サッカーダイジェスト 大宮戦寸評
【J1採点&寸評】大宮×鹿島|終始押し込まれる展開を耐えに耐えた大宮が勝点1をもぎ取る
古田土恵介(サッカーダイジェスト)
2016年04月30日
大宮――まさに守護神。ビッグセーブ連発の加藤をMOMに。

【警告】大宮=奥井(76分)、家長(89分) 鹿島=なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】加藤順大(大宮)
【チーム採点・寸評】
大宮 5.5
攻め手は時折見せるカウンターのみ。それも絡む人数が足りずに脅威とまではならなかった。ボールを圧倒的に保持さながらも、最後の最後で耐え凌いだのは評価されるべきだが、上位陣対策は急を要するだろう。
鹿島 6.5
連動したパスワーク、2列目や3列目からの飛び込み、一人ひとりの技術の高さが際立つ。セカンドボールをことごとく奪取でき、分厚い攻撃を見せた。守備でもプレスの圧力を最後まで保っており、あとは得点だけだった。
【大宮|採点・寸評】
GK
1 加藤順大 7
40分、49分、65分、72分と立て続けにビッグセーブ。ロスタイムにも好守を披露し、絶妙な間合いの詰め方と反応速度は調子の良さを窺わせた。
DF
19 奥井 諒 6(85分OUT)
プレービジョンが噛み合わずに、しばしば相手へボールを渡してしまう。それでも身体を張って対峙した相手を封じた姿は頼もしかった。
2 菊地光将 6.5
身体を投げ出してゴールを死守。焦れることなく辛抱して最終ラインを統率し、シャットアウトに貢献した。
3 河本裕之 6.5
スペースを上手く使う金崎と土居への対応が上手く、寄せの早さで強力な鹿島攻撃陣を完封。集中力を保ち続けた。
22 和田拓也 6
どんな場面でも慌てずに、状況を把握しながらプレー。CBやボランチと連係しながら相手をサイドへ追いやった。
MF
17 横谷 繁 5
セカンドボールを拾えず、ボールを持っては単純なミスが多かった。パスも噛み合わず、今日は横谷の日ではなかった。
23 金澤 慎 5.5
広大なスペースを埋めなければならず、切り替えで駆け上がる余裕はなし。常にフルスロットルだった。
39 泉澤 仁 5(71分OUT)
試合展開から武器であるドリブルの試行回数は少なく、インパクトは小。守備に追われては良さも半減だ。
41 家長昭博 5
キープ力と創造性は鹿島相手でも輝いていた。しかし、それが“特別感”を生んだかと言えば首を捻らざるを得ない。
FW
7 江坂 任 5(60分OUT)
周囲と噛み合わない場面を散見。良く動き回っていたが、オン・ザ・ボール時はバタバタした印象だけが残った。
8 ドラガン・ムルジャ 5
競り合いでは負け、スペースをもらっても抑え込まれた。孤立無援だった点はエクスキューズが残るが……。
交代出場
10 岩上祐三 5.5(60分IN)
ロングスローで見せ場を作った。ただし、全体として高いパフォーマンスではなく、展開を変えられなかった。
16 マテウス 6(71分IN)
個人技で鹿島守備陣を脅かす。「また起用したい」と思わせる突破力で、アピールは大成功と言っていい。
20 大屋 翼 −(85分IN)
少ない出場時間ながら、持ち前のバランス感覚を見せる。難しい展開にも苦しまずに、難なく乗り切った。
監督
渋谷洋樹 5.5
分断された前線4人と後ろ6人をつなぎ合わせる有効な手は打てず。負けなかったため、0.5点を上乗せした。
鹿島――圧巻の内容も結果にはつながらず。あと一歩を埋めたかったが…。
【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ヶ端準 6
最後方から大きな声で味方を鼓舞。押し込んだため見せ場は少なかったが、コーチングもセーブも堅実だった。
DF
24 伊東幸敏 6
決して低パフォーマンスではなかったが、中途半端さが目立つ。不用意に飛び込まず、泉澤を苦しめはした。
23 植田直通 6.5
素早く、激しい寄せを披露。空中戦も強かった。対角線に陣取るサイドハーフへのフィードも正確で、階段をひとつ上った感がある。
3 昌子 源 6.5
D・ムルジャに臆することなく、強さを発揮。大宮攻撃陣の前に立ちはだかる姿は日本有数のCBと呼ぶにふさわしい。
22 西 大伍 6.5
気の利いたポジショニングで危機を未然に防ぐ。攻撃でも幾度となく好サポートでチャンスに絡んだ。
MF
10 柴崎 岳 6.5
速攻、遅攻の選択が秀逸。配球から意図が読めるほど、別格のパスセンスを遺憾なく発揮していた。
40 小笠原満男 6.5
泥臭いプレーを率先して引き受け、中盤の底で強度の高いデュエルを繰り返す。“鹿島の魂”を表現していた。
25 遠藤 康 6(80分OUT)
ボールの置きどころが素晴らしい。GKに阻まれたものの、後半開始早々には精度とスピードの伴ったシュートでゴールマウスを強襲した。
7 カイオ 6
足もとで受けてからのドリブルだけでなく、パスを使った崩しや積極的なフリーランで大宮最終ラインを下がらせる。
FW
33 金崎夢生 6(90+1分OUT)
最前線で身体を張り、サイドに流れてはボールを呼び込む。独力での突破もあり、チームに推進力を生んでいた。
8 土居聖真 6(73分OUT)
最後の精度に少し物足りなさを覚えた。だが、スペースに入り込んで敵陣深くでもワンタッチで前を向く姿は脅威になった。
交代出場
34 鈴木優磨 5.5(73分IN)
ゴール前で良い形を作るも、パスが合わずに無得点。動き出しは鋭く、今後も継続的に使われそうな気配だ。
13 中村充孝 −(80分IN)
高いテクニックで相手守備陣を少なからず混乱させる。ただ、違いを生み出すまでには至らなかった。
9 ジネイ −(90+1分IN)
勝点3を持ち帰るために3枚目の切り札としてピッチへ。ただ、ほぼ時間はなく、大宮に決定打を与えられなかった。
監督
石井正忠 6
攻守に強度の高いチームを作る手腕に拍手。ただ、次々に攻撃のカードを切るも勝利を引き寄せられなかった。
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)

チンチロリン
サッカーダイジェストの古田土恵介氏による大宮戦の寸評である。
ゴールレスドローという悔しい結果に対して総じて高い評価が与えられておる。
スタメンはみな高評点という評価の様子。
短評として「圧巻の内容」とヘッドラインに記しておる。
内容は非常に高いものと言いきる。
また、責任者である指揮官のコメントに「攻守に強度の高いチームを作る手腕に拍手」と評し、素晴らしいチームであることを表す。
結果以外は満足という所。
このチームを信じ、次なる試合では結果も伴わせたい。
楽しみにしておる。

チンチロリン
古田土恵介(サッカーダイジェスト)
2016年04月30日
大宮――まさに守護神。ビッグセーブ連発の加藤をMOMに。

【警告】大宮=奥井(76分)、家長(89分) 鹿島=なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】加藤順大(大宮)
【チーム採点・寸評】
大宮 5.5
攻め手は時折見せるカウンターのみ。それも絡む人数が足りずに脅威とまではならなかった。ボールを圧倒的に保持さながらも、最後の最後で耐え凌いだのは評価されるべきだが、上位陣対策は急を要するだろう。
鹿島 6.5
連動したパスワーク、2列目や3列目からの飛び込み、一人ひとりの技術の高さが際立つ。セカンドボールをことごとく奪取でき、分厚い攻撃を見せた。守備でもプレスの圧力を最後まで保っており、あとは得点だけだった。
【大宮|採点・寸評】
GK
1 加藤順大 7
40分、49分、65分、72分と立て続けにビッグセーブ。ロスタイムにも好守を披露し、絶妙な間合いの詰め方と反応速度は調子の良さを窺わせた。
DF
19 奥井 諒 6(85分OUT)
プレービジョンが噛み合わずに、しばしば相手へボールを渡してしまう。それでも身体を張って対峙した相手を封じた姿は頼もしかった。
2 菊地光将 6.5
身体を投げ出してゴールを死守。焦れることなく辛抱して最終ラインを統率し、シャットアウトに貢献した。
3 河本裕之 6.5
スペースを上手く使う金崎と土居への対応が上手く、寄せの早さで強力な鹿島攻撃陣を完封。集中力を保ち続けた。
22 和田拓也 6
どんな場面でも慌てずに、状況を把握しながらプレー。CBやボランチと連係しながら相手をサイドへ追いやった。
MF
17 横谷 繁 5
セカンドボールを拾えず、ボールを持っては単純なミスが多かった。パスも噛み合わず、今日は横谷の日ではなかった。
23 金澤 慎 5.5
広大なスペースを埋めなければならず、切り替えで駆け上がる余裕はなし。常にフルスロットルだった。
39 泉澤 仁 5(71分OUT)
試合展開から武器であるドリブルの試行回数は少なく、インパクトは小。守備に追われては良さも半減だ。
41 家長昭博 5
キープ力と創造性は鹿島相手でも輝いていた。しかし、それが“特別感”を生んだかと言えば首を捻らざるを得ない。
FW
7 江坂 任 5(60分OUT)
周囲と噛み合わない場面を散見。良く動き回っていたが、オン・ザ・ボール時はバタバタした印象だけが残った。
8 ドラガン・ムルジャ 5
競り合いでは負け、スペースをもらっても抑え込まれた。孤立無援だった点はエクスキューズが残るが……。
交代出場
10 岩上祐三 5.5(60分IN)
ロングスローで見せ場を作った。ただし、全体として高いパフォーマンスではなく、展開を変えられなかった。
16 マテウス 6(71分IN)
個人技で鹿島守備陣を脅かす。「また起用したい」と思わせる突破力で、アピールは大成功と言っていい。
20 大屋 翼 −(85分IN)
少ない出場時間ながら、持ち前のバランス感覚を見せる。難しい展開にも苦しまずに、難なく乗り切った。
監督
渋谷洋樹 5.5
分断された前線4人と後ろ6人をつなぎ合わせる有効な手は打てず。負けなかったため、0.5点を上乗せした。
鹿島――圧巻の内容も結果にはつながらず。あと一歩を埋めたかったが…。
【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ヶ端準 6
最後方から大きな声で味方を鼓舞。押し込んだため見せ場は少なかったが、コーチングもセーブも堅実だった。
DF
24 伊東幸敏 6
決して低パフォーマンスではなかったが、中途半端さが目立つ。不用意に飛び込まず、泉澤を苦しめはした。
23 植田直通 6.5
素早く、激しい寄せを披露。空中戦も強かった。対角線に陣取るサイドハーフへのフィードも正確で、階段をひとつ上った感がある。
3 昌子 源 6.5
D・ムルジャに臆することなく、強さを発揮。大宮攻撃陣の前に立ちはだかる姿は日本有数のCBと呼ぶにふさわしい。
22 西 大伍 6.5
気の利いたポジショニングで危機を未然に防ぐ。攻撃でも幾度となく好サポートでチャンスに絡んだ。
MF
10 柴崎 岳 6.5
速攻、遅攻の選択が秀逸。配球から意図が読めるほど、別格のパスセンスを遺憾なく発揮していた。
40 小笠原満男 6.5
泥臭いプレーを率先して引き受け、中盤の底で強度の高いデュエルを繰り返す。“鹿島の魂”を表現していた。
25 遠藤 康 6(80分OUT)
ボールの置きどころが素晴らしい。GKに阻まれたものの、後半開始早々には精度とスピードの伴ったシュートでゴールマウスを強襲した。
7 カイオ 6
足もとで受けてからのドリブルだけでなく、パスを使った崩しや積極的なフリーランで大宮最終ラインを下がらせる。
FW
33 金崎夢生 6(90+1分OUT)
最前線で身体を張り、サイドに流れてはボールを呼び込む。独力での突破もあり、チームに推進力を生んでいた。
8 土居聖真 6(73分OUT)
最後の精度に少し物足りなさを覚えた。だが、スペースに入り込んで敵陣深くでもワンタッチで前を向く姿は脅威になった。
交代出場
34 鈴木優磨 5.5(73分IN)
ゴール前で良い形を作るも、パスが合わずに無得点。動き出しは鋭く、今後も継続的に使われそうな気配だ。
13 中村充孝 −(80分IN)
高いテクニックで相手守備陣を少なからず混乱させる。ただ、違いを生み出すまでには至らなかった。
9 ジネイ −(90+1分IN)
勝点3を持ち帰るために3枚目の切り札としてピッチへ。ただ、ほぼ時間はなく、大宮に決定打を与えられなかった。
監督
石井正忠 6
攻守に強度の高いチームを作る手腕に拍手。ただ、次々に攻撃のカードを切るも勝利を引き寄せられなかった。
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)

チンチロリン
サッカーダイジェストの古田土恵介氏による大宮戦の寸評である。
ゴールレスドローという悔しい結果に対して総じて高い評価が与えられておる。
スタメンはみな高評点という評価の様子。
短評として「圧巻の内容」とヘッドラインに記しておる。
内容は非常に高いものと言いきる。
また、責任者である指揮官のコメントに「攻守に強度の高いチームを作る手腕に拍手」と評し、素晴らしいチームであることを表す。
結果以外は満足という所。
このチームを信じ、次なる試合では結果も伴わせたい。
楽しみにしておる。

チンチロリン
ユキ、自分にとってもチームにとっても大事な試合
今節の顔 DF 伊東幸敏 勝利へ攻守で貢献誓う
山本の負傷で今季のリーグ戦で、初先発のチャンスが巡ってきた。大宮戦は「自分にとってもチームにとっても大事な試合」と心して臨む。
右サイドが主戦場。スピードに乗った攻撃参加が大きな武器だ。ただ、大宮戦は守備力が問われる。相対する泉沢はリーグ屈指のドリブラーで攻撃の起点。「そこを抑えれば相手の攻め手がなくなる」と気合いを入れる。今季出場したナビスコ杯の2試合では勝利に貢献できず、悔しさを味わったまま。「取り返してみせる」と、くすぶる思いを爆発させる。

チンチロリン
今節の顔として報じられるユキである。
脩斗の負傷欠場にて巡ってきた今季リーグ戦初出場に期するものは多かろう。
このチャンスをものに出来るか否かで、ユキのサッカー選手としての人生に影響を及ぼすやも知れぬ。
走り負けぬ運動量と鋭いクロスにて、鹿島にユキありと名を上げよ。
対面する相手を抑えきり守備力をアピールするのだ。
ユキの活躍を拝みにスタジアムに向かう。
期待しておる。

チンチロリン
山本の負傷で今季のリーグ戦で、初先発のチャンスが巡ってきた。大宮戦は「自分にとってもチームにとっても大事な試合」と心して臨む。
右サイドが主戦場。スピードに乗った攻撃参加が大きな武器だ。ただ、大宮戦は守備力が問われる。相対する泉沢はリーグ屈指のドリブラーで攻撃の起点。「そこを抑えれば相手の攻め手がなくなる」と気合いを入れる。今季出場したナビスコ杯の2試合では勝利に貢献できず、悔しさを味わったまま。「取り返してみせる」と、くすぶる思いを爆発させる。

チンチロリン
今節の顔として報じられるユキである。
脩斗の負傷欠場にて巡ってきた今季リーグ戦初出場に期するものは多かろう。
このチャンスをものに出来るか否かで、ユキのサッカー選手としての人生に影響を及ぼすやも知れぬ。
走り負けぬ運動量と鋭いクロスにて、鹿島にユキありと名を上げよ。
対面する相手を抑えきり守備力をアピールするのだ。
ユキの活躍を拝みにスタジアムに向かう。
期待しておる。

チンチロリン
結束力で勝利を
J1鹿島、30日大宮戦 金崎復帰で攻撃陣充実
明治安田J1第1ステージ第9節最終日は30日、各地で5試合を行い、鹿島はさいたま市のNACK5スタジアム大宮で大宮と対戦する。キックオフは午後3時。前節2敗目を喫した鹿島はステージ制覇を狙う上で連敗は避けたい。中3日で続く3連戦の初戦をものにし、再び前に進みたい。

チンチロリン
「チームに迷惑を掛けた分、大宮戦はしっかり戦い勝ち点3を奪う」と闘志を燃やす夢生である。
出場停止で夢生を欠いた前節・柏戦は攻撃陣が不発となり零封で敗戦を喫した。
この悔しさをこの大宮戦にぶつけたいところ。
紅白戦では夢生を起点に迫力ある攻撃が活気を取り戻したとのこと。
これは頼もしい。
ただ、この紅白戦では左SBの脩斗が不在であった。
右太ももを痛め欠場とのこと。
特別指定選手の小池くんは未だ練習に合流しておらず起用が難しい。
代役には西を左に回しユキを右SBに抜擢するとのこと。
不安が過ぎる部分を否めぬが、ここはチームの結束にて乗り切るところであろう。
全体でカバーし勝利を掴み取ろうではないか。
鹿島を信じておる。

チンチロリン
明治安田J1第1ステージ第9節最終日は30日、各地で5試合を行い、鹿島はさいたま市のNACK5スタジアム大宮で大宮と対戦する。キックオフは午後3時。前節2敗目を喫した鹿島はステージ制覇を狙う上で連敗は避けたい。中3日で続く3連戦の初戦をものにし、再び前に進みたい。

チンチロリン
「チームに迷惑を掛けた分、大宮戦はしっかり戦い勝ち点3を奪う」と闘志を燃やす夢生である。
出場停止で夢生を欠いた前節・柏戦は攻撃陣が不発となり零封で敗戦を喫した。
この悔しさをこの大宮戦にぶつけたいところ。
紅白戦では夢生を起点に迫力ある攻撃が活気を取り戻したとのこと。
これは頼もしい。
ただ、この紅白戦では左SBの脩斗が不在であった。
右太ももを痛め欠場とのこと。
特別指定選手の小池くんは未だ練習に合流しておらず起用が難しい。
代役には西を左に回しユキを右SBに抜擢するとのこと。
不安が過ぎる部分を否めぬが、ここはチームの結束にて乗り切るところであろう。
全体でカバーし勝利を掴み取ろうではないか。
鹿島を信じておる。

チンチロリン
鹿島――金崎の決定力とカイオの仕掛けで勝利を掴み取りたい。
【J1展望】1stステージ・9節|大宮 – 鹿島|上位戦線に踏み止まるために勝利は絶対条件に
サッカーダイジェスト編集部
2016年04月29日
大宮――江坂が良い形で攻撃に絡めれば勝機は十分にある。

故障者/大宮=播戸、渡部、清水、黒川、藤沼 鹿島=なし
出場停止/大宮=なし 鹿島=なし
J1リーグ 1stステージ・9節
大宮アルディージャ – 鹿島アントラーズ
4月30日(土)/15:00/NACK5スタジアム大宮
大宮アルディージャ
1stステージ成績(8節終了時):6位 勝点14 4勝2分2敗 10得点・10失点
【最新チーム事情】
●家長の右サイドハーフ、江坂のセカンドトップを継続する模様。
●前節でシュート0本の江坂は練習から高い意識を見せている。
●DF福田が全体練習に合流。
【担当記者の視点】
リーグ戦8試合を終えて、4勝2分2敗の勝点14という戦績は昇格チームとして十分に及第点を与えられる。ただ、2敗はいずれもG大阪、広島という強豪相手に喫したもの。今後の上位争い進出を見据えれば、地力に勝る相手からも勝点を奪うことは必須。今節の鹿島戦の結果は、これからの戦いに大きな影響を及ぼすだろう。
ポイントは、前節から先発継続となりそうな江坂を入れた攻撃陣の出来。コンビネーション面で改善の余地はあるものの、家長、泉澤、D・ムルジャと上手く噛み合えば破壊力はリーグトップクラスと言っても過言ではない。多彩なゴールパターンを持つ背番号7が良い形で攻撃に絡めれば、堅守を誇る鹿島相手でも複数得点は可能なはず。
また、守備面では河本と菊地の両CBが金崎と土居をいかに抑え込めるかが鍵だ。補完性の高い鹿島FW陣を強さと激しさで封じ込められれば、勝点3は必然的に近付いてくるだろう。
鹿島――金崎の決定力とカイオの仕掛けで勝利を掴み取りたい。
J1リーグ 1stステージ・9節
大宮アルディージャ – 鹿島アントラーズ
4月30日(土)/15:00/NACK5スタジアム大宮
鹿島アントラーズ
1stステージ成績(8節終了時):3位 勝点16 5勝1分2敗 12得点・5失点
【最新チーム事情】
●今季もPK相当のファウルを見逃されるなど、微妙な判定に泣く鹿島。石井監督は選手に「(微妙な判定を受けても)すぐに切り替えろ」と指示を出し、徹底させている。
●リハビリで帰国中の内田篤人(シャルケ)と食事した遠藤。「早く良くなってほしい。心配」と盟友の早期復帰を願う。
●前節・柏戦は0-2と敗戦。植田はTVインタビューを断り、無言で会場をあとにした。その理由についてクラブスタッフに「この結果じゃ熊本を元気付けられない」と話したという。大宮戦では気合十分でピッチに向かう。
【担当記者の視点】
出場停止明けの金崎が戻り、今節はベストメンバーで臨めそうだ。
前節・柏戦ではDF陣の軽率な対応から失点を許したが、それよりも決定力不足が大きく響いた。チャンス自体は作れていただけに、あとは決め切るだけという課題を残すなか、現時点でチームトップスコアラーの金崎の復帰は心強い。
前線からの精力的なプレスなど、守備面での貢献度の高い背番号33が実力どおりの働きを示せれば、勝利の確率はグッと高まるだろう。
注目はカイオと家長のマッチアップ。この助っ人アタッカーが果敢に攻め上がり、大宮のキーマンを自陣に押し込められれば、攻守両面で優位に働くはず。敵地での戦いだが、アグレッシブな姿勢で勝利を掴み取りたい。

チンチロリン
「金崎の復帰は心強い」と記すサッカーダイジェストのプレビューである。
前節の柏戦は出場停止で夢生を欠いたことが響いたように感じる。
それに加え、「今季もPK相当のファウルを見逃されるなど、微妙な判定に泣く鹿島」と例年通りジャッジが敵に回っておることを示す。
メディアにも公然となっておるということであろう。
これは由々しき仕儀である。
偏ったジャッジはいかにして無くすことが出来るのであろうか。
また、このプレビューでは「今節はベストメンバーで臨めそうだ」と述べておる。
試合前々日の紅白戦すら取材せずに稿を起こすのであろうか。
少々残念に感じる。
サッカーメディアとして、もう少し鮮度の高い情報を発信して欲しいと願う。

チンチロリン
サッカーダイジェスト編集部
2016年04月29日
大宮――江坂が良い形で攻撃に絡めれば勝機は十分にある。

故障者/大宮=播戸、渡部、清水、黒川、藤沼 鹿島=なし
出場停止/大宮=なし 鹿島=なし
J1リーグ 1stステージ・9節
大宮アルディージャ – 鹿島アントラーズ
4月30日(土)/15:00/NACK5スタジアム大宮
大宮アルディージャ
1stステージ成績(8節終了時):6位 勝点14 4勝2分2敗 10得点・10失点
【最新チーム事情】
●家長の右サイドハーフ、江坂のセカンドトップを継続する模様。
●前節でシュート0本の江坂は練習から高い意識を見せている。
●DF福田が全体練習に合流。
【担当記者の視点】
リーグ戦8試合を終えて、4勝2分2敗の勝点14という戦績は昇格チームとして十分に及第点を与えられる。ただ、2敗はいずれもG大阪、広島という強豪相手に喫したもの。今後の上位争い進出を見据えれば、地力に勝る相手からも勝点を奪うことは必須。今節の鹿島戦の結果は、これからの戦いに大きな影響を及ぼすだろう。
ポイントは、前節から先発継続となりそうな江坂を入れた攻撃陣の出来。コンビネーション面で改善の余地はあるものの、家長、泉澤、D・ムルジャと上手く噛み合えば破壊力はリーグトップクラスと言っても過言ではない。多彩なゴールパターンを持つ背番号7が良い形で攻撃に絡めれば、堅守を誇る鹿島相手でも複数得点は可能なはず。
また、守備面では河本と菊地の両CBが金崎と土居をいかに抑え込めるかが鍵だ。補完性の高い鹿島FW陣を強さと激しさで封じ込められれば、勝点3は必然的に近付いてくるだろう。
鹿島――金崎の決定力とカイオの仕掛けで勝利を掴み取りたい。
J1リーグ 1stステージ・9節
大宮アルディージャ – 鹿島アントラーズ
4月30日(土)/15:00/NACK5スタジアム大宮
鹿島アントラーズ
1stステージ成績(8節終了時):3位 勝点16 5勝1分2敗 12得点・5失点
【最新チーム事情】
●今季もPK相当のファウルを見逃されるなど、微妙な判定に泣く鹿島。石井監督は選手に「(微妙な判定を受けても)すぐに切り替えろ」と指示を出し、徹底させている。
●リハビリで帰国中の内田篤人(シャルケ)と食事した遠藤。「早く良くなってほしい。心配」と盟友の早期復帰を願う。
●前節・柏戦は0-2と敗戦。植田はTVインタビューを断り、無言で会場をあとにした。その理由についてクラブスタッフに「この結果じゃ熊本を元気付けられない」と話したという。大宮戦では気合十分でピッチに向かう。
【担当記者の視点】
出場停止明けの金崎が戻り、今節はベストメンバーで臨めそうだ。
前節・柏戦ではDF陣の軽率な対応から失点を許したが、それよりも決定力不足が大きく響いた。チャンス自体は作れていただけに、あとは決め切るだけという課題を残すなか、現時点でチームトップスコアラーの金崎の復帰は心強い。
前線からの精力的なプレスなど、守備面での貢献度の高い背番号33が実力どおりの働きを示せれば、勝利の確率はグッと高まるだろう。
注目はカイオと家長のマッチアップ。この助っ人アタッカーが果敢に攻め上がり、大宮のキーマンを自陣に押し込められれば、攻守両面で優位に働くはず。敵地での戦いだが、アグレッシブな姿勢で勝利を掴み取りたい。

チンチロリン
「金崎の復帰は心強い」と記すサッカーダイジェストのプレビューである。
前節の柏戦は出場停止で夢生を欠いたことが響いたように感じる。
それに加え、「今季もPK相当のファウルを見逃されるなど、微妙な判定に泣く鹿島」と例年通りジャッジが敵に回っておることを示す。
メディアにも公然となっておるということであろう。
これは由々しき仕儀である。
偏ったジャッジはいかにして無くすことが出来るのであろうか。
また、このプレビューでは「今節はベストメンバーで臨めそうだ」と述べておる。
試合前々日の紅白戦すら取材せずに稿を起こすのであろうか。
少々残念に感じる。
サッカーメディアとして、もう少し鮮度の高い情報を発信して欲しいと願う。

チンチロリン
永木、チャンスを掴み取れ
山本奈衣瑠嬢、単純にリーグ戦で年間1位を決めたほうがかっこいいですよね
モデル・山本奈衣瑠さんが語る、サッカーの楽しみ方。Jリーグの女性人気拡大のために必要なこと【INTERVIEW】
ウェブ番組『F.Chan TV』とのコラボ企画。今回は、鹿島アントラーズサポーターを自認するモデル・山本奈衣瑠さんのインタビューをお届けする。Jリーグの女性人気拡大のためには何が必要なのか。山本さんに体験談を語ってもらった。(取材・文:中山佑輔)
2016年04月28日(Thu)12時37分配信
シリーズ:F.Chan TV
text by 中山佑輔 photo Asuka Kudo / Football Channel
ファッション雑誌よりサッカー雑誌を買っていた

NYLON JAPAN、GINZA、ananなどでモデルとして活躍中の山本奈衣瑠さん【写真:工藤明日香/フットボールチャンネル】
―――サッカーを好きになられたのはいつごろでしょか?
山本奈衣瑠さん(以下Y) 中学校に入った頃ですかね。家族がすごいサッカー好きで。弟はサッカーをやっていて、母や父も好きなので、家でサッカーを見たり、録画してあるテレビ番組がサッカーばかりだったりとか、それが当たり前だったんです。
私は鹿島アントラーズが好きなんですけど、母は浦和レッズが好きで、父と弟はJリーグも好きだけど、海外サッカーが好きで、Jリーグだとここが熱狂的に好きとかはないと思います。母とは高校サッカーも見に行きますよ。
―――ご出身が東京都で鹿島アントラーズを好きになったきっかけはなんでしょうか?
Y すごいテキトーな理由なんですけど、以前から家族がサッカー雑誌を買っていて、それをこの人がカッコイイとかだけで見てたんですよ。ユニフォームがかっこいいとか、見た目強そうとか、そういう感じで見てて。そのとき内田選手がいたんですよ。これ言うの超嫌なんですけど、この感じわかります?(笑) 顔ファンみたいに思われちゃう。
―――わかります、わかります(笑)。
Y ユニフォームの赤と黒の感じとか、この選手かっこいいなって感じだけで見てたんです。そうやって見てた選手が代表に選ばれたりして、ニュースとかでも見る機会が多くなって。それで鹿島アントラーズが気になり始めて、それからずっと好きですね。3連覇したときの少し前くらいからかな。
―――特に強い時期でしたね。やっぱりファンを集めるには、強いってことは大事なんですかね?
Y その頃は表面的にしかわかってなかったんで、強いから好きとか、見た目がかっこいいから好きとか、単純な感覚から好きになってましたね。そういう理由で好きになる女の子は多いんじゃないかなと思います。
動きのこととか詳しいことは知らないんで、そういうところから好きになっていきましたね。当時は家の中にもポスターをたくさん貼っていて、ファッション雑誌を買うよりサッカー雑誌を買ってたんです。
―――山本さんご自身が、ですか?
Y そうです。中学生の後半くらいから高校生にかけてくらいだと、ファッションとかに興味を持ち始めるじゃないですか。でもファッション雑誌とかは買わず、この付録が欲しいとか、カレンダーが欲しいとか思ってサッカー雑誌を買ってたんです。ポスターとか部屋に貼ってました。
野沢選手が鹿島から移籍したときはショックだった

野沢選手への思い入れは特別と語る山本さん【写真:工藤明日香/フットボールチャンネル】
―――好きな選手が表紙に出てたら買っちゃうとかあるんですか?
Y その時は結構そういう感じでした(笑)。自分の好きな選手が出ていると単純にうれしいし、気になっちゃいますね。
―――インタビューはあったほうがいいものですか?
Y あるとうれしいですね。サッカーのところだけを知るのもいいんですけど、ちょっとそこから外れたところが書いてあるとうれしい。女の人には楽しめると思います。何が好きとか。サッカーやっていないときの姿の面白さとかもあるし。
―――となるとオフショットとかがあったら…
Y いいですね(笑)。これ、男の人が見たらどう思うんだろ?(笑) 「なにぃー!」とか思われちゃいそうですけど(笑)。誰と誰の仲が良いとか書いてあったら、プレーの連携を見ながら、そういうことなのかなとか、勝手に想像してます。
―――鹿島が好きになっていくなかで、どんどん鹿島に関してのニュースとかに触れていくようになると思うんですけど、どういった情報を得られると楽しいですか? この選手は生え抜きだから良いとか、そういう感覚はありますか?
Y あー、なくはないですね。私は野沢選手(現ベガルタ仙台)がいなくなったのが、もうめっちゃショックだったんです。昨日(取材日は4月25日)の試合では得点してましたよね。うれしいんですけど、悲しくもあったり。
違うチームにいっても応援しているんですけど、鹿島のユニフォームを着ていたときの映像とかを見ると、やっぱり最高だったなと思いますね。鹿島で頑張っていた選手は他のチームにいっても応援したいって思います。でも小笠原選手とか曽ヶ端選手みたいにずっとアントラーズにいる選手はやっぱり、変わらずいて欲しいですよね。もちろん新しい若い選手たちが頑張ってるのも良いんですけど。
―――今の選手だと、誰が特に好きですか?
Y どうだろう。金崎選手の勢いがある感じ、ガツガツしちゃう感じは嫌いじゃない(笑)。あと柴崎選手は高校サッカーのときから見てたんで、鹿島にくるってわかったときはすごいうれしかったです。
高校サッカーは予選から観戦。名鑑もチェック

高校サッカーは名鑑も要チェック【写真:工藤明日香/フットボールチャンネル】
―――頑張っている姿勢が表に出ているほうが良いですか?
Y 昔はアシストをしているような選手が好きだったんです。目立たないけど活躍している感じの選手。でも最近は、熱い感じもいいなって思ってきて。他のチームになりますけど、大久保選手とか、ああいうガツガツしている選手が好きです。クールな選手もそれはそれで良いんですけど、熱い選手のほうが応援する側からすると盛り上がる感じにはなりますよね。
―――柴崎選手は高校サッカーからご覧になっているということですが、高校サッカーも頻繁にご覧になるんですね。
Y 高校サッカー最高ですよ、泣きますよね、普通に。前は予選から見てたんですよ。
―――え、予選からですか?
Y そうなんですよ。自宅から西が丘が近いんですけど、久我山とかがそこで予選の試合をやるじゃないですか。久我山はその頃から見ていたから、世代は違っても、この前の選手権とかはやっぱり嬉しかったです。
高校サッカーって学年ごとに全然違うじゃないないですか。この代は強いとか。今の2年生が3年生になったら強いぞ、とか。勝手に妄想するのが楽しくて。来年も見たいって思えるんですよ。
―――名鑑みたいなものもご覧になるんですか?
Y 見ます、見ます。線とか引きますよ、蛍光ペンで(笑)。家でやってます。母と弟ときゃーきゃー言いながら(笑)。今年の決勝戦もチケットを買っていたんですが、仕事で行けなくて、母が友人と行っていました(笑)。サッカーって一回現地に見に行くと、もう一回って思いますよね。現地は全然違うって思います。
―――現地に行かれたときには、どこの席でご覧になるんですか?
Y 本当はゴール裏とか行きたいんですよ、友達とかと。でも、サッカー好きな女の子の友達、いないんですよ。中学校からサッカー好きですけど、誰にも出会ったことない。代表の時は盛り上がるって感じの子はいましたけど、話ができる感じではなくて。
だから友達とワーワー盛り上がるとかは全然したことがなくて。したいんですけど、お母さんと行ってて、ゴール裏でも真ん中でもないあたりに行っています。立ったり座ったりするあたりです。
―――試合会場について言えば、女性はお手洗いとか大変そうですね。
Y やばいですよ! すごい並んでるじゃないですか。男性のほうはガラガラな感じなのに(笑)。子どもとか、いつもかわいそうだなとか思っちゃいます。タイミング見計らって行かないと。もうちょっと増えればいいですけど、サッカー以外の目的で使うときは必要ないのかな。でももっとあったほうがいいですね。
文房具などはアントラーズグッズで揃えていた

SNSでもサッカーについて投稿している山本さん【写真:工藤明日香/フットボールチャンネル】
―――今日は私物のユニフォームを持ってきていただいていますけど、以前からグッズは買ってたんですか?
Y 学生時代が一番キャーキャーなってたので、学校で使うものを全部アントラーズのものにしてて。小学生が筆箱とかを全部同じキャラクターものにするのと同じノリで、シャーペン、消しゴム、筆箱、部活の時に使うタオル、部活の時に着るパーカー、お弁当箱、お箸、ケータイの待受け画面、ストラップ、全部鹿島でしたね(笑)。もうあるもの全部、使えるものを使ってアピールしてました。私は好きなんだっていうのを、クラス中に。
高校生のときに、球技大会で女子もサッカーをやる機会があったんですけど、私はユニフォームを着てやってたんですよ。そしてみんな私がサッカー好きなのを知ってたんで、あいつめっちゃすごいんじゃね? みたいに思われてたんですけど、やると全然下手で(笑)。
頭の中ではめっちゃイメージ出来てるんですよ。こうやってやれば入るぞって。でも身体がついていかない。イメージがわくだけ。全然サッカーに興味がない子よりも明らかに下手でした。そんな感じで色んなグッズを集めてみんなに見せびらかしてましたね。
―――このグッズが良かったとかってあります?
Y 私はダンス部だったんですけど、着る服は自由だったんで、パーカーを着てたんです。今日は持ってきてないんですけど、ネイビーっぽいもので、胸のところアントラーズって書いてあるだけのシンプルなやつ。
あまり目立たないので、普通に着れてめっちゃ使いやすかったです。着すぎて色褪せちゃったんですけど(笑)。スタジアムに行くとき以外にも使える感じはいいですよね。
―――サッカーって女性にはハードルが高いと思われているんですかね。どうなんでしょう。
Y 私は仲が良いJリーグ好きの友達がいないんですけど、鹿島アントラーズのTwitterとかを見ていると、女の人のサポーターの集まりもあるみたいだし、結構来てるのかなとは思うんです。
それに私がSNSでサッカーのことを発信したりすると、女の人が反応したりすることもあったんですよ。私のファンにもサッカーを好きな女の子がいるんだと思ってうれしかった。今日見に行きましたって言っている子とかたまにいて。
ステージ優勝は、どう喜べばいいのか…

鹿島アントラーズには年間優勝を期待!【写真:工藤明日香/フットボールチャンネル】
―――山本さんから見て、こうしたらもっとJリーグは女性ファンを増やせるのではないか、というご意見があれば教えてもらえますか。
Y なんですかね。女の子が好きなことをサッカーと絡めたところで、表面的にしか食いついてもらえない気はするんですけど、それでもきっかけになるんであればうれしいじゃないですか。
男の人が見たサッカーの良さもあれば、女の人が見たサッカーの良さもあるって感じで、そういうところをもっと打ち出せればいいんじゃないかな。単純な理由でもいいからって感じで、入口を入りやすいものにしたらいいんじゃないかなって思います。
―――なるほど。ライト層と呼ばれる人たちを優しく受け入れる姿勢とかも(笑)
Y そうそうそうそう(笑)。そうじゃない人もいますもんね(笑)。「そんなんで好きって言って」みたいな。私もそういうところはあるのかなと思うんですけど。たとえば今の鹿島アントラーズだったら柴崎選手ですよね。もし柴崎選手が他のチームに行っちゃったとして、そのまま柴崎選手を追っかけるか、アントラーズを好きなままでいるか、どうなるかわからないけど、いいきっかけって考えたほうがいいですよね。
―――最後に今シーズンの鹿島アントラーズに期待することをお願いします。
Y 普通にJリーグ優勝ですね、まず。
―――ファーストステージ優勝とかではなく年間優勝ですよね。
Y 年間で優勝して欲しいですね。あ、あのシステムってなんなんですか。なんであんなことになっちゃったんですか。
―――お金の問題と人気の問題があるみたいですよ。ちょっとわかりづらいですよね。
Y そうなんだ。なんかふんわりとそういうことかなとは思ってたんですけど。でもなんかちょっと嫌じゃないですか。どう喜んでいいのこれ、みたいな。単純にリーグ戦で年間1位を決めたほうがかっこいいですよね。でも大人の理由だったら仕方ないか(笑)。
とにかくタイトルを取って欲しいですね。また3連覇のときのような栄光を(笑)。あの感動はもう一回体験したいです。
(取材・文:中山佑輔)

チンチロリン
フットボールチャンネル・中山氏のインタビューに応じたモデルの山本奈衣瑠嬢である。
鹿島サポーターであることを自認する。
サッカー家族の下で育み、若い女性らしく篤人から入り、強い鹿島に惹かれて鹿島への思いが強くなっていったとのこと。
受け答えから、かなりのサッカー通であり、鹿島のことをよくわかっておることが伝わってくる。
野沢の移籍に心を痛めたあたりは、鹿島サポであることを強く感じる。
震災とのダブルショックでとても辛かったことを共感する。
また、2ステージ制への批判も語っておる。
ライトな層という言い方は良くないかも知れないが、このシステムはとてもわかりにくく、ちょっと興味を持っただけの人々には受け入れがたい。
また、サッカーマニアからも批判されておる。
確かに、Jリーグ自身に金銭的メリットが多いことは理解出来るが、ファンにとっては嬉しくも何ともないシステムと言えよう。
「なんかちょっと嫌じゃないですか。どう喜んでいいのこれ」という女性らしい意見が的を射ておる。
この批判を覆すべく、年間優勝を鹿島が得て、山本奈衣瑠嬢と共に喜びを分かち合いたい。
楽しみである。

チンチロリン
ウェブ番組『F.Chan TV』とのコラボ企画。今回は、鹿島アントラーズサポーターを自認するモデル・山本奈衣瑠さんのインタビューをお届けする。Jリーグの女性人気拡大のためには何が必要なのか。山本さんに体験談を語ってもらった。(取材・文:中山佑輔)
2016年04月28日(Thu)12時37分配信
シリーズ:F.Chan TV
text by 中山佑輔 photo Asuka Kudo / Football Channel
ファッション雑誌よりサッカー雑誌を買っていた

NYLON JAPAN、GINZA、ananなどでモデルとして活躍中の山本奈衣瑠さん【写真:工藤明日香/フットボールチャンネル】
―――サッカーを好きになられたのはいつごろでしょか?
山本奈衣瑠さん(以下Y) 中学校に入った頃ですかね。家族がすごいサッカー好きで。弟はサッカーをやっていて、母や父も好きなので、家でサッカーを見たり、録画してあるテレビ番組がサッカーばかりだったりとか、それが当たり前だったんです。
私は鹿島アントラーズが好きなんですけど、母は浦和レッズが好きで、父と弟はJリーグも好きだけど、海外サッカーが好きで、Jリーグだとここが熱狂的に好きとかはないと思います。母とは高校サッカーも見に行きますよ。
―――ご出身が東京都で鹿島アントラーズを好きになったきっかけはなんでしょうか?
Y すごいテキトーな理由なんですけど、以前から家族がサッカー雑誌を買っていて、それをこの人がカッコイイとかだけで見てたんですよ。ユニフォームがかっこいいとか、見た目強そうとか、そういう感じで見てて。そのとき内田選手がいたんですよ。これ言うの超嫌なんですけど、この感じわかります?(笑) 顔ファンみたいに思われちゃう。
―――わかります、わかります(笑)。
Y ユニフォームの赤と黒の感じとか、この選手かっこいいなって感じだけで見てたんです。そうやって見てた選手が代表に選ばれたりして、ニュースとかでも見る機会が多くなって。それで鹿島アントラーズが気になり始めて、それからずっと好きですね。3連覇したときの少し前くらいからかな。
―――特に強い時期でしたね。やっぱりファンを集めるには、強いってことは大事なんですかね?
Y その頃は表面的にしかわかってなかったんで、強いから好きとか、見た目がかっこいいから好きとか、単純な感覚から好きになってましたね。そういう理由で好きになる女の子は多いんじゃないかなと思います。
動きのこととか詳しいことは知らないんで、そういうところから好きになっていきましたね。当時は家の中にもポスターをたくさん貼っていて、ファッション雑誌を買うよりサッカー雑誌を買ってたんです。
―――山本さんご自身が、ですか?
Y そうです。中学生の後半くらいから高校生にかけてくらいだと、ファッションとかに興味を持ち始めるじゃないですか。でもファッション雑誌とかは買わず、この付録が欲しいとか、カレンダーが欲しいとか思ってサッカー雑誌を買ってたんです。ポスターとか部屋に貼ってました。
野沢選手が鹿島から移籍したときはショックだった

野沢選手への思い入れは特別と語る山本さん【写真:工藤明日香/フットボールチャンネル】
―――好きな選手が表紙に出てたら買っちゃうとかあるんですか?
Y その時は結構そういう感じでした(笑)。自分の好きな選手が出ていると単純にうれしいし、気になっちゃいますね。
―――インタビューはあったほうがいいものですか?
Y あるとうれしいですね。サッカーのところだけを知るのもいいんですけど、ちょっとそこから外れたところが書いてあるとうれしい。女の人には楽しめると思います。何が好きとか。サッカーやっていないときの姿の面白さとかもあるし。
―――となるとオフショットとかがあったら…
Y いいですね(笑)。これ、男の人が見たらどう思うんだろ?(笑) 「なにぃー!」とか思われちゃいそうですけど(笑)。誰と誰の仲が良いとか書いてあったら、プレーの連携を見ながら、そういうことなのかなとか、勝手に想像してます。
―――鹿島が好きになっていくなかで、どんどん鹿島に関してのニュースとかに触れていくようになると思うんですけど、どういった情報を得られると楽しいですか? この選手は生え抜きだから良いとか、そういう感覚はありますか?
Y あー、なくはないですね。私は野沢選手(現ベガルタ仙台)がいなくなったのが、もうめっちゃショックだったんです。昨日(取材日は4月25日)の試合では得点してましたよね。うれしいんですけど、悲しくもあったり。
違うチームにいっても応援しているんですけど、鹿島のユニフォームを着ていたときの映像とかを見ると、やっぱり最高だったなと思いますね。鹿島で頑張っていた選手は他のチームにいっても応援したいって思います。でも小笠原選手とか曽ヶ端選手みたいにずっとアントラーズにいる選手はやっぱり、変わらずいて欲しいですよね。もちろん新しい若い選手たちが頑張ってるのも良いんですけど。
―――今の選手だと、誰が特に好きですか?
Y どうだろう。金崎選手の勢いがある感じ、ガツガツしちゃう感じは嫌いじゃない(笑)。あと柴崎選手は高校サッカーのときから見てたんで、鹿島にくるってわかったときはすごいうれしかったです。
高校サッカーは予選から観戦。名鑑もチェック

高校サッカーは名鑑も要チェック【写真:工藤明日香/フットボールチャンネル】
―――頑張っている姿勢が表に出ているほうが良いですか?
Y 昔はアシストをしているような選手が好きだったんです。目立たないけど活躍している感じの選手。でも最近は、熱い感じもいいなって思ってきて。他のチームになりますけど、大久保選手とか、ああいうガツガツしている選手が好きです。クールな選手もそれはそれで良いんですけど、熱い選手のほうが応援する側からすると盛り上がる感じにはなりますよね。
―――柴崎選手は高校サッカーからご覧になっているということですが、高校サッカーも頻繁にご覧になるんですね。
Y 高校サッカー最高ですよ、泣きますよね、普通に。前は予選から見てたんですよ。
―――え、予選からですか?
Y そうなんですよ。自宅から西が丘が近いんですけど、久我山とかがそこで予選の試合をやるじゃないですか。久我山はその頃から見ていたから、世代は違っても、この前の選手権とかはやっぱり嬉しかったです。
高校サッカーって学年ごとに全然違うじゃないないですか。この代は強いとか。今の2年生が3年生になったら強いぞ、とか。勝手に妄想するのが楽しくて。来年も見たいって思えるんですよ。
―――名鑑みたいなものもご覧になるんですか?
Y 見ます、見ます。線とか引きますよ、蛍光ペンで(笑)。家でやってます。母と弟ときゃーきゃー言いながら(笑)。今年の決勝戦もチケットを買っていたんですが、仕事で行けなくて、母が友人と行っていました(笑)。サッカーって一回現地に見に行くと、もう一回って思いますよね。現地は全然違うって思います。
―――現地に行かれたときには、どこの席でご覧になるんですか?
Y 本当はゴール裏とか行きたいんですよ、友達とかと。でも、サッカー好きな女の子の友達、いないんですよ。中学校からサッカー好きですけど、誰にも出会ったことない。代表の時は盛り上がるって感じの子はいましたけど、話ができる感じではなくて。
だから友達とワーワー盛り上がるとかは全然したことがなくて。したいんですけど、お母さんと行ってて、ゴール裏でも真ん中でもないあたりに行っています。立ったり座ったりするあたりです。
―――試合会場について言えば、女性はお手洗いとか大変そうですね。
Y やばいですよ! すごい並んでるじゃないですか。男性のほうはガラガラな感じなのに(笑)。子どもとか、いつもかわいそうだなとか思っちゃいます。タイミング見計らって行かないと。もうちょっと増えればいいですけど、サッカー以外の目的で使うときは必要ないのかな。でももっとあったほうがいいですね。
文房具などはアントラーズグッズで揃えていた

