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負傷者が続々と戦列復帰、チャンピオンシップへの準備は整った

【FC東京vs鹿島プレビュー】苦手な相手との我慢比べに挑むFC東京 鹿島は昌子の先発復帰が濃厚に


■FC東京 守備陣の集中力が勝負を分けるカギに、躍動する中島の活躍に期待

 リーグ前節はアウェーでサンフレッチェ広島に競り勝ったが、その後のルヴァンカップ準決勝は、浦和レッズに連敗を喫し、決勝進出はかなわなかった。日本代表の森重真人、丸山祐市を欠く形で臨んだこの大会だったが、篠田善之監督は「個々にも、チーム力としても差があった」と、冷静に現実を受け止め、だからこそシーズン終了まで歩みを止めず、前進するために、このインターバルの期間にも、ハードなトレーニングを続けていた。

 リーグ戦は、3試合を残して上位進出も降格もない“無風状態”だが、選手たち自身も、「一戦ごとに結果を残したい」と、勝利への渇望感を隠さず、モチベーションも高い。特に敗れた浦和戦でも、東慶悟、中島翔哉がゴールをマークし、篠田監督就任後の公式戦で、無得点試合は一度もない。その中でも中島が好調を維持し、チームの攻撃をリードしている。

 一方で、徳永悠平の離脱の影響もあり、直近の公式戦5試合で11失点を喫したディフェンス陣には不安が残る。今節は、苦手とも言える鹿島との対戦だが、森重は「鹿島戦はいつも、我慢比べのゲーム展開になる。その中で僕たちが自滅して敗れているという印象が強い」と話し、いかに集中力を保ち、失点を抑える時間を長くできるかがポイントになるはずだ。

 粘り強さ、攻守の素早い切り替えなど、鹿島を見習うべき部分も多くあるはずだが、まずは走り負けることなく、中島や河野広貴らを起点として相手の隙を突き、先手を取りたい。(totoONE編集部)

■鹿島アントラーズ 負傷者が続々と戦列復帰、チャンピオンシップへの準備は整った

 鹿島は前節の大宮アルディージャ戦で1-3で敗れた後、約3週間のリーグ中断期間に突入した。中断前はけが人が多く出たことも影響し、決してチーム状態が良いと言える状態ではなかった。ただ、この3週間でタイ遠征で強化を図ったほか、けが人の復帰もあり、2ndステージ終盤戦、チャンピオンシップへ向けた準備が出来たと言えるだろう。

 内転筋の痛みで長期離脱していた遠藤康が全体練習に戻ってきた。すでに紅白戦でもプレーしており、FC東京戦で復帰する可能性がある。足元へのパスが多く、相手に的を絞られやすかった攻撃陣。持ち味であるキープ力やドリブルが、停滞する攻撃のアクセントになることは間違いない。さらに、中村充孝も復帰。確かな技術と、ゴール前のアイデアで躍動感をもたらすはずだ。

 守備に目を移すと、腰痛で欠場していた昌子源が先発復帰する見込み。単に主力の1人が戻ってくるだけではなく、それ以上の上積みをもたらすことは、負傷前のプレーを見ていれば分かる。

 1stステージ優勝を果たした後、カイオのアルアイン移籍や負傷者続出もあり、結果につなげられなかった鹿島。土居聖真のFW復帰と合わせ、ようやくベストに近い編成でFC東京戦に臨むことができる。相性の良い相手から勝ち点3を奪い、今後へ弾みをつけたいところだ。(totoONE編集部)


「ようやくベストに近い編成でFC東京戦に臨むことができる」と記すサッカーキングのプレビューである。
負傷者が復帰し、助っ人がフィットした、それ以上に源の復帰が心強い。
やはり、対人・速さ、それとコーティングによるDFライン統率は鹿島の守備に欠かせぬもの。
一気に守備の安定が図られよう。
また、聖真のFW起用も大きい。
チーム事情で2列目に下がっておったが、聖真の攻守にわたる貢献度は最前線に配置してこそ。
攻守の要がそれぞれのポジションに落ち着き勝利を目指す。
楽しみな一戦である。

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鹿島――主戦場に戻った柴崎の手綱捌きに期待

【J1展望】FC東京×鹿島|リーグ戦で13試合続けて白星なし。FC東京は“苦手”の鹿島をどう攻略するか? 森重と金崎の元大分対決も見物!
サッカーダイジェスト編集部
2016年10月21日


FC東京――この鬼門を突破するには、守備陣の奮闘が不可欠。


故障者/FC東京=米本、徳永 鹿島=なし
出場停止/FC東京=なし 鹿島=なし


J1リーグ2ndステージ・15節
FC東京-鹿島アントラーズ
9月22日(土)/14:00/味の素スタジアム

FC東京
2ndステージ成績(14節終了時):11位 勝点20 6勝2分6敗 19得点・20失点
年間成績(31試合終了時):10位 勝点43 12勝7分12敗 35得点・38失点

【最新チーム事情】
●徳永が10月1日の広島戦で負傷。診断の結果、右膝内側靭帯損傷で全治約6週間。
●中島は目下絶好調。鹿島戦でも攻撃のキーマンに?
●河野がJ1リーグ9月度の月間ベストゴール受賞。11節の湘南戦で決めたミドルは、文字通り美しかった。

【担当記者の視点】
 ルヴァンカップの準決勝は浦和に完敗。そのショックから立ち直らないと、鹿島戦での勝利は難しい。なにしろ、FC東京は鹿島を相手にリーグ戦で13試合勝ち星がないのだ。この鬼門を突破するには、守備陣の奮闘が不可欠。ルヴァンカップ準決勝・第1レグのように終盤に押し込まれ、逆転される展開だけは避けたい。代表帰りの森重と丸山の両CBを軸に徳永不在の穴を埋め、そのうえで中島の個人技を生かした攻撃で鹿島ゴールに迫れれば勝機は膨らむだろう。

