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ナビスコ杯決勝 ガンバ大阪戦



一丸となった完封勝利。

Fernando Bob続報

Destaque da Ponte, Fernando Bob pode jogar no futebol japonês
Publicado em 29/10/2015, 18:20 /Atualizado em 30/10/2015, 12:56


Fernando Bob, volante da Ponte Preta, em treino em Campinas

Um dos destaques da Ponte Preta na temporada, o volante Fernando Bob, pode deixar o clube ao fim desta temporada. Quem planeja contar com o atleta é o Kashima Antlers, time japonês que ainda possui os brasileiros Dinei (ex-Palmeiras), Davi (ex-Vitória) e Caio (ex-São Paulo).

Antes pertencente integralmente ao Fluminense, Fernando Bob possui 20% de seus direitos, além de 60% do SEV Hortolândia, clube utilizado por empresários, 10% da Traffic e 10% do Fluminense. O jogador planejava permanecer, ao menos, mais uma temporada no futebol brasileiro visando valorizar ainda mais seu passe e posteriormente migrar para um grande mercado do futebol internacional.

Apesar dos planos do jogador, a proposta oferecida pelos japoneses é muito superior a qualquer outra já recebida pela Ponte Preta. Sua ida ao futebol oriental poderia garantir a independência financeira tão sonhada pelos jogadores de futebol. Sem nenhuma definição de seu futuro, Fernando Bob não comenta sobre o seu suposto destino.

Há pouco mais de dois anos na Ponte Preta, o volante integrou o elenco que levou a Macaca à final da Copa Sul-Americana em 2013. Neste Brasileirão Bob se destaca por ser uma das peças chave do time ponte-pretano, que ocupa atualmente o nono lugar na tabela e ainda possui chances de garantir uma vaga na Libertadores caso consiga integrar o grupo dos quatro primeiros colocados.


Fernando Bobについて報じるESPNである。
本人のコメントこそないが、鹿島に来る可能性が高まった様子。
いつもよりは早いが、報道・情報によって一喜一憂する時期となった。
来季の陣容は如何に。
続報を待っておる。

小笠原満男、鹿島はタイトルを取らなければ評価されない

【ナビスコ杯】小笠原、鹿島3年ぶり頂点へ「もう一段激しくチャージ」
2015年10月31日6時0分 スポーツ報知


公式練習で汗を流す鹿島・小笠原

 ◆ナビスコ杯 ▽決勝 鹿島―G大阪(31日・埼玉スタジアム)

 公式練習が30日、埼玉スタジアムで行われ、両クラブの大黒柱がタイトル奪取を宣言した。大会連覇を目指すG大阪は、司令塔MF遠藤保仁(35)が「100%以上の力を出す」と断言。また、3年ぶり6度目の頂点を目指す鹿島は、主将のMF小笠原満男(36)がクラブの第4期黄金期確立に向け、この優勝を「きっかけにしたい」と応戦し、バチバチの火花を散らした。両チームの決勝戦での激突は初めて。意地とプライドをかけた熱戦になりそうだ。

 嵐の前の静けさか。小笠原はいつも通り、表情一つ変えずにボールを回していた。練習会場、開始時間(正午)、報道陣の数。非日常が広がる中で、チームに平常心をもたらしているようだった。「チームの良さ、一丸となって戦えれば、良い結果が得られる」。クラブ17冠目、自身14個目のタイトル獲得を静かに見据えた。

 特別な相手が待ち受ける。鹿島相手に守りを固めてくるクラブが多い中、真っ向勝負ができる唯一の相手に挙げるのが、G大阪だ。毎年の対戦を「楽しみ」と言い、12年にJ2降格が決まった時には「寂しいよね」と口にした。14年序盤、本調子ではなかったG大阪に快勝した際には「調子が良い時にやりたかった」とさえ言った。

 G大阪を束ねる遠藤とは代表でしのぎを削ってきた。同じゴールデンエージ(79年4月〜80年3月生まれ)の選手とは「刺激を受けた。負けたくないというものあるけど、みんな活躍してほしいよね」とライバルを超えた関係だ。持ち味の激しいチャージが遠藤に対し、さらに厳しくなるのが恒例。初の決勝対決となれば、もう一段ギアが上がる。

 「鹿島はタイトルを取らなければ評価されない。このタイトルをきっかけに数多くのタイトルを取れるようにしたい」と小笠原。3年ぶりのタイトル奪回へ。常勝軍団の意地とプライドをぶつけ、勝つ喜びを鹿島にもたらす。(内田 知宏)

 ◆ヤマザキナビスコ杯 1992年に創設され、95年を除き毎年開催。今大会で23回目。同一スポンサーによる世界最長のカップ戦として、ギネス世界記録に認定された。98年から決勝を国立競技場で開催していたが、改修工事のため昨年より埼玉スタジアムで開催。優勝賞金は1億円。最多優勝は鹿島の5回。優勝チームには翌年、スルガ銀行チャンピオンシップの出場権が与えられる。


「チームの良さ、一丸となって戦えれば、良い結果が得られる」と語る小笠原満男である。
結束と言い切って良かろう。
主将の言葉を実践するためチームは一丸となる。
勝利を信じておる。

岳、そこの勝負で負けたくない

鹿島MF柴崎、遠藤と司令塔対決「負けたくない」
[2015年10月31日7時41分 紙面から]


リラックスした表情で公式練習に臨む鹿島MF柴崎(撮影・下田雄一)

 鹿島の最多6度目か、G大阪の2連覇か。ナビスコ杯決勝が今日31日、史上初の3冠チーム同士の顔合わせで行われる。

 鹿島MF柴崎岳(23)は明らかに意識していた。3年ぶりの優勝を狙うナビスコ杯決勝の公式会見。隣には、日本代表の7番の先輩、G大阪MF遠藤保仁(35)がいた。自ら切り出す。「G大阪さんは中盤の構成力に優れていますので、同じポジションとして負けたくない」。名前こそ口にしなかったが「局面の勝負、マッチアップが決勝の見どころになると思う」と司令塔対決を予告した。

 写真撮影では「優勝杯を2人で引っ張り合って」とリクエストされ、笑顔で応じた。代表では昨年11月の2試合と今年1月のアジア杯でチームメート。ただ、同時出場はなく控えとしてベンチで見続けた。ハリルホジッチ監督に代わって遠藤が代表から勇退。超えるチャンスは、この舞台だ。

 公式戦4連敗中の相手だが、それを上回る好印象がある。「縁のある大会なので、またタイトルを持ち帰りたい」。12年決勝は柴崎の2発で2連覇。MVPにも輝いた。再現した先に鹿島の最多6度目Vが待つ。

新旧日本代表「7」対決!鹿島・柴崎、G大阪・遠藤に挑戦状

マイクを手に遠藤に“宣戦布告”した柴崎。名門対決に気合を入れた (撮影・山田喜貴)

 ナビスコ杯決勝(埼玉スタジアム)は31日、3年ぶり6度目の優勝を目指す鹿島と、2連覇を狙うG大阪が対戦する。2012年に大会最優秀選手(MVP)に輝いた鹿島の日本代表MF柴崎岳(23)は、公式会見で席を並べたG大阪MF遠藤保仁(35)に挑戦状を叩きつけた。また、G大阪の日本代表FW宇佐美貴史(23)は2年連続3冠達成にむけた“1冠”獲得を念頭に置いた。

 決戦を翌日に控え、鹿島MF柴崎の闘志はメラメラと燃えていた。埼玉スタジアムで行われた公式会見。若き司令塔が負けん気をむき出しにした。

 「G大阪は中盤の構成力が非常に優れている。同じポジションの僕としては、そこの勝負で負けたくない」

 具体名こそ出さないが、G大阪MF遠藤を標的にしていることは明らか。会見で席を並べた先輩に“挑戦状”を叩きつけた。両者は同じボランチでゲームメークが得意。日本代表の新旧「背番号7」でもあり、対決に注目が集まる。

 柴崎はプロ2年目の2012年大会決勝の清水戦で2ゴールを挙げてチームを優勝に導き、MVPに輝いた。「縁のある大会。最高のパフォーマンスを出せるし、いい試合を約束できる」と“追い風”を強調した。


会見で記念撮影に臨む鹿島・石井監督、柴崎、G大阪・遠藤、長谷川監督(左から)=埼玉スタジアム(撮影・山田喜貴)

 ただ、鼻息の荒い後輩とは裏腹に次にマイクを握った遠藤は「見どころ? 相手GKの手の届かないところにシュートを打つことかなあ。あ、もちろん枠内ですけど」とひょうひょうとした受け答え。柴崎の“口撃”をひらりとかわす老獪(ろうかい)さは、百戦錬磨の35歳ならではだ。

 ともに年間3冠を経験した名門同士の頂上対決。意外にも主要タイトルの決勝戦での激突は初めてだ。「ここ数年は世代交代でタイトルをなかなか取れなかった。選手には自信になる」と柴崎。G大阪の2連覇の野望を阻み、常勝軍団への返り咲きを目指す。 (伊藤昇)

ナビスコ杯

 Jリーグのリーグカップ戦として行われ、J開幕の前年である1992年に第1回大会を開催。J1の18チームが出場し、ACLに出場した4チーム(G大阪、浦和、鹿島、柏)を除く14チームが、7チームずつ2組に分かれて1次リーグを実施。各組上位2チームとACL出場チームが決勝トーナメントに進出する。準々決勝と準決勝はホームアンドアウェー方式、決勝は一発勝負。「同一スポンサーによる最長のカップ戦」としてギネス世界記録に認定されている。昨年優勝はG大阪。優勝賞金1億円。
(紙面から)

ナビスコ杯Vへ!柴崎、遠藤に公開挑戦状「中盤勝負負けたくない」

ナビスコ杯決勝の前日練習でボールを奪いに行く鹿島MF柴崎
Photo By スポニチ


 ナビスコ杯決勝は31日、埼玉スタジアムで行われ、鹿島とG大阪が対戦する。国内主要大会の決勝では初めてのカード。3年ぶりの優勝を目指す鹿島は日本代表MF柴崎岳(23)が、日本代表で同じ背番号7を背負っていたMF遠藤保仁(35)擁すG大阪との中盤対決を制し、カップを持ち帰る決意を示した。

 普段通りの落ち着いた声だったが、込められた意志には並々ならぬものがあった。決戦を翌日に控え、約1時間の練習後の公式会見。チームを代表して出席した柴崎は勝負のポイントを尋ねられると「局面でのマッチアップに見どころがある。G大阪は中盤での構成力がある。そこの勝負で負けたくない」と力強く語った。

 隣の席にはG大阪の遠藤がいた。同じボランチのポジションで、ともに攻撃の指揮を執る。現在、日本代表で自身がつけている背番号7を今年1月のアジア杯まで背負った先輩に対し、公開で挑戦状を叩きつけた形だ。遠藤は同じ質問に「相手のGKの手の届かないところにシュートを打つ。枠内ですよ。そこがポイント」と“挑発”には乗らなかった。だが、決勝の結果、パフォーマンス次第では新旧交代を印象づけることになる。

 柴崎にとって縁起のいい舞台だ。ルーキーイヤーの11年。ナビスコ杯準決勝の名古屋戦で公式戦初ゴールを決めた。そして優勝に貢献。鹿島に入団後、初のタイトルとなった。翌12年には清水との決勝で2得点を挙げ2連覇に導き、MVPも獲得した。決勝の勝率は10割。「縁のある大会。タイトルを持ち帰れるように」と三たび、歓喜を味わうつもりだ。

 チームにとっても大きな意味を持つ。国内主要大会でJリーグ最多16個のタイトルを持つ鹿島だが、最近2年は見放されている。「優勝を経験していない選手が大半だが、勝つことで自信を持てる」と柴崎。主将の小笠原も「ここをきっかけに数多くのタイトルを獲れるように」と話す。遠藤擁するG大阪を中盤の戦いで制圧し、黄金期の再来を告げるカップをつかみ取る。


優勝トロフィーを挟んで壇上に並ぶ(左から)鹿島・石井監督、柴崎、G大阪・遠藤、長谷川監督
Photo By スポニチ


[ 2015年10月31日 05:30 ]

柴崎3年ぶり戴冠で「鹿島の発展に」
2015年10月31日


 ナビスコ杯決勝の公式練習で競り合う鹿島・柴崎(右)=埼玉スタジアム(共同)


 「ナビスコ杯・決勝、鹿島−G大阪」(31日、埼玉スタジアム2002)

 Jリーグ・ヤマザキナビスコ杯決勝は31日、埼玉スタジアムで行われる。2大会連続3度目の優勝を目指すG大阪と、最多5度の制覇を誇る鹿島が30日、試合会場で前日練習と記者会見を行った。

 譲れない一戦。「縁がある大会だと思います」。鹿島のMF柴崎が公式会見に登壇し、ナビスコ杯制覇に向けた思いを語った。

 ファイナルまで上り詰め、タイトルまであと1勝。若手育成を旗印とする大会だが、柴崎にとっては重要な試合だ。プロ入りした11年と2年目の12年に、ナビスコ杯を連覇。12年は大会MVPにも輝いた。前回王者のG大阪は元日本代表MF遠藤を擁しているが「中盤の構成力があるG大阪に、同じ位置の選手として負けたくない」と闘争心をあらわにする。

 J屈指の名門である鹿島だが、12年のナビスコ杯を最後にタイトルからは遠ざかっている。それだけに「(優勝できれば)選手は自信になるし、これからの鹿島の発展にもつながる」と語る。

 捲土(けんど)重来へ、負けるわけにはいかない。クールな背番号20が、歓喜をもたらす。


代表での新旧背番号7対決を煽る各紙である。
以前より、代表ボランチとして遠藤ヤットの後継者として囃し立てられてきた岳であるが、その都度、違う選手であることを強調してきた。
しかしながら、今回は直接対決ということもあり、岳本人の口から「同じポジション」という言葉が出た。
これにはメディアも大喜びである。
中盤を制し、勝利をもたらすのはどちらなのか。
我らとしては、若き岳の躍動に期待したい。
楽しみな一戦である。

石井監督、タイトルが取れれば選手の自信になる

鹿島石井監督にジーコスピリット「勝負こだわる」
[2015年10月31日7時41分 紙面から]

 鹿島の最多6度目か、G大阪の2連覇か。ナビスコ杯決勝が今日31日、史上初の3冠チーム同士の顔合わせで行われる。鹿島の石井正忠監督(48)はチームの伝統を受け継ぎ、日本人監督初のタイトルを目指す。

 クラブ初の日本人OB監督である石井監督は、鹿島の初代キャプテンにして、ジーコ・スピリットの正統継承者だ。93年のJリーグ元年は3ボランチの左でトップ下のジーコを支えた。中央の本田泰人、右のサントスと守備を統率。第1ステージ初代王者に輝いた。

 以来、選手7年、指導者17年。人生の半分を鹿島にささげてきた。今年7月、トニーニョ・セレーゾ氏の解任を受けて監督に昇格すると「勝負にこだわる集団を復活させたい」と所信表明。遊びですら負けを許さないジーコの姿勢だった。

 過去の16冠はすべて外国人指揮官が獲得。日本人監督初のタイトルがかかる。ナビスコ杯は選手、コーチで計4度の優勝を経験。立場と、会場が国立から変わっての公式練習を終えると「徐々に緊張感が高まってきた。楽しみ」と言った。

 優勝を争うG大阪の長谷川監督は「1学年上のアイドル。高校時代、わざと外側にドリブルしてからインカーブのクロスを上げて『長谷川健太〜』って物まねしてましたから」。雲の上の存在だったが、引く気はない。00年鹿島以来の3冠を昨季達成した長谷川監督に、名門復権を託された新米監督が挑む。【木下淳】

まじめな鹿島VsボケのG大阪 決勝前日会見で対照的な指揮官

会見に臨む鹿島・石井監督=埼玉スタジアム(撮影・山田喜貴)

 ナビスコ杯決勝(埼玉スタジアム)は31日、3年ぶり6度目の優勝を目指す鹿島と、2連覇を狙うG大阪が対戦する。

 前日会見で両チームの指揮官は対照的だった。7月に就任した鹿島・石井監督が「歴史ある大会の決勝で、いい試合をお見せしたい」と語るなど、まじめなコメントに終始したのに対し、G大阪・長谷川監督は「大阪にきて3年目。どこでボケようかと思ってしまう自分がいます」。昨年の3冠獲得、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝進出など最近の実績はG大阪が上。結果は果たして…。


会見に臨む鹿島・石井監督=埼玉スタジアム(撮影・山田喜貴)


会見で記念撮影に臨む鹿島・石井監督、柴崎、G大阪・遠藤、長谷川監督(左から)=埼玉スタジアム(撮影・山田喜貴)


(紙面から)

「緊張感増してきた」と石井監督 最多6度目制覇狙う鹿島は表情硬く

会見に臨む鹿島・石井正忠監督=30日、埼玉スタジアム(撮影・山田喜貴)

 「最高の舞台で戦えると思うと、少しずつ緊張感が増してきた」。1つ1つ言葉を選びながら話した鹿島の石井監督の顔は、心なしかこわばっていた。同じ話を繰り返す場面もあり、慣れない雰囲気に戸惑いを隠せない様子だった。

 硬い表情は選手にも“伝染”していた。和やかなムードがチームを包んでいたのは、練習の最初に行った軽めのボール回しぐらい。約1時間の練習後に「優勝したい思いが強い方が勝つ」と意気込んだ昌子の表情が、緩むことはなかった。

 鹿島はナビスコ杯、Jリーグ、天皇杯の国内3大タイトルで最多の「16冠」を誇る。ただ、最後の優勝は2012年のナビスコ杯。近年の世代交代で、タイトルのかかった舞台を経験していない選手が増えている。緊張感が広がるのは、むしろ自然かもしれない。

 大一番を勝ち抜く経験こそが最も選手を成長させる。鹿島OBでもある石井監督は自身の経験も踏まえ「タイトルが取れれば選手の自信になる」と語気を強めた。常勝軍団復活へ、戴冠が必要だ。(小川寛太)


真面目な受け答えをする石井監督である。
監督として初タイトルに挑む指揮官は少々緊張気味である。
それは致し方のないところ。
この舞台でふざけるわけには行かぬ。
偉大な監督としての第一歩をここで踏み出す。
優勝を信じておる。

ベストメンバーで歴代最多の通算17冠目を奪いにいく

【ナビスコカップ決勝展望】近年の相性ではG大阪が圧倒的に有利。17冠を狙う鹿島が“巧者”ぶりを発揮するか
サッカーダイジェスト編集部
2015年10月30日


鹿島――万全の状態で史上最多6度目の頂点に挑む。


【故障者/出場停止】
故障者/鹿島=土居、ジネイ G大阪=なし
出場停止/なし


ヤマザキナビスコカップ決勝
鹿島アントラーズ―ガンバ大阪
10月31日(土)/13:05/埼玉スタジアム2002

鹿島アントラーズ

決勝トーナメント成績
準々決勝/FC東京(第1戦2-2、第2戦3-0)
準決勝/神戸(第1戦2-1、第2戦4-1)

リーグ年間成績
7位 勝点53 16勝5分11敗 54得点・41失点

【最新チーム事情】
●ニューヒーロー賞を受賞した赤?が先発濃厚。
●公式戦4連敗中の宿敵にリベンジ。
●石井監督に初タイトルを贈り、通算17冠へ。

【担当記者の視点】
 赤?が今年のニューヒーロー賞に輝いた。本人は「ビックリ……」と驚きを隠せなかったが、日本代表の登竜門とされる同賞に輝いたことで飛躍が期待される。2トップを組む金崎は大分時代の08年に同賞を受賞した。その時はMVPとのダブル受賞を逃しており、「(赤?)秀平には狙ってほしい」。03年の田中達也(浦和/当時)、07年の安田理大(G大阪/当時)、09年の米本拓司(FC東京)以来4人目となるW戴冠を狙っていく。

 赤?らが目指すゴールの先にライバル撃破がある。G大阪にはリーグ戦3連敗中。昨年のナビスコカップ・予選リーグでも敗れており、現在4連敗だ。直近9月12日の対戦でも宇佐美に2ゴールを許し、1-2で敗れている。下馬評もガンバ有利の状況だが、鹿島は最多5度の優勝を誇る巧者だけに、一発勝負はなにが起こるか分からない。

 今季途中に就任した石井監督にとっては、初タイトルがかかる。「選手、コーチとして何度も立ってきた舞台ですが、監督としてとなると。ちょっと想像がつかない」と話していたが、堅実な采配に期待。24日のリーグ湘南戦(1-2)で出場停止だった、最終ラインの西とファン・ソッコも万全の状態で戻ってくる。日本代表の柴崎も決勝で今大会初出場。12年以来3年ぶりの制覇へ、ベストメンバーで歴代最多の通算17冠目を奪いにいく。


柴崎(20番)は今季のナビスコカップ初出場。準決勝・第2戦で出場停止だった西とファン・ソッコも万全の状態で戻り、ベストメンバーで大一番を勝ちに行く。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

ガンバ大阪――抜群の相性を活かして、“2年連続3冠”の一歩目に。

ガンバ大阪

決勝トーナメント成績
準々決勝/名古屋(第1戦1-1、第2戦2-2)
準決勝/新潟(第1戦1-2、第2戦2-0)

リーグ年間成績
3位 勝点60 17勝9分6敗 52得点・35失点

【最新チーム事情】
●25日の仙台戦で2ゴールの倉田が好調をキープ。
●鹿島戦は現在、G大阪が公式戦4連勝中。
●前節を欠場したCBの岩下が強行出場か。
●27日のオフを挟み28日から練習再開。
●エース宇佐美に8試合ぶりのゴールが生まれるか。
●疲労回復を優先し、遠藤は28日の練習を途中離脱。

【担当記者の視点】
 10月25日のアウェー仙台戦は、倉田が2ゴールを挙げる活躍を見せて3-1と快勝。FC東京を追い抜いて年間3位に浮上し、長谷川監督は「(宇佐美)貴史が点を取ってくれれば言うことのない展開だったけど、そこまで贅沢は言えない。自分たちのサッカーを最後まで貫いてくれた」と健闘を称えた。

 ACLは広州恒大に敗れてベスト4に終わったが、いまや全員の視線は「年間優勝」「ナビスコカップ」「天皇杯」の“2年連続3冠”に向いている。仙台戦同様、鹿島戦では4-2-3-1を採用する見込み。負傷を抱える岩下は仙台戦を欠場も、大一番では復帰しそうだ。

 長谷川体制下での鹿島戦は公式戦4勝1敗(リーグ戦&ナビスコカップ)。今季は二度対戦し、一度目は遠藤と今野のゴールで2-0、二度目は宇佐美の2発で2-1と、いずれも勝利を収めた。現在G大阪が4連勝中と近年の相性は良く、特に苦手意識はないはずだ。

 コンディションが戻ってきたのも強みのひとつ。9月から過密日程を強いられたが、仙台戦後は疲労回復を優先し、「もう一度気を引き締めつつ、連覇できるように戦いたい」(長谷川監督)と調整に余念がない。

 宇佐美は9月26日の柏戦以来ゴールがないものの、キレは徐々に戻りつつある。エースの力強い突破は勝負を分けるポイントのひとつとなる。また、昨年のナビスコカップ決勝では大森が決勝弾を叩き込んでおり、大森に続く“ラッキーボーイ”の登場にも期待したい。

過去のナビスコカップ決勝の結果は?



