柴崎(左から2人目)=カシマスタジアム(撮影・中井誠)

試合に勝ち、サポーターに手を振る鹿島・柴崎=カシマスタジアム(撮影・中井誠)

前半、先制点を決め、祝福される鹿島・柴崎(中央)=カシマスタジアム(撮影・中井誠)

前半、先制点を決め、小さくガッツポーズする鹿島・柴崎=カシマスタジアム(撮影・中井誠)
これぞ代表の底力!鹿島・柴崎、ハリル御前で先制弾&Vアシスト

先制点を決める柴崎(左)。1得点1アシストで、視察した日本代表のハリルホジッチ監督に復活をアピールした (撮影・中井誠)
明治安田J1第2ステージ第4節(25日、カシマスタジアムほか)鹿島は5試合ぶりに出場した日本代表MF柴崎岳(23)が1得点1アシストと活躍し、FC東京を2−1で破って石井正忠監督(48)の初陣を飾った。柴崎は東アジア杯(8月、中国)を前に、視察した日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)へ復活をアピールした。G大阪は同FW宇佐美貴史(23)の決勝点で神戸に2−1で勝利。広島が唯一の開幕4連勝で首位を守り、年間順位でもトップに立った。第1ステージ覇者の浦和は2連敗。

試合に勝ち、サポーターに手を振る鹿島・柴崎=カシマスタジアム(撮影・中井誠)
大歓声を気持ちよさそうに浴びた。左足の違和感で欠場していたMF柴崎が5試合ぶりの復帰戦で躍動し、鹿島の救世主になった。
「チームのためにプレーしたことが勝利につながった。1試合勝てたことはよかった」
まずは前半30分だ。中央から右足を振り抜くと低い弾道のミドルは相手DFの足に当たり、逆をつかれたFC東京のGK権田の横を通り抜けて先制点。1−1の後半36分には右CKをDF昌子の頭にドンピシャで合わせた。昌子は「GKが出るに出られない、相手の一番嫌なところにボールが来た。チームの大黒柱」と柴崎に脱帽した。
勝たなければいけない試合だった。21日にセレーゾ監督が解任され、石井コーチが昇格。柴崎は「自分たちにも責任がある」と漏らした。翌日に選手は決起集会を開き、再起を誓った。

前半、先制点を決め、祝福される鹿島・柴崎(中央)=カシマスタジアム(撮影・中井誠)
6月の中旬に痛めた左足は疲労の蓄積が原因とみられ、「いつポキッといってもおかしくない」(クラブ幹部)状況だった。2013年以降は全試合に出場し、昨秋からは日本代表にも定着。1月はアジア杯(豪州)を戦うなどフル稼働してきた代償だった。欠場期間は1勝1分け2敗。嫌なムードを吹き飛ばしたのはさすがだ。
視察した日本代表のハリルホジッチ監督は「柴崎がプレーしたのはうれしい。ゴールしたし、よかったと思う」と喜んだ。柴崎が電話で指揮官に直接、「選んでくれたら日本のためにいいプレーをしたい」と志願した8月の東アジア杯出場も青信号だ。「いい時と比べたらまだまだ。もっと状態を上げたい」と柴崎。キーマンの復活は鹿島、そして日本代表にとっても明るい材料となる。 (伊藤昇)
(紙面から)
柴崎 先制ミドル&Vアシスト!ハリル監督の前で復調アピール
J1第2S第4節 鹿島2−1FC東京 (7月25日 カシマ)

<鹿島・FC東京>先制ゴールを決める鹿島・柴崎
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鹿島はホームのFC東京戦で戦列に復帰した日本代表MF柴崎岳(23)が1得点1アシストの活躍で、チームを2―1の勝利に導いた。左足第5中足骨を痛め、5試合ぶりに先発で復帰。前半30分に約20メートルの右足ミドル弾を決め、後半36分にはCKから勝ち越し弾をお膳立てした。日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)が視察に訪れた中、東アジア杯(8月1日開幕、中国・武漢)へ向けて、完全復調をアピールした。
鹿島のエースが帰ってきた。前半30分、柴崎はゴール前やや左、約20メートルの位置でパスを受けると、右足を強振した。体重を乗せたボールは地をはうような低く速い弾道。途中で相手DFに当たりコースは変わったが、勢いは衰えず、ゴール右のネットを揺さぶった。「バイタルエリアが空いていたのでシュートイメージを持っていた。軌道が変わり、運良く入ったけど、打ったことが良かった。良いゴールだった」と自賛してみせた。
5試合ぶりの先発だった。6月20日の横浜戦後、左足に痛みが走った。MRI(磁気共鳴画像装置)検査の結果、左足第5中足骨に骨折寸前の症状が表れていた。今季は開幕前から日本代表としてアジア杯を戦い、鹿島では離脱までチームで唯一公式戦フルタイム出場。中心選手であるが故の代償だった。患部の補強手術も選択肢にはあったが、長期離脱となるため保存療法を選択。しばらく別メニューで調整し、16日には練習に合流した。前節19日の松本戦は大事を取って欠場したが、この試合に照準を合わせて結果を出した。
ただ、欠場している間にチーム状況は一変した。松本戦の敗戦でチームはトニーニョ・セレーゾ監督を解任し、石井新監督の就任を決断。クラブ史上2例目となるシーズン途中の解任だった。自身が欠場した試合は1勝1分け2敗。チームの大事な時期にいられなかった複雑な思いもあったが、新体制初戦で勝利に貢献し「チームを良くしたいと全員が思っていた。いい方向に向かうと思います」と胸を張った。
1―1の後半36分には右CKからDF昌子の得点をアシスト。復帰戦ながらフル出場も果たし、ハリルホジッチ監督の前で存分にアピールした。その姿を目に焼き付けた指揮官は帰り際に「柴崎がプレーしたのが、ちょっとうれしかった。かなりいい試合をしてゴールを決め、得点にも絡んだから良かった」と目を細めた。柴崎も「もっとコンディションを上げて、代表に合流する前に戦える状態に上げていきたい」。優勝した2年前は体調不良で辞退した東アジア杯。今度は国内組の中心として、その力を示してみせる。

<鹿島・FC東京>先制ゴールを決め昌子(左)から祝福される鹿島・柴崎
Photo By スポニチ
[ 2015年7月26日 05:30 ]
【鹿島】柴崎、完全復活弾&Vアシスト!ハリル御前でフル回転
2015年7月26日6時0分 スポーツ報知

前半30分、先制ゴールを決める鹿島・柴崎
◆J1第2ステージ第4節 鹿島2─1F東京(25日・カシマスタジアム)
8月の東アジア杯(中国・武漢)を控え、日本代表MFの柴崎岳(23)=鹿島=が、けがからの完全復活を証明した。前半30分に右足ミドルを決め、後半36分には決勝アシスト。視察した日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)を安心させ、石井正忠新監督(48)に就任初戦で白星を贈った。名古屋の日本代表FW川又堅碁(25)は4戦連発の同点弾。浦和は2013年12月以来の2連敗となった。
MF柴崎が復帰戦で決めた。前半30分だ。MF中村からのバックパス。右足トラップで前に出し、右足を振り抜いた。「シュートのイメージを持っていた。軌道が変わって運よく入ったけど、打ったことが良かった」。相手DFに当たってGKの逆を突く形でゴール右へ。第1ステージ(S)神戸戦(4月25日)以来、今季3得点目。珍しく拳を握って感情を爆発させた。
第1S横浜M戦(6月20日)後、左第5中足骨の痛みが増し、離脱。精密検査の結果、疲労骨折寸前だった。選択肢はいくつかあった。骨折の恐怖を抱えながら出場を続けるか。今季中の復帰を諦め、骨を補強する手術を受けるか。痛みが消える保証はないものの休養するか。チームドクターは「手術を受けた方がいいと思う」と本人やクラブに伝えたという。
柴崎は「休養」に懸けた。「勝負の夏」にすると決めていたからだ。第1Sで8位に低迷した名門チームをよみがえらせる。その上で念願の欧州移籍を目指す。もちろん、ハリルJの中心選手として臨む東アジア杯(8月・中国)優勝も狙う。電気治療などで早期回復に努めた。最初は恐る恐るボールを蹴った。夏が終わってしまう。不安がぬぐえない。2週間と空けず精密検査を受け、回復を確認。慎重にトレーニングの強度を上げていった。前節の松本戦で復帰する計画もあったが、万全を期して1試合ずらした。
後半36分には、CKからDF昌子の決勝ヘッドをアシスト。視察した日本代表のハリルホジッチ監督を安心させた。見切り発車で、東アジア杯のメンバーに選んだ指揮官。柴崎が不調ならチームを再編成しなければならなかった。1ゴール1アシストの満点で期待に応えた柴崎。「長い時間プレーできて良かった。(勝てて)良い試合だった」。様々な不安が消え、再び強い目で前を見据えた。
ハリル監督ホッ 鹿島・柴崎が復調弾!
2015年7月26日

前半、先制ゴールを決め、昌子(左)に祝福される柴崎
「J1、鹿島2−1FC東京」(25日、カシマ)
鹿島はMF柴崎岳(23)のゴールなどでFC東京を2−1で破って石井新監督の初戦を飾った。
別格の存在感を放った。左足第5中足骨の負傷が癒えた日本代表MF柴崎が6月20日の横浜M戦以来5試合ぶりに先発出場。1得点1アシストの活躍で視察に訪れた日本代表ハリルホジッチ監督に復調を印象付けた。
0−0の前半30分、ゴール正面左寄りでパスを受けると迷わず右足を振り抜いた。約20メートルのミドル弾は相手DFに当たって軌道が変わり、ゴール右隅に吸い込まれた。4月25日の神戸戦以来13試合ぶりとなる今季3得点目。同点の後半36分にはCKから正確無比の右足でDF昌子の決勝ヘッドをアシストした。
ハリルホジッチ監督も胸をなで下ろした。23日の東アジア杯代表メンバー発表の際には柴崎の状態について「少し問題がある」と懸念を示していたが、試合後には「柴崎がプレーしたのがうれしかった。かなりいい試合をした。ゴールもしたし得点にも絡んで良かった」とうなずいた。
13年の前回大会では代表招集されながらも体調不良で辞退。W杯ブラジル大会への切符もこぼれ落ちた。満を持して臨む今大会へ「選んでくれたのでしっかり日本のためにいい試合をしたい」と静かに胸の内を燃やした。
21日に解任されたトニーニョ・セレーゾ監督の後を受けた石井新監督の初陣を飾った。チームを一つにする3試合ぶりの勝ち点3をもたらしたのは、紛れもなく柴崎だった。
柴崎の全2ゴールに絡む活躍で鹿島が快勝 監督交代が刺激に?
2015年7月26日 紙面から

鹿島−FC東京 前半、先制ゴールを決める鹿島・柴崎(左)=カシマサッカースタジアムで
◇J1第2S第4節 鹿島2−1FC東京
けが明けなど、どこ吹く風だった。左第5中足骨の痛みで欠場を続けていた鹿島のMF柴崎が復帰戦で1得点1アシストと全得点に絡む活躍。視察に訪れていた日本代表のハリルホジッチ監督を安堵(あんど)させた。
柴崎は先月20日の横浜M戦で患部を悪化させ、FC東京戦が5試合ぶりの実戦。0−0の前半30分、柴崎はペナルティーエリア左手前、ゴールまで約20メートル、フリーの状態でボールを受けると、迷うことなく右足を振り抜いた。シュートは相手DFに当たってコースが変わるという運も手伝い、先制点となった。1−1で迎えた後半36分の右CKではファーサイドのDF昌子の頭に合わせ、決勝点をアシスト。解任されたセレーゾ監督の後を受けて指揮を執った石井監督の初陣を白星で飾った。
ハリル監督も柴崎のプレーに目を細めた。この日の内容で来月の東アジア杯で起用できるかどうかを判断すると言っていただけに「柴崎がプレーしたのはちょっとうれしかった。ゴールも決めたし、得点にも絡んでよかった」と満足そう。殊勲の昌子も「1得点1アシストでしょ。大黒柱ですよね。感謝しなくては」と柴崎さまさまだった。
「いいときに比べれば、まだまだだけど、(代表に)選んでくれたので、しっかりと日本のためにいい試合がしたい。代表合流前にもっと戦える状態に上げたい」と柴崎。東アジア杯は欧州組が不在。チームの浮沈を握りそうな司令塔が満を持して復活した。 (相原俊之)
新生・鹿島、初陣飾る 昌子、決勝ヘッド

後半、勝ち越しゴールを決める、鹿島・昌子源(右)=25日、カシマスタジアム(中井誠撮影)
ボールはゴール左隅に吸い込まれた。1−1の後半36分、鹿島の昌子が柴崎のCKに頭でピタリと合わせて決勝点を奪った。「体勢は悪かったけど決まってよかった」。22歳のDFが21日に就任した石井新監督の初陣を劇的な勝利へ導いた。
“常勝”とうたわれたチームはいま、非常事態にある。今季の第1ステージ8位などの不振を受け、21日にセレーゾ監督が解任され、コーチから石井新監督が昇格した。「とにかく勝ちが欲しかった」と柴崎。選手には強い危機感があった。
変化はすでに現れている。指揮官は「練習から勝負しよう」と強調。紅白戦では激しく削り合う場面が格段に増えた。かつての鹿島は公式戦と遜色ない練習で王者の地位を築いてきた。石井新監督は「練習がそのまま試合で出た」と褒めた。
セレーゾ前監督は良くも悪くも、選手の動き方に細かな要求を出した。石井新監督は選手との対話を通じて戦術を定めている。遠藤は「自分たちで、いろいろと決めている」と明かした。選手が考え、自由な発想を取り戻したのは収穫だ。
同点を許した守備の緩みはあったものの、「勝ちにこだわることを取り戻したい」と語った指揮官の思いを、1対1の激しさ、相手ゴールに向かう勢いで選手はピッチに描ききった。「これを続けていきたい」と昌子。王者の輝きを取り戻す日々が始まった。(榊輝朗)

勝ち越しゴールを決め、喜ぶ鹿島・昌子源=25日、カシマスタジアム(中井誠撮影)
鹿島、常勝軍団へ再始動 新監督初戦、球際の強さ戻った
勝見壮史
2015年7月26日00時55分
(25日、鹿島2―1FC東京)
石井新監督の初戦を飾る決勝点は、後半36分に生まれた。MF柴崎が蹴った右CKをDF昌子(しょうじ)が頭で決めた。「どうやってマークを外したか、覚えていない」。無我夢中のまま、拳を振り上げて左のコーナーフラッグ付近まで走ると、ベンチから飛び出してきた控え選手たちにもみくちゃにされた。
第1ステージは8位で、第2ステージはここまで1勝1敗1分け。2009年以来、リーグ優勝から遠ざかっている。21日にはトニーニョ・セレーゾ前監督を解任した。コーチから昇格した新監督は、94年6月までチームを率いた初代監督の故宮本征勝氏以来となる日本人指揮官。「球際で厳しくいき、戦う姿勢を見せてくれた」。選手の変化のきっかけは、数日間の練習にあった。
J1:鹿島、反転攻勢へ一歩目
毎日新聞 2015年07月26日 00時04分
○鹿島2−1FC東京●(25日・カシマ)
前半30分。足元を指しパスを求めた鹿島・柴崎はボールを収めると、横に切り込みながら右足を振り抜いた。シュートは相手選手に当たってコースが変わり、ネットを揺らす。寡黙な男が、力強く右拳を突き上げた。
どんな形でも勝ちたかった。優勝候補ながら開幕から波に乗れず、第1ステージ8位。その後も変化が見られないチームに「何らかのアクションを起こさなければ」(クラブ関係者)。苦渋の決断だったが、数々のタイトルをクラブにもたらしてきたセレーゾ監督をシーズン途中で解任せざるを得なかった。
「責任はもちろん僕たち選手にもある。監督が代わっても、選手が変わらなければ同じこと」と昌子。左足を痛め、戦列を離れていた柴崎も感じるものがあったのだろう。「劇的にチームは変わるものではない。でも、随所にモチベーションの高さ、戦う意欲が見られた」。苦しい時間帯もあり同点に追いつかれたが、後半36分、柴崎のCKから昌子が打点の高いヘディングでたたき込んで決勝点。終了の笛に、ベンチの選手たちが一斉に石井新監督に抱きついた。
「僕は常勝チームとは思っていない。黄金期は先輩たちが築いたもの。それを、今のメンバーでまた築いていけるように」と昌子。反転攻勢への一歩目を刻んだ。【大島祥平】
岳の躍動と石井新監督の初陣勝利に紙面が割かれる。
やはり、鹿島の勝利には華がある。
多くのメディアに取り上げられるよう、勝利を積み重ねて行きたい。
楽しみである。
サッカーダイジェスト FC東京戦寸評
【J1採点&寸評】鹿島×FC東京|新体制一発目の鹿島が勝利。石井監督の船出に花を添える
五十嵐創(サッカーダイジェスト)
2015年07月25日
復帰戦で1ゴール・1アシスト。柴崎が出色の出来。

【警告】鹿島=山本(72分)、柴崎(90分) FC東京=米本(33分)、河野(50分)、高橋(71分)
【退場】鹿島=なし FC東京=なし
【MAN OF THE MATCH】柴崎 岳(鹿島)
【試合内容】
石井体制初陣の鹿島が、2-1でFC東京を下し、新指揮官の船出に花を添えた。
前線からのタイトな守備でペースを掴んだ鹿島は、右サイドの遠藤を起点とした厚みのある攻撃でチャンスをうかがう。23分には、遠藤のサイドチェンジを山本が落とし、赤?がシュート。これはバーに阻まれたが、続く30分に柴崎のミドルが相手に当たってコースが変わり、待望の先制点を手に入れた。
後半は鹿島の運動量が落ちて球際に厳しく行けなくなり、選手交代で活性化してきたFC東京に押し込まれる展開が続いた。そんな流れのなかで迎えた70分。GKのロングフィードから、前田→N・バーンズとつながれ同点に追いつかれる。
しかし、鹿島はそこから反発力を見せた。81分のCKで、柴崎のクロスを昌子が沈めて勝ち越しに成功。以降はFC東京のサイド攻撃をしのぎながら、カイオや土居がサイドでボールをキープして時間を使い、しぶとく逃げ切った。
怪我から復帰した柴崎は、「内容よりも勝利にこだわった」。その気持ちを表わすかのようなプレーで要所に絡み、いきなり1ゴール・1アシストと存在感を見せつけた。
【チーム採点・寸評】
鹿島 6
後半は押し込まれて危うい場面を何度か作られた。前線からの守備がハマった前半の出来をキープしたい。
FC東京 5.5
まるでなにもできなかった前半から一転、後半は守備が改善され、攻撃でも両サイドハーフを起点に形を作った。
【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ヶ端準 6
第1ステージ12節以来、約2か月半ぶりのスタメン出場。ハイボールに果敢に飛び出してピンチを救い、終盤はベテランらしく時間を使うプレーも見せた。
DF
24 伊東幸敏 6
第2ステージでは初先発。前半はタイミング良く遠藤をサポートし、右サイドを制圧した。クロスやパスの精度が高まれば、アシストも期待できる。
14 ファン・ソッコ 5.5
ファウルすれすれの激しいチェックで2トップをチェックした。ハイボールの競り合いでも身体を張っていたが、失点シーンではN・バーンズに上手く入れ替わられた。
3 昌子 源 5.5
前田に競り負けて同点弾をアシストされ、最終ラインで不用意にボールを失うミスもあるなど、集中力を欠いていた。決勝点を考慮しても、及第点は付けられない。
16 山本脩斗 6
右サイドで遠藤がタメを作っている間にスルスルと前線へ進出し、サイドチェンジを受けてチャンスに絡んだ。
MF
20 柴崎 岳 6.5
5試合ぶりにスタメンに名を連ね、ミドルで先制点。さらにCKで1アシストとMOMに相応しい出来。随所に繊細なボールタッチを披露しており、今のところ怪我は悪化していないようだ。
40 小笠原満男 6
積極的に縦パスを狙うも、DFの網に引っかかった。カウンターを受けた時の懸命な戻りは、チームメイトの士気を高めたことだろう。
25 遠藤 康 6
裏を狙う赤?にパスを供給しつつ、大きなサイドチェンジでチャンスを拡大。押し込まれた後半も徳永との1対1に粘り強く対応した。
13 中村充孝 6
今季二度目のスタメン。精力的に守備に走り回り、素早い切り替えで左サイドの攻撃を活性化。しかし本人は、「もっと攻撃で別格の存在感を見せなければいけない」と反省の弁が口をついた。
8 土居聖真 5.5
背後のスペースを突いて何度かチャンスを迎えるも、シュートが枠を捉えなかった。前線からの守備では、まずまずの働き。
FW
18 赤?秀平 6
25分にボランチからかっさらうなど、プレッシングで大きく貢献。23分のシュートが決まっていれば、6.5は付けられた。
交代出場
MF
7 カイオ 5.5
キープ力や突破力は見せたものの、効果的とは言えなかった。判断を磨いて、よりゴールに結びつく仕事をしたい。
FW
11 ダヴィ −
アバウトなロングボールをしっかりと収め、2列目の攻め上がりを促した。やや重め残りだが、コンディションは上がってきている。
MF
5 青木 剛 −
右MFに入って守備に尽力。鋭い出足でルーズボールに反応しつつ、徳永のオーバーラップをケアした。
監督
石井正忠 6
今週のトレーニングで球際の厳しさを呼びかけ、守備面を整備。前線からのタイトなプレスがハマって初勝利を手にした。

柴崎(20)は守備でも貢献。前線からのプレスに連動してインターセプトを重ね、CBが撥ね返したロングボールのこぼれ球も拾った。 写真:徳原隆元

ヘッドコーチから昇格した石井監督は、中村を先発に抜擢するなど、早くも色を出している。 写真:徳原隆元
途中出場のN・バーンズと松田が少ない光明。
【FC東京・寸評】
GK
1 権田修一 6
DFに当たってコースが変わった1失点目は仕方ない。セービングは安定しており、危うさはなかった。また、正確なフィードを前線に供給し、N・バーンズのゴールにつなげた。
DF
2 徳永悠平 5
サイドに流れる羽生や米本を上手くフォローできず。FWへの縦パスも少なく、1対1でクロスに持ち込んだ後半の場面以外に、攻撃面でほとんど仕事をしていなかった。
3 森重真人 5.5
低い位置でボールを奪われる悪い流れに飲まれ、守備も完全に後手に。後半はやや持ち直したものの、及第点を付けられる出来ではなかった。
29 吉本一謙 5.5
1対2になっていた29分のピンチは、相手のパスミスもあってしのぎ切った。しかし、全体的に不安定で、とりわけビルドアップではノーアイデア。単調にSBにボールを預けるだけだった。
5 丸山祐市 5
左SBを務めた前半は、遠藤に完敗。CBに入った後半は足をつりながら最後までプレーするも、ダヴィへの対応に四苦八苦した。
MF
4 高橋秀人 5.5
ドリブルで持ち上がる判断は悪くないが、その後のパスミスはいただけない。堅実なプレーを意識すれば、チームのリズムも良くなるはずだ。
7 米本拓司 5.5
後半の良い流れができたのは、この男がボランチに入った影響が大きいだろう。球際での粘り強さはやはり、中盤の底でこそ生きるのでは?
22 羽生直剛 5.5
ボランチ、サイドハーフと複数のポジションでプレー。いずれの役割も無難にこなし、大きなミスもなかったが、一方で際立ったプレーは披露できなかった。
FW
17 河野広貴 5
2トップとまったく呼吸が合わなかった。サイドハーフに移ってからも存在感がなく、66分にピッチを退いた。
20 前田遼一 5
サンダサとのコンビネーションはほぼ皆無。見せ場は同点弾を演出した70分の競り合いくらいで、ほとんどの場面で鹿島のCBコンビに抑えられていた。
21 サンダサ 5
動きにキレがなく、14分のカウンターも仕留めきれず。鹿島の某選手が語った言葉がすべてを物語っている。「まだコンディションが上がりきっていなかったみたい」。
交代出場
DF
50 松田 陸 6
後半開始から出場し、果敢なオーバーラップで攻撃を活性化。タイミングの良いクロスでチャンスに絡み、試合のペースを手繰り寄せる役割を果たした。
FW
16 ネイサン・バーンズ 6.5
前田の落としに反応し、Jリーグ初得点をマーク。飛び出して来たGKの位置を確認して冷静に沈めた一撃は、ゴールセンスの高さを感じさせた。
MF
8 三田啓貴 5
右サイドで頻繁にボールを受けるも、パスミスが多く流れを切った。松田の攻撃参加が効果的だっただけに、悔やまれるばかりだ。
監督
マッシモ・フィッカデンティ 5.5
1点は挙げたものの、チームとしての攻撃に狙いがあまり感じられない。シュート8本とチャンスも多くなく、根本的になにかしらの手を打つべきかもしれない。
サッカーダイジェストの五十嵐氏によるFC東京戦の寸評である。
MOMにも選出した岳に最高評価が与えられておる。
1G1Aと全てのゴールを演出した。
身体を張った守備も見せており、まさにチームの柱と言って良かろう。
また、久しぶりにゴールマウスを守った曽ケ端も高評価である。
GKは経験がものを言うと感じさせるプレイであった。
そして赤?である。
最前線にて走る姿は新たなFW像を見せつけてくれる。
彼等を束ねた石井監督も初采配にて結果を出した。
チームが結束しておることを感じさせる。
一丸となって巻き返していきたい。
五十嵐創(サッカーダイジェスト)
2015年07月25日
復帰戦で1ゴール・1アシスト。柴崎が出色の出来。

【警告】鹿島=山本(72分)、柴崎(90分) FC東京=米本(33分)、河野(50分)、高橋(71分)
【退場】鹿島=なし FC東京=なし
【MAN OF THE MATCH】柴崎 岳(鹿島)
【試合内容】
石井体制初陣の鹿島が、2-1でFC東京を下し、新指揮官の船出に花を添えた。
前線からのタイトな守備でペースを掴んだ鹿島は、右サイドの遠藤を起点とした厚みのある攻撃でチャンスをうかがう。23分には、遠藤のサイドチェンジを山本が落とし、赤?がシュート。これはバーに阻まれたが、続く30分に柴崎のミドルが相手に当たってコースが変わり、待望の先制点を手に入れた。
後半は鹿島の運動量が落ちて球際に厳しく行けなくなり、選手交代で活性化してきたFC東京に押し込まれる展開が続いた。そんな流れのなかで迎えた70分。GKのロングフィードから、前田→N・バーンズとつながれ同点に追いつかれる。
しかし、鹿島はそこから反発力を見せた。81分のCKで、柴崎のクロスを昌子が沈めて勝ち越しに成功。以降はFC東京のサイド攻撃をしのぎながら、カイオや土居がサイドでボールをキープして時間を使い、しぶとく逃げ切った。
怪我から復帰した柴崎は、「内容よりも勝利にこだわった」。その気持ちを表わすかのようなプレーで要所に絡み、いきなり1ゴール・1アシストと存在感を見せつけた。
【チーム採点・寸評】
鹿島 6
後半は押し込まれて危うい場面を何度か作られた。前線からの守備がハマった前半の出来をキープしたい。
FC東京 5.5
まるでなにもできなかった前半から一転、後半は守備が改善され、攻撃でも両サイドハーフを起点に形を作った。
【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ヶ端準 6
第1ステージ12節以来、約2か月半ぶりのスタメン出場。ハイボールに果敢に飛び出してピンチを救い、終盤はベテランらしく時間を使うプレーも見せた。
DF
24 伊東幸敏 6
第2ステージでは初先発。前半はタイミング良く遠藤をサポートし、右サイドを制圧した。クロスやパスの精度が高まれば、アシストも期待できる。
14 ファン・ソッコ 5.5
ファウルすれすれの激しいチェックで2トップをチェックした。ハイボールの競り合いでも身体を張っていたが、失点シーンではN・バーンズに上手く入れ替わられた。
3 昌子 源 5.5
前田に競り負けて同点弾をアシストされ、最終ラインで不用意にボールを失うミスもあるなど、集中力を欠いていた。決勝点を考慮しても、及第点は付けられない。
16 山本脩斗 6
右サイドで遠藤がタメを作っている間にスルスルと前線へ進出し、サイドチェンジを受けてチャンスに絡んだ。
MF
20 柴崎 岳 6.5
5試合ぶりにスタメンに名を連ね、ミドルで先制点。さらにCKで1アシストとMOMに相応しい出来。随所に繊細なボールタッチを披露しており、今のところ怪我は悪化していないようだ。
40 小笠原満男 6
積極的に縦パスを狙うも、DFの網に引っかかった。カウンターを受けた時の懸命な戻りは、チームメイトの士気を高めたことだろう。
25 遠藤 康 6
裏を狙う赤?にパスを供給しつつ、大きなサイドチェンジでチャンスを拡大。押し込まれた後半も徳永との1対1に粘り強く対応した。
13 中村充孝 6
今季二度目のスタメン。精力的に守備に走り回り、素早い切り替えで左サイドの攻撃を活性化。しかし本人は、「もっと攻撃で別格の存在感を見せなければいけない」と反省の弁が口をついた。
8 土居聖真 5.5
背後のスペースを突いて何度かチャンスを迎えるも、シュートが枠を捉えなかった。前線からの守備では、まずまずの働き。
FW
18 赤?秀平 6
25分にボランチからかっさらうなど、プレッシングで大きく貢献。23分のシュートが決まっていれば、6.5は付けられた。
交代出場
MF
7 カイオ 5.5
キープ力や突破力は見せたものの、効果的とは言えなかった。判断を磨いて、よりゴールに結びつく仕事をしたい。
FW
11 ダヴィ −
アバウトなロングボールをしっかりと収め、2列目の攻め上がりを促した。やや重め残りだが、コンディションは上がってきている。
MF
5 青木 剛 −
右MFに入って守備に尽力。鋭い出足でルーズボールに反応しつつ、徳永のオーバーラップをケアした。
監督
石井正忠 6
今週のトレーニングで球際の厳しさを呼びかけ、守備面を整備。前線からのタイトなプレスがハマって初勝利を手にした。

柴崎(20)は守備でも貢献。前線からのプレスに連動してインターセプトを重ね、CBが撥ね返したロングボールのこぼれ球も拾った。 写真:徳原隆元

ヘッドコーチから昇格した石井監督は、中村を先発に抜擢するなど、早くも色を出している。 写真:徳原隆元
途中出場のN・バーンズと松田が少ない光明。
【FC東京・寸評】
GK
1 権田修一 6
DFに当たってコースが変わった1失点目は仕方ない。セービングは安定しており、危うさはなかった。また、正確なフィードを前線に供給し、N・バーンズのゴールにつなげた。
DF
2 徳永悠平 5
サイドに流れる羽生や米本を上手くフォローできず。FWへの縦パスも少なく、1対1でクロスに持ち込んだ後半の場面以外に、攻撃面でほとんど仕事をしていなかった。
3 森重真人 5.5
低い位置でボールを奪われる悪い流れに飲まれ、守備も完全に後手に。後半はやや持ち直したものの、及第点を付けられる出来ではなかった。
29 吉本一謙 5.5
1対2になっていた29分のピンチは、相手のパスミスもあってしのぎ切った。しかし、全体的に不安定で、とりわけビルドアップではノーアイデア。単調にSBにボールを預けるだけだった。
5 丸山祐市 5
左SBを務めた前半は、遠藤に完敗。CBに入った後半は足をつりながら最後までプレーするも、ダヴィへの対応に四苦八苦した。
MF
4 高橋秀人 5.5
ドリブルで持ち上がる判断は悪くないが、その後のパスミスはいただけない。堅実なプレーを意識すれば、チームのリズムも良くなるはずだ。
7 米本拓司 5.5
後半の良い流れができたのは、この男がボランチに入った影響が大きいだろう。球際での粘り強さはやはり、中盤の底でこそ生きるのでは?
22 羽生直剛 5.5
ボランチ、サイドハーフと複数のポジションでプレー。いずれの役割も無難にこなし、大きなミスもなかったが、一方で際立ったプレーは披露できなかった。
FW
17 河野広貴 5
2トップとまったく呼吸が合わなかった。サイドハーフに移ってからも存在感がなく、66分にピッチを退いた。
20 前田遼一 5
サンダサとのコンビネーションはほぼ皆無。見せ場は同点弾を演出した70分の競り合いくらいで、ほとんどの場面で鹿島のCBコンビに抑えられていた。
21 サンダサ 5
動きにキレがなく、14分のカウンターも仕留めきれず。鹿島の某選手が語った言葉がすべてを物語っている。「まだコンディションが上がりきっていなかったみたい」。
交代出場
DF
50 松田 陸 6
後半開始から出場し、果敢なオーバーラップで攻撃を活性化。タイミングの良いクロスでチャンスに絡み、試合のペースを手繰り寄せる役割を果たした。
FW
16 ネイサン・バーンズ 6.5
前田の落としに反応し、Jリーグ初得点をマーク。飛び出して来たGKの位置を確認して冷静に沈めた一撃は、ゴールセンスの高さを感じさせた。
MF
8 三田啓貴 5
右サイドで頻繁にボールを受けるも、パスミスが多く流れを切った。松田の攻撃参加が効果的だっただけに、悔やまれるばかりだ。
監督
マッシモ・フィッカデンティ 5.5
1点は挙げたものの、チームとしての攻撃に狙いがあまり感じられない。シュート8本とチャンスも多くなく、根本的になにかしらの手を打つべきかもしれない。
サッカーダイジェストの五十嵐氏によるFC東京戦の寸評である。
MOMにも選出した岳に最高評価が与えられておる。
1G1Aと全てのゴールを演出した。
身体を張った守備も見せており、まさにチームの柱と言って良かろう。
また、久しぶりにゴールマウスを守った曽ケ端も高評価である。
GKは経験がものを言うと感じさせるプレイであった。
そして赤?である。
最前線にて走る姿は新たなFW像を見せつけてくれる。
彼等を束ねた石井監督も初采配にて結果を出した。
チームが結束しておることを感じさせる。
一丸となって巻き返していきたい。
鹿島ユース・垣田くん、ミスを減らして精度高くしていければいい
[MOM1415]鹿島ユースFW垣田裕暉(3年)_真夏の群馬で誰より跳んで、走って・・・元鹿島FWの父持つ187cmFW
15/7/26 05:09

