鹿島・鈴木優磨はJリーグ史上稀に見る器
【蹴球7DAYS】おごらず、ひるまない 鹿島・鈴木優磨はJリーグ史上稀に見る器
2017.02.27

ゴール後、C・ロナウドのポーズをまねる鈴木
ゴールを奪うという仕事は、生まれ持ったセンスとその選手が醸し出す独特の雰囲気がモノのいう。今季はJ1鹿島のFW鈴木優磨(20)に期待している。
昨季から活躍が続く鈴木にはこれがある。これまでの日本のストライカーが持っていた雰囲気とはまるで違う。力強い突破やヘディングの強さが特徴だが、MFとしても幅広く対応できるタイプ。今季プレーシーズンマッチと公式戦を合わせて7戦7ゴール。まぐれでは残せない数字だ。
にもかかわらず、テングになった素振りを全くみせていない。「1試合1ゴールではなく、複数のゴールを奪いたいんです」という。
素晴らしい才能を持っているにもかかわらず、アッという間に姿を消していった選手たちを何十人もみてきた。ゴールを奪っておごらず、負けてもひるまない、この20歳は今年のJリーグを変える器だ。
今年のJ1は鹿島が優勝候補の筆頭。次いで、着実な補強をした浦和が年間タイトルを獲ってもおかしくない。12人もの補強をした東京、ともに無冠で終わった6季目の広島・森保監督と5季目のG大阪・長谷川監督も、リベンジを期している。
ベテランの活躍だけではリーグは活性化しない。ヤングパワーの出現を望む。鈴木には、今季最低でも2ケタゴールは挙げてほしい。 (元J1横浜監督・水沼貴史)
優磨について記す水沼貴史である。
Jリーグ創世記に活躍した元日本代表の目は確かである。
優磨を「テングになった素振りを全くみせていない」と褒め称える。
試合後のコメントが、試合中のプレイとは異なり優等生であることから、こう評す。
そして、「今年のJリーグを変える器だ」と言い切る。
大賞賛である。
この期待に応え、ゴールを積み重ねていくのだ。
2017年シーズンの優磨の躍動を楽しみにしておる。

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2017.02.27

ゴール後、C・ロナウドのポーズをまねる鈴木
ゴールを奪うという仕事は、生まれ持ったセンスとその選手が醸し出す独特の雰囲気がモノのいう。今季はJ1鹿島のFW鈴木優磨(20)に期待している。
昨季から活躍が続く鈴木にはこれがある。これまでの日本のストライカーが持っていた雰囲気とはまるで違う。力強い突破やヘディングの強さが特徴だが、MFとしても幅広く対応できるタイプ。今季プレーシーズンマッチと公式戦を合わせて7戦7ゴール。まぐれでは残せない数字だ。
にもかかわらず、テングになった素振りを全くみせていない。「1試合1ゴールではなく、複数のゴールを奪いたいんです」という。
素晴らしい才能を持っているにもかかわらず、アッという間に姿を消していった選手たちを何十人もみてきた。ゴールを奪っておごらず、負けてもひるまない、この20歳は今年のJリーグを変える器だ。
今年のJ1は鹿島が優勝候補の筆頭。次いで、着実な補強をした浦和が年間タイトルを獲ってもおかしくない。12人もの補強をした東京、ともに無冠で終わった6季目の広島・森保監督と5季目のG大阪・長谷川監督も、リベンジを期している。
ベテランの活躍だけではリーグは活性化しない。ヤングパワーの出現を望む。鈴木には、今季最低でも2ケタゴールは挙げてほしい。 (元J1横浜監督・水沼貴史)
優磨について記す水沼貴史である。
Jリーグ創世記に活躍した元日本代表の目は確かである。
優磨を「テングになった素振りを全くみせていない」と褒め称える。
試合後のコメントが、試合中のプレイとは異なり優等生であることから、こう評す。
そして、「今年のJリーグを変える器だ」と言い切る。
大賞賛である。
この期待に応え、ゴールを積み重ねていくのだ。
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ACL・ムアントン戦前日会見
公式練習

ムアントン戦を明日に控え、選手たちは試合会場のとなるスパチャラサイ国立スタジアムで公式練習を実施しました。冒頭15分のみメディアに公開されました。公式会見には、石井監督と赤崎選手が出席しました。
ムアントン・ユナイテッド戦前日トレーニング(公式記者会見&公式練習)
2017年02月27日(月)
AFCチャンピオンズリーグ2017 グループステージ第2節 ムアントン・ユナイテッド戦を明日に控え、公式会見と公式練習を試合会場のスパチャラサイ国立スタジアムで行いました。13時より行われた公式会見には、石井監督と赤崎選手が出席しました。

石井正忠監督:
「蔚山、ムアントン、ブリスベンとの最初の対戦でしっかりと勝つことが、グループステージ突破するうえで重要になる。良い準備はできている。ムアントンのホームスタジアムでなく、スパチャラサイ国立競技場での試合となるが、公式練習で初めて確認することになる。スタジアムが大きくても小さくても、影響はない。チームも始動して1か月半。完璧なコンビネーションはまだできていないが、質の高さは維持できている」

赤崎秀平選手:
「タイのチームは攻撃力に特長がある。前回のタイ遠征でも失点を重ねているので、相手の攻撃力を抑えることが重要になってくる」

ムアントン・ユナイテッドはTotchtawan Sripan監督とGKのKawin Thamsatchanan選手が出席しました。
ムアントン・ユナイテッドのホームグラウンドは、ガンズ&ローゼスのライブで使用されるため、試合はスパチャラサイ国立スタジアムで行われます。

公式練習の始まる16時には雲が広がっていたため、多少、暑さはやわらいでいました。それでもウォーミングアップが始まってすぐに、選手たちのトレーニングウェアは汗で濡れていました。メディア向けに公開された冒頭15分間のトレーニングではボール回しを行い、選手たちは 楽しそうにボールを追いかけていました。



ACL・ムアントン戦に向けた公式前日練習と公式会見の様子である。
石井監督共に出席したのは赤﨑秀平。
先発が予想される。
FWながら,1月の遠征時の失点について口にしており、守備のタスクが課せられるのではなかろうか。
最前線からの強烈なプレスで、相手を潰すのだ。
赤﨑の活躍にて勝利を掴み取りたい。
楽しみである。

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ムアントン戦を明日に控え、選手たちは試合会場のとなるスパチャラサイ国立スタジアムで公式練習を実施しました。冒頭15分のみメディアに公開されました。公式会見には、石井監督と赤崎選手が出席しました。
ムアントン・ユナイテッド戦前日トレーニング(公式記者会見&公式練習)
2017年02月27日(月)
AFCチャンピオンズリーグ2017 グループステージ第2節 ムアントン・ユナイテッド戦を明日に控え、公式会見と公式練習を試合会場のスパチャラサイ国立スタジアムで行いました。13時より行われた公式会見には、石井監督と赤崎選手が出席しました。

石井正忠監督:
「蔚山、ムアントン、ブリスベンとの最初の対戦でしっかりと勝つことが、グループステージ突破するうえで重要になる。良い準備はできている。ムアントンのホームスタジアムでなく、スパチャラサイ国立競技場での試合となるが、公式練習で初めて確認することになる。スタジアムが大きくても小さくても、影響はない。チームも始動して1か月半。完璧なコンビネーションはまだできていないが、質の高さは維持できている」

赤崎秀平選手:
「タイのチームは攻撃力に特長がある。前回のタイ遠征でも失点を重ねているので、相手の攻撃力を抑えることが重要になってくる」

ムアントン・ユナイテッドはTotchtawan Sripan監督とGKのKawin Thamsatchanan選手が出席しました。
ムアントン・ユナイテッドのホームグラウンドは、ガンズ&ローゼスのライブで使用されるため、試合はスパチャラサイ国立スタジアムで行われます。

公式練習の始まる16時には雲が広がっていたため、多少、暑さはやわらいでいました。それでもウォーミングアップが始まってすぐに、選手たちのトレーニングウェアは汗で濡れていました。メディア向けに公開された冒頭15分間のトレーニングではボール回しを行い、選手たちは 楽しそうにボールを追いかけていました。



ACL・ムアントン戦に向けた公式前日練習と公式会見の様子である。
石井監督共に出席したのは赤﨑秀平。
先発が予想される。
FWながら,1月の遠征時の失点について口にしており、守備のタスクが課せられるのではなかろうか。
最前線からの強烈なプレスで、相手を潰すのだ。
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鹿島が灼熱のバンコクに乗り込む
痛恨の敗戦から中2日。鹿島が灼熱のバンコクに乗り込む
この時期、バンコクの気温は軽く30度を超える。2月25日に県立カシマサッカースタジアムで戦った明治安田J1第1節のFC東京戦の気温は10.1度。そこから日本の真夏に近い環境で、しかも中2日という過密日程の中、ムアントンと戦わなければならない。分かっていたことではあるが、あらためてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を戦う過酷さを感じる。
FC東京戦では守備意識の高い相手をなかなか崩すことができず、オウンゴールによる1点を献上し、0-1で敗れてしまった。後半に決定機は作ったものの、チャンスの数自体が多くなく、シュートの数は6本にとどまった。必勝で臨んだ試合で結果を残せずに暑いタイへ向かわなければならなくなったことは、さらに気を重くさせる。
ただ、ちょうど1ヵ月前にバンコクで行われた「2017Jリーグ アジアチャレンジinタイ インターリーグカップ」に参加し、スパンブリーとバンコクUと対戦したばかりであることは、敵地へのストレスを軽減させてくれる。バンコクがどういう気候で、タイのクラブがどういうサッカーをしてくるのかもすでに肌で感じている。予行演習が済んでいることは、ただでさえ難しい中2日という日程を、少なからず負担の少ないものに変えてくれるだろう。
「タイはこの前も行っていますし、あれからまだ1ヵ月しか経っていない。暑さというので違う部分はあるけれど、しっかり対応して勝点3を取って帰ってきたい」
開幕戦に敗れた後、山本 脩斗はすぐに気持ちをACLに向けて切り替えていたが、それは誰もが同じ気持ちだろう。
そして、中2日という日程はムアントンも同じだ。2月25日にかつて岩政 大樹も所属したBECテロ・サーサナと対戦して、0-1で勝利している。
左サイドからティーラトン ブンマタンがファーサイドへクロスを送ると、FWのアディサク クライソーンが体ごとゴールに飛び込み得点を奪った。タイの強豪クラブは前線に大きな外国籍選手を置き、そこを起点に攻撃を仕掛けてくることが多いが、このチームも基本的には同じだ。FWのシスコを中心に攻撃を仕掛けてくるだろう。ただ、タイの選手たちもレベルが高い。10番のティーラシン デーンダーは技術が高く、戦術眼もある選手のようだ。攻撃陣にはタレントがそろっており、侮れない相手だろう。
鹿島はACLグループE第1節で蔚山と対戦し、金崎 夢生のヘディングシュートで先制すると、金崎と2トップを組んだ鈴木 優磨が追加点を奪い2-0で勝利した。一方、ムアントンはブリスベン ロアーとアウェイゲームを戦い、スコアレスドローに終わっている。現在、鹿島はグループ首位となっており、ムアントンに勝利すれば2連勝と、グループステージ突破に向けて大きな前進となる。厳しい日程ではあるものの、結果を残していくことで後の戦いを楽にすることはできる。今が踏ん張りどころと言えるだろう。
[ 文:田中 滋 ]
「中2日という日程はムアントンも同じ」と記すJリーグ公式の田中滋氏である。
このBECテロ・サーサナ戦には分析担当が向かっており、ムアントンの戦術は丸裸になっているのではなかろうか。
短期間とはいえ、情報のあるなしは大きな差である。
弱点を見いだし、攻撃を集中しようではないか。
1ヶ月前に戦ったタイの地にて、勝利を掴み取る。
楽しみな一戦である。

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この時期、バンコクの気温は軽く30度を超える。2月25日に県立カシマサッカースタジアムで戦った明治安田J1第1節のFC東京戦の気温は10.1度。そこから日本の真夏に近い環境で、しかも中2日という過密日程の中、ムアントンと戦わなければならない。分かっていたことではあるが、あらためてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を戦う過酷さを感じる。
FC東京戦では守備意識の高い相手をなかなか崩すことができず、オウンゴールによる1点を献上し、0-1で敗れてしまった。後半に決定機は作ったものの、チャンスの数自体が多くなく、シュートの数は6本にとどまった。必勝で臨んだ試合で結果を残せずに暑いタイへ向かわなければならなくなったことは、さらに気を重くさせる。
ただ、ちょうど1ヵ月前にバンコクで行われた「2017Jリーグ アジアチャレンジinタイ インターリーグカップ」に参加し、スパンブリーとバンコクUと対戦したばかりであることは、敵地へのストレスを軽減させてくれる。バンコクがどういう気候で、タイのクラブがどういうサッカーをしてくるのかもすでに肌で感じている。予行演習が済んでいることは、ただでさえ難しい中2日という日程を、少なからず負担の少ないものに変えてくれるだろう。
「タイはこの前も行っていますし、あれからまだ1ヵ月しか経っていない。暑さというので違う部分はあるけれど、しっかり対応して勝点3を取って帰ってきたい」
開幕戦に敗れた後、山本 脩斗はすぐに気持ちをACLに向けて切り替えていたが、それは誰もが同じ気持ちだろう。
そして、中2日という日程はムアントンも同じだ。2月25日にかつて岩政 大樹も所属したBECテロ・サーサナと対戦して、0-1で勝利している。
左サイドからティーラトン ブンマタンがファーサイドへクロスを送ると、FWのアディサク クライソーンが体ごとゴールに飛び込み得点を奪った。タイの強豪クラブは前線に大きな外国籍選手を置き、そこを起点に攻撃を仕掛けてくることが多いが、このチームも基本的には同じだ。FWのシスコを中心に攻撃を仕掛けてくるだろう。ただ、タイの選手たちもレベルが高い。10番のティーラシン デーンダーは技術が高く、戦術眼もある選手のようだ。攻撃陣にはタレントがそろっており、侮れない相手だろう。
鹿島はACLグループE第1節で蔚山と対戦し、金崎 夢生のヘディングシュートで先制すると、金崎と2トップを組んだ鈴木 優磨が追加点を奪い2-0で勝利した。一方、ムアントンはブリスベン ロアーとアウェイゲームを戦い、スコアレスドローに終わっている。現在、鹿島はグループ首位となっており、ムアントンに勝利すれば2連勝と、グループステージ突破に向けて大きな前進となる。厳しい日程ではあるものの、結果を残していくことで後の戦いを楽にすることはできる。今が踏ん張りどころと言えるだろう。
[ 文:田中 滋 ]
「中2日という日程はムアントンも同じ」と記すJリーグ公式の田中滋氏である。
このBECテロ・サーサナ戦には分析担当が向かっており、ムアントンの戦術は丸裸になっているのではなかろうか。
短期間とはいえ、情報のあるなしは大きな差である。
弱点を見いだし、攻撃を集中しようではないか。
1ヶ月前に戦ったタイの地にて、勝利を掴み取る。
楽しみな一戦である。

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レオばかりが目立つようだと、鹿島の王座防衛は危ないかもしれない
【蹴球日本を考える】大久保不発、レオ・シルバは圧巻の出来。それでも補強を上手く生かせたのは…
熊崎敬
2017年02月27日
大型補強を敢行したチームは、不満がくすぶる要素を抱えているが…。

球際で激しく競り合う大久保とレオ・シルバ。ともに今季の補強の目玉と言える存在だ。写真:田中研治
FC東京にとって、開幕戦の勝利には3つの意味がある。
ひとつは王者、鹿島を敵地で倒したということ。もうひとつは、優勝候補の重圧に打ち克ったということ。そして最後のひとつは、控えの中島が勝利の立役者になったということだ。
決勝点となったオウンゴールは、63分からピッチに立った中島の思い切りのいいミドルから生まれた。ゴールシーンを演出しただけではない。中盤での潰し合いが続いたゲームは、中島の投入から東京に流れが傾いた。
一瞬の動きでマークを外してスペースを駆け上がり、ゴールを狙う。体力的に厳しい時間帯に、こういう選手が出てくることは敵にとっては悩ましく、味方にとっては非常に心強いだろう。
これもまた、大型補強の効果かもしれない。
5人の代表経験者が開幕スタメンを飾ったことで、去年までの主力や中島のような伸び盛りの若手がベンチを温めることになった。これで結果が出なければ、不協和音がくすぶりかねないが、控えの若手が勝利を引き寄せたのだ。これでチームの結束は強くなるだろう。
大型補強を敢行したチームは、不満がくすぶる要素を抱えている。新戦力はいずれも大物、ベンチに座ることはプライドが許さないだろう。一方彼らにポジションを奪われた選手たちも、面白いわけがない。
だが、こうした不満の種は必ずしもマイナスの要素になるとは限らない。開幕戦で中島が奮起したように、監督が上手い起用をすれば勝利への原動力になりうるのだ。中島に主役の座を明け渡した大久保や永井も、次は自分が、と思っているだろう。それはチームが勝っていく上で、とてもいいことだと思う。
控え選手に救われた東京とは違い、鹿島では補強の目玉レオ・シルバが圧倒的な存在感を見せた。だが、それは勝利には結びつかなかった。
レオの素晴らしいところは、ボールを奪うところだけではない。キープ力があり、多少のプレッシャーには動じない。この日も腰で敵を弾き飛ばしながらボールを保持して、観衆をどよめかせた。
いいチームというものは、誰かの好プレーを周りが膨らませていくものだ。だが、この日はそうはならなかった。
レオは自らがリスクを負い、敵を引きつけてからパスを出しているのに、味方がそのアドバンテージを生かし切れていない。終盤にはレオが敵の間にいる永木にパスを通したが、永木は前に持ち出せずに下げてしまった。レオは残念そうな顔をしていた。
レオばかりが目立つようだと、鹿島の王座防衛は危ないかもしれない。
取材・文:熊崎 敬(スポーツライター)
Jリーグ開幕戦・FC東京戦を観戦したサッカーダイジェストの熊崎氏である。
「鹿島では補強の目玉レオ・シルバが圧倒的な存在感を見せた」と記す。
よほどのお気に入りなのであろう。
「レオが敵の間にいる永木にパスを通したが、永木は前に持ち出せずに下げてしまった。レオは残念そうな顔をしていた」と、印象で語っておる。
個人的には、この試合はレオ・シルバよりもPJのゲームであったように感じられた。
林にセーブされてしまったPJのシュートシーン、この攻撃はPJの守備から始まっておる。
ここでゴールが決まっておれば、熊崎氏のコラムの主役もPJだったのではなかろうか。
大型補強が結果に繋がらなかったこの試合ではあるが、今季のJリーグの主役は鹿島であることに変わりは無い。
次節は勝利を目指し、助っ人が躍動してくれよう。
楽しみである。

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熊崎敬
2017年02月27日
大型補強を敢行したチームは、不満がくすぶる要素を抱えているが…。

球際で激しく競り合う大久保とレオ・シルバ。ともに今季の補強の目玉と言える存在だ。写真:田中研治
FC東京にとって、開幕戦の勝利には3つの意味がある。
ひとつは王者、鹿島を敵地で倒したということ。もうひとつは、優勝候補の重圧に打ち克ったということ。そして最後のひとつは、控えの中島が勝利の立役者になったということだ。
決勝点となったオウンゴールは、63分からピッチに立った中島の思い切りのいいミドルから生まれた。ゴールシーンを演出しただけではない。中盤での潰し合いが続いたゲームは、中島の投入から東京に流れが傾いた。
一瞬の動きでマークを外してスペースを駆け上がり、ゴールを狙う。体力的に厳しい時間帯に、こういう選手が出てくることは敵にとっては悩ましく、味方にとっては非常に心強いだろう。
これもまた、大型補強の効果かもしれない。
5人の代表経験者が開幕スタメンを飾ったことで、去年までの主力や中島のような伸び盛りの若手がベンチを温めることになった。これで結果が出なければ、不協和音がくすぶりかねないが、控えの若手が勝利を引き寄せたのだ。これでチームの結束は強くなるだろう。
大型補強を敢行したチームは、不満がくすぶる要素を抱えている。新戦力はいずれも大物、ベンチに座ることはプライドが許さないだろう。一方彼らにポジションを奪われた選手たちも、面白いわけがない。
だが、こうした不満の種は必ずしもマイナスの要素になるとは限らない。開幕戦で中島が奮起したように、監督が上手い起用をすれば勝利への原動力になりうるのだ。中島に主役の座を明け渡した大久保や永井も、次は自分が、と思っているだろう。それはチームが勝っていく上で、とてもいいことだと思う。
控え選手に救われた東京とは違い、鹿島では補強の目玉レオ・シルバが圧倒的な存在感を見せた。だが、それは勝利には結びつかなかった。
レオの素晴らしいところは、ボールを奪うところだけではない。キープ力があり、多少のプレッシャーには動じない。この日も腰で敵を弾き飛ばしながらボールを保持して、観衆をどよめかせた。
いいチームというものは、誰かの好プレーを周りが膨らませていくものだ。だが、この日はそうはならなかった。
レオは自らがリスクを負い、敵を引きつけてからパスを出しているのに、味方がそのアドバンテージを生かし切れていない。終盤にはレオが敵の間にいる永木にパスを通したが、永木は前に持ち出せずに下げてしまった。レオは残念そうな顔をしていた。
レオばかりが目立つようだと、鹿島の王座防衛は危ないかもしれない。
取材・文:熊崎 敬(スポーツライター)
Jリーグ開幕戦・FC東京戦を観戦したサッカーダイジェストの熊崎氏である。
「鹿島では補強の目玉レオ・シルバが圧倒的な存在感を見せた」と記す。
よほどのお気に入りなのであろう。
「レオが敵の間にいる永木にパスを通したが、永木は前に持ち出せずに下げてしまった。レオは残念そうな顔をしていた」と、印象で語っておる。
個人的には、この試合はレオ・シルバよりもPJのゲームであったように感じられた。
林にセーブされてしまったPJのシュートシーン、この攻撃はPJの守備から始まっておる。
ここでゴールが決まっておれば、熊崎氏のコラムの主役もPJだったのではなかろうか。
大型補強が結果に繋がらなかったこの試合ではあるが、今季のJリーグの主役は鹿島であることに変わりは無い。
次節は勝利を目指し、助っ人が躍動してくれよう。
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タイ帯同メンバー
前々日練習

ムアントン・ユナイテッド戦を2日後に控え、選手たちはタイに移動し、練習も行いました。
タイに到着し練習を行ったメンバーである。
帯同メンバーは、曽ケ端、スンテ、源、植田、町田、ユキ、脩斗、雄斗、レオ・シルバ、永木、健斗、ヤス、聖真、アツ、レアンドロ、PJ、優磨、赤﨑であろうか。
主軸では、西、満男、夢生が日本に残った様子。
ムアントン戦は少々面白いメンバーになりそうである。
GS突破に向け、チーム一丸となって戦うのだ。
楽しみである。

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ムアントン・ユナイテッド戦を2日後に控え、選手たちはタイに移動し、練習も行いました。
タイに到着し練習を行ったメンバーである。
帯同メンバーは、曽ケ端、スンテ、源、植田、町田、ユキ、脩斗、雄斗、レオ・シルバ、永木、健斗、ヤス、聖真、アツ、レアンドロ、PJ、優磨、赤﨑であろうか。
主軸では、西、満男、夢生が日本に残った様子。
ムアントン戦は少々面白いメンバーになりそうである。
GS突破に向け、チーム一丸となって戦うのだ。
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町田・中島、J2通算30試合出場達成
町田中島J2通算300戦「途中出場でも1試合」
[2017年2月26日22時24分]

開幕戦でJ2通算300試合出場を果たした町田FW中島
<明治安田生命J2:町田0-1千葉>◇第1節◇26日◇町田
FC町田ゼルビアFW中島裕希(32)が、ジェフユナイテッド千葉戦でJ2通算300試合出場を達成した。
昨季加入して14得点を挙げたエースは、今季の開幕戦もフル出場。最前線での献身的な守備とサイドに流れてのゲームメークに追われて無得点に終わったが、シュート数では14本対7本(中島は1本)と圧倒した試合の組み立てに力を注いだ。
3年ぶりの開幕星を狙ったチームは前半40分、千葉MF町田也真人(27)に決勝点を許して敗戦。昨季の開幕戦も、後にJ1昇格するC大阪に0-1で敗れており、2年連続で相手を押し込みながらの悔しい黒星発進となった。史上29人目のJ2・300試合を勝利で飾れなかった中島は「去年と同じ展開になって残念だけど、攻撃の形は固まりつつある。あとはフィニッシュの精度を上げていければ」と切り替え、節目についても「FWは途中出場でも1試合になるから」と謙虚に受け止めていた。
町田は2年連続で初戦を落としたものの、J2復帰した昨季は7位と躍進。4月に一時、クラブ史上初の首位に浮上した。その中で山形から加入した中島は全42試合に先発し、キャリア最多となる14ゴール。33歳になる今季も「昨年以上の数字を残す」活躍が期待されている。J1では鹿島、仙台、山形で計95試合に出場。Jリーグ通算400試合にも、合算であと「5」に迫っている。【木下淳】
J2通算300試合出場を達成した町田の中島である。
先発フル出場したが、チームは敗戦、記念試合を飾ることは出来なかった。
町田は昨季も開幕戦を0-1で敗れており、中島は「去年と同じ展開になって残念だけど、攻撃の形は固まりつつある。あとはフィニッシュの精度を上げていければ」と語る。
ここから、巻き返し、上位を狙うのだ。
中島のゴールを期待しておる。

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[2017年2月26日22時24分]

開幕戦でJ2通算300試合出場を果たした町田FW中島
<明治安田生命J2:町田0-1千葉>◇第1節◇26日◇町田
FC町田ゼルビアFW中島裕希(32)が、ジェフユナイテッド千葉戦でJ2通算300試合出場を達成した。
昨季加入して14得点を挙げたエースは、今季の開幕戦もフル出場。最前線での献身的な守備とサイドに流れてのゲームメークに追われて無得点に終わったが、シュート数では14本対7本(中島は1本)と圧倒した試合の組み立てに力を注いだ。
3年ぶりの開幕星を狙ったチームは前半40分、千葉MF町田也真人(27)に決勝点を許して敗戦。昨季の開幕戦も、後にJ1昇格するC大阪に0-1で敗れており、2年連続で相手を押し込みながらの悔しい黒星発進となった。史上29人目のJ2・300試合を勝利で飾れなかった中島は「去年と同じ展開になって残念だけど、攻撃の形は固まりつつある。あとはフィニッシュの精度を上げていければ」と切り替え、節目についても「FWは途中出場でも1試合になるから」と謙虚に受け止めていた。
町田は2年連続で初戦を落としたものの、J2復帰した昨季は7位と躍進。4月に一時、クラブ史上初の首位に浮上した。その中で山形から加入した中島は全42試合に先発し、キャリア最多となる14ゴール。33歳になる今季も「昨年以上の数字を残す」活躍が期待されている。J1では鹿島、仙台、山形で計95試合に出場。Jリーグ通算400試合にも、合算であと「5」に迫っている。【木下淳】
J2通算300試合出場を達成した町田の中島である。
先発フル出場したが、チームは敗戦、記念試合を飾ることは出来なかった。
町田は昨季も開幕戦を0-1で敗れており、中島は「去年と同じ展開になって残念だけど、攻撃の形は固まりつつある。あとはフィニッシュの精度を上げていければ」と語る。
ここから、巻き返し、上位を狙うのだ。
中島のゴールを期待しておる。

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徳島・太郎、開幕戦決勝弾
【徳島 vs 東京V】杉本太郎、移籍後初ゴール!
2017年2月26日(日)

前半26分に徳島は、馬渡和彰の突破から杉本太郎がネットを揺らし先制点を奪う!
その後、追加点は奪えなかったものの東京Vの反撃をかわし1-0で勝利。開幕戦を勝利で飾った。」
写真=ゴール後、ジャンプ一番喜びを表す杉本太郎。
徳島 新加入のFW杉本あいさつ代わりのVゴール 5年ぶり開幕星にポカスタ熱狂

前半26分、先制ゴールを決めガッツポーズする徳島・杉本
「明治安田生命J2、徳島1-0東京V」(26日、鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム)
J2が26日に開幕した。徳島はホームで東京Vと対戦し、前半26分に今季新加入のFW杉本太郎(21)がゴールを決めて1-0で勝利。5年ぶりとなる開幕戦白星を飾った。讃岐はアウェーで熊本に1-2で敗れ、愛媛はホームで金沢に1-0で勝利。岡山はアウェーで名古屋に0-2で敗れた。
新生・ヴォルティスが快勝発進だ。5年ぶりの開幕戦勝利にホームのサポーターが沸き上がる。「中盤を支配し、試合をうまくコントロールできた。まずは勝てて良かった」。今季就任したスペイン出身のリカルド・ロドリゲス新監督は冷静に試合を振り返った。
今季初ゴールが生まれたのは前半26分だ。MFカルリーニョスからのロングフィードを受けたMF馬渡が左サイドを突破し、中央へマイナスのクロス。中央のスペースに走り込んだFW杉本が鋭く右足を振り抜きネットを揺らした。
「馬渡選手がいいボールをくれたので、絶対に枠に飛ばそうと思った」と杉本。162センチの小柄な21歳は今季、鹿島から期限付き移籍で新加入。「試合に出て成長するため」に、選手層の厚い常勝軍団を離れ、徳島に来た。あいさつ代わりのゴール。「緊張感はあったけど、決めることができて良かった」と喜んだ。
12人の新戦力が加わったチームは、指揮官が掲げる「ボールを保持してアグレッシブに攻める」というコンセプトのもと、高知、宮崎でのキャンプで戦術を練り上げてきた。J1新潟との練習試合で6-0で大勝。好調のまま開幕を迎え、最高の形でスタートを切った。
次節は3月4日、アウェーで京都戦。「勝利を続けて多くのファンにスタジアムに来てもらいたい。次も勝ち点3を取りたい」とロドリゲス監督は力を込めた。殊勲弾の杉本は「次もゴールにつながるプレーをして、チームの勝利に貢献したい」。勢いに乗って開幕連勝を狙う。
決勝弾を決めた徳島の太郎である。
左サイドからのマイナスクロスをPAに突入し豪快に決めた。
いわゆる“よだれ”である。
先発起用した監督の期待に応え結果を出した。
今季は徳島の躍進があるのではなかろうか。
これからも活躍の報を待っておる。

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2017年2月26日(日)

前半26分に徳島は、馬渡和彰の突破から杉本太郎がネットを揺らし先制点を奪う!
その後、追加点は奪えなかったものの東京Vの反撃をかわし1-0で勝利。開幕戦を勝利で飾った。」
写真=ゴール後、ジャンプ一番喜びを表す杉本太郎。
徳島 新加入のFW杉本あいさつ代わりのVゴール 5年ぶり開幕星にポカスタ熱狂

前半26分、先制ゴールを決めガッツポーズする徳島・杉本
「明治安田生命J2、徳島1-0東京V」(26日、鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム)
J2が26日に開幕した。徳島はホームで東京Vと対戦し、前半26分に今季新加入のFW杉本太郎(21)がゴールを決めて1-0で勝利。5年ぶりとなる開幕戦白星を飾った。讃岐はアウェーで熊本に1-2で敗れ、愛媛はホームで金沢に1-0で勝利。岡山はアウェーで名古屋に0-2で敗れた。
新生・ヴォルティスが快勝発進だ。5年ぶりの開幕戦勝利にホームのサポーターが沸き上がる。「中盤を支配し、試合をうまくコントロールできた。まずは勝てて良かった」。今季就任したスペイン出身のリカルド・ロドリゲス新監督は冷静に試合を振り返った。
今季初ゴールが生まれたのは前半26分だ。MFカルリーニョスからのロングフィードを受けたMF馬渡が左サイドを突破し、中央へマイナスのクロス。中央のスペースに走り込んだFW杉本が鋭く右足を振り抜きネットを揺らした。
「馬渡選手がいいボールをくれたので、絶対に枠に飛ばそうと思った」と杉本。162センチの小柄な21歳は今季、鹿島から期限付き移籍で新加入。「試合に出て成長するため」に、選手層の厚い常勝軍団を離れ、徳島に来た。あいさつ代わりのゴール。「緊張感はあったけど、決めることができて良かった」と喜んだ。
12人の新戦力が加わったチームは、指揮官が掲げる「ボールを保持してアグレッシブに攻める」というコンセプトのもと、高知、宮崎でのキャンプで戦術を練り上げてきた。J1新潟との練習試合で6-0で大勝。好調のまま開幕を迎え、最高の形でスタートを切った。
次節は3月4日、アウェーで京都戦。「勝利を続けて多くのファンにスタジアムに来てもらいたい。次も勝ち点3を取りたい」とロドリゲス監督は力を込めた。殊勲弾の杉本は「次もゴールにつながるプレーをして、チームの勝利に貢献したい」。勢いに乗って開幕連勝を狙う。
決勝弾を決めた徳島の太郎である。
左サイドからのマイナスクロスをPAに突入し豪快に決めた。
いわゆる“よだれ”である。
先発起用した監督の期待に応え結果を出した。
今季は徳島の躍進があるのではなかろうか。
これからも活躍の報を待っておる。

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鹿島のプレイは淡々としていた
【鹿島×FC東京|戦評】王者・鹿島はなぜ敗れたのか
白鳥和洋(サッカーダイジェスト)
2017年02月26日
鹿島のプレーは淡々としていた。

決定機を決められなかったP・ジュニオール。写真:田中研治
[J1第1節]鹿島0-1FC東京/2月25日/カシマ
どちらに転んでもおかしくない展開だった。一進一退の攻防という表現がピタリとハマる試合だったが、ホームの鹿島はフラストレーションを溜めているようにも見えた。それは、右SB・西のコメント──「やっていてワクワクする感じではなかった。相手が上手くそういう試合に持っていったのかもしれない」──からも窺えるだろう。
一方で、FC東京のイレブンからは溢れんばかりの闘志が感じ取れた。森重と丸山の両CBが激しいタックルで鹿島の金崎やP・ジュニオールを潰せば、右SBの室屋も渾身のスライディングタックルで対峙した土居や小笠原らの闘争心を削りに行く。
かかってこいと言わんばかりの守備でピンチを凌いだFC東京のDF陣とは対照的に、冷静なポジショニングで鹿島のパスコースを狭めていたのが、ボランチで新戦力の髙萩だった。橋本を含む2ボランチと4バックの連係、さらに前線4枚の献身的なプレスもあって、こと守備に関してはほぼ満点だった。
対して鹿島のプレーは淡々としていた。良く言えば丁寧なのだが、悪く言えば思い切りの良さがない。FC東京の執拗なディフェンスを細かいパスでかわすシーンもあったが、西が言うように「ワクワクする感じではなかった」。シュートに行けそうな場面でもそうせずにパスを選択するなど、いわゆる“怖さ”がなかったのだ。
なにより印象的だったのは、後半途中に金崎がエリア内の右まで持ち上がった後のプレー。普段ならシュートに行きそうなシーンで、エリア外にいるL・シルバに横パスを出したのだ。確かにあまり角度はなかったが、あそこはシュートを狙ってもよかったのではないか。
エースの金崎が精彩を欠いた状況下でも、鹿島には先制するチャンスがあった。59分、土居のスルーパスに抜け出したP・ジュニオールがGKの林と1対1になった場面である。あそこで決めていればFC東京の勢いを止められたはずだったが、この日最大の決定機を鹿島はモノにできなかった。
後半に入ってややプレーの強度が落ちてきたFC東京だが、途中出場したMFの中島が突破口を開く。半ば強引のドリブルを何度も仕掛け、終盤の82分にはカットインから渾身のミドルを打ってオウンゴールを誘発したのだ。
中島のシュートを上手く弾けなかったGKクォン・スンテのミスのようにも映るが、FC東京の大久保は「グラウンドが少しボコボコで、GKは弾くしかなかった」と分析する。打たなければ、なにが起こるか分からない──。そうした中島のチャレンジ精神が先制点を呼び込んだのだろう。
L・シルバも後半はミスパスを連発。
0-1で敗れたFC東京戦で判断するかぎり、鹿島の敗因のひとつは新戦力と既存戦力のコンビネーションの悪さにあった。前半は守備面で輝いていたL・シルバも後半はミスパスを連発。カウンターになりそうな局面でより正確なパスを味方に出していれば、優位に試合を進められたに違いない。
FWのP・ジュニオールにしても、エリア付近でのワンツーやコンビネーションが合わず、自滅するようなシーンが幾度か見受けられた。
もっとも、彼らのプレーの精度を狂わせたのはFC東京の挑発的な守備だったかもしれない。厳しいタックルを受け続けたL・シルバは何度か怒りを露わにし、審判に抗議していた。L・シルバの心を乱したという点でも、FC東京のディフェンスは効いていた。
試合内容からすればスコアレスドローが妥当な結果だった。それでも、このゲームに懸ける意気込みはもしかするとFC東京のほうが上だったかもしれない。左SBの太田は言う。
「シーズン全体を見渡すより、まずは鹿島戦。ここだけに集中してきた」
34分の1ではなく、目の前の1試合に集中する。そうした割り切りがアグレッシブなプレーにつながっていたのかもしれない。
サッカーダイジェストの白鳥氏によるFC東京戦の選評である。
「鹿島の敗因のひとつは新戦力と既存戦力のコンビネーションの悪さにあった」と述べる。
確かにレオ・シルバのパスミスはリズムを狂わしたし、PJはチャンスを潰した。
そのあたりに敗因を見いだすことは容易い。
とはいえ、そういう簡単なものではなかろう。
複雑な要因が絡み合って試合結果が出るのだ。
あれこれ後からいうのは楽しいもの。
その一つとして、この記事も楽しんだ。
次は連携も深まって、良い結果に結びつくであろう。
期待しておる。

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白鳥和洋(サッカーダイジェスト)
2017年02月26日
鹿島のプレーは淡々としていた。

決定機を決められなかったP・ジュニオール。写真:田中研治
[J1第1節]鹿島0-1FC東京/2月25日/カシマ
どちらに転んでもおかしくない展開だった。一進一退の攻防という表現がピタリとハマる試合だったが、ホームの鹿島はフラストレーションを溜めているようにも見えた。それは、右SB・西のコメント──「やっていてワクワクする感じではなかった。相手が上手くそういう試合に持っていったのかもしれない」──からも窺えるだろう。
一方で、FC東京のイレブンからは溢れんばかりの闘志が感じ取れた。森重と丸山の両CBが激しいタックルで鹿島の金崎やP・ジュニオールを潰せば、右SBの室屋も渾身のスライディングタックルで対峙した土居や小笠原らの闘争心を削りに行く。
かかってこいと言わんばかりの守備でピンチを凌いだFC東京のDF陣とは対照的に、冷静なポジショニングで鹿島のパスコースを狭めていたのが、ボランチで新戦力の髙萩だった。橋本を含む2ボランチと4バックの連係、さらに前線4枚の献身的なプレスもあって、こと守備に関してはほぼ満点だった。
対して鹿島のプレーは淡々としていた。良く言えば丁寧なのだが、悪く言えば思い切りの良さがない。FC東京の執拗なディフェンスを細かいパスでかわすシーンもあったが、西が言うように「ワクワクする感じではなかった」。シュートに行けそうな場面でもそうせずにパスを選択するなど、いわゆる“怖さ”がなかったのだ。
なにより印象的だったのは、後半途中に金崎がエリア内の右まで持ち上がった後のプレー。普段ならシュートに行きそうなシーンで、エリア外にいるL・シルバに横パスを出したのだ。確かにあまり角度はなかったが、あそこはシュートを狙ってもよかったのではないか。
エースの金崎が精彩を欠いた状況下でも、鹿島には先制するチャンスがあった。59分、土居のスルーパスに抜け出したP・ジュニオールがGKの林と1対1になった場面である。あそこで決めていればFC東京の勢いを止められたはずだったが、この日最大の決定機を鹿島はモノにできなかった。
後半に入ってややプレーの強度が落ちてきたFC東京だが、途中出場したMFの中島が突破口を開く。半ば強引のドリブルを何度も仕掛け、終盤の82分にはカットインから渾身のミドルを打ってオウンゴールを誘発したのだ。
中島のシュートを上手く弾けなかったGKクォン・スンテのミスのようにも映るが、FC東京の大久保は「グラウンドが少しボコボコで、GKは弾くしかなかった」と分析する。打たなければ、なにが起こるか分からない──。そうした中島のチャレンジ精神が先制点を呼び込んだのだろう。
L・シルバも後半はミスパスを連発。
0-1で敗れたFC東京戦で判断するかぎり、鹿島の敗因のひとつは新戦力と既存戦力のコンビネーションの悪さにあった。前半は守備面で輝いていたL・シルバも後半はミスパスを連発。カウンターになりそうな局面でより正確なパスを味方に出していれば、優位に試合を進められたに違いない。
FWのP・ジュニオールにしても、エリア付近でのワンツーやコンビネーションが合わず、自滅するようなシーンが幾度か見受けられた。
もっとも、彼らのプレーの精度を狂わせたのはFC東京の挑発的な守備だったかもしれない。厳しいタックルを受け続けたL・シルバは何度か怒りを露わにし、審判に抗議していた。L・シルバの心を乱したという点でも、FC東京のディフェンスは効いていた。
試合内容からすればスコアレスドローが妥当な結果だった。それでも、このゲームに懸ける意気込みはもしかするとFC東京のほうが上だったかもしれない。左SBの太田は言う。
「シーズン全体を見渡すより、まずは鹿島戦。ここだけに集中してきた」
34分の1ではなく、目の前の1試合に集中する。そうした割り切りがアグレッシブなプレーにつながっていたのかもしれない。
サッカーダイジェストの白鳥氏によるFC東京戦の選評である。
「鹿島の敗因のひとつは新戦力と既存戦力のコンビネーションの悪さにあった」と述べる。
確かにレオ・シルバのパスミスはリズムを狂わしたし、PJはチャンスを潰した。
そのあたりに敗因を見いだすことは容易い。
とはいえ、そういう簡単なものではなかろう。
複雑な要因が絡み合って試合結果が出るのだ。
あれこれ後からいうのは楽しいもの。
その一つとして、この記事も楽しんだ。
次は連携も深まって、良い結果に結びつくであろう。
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FC東京戦コメント・報道
2017明治安田生命J1リーグ 第1節

鹿島アントラーズ:石井 正忠
開幕戦、多くの方がスタジアムに来て選手を応援してくれたが、悔しい負け方をしてしまった。前半は、なかなか相手の深いところにボールを運ぶことができず、少し耐える形になった。後半は相手のペースも少し落ちるという予想のなか、自分たちがボールを持てる時間が多くなった。そこで多くのチャンスを作ったが、決めきることができず、負けてしまい残念だ。中2日でACLの試合があるので、切り替えていきたい。
Q. 西選手と三竿選手を交代して、さらに山本選手とサイドを入れ替えたが、その意図は?
A. 大伍の足の状態で問題があったので、そこは前半から気にしていた。その影響で交代することになった。サブに同じようなメンバーが入っている場合、同じ交代をすることは今後も考えられる。

【クォン スンテ】
勝ちたかったが、残念な結果で悔しい。(失点の場面は)シュートを打たれたとき、思ったよりもボールスピードが速かった。キャッチでミスをするよりはパンチングで強くはじこうとした。判断ミスだった。しっかりキャッチできていれば問題なかった。これをきっかけにより良い判断ができるようにしていきたい。
【昌子 源】
楽な時間帯で、もう少し押し込めた印象。シュートを打たないことには入らない。そこは伝えたい。僕たちDF陣は、前線の選手を信じて、常に0失点を意識したい。全勝を掲げてきて、いきなり負けてしまったが、これで優勝できなくなったわけではない。最低限、戦う姿勢を見せないといけない。すぐACLになるので、切り替えたい。
【三竿 雄斗】
悔しいです。(失点の場面は)コーナーキックにできればと思ったが、ボールがすべって勢いがあった。こぼれ球がくるとは何となく分かって詰めていた。もったいなかった。精神的にきついけど、切り替えて準備をしてチームに貢献したい。
【土居 聖真】
1点を取れれば楽になった試合だった。チームとして、早めに点を取れるようにすることが大事。後半は引かれてスペースがなかった。FWよりも2列目より後ろの選手たちがシュートをもっと打つべきだと思った。試合後にそのへんは話し合いが必要だと思う。すぐに次の試合が来るので、そこに向けてやっていきたい。
【西 大伍】
あまりプレーしていてワクワクする感じではなかった。相手がうまくそう持っていっていたのかもしれない。後半は相手が落ちたので、チャンスが来ると思っていたが。簡単につないで、サイドを崩したりできればよかった。
FC東京戦

