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昌子が苦言を呈すのは、すべては勝利のためだ

【鹿島】失点シーンについて昌子が苦言。「あのふたりだけの責任ではないけど…」
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2016年10月30日


「東京戦でもよく見られていた“景色”だった」。


DFリーダーとして奮闘した昌子。失点の場面について厳しく言及するのも「チームにとってプラスに働いてくれるのではないか」という想いがあるからだ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

 押し気味に試合を進めながらも、一瞬の隙を突かれ、川崎の森本に決勝点を奪われた。内容では上回っていたのはチャンピオンシップに向けて好材料となるが、それでも失点している以上、早急に課題を洗い出し、修正しなければならない。

 DFリーダーの昌子は、あえて厳しい口調で問題のシーンを振り返る。

「試合が終わってから、(山本)脩斗君とファブリ(シオ)にも言いましたけど、紅白戦からあそこは何度もやられていたし、どっちかというと、ファブリの守備意識の低さは、(前節の)東京戦でもよく見られていた“景色”だった。そこは強く言いました」

 ファブリシオと山本が守る左サイド。FC東京戦ではふたりの背後のスペースを河野に突かれてゴールを許した。そして今節の川崎戦では、同じようなシチュエーションで、今度はエウシーニョに抜け出され、シュートを打たれている。これは曽ケ端が辛うじてセーブしたが、こぼれ球を森本に押し込まれた。

「改善点のひとつだと思います。あそこの組織は、確かにポルトガル語と日本語で、コミュニケーションが取りづらいとは思うけど、それでもやっていかないと良くはならないと思う。東京戦と同じようなパターン。非常にもったいなかった」

 いかに修正すべきかについては、次のように昌子は語る。

「守備の意識は、チーム全体として持ってほしいのもある。今日はまだ安定していたほうだったけど、(失点は)その中のひとつで、本当に集中力の問題やと思う。もちろん、あのふたりだけの責任ではないけど、しっかり強く言うことによって、チームにとってプラスに働いてくれるのではないか、と」

 言われたほうとしては、耳の痛い話だったかもしれない。それでも昌子が苦言を呈すのは、すべては勝利のためだ。

 こうした作業の繰り返しが、チームを強くするはず。チャンピオンシップまで時間はあまり残されていないが、ひとつでも課題を修正し、万全の状態で決戦に臨みたい。

取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)


左サイドの守備が弱点になりつつある。ファブリシオを含め、サイドハーフと息の合った連係をいかに取れるか。ベテランSBの山本の手綱捌きに注目だ。(C)SOCCER DIGEST


失点シーンについて記事を起こすサッカーダイジェストの広島氏である。
源が分析し、わかりやすく説明してくれるのは嬉しい。
守備意識とは難しいもの。
特に攻撃の選手として海を越えてきた助っ人に、守りを期待することは難しい。
とはいえ、一人がサボれば、崩壊するのがサッカーチームというもの。
この敗戦を糧にファブリシオも成長してくれよう。
また、それを促す源のリーダーシップは頼もしい。
源と共に堅守を復活させ、勝利を目指す。
期待しておる。

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川崎戦コメント・報道

2016明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第16節


鹿島アントラーズ:石井 正忠
今日も非常に大勢の方がカシマスタジアムに試合を見に来てくれた。テレビの前でも多くの方が注目された試合で、本当にいい内容のゲームをしながら、簡単に失点をしてしまった。ある程度押し込まれる形を想定したが、自分たちがしっかりプレッシャーをかけてボールを奪う形ができていた。攻撃でも相手陣内にボールを運んで、自分たちでボールをつなぐ形ができていた。チャンスで決められなかったことが、今日の試合のポイントになってしまった。今日は90分間、選手が質の高いサッカーを見せてくれたので、これをベースに、この先のリーグ戦1試合、天皇杯、チャンピオンシップへと進んでいきたい。

Q 前節、遠藤選手、今節、西選手が復帰したが、2人の評価は?