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.25 クラブユース選手権(U-18)GS第3節 鹿島ユース 0-0 徳島ユース 敷島補助]
気温34度、真夏の耐久戦。80分間走りぬくことも困難なような環境でも、鹿島アントラーズユースの背番号13は誰より走って、跳んで、また跳んだ。精度の部分はまだまだ向上の余地がある。それでも、FW垣田裕暉(3年)がそのポテンシャルを改めて示した一戦だった。
鹿島の最前線に君臨する187cmの大型FW。「自分は他の大きい選手に負けたくない。デカい選手が苦手なことを小さい選手と同じようにこなせれば武器になる」という垣田は本当に良く走る。ロングボールの競り合いに加えてスペースへの抜け出しを繰り返し、ボールを失ってもスピードを緩めることなくプレッシングの急先鋒となる。鹿島が現在見せている「前から」のサッカーに攻守両面で貢献。187cm、80kgの身体は真っ先に消耗してもおかしくないように映るが、板倉南小(群馬)、鹿島中(茨城)を通して9年間、学年のマラソン大会で1位を取り続けたというFWは80分間、当然のように走り切ってしまう。
鹿島のロングボール中心の攻撃の中で、垣田は試合終盤になっても何度も何度も跳躍をして、その度に競り勝っていた。この暑さの中でも誰よりも本数多く跳躍していたはずだが、最後まで制空権は垣田にあった。そしてボールを収めて味方の押し上げにも貢献していたFWの父親は、92年のJリーグ開幕時に鹿島に在籍していたFW垣田健氏。「身長大きくなるのは分かっていて、(元Jリーガーの父から)『デカい中でも足下がないとダメだ』と言われていて、小さい頃から基礎練習とかそういう練習をさせられていたので、デカい選手にはない足下のあるプレーができているのかなと思っています」。
この日は立ち上がりにクロスから2本のヘディングシュート。後半12分にはゴール至近距離から決定的なヘディングシュートを放ったが、相手DFにゴールライン上でクリアされて無得点に終わった。「点取りたかったっす」と垣田。結果には全く納得していない。群馬の暑さについてはさすがに「実際キツくて普段走れるところで走れなかったり、行けるところでいけなかった」と本音を口にしていたが、この環境の中でもより走って違いを生み出さなければならないと考えている。それだけに「疲れた時にもっと走って、そこでもっとボール扱いをちゃんとやって、ミスを減らして精度高くしていければいい」と武器をより向上させていくことを誓った。
将来、鹿島のトップチームで活躍することを夢見る垣田について、鹿島ユースの熊谷浩二監督もそのポテンシャルの高さを認める。「だからこそ、まだまだ突き詰めることがあるんじゃないか。(課題は)判断だったり精度。特にその精度はもっともっと要求していかなければならない」。Jリーグで戦うことのできる選手になるためには、これからが大事。努力を欠かさず、突き詰めていくことができるか。期待過酷な環境の中で開催されているクラブユース選手権を垣田は将来飛躍するための大きな一歩とする。
MOMに挙げられた鹿島ユースの垣田くんである。
ポテンシャルの高さについて記されておる。
大型FWにもかかわらず、足下の技術があり、そしてよく走る。
これは、垣田くんの大きな特徴と言えよう。
懐を深くし、更なる成長を遂げるのだ。
楽しみな逸材である。
15/7/26 05:09

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.25 クラブユース選手権(U-18)GS第3節 鹿島ユース 0-0 徳島ユース 敷島補助]
気温34度、真夏の耐久戦。80分間走りぬくことも困難なような環境でも、鹿島アントラーズユースの背番号13は誰より走って、跳んで、また跳んだ。精度の部分はまだまだ向上の余地がある。それでも、FW垣田裕暉(3年)がそのポテンシャルを改めて示した一戦だった。
鹿島の最前線に君臨する187cmの大型FW。「自分は他の大きい選手に負けたくない。デカい選手が苦手なことを小さい選手と同じようにこなせれば武器になる」という垣田は本当に良く走る。ロングボールの競り合いに加えてスペースへの抜け出しを繰り返し、ボールを失ってもスピードを緩めることなくプレッシングの急先鋒となる。鹿島が現在見せている「前から」のサッカーに攻守両面で貢献。187cm、80kgの身体は真っ先に消耗してもおかしくないように映るが、板倉南小(群馬)、鹿島中(茨城)を通して9年間、学年のマラソン大会で1位を取り続けたというFWは80分間、当然のように走り切ってしまう。
鹿島のロングボール中心の攻撃の中で、垣田は試合終盤になっても何度も何度も跳躍をして、その度に競り勝っていた。この暑さの中でも誰よりも本数多く跳躍していたはずだが、最後まで制空権は垣田にあった。そしてボールを収めて味方の押し上げにも貢献していたFWの父親は、92年のJリーグ開幕時に鹿島に在籍していたFW垣田健氏。「身長大きくなるのは分かっていて、(元Jリーガーの父から)『デカい中でも足下がないとダメだ』と言われていて、小さい頃から基礎練習とかそういう練習をさせられていたので、デカい選手にはない足下のあるプレーができているのかなと思っています」。
この日は立ち上がりにクロスから2本のヘディングシュート。後半12分にはゴール至近距離から決定的なヘディングシュートを放ったが、相手DFにゴールライン上でクリアされて無得点に終わった。「点取りたかったっす」と垣田。結果には全く納得していない。群馬の暑さについてはさすがに「実際キツくて普段走れるところで走れなかったり、行けるところでいけなかった」と本音を口にしていたが、この環境の中でもより走って違いを生み出さなければならないと考えている。それだけに「疲れた時にもっと走って、そこでもっとボール扱いをちゃんとやって、ミスを減らして精度高くしていければいい」と武器をより向上させていくことを誓った。
将来、鹿島のトップチームで活躍することを夢見る垣田について、鹿島ユースの熊谷浩二監督もそのポテンシャルの高さを認める。「だからこそ、まだまだ突き詰めることがあるんじゃないか。(課題は)判断だったり精度。特にその精度はもっともっと要求していかなければならない」。Jリーグで戦うことのできる選手になるためには、これからが大事。努力を欠かさず、突き詰めていくことができるか。期待過酷な環境の中で開催されているクラブユース選手権を垣田は将来飛躍するための大きな一歩とする。
MOMに挙げられた鹿島ユースの垣田くんである。
ポテンシャルの高さについて記されておる。
大型FWにもかかわらず、足下の技術があり、そしてよく走る。
これは、垣田くんの大きな特徴と言えよう。
懐を深くし、更なる成長を遂げるのだ。
楽しみな逸材である。
FC東京戦トラッキングデータ
2ndステージ 第4節
2015年7月25日(土)18:30KO カシマ

Jリーグ公式に掲載されたFC東京戦のトラッキングデータである。
両SBと両ボランチ、そしてトップ下の聖真がよく走っておる。
そしてスプリント回数では赤?が突出しておる。
今月のフリークスに於いて本人も語っておったが、これが彼の特徴である。
最前線にて走る赤?と共に勝利を掴んでいきたい。
2015年7月25日(土)18:30KO カシマ

Jリーグ公式に掲載されたFC東京戦のトラッキングデータである。
両SBと両ボランチ、そしてトップ下の聖真がよく走っておる。
そしてスプリント回数では赤?が突出しておる。
今月のフリークスに於いて本人も語っておったが、これが彼の特徴である。
最前線にて走る赤?と共に勝利を掴んでいきたい。
鹿島ユース、ラブユース選手権決勝トーナメント進出
[クラブユース選手権(U-18)]灼熱の群馬でも「前から」、守りに入らなかった鹿島ユースがBグループ1位で決勝Tへ
15/7/26 00:21

[7.25 クラブユース選手権(U-18)GS第3節 鹿島ユース 0-0 徳島ユース 敷島補助]
第39回日本クラブユース選手権(U-18)大会は25日、グループステージ最終節を行い、2連勝でBグループ首位の鹿島アントラーズユース(関東2、茨城)対3位・徳島ヴォルティスユース(四国、徳島)戦は0-0で引き分け。鹿島はグループ1位と決勝トーナメント進出を決めた。一方、1勝1分1敗の徳島は2位浮上ならず。グループステージ敗退が決まった。
「相手も勝たないと決勝トーナメントに行けない。(自分たちのサッカーを)『真っ向からぶつけてこい』と言われていて、自分たちも引き分けで行こうとは思っていなかったですね」。鹿島のCB中野純(3年)は、試合前から勝ち点3を取りに行くことだけを考えていたことを強調した。引き分けでも1位突破の決まる鹿島に対し、徳島は勝って勝ち点で並ぶ長崎U-18の結果を待ちたいところ。だが、序盤から積極的に前へ出る鹿島が徳島を押し込んだ。
鹿島は気温34度の戦いでも前線で動き出しと跳躍を繰り返す187cmFW垣田裕暉(3年)を活かしたフィードとクロス。そしてチームのストロングポイントであるセットプレーでゴールへ迫る。14分には右CKをニアサイドでFW渡邉伶那斗(1年)が合わせたが、これは徳島GK堀口皓平(3年)がファインセーブ。鹿島は27分にも右CKをU-18日本代表CB町田浩樹(3年)がタイミングよく頭で合わせたが、徳島守備陣の厚い壁に跳ね返され、29分にも左サイドを崩してMF平戸太貴(3年)が決定機を迎えたが決めきることができない。
一方、奪ったボールをテンポよく動かして反撃する徳島だが、鹿島の素速いチェックの前にゴール近くまで前進することができなかった。中盤を突破しても、「声出すことと球際いくところが自分の中でのコンセプト」と声を張り上げながら集中して守る鹿島の中野や町田の壁は簡単には攻略することができない。それでも前半終了間際には左FKを中央のDF欅田卓也(2年)が頭で合わせるなど1チャンスをものにしようとする。
後半も鹿島が押し込むが、左右に揺さぶってから垣田がヘディングシュートへ持ち込んだ12分の決定機は徳島DF岸龍太郎主将(3年)が懸命のクリア。鹿島はその後もFW吉岡樹利也(3年)の仕掛けや空中戦で相手を圧倒する垣田の高さを活かした攻撃などからゴールを狙ったが、徳島もゴール前で譲らず、1点を奪うことができない。逆に徳島は15分、10番FW長野諒(3年)が右サイドをえぐってクロス。このクリアボールを拾った中学生FW藤原志龍がミドルレンジから左足を振りぬくと、GK木戸裕貴(2年)の頭上を突いた一撃は木戸の手をかすめてクロスバーを叩いた。互いに選手を入れ替えながら迎えた終盤、徳島は長野や藤原がボールを収め、交代出場のFW?原呂偉のドリブルシュートなどで1点を狙ったが、要所を締める鹿島ゴールを最後までこじ開けることができなかった。
それぞれ規律を持った難敵揃いだったBグループで首位通過を果たした鹿島の熊谷浩二監督は選手たちがより高いレベルのプレーを試合で表現することを期待しつつも、「条件はみんな一緒だと思うんですけど、ウチのスタイルが前から行って、そこからまたメリハリというところでやっているんで、この3戦に関しては前から行ってどこまで行けるのか。どこでストップしなければいけないのかというところの見極めだったと思います。この3戦に関しては良くやってくれたと思います」。連日真夏日の続く灼熱の群馬でも「やるべきことを変えないで、この環境の中で何ができるか」(熊谷監督)と戦い、鹿島らしさを出したグループステージに指揮官も及第点を与えていた。
ここから先は一発勝負の決勝トーナメント。チームは先見ることなく、一試合一試合に集中して勝ち上がっていく。「立ち上がり、もっと相手を飲み込むくらいいかなければいけない」と課題を口にした中野は「(昨年優勝した)Jユースもそうだったんですけど一試合、一試合に集中してやってきた。一試合一試合確実に勝って行きたい」と誓った。1回戦の対戦相手はジェフユナイテッド千葉U-18(千葉)。目の前の試合をに集中して勝利し、8強入りを決める。
(取材・文 吉田太郎)
徳島ユースと引き分けB組1位通過した鹿島ユースである。
暑い群馬の地にてタイトルを目指したい。
良い報を待っておる。
15/7/26 00:21

[7.25 クラブユース選手権(U-18)GS第3節 鹿島ユース 0-0 徳島ユース 敷島補助]
第39回日本クラブユース選手権(U-18)大会は25日、グループステージ最終節を行い、2連勝でBグループ首位の鹿島アントラーズユース(関東2、茨城)対3位・徳島ヴォルティスユース(四国、徳島)戦は0-0で引き分け。鹿島はグループ1位と決勝トーナメント進出を決めた。一方、1勝1分1敗の徳島は2位浮上ならず。グループステージ敗退が決まった。
「相手も勝たないと決勝トーナメントに行けない。(自分たちのサッカーを)『真っ向からぶつけてこい』と言われていて、自分たちも引き分けで行こうとは思っていなかったですね」。鹿島のCB中野純(3年)は、試合前から勝ち点3を取りに行くことだけを考えていたことを強調した。引き分けでも1位突破の決まる鹿島に対し、徳島は勝って勝ち点で並ぶ長崎U-18の結果を待ちたいところ。だが、序盤から積極的に前へ出る鹿島が徳島を押し込んだ。
鹿島は気温34度の戦いでも前線で動き出しと跳躍を繰り返す187cmFW垣田裕暉(3年)を活かしたフィードとクロス。そしてチームのストロングポイントであるセットプレーでゴールへ迫る。14分には右CKをニアサイドでFW渡邉伶那斗(1年)が合わせたが、これは徳島GK堀口皓平(3年)がファインセーブ。鹿島は27分にも右CKをU-18日本代表CB町田浩樹(3年)がタイミングよく頭で合わせたが、徳島守備陣の厚い壁に跳ね返され、29分にも左サイドを崩してMF平戸太貴(3年)が決定機を迎えたが決めきることができない。
一方、奪ったボールをテンポよく動かして反撃する徳島だが、鹿島の素速いチェックの前にゴール近くまで前進することができなかった。中盤を突破しても、「声出すことと球際いくところが自分の中でのコンセプト」と声を張り上げながら集中して守る鹿島の中野や町田の壁は簡単には攻略することができない。それでも前半終了間際には左FKを中央のDF欅田卓也(2年)が頭で合わせるなど1チャンスをものにしようとする。
後半も鹿島が押し込むが、左右に揺さぶってから垣田がヘディングシュートへ持ち込んだ12分の決定機は徳島DF岸龍太郎主将(3年)が懸命のクリア。鹿島はその後もFW吉岡樹利也(3年)の仕掛けや空中戦で相手を圧倒する垣田の高さを活かした攻撃などからゴールを狙ったが、徳島もゴール前で譲らず、1点を奪うことができない。逆に徳島は15分、10番FW長野諒(3年)が右サイドをえぐってクロス。このクリアボールを拾った中学生FW藤原志龍がミドルレンジから左足を振りぬくと、GK木戸裕貴(2年)の頭上を突いた一撃は木戸の手をかすめてクロスバーを叩いた。互いに選手を入れ替えながら迎えた終盤、徳島は長野や藤原がボールを収め、交代出場のFW?原呂偉のドリブルシュートなどで1点を狙ったが、要所を締める鹿島ゴールを最後までこじ開けることができなかった。
それぞれ規律を持った難敵揃いだったBグループで首位通過を果たした鹿島の熊谷浩二監督は選手たちがより高いレベルのプレーを試合で表現することを期待しつつも、「条件はみんな一緒だと思うんですけど、ウチのスタイルが前から行って、そこからまたメリハリというところでやっているんで、この3戦に関しては前から行ってどこまで行けるのか。どこでストップしなければいけないのかというところの見極めだったと思います。この3戦に関しては良くやってくれたと思います」。連日真夏日の続く灼熱の群馬でも「やるべきことを変えないで、この環境の中で何ができるか」(熊谷監督)と戦い、鹿島らしさを出したグループステージに指揮官も及第点を与えていた。
ここから先は一発勝負の決勝トーナメント。チームは先見ることなく、一試合一試合に集中して勝ち上がっていく。「立ち上がり、もっと相手を飲み込むくらいいかなければいけない」と課題を口にした中野は「(昨年優勝した)Jユースもそうだったんですけど一試合、一試合に集中してやってきた。一試合一試合確実に勝って行きたい」と誓った。1回戦の対戦相手はジェフユナイテッド千葉U-18(千葉)。目の前の試合をに集中して勝利し、8強入りを決める。
(取材・文 吉田太郎)
徳島ユースと引き分けB組1位通過した鹿島ユースである。
暑い群馬の地にてタイトルを目指したい。
良い報を待っておる。
FC東京戦コメント
2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第4節
SHOWAエキサイトマッチ2015


鹿島アントラーズ:石井 正忠
はじめて監督として臨んだ試合に勝つことができて、ほっとしている。今日の試合は球際も厳しくいくことができ、戦う姿勢を見せることができた。そういう部分で、前半から相手を圧倒する試合はできたと思う。後半は運動量が落ちてしまったこと、同点に追いつかれたことで少しトーンダウンしたが、最後は追加点を取って勝利することができうれしく思う。しかし、まだ1勝しただけ。これを続けていきたい。
Q.就任してから時間がないなかで、選手に求めてきたものは?
A.前任のセレーゾ監督が積み重ねてきた部分は継続しながら、細かい部分の修正、守備でいえば球際をさらに厳しくしてボールを奪いきること、攻撃では相手の怖がるようなアタッキングサイドへの侵入を数多くやっていこう、チャレンジしていこうということを、短い時間でしたが意識させるようにやってきた。
Q.今後、どのような方向性でチームを立て直していきたいか?
A.今日もそうだが、攻守にわたってアグレッシブさをもっと出していきたい。それが90分できるような形にしたい。攻撃に関しては、積極的にアタッキングサイドに侵入するかたち、仕掛けるかたち、とにかく相手が怖がるようなかたちにしていきたい。守備ではしっかり組織的に相手を追い込んで、今日も何度も相手を挟み込んでボールを奪うことができたが、そういうところを継続していきたい。
Q.試合が終わった瞬間の気持ちは?
A.本当にほっとしたという気持ち。
Q.指導者としてジーコから受けた影響はあるか?
A.いつも言っていることだが、勝負にたいする厳しさ、戦う姿勢。ミニゲームであっても紅白戦であっても、勝負にこだわる。そこは教えられたこと。そこはこのチームのカラーでもあるので意識している。
Q.カシマスタジアムで監督としてピッチに立った気持ちは?
A.かなりの重圧があった。この場を逃げたいというわけではないが、そんな気持ちも少しは。本当にプレッシャーがかかる立場だと実感した。コーチとも違うし、選手としても立ったけど、まったく違う気持ちだった。だからこそ、ほっとした気持ちが一番強かった。
Q.逃げたくなるような気持というが、そうさせるものはなにか? このチームの伝統か?
A.自分がこのチームを見てきて、Jリーグのなかで中心となるチームでなければいけないという思いをずっと意識してやってきた。こういうタイミングで急に監督に就任したが、この何日間、あっという間に時間が過ぎてしまった。やっぱり責任感というか、言い表せないものがあった。それでも、やらなくてはいけないという気持ち。うまく伝えられないけど、本当に少しだけそういう気持ちもあったということ。


【柴崎 岳】
流れを変えるためにも、勝てて良かった。全員が高いモチベーションで戦えた。個人的には試合を重ねるごとに、良いプレーをできるようになっていくと思う。次に向けてしっかりと準備をして、今日のようなモチベーションを保って、チームとしての完成度を高めていきたい。
【昌子 源】
絶対に勝ちたかった。みんなが球際での勝負に勝てていた。この試合だけで終わってはいけない。継続してやっていかないといけない。失点は自分が競り負けたところからのもので、どうしてもやり返したかった。失点をしても、誰も下を向いていなかった。気持ちで押し込んだゴール。全員の気持ちが乗り移ったゴールだと思う。
【中村 充孝】
チームのために、何をしなければならないかを整理して臨んだ。自分がゴールを決めなければいけない場面もあった。個人的には、ここがスタート。チームとして大事な試合で先発で使ってもらえて、ゴールを決めて応えたかった。勝利で終わることができて良かった。勝ち切ったことが今後につながる。

本日行われたJ1 2nd 第4節 FC東京戦は2-1で勝利しました。
2ndステージ 第4節
2015年7月25日(土)18:30KO カシマ
[ 石井 正忠監督 ]
まずは初めての試合を終えてホッとしている気持ちです。やっぱり今日の試合は皆さんが感じていると思いますけど、球際も厳しく行けていましたし、戦う姿勢というのは見せていたと思います。そういう部分で前半から相手を圧倒できた試合はできたんじゃないかと思います。全体で言うと、後半に運動量が落ちてしまったということ、あと同点に追い付かれてしまったことで、少しトーンダウンはしましたけど、また最後は追加点を取って勝利することができたので非常にうれしく思っています。でもまだ、1勝できただけなので、これを続けていきたいと思います。
−−就任から間もない初戦でしたがその間に選手に求めたものは?
いままで前任の(トニーニョ)セレーゾ監督が積み重ねてきたモノはそのまま継続しながら、細かい部分の修正というところです。守備でいえば球際をさらに厳しくして、ボールを奪い切るということ。攻撃に関しては相手が怖がるようなアタッキングサードのところへの進入を数多くしていこう、ということを短い時間でしたけど意識させるようにしました。
2ndステージ 第4節
2015年7月25日(土)18:30KO カシマ
[ 中村 充孝 ]
誰もが求めていた勝ちというところは、すごく良かったかなと思います。そこは素直に喜んでいいんじゃないかと思います。この大事な試合で、スタメンで使ってもらったということで、個人的には点を取って応えたかったですけど、それ以外の最低限のところはできました。もっとやらなければいけないけれど、気持ちは全面的に出せました。いつもより試合のペースに慣れるのが遅くてちょっときつかったですけど、手応えはまあまあです。次もチャンスがあるか分からないですけど、自分でつかんでいけるようにしっかりやりたいです。
[ 柴崎 岳 ]
僕自身はいつも自分に対して真摯に取り組んできたつもりですし、劇的にチームは変われるモノではないと思いますけど、監督が解任されて石井(正忠)監督になり、いろいろな状況になり、チームを良くしたいというのはチーム全員が思っていたことですし、全員が同じ気持ちを持ちながら試合に臨んでいました。今日の試合は勝ったことで良い試合ではありますけど、随所にモチベーションの高さ、意欲が見られたと思います。これを継続していくことは大事だと思いますし、(ケガで)出られていなかった期間も長かったですけど1人、2人が抜けたからと言ってチーム力が落ちるようでは、クラブは成り立たないと思います。本当に一人一人が自覚を持ってアントラーズの一員としてやることが、誰かがケガや何かで抜けたとしても全員で戦う姿勢は作れると思います。今は誰が出ても意欲を持ってやれる気持ちが選手にもありますし、今後はそれを継続して今日のような試合に取り組んでいくことが大事かと思います。
復帰の柴崎が1G1Aで存在感…鹿島、石井体制初陣を白星で飾る
15/7/25 20:27
[7.25 第2ステージ第4節 鹿島 2-1 F東京 カシマ]
J1は25日、第2ステージ第4節を行い、県立カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズとFC東京が対戦し、鹿島が2-1の勝利を収めた。
21日にトニーニョ・セレーゾ監督の解任、石井正忠コーチの監督昇格を発表したばかりの鹿島は、左足第5中足骨を痛めてここ4試合を欠場していたMF柴崎岳が先発復帰。一方のF東京はスペイン人FWサンダサが移籍後初先発を飾った。
前半13分にF東京がシュートチャンスを作り出し、MF高橋秀人のスルーパスから抜け出したサンダサが右足で狙ったが、GK曽ヶ端準の守備範囲に飛んでキャッチされる。対する鹿島は同19分、MF中村充孝とのパス交換からPA内に進入したDF伊東幸敏が狙った左足シュートがポストに弾かれてしまう。さらに同26分には右サイドのMF遠藤康からのクロスをDF山本脩斗がヘッドで落としたボールを、FW赤崎秀平が左足で狙ったがクロスバーに直撃するなど先制点を奪うには至らない。
しかし、前半30分に鹿島が先制に成功する。左サイドの山本からパスを受けた柴崎がPA外から右足を一閃。ボールはブロックに入ったDF吉本一謙に当たってコースが変わり、ゴールネットを揺らした。
1-0と鹿島がリードを奪ったまま後半を迎えると、後半8分にF東京が決定機を迎える。左サイドから送られたグラウンダーのクロスをゴール前に走り込んだFW前田遼一がスライディングで合わせたものの、シュートはポストに弾かれた。しかし同24分、GK権田修一が蹴り出したボールを前田がヘッドですらすと、最終ラインの裏に走り込んだFWネイサン・バーンズが蹴り込んで試合を振り出しに戻した。
同点に追い付かれた鹿島は後半35分にFWダヴィを投入して流れを変えようと試みる。すると同36分、柴崎が蹴り出したCKを走り込んだDF昌子源が豪快にヘッドで叩き込んで、再びリードを奪った。その後、F東京の反撃をしのいだ鹿島は2-1の勝利を収め、石井体制初陣を白星で飾った。
監督交代の鹿島が新体制初勝利…5戦ぶり復帰の柴崎が先制ミドル&アシスト
2015明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第4節が25日に行われ、鹿島アントラーズとFC東京が対戦した。
ホームの鹿島は前節の松本山雅FC戦に敗れ、セカンドステージで11位、年間順位で8位と低迷している。クラブは21日にトニーニョ・セレーゾ監督を解任し、後任に石井正忠新監督が就任することを発表した。この試合では日本代表MF柴崎岳が5試合ぶりに復帰。前節の先発メンバーから合わせて4名を変更してきた。一方のFC東京は、前節のモンテディオ山形戦を引き分け、こちらも勝ち点4といまいち波に乗り切れていない。この試合では前節負傷交代した同DF太田宏介が欠場。前線にはFWサンダサが初スタメンを飾った。
この試合で最初にチャンスを作ったのはFC東京。13分、カウンターから抜けだしたサンダサがペナルティエリア外から右足でミドルシュートを放ったが、ここはGK曽ヶ端準にキャッチされてしまう。
一方、鹿島にも決定機が訪れる。19分、右サイドでボールを持った伊東幸敏が敵陣深くまで持ち込むと、ペナルティエリア右の中村充孝にパス。中村がワンタッチで戻すと伊東が中央に切れ込み左足でシュート。カーブがかかったシュートは左ポストに阻まれ、得点には至らなかった。
続く27分、右サイドの遠藤康が上げたアーリークロスをファーサイドの山本脩斗が頭で落とし、最後は赤崎秀平が右足ボレーシュートで狙ったが、ここもクロスバーに阻まれてしまった。
その後も攻めこむ鹿島。30分、ゴール前でパスを受けた柴崎が右足で強烈なミドルシュート。相手DFに当たってコースが変わったボールが、GK権田修一の左脇下を抜け、鹿島が先制に成功した。
前半は最後まで鹿島がFC東京を押し込む時間が続いたが、スコアは変わらず1−0のまま試合を折り返した。
FC東京は後半開始から吉本一謙に代えて松田陸を投入した。後半の序盤はやや鹿島が押し気味に試合を進めたが、ようやくFC東京にもチャンスが生まれる。53分、左サイドの徳永悠平からグラウンダーのクロスが入ると、ファーサイドに走りこんだ前田遼一が右足で合わせたが、シュートはポストに弾かれてしまった。
勢いを掴みたいFC東京は61分にサンダサに代えてネイサン・バーンズ、66分に河野広貴に代えて三田啓貴を投入。早々に3枚の交代カードを切った。
するとFC東京の交代選手が監督の期待に応える。70分、自陣でFKを獲得すると前線にロングボールが送られる。これを前田が頭で前にすらし、抜けだしたネイサン・バーンズがワンタッチでゴール左に蹴りこみFC東京が同点に追いついた。ネイサン・バーンズにとっては来日初ゴールとなった。
鹿島は苦しい展開に持ち込まれたが、ここで勝負強さを発揮する。81分、右サイドでCKを獲得すると、柴崎のクロスボールをゴール前の昌子源が頭で合わせてゴール。鹿島が終盤で勝ち越しに成功した。
リードを守りきりたい鹿島は89分に遠藤を下げて青木剛を投入し、逃げ切りを図る。このまま2−1で鹿島が勝利を収め、石井監督新体制下で初白星を挙げた。
次節、鹿島はアウェーでサガン鳥栖とFC東京はホームでベガルタ仙台と対戦する。
【スコア】
鹿島アントラーズ 2−1 FC東京
【得点者】
1−0 30分 柴崎岳(鹿島アントラーズ)
1−1 70分 ネイサン・バーンズ(FC東京)
2−1 81分 昌子源(鹿島アントラーズ)
【J1】先発復帰の柴崎が1得点・1アシスト。ハリル御前で鮮烈なインパクトを放つ
サッカーダイジェスト編集部
2015年07月25日
鹿島が石井監督の初陣で、相性の良いFC東京に勝利。

第1ステージの16節以来の先発となった柴崎(20)が、石井監督の初陣で1得点・1アシスト。ハリルホジッチ監督が視察したホームゲームで結果を残した。写真:徳原隆元
J1リーグは7月25日に第2ステージ4節の9試合が開催された。石井監督の下でリスタートした鹿島がFC東京をホームに迎えた一戦は、前者に軍配。故障明けで、第2ステージ初のスタメン出場となった柴崎が1ゴール・1アシストと全得点に絡んだ。
【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・4節
前半から試合を優位に進めたのは、FC東京よりも動き出しが速い鹿島だった。テンポの良いパス回しで攻め込み、19分に中村のヒールから伊東が、続く26分には山本の落としから赤?がゴールを強襲。この2本はそれぞれポストとバーに当たったが、30分には柴崎のミドルで先制した。
一方のFC東京は、今季初先発のサンダサ、このスペイン人FWと2トップを組んだ前田になかなか良い形でボールが入らず、15分過ぎからは明らかに押し込まれる形となった。太田の負傷欠場も響き、セットプレーからも突破口を見出せなかった前半は決定機がわずかひとつ(13分のサンダサのシュート)と、消化不良の内容に終わった。
しかし後半、CBの吉本に代えて右SBの松田を投入したFC東京が4-4-2から4-3-3に近い布陣にシステム変更して反撃に出る。東アジアカップのメンバーに選ばれた米本の推進力などを頼りにボールを前に運び、53分には左サイドの崩しから前田が絶好機を迎えた。これはゴールにならなかったものの、70分には前田がヘッドですらしたボールを途中出場のN・バーンズが流し込んだ。
追いつかれた鹿島は79分、赤?に代えてダヴィをCFに入れた。すると直後の81分、柴崎のCKにヘッドで合わせたCBの昌子が決勝弾! 再び流れを引き戻したホームチームは柴崎の見事なゲームコントロールもあり、このまま逃げ切った。
なお、これで鹿島はFC東京にリーグ戦で12試合無敗。相性の良さを見せつけた。
スタメンに抜擢されたアツである。
誰もが勝ちたかったところをプレイで応えたと思う。
このチャンスを逃すことなく、勝利のために尽力するのだ。
アツの躍動を楽しみにしておる。
SHOWAエキサイトマッチ2015