 鹿島は8度の決勝進出で5回、G大阪は3度の決勝進出で2回の優勝を果たしている。経験の面では鹿島に分があるが、前述のとおり、近年の成績では4勝1敗と圧倒的にG大阪が優勢だ。

 ここ2年の対戦結果を振り返ると、G大阪が勝利した4試合は、いずれもG大阪が2点以上を決めている。対して、鹿島の1勝は2-0と無失点での勝利だ。こうした結果を踏まえると、G大阪の攻撃を鹿島がいかに抑えるのかが、勝負の肝になってくるだろう。

 ちなみに、決勝MVPは、鹿島が柴崎(12年)、大迫(11年)、小笠原(02年)、中田(00年)、ジョルジーニョ(97年)。G大阪はパトリック(14年)、安田(07年)が獲得。

 ニューヒーロー賞は、鹿島が赤?(15年)、曽ヶ端(01年)、鈴木隆(00年)。G大阪は宇佐美(14年)、安田(07年)が受賞した。


決勝での鹿島とG大阪の顔合わせは初。鹿島が勝てば6度目、G大阪が勝てば3度目の優勝だ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)


「一発勝負はなにが起こるか分からない」と記すサッカーダイジェストのプレビューである。
対ガンバ、公式戦4連敗中と圧倒的不利な状況であるが、その下馬評をひっくり返す力が鹿島にはある。
どのような逆境にも耐え、そして覆し、勝利を掴んできた。
この試合では、ジネイと聖真が負傷で離脱している以外はフルメンバーが組める。
ベストチョイスで挑むのだ。
石井監督の采配も光る。
奪冠せよ。
楽しみな一戦である。

ナビスコ杯決勝戦・試合前日コメント

【試合前日コメント:ヤマザキナビスコカップ決勝】小笠原 満男(鹿島)「楽しいサッカーを見せつつ、勝ってタイトルを獲りたい」
ヤマザキナビスコカップ


「優勝しないと意味が無い、優勝してこそ鹿島」と強い言葉で意気込んだ昌子(右)

31日に行われる2015Jリーグヤマザキナビスコカップ 決勝 ガンバ大阪戦を前にした、鹿島アントラーズの公式練習後の選手コメントです。


■小笠原 満男
「チームが一丸となって戦うことができれば良い結果が出ると思うので良い試合ができればと思います」

――ここ3年、タイトルから遠ざかっています。今年最初のタイトルを獲得するチャンスですが?
「アントラーズというクラブはタイトルを獲らないと評価されないクラブですし、この大会をきっかけに数多くのタイトルを獲っていけるように、いいきっかけになればいいなと思います」

――リーグ戦では今季G大阪に2度敗れています。リベンジという意味もあるのでしょうか?
「2回負てるからまた負ける、というわけではないですし、違った大会ですので、あまり気にしていないです」

――明日の意気込みをお願いします。
「非常に多くの方に注目してもらって、多くのサポーターに見てもらえると思うので、見ている方々に楽しいサッカーというものをお見せできればいいと思いますし、その上で勝ってタイトルを獲れればいいなと思います」

――決勝では同級生対決として遠藤選手との対決を注目する向きも多いと思います。遠藤選手とのマッチアップで、こんな風に勝利したいとか、どういうプレーを見せたいとかありますか?
「個人戦ではないので、1対1でもないですし、11対11なので。特別意識することはないですけど、お互い良いプレーができればいいと思います」


■山本 脩斗
「いつもと時間とかがちょっと違う部分がありますけど、しっかり集中しながら、しっかりリラックスしながら練習ができたので、あとは明日に向けて良い準備をするだけかな、と思います」

――リーグ戦では2回G大阪に負けているが、意識する?
「意識はしないですけど、2回負けているので、勝ちたい気持ちは強いんで。みんなでしっかり戦って勝ちたいと思います」

――2試合の修正ポイントは?
「前半で後手後手を踏んでやられてしまった。後半は自分たちのサッカーでアグレッシブに行けましたけど、やっぱり前半の部分でうまく連動で来てなかった。明日は1試合しかないので、しっかり良い入りをして戦いたいと思います」

――いい入りをするには?
「難しいところがありますけどね。一人でも気が緩んでたらダメだと思いますし、相手もいるんで難しい部分もありますけど、しっかり集中して、戦うしかないかなと思います」

――相手の攻撃をケアするのに重要なところは?
「パトリック選手が結構流れてくる。1対1でも、縦にも速いし強さもあるので、そこをどういう風にケアしていくかというのを考えながら、良いボールを出す選手もいるので、セカンドボールだったり、DFの背後のボールだったりに対して、DFとしては90分集中を切らさずに対応したいと思います」


■遠藤 康
「グランドも良くて、天気ももちそうなので良い試合ができると思います」

――ミーティングでは?
「いつも通りの、いつもの試合のルーティンでやってるので、そこまで特に変わったことはないです。ただ、今日はミニゲームをやったんですけど、いつもはチーム全員でやるので、みんながいなくてちょっと寂しかったです」


■青木 剛
――警戒するポイントは?
「今季で言うと、2試合とも先制されている。先制されるとG大阪というチームは攻撃が注目されていますけど、守備に入ったときの堅さがあるので、なるべく先制されずに戦えれば良い試合ができると思います」

――0-0の時間を長くしたい?
「でも、失点したくないからと言って消極的になってしまうといけないと思うので、積極的に自分たちから行くところは行って、相手の流れになればしっかり我慢するということが大事だと思います。また、最近は立ち上がりが悪いので、しっかり試合に入ることも大事だと思います」

――湘南戦はあまりよくなかった?
「相手の勢いに対して入りは良くなかった試合だと思います。そこの反省をしっかり活かせれば良いと思います」


■昌子 源
「チーム全体がリラックスして、良い雰囲気でここまでやれています。今シーズン、G大阪にはリーグ戦で2連敗していますが、明日はタイトルに賭ける思いが強いほうが勝つと思う。本当に良い舞台を用意してもらったので、あとはそれに応えるだけです」

――明日の試合のポイントは?
「お互いのボランチのところですね。そこで優位に立てたほうが試合をコントロールできるし、試合を上手く運べると思う」

――G大阪の印象は?
「FWが強力で、1対1で止めるのは容易ではない。そこはチーム全体で上手く対応したいです」

――どのような想いで試合に臨みますか。
「鹿島は毎年タイトル争いをしないといけないチーム。OBの方からも言われましたけど、優勝しないと意味がない。優勝してこそ鹿島だと思うので、明日はしっかりと勝って、そのタイトルをいろんな方にプレゼントしたい」

――明日はどのようなプレーをしたい?
「さっきも言いましたけどリラックスしてやれているので。もちろん明日は普段通りにプレーするのは難しいかもしれないけど、雰囲気に飲み込まれないよう、いつものようにプレーしたい」

――注意したいポイントは?
「一発勝負なので先に失点しないことが大事。ここ最近の試合では立ち上がりに失点して追いつけないパターンが多い。だから試合の入り方にはより注意したい」

――宇佐美選手との対戦が注目されていますが。
「宇佐美との対戦は特に意識しないですけど、乗らせると厄介なので、点を取らせないようにしなければいけない。もちろん楽しみですよ。パトリック選手も含め、強力な2トップと対戦できるのは」


■赤? 秀平
「素晴らしいピッチを用意してくれて、しかも相手は昨年の王者。そういう舞台で自分たちの力を出し切って、優勝したいです」

――G大阪の印象は?
「たしかにG大阪には勝てていないのであまりいい印象はないですが、チームとしてしっかりと戦えば、勝利は見えてくると思う」

――明日の試合のポイントは?
「相手の2トップが強力なので、そこを自由にさせないのが重要。スカウティングはしっかりやっているので、相手のウイークポイントは把握しているつもり。その隙をうまくついて、しっかりと点を取りたい。相手もうちも、FWがどれだけ仕事ができるかが勝負のポイントになると思う。2トップを組む(金崎)夢生くんがいい働きをしているので、自分も負けないようにしっかりとプレーしたい」

――ニューヒーロー賞を受賞しましたが。
「ニューヒーロー賞をいただけたのは光栄です。その責任を感じつつ、明日は勝って全員で喜びたいですね」

――このタイトルはどういった意味を持ちますか?
「アントラーズは若い選手が多いので今回タイトルを取れれば大きな自信になるはず。僕が加入してからまだタイトルを獲ったことがないので、明日勝つことでサポーターに恩返しをしたい」


ナビスコ杯決勝戦に向けた選手たちのコメントである。
頼もしく、期待させるものがある。
素晴らしい試合にさせてくれる予感がする。
勝利を信じてスタジアムに向かう。
楽しみである。

岳、タイトルを持ち帰れるようにやっていきたい

縁のある大会」3年前のMVP・柴崎岳が遠藤に対抗心
15/10/30 17:15



 タイトル獲得に自信を見せた。鹿島アントラーズのMF柴崎岳は30日、ナビスコ杯決勝前日記者会見に出席。「明日の決勝では最高のパフォーマンスを出せると思うし、ファン・サポーターのみなさんにはいい試合が見せられることを約束できると思う」と語った。

「個人的にもチームとしても、縁のある大会だと思っている」。柴崎はナビスコ杯への思いを打ち明ける。ルーキーイヤーの11年にナビスコ杯を制覇し、自身初のタイトルを獲得。翌12年の決勝では2ゴールを決める活躍でチームを連覇に導き、MVPにも輝いた。

 あれから3年。チームは過去2シーズン連続で無冠に終わり、3年前のナビスコ杯を最後にタイトルから遠ざかっている。「ここ数年、世代交代が進む中でタイトルを獲れていない。優勝を経験したことのない選手が大半だと思うし、タイトルを獲ることでそういう選手が自信を持つことになると思う」と、明日の決勝が持つ意味を口にした。

「しっかり決勝で勝って、タイトルを持ち帰れるようにやっていきたい」。優勝への決意を語る柴崎は、隣に座るG大阪MF遠藤保仁を意識してか、「(G大阪の)長谷川監督から『局面の勝負』という話があったように、マッチアップの見どころがある。(G大阪は)中盤の構成力が優れているし、同じポジションである僕としては、そこの勝負で負けたくないという思いがある」と、対抗心を燃やしていた。

(取材・文 西山紘平)


新・黄金時代へのマイルストーンとできるか…鹿島が果敢にナビスコ制覇を狙う

ナビスコ杯決勝の会見に臨んだ鹿島MF柴崎岳(左)とMF遠藤保仁(右)

 翌日にヤマザキナビスコカップ決勝を控えた鹿島アントラーズとガンバ大阪が30日、試合会場となる埼玉スタジアム2002で前日練習を実施。ここまでJリーグ史上最多となる国内16冠を達成し、同大会でも最多5度の優勝を誇る鹿島の石井正忠監督は、「歴史のある大会の決勝に臨めることをうれしい。前日練習で埼玉スタジアムのピッチに立って、大勢のファンの前で最高の舞台で戦えることを思うと、少しずつ緊張感が増してきた。攻守にバランスの取れたG大阪に対して、受けずに臨みたい」とアグレッシブな姿勢で向かうことを明らかにした。

 今季半ばに指揮官に就任した石井監督にとって、タイトルを懸けた大一番は初めて。記者会見では少し緊張した面持ちだったようにも見受けられたが、就任後にしっかりとチームを立て直し、セカンドステージで優勝争いをするまでに引き上げた手腕は確かなもの。球際の強さや素早い攻守の切り替え、一丸となって戦うスタイルを徹底し、チームに“鹿島らしさ”を取り戻させた。かつて黄金時代の守備陣を支えた指揮官だからこそ、歴史と伝統の重みを実感しているのだろう。壇上では「5度も優勝しているヤマザキナビスコカップは、チームにとっても非常に重要な大会。選手が入れ替わる中で積み重ねてきた重みがある。6つ目のタイトルを取ることが必要。このメンバーで戦った成果になるし、選手たちの自信にもなる。今年はすでに天皇杯を逃してしまっているので、ここで勝って今までやってきたことの成果を出して、リーグ戦残り2試合に弾みをつけたい」と意気込みを語った。

 現在、鹿島はセカンドステージは首位のサンフレッチェ広島と勝ち点3差の2位。年間順位でのチャンピオンシップ出場の可能性が絶たれていることもあり、何としてもステージ優勝を成し遂げ、年間王者への道を切り拓きたいところ。昨季のG大阪がそうだったように、ヤマザキナビスコカップ制覇をきっかけにワンランク上のステージに駆け上がりたいと考えているはずだ。クラブとしては2011年、2012年にヤマザキナビスコカップを連覇して以降、3シーズンにわたってタイトルから遠ざかっており、“常勝軍団”と称される鹿島としては不本意な状況が続いている。

 同じく記者会見に出席した柴崎岳は、「鹿島は世代交代を進めている中で、タイトルをなかなか取れない状況にあった。今は大半の選手が優勝を経験していない。タイトルを取ることで、そういった選手が自信を持てる大会になる」と話しており、多くのタイトルを獲得してきた鹿島にとって、この決勝が新しい一歩を踏み出すための重要な一戦となる。もちろん石井監督にとっては指揮官として初のタイトル。これから“新時代”を築き上げていくために、このファイナルを制することができるかが大きなターニングポイントになるのは間違いない。「自分たちの力を出し切れれば勝てる」と断言した石井監督。果たして伝統を知る指揮官に率いられた“新生アントラーズ”は、このファイナルを新たな黄金時代に向けたマイルストーンとできるのか。

 鹿島とG大阪が激突するヤマザキナビスコカップ決勝は、31日(土)13時05分キックオフ予定。試合は全国フジテレビ系列にて生中継される。

文=青山知雄


力強いコメント発する柴崎岳である。
「明日の決勝では最高のパフォーマンスを出せると思うし、ファン・サポーターのみなさんにはいい試合が見せられることを約束できると思う」と言う。
これは頼もしい。
前回優勝時にはMVPを獲得したことで記憶に残る。
「個人的にもチームとしても、縁のある大会だと思っている」とコメントしておる。
あれから三年の年月が経ち、岳は更に成長し、チームの顔ぶれも変わった。
このメンバーでタイトルを獲りたい。
勝負強い岳を中心に優勝を狙う。
楽しみにしておる。

小笠原満男、サッカーは個人戦ではない

36歳小笠原、遠藤との黄金世代対決は「意識しない」
15/10/30 16:54



 31日に埼玉スタジアムで開催されるナビスコ杯決勝では、さまざまな“対決”が注目を集めそうだ。ガンバ大阪のFW宇佐美貴史、MF大森晃太郎、鹿島アントラーズのDF昌子源はG大阪ジュニアユースの同期。鹿島MF柴崎岳を含め、いわゆるプラチナ世代でもある。

 92年生まれの若手はチームでも日本代表でも台頭著しいが、クラブには絶対的な存在感を誇るベテラン選手も健在。鹿島MF小笠原満男、G大阪MF遠藤保仁という黄金世代2人の対決も見どころの一つだ。

「サッカーは個人戦ではない。1対1ではなく、11人対11人だし、チーム対チーム。あまり意識することはないけど、お互いにいいプレーができれば」

 小笠原は淡々と語りながらも、タイトルへの飽くなき欲求を隠さない。「アントラーズというクラブはタイトルを獲らないと評価されないクラブ」。過去2年、無冠に終わった悔しさをぶつけるつもりの36歳は「また数多くのタイトルを獲るきっかけになれば」と、3シーズンぶりのタイトル獲得へ静かに闘志を燃やした。

(取材・文 西山紘平)

鹿島小笠原、“同級生対決”にも自然体
2015年10月30日

 「ナビスコ杯・決勝、鹿島−G大阪」(31日、埼玉スタジアム2002)

 大会最多6度目の優勝を狙う鹿島と2大会連続3度目の優勝を目指すG大阪が30日、試合会場で前日練習と記者会見を行った。

 鹿島の元日本代表MF小笠原満(36)は、G大阪・MF遠藤との“同級生対決”にも自然体だ。かつては同じ日の丸を背負ったベテラン同士。両者の円熟した試合さばきにも注目が集まるが「サッカーは1対1ではなく、11対11でチーム戦」と冷静沈着。「チーム一丸でしっかり勝てるようにしたい」と静かに語った。


ガンバの遠藤ヤットとの同級生対決を煽るメディアに対してコメントをした小笠原満男である。
「サッカーは個人戦ではない。1対1ではなく、11人対11人だし、チーム対チーム。あまり意識することはないけど、お互いにいいプレーができれば」とのこと。
良いプレイでチームを牽引するのだ。
また一つタイトルを得るチャンスである。
満男の躍動を楽しみにしておる。

源、タイトルにかける思いが強い方が勝つ

3年ぶりのタイトルへ…鹿島DF昌子「2位も最下位も一緒」
15/10/30 15:43



 本職でのタイトル獲得へ、強い決意を口にした。ナビスコ杯決勝を翌日に控えた30日、鹿島アントラーズのDF昌子源は試合会場となる埼玉スタジアムでの公式練習を終え、「チーム全体も僕自身もリラックスして、いい雰囲気でやれている」と、程良い緊張感を表情に浮かべた。

 過去2年連続で無冠に終わっている鹿島にとって、12年のナビスコ杯以来、3シーズンぶりのタイトル獲得が懸かっている。3年前のナビスコ杯決勝では、当時プロ2年目の19歳だった昌子も先発出場。しかし、そのポジションは本職のセンターバックではなく、左サイドバックだった。

 当時のジョルジーニョ監督に与えられた“ミッション”は対戦相手の清水FW大前元紀をマンツーマンでマークすること。「(大前が)水を飲みに行ったら一緒に付いていけ。なんだったら同じ水を飲んでもいい」という“スッポンマーク”を指示された。その指示を忠実にこなした昌子は後半38分に足をつって交代。チームのタイトル獲得に貢献したが、優勝の瞬間、ピッチに立っていることはできなかった。

 あれから3年。日本代表にも招集され、チームの主軸へと成長したが、その間、クラブとしてはタイトルから遠ざかってきた。「OBの方には『2位も最下位も一緒』と言われた。優勝してこそ鹿島。2位じゃ何も変わらない」。3シーズンぶり17個目のタイトル獲得へ並々ならぬ意欲を見せる昌子は「タイトルに懸ける思いが強いチームが勝つと思う」と力を込めた。

(取材・文 西山紘平)

鹿島DF昌子、決勝前に「優勝してこそ鹿島」
[2015年10月30日19時27分]

 鹿島がナビスコ杯決勝(31日、午後1時5分)に向けて30日、試合会場の埼玉スタジアムで前日練習を行った。

 DF昌子源(22)は「2位も最下位も一緒。優勝してこそ鹿島だと思う。2位じゃ何も変わらない」ときっぱり。今季のリーグ戦ではG大阪に2戦2敗だが「大会も違うし、タイトルにかける思いが強い方が勝つ。そういう意味ではアントラーズは強い。決勝にも何回もいっているし、優勝も最多なので自信はある。Jリーグでの借りを返すという意味でも良い舞台を用意してもらった」と話した。

 3年ぶり6度目のタイトルに向けて「DFとしてとにかく失点しないことが大事。最近はチームの前半の入りが悪いので特に注意したい」と気を引き締めた。

名門クラブのプライド!鹿島・昌子、3年ぶりタイトルへ「自信ある」

前日練習に臨む鹿島・昌子=埼玉スタジアム(撮影・山田喜貴)

 ナビスコ杯決勝(埼玉スタジアム)は31日、3年ぶり6度目の優勝を目指す鹿島と、2連覇を狙うG大阪が対戦する。

 鹿島・DF昌子(しょうじ)は3年ぶり6度目のタイトル獲得に向けて闘志を燃やした。G大阪には今季リーグ戦で2敗しているが、「タイトルにかける思いが強い方が勝つ。アントラーズは自信があります」と名門クラブのプライドをのぞかせた。相手の日本代表FW宇佐美はG大阪のジュニアユース時代のチームメートで、「楽しみです」と対決を心待ちにしていた。 (埼玉)
(紙面から)