本日行われたFC東京戦は0-1で負けを喫しました。
第1節
2017年2月25日(土)14:04KO カシマ
[ 石井 正忠監督 ]
今日の開幕戦、多くの方がカシマスタジアムを訪れて選手を応援してくれましたけれども、その中で悔しい負け方をしてしまいました。前半は、なかなか相手の深いところにボールを運ぶことができず、耐えた前半だったかなという感じだった。後半は相手のペースも少しは落ちてくるんじゃないかという予想の中、相手が引いたのか、自分たちがボールを持てる時間が多くなって、多くのチャンスを作れたんですけど、そこで決め切ることができませんでした。それで負けてしまって非常に残念です。私たちのチームはすぐにACLがありますので、中2日ですけどそこに切り替えていきたいなと思います。
--西 大伍選手の交代の意図をお願いします。
大伍の足の部分で問題がありました。そこは前半から気にしていた部分で、代える形にしました。
--今後も山本 脩斗選手が右に入ることはあり得ますか?
控えにそういう選手が入っているときは、脩斗が右に入って(三竿)雄斗が左に入ることになると思います。
第1節
2017年2月25日(土)14:04KO カシマ
[ 西 大伍 ]
足は2日前くらいの練習で痛めていた。試合はやっていてワクワクする感じはなかった。相手がそういう展開にうまく持っていったのかもしれない。後半になって相手は落ちたのでチャンスはあると思った。これから相手のいろんなやり方に対応していければ成長していけると思う。この敗戦は重くはない。「開幕感」もあんまりないので。ACLに行くかどうかはこれからの判断になると思います。
[ 昌子 源 ]
堅い試合になると思っていました。お互いに守備が持ち味のチーム。両チームに言えることだけど、もっと決定機を作らないといけなかった。負けているのにゴールキックにヘディングで競らないとか、僕らとしては非常にストレスのたまる試合だった。FW陣にはもっとシュートを打ってほしい。打てば何かが起きるかもしれないし、打たなければ何も起こらない。(中島)翔哉にシュートまで行かれたのは反省しなければいけないけれど、あれもシュートを打ったからこそ。これで全勝はなくなった。開幕の大事さはみんな分かっている。戦う姿勢を見せられなかった。
大型補強のFC東京が粘り強い戦いで鹿島を撃破
開幕戦という独特の緊張感が漂う中でのキックオフは、互いに激しく中盤でぶつかり合うことから始まった。クォン スンテ、レオ シルバ、ペドロ ジュニオールの新加入3人を先発させた鹿島に対して、FC東京は林 彰洋、太田 宏介、髙萩 洋次郎、永井 謙佑、大久保 嘉人と5人の新加入選手を試合開始からピッチに送り込んだ。
サイドを起点に攻撃を仕掛けたい鹿島は、右から遠藤 康、左から土居 聖真を起点に攻撃を仕掛けようとする。しかし、FC東京の守備意識も高く、得意のサイド攻撃で相手を押し込むことができない。2トップの金崎 夢生とペドロ ジュニオールも森重 真人と丸山 祐市に抑えられてしまい、攻撃の起点を作れない時間が続く。
FC東京に目を移すと、攻撃面の構築は開幕戦ということもあり理想形に到達するのはこれから。7分、相手のクリアを拾ったところから大久保 嘉人が強烈なシュートを放ったものの、クォン スンテのセーブに遭いゴールならず。40分には髙萩のゲームメイクから室屋 成のクロスに永井が飛び込んだもののボールに触ることができず、前半はスコアレスで終えた。
後半になると鹿島がアクセルを踏み、相手陣内で攻撃する時間を増やしていく。54分にはレオ シルバがカウンターを作り出し、3対2の数的優位な状況を生み出したが、土居から金崎へのパスはオフサイド。59分にはペドロ ジュニオールが高い位置でボールを奪い、土居とのパス交換でペナルティエリア内からシュートを放つも、これは林がはじき出してゴールを許さない。続く63分にはペドロ ジュニオールのクロスに金崎が飛び込んだが合わせることができず、決定力を欠く。しかし、シュート2本で終わっていた前半とは違った攻撃を見せていた。
ところが、ゴールを決められないまま時計の針が進んでいくと、FC東京も中島 翔哉を入れてカウンターからチャンスを作っていく。すると82分、左サイドからカットインした中島がシュートを放つと、強烈な弾道がクォン スンテを襲う。「思ったよりボールのスピードが速かった」と感じたクォン スンテはとっさにキャッチングからパンチングに対応を変えると、それが戻ってきていた三竿 雄斗の足に当たり、オウンゴールでFC東京が先制点を奪う。
さらに攻撃のギアを上げて1点を奪いに行った鹿島だったが、FC東京の堅い守りを崩すことができず、リーグ戦では2007年以来となるカシマスタジアムでの勝利をFC東京に譲った。
「多くの方がカシマスタジアムを訪れて選手を応援してくれましたけれども、その中で悔しい負け方をしてしまいました」
そう言って悔しさを露わにした石井 正忠監督。
「私たちのチームはすぐにACLがありますので、中2日ですけどそこに切り替えていきたいなと思います」
就任以来、鹿島に対して2連勝を飾った篠田 善之監督は「何より勝点3を取れたことが良かった。この勝利でチームはひとつ前進した」と新シーズンのスタートに手応えを感じていた。
[ 文:田中 滋 ]
中島翔哉のミドルがOG誘発!大久保嘉人ら新戦力5人先発のFC東京が王者・鹿島を撃破
17/2/25 15:55
[2.25 J1第1節 鹿島0-1FC東京 カシマ]
2017シーズンのJ1リーグが25日、開幕し、昨季王者の鹿島アントラーズはホームでFC東京と対戦した。試合は0-0の拮抗した展開が続いたが、後半37分にFC東京がオウンゴールで先制すると、これが決勝点となり、1-0で王者を撃破。最高の形で白星発進を切った。
鹿島は21日のACL蔚山現代戦(2-0)から先発5人を変更。DF西大伍、MF小笠原満男、MF遠藤康、MF土居聖真、FWペドロ・ジュニオールが18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)以来、公式戦2試合ぶりの先発となった。
今オフに大型補強を敢行したFC東京はFW大久保嘉人、MF永井謙佑、MF高萩洋次郎、DF太田宏介、GK林彰洋の新戦力5人が先発。システムは4-2-3-1で、高萩はMF橋本拳人とダブルボランチを組み、2列目は右からMF河野広貴、MF東慶悟、永井。大久保が1トップを務めた。
序盤から積極的に攻め込んだのはアウェーのFC東京だった。前半4分、右サイドバックのDF室屋成が右足でミドルシュート。同7分にはゴール前のこぼれ球を拾った東がフリーの大久保嘉につなぎ、PA内右の角度のない位置から右足を振り抜いたが、惜しくもゴールとはならなかった。
その後は徐々にホームの鹿島も押し返していくが、両チームともに決定機をなかなかつくれず、試合は膠着状態が続く。FC東京は敵陣で何度もファウルを誘い、FKのチャンスを獲得するが、得点にはつながらず。前半37分、高萩のミドルシュートもGKクォン・スンテにキャッチされ、前半は互いに見せ場少なく、スコアレスで折り返した。
後半11分に鹿島ベンチが動く。西に代えてDF三竿雄斗を投入。三竿雄は左サイドバックに入り、DF山本脩斗が右サイドバックに移った。FC東京は後半14分、太田の右CKからゴール前の浮き球を永井がつなぎ、大久保が右足でシュート。至近距離からの決定的な場面だったが、ボールはクロスバーを越え、先制点とはならなかった。
鹿島も直後の後半14分に決定機。ペドロが土居とワンツーの形でPA内に切れ込み、右足を振り抜いたが、林のビッグセーブに阻まれる。互いにチャンスを生かせず、FC東京は後半19分、河野に代えてMF中島翔哉を投入。中島は左サイドハーフの位置に入り、永井が右に回った。
鹿島は後半23分から小笠原に代わってMF永木亮太がピッチに入った。互いに選手交代を行い、局面の打開を図るが、ゴールが遠い。鹿島は後半31分、最後の交代カードで遠藤に代えてFW鈴木優磨を投入。鈴木はそのまま右サイドハーフに入った。一方のFC東京は同33分、東に代えてFW前田遼一を投入。前田と大久保嘉の2トップに変更した。
すると後半37分、ついに均衡が破れる。FC東京は中島が左サイドから中に切れ込み、右足でミドルシュート。目前でワンバウンドしたボールをクォン・スンテが前に弾き、これが三竿雄に当たってそのままゴールマウスに吸い込まれた。痛恨のオウンゴールで先制を許した鹿島。最後の反撃も及ばず、そのまま0-1で敗れ、連覇を目指すシーズンは黒星スタートとなった。
(取材・文 西山紘平)
【J1速報】鹿島がまさかの黒星スタート。新加入DFのオウンゴールでFC東京に0-1
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年02月25日
均衡が破れたのは82分、中島のミドルから…。

金崎(33番)は不発。FC東京のタイトな守備に封じられた。写真:田中研治
[J1リーグ開幕戦]鹿島0-1FC東京/2月25日/カシマ
J1の開幕戦が25日、各地で行なわれた。昨季王者の鹿島は、ホームでFC東京と対戦し、0-1で敗れた。
鹿島は従来通りの4-4-2を採用し、GKにはクォン・スンテ。最終ラインは左から山本脩斗、昌子源、植田直通、西大伍。小笠原満男とレオ・シルバが2ボランチを組み、左MFに土居聖真、右MFに遠藤康。2トップに金崎夢生とペドロ・ジュニオールが入った。
一方のFC東京は4-2-3-1を採用。GK林彰洋、最終ラインは左から太田宏介、丸山祐市、森重真人、室屋成。2ボランチに橋本拳人、髙萩洋次郎が入り、2列目は左から永井謙佑、東慶悟、河野広貴。そして1トップには大久保嘉人を据えた。
両チームともに守備意識が高く、前半は手堅い展開が続いた。鹿島は2ボランチの小笠原とL・シルバからの配球で攻撃を組み立てる。一方のFC東京は、SBの室屋が果敢にオーバーラップして右から崩しにかかった。
試合はまさに一進一退の攻防と言える展開で、前半終盤まで推移。次第に運動量に勝るFC東京の攻撃シーンが目立つようになったが、太田や室屋のクロスが中央に合わずにゴールを奪うまでには至らない。
すると鹿島は42分、相手セットプレーからのカウンターでP・ジュニオールが抜群のスピードを披露。一気に相手ペナルティエリア内まで持ち込んだが、DFに阻まれてチャンスを逃した。
鹿島はその後、何度かセットプレーを迎えたが、決定的な場面は作れない。前半はそのまま0-0で終了した。
後半に入ると、56分に西に代わって三竿雄がピッチへ。三竿雄が左SBに入り、山本が右SBにスライドした。
59分、FC東京がビッグチャンスを迎える。太田のCKをニアですらし、永井がつないでファーの大久保がシュート。決定的な場面だったが、大久保のシュートはゴール上に外れた。
その直後、鹿島がチャンスを作る。土居のスルーパスでペナルティエリア内に侵入したP・ジュニオールが右足を振り抜く。しかし、このシュートは、GK林のファインセーブに阻まれた。
63分にFC東京が攻撃のテコ入れとして、河野に代えて中島翔哉を投入。その中島が東との連係で左サイドを崩したが、クロスはDFにブロックされた。
鹿島は68分にふたり目の交代。小笠原を下げて永木亮太を投入する。さらに75分、遠藤に代えて鈴木優磨を入れ、交代枠を使い切った。
対するFC東京は78分に東に代えて前田遼一をピッチに送り込む。前田が1トップに入り、大久保がトップ下に下がった。
ついに82分、試合が動く。先制したのはFC東京だ。左サイドから持ち込んだ中島がシュート。これはGKにセーブされたが、こぼれ球が鹿島DF三竿雄に当たってゴールに吸い込まれた。
1点をリードされた鹿島はなんとか追いつこうと攻撃の手を強めたが、FC東京の守備を最後まで崩せず。そのまま0-1でタイムアップの笛が鳴り、鹿島が開幕戦を落とした。
ゼロックス・スーパーカップ、ACLと連勝を飾っていた鹿島は、今季公式戦で初の黒星。一方のFC東京は開幕戦をものにして幸先の良いスタートを切った。
【J1採点&寸評】鹿島 0-1 FC東京|マン・オブ・ザ・マッチは“超”ビッグセーブの林。注目の大久保、髙萩、L・シルバは…
白鳥和洋(サッカーダイジェスト)
2017年02月25日
鹿島――クォン・スンテがあそこで防いでいれば…。

【警告】鹿島=小笠原(61分) FC東京=永井(89分)
【退場】鹿島=なし FC東京=なし
【MAN OF THE MATCH】林彰洋(FC東京)
[J1第1節]鹿島0-1FC東京/2月25日/カシマ
【チーム採点・寸評】
鹿島 5.5
パスミスが目立った後半の戦いぶりはいただけない。得点源の金崎が抑え込まれてしまったのも敗因のひとつだろう。
【鹿島|採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 5
失点につながったパンチングが悔やまれた。あそこさえ防いでいればおそらく負けていなかっただけに、評価はかなり厳しいものに。
DF
3 昌子 源 6
最後まで大崩れせず、根気よく守った。植田との連係も悪くなく、大久保、前田らを上手く封じていた。
5 植田直通 5.5
前半は大久保を自由にさせず、後半も安定した守備。ただ、0-1で迎えた85分のボレーシュートはせめて枠に飛ばしてほしかった。
16 山本脩斗 6
前半は左SBとして大久保や河野の動きに戸惑うことなく、及第点の働き。西が交代後は右に移って中島や永井と好バトルを展開した。
22 西 大伍 5.5(56分OUT)
対面した永井に裏をとられず、機を見たオーバーラップでアクセント。とはいえ、残念ながら大きなインパクトは残せなかった。
MF
4 レオ・シルバ 5.5
肝心な局面でパスミスが多く、後半は不安定な出来。前半のパフォーマンスは悪くなかったが、やや失望感が上回った。
8 土居聖真 5.5
左サイドを献身的にカバーし、攻守両面で地味ながらも効いていた。だが、後半に入ってボールになかなか絡めなくなった点はマイナスだろう。
25 遠藤 康 5(76分OUT)
FC東京の守備網を打ち破れず、不完全燃焼。得意のパスも精度を欠き、スムーズな攻撃を展開できなかった。
40 小笠原満男 5.5 (68分OUT)
押し込まれる時間帯でも慌てず、巧みなボール捌きと的確な潰しでチームを引き締めた。後半に入って守備の強度が下がった印象で、結果的に及第点を下回る採点に。
鹿島――金崎はシュートチャンスに恵まれなかった。

小笠原は無念の途中交代。黒星スタートのチームを立て直せるか。写真:田中研治
FW
7 ペドロ・ジュニオール 5.5
前線でタメを作れる技術はさすがのひと言。しかし、59分の絶好機を決められず、ヒーローになり損ねた。
33 金崎夢生 5
前半はまったくといっていいほど仕事ができなかった。後半はやや持ち直したとはいえ、シュートチャンスには恵まれなかった。
交代出場
DF
15 三竿雄斗 5(56分IN)
73分には崩しの局面で丁寧なボール捌きが光った。だが、集中を欠く場面もありオウンゴールに関与。安定感という意味では物足りなかった。
MF
6 永木亮太 6(68分IN)
小笠原に代わりキャプテンマークを巻き、中盤の底で守備に尽力。L・シルバをフォローするような形でビルドアップにも加わった。
FW
9 鈴木優磨 ‐(76分IN)
思うようにボールを受けられずフラストレーションを溜めるシーンも。本人もこの日の出来には満足していないだろう。
監督
石井正忠 5
リードされてから変化をもたらすことができなかった。不運な部分もあったとはいえ、ホーム開幕戦での黒星は痛恨だ。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
FC東京――称賛すべきは林のビッグセーブ。
【チーム採点・寸評】
FC東京 6.5
07年から勝てていなかったカシマスタジアムで勝利。鉄壁の守備で無失点に抑え、鹿島のお株を奪う試合巧者ぶりが光った。
【FC東京|採点・寸評】
GK
33 林 彰洋 7 MAN OF THE MATCH
称賛すべきは59分のビッグセーブ。P・ジュニオールのシュートをストップしてチームに勢いをもたらした点で、MOMに相応しい。
DF
2 室屋 成 6.5
迫力満点のスライディングタックルをかますなど気合い十分。ライン際で金崎を押し出した33分の守りも印象深い。
3 森重真人 7
最終ラインを統率しながら、ビルドアップにも顔を出す“幅の広さ”は相変わらず。対人の強さも健在だった。
5 丸山祐市 7
金崎を挑発するようなディフェンスで鹿島を苛立たせた印象。クールなスタンスでフィジカルの強さをアピールしていた。
6 太田宏介 6.5
何度かあったFKやCKのチャンスをモノにできなかったのは残念。それでも、下を向くことなく最後まで走り抜くスタミナは素晴らしかった。
MF
8 髙萩洋次郎 6.5
シンプルなプレーでチームに落ち着きをもたらした。決定的な仕事こそなかったものの、嫌らしい位置取りでピンチの芽を摘んだ。
15 永井謙佑 6
自慢のスピードが生きる場面が少なく、40分には室屋のクロスに頭で合わせられなかった。ただ、守備での大きな貢献は見逃せない。
17 河野広貴 5.5(63分OUT)
パスの狙いどころは良かったが、なかなかチャンスに結び付けられなかった。体力をやや消耗した後半も大きな存在感を示せず……。
37 橋本拳人 6.5
右膝の怪我も癒え、コンディションは良好。髙萩との良いバランスを取りながら、セカンドボールを拾いまくっていた。
38 東 慶悟 5.5(78分OUT)
トップ下のポジションに捉われず、豊富な運動量で広範囲をカバー。後半も精力的にゴールへと迫ったが、78分に途中交代を余儀なくされた。
FC東京――中島はオウンゴールを誘発して勝利の立役者に。
FW
13 大久保嘉人 5.5
7分に至近距離から放ったシュートは惜しくも枠外。59分の決定機もふかしてしまい、FC東京でのリーグ初戦を勝利で飾れなかった。
交代出場
MF
23 中島翔哉 6.5(63分IN)
得意のドリブルでチャンスを作り、終盤の82分には思い切りの良いミドルでオウンゴールを誘発。勝利の立役者のひとりだろう。
FW
20 前田遼一 ‐(78分IN)
大久保のマークを分散した意味で良い動きをしていた。前線からのプレッシングをさぼらず、チームの勝利のために走った。
監督
篠田善之 6.5
結果的に中島の投入は当たった。攻撃面の連係に課題を残すも、開幕戦での白星は何にも代えがたい収穫だ。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
鹿島クォン・スンテ「判断ミス」不運OGで黒星発進
[2017年2月25日19時15分]

開幕黒星スタートとなりサポーターに頭を下げる鹿島イレブン(撮影・鈴木みどり)

開幕戦を飾れず勝利に沸く東京イレブンを背にがっくりする鹿島FW鈴木(撮影・小沢裕)
<明治安田生命J1:鹿島0-1東京>◇第1節◇25日◇カシマ
昨季J1と天皇杯を制し、クラブW杯でも準優勝した鹿島アントラーズが、ホームでFC東京相手に0-1。不運のオウンゴールで黒星スタートをきった。
相手に決定機を何度か許しても、DF昌子源(24)を中心に体を張った守備を継続した。だが、後半37分、相手のミドルシュートをGKクォン・スンテが防いだものの、途中出場DF三竿雄斗(25)がクリアミス。「(ゴールの)右側に蹴ってCKにしようと思ったけれど、ボールが滑ってしまった。1つの場面で勝ち点3を失ってしまったので悔しい」。昨季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を制し、今季新加入のクォン・スンテも「シュートを打たれた時に、思ったよりもボールが速かった。最初はキャッチのつもりだったが、相手も見えていたので大きくはじこうと思った。それが判断ミスだった」と悔やんだ。
攻撃陣もシュートを6本しか打てず、無得点に終わった。後半14分にはMF土居聖真(24)のパスを受けたFWペドロ・ジュニオール(30)がGKと1対1となったが、右足シュートは好セーブに阻まれた。石井正忠監督(50)は「開幕戦に多くの方が来てくれたのに、悔しい負けかたをしてしまった。後半は相手が引いた中で自分たちがボールを持てる時間が多かったが、決めきることができなかった。すぐにACLの試合があるので、そこに切り替えていきたい」。中2日で迎えるACLの敵地ムアントン(タイ)戦を見据えた。【鎌田直秀】
世界2位鹿島、J9位東京に● 昌子ストレスたまる
[2017年2月26日9時50分 紙面から]

後半、鹿島MF小笠原(左)はドリブル突破する東京FW大久保嘉を止めに行きファウルとなる(撮影・小沢裕)
<明治安田生命J1:鹿島0-1東京>◇第1節◇25日◇カシマ
昨季J1と天皇杯を制しクラブW杯準優勝の鹿島アントラーズは、オウンゴールで黒星発進となった。後半37分、GKクォン・スンテが相手シュートを防いだが、こぼれ球を途中出場したDF三竿雄が左足でクリアミス。「(ゴールの)右側に蹴ってCKにしようと思ったけれど、ボールが滑った。1つの場面で勝ち点3を失ったので悔しい」と肩を落とした。
18日の富士ゼロックス・スーパー杯浦和戦、21日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)第1戦蔚山(韓国)戦に比べ、積極性も欠いた。DFリーダーで新選手会長の昌子は、無得点に終わった攻撃陣の奮起にも期待。「シュートを打たないと入らないし、GKからのロングフィードを競らないとか、ストレスのたまる試合」。28日にはACLの敵地ムアントン(タイ)戦。「リーグも、これで優勝がなくなったわけではない。ACLもある」と前を向いた。
王者・鹿島、攻めあぐね早くも土…ACLへ指揮官「すぐ切り替える」

後半37分、痛恨のオウンゴールを献上した鹿島の三竿雄(右)
明治安田J1第1節第1日(25日、鹿島0-1FC東京、カシマ)昨季王者に早くも土がついた。公式戦2連勝と勢いをつけて迎えたはずのリーグ開幕戦で放ったシュートは6本だけ。DF西は「やっていてわくわくする感じがなかった」。後半に入り、ボールを支配するところまではプラン通り。しかしゴール前を固める相手を攻めあぐねた。全タイトル奪取を目標に中2日でアジア・チャンピオンズリーグのムアントン(タイ)戦がある。石井監督は「すぐ切り替えていきたい」と悔しさをかみ殺した。

試合に負け、うなだれる鹿島の選手=カシマサッカースタジアム(撮影・中井誠)
昨季王者が黒星発進…鹿島“一瞬の隙”OGで決勝点献上
明治安田生命J1開幕戦 鹿島0―1FC東京(2017年2月25日 カシマ)

開幕戦でFC東京に敗れガックリの鹿島イレブン
Photo By スポニチ
その瞬間、鹿島のホームスタジアムは異様なほどに静まりかえった。0―0で迎えた後半37分、痛恨のオウンゴールで失点。昨季王者がまさかの黒星発進だ。MF永木は「向こうが狙っている形で入れられてしまった。最初だったので勝ちたかったけど、切り替えるしかない」と必死に前を向いた。
勝負を分けたのは一瞬の隙だった。MF中島にミドルシュートを打たれた場面について、DF昌子は「2人で行けていたら」とシュート体勢に持ち込ませたカバーの薄さを指摘。さらに、GK権純泰(クォンスンテ)も「(中島の)シュートが思ったよりも速かったのと、グラウンドの状況でバウンドが良くなかった。パンチングのコントロールがうまくできなかった」と反省。クリアしようとしながらネットに押し込んでしまったDF三竿雄は「一つのシーンで全てが台無しになった」と肩を落とした。
前半は相手の戦況を見極めながら静かに耐え、後半に正確無比な攻撃で仕留めるのがいつものスタイル。だが、後半に入っても攻撃の迫力は影を潜めた。シュート数は前半が2本、後半が4本。MF土居は「後半は引かれた状態が多くてスペースがなかった。FWというより2列目以降の選手がシュートを打つべきだった」と修正しきれなかったことを悔やんだ。
開幕は白星で飾れなかったが、07年には黒星スタートからリーグを制している。28日には中2日でACL第2戦のアウェー・ムアントン(タイ)戦が待つ。全タイトル奪取へ、下を向いている暇はない。
≪鹿島 屈辱の零敗≫昨季年間王者・鹿島が0―1敗戦。開幕戦での完封負けは07年川崎F戦(●0―1)12年仙台戦(●0―1)に続き3度目。鹿島の完封負けは昨年11月29日・浦和とのCS第1戦(●0―1)以来11試合ぶり。
[ 2017年2月26日 05:30 ]
【鹿島】まさか2年ぶり黒星発進…オウンゴール献上DF三竿雄「台なしにしてしまった」
2017年2月26日7時0分 スポーツ報知

後半37分、鹿島・三竿雄(左から3人目)が痛恨のオウンゴールを献上
◆明治安田生命J1リーグ 第1節 横浜M3―2浦和(25日・日産スタジアム)
鹿島は2年ぶりの開幕黒星スタートとなった。後半37分、GKクォン・スンテがはじいたボールをDF三竿雄がクリアしきれず、オウンゴールで決勝点を献上。三竿雄は「1つの失点で台なしにしてしまった。CKに逃げようとした。もったいなかった」と振り返った。
攻撃では主にカウンターからゴールを狙ったが、FWペドロ・ジュニオールらが好機を生かせなかった。J1王者として迎える今季。MF土居は「打倒・鹿島で来る。鹿島に対してアクションを起こしてくる試合が多くなる」とし、それをはね返すために「先手を取ること」を課題に挙げた。DF昌子は「前線にはもっとシュートを打って欲しい」と、シュート6本に終わった攻撃陣に要求を出した。
昨季王者・鹿島まさかの黒星発進…石井監督「切り替える」

前半、反則の判定に抗議する金崎(左)と小笠原(手前)ら鹿島イレブン
「明治安田生命J1、鹿島0-1FC東京」(25日、カシマサッカースタジアム)
明治安田生命Jリーグは、J1・8試合で25年目のシーズンが開幕。昨季覇者の鹿島は元日本代表FW大久保嘉人(34)が加入した昨季年間9位のFC東京に敗れ黒星発進となった。
鹿島に早くも土がついた。公式戦2連勝で迎えた開幕戦。放ったシュートは6本だけで、DF西は「やっていてわくわくする感じがなかった。相手がうまく守ったということだと思う」と歯がゆそうに話した。
後半に入り、ボールを支配するところまではプラン通り。しかしゴール前を固める相手を攻めあぐね、決定機は少なかった。中2日でアジア・チャンピオンズリーグのムアントン(タイ)戦があり、石井監督は「すぐ切り替えていきたい」と悔しさを押し殺した。
鹿島、終始支配も攻撃陣不発

鹿島-FC東京 後半38分、鹿島・鈴木(左)の突破がFC東京・高萩に阻まれる=カシマスタジアム、村田知宏撮影
王者・鹿島は試練のスタートとなった。攻撃陣が精彩を欠き、後半37分にオウンゴールを献上。6年ぶりに本拠地で迎えた開幕戦で不本意な敗戦に、石井監督は「悔しい負け方」と無念さをにじませた。
両チーム無得点のまま迎えた試合終盤。相手のミドルシュートをGK権純泰がパンチングで防ぐも、帰陣した三竿雄に当たり、自陣のゴールネットを揺らしてしまった。権純泰は「思ったよりボールが速かった。もっと強くはじいていれば」と残念がった。
得点さえ決まっていれば負ける試合ではなかった。試合を終始支配していたのは鹿島。センターバックの昌子は「前でボールを奪えていた」と組織的な守備が機能し、相手に好機らしい好機を与えていなかった。
ただ、効果的な攻撃が仕掛けられない。「相手が引き気味でスペースがなかった」と土居。人数をかけてゴール前を守るFC東京にシュートはわずか6本。後半31分、直近の公式戦で2戦2発と好調の鈴木を投入してゴールをこじ開けようとしたが、時間が短すぎた。
積極的な補強で攻撃力が増した鹿島に対し、守備を固める相手は増えるだろう。相手は王者相手に果敢に攻めてくることも予想され、この日のオウンゴールは相手が遠目から積極的に狙ったシュートからだった。鹿島は敵陣でボールを保持する時間が増えても、ゴールを決める意識をもっと高めなければ、リーグ戦で苦戦するのは必至だ。
「FW陣が点を取るまで僕らはゼロで抑えていく」と昌子。守備陣が示す覚悟に攻撃陣が応えた先に、連覇への道のりは見えてくる。 (藤崎徹)
「FW陣にはもっとシュートを打ってほしい」と言う源、「FWよりも2列目より後ろの選手たちがシュートをもっと打つべき」と言う聖真に象徴されるように、シュートの少ない試合であった。
西が「ワクワクする感じではなかった」というのも、そういう部分が大きかったのではなかろうか。
もうちょっと強引に行っても良い部分があったのやもしれぬ。
とはいえ、それもこういった結果から言えること。
数多くあったCKから決まっておれば、試合結果は変わっておった。
石井監督の言うように、気持ちを切り替えて次の試合に臨む。
次戦の勝利を期待しておる。

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鹿島アントラーズ:石井 正忠
開幕戦、多くの方がスタジアムに来て選手を応援してくれたが、悔しい負け方をしてしまった。前半は、なかなか相手の深いところにボールを運ぶことができず、少し耐える形になった。後半は相手のペースも少し落ちるという予想のなか、自分たちがボールを持てる時間が多くなった。そこで多くのチャンスを作ったが、決めきることができず、負けてしまい残念だ。中2日でACLの試合があるので、切り替えていきたい。
Q. 西選手と三竿選手を交代して、さらに山本選手とサイドを入れ替えたが、その意図は?
A. 大伍の足の状態で問題があったので、そこは前半から気にしていた。その影響で交代することになった。サブに同じようなメンバーが入っている場合、同じ交代をすることは今後も考えられる。

【クォン スンテ】
勝ちたかったが、残念な結果で悔しい。(失点の場面は)シュートを打たれたとき、思ったよりもボールスピードが速かった。キャッチでミスをするよりはパンチングで強くはじこうとした。判断ミスだった。しっかりキャッチできていれば問題なかった。これをきっかけにより良い判断ができるようにしていきたい。
【昌子 源】
楽な時間帯で、もう少し押し込めた印象。シュートを打たないことには入らない。そこは伝えたい。僕たちDF陣は、前線の選手を信じて、常に0失点を意識したい。全勝を掲げてきて、いきなり負けてしまったが、これで優勝できなくなったわけではない。最低限、戦う姿勢を見せないといけない。すぐACLになるので、切り替えたい。
【三竿 雄斗】
悔しいです。(失点の場面は)コーナーキックにできればと思ったが、ボールがすべって勢いがあった。こぼれ球がくるとは何となく分かって詰めていた。もったいなかった。精神的にきついけど、切り替えて準備をしてチームに貢献したい。
【土居 聖真】
1点を取れれば楽になった試合だった。チームとして、早めに点を取れるようにすることが大事。後半は引かれてスペースがなかった。FWよりも2列目より後ろの選手たちがシュートをもっと打つべきだと思った。試合後にそのへんは話し合いが必要だと思う。すぐに次の試合が来るので、そこに向けてやっていきたい。
【西 大伍】
あまりプレーしていてワクワクする感じではなかった。相手がうまくそう持っていっていたのかもしれない。後半は相手が落ちたので、チャンスが来ると思っていたが。簡単につないで、サイドを崩したりできればよかった。
FC東京戦

本日行われたFC東京戦は0-1で負けを喫しました。
第1節
2017年2月25日(土)14:04KO カシマ
[ 石井 正忠監督 ]
今日の開幕戦、多くの方がカシマスタジアムを訪れて選手を応援してくれましたけれども、その中で悔しい負け方をしてしまいました。前半は、なかなか相手の深いところにボールを運ぶことができず、耐えた前半だったかなという感じだった。後半は相手のペースも少しは落ちてくるんじゃないかという予想の中、相手が引いたのか、自分たちがボールを持てる時間が多くなって、多くのチャンスを作れたんですけど、そこで決め切ることができませんでした。それで負けてしまって非常に残念です。私たちのチームはすぐにACLがありますので、中2日ですけどそこに切り替えていきたいなと思います。
--西 大伍選手の交代の意図をお願いします。
大伍の足の部分で問題がありました。そこは前半から気にしていた部分で、代える形にしました。
--今後も山本 脩斗選手が右に入ることはあり得ますか?
控えにそういう選手が入っているときは、脩斗が右に入って(三竿)雄斗が左に入ることになると思います。
第1節
2017年2月25日(土)14:04KO カシマ
[ 西 大伍 ]
足は2日前くらいの練習で痛めていた。試合はやっていてワクワクする感じはなかった。相手がそういう展開にうまく持っていったのかもしれない。後半になって相手は落ちたのでチャンスはあると思った。これから相手のいろんなやり方に対応していければ成長していけると思う。この敗戦は重くはない。「開幕感」もあんまりないので。ACLに行くかどうかはこれからの判断になると思います。
[ 昌子 源 ]
堅い試合になると思っていました。お互いに守備が持ち味のチーム。両チームに言えることだけど、もっと決定機を作らないといけなかった。負けているのにゴールキックにヘディングで競らないとか、僕らとしては非常にストレスのたまる試合だった。FW陣にはもっとシュートを打ってほしい。打てば何かが起きるかもしれないし、打たなければ何も起こらない。(中島)翔哉にシュートまで行かれたのは反省しなければいけないけれど、あれもシュートを打ったからこそ。これで全勝はなくなった。開幕の大事さはみんな分かっている。戦う姿勢を見せられなかった。
大型補強のFC東京が粘り強い戦いで鹿島を撃破
開幕戦という独特の緊張感が漂う中でのキックオフは、互いに激しく中盤でぶつかり合うことから始まった。クォン スンテ、レオ シルバ、ペドロ ジュニオールの新加入3人を先発させた鹿島に対して、FC東京は林 彰洋、太田 宏介、髙萩 洋次郎、永井 謙佑、大久保 嘉人と5人の新加入選手を試合開始からピッチに送り込んだ。
サイドを起点に攻撃を仕掛けたい鹿島は、右から遠藤 康、左から土居 聖真を起点に攻撃を仕掛けようとする。しかし、FC東京の守備意識も高く、得意のサイド攻撃で相手を押し込むことができない。2トップの金崎 夢生とペドロ ジュニオールも森重 真人と丸山 祐市に抑えられてしまい、攻撃の起点を作れない時間が続く。
FC東京に目を移すと、攻撃面の構築は開幕戦ということもあり理想形に到達するのはこれから。7分、相手のクリアを拾ったところから大久保 嘉人が強烈なシュートを放ったものの、クォン スンテのセーブに遭いゴールならず。40分には髙萩のゲームメイクから室屋 成のクロスに永井が飛び込んだもののボールに触ることができず、前半はスコアレスで終えた。
後半になると鹿島がアクセルを踏み、相手陣内で攻撃する時間を増やしていく。54分にはレオ シルバがカウンターを作り出し、3対2の数的優位な状況を生み出したが、土居から金崎へのパスはオフサイド。59分にはペドロ ジュニオールが高い位置でボールを奪い、土居とのパス交換でペナルティエリア内からシュートを放つも、これは林がはじき出してゴールを許さない。続く63分にはペドロ ジュニオールのクロスに金崎が飛び込んだが合わせることができず、決定力を欠く。しかし、シュート2本で終わっていた前半とは違った攻撃を見せていた。
ところが、ゴールを決められないまま時計の針が進んでいくと、FC東京も中島 翔哉を入れてカウンターからチャンスを作っていく。すると82分、左サイドからカットインした中島がシュートを放つと、強烈な弾道がクォン スンテを襲う。「思ったよりボールのスピードが速かった」と感じたクォン スンテはとっさにキャッチングからパンチングに対応を変えると、それが戻ってきていた三竿 雄斗の足に当たり、オウンゴールでFC東京が先制点を奪う。
さらに攻撃のギアを上げて1点を奪いに行った鹿島だったが、FC東京の堅い守りを崩すことができず、リーグ戦では2007年以来となるカシマスタジアムでの勝利をFC東京に譲った。
「多くの方がカシマスタジアムを訪れて選手を応援してくれましたけれども、その中で悔しい負け方をしてしまいました」
そう言って悔しさを露わにした石井 正忠監督。
「私たちのチームはすぐにACLがありますので、中2日ですけどそこに切り替えていきたいなと思います」
就任以来、鹿島に対して2連勝を飾った篠田 善之監督は「何より勝点3を取れたことが良かった。この勝利でチームはひとつ前進した」と新シーズンのスタートに手応えを感じていた。
[ 文:田中 滋 ]
中島翔哉のミドルがOG誘発!大久保嘉人ら新戦力5人先発のFC東京が王者・鹿島を撃破
17/2/25 15:55
[2.25 J1第1節 鹿島0-1FC東京 カシマ]
2017シーズンのJ1リーグが25日、開幕し、昨季王者の鹿島アントラーズはホームでFC東京と対戦した。試合は0-0の拮抗した展開が続いたが、後半37分にFC東京がオウンゴールで先制すると、これが決勝点となり、1-0で王者を撃破。最高の形で白星発進を切った。
鹿島は21日のACL蔚山現代戦(2-0)から先発5人を変更。DF西大伍、MF小笠原満男、MF遠藤康、MF土居聖真、FWペドロ・ジュニオールが18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)以来、公式戦2試合ぶりの先発となった。
今オフに大型補強を敢行したFC東京はFW大久保嘉人、MF永井謙佑、MF高萩洋次郎、DF太田宏介、GK林彰洋の新戦力5人が先発。システムは4-2-3-1で、高萩はMF橋本拳人とダブルボランチを組み、2列目は右からMF河野広貴、MF東慶悟、永井。大久保が1トップを務めた。
序盤から積極的に攻め込んだのはアウェーのFC東京だった。前半4分、右サイドバックのDF室屋成が右足でミドルシュート。同7分にはゴール前のこぼれ球を拾った東がフリーの大久保嘉につなぎ、PA内右の角度のない位置から右足を振り抜いたが、惜しくもゴールとはならなかった。
その後は徐々にホームの鹿島も押し返していくが、両チームともに決定機をなかなかつくれず、試合は膠着状態が続く。FC東京は敵陣で何度もファウルを誘い、FKのチャンスを獲得するが、得点にはつながらず。前半37分、高萩のミドルシュートもGKクォン・スンテにキャッチされ、前半は互いに見せ場少なく、スコアレスで折り返した。
後半11分に鹿島ベンチが動く。西に代えてDF三竿雄斗を投入。三竿雄は左サイドバックに入り、DF山本脩斗が右サイドバックに移った。FC東京は後半14分、太田の右CKからゴール前の浮き球を永井がつなぎ、大久保が右足でシュート。至近距離からの決定的な場面だったが、ボールはクロスバーを越え、先制点とはならなかった。
鹿島も直後の後半14分に決定機。ペドロが土居とワンツーの形でPA内に切れ込み、右足を振り抜いたが、林のビッグセーブに阻まれる。互いにチャンスを生かせず、FC東京は後半19分、河野に代えてMF中島翔哉を投入。中島は左サイドハーフの位置に入り、永井が右に回った。
鹿島は後半23分から小笠原に代わってMF永木亮太がピッチに入った。互いに選手交代を行い、局面の打開を図るが、ゴールが遠い。鹿島は後半31分、最後の交代カードで遠藤に代えてFW鈴木優磨を投入。鈴木はそのまま右サイドハーフに入った。一方のFC東京は同33分、東に代えてFW前田遼一を投入。前田と大久保嘉の2トップに変更した。
すると後半37分、ついに均衡が破れる。FC東京は中島が左サイドから中に切れ込み、右足でミドルシュート。目前でワンバウンドしたボールをクォン・スンテが前に弾き、これが三竿雄に当たってそのままゴールマウスに吸い込まれた。痛恨のオウンゴールで先制を許した鹿島。最後の反撃も及ばず、そのまま0-1で敗れ、連覇を目指すシーズンは黒星スタートとなった。
(取材・文 西山紘平)
【J1速報】鹿島がまさかの黒星スタート。新加入DFのオウンゴールでFC東京に0-1
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年02月25日
均衡が破れたのは82分、中島のミドルから…。

金崎(33番)は不発。FC東京のタイトな守備に封じられた。写真:田中研治
[J1リーグ開幕戦]鹿島0-1FC東京/2月25日/カシマ
J1の開幕戦が25日、各地で行なわれた。昨季王者の鹿島は、ホームでFC東京と対戦し、0-1で敗れた。
鹿島は従来通りの4-4-2を採用し、GKにはクォン・スンテ。最終ラインは左から山本脩斗、昌子源、植田直通、西大伍。小笠原満男とレオ・シルバが2ボランチを組み、左MFに土居聖真、右MFに遠藤康。2トップに金崎夢生とペドロ・ジュニオールが入った。
一方のFC東京は4-2-3-1を採用。GK林彰洋、最終ラインは左から太田宏介、丸山祐市、森重真人、室屋成。2ボランチに橋本拳人、髙萩洋次郎が入り、2列目は左から永井謙佑、東慶悟、河野広貴。そして1トップには大久保嘉人を据えた。
両チームともに守備意識が高く、前半は手堅い展開が続いた。鹿島は2ボランチの小笠原とL・シルバからの配球で攻撃を組み立てる。一方のFC東京は、SBの室屋が果敢にオーバーラップして右から崩しにかかった。
試合はまさに一進一退の攻防と言える展開で、前半終盤まで推移。次第に運動量に勝るFC東京の攻撃シーンが目立つようになったが、太田や室屋のクロスが中央に合わずにゴールを奪うまでには至らない。
すると鹿島は42分、相手セットプレーからのカウンターでP・ジュニオールが抜群のスピードを披露。一気に相手ペナルティエリア内まで持ち込んだが、DFに阻まれてチャンスを逃した。
鹿島はその後、何度かセットプレーを迎えたが、決定的な場面は作れない。前半はそのまま0-0で終了した。
後半に入ると、56分に西に代わって三竿雄がピッチへ。三竿雄が左SBに入り、山本が右SBにスライドした。
59分、FC東京がビッグチャンスを迎える。太田のCKをニアですらし、永井がつないでファーの大久保がシュート。決定的な場面だったが、大久保のシュートはゴール上に外れた。
その直後、鹿島がチャンスを作る。土居のスルーパスでペナルティエリア内に侵入したP・ジュニオールが右足を振り抜く。しかし、このシュートは、GK林のファインセーブに阻まれた。
63分にFC東京が攻撃のテコ入れとして、河野に代えて中島翔哉を投入。その中島が東との連係で左サイドを崩したが、クロスはDFにブロックされた。
鹿島は68分にふたり目の交代。小笠原を下げて永木亮太を投入する。さらに75分、遠藤に代えて鈴木優磨を入れ、交代枠を使い切った。
対するFC東京は78分に東に代えて前田遼一をピッチに送り込む。前田が1トップに入り、大久保がトップ下に下がった。
ついに82分、試合が動く。先制したのはFC東京だ。左サイドから持ち込んだ中島がシュート。これはGKにセーブされたが、こぼれ球が鹿島DF三竿雄に当たってゴールに吸い込まれた。
1点をリードされた鹿島はなんとか追いつこうと攻撃の手を強めたが、FC東京の守備を最後まで崩せず。そのまま0-1でタイムアップの笛が鳴り、鹿島が開幕戦を落とした。
ゼロックス・スーパーカップ、ACLと連勝を飾っていた鹿島は、今季公式戦で初の黒星。一方のFC東京は開幕戦をものにして幸先の良いスタートを切った。
【J1採点&寸評】鹿島 0-1 FC東京|マン・オブ・ザ・マッチは“超”ビッグセーブの林。注目の大久保、髙萩、L・シルバは…
白鳥和洋(サッカーダイジェスト)
2017年02月25日
鹿島――クォン・スンテがあそこで防いでいれば…。

【警告】鹿島=小笠原(61分) FC東京=永井(89分)
【退場】鹿島=なし FC東京=なし
【MAN OF THE MATCH】林彰洋(FC東京)
[J1第1節]鹿島0-1FC東京/2月25日/カシマ
【チーム採点・寸評】
鹿島 5.5
パスミスが目立った後半の戦いぶりはいただけない。得点源の金崎が抑え込まれてしまったのも敗因のひとつだろう。
【鹿島|採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 5
失点につながったパンチングが悔やまれた。あそこさえ防いでいればおそらく負けていなかっただけに、評価はかなり厳しいものに。
DF
3 昌子 源 6
最後まで大崩れせず、根気よく守った。植田との連係も悪くなく、大久保、前田らを上手く封じていた。
5 植田直通 5.5
前半は大久保を自由にさせず、後半も安定した守備。ただ、0-1で迎えた85分のボレーシュートはせめて枠に飛ばしてほしかった。
16 山本脩斗 6
前半は左SBとして大久保や河野の動きに戸惑うことなく、及第点の働き。西が交代後は右に移って中島や永井と好バトルを展開した。
22 西 大伍 5.5(56分OUT)
対面した永井に裏をとられず、機を見たオーバーラップでアクセント。とはいえ、残念ながら大きなインパクトは残せなかった。
MF
4 レオ・シルバ 5.5
肝心な局面でパスミスが多く、後半は不安定な出来。前半のパフォーマンスは悪くなかったが、やや失望感が上回った。
8 土居聖真 5.5
左サイドを献身的にカバーし、攻守両面で地味ながらも効いていた。だが、後半に入ってボールになかなか絡めなくなった点はマイナスだろう。
25 遠藤 康 5(76分OUT)
FC東京の守備網を打ち破れず、不完全燃焼。得意のパスも精度を欠き、スムーズな攻撃を展開できなかった。
40 小笠原満男 5.5 (68分OUT)
押し込まれる時間帯でも慌てず、巧みなボール捌きと的確な潰しでチームを引き締めた。後半に入って守備の強度が下がった印象で、結果的に及第点を下回る採点に。
鹿島――金崎はシュートチャンスに恵まれなかった。