鹿島アントラーズ:石井 正忠
はじめて監督として臨んだ試合に勝つことができて、ほっとしている。今日の試合は球際も厳しくいくことができ、戦う姿勢を見せることができた。そういう部分で、前半から相手を圧倒する試合はできたと思う。後半は運動量が落ちてしまったこと、同点に追いつかれたことで少しトーンダウンしたが、最後は追加点を取って勝利することができうれしく思う。しかし、まだ1勝しただけ。これを続けていきたい。
Q.就任してから時間がないなかで、選手に求めてきたものは?
A.前任のセレーゾ監督が積み重ねてきた部分は継続しながら、細かい部分の修正、守備でいえば球際をさらに厳しくしてボールを奪いきること、攻撃では相手の怖がるようなアタッキングサイドへの侵入を数多くやっていこう、チャレンジしていこうということを、短い時間でしたが意識させるようにやってきた。
Q.今後、どのような方向性でチームを立て直していきたいか?
A.今日もそうだが、攻守にわたってアグレッシブさをもっと出していきたい。それが90分できるような形にしたい。攻撃に関しては、積極的にアタッキングサイドに侵入するかたち、仕掛けるかたち、とにかく相手が怖がるようなかたちにしていきたい。守備ではしっかり組織的に相手を追い込んで、今日も何度も相手を挟み込んでボールを奪うことができたが、そういうところを継続していきたい。
Q.試合が終わった瞬間の気持ちは?
A.本当にほっとしたという気持ち。
Q.指導者としてジーコから受けた影響はあるか?
A.いつも言っていることだが、勝負にたいする厳しさ、戦う姿勢。ミニゲームであっても紅白戦であっても、勝負にこだわる。そこは教えられたこと。そこはこのチームのカラーでもあるので意識している。
Q.カシマスタジアムで監督としてピッチに立った気持ちは?
A.かなりの重圧があった。この場を逃げたいというわけではないが、そんな気持ちも少しは。本当にプレッシャーがかかる立場だと実感した。コーチとも違うし、選手としても立ったけど、まったく違う気持ちだった。だからこそ、ほっとした気持ちが一番強かった。
Q.逃げたくなるような気持というが、そうさせるものはなにか? このチームの伝統か?
A.自分がこのチームを見てきて、Jリーグのなかで中心となるチームでなければいけないという思いをずっと意識してやってきた。こういうタイミングで急に監督に就任したが、この何日間、あっという間に時間が過ぎてしまった。やっぱり責任感というか、言い表せないものがあった。それでも、やらなくてはいけないという気持ち。うまく伝えられないけど、本当に少しだけそういう気持ちもあったということ。


【柴崎 岳】
流れを変えるためにも、勝てて良かった。全員が高いモチベーションで戦えた。個人的には試合を重ねるごとに、良いプレーをできるようになっていくと思う。次に向けてしっかりと準備をして、今日のようなモチベーションを保って、チームとしての完成度を高めていきたい。
【昌子 源】
絶対に勝ちたかった。みんなが球際での勝負に勝てていた。この試合だけで終わってはいけない。継続してやっていかないといけない。失点は自分が競り負けたところからのもので、どうしてもやり返したかった。失点をしても、誰も下を向いていなかった。気持ちで押し込んだゴール。全員の気持ちが乗り移ったゴールだと思う。
【中村 充孝】
チームのために、何をしなければならないかを整理して臨んだ。自分がゴールを決めなければいけない場面もあった。個人的には、ここがスタート。チームとして大事な試合で先発で使ってもらえて、ゴールを決めて応えたかった。勝利で終わることができて良かった。勝ち切ったことが今後につながる。

本日行われたJ1 2nd 第4節 FC東京戦は2-1で勝利しました。
2ndステージ 第4節
2015年7月25日(土)18:30KO カシマ
[ 石井 正忠監督 ]
まずは初めての試合を終えてホッとしている気持ちです。やっぱり今日の試合は皆さんが感じていると思いますけど、球際も厳しく行けていましたし、戦う姿勢というのは見せていたと思います。そういう部分で前半から相手を圧倒できた試合はできたんじゃないかと思います。全体で言うと、後半に運動量が落ちてしまったということ、あと同点に追い付かれてしまったことで、少しトーンダウンはしましたけど、また最後は追加点を取って勝利することができたので非常にうれしく思っています。でもまだ、1勝できただけなので、これを続けていきたいと思います。
−−就任から間もない初戦でしたがその間に選手に求めたものは?
いままで前任の(トニーニョ)セレーゾ監督が積み重ねてきたモノはそのまま継続しながら、細かい部分の修正というところです。守備でいえば球際をさらに厳しくして、ボールを奪い切るということ。攻撃に関しては相手が怖がるようなアタッキングサードのところへの進入を数多くしていこう、ということを短い時間でしたけど意識させるようにしました。
2ndステージ 第4節
2015年7月25日(土)18:30KO カシマ
[ 中村 充孝 ]
誰もが求めていた勝ちというところは、すごく良かったかなと思います。そこは素直に喜んでいいんじゃないかと思います。この大事な試合で、スタメンで使ってもらったということで、個人的には点を取って応えたかったですけど、それ以外の最低限のところはできました。もっとやらなければいけないけれど、気持ちは全面的に出せました。いつもより試合のペースに慣れるのが遅くてちょっときつかったですけど、手応えはまあまあです。次もチャンスがあるか分からないですけど、自分でつかんでいけるようにしっかりやりたいです。
[ 柴崎 岳 ]
僕自身はいつも自分に対して真摯に取り組んできたつもりですし、劇的にチームは変われるモノではないと思いますけど、監督が解任されて石井(正忠)監督になり、いろいろな状況になり、チームを良くしたいというのはチーム全員が思っていたことですし、全員が同じ気持ちを持ちながら試合に臨んでいました。今日の試合は勝ったことで良い試合ではありますけど、随所にモチベーションの高さ、意欲が見られたと思います。これを継続していくことは大事だと思いますし、(ケガで)出られていなかった期間も長かったですけど1人、2人が抜けたからと言ってチーム力が落ちるようでは、クラブは成り立たないと思います。本当に一人一人が自覚を持ってアントラーズの一員としてやることが、誰かがケガや何かで抜けたとしても全員で戦う姿勢は作れると思います。今は誰が出ても意欲を持ってやれる気持ちが選手にもありますし、今後はそれを継続して今日のような試合に取り組んでいくことが大事かと思います。
復帰の柴崎が1G1Aで存在感…鹿島、石井体制初陣を白星で飾る
15/7/25 20:27
[7.25 第2ステージ第4節 鹿島 2-1 F東京 カシマ]
J1は25日、第2ステージ第4節を行い、県立カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズとFC東京が対戦し、鹿島が2-1の勝利を収めた。
21日にトニーニョ・セレーゾ監督の解任、石井正忠コーチの監督昇格を発表したばかりの鹿島は、左足第5中足骨を痛めてここ4試合を欠場していたMF柴崎岳が先発復帰。一方のF東京はスペイン人FWサンダサが移籍後初先発を飾った。
前半13分にF東京がシュートチャンスを作り出し、MF高橋秀人のスルーパスから抜け出したサンダサが右足で狙ったが、GK曽ヶ端準の守備範囲に飛んでキャッチされる。対する鹿島は同19分、MF中村充孝とのパス交換からPA内に進入したDF伊東幸敏が狙った左足シュートがポストに弾かれてしまう。さらに同26分には右サイドのMF遠藤康からのクロスをDF山本脩斗がヘッドで落としたボールを、FW赤崎秀平が左足で狙ったがクロスバーに直撃するなど先制点を奪うには至らない。
しかし、前半30分に鹿島が先制に成功する。左サイドの山本からパスを受けた柴崎がPA外から右足を一閃。ボールはブロックに入ったDF吉本一謙に当たってコースが変わり、ゴールネットを揺らした。
1-0と鹿島がリードを奪ったまま後半を迎えると、後半8分にF東京が決定機を迎える。左サイドから送られたグラウンダーのクロスをゴール前に走り込んだFW前田遼一がスライディングで合わせたものの、シュートはポストに弾かれた。しかし同24分、GK権田修一が蹴り出したボールを前田がヘッドですらすと、最終ラインの裏に走り込んだFWネイサン・バーンズが蹴り込んで試合を振り出しに戻した。
同点に追い付かれた鹿島は後半35分にFWダヴィを投入して流れを変えようと試みる。すると同36分、柴崎が蹴り出したCKを走り込んだDF昌子源が豪快にヘッドで叩き込んで、再びリードを奪った。その後、F東京の反撃をしのいだ鹿島は2-1の勝利を収め、石井体制初陣を白星で飾った。
監督交代の鹿島が新体制初勝利…5戦ぶり復帰の柴崎が先制ミドル&アシスト
2015明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第4節が25日に行われ、鹿島アントラーズとFC東京が対戦した。
ホームの鹿島は前節の松本山雅FC戦に敗れ、セカンドステージで11位、年間順位で8位と低迷している。クラブは21日にトニーニョ・セレーゾ監督を解任し、後任に石井正忠新監督が就任することを発表した。この試合では日本代表MF柴崎岳が5試合ぶりに復帰。前節の先発メンバーから合わせて4名を変更してきた。一方のFC東京は、前節のモンテディオ山形戦を引き分け、こちらも勝ち点4といまいち波に乗り切れていない。この試合では前節負傷交代した同DF太田宏介が欠場。前線にはFWサンダサが初スタメンを飾った。
この試合で最初にチャンスを作ったのはFC東京。13分、カウンターから抜けだしたサンダサがペナルティエリア外から右足でミドルシュートを放ったが、ここはGK曽ヶ端準にキャッチされてしまう。
一方、鹿島にも決定機が訪れる。19分、右サイドでボールを持った伊東幸敏が敵陣深くまで持ち込むと、ペナルティエリア右の中村充孝にパス。中村がワンタッチで戻すと伊東が中央に切れ込み左足でシュート。カーブがかかったシュートは左ポストに阻まれ、得点には至らなかった。
続く27分、右サイドの遠藤康が上げたアーリークロスをファーサイドの山本脩斗が頭で落とし、最後は赤崎秀平が右足ボレーシュートで狙ったが、ここもクロスバーに阻まれてしまった。
その後も攻めこむ鹿島。30分、ゴール前でパスを受けた柴崎が右足で強烈なミドルシュート。相手DFに当たってコースが変わったボールが、GK権田修一の左脇下を抜け、鹿島が先制に成功した。
前半は最後まで鹿島がFC東京を押し込む時間が続いたが、スコアは変わらず1−0のまま試合を折り返した。
FC東京は後半開始から吉本一謙に代えて松田陸を投入した。後半の序盤はやや鹿島が押し気味に試合を進めたが、ようやくFC東京にもチャンスが生まれる。53分、左サイドの徳永悠平からグラウンダーのクロスが入ると、ファーサイドに走りこんだ前田遼一が右足で合わせたが、シュートはポストに弾かれてしまった。
勢いを掴みたいFC東京は61分にサンダサに代えてネイサン・バーンズ、66分に河野広貴に代えて三田啓貴を投入。早々に3枚の交代カードを切った。
するとFC東京の交代選手が監督の期待に応える。70分、自陣でFKを獲得すると前線にロングボールが送られる。これを前田が頭で前にすらし、抜けだしたネイサン・バーンズがワンタッチでゴール左に蹴りこみFC東京が同点に追いついた。ネイサン・バーンズにとっては来日初ゴールとなった。
鹿島は苦しい展開に持ち込まれたが、ここで勝負強さを発揮する。81分、右サイドでCKを獲得すると、柴崎のクロスボールをゴール前の昌子源が頭で合わせてゴール。鹿島が終盤で勝ち越しに成功した。
リードを守りきりたい鹿島は89分に遠藤を下げて青木剛を投入し、逃げ切りを図る。このまま2−1で鹿島が勝利を収め、石井監督新体制下で初白星を挙げた。
次節、鹿島はアウェーでサガン鳥栖とFC東京はホームでベガルタ仙台と対戦する。
【スコア】
鹿島アントラーズ 2−1 FC東京
【得点者】
1−0 30分 柴崎岳(鹿島アントラーズ)
1−1 70分 ネイサン・バーンズ(FC東京)
2−1 81分 昌子源(鹿島アントラーズ)
【J1】先発復帰の柴崎が1得点・1アシスト。ハリル御前で鮮烈なインパクトを放つ
サッカーダイジェスト編集部
2015年07月25日
鹿島が石井監督の初陣で、相性の良いFC東京に勝利。

第1ステージの16節以来の先発となった柴崎(20)が、石井監督の初陣で1得点・1アシスト。ハリルホジッチ監督が視察したホームゲームで結果を残した。写真:徳原隆元
J1リーグは7月25日に第2ステージ4節の9試合が開催された。石井監督の下でリスタートした鹿島がFC東京をホームに迎えた一戦は、前者に軍配。故障明けで、第2ステージ初のスタメン出場となった柴崎が1ゴール・1アシストと全得点に絡んだ。
【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・4節
前半から試合を優位に進めたのは、FC東京よりも動き出しが速い鹿島だった。テンポの良いパス回しで攻め込み、19分に中村のヒールから伊東が、続く26分には山本の落としから赤?がゴールを強襲。この2本はそれぞれポストとバーに当たったが、30分には柴崎のミドルで先制した。
一方のFC東京は、今季初先発のサンダサ、このスペイン人FWと2トップを組んだ前田になかなか良い形でボールが入らず、15分過ぎからは明らかに押し込まれる形となった。太田の負傷欠場も響き、セットプレーからも突破口を見出せなかった前半は決定機がわずかひとつ(13分のサンダサのシュート)と、消化不良の内容に終わった。
しかし後半、CBの吉本に代えて右SBの松田を投入したFC東京が4-4-2から4-3-3に近い布陣にシステム変更して反撃に出る。東アジアカップのメンバーに選ばれた米本の推進力などを頼りにボールを前に運び、53分には左サイドの崩しから前田が絶好機を迎えた。これはゴールにならなかったものの、70分には前田がヘッドですらしたボールを途中出場のN・バーンズが流し込んだ。
追いつかれた鹿島は79分、赤?に代えてダヴィをCFに入れた。すると直後の81分、柴崎のCKにヘッドで合わせたCBの昌子が決勝弾! 再び流れを引き戻したホームチームは柴崎の見事なゲームコントロールもあり、このまま逃げ切った。
なお、これで鹿島はFC東京にリーグ戦で12試合無敗。相性の良さを見せつけた。
スタメンに抜擢されたアツである。
誰もが勝ちたかったところをプレイで応えたと思う。
このチャンスを逃すことなく、勝利のために尽力するのだ。
アツの躍動を楽しみにしておる。
早くも新監督の色が
【J1展望】2ndステージ・4節|鹿島-FC東京|監督交代に踏み切った鹿島が、新体制初勝利を目指す
サッカーダイジェスト編集部
2015年07月24日
鹿島――本山の先発起用など、早くも新監督の色が。 FC東京――前田とサンダサの“ツインタワー”起用も。

故障者/鹿島=金崎、ジネイ FC東京=佐々木、太田、梶山
出場停止/鹿島=なし FC東京=なし
J1リーグ 2ndステージ・4節
鹿島アントラーズ―FC東京
7月25日(土)/18:30/県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ
2ndステージ成績(3節終了時):11位 勝点4 1勝1分1敗 3得点・4失点
年間成績(20試合終了時):11位 勝点26 7勝5分8敗 30得点・29失点
【最新チーム事情】
●トニーニョ・セレーゾ監督を電撃解任。石井コーチが昇格。
●日本代表の柴崎が約1か月ぶりに復帰。
●ベテラン本山が2年ぶりの先発出場か。
【担当記者の視点】
通算16冠の名門に激震が走った。
前節、第2ステージ最下位の松本に0-2で完敗。クラブはトニーニョ・セレーゾ監督を電撃的に解任した。課題の守備面が一向に改善されずに、下位の新潟、清水と続いた後半戦の開幕3試合で勝点4しか奪えなかった。解任は99年8月のゼ・マリオ監督以来16年ぶり2度目と珍しく、背水の覚悟で巻き返しに出た。
石井コーチは暫定や代行ではなく正式昇格。練習では早くも威勢の良い声を響かせており、選手も「勝利にこだわる」所信表明に同調する。
チームが揺れた一方、明るい話題もある。柴崎が6月20日の横浜戦以来5戦ぶりに復帰する見込みだ。紅白戦で小笠原と2ボランチを形成。左足第5中足骨の痛みが取れ「大丈夫」と前向きに話す。動きも軽快で、CKからダヴィのゴールをアシストした。あとはスタミナと試合勘を取り戻すだけだ。
同じ紅白戦ではトップ下に本山が入った。土居の調子が思わしくないなかで「横一線」(石井新監督)を象徴する起用だ。GKもベテランの曽ヶ端が佐藤から先発の座を奪い返す見通しだ。また、左サイドハーフには中村が入る見込みで、早くも石井色が出つつある。
FC東京
2ndステージ成績(3節終了時):9位 勝点4 1勝1分1敗 3得点・3失点
年間成績(20試合終了時):3位 勝点39 12勝3分5敗 27得点・21失点
【最新チーム事情】
●前節の山形戦で太田、梶山、高橋が負傷。右もも裏を負傷した太田、左腓骨骨折の梶山は欠場。高橋は全体練習に復帰し、出場は問題なさそう。
●梶山の代役は野澤か。もしくはアンカーに高橋を据えて、4-3-3という選択も。
●山形戦で決定機を外した中島はベンチスタートか。直近2試合、途中出場で好プレーを見せているサンダサの先発起用も。
【担当記者の視点】
相手は、昨季も、そして今季の第1ステージでも勝てなかった鹿島。この大きな壁を乗り越えなければ、第2ステージ、ひいては年間優勝など夢のまた夢だ。FC東京にとってはある意味、大一番で引き分けさえも許されないだろう。
しかし、前節の山形戦で左足を負傷したアンカーの梶山は戦線離脱。右足に違和感を訴えた左SBの太田も欠場と見られている。ベストメンバーを組めないなかで、この難敵をどう倒すのか。前節に続き出番があれば、現U-22代表の10番・中島の技巧に期待したい。山形戦ではGKとの1対1を外しただけに、次こそはゴールを決めて戦力的価値を示したいところだ。
守備は安定しているので、やはり鍵は攻撃陣の出来。早い時間帯にリードを奪い、“先行逃げ切り”の形に持っていければ理想的だろう。仮にスペイン国籍のサンダサが先発すれば、長身を活かしたポストプレーに注目。前田と“ツインタワー”を組むようだと敵の脅威になるかもしれない。
石井色が出つつあると評するサッカーダイジェストのプレビューである。
急転直下で指揮を執ることとなったとはいえ、鹿島の歴史を知る男に迷いはない。
攻撃陣にメスを入れ、守護神を戻した。
実績と経験でまずはこの局面を乗り切るのだ。
チームの結束を深め、勝利を掴み取りたい。
楽しみである。
サッカーダイジェスト編集部
2015年07月24日
鹿島――本山の先発起用など、早くも新監督の色が。 FC東京――前田とサンダサの“ツインタワー”起用も。

故障者/鹿島=金崎、ジネイ FC東京=佐々木、太田、梶山
出場停止/鹿島=なし FC東京=なし
J1リーグ 2ndステージ・4節
鹿島アントラーズ―FC東京
7月25日(土)/18:30/県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ
2ndステージ成績(3節終了時):11位 勝点4 1勝1分1敗 3得点・4失点
年間成績(20試合終了時):11位 勝点26 7勝5分8敗 30得点・29失点
【最新チーム事情】
●トニーニョ・セレーゾ監督を電撃解任。石井コーチが昇格。
●日本代表の柴崎が約1か月ぶりに復帰。
●ベテラン本山が2年ぶりの先発出場か。
【担当記者の視点】
通算16冠の名門に激震が走った。
前節、第2ステージ最下位の松本に0-2で完敗。クラブはトニーニョ・セレーゾ監督を電撃的に解任した。課題の守備面が一向に改善されずに、下位の新潟、清水と続いた後半戦の開幕3試合で勝点4しか奪えなかった。解任は99年8月のゼ・マリオ監督以来16年ぶり2度目と珍しく、背水の覚悟で巻き返しに出た。
石井コーチは暫定や代行ではなく正式昇格。練習では早くも威勢の良い声を響かせており、選手も「勝利にこだわる」所信表明に同調する。
チームが揺れた一方、明るい話題もある。柴崎が6月20日の横浜戦以来5戦ぶりに復帰する見込みだ。紅白戦で小笠原と2ボランチを形成。左足第5中足骨の痛みが取れ「大丈夫」と前向きに話す。動きも軽快で、CKからダヴィのゴールをアシストした。あとはスタミナと試合勘を取り戻すだけだ。
同じ紅白戦ではトップ下に本山が入った。土居の調子が思わしくないなかで「横一線」(石井新監督)を象徴する起用だ。GKもベテランの曽ヶ端が佐藤から先発の座を奪い返す見通しだ。また、左サイドハーフには中村が入る見込みで、早くも石井色が出つつある。
FC東京
2ndステージ成績(3節終了時):9位 勝点4 1勝1分1敗 3得点・3失点
年間成績(20試合終了時):3位 勝点39 12勝3分5敗 27得点・21失点
【最新チーム事情】
●前節の山形戦で太田、梶山、高橋が負傷。右もも裏を負傷した太田、左腓骨骨折の梶山は欠場。高橋は全体練習に復帰し、出場は問題なさそう。
●梶山の代役は野澤か。もしくはアンカーに高橋を据えて、4-3-3という選択も。
●山形戦で決定機を外した中島はベンチスタートか。直近2試合、途中出場で好プレーを見せているサンダサの先発起用も。
【担当記者の視点】
相手は、昨季も、そして今季の第1ステージでも勝てなかった鹿島。この大きな壁を乗り越えなければ、第2ステージ、ひいては年間優勝など夢のまた夢だ。FC東京にとってはある意味、大一番で引き分けさえも許されないだろう。
しかし、前節の山形戦で左足を負傷したアンカーの梶山は戦線離脱。右足に違和感を訴えた左SBの太田も欠場と見られている。ベストメンバーを組めないなかで、この難敵をどう倒すのか。前節に続き出番があれば、現U-22代表の10番・中島の技巧に期待したい。山形戦ではGKとの1対1を外しただけに、次こそはゴールを決めて戦力的価値を示したいところだ。
守備は安定しているので、やはり鍵は攻撃陣の出来。早い時間帯にリードを奪い、“先行逃げ切り”の形に持っていければ理想的だろう。仮にスペイン国籍のサンダサが先発すれば、長身を活かしたポストプレーに注目。前田と“ツインタワー”を組むようだと敵の脅威になるかもしれない。
石井色が出つつあると評するサッカーダイジェストのプレビューである。
急転直下で指揮を執ることとなったとはいえ、鹿島の歴史を知る男に迷いはない。
攻撃陣にメスを入れ、守護神を戻した。
実績と経験でまずはこの局面を乗り切るのだ。
チームの結束を深め、勝利を掴み取りたい。
楽しみである。
石井監督、かなり緊張してますが、勝ちにこだわる
鹿島石井新監督、初陣東京戦に本山2年ぶり先発起用
[2015年7月25日7時14分 紙面から]

声を張って指導する鹿島の石井新監督(左)。右は柴崎
鹿島は今日25日、ホームに東京を迎え、石井正忠新監督(48)体制で再出発する。21日にトニーニョ・セレーゾ監督(60)を電撃解任。シーズン途中の監督交代は99年のゼ・マリオ氏以来16年ぶり、わずか2度目だった。重圧が増す初采配へ、石井監督は24日の練習を終えると「かなり緊張してますが、勝ちにこだわる。最低でも戦う姿勢は見せたい」と意欲を示した。
就任後3日間しかなかったが、睡眠時間を削って修正に着手。前体制では控えていた激しい球際の勝負を練習で課し、失点の大半を占めたセットプレーの守備対応も「ゾーン」から伝統の「マンツーマン」に戻した。
起用にも色を出し、トップ下の本山を約2年2カ月ぶりに先発させる方針を固めた。左足を痛めていた日本代表MF柴崎も5試合ぶりに復帰。セレーゾ氏も解任後初めてクラブハウスを訪れ、引き継ぎもした。クラブ史上21年ぶりの日本人監督が初陣1勝を目指す。
初陣へ向け意気込みを語る石井新監督である。
「勝ちに拘る」と言い切る。
先発にメスを入れ、球際の激しさを課した。
石井監督の指導に堪えぬ選手はおらぬはず。
聖地での勝利を信じておる。
[2015年7月25日7時14分 紙面から]

声を張って指導する鹿島の石井新監督(左)。右は柴崎
鹿島は今日25日、ホームに東京を迎え、石井正忠新監督(48)体制で再出発する。21日にトニーニョ・セレーゾ監督(60)を電撃解任。シーズン途中の監督交代は99年のゼ・マリオ氏以来16年ぶり、わずか2度目だった。重圧が増す初采配へ、石井監督は24日の練習を終えると「かなり緊張してますが、勝ちにこだわる。最低でも戦う姿勢は見せたい」と意欲を示した。
就任後3日間しかなかったが、睡眠時間を削って修正に着手。前体制では控えていた激しい球際の勝負を練習で課し、失点の大半を占めたセットプレーの守備対応も「ゾーン」から伝統の「マンツーマン」に戻した。
起用にも色を出し、トップ下の本山を約2年2カ月ぶりに先発させる方針を固めた。左足を痛めていた日本代表MF柴崎も5試合ぶりに復帰。セレーゾ氏も解任後初めてクラブハウスを訪れ、引き継ぎもした。クラブ史上21年ぶりの日本人監督が初陣1勝を目指す。
初陣へ向け意気込みを語る石井新監督である。
「勝ちに拘る」と言い切る。
先発にメスを入れ、球際の激しさを課した。
石井監督の指導に堪えぬ選手はおらぬはず。
聖地での勝利を信じておる。
キーマン・本山
キーマン MF本山雅志 創造性豊か、攻撃の軸に
突然の監督交代を経て新たなスタートを切る鹿島。新指揮官が攻撃の軸として選んだのは、先月36歳になった“背番号10”だ。先発すれば、リーグ戦では2013年5月の第12節・名古屋戦以来となる。「まだ(先発は)分からない。言われてからで準備は大丈夫」
キーマンに挙げられる本山である。
2013年5月の名古屋戦以来の先発である。
この試合ではアツと交代したが、今日は同時にピッチに立つ。
二人のパスワークは魅惑と言えよう。
天才同士のインスピレーションが鹿島を救うであろう。
美しいサッカーが体現される。
期待しておる。
突然の監督交代を経て新たなスタートを切る鹿島。新指揮官が攻撃の軸として選んだのは、先月36歳になった“背番号10”だ。先発すれば、リーグ戦では2013年5月の第12節・名古屋戦以来となる。「まだ(先発は)分からない。言われてからで準備は大丈夫」
キーマンに挙げられる本山である。
2013年5月の名古屋戦以来の先発である。
この試合ではアツと交代したが、今日は同時にピッチに立つ。
二人のパスワークは魅惑と言えよう。
天才同士のインスピレーションが鹿島を救うであろう。
美しいサッカーが体現される。
期待しておる。
岳・アツ・モトのハーモニー
【予想スタメン】指揮官解任で巻き返しを狙う鹿島、新体制初戦を白星で飾れるか

監督交代で巻き返しを狙う鹿島 [写真]=Getty Images
■鹿島アントラーズ 選手全員で決起集会も開催
鹿島は21日、トニーニョ・セレーゾ監督の解任と、石井正忠新監督の就任を発表した。1stステージ8位、ACLは1次リーグで敗退。巻き返しを誓った2ndステージだが、新潟、清水、松本という下位クラブとの3連戦で1勝1分1敗と振るわなかった。クラブにとって、史上2例目となるシーズン途中の監督解任劇。選手に与える影響の大きさは計り知れないが、これまで出番のなかった選手にとっては、ある意味でチャンスにもなる。
22日には選手全員で決起集会を開催。選手会長の西大伍が音頭をとって、鹿嶋市内のブラジル料理店で昼食をとりながら、1人ずつ決意を述べた。西は「いい方向にいくと思う」話しており、チームが一丸となるために有意義な時間となったようだ。
左第5中足骨を痛めていた日本代表MF柴崎岳も、20日のMRI検査で患部の回復が見られ、復帰の予定。押しも押されぬ鹿島の中心選手の復帰は、一番のグッドニュースと言っていいだろう。ただ、監督交代から4日後の試合。準備不足の感はどうしても否めない。22日の練習では、元日本代表の本山雅志や、中村充孝が主力組に入るなど、石井新監督の色が徐々に出てきているが、どこまでフィットするかは未知数。先発メンバーは流動的な部分が多く、いきなり結果を求めるのは酷かもしれない。今季、ホームでは2勝2分4敗と相性は悪い。“鬼門”での戦いに注目が集まる。(totoONE編集部)
■鹿島予想スタメン
4-2-3-1
GK
佐藤昭大
DF
西大伍
ファン・ソッコ
昌子源
山本脩斗
MF
柴崎岳
小笠原満男
遠藤康
本山雅志
中村充孝
FW
赤崎秀平
■FC東京 カシマではリーグ戦わずか1勝とまさしく“鬼門”
前節は山形の堅守を崩しきることができず、スコアレスドロー。その中でも梶山陽平、太田宏介が相次いで負傷をし、前半のうちに2選手の交代を余儀なくされた。しかし、ボランチにポジションを変えた米本拓司や、急遽出場となった丸山祐市も好プレーを発揮。アクシデントにも動じず、状況の変化に対応し、誰が出場してもチームとして崩れなかったことは自信として良いはずだ。だが、梶山が長期離脱、右腿裏を痛めた太田は別メニューが続くとともに、東慶悟の状態も万全とは言えず、満身創痍の状態で鹿島との“大一番”を迎えることになる。
対鹿島戦では、2009年以降一度も勝利をつかめていないFC東京。カシマサッカースタジアムでの勝利も、リーグ戦では2007年に挙げたわずか1勝のみ。FC東京にとって、鹿島は常に目の前に立ちはだかる壁だ。電撃的な監督交代をした鹿島だが、石川直宏は「鹿島は鹿島。クラブの伝統として、常にシンプルに勝利に徹する戦いをしてくるだろう」と警戒を強める。それでも、「90分間を通して隙を作らず、一方で相手の隙を抜け目なく突く。これまでの鹿島のような戦いを僕たちが見せて勝ちたい」と力を込めた。
鹿島に対する苦手意識を払拭するためには、河野広貴、サンダサらを含め、新たなメンバーの健闘にも期待したいが、バランスを崩すと“いつもの鹿島戦と同じ”展開になりかねない。“鬼門”のアウェーでもあり、まずは確実に勝ち点1をもぎ取る粘り強さを求めたい。(totoONE編集部)
■FC東京予想スタメン
4-4-2
GK
権田修一
DF
徳永悠平
吉本一謙
森重真人
丸山祐市
MF
羽生直剛
高橋秀人
米本拓司
河野広貴
FW
石川直宏
前田遼一
岳の復帰、本山とアツの起用を予想するサッカーキングのプレビューである。
石井監督が就任後、この三人をレギュラー組に固定して練習してきた。
テクニックに優れる三人が奏でるハーモニーは、必ずやFC東京守備陣を崩すことであろう。
美しいパスワークで中盤を圧倒するのだ。
楽しみである。

監督交代で巻き返しを狙う鹿島 [写真]=Getty Images
■鹿島アントラーズ 選手全員で決起集会も開催
鹿島は21日、トニーニョ・セレーゾ監督の解任と、石井正忠新監督の就任を発表した。1stステージ8位、ACLは1次リーグで敗退。巻き返しを誓った2ndステージだが、新潟、清水、松本という下位クラブとの3連戦で1勝1分1敗と振るわなかった。クラブにとって、史上2例目となるシーズン途中の監督解任劇。選手に与える影響の大きさは計り知れないが、これまで出番のなかった選手にとっては、ある意味でチャンスにもなる。
22日には選手全員で決起集会を開催。選手会長の西大伍が音頭をとって、鹿嶋市内のブラジル料理店で昼食をとりながら、1人ずつ決意を述べた。西は「いい方向にいくと思う」話しており、チームが一丸となるために有意義な時間となったようだ。
左第5中足骨を痛めていた日本代表MF柴崎岳も、20日のMRI検査で患部の回復が見られ、復帰の予定。押しも押されぬ鹿島の中心選手の復帰は、一番のグッドニュースと言っていいだろう。ただ、監督交代から4日後の試合。準備不足の感はどうしても否めない。22日の練習では、元日本代表の本山雅志や、中村充孝が主力組に入るなど、石井新監督の色が徐々に出てきているが、どこまでフィットするかは未知数。先発メンバーは流動的な部分が多く、いきなり結果を求めるのは酷かもしれない。今季、ホームでは2勝2分4敗と相性は悪い。“鬼門”での戦いに注目が集まる。(totoONE編集部)
■鹿島予想スタメン
4-2-3-1
GK
佐藤昭大
DF
西大伍
ファン・ソッコ
昌子源
山本脩斗
MF
柴崎岳
小笠原満男
遠藤康
本山雅志
中村充孝
FW
赤崎秀平
■FC東京 カシマではリーグ戦わずか1勝とまさしく“鬼門”
前節は山形の堅守を崩しきることができず、スコアレスドロー。その中でも梶山陽平、太田宏介が相次いで負傷をし、前半のうちに2選手の交代を余儀なくされた。しかし、ボランチにポジションを変えた米本拓司や、急遽出場となった丸山祐市も好プレーを発揮。アクシデントにも動じず、状況の変化に対応し、誰が出場してもチームとして崩れなかったことは自信として良いはずだ。だが、梶山が長期離脱、右腿裏を痛めた太田は別メニューが続くとともに、東慶悟の状態も万全とは言えず、満身創痍の状態で鹿島との“大一番”を迎えることになる。
対鹿島戦では、2009年以降一度も勝利をつかめていないFC東京。カシマサッカースタジアムでの勝利も、リーグ戦では2007年に挙げたわずか1勝のみ。FC東京にとって、鹿島は常に目の前に立ちはだかる壁だ。電撃的な監督交代をした鹿島だが、石川直宏は「鹿島は鹿島。クラブの伝統として、常にシンプルに勝利に徹する戦いをしてくるだろう」と警戒を強める。それでも、「90分間を通して隙を作らず、一方で相手の隙を抜け目なく突く。これまでの鹿島のような戦いを僕たちが見せて勝ちたい」と力を込めた。
鹿島に対する苦手意識を払拭するためには、河野広貴、サンダサらを含め、新たなメンバーの健闘にも期待したいが、バランスを崩すと“いつもの鹿島戦と同じ”展開になりかねない。“鬼門”のアウェーでもあり、まずは確実に勝ち点1をもぎ取る粘り強さを求めたい。(totoONE編集部)
■FC東京予想スタメン
4-4-2
GK
権田修一
DF
徳永悠平
吉本一謙
森重真人
丸山祐市
MF
羽生直剛
高橋秀人
米本拓司
河野広貴
FW
石川直宏
前田遼一
岳の復帰、本山とアツの起用を予想するサッカーキングのプレビューである。
石井監督が就任後、この三人をレギュラー組に固定して練習してきた。
テクニックに優れる三人が奏でるハーモニーは、必ずやFC東京守備陣を崩すことであろう。
美しいパスワークで中盤を圧倒するのだ。
楽しみである。
トニーニョ・セレーゾ、クラブハウスに
鹿島セレーゾ前監督 クラブ関係者と別れのあいさつ
[2015年7月24日20時56分]