強い決意を口にした昌子源である。
若輩者であった前回優勝に比べ、逞しく、そして凛々しく成長した。
DFリーダーとしてチームに勝利をもたらすのだ。
自信を持って挑もうではないか。
源の活躍を期待しておる。

秀平、FWがどれだけ仕事できるかが勝負を分ける

ニューヒーロー&MVP同時受賞より「チームが勝つのが一番」…赤崎「全員で喜びたい」
15/10/30 15:00



 ニューヒーロー賞を獲得した鹿島アントラーズのFW赤崎秀平が、“初タイトル”獲得へ向け、静かに闘志を燃やした。

 ニューヒーロー賞は大会開幕時に23歳以下の選手を対象とした賞で、報道関係者の投票をもとに、Jリーグチェアマンを含む選考委員会を経て選出される。今季の鹿島はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に参戦したため、ナビスコ杯は決勝トーナメントからの登場となったが、赤崎は準々決勝、準決勝の全4試合に出場。2ゴール1アシストを記録し、存在感を発揮した。

 決勝戦の活躍次第では、過去に3人(田中達也、安田理大、米本拓司)が記録しているMVPとのW受賞にも注目が集まる。ただ本人は、個人賞の獲得を喜ぶも、「チームが勝つのが一番。MVPは誰でもいい」。14年に加入後、初のタイトル戦に臨むとあって、「まずは明日しっかり勝って、全員で喜びたい」と力を込めた。

 FW陣の活躍がポイントになることも自覚している。そして「出来ることはやってきた」と自信も見せる。「チームのスカウティングをしっかりやっている。相手のストロングポイントもウイークポイントも分かっているので、そこを突いていければいいなと思います」。

 筑波大から鳴り物入りで入団して2年目。前評判からすれば、やや出遅れた感は否めないが、それでも着実に成長の歩を進めている。「アントラーズは若い選手が多い。ここでタイトルが獲れれば、非常に大きな自信になる」。もう一段、上のステージに上がるべく、赤崎は史上4人目の快挙で弾みをつける。

(取材・文 児玉幸洋)

鹿島・赤崎「FWがどれだけ仕事できるかが勝負」/ナビスコ杯

前日練習に臨む鹿島・赤崎=埼玉スタジアム(撮影・山田喜貴)

 鹿島とG大阪が対戦するサッカー、ナビスコ杯の決勝(31日、午後1時開始)に向けた公式練習と前日会見が30日、試合会場の埼玉スタジアムで行われた。これまで輝かしい実績を残してきた鹿島だが、最近2シーズンは主要タイトルから遠ざかっている。主将の小笠原は「また数多くタイトルを取っていけるよう、いいきっかけにしたい」と勝利を渇望した。

 入団2年目で攻撃の柱に成長した赤崎にとっては初の大一番。ニューヒーロー賞に選ばれたストライカーは「楽しみ。FWがどれだけ仕事できるかが勝負を分ける」と引き締まった表情だった。(共同)


前日練習に臨む鹿島・柴崎=埼玉スタジアム(撮影・山田喜貴)


前日練習に臨む鹿島・柴崎=埼玉スタジアム(撮影・山田喜貴)


前日練習に臨む鹿島・小笠原=埼玉スタジアム(撮影・山田喜貴)


会見で記念撮影に臨む鹿島・石井監督、柴崎、G大阪・遠藤、長谷川監督(左から)=埼玉スタジアム(撮影・山田喜貴)


前日練習に臨む鹿島・昌子=埼玉スタジアム(撮影・山田喜貴)


会見で記念撮影に臨む鹿島・石井監督、柴崎、G大阪・遠藤、長谷川監督(左から)=埼玉スタジアム(撮影・山田喜貴)


前日練習に臨む鹿島・小笠原=埼玉スタジアム(撮影・山田喜貴)


前日練習に臨む鹿島・曽ケ端=埼玉スタジアム(撮影・山田喜貴)


「チームが勝つのが一番。MVPは誰でもいい」と語る赤?である。
ニューヒーロー賞を受賞し、MVPとのダブル受賞に期待がかかるが、チームの勝利を優先するとのコメントである。
献身性で勝利を呼び込むのだ。
赤?の走りでタイトルを獲るのだ。
期待しておる。

Fernando Bob、ブラジル国内残留か

Dado como certo no Corinthians, Fernando Bob, da Ponte, pode parar Kashima Antlers
Bob quer permanecer no Brasil. De preferência para seguir atuando em alto nível num grande clube brasileiro

Agência Futebol Interior Publicado em 29/10/2015
por Agência Futebol Interior


Campinas, SP, 29 (AFI) – Principal jogador da Ponte Preta no Campeonato Brasileiro, o volante Fernando Bob (foto abaixo) vem tendo seu nome especulado em muitos times. Inclusive já chegou a ser dado como certo no Corinthians para em 2016, mas seu destino poderá ser o Kashima Antlers, do Japão.

O time japonês já teria aberto conversas com os empresários do jogador. Bob tem contrato com a Ponte até dezembro de 2015 e pertence ao SEV Hortolândia, clube do interior paulista usado como ‘laranja’ para o registro de atletas. Porém, apesar da proposta ser boa financeiramente, Fernando não parece muito feliz em deixar o Brasil.


Bob é o principal jogador da Ponte no Brasileirão

Bob quer permanecer no Brasil. De preferência para seguir atuando em alto nível num grande clube brasileiro. Principalmente se houver a especulada proposta para atuar no Corinthians, que no ano que vem jogará a Taça Libertadores. O que lhe geraria ainda mais visibilidade para só depois atuar no futebol exterior.
Fernando Bob tem 27 anos e foi revelado na base do Fluminense. Ganhou a condição de titular no clube carioca, até ser negociado com o Atlético-GO. Depois, ainda vinculado ao Fluminense defendeu o Vitória. E de lá veio para a Ponte Preta, na época tido como uma aposta da diretoria alvinegra. Três anos se passaram e ele virou ídolo dos torcedores.

Em meio a esta e outras especulações, a Ponte volta a campo no próximo sábado para enfrentar o Joinville, às 19h30, no Moisés Lucarelli, em Campinas. A Macaca é a nona colocada, com 47 pontos. Está a três do Santos, quarto colocado.


Fernando Bobの続報である。
鹿島との接触を認めておる。
しかしながら、Fernando Bob本人はブラジル国内に残ることを希望しておる様子。
どのようになるのであろうか。
続報を待ちたい。

勝負を分ける30分 先制点はどちらの手に

【ヤマザキナビスコカップ決勝】ファイナルを楽しむ5つのポイント(5)データ分析:勝負を分ける30分 先制点はどちらの手に
ヤマザキナビスコカップ


豊富な運動量でチームを引っ張る小笠原(鹿島)と遠藤(G大阪)。

今年で23回目となるJリーグヤマザキナビスコカップは、ついにファイナルを迎える。激突するのは、12年以来となる優勝を目指す鹿島アントラーズと連覇に王手を掛けたガンバ大阪だ。

■完封できるか、打ち合いになるか
どのような大会であっても、ファイナルが点の取り合いとなることはあまり多くない。00年以降における決勝戦の結果を見てもそれは顕著で、15試合中12試合で勝者は完封勝利を収めていた。それだけに、普段より守備のほころびを見せないことが肝要となるのは言うまでもないはず。とはいえ、今季のリーグ戦において、相手をゼロで抑えた試合数はともに8で18チーム中7番目に少ない。また、無得点で終わったのはわずか4試合(最少は浦和)。これを考えれば、予想に反して打ち合いとなる可能性もあるだろう。

■先制点を奪えるか
次に、図表1には今季の先制点と結果に関するデータを載せた。これを見ると、鹿島は先制した試合で3敗していて、先制された試合で3回勝利を収めているのに対して、G大阪はそれぞれ1回ずつ。先にゴールを奪えれば、後方でブロックを作って前線の個を活かしたサッカーでゲームをコントロールするが、追いかける立場になるとこじ開けられないという彼らの特徴を物語っているともいえる。


G大阪にとって先制点を奪うか、奪われるかは、その後の試合結果に大きく関わりを持っている。

■得点が生まれる時間帯
では、いつ得点が生まれるのだろうか。図表2に載せたのは、今季の両者の得点と失点の時間帯だ。注目すべきは赤丸で囲った部分である。31分―45分、45分―60分においてG大阪は最も得点を上げていて、鹿島は逆に最も失点を喫しているのだ。しかも、リーグ戦での両者の2回の対決でG大阪が奪ったゴールは4。そのうちの3点がこの時間帯なのである(もう1点は前半の29分)。まさに、互いに取って勝負を分ける時間帯となるかもしれない。
一方、76−90分における鹿島のゴール数は18とリーグで最多。この要因の1つは途中出場をした選手の活躍にあるだろう。途中出場をした選手が奪ったゴール数はG大阪が5であるのに対して鹿島は14でトップ。途中で出場した選手が結果を残せるかは、流れを変えるうえでもとどめを刺す上でもカギとなるはずだ。


31分―45分、45分―60分。この時間帯に試合が動く可能性が高い。

■トラッキングデータ
最後に、図表3には準決勝でのトラッキングデータを載せた。両チームともに総走行距離では2試合とも相手を上回っていることが分かる。一方、スプリント距離を見ると鹿島は2試合ともに相手より少ないのに対して、G大阪は大きく上回っている。さらに、ポゼッション別で見た時でもG大阪はアルビレックス新潟より多かった。ただ、鹿島はスプリント割合が2.5%、2.6%と高かった。試合展開や相手に左右されるのは間違いないが、勝負どころで高い強度の走りができるかは注目したい。


対戦相手より総走行距離を上回った両チーム。勝負どころで走り勝つことが重要だ。

果たして、15年の栄冠はどちらの頭上に輝くのか。

※データは明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第14節終了時点

[文章/データ提供:データスタジアム株式会社]


データで見るナビスコ杯決勝戦である。
数値から様々な予測が立てられる。
しかしながら、最後は気持ちではなかろうか。
気力を振り絞って、勝利を掴むのだ。
鹿島の伝統を背負ってピッチに立つメンバーを信じておる。

鹿島のキャプテン・小笠原満男、すべては聖杯のために

ヤマザキナビスコカップFINAL〜すべては聖杯のために〜


2015年10月30日(金)

いよいよ明日に迫ったヤマザキナビスコカップFINAL。
カップウィナーの栄冠を勝ち取るのは鹿島か、G大阪か。

画像は、両チームのバンディエラである小笠原満男と遠藤保仁。両チームのキャプテンであり、数々のタイトルをクラブにもたらしてきた二人。試合後、ナビスコカップを高々と掲げるのはどちらとなるか!?

キックオフは、10月31日(土)13時5分。
埼玉スタジアム2002で繰り広げられる激闘は見逃せない。

■鹿島アントラーズvsガンバ大阪の頂上決戦を是非、試合会場でそしてテレビでご覧ください!
チケットやテレビ放送の詳細はこちらから!


キャプテンとして背中で語る小笠原満男である。
この男のパスがガンバの守備に孔を開けることであろう。
ところで、J’sGOAL担当者よ、フリューゲルスでプロのキャリアを始め、京都を経た遠藤ヤットをガンバのバンディエラと称するのは、少々違うのではないか。
言葉選びは慎重にして欲しいところ。

DFリーダー・昌子源、強力な攻撃陣をいかに抑えるか

ヤマザキナビスコカップFINAL〜すべては聖杯のために〜


2015年10月30日(金)

いよいよ明日に迫ったヤマザキナビスコカップFINAL。
カップウィナーの栄冠を勝ち取るのは鹿島か、G大阪か。

画像は、ディフェンスリーダーである昌子源と丹羽大輝。守備の要である二人が両チームの強力な攻撃陣をいかに抑えるかキーとなる。

キックオフは、10月31日(土)13時5分。
埼玉スタジアム2002で繰り広げられる激闘は見逃せない。

■鹿島アントラーズvsガンバ大阪の頂上決戦を是非、試合会場でそしてテレビでご覧ください!
チケットやテレビ放送の詳細はこちらから!


DFリーダーとしてピッチに立つ源である。
アウェイの試合では左SB起用であり、ホームのリーグ戦では負傷欠場した。
明日の試合では、本職のCBとして君臨してくれるであろう。
守備の中心として、チームを鼓舞し、奮い立てる。
持ち味である、声で守備を統率するのだ。
若きDFリーダーの躍動を期待しておる。

今年の決勝戦ではどんなドラマが待っているのだろうか

明日決勝のナビスコ杯、対戦成績では鹿島有利も…今季リーグ戦でG大阪に2敗
2015年10月30日(Fri)12時05分配信
photo Getty Images



鹿島の柴崎岳(左)とG大阪の遠藤保仁(右)【写真:Getty Images】

 ヤマザキナビスコカップ決勝が31日に行われ、2012年以来の優勝を目指す鹿島アントラーズと連覇を目指すガンバ大阪が対戦する。

 鹿島とG大阪は今大会、ACL出場によりグループステージは免除され、決勝トーナメントから参加していた。鹿島はFC東京、ヴィッセル神戸を破り決勝へ。G大阪は名古屋グランパス、アルビレックス新潟を破り決勝へ駒を進めている。

 両者は2007年にはヤマザキナビスコカップ準決勝で対決している。第一戦はG大阪が1-0で勝利し、迎えた第二戦は鹿島が3-2で勝利したものの、アウェイゴール差でG大阪が決勝に駒を進め、鹿島は準決勝で涙を飲んでいる。

 鹿島にとっては因縁深い相手となるが、対戦成績では29勝10分20敗と分があるものの、今季はG大阪にリーグ戦で2敗している。G大阪にとっては良い印象を持って戦いに挑むことになるかもしれない。

 しかし、一発勝負の決勝戦は何が起こるかわからない。昨季のヤマザキナビスコカップでは2点リードしたサンフレッチェ広島が、G大阪に逆転され優勝を逃している。果たして、今年の決勝戦ではどんなドラマが待っているのだろうか。

【了】


「一発勝負の決勝戦は何が起こるかわからない」と記すフットボールチャンネルのプレビューである。
リーグ戦では2敗しており、昨年からの公式戦での対戦は4連敗中である。
これは、鹿島が不利と考えるも致し方がない。
この逆境を撥ね除けて、勝利を掴み取りたい。
また、2007年の対戦では、1勝1敗ながらアウェイゴールの差で敗退した過去もある。
この試合は、アウェイでの試合にて、1度CKの判定となったジャッジがPKになり、失点したという因縁がある。
レフェリーの笛に泣いたとも言えよう。
今回はそのようなことはないようにお願いしたい。
この大舞台の笛を吹く主審は誰になるのであろうか。
期待と不安を胸にスタジアムに向かいたい。

優磨、役割を全うし今度は勝利に貢献したい

鹿島19歳スーパーサブ鈴木優「今度は勝利貢献を」
[2015年10月30日7時8分 紙面から]

 鹿島の19歳FW鈴木優磨が大舞台で再現弾を狙う。

 ナビスコ杯決勝で戦うG大阪は、9月12日のリーグ戦でプロ初出場初得点を決めた相手。クラブでは04年の増田誓志以来2人目の高卒新人デビュー弾も、試合は1−2で敗れた。「役割を全うし今度は勝利に貢献したい」。今季は入団1年目ながらスーパーサブに定着、リーグ5試合2得点。決勝もベンチスタートでチャンスをうかがう。

鹿島・優磨がナビスコ杯V宣言「負ける相手じゃない」
 鹿島は29日、31日のナビスコ杯決勝・G大阪戦(埼玉)に向け約1時間半の調整。J1リーグ戦で5戦2発と売り出し中のルーキーFW鈴木優磨が「負ける相手じゃない」と強気に言い放った。9月の対戦時にはJ1初出場&初得点を記録しており、次戦でも“ラッキーボーイ”としての役割を果たす。初めてベンチ入りした7月のFC東京戦以来、ひげを伸ばしており「今季が終わるまではそらない」と好調維持を誓った。 (鹿嶋市)
(紙面から)


鹿島ルーキー鈴木優、途中出場濃厚も「自分の役割全うする」
ナビスコ杯決勝 鹿島―G大阪 (10月31日 埼玉)

 鹿島FW鈴木優がラッキーボーイになる。31日に行われるG大阪とのナビスコ杯決勝へ向けて調整したルーキーは「自分の役割は決まっているんで、全うするだけです」と意気込んだ。

 G大阪は9月12日のリーグデビュー戦でゴールを決めた縁起のいい相手。「小学生の頃から大きな大会に強く“お祭り男”と言われていた」という19歳。途中出場が濃厚だが“キラー弾”を決めてチームに3年ぶりタイトルをもたらす。
[ 2015年10月30日 05:30 ]


メディアのスポットを浴びる鈴木優磨である。
ガンバ戦でのリーグ戦デビュー弾は鮮烈であった。
明日のナビスコ杯決勝でも決めてくれるのではなかろうか。
「小学生の頃から大きな大会に強く“お祭り男”と言われていた」とのこと。
この大舞台、もう整っておろう。
優磨のゴールに期待したい。
楽しみである。

いつもどおり行きましょう

[鹿島]Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝戦に向けた、現在の雰囲気は
 29日、火曜日からJリーグヤマザキナビスコカップ決勝戦に向けた練習を繰り返してきた鹿島は、3日連続の紅白戦で試合に備えた。今季のリーグ戦ではG大阪に対して1度も勝利できず、悔しい思いをしてきただけに、選手たちの集中力も高く、リベンジの意識は強い。選手たちは、石井正忠監督や大岩剛コーチの指示に鋭く反応していた。白熱の紅白戦を終えたあとは、セットプレーの守備を確認。その後、GKを含めた全員でPK練習を行い、鹿嶋での最後のトレーニングを切り上げた。

「いつもどおり行きましょう」

 史上初のJ2勢同士の対決となった11年度天皇杯決勝以来の大舞台となる中村充孝は、ひょうひょうと報道陣に平常心を訴えた。チーム全体で、オンとオフの切り替えがうまくできており、表情の硬い選手は一人もいない。チームは良い状態で埼玉に向かうことができていた。
(鹿島担当 田中滋)


三日連続の紅白戦を行った鹿島である。
ガンバ対策は万全と言ったところか。
表情が硬い選手は一人もおらず、チームの雰囲気も上々の様子。
決戦に向けて平常心で挑む。
楽しみな一戦である。

一致団結して、3年ぶりの決勝に向かう

【鹿島側プレビュー:ヤマザキナビスコカップ決勝】一致団結し6度目のタイトル獲得を!
ヤマザキナビスコカップ



3年ぶり6度目のヤマザキナビスコカップ優勝を狙う鹿島


23度目のヤマザキナビスコカップにおいて、鹿島アントラーズの決勝進出はじつに9回目。過去、5勝3敗という成績を残してきた大会で、6度目のタイトル獲得を目指す。

ただ、対戦相手は難敵だ。決勝にまでのぼりつめたチームである以上どこが来ても簡単ではないが、特に鹿島にとって厳しい相手となるのがこのガンバ大阪だろう。なにしろ昨季の3冠王者に現在公式戦4連敗中。巧みな試合運びを身上とする鹿島のさらに上を行くゲームコントロールで勝利を奪われてきた。

それでも、直近の対戦(明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第10節)では1-2で敗れたとはいえ、これまでの鹿島とは違う姿勢を見せられたと、石井 正忠監督は手応えを感じていた。
「自分たちでリズムを崩すまでは良い戦いができていた。今までとは違うところを見せられたと思います。それをできるだけ長くやりたい」

確かに、2トップが前線からボールを追いかける戦いは、シーズン途中に監督が代わったことで鹿島に復活したやり方だ。それまでは、縦関係だった2トップを横並びに変更し、より強いプレッシャーを相手にかけようという意図があることを示す。相手のミスを待つのではなく、自ら主体的にボールを奪い、できるだけ長い時間ボールを握ろうというのが、石井監督が目指すサッカーだ。

もっともその試合では、一瞬の隙を突かれてしまった。20分過ぎまでは鹿島が良いペースで進めていたが、前半なかば、中盤で宇佐美 貴史に前を向かれるとドリブルで一気にゴール前まで迫られ、立て続けに2ゴールを奪われてしまう。後半になって怒涛の反撃を仕掛けたものの、G大阪ゴールをこじ開けられたのは終了間際の90分。相手を慌てさせる戦いはできなかった。

だからといって必要以上にG大阪を警戒することもない。できたこと、できなかったことを選手たちはしっかり整理して決勝に臨もうとしている。リーグ戦で一矢報いる得点を決めたFW鈴木 優磨は「役割は決まっているので、それを全うするだけです」と集中していた。

シーズン途中の監督解任という危機を乗り越えて、決勝までたどり着いただけに、鹿島の選手のこの大会に懸ける想いは強い。一致団結して、3年ぶりの決勝に向かう。

[文:田中 滋]


「必要以上にG大阪を警戒することもない」と言い切るJリーグ公式のプレビューである。
今季、リーフ戦では2敗を喫したが、アウェイは戦いともかくとして、直近のホームでの試合は、ミスから失点し惜敗した。
悔しく無念ではあったが、自分たちの戦いは出来たと考える。
このナビスコ杯決勝では、準備万端と言えよう。
強い気持ちでプレスをかけ、果敢に攻めきるのだ。
頂点まであと一つ、結果は我らのものである。

この大一番でもキーマンとなる

ヤマザキナビスコカップFINAL〜すべては聖杯のために〜


2015年10月29日(木)

2日後に迫ったヤマザキナビスコカップFINAL。
カップウィナーの栄冠を勝ち取るのは鹿島か、G大阪か。

画像は、両チームの至宝である柴崎岳と宇佐美貴史。同世代の二人は互いにチームの中心選手として、この大一番でもキーマンとなる。

キックオフは、10月31日(土)13時5分。
埼玉スタジアム2002で繰り広げられる激闘は見逃せない。

■鹿島アントラーズvsガンバ大阪の頂上決戦を是非、試合会場でそしてテレビでご覧ください!
チケットやテレビ放送の詳細はこちらから!