鹿島――主戦場に戻った柴崎の手綱捌きに期待。

J1リーグ2ndステージ・15節
FC東京-鹿島アントラーズ
9月22日(土)/14:00/味の素スタジアム

鹿島アントラーズ
2ndステージ成績(14節終了時):9位 勝点20 6勝2分6敗 23得点・20失点
年間成績(31試合終了時):3位 勝点59 18勝5分8敗 52得点・30失点

【最新チーム事情】
●内転筋を痛めていた遠藤が復帰か。すでに全体練習にも合流しており、紅白戦でもプレー。2度の負傷で3か月近く離脱を余儀なくされたが、8月6日の仙台戦以来、8試合ぶりの出場に期待がかかる。
●腰痛で戦列を離れていた昌子が先発復帰の見込み。3試合ぶりの実戦となるが、リーグ中断期間の3週間で万全の状態に仕上げてきており、不安はない。
●大阪で行なわれた日本代表候補のGK合宿に参加した櫛引。「ボールにアタックするやり方が新鮮だった。良い部分は吸収していきたい」と刺激を受けた様子だった。

【担当記者の視点】
 前回対戦では2-0と完勝しているだけに、良いイメージで試合に臨めるはず。CB昌子の復帰は心強く、持ち前の堅守でまずはゼロに抑えながら、隙を突いてゴールを奪う‶したたかさ″で勝利を掴み取りたい。

 注目はボランチに戻った柴崎。ここまでサイドハーフでの起用が多かったが、主戦場でどんな手綱捌きを見せてくれるか。高精度の長短のパスで鈴木やファブリシオら打開力に優れるアタッカーを巧みに操りながら、決定機を演出したい。


「注目はボランチに戻った柴崎」と記すサッカーダイジェストのプレビューである。
中断前までは、2列目の負傷者が続出したチーム事情によりFW起用で実績のある聖真と共にサイドハーフを担っておった。
ここに来て、負傷者が続々と復帰し、また助っ人のファブリシオがフィットした為、両者とも本来のポジションにて起用される見込み。
終盤まで落ちぬ岳の運動量とテクニックで、FC東京を追い込みたいところ。
楽しみな一戦である。

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ベテランの力

FC東京戦前日練習


FC東京戦に向け、セットプレーの確認やレクリエーションゲームなどで最終調整をしました。


FC東京戦に向けた前日練習の一コマである。
大ベテランとなった満男と曽ケ端に白い歯がこぼれる。
ここからCSに向けチームの状態を維持するには、ベテランの経験が必要となる。
特にチャンピオンシップを実際に戦った経験を持つこの二人の力は重要と言えよう。
多くの知見を持った鹿島というクラブの財産と言い換えることも出来る。
経験を重んじ、更に経験を積んでいこうではないか。
期待しておる。

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ファブリシオ、先発出場か

[鹿島]ファブリシオ、紅白戦で主力組に。FC東京戦でリーグ戦初先発の可能性浮上


 20日の練習で行われた鹿島の紅白戦で、主力組にファブリシオが入った。7月末に加入した助っ人ブラジル人は、タイ遠征の前後からチームにフィットし、随所に持ち味とする力強いプレーを見せるようになっていた。後ろに構える左SBの山本脩斗も「パワフルさがいままで以上に見えてきた。コンディションも上がってファブリ自身も動けるようになってきたんだと思う」と太鼓判を押す。

 すでに、タイ遠征2戦目のチョンブリ戦で初先発を経験。試合後、石井正忠監督も「体のコンディションも上がってきたと思うし、戦術的な部分もチームにフィットしてきたところがあると思います。体をぶつけられても倒れないですし、タフに戦える」と高評価を与えていた。

 2列目には、戦列を離れていた遠藤康や中村充孝も復帰。鹿島は、充実の戦力でリーグ戦終盤に向かう。

(鹿島担当 田中滋)


紅白戦にて主力組に入ったファブリシオである。
明日のFC東京戦では先発が予想される。
アツが負傷から復帰しておるが、ここはファブリシオを起用する模様。
タイキャンプにて良いパフォーマンスを見せ、信頼を勝ち得たということであろう。
少々な当たりでは倒れぬパワフルさと戦術理解が深まり、助っ人としての本領を発揮するところ。
ファブリシオの強烈なシュートでFC東京の守備を崩すのだ。
期待しておる。

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アル・アイン・カイオ、ACL決勝進出

カイオが“UAEの10番”の先制弾をアシスト! アル・アインがACL決勝進出

ACL決勝進出を決めたアル・アインのカイオ(写真は10日の国内カップ戦) [写真]=Getty Images

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝セカンドレグが18日に行われ、エル・ジャイシュ(カタール)とアル・アイン(アラブ首長国連邦/UAE)が対戦した。

 9月27日に行われたファーストレグでは、ホームのアル・アインが3-1と先勝。決勝進出へ前進した。

 そして迎えたセカンドレグ。前半は拮抗した展開で、0-0で終了した。均衡が破られたのは57分、先制したのはアウェーのアル・アインだった。ペナルティーエリア左側でボールを持ったカイオが右足アウトサイドで丁寧なラストパス。エリア中央でトラップしたオマル・アブドゥルラフマンが強烈な左足シュートをゴール右隅へ決め、貴重な先制ゴールを奪った。

 鹿島アントラーズから移籍したカイオが、UAE代表の10番を背負うオマルのゴールをアシスト。攻撃陣がしっかりと仕事をし、アル・アインが決勝進出へ圧倒的優位に立った。

 それでも、ビハインドを負ったエル・ジャイシュが意地を見せる。67分、ペナルティーエリア手前でパスを受けたロマリーニョがドリブルで前進。シュートコースを作ってゴール左隅へ右足シュートを決めて同点に。さらに81分、ロマリーニョがエリア手前から強烈なミドルシュートをゴール左隅へ決めた。

 エル・ジャイシュが2-1と逆転。2試合合計スコアでも3-4と1点差に迫った。エル・ジャイシュがさらに1点を決めれば、2試合合計4-4、アウェーゴール数でも並んで延長戦に突入することとなる。

 しかし、決着をつけるゴールを決めたのはアル・アインだった。後半アディショナルタイム5分、ムハンマド・アブドゥルラフマンがクロスに反応。ペナルティーエリア右側から強烈なボレーを放つと、相手GKが弾いたところに自ら詰めて左足シュートを決めた。