A ヤスは2試合目、大伍は久しぶりの先発だったが、今までと同じようなパフォーマンスを見せてくれたと感じている。同じ右サイドで、動き出すタイミング、コンビネーションは変わらなかったと思う。非常にいい動きをしてくれた。



【永木 亮太】
失点以外は相手を抑えることができて、狙っていた守備をすることができた。ただ、最後の部分をしっかりと決めないとワンチャンスでやられるという典型的な試合だった。自分たち主導で試合を進めて、手応えを感じた。結果がついてこなくて残念だけど、リーグ最終節とチャンピオンシップに向けて良い流れを作れた。

【昌子 源】
情けない試合をしてしまった。みんなが危機感を持ってやらないといけない。その中で勝たないと意味がない。こちらは上も下も関係ない状況だが、チャンピオンシップに向けてこの状況の中で勝ち切ることが必要。チャンピオンシップに向けて勝つのと負けるのとは違うけど、手応えは感じた。次の試合でチャンピオンシップに向けての覚悟を見せたい。サポーターも次と言ってくれたが、リーグ最終節の神戸戦ではサポーターと一緒に戦って、最後に笑いたい。

【西 大伍】
個人的にはチャンピオンシップに向けての準備という一面もあった。相手は年間1位という高いモチベーションを持ってきたと思うが、試合を終えて手応えは感じている。やられた場面は抑えないといけないシーンだった。チャンピオンシップで勝てばいいと思うが、全員が全ての試合を観られる訳ではないので、神戸戦も観に来た人に何かを感じ取ってもらえるようにしたい。

【赤崎 秀平】
前節があのような試合だっただけに、今日は決定機も多かったし内容的には良い部分があった。相手の出来が良くなかっただけにかなり悔しい負け。また対戦するかもしれない相手として、イメージは悪くない。ロッカールームでは、「次はしっかり勝とう」という話があった。

J1 2nd 第16節 川崎F戦


本日行われたJ1 2nd 第16節 川崎フロンターレ戦は0-1で負けを喫しました。

2ndステージ 第16節
2016年10月29日(土)14:00KO カシマ

[ 石井 正忠監督 ]
今日も非常にこの「カシマスタジアム」に多くの方が見に来てくれていましたし、またテレビの前でも非常に多くの方が注目された試合の中、本当にいい内容のゲームをしながら、簡単に失点してしまった。本当にそこだけだと思います。

フロンターレさんに対してある程度押し込まれる形を想定したんですけども、そういう形じゃなく、自分たちがしっかりプレッシャーを掛けて相手の判断を奪うという部分は、非常にできていたと思います。攻撃の部分でも相手陣内にボールを運んで、自分たちがボールをつなぐ形もできたと思います。攻撃に関して言えば、チャンスを決め切れなかったというところ。そこが今日の試合のポイントになったんじゃないかと思います。

今日は本当に90分間、選手が質の高いサッカーを見せてくれたので、これをベースにリーグ戦1試合、天皇杯、チャンピオンシップと進んでいきたいと思います。

--前節、遠藤 康選手が復帰して、今節は西 大伍選手が復帰しました。この2人の試合の中でのフィット感はどのように感じていますか?
遠藤選手はFC東京戦に復帰して今回が2試合目、西選手に関しては今日が久しぶりの先発でした。今までと同じようなパフォーマンスを見せてくれたんじゃないかと思いますし、同じ右サイドで動き出すタイミングやコンビネーションは今まで通りしてくれたんじゃないかと思います。非常に良い動きを2人はしてくれたんじゃないかと思います。

2ndステージ 第16節
2016年10月29日(土)14:00KO カシマ

[ 西 大伍 ]
チャンピオンシップへの準備という面もあった。相手は年間優勝(勝点1位)がかかって高いモチベーションがあった。そうした相手に手応えはあった。悪いところというか、やられた場面は直さないといけないですが、全体的に手応えを持っています。

--サポーターからは励ましのコールだったが?
みんながどう感じたのかなと思っていた。そうならいいと思って(ゴール裏へ)歩いていました。サポーターも気持ちは一緒だったと思います。