SNSでもサッカーについて投稿している山本さん【写真:工藤明日香/フットボールチャンネル】
―――今日は私物のユニフォームを持ってきていただいていますけど、以前からグッズは買ってたんですか?
Y 学生時代が一番キャーキャーなってたので、学校で使うものを全部アントラーズのものにしてて。小学生が筆箱とかを全部同じキャラクターものにするのと同じノリで、シャーペン、消しゴム、筆箱、部活の時に使うタオル、部活の時に着るパーカー、お弁当箱、お箸、ケータイの待受け画面、ストラップ、全部鹿島でしたね(笑)。もうあるもの全部、使えるものを使ってアピールしてました。私は好きなんだっていうのを、クラス中に。
高校生のときに、球技大会で女子もサッカーをやる機会があったんですけど、私はユニフォームを着てやってたんですよ。そしてみんな私がサッカー好きなのを知ってたんで、あいつめっちゃすごいんじゃね? みたいに思われてたんですけど、やると全然下手で(笑)。
頭の中ではめっちゃイメージ出来てるんですよ。こうやってやれば入るぞって。でも身体がついていかない。イメージがわくだけ。全然サッカーに興味がない子よりも明らかに下手でした。そんな感じで色んなグッズを集めてみんなに見せびらかしてましたね。
―――このグッズが良かったとかってあります?
Y 私はダンス部だったんですけど、着る服は自由だったんで、パーカーを着てたんです。今日は持ってきてないんですけど、ネイビーっぽいもので、胸のところアントラーズって書いてあるだけのシンプルなやつ。
あまり目立たないので、普通に着れてめっちゃ使いやすかったです。着すぎて色褪せちゃったんですけど(笑)。スタジアムに行くとき以外にも使える感じはいいですよね。
―――サッカーって女性にはハードルが高いと思われているんですかね。どうなんでしょう。
Y 私は仲が良いJリーグ好きの友達がいないんですけど、鹿島アントラーズのTwitterとかを見ていると、女の人のサポーターの集まりもあるみたいだし、結構来てるのかなとは思うんです。
それに私がSNSでサッカーのことを発信したりすると、女の人が反応したりすることもあったんですよ。私のファンにもサッカーを好きな女の子がいるんだと思ってうれしかった。今日見に行きましたって言っている子とかたまにいて。
ステージ優勝は、どう喜べばいいのか…

鹿島アントラーズには年間優勝を期待!【写真:工藤明日香/フットボールチャンネル】
―――山本さんから見て、こうしたらもっとJリーグは女性ファンを増やせるのではないか、というご意見があれば教えてもらえますか。
Y なんですかね。女の子が好きなことをサッカーと絡めたところで、表面的にしか食いついてもらえない気はするんですけど、それでもきっかけになるんであればうれしいじゃないですか。
男の人が見たサッカーの良さもあれば、女の人が見たサッカーの良さもあるって感じで、そういうところをもっと打ち出せればいいんじゃないかな。単純な理由でもいいからって感じで、入口を入りやすいものにしたらいいんじゃないかなって思います。
―――なるほど。ライト層と呼ばれる人たちを優しく受け入れる姿勢とかも(笑)
Y そうそうそうそう(笑)。そうじゃない人もいますもんね(笑)。「そんなんで好きって言って」みたいな。私もそういうところはあるのかなと思うんですけど。たとえば今の鹿島アントラーズだったら柴崎選手ですよね。もし柴崎選手が他のチームに行っちゃったとして、そのまま柴崎選手を追っかけるか、アントラーズを好きなままでいるか、どうなるかわからないけど、いいきっかけって考えたほうがいいですよね。
―――最後に今シーズンの鹿島アントラーズに期待することをお願いします。
Y 普通にJリーグ優勝ですね、まず。
―――ファーストステージ優勝とかではなく年間優勝ですよね。
Y 年間で優勝して欲しいですね。あ、あのシステムってなんなんですか。なんであんなことになっちゃったんですか。
―――お金の問題と人気の問題があるみたいですよ。ちょっとわかりづらいですよね。
Y そうなんだ。なんかふんわりとそういうことかなとは思ってたんですけど。でもなんかちょっと嫌じゃないですか。どう喜んでいいのこれ、みたいな。単純にリーグ戦で年間1位を決めたほうがかっこいいですよね。でも大人の理由だったら仕方ないか(笑)。
とにかくタイトルを取って欲しいですね。また3連覇のときのような栄光を(笑)。あの感動はもう一回体験したいです。
(取材・文:中山佑輔)

チンチロリン
フットボールチャンネル・中山氏のインタビューに応じたモデルの山本奈衣瑠嬢である。
鹿島サポーターであることを自認する。
サッカー家族の下で育み、若い女性らしく篤人から入り、強い鹿島に惹かれて鹿島への思いが強くなっていったとのこと。
受け答えから、かなりのサッカー通であり、鹿島のことをよくわかっておることが伝わってくる。
野沢の移籍に心を痛めたあたりは、鹿島サポであることを強く感じる。
震災とのダブルショックでとても辛かったことを共感する。
また、2ステージ制への批判も語っておる。
ライトな層という言い方は良くないかも知れないが、このシステムはとてもわかりにくく、ちょっと興味を持っただけの人々には受け入れがたい。
また、サッカーマニアからも批判されておる。
確かに、Jリーグ自身に金銭的メリットが多いことは理解出来るが、ファンにとっては嬉しくも何ともないシステムと言えよう。
「なんかちょっと嫌じゃないですか。どう喜んでいいのこれ」という女性らしい意見が的を射ておる。
この批判を覆すべく、年間優勝を鹿島が得て、山本奈衣瑠嬢と共に喜びを分かち合いたい。
楽しみである。

チンチロリン
夢生、雨中の紅白戦
優勝戦線に残るためにも、絶対に落とせない試合であることは選手たちが一番よくわかっている
【予想スタメン】4月無敗の大宮が2連勝を目指す…鹿島は昇格組に苦戦の傾向あり
■大宮アルディージャ 前節は家長のPK弾で手堅く勝利、隙のない戦いで上位チーム撃破を目指す
前節は湘南ベルマーレに1−0で競り勝ち、リーグ戦2試合ぶりとなる勝利を収めた。4月の公式戦無敗は続いており、ここ2試合続いていた先制点で得たリードを守り切れない課題も克服した。最終ラインの顔ぶれは固定されつつあり、菊地光将と河本裕之のセンターバックは高い安定感を維持している。勝利した前節のメンバーが引き続き起用されると予想する。
この試合では中盤の底に横谷繁が入った。ゲームメイクができるパサーでありながら、泥臭いプレーをいとわずにチームで有数の球際の強さを誇る。ハードワークする金澤慎との補填関係も良い。また、江坂任を最前線に置き、家長昭博を2列目で起用することで、より低い所にもボールの収まりどころを作ることもできた。最終ラインの高い相手にはドラガン・ムルジャが背後を取り、低いラインの時は高さもあるネイツ・ペチュニクを起用するなど、選手の特性を生かして戦い方を変えられるようにもなってきている。
ただし、シュート数では11対14と、やはりこの試合でも相手を下回った。エースのムルジャにしばらく得点がないことも心配なところ。播戸竜二や清水慎太郎ら日本人FWが負傷を抱えているだけに、そろそろゴールが欲しい。
湘南戦に勝利したことでアウェーの勝率は57%にアップ。40%というホームの勝率を上回っている。ホームでは鹿島、浦和レッズと強豪との連戦を迎える。開幕直後のFC東京戦では内容で圧倒され、第3節のガンバ大阪戦、第4節のサンフレッチェ広島戦では連敗を喫したが、ここまでの成長を示し、ホームでの勝率も上げたいところだ。(totoONE編集部)
■大宮予想スタメン
4-4-2
GK
加藤順大
DF
奥井諒
菊地光将
河本裕之
和田拓也
MF
家長昭博
横谷繁
岩上祐三
泉澤仁
FW
ムルジャ
江坂任
■鹿島アントラーズ 連敗阻止へ、出場停止明けとなるエース金崎の奮起に期待
前節の柏レイソル戦では今季初の複数失点を喫し、0−2で敗れた。正しく鹿島にPK判定がもたらされていれば、展開も結果も異なっていたはず。0−2のスコアだけを見れば完敗と映るかもしれないが、鹿島も内容は決して悪くはなかった。
アウェーの大宮戦では、金崎夢生が出場停止明けで戻ってくる。在籍2年目だが、すでにチームに不可欠な選手となっており、先発復帰はチームに大きな力をもたらすだろう。加えて、柴崎岳が徐々に状態を上げてきている。シーズン前に、急性虫垂炎で手術。開幕には間に合わせたが、準備不足の感は否めなかった。ここに来て、体もフィットし、存在感を高めてきている。
優勝を目指すチームには連敗阻止への緊張感が漂っており、大宮戦では柏戦の反省を生かし、「序盤の入り方」への意識を強くする方針。近年、J2からの昇格組には苦戦を強いられる印象が強いが、立ち向かってくる相手にこそ、ここまで不発に終わっているセットプレーからゴールを得られれば、勝利は自ずと近づいてくる、優勝戦線に残るためにも、絶対に落とせない試合であることは選手たちが一番よくわかっている。(totoONE編集部)
■鹿島予想スタメン
4-4-2
GK
曽ヶ端準
DF
西大伍
植田直通
昌子源
山本脩斗
MF
遠藤康
小笠原満男
柴崎岳
カイオ
FW
金崎夢生
土居聖真

チンチロリン
「近年、J2からの昇格組には苦戦を強いられる印象が強い」と評するサッカーキングのプレビューである。
昇格組であり且つ4月無敗の大宮が相手となれば、苦戦が予想される。
ましてやNACK5スタジアムでは1度しか勝利しておらぬ。
これほどの悪条件にて勝つことは至難と言えよう。
とはいえ、どのような状況でも勝ち点を積み重ねられねば、優勝など口に出せるものではない。
出場停止明けの夢生の圧力やヤスのセットプレイなどで大宮ゴールを奪い取るのだ。
必ずや勝つという強い気持ちで挑みたい。
勝利を信じておる。

チンチロリン
■大宮アルディージャ 前節は家長のPK弾で手堅く勝利、隙のない戦いで上位チーム撃破を目指す
前節は湘南ベルマーレに1−0で競り勝ち、リーグ戦2試合ぶりとなる勝利を収めた。4月の公式戦無敗は続いており、ここ2試合続いていた先制点で得たリードを守り切れない課題も克服した。最終ラインの顔ぶれは固定されつつあり、菊地光将と河本裕之のセンターバックは高い安定感を維持している。勝利した前節のメンバーが引き続き起用されると予想する。
この試合では中盤の底に横谷繁が入った。ゲームメイクができるパサーでありながら、泥臭いプレーをいとわずにチームで有数の球際の強さを誇る。ハードワークする金澤慎との補填関係も良い。また、江坂任を最前線に置き、家長昭博を2列目で起用することで、より低い所にもボールの収まりどころを作ることもできた。最終ラインの高い相手にはドラガン・ムルジャが背後を取り、低いラインの時は高さもあるネイツ・ペチュニクを起用するなど、選手の特性を生かして戦い方を変えられるようにもなってきている。
ただし、シュート数では11対14と、やはりこの試合でも相手を下回った。エースのムルジャにしばらく得点がないことも心配なところ。播戸竜二や清水慎太郎ら日本人FWが負傷を抱えているだけに、そろそろゴールが欲しい。
湘南戦に勝利したことでアウェーの勝率は57%にアップ。40%というホームの勝率を上回っている。ホームでは鹿島、浦和レッズと強豪との連戦を迎える。開幕直後のFC東京戦では内容で圧倒され、第3節のガンバ大阪戦、第4節のサンフレッチェ広島戦では連敗を喫したが、ここまでの成長を示し、ホームでの勝率も上げたいところだ。(totoONE編集部)
■大宮予想スタメン
4-4-2
GK
加藤順大
DF
奥井諒
菊地光将
河本裕之
和田拓也
MF
家長昭博
横谷繁
岩上祐三
泉澤仁
FW
ムルジャ
江坂任
■鹿島アントラーズ 連敗阻止へ、出場停止明けとなるエース金崎の奮起に期待
前節の柏レイソル戦では今季初の複数失点を喫し、0−2で敗れた。正しく鹿島にPK判定がもたらされていれば、展開も結果も異なっていたはず。0−2のスコアだけを見れば完敗と映るかもしれないが、鹿島も内容は決して悪くはなかった。
アウェーの大宮戦では、金崎夢生が出場停止明けで戻ってくる。在籍2年目だが、すでにチームに不可欠な選手となっており、先発復帰はチームに大きな力をもたらすだろう。加えて、柴崎岳が徐々に状態を上げてきている。シーズン前に、急性虫垂炎で手術。開幕には間に合わせたが、準備不足の感は否めなかった。ここに来て、体もフィットし、存在感を高めてきている。
優勝を目指すチームには連敗阻止への緊張感が漂っており、大宮戦では柏戦の反省を生かし、「序盤の入り方」への意識を強くする方針。近年、J2からの昇格組には苦戦を強いられる印象が強いが、立ち向かってくる相手にこそ、ここまで不発に終わっているセットプレーからゴールを得られれば、勝利は自ずと近づいてくる、優勝戦線に残るためにも、絶対に落とせない試合であることは選手たちが一番よくわかっている。(totoONE編集部)
■鹿島予想スタメン
4-4-2
GK
曽ヶ端準
DF
西大伍
植田直通
昌子源
山本脩斗
MF
遠藤康
小笠原満男
柴崎岳
カイオ
FW
金崎夢生
土居聖真

チンチロリン
「近年、J2からの昇格組には苦戦を強いられる印象が強い」と評するサッカーキングのプレビューである。
昇格組であり且つ4月無敗の大宮が相手となれば、苦戦が予想される。
ましてやNACK5スタジアムでは1度しか勝利しておらぬ。
これほどの悪条件にて勝つことは至難と言えよう。
とはいえ、どのような状況でも勝ち点を積み重ねられねば、優勝など口に出せるものではない。
出場停止明けの夢生の圧力やヤスのセットプレイなどで大宮ゴールを奪い取るのだ。
必ずや勝つという強い気持ちで挑みたい。
勝利を信じておる。

チンチロリン
1点にこだわり、最後まで粘り強く戦えたチームに勝利は転がり込むはずだ
大宮、上を見て戦うためにホームで勝利を
前節の湘南戦で勝利を収めた大宮は、暫定6位を堅持。ゴールデンウイークの連戦を迎える段階で、上位戦線に残ることに成功した。「ここまで来たら『あと一歩』とならないようにしたい。1stステージもナビスコカップも、結果を求めて良いゲームがやれるようにしたい」と渋谷 洋樹監督。指揮官は今節の鹿島戦を分水嶺と位置付けている。
「ここで勝たないと上に行くのは難しい。逆に言えば、勝てば上に行けるゲームでもある。こういうプレッシャーの下でやってもらいたい。喜びを持ってほしいし、力に変えてほしい。(リーグ戦では)ホームでジュビロと甲府に引き分けて、その前には広島に負けている。柏戦以来勝っていないし、上を目指すと言っても、ホームで勝たなければいけない」
ただ、大宮がここまで堅実な歩みを進めてきたとはいえ、鹿島の方が地力に勝ることは否定できない。試合を通じて優位に立つという理想は追求しながらも、勝利を引き寄せるためには現実を見据えた意識の共有も必要だ。勝機はどこにあるのか。リーグ戦での出場機会を増やしているMF江坂 任は、次のように展望する。
「鹿島は攻撃に人数を掛けてくると思うし、(鹿島の前節の相手である)柏もカウンター気味に点を取っていた。カウンターは行けると思うので、奪った瞬間の切り替え、奪われた瞬間の切り替えは意識しないといけない。柏もピンチは多かったけど、しっかり耐えてカウンターから点を取っている。ピンチをチャンスに変えられるように、最後のところでしっかり体を張れればと思う」
大宮にとって、現時点で上位につけるチームとの対戦は、1−5の大敗を喫した明治安田J1 1st第4節の広島戦以来。「これからはそういうチーム相手でも勝点を取っていかないといけないので、良い目安になると思う」とMF家長 昭博。今後も上位で戦い続けていくためにも、今節の内容と結果は大きな意味を持つことになる。
勝点16の3位につける鹿島にとっては、勝点差3で追う首位の浦和に引き離されないためにも、アウェイながら勝利がマストな一戦になる。
前節の柏戦では、相手の倍となる14本のシュートを放ちながら、カウンターに沈んでの敗戦。今節も試合内容としては近いものが予想されるだけに、チャンスを決め切り、早い時間帯から試合を優位に進められれば結果も付いてくるだろう。
得点を奪うという点については、前節は出場停止だったMF金崎 夢生の復帰は朗報だ。MFカイオ、MF遠藤 康らを含めてシュートレンジの広い選手が増えれば、押し込んだ状態からでも突破口を見いだせる可能性は高くなる。広島戦以来大量失点のない大宮の守備をこじ開けるためには、彼らの活躍が不可欠だ。
上を見て戦うためにも、絶対にこの試合を落とせない両者。1点にこだわり、最後まで粘り強く戦えたチームに勝利は転がり込むはずだ。
[ 文:片村 光博 ]

チンチロリン
「鹿島の方が地力に勝ることは否定できない」と警戒を文字にするJリーグ公式・大宮番の片村氏によるプレビューである。
前節・柏戦では堅守をこじ開けられず、カウンターに沈み敗戦を喫した。
この試合をモデルに今節の大宮も守備を固めてくることが予想される。
事実、大宮の江坂は「カウンターは行けると思う」とコメントしておる。
鹿島としては同じ轍は踏めぬところ。
カイオ対策に奔られること必至とすれば、その上を行く対策を練るところ。
また、前掛かりになり過ぎずに、効率よく攻めよう。
どのような手を石井監督は打ってくれるであろうか。
ゴール前に留めたバスを粉砕せよ。
鹿島の攻撃力を磨くときが来た。
楽しみな一戦である。

チンチロリン
前節の湘南戦で勝利を収めた大宮は、暫定6位を堅持。ゴールデンウイークの連戦を迎える段階で、上位戦線に残ることに成功した。「ここまで来たら『あと一歩』とならないようにしたい。1stステージもナビスコカップも、結果を求めて良いゲームがやれるようにしたい」と渋谷 洋樹監督。指揮官は今節の鹿島戦を分水嶺と位置付けている。
「ここで勝たないと上に行くのは難しい。逆に言えば、勝てば上に行けるゲームでもある。こういうプレッシャーの下でやってもらいたい。喜びを持ってほしいし、力に変えてほしい。(リーグ戦では)ホームでジュビロと甲府に引き分けて、その前には広島に負けている。柏戦以来勝っていないし、上を目指すと言っても、ホームで勝たなければいけない」
ただ、大宮がここまで堅実な歩みを進めてきたとはいえ、鹿島の方が地力に勝ることは否定できない。試合を通じて優位に立つという理想は追求しながらも、勝利を引き寄せるためには現実を見据えた意識の共有も必要だ。勝機はどこにあるのか。リーグ戦での出場機会を増やしているMF江坂 任は、次のように展望する。
「鹿島は攻撃に人数を掛けてくると思うし、(鹿島の前節の相手である)柏もカウンター気味に点を取っていた。カウンターは行けると思うので、奪った瞬間の切り替え、奪われた瞬間の切り替えは意識しないといけない。柏もピンチは多かったけど、しっかり耐えてカウンターから点を取っている。ピンチをチャンスに変えられるように、最後のところでしっかり体を張れればと思う」
大宮にとって、現時点で上位につけるチームとの対戦は、1−5の大敗を喫した明治安田J1 1st第4節の広島戦以来。「これからはそういうチーム相手でも勝点を取っていかないといけないので、良い目安になると思う」とMF家長 昭博。今後も上位で戦い続けていくためにも、今節の内容と結果は大きな意味を持つことになる。
勝点16の3位につける鹿島にとっては、勝点差3で追う首位の浦和に引き離されないためにも、アウェイながら勝利がマストな一戦になる。
前節の柏戦では、相手の倍となる14本のシュートを放ちながら、カウンターに沈んでの敗戦。今節も試合内容としては近いものが予想されるだけに、チャンスを決め切り、早い時間帯から試合を優位に進められれば結果も付いてくるだろう。
得点を奪うという点については、前節は出場停止だったMF金崎 夢生の復帰は朗報だ。MFカイオ、MF遠藤 康らを含めてシュートレンジの広い選手が増えれば、押し込んだ状態からでも突破口を見いだせる可能性は高くなる。広島戦以来大量失点のない大宮の守備をこじ開けるためには、彼らの活躍が不可欠だ。
上を見て戦うためにも、絶対にこの試合を落とせない両者。1点にこだわり、最後まで粘り強く戦えたチームに勝利は転がり込むはずだ。
[ 文:片村 光博 ]

チンチロリン
「鹿島の方が地力に勝ることは否定できない」と警戒を文字にするJリーグ公式・大宮番の片村氏によるプレビューである。
前節・柏戦では堅守をこじ開けられず、カウンターに沈み敗戦を喫した。
この試合をモデルに今節の大宮も守備を固めてくることが予想される。
事実、大宮の江坂は「カウンターは行けると思う」とコメントしておる。
鹿島としては同じ轍は踏めぬところ。
カイオ対策に奔られること必至とすれば、その上を行く対策を練るところ。
また、前掛かりになり過ぎずに、効率よく攻めよう。
どのような手を石井監督は打ってくれるであろうか。
ゴール前に留めたバスを粉砕せよ。
鹿島の攻撃力を磨くときが来た。
楽しみな一戦である。

チンチロリン
スルガ銀行チャンピオンシップ2016 IBARAKI開催
「スルガ銀行チャンピオンシップ2016 IBARAKI」開催のお知らせ
2016年04月28日(木)
鹿島アントラーズが2015Jリーグヤマザキナビスコカップ優勝チームとして参加する「スルガ銀行チャンピオンシップ2016 IBARAKI Jリーグヤマザキナビスコカップ/コパ・スダメリカーナ 王者決定戦」が、8月10 日(水)に茨城県立カシマサッカースタジアムで開催することとなりましたのでお知らせいたします。
■大会名称:
スルガ銀行チャンピオンシップ 2016 IBARAKI
Jリーグヤマザキナビスコカップ/コパ・スダメリカーナ 王者決定戦
■主催:
公益財団法人 日本サッカー協会(JFA)
南米サッカー連盟(CONMEBOL)
公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)
■対戦カード:
鹿島アントラーズ(日本/2015Jリーグヤマザキナビスコカップ 優勝チーム)
vs
インデペンディエンテ・サンタフェ(コロンビア/コパ・スダメリカーナ2015 優勝チーム)
■開催日時:
2016年8月10日(水) キックオフ時間未定
■試合会場:
茨城県立カシマサッカースタジアム
■チケット販売:
詳細が決まり次第、お知らせいたします。

チンチロリン
予てから報じられておったスルガ銀行チャンピオンシップの開催が公式発表となった。
これは気持ちが高ぶる。
この国際大会を制することで、選手は更にレベルアップしよう。
南米クラブの強豪と本気で戦えるチャンスはそう多くない。
スタジアムの雰囲気は最高となる。
真夏のカシマスタジアムにて歓喜の渦を巻き起こそうではないか。
楽しみである。

チンチロリン
2016年04月28日(木)
鹿島アントラーズが2015Jリーグヤマザキナビスコカップ優勝チームとして参加する「スルガ銀行チャンピオンシップ2016 IBARAKI Jリーグヤマザキナビスコカップ/コパ・スダメリカーナ 王者決定戦」が、8月10 日(水)に茨城県立カシマサッカースタジアムで開催することとなりましたのでお知らせいたします。
■大会名称:
スルガ銀行チャンピオンシップ 2016 IBARAKI
Jリーグヤマザキナビスコカップ/コパ・スダメリカーナ 王者決定戦
■主催:
公益財団法人 日本サッカー協会(JFA)
南米サッカー連盟(CONMEBOL)
公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)
■対戦カード:
鹿島アントラーズ(日本/2015Jリーグヤマザキナビスコカップ 優勝チーム)
vs
インデペンディエンテ・サンタフェ(コロンビア/コパ・スダメリカーナ2015 優勝チーム)
■開催日時:
2016年8月10日(水) キックオフ時間未定
■試合会場:
茨城県立カシマサッカースタジアム
■チケット販売:
詳細が決まり次第、お知らせいたします。

チンチロリン
予てから報じられておったスルガ銀行チャンピオンシップの開催が公式発表となった。
これは気持ちが高ぶる。
この国際大会を制することで、選手は更にレベルアップしよう。
南米クラブの強豪と本気で戦えるチャンスはそう多くない。
スタジアムの雰囲気は最高となる。
真夏のカシマスタジアムにて歓喜の渦を巻き起こそうではないか。
楽しみである。

チンチロリン
GWはカイオが“ゲスト”に夢を届ける
カイオが彼女とディズニーでラブラブデート! GWはカイオが“ゲスト”に夢を届ける
2016年04月28日(木) 14時27分配信

photo/インスタグラムより引用
ディズニーデート後は絶好調!?
今季は鹿島アントラーズで3シーズン目を迎え、既に3得点を記録するなど好調のカイオだが、ガールフレンドとの仲も絶好調のようだ。
2011年、千葉国際高等学校に留学したカイオは同校を卒業後、2013年から鹿島でプレイ。1年目にベストヤングプレイヤー賞を受賞すると、翌年からは7番を背負い、鹿島の攻撃に欠かせないキーマンとなっている。
また同選手は自身のインスタグラムアカウントで彼女との2ショット写真を頻繁に公開。22回目の誕生日を迎えた4月19日には彼女やチームメイトのFWジネイなどが出席した誕生日パーティーの様子を投稿し、彼女のインスタグラムアカウントではラブラブ写真も公開している。
さらに26日には2人でディズニーシーデート。鹿嶋から東京ディズニーリゾートまでは高速バスが出ており、カイオは昨年の9月にもディズニーデートを楽しんでいる。また昨年のディズニーデート後は、8試合で5得点と絶好調でシーズンを終えた。
24日に開催された柏レイソル戦では本来のパフォーマンスを発揮できず、鹿島を勝利に導くことができなかったカイオだが、夢の国では彼女と幸せな時間を過ごして力を蓄えた。これから始まるゴールデンウィークの連戦では、スタジアムに訪れた鹿島サポーターへ夢を届けることができるだろうか。

photo/インスタグラムより引用

photo/インスタグラムより引用

チンチロリン
カイオのディズニーシーデートについて伝えるthe WORLD誌である。
選手のプライベートについて大きく報じるのは下世話なところも感じるが、カイオ本人が公表しておる以上騒がれるのも仕方のないところ。
恋人との時間を大切にし、気持ちを高めて戦うことも必要と言えよう。
GWの過密連戦をカイオの活躍にて勝利を積み重ねたいところ。
期待しておる。

チンチロリン
2016年04月28日(木) 14時27分配信

photo/インスタグラムより引用
ディズニーデート後は絶好調!?
今季は鹿島アントラーズで3シーズン目を迎え、既に3得点を記録するなど好調のカイオだが、ガールフレンドとの仲も絶好調のようだ。
2011年、千葉国際高等学校に留学したカイオは同校を卒業後、2013年から鹿島でプレイ。1年目にベストヤングプレイヤー賞を受賞すると、翌年からは7番を背負い、鹿島の攻撃に欠かせないキーマンとなっている。
また同選手は自身のインスタグラムアカウントで彼女との2ショット写真を頻繁に公開。22回目の誕生日を迎えた4月19日には彼女やチームメイトのFWジネイなどが出席した誕生日パーティーの様子を投稿し、彼女のインスタグラムアカウントではラブラブ写真も公開している。
さらに26日には2人でディズニーシーデート。鹿嶋から東京ディズニーリゾートまでは高速バスが出ており、カイオは昨年の9月にもディズニーデートを楽しんでいる。また昨年のディズニーデート後は、8試合で5得点と絶好調でシーズンを終えた。
24日に開催された柏レイソル戦では本来のパフォーマンスを発揮できず、鹿島を勝利に導くことができなかったカイオだが、夢の国では彼女と幸せな時間を過ごして力を蓄えた。これから始まるゴールデンウィークの連戦では、スタジアムに訪れた鹿島サポーターへ夢を届けることができるだろうか。

photo/インスタグラムより引用

photo/インスタグラムより引用

チンチロリン
カイオのディズニーシーデートについて伝えるthe WORLD誌である。
選手のプライベートについて大きく報じるのは下世話なところも感じるが、カイオ本人が公表しておる以上騒がれるのも仕方のないところ。
恋人との時間を大切にし、気持ちを高めて戦うことも必要と言えよう。
GWの過密連戦をカイオの活躍にて勝利を積み重ねたいところ。
期待しておる。

チンチロリン
流通経済大学・小池裕太くん、ボランチにて起用
【RKU】 2年小池裕太 達成してみせる舞台の違う二つで求められる期待 【流通経済大学】
2016/04/28 12:01配信
Tomoko Iimori

サッカー選手において、負けず嫌いというスキルは必要不可欠なものといって良いであろう。
負けても悔しさを強く感じることがない選手も中にはいるというが、そういった選手たちの今後は先が見えているであろう。
負けたくないと漲る闘志。
悔しく歯を食いしばる気持ち。
勝たなくてはならないという使命感。
それらは戦う立場として必ず必要となるものだ。
流通経済大学サッカー部は幾度となくプロ選手を輩出し、たくさんの大学タイトルを得て、天皇杯ではJクラブにも勝利するような名門大学サッカー部である。
在籍する選手は1学年約60名から成る約240名。
強豪校に集まる良質な選手たちによる過酷な競争が存在するチームの中で限られたトップチームの中で、ピッチに立っている現在2年生。
昨年新人賞を獲得した流経大の若武者は、今季から鹿島アントラーズの特別強化指定選手にも登録された。
誰にも負けたくない―。
その強い信念が漲っている。
小池裕太。19歳。
彼のfootballに迫る―。
●プロになれなかった経験を経ての「今」
サッカーをいつ頃から始めたかという質問に対し、同時にインタビューをした他の選手たちの4歳というスタートを聞いて、
「4歳…なら俺は3歳。俺が一番」と冗談であってもサッカーをはじめた時期に対し負けず嫌いを発揮する。
自分が誰よりも一番サッカーをやってきたんだ。
そう前面に出したい彼は、幼少期にサッカーを始めた。
保育園の日常の日程が終わってからボールを蹴る。まだ少年とも言えないくらいに幼い頃から、ボールを蹴る楽しさを覚えた。
本格的にサッカーをやり始めたのは小学生に入ってからだという。
トップ下を任されていたという小池のその姿が浮かぶように、トップ下の選手であったであろうプレーが現在の左サイドバックのポジションでも感じることができる。
テクニックがあり、多彩なキックの選択がある姿は、トップ下での経験を感じさせる選手だ。
現在の左サイドバックのポジションには高校2年生頃から与えられた。
アルビレックス新潟ユースで、その才能が開花した。
アルビレックス新潟ユースの最高傑作とも呼ばれる選手の一人であった彼は、高校2年生でトップ登録となり、二種登録扱いになった。
当時からトップの練習やキャンプなどに参加し、その存在は全国的に知られる存在となり注目を集めた。
早くから抜き出たその才能を前にトップ登録は間違いないであろうと周囲は期待したが、高校3年の夏。
トップのキャンプ中に突然告げられた「抜けろ」という宣告。
その一言で、自分がトップ昇格することはもうないのだと悟った。
プロへ行くという揺るぎない目標を達成するため、他のJクラブに練習生として参加するも、正式なオファーは届かなかった。
ユース時代を小池は「やんちゃだった」「ガキだった」と振り返る。
監督に言われたことに対し、文句とも取れる言葉で言い返すこともあった。
どこか慣れが出てしまい、なぁなぁになってしまうことでプレーに波が生まれてしまうこともあった。
納得がいかないときには練習を途中で切り上げ帰ってしまうことさえあった。
そうした態度や姿が絶対になりたいと目指していたプロに繋がらなかった原因のひとつであると自分で今、振り返ることができている。
ユースを経てプロへ行く。その強く抱いていた目標はあと一歩のところで叶わなかった―。
掴みたかった目標を自らが遠ざけてしまい、原因を作ってしまったのかもしれない。
プロになるということは、技術や質だけが求められているのではなく、人間として必要なことがあると知った。
プロサッカー選手になるために必要なのは、技術や質だけではなかった。
プロへの道が閉ざされ、大学進学を模索する中で、流経大コーチである大平コーチから長く熱心な誘いを受けていた小池は流経大への進学を決める。
プロ選手を多く輩出している大学であり、環境も整っている流経大は魅力的だった。
入学が決まったタイミングで、インカレの決勝を見に行った。
その年、流経大が唯一手にしていなかったタイトル、インタレのタイトルを獲得した試合だった。
小池の流経大でのスタートは、先輩たちのインカレ優勝の瞬間からとなった。
プロになりたかった。なれると思っていた。
しかし、プロサッカー選手になることはできなかった。
でも絶対に、諦めない。
その想いを持って、流通経済大学の門をくぐった。
●どこが舞台となってもすべてを獲りに行くという強い「信念」

入学後、小池はJFLに参戦している流経大ドラゴンズ龍ヶ崎を舞台に戦った。
JFL6節にはスタメンに名を連ね、ゴールを決めた。
左サイドバックで出場した小池の初出場、初ゴール。
この試合が行われた6日後、トップチームの関東大学リーグに起用され、トップ昇格を果たした。
左足から繰り出される正確なキックと得意とする縦への仕掛けによって自らの特徴を魅せ、競争激しい流経大のトップチームでスタメンの座を得た。
その活躍が認められる形で2015シーズンの新人賞を獲得。
1年目にして、大学屈指の選手として名を挙げた。
大学に入った当初は、スピードの違いに少し慣れるまでに時間を要したと話す。
それでも「違い」を自分に吸収するまでに1.2試合の時間しかかけなかった。
すぐに適応することができること。それが自身の持つ能力でもあり、Jのトップチームに参加した経験があるだけにその部分が重要だと感じている。
「人数も多くて良い選手がたくさんいるからこそ、すぐに抜かされるという危機感を持つようになった」
ユース時代はトップと二種登録もされたことで、どこか自分のポジションが揺るがされることはないという中でプレーしてきた。
しかし、流経大は違う。
おそらくユースの頃のように慣れを見せたり、態度を悪くするようなことがあると、すぐに外される。
どんなにチームにとって戦力であっても、確実に外される。
能力のある選手であっても中野監督は問答無用に「適さない」が見えると起用しない。
そういった先輩たちの姿も空気も感じているからこそ、自分の高校時代を振り返り「ガキだった」と振り返ることができるほどに、忍耐を覚え、チームにおいて自分は自分だけではないという自覚を持った。
中野監督はプロを多く輩出してきた自らの手腕と指導においても、
「うちはプロ養成所ではない」と話す。
プロになる選手を育てることが第一ではなく、人間形成の部分に重点を置いている。
流経大の選手たちは自分たちが自身を見つめたときに「成長として感じる部分は人間としての成長」と多くの選手が口にするほど、その変化が大きく現れることが特徴だ。
まだ19歳の小池裕太が、地に足を付けそれまでの自分を振り返ることができていること。
それが「流経大らしい」変化なのだ。
それでも大人になりきったわけではない。
大人になりすぎてしまうと、選手としての魅力が半減してしまうこともある。
小池は良い意味でまだまだ「やんちゃ」さが残る選手であり、人間である。
そのやんちゃさがあるからこそ、どこへ行っても気持ちで空気で負けること、動じることはないであろう。
絶対に誰にも負けない―。
その漲った信念を持っていることが、インタビュー中にも充分に伝わってくる。
今季リーグ開幕前、鹿島アントラーズのキャンプに参加した。
大学1年生時の活躍が認められ、左サイドバックの選手として参加した小池は、紅白戦や練習試合を含め今季の土台を創り上げる一員としてプレーした。
その印象を「一人一人の質が全然違うと感じるほどに高いと感じた。それによって出しやすかったり受けやすかったりを実感した」という。
大学との違いを感じる中で「スピードは大学もある。スピードの部分では大学でも充分速い中でやっているのでやれると感じた」と話す。
「練習中の雰囲気も良く、優しくしてもらったこともあって伸び伸びとプレーすることができた」と話すが、特別指定選手となった今、プロへの練習へ行く「大学からのお客」として終わるつもりはない。
当然やるからにはポジションを奪う気持ちで、真っ向からチャレンジする。
今後、流経大での練習と試合での競争ある戦いをしながら、鹿島アントラーズの練習にも参加することとなる。
現在はまだ練習合流には至ってないが、授業の編成などを経て今後鹿島アントラーズの練習と流経大の練習とのバランスを取って、スケジュールをこなすことになる。
そのどちらにも、高いモチベーションで挑む。

大学での今季、自身の目標を
「アシスト王」と、強く言い切った。
そして力強く放った。
「自信がある」と―。
現在、流経大ではボランチで試合に出場している。
その理由について、自身では「守備強化」を挙げる。
中野監督ははじめから答えを選手にすべて与えない。
こういう理由でボランチにした、こういうプレーを求めているなんて言葉を並べることはない。
必ず選手に考える機会を与えるために、答えをはじめから与えることはしないのだ。
ボランチへのコンバートについて小池は
「自分は守備ができないと感じている。だからこそボランチで守備を強化することと、自分の好きであり特徴であるキックによってサイドへ振ったりといった展開能力も求められていると感じている」
「どこへでも常に顔を出せる選手になりたい。おそらくそれも求められていることだ」と話す。
中野監督が大学サッカーについてお話をしてくれた時、
「関東の大学サッカーはボランチの位置に強いプレッシャーがかかる。プロ以上にボランチに厳しいプレッシャーが来る」と話されていたことが、この小池のコンバートに繋がった。
Jクラブとの練習試合ではボランチに強いプレッシャーが来ることは少ない。
ボランチの位置にプレッシャーがないことで前を向いて自由にプレーできることになり、Jクラブ相手に手ごたえを感じることで自信を持ってしまうと中野監督は言う。
しかし実際は、大学リーグで強いプレッシャーが来ることでその手ごたえは全然通用しないという現実に当たるという。
小池にボランチというポジションを与えたということは、強いプレッシャーの中でも結果の出せる選手、守備面で課題があるからこそ厳しいプレッシャーの中で育てる中野監督の育成がそこにあるのではないであろうか。
それを言葉では説明されてはいない。
考える機会を与えられた小池は練習、そして試合を通してそのメッセージをキャッチしている。
「与えられたポジションはどこでもこなす。必ず結果を出したい」
そう、強く語った。
スピードに乗っても正確なキックを供給することができる。
身体は身長を数字で見ると小さいと感じるかもしれないが、数字以上の威圧感を感じる強さを持つ。
縦への仕掛けに思わず立ち上がってしまいそうになるほどのキレと鋭さを感じ、衝撃を覚える。
全身に鳥肌が立つ―。観ていてそんな感覚を久々に覚えるほどの選手である。
「やんちゃだ」と感じるかもしれない。
でも彼の良い意味での生意気さは、厳しい中でサッカーをする上で確実に必要なものであり、
プロの中でも動じることのない「信念」となる。
プロだから。
大学生だから。
そんな違いや分け方はナンセンスだ。そう彼は全身で言っている。
俺は、どこでもやってやる―。
その漲った信念は、今後自信を生み、悔しみを生み、前へ進み、立ち上がる すべての糧となるであろう。
大人になりすぎなくていい。
表に出るほどの負けん気は、鋭い武器となるであろう。
小池裕太。
流通経済大学サッカー部、そして鹿島アントラーズで戦う。
どちらも全力で、自分がそして周囲が求めるすべてを 獲りに行く。

◇小池裕太◇
1996.11.6生 DF
170? 64?
アルビレックス新潟ユース
2013年アルビレックス新潟トップ登録
2015年度デンソーカップチャレンジ全日本選抜
2016年鹿島アントラーズ特別指定選手

チンチロリン
流通経済大学の小池裕太くんについて記すCHANT誌のIimori女史である。
小池くんの負けず嫌いな部分、性格についてよく伝わってくる。
新潟ユース最高傑作と評され、高校2年にて2種登録された逸材が、何故トップ昇格を逃したかについても明らかになった。
ユース時代は、少々やんちゃで青臭かった模様。
トップ昇格を逃し、流通経済大学にて経験を積んだ小池くんは人間的成長を遂げたと受け取れる。
人間挫折することも必要と言えよう。
また、左SBとして鹿島の強化指定となった小池くんであるが、今季、流通経済大学ではボランチとして起用されておるとのこと。
これは良い経験となる。
鹿島に於いて、ボランチがSBを経験することも、SBがボランチにてプレイするのもよく見られる光景と言えよう。
かつてはジョルジーニョが世界最高のSBとして鹿島に入団しておきながらも。ボランチとしてMVPを獲得しておる。
岳もSBでのプレイを魅せた。
最近では三竿が左SBとして出場しておる。
また、シャルケの篤人は、いずれボランチでプレイしてみたいと興味を隠さぬ。
小池くんもプレイの幅を広げ、鹿島にて躍動してくれるであろう。
楽しみにしておる。

チンチロリン
2016/04/28 12:01配信
Tomoko Iimori

サッカー選手において、負けず嫌いというスキルは必要不可欠なものといって良いであろう。
負けても悔しさを強く感じることがない選手も中にはいるというが、そういった選手たちの今後は先が見えているであろう。
負けたくないと漲る闘志。
悔しく歯を食いしばる気持ち。
勝たなくてはならないという使命感。
それらは戦う立場として必ず必要となるものだ。
流通経済大学サッカー部は幾度となくプロ選手を輩出し、たくさんの大学タイトルを得て、天皇杯ではJクラブにも勝利するような名門大学サッカー部である。
在籍する選手は1学年約60名から成る約240名。
強豪校に集まる良質な選手たちによる過酷な競争が存在するチームの中で限られたトップチームの中で、ピッチに立っている現在2年生。
昨年新人賞を獲得した流経大の若武者は、今季から鹿島アントラーズの特別強化指定選手にも登録された。
誰にも負けたくない―。
その強い信念が漲っている。
小池裕太。19歳。
彼のfootballに迫る―。
●プロになれなかった経験を経ての「今」
サッカーをいつ頃から始めたかという質問に対し、同時にインタビューをした他の選手たちの4歳というスタートを聞いて、
「4歳…なら俺は3歳。俺が一番」と冗談であってもサッカーをはじめた時期に対し負けず嫌いを発揮する。
自分が誰よりも一番サッカーをやってきたんだ。
そう前面に出したい彼は、幼少期にサッカーを始めた。
保育園の日常の日程が終わってからボールを蹴る。まだ少年とも言えないくらいに幼い頃から、ボールを蹴る楽しさを覚えた。
本格的にサッカーをやり始めたのは小学生に入ってからだという。
トップ下を任されていたという小池のその姿が浮かぶように、トップ下の選手であったであろうプレーが現在の左サイドバックのポジションでも感じることができる。
テクニックがあり、多彩なキックの選択がある姿は、トップ下での経験を感じさせる選手だ。
現在の左サイドバックのポジションには高校2年生頃から与えられた。
アルビレックス新潟ユースで、その才能が開花した。
アルビレックス新潟ユースの最高傑作とも呼ばれる選手の一人であった彼は、高校2年生でトップ登録となり、二種登録扱いになった。
当時からトップの練習やキャンプなどに参加し、その存在は全国的に知られる存在となり注目を集めた。
早くから抜き出たその才能を前にトップ登録は間違いないであろうと周囲は期待したが、高校3年の夏。
トップのキャンプ中に突然告げられた「抜けろ」という宣告。
その一言で、自分がトップ昇格することはもうないのだと悟った。
プロへ行くという揺るぎない目標を達成するため、他のJクラブに練習生として参加するも、正式なオファーは届かなかった。
ユース時代を小池は「やんちゃだった」「ガキだった」と振り返る。
監督に言われたことに対し、文句とも取れる言葉で言い返すこともあった。
どこか慣れが出てしまい、なぁなぁになってしまうことでプレーに波が生まれてしまうこともあった。
納得がいかないときには練習を途中で切り上げ帰ってしまうことさえあった。
そうした態度や姿が絶対になりたいと目指していたプロに繋がらなかった原因のひとつであると自分で今、振り返ることができている。
ユースを経てプロへ行く。その強く抱いていた目標はあと一歩のところで叶わなかった―。
掴みたかった目標を自らが遠ざけてしまい、原因を作ってしまったのかもしれない。
プロになるということは、技術や質だけが求められているのではなく、人間として必要なことがあると知った。
プロサッカー選手になるために必要なのは、技術や質だけではなかった。
プロへの道が閉ざされ、大学進学を模索する中で、流経大コーチである大平コーチから長く熱心な誘いを受けていた小池は流経大への進学を決める。
プロ選手を多く輩出している大学であり、環境も整っている流経大は魅力的だった。
入学が決まったタイミングで、インカレの決勝を見に行った。
その年、流経大が唯一手にしていなかったタイトル、インタレのタイトルを獲得した試合だった。
小池の流経大でのスタートは、先輩たちのインカレ優勝の瞬間からとなった。
プロになりたかった。なれると思っていた。
しかし、プロサッカー選手になることはできなかった。
でも絶対に、諦めない。
その想いを持って、流通経済大学の門をくぐった。
●どこが舞台となってもすべてを獲りに行くという強い「信念」

入学後、小池はJFLに参戦している流経大ドラゴンズ龍ヶ崎を舞台に戦った。
JFL6節にはスタメンに名を連ね、ゴールを決めた。
左サイドバックで出場した小池の初出場、初ゴール。
この試合が行われた6日後、トップチームの関東大学リーグに起用され、トップ昇格を果たした。
左足から繰り出される正確なキックと得意とする縦への仕掛けによって自らの特徴を魅せ、競争激しい流経大のトップチームでスタメンの座を得た。
その活躍が認められる形で2015シーズンの新人賞を獲得。
1年目にして、大学屈指の選手として名を挙げた。
大学に入った当初は、スピードの違いに少し慣れるまでに時間を要したと話す。
それでも「違い」を自分に吸収するまでに1.2試合の時間しかかけなかった。
すぐに適応することができること。それが自身の持つ能力でもあり、Jのトップチームに参加した経験があるだけにその部分が重要だと感じている。
「人数も多くて良い選手がたくさんいるからこそ、すぐに抜かされるという危機感を持つようになった」
ユース時代はトップと二種登録もされたことで、どこか自分のポジションが揺るがされることはないという中でプレーしてきた。
しかし、流経大は違う。
おそらくユースの頃のように慣れを見せたり、態度を悪くするようなことがあると、すぐに外される。
どんなにチームにとって戦力であっても、確実に外される。
能力のある選手であっても中野監督は問答無用に「適さない」が見えると起用しない。
そういった先輩たちの姿も空気も感じているからこそ、自分の高校時代を振り返り「ガキだった」と振り返ることができるほどに、忍耐を覚え、チームにおいて自分は自分だけではないという自覚を持った。
中野監督はプロを多く輩出してきた自らの手腕と指導においても、
「うちはプロ養成所ではない」と話す。
プロになる選手を育てることが第一ではなく、人間形成の部分に重点を置いている。
流経大の選手たちは自分たちが自身を見つめたときに「成長として感じる部分は人間としての成長」と多くの選手が口にするほど、その変化が大きく現れることが特徴だ。
まだ19歳の小池裕太が、地に足を付けそれまでの自分を振り返ることができていること。
それが「流経大らしい」変化なのだ。
それでも大人になりきったわけではない。
大人になりすぎてしまうと、選手としての魅力が半減してしまうこともある。
小池は良い意味でまだまだ「やんちゃ」さが残る選手であり、人間である。
そのやんちゃさがあるからこそ、どこへ行っても気持ちで空気で負けること、動じることはないであろう。
絶対に誰にも負けない―。
その漲った信念を持っていることが、インタビュー中にも充分に伝わってくる。
今季リーグ開幕前、鹿島アントラーズのキャンプに参加した。
大学1年生時の活躍が認められ、左サイドバックの選手として参加した小池は、紅白戦や練習試合を含め今季の土台を創り上げる一員としてプレーした。
その印象を「一人一人の質が全然違うと感じるほどに高いと感じた。それによって出しやすかったり受けやすかったりを実感した」という。
大学との違いを感じる中で「スピードは大学もある。スピードの部分では大学でも充分速い中でやっているのでやれると感じた」と話す。
「練習中の雰囲気も良く、優しくしてもらったこともあって伸び伸びとプレーすることができた」と話すが、特別指定選手となった今、プロへの練習へ行く「大学からのお客」として終わるつもりはない。
当然やるからにはポジションを奪う気持ちで、真っ向からチャレンジする。
今後、流経大での練習と試合での競争ある戦いをしながら、鹿島アントラーズの練習にも参加することとなる。
現在はまだ練習合流には至ってないが、授業の編成などを経て今後鹿島アントラーズの練習と流経大の練習とのバランスを取って、スケジュールをこなすことになる。
そのどちらにも、高いモチベーションで挑む。