鹿島の至宝・柴崎岳である。
岳の輝きでナビスコ杯を戴冠したい。
勝利を我が手に。
期待しておる。

岡山・岡本、紅白戦で全力でアピールしたい

[岡山]復帰の岡本英也。「これからの4試合は自分のサッカー人生の中でも大事な試合になる」
 7月に大分から加入した岡本英也は、8月23日の第30・福岡戦(1○0)でアディショナルタイムに決勝点をゲット。岡本自身も周囲もシーズン終盤のゴールラッシュに期待を膨らませたが、9月2日の練習中に左ひざを負傷して離脱することとなった。

 「これからって時のケガだったんで悔しさもありましたし、結果を出したいと思ってこのチームに来たんでもどかしかった」。約2か月間、悶々とした日々を送ってきた岡本だったが、ようやく表情に明るさが戻ってきた。

 「練習に復帰してから感覚がいまいちだったんですけど、だんだんフィットしてきた。だから、今週はダービーだし、気持ちも盛り上がりますね」と笑顔を浮かべ、「これからの4試合は自分のサッカー人生の中でも大事な試合になると思っています」と決意を口にした。

 今節・讃岐戦でのメンバー入りなるか。「明日(30日)の紅白戦で全力でアピールしたい」と、岡本は力強く意気込身を語った。
(岡山担当 寺田弘幸)


負傷から復帰した岡山の岡本である。
だんだんフィットしてきたとのこと。
これは朗報。
活躍の予感である。
是非とも、ゴールを決め、サポーターを歓喜の渦に巻き込んで欲しい。
良い報を待っておる。

Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝では、遠藤と小笠原の競演こそが最大の注目ではないだろうか

遠藤保仁と小笠原満男の経験の厚み
Jリーグの最前線を走り続けられる理由

戸塚啓
2015年10月29日(木) 11:10


エリート集団のなかの非エリートだったふたり

 あの18人のなかで、彼らふたりがかくも抜きん出たキャリアを築くとは──。1999年のワールドユース(現U−20ワールドカップ)準優勝メンバーで、遠藤保仁(G大阪)と小笠原満男(鹿島)が2015年もJリーグの最前線を疾走する現実を、16年前に想像できたサッカー関係者は少数派だったに違いない。

 日本サッカーに新たな地平を開いた黄金世代のなかでは、必ずしもメインキャストでなかったふたりである。同世代のリーダー格は小野伸二であり、稲本潤一(ともに札幌)であり、高原直泰(相模原)だった。言ってみれば遠藤と小笠原は、「エリート集団のなかの非エリート」だったのである。

 それがどうだろう。

 2015年10月29日現在のJ1リーグ通算出場試合数で、遠藤は歴代3位タイの501試合を記録している。同世代では断トツのナンバー1だ。

 黄金世代で遠藤に続くのは小笠原と曽ヶ端準(鹿島)である。こちらは歴代8位タイの462試合に出場している。

 小野、稲本、高原、中田浩二らは海外で長くプレーしていたため、J1での実績に空白期間が生じている。だが、遠藤と小笠原が作り上げてきた数字は、毎シーズンの稼働が大前提だ。ケガによる長期の戦線離脱がなく、監督が代わっても必要とされてきたからこそ、彼らはJ1の歴史に名を刻んでいるのだ。

「ホントに苦しいときにどうするか」(小笠原)


小笠原は「苦しいときに人間性が出る」と語る【(C)J.LEAGUE PHOTOS】

「苦しいときに人間性が出る」と、小笠原は話す。

「自分の状態が良い時は、誰だって頑張ることができる。ホントに苦しいときにどうするか。ちょっと試合に出られないだけで愚痴ったり、ふて腐れたりというのは、絶対にやっちゃいけない。『試合に出られなくてもしょうがないな』とか、『誰かレギュラーの選手がケガをしないかな』とか、そういう気持ちでいたら自分が成長できない。試合に出られない悔しさを抱きつつ、自分の頑張りでポジションを奪い取る。そういう気持ちで、僕はやってきた」

「段階を踏んできた」と、遠藤は語る。

「プロに入ったばかりのころは、『15年間はトップレベルでレギュラーをつかんでいたい』というのが、漠然とした思いでした。とは言っても、『まずは試合に出る』『次にレギュラーをつかむ』『翌年もまたレギュラーとして試合に出る』『その翌年もまた……』と、段階を踏んでいかないといけない。目の前の目標をひとつずつクリアしていったらいまに至っている、という感じで」

 用意した言葉こそ違うものの、胸中に宿る思いは共通する。

 自分に妥協しない。
 限界を設けない。

 アスリートなら誰もが心に刻むフレーズを、彼らは日々の練習を通して磨き上げてきた。今日も、明日も、磨き上げていく。

「何歳がピークか科学的に証明されていない」(遠藤)

 年齢を言い訳にすることもない。むしろ、強みにしている。

「何歳がピークとか科学的に証明されているなら、『そうなんですね』って納得するしかない。でも、そういう具体的なものはないわけで。周りからの見られかたとして、34歳とか35歳になった選手は『あのプレーに身体がついていけないのか』って思われるでしょう。だったら、若い選手よりいいパフォーマンスを見せればいい。もちろん、そのために必要な練習はちゃんとやりますし」(遠藤)

 練習と試合の落差がないところに、遠藤のすごみはある。マイペースな印象すら与える練習で、彼はチームと自身を冷静に見つめている。試合までの時間にやるべきこと、やってはいけないことが整理されているから、ピッチ上で冷静さを保つことができているのだ。

 ピッチに立つまでの時間には、小笠原も重みを感じている。練習でひたすらに自分を高めつつ、チーム全体への目配せを忘れないのだ。

「年齢がある程度上で、経験のある選手が練習から一生懸命に取り組んでいれば、若手は『もっとやらなきゃいけない』と感じてくれるはず。『頑張ろうぜ』っていう言葉よりも、まず自分が誰よりも一生懸命にやる。周りに注文をしておきながら、自分がやらないのはおかしいじゃないですか。言葉で語らなくても、お手本を示せる選手になりたい」

相手ペースの局面でこそ際立つ存在感


鹿島の背番号40はサッカーを複眼的にとらえ、未来を読み取る【(C)J.LEAGUE PHOTOS】

 1979年4月生まれの小笠原は36歳で、1980年1月生まれの遠藤は35歳だ。若手や中堅と呼ばれていた当時と比較すれば、プレースタイルは変わっている。

 だからといって、衰えたわけではない。ガンバ大阪の背番号7は、鹿島アントラーズの背番号40は、サッカーを複眼的にとらえている。ピッチ上で現在進行形に起こっている現象から、彼らは未来を読み取るのだ。

 オン・ザ・ボールの局面で輝くのは、ふたりにとって最低限の仕事である。むしろ存在感が際立つのは、試合の主導権がどちらにも傾いていない時間帯や、相手にリズムを握られている局面でのプレーだ。

 若いチームメートが精神的に重圧を感じる局面で、遠藤は、小笠原は、決して表情を変えない。中長距離のパスを駆使してタテに速く攻め、相手守備陣に背後を意識させるのか。ボールを握りながらタテではなくピッチの幅を意識し、相手のスキをうかがうのか。劣勢と見なされる時間帯をどうやってくぐり抜けるのかを、彼らは経験として理解している。

 ここでボールを奪い返せば、相手を追い詰められる。ここでボールを失ったら、流れをつかみとれない。試合を振り返るハイライトシーンには抽出されにくいものの、その後のゲーム展開に間違いなく影響を及ぼすワンプレーに、彼らはことごとく参加してくる。さりげなく、それでいて、激しく。

 チャンスやピンチの予兆が「匂い」と表現されることがあるが、現実のピッチに香りが立ち込めることはない。だが、彼らは好機と危機の兆しを嗅ぎ分けるのだ。これまでつかんだ勝利だけでなく敗戦の記憶にも照らし合わせて、未来を察知するのである。

 宇佐美貴史のドリブルシュートは、観衆の視線を一気に惹きつける。柴崎岳の俯瞰的スルーパスは、陶酔感さえ誘う。Jリーグを代表する強豪クラブのG大阪と鹿島は、それぞれに勝利を引き寄せるだけの強みを持っている。

 だが、10月31日(土)・埼玉スタジアム2002で行われる2015Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝では、遠藤と小笠原の競演こそが最大の注目ではないだろうか。

 彼らが培ってきた経験の厚みを。
 そこから生み出されるゲームのビジョンを。
 何よりも、勝利への揺るぎなき思いを、記憶に焼き付けたいのである。


二人のボランチについて記す戸塚氏である。
同世代の二人は、多くのタイトルを得、かつ、未だにチームの中心として躍動しておる。
その二人が対戦する2015ナビスコ杯決勝は必見と言えよう。
多くの民に観てもらいたい。
楽しみである。

小笠原満男は、36歳を迎えた現在もチームに欠かせない存在だ

【今節の注目選手】ナ杯決勝迎える小笠原、好調ドルトを脅かすウジャー。“傑作”バゼッリはダービー臨む
今週末も欧州各国のリーグ戦が行われ、日本ではナビスコ杯の決勝戦が開催される。その中でも、特に注目すべき6人の選手を紹介しよう。彼らはどんな活躍を見せてくれるだろうか。

2015年10月29日(Thu)16時12分配信
text by 編集部 photo Getty Images


1.エデン・アザール(チェルシー)

「今節の注目選手は誰か」と聞かれ、背番号10のエースの名前を挙げることは、ともすればありきたりな答えなのかもしれない。しかし、泥沼の状態から抜け出せないチェルシーにおいて、このベルギー代表の奮起は不可欠なのだ。

 昨季14得点10アシストを記録してプレミア優勝に導いた姿は、今季は完全に失われてしまった。相手DFに囲まれると簡単にボールをロストしてしまいゴールを演出できず、守備での貢献度も低い。

 それでも彼はチームのエースであり、ビッグクラブの10番を背負っている。個で局面を打開し、チームに勝利をもたらす責任がある。

 次のリバプール戦で敗れればジョゼ・モウリーニョ監督の解任が確実という見方もある。そんな中、彼がどのようなプレーを見せてくれるのか。世界中のファンが視線を注いでいる。

2.ダニエレ・バゼッリ(トリノ)

 リッカルド・モントリーボ、ジャコモ・ボナベントゥーラ…数々の名プレイヤーを輩出してきたアタランタの下部組織が生み出した新たな傑作。それがダニエレ・バゼッリだ。

 この23歳のファンタジスタは今季セリエAで最も印象的な活躍を見せているミッドフィルダーの一人だ。今季、育成年代を過ごしたアタランタからトリノに移籍。中盤から巧みにスペースに飛び込み4ゴールとブレイクを果たしている。

 バゼッリは自身をインテリスタと公言しており、トリノの宿敵であるユベントスは当然“憎むべき敵”だ。今週末はそのユベントスと対戦するトリノダービーが開催される。トリノの新たなアイドルであるバゼッリの活躍に期待が集まっている。

3.フアン・カルロス・バレロン(ラス・パルマス)

 この元スペイン代表MFは、今季開幕前に40歳を迎えた。2013年、16年ぶりに古巣である2部のラス・パルマスに復帰し、昇格プレーオフの末にリーガ復帰を成し遂げた昨季は21試合に出場した。

 今季はここまで3試合しか出場できていないが、類稀なテクニックは随所に光る。そして、今節のラス・パルマスはアウェイでレアル・マドリーと対戦する。

 サンティアゴ・ベルナベウのピッチにバレロンが立つことなく90分を終えてしまう可能性もあるかもしれないが、出場すればいぶし銀のプレーを見せてくれるはずだ。

4.アンソニー・ウジャー(ブレーメン)

 公式戦11連勝から一転して勝利から遠ざかっていたドルトムント。16日に行われたマインツ戦で白星を飾り、ようやく息を吹き返した。首位のバイエルン・ミュンヘンを追い、リーグ3連勝を狙うドルトムントだが、14位に沈むブレーメンが相手と言えども侮ることはできない。

 今季公式戦11試合で5得点を決めているナイジェリア代表FWアンソニー・ウジャーが調子を上げてきているからである。24日のマインツ戦で2得点を決め、5連敗中のブレーメンに勝利をもたらした。

 昨季は公式戦35試合で12得点を決めており、今季も二桁得点を狙っている。179cmとそれほど長身ではないものの、超人的なバネとスピードでドルトムント守備陣を脅かすかもしれない。

5.小笠原満男(鹿島アントラーズ)


小笠原満男【写真:Getty Images】

 長きにわたり鹿島を牽引してきた小笠原満男は、36歳を迎えた現在もチームに欠かせない存在だ。

 J1・2nd第15節の湘南戦、ビハインドを追う鹿島は小笠原にボールを預けるところから攻撃を始めていた。安定した組み立てでボールを動かし、的確なポジショニングでボールを素早く回収する。柴崎岳の台頭は著しいが、このチームの最重要人物は、今もこの背番号40だ。

 3連覇を成し遂げた2009年以降、リーグ優勝から見放されており、2012年のナビスコ杯を最後に無冠が続く。今季も早々に天皇杯から姿を消し、リーグタイトルも厳しい情勢だ。だからこそ、ナビスコ杯は優勝しなければならない。小笠原は死力を尽くすだろう。誰よりも勝利に飢えている男は、クラブにタイトルをもたらすことができるだろうか。

6.エディン・ビシュチャ(イスタンブール・バシャクシェヒル)

 トルコで躍動する小柄なボスニア・ヘルツェゴビナ人アタッカーは本格ブレイクの時を迎えた。加入5年目でチームの中心として期待される中、今季はすでに9試合6得点と大爆発で応えている。

 右サイドを主戦場にしながら神出鬼没の動きでゴールを陥れ、今季初めて左サイドに入った前節コニャスポル戦ではいきなり2得点1アシストと、万能性も証明した。代表では母国をEURO出場に導き、25歳にしてキャリアは最高点へと達しようとしている。

【了】


今節の注目選手に挙げられた小笠原満男である。
「このチームの最重要人物は、今もこの背番号40だ」と言い切る。
満男の尽力にて、17個目のタイトルを狙う。
躍動が楽しみである。

長崎・石神、3連戦はハードな戦いになる

[長崎]石神直哉がどんな変化をもたらすのか
 石神直哉の調子が良い。29日の練習でも精度の高いパスなどでチームにリズムをもたらしていた。石神は「3連戦はハードな戦いになる。相手によって戦い方も若干は変わるかもしれないが、基本は変わらない。個人的には求められることを確実にプレーしたい」と話す。

 最近はWBの競争が一段と激しくなりつつある。石神が試合に出ればどのような変化をチームに与えるか楽しみだ。
(長崎担当 植木修平)


調子の良い長崎の石神である。
精度の高いパスでチームにリズムをもたらあせているとのこと。
チーム内競争に勝ち、出場機会を得るのだ。
石神の左足で勝利をもたらせろ。
良い報を待っておる。

柴崎にとって今回の一戦は、今後のサッカー人生の正念場になるといってもいい

【ガチンコ蹴球録】アントラーズの浮沈握る柴崎 31日ナビスコ杯決勝は鹿島vsG大阪
2015.10.29


MF柴崎岳

 今年で23回目を迎えるサッカーのナビスコカップ決勝(31日・埼玉ス)は、最多優勝5回を誇る鹿島が、昨季の覇者・G大阪と対戦する好カードとなった。

 鹿島は日本代表の常連となったMF柴崎岳(23)が攻守の中心。勝敗は、いかに彼がピッチ上で“指揮者”になれるかにかかっている。

 鹿島が勝つには『網を張る』戦術が必要だ。今の鹿島はDFが弱点といっていい。だから網を張るように相手の出方を見極めて、その空いたスペースをカウンターでつく。そのわずかな隙間に素晴らしいパスを出せる技術が柴崎にはある。

 柴崎がどれだけG大阪を相手にやれるか楽しみだ。同じMFで相手には35歳の遠藤がいるからだ。キラーパスのセンスこそ柴崎に軍配が上がるが、守備面、監督からの信頼度では、まだまだ大ベテランの方が上だ。

 柴崎がキラーパスを評価され日本代表に呼ばれながら控えに甘んじているのは、守備に不安があるためだ。柴崎にとって今回の一戦は、今後のサッカー人生の正念場になるといってもいい。 (サッカー評論家・清水秀彦)


柴崎岳がピッチ上で“指揮者”になれるかにかかっていると言い切るサッカー評論家の清水氏である。
また、鹿島の弱点はDFとバッサリ切っておる。
岳の守備に不安があるとも言う。
ここは、この評価を覆す活躍を岳と共にしようではないか。
強力なガンバ攻撃陣を封じ込め、勝利を掴み取るのだ。
我らも大きな声で後押しをする。
チーム一丸となって優勝しよう。
期待しておる。

源、チームの雰囲気は良い意味で変わっていません

【インタビュー:ヤマザキナビスコカップ決勝】昌子 源(鹿島)「『やっぱり鹿島は強い』と言われるようにしないといけない」
ヤマザキナビスコカップ


若くして、名門鹿島の守備陣を牽引する昌子

31日、2015Jリーグヤマザキナビスコカップ 決勝でガンバ大阪と対戦する鹿島アントラーズ。3年前の優勝経験者で、今やチームのディフェンスの要を担う昌子 源が、大一番を目前に控え現在の心境を語った。

――いよいよヤマザキナビスコカップ決勝です。
「チームの雰囲気は良い意味で変わっていません。今日(27日)の練習前のミーティングでも決勝戦があるという感じではなく、公式練習があるためクラブハウスでの練習が一回分減るという話があった以外は、いつもの週と同じ始まりでした」


12年大会は左SBとして出場し、鹿島の優勝に大きく貢献した。

――優勝した2012年の決勝は左SBでの出場でした。
「前回の決勝は、試合のある週の火曜日にジョルジーニョ監督から左SBで起用されることを告げられました。その日の夜は、なかなか眠れませんでしたね。もともと左SBは新井場 徹さんのポジションだったのですが、イバ(新井場)さんは僕のためにいろいろアドバイスをくれました。それがきっかけでイバさんのことが大好きになった。そんな思い出のある大会です。つい最近も、イバさんと電話で話した時に、心に響いた言葉があります。『鹿島は2位も最下位も同じ。優勝しないと評価されない。タイトルが獲れなかったら鹿島は鹿島じゃない』と言われました。鹿島にとって優勝するのはあたりまえのこと。そういうチームだということを忘れずにやっていきたいです。伝統というものを薄れさせないためにも、勝って『やっぱり鹿島は強い』と言われるようにしないといけない」


怪我でリハビリ中の土居のためにも優勝したいと語る

――天皇杯はすでに敗退したため、残されたタイトルはこのヤマザキナビスコカップとリーグ戦です。
「チームメイトの土居 聖真が、天皇杯決勝の復帰を目指してリハビリしていた。その可能性を消してしまったことは本当に申し訳ないと思っています。彼とは同期ですしね。チームのためにも、聖真のためにも、ナビスコカップは絶対に優勝したい。一番悔しい思いをしてるのは聖真だと思うので、最後に聖真と一緒に喜びたいです」

――決勝の相手となるガンバ大阪の印象は?
「やっぱりパトリックと宇佐美は乗せるとJリーグでも一番厄介な2トップだと思います。(2ndステージ第15節で敗れた)湘南戦のように、相手が想像以上に前から来ても受けてしまったらダメだと思う。しっかりと跳ね返したい。初めての決勝の時は(岩政)大樹さんと青木(剛)さんが一緒だった。その時は『がむしゃらにやるだけでいい』と言われて気が楽になりました。今のチームにはタイトルを獲った選手が少なくなってるので、今度は自分が支えたいと思います」

――前から来るチームに対して、あまり上手く戦えてない印象がありますが?
「ウチがセカンドボールを拾えないと、リーグ戦の柏戦(2ndステージ 第14節)のようにラインが上がらなくなる。できるだけラインを上げたいと思うけど、どうしても間延びしがちなのでそこは気を付けたいです。ただ、僕らが思い切ってラインを上げてもセカンドボールを拾えないと意味がないですし、そこで裏に蹴られてしまえば余計に守備が難しくなるだけ。結局セカンドボールを拾えないとラインは上げられないので、FWやボランチを含めたチーム全体の働きが必要になると思います。ラインを上げられれば、僕らも前に行ってインターセプトを狙う回数も増えてくる。お互いに要求し合って上手くやっていければと思います。どのチームに対してもそうですけど、ボランチを自由にするとなかなかラインも上がらず構えてしまうので、そこは気を付けたいです」

――最近、ある動画がすごく参考になったと聞きましたが?
「ヤマザキナビスコカップの準決勝で神戸の増山(朝陽)選手に簡単に抜かれてしまったんですけど、その試合のあとに知り合いからメールが来たんです。『守備はこうやるんだぞ』っていう意味だと思うんですけど、FCバルセロナのハビエル マスチェラーノ選手の動画を教えてくれたんですよ。それは彼が延々守備をしているだけの映像なんですけど、ボールの取り方がとにかくすごい。本当に参考になりました。すごくきれいにボールを狩り取ったシーン、スライディングで奪うシーン、ちょっと乱暴に奪うシーンの3つくらいに分かれていて、足先だけで奪ったり、足と身体をうまく使ってノーファールで取ったり。それを観て『これだな!』と思いました」


失敗を糧に、1対1の守備にさらに磨きをかけている

――先日の柏戦で一度トライしませんでしたか?
「そう! クリスティアーノ選手に1回やりました。まあ、取れませんでしたけど(笑)。でも、なんとなく感覚がわかってきますね。クリスティアーノ選手みたいな足下の技術の高い選手にちょっとずつトライしていけば掴んでいくことができるし、あれも抜かれはしなかったのでいい試みだったと思います。あの試合ではもうひとつ試したことがあって。後半にクリスティアーノ選手に背負われた時に、パッとマスチェラーノの姿が浮かんだんです。いつもだと右足でちょんちょんとボールをつつこうとするんですけど、その時はあえて左足を、相手のドリブルコースの先に出しておいたんです。結果、ボールが足に当たってルーズボールになった。奪い取ることができなかったので成功したかどうかは微妙ですが、自分の守備の幅を広げるためにもいろいろトライしたいと思っています」

――1対1の守備は昌子選手の特長ですからね。
「クラブの人からも『お前はボールを狩り取るタイプだ』と言ってもらいました。増山選手に抜かれたのはもちろん悔しいですし、失点は大きな代償かもしれませんが、学ぶものも多かったと思います。あの失点がなければ、マスチェラーノの映像を観ることはなかったかもしれませんしね。日頃からCBは失点から学んでいくことが大事だと思っています。僕のミスから失点してチームが負けてしまったとしても、そこからなにかを学び取らないと意味がないと思うので、あの映像を教えてくれた知り合いにも感謝したいと思います」

[文:田中 滋]


ナビスコ杯決勝戦を前に心境を語る昌子源である。
3年前の優勝、そして聖真への思い、また守備のやり方など、非常に興味深い。
若いながらも経験は積み重ねた。
それを発揮し、ガンバ攻撃陣を封じ込めるのだ。
期待しておる。

栄冠を勝ち取るためには重要となる

ヤマザキナビスコカップFINAL〜すべては聖杯のために〜


2015年10月29日(木)

2日後に迫ったヤマザキナビスコカップFINAL。
カップウィナーの栄冠を勝ち取るのは鹿島か、G大阪か。

画像は、両チームの守護神である曽ヶ端準と東口順昭。鹿島に多くのタイトルをもたらした曽ヶ端と、昨季の3冠に大きく貢献した東口の活躍が、栄冠を勝ち取るためには重要となる。

キックオフは、10月31日(土)13時5分。
埼玉スタジアム2002で繰り広げられる激闘は見逃せない。

■鹿島アントラーズvsガンバ大阪の頂上決戦を是非、試合会場でそしてテレビでご覧ください!
チケットやテレビ放送の詳細はこちらから!