--リーグ戦の最終戦に向けては?
最後に勝てばいいとは言ったんですけど、この試合を見に来て、その後は来られない人もいるかもしれない。そういう人にも何かが残る試合を見せられたらと思います。チャンピオンシップについては勝ちます。勝つだけです。

[ 永木 亮太 ]
1試合を通して、失点のところ以外は抑えられていた。自分たちの狙い通りにできたと思います。

川崎Fは中央からの突破が多い。僕と(小笠原)満男さんのところ、ボランチのところで間を空けず、前節は食い付き過ぎてしまったので、引いた位置から行くようにしていた。こぼれ球を拾うこともできていたし、最後の部分が決められなかった。ワンチャンスで決められる典型的な試合だったと思います。終わった後も負けた気がしなかった。久しぶりに自分たちが主導権を持ってできていたので、結果が付いてこなくて残念です。

でも、残り1試合とチャンピオンシップに向けて良い流れができたと思う。それを続けていくことが大事になる。今日は最後のところまで行けていたので、本当に決め切るところだと思います。

アクシデントに見舞われた川崎F、交代出場の森本が決勝点
前半は、どちらも攻撃の糸口をつかめなかった。前節、FC東京に対して前からボールを奪いに行くも、逆にパスで外されてしまった鹿島は守備を修正。コンパクトな布陣で川崎Fの攻撃を待ち受けた。自陣に引きこもるわけではなく適度な高さでラインを保ったことで、川崎Fの攻撃はスピード感を失う。縦パスが入らない川崎Fの攻撃は横パスが多くなり、パスは回すものの鹿島の守備にクサビを打つことができない。パス回しの過程でボールを失う場面も多く、鹿島のカウンターを浴びることもしばしばだった。

しかし、鹿島も攻撃に決定力を欠く。19分、金崎 夢生が川崎FのGK新井 章太と一対一になる決定的な場面を迎えたものの、シュートは新井がブロック。ほかにも、ファブリシオや昌子 源が相手の寄せが甘いと見るや思い切ったロングシュートを放ったものの、いずれもクロスバーにはね返され、ゴールネットを揺らすことはできなかった。

対する川崎Fは、前半開始早々に右サイドからのクロスに小林 悠が飛び込みチャンスを作ったが、その後はなかなかゴール前までボールを運べず、次第にボールを保持する時間も少なくなっていく。すると、その小林にアクシデントが発生。最終ラインの裏へのパスに走り込んだところで倒れ、37分に交代を余儀なくされてしまう。思ったように試合を進められていなかった風間 八宏監督は、森本 貴幸をピッチに送り、フォーメーションも「3-5-2」から「4-4-2」に変更して戦うことを指示した。

後半になると、主導権を握った鹿島が勢いを持って前に出るようになる。48分には攻め上がった西 大伍がペナルティエリア内からシュートを放つも、体を張った相手DFにブロックされる。さらに、カウンターから遠藤 康がチャンスを得るも、新井がシュートをブロックしてゴールを許さない。

決定機を逃し続ける鹿島とは対照的に、川崎Fはワンチャンスを得点に結び付ける。65分、谷口 彰悟からのスルーパスを受けたエウシーニョがペナルティエリア右からシュートを放つ。ファーサイドを狙ったシュートはGK曽ヶ端 準がはじいたものの、こぼれた先にいたのは森本。無人のゴール流し込み、押されていた川崎Fが先制点を奪う。

鹿島も必死に反撃を試みる。78分にはFKからファン ソッコのヘディングシュートがゴールラインを割ったが、判定はオフサイド。81分には、右サイドからのクロスに赤﨑 秀平が合わせたものの、この日三度目となるクロスバー直撃でチャンスを逸する。遠藤をボランチに下げて攻撃の枚数を増やしたものの、最後までゴールを割ることができず、明治安田チャンピオンシップの「前哨戦」になるかもしれない対戦は、川崎Fに軍配が上がった。