小笠原は無念の途中交代。黒星スタートのチームを立て直せるか。写真:田中研治
FW
7 ペドロ・ジュニオール 5.5
前線でタメを作れる技術はさすがのひと言。しかし、59分の絶好機を決められず、ヒーローになり損ねた。
33 金崎夢生 5
前半はまったくといっていいほど仕事ができなかった。後半はやや持ち直したとはいえ、シュートチャンスには恵まれなかった。
交代出場
DF
15 三竿雄斗 5(56分IN)
73分には崩しの局面で丁寧なボール捌きが光った。だが、集中を欠く場面もありオウンゴールに関与。安定感という意味では物足りなかった。
MF
6 永木亮太 6(68分IN)
小笠原に代わりキャプテンマークを巻き、中盤の底で守備に尽力。L・シルバをフォローするような形でビルドアップにも加わった。
FW
9 鈴木優磨 ‐(76分IN)
思うようにボールを受けられずフラストレーションを溜めるシーンも。本人もこの日の出来には満足していないだろう。
監督
石井正忠 5
リードされてから変化をもたらすことができなかった。不運な部分もあったとはいえ、ホーム開幕戦での黒星は痛恨だ。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
FC東京――称賛すべきは林のビッグセーブ。
【チーム採点・寸評】
FC東京 6.5
07年から勝てていなかったカシマスタジアムで勝利。鉄壁の守備で無失点に抑え、鹿島のお株を奪う試合巧者ぶりが光った。
【FC東京|採点・寸評】
GK
33 林 彰洋 7 MAN OF THE MATCH
称賛すべきは59分のビッグセーブ。P・ジュニオールのシュートをストップしてチームに勢いをもたらした点で、MOMに相応しい。
DF
2 室屋 成 6.5
迫力満点のスライディングタックルをかますなど気合い十分。ライン際で金崎を押し出した33分の守りも印象深い。
3 森重真人 7
最終ラインを統率しながら、ビルドアップにも顔を出す“幅の広さ”は相変わらず。対人の強さも健在だった。
5 丸山祐市 7
金崎を挑発するようなディフェンスで鹿島を苛立たせた印象。クールなスタンスでフィジカルの強さをアピールしていた。
6 太田宏介 6.5
何度かあったFKやCKのチャンスをモノにできなかったのは残念。それでも、下を向くことなく最後まで走り抜くスタミナは素晴らしかった。
MF
8 髙萩洋次郎 6.5
シンプルなプレーでチームに落ち着きをもたらした。決定的な仕事こそなかったものの、嫌らしい位置取りでピンチの芽を摘んだ。
15 永井謙佑 6
自慢のスピードが生きる場面が少なく、40分には室屋のクロスに頭で合わせられなかった。ただ、守備での大きな貢献は見逃せない。
17 河野広貴 5.5(63分OUT)
パスの狙いどころは良かったが、なかなかチャンスに結び付けられなかった。体力をやや消耗した後半も大きな存在感を示せず……。
37 橋本拳人 6.5
右膝の怪我も癒え、コンディションは良好。髙萩との良いバランスを取りながら、セカンドボールを拾いまくっていた。
38 東 慶悟 5.5(78分OUT)
トップ下のポジションに捉われず、豊富な運動量で広範囲をカバー。後半も精力的にゴールへと迫ったが、78分に途中交代を余儀なくされた。
FC東京――中島はオウンゴールを誘発して勝利の立役者に。
FW
13 大久保嘉人 5.5
7分に至近距離から放ったシュートは惜しくも枠外。59分の決定機もふかしてしまい、FC東京でのリーグ初戦を勝利で飾れなかった。
交代出場
MF
23 中島翔哉 6.5(63分IN)
得意のドリブルでチャンスを作り、終盤の82分には思い切りの良いミドルでオウンゴールを誘発。勝利の立役者のひとりだろう。
FW
20 前田遼一 ‐(78分IN)
大久保のマークを分散した意味で良い動きをしていた。前線からのプレッシングをさぼらず、チームの勝利のために走った。
監督
篠田善之 6.5
結果的に中島の投入は当たった。攻撃面の連係に課題を残すも、開幕戦での白星は何にも代えがたい収穫だ。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
鹿島クォン・スンテ「判断ミス」不運OGで黒星発進
[2017年2月25日19時15分]

開幕黒星スタートとなりサポーターに頭を下げる鹿島イレブン(撮影・鈴木みどり)

開幕戦を飾れず勝利に沸く東京イレブンを背にがっくりする鹿島FW鈴木(撮影・小沢裕)
<明治安田生命J1:鹿島0-1東京>◇第1節◇25日◇カシマ
昨季J1と天皇杯を制し、クラブW杯でも準優勝した鹿島アントラーズが、ホームでFC東京相手に0-1。不運のオウンゴールで黒星スタートをきった。
相手に決定機を何度か許しても、DF昌子源(24)を中心に体を張った守備を継続した。だが、後半37分、相手のミドルシュートをGKクォン・スンテが防いだものの、途中出場DF三竿雄斗(25)がクリアミス。「(ゴールの)右側に蹴ってCKにしようと思ったけれど、ボールが滑ってしまった。1つの場面で勝ち点3を失ってしまったので悔しい」。昨季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を制し、今季新加入のクォン・スンテも「シュートを打たれた時に、思ったよりもボールが速かった。最初はキャッチのつもりだったが、相手も見えていたので大きくはじこうと思った。それが判断ミスだった」と悔やんだ。
攻撃陣もシュートを6本しか打てず、無得点に終わった。後半14分にはMF土居聖真(24)のパスを受けたFWペドロ・ジュニオール(30)がGKと1対1となったが、右足シュートは好セーブに阻まれた。石井正忠監督(50)は「開幕戦に多くの方が来てくれたのに、悔しい負けかたをしてしまった。後半は相手が引いた中で自分たちがボールを持てる時間が多かったが、決めきることができなかった。すぐにACLの試合があるので、そこに切り替えていきたい」。中2日で迎えるACLの敵地ムアントン(タイ)戦を見据えた。【鎌田直秀】
世界2位鹿島、J9位東京に● 昌子ストレスたまる
[2017年2月26日9時50分 紙面から]

後半、鹿島MF小笠原(左)はドリブル突破する東京FW大久保嘉を止めに行きファウルとなる(撮影・小沢裕)
<明治安田生命J1:鹿島0-1東京>◇第1節◇25日◇カシマ
昨季J1と天皇杯を制しクラブW杯準優勝の鹿島アントラーズは、オウンゴールで黒星発進となった。後半37分、GKクォン・スンテが相手シュートを防いだが、こぼれ球を途中出場したDF三竿雄が左足でクリアミス。「(ゴールの)右側に蹴ってCKにしようと思ったけれど、ボールが滑った。1つの場面で勝ち点3を失ったので悔しい」と肩を落とした。
18日の富士ゼロックス・スーパー杯浦和戦、21日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)第1戦蔚山(韓国)戦に比べ、積極性も欠いた。DFリーダーで新選手会長の昌子は、無得点に終わった攻撃陣の奮起にも期待。「シュートを打たないと入らないし、GKからのロングフィードを競らないとか、ストレスのたまる試合」。28日にはACLの敵地ムアントン(タイ)戦。「リーグも、これで優勝がなくなったわけではない。ACLもある」と前を向いた。
王者・鹿島、攻めあぐね早くも土…ACLへ指揮官「すぐ切り替える」

後半37分、痛恨のオウンゴールを献上した鹿島の三竿雄(右)
明治安田J1第1節第1日(25日、鹿島0-1FC東京、カシマ)昨季王者に早くも土がついた。公式戦2連勝と勢いをつけて迎えたはずのリーグ開幕戦で放ったシュートは6本だけ。DF西は「やっていてわくわくする感じがなかった」。後半に入り、ボールを支配するところまではプラン通り。しかしゴール前を固める相手を攻めあぐねた。全タイトル奪取を目標に中2日でアジア・チャンピオンズリーグのムアントン(タイ)戦がある。石井監督は「すぐ切り替えていきたい」と悔しさをかみ殺した。

試合に負け、うなだれる鹿島の選手=カシマサッカースタジアム(撮影・中井誠)
昨季王者が黒星発進…鹿島“一瞬の隙”OGで決勝点献上
明治安田生命J1開幕戦 鹿島0―1FC東京(2017年2月25日 カシマ)

開幕戦でFC東京に敗れガックリの鹿島イレブン
Photo By スポニチ
その瞬間、鹿島のホームスタジアムは異様なほどに静まりかえった。0―0で迎えた後半37分、痛恨のオウンゴールで失点。昨季王者がまさかの黒星発進だ。MF永木は「向こうが狙っている形で入れられてしまった。最初だったので勝ちたかったけど、切り替えるしかない」と必死に前を向いた。
勝負を分けたのは一瞬の隙だった。MF中島にミドルシュートを打たれた場面について、DF昌子は「2人で行けていたら」とシュート体勢に持ち込ませたカバーの薄さを指摘。さらに、GK権純泰(クォンスンテ)も「(中島の)シュートが思ったよりも速かったのと、グラウンドの状況でバウンドが良くなかった。パンチングのコントロールがうまくできなかった」と反省。クリアしようとしながらネットに押し込んでしまったDF三竿雄は「一つのシーンで全てが台無しになった」と肩を落とした。
前半は相手の戦況を見極めながら静かに耐え、後半に正確無比な攻撃で仕留めるのがいつものスタイル。だが、後半に入っても攻撃の迫力は影を潜めた。シュート数は前半が2本、後半が4本。MF土居は「後半は引かれた状態が多くてスペースがなかった。FWというより2列目以降の選手がシュートを打つべきだった」と修正しきれなかったことを悔やんだ。
開幕は白星で飾れなかったが、07年には黒星スタートからリーグを制している。28日には中2日でACL第2戦のアウェー・ムアントン(タイ)戦が待つ。全タイトル奪取へ、下を向いている暇はない。
≪鹿島 屈辱の零敗≫昨季年間王者・鹿島が0―1敗戦。開幕戦での完封負けは07年川崎F戦(●0―1)12年仙台戦(●0―1)に続き3度目。鹿島の完封負けは昨年11月29日・浦和とのCS第1戦(●0―1)以来11試合ぶり。
[ 2017年2月26日 05:30 ]
【鹿島】まさか2年ぶり黒星発進…オウンゴール献上DF三竿雄「台なしにしてしまった」
2017年2月26日7時0分 スポーツ報知

後半37分、鹿島・三竿雄(左から3人目)が痛恨のオウンゴールを献上
◆明治安田生命J1リーグ 第1節 横浜M3―2浦和(25日・日産スタジアム)
鹿島は2年ぶりの開幕黒星スタートとなった。後半37分、GKクォン・スンテがはじいたボールをDF三竿雄がクリアしきれず、オウンゴールで決勝点を献上。三竿雄は「1つの失点で台なしにしてしまった。CKに逃げようとした。もったいなかった」と振り返った。
攻撃では主にカウンターからゴールを狙ったが、FWペドロ・ジュニオールらが好機を生かせなかった。J1王者として迎える今季。MF土居は「打倒・鹿島で来る。鹿島に対してアクションを起こしてくる試合が多くなる」とし、それをはね返すために「先手を取ること」を課題に挙げた。DF昌子は「前線にはもっとシュートを打って欲しい」と、シュート6本に終わった攻撃陣に要求を出した。
昨季王者・鹿島まさかの黒星発進…石井監督「切り替える」

前半、反則の判定に抗議する金崎(左)と小笠原(手前)ら鹿島イレブン
「明治安田生命J1、鹿島0-1FC東京」(25日、カシマサッカースタジアム)
明治安田生命Jリーグは、J1・8試合で25年目のシーズンが開幕。昨季覇者の鹿島は元日本代表FW大久保嘉人(34)が加入した昨季年間9位のFC東京に敗れ黒星発進となった。
鹿島に早くも土がついた。公式戦2連勝で迎えた開幕戦。放ったシュートは6本だけで、DF西は「やっていてわくわくする感じがなかった。相手がうまく守ったということだと思う」と歯がゆそうに話した。
後半に入り、ボールを支配するところまではプラン通り。しかしゴール前を固める相手を攻めあぐね、決定機は少なかった。中2日でアジア・チャンピオンズリーグのムアントン(タイ)戦があり、石井監督は「すぐ切り替えていきたい」と悔しさを押し殺した。
鹿島、終始支配も攻撃陣不発

鹿島-FC東京 後半38分、鹿島・鈴木(左)の突破がFC東京・高萩に阻まれる=カシマスタジアム、村田知宏撮影
王者・鹿島は試練のスタートとなった。攻撃陣が精彩を欠き、後半37分にオウンゴールを献上。6年ぶりに本拠地で迎えた開幕戦で不本意な敗戦に、石井監督は「悔しい負け方」と無念さをにじませた。
両チーム無得点のまま迎えた試合終盤。相手のミドルシュートをGK権純泰がパンチングで防ぐも、帰陣した三竿雄に当たり、自陣のゴールネットを揺らしてしまった。権純泰は「思ったよりボールが速かった。もっと強くはじいていれば」と残念がった。
得点さえ決まっていれば負ける試合ではなかった。試合を終始支配していたのは鹿島。センターバックの昌子は「前でボールを奪えていた」と組織的な守備が機能し、相手に好機らしい好機を与えていなかった。
ただ、効果的な攻撃が仕掛けられない。「相手が引き気味でスペースがなかった」と土居。人数をかけてゴール前を守るFC東京にシュートはわずか6本。後半31分、直近の公式戦で2戦2発と好調の鈴木を投入してゴールをこじ開けようとしたが、時間が短すぎた。
積極的な補強で攻撃力が増した鹿島に対し、守備を固める相手は増えるだろう。相手は王者相手に果敢に攻めてくることも予想され、この日のオウンゴールは相手が遠目から積極的に狙ったシュートからだった。鹿島は敵陣でボールを保持する時間が増えても、ゴールを決める意識をもっと高めなければ、リーグ戦で苦戦するのは必至だ。
「FW陣が点を取るまで僕らはゼロで抑えていく」と昌子。守備陣が示す覚悟に攻撃陣が応えた先に、連覇への道のりは見えてくる。 (藤崎徹)
「FW陣にはもっとシュートを打ってほしい」と言う源、「FWよりも2列目より後ろの選手たちがシュートをもっと打つべき」と言う聖真に象徴されるように、シュートの少ない試合であった。
西が「ワクワクする感じではなかった」というのも、そういう部分が大きかったのではなかろうか。
もうちょっと強引に行っても良い部分があったのやもしれぬ。
とはいえ、それもこういった結果から言えること。
数多くあったCKから決まっておれば、試合結果は変わっておった。
石井監督の言うように、気持ちを切り替えて次の試合に臨む。
次戦の勝利を期待しておる。

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ケルン・大迫、スライディング・シュート
大迫 4戦ぶり決めた!チーム黒星も一人気を吐く今季5点目
ブンデスリーガ ケルン1―3ライプツィヒ(2017年2月25日)

ライプチヒ戦の前半、先発出場し競り合うケルンの大迫(右)
Photo By 共同
ケルンの日本代表FW大迫が2得点を挙げた1月28日のダルムシュタット戦以来、リーグ4戦ぶりの今季5点目を決めた。後半8分に右サイドを駆け上がったDFオルフコスキからのパスに滑り込みながら右足で合わせ、ネットを揺らした。チームは今季昇格組ながら2位と好調の相手に敗れたが、その中でも気を吐いた。
シュテーガー監督の信頼を勝ち得て、ここまでリーグ戦21戦連続先発出場。ケルンに所属して3季目だが、1年目はリーグ通算3得点、2年目は1得点、今季はすでに5得点とシーズン半ばながら自己最高を記録している。ブンデスリーガ公式サイトでは「もっと目に見える結果を、得点とアシストを増やしていきたい」と話していた。3月のW杯最終予選へ弾みをつけるためにも、さらに結果を追求する。
[ 2017年2月26日 05:30 ]
大迫、スライディングシュートで今季5点目も…ケルンは2位ライプツィヒに敗れる
17/2/26 02:09

FW大迫勇也の追撃弾も及ばなかった
[2.25 ブンデスリーガ第22節 ライプツィヒ3-1ケルン]
ブンデスリーガは25日、第22節2日目を行い、FW大迫勇也の所属するケルンは敵地でライプツィヒと対戦し、1-3で敗れた。大迫は2トップの一角でフル出場。0-2の後半8分には4試合ぶり今季5得点目となる追撃ゴールを決めたが、勝ち点獲得には結びつかなかった。
首位バイエルンを勝ち点5差で追う2位ライプツィヒがいきなり試合を動かした。前半5分、ケルンGKトーマス・ケスラーの中途半端なキックをFWティモ・ベルナーが頭で弾き返し、PA内でボールをキープしたMFエミル・フォルスベリが左足で先制点。同34分にはMFナビ・ケイタの右クロスがDFドミニク・マローのオウンゴールを誘い、2-0とリードを広げた。
ケルンも2点ビハインドで折り返した後半8分、MFマルコ・ヘーガーが右サイドに展開し、MFパベウ・オルコフスキがグラウンダーのクロス。ニアに滑り込んだ大迫が右足のスライディングシュートでゴールネットを揺らし、1点を返した。
大迫は1月28日のダルムシュタット戦(6-1)以来、4試合ぶりとなる今季通算5ゴール目。1-2と1点差に追い上げたが、ライプツィヒは後半20分、カウンターから抜け出したベルナーがそのままフィニッシュまで持ち込み、PA内右の角度のない位置から右足でゴール左隅に流し込んだ。
再び突き放したライプツィヒが3-1で快勝し、2連勝。バイエルンと勝ち点5差の2位をキープした一方、ケルンは2試合ぶりの黒星で3試合勝ちなし(1分2敗)となり、順位も7位から上げることができなかった。
【動画】ケルン大迫勇也が今季5ゴール目をマーク!2位ライプツィヒ戦でゲット

今季5得点目を決めた大迫 (C)Getty Images
(C)Getty Images
2017/02/26 1:01:17
ライプツィヒ戦に先発出場した大迫が、強敵相手に結果を出した。
ケルンに所属する日本代表FWの大迫勇也が25日、ブンデスリーガ第22節のライプツィヒ戦で今シーズン5得点目を決めた。
先発出場した大迫は0−2で迎えた53分、右サイドから送られてきたグラウンダーのクロスボールに反応。ニアサイドに滑り込みながら合わせ、ボールをゴールへと押し込んだ。
大迫にとっては2ゴールを決めた第18節のダルムシュタット戦以来となる得点となった。なお、公式戦では通算7ゴール目となっている。
ゴールを決めたケルンの大迫である。
右サイドからのグラウンダーのクロスにニアに滑り込んだ大迫が右足のスライディングシュートでゴールネットを揺らしたとのこと。
チームは敗れるも、大迫自身は好調を維持しておる様子。
次はチームに勝利をもたらすゴールを。
楽しみにしておる。

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ブンデスリーガ ケルン1―3ライプツィヒ(2017年2月25日)

ライプチヒ戦の前半、先発出場し競り合うケルンの大迫(右)
Photo By 共同
ケルンの日本代表FW大迫が2得点を挙げた1月28日のダルムシュタット戦以来、リーグ4戦ぶりの今季5点目を決めた。後半8分に右サイドを駆け上がったDFオルフコスキからのパスに滑り込みながら右足で合わせ、ネットを揺らした。チームは今季昇格組ながら2位と好調の相手に敗れたが、その中でも気を吐いた。
シュテーガー監督の信頼を勝ち得て、ここまでリーグ戦21戦連続先発出場。ケルンに所属して3季目だが、1年目はリーグ通算3得点、2年目は1得点、今季はすでに5得点とシーズン半ばながら自己最高を記録している。ブンデスリーガ公式サイトでは「もっと目に見える結果を、得点とアシストを増やしていきたい」と話していた。3月のW杯最終予選へ弾みをつけるためにも、さらに結果を追求する。
[ 2017年2月26日 05:30 ]
大迫、スライディングシュートで今季5点目も…ケルンは2位ライプツィヒに敗れる
17/2/26 02:09

FW大迫勇也の追撃弾も及ばなかった
[2.25 ブンデスリーガ第22節 ライプツィヒ3-1ケルン]
ブンデスリーガは25日、第22節2日目を行い、FW大迫勇也の所属するケルンは敵地でライプツィヒと対戦し、1-3で敗れた。大迫は2トップの一角でフル出場。0-2の後半8分には4試合ぶり今季5得点目となる追撃ゴールを決めたが、勝ち点獲得には結びつかなかった。
首位バイエルンを勝ち点5差で追う2位ライプツィヒがいきなり試合を動かした。前半5分、ケルンGKトーマス・ケスラーの中途半端なキックをFWティモ・ベルナーが頭で弾き返し、PA内でボールをキープしたMFエミル・フォルスベリが左足で先制点。同34分にはMFナビ・ケイタの右クロスがDFドミニク・マローのオウンゴールを誘い、2-0とリードを広げた。
ケルンも2点ビハインドで折り返した後半8分、MFマルコ・ヘーガーが右サイドに展開し、MFパベウ・オルコフスキがグラウンダーのクロス。ニアに滑り込んだ大迫が右足のスライディングシュートでゴールネットを揺らし、1点を返した。
大迫は1月28日のダルムシュタット戦(6-1)以来、4試合ぶりとなる今季通算5ゴール目。1-2と1点差に追い上げたが、ライプツィヒは後半20分、カウンターから抜け出したベルナーがそのままフィニッシュまで持ち込み、PA内右の角度のない位置から右足でゴール左隅に流し込んだ。
再び突き放したライプツィヒが3-1で快勝し、2連勝。バイエルンと勝ち点5差の2位をキープした一方、ケルンは2試合ぶりの黒星で3試合勝ちなし(1分2敗)となり、順位も7位から上げることができなかった。
【動画】ケルン大迫勇也が今季5ゴール目をマーク!2位ライプツィヒ戦でゲット

今季5得点目を決めた大迫 (C)Getty Images
(C)Getty Images
2017/02/26 1:01:17
ライプツィヒ戦に先発出場した大迫が、強敵相手に結果を出した。
ケルンに所属する日本代表FWの大迫勇也が25日、ブンデスリーガ第22節のライプツィヒ戦で今シーズン5得点目を決めた。
先発出場した大迫は0−2で迎えた53分、右サイドから送られてきたグラウンダーのクロスボールに反応。ニアサイドに滑り込みながら合わせ、ボールをゴールへと押し込んだ。
大迫にとっては2ゴールを決めた第18節のダルムシュタット戦以来となる得点となった。なお、公式戦では通算7ゴール目となっている。
ゴールを決めたケルンの大迫である。
右サイドからのグラウンダーのクロスにニアに滑り込んだ大迫が右足のスライディングシュートでゴールネットを揺らしたとのこと。
チームは敗れるも、大迫自身は好調を維持しておる様子。
次はチームに勝利をもたらすゴールを。
楽しみにしておる。

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夢生、口先だけでなくグラウンドでしっかり示す
今節の顔 MF・金崎夢生
高い決定力 今季も健在
リーグ戦開幕前に始まった21日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)蔚山戦では、1得点1アシストと大活躍。昨季鹿島を7年ぶりのリーグ優勝に導いた高い決定力は、今季も健在だ。
鹿島に加入して3年目。誕生日の16日には練習後に、チームメートから卵や小麦粉などをかけられ、手荒い祝福を受けた。鹿島に欠かせない28歳は「JリーグもACLもいい位置まで行けるように頑張る。口先だけでなくグラウンドでしっかり示す」と闘志を燃やし、新シーズンに挑む。
今節の顔として報じられる夢生である。
先日の誕生日には、鹿島恒例のブラジル風祝福で生卵と小麦粉まみれとなった。
一つ齢を重ね、また一皮剥けたと言って良かろう。
今季も攻撃の軸は夢生である。
夢生自身は「JリーグもACLもいい位置まで行けるように頑張る。口先だけでなくグラウンドでしっかり示す」と有言実行を口にする。
夢生と共にリーグ連覇を。
楽しみである。

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高い決定力 今季も健在
リーグ戦開幕前に始まった21日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)蔚山戦では、1得点1アシストと大活躍。昨季鹿島を7年ぶりのリーグ優勝に導いた高い決定力は、今季も健在だ。
鹿島に加入して3年目。誕生日の16日には練習後に、チームメートから卵や小麦粉などをかけられ、手荒い祝福を受けた。鹿島に欠かせない28歳は「JリーグもACLもいい位置まで行けるように頑張る。口先だけでなくグラウンドでしっかり示す」と闘志を燃やし、新シーズンに挑む。
今節の顔として報じられる夢生である。
先日の誕生日には、鹿島恒例のブラジル風祝福で生卵と小麦粉まみれとなった。
一つ齢を重ね、また一皮剥けたと言って良かろう。
今季も攻撃の軸は夢生である。
夢生自身は「JリーグもACLもいい位置まで行けるように頑張る。口先だけでなくグラウンドでしっかり示す」と有言実行を口にする。
夢生と共にリーグ連覇を。
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石井監督、あれが理想だと考えます
鹿島・石井正忠監督が明かす、
クラブW杯「準優勝」の舞台裏
杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki
昨季はJリーグ1stステージ及び年間優勝を飾り、天皇杯も優勝。クラブW杯では決勝でレアル・マドリードに敗れたものの見事な戦いを見せた鹿島アントラーズ。今季もゼロックススーパーカップを制し、AFCチャンピオンズリーグ初戦で蔚山現代を下すなど、滑り出しから好調だ。その強さの秘密はどこにあるのか。Jリーグ開幕直前、石井正忠監督に聞いた。
――昨年終盤の快進撃はお見事でした。その要因は?
「クラブW杯であのような成績(準優勝)を収めることができたのは、チャンピオンシップからの流れが大きかったです。セカンドステージの最後、4連敗しましたが、ラスト2試合の内容はすごくよかった。上向いているという感触を、その時点でつかむことができていました」

1967年2月1日、千葉県生まれ。現役時代はNTT関東、住友金属工業を経て、鹿島アントラーズ創設時のメンバーに。98年に現役引退後、鹿島で指導者の道に進む。2015年、監督に就任。2016年、Jリーグアウォーズで最優秀監督賞を受賞
――むしろ、いい感じでチャレンジャーの立場に回れましたね。
「チャンピオンシップのトーナメントも、端からの(3位からの)勝ち上がり。クラブW杯もそうした形。確かにその辺もよかったのだと思います。セカンドステージは成績が出なくて、僕自身、いったんチームを離れました(8月末、4日間休養)が、それもきっかけとしてあると思います」
――ファーストステージ優勝。セカンドステージは一転して低迷(11位)。世間の声は耳に入ったと思います。
「ファーストステージで優勝して、チャンピオンシップへの出場権を得ました。セカンドステージの成績がどうであろうと、勝ち点がどうであろうと、チャンピオンシップの勝者が、Jリーグのチャンピオンになるというレギュレーションですから、それに従っていけばいいのだと」
――セカンドステージは、選手をたくさん起用していました。
「それは常に意識していて、可能性を広げようと、複数のポジションをこなすことができるような練習をしてました」
――それはファーストステージ優勝という貯金があったから?
「そのような予定を立て、計画通りうまく進むと期待していたんですが、実際には途中でチームに一体感がなくなってしまい、立て直しにずいぶん時間を要しました。でも、それが、最後の最後に生きたと思います」
――石井監督の監督観についてですが、監督というイメージはどこから来ていますか。
「おこがましいですけど、オズワルド・オリベイラ。選手のモチベーションの高め方がうまく、スタッフにもやりがいを感じさせていた監督です。僕が現役時代の時は、ジョアン・カルロス。日本人選手とブラジル人選手とを区別なくフラットな目で見てくれる監督でした。
僕個人としては、押しつけたり、教え込むというのではなく、選手の能力を最大限発揮させるためには何をすればいいかに主眼を置いています」
――目指しているサッカーの中身とは?
「まずは守備の安定です。1点取られても、我慢し同点に追いついてしまえば、逆に相手は焦り出す。試合をコントロールできるはずだと。自信は、試合をやるごとについていきました。特に、守備の面で落ち着いた対応ができていた。Jリーグの最後の2試合でそれができて、チャンピオンシップまでの間にもう一回徹底させたんです。再度、守備の安定を図った。結果的にそこがよかったかなと」
――相手ボールの時に強かった印象があります。監督の現役時代のポジションは守備的MFでしたね。
「選手時代は、実は自分からボールを奪いにいくタイプだったんです。インターセプトを常に狙っていました。前へ出て奪う楽しさを知っているので、鹿島もそうしたチームにしたいんです。でも、勝利を前提に考えると、クラブの伝統を引き継ぎ、しっかりとした守備から入りたい。それでいながら、やはり自分たちから積極的にボールを奪いにいく。僕はこのスタイルをどんどん積み重ねていきたい。監督が僕に代わってから、前からのディフェンスは、意識できてきていると思うんです」
――昔の鹿島とはちょっと違いますね。堅守と言われますが、後ろでじっと守るイメージは薄い。鹿島のルーツはブラジルにあると思いますが、プレッシングという意味でヨーロッパ的。他のJリーグのクラブに比べると、それはより鮮明になります。
「そこを見てもらえているというのは僕は嬉しいです。クラブW杯でも、強い相手にただ引くのではなくて、自分の方からも奪いにいくという姿が大勢の人に伝わったから、喜んでいただけたのかな、と」
――レアル・マドリード戦のボール支配率は61対39。かつてサントスがバルセロナと戦った時が71対29(2011年、結果は4-0でバルサ)で、そうなったら絶対に勝てない。見てる人もつまらないだろうなと思います。ですが、最初の何分かを見て、これは期待できる、いけるかもしれないと閃(ひらめ)きました。よく引きませんでしたね。一歩間違えば、大敗もあり得るというのに。
「それでも打ちに出ていった。そこが嬉しかったです。決勝だから強気にいけたこともあります。ミーティングでも『相手を引き込むんじゃなくて、自分たちのスタイルを最後まで貫こうよ』って話しました。
まず、クラブW杯に臨むにあたり最初に話したのは、『4試合戦おう』ということでした。で、さらに『4試合勝つ』。ミーティングの最後に、クラブW杯のトロフィーを写真で見せて、『これを獲りにいこうよ』と。それが、試合が進む中で『現実味を帯びてきたね』という話も出てきて、決勝に進む頃には全選手が疑いなくそちらを向いていた。
もうひとつ、『鹿島はJリーグ発足の10チームに入ることが当初、”99.9999”パーセント不可能と言われたクラブだった』と、その経緯を示すYouTubeの映像を見せたんです。当時の川淵(三郎)チェアマンが出演した番組なんですけれど、その画面の右上に、小さい番組のサブタイトルが入っていたんです。『日本のサッカーが世界一になる日』。前日、その映像を見てそれに気がつき、思わず鳥肌が立っちゃって、これは選手に見せないわけにいかないとなり、『20何年前のこの映像に”日本が世界一になる日”って書いてあるよね。これってまさに、我々の明日の姿じゃないか』という話をしました」
――それにしてもあのような展開になるとは。
「でも、絶対に勝てない相手とは思っていませんでした。僕はバルセロナが好きで、バルサのようなサッカーがしたいなと思って試合を結構見ているのですが、それだけに、バルサにはカウンターで得点は奪えても、徹底的に繋がれて、結局は前の3人にゴールを獲られちゃうんだよな、というイメージしか抱くことができません。ですがレアルには、普段あまり試合を見てない分、そうしたイメージが湧いてこなかったんです」
――日本人はバルサの方がやりにくいのではないでしょうか。戦い方に差があるイタリアやチェルシーのようなチームは、バルサの方がやりやすいけど、日本人はよくも悪くも、何となくあのテイストを持ってしまっていて、同系列でしょう。
「似てますよね。似た部分の競い合いになると絶対に勝てない。ほんと、そう思います。もし相手がバルサだったら、その前に嬉しくて舞い上がってしまっていたかもしれませんが(笑)」
――レアルの方がズレが狙えそうな。
「点を取れるかもしれないと、ちょっと期待が持てたんです、イメージで。失点はするけど、点を取ることはできる。ディフェンスに隙はあるなと感じたので。やられるだけというイメージはなかったです」
――バルサはボールを取り返すのが速い。それが高い支配率の源だと言われます。
「そうなんです。そこがすごいところ。そういう意味では、うちは前線の選手も守備意識は凄く高いし、切り替えも速い。あの奪い方をうちも目指して、実践していきたいです」
鹿島・石井監督「相手チームも、
もっと前からバチバチやってほしい」
杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki
――クラブW杯の決勝は、1-0になった後、レアル・マドリードが一瞬、緩みましたね。
「楽勝ムードになったと思います」
――そんな中、小笠原満男選手が惜しいミドルシュートを放った。そうしたら、スタンドも”おっ”という感じになり、それがピッチにも波及して、何となくムードが変わったような気がしました。
「遠藤康が打ったシュートで後半を終えたのですが、あれも自信をつけさせてくれたシーンでした。
2戦目のマメロディ・サンダウンズ、3戦目のアトレティコ・ナシオナル戦も前半は滅茶苦茶、押されながら、そこから逆転してるじゃないですか。あの2試合に勝ったことも、チームにとって大きな自信に繋がっていました」

1967年2月1日、千葉県生まれ。現役時代はNTT関東、住友金属工業を経て、鹿島アントラーズ創設時のメンバーに。98年に現役引退後、鹿島で指導者の道に進む。2015年、監督に就任。2016年、Jリーグアウォーズで最優秀監督賞を受賞
――セルヒオ・ラモスが退場になると思ったら、ならなかった判定の問題については、試合後の監督はことのほか冷静でした。
「あそこでいろいろ言っても仕方ないことで、冷静に対応できる方法はないかなと思って、ああいうコメントになりました。『レフェリーに勇気がなかった』という言い方をしたんですけど。こちらは勇気を持って戦ったのに。悔しかったですけれど、力の差は感じていました。
その中で、曽ヶ端(準)と小笠原ですね。やはりベテランの存在が大きかったと思います。小笠原はゲームの流れが読めます。いま待つべきか、もっと攻撃的にいくべきかの駆け引きが巧い。その点に関しては、他のチームのベテラン選手と比べても上かなと思います。それは彼が年々積み重ねていったもので、若いときにジョルジーニョ等に教わったり、ゲームに出ながら、彼らの姿を見て学んだ経験がいま生きているのだと思います」
――得点のパターンの話なのですが、チャンピオンシップからクラブW杯にかけて、そのほとんどが外からの折り返しでした。
「サイドから崩す。これは徹底してやっています。そこからはいろんなコンビネーションを使って崩そうとしていますが、Jリーグでは分析されているので、十分に発揮できていません。クラブW杯では研究されてない分、出せたのかなと。今季は、新加入選手の特徴を活かしながら、研究されても、さらにその上をいくような得点パターンを作っていきたい」
――メンバー交代も見事でした。昨季終盤の1カ月、試合が立て込んでいた時にうまく使い回すことができました。
「疲労度、パフォーマンスを見ながら、ハッキリ決断することが僕の大きな仕事だと思っています。誰であろうが、戦術も含めてダメなときはスパッと」
――4-4-2は今シーズンも継続しますか。
「中盤の4枚がどういう形になるか、いろいろ試したいと思います。横並びの2トップも、相手ボールの時は変わります。そこは従来の形にこだわらずに。試合が始まると、相手に対応しなくてはいけませんので」
――永木亮太選手がサイドハーフに出たり、サイドバックの西大伍選手がボランチに入ったり、ユーティリティな選手が多いのも鹿島の特徴です。
「それは練習を見ながら探っています。ボランチの選手でも、瞬間、ポジションが変わったりするじゃないですか、流れの中で。その時にどのような対応をしているのか、この場所でも使えるかどうか観察しています。それが後々、生きてくる」
――土居聖真選手はどこでもできますよね。もともとの資質なのでしょうか。それとも監督が練習でユーティリティ性を意識させているのですか。
「うちのサイドハーフは守備の役割が多いので、そこをやらせて、そして本来の2トップに戻す。そこでまたフォワードとしての守備の意識が薄らいできたら、またサイドハーフをやらせてみる。そうした試みを繰り返しながら、2トップ、サイドハーフともにできるようにしていく。そうした練習はしてますね」
――ああいう選手が1人いると……。
「楽ですね。聖真もそうですし、鈴木優磨、永木亮太、柴崎岳にはチャンピオンシップからですけれど、左のサイドハーフをやってもらいました」
――同時に、選手の潜在的な能力も上がりますよね。
「上がります。僕は柴崎岳には、代表でもボランチで出てほしかった。だからずっとボランチで起用してきましたが、代表ではちょっと高い位置で使われることが多かった。トップ下とか。ならば、うちでもサイドハーフをやっておくと代表に呼ばれたときにいいかなと思って(笑)」
――優しいですね。
「選手に能力があるからです。鈴木優磨にも練習で右サイドバックをやらせました。それをやっておくと、自分がサイドハーフとして高い位置で出たときに、後ろのサイドバックとの連携、動きのタイミングが分かる。ゲームの中で、サイドハーフは相手のサイドバックにオーバーラップされると、一緒に戻らなきゃならないじゃないですか。そうした時の対応の仕方とか、サイドバックをやったことがあるかないかで全く違います。紅白戦で20分間はやらせるとか。今シーズンもいろいろ試していきたいです」
――畑を耕しながら、シーズンを乗り切る?
「バランスが難しいですけどね。最初にガーンと落ちてしまうと、上位に戻るのが難しい。自分へのプレッシャーも少なくしながら(笑)、チーム内でいろんな形を作っていきたいなと」
――もう一度クラブW杯に出場するためには、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)に勝たなくてはなりません。並大抵のことではありません。
「今回のクラブW杯のように、短い時間で相手の分析をして、対応しなければいけない。前半は相手の力を見ながら耐えて、後半どううまく戦い、勝ち切るか。むしろクラブW杯の経験が生きてくると思う。ACLに出ても同じような戦いができるのではないでしょうか。今までとは違ったACLの戦いができると思います。
グループリーグはどうにか乗り切れるかなと考えています。その先、西アジアのチームと戦う時は、戦ったことのないタイプだと思うので、そういうときこそ、前半バタつかないで安定した戦いをして、相手の力量を見ながら、後半ゲームを変えていく。そうした戦いをしたいです」
――短期間の偵察は大変ですよね。
「今回、チャンピオンシップからクラブW杯にかけて、うちの分析の担当者が大活躍してくれました。僕とコーチ陣が映像を見ながら、その分析に合わせてミーティングをするのですが、チームはその分析の能力に支えられていました。彼のよさは、選手に与える情報量が適度だということです。与えすぎず少なすぎず。たくさん与えてもキャパをオーバーするので」
――監督としてもっと磨きたいことはありますか。
「一番はコミュニケーションの部分だと思います。選手とコーチングスタッフの間に入ったり、そういうことを意識してやっているつもりですが、もっとやらなければ、と。今年は有望な選手が多く加入したので、質の高い選手がサブに回るじゃないですか。ですから余計にコミュニケーションを取っていかないと。
また、Jリーグの監督としては、Jリーグ自体のレベルを上げていきたいと思うし、だから、他のチームももっと前からプレッシャーにいって、バチバチやってもらいたいなと思うんです」
――そういう試合を期待しています。
「こちらもチャンピオンシップ(準決勝)で、フロンターレ相手に守る感じになっちゃったんで、そこをもっともっと前からいかせなきゃいけないなと。そうすれば相手も来るわけです。強くなる要素は、そうした戦いの先にあると思います。とにかく仕掛けていきたいです。行ったり来たりではなく、サイドバックをそこに絡めながら、相手の陣内でしっかりボールを保持する形を目指したい。守備の時間を少なくしたい。
今季は左利きのサイドバック(三竿雄斗)が入りました。ペドロ・ジュニオール、レアンドロ、そして攻守にフルに活動できるレオ・シルバも入ってきたので、速い攻撃もできるし、相手陣内で保持する時間も増えるのではないかと。そういうサッカーにしていきたいです」
――バルセロナが目指すべき方向ですか。
「あれが理想だと考えます」
石井監督にインタビューを行ったSportivaの杉山茂樹氏である。
CWC以降、杉山氏は鹿島がお気に入りの様子。
それに応じた石井監督は、チーム作りの方向、CWCの戦い、そして選手配置と育成方について述べる。
こうしたやり方ならばと腑に落ちる言葉が並び納得させられるのは、石井監督の采配・戦術論が素晴らしいからであろう。
バルサを目指す鹿島が、Jリーグを席巻する。
楽しみである。

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クラブW杯「準優勝」の舞台裏
杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki
昨季はJリーグ1stステージ及び年間優勝を飾り、天皇杯も優勝。クラブW杯では決勝でレアル・マドリードに敗れたものの見事な戦いを見せた鹿島アントラーズ。今季もゼロックススーパーカップを制し、AFCチャンピオンズリーグ初戦で蔚山現代を下すなど、滑り出しから好調だ。その強さの秘密はどこにあるのか。Jリーグ開幕直前、石井正忠監督に聞いた。
――昨年終盤の快進撃はお見事でした。その要因は?
「クラブW杯であのような成績(準優勝)を収めることができたのは、チャンピオンシップからの流れが大きかったです。セカンドステージの最後、4連敗しましたが、ラスト2試合の内容はすごくよかった。上向いているという感触を、その時点でつかむことができていました」

1967年2月1日、千葉県生まれ。現役時代はNTT関東、住友金属工業を経て、鹿島アントラーズ創設時のメンバーに。98年に現役引退後、鹿島で指導者の道に進む。2015年、監督に就任。2016年、Jリーグアウォーズで最優秀監督賞を受賞
――むしろ、いい感じでチャレンジャーの立場に回れましたね。
「チャンピオンシップのトーナメントも、端からの(3位からの)勝ち上がり。クラブW杯もそうした形。確かにその辺もよかったのだと思います。セカンドステージは成績が出なくて、僕自身、いったんチームを離れました(8月末、4日間休養)が、それもきっかけとしてあると思います」
――ファーストステージ優勝。セカンドステージは一転して低迷(11位)。世間の声は耳に入ったと思います。
「ファーストステージで優勝して、チャンピオンシップへの出場権を得ました。セカンドステージの成績がどうであろうと、勝ち点がどうであろうと、チャンピオンシップの勝者が、Jリーグのチャンピオンになるというレギュレーションですから、それに従っていけばいいのだと」
――セカンドステージは、選手をたくさん起用していました。
「それは常に意識していて、可能性を広げようと、複数のポジションをこなすことができるような練習をしてました」
――それはファーストステージ優勝という貯金があったから?
「そのような予定を立て、計画通りうまく進むと期待していたんですが、実際には途中でチームに一体感がなくなってしまい、立て直しにずいぶん時間を要しました。でも、それが、最後の最後に生きたと思います」
――石井監督の監督観についてですが、監督というイメージはどこから来ていますか。
「おこがましいですけど、オズワルド・オリベイラ。選手のモチベーションの高め方がうまく、スタッフにもやりがいを感じさせていた監督です。僕が現役時代の時は、ジョアン・カルロス。日本人選手とブラジル人選手とを区別なくフラットな目で見てくれる監督でした。
僕個人としては、押しつけたり、教え込むというのではなく、選手の能力を最大限発揮させるためには何をすればいいかに主眼を置いています」
――目指しているサッカーの中身とは?
「まずは守備の安定です。1点取られても、我慢し同点に追いついてしまえば、逆に相手は焦り出す。試合をコントロールできるはずだと。自信は、試合をやるごとについていきました。特に、守備の面で落ち着いた対応ができていた。Jリーグの最後の2試合でそれができて、チャンピオンシップまでの間にもう一回徹底させたんです。再度、守備の安定を図った。結果的にそこがよかったかなと」
――相手ボールの時に強かった印象があります。監督の現役時代のポジションは守備的MFでしたね。
「選手時代は、実は自分からボールを奪いにいくタイプだったんです。インターセプトを常に狙っていました。前へ出て奪う楽しさを知っているので、鹿島もそうしたチームにしたいんです。でも、勝利を前提に考えると、クラブの伝統を引き継ぎ、しっかりとした守備から入りたい。それでいながら、やはり自分たちから積極的にボールを奪いにいく。僕はこのスタイルをどんどん積み重ねていきたい。監督が僕に代わってから、前からのディフェンスは、意識できてきていると思うんです」
――昔の鹿島とはちょっと違いますね。堅守と言われますが、後ろでじっと守るイメージは薄い。鹿島のルーツはブラジルにあると思いますが、プレッシングという意味でヨーロッパ的。他のJリーグのクラブに比べると、それはより鮮明になります。
「そこを見てもらえているというのは僕は嬉しいです。クラブW杯でも、強い相手にただ引くのではなくて、自分の方からも奪いにいくという姿が大勢の人に伝わったから、喜んでいただけたのかな、と」
――レアル・マドリード戦のボール支配率は61対39。かつてサントスがバルセロナと戦った時が71対29(2011年、結果は4-0でバルサ)で、そうなったら絶対に勝てない。見てる人もつまらないだろうなと思います。ですが、最初の何分かを見て、これは期待できる、いけるかもしれないと閃(ひらめ)きました。よく引きませんでしたね。一歩間違えば、大敗もあり得るというのに。
「それでも打ちに出ていった。そこが嬉しかったです。決勝だから強気にいけたこともあります。ミーティングでも『相手を引き込むんじゃなくて、自分たちのスタイルを最後まで貫こうよ』って話しました。
まず、クラブW杯に臨むにあたり最初に話したのは、『4試合戦おう』ということでした。で、さらに『4試合勝つ』。ミーティングの最後に、クラブW杯のトロフィーを写真で見せて、『これを獲りにいこうよ』と。それが、試合が進む中で『現実味を帯びてきたね』という話も出てきて、決勝に進む頃には全選手が疑いなくそちらを向いていた。
もうひとつ、『鹿島はJリーグ発足の10チームに入ることが当初、”99.9999”パーセント不可能と言われたクラブだった』と、その経緯を示すYouTubeの映像を見せたんです。当時の川淵(三郎)チェアマンが出演した番組なんですけれど、その画面の右上に、小さい番組のサブタイトルが入っていたんです。『日本のサッカーが世界一になる日』。前日、その映像を見てそれに気がつき、思わず鳥肌が立っちゃって、これは選手に見せないわけにいかないとなり、『20何年前のこの映像に”日本が世界一になる日”って書いてあるよね。これってまさに、我々の明日の姿じゃないか』という話をしました」
――それにしてもあのような展開になるとは。
「でも、絶対に勝てない相手とは思っていませんでした。僕はバルセロナが好きで、バルサのようなサッカーがしたいなと思って試合を結構見ているのですが、それだけに、バルサにはカウンターで得点は奪えても、徹底的に繋がれて、結局は前の3人にゴールを獲られちゃうんだよな、というイメージしか抱くことができません。ですがレアルには、普段あまり試合を見てない分、そうしたイメージが湧いてこなかったんです」
――日本人はバルサの方がやりにくいのではないでしょうか。戦い方に差があるイタリアやチェルシーのようなチームは、バルサの方がやりやすいけど、日本人はよくも悪くも、何となくあのテイストを持ってしまっていて、同系列でしょう。
「似てますよね。似た部分の競い合いになると絶対に勝てない。ほんと、そう思います。もし相手がバルサだったら、その前に嬉しくて舞い上がってしまっていたかもしれませんが(笑)」
――レアルの方がズレが狙えそうな。
「点を取れるかもしれないと、ちょっと期待が持てたんです、イメージで。失点はするけど、点を取ることはできる。ディフェンスに隙はあるなと感じたので。やられるだけというイメージはなかったです」
――バルサはボールを取り返すのが速い。それが高い支配率の源だと言われます。
「そうなんです。そこがすごいところ。そういう意味では、うちは前線の選手も守備意識は凄く高いし、切り替えも速い。あの奪い方をうちも目指して、実践していきたいです」
鹿島・石井監督「相手チームも、
もっと前からバチバチやってほしい」
杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki
――クラブW杯の決勝は、1-0になった後、レアル・マドリードが一瞬、緩みましたね。
「楽勝ムードになったと思います」
――そんな中、小笠原満男選手が惜しいミドルシュートを放った。そうしたら、スタンドも”おっ”という感じになり、それがピッチにも波及して、何となくムードが変わったような気がしました。
「遠藤康が打ったシュートで後半を終えたのですが、あれも自信をつけさせてくれたシーンでした。
2戦目のマメロディ・サンダウンズ、3戦目のアトレティコ・ナシオナル戦も前半は滅茶苦茶、押されながら、そこから逆転してるじゃないですか。あの2試合に勝ったことも、チームにとって大きな自信に繋がっていました」