大学での今季、自身の目標を
「アシスト王」と、強く言い切った。
そして力強く放った。
「自信がある」と―。
現在、流経大ではボランチで試合に出場している。
その理由について、自身では「守備強化」を挙げる。
中野監督ははじめから答えを選手にすべて与えない。
こういう理由でボランチにした、こういうプレーを求めているなんて言葉を並べることはない。
必ず選手に考える機会を与えるために、答えをはじめから与えることはしないのだ。
ボランチへのコンバートについて小池は
「自分は守備ができないと感じている。だからこそボランチで守備を強化することと、自分の好きであり特徴であるキックによってサイドへ振ったりといった展開能力も求められていると感じている」
「どこへでも常に顔を出せる選手になりたい。おそらくそれも求められていることだ」と話す。
中野監督が大学サッカーについてお話をしてくれた時、
「関東の大学サッカーはボランチの位置に強いプレッシャーがかかる。プロ以上にボランチに厳しいプレッシャーが来る」と話されていたことが、この小池のコンバートに繋がった。
Jクラブとの練習試合ではボランチに強いプレッシャーが来ることは少ない。
ボランチの位置にプレッシャーがないことで前を向いて自由にプレーできることになり、Jクラブ相手に手ごたえを感じることで自信を持ってしまうと中野監督は言う。
しかし実際は、大学リーグで強いプレッシャーが来ることでその手ごたえは全然通用しないという現実に当たるという。
小池にボランチというポジションを与えたということは、強いプレッシャーの中でも結果の出せる選手、守備面で課題があるからこそ厳しいプレッシャーの中で育てる中野監督の育成がそこにあるのではないであろうか。
それを言葉では説明されてはいない。
考える機会を与えられた小池は練習、そして試合を通してそのメッセージをキャッチしている。
「与えられたポジションはどこでもこなす。必ず結果を出したい」
そう、強く語った。
スピードに乗っても正確なキックを供給することができる。
身体は身長を数字で見ると小さいと感じるかもしれないが、数字以上の威圧感を感じる強さを持つ。
縦への仕掛けに思わず立ち上がってしまいそうになるほどのキレと鋭さを感じ、衝撃を覚える。
全身に鳥肌が立つ―。観ていてそんな感覚を久々に覚えるほどの選手である。
「やんちゃだ」と感じるかもしれない。
でも彼の良い意味での生意気さは、厳しい中でサッカーをする上で確実に必要なものであり、
プロの中でも動じることのない「信念」となる。
プロだから。
大学生だから。
そんな違いや分け方はナンセンスだ。そう彼は全身で言っている。
俺は、どこでもやってやる―。
その漲った信念は、今後自信を生み、悔しみを生み、前へ進み、立ち上がる すべての糧となるであろう。
大人になりすぎなくていい。
表に出るほどの負けん気は、鋭い武器となるであろう。
小池裕太。
流通経済大学サッカー部、そして鹿島アントラーズで戦う。
どちらも全力で、自分がそして周囲が求めるすべてを 獲りに行く。

◇小池裕太◇
1996.11.6生 DF
170? 64?
アルビレックス新潟ユース
2013年アルビレックス新潟トップ登録
2015年度デンソーカップチャレンジ全日本選抜
2016年鹿島アントラーズ特別指定選手

チンチロリン
流通経済大学の小池裕太くんについて記すCHANT誌のIimori女史である。
小池くんの負けず嫌いな部分、性格についてよく伝わってくる。
新潟ユース最高傑作と評され、高校2年にて2種登録された逸材が、何故トップ昇格を逃したかについても明らかになった。
ユース時代は、少々やんちゃで青臭かった模様。
トップ昇格を逃し、流通経済大学にて経験を積んだ小池くんは人間的成長を遂げたと受け取れる。
人間挫折することも必要と言えよう。
また、左SBとして鹿島の強化指定となった小池くんであるが、今季、流通経済大学ではボランチとして起用されておるとのこと。
これは良い経験となる。
鹿島に於いて、ボランチがSBを経験することも、SBがボランチにてプレイするのもよく見られる光景と言えよう。
かつてはジョルジーニョが世界最高のSBとして鹿島に入団しておきながらも。ボランチとしてMVPを獲得しておる。
岳もSBでのプレイを魅せた。
最近では三竿が左SBとして出場しておる。
また、シャルケの篤人は、いずれボランチでプレイしてみたいと興味を隠さぬ。
小池くんもプレイの幅を広げ、鹿島にて躍動してくれるであろう。
楽しみにしておる。

チンチロリン
鹿島の『バンディエラ』
Jで輝く『バンディエラ』。中村憲剛や中村俊輔、小笠原満男らが生み出す美徳と別格のスリリング
加部 究
016年04月28日
多摩川クラシコでの川崎の4点目に「バンディエラ」の真髄を見る。
イタリア語で「旗頭」を意味するバンディエラ。長年ひと筋で尽くし続け、チームの顔と言える選手だが、24年目を迎えたJリーグでもそうした選手が確かな存在感を見せている。日本では代表クラスの海外移籍が常態化した今日で、改めてクローズアップされるバンディエラの凄みとは――。
――◆――◆――
多摩川クラシコのアディショナルタイムは5分と告げられていた。1点を追いかけるFC東京が攻撃に出る。しかし自陣浅めの位置でボールを奪った川崎は、谷口彰悟が躊躇なく右サイドに流れていた中村憲剛につないだ。前がかりのFC東京の守備陣は、明らかに混乱していた。同数の人数を揃えていてもマークを掴めていない。中村憲は視線を上げボールを運び始める。1メートル斜め後方からは米本拓司が追走していた。中村憲35歳、米本とは、ちょうど10歳の年齢差がある。米本が全力で追いかけていれば、少なくとも攻撃を遅らせることはできたはずだ。だがドリブルを続ける中村憲との距離は縮まらない。もうこの瞬間に勝負は決着していた。
おそらく米本は、中村憲がコーナーフラッグへ運び時間稼ぎに出ると想定したに違いない。川崎はアウェーでリードをしていた。逃げ切ればいい。しかし中村憲は、それを逆手に取った。ドリブルの方向を変え内へ切り込むと、ペナルティエリアへと侵入していく。ゴール前の味方はマークを外していた。フリーの中村憲が、この位置から味方に合わせ損ねるはずがなかった。ピンポイントでエウシーニョの頭に届けて4点目。FC東京の息の根を止めた。
「あの駆け引き、技術。さすがのプレーでしたね」
川崎の風間八宏監督も手放しだった。
活発な点の取り合いとなった試合だが、振り返れば両者の明暗を分けたのは、こうして支柱的存在の有無だったのかもしれない。川崎の流れが淀む時は、パスの長さ、テンポに変化が乏しくなる。そんな時には、決まって中村憲が真っ先に閉塞状況を察知し、リズムを変えて試合を動かそうとする。だから全体が中村憲を見つけてボールを集めようとする。そしてそれはもう10年間以上も変わらない。
つまりバンディエラとは、そんな存在だ。サポーターはチームの旗を掲げて声を上げる。選手たちも旗を見上げて戦場に向かう。すべての視線を集めて牽引していくのだ。
決して11分の1ではない影響力を持つからこそ生まれる別格のスリリング。

その影響力は決して11分の1ではないからこそ、敵味方を引き込む圧倒的にスリリングな場面を生み出す。「バンディエラ」とはそうした存在だろう。(C) SOCCER DIGEST
フランチェスコ・トッティは、16歳からバンディエラを約束され、ベンチで待機する時間が増えた39歳の今でも視線をクギ付けにしている。リバプールにスティーブン・ジェラードが現われなければ、欧州チャンピオンズ・リーグ決勝で3点差を引っくり返す奇跡の逆転劇を導く者はいなかった。
この時代に、生涯同じユニフォームを着続けるバンディエラを探すのは難しい。今後Jリーグでも、生え抜きで引退するまで同じチームで中心的にプレーを続ける選手が出て来る可能性は少ないだろう。
だが現状では、広義でのバンディエラたちが確かにリーグを活気づけている。国内ではそれぞれ横浜や鹿島一筋の中村俊輔や小笠原満男がチームの顔となっているし、早いタイミングでG大阪のユニフォームを着た遠藤保仁も、今ではバンディエラと呼ぶに相応しい存在だ。
彼らが備えているのは年輪や経歴に裏打ちされた深遠な読み、オンオフを問わずチームを統括する能力、それに自信と相応のプライドだ。ベンチからもスタンドからも、そしてピッチ上でも全幅の信頼を集め、自発的に重責を担う。決して11分の1ではない影響力を自覚しながら決断しアクションを起こしていくから、別格にスリリングなのだ。
21世紀初頭に、若き中村俊と小笠原は激しい攻防を繰り広げた。やがてふたりとも日の丸をつけ、欧州でのプレーも経験した。特に中村俊は、スコットランドで伝説を作り再び横浜のユニフォームを着るのだが、Jでも優勝を逃すと号泣するほど真摯に戦い抜いた。それは日本人ならではの美徳であり、理想的なサイクルができつつある。一方で育成上手の鹿島の演出が心憎い。次期バンディエラ候補の柴崎岳は、間近で真髄を学び続けているのだ。
文:加部 究(スポーツライター)

チンチロリン
バンディエラについて記すサッカーライターの加部氏である。
鹿島の「バンディエラ」は満男と綴る。
鹿島のキャプテンである満男が背負うものは、チームの中でも一際重い。
その重責を担って勝利に導くからこその「バンディエラ」としても輝くと言って良かろう。
満男の背中から薫陶を受けた岳が次なる世代を引き継ぎつつある。
その様を「育成上手の演出」と加部氏は言う。
ジーコから始まった鹿島の伝統を受け伝えていく者は全て「バンディエラ」の資格を持とう。
鹿島の伝統を「バンディエラ」として引き継いでいく者たちを、ずっとずっと見守りたい。
楽しみである。

チンチロリン
加部 究
016年04月28日
多摩川クラシコでの川崎の4点目に「バンディエラ」の真髄を見る。
イタリア語で「旗頭」を意味するバンディエラ。長年ひと筋で尽くし続け、チームの顔と言える選手だが、24年目を迎えたJリーグでもそうした選手が確かな存在感を見せている。日本では代表クラスの海外移籍が常態化した今日で、改めてクローズアップされるバンディエラの凄みとは――。
――◆――◆――
多摩川クラシコのアディショナルタイムは5分と告げられていた。1点を追いかけるFC東京が攻撃に出る。しかし自陣浅めの位置でボールを奪った川崎は、谷口彰悟が躊躇なく右サイドに流れていた中村憲剛につないだ。前がかりのFC東京の守備陣は、明らかに混乱していた。同数の人数を揃えていてもマークを掴めていない。中村憲は視線を上げボールを運び始める。1メートル斜め後方からは米本拓司が追走していた。中村憲35歳、米本とは、ちょうど10歳の年齢差がある。米本が全力で追いかけていれば、少なくとも攻撃を遅らせることはできたはずだ。だがドリブルを続ける中村憲との距離は縮まらない。もうこの瞬間に勝負は決着していた。
おそらく米本は、中村憲がコーナーフラッグへ運び時間稼ぎに出ると想定したに違いない。川崎はアウェーでリードをしていた。逃げ切ればいい。しかし中村憲は、それを逆手に取った。ドリブルの方向を変え内へ切り込むと、ペナルティエリアへと侵入していく。ゴール前の味方はマークを外していた。フリーの中村憲が、この位置から味方に合わせ損ねるはずがなかった。ピンポイントでエウシーニョの頭に届けて4点目。FC東京の息の根を止めた。
「あの駆け引き、技術。さすがのプレーでしたね」
川崎の風間八宏監督も手放しだった。
活発な点の取り合いとなった試合だが、振り返れば両者の明暗を分けたのは、こうして支柱的存在の有無だったのかもしれない。川崎の流れが淀む時は、パスの長さ、テンポに変化が乏しくなる。そんな時には、決まって中村憲が真っ先に閉塞状況を察知し、リズムを変えて試合を動かそうとする。だから全体が中村憲を見つけてボールを集めようとする。そしてそれはもう10年間以上も変わらない。
つまりバンディエラとは、そんな存在だ。サポーターはチームの旗を掲げて声を上げる。選手たちも旗を見上げて戦場に向かう。すべての視線を集めて牽引していくのだ。
決して11分の1ではない影響力を持つからこそ生まれる別格のスリリング。

その影響力は決して11分の1ではないからこそ、敵味方を引き込む圧倒的にスリリングな場面を生み出す。「バンディエラ」とはそうした存在だろう。(C) SOCCER DIGEST
フランチェスコ・トッティは、16歳からバンディエラを約束され、ベンチで待機する時間が増えた39歳の今でも視線をクギ付けにしている。リバプールにスティーブン・ジェラードが現われなければ、欧州チャンピオンズ・リーグ決勝で3点差を引っくり返す奇跡の逆転劇を導く者はいなかった。
この時代に、生涯同じユニフォームを着続けるバンディエラを探すのは難しい。今後Jリーグでも、生え抜きで引退するまで同じチームで中心的にプレーを続ける選手が出て来る可能性は少ないだろう。
だが現状では、広義でのバンディエラたちが確かにリーグを活気づけている。国内ではそれぞれ横浜や鹿島一筋の中村俊輔や小笠原満男がチームの顔となっているし、早いタイミングでG大阪のユニフォームを着た遠藤保仁も、今ではバンディエラと呼ぶに相応しい存在だ。
彼らが備えているのは年輪や経歴に裏打ちされた深遠な読み、オンオフを問わずチームを統括する能力、それに自信と相応のプライドだ。ベンチからもスタンドからも、そしてピッチ上でも全幅の信頼を集め、自発的に重責を担う。決して11分の1ではない影響力を自覚しながら決断しアクションを起こしていくから、別格にスリリングなのだ。
21世紀初頭に、若き中村俊と小笠原は激しい攻防を繰り広げた。やがてふたりとも日の丸をつけ、欧州でのプレーも経験した。特に中村俊は、スコットランドで伝説を作り再び横浜のユニフォームを着るのだが、Jでも優勝を逃すと号泣するほど真摯に戦い抜いた。それは日本人ならではの美徳であり、理想的なサイクルができつつある。一方で育成上手の鹿島の演出が心憎い。次期バンディエラ候補の柴崎岳は、間近で真髄を学び続けているのだ。
文:加部 究(スポーツライター)

チンチロリン
バンディエラについて記すサッカーライターの加部氏である。
鹿島の「バンディエラ」は満男と綴る。
鹿島のキャプテンである満男が背負うものは、チームの中でも一際重い。
その重責を担って勝利に導くからこその「バンディエラ」としても輝くと言って良かろう。
満男の背中から薫陶を受けた岳が次なる世代を引き継ぎつつある。
その様を「育成上手の演出」と加部氏は言う。
ジーコから始まった鹿島の伝統を受け伝えていく者は全て「バンディエラ」の資格を持とう。
鹿島の伝統を「バンディエラ」として引き継いでいく者たちを、ずっとずっと見守りたい。
楽しみである。

チンチロリン
U-19日本代表候補 練習試合 ジュビロ磐田戦
U-19日本代表候補 トレーニングキャンプ 練習試合 マッチレポート vs.ジュビロ磐田
2016年04月28日

練習試合 vs ジュビロ磐田
2016年4月27日(水) キックオフ時間 14:00 試合時間 90分(45分×2)
ヤマハ大久保グラウンド(静岡県/磐田市)
ジュビロ磐田 1-0(前半1-0、後半0-0)U-19日本代表候補
27分 失点(PK)(ジュビロ磐田)
スターティングメンバー
GK:廣末陸
DF:藤谷壮、野田裕喜、町田浩樹、舩木翔
MF:岩崎悠人、市丸瑞希、冨安健洋、伊藤涼太郎
FW:堂安律、小川航基
2本目
GK:小島亨介
DF:岩田智輝、大南拓磨、森下怜哉、杉岡大暉
MF:佐藤亮、坂井大将、久保田和音、?木彰人
FW:垣田裕暉、森晃太
3本目
GK:大迫敬介
交代
30分 廣末陸 → 小島亨介
60分 小島亨介 → 大迫敬介

監督・選手コメント
内山篤 監督
4月上旬に大阪で行われたトレーニングキャンプに続き、今回のキャンプも選手たちは積極的にプレーし、良い活動になりました。今日の練習試合でも良いプレーが多く見られましたし、同時に課題も確認することができました。課題は、せっかく味方から奪ったボールをフリーの状態でコントロールミスやパスミスから簡単に奪われ、そのままシュートまで打たれてしまう場面が目立ったことです。相手のレベルが高くなれば、こうしたミスを見逃さずに攻め込まれ、失点を許してしまいます。普段のトレーニングから常に試合を意識したプレーを心掛けてもらえるようにしていきたいと思います。
小島亨介 選手(早稲田大学)
今回のキャンプでは、攻撃面、守備面で連携やコミュニケーションに少し成果が見られたと感じています。今日の試合では、ゴール前までの連携は良い部分が見られましたが、最後のゴール前の質のところで得点できていないという課題が残りました。守備面では人数がいても守りきれず、もったいない失点があったので、まだまだ攻守にわたっての勝負強さが足りないと実感しました。今回のキャンプで出た個々の課題を修正して、チーム力を向上できるように取り組んでいきたいと思います。
佐藤亮 選手(明治大学)
今回、追加招集で呼んでいただいたことに感謝しています。ジュビロ磐田との試合では、自分のストロングポイントを発揮出来たように感じました。しかし細かい部分の修正も多く見つかったので、今後のトレーニングで向き合ってやっていきたいと思います。次のキャンプにも呼んでいただけるよう、今から意識していきたいです。
市丸瑞希 選手(ガンバ大阪)
とても充実した活動になったと思います。試合には負けましたが、チームでも個人でも課題が出てきたので収穫はあったと思います。チームに戻って個人のレベルをもっと上げていかないとチーム力も上がらないので、日々の練習を意識高くやっていきたいと思います。
岩崎悠人 選手(京都橘高校)
個人としてもチームとしても課題の多いキャンプとなりました。今日のジュビロ磐田との試合では、トレーニングの成果を出す良い機会でしたが、内容・結果ともに納得のいかないかたちで終えることになりました。自分の課題を早く改善するために、チームに帰ってしっかり自分と向き合い、世界で戦うための準備をしていきたいです。また代表活動に参加できるよう頑張ります。

スケジュール
4月25日(月) PM トレーニング
4月26日(火) AM/PM トレーニング
4月27日(水) 0-1 練習試合 vs ジュビロ磐田(ヤマハ大久保グラウンド)
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

チンチロリン
ジュビロとの練習試合を行ったU-19日本代表候補である。
町田は1本目、和音と垣田は2本目に出場しておる。
鹿島が狙う岩崎悠人くんは町田と共に1本目に出場しておる。
結果はPKによる失点を守り切られ、0-1の敗戦を喫しておる。
岩崎悠人くんが言うように課題の多い試合だった様子。
各自強化に努め、レベルアップが必要であろう。
町田、和音、垣田は、鹿島にて練習に励み、更なる成長を遂げるのだ。
期待しておる。

チンチロリン
2016年04月28日

練習試合 vs ジュビロ磐田
2016年4月27日(水) キックオフ時間 14:00 試合時間 90分(45分×2)
ヤマハ大久保グラウンド(静岡県/磐田市)
ジュビロ磐田 1-0(前半1-0、後半0-0)U-19日本代表候補
27分 失点(PK)(ジュビロ磐田)
スターティングメンバー
GK:廣末陸
DF:藤谷壮、野田裕喜、町田浩樹、舩木翔
MF:岩崎悠人、市丸瑞希、冨安健洋、伊藤涼太郎
FW:堂安律、小川航基
2本目
GK:小島亨介
DF:岩田智輝、大南拓磨、森下怜哉、杉岡大暉
MF:佐藤亮、坂井大将、久保田和音、?木彰人
FW:垣田裕暉、森晃太
3本目
GK:大迫敬介
交代
30分 廣末陸 → 小島亨介
60分 小島亨介 → 大迫敬介

監督・選手コメント
内山篤 監督
4月上旬に大阪で行われたトレーニングキャンプに続き、今回のキャンプも選手たちは積極的にプレーし、良い活動になりました。今日の練習試合でも良いプレーが多く見られましたし、同時に課題も確認することができました。課題は、せっかく味方から奪ったボールをフリーの状態でコントロールミスやパスミスから簡単に奪われ、そのままシュートまで打たれてしまう場面が目立ったことです。相手のレベルが高くなれば、こうしたミスを見逃さずに攻め込まれ、失点を許してしまいます。普段のトレーニングから常に試合を意識したプレーを心掛けてもらえるようにしていきたいと思います。
小島亨介 選手(早稲田大学)
今回のキャンプでは、攻撃面、守備面で連携やコミュニケーションに少し成果が見られたと感じています。今日の試合では、ゴール前までの連携は良い部分が見られましたが、最後のゴール前の質のところで得点できていないという課題が残りました。守備面では人数がいても守りきれず、もったいない失点があったので、まだまだ攻守にわたっての勝負強さが足りないと実感しました。今回のキャンプで出た個々の課題を修正して、チーム力を向上できるように取り組んでいきたいと思います。
佐藤亮 選手(明治大学)
今回、追加招集で呼んでいただいたことに感謝しています。ジュビロ磐田との試合では、自分のストロングポイントを発揮出来たように感じました。しかし細かい部分の修正も多く見つかったので、今後のトレーニングで向き合ってやっていきたいと思います。次のキャンプにも呼んでいただけるよう、今から意識していきたいです。
市丸瑞希 選手(ガンバ大阪)
とても充実した活動になったと思います。試合には負けましたが、チームでも個人でも課題が出てきたので収穫はあったと思います。チームに戻って個人のレベルをもっと上げていかないとチーム力も上がらないので、日々の練習を意識高くやっていきたいと思います。
岩崎悠人 選手(京都橘高校)
個人としてもチームとしても課題の多いキャンプとなりました。今日のジュビロ磐田との試合では、トレーニングの成果を出す良い機会でしたが、内容・結果ともに納得のいかないかたちで終えることになりました。自分の課題を早く改善するために、チームに帰ってしっかり自分と向き合い、世界で戦うための準備をしていきたいです。また代表活動に参加できるよう頑張ります。

スケジュール
4月25日(月) PM トレーニング
4月26日(火) AM/PM トレーニング
4月27日(水) 0-1 練習試合 vs ジュビロ磐田(ヤマハ大久保グラウンド)
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

チンチロリン
ジュビロとの練習試合を行ったU-19日本代表候補である。
町田は1本目、和音と垣田は2本目に出場しておる。
鹿島が狙う岩崎悠人くんは町田と共に1本目に出場しておる。
結果はPKによる失点を守り切られ、0-1の敗戦を喫しておる。
岩崎悠人くんが言うように課題の多い試合だった様子。
各自強化に努め、レベルアップが必要であろう。
町田、和音、垣田は、鹿島にて練習に励み、更なる成長を遂げるのだ。
期待しておる。

チンチロリン
オリヴェイラ監督、スポルチを指揮
ブラジルのスポルチ、最近の指揮官はやたら日本と縁がある

2016/04/28 06:00
Written by 編集部H

ブラジルのスポルチは26日、新たな指揮官にオズワルド・オリヴェイラ氏を招へいしたことを発表した。
ペルナンブッコ州の強豪スポルチは、2014年からエドゥアルド・バチスタ氏が率いていたが、同氏は昨年9月、リオの名門フルミネンセに引き抜かれる形で退任。後任に招かれたのは現役時代にジーコ、トニーニョ・セレーゾ、ソクラテスと「黄金のカルテット」を形成した元ブラジル代表MFファルカン氏だった。
しかしファルカン氏は、今月行われたコパ・ド・ノルデスチ(北東カップ)の準決勝でカンピネンセに不覚を取り解任。このほど、オズワルド・オリヴェイラ氏が招へいされる運びとなった。
Jリーグのファンの方であればピンとくる名前であろう。
最初に名前の出たバチスタ氏は、現在ヴィッセル神戸を指揮するネルシーニョ監督の息子で、ネルシーニョ監督が名古屋グランパスを率いた2003〜2005年と、柏レイソル時代に父親の下でコーチを務めた経験を持っている。
また、ファルカン氏は1994年にわずか5か月間だが日本代表の監督を務め、オリヴェイラ氏は鹿島アントラーズを5シーズン率い、2007年からJ1で3連覇の偉業を成し遂げたことで記憶に新しい。
つまり、3人連続で日本に所縁のある指揮官になったというわけだ。

チンチロリン
スポルチの指揮を執ることとなったオリヴェイラ監督である。
これは嬉しい報。
どのようなチームを作り上げるのであろうか。
是非とも南米大陸を制覇して欲しいところ。
鹿島もいずれアジアを制すべく勝利を積み重ねて行く。
CWCの対戦を夢見たい。
楽しみにしたい。

チンチロリン

2016/04/28 06:00
Written by 編集部H

ブラジルのスポルチは26日、新たな指揮官にオズワルド・オリヴェイラ氏を招へいしたことを発表した。
ペルナンブッコ州の強豪スポルチは、2014年からエドゥアルド・バチスタ氏が率いていたが、同氏は昨年9月、リオの名門フルミネンセに引き抜かれる形で退任。後任に招かれたのは現役時代にジーコ、トニーニョ・セレーゾ、ソクラテスと「黄金のカルテット」を形成した元ブラジル代表MFファルカン氏だった。
しかしファルカン氏は、今月行われたコパ・ド・ノルデスチ(北東カップ)の準決勝でカンピネンセに不覚を取り解任。このほど、オズワルド・オリヴェイラ氏が招へいされる運びとなった。
Jリーグのファンの方であればピンとくる名前であろう。
最初に名前の出たバチスタ氏は、現在ヴィッセル神戸を指揮するネルシーニョ監督の息子で、ネルシーニョ監督が名古屋グランパスを率いた2003〜2005年と、柏レイソル時代に父親の下でコーチを務めた経験を持っている。
また、ファルカン氏は1994年にわずか5か月間だが日本代表の監督を務め、オリヴェイラ氏は鹿島アントラーズを5シーズン率い、2007年からJ1で3連覇の偉業を成し遂げたことで記憶に新しい。
つまり、3人連続で日本に所縁のある指揮官になったというわけだ。

チンチロリン
スポルチの指揮を執ることとなったオリヴェイラ監督である。
これは嬉しい報。
どのようなチームを作り上げるのであろうか。
是非とも南米大陸を制覇して欲しいところ。
鹿島もいずれアジアを制すべく勝利を積み重ねて行く。
CWCの対戦を夢見たい。
楽しみにしたい。

チンチロリン
聖真の活躍に期待
U-19日本代表候補・久保田和音コメント
U-19日本代表候補 静岡でのトレーニングキャンプ2日目
2016年04月27日
静岡でのトレーニングキャンプ2日目は午前午後と2部練習を行い、攻守においてチーム戦術を確認しました。ゲーム形式のトレーニングでは内山監督がプレーを止めてコーチングをすることもありましたが、選手間でもコミュニケーションを積極的に取りながら、ポジショニングやパスを出すタイミングなどの要求や確認をし、良い雰囲気の中でトレーニングが進みました。そしてウォーミングアップ時には小粥コンディショニングコーチの指導の元、体幹を鍛えたりランニングフォームを整え、選手がより良いパフォーマンスでプレーできるよう入念にチェックしました。ゴールキーパー陣は午前午後ともにフィールドプレーヤーよりも30分以上早くから始動。常に試合を意識したプレーを心がけることを前提に、とてもハードにトレーニングしました。
27日(水)はジュビロ磐田との練習試合。現時点でのチームとしての課題と成果を確認します。
選手コメント
藤谷壮 選手(ヴィッセル神戸)
今日の午後の練習では、守備の確認を重点的に行いました。その中で、相手選手をマーキングする時の受け渡しのタイミングや、アプローチのスピードをあげ、間合を少しでもつめるなどという意識を持って練習に取り組みました。全体で守備をするという意識の共有を深めることができたと思います。明日の試合では今日の練習の意識を持って取り組みたいと思います。
久保田和音 選手(鹿島アントラーズ)
今回のキャンプでは、チームとして最終予選に向けて細かい所までこだわってやっていくことと、個人としてこのチームで生き残るためにもトレーニングから守備の寄せであったり、中盤の選手としてゲームをコントロールすることを意識してプレーしました。トレーニングでは午前は攻撃、午後は守備のトレーニングを主に行い、明日の試合に向けて良いイメージをチームとして持つことがてきました。明日の試合では内容と結果にしっかりとこだわり、チームとしても個人としてもこの3日間のキャンプを良い形で終えれるようにしたいです。
大南拓磨 選手(ジュビロ磐田)
今回の代表候補合宿に選ばれ大変嬉しく思います。3日間という短い期間の合宿ですがチームの雰囲気も良くとても充実しています。個人的に細かいポジショニングの修正などたくさん課題がありますが、少しずつ成長しているのを実感しています。明日はジュビロ磐田との試合です。結果はもちろんのこと1つ1つの質にもこだわって内容の良いものにし、しっかりと自分をアピールできるように頑張ります。
スケジュール
4月25日(月) PM トレーニング
4月26日(火) AM/PM トレーニング
4月27日(水) 14:00 練習試合 vs ジュビロ磐田(ヤマハ大久保グラウンド)
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

チンチロリン
コメントしたU-19日本代表候補の久保田和音である。
「個人としてこのチームで生き残るためにも」とこの代表での立ち位置に危機感を抱いておる様子。
テクニックやポジショニング、戦術眼は良いものを持っておる。
体格を補う+αなのではなかろうか。
練習とトレーニングマッチにてそれをアピールし、良さを出して欲しい。
和音の輝きを期待しておる。

チンチロリン
2016年04月27日
静岡でのトレーニングキャンプ2日目は午前午後と2部練習を行い、攻守においてチーム戦術を確認しました。ゲーム形式のトレーニングでは内山監督がプレーを止めてコーチングをすることもありましたが、選手間でもコミュニケーションを積極的に取りながら、ポジショニングやパスを出すタイミングなどの要求や確認をし、良い雰囲気の中でトレーニングが進みました。そしてウォーミングアップ時には小粥コンディショニングコーチの指導の元、体幹を鍛えたりランニングフォームを整え、選手がより良いパフォーマンスでプレーできるよう入念にチェックしました。ゴールキーパー陣は午前午後ともにフィールドプレーヤーよりも30分以上早くから始動。常に試合を意識したプレーを心がけることを前提に、とてもハードにトレーニングしました。
27日(水)はジュビロ磐田との練習試合。現時点でのチームとしての課題と成果を確認します。
選手コメント
藤谷壮 選手(ヴィッセル神戸)
今日の午後の練習では、守備の確認を重点的に行いました。その中で、相手選手をマーキングする時の受け渡しのタイミングや、アプローチのスピードをあげ、間合を少しでもつめるなどという意識を持って練習に取り組みました。全体で守備をするという意識の共有を深めることができたと思います。明日の試合では今日の練習の意識を持って取り組みたいと思います。
久保田和音 選手(鹿島アントラーズ)
今回のキャンプでは、チームとして最終予選に向けて細かい所までこだわってやっていくことと、個人としてこのチームで生き残るためにもトレーニングから守備の寄せであったり、中盤の選手としてゲームをコントロールすることを意識してプレーしました。トレーニングでは午前は攻撃、午後は守備のトレーニングを主に行い、明日の試合に向けて良いイメージをチームとして持つことがてきました。明日の試合では内容と結果にしっかりとこだわり、チームとしても個人としてもこの3日間のキャンプを良い形で終えれるようにしたいです。
大南拓磨 選手(ジュビロ磐田)
今回の代表候補合宿に選ばれ大変嬉しく思います。3日間という短い期間の合宿ですがチームの雰囲気も良くとても充実しています。個人的に細かいポジショニングの修正などたくさん課題がありますが、少しずつ成長しているのを実感しています。明日はジュビロ磐田との試合です。結果はもちろんのこと1つ1つの質にもこだわって内容の良いものにし、しっかりと自分をアピールできるように頑張ります。
スケジュール
4月25日(月) PM トレーニング
4月26日(火) AM/PM トレーニング
4月27日(水) 14:00 練習試合 vs ジュビロ磐田(ヤマハ大久保グラウンド)
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

チンチロリン
コメントしたU-19日本代表候補の久保田和音である。
「個人としてこのチームで生き残るためにも」とこの代表での立ち位置に危機感を抱いておる様子。
テクニックやポジショニング、戦術眼は良いものを持っておる。
体格を補う+αなのではなかろうか。
練習とトレーニングマッチにてそれをアピールし、良さを出して欲しい。
和音の輝きを期待しておる。

チンチロリン
スペシャルな才能を持つのは金崎だけではない。柴崎こそ、そう言われる立場に戻らなければならない
【鹿島】調子を落としても“外せない”柴崎岳に要求されるスペシャルな働き
田中 滋
2016年04月26日
パスを回してリズムを作るだけなら、多くの選手がこなしている。

広島戦では、相手の度肝を抜く豪快なヘディングシュートを決めた柴崎。10番には試合を決める仕事が求められている。写真:徳原隆元
一瞬、誰がゴールを決めたのか分からなかった。ふわりと浮いたパスに呼応して思い切り高く舞い上がった選手が、大きく頭を振ってヘディングシュートを飛ばす。確か、髪の色が漆黒の細身の選手が決めたように見えたが、まるでヘディングを得意とするストライカーのようなイメージは別人を想起させる。
しかし、土居聖真に抱きつかれているのは確かにその人。広島を突き放す会心の一撃は、冷静沈着、つねにポーカーフェイスを崩さない柴崎岳による渾身のヘディングシュートだった。
試合が終われば、そこにいるのはいつもの柴崎。
「カイオが良い仕掛けからクロスを上げてくると思った。意識したのは相手の前に入ることとしっかりと飛び込むこと。すべてがマッチして生まれたゴールだと思います。どんなボールが来るかなと思いましたけど、それが足であれヘディングであれ、すべて準備していました」
淡々と、よどむことなく自身のプレーを振り返る。自分の感覚を言葉にするだけの選手も多いなか、柴崎はつねに客観性を保つ。その時自分がどう思い、なぜその結果に結びついたのかを、正確に言葉にした。
とはいえ、そのJ1第1ステージ6節・広島戦のゴール以降、柴崎が鹿島の得点に絡んだプレーはない。リーグ戦8試合を終えた時点で1ゴール・1アシストという数字は、ゴールにつながるプレーの増加を目標に掲げてプレーする選手にとっては物足りないものだろう。
しかし、シーズン序盤の低調ぶりからは抜け出しつつある。記録として数字には残っていないが、ラストパスの回数、ペナルティエリア内に侵入する速さ、プレーの躍動感は目に見えて向上してきた。
ただし、それだけならリーグにたくさんいる“いい選手”のひとりに過ぎない。パスを回して攻撃のリズムを作るだけの役目なら、多くの選手がこなしている。
求められるのはプレーの凄み、試合を決定づける圧倒的なプレーだ。そして、それは高望みでもなんでもない。つい1年前の柴崎は、実際にそうしたパフォーマンスを見せており、それこそが本来の姿のはずだからだ。
石井監督がどんな状態でも柴崎を起用し続ける理由とは。

攻守両面で貢献度の高い働きを見せる柴崎に、指揮官も大きな信頼を寄せる。しかし、本来の凄みのあるプレーを見せてこそ、その価値はより高まるはずだ。写真:徳原隆元
鹿島の石井正忠監督は、ここまでリーグ戦全試合で柴崎をフル出場させてきた。どんなに調子を落としているように見えてもメンバーから外すことなく、攻撃の中心に据えてきたのだ。監督が柴崎を評価するポイントはふたつある。
「まわりの選手とうまく連係して守備ができる」という守備時のポジショニング、と「最後の最後までああやって前線まで攻撃の選手として上がっていける運動量とアグレッシブさ」だという。
鹿島は8節で柏に敗れ、今季の公式戦で4度目の敗戦を喫した。そのうち3度は金崎夢生を欠いたなかでの戦いだったことから、“金崎頼み”の印象は強まるばかりだ。
しかし、スペシャルな才能を持つのは金崎だけではない。柴崎こそ、そう言われる立場に戻らなければならない。
取材・文:田中 滋(フリーライター)

チンチロリン
岳についてサッカーダイジェストに寄稿した田中滋氏である。
今季、未だ1G1Aと結果こそ出しておらぬが、鹿島における存在感の重要性について説いておる。
石井監督は、「まわりの選手とうまく連係して守備ができる」と「最後の最後までああやって前線まで攻撃の選手として上がっていける運動量とアグレッシブさ」の二点について語っておるとのこと。
守備と運動量を評価するからこそのボランチ起用とも受け取れる。
岳の才能・特性を考えれば、もっと前目、攻撃に多く絡むポジションに適用したいところ。
しかしながら、指揮官はボランチ起用へのこだわりを見せておる。
それもこのコメントから理解できよう。
スペシャルなボランチとしてタイトルのために躍動するのだ。
岳の活躍を期待しておる。

チンチロリン
田中 滋
2016年04月26日
パスを回してリズムを作るだけなら、多くの選手がこなしている。

広島戦では、相手の度肝を抜く豪快なヘディングシュートを決めた柴崎。10番には試合を決める仕事が求められている。写真:徳原隆元
一瞬、誰がゴールを決めたのか分からなかった。ふわりと浮いたパスに呼応して思い切り高く舞い上がった選手が、大きく頭を振ってヘディングシュートを飛ばす。確か、髪の色が漆黒の細身の選手が決めたように見えたが、まるでヘディングを得意とするストライカーのようなイメージは別人を想起させる。
しかし、土居聖真に抱きつかれているのは確かにその人。広島を突き放す会心の一撃は、冷静沈着、つねにポーカーフェイスを崩さない柴崎岳による渾身のヘディングシュートだった。
試合が終われば、そこにいるのはいつもの柴崎。
「カイオが良い仕掛けからクロスを上げてくると思った。意識したのは相手の前に入ることとしっかりと飛び込むこと。すべてがマッチして生まれたゴールだと思います。どんなボールが来るかなと思いましたけど、それが足であれヘディングであれ、すべて準備していました」
淡々と、よどむことなく自身のプレーを振り返る。自分の感覚を言葉にするだけの選手も多いなか、柴崎はつねに客観性を保つ。その時自分がどう思い、なぜその結果に結びついたのかを、正確に言葉にした。
とはいえ、そのJ1第1ステージ6節・広島戦のゴール以降、柴崎が鹿島の得点に絡んだプレーはない。リーグ戦8試合を終えた時点で1ゴール・1アシストという数字は、ゴールにつながるプレーの増加を目標に掲げてプレーする選手にとっては物足りないものだろう。
しかし、シーズン序盤の低調ぶりからは抜け出しつつある。記録として数字には残っていないが、ラストパスの回数、ペナルティエリア内に侵入する速さ、プレーの躍動感は目に見えて向上してきた。
ただし、それだけならリーグにたくさんいる“いい選手”のひとりに過ぎない。パスを回して攻撃のリズムを作るだけの役目なら、多くの選手がこなしている。
求められるのはプレーの凄み、試合を決定づける圧倒的なプレーだ。そして、それは高望みでもなんでもない。つい1年前の柴崎は、実際にそうしたパフォーマンスを見せており、それこそが本来の姿のはずだからだ。
石井監督がどんな状態でも柴崎を起用し続ける理由とは。

攻守両面で貢献度の高い働きを見せる柴崎に、指揮官も大きな信頼を寄せる。しかし、本来の凄みのあるプレーを見せてこそ、その価値はより高まるはずだ。写真:徳原隆元
鹿島の石井正忠監督は、ここまでリーグ戦全試合で柴崎をフル出場させてきた。どんなに調子を落としているように見えてもメンバーから外すことなく、攻撃の中心に据えてきたのだ。監督が柴崎を評価するポイントはふたつある。
「まわりの選手とうまく連係して守備ができる」という守備時のポジショニング、と「最後の最後までああやって前線まで攻撃の選手として上がっていける運動量とアグレッシブさ」だという。
鹿島は8節で柏に敗れ、今季の公式戦で4度目の敗戦を喫した。そのうち3度は金崎夢生を欠いたなかでの戦いだったことから、“金崎頼み”の印象は強まるばかりだ。
しかし、スペシャルな才能を持つのは金崎だけではない。柴崎こそ、そう言われる立場に戻らなければならない。
取材・文:田中 滋(フリーライター)

チンチロリン
岳についてサッカーダイジェストに寄稿した田中滋氏である。
今季、未だ1G1Aと結果こそ出しておらぬが、鹿島における存在感の重要性について説いておる。
石井監督は、「まわりの選手とうまく連係して守備ができる」と「最後の最後までああやって前線まで攻撃の選手として上がっていける運動量とアグレッシブさ」の二点について語っておるとのこと。
守備と運動量を評価するからこそのボランチ起用とも受け取れる。
岳の才能・特性を考えれば、もっと前目、攻撃に多く絡むポジションに適用したいところ。
しかしながら、指揮官はボランチ起用へのこだわりを見せておる。
それもこのコメントから理解できよう。
スペシャルなボランチとしてタイトルのために躍動するのだ。
岳の活躍を期待しておる。

チンチロリン
植田、今の世界が当たり前じゃないっていうのは、すごく感じました
熊本入りした植田直通の涙と行動力。
小笠原「何でもする」に背中を押され。
posted2016/04/26 11:20

リオ五輪代表でも不動のセンターバック。その真っ直ぐな性格と強靭な肉体は熊本で培ったものだ。
text by
松本宣昭
Yoshiaki Matsumoto
PROFILE
photograph by
Kashima Antlers
これは4月4日、つまり熊本地震が発生する10日前に鹿島アントラーズの植田直通が語った言葉である。1994年生まれのアスリートを特集する取材の一環で、「今までの人生で最も印象に残っているニュースは?」と尋ねた。数秒の熟考後、彼はこう答えた。
「やっぱり、東日本大震災ですね。あのとき、僕はまだ高校生(大津高校1年)で、熊本にいました。九州は全く揺れなくて、大地震が起きたことを知ったのは夜、学校から寮に帰って、食堂でテレビを見たときでした。津波でたくさんの家が流されている映像を見て、ものすごい衝撃を受けて。これが本当に日本なのかと思ったことを、鮮明に覚えています。当時、被災地のために何かできないかという気持ちがあって、でも、まだ高校生である自分には、何もすることができなくて。それがすごく歯がゆかったんです。
高校を卒業して、被災地クラブのひとつである鹿島に加入しました。ここには、未だに震災によってぐにゃぐにゃになった道路があります。鹿島では、先輩の(小笠原)満男さんたちが軸となって『東北人魂を持つJ選手の会』として復興支援活動を行なっています。その姿を間近に見ていると、これは東北の人たちだけの問題じゃないと感じるんです。僕は九州人ですけど、同じ日本国民として何かできることはないか、何かしたいといつも考えています。
これまでのシーズンオフは、年代別代表の大会や合宿が入ってしまい、なかなか支援活動に参加できませんでした。でも、来年のオフはリオ五輪も終わっていますし、何らかの形で活動に参加できると思っています」
小笠原からかけられた「何でもする」。
このインタビューから10日後、植田は鹿島の選手寮のテレビで、自身が生まれ育った土地が激しい揺れに襲われる光景を目撃することになる。
4月14日、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード6.5、最大震度7の地震が発生した。植田の故郷である熊本県宇土市も、震度5強の揺れに見舞われ、宇土市役所は半壊状態となった。植田はすぐに家族に連絡し、無事であること、避難を始めたことを知った。翌日、小笠原からは「手伝えることがあれば、何でもする。何でも言ってくれ」と言葉をもらった。
「戦士の顔」を崩さない植田が、カメラの前で泣いた。
熊本地震発生から2日後、ピッチ上では鋭い眼光で相手FWを威嚇し「戦士の顔」を崩さない植田が、テレビカメラの前で泣いていた。湘南ベルマーレ戦で3−0の完封勝利に貢献し、試合後のヒーローインタビューで「熊本出身の植田選手にとって、今日は特別な想いでのプレーだったと思います。胸の内を聞かせてください」と問われたときだった。右手で目頭を押さえ、約30秒の沈黙の後、「僕には、それ(サッカーで勇気づけること)しかないんで。頑張ります」とだけ声を振り絞り、カメラの前を去った。
高校時代の話をするときには、無意識に熊本訛りが出る男だ。苦しむ故郷のために、サッカー以外の面でも「何かをしたい」と思っていたのは間違いない。プロサッカー選手となった植田は、「何もできなかった」高校時代とは違い、すぐに行動に移した。
湘南戦の翌日、午前練習後にクラブの強化部に「熊本に行きたい」と直訴し、安全第一を条件に許可をもらった。オフだった翌日を含めて、1泊2日の強行日程だった。
植田の気持ちを汲み取った小笠原、選手会長の西大伍、若手の久保田和音、鈴木優磨、垣田裕暉も同行した。熊本空港は閉鎖されていたため、成田空港から福岡空港へ飛び、福岡空港からはレンタカー3台に飲料水など支援物資を詰め込んで、陸路で熊本入り。母校の大津高に隣接する大津中など、避難所を回って物資を渡した。
植田「今の世界が当たり前じゃない」
熊本から鹿島に戻った植田は、被災地を直接見て感じたことを、こう語っている。
「今の世界が当たり前じゃないっていうのは、すごく感じました。今こうやって鹿島のチームメイトたちと試合をやって、練習をやれているのが、当たり前じゃないというのもすごく感じたので、今できることを精一杯やっていくことを強く思いました。
まだ僕が行ったときは、地震発生からあまり時間が経っていなくて、被災地も慌しい状況の中で、避難所で寝る人もいれば、車で寝ている人もたくさんいて、収拾がついていない状況でした。物資が回ってないところもあって。今は物資も届き始めている状況ですけど、それを配る人がいないというか、ボランティアの人たちの人数も足りていないという話も聞きました。そういうところは僕にも何かできることがないかと思って、少しでも協力できるように、これからもやっていきたいと思います。
地元の熊本で被災している人がたくさんいて、テレビを観る状況ではないかもしれないけど、僕たち鹿島の結果というのはいつか届くと思っています。その結果を知って、“熊本出身の植田”が少しでも頑張っているということを伝えられればいいなと、僕自身思っているので、これからもしっかりと勝ちを積み上げて、良い結果を報告していきたいです」
敗戦に見せた、誰よりも悔しそうな顔。
1人のプロ選手として、まずやるべきはサッカーで結果を残すこと。被災地支援活動をすることで本業が疎かになったら、誰も喜ばない。それは、植田本人が強く認識している。だからこそ、熊本から戻って最初の試合となった4月24日の柏レイソル戦で0−2で敗れたとき、誰よりも悔しそうな顔をしていたのが彼だった。勝てば首位浮上の可能性もあった一戦での、痛恨の完封負け。ただし、首位・浦和レッズとは勝ち点3差の3位。直接対決もまだ残されている。
次こそ、良い報告を――。試合後、無言のまま取材エリアを過ぎ去り、駐車場へと向かう熊本男児の背中からは、自分自身へのふがいなさと、次戦への闘志が溢れ出ていた。

チンチロリン
植田について記すNumber紙の松本氏である。
被災に関すること、そしてサッカーに向かう姿勢が伝わってくる。
熊本を背負って戦う植田を応援していく。
勝利を掴むその力をこれからも発揮し続けてくれ。
頼もしい男の活躍を後押ししたい。