試合後、勝った川崎Fの風間監督は「このサッカーは、1人でも自信を持たない、相手に対して技術を持って向かっていかないと、リズムが悪くなる」と課題を挙げ、「質の部分を高めていきたいと思った一戦でした」と締めくくった。チャンピオンシップに向けて、課題が見えたというところだろう。

その意味では鹿島も同じ。石井 正忠監督は「攻撃に関して言えばチャンスを決め切れなかったというところ。そこが今日の試合のポイントになった」と総括。決定力を上げることが、残されたシーズンを勝ち切るために不可欠となりそうだ。

[ 文:田中 滋 ]

鹿島3連敗も収穫 昌子「手応えかなり感じている」
[2016年10月29日18時55分]


試合終了後、サポーターに一礼するMF小笠原(左端)ら鹿島の選手たち(撮影・狩俣裕三)

<明治安田生命J1:鹿島0-1川崎F>◇第2ステージ第16節◇29日◇カシマ

 鹿島が川崎Fとのチャンピオンシップ(CS)前哨戦に敗れ、今季2度目の3連敗を喫した。

 前節、完敗した東京戦の反省を受けて前線からの守備を整備。相乗効果で攻撃陣も躍動し、試合の主導権は握ったものの、後半に唯一といっていい連係ミスを突かれて失点した。

 攻撃陣はMFファブリシオ、DF昌子、FW赤崎のシュートがクロスバーをたたくなど、不運もあって無得点だったが、DF西大伍(29)が先発復帰するなど明るい話題も。石井正忠監督(49)は「選手が90分間、質の高いサッカーを見せてくれた。今日の内容をベースにリーグ戦の最終節、天皇杯、CSにつなげたい」。DF昌子源(23)は「手応えはかなり感じている。(失点に絡んだ選手には)守備の真ん中のセンターバックとして、注文させてもらった。チームに対しても、もっと危機感を持ってほしいと言わせてもらった」と引き締めた。

鹿島・石井監督、好機生かせず肩落とす「いい内容でゲームを進めていたが…」
 明治安田J1第2ステージ第16節(29日、鹿島0-1川崎、カシマ)ゴール前での決定力が明暗を分けた。鹿島は前半20分ごろ、金崎がGKとの1対1の決定機でシュートを防がれた。その後も好機を生かせず、石井監督は「敵陣でパスを回したが、最後で決められなかった」と肩を落とした。

 チャンピオンシップ(CS)でも当たる可能性がある相手との一戦。押し込みながら敗れ、監督も「いい内容でゲームを進めていたが、一瞬で失点してしまった」と、なかなか気持ちを切り替えられない様子だった。

鹿島・昌子
「もったいない試合。情けないが、プラスに捉えられる部分もあった」

鹿島 シュート17本もCS“前哨戦”勝てず…今季2度目3連敗
明治安田生命J1第2S第16節 鹿島0―1川崎F (10月29日 カシマ)


<鹿島・川崎F>前半、パスを出す鹿島・昌子
Photo By スポニチ


 鹿島は、チャンピオンシップで対戦する可能性のある川崎Fとの“前哨戦”で今季2度目の3連敗を喫した。シュート17本を放ちながら、前半16分のMFファブリシオをはじめ、3度もクロスバーに嫌われた。

 前節のFC東京戦は完敗を喫したが、29日は前半から試合を支配するなど押し込んでいただけに、石井監督は「いい内容のゲームをしながら失点してしまった。本当にそこだけ」と悔しさをにじませた。
[ 2016年10月30日 05:30 ]

J1 鹿島、力負け
明治安田J1第2ステージ第16節(29日・カシマスタジアムほか=9試合)鹿島は川崎に0-1で敗れ、今季2度目の3連敗を喫した。通算成績は6勝2分け8敗。勝ち点20で11位に順位を下げた。年間順位は3位のまま。