1967年2月1日、千葉県生まれ。現役時代はNTT関東、住友金属工業を経て、鹿島アントラーズ創設時のメンバーに。98年に現役引退後、鹿島で指導者の道に進む。2015年、監督に就任。2016年、Jリーグアウォーズで最優秀監督賞を受賞
――セルヒオ・ラモスが退場になると思ったら、ならなかった判定の問題については、試合後の監督はことのほか冷静でした。
「あそこでいろいろ言っても仕方ないことで、冷静に対応できる方法はないかなと思って、ああいうコメントになりました。『レフェリーに勇気がなかった』という言い方をしたんですけど。こちらは勇気を持って戦ったのに。悔しかったですけれど、力の差は感じていました。
その中で、曽ヶ端(準)と小笠原ですね。やはりベテランの存在が大きかったと思います。小笠原はゲームの流れが読めます。いま待つべきか、もっと攻撃的にいくべきかの駆け引きが巧い。その点に関しては、他のチームのベテラン選手と比べても上かなと思います。それは彼が年々積み重ねていったもので、若いときにジョルジーニョ等に教わったり、ゲームに出ながら、彼らの姿を見て学んだ経験がいま生きているのだと思います」
――得点のパターンの話なのですが、チャンピオンシップからクラブW杯にかけて、そのほとんどが外からの折り返しでした。
「サイドから崩す。これは徹底してやっています。そこからはいろんなコンビネーションを使って崩そうとしていますが、Jリーグでは分析されているので、十分に発揮できていません。クラブW杯では研究されてない分、出せたのかなと。今季は、新加入選手の特徴を活かしながら、研究されても、さらにその上をいくような得点パターンを作っていきたい」
――メンバー交代も見事でした。昨季終盤の1カ月、試合が立て込んでいた時にうまく使い回すことができました。
「疲労度、パフォーマンスを見ながら、ハッキリ決断することが僕の大きな仕事だと思っています。誰であろうが、戦術も含めてダメなときはスパッと」
――4-4-2は今シーズンも継続しますか。
「中盤の4枚がどういう形になるか、いろいろ試したいと思います。横並びの2トップも、相手ボールの時は変わります。そこは従来の形にこだわらずに。試合が始まると、相手に対応しなくてはいけませんので」
――永木亮太選手がサイドハーフに出たり、サイドバックの西大伍選手がボランチに入ったり、ユーティリティな選手が多いのも鹿島の特徴です。
「それは練習を見ながら探っています。ボランチの選手でも、瞬間、ポジションが変わったりするじゃないですか、流れの中で。その時にどのような対応をしているのか、この場所でも使えるかどうか観察しています。それが後々、生きてくる」
――土居聖真選手はどこでもできますよね。もともとの資質なのでしょうか。それとも監督が練習でユーティリティ性を意識させているのですか。
「うちのサイドハーフは守備の役割が多いので、そこをやらせて、そして本来の2トップに戻す。そこでまたフォワードとしての守備の意識が薄らいできたら、またサイドハーフをやらせてみる。そうした試みを繰り返しながら、2トップ、サイドハーフともにできるようにしていく。そうした練習はしてますね」
――ああいう選手が1人いると……。
「楽ですね。聖真もそうですし、鈴木優磨、永木亮太、柴崎岳にはチャンピオンシップからですけれど、左のサイドハーフをやってもらいました」
――同時に、選手の潜在的な能力も上がりますよね。
「上がります。僕は柴崎岳には、代表でもボランチで出てほしかった。だからずっとボランチで起用してきましたが、代表ではちょっと高い位置で使われることが多かった。トップ下とか。ならば、うちでもサイドハーフをやっておくと代表に呼ばれたときにいいかなと思って(笑)」
――優しいですね。
「選手に能力があるからです。鈴木優磨にも練習で右サイドバックをやらせました。それをやっておくと、自分がサイドハーフとして高い位置で出たときに、後ろのサイドバックとの連携、動きのタイミングが分かる。ゲームの中で、サイドハーフは相手のサイドバックにオーバーラップされると、一緒に戻らなきゃならないじゃないですか。そうした時の対応の仕方とか、サイドバックをやったことがあるかないかで全く違います。紅白戦で20分間はやらせるとか。今シーズンもいろいろ試していきたいです」
――畑を耕しながら、シーズンを乗り切る?
「バランスが難しいですけどね。最初にガーンと落ちてしまうと、上位に戻るのが難しい。自分へのプレッシャーも少なくしながら(笑)、チーム内でいろんな形を作っていきたいなと」
――もう一度クラブW杯に出場するためには、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)に勝たなくてはなりません。並大抵のことではありません。
「今回のクラブW杯のように、短い時間で相手の分析をして、対応しなければいけない。前半は相手の力を見ながら耐えて、後半どううまく戦い、勝ち切るか。むしろクラブW杯の経験が生きてくると思う。ACLに出ても同じような戦いができるのではないでしょうか。今までとは違ったACLの戦いができると思います。
グループリーグはどうにか乗り切れるかなと考えています。その先、西アジアのチームと戦う時は、戦ったことのないタイプだと思うので、そういうときこそ、前半バタつかないで安定した戦いをして、相手の力量を見ながら、後半ゲームを変えていく。そうした戦いをしたいです」
――短期間の偵察は大変ですよね。
「今回、チャンピオンシップからクラブW杯にかけて、うちの分析の担当者が大活躍してくれました。僕とコーチ陣が映像を見ながら、その分析に合わせてミーティングをするのですが、チームはその分析の能力に支えられていました。彼のよさは、選手に与える情報量が適度だということです。与えすぎず少なすぎず。たくさん与えてもキャパをオーバーするので」
――監督としてもっと磨きたいことはありますか。
「一番はコミュニケーションの部分だと思います。選手とコーチングスタッフの間に入ったり、そういうことを意識してやっているつもりですが、もっとやらなければ、と。今年は有望な選手が多く加入したので、質の高い選手がサブに回るじゃないですか。ですから余計にコミュニケーションを取っていかないと。
また、Jリーグの監督としては、Jリーグ自体のレベルを上げていきたいと思うし、だから、他のチームももっと前からプレッシャーにいって、バチバチやってもらいたいなと思うんです」
――そういう試合を期待しています。
「こちらもチャンピオンシップ(準決勝)で、フロンターレ相手に守る感じになっちゃったんで、そこをもっともっと前からいかせなきゃいけないなと。そうすれば相手も来るわけです。強くなる要素は、そうした戦いの先にあると思います。とにかく仕掛けていきたいです。行ったり来たりではなく、サイドバックをそこに絡めながら、相手の陣内でしっかりボールを保持する形を目指したい。守備の時間を少なくしたい。
今季は左利きのサイドバック(三竿雄斗)が入りました。ペドロ・ジュニオール、レアンドロ、そして攻守にフルに活動できるレオ・シルバも入ってきたので、速い攻撃もできるし、相手陣内で保持する時間も増えるのではないかと。そういうサッカーにしていきたいです」
――バルセロナが目指すべき方向ですか。
「あれが理想だと考えます」
石井監督にインタビューを行ったSportivaの杉山茂樹氏である。
CWC以降、杉山氏は鹿島がお気に入りの様子。
それに応じた石井監督は、チーム作りの方向、CWCの戦い、そして選手配置と育成方について述べる。
こうしたやり方ならばと腑に落ちる言葉が並び納得させられるのは、石井監督の采配・戦術論が素晴らしいからであろう。
バルサを目指す鹿島が、Jリーグを席巻する。
楽しみである。

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王者・鹿島、“挑戦者”として開幕
王者鹿島は挑戦者の気構え強調「結果残さなければ」
[2017年2月24日17時21分]
鹿島アントラーズは昨季のJ1、天皇杯全日本選手権の2冠覇者として開幕を迎える。追われる立場といえるが、石井監督は茨城県鹿嶋市での練習前の円陣で「王者として臨むのではなく、新しいチームで結果を残さなければいけないシーズンだ」と挑戦者の気構えを強調。セットプレーの確認では隙を排するように厳しい声が飛んだ。
昨季は年間勝ち点3位ながらチャンピオンシップを制した。見事な逆転優勝とはいえ、勝ち点トップの浦和に15差をつけられた悔しさもある。DF植田は「今年は年間勝ち点で争う。僕らが同じくらいの差をつけて優勝したい」と意気込んだ。
既に公式戦2連勝と前評判通りの実力を示す。過密日程の疲労は気にかかるが、昌子は「欧州ならこれくらいは普通。戦えなければレアル・マドリード(Rマドリード)には追い付けない。どの大会でも上位にいるのが鹿島」と強気だった。
鹿島昌子&植田、頼れるCBコンビが連覇に導く
[2017年2月25日7時49分 紙面から]

リラックスした表情で調整する、右から植田、金崎、昌子、小笠原ら鹿島イレブン(共同)
25年目のシーズンを迎えるJリーグは今日25日、明治安田J1の8試合で開幕する。J1は3季ぶりの1シーズン制で、12月の最終節まで年間の勝ち点で優勝を決める長丁場となる。各チームは24日、リーグ初戦に向けて調整した。
鹿島アントラーズDF昌子、植田のセンターバックコンビが連覇へ強さを見せつける。昨季はチャンピオンシップを制したが、年間勝ち点で1位浦和レッズに15差と悔しさも残る。植田は「今年は年間勝ち点で争う。僕らが同じくらいの差をつけて優勝したい」。すでに今季2戦して過密日程だが、昌子は「欧州なら普通。戦えなければRマドリードには追い付けない」と気迫を込めた。
日本版バルサだ!鹿島、新ユニで連覇へ 石井監督「目標は全タイトル獲得」

バルサ仕様の新ユニホームで躍動するFW鈴木(6日、ニューイヤー杯)。鹿島が日本版バルサとなり、連覇を目指す
「2017明治安田生命Jリーグ」が25日に開幕する。昨季リーグ覇者の鹿島はホームでFC東京と対戦する。昨年12月のクラブW杯で世界2位となった“常勝軍団”は世界屈指の強豪クラブ、バルセロナ(スペイン)に似た“バルサカラー”の新ユニホームで連覇に挑む。
常勝軍団にふさわしい“鎧”だ。鹿島が25日の開幕戦(対FC東京、カシマ)で濃紺に深紅の横じまが入った“バルサカラー”の新ユニホームをホーム初披露。スペインの“本家”バルセロナに負けぬ圧倒的な力で、リーグ連覇に挑む。
24日の練習前、石井監督は「去年は去年。このチームで新しい結果を残していかないといけない」と選手に話した。昨季はCSを勝ち抜いてリーグを制したが、年間勝ち点では首位浦和に15点差をつけられた。指揮官は「チャレンジャー」と謙虚に構えながら「目標は全タイトル獲得」と自信も見せる。
昨年12月のクラブW杯では、決勝でレアル・マドリード(スペイン)と激闘を演じた。強豪を本気にさせたことで選手たちに自信が生まれ、DF昌子は「経験値も(レアルに)追いつかないといけない。そのためにFC東京にはしっかりと勝つ」と必勝を誓った。
鹿島は現在、J1で断トツの通算1428得点。さらにホームゲームでの同800得点まであと3点と、開幕戦でいきなり大台到達の可能性もある。開幕ダッシュを決めて勢いに乗り、リーグ連覇、そしてアジア制覇へ。鹿島が名実ともに“日本版バルサ”を目指す。 (一色伸裕)
7戦7発中!優磨“切り札”投入で2年連続弾へ意欲
明治安田生命J1開幕戦 鹿島―FC東京(2017年2月25日 カシマ)

開幕戦へ向け調整する鹿島イレブン
Photo By 共同
狙うは2年連続開幕戦ゴールだ。鹿島のFW鈴木は対外試合で7戦7発と絶好調だ。切り札として試合途中から投入されることが濃厚で「入る前に勝っていてくれたら一番いいけど、入ったらもちろん点は狙っていきたい」と力を込めた。
昨季はG大阪との開幕戦に途中出場で決勝ゴールを挙げるなど、8得点をマーク。元日本代表FWの柳沢コーチが高卒2年目に挙げた記録に並んだが、「2桁取ってスタメンを取っているイメージだった」と満足はしていない。今季はリーグでの15得点を目標に設定。新加入のFWペドロ・ジュニオールから、足元の技術やパスを受けるための相手との駆け引きの仕方を見て学ぶなど、成長のために貪欲だ。
J最速での達成が見込まれる、クラブ通算ホーム800得点までは残り3得点。鈴木の今季初ゴールが節目に重なる可能性もある。「与えられた試合で結果を残すことだけを考えている。(周囲からの期待の高さは)自分でも感じている」と鈴木。チームが目指すリーグ2連覇のために。成長著しい20歳が、開幕戦からその存在感を見せつける。
[ 2017年2月25日 05:30 ]
【鹿島】“レアル化”第一歩、昌子「どの大会でも引っ張っていく」
2017年2月25日6時0分 スポーツ報知

リラックスした表情で調整する(右から)金崎、昌子、小笠原ら鹿島イレブン
昨季王者の鹿島はF東京を相手に“レアル化”の一歩を踏みしめる。24日はクラブハウスでセットプレーなどを確認。ACL蔚山現代戦(21日)など公式戦で2連勝し、DF昌子源(24)は「開幕って感じはしない」と平常心。「ACL、リーグ、ルヴァン杯、天皇杯で先頭を走るのが鹿島というクラブ。リーグ戦でも、いい入りをしたい」と力を込めた。
J開幕戦とはいえ、チームは8日間で3戦目。「端から見ればしんどいと思われるけど、幸せなこと」。昨年のクラブW杯決勝Rマドリード(スペイン)戦(延長2●4)で敗れた悔しさは忘れられず「レアルは中2日で質の高い試合をやっていて、過密日程を乗り越えてリーグ、CLを勝った。(負けた)僕たちが週1試合では追いつけない」と高い目標を明かした。
「レアルは鹿島が目指しているクラブじゃないかもしれないけど、目標となるクラブ。どの大会でも引っ張っていくのは鹿島が求めるところ」と昌子。F東京戦で3得点すれば、J最速でホーム通算800得点に到達する。石井正忠監督(50)も「(相手は)『打倒鹿島』で来ると思う。開幕戦は絶対に勝たなければいけない」と強調。目標の全タイトル制覇へ、好発進を狙う。(内田 知宏)
鹿島、組織力で勝負J1開幕、FC東京戦
新戦力、チームに適応

リーグ戦開幕戦に向け調整する小笠原(中央)ら=クラブハウスグラウンド
明治安田J1は25日、25年目のシーズンが開幕する。第1節第1日は各地で7試合があり、連覇に挑む鹿島は、カシマスタジアムでFC東京を迎え撃つ。キックオフは午後2時。両者とも積極的な補強で昨季から戦力を上積みしており、好勝負が期待される。
鹿島は既にゼロックス杯とアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を戦い、公式戦2連勝中。石井監督は「この流れをJリーグにもつなげ、開幕戦で勝ちたい」と好発進を狙う。
リーグ戦前に2戦したことで、鹿島の新戦力はチーム戦術に適応してきた。小笠原と中盤の底でコンビを組むレオシルバは「コミュニケーションがしっかり取れている」と強調。GKの権純泰も「DF陣との連係は徐々に良くなっている」と手応えを口にする。
FC東京はJ1歴代最多の171得点を誇るFW大久保嘉ら、各ポジションに日本代表クラスがそろう。攻守のバランスが取れ、手ごわくなったが、遠藤は「補強すれば強くなるものでもない」と強気だ。鹿島は直近の試合でも見せた高い組織力で、攻守に隙を見せない試合運びを貫きたい。
鹿島は開幕戦後も過密日程が続くため、勝って勢いを持続したい。昌子は「連戦は言い訳にできない。ACLのように開幕で勝ちいい入りをしたい」と、力を込めた。 (藤崎徹)

Jリーグ開幕に向け大きく紙面を割く各紙である。
チームとしては公式戦2試合を戦っており、『開幕』という雰囲気ではない様子。
逆に過密日程となっておる。
そのことに関して源は、「端から見ればしんどいと思われるけど、幸せなこと」と言い、更に「連戦は言い訳にできない。ACLのように開幕で勝ちいい入りをしたい」と言う。
そして、過密日程の連戦で欧州王者、そして世界一の栄冠に輝いたR・マドリーを例に出し、「経験値も(レアルに)追いつかないといけない。そのためにFC東京にはしっかりと勝つ」と言い切る。
これは頼もしい。
また、途中出場が予想される優磨は、「与えられた試合で結果を残すことだけを考えている。(周囲からの期待の高さは)自分でも感じている」と語る。
期待に応えて、公式戦参戦連発と行きたいところ。
それから、ホーム通算800得点まで残り3ゴールに迫っておるとのこと。
この試合にて達成される可能性がある。
誰が決めるかも注目である。

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[2017年2月24日17時21分]
鹿島アントラーズは昨季のJ1、天皇杯全日本選手権の2冠覇者として開幕を迎える。追われる立場といえるが、石井監督は茨城県鹿嶋市での練習前の円陣で「王者として臨むのではなく、新しいチームで結果を残さなければいけないシーズンだ」と挑戦者の気構えを強調。セットプレーの確認では隙を排するように厳しい声が飛んだ。
昨季は年間勝ち点3位ながらチャンピオンシップを制した。見事な逆転優勝とはいえ、勝ち点トップの浦和に15差をつけられた悔しさもある。DF植田は「今年は年間勝ち点で争う。僕らが同じくらいの差をつけて優勝したい」と意気込んだ。
既に公式戦2連勝と前評判通りの実力を示す。過密日程の疲労は気にかかるが、昌子は「欧州ならこれくらいは普通。戦えなければレアル・マドリード(Rマドリード)には追い付けない。どの大会でも上位にいるのが鹿島」と強気だった。
鹿島昌子&植田、頼れるCBコンビが連覇に導く
[2017年2月25日7時49分 紙面から]

リラックスした表情で調整する、右から植田、金崎、昌子、小笠原ら鹿島イレブン(共同)
25年目のシーズンを迎えるJリーグは今日25日、明治安田J1の8試合で開幕する。J1は3季ぶりの1シーズン制で、12月の最終節まで年間の勝ち点で優勝を決める長丁場となる。各チームは24日、リーグ初戦に向けて調整した。
鹿島アントラーズDF昌子、植田のセンターバックコンビが連覇へ強さを見せつける。昨季はチャンピオンシップを制したが、年間勝ち点で1位浦和レッズに15差と悔しさも残る。植田は「今年は年間勝ち点で争う。僕らが同じくらいの差をつけて優勝したい」。すでに今季2戦して過密日程だが、昌子は「欧州なら普通。戦えなければRマドリードには追い付けない」と気迫を込めた。
日本版バルサだ!鹿島、新ユニで連覇へ 石井監督「目標は全タイトル獲得」

バルサ仕様の新ユニホームで躍動するFW鈴木(6日、ニューイヤー杯)。鹿島が日本版バルサとなり、連覇を目指す
「2017明治安田生命Jリーグ」が25日に開幕する。昨季リーグ覇者の鹿島はホームでFC東京と対戦する。昨年12月のクラブW杯で世界2位となった“常勝軍団”は世界屈指の強豪クラブ、バルセロナ(スペイン)に似た“バルサカラー”の新ユニホームで連覇に挑む。
常勝軍団にふさわしい“鎧”だ。鹿島が25日の開幕戦(対FC東京、カシマ)で濃紺に深紅の横じまが入った“バルサカラー”の新ユニホームをホーム初披露。スペインの“本家”バルセロナに負けぬ圧倒的な力で、リーグ連覇に挑む。
24日の練習前、石井監督は「去年は去年。このチームで新しい結果を残していかないといけない」と選手に話した。昨季はCSを勝ち抜いてリーグを制したが、年間勝ち点では首位浦和に15点差をつけられた。指揮官は「チャレンジャー」と謙虚に構えながら「目標は全タイトル獲得」と自信も見せる。
昨年12月のクラブW杯では、決勝でレアル・マドリード(スペイン)と激闘を演じた。強豪を本気にさせたことで選手たちに自信が生まれ、DF昌子は「経験値も(レアルに)追いつかないといけない。そのためにFC東京にはしっかりと勝つ」と必勝を誓った。
鹿島は現在、J1で断トツの通算1428得点。さらにホームゲームでの同800得点まであと3点と、開幕戦でいきなり大台到達の可能性もある。開幕ダッシュを決めて勢いに乗り、リーグ連覇、そしてアジア制覇へ。鹿島が名実ともに“日本版バルサ”を目指す。 (一色伸裕)
7戦7発中!優磨“切り札”投入で2年連続弾へ意欲
明治安田生命J1開幕戦 鹿島―FC東京(2017年2月25日 カシマ)

開幕戦へ向け調整する鹿島イレブン
Photo By 共同
狙うは2年連続開幕戦ゴールだ。鹿島のFW鈴木は対外試合で7戦7発と絶好調だ。切り札として試合途中から投入されることが濃厚で「入る前に勝っていてくれたら一番いいけど、入ったらもちろん点は狙っていきたい」と力を込めた。
昨季はG大阪との開幕戦に途中出場で決勝ゴールを挙げるなど、8得点をマーク。元日本代表FWの柳沢コーチが高卒2年目に挙げた記録に並んだが、「2桁取ってスタメンを取っているイメージだった」と満足はしていない。今季はリーグでの15得点を目標に設定。新加入のFWペドロ・ジュニオールから、足元の技術やパスを受けるための相手との駆け引きの仕方を見て学ぶなど、成長のために貪欲だ。
J最速での達成が見込まれる、クラブ通算ホーム800得点までは残り3得点。鈴木の今季初ゴールが節目に重なる可能性もある。「与えられた試合で結果を残すことだけを考えている。(周囲からの期待の高さは)自分でも感じている」と鈴木。チームが目指すリーグ2連覇のために。成長著しい20歳が、開幕戦からその存在感を見せつける。
[ 2017年2月25日 05:30 ]
【鹿島】“レアル化”第一歩、昌子「どの大会でも引っ張っていく」
2017年2月25日6時0分 スポーツ報知

リラックスした表情で調整する(右から)金崎、昌子、小笠原ら鹿島イレブン
昨季王者の鹿島はF東京を相手に“レアル化”の一歩を踏みしめる。24日はクラブハウスでセットプレーなどを確認。ACL蔚山現代戦(21日)など公式戦で2連勝し、DF昌子源(24)は「開幕って感じはしない」と平常心。「ACL、リーグ、ルヴァン杯、天皇杯で先頭を走るのが鹿島というクラブ。リーグ戦でも、いい入りをしたい」と力を込めた。
J開幕戦とはいえ、チームは8日間で3戦目。「端から見ればしんどいと思われるけど、幸せなこと」。昨年のクラブW杯決勝Rマドリード(スペイン)戦(延長2●4)で敗れた悔しさは忘れられず「レアルは中2日で質の高い試合をやっていて、過密日程を乗り越えてリーグ、CLを勝った。(負けた)僕たちが週1試合では追いつけない」と高い目標を明かした。
「レアルは鹿島が目指しているクラブじゃないかもしれないけど、目標となるクラブ。どの大会でも引っ張っていくのは鹿島が求めるところ」と昌子。F東京戦で3得点すれば、J最速でホーム通算800得点に到達する。石井正忠監督(50)も「(相手は)『打倒鹿島』で来ると思う。開幕戦は絶対に勝たなければいけない」と強調。目標の全タイトル制覇へ、好発進を狙う。(内田 知宏)
鹿島、組織力で勝負J1開幕、FC東京戦
新戦力、チームに適応

リーグ戦開幕戦に向け調整する小笠原(中央)ら=クラブハウスグラウンド
明治安田J1は25日、25年目のシーズンが開幕する。第1節第1日は各地で7試合があり、連覇に挑む鹿島は、カシマスタジアムでFC東京を迎え撃つ。キックオフは午後2時。両者とも積極的な補強で昨季から戦力を上積みしており、好勝負が期待される。
鹿島は既にゼロックス杯とアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を戦い、公式戦2連勝中。石井監督は「この流れをJリーグにもつなげ、開幕戦で勝ちたい」と好発進を狙う。
リーグ戦前に2戦したことで、鹿島の新戦力はチーム戦術に適応してきた。小笠原と中盤の底でコンビを組むレオシルバは「コミュニケーションがしっかり取れている」と強調。GKの権純泰も「DF陣との連係は徐々に良くなっている」と手応えを口にする。
FC東京はJ1歴代最多の171得点を誇るFW大久保嘉ら、各ポジションに日本代表クラスがそろう。攻守のバランスが取れ、手ごわくなったが、遠藤は「補強すれば強くなるものでもない」と強気だ。鹿島は直近の試合でも見せた高い組織力で、攻守に隙を見せない試合運びを貫きたい。
鹿島は開幕戦後も過密日程が続くため、勝って勢いを持続したい。昌子は「連戦は言い訳にできない。ACLのように開幕で勝ちいい入りをしたい」と、力を込めた。 (藤崎徹)

Jリーグ開幕に向け大きく紙面を割く各紙である。
チームとしては公式戦2試合を戦っており、『開幕』という雰囲気ではない様子。
逆に過密日程となっておる。
そのことに関して源は、「端から見ればしんどいと思われるけど、幸せなこと」と言い、更に「連戦は言い訳にできない。ACLのように開幕で勝ちいい入りをしたい」と言う。
そして、過密日程の連戦で欧州王者、そして世界一の栄冠に輝いたR・マドリーを例に出し、「経験値も(レアルに)追いつかないといけない。そのためにFC東京にはしっかりと勝つ」と言い切る。
これは頼もしい。
また、途中出場が予想される優磨は、「与えられた試合で結果を残すことだけを考えている。(周囲からの期待の高さは)自分でも感じている」と語る。
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リーグ連覇へ油断なき王者、大型補強でチーム内競争も過熱
【鹿島vsFC東京プレビュー】大型補強で連覇狙う鹿島、FC東京戦は本拠地で07年以来負けなし

■鹿島アントラーズ リーグ連覇へ油断なき王者、大型補強でチーム内競争も過熱
リーグ連覇を狙う鹿島はホームでFC東京を迎え撃つ。石井正忠監督は開幕の試合について「ただの1試合だとは思っていません。スタートが大事になる」と強調。レオ・シルバ、ペドロ・ジュニオール、レアンドロ、クォン・スンテと助っ人枠4を全て入れ替えるなど、大幅な補強を行った。お互いの信頼関係や連係を構築する上で、良いスタートを切れるか、切れないかは今後のチーム運営に大きく影響すると考えている。
その点で、ゼロックススーパー杯の浦和戦、ACL開幕戦の蔚山現代戦を連勝でスタートできたことは大きな意味を持つ。先発を6人入れ替えての勝利に、金崎夢生は「メンバーが代わってもやることは変わらない。そういうのもチームとして出せたかなと思う」とチームの収穫を挙げながら、「どのポジションも気が抜けない」という危機感も口にしている。
リーグ開幕戦でも蔚山現代戦から先発メンバーの入れ替えが行われるようだ。注目されたボランチは、小笠原満男、レオ・シルバがコンビを組み、FWではペドロ・ジュニオールが先発に復帰する見込み。2列目は土居聖真、遠藤康で臨む。同じく大幅な戦力補強を行ったFC東京を勢いづかせないためにも、ホームで開幕白星発進したいところだ。(totoONE編集部)

■FC東京 王者撃破へのカギは「球際の勝負」
大型補強を行い、特に攻撃陣が入れ替わったFC東京にとって、期待のシーズンが開幕する。大久保嘉人、 高萩洋次郎、永井謙佑ら、新加入選手は適応力も高く、チームへのフィットはここまでスムーズにきたと言えるだろう。中島翔哉を含め、前線には異なる特徴を持つ選手が揃うが、現時点ではメンバーを固定せずにトライを続けてきたため、コンビネーション不足は否めない。試合や相手によってメンバーを使い分け、多彩な攻撃パターンを見せるためには、今後、さらに熟成度を高めていくことが必要だ。
開幕戦は、昨季王者との対戦でもあり、まずは篠田善之監督の元、昨季から継続して積み上げてきた「堅守」を発揮したい。監督自身も「鹿島は個々の能力が高く、新たな選手が加入してもチームとしてのまとまりがある。彼らにスペースと時間を与えると、自由にプレーさせることになる」と警戒する。そのため、レオ・シルバや小笠原満男、永木亮太を擁する鹿島の中盤に対して、球際の勝負で上回ることができるかがカギ。セカンドボールを拾って攻撃に転じ続けることができれば、カウンターからのチャンスを増やせるはずだ。
2007年以来勝利がなく、苦手とするアウェイ・カシマスタジアムだが、高萩にとっては「(2013年シーズンの広島において)優勝を果たしたスタジアム」。永井も「プロ入り後初めて複数得点をとった場所」(2012年6月16日J1・第14節)と、ことさら苦手意識はなく、選手それぞれに「打倒、鹿島」というモチベーションは高い。新加入選手がもたらす精神的な効果も活かして勝利をつかむためには、90分間に渡って隙を作らず、手堅いゲームに持ち込めるかがポイントになるだろう。(totoONE編集部)
大型補強について言及するサッカーキングのプレビューである。
今季、全てのタイトルを得るべく助っ人4人を新たに加えた。
早速、スーパー杯・浦和戦、ACL・蔚山戦の2試合にて大きく選手を入れ替え、結果を出した。
そして、このFC東京戦でもまたターンオーバーが敢行される様子。
やはり分厚い選手層がものを言っておる。
この試合でも結果を出し、周囲の期待に応えようではないか。
楽しみな一戦である。

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■鹿島アントラーズ リーグ連覇へ油断なき王者、大型補強でチーム内競争も過熱
リーグ連覇を狙う鹿島はホームでFC東京を迎え撃つ。石井正忠監督は開幕の試合について「ただの1試合だとは思っていません。スタートが大事になる」と強調。レオ・シルバ、ペドロ・ジュニオール、レアンドロ、クォン・スンテと助っ人枠4を全て入れ替えるなど、大幅な補強を行った。お互いの信頼関係や連係を構築する上で、良いスタートを切れるか、切れないかは今後のチーム運営に大きく影響すると考えている。
その点で、ゼロックススーパー杯の浦和戦、ACL開幕戦の蔚山現代戦を連勝でスタートできたことは大きな意味を持つ。先発を6人入れ替えての勝利に、金崎夢生は「メンバーが代わってもやることは変わらない。そういうのもチームとして出せたかなと思う」とチームの収穫を挙げながら、「どのポジションも気が抜けない」という危機感も口にしている。
リーグ開幕戦でも蔚山現代戦から先発メンバーの入れ替えが行われるようだ。注目されたボランチは、小笠原満男、レオ・シルバがコンビを組み、FWではペドロ・ジュニオールが先発に復帰する見込み。2列目は土居聖真、遠藤康で臨む。同じく大幅な戦力補強を行ったFC東京を勢いづかせないためにも、ホームで開幕白星発進したいところだ。(totoONE編集部)

■FC東京 王者撃破へのカギは「球際の勝負」
大型補強を行い、特に攻撃陣が入れ替わったFC東京にとって、期待のシーズンが開幕する。大久保嘉人、 高萩洋次郎、永井謙佑ら、新加入選手は適応力も高く、チームへのフィットはここまでスムーズにきたと言えるだろう。中島翔哉を含め、前線には異なる特徴を持つ選手が揃うが、現時点ではメンバーを固定せずにトライを続けてきたため、コンビネーション不足は否めない。試合や相手によってメンバーを使い分け、多彩な攻撃パターンを見せるためには、今後、さらに熟成度を高めていくことが必要だ。
開幕戦は、昨季王者との対戦でもあり、まずは篠田善之監督の元、昨季から継続して積み上げてきた「堅守」を発揮したい。監督自身も「鹿島は個々の能力が高く、新たな選手が加入してもチームとしてのまとまりがある。彼らにスペースと時間を与えると、自由にプレーさせることになる」と警戒する。そのため、レオ・シルバや小笠原満男、永木亮太を擁する鹿島の中盤に対して、球際の勝負で上回ることができるかがカギ。セカンドボールを拾って攻撃に転じ続けることができれば、カウンターからのチャンスを増やせるはずだ。
2007年以来勝利がなく、苦手とするアウェイ・カシマスタジアムだが、高萩にとっては「(2013年シーズンの広島において)優勝を果たしたスタジアム」。永井も「プロ入り後初めて複数得点をとった場所」(2012年6月16日J1・第14節)と、ことさら苦手意識はなく、選手それぞれに「打倒、鹿島」というモチベーションは高い。新加入選手がもたらす精神的な効果も活かして勝利をつかむためには、90分間に渡って隙を作らず、手堅いゲームに持ち込めるかがポイントになるだろう。(totoONE編集部)
大型補強について言及するサッカーキングのプレビューである。
今季、全てのタイトルを得るべく助っ人4人を新たに加えた。
早速、スーパー杯・浦和戦、ACL・蔚山戦の2試合にて大きく選手を入れ替え、結果を出した。
そして、このFC東京戦でもまたターンオーバーが敢行される様子。
やはり分厚い選手層がものを言っておる。
この試合でも結果を出し、周囲の期待に応えようではないか。
楽しみな一戦である。

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「博多のプリンス」から「日本のプリンス」へ:金森健志
【ニューカマー・レコメンド】金森のチャレンジ。「博多のプリンス」から「日本のプリンス」へ:金森健志(福岡→鹿島)
2017年2月24日(金)
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(C)J.LEAGUE PHOTOS
初めて彼に会ったのは2013年の1月。第一印象は、さわやかな好青年というもの。どんな時も笑顔を絶やさない姿からは、穏やかな性格が感じられた。報道陣に囲まれると、言葉をひとつずつ選びながら、たどたどしく答えていた初々しい姿も懐かしい。けれど、ピッチに立つと、その印象が一変した。並みいる先輩に向かって物おじすることなく、堂々と1対1を仕掛け、ゴールを目指した。そのプレーには、誰にも負けないという強い気持ちが表れていた。
そんな彼の姿勢を大切にしたのだろう。当時、アビスパの指揮を取っていたマリヤン プシュニク監督は、2013シーズンの開幕戦で途中出場ながら金森健志を起用。その後も、中心選手として使い続けた。そして、その期待に応えるように金森は力を付けていく。同年8月に、初めて年代別代表(U-19)に選ばれると、リオオリンピックを目指す手倉森ジャパンの常連となり、2014年にはアジア大会に出場。アビスパの選手としては、山下芳輝以来、実に16年振りとなる快挙だった。その活躍ぶりは福岡のメディアで大きく扱われ、金森だけではなく、アビスパの存在がクローズアップされることとなった。
そして、年代別代表に選ばれ続ける中で、金森は精神的にも逞しくなっていく。どんな時も笑顔を絶やさず、誰にでも気さくに接する姿はそのままに、カメラの前では堂々と自分の言葉で想いを伝えるようになり、代表選手としての自覚と、期待を背負ってプレーすることの責任を口にするようになる。そして、「口だけの選手にはなりたくない」と話す金森は、そうした想いをプレーにぶつけ、試合を重ねるごとに輝きを増し続けた。
そんな金森を、ファン、サポーターは「博多のプリンス」と呼んだ。代表チームでプレーする姿はサポーターの誇りであり、Jリーグで強豪相手に仕掛ける姿はサポーターの希望だった。「福岡の選手としてオリンピックに行く」(金森)。その目標は果たせなかったが、金森がサポーターに夢と希望を与え続けたことを否定する者はいない。
そして2017年、金森は鹿島への移籍を決断、新しい道を歩き始めた。目指すところは日本代表。高校時代は病に襲われた母親のために、プロに入ってからは福岡のサポーターのために、その力を存分に発揮してきた金森は、今度は日本のサッカーファンに夢と希望を与えられる存在になることを目指して、新たなチャレンジを始める。
それは簡単な道ではない。強豪鹿島のチーム内での競争の厳しさは、福岡のそれと比較などできるわけもなく、現状では、ベンチ入りすることさえも難しいかもしれない。また、Jリーグの強豪であり続ける鹿島が背負う責任は重く、ファン、サポーターの目も厳しいだろう。けれど、その壁の先に、鹿島を、Jリーグを、そして日本を代表する選手と呼ばれる日が待っている。
2月6日、JリーグDAZNニューイヤーカップで久しぶりに彼と会った。「どうです、この色、似合ってるでしょ?」。アントラーズレッドのユニフォームを身にまとい、以前と変わらない、さわやかな笑顔で話しかけて来た金森に、素直に返事をすることはできなかった。同時に、その色が、いつか彼の色になることを願う自分もいた。それは、彼と4年間をともに過ごした人たちに共通する想い。近い将来、さらに大きくなった姿を、誰もが待ち望んでいる。
以上
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★鹿島アントラーズシーズン開幕戦!★
明治安田生命J1リーグ 第1節
2017年2月25日(土)14:00キックオフ/茨城県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ vs FC東京
2017.02.24 Reported by 中倉一志
福岡から鹿島に移籍した金森について記すJsGOALの中倉氏である。
福岡での金森の存在が、如何に愛されるキャラクターであったかが伝わってくる。
福岡で成長し、福岡で活躍した、金森。
「博多のプリンス」とは、良い愛称と言えよう。
その金森は、ベンチ入りすら保証されぬ鹿島への移籍を決断した。
この激しいポジション争いに身を置くことで、金森は更なる成長を遂げよう。
福岡の民にも、活躍の報が届く日が必ずや来るはず。
金森の攻撃力を日本国民全てに見せつけるのだ。
期待しておる。

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2017年2月24日(金)
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(C)J.LEAGUE PHOTOS
初めて彼に会ったのは2013年の1月。第一印象は、さわやかな好青年というもの。どんな時も笑顔を絶やさない姿からは、穏やかな性格が感じられた。報道陣に囲まれると、言葉をひとつずつ選びながら、たどたどしく答えていた初々しい姿も懐かしい。けれど、ピッチに立つと、その印象が一変した。並みいる先輩に向かって物おじすることなく、堂々と1対1を仕掛け、ゴールを目指した。そのプレーには、誰にも負けないという強い気持ちが表れていた。
そんな彼の姿勢を大切にしたのだろう。当時、アビスパの指揮を取っていたマリヤン プシュニク監督は、2013シーズンの開幕戦で途中出場ながら金森健志を起用。その後も、中心選手として使い続けた。そして、その期待に応えるように金森は力を付けていく。同年8月に、初めて年代別代表(U-19)に選ばれると、リオオリンピックを目指す手倉森ジャパンの常連となり、2014年にはアジア大会に出場。アビスパの選手としては、山下芳輝以来、実に16年振りとなる快挙だった。その活躍ぶりは福岡のメディアで大きく扱われ、金森だけではなく、アビスパの存在がクローズアップされることとなった。
そして、年代別代表に選ばれ続ける中で、金森は精神的にも逞しくなっていく。どんな時も笑顔を絶やさず、誰にでも気さくに接する姿はそのままに、カメラの前では堂々と自分の言葉で想いを伝えるようになり、代表選手としての自覚と、期待を背負ってプレーすることの責任を口にするようになる。そして、「口だけの選手にはなりたくない」と話す金森は、そうした想いをプレーにぶつけ、試合を重ねるごとに輝きを増し続けた。
そんな金森を、ファン、サポーターは「博多のプリンス」と呼んだ。代表チームでプレーする姿はサポーターの誇りであり、Jリーグで強豪相手に仕掛ける姿はサポーターの希望だった。「福岡の選手としてオリンピックに行く」(金森)。その目標は果たせなかったが、金森がサポーターに夢と希望を与え続けたことを否定する者はいない。
そして2017年、金森は鹿島への移籍を決断、新しい道を歩き始めた。目指すところは日本代表。高校時代は病に襲われた母親のために、プロに入ってからは福岡のサポーターのために、その力を存分に発揮してきた金森は、今度は日本のサッカーファンに夢と希望を与えられる存在になることを目指して、新たなチャレンジを始める。
それは簡単な道ではない。強豪鹿島のチーム内での競争の厳しさは、福岡のそれと比較などできるわけもなく、現状では、ベンチ入りすることさえも難しいかもしれない。また、Jリーグの強豪であり続ける鹿島が背負う責任は重く、ファン、サポーターの目も厳しいだろう。けれど、その壁の先に、鹿島を、Jリーグを、そして日本を代表する選手と呼ばれる日が待っている。
2月6日、JリーグDAZNニューイヤーカップで久しぶりに彼と会った。「どうです、この色、似合ってるでしょ?」。アントラーズレッドのユニフォームを身にまとい、以前と変わらない、さわやかな笑顔で話しかけて来た金森に、素直に返事をすることはできなかった。同時に、その色が、いつか彼の色になることを願う自分もいた。それは、彼と4年間をともに過ごした人たちに共通する想い。近い将来、さらに大きくなった姿を、誰もが待ち望んでいる。
以上
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★鹿島アントラーズシーズン開幕戦!★
明治安田生命J1リーグ 第1節
2017年2月25日(土)14:00キックオフ/茨城県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ vs FC東京
2017.02.24 Reported by 中倉一志
福岡から鹿島に移籍した金森について記すJsGOALの中倉氏である。
福岡での金森の存在が、如何に愛されるキャラクターであったかが伝わってくる。
福岡で成長し、福岡で活躍した、金森。
「博多のプリンス」とは、良い愛称と言えよう。
その金森は、ベンチ入りすら保証されぬ鹿島への移籍を決断した。
この激しいポジション争いに身を置くことで、金森は更なる成長を遂げよう。
福岡の民にも、活躍の報が届く日が必ずや来るはず。
金森の攻撃力を日本国民全てに見せつけるのだ。
期待しておる。

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小さな体で大きく羽ばたく:杉本太郎
【ニューカマー・レコメンド】果たせなかったイメージを変える作業。小さな体で大きく羽ばたく:杉本太郎(鹿島→徳島)
2017年2月24日(金)
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(C)J.LEAGUE PHOTOS
試合2日前に行われる紅白戦では、時折、まばゆいばかりの光を放つ選手が控え組から出てくる。見る者の視線をギュッととらえて離さず、百戦錬磨のベテラン組を慌てさせる生き生きとした若さの発露。昨季、杉本太郎は何度となくまばゆい光を放っていた。閃光のような切れ味鋭いドリブルで中盤を切り裂いていくと、ムキになった主力組の選手はファウルで倒すしかなかった。バッタリ地面に叩きつけられても、額にかかる前髪を払うだけで文句も言わずもう一度仕掛けていく。いまでは日本を代表するCBとなった昌子源をして「懐に入られたら面倒くさい」と言わしめる敏捷性を武器に、杉本太郎は誰にも真似できない輝きを放っていた。しかし、それは練習場のなかのみ。試合のなかでは発揮できなかった。
昨季、鹿島は2列目に怪我人が続出した。遠藤康と中村充孝を負傷で欠き、カイオもシーズン途中で中東に移籍したため2列目の選手たちには大きなチャンスが到来したのである。若手のなかで最も期待されたのが杉本太郎だろう。しかし、そのチャンスをものにしたのは杉本ではなく鈴木優磨だった。FWだけでなく右MFのポジションも自分のものにすると2ndステージ17試合にすべて出場。杉本も9試合で起用されたが奪ったのはわずか1得点。鈴木は5得点とチームNO.1の結果を残した。
練習で対峙することが多い昌子は、2人のなかに違いを見ていた。
「太郎はたぶん“代役”と思っていた。そこがポジションを獲ろうと思っていた優磨と違うところだと思う」
レギュラー選手の怪我で巡って来たチャンスだとしても、そこで結果を出してしまえば周囲の見方は変わる。ゴール前で迎えたチャンスの数自体は鈴木と差はなかった。しかし、欲望を剥き出しにして結果に繋げる気持ちの強さに欠けていたとしか言いようがない。クロスにあと数cm足が届かず、決定機で放ったシュートはヒットしない。そうした場面は1度や2度ではなかった。
そうした自分を変えたかったのだろう。徳島からオファーが届いたとき「絶対に結果を残して成長して帰ってきます。行かせてください」と強化部に直訴した。鹿島ではサイドのポジションしか与えられなかったが彼の本職は中央。まわりの味方を使いながらゴール前に入って行くことを一番得意とする。
昨季「イメージを変えていく作業を始めてるんです」と言っていた作業は結局完結しなかった。1年持ち越された課題を徳島の地で果たす。
以上
-----------
★ 徳島ヴォルティスシーズン開幕戦!★
明治安田生命J2リーグ 第1節
2017年2月26日(日)16:00キックオフ/鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス vs 東京ヴェルディ
2017.02.24 Reported by 田中滋
徳島に期限付き移籍した太郎について記すJsGOALの田中滋氏である。
如何に紅白戦では輝いておったかが伝えられる。
昨季は負傷者続出だったこともあり、少ないとは言わせぬ出場機会が与えられた。
しかしながら、結果を残せなかったことは紛れもない事実と言えよう。
その部分を改善すべく、徳島移籍を強化部に直訴した。
太郎は徳島で大きく成長しよう。
本番で結果を出す、頼れる選手となるはず。
徳島で愛され、徳島を勝たせる選手となる。
太郎の活躍を期待しておる。