21日の解任後、初めてクラブハウスに姿を見せた鹿島のセレーゾ前監督
電撃解任された鹿島のトニーニョ・セレーゾ前監督(60)が24日、契約解除の決定後、初めてクラブハウスに姿を見せた。
強化責任者の鈴木常務から解任を言い渡されたのは21日で、場所は選手寮。その後3日間は練習場に顔を出さず気持ちを整理していた。
シーズン途中の監督交代は99年のゼ・マリオ氏以来16年ぶり2度目。クラブでは珍しく、00年に3冠を達成した功労者でもあったため「残念な気持ちでいっぱいだ」と、ひどく落ち込んでいたという。それから3日。午前練習が終わったクラブハウスへ現れ、今後の手続きや帰国日程について調整した。関係者とのあいさつを終えると、自らの運転で計9シーズン通った「仕事場」を後に。サポーターから写真撮影を求められると車を降り、丁寧に、笑顔で対応していた。
ブラジル代表「黄金のカルテット」の1人だったセレーゾ氏は、00〜05年の第1次政権で5つのタイトルを獲得。13年の監督復帰後は若手を積極起用して5位、3位と順位を上げたが、今季は苦戦。第1ステージは8位、第2ステージは現在11位に沈んだ。2度目の指揮ではタイトルを積み上げられなかった。
クラブハウスに顔を出したトニーニョ・セレーゾ前監督である。
解任されたが、ファミリーであることは変わらぬ。
また、成績不振に関しても不運な部分も多かった。
ここまで若手を鍛え上げた手腕は確かなもの。
決して忘れることはない。
ありがとう。
[2015年7月24日20時56分]

21日の解任後、初めてクラブハウスに姿を見せた鹿島のセレーゾ前監督
電撃解任された鹿島のトニーニョ・セレーゾ前監督(60)が24日、契約解除の決定後、初めてクラブハウスに姿を見せた。
強化責任者の鈴木常務から解任を言い渡されたのは21日で、場所は選手寮。その後3日間は練習場に顔を出さず気持ちを整理していた。
シーズン途中の監督交代は99年のゼ・マリオ氏以来16年ぶり2度目。クラブでは珍しく、00年に3冠を達成した功労者でもあったため「残念な気持ちでいっぱいだ」と、ひどく落ち込んでいたという。それから3日。午前練習が終わったクラブハウスへ現れ、今後の手続きや帰国日程について調整した。関係者とのあいさつを終えると、自らの運転で計9シーズン通った「仕事場」を後に。サポーターから写真撮影を求められると車を降り、丁寧に、笑顔で対応していた。
ブラジル代表「黄金のカルテット」の1人だったセレーゾ氏は、00〜05年の第1次政権で5つのタイトルを獲得。13年の監督復帰後は若手を積極起用して5位、3位と順位を上げたが、今季は苦戦。第1ステージは8位、第2ステージは現在11位に沈んだ。2度目の指揮ではタイトルを積み上げられなかった。
クラブハウスに顔を出したトニーニョ・セレーゾ前監督である。
解任されたが、ファミリーであることは変わらぬ。
また、成績不振に関しても不運な部分も多かった。
ここまで若手を鍛え上げた手腕は確かなもの。
決して忘れることはない。
ありがとう。
ヤス・源、代表のバックアップに名を連ねる
ハリル監督、今回も“マル秘ノート”持参でばれた?
[2015年7月24日7時47分 紙面から]
日本協会は23日、8月の東アジア杯(中国・武漢)に臨む日本代表を発表した。バヒド・ハリルホジッチ監督(63)は東京・JFAハウスで会見した。
ハリルホジッチ監督は、いつも通り基本布陣と選手の並びを書いた紙を持ち込んだ。過去にJの実行委員会で手にした資料から選手の体脂肪率が漏れ「わなにはまった」と報道陣に怒っていたが、今回は左SBの車屋(川崎F)以外明かさなかったバックアップメンバーの名が。右SBに塩谷(広島)、CBに昌子(鹿島)、トップ下は遠藤(鹿島)と森岡(神戸)、1トップに豊田(鳥栖)を想定しているようだ。
日本代表のバックアップに挙げられるヤスと源である。
ヤスはトップ下として、源はCBとして代表の一歩手前におる。
不調のチームからでは選出もままならぬところではあったが、監督交代のカンフル剤を打ったチームが上向きになれば、ヤスも源も青きユニフォームを纏う可能性を秘めておる。
鹿島を牽引し、勝利を積み重ねるのだ。
楽しみにしておる。
[2015年7月24日7時47分 紙面から]
日本協会は23日、8月の東アジア杯(中国・武漢)に臨む日本代表を発表した。バヒド・ハリルホジッチ監督(63)は東京・JFAハウスで会見した。
ハリルホジッチ監督は、いつも通り基本布陣と選手の並びを書いた紙を持ち込んだ。過去にJの実行委員会で手にした資料から選手の体脂肪率が漏れ「わなにはまった」と報道陣に怒っていたが、今回は左SBの車屋(川崎F)以外明かさなかったバックアップメンバーの名が。右SBに塩谷(広島)、CBに昌子(鹿島)、トップ下は遠藤(鹿島)と森岡(神戸)、1トップに豊田(鳥栖)を想定しているようだ。
日本代表のバックアップに挙げられるヤスと源である。
ヤスはトップ下として、源はCBとして代表の一歩手前におる。
不調のチームからでは選出もままならぬところではあったが、監督交代のカンフル剤を打ったチームが上向きになれば、ヤスも源も青きユニフォームを纏う可能性を秘めておる。
鹿島を牽引し、勝利を積み重ねるのだ。
楽しみにしておる。
岳、チームを上向かせたい
鹿島柴崎「しっかりやりたい」ハリル監督の電話即答
[2015年7月23日21時39分]

東アジア杯の日本代表メンバーに選ばれ、鹿島のクラブハウスで取材に応じるMF柴崎
負傷中の鹿島MF柴崎岳(23)が、東アジア杯(来月2日から中国・武漢)の日本代表に選出された。
左足第5中足骨を痛め、クラブでは先月20日のリーグ横浜戦を最後に欠場中。実戦から1カ月以上も遠ざかっているが、ハリルホジッチ監督からの状態確認の電話に「しっかりやりたい」と即答した。
25日の東京戦で5試合ぶりに復帰することが濃厚だ。21日にトニーニョ・セレーゾ監督が電撃解任され、コーチから昇格した石井新監督の初戦になる。大事な時期に離脱した責任を胸に「チームを上向かせたい」と静かに燃えた。
代表選出で取材に応じる岳である。
ハリルホジッチ代表監督からは直接電話で応対した模様。
代表にてプレイする前にFC東京戦、鳥栖戦で結果を出すのだ。
岳の躍動で、石井新監督に勝利を。
期待しておる。
[2015年7月23日21時39分]

東アジア杯の日本代表メンバーに選ばれ、鹿島のクラブハウスで取材に応じるMF柴崎
負傷中の鹿島MF柴崎岳(23)が、東アジア杯(来月2日から中国・武漢)の日本代表に選出された。
左足第5中足骨を痛め、クラブでは先月20日のリーグ横浜戦を最後に欠場中。実戦から1カ月以上も遠ざかっているが、ハリルホジッチ監督からの状態確認の電話に「しっかりやりたい」と即答した。
25日の東京戦で5試合ぶりに復帰することが濃厚だ。21日にトニーニョ・セレーゾ監督が電撃解任され、コーチから昇格した石井新監督の初戦になる。大事な時期に離脱した責任を胸に「チームを上向かせたい」と静かに燃えた。
代表選出で取材に応じる岳である。
ハリルホジッチ代表監督からは直接電話で応対した模様。
代表にてプレイする前にFC東京戦、鳥栖戦で結果を出すのだ。
岳の躍動で、石井新監督に勝利を。
期待しておる。
大会初優勝を狙うプレミアEAST首位に、大会初勝利を狙う北陸の新鋭が挑む80分間
クラ選グループステージBグループ 鹿島ユース×富山U-18@宮城総合
July 23, 2015 7:18 PM
大会初優勝を狙うプレミアEAST首位に、大会初勝利を狙う北陸の新鋭が挑む80分間。鹿島アントラーズユースとカターレ富山U-18の激突は宮城総合です。
昨年末のJユースカップは2年生を中心としたメンバーで堂々たる日本一を達成。迎えた今シーズンもここまでプレミアEASTで首位を快走するなど、その充実ぶりが目を引く鹿島アントラーズユース。今大会も「長崎さんも非常にマジメな良いチームですから、非常に厳しい戦いだろうと思っていた」と熊谷浩二監督も話した昨日の初戦は、先制後に一旦追い付かれたものの、結果的に2-1で競り勝って勝ち点3を獲得。ハードな連戦というレギュレーションを考えても、今日の勝利でグループ突破を確実に手繰り寄せておきたい所です。
下部組織創設7年目で早くも3度目の全国大会出場と、北信越の中では確かな地位を築きつつあるカターレ富山U-18。今年の1月からアカデミーダイレクター兼任でチームの指揮を執っている東保成監督も、「半年しか経っていないんですけど、少し頭の中が変わってきてくれたかなと思います」と今のチームに一定の手応えを。昨日は徳島ヴォルティスユースにPKで決勝点を奪われ、0-1で惜敗したものの、主体的なスタイルは打ち出せたとのこと。全国屈指の強豪と対峙することで、自らの立ち位置を知るための大事な一戦に臨みます。昨日の灼熱地獄とは打って変わって、宮城総合は雨もパラつく絶好のコンディション。グループステージのセカンドラウンドは鹿島のキックオフでスタートしました
4分のファーストシュートは鹿島。ボランチの千葉健太(3年・鹿島アントラーズJY)が縦に付けると、1年生ながらスタメン起用となった石津駿斗(1年・鹿島アントラーズJY)が積極的なミドル。ボールは枠の右へ逸れましたが、早くも惜しいシーンを創出すると、最初の歓喜を迎えたのはその3分後。
7分に右サイドで獲得したFK。レフティの左SB大里優斗(3年・鹿島アントラーズつくばJY)が蹴ったボールは、富山の大?樹(2年・カターレ富山U-15)が跳ね返したものの、こぼれを拾った大里が再び左足で中央へ鋭いクロスを送り込むと、ボールは中央の密集をすり抜けてそのままゴール左スミへ飛び込みます。「ウチのストロングポイント」と熊谷監督も認めるセットプレーの流れから早くも結果が。鹿島が1点のアドバンテージを手にしました。
衝撃的な一撃はその1分後。8分に今度は左サイドで鹿島が奪ったCK。8番を背負う平戸太貴(3年・鹿島アントラーズJY)が蹴ったボールを、とんでもない打点の高さからヘディングで打ち下ろしたのはCBの町田浩樹(3年・鹿島アントラーズつくばJY)。その圧倒的な高さを見せ付けられての失点に静まり返った富山応援席。早くも点差は2点に広がりました。
10分を過ぎると富山もようやく落ち着きを取り戻し、ボールを動かしたい意志をピッチで披露しますが、以降も手数は鹿島。10分に大里が蹴った右CKは富山の左CBを務める放地駿(3年・カターレ富山U-15)がクリアしましたが、11分にはGKの木戸裕貴(2年・鹿島アントラーズつくばJY)のキックに垣田裕暉(3年・鹿島アントラーズJY)が競り勝ち、石津のリターンから垣田が枠内ミドル。16分にも大里の右CKに垣田が合わせるも、ここはオフェンスファウル。17分にも平戸の左FKは中と合わず、ゴール右へ外れたものの、セットプレーから連続して富山ゴール前を脅かします。
すると、やはり追加点もセットプレーから。20分、右から蹴ったCKのこぼれを大里が自ら拾ってクロスを送り、ファーへ詰めた垣田が押し込んで3点目。さらに23分、右からSBの戸田拓海(3年・イルソーレ小野FC)がスローインを投げ込むと、石津が巧みに落とし、右足を振り抜いた平戸のシュートはゴール左スミへ突き刺さって4点目。「昨日も先制点はポイントにしていたんですけど、昨日はその後にチーム全体に満足が出て、2点、3点と畳み掛けられずに苦しんだので、そこを意識して全体で入りました」とは千葉。鹿島が一気のラッシュで大きくリードを広げました。
あっという間に失点を重ねた富山は「去年までは速いサッカーだったんですけど、もうちょっとできることを増やしてあげたい」という東監督が取り組んできたボールを大事にするスタイルは随所に垣間見られるものの、鹿島のプレッシャーの速さにパスの繋がる本数も限られ、最前線のキャプテン高橋大樹(3年・カターレ富山U-15)も孤立。エリア内への侵入もままなりません。
29分は鹿島。右ショートコーナーから石津のリターンを大里が蹴り込むも、ニアで大?がしっかりクリア。30分も鹿島。大里の右CKを垣田が頭で触り、戸田が拾って再びCKを獲得すると、この左CKから平戸のキックにまたも高い打点でのヘディングを敢行したのは町田。ボールはゴール右スミギリギリへ収まります。「やっぱりアントラーズさんが厳しいリーグで、厳しい地域でやられているのがそのまま出たというか、ウチらが県リーグで体感したことのない部分がそのまま出てしまった」と東監督。スコアは5-0へと変わりました。
36分も鹿島。平戸の左CKにニアで松浦航洋(2年・鹿島アントラーズJY)が合わせるも、ボールは枠の右へ。38分も鹿島。吉岡樹利也(3年・ソレッソ熊本)を起点に石津が右へ振り分け、戸田のクロスへ飛び込んだ垣田のヘディングは枠の右へ。39分も鹿島。戸田の右クロスを石津が折り返すも、良く戻った青島章人(2年・カターレ富山U-15)が何とかクリア。40分から平戸が連続して蹴った左CKも、2本目は武部奏太郎(2年・カターレ富山U-15)が必死にクリアしましたが、「どことやるに当たってもそこは力を掛けるべきポイントだと思っています」と熊谷監督も認めたセットプレーから5点を奪った鹿島が大きくリードして、ゲームはハーフタイムに入りました。
後半はスタートから鹿島に2枚替え。戸田と石津に替えて、宮本健太(3年・鹿島アントラーズつくばJY)と武田諒太(3年・鹿島アントラーズJY)を送り込み、右サイドと前線の顔ぶれに変化を加えると、42分には大里の右CKをニアで垣田がすらし、中野純(3年・鹿島アントラーズJY)が狙ったヘディングはわずかにゴール右へ外れましたが、後半もセットプレーの脅威を富山の喉元へ突き付けます。
ただ、富山も48分には左WBの浅島悠人(1年・カターレ富山U-15)が斜めのボールを中央へ流し込み、受けた高橋はそのままミドル。ここは木戸にキャッチされたものの、ようやくこのゲームのファーストシュートを記録。49分には浅島と向川巧海(3年・カターレ富山U-15)、大?と桶川陽永(2年・カターレ富山U-15)をそれぞれスイッチする2枚替えを敢行し、何とか陥れたい鹿島ゴール。
次の得点もスタートはセットプレー。53分、右から大里が入れたCKは佐々木玲旺(2年・カターレ富山U-15)がライン上でクリアするファインプレーに阻まれましたが、大里が右から入れ直したクロスを垣田が叩いたヘディングは、ゴールネットへ突き刺さります。鹿島伝統の13番がきっちりドッピエッタ。スコアは6-0となりました。
折れない富山も54分には狙いの一端を。右寄りでボールを持った右CBの徳田弥武(3年・カターレ富山U-15)は鋭いクサビを中央へ。ギャップに潜っていた田村晋之介(2年・SQUARE富山FC U-15)はボールを受けると、反転してミドルにトライ。ボールは木戸がキャッチしたものの、「『今日の相手とのシステムを考えると、絶対にこのコースは空く』と。『良く相手を見てごらん』というのは言いましたね」という東監督が授けた""空くコース"を生かしたフィニッシュ。富山が滲ませた恐れなきトライ。
55分は鹿島に3人目の交替。吉岡に替えてジョーカーの色摩雄貴(3年・鹿島アントラーズつくばJY)を投入。57分に左サイドを切り裂いた大里の折り返しを色摩が外したシーンを経て、60分には富山に2人目の交替。武部を下げて酒井和馬(3年・FCひがしJユース)をボランチへ送り込み、青島が3バックの右に落ちる配置転換を。それでも、次に生まれたゴールは"1点目"ではなく"7点目"。
64分に右サイドへ展開した流れから、宮本は完璧なピンポイントクロスを中央へ。ここに走り込んだ色摩はこれまた完璧にミートしたヘディングをゴールネットへねじ込みます。「開幕から考えると4人か5人は出られなくなってきている子もいる中で、チャンスをもらった人間がレベルアップしてきている」という熊谷監督の言葉を証明するかのような、途中出場の2人で生み出した素晴らしいゴール。鹿島に7点目が記録されました。
65分は富山のスムーズなパスワーク。徳田が左へ展開すると、向川、佐々木と短く繋ぎ、田村の左クロスは町田に弾き返されたものの、おそらくは普段のゲームで披露していることの一端を。67分には鹿島も松浦と西本卓申(2年・アルバランシア熊本)を入れ替えると、70分には右サイドに流れた千葉の縦パスから、垣田の折り返しを西本が枠内へ。ここは富山のGK岸大誠(3年・カターレ富山U-15)が意地のファインセーブで弾き出し、直後に左から平戸が蹴ったCKをニアで色摩が合わせるも、ボールはわずかにゴール右へ。少しずつ富山の粘りも見え始め、ゲームは最後の10分間へ。
73分は鹿島最後の交替。武田に替えて、仲田真悟(3年・鹿島アントラーズノルテJY)を左SBへ送り込み、大里が1列上がって左SHへ。同じタイミングで富山も4人目の交替。放地と佐伯拓武(1年・カターレ富山U-15)を入れ替え、守備のてこ入れでこれ以上は失点しない覚悟を鮮明に。73分に平戸が入れた左CKは岸がパンチングで回避。逆に75分には桶川が中央をドリブルで運んで、木戸にキャッチを強いるミドルを枠内へ。79分にも平戸が蹴った左CKはそのままラインを割ってゴールキックへ。鹿島が後半で蹴った6本のCKで、得点に結び付いたのは1本のみ。「前半あれだけやられて『もうわかったろ』という話をだいぶ言って後半に入らせた所、失点はありましたけど、こっちからアイツらを見ている雰囲気が『もうやらなきゃ』『マークしなきゃ』という雰囲気が全然違って、『ああ、良かったな』とそこは笑顔になれてしまう所ではあったんですけどね」と東監督。試合中で選手たちは体感し、施した確かな修正。
80+2分のラストチャンスは富山。佐々木がドリブルで獲得したFKを、76分に投入された藤田純平(3年・カターレ富山U-15)がグラウンダーで送り、突っ込んだ佐伯も届かずにファーへ抜けると、程なくして吹かれたタイムアップのホイッスル。「ここ最近プレミアリーグも含めて少し終盤、ロスタイムに失点することがあって、『勝っていても余計な失点があるぞ』というのは、子供たちに課題として伝えながら取り組んでいる所なので、今日は最後まできちっとできたと思います」と熊谷監督も評価を口にした鹿島が大勝を収めて、グループステージ連勝を飾る結果となりました。
鹿島で印象的だったのはキャプテンマークを巻いた千葉。ある程度点差が付いても、攻撃のセットプレー時には最後方から守備に備えた指示やプレー面での修正の指示をしきりに送るなど、油断という文字は微塵もなし。「全体的にも良い時は良いんですけど、悪い時にうまく行かなかったりということが多いので、そういう時に自分が少しでも声とかで雰囲気を変えられるようにすることを意識して、常に声は掛けるようにしています」という主将は「小さい頃からアントラーズにお世話になっていて、近くでトップの選手の姿を見ていたこともあって、チームに力を与えたり、チームを勝たせるようにする選手が鹿島の選手だと自分でも思っているので、自分が相手よりも誰よりも声を出したり戦ったりすることは負けたくないし意識しています」とキッパリ。「サッカーが上手いというよりも強いなと。体が何とかというよりも、『サッカーをやらせると強いな』と。『勝負をさせると強いんだろうな』というのを感じました」と敵将の東監督が表現した鹿島を牽引する小柄な5番は今後も要注目だと思います。
残念ながら大差を付けられ、グループステージ連敗となってしまった富山。それでも「いくら口で言っても映像で見せても、肌で感じ続けている中でやっている人たちとの差というのはどうしてもあるのかなというのは正直な所」と東監督が言及した部分を、"肌で感じた"ことが大きな財産になっていくであろうことは容易に想像できます。「あのプレッシャーの中で、まだまだ弱いし下手なんですけど、今までやってきたことを出せるか出せないかという所でやりがいがあったというか、何点差を付けられようが『もっと楽しんで欲しい』『僕らも楽しみたいし最後までやらせたい』というゲームでした」と話した指揮官は、「ああいうのを日常的に体感できる場所に、早くあの子たちを連れて行ってあげないとなというのが正直な所でしたね」と想いを新たに。「まだ我々はできて10年にも満たないクラブで、クラブの幹みたいなものができているのかと言ったらそういう所はまだまだですけど、できることから少しずつ少しずつ積み上げていくしかないのかなと今は考えています」という東監督に率いられたカターレ富山U-18の挑戦はまだまだ始まったばかりです。 土屋
クラ選・鹿島ユースvs富山U-18の様子を記すJ SPORTSの土屋氏である。
鹿島ユースの攻撃力、精神力が伝わってくる。
大差で勝ったとはいえ、気の緩みは許されぬ。
強い気持ちで大会制覇を目指すのだ。
楽しみにしておる。
July 23, 2015 7:18 PM
大会初優勝を狙うプレミアEAST首位に、大会初勝利を狙う北陸の新鋭が挑む80分間。鹿島アントラーズユースとカターレ富山U-18の激突は宮城総合です。
昨年末のJユースカップは2年生を中心としたメンバーで堂々たる日本一を達成。迎えた今シーズンもここまでプレミアEASTで首位を快走するなど、その充実ぶりが目を引く鹿島アントラーズユース。今大会も「長崎さんも非常にマジメな良いチームですから、非常に厳しい戦いだろうと思っていた」と熊谷浩二監督も話した昨日の初戦は、先制後に一旦追い付かれたものの、結果的に2-1で競り勝って勝ち点3を獲得。ハードな連戦というレギュレーションを考えても、今日の勝利でグループ突破を確実に手繰り寄せておきたい所です。
下部組織創設7年目で早くも3度目の全国大会出場と、北信越の中では確かな地位を築きつつあるカターレ富山U-18。今年の1月からアカデミーダイレクター兼任でチームの指揮を執っている東保成監督も、「半年しか経っていないんですけど、少し頭の中が変わってきてくれたかなと思います」と今のチームに一定の手応えを。昨日は徳島ヴォルティスユースにPKで決勝点を奪われ、0-1で惜敗したものの、主体的なスタイルは打ち出せたとのこと。全国屈指の強豪と対峙することで、自らの立ち位置を知るための大事な一戦に臨みます。昨日の灼熱地獄とは打って変わって、宮城総合は雨もパラつく絶好のコンディション。グループステージのセカンドラウンドは鹿島のキックオフでスタートしました
4分のファーストシュートは鹿島。ボランチの千葉健太(3年・鹿島アントラーズJY)が縦に付けると、1年生ながらスタメン起用となった石津駿斗(1年・鹿島アントラーズJY)が積極的なミドル。ボールは枠の右へ逸れましたが、早くも惜しいシーンを創出すると、最初の歓喜を迎えたのはその3分後。
7分に右サイドで獲得したFK。レフティの左SB大里優斗(3年・鹿島アントラーズつくばJY)が蹴ったボールは、富山の大?樹(2年・カターレ富山U-15)が跳ね返したものの、こぼれを拾った大里が再び左足で中央へ鋭いクロスを送り込むと、ボールは中央の密集をすり抜けてそのままゴール左スミへ飛び込みます。「ウチのストロングポイント」と熊谷監督も認めるセットプレーの流れから早くも結果が。鹿島が1点のアドバンテージを手にしました。
衝撃的な一撃はその1分後。8分に今度は左サイドで鹿島が奪ったCK。8番を背負う平戸太貴(3年・鹿島アントラーズJY)が蹴ったボールを、とんでもない打点の高さからヘディングで打ち下ろしたのはCBの町田浩樹(3年・鹿島アントラーズつくばJY)。その圧倒的な高さを見せ付けられての失点に静まり返った富山応援席。早くも点差は2点に広がりました。
10分を過ぎると富山もようやく落ち着きを取り戻し、ボールを動かしたい意志をピッチで披露しますが、以降も手数は鹿島。10分に大里が蹴った右CKは富山の左CBを務める放地駿(3年・カターレ富山U-15)がクリアしましたが、11分にはGKの木戸裕貴(2年・鹿島アントラーズつくばJY)のキックに垣田裕暉(3年・鹿島アントラーズJY)が競り勝ち、石津のリターンから垣田が枠内ミドル。16分にも大里の右CKに垣田が合わせるも、ここはオフェンスファウル。17分にも平戸の左FKは中と合わず、ゴール右へ外れたものの、セットプレーから連続して富山ゴール前を脅かします。
すると、やはり追加点もセットプレーから。20分、右から蹴ったCKのこぼれを大里が自ら拾ってクロスを送り、ファーへ詰めた垣田が押し込んで3点目。さらに23分、右からSBの戸田拓海(3年・イルソーレ小野FC)がスローインを投げ込むと、石津が巧みに落とし、右足を振り抜いた平戸のシュートはゴール左スミへ突き刺さって4点目。「昨日も先制点はポイントにしていたんですけど、昨日はその後にチーム全体に満足が出て、2点、3点と畳み掛けられずに苦しんだので、そこを意識して全体で入りました」とは千葉。鹿島が一気のラッシュで大きくリードを広げました。
あっという間に失点を重ねた富山は「去年までは速いサッカーだったんですけど、もうちょっとできることを増やしてあげたい」という東監督が取り組んできたボールを大事にするスタイルは随所に垣間見られるものの、鹿島のプレッシャーの速さにパスの繋がる本数も限られ、最前線のキャプテン高橋大樹(3年・カターレ富山U-15)も孤立。エリア内への侵入もままなりません。
29分は鹿島。右ショートコーナーから石津のリターンを大里が蹴り込むも、ニアで大?がしっかりクリア。30分も鹿島。大里の右CKを垣田が頭で触り、戸田が拾って再びCKを獲得すると、この左CKから平戸のキックにまたも高い打点でのヘディングを敢行したのは町田。ボールはゴール右スミギリギリへ収まります。「やっぱりアントラーズさんが厳しいリーグで、厳しい地域でやられているのがそのまま出たというか、ウチらが県リーグで体感したことのない部分がそのまま出てしまった」と東監督。スコアは5-0へと変わりました。
36分も鹿島。平戸の左CKにニアで松浦航洋(2年・鹿島アントラーズJY)が合わせるも、ボールは枠の右へ。38分も鹿島。吉岡樹利也(3年・ソレッソ熊本)を起点に石津が右へ振り分け、戸田のクロスへ飛び込んだ垣田のヘディングは枠の右へ。39分も鹿島。戸田の右クロスを石津が折り返すも、良く戻った青島章人(2年・カターレ富山U-15)が何とかクリア。40分から平戸が連続して蹴った左CKも、2本目は武部奏太郎(2年・カターレ富山U-15)が必死にクリアしましたが、「どことやるに当たってもそこは力を掛けるべきポイントだと思っています」と熊谷監督も認めたセットプレーから5点を奪った鹿島が大きくリードして、ゲームはハーフタイムに入りました。
後半はスタートから鹿島に2枚替え。戸田と石津に替えて、宮本健太(3年・鹿島アントラーズつくばJY)と武田諒太(3年・鹿島アントラーズJY)を送り込み、右サイドと前線の顔ぶれに変化を加えると、42分には大里の右CKをニアで垣田がすらし、中野純(3年・鹿島アントラーズJY)が狙ったヘディングはわずかにゴール右へ外れましたが、後半もセットプレーの脅威を富山の喉元へ突き付けます。
ただ、富山も48分には左WBの浅島悠人(1年・カターレ富山U-15)が斜めのボールを中央へ流し込み、受けた高橋はそのままミドル。ここは木戸にキャッチされたものの、ようやくこのゲームのファーストシュートを記録。49分には浅島と向川巧海(3年・カターレ富山U-15)、大?と桶川陽永(2年・カターレ富山U-15)をそれぞれスイッチする2枚替えを敢行し、何とか陥れたい鹿島ゴール。
次の得点もスタートはセットプレー。53分、右から大里が入れたCKは佐々木玲旺(2年・カターレ富山U-15)がライン上でクリアするファインプレーに阻まれましたが、大里が右から入れ直したクロスを垣田が叩いたヘディングは、ゴールネットへ突き刺さります。鹿島伝統の13番がきっちりドッピエッタ。スコアは6-0となりました。
折れない富山も54分には狙いの一端を。右寄りでボールを持った右CBの徳田弥武(3年・カターレ富山U-15)は鋭いクサビを中央へ。ギャップに潜っていた田村晋之介(2年・SQUARE富山FC U-15)はボールを受けると、反転してミドルにトライ。ボールは木戸がキャッチしたものの、「『今日の相手とのシステムを考えると、絶対にこのコースは空く』と。『良く相手を見てごらん』というのは言いましたね」という東監督が授けた""空くコース"を生かしたフィニッシュ。富山が滲ませた恐れなきトライ。
55分は鹿島に3人目の交替。吉岡に替えてジョーカーの色摩雄貴(3年・鹿島アントラーズつくばJY)を投入。57分に左サイドを切り裂いた大里の折り返しを色摩が外したシーンを経て、60分には富山に2人目の交替。武部を下げて酒井和馬(3年・FCひがしJユース)をボランチへ送り込み、青島が3バックの右に落ちる配置転換を。それでも、次に生まれたゴールは"1点目"ではなく"7点目"。
64分に右サイドへ展開した流れから、宮本は完璧なピンポイントクロスを中央へ。ここに走り込んだ色摩はこれまた完璧にミートしたヘディングをゴールネットへねじ込みます。「開幕から考えると4人か5人は出られなくなってきている子もいる中で、チャンスをもらった人間がレベルアップしてきている」という熊谷監督の言葉を証明するかのような、途中出場の2人で生み出した素晴らしいゴール。鹿島に7点目が記録されました。
65分は富山のスムーズなパスワーク。徳田が左へ展開すると、向川、佐々木と短く繋ぎ、田村の左クロスは町田に弾き返されたものの、おそらくは普段のゲームで披露していることの一端を。67分には鹿島も松浦と西本卓申(2年・アルバランシア熊本)を入れ替えると、70分には右サイドに流れた千葉の縦パスから、垣田の折り返しを西本が枠内へ。ここは富山のGK岸大誠(3年・カターレ富山U-15)が意地のファインセーブで弾き出し、直後に左から平戸が蹴ったCKをニアで色摩が合わせるも、ボールはわずかにゴール右へ。少しずつ富山の粘りも見え始め、ゲームは最後の10分間へ。
73分は鹿島最後の交替。武田に替えて、仲田真悟(3年・鹿島アントラーズノルテJY)を左SBへ送り込み、大里が1列上がって左SHへ。同じタイミングで富山も4人目の交替。放地と佐伯拓武(1年・カターレ富山U-15)を入れ替え、守備のてこ入れでこれ以上は失点しない覚悟を鮮明に。73分に平戸が入れた左CKは岸がパンチングで回避。逆に75分には桶川が中央をドリブルで運んで、木戸にキャッチを強いるミドルを枠内へ。79分にも平戸が蹴った左CKはそのままラインを割ってゴールキックへ。鹿島が後半で蹴った6本のCKで、得点に結び付いたのは1本のみ。「前半あれだけやられて『もうわかったろ』という話をだいぶ言って後半に入らせた所、失点はありましたけど、こっちからアイツらを見ている雰囲気が『もうやらなきゃ』『マークしなきゃ』という雰囲気が全然違って、『ああ、良かったな』とそこは笑顔になれてしまう所ではあったんですけどね」と東監督。試合中で選手たちは体感し、施した確かな修正。
80+2分のラストチャンスは富山。佐々木がドリブルで獲得したFKを、76分に投入された藤田純平(3年・カターレ富山U-15)がグラウンダーで送り、突っ込んだ佐伯も届かずにファーへ抜けると、程なくして吹かれたタイムアップのホイッスル。「ここ最近プレミアリーグも含めて少し終盤、ロスタイムに失点することがあって、『勝っていても余計な失点があるぞ』というのは、子供たちに課題として伝えながら取り組んでいる所なので、今日は最後まできちっとできたと思います」と熊谷監督も評価を口にした鹿島が大勝を収めて、グループステージ連勝を飾る結果となりました。
鹿島で印象的だったのはキャプテンマークを巻いた千葉。ある程度点差が付いても、攻撃のセットプレー時には最後方から守備に備えた指示やプレー面での修正の指示をしきりに送るなど、油断という文字は微塵もなし。「全体的にも良い時は良いんですけど、悪い時にうまく行かなかったりということが多いので、そういう時に自分が少しでも声とかで雰囲気を変えられるようにすることを意識して、常に声は掛けるようにしています」という主将は「小さい頃からアントラーズにお世話になっていて、近くでトップの選手の姿を見ていたこともあって、チームに力を与えたり、チームを勝たせるようにする選手が鹿島の選手だと自分でも思っているので、自分が相手よりも誰よりも声を出したり戦ったりすることは負けたくないし意識しています」とキッパリ。「サッカーが上手いというよりも強いなと。体が何とかというよりも、『サッカーをやらせると強いな』と。『勝負をさせると強いんだろうな』というのを感じました」と敵将の東監督が表現した鹿島を牽引する小柄な5番は今後も要注目だと思います。
残念ながら大差を付けられ、グループステージ連敗となってしまった富山。それでも「いくら口で言っても映像で見せても、肌で感じ続けている中でやっている人たちとの差というのはどうしてもあるのかなというのは正直な所」と東監督が言及した部分を、"肌で感じた"ことが大きな財産になっていくであろうことは容易に想像できます。「あのプレッシャーの中で、まだまだ弱いし下手なんですけど、今までやってきたことを出せるか出せないかという所でやりがいがあったというか、何点差を付けられようが『もっと楽しんで欲しい』『僕らも楽しみたいし最後までやらせたい』というゲームでした」と話した指揮官は、「ああいうのを日常的に体感できる場所に、早くあの子たちを連れて行ってあげないとなというのが正直な所でしたね」と想いを新たに。「まだ我々はできて10年にも満たないクラブで、クラブの幹みたいなものができているのかと言ったらそういう所はまだまだですけど、できることから少しずつ少しずつ積み上げていくしかないのかなと今は考えています」という東監督に率いられたカターレ富山U-18の挑戦はまだまだ始まったばかりです。 土屋
クラ選・鹿島ユースvs富山U-18の様子を記すJ SPORTSの土屋氏である。
鹿島ユースの攻撃力、精神力が伝わってくる。
大差で勝ったとはいえ、気の緩みは許されぬ。
強い気持ちで大会制覇を目指すのだ。
楽しみにしておる。
岳、結果が伴わなかったので選手にも責任はある
[鹿島]柴崎岳、明治安田J1・2nd第4節・FC東京戦での先発復帰が濃厚
明治安田J1・1st最終節・川崎F戦(2●3)から欠場が続いていた柴崎岳が、今週のトレーニングから主力組に入ってプレーを続けている。今週月曜に行われた検査でも経過は良好。このままいけばJ1・2nd第4節・FC東京戦での先発復帰は濃厚だ。
ただ、戦列を離れている間にトニーニョ・セレーゾ監督が解任。「結果が伴わなかったので選手にも責任はある。クラブとしては、現状の変え方としてこういう選択をしたというのは、僕らはそれを受け入れてやるしかないですし、これに奮起することがクラブとして求めていることだと思う。これを選手がどう受け止めるかが大事だと思います」と話した。
まだミドルパスが乱れるときが多く、正確無比な本来の姿ではない。しかし、時折見せるスルーパスは冴えわたる。東アジアカップを戦う日本代表にも選出された俊英がピッチに帰ってくる。
(鹿島担当 田中滋)
練習にて主力組に入った岳である。
いよいよ次節・FC東京戦では実戦復帰となりそうである。
岳の躍動にてホームでの勝利を得たいところ。
楽しみにしておる。
明治安田J1・1st最終節・川崎F戦(2●3)から欠場が続いていた柴崎岳が、今週のトレーニングから主力組に入ってプレーを続けている。今週月曜に行われた検査でも経過は良好。このままいけばJ1・2nd第4節・FC東京戦での先発復帰は濃厚だ。
ただ、戦列を離れている間にトニーニョ・セレーゾ監督が解任。「結果が伴わなかったので選手にも責任はある。クラブとしては、現状の変え方としてこういう選択をしたというのは、僕らはそれを受け入れてやるしかないですし、これに奮起することがクラブとして求めていることだと思う。これを選手がどう受け止めるかが大事だと思います」と話した。
まだミドルパスが乱れるときが多く、正確無比な本来の姿ではない。しかし、時折見せるスルーパスは冴えわたる。東アジアカップを戦う日本代表にも選出された俊英がピッチに帰ってくる。
(鹿島担当 田中滋)
練習にて主力組に入った岳である。
いよいよ次節・FC東京戦では実戦復帰となりそうである。
岳の躍動にてホームでの勝利を得たいところ。
楽しみにしておる。
仙台・野沢、全員がハードワークすることをベースとした仙台のやり方自体はブレていない
[仙台]野沢拓也、ホームでの2ndステージ初勝利に強い意欲を燃やす