 試合は2-2で終了。アル・アインが2試合合計5-3で準決勝を制した。同クラブは2005シーズン以来、11年ぶりの決勝進出で、2回目の優勝を目指す。

 なお、東地区の準決勝セカンドレグは19日に行われ、FCソウルが全北現代モータースをホームに迎える。ファーストレグでは全北現代が4-1と大勝している。

【スコア】
エル・ジャイシュ 2-2(2試合合計:3-5) アル・アイン

【得点者】
0-1 57分 オマル・アブドゥルラフマン(アル・アイン)
1-1 67分 ロマリーニョ(エル・ジャイシュ)
2-1 81分 ロマリーニョ(エル・ジャイシュ)
2-2 90+5分 ムハンマド・アブドゥルラフマン(アル・アイン)


先制点をアシストしたアル・アインのカイオである。
この得点も含め準決勝を制したアル・アインはACL決勝戦へとコマを進めた。
ここは是非ともカイオの活躍で優勝して欲しいところ。
それだけの実力はある。
カイオの躍動の報を楽しみにしておる。

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シャルケ・篤人、希望と絶望の狭間で…

【内田篤人の告白】希望と絶望の狭間で…<パート1>
白鳥和洋(サッカーダイジェスト)
2016年10月18日

「今年1月に検査を受けた時はまだ痛みがあって…」


復帰に向けてリハビリで調整中の内田。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 7月初旬、鹿島のクラブハウスを訪れると、練習のピッチには内田の姿があった。パスゲームもこなし、正確なロングボールを何本も味方に通す。右膝の状態は見るからに良くなっており、そう遠くないうちに復帰できるだろうという期待感を持てた。
 
 その後、シャルケで復帰に向けて調整を続ける内田が10月4日にはMRI検査で「良い結果」を得た。カムバックに向けてひとつ階段を上ったわけだが、そこに至るまでの苦労などを本人の声で振り返りたい。以下のインタビューは、7月にシャルケへ渡る前に記録したものだ。

―――――――――――◆―――――――――◆――――――――――――

──鹿島でリハビリをして以降のコンディションは?

「逆に、訊きたいです。どんな風に見えました? (鹿島で)練習中の僕は?」

──だいぶ動けていますね。

「僕もそう感じています。ある程度のところまでコンディションは戻ってきていますよ」

──ロングボールもバンバン蹴っている姿が印象的でした。

「普通に蹴れるようになりましたね。怖さはほとんどないです。むしろ、気をつけているのは基本動作。止まる、ターン、ジャンプ、これらが膝に一番負担がかかる。筋力トレーニングもそう。怖いのは、室内で“ブチッ”というアクシデント。足を着いた際の“ブチッ”というのも嫌ですけど、その辺は慣れですね」

──フィジカルコンタクトもこなせていますか?

「まだやってないです。たぶんできるとは思うんですけど、(鹿島の)石井監督とも相談してやらないようにしています。ここで怪我をして、アントラーズに迷惑をかけるわけにはいかないので」

──今年の1月後半、シャルケの全体練習に一度は合流しながらも再離脱してしまいま
した。当時の状況を改めて教えてもらえますか?

「1月に検査を受けた時はまだ痛みがあって。でも、『問題ない。この程度ならやっているうちに治るだろう』と言われて全体練習に合流したんですけど、全然良くならない。むしろ、悪化して……。筋力も落ちてきたから、『これはちょっと無理だな』と思って離脱しました」

──昨年末あたりには「夜に痛みがあったり、なかったり」と言っていましたが、今はどうですか?

「夜に痛みが出たり、腫れたりするのは膝の調子を図る目安みたいなものです。昼間に練習をして、夜に膝が熱くなると『負荷をかけすぎたかな』という感じ。今はあまりそうならないので、状態はたぶん良くなっています」

「その時間が楽しくて、膝のことをちょっとだけ忘れさせてくれる」


インタビューに答えてくれた内田。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

──1月の再離脱から今日まで、気持ちの部分で萎える時期もあったのでは?

「日本に帰ればリフレッシュできて膝の状態も戻ってくると思っていましたけど、3月になっても回復の糸口が見つからない。その時は正直、治る気がしなかった。『ちょっと、これ、どうしようかな』って」

──苦しい状況下で、内田選手を支えてくれたものは?

「その時に出会って、友だちになった人たちですね。サッカーの仲間じゃないし、高校からの付き合いでもないけど、ご飯を行くようになって。その場にいるだけで面白かった。苦しい時期に会って、リラックスできる仲間ができたのは大きかった」

──『JISS』(国立スポーツ科学センター)で出会った人たちですか?

「違います。アスリートではなくて、普通の友だち。面白いんですよ、みんな。ひとりになりたくない時、一緒にご飯を食べてくれて。その時間が楽しくて、膝のことをちょっとだけ忘れさせてくれる。

 これだけ長い間、ずっと膝のことを考えるのはきついので、やっぱり気分転換は必要。そういう意味で、感謝しています。膝の怪我について? もちろん、訊かれますよ。説明したところで分かってもらえるはずはないけど、他愛もない会話の一部として聞いてもらえればそれでいい。辛い時に出会える仲間は大切にすべきだということを痛感しました」

──聞いた話では、今年の誕生日(3月27日)はひとりで過ごされたとか。

「ああ、ひとりでホテルの天井を見ていたかな(笑)。次の日にリハビリがあったので、(実家がある)静岡から東京に出てきたけど、結局誰からも誘われず、天井を見て終わった、たしかそんな感じでした」

──なぜ鹿島でリハビリを?