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2017年2月24日(金)
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(C)J.LEAGUE PHOTOS
試合2日前に行われる紅白戦では、時折、まばゆいばかりの光を放つ選手が控え組から出てくる。見る者の視線をギュッととらえて離さず、百戦錬磨のベテラン組を慌てさせる生き生きとした若さの発露。昨季、杉本太郎は何度となくまばゆい光を放っていた。閃光のような切れ味鋭いドリブルで中盤を切り裂いていくと、ムキになった主力組の選手はファウルで倒すしかなかった。バッタリ地面に叩きつけられても、額にかかる前髪を払うだけで文句も言わずもう一度仕掛けていく。いまでは日本を代表するCBとなった昌子源をして「懐に入られたら面倒くさい」と言わしめる敏捷性を武器に、杉本太郎は誰にも真似できない輝きを放っていた。しかし、それは練習場のなかのみ。試合のなかでは発揮できなかった。
昨季、鹿島は2列目に怪我人が続出した。遠藤康と中村充孝を負傷で欠き、カイオもシーズン途中で中東に移籍したため2列目の選手たちには大きなチャンスが到来したのである。若手のなかで最も期待されたのが杉本太郎だろう。しかし、そのチャンスをものにしたのは杉本ではなく鈴木優磨だった。FWだけでなく右MFのポジションも自分のものにすると2ndステージ17試合にすべて出場。杉本も9試合で起用されたが奪ったのはわずか1得点。鈴木は5得点とチームNO.1の結果を残した。
練習で対峙することが多い昌子は、2人のなかに違いを見ていた。
「太郎はたぶん“代役”と思っていた。そこがポジションを獲ろうと思っていた優磨と違うところだと思う」
レギュラー選手の怪我で巡って来たチャンスだとしても、そこで結果を出してしまえば周囲の見方は変わる。ゴール前で迎えたチャンスの数自体は鈴木と差はなかった。しかし、欲望を剥き出しにして結果に繋げる気持ちの強さに欠けていたとしか言いようがない。クロスにあと数cm足が届かず、決定機で放ったシュートはヒットしない。そうした場面は1度や2度ではなかった。
そうした自分を変えたかったのだろう。徳島からオファーが届いたとき「絶対に結果を残して成長して帰ってきます。行かせてください」と強化部に直訴した。鹿島ではサイドのポジションしか与えられなかったが彼の本職は中央。まわりの味方を使いながらゴール前に入って行くことを一番得意とする。
昨季「イメージを変えていく作業を始めてるんです」と言っていた作業は結局完結しなかった。1年持ち越された課題を徳島の地で果たす。
以上
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★ 徳島ヴォルティスシーズン開幕戦!★
明治安田生命J2リーグ 第1節
2017年2月26日(日)16:00キックオフ/鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
徳島ヴォルティス vs 東京ヴェルディ
2017.02.24 Reported by 田中滋
徳島に期限付き移籍した太郎について記すJsGOALの田中滋氏である。
如何に紅白戦では輝いておったかが伝えられる。
昨季は負傷者続出だったこともあり、少ないとは言わせぬ出場機会が与えられた。
しかしながら、結果を残せなかったことは紛れもない事実と言えよう。
その部分を改善すべく、徳島移籍を強化部に直訴した。
太郎は徳島で大きく成長しよう。
本番で結果を出す、頼れる選手となるはず。
徳島で愛され、徳島を勝たせる選手となる。
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いま鹿島はレオ シルバを中心に動きだそうとしている
【鹿島 vs FC東京】 ウォーミングアップコラム:すでに攻守で鹿島の鍵を握る選手となったレオ シルバ
2017年2月24日(金)

「おつかれさまで~す」
明るい笑顔と軽い会釈も交わるその挨拶の主はJ屈指のボールハンター、レオ シルバだ。イントネーションもほぼ完璧な日本人。目を閉じて彼の声を聞いたらあの容貌が思い浮かぶかはなはだ疑わしい。練習後にサポーターから呼び止められればにこやかに応じ、求められる前に手袋を外してサッと手を差し出す。その気さくな人柄は、すでに鹿島サポーターの心もギュッと掴んでいることだろう。
それはプレーの面でも変わらない。かつてボランチにルイス アルベルトが在籍していたことからブラジル人にはポルトガル語で指示を出すようにしてきた昌子源が、同じように声をかけようとすると「日本語でいいよ」と答えた。試合のなかで自分が飛ばす指示もつねに日本語だ。
守備力のすばらしさは誰もが知るところだが、より輝きを見せ始めたのは攻撃面。タメをつくり、角度をつけたパスを前線に通す様は「ビスマルクのよう」(クラブ幹部)と形容されるほど。FUJI XEROX SUPER CUP 2017でも浦和を相手に牙をむき、2点目はレオ シルバのパスから始まったカウンター。鹿島の心臓部分さえもギュッと掴んでしまった。
右へ左へ動きすぎる守備も、ボールを奪ってから自分で運んでしまおうとする攻撃も、鹿島のスタイルに完全にマッチしているわけではない。しかし、いま鹿島はレオ シルバを中心に動きだそうとしている。
文:田中滋(鹿島担当)
明治安田生命J1リーグ 第1節
2月25日(土)14:00KO カシマ
鹿島アントラーズ vs FC東京
日本語堪能なレオ・シルバである。
CBから受ける指示も自らが飛ばす指示も常に日本語とのこと。
これは、いち早く馴染むのも納得である。
そして、まずは守備かと思っておったレオ・シルバであるが、攻撃面でのフィットも十分と言えよう。
「タメをつくり、角度をつけたパスを前線に通す様は「ビスマルクのよう」(クラブ幹部)」とのこと。
これは素晴らしい。
Jリーグ最高助っ人のビスマルクの再来となれば、タイトルを積み重ねること必至である。
レオ・シルバを中心に勝利を積み重ねる。
楽しみである。

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2017年2月24日(金)

「おつかれさまで~す」
明るい笑顔と軽い会釈も交わるその挨拶の主はJ屈指のボールハンター、レオ シルバだ。イントネーションもほぼ完璧な日本人。目を閉じて彼の声を聞いたらあの容貌が思い浮かぶかはなはだ疑わしい。練習後にサポーターから呼び止められればにこやかに応じ、求められる前に手袋を外してサッと手を差し出す。その気さくな人柄は、すでに鹿島サポーターの心もギュッと掴んでいることだろう。
それはプレーの面でも変わらない。かつてボランチにルイス アルベルトが在籍していたことからブラジル人にはポルトガル語で指示を出すようにしてきた昌子源が、同じように声をかけようとすると「日本語でいいよ」と答えた。試合のなかで自分が飛ばす指示もつねに日本語だ。
守備力のすばらしさは誰もが知るところだが、より輝きを見せ始めたのは攻撃面。タメをつくり、角度をつけたパスを前線に通す様は「ビスマルクのよう」(クラブ幹部)と形容されるほど。FUJI XEROX SUPER CUP 2017でも浦和を相手に牙をむき、2点目はレオ シルバのパスから始まったカウンター。鹿島の心臓部分さえもギュッと掴んでしまった。
右へ左へ動きすぎる守備も、ボールを奪ってから自分で運んでしまおうとする攻撃も、鹿島のスタイルに完全にマッチしているわけではない。しかし、いま鹿島はレオ シルバを中心に動きだそうとしている。
文:田中滋(鹿島担当)
明治安田生命J1リーグ 第1節
2月25日(土)14:00KO カシマ
鹿島アントラーズ vs FC東京
日本語堪能なレオ・シルバである。
CBから受ける指示も自らが飛ばす指示も常に日本語とのこと。
これは、いち早く馴染むのも納得である。
そして、まずは守備かと思っておったレオ・シルバであるが、攻撃面でのフィットも十分と言えよう。
「タメをつくり、角度をつけたパスを前線に通す様は「ビスマルクのよう」(クラブ幹部)」とのこと。
これは素晴らしい。
Jリーグ最高助っ人のビスマルクの再来となれば、タイトルを積み重ねること必至である。
レオ・シルバを中心に勝利を積み重ねる。
楽しみである。

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鹿島――絶好調・鈴木は途中出場からゴールなるか
【J1展望】鹿島×FC東京|「良い流れ」で迎える王者の開幕戦。FC東京は相性の悪いスタジアムで上昇気流に乗れるか
サッカーダイジェスト編集部
2017年02月24日
鹿島――絶好調・鈴木は途中出場からゴールなるか。

故障者/鹿島=なし FC東京=なし
出場停止/鹿島=なし FC東京=なし
J1リーグ 第1節
鹿島アントラーズ-FC東京
2月25日(土)/14:00/県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ
2016年:1位(年間勝点3位) 勝点59 18勝5分11敗 53得点・34失点
【最新チーム事情】
●ACLの蔚山現代戦から中3日。先発5人を入れ替える見込み。
●リーグ王者として開幕を迎えるが、昌子は「チャレンジャーとして臨む」、植田も「昨年は年間で上のチームにあれだけ離された。今年は逆に離して優勝したい」と意気込んだ。
●石井監督は「ゼロックス杯とACLで勝って、良い流れができた。開幕戦でももうひとつ、良い流れを作っていきたい」と貪欲に勝利を目指す
【担当記者の視点】
ゼロックスでは浦和に、ACL1節の蔚山現代にそれぞれ勝利。石井監督の言葉にあるように、「良い流れ」で開幕戦を迎えることができそうだ。
レオ・シルバやクォン・スンテなど、新戦力は問題なくフィット。ターンオーバーで小笠原や土居、遠藤、西ら主力は休息がとれていて、コンディションは万全だ。相手の勢いを上手くいなしながら、効率良く点を奪う試合巧者ぶりを発揮し、勝利を掴み取りたい。
“7戦7発”と絶好調の鈴木は、今節はベンチスタートの予想だが、途中出場からでも高い決定力を見せる男のゴールにも期待したい。
最大のキーマンは大久保ではなく、ボランチの髙萩。
FC東京
2016年:9位 勝点52 15勝8分12敗 39得点・39失点
【最新チーム事情】
●今季もキャプテンは森重。
●激戦区のサイドハーフは河野と永井が先発か。
●髙萩とボランチでコンビを組むのは右膝の負傷が癒えた橋本か。
【担当記者の視点】
07年6月30日の試合を最後に、FC東京はカシマスタジアムで勝っていない。まさに鬼門での開幕戦だが、ここで白星を挙げれば上昇気流に乗れる。
最大のキーマンはボランチの髙萩。得点源として期待される大久保とのコンビネーションは、鹿島戦の大きな見どころとなる。
「結果が出ればチームも自然とまとまる」と太田が言うように、悲願のリーグ制覇に向けて結束力を固める意味でも負けられない一戦だ。
「蔚山現代戦から中3日。先発5人を入れ替える見込み」と記すサッカーダイジェストのプレビューである。
右SBに西、ボランチに満男、サイドハーフに聖真とヤス、FWにPJが起用される見込み。
こう見ると層の厚さを感じさせる。
ここまで、FUJU Xerox スーパー杯、ACL蔚山戦と戦ったが、リーグ戦の開幕はまた別の気持ちがある。
昨季はタイトルこそ得て優勝の美酒に酔ったが、リーグとしていれば勝ち点を積み重ねきることが出来なかった。
ここは、源と植田が言うように「チャレンジャーとして臨む」、「昨年は年間で上のチームにあれだけ離された。今年は逆に離して優勝したい」と気持ちが入るところ。
大型補強で話題のFC東京は相手にとって不足はない。
「良い流れ」で勝利を掴み、リーグ連覇へのスタートとしたい。
楽しみな一戦である。

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サッカーダイジェスト編集部
2017年02月24日
鹿島――絶好調・鈴木は途中出場からゴールなるか。

故障者/鹿島=なし FC東京=なし
出場停止/鹿島=なし FC東京=なし
J1リーグ 第1節
鹿島アントラーズ-FC東京
2月25日(土)/14:00/県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ
2016年:1位(年間勝点3位) 勝点59 18勝5分11敗 53得点・34失点
【最新チーム事情】
●ACLの蔚山現代戦から中3日。先発5人を入れ替える見込み。
●リーグ王者として開幕を迎えるが、昌子は「チャレンジャーとして臨む」、植田も「昨年は年間で上のチームにあれだけ離された。今年は逆に離して優勝したい」と意気込んだ。
●石井監督は「ゼロックス杯とACLで勝って、良い流れができた。開幕戦でももうひとつ、良い流れを作っていきたい」と貪欲に勝利を目指す
【担当記者の視点】
ゼロックスでは浦和に、ACL1節の蔚山現代にそれぞれ勝利。石井監督の言葉にあるように、「良い流れ」で開幕戦を迎えることができそうだ。
レオ・シルバやクォン・スンテなど、新戦力は問題なくフィット。ターンオーバーで小笠原や土居、遠藤、西ら主力は休息がとれていて、コンディションは万全だ。相手の勢いを上手くいなしながら、効率良く点を奪う試合巧者ぶりを発揮し、勝利を掴み取りたい。
“7戦7発”と絶好調の鈴木は、今節はベンチスタートの予想だが、途中出場からでも高い決定力を見せる男のゴールにも期待したい。
最大のキーマンは大久保ではなく、ボランチの髙萩。
FC東京
2016年:9位 勝点52 15勝8分12敗 39得点・39失点
【最新チーム事情】
●今季もキャプテンは森重。
●激戦区のサイドハーフは河野と永井が先発か。
●髙萩とボランチでコンビを組むのは右膝の負傷が癒えた橋本か。
【担当記者の視点】
07年6月30日の試合を最後に、FC東京はカシマスタジアムで勝っていない。まさに鬼門での開幕戦だが、ここで白星を挙げれば上昇気流に乗れる。
最大のキーマンはボランチの髙萩。得点源として期待される大久保とのコンビネーションは、鹿島戦の大きな見どころとなる。
「結果が出ればチームも自然とまとまる」と太田が言うように、悲願のリーグ制覇に向けて結束力を固める意味でも負けられない一戦だ。
「蔚山現代戦から中3日。先発5人を入れ替える見込み」と記すサッカーダイジェストのプレビューである。
右SBに西、ボランチに満男、サイドハーフに聖真とヤス、FWにPJが起用される見込み。
こう見ると層の厚さを感じさせる。
ここまで、FUJU Xerox スーパー杯、ACL蔚山戦と戦ったが、リーグ戦の開幕はまた別の気持ちがある。
昨季はタイトルこそ得て優勝の美酒に酔ったが、リーグとしていれば勝ち点を積み重ねきることが出来なかった。
ここは、源と植田が言うように「チャレンジャーとして臨む」、「昨年は年間で上のチームにあれだけ離された。今年は逆に離して優勝したい」と気持ちが入るところ。
大型補強で話題のFC東京は相手にとって不足はない。
「良い流れ」で勝利を掴み、リーグ連覇へのスタートとしたい。
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石井監督、絶対に勝たないといけない
鹿島がJ1開幕前日練習 石井監督「絶対に勝たないといけない」

FC東京とのホーム開幕戦(25日)に向け、FW鈴木(左)らが精力的に汗を流した。
25日にJ1リーグの2017シーズンが開幕する。昨季のJ1王者鹿島はホームでのFC東京戦を翌日に控え、24日は約1時間半の調整を行った。石井正忠監督(50)は「(相手は)かなりの意気込みでくると思う。絶対に勝たないといけない」と開幕白星スタートを誓った。
Jリーグ開幕戦に向けた前日練習を行ったチームである。
2戦連発中の優磨はどのような形でゴールに絡むのか興味が尽きない。
そして、石井監督は「(相手は)かなりの意気込みでくると思う。絶対に勝たないといけない」と言う。
FC東京の圧力を受け流し、返す刀で打ち破ろうではないか。
ホームで迎える開幕戦を勝利で飾り、リーグ制覇の勢いを増したい。
楽しみな一戦である。

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FC東京とのホーム開幕戦(25日)に向け、FW鈴木(左)らが精力的に汗を流した。
25日にJ1リーグの2017シーズンが開幕する。昨季のJ1王者鹿島はホームでのFC東京戦を翌日に控え、24日は約1時間半の調整を行った。石井正忠監督(50)は「(相手は)かなりの意気込みでくると思う。絶対に勝たないといけない」と開幕白星スタートを誓った。
Jリーグ開幕戦に向けた前日練習を行ったチームである。
2戦連発中の優磨はどのような形でゴールに絡むのか興味が尽きない。
そして、石井監督は「(相手は)かなりの意気込みでくると思う。絶対に勝たないといけない」と言う。
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証言でつづる「Jリーグ25周年」
1994年 現役セレソンの参戦<前編>
シリーズ 証言でつづる「Jリーグ25周年」
宇都宮徹壱
2017年2月23日(木) 12:00
鹿島の石井監督が語る「レオの思い出」

W杯優勝メンバーでもあったレオナルド。94年は世界トップレベルのフットボーラーがJリーグのピッチに立った【(C)J.LEAGUE PHOTOS】
1994年(平成6年)は、米国でワールドカップ(W杯)があった年として、サッカーファンの間では記憶されている。前年のW杯アジア最終予選での「ドーハの悲劇」により、日本代表は目前でW杯初出場の夢を絶たれていたものの、それでもファンの落胆はさほど長く続くことはなかった。93年に開幕したJリーグは空前のブームを呼び、その熱気は翌94年も続いていたからだ。そしてブラジルの4度目の優勝でW杯が閉幕すると、世界トップレベルのフットボーラーたちが、相次いでJリーグのピッチに登場することとなった。
ドイツ代表の守備の砦(とりで)、ギド・ブッフバルトが浦和レッズへ。ユーゴスラビアの至宝、ドラガン・ストイコビッチが名古屋グランパスエイトへ。そしてW杯優勝メンバーのひとり、レオナルドが鹿島アントラーズへ──。Jリーグ開幕時を彩ったスーパースターたち、たとえば鹿島のジーコや名古屋のガリー・リネカーなどは、確かに知名度と実績は抜群ではあったものの、残念ながらピークはすでに過ぎていた(ゆえに当時のJリーグは、海外から「年金リーグ」と揶揄(やゆ)されていた)。それが94年になると、ついこの間W杯に出場していたような選手たちが、プロ化したばかりの極東のリーグに参戦するようになったのである。
「レオ(ナルド)は練習でも、左足しか使わないんですよね。右でかわしているのに、また左に持ち直してプレーを続ける。技術があるから、そういうことができるんだなと感心しました。それとあの頃は、超一流の外国人選手と対戦するのも楽しみでした。名古屋のストイコビッチとか、1対1では絶対にボールが奪えないから、1人が当たりに行ってバランスが崩れたところで、もう1人が行くとかね。そういうレベルの高い相手と、毎試合のように対戦していたので、本当に楽しくて仕方がなかったです(笑)」
現在は鹿島の監督で、現役時代はレオナルドとチームメートだった石井正忠は、懐かしそうに往時を語る。2016年のクラブW杯決勝では、レアル・マドリーと互角の勝負を繰り広げたことで一躍脚光を浴びることとなった名将も、当時は27歳のプロ3年目。実は石井は、大学時代には高校の体育教師を目指していた。しかし、教員採用試験の願書を出し忘れてしまったことから、その後の人生は思わぬ方向に転がり始める。
当時、JSL(日本サッカーリーグ)2部だったNTT関東(現大宮アルディージャ)で2年プレー。同じ2部の住友金属から「プロ化するので一緒にやらないか?」と誘いを受けて移籍を決断する。住金は言うまでもなく、鹿島アントラーズの前身。のちにジーコがやって来ることも、国内最多のタイトルを獲得することも、そして自身が監督となってレアルとガチンコ勝負することも、当時は知るよしもなかった。
住友金属から鹿島アントラーズへ

当時JSL2部に所属していた鹿島に、ジーコが「現役選手」としてやってきた【(C)J.LEAGUE PHOTOS】
石井は鹿島のMFとして、94年と95年のJリーグでそれぞれ30試合に出場している。プレーヤーとして最も充実していたこの2シーズンは、Jリーグが世界中から一流の選手たちを集める一大市場となっていた時代と重なる。この時代にフォーカスする前に、時計の針を91年まで逆戻りさせることにしたい。当時の住金はJSL2部で、監督は鈴木満。後年、鹿島を常勝軍団に育て上げる伝説的な強化部長も、この時は34歳の青年監督であった。そこにいきなり、あのジーコが「現役選手」としてやって来る。以下、鈴木の回想。
「とんでもないことになったな、というのが正直な思いでしたが、すぐに『教えてもらおう』というスタンスに切り替えました。あれだけの実績と経験のある選手でしたし、自分よりも4つ年上ということもありましたから、そこの割り切りは難しくなかったです。ただし、毎日怒られましたね。練習スケジュールの組み方、休息のとり方、食事の内容。アラ探ししているんじゃないかと思うくらい、何度も何度も怒られて。辞めたいと思うことは、しょっちゅうでしたよ。プレッシャーで、朝の4時くらいに目が覚めるんですね。ああ、またグラウンドでジーコと顔を合わせるのか。嫌だなあと(苦笑)」
当のジーコにしてみれば、「このチームを強くしたい」とか「プロフェッショナリズムを伝授したい」という使命感は間違いなくあったはずだ。しかし一方で、プロの環境が整っていない、選手やスタッフの意識もプロとは程遠い、しかも単身赴任で話し相手もいないとなれば、いら立ちを募らせるのも無理からぬ話だろう。そんな中、鈴木は「嫌だなあ」と思いながら、どこまでもジーコに食らいついていこうと腹をくくる。
「当時の住金は2部で、このままではJリーグに入るのも難しい状況でした。また僕自身、1部と2部を行き来するような選手だったし、さしたる実績もなければ代表歴もない。そんな自分が、日本サッカーがプロ化する中で生き残っていくためには、誰にも負けない何かを吸収していくしかない。そこに“世界のジーコ”が来たわけです。この人からさまざまなことを吸収すれば、一流になれるかもしれない。そう思ったら、食らいつくしかないですよね」

ジーコからは「とにかく基礎を徹底的に仕込まれました」と石井は当時を振り返る【宇都宮徹壱】
一方、当時の選手はジーコからどのような指導を受けていたのだろうか。石井は「とにかく基礎を徹底的に仕込まれました」と回想する。
「ジーコが強調していたのは『シンプルなプレーを正確に、判断を素早く』ということでした。僕は技術が低かったので、たとえばアウトサイドでミスすると『なぜインサイドで丁寧にパスしないんだ!』と、ものすごく怒られましたね。本当に小学生が教わるようなレベルのことを、何度も繰り返していました。(93年春の)イタリア遠征から少しずつ試合に出してもらえるようになって、キャプテンにも任命されましたけれど、あの時は自分のことで必死でしたね。とにかくレギュラーポジションを確保して、プロとしてJリーグの開幕を迎えたい。その一心でした」
ジーコの現役引退と鹿島の「次の一手」

鹿島は当時の川淵チェアマンにJリーグ参入は「99.9999%ない」と言われながらも、残り0.0001%の可能性に懸け、見事に参入を果たした【(C)J.LEAGUE PHOTOS】
鹿島のJリーグ参入にあたり、当時チェアマンだった川淵三郎が「99.9999%ない」としながらも、残り0.0001%の可能性として「屋根付きで1万5000人収容のサッカー専用スタジアム」という条件を出したところ、見事にこれをクリアした──。あまりにも有名な「鹿島伝説」の序章である。
晴れて「オリジナル10」の一員となった鹿島であったが、それでも川淵は「お荷物にはなってくれるな。少なくともビリになるな」とヒヤヒヤしていたという。しかしフタを開けてみると、1stステージは鹿島が圧倒的な強さを見せつけて、見事に優勝。ジーコ率いるアントラーズと、人口5万人にも満たない鹿島町(当時)は、空前のJリーグブームも相まって一気に全国区の存在となる。しかし、当時アシスタントコーチだった鈴木にとり、Jリーグ元年の記憶はそれほど楽しいものではなかったという。
「当時の立場として、監督の征勝さん(宮本征勝=故人)とジーコとの板挟みでしたから、いろんな意味で神経がズタズタになりそうでした(苦笑)。それに加えて、お荷物にならずにJリーグで生き残っていかなければならなかったので、とにかく必死でした。ウチはヴェルディ(川崎)や(横浜)マリノス(いずれも当時)のように、実績もなければ伝統もない。やれることは全部、完璧にやらないと置いていかれる。ですからあの年(の1stステージで)優勝しても、選手は浮かれることも、調子に乗ることもなかったです。それは必死さと危機感もさることながら、『常に謙虚であれ』というジーコの教えも大きかったと思いますね」

鹿島の土台づくりに尽力したジーコは94年、惜しまれながらピッチを去った【(C)J.LEAGUE PHOTOS】
そのジーコも、翌94年の1stステージをもって現役を引退することが決定。それを知ったキャプテンの石井は、「ジーコと一緒にプレーできる残された時間を、今まで以上に全力で戦おう」と心に決めたという。
「というのも、僕にとってジーコは大恩人でしたから。もともと守備的なポジションだった僕に、(ダイヤモンド型の)中盤の左での役割を与えてくれたのは彼です。『お前ならできる』と、僕の能力を引き出してくれました。(年齢的なこともあって)プロとしてのキャリアは長くはなかったですが、もしジーコと出会っていなかったら、プロとしてあの舞台に立つのも厳しかったのではないかと、今でも思っていますね」
かくして、鹿島アントラーズの土台づくりに尽力したジーコは、惜しまれながらピッチを去っていった。しかしフロントは余韻に浸ることなく、すぐさま「次の一手」を打っている。この年、クラブの新社長に就任した鈴木昌(のちの2代目Jリーグチェアマン)は、「鹿島のブランドを確立させる」ことを次の目標に掲げ、それにふさわしい新外国人選手の獲得を命じた。ターゲットに選ばれたのはW杯優勝メンバー、レオナルドである。
1994年 現役セレソンの参戦<後編>
シリーズ 証言でつづる「Jリーグ25周年」
宇都宮徹壱
2017年2月24日(金) 11:00
現役セレソンが鹿島にやって来た理由

W杯というテレビの向こう側の世界でプレーしていた選手が、すぐ目の前でゴールを決める――夢のような心持ちだった【(C)J.LEAGUE PHOTOS】
レオナルドの鹿島アントラーズでのデビューは1994年8月13日。県立カシマサッカースタジアムで開催された2ndステージ第2節、対ヴェルディ川崎戦であった。2−2からPK戦の末に4−5で敗れたこの試合(当時のレギュレーションでは引き分けはなかった)、レオナルドはさっそくゴールを決めている。前半37分、アルシンドからの山なりのパスを受けると、ドリブルで自ら持ち込んで得意の左足でネットを揺さぶった。
当時、サッカー番組の制作の仕事をしていた私は、このゴールをピッチレベルで目撃していた。つい1カ月前まで、W杯というテレビの向こう側の世界でプレーしていたレオナルドが、すぐ目の前で鮮やかなゴールを決めて見せる──。大げさではなく、夢でも見ているかのような心持ちであった。
レオナルドの獲得は、「クラブが今後も生き残っていくには、多少の借金をしてでもブランド力をつけなければならない」という、当時の鈴木昌社長の考えによるものであった。アシスタントコーチだった鈴木満は、選手獲得にはノータッチだったものの、レオナルドの年俸については「120万ドルくらい」と記憶している(当時のレートで約1億2000万円)。選手年俸が高騰する契機となった「ボスマン判決」が下されるのは95年12月のこと。その前年は「これくらいの金額でも日本に来てくれた」(鈴木)のである。もっともレオナルド獲得には「やはりジーコの存在は不可欠だった」と鈴木は付け加える。

レオナルドの獲得には「ジーコの存在は不可欠だった」と鈴木は語る【宇都宮徹壱】
「レオもそうだし、翌年に加入するジョルジーニョもそうだけど、ジーコの前では小僧みたいなものでしたよ(笑)。フラメンゴにいた頃(85−89年)、すでにジーコは30代半ばの大ベテランでしたが、ジョルジもレオも20歳くらい。レオをBチームから引き上げるように進言したのもジーコだったそうです。そんな偉大な先輩から『日本に来てくれ』と言われれば、そりゃあ行きますよ(笑)。ですからレオの移籍は、割とすんなり決まったという印象がありますね」
94年のレオナルド、そして95年のジョルジーニョの加入は、ジーコとは違った意味でチームの意識改革につながった。「今のブラジル人選手と比べても、ひとつひとつの技術のレベルが高かった。しかも練習も手を抜かない。だから日本人選手にも良い影響を与えていました」とは鈴木の証言。しかし、現役セレソンの2枚看板をそろえた鹿島は、なぜかタイトルを手にすることはなかった。94年の2ndステージは12チーム中5位。14チームで行われた95年は、1stステージが8位で2ndステージが6位。成績が振るわなかった原因について、鈴木は「フロントが現場にノータッチだったから」と指摘する。
「当時はサテライトもありましたから、選手とスタッフの総勢が50人以上いたんです。しかも、みんな個人事業主で競争の世界でしたから、毎日のようにあちこちで揉め事が起こるんですね。それなのにフロントは現場任せで、同じ方向性に向かせるという仕事をしていなかった。同じ立場の者同士では、なかなかうまくいきませんでした」
鹿島とJリーグのターニングポイントとなった「96年」

96年はシーズン途中のレオナルドの移籍を乗り越え、鹿島が初タイトルを獲得した【(C)J.LEAGUE PHOTOS】
96年、鈴木はクラブの強化責任者に就任する。彼がまず始めたのは、現場を監督任せにするのではなく、むしろより現場にコミットすることであった。当人いわく「毎日、選手やスタッフと一緒でした。グラウンドを出てからも、移動も一緒だし食事も一緒」。それを続けることで鈴木が目指したのが、「クラブの一体感」を持たせることであった。
「Jリーグ初年度はジーコもいたし、現場もフロントも必死さと危機感があった。それが薄れてしまったのであれば、元に戻していくしかない。そして、自分が現場とフロントの橋渡しをしながら、クラブ全体を同じ方向にしていく。シーズンの途中にレオの離脱もあって、確かに戦力的には痛かったです。それでも優勝できたのは、レオの不在を補えるだけの組織力ができていたからだと思います。チームで戦ったんじゃない。クラブで戦ったからこそ、96年のタイトルを勝ち取ることができたんです」
鈴木の言葉どおり、1シーズン制でおこなわれた96年は、鹿島が2位の名古屋グランパスエイトを3ポイント差で振り切り、見事にこの年のリーグを制した。のちに19ものタイトルを獲得(17年2月現在)することになる鹿島だが、実はこれが初タイトル。以来20年以上にわたり、強化責任者としての重責を担ってきた鈴木は、「ジーコ・スピリッツ」を歴代の指揮官や選手に伝えながら、クラブのスタイルを確立させてゆく。その後の強豪クラブへのサクセスロードについては、今さら多くを述べるまでもないだろう。
むしろここで補足しておきたいのが、この年の「レオの離脱」についてである。フランスの強豪クラブ、PSG(パリ・サンジェルマン)からのオファーを受けて、レオナルドはシーズン途中の7月に後ろ髪を引かれながら鹿島を去っている。当時、鹿島のテクニカルディレクターだったジーコも「彼はまだ若い。本人が希望するなら行かせてあげよう」と、愛弟子を快く送り出したという。その後、レオナルドはPSGを経てACミランでも活躍。ブラジル代表でも一時10番を与えられ、98年のW杯フランス大会では決勝まで全7試合に出場している。
ところでこの年、もうひとりの「大物」が日本を離れてヨーロッパに渡っていることをご記憶だろうか。低迷していた名古屋を、優勝争いできるまでに育て上げたフランス人の名将、アーセン・ベンゲルだ(96年から現在までアーセナル監督)。「ボスマン判決」以降、世界のフットボールの中心は、日本からヨーロッパへと確実にシフトしていた。96年はそのターニングポイントであり、これ以降は(いくつかの例外を除いて)、ワールドクラスのスター選手や名将がJリーグを目指すことは、ほとんどなくなってしまった。
「日本に居ながらにして、本物を見ることができた」時代

現役引退後、鹿島に戻ってコーチを経て監督に就任。昨年はクラブW杯決勝の大舞台も経験し、日本を代表する名将のひとりとなった【写真:アフロスポーツ】
鹿島が初タイトルを獲得した96年、それまでキャプテンとしてチームを支えてきた石井のリーグ戦出場数は、わずか1試合にとどまっている。続く97年は11試合に出場しているが、もはや主力とは言い難い立場になっていた。98年、ついに石井はアビスパ福岡への移籍を決断。開幕戦にDFとしてスタメン出場したものの、後半24分に2枚目のイエローカードを受けて退場となる。その直後、前十字じん帯を損傷して半年後に復帰するが、ついに出番を与えられないまま31歳で現役を終えることとなった。余談ながら、石井の最後の公式戦は、くしくもアウェーの鹿島戦。「引退するなら鹿島で」という思いは、何とも残念な形で実現することとなった。
石井はその後、古巣の鹿島に戻ってユースのコーチ、サテライトの監督、そしてトップチームのコーチを経て、15年7月より監督に就任。これまでナビスコカップ(15年)、Jリーグ、天皇杯(いずれも16年)で優勝し、クラブW杯決勝という大舞台も経験したことで、今では日本を代表する名将のひとりとなった。そんな彼も、自身の現役時代を振り返る時は、いつも以上に謙虚な姿勢を崩そうとしない。
「僕はもともと、そんなにサッカーが上手じゃなかったので、まずプロになれたことに幸せを感じています。しかもタイトルを獲れるチームでやれたこと、そしてジーコをはじめ、レオナルド、ジョルジーニョ、ビスマルクといった素晴らしい選手たちと一緒にプレーできたことで、技術も上がりましたしサッカー観も変わりました。あの時代だったからこそ、僕はプロのサッカー選手になれたし、あの時代だったからこそ、世界レベルの選手と同じピッチに立つことができた。本当に幸せな人間だと思いますよ」

20年以上にわたって鹿島を支え続けてきた鈴木は、当時を「日本に居ながらにして、本物を見ることができた」時代と総括する【写真:水谷章人/アフロ】
一方、20年以上にわたって「強い鹿島」を支え続けてきた鈴木は、大物外国人選手が相次いで来日した時代を、このように総括する。
「日本に居ながらにして、本物を見ることができたし、本物とは何かを知ることができた。そのことが、僕らにとっての財産になりましたよね。今でもよく覚えているのが、国立でやった(横浜)フリューゲルス戦(96年第15節)。ウチにはレオナルド、ジョルジーニョ、マジーニョ。向こうには、ジーニョ、エバイール。国内リーグとは思えないくらい、めちゃくちゃレベルが高かったですよ。そういう試合を国内で見られたのは、日本サッカー全体にとっても財産だったんじゃないですかね」
思えば当時、日本はまだW杯出場を果たしていなかった。ヨーロッパでプレーしていた日本人選手も、ジェノアの三浦知良ただひとり。確かに世界は、今よりもうんと遠かった。しかし一方で、Jリーグには綺羅星のような世界レベルのタレントが集まり、クオリティーの高いプレーを披露していたのである。「あの時代だったからこそ、世界レベルの選手と同じピッチに立つことができた」という、石井の言葉が重く響く。とりわけ、大物外国人が相次いで来日した94年という年は、選手にとってもファンにとっても、今では考えられないくらい「夢多き時代」であった。
石井監督と鈴木満常務強化部長に取材したSportsnaviの宇都宮氏である。
Jリーグ黎明期の活気と鹿島の歴史の一端が語られる。
非常に興味深く、深い。
鹿島が如何に歴史を積み重ねてきたのか、タイトルを取り続けるのかが垣間見られるのではなかろうか。
ジーコが礎を築き今に至ったことは周知の事実であるが、1996年の改革がここで述べられた。
多くの大物外国人が来日し、注目を浴びた初期のJリーグであるが、そこから多くのものを学び吸収したのは、鹿島だけだったように感じさせられる。
その結果はタイトルとして如実に表れておる。
それだけでなく、Jリーグ・日本サッカー界にこれほど多くの指導者を輩出しておるのも鹿島だけなのではなかろうか。
この先、この鹿島を追随するクラブが出てくるやもしれぬ。
しかしながら、それらは鹿島から学んだ孫弟子のような存在であるように思う。
これからも鹿島が、ジーコの教えを引き継ぎ、歴史を積み重ねていく。
楽しみである。

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シリーズ 証言でつづる「Jリーグ25周年」
宇都宮徹壱
2017年2月23日(木) 12:00
鹿島の石井監督が語る「レオの思い出」

W杯優勝メンバーでもあったレオナルド。94年は世界トップレベルのフットボーラーがJリーグのピッチに立った【(C)J.LEAGUE PHOTOS】
1994年(平成6年)は、米国でワールドカップ(W杯)があった年として、サッカーファンの間では記憶されている。前年のW杯アジア最終予選での「ドーハの悲劇」により、日本代表は目前でW杯初出場の夢を絶たれていたものの、それでもファンの落胆はさほど長く続くことはなかった。93年に開幕したJリーグは空前のブームを呼び、その熱気は翌94年も続いていたからだ。そしてブラジルの4度目の優勝でW杯が閉幕すると、世界トップレベルのフットボーラーたちが、相次いでJリーグのピッチに登場することとなった。
ドイツ代表の守備の砦(とりで)、ギド・ブッフバルトが浦和レッズへ。ユーゴスラビアの至宝、ドラガン・ストイコビッチが名古屋グランパスエイトへ。そしてW杯優勝メンバーのひとり、レオナルドが鹿島アントラーズへ──。Jリーグ開幕時を彩ったスーパースターたち、たとえば鹿島のジーコや名古屋のガリー・リネカーなどは、確かに知名度と実績は抜群ではあったものの、残念ながらピークはすでに過ぎていた(ゆえに当時のJリーグは、海外から「年金リーグ」と揶揄(やゆ)されていた)。それが94年になると、ついこの間W杯に出場していたような選手たちが、プロ化したばかりの極東のリーグに参戦するようになったのである。
「レオ(ナルド)は練習でも、左足しか使わないんですよね。右でかわしているのに、また左に持ち直してプレーを続ける。技術があるから、そういうことができるんだなと感心しました。それとあの頃は、超一流の外国人選手と対戦するのも楽しみでした。名古屋のストイコビッチとか、1対1では絶対にボールが奪えないから、1人が当たりに行ってバランスが崩れたところで、もう1人が行くとかね。そういうレベルの高い相手と、毎試合のように対戦していたので、本当に楽しくて仕方がなかったです(笑)」
現在は鹿島の監督で、現役時代はレオナルドとチームメートだった石井正忠は、懐かしそうに往時を語る。2016年のクラブW杯決勝では、レアル・マドリーと互角の勝負を繰り広げたことで一躍脚光を浴びることとなった名将も、当時は27歳のプロ3年目。実は石井は、大学時代には高校の体育教師を目指していた。しかし、教員採用試験の願書を出し忘れてしまったことから、その後の人生は思わぬ方向に転がり始める。
当時、JSL(日本サッカーリーグ)2部だったNTT関東(現大宮アルディージャ)で2年プレー。同じ2部の住友金属から「プロ化するので一緒にやらないか?」と誘いを受けて移籍を決断する。住金は言うまでもなく、鹿島アントラーズの前身。のちにジーコがやって来ることも、国内最多のタイトルを獲得することも、そして自身が監督となってレアルとガチンコ勝負することも、当時は知るよしもなかった。
住友金属から鹿島アントラーズへ

当時JSL2部に所属していた鹿島に、ジーコが「現役選手」としてやってきた【(C)J.LEAGUE PHOTOS】
石井は鹿島のMFとして、94年と95年のJリーグでそれぞれ30試合に出場している。プレーヤーとして最も充実していたこの2シーズンは、Jリーグが世界中から一流の選手たちを集める一大市場となっていた時代と重なる。この時代にフォーカスする前に、時計の針を91年まで逆戻りさせることにしたい。当時の住金はJSL2部で、監督は鈴木満。後年、鹿島を常勝軍団に育て上げる伝説的な強化部長も、この時は34歳の青年監督であった。そこにいきなり、あのジーコが「現役選手」としてやって来る。以下、鈴木の回想。
「とんでもないことになったな、というのが正直な思いでしたが、すぐに『教えてもらおう』というスタンスに切り替えました。あれだけの実績と経験のある選手でしたし、自分よりも4つ年上ということもありましたから、そこの割り切りは難しくなかったです。ただし、毎日怒られましたね。練習スケジュールの組み方、休息のとり方、食事の内容。アラ探ししているんじゃないかと思うくらい、何度も何度も怒られて。辞めたいと思うことは、しょっちゅうでしたよ。プレッシャーで、朝の4時くらいに目が覚めるんですね。ああ、またグラウンドでジーコと顔を合わせるのか。嫌だなあと(苦笑)」
当のジーコにしてみれば、「このチームを強くしたい」とか「プロフェッショナリズムを伝授したい」という使命感は間違いなくあったはずだ。しかし一方で、プロの環境が整っていない、選手やスタッフの意識もプロとは程遠い、しかも単身赴任で話し相手もいないとなれば、いら立ちを募らせるのも無理からぬ話だろう。そんな中、鈴木は「嫌だなあ」と思いながら、どこまでもジーコに食らいついていこうと腹をくくる。
「当時の住金は2部で、このままではJリーグに入るのも難しい状況でした。また僕自身、1部と2部を行き来するような選手だったし、さしたる実績もなければ代表歴もない。そんな自分が、日本サッカーがプロ化する中で生き残っていくためには、誰にも負けない何かを吸収していくしかない。そこに“世界のジーコ”が来たわけです。この人からさまざまなことを吸収すれば、一流になれるかもしれない。そう思ったら、食らいつくしかないですよね」

ジーコからは「とにかく基礎を徹底的に仕込まれました」と石井は当時を振り返る【宇都宮徹壱】
一方、当時の選手はジーコからどのような指導を受けていたのだろうか。石井は「とにかく基礎を徹底的に仕込まれました」と回想する。
「ジーコが強調していたのは『シンプルなプレーを正確に、判断を素早く』ということでした。僕は技術が低かったので、たとえばアウトサイドでミスすると『なぜインサイドで丁寧にパスしないんだ!』と、ものすごく怒られましたね。本当に小学生が教わるようなレベルのことを、何度も繰り返していました。(93年春の)イタリア遠征から少しずつ試合に出してもらえるようになって、キャプテンにも任命されましたけれど、あの時は自分のことで必死でしたね。とにかくレギュラーポジションを確保して、プロとしてJリーグの開幕を迎えたい。その一心でした」
ジーコの現役引退と鹿島の「次の一手」

鹿島は当時の川淵チェアマンにJリーグ参入は「99.9999%ない」と言われながらも、残り0.0001%の可能性に懸け、見事に参入を果たした【(C)J.LEAGUE PHOTOS】
鹿島のJリーグ参入にあたり、当時チェアマンだった川淵三郎が「99.9999%ない」としながらも、残り0.0001%の可能性として「屋根付きで1万5000人収容のサッカー専用スタジアム」という条件を出したところ、見事にこれをクリアした──。あまりにも有名な「鹿島伝説」の序章である。
晴れて「オリジナル10」の一員となった鹿島であったが、それでも川淵は「お荷物にはなってくれるな。少なくともビリになるな」とヒヤヒヤしていたという。しかしフタを開けてみると、1stステージは鹿島が圧倒的な強さを見せつけて、見事に優勝。ジーコ率いるアントラーズと、人口5万人にも満たない鹿島町(当時)は、空前のJリーグブームも相まって一気に全国区の存在となる。しかし、当時アシスタントコーチだった鈴木にとり、Jリーグ元年の記憶はそれほど楽しいものではなかったという。
「当時の立場として、監督の征勝さん(宮本征勝=故人)とジーコとの板挟みでしたから、いろんな意味で神経がズタズタになりそうでした(苦笑)。それに加えて、お荷物にならずにJリーグで生き残っていかなければならなかったので、とにかく必死でした。ウチはヴェルディ(川崎)や(横浜)マリノス(いずれも当時)のように、実績もなければ伝統もない。やれることは全部、完璧にやらないと置いていかれる。ですからあの年(の1stステージで)優勝しても、選手は浮かれることも、調子に乗ることもなかったです。それは必死さと危機感もさることながら、『常に謙虚であれ』というジーコの教えも大きかったと思いますね」