鹿島は序盤から主導権を握って試合を進めたが、好機を逸し続けた。後半20分に失点した後も攻め続けたが、1点が遠かった。

浦和は磐田を1-0で下し、6連勝で勝ち点を40に伸ばして第2ステージ優勝を決めた。

■圧力かけボール奪取 鹿島・石井監督
押し込まれる形を想定したが、自分たちがプレッシャーをかけてボールを奪えた。チャンスを決め切れないところがきょうのポイント。選手は質の高いサッカーを見せてくれた。これをベースに残りの試合を戦いたい。

■失点場面は直すべき 鹿島・西
個人的には先を見据えて様子を見ながらやった。失点した場面は直さないといけない。チャンピオンシップは勝つだけ。


「残り1試合とチャンピオンシップに向けて良い流れができたと思う」と言う永木である。
結果こそ残念であったが、内容は良かった、それはピッチに立つ選手も手応えか感じておる様子。
「自分たちの狙い通りにできたと思います」という言葉に表れておる。
しかしながら、源は「みんなが危機感を持ってやらないといけない」と警鐘を鳴らす。
やれると思いながらもやられて敗戦を喫しておるのは、ちょっとした集中力の欠如である。
そのようなことが続くようでは、大舞台では大きな傷を負う。
高いモチベーションと強い気持ちで戦うのだ。
内容と結果の伴った試合を期待しておる。

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ただの敗戦ではなかった。今後につながる勝点ゼロだった

【鹿島】CSは2強+1弱? まさかの3連敗で浦和と川崎に引き離された常勝軍団に何が起こっているのか
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2016年10月30日


川崎相手にポゼッションで対等に、時には優位に立っていた。


一瞬の隙を突かれて失点し、痛恨の3連敗。「結果」は得られなかったものの、内容で川崎を上回ることができたのは、確かな自信になるはずだ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

 65分に失点した瞬間は、まあそうなるだろう、というのが正直な感想だった。

 多くのチャンスを作るも、決め切れずにいると失点する――サッカーではよくあることで、この日の鹿島はまさにそうだった。

 前半も15分を過ぎたあたりから、鹿島が“ゴールの匂い”をまき散らしていく。ファブリシオがバーを叩く一撃を放てば、金崎がGKとの1対1の状況を作り出す。さらに、CBの昌子が強烈なミドルで川崎ゴールを強襲する。

 後半に入っても、流れはホームチームにあった。SBの西が高い位置に顔を出してゴールチャンスに絡み、金崎のお膳立てから遠藤が鋭いシュートを打ち込む。

 そのどれもが決まらずにいると、一瞬の隙を突かれてエウシーニョに際どい一発を浴びる。これは曽ケ端が懸命にセーブしたが、こぼれ球を森本に押し込まれて、あっさりと先制を許した。

 1点を追いかける鹿島は、さらに攻撃の強度を高め、西のクロスに途中出場の赤﨑がダイレクトで合わせるも、やはり決まらない……。スコアは0-1のまま、試合終了のホイッスルが鳴った。

 これで今季2度目の3連敗。「勝負強さ」は鹿島の代名詞だったはずだが、川崎にお株を奪われるような敗戦だった。

 同日、浦和が磐田を1-0で破り、第2ステージ優勝を決めた。チャンピオンシップに出場予定の3チームのなか、浦和と川崎は年間1位を目指して熾烈なデッドヒートを繰り広げる一方で、勝点差で大きく引き離されている鹿島だけが取り残されている印象だ。

 置かれている状況を見れば、チャンピオンシップは期待できそうにない。なによりも「結果」を重視するチームが連敗中とあれば、なにを言っても説得力を欠くだろう。

 救いがあるとすれば、川崎戦の「内容」には見るべきものがあったことだ。勝点1さえ奪えなかったが、今後に向けて、小さくない希望を感じさせる戦いぶりだった。

「どっちかというと、川崎のほうが(ボールを)持つかな、と。だから、いさぎよく引くのも大事かなと思っていたけど、今日は五分だったり、後半はうちのほうが持っていた」

 昌子がそう振り返るように、ボールを握りながら相手を圧倒する川崎に対し、鹿島はポゼッションで対等に、時には優位に立って、ゲームを展開していた。

「最後に勝てばいいと思っています」(西)。


6試合ぶりに先発復帰を果たし、正確なプレーで右サイドを安定させた西(22番)。チャンピオンシップに向け、頼れる実力者が戻ってきた。(C)SOCCER DIGEST