「帰国して、最初は『JISS』でリハビリしながらいろいろチェックして基礎の部分を作りました。そこまで行くと、次はチームトレーニングをしたい。だから、僕の古巣であるアントラーズにお願いしました。

 それに、フィジオセラピスト(理学療法士)の塙(敬裕)さんがいたのも大きかった。自分と同い年で、膝に関するフィーリングが合う。彼、腕は間違いなく良いですよ。だって、すぐ良くなりましたから。それまで全然ダメだったのに、参加初日からいきなりダッシュができるようになったんですよ。

 膝を触ってもらいながら、僕が『こうだと思う、骨の位置が』と伝えると、『そうだよな、こうしてこうすればいいんだ』って返してくれる。で、良くなるんですよ。姿勢も筋力もどんどん戻ってきて、塙さんを頼って正解でした」

「信頼関係はできています。シャルケには7年もいますからね」


シャルケとの信頼関係はできている。(C)Getty Images

──塙さんを知ったきっかけは?

「『1回だけ診てほしい』とお願いして、訪ねたんですよ、こっそりと鹿島に。たしか、『JISS』でリハビリをしていた時期でしたね。で、膝の具合を少し診てもらったら、フィーリングが合って。『あっ、この人なら任せられるな』と」

──鹿島でのリハビリを、シャルケ側はよく承諾しましたね。

「反対はしないですよ。これだけ長いことチームから離れていたら。シャルケでリハビリして復帰できなかった経緯があるから、かえって協力的でした。『ちょっと環境を変えてやりたい。日本に帰りたい』と頼んだ時も、『お前が一番早く復帰できる道を選んでくれ』という感じだったので。信頼関係はできています。シャルケには7年もいますからね」

──5月には代表合宿に参加しました。久しぶりに会う仲間もいて、リフレッシュできたのでは?

「はい。リハビリする環境が変わって、そこで自転車(エアロバイク)を漕げるようになった。それまで膝が痛くて足に筋力を付けられなかったけど、代表合宿で良いトレーニングができたおかげで一段階上がったという手応えを掴めました」

──膝の調子が良くなったのは、ここ最近なんですね。

「そう、この短期間に良くなりました。もちろん、それまでの時間も決して無駄ではなかったですけどね」

──やはり、「ベース作り」が一番苦しい?

「そうですね、そこが一番苦労します。名の付くトレーナーやドクターに何人も診てもらいましたけど、最初は希望が見えなかった。『ここに筋力を付けろ』と言われても、『そこは痛くて付けられない』と思って、ずっと。そんな状態でも、上手くやってくれたのが(日本代表トレーナーの)前田(弘)さんと塙さん。『JISS』の皆さんにはもちろん、ふたりには特に感謝しています」

──ドクター、トレーナーとの相性もあるわけですね。

「正解は分かりません。だって、みんな違うこと言いますから(笑)。ひとつ確かなのは、自分の怪我が如何に重傷で、大変な手術をした、ということです」

──フィーリングが合う塙さんとの出会いはやはり大きかったですね。

「塙さんとは本当にフィーリングが合いますからね。自分と同い年だから言いやすいし。『ああしたい、こうしたい』ってストレートに伝えられて、だいぶ助かった」

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プロフィール
うちだ・あつと/1988年3月27日生まれ、静岡県出身。176㌢・62㌔。函南SSS-函南中-清水東高-鹿島-シャルケ(GER)。ブンデスリーガ1部通算104試合・1得点。J1通算124試合・3得点。日本代表通算72試合・2得点。10・14年ワールドカップ出場。08・09年Jリーグベストイレブン。06年のデビュー以来、あらゆる指揮官に重用される右SB。鹿島でリーグ3連覇を経験し、10年夏からシャルケへ。15年6月に右膝の膝蓋腱を手術して戦線離脱中だが、チャンピオンズ・リーグの出場数はここまで日本人最多。早期の復帰が待たれる。

取材:白鳥和洋・広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

【内田篤人の告白】希望と絶望の狭間で<パート2>。「彼が移籍したダメージは大きかった」
白鳥和洋(サッカーダイジェスト)
2016年10月19日

「どんな形だろうと代表に呼んでもらえたのは有難い」


シャルケについても話してくれた内田。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 7月初旬、鹿島のクラブハウスを訪れると、練習のピッチには内田の姿があった。パスゲームもこなし、正確なロングボールを何本も味方に通す。右ひざの状態は見るからに良くなっており、そう遠くないうちに復帰できるだろうという期待感を持てた。
 
 その後、シャルケで復帰に向けて調整を続ける内田が10月4日にはMRI検査で「良い結果」を得た。カムバックに向けてひとつ階段を上ったわけだが、そこに至るまでの苦労などを本人の声で振り返りたい。以下のインタビューは、7月にシャルケへ渡る前に記録したものだ。<パート1>に続き、<パート2>をお届けしよう。

―――――――――――◆―――――――――◆――――――――――――

──代表合宿ではハリルホジッチ監督にも、膝の状態を訊かれたそうですね。どんな会話を?

「『君は難しい手術をした。時間はかかるし、普通の怪我のイメージでは戻って来られない。この先ずっと大変だよ』って言われました」

──激励のメッセージは?

「『いつもお前のことは追いかけている』。監督にそう言ってもらえるのは、素直に嬉しいです」

──代表のメンバーとはどんな情報交換を?

「たいした話はしてないです。ただ、どんな形だろうと代表に呼んでもらえたのは有難い。しばらく離れていたけど、みんなとの絆を改めて確認できたので」

──キリンカップは観ましたか?

「ほとんど観てないです。オフシーズンなのに、よくヨーロッパから来てくれましたよね。向こうからすれば、『日本と戦える!』っていう気分じゃないはず。どちらかと言えば、『なぜオフに日本まで行くんだ?』という感覚のほうが強いと思う」

──フランスで開催されたEUROは観ましたか?

「1、2試合ですね」

──気になったチーム、選手は?