鹿島の土台づくりに尽力したジーコは94年、惜しまれながらピッチを去った【(C)J.LEAGUE PHOTOS】
そのジーコも、翌94年の1stステージをもって現役を引退することが決定。それを知ったキャプテンの石井は、「ジーコと一緒にプレーできる残された時間を、今まで以上に全力で戦おう」と心に決めたという。
「というのも、僕にとってジーコは大恩人でしたから。もともと守備的なポジションだった僕に、(ダイヤモンド型の)中盤の左での役割を与えてくれたのは彼です。『お前ならできる』と、僕の能力を引き出してくれました。(年齢的なこともあって)プロとしてのキャリアは長くはなかったですが、もしジーコと出会っていなかったら、プロとしてあの舞台に立つのも厳しかったのではないかと、今でも思っていますね」
かくして、鹿島アントラーズの土台づくりに尽力したジーコは、惜しまれながらピッチを去っていった。しかしフロントは余韻に浸ることなく、すぐさま「次の一手」を打っている。この年、クラブの新社長に就任した鈴木昌(のちの2代目Jリーグチェアマン)は、「鹿島のブランドを確立させる」ことを次の目標に掲げ、それにふさわしい新外国人選手の獲得を命じた。ターゲットに選ばれたのはW杯優勝メンバー、レオナルドである。
1994年 現役セレソンの参戦<後編>
シリーズ 証言でつづる「Jリーグ25周年」
宇都宮徹壱
2017年2月24日(金) 11:00
現役セレソンが鹿島にやって来た理由

W杯というテレビの向こう側の世界でプレーしていた選手が、すぐ目の前でゴールを決める――夢のような心持ちだった【(C)J.LEAGUE PHOTOS】
レオナルドの鹿島アントラーズでのデビューは1994年8月13日。県立カシマサッカースタジアムで開催された2ndステージ第2節、対ヴェルディ川崎戦であった。2−2からPK戦の末に4−5で敗れたこの試合(当時のレギュレーションでは引き分けはなかった)、レオナルドはさっそくゴールを決めている。前半37分、アルシンドからの山なりのパスを受けると、ドリブルで自ら持ち込んで得意の左足でネットを揺さぶった。
当時、サッカー番組の制作の仕事をしていた私は、このゴールをピッチレベルで目撃していた。つい1カ月前まで、W杯というテレビの向こう側の世界でプレーしていたレオナルドが、すぐ目の前で鮮やかなゴールを決めて見せる──。大げさではなく、夢でも見ているかのような心持ちであった。
レオナルドの獲得は、「クラブが今後も生き残っていくには、多少の借金をしてでもブランド力をつけなければならない」という、当時の鈴木昌社長の考えによるものであった。アシスタントコーチだった鈴木満は、選手獲得にはノータッチだったものの、レオナルドの年俸については「120万ドルくらい」と記憶している(当時のレートで約1億2000万円)。選手年俸が高騰する契機となった「ボスマン判決」が下されるのは95年12月のこと。その前年は「これくらいの金額でも日本に来てくれた」(鈴木)のである。もっともレオナルド獲得には「やはりジーコの存在は不可欠だった」と鈴木は付け加える。

レオナルドの獲得には「ジーコの存在は不可欠だった」と鈴木は語る【宇都宮徹壱】
「レオもそうだし、翌年に加入するジョルジーニョもそうだけど、ジーコの前では小僧みたいなものでしたよ(笑)。フラメンゴにいた頃(85−89年)、すでにジーコは30代半ばの大ベテランでしたが、ジョルジもレオも20歳くらい。レオをBチームから引き上げるように進言したのもジーコだったそうです。そんな偉大な先輩から『日本に来てくれ』と言われれば、そりゃあ行きますよ(笑)。ですからレオの移籍は、割とすんなり決まったという印象がありますね」
94年のレオナルド、そして95年のジョルジーニョの加入は、ジーコとは違った意味でチームの意識改革につながった。「今のブラジル人選手と比べても、ひとつひとつの技術のレベルが高かった。しかも練習も手を抜かない。だから日本人選手にも良い影響を与えていました」とは鈴木の証言。しかし、現役セレソンの2枚看板をそろえた鹿島は、なぜかタイトルを手にすることはなかった。94年の2ndステージは12チーム中5位。14チームで行われた95年は、1stステージが8位で2ndステージが6位。成績が振るわなかった原因について、鈴木は「フロントが現場にノータッチだったから」と指摘する。
「当時はサテライトもありましたから、選手とスタッフの総勢が50人以上いたんです。しかも、みんな個人事業主で競争の世界でしたから、毎日のようにあちこちで揉め事が起こるんですね。それなのにフロントは現場任せで、同じ方向性に向かせるという仕事をしていなかった。同じ立場の者同士では、なかなかうまくいきませんでした」
鹿島とJリーグのターニングポイントとなった「96年」

96年はシーズン途中のレオナルドの移籍を乗り越え、鹿島が初タイトルを獲得した【(C)J.LEAGUE PHOTOS】
96年、鈴木はクラブの強化責任者に就任する。彼がまず始めたのは、現場を監督任せにするのではなく、むしろより現場にコミットすることであった。当人いわく「毎日、選手やスタッフと一緒でした。グラウンドを出てからも、移動も一緒だし食事も一緒」。それを続けることで鈴木が目指したのが、「クラブの一体感」を持たせることであった。
「Jリーグ初年度はジーコもいたし、現場もフロントも必死さと危機感があった。それが薄れてしまったのであれば、元に戻していくしかない。そして、自分が現場とフロントの橋渡しをしながら、クラブ全体を同じ方向にしていく。シーズンの途中にレオの離脱もあって、確かに戦力的には痛かったです。それでも優勝できたのは、レオの不在を補えるだけの組織力ができていたからだと思います。チームで戦ったんじゃない。クラブで戦ったからこそ、96年のタイトルを勝ち取ることができたんです」
鈴木の言葉どおり、1シーズン制でおこなわれた96年は、鹿島が2位の名古屋グランパスエイトを3ポイント差で振り切り、見事にこの年のリーグを制した。のちに19ものタイトルを獲得(17年2月現在)することになる鹿島だが、実はこれが初タイトル。以来20年以上にわたり、強化責任者としての重責を担ってきた鈴木は、「ジーコ・スピリッツ」を歴代の指揮官や選手に伝えながら、クラブのスタイルを確立させてゆく。その後の強豪クラブへのサクセスロードについては、今さら多くを述べるまでもないだろう。
むしろここで補足しておきたいのが、この年の「レオの離脱」についてである。フランスの強豪クラブ、PSG(パリ・サンジェルマン)からのオファーを受けて、レオナルドはシーズン途中の7月に後ろ髪を引かれながら鹿島を去っている。当時、鹿島のテクニカルディレクターだったジーコも「彼はまだ若い。本人が希望するなら行かせてあげよう」と、愛弟子を快く送り出したという。その後、レオナルドはPSGを経てACミランでも活躍。ブラジル代表でも一時10番を与えられ、98年のW杯フランス大会では決勝まで全7試合に出場している。
ところでこの年、もうひとりの「大物」が日本を離れてヨーロッパに渡っていることをご記憶だろうか。低迷していた名古屋を、優勝争いできるまでに育て上げたフランス人の名将、アーセン・ベンゲルだ(96年から現在までアーセナル監督)。「ボスマン判決」以降、世界のフットボールの中心は、日本からヨーロッパへと確実にシフトしていた。96年はそのターニングポイントであり、これ以降は(いくつかの例外を除いて)、ワールドクラスのスター選手や名将がJリーグを目指すことは、ほとんどなくなってしまった。
「日本に居ながらにして、本物を見ることができた」時代

現役引退後、鹿島に戻ってコーチを経て監督に就任。昨年はクラブW杯決勝の大舞台も経験し、日本を代表する名将のひとりとなった【写真:アフロスポーツ】
鹿島が初タイトルを獲得した96年、それまでキャプテンとしてチームを支えてきた石井のリーグ戦出場数は、わずか1試合にとどまっている。続く97年は11試合に出場しているが、もはや主力とは言い難い立場になっていた。98年、ついに石井はアビスパ福岡への移籍を決断。開幕戦にDFとしてスタメン出場したものの、後半24分に2枚目のイエローカードを受けて退場となる。その直後、前十字じん帯を損傷して半年後に復帰するが、ついに出番を与えられないまま31歳で現役を終えることとなった。余談ながら、石井の最後の公式戦は、くしくもアウェーの鹿島戦。「引退するなら鹿島で」という思いは、何とも残念な形で実現することとなった。
石井はその後、古巣の鹿島に戻ってユースのコーチ、サテライトの監督、そしてトップチームのコーチを経て、15年7月より監督に就任。これまでナビスコカップ(15年)、Jリーグ、天皇杯(いずれも16年)で優勝し、クラブW杯決勝という大舞台も経験したことで、今では日本を代表する名将のひとりとなった。そんな彼も、自身の現役時代を振り返る時は、いつも以上に謙虚な姿勢を崩そうとしない。
「僕はもともと、そんなにサッカーが上手じゃなかったので、まずプロになれたことに幸せを感じています。しかもタイトルを獲れるチームでやれたこと、そしてジーコをはじめ、レオナルド、ジョルジーニョ、ビスマルクといった素晴らしい選手たちと一緒にプレーできたことで、技術も上がりましたしサッカー観も変わりました。あの時代だったからこそ、僕はプロのサッカー選手になれたし、あの時代だったからこそ、世界レベルの選手と同じピッチに立つことができた。本当に幸せな人間だと思いますよ」

20年以上にわたって鹿島を支え続けてきた鈴木は、当時を「日本に居ながらにして、本物を見ることができた」時代と総括する【写真:水谷章人/アフロ】
一方、20年以上にわたって「強い鹿島」を支え続けてきた鈴木は、大物外国人選手が相次いで来日した時代を、このように総括する。
「日本に居ながらにして、本物を見ることができたし、本物とは何かを知ることができた。そのことが、僕らにとっての財産になりましたよね。今でもよく覚えているのが、国立でやった(横浜)フリューゲルス戦(96年第15節)。ウチにはレオナルド、ジョルジーニョ、マジーニョ。向こうには、ジーニョ、エバイール。国内リーグとは思えないくらい、めちゃくちゃレベルが高かったですよ。そういう試合を国内で見られたのは、日本サッカー全体にとっても財産だったんじゃないですかね」
思えば当時、日本はまだW杯出場を果たしていなかった。ヨーロッパでプレーしていた日本人選手も、ジェノアの三浦知良ただひとり。確かに世界は、今よりもうんと遠かった。しかし一方で、Jリーグには綺羅星のような世界レベルのタレントが集まり、クオリティーの高いプレーを披露していたのである。「あの時代だったからこそ、世界レベルの選手と同じピッチに立つことができた」という、石井の言葉が重く響く。とりわけ、大物外国人が相次いで来日した94年という年は、選手にとってもファンにとっても、今では考えられないくらい「夢多き時代」であった。
石井監督と鈴木満常務強化部長に取材したSportsnaviの宇都宮氏である。
Jリーグ黎明期の活気と鹿島の歴史の一端が語られる。
非常に興味深く、深い。
鹿島が如何に歴史を積み重ねてきたのか、タイトルを取り続けるのかが垣間見られるのではなかろうか。
ジーコが礎を築き今に至ったことは周知の事実であるが、1996年の改革がここで述べられた。
多くの大物外国人が来日し、注目を浴びた初期のJリーグであるが、そこから多くのものを学び吸収したのは、鹿島だけだったように感じさせられる。
その結果はタイトルとして如実に表れておる。
それだけでなく、Jリーグ・日本サッカー界にこれほど多くの指導者を輩出しておるのも鹿島だけなのではなかろうか。
この先、この鹿島を追随するクラブが出てくるやもしれぬ。
しかしながら、それらは鹿島から学んだ孫弟子のような存在であるように思う。
これからも鹿島が、ジーコの教えを引き継ぎ、歴史を積み重ねていく。
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山形・本田拓也、今から京都戦がすごく楽しみ
【山形】本田主将「勝利のため犠牲になる」
2017年2月24日8時0分 スポーツ報知

今季への意気込みを記した色紙を掲げる山形・本田拓也
J2モンテディオ山形に、J1清水から完全移籍で加入した元日本代表MF本田拓也主将(31)がインタビューに応じた。昨季清水をJ1に押し上げた“昇格請負人”が、J2での戦い方や、主将として挑む今季への意気込みなどを語った。チームは千葉・市原市内での2次キャンプ16日目となる23日、紅白戦など約2時間の練習を行い、京都との開幕戦(26日、アウェー)へ準備を進めた。
26日から始まる山形でのシーズン開幕を、本田は心待ちにしている。
「コンディションも上がってきたし、今から京都戦がすごく楽しみ。今年からの山形のサッカーを、たくさんの人に見てほしい」
昨季は初めてJ2の舞台でプレーした31歳。清水の昇格に貢献する中で、J1とは違う戦い方もつかんだ。
「J1と比べて、J2は引いて守るチームが多い。サイドに散らして崩すのが有効だと分かった。ウチには(FW鈴木)雄斗や(DF高木)利弥とかスピードのあるサイドの選手がいる。彼らを僕がうまく使えれば、必ずチャンスを作れる」
移籍1年目で、木山隆之監督(45)から「経験を生かして、チームをまとめてほしい」と主将の大役を任された。言葉ではなく、自分のプレーで、持ち味である球際の強さの重要性をチームに伝えるつもりだ。
「球際のところでは絶対負けないように、普段の練習から意識している。五分五分のところで、いかにボールを奪えるかが勝負の分かれ目。口(言葉)でも伝えていくけど、一番大事なのは僕がプレーで示すこと。チームメートが相手でも、がっつりボールを奪いにいって、身をもって実感させたい」
個人の目標は設定せず、チームのJ2優勝に向けて、全神経を注いでいく。
「誰が点を取っても、試合に勝てればいい。チームが第一。少しでも試合に出続けて、自分が勝利のために犠牲になる」
「フォア・ザ・チーム」の魂を胸に、元日本代表の“潰し屋”が身を粉にして奮闘する。(取材・構成=守田 力)
◆本田 拓也(ほんだ・たくや)1985年4月17日、神奈川・相模原市生まれ。31歳。桐光学園高から法大を経て、2008年に清水に入団。U―16、17、21、22、23の各世代日本代表に選ばれ、10年にはA代表に初選出された。11年に鹿島に完全移籍し、13年7月から清水に復帰。国際Aマッチ通算2試合出場無得点。J1通算145試合出場4得点。J2通算19試合出場無得点。177センチ、75キロ。血液型O。
山形の本田拓也を取材した報知新聞の守田記者である。
J2開幕直前に気持ちを語る。
J1昇格を目指し、主将としてチームを引っ張る気概が感じられて気持ちが良い。
ヒゲくんの活躍を期待しておる。

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2017年2月24日8時0分 スポーツ報知

今季への意気込みを記した色紙を掲げる山形・本田拓也
J2モンテディオ山形に、J1清水から完全移籍で加入した元日本代表MF本田拓也主将(31)がインタビューに応じた。昨季清水をJ1に押し上げた“昇格請負人”が、J2での戦い方や、主将として挑む今季への意気込みなどを語った。チームは千葉・市原市内での2次キャンプ16日目となる23日、紅白戦など約2時間の練習を行い、京都との開幕戦(26日、アウェー)へ準備を進めた。
26日から始まる山形でのシーズン開幕を、本田は心待ちにしている。
「コンディションも上がってきたし、今から京都戦がすごく楽しみ。今年からの山形のサッカーを、たくさんの人に見てほしい」
昨季は初めてJ2の舞台でプレーした31歳。清水の昇格に貢献する中で、J1とは違う戦い方もつかんだ。
「J1と比べて、J2は引いて守るチームが多い。サイドに散らして崩すのが有効だと分かった。ウチには(FW鈴木)雄斗や(DF高木)利弥とかスピードのあるサイドの選手がいる。彼らを僕がうまく使えれば、必ずチャンスを作れる」
移籍1年目で、木山隆之監督(45)から「経験を生かして、チームをまとめてほしい」と主将の大役を任された。言葉ではなく、自分のプレーで、持ち味である球際の強さの重要性をチームに伝えるつもりだ。
「球際のところでは絶対負けないように、普段の練習から意識している。五分五分のところで、いかにボールを奪えるかが勝負の分かれ目。口(言葉)でも伝えていくけど、一番大事なのは僕がプレーで示すこと。チームメートが相手でも、がっつりボールを奪いにいって、身をもって実感させたい」
個人の目標は設定せず、チームのJ2優勝に向けて、全神経を注いでいく。
「誰が点を取っても、試合に勝てればいい。チームが第一。少しでも試合に出続けて、自分が勝利のために犠牲になる」
「フォア・ザ・チーム」の魂を胸に、元日本代表の“潰し屋”が身を粉にして奮闘する。(取材・構成=守田 力)
◆本田 拓也(ほんだ・たくや)1985年4月17日、神奈川・相模原市生まれ。31歳。桐光学園高から法大を経て、2008年に清水に入団。U―16、17、21、22、23の各世代日本代表に選ばれ、10年にはA代表に初選出された。11年に鹿島に完全移籍し、13年7月から清水に復帰。国際Aマッチ通算2試合出場無得点。J1通算145試合出場4得点。J2通算19試合出場無得点。177センチ、75キロ。血液型O。
山形の本田拓也を取材した報知新聞の守田記者である。
J2開幕直前に気持ちを語る。
J1昇格を目指し、主将としてチームを引っ張る気概が感じられて気持ちが良い。
ヒゲくんの活躍を期待しておる。

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小柳ルミ子、やはり鹿島ですね
人生初予想!小柳ルミ子の本命は鹿島「大型補強し勝負強さ際立つ」

人生で初めての順位予想に挑戦した小柳ルミ子
サッカーJ1が、25日に開幕する。芸能界きってのサッカー通として知られる、歌手でタレントの小柳ルミ子(64)が、人生で初めての順位予想に挑戦した。昨年12月のサンケイスポーツ大型企画「極(きわみ)対談」で意気投合した浦和の日本代表DF槙野智章(29)ら、小柳自身が“サカ友”と呼ぶサッカー界との幅広い交友を踏まえ、新シーズンの行方を占った。 (取材・構成=一色伸裕)

小柳ルミ子注目の選手は鹿島・昌子
--いよいよJ1があす開幕する。国内外あわせ、年間2190試合も見るという小柳さんが注目するチームは
「“サカ友”でもある篠田監督が率いるFC東京が気になりますね。FW大久保嘉人選手ら新戦力が加入し、昨季とはまったく違う顔ぶれ。その選手たちをリオデジャネイロ五輪日本代表のMF中島翔哉選手がいかに操れるのか。どこまで順調にチームづくりが進んでいるのか。直接監督に探りを入れてみます(笑)」
--“サカ友”といえば浦和のDF槙野も気になるのでは
「昨年末に対談をさせてもらって以降、頻繁に連絡を取り合っています。この冬の沖縄合宿のときにメールしたら『ルミ子さん、つらいです』と返ってきましたが、頑張っているようでした。昨年のクラブW杯のときも『(Jリーグで逆転優勝を許した)鹿島の試合は見ない』と悔しさをあらわにしており、昨季の雪辱に燃えています。槙野選手、そして浦和も楽しみですね」
--昨季J1王者の鹿島は
「本当に強いと思います。昨年のシーズン途中に進退問題が浮上した石井監督と、出席した年末のJリーグ表彰式で話す機会がありました。物腰の柔らかな印象を受けましたが、その目からは力強さを感じました。困難を乗り越え、指揮官として迷いがない。こういう監督に率いられるチームは、全員が一丸となって戦うことができるんです」
--注目の選手は
「鹿島のDF昌子源選手ですね。昨年はリーグ制覇の原動力となり、ひと皮むけた気がします。クラブW杯決勝では、レアル・マドリード(スペイン)を相手に素晴らしい守備をみせてくれました。表彰式で、クリスティアーノ・ロナウドにやられた場面を私が指摘したら『連係ミス。そういうところを修正しなければいけないんです』と反省していました。非常に貪欲で、もっと伸びると思いますし、日本代表のレギュラーに定着してほしいですね」
--ベテランも頑張っている。昨年は川崎のMF中村憲剛が36歳でリーグMVPに輝いた
「大きな賞を受賞するとモチベーションになります。私も(1971年『わたしの城下町』で)日本レコード大賞最優秀新人賞をいただきましたが、それはスタッフやファン、関係者の力があったからこそ。サッカー選手の場合は仲間の支えもありますが、個人の力も大きい。それが報われたのですから、受賞が励みとなり、さらなる活躍を見せてくると期待しています」
--開幕戦で気になるカードは
「もちろん、鹿島-FC東京は見逃すことはできません。ほかに挙げるなら、C大阪-磐田。セビリア(スペイン)から日本代表MF清武弘嗣選手が復帰したC大阪と、横浜Mから加入したMF中村俊輔選手のいる磐田との一戦。かつて日本代表を引っ張った中村選手のプレーから、清武選手も何かを感じ、刺激を受けてほしいんです。3月から再び始まるロシアW杯アジア最終予選では彼の活躍が不可欠。今回の移籍を前向きにとらえ、日の丸を胸に奮起してほしいですね」
--最後にズバリ。優勝はどこか
「“サカ友”の存在を抜いて考えると…。やはり鹿島ですね。大型補強をし、何よりも勝負強さが際立ってきました。今年は1シーズン制に戻り、長丁場になりますが、浦和、川崎にも可能性はあり、最終的には昨季同様にこの3チームの優勝争いになると思います」
★バルセロナの不安的中
小柳は、国内だけでなく海外サッカーにも精通。現在、激戦が展開されている欧州チャンピオンズリーグ(CL)にも注目している。今回の順位予想は14日に行ったが、その日深夜に敬愛するアルゼンチン代表FWメッシのいるバルセロナ(スペイン)がパリ・サンジェルマン(フランス)と対決。近年の対戦成績では3勝2分け1敗で前者が勝ち越していたが、小柳は「嫌な予感がする」とポツリ。その不安が的中し、バルセロナが0-4で大敗した。
小柳 ルミ子(こやなぎ・るみこ)
1952(昭和27)年7月2日生まれ、64歳。福岡県出身。宝塚音楽学校を卒業後、宝塚歌劇団に入団。70年にNHK連続テレビ小説「虹」で女優デビュー。71年には「わたしの城下町」で歌手デビュー、160万枚の大ヒットを記録し、日本レコード大賞最優秀新人賞受賞。72年には「瀬戸の花嫁」で日本歌謡大賞を受賞した。NHK紅白歌合戦出場18度。12年前からサッカーに興味を持ち、感想や移籍情報などを記したA4サイズの観戦ノートは100冊以上。昨年6月には単身で渡米し、チリがアルゼンチンを下した南米選手権決勝を観戦。昨年11月のロシアW杯アジア最終予選を中継したテレビ朝日の応援番組にも出演した。
Jリーグ順位予想を行った小柳ルミ子である。
優勝予想は、「鹿島ですね。大型補強をし、何よりも勝負強さが際立ってきました」とのこと。
これは嬉しい。
芸能界きってのサッカー通にこう断言されると、よりいっそう自信に繋がるというもの。
やはり、欧州サッカー好きであり、バルサファンとしては、CWC決勝戦にてR・マドリーを追い詰めた戦いに感銘を受けたところであろう。
注目の選手について、「鹿島のDF昌子源選手ですね。昨年はリーグ制覇の原動力となり、ひと皮むけた気がします。クラブW杯決勝では、レアル・マドリード(スペイン)を相手に素晴らしい守備をみせてくれました。表彰式で、クリスティアーノ・ロナウドにやられた場面を私が指摘したら『連係ミス。そういうところを修正しなければいけないんです』と反省していました。非常に貪欲で、もっと伸びると思いますし、日本代表のレギュラーに定着してほしいですね」と言うように、源がC.ロナウドを1対1で止めたシーンには、身震いするほどの感動したと思われる。
源が多くのストライカーを止め続け、勝利を積み重ねて、優勝を狙う。
ルミ子ちゃんの予想を的中させようではないか。
期待していて欲しい。

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人生で初めての順位予想に挑戦した小柳ルミ子
サッカーJ1が、25日に開幕する。芸能界きってのサッカー通として知られる、歌手でタレントの小柳ルミ子(64)が、人生で初めての順位予想に挑戦した。昨年12月のサンケイスポーツ大型企画「極(きわみ)対談」で意気投合した浦和の日本代表DF槙野智章(29)ら、小柳自身が“サカ友”と呼ぶサッカー界との幅広い交友を踏まえ、新シーズンの行方を占った。 (取材・構成=一色伸裕)

小柳ルミ子注目の選手は鹿島・昌子
--いよいよJ1があす開幕する。国内外あわせ、年間2190試合も見るという小柳さんが注目するチームは
「“サカ友”でもある篠田監督が率いるFC東京が気になりますね。FW大久保嘉人選手ら新戦力が加入し、昨季とはまったく違う顔ぶれ。その選手たちをリオデジャネイロ五輪日本代表のMF中島翔哉選手がいかに操れるのか。どこまで順調にチームづくりが進んでいるのか。直接監督に探りを入れてみます(笑)」
--“サカ友”といえば浦和のDF槙野も気になるのでは
「昨年末に対談をさせてもらって以降、頻繁に連絡を取り合っています。この冬の沖縄合宿のときにメールしたら『ルミ子さん、つらいです』と返ってきましたが、頑張っているようでした。昨年のクラブW杯のときも『(Jリーグで逆転優勝を許した)鹿島の試合は見ない』と悔しさをあらわにしており、昨季の雪辱に燃えています。槙野選手、そして浦和も楽しみですね」
--昨季J1王者の鹿島は
「本当に強いと思います。昨年のシーズン途中に進退問題が浮上した石井監督と、出席した年末のJリーグ表彰式で話す機会がありました。物腰の柔らかな印象を受けましたが、その目からは力強さを感じました。困難を乗り越え、指揮官として迷いがない。こういう監督に率いられるチームは、全員が一丸となって戦うことができるんです」
--注目の選手は
「鹿島のDF昌子源選手ですね。昨年はリーグ制覇の原動力となり、ひと皮むけた気がします。クラブW杯決勝では、レアル・マドリード(スペイン)を相手に素晴らしい守備をみせてくれました。表彰式で、クリスティアーノ・ロナウドにやられた場面を私が指摘したら『連係ミス。そういうところを修正しなければいけないんです』と反省していました。非常に貪欲で、もっと伸びると思いますし、日本代表のレギュラーに定着してほしいですね」
--ベテランも頑張っている。昨年は川崎のMF中村憲剛が36歳でリーグMVPに輝いた
「大きな賞を受賞するとモチベーションになります。私も(1971年『わたしの城下町』で)日本レコード大賞最優秀新人賞をいただきましたが、それはスタッフやファン、関係者の力があったからこそ。サッカー選手の場合は仲間の支えもありますが、個人の力も大きい。それが報われたのですから、受賞が励みとなり、さらなる活躍を見せてくると期待しています」
--開幕戦で気になるカードは
「もちろん、鹿島-FC東京は見逃すことはできません。ほかに挙げるなら、C大阪-磐田。セビリア(スペイン)から日本代表MF清武弘嗣選手が復帰したC大阪と、横浜Mから加入したMF中村俊輔選手のいる磐田との一戦。かつて日本代表を引っ張った中村選手のプレーから、清武選手も何かを感じ、刺激を受けてほしいんです。3月から再び始まるロシアW杯アジア最終予選では彼の活躍が不可欠。今回の移籍を前向きにとらえ、日の丸を胸に奮起してほしいですね」
--最後にズバリ。優勝はどこか
「“サカ友”の存在を抜いて考えると…。やはり鹿島ですね。大型補強をし、何よりも勝負強さが際立ってきました。今年は1シーズン制に戻り、長丁場になりますが、浦和、川崎にも可能性はあり、最終的には昨季同様にこの3チームの優勝争いになると思います」
★バルセロナの不安的中
小柳は、国内だけでなく海外サッカーにも精通。現在、激戦が展開されている欧州チャンピオンズリーグ(CL)にも注目している。今回の順位予想は14日に行ったが、その日深夜に敬愛するアルゼンチン代表FWメッシのいるバルセロナ(スペイン)がパリ・サンジェルマン(フランス)と対決。近年の対戦成績では3勝2分け1敗で前者が勝ち越していたが、小柳は「嫌な予感がする」とポツリ。その不安が的中し、バルセロナが0-4で大敗した。
小柳 ルミ子(こやなぎ・るみこ)
1952(昭和27)年7月2日生まれ、64歳。福岡県出身。宝塚音楽学校を卒業後、宝塚歌劇団に入団。70年にNHK連続テレビ小説「虹」で女優デビュー。71年には「わたしの城下町」で歌手デビュー、160万枚の大ヒットを記録し、日本レコード大賞最優秀新人賞受賞。72年には「瀬戸の花嫁」で日本歌謡大賞を受賞した。NHK紅白歌合戦出場18度。12年前からサッカーに興味を持ち、感想や移籍情報などを記したA4サイズの観戦ノートは100冊以上。昨年6月には単身で渡米し、チリがアルゼンチンを下した南米選手権決勝を観戦。昨年11月のロシアW杯アジア最終予選を中継したテレビ朝日の応援番組にも出演した。
Jリーグ順位予想を行った小柳ルミ子である。
優勝予想は、「鹿島ですね。大型補強をし、何よりも勝負強さが際立ってきました」とのこと。
これは嬉しい。
芸能界きってのサッカー通にこう断言されると、よりいっそう自信に繋がるというもの。
やはり、欧州サッカー好きであり、バルサファンとしては、CWC決勝戦にてR・マドリーを追い詰めた戦いに感銘を受けたところであろう。
注目の選手について、「鹿島のDF昌子源選手ですね。昨年はリーグ制覇の原動力となり、ひと皮むけた気がします。クラブW杯決勝では、レアル・マドリード(スペイン)を相手に素晴らしい守備をみせてくれました。表彰式で、クリスティアーノ・ロナウドにやられた場面を私が指摘したら『連係ミス。そういうところを修正しなければいけないんです』と反省していました。非常に貪欲で、もっと伸びると思いますし、日本代表のレギュラーに定着してほしいですね」と言うように、源がC.ロナウドを1対1で止めたシーンには、身震いするほどの感動したと思われる。
源が多くのストライカーを止め続け、勝利を積み重ねて、優勝を狙う。
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金沢・大橋、出て当たり前くらいのつもりでやらないとダメだと思っている
[金沢]鈴木優磨に刺激を受けて。J2開幕に向けた大橋尚志の誓い

鹿島から金沢に加入したMF大橋尚志が、J2開幕戦の先発出場に向けて燃えている。
大橋は鹿島の育成組織を経てトップチームに昇格するも、分厚い選手層の中で出場機会を得られず、今季金沢に完全移籍した。この冬、CWCで活躍して世間の注目を浴びたFW鈴木優磨とは同期。加入直後には、率直な思いを語ってくれた。
「気持ち的に一番大きかったのは『悔しい』という部分。同じユースから上がった同期がああやって試合で活躍している中、自分は外で見ている立場。ずごく悔しい思いだった。金沢に来ると決まったら、もうやり切るという思いはあるが、その中で自分の中にまだ悔しさはある」
その悔しさをバネに、大橋は覚悟を決めた。新体制発表会見で唯一、「J1昇格」という言葉を口にした。「J1昇格という目標を立ててやっていって、それが成し遂げられたら少しは見返せるのかなという思いがあった」という。
金沢は宮崎キャンプを終え、今週から石川県でのトレーニングを再開。大橋は新天地での日々に充実した表情を浮かべた。「新鮮な感じ。試合のことを考えて、試合に絡めるようになった。絡まなくてはいけないところでやっている。楽しい」。
いよいよ今週末、J2が開幕する。
「開幕スタメンを目標にずっとやってきたので、そこに関しては『出たい』というより『出なきゃダメ』という気持ちでやっている。出て当たり前くらいのつもりでやらないとダメだと思っている」
反骨のボランチ、大橋の目はギラついている。
(金沢担当 野中拓也)
悔しさをバネに覚悟を決めた金沢の大橋である。
同期の優磨がブレイクするのを外から見ており、活躍の場を金沢に移した。
金沢をJ1に昇格する為、そして副キャプテンとして躍動してくれるはず。
J2はこの週末に開幕する、相手は隆雅擁する愛媛である。
是が非でもピッチに立ち、勝利に貢献するのだ。
期待しておる。

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鹿島から金沢に加入したMF大橋尚志が、J2開幕戦の先発出場に向けて燃えている。
大橋は鹿島の育成組織を経てトップチームに昇格するも、分厚い選手層の中で出場機会を得られず、今季金沢に完全移籍した。この冬、CWCで活躍して世間の注目を浴びたFW鈴木優磨とは同期。加入直後には、率直な思いを語ってくれた。
「気持ち的に一番大きかったのは『悔しい』という部分。同じユースから上がった同期がああやって試合で活躍している中、自分は外で見ている立場。ずごく悔しい思いだった。金沢に来ると決まったら、もうやり切るという思いはあるが、その中で自分の中にまだ悔しさはある」
その悔しさをバネに、大橋は覚悟を決めた。新体制発表会見で唯一、「J1昇格」という言葉を口にした。「J1昇格という目標を立ててやっていって、それが成し遂げられたら少しは見返せるのかなという思いがあった」という。
金沢は宮崎キャンプを終え、今週から石川県でのトレーニングを再開。大橋は新天地での日々に充実した表情を浮かべた。「新鮮な感じ。試合のことを考えて、試合に絡めるようになった。絡まなくてはいけないところでやっている。楽しい」。
いよいよ今週末、J2が開幕する。
「開幕スタメンを目標にずっとやってきたので、そこに関しては『出たい』というより『出なきゃダメ』という気持ちでやっている。出て当たり前くらいのつもりでやらないとダメだと思っている」
反骨のボランチ、大橋の目はギラついている。
(金沢担当 野中拓也)
悔しさをバネに覚悟を決めた金沢の大橋である。
同期の優磨がブレイクするのを外から見ており、活躍の場を金沢に移した。
金沢をJ1に昇格する為、そして副キャプテンとして躍動してくれるはず。
J2はこの週末に開幕する、相手は隆雅擁する愛媛である。
是が非でもピッチに立ち、勝利に貢献するのだ。
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雨中のペドロ・ジュニオール
午前練習

ミーティング後、強風と雨に見舞われる悪天候の中、ゲーム形式の練習を行いました。
悪天候の中で練習するペドロ・ジュニオールである。
蔚山戦は出場機会が無く、身体を休めることが出来たはず。
次戦・FC東京戦では爆発してくれよう。
裏に抜け出し、ゴールを狙うのだ。
大爆発を期待しておる。

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ミーティング後、強風と雨に見舞われる悪天候の中、ゲーム形式の練習を行いました。
悪天候の中で練習するペドロ・ジュニオールである。
蔚山戦は出場機会が無く、身体を休めることが出来たはず。
次戦・FC東京戦では爆発してくれよう。
裏に抜け出し、ゴールを狙うのだ。
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積極的な補強策の成否は結果で示すしかない
豪華補強を行った両者、期待にたがわぬ戦いを
2002年3月2日、両者は東京スタジアム(現・味の素スタジアム)で開幕戦を戦い、4-2でFC東京が勝利を収めた。開幕戦での対戦はそれ以来のこと。15年ぶりの開幕カードとなった。
両チームとも開幕前に多くの話題を振りまいた。まずはホームの鹿島から見ると、攻撃陣にペドロ ジュニオールとレアンドロ、金森 健志を加え、中盤ではレオ シルバが柴崎 岳(テネリフェ/スペイン)の穴を埋める。さらに手薄だった左サイドバックに三竿 雄斗、GKにクォン スンテを加えた陣容はかつてない分厚さとなった。2月18日に行われたFUJI XEROX SUPER CUPでは、昨季公式戦で先発を任されることも多かった伊東 幸敏、中村 充孝、赤﨑 秀平らがベンチ外を余儀なくされた。
そこから中2日で行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)初戦の蔚山戦では、先発6人を入れ替えながらも2-0で勝利し、戦力の厚さを結果につなげることに成功している。毎シーズン、ACLに出場するクラブはJリーグと日程が並行して進むことに苦しみ、悩まされてきたが、その不安を払拭する戦いが期待できそうだ。
とはいえ、FC東京も顔触れの豪華さでは負けていない。Jリーグ史上初の3年連続得点王を獲得した大久保 嘉人を前線に加え、快足で鳴らす永井 謙佑も獲得。左サイドバックには太田 宏介をオランダから呼び戻し、GKにも林 彰洋を加えた。そして、ゲームメイクを託せる髙萩 洋次郎がラストピースとして加わった陣容は、ほとんどが日本代表、年代別日本代表への招集歴を持つという、そうそうたるメンバーである。
昨季途中からチームを引き継いだ篠田 善之監督は、就任後のリーグ戦12試合を8勝2分2敗と好成績で終えた。そのチームをさらに進化させ、新シーズンに臨む。
補強の豪華さでは共通項が見られる両チームだが、チーム作りは好対照と言えるだろう。昨季、天皇杯決勝まで戦った鹿島はわずかなオフを挟み新シーズンに向けて始動し、1月末にタイ遠征で2試合を戦ったのを皮切りに、試合の連続でチームを作り上げてきた。じっくり連係を深めるための時間をほとんど取れないマイナス面はあったものの、試合の中で求められる共通理解を実戦形式でたたき込めたことは、マイナスばかりではない。
能力の高さがあってのことではあるが、すでにレオ シルバがチームの一員として違和感なくプレーできているのはその好例と言えるだろう。
逆に、じっくりチーム作りを進めて開幕戦に備えることができたのはFC東京だ。FUJI XEROX SUPER CUPから3連戦となっている鹿島とは対照的に、体力面、疲労面でも心配はないだろう。
すでに公式戦を2試合戦った鹿島と、開幕に向けて万全の準備を整えてきたFC東京。タイトルを狙うために良いスタートを切りたいという思惑は両チームに共通する。良い選手をそろえただけでは良いチームになるわけではなく、積極的な補強策の成否は結果で示すしかない。
[ 文:田中 滋 ]
「15年ぶりの開幕カード」と記すJリーグ公式の田中滋氏である。
2002年の開幕カードがそれほど昔になるとは、懐かしいものである。
4点を先行されるも、平瀬と秋田のゴールで意地を見せた。
終盤の勢いは素晴らしいものがあったことを覚えておる。
この試合で攻撃的MFとして先発フル出場した満男は、今年のこの試合でも先発するであろう。
まだまだ錆び付かぬ攻撃的センスを、今はボランチとして発揮してくれる。
満男のパスでPJを走らせ突破口を開く。
楽しみな開幕戦である。

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2002年3月2日、両者は東京スタジアム(現・味の素スタジアム)で開幕戦を戦い、4-2でFC東京が勝利を収めた。開幕戦での対戦はそれ以来のこと。15年ぶりの開幕カードとなった。
両チームとも開幕前に多くの話題を振りまいた。まずはホームの鹿島から見ると、攻撃陣にペドロ ジュニオールとレアンドロ、金森 健志を加え、中盤ではレオ シルバが柴崎 岳(テネリフェ/スペイン)の穴を埋める。さらに手薄だった左サイドバックに三竿 雄斗、GKにクォン スンテを加えた陣容はかつてない分厚さとなった。2月18日に行われたFUJI XEROX SUPER CUPでは、昨季公式戦で先発を任されることも多かった伊東 幸敏、中村 充孝、赤﨑 秀平らがベンチ外を余儀なくされた。
そこから中2日で行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)初戦の蔚山戦では、先発6人を入れ替えながらも2-0で勝利し、戦力の厚さを結果につなげることに成功している。毎シーズン、ACLに出場するクラブはJリーグと日程が並行して進むことに苦しみ、悩まされてきたが、その不安を払拭する戦いが期待できそうだ。
とはいえ、FC東京も顔触れの豪華さでは負けていない。Jリーグ史上初の3年連続得点王を獲得した大久保 嘉人を前線に加え、快足で鳴らす永井 謙佑も獲得。左サイドバックには太田 宏介をオランダから呼び戻し、GKにも林 彰洋を加えた。そして、ゲームメイクを託せる髙萩 洋次郎がラストピースとして加わった陣容は、ほとんどが日本代表、年代別日本代表への招集歴を持つという、そうそうたるメンバーである。
昨季途中からチームを引き継いだ篠田 善之監督は、就任後のリーグ戦12試合を8勝2分2敗と好成績で終えた。そのチームをさらに進化させ、新シーズンに臨む。
補強の豪華さでは共通項が見られる両チームだが、チーム作りは好対照と言えるだろう。昨季、天皇杯決勝まで戦った鹿島はわずかなオフを挟み新シーズンに向けて始動し、1月末にタイ遠征で2試合を戦ったのを皮切りに、試合の連続でチームを作り上げてきた。じっくり連係を深めるための時間をほとんど取れないマイナス面はあったものの、試合の中で求められる共通理解を実戦形式でたたき込めたことは、マイナスばかりではない。
能力の高さがあってのことではあるが、すでにレオ シルバがチームの一員として違和感なくプレーできているのはその好例と言えるだろう。
逆に、じっくりチーム作りを進めて開幕戦に備えることができたのはFC東京だ。FUJI XEROX SUPER CUPから3連戦となっている鹿島とは対照的に、体力面、疲労面でも心配はないだろう。
すでに公式戦を2試合戦った鹿島と、開幕に向けて万全の準備を整えてきたFC東京。タイトルを狙うために良いスタートを切りたいという思惑は両チームに共通する。良い選手をそろえただけでは良いチームになるわけではなく、積極的な補強策の成否は結果で示すしかない。
[ 文:田中 滋 ]
「15年ぶりの開幕カード」と記すJリーグ公式の田中滋氏である。
2002年の開幕カードがそれほど昔になるとは、懐かしいものである。
4点を先行されるも、平瀬と秋田のゴールで意地を見せた。
終盤の勢いは素晴らしいものがあったことを覚えておる。
この試合で攻撃的MFとして先発フル出場した満男は、今年のこの試合でも先発するであろう。
まだまだ錆び付かぬ攻撃的センスを、今はボランチとして発揮してくれる。
満男のパスでPJを走らせ突破口を開く。
楽しみな開幕戦である。

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レオ・シルバ、採点はいつも見ていましたよ
【鹿島】レオ・シルバから逆質問!? J屈指のボランチは、採点を「いつも見ています」
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年02月23日
昨季の本誌平均採点は、リーグ7位の「6.09」。

蔚山現代とのACL初戦ではボランチでフル出場。抜群のボール奪取力はもちろん、球際の激しい勝負を制して前を向き、推進力あるプレーで攻撃面でも貢献した。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
先日、本誌サッカーダイジェストでの取材でレオ・シルバにインタビューを行なった。
インタビューが始まる直前、L・シルバから「サッカーダイジェストは今、月刊誌ですか?」と“逆質問”を受ける。
2週間に一冊の隔週誌です、と答えると、「以前は、週刊誌でしたよね」と言った後に、「読めないけど、数字は分かるので。採点はいつも見ていましたよ」とほほ笑む。
今はサッカーダイジェストWebで採点しています、と伝えると、「去年も見ていました」と答えてくれた。
ちなみに、昨季のL・シルバの本誌平均採点は「6.09」。新潟ではチームトップ、リーグ全体では、浦和の西川周作と並ぶ7位タイという高い数字だ。
インタビュー中にも採点について聞けば、「自分のパフォーマンスうんぬんより、まずはチームが勝たなければなりません。そのなかで評価してもらえればいいです」と、フォア・ザ・チームの精神を語る。
もっとも、直後には人懐っこい笑顔を浮かべながら、「シーズン終了後、『やっぱり採点が高かったね!』と言われるように頑張ります(笑)」と活躍を誓った。
鹿島では、シーズンの幕開けを告げる浦和とのゼロックスに続き、蔚山現代とのACL初戦にもスタメン出場し、チームの勝利に貢献。抜群の存在感を見せていたボランチは、「拮抗した試合になると分かっていた。ただ、勝つためにやるべきことを全員がしっかりとやったなかで勝てたので、良かった」と安堵する。
非凡なボール奪取力と、果敢にゴール前に入り込み、フィニッシュに絡む攻撃力。攻守にフル稼働するL・シルバが、「全タイトル制覇」という壮大な野望を抱く常勝軍団の鍵を握りそうだ。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
レオ・シルバから逆質問を受けたサッカーダイジェストの広島氏である。
レオ・シルバは日本のメディアを良くチェックしておる様子。
サッカーダイジェストの採点も確認しておる。
昨年までは新潟の中心選手として高い評価を得ていたが、今季より鹿島の軸として更に良い評点を得て貰おうではないか。
サッカーダイジェストの採点を高いモチベーションとして活躍を期待する。
レオ・シルバの躍動を楽しみにしておる。

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広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年02月23日
昨季の本誌平均採点は、リーグ7位の「6.09」。