チンチロリン
小笠原「何でもする」に背中を押され。
posted2016/04/26 11:20

リオ五輪代表でも不動のセンターバック。その真っ直ぐな性格と強靭な肉体は熊本で培ったものだ。
text by
松本宣昭
Yoshiaki Matsumoto
PROFILE
photograph by
Kashima Antlers
これは4月4日、つまり熊本地震が発生する10日前に鹿島アントラーズの植田直通が語った言葉である。1994年生まれのアスリートを特集する取材の一環で、「今までの人生で最も印象に残っているニュースは?」と尋ねた。数秒の熟考後、彼はこう答えた。
「やっぱり、東日本大震災ですね。あのとき、僕はまだ高校生(大津高校1年)で、熊本にいました。九州は全く揺れなくて、大地震が起きたことを知ったのは夜、学校から寮に帰って、食堂でテレビを見たときでした。津波でたくさんの家が流されている映像を見て、ものすごい衝撃を受けて。これが本当に日本なのかと思ったことを、鮮明に覚えています。当時、被災地のために何かできないかという気持ちがあって、でも、まだ高校生である自分には、何もすることができなくて。それがすごく歯がゆかったんです。
高校を卒業して、被災地クラブのひとつである鹿島に加入しました。ここには、未だに震災によってぐにゃぐにゃになった道路があります。鹿島では、先輩の(小笠原)満男さんたちが軸となって『東北人魂を持つJ選手の会』として復興支援活動を行なっています。その姿を間近に見ていると、これは東北の人たちだけの問題じゃないと感じるんです。僕は九州人ですけど、同じ日本国民として何かできることはないか、何かしたいといつも考えています。
これまでのシーズンオフは、年代別代表の大会や合宿が入ってしまい、なかなか支援活動に参加できませんでした。でも、来年のオフはリオ五輪も終わっていますし、何らかの形で活動に参加できると思っています」
小笠原からかけられた「何でもする」。
このインタビューから10日後、植田は鹿島の選手寮のテレビで、自身が生まれ育った土地が激しい揺れに襲われる光景を目撃することになる。
4月14日、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード6.5、最大震度7の地震が発生した。植田の故郷である熊本県宇土市も、震度5強の揺れに見舞われ、宇土市役所は半壊状態となった。植田はすぐに家族に連絡し、無事であること、避難を始めたことを知った。翌日、小笠原からは「手伝えることがあれば、何でもする。何でも言ってくれ」と言葉をもらった。
「戦士の顔」を崩さない植田が、カメラの前で泣いた。
熊本地震発生から2日後、ピッチ上では鋭い眼光で相手FWを威嚇し「戦士の顔」を崩さない植田が、テレビカメラの前で泣いていた。湘南ベルマーレ戦で3−0の完封勝利に貢献し、試合後のヒーローインタビューで「熊本出身の植田選手にとって、今日は特別な想いでのプレーだったと思います。胸の内を聞かせてください」と問われたときだった。右手で目頭を押さえ、約30秒の沈黙の後、「僕には、それ(サッカーで勇気づけること)しかないんで。頑張ります」とだけ声を振り絞り、カメラの前を去った。
高校時代の話をするときには、無意識に熊本訛りが出る男だ。苦しむ故郷のために、サッカー以外の面でも「何かをしたい」と思っていたのは間違いない。プロサッカー選手となった植田は、「何もできなかった」高校時代とは違い、すぐに行動に移した。
湘南戦の翌日、午前練習後にクラブの強化部に「熊本に行きたい」と直訴し、安全第一を条件に許可をもらった。オフだった翌日を含めて、1泊2日の強行日程だった。
植田の気持ちを汲み取った小笠原、選手会長の西大伍、若手の久保田和音、鈴木優磨、垣田裕暉も同行した。熊本空港は閉鎖されていたため、成田空港から福岡空港へ飛び、福岡空港からはレンタカー3台に飲料水など支援物資を詰め込んで、陸路で熊本入り。母校の大津高に隣接する大津中など、避難所を回って物資を渡した。
植田「今の世界が当たり前じゃない」
熊本から鹿島に戻った植田は、被災地を直接見て感じたことを、こう語っている。
「今の世界が当たり前じゃないっていうのは、すごく感じました。今こうやって鹿島のチームメイトたちと試合をやって、練習をやれているのが、当たり前じゃないというのもすごく感じたので、今できることを精一杯やっていくことを強く思いました。
まだ僕が行ったときは、地震発生からあまり時間が経っていなくて、被災地も慌しい状況の中で、避難所で寝る人もいれば、車で寝ている人もたくさんいて、収拾がついていない状況でした。物資が回ってないところもあって。今は物資も届き始めている状況ですけど、それを配る人がいないというか、ボランティアの人たちの人数も足りていないという話も聞きました。そういうところは僕にも何かできることがないかと思って、少しでも協力できるように、これからもやっていきたいと思います。
地元の熊本で被災している人がたくさんいて、テレビを観る状況ではないかもしれないけど、僕たち鹿島の結果というのはいつか届くと思っています。その結果を知って、“熊本出身の植田”が少しでも頑張っているということを伝えられればいいなと、僕自身思っているので、これからもしっかりと勝ちを積み上げて、良い結果を報告していきたいです」
敗戦に見せた、誰よりも悔しそうな顔。
1人のプロ選手として、まずやるべきはサッカーで結果を残すこと。被災地支援活動をすることで本業が疎かになったら、誰も喜ばない。それは、植田本人が強く認識している。だからこそ、熊本から戻って最初の試合となった4月24日の柏レイソル戦で0−2で敗れたとき、誰よりも悔しそうな顔をしていたのが彼だった。勝てば首位浮上の可能性もあった一戦での、痛恨の完封負け。ただし、首位・浦和レッズとは勝ち点3差の3位。直接対決もまだ残されている。
次こそ、良い報告を――。試合後、無言のまま取材エリアを過ぎ去り、駐車場へと向かう熊本男児の背中からは、自分自身へのふがいなさと、次戦への闘志が溢れ出ていた。

チンチロリン
植田について記すNumber紙の松本氏である。
被災に関すること、そしてサッカーに向かう姿勢が伝わってくる。
熊本を背負って戦う植田を応援していく。
勝利を掴むその力をこれからも発揮し続けてくれ。
頼もしい男の活躍を後押ししたい。

チンチロリン
仙台・野沢、13年連続ゴール記録達成
仙台MF野沢、カズに並ぶ13年連続J1弾

J1連続シーズン得点記録
仙台MF野沢が史上9人目の13年連続ゴールを達成した。24日の神戸戦で今季初ゴール。鹿島時代の04年にJ1初得点をマークしてから無得点だった年はなく、J1の連続シーズン得点記録でFWカズらと並び歴代6位タイに進出した。ここまで大きなケガもなく、常にJ1の第一線で活躍してきたことを示す証しだ。
本職は攻撃的MFも、今季はFWで起用されている。登録はMFのままながらFWでの先発は今季2試合目だった。鹿島時代の07〜09年にはリーグ3連覇に貢献した天才肌のパサーだが、ストライカーとしての能力も高く、FWでの出場が多かった05年には自己最多の10ゴールをマーク。FWにコンバートされたことで、今後さらにゴール数を伸ばしそうな気配が漂う。J1通算369試合67得点。34歳のベテランが11年ぶりに最前線に立ち、点取り屋としての能力を発揮しようとしている。
【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)

チンチロリン
J1連続ゴール記録を13年に延ばした仙台の野沢である。
これは誇らしい記録と言えよう。
初ゴールは2004年2ndステージセレッソ戦であろうか。
先制するも3失点を喫したこの試合、後半途中からピッチに立ち、ウッチーのアーリー気味のクロスに右足のダイレクトボレーで蹴り込んだ。
この同点弾でスタジアムは歓喜に沸いたものである。
この後、深井の逆転弾が決まりチームは勝利を掴んだ。
ここから早13年が経つというのか。
毎年のようにゴールを決めている野沢という選手の素晴らしさを改めて感じる。
これからもゴールを決め続けていって欲しい。
楽しみにしておる。

チンチロリン

J1連続シーズン得点記録
仙台MF野沢が史上9人目の13年連続ゴールを達成した。24日の神戸戦で今季初ゴール。鹿島時代の04年にJ1初得点をマークしてから無得点だった年はなく、J1の連続シーズン得点記録でFWカズらと並び歴代6位タイに進出した。ここまで大きなケガもなく、常にJ1の第一線で活躍してきたことを示す証しだ。
本職は攻撃的MFも、今季はFWで起用されている。登録はMFのままながらFWでの先発は今季2試合目だった。鹿島時代の07〜09年にはリーグ3連覇に貢献した天才肌のパサーだが、ストライカーとしての能力も高く、FWでの出場が多かった05年には自己最多の10ゴールをマーク。FWにコンバートされたことで、今後さらにゴール数を伸ばしそうな気配が漂う。J1通算369試合67得点。34歳のベテランが11年ぶりに最前線に立ち、点取り屋としての能力を発揮しようとしている。
【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)

チンチロリン
J1連続ゴール記録を13年に延ばした仙台の野沢である。
これは誇らしい記録と言えよう。
初ゴールは2004年2ndステージセレッソ戦であろうか。
先制するも3失点を喫したこの試合、後半途中からピッチに立ち、ウッチーのアーリー気味のクロスに右足のダイレクトボレーで蹴り込んだ。
この同点弾でスタジアムは歓喜に沸いたものである。
この後、深井の逆転弾が決まりチームは勝利を掴んだ。
ここから早13年が経つというのか。
毎年のようにゴールを決めている野沢という選手の素晴らしさを改めて感じる。
これからもゴールを決め続けていって欲しい。
楽しみにしておる。

チンチロリン
勝つために何が必要か、それは教えられるものではない
勝つために何が必要か 中田浩二
2016/4/26付日本経済新聞 朝刊
昨季途中に就任した鹿島アントラーズの石井正忠監督は選手の自主性を重んじる。すべてを受け入れるわけではないが、選手の意見を求め、力をうまく引き出す。それが昨季のナビスコカップ制覇につながった。
鹿島というチームは伝統的に難しいことをしない。基本的には手数を掛けず、シンプルに攻める。全員の守備の意識が高く、中盤でガッと相手を囲い込んでボールを奪ったら、2本、3本のパスでゴールに結びつける。勝つには何が必要かを第一に考え、勝利に直結することを追求する。
今季は8節を終え、5勝1分け2敗の3位。攻守の切り替えの速いサッカーができている。そのチームを支えているのが金崎夢生であるのは間違いない。前線で体を張ってファイトし、常にゴールを目指す。点を取るだけでなく献身的に守備もする。
実は昨季、鹿島入りするまで、これほどいい選手だとは思っていなかった。名古屋ではプレーが淡泊な印象だった。海外で経験を積んで変わったのだろう。いまはDFを背負ってから安易にパスを下げず、何とかして前を向こうとする。DFが最も嫌がるタイプのFWだ。
周りに激しく要求を出すが、わがままを言っているわけではない。ゴールのために何が必要かを訴えている。
0―2で敗れた24日の柏戦はきれいに崩そうとし過ぎて、強引さを欠いた。それは出場停止だった金崎の不在と無関係ではないだろう。金崎が持つあの泥臭さをチーム全体で表現してほしい。
柴崎岳も金崎のようにプレーで、ぐいぐいチームを引っ張ってもらいたい。バランスを保つために自分を抑えているように映る。思い返すと現役時代の僕もそうだった。柴崎は長い距離を走れるし、シュート力もある。黒子役は37歳の小笠原満男に任せ、前線にもっと絡んでほしい。
柴崎に限らず、昌子源も植田直通も土居聖真ももっとできるはず。柴崎、昌子は昨季のナビスコカップ優勝で手応えを感じただろうが、あのタイトルは奮戦した満男のおかげで手にできたものだ。
満男や僕の世代もそうだったが、最初は先輩に引っ張られてタイトルを取る。次は自分たちが中心となって取ってみせると頑張る。1度タイトルを取ると、2度、3度と優勝の歓喜を味わいたくなる。
今季はいいスタートを切り優勝を狙える位置にいる。しかし、優勝するにはまだプラスアルファが必要だ。
勝つために何が必要か。それは教えられるものではない。僕自身、言葉で教わったことはない。ふだんの練習や試合で先輩のプレーを見ながら自分で感じ取り、身につけるものだ。柴崎たちが満男や曽ケ端準の背中を見て学び、大事なものを身につけてプレーし、また次の世代に継承しなければならない。
(サッカー元日本代表)

チンチロリン
2016年シーズン1stステージ第8節を終えての鹿島について語る中田浩二である。
攻守の切り替えが速いサッカーが出来ており、その中心は夢生であると述べる。
夢生と同様に岳や植田、源に聖真にもグイグイと引っ張ってもらいたいとも言う。
テレビ放送の解説時の聞き心地の良いコメントではなく、はっきり言い切るところが気持ち良い。
中田浩二の言うとおり、昨年のナビスコ杯優勝で自分たちの力を感じたとは思う。
しかしながら、奮起したベテラン・満男の力が大きかった。
今季は若手から一皮剥けるであろう選手の自覚が必要と言えよう。
まだまだ満男に頼るところは大きい。
とはいえ、岳も植田も源も聖真も、チームの主軸として牽引すべき立場である。
自主性を重んじる石井監督の下、更に躍動するのだ。
今季のタイトルを、そしてこの伝統の継承を期待しておる。

チンチロリン
2016/4/26付日本経済新聞 朝刊
昨季途中に就任した鹿島アントラーズの石井正忠監督は選手の自主性を重んじる。すべてを受け入れるわけではないが、選手の意見を求め、力をうまく引き出す。それが昨季のナビスコカップ制覇につながった。
鹿島というチームは伝統的に難しいことをしない。基本的には手数を掛けず、シンプルに攻める。全員の守備の意識が高く、中盤でガッと相手を囲い込んでボールを奪ったら、2本、3本のパスでゴールに結びつける。勝つには何が必要かを第一に考え、勝利に直結することを追求する。
今季は8節を終え、5勝1分け2敗の3位。攻守の切り替えの速いサッカーができている。そのチームを支えているのが金崎夢生であるのは間違いない。前線で体を張ってファイトし、常にゴールを目指す。点を取るだけでなく献身的に守備もする。
実は昨季、鹿島入りするまで、これほどいい選手だとは思っていなかった。名古屋ではプレーが淡泊な印象だった。海外で経験を積んで変わったのだろう。いまはDFを背負ってから安易にパスを下げず、何とかして前を向こうとする。DFが最も嫌がるタイプのFWだ。
周りに激しく要求を出すが、わがままを言っているわけではない。ゴールのために何が必要かを訴えている。
0―2で敗れた24日の柏戦はきれいに崩そうとし過ぎて、強引さを欠いた。それは出場停止だった金崎の不在と無関係ではないだろう。金崎が持つあの泥臭さをチーム全体で表現してほしい。
柴崎岳も金崎のようにプレーで、ぐいぐいチームを引っ張ってもらいたい。バランスを保つために自分を抑えているように映る。思い返すと現役時代の僕もそうだった。柴崎は長い距離を走れるし、シュート力もある。黒子役は37歳の小笠原満男に任せ、前線にもっと絡んでほしい。
柴崎に限らず、昌子源も植田直通も土居聖真ももっとできるはず。柴崎、昌子は昨季のナビスコカップ優勝で手応えを感じただろうが、あのタイトルは奮戦した満男のおかげで手にできたものだ。
満男や僕の世代もそうだったが、最初は先輩に引っ張られてタイトルを取る。次は自分たちが中心となって取ってみせると頑張る。1度タイトルを取ると、2度、3度と優勝の歓喜を味わいたくなる。
今季はいいスタートを切り優勝を狙える位置にいる。しかし、優勝するにはまだプラスアルファが必要だ。
勝つために何が必要か。それは教えられるものではない。僕自身、言葉で教わったことはない。ふだんの練習や試合で先輩のプレーを見ながら自分で感じ取り、身につけるものだ。柴崎たちが満男や曽ケ端準の背中を見て学び、大事なものを身につけてプレーし、また次の世代に継承しなければならない。
(サッカー元日本代表)

チンチロリン
2016年シーズン1stステージ第8節を終えての鹿島について語る中田浩二である。
攻守の切り替えが速いサッカーが出来ており、その中心は夢生であると述べる。
夢生と同様に岳や植田、源に聖真にもグイグイと引っ張ってもらいたいとも言う。
テレビ放送の解説時の聞き心地の良いコメントではなく、はっきり言い切るところが気持ち良い。
中田浩二の言うとおり、昨年のナビスコ杯優勝で自分たちの力を感じたとは思う。
しかしながら、奮起したベテラン・満男の力が大きかった。
今季は若手から一皮剥けるであろう選手の自覚が必要と言えよう。
まだまだ満男に頼るところは大きい。
とはいえ、岳も植田も源も聖真も、チームの主軸として牽引すべき立場である。
自主性を重んじる石井監督の下、更に躍動するのだ。
今季のタイトルを、そしてこの伝統の継承を期待しておる。

チンチロリン
ユースとの練習試合実施
練習試合

ユースと練習試合を行い、鈴木選手の4ゴールやジネイ選手、中村選手、杉本選手、金崎選手、オウンゴールで9-0と勝ちました。

チンチロリン
ユースとの練習試合に出場した夢生である。
さすがに日本を代表するセンターFWとしては、風格を現した様子。
また、優磨が4ゴール、ジネイ、アツ、太郎にも得点が生まれたとのこと。
優磨は昨日の試合にてA契約となり、名実ともにプロ選手となった。
後輩に対して祝砲を上げた結果である。
ジネイの調子も上がってきた模様。
5月の過密日程では、復活してくれるのではなかろうか。
また、太郎も結果を出しておる。
練習にて好調がアピールされ、柏戦ではベンチ入りとなった。
3年目の今季はモチベーションも高かろう。出場機会が巡ってきた際には、大いなる活躍を期待したい。
楽しみである。

チンチロリン

ユースと練習試合を行い、鈴木選手の4ゴールやジネイ選手、中村選手、杉本選手、金崎選手、オウンゴールで9-0と勝ちました。

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ユースとの練習試合に出場した夢生である。
さすがに日本を代表するセンターFWとしては、風格を現した様子。
また、優磨が4ゴール、ジネイ、アツ、太郎にも得点が生まれたとのこと。
優磨は昨日の試合にてA契約となり、名実ともにプロ選手となった。
後輩に対して祝砲を上げた結果である。
ジネイの調子も上がってきた模様。
5月の過密日程では、復活してくれるのではなかろうか。
また、太郎も結果を出しておる。
練習にて好調がアピールされ、柏戦ではベンチ入りとなった。
3年目の今季はモチベーションも高かろう。出場機会が巡ってきた際には、大いなる活躍を期待したい。
楽しみである。

チンチロリン
植田、なんやこれ、楽しすぎや
U-23日本代表守備の要・植田直通選手が空中戦で圧倒的な存在感を見せられる理由とは
Posted on 2016.01.19
「心の底からヘディングが楽しくてしかたがなかった」
土肥洋一(現東京ヴェルディGKコーチ)、巻誠一郎(現ロアッソ熊本)というワールドカップ日本代表選手を輩出している大津は熊本県内はもちろん、県外からも優秀な選手が入ってくるチーム。部員数は100人をゆうに超え、能力別チーム編成を取っている。
「トップチームは別格扱い。青いバスで帰ってきて、1年生はみんな『すげえ』と興奮している。特別な存在だったのは間違いないです」と植田も憧れの眼差しで見つめていた。田舎出身の自分がそこに入れる保証はない。本人も大きな期待は抱いていなかったが、1年の高校総体県大会では早くもメンバー入り。3年生にも負けない身体能力を平岡監督も買ったのだ。
しかし、大津は県大会準決勝・熊本学園大付属戦にPK戦で敗れ、全国切符を逃してしまう。この直後、植田は平岡監督に直々に呼ばれ、人生を変える一言を告げられる。
「お前、今日からセンターバックをやれ」
指揮官の中では彼をDFとして育てる構想は入学前からあったという。
「入学前の中3の春休みにサニックスカップに連れて行き、U-18日本代表がアディダスの青いウエアを着てきたのを見せて、『直通、お前はあのウエアを着るんだぞ』と言ったことがありました。本人はピンとこなかったようだけど、その時からDFにしたいという考えはありました。入学当初はFWがメインでしたけど、トップチームでは5月頃からDFで鍛え始めましたし、時々指導に来てくれた帝京の恩師・古沼(貞雄)先生にもその方向で行く相談はしていました。私の中では迷いはなかったし、日本サッカーの将来を考えてもプラスになると思いました」(平岡監督)
運命の日以降、植田は巻誠一郎が愛用したというヘディング用ボールでの練習を毎日何百回も繰り返し、頭でのクリアのスキルを磨いた。最初の公式戦だった九州プリンスリーグ・大分トリニータU-18戦でその成果を出そうと思いきりトライしてみたところ、それまでに感じたことのない快感を覚えた。
「相手がゴールキックを蹴ってきて、センターバックの自分がいつも練習していたようにバーンと弾き返した時、なぜか自分の気持ちが最高潮に達したんです。『なんやこれ、楽しすぎやろ』って。心の底からヘディングが楽しくてしかたがなかった。この試合からセンターバックにはまりました」


チンチロリン
高校時の植田CBコンバートの逸話である。
大津高校の恩師である平沼監督は高校入学時から植田をCBにコンバートするという構想があったとのこと。
1年時に高校総体県大会のメンバー入りしたが、県大会準決勝にてPK戦で敗退。
その際に監督が告げたと言う。
徹底的に鍛え上げられ初の公式戦にて才能を発揮する。
本人もヘディングで相手のゴールキックをパーンと弾き返したときに感じた様子。
SEEDで言うところの種が弾ける感覚であろうか。
キラ・ヤマトがごときコーディネイターと言って良かろう。
これからも更に種を弾けさせ、開眼していくのだ。
楽しみである。

チンチロリン
Posted on 2016.01.19
「心の底からヘディングが楽しくてしかたがなかった」
土肥洋一(現東京ヴェルディGKコーチ)、巻誠一郎(現ロアッソ熊本)というワールドカップ日本代表選手を輩出している大津は熊本県内はもちろん、県外からも優秀な選手が入ってくるチーム。部員数は100人をゆうに超え、能力別チーム編成を取っている。
「トップチームは別格扱い。青いバスで帰ってきて、1年生はみんな『すげえ』と興奮している。特別な存在だったのは間違いないです」と植田も憧れの眼差しで見つめていた。田舎出身の自分がそこに入れる保証はない。本人も大きな期待は抱いていなかったが、1年の高校総体県大会では早くもメンバー入り。3年生にも負けない身体能力を平岡監督も買ったのだ。
しかし、大津は県大会準決勝・熊本学園大付属戦にPK戦で敗れ、全国切符を逃してしまう。この直後、植田は平岡監督に直々に呼ばれ、人生を変える一言を告げられる。
「お前、今日からセンターバックをやれ」
指揮官の中では彼をDFとして育てる構想は入学前からあったという。
「入学前の中3の春休みにサニックスカップに連れて行き、U-18日本代表がアディダスの青いウエアを着てきたのを見せて、『直通、お前はあのウエアを着るんだぞ』と言ったことがありました。本人はピンとこなかったようだけど、その時からDFにしたいという考えはありました。入学当初はFWがメインでしたけど、トップチームでは5月頃からDFで鍛え始めましたし、時々指導に来てくれた帝京の恩師・古沼(貞雄)先生にもその方向で行く相談はしていました。私の中では迷いはなかったし、日本サッカーの将来を考えてもプラスになると思いました」(平岡監督)
運命の日以降、植田は巻誠一郎が愛用したというヘディング用ボールでの練習を毎日何百回も繰り返し、頭でのクリアのスキルを磨いた。最初の公式戦だった九州プリンスリーグ・大分トリニータU-18戦でその成果を出そうと思いきりトライしてみたところ、それまでに感じたことのない快感を覚えた。
「相手がゴールキックを蹴ってきて、センターバックの自分がいつも練習していたようにバーンと弾き返した時、なぜか自分の気持ちが最高潮に達したんです。『なんやこれ、楽しすぎやろ』って。心の底からヘディングが楽しくてしかたがなかった。この試合からセンターバックにはまりました」


チンチロリン
高校時の植田CBコンバートの逸話である。
大津高校の恩師である平沼監督は高校入学時から植田をCBにコンバートするという構想があったとのこと。
1年時に高校総体県大会のメンバー入りしたが、県大会準決勝にてPK戦で敗退。
その際に監督が告げたと言う。
徹底的に鍛え上げられ初の公式戦にて才能を発揮する。
本人もヘディングで相手のゴールキックをパーンと弾き返したときに感じた様子。
SEEDで言うところの種が弾ける感覚であろうか。
キラ・ヤマトがごときコーディネイターと言って良かろう。
これからも更に種を弾けさせ、開眼していくのだ。
楽しみである。

チンチロリン
柏戦コメント・報道
2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第8節

鹿島アントラーズ:石井 正忠
今日は立ち上がりで少し柏のボールまわしに戸惑ってしまった。途中から積極的に前にプレッシャーをかける形から、落ち着いて対応できるようになった。前半の終了間際に自分たちの攻撃の形から、カウンターで失点してしまい、そこが今日の試合で一番痛かった。2失点目は崩されての失点だったので、そこは修正が必要。全体的に、自分たちのペースで試合を進めることができた。チャンスも作っていたが、決めきれなかった。15,000人を超えるファン、サポーターがスタジアムに来てくれたが、勝利を見せることができなくて残念だった。
Q 失点したことで、ハーフタイムにどのような指示をだしたか?
A 失点に関しては、ペナルティエリア内のジャッジのところでプレーが止まってしまった影響があったので、そこは切り替えていこうと話した。必ず後半、自分たちのペースになる。相手陣内でもっと落ち着いて、サイドを起点としてサイドチェンジを使おうと話した。
Q 柏が守備と攻撃でシステムを変える変則的な戦い方だったが、やりづらさがあったか? 柏は好調だが印象は?
A 後ろ3枚で回してくる形に対して、どうプレスをかけていくかで戸惑った部分があった。2トップの2人とサイドバックをいかせる形ではっきりさせた。ある程度対応できたと思う。柏は攻撃のところで、パスのテンポが非常によかった。若い選手も多く運動量もあった。攻撃の優先順位を常に考えながら、相手を広げて中へ攻撃することをねらっているように感じた。今日はその形は少なく、逆にうちのサイドバックの背後に流れる形が多かったと思う。それは、うちの守備がある程度しっかり制限できていたからだと思う。

【西 大伍】
試合の最初のほうで回されてはいたけど、最後にやられなければと思っていた。あれだけ点がとれないと勝てない。2点目も簡単にやられてしまった。これではダメ。早く切り替えてやらないといけない。
【土居 聖真】
倒れずにやれということだと思う。(相手に)かけられても決められる力強さのある選手にならないといけない。自分の責任で負けた。もっともっとゴールに向かうプレーを多くしていかないといけない。焦りや力みもあったと思う。負けている場面で、より多く流れ込んで、頭はクールにできればもっとよくなる。相手のDFもいい守備をしていたので難しいところはあるが、僕の力不足。みんなに申し訳ない。
【遠藤 康】
(1失点目は)チーム全体が切り替えられなかった。立ち上がりがよくなかった。石井さんはいつも判定を気にせずプレーしようと話している。(そこに左右された)僕たちが悪かったと思う。
【山本 脩斗】
相手の特長は分かっていたが、それでもやられてしまった。特に2点目はマークを見失った。2点目がすべてだった。自分としては重く受け止めないといけない。前半からやられていたので、対応を改善していかないといけない。やられていたら話にならない。相手がどうこうより勝ち続けていかないといけない。
J1 1st 第8節 柏戦

本日行われたJ1 1st 第8節 柏戦は0-2で負けを喫しました。
1stステージ 第8節
2016年4月24日(日)16:04KO カシマ
[ 石井 正忠監督 ]
今日は立ち上がり、少しレイソルさんのボール回しに戸惑った部分はあったと思うんですけど、途中から積極的に前にボールを取りに行って、プレッシャーを掛ける形から落ち着いて対応できるようになったと思います。前半の終了間際に、自分たちの攻撃からカウンターを受ける形で失点してしまって、そこがやはり一番痛かったかなと思います。後半の2失点目の奪われ方は崩された形なので、そこは修正しないといけないと思っています。全体的には自分たちのペースで試合を進められたと思いますし、チャンスは作っていたと思うので、やっぱりそこを決め切らないと勝てないんだな、ということになりました。今日も15,000人ほどのファン、サポーターの皆さんに見に来ていただいたんですけども、勝利を見せることができなくて申し訳なく思っています。
−−前半のアディショナルタイムに失点を喫したことを受けて、ハーフタイムにどう対応、修正されたのでしょうか?
あの失点場面に関しては、最初に、うちが(相手の)ペナルティエリア内に入ったところのジャッジでプレーが止まってしまったところがあるので、そのへんは切り替えていこうと話して、必ず後半、自分たちのペースになるんだということと、あとはもう少し相手陣内で落ち着いてサイドを起点として、サイドチェンジを多く使おうという形で話はしました。それは非常にできていたんじゃないかと思います。
−−柏は守備のときと攻撃のときで明らかにやり方が違う変則的な戦い方をしていたが、やりづらさがあったのでしょうか?また、柏は好調ですが、どのへんに強さを感じましたか?
相手に対応する部分については、相手の後ろ3枚で(ボールを)回してくるDFに対して、どういうふうにプレスに行けばいいかというのを少し戸惑っている部分があったので、そこをはっきりして2トップとサイドバックを行かせる形にして、プレスを掛けていこう、後ろからしっかり人数を余らせずにプレスに行こうという形で、ある程度は対応できたと思います。あと、レイソルさんは攻撃のところでパスのテンポが非常にいいなと思いました。攻撃の優先順位を常に考えながら、相手を広げながら中へ攻撃する形を狙っているんじゃないかなと思っていますし、今日はその形は少なかったと思うんですね。逆に、うちのサイドバックの背後に流れる形の攻撃が多かったんじゃないかと思います。それはうちの守備がある程度しっかりと制限できたからだと思うので、レイソルさんがいつも見せるような攻撃というのはなかったんじゃないかと僕は思います。でも、攻撃のテンポは非常に良くて、若い選手が多いので、非常に運動量があるなと思いました。
1stステージ 第8節
2016年4月24日(日)16:04KO カシマ
[ 土居 聖真 ]
いろいろ言いたいことはありますけど、ノーファウルという判定だったので、倒れずにやれということだと思います。倒れずに決められる選手にならなきゃなと思いましたし、レフェリーのせいとかではなく、自分が倒れて決められなかった。自分の責任で今日は負けたと思う。そこで、足を掛けられても倒れずに決められる力強い選手にならなきゃなと思います。
−−ペナルティエリア内で倒れた後にチーム全体が止まったが?
ちょっと止まっちゃったんで、それも含めてプレーに関与していたのは僕だし、決められなかったのは申し訳ないと思う。本当に誰のせいでもなく、自分があそこでPKをもらえなかったことと、倒れずに決め切れなかったことは僕のせいだと思う。ファウルされてもゴールできる強い選手にならなきゃいけないと思います。僕の力不足だったと思います。
[ 西 大伍 ]
−−試合の始めから判定にイライラしていた?
そんなんじゃダメだと思います。失点の場面も早く切り替えてやるべきだった。
−−柏が変則的なやり方をしてきたが、途中からペースをつかんでいたように見えたが?
最初もボールは回されていたかもしれないですけど、最後のところでやられなければ失点しない。そういう思いでやっていました。でも、あれだけ点が取れなかったら勝てないですね。
「右の翼」が躍動し、柏が公式戦5連勝
鹿島がMF金崎 夢生、柏がFWディエゴ オリヴェイラと、互いにエースを出場停止で欠く中で迎えた試合で凱歌をあげたのは、アウェイの柏だった。
「今日は立ち上がり、少しレイソルさんのボール回しに戸惑った部分はあった」と鹿島の石井 正忠監督が振り返った通り、先にペースを握ったのは柏。3分、右サイドからのクロスにDF中山 雄太がヘディングシュートを放つなど、右サイドを起点にして鹿島のゴール前まで迫っていく。しかし、鹿島も右サイドから反撃。14分、19分と立て続けにFW赤? 秀平が右からのクロスに合わせたが、ゴールマウスをとらえ切れない。それでも相手の変則的な布陣に対して、臆することなく前からプレッシャーを掛ける形に変えたことが奏効し、鹿島が次第にペースを握り始める。何度となくペナルティエリアまで進入したが、柏も粘り強い守備で対抗し、ゴールを許さない。
すると、前半のアディショナルタイムに試合が大きく動く。右サイドを好連係で崩した鹿島は、FW土居 聖真がペナルティエリア内で倒されたが、家本 政明主審はノーファウルの判定を下す。一瞬、ゲームが止まってしまったところを柏は見逃さず、再三スピードを生かしてチャンスメイクをしていたMF伊東 純也に展開。「前が空いていて一対一だった。仕掛けてゴールまで行こうと思っていました」という伊東がDF山本 脩斗を振り切ると、豪快なシュートを突き刺し、先制点を挙げた。
後半、「まずは1点」という石井監督の指示の下、猛攻を仕掛けていく鹿島。しかし、リーグ戦では2試合連続で無失点勝利を続ける柏の守備は崩れない。「カイオ選手がアントラーズとしてはキープレーヤー」と読んでいた下平 隆宏監督は、最終ラインにセンターバックタイプの選手を4人並べていたが、MFカイオと対面したDF鎌田 次郎がカイオを封じただけでなく、チーム全体が集中力を欠くことなく、隙を見せなかった。
そして再び、63分に伊東が速さを見せる。MF中川 寛斗からのスルーパスに反応し、右サイドを抜け出すと、「あとは決めてよ」(伊東)という優しいパスをゴール中央へ送る。待っていたMF武富 孝介が落ち着いて逆サイドのゴールネットに流し込み、またも厳しい時間を耐え抜いた後に柏が得点を重ね、鹿島を突き放した。
これで攻めるしかなくなった鹿島は、次々と交代選手を送り込むものの、最後までゴールを割ることができず、柏が2点差をつけて勝利を収めた。
「本当に苦しい時間帯が続きました。最終ラインがベテランの選手を含めてなんとかはね返し続けてくれて、少ないチャンスでしたがそれをものにできて、『2−0』で勝てたことは非常に良かったと思います」。
そう試合を振り返った下平監督。これで公式戦5連勝となり、そのうちリーグ戦では一度もゴールを許さずに3連勝を達成。3勝3分2敗で、順位も暫定7位まで押し上げることに成功した。
[ 文:田中 滋 ]
【鹿島 vs 柏】カイオが奮闘するも…
2016年4月24日(日)

4試合負けのなかった鹿島だが、この日は得点を奪うことはできず敗戦。
カイオ(写真)もチーム最多の5本のシュートを放つも、ゴールを決めることはできなかった。
柏 奇跡的V字回復、2位鹿島撃破で公式戦5連勝!!「このまま勝ち続けたい」
16/4/24 18:07
[4.24 J1第1ステージ第8節 鹿島0-2柏 カシマ]
柏レイソルが敵地で鹿島アントラーズを2-0で下した。柏はリーグ3連勝。公式戦の連勝は5に伸びた。一方鹿島のリーグ戦の連勝は2でストップ。3月12日の仙台戦以来、今季2敗目。ホームでは初黒星となった。
3月の不調がウソのような奇跡的なV字回復だ。柏は開幕3戦を1分2敗で終えると、早々とミルトン・メンデス監督が辞任。下平隆宏新監督の就任を発表した。その後も4月2日のJ1第1S第5節の鳥栖戦まで未勝利が続き、今季初勝利は4月6日のナビスコ杯横浜FM戦だった。
しかしそこからだった。10日のFC東京戦を1-0で制してリーグ初勝利を挙げると、続く敵地G大阪戦も勝利。ナビスコ杯の川崎F戦にも競り勝ち、連勝街道に乗った。
そして迎えたリーグ2位の鹿島戦。2位と好スタートを決めた相手でも完全に勢いで上回ったのだ。先制は前半アディショナルタイム、右サイドでボールを受けたスピードスターのMF伊東純也がドリブルを開始。DF山本脩斗をかわすと、DF昌子源のスライディングをかわしてシュート。前半のうちにリードを奪うことに成功した。
追加点も完璧な崩しから生まれる。後半18分、右サイドでボールを持ったMF中川寛斗が縦パスを入れると、走り込んだ伊東がマイナスクロス。中でMF武富孝介が右足で合わせて、ゴールネットを揺らした。
1ゴール1アシストの伊東。甲府から移籍後、柏では初ゴールになった。「今日こそは決めたいと思っていた」とニヤリとした23歳は、「このまま勝ち続けたい」と力を込めた。
対する鹿島は4月初黒星を喫した。リーグ戦では3戦3勝だった得意のホームで完敗。日本代表FW金崎夢生を出場停止で欠く布陣で、代わって出場となったFW赤崎秀平も不発に終わり、順位も3位に後退した。
2位鹿島、ホームで痛恨の完封負け…好調・柏が公式戦5連勝
2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第8節が24日に行われ、鹿島アントラーズと柏レイソルが対戦した。
第7節を終えて5勝1分け1敗、勝ち点16で2位につける鹿島。16日に行われた前節の湘南ベルマーレ戦ではアウェーで3−0と快勝し、公式戦3連勝中と好調を維持している。同3試合で計10ゴールと攻撃陣が好調だが、今節では日本代表FW金崎夢生が累積警告により出場停止。石井正忠監督は前線にFW赤崎秀平を起用し、FW土居聖真とのコンビで連勝を狙う。また、中盤には出場停止明けのMF小笠原満男が復帰し、MF柴崎岳と並んだ。最終ラインにはDF昌子源や同DF植田直通らが入った。
一方、2勝3分け2敗で9位の柏は、開幕2連敗後に5試合負けなしと調子は上向き。公式戦4連勝中と、勢いに乗って敵地に乗り込んだ。前節は15日、ガンバ大阪を1−0で撃破。ミッドウイークに行われた20日のヤマザキナビスコカップ・グループステージ第4節の川崎フロンターレ戦では終了間際のゴールで競り勝っている。今節はFWディエゴ・オリヴェイラを出場停止。FWエデルソンやMF武富孝介、MF茨田陽生らが先発メンバーに名を連ねた。
最初のチャンスは柏。開始3分、右サイドからのクロスに反応したエデルソンがヘディングシュートを放ったが、GK曽ヶ端準にキャッチされた。11分にも右サイドのMF伊東純也がスピードに乗った突破でゴールライン際まで持ち込んだものの、クロスはGK曽ヶ端にキャッチされた。
10分過ぎまでシュートを打てなかった鹿島も14分、土居が右サイドでボールを持ち、縦へ突破。クロスに反応した赤崎がヘディングシュートを放ったが、相手DFに当たって枠の外へ。右CKとなり、柴崎のボールに山本脩斗が反応して頭で狙ったものの、枠の上へ外れた。さらに鹿島は19分、右サイドの西大伍が遠藤康とのワンツーで抜け出し、クロス。赤崎が頭で合わせたが、枠の左へ外れた。
20分以降は鹿島がボールポゼッション率を高める単会となったが、なかなかシュートまで持ち込めない。柏もカウンターで応戦し、伊東がスピードに乗った突破で存在感を見せたものの、決定機を作るには至らなかった。
鹿島は42分、柴崎からのフィードを受けたカイオがペナルティーエリア左側でトラップ。迷うことなく右足を振り抜いてゴールを狙ったが、枠の右へ外れた。44分には右サイドに流れた土居のクロスをカイオが受け、後方から上がってきた遠藤にパス。遠藤はペナルティーエリア手前から左足で狙ったが、枠を越えた。
0−0で前半を終えるかと思われたが、均衡を破ったのは柏だった。前半アディショナルタイム2分、鹿島の土居がペナルティーエリア内で相手選手と交錯して倒されたものの、笛が鳴らず。GK中村航輔がボールをキャッチしたプレーから柏のゴールが生まれた。中盤でのパス交換から伊東が敵陣右サイドでボールを持つと、縦へ突破。ペナルティーエリアに入って右足シュートを決めた。
1点リードで後半を迎えるにあたり、柏の下平隆宏監督はエデルソンに代えて大津祐樹を投入し、攻撃陣の活性化を図る。鹿島は後半立ち上がりから攻勢をかけて同点ゴールを目指すが、なかなか枠内へシュートを飛ばすことができない。一方の柏は人数をかけて守備を固めながら、機を見たカウンター攻撃で追加点を狙っていった。
すると63分、柏が追加点を挙げる。伊東が右サイドの背後へ抜け出し、中央へおラストパス。フリーで待っていた武富が右足シュートを決め、ゴールネットを揺らした。アウェーの柏が2−0とリードを広げた。
今シーズンのリーグ戦で初めて複数失点を喫し、2点ビハインドを負った鹿島。67分に赤崎に代えて鈴木優磨、70分には小笠原に代えて永木亮太を投入して打開を図るが、残り10分を切ってもゴールを割ることができない。82分に植田、84分にカイオがミドルシュートを放つも、枠を捉えられなかった。
試合は2−0で終了。柏が敵地で快勝し、公式戦5連勝を果たした。鹿島は今シーズンのリーグ戦でホーム初黒星を喫し、勝ち点を伸ばすことはできなかった。次節、鹿島は30日に大宮アルディージャとアウェーで対戦。柏は同日、ヴィッセル神戸をホームに迎える。
【スコア】
鹿島アントラーズ 0−2 柏レイソル
【得点者】
0−1 45+2分 伊東純也(柏レイソル)
0−2 63分 武富孝介(柏レイソル)
鹿島5戦ぶり無得点3位後退「戸惑った」石井監督
[2016年4月24日20時11分]

後半、渋い表情で交代する鹿島MF小笠原(撮影・横山健太)
<明治安田生命J1:鹿島0−2柏>◇第1ステージ第8節◇24日◇カシマ
2位鹿島がホームで9位柏に完敗し、3位に後退した。
前半ロスタイム2分にFW土居聖真(23)がペナルティーエリアで倒されたが、PKの笛は鳴らず。そこからのカウンターで先制点を献上すると、後半18分にも守備を破られて、今季8戦目で初の複数失点とホーム初黒星を喫した。
日本代表FW金崎夢生(27)を累積警告による出場停止で欠いた攻撃陣は、土居とFW赤崎秀平(24)が2トップを組んだが、チームとして5試合ぶりの無得点。FW鈴木優磨(19)MF永木亮太(27)MF中村充孝(25)を立て続けに投入したものの、最後までゴールを割り切れず、枠内シュートは後半の土居の1本にとどまった。
石井正忠監督(49)は今季2敗目に「(変則3バックで試合に入り)3枚で回してくる相手にどうプレスをかけるか戸惑ったが、途中から対応はできた。前半終了間際のカウンターからの失点が痛い。(PKかどうかの)審判の判断はあったが、そこで自分たちの足が止まったことがいけない」と潔く反省していた。
鹿島、金崎不在響き今季ホーム初黒星/鹿−柏8節
[2016年4月24日22時0分]

柏に敗れ肩を落とす鹿島の選手たち(撮影・横山健太)
<明治安田生命J1:鹿島0−2柏>◇第1ステージ第8節◇24日◇カシマ
2位鹿島がホームで9位の柏に敗れ、3位に後退した。
本拠での黒星も今季初めてだった。柏はリーグ3連勝、公式戦5連勝。試合終了時点で暫定6位に浮上した。
アウェー柏が最初にチャンスを得た。前半3分、MF伊東純也(23)の右クロスをDF中山雄太(19)がヘッド。GK曽ケ端準(36)の攻守に阻まれたものの、いきなりゴールを脅かした。
柏は、システムを前節までの「4−3−3」から「3−4−3」に変え、右サイドバックだった伊東を1列前のウイングバックに上げた。これが功を奏し、前半ロスタイム2分に先制点を奪う。伊東が右サイドをドリブルで独走し、細かいステップでDF山本脩斗(30)をかわす。最後は日本代表DF昌子源(23)も振り切って、右足でゴールに蹴り込んだ。
ホームの鹿島は前半の枠内シュートがゼロ。FW土居聖真(23)がペナルティーエリアで倒されたように見えたが、PKの笛は鳴らず。その後の逆襲で伊東に先制ゴールを奪われた。
次の得点も柏だった。後半18分、MF中川寛斗(21)のパスで右サイドを破った伊東が、その突破によって中央でフリーになったFW武富孝介(25)にラストパス。右足で冷静に決めた。11、12年にJ2熊本に期限付き移籍していた男のゴールでリードを2点に広げた。
鹿島は今季初の複数失点を喫し、攻撃陣も日本代表FW金崎夢生(26)の出場停止が響いて無得点。FW鈴木優磨(19)MF永木亮太(27)MF中村充孝(25)を投入したが、反撃できなかった。枠内シュートも、後半の土居の1本にとどまった。
鹿島5戦ぶり無得点ホーム初黒星「完全に崩された」
[2016年4月25日7時39分 紙面から]
<明治安田生命J1:鹿島0−2柏>◇第1ステージ第8節◇24日◇カシマ
鹿島が今季初の複数失点でホーム初黒星を喫し、3位に後退した。
柏の変則3バックに戸惑い、MF伊東に自軍の左サイドを続けて破られた。攻撃陣も日本代表FW金崎の出場停止が響き、5試合ぶりの無得点。石井監督は「徐々に対応できたが、2点目は完全に崩された。修正したい」。熊本出身のDF植田は悔しさから無言で会場を去った。
鹿島、出場停止・金崎の影響隠せず敗戦 土居「ゴールに向かうプレー多くしないと」

柏に敗れ肩を落として引き揚げる柴崎(10)ら鹿島イレブン=カシマ
明治安田J1第1ステージ第8節(24日、鹿島0−2柏、カシマ)鹿島は出場停止だったエースFW金崎の不在の影響を隠せなかった。2トップにはDFの背後へ抜け出す動きを得意とする赤崎と土居を並べたが、0−1で迎えた後半はスペースがなく存在感が希薄に。そろって途中交代した。
金崎が見せる泥くささや力強さがなく、相手を押し込んでも攻撃に迫力が出なかった。勝てば首位浮上のチャンスもあった試合を落とし、3位に後退。土居は「もっとゴールに向かうプレーを多くしないと」と反省した。
鹿島・石井監督
「全体的には自分たちのペースで試合を進められたが、好機で決め切らないと勝てない。前半終了間際の失点が一番痛かった」

前半、ゴール前で競り合い倒れる鹿島・土居(左から3人目)=カシマ
鹿島 5試合ぶり黒星 土居「自分のせいで負けた」
明治安田生命J1第1S第8節 鹿島2―0柏 (4月24日 カシマ)

<鹿島・柏>ハーフタイムに審判団に抗議する小笠原(中央)ら鹿島イレブン
Photo By スポニチ
鹿島は勝っていれば首位に立つ可能性もあったが、5試合ぶりに黒星を喫した。前半ロスタイムに土居がペナルティーエリア内で倒されたが、PK判定はなし。チーム全体が気持ちを切り替えられないうちにカウンターを食らって先制を許した。
土居は「倒れずに(得点を)決めきれる選手にならないと。自分のせいで負けた」と、責任をかぶった。
[ 2016年4月25日 05:30 ]
【鹿島】微妙判定から決勝点を献上、遠藤「切り替えないと。うちらが悪い」
2016年4月25日6時0分 スポーツ報知
◆明治安田生命Jリーグ J1第1ステージ第8節 鹿島0−2柏(24日・カシマスタジアム)
鹿島は前半ロスタイム2分、FW土居がエリア内で倒されたがノーファウル。そこから柏にカウンターを受け、決勝点を献上した。PK判定やロスタイムが3分(掲示は1分)あったことなど消化不良の敗戦。土居は「(相手DFの足が)引っかかったにせよ、最後までやらなきゃ」と話し、MF遠藤は「あの判定でも切り替えないと。うちらが悪い」と受け止めた。
明治安田J1 鹿島、堅守崩れる
明治安田J1第1ステージ第8節(24日・カシマスタジアムほか=9試合)鹿島は柏に0-2で敗れ、今季2敗目を喫した。通算成績は5勝1分け2敗、勝ち点16のままで3位に後退した。
鹿島は動きだしのいい守備で優位に立ったが、前半ロスタイムに柏のカウンターを食らい先制点を献上。後半18分には守備を完全に崩され、追加点を奪われた。攻撃は再三放ったミドルシュートが枠を外れ、無得点で5試合ぶりの黒星を喫した。
浦和は武藤のゴールで川崎との上位対決を1-0で制し、勝ち点を19に伸ばして再び首位に立った。川崎は今季初黒星で2位に後退。広島はウタカが2得点して横浜Mに2-1で勝ち、同14で4位に浮上した。
G大阪は途中出場の宇佐美が得点し、福岡を1-0で下した。大宮は湘南に1-0で勝った。

チンチロリン
あれだけあからさまなPKを見逃されては平常心でいることは困難であろう。
そこで気持ちを切り替えられずに失点を喫した。
選手は人生をかけて試合に集中しておる。
その集中力を阻害するジャッジには異論を唱えたいところ。
とはいえ、「いろいろ言いたいことはありますけど」と聖真は言葉を濁す。
この文化は日本サッカーの成長を鈍くさせるのではなかろうか。
サッカーに誤審はつきものである。
それをきちんと理解させるには、公に大きく言えることが必要と考える。
報知が「微妙判定」と報じることは良いことではある。
しかしながら、声を大きく「誤審」と報じられぬ所にサッカー後進国であると、自ら行っておるように感じる。
日本のサッカー文化が前進するため、誤審は誤審とはっきり言える世の中になって欲しいと願う。

チンチロリン

鹿島アントラーズ:石井 正忠
今日は立ち上がりで少し柏のボールまわしに戸惑ってしまった。途中から積極的に前にプレッシャーをかける形から、落ち着いて対応できるようになった。前半の終了間際に自分たちの攻撃の形から、カウンターで失点してしまい、そこが今日の試合で一番痛かった。2失点目は崩されての失点だったので、そこは修正が必要。全体的に、自分たちのペースで試合を進めることができた。チャンスも作っていたが、決めきれなかった。15,000人を超えるファン、サポーターがスタジアムに来てくれたが、勝利を見せることができなくて残念だった。
Q 失点したことで、ハーフタイムにどのような指示をだしたか?
A 失点に関しては、ペナルティエリア内のジャッジのところでプレーが止まってしまった影響があったので、そこは切り替えていこうと話した。必ず後半、自分たちのペースになる。相手陣内でもっと落ち着いて、サイドを起点としてサイドチェンジを使おうと話した。
Q 柏が守備と攻撃でシステムを変える変則的な戦い方だったが、やりづらさがあったか? 柏は好調だが印象は?
A 後ろ3枚で回してくる形に対して、どうプレスをかけていくかで戸惑った部分があった。2トップの2人とサイドバックをいかせる形ではっきりさせた。ある程度対応できたと思う。柏は攻撃のところで、パスのテンポが非常によかった。若い選手も多く運動量もあった。攻撃の優先順位を常に考えながら、相手を広げて中へ攻撃することをねらっているように感じた。今日はその形は少なく、逆にうちのサイドバックの背後に流れる形が多かったと思う。それは、うちの守備がある程度しっかり制限できていたからだと思う。