「(ウェールズのガレス・)ベイル。試合を観て思ったのは、EUROのような大会に日本がポンと入っても勝てないということですね」

──シャルケについても訊かせてください。昨季はフォーメーションを固定できず、浮き沈みの激しいシーズンになりました。

「レギュラーとして固定されている選手もあまりいなくて……」

──(ジェフェルソン・)ファルファンと(ユリアン・)ドラクスラーの移籍が、痛手でした。

「あくまで僕の見解ですが、シャルケはファルファンのチーム。良い若手はいるけど、彼が移籍したダメージは大きかった」

「少なくとも、ドルトムントより上に行かないと駄目」


ドルトムントよりは上に行きたいという。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

──昨季のバイエルンは、まさに独走。5位のシャルケとの勝点差は、なんと「36」でした。

「ドルトムントもヴォルフスブルクも最後まで追走できなかった。うちも含め、メングラ(ボルシアMG)、レバークーゼンがもっとやらなきゃ駄目なんですよ」

──残留争いの渦中にあったチームは、勝ち目の薄いバイエルン戦であえてキープレーヤーを温存し、別の試合に全力を注ぐようなアプローチを見せていました。

「あれだけ差が開いたら、『まあ、しょうがないな』と」

──バイエルンはこのオフ、ライバルのドルトムントからDFの(マッツ・)フンメルスを獲得しました。

「なんかズルい。『まるでジャイアンツじゃん』って(笑)。と言っても、ライバルから主力選手を引き抜くのは卑怯に見えるけど、仕方がない部分もあります。そうやってドイツ・サッカーの歴史は作られているんだなと思います」

──今季からシャルケを率いるのは(マルクス・)ヴァインツィール監督です。コンタクトは?

「まだ会ってないし、話もしてないです。(昨季まで)アウクスブルクを指揮していたというぐらいの印象ですね。アウクスブルクは結構粘るんですよ、僕のイメージでは。選手の顔ぶれをパッと見るとシャルケのほうが上なんですけど、なかなか崩れなくて、しつこいイメージでした。そういうサッカーをやるように練習中から言われているんだろうなって、対戦した時に感じました」

──マインツのGMとして辣腕を振るった(クリスティアン・)ハイデルが新しくスポーツディレクターに就任するなど、シャルケは転換期を迎えています。

「それは間違いないですね。たぶんクラブとしては、チャンピオンズ・リーグに出ればグループステージを突破して決勝トーナメントに進めるぐらいのイメージがある。そこからもうひとつ上のランクに行きたいんでしょうね。

 ドイツのなかでも小さいクラブではないし、そういう野心を持つことは良いと思います。昨季もチャンピオンズ・リーグの出場権を逃して、ヨーロッパリーグですから誰も満足していない。やっぱり、チャンピオンズ・リーグですよ。みんなの目がギラギラしているあの舞台でまた戦いたいです」

──来季、シャルケの目標は?

「2位以上、かな。少なくとも、ドルトムントより上に行かないと駄目。僕の相棒だったファルファンはもういないけど、頑張りたいです」

──シャルケの選手が移籍したという情報は、どうやって知りますか? クラブから連絡が来る?

「いや、クラブに行って知ります。ただ、2、3週間経って初めて気付く時もありますよ。『あれ? 最近、アイツ練習に来てないけど』って。そこで教えてもらって、『ああ、そうだったんだ』という具合です」

「全部やります。やれると信じています」


14年ワールドカップの時も、ある程度の反動は覚悟していた(写真はコートジボワール戦)。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

──さて、内田選手の復帰時期は?

「早いに越したことはないですけど、時間がかかる怪我なので。再発は避けたいから、どうしても慎重になる。難しいところです」

──キャンプの頭から合流したい?

「キャンプから合流させてもらって、開幕から出られるなら狙います。ただ、(試合を)1年半くらいやってないですからね。ある程度はゆっくりやりたい気持ちもある」

──膝との相談というわけですね。

「本当にそう。膝は消耗品です。少し無理をしてプレーしていた(14年の)ワールドカップの時も、ある程度の反動は覚悟していました。サッカー人生の寿命を削ってやっているなって。チャンピオンズ・リーグの負担もあって、ワールドカップの後の1年ぐらいは膝の痛みを薬や注射でごまかしていただけですからね。

でも、いいんです、僕はそれで納得していたので。サッカー選手にとってひとつのポイントじゃないですか、ワールドカップとチャンピオンズ・リーグは」

──この先復帰して、代表活動を含め複数のコンペティションを戦える自信はありますか?

「全部やります。やれると信じています。クラブと代表の片方をセーブしてとか、妥協的な考えはない。正直、Jリーグでプレーしていた時のほうがスケジュールはきつかったですよ。

 五輪、A代表、それにACLも重なって、休む時間がほとんどなかった。若いから精神的にもゆとりがないし、本当にきつかった。ただ、1試合の消耗度はドイツのほうが上ですけどね。ポジション的にもちょっときつい、SBって。FWやMFに比べて交代することも少ないし、タフさが求められます」

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プロフィール
うちだ・あつと/1988年3月27日生まれ、静岡県出身。176㌢・62㌔。函南SSS-函南中-清水東高-鹿島-シャルケ(GER)。ブンデスリーガ1部通算104試合・1得点。J1通算124試合・3得点。日本代表通算72試合・2得点。10・14年ワールドカップ出場。08・09年Jリーグベストイレブン。06年のデビュー以来、あらゆる指揮官に重用される右SB。鹿島でリーグ3連覇を経験し、10年夏からシャルケへ。15年6月に右膝の膝蓋腱を手術して戦線離脱中だが、チャンピオンズ・リーグの出場数はここまで日本人最多。早期の復帰が待たれる。

取材:白鳥和洋・広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

【内田篤人の告白】希望と絶望の狭間で<パート3>。「精神的にも参るから、相手としては嫌」
白鳥和洋(サッカーダイジェスト)
2016年10月20日

「ハリルホジッチ監督の要求はあくまでスタンダード」


ハリルホジッチ監督の要求は「スタンダード」という。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 7月初旬、鹿島のクラブハウスを訪れると、練習のピッチには内田の姿があった。パスゲームもこなし、正確なロングボールを何本も味方に通す。右ひざの状態は見るからに良くなっており、そう遠くないうちに復帰できるだろうという期待感を持てた。
 
 その後、シャルケで復帰に向けて調整を続ける内田が10月4日にはMRI検査で「良い結果」を得た。カムバックに向けてひとつ階段を上ったわけだが、そこに至るまでの苦労などを本人の声で振り返りたい。以下のインタビューは、7月にシャルケへ渡る前に記録したものだ。<パート1、2>に続き、<パート3>をお届けしよう。

―――――――――――◆―――――――――◆――――――――――――

──昨年12月のサッカーダイジェストの独占取材では「ポジションを変えるなら?」という質問に、内田選手は「CBとボランチ。アンカーもやってみたい」と答えています。

「体力よりも頭の使い方が重要そうという意味で、自分に向いているポジションなのかもって思います」

──内田選手はSBでプレーする時も、「身体と同じぐらい頭を使っている」と言っていました。

「予測して先に動けたら、無駄な体力を使わなくて済む。並んでしまうと、どうしてもね。190センチくらいの選手にはゴリゴリって行かれちゃいますから」

──将来を見据えてポジションのコンバートを考えることは?