蔚山現代とのACL初戦ではボランチでフル出場。抜群のボール奪取力はもちろん、球際の激しい勝負を制して前を向き、推進力あるプレーで攻撃面でも貢献した。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
先日、本誌サッカーダイジェストでの取材でレオ・シルバにインタビューを行なった。
インタビューが始まる直前、L・シルバから「サッカーダイジェストは今、月刊誌ですか?」と“逆質問”を受ける。
2週間に一冊の隔週誌です、と答えると、「以前は、週刊誌でしたよね」と言った後に、「読めないけど、数字は分かるので。採点はいつも見ていましたよ」とほほ笑む。
今はサッカーダイジェストWebで採点しています、と伝えると、「去年も見ていました」と答えてくれた。
ちなみに、昨季のL・シルバの本誌平均採点は「6.09」。新潟ではチームトップ、リーグ全体では、浦和の西川周作と並ぶ7位タイという高い数字だ。
インタビュー中にも採点について聞けば、「自分のパフォーマンスうんぬんより、まずはチームが勝たなければなりません。そのなかで評価してもらえればいいです」と、フォア・ザ・チームの精神を語る。
もっとも、直後には人懐っこい笑顔を浮かべながら、「シーズン終了後、『やっぱり採点が高かったね!』と言われるように頑張ります(笑)」と活躍を誓った。
鹿島では、シーズンの幕開けを告げる浦和とのゼロックスに続き、蔚山現代とのACL初戦にもスタメン出場し、チームの勝利に貢献。抜群の存在感を見せていたボランチは、「拮抗した試合になると分かっていた。ただ、勝つためにやるべきことを全員がしっかりとやったなかで勝てたので、良かった」と安堵する。
非凡なボール奪取力と、果敢にゴール前に入り込み、フィニッシュに絡む攻撃力。攻守にフル稼働するL・シルバが、「全タイトル制覇」という壮大な野望を抱く常勝軍団の鍵を握りそうだ。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
レオ・シルバから逆質問を受けたサッカーダイジェストの広島氏である。
レオ・シルバは日本のメディアを良くチェックしておる様子。
サッカーダイジェストの採点も確認しておる。
昨年までは新潟の中心選手として高い評価を得ていたが、今季より鹿島の軸として更に良い評点を得て貰おうではないか。
サッカーダイジェストの採点を高いモチベーションとして活躍を期待する。
レオ・シルバの躍動を楽しみにしておる。

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優磨、サッカーに関するこの選手の感受性はかなり繊細なのではないか
豪放な印象の裏に潜む繊細な感覚 決勝点を生んだJ1鹿島・鈴木優磨の観察眼
2017年02月23日

鹿島―浦和 後半、決勝ゴールを決め喜ぶ鹿島・鈴木=日産スタジアム
一部分だけを切り取られて、画面に映し出される豪放な言動。テレビが伝えるイメージとは裏腹に、サッカーに関するこの選手の感受性はかなり繊細なのではないかと思った。いま売り出し中の新鋭ストライカー、J1鹿島の鈴木優磨のことだ。
Jリーグの2017年シーズン開幕を告げる富士ゼロックス・スーパーカップ。18日に横浜市の日産スタジアムで行われた試合は、3―2で鹿島が浦和を下した。シーズン初めとしては、見応えのある試合だった。
前半に2点を先制した鹿島が見せる、隙のない展開となった試合は後半29分からのわずか2分間で大きく動く。抑え込まれていた浦和が一気に2―2の同点に追いついたのだ。その試合に決着をつけたのが交代出場した鈴木だった。
後半38分、決勝点は「おやっ」という感じで生れた。鹿島の左サイドバック山本脩斗が浦和ゴール前へフィード。だが、鈴木を走らせるパスは、少し長過ぎた。
先にコースへ入ったのは、浦和のDF遠藤航だ。ボールを支配下に収めるもプレスを掛けられたため、GK西川周作へのバックパスで逃れようとした。ところが、そのパスが短くなってしまった。そのボールを、ブロックしていた鈴木にかっさらわれ、予想外のシュートを許したのだ。
浦和にしてみれば、この失点は間違いなく遠藤と西川の連係ミスで献上したゴール。油断しなければ、事なきを得たはずだ。事実この1点について、浦和・ペトロビッチ監督は「残念ながら、ああいった形(ミス)での失点」とし、鹿島・石井正忠監督は「ラッキーな形での得点」と表現した。
確かに鈴木が放ったシュートそのものは、技術的には難しくないだろう。シュートに持ち込むまでの過程で、浦和の判断ミスが加わったことも事実だ。だからといってあの決勝点について、幸運ばかりが強調されるのは違和感がある。得点の価値は、試合後に鈴木が口にした説得力のある一言で重みを増した。
「今日のスタジアムは(試合前に)水をまかなかったんで。ピッチは(ボールが)止まりやすいのは把握できていたんで」
この試合、鈴木は後半20分からの出場だった。ベンチにいるそれまでの間、何をしていたのか。恐らくは、イメージの中で試合を戦っていたのだろう。自分がピッチに入ったら、これをやろうと―。注意深く試合を観察することで気づいたワンチャンスを狙っていたことは容易に想像がつく。
足技の巧みなGK西川に対して、浦和は頻繁にバックパスを行う。しかも、ハーフタイムに散水をしていないため、ボールは芝生を走らない。この二つの条件が重なったところにチャンスが落ちている。そう考えたからこそ、鈴木はボールをコントロールした遠藤の背後からしつようにチェイスしたのだろう。
「諦めないで最後までボールを追え」。指導の現場でよく聞かれるフレーズだ。しかし、ボールを支配下に収めているDFがバックパスをした場合、ほとんどの選手が追うのを諦める。まして、プロのレベルでボールを奪い取れる可能性は限りなく小さい。そんな状況にあっても「狙っていました」と明言できるのは、点取り屋だけが持つ観察眼に基づいた確信があったとしか思えない。
日本のサッカーは、形にこだわり過ぎるきらいがある。きれいにパスをつなぎ、相手の守備網を崩して生まれるゴールが好きだ。それゆえ、ゴール前のこぼれ球を押し込んだシュートを「ごっつあんゴール」と呼び「偶然」のカテゴリーに押し込んで、正当な評価をしようとしない人が多い。しかし、どれだけ手数をかけようと、こぼれ球であろうと、カウントされる得点は1点であることに変わりがない。全てのゴールは同等の価値があるとして受け入れる必要がある。
同じストライカーというポジションでありながら、点を取れる選手と、そうでない選手がいる。両者を比較すると、点を取れる選手が必ずしも技術的に優れているわけではない。例えば、J1で通算94ゴール挙げた武田修宏さんは独特の得点感覚を持っていた。それはポジション取り。DFの体の向きや視線を観察して、ボールの出所を予測する「武田理論」。それは学術的といえるほどだった。
真の点取り屋にとって、優れた観察眼を持つことは必須条件といえる。アスリートであり、相手DFの心を読む心理学者であり、未来を見通す予言者でもなければならない。ストライカーとはそんな特別な存在なのだ。
182センチ、75キロの恵まれた体で、足でも頭でも点が取れる。一見、勢いが勝るように思えた20歳のストライカーは冷静な観察力を備える頭脳派の面も持ち合わせていた。鈴木優磨、じつに楽しみな存在だ。しかも、彼のミックスゾーンでの受け答えはテレビから受ける印象と違って、とても礼儀正しい。
岩崎龍一(いわさき・りゅういち)のプロフィル
サッカージャーナリスト。1960年青森県八戸市生まれ。明治大学卒。サッカー専門誌記者を経てフリーに。新聞、雑誌等で原稿を執筆。ワールドカップの現地取材はブラジル大会で6大会連続となる。
優磨について記す山陽新聞の岩崎氏である。
スーパー杯の決勝ゴールを詳しく分析し、優磨の持つストライカーの嗅覚を伝えてくれる。
「真の点取り屋にとって、優れた観察眼を持つことは必須条件といえる。アスリートであり、相手DFの心を読む心理学者であり、未来を見通す予言者でもなければならない。ストライカーとはそんな特別な存在なのだ」とは長らくサッカー報道の場にいたからこその言葉ではなかろうか。
その特別な存在であると優磨を評す。
まだ若き悠真は、これからも多くのゴール決めてくれるであろう。
また、岩崎氏が言うように礼儀正しいことも優磨のパーソナリティとして重要である。
人間性も十分。
フットボーラーとしての伸びしろの大きさも魅力の一つである。

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2017年02月23日

鹿島―浦和 後半、決勝ゴールを決め喜ぶ鹿島・鈴木=日産スタジアム
一部分だけを切り取られて、画面に映し出される豪放な言動。テレビが伝えるイメージとは裏腹に、サッカーに関するこの選手の感受性はかなり繊細なのではないかと思った。いま売り出し中の新鋭ストライカー、J1鹿島の鈴木優磨のことだ。
Jリーグの2017年シーズン開幕を告げる富士ゼロックス・スーパーカップ。18日に横浜市の日産スタジアムで行われた試合は、3―2で鹿島が浦和を下した。シーズン初めとしては、見応えのある試合だった。
前半に2点を先制した鹿島が見せる、隙のない展開となった試合は後半29分からのわずか2分間で大きく動く。抑え込まれていた浦和が一気に2―2の同点に追いついたのだ。その試合に決着をつけたのが交代出場した鈴木だった。
後半38分、決勝点は「おやっ」という感じで生れた。鹿島の左サイドバック山本脩斗が浦和ゴール前へフィード。だが、鈴木を走らせるパスは、少し長過ぎた。
先にコースへ入ったのは、浦和のDF遠藤航だ。ボールを支配下に収めるもプレスを掛けられたため、GK西川周作へのバックパスで逃れようとした。ところが、そのパスが短くなってしまった。そのボールを、ブロックしていた鈴木にかっさらわれ、予想外のシュートを許したのだ。
浦和にしてみれば、この失点は間違いなく遠藤と西川の連係ミスで献上したゴール。油断しなければ、事なきを得たはずだ。事実この1点について、浦和・ペトロビッチ監督は「残念ながら、ああいった形(ミス)での失点」とし、鹿島・石井正忠監督は「ラッキーな形での得点」と表現した。
確かに鈴木が放ったシュートそのものは、技術的には難しくないだろう。シュートに持ち込むまでの過程で、浦和の判断ミスが加わったことも事実だ。だからといってあの決勝点について、幸運ばかりが強調されるのは違和感がある。得点の価値は、試合後に鈴木が口にした説得力のある一言で重みを増した。
「今日のスタジアムは(試合前に)水をまかなかったんで。ピッチは(ボールが)止まりやすいのは把握できていたんで」
この試合、鈴木は後半20分からの出場だった。ベンチにいるそれまでの間、何をしていたのか。恐らくは、イメージの中で試合を戦っていたのだろう。自分がピッチに入ったら、これをやろうと―。注意深く試合を観察することで気づいたワンチャンスを狙っていたことは容易に想像がつく。
足技の巧みなGK西川に対して、浦和は頻繁にバックパスを行う。しかも、ハーフタイムに散水をしていないため、ボールは芝生を走らない。この二つの条件が重なったところにチャンスが落ちている。そう考えたからこそ、鈴木はボールをコントロールした遠藤の背後からしつようにチェイスしたのだろう。
「諦めないで最後までボールを追え」。指導の現場でよく聞かれるフレーズだ。しかし、ボールを支配下に収めているDFがバックパスをした場合、ほとんどの選手が追うのを諦める。まして、プロのレベルでボールを奪い取れる可能性は限りなく小さい。そんな状況にあっても「狙っていました」と明言できるのは、点取り屋だけが持つ観察眼に基づいた確信があったとしか思えない。
日本のサッカーは、形にこだわり過ぎるきらいがある。きれいにパスをつなぎ、相手の守備網を崩して生まれるゴールが好きだ。それゆえ、ゴール前のこぼれ球を押し込んだシュートを「ごっつあんゴール」と呼び「偶然」のカテゴリーに押し込んで、正当な評価をしようとしない人が多い。しかし、どれだけ手数をかけようと、こぼれ球であろうと、カウントされる得点は1点であることに変わりがない。全てのゴールは同等の価値があるとして受け入れる必要がある。
同じストライカーというポジションでありながら、点を取れる選手と、そうでない選手がいる。両者を比較すると、点を取れる選手が必ずしも技術的に優れているわけではない。例えば、J1で通算94ゴール挙げた武田修宏さんは独特の得点感覚を持っていた。それはポジション取り。DFの体の向きや視線を観察して、ボールの出所を予測する「武田理論」。それは学術的といえるほどだった。
真の点取り屋にとって、優れた観察眼を持つことは必須条件といえる。アスリートであり、相手DFの心を読む心理学者であり、未来を見通す予言者でもなければならない。ストライカーとはそんな特別な存在なのだ。
182センチ、75キロの恵まれた体で、足でも頭でも点が取れる。一見、勢いが勝るように思えた20歳のストライカーは冷静な観察力を備える頭脳派の面も持ち合わせていた。鈴木優磨、じつに楽しみな存在だ。しかも、彼のミックスゾーンでの受け答えはテレビから受ける印象と違って、とても礼儀正しい。
岩崎龍一(いわさき・りゅういち)のプロフィル
サッカージャーナリスト。1960年青森県八戸市生まれ。明治大学卒。サッカー専門誌記者を経てフリーに。新聞、雑誌等で原稿を執筆。ワールドカップの現地取材はブラジル大会で6大会連続となる。
優磨について記す山陽新聞の岩崎氏である。
スーパー杯の決勝ゴールを詳しく分析し、優磨の持つストライカーの嗅覚を伝えてくれる。
「真の点取り屋にとって、優れた観察眼を持つことは必須条件といえる。アスリートであり、相手DFの心を読む心理学者であり、未来を見通す予言者でもなければならない。ストライカーとはそんな特別な存在なのだ」とは長らくサッカー報道の場にいたからこその言葉ではなかろうか。
その特別な存在であると優磨を評す。
まだ若き悠真は、これからも多くのゴール決めてくれるであろう。
また、岩崎氏が言うように礼儀正しいことも優磨のパーソナリティとして重要である。
人間性も十分。
フットボーラーとしての伸びしろの大きさも魅力の一つである。

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鹿島は、この試合で単なる1勝ではない、大きな勝利を手にしたのではないだろうか
蔚山現代を圧倒した鹿島。
もはや「韓国コンプレックス」はなくなった
原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuheiphoto by AFLO
Jリーグの開幕に先がけ、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の戦いが幕を開けた。
昨季のJリーグを制し、2年ぶりにアジアのコンペティションに参戦する鹿島アントラーズは、グループステージの初戦で韓国の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)とホームで対戦。64分にFW金崎夢生がCKを頭で合わせて先制すると、終了間際にもFW鈴木優磨が追加点を奪い、2-0の快勝で幸先のいいスタートを切った。

1ゴール1アシストでこの試合のMOMに輝いた金崎夢生
3日前のゼロックススーパーカップからスタメン6人を入れ替えた鹿島は、前半こそ相手の粘り強い対応に苦戦。4バック+両サイドハーフまでもが最終ラインに下がってくる蔚山現代の堅い守りをこじ開けられなかった。
しかし、悪いなかでも結果を出すのが、鹿島というチームなのだろう。状況を打破するために有効なセットプレーを確実にものにすると、前がかりとなった相手の裏を突いて追加点。とりわけ、先制してからの試合運びはまさに「常勝軍団」の名にふさわしいもので、相手が攻撃的な選手を次々に投入するなか、決して動じることなく落ち着いて対応し、チャンスらしいチャンスをほとんど与えなかった。
「前半はうまく合わない部分もあったんですけど、後半になってからはある程度、落ち着いてプレーできたと思います。メンバーを代えたなかでも自分たちのサッカーができているということ、しかも結果が出ているということは、Jリーグに向けてもチームの仕上がり状況はいいと感じました」
石井正忠監督も手応えを口にするほどの、まさに快勝劇だった。
なかでも圧倒的な存在感を示したのは、新加入のGKクォン・スンテとMFレオ・シルバのふたり。前者は2度のビッグセーブでピンチをしのぎ、後者は強烈なボール奪取と展開力、さらには先制点につながったCKを奪ったように、豪快な攻め上がりから攻撃に厚みを生み出していた。
「スンテとのコンビネーションは徐々に上がってきている感じはあります。レオは自分たちのところに来るまでにボールを取ってくれるのは助かりますし、攻撃の組み立てもできるので、チームとしてプラスになっていると思います」と、両者に挟まる位置でプレーするCBの植田直通も、新たに加わったふたりの助っ人に早くも絶大な信頼感を置いている。
もっとも、快勝のなかでも反省を忘れないのが、鹿島というチームである。
「点を獲ってから余裕が生まれましたけど、本当は0-0の状況からもっと自信を持ってやらないといけない。前半から厚みのある攻撃をしていれば、セカンドボールを拾えたりして、もっと楽に試合を運べたはず」
この日、キャプテンマークを巻いたMF永木亮太は、そう課題を口にし、今後に向けての修正を誓った。
それでも、難しいとされる大会の初戦で鹿島が危なげない戦いを実現できたのは、彼らが備える伝統の勝負強さに加え、濃密な時間を過ごした昨季末の経験も大きいだろう。「クラブワールドカップを経験しているので、そんなに特別感はなかった」と永木が振り返ったように、重要な一戦においても鹿島の選手たちは平常心で臨めているようだった。
一方で、この試合では一種の違和感も覚えた。それは日韓のサッカーの立ち位置だ。「韓国コンプレックス」というものは、ひと昔前の話ではあるものの、過去のACLを振り返っても、やはり日本勢は韓国勢に対して苦手意識があったように思う。
実際に昨年のこの大会では、出場した4チームすべてがグループステージで韓国勢と同居し、対戦成績はサンフレッチェ広島が1勝1敗、ガンバ大阪は1分1敗、浦和レッズも1分1敗、FC東京は2敗という成績だった。浦和はラウンド16でも韓国のFCソウルと対戦し、1勝1敗ながらPK戦の末に敗れている。
個人的な話をすれば、最近偶然、元日本代表選手にワールドカップのアジア予選に関する話を聞く機会があり、サッカー界における日本にとっての韓国は、やはり特別な存在であることを再認識したばかりだった。
ところが、この試合で警戒していたのは韓国のほうだった。鹿島のサイド攻撃への対策をしっかりと敷き、自分たちのよさを出すのではなく、相手のよさを出させないサッカーを徹底。それを鹿島がいかにこじ開けていくのかが、この試合の焦点だった。鹿島が先制後に危なげない戦いをできたのは、プランを崩された蔚山現代側が意気消沈したことも影響しているはずだ。
Jリーグ王者とKリーグ3位のチームという両者の置かれた立場の違いもあるだろうし、現役時代にヴィッセル神戸に所属し、当時の鹿島の強さを知るキム・ドフン監督が指揮官だったことも影響したのかもしれない。あるいは、昨年のクラブワールドカップのインパクトが大きかったのかもしれない。いずれにせよ、既存の「対韓国」の構図はそこにはなく、精神的なイニシアチブを握っていたのは間違いなく鹿島のほうだった。
爆買いで圧倒的な戦力を擁する中国勢の存在は脅威ではあるものの、過去の優勝回数を見ても、韓国勢を倒さなくてはアジアの頂点に続く道は切り開けない。その意味で鹿島は、この試合で単なる1勝ではない、大きな勝利を手にしたのではないだろうか。
ACL・蔚山戦を取材したSportivaの原山氏である。
「鹿島が危なげない戦いを実現できたのは、彼らが備える伝統の勝負強さに加え、濃密な時間を過ごした昨季末の経験も大きい」と記す。
昨年末のCWCを経てチームは大きく成長した。
その成果が如実に表れておる。
原川氏の言う「日本勢は韓国勢に対して苦手意識」に飲まれることもない。
一回りも二回りも大きくなった鹿島は、満を持してアジアに挑戦する。
期待しておる。

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もはや「韓国コンプレックス」はなくなった
原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuheiphoto by AFLO
Jリーグの開幕に先がけ、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の戦いが幕を開けた。
昨季のJリーグを制し、2年ぶりにアジアのコンペティションに参戦する鹿島アントラーズは、グループステージの初戦で韓国の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)とホームで対戦。64分にFW金崎夢生がCKを頭で合わせて先制すると、終了間際にもFW鈴木優磨が追加点を奪い、2-0の快勝で幸先のいいスタートを切った。

1ゴール1アシストでこの試合のMOMに輝いた金崎夢生
3日前のゼロックススーパーカップからスタメン6人を入れ替えた鹿島は、前半こそ相手の粘り強い対応に苦戦。4バック+両サイドハーフまでもが最終ラインに下がってくる蔚山現代の堅い守りをこじ開けられなかった。
しかし、悪いなかでも結果を出すのが、鹿島というチームなのだろう。状況を打破するために有効なセットプレーを確実にものにすると、前がかりとなった相手の裏を突いて追加点。とりわけ、先制してからの試合運びはまさに「常勝軍団」の名にふさわしいもので、相手が攻撃的な選手を次々に投入するなか、決して動じることなく落ち着いて対応し、チャンスらしいチャンスをほとんど与えなかった。
「前半はうまく合わない部分もあったんですけど、後半になってからはある程度、落ち着いてプレーできたと思います。メンバーを代えたなかでも自分たちのサッカーができているということ、しかも結果が出ているということは、Jリーグに向けてもチームの仕上がり状況はいいと感じました」
石井正忠監督も手応えを口にするほどの、まさに快勝劇だった。
なかでも圧倒的な存在感を示したのは、新加入のGKクォン・スンテとMFレオ・シルバのふたり。前者は2度のビッグセーブでピンチをしのぎ、後者は強烈なボール奪取と展開力、さらには先制点につながったCKを奪ったように、豪快な攻め上がりから攻撃に厚みを生み出していた。
「スンテとのコンビネーションは徐々に上がってきている感じはあります。レオは自分たちのところに来るまでにボールを取ってくれるのは助かりますし、攻撃の組み立てもできるので、チームとしてプラスになっていると思います」と、両者に挟まる位置でプレーするCBの植田直通も、新たに加わったふたりの助っ人に早くも絶大な信頼感を置いている。
もっとも、快勝のなかでも反省を忘れないのが、鹿島というチームである。
「点を獲ってから余裕が生まれましたけど、本当は0-0の状況からもっと自信を持ってやらないといけない。前半から厚みのある攻撃をしていれば、セカンドボールを拾えたりして、もっと楽に試合を運べたはず」
この日、キャプテンマークを巻いたMF永木亮太は、そう課題を口にし、今後に向けての修正を誓った。
それでも、難しいとされる大会の初戦で鹿島が危なげない戦いを実現できたのは、彼らが備える伝統の勝負強さに加え、濃密な時間を過ごした昨季末の経験も大きいだろう。「クラブワールドカップを経験しているので、そんなに特別感はなかった」と永木が振り返ったように、重要な一戦においても鹿島の選手たちは平常心で臨めているようだった。
一方で、この試合では一種の違和感も覚えた。それは日韓のサッカーの立ち位置だ。「韓国コンプレックス」というものは、ひと昔前の話ではあるものの、過去のACLを振り返っても、やはり日本勢は韓国勢に対して苦手意識があったように思う。
実際に昨年のこの大会では、出場した4チームすべてがグループステージで韓国勢と同居し、対戦成績はサンフレッチェ広島が1勝1敗、ガンバ大阪は1分1敗、浦和レッズも1分1敗、FC東京は2敗という成績だった。浦和はラウンド16でも韓国のFCソウルと対戦し、1勝1敗ながらPK戦の末に敗れている。
個人的な話をすれば、最近偶然、元日本代表選手にワールドカップのアジア予選に関する話を聞く機会があり、サッカー界における日本にとっての韓国は、やはり特別な存在であることを再認識したばかりだった。
ところが、この試合で警戒していたのは韓国のほうだった。鹿島のサイド攻撃への対策をしっかりと敷き、自分たちのよさを出すのではなく、相手のよさを出させないサッカーを徹底。それを鹿島がいかにこじ開けていくのかが、この試合の焦点だった。鹿島が先制後に危なげない戦いをできたのは、プランを崩された蔚山現代側が意気消沈したことも影響しているはずだ。
Jリーグ王者とKリーグ3位のチームという両者の置かれた立場の違いもあるだろうし、現役時代にヴィッセル神戸に所属し、当時の鹿島の強さを知るキム・ドフン監督が指揮官だったことも影響したのかもしれない。あるいは、昨年のクラブワールドカップのインパクトが大きかったのかもしれない。いずれにせよ、既存の「対韓国」の構図はそこにはなく、精神的なイニシアチブを握っていたのは間違いなく鹿島のほうだった。
爆買いで圧倒的な戦力を擁する中国勢の存在は脅威ではあるものの、過去の優勝回数を見ても、韓国勢を倒さなくてはアジアの頂点に続く道は切り開けない。その意味で鹿島は、この試合で単なる1勝ではない、大きな勝利を手にしたのではないだろうか。
ACL・蔚山戦を取材したSportivaの原山氏である。
「鹿島が危なげない戦いを実現できたのは、彼らが備える伝統の勝負強さに加え、濃密な時間を過ごした昨季末の経験も大きい」と記す。
昨年末のCWCを経てチームは大きく成長した。
その成果が如実に表れておる。
原川氏の言う「日本勢は韓国勢に対して苦手意識」に飲まれることもない。
一回りも二回りも大きくなった鹿島は、満を持してアジアに挑戦する。
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植田、しっかりとチーム全体で無失点に抑えて勝ちたい
ACL勝利の鹿島、次はJ開幕戦!植田「しっかり無失点勝利」
ACL1次リーグ初戦(対韓国・蔚山)の勝利から一夜明けた22日、主力組は約30分の軽めの調整で汗を流した。選手たちは気持ちを切り替え、25日のJ1開幕戦(対FC東京、カシマ)を見据えている。DF植田は「(FW大久保ら)いい選手がそろっているが、しっかりとチーム全体で無失点に抑えて勝ちたい」と開幕白星を誓った。 (鹿嶋市)
鹿島 J開幕戦でも完封狙う!DF植田「同じように無失点で」
鹿島がACLに続き、リーグ戦でも完封スタートを狙う。2―0で勝利した21日のACL初戦・蔚山(韓国)戦から一夜。約40分間のリカバリーを終えたDF植田は「同じように無失点でいきたい」と開幕・FC東京戦に頭を切り替えた。
2月は既に5試合出場しているが、毎日体のケアを行い、食事面でも揚げ物を極力控えるなど22歳ながら体調管理への意識は高い。FC東京には過去に鹿島から公式戦通算13得点を奪っているFW大久保が加入。「他にもいい選手がいる。いいメンバーがそろっているので対戦は楽しみ」と静かに闘志を高めた。
[ 2017年2月23日 06:07 ]
開幕戦について口を開いた植田である。
「(FW大久保ら)いい選手がそろっているが、しっかりとチーム全体で無失点に抑えて勝ちたい」と言う。
FC東京の強力な攻撃陣を封じ込めて、堅守の鹿島をアピールしたいところ。
90分間、高い集中力を保ち、勝利を目指すのだ。
植田の躍動を楽しみにしておる。

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ACL1次リーグ初戦(対韓国・蔚山)の勝利から一夜明けた22日、主力組は約30分の軽めの調整で汗を流した。選手たちは気持ちを切り替え、25日のJ1開幕戦(対FC東京、カシマ)を見据えている。DF植田は「(FW大久保ら)いい選手がそろっているが、しっかりとチーム全体で無失点に抑えて勝ちたい」と開幕白星を誓った。 (鹿嶋市)
鹿島 J開幕戦でも完封狙う!DF植田「同じように無失点で」
鹿島がACLに続き、リーグ戦でも完封スタートを狙う。2―0で勝利した21日のACL初戦・蔚山(韓国)戦から一夜。約40分間のリカバリーを終えたDF植田は「同じように無失点でいきたい」と開幕・FC東京戦に頭を切り替えた。
2月は既に5試合出場しているが、毎日体のケアを行い、食事面でも揚げ物を極力控えるなど22歳ながら体調管理への意識は高い。FC東京には過去に鹿島から公式戦通算13得点を奪っているFW大久保が加入。「他にもいい選手がいる。いいメンバーがそろっているので対戦は楽しみ」と静かに闘志を高めた。
[ 2017年2月23日 06:07 ]
開幕戦について口を開いた植田である。
「(FW大久保ら)いい選手がそろっているが、しっかりとチーム全体で無失点に抑えて勝ちたい」と言う。
FC東京の強力な攻撃陣を封じ込めて、堅守の鹿島をアピールしたいところ。
90分間、高い集中力を保ち、勝利を目指すのだ。
植田の躍動を楽しみにしておる。

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鹿島、開幕戦にて「どん兵衛」プレゼント
鹿島、開幕戦で先着3万人に「どん兵衛」プレゼント
[2017年2月22日23時46分]
鹿島アントラーズは22日、J1開幕のFC東京戦(25日、午後2時開始)が開催される茨城・カシマスタジアム企画として、先着3万人に「日清のどん兵衛 鴨だしそば」をプレゼントすることを発表した。
アドボードスポンサー日清食品の提供で、会場の午前11時から、1ゲート、5ゲート、6ゲート、新日鉄住金ゲートの4カ所で無料配布予定。「優勝目指して『どんばれ』 開幕から優勝機運を鴨しだし(醸しだし)」を合言葉に、開幕戦勝利を盛り上げる。同社商品配布企画は09年以降10度目。実施試合で現在7連勝中と、チームにとっても「超うめぇ」後押しとなる。
開幕戦にて「日清のどん兵衛 鴨だしそば」をプレゼントする鹿島である。
アドスポンサーである日清食品の提供でのイベントとなる。
まっすぐですすりごこちの良いそばと、鴨の脂の旨みが効いたやや甘めの上品なつゆが特徴の製品をゲットし、鹿島を応援する幸せを味わいたい。
また、心なしかパッケージが今季の練習ジャージに似ておる。
不思議な縁で勝利を掴む。
楽しみである。

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[2017年2月22日23時46分]
鹿島アントラーズは22日、J1開幕のFC東京戦(25日、午後2時開始)が開催される茨城・カシマスタジアム企画として、先着3万人に「日清のどん兵衛 鴨だしそば」をプレゼントすることを発表した。
アドボードスポンサー日清食品の提供で、会場の午前11時から、1ゲート、5ゲート、6ゲート、新日鉄住金ゲートの4カ所で無料配布予定。「優勝目指して『どんばれ』 開幕から優勝機運を鴨しだし(醸しだし)」を合言葉に、開幕戦勝利を盛り上げる。同社商品配布企画は09年以降10度目。実施試合で現在7連勝中と、チームにとっても「超うめぇ」後押しとなる。
開幕戦にて「日清のどん兵衛 鴨だしそば」をプレゼントする鹿島である。
アドスポンサーである日清食品の提供でのイベントとなる。
まっすぐですすりごこちの良いそばと、鴨の脂の旨みが効いたやや甘めの上品なつゆが特徴の製品をゲットし、鹿島を応援する幸せを味わいたい。
また、心なしかパッケージが今季の練習ジャージに似ておる。
不思議な縁で勝利を掴む。
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リーグ連覇は安定した戦いができるかどうかに懸かっている
鹿島、かつてない充実の戦力、懸念材料はその起用法/2017J1全18クラブ戦力分析

新加入のブラジルトリオ(C)J.LEAGUE PHOTOS
©J.LEAGUE PHOTOS
2017/02/22 18:30:45
シーズン開幕を目前に控える明治安田生命J1リーグ。各クラブが新たな目標を掲げて迎える新シーズンの船出。果たしてその戦力はいかに? 全18クラブの番記者が、2017シーズンの展望を余すところなく記す。
Jリーグの厳しいリーグ戦を制すだけでなく、同時にAFCチャンピオンズリーグ優勝を果たすための戦力がそろった。かつてないほど充実した戦力で、鹿島アントラーズは2017年のスタートを迎える。
ベースになるのは昨季7年ぶりにリーグ制覇を果たした日本人選手たちだ。チームキャプテンであるMF小笠原満男に引っ張られていた選手たちは、少しずつ自覚とプライドを備えるようになり、シーズン終盤にはチームのために献身性を持ちながら自分の持ち味を発揮できる大人の選手へと成長を遂げていった。
リーグ戦を制した後も、FIFAクラブワールドカップで決勝に進出してレアル・マドリーと激闘を演じ、世界一のタイトルこそ逃したものの、さらにその自信を深めていく。その後の天皇杯全日本サッカー選手権大会は貫禄さえ漂わせ、国内タイトル2冠でシーズンを締めくくったのである。
シーズンオフに中心選手の1人であるMF柴崎岳が海外移籍を果たしたものの、そのほかの主力選手は全て残留させることに成功。その確固としたベースの上に適材適所の補強がなされたのだから期待感は自然と高まる。
FWには自らの得点だけでなくチャンスメイクに優れるペドロ・ジュニオールをヴィッセル神戸から獲得。前戦にカウンターの推進力と迫力を加えた。
中盤にはJリーグ屈指のボールハンターであるレオ・シルバがアルビレックス新潟から加入。石井正忠監督が志向する主導権を握る戦いには欠かせないキーマンとして、加入直後から抜群の存在感を示している。すでに、柴崎が抜けた穴を感じさせない。
2列目には技術に優れた元ブラジル代表のレアンドロを加え、層が薄かった2列目を分厚く変えた。また、長年補強の必要性が訴えられていたGKにも昨季アジアチャンピオンの全北現代からクォン・スンテを獲得。韓国代表GKの実力は高く、曽ヶ端準と激しいポジション争いが期待される。
さらに日本人選手でも的確な補強を実施。山本脩斗しかいなかった左サイドバックには左利きのスペシャリスト・三竿雄斗を湘南ベルマーレから獲得し、アタッカーとして福岡の金森健志を前線に加えた。
こうした補強により各ポジションに実力が伯仲する選手を2人以上そろえることに成功した。連戦となっても戦力を落とさず戦いきることが現実的に可能なメンバーがそろったと言える。
ただし、充実した戦力の起用法は難しい。出場選手が固定されていけば、そうでない選手の不満は強くなっていく。そうしたメンタル面をケアしながらクラブ全体が一致団結して戦えるかどうかが重要になるだろう。
また、オフが異例の短さだったことが1年間の中でどう影響してくるかが未知数だ。夏場の戦いで調子を落とすようなことがあると連覇は厳しくなる。リーグ連覇は安定した戦いができるかどうかに懸かっている。
文=田中滋
2017年シーズン鹿島の戦力分析を行うGOAL.comの田中滋氏である。
「補強により各ポジションに実力が伯仲する選手を2人以上そろえることに成功した」と評する。
しかしながら、「充実した戦力の起用法は難しい。出場選手が固定されていけば、そうでない選手の不満は強くなっていく」と懸念材料を挙げる。
メンタル面のケアは、監督に一任ではなくクラブ全体で行っていくこととなろう。
タイトルの為に、どのようなタスクも惜しむことなく献身的に行うことが求められる。
その先には大きな喜びが待っておろう。
また、短かったオフの影響がどのように出るのか。
そこに関しては心配しても始まらぬ。
強い気持ちで連覇を狙う。
楽しみである。

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新加入のブラジルトリオ(C)J.LEAGUE PHOTOS
©J.LEAGUE PHOTOS
2017/02/22 18:30:45
シーズン開幕を目前に控える明治安田生命J1リーグ。各クラブが新たな目標を掲げて迎える新シーズンの船出。果たしてその戦力はいかに? 全18クラブの番記者が、2017シーズンの展望を余すところなく記す。
Jリーグの厳しいリーグ戦を制すだけでなく、同時にAFCチャンピオンズリーグ優勝を果たすための戦力がそろった。かつてないほど充実した戦力で、鹿島アントラーズは2017年のスタートを迎える。
ベースになるのは昨季7年ぶりにリーグ制覇を果たした日本人選手たちだ。チームキャプテンであるMF小笠原満男に引っ張られていた選手たちは、少しずつ自覚とプライドを備えるようになり、シーズン終盤にはチームのために献身性を持ちながら自分の持ち味を発揮できる大人の選手へと成長を遂げていった。
リーグ戦を制した後も、FIFAクラブワールドカップで決勝に進出してレアル・マドリーと激闘を演じ、世界一のタイトルこそ逃したものの、さらにその自信を深めていく。その後の天皇杯全日本サッカー選手権大会は貫禄さえ漂わせ、国内タイトル2冠でシーズンを締めくくったのである。
シーズンオフに中心選手の1人であるMF柴崎岳が海外移籍を果たしたものの、そのほかの主力選手は全て残留させることに成功。その確固としたベースの上に適材適所の補強がなされたのだから期待感は自然と高まる。
FWには自らの得点だけでなくチャンスメイクに優れるペドロ・ジュニオールをヴィッセル神戸から獲得。前戦にカウンターの推進力と迫力を加えた。
中盤にはJリーグ屈指のボールハンターであるレオ・シルバがアルビレックス新潟から加入。石井正忠監督が志向する主導権を握る戦いには欠かせないキーマンとして、加入直後から抜群の存在感を示している。すでに、柴崎が抜けた穴を感じさせない。
2列目には技術に優れた元ブラジル代表のレアンドロを加え、層が薄かった2列目を分厚く変えた。また、長年補強の必要性が訴えられていたGKにも昨季アジアチャンピオンの全北現代からクォン・スンテを獲得。韓国代表GKの実力は高く、曽ヶ端準と激しいポジション争いが期待される。
さらに日本人選手でも的確な補強を実施。山本脩斗しかいなかった左サイドバックには左利きのスペシャリスト・三竿雄斗を湘南ベルマーレから獲得し、アタッカーとして福岡の金森健志を前線に加えた。
こうした補強により各ポジションに実力が伯仲する選手を2人以上そろえることに成功した。連戦となっても戦力を落とさず戦いきることが現実的に可能なメンバーがそろったと言える。
ただし、充実した戦力の起用法は難しい。出場選手が固定されていけば、そうでない選手の不満は強くなっていく。そうしたメンタル面をケアしながらクラブ全体が一致団結して戦えるかどうかが重要になるだろう。
また、オフが異例の短さだったことが1年間の中でどう影響してくるかが未知数だ。夏場の戦いで調子を落とすようなことがあると連覇は厳しくなる。リーグ連覇は安定した戦いができるかどうかに懸かっている。
文=田中滋
2017年シーズン鹿島の戦力分析を行うGOAL.comの田中滋氏である。
「補強により各ポジションに実力が伯仲する選手を2人以上そろえることに成功した」と評する。
しかしながら、「充実した戦力の起用法は難しい。出場選手が固定されていけば、そうでない選手の不満は強くなっていく」と懸念材料を挙げる。
メンタル面のケアは、監督に一任ではなくクラブ全体で行っていくこととなろう。
タイトルの為に、どのようなタスクも惜しむことなく献身的に行うことが求められる。
その先には大きな喜びが待っておろう。
また、短かったオフの影響がどのように出るのか。
そこに関しては心配しても始まらぬ。
強い気持ちで連覇を狙う。
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全タイトル制覇を目指す上で、戦力面だけを考えれば死角は見当たらない
【2017年J1クラブ分析①】鹿島が狙うは全タイトル制覇 戦力充実でコンディション不安もカバー

ゼロックス杯を制して今季初タイトルを獲得した鹿島 [写真]=Getty Images
Jリーグ王者として臨む今季の鹿島アントラーズは、リーグ連覇、悲願のAFCチャンピオンズリーグ初制覇を目指す。
オフにはアルビレックス新潟からJ屈指のボランチ、レオ・シルバを獲得。ヴィッセル神戸からは決定力を持ち、周りを生かすことのできるストライカーであるペドロ・ジュニオールが完全移籍で加入した。懸案だった左サイドバックには湘南ベルマーレから三竿雄斗、東福岡高校から小田逸稀で補強。さらに、2列目にブラジル代表経験を持つレアンドロで厚みを加え、FWにはアビスパ福岡から金森健志を迎えた。GKは全北現代に所属していた韓国代表のクォン・スンテを難しい交渉をまとめ、獲得している。
石井正忠監督はACLとの過密日程を見据え、「高いレベルで2チームを作りたい」と話しているが、それを実現できるだけの戦力を抱えることに成功したと言えるだろう。複数の外国籍選手を入れ替えた時は連係面や慣れの問題で出遅れるケースもあったが、Jで実績十分の2人についてはその心配はなく、レアンドロもプレシーズンマッチで高い適応力を示している。クォン・スンテも「日本語を覚えていきたい」と積極的にコミュニケーションを取る性格であることから、不安は少ない。全タイトル制覇を目指す上で、戦力面だけを考えれば死角は見当たらない。

2017シーズン開幕前の予想フォーメーション
遠藤康は「力のある選手ばかりだから楽しみ。一緒にやっていてわかるけど、レアンドロも適応するのに時間はかからないと思う。いい攻撃ができればいい」と開幕を心待ちにしている。また、土居聖真もペドロ・ジュニオールのことを「(ゴール前で)迫力があって、例えるなら肉食恐竜みたいで頼もしい」と評し、この戦力を抱える鹿島が「日本サッカー界を引っ張ってやっていくつもりでやっていきたい」とJリーグ、ACLで先頭に立っていく考えを明かしている。
唯一と言っていい不安はコンディション面にある。昨年末はJリーグチャンピオンシップ、クラブワールドカップ、天皇杯と連戦が続き、オフは約2週間と短かった。また、今季に入ってからはタイ遠征、宮崎でのプレシーズンマッチと試合が続いている。石井監督は「しっかりとトレーニングする時間があまりなく、試合で作っていくという初めてのやり方でやってきた。こういうやり方が良かったのかは結果を見て初めてわかることだと思う」と、コンディション面について未知数な要素があるとしている。ただ、これも戦力でカバーできることで大きな心配はいらなさそうだ。
「狙えるタイトルは全部狙っていきたい。そして、ACLを勝って、またクラブW杯に出られるように」と石井監督。昨年、2冠を達成したチームをさらにパワーアップさせた感のある鹿島が、貪欲に、そして容赦なくタイトルを積み重ねていく腹積もりだ。
2017年シーズン・鹿島の布陣を予想するサッカーキング編集部である。
鹿島は既に公式戦二試合を戦っており、予想は容易かろう。
ある程度の入れ替えをしつつも軸は定まっておる。
助っ人のスンテとレオ・シルバを外すことは考えられぬ。
また、源と植田はよほどのことが無い限り動かさないであろう。
夢生がどれだけ稼働してくれるかが懸念材料と言えよう。
動かしたくない重要なFWであるが、連戦時に欠けたことは幾度かある。
過密日程のFC東京戦とムアントン・ユナイテッド戦にてその答えが出るのではなかろうか。
今季の戦いに注目である。

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ゼロックス杯を制して今季初タイトルを獲得した鹿島 [写真]=Getty Images
Jリーグ王者として臨む今季の鹿島アントラーズは、リーグ連覇、悲願のAFCチャンピオンズリーグ初制覇を目指す。
オフにはアルビレックス新潟からJ屈指のボランチ、レオ・シルバを獲得。ヴィッセル神戸からは決定力を持ち、周りを生かすことのできるストライカーであるペドロ・ジュニオールが完全移籍で加入した。懸案だった左サイドバックには湘南ベルマーレから三竿雄斗、東福岡高校から小田逸稀で補強。さらに、2列目にブラジル代表経験を持つレアンドロで厚みを加え、FWにはアビスパ福岡から金森健志を迎えた。GKは全北現代に所属していた韓国代表のクォン・スンテを難しい交渉をまとめ、獲得している。
石井正忠監督はACLとの過密日程を見据え、「高いレベルで2チームを作りたい」と話しているが、それを実現できるだけの戦力を抱えることに成功したと言えるだろう。複数の外国籍選手を入れ替えた時は連係面や慣れの問題で出遅れるケースもあったが、Jで実績十分の2人についてはその心配はなく、レアンドロもプレシーズンマッチで高い適応力を示している。クォン・スンテも「日本語を覚えていきたい」と積極的にコミュニケーションを取る性格であることから、不安は少ない。全タイトル制覇を目指す上で、戦力面だけを考えれば死角は見当たらない。

2017シーズン開幕前の予想フォーメーション
遠藤康は「力のある選手ばかりだから楽しみ。一緒にやっていてわかるけど、レアンドロも適応するのに時間はかからないと思う。いい攻撃ができればいい」と開幕を心待ちにしている。また、土居聖真もペドロ・ジュニオールのことを「(ゴール前で)迫力があって、例えるなら肉食恐竜みたいで頼もしい」と評し、この戦力を抱える鹿島が「日本サッカー界を引っ張ってやっていくつもりでやっていきたい」とJリーグ、ACLで先頭に立っていく考えを明かしている。
唯一と言っていい不安はコンディション面にある。昨年末はJリーグチャンピオンシップ、クラブワールドカップ、天皇杯と連戦が続き、オフは約2週間と短かった。また、今季に入ってからはタイ遠征、宮崎でのプレシーズンマッチと試合が続いている。石井監督は「しっかりとトレーニングする時間があまりなく、試合で作っていくという初めてのやり方でやってきた。こういうやり方が良かったのかは結果を見て初めてわかることだと思う」と、コンディション面について未知数な要素があるとしている。ただ、これも戦力でカバーできることで大きな心配はいらなさそうだ。
「狙えるタイトルは全部狙っていきたい。そして、ACLを勝って、またクラブW杯に出られるように」と石井監督。昨年、2冠を達成したチームをさらにパワーアップさせた感のある鹿島が、貪欲に、そして容赦なくタイトルを積み重ねていく腹積もりだ。
2017年シーズン・鹿島の布陣を予想するサッカーキング編集部である。
鹿島は既に公式戦二試合を戦っており、予想は容易かろう。
ある程度の入れ替えをしつつも軸は定まっておる。
助っ人のスンテとレオ・シルバを外すことは考えられぬ。
また、源と植田はよほどのことが無い限り動かさないであろう。
夢生がどれだけ稼働してくれるかが懸念材料と言えよう。
動かしたくない重要なFWであるが、連戦時に欠けたことは幾度かある。
過密日程のFC東京戦とムアントン・ユナイテッド戦にてその答えが出るのではなかろうか。
今季の戦いに注目である。

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西の躍動に期待
午後練習

蔚山戦のスタメンはリカバリートレーニングを行い、それ以外の選手は、ミニゲームやシュート練習を実施しました。
ミニゲームをプレイする西である。
昨日の蔚山戦ではユキの負傷により急遽途中出場した。
アジアの戦いを久しぶりに体感し、気持ちも引き締まったところであろう。
西の躍動はチームの躍進へと繋がる。
今季もまたヤスと素晴らしい連携を魅せ勝利に貢献していくのだ。
期待しておる。