【西 大伍】
試合の最初のほうで回されてはいたけど、最後にやられなければと思っていた。あれだけ点がとれないと勝てない。2点目も簡単にやられてしまった。これではダメ。早く切り替えてやらないといけない。
【土居 聖真】
倒れずにやれということだと思う。(相手に)かけられても決められる力強さのある選手にならないといけない。自分の責任で負けた。もっともっとゴールに向かうプレーを多くしていかないといけない。焦りや力みもあったと思う。負けている場面で、より多く流れ込んで、頭はクールにできればもっとよくなる。相手のDFもいい守備をしていたので難しいところはあるが、僕の力不足。みんなに申し訳ない。
【遠藤 康】
(1失点目は)チーム全体が切り替えられなかった。立ち上がりがよくなかった。石井さんはいつも判定を気にせずプレーしようと話している。(そこに左右された)僕たちが悪かったと思う。
【山本 脩斗】
相手の特長は分かっていたが、それでもやられてしまった。特に2点目はマークを見失った。2点目がすべてだった。自分としては重く受け止めないといけない。前半からやられていたので、対応を改善していかないといけない。やられていたら話にならない。相手がどうこうより勝ち続けていかないといけない。
J1 1st 第8節 柏戦

本日行われたJ1 1st 第8節 柏戦は0-2で負けを喫しました。
1stステージ 第8節
2016年4月24日(日)16:04KO カシマ
[ 石井 正忠監督 ]
今日は立ち上がり、少しレイソルさんのボール回しに戸惑った部分はあったと思うんですけど、途中から積極的に前にボールを取りに行って、プレッシャーを掛ける形から落ち着いて対応できるようになったと思います。前半の終了間際に、自分たちの攻撃からカウンターを受ける形で失点してしまって、そこがやはり一番痛かったかなと思います。後半の2失点目の奪われ方は崩された形なので、そこは修正しないといけないと思っています。全体的には自分たちのペースで試合を進められたと思いますし、チャンスは作っていたと思うので、やっぱりそこを決め切らないと勝てないんだな、ということになりました。今日も15,000人ほどのファン、サポーターの皆さんに見に来ていただいたんですけども、勝利を見せることができなくて申し訳なく思っています。
−−前半のアディショナルタイムに失点を喫したことを受けて、ハーフタイムにどう対応、修正されたのでしょうか?
あの失点場面に関しては、最初に、うちが(相手の)ペナルティエリア内に入ったところのジャッジでプレーが止まってしまったところがあるので、そのへんは切り替えていこうと話して、必ず後半、自分たちのペースになるんだということと、あとはもう少し相手陣内で落ち着いてサイドを起点として、サイドチェンジを多く使おうという形で話はしました。それは非常にできていたんじゃないかと思います。
−−柏は守備のときと攻撃のときで明らかにやり方が違う変則的な戦い方をしていたが、やりづらさがあったのでしょうか?また、柏は好調ですが、どのへんに強さを感じましたか?
相手に対応する部分については、相手の後ろ3枚で(ボールを)回してくるDFに対して、どういうふうにプレスに行けばいいかというのを少し戸惑っている部分があったので、そこをはっきりして2トップとサイドバックを行かせる形にして、プレスを掛けていこう、後ろからしっかり人数を余らせずにプレスに行こうという形で、ある程度は対応できたと思います。あと、レイソルさんは攻撃のところでパスのテンポが非常にいいなと思いました。攻撃の優先順位を常に考えながら、相手を広げながら中へ攻撃する形を狙っているんじゃないかなと思っていますし、今日はその形は少なかったと思うんですね。逆に、うちのサイドバックの背後に流れる形の攻撃が多かったんじゃないかと思います。それはうちの守備がある程度しっかりと制限できたからだと思うので、レイソルさんがいつも見せるような攻撃というのはなかったんじゃないかと僕は思います。でも、攻撃のテンポは非常に良くて、若い選手が多いので、非常に運動量があるなと思いました。
1stステージ 第8節
2016年4月24日(日)16:04KO カシマ
[ 土居 聖真 ]
いろいろ言いたいことはありますけど、ノーファウルという判定だったので、倒れずにやれということだと思います。倒れずに決められる選手にならなきゃなと思いましたし、レフェリーのせいとかではなく、自分が倒れて決められなかった。自分の責任で今日は負けたと思う。そこで、足を掛けられても倒れずに決められる力強い選手にならなきゃなと思います。
−−ペナルティエリア内で倒れた後にチーム全体が止まったが?
ちょっと止まっちゃったんで、それも含めてプレーに関与していたのは僕だし、決められなかったのは申し訳ないと思う。本当に誰のせいでもなく、自分があそこでPKをもらえなかったことと、倒れずに決め切れなかったことは僕のせいだと思う。ファウルされてもゴールできる強い選手にならなきゃいけないと思います。僕の力不足だったと思います。
[ 西 大伍 ]
−−試合の始めから判定にイライラしていた?
そんなんじゃダメだと思います。失点の場面も早く切り替えてやるべきだった。
−−柏が変則的なやり方をしてきたが、途中からペースをつかんでいたように見えたが?
最初もボールは回されていたかもしれないですけど、最後のところでやられなければ失点しない。そういう思いでやっていました。でも、あれだけ点が取れなかったら勝てないですね。
「右の翼」が躍動し、柏が公式戦5連勝
鹿島がMF金崎 夢生、柏がFWディエゴ オリヴェイラと、互いにエースを出場停止で欠く中で迎えた試合で凱歌をあげたのは、アウェイの柏だった。
「今日は立ち上がり、少しレイソルさんのボール回しに戸惑った部分はあった」と鹿島の石井 正忠監督が振り返った通り、先にペースを握ったのは柏。3分、右サイドからのクロスにDF中山 雄太がヘディングシュートを放つなど、右サイドを起点にして鹿島のゴール前まで迫っていく。しかし、鹿島も右サイドから反撃。14分、19分と立て続けにFW赤? 秀平が右からのクロスに合わせたが、ゴールマウスをとらえ切れない。それでも相手の変則的な布陣に対して、臆することなく前からプレッシャーを掛ける形に変えたことが奏効し、鹿島が次第にペースを握り始める。何度となくペナルティエリアまで進入したが、柏も粘り強い守備で対抗し、ゴールを許さない。
すると、前半のアディショナルタイムに試合が大きく動く。右サイドを好連係で崩した鹿島は、FW土居 聖真がペナルティエリア内で倒されたが、家本 政明主審はノーファウルの判定を下す。一瞬、ゲームが止まってしまったところを柏は見逃さず、再三スピードを生かしてチャンスメイクをしていたMF伊東 純也に展開。「前が空いていて一対一だった。仕掛けてゴールまで行こうと思っていました」という伊東がDF山本 脩斗を振り切ると、豪快なシュートを突き刺し、先制点を挙げた。
後半、「まずは1点」という石井監督の指示の下、猛攻を仕掛けていく鹿島。しかし、リーグ戦では2試合連続で無失点勝利を続ける柏の守備は崩れない。「カイオ選手がアントラーズとしてはキープレーヤー」と読んでいた下平 隆宏監督は、最終ラインにセンターバックタイプの選手を4人並べていたが、MFカイオと対面したDF鎌田 次郎がカイオを封じただけでなく、チーム全体が集中力を欠くことなく、隙を見せなかった。
そして再び、63分に伊東が速さを見せる。MF中川 寛斗からのスルーパスに反応し、右サイドを抜け出すと、「あとは決めてよ」(伊東)という優しいパスをゴール中央へ送る。待っていたMF武富 孝介が落ち着いて逆サイドのゴールネットに流し込み、またも厳しい時間を耐え抜いた後に柏が得点を重ね、鹿島を突き放した。
これで攻めるしかなくなった鹿島は、次々と交代選手を送り込むものの、最後までゴールを割ることができず、柏が2点差をつけて勝利を収めた。
「本当に苦しい時間帯が続きました。最終ラインがベテランの選手を含めてなんとかはね返し続けてくれて、少ないチャンスでしたがそれをものにできて、『2−0』で勝てたことは非常に良かったと思います」。
そう試合を振り返った下平監督。これで公式戦5連勝となり、そのうちリーグ戦では一度もゴールを許さずに3連勝を達成。3勝3分2敗で、順位も暫定7位まで押し上げることに成功した。
[ 文:田中 滋 ]
【鹿島 vs 柏】カイオが奮闘するも…
2016年4月24日(日)

4試合負けのなかった鹿島だが、この日は得点を奪うことはできず敗戦。
カイオ(写真)もチーム最多の5本のシュートを放つも、ゴールを決めることはできなかった。
柏 奇跡的V字回復、2位鹿島撃破で公式戦5連勝!!「このまま勝ち続けたい」
16/4/24 18:07
[4.24 J1第1ステージ第8節 鹿島0-2柏 カシマ]
柏レイソルが敵地で鹿島アントラーズを2-0で下した。柏はリーグ3連勝。公式戦の連勝は5に伸びた。一方鹿島のリーグ戦の連勝は2でストップ。3月12日の仙台戦以来、今季2敗目。ホームでは初黒星となった。
3月の不調がウソのような奇跡的なV字回復だ。柏は開幕3戦を1分2敗で終えると、早々とミルトン・メンデス監督が辞任。下平隆宏新監督の就任を発表した。その後も4月2日のJ1第1S第5節の鳥栖戦まで未勝利が続き、今季初勝利は4月6日のナビスコ杯横浜FM戦だった。
しかしそこからだった。10日のFC東京戦を1-0で制してリーグ初勝利を挙げると、続く敵地G大阪戦も勝利。ナビスコ杯の川崎F戦にも競り勝ち、連勝街道に乗った。
そして迎えたリーグ2位の鹿島戦。2位と好スタートを決めた相手でも完全に勢いで上回ったのだ。先制は前半アディショナルタイム、右サイドでボールを受けたスピードスターのMF伊東純也がドリブルを開始。DF山本脩斗をかわすと、DF昌子源のスライディングをかわしてシュート。前半のうちにリードを奪うことに成功した。
追加点も完璧な崩しから生まれる。後半18分、右サイドでボールを持ったMF中川寛斗が縦パスを入れると、走り込んだ伊東がマイナスクロス。中でMF武富孝介が右足で合わせて、ゴールネットを揺らした。
1ゴール1アシストの伊東。甲府から移籍後、柏では初ゴールになった。「今日こそは決めたいと思っていた」とニヤリとした23歳は、「このまま勝ち続けたい」と力を込めた。
対する鹿島は4月初黒星を喫した。リーグ戦では3戦3勝だった得意のホームで完敗。日本代表FW金崎夢生を出場停止で欠く布陣で、代わって出場となったFW赤崎秀平も不発に終わり、順位も3位に後退した。
2位鹿島、ホームで痛恨の完封負け…好調・柏が公式戦5連勝
2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第8節が24日に行われ、鹿島アントラーズと柏レイソルが対戦した。
第7節を終えて5勝1分け1敗、勝ち点16で2位につける鹿島。16日に行われた前節の湘南ベルマーレ戦ではアウェーで3−0と快勝し、公式戦3連勝中と好調を維持している。同3試合で計10ゴールと攻撃陣が好調だが、今節では日本代表FW金崎夢生が累積警告により出場停止。石井正忠監督は前線にFW赤崎秀平を起用し、FW土居聖真とのコンビで連勝を狙う。また、中盤には出場停止明けのMF小笠原満男が復帰し、MF柴崎岳と並んだ。最終ラインにはDF昌子源や同DF植田直通らが入った。
一方、2勝3分け2敗で9位の柏は、開幕2連敗後に5試合負けなしと調子は上向き。公式戦4連勝中と、勢いに乗って敵地に乗り込んだ。前節は15日、ガンバ大阪を1−0で撃破。ミッドウイークに行われた20日のヤマザキナビスコカップ・グループステージ第4節の川崎フロンターレ戦では終了間際のゴールで競り勝っている。今節はFWディエゴ・オリヴェイラを出場停止。FWエデルソンやMF武富孝介、MF茨田陽生らが先発メンバーに名を連ねた。
最初のチャンスは柏。開始3分、右サイドからのクロスに反応したエデルソンがヘディングシュートを放ったが、GK曽ヶ端準にキャッチされた。11分にも右サイドのMF伊東純也がスピードに乗った突破でゴールライン際まで持ち込んだものの、クロスはGK曽ヶ端にキャッチされた。
10分過ぎまでシュートを打てなかった鹿島も14分、土居が右サイドでボールを持ち、縦へ突破。クロスに反応した赤崎がヘディングシュートを放ったが、相手DFに当たって枠の外へ。右CKとなり、柴崎のボールに山本脩斗が反応して頭で狙ったものの、枠の上へ外れた。さらに鹿島は19分、右サイドの西大伍が遠藤康とのワンツーで抜け出し、クロス。赤崎が頭で合わせたが、枠の左へ外れた。
20分以降は鹿島がボールポゼッション率を高める単会となったが、なかなかシュートまで持ち込めない。柏もカウンターで応戦し、伊東がスピードに乗った突破で存在感を見せたものの、決定機を作るには至らなかった。
鹿島は42分、柴崎からのフィードを受けたカイオがペナルティーエリア左側でトラップ。迷うことなく右足を振り抜いてゴールを狙ったが、枠の右へ外れた。44分には右サイドに流れた土居のクロスをカイオが受け、後方から上がってきた遠藤にパス。遠藤はペナルティーエリア手前から左足で狙ったが、枠を越えた。
0−0で前半を終えるかと思われたが、均衡を破ったのは柏だった。前半アディショナルタイム2分、鹿島の土居がペナルティーエリア内で相手選手と交錯して倒されたものの、笛が鳴らず。GK中村航輔がボールをキャッチしたプレーから柏のゴールが生まれた。中盤でのパス交換から伊東が敵陣右サイドでボールを持つと、縦へ突破。ペナルティーエリアに入って右足シュートを決めた。
1点リードで後半を迎えるにあたり、柏の下平隆宏監督はエデルソンに代えて大津祐樹を投入し、攻撃陣の活性化を図る。鹿島は後半立ち上がりから攻勢をかけて同点ゴールを目指すが、なかなか枠内へシュートを飛ばすことができない。一方の柏は人数をかけて守備を固めながら、機を見たカウンター攻撃で追加点を狙っていった。
すると63分、柏が追加点を挙げる。伊東が右サイドの背後へ抜け出し、中央へおラストパス。フリーで待っていた武富が右足シュートを決め、ゴールネットを揺らした。アウェーの柏が2−0とリードを広げた。
今シーズンのリーグ戦で初めて複数失点を喫し、2点ビハインドを負った鹿島。67分に赤崎に代えて鈴木優磨、70分には小笠原に代えて永木亮太を投入して打開を図るが、残り10分を切ってもゴールを割ることができない。82分に植田、84分にカイオがミドルシュートを放つも、枠を捉えられなかった。
試合は2−0で終了。柏が敵地で快勝し、公式戦5連勝を果たした。鹿島は今シーズンのリーグ戦でホーム初黒星を喫し、勝ち点を伸ばすことはできなかった。次節、鹿島は30日に大宮アルディージャとアウェーで対戦。柏は同日、ヴィッセル神戸をホームに迎える。
【スコア】
鹿島アントラーズ 0−2 柏レイソル
【得点者】
0−1 45+2分 伊東純也(柏レイソル)
0−2 63分 武富孝介(柏レイソル)
鹿島5戦ぶり無得点3位後退「戸惑った」石井監督
[2016年4月24日20時11分]

後半、渋い表情で交代する鹿島MF小笠原(撮影・横山健太)
<明治安田生命J1:鹿島0−2柏>◇第1ステージ第8節◇24日◇カシマ
2位鹿島がホームで9位柏に完敗し、3位に後退した。
前半ロスタイム2分にFW土居聖真(23)がペナルティーエリアで倒されたが、PKの笛は鳴らず。そこからのカウンターで先制点を献上すると、後半18分にも守備を破られて、今季8戦目で初の複数失点とホーム初黒星を喫した。
日本代表FW金崎夢生(27)を累積警告による出場停止で欠いた攻撃陣は、土居とFW赤崎秀平(24)が2トップを組んだが、チームとして5試合ぶりの無得点。FW鈴木優磨(19)MF永木亮太(27)MF中村充孝(25)を立て続けに投入したものの、最後までゴールを割り切れず、枠内シュートは後半の土居の1本にとどまった。
石井正忠監督(49)は今季2敗目に「(変則3バックで試合に入り)3枚で回してくる相手にどうプレスをかけるか戸惑ったが、途中から対応はできた。前半終了間際のカウンターからの失点が痛い。(PKかどうかの)審判の判断はあったが、そこで自分たちの足が止まったことがいけない」と潔く反省していた。
鹿島、金崎不在響き今季ホーム初黒星/鹿−柏8節
[2016年4月24日22時0分]

柏に敗れ肩を落とす鹿島の選手たち(撮影・横山健太)
<明治安田生命J1:鹿島0−2柏>◇第1ステージ第8節◇24日◇カシマ
2位鹿島がホームで9位の柏に敗れ、3位に後退した。
本拠での黒星も今季初めてだった。柏はリーグ3連勝、公式戦5連勝。試合終了時点で暫定6位に浮上した。
アウェー柏が最初にチャンスを得た。前半3分、MF伊東純也(23)の右クロスをDF中山雄太(19)がヘッド。GK曽ケ端準(36)の攻守に阻まれたものの、いきなりゴールを脅かした。
柏は、システムを前節までの「4−3−3」から「3−4−3」に変え、右サイドバックだった伊東を1列前のウイングバックに上げた。これが功を奏し、前半ロスタイム2分に先制点を奪う。伊東が右サイドをドリブルで独走し、細かいステップでDF山本脩斗(30)をかわす。最後は日本代表DF昌子源(23)も振り切って、右足でゴールに蹴り込んだ。
ホームの鹿島は前半の枠内シュートがゼロ。FW土居聖真(23)がペナルティーエリアで倒されたように見えたが、PKの笛は鳴らず。その後の逆襲で伊東に先制ゴールを奪われた。
次の得点も柏だった。後半18分、MF中川寛斗(21)のパスで右サイドを破った伊東が、その突破によって中央でフリーになったFW武富孝介(25)にラストパス。右足で冷静に決めた。11、12年にJ2熊本に期限付き移籍していた男のゴールでリードを2点に広げた。
鹿島は今季初の複数失点を喫し、攻撃陣も日本代表FW金崎夢生(26)の出場停止が響いて無得点。FW鈴木優磨(19)MF永木亮太(27)MF中村充孝(25)を投入したが、反撃できなかった。枠内シュートも、後半の土居の1本にとどまった。
鹿島5戦ぶり無得点ホーム初黒星「完全に崩された」
[2016年4月25日7時39分 紙面から]
<明治安田生命J1:鹿島0−2柏>◇第1ステージ第8節◇24日◇カシマ
鹿島が今季初の複数失点でホーム初黒星を喫し、3位に後退した。
柏の変則3バックに戸惑い、MF伊東に自軍の左サイドを続けて破られた。攻撃陣も日本代表FW金崎の出場停止が響き、5試合ぶりの無得点。石井監督は「徐々に対応できたが、2点目は完全に崩された。修正したい」。熊本出身のDF植田は悔しさから無言で会場を去った。
鹿島、出場停止・金崎の影響隠せず敗戦 土居「ゴールに向かうプレー多くしないと」

柏に敗れ肩を落として引き揚げる柴崎(10)ら鹿島イレブン=カシマ
明治安田J1第1ステージ第8節(24日、鹿島0−2柏、カシマ)鹿島は出場停止だったエースFW金崎の不在の影響を隠せなかった。2トップにはDFの背後へ抜け出す動きを得意とする赤崎と土居を並べたが、0−1で迎えた後半はスペースがなく存在感が希薄に。そろって途中交代した。
金崎が見せる泥くささや力強さがなく、相手を押し込んでも攻撃に迫力が出なかった。勝てば首位浮上のチャンスもあった試合を落とし、3位に後退。土居は「もっとゴールに向かうプレーを多くしないと」と反省した。
鹿島・石井監督
「全体的には自分たちのペースで試合を進められたが、好機で決め切らないと勝てない。前半終了間際の失点が一番痛かった」

前半、ゴール前で競り合い倒れる鹿島・土居(左から3人目)=カシマ
鹿島 5試合ぶり黒星 土居「自分のせいで負けた」
明治安田生命J1第1S第8節 鹿島2―0柏 (4月24日 カシマ)

<鹿島・柏>ハーフタイムに審判団に抗議する小笠原(中央)ら鹿島イレブン
Photo By スポニチ
鹿島は勝っていれば首位に立つ可能性もあったが、5試合ぶりに黒星を喫した。前半ロスタイムに土居がペナルティーエリア内で倒されたが、PK判定はなし。チーム全体が気持ちを切り替えられないうちにカウンターを食らって先制を許した。
土居は「倒れずに(得点を)決めきれる選手にならないと。自分のせいで負けた」と、責任をかぶった。
[ 2016年4月25日 05:30 ]
【鹿島】微妙判定から決勝点を献上、遠藤「切り替えないと。うちらが悪い」
2016年4月25日6時0分 スポーツ報知
◆明治安田生命Jリーグ J1第1ステージ第8節 鹿島0−2柏(24日・カシマスタジアム)
鹿島は前半ロスタイム2分、FW土居がエリア内で倒されたがノーファウル。そこから柏にカウンターを受け、決勝点を献上した。PK判定やロスタイムが3分(掲示は1分)あったことなど消化不良の敗戦。土居は「(相手DFの足が)引っかかったにせよ、最後までやらなきゃ」と話し、MF遠藤は「あの判定でも切り替えないと。うちらが悪い」と受け止めた。
明治安田J1 鹿島、堅守崩れる
明治安田J1第1ステージ第8節(24日・カシマスタジアムほか=9試合)鹿島は柏に0-2で敗れ、今季2敗目を喫した。通算成績は5勝1分け2敗、勝ち点16のままで3位に後退した。
鹿島は動きだしのいい守備で優位に立ったが、前半ロスタイムに柏のカウンターを食らい先制点を献上。後半18分には守備を完全に崩され、追加点を奪われた。攻撃は再三放ったミドルシュートが枠を外れ、無得点で5試合ぶりの黒星を喫した。
浦和は武藤のゴールで川崎との上位対決を1-0で制し、勝ち点を19に伸ばして再び首位に立った。川崎は今季初黒星で2位に後退。広島はウタカが2得点して横浜Mに2-1で勝ち、同14で4位に浮上した。
G大阪は途中出場の宇佐美が得点し、福岡を1-0で下した。大宮は湘南に1-0で勝った。

チンチロリン
あれだけあからさまなPKを見逃されては平常心でいることは困難であろう。
そこで気持ちを切り替えられずに失点を喫した。
選手は人生をかけて試合に集中しておる。
その集中力を阻害するジャッジには異論を唱えたいところ。
とはいえ、「いろいろ言いたいことはありますけど」と聖真は言葉を濁す。
この文化は日本サッカーの成長を鈍くさせるのではなかろうか。
サッカーに誤審はつきものである。
それをきちんと理解させるには、公に大きく言えることが必要と考える。
報知が「微妙判定」と報じることは良いことではある。
しかしながら、声を大きく「誤審」と報じられぬ所にサッカー後進国であると、自ら行っておるように感じる。
日本のサッカー文化が前進するため、誤審は誤審とはっきり言える世の中になって欲しいと願う。

チンチロリン
サッカーダイジェスト 柏戦寸評
【J1採点&寸評】鹿島×柏|1得点・1アシストの伊東は「7」。仕事ができなかった鹿島の前線と左SBを厳しく評価
サッカーダイジェスト編集部
2016年04月25日
鹿島――伊東に翻弄された山本。カイオも持ち味のスピードを活かせず…。

【警告】鹿島=植田(13分) 柏=小林(45+2分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】伊東純也(柏)

柏のコンパクトな守備に苦戦したカイオ(7番)。持ち味のスピードを活かせなかった。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
【チーム採点・寸評】
鹿島 5.5
柏の変則的なシステムに戸惑った時間帯もあったが、試合全体を通して見れば、チャンスの数や支配率は及第点。それだけに、チャンスで決めきれなかったこと、失点シーンで淡泊な守備があったことが悔やまれる。
柏 7
最後まで運動量をキープ。アウェーでリーグ最少失点の鹿島から2点を奪い、勝利を収めた。前線の決定力、中盤のコントロール、最終ラインの身体を張った守備など、各セクションの選手がきっちり役割をこなした。チームがひとつの方向を向いて戦った。
【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ケ端 準 6
2失点のうち、自責はなし。前がかりになるチームにあって、広く守備範囲を取り、状況に応じたプレーを貫いた。
DF
22 西 大伍 6
攻撃参加時におけるゴール前へのクロスや、パスの選択など、質の高い判断ができていた。ゴールにつなげられなかったのが不思議で仕方がない。
23 植田直通 5.5
終盤は相手と同数の中で、冷静に守備に当たった。2失点目に絡んでしまったが、試合展開から見て、やむなしか。
3 昌子 源 5.5
守備はもちろん、フィードにも自信を感じさせた。インターセプトの意識を高く持ち、パスカットも多かった。ただし、1失点目の起点となったくさびのパスは、前に出るなら潰さなければいけない。
16 山本脩斗 5
テンポが速く、強度の高い試合。SBの負担は大きかったが、失点シーンの伊東への対応は、DFらしからぬ軽率なものだった。
MF
40 小笠原 満男 6(69分OUT)
攻守に一歩先を読んだプレーを見せていたが、ディフェンス陣に負担がかかる展開もあり途中交代した。
10 柴崎 岳 6
攻撃ではゴール前に顔を出し、守備でもボールを奪い切るプレーを見せた。ただし、セットプレーの配球は可能性を感じなかった。
25 遠藤 康 6
石井監督の指示どおり、最終ラインの背後を狙うパスでチャンスメーク。ゴール前の得意の形では決めたかった。
7 カイオ 5
柏の鎌田に厳しくマークされて悪戦苦闘。コンパクトな陣形を取られ、突破力を活かすスペースもなかった。
FW
18 赤崎秀平 5(67分OUT)
守備や攻撃の組み立てなどでは、役割を果たした。ただ、肝心のゴール前では良い形、ポジションを取っているものの、ゴールネットを揺らせない。
8 土居聖真 5.5(81分OUT)
出場停止で金崎不在の中、ゴールが一番の仕事。その意識や判断は随所に見られたが、チャンスを形にすることができなかった。
交代出場
MF
34 鈴木優磨 5.5(67分IN)
ゴール前で良い形を作ることができなかった。ラストパスの精度も満足できるものではなかった
6 永木亮太 6(69分IN)
得点が必要な場面でピッチへ。押し込む時間帯でクリアボールを拾い、相手のカウンターを未然に防ぐ役割をこなした
13 中村充孝 5.5(81分IN)
3枚目の切り札として、ピッチへ。前線が渋滞する中で、2列目に入ったが、決定的な仕事にかかわることはできなかった。
監督
石井正忠 6
不可解な判定があっても、「切り替えていけば自分たちの時間が来る」と選手を鼓舞。攻め方、守り方と采配ミスがあったわけではない。
柏――1ゴール・1アシストの伊東だけでなく、総じてハイレベルなパフォーマンスを披露。
【柏|採点・寸評】
GK
23 中村航輔 6.5
シュートを正面に入るなど、良いポジショニングを取り、完封勝利。フィードもほとんど狙い通りのところへ。
DF
2 鎌田次郎 6.5
鹿島のキーマン、カイオのマークにつき、簡単には前を向かせず。スピードにも乗らせなかった影の勝利の立役者。
4 中谷進之介 6.5
守る時間が多い展開だったが、高い集中力が切れることはなかった。高さでも存在感を出した。
5 増嶋竜也 6.5
最終ラインを統率。厳しい時間帯も多かったが、率先して声を出し、味方を鼓舞。最後の砦として踏ん張った。
29 中山雄太 6
ゴール前で絞った位置を取った時でも、ファーサイドへのケアを怠らず。ピンチを未然に防いでいた。
MF
14 伊東純也 7
1ゴール・1アシスト。序盤から攻撃の起点となり、攻め込まれた時間帯もカウンターの矢になった。
8 茨田陽生 6.5(84分OUT)
鹿島の攻撃で、左右に振り回されながらも、的確なポジショニングをとり続けた。配球も的確だった。
25 小林祐介 6.5
球際や当たり負けしない守備は、21歳という年齢を感じさせない。鹿島のスピードアップを防いだ。
19 中川寛斗 6
2点目の起点となるボールキープで、勝負を決めた。運動量を活かし、鹿島の出所をつぶす守備を見せた。
15 武富孝介 6.5(90+1分)
勝負を決める2点目を挙げた。この得点シーンだけではなく、実を結ばなかったカウンター攻撃の時でも、いつも長い距離を走っていた
18 エデルソン 5.5(HT OUT)
序盤はよく攻撃に絡んでいたが、守備の時間が長くなるにつれ、消えていった。
交代出場
FW
10 大津祐樹 6(HT IN)
ボールキープをして欲しい時間にきっちり味方につなげる。守備でも汗をかき、やるべきことをやった。
MF
7 大谷秀和 −(84分IN)
残り6分の時間でピッチへ。2点差があったとはいえ、スムーズに試合に入り、試合を締めた。
FW
9 田中順也 −(90+1分)
アディショナルタイムに投入された。短い時間とはいえ、全力プレーを続け、試合終了のホイッスルを聞いた。
監督
下平隆宏 7
最終ラインにCBタイプの4人を並べる策が、的中。選手の特長をよく理解したうえで、チームの最大限の力を引き出した。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

チンチロリン
サッカーダイジェスト誌による柏戦の寸評である。
結果から感じるものよりも低くはない評価が与えられておる。
二度の失点に絡んだ左サイドこそ辛い評点であるが、指揮官を含め良い評価を与えたと言って良かろう。
特に指揮官に対して、「不可解な判定があっても、「切り替えていけば自分たちの時間が来る」と選手を鼓舞。攻め方、守り方と采配ミスがあったわけではない」とコメントしておる。
集中力が途切れた場面やチャンスを決めきれなかった部分は、監督の責任ではないと判断した様子。
柏が採用したのは、2010年のCL、インテルを率いるモウリーニョ監督がバルセロナ相手に採用した戦術である。
ゴール前にバスを2台並べる手法は、昨日の鹿島に対しても有効であったと言わざるを得ない。
DFラインにCBを4枚並べ、MFも4人並んでゴール前を固められては、ホームの力を背に戦う鹿島の攻撃力を半減させられてしまった。
とはいえ、チャンスが皆無であったわけではない。
同様の戦術を採られても、次回は対応しきるであろう。
同じ轍は踏まぬ。
監督の采配に期待である。

チンチロリン
サッカーダイジェスト編集部
2016年04月25日
鹿島――伊東に翻弄された山本。カイオも持ち味のスピードを活かせず…。

【警告】鹿島=植田(13分) 柏=小林(45+2分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】伊東純也(柏)

柏のコンパクトな守備に苦戦したカイオ(7番)。持ち味のスピードを活かせなかった。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
【チーム採点・寸評】
鹿島 5.5
柏の変則的なシステムに戸惑った時間帯もあったが、試合全体を通して見れば、チャンスの数や支配率は及第点。それだけに、チャンスで決めきれなかったこと、失点シーンで淡泊な守備があったことが悔やまれる。
柏 7
最後まで運動量をキープ。アウェーでリーグ最少失点の鹿島から2点を奪い、勝利を収めた。前線の決定力、中盤のコントロール、最終ラインの身体を張った守備など、各セクションの選手がきっちり役割をこなした。チームがひとつの方向を向いて戦った。
【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ケ端 準 6
2失点のうち、自責はなし。前がかりになるチームにあって、広く守備範囲を取り、状況に応じたプレーを貫いた。
DF
22 西 大伍 6
攻撃参加時におけるゴール前へのクロスや、パスの選択など、質の高い判断ができていた。ゴールにつなげられなかったのが不思議で仕方がない。
23 植田直通 5.5
終盤は相手と同数の中で、冷静に守備に当たった。2失点目に絡んでしまったが、試合展開から見て、やむなしか。
3 昌子 源 5.5
守備はもちろん、フィードにも自信を感じさせた。インターセプトの意識を高く持ち、パスカットも多かった。ただし、1失点目の起点となったくさびのパスは、前に出るなら潰さなければいけない。
16 山本脩斗 5
テンポが速く、強度の高い試合。SBの負担は大きかったが、失点シーンの伊東への対応は、DFらしからぬ軽率なものだった。
MF
40 小笠原 満男 6(69分OUT)
攻守に一歩先を読んだプレーを見せていたが、ディフェンス陣に負担がかかる展開もあり途中交代した。
10 柴崎 岳 6
攻撃ではゴール前に顔を出し、守備でもボールを奪い切るプレーを見せた。ただし、セットプレーの配球は可能性を感じなかった。
25 遠藤 康 6
石井監督の指示どおり、最終ラインの背後を狙うパスでチャンスメーク。ゴール前の得意の形では決めたかった。
7 カイオ 5
柏の鎌田に厳しくマークされて悪戦苦闘。コンパクトな陣形を取られ、突破力を活かすスペースもなかった。
FW
18 赤崎秀平 5(67分OUT)
守備や攻撃の組み立てなどでは、役割を果たした。ただ、肝心のゴール前では良い形、ポジションを取っているものの、ゴールネットを揺らせない。
8 土居聖真 5.5(81分OUT)
出場停止で金崎不在の中、ゴールが一番の仕事。その意識や判断は随所に見られたが、チャンスを形にすることができなかった。
交代出場
MF
34 鈴木優磨 5.5(67分IN)
ゴール前で良い形を作ることができなかった。ラストパスの精度も満足できるものではなかった
6 永木亮太 6(69分IN)
得点が必要な場面でピッチへ。押し込む時間帯でクリアボールを拾い、相手のカウンターを未然に防ぐ役割をこなした
13 中村充孝 5.5(81分IN)
3枚目の切り札として、ピッチへ。前線が渋滞する中で、2列目に入ったが、決定的な仕事にかかわることはできなかった。
監督
石井正忠 6
不可解な判定があっても、「切り替えていけば自分たちの時間が来る」と選手を鼓舞。攻め方、守り方と采配ミスがあったわけではない。
柏――1ゴール・1アシストの伊東だけでなく、総じてハイレベルなパフォーマンスを披露。
【柏|採点・寸評】
GK
23 中村航輔 6.5
シュートを正面に入るなど、良いポジショニングを取り、完封勝利。フィードもほとんど狙い通りのところへ。
DF
2 鎌田次郎 6.5
鹿島のキーマン、カイオのマークにつき、簡単には前を向かせず。スピードにも乗らせなかった影の勝利の立役者。
4 中谷進之介 6.5
守る時間が多い展開だったが、高い集中力が切れることはなかった。高さでも存在感を出した。
5 増嶋竜也 6.5
最終ラインを統率。厳しい時間帯も多かったが、率先して声を出し、味方を鼓舞。最後の砦として踏ん張った。
29 中山雄太 6
ゴール前で絞った位置を取った時でも、ファーサイドへのケアを怠らず。ピンチを未然に防いでいた。
MF
14 伊東純也 7
1ゴール・1アシスト。序盤から攻撃の起点となり、攻め込まれた時間帯もカウンターの矢になった。
8 茨田陽生 6.5(84分OUT)
鹿島の攻撃で、左右に振り回されながらも、的確なポジショニングをとり続けた。配球も的確だった。
25 小林祐介 6.5
球際や当たり負けしない守備は、21歳という年齢を感じさせない。鹿島のスピードアップを防いだ。
19 中川寛斗 6
2点目の起点となるボールキープで、勝負を決めた。運動量を活かし、鹿島の出所をつぶす守備を見せた。
15 武富孝介 6.5(90+1分)
勝負を決める2点目を挙げた。この得点シーンだけではなく、実を結ばなかったカウンター攻撃の時でも、いつも長い距離を走っていた
18 エデルソン 5.5(HT OUT)
序盤はよく攻撃に絡んでいたが、守備の時間が長くなるにつれ、消えていった。
交代出場
FW
10 大津祐樹 6(HT IN)
ボールキープをして欲しい時間にきっちり味方につなげる。守備でも汗をかき、やるべきことをやった。
MF
7 大谷秀和 −(84分IN)
残り6分の時間でピッチへ。2点差があったとはいえ、スムーズに試合に入り、試合を締めた。
FW
9 田中順也 −(90+1分)
アディショナルタイムに投入された。短い時間とはいえ、全力プレーを続け、試合終了のホイッスルを聞いた。
監督
下平隆宏 7
最終ラインにCBタイプの4人を並べる策が、的中。選手の特長をよく理解したうえで、チームの最大限の力を引き出した。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

チンチロリン
サッカーダイジェスト誌による柏戦の寸評である。
結果から感じるものよりも低くはない評価が与えられておる。
二度の失点に絡んだ左サイドこそ辛い評点であるが、指揮官を含め良い評価を与えたと言って良かろう。
特に指揮官に対して、「不可解な判定があっても、「切り替えていけば自分たちの時間が来る」と選手を鼓舞。攻め方、守り方と采配ミスがあったわけではない」とコメントしておる。
集中力が途切れた場面やチャンスを決めきれなかった部分は、監督の責任ではないと判断した様子。
柏が採用したのは、2010年のCL、インテルを率いるモウリーニョ監督がバルセロナ相手に採用した戦術である。
ゴール前にバスを2台並べる手法は、昨日の鹿島に対しても有効であったと言わざるを得ない。
DFラインにCBを4枚並べ、MFも4人並んでゴール前を固められては、ホームの力を背に戦う鹿島の攻撃力を半減させられてしまった。
とはいえ、チャンスが皆無であったわけではない。
同様の戦術を採られても、次回は対応しきるであろう。
同じ轍は踏まぬ。
監督の采配に期待である。

チンチロリン
植田、そろそろ決めたい
今節の顔 DF 植田直通 故郷熊本に吉報届ける
試合ごとに存在感を増している21歳のセンターバック。力強いヘディングで相手攻撃陣をねじ伏せ、リーグ最少失点の守備を支えている。
今節は昨季、プロ初ゴールを挙げた柏との対戦。「最近セットプレーで点が取れていないので、そろそろ決めたい」と攻撃面での貢献も狙う。

チンチロリン
今節の顔として報じられる植田である。
若きCBは試合ごとに成長を続け、存在感を増しておる。
源とのコンビは1試合平均失点1点を切る。
今日の柏戦でも力強い守りを魅せてくれよう。
そして期待がかかるのがセットプレイからの得点である。
今季は未だゴールが無い。
そろそろ爆発したいところ。
高い打点からのヘディングにてスタジアムに歓喜を呼び起こすのだ。
楽しみにしてスタジアムに向かう。
植田の活躍を期待しておる。

チンチロリン
試合ごとに存在感を増している21歳のセンターバック。力強いヘディングで相手攻撃陣をねじ伏せ、リーグ最少失点の守備を支えている。
今節は昨季、プロ初ゴールを挙げた柏との対戦。「最近セットプレーで点が取れていないので、そろそろ決めたい」と攻撃面での貢献も狙う。

チンチロリン
今節の顔として報じられる植田である。
若きCBは試合ごとに成長を続け、存在感を増しておる。
源とのコンビは1試合平均失点1点を切る。
今日の柏戦でも力強い守りを魅せてくれよう。
そして期待がかかるのがセットプレイからの得点である。
今季は未だゴールが無い。
そろそろ爆発したいところ。
高い打点からのヘディングにてスタジアムに歓喜を呼び起こすのだ。
楽しみにしてスタジアムに向かう。
植田の活躍を期待しておる。

チンチロリン
秀平、出た時間で自分の力を証明しないといけない
鹿島3連勝狙え 24日J1柏戦

3試合ぶりの先発が濃厚な赤崎(中央)=クラブハウスグラウンド3試合ぶりの先発が濃厚な赤崎(中央)=クラブハウスグラウンド
明治安田J1第1ステージ第8節は24日、各地で9試合を行い、2位鹿島はカシマスタジアムで9位柏と対戦する。キックオフは午後4時。鹿島は攻撃の軸を担う金崎が欠場となるが攻撃陣全体の奮起で穴を埋め、今季初の3連勝を飾りたい。通算成績は5勝1分け1敗、勝ち点16。
鹿島は序盤戦の決定力不足が解消され、直近の2試合は計7得点と攻撃陣がかみ合いだした。2試合連続得点中の土居が「夢生君(金崎)と状況に合ったプレーができていた」と得点の場面を振り返るように、連係の精度が増している。
今節はチーム得点王の金崎が警告の累積で出場停止。3試合ぶりの先発が予想される赤崎は「途中でも先発でも、出た時間で自分の力を証明しないといけない」と、気合十分だ。
対する柏はヤマザキナビスコ・カップを含む公式戦4連勝と波に乗っている。後方からパスをつなぐ攻撃や、前線からの連動した守備が機能しており、チームに一体感がある。鹿島は受けに回ると苦戦は免れない。石井監督は「自分たちからボールを奪いにいく形を頭から出したい」と、立ち上がりから積極的な攻撃を貫く構えだ。
今季ホームのリーグ戦はこれまで3戦全勝。昌子は「ホーム戦の全勝は義務。納得できる試合で勝ちたい」と意気込みを見せた。 (藤崎徹)

チンチロリン
出場停止の夢生に代わって先発が予想されるのは赤?である。
代役とは呼ばせぬ。
夢生とは異なる持ち味絵を発揮し、ゴールを狙っていくのだ。
また、今季のリーグ戦、ホームでの勝利が続いておる。
源の言うように、「ホーム戦の全勝は義務。納得できる試合で勝ちたい」と結果も内容も伴った勝利を期待したい。
楽しみである。

チンチロリン

3試合ぶりの先発が濃厚な赤崎(中央)=クラブハウスグラウンド3試合ぶりの先発が濃厚な赤崎(中央)=クラブハウスグラウンド
明治安田J1第1ステージ第8節は24日、各地で9試合を行い、2位鹿島はカシマスタジアムで9位柏と対戦する。キックオフは午後4時。鹿島は攻撃の軸を担う金崎が欠場となるが攻撃陣全体の奮起で穴を埋め、今季初の3連勝を飾りたい。通算成績は5勝1分け1敗、勝ち点16。
鹿島は序盤戦の決定力不足が解消され、直近の2試合は計7得点と攻撃陣がかみ合いだした。2試合連続得点中の土居が「夢生君(金崎)と状況に合ったプレーができていた」と得点の場面を振り返るように、連係の精度が増している。
今節はチーム得点王の金崎が警告の累積で出場停止。3試合ぶりの先発が予想される赤崎は「途中でも先発でも、出た時間で自分の力を証明しないといけない」と、気合十分だ。
対する柏はヤマザキナビスコ・カップを含む公式戦4連勝と波に乗っている。後方からパスをつなぐ攻撃や、前線からの連動した守備が機能しており、チームに一体感がある。鹿島は受けに回ると苦戦は免れない。石井監督は「自分たちからボールを奪いにいく形を頭から出したい」と、立ち上がりから積極的な攻撃を貫く構えだ。
今季ホームのリーグ戦はこれまで3戦全勝。昌子は「ホーム戦の全勝は義務。納得できる試合で勝ちたい」と意気込みを見せた。 (藤崎徹)

チンチロリン
出場停止の夢生に代わって先発が予想されるのは赤?である。
代役とは呼ばせぬ。
夢生とは異なる持ち味絵を発揮し、ゴールを狙っていくのだ。
また、今季のリーグ戦、ホームでの勝利が続いておる。
源の言うように、「ホーム戦の全勝は義務。納得できる試合で勝ちたい」と結果も内容も伴った勝利を期待したい。
楽しみである。

チンチロリン
ケルン・大迫、ポストプレイで存在感
大迫がスタメン復帰&フル出場のケルン 今季初の4ゴールで8位浮上
2016年04月24日(日) 01時07分配信

モデストのゴールを祝福する大迫 photo/Getty Images
トップ下で存在感を発揮
ブンデスリーガ第31節が23日に開催され、ケルンがホームスタジアムにダルムシュタットを迎えた。
ケルンは開始から4分、トップ下で先発出場した大迫勇也が中盤で起点となり、MFゲルハルトのラストパスをボックス内で受けたFWモデストが冷静に流し込んで早くも先制に成功する。
9試合ぶりの先発出場で良いスタートを切った大迫は、先制直後にも決定機を迎える。6分、ケルンは右サイドを崩すと、大迫はボックス内に駆け込み、クロスボールに反応。相手DFとの競り合いに勝ちシュートを放ったが、ボールは惜しくも枠を捉えきれなかった。
その後も、モデストに決定的なチャンスが訪れるなど試合を優位に進めていたケルンだが、12分、ダルムシュタットのファーストチャンスでMFゴンドルフに得点を許して同点とされる。
それでもケルンは35分、大迫が前線で相手DFを引き付けると、モデストが空いたスペースを活用。背後からのロングボールをフリーで受けたモデストが再びゴールへと流し込み、ケルンが2点目を奪った。
後半に入ってもケルンは52分、そして75分にMFリッセが立て続けにゴールを記録。主導権を握り続け、4-1で勝利を収めた。また大迫もポストプレイなどで存在感を発揮し、フル出場で勝利に貢献している。
[メンバー]
ケルン:ホルン、ソーレンセン(→オルコフスキ 79)、マロフ、マフライ、ムラデノビッチ(→ハインツ 46)、レーマン、ヘクター、ゲルハルト(→ヨイッチ 70)、大迫勇也、リッセ、モデスト
ダルムシュタット:マテニア、ユングヴィルト、スル、カルディローラ、ディアス(→ケンペ 70)、ゴンドルフ、ホラント、ヘラー、バランチッチ(→ガリッチ 79)、ラウシュ、ワグナー(→プラッテ 86)
[スコア]
ケルン 4-1 ダルムシュタット
[得点者]
ケルン:モデスト(4、35)、リッセ(52、75)
ダルムシュタット:ゴンドルフ(12)

チンチロリン
ダルムシュタット戦に先発フル出場したケルンの大迫である。
トップ下にて存在感を発揮したとのこと。
ブンデスリーガでも大迫のポストプレイは脅威となる。
更なる活躍の報を待っておる。

チンチロリン
2016年04月24日(日) 01時07分配信

モデストのゴールを祝福する大迫 photo/Getty Images
トップ下で存在感を発揮
ブンデスリーガ第31節が23日に開催され、ケルンがホームスタジアムにダルムシュタットを迎えた。
ケルンは開始から4分、トップ下で先発出場した大迫勇也が中盤で起点となり、MFゲルハルトのラストパスをボックス内で受けたFWモデストが冷静に流し込んで早くも先制に成功する。
9試合ぶりの先発出場で良いスタートを切った大迫は、先制直後にも決定機を迎える。6分、ケルンは右サイドを崩すと、大迫はボックス内に駆け込み、クロスボールに反応。相手DFとの競り合いに勝ちシュートを放ったが、ボールは惜しくも枠を捉えきれなかった。
その後も、モデストに決定的なチャンスが訪れるなど試合を優位に進めていたケルンだが、12分、ダルムシュタットのファーストチャンスでMFゴンドルフに得点を許して同点とされる。
それでもケルンは35分、大迫が前線で相手DFを引き付けると、モデストが空いたスペースを活用。背後からのロングボールをフリーで受けたモデストが再びゴールへと流し込み、ケルンが2点目を奪った。
後半に入ってもケルンは52分、そして75分にMFリッセが立て続けにゴールを記録。主導権を握り続け、4-1で勝利を収めた。また大迫もポストプレイなどで存在感を発揮し、フル出場で勝利に貢献している。
[メンバー]
ケルン:ホルン、ソーレンセン(→オルコフスキ 79)、マロフ、マフライ、ムラデノビッチ(→ハインツ 46)、レーマン、ヘクター、ゲルハルト(→ヨイッチ 70)、大迫勇也、リッセ、モデスト
ダルムシュタット:マテニア、ユングヴィルト、スル、カルディローラ、ディアス(→ケンペ 70)、ゴンドルフ、ホラント、ヘラー、バランチッチ(→ガリッチ 79)、ラウシュ、ワグナー(→プラッテ 86)
[スコア]
ケルン 4-1 ダルムシュタット
[得点者]
ケルン:モデスト(4、35)、リッセ(52、75)
ダルムシュタット:ゴンドルフ(12)

チンチロリン
ダルムシュタット戦に先発フル出場したケルンの大迫である。
トップ下にて存在感を発揮したとのこと。
ブンデスリーガでも大迫のポストプレイは脅威となる。
更なる活躍の報を待っておる。

チンチロリン
自分たちの力をしっかりと出せれば、自ずと勝点3は転がり込んでくる
【J1展望】1stステージ・8節|鹿島−柏|若手に勢いのある柏を、攻守に充実の鹿島がいかに迎えうつか
サッカーダイジェスト編集部
2016年04月23日
鹿島――金崎不在は不安材料だが、自分たちの力をしっかりと出せれば、自ずと勝点3は転がり込んでくるだろう。