「やってみたい願望はあるけれど、それは監督が決めることなので。僕は指示に従うだけです。ただ、左SBは面白そう。(利き足の)右でボールを持っても広い視野を確保できるから、パスコースがたくさんある。右サイドにいる時は死角になる部分が多いので、左サイドの右利きはいいなと思う。右サイドの左利きもそうだけど」

──ということは、右SBとして守りにくい相手は右利きのアタッカー?

「僕はそうですね。利き足はさて置き、ネイマールや(リオネル・)メッシもサイドから中に切り込むプレーが得意。日本人なら、宮市(亮)、宇佐美(貴史)、(香川)真司かな。上手くカットインしてコンビネーションで崩すというのが、現代サッカーのスタンダードに映ります。

 違う見方をすれば、爆発的なスピードで縦に行けちゃう選手は貴重。ファルファン、ドグラス・コスタ、(フランク・)リベリあたりは、行けちゃうから凄いですよ」

――来ると分かっていても止められない。

「そうそう、縦に行ける選手。日本人にはいないかな」

──スピードと言えば、ハリルホジッチ監督は「縦への速さ」を求めていますね。

「監督の要求はあくまでスタンダード。『奪って、速く』というのはシャルケの練習でもやっている。それしかやってないんじゃないかというくらいに。世界の常識と言っても大袈裟ではない」

──ただ、それを今の日本代表が実践できているかは疑問です。

「練習時間をもう少し増やせればできるんじゃないですかね。シャルケやドルトムントなんて、攻守の切り替えのところしか練習しません。パス回しとかではなく、ボールを奪う、もしくは奪われた後にどうするかという部分に重点を置いています。そういうトレーニングを代表でどこまでできるかじゃないですか」

「清武は弟みたいな存在なので、成功してもらいたい」


清武は弟みたいな存在だ。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

──欧州組と国内組で(縦への速さへの)認識の差はありますか?

「ありますけど、ほんの少しだけです。海外に行って、1回体感したらできるわけで。その差が深刻な問題とは思わない」

──山口(蛍)選手も半年という短い期間でしたが、ドイツにいました。そこでの経験は財産になりますか?

「一歩を踏み出すだけでも凄いじゃないですか。セレッソで積み上げたものを一旦捨てて、海外に行く勇気は素晴らしいですよ。僕は昔、ヨーロッパのクラブでプレーする気もなかったし、アントラーズがめちゃくちゃ好きだったからよく分かる。日本に戻ることは決して恥ずべき行為ではないと思いますよ」

──「欧州移籍=成功」というわけではないですよね。そのクラブに合うかどうかが重要です。

「そうそう。ドイツとスペインのどちらが合うのかとか、クラブの状況もある。ヨーロッパに長くいるから成功というわけではないですからね。運も大事ですよ」

──清武選手がドイツからスペインに活躍の場を移しましたね。

「スペインって、ちょっと難しいイメージがある。日本人は巧いと言われるけど、スペイン人のほうがその100倍巧いですから」

――中村俊輔選手もそう言っていました。普通のボール回しで、全員がめちゃめちゃ巧いって。

「下手な選手はいないですよ。巧さの基準が違います、スペインは」

──この前、乾(貴士)選手も「『誰や?』っていう選手がめちゃくちゃ巧い」と言っていました。

「そうでしょうね。スペインのクラブとの試合が一番疲れます。(アスレティック・)ビルバオやバレンシアとの試合は、本当に疲れた。1対1の局面で振られるし、ボールもねちねち持たれて……。ワンタッチ、ツータッチでバンバン攻め込まれたりもして、ウザかった。足にくるし、精神的にも参るから、相手としては嫌です」

──バルサ、マドリードの両チームばかりがクローズアップされますが、セビージャやバレンシアなども文字通りの強豪です。

「嫌です、スペインのチームは。身体が大きくなくても強くて巧い。ズルいな、って」

──世界最高峰とも言われるリーガ・エスパニョーラで、清武選手は成功できるでしょうか?

「清武は弟みたいな存在なので、成功してもらいたい」

「監督になったらこう選手に言います。『敵より少ない運動量で勝て』と」


「運動量がベースの戦い方は間違っていると思います」と独自の見解を展開した内田。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

──清武選手の移籍先は、ヨーロッパリーグ3連覇中のセビージャです。

「良いクラブだと思います。ヨーロッパカップ戦を制しているクラブって注目度が高いですから。日本人選手で評価されているのも、(フェイエノールトでUEFAカップ[=現行のヨーロッパリーグ]を制した)『小野伸二』です。

中村俊輔さん、中田英寿さん、本田圭佑さんじゃなくて、『オノ』って言われますからね。『オノはヤバかった』って。急に話は変わりますが、コパ・アメリカは面白かった。ルーズだけど、1対1が多くて激しいし、楽しめた」

──マークの受け渡しとかがあまりないですよね、南米のチームは。内田選手が理想とする守備は? マンマーク? それとも受け渡すやり方ですか?