キーパー対決を煽るJ’sGOALである。
鹿島の守護神は曽ケ端凖。
これまで多くのタイトルをもたらし、三連覇に貢献した。
曽ケ端を中心に堅守を構築し、ガンバ攻撃陣を封じ込めるのだ。
楽しみにしておる。

ゲーム終盤の戦術的な駆け引きが、意外な結末を用意しているかもしれない

【ヤマザキナビスコカップ決勝】ファイナルを楽しむ5つのポイント(4)戦術解析:マルチ戦法を操る「似た者同士」
ヤマザキナビスコカップ


互いにマルチ戦法の使い手で「似た者同士」の対戦に

ダイレクトプレーの鹿島アントラーズとポゼッションプレーのガンバ大阪――という図式は過去の話。いまや、互いに「速攻と遅攻」「前進守備と後退守備」を併用するマルチ戦法の使い手と言っていい。今季の明治安田生命J1リーグにおける1試合平均(32試合消化時点)のポゼッション率を見ると、鹿島が52・8%、G大阪が50・8%。浦和レッズ(58・9%)や川崎フロンターレ(57・9%)のようにポゼッション志向が強いわけではない。機に臨み、変に応ずる、言わば「似た者同士」か。


標榜する攻守にアグレッシブなサッカーは、両監督の哲学の表れだ

ポゼッションよりトランジション(攻守の転換)に強みがある点でも似ている。攻から守、守から攻への高速転換で先手を取り、局面を優位に進めるハードワークが売り物。鹿島の石井 正忠、G大阪の長谷川 健太両監督の哲学、サッカー観がそこに表れている。攻守にアグレッシブなサッカーを求めており、戦術面で「双子」の関係にあると見ていい。互いに戦況判断に優れた司令塔を擁し、攻撃面で幅(両サイドバックの攻撃参加)と深さ(前線の裏抜け)をつくる仕組みも共通したものだ。

システムは互いに4-4-2ボックスがベース。前線をタンデム(縦並び)にした4-2-3-1のオプションもあるが、今季のG大阪は中盤(4人)をひし形に並べた第三の選択肢を持っている点で鹿島と異なる。その場合はドイスボランチの一角を担う遠藤 保仁が「ダイヤモンドヘッド」(トップ下)に陣取り、相棒の今野 泰幸がアンカーとして最終ラインをプロテクトする形となる。もっとも、今回のファイナルでは好調の倉田 秋をトップ下に据えた4-2-3-1が「本線」か。

一発勝負のファイナルだけに、序盤は互いにリスクを嫌った「慎重策」に徹する可能性もゼロではない。だが、両監督の気質を考えると、のっけから球際で激しくファイトするアグレッシブな攻防を求めるのではないか。互いに前から圧力をかけるハイプレスの掛け合いとなれば、ひとつのミスが命取りとなりかねない。反面、ミスを恐れて消極的になれば、相手に主導権をもっていかれる。さじ加減が難しいところだ。立ち上がりの10分が、ひとつのポイントになるかもしれない。

戦力格差や戦術面の差異が小さいミラーゲームでは『個の力』と『セットプレー』が、大きくモノを言う。個の力については、攻撃スタッフにタレントを抱えるチーム同士の争いだけに、誰がメインキャストに躍り出ても不思議はない。問題はセットプレーだろうか。PKや直接FKを含むセットプレーからの得点力は互いに遜色がない。今季のJ1リーグでは、互いに計19得点を記録している。ただし、失点を回避するセットプレーの防御力ではG大阪に一日の長がある。敵のCKが失点につながりやすい鹿島にとっては死角と言える。


途中出場で結果を残せるカイオら鹿島には文字通りの「ジョーカー」が揃う

膠着状態を打ち破る交代策のバリエーションでは、鹿島がやや有利か。石井監督就任以降、出番に飢えたサブが文字どおりの「ジョーカー」として大仕事をこなすケースが少なくない。先発を固定せず、アタック陣の競争力を煽った指揮官のマネージメントが良い方向に転がっている。逆にG大阪の方は攻撃よりもむしろ、試合をクローズさせる交代策に妙味がありそうだ。攻のカードを切る鹿島、守のカードを切るG大阪、どちらの交代策が勝るか。ゲーム終盤の戦術的な駆け引きが、意外な結末を用意しているかもしれない。

[文:北條 聡]


機に臨み、変に応ずる、言わば「似た者同士」と戦術解説を行うJリーグ公式の北條氏である。
「攻守にアグレッシブなサッカーを求めており、戦術面で「双子」の関係にあると見ていい」と言い切る。
これ面白い分析と言えよう。
これほどの好カードが組まれた決勝戦。
選手の攻防だけでなく、指揮官の采配、戦術も見ものである。
眼を大きく見開き、記憶に留めたい一戦である。
楽しみにしてスタジアムに向かう。

両軍の心臓とも言うべきドイスボランチの攻防から、ファイナルの結末が見えてくるのではないか

【ヤマザキナビスコカップ決勝】ファイナルを楽しむ5つのポイント(3)注目マッチアップ:マエストロ対決の「表と裏」
ヤマザキナビスコカップ


偉大なマエストロのせめぎ合いを抜きに、今回のファイナルは語れない

決戦の進路は、二つのコンパス(羅針盤)が教えてくれる。東(鹿島アントラーズ)の小笠原 満男と西(ガンバ大阪)の遠藤 保仁だ。前者が36歳、後者が35歳。酸いも甘いも噛み分ける偉大なマエストロのせめぎ合いを抜きに、今回のファイナルは語れない。互いに「司令塔」というくくり方をされる点では同じだが、小笠原は最終ラインをプロテクトする「第一ボランチ」の、遠藤はアタック陣をフォローする「第2ボランチ」の色彩が強く、文字どおりのマッチアップが生じやすい。


かわされるリスクの高い敵の司令塔でも、臆せず狩りにいくのが小笠原流

最も分かりやすい構図は守の小笠原、攻の遠藤。もっと言えば「狩る小笠原」と「配る遠藤」だろうか。食うか、食われるか。プレスをかわされるリスクの高い敵の司令塔でも、臆せず狩りにいくのが小笠原流だ。一方の遠藤は盛んに敵のガードが手薄なワイドオープンに流れ、そこから危険なパスを狙うポジショニングの妙が光る。そこを、追うのか否か。両者の駆け引きが面白い。

もっとも、最大の見ものは攻の小笠原、守の遠藤という「主客転倒」にありそうだ。実のところ、守備の局面における遠藤の肉食化が著しい。ビッグマッチになると、攻から守への高速転換はもとより、球際の激しさが目に付く。小笠原が攻撃へ転じた直後にひと息つけば「逆狩り」の危険が待っているわけだ。手のうちを知り尽くす者同士の争いだからこそ、意外なシナリオに勝機があるかもしれない。一発勝負のファイナルならではの醍醐味だろう。

小笠原と遠藤という『黄金世代』の直接対決と並び、柴崎 岳(鹿島)と宇佐美 貴史(G大阪)という『プラチナ世代』のアイコンも同じピッチに立つ。もっとも、こちらは直接、刃を交える関係にはない。宇佐美の起用には2トップの一角、または左のワイドという2つの選択肢があり、文字どおりのマッチアップは流動的だ。強いて言うなら『宇佐美対鹿島ディフェンス』だろう。その点、鹿島の第二ボランチを担う柴崎には、避けて通れぬ刺客が待っている。


宇佐美(右)は鹿島ディフェンス陣と、柴崎(左)には今野とのマッチアップが待っている

マッチアップする相手はボールハントの専門家である今野 泰幸だ。柴崎はワンタッチで球をさばく技術とセンスに加え、神出鬼没のダイナミズムが光る。ハンター今野の射程圏内から逃れる術を持っているが、問題はG大阪に引かれた局面だろう。狭い守備ブロック内に潜り込んで球を引き出す際、今野に捕まらずに前を向けるかどうか。捕まれば、敵の速攻をまともに浴びることになる。

百戦錬磨のベテラン(今野)は、虎視眈々とその時を待っているはずだ。柴崎の技術と機動力が勝るか、今野の経験と圧力が勝るか――。小笠原対遠藤のマエストロ対決とは違い、対照的なカラーを持つ両者の争いは、ボランチというポジションの奥深さ、多様性を物語る意味でも興味深い。両軍の心臓とも言うべきドイスボランチの攻防から、ファイナルの結末が見えてくるのではないか。

[文:北條 聡]


ベテラン・ボランチ二人の対戦にスポットを当てるJリーグ公式の北條氏である。
「狩る小笠原」と「配る遠藤」と表現しておる。
面白い構図と言えよう。
中盤の抗争が、試合展開に大きく影響を与える。
また、この黄金世代二人とは別に、プラチナ世代の岳と宇佐美にも注目である。
ガンバ攻撃を一手に担う宇佐美をどう封じ込めるかが、鹿島守備陣の課題であろう。
逆に、押さえ込めることが叶えば、勝利が近づくことうけ合いである。
また、岳には今野がマッチアップするとのこと。
このW杯プレイヤーの手を逃れ、攻撃に絡むのだ。
岳の輝きで、ゴールを奪いたい。
それぞれ楽しみな対戦である。

対照的なサッカー人生を送ってきた両指揮官が、ファイナルの舞台で果たしてどんな采配を見せるのか――

【ヤマザキナビスコカップ決勝】ファイナルを楽しむ5つのポイント(2)指揮官比較 :対照的なサッカー人生
ヤマザキナビスコカップ


【ヤマザキナビスコカップ決勝】ファイナルを楽しむ5つのポイント(2)指揮官比較 :対照的なサッカー人生

チームを決勝に導いた両指揮官は、対照的なキャリアを歩んできた。
まるで正反対のふたり――。鹿島アントラーズの石井 正忠監督とガンバ大阪の長谷川 健太監督のことだ。

石井監督は1967年2月生まれ、長谷川監督は1965年9月生まれ。同世代のふたりはともに93年5月のJリーグ開幕戦で栄えあるスタメンを飾っているが、実に対照的な現役時代を送っている。


守備的MFとして献身的に鹿島を支えた石井。

順天堂大学からNTT関東を経て住友金属(のちの鹿島)に加入した石井は、守備的MFを本職とする名バイプレーヤーだった。当時、鹿島のトップ下に君臨していたのは40歳のジーコ。攻撃では輝きを放ったが、守備での貢献はやはり多くは望めない。そんなジーコの負担を軽減させていたのが石井だった。本田 泰人、サントスと3ボランチを形成し、バランスを取りながら、スペースを埋めるために中盤を奔走した。

当時は固定背番号制ではなく、スタメンが1〜11番を着けて出場した時代。それでも選手が何番を背負うかは、概ね決まっていた。鹿島ならジーコが10、黒崎 久志が9、長谷川 祥之が11、サントスが8というように。だが、石井は空いた背番号を着けることが多かった。黒崎と長谷川、どちらか欠場した方の代わりに9や11を着け、ジーコが不在の際には10を背負ったこともある。スペースだけでなく、空いた背番号も埋める男――それが石井だった。

一方、清水東高、筑波大、日産自動車と、常に名門でプレーしてきた長谷川は、清水エスパルスの不動の9番でもあった。豪快なドリブルとキャノンシュートが魅力の右ウイングで、「えぐる」という表現がぴったりの突破からゴールとアシストを量産。日本代表としても活躍し、ドーハの悲劇で有名な“あのイラク戦”で三浦 知良の先制ゴールを導く、バー直撃のミドルを放ったのが長谷川だった。3トップから2トップが時代の主流となると、長谷川もストライカーの色を濃くしていった。

そんなふたりは、指導者としての道のりも対照的だ。98年にアビスパ福岡でスパイクを脱いだ石井は古巣の鹿島に戻ってユースコーチやフィジカルコーチ、トップチームコーチを歴任。コーチ生活16年目に突入した今年7月、トニーニョ セレーゾ監督の後任としてトップチームの指揮官に任命された。

一方、99年に清水で現役を終えた長谷川はコーチを経験することなく、浜松大の監督、古巣・清水の監督を経て、12年からはそれまで縁もゆかりもなかった大阪に赴き、G大阪の指揮を執っている。


不振に陥っていたチームを見事に立て直してみせた両指揮官。

ここで初めて共通点を見出すとしたら、どちらも不振を極めていた名門を立て直してみせたことだろう。今シーズン、1stステージで8位だった鹿島は石井監督の就任を境に勝負強さを取り戻し、2ndステージで優勝争いを繰り広げると、ヤマザキナビスコカップでもファイナルにたどり着いた。

一方の長谷川監督も、J2に降格したG大阪を1年でJ1に復帰させると、昨シーズンはJ1、ヤマザキナビスコカップ、天皇杯の三冠を達成。今年も2年連続でこの大会の決勝に進出し、リーグ戦の年間順位でも3位に着けている。

対照的なサッカー人生を送ってきた両指揮官が、ファイナルの舞台で果たしてどんな采配を見せるのか――。駆け引きはすでに始まっているに違いない。

[文:飯尾 篤史]


指揮官比較を記す、Jリーグ公式の飯尾氏である。
好対照と述べる。
陽の当たる道を歩んできたガンバの監督に比べ、鹿島の石井監督は、地道に実績を積み上げてきた。
指揮を執るまでの道のりも長かった。
とはいえ、師事してきた名将たちは、どれもみな素晴らしい人々であった。
その経験は石井監督ならではのもの。
それをこの一戦で開花させるのだ。
采配にてガンバを抑え込みたいところ。
期待しておる。

今大会を制したチームが、チャンピオンシップ出場に向けて、“大きな弾み”を得ることになる

【ヤマザキナビスコカップ決勝】ファイナルを楽しむ5つのポイント(1)ヒストリー:意外にも決勝では初の顔合わせに
ヤマザキナビスコカップ


小笠原(右)と遠藤(左)は決勝を何度も経験している2人だ。

決勝で顔を合わせるのは、意外にも初めてのことになる。

東の雄と、西の雄――。ヤマザキナビスコカップで8度の決勝進出と5度の優勝を誇る鹿島アントラーズと、決勝に3度進んで2度戴冠しているガンバ大阪が第24回大会にして初めてタイトルを争う日が迫っている。



97年、鹿島と磐田はナビスコカップを含めて3週間で4度顔を合わせた。

鹿島が初めて優勝した97年大会、ジュビロ磐田との決勝が行なわれたのは、日本代表がワールドカップ初出場を決めた直後の11月下旬。当時は決勝もホーム&アウェーで戦うレギュレーションで、チャンピオンシップも同カードだったため、わずか3週間で、鹿島と磐田による“史上最大の4連戦”が実現した。

日本代表の左サイドを形成した相馬 直樹と名波 浩が敵・味方に分かれ、日本代表の攻守の要、センターバックの秋田 豊とストライカーの中山 雅史がバトルを繰り広げる――。第1戦を2-1で制した鹿島が第2戦でも相馬のゴールを皮切りに5得点を奪って大勝。チャンピオンシップは磐田に譲ったが、鹿島・磐田の「2強時代」の幕開けだった。



02年大会で決勝点を挙げ、MVPに輝いた小笠原。

00年大会と02年大会の優勝は「花の98年入団組」が中心選手へと成長していく過程でもたらされた。川崎フロンターレに2-0で勝利した00年大会の決勝で先制点を奪った中田 浩二がMVPに輝くと、浦和レッズを1-0で下した02年大会の決勝ではミドルシュートを決めた小笠原 満男がMVPを受賞。どちらの試合も「決勝はこうやって戦うもの」と言わんばかりの、盤石の試合運びだった。

11年大会の決勝の相手も浦和だった。鹿島優勢で進みながらも延長戦にもつれた試合に決着を着けたのは、若きエース大迫 勇也だったが、高卒ルーキー、柴崎 岳の働きも印象深い。80分、不運な判定でDFの青木 剛が退場になると、オズワルド オリヴェイラ監督はボランチの柴崎を右SBに回し、対面の“原口 元気封じ”のミッションを与える。大胆な采配と、それに応えた18歳――。鹿島の底力を感じさせるゲームだった。

1年後の12年大会では、さらに逞しくなった柴崎が清水エスパルスから2ゴールを奪う活躍で、チームに16個目のタイトルをもたらした。清水のエース、大前 元紀を封じ込んだのは、左SBに抜擢され、まだ初々しかった19歳の昌子 源だった。

一方、初めて決勝に進出した05年にジェフ千葉に敗れたG大阪が優勝したのは07年。ともに攻撃力をウリにしていた川崎との決勝は0-0のまま後半へ。ここでG大阪が勝負に出る。3バックに変更して攻撃の圧力を高めると、55分、左ウイングバックにポジションを変えた安田 理大がクロスに飛び込み、決勝ゴール。前日にニューヒーロー賞を受賞していた安田はMVPにも輝いた。

G大阪が再び決勝の舞台に登場するのは、それから7年経った昨年のこと。サンフレッチェ広島との決勝は、2点を先行される苦しい展開だったが、パトリックの2ゴールで追いつくと、71分に大森 晃太郎がこぼれ球を押し込み、逆転に成功した。

清水の監督時代、カップ戦の決勝で3度敗れた長谷川 健太監督にとっては“シルバーコレクター”返上となるうれしい戴冠。J1に復帰したばかりのチームにとっても「強いガンバ復活」を印象づける優勝だった。これで勢いに乗ったG大阪はJ1で優勝し、天皇杯も獲得。00年の鹿島以来となる三冠を成し遂げたのは記憶に新しい。

鹿島は現在J1第2ステージで2位、G大阪は年間順位で3位につけている。今大会を制したチームが、チャンピオンシップ出場に向けて、“大きな弾み”を得ることになる。

[文:飯尾 篤史]


ナビスコ杯決勝戦での対戦は、初となる鹿島とガンバである。
これは少し驚きと言えよう。
多くの好ゲームを演じてきた両雄が、今までこの大舞台で顔を合わせていなかった。
これは、面白い試合になること必至である。
我らとしては、昨年のWINNERに土をつけ、タイトルを得たいところ。
気持ちを高めてスタジアムに向かう。
楽しみな一戦である。

金崎夢生のゴールが命運を分かつ

ヤマザキナビスコカップFINAL〜すべては聖杯のために〜


2015年10月28日(水)

3日後に迫ったヤマザキナビスコカップFINAL。
カップウィナーの栄冠を勝ち取るのは鹿島か、G大阪か。

画像は、両チームのゴールハンターである金崎夢生とパトリック。彼らのゴールが命運を分かつといっても過言ではない。

キックオフは、10月31日(土)13時5分。
埼玉スタジアム2002で繰り広げられる激闘は見逃せない。

■鹿島アントラーズvsガンバ大阪の頂上決戦を是非、試合会場でそしてテレビでご覧ください!
チケットやテレビ放送の詳細はこちらから!