 もちろん、ここに来て鹿島が戦術をシフトチェンジしたわけではない。

 序盤はまさに“いさぎよく引いて”構えていた。盛んにボールを動かしていたのは川崎だったが、鹿島はいたずらに食いつかず、しっかりと自陣でブロックを組み、スペースを上手く消しながら、縦に入れられたボールには厳しく対応する。

 鹿島のソリッドな守備組織に対し、間違いなく攻めあぐねていた川崎は、徐々にリズムを悪くしていく。司令塔の中村が不用意に奪われる場面が散見されるようになると、全体のラインが少しずつ下がり、ボールを握る時間も短くなってくる。

 緩やかに、主導権が入れ替わる。鹿島がポゼッションを高め、テンポ良くパスを交換し、ピッチを幅広く使いながら、相手を押し込んでいくシーンが増える。

 良い攻撃は、良い守備から生まれる――これもサッカーにおいてはひとつの真理である。第1ステージは最小失点(17試合中10失点)で優勝を飾ったように、強固なディフェンスという“鹿島らしさ”をベースに、攻撃面で川崎のお株を奪ってみせた。

「試合が終わった後も、あんまり負けた気がしないというか。今日は本当に自分たちのペースでできていたし、久しぶりに自分たち主導で、1試合を通して手応えを感じられる試合だったのに、結果がついてこなくて残念だった」

 永木のこの言葉に、西や昌子も同調する。

「やられた場面はもちろん修正が必要だけど、全体的に手応えを感じている」(西)

「正直、(反省点は)あの1本(失点)ぐらいやったんじゃないかな。手応えとしては、かなり良かった」(昌子)

 誤解を恐れずに言えば、今節の川崎戦に勝ったところで、年間順位は3位のまま。勝点3が絶対に必要なわけではなかった。だからといって負けていい道理はないが、ただの敗戦ではなかった。今後につながる勝点ゼロだった。

 3連敗のなかで、確実にチーム状態は上向きつつある。むしろ、来るべき決戦に照準を合わせるように、万全の準備を整えようとしている。

――なかなか勝ち切れていないイメージだが、どう感じている? 報道陣の質問に対し、西はきっぱりと言った。

「最後に勝てばいいと思っています」

取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)


鹿島について取材したサッカーダイジェストの広島氏である。
「救いがあるとすれば、川崎戦の「内容」には見るべきものがあったことだ」と述べる。
敗戦の中に一条の光が差しておる。
選手らも手応えを感じており、今後の戦いに注目が集まる。
チーム状態は上向きと言えよう。
「最後に勝てばいいと思っています」と言う西が頼もしい。
最後に笑うのは鹿島である。

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サッカーダイジェスト 川崎戦寸評

【J1採点&寸評】鹿島 0-1 川崎|川崎が“年間1位”に望みをつなぐ完封勝利! ビッグセーブ連発のGK新井がMOM
サッカーダイジェスト編集部
2016年10月29日


鹿島――遠藤、ファブリシオの両サイドがチャンスを決め切れず。


【警告】鹿島=なし 川崎=森本(90+3分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】新井章太(川崎)


[J1第2ステージ16節]鹿島 0-1 川崎/10月29日/カシマ

【チーム採点・寸評】
鹿島 6
決定力不足が響き、痛恨の3連敗。失点の場面は一瞬の隙を突かれたが、しかしそれ以外は特に問題なし。相手を押し込む時間帯が長く、川崎のポゼッションを寸断する組織的な守備は十分に機能。奪った後の無駄のないシンプルな攻撃も効果的で、多くのチャンスを作った。試合には敗れたものの、チャンピオンシップに向けて確かな手応えは掴めたはず。