「受け渡したい。無駄に動きたくないんですよね。運動量がベースの戦い方は間違っていると思います。自分が監督なら、運動量に頼らず勝ちたい。走行距離、スプリント回数をどこよりも少なくして、優勝したいです。ここっていう時に走って、効率よく仕留める。そういうスタンスじゃないと、連戦中にクオリティを保つことなんてできない。どこかで必ず走れなくなる」

──ただ、走らずに負けたら大きなブーイングを浴びそうです。

「そりゃあ、怒られますよ。でも、勝てばいいんです。結果さえ出せば、ひとり8㌔しか走らなくても褒められる。だから、監督になったらこう選手に言います。『敵より少ない運動量で勝て』と」

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プロフィール
うちだ・あつと/1988年3月27日生まれ、静岡県出身。176㌢・62㌔。函南SSS-函南中-清水東高-鹿島-シャルケ(GER)。ブンデスリーガ1部通算104試合・1得点。J1通算124試合・3得点。日本代表通算72試合・2得点。10・14年ワールドカップ出場。08・09年Jリーグベストイレブン。06年のデビュー以来、あらゆる指揮官に重用される右SB。鹿島でリーグ3連覇を経験し、10年夏からシャルケへ。15年6月に右膝の膝蓋腱を手術して戦線離脱中だが、チャンピオンズ・リーグの出場数はここまで日本人最多。早期の復帰が待たれる。

取材:白鳥和洋・広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

【内田篤人の告白】希望と絶望の狭間で<パート4>。「復帰できないと思っている人たちには…」
白鳥和洋(サッカーダイジェスト)
2016年10月21日

「今は不思議と不安がないです」


内田の復活に期待したい。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 7月初旬、鹿島のクラブハウスを訪れると、練習のピッチには内田の姿があった。パスゲームもこなし、正確なロングボールを何本も味方に通す。右ひざの状態は見るからに良くなっており、そう遠くないうちに復帰できるだろうという期待感を持てた。
 
 その後、シャルケで復帰に向けて調整を続ける内田が10月4日にはMRI検査で「良い結果」を得た。カムバックに向けてひとつ階段を上ったわけだが、そこに至るまでの苦労などを本人の声で振り返りたい。以下のインタビューは、7月にシャルケへ渡る前に記録したものだ。<パート1、2、3>に続き、最終章の<パート4>をお届けしよう。

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──日本代表はどうすれば強くなりますか?

「答は持っていますが、ここでは言えません(笑)」

──戦術関連ではない?

「違います。あっ、この前、本田さんと珍しくサッカーの話をしました。その時にも『どうしたら強くなるか、なにが必要か』って訊かれたので素直に答えたら、『お前もそう思っているのか』って。考えていることが本田さんと一緒だったんですよ」

──本田選手とは、他にどんな会話を?

「監督やコーチのこととかですね。監督でなにより重要なのはカリスマ性。『行け!』って指示されたら、すかさず『はい!』って言えるような存在がベスト、それから戦術を落とし込むのはコーチの役割という認識も本田さんと同じでした」

──そうした話を過去に本田選手とした記憶は?

「ないですね。おそらく初めてです。自然とそういう会話になりました。でも、ちょっと恥ずかしい。基本的に、(代表活動で)サッカーの話を誰ともしないので」

──ここまでの声のトーンから判断するかぎり、ストレスはだいぶ減ったのでは?

「確かに減りましたね。2か月くらい前までは治る気がしなくて、怪我をして初めて苛立ちましたけどね。焦りみたいなものもあって」

──半年前は「焦りはない」と言っていましたが。

「実は、陰では『やべえ、治る気がしない』と思っていました。正直、光が見えませんでした。アスリートはお酒に逃げるわけにも行かないので、気持ち的に相当参っていましたね。でも、今は不思議と不安がないです。これまでちゃんと頭を使ってサッカーをやってきたし、そこまで動けなくてもやれる気がする。もとから動くほうではないので、ピッチでの感覚さえ掴めれば大丈夫かなと。良い話、してもいいですか?」

──もちろんです。

「最近ウォーミングアップの時に訊いているのが、洋楽の『ファイトソング』。歌詞の一部を和訳すると『私の闘いの歌、人生を取り戻す歌、私はもう大丈夫と証明する歌、誰も信じてくれなくたって構わない、だって私にはまだ闘う力が漲っているんだから』という感じで、『これ、俺にぴったりじゃん』って。勇気をもらえる歌に出合えたことは、ひとつの奇跡なんじゃないかと。はい、良い話でした(笑)」

「ここから、サッカー人生を取り戻します」


「“アンチ内田”がいてくれたほうが、やり甲斐がある」。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

──内田選手の復活を楽しみにしています。

「復活、したいです。光は少し見えてきましたから、あともう少し待ってほしい」

──来季に向けての抱負をお願いします。

「サッカーをちゃんとやって、『内田ってやっぱり凄い』というところを見せたい。復帰できないと思っている人たちには『内田のこと、なめてたわ』って言わせたいです。“アンチ内田”がいてくれたほうが、やり甲斐がある。

 応援してもらえる以上に叩かれたほうが活力になりますからね、僕の場合は。27~28歳という年齢の時に怪我で1年以上もプレーできなければ、『お前、終わりだな』と普通なら思われるけど、そういうのを覆したい」

──強い、ですね。

「ワールドカップとチャンピオンズ・リーグで無理をしたぶん、身体に大きな負荷がかかるのは十分に分かっていた。自ら怪我をしに行ったようなものですよ。でも、後悔はありません。ここから、サッカー人生を取り戻します。誰かのためではなく、自分のために」

(完)
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プロフィール
うちだ・あつと/1988年3月27日生まれ、静岡県出身。176㌢・62㌔。函南SSS-函南中-清水東高-鹿島-シャルケ(GER)。ブンデスリーガ1部通算104試合・1得点。J1通算124試合・3得点。日本代表通算72試合・2得点。10・14年ワールドカップ出場。08・09年Jリーグベストイレブン。06年のデビュー以来、あらゆる指揮官に重用される右SB。鹿島でリーグ3連覇を経験し、10年夏からシャルケへ。15年6月に右膝の膝蓋腱を手術して戦線離脱中だが、チャンピオンズ・リーグの出場数はここまで日本人最多。早期の復帰が待たれる。

取材:白鳥和洋・広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)