鹿島のストライカーとして金崎夢生を挙げるJ’sGOALである。
この男のゴールにて勝利を掴み取ろうではないか。
夢生の躍動を楽しみにしておる。

今年の漢字は「弐」

【全52クラブ網羅】担当ライターが10月時点で選ぶ「今年の漢字」:鹿島アントラーズ
2015年10月28日(水)

J's GOALではリニューアルオープンの特別企画として、担当ライターが10月時点で選ぶ「今年の漢字」を連日掲載していきます。対象はもちろん明治安田生命J1、J2、J3の全52クラブ。各クラブを追い続けてきた担当ライターは、一体どんな漢字を選ぶのか!? 応援するクラブだけでなく、いろいろなクラブの「今年の漢字」をお楽しみください!



今年の漢字今季ここまでを思い返すと、様々な「弐」が見られるシーズンだった。
まず2人の監督が鹿島を率いた。明治安田生命J1リーグ1stステージで低迷し、2ndステージでの巻き返しを期待されたが、新潟・清水・松本という下位3チームとの対戦で1勝1分1敗という苦しいスタートを切ってしまう。そこでクラブは、トニーニョ セレーゾから石井正忠へ、シーズン途中での監督交代を決断した。途中解任は、長いクラブの歴史のなかでも2回目のこと。さらに、日本人監督が就任したのも、宮本征勝さん以来2人目という珍しい監督人事が見られた。

不安のなかで始まった石井体制だったが、球際の激しさや高い位置からボールを奪いに行く伝統的な鹿島のスタイルを随所で取り戻し、さらにフォーメーションも4−2−3−1から4−4−2へ回帰。久しぶりにFW2人が横並びで戦う布陣を採用する。
すると、第4節からの2ndステージを一気に盛り返し、広島と激しい優勝争いを演じるまでにV字回復するしぶとさを見せた。さらに、ヤマザキナビスコカップでも3年ぶりの決勝進出を果たす。

とはいえ、思い起こせば2ndステージに強いのは、2シーズン制だったころの鹿島の必勝パターン。2ndステージを制した勢いそのままに、チャンピオンシップでも強さを発揮してきたのが過去の鹿島だった。今季も、17冠目のタイトル獲得に向けて余念がない。天皇杯は3回戦で敗退してしまったが、明治安田生命J1リーグと、ヤマザキナビスコカップの2つのタイトルが獲得できれば最高のシーズンになるだろう。

2015.10.21 Reported by 田中滋


今年の漢字に「弐」を選んだ田中滋氏である。
今年の鹿島には様々な「弐」が見られたとのこと。
ナビスコとJリーグ、二つタイトルを目指し、戦うところ。
必ずやチームは成し遂げてくれるであろう。
信じておる。

源、メディアに語る

鹿島昌子、骨折の同期土居にナビスコ杯V捧げる
[2015年10月29日6時59分 紙面から]

 鹿島DF昌子源(22)が同期に優勝をささげる。

 同じ11年入団のMF土居聖真(23)が10月3日のリーグ神戸戦で左第2中足骨を骨折。全治3カ月で、天皇杯決勝(来年元日)まで進めば復帰可能だった。しかし3回戦で敗退し「(土居)聖真の目標をなくしてしまった。その分、聖真が予選で活躍したナビスコ杯を贈りたい」と制覇を誓った。チームは今日29日に埼玉へ入るため、紅白戦を1日前倒しして実施した。

鹿島・昌子、宇佐美封じる!31日ナビスコ杯決勝
 鹿島は28日、6度目の優勝を狙う31日のナビスコ杯決勝・G大阪戦(埼玉)に向け、紅白戦など約1時間半の練習を行った。相手の日本代表FW宇佐美と同じ1992年生まれで、G大阪ジュニアユース時代はチームメートだったDF昌子は「(調子に)乗せると厄介。受けに回らずに守りたい」とエース封じに自信をみせた。 (鹿嶋市)
(紙面から)


昌子 同期土居のために必勝誓う「ナビスコ優勝杯をささげたい」
 31日のナビスコ杯決勝・G大阪戦(埼玉)で鹿島DF昌子が同期のために必勝を誓った。

 同じ11年入団のMF土居が3日の神戸戦で左第2中足骨を骨折して全治3カ月。天皇杯で決勝まで進出すれば数字上は復帰できるはずだったが、14日の3回戦・J2水戸戦で敗れた。「(土居)聖真は“天皇杯の決勝までに戻る”と僕にも言っていた。でも、天皇杯をなくしてしまった。チーム全員で申し訳ないことをした。聖真のためにも戦いたい」と盟友にナビスコ杯優勝をささげるつもりだ。
[ 2015年10月29日 05:30 ]


ナビスコ杯決勝戦に向けてメディアに向けて口を開いた源である。
コメントが頼もしい。
同期入団の聖真に勝利を捧げたいとのこと。
負傷離脱している聖真にとって優勝報告は嬉しいもの。
チーム一丸となり、勝利を目指すところ。
また、ガンバジュニアユース時代の同期である宇佐美を警戒する。
源がサッカーを、一時的にでも、辞める理由となった宇佐美の存在は、特別なものである。
封じ込め、自身の名を上げたいところ。
源の躍動で優勝に導くのだ。
期待しておる。

ナビスコ杯へ向けて練習再開

鹿島ナビスコ杯優勝へ自然体「何も変える必要ない」
[2015年10月28日7時36分 紙面から]

 鹿島が31日のナビスコ杯決勝(対G大阪、埼玉)に向けて始動した。

 最多5度の優勝を誇るクラブは自然体。11、12年の連覇を経験したDF西は「前回もそうだったけど、何も変える必要はない」と通常通りのメニューを消化。週初めとしては異例の、20人を超える報道陣に囲まれたDF昌子も「慣れているクラブなので。普段と雰囲気は変わらない」と堂々としていた。


ナビスコ杯に向けて練習を再開した鹿島である。
報道陣が集まり、騒々しくなった中でも平然としておった様子。
ここはいつもと変わらず、平常心にて挑むところ。
2011年、2012年と連覇に貢献した西大伍は「何も変える必要はない」と言い切る。
オリヴェイラもジョルジーニョも特別なことはしなかったということなのであろう。
クラブとして、17冠目を狙う。
そして、16冠の実績が重圧ではなく平常心を求めるのだ。
変わらぬ雰囲気にて、良い練習をし、準備しようではないか。
試合当日が楽しみである。

秀平、タイトルに一番近いと思って鹿島を選んだ

赤崎、最優秀選手賞も取る!鹿島がナビスコ杯決勝へ練習開始
 鹿島は27日、31日のナビスコ杯決勝(対G大阪、埼玉)に向けた練習がスタート。同杯のニューヒーロー賞に輝いたFW赤崎は「タイトルに一番近いと思って鹿島を選んだ。目の前にチャンスがあるので勝ちたい」と武者震いした。2008年の大分時代に同賞を受賞したMF金崎からは「最優秀選手賞と両方取れ」とメッセージを送られた。新エース候補が、過去に3人しか達成していないW受賞を狙う。 (鹿嶋市)
(紙面から)


昨日、オフが明け、練習を再開した赤?である。
この週末に開催されるナビスコ杯決勝戦に向けて高いモチベーションを保つ。
「タイトルに一番近いと思って鹿島を選んだ。目の前にチャンスがあるので勝ちたい」と述べ、優勝へ向けて意気込んでおる。
タイトルとは無縁のクラブでレギュラーを保障される可能性もあった。
しかしながら、彼は激しいポジション争いが行われる鹿島を選んだのである。
その戦いに勝利し、決勝戦のピッチに立つ。
レギュラーFWとして躍動してくれるであろう。
活躍を信じておる。

石井監督、「親子で学ぶ サッカー世界図鑑」を寄贈

[鹿島]石井正忠監督、「親子で学ぶ サッカー世界図鑑」を娘さんが通う学校に寄贈
「エル・ゴラッソで出しているあの本、すごくいいですね」

 クラブハウスでそう話しかけてくれたのは石井正忠監督。聞けば、スクワッドが今年6月に発売した「親子で学ぶ サッカー世界図鑑」を、自ら購入しただけでなく、娘さんが通う学校に寄贈までしてくれたという。

 地元・鹿嶋でのサッカー人気復活のために何かできることはないか、常日頃から試行錯誤してきた石井監督は、これまでも、クラブハウス練習場を訪れたファン、サポーターの前に選手を集めて即席の記念撮影会を催したり、さまざまな施策を打ってきた。そのなかで、子供向けにできること、として目を付けたのが「サッカー世界図鑑」だったそうだ。
本書は、W杯ブラジル大会に出場した32か国のサッカーだけでなく、サッカーを通じて歴史や文化も紹介し、世界にはさまざまな国や社会があることを伝えている。小学生くらいの年齢の子供たちにはぴったりの内容だと思うので、ぜひ親子で楽しんでいただきたい。

◼大好評販売中「親子で学ぶサッカー世界図鑑」

《サッカー世界図鑑》とは?



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判型:A4変形・上製本
頁数:68P
定価:2,376円(税込)
ISBNコード:ISBN978-4-908324-00-0

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(鹿島担当 田中滋)


「親子で学ぶ サッカー世界図鑑」を学校に寄贈した石井監督である。
この本は素晴らしい。
是非とも石井監督の娘さんが通う学校の生徒さんに読んで欲しいところ。
田中氏に記事にあるようにサッカーを通じての歴史や文化が紹介されておる。
「サッカーは世界の言葉」その入口として良い書物と言えよう。
多くの者に楽しんでもらいたい。

ジーコ、FIFA会長選出馬を断念

ジーコ氏は会長選出馬断念 5協会の推薦得られず
2015/10/27 10:52 【共同通信】

 【リオデジャネイロ共同】サッカー元日本代表監督のジーコ氏(ブラジル)は26日、国際サッカー連盟(FIFA)会長選挙への出馬を断念したことを地元のラジオ番組で明らかにした。立候補に必要な加盟5協会の推薦が得られなかったという。
 ジーコ氏は「少なくとも6協会からの推薦に手応えを得ていたが、欧州連盟(UEFA)の動向に左右されてしまった」と述べ、UEFA理事会で全会一致の支持を受けたインファンティノ事務局長(スイス)の立候補が影響したと説明した。


FIFA会長選への出馬を断念したジーコである。
各協会の推薦に手応えを感じておったが、UEFAの動向に左右されてしまったとのこと。
これは残念。
ジーコほどの人格者がサッカー界のトップに立つことには意義があった。
しかしながら、次なる会長を助け、正しい道を歩むことに尽力は出来るはず。
サッカー界の未来を信じておる。

Fernando Bobにオファーか

Ora Bolas: Sem Fernando Bob, Inter encaminha acordo com Anselmo


Bruno Andrade | @brunoandrd1

26/10/2015 13:51:43


“A contratação é um pedido de Argel, que, como técnico do Figueirense, acompanhou de perto o desempenho do jogador “

Depois de tentar a contratação de Fernando Bob , que tem proposta financeira mais vantajosa e está próximo de fechar com o Kashima Antlers, do Japão, o Internacional se movimentou no mercado e já encaminhou acerto com outro volante. Trata-se de Anselmo, do Joinville.

A contratação é um pedido de Argel, que, como técnico do Figueirense, acompanhou de perto o desempenho do jogador no início da atual temporada.

Anselmo, de 26 anos, chegou ao clube catarinense em agosto de 2014. Ele tem passagens por Palmeiras, São Caetano, Geona e Palermo, os dois últimos da Itália.


ブラジルから助っ人の報。
Fernando Bobにオファーをしている模様。
どのような選手であろうか。
続報を待ちたい。

秀平、頭が真っ白

[鹿島]赤?秀平、Jリーグヤマザキナビスコカップのニューヒーロー賞を受賞。“オープンスタジアム2015”でサプライズ発表
 25日、カシマスタジアムで開催されていた“オープンスタジアム2015”のなかで2015Jリーグヤマザキナビスコカップのニューヒーロー賞が発表され赤?秀平が受賞した。

 選手にも観客にも知らされずサプライズで行われた発表に、受賞した赤?は壮大なドッキリが仕掛けられていたのだと思ったそうだ。「ドッキリ大成功」と書かれたパネルを持って誰かが現れるのかと探しても誰も現れない。発表直後、壇上でインタビューが行われたが頭が真っ白になってしまったようだ。

 それでも、ひと段落着いたあとの囲み取材では「非常に名誉ある賞をいただくことを本当に嬉しく思いますし、チームに、アントラーズに関わる皆さんのおかげでこの賞をいただけたと思うので、本当に感謝の気持ちしかないです」とコメント。31日に控えるヤマザキナビスコカップ決勝についても「いまのアントラーズというのは若い選手がどんどん試合に出て、新しいアントラーズを作っている最中だと思うし、そういうなかでタイトルを得られればなにものにも代えがたい自信を得られると思う。これから何十年も続くアントラーズのために、まずは自分自身一つ目のタイトルを獲りに行きたいと思います」と抱負を語った。
(鹿島担当 田中滋)


ナビスコ杯・ニューヒーロー賞受賞報告を「壮大なドッキリ」と思った赤?である。
これは微笑ましいエピソード。
それまで、おちゃらけた雰囲気で格付け鹿男を行っていたため、そう感じるのも致し方のないところ。
それはそれとして、ナビスコ杯にて鹿島を決勝進出に導いたのは、赤?のゴールがあってこそ。
決勝戦でも、得点という結果を出し、MVPを目指せ。
期待しておる。

鹿島、オープンスタジアムにて交流

J1鹿島 水海道の小学生と交流 カシマスタジアムに招待

鹿島アントラーズの小笠原満男選手(中央)とミニゲームを楽しむ子どもたち=鹿嶋市神向寺鹿島アントラーズの小笠原満男選手(中央)とミニゲームを楽しむ子どもたち=鹿嶋市神向寺

サッカーJ1の鹿島アントラーズは25日、鹿嶋市神向寺の県立カシマサッカースタジアムで開いた「オープンスタジアム」に、大規模水害に見舞われた常総市で活動する同クラブ運営のサッカースクール水海道校所属の小学生約50人を招待した。子どもたちは緑の芝生の上ではだしになり、鹿島の選手とミニゲームで交流した。

同校は活動場所付近の道路が使えなくなり、メンバーの中には自宅が被害に遭ったケースもあった。9月中は活動停止を余儀なくされ、10月に入って練習を再開した。

同市本石下の古田琉一郎君(9)は自宅が床上浸水の被害に遭った。オープンスタジアムに参加し「なかなかボールが取れなかったが、面白かった」とプロ選手の技術に驚きながらも楽しんだ様子で話した。

オープンスタジアムは2011年の東日本大震災で被災したスタジアムの復旧を記念し、「スタジアムがある幸福」をサポーターや地域住民と共有することを狙いに、同年に始まった。

子どもたちの招待を提案した小笠原満男選手(36)は「震災の時の僕らとサッカーをできない状況が似ていた。同じアントラーズの一員として喜んでもらいたかった」と話した。会場では水害支援のため、選手がスパイクなどの私物を提供したチャリティーバザーや、募金活動も行われた。   (藤崎徹)


オープンスタジアムにて常総市の小学生と交流を図った鹿島である。
楽しげな子どもたちの姿は力を与えてくれる。
チームとファン、地元の人々との交流は非常に重要なこと。
これからも、過密日程を調整していって欲しいところ。
楽しみにしておる。

秀平、一日でも早く鹿島のエースとして活躍したい

ニューヒーロー賞は鹿島FW赤崎に決定!!31日にG大阪と決勝
15/10/25 17:20



 Jリーグは25日、ナビスコ杯のニューヒーロー賞が鹿島アントラーズのFW赤崎秀平に決まったと発表した。

 AFCチャンピオンズリーグ出場のためナビスコ杯は準々決勝からの参戦となった鹿島。赤崎は準々決勝、準決勝の全4試合に先発し、2ゴール1アシストを記録するなど、チームの決勝進出に大きく貢献した。赤崎には賞金50万円、クリスタルオーナメント、ヤマザキナビスコ製品1年分が贈呈される。

 赤崎は「とても名誉のある賞をいただき、大変うれしく思います。この賞を獲得できたのも、チームに関わる皆さまのおかげだと思っています」とコメント。そのうえで「まだこのチームに入ってタイトルをつかんでいないので、決勝で勝利して初タイトルを獲得したいです。この賞を取った選手の多くが代表でも活躍しているので、まずはこの大会で優勝し、同じ舞台を目指したいです」と、31日に迫った決勝でのタイトル獲得へ意気込んでいる。

 ナビスコ杯決勝は31日、埼玉スタジアムで行われ、3年ぶり6度目の優勝を狙う鹿島と2連覇を目指すG大阪が対戦する。

以下、ニューヒーロー賞の歴代受賞者

96年:名波浩(磐田)、斉藤俊秀(清水)
97年:三浦淳宏(横浜F)
98年:高原直泰(磐田)
99年:佐藤由紀彦(F東京)
00年:鈴木隆行(鹿島)
01年:曽ヶ端準(鹿島)
02年:坪井慶介(浦和)
03年:田中達也(浦和)
04年:長谷部誠(浦和)
05年:阿部勇樹(千葉)
06年:谷口博之(川崎F)
07年:安田理大(G大阪)
08年:金崎夢生(大分)
09年:米本拓司(F東京)
10年:高萩洋次郎(広島)
11年:原口元気(浦和)
12年:石毛秀樹(清水)
13年:齋藤学(横浜FM)
14年:宇佐美貴史(G大阪)
※所属は当時のもの

ナビスコ杯『ニューヒーロー賞』がサプライズ発表、鹿島FW赤崎が受賞「びっくりしてます」

ニューヒーロー賞受賞経験のある金崎(左)、曽ヶ端(右)に挟まれて受賞の記念撮影をする赤崎

 Jリーグは25日、2015年のヤマザキナビスコカップ「ニューヒーロー賞」を、カシマサッカースタジアムにてサプライズ発表した。

 25日は鹿島アントラーズがオープンスタジアム2015を同会場で開催。イベントの中でサプライズ発表し、鹿島のFW赤崎秀平が「ニューヒーロー賞」を受賞した。鹿島在籍時の受賞は鈴木隆行(2000年、現ジェフユナイテッド千葉)、曽ヶ端準(2001年)に続く、3人目。鹿島で現在プレーしている選手で受賞歴のある選手は曽ヶ端、金崎夢生(受賞時は大分トリニータ)、赤崎となった。

 サプライズで発表された同賞。赤崎は開口一番「びっくり…、びっくりしてます」と驚きの表情。「こういう賞を取れたのもチームが決勝に進めたからですし、みんなのサポートであったり、裏方の皆さんが試合に向けて準備してくれて、もちろん今日来てくださったサポーターの皆さんのおかげでもあると思っています。本当にありがとうございます」と、ステージ上からサポーターに向けてと喜びのコメントをし、分かち合った。

 同賞の受賞経験がある曽ヶ端と金崎からも祝福の言葉をかけられ、金崎からは「僕のときは大会MVPを取れなかったので、秀平にはMVPを狙って頑張ってほしいと思います」とエールを送られている。

 ニューヒーロー賞は、ヤマザキナビスコカップ各試合において著しい活躍があった23歳以下(大会開幕時)の選手を対象に、予選リーグから準決勝までの各試合会場において実施する報道関係者の投票をもとに決定される。昨年はガンバ大阪のFW宇佐美貴史が受賞した。赤崎はヤマザキナビスコカップの決勝トーナメント全4試合に出場し、2得点1アシストと結果を残したことが受賞の選定理由となった。赤崎には賞金50万円、クリスタルオーナメント、ヤマザキナビスコ製品1年分が贈呈される。

 鹿島は31日に開催されるヤマザキナビスコカップで決勝に進出しており、オープンスタジアム2015ではヤマザキナビスコカップの優勝トロフィーも展示され、記念撮影に参加したサポーターにはヤマザキナビスコの商品も配られた。決勝を控え、サポーターも気持ちを高めている様子だった。

 ヤマザキナビスコカップ決勝は31日に埼玉スタジアム2002で開催され、鹿島とG大阪が対戦。鹿島は3年ぶり6度目、G大阪は2年連続3回目の大会制覇を狙う。

 歴代の受賞者は下記のとおり。

2015 赤崎秀平(鹿島アントラーズ)
2014 宇佐美貴史(ガンバ大阪)
2013 齋藤学(横浜F・マリノス)
2012 石毛秀樹(清水エスパルス)
2011 原口元気(浦和レッズ)
2010 高萩洋次郎(サンフレッチェ広島)
2009 米本拓司(FC東京)
2008 金崎夢生(大分トリニータ)
2007 安田理大(ガンバ大阪)
2006 谷口博之(川崎フロンターレ)
2005 阿部勇樹(ジェフユナイテッド千葉)
2004 長谷部誠(浦和レッズ)
2003 田中達也(浦和レッズ)
2002 坪井慶介(浦和レッズ)
2001 曽ヶ端準(鹿島アントラーズ)
2000 鈴木隆行(鹿島アントラーズ)
1999 佐藤由紀彦(FC東京)
1998 高原直泰(ジュビロ磐田)
1997 三浦淳宏(横浜フリューゲルス)
1996 名波浩(ジュビロ磐田)/斉藤俊秀(清水エスパルス)
※カッコ内は受賞時、在籍チーム