【鹿島 0-1 川崎 PHOTO】森本のゴールで川崎が難敵鹿島に勝利。年間1位に望みをつなぐ

【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ヶ端準 5.5
相手のスルーパスに対し、鋭い読みでエリアを飛び出し難なくカット。失点場面ではエウシーニョのシュートは辛うじてストップも、こぼれたところを押し込まれた。

DF
22 西 大伍 6
怪我明けで6試合ぶりの先発復帰。派手さはないが、正確なプレーで右サイドのボール回しをスムーズにした。遠藤とのコンビもテンポが合っていた。

14 ファン・ソッコ 5
ピンチにつながったコントロールミスは減点材料。単純な横パスもズレるなど、今ひとつピリッとしなかった。両サイドで高い位置に侵入してからのクロスは良かった。

3 昌子 源 5.5
序盤はクリアがやや不安定も、29分にはバーを叩く強烈なミドルを放つ。局面の勝負では負けてなかったが、失点を防げなかったのはDFリーダーとして納得できないはず。

16 山本脩斗 5.5
機を見たオーバーラップを見せた前半は、それでもおとなしい出来だった。攻守のバランス配分は申し分なかった一方で、ポジティブな変化はもたらせず。

MF
6 永木亮太 6(90分OUT)
ファブリシオの決定機につなげた16分の中村からのボール奪取は見事。幅広く動き回り、中盤の守備力を高め、推進力のあるビルドアップも披露した。

40 小笠原満男 6
高い集中力と的確なポジショニングで川崎のパスワークに狂いを生じさせる。プレッシャーのかかるシチュエーションでも冷静に処理し、確実にボールをつないだ。

25 遠藤 康 5.5
ミスが目立ち、試合の流れにうまく乗れないまま、前半を終えた。後半は復調し、相手ゴール前での仕事が増え、惜しいシュートを打ったが結果は出せず。杉本投入後はボランチでプレーした。

11 ファブリシオ 5(69分OUT)
前節に続いてスタメン出場。16分には鈴木との連係から際どいシュートを放つも、決め切れず。消える時間帯が少なくなく、守備の強度も足りず、インパクトは薄いまま途中交代。

鹿島――最前線で身体を張り、起点となった金崎は及第点の評価。


鹿島はこれで痛恨の3連敗……。とはいえ、内容を見れば川崎を上回っていただけに、そこまで悲観することはない。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

FW
34 鈴木優磨 5.5(73分OUT)
5試合ぶりの先発。金崎と2トップを組んだが、思うようにチームメイトと息を合わせられず、チャンスメイクに苦心。ハイプレスでは高い貢献度を示したが……。

33 金崎夢生 6
相変わらずのアグレッシブさで攻撃を活性化。身体を張って相手DFと競り合い、起点となるだけでなく、力強いドリブルでもゴールに迫るなど、相手に脅威を与え続けた。

交代出場
MF
13 中村充孝 5.5(69分in)
ファブリシオとの交代でサイドハーフに入る。ボールスキルは高かったが、それを得点につなげることはできなかった。

FW
18 赤﨑秀平 5.5(73分in)
81分には西のクロスをダイレクトで合わせたが、ネットを揺らせず。期待された働きは示せなかった。

MF
32 杉本太郎 -(90分in)
終了間際に投入される。わずかなプレータイムのなか、懸命にボールを追ったが、チャンスはほとんどなかった。

監督
石井正忠 5.5
失点するまではプランどおりだったが……。組織的な守備からシンプルな攻撃を繰り出し、何度も惜しい形は作ったものの、フィニッシュワークでもうひと工夫が足りなかった。

取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

川崎――ファインセーブを連発した新井は出色のパフォーマンス。

【チーム採点・寸評】
川崎 6
序盤はゆっくりとボールを回しながら主導権を握ったが、アイデアを欠いてゴールに迫れず、徐々に押し込まれる。しかしシステムを4-4-2に変えると、厚みのあるサイド攻撃から決勝点をゲット。苦しみながらも勝点3をもぎ取った。