シャルケの篤人を取材したサッカーダイジェストの白鳥氏と広島氏である。
7月の帰国時のインタビューであるが、当時の篤人の気持ちが強く伝わってくる。
我らとしては一刻も早く元気な篤人の姿を見たい。
しかしながら、焦りは禁物である。
気を長くして待ちたいところ。
また、現在、篤人はシャルケの全体練習に一部合流したとのこと。
いよいよ復帰が近づいておる。
熱く冷静な篤人の活躍を期待しておる。

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戦力が充実し、持ち前の攻守の素早い切り替えと鋭いアタックをよみがえらせようとする鹿島

FC東京にまたも離脱者。注目はサイドバックの人選
現在、2ndステージ11位のFC東京と、9位の鹿島の対戦。ともにステージ優勝の可能性はついえており、さらに残留争いにも巻き込まれていない。今節を含めリーグ戦は残り3試合。1stステージ王者の鹿島にとっては2ndステージ終了後に待っている明治安田チャンピオンシップのためにも良い流れを作りたい。一方のFC東京にとっては、今季唯一のタイトル獲得の可能性を残す天皇杯につなげるためにも連勝を飾りたい。

ホームのFC東京は、前節の広島戦で左サイドバックを務めていた徳永 悠平が負傷し離脱。今節の欠場も決定的だ。今季は米本 拓司やムリキと、2ndステージに入って相次いで主力の長期離脱に直面している中、この終盤戦に来てベテランDFも戦線を離れてしまった。

代替での起用として考えられるのが、右サイドバックの室屋 成を左サイドに移して、右サイドにはボランチが本職の橋本 拳人を配置する形。もう1つは、今季前半戦は左サイドバックのレギュラーとしてプレーした若手の小川 諒也を登用する形の計2パターンだ。今週の練習では両パターンとも試されている。橋本は「(ボランチでもサイドバックでも)どちらのポジションで出場しても問題ない。試合に出て勝利に貢献することが先決」と意欲的に語る。今季出場したAFCチャンピオンズリーグでもサイドバックで奮闘する試合もあった橋本。持ち前のユーティリティー性を生かし、チームのピンチを救う役割を担えるかに注目だ。

一方、最終ラインには日本代表の一員として2018FIFAワールドカップロシア アジア最終予選の2試合(イラク代表戦、オーストラリア代表戦)を戦った森重 真人と丸山 祐市がチームに合流。順調に調整を進め、この試合での先発復帰が濃厚だ。

森重は鹿島の金崎 夢生を警戒。2人はかつて大分時代にチームメイトという間柄で、最近では日本代表でもともにプレーしている。「夢生は気持ちの強い選手。今はFWとして点を取ることしか考えていない。味方としては頼もしい選手だけど、相手にしたら嫌な選手」と率直に語った。

その金崎はリーグ戦中断期間中に行われた鹿島のタイ遠征で、2試合で3ゴールを挙げて復調をアピールした。さらに前節まではケガ人に泣かされてきたチームも、この約3週間で昌子 源、西 大伍、ブエノ、遠藤 康、中村 充孝の5選手が復帰。選手層も再び厚くなり、満を持して大事なシーズン最終盤を迎えようとしている。

さらに金崎同様、タイ遠征でキレのある動きを見せていたのがファブリシオ。左サイドのアタッカーとして好プレーを見せ、このFC東京戦では先発する可能性も出てきている。

戦力が充実し、持ち前の攻守の素早い切り替えと鋭いアタックをよみがえらせようとする鹿島。対するFC東京は「我慢強く守備ができるか」(森重)と、こちらもインテンシティーの高いプレーで対抗し、自滅することなく個人と組織が対応できるかが試合のカギを握る。

そしてFC東京の篠田 善之監督と鹿島の石井 正忠監督は、かつて1998年に福岡でともにプレーをした間柄でもある。何かと見どころの多い一戦。10月22日14時、味の素スタジアムでキックオフとなる。

[ 文:西川 結城 ]


「タイ遠征でキレのある動きを見せていたのがファブリシオ」と記すJリーグ公式の西川氏である。
東京番の記者にまでファブリシオの情報が伝わっておる。
もう秘密兵器ではない。
力強い右足のシュートと、素早い攻守の切り替えでチームに貢献してくれよう。
助っ人の躍動にて味の素スタジアムにて勝利を掴む。
楽しみである。

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大迫、ケルンと契約延長

今季好調の大迫がケルンと2020年まで契約延長!「居場所が見つかった気がする」
16/10/20 20:20


ケルンとの契約延長が発表されたFW大迫勇也

 ケルンは20日、FW大迫勇也との契約を2020年6月30日まで延長したことを発表した。

 2009年にJ1鹿島アントラーズでプロキャリアをスタートさせた大迫は、2014年1月に1860ミュンヘンへ移籍。同年夏のブラジルW杯に出場すると、同6月には1部復帰が決まったケルンに3年契約で加入した。今季は開幕から好調を維持し、第7節終了時点で2ゴール2アシストの活躍。ケルンではここまでブンデスリーガ通算60試合に出場し、6得点を記録している。

 大迫はクラブ公式ツイッターを通して「現在チームとしても良いサッカーをしていますし、個人的にはチームでの居場所が見つかった気がします。そのため、契約更新をする運びとなりました。家族もこちらでの生活に慣れてきていますし、これからもここで頑張りたいと思います」と今後のさらなる飛躍を誓った。

 また、ペーター・シュテーガー監督も同ツイッター上で「勇也は多様な能力を持ち合わせた素晴らしい選手です。彼の技術、スピード、そしてダイナミックさはどれも我々の攻撃面にとって大事な要素です。シーズン序盤の数試合で彼がこのチームにとってどれほど貴重な選手であるか表してくれました」と大きな信頼を寄せている。


ケルンと契約延長した大迫である。
来夏にて契約が切れるということで去就に注目が集まっておったが、3年間の延長オファーに応えた格好となった。
今季はレギュラーポジションを得、攻撃の中心選手として活躍しておる。
その司法を手放すという愚行は犯さなかった様子。
独にて躍動し、我らを喜ばせ続けるのだ。
楽しみにしておる。

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鹿島愛。
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深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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