故障者/鹿島=なし 柏=J・ミネイロ、大島、今井、輪湖
出場停止/鹿島=金崎 柏=D・オリヴェイラ
J1リーグ・1stステージ8節
鹿島アントラーズ−柏レイソル
4月24日(日)/16:00/県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ
1stステージ成績(7節終了時):2位 勝点16 5勝1分1敗 12得点・3失点
【最新チーム事情】
●怪我から復帰し、2トップの一角に定着しつつある土居。「イライラさせると良いプレーをする」というジンクスがあるようで、チームメイトもあえてイライラさせるよう発破をかけて、土居の活躍を後押ししているそうだ。
●縁の下でチームを支える小笠原が、出場停止明けでピッチに戻ってくる。自身が持つ17シーズン連続得点の記録更新がかかる今季、直接FKは柴崎、遠藤の中堅に任せているが、久々にネットを揺らす姿を期待したい。
●18日に熊本地震の被災地に支援物資を届けた植田。地元の被害状況に「ひどいところは本当にひどい」とショックを受けた半面、プロとしてプレーすることを改めて意識。「熊本を元気づけるようなプレーを」。植田の強い責任感に拍車がかかる。
【担当記者の視点】
前節は小笠原だったが、今節は金崎が出場停止。攻撃のキーマン不在は不安材料となるが、久々のスタメンが濃厚の赤?の奮起に期待したい。
柏はここ最近、調子を上げてきており、順位は下だが油断はできない。ただ、相手の状態に関係なく、自分たちのサッカーを貫けるのが鹿島の強さ。好調をキープする土居、カイオを起点に、序盤から積極的な姿勢で仕掛けるべきだ。
守備面では昌子、植田の両CBの安定感が際立っている。前節は湘南をシャットアウト(3-0)。失点3はリーグ最少の数字で、SBの西と山本、守護神の曽ケ端を含め、ディフェンス陣は確かな自信を得てプレーできているのは大きい。
大崩れする要素は見当たらない。自分たちの力をしっかりと出すことができれば、自ずと勝点3は転がりこんでくるだろう。
柏――負傷明けの大津が先発予想。若手主体のチームは勢いを増している。
J1リーグ・1stステージ8節
鹿島アントラーズ−柏レイソル
4月24日(日)/16:00/県立カシマサッカースタジアム
柏レイソル
1stステージ成績(7節終了時): 9位 勝点9 2勝3分2敗 8得点・9失点
【最新チーム事情】
●ナビスコカップの勝利で公式戦4連勝と好調を維持している。
●若手の活躍によってチーム内のポジション争いが活性化。
●2試合連続ゴール中のD・オリヴェイラが出場停止。
●負傷していた大津が戦列に復帰。
【担当記者の視点】
ナビスコカップ5節・川崎戦では試合終了直前に決勝点を奪い、公式戦4連勝を飾った。勝利に見放された3月までの停滞感は完全に消え去り、リーグ戦も5戦負けなし。今やチーム状態は絶好調にある。
その要因のひとつは、若手の活躍だ。中谷や伊東ら23歳以下のリオ五輪世代だけでなく、東京五輪世代の中山も出場機会を増やし、勝利に貢献するパフォーマンスを見せている。G大阪戦の途中で負傷交代した大谷など主力が戦列を離れても、若いタレントがその穴を埋めて余りある活躍でポジション争いを活性化させ、チームに勢いをもたらしている。今節もスタメンの半数が23歳以下の若手で構成される見込みだ。
ただ、連戦の影響か、ここにきて怪我人が続出している。今節は大谷がスタメンから外れそうだ。しかし、直近の川崎戦では山中が復帰。また、今節は6節以降出場のなかった大津もメンバー入りが濃厚だ。ここまで攻撃を牽引してきたD・オリヴェイラが出場停止のため、大津の先発出場は十分にあり得る。
FC東京、G大阪、川崎と難敵を撃破してきた若いチームは、良い流れを持って鹿島戦を迎える。ここで勝利して公式戦5連勝となれば、一気に上位戦線へ駆け上がるばかりか、若いチームの自信となり、その勢いはさらに加速するはずだ。

チンチロリン
「大崩れする要素は見当たらない」と記すサッカーダイジェストのプレビューである。
夢生の出場停止も特に問題なく安定した戦いをするであろうと予想しておる。
好調な柏に対しても、鹿島が自分たちのサッカーを貫けば勝ち点3を得ると言い切る。
これは心強い。
出場停止明けの満男を軸に、DFラインの裏に赤?が抜け出してゴールを狙う。
聖真も好調である。
安定感を増すDF陣と若き攻撃陣が噛み合えば向かう所敵無しと言えよう。
勝利を掴み取りスタジアムを歓喜の渦に巻き込もうではないか。
楽しみである。

チンチロリン
サッカーダイジェスト編集部
2016年04月23日
鹿島――金崎不在は不安材料だが、自分たちの力をしっかりと出せれば、自ずと勝点3は転がり込んでくるだろう。

故障者/鹿島=なし 柏=J・ミネイロ、大島、今井、輪湖
出場停止/鹿島=金崎 柏=D・オリヴェイラ
J1リーグ・1stステージ8節
鹿島アントラーズ−柏レイソル
4月24日(日)/16:00/県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ
1stステージ成績(7節終了時):2位 勝点16 5勝1分1敗 12得点・3失点
【最新チーム事情】
●怪我から復帰し、2トップの一角に定着しつつある土居。「イライラさせると良いプレーをする」というジンクスがあるようで、チームメイトもあえてイライラさせるよう発破をかけて、土居の活躍を後押ししているそうだ。
●縁の下でチームを支える小笠原が、出場停止明けでピッチに戻ってくる。自身が持つ17シーズン連続得点の記録更新がかかる今季、直接FKは柴崎、遠藤の中堅に任せているが、久々にネットを揺らす姿を期待したい。
●18日に熊本地震の被災地に支援物資を届けた植田。地元の被害状況に「ひどいところは本当にひどい」とショックを受けた半面、プロとしてプレーすることを改めて意識。「熊本を元気づけるようなプレーを」。植田の強い責任感に拍車がかかる。
【担当記者の視点】
前節は小笠原だったが、今節は金崎が出場停止。攻撃のキーマン不在は不安材料となるが、久々のスタメンが濃厚の赤?の奮起に期待したい。
柏はここ最近、調子を上げてきており、順位は下だが油断はできない。ただ、相手の状態に関係なく、自分たちのサッカーを貫けるのが鹿島の強さ。好調をキープする土居、カイオを起点に、序盤から積極的な姿勢で仕掛けるべきだ。
守備面では昌子、植田の両CBの安定感が際立っている。前節は湘南をシャットアウト(3-0)。失点3はリーグ最少の数字で、SBの西と山本、守護神の曽ケ端を含め、ディフェンス陣は確かな自信を得てプレーできているのは大きい。
大崩れする要素は見当たらない。自分たちの力をしっかりと出すことができれば、自ずと勝点3は転がりこんでくるだろう。
柏――負傷明けの大津が先発予想。若手主体のチームは勢いを増している。
J1リーグ・1stステージ8節
鹿島アントラーズ−柏レイソル
4月24日(日)/16:00/県立カシマサッカースタジアム
柏レイソル
1stステージ成績(7節終了時): 9位 勝点9 2勝3分2敗 8得点・9失点
【最新チーム事情】
●ナビスコカップの勝利で公式戦4連勝と好調を維持している。
●若手の活躍によってチーム内のポジション争いが活性化。
●2試合連続ゴール中のD・オリヴェイラが出場停止。
●負傷していた大津が戦列に復帰。
【担当記者の視点】
ナビスコカップ5節・川崎戦では試合終了直前に決勝点を奪い、公式戦4連勝を飾った。勝利に見放された3月までの停滞感は完全に消え去り、リーグ戦も5戦負けなし。今やチーム状態は絶好調にある。
その要因のひとつは、若手の活躍だ。中谷や伊東ら23歳以下のリオ五輪世代だけでなく、東京五輪世代の中山も出場機会を増やし、勝利に貢献するパフォーマンスを見せている。G大阪戦の途中で負傷交代した大谷など主力が戦列を離れても、若いタレントがその穴を埋めて余りある活躍でポジション争いを活性化させ、チームに勢いをもたらしている。今節もスタメンの半数が23歳以下の若手で構成される見込みだ。
ただ、連戦の影響か、ここにきて怪我人が続出している。今節は大谷がスタメンから外れそうだ。しかし、直近の川崎戦では山中が復帰。また、今節は6節以降出場のなかった大津もメンバー入りが濃厚だ。ここまで攻撃を牽引してきたD・オリヴェイラが出場停止のため、大津の先発出場は十分にあり得る。
FC東京、G大阪、川崎と難敵を撃破してきた若いチームは、良い流れを持って鹿島戦を迎える。ここで勝利して公式戦5連勝となれば、一気に上位戦線へ駆け上がるばかりか、若いチームの自信となり、その勢いはさらに加速するはずだ。

チンチロリン
「大崩れする要素は見当たらない」と記すサッカーダイジェストのプレビューである。
夢生の出場停止も特に問題なく安定した戦いをするであろうと予想しておる。
好調な柏に対しても、鹿島が自分たちのサッカーを貫けば勝ち点3を得ると言い切る。
これは心強い。
出場停止明けの満男を軸に、DFラインの裏に赤?が抜け出してゴールを狙う。
聖真も好調である。
安定感を増すDF陣と若き攻撃陣が噛み合えば向かう所敵無しと言えよう。
勝利を掴み取りスタジアムを歓喜の渦に巻き込もうではないか。
楽しみである。

チンチロリン
植田、今節も気持ちを込めてピッチに立つ
【鹿島 vs 柏】 ウォーミングアップコラム:跳べ、植田直通!誰よりも高く!
2016年4月23日(土)
「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
----------------------

植田直通のプロ初得点は、1年前の4月16日に行われたJ1第1ステージ第6節柏レイソル戦だった。前半アディショナルタイムに右サイドでFKを得ると、キッカーを務める柴崎岳が蹴ったボールはゴールまでぐいーんと曲がる。そこにびよーんと跳びあがったのが植田。ピンポイントで合ったボールに頭を合わせると拮抗した試合を大きく傾ける先制点が決まった。
柴崎から植田へ。2人の能力の高さからすればようやくという印象もあったが、セットプレーの動きが実った得点は、伝統的に武器としてきたセットプレーの強さが復活したことを物語り、今後に期待を抱かせるものだった。だが、その期待は裏切られる。2015年に植田が上げた得点はこの1点のみ。柴崎もまた、セットプレーの精度を欠き、勝負所でチームを勝利に導く得点をもたらすことができなかった。
しかし、2016年になり植田はCBのポジションを自分のものにする。試合に出続ければ当然増えてくるセットプレーの機会。練習のなかでも植田の頭をターゲットにする回数は自然と増えている。
対戦相手の柏は現在公式戦4連勝中。植田も「映像を観ていてもすごい調子があがってきているのがわかっている。いつもどおり相手にやらせたくないと思います」と話した。そして、「最近、(チームとして)セットプレーで取れてないのでそこはしっかり狙っていきたい。良いボールは入っているしあとは僕たちが決めるだけ。そろそろ狙っていきたいと思います」と続けた。
木曜にあったオフだけでなく、練習以外の時間の多くを震災へのサポート作業に当てている植田。今節も、気持ちを込めてピッチに立つ。
文:田中滋(鹿島担当)
明治安田生命J1リーグ 1st 第8節
4月24日(日)16:00KO カシマ
鹿島アントラーズ vs 柏レイソル

チンチロリン
植田について伝えるJ’sGOALの田中滋氏である。
昨季の植田の初ゴールは柏戦でのヘディングであった。
セットプレイからのゴールを期待させる高さ強さを持つ植田には、もっともっと多くの結果を求めたい。
昨年はポジションを奪われ、得点機以前の問題があった。
今季は不動のポジションのように思える。
当然のようにセットプレイからのチャンスは増える。
ここは多くのゴールで我らに歓喜をもたらせてくれるのではなかろうか。
それが、昨季ゴールを決めた柏戦であって欲しいと願いたい。
植田のヘディングを楽しみにしてスタジアムに向かう。
勝利を信じておる。

チンチロリン
2016年4月23日(土)
「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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植田直通のプロ初得点は、1年前の4月16日に行われたJ1第1ステージ第6節柏レイソル戦だった。前半アディショナルタイムに右サイドでFKを得ると、キッカーを務める柴崎岳が蹴ったボールはゴールまでぐいーんと曲がる。そこにびよーんと跳びあがったのが植田。ピンポイントで合ったボールに頭を合わせると拮抗した試合を大きく傾ける先制点が決まった。
柴崎から植田へ。2人の能力の高さからすればようやくという印象もあったが、セットプレーの動きが実った得点は、伝統的に武器としてきたセットプレーの強さが復活したことを物語り、今後に期待を抱かせるものだった。だが、その期待は裏切られる。2015年に植田が上げた得点はこの1点のみ。柴崎もまた、セットプレーの精度を欠き、勝負所でチームを勝利に導く得点をもたらすことができなかった。
しかし、2016年になり植田はCBのポジションを自分のものにする。試合に出続ければ当然増えてくるセットプレーの機会。練習のなかでも植田の頭をターゲットにする回数は自然と増えている。
対戦相手の柏は現在公式戦4連勝中。植田も「映像を観ていてもすごい調子があがってきているのがわかっている。いつもどおり相手にやらせたくないと思います」と話した。そして、「最近、(チームとして)セットプレーで取れてないのでそこはしっかり狙っていきたい。良いボールは入っているしあとは僕たちが決めるだけ。そろそろ狙っていきたいと思います」と続けた。
木曜にあったオフだけでなく、練習以外の時間の多くを震災へのサポート作業に当てている植田。今節も、気持ちを込めてピッチに立つ。
文:田中滋(鹿島担当)
明治安田生命J1リーグ 1st 第8節
4月24日(日)16:00KO カシマ
鹿島アントラーズ vs 柏レイソル

チンチロリン
植田について伝えるJ’sGOALの田中滋氏である。
昨季の植田の初ゴールは柏戦でのヘディングであった。
セットプレイからのゴールを期待させる高さ強さを持つ植田には、もっともっと多くの結果を求めたい。
昨年はポジションを奪われ、得点機以前の問題があった。
今季は不動のポジションのように思える。
当然のようにセットプレイからのチャンスは増える。
ここは多くのゴールで我らに歓喜をもたらせてくれるのではなかろうか。
それが、昨季ゴールを決めた柏戦であって欲しいと願いたい。
植田のヘディングを楽しみにしてスタジアムに向かう。
勝利を信じておる。

チンチロリン
植田、ゴールを狙う
鹿島・植田、ホーム柏戦でゴールへ意欲「セットプレーで」
地震に見舞われた熊本・大津高出身のU−23(23歳以下)日本代表DF、鹿島・植田は22日、24日の柏戦(カシマ)での得点に意欲を示した。「最近はセットプレーで(チームが得点を)取れていないので、狙っていきたい」。また、地震に関しては「いつまでも(被災地を)サポートしていくつもり」と支援を継続していくことを誓った。チームは約2時間の練習を行った。 (鹿嶋市)
植田 今季初ゴールへ意気込み!故郷・熊本に吉報誓う
明治安田生命J1第1S第8節 鹿島―柏 (4月24日 カシマ)
鹿島のU―23日本代表DF植田が柏戦で今季初ゴールを狙う。柏は昨年4月16日にアウェーでプロ初ゴールを決めた縁起のいい相手。「セットプレーで最近(得点を)取れてないので、しっかりやっていきたい。そろそろ決めたい」と意気込んだ。
故郷の熊本は震災に苦しんでいる。試合当日はスタジアムで募金活動も行われる。22日には選手会事務局によるブリーフィングでチャリティーオークションを行うことも議題に挙がり、支援の輪は広がる。「いつまでもサポートしていきたい」。まずは通算2点目を決めて故郷にいいニュースを届ける。
[ 2016年4月23日 05:30 ]

チンチロリン
ゴールを狙う植田である。
今季はCBのゴールはない。
セットプレイでの得点が増えれば、戦いのオプションが増えよう。
植田の高さでチームを牽引するのだ。
期待しておる。

チンチロリン
地震に見舞われた熊本・大津高出身のU−23(23歳以下)日本代表DF、鹿島・植田は22日、24日の柏戦(カシマ)での得点に意欲を示した。「最近はセットプレーで(チームが得点を)取れていないので、狙っていきたい」。また、地震に関しては「いつまでも(被災地を)サポートしていくつもり」と支援を継続していくことを誓った。チームは約2時間の練習を行った。 (鹿嶋市)
植田 今季初ゴールへ意気込み!故郷・熊本に吉報誓う
明治安田生命J1第1S第8節 鹿島―柏 (4月24日 カシマ)
鹿島のU―23日本代表DF植田が柏戦で今季初ゴールを狙う。柏は昨年4月16日にアウェーでプロ初ゴールを決めた縁起のいい相手。「セットプレーで最近(得点を)取れてないので、しっかりやっていきたい。そろそろ決めたい」と意気込んだ。
故郷の熊本は震災に苦しんでいる。試合当日はスタジアムで募金活動も行われる。22日には選手会事務局によるブリーフィングでチャリティーオークションを行うことも議題に挙がり、支援の輪は広がる。「いつまでもサポートしていきたい」。まずは通算2点目を決めて故郷にいいニュースを届ける。
[ 2016年4月23日 05:30 ]

チンチロリン
ゴールを狙う植田である。
今季はCBのゴールはない。
セットプレイでの得点が増えれば、戦いのオプションが増えよう。
植田の高さでチームを牽引するのだ。
期待しておる。

チンチロリン
金崎夢生の欠場は攻守に渡り影響大
【予想スタメン】好調同士の鹿島と柏が激突…ともに攻撃の要を欠き、代役の奮起に期待

得点に絡む活躍が期待される鹿島の赤崎(左)と柏の中川 [写真]=Getty Images
■鹿島アントラーズ チーム内得点王、金崎夢生の欠場は攻守に渡り影響大
アウェーの湘南ベルマーレ戦で3−0と完勝した鹿島。3連勝を目指す柏戦では、出場停止だった小笠原満男が先発復帰する。大黒柱が戻ってくることで、チームはより安定感が増すことは間違いない。
また、昌子源、植田直通を中心としたリーグ最少失点を誇るディフェンス陣は成熟の域に達している印象だ。過去の反省から、チームに「立ち上がりから球際で激しくいく」という意識が浸透した結果。センターバック2人の成長はもちろんあるが、チームの成長と言い換えることができる。
その一方で、不安要素もある。今季4得点でチーム得点王の金崎夢生が累積警告で出場停止となる。欠場の影響はその決定力だけにとどまらず、守備も含め、多くの場面で見られることだろう。それだけ鹿島にとっては重要な選手だ。
ただ、先発が予想される赤崎秀平もこの試合を復権への足掛かりとするべく、モチベーションは高い。守備が安定しているだけに、ゴールを決めさえすれば、勝利に大きく近づくと言える鹿島。金崎欠場を全員で補い、ホームで勝ち点3を狙う。(totoONE編集部)
■鹿島予想スタメン
4-4-2
GK
曽ヶ端準
DF
西大伍
植田直通
昌子源
山本脩斗
MF
遠藤康
小笠原満男
柴崎岳
カイオ
FW
土居聖真
赤崎秀平
■柏レイソル 公式戦4連勝中、絶好調の要因は成長著しい若手の奮闘
20日のナビスコ杯では、後半アディショナルタイムのラストプレーで決勝点を奪い、劇的な形で川崎フロンターレを下した。これで公式戦は4連勝となり、一時期の不振から脱却したのはもちろんのこと、「選手たちが自信をつかんでいる」と下平隆宏監督が話すようにチーム状態は絶好調にある。
好調の要因は、20歳前後の若手選手たちの台頭にある。小林祐介、中川寛斗、中谷進之介、中山雄太らが主力級にまで成長を遂げたことで、チーム内のポジション争いは活性化し、良い循環を生み出している。さらに今季途中から就任した下平監督の目指すサッカーも順調に浸透し、それをピッチ上で具現化できるようになった点も、柏が調子を取り戻した大きな理由の一つだ。
ただし、今節はディエゴ・オリヴェイラが出場停止となる。公式戦2試合連続得点と調子を上げ、体の強さとテクニックを生かして前線で起点を作っていただけに、彼の不在がどう影響するか。また、長引くような深刻なけがではないものの、大谷秀和、輪湖直樹、大津祐樹ら主力組が今節の試合に戻れるかは微妙なところ。若手の台頭で選手層にも厚みが出ているとはいえ、ディエゴ・オリヴェイラと大津の不在により、攻撃が停滞した時に流れを変えられるジョーカー的な役割を誰が果たすのかといった懸念はある。そこはナビスコ杯の川崎戦で戦列に戻った山中亮輔に期待がかかる。
それでも、公式戦4連勝の勢いに乗って、上位の鹿島を相手に勝ち点3を奪えれば、若いチームにとってはより大きな自信になり、勢いが加速することは間違いない。公式戦5連勝で、一気に上位戦線へと駆け上がりたい。(鈴木潤)
■柏予想スタメン
4-3-3
GK
中村航輔
DF
伊東純也
中谷進之介
増嶋竜也
中山雄太
MF
武富孝介
茨田陽生
小林祐介
FW
中川寛斗
エデルソン
田中順也

チンチロリン
「リーグ最少失点を誇るディフェンス陣は成熟の域に達している」と綴るサッカーキングのプレビューである。
源と植田が並ぶCBは屈強で高さもあり、且つ速さも兼ね備える。
このDFラインを破ることは容易ではあるまい。
また、最前線からの守備も徹底しており、チーム全体で守り切る戦術が浸透しておる。
しかしながら、その最前線からの守備の中心選手である夢生がこの試合は出場停止となる。
非常に痛いところ。
代わって出場するのは赤?となる様子。
前戦からのプレスであれば、赤?の代名詞とも言える。
シュートの巧さで名を馳せた筑波大学時代とはうって変わって、鹿島での赤?は走って走って走りまくるプレイスタイルをものにしておる。
この柏戦でも、柏のDFラインにプレスをかけ、前線からの守備の中心となろう。
そして、今季の初ゴールを奪うのだ。
堅守とゴールで勝利を掴む。
楽しみな一戦である。

チンチロリン

得点に絡む活躍が期待される鹿島の赤崎(左)と柏の中川 [写真]=Getty Images
■鹿島アントラーズ チーム内得点王、金崎夢生の欠場は攻守に渡り影響大
アウェーの湘南ベルマーレ戦で3−0と完勝した鹿島。3連勝を目指す柏戦では、出場停止だった小笠原満男が先発復帰する。大黒柱が戻ってくることで、チームはより安定感が増すことは間違いない。
また、昌子源、植田直通を中心としたリーグ最少失点を誇るディフェンス陣は成熟の域に達している印象だ。過去の反省から、チームに「立ち上がりから球際で激しくいく」という意識が浸透した結果。センターバック2人の成長はもちろんあるが、チームの成長と言い換えることができる。
その一方で、不安要素もある。今季4得点でチーム得点王の金崎夢生が累積警告で出場停止となる。欠場の影響はその決定力だけにとどまらず、守備も含め、多くの場面で見られることだろう。それだけ鹿島にとっては重要な選手だ。
ただ、先発が予想される赤崎秀平もこの試合を復権への足掛かりとするべく、モチベーションは高い。守備が安定しているだけに、ゴールを決めさえすれば、勝利に大きく近づくと言える鹿島。金崎欠場を全員で補い、ホームで勝ち点3を狙う。(totoONE編集部)
■鹿島予想スタメン
4-4-2
GK
曽ヶ端準
DF
西大伍
植田直通
昌子源
山本脩斗
MF
遠藤康
小笠原満男
柴崎岳
カイオ
FW
土居聖真
赤崎秀平
■柏レイソル 公式戦4連勝中、絶好調の要因は成長著しい若手の奮闘
20日のナビスコ杯では、後半アディショナルタイムのラストプレーで決勝点を奪い、劇的な形で川崎フロンターレを下した。これで公式戦は4連勝となり、一時期の不振から脱却したのはもちろんのこと、「選手たちが自信をつかんでいる」と下平隆宏監督が話すようにチーム状態は絶好調にある。
好調の要因は、20歳前後の若手選手たちの台頭にある。小林祐介、中川寛斗、中谷進之介、中山雄太らが主力級にまで成長を遂げたことで、チーム内のポジション争いは活性化し、良い循環を生み出している。さらに今季途中から就任した下平監督の目指すサッカーも順調に浸透し、それをピッチ上で具現化できるようになった点も、柏が調子を取り戻した大きな理由の一つだ。
ただし、今節はディエゴ・オリヴェイラが出場停止となる。公式戦2試合連続得点と調子を上げ、体の強さとテクニックを生かして前線で起点を作っていただけに、彼の不在がどう影響するか。また、長引くような深刻なけがではないものの、大谷秀和、輪湖直樹、大津祐樹ら主力組が今節の試合に戻れるかは微妙なところ。若手の台頭で選手層にも厚みが出ているとはいえ、ディエゴ・オリヴェイラと大津の不在により、攻撃が停滞した時に流れを変えられるジョーカー的な役割を誰が果たすのかといった懸念はある。そこはナビスコ杯の川崎戦で戦列に戻った山中亮輔に期待がかかる。
それでも、公式戦4連勝の勢いに乗って、上位の鹿島を相手に勝ち点3を奪えれば、若いチームにとってはより大きな自信になり、勢いが加速することは間違いない。公式戦5連勝で、一気に上位戦線へと駆け上がりたい。(鈴木潤)
■柏予想スタメン
4-3-3
GK
中村航輔
DF
伊東純也
中谷進之介
増嶋竜也
中山雄太
MF
武富孝介
茨田陽生
小林祐介
FW
中川寛斗
エデルソン
田中順也

チンチロリン
「リーグ最少失点を誇るディフェンス陣は成熟の域に達している」と綴るサッカーキングのプレビューである。
源と植田が並ぶCBは屈強で高さもあり、且つ速さも兼ね備える。
このDFラインを破ることは容易ではあるまい。
また、最前線からの守備も徹底しており、チーム全体で守り切る戦術が浸透しておる。
しかしながら、その最前線からの守備の中心選手である夢生がこの試合は出場停止となる。
非常に痛いところ。
代わって出場するのは赤?となる様子。
前戦からのプレスであれば、赤?の代名詞とも言える。
シュートの巧さで名を馳せた筑波大学時代とはうって変わって、鹿島での赤?は走って走って走りまくるプレイスタイルをものにしておる。
この柏戦でも、柏のDFラインにプレスをかけ、前線からの守備の中心となろう。
そして、今季の初ゴールを奪うのだ。
堅守とゴールで勝利を掴む。
楽しみな一戦である。

チンチロリン
金崎欠場でチャンスを与えられる選手の奮起に期待だ
キーマンを欠く両者。不在を感じさせないのはどちらだ

好調対決となった鹿島vs柏。3連勝を達成するのはどちらか
前節、湘南から3得点を奪う圧勝を収めた鹿島が柏と対戦する。2位につける鹿島は攻守の歯車がかみ合うようになってきた。開幕当初は決定力不足に悩まされ、守備の堅さを武器に手堅く勝点を積み重ねてきたが、JリーグヤマザキナビスコカップグループステージAグループ第3節の名古屋戦での3得点を皮切りに、続く明治安田J1 1st第6節の広島戦も4−1と大量得点で退けた。名古屋戦以降、公式戦3試合連続で3得点以上を挙げており、その進歩が目覚ましい。
ただし、今節はMF金崎 夢生が警告の累積により出場停止。前節は2得点に絡むなど、攻撃の中心的役割を果たしていただけに、彼を欠くことは痛い。それでも、2試合連続得点中のMF土居 聖真、公式戦4試合連続得点を相手選手のオウンゴールによって阻まれてしまったMFカイオなど、攻撃陣は多彩な顔触れがそろう。今季の公式戦でいまだにゴールがないFW赤? 秀平ら、金崎欠場でチャンスを与えられる選手の奮起に期待だ。
昨季、柏には明治安田J1 1st第6節で1−3の勝利を挙げており、明治安田J1 2nd第14節でも、FW鈴木 優磨がアディショナルタイムに決勝点を決める劇的な幕切れで3−2と勝どきを上げている。昨季2勝しただけでなく、リーグ戦通算対戦成績でも24勝5分11敗と勝率6割を誇る相性の良い相手だ。
とはいえ、柏も勢いでは負けていない。シーズン序盤こそつまずいたが、下平 隆宏監督がチームを引き継いで以降、調子は上向いており、公式戦4連勝と息を吹き返してきた。複数失点が続いた守備も安定感が増しており、この4試合で喫した失点はわずかに2。相手の良さを消しながらチャンスをうかがう戦いが、チーム全体で共有できている。
しかし、鹿島が金崎を欠くのと同様に、柏もエースストライカーであるFWディエゴ オリヴェイラが出場停止。互いに攻撃の中心選手がいない中での戦いとなる。さらに柏は、MF大谷 秀和が前節のG大阪戦で負傷交代するアクシデントに見舞われた。ピッチの中央で攻守にわたって存在感を発揮していただけに、その欠場は痛い。
どちらが試合の主導権を握るのか興味深いところだ。柏は、ボランチがセンターバックの間に下りて3人でビルドアップしていく。2トップの鹿島にとっては前線からパスの出どころを制限したいが、数的不利を補う何かしらの方策が必要だろう。ただ、柏もビルドアップの途中でパスミスが出る場面が散見されており、まだまだ理想の形には届いていない。
筑波大在籍時から柏とは数多くの試合をこなしてきた赤?は「柏は基本的にうまい選手が多い」と警戒していた。どちらも、ラインを高くしてコンパクトな布陣を保ちながらアグレッシブにボールを奪いにいくスタイルを模索している。中盤での激しい攻防が期待できそうだ。
[ 文:田中 滋 ]

チンチロリン
「攻守の歯車がかみ合うようになってきた」と記すJリーグ公式の田中滋氏である。
リーグ戦は堅守で勝ち点を積み重ねてきたが、ここにきて夢生を軸に聖真やカイオが躍動し攻撃も力を発揮してきた。
しかしながら、この柏戦は中心選手である夢生を出場停止で欠くこととなる。
これは苦しい戦いとなろう。
代わりに出場が予想される赤?は、今季未だ無得点とセンターFWとしては物足りない。
この不安を払拭する活躍を期待したいところ。
この試合、赤?にゴールが産まれるか否かが注目のポイントとなる。
赤?の躍動を楽しみにしておる。

チンチロリン

好調対決となった鹿島vs柏。3連勝を達成するのはどちらか
前節、湘南から3得点を奪う圧勝を収めた鹿島が柏と対戦する。2位につける鹿島は攻守の歯車がかみ合うようになってきた。開幕当初は決定力不足に悩まされ、守備の堅さを武器に手堅く勝点を積み重ねてきたが、JリーグヤマザキナビスコカップグループステージAグループ第3節の名古屋戦での3得点を皮切りに、続く明治安田J1 1st第6節の広島戦も4−1と大量得点で退けた。名古屋戦以降、公式戦3試合連続で3得点以上を挙げており、その進歩が目覚ましい。
ただし、今節はMF金崎 夢生が警告の累積により出場停止。前節は2得点に絡むなど、攻撃の中心的役割を果たしていただけに、彼を欠くことは痛い。それでも、2試合連続得点中のMF土居 聖真、公式戦4試合連続得点を相手選手のオウンゴールによって阻まれてしまったMFカイオなど、攻撃陣は多彩な顔触れがそろう。今季の公式戦でいまだにゴールがないFW赤? 秀平ら、金崎欠場でチャンスを与えられる選手の奮起に期待だ。
昨季、柏には明治安田J1 1st第6節で1−3の勝利を挙げており、明治安田J1 2nd第14節でも、FW鈴木 優磨がアディショナルタイムに決勝点を決める劇的な幕切れで3−2と勝どきを上げている。昨季2勝しただけでなく、リーグ戦通算対戦成績でも24勝5分11敗と勝率6割を誇る相性の良い相手だ。
とはいえ、柏も勢いでは負けていない。シーズン序盤こそつまずいたが、下平 隆宏監督がチームを引き継いで以降、調子は上向いており、公式戦4連勝と息を吹き返してきた。複数失点が続いた守備も安定感が増しており、この4試合で喫した失点はわずかに2。相手の良さを消しながらチャンスをうかがう戦いが、チーム全体で共有できている。
しかし、鹿島が金崎を欠くのと同様に、柏もエースストライカーであるFWディエゴ オリヴェイラが出場停止。互いに攻撃の中心選手がいない中での戦いとなる。さらに柏は、MF大谷 秀和が前節のG大阪戦で負傷交代するアクシデントに見舞われた。ピッチの中央で攻守にわたって存在感を発揮していただけに、その欠場は痛い。
どちらが試合の主導権を握るのか興味深いところだ。柏は、ボランチがセンターバックの間に下りて3人でビルドアップしていく。2トップの鹿島にとっては前線からパスの出どころを制限したいが、数的不利を補う何かしらの方策が必要だろう。ただ、柏もビルドアップの途中でパスミスが出る場面が散見されており、まだまだ理想の形には届いていない。
筑波大在籍時から柏とは数多くの試合をこなしてきた赤?は「柏は基本的にうまい選手が多い」と警戒していた。どちらも、ラインを高くしてコンパクトな布陣を保ちながらアグレッシブにボールを奪いにいくスタイルを模索している。中盤での激しい攻防が期待できそうだ。
[ 文:田中 滋 ]

チンチロリン
「攻守の歯車がかみ合うようになってきた」と記すJリーグ公式の田中滋氏である。
リーグ戦は堅守で勝ち点を積み重ねてきたが、ここにきて夢生を軸に聖真やカイオが躍動し攻撃も力を発揮してきた。
しかしながら、この柏戦は中心選手である夢生を出場停止で欠くこととなる。
これは苦しい戦いとなろう。
代わりに出場が予想される赤?は、今季未だ無得点とセンターFWとしては物足りない。
この不安を払拭する活躍を期待したいところ。
この試合、赤?にゴールが産まれるか否かが注目のポイントとなる。
赤?の躍動を楽しみにしておる。

チンチロリン
鹿島、赤字計上
2015年度 決算概要について
2016年04月22日(金)
株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シーは、本日4月22日(金)、第25期定時株主総会を開催いたしましたので、下記の通りお知らせします。
2015年度クラブ収支状況
(単位:百万円)
2015年度
営業収入 広告料収入 1,861
入場料収入 788
Jリーグ配分金 223
アカデミー関連収入 285
その他 1154
計 4,311
営業費用 チーム人件費 2,023
試合関連経費 338
トップチーム運営経費 300
アカデミー運営経費 166
販売費及び一般管理費 1,825
計 4,652
営業損失 341
営業外収益 3
営業外費用 6
経常損失 344
特別損益 0
税引前当期損失 344
法人税等 0
当期純損失 344
鹿島は3期ぶり赤字 人件費が4億円以上増える
J1鹿島は22日、2015年度(15年2月1日〜16年1月31日)の決算を発表し、純損失3億4400万円で3期ぶりの赤字となった。営業収入はヤマザキナビスコ・カップの優勝賞金などが入り前期より約3億円増の43億1100万円となった。だが、外国人の選手やスタッフへの報酬が円安の影響で膨らんだため、チーム人件費が4億円以上増えた。

チンチロリン
赤字を計上した鹿島である。
これは由々しき仕儀と言えよう。
人件費が大きくなったことと外国人スタッフへの報酬額がドル建てであるため円安の影響を被ったためとのこと。
3億4千4百万円はかなりの高額ではある。
とはいえ、今季はタイトルが狙える位置におる。
また、チームが好調であれば、スタジアムに足を運ぶ民も増える。
最高の雰囲気を作りだし、多くの利益をクラブにもたらせようではないか。
勝利こそが結果である。

チンチロリン
2016年04月22日(金)
株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シーは、本日4月22日(金)、第25期定時株主総会を開催いたしましたので、下記の通りお知らせします。
2015年度クラブ収支状況
(単位:百万円)
2015年度
営業収入 広告料収入 1,861
入場料収入 788
Jリーグ配分金 223
アカデミー関連収入 285
その他 1154
計 4,311
営業費用 チーム人件費 2,023
試合関連経費 338
トップチーム運営経費 300
アカデミー運営経費 166
販売費及び一般管理費 1,825
計 4,652
営業損失 341
営業外収益 3
営業外費用 6
経常損失 344
特別損益 0
税引前当期損失 344
法人税等 0
当期純損失 344
鹿島は3期ぶり赤字 人件費が4億円以上増える
J1鹿島は22日、2015年度(15年2月1日〜16年1月31日)の決算を発表し、純損失3億4400万円で3期ぶりの赤字となった。営業収入はヤマザキナビスコ・カップの優勝賞金などが入り前期より約3億円増の43億1100万円となった。だが、外国人の選手やスタッフへの報酬が円安の影響で膨らんだため、チーム人件費が4億円以上増えた。

チンチロリン
赤字を計上した鹿島である。
これは由々しき仕儀と言えよう。
人件費が大きくなったことと外国人スタッフへの報酬額がドル建てであるため円安の影響を被ったためとのこと。
3億4千4百万円はかなりの高額ではある。
とはいえ、今季はタイトルが狙える位置におる。
また、チームが好調であれば、スタジアムに足を運ぶ民も増える。
最高の雰囲気を作りだし、多くの利益をクラブにもたらせようではないか。
勝利こそが結果である。

チンチロリン
西と共に勝利を
永木、不退転の決意で選んだ新たな道
鹿島・永木、古巣に見せた“湘南スタイル”の片鱗。成長のために選んだ常勝軍団での挑戦
今シーズンから鹿島アントラーズでプレーするMF永木亮太。新天地でのリーグ戦初先発が情熱のすべてを注いできた古巣・湘南ベルマーレ戦で、ピッチも慣れ親しんだShonan BMWスタジアム平塚で巡ってきた4月16日のJ1ファーストステージ第7節。不思議な縁を感じながら、2得点に絡む活躍で3対0の快勝劇に貢献した。(取材・文:藤江直人)
2016年04月22日(Fri)10時20分配信
text by 藤江直人 photo Getty Images
湘南で培ったルーズボールへ寄せる力

鹿島アントラーズの永木亮太【写真:Getty Images】
タッチライン際に置かれた集音マイクが、湘南ベルマーレの曹貴裁監督の怒声を拾う。
「オイッ!」
ファウルじゃないか――。短い言葉に込められたアピールは村上伸次主審と、昨シーズンまで苦楽をともにしてきた愛弟子の永木亮太に向けられていた。
鹿島アントラーズが2点をリードして迎えた後半20分。自陣の右タッチライン際でボールを奪ったDF西大伍が、内側のスペースへボールを運ぼうと試みる。
ベルマーレのMF長谷川アーリアジャスールが、ボールを奪い返そうと長いリーチを伸ばしてくる。その股間を狙って出したパスがずれて、フォローしてきた永木の右側を通過していく。
体を反転させてスプリントを開始する永木。ルーズボールとの間合いを詰めてくるベルマーレのMF石川俊輝。状況にはほぼイーブンという位置関係で、前者が猛然とスライディングを仕掛けた。
伸ばした右足で先にボールをとらえたが、直後に石川の足も払う形で転倒させる。この瞬間に曹監督が両手を広げながらファウルをアピールしたが、村上主審はホイッスルを吹く素振りも見せない。
倒れ込んだ体勢から、永木は右足でボールをかき出すようにしてMF遠藤康へパスを送る。すぐに前を向いた遠藤は、すでに右タッチライン際へスプリントしていたFW金崎夢生にターゲットを定める。
利き足の左足で、ハーフウェイライン付近から遠藤が正確無比なスルーパスを放つ。ボールとの距離を縮めながら、タイミングを計るように金崎が中央へダイレクトでクロスを折り返す。
トップスピードでゴール前へ抜け出したのはFW土居聖真。スライディングをしかながら、懸命に伸ばした右足のつま先に弾かれたボールは軌道を変えて、ゴールへと吸い込まれていった。
主将だった湘南時代から変わった立場
遠藤へパスを出してから、ゴールネットが揺れるまでの所要時間は約7秒。ベルマーレのお株を奪う電光石火のショートカウンターの起点となったボール奪取に、永木は確かなる手応えを感じていた。
「どちらに転ぶかわからないというところで前へ転がすのが、自分が得意とするプレーなので。あの状況から点が入ることは本当に理想的な流れだし、前線の選手がゴールしてくれるので守備のしがいがあるというか、ああいう球際のところで激しくいく価値があると思っています」
誰と争ったのか、永木はほとんど覚えていなかった。視界に映っていたのはルーズボールだけ。スライディングに込められた闘志と執念がボールへ伝わり、ダメ押しとなる3点目が生まれた。
このオフに新天地へ移籍して、迎えた7試合目でつかんだリーグ戦初先発のチャンス。実はサンフレッチェ広島を4対1で一蹴した前節の後半40分に、永木は運命に導かれた縁を感じずにはいられなかった。
イエローカードをもらったMF小笠原満男が、累積警告でベルマーレ戦は出場停止になる。自分の出番が訪れる――。自らを鼓舞する永木へ、サンフレッチェ戦後に小笠原も「頑張れよ」と声をかけた。
JFA・Jリーグ特別指定選手として登録された2010シーズンを含めて、ベルマーレでプレーすること6シーズン。その間、Shonan BMWスタジアム平塚には笑顔と歓喜、涙と悔しさを何度も刻んできた。
「自分でもビックリしています。リーグ戦では先発で出られず、悔しい思いを胸の内に秘めながら、いつか出番が訪れたときにはしっかりとプレーできるように常に準備をしてきたなかで、そのタイミングがたまたま湘南戦となったので。所属チームは変わりましたけど、愛着深いこのスタジアムでプレーすることができて本当によかった」
サンフレッチェ戦までの6試合で途中出場を4度果たしたが、トータルのプレー時間は約46分。常に先発の座を勝ち取り、3シーズンにわたってキャプテンを務めてきたベルマーレ時代と立場は大きく変わった。
断りを入れた最高額オファー

湘南ベルマーレではキャプテンを務めた永木【写真:Getty Images】
不動の大黒柱にしてキャプテンの小笠原。23歳とは思えない冷戦沈着さを漂わせ、今シーズンから「10」を託された柴崎岳。難攻不落の2人がボランチに君臨している状況はしかし、覚悟の上だった。
「それでも、この厳しい状況で勝ってやるという気持ちを抱いて鹿島へ来たので」
短い言葉に決意を凝縮させながら、他の追随を許さない17個ものタイトルを誇る常勝軍団での日々で、新たなものを発見していると永木は声を弾ませる。
「練習の段階からレベルがすごく高いですし、まだまだ自分の足りないところを気づかされた。足元の技術が高い選手が大勢いるので、練習でのボール回しにしても、いままで高い意識でやれていなかったのかな、と思ったこともあります。
そういう点を逆に意識することで、自分の足元の技術も上がってくる。加えて、90分間を通して勝つために何をするのかということを、全員が明確に理解している。それが鹿島というチームのスタイルになっているし、その点はこれからも勉強になる。
湘南にいたときから想像していたことなんですけど、選手自身が自立していますよね。スタッフとの信頼関係ももちろん築けていますけど、スタッフに言われてから選手が行動に移すのではなくて、いま何をすべきとか、ということをピッチから離れたところでも考えている。人間性でも優れている選手が、本当に大勢いるので。ブラジルスタイルが変わらない点やクラブハウスにも、伝統を感じますよね」
2013シーズンのオフにセレッソ大阪、2014シーズンのオフにはアントラーズから移籍のオファーを受けながら、熟慮した末にベルマーレへの残留を決断した。
自問自答したのは、自分が成長できるかどうか。堂々の年間総合8位でJ1残留を果たした昨シーズンのオフ。ひとつの目標を成就させた思いも強かったのだろう。永木は新天地へ旅立つ決断をくだす。
ベルマーレの眞壁潔代表取締役会長は、永木の移籍に関してこう言及したことがある。
「永木の名誉のために言えば、一番高い金額を提示してきたクラブには最初に断りを入れています」
お金の問題ではない。ベルマーレで培ったベースを、さらに高いレベルへ昇華させられるクラブはどこなのか。複数のオファーのなかから、2年連続で変わらぬ評価を与えてくれたアントラーズを選んだ。
ずっと応援してくれた湘南サポーターへの思い入れ
いま現在の自分にないものとして求めたのが、日本代表経験者たちが切磋琢磨する厳しい競争と、クラブ全体に脈打つ勝者のメンタリティー。目先の1勝に満足しない雰囲気が、刺激になると永木は打ち明ける。
「負けた試合の後はもちろんですけど、勝った試合の後でも気づいたところは厳しく要求し合っている。そういう姿勢は見習っていきたい」
3対0の快勝を飾り、勝ち点1差で川崎フロンターレに次ぐ2位をキープした試合後。クールダウンのためにピッチに姿を現した永木はチームメイトから離れ、バックスタンドへとジョギングしていった。
ベルマーレのサポーターで埋まるゴール裏を経て、そのままメインスタンドへ。拍手と「ナガキコール」を浴びながら、永木は感謝の思いを伝えていた。
「やっぱり思い入れのあるチームだし、サポーターもずっと自分を応援してくれたので」
永木やU‐23日本代表のDF遠藤航(現浦和レッズ)、守護神・秋元陽太(現FC東京)が抜けた古巣はリーグ戦で未勝利が続き、最下位から抜け出せない苦戦を強いられている。
キャプテンを引き継いだのは同じ27歳で、フロンターレのジュニアユースとユースでプロを夢見て競い合ったFW高山薫。永木が中央、高山が専修にわかれた大学時代以来の直接対決となった一戦で、特別な感情は込みあげてこなかったという。
「練習のときからバチバチやってきた仲だったので。それが敵に変わった、というだけというか」
くしくも高山も、同じニュアンスの言葉を口にする。
「試合中はいちいち亮太のことを考えていなかったけど、変わっていないというか、鹿島のなかに入っても普通にプレーしていた」
メディアによる囲み取材を終えた永木は試合中に痛め、氷を詰めた袋を巻きながらケアしていた右ひざをちょっと引きずりながら、ベルマーレのロッカールームへ急いで足を運んだ。
不退転の決意で選んだ新たな道
アントラーズから「帰りのバスが出る時間だぞ」というメッセージを携帯電話に受け取るまで、永木は曹監督をはじめとする首脳陣やかつてのチームメイトたちに挨拶を繰り返した。
特別な言葉は口にしない。それでも、Jリーグを代表する名門軍団で「らしさ」を貫こうとする前キャプテンの必死な姿は、ベルマーレが自信を取り戻すための羅針盤となる。
「ずっと試合に出てきた満男さんの代わりに自分がスタメンで出て、結果を出さないとなると、自分にとっても自信につながらないし、また使われなくなると思う。自分が出て、試合に勝てたということが今日は何よりも嬉しい。
今日である程度、吹っ切れたかなという思いもある。これを機にリーグ戦の出場時間をもっともっと増やしていきたいし、いまは3番手の位置ですけど、いつかは監督のファーストチョイスになれるように、しっかりとやっていきたい」
小笠原が戦列に復帰する24日の柏レイソル戦以降をにらみながら、永木が決意を新たにする。試合後のロッカールームで、永木と「ウッス!」と短い言葉を交わした高山も絶対に下を向かないと誓う。
「越えなきゃいけない壁だと思う。よくないときほど気持ちを強くもってやらないと。(3失点目は)クロスからシュートまでの勢いもあったし、逆にウチがやりたい形でもあったと思う」
不退転の決意とともに新たな道を歩み始めた以上は、永木はセンチメンタルな思いを封印して前へ進み続ける。それでも、3点目につながった魂のスライディングは、自らも体現してきた「湘南スタイル」の原点を思い起こさせる強烈なメッセージとなって、図らずも高山をはじめとする古巣へ伝わった。
(取材・文:藤江直人)
【了】

チンチロリン
永木について記すフットボールチャンネルの藤江氏である。
直近の湘南戦のレビューを軸に鹿島移籍の経緯、永木の鹿島への思いなどが綴られる。
永木は湘南在籍時から鹿島の選手の自立心、意識の高さを感じ取っていた模様。
その中に入ってこそ自分の成長を得られると感いたことがわかる。
事実、湘南への違約金を最も高く設定したクラブにはお断りをしたとある。
永木は鹿島だからこそ移籍してきた選手なのである。
少々の出場機会の少なさで心の折れる器ではなかろう。
岳を超え、満男を押しのけてこそのポジションと理解しておる。
早速、リーグ戦初先発の湘南戦では2ゴールに絡む結果を出した。
高い意識を持つ永木がポジションを得る日もそう遠くはなかろう。
楽しみである。