明治安田J1・2nd第1節・広島戦(3●4)で、史上41人目となるJ1通算350試合出場を達成した野沢拓也。昨年8月の仙台加入から、もうすぐ一年が経つ。
「2ndステージはなかなか結果が出ていないのですが、全員がハードワークすることをベースとした仙台のやり方自体はブレていない。悲観するような状況ではないと思っています」と現状をとらえた上で、「(2nd第3節/1●2)神戸戦でああいう負け方をしたあとにもサポーターが大きな声援を送ってくれた。だからこそ次のホームで勝ちたい」と、強い意欲を燃やす。
野沢は次節の相手・柏との前回対戦(1st第2節/1△1)では出場停止だった。だが今季初対戦となる相手のことよりまず「ホームでやる次の試合で勝つことは、良い流れに変える上でも大きな意味を持ちます」ということを意識。23日の居残り練習で、原崎政人コーチらスタッフも含めた守備陣に容赦なく絶妙な軌道のシュートを浴びせるなど、自らの向上にも余念がない。

(仙台担当 板垣晴朗)
柏戦に向けて意気込みを見せる仙台の野沢である。
「ホームでやる次の試合で勝つことは、良い流れに変える上でも大きな意味を持ちます」と言う。
ホームの後押しが如何に力になるか知っておる。
声援を後押しに躍動してくれるであろう。
活躍の報を待っておる。

明治安田J1・2nd第1節・広島戦(3●4)で、史上41人目となるJ1通算350試合出場を達成した野沢拓也。昨年8月の仙台加入から、もうすぐ一年が経つ。
「2ndステージはなかなか結果が出ていないのですが、全員がハードワークすることをベースとした仙台のやり方自体はブレていない。悲観するような状況ではないと思っています」と現状をとらえた上で、「(2nd第3節/1●2)神戸戦でああいう負け方をしたあとにもサポーターが大きな声援を送ってくれた。だからこそ次のホームで勝ちたい」と、強い意欲を燃やす。
野沢は次節の相手・柏との前回対戦(1st第2節/1△1)では出場停止だった。だが今季初対戦となる相手のことよりまず「ホームでやる次の試合で勝つことは、良い流れに変える上でも大きな意味を持ちます」ということを意識。23日の居残り練習で、原崎政人コーチらスタッフも含めた守備陣に容赦なく絶妙な軌道のシュートを浴びせるなど、自らの向上にも余念がない。

(仙台担当 板垣晴朗)
柏戦に向けて意気込みを見せる仙台の野沢である。
「ホームでやる次の試合で勝つことは、良い流れに変える上でも大きな意味を持ちます」と言う。
ホームの後押しが如何に力になるか知っておる。
声援を後押しに躍動してくれるであろう。
活躍の報を待っておる。
岳、日本代表選出
柴崎選手 日本代表選出のお知らせ
2015年07月23日(木)
本日、EAFF東アジアカップ2015(8/2〜9@中国/武漢)の日本代表メンバー23名が発表されました。
鹿島アントラーズからは、柴崎選手が選出されました。
東アジア杯の日本代表メンバーに選出された岳である。
ここは、日の丸を背負って戦うところ。
日本の連覇に尽力するのだ。
負傷明けであり、不安を残すが、国内組だけで編成される日本代表としては大黒柱として期待される。
重責を担い、それを吹き飛ばして躍動するのだ。
活躍を楽しみにしておる。
2015年07月23日(木)
本日、EAFF東アジアカップ2015(8/2〜9@中国/武漢)の日本代表メンバー23名が発表されました。
鹿島アントラーズからは、柴崎選手が選出されました。
東アジア杯の日本代表メンバーに選出された岳である。
ここは、日の丸を背負って戦うところ。
日本の連覇に尽力するのだ。
負傷明けであり、不安を残すが、国内組だけで編成される日本代表としては大黒柱として期待される。
重責を担い、それを吹き飛ばして躍動するのだ。
活躍を楽しみにしておる。
常勝クラブ復活は、最も鹿島を知り、鹿島に尽力してきたうちのひとり、石井新監督に託された
【鹿島】常勝軍団の復活を託された石井新監督 クラブ史上二人目の日本人指揮官がテーマに掲げたもの
サッカーダイジェスト編集部
2015年07月23日
当然ながら「カリスマ性」はまだないが…。

今季コーチとして14年目を迎えていた石井正忠新監督が、鹿島で二人目の日本人指揮官に。第2ステージ4節のFC東京戦が初陣となる。(C) J.LEAGUE PHOTOS
鹿島は7月21日付でトニーニョ・セレーゾ監督を解任、石井正忠コーチを内部昇格させ、新監督に任命した。クラブ史上2度目のシーズン途中での監督解任。緊張感の溢れるクラブハウスで、石井新監督がまず口にしたのが、クラブのアイデンティティーを取り戻させることだった。
「勝利にこだわって戦うチームを復活させたい。勝負強さ、勝負にこだわる姿勢を見せたい。セレーゾ監督の戦術を引き継ぎながら、セットプレーの守備など改善していきたい」
ここ数年、クラブは世代交代を進めてきた。リーグ3連覇を支えた新井場徹、岩政大樹らが移籍。柴崎岳、昌子源、土居聖真らプラチナ世代を積極的に起用することをジョルジーニョ、セレーゾ監督に求めてきた。若手はポジションを得て、試合に出ることで力をつけたのは間違いない。ただ、クラブの伝統をも受け継ぐことができたのか、といえばそうではなかった。
特に、セレーゾ監督は選手に制約を与えることで、チームをまとめようとした。中盤の独特な発想力は、制約によって、機械化されてしまった。その影響か、試合中のひとつのミスで自信を失い、ボールを受けたがらない選手もいたといい、勝ちきれないひとつの要因にもなっていた、と分析する選手もいる。
石井新監督は前身の住友金属を含め、選手時代から長年鹿島に在籍してきた。監督経験こそないが、選手、スタッフとして数々のタイトルをもたらした歴代監督のノウハウを、目の当たりにしてきた。その経験から今、チームに足りないものを「勝者のメンタリティ」と導き、最大のテーマに据えたのだった。
これまで、フロントは監督を「カリスマ性」を重要ポイントに選んできた。日本代表でも実績のある選手が多く在籍するため、監督が発する言葉に説得力がなければいけなかったからだ。
当然ながら、石井新監督には、監督としてのカリスマ性はまだない。ただ、代わりにコーチとして選手から相談を受けるなど、これまでに培ってきた厚い信頼関係という強みがある。大物監督とはまた違った形で、選手に「監督のために」と思わせることができる存在だ。
シーズン途中ということもあり、新体制後もこれまで通り4-2-3-1を継続させていく可能性が高い。監督就任2日目の練習では、ここ2年、先発から遠ざかっている本山雅志を主力組のトップ下に入れるなど、自分の「色」を出しながら、初陣となるFC東京戦へ向けた準備を進めている。
クラブ史上二人目の日本人監督。「いつか、クラブで育てた日本人指導者にクラブを任せたい」(鈴木満常務)という目標は、望まない形で巡ってきた。常勝クラブ復活は、最も鹿島を知り、鹿島に尽力してきたうちのひとり、石井新監督に託された。

昌子(写真)、柴崎、土居ら、近年若手の台頭が著しかった鹿島だが、今季の成績は停滞気味。新監督の下、この苦境を脱却できるか。(C) SOCCER DIGEST
石井新監督について記すサッカーダイジェストである。
住金時代からの生え抜きである石井監督についてよく伝えておる。
今回の人事は、クラブとしてカリスマ性以上のものを石井監督に期待してることが分かる。
まずは兄貴分として、「勝者のメンタリティ」を復活させるのだ。
また、トニーニョ・セレーゾ前監督は制約を多く取り決め、決められた枠の中でプレイさせていたとのこと。
それがプラスに働くこともあれば、良くない結果となった面もあった様子。
その枠を取っ払い、選手には自由な発想でプレイさせることとなろう。
メンタルとアイデアで勝利を引き寄せろ。
石井監督の手腕に期待しておる。
サッカーダイジェスト編集部
2015年07月23日
当然ながら「カリスマ性」はまだないが…。

今季コーチとして14年目を迎えていた石井正忠新監督が、鹿島で二人目の日本人指揮官に。第2ステージ4節のFC東京戦が初陣となる。(C) J.LEAGUE PHOTOS
鹿島は7月21日付でトニーニョ・セレーゾ監督を解任、石井正忠コーチを内部昇格させ、新監督に任命した。クラブ史上2度目のシーズン途中での監督解任。緊張感の溢れるクラブハウスで、石井新監督がまず口にしたのが、クラブのアイデンティティーを取り戻させることだった。
「勝利にこだわって戦うチームを復活させたい。勝負強さ、勝負にこだわる姿勢を見せたい。セレーゾ監督の戦術を引き継ぎながら、セットプレーの守備など改善していきたい」
ここ数年、クラブは世代交代を進めてきた。リーグ3連覇を支えた新井場徹、岩政大樹らが移籍。柴崎岳、昌子源、土居聖真らプラチナ世代を積極的に起用することをジョルジーニョ、セレーゾ監督に求めてきた。若手はポジションを得て、試合に出ることで力をつけたのは間違いない。ただ、クラブの伝統をも受け継ぐことができたのか、といえばそうではなかった。
特に、セレーゾ監督は選手に制約を与えることで、チームをまとめようとした。中盤の独特な発想力は、制約によって、機械化されてしまった。その影響か、試合中のひとつのミスで自信を失い、ボールを受けたがらない選手もいたといい、勝ちきれないひとつの要因にもなっていた、と分析する選手もいる。
石井新監督は前身の住友金属を含め、選手時代から長年鹿島に在籍してきた。監督経験こそないが、選手、スタッフとして数々のタイトルをもたらした歴代監督のノウハウを、目の当たりにしてきた。その経験から今、チームに足りないものを「勝者のメンタリティ」と導き、最大のテーマに据えたのだった。
これまで、フロントは監督を「カリスマ性」を重要ポイントに選んできた。日本代表でも実績のある選手が多く在籍するため、監督が発する言葉に説得力がなければいけなかったからだ。
当然ながら、石井新監督には、監督としてのカリスマ性はまだない。ただ、代わりにコーチとして選手から相談を受けるなど、これまでに培ってきた厚い信頼関係という強みがある。大物監督とはまた違った形で、選手に「監督のために」と思わせることができる存在だ。
シーズン途中ということもあり、新体制後もこれまで通り4-2-3-1を継続させていく可能性が高い。監督就任2日目の練習では、ここ2年、先発から遠ざかっている本山雅志を主力組のトップ下に入れるなど、自分の「色」を出しながら、初陣となるFC東京戦へ向けた準備を進めている。
クラブ史上二人目の日本人監督。「いつか、クラブで育てた日本人指導者にクラブを任せたい」(鈴木満常務)という目標は、望まない形で巡ってきた。常勝クラブ復活は、最も鹿島を知り、鹿島に尽力してきたうちのひとり、石井新監督に託された。

昌子(写真)、柴崎、土居ら、近年若手の台頭が著しかった鹿島だが、今季の成績は停滞気味。新監督の下、この苦境を脱却できるか。(C) SOCCER DIGEST
石井新監督について記すサッカーダイジェストである。
住金時代からの生え抜きである石井監督についてよく伝えておる。
今回の人事は、クラブとしてカリスマ性以上のものを石井監督に期待してることが分かる。
まずは兄貴分として、「勝者のメンタリティ」を復活させるのだ。
また、トニーニョ・セレーゾ前監督は制約を多く取り決め、決められた枠の中でプレイさせていたとのこと。
それがプラスに働くこともあれば、良くない結果となった面もあった様子。
その枠を取っ払い、選手には自由な発想でプレイさせることとなろう。
メンタルとアイデアで勝利を引き寄せろ。
石井監督の手腕に期待しておる。
Jリーグ、20014年度各クラブ経営情報開示
14年度経営情報開示、全51クラブ出揃う…2期連続赤字は鳥栖、藤枝、琉球
15/7/22 17:39
Jリーグは22日、2014年度のクラブ経営情報を開示した。5月に48クラブの情報を開示していたが、3月決算である柏レイソル、ジュビロ磐田、Y.S.C.C.横浜の3クラブの情報を追加した。
上記3チームの純利益は、柏が0、磐田が2400万円の黒字、YS横浜Fは1500万円の赤字を計上した。
クラブライセンスが失効する3期連続赤字、債務超過は全クラブが回避している。15年度の決算が赤字の場合は3期連続赤字となるのは、J1ではサガン鳥栖、J2クラブはなく、J3で藤枝MYFCとFC琉球が該当。なお、単年赤字はベガルタ仙台、水戸ホーリーホック、ジェフユナイテッド千葉、横浜FC、ヴァンフォーレ甲府、FC岐阜、セレッソ大阪、YS横浜、ツエーゲン金沢、藤枝、ガイナーレ鳥取、琉球。そして債務超過はブラウブリッツ秋田と鳥取となっている。
■14年度純利益
▽J1(▲は損失)
仙台(▲1億700万円)
鹿島(2100万円)
浦和(1億1800万円)
大宮(0)
柏(0)
FC東京(400万円)
川崎F(4400万円)
横浜FM(1億7800万円)
甲府(▲7400万円)
新潟(1000万円)
清水(200万円)
名古屋(2300万円)
G大阪(4000万円)
C大阪(▲9000万円)
神戸(17億4600万円)
広島(1億2200万円)
徳島(2億4800万円)
鳥栖(▲3億6000万円)
J1合計(19億2500万円)
▽J2
札幌(4700万円)
山形(1100万円)
水戸(▲2900万円)
栃木(1億4300万円)
群馬(7100万円)
千葉(▲8900万円)
東京V(500万円)
横浜FC(▲2600万円)
湘南(200万円)
松本(0)
富山(3000万円)
磐田(2400万円)
岐阜(▲6300万円)
京都(6100万円)
岡山(100万円)
讃岐(1億600万円)
愛媛(200万円)
福岡(300万円)
北九州(200万円)
長崎(100万円)
熊本(500万円)
大分(0)
J2合計(4億4300万円)
▽J3
盛岡(100万円)
秋田(100万円)
福島(100万円)
町田(400万円)
YS横浜(▲1500万円)
相模原(0)
長野(800万円)
金沢(▲300万円)
藤枝(▲3400万円)
鳥取(▲9500万円)
琉球(▲3600万円)
J3合計(▲1億6800万円)
チーム人件費はここ4年で約33億円増加…鳥栖が大幅増、鹿島が大幅減
15/7/22 18:54
Jリーグは22日、各クラブの経営情報を開示した。各クラブの人件費も公表され、1位は柏レイソルの20億5900万円。3年連続の1位となった。2位は浦和レッズで20億5400万円、3位は名古屋グランパスで20億5300万円だった。
14年シーズンにJ1、J2に所属し、2011年から人件費を公開している37クラブの推移を見ると、ここ4年で総合計は33億3500万円増加。最も増やしたのはサガン鳥栖で+8億2300万円。鳥栖は2期連続の赤字を計上しており、人件費の圧迫がクラブ経営に大きな影響を与えていそうだ。
また、逆に一番大きく減らしたのが鹿島アントラーズで5億400万円。2011年度は名古屋に次ぐ2位の20億6600万円だったが、14年度は15億6200万円で全体の9番目になっている。
全体では25クラブのチーム人件費が増加、12クラブが減少させている。
■14年度チーム人件費(11年度比)
▽J1
柏 20億5900万円 (+1億4000万円)
浦和 20億5400万円 (+1億6800万円)
名古屋 20億5300万円 (▲1億1400万円)
G大阪 18億1500万円 (▲1億9500万円)
横浜FM 17億6500万円 (+3億2400万円)
大宮 17億2000万円 (+4億600万円)
FC東京 17億900万円 (+2億8200万円)
C大阪 16億8000万円 (+4億9500万円)
鹿島 15億6200万円 (▲5億400万円)
川崎F 15億4600万円 (▲4100万円)
清水 13億5400万円 (▲2200万円)
広島 13億4900万円 (+2500万円)
神戸 13億4800万円 (+3億3800万円)
鳥栖 11億7600万円 (+8億2300万円)
仙台 11億4100万円 (+1億3400万円)
新潟 10億8500万円 (+2億7600万円)
徳島 9億2700万円 (+4億3700万円)
甲府 7億5900万円 (+8800万円)
J1合計 271億300万円(+30億6100万円)
▽J2
磐田 13億5200万円 (+5300万円)
千葉 10億6500万円 (+6200万円)
京都 6億9500万円 (▲2億円)
岐阜 5億300万円 (+3億1100万円)
岡山 4億9900万円 (+1億3600万円)
横浜FC 4億9300万円 (+1500万円)
山形 4億6300万円 (▲2億4300万円)
湘南 4億5200万円 (▲5900万円)
松本 4億4300万円 (―)
札幌 4億3000万円 (▲8300万円)
福岡 4億1700万円 (▲1100万円)
大分 3億4900万円 (+5600万円)
東京V 3億4600万円 (+4600万円)
長崎 3億3500万円 (―)
富山 2億9900万円 (+5300万円)
栃木 2億9200万円 (▲4100万円)
北九州 2億8400万円 (+6200万円)
熊本 2億7600万円 (+1900万円)
愛媛 2億5700万円 (+5100万円)
水戸 2億3500万円 (+8300万円)
讃岐 1億8000万円 (―)
群馬 1億6800万円 (▲3600万円)
J2合計 98億3200万円(+2億7400万円)
J1・J2総合計 369億3500万円(+33億3500万円)
▽J3
長野 1億9200万円
金沢 1億7000万円
鳥取 1億6200万円
町田 1億2000万円
福島 9800万円
秋田 9200万円
琉球 7600万円
盛岡 6100万円
相模原 5200万円
藤枝 2400万円
YS横浜 1800万円
J3合計 10億6500万円
2014年度のクラブ経営情報を開示したJリーグである。
鹿島は2100万円の純利益を挙げており、また人件費は15億6200万円であった。
人件費については、2011年度から5億400万円減らしており、経営努力が覗われる。
足元をしっかりとし、地道に経営していくのだ。
地盤が固まってこそのクラブである。
安心のクラブ、それが鹿島と言い切ろうではないか。
15/7/22 17:39
Jリーグは22日、2014年度のクラブ経営情報を開示した。5月に48クラブの情報を開示していたが、3月決算である柏レイソル、ジュビロ磐田、Y.S.C.C.横浜の3クラブの情報を追加した。
上記3チームの純利益は、柏が0、磐田が2400万円の黒字、YS横浜Fは1500万円の赤字を計上した。
クラブライセンスが失効する3期連続赤字、債務超過は全クラブが回避している。15年度の決算が赤字の場合は3期連続赤字となるのは、J1ではサガン鳥栖、J2クラブはなく、J3で藤枝MYFCとFC琉球が該当。なお、単年赤字はベガルタ仙台、水戸ホーリーホック、ジェフユナイテッド千葉、横浜FC、ヴァンフォーレ甲府、FC岐阜、セレッソ大阪、YS横浜、ツエーゲン金沢、藤枝、ガイナーレ鳥取、琉球。そして債務超過はブラウブリッツ秋田と鳥取となっている。
■14年度純利益
▽J1(▲は損失)
仙台(▲1億700万円)
鹿島(2100万円)
浦和(1億1800万円)
大宮(0)
柏(0)
FC東京(400万円)
川崎F(4400万円)
横浜FM(1億7800万円)
甲府(▲7400万円)
新潟(1000万円)
清水(200万円)
名古屋(2300万円)
G大阪(4000万円)
C大阪(▲9000万円)
神戸(17億4600万円)
広島(1億2200万円)
徳島(2億4800万円)
鳥栖(▲3億6000万円)
J1合計(19億2500万円)
▽J2
札幌(4700万円)
山形(1100万円)
水戸(▲2900万円)
栃木(1億4300万円)
群馬(7100万円)
千葉(▲8900万円)
東京V(500万円)
横浜FC(▲2600万円)
湘南(200万円)
松本(0)
富山(3000万円)
磐田(2400万円)
岐阜(▲6300万円)
京都(6100万円)
岡山(100万円)
讃岐(1億600万円)
愛媛(200万円)
福岡(300万円)
北九州(200万円)
長崎(100万円)
熊本(500万円)
大分(0)
J2合計(4億4300万円)
▽J3
盛岡(100万円)
秋田(100万円)
福島(100万円)
町田(400万円)
YS横浜(▲1500万円)
相模原(0)
長野(800万円)
金沢(▲300万円)
藤枝(▲3400万円)
鳥取(▲9500万円)
琉球(▲3600万円)
J3合計(▲1億6800万円)
チーム人件費はここ4年で約33億円増加…鳥栖が大幅増、鹿島が大幅減
15/7/22 18:54
Jリーグは22日、各クラブの経営情報を開示した。各クラブの人件費も公表され、1位は柏レイソルの20億5900万円。3年連続の1位となった。2位は浦和レッズで20億5400万円、3位は名古屋グランパスで20億5300万円だった。
14年シーズンにJ1、J2に所属し、2011年から人件費を公開している37クラブの推移を見ると、ここ4年で総合計は33億3500万円増加。最も増やしたのはサガン鳥栖で+8億2300万円。鳥栖は2期連続の赤字を計上しており、人件費の圧迫がクラブ経営に大きな影響を与えていそうだ。
また、逆に一番大きく減らしたのが鹿島アントラーズで5億400万円。2011年度は名古屋に次ぐ2位の20億6600万円だったが、14年度は15億6200万円で全体の9番目になっている。
全体では25クラブのチーム人件費が増加、12クラブが減少させている。
■14年度チーム人件費(11年度比)
▽J1
柏 20億5900万円 (+1億4000万円)
浦和 20億5400万円 (+1億6800万円)
名古屋 20億5300万円 (▲1億1400万円)
G大阪 18億1500万円 (▲1億9500万円)
横浜FM 17億6500万円 (+3億2400万円)
大宮 17億2000万円 (+4億600万円)
FC東京 17億900万円 (+2億8200万円)
C大阪 16億8000万円 (+4億9500万円)
鹿島 15億6200万円 (▲5億400万円)
川崎F 15億4600万円 (▲4100万円)
清水 13億5400万円 (▲2200万円)
広島 13億4900万円 (+2500万円)
神戸 13億4800万円 (+3億3800万円)
鳥栖 11億7600万円 (+8億2300万円)
仙台 11億4100万円 (+1億3400万円)
新潟 10億8500万円 (+2億7600万円)
徳島 9億2700万円 (+4億3700万円)
甲府 7億5900万円 (+8800万円)
J1合計 271億300万円(+30億6100万円)
▽J2
磐田 13億5200万円 (+5300万円)
千葉 10億6500万円 (+6200万円)
京都 6億9500万円 (▲2億円)
岐阜 5億300万円 (+3億1100万円)
岡山 4億9900万円 (+1億3600万円)
横浜FC 4億9300万円 (+1500万円)
山形 4億6300万円 (▲2億4300万円)
湘南 4億5200万円 (▲5900万円)
松本 4億4300万円 (―)
札幌 4億3000万円 (▲8300万円)
福岡 4億1700万円 (▲1100万円)
大分 3億4900万円 (+5600万円)
東京V 3億4600万円 (+4600万円)
長崎 3億3500万円 (―)
富山 2億9900万円 (+5300万円)
栃木 2億9200万円 (▲4100万円)
北九州 2億8400万円 (+6200万円)
熊本 2億7600万円 (+1900万円)
愛媛 2億5700万円 (+5100万円)
水戸 2億3500万円 (+8300万円)
讃岐 1億8000万円 (―)
群馬 1億6800万円 (▲3600万円)
J2合計 98億3200万円(+2億7400万円)
J1・J2総合計 369億3500万円(+33億3500万円)
▽J3
長野 1億9200万円
金沢 1億7000万円
鳥取 1億6200万円
町田 1億2000万円
福島 9800万円
秋田 9200万円
琉球 7600万円
盛岡 6100万円
相模原 5200万円
藤枝 2400万円
YS横浜 1800万円
J3合計 10億6500万円
2014年度のクラブ経営情報を開示したJリーグである。
鹿島は2100万円の純利益を挙げており、また人件費は15億6200万円であった。
人件費については、2011年度から5億400万円減らしており、経営努力が覗われる。
足元をしっかりとし、地道に経営していくのだ。
地盤が固まってこそのクラブである。
安心のクラブ、それが鹿島と言い切ろうではないか。
求められるものは、勝利。ただそれだけである。
監督解任、常勝軍団・鹿島が低迷した要因は? 強化部長が語る「負けて強くなることはない」の真意
鹿島アントラーズは21日、トニーニョ・セレーゾ監督の解任を発表した。今季はタイトル獲得も期待されていただけに、ここまでの成績は低調と言わざるを得ない。昨季はリーグ3位に入ったが、最終節を落として終わった。この敗戦が今季の不調の遠因となったというのは言い過ぎだろうか。常勝クラブのGMは当時、勝利が選手たちにもたらすものを語っていた。
2015年07月22日(Wed)15時21分配信
text by 青木務 photo Getty Images
シーズン途中での監督交代に踏み切った鹿島