鹿島赤崎がニューヒーロー賞「勝利で初タイトルを」
[2015年10月25日19時34分]


今年のナビスコ杯ニューヒーロー賞に選ばれ、同社の商品を抱えて記念撮影する鹿島FW赤崎(撮影・木下淳)

 Jリーグは25日、ヤマザキナビスコ・カップのニューヒーロー賞にJ1鹿島のFW赤崎秀平(24)を選んだと発表した。4試合で2点を決め、チームの決勝進出に貢献した。

 同賞は大会が開幕した3月18日時点で23歳以下の選手が選考対象。

 入団2年目の赤崎は、31日のG大阪との決勝に向け「まだこのチームに入ってタイトルをつかんでいないので、決勝で勝利して初タイトルを獲得したい」とコメントした。

赤崎ナビスコ杯ニューヒーロー賞 A代表“登竜門”「びっくりした」

ナビスコ杯のニューヒーロー賞に選出された赤崎
Photo By スポニチ


 Jリーグはナビスコ杯のニューヒーロー賞に鹿島のFW赤崎秀平(24)を選出したと発表した。同賞は開幕時に23歳以下の選手が対象で、記者投票などを基に選考委員会で決定される。

 25日、カシマスタジアムで行われた鹿島のファンイベントに参加した赤崎は「ビックリした。一日でも早く鹿島のエースとして活躍したい。しっかりタイトルを獲りたい」と31日のG大阪との決勝戦でチームを優勝に導く決意を披露した。過去20人の受賞者のうち18人が日本代表に選出。「鹿島で結果を出してから、そういう舞台に立ちたい」とステップアップを誓った。
[ 2015年10月26日 05:30 ]

鹿島のFW赤崎、ナビスコ杯ニューヒーロー賞に
2015年10月25日 21時18分

 サッカーのナビスコ杯で準決勝までに最も活躍した若手に贈られるニューヒーロー賞に、鹿島のFW赤崎秀平(24)が選ばれた。


 赤崎は決勝トーナメント4試合に出場して2得点1アシストするなどチームの決勝進出に貢献した。同賞はナビスコ杯開幕(3月18日)時に23歳以下の選手が対象で、賞金50万円などが贈られる。


ナビスコ杯・ニューヒーロー賞を報じる各紙である。
驚きと照れを隠さぬ赤?の様子を伝えておる。
大分在籍時の2008年に同賞を受賞した夢生からは、「僕のときは大会MVPを取れなかったので、秀平にはMVPを狙って頑張ってほしいと思います」とエールを送られた。
是非とも実現させたい。
また、夢生が7年越しに得るというのも良い。
今週末の決戦は熱い声援を送る。
FWの活躍にて優勝することを信じておる。

ケルン・大迫、あのサッカーをしていたら勝てない

先発落ちの大迫、守備的布陣に不満も「切り替えて」
15/10/25 17:37



[10.24 ブンデスリーガ第10節 バイエルン4-0ケルン]

 ブンデスリーガは24日、第10節2日目を行い、FW大迫勇也の所属するケルンは敵地でバイエルンと対戦し、0-4で敗れた。大迫は6試合ぶりのベンチスタートとなり、後半13分から途中出場した。

 首位バイエルンに対し、5バックの守備的布陣で臨んだケルン。「最初から5バックで、ボランチを4人並べてという感じだった」と話す大迫も6試合ぶりに先発から外れるなど、敵地で勝ち点1を狙うゲームプランだったようだ。

 しかし、引いて守ったことで序盤からバイエルンに中盤を支配され、一方的に押し込まれる苦しい展開。前半35分、故障から復帰のMFアリエン・ロッベンに先制を許すと、同40分にも追加点を決められた。2点ビハインドで折り返した後半13分から大迫もピッチに入ったが、流れを変えることはできず、後半17分、32分にも失点し、0-4で敗れた。

「あのサッカーをしていたら勝てない」。引き分け狙いの戦いに不満も口にした大迫は「今週に入って、ずっと(練習で)5バックをやっていた。それはしょうがないことだけど、切り替えていきたい」と、自分に言い聞かせるように話していた。


バイエルン戦に先発を外れたケルンの大迫である。
戦術的なものであり、チームは非常に守備的な戦術を敷きキックオフした。
しかしながら、失点を重ね、大迫を投入するも敗戦を喫した。
バイエルンほどのチームを相手にするには仕方の無いこと、しかし、大迫は勝利を目指したかったと受け取れる。
勝ちに餓えるところは、鹿島で培ったもの。
どのような強大な相手にも臆すること無く挑んでいきたい。
これからも、強いメンタリティで活躍して欲しい。
期待しておる。

秀平、ナビスコ杯・ニューヒーロー賞受賞

赤崎選手 2015 Jリーグヤマザキナビスコカップ ニューヒーロー賞を受賞
2015年10月25日(日)



本日、2015 Jリーグヤマザキナビスコカップ「ニューヒーロー賞」が発表され、赤崎選手が受賞をしましたので、お知らせいたします。

赤崎選手コメント
「とても名誉のある賞をいただき、たいへん嬉しく思います。この賞を獲得できたのも、チームに関わる皆さまのおかげだと思っています。石井監督が就任し、出場機会も増えた頃にちょうどヤマザキナビスコカップの決勝トーナメントが始まりました。まだこのチームに入ってタイトルを掴んでいないので、決勝で勝利して初タイトルを獲得したいです。この賞を取った選手の多くが代表でも活躍しているので、まずはこの大会で優勝し、同じ舞台を目指したいです」


ナビスコ杯・ニューヒーロー賞を受賞した赤?である。
これは嬉しい。
オープンスタジアムにてサプライズ発表され、赤?本人も格付け鹿男のことを考えており、驚いておった。
赤?の活躍にて決勝戦まで勝ち上がったことも事実。
この週末には、赤?と共にタイトルを勝ち取ろうでは無いか。
躍動を楽しみにしておる。

鹿島、ジョアン・シルバ獲得に乗り出す

鹿島、モイーズの評価得られなかった元パレルモの10番を獲得か
2015年10月25日(Sun)7時19分配信
photo Getty Images



鹿島アントラーズが狙うジョアン・シルバ【写真:Getty Images】

 鹿島アントラーズがポルトガルの若手フォワード獲得に乗り出しているようだ。24日、イタリア『トゥットメルカートウェブ』が報じている。

 鹿島が狙っているのはプリメイラ・リーガ(ポルトガル1部リーグ)のパソス・デ・フェレイラに所属するポルトガル人FWジョアン・シルバ。現在25歳の同選手はセンターフォワードを務め、U-21世代ではポルトガル代表に選ばれ3ゴールを記録した。

 J・シルバは2010年にプレミアリーグのエバートンに加入したものの、当時監督を務めていたデイビッド・モイーズ監督の評価を得られずレンタル移籍で経験を積んだ。2013年にセリエBのバーリに移籍すると、2014年にはセリエAに昇格したパレルモに加入。背番号10番をつけた。

 しかしながら、パレルモでもセリエAでの出場はわずか1試合と出場機会をつかめず、今季パソス・デ・フェレイラに移籍した。ここまで6試合に出場している。

 J・シルバとパソス・デ・フェレイラの契約は2016年6月まで。現在移籍金は40万ユーロ(約5350万円)とみられている。

【了】


ジョアン・シルバの獲得に乗りだしたとの報。
ポルトガル1部リーグのパソス・デ・フェレイラにてプレイする25歳のFWとのこと。
イングランド・プレミアリーグやセリエAに所属経験もある。
多くのクラブを転々としており、若いわりに辛酸を舐めておるように感じる。
移籍金の40万ユーロもお手頃である。
ジョアン・シルバが加入することは叶うのであろうか。
続報を待ちたい。

湘南戦コメント・報道

2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第15節


[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
まずは前半、湘南の特長であるカウンターとセットプレーから失点をしてしまった。それが最後まで響いてしまった。ハーフタイムには「後半は早い段階で1点を返せれば、違った展開になる」と伝えた。後半は選手たちもその気持ちを見せて、戦ってくれたと思う。負けてしまい、本当に残念に思う。

Q.2失点を含めて、前半の出来は良くなかったが、その原因は?

A.思っていた以上に、湘南のプレスが強かった。球際でも、相手にボールを奪われる場面が多かった。相手の勢いに負けてしまった。

Q.タイトル争いに向けて、痛い黒星だが?

A.リーグ戦の残り3試合、勝たなければいけない状態であることはわかっていた。ここで負けたことは本当に痛い。あと2試合はホームで戦えるので、しっかりと勝って終わりたい。

Q.今日の試合で見えた課題は?

A.守備の部分で、自分たちからボールを奪いに行こうとしているが、中盤で入れ違ってしまったり、プレスが効かなかったりする。そういう場面が何度かあるが、そこで失点してしまう。修正しなければいけない。また、チャンスを数多く作っていても得点に結びつかなかった。

Q.鈴木優磨選手に期待した部分は?

A.彼は見ての通り、ボールを受けることも運ぶこともできる。FWやサイドハーフで使っているが、そういう良さを前節に続いて出してくれたと思う。

Q.ゲームプランはどのようなものだったか?

A.バイタルエリアで、相手のボランチがうちのボランチに対してプレスをかけてくる。そうなると、最終ラインの前のスペースが空いてくるのだが、そこにボールを入れられなかった。風の影響があったのか、細かい部分はこれから振り返らないとわからないが、ボールをそのスペースに入れられなかった。守備に関しては、サイドチェンジを入れられてしまったので、サイドを変えさせないような守備をしなければいけなかった。

Q.サポーターの方に試合前に話を聞いたが、金崎選手への期待が高かった。監督が期待していること、今日の試合でのプレーについて聞かせてほしい。

A.サポーターの皆さんが期待している通り、彼はボールを収められるし突破することもできる。常にゴールを狙っているので、皆さんも期待していると思う。当然、自分もそういう部分を彼に求めている。以前はサイドハーフでプレーしていたと思うが、今、FWで起用しているのは、そういう期待を込めてのこと。

Q.優勝争いから少し後退して、残り2試合となったが、選手に伝えたいことは?

A.変わらず、自力優勝はない。残り2試合、勝つしかない。そう伝えるしかないと思う。

Q.来週にヤマザキナビスコカップ決勝があるが、立て直したい部分は?

A.前節でも2失点しているので、守備をもっと突き詰めてトレーニングしないといけない。守備の連動性を高めることが最も重要だと思う。



【赤崎 秀平】
試合の入り方が良くないという部分を改善できなかった。前半は相手の良さを出させてしまって、相手の土俵でプレーしてしまった。敵陣でボールをキープして、パスをつなぐことができなかった。

【伊東 幸敏】
チームの勝利が全てなので、その結果を出せなかったことが非常に悔しい。自分のプレー云々よりも、勝てなかったことが悔しい。

【遠藤 康】
相手が勢い良くプレーしてきた中で、簡単にプレーすべき部分とそうでない部分の判断が良くなかった。もっと冷静に対処して、うまく対応できたと思う。チャンスは作ったけど、決めきれなかった。

J1 2nd 第15節 湘南戦


本日行われたJ1 2nd 第15節 湘南戦は1-2で負けを喫しました。

2ndステージ 第15節
2015年10月24日(土)14:03KO BMWス

[ 石井 正忠監督 ]
まずは前半、湘南さんの特長であるカウンターとセットプレーから早い段階で2失点してしまったことが最後まで響いてしまったと思います。後半は、どうにか早いタイミングで1点を返せれば、また違った形になるとハーフタイムに言って、選手もその気持ちをしっかり出して戦ってくれました。試合に負けて残念です。思っていた以上に湘南さんのプレッシャーがあった中で、球際の部分も相手ボールになることが多かったですし、(湘南に)その辺の勢いがあったということ、(鹿島が)そこに負けてしまったということ(が敗因)だと思います。

2ndステージ 第15節
2015年10月24日(土)14:03KO BMWス

[ 伊東 幸敏 ]
チームが勝つことができなかったことが非常に悔しいです。

−−後半は攻撃に絡んでいましたが?
点を取るしかなかったので行くしかない、と思っていたんですけど、結局、結果にもつながっていないですし、負けたことにも変わりはないので。

−−自分のプレーを出し切れてもチームが勝てなかった歯がゆさもあるのでしょうか?
チームが勝つことが全てだと試合前からずっと思っていたので、自分のプレーどうこうよりも結果が出なかったことが非常に悔しいです。

2ndステージ 第15節
2015年10月24日(土)14:03KO BMWス



鹿島、痛い敗戦…湘南に敗れ第2S優勝遠のく
15/10/24 16:42

[10.24 J1第2ステージ第15節 湘南2-1鹿島 BMWス]

 鹿島アントラーズが敵地で湘南ベルマーレに1-2で敗れた。前半だけで2点のリードを許すと、反撃は後半アディショナルタイムのFW金崎夢生のゴールのみにとどまった。勝ち点を伸ばせなかった鹿島。第2ステージの優勝争いは、広島に勝ち点3差を付けられてしまった。

 痛い敗戦だ。前半5分にMF菊地俊介にゴールネットを揺らされる苦しい展開。リズムを取り戻せないまま進んだ同32分にもFW古林将太に追加点を奪われてしまった。

 後半に入ると一方的に攻めた。特に後半13分にFWカイオが投入されてからは、一方的に攻めたてる展開が続く。しかし後半41分の決定機、DF山本脩斗のヘディングの折り返しをFW鈴木優磨が狙うも、シュートはポストに嫌われてしまった。

 ようやく後半アディショナルタイム3分、CKを金崎が頭で合わせて反撃。しかし終了間際に得た波状攻撃も、MF柴崎岳が決めきれず。相手の倍近いシュート21本を放ったが、勝利を手繰り寄せることは出来なかった。

鹿島第2S逆転V絶望的 石井監督「勝つしかない」

[2015年10月24日20時26分]

湘南に敗れ引き揚げる鹿島イレブン(撮影・山崎哲司)


<J1:湘南2−1鹿島>◇第15節◇24日◇BMWス

 鹿島の第2ステージ逆転優勝が遠のいた。

 序盤から湘南の運動量に圧倒され、前半だけで2失点。後半ロスタイム3分、MF小笠原満男(36)の右CKをファーサイドのFW金崎夢生(26)がヘッドで押し込んだが、反撃が遅すぎた。

 首位広島との勝ち点差は残り2試合で3、得失点差は12に広がった。石井正忠監督(48)は「思った以上に湘南さんのプレッシャーが強かった。自力優勝がない中、選手には『残り2試合を勝つしかない』と言うしかない」と話した。

鹿島遠のく逆転V、湘南本拠地で20年ぶり黒星
[2015年10月25日7時13分 紙面から]

<J1:湘南2−1鹿島>◇第15節◇24日◇BMWス

 鹿島の第2ステージ逆転優勝が難しくなった。アウェー湘南戦を落とし、広島との勝ち点差が残り2試合で3、得失点差は12に広がった。0−2の後半ロスタイム3分に、MF小笠原の右FKからFW金崎が頭で1点返したが、時すでに遅し。続いた好機をMF柴崎が決め切れず勝ち点1も奪えなかった。

 主力DFの西とファン・ソッコが出場停止。西が敵地まで駆けつけて鼓舞したが、代役の伊東は「勝てなくて非常に悔しい」。無得点のFW赤崎も「広島がこけるとは思わなかったし、得失点差を考えれば負けられなかったのに」と声を落とした。BMWスで鹿島が湘南に負けるのは95年9月30日(当時平塚、1−2)以来20年ぶり。

鹿島、猛反撃及ばずV遠のく 石井監督「決め切れなかった」

湘南に敗れ、肩を落として引き揚げる鹿島イレブン=BMWスタジアム

 明治安田J1第2ステージ第15節第1日(24日、湘南2−1鹿島、BMWス)湘南に2点を先行され、猛反撃で21本のシュートを放つも、後半ロスタイムのFW金崎の1点どまり。石井監督は「チャンスで決め切れなかった。相手のプレスが思ったより強く、球際でも負けていた」と完敗を認めた。首位の広島と勝ち点差が3となり、第2ステージ優勝が遠のく痛い1敗。MF遠藤は「切り替えるしかない」と31日のナビスコ杯決勝(対G大阪)へ視線を向けた。


前半、ゴール前で湘南・菊地(右)らに激しくマークされる鹿島・中村=BMWスタジアム


後半、鹿島・鈴木優(左)と激しく競り合う湘南・坪井=BMWスタジアム


試合終了間際、ヘディングでゴールを決める鹿島・金崎(左)=BMWスタジアム


後半、湘南・GK秋元(右)にヘディングシュートを阻まれる鹿島・金崎=BMWスタジアム


(紙面から)

鹿島 前半2失点響き手痛い1敗 第2ステージV厳しく
J1第2S第15節 鹿島1―2湘南 (10月24日 BMWス)

 鹿島は、手痛い1敗を喫し、第2ステージ優勝が厳しくなった。相手の出足の早い守備に手を焼き、カウンターなどから前半だけで2失点。後半は攻勢に出て相手の7倍となる14本のシュートを放ったが、ネットを揺らしたのは後半ロスタイムの金崎のヘディングシュートだけだった。

 首位の広島が勝ったため、勝ち点は3差に広がった。石井監督は「負けてしまったのは痛い。ただ、残り2試合をホームでやれるので勝って終わりたい」と自らに言い聞かせるように語った。
[ 2015年10月25日 05:30 ]

鹿島が痛恨の一敗
2015年10月25日 紙面から

◇J1第2S第15節 湘南2−1鹿島
 柴崎のシュートが外れて敗戦が決まると、鹿島の選手たちはピッチに立ち尽くした。
 「早い段階で湘南さんの特徴であるカウンターと、セットプレーで失点したのが響いた。残念です」と石井監督。悔やんでも悔やみきれない敗戦となった。序盤から相手の勢いに押され、前半だけで2失点。後半は多くのチャンスをつくったが、得点はロスタイムの金崎のヘッドだけ。攻守とも精彩を欠く内容で、CS出場が遠のいただけでなく、ナビスコ杯決勝にも大きな不安を残した。
 試合後は選手の多くが無言。MF遠藤だけが「こうなった以上、切り替えるしかない」と、自らに言い聞かせるように話した。 (相原俊之)

「球際での勢いに負けた」鹿島、第2Sの優勝争い後退
2015年10月24日23時01分

(24日、湘南2―1鹿島)

 「湘南のプレッシャー、球際での勢いに負けた」と鹿島の石井監督は振り返った。

 前半5分、中盤でこぼれ球を奪いにいかず、速攻を受けた。左から右へサイドチェンジされ、ゴール前へのクロスをペナルティーエリア内で合わされ、先取点を許した。追加点を奪われたのは自陣での競り合いに負けた直後だった。相手CKを一度はクリアしたが、直後の競り合いに負けて、ピンチになった。

 ログイン前の続き7月から8月にかけて6連勝したが、9月以降は3勝3敗。第2ステージ優勝は難しくなった。FW赤崎は敗戦の重みをかみしめながら、「大事なところで勝ちきれない。広島が簡単にこけるとは思えない」と語った。

 ●石井監督(鹿) 「あと3試合勝たなければいけないとわかっていたのに、負けてしまったことは痛い」

 ●赤崎(鹿) 「最近、試合の立ち上がりでチーム全員が浮足立っている。変えていかないと」


決定機を外しまくり、カウンターとセットプレイに泣く。
サッカーの世界では見かけること。
それがこの大事な一戦で起こってしまった。
チームの若さが試合の入り方に影響を与えたようにも思えた。
これが、優勝争いのプレッシャーなのやも知れぬ。
メンタルを含め、成長し、仕切り直していこうでは無いか。
気持ちを切り替えてナビスコ杯決勝である。
楽しみにしておる。

サッカーダイジェスト 湘南戦寸評

【寸評&採点】湘南×鹿島│ボランチ対決は、柴崎&小笠原の新旧日本代表コンビに、永木&菊地俊の代表無縁“叩き上げ”コンビが勝つ。湘南が全体的に好評価
塚越 始(サッカーダイジェスト)
2015年10月24日


湘南は先制点の菊地俊、“爆走”を見せた三竿に最高点。


【警告】湘南=坪井(72分)、アリソン(80分) 鹿島=柴崎(43分)、金崎(51分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】菊地俊介(湘南)


【チーム採点・寸評】
湘南 7
前半は内容でも上回り2ゴールを奪取。後半は攻め込まれたものの踏ん張った。ホーム最終戦で手応えのある勝利を収め、来季につなげた。

鹿島 5.5
立ち上がり“フワッ”としてしまったのは鹿島らしくなかった。金崎、カイオの決定的なショットがもう少し早い時間に決まっていれば、展開はガラっと変わっていただろう。

【湘南│採点・寸評】
GK
1 秋元陽太 6.5
クロス、ミドル、ハイボール……様々なボールに対し、冷静に的確に対応。金崎のショットをビッグセーブで封じた。

DF
30 島村 穀 6 (70分 OUT)
鹿島の連動した攻撃に苦労しながらも、持ち味である高さを活かして、しっかり締めた。

3 遠藤 航 6.5
前節のFC東京戦に続き(A・バイアの負傷退場後)リベロに入って、フル出場を果たす。危うい場面でも、しっかり要所を締めた守備を披露。この1試合の経験で、ひと回り成長した。

17 三竿雄斗 7
躊躇わず突き進むオーバーラップから先制点に絡む。走り抜けて、彼自身にとっての“ブレイクスルーも遂げた。

MF
14 藤田征也 6.5
サイドでの主導権争いで常に先手を取っていた。守備でも持ちこたえた。山本の完璧なシュートを、身体を張って止めたのも“ビッグプレー”だった。