チンチロリン
今シーズンから鹿島アントラーズでプレーするMF永木亮太。新天地でのリーグ戦初先発が情熱のすべてを注いできた古巣・湘南ベルマーレ戦で、ピッチも慣れ親しんだShonan BMWスタジアム平塚で巡ってきた4月16日のJ1ファーストステージ第7節。不思議な縁を感じながら、2得点に絡む活躍で3対0の快勝劇に貢献した。(取材・文:藤江直人)
2016年04月22日(Fri)10時20分配信
text by 藤江直人 photo Getty Images
湘南で培ったルーズボールへ寄せる力

鹿島アントラーズの永木亮太【写真:Getty Images】
タッチライン際に置かれた集音マイクが、湘南ベルマーレの曹貴裁監督の怒声を拾う。
「オイッ!」
ファウルじゃないか――。短い言葉に込められたアピールは村上伸次主審と、昨シーズンまで苦楽をともにしてきた愛弟子の永木亮太に向けられていた。
鹿島アントラーズが2点をリードして迎えた後半20分。自陣の右タッチライン際でボールを奪ったDF西大伍が、内側のスペースへボールを運ぼうと試みる。
ベルマーレのMF長谷川アーリアジャスールが、ボールを奪い返そうと長いリーチを伸ばしてくる。その股間を狙って出したパスがずれて、フォローしてきた永木の右側を通過していく。
体を反転させてスプリントを開始する永木。ルーズボールとの間合いを詰めてくるベルマーレのMF石川俊輝。状況にはほぼイーブンという位置関係で、前者が猛然とスライディングを仕掛けた。
伸ばした右足で先にボールをとらえたが、直後に石川の足も払う形で転倒させる。この瞬間に曹監督が両手を広げながらファウルをアピールしたが、村上主審はホイッスルを吹く素振りも見せない。
倒れ込んだ体勢から、永木は右足でボールをかき出すようにしてMF遠藤康へパスを送る。すぐに前を向いた遠藤は、すでに右タッチライン際へスプリントしていたFW金崎夢生にターゲットを定める。
利き足の左足で、ハーフウェイライン付近から遠藤が正確無比なスルーパスを放つ。ボールとの距離を縮めながら、タイミングを計るように金崎が中央へダイレクトでクロスを折り返す。
トップスピードでゴール前へ抜け出したのはFW土居聖真。スライディングをしかながら、懸命に伸ばした右足のつま先に弾かれたボールは軌道を変えて、ゴールへと吸い込まれていった。
主将だった湘南時代から変わった立場
遠藤へパスを出してから、ゴールネットが揺れるまでの所要時間は約7秒。ベルマーレのお株を奪う電光石火のショートカウンターの起点となったボール奪取に、永木は確かなる手応えを感じていた。
「どちらに転ぶかわからないというところで前へ転がすのが、自分が得意とするプレーなので。あの状況から点が入ることは本当に理想的な流れだし、前線の選手がゴールしてくれるので守備のしがいがあるというか、ああいう球際のところで激しくいく価値があると思っています」
誰と争ったのか、永木はほとんど覚えていなかった。視界に映っていたのはルーズボールだけ。スライディングに込められた闘志と執念がボールへ伝わり、ダメ押しとなる3点目が生まれた。
このオフに新天地へ移籍して、迎えた7試合目でつかんだリーグ戦初先発のチャンス。実はサンフレッチェ広島を4対1で一蹴した前節の後半40分に、永木は運命に導かれた縁を感じずにはいられなかった。
イエローカードをもらったMF小笠原満男が、累積警告でベルマーレ戦は出場停止になる。自分の出番が訪れる――。自らを鼓舞する永木へ、サンフレッチェ戦後に小笠原も「頑張れよ」と声をかけた。
JFA・Jリーグ特別指定選手として登録された2010シーズンを含めて、ベルマーレでプレーすること6シーズン。その間、Shonan BMWスタジアム平塚には笑顔と歓喜、涙と悔しさを何度も刻んできた。
「自分でもビックリしています。リーグ戦では先発で出られず、悔しい思いを胸の内に秘めながら、いつか出番が訪れたときにはしっかりとプレーできるように常に準備をしてきたなかで、そのタイミングがたまたま湘南戦となったので。所属チームは変わりましたけど、愛着深いこのスタジアムでプレーすることができて本当によかった」
サンフレッチェ戦までの6試合で途中出場を4度果たしたが、トータルのプレー時間は約46分。常に先発の座を勝ち取り、3シーズンにわたってキャプテンを務めてきたベルマーレ時代と立場は大きく変わった。
断りを入れた最高額オファー

湘南ベルマーレではキャプテンを務めた永木【写真:Getty Images】
不動の大黒柱にしてキャプテンの小笠原。23歳とは思えない冷戦沈着さを漂わせ、今シーズンから「10」を託された柴崎岳。難攻不落の2人がボランチに君臨している状況はしかし、覚悟の上だった。
「それでも、この厳しい状況で勝ってやるという気持ちを抱いて鹿島へ来たので」
短い言葉に決意を凝縮させながら、他の追随を許さない17個ものタイトルを誇る常勝軍団での日々で、新たなものを発見していると永木は声を弾ませる。
「練習の段階からレベルがすごく高いですし、まだまだ自分の足りないところを気づかされた。足元の技術が高い選手が大勢いるので、練習でのボール回しにしても、いままで高い意識でやれていなかったのかな、と思ったこともあります。
そういう点を逆に意識することで、自分の足元の技術も上がってくる。加えて、90分間を通して勝つために何をするのかということを、全員が明確に理解している。それが鹿島というチームのスタイルになっているし、その点はこれからも勉強になる。
湘南にいたときから想像していたことなんですけど、選手自身が自立していますよね。スタッフとの信頼関係ももちろん築けていますけど、スタッフに言われてから選手が行動に移すのではなくて、いま何をすべきとか、ということをピッチから離れたところでも考えている。人間性でも優れている選手が、本当に大勢いるので。ブラジルスタイルが変わらない点やクラブハウスにも、伝統を感じますよね」
2013シーズンのオフにセレッソ大阪、2014シーズンのオフにはアントラーズから移籍のオファーを受けながら、熟慮した末にベルマーレへの残留を決断した。
自問自答したのは、自分が成長できるかどうか。堂々の年間総合8位でJ1残留を果たした昨シーズンのオフ。ひとつの目標を成就させた思いも強かったのだろう。永木は新天地へ旅立つ決断をくだす。
ベルマーレの眞壁潔代表取締役会長は、永木の移籍に関してこう言及したことがある。
「永木の名誉のために言えば、一番高い金額を提示してきたクラブには最初に断りを入れています」
お金の問題ではない。ベルマーレで培ったベースを、さらに高いレベルへ昇華させられるクラブはどこなのか。複数のオファーのなかから、2年連続で変わらぬ評価を与えてくれたアントラーズを選んだ。
ずっと応援してくれた湘南サポーターへの思い入れ
いま現在の自分にないものとして求めたのが、日本代表経験者たちが切磋琢磨する厳しい競争と、クラブ全体に脈打つ勝者のメンタリティー。目先の1勝に満足しない雰囲気が、刺激になると永木は打ち明ける。
「負けた試合の後はもちろんですけど、勝った試合の後でも気づいたところは厳しく要求し合っている。そういう姿勢は見習っていきたい」
3対0の快勝を飾り、勝ち点1差で川崎フロンターレに次ぐ2位をキープした試合後。クールダウンのためにピッチに姿を現した永木はチームメイトから離れ、バックスタンドへとジョギングしていった。
ベルマーレのサポーターで埋まるゴール裏を経て、そのままメインスタンドへ。拍手と「ナガキコール」を浴びながら、永木は感謝の思いを伝えていた。
「やっぱり思い入れのあるチームだし、サポーターもずっと自分を応援してくれたので」
永木やU‐23日本代表のDF遠藤航(現浦和レッズ)、守護神・秋元陽太(現FC東京)が抜けた古巣はリーグ戦で未勝利が続き、最下位から抜け出せない苦戦を強いられている。
キャプテンを引き継いだのは同じ27歳で、フロンターレのジュニアユースとユースでプロを夢見て競い合ったFW高山薫。永木が中央、高山が専修にわかれた大学時代以来の直接対決となった一戦で、特別な感情は込みあげてこなかったという。
「練習のときからバチバチやってきた仲だったので。それが敵に変わった、というだけというか」
くしくも高山も、同じニュアンスの言葉を口にする。
「試合中はいちいち亮太のことを考えていなかったけど、変わっていないというか、鹿島のなかに入っても普通にプレーしていた」
メディアによる囲み取材を終えた永木は試合中に痛め、氷を詰めた袋を巻きながらケアしていた右ひざをちょっと引きずりながら、ベルマーレのロッカールームへ急いで足を運んだ。
不退転の決意で選んだ新たな道
アントラーズから「帰りのバスが出る時間だぞ」というメッセージを携帯電話に受け取るまで、永木は曹監督をはじめとする首脳陣やかつてのチームメイトたちに挨拶を繰り返した。
特別な言葉は口にしない。それでも、Jリーグを代表する名門軍団で「らしさ」を貫こうとする前キャプテンの必死な姿は、ベルマーレが自信を取り戻すための羅針盤となる。
「ずっと試合に出てきた満男さんの代わりに自分がスタメンで出て、結果を出さないとなると、自分にとっても自信につながらないし、また使われなくなると思う。自分が出て、試合に勝てたということが今日は何よりも嬉しい。
今日である程度、吹っ切れたかなという思いもある。これを機にリーグ戦の出場時間をもっともっと増やしていきたいし、いまは3番手の位置ですけど、いつかは監督のファーストチョイスになれるように、しっかりとやっていきたい」
小笠原が戦列に復帰する24日の柏レイソル戦以降をにらみながら、永木が決意を新たにする。試合後のロッカールームで、永木と「ウッス!」と短い言葉を交わした高山も絶対に下を向かないと誓う。
「越えなきゃいけない壁だと思う。よくないときほど気持ちを強くもってやらないと。(3失点目は)クロスからシュートまでの勢いもあったし、逆にウチがやりたい形でもあったと思う」
不退転の決意とともに新たな道を歩み始めた以上は、永木はセンチメンタルな思いを封印して前へ進み続ける。それでも、3点目につながった魂のスライディングは、自らも体現してきた「湘南スタイル」の原点を思い起こさせる強烈なメッセージとなって、図らずも高山をはじめとする古巣へ伝わった。
(取材・文:藤江直人)
【了】

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永木について記すフットボールチャンネルの藤江氏である。
直近の湘南戦のレビューを軸に鹿島移籍の経緯、永木の鹿島への思いなどが綴られる。
永木は湘南在籍時から鹿島の選手の自立心、意識の高さを感じ取っていた模様。
その中に入ってこそ自分の成長を得られると感いたことがわかる。
事実、湘南への違約金を最も高く設定したクラブにはお断りをしたとある。
永木は鹿島だからこそ移籍してきた選手なのである。
少々の出場機会の少なさで心の折れる器ではなかろう。
岳を超え、満男を押しのけてこそのポジションと理解しておる。
早速、リーグ戦初先発の湘南戦では2ゴールに絡む結果を出した。
高い意識を持つ永木がポジションを得る日もそう遠くはなかろう。
楽しみである。

チンチロリン
高梨起生くん・波田野海くん、鹿島の練習に参加
[鹿島]「NIKE MOST WANTED」の日本代表2名が鹿島の練習に参加

20日、「NIKE MOST WANTED」“日本代表”の高梨起生(尚志高)と波田野海(聖和学園)が鹿島アントラーズの練習に参加した。
二人は、来週からフランスのサンテティエンヌで行われる「グローバルファイナル」に“日本代表”として出場し、約6カ月間のエリートトレーニングや欧州プロのスカウトを受ける機会を得られる「NIKE ACADEMY」(イングランド)への参加を懸けて各国の代表と競うことになる。
もともとファイナリストには高梨と西村光明(履正社高)が選ばれていたが、けがによって波田野が繰り上げ当選していた。
(鹿島担当 田中滋)

チンチロリン
鹿島の練習に参加した尚志高校の高梨起生くんと聖和学園高校の波田野海くんである。
NIKE ACADEMYへのテストに向けて調整を兼ねての様子。
高梨起生くんは自己犠牲を厭わないMF、流通経済大学への進学が決まっておる。
いずれまた練習試合などで対戦することもあろう。
波田野海くんはドリブルが武器のMFである。
高い技術で相手を圧倒する。
是非ともNIKE ACADEMY入門を勝ち得て欲しいところ。
また、縁があれば臙脂のユニフォームに袖を通して欲しい。
楽しみな若者である。

チンチロリン

20日、「NIKE MOST WANTED」“日本代表”の高梨起生(尚志高)と波田野海(聖和学園)が鹿島アントラーズの練習に参加した。
二人は、来週からフランスのサンテティエンヌで行われる「グローバルファイナル」に“日本代表”として出場し、約6カ月間のエリートトレーニングや欧州プロのスカウトを受ける機会を得られる「NIKE ACADEMY」(イングランド)への参加を懸けて各国の代表と競うことになる。
もともとファイナリストには高梨と西村光明(履正社高)が選ばれていたが、けがによって波田野が繰り上げ当選していた。
(鹿島担当 田中滋)

チンチロリン
鹿島の練習に参加した尚志高校の高梨起生くんと聖和学園高校の波田野海くんである。
NIKE ACADEMYへのテストに向けて調整を兼ねての様子。
高梨起生くんは自己犠牲を厭わないMF、流通経済大学への進学が決まっておる。
いずれまた練習試合などで対戦することもあろう。
波田野海くんはドリブルが武器のMFである。
高い技術で相手を圧倒する。
是非ともNIKE ACADEMY入門を勝ち得て欲しいところ。
また、縁があれば臙脂のユニフォームに袖を通して欲しい。
楽しみな若者である。

チンチロリン
スルガ銀行チャンピオンシップ・8月10日開催
¡CONFIRMADO! En agosto nos vamos para Japón
La Conmebol en convenio con la Asociación de Fútbol de Japón y con el patrocinio del Banco Suruga confirmó y anunció la Copa Suruga Bank 2016. La Suruga Bank Championship reúne al campeón de la Copa Sudamericana 2015 y al actual campeón de la Copa J. League (Liga Japonesa).
Para esta edición, Independiente Santa Fe visitará al Kashima Antlers, equipo de 76 años de historia y 22 títulos nacionales. Internacionalmente, Kashima se ha coronado dos veces campeón de la Suruga Bank. En 2012 se enfrentó a Universidad de Chile y en 2013 a Sao Paulo de Brasil.
Kashima Antlers vs Independiente Santa Fe Escudo Santa Fe
Fecha: Miércoles 10 de agosto de 2016.
Hora: Por confirmar
Estadio: Kashima Stadium
Ciudad: Kashima, Ibaraki.

チンチロリン
スルガ銀行チャンピオンシップ開催の公式発表を行ったサンタフェ公式サイトである。
8月10日にカシマスタジアムにて開催とある。
このコロンビアとの強豪を相手に戦えるのは非常にうれしい。
国際タイトルの星をもう一つ増やそうではないか。
楽しみな一戦である。

チンチロリン
La Conmebol en convenio con la Asociación de Fútbol de Japón y con el patrocinio del Banco Suruga confirmó y anunció la Copa Suruga Bank 2016. La Suruga Bank Championship reúne al campeón de la Copa Sudamericana 2015 y al actual campeón de la Copa J. League (Liga Japonesa).
Para esta edición, Independiente Santa Fe visitará al Kashima Antlers, equipo de 76 años de historia y 22 títulos nacionales. Internacionalmente, Kashima se ha coronado dos veces campeón de la Suruga Bank. En 2012 se enfrentó a Universidad de Chile y en 2013 a Sao Paulo de Brasil.
Kashima Antlers vs Independiente Santa Fe Escudo Santa Fe
Fecha: Miércoles 10 de agosto de 2016.
Hora: Por confirmar
Estadio: Kashima Stadium
Ciudad: Kashima, Ibaraki.

チンチロリン
スルガ銀行チャンピオンシップ開催の公式発表を行ったサンタフェ公式サイトである。
8月10日にカシマスタジアムにて開催とある。
このコロンビアとの強豪を相手に戦えるのは非常にうれしい。
国際タイトルの星をもう一つ増やそうではないか。
楽しみな一戦である。

チンチロリン
岡山・豊川、故郷のためなら何でもしていきたい
U23代表豊川、故郷熊本へ単身強行軍で支援活動
[2016年4月20日7時42分 紙面から]

U−23日本代表のJ2岡山FW豊川雄太
U−23(23歳以下)日本代表のJ2岡山FW豊川雄太(21)が、単身で熊本地震の支援活動を行った。16日の本震で震度6強を観測した熊本市東区出身。17日の練習試合後に岡山市を出発し、熊本市内の避難所に水や食料などを届けた。オフだった18日を利用した1泊2日、36時間の強行軍。変わり果てた故郷の惨状を写真に収め、肌で感じた思いと現状をリポートする。
17日の練習試合に出場した後、岡山から新幹線に飛び乗った。危ないと言われても、居ても立ってもいられなくて。博多で在来線に乗り継いで、久留米まで。その車中で緊急地震速報が鳴り、現地の恐怖感を少しだけど実感した。10人乗りのワゴン車を借り、午前0時まで4時間かけてスーパーやコンビニを片っ端から回った。久留米の方には申し訳ないけど、店員さんの理解を得て、あるだけの水や食料を買い占めた。それでも荷台は埋まらない。隣県も物資が不足していた。
玉名市の友人宅で4時間ほど仮眠し、18日の朝に市内へ入った。けど、熊本…じゃない。見慣れた光景がない。通学路も熊本城も阿蘇神社も、2月に訪れたばかりだったのに。実家は、震度7の前震があった益城町から自転車で10分。倒壊こそ免れたけど、離れて暮らす祖母は家が半壊して住めなくなっていた。教師の父は、避難所になっている勤務先の小学校で寝泊まりして帰れない状況だった。
家族の無事を確認した後は、すぐ母校の長嶺小と長嶺中に物資を届けた。そこに避難している友達に必要な物を聞き、紙おむつや子供用品、生理用品などを持ち込んだ。水1本で信じられないほど感謝され、近所のおじさんは「こっちも頑張るけん、雄太君も頑張らなんよ(頑張りなさいよ)」と言ってくれて…。黙って、うなずいた。声を出せば涙が止まらなくなりそうだった。元気になってもらうはずが、逆に元気をもらってしまって。落ち込んでる暇なんかないと思った。
実は、避難所で物資は渡せたけど、退避されている方がいる体育館までは行けなかった。本当は手渡したかったけど、自分は岡山に戻ってサッカーができるのに、何て声を掛けたらいいのか…。リオ五輪に熊本の人間として出て明るい話題を、とは思う。ただ、今は目の前の支援しか考えられない。落ち着いたらスパイクを送ったり、故郷のためなら何でもしていきたい。
◆豊川雄太(とよかわ・ゆうた)1994年(平6)9月9日、熊本市東区生まれ。大津高で鹿島DF植田と同期。3年時にプリンスリーグ九州の得点王になった。13年に鹿島入団、今季は岡山に期限付き移籍。リオ五輪1次予選は2試合1得点、最終予選は準々決勝イラン戦の決勝点など5試合1得点と活躍。家族は両親と兄、弟。右利き。173センチ、62キロ。血液型B。

チンチロリン
熊本地震支援活動を行った岡山の豊川である。
1泊2日の強行軍にて避難所に水や食料を届けたとのこと。
豊川としては生まれ故郷の惨事に不安を感じておったであろう。
行動にて肌で感じたこの感覚は重要である。
今できることをした。
もっと落ち着けばまた出来ることも増えよう。
豊川の行動力に感服しておる。

チンチロリン
[2016年4月20日7時42分 紙面から]

U−23日本代表のJ2岡山FW豊川雄太
U−23(23歳以下)日本代表のJ2岡山FW豊川雄太(21)が、単身で熊本地震の支援活動を行った。16日の本震で震度6強を観測した熊本市東区出身。17日の練習試合後に岡山市を出発し、熊本市内の避難所に水や食料などを届けた。オフだった18日を利用した1泊2日、36時間の強行軍。変わり果てた故郷の惨状を写真に収め、肌で感じた思いと現状をリポートする。
17日の練習試合に出場した後、岡山から新幹線に飛び乗った。危ないと言われても、居ても立ってもいられなくて。博多で在来線に乗り継いで、久留米まで。その車中で緊急地震速報が鳴り、現地の恐怖感を少しだけど実感した。10人乗りのワゴン車を借り、午前0時まで4時間かけてスーパーやコンビニを片っ端から回った。久留米の方には申し訳ないけど、店員さんの理解を得て、あるだけの水や食料を買い占めた。それでも荷台は埋まらない。隣県も物資が不足していた。
玉名市の友人宅で4時間ほど仮眠し、18日の朝に市内へ入った。けど、熊本…じゃない。見慣れた光景がない。通学路も熊本城も阿蘇神社も、2月に訪れたばかりだったのに。実家は、震度7の前震があった益城町から自転車で10分。倒壊こそ免れたけど、離れて暮らす祖母は家が半壊して住めなくなっていた。教師の父は、避難所になっている勤務先の小学校で寝泊まりして帰れない状況だった。
家族の無事を確認した後は、すぐ母校の長嶺小と長嶺中に物資を届けた。そこに避難している友達に必要な物を聞き、紙おむつや子供用品、生理用品などを持ち込んだ。水1本で信じられないほど感謝され、近所のおじさんは「こっちも頑張るけん、雄太君も頑張らなんよ(頑張りなさいよ)」と言ってくれて…。黙って、うなずいた。声を出せば涙が止まらなくなりそうだった。元気になってもらうはずが、逆に元気をもらってしまって。落ち込んでる暇なんかないと思った。
実は、避難所で物資は渡せたけど、退避されている方がいる体育館までは行けなかった。本当は手渡したかったけど、自分は岡山に戻ってサッカーができるのに、何て声を掛けたらいいのか…。リオ五輪に熊本の人間として出て明るい話題を、とは思う。ただ、今は目の前の支援しか考えられない。落ち着いたらスパイクを送ったり、故郷のためなら何でもしていきたい。
◆豊川雄太(とよかわ・ゆうた)1994年(平6)9月9日、熊本市東区生まれ。大津高で鹿島DF植田と同期。3年時にプリンスリーグ九州の得点王になった。13年に鹿島入団、今季は岡山に期限付き移籍。リオ五輪1次予選は2試合1得点、最終予選は準々決勝イラン戦の決勝点など5試合1得点と活躍。家族は両親と兄、弟。右利き。173センチ、62キロ。血液型B。

チンチロリン
熊本地震支援活動を行った岡山の豊川である。
1泊2日の強行軍にて避難所に水や食料を届けたとのこと。
豊川としては生まれ故郷の惨事に不安を感じておったであろう。
行動にて肌で感じたこの感覚は重要である。
今できることをした。
もっと落ち着けばまた出来ることも増えよう。
豊川の行動力に感服しておる。

チンチロリン
植田、僕だけの力では何もできない
宇土市出身の鹿島植田「少しでも力を貸して欲しい」
[2016年4月20日7時41分 紙面から]
17日の練習後から1泊2日で熊本県内の避難所を訪問した鹿島DF植田が、あらためて被災地への思いを口にした。
「僕にできることは何でもやりたいという思いで行きました。ひどいところは本当にひどい。場所によっては物資が届いていないところもある。まだまだ(復興に)時間がかかりそう」と神妙な表情だった。市役所が半壊した宇土市出身。「これからが(熊本は)本当にきつい。これから募金だったり、鹿島でやるかもしれない。そういう時は少しでも力を貸して欲しい」と訴えた。
鹿島・植田、強行日程で熊本支援活動「まだまだ時間がかかる」

熊本・南阿蘇村の避難所には救援物資が寄せられた (撮影・宮崎瑞穂)
熊本地震の被災地で支援活動を行ったJ1鹿島の元日本代表MF小笠原満男(37)ら6選手が19日、茨城・鹿嶋市内で練習に再合流した。片道1000キロ以上も離れた熊本まで1泊2日の強行日程で救援物資を運んだ。熊本・宇土市出身でリオデジャネイロ五輪を目指すU−23(23歳以下)日本代表DF植田直通(21)は変わり果てた故郷を目の当たりにして支援を呼びかけた。

被災地熊本についての質問に涙をこらえながら答える鹿島・植田直通
故郷の危機に居ても立ってもいられなかった。強行軍で熊本を訪れ、支援活動を行った植田は被災地の姿に表情を曇らせた。
「ひどいところは本当にひどい。場所によって物資が回っていないところもある。まだまだ時間がかかると思います」
現在、両親が住む宇土市は市役所が半壊するなど大きな被害を受けた。17日の練習後、クラブに「(熊本に)行かせてください」と直談判。「支援活動中の警察や自衛隊の邪魔にならないように」とくぎを刺され許可を得ることができた。
2011年の東日本大震災で被災した岩手・大船渡市で高校時代を過ごし、救援活動に熱心な小笠原や選手会長のDF西大伍(28)に相談したところ、一緒に行くことになった。東日本大震災では鹿嶋市も被害に。支援を受けた“恩返し”もあった。

故郷・熊本で支援活動を行った鹿島DF植田(中央)はチームに合流し、練習で汗を流した (撮影・一色伸裕)
17日の練習後に成田空港から空路で福岡入り。レンタカー3台に水や食料品などの救援物資を詰め込んで熊本に入った。植田は家族の無事を自身の目で確認するとともに、ボランティア活動を実施。翌18日の夜、最終便で鹿嶋市へと戻った。
「僕一人で行ってたら、何もできなかったと思う。(小笠原)満男さん、(西)大伍君、後輩3人には感謝している」
熊本を愛する思いは強い。16日の湘南戦後、故郷を思い涙を流した。この日は「僕だけの力では何もできない。募金などをやることがあるかもしれない。そのときには力を貸してほしいと思います」と呼びかけた。
植田自身はリーグ戦で活躍し、遠く離れた鹿島から故郷を勇気づける。 (一色伸裕)
植田 直通(うえだ・なおみち)
1994(平成6)年10月24日生まれ、21歳。熊本・宇土市出身。小3でサッカーを始める。大津高から2013年に鹿島入団。14年3月1日の甲府戦でJ1初出場、昨年4月16日の柏戦で同初得点。11年U−17W杯では過去最高に並ぶ8強入り。昨年1月のアジア杯で日本代表に初選出も不出場。今年1月、U−23日本代表としてリオ五輪最終予選優勝に貢献。J1今季7試合0得点、同通算39試合1得点。1メートル86、77キロ。
植田 被災地の支援協力呼び掛け「物資が回ってないとこあった」
鹿島のDF植田が熊本地震の被災地支援への協力を呼び掛けた。
熊本県宇土市出身のU―23日本代表DFはオフだった18日にMF小笠原らと現地へ出向き、救援物資を届けた。「(被害状況が)ひどいところはひどいですし、物資が回ってきていないところもあった」と、惨状を目の当たりにした。今後は募金活動や物資を送ることを検討中。「募金だったりをするかもしれない。そういう時は力を貸してほしい」と、訴えていた。
[ 2016年4月20日 05:30 ]
【鹿島】熊本・宇土市出身の植田が被災地入り 救援物資持参し小笠原らと避難所へ
2016年4月20日6時0分 スポーツ報知

鹿島・植田
U―23日本代表DF植田直通(21)=鹿島=が19日、熊本地震の被災者への協力を呼びかけた。同県宇土市出身の植田はオフの18日を利用し、熊本入り。水など救援物資を持参し、チームメートのMF小笠原らとともに避難所を回った。「ひどいところはひどい」と現状を目の当たりにし、「自分にできることなら何でもしたい」と継続的な支援を続ける考えを明かした。
また、「大変なのはこれからだと思う」と被害の大きさから復興には時間がかかることを想定。「鹿島でも募金をやるかもしれないので、そういうときは力を貸してほしい」と訴えた。クラブハウスに見学に訪れたサポーターから激励の言葉を受け、「うれしかった。僕らが(元気を)もらうんじゃなくて、与えなきゃいけない」と話した植田。故郷のために、ピッチ内外で全力を尽くす。

チンチロリン
熊本に同行した満男や西、和音、垣田、優磨に感謝する植田である。
「僕一人で行ってたら、何もできなかったと思う。(小笠原)満男さん、(西)大伍君、後輩3人には感謝している」と言う。
素晴らしい行動と素晴らしい仲間。
素晴らしいクラブである。

チンチロリン
[2016年4月20日7時41分 紙面から]
17日の練習後から1泊2日で熊本県内の避難所を訪問した鹿島DF植田が、あらためて被災地への思いを口にした。
「僕にできることは何でもやりたいという思いで行きました。ひどいところは本当にひどい。場所によっては物資が届いていないところもある。まだまだ(復興に)時間がかかりそう」と神妙な表情だった。市役所が半壊した宇土市出身。「これからが(熊本は)本当にきつい。これから募金だったり、鹿島でやるかもしれない。そういう時は少しでも力を貸して欲しい」と訴えた。
鹿島・植田、強行日程で熊本支援活動「まだまだ時間がかかる」

熊本・南阿蘇村の避難所には救援物資が寄せられた (撮影・宮崎瑞穂)
熊本地震の被災地で支援活動を行ったJ1鹿島の元日本代表MF小笠原満男(37)ら6選手が19日、茨城・鹿嶋市内で練習に再合流した。片道1000キロ以上も離れた熊本まで1泊2日の強行日程で救援物資を運んだ。熊本・宇土市出身でリオデジャネイロ五輪を目指すU−23(23歳以下)日本代表DF植田直通(21)は変わり果てた故郷を目の当たりにして支援を呼びかけた。

被災地熊本についての質問に涙をこらえながら答える鹿島・植田直通
故郷の危機に居ても立ってもいられなかった。強行軍で熊本を訪れ、支援活動を行った植田は被災地の姿に表情を曇らせた。
「ひどいところは本当にひどい。場所によって物資が回っていないところもある。まだまだ時間がかかると思います」
現在、両親が住む宇土市は市役所が半壊するなど大きな被害を受けた。17日の練習後、クラブに「(熊本に)行かせてください」と直談判。「支援活動中の警察や自衛隊の邪魔にならないように」とくぎを刺され許可を得ることができた。
2011年の東日本大震災で被災した岩手・大船渡市で高校時代を過ごし、救援活動に熱心な小笠原や選手会長のDF西大伍(28)に相談したところ、一緒に行くことになった。東日本大震災では鹿嶋市も被害に。支援を受けた“恩返し”もあった。

故郷・熊本で支援活動を行った鹿島DF植田(中央)はチームに合流し、練習で汗を流した (撮影・一色伸裕)
17日の練習後に成田空港から空路で福岡入り。レンタカー3台に水や食料品などの救援物資を詰め込んで熊本に入った。植田は家族の無事を自身の目で確認するとともに、ボランティア活動を実施。翌18日の夜、最終便で鹿嶋市へと戻った。
「僕一人で行ってたら、何もできなかったと思う。(小笠原)満男さん、(西)大伍君、後輩3人には感謝している」
熊本を愛する思いは強い。16日の湘南戦後、故郷を思い涙を流した。この日は「僕だけの力では何もできない。募金などをやることがあるかもしれない。そのときには力を貸してほしいと思います」と呼びかけた。
植田自身はリーグ戦で活躍し、遠く離れた鹿島から故郷を勇気づける。 (一色伸裕)
植田 直通(うえだ・なおみち)
1994(平成6)年10月24日生まれ、21歳。熊本・宇土市出身。小3でサッカーを始める。大津高から2013年に鹿島入団。14年3月1日の甲府戦でJ1初出場、昨年4月16日の柏戦で同初得点。11年U−17W杯では過去最高に並ぶ8強入り。昨年1月のアジア杯で日本代表に初選出も不出場。今年1月、U−23日本代表としてリオ五輪最終予選優勝に貢献。J1今季7試合0得点、同通算39試合1得点。1メートル86、77キロ。
植田 被災地の支援協力呼び掛け「物資が回ってないとこあった」
鹿島のDF植田が熊本地震の被災地支援への協力を呼び掛けた。
熊本県宇土市出身のU―23日本代表DFはオフだった18日にMF小笠原らと現地へ出向き、救援物資を届けた。「(被害状況が)ひどいところはひどいですし、物資が回ってきていないところもあった」と、惨状を目の当たりにした。今後は募金活動や物資を送ることを検討中。「募金だったりをするかもしれない。そういう時は力を貸してほしい」と、訴えていた。
[ 2016年4月20日 05:30 ]
【鹿島】熊本・宇土市出身の植田が被災地入り 救援物資持参し小笠原らと避難所へ
2016年4月20日6時0分 スポーツ報知

鹿島・植田
U―23日本代表DF植田直通(21)=鹿島=が19日、熊本地震の被災者への協力を呼びかけた。同県宇土市出身の植田はオフの18日を利用し、熊本入り。水など救援物資を持参し、チームメートのMF小笠原らとともに避難所を回った。「ひどいところはひどい」と現状を目の当たりにし、「自分にできることなら何でもしたい」と継続的な支援を続ける考えを明かした。
また、「大変なのはこれからだと思う」と被害の大きさから復興には時間がかかることを想定。「鹿島でも募金をやるかもしれないので、そういうときは力を貸してほしい」と訴えた。クラブハウスに見学に訪れたサポーターから激励の言葉を受け、「うれしかった。僕らが(元気を)もらうんじゃなくて、与えなきゃいけない」と話した植田。故郷のために、ピッチ内外で全力を尽くす。

チンチロリン
熊本に同行した満男や西、和音、垣田、優磨に感謝する植田である。
「僕一人で行ってたら、何もできなかったと思う。(小笠原)満男さん、(西)大伍君、後輩3人には感謝している」と言う。
素晴らしい行動と素晴らしい仲間。
素晴らしいクラブである。

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植田と豊川、二人の「変態」を育んだ環境
熊本の大地が育んだリオ五輪代表の植田と豊川 類稀な個性を磨いた母校に息づく”成長の輪廻”

阿蘇の雄大な山々に囲まれた大地、熊本。
この地を襲った熊本地震は、熊本県・大分県などを中心に九州地方の広い範囲に大きな被害をもたらし、今もなお多くの住民が避難生活を余儀なくされている。
鹿島アントラーズでレギュラーの座をつかんでいる植田直通は、この地で生まれ、育まれた。16日に開催されたJ1リーグ戦の試合後、インタビューに応じた植田は、故郷への思いから目を涙で潤ませ、しばらく言葉を発することができなかった。「自分にできるのは、試合で結果を出すことだけ。できることはそれ以外にないが、熊本が元気になるなら何でもやりたい」と声を振り絞った。
また植田と同じく、熊本で生まれ育ち、鹿島でプロキャリアをスタートさせ、今季は期限付き移籍によってファジアーノ岡山でプレーしている豊川雄太もまた、故郷へと思いを馳せている。「(Jリーグで活躍して、)オリンピックのメンバーに入って、熊本出身の人間がそこで頑張っていることを伝えられれば」と、自身が活躍することで熊本に元気を届けたいと、強い決意を語った
1月に開催されたリオ五輪アジア最終予選へと出場し、日本を本大会へと導く活躍を見せた2人が、その個性を磨いた場所。それが、地元・熊本県立大津高校だった。砂ぼこり舞う土のグラウンド奥につるされたボール。何度もシュートを重ねた古びたゴール。そして、“変態”を育てるちょっと変わった指導者。
類稀なる個性を持つ2人の戦士。その原風景を、恩師の言葉とともに振り返る――。
植田と豊川の恩師が口にする「『変態』を育てたい」という言葉
熊本駅から2両編成の列車に乗り、阿蘇の雄大な山々に囲まれた豊後街道を真っすぐに揺られること30分。終点の肥後大津駅へと到着する。駅に降り立ち、駅前広場に停まっていた1台のタクシーに乗車し、5分あまりで目的地にたどり着く。
熊本県立大津高校。これまで数多くのJリーガーを輩出し、インターハイ準優勝1回を誇る全国屈指の強豪は、大自然に囲まれた中にある。この学校で3年間学んだ植田直通と、豊川雄太は、今年1月のAFC・U-23選手権で大きな存在感を放った。植田は6試合中5試合にフル出場を果たして日本の守備を支えた。豊川は負ければ終わりの準々決勝イラン戦で途中出場。延長前半6分に室屋成(FC東京)の右からのクロスを頭で合わせ、決勝弾を叩き込んだ。この活躍の裏には、熊本の大地で育まれた武器が生きていた。大津高サッカー部監督である平岡和徳は常々、こんな言葉を口にしている。
「僕は『変態』を育てたい。ありきたりではなく、形はいびつでも、絶対の自信を持つストロングポイントを持つ選手を育てたい」
平岡監督が口にする「変態」の意味とは?

平岡が指す“変態”とは、「他とは違う特徴を持った選手」のことだ。平岡の目には、植田も、豊川も入学当初から変態に映った。
「今の日本には、一人ひとりの選手がストロングポイントに気付く機会が少ない。ストロングポイントがはっきりしている選手は、一つの個の輝きを持っている。だからこそ、大人もそれを気付かせて、伸ばしていくサポートをしてあげないといけない。植田は初めて見た時、日本にいない規格の選手だと思った。蹴る、飛ぶ、当たる。本当に身体能力がずば抜けていて、きちんと育てれば日本代表クラスになるなと直感しましたね」
小2から始めたテコンドーでは世界大会出場を果たすほどの有名選手だったが、小3から並行して始めたサッカーでは大津高に入学するまでほぼ無名の存在だった。「サッカーの方が楽しかったから」(植田)と、中学からサッカーに打ち込むが、思うような結果は出なかった。その無名の中学時代に『ある伝説』を残している。
「サッカー部は全国中学サッカー大会予選で負けたら陸上部にいったん入るんです。それで練習も何もやっていないのに、三段跳びでいきなり大会に出るように言われた。熊本県の大会に参加して、前日に飛び方を教えてもらって、次の日やってみたら県で2位になった。記録は確か13メートルくらい……。無理やり助走距離を合わせて飛んだらうまく飛べちゃって」
全く未経験の三段跳びで県2位に入ってしまう。恐ろしいまでの身体能力を裏付けるエピソードだ。テコンドーでも、陸上でも、やれば結果が出るが、サッカーだけは違った。チームは県大会にすら出場できず、県選抜には選ばれたが序列は一番下。逆にそれが闘争本能に火をつけ、のめり込むきっかけとなった。「熊本でサッカーをやるなら大津高しかない。ここにチャレンジをしないと、俺の気が済まない。ライバルは多ければ多いほど燃える」と、迷わず願書を出した。推薦入学ではなく一般入試だったが、すぐに平岡の目に留まった。入学時のスポーツテストで、類を見ない数値を叩き出したからだ。
「もう驚きしかなかった。それまでの大津高の最高数値は藤嶋栄介(現ジェフユナイテッド千葉)で、もうこの記録を誰も抜くことはできないだろうと思っていた。でも、植田は立ち幅跳びで2メートル80飛んで、50メートル走も6秒で走った。反復横跳びを70回もこなす。185センチの高さがあるのに、俊敏性と、スピードがある。これはとんでもない奴だと思った」
この“とんでもない”変態の出現に、「もう楽しみしかなかった」と胸を躍らせた。
平岡が見い出した豊川の隠れた“変態”部分

そして同時に、もう一人の変態が入学してきた。谷口彰悟、車屋紳太郎(ともに川崎フロンターレ)を輩出した熊本市立長嶺中からやってきた豊川は、中学の3年間、熊本県選抜のエースストライカーを張るなど、名の知れた選手だった。
「プレーのアベレージは高かった。ボールがあるところにしっかりと顔を出せるし、今も見て分かるように、田舎もんにしては洗練されたプレーができる」
平岡は、この平均的にうまい豊川に変態な部分を見い出した。
「彼はシュートがずば抜けてうまい。それが、彼のストロングポイント。じゃあこれを磨くには、どのエリアで動く量を増やして、どこでイマジネーションを作り上げるのか。バイタルエリアで積極的に動くとか、常に相手が嫌がる動きと、シュートを一番生かせるオフ・ザ・ボールの工夫を繰り返し教えた」
平岡は、この2人を1年の時からAチームで出場させた。豊川も、植田も中学時代のポジションはFWだった。大津でもFWを希望したが、平岡は迷うことなく豊川をトップ下に、植田をセンターバック(CB)にコンバートした。
「豊川には入学後、すぐにセカンドストライカーの動きを教え始めました。人が動いた後のスペースに入っていく動きを徹底することで、シュートを打つ時間が作れる。なおかつギャップをイメージして、そこに入っていけば、ヘディングでも点を取れる。シュートは足だけじゃない。ヘッドも立派なシュート。彼には頭の中身と全身を使って、どんな形でもシュートを打てるプレーを意識させた。植田は持っているポテンシャルをどこで使うかを考えた。もっと言うと、『どこで日本代表にさせようか』と考えていた時、彼の高さ、強さ、速さ、闘争心を生かすならCBしかないと思った」
U-23選手権でのイラン戦の豊川のゴールは、まさに平岡が教え込んだ形であった。植田も空中戦と対人の強さ、闘争本能を惜しげもなく発揮した。まさにこの雄大な自然に囲まれた場所で、彼らの運命は切り開かれていったのだ。
2人をさらに成長させたライバル関係

豊川と植田が紡いだ3年間。それを知るのは、平岡と、豊後街道沿いに位置する大津高の広大な土のグラウンドだ。このグラウンドで、2人は”変態”に磨きをかけた。
「2人とも本当に負けず嫌いだったね」
練習に励む選手たちの姿を見ながら、平岡は懐かしむように語り出した。コンバートされた2人は、よく1対1や、紅白戦でもマッチアップをしていたという。
「最初はね、豊川は植田をちょっとバカにしていた。そりゃそうだよね、中学の時の実績は天と地だったんだから」
しかし、植田がCB転向わずか3カ月でU-16日本代表に選出されると、豊川の意識は大きく変わった。破竹の勢いで頭角を現していく植田に対し、「絶対に負けたくないと思った」と、ライバル心に火がついた。全体練習のない日も、グラウンドには砂ぼこりを上げながらシュート練習をする豊川の姿があった。それに負けじと、植田も貪欲に上を目指し続けた。
「豊川は本当にうまいけど、僕は本当に下手くそだったので、みんなより努力しようと思った。大津高の大先輩の巻誠一郎(現ロアッソ熊本)さんが、高校時代に『ものすごく努力をしたから日本代表としてワールドカップ(W杯)に出られた』という話を監督から聞いて、自分も日本代表を目指そうと思えました」
グラウンド奥には、ひもでつるされたボールがある。その傍らのフェンスには、2006年のドイツW杯でプレーしている巻の写真が大きな幕となって張られ、そこには『進化』と書かれている。
このボールこそ、巻が来る日も来る日もヘディングをし続けた『ヘディングマシン』だ。マシンといっても、ただボールをひもでつるしてある原始的な代物。だが、巻は回を重ねるごとに、ボールの高さを上げ、より高い打点と正確にミートする技術を3年間磨き上げた。平岡が目をかけた“変態”の一人は、不断の努力を重ねた。「利き足は頭」という名言を残し、そのヘッドでW杯戦士となった。偉大な先輩の後を追うように、植田も「僕は誰よりも高く飛びたかった。だからこそ、毎日挑戦する気持ちで飛んでいた」と、このボールで自らの武器を磨いた。
“成長の輪廻”が息吹くこの場所から

着々と成長を続ける植田と、切磋琢磨する豊川。植田は守備の要となり、2011年のU-17W杯ではベスト8を経験。豊川も2年から10番を託され、チームの大黒柱となった。そして卒業後、そろって鹿島に加入し、U-23日本代表でも確かな活躍を見せた。
「人は自分の得意な部分や、武器が磨かれていくと、自信をつけていく。自信は人を育てる上での重要な要素。ストロングポイントをコントロールする過程で、人は探究心を大きくし、苦手なモノも克服しようとする。2人はそれに3年間挑んでくれた」
平岡によってもたらされた“成長の輪廻(りんね)”は、今も続いている。奇麗な天然芝と立派なクラブハウスがある鹿島とは環境こそ違うが、大津高と同じように切磋琢磨する2人の姿がある。今季、豊川は岡山に期限付き移籍しているが、2人の関係が変わることはない。今も大津高のグラウンド奥にあるヘディングマシン。巻の幕の横には、植田の幕が新たに張られていた。そして豊川は五輪予選後、グラウンドに姿を現し、後輩たちにエールを送った。平岡は、真剣なまなざしでこう言った。
「ウチに来る選手たちは可能性を持っている。大人のアプローチ次第で、人は変わっていく。豊川と植田が日の丸をつけると思った人は少ないかもしれない。でも、ストロングポイントを伝え、本人が努力をすれば、必ず日本の役に立つ選手になる」
このグラウンドから巣立った”変態”を見て、後輩たちが刺激を受け、また努力を重ねて新たな”変態”が生まれる。この輪廻が、この場所には息吹いている。それは練習に打ち込む選手たちの目を見ていれば伝わってくるものだった。
−―◆◇−―◆◇−―◆◇−―
熊本県では今、地震によって深刻な被害を受け、多くの人々が不安と戦いながら日々を過ごしている。復興、そして成長に向けて、これからどれほど長い時間を要するのか、今はまだ分からない。
だからこそ、“成長の輪廻”の息吹く地で生まれ育まれた2人だからこそ、自身のプレーを通して、被災した人々に元気と勇気を届けたいと誓ったのだろう。
サッカーにはチカラがあることを、私たちは知っているはずだ。今こそ、選手だけではなく、Jリーグ、クラブ、そしてファン・サポーターもまたその力を結集し、団結して、前に進んでいくことを願う。
[PROFILE]
植田直通(うえだ・なおみち)
1994年10月24日、熊本県生まれ。中学時代にはテコンドーで日本一になった経験を持ち、大津高時代にFWからDFにコンバートされた。鹿島アントラーズ入団2年目にセンターバックで先発の座をつかみ、15年1月のアジアカップに日本代表の一員として参加した。
豊川雄太(とよかわ・ゆうた)
1994年9月9日、熊本県生まれ。大津高時代にプリンスリーグ九州で得点王に輝いた得点力を買われ、2013 年に鹿島へ入団。U-23アジア選手権では準々決勝イラン戦の延長前半6分に値千金の決勝弾を決めるなど、リオ五輪出場に貢献。今季からJ2岡山に期限付き移籍加入した。
〈サッカーマガジンZONE 2016年4月号より一部加筆修正をして転載〉
【了】
安藤隆人●文 text by Takahito Ando
安藤隆人、ゲッティイメージズ●写真 photo by Takahito Ando, Gettyimages

チンチロリン
植田と豊川を育てた熊本県立大津高校について記すサッカーマガジンZONE誌の安藤氏である。
大津高サッカー部の平岡監督は、「僕は『変態』を育てたい。ありきたりではなく、形はいびつでも、絶対の自信を持つストロングポイントを持つ選手を育てたい」と語る。
平岡監督の言う『変態』とは、「他とは違う特徴を持った選手」とのこと。
その平岡監督に目に留まったとんでもない『変態』が植田だった。
恐るべき身体能力であったことを語る。
また、シュートの巧さが『変態』であった豊川も同様である。
二人の特異性を見極めポジションをコンバートしたのも平岡監督であった。
植田と豊川はこの監督の下、大きく成長した。
そして、更に『変態』を鹿島にて極めることとなるのだ。
今後も成長を続け、故郷に元気を与えていって欲しい。
期待しておる。

チンチロリン

阿蘇の雄大な山々に囲まれた大地、熊本。
この地を襲った熊本地震は、熊本県・大分県などを中心に九州地方の広い範囲に大きな被害をもたらし、今もなお多くの住民が避難生活を余儀なくされている。
鹿島アントラーズでレギュラーの座をつかんでいる植田直通は、この地で生まれ、育まれた。16日に開催されたJ1リーグ戦の試合後、インタビューに応じた植田は、故郷への思いから目を涙で潤ませ、しばらく言葉を発することができなかった。「自分にできるのは、試合で結果を出すことだけ。できることはそれ以外にないが、熊本が元気になるなら何でもやりたい」と声を振り絞った。
また植田と同じく、熊本で生まれ育ち、鹿島でプロキャリアをスタートさせ、今季は期限付き移籍によってファジアーノ岡山でプレーしている豊川雄太もまた、故郷へと思いを馳せている。「(Jリーグで活躍して、)オリンピックのメンバーに入って、熊本出身の人間がそこで頑張っていることを伝えられれば」と、自身が活躍することで熊本に元気を届けたいと、強い決意を語った
1月に開催されたリオ五輪アジア最終予選へと出場し、日本を本大会へと導く活躍を見せた2人が、その個性を磨いた場所。それが、地元・熊本県立大津高校だった。砂ぼこり舞う土のグラウンド奥につるされたボール。何度もシュートを重ねた古びたゴール。そして、“変態”を育てるちょっと変わった指導者。
類稀なる個性を持つ2人の戦士。その原風景を、恩師の言葉とともに振り返る――。
植田と豊川の恩師が口にする「『変態』を育てたい」という言葉
熊本駅から2両編成の列車に乗り、阿蘇の雄大な山々に囲まれた豊後街道を真っすぐに揺られること30分。終点の肥後大津駅へと到着する。駅に降り立ち、駅前広場に停まっていた1台のタクシーに乗車し、5分あまりで目的地にたどり着く。
熊本県立大津高校。これまで数多くのJリーガーを輩出し、インターハイ準優勝1回を誇る全国屈指の強豪は、大自然に囲まれた中にある。この学校で3年間学んだ植田直通と、豊川雄太は、今年1月のAFC・U-23選手権で大きな存在感を放った。植田は6試合中5試合にフル出場を果たして日本の守備を支えた。豊川は負ければ終わりの準々決勝イラン戦で途中出場。延長前半6分に室屋成(FC東京)の右からのクロスを頭で合わせ、決勝弾を叩き込んだ。この活躍の裏には、熊本の大地で育まれた武器が生きていた。大津高サッカー部監督である平岡和徳は常々、こんな言葉を口にしている。
「僕は『変態』を育てたい。ありきたりではなく、形はいびつでも、絶対の自信を持つストロングポイントを持つ選手を育てたい」
平岡監督が口にする「変態」の意味とは?