鹿島は再びトニーニョ・セレーゾ氏を監督として招聘するが…【写真:Getty Images】
今季は1stステージを8位で終え、2ndステージは3節の時点で1勝1敗1分。前節は6連敗中の松本山雅FC相手に0-2で敗れた。年間順位も8位と中位を彷徨う鹿島だが、この松本戦がセレーゾ体制の終焉を決定付けることになった。
セレーゾが初めて鹿島の監督に就任したのは2000年。初年度にJリーグ史上初となる国内3冠に導き、常勝軍団の名を確固たるものにした。さらに小笠原満男、本山雅志、中田浩二ら若手を積極的に起用し、世代交代も進めていった。2005年まで6シーズンに渡って長期政権を築くなど、多くの人から愛された監督だった。
そして2013年、鹿島は再びセレーゾを監督として招聘する。過去にチームを率いてタイトルを獲得し、クラブの理念や哲学もよく理解している元セレソンは、チームの再生にうってつけの存在だった。2013年は5位に入ると、昨季は3位。もちろん、優勝が義務付けられるクラブにとっては満足できるものではなかったはずだが、今後に期待を抱かせるには十分だった。
しかし、現実は甘くはなかった。2月に開幕したACLで躓くと、J1でも勝てず公式戦5連敗という最悪なスタートを切った。過密日程により疲労が蓄積し、不安定な戦いが続く。波に乗ることができず、結局、今季ここまでのリーグ戦では一度も連勝することができていない。
若い選手がポテンシャルを発揮し、ベテランが土台を支えた昨季の鹿島は、強豪復活を予感させた。しかし、何としても勝たなければならなかった試合で敗れていたのも事実だった。
2014年のJ1最終節、サガン鳥栖戦。鹿島をJ屈指の強豪に押し上げた鈴木満常務取締役強化部長は試合後、記者陣に囲まれながら悔しさを露わにしていた。
「負けて強くなることはない」
「このシチュエーションで負けちゃいけないよ。これ勝って終わっていたら本当に力になるんだから。目に見えないけど、本当に自信になって力になるんだよ、こういうのを勝ちきれれば。これ勝ちきれないと正直何も残らないんだよね」
この日、鹿島にはわずかながらリーグ優勝の可能性が残っていた。そして、中田浩二氏の現役ラストマッチでもあった。結局、ガンバ大阪がタイトルを手にしたのだが、問題は勝利が求められる大事な一戦で敗れたことだ。
相手の果敢なプレスと球際の激しさに押され、鹿島の選手たちは自分たちの時間を作ることができなかった。鳥栖のファイティングスピリットは素晴らしかったが、鹿島のパフォーマンスも淡白だった。
仮に、鳥栖に勝ってシーズンを締めくくれていれば、選手たちは普段の1試合で得るもの以上の特別な自信を手に入れられたかもしれない。常勝軍団を見続けてきた鈴木氏はそう確信していた。
シーズン途中での監督解任という事態に陥った現状は、勝ちきれなかったあの日と無関係とは言えないはずだ。
セレーゾが我慢強く起用した若手は立派な戦力となった。試合経験を積む中で、脈々と受け継がれてきた勝者のメンタリティーも継承されつつあった。柴崎岳、昌子源、土居聖真らがリーダーとなり、新時代の鹿島が誕生する気配は確かにあった。だが、昨年の最後に得られるはずだった大きなものを取り損ねた代償は、今季の不調として表れたのではないか。
「20年経験しているけど、負けて強くなることはない」と話していた鈴木常務取締役。鹿島の生き字引は、強くなるためには何が必要か知っている。
「勝った時の喜びを知っているからまた勝ちたいという欲も出てくる。だから、勝っている選手はどんどん勝てるようになる」
まずは今節のFC東京戦に全てをぶつけなければならない。求められるものは、勝利。ただそれだけである。
【了】
鹿島の監督更迭について記事を起こしたフットボールチャンネルの青木氏である。
昨季の最終節・鳥栖戦と重ね合わせて筆を取る。
あの試合、勝たねばならなかった、勝つべきであった。
しかしながら、チームは敗戦を喫し、優勝を逃した。
それが成し得られなかったことが、今季の不振、そして監督解任へ繋がったと述べる。
鹿島のメンタルを引き継いで行くには、勝ち続けるしか無い。
新監督で迎える今週末のFC東京戦、勝つしかない。
強い気持ちでぶつかり、勝利を掴み取るのだ。
鹿島を信じておる。
鹿島アントラーズは21日、トニーニョ・セレーゾ監督の解任を発表した。今季はタイトル獲得も期待されていただけに、ここまでの成績は低調と言わざるを得ない。昨季はリーグ3位に入ったが、最終節を落として終わった。この敗戦が今季の不調の遠因となったというのは言い過ぎだろうか。常勝クラブのGMは当時、勝利が選手たちにもたらすものを語っていた。
2015年07月22日(Wed)15時21分配信
text by 青木務 photo Getty Images
シーズン途中での監督交代に踏み切った鹿島

鹿島は再びトニーニョ・セレーゾ氏を監督として招聘するが…【写真:Getty Images】
今季は1stステージを8位で終え、2ndステージは3節の時点で1勝1敗1分。前節は6連敗中の松本山雅FC相手に0-2で敗れた。年間順位も8位と中位を彷徨う鹿島だが、この松本戦がセレーゾ体制の終焉を決定付けることになった。
セレーゾが初めて鹿島の監督に就任したのは2000年。初年度にJリーグ史上初となる国内3冠に導き、常勝軍団の名を確固たるものにした。さらに小笠原満男、本山雅志、中田浩二ら若手を積極的に起用し、世代交代も進めていった。2005年まで6シーズンに渡って長期政権を築くなど、多くの人から愛された監督だった。
そして2013年、鹿島は再びセレーゾを監督として招聘する。過去にチームを率いてタイトルを獲得し、クラブの理念や哲学もよく理解している元セレソンは、チームの再生にうってつけの存在だった。2013年は5位に入ると、昨季は3位。もちろん、優勝が義務付けられるクラブにとっては満足できるものではなかったはずだが、今後に期待を抱かせるには十分だった。
しかし、現実は甘くはなかった。2月に開幕したACLで躓くと、J1でも勝てず公式戦5連敗という最悪なスタートを切った。過密日程により疲労が蓄積し、不安定な戦いが続く。波に乗ることができず、結局、今季ここまでのリーグ戦では一度も連勝することができていない。
若い選手がポテンシャルを発揮し、ベテランが土台を支えた昨季の鹿島は、強豪復活を予感させた。しかし、何としても勝たなければならなかった試合で敗れていたのも事実だった。
2014年のJ1最終節、サガン鳥栖戦。鹿島をJ屈指の強豪に押し上げた鈴木満常務取締役強化部長は試合後、記者陣に囲まれながら悔しさを露わにしていた。
「負けて強くなることはない」
「このシチュエーションで負けちゃいけないよ。これ勝って終わっていたら本当に力になるんだから。目に見えないけど、本当に自信になって力になるんだよ、こういうのを勝ちきれれば。これ勝ちきれないと正直何も残らないんだよね」
この日、鹿島にはわずかながらリーグ優勝の可能性が残っていた。そして、中田浩二氏の現役ラストマッチでもあった。結局、ガンバ大阪がタイトルを手にしたのだが、問題は勝利が求められる大事な一戦で敗れたことだ。
相手の果敢なプレスと球際の激しさに押され、鹿島の選手たちは自分たちの時間を作ることができなかった。鳥栖のファイティングスピリットは素晴らしかったが、鹿島のパフォーマンスも淡白だった。
仮に、鳥栖に勝ってシーズンを締めくくれていれば、選手たちは普段の1試合で得るもの以上の特別な自信を手に入れられたかもしれない。常勝軍団を見続けてきた鈴木氏はそう確信していた。
シーズン途中での監督解任という事態に陥った現状は、勝ちきれなかったあの日と無関係とは言えないはずだ。
セレーゾが我慢強く起用した若手は立派な戦力となった。試合経験を積む中で、脈々と受け継がれてきた勝者のメンタリティーも継承されつつあった。柴崎岳、昌子源、土居聖真らがリーダーとなり、新時代の鹿島が誕生する気配は確かにあった。だが、昨年の最後に得られるはずだった大きなものを取り損ねた代償は、今季の不調として表れたのではないか。
「20年経験しているけど、負けて強くなることはない」と話していた鈴木常務取締役。鹿島の生き字引は、強くなるためには何が必要か知っている。
「勝った時の喜びを知っているからまた勝ちたいという欲も出てくる。だから、勝っている選手はどんどん勝てるようになる」
まずは今節のFC東京戦に全てをぶつけなければならない。求められるものは、勝利。ただそれだけである。
【了】
鹿島の監督更迭について記事を起こしたフットボールチャンネルの青木氏である。
昨季の最終節・鳥栖戦と重ね合わせて筆を取る。
あの試合、勝たねばならなかった、勝つべきであった。
しかしながら、チームは敗戦を喫し、優勝を逃した。
それが成し得られなかったことが、今季の不振、そして監督解任へ繋がったと述べる。
鹿島のメンタルを引き継いで行くには、勝ち続けるしか無い。
新監督で迎える今週末のFC東京戦、勝つしかない。
強い気持ちでぶつかり、勝利を掴み取るのだ。
鹿島を信じておる。
マリオフィジカルコーチ契約解除へ
鹿島、セレーゾ監督に続きマリオコーチも契約解除へ
[2015年7月23日6時5分]
21日にトニーニョ・セレーゾ監督(60)を電撃解任した鹿島が、マリオ・アウグスト・フィジカルコーチ(55)との契約も解除する見通しとなった。計9季の在任期間をすべて支えた腹心で、クラブ幹部が22日に「一緒にチームを離れることになると思う。24日に話し合う予定」と明かした。
後任は置かず、石井新監督、大岩、柳沢の両コーチが分担して補う方針だ。選手側は、急きょランチタイムに決起集会を行った。茨城・鹿嶋市内のブラジル料理店で1人ずつ決意を述べ、MF小笠原主将は「今の成績を監督だけのせいにしたら男じゃない。一丸となろう」と奮起を促した。
マリオフィジカルコーチと契約解除する鹿島である。
トニーニョ・セレーゾ監督の解任に余波がここにも及んできた。
後任のフィジカルコーチは置かず、大岩コーチと柳沢コーチが担うとのこと。
石井監督自身もフィジカルコーチ出身だけに不安は無い。
チームが一丸となって戦うときである。
結束で戦いたい。
[2015年7月23日6時5分]
21日にトニーニョ・セレーゾ監督(60)を電撃解任した鹿島が、マリオ・アウグスト・フィジカルコーチ(55)との契約も解除する見通しとなった。計9季の在任期間をすべて支えた腹心で、クラブ幹部が22日に「一緒にチームを離れることになると思う。24日に話し合う予定」と明かした。
後任は置かず、石井新監督、大岩、柳沢の両コーチが分担して補う方針だ。選手側は、急きょランチタイムに決起集会を行った。茨城・鹿嶋市内のブラジル料理店で1人ずつ決意を述べ、MF小笠原主将は「今の成績を監督だけのせいにしたら男じゃない。一丸となろう」と奮起を促した。
マリオフィジカルコーチと契約解除する鹿島である。
トニーニョ・セレーゾ監督の解任に余波がここにも及んできた。
後任のフィジカルコーチは置かず、大岩コーチと柳沢コーチが担うとのこと。
石井監督自身もフィジカルコーチ出身だけに不安は無い。
チームが一丸となって戦うときである。
結束で戦いたい。
鹿島、決起集会
鹿島 指揮官解任から一夜、選手全員で決起集会
トニーニョ・セレーゾ監督の解任から一夜明け、鹿島の選手全員で決起集会を行った。選手会長のDF西が音頭を取り、練習前に鹿嶋市内のブラジル料理店で昼食をともにした。
クラブ史上2例目のシーズン途中での監督解任という事態から巻き返すために、1人ずつ発言する機会を設けて思いをぶつけ、西は「良い方向に行くと思います」と手応えを感じた様子だった。
石井新監督の下、本格始動した練習ではミニゲームで元日本代表MF本山が主力組のトップ下でプレー。25日のFC東京戦で約2年ぶりに先発する可能性が出てきた。左足痛で欠場していたMF柴崎の復帰も濃厚。新体制初戦を取りにいく。
[ 2015年7月23日 05:30 ]
決起集会を行ったチームメンバーである。
選手全員でベリンバウに集まり、意見をぶつけ合った。
気持ちや想いを吐き出し、新たな気持ちでFC東京戦に挑むのだ。
新生鹿島は動き出した。
勝利を求めて戦うのだ。
期待しておる。
トニーニョ・セレーゾ監督の解任から一夜明け、鹿島の選手全員で決起集会を行った。選手会長のDF西が音頭を取り、練習前に鹿嶋市内のブラジル料理店で昼食をともにした。
クラブ史上2例目のシーズン途中での監督解任という事態から巻き返すために、1人ずつ発言する機会を設けて思いをぶつけ、西は「良い方向に行くと思います」と手応えを感じた様子だった。
石井新監督の下、本格始動した練習ではミニゲームで元日本代表MF本山が主力組のトップ下でプレー。25日のFC東京戦で約2年ぶりに先発する可能性が出てきた。左足痛で欠場していたMF柴崎の復帰も濃厚。新体制初戦を取りにいく。
[ 2015年7月23日 05:30 ]
決起集会を行ったチームメンバーである。
選手全員でベリンバウに集まり、意見をぶつけ合った。
気持ちや想いを吐き出し、新たな気持ちでFC東京戦に挑むのだ。
新生鹿島は動き出した。
勝利を求めて戦うのだ。
期待しておる。
セレッソ・田代、バースデイ弾
C大阪田代&玉田弾で4カ月ぶり3位浮上 J2
[2015年7月23日7時9分 紙面から]

前半、C大阪玉田(左)が勝ち越しゴールを決め田代と抱き合って喜ぶ
<J2:C大阪2−1岡山>◇第25節◇22日◇金鳥スタ
J2C大阪が、4カ月ぶりに3位浮上した。
ホームで岡山に先制を許しながらも、FW田代有三(33)とFW玉田圭司(35)の30代コンビがアベック弾を挙げ、今季初の逆転勝利を飾った。中3日で迎える次節26日は、勝ち点6差で追う2位磐田との直接対決。勝てばJ1自動昇格圏(2位以内)も見えてくる。
C大阪、逆転勝ちで3位浮上 田代「次が一番大事…決勝のつもりでやる」
明治安田J2第25節(22日、C大阪2−1岡山、金鳥スタ)逆転勝ちのC大阪が、金沢を得失点差で上回って3位に浮上した。
前節の京都戦に続いて立ち上がりに失点する嫌な展開。だが、すぐさまこの日が33歳の誕生日だった田代が同点ゴール。前半34分には田代のパスから玉田が決め、2トップが勝利を手繰り寄せた。次節は勝ち点差6の2位磐田戦。田代は「次は一番大事な試合。決勝のつもりでやる」と意気込んでいた。(共同)
元日本代表コンビ躍動!C大阪 今季初の逆転勝ちで3位浮上
J2第25節は各地で11試合が行われ、C大阪はホームで岡山に2―1で勝利。前半10分に元日本代表FW田代有三(33)が同点弾を決めると、同34分には元日本代表FW玉田圭司(35)が決勝点。今季初めての逆転勝ちで3位に浮上し、2位の磐田とは勝ち点6差に縮まった。
経験豊富な2トップが、C大阪に今季初めての逆転勝利を呼び込んだ。前半7分にあっさりと左サイドを崩され、0―1で敗れた前節・京都戦に続く開始早々の失点。重苦しい空気が流れる中、3分後にDF酒本の右クロスを相手GKがはじくと、こぼれ球に田代が反応する。「速いボール(クロス)が入って、こぼれそうな気がしていた」。この日に33歳の誕生日を迎えた長身FWが、右足ダイレクトで冷静にバースデー弾を決めた。
同34分には玉田が続く。DF丸橋のFKから田代が落としたボールに、巧みに相手GKとの1対1に持ち込み右足で流し込んだ。「グラウンドがぬかるんでいたし、ボールの勢いがなくなるかなと。狙っていた」。断続的に降り続く雨で、ピッチは水がたまる悪条件。「やりにくかったのは確か」と笑いながらも、その環境も計算に入れた逆転弾だった。
フォルランとカカウが6月で退団。7月から先発2トップを組み始めた元日本代表コンビが、今季2度目のアベック弾で逆転の立役者となった。この勝利で3位に浮上し、2位磐田とは勝ち点差6。ただ、中3日で自動昇格圏を争う磐田との直接対決が控えるだけに、気持ちは早々と次節へ。「一番大事な試合。決勝戦のような気持ちでやりたい」と田代。勝利を求め、敵地へと乗り込む。

<C大阪・岡山>先制ゴールを決め、手をひろげ喜ぶC大阪・田代
Photo By スポニチ
[ 2015年7月23日 05:30 ]
【C大阪】田代のバースデー弾などで3位浮上
2015年7月23日0時53分 スポーツ報知

1得点1アシストと全得点に絡んだC大阪FW田代
◆J2第25節 C大阪2―1岡山(22日・キンチョウスタジアム)
C大阪が雨のホームで意地を見せた。岡山に2―1と今季初の逆転勝利を収め3位浮上。アウトゥオリ監督(58)は「きつい試合だったが、タフに戦った選手たちを祝福したい」とたたえた。
前節の京都戦(18日・西京極)は前半2分に失点し、0―1と敗れた。この日も前半7分に失点し嫌なムードが漂ったが、これを一掃したのが今季加入の元日本代表FW田代有三だ。この日33歳の誕生日を迎えた背番号19は同10分、DF酒本のクロスを敵GKがはじいたボールを右足で捉え、2戦ぶりの得点となる同点弾。同34分にはクロスをダイレクトではたき、元日本代表FW玉田の勝ち越し弾をアシストした。「誕生日ゴールは初。タマさん(玉田)とのいい連係も深めていきたい」と喜んだ。
この日は後半の接触プレーで、守護神の韓国代表GKキム・ジンヒョンが負傷退場。次節、勝ち点差6で追う2位・磐田との決戦(26日・ヤマハ)を前に痛いアクシデントとなったが、田代は「次も決めます」と誓った。(田村 龍一)
バースデイ弾を決めたセレッソの田代である。
決勝点もアシストしており、好調の様子。
セレッソの昇格に向け田代の活躍は必須である。
これからも活躍の報を待っておる。
[2015年7月23日7時9分 紙面から]

前半、C大阪玉田(左)が勝ち越しゴールを決め田代と抱き合って喜ぶ
<J2:C大阪2−1岡山>◇第25節◇22日◇金鳥スタ
J2C大阪が、4カ月ぶりに3位浮上した。
ホームで岡山に先制を許しながらも、FW田代有三(33)とFW玉田圭司(35)の30代コンビがアベック弾を挙げ、今季初の逆転勝利を飾った。中3日で迎える次節26日は、勝ち点6差で追う2位磐田との直接対決。勝てばJ1自動昇格圏(2位以内)も見えてくる。
C大阪、逆転勝ちで3位浮上 田代「次が一番大事…決勝のつもりでやる」
明治安田J2第25節(22日、C大阪2−1岡山、金鳥スタ)逆転勝ちのC大阪が、金沢を得失点差で上回って3位に浮上した。
前節の京都戦に続いて立ち上がりに失点する嫌な展開。だが、すぐさまこの日が33歳の誕生日だった田代が同点ゴール。前半34分には田代のパスから玉田が決め、2トップが勝利を手繰り寄せた。次節は勝ち点差6の2位磐田戦。田代は「次は一番大事な試合。決勝のつもりでやる」と意気込んでいた。(共同)
元日本代表コンビ躍動!C大阪 今季初の逆転勝ちで3位浮上
J2第25節は各地で11試合が行われ、C大阪はホームで岡山に2―1で勝利。前半10分に元日本代表FW田代有三(33)が同点弾を決めると、同34分には元日本代表FW玉田圭司(35)が決勝点。今季初めての逆転勝ちで3位に浮上し、2位の磐田とは勝ち点6差に縮まった。
経験豊富な2トップが、C大阪に今季初めての逆転勝利を呼び込んだ。前半7分にあっさりと左サイドを崩され、0―1で敗れた前節・京都戦に続く開始早々の失点。重苦しい空気が流れる中、3分後にDF酒本の右クロスを相手GKがはじくと、こぼれ球に田代が反応する。「速いボール(クロス)が入って、こぼれそうな気がしていた」。この日に33歳の誕生日を迎えた長身FWが、右足ダイレクトで冷静にバースデー弾を決めた。
同34分には玉田が続く。DF丸橋のFKから田代が落としたボールに、巧みに相手GKとの1対1に持ち込み右足で流し込んだ。「グラウンドがぬかるんでいたし、ボールの勢いがなくなるかなと。狙っていた」。断続的に降り続く雨で、ピッチは水がたまる悪条件。「やりにくかったのは確か」と笑いながらも、その環境も計算に入れた逆転弾だった。
フォルランとカカウが6月で退団。7月から先発2トップを組み始めた元日本代表コンビが、今季2度目のアベック弾で逆転の立役者となった。この勝利で3位に浮上し、2位磐田とは勝ち点差6。ただ、中3日で自動昇格圏を争う磐田との直接対決が控えるだけに、気持ちは早々と次節へ。「一番大事な試合。決勝戦のような気持ちでやりたい」と田代。勝利を求め、敵地へと乗り込む。

<C大阪・岡山>先制ゴールを決め、手をひろげ喜ぶC大阪・田代
Photo By スポニチ
[ 2015年7月23日 05:30 ]
【C大阪】田代のバースデー弾などで3位浮上
2015年7月23日0時53分 スポーツ報知

1得点1アシストと全得点に絡んだC大阪FW田代
◆J2第25節 C大阪2―1岡山(22日・キンチョウスタジアム)
C大阪が雨のホームで意地を見せた。岡山に2―1と今季初の逆転勝利を収め3位浮上。アウトゥオリ監督(58)は「きつい試合だったが、タフに戦った選手たちを祝福したい」とたたえた。
前節の京都戦(18日・西京極)は前半2分に失点し、0―1と敗れた。この日も前半7分に失点し嫌なムードが漂ったが、これを一掃したのが今季加入の元日本代表FW田代有三だ。この日33歳の誕生日を迎えた背番号19は同10分、DF酒本のクロスを敵GKがはじいたボールを右足で捉え、2戦ぶりの得点となる同点弾。同34分にはクロスをダイレクトではたき、元日本代表FW玉田の勝ち越し弾をアシストした。「誕生日ゴールは初。タマさん(玉田)とのいい連係も深めていきたい」と喜んだ。
この日は後半の接触プレーで、守護神の韓国代表GKキム・ジンヒョンが負傷退場。次節、勝ち点差6で追う2位・磐田との決戦(26日・ヤマハ)を前に痛いアクシデントとなったが、田代は「次も決めます」と誓った。(田村 龍一)
バースデイ弾を決めたセレッソの田代である。
決勝点もアシストしており、好調の様子。
セレッソの昇格に向け田代の活躍は必須である。
これからも活躍の報を待っておる。
岳の躍動に期待
午後練習

選手たちは昨日に続いて15時30分からミーティングをした後、パス練習や実戦形式のトレーニングを行いました。
練習する岳である。
もう復帰は間違いなかろう。
監督交代への責任を背負いボールに魂を込めるのだ。
岳の躍動を楽しみにしておる。

選手たちは昨日に続いて15時30分からミーティングをした後、パス練習や実戦形式のトレーニングを行いました。
練習する岳である。
もう復帰は間違いなかろう。
監督交代への責任を背負いボールに魂を込めるのだ。
岳の躍動を楽しみにしておる。
ルイス・アルベルト、Tondela入団
Luís Alberto regressa a Portugal para representar o Tondela
Jogador brasileiro regressa a Portugal depois de uma passagem de quatro épocas pelo Nacional e de uma época e meia no SC Braga.

Luis Alberto (2-D) quando era jogador do Nacional
Foto: HOMEM DE GOUVEIA / LUSA
Por SAPO Desporto c/ Lusa sapodesporto@sapo.pt
O médio defensivo Luís Alberto vai reforçar o Tondela, anunciou hoje o clube que se vai estrear na I Liga portuguesa de futebol.
O jogador brasileiro, de 31 anos, regressa a Portugal depois de uma passagem de quatro épocas pelo Nacional e de uma época e meia no Sporting de Braga, antes de ser emprestado aos romenos do Cluj e aos brasileiros do Vitória.
Na época passada, o médio esteve no Japão, ao serviço do Kashima Antlers, regressando agora ao futebol luso para representar o Tondela.
O anúncio da contratação de Luís Alberto, que no estágio da equipa no Luso, surge um dia depois da rescisão do francês Jordan Massengo, também médio defensivo, que alegou motivos pessoais para se desvincular do Tondela.
ポルトガルのTondelaに入団するルイス・アルベルトである。
昨年末に鹿島を退団してから所属クラブがなく心配しておった。
ここはこの新天地にて躍動してくれるであろう。
活躍を祈っておる。
Jogador brasileiro regressa a Portugal depois de uma passagem de quatro épocas pelo Nacional e de uma época e meia no SC Braga.

Luis Alberto (2-D) quando era jogador do Nacional
Foto: HOMEM DE GOUVEIA / LUSA
Por SAPO Desporto c/ Lusa sapodesporto@sapo.pt
O médio defensivo Luís Alberto vai reforçar o Tondela, anunciou hoje o clube que se vai estrear na I Liga portuguesa de futebol.
O jogador brasileiro, de 31 anos, regressa a Portugal depois de uma passagem de quatro épocas pelo Nacional e de uma época e meia no Sporting de Braga, antes de ser emprestado aos romenos do Cluj e aos brasileiros do Vitória.
Na época passada, o médio esteve no Japão, ao serviço do Kashima Antlers, regressando agora ao futebol luso para representar o Tondela.
O anúncio da contratação de Luís Alberto, que no estágio da equipa no Luso, surge um dia depois da rescisão do francês Jordan Massengo, também médio defensivo, que alegou motivos pessoais para se desvincular do Tondela.
ポルトガルのTondelaに入団するルイス・アルベルトである。
昨年末に鹿島を退団してから所属クラブがなく心配しておった。
ここはこの新天地にて躍動してくれるであろう。
活躍を祈っておる。
石井監督、勝利にこだわってやるチームを復活させたい
午後練習

トニーニョ セレーゾ監督の解任と、石井正忠コーチの新監督就任が発表されました。石井新監督の下、選手たちは15時30分からミーティングをした後、パス練習や実戦形式のトレーニングを行いました。
[鹿島]トニーニョ・セレーゾ監督、解任。石井正忠新監督のもとで勝利を目指す
21日、鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督が解任され、石井正忠コーチの新監督就任がクラブから発表された。セレーゾ体制3年目の今季、クラブとしてはタイトル獲得を最大の目標として1年をスタートさせたが、ACLのグループリーグ敗退にはじまり、リーグ戦でも明治安田J1・1stステージを6勝4分7敗。勝ち点22にとどまり、首位の浦和に勝ち点19もの大差を付けられていた。
巻き返しを図るべく臨んだ2ndステージでも下位3チームとの対戦を1勝1分1敗。内容的にも見るべきものが少なかったことから、今回の人事に踏み切った。鹿島がシーズン途中で監督を解任するのは、99年のゼ・マリオ以来二度目のこと。この日の練習から石井新監督が指揮を執り、週末のJ1・2nd第4節・FC東京戦での勝利を目指すこととなった。
(鹿島担当 田中滋)
鹿島セレーゾ監督解任 ワンパターン采配に批判の声
[2015年7月22日7時46分 紙面から]

19日、松本に敗れ記者会見で質問に答える鹿島のセレーゾ監督
鹿島は21日、トニーニョ・セレーゾ監督(60)を電撃解任した。第1ステージ(S)は14年ぶりの負け越しで8位に終わり、第2Sも現在11位。年間も8位で目標の優勝争いに1度も絡めていなかった。後任には石井正忠コーチ(48)が昇格し、クラブ史上2人目の日本人監督となる。暫定や代行ではなく、契約の期限も設けない。少なくとも今季中の交代はないという。
朝の緊急役員会で議論して決断し、選手寮でセレーゾ監督と会って契約解除を伝えたクラブ幹部は「選手のポテンシャルを100%引き出せていない。同じような失点、負け方が続く状況を改善できなかった」と説明。第2Sは11日の開幕新潟戦(当時の年間順位17位)こそ後半ロスタイムの2得点で逆転勝ちしたものの15日清水戦(同最下位)はスコアレスドロー。直近の19日松本戦(第2S最下位)で0−2の完敗を喫した。下位相手に勝ち点を取りこぼし、ワンパターン采配に批判の声も出ていた。
ブラジル代表「黄金のカルテット」の1人のセレーゾ氏は00年に当時史上初の3冠を達成。05年に退任するまで5つのタイトルを獲得した。13年の監督復帰後は若手を積極起用。昨季は3位につけたが、今季は公式戦5連敗でスタート。ACLで史上初の1次リーグ敗退に終わるなど2度目の指揮は無冠だった。今季途中からは週に複数回、セレーゾ監督とクラブ幹部が会談。起用法や方向性をめぐって話し合ったが、意見の相違を解消できなかった。
◆石井正忠(いしい・まさただ)1967年(昭42)2月1日、千葉県市原市生まれ。現役時代はDF、MF。市原緑高、順大、NTT関東を経て92年に鹿島の前身、住友金属入り。97年までプレーした。98年に福岡移籍も左膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂して1年で引退。J通算95試合3得点。99年に鹿島ユースのコーチ就任。02〜11年は鹿島のフィジカルコーチ、12年からコーチを務めていた。179センチ。血液型B。
◆鹿島のシーズン途中の監督交代 今回で3度目。98年7月に就任3年目のジョアン・カルロス監督(当時42)が電撃辞任。ブラジル人3選手(ジョルジーニョ、ビスマルク、マジーニョ)との信頼関係を崩したことが理由と説明し、関塚隆ヘッドコーチ(同37)が監督代行を務めた。99年8月には、チームワーストの7連敗を喫したゼ・マリオ監督(同50)を解任。後任監督を置かず、当時S級ライセンスを持っていなかったジーコ氏(同46)が総監督に。関塚コーチ(同39)が再び監督代行に就いた。
鹿島、セレーゾ監督解任 クラブ幹部「視点変えることが必要」

解任されたセレーゾ監督
J1鹿島は21日、トニーニョ・セレーゾ監督(60)を解任し、後任には石井正忠コーチ(48)が昇格すると発表した。
今季は第1ステージを8位で終え、第2ステージも清水と引き分け、松本に敗れるなど取りこぼしが目立ち、1勝1分け1敗で11位。年間勝ち点は8位で、1位浦和との差は19に開いている。クラブ幹部は「同じような失点、同じような負け方が続いている。視点を変えることが必要」と交代理由を説明した。
2000年に鹿島をJリーグ初の3冠に導いたセレーゾ氏は13年に復帰したが、2年連続で無冠だった。石井新監督は現役では1992年から6季鹿島に在籍し、99年に指導者となってからは鹿島ひと筋。鹿島の日本人監督(代行を除く)は、94年第1ステージまで指揮した故宮本征勝氏以来2人目となる。
(紙面から)
鹿島 セレーゾ監督解任…後任には石井正忠コーチが就任

監督就任が決まり取材に応じる鹿島の石井新監督
Photo By スポニチ
鹿島は21日、トニーニョ・セレーゾ監督(60)の成績不振による解任を発表した。3季ぶりのタイトル獲得を目指した今季だったが、第1ステージは8位に終わり、ACLも1次リーグで敗退。巻き返しを目指した第2ステージも開幕から下位クラブとの3連戦で、1勝1分け1敗と結果とともに内容も伴わなかった。後任には石井正忠コーチ(48)が就任する。
セレーゾ監督は1度目に監督を務めた00年に3冠を獲得した功労者でもあったが、井畑滋社長は「流れを変える時期じゃないか」と判断。この日の朝、緊急の役員会を開いて監督交代を決定し、昼頃、鹿嶋市内の選手寮でセレーゾ監督に契約を解除する旨を伝えた。シーズン途中での解任は99年のゼ・マリオ氏に次ぎ2例目となった。
石井新監督はJリーグ発足時の故宮本征勝氏以来、クラブ史上2人目の日本人指揮官となる(代行では98、99年の関塚隆氏=現J2千葉監督)。この日の練習から陣頭に立ち、「セレーゾ監督の戦術を引き継ぎながら、セットプレーの守備など改善していきたい。勝ちにこだわることを復活させたい」と今後の方針を示した。Jクラブ最多16個のタイトルを持つ名門に走った激震。選手も重く受け止めており、日本代表MF柴崎は「結果が伴わなかった責任は選手にもある。奮起することがクラブとして求められている」と、巻き返しを誓った。
◆石井 正忠(いしい・まさただ)1967年(昭42)2月1日、千葉県出身の48歳。現役時代は鹿島、福岡でプレーし、J1通算95試合3得点。98年に引退し、99年から鹿島下部組織コーチ。02年からトップチームのフィジカルコーチ。12年からコーチを務めた。1メートル79、71キロ。利き足は右。
[ 2015年7月22日 05:30 ]
【鹿島】石井新監督、名門再出発へ抱負「勝利にこだわってやるチームを」
2015年7月22日6時0分 スポーツ報知

練習後に報道陣の取材に応じた鹿島・石井新監督
J1の鹿島が21日、成績不振のためトニーニョ・セレーゾ監督(60)を解任したと発表した。第1ステージ(S)8位、第2Sも3節まで下位を相手に1勝1分け1敗の11位と低迷し、監督交代に踏み切った。後任には石井正忠ヘッドコーチ(48)が昇格する。
J最多7回の年間優勝を誇る名門が1999年のゼ・マリオ監督以来となる2度目のシーズン途中の監督解任劇(98年のジョアン・カルロス監督は辞任)に踏み切った。この日の朝、緊急役員会を開き、セレーゾ監督解任を決定し、午後に本人に鹿嶋市内で通告。その際、同監督は「残念な気持ちでいっぱいだ」と話していたという。
「開幕から成績の不振が続いていた。第2Sも3節を終わって、下位チームとの3戦は我々が目標とした成績でなく、満足いく結果が得られなかった」と井畑滋社長(63)。第2Sの開幕3戦は3連勝が続投ノルマだったが、下位の新潟、清水、松本相手に達成できず。この日午後のミーティングで選手たちに伝え、その後の練習から石井新体制がスタートした。
石井監督は「勝利にこだわってやるチームを復活させたい。勝負強さ、勝負にこだわる姿勢を見せたい」と抱負。J発足当初から指揮を執った宮本征勝氏以来2人目となる日本人監督(代行除く)で、J屈指の名門は再出発する。
◆石井 正忠(いしい・まさただ)19
67年2月1日、千葉県市原市生まれ。48歳。市原緑高、順大を経て1989年にNTT関東(現大宮)に入社。91年には鹿島の前身の住友金属入り。98年に福岡に移籍し、主にMFとして活躍。シーズン終了後に引退し、鹿島のユースコーチやトップのフィジカルコーチなどを歴任し、今季はトップチームヘッドコーチを務めていた。J1通算95試合3得点。
早速、陣頭指揮を執り、取材に応じた石井監督である。
「セレーゾ監督の戦術を引き継ぎながら、セットプレーの守備など改善していきたい。勝ちにこだわることを復活させたい」
「勝利にこだわってやるチームを復活させたい。勝負強さ、勝負にこだわる姿勢を見せたい」
と語る。
勝利を飽く無く追求するチームにしてくれるであろう。
また、監督解任の理由としては、井畑社長が「流れを変える時期じゃないか」と判断し、踏み切ったとのこと。
成績不振は監督だけのものではない。
戦力を揃えられなかったフロントや、選手の負傷といった不測の事態、そして選手たち自身にもある。
ここから巻き返し、勝利を追求するのだ。
鹿島を信じておる。