2 菊地俊介 7
味方を信じて走り込み先制ゴールを奪取。その後は守備に軸足を置きながら、ミドルを放つなど快勝に導く。「早い時間帯だったので、思い切っていった」と、嬉しいリーグ戦初ゴールを叩き込んだ。

6 永木亮太 6.5
マッチアップした柴崎を振り切るなど、ボランチ対決で勝った。最後まで集中力と運動量が落ちなかった。最後、マークしていた金崎にゴールを許し、「あそこは反省点」と悔やんだ。

10 菊池大介 6.5 (87分 OUT)
逆サイドの藤田征との“つるべの動き”が絶妙で、バランスがよく、なおかつ、ふたりのダイナミックなサイドチェンジも効果的だった。

5 古林将太 6.5 (75分 OUT)
2試合連続のシャドー起用で、今回はCKの流れから2試合連続ゴールを奪取! 一瞬の動きに鋭さがあった。

23 高山 薫 6
躍動感溢れるアタックで先制点をアシスト。劣勢時のプレッシングは、苦しい時ほど味方を助けた。

FW
19 大槻周平 5.5
決定的なダイビングヘッドはGK正面に。久々の先発抜擢に応え献身的なプレーを見せ、先制点にも絡んだ。ただ目を引くプレーは限られたか。

交代選手
MF
2 坪井慶介 6 (70分 IN)
途中出場のカイオのスピード対策で投入され、押し込まれて苦戦。最低限の結果は残した。

18 アリソン 5.5 (75分 IN)
前線で起点となってカウンターに持ち込みたかったが、ボールが収まらなかった。


キリノ − (87 IN)
鹿島のマークを分散させたかった。しかし守備ラインに吸収されてしまい、力を発揮し切れなかった。

監督
? 貴裁 6.5
狙いどおりの鮮やかな先制ゴールを奪取。後半は防戦一方となったが、3枚のカードを上手く切って持ちこたえた。

金崎、カイオの決定機がもう少し早い時間に決まっていれば、鹿島に流れは来ていたか。

【鹿島|採点・寸評】
GK
21  曽ヶ端準 5.5
大槻のダイビングヘッド、菊地のミドルなどを身を挺して食い止めた。2失点のうち1本を止めていれば、流れが一変していたか。

DF
24 伊藤幸敏 5.5
対峙した菊池が中央にポジションを取った時のマークの受け渡しが一瞬遅れていた。後半は攻撃の起点として見せ場を作った。

3 昌子 源 5.5
目でボールを追ってしまい、対応が後手を踏んでしまっていた印象。

4 山村和也 5.5
セットプレーから決定的なヘディングシュートを放った。相手を圧倒するような守備は見せられなかった。

16 山本脩斗 5.5
中村、金崎との連係に加わり、何度かチャンスを演出。後半に決定的なショットを放った。もっと積極的に出て行っても面白かったか。

MF
20 柴崎 岳 5.5
20分に強烈な無回転ミドルが枠を捉えた。ただ、守備面で永木と菊地に後手を踏む。前半サイドでボールを受ける機会が多く、そのスペースを使われていた。

40 小笠原満男 6
序盤は左右に揺さぶられ、スペースを与えた。しかし徐々に修正し、高い位置からのプレスで主導権を握り返したのはさすがだった。CKから金崎のゴールをアシスト。

13 中村充孝 6
フィジカルを活かしたゴリゴリドリブルが効いていた。数人を引き付け、2トップをフリーにさせた。29分に放った強烈なハーフボレーもインパクトがあった。


25 遠藤 康 5
三竿の猛アタックに引っ張られた。その背後を突きたかったが、相手のほうが今回は上だった。持ち味を発揮し切れず途中交代に。

FW
33 金崎夢生 6.5
チャンスメイク、シュートともセンスがあり、個の能力の高さを示し、ロスタイムに高い打点からヘディング弾を叩き込む。ただ、周りの力を“引き出す”役割も必要か。

18 赤?秀平 5
スペースを突く動きは見せていたものの、金崎とは対照的に“消えていた”時間も短くなかった。

交代出場
MF
7 カイオ 5.5
69分、73分と、得意のドリブルから決定的なシュートを放った。ほんの少しずれていれば、試合の流れも変わっていただろう。

FW
34 鈴木優磨 5.5
“一発”が期待され、2本のシュートを放ったものの、湘南ゴールを陥れられなかった。

監督
石井正忠 5.5
DFの主力ふたりを出場停止で欠くなか、懸案だった立ち上がりに失点を与えた。結果的には豊川ら攻撃陣をさらに投入しても良かったか。

取材・文●塚越始(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。


サッカーダイジェストの塚越氏による湘南戦の寸評である。
ゴールを決めた夢生に高評点がつけられておる。
惜しいシュートをいくつも放っており、夢生の積極性が強く表れた試合であった。
前半のうちの一つでも枠を捉えておれば、試合結果は異なっておったのではなかろうか。
また、満男とアツも良い評価を与えられておる。
満男からのパスは効果的であった。
また、アツはボレーが決まれば、表彰もののシュートであったと思われる。
結果は残念であったが、良い場面もいくつか観られた。
修正をし、残り2節を戦おうではないか。
楽しみにしておる。

Jリーグ 2ndステージ 第15節 湘南ベルマーレ戦

満男のCKから夢生。

カシマスタジアム場内アナウンス・高沢奈苗嬢、結婚

高沢奈苗が4歳年上の一般男性と結婚 鹿島スタジアムDJ
 J1鹿島アントラーズのスタジアムDJアシスタントを務めるタレントの高沢奈苗(30)が24日、自身のブログを更新。4歳年上の一般男性と結婚したことを発表した。

 前日23日に30歳の誕生日を迎え「(富山から)東京に上京してから7年。30歳の大きな節目ということで、この度、かねてからお付き合いしておりました、一般男性の方と入籍いたしました」と報告。「彼は4歳年上のとても頼りになる優しい方です。これからは彼を支えながら、仕事もマイペースに続けていきたいと思っています」とした。
[ 2015年10月24日 09:18 ]


結婚を発表した高沢奈苗である。
これからの場内アナウンスは少々艶っぽくなるのであろうか。
彼女の幸せを祝うためにもタイトルを獲るのだ。
おめでとう、末永くお幸せに。

小笠原満男、ボランチが“怖がる”と、チームは機能しない

【鹿島インタビュー】小笠原満男が語る理想のボランチ像。「(柴崎岳は)あの年齢にしてはちょっと落ち着き過ぎてますね(笑)」
増山直樹(サッカーダイジェスト)
2015年10月22日


「ボランチが“怖がる”と、チームは機能しない」


中盤で攻守に絡まなくてはならないボランチは、「自分がこうしたい」ではなく、「流れを読んで、どこでなにをすべきかを観察する」ことが重要だという。写真:徳原隆元

 残り3試合とクライマックスが迫るJ1第2ステージ。石井監督の就任以降、飛躍的に成績を伸ばす鹿島は、首位の広島と勝点31で並ぶ2位に付けている。復活した常勝軍団が目指すのは、ステージ制覇とその先のチャンピオンシップ。不動の要として中盤で存在感を放つ小笠原満男が、自身のポジション=ボランチの重要性と理想像について、私見を語ってくれた。

――◆――◆――◆――

――ボランチとひと言で言っても、そのプレーには様々なイメージがあります。

「ボランチは、特に多くの要素が求められるポジションです。攻守両面で働くのはもちろん、全体を見渡してチームのバランスも考えなきゃいけない。時には前線に出て得点に絡んだり、声を掛けて周りを動かす必要もあります」

――まさにチームの心臓、頭脳と言えますね。

「360度全方向からプレッシャーを受けるし……。本当に頭を使うポジションですね」

――なかでも、重きを置いている仕事はありますか?

「自分が大事にしているのは、試合の状況を読んで、それに応じて的確にプレーすること。FWであれば点を取る、DFなら対峙した相手を封じ込めて失点をゼロにするといった明確な役割がありますが、ボランチは点を狙いに行くだけ、守るだけじゃダメですから」

――具体的に言うと?

「パスにしても、無難な横パスだけでなくスイッチを入れる縦パスが必要になる。当然、守備で強く当たるべきシーンもあります。試合の点差や相手の状況まで頭に入れて、効果的なプレーを選択する。『自分がこうしたい』じゃなく、流れを読んで、どこでなにをすべきかを観察するってことですね」

――では逆に、ボランチとしてやってはいけないプレーは?

「怖がることかな。ミスを恐れてボールを受けないとか、五分五分のボールにビビって飛び込まないとか。そこで怖がってボランチが機能しないと、チームは勝てない」

――相手のボランチが機能しないようにするのも、仕事のひとつですね。

「そこは相手を見ます。例えば足もとが上手くてパスをさばけるキーマンにはボールを触らせないようにするし、あえてボールを持たせる選手もいる。そこは全員に同じように対応するんじゃなくて、相手の機能性を落とすように仕向けます」

――例えば、第2ステージ12節の浦和戦(1-2)では、試合の状況に応じて柴崎選手と横ではなく縦に並ぶなど、相手を牽制しているなと感じました。

「実際に柴崎とも話をしましたし、感覚的に動いた部分もあります。あまり戦術的な話はできませんが、ボランチの位置取りは状況に応じて変えていますね。浦和戦では後半に向こうがシステムや配置を変えてきて、ウチも対応する必要があった。そこは周りの選手と話して、相手が嫌がることをやってこっちの良さが出せるように考えています」

「伊達に試合を重ねていない。“引き出し”は作ってきた」


コーチングで周囲を動かすのもボランチの仕事。試合の状況に応じて自身のプレーを変えつつ、「声で周りを動かせるボランチがいるのは、攻守において重要」だ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

――常に微調整しているんですね。

「よく“自分たちのスタイル”って言いますけど、それがハマらなかったり、相手のほうが上手く行っている時間帯は必ずある。そこで微調整して変化を付けられるのは、アントラーズの強みでもあると思います。まずは自分たちのスタイルで押し切ろうとするけど、それが上手く行かない時でも対応する術を持っているチームです」

――状況に対応する術は練習で身に付くものでしょうか?

「感覚的なものが大きいかな。あとはやっぱり、自分としては伊達に試合数を重ねていないんで。リーグ、天皇杯、ナビスコカップ、五輪代表や日本代表。満員の国立で勝てば優勝、負ければなにも残らないといったタイトルが懸かった状況……。いろんなケース、シチュエーションで、何試合やらせてもらったか分からない。どうすれば勝てるという絶対的なものはないけど、そのなかで『こうやれば上手く行くんじゃないかな』という“引き出し”は作ってきたし、そこは俺らがやるべき仕事だと思っています」

――その引き出し作りは、チームの中心である小笠原選手というキャラクターだけでなく、ボランチというポジションに求められる役割でもあると思います。

「そういう“サッカーを知っている選手”がボランチにいるのは、チームにとって大きい。強いチームには、中心にどっしりと構える選手がいます。例えば、0-1から失点して0-2になった時には、1点差の戦い方はできないわけで。だからと言って、いちいち監督に指示を仰ぐ暇はない。そこは自分たちで対応すべきです。試合の状況が変われば、プレーも変化させなければいけない。それを自分でできて、声で周りを動かせるボランチがいるのは、攻守において重要です」

――以前の小笠原選手は、攻撃的なポジションで活躍していました。今のスタイルへのターニングポイントとなったのは、やはりセリエA挑戦でしょうか?

「そうですね。俺が06年から約1年プレーしたメッシーナは、最終的には2部に落ちたように“勝てないチーム”でした。だから当然、自分たちがボールを持てる時間は少なかった。セカンドボールを拾ったり、カウンターを潰したりして、そこからサッカーが始まりましたから。そのなかで中盤に求められたのは、まずは守備をしてボールを奪う仕事。生き残るためには守備をするしかなかったし、そこで守備のほとんどを学んだと思います」

――まさにボランチに近付いていった感じですね。

「自分に足りなかったものを勉強させてもらいました。それまではとにかく点に絡みたかったし、ゴール前で仕事がしたかった。でも、当時はまったく逆の部分を求められていたので。イタリアの選手は相手を潰すのが上手いから、学ぶところは多かったですね」

――攻撃的MFにはない、ボランチの楽しみを見つけた?

「それはあります。相手からボールを奪う感覚っていうか。向こうのチャンスの時、ボールを追うだけでズルズル下がるのと、食い止めてこっちの攻撃につなげられるのとでは、本当に大きな差が出る。自分たちのピンチを、一気にチャンスへと変えるようなプレー。そこに快感を覚えるようになりました」

「(柴崎は)もっと我が強くて“ヤンチャ”くらいでいい」


鹿島でボランチコンビを組む柴崎には、期待を込めて「代表でポジションを取って、日本を引っ張って行くような選手になってほしい」とハッパをかける。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

――ボランチとしての理想像は?

「チームを勝たせられる選手ですね。自分が点を取りたいとか、そういうのは薄れてきました。SBが上がった後のスペースを埋めたり、チームとして前から圧力を掛け、その後ろでボールを奪ったりとか。どうしたら相手が嫌がるか、どうしたら勝てるかばかりを考えています。それと、日本では運動量ばかりがフォーカスされがちですが、自分が長く指導を受けたトニーニョ・セレーゾ監督はよく、『動き過ぎるな』という表現を使いました。要するに、ただ動き回っていては逆に守備の穴が空いてしまうと。基本的には肝心な場所にいなきゃいけないし、行くなら仕事をして終わるのがボランチです。攻撃に出る時は、確実にチャンスに絡むか最低でもシュートで終わらないとダメ。守備でもそうですが、大切なのは走りの質です。効果的に動かないと意味がありません」

――鹿島でボランチコンビを組む柴崎選手も「勝たせられる選手」を目標に掲げていました。小笠原選手にとって、柴崎選手はどう映っているのでしょうか?

「非常に賢い選手。だけど、あの年齢にしてはちょっと落ち着き過ぎてますね(笑)。もっと我が強くて“ヤンチャ”くらいでいいと思います」

――若い頃の小笠原選手みたいに?

「それだと、我が強過ぎる(笑)。でも、あいつはもっとできるし、自分で考えてやれる。だからこそ、若いうちは無茶をしてもいい。自分の20代前半の頃と比べても、大人だな、と。当時の俺はボランチより前のポジションだったけど、周りから怒られても無茶していた。それに比べると、柴崎はだいぶ大人ですよね。もっと要求していいと思う」

――「俺にボールを寄こせ!」みたいな?

「少しずつそういった面も出てきていますけどね。近くで見ている分、あいつには期待してるし、代表でポジションを取って、日本を引っ張って行くような選手になってほしい。まだまだできる選手なんで」

――柴崎選手以外に、ボランチとして印象的な選手はいますか?

「プロに入ってまず印象深かったのが、本田(泰人/元鹿島)さん。どんなボールも絡み取ってくるし、とにかく奪いに来るから。ああいうボランチは、敵に回すと嫌だなと感じました。あと、ボールを動かすのが上手かったのは名波(浩/磐田監督)さんかな。単純に当時のジュビロは強かったけど、怖いのはやはり中盤、特に名波さんの配球が肝でしたから」

「日本が世界に勝つには、まずボールを奪えなきゃいけない」


「似たような選手」が増えてきた現在の状況を憂う小笠原は、名波(7)のような”怖い選手”が必要だと訴える。写真:サッカーダイジェスト

――90年代後半から2000年代前半の鹿島と磐田は、国内2強でした。

「あの時の名波さんは嫌らしかったですね。とにかく、いなし方が抜群に上手いんです。今の選手って、相手がプレッシャーに来ると蹴っちゃうケースが少なくないけど、名波さんは奪いに行ってもかわしてくる。そして、こっちの嫌な場所に配球する。本当にサッカーをよく知っている選手だな、と。年下の俺が言うのもあれですけど」

――海外の選手、または現役選手では誰か思い当たりますか?

「海外サッカーは、あまり見ませんから……。今のJリーグの選手は、『走ります』とか『頑張ります』が売りの選手が多すぎて、本当に“怖い”選手ってなかなかいませんよね。今のサッカーのスタイルでもあるんでしょうが、監督が絶対に抑えたいと感じるような、マンツーマンでマークせざるを得ないような選手がいない。言ってしまえば、みんな似たような選手。もっと自分のスタイルがあっていいんじゃないかな」

――昔の名波選手みたいな?

「そう。海外でいえばガットゥーゾ(元イタリア代表)とかね。足もとは全然上手くないんだけど、相手を全力で潰すような。ああいう個性的な選手は好きです。日本人でも潰し屋タイプが出てきていいですよね。今はどうしてもボール扱いが重視されるから、奪える選手が減っている」

――今の日本には、上手いだけの選手が増えたとも言われますね。

「多いですね。この先、日本が世界の強豪に勝つには、まずボールを奪えなきゃいけない。いくら上手い選手がいても、ボールを持てなければ意味ないんで。本当に強い国と戦う時には、ボールを奪える選手が必要になります」

――球際だったり、個の守備力の向上が必須だと?

「でも、いくら個人が守備力を上げても、1対1でアフリカや南米の選手に勝てるかって言ったら厳しいですよ。極端な話、メッシなんて向こうのトッププレーヤーでも止められないわけで。だからこそ、組織で追い込むことが大事になる。例えば相手のパスコースを限定して、3つからひとつに減らす。前から追い込んで、選択肢を奪っていく。最後は1対1ですけど、いかにグループで奪うかが大事で、それが日本の理想形じゃないかな」

――そのグループの中心にいるべきなのが、ボランチなのでしょうか。

「そうですね。周りを上手く動かして、やりやすい状況を作ってあげるのはボランチの仕事ですから」

「相手の嫌がることをして、逆を突く。将棋に近い感覚かもしれない」


本田泰人や秋田豊、柳沢敦らから受け継いできた”ジーコスピリッツ”を「下の選手につないでいく義務があります」。小笠原は伝道師として、これからも走り続ける。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

――ボランチというポジションは気に入っていますか?

「ボランチをやり始めた頃はもっと前でやりたかったけど、今はボランチが面白い。狙いどおりに試合を運べて、思ったことを実現できた時は、本当に気持ちが良いんです。1-0で勝っていれば無理に攻めずにボールを回して、相手をおびき出してからカウンターで2点目を奪うとか。頭を使って自分たちの思いどおりに相手を動かせた時は、やっぱり最高ですね」

――そんなボランチになるための秘訣は?

「自分のケースは、鹿島の伝統があったからこそですね。さっき言ったような、相手の嫌なことをする、勝ちに徹するサッカーはアントラーズの持ち味でもあります。ジーコを筆頭に、本田さん、秋田(豊)さん、柳沢(敦)さんらが勝つ術を伝えてくれましたから。言ってしまえば、俺らはそれを真似しているだけ。だからこそ、その財産を下の選手につないでいく義務があります」

――鹿島の鈴木常務取締役は小笠原選手を「以前に在籍したサントスのようにチームのバランスが取れて、周りを安心させる存在感がある」と言っていました。どうすればそれを身に付けられるのでしょう?

「勝った試合、負けた試合があって、その都度いろんな人にいろんなことを教えられてきた。自分自身、そもそもこれほど長くアントラーズにいるなんて思ってなかったし、ここまで多くのタイトルを取れるとも思っていませんでした。周りの人の助けがあったからこそ、自分は今ここにいる。やっぱり、多くの勝利を積み重ねてきた先輩たちに教えてもらうのは、重みが違う。その助言が自分に染みついていて、たくさんの経験を積んできたのが大きいのではないでしょうか」

――チームのバランスを司るコツはありますか?

「言葉では言い表わせませんね。相手や状況に応じて、いろいろ試行錯誤して……。マークの付き方ひとつとっても、セカンドボールを拾いたければ相手の横か少し前にも出るし、後ろに味方が余っていれば前に入る。逆に後ろが手薄であれば、インターセプトより潰すことを重視する。常に360度を見回し、相手の嫌がることをして、逆を突く。それを考えています。将棋に近い感覚かもしれません」

――やはりボランチは頭を使うポジションですね。

「使うし、(流れを)読めなきゃいけないと思います」

――では最後に、小笠原選手が思うボランチの在り方とは?

「こうだ、って決めつけるべきではないと思う。でも、強みは持っていてほしい。全部が70点じゃなくて。どこか抜きん出た選手は魅力的ですから。今の若い人たちを見て感じるのは、攻撃でも守備でも、パッと見た時に目立つ選手が減っているということ。そういう選手がボランチで出てくれば、日本のサッカーはもっと面白くなると思います」

取材・文:増山直樹(サッカーダイジェスト編集部)

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PROFILE
おがさわら・みつお/1979年4月5日生まれ、岩手県出身。173センチ・72キロ。J1通算460試合・69得点。日本代表通算55試合・7得点。多彩なキックでチャンスを海、体感の強さと危機察知能力でピンチを潰す日本屈指のボランチ。代表、クラブで買うかずの経験を重ねた男のサッカー観は、成熟の極みにある。
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サッカーダイジェストの増山氏のインタビューに応じる小笠原満男である。
満男のボランチ像が朧気ながら浮かび上がってくる。
ボランチの楽しさ、難しさが伝わってくるようである。
2007年に戻ってきてより、ボランチとしてチームを司ってきた。
常にポジションを動かし、試合の流れを読む姿は、チームに欠くことが出来ぬ。
テレビ映像では追い切れぬ、満男の動きがある。
これからもチームに勝利をもたらせてくれるであろう。
信頼しておる。
プロフィール

Fundamentalism

Author:Fundamentalism
鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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