【川崎|採点・寸評】
GK
30 新井章太 7
押し込まれる展開にも落ち着いて対応し、ファインセーブを連発。ルーズな守備を最後尾から締め、畳みかけるような鹿島の攻撃の前に立ちはだかり、チームを完封勝利に導いた。

DF
5 谷口彰悟 6.5
19分にトラップミスからピンチを招いたり、マークが離れたりと課題を残したものの、ゴール前では金崎にしぶとく食らいつき、クリーンシートに貢献。エウシーニョへの好パスで先制点の起点になった。

6 田坂祐介 6
守備で対面するファブリシオに後れを取っていた。ただ攻撃時には高い位置を取り、ゴール前まで駆け上がるシーンも。後半途中からは右サイドハーフにポジションを移し、上下動を繰り返した。

23 エドゥアルド 5.5
中央に引っ張られることが多くサイドへのカバーリングが遅れていた。CBに移った後半途中からも、守備陣形を保てず相手にスペースを使われた。

MF
14 中村憲剛 5.5
要所で質の高いパスを出しゲームを作っていたが、細かいところでパスミスや容易なボールロストなど〝らしくない″ミスが見られた。本来のパフォーマンスを考えれば、及第点は与えられない。

18 エウシーニョ 6.5
豊富な運動量で上下動を繰り返し、特に攻撃面で厚みをもたらした。鋭い抜け出しからシュートを放ち、先制点を演出した。

19 森谷賢太郎 5.5(55分OUT)
6試合ぶりの先発出場。ファーストDFとして前線でボールを追いかけ回したが、攻撃ではなかなかビルドアップに絡めず、存在感を示せなかった。

20 車屋紳太郎 5.5
前半は背後のスペースを使われ、度々ピンチに関与。後半は守備に重きを置いたため、オーバーラップのタイミングが遅れ、1対1でも相手をかわすシーンはほとんど見られなかった。

21 エドゥアルド・ネット 6
後方からパスを散らしてリズムを作ろうと試みるも、横パス一辺倒で、変化を加えられなかった。ただ守備では大きな身体を生かし、ハイボールとセカンドボールを処理していた。

川崎――節目の試合で値千金のゴールを奪った森本は高評価。

FW
11 小林 悠 5(37分 OUT)
常に裏を狙い続けていたが、11分にシュートチャンスを得たのみで、パスが出て来ず、存在感は薄かった。31分に負傷し、無念の途中交代。

13 大久保嘉人 5.5
最前線で張るも、なかなかパスが届かず、自然とポジションを下げていった。そのためゴール前で脅威を与えられず、シュートは0本に終わった。

交代出場
MF
9 森本貴幸 7(37分 IN)
小林の負傷を受けて、急きょ投入される。前半は守備に奔走していたが、65分にはゴール前のこぼれ球にいち早く反応し、ゴールに流し込む。J1通算50試合目という節目のゲームで、値千金の決勝点を奪った。

FW
22 中野喜大 6(55分IN)(90+1分OUT)
左サイドハーフに入ると、相手を引き付け、攻撃に流動性をもたらした。しかし、金崎に振り切られる場面も見られ、守備に不安。リードを守り切るために、終盤にピッチを去った。

DF
2 登里享平 -(90+1分IN)
終盤にクローザーとして投入される。プレー時間が短く目立った活躍はなかったものの、無事に試合を終わらせた。

監督
風間八宏 6.5
前半は小林の負傷などプランどおりには進まなかった印象だが、なかなかゴールに迫れず停滞感が漂うなかシステムを4-4-2に変更した采配は見事。サイド攻撃に厚みをもたらし、決勝点を生んだ。

取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。


サッカーダイジェストの広島氏による川崎戦の寸評である。
敗戦を喫したが、悪評が並ぶわけではなかった。
「内容を見れば川崎を上回っていた」と言い切る。
チーム採点も6となっておる。
結果だけが伴わなかった試合、これもサッカーである。

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