トニーニョ セレーゾ監督の解任と、石井正忠コーチの新監督就任が発表されました。石井新監督の下、選手たちは15時30分からミーティングをした後、パス練習や実戦形式のトレーニングを行いました。
[鹿島]トニーニョ・セレーゾ監督、解任。石井正忠新監督のもとで勝利を目指す
21日、鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督が解任され、石井正忠コーチの新監督就任がクラブから発表された。セレーゾ体制3年目の今季、クラブとしてはタイトル獲得を最大の目標として1年をスタートさせたが、ACLのグループリーグ敗退にはじまり、リーグ戦でも明治安田J1・1stステージを6勝4分7敗。勝ち点22にとどまり、首位の浦和に勝ち点19もの大差を付けられていた。
巻き返しを図るべく臨んだ2ndステージでも下位3チームとの対戦を1勝1分1敗。内容的にも見るべきものが少なかったことから、今回の人事に踏み切った。鹿島がシーズン途中で監督を解任するのは、99年のゼ・マリオ以来二度目のこと。この日の練習から石井新監督が指揮を執り、週末のJ1・2nd第4節・FC東京戦での勝利を目指すこととなった。
(鹿島担当 田中滋)
鹿島セレーゾ監督解任 ワンパターン采配に批判の声
[2015年7月22日7時46分 紙面から]

19日、松本に敗れ記者会見で質問に答える鹿島のセレーゾ監督
鹿島は21日、トニーニョ・セレーゾ監督(60)を電撃解任した。第1ステージ(S)は14年ぶりの負け越しで8位に終わり、第2Sも現在11位。年間も8位で目標の優勝争いに1度も絡めていなかった。後任には石井正忠コーチ(48)が昇格し、クラブ史上2人目の日本人監督となる。暫定や代行ではなく、契約の期限も設けない。少なくとも今季中の交代はないという。
朝の緊急役員会で議論して決断し、選手寮でセレーゾ監督と会って契約解除を伝えたクラブ幹部は「選手のポテンシャルを100%引き出せていない。同じような失点、負け方が続く状況を改善できなかった」と説明。第2Sは11日の開幕新潟戦(当時の年間順位17位)こそ後半ロスタイムの2得点で逆転勝ちしたものの15日清水戦(同最下位)はスコアレスドロー。直近の19日松本戦(第2S最下位)で0−2の完敗を喫した。下位相手に勝ち点を取りこぼし、ワンパターン采配に批判の声も出ていた。
ブラジル代表「黄金のカルテット」の1人のセレーゾ氏は00年に当時史上初の3冠を達成。05年に退任するまで5つのタイトルを獲得した。13年の監督復帰後は若手を積極起用。昨季は3位につけたが、今季は公式戦5連敗でスタート。ACLで史上初の1次リーグ敗退に終わるなど2度目の指揮は無冠だった。今季途中からは週に複数回、セレーゾ監督とクラブ幹部が会談。起用法や方向性をめぐって話し合ったが、意見の相違を解消できなかった。
◆石井正忠(いしい・まさただ)1967年(昭42)2月1日、千葉県市原市生まれ。現役時代はDF、MF。市原緑高、順大、NTT関東を経て92年に鹿島の前身、住友金属入り。97年までプレーした。98年に福岡移籍も左膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂して1年で引退。J通算95試合3得点。99年に鹿島ユースのコーチ就任。02〜11年は鹿島のフィジカルコーチ、12年からコーチを務めていた。179センチ。血液型B。
◆鹿島のシーズン途中の監督交代 今回で3度目。98年7月に就任3年目のジョアン・カルロス監督(当時42)が電撃辞任。ブラジル人3選手(ジョルジーニョ、ビスマルク、マジーニョ)との信頼関係を崩したことが理由と説明し、関塚隆ヘッドコーチ(同37)が監督代行を務めた。99年8月には、チームワーストの7連敗を喫したゼ・マリオ監督(同50)を解任。後任監督を置かず、当時S級ライセンスを持っていなかったジーコ氏(同46)が総監督に。関塚コーチ(同39)が再び監督代行に就いた。
鹿島、セレーゾ監督解任 クラブ幹部「視点変えることが必要」

解任されたセレーゾ監督
J1鹿島は21日、トニーニョ・セレーゾ監督(60)を解任し、後任には石井正忠コーチ(48)が昇格すると発表した。
今季は第1ステージを8位で終え、第2ステージも清水と引き分け、松本に敗れるなど取りこぼしが目立ち、1勝1分け1敗で11位。年間勝ち点は8位で、1位浦和との差は19に開いている。クラブ幹部は「同じような失点、同じような負け方が続いている。視点を変えることが必要」と交代理由を説明した。
2000年に鹿島をJリーグ初の3冠に導いたセレーゾ氏は13年に復帰したが、2年連続で無冠だった。石井新監督は現役では1992年から6季鹿島に在籍し、99年に指導者となってからは鹿島ひと筋。鹿島の日本人監督(代行を除く)は、94年第1ステージまで指揮した故宮本征勝氏以来2人目となる。
(紙面から)
鹿島 セレーゾ監督解任…後任には石井正忠コーチが就任

監督就任が決まり取材に応じる鹿島の石井新監督
Photo By スポニチ
鹿島は21日、トニーニョ・セレーゾ監督(60)の成績不振による解任を発表した。3季ぶりのタイトル獲得を目指した今季だったが、第1ステージは8位に終わり、ACLも1次リーグで敗退。巻き返しを目指した第2ステージも開幕から下位クラブとの3連戦で、1勝1分け1敗と結果とともに内容も伴わなかった。後任には石井正忠コーチ(48)が就任する。
セレーゾ監督は1度目に監督を務めた00年に3冠を獲得した功労者でもあったが、井畑滋社長は「流れを変える時期じゃないか」と判断。この日の朝、緊急の役員会を開いて監督交代を決定し、昼頃、鹿嶋市内の選手寮でセレーゾ監督に契約を解除する旨を伝えた。シーズン途中での解任は99年のゼ・マリオ氏に次ぎ2例目となった。
石井新監督はJリーグ発足時の故宮本征勝氏以来、クラブ史上2人目の日本人指揮官となる(代行では98、99年の関塚隆氏=現J2千葉監督)。この日の練習から陣頭に立ち、「セレーゾ監督の戦術を引き継ぎながら、セットプレーの守備など改善していきたい。勝ちにこだわることを復活させたい」と今後の方針を示した。Jクラブ最多16個のタイトルを持つ名門に走った激震。選手も重く受け止めており、日本代表MF柴崎は「結果が伴わなかった責任は選手にもある。奮起することがクラブとして求められている」と、巻き返しを誓った。
◆石井 正忠(いしい・まさただ)1967年(昭42)2月1日、千葉県出身の48歳。現役時代は鹿島、福岡でプレーし、J1通算95試合3得点。98年に引退し、99年から鹿島下部組織コーチ。02年からトップチームのフィジカルコーチ。12年からコーチを務めた。1メートル79、71キロ。利き足は右。
[ 2015年7月22日 05:30 ]
【鹿島】石井新監督、名門再出発へ抱負「勝利にこだわってやるチームを」
2015年7月22日6時0分 スポーツ報知

練習後に報道陣の取材に応じた鹿島・石井新監督
J1の鹿島が21日、成績不振のためトニーニョ・セレーゾ監督(60)を解任したと発表した。第1ステージ(S)8位、第2Sも3節まで下位を相手に1勝1分け1敗の11位と低迷し、監督交代に踏み切った。後任には石井正忠ヘッドコーチ(48)が昇格する。
J最多7回の年間優勝を誇る名門が1999年のゼ・マリオ監督以来となる2度目のシーズン途中の監督解任劇(98年のジョアン・カルロス監督は辞任)に踏み切った。この日の朝、緊急役員会を開き、セレーゾ監督解任を決定し、午後に本人に鹿嶋市内で通告。その際、同監督は「残念な気持ちでいっぱいだ」と話していたという。
「開幕から成績の不振が続いていた。第2Sも3節を終わって、下位チームとの3戦は我々が目標とした成績でなく、満足いく結果が得られなかった」と井畑滋社長(63)。第2Sの開幕3戦は3連勝が続投ノルマだったが、下位の新潟、清水、松本相手に達成できず。この日午後のミーティングで選手たちに伝え、その後の練習から石井新体制がスタートした。
石井監督は「勝利にこだわってやるチームを復活させたい。勝負強さ、勝負にこだわる姿勢を見せたい」と抱負。J発足当初から指揮を執った宮本征勝氏以来2人目となる日本人監督(代行除く)で、J屈指の名門は再出発する。
◆石井 正忠(いしい・まさただ)19
67年2月1日、千葉県市原市生まれ。48歳。市原緑高、順大を経て1989年にNTT関東(現大宮)に入社。91年には鹿島の前身の住友金属入り。98年に福岡に移籍し、主にMFとして活躍。シーズン終了後に引退し、鹿島のユースコーチやトップのフィジカルコーチなどを歴任し、今季はトップチームヘッドコーチを務めていた。J1通算95試合3得点。
早速、陣頭指揮を執り、取材に応じた石井監督である。
「セレーゾ監督の戦術を引き継ぎながら、セットプレーの守備など改善していきたい。勝ちにこだわることを復活させたい」
「勝利にこだわってやるチームを復活させたい。勝負強さ、勝負にこだわる姿勢を見せたい」
と語る。
勝利を飽く無く追求するチームにしてくれるであろう。
また、監督解任の理由としては、井畑社長が「流れを変える時期じゃないか」と判断し、踏み切ったとのこと。
成績不振は監督だけのものではない。
戦力を揃えられなかったフロントや、選手の負傷といった不測の事態、そして選手たち自身にもある。
ここから巻き返し、勝利を追求するのだ。
鹿島を信じておる。
石井監督就任
石井正忠コーチの新監督就任について
2015年07月21日(火)
標記の通り、本日(21日)石井正忠コーチが新監督に就任することとなりましたのでお知らせいたします。
<プロフィール>
■監督名: 石井 正忠(いしい・まさただ)
■生まれ: 1967年2月1日、千葉県出身
■経 歴:
市原緑高校−順天堂大学―NTT関東−住友金属工業−鹿島アントラーズ(1992‐1997)ーアビスパ福岡(1998)
■公式戦通算成績:
J1リーグ通算
95試合出場3得点(鹿島では94試合出場3得点)
ナビスコカップ通算
27試合1得点(すべて鹿島)
天皇杯通算 5試合0得点(すべて鹿島)
■指導歴:
1999〜2001 鹿島アントラーズユースコーチ
2002〜2011 鹿島アントラーズトップチームフィジカルコーチ
2012〜 鹿島アントラーズトップチームコーチ
トニーニョ・セレーゾ監督解任に伴って石井コーチが監督に就任とのこと。
文面から、暫定監督ではなく、今季は石井監督で行くと受け取れる。
まだまだ三冠の狙えるチームにどれだけタイトルをもたらせることが出来るのか、石井監督の手腕にかかっておる。
心から声援を送り、新監督率いるチームを鼓舞していこうではないか。
新しい船出である。
2015年07月21日(火)
標記の通り、本日(21日)石井正忠コーチが新監督に就任することとなりましたのでお知らせいたします。
<プロフィール>
■監督名: 石井 正忠(いしい・まさただ)
■生まれ: 1967年2月1日、千葉県出身
■経 歴:
市原緑高校−順天堂大学―NTT関東−住友金属工業−鹿島アントラーズ(1992‐1997)ーアビスパ福岡(1998)
■公式戦通算成績:
J1リーグ通算
95試合出場3得点(鹿島では94試合出場3得点)
ナビスコカップ通算
27試合1得点(すべて鹿島)
天皇杯通算 5試合0得点(すべて鹿島)
■指導歴:
1999〜2001 鹿島アントラーズユースコーチ
2002〜2011 鹿島アントラーズトップチームフィジカルコーチ
2012〜 鹿島アントラーズトップチームコーチ
トニーニョ・セレーゾ監督解任に伴って石井コーチが監督に就任とのこと。
文面から、暫定監督ではなく、今季は石井監督で行くと受け取れる。
まだまだ三冠の狙えるチームにどれだけタイトルをもたらせることが出来るのか、石井監督の手腕にかかっておる。
心から声援を送り、新監督率いるチームを鼓舞していこうではないか。
新しい船出である。
トニーニョ・セレーゾ監督解任
トニーニョ セレーゾ監督 解任について
2015年07月21日(火)
鹿島アントラーズは本日(21日)、今季の成績を総合的に考慮したうえで トニーニョ セレーゾ監督との契約を解除することを決定しましたのでお知らせいたします。
<プロフィール>
■登録名: トニーニョ セレーゾ TONINHO CEREZO
■本名: アントニオ カルロス セレーゾ ANTONIO CARLOS CEREZO
■生まれ: 1955年4月21日、ブラジル
■2013-15シーズン通算成績
J1リーグ通算
85試合42勝15分28敗/151得点116失点
ナビスコカップ通算
14試合7勝0分7敗/20得点21失点
天皇杯通算
4試合2勝2敗/8得点6失点
AFCチャンピオンズリーグ
6試合2勝4敗/10得点13失点
スルガ銀行チャンピオンシップ
1試合1勝/3得点2失点
公式戦通算成績
110試合54勝15分41敗/192得点158失点
トニーニョ・セレーゾ監督を解任した鹿島である。
英断が下ったと言わざるをえない。
これまで、長い歴史に中でも1999年のゼ・マリオ監督と今回の二度のシーズン中の監督交代となった。
これが是となるのか非となるのか、我らの声援にかかっておる。
決断が正しかったと後の歴史家に言わせたい。
2015年07月21日(火)
鹿島アントラーズは本日(21日)、今季の成績を総合的に考慮したうえで トニーニョ セレーゾ監督との契約を解除することを決定しましたのでお知らせいたします。
<プロフィール>
■登録名: トニーニョ セレーゾ TONINHO CEREZO
■本名: アントニオ カルロス セレーゾ ANTONIO CARLOS CEREZO
■生まれ: 1955年4月21日、ブラジル
■2013-15シーズン通算成績
J1リーグ通算
85試合42勝15分28敗/151得点116失点
ナビスコカップ通算
14試合7勝0分7敗/20得点21失点
天皇杯通算
4試合2勝2敗/8得点6失点
AFCチャンピオンズリーグ
6試合2勝4敗/10得点13失点
スルガ銀行チャンピオンシップ
1試合1勝/3得点2失点
公式戦通算成績
110試合54勝15分41敗/192得点158失点
トニーニョ・セレーゾ監督を解任した鹿島である。
英断が下ったと言わざるをえない。
これまで、長い歴史に中でも1999年のゼ・マリオ監督と今回の二度のシーズン中の監督交代となった。
これが是となるのか非となるのか、我らの声援にかかっておる。
決断が正しかったと後の歴史家に言わせたい。
小笠原満男・西大伍、Aリーグが狙う10人のアジア人選手
Aリーグが『10人の移籍ターゲット』を公開。鹿島MF小笠原、名古屋FW永井らを狙う?
2015年07月21日(Tue)13時43分配信
photo Getty Images

Aリーグの公式サイトが公開した移籍ターゲット4人【写真:Getty Images】
オーストラリアのAリーグは、公式サイトで「Aリーグが狙う10人のアジア人選手」を公開した。
日本人選手には、鹿島アントラーズのMF小笠原満男とDF西大伍、名古屋グランパスのFW永井謙佑、浦和レッズのFW李忠成の4選手の名前が挙げられた。
小笠原には「このベテランMFは、数年後にAリーグに加入するだろう」と評価し、ターゲットとしている選手だと明かしている。
また、永井に対しては「彼にとって必要なことは、景色を変えることだ」と移籍を勧め、2011年のアジア杯決勝のオーストラリア戦で見事なボレーシュートを決めた李には「浦和で多くの試合に出られておらず、報道によれば移籍にオープンなようだ」とした。
その他には、FCソウルの韓国代表MFユン・イルロク、全北現代モータースの元韓国代表FWイ・ドングッなどが選ばれている。
Aリーグには、ウェスタン・シドニーにMF高萩洋次郎(現FCソウル)とDF田中裕介(現セレッソ大阪)が所属していたが、それぞれが今夏移籍したため、同リーグには日本人選手がひとりも所属していない。
果たしてこの中からオーストラリアへと旅立つ選手はいるのだろうか。
【了】
「Aリーグが狙う10人のアジア人選手」を発表した豪州のAリーグである。
鹿島からは小笠原満男と西大伍が挙げられたとのこと。
満男は、「このベテランMFは、数年後にAリーグに加入するだろう」と高く評価し、ターゲットとして狙っておる様子。
もし流出となれば大きな痛手となる。
岳の海外移籍の恐れもあり、ここで二人揃っていなくなるとなるとボランチは壊滅状態となろう。
とはいえ、数年後と前置きもあり、今日明日ではなさそうである。
バチや久保田和音、大橋、またユースの平戸くんなど数年後にはものになってもらわねばならぬ選手がおる。
彼らの成長を期待しておきたい。
また、西については海外でのプレイを希望しておることも承知しておる。
しかしながら、この選手として最も脂の乗る時期に豪州という選択肢はなかろう。
挑戦するとしても、もう少し先になるのではなかろうか。
満男にしろ西にしろ、このような話が出るのは、才能に疑いの余地が無いためである。
彼らと共に、勝利を目指していくのだ。
気持ちをひとつにしたい。
2015年07月21日(Tue)13時43分配信
photo Getty Images

Aリーグの公式サイトが公開した移籍ターゲット4人【写真:Getty Images】
オーストラリアのAリーグは、公式サイトで「Aリーグが狙う10人のアジア人選手」を公開した。
日本人選手には、鹿島アントラーズのMF小笠原満男とDF西大伍、名古屋グランパスのFW永井謙佑、浦和レッズのFW李忠成の4選手の名前が挙げられた。
小笠原には「このベテランMFは、数年後にAリーグに加入するだろう」と評価し、ターゲットとしている選手だと明かしている。
また、永井に対しては「彼にとって必要なことは、景色を変えることだ」と移籍を勧め、2011年のアジア杯決勝のオーストラリア戦で見事なボレーシュートを決めた李には「浦和で多くの試合に出られておらず、報道によれば移籍にオープンなようだ」とした。
その他には、FCソウルの韓国代表MFユン・イルロク、全北現代モータースの元韓国代表FWイ・ドングッなどが選ばれている。
Aリーグには、ウェスタン・シドニーにMF高萩洋次郎(現FCソウル)とDF田中裕介(現セレッソ大阪)が所属していたが、それぞれが今夏移籍したため、同リーグには日本人選手がひとりも所属していない。
果たしてこの中からオーストラリアへと旅立つ選手はいるのだろうか。
【了】
「Aリーグが狙う10人のアジア人選手」を発表した豪州のAリーグである。
鹿島からは小笠原満男と西大伍が挙げられたとのこと。
満男は、「このベテランMFは、数年後にAリーグに加入するだろう」と高く評価し、ターゲットとして狙っておる様子。
もし流出となれば大きな痛手となる。
岳の海外移籍の恐れもあり、ここで二人揃っていなくなるとなるとボランチは壊滅状態となろう。
とはいえ、数年後と前置きもあり、今日明日ではなさそうである。
バチや久保田和音、大橋、またユースの平戸くんなど数年後にはものになってもらわねばならぬ選手がおる。
彼らの成長を期待しておきたい。
また、西については海外でのプレイを希望しておることも承知しておる。
しかしながら、この選手として最も脂の乗る時期に豪州という選択肢はなかろう。
挑戦するとしても、もう少し先になるのではなかろうか。
満男にしろ西にしろ、このような話が出るのは、才能に疑いの余地が無いためである。
彼らと共に、勝利を目指していくのだ。
気持ちをひとつにしたい。
鹿島ユース・垣田くん、クラセン注目の11傑
[クラブユース選手権U-18]ユース取材ライター陣が推薦する「クラセン注目の11傑」vol.4
15/7/21 07:00
特集企画「ユース取材ライター陣が推薦する『クラセン注目の11傑』」
総体、選手権でも人気企画となっているユース取材陣が推薦する大会注目プレーヤー特集。7月22日に開幕する第39回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会の注目選手を「クラセン注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター各氏に紹介してもらいます。第4回は、“ユース教授”こと、安藤隆人氏による11名です。。
いよいよ始まるクラブユース選手権。11傑は2年生を積極的に起用してみた。さらに同じチームから2人以上選出しないように、バランスを見てピックアップ。4-2-3-1のフォーメーションに当てはめる形で選出をしてみました。ポイントとなるのが、高さと速さのバランス、そして攻守のバランス。ポゼッションだけでなく、縦への推進力の高い攻撃が出来ることを期待して、このメンバーを配置。堂安律はトップチームに帯同しており、出場するかどうかは微妙だが、どれも真夏の群馬で光り輝くであろう選手ばかり。暑さと連戦の披露が一番の敵となるこの大会。技術だけでなくメンタリティーも試される中で、自分の力をフルに発揮出来るかが、上位進出、個人的には将来へのアピールへと繋がる。能力のある彼らが、自分の将来を懸け、熱く戦う姿にぜひ注目してもらいたい。
GK原田岳(横浜FMユース、2年)
「フィジカルがしっかりしており、安定感のあるセービングを見せる。1対1の強さ、至近距離からのシュートセーブは一級品で、世代を代表するGKの一人。どっしりとしていて、かつ守備範囲も広い。安心してゴールを任せられる」
DF森岡陸(磐田U-18、2年)
「180cmの高さがあって、攻撃能力も兼ね揃えている。本職はCBだが、彼のクロスの精度、1対1の強さは、ぜひサイドで開花してもらいたいところ。ここでは右サイドバックで起用したい」
DF麻田将吾(京都U-18、2年)
「左利きのCBだが、左サイドバックでも適性がありそう。185cmの高さとキックの精度で、CBとしてはもちろん、ボランチ、左サイドバックとプレーの幅が広くなる可能性を秘めている」
DF冨安健洋(福岡U-18、2年)
「アジアを経験し、個でやられる悔しさをまざまざと知った。『奪いにいく守備をもっと磨きたい』と、プレーに積極性と力強さが出てきた。DFリーダーとして適任の人物」
DF森下怜哉(C大阪U-18、2年)
「ここでは左サイドバックに起用したい。彼の魅力は前への強さと、両足で正確なフィードが出来ること。斜めのクサビのパスの精度が高く、左サイドバックでも十分にハイレベルにこなせるはず。実際に新潟国際ユースでは左サイドバックを経験。無難にプレーしてみせた」
MF山田陸(大宮U-18、2年)
「広い視野を持ち、柔らかなボールタッチと豊富なアイデアで、意外性のあるパスが出せる。大宮ではアンカーとして、攻守において抜群のバランス感覚を発揮。このチームでは池庭と共に、攻撃の起点として機能してくれるはず」
MF池庭諒耶(名古屋U18、3年)
「184cmの高さを誇り、広い視野からピッチ全体を見渡し、正確なパスでリズムを作れる。攻撃センスがあり、守備もうまい山田とのダブルボランチのコンビは、良い連係を見せるのでは。彼の前へ出て行く力を存分に発揮出来るだろう」
MF吉平翼(大分U-18、3年)
「ゴリゴリのストライカーだが、その献身性とゴール前での勝負強さを買って、サイドハーフに起用したい。逆サイドからゴールに飛び込む迫力は彼ならではで、堂安とのポジションチェンジも攻撃を活性化させてくれそう」
MF生地慶充(F東京U-18、2年)
「ボールが収まり、簡単には倒れない。ボールの呼び込み方、置き方がうまく、ボディーバランスにも優れたアタッカー。高い位置で起点を作りたいときに最適の選手。さらに経験を積めば、より化ける可能性も秘めている」
MF堂安律(G大阪ユース、2年)
「ここではトップ下に置きたい。彼の攻撃センスはトップクラスで、中央に置いても、サイドに置いても変わらぬ効力を発揮するのが強み。ここでは垣田との高い連動性を見せてくれることを期待」
FW垣田裕暉(鹿島ユース、3年)
「1トップは彼で決まり。高さと屈強なフィジカル、そして熱いハートの持ち主で、どんな状況でも献身的にボールを収め、セットプレーでは圧倒的な制空権でゴールを奪う。前線にこういう戦える選手がいることは、大きな強みになる」
垣田
吉平 堂安 生地(左右入れ替えも可)
池庭 山田
森下 麻田 冨安 森岡
原田
執筆者紹介:安藤隆人
1978年2月9日生まれ。元銀行員の経歴を持ち、ユース年代は自身の大学時代から取材を続けている、この年代のエキスパート。日本列島、世界各国を放浪するサッカージャーナリスト。育成年代を精力的に取材する“ユース教授”。主な著書は『走り続ける才能たち 彼らと僕のサッカー人生』(実業之日本社)、『高校サッカー聖地物語』(講談社)、『 星稜高校サッカー部優勝への軌跡―北陸のサッカーを全国へと導いた河崎護の30年』(サッカーマガジン)など
クラセン注目の11傑に垣田くんを選出した安藤氏である。
「1トップは彼で決まり」と言い切る。
高さとフィジカルは当然として、熱いハートの持ち主とは最高の評価と言って良かろう。
最前線にこのような選手がおることは頼もしいもの。
鹿島ユースの強さの根源を観たような気がする。
屈強なセンターFWとして成長し続けるのだ。
期待しておる。
15/7/21 07:00
特集企画「ユース取材ライター陣が推薦する『クラセン注目の11傑』」
総体、選手権でも人気企画となっているユース取材陣が推薦する大会注目プレーヤー特集。7月22日に開幕する第39回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会の注目選手を「クラセン注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター各氏に紹介してもらいます。第4回は、“ユース教授”こと、安藤隆人氏による11名です。。
いよいよ始まるクラブユース選手権。11傑は2年生を積極的に起用してみた。さらに同じチームから2人以上選出しないように、バランスを見てピックアップ。4-2-3-1のフォーメーションに当てはめる形で選出をしてみました。ポイントとなるのが、高さと速さのバランス、そして攻守のバランス。ポゼッションだけでなく、縦への推進力の高い攻撃が出来ることを期待して、このメンバーを配置。堂安律はトップチームに帯同しており、出場するかどうかは微妙だが、どれも真夏の群馬で光り輝くであろう選手ばかり。暑さと連戦の披露が一番の敵となるこの大会。技術だけでなくメンタリティーも試される中で、自分の力をフルに発揮出来るかが、上位進出、個人的には将来へのアピールへと繋がる。能力のある彼らが、自分の将来を懸け、熱く戦う姿にぜひ注目してもらいたい。
GK原田岳(横浜FMユース、2年)
「フィジカルがしっかりしており、安定感のあるセービングを見せる。1対1の強さ、至近距離からのシュートセーブは一級品で、世代を代表するGKの一人。どっしりとしていて、かつ守備範囲も広い。安心してゴールを任せられる」
DF森岡陸(磐田U-18、2年)
「180cmの高さがあって、攻撃能力も兼ね揃えている。本職はCBだが、彼のクロスの精度、1対1の強さは、ぜひサイドで開花してもらいたいところ。ここでは右サイドバックで起用したい」
DF麻田将吾(京都U-18、2年)
「左利きのCBだが、左サイドバックでも適性がありそう。185cmの高さとキックの精度で、CBとしてはもちろん、ボランチ、左サイドバックとプレーの幅が広くなる可能性を秘めている」
DF冨安健洋(福岡U-18、2年)
「アジアを経験し、個でやられる悔しさをまざまざと知った。『奪いにいく守備をもっと磨きたい』と、プレーに積極性と力強さが出てきた。DFリーダーとして適任の人物」
DF森下怜哉(C大阪U-18、2年)
「ここでは左サイドバックに起用したい。彼の魅力は前への強さと、両足で正確なフィードが出来ること。斜めのクサビのパスの精度が高く、左サイドバックでも十分にハイレベルにこなせるはず。実際に新潟国際ユースでは左サイドバックを経験。無難にプレーしてみせた」
MF山田陸(大宮U-18、2年)
「広い視野を持ち、柔らかなボールタッチと豊富なアイデアで、意外性のあるパスが出せる。大宮ではアンカーとして、攻守において抜群のバランス感覚を発揮。このチームでは池庭と共に、攻撃の起点として機能してくれるはず」
MF池庭諒耶(名古屋U18、3年)
「184cmの高さを誇り、広い視野からピッチ全体を見渡し、正確なパスでリズムを作れる。攻撃センスがあり、守備もうまい山田とのダブルボランチのコンビは、良い連係を見せるのでは。彼の前へ出て行く力を存分に発揮出来るだろう」
MF吉平翼(大分U-18、3年)
「ゴリゴリのストライカーだが、その献身性とゴール前での勝負強さを買って、サイドハーフに起用したい。逆サイドからゴールに飛び込む迫力は彼ならではで、堂安とのポジションチェンジも攻撃を活性化させてくれそう」
MF生地慶充(F東京U-18、2年)
「ボールが収まり、簡単には倒れない。ボールの呼び込み方、置き方がうまく、ボディーバランスにも優れたアタッカー。高い位置で起点を作りたいときに最適の選手。さらに経験を積めば、より化ける可能性も秘めている」
MF堂安律(G大阪ユース、2年)
「ここではトップ下に置きたい。彼の攻撃センスはトップクラスで、中央に置いても、サイドに置いても変わらぬ効力を発揮するのが強み。ここでは垣田との高い連動性を見せてくれることを期待」
FW垣田裕暉(鹿島ユース、3年)
「1トップは彼で決まり。高さと屈強なフィジカル、そして熱いハートの持ち主で、どんな状況でも献身的にボールを収め、セットプレーでは圧倒的な制空権でゴールを奪う。前線にこういう戦える選手がいることは、大きな強みになる」
垣田
吉平 堂安 生地(左右入れ替えも可)
池庭 山田
森下 麻田 冨安 森岡
原田
執筆者紹介:安藤隆人
1978年2月9日生まれ。元銀行員の経歴を持ち、ユース年代は自身の大学時代から取材を続けている、この年代のエキスパート。日本列島、世界各国を放浪するサッカージャーナリスト。育成年代を精力的に取材する“ユース教授”。主な著書は『走り続ける才能たち 彼らと僕のサッカー人生』(実業之日本社)、『高校サッカー聖地物語』(講談社)、『 星稜高校サッカー部優勝への軌跡―北陸のサッカーを全国へと導いた河崎護の30年』(サッカーマガジン)など
クラセン注目の11傑に垣田くんを選出した安藤氏である。
「1トップは彼で決まり」と言い切る。
高さとフィジカルは当然として、熱いハートの持ち主とは最高の評価と言って良かろう。
最前線にこのような選手がおることは頼もしいもの。
鹿島ユースの強さの根源を観たような気がする。
屈強なセンターFWとして成長し続けるのだ。
期待しておる。
シャルケ・篤人、ただで起き上がるような性格ではないので
右膝手術の内田 復帰は年末か
2015年7月20日

手術を受けた右膝について語った内田篤人=成田空港
サッカー日本代表のDF内田篤人(27)=ドイツ1部・シャルケ=が20日、ドイツへ出発した。6月上旬に受けた右膝膝蓋(しつがい)靱帯の手術からのリハビリ中で、復帰には手術の時点から少なくとも4カ月から6カ月が必要であることを明かした。順調にいけば、10月ごろから年末にかけてが復帰時期になるが、これもリハビリが順調に進んだ場合の見立てだとした。
昨年のW杯ブラジル大会後に右膝に痛みが出始めたといい、昨季は「自分が痛さに強い方なので、(プレーを)できてしまっていた。だましだましやっていた」状態だったという。クラブは保存療法を勧めたが、「やらないとまずい状態だった。自分の意思で」手術を決意。日本で6月上旬に手術を受け、数日後に退院した後は約3週間、都内の施設でリハビリに励んだ。自力で歩けるようになって「1週か2週ぐらい」だといい、まだ、足の運びはゆっくりとしていた。
手術前は「いろんなものがひっかかって邪魔」な状態だった右膝には、「力を入れやすくなった」という。昨季は、試合から帰る時も痛みがはしるほどだった。今まで、大きな手術を受けたことがなかったが、「こうなったら手術を受けるんだ…」と、早い段階から手術を受けることを決意していたことを明かした。
当面はドイツで、チームに合流できる状態になるまでリハビリを続ける。日本代表復帰への思いも胸に秘めており、「ただで起き上がるような性格ではないので。いつになるか分からないけど、呼んでもらえれば」と復活を誓った。ハリルホジッチ監督からは、パリの医師を紹介するはたらきかけもあったといい、「焦らずしっかり治してくれと(言われた)。面倒を見てくれたし、一緒に(手術について)考えてくれた」と感謝していた。
復帰まで4カ月から6カ月が必要と明かしたシャルケの篤人である。
自らの意思で手術を決断し、今は自らの意思で歩けるところまで来た様子。
長いリハビリ期間ではあるが、強い意思で乗り越え、輝きを取り戻すであろう。
篤人の復帰を心待ちにしておる。
2015年7月20日