平岡が指す“変態”とは、「他とは違う特徴を持った選手」のことだ。平岡の目には、植田も、豊川も入学当初から変態に映った。
「今の日本には、一人ひとりの選手がストロングポイントに気付く機会が少ない。ストロングポイントがはっきりしている選手は、一つの個の輝きを持っている。だからこそ、大人もそれを気付かせて、伸ばしていくサポートをしてあげないといけない。植田は初めて見た時、日本にいない規格の選手だと思った。蹴る、飛ぶ、当たる。本当に身体能力がずば抜けていて、きちんと育てれば日本代表クラスになるなと直感しましたね」
小2から始めたテコンドーでは世界大会出場を果たすほどの有名選手だったが、小3から並行して始めたサッカーでは大津高に入学するまでほぼ無名の存在だった。「サッカーの方が楽しかったから」(植田)と、中学からサッカーに打ち込むが、思うような結果は出なかった。その無名の中学時代に『ある伝説』を残している。
「サッカー部は全国中学サッカー大会予選で負けたら陸上部にいったん入るんです。それで練習も何もやっていないのに、三段跳びでいきなり大会に出るように言われた。熊本県の大会に参加して、前日に飛び方を教えてもらって、次の日やってみたら県で2位になった。記録は確か13メートルくらい……。無理やり助走距離を合わせて飛んだらうまく飛べちゃって」
全く未経験の三段跳びで県2位に入ってしまう。恐ろしいまでの身体能力を裏付けるエピソードだ。テコンドーでも、陸上でも、やれば結果が出るが、サッカーだけは違った。チームは県大会にすら出場できず、県選抜には選ばれたが序列は一番下。逆にそれが闘争本能に火をつけ、のめり込むきっかけとなった。「熊本でサッカーをやるなら大津高しかない。ここにチャレンジをしないと、俺の気が済まない。ライバルは多ければ多いほど燃える」と、迷わず願書を出した。推薦入学ではなく一般入試だったが、すぐに平岡の目に留まった。入学時のスポーツテストで、類を見ない数値を叩き出したからだ。
「もう驚きしかなかった。それまでの大津高の最高数値は藤嶋栄介(現ジェフユナイテッド千葉)で、もうこの記録を誰も抜くことはできないだろうと思っていた。でも、植田は立ち幅跳びで2メートル80飛んで、50メートル走も6秒で走った。反復横跳びを70回もこなす。185センチの高さがあるのに、俊敏性と、スピードがある。これはとんでもない奴だと思った」
この“とんでもない”変態の出現に、「もう楽しみしかなかった」と胸を躍らせた。
平岡が見い出した豊川の隠れた“変態”部分

そして同時に、もう一人の変態が入学してきた。谷口彰悟、車屋紳太郎(ともに川崎フロンターレ)を輩出した熊本市立長嶺中からやってきた豊川は、中学の3年間、熊本県選抜のエースストライカーを張るなど、名の知れた選手だった。
「プレーのアベレージは高かった。ボールがあるところにしっかりと顔を出せるし、今も見て分かるように、田舎もんにしては洗練されたプレーができる」
平岡は、この平均的にうまい豊川に変態な部分を見い出した。
「彼はシュートがずば抜けてうまい。それが、彼のストロングポイント。じゃあこれを磨くには、どのエリアで動く量を増やして、どこでイマジネーションを作り上げるのか。バイタルエリアで積極的に動くとか、常に相手が嫌がる動きと、シュートを一番生かせるオフ・ザ・ボールの工夫を繰り返し教えた」
平岡は、この2人を1年の時からAチームで出場させた。豊川も、植田も中学時代のポジションはFWだった。大津でもFWを希望したが、平岡は迷うことなく豊川をトップ下に、植田をセンターバック(CB)にコンバートした。
「豊川には入学後、すぐにセカンドストライカーの動きを教え始めました。人が動いた後のスペースに入っていく動きを徹底することで、シュートを打つ時間が作れる。なおかつギャップをイメージして、そこに入っていけば、ヘディングでも点を取れる。シュートは足だけじゃない。ヘッドも立派なシュート。彼には頭の中身と全身を使って、どんな形でもシュートを打てるプレーを意識させた。植田は持っているポテンシャルをどこで使うかを考えた。もっと言うと、『どこで日本代表にさせようか』と考えていた時、彼の高さ、強さ、速さ、闘争心を生かすならCBしかないと思った」
U-23選手権でのイラン戦の豊川のゴールは、まさに平岡が教え込んだ形であった。植田も空中戦と対人の強さ、闘争本能を惜しげもなく発揮した。まさにこの雄大な自然に囲まれた場所で、彼らの運命は切り開かれていったのだ。
2人をさらに成長させたライバル関係

豊川と植田が紡いだ3年間。それを知るのは、平岡と、豊後街道沿いに位置する大津高の広大な土のグラウンドだ。このグラウンドで、2人は”変態”に磨きをかけた。
「2人とも本当に負けず嫌いだったね」
練習に励む選手たちの姿を見ながら、平岡は懐かしむように語り出した。コンバートされた2人は、よく1対1や、紅白戦でもマッチアップをしていたという。
「最初はね、豊川は植田をちょっとバカにしていた。そりゃそうだよね、中学の時の実績は天と地だったんだから」
しかし、植田がCB転向わずか3カ月でU-16日本代表に選出されると、豊川の意識は大きく変わった。破竹の勢いで頭角を現していく植田に対し、「絶対に負けたくないと思った」と、ライバル心に火がついた。全体練習のない日も、グラウンドには砂ぼこりを上げながらシュート練習をする豊川の姿があった。それに負けじと、植田も貪欲に上を目指し続けた。
「豊川は本当にうまいけど、僕は本当に下手くそだったので、みんなより努力しようと思った。大津高の大先輩の巻誠一郎(現ロアッソ熊本)さんが、高校時代に『ものすごく努力をしたから日本代表としてワールドカップ(W杯)に出られた』という話を監督から聞いて、自分も日本代表を目指そうと思えました」
グラウンド奥には、ひもでつるされたボールがある。その傍らのフェンスには、2006年のドイツW杯でプレーしている巻の写真が大きな幕となって張られ、そこには『進化』と書かれている。
このボールこそ、巻が来る日も来る日もヘディングをし続けた『ヘディングマシン』だ。マシンといっても、ただボールをひもでつるしてある原始的な代物。だが、巻は回を重ねるごとに、ボールの高さを上げ、より高い打点と正確にミートする技術を3年間磨き上げた。平岡が目をかけた“変態”の一人は、不断の努力を重ねた。「利き足は頭」という名言を残し、そのヘッドでW杯戦士となった。偉大な先輩の後を追うように、植田も「僕は誰よりも高く飛びたかった。だからこそ、毎日挑戦する気持ちで飛んでいた」と、このボールで自らの武器を磨いた。
“成長の輪廻”が息吹くこの場所から

着々と成長を続ける植田と、切磋琢磨する豊川。植田は守備の要となり、2011年のU-17W杯ではベスト8を経験。豊川も2年から10番を託され、チームの大黒柱となった。そして卒業後、そろって鹿島に加入し、U-23日本代表でも確かな活躍を見せた。
「人は自分の得意な部分や、武器が磨かれていくと、自信をつけていく。自信は人を育てる上での重要な要素。ストロングポイントをコントロールする過程で、人は探究心を大きくし、苦手なモノも克服しようとする。2人はそれに3年間挑んでくれた」
平岡によってもたらされた“成長の輪廻(りんね)”は、今も続いている。奇麗な天然芝と立派なクラブハウスがある鹿島とは環境こそ違うが、大津高と同じように切磋琢磨する2人の姿がある。今季、豊川は岡山に期限付き移籍しているが、2人の関係が変わることはない。今も大津高のグラウンド奥にあるヘディングマシン。巻の幕の横には、植田の幕が新たに張られていた。そして豊川は五輪予選後、グラウンドに姿を現し、後輩たちにエールを送った。平岡は、真剣なまなざしでこう言った。
「ウチに来る選手たちは可能性を持っている。大人のアプローチ次第で、人は変わっていく。豊川と植田が日の丸をつけると思った人は少ないかもしれない。でも、ストロングポイントを伝え、本人が努力をすれば、必ず日本の役に立つ選手になる」
このグラウンドから巣立った”変態”を見て、後輩たちが刺激を受け、また努力を重ねて新たな”変態”が生まれる。この輪廻が、この場所には息吹いている。それは練習に打ち込む選手たちの目を見ていれば伝わってくるものだった。
−―◆◇−―◆◇−―◆◇−―
熊本県では今、地震によって深刻な被害を受け、多くの人々が不安と戦いながら日々を過ごしている。復興、そして成長に向けて、これからどれほど長い時間を要するのか、今はまだ分からない。
だからこそ、“成長の輪廻”の息吹く地で生まれ育まれた2人だからこそ、自身のプレーを通して、被災した人々に元気と勇気を届けたいと誓ったのだろう。
サッカーにはチカラがあることを、私たちは知っているはずだ。今こそ、選手だけではなく、Jリーグ、クラブ、そしてファン・サポーターもまたその力を結集し、団結して、前に進んでいくことを願う。
[PROFILE]
植田直通(うえだ・なおみち)
1994年10月24日、熊本県生まれ。中学時代にはテコンドーで日本一になった経験を持ち、大津高時代にFWからDFにコンバートされた。鹿島アントラーズ入団2年目にセンターバックで先発の座をつかみ、15年1月のアジアカップに日本代表の一員として参加した。
豊川雄太(とよかわ・ゆうた)
1994年9月9日、熊本県生まれ。大津高時代にプリンスリーグ九州で得点王に輝いた得点力を買われ、2013 年に鹿島へ入団。U-23アジア選手権では準々決勝イラン戦の延長前半6分に値千金の決勝弾を決めるなど、リオ五輪出場に貢献。今季からJ2岡山に期限付き移籍加入した。
〈サッカーマガジンZONE 2016年4月号より一部加筆修正をして転載〉
【了】
安藤隆人●文 text by Takahito Ando
安藤隆人、ゲッティイメージズ●写真 photo by Takahito Ando, Gettyimages

チンチロリン
植田と豊川を育てた熊本県立大津高校について記すサッカーマガジンZONE誌の安藤氏である。
大津高サッカー部の平岡監督は、「僕は『変態』を育てたい。ありきたりではなく、形はいびつでも、絶対の自信を持つストロングポイントを持つ選手を育てたい」と語る。
平岡監督の言う『変態』とは、「他とは違う特徴を持った選手」とのこと。
その平岡監督に目に留まったとんでもない『変態』が植田だった。
恐るべき身体能力であったことを語る。
また、シュートの巧さが『変態』であった豊川も同様である。
二人の特異性を見極めポジションをコンバートしたのも平岡監督であった。
植田と豊川はこの監督の下、大きく成長した。
そして、更に『変態』を鹿島にて極めることとなるのだ。
今後も成長を続け、故郷に元気を与えていって欲しい。
期待しておる。

チンチロリン
植田、そういう時は少しでも力を貸して欲しい
鹿島DF植田「サポートしたい」被災地で家族と対面
[2016年4月19日19時46分]

ランニングする鹿島DF植田(撮影・上田悠太)
鹿島DF植田直通(21)が19日、茨城・鹿嶋市内で練習後、あらためて被災地への思いを語った。
17日の練習後から1泊2日の強行日程で、MF小笠原満男(37)らと熊本県内の避難所を訪問していた。水や食料など支援物資も届けた。「個人的に行ったことなので…」と詳細な説明は避けたが、「僕にできることは何でもやりたいという思いで行きました」。実際に被災地の現状を目の当たりにして「ひどいところは本当にひどい。場所によっては物資が届いていないところもある。まだまだ(復興に)時間がかかりそう」と神妙な表情だった。
市役所が半壊した同県・宇土市出身。同市内に実家がある家族とも対面したという。「これからが(熊本は)本当にきついと思う。僕ができることはサポートしたい。これから募金だったり、鹿島でやるかもしれない。そういう時は少しでも力を貸して欲しい」と訴えた。

チンチロリン
熊本から戻り練習に参加した植田である。
熊本でのことについて多くは語らぬが、復興まではこれからであることを植田が理解しておることが伝わる。
我らも植田をサポートして行く。
出来ることを行っていきたいと思う。

チンチロリン
[2016年4月19日19時46分]

ランニングする鹿島DF植田(撮影・上田悠太)
鹿島DF植田直通(21)が19日、茨城・鹿嶋市内で練習後、あらためて被災地への思いを語った。
17日の練習後から1泊2日の強行日程で、MF小笠原満男(37)らと熊本県内の避難所を訪問していた。水や食料など支援物資も届けた。「個人的に行ったことなので…」と詳細な説明は避けたが、「僕にできることは何でもやりたいという思いで行きました」。実際に被災地の現状を目の当たりにして「ひどいところは本当にひどい。場所によっては物資が届いていないところもある。まだまだ(復興に)時間がかかりそう」と神妙な表情だった。
市役所が半壊した同県・宇土市出身。同市内に実家がある家族とも対面したという。「これからが(熊本は)本当にきついと思う。僕ができることはサポートしたい。これから募金だったり、鹿島でやるかもしれない。そういう時は少しでも力を貸して欲しい」と訴えた。

チンチロリン
熊本から戻り練習に参加した植田である。
熊本でのことについて多くは語らぬが、復興まではこれからであることを植田が理解しておることが伝わる。
我らも植田をサポートして行く。
出来ることを行っていきたいと思う。

チンチロリン
和音・町田・垣田、U-19日本代表候補選出
久保田選手、町田選手、垣田選手 U-19日本代表候補メンバー選出のお知らせ
2016年04月19日(火)
本日、 U-19日本代表候補トレーニングキャンプ(4/25〜27@静岡)に向けて、 U-19日本代表候補メンバーが発表されました。
鹿島アントラーズからは、久保田選手、町田選手、垣田選手が選出されました。

チンチロリン
U-19日本代表候補に選出された和音、町田、垣田である。
前回の招集に町田が加わった格好となった。
また、鹿島入りを希望しておる筑波大学の鈴木徳真くん、鹿島が獲得を狙っておる京都橘高校の岩崎悠人くんも順当に選出されておる。
岩崎悠人くんはFWではなくMFとしての選手となっておる。
このキャンプにて良きアピールをし、最終選考に残って欲しい。
期待しておる。

チンチロリン
2016年04月19日(火)
本日、 U-19日本代表候補トレーニングキャンプ(4/25〜27@静岡)に向けて、 U-19日本代表候補メンバーが発表されました。
鹿島アントラーズからは、久保田選手、町田選手、垣田選手が選出されました。

チンチロリン
U-19日本代表候補に選出された和音、町田、垣田である。
前回の招集に町田が加わった格好となった。
また、鹿島入りを希望しておる筑波大学の鈴木徳真くん、鹿島が獲得を狙っておる京都橘高校の岩崎悠人くんも順当に選出されておる。
岩崎悠人くんはFWではなくMFとしての選手となっておる。
このキャンプにて良きアピールをし、最終選考に残って欲しい。
期待しておる。

チンチロリン
攻守の要は小笠原満男
金崎夢生、次節・柏戦出場停止
出場停止選手のお知らせ(2016/04/19)
選手 チーム 前回の停止 今回の停止 出場停止試合
金崎 夢生 鹿島 J1(f) 2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ第8節第1日(04/24)
ディエゴ オリヴェイラ 柏 J1(f) 2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ第8節第1日(04/24)
レオ シルバ 新潟 J1(f) 2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ第8節第1日(04/24)
小林 祐希 磐田 J1(a) 2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ第8節第1日(04/24)
オーマン 名古屋 C(a) 2016Jリーグヤマザキナビスコカップ/Aグループ第4節第1日(04/20)
野垣内 俊 岐阜 J2(a) 2016明治安田生命J2リーグ第9節第1日(04/23)
夛田 凌輔 長野 J3(a) 2016明治安田生命J3リーグ第6節第2日(04/24)
千明 聖典 大分 J3(a) 2016明治安田生命J3リーグ第6節第1日(04/23)
三竿 健斗 鹿島 S(f) 2016Jサテライトリーグ第6日(06/12)
井川 祐輔 川崎F S(a) 2016Jサテライトリーグ第5日(05/30)
・同じ大会で、同じ種類の出場停止処分を受けた場合、出場停止処分は2倍になります。
・大会 「J1」:明治安田生命J1リーグ、「C」:リーグカップ戦、「J2」:明治安田生命J2リーグ、「J3」:明治安田生命J3リーグ、「S」:Jサテライトリーグ、「PSM」:プレシーズンマッチ
・停止 (f):警告の累積による1試合停止(a):1試合停止 (b):2試合停止(c):3試合停止
(d):4試合停止(e):5試合停止(h):6試合停止(g):特定期間停止(*):その他の停止(z):未定
※印は、他の大会での出場停止処分の影響によって出場できないことを表します。

チンチロリン
イエローカードの累積にて出場停止となる金崎夢生である。
これにて次節・柏戦は欠場となる。
どの選手が代役として出場するのであろうか。
ここまで夢生の欠場したナビスコ杯三試合では、ジネイと聖真と赤?がそれぞれの組み合わせにて先発起用されておる。
しかしながら、この三試合は成功したとは言いがたい。
甲府戦、神戸戦は敗戦を喫しており、名古屋戦はFWにカイオが起用されてからの逆転となっておる。
実績的にはカイオのトップ起用で二列目にアツという可能性が高いようにも考えられる。
しかしながら、カイオは二列目にて相手に脅威を与えており、ポジションをいじることに躊躇を感じる。
昨日の休養日を挟んで、本日より柏戦に向けて練習が開始された。
どのような選択を決断するのか、石井監督の手腕に注目が集まる。
試合当日のスタメン発表を楽しみにしておる。

チンチロリン
選手 チーム 前回の停止 今回の停止 出場停止試合
金崎 夢生 鹿島 J1(f) 2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ第8節第1日(04/24)
ディエゴ オリヴェイラ 柏 J1(f) 2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ第8節第1日(04/24)
レオ シルバ 新潟 J1(f) 2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ第8節第1日(04/24)
小林 祐希 磐田 J1(a) 2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ第8節第1日(04/24)
オーマン 名古屋 C(a) 2016Jリーグヤマザキナビスコカップ/Aグループ第4節第1日(04/20)
野垣内 俊 岐阜 J2(a) 2016明治安田生命J2リーグ第9節第1日(04/23)
夛田 凌輔 長野 J3(a) 2016明治安田生命J3リーグ第6節第2日(04/24)
千明 聖典 大分 J3(a) 2016明治安田生命J3リーグ第6節第1日(04/23)
三竿 健斗 鹿島 S(f) 2016Jサテライトリーグ第6日(06/12)
井川 祐輔 川崎F S(a) 2016Jサテライトリーグ第5日(05/30)
・同じ大会で、同じ種類の出場停止処分を受けた場合、出場停止処分は2倍になります。
・大会 「J1」:明治安田生命J1リーグ、「C」:リーグカップ戦、「J2」:明治安田生命J2リーグ、「J3」:明治安田生命J3リーグ、「S」:Jサテライトリーグ、「PSM」:プレシーズンマッチ
・停止 (f):警告の累積による1試合停止(a):1試合停止 (b):2試合停止(c):3試合停止
(d):4試合停止(e):5試合停止(h):6試合停止(g):特定期間停止(*):その他の停止(z):未定
※印は、他の大会での出場停止処分の影響によって出場できないことを表します。

チンチロリン
イエローカードの累積にて出場停止となる金崎夢生である。
これにて次節・柏戦は欠場となる。
どの選手が代役として出場するのであろうか。
ここまで夢生の欠場したナビスコ杯三試合では、ジネイと聖真と赤?がそれぞれの組み合わせにて先発起用されておる。
しかしながら、この三試合は成功したとは言いがたい。
甲府戦、神戸戦は敗戦を喫しており、名古屋戦はFWにカイオが起用されてからの逆転となっておる。
実績的にはカイオのトップ起用で二列目にアツという可能性が高いようにも考えられる。
しかしながら、カイオは二列目にて相手に脅威を与えており、ポジションをいじることに躊躇を感じる。
昨日の休養日を挟んで、本日より柏戦に向けて練習が開始された。
どのような選択を決断するのか、石井監督の手腕に注目が集まる。
試合当日のスタメン発表を楽しみにしておる。

チンチロリン
曽ケ端、安定のパフォーマンス
36歳ベテラン鹿島GK曽ケ端の大きな存在感

今季J1の失点数ランク
鹿島のGK曽ケ端が、安定したパフォーマンスを見せている。今季は開幕から7試合すべてフル出場し、リーグ最少の3失点。1試合平均0・43点は、08年に大分がマークした0・71点(34試合24失点)のJ1シーズン最少失点記録をしのぐ。ただ、今季鹿島の被シュート数は65本で、少ない方から数えて9番目。打たれたシュート数の割に失点が少ない−。このギャップがGKの存在の大きさを際立たせる。
今季、曽ケ端の枠内シュートに対するセーブ率はリーグ1位の81・3%(データスタジアム調べ)。2位がG大阪の日本代表GK東口の77・4%で、唯一8割を超える。1失点あたりの被シュート数も21・7本。こちらも東口が守護神を務めるG大阪の10・6本を上回り断トツだ。
もちろん昌子、植田らDF陣の奮闘も光る。きっちりシュートコースを限定し曽ケ端を助ける。枠内にシュートを打たれた確率(被枠内シュート率)は26・3%でリーグで最も低く、いかにフリーでシュートを打たせていないかが分かる。枠内に打たれたとしても、そこは曽ケ端がストップ。36歳のベテランGKを中心とした守りで、首位川崎Fと勝ち点1差の2位で追走する。
【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)

チンチロリン
GKについてデータをまとめるニッカンスポーツの石川氏である。
曽ケ端が安定したパフォーマンスを見せておると綴る。
リーグ戦7試合にフル出場し、3失点は素晴らしい成績と言えよう。
被シュート率に対しての失点も特筆すべきと述べる。
堅守・鹿島の復活はこの守護神と若きCBコンビの躍動によるもの。
ベテランと若手の融合にてタイトルを目指す。
楽しみである。

チンチロリン

今季J1の失点数ランク
鹿島のGK曽ケ端が、安定したパフォーマンスを見せている。今季は開幕から7試合すべてフル出場し、リーグ最少の3失点。1試合平均0・43点は、08年に大分がマークした0・71点(34試合24失点)のJ1シーズン最少失点記録をしのぐ。ただ、今季鹿島の被シュート数は65本で、少ない方から数えて9番目。打たれたシュート数の割に失点が少ない−。このギャップがGKの存在の大きさを際立たせる。
今季、曽ケ端の枠内シュートに対するセーブ率はリーグ1位の81・3%(データスタジアム調べ)。2位がG大阪の日本代表GK東口の77・4%で、唯一8割を超える。1失点あたりの被シュート数も21・7本。こちらも東口が守護神を務めるG大阪の10・6本を上回り断トツだ。
もちろん昌子、植田らDF陣の奮闘も光る。きっちりシュートコースを限定し曽ケ端を助ける。枠内にシュートを打たれた確率(被枠内シュート率)は26・3%でリーグで最も低く、いかにフリーでシュートを打たせていないかが分かる。枠内に打たれたとしても、そこは曽ケ端がストップ。36歳のベテランGKを中心とした守りで、首位川崎Fと勝ち点1差の2位で追走する。
【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)

チンチロリン
GKについてデータをまとめるニッカンスポーツの石川氏である。
曽ケ端が安定したパフォーマンスを見せておると綴る。
リーグ戦7試合にフル出場し、3失点は素晴らしい成績と言えよう。
被シュート率に対しての失点も特筆すべきと述べる。
堅守・鹿島の復活はこの守護神と若きCBコンビの躍動によるもの。
ベテランと若手の融合にてタイトルを目指す。
楽しみである。

チンチロリン
盤石の鹿島
盤石の鹿島、躍動感なき湘南
川端康生 | フリーライター
2016年4月19日 0時46分配信

(写真:長田洋平/アフロスポーツ)
金崎が素晴らしい
金崎が素晴らしかった。
もともとボールスキルの高い選手。いわば「うまい」選手だった。それがFW起用されるようになって「怖い」選手へ、さらには「すごい」選手へとすっかりスケールアップしている。
足元の技術があるのでポストプレーがうまい。身体の強さ(というより、ボディバランスとコンタクトの巧みさ、なのかもしれない)もあるし、イマジネーションも豊か。
ドリブルの鋭さはかねてから持ち味だったが、DFの背後へ飛び出すうまさもトップで起用されるようになってから際立っている(この試合でも何度となく湘南ディフェンスの裏をとっていた)。
つまり前線で受けてよし、引いてもらって仕掛けてよし、裏へ抜け出してよし。
加えてキックの精度が高く、ワンタッチでもミドルでもシュートを決められる。もちろん得点の意欲も強く、積極性も……とその長所を書き連ねていけば、この日追加した1ゴールを含めて、「7試合4得点」は当然の数字と言えるだろう。
もちろん、チームでの存在感も絶大。
金崎がいることで人とボールの動きがアクティブになり、土居、鈴木ら成長過程の選手たちが持ち味を発揮できている面もある。
特に守備面は計算できるアントラーズにとって、彼の攻撃力と得点力こそが「優勝」への重要なピースとなる可能性も十分ある。
開幕前の彼のエピソード“わずか1ヶ月での再入団”が、「歓喜の物語」のプロローグとして振り返られるかもしれない、ということである。
対照的なスタイル
その金崎のゴールで先制したアントラーズに危なげは全くなかった。昌子、植田が慌てる場面はほとんどなかったのではないか(もちろん曽ヶ端も)。
あえて言えば、立ち上がりの立ち上がりだけ、ベルマーレの勢いを少し受けた。1トップの下に3人のシャドーを並べる、イレギュラーな布陣で臨んできた相手に、少しだけ押し込まれたのだ。
しかし、それもほんの「少しだけ」だった。わずかな時間の間に、相手を見切り、ロングボールを蹴って、押し下げてしまえば、あとは主導権を握って、ゲームをコントロール下に置き続け、3対0で完勝した(鹿島サポ的は「もっと取れた」と不満かも)。
そもそも「“出入り”の少ないサッカー」をするチームである。バランスを崩すことは少なく、オーソドックスに戦う。
だからアントラーズが勝利した試合は「勝つべくして勝った」印象が強い(この試合もそうだった)。
では、負けたときはどうなんだ?と訊かれると難しいが、それでも「思いがけない負け方」をすることは少ない気がする。
Jリーグ創設から24シーズン。もっとも「チームスタイルが変わらない(一貫して安定している)」チームである。
一方のベルマーレ。
アントラーズとの対比で言うなら「“出入り”の激しいサッカー」をするチームである、やはり伝統的に。
無論、ネガティブに言っているわけではなく、その出入りの多さが躍動感となって、スリリングなゲームを演出する。
1990年代、「湘南の暴れん坊」と呼ばれた時期もそうだったし、現在の「湘南スタイル」も、その延長線上にあると思う。
アントラーズのサッカーを“リアリスティック”と表するなら、ベルマーレは“ロマンチック”。だから時に魅力的だが、安定して結果を残すことはできない。というより、そもそも勝利よりも理想を優先しがち……。
いや、筆が滑り過ぎた。現在のコーチングスタッフに怒られてしまう。
とにかく、そんなふうにそれぞれのチームカラーが、選手が変わり、指導者が変わり、戦術のトレンドが変わっても、なぜか受け継がれていくのだから、サッカーは不思議で面白い。
そして、そんな「不思議」と「面白さ」をもっとも実感できるのが、僕にとってはこの両チームの対戦であり、それはこの日の90分間でもやはり感じられたのだった。
躍動感の源は
もっとも、この試合でのベルマーレは「“出入り”の激しいサッカー」という印象ではなかった。もちろん「不思議」とか「面白さ」とか言っている場合でもない。
ここまでリーグ戦でまだ未勝利。地震の影響で試合をできなかった(1試合少ない)アビスパ福岡よりも下の最下位に沈んでいる。
かと言って「降格」を恐れるにはまだ早過ぎるし、焦る段階でもない(降格/残留は通年である)。
それでも伸び伸びと自然にプレーできる心境ではもうなくなっているのだろう。この試合では、ベルマーレらしい躍動感はほとんど感じられなかった。
個人的に気になったのは、中途半端な――攻撃にも守備にも関われないポジションに選手がいるシーンが何度か見られたことだ。
これまでも、積極的にプレーに関わりに行って(攻撃であれ、守備であれ)、それが裏目に出るケースはあった(ある意味、“ベルマーレらしい光景”と言ってもいいかもしれない)。
それでも、そんなミスやエラーには学びがある。そこには主体的な判断があり、決断があるからだ。
だから反省し、改善することができる。
しかし、このゲームで見られた“中途半端なポジショニング”には判断や決断が感じられなかった。
これまでならオートマチックに走り出していたシーンで躊躇する。たぶん不安感から。前へ行きたいが決断できずに留まる。怖いから。かと言って、下がってディフェンスのポジションを取り直す判断もしないまま、浮いた位置に何となく……そんな場面が何度かあった。
ボールにだろうが、相手にだろうが、スペースにだろうが、自ら主体的に判断し、決断して走り出す――それが原点であるはずだ。ベルマーレの躍動感の源も、やっぱりそこにある。
そもそもいつも正しい判断をできるチームではないのだ。それでもベルマーレには決断(というより確信)があり、だから選手たちは躍動できた。そこに「湘南スタイル」への好感も生まれたのだと思う。
それなのに勝利から遠ざかった途端、自信を失って……。
勝てない理由は一つではない。一朝一夕には埋まらないプレーのクオリティの差もある。
しかし、まずはそれぞれの選手が自らの心に芽生え始めている不安や怖れをねじ伏せてーー。
ピッチに立つのはそれからだ。

チンチロリン
湘南戦のレビューを綴る川端氏である。
夢生を絶賛しておる。
「前線で受けてよし、引いてもらって仕掛けてよし、裏へ抜け出してよし」と評する。
そして、イマジネーションも豊かと最高の賛辞が贈られておる。
彼ほどのセンターFWを有することで鹿島はタイトルに最も近い存在となった。
夢生を軸に聖真も成長しており、得点を重ねて行くであろう。
ただ、この試合で「「すごい」選手へとすっかりスケールアップ」したと評される夢生が、次節は出場停止となる。
夢生抜きにて勝利を掴み取れるか否かという正念場となる。
鹿島は夢生だけのチームではないと世に知らせしめるのだ。
期待しておる。

チンチロリン
川端康生 | フリーライター
2016年4月19日 0時46分配信

(写真:長田洋平/アフロスポーツ)
金崎が素晴らしい
金崎が素晴らしかった。
もともとボールスキルの高い選手。いわば「うまい」選手だった。それがFW起用されるようになって「怖い」選手へ、さらには「すごい」選手へとすっかりスケールアップしている。
足元の技術があるのでポストプレーがうまい。身体の強さ(というより、ボディバランスとコンタクトの巧みさ、なのかもしれない)もあるし、イマジネーションも豊か。
ドリブルの鋭さはかねてから持ち味だったが、DFの背後へ飛び出すうまさもトップで起用されるようになってから際立っている(この試合でも何度となく湘南ディフェンスの裏をとっていた)。
つまり前線で受けてよし、引いてもらって仕掛けてよし、裏へ抜け出してよし。
加えてキックの精度が高く、ワンタッチでもミドルでもシュートを決められる。もちろん得点の意欲も強く、積極性も……とその長所を書き連ねていけば、この日追加した1ゴールを含めて、「7試合4得点」は当然の数字と言えるだろう。
もちろん、チームでの存在感も絶大。
金崎がいることで人とボールの動きがアクティブになり、土居、鈴木ら成長過程の選手たちが持ち味を発揮できている面もある。
特に守備面は計算できるアントラーズにとって、彼の攻撃力と得点力こそが「優勝」への重要なピースとなる可能性も十分ある。
開幕前の彼のエピソード“わずか1ヶ月での再入団”が、「歓喜の物語」のプロローグとして振り返られるかもしれない、ということである。
対照的なスタイル
その金崎のゴールで先制したアントラーズに危なげは全くなかった。昌子、植田が慌てる場面はほとんどなかったのではないか(もちろん曽ヶ端も)。
あえて言えば、立ち上がりの立ち上がりだけ、ベルマーレの勢いを少し受けた。1トップの下に3人のシャドーを並べる、イレギュラーな布陣で臨んできた相手に、少しだけ押し込まれたのだ。
しかし、それもほんの「少しだけ」だった。わずかな時間の間に、相手を見切り、ロングボールを蹴って、押し下げてしまえば、あとは主導権を握って、ゲームをコントロール下に置き続け、3対0で完勝した(鹿島サポ的は「もっと取れた」と不満かも)。
そもそも「“出入り”の少ないサッカー」をするチームである。バランスを崩すことは少なく、オーソドックスに戦う。
だからアントラーズが勝利した試合は「勝つべくして勝った」印象が強い(この試合もそうだった)。
では、負けたときはどうなんだ?と訊かれると難しいが、それでも「思いがけない負け方」をすることは少ない気がする。
Jリーグ創設から24シーズン。もっとも「チームスタイルが変わらない(一貫して安定している)」チームである。
一方のベルマーレ。
アントラーズとの対比で言うなら「“出入り”の激しいサッカー」をするチームである、やはり伝統的に。
無論、ネガティブに言っているわけではなく、その出入りの多さが躍動感となって、スリリングなゲームを演出する。
1990年代、「湘南の暴れん坊」と呼ばれた時期もそうだったし、現在の「湘南スタイル」も、その延長線上にあると思う。
アントラーズのサッカーを“リアリスティック”と表するなら、ベルマーレは“ロマンチック”。だから時に魅力的だが、安定して結果を残すことはできない。というより、そもそも勝利よりも理想を優先しがち……。
いや、筆が滑り過ぎた。現在のコーチングスタッフに怒られてしまう。
とにかく、そんなふうにそれぞれのチームカラーが、選手が変わり、指導者が変わり、戦術のトレンドが変わっても、なぜか受け継がれていくのだから、サッカーは不思議で面白い。
そして、そんな「不思議」と「面白さ」をもっとも実感できるのが、僕にとってはこの両チームの対戦であり、それはこの日の90分間でもやはり感じられたのだった。
躍動感の源は
もっとも、この試合でのベルマーレは「“出入り”の激しいサッカー」という印象ではなかった。もちろん「不思議」とか「面白さ」とか言っている場合でもない。
ここまでリーグ戦でまだ未勝利。地震の影響で試合をできなかった(1試合少ない)アビスパ福岡よりも下の最下位に沈んでいる。
かと言って「降格」を恐れるにはまだ早過ぎるし、焦る段階でもない(降格/残留は通年である)。
それでも伸び伸びと自然にプレーできる心境ではもうなくなっているのだろう。この試合では、ベルマーレらしい躍動感はほとんど感じられなかった。
個人的に気になったのは、中途半端な――攻撃にも守備にも関われないポジションに選手がいるシーンが何度か見られたことだ。
これまでも、積極的にプレーに関わりに行って(攻撃であれ、守備であれ)、それが裏目に出るケースはあった(ある意味、“ベルマーレらしい光景”と言ってもいいかもしれない)。
それでも、そんなミスやエラーには学びがある。そこには主体的な判断があり、決断があるからだ。
だから反省し、改善することができる。
しかし、このゲームで見られた“中途半端なポジショニング”には判断や決断が感じられなかった。
これまでならオートマチックに走り出していたシーンで躊躇する。たぶん不安感から。前へ行きたいが決断できずに留まる。怖いから。かと言って、下がってディフェンスのポジションを取り直す判断もしないまま、浮いた位置に何となく……そんな場面が何度かあった。
ボールにだろうが、相手にだろうが、スペースにだろうが、自ら主体的に判断し、決断して走り出す――それが原点であるはずだ。ベルマーレの躍動感の源も、やっぱりそこにある。
そもそもいつも正しい判断をできるチームではないのだ。それでもベルマーレには決断(というより確信)があり、だから選手たちは躍動できた。そこに「湘南スタイル」への好感も生まれたのだと思う。
それなのに勝利から遠ざかった途端、自信を失って……。
勝てない理由は一つではない。一朝一夕には埋まらないプレーのクオリティの差もある。
しかし、まずはそれぞれの選手が自らの心に芽生え始めている不安や怖れをねじ伏せてーー。
ピッチに立つのはそれからだ。

チンチロリン
湘南戦のレビューを綴る川端氏である。
夢生を絶賛しておる。
「前線で受けてよし、引いてもらって仕掛けてよし、裏へ抜け出してよし」と評する。
そして、イマジネーションも豊かと最高の賛辞が贈られておる。
彼ほどのセンターFWを有することで鹿島はタイトルに最も近い存在となった。
夢生を軸に聖真も成長しており、得点を重ねて行くであろう。
ただ、この試合で「「すごい」選手へとすっかりスケールアップ」したと評される夢生が、次節は出場停止となる。
夢生抜きにて勝利を掴み取れるか否かという正念場となる。
鹿島は夢生だけのチームではないと世に知らせしめるのだ。
期待しておる。

チンチロリン
東京学芸大学・色摩くん、また(アントラーズで)プレイできるようにしたいです
鹿島への思いを胸に…東京学芸大の俊足ルーキー色摩雄貴、2ゴール演出で初勝利に貢献

2ゴールに絡む活躍を見せた東京学芸大FW色摩雄貴(中央) [写真]=内藤悠史
快晴に恵まれたフィールドに、初勝利の喜びが広がった。16日に行われたJR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグ戦2部 第3節で、東京学芸大学は関東学院大学に3−0と快勝。集中応援日に指定された一戦で3ゴールを決め、会心の白星を収めた。
ベンチで勝利の瞬間を見届けたFW色摩雄貴は、1年生として唯一、先発メンバーに名を連ねていた。開幕節から3試合連続でスターティングメンバー入りを果たした背番号30は、44分にチーム2点目となるオウンゴールを演出し、54分にはMF堀大貴の3点目をアシスト。「このままスタメンをキープして、チームに貢献していきたいです」と充実感を漂わせた。
開幕2試合で1分け1敗と苦しいスタートとなった東京学芸大。1年生ながら開幕スタメンを勝ち取った色摩は「中央大戦では緊張や戸惑いはありましたけど、やっていくうちに自分のプレーを出せたのではないかと思います」と一定の手応えを掴みつつ、大学サッカーでの初陣でフル出場を果たした。しかし、第2節の神奈川大戦では「大学サッカーのレベルの高さを感じました。プレッシャーがすごく速くて…」と、悔しさを味わった。チームも自身も2試合連続無得点に終わり、奮起を期して臨んだ第3節。2ゴールに絡む活躍で、3−0とリードした62分に途中交代でピッチを退いた。
「1、2試合目はチームとしてあまりうまくいっていない感じで、自分もあまり(プレーに)絡めていませんでした。今日は(先発)メンバーが替わってFWに背の高い選手が入ったんです。そのまわりで良い形でセカンドボールを拾うことができたのではないかと思います」
開幕2試合では同じ先発11人を起用した檜山康監督だが、今節では2人を入れ替え、FWの一角には増田侑也を指名。空中戦を繰り返して起点となる背番号9のまわりを駆け回った色摩は、「アントラ(ーズユース)でも垣田(裕暉、現鹿島)と組んでいたので、その時のイメージでやっていました」と、神出鬼没に顔を出してボールを触ることで攻撃のリズム構築に貢献した。また、時に低い位置でパスを引き出し、持ち前のスピードを活かした突破と前線からのプレスで存在感を見せる。そして44分、左サイドの高い位置でボールを収め、オーバーラップしたDF冨澤右京とのパス交換から相手のオウンゴールを誘うと、54分には右サイドの背後を取って正確なクロスボールを上げ、堀のゴールをアシストした。
ルーキーながら出場機会を掴み、大学サッカー3試合目でゴールにつながる結果を出した色摩。上のコメントにもあるように、俊足を誇るアタッカーは昨シーズンまで鹿島アントラーズの下部組織でトレーニングを積んだ。ジュニアユースつくばを経てユースに昇格し、高校2年時にはJユースカップ優勝、3年時には高円宮杯U−18プレミアリーグEAST初優勝、チャンピオンシップ初制覇、アジア・チャンピオンズ・トロフィー(ACT)優勝を果たした。トップチーム昇格は叶わなかったものの、スーパーサブとしてピッチに立ち、爆発的なスピードで繰り出されるドリブル突破は印象的で、その名前を覚えている鹿島サポーターも少なくない。
タッチライン際でボールを受けてドリブルを仕掛ける姿が数多く見られたユース時代を経て、色摩は今、当時とは異なる役回りで成長を遂げようとしている。「アントラーズの時はサイドに張っていて“ボールをもらってから勝負”という感じでした。今は(檜山)監督から『自由にやってくれ』と言われていて、攻撃の起点になることが役割です。やりがいはありますね」。大学ではまだ3試合目だが、プレーエリアが広がっている印象を受ける。後半に入ってからは重点的に右サイドに流れ、3点目のアシストにつなげた。「相手の左サイドバックが試合にあまり入れていない印象だったので、前半でそれを見極めて、後半は右サイドに流れてみたんです」と、色摩は納得の表情を浮かべていた。
大学サッカーでの歩みを始めた色摩。「本当に、それを目標にしています」と力を込めたように、胸の中には“アントラーズに戻る”という強い思いがある。垣田、DF町田浩樹、MF平戸太貴、MF田中稔也と同期4人がトップチームへの昇格を果たした中、「悔しさもあったけど、本当にお世話になったチームですし、期待してくれている人たちもいると思うので、また(アントラーズで)プレーできるようにしたいです」と、再び鹿島のユニフォームを纏う将来をイメージしていた。
「3試合連続でスタメンで使ってもらえましたけど、まだまだ貢献できていないので、監督やチームの期待に応えていけるように」と、色摩はさらなる活躍を誓った。1部昇格を目指すチームで輝きを放つことができるか、注目したい。
取材・文=内藤悠史

チンチロリン
大学サッカーにて躍動する東京学芸大学の色摩くんである。
鹿島ユース出身のこの小兵は新一年生ながらスタメンの座を射止めておる。
町田、平戸、稔也、垣田と同期の色摩くんはトップ昇格も噂されるほどの才能の持ち主であった。
惜しくも昇格こそ見送られたが、それはメンバー編成の問題もあったであろう。
大学にてみっちり鍛え上げ、鹿島からのオファーを勝ち取って欲しいところ、。
活躍の報を待っておる。

チンチロリン

2ゴールに絡む活躍を見せた東京学芸大FW色摩雄貴(中央) [写真]=内藤悠史
快晴に恵まれたフィールドに、初勝利の喜びが広がった。16日に行われたJR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグ戦2部 第3節で、東京学芸大学は関東学院大学に3−0と快勝。集中応援日に指定された一戦で3ゴールを決め、会心の白星を収めた。
ベンチで勝利の瞬間を見届けたFW色摩雄貴は、1年生として唯一、先発メンバーに名を連ねていた。開幕節から3試合連続でスターティングメンバー入りを果たした背番号30は、44分にチーム2点目となるオウンゴールを演出し、54分にはMF堀大貴の3点目をアシスト。「このままスタメンをキープして、チームに貢献していきたいです」と充実感を漂わせた。
開幕2試合で1分け1敗と苦しいスタートとなった東京学芸大。1年生ながら開幕スタメンを勝ち取った色摩は「中央大戦では緊張や戸惑いはありましたけど、やっていくうちに自分のプレーを出せたのではないかと思います」と一定の手応えを掴みつつ、大学サッカーでの初陣でフル出場を果たした。しかし、第2節の神奈川大戦では「大学サッカーのレベルの高さを感じました。プレッシャーがすごく速くて…」と、悔しさを味わった。チームも自身も2試合連続無得点に終わり、奮起を期して臨んだ第3節。2ゴールに絡む活躍で、3−0とリードした62分に途中交代でピッチを退いた。
「1、2試合目はチームとしてあまりうまくいっていない感じで、自分もあまり(プレーに)絡めていませんでした。今日は(先発)メンバーが替わってFWに背の高い選手が入ったんです。そのまわりで良い形でセカンドボールを拾うことができたのではないかと思います」
開幕2試合では同じ先発11人を起用した檜山康監督だが、今節では2人を入れ替え、FWの一角には増田侑也を指名。空中戦を繰り返して起点となる背番号9のまわりを駆け回った色摩は、「アントラ(ーズユース)でも垣田(裕暉、現鹿島)と組んでいたので、その時のイメージでやっていました」と、神出鬼没に顔を出してボールを触ることで攻撃のリズム構築に貢献した。また、時に低い位置でパスを引き出し、持ち前のスピードを活かした突破と前線からのプレスで存在感を見せる。そして44分、左サイドの高い位置でボールを収め、オーバーラップしたDF冨澤右京とのパス交換から相手のオウンゴールを誘うと、54分には右サイドの背後を取って正確なクロスボールを上げ、堀のゴールをアシストした。
ルーキーながら出場機会を掴み、大学サッカー3試合目でゴールにつながる結果を出した色摩。上のコメントにもあるように、俊足を誇るアタッカーは昨シーズンまで鹿島アントラーズの下部組織でトレーニングを積んだ。ジュニアユースつくばを経てユースに昇格し、高校2年時にはJユースカップ優勝、3年時には高円宮杯U−18プレミアリーグEAST初優勝、チャンピオンシップ初制覇、アジア・チャンピオンズ・トロフィー(ACT)優勝を果たした。トップチーム昇格は叶わなかったものの、スーパーサブとしてピッチに立ち、爆発的なスピードで繰り出されるドリブル突破は印象的で、その名前を覚えている鹿島サポーターも少なくない。
タッチライン際でボールを受けてドリブルを仕掛ける姿が数多く見られたユース時代を経て、色摩は今、当時とは異なる役回りで成長を遂げようとしている。「アントラーズの時はサイドに張っていて“ボールをもらってから勝負”という感じでした。今は(檜山)監督から『自由にやってくれ』と言われていて、攻撃の起点になることが役割です。やりがいはありますね」。大学ではまだ3試合目だが、プレーエリアが広がっている印象を受ける。後半に入ってからは重点的に右サイドに流れ、3点目のアシストにつなげた。「相手の左サイドバックが試合にあまり入れていない印象だったので、前半でそれを見極めて、後半は右サイドに流れてみたんです」と、色摩は納得の表情を浮かべていた。
大学サッカーでの歩みを始めた色摩。「本当に、それを目標にしています」と力を込めたように、胸の中には“アントラーズに戻る”という強い思いがある。垣田、DF町田浩樹、MF平戸太貴、MF田中稔也と同期4人がトップチームへの昇格を果たした中、「悔しさもあったけど、本当にお世話になったチームですし、期待してくれている人たちもいると思うので、また(アントラーズで)プレーできるようにしたいです」と、再び鹿島のユニフォームを纏う将来をイメージしていた。
「3試合連続でスタメンで使ってもらえましたけど、まだまだ貢献できていないので、監督やチームの期待に応えていけるように」と、色摩はさらなる活躍を誓った。1部昇格を目指すチームで輝きを放つことができるか、注目したい。
取材・文=内藤悠史

チンチロリン
大学サッカーにて躍動する東京学芸大学の色摩くんである。
鹿島ユース出身のこの小兵は新一年生ながらスタメンの座を射止めておる。
町田、平戸、稔也、垣田と同期の色摩くんはトップ昇格も噂されるほどの才能の持ち主であった。
惜しくも昇格こそ見送られたが、それはメンバー編成の問題もあったであろう。
大学にてみっちり鍛え上げ、鹿島からのオファーを勝ち取って欲しいところ、。
活躍の報を待っておる。

チンチロリン