手術を受けた右膝について語った内田篤人=成田空港
サッカー日本代表のDF内田篤人(27)=ドイツ1部・シャルケ=が20日、ドイツへ出発した。6月上旬に受けた右膝膝蓋(しつがい)靱帯の手術からのリハビリ中で、復帰には手術の時点から少なくとも4カ月から6カ月が必要であることを明かした。順調にいけば、10月ごろから年末にかけてが復帰時期になるが、これもリハビリが順調に進んだ場合の見立てだとした。
昨年のW杯ブラジル大会後に右膝に痛みが出始めたといい、昨季は「自分が痛さに強い方なので、(プレーを)できてしまっていた。だましだましやっていた」状態だったという。クラブは保存療法を勧めたが、「やらないとまずい状態だった。自分の意思で」手術を決意。日本で6月上旬に手術を受け、数日後に退院した後は約3週間、都内の施設でリハビリに励んだ。自力で歩けるようになって「1週か2週ぐらい」だといい、まだ、足の運びはゆっくりとしていた。
手術前は「いろんなものがひっかかって邪魔」な状態だった右膝には、「力を入れやすくなった」という。昨季は、試合から帰る時も痛みがはしるほどだった。今まで、大きな手術を受けたことがなかったが、「こうなったら手術を受けるんだ…」と、早い段階から手術を受けることを決意していたことを明かした。
当面はドイツで、チームに合流できる状態になるまでリハビリを続ける。日本代表復帰への思いも胸に秘めており、「ただで起き上がるような性格ではないので。いつになるか分からないけど、呼んでもらえれば」と復活を誓った。ハリルホジッチ監督からは、パリの医師を紹介するはたらきかけもあったといい、「焦らずしっかり治してくれと(言われた)。面倒を見てくれたし、一緒に(手術について)考えてくれた」と感謝していた。
復帰まで4カ月から6カ月が必要と明かしたシャルケの篤人である。
自らの意思で手術を決断し、今は自らの意思で歩けるところまで来た様子。
長いリハビリ期間ではあるが、強い意思で乗り越え、輝きを取り戻すであろう。
篤人の復帰を心待ちにしておる。
松本山雅戦コメント・報道
2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第3節
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
Q.序盤、エンジンの掛かりが遅いという印象だったが、どのように思っているか?
A.0-2で負けた後、何を言ったとしても言い訳にしか聞こえないだろう。話をする内容は限られてくる。相手が強みとしている部分を出して、勝利を収めたことを称えたい。立ち上がりだけではなく、前半にはビルドアップの際に攻撃陣がボールを受けるために、下がってくることが多すぎた。そうすると、相手の圧力は強まってしまう。もう少し、相手の裏を狙ったり、相手のラインを下げさせてから、中盤の選手がボールを引き出しに来れば良かった。その話は、ハーフタイムで修正できた。それでうまく後半を迎えることができた。
A.相手の長所はセットプレーとロングスロー、そしてピッチを広く使ってからのクロスボールであるという中で、失点はセットプレーから喫しているし、もう1つの失点は個人のミスからのものだ。そこをなかなか改善できていないが、0-2という状況から、後半は盛り返していかないといけなかった。試合全体を振り返って、チャンスの数は少なかったが、もう少し慌てずに決めることができれば、違う状況に持っていくことができたかもしれない。ただ、相手は身体を張って必死にプレーしていた。誰が見てもそのように思える姿勢を、ピッチ上で示していた。敗戦という結果をしっかりと受け止めて、切り替えて改善していかなければならない。しっかりと取り組まなければならない。
Q.後半に攻撃的な交代カードを切っても同点に追いつけなかったが、何が足りなかったのか?
A.相手が2点をリードしている状況で、ブロックを作って守るということは、彼らがいつもやっていること。それを突破するために交代をした。ダヴィ選手は、最長で3、40分のプレー時間と考えていたので、展開によっては早めに投入しなければと思っていた。途中から遠藤選手をボランチの位置に下げたり、山村選手を入れて、高さを生かしてクロスを、と考えていた。遠藤選手やカイオ選手のクロスから、ダヴィ選手や山村選手、そして逆サイドハーフやサイドバックの進入を狙っていたが、なかなかクロスの精度が上がらなかった。狙ったポイントには入っていかなかった。また、クロスが入っても、逆サイドの選手が詰めていなかった。練習ではやっているのだが、うまくいかなかった。
A.とにかく、今日は何も言っても言い訳にしかならない。負けというのが現実。しっかりと受け止めないといけない。
【遠藤 康】
相手の思い通りの形になってしまった。1人1人が、もっとボールに関わっていかないといけない。もっと何度も動き直して、パスの出し手に選択肢を与えないといけない。自分を含めて、反省点はたくさんある。
【西 大伍】
ミスから先制されてしまったので、それを帳消しにするためにも、点を決めて勝ちたかった。相手が得意としている形に持っていかれてしまったと思う。
【豊川 雄太】
シュートの場面については、あれが決まるかどうかが大きかった。決めきれず、悔しい。自分は結果を出さないと生き残っていけない。ウォーミングアップの時からコールをしてもらうのは、今までにあまり見たことがないし、サポーターの皆さんから期待されていたのに結果を残せなくて悔しい。申し訳ない。
J1 2nd 第3節 松本戦

本日行われたJ1 2nd 第3節 松本戦は0-2で負けを喫しました。
2ndステージ 第3節
2015年7月19日(日)18:04KO 松本
[ トニーニョ セレーゾ監督 ]
0−2で負けて、今日、何を言ったとしても言い訳にしか聞こえないので、言えることは限られてくる。それに当然ながら、松本のメリット(長所)も試合に勝つに当たってはあった。やるべきことを松本がやったので試合に勝った。そこは称えないといけない。ただ、立ち上がりだけでなく、前半、ビルドアップをするところで攻撃陣があまりにもボールを受けるために引き過ぎた部分があった。それをやると相手がディフェンスラインを押し上げて圧力を掛けることができるし、できればもう少し相手の裏を狙うとか、1回(ボールを)下げてから中盤の選手が引き出しに来るという形を採ればよかった。その部分はハーフタイムで修正して、うまく後半を迎えることができた。ただ、相手の長所はCK、FK、ロングスローといったセットプレー。あとは大きくピッチを使い、ウイングバックからのクロスボール。その2つ。失点を見ればセットプレーからでもあるし、もう1つの失点は個人のミス。そこがなかなか改善できていないところでもある。0ー2という状況の中で後半は盛り返していかないといけないし、試合全体でチャンスの数は少なかったが、その少ないチャンスを慌てずに決めることができれば、違う状況に持っていくことができたかもしれない。ただ、松本も体を張っていて、誰が見ても感じられるものをピッチで示したと思う。
(情報提供:データスタジアム)
2ndステージ 第3節
2015年7月19日(日)18:04KO 松本
[ 遠藤 康 ]
相手の思うような形になった。セットプレーの守備に関しては、まず、目の前の選手にやられない、その気持ちが大事。(ポジションが)ボランチに下がったのは(柴崎)岳がいない中でのこと。チャンスがあればミドルシュートを狙っていきたかった。後ろではボールを回せるけど、前で落ち着くところがなかった。一人ひとりがもっとボールに関わっていかないといけない。
[ 西 大伍 ]
先に(点を)取られたのはきつかった。ミスでやられたら、そのミスをなくす(取り返す)というか、なかったことにして勝ちたかった。相手の得意な形に持っていかれてしまった。(松本の選手は)相手のブロックに入ると厳しく(プレッシャーに)来ていた。前半のうちにあったチャンス、クロスを上げた場面で点が取れたと思う。前半で得点が欲しかった。
(情報提供:データスタジアム)
松本が鹿島を下し連敗を7でストップ!工藤浩平が移籍後初弾
15/7/19 20:13
[7.19 J1第2ステージ第3節 松本2-0鹿島 松本]
松本山雅FCが長いトンネルを抜け出した。ホームで鹿島アントラーズを2-0で下し、連敗を7でストップ。5月16日の神戸戦(2-0)以来、8試合ぶりの勝ち点3を手にした。
ナビスコ杯を含め、公式戦9連敗中だった松本が立ち上がりから攻勢に出た。前半1分、DF田中隼磨の右クロスにMF喜山康平が頭で合わせたが、GK佐藤昭大の好セーブに阻まれる。それでも前半17分、相手のバックパスを奪ったMF工藤浩平がドリブルでそのまま持ち込み、右足でゴールネットを揺らした。
6月に広島から完全移籍で加入した工藤は第2ステージ開幕節から3試合連続の先発出場。移籍後初ゴールが京都時代の13年以来、2シーズンぶりの得点となった。松本は前半28分にもショートコーナーからMF岩上祐三の右クロスにDF飯田真輝が頭で合わせ、2-0と突き放した。
鹿島は左足第5中足骨を痛めているMF柴崎岳が4試合連続の欠場。後半12分からFWダヴィが3試合連続の途中出場を果たしたが、最後まで1点が遠かった。2試合連続の無得点に終わり、第2ステージ初黒星。これで柴崎不在の間の成績は1勝1分2敗となった。
工藤は試合後のヒーローインタビューで「最後は苦しい時間もあったけど、みんなで戦った勝利だと思う」と、移籍後初勝利を喜び、1万7625人の観衆が集まったアルウィンのゴール裏を背に「これだけの人と一緒に喜び合えるのはすごいうれしいです」と満面の笑みを浮かべていた。
鹿島完敗にセレーゾ監督「何言っても言い訳になる」
[2015年7月20日1時11分]

松本対鹿島 記者会見で質問に答える鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督(撮影・丹羽敏通)
<J1:松本2−0鹿島>◇第3節◇19日◇松本
鹿島が、7連敗中だった松本に完敗した。前半17分に日本代表候補のMF遠藤康(27)バックパスをカットされ、先制点をプレゼント。28分には相手の右クロスをDFファン・ソッコ(26)がマークし切れず、追加点を奪われた。
攻めては2試合連続の無得点。後半、勝負をかけFWダビ(31)、U−22日本代表FW豊川雄太(20)を投入したが、最後までゴールを割れなかった。
相手の松本は前節広島戦で6失点。第2ステージ最下位に沈んでいたが、そこに完敗した。トニーニョ・セレーゾ監督(60)は「何を言っても言い訳になる」と多くを語らなかった。
鹿島、序盤の低調が響きリーグ戦7連敗中の松本に敗戦

前半、松本・喜山(左)と競り合う鹿島・遠藤=松本
明治安田J1第2ステージ第3節(19日、松本2−0鹿島、松本)鹿島は序盤の低調が響き、リーグ戦7連敗中だった松本に不覚を取った。相手のプレスに押され、前半17分にパスミスから先制を許すと同28分にも失点。尻に火が付いた後半は11本のシュートを放ったものの、決定的な場面は少なかった。
司令塔の柴崎を故障で欠いているとはいえ、最近は球際で気迫を欠く内容が続いている。セレーゾ監督は「誰が見ても分かるぐらい、相手は体を張る姿勢を示した」と肩を落とした。(共同)
鹿島・小笠原、松本戦でJ1通算450試合出場達成
明治安田J1第2ステージ第3節(19日、松本2−0鹿島、松本)鹿島の元日本代表MF小笠原が松本戦で、J1通算450試合出場を達成。史上9人目。
(紙面から)
昌子 アピールできず…前半に2失点「不安定で申し訳ない」
J1第2S第3節 鹿島0―2松本 (7月19日 松本)
東アジア杯に予備登録されている鹿島MF遠藤、DF昌子だったが、メンバー発表前最後の試合で、アピールすることができなかった。
遠藤は前半42分にペナルティーエリア外の右サイドから左足でミドルシュートを放つなど、ゴールを狙ったが不発に終わった。試合後は「チームとして結果を残さないといけなかった」と声を落とした。
守備陣も前半だけでまさかの2失点。昌子は「DFが不安定で申し訳ない」と責任をかぶった。
[ 2015年7月20日 05:30 ]
アップ中のコールの声が届いたと語る豊川である。
若きアタッカーにかける期待は大きい。
豊川の躍動にてここから巻き返していきたい。
楽しみにしておる。
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
Q.序盤、エンジンの掛かりが遅いという印象だったが、どのように思っているか?
A.0-2で負けた後、何を言ったとしても言い訳にしか聞こえないだろう。話をする内容は限られてくる。相手が強みとしている部分を出して、勝利を収めたことを称えたい。立ち上がりだけではなく、前半にはビルドアップの際に攻撃陣がボールを受けるために、下がってくることが多すぎた。そうすると、相手の圧力は強まってしまう。もう少し、相手の裏を狙ったり、相手のラインを下げさせてから、中盤の選手がボールを引き出しに来れば良かった。その話は、ハーフタイムで修正できた。それでうまく後半を迎えることができた。
A.相手の長所はセットプレーとロングスロー、そしてピッチを広く使ってからのクロスボールであるという中で、失点はセットプレーから喫しているし、もう1つの失点は個人のミスからのものだ。そこをなかなか改善できていないが、0-2という状況から、後半は盛り返していかないといけなかった。試合全体を振り返って、チャンスの数は少なかったが、もう少し慌てずに決めることができれば、違う状況に持っていくことができたかもしれない。ただ、相手は身体を張って必死にプレーしていた。誰が見てもそのように思える姿勢を、ピッチ上で示していた。敗戦という結果をしっかりと受け止めて、切り替えて改善していかなければならない。しっかりと取り組まなければならない。
Q.後半に攻撃的な交代カードを切っても同点に追いつけなかったが、何が足りなかったのか?
A.相手が2点をリードしている状況で、ブロックを作って守るということは、彼らがいつもやっていること。それを突破するために交代をした。ダヴィ選手は、最長で3、40分のプレー時間と考えていたので、展開によっては早めに投入しなければと思っていた。途中から遠藤選手をボランチの位置に下げたり、山村選手を入れて、高さを生かしてクロスを、と考えていた。遠藤選手やカイオ選手のクロスから、ダヴィ選手や山村選手、そして逆サイドハーフやサイドバックの進入を狙っていたが、なかなかクロスの精度が上がらなかった。狙ったポイントには入っていかなかった。また、クロスが入っても、逆サイドの選手が詰めていなかった。練習ではやっているのだが、うまくいかなかった。
A.とにかく、今日は何も言っても言い訳にしかならない。負けというのが現実。しっかりと受け止めないといけない。
【遠藤 康】
相手の思い通りの形になってしまった。1人1人が、もっとボールに関わっていかないといけない。もっと何度も動き直して、パスの出し手に選択肢を与えないといけない。自分を含めて、反省点はたくさんある。
【西 大伍】
ミスから先制されてしまったので、それを帳消しにするためにも、点を決めて勝ちたかった。相手が得意としている形に持っていかれてしまったと思う。
【豊川 雄太】
シュートの場面については、あれが決まるかどうかが大きかった。決めきれず、悔しい。自分は結果を出さないと生き残っていけない。ウォーミングアップの時からコールをしてもらうのは、今までにあまり見たことがないし、サポーターの皆さんから期待されていたのに結果を残せなくて悔しい。申し訳ない。
J1 2nd 第3節 松本戦

本日行われたJ1 2nd 第3節 松本戦は0-2で負けを喫しました。
2ndステージ 第3節
2015年7月19日(日)18:04KO 松本
[ トニーニョ セレーゾ監督 ]
0−2で負けて、今日、何を言ったとしても言い訳にしか聞こえないので、言えることは限られてくる。それに当然ながら、松本のメリット(長所)も試合に勝つに当たってはあった。やるべきことを松本がやったので試合に勝った。そこは称えないといけない。ただ、立ち上がりだけでなく、前半、ビルドアップをするところで攻撃陣があまりにもボールを受けるために引き過ぎた部分があった。それをやると相手がディフェンスラインを押し上げて圧力を掛けることができるし、できればもう少し相手の裏を狙うとか、1回(ボールを)下げてから中盤の選手が引き出しに来るという形を採ればよかった。その部分はハーフタイムで修正して、うまく後半を迎えることができた。ただ、相手の長所はCK、FK、ロングスローといったセットプレー。あとは大きくピッチを使い、ウイングバックからのクロスボール。その2つ。失点を見ればセットプレーからでもあるし、もう1つの失点は個人のミス。そこがなかなか改善できていないところでもある。0ー2という状況の中で後半は盛り返していかないといけないし、試合全体でチャンスの数は少なかったが、その少ないチャンスを慌てずに決めることができれば、違う状況に持っていくことができたかもしれない。ただ、松本も体を張っていて、誰が見ても感じられるものをピッチで示したと思う。
(情報提供:データスタジアム)
2ndステージ 第3節
2015年7月19日(日)18:04KO 松本
[ 遠藤 康 ]
相手の思うような形になった。セットプレーの守備に関しては、まず、目の前の選手にやられない、その気持ちが大事。(ポジションが)ボランチに下がったのは(柴崎)岳がいない中でのこと。チャンスがあればミドルシュートを狙っていきたかった。後ろではボールを回せるけど、前で落ち着くところがなかった。一人ひとりがもっとボールに関わっていかないといけない。
[ 西 大伍 ]
先に(点を)取られたのはきつかった。ミスでやられたら、そのミスをなくす(取り返す)というか、なかったことにして勝ちたかった。相手の得意な形に持っていかれてしまった。(松本の選手は)相手のブロックに入ると厳しく(プレッシャーに)来ていた。前半のうちにあったチャンス、クロスを上げた場面で点が取れたと思う。前半で得点が欲しかった。
(情報提供:データスタジアム)
松本が鹿島を下し連敗を7でストップ!工藤浩平が移籍後初弾
15/7/19 20:13
[7.19 J1第2ステージ第3節 松本2-0鹿島 松本]
松本山雅FCが長いトンネルを抜け出した。ホームで鹿島アントラーズを2-0で下し、連敗を7でストップ。5月16日の神戸戦(2-0)以来、8試合ぶりの勝ち点3を手にした。
ナビスコ杯を含め、公式戦9連敗中だった松本が立ち上がりから攻勢に出た。前半1分、DF田中隼磨の右クロスにMF喜山康平が頭で合わせたが、GK佐藤昭大の好セーブに阻まれる。それでも前半17分、相手のバックパスを奪ったMF工藤浩平がドリブルでそのまま持ち込み、右足でゴールネットを揺らした。
6月に広島から完全移籍で加入した工藤は第2ステージ開幕節から3試合連続の先発出場。移籍後初ゴールが京都時代の13年以来、2シーズンぶりの得点となった。松本は前半28分にもショートコーナーからMF岩上祐三の右クロスにDF飯田真輝が頭で合わせ、2-0と突き放した。
鹿島は左足第5中足骨を痛めているMF柴崎岳が4試合連続の欠場。後半12分からFWダヴィが3試合連続の途中出場を果たしたが、最後まで1点が遠かった。2試合連続の無得点に終わり、第2ステージ初黒星。これで柴崎不在の間の成績は1勝1分2敗となった。
工藤は試合後のヒーローインタビューで「最後は苦しい時間もあったけど、みんなで戦った勝利だと思う」と、移籍後初勝利を喜び、1万7625人の観衆が集まったアルウィンのゴール裏を背に「これだけの人と一緒に喜び合えるのはすごいうれしいです」と満面の笑みを浮かべていた。
鹿島完敗にセレーゾ監督「何言っても言い訳になる」
[2015年7月20日1時11分]

松本対鹿島 記者会見で質問に答える鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督(撮影・丹羽敏通)
<J1:松本2−0鹿島>◇第3節◇19日◇松本
鹿島が、7連敗中だった松本に完敗した。前半17分に日本代表候補のMF遠藤康(27)バックパスをカットされ、先制点をプレゼント。28分には相手の右クロスをDFファン・ソッコ(26)がマークし切れず、追加点を奪われた。
攻めては2試合連続の無得点。後半、勝負をかけFWダビ(31)、U−22日本代表FW豊川雄太(20)を投入したが、最後までゴールを割れなかった。
相手の松本は前節広島戦で6失点。第2ステージ最下位に沈んでいたが、そこに完敗した。トニーニョ・セレーゾ監督(60)は「何を言っても言い訳になる」と多くを語らなかった。
鹿島、序盤の低調が響きリーグ戦7連敗中の松本に敗戦

前半、松本・喜山(左)と競り合う鹿島・遠藤=松本
明治安田J1第2ステージ第3節(19日、松本2−0鹿島、松本)鹿島は序盤の低調が響き、リーグ戦7連敗中だった松本に不覚を取った。相手のプレスに押され、前半17分にパスミスから先制を許すと同28分にも失点。尻に火が付いた後半は11本のシュートを放ったものの、決定的な場面は少なかった。
司令塔の柴崎を故障で欠いているとはいえ、最近は球際で気迫を欠く内容が続いている。セレーゾ監督は「誰が見ても分かるぐらい、相手は体を張る姿勢を示した」と肩を落とした。(共同)
鹿島・小笠原、松本戦でJ1通算450試合出場達成
明治安田J1第2ステージ第3節(19日、松本2−0鹿島、松本)鹿島の元日本代表MF小笠原が松本戦で、J1通算450試合出場を達成。史上9人目。
(紙面から)
昌子 アピールできず…前半に2失点「不安定で申し訳ない」
J1第2S第3節 鹿島0―2松本 (7月19日 松本)
東アジア杯に予備登録されている鹿島MF遠藤、DF昌子だったが、メンバー発表前最後の試合で、アピールすることができなかった。
遠藤は前半42分にペナルティーエリア外の右サイドから左足でミドルシュートを放つなど、ゴールを狙ったが不発に終わった。試合後は「チームとして結果を残さないといけなかった」と声を落とした。
守備陣も前半だけでまさかの2失点。昌子は「DFが不安定で申し訳ない」と責任をかぶった。
[ 2015年7月20日 05:30 ]
アップ中のコールの声が届いたと語る豊川である。
若きアタッカーにかける期待は大きい。
豊川の躍動にてここから巻き返していきたい。
楽しみにしておる。
サッカーダイジェスト 松本山雅戦寸評
【J1採点&寸評】松本×鹿島|工藤の移籍後初ゴール&飯田の追加点で松本が連敗を7でストップ
サッカーダイジェスト編集部
2015年07月20日
相手のミスを見逃さずに先制点を奪った工藤をMOMに。

【警告】松本=なし 鹿島=カイオ(34分)、佐藤(85分)
【退場】松本=なし 鹿島=なし
【MAN OF THE MATCH】工藤浩平(松本)
【試合内容】
松本がホームで鹿島を2-0で下す金星を挙げ、連敗を7で食い止めた。
試合は17分に工藤が相手の安易なバックパスをカットし、GKとの1対1を冷静に制し、松本が先制に成功した。28分には右サイドのロングスローの流れから岩上がクロスを上げ、飯田がヘッドでねじ込み2点目。
一方、鹿島は後半に故障明けのダヴィを投入するなど積極的に交代カードを切ったが、松本の強固なブロックを崩せず。サイドからのクロスも精度を欠き、手詰まりのまま試合を終えた。
【チーム採点・寸評】
松本 7
格上の鹿島を相手に堂々とした試合運びを見せ、連敗を止めた。終盤は守勢に回ったが、全員が集中を切らさずに無失点で終えた。
鹿島 4.5
柴崎が不在とはいえ、持ち味を出しきれないまま終了。松本のハイプレスに手を焼き、守備陣の腰が引けていた。効果的なサイドチェンジもなく、セットプレーも不発に終わった。
【松本|採点&寸評】
GK
1 村山智彦 6
11分までに2度の決定機を果敢な飛び出しでセーブ。無失点勝利に貢献した。
DF
4 飯田真輝 6.5
28分に岩上の右クロスに合わせて貴重な追加点をマーク。守備では高さを存分に活かした。
36 安藤 淳 6
3バックの中央で守備陣を的確に統率。41分には見事なシュートブロックで失点を防いだ。
30 酒井隆介 5.5
数度、鋭い読みでチームをピンチから救った。鹿島の右サイドに仕事をさせなかった。
MF
11 喜山康平 6.5
3ボランチの左でプレー。鹿島の右SBへ適切なプレスをかけるなど、攻守で利いていた。
5 岩間雄大 5.5
中盤の底に入り、相手のカウンターを2度潰すなど、要所で存在感を見せた。
3 田中隼磨 6.5
右サイドでマッチアップしたカイオに満足なプレーをさせず。時間の使い方も上手かった。
6 岩沼俊介 5.5
5試合ぶりの先発。守備で後手に回らず無難な対応。縁の下でチームを支えた。
8 岩上祐三 6
右からのクロスで飯田のゴールをアシスト。しっかりと仕事をこなした。
23 工藤浩平 6.5
17分に相手のバックパスをかっさらって冷静にゴール。オビナとの距離感も非常に良かった。
FW
9 オビナ 6
身体の強さを活かしたキープが普段以上に冴えていた。ただ、86分の決定機は決めたかった。
交代出場
MF
22 前田直輝 −
89分からの出場。限られた時間の中で必死に走り回り、2点リードのまま試合を終わらせた。
監督
反町康治 6.5
6失点で大敗した前節の悔しさを反発力に転じさせるモチベーターぶりを発揮。連敗を食い止めた。
攻守ともに良いところなく松本に完敗。
【鹿島|採点・寸評】
GK
1 佐藤昭大 5
1失点目の場面で、1対1を止められなかったのは仕方ない。ただ、全体を通じて消極的だった。エリア外で手を使うミスも。
DF
22 西 大伍 5
高い位置を取ろうと試みるも、松本守備陣の対応に苦しんだ。存在感は薄かった。
14 ファンソッコ 4.5
パスを受ける直前に工藤にボールを奪われ、先制点を決められる。強さより粗さが目立ち、途中交代を余儀なくされた。
3 昌子 源 5
安易にクロスを上げさせる軽い守備が仇となり、松本に2ゴール目を許してしまった。
16 山本脩斗 5
縦に仕掛ける姿勢を何度か見せるも、決定機にはつながらず。クロスの精度を欠いた。
MF
5 青木 剛 4.5
プレーに関与する回数が少なかった。2失点目の場面ではマークを外してしまった。
40 小笠原満男 5.5
ボールを落ち着かせて効果的な配球を何度か見せたが、全体的には不完全燃焼だった。
25 遠藤 康 5.5
右サイドからカットインする得意の形は披露した。しかしゴールにはつながらず。
8 土居聖真 4.5
トップ下として満足な仕事ができたとは言い難い。54分のループシュートは枠内に入れたかった。
7 カイオ 5
左サイドでは対面の田中に封じられ、右サイドに移っても効果的なプレーは数少なかった。
FW
18 赤崎秀平 5.5
相手DFの裏を突くプレーはあったものの、松本のGK村山に止められた。
交代出場
FW
11 ダヴィ 5
故障明けとはいえ、期待されたゴールは奪えず。小競り合いを起こすなど冷静さを欠く場面もあった。
FW
19 豊川雄太 5
途中交代で左MFとしてプレー。アタッキングサードでの質がもうひとつ足りなかった印象。
DF
4 山村和也 −
89分にパワープレー要員として投入された。ただ仕事をする機会自体に恵まれなかった。
監督
トニーニョ・セレーゾ 5
またしても勝利に導けず、7連敗中の「格下」に金星を許した。後半の選手交代と布陣変更も効果的ではなかった。
取材・文:大枝 令(スポーツライター)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
サッカーダイジェストの大枝氏による松本山雅戦の寸評である。
敗戦にて低い評価となっておる。
非常に残念と言って良かろう。
ただ全体に最後の精度であったように感じる。
フィニッシュであったり、クロスであったり、競り合いや飛び出し、そういった部分を改善し、次戦に挑みたい。
鹿島を信じておる。
サッカーダイジェスト編集部
2015年07月20日
相手のミスを見逃さずに先制点を奪った工藤をMOMに。

【警告】松本=なし 鹿島=カイオ(34分)、佐藤(85分)
【退場】松本=なし 鹿島=なし
【MAN OF THE MATCH】工藤浩平(松本)
【試合内容】
松本がホームで鹿島を2-0で下す金星を挙げ、連敗を7で食い止めた。
試合は17分に工藤が相手の安易なバックパスをカットし、GKとの1対1を冷静に制し、松本が先制に成功した。28分には右サイドのロングスローの流れから岩上がクロスを上げ、飯田がヘッドでねじ込み2点目。
一方、鹿島は後半に故障明けのダヴィを投入するなど積極的に交代カードを切ったが、松本の強固なブロックを崩せず。サイドからのクロスも精度を欠き、手詰まりのまま試合を終えた。
【チーム採点・寸評】
松本 7
格上の鹿島を相手に堂々とした試合運びを見せ、連敗を止めた。終盤は守勢に回ったが、全員が集中を切らさずに無失点で終えた。
鹿島 4.5
柴崎が不在とはいえ、持ち味を出しきれないまま終了。松本のハイプレスに手を焼き、守備陣の腰が引けていた。効果的なサイドチェンジもなく、セットプレーも不発に終わった。
【松本|採点&寸評】
GK
1 村山智彦 6
11分までに2度の決定機を果敢な飛び出しでセーブ。無失点勝利に貢献した。
DF
4 飯田真輝 6.5
28分に岩上の右クロスに合わせて貴重な追加点をマーク。守備では高さを存分に活かした。
36 安藤 淳 6
3バックの中央で守備陣を的確に統率。41分には見事なシュートブロックで失点を防いだ。
30 酒井隆介 5.5
数度、鋭い読みでチームをピンチから救った。鹿島の右サイドに仕事をさせなかった。
MF
11 喜山康平 6.5
3ボランチの左でプレー。鹿島の右SBへ適切なプレスをかけるなど、攻守で利いていた。
5 岩間雄大 5.5
中盤の底に入り、相手のカウンターを2度潰すなど、要所で存在感を見せた。
3 田中隼磨 6.5
右サイドでマッチアップしたカイオに満足なプレーをさせず。時間の使い方も上手かった。
6 岩沼俊介 5.5
5試合ぶりの先発。守備で後手に回らず無難な対応。縁の下でチームを支えた。
8 岩上祐三 6
右からのクロスで飯田のゴールをアシスト。しっかりと仕事をこなした。
23 工藤浩平 6.5
17分に相手のバックパスをかっさらって冷静にゴール。オビナとの距離感も非常に良かった。
FW
9 オビナ 6
身体の強さを活かしたキープが普段以上に冴えていた。ただ、86分の決定機は決めたかった。
交代出場
MF
22 前田直輝 −
89分からの出場。限られた時間の中で必死に走り回り、2点リードのまま試合を終わらせた。
監督
反町康治 6.5
6失点で大敗した前節の悔しさを反発力に転じさせるモチベーターぶりを発揮。連敗を食い止めた。
攻守ともに良いところなく松本に完敗。
【鹿島|採点・寸評】
GK
1 佐藤昭大 5
1失点目の場面で、1対1を止められなかったのは仕方ない。ただ、全体を通じて消極的だった。エリア外で手を使うミスも。
DF
22 西 大伍 5
高い位置を取ろうと試みるも、松本守備陣の対応に苦しんだ。存在感は薄かった。
14 ファンソッコ 4.5
パスを受ける直前に工藤にボールを奪われ、先制点を決められる。強さより粗さが目立ち、途中交代を余儀なくされた。
3 昌子 源 5
安易にクロスを上げさせる軽い守備が仇となり、松本に2ゴール目を許してしまった。
16 山本脩斗 5
縦に仕掛ける姿勢を何度か見せるも、決定機にはつながらず。クロスの精度を欠いた。
MF
5 青木 剛 4.5
プレーに関与する回数が少なかった。2失点目の場面ではマークを外してしまった。
40 小笠原満男 5.5
ボールを落ち着かせて効果的な配球を何度か見せたが、全体的には不完全燃焼だった。
25 遠藤 康 5.5
右サイドからカットインする得意の形は披露した。しかしゴールにはつながらず。
8 土居聖真 4.5
トップ下として満足な仕事ができたとは言い難い。54分のループシュートは枠内に入れたかった。
7 カイオ 5
左サイドでは対面の田中に封じられ、右サイドに移っても効果的なプレーは数少なかった。
FW
18 赤崎秀平 5.5
相手DFの裏を突くプレーはあったものの、松本のGK村山に止められた。
交代出場
FW
11 ダヴィ 5
故障明けとはいえ、期待されたゴールは奪えず。小競り合いを起こすなど冷静さを欠く場面もあった。
FW
19 豊川雄太 5
途中交代で左MFとしてプレー。アタッキングサードでの質がもうひとつ足りなかった印象。
DF
4 山村和也 −
89分にパワープレー要員として投入された。ただ仕事をする機会自体に恵まれなかった。
監督
トニーニョ・セレーゾ 5
またしても勝利に導けず、7連敗中の「格下」に金星を許した。後半の選手交代と布陣変更も効果的ではなかった。
取材・文:大枝 令(スポーツライター)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
サッカーダイジェストの大枝氏による松本山雅戦の寸評である。
敗戦にて低い評価となっておる。
非常に残念と言って良かろう。
ただ全体に最後の精度であったように感じる。
フィニッシュであったり、クロスであったり、競り合いや飛び出し、そういった部分を改善し、次戦に挑みたい。
鹿島を信じておる。