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蔚山戦のスタメンはリカバリートレーニングを行い、それ以外の選手は、ミニゲームやシュート練習を実施しました。
ミニゲームをプレイする西である。
昨日の蔚山戦ではユキの負傷により急遽途中出場した。
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西の躍動はチームの躍進へと繋がる。
今季もまたヤスと素晴らしい連携を魅せ勝利に貢献していくのだ。
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手荒い祝福――こんなところにも、ふたりの厚い信頼関係が垣間見えた
【鹿島】金崎&鈴木で決めたファインゴールの舞台裏
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年02月22日
背中越しの浮き球パスから、丁寧かつ狙いすましたシュートでネットを揺らす。

サポーターとともに喜びを分かち合う鈴木(左から2番目)に、背後から金崎(33番)が手荒い祝福。ふたりの仲の良さが垣間見える一枚だ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
文字通りのファインゴールだった。蔚山現代とのACL初戦、勝負を決定づける82分のチーム2点目は、金崎夢生と鈴木優磨の絶妙なコンビネーションから生まれた。
右サイドからのスローインを金崎が受ける。すぐ近くにスタンバイしていた鈴木は、金崎が胸トラップする直前にゴールへと向かって走り出す。エリア内に侵入した鈴木の元に、金崎は背中越しに浮き球のパスを通す。
鈴木は「ダイレクトか、トラップか迷った」が、右足でボールを軽く弾ませて、押し際を叩く。丁寧かつ狙いすましたシュートは、逆サイドのネットを揺らした。
試合後の会見でアシストについて問われた金崎は、笑顔で「鈴木じゃなければもっと良かった。違う選手ならもっと嬉しかった。(走り込んだのは)鈴木じゃないと思っていた。鈴木だったら、出してないです」とジョークを飛ばす。
もちろん、自分の目の前を横切り、相手の背後を突く鈴木の動きを視野に捉えていたはず。そこに、ピタリと合わせる金崎の技術の高さは見事だった。
一方の鈴木は、「俺は夢生くんを見てプレーしているし、分かり合っている部分はあると思う。良いパスをくれたので」と、件のシーンを振り返る。
鹿島サポーターの目の前で決めてみせた、ふたりのゴール。スタンドに視線を向け、しばし余韻にひたるスコアラーの鈴木を、アシストした金崎が右足で軽く蹴ってみせる。
手荒い祝福――こんなところにも、ふたりの厚い信頼関係が垣間見えた。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
夢生のアシストにてゴールを決めた優磨の関係性について記すサッカーダイジェストの広島氏である。
ナイスコンビネーションと言わざるを得ない。
「息が合う」というのはこうこういうことと知らせてくれる。
お互いを理解しておらねばこうはならぬ。
これからも阿吽の呼吸を魅せていって欲しい。
期待しておる。

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広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年02月22日
背中越しの浮き球パスから、丁寧かつ狙いすましたシュートでネットを揺らす。

サポーターとともに喜びを分かち合う鈴木(左から2番目)に、背後から金崎(33番)が手荒い祝福。ふたりの仲の良さが垣間見える一枚だ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
文字通りのファインゴールだった。蔚山現代とのACL初戦、勝負を決定づける82分のチーム2点目は、金崎夢生と鈴木優磨の絶妙なコンビネーションから生まれた。
右サイドからのスローインを金崎が受ける。すぐ近くにスタンバイしていた鈴木は、金崎が胸トラップする直前にゴールへと向かって走り出す。エリア内に侵入した鈴木の元に、金崎は背中越しに浮き球のパスを通す。
鈴木は「ダイレクトか、トラップか迷った」が、右足でボールを軽く弾ませて、押し際を叩く。丁寧かつ狙いすましたシュートは、逆サイドのネットを揺らした。
試合後の会見でアシストについて問われた金崎は、笑顔で「鈴木じゃなければもっと良かった。違う選手ならもっと嬉しかった。(走り込んだのは)鈴木じゃないと思っていた。鈴木だったら、出してないです」とジョークを飛ばす。
もちろん、自分の目の前を横切り、相手の背後を突く鈴木の動きを視野に捉えていたはず。そこに、ピタリと合わせる金崎の技術の高さは見事だった。
一方の鈴木は、「俺は夢生くんを見てプレーしているし、分かり合っている部分はあると思う。良いパスをくれたので」と、件のシーンを振り返る。
鹿島サポーターの目の前で決めてみせた、ふたりのゴール。スタンドに視線を向け、しばし余韻にひたるスコアラーの鈴木を、アシストした金崎が右足で軽く蹴ってみせる。
手荒い祝福――こんなところにも、ふたりの厚い信頼関係が垣間見えた。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
夢生のアシストにてゴールを決めた優磨の関係性について記すサッカーダイジェストの広島氏である。
ナイスコンビネーションと言わざるを得ない。
「息が合う」というのはこうこういうことと知らせてくれる。
お互いを理解しておらねばこうはならぬ。
これからも阿吽の呼吸を魅せていって欲しい。
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鹿島、勝負だと思ったら、監督が困るくらいの選手を連れてきて、監督と選手に覚悟を迫る
勝利のメンタリティー(山本昌邦)
J1優勝争い 私が鹿島優位とみる根拠
2017/2/22 6:30
18日に行われた富士ゼロックス・スーパーカップを見て、25日に開幕するJリーグの新しいシーズンに思いをはせた。昨年末のクラブワールドカップ(W杯)でレアル・マドリードと優勝を争った鹿島の充実に目を見張りながら、Jクラブの理想的な在り方について、さまざまな考えをめぐらせたのだった。
■Jリーガー、もっと夢ある職業に

富士ゼロックス・スーパーカップで優勝し、喜ぶ鹿島イレブン=共同
優勝賞金・分配金の高騰が刺激になったのか。冬の移籍市場はいつになく活発で大物選手が相次いで所属先を変えた。それが試合のレベルアップに何とかつながってほしいと願っている。投資に見合う移籍の成功例が増えれば、おのずと選手の価値も上がると思うからだ。それが選手の年俸に反映されたら、今よりもっと夢のある職業にJリーガーがなるだろう。
活発な移籍劇の中で鹿島は3人のブラジル人選手と韓国人のGK権純泰(クォン・スンテ)を新たに補強した。そのやる気が浦和とのスーパーカップでも垣間見えた。昨季、リーグ最多の勝ち点74(鹿島は59)を挙げた浦和に対し、格の違いさえ見せつけたように思う。
鹿島と浦和に技術の差があるわけではない。差があるとすれば、予測の質だった。特にボールのないところでの予測の質、思考のスピードで鹿島が上回っているように感じた。スコアは3―2で競り合いになったし、0―2から追い上げた浦和の反撃は見事だった。が、落ち着いてゲームを振り返ると、FW興梠を入れてからリズムが生まれ、2点差を追いついた時間帯を除けば、浦和が鹿島の肝を冷やす場面はほとんどなかったと思う。
率直に言って、浦和がボールを持つと、それがそのまま鹿島の休み時間になっているような感さえあった。ボクシングでいえば、パンチは出しているが、どれもガードの上からで相手に怖さを与えていないというか。鹿島にすれば、打たせるだけ打たせて、浦和の打ち疲れやラフになった瞬間をとらえて、必殺のカウンターを繰り出せばよかった。そういう意味では怖さを感じていたのはパスをつないで攻めた浦和の方だったと思う。
昨年末、チャンピオンシップで覇権を争ったときは鹿島と浦和に差はなかったように思う。むしろ、積み上げた勝ち点どおり、浦和の方が分は良かったかもしれない。しかし、チャンピオンシップの後行われたクラブW杯の戦いは鹿島を大きく変貌させた。これまで体験したことがなかった欧州王者、南米王者の次から次に連動してくるスピーディーな攻めにさらされながら、必死に応戦しているうちに極限のスピード、極度の緊張感の中で自分とチームをマネジメントするコツのようなものを体得したように思うのだ。それがチーム全体の判断の質を押し上げた。
鹿島の決勝点は売り出し中のFW鈴木が、DF遠藤とGK西川の連係ミスを突いて奪ったが、あれを「ただのラッキーパンチ」と思ったりすると、鹿島の強さを見誤ることになる。というのも、試合の中で鹿島のパスカットは前半からさえにさえていたからだ。たまたま得点に結びつかなかっただけで、浦和がボールを持つと複数の選手が巧みにパスコースを消すポジションを取ってボールを絡め取り、ゴールに迫るシーンが鹿島には何度もあった。世界のトップを体感したことから生まれる余裕のようなものを感じさせた。
■フロントからの強烈メッセージ
1ステージ制の長丁場に戻る今季、優勝争いは予断を許さない。鹿島が優勝争いに絡んでくるのは間違いないが、開幕当初はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の1次ラウンドとも重なるし、コンディションの調整は難しい。ACLに出場する鹿島、浦和、川崎、G大阪はJリーグに関してロケットスタートは難しいかもしれない。1次ラウンドをクリアしたらしたで、ACLとJリーグの掛け持ちはさらに続くことになる。
それでも鹿島優位と思うのは、昨季優勝したにもかかわらず、神戸からペドロジュニオール、新潟からレオシルバというJリーグで既に実力を証明済みのビッグネームを補強したことにある。これが中途半端な補強だと、クラブW杯で活躍した昨季のレギュラー陣は鼻で笑っていたことだろう。「こいつらには負ける心配はねえな」と。
それを見越した鹿島のフロントは、実力者をこれでもかと獲得して選手の尻に火をつけた。フロントから選手への「休むことなく、さらに上を目指す」という強烈なメッセージ。クラブW杯でその名をとどろかせ、今季はレギュラー争いに食い込むものと思われた鈴木や日本代表のボランチ・永木でさえ、スーパーカップはベンチスタートだった。

鹿島のフロントは石井監督にも覚悟を迫る=共同
メッセージの厳しさをひしひしと感じているのは石井監督も同様だろう。他のチームなら普通に試合に出られる選手がベンチにごろごろいる。これは監督にとっても強烈なプレッシャーである。監督も甘やかさない。これも鹿島のすごみである。
監督と選手が和気あいあい、ファミリーみたいなチームがいいと考えるフロントもあるだろう。それで成果が出るときもあるが、長く続けばマンネリに堕すものだ。監督は選手から、選手は監督から吸収できるものがなくなってチーム全体の成長が止まる。
鹿島は違う。勝負だと思ったら、監督が困るくらいの選手を連れてきて、監督と選手に覚悟を迫る。石井監督は大変だと思うけれど、このハードルを乗り越えたら素晴らしい監督の仲間入りを果たすことになるだろう。
■G大阪と広島もV争いに加わるか
鹿島と浦和の優勝争いに割って入るクラブにはG大阪と広島を推す。一定水準の戦力がある上に、G大阪・長谷川、広島・森保両監督の手腕を評価するからである。2人とも選手を鍛えて成長させることができる監督だ。長丁場のレースの中でヤマ場のつくり方とか、優勝をかけた大一番でのメンタルの持って行き方などを熟知する選手が両クラブには多いのも好材料だろう。
昨季、浦和に迫る勝ち点72を挙げた川崎は得点源のFW大久保がFC東京に去った穴を簡単には埋められないと見る。ざっと見積もってもチームの20ゴールに絡む男がいなくなったのである。元来、攻撃型のチームだけに得点が取れないと、行き詰まるリスクは膨らむ。
川崎には日本代表FWの小林がいる。チームも期待していると思うが、小林も大久保という「目立つ」相棒がいてくれたおかげでゴールを量産できた部分がある。今度は自分が「目立つ」番である。そういう役回りでどれだけ得点できるかどうか。小林と個性を補完し合えるいいFWが見つかればいいが、下手をしたら、大久保を失ったことで小林の良さまで失うリスクがある。
大久保を手に入れたFC東京は鹿島、浦和、G大阪、広島の4強に迫る可能性がある。今季補強した大久保、永井(前所属・名古屋)、高萩(同FCソウル)、太田(同フィテッセ)は全員日本代表経験者。それぞれの良さをどう組み合わせるか、その正解が見つかったときはとてつもない爆発力を発揮するだろう。それにはバイタルエリア、DFの背後、ペナルティーエリア内に質の高いボールをいかに供給できるかにかかっている。
昇格組ではセビリアから復帰した清武がいるC大阪に注目だろう。相手に引いて守られても一瞬のコンビネーションで崩せるタレント力は魅力だ。監督にOBで、鳥栖を走れるチームに仕立てた尹晶煥氏を招いた。新監督が要求する運動量、走力に応えられるようになったら上位に進出する力はある。
■10代選手、貪欲に出場機会つかめ
リーグ全体でいえば、10代の選手にどんどん出場機会をつかんでほしいもの。ACミランのGKドンナルンマは17歳、ボランチのロカテッリ、マンチェスター・ユナイテッドのFWラッシュフォードは19歳。そんな選手がごろごろいるのが今の欧州サッカーである。「若手」の感覚が日本とは2、3歳は違う感じだ。大学を経由してプロの世界に入ってくる選手が多い日本の特殊事情があるとはいえ、20歳を超えた選手を「若手」と呼ぶのは、もうやめにした方がいいと思っている。
2020年東京五輪のことを考えても10代の選手を今から積極的に使いたい。そうしないと、一線で活躍する欧州や南米の同世代の選手と3年後の五輪で対峙したときに勝てる気がしないだろう。
今年は5月にU―20(20歳以下)W杯が韓国である。その予選を兼ねた昨年のU―19アジア選手権で日本は優勝し、代表選手たちは堂安(G大阪)にしても三好(川崎)や中山(柏)、冨安(福岡)にしてもぐんと伸びた。大会の質はJリーグより低かったにもかかわらず、帰国した選手たちがJリーグで堂々とプレーするようになったのは、国際試合の重みやプレッシャーの大きさ、極限状態の中でもミスが許されない厳しさを体験できたからだった。
今年はそういう経験をW杯でも積める。Jリーグで使われ、W杯で戦い、その両方の経験をうまくかみ合わせ、相乗効果で選手の力を伸ばすチャンスだ。それは3年先の東京五輪で花を咲かせることにつながってくるはずだ。スーパーカップで一回り大きくなったプレーを見せた鹿島のCB昌子にしても、決してクラブW杯だけが覚醒を促したのではない。鹿島が将来を見越してJリーグで辛抱して使い続けたことが土台としてあったのである。
今回は少し鹿島を褒めすぎたかもしれない。が、1993年に発足したJリーグの創業メンバー、いわゆる「オリジナル10」で今や鹿島と横浜Mだけが2部降格を知らない。特に鹿島は単に2部落ちを免れているだけではなく、国内3大タイトル(Jリーグ、天皇杯、ルヴァンカップ=旧ナビスコカップ)で19もの優勝を積み上げている。どれだけ褒めても褒めたりないくらいだろう。
■ないものを埋める方策見つける
なぜ、鹿島にだけ、そういうことが可能なのか。思うに、オリジナル10といっても、ほとんどのクラブは日本サッカーリーグ(JSL)の企業チームが横滑りしたものだった。鹿島も母体は当時JSL2部だった住友金属だった。が、他のクラブと、ひと味違ったのは2部という実力的ハンディ、鹿島という地理的ハンディを抱えていたために、川淵三郎チェアマン(当時)からJリーグ参入の条件として高いハードルを課せられたことだった。それを乗り越えるために鹿島はブラジルの至宝ジーコを呼び、サッカー専用のスタジアムを建設した。
今から振り返っても相当な冒険であり、実現に至るまでには大変な苦労があったと思う。しかし、選手が苦労しているとき、大変なときが一番伸びるときであるように、鹿島も初動の段階で必死に知恵を絞り、汗を流したことが今につながっていると思うのである。ないもの、足りないものを嘆いても仕方ない。それを埋める方策を見つけて勝ちに結びつける。そういうマインドが「ジーコ・スピリット」という名で脈々と受け継がれ、クラブの奥深くに根付いている素晴らしさ。
実は今年は私が会長を務めるアスルクラロ沼津というクラブが「Jリーグ元年」を迎える。JFLからJ3に昇格した最初のシーズンを戦うのだ。船出にあたり、私はクラブのスタッフにもスポンサー企業やファン、サポーターの方々たちにも「みんなで鹿島のようになりましょう」と話すようにしている。
アスルクラロは90年に幼稚園の中のサッカー教室として産声を上げた。高校の先生を辞めた私の弟が幼児教育を勉強し直し、幼稚園の正課の下で園児にサッカーを教えることから始めた。園児が小学生、中学生、高校生と大きくなるにつれてスクールも拡大、今では2000人のお子さんを預かるクラブになった。
アスルクラロの歩みを見続けて思うことは、J1のクラブのようにバックに大きな出資企業はないけれど、園児の月謝でクラブの生計を立てた昔から、その価値を認められて支援してくれる人や企業が集まり、J3まで来られた今日に至るまで、自分たちは自分たちで食いぶちを稼ぎ、自分たちの足で歩いてきた「プロのクラブ」だということである。そこは鹿島と張り合えるところ、と言ったら、身の程知らずと笑われるだろうか。
■いつか追いかけられるクラブに
J3に上がったばかりの沼津から世界2位の鹿島までの距離は遠い。鹿島の背中は、はるかかなたにある。それでも、その距離がわかるところまで来た。幼稚園児を教えることから始めたクラブが「鹿島のようになりたい」なんて夢を描ける時代になったのは、間違いなくJリーグのおかげである。Jリーグができて25年目。そういうクラブが全国各地にあることはJリーグが誇っていい成果のように思える。
東京を起点にすると、鹿島と沼津の距離はほとんど同じ。新幹線を使えば、こちらの方が近いくらい。人口もこちらの方が多い。そんなことを思うと、やってやれないことはないと勇気が湧いてくる。鹿島を追いかけながら、いつの日か、自分たちも追いかけられるクラブになりたいと夢を膨らませている。
(サッカー解説者)
2017年シーズンのJリーグについて語る日経新聞の山本昌邦氏である。
スーパー杯の結果と内容から、鹿島を優勝の筆頭に挙げておる。
それだけでなく、これまでの鹿島の歴史を語り、鹿島の文化、持っている背景から、ここまでのクラブに成り立ったことも述べてくれた。
他のJクラブとは一線を画す。
今季はその鹿島がJリーグを席巻する。
新たな歴史を作ることとなろう。
楽しみなシーズンである。

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J1優勝争い 私が鹿島優位とみる根拠
2017/2/22 6:30
18日に行われた富士ゼロックス・スーパーカップを見て、25日に開幕するJリーグの新しいシーズンに思いをはせた。昨年末のクラブワールドカップ(W杯)でレアル・マドリードと優勝を争った鹿島の充実に目を見張りながら、Jクラブの理想的な在り方について、さまざまな考えをめぐらせたのだった。
■Jリーガー、もっと夢ある職業に

富士ゼロックス・スーパーカップで優勝し、喜ぶ鹿島イレブン=共同
優勝賞金・分配金の高騰が刺激になったのか。冬の移籍市場はいつになく活発で大物選手が相次いで所属先を変えた。それが試合のレベルアップに何とかつながってほしいと願っている。投資に見合う移籍の成功例が増えれば、おのずと選手の価値も上がると思うからだ。それが選手の年俸に反映されたら、今よりもっと夢のある職業にJリーガーがなるだろう。
活発な移籍劇の中で鹿島は3人のブラジル人選手と韓国人のGK権純泰(クォン・スンテ)を新たに補強した。そのやる気が浦和とのスーパーカップでも垣間見えた。昨季、リーグ最多の勝ち点74(鹿島は59)を挙げた浦和に対し、格の違いさえ見せつけたように思う。
鹿島と浦和に技術の差があるわけではない。差があるとすれば、予測の質だった。特にボールのないところでの予測の質、思考のスピードで鹿島が上回っているように感じた。スコアは3―2で競り合いになったし、0―2から追い上げた浦和の反撃は見事だった。が、落ち着いてゲームを振り返ると、FW興梠を入れてからリズムが生まれ、2点差を追いついた時間帯を除けば、浦和が鹿島の肝を冷やす場面はほとんどなかったと思う。
率直に言って、浦和がボールを持つと、それがそのまま鹿島の休み時間になっているような感さえあった。ボクシングでいえば、パンチは出しているが、どれもガードの上からで相手に怖さを与えていないというか。鹿島にすれば、打たせるだけ打たせて、浦和の打ち疲れやラフになった瞬間をとらえて、必殺のカウンターを繰り出せばよかった。そういう意味では怖さを感じていたのはパスをつないで攻めた浦和の方だったと思う。
昨年末、チャンピオンシップで覇権を争ったときは鹿島と浦和に差はなかったように思う。むしろ、積み上げた勝ち点どおり、浦和の方が分は良かったかもしれない。しかし、チャンピオンシップの後行われたクラブW杯の戦いは鹿島を大きく変貌させた。これまで体験したことがなかった欧州王者、南米王者の次から次に連動してくるスピーディーな攻めにさらされながら、必死に応戦しているうちに極限のスピード、極度の緊張感の中で自分とチームをマネジメントするコツのようなものを体得したように思うのだ。それがチーム全体の判断の質を押し上げた。
鹿島の決勝点は売り出し中のFW鈴木が、DF遠藤とGK西川の連係ミスを突いて奪ったが、あれを「ただのラッキーパンチ」と思ったりすると、鹿島の強さを見誤ることになる。というのも、試合の中で鹿島のパスカットは前半からさえにさえていたからだ。たまたま得点に結びつかなかっただけで、浦和がボールを持つと複数の選手が巧みにパスコースを消すポジションを取ってボールを絡め取り、ゴールに迫るシーンが鹿島には何度もあった。世界のトップを体感したことから生まれる余裕のようなものを感じさせた。
■フロントからの強烈メッセージ
1ステージ制の長丁場に戻る今季、優勝争いは予断を許さない。鹿島が優勝争いに絡んでくるのは間違いないが、開幕当初はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の1次ラウンドとも重なるし、コンディションの調整は難しい。ACLに出場する鹿島、浦和、川崎、G大阪はJリーグに関してロケットスタートは難しいかもしれない。1次ラウンドをクリアしたらしたで、ACLとJリーグの掛け持ちはさらに続くことになる。
それでも鹿島優位と思うのは、昨季優勝したにもかかわらず、神戸からペドロジュニオール、新潟からレオシルバというJリーグで既に実力を証明済みのビッグネームを補強したことにある。これが中途半端な補強だと、クラブW杯で活躍した昨季のレギュラー陣は鼻で笑っていたことだろう。「こいつらには負ける心配はねえな」と。
それを見越した鹿島のフロントは、実力者をこれでもかと獲得して選手の尻に火をつけた。フロントから選手への「休むことなく、さらに上を目指す」という強烈なメッセージ。クラブW杯でその名をとどろかせ、今季はレギュラー争いに食い込むものと思われた鈴木や日本代表のボランチ・永木でさえ、スーパーカップはベンチスタートだった。

鹿島のフロントは石井監督にも覚悟を迫る=共同
メッセージの厳しさをひしひしと感じているのは石井監督も同様だろう。他のチームなら普通に試合に出られる選手がベンチにごろごろいる。これは監督にとっても強烈なプレッシャーである。監督も甘やかさない。これも鹿島のすごみである。
監督と選手が和気あいあい、ファミリーみたいなチームがいいと考えるフロントもあるだろう。それで成果が出るときもあるが、長く続けばマンネリに堕すものだ。監督は選手から、選手は監督から吸収できるものがなくなってチーム全体の成長が止まる。
鹿島は違う。勝負だと思ったら、監督が困るくらいの選手を連れてきて、監督と選手に覚悟を迫る。石井監督は大変だと思うけれど、このハードルを乗り越えたら素晴らしい監督の仲間入りを果たすことになるだろう。
■G大阪と広島もV争いに加わるか
鹿島と浦和の優勝争いに割って入るクラブにはG大阪と広島を推す。一定水準の戦力がある上に、G大阪・長谷川、広島・森保両監督の手腕を評価するからである。2人とも選手を鍛えて成長させることができる監督だ。長丁場のレースの中でヤマ場のつくり方とか、優勝をかけた大一番でのメンタルの持って行き方などを熟知する選手が両クラブには多いのも好材料だろう。
昨季、浦和に迫る勝ち点72を挙げた川崎は得点源のFW大久保がFC東京に去った穴を簡単には埋められないと見る。ざっと見積もってもチームの20ゴールに絡む男がいなくなったのである。元来、攻撃型のチームだけに得点が取れないと、行き詰まるリスクは膨らむ。
川崎には日本代表FWの小林がいる。チームも期待していると思うが、小林も大久保という「目立つ」相棒がいてくれたおかげでゴールを量産できた部分がある。今度は自分が「目立つ」番である。そういう役回りでどれだけ得点できるかどうか。小林と個性を補完し合えるいいFWが見つかればいいが、下手をしたら、大久保を失ったことで小林の良さまで失うリスクがある。
大久保を手に入れたFC東京は鹿島、浦和、G大阪、広島の4強に迫る可能性がある。今季補強した大久保、永井(前所属・名古屋)、高萩(同FCソウル)、太田(同フィテッセ)は全員日本代表経験者。それぞれの良さをどう組み合わせるか、その正解が見つかったときはとてつもない爆発力を発揮するだろう。それにはバイタルエリア、DFの背後、ペナルティーエリア内に質の高いボールをいかに供給できるかにかかっている。
昇格組ではセビリアから復帰した清武がいるC大阪に注目だろう。相手に引いて守られても一瞬のコンビネーションで崩せるタレント力は魅力だ。監督にOBで、鳥栖を走れるチームに仕立てた尹晶煥氏を招いた。新監督が要求する運動量、走力に応えられるようになったら上位に進出する力はある。
■10代選手、貪欲に出場機会つかめ
リーグ全体でいえば、10代の選手にどんどん出場機会をつかんでほしいもの。ACミランのGKドンナルンマは17歳、ボランチのロカテッリ、マンチェスター・ユナイテッドのFWラッシュフォードは19歳。そんな選手がごろごろいるのが今の欧州サッカーである。「若手」の感覚が日本とは2、3歳は違う感じだ。大学を経由してプロの世界に入ってくる選手が多い日本の特殊事情があるとはいえ、20歳を超えた選手を「若手」と呼ぶのは、もうやめにした方がいいと思っている。
2020年東京五輪のことを考えても10代の選手を今から積極的に使いたい。そうしないと、一線で活躍する欧州や南米の同世代の選手と3年後の五輪で対峙したときに勝てる気がしないだろう。
今年は5月にU―20(20歳以下)W杯が韓国である。その予選を兼ねた昨年のU―19アジア選手権で日本は優勝し、代表選手たちは堂安(G大阪)にしても三好(川崎)や中山(柏)、冨安(福岡)にしてもぐんと伸びた。大会の質はJリーグより低かったにもかかわらず、帰国した選手たちがJリーグで堂々とプレーするようになったのは、国際試合の重みやプレッシャーの大きさ、極限状態の中でもミスが許されない厳しさを体験できたからだった。
今年はそういう経験をW杯でも積める。Jリーグで使われ、W杯で戦い、その両方の経験をうまくかみ合わせ、相乗効果で選手の力を伸ばすチャンスだ。それは3年先の東京五輪で花を咲かせることにつながってくるはずだ。スーパーカップで一回り大きくなったプレーを見せた鹿島のCB昌子にしても、決してクラブW杯だけが覚醒を促したのではない。鹿島が将来を見越してJリーグで辛抱して使い続けたことが土台としてあったのである。
今回は少し鹿島を褒めすぎたかもしれない。が、1993年に発足したJリーグの創業メンバー、いわゆる「オリジナル10」で今や鹿島と横浜Mだけが2部降格を知らない。特に鹿島は単に2部落ちを免れているだけではなく、国内3大タイトル(Jリーグ、天皇杯、ルヴァンカップ=旧ナビスコカップ)で19もの優勝を積み上げている。どれだけ褒めても褒めたりないくらいだろう。
■ないものを埋める方策見つける
なぜ、鹿島にだけ、そういうことが可能なのか。思うに、オリジナル10といっても、ほとんどのクラブは日本サッカーリーグ(JSL)の企業チームが横滑りしたものだった。鹿島も母体は当時JSL2部だった住友金属だった。が、他のクラブと、ひと味違ったのは2部という実力的ハンディ、鹿島という地理的ハンディを抱えていたために、川淵三郎チェアマン(当時)からJリーグ参入の条件として高いハードルを課せられたことだった。それを乗り越えるために鹿島はブラジルの至宝ジーコを呼び、サッカー専用のスタジアムを建設した。
今から振り返っても相当な冒険であり、実現に至るまでには大変な苦労があったと思う。しかし、選手が苦労しているとき、大変なときが一番伸びるときであるように、鹿島も初動の段階で必死に知恵を絞り、汗を流したことが今につながっていると思うのである。ないもの、足りないものを嘆いても仕方ない。それを埋める方策を見つけて勝ちに結びつける。そういうマインドが「ジーコ・スピリット」という名で脈々と受け継がれ、クラブの奥深くに根付いている素晴らしさ。
実は今年は私が会長を務めるアスルクラロ沼津というクラブが「Jリーグ元年」を迎える。JFLからJ3に昇格した最初のシーズンを戦うのだ。船出にあたり、私はクラブのスタッフにもスポンサー企業やファン、サポーターの方々たちにも「みんなで鹿島のようになりましょう」と話すようにしている。
アスルクラロは90年に幼稚園の中のサッカー教室として産声を上げた。高校の先生を辞めた私の弟が幼児教育を勉強し直し、幼稚園の正課の下で園児にサッカーを教えることから始めた。園児が小学生、中学生、高校生と大きくなるにつれてスクールも拡大、今では2000人のお子さんを預かるクラブになった。
アスルクラロの歩みを見続けて思うことは、J1のクラブのようにバックに大きな出資企業はないけれど、園児の月謝でクラブの生計を立てた昔から、その価値を認められて支援してくれる人や企業が集まり、J3まで来られた今日に至るまで、自分たちは自分たちで食いぶちを稼ぎ、自分たちの足で歩いてきた「プロのクラブ」だということである。そこは鹿島と張り合えるところ、と言ったら、身の程知らずと笑われるだろうか。
■いつか追いかけられるクラブに
J3に上がったばかりの沼津から世界2位の鹿島までの距離は遠い。鹿島の背中は、はるかかなたにある。それでも、その距離がわかるところまで来た。幼稚園児を教えることから始めたクラブが「鹿島のようになりたい」なんて夢を描ける時代になったのは、間違いなくJリーグのおかげである。Jリーグができて25年目。そういうクラブが全国各地にあることはJリーグが誇っていい成果のように思える。
東京を起点にすると、鹿島と沼津の距離はほとんど同じ。新幹線を使えば、こちらの方が近いくらい。人口もこちらの方が多い。そんなことを思うと、やってやれないことはないと勇気が湧いてくる。鹿島を追いかけながら、いつの日か、自分たちも追いかけられるクラブになりたいと夢を膨らませている。
(サッカー解説者)
2017年シーズンのJリーグについて語る日経新聞の山本昌邦氏である。
スーパー杯の結果と内容から、鹿島を優勝の筆頭に挙げておる。
それだけでなく、これまでの鹿島の歴史を語り、鹿島の文化、持っている背景から、ここまでのクラブに成り立ったことも述べてくれた。
他のJクラブとは一線を画す。
今季はその鹿島がJリーグを席巻する。
新たな歴史を作ることとなろう。
楽しみなシーズンである。

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植田、無失点で勝てたのですごく良かったです
【鹿島】アジアの舞台で盤石のシャットアウト。植田が語る“堅守”の充実ぶり
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年02月22日
新戦力のフィット具合についてポジティブな見解を示す。

球際の激しい勝負で強さを見せた植田(中央)。無失点に貢献したクォン・スンテ(1番)やL・シルバ(4番)ら新戦力の活躍にも手応えを口にする。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

定評のある空中戦を制すなど、力強いディフェンスを随所に披露。昌子とは息の合ったチャレンジ&カバーでバイタルエリアに壁を築いた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
蔚山現代とのACL初戦は、金崎夢生と鈴木優磨のゴールで2-0の勝利。悲願のアジア制覇に向けて、鹿島は好スタートを切った。
CBの植田直通は、まずは勝利という結果に胸を撫でおろす。
「大事な初戦、無失点で勝てたのですごく良かったです」
序盤は押し込まれる時間帯があり、アグレッシブに攻めてくる相手にやや手を焼いた印象だったが、慌てることなく要所を締めたディフェンスで失点を許さなかった。
「(蔚山現代は)足もとに収めたがる感じかなと思っていたけど、裏を狙ってきたりもしていました。そのへんは臨機応変に対応できたかな、と」
相手の幅を使った攻撃にも、持ち前のスピードを生かしてピンチの芽をことごとく摘み取った。もちろん、エアバトルでは圧巻の強さを披露し、入ってくるボールを何度も弾き返した。
本人の言葉にもあるように、DFとしてゼロで抑えられたのは小さくない収穫になったはず。前線の選手の頑張りに守備陣が応えた形だが、そのなかで新戦力のフィット具合についても、植田はポジティブな見解を示す。
GKのクォン・スンテとの連係については、「徐々に上がってきています。スンテも日本語を覚え始めて、危ない、とか言ってくれますし」と述べ、ボランチのレオ・シルバに関しては、「自分たちのところに来る前にボールを取ってくれるので、助かっています。あそこから攻撃の組み立てもできる」と語る。
先週末の浦和とのゼロックスでは、2失点を喫した。CBでコンビを組む昌子源とは、失点の原因について「たくさん話した」(昌子)という。同じ失態は繰り返さず、難しいゲームでシャットアウトしてみせる修正力に、植田も確かな手応えを感じているに違いない。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
蔚山戦後の植田を取材したサッカーダイジェストの広島氏である。
完封への手応えや、蔚山攻撃陣への対応、スンテとの連携などについて語る。
今季、唯一層の薄いCBにて植田の成長は必須。
これからも空いて攻撃陣を封じ、更に大きく成長していって欲しい。
期待しておる。

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広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年02月22日
新戦力のフィット具合についてポジティブな見解を示す。

球際の激しい勝負で強さを見せた植田(中央)。無失点に貢献したクォン・スンテ(1番)やL・シルバ(4番)ら新戦力の活躍にも手応えを口にする。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

定評のある空中戦を制すなど、力強いディフェンスを随所に披露。昌子とは息の合ったチャレンジ&カバーでバイタルエリアに壁を築いた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
蔚山現代とのACL初戦は、金崎夢生と鈴木優磨のゴールで2-0の勝利。悲願のアジア制覇に向けて、鹿島は好スタートを切った。
CBの植田直通は、まずは勝利という結果に胸を撫でおろす。
「大事な初戦、無失点で勝てたのですごく良かったです」
序盤は押し込まれる時間帯があり、アグレッシブに攻めてくる相手にやや手を焼いた印象だったが、慌てることなく要所を締めたディフェンスで失点を許さなかった。
「(蔚山現代は)足もとに収めたがる感じかなと思っていたけど、裏を狙ってきたりもしていました。そのへんは臨機応変に対応できたかな、と」
相手の幅を使った攻撃にも、持ち前のスピードを生かしてピンチの芽をことごとく摘み取った。もちろん、エアバトルでは圧巻の強さを披露し、入ってくるボールを何度も弾き返した。
本人の言葉にもあるように、DFとしてゼロで抑えられたのは小さくない収穫になったはず。前線の選手の頑張りに守備陣が応えた形だが、そのなかで新戦力のフィット具合についても、植田はポジティブな見解を示す。
GKのクォン・スンテとの連係については、「徐々に上がってきています。スンテも日本語を覚え始めて、危ない、とか言ってくれますし」と述べ、ボランチのレオ・シルバに関しては、「自分たちのところに来る前にボールを取ってくれるので、助かっています。あそこから攻撃の組み立てもできる」と語る。
先週末の浦和とのゼロックスでは、2失点を喫した。CBでコンビを組む昌子源とは、失点の原因について「たくさん話した」(昌子)という。同じ失態は繰り返さず、難しいゲームでシャットアウトしてみせる修正力に、植田も確かな手応えを感じているに違いない。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
蔚山戦後の植田を取材したサッカーダイジェストの広島氏である。
完封への手応えや、蔚山攻撃陣への対応、スンテとの連携などについて語る。
今季、唯一層の薄いCBにて植田の成長は必須。
これからも空いて攻撃陣を封じ、更に大きく成長していって欲しい。
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蔚山戦報道
鹿島が蔚山破り白星発進、金崎&鈴木弾 ACL
[2017年2月21日20時49分]

後半、ヘディングでゴールを決め歓喜する鹿島FW金崎(右)(撮影・下田雄一)
<ACL:鹿島2-0蔚山>◇1次リーグE組◇21日◇カシマ
鹿島アントラーズが1次リーグ初戦で蔚山(韓国)を破り、白星発進した。
前半は両チーム無得点。後半19分、MF永木亮太(28)のコーナーキックにFW金崎夢生(28)が頭で合わせて先制ゴール。同37分にはFW鈴木優磨(20)が追加点を挙げた。
次戦は28日、アウェーでムアントン(タイ)と対戦する。
ACLは32チームが出場し、1次リーグは全8組で総当たり(ホームアンドアウェー)で実施。各組上位2チームが決勝トーナメント(T)に進む。決勝Tもホームアンドアウェー。優勝すればクラブW杯の出場権を得る。昨季優勝は全北(韓国)。
鹿島金崎がV弾「口先だけでなくグラウンドで示す」
[2017年2月21日20時55分]

後半、ヘディングでゴールを決める鹿島FW金崎(中央)(撮影・下田雄一)
<ACL:鹿島2-0蔚山>◇1次リーグE組◇21日◇カシマ
鹿島アントラーズが1次リーグ初戦で蔚山(韓国)を破り、白星発進した。
後半19分、MF永木のコーナーキックに頭で合わせ、先制ゴールを決めたFW金崎夢生(28)は「ホームでACLでしっかり勝てたのが大きい。チーム的にも勢いづくと思うので、勝ててよかったです。JリーグとACLでいい位置にいけるように。口先だけでなく、グラウンドで示せるように頑張りたい」と振り返った。
鹿島金崎POM選出「初戦ホームで勝ったの大きい」
[2017年2月21日23時51分]

後半、ヘディングでゴールを決めガッツポーズで雄たけびを上げる鹿島FW金崎。右から伊東、鈴木(撮影・下田雄一)
<ACL:鹿島2-0蔚山>◇1次リーグE組◇21日◇カシマ
2年ぶり出場の鹿島アントラーズが、蔚山(韓国)に2-0で勝ち、白星発進した。
0-0で迎えた後半19分、FW金崎夢生(28)がMF永木亮太(28)のCKを、頭で合わせて先制。同37分にはスローインのボールを受けると、DFを背負ったままノールックで浮き球パス。今季初先発したFW鈴木優磨(20)のゴールも導いた。
1ゴール1アシストでプレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)に選ばれた金崎は「ACL初戦でホームで勝ったのが大きい。メンバーが入れ替わった中での2連勝はチームとしても勢いづくと思う」。18日の富士ゼロックス・スーパー杯浦和戦(日産ス)から先発6人を入れ替えての連勝発進に、今季の手応えを得た。
2点目を決めた鈴木は「俺は(金崎)夢生くんを見てプレーしているし、分かり合っていると思う。ダイレクトかトラップか悩んだんですけれど、シュートは良いところに飛んでくれました」と感謝。練習試合を含め、今季出場8試合で9得点と結果を出し続けているが「あと2点くらいは決められた。前半に勝負を決められたので、そこは課題です」と、前半に好機を逃した反省も忘れなかった。
鹿島は中3日でJ1開幕となる25日の東京戦(カシマ)を迎える。石井正忠監督(50)は「厳しい戦いになることは分かっていたが、2-0で勝てて良かった。(ゼロックス杯との)この2勝はJリーグにも良い影響を感じています」と話した。【鎌田直秀】
鹿島新守護神クォン・スンテ「無失点は一番の仕事」
[2017年2月22日7時54分 紙面から]
<ACL:鹿島2-0蔚山>◇1次リーグE組◇21日◇カシマ
鹿島アントラーズに新加入したGKクォン・スンテが好セーブを連発した。
前半33分に相手のヘディングシュートを防ぐと、後半20分にはFW李宗浩の左足シュートも体を投げ出して止めた。昨季は全北(韓国)でACLを制し、Kリーグ3年連続ベストイレブンの安定感を発揮。「無失点は一番の仕事。リーグ戦はACLとは違う戦いになるが、開幕戦が楽しみ」と笑顔を見せた。
鹿島金崎、鈴木に蹴りツッコミ ゴールパフォ長い?
[2017年2月22日7時54分 紙面から]

ゴールを決めしつこくアピールを続ける鹿島FW鈴木(中央)に蹴りを見舞う金崎(左)(撮影・下田雄一)
<ACL:鹿島2-0蔚山>◇1次リーグE組◇21日◇カシマ
鹿島アントラーズはホームで蔚山に2-0で勝利した。
2大会ぶり出場の鹿島が白星発進した。後半19分、FW金崎が、CKを頭で合わせて先制。同37分には金崎が浮かせたパスを、今季初先発のFW鈴木が絶妙なトラップから右足シュートでネットを揺らした。兄弟のように仲の良い一方、先発争いの宿敵でもある2人のアベックゴールが、チームの勝利を導いた。
18日の富士ゼロックス・スーパー杯浦和戦勝利から先発6人を入れ替えた。プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた金崎は「メンバーが違っても2連勝できたことは今後に向けて大きいと思う。強さは出せたと思う」。2点目のアシストには「鈴木じゃなかったら、もっとうれしかったんだけどね」と冗談を交えて喜んだ。先発定着を目標に掲げる鈴木は、練習試合を含めた出場8戦で9発と絶好調。それでも「1試合1点じゃなく複数得点できれば見方も変わる。前半で勝負を決められたことが課題」と気を引き締めた。
前回15年は3連敗スタートで1次リーグ敗退しただけに、大きな1勝。25日には中3日でJ1開幕の東京戦に臨む。金崎は「口先だけじゃなく、グラウンドで示したい」。国内3冠とACL初制覇へ、決意表明の1得点1アシストだった。【鎌田直秀】
鹿島・金崎&鈴木がアベック弾!2トップ揃い踏み「いい関係」/ACL

先制ゴールを決めた金崎(左)を祝福する鈴木(撮影・蔵賢斗)
アジア・チャンピオンズリーグ1次リーグE組(21日、鹿島2-0蔚山、カシマ)俺が“真エース”だ。スタジアムに吹き付ける寒風をFW金崎が吹き飛ばした。後半19分、MF永木の左CKに合わせジャンプ一番ヘディングシュート。ゴール右隅へ鮮やかに決めると、両手を大きく広げて仲間たちと喜びを分かち合った。
「あまり考えていなかった。ボールがきたので合わせるだけだった」と、試合のMVPにも輝き冗舌だった。
0-0の後半開始直後にクロスバー直撃のシュートを被弾するなど押し込まれたが、DF陣が踏ん張った。その奮闘に応える形で金崎が19分に先制点をマーク。同37分には今季「9番」を背負う“新エース”FW鈴木の得点をアシスト。プレシーズンマッチなど直近の試合での7戦7発となるゴールをおぜん立てした。
この2人の先発2トップは昨年11月12日の天皇杯4回戦(対神戸◯2-1)以来。試合前に「(2人で得点を)決めたいですね」と鈴木が話していたとおり、同6月11日の第1ステージ浦和戦(◯2-0)以来となるアベック弾を達成。鈴木は「いい関係。続けていきたい」と手応えを口にした。
18日のゼロックス杯から先発6人を入れ替えた布陣で手堅く勝ち点3を手に入れた。鹿島が絶好のスタートを切った。 (一色伸裕)

前半、攻め込む鹿島・金崎夢生=カシマスタジアム(撮影・蔵賢斗)
鹿島・石井監督
「厳しい戦いになるのは分かっていたので、2-0で終えられてよかった」

前半、金崎夢生にヒールパスする鹿島・鈴木=カシマスタジアム(撮影・蔵賢斗)
鹿島、ACL初戦勝利は7年ぶり!J1優勝チーム6年連続黒星
ACL1次リーグE組 鹿島2―0蔚山現代(2017年2月21日 カシマ)
昨季Jリーグ王者・鹿島が2―0勝利で、ACL初戦を白星スタート。J1優勝チームの翌年ACL初戦は10年鹿島が勝利(○1―0長春亜泰)して以来、11年名古屋●、12年柏●、13年広島●、14年広島△、15年G大阪●、16年広島●と6年連続で勝てなかったが、鹿島が7年ぶりの初戦勝利となった。
[ 2017年2月22日 05:30 ]
鹿島、金崎&優磨アベック弾!!先発6人変更もACL快勝発進
ACL1次リーグE組 鹿島2―0蔚山現代(2017年2月21日 カシマ)

<鹿島・蔚山現代>後半、ゴールを決める鹿島・金崎(中)
Photo By スポニチ
今季公式戦2試合目で早くも日本人FWコンビがゴールの競演だ。鹿島は後半19分にFW金崎がCKを豪快に頭で決めて先制。そして1―0で迎えた後半37分だ。右サイドの金崎が、ゴールに背を向けたまま自分の頭越しにディフェンスラインの背後へ浮き球のパスを送る。鈴木が回り込み、ワンバウンドしたボールを右足でダイレクトで突き刺した。試合後、金崎は「違う選手だったらもっとうれしかった」とおどけたが、鈴木は「夢生くんを見て、いいパスが来た」と感謝した。
浦和に勝った18日の富士ゼロックス・スーパー杯から先発を6人変更して、今季から背番号9の鈴木も抜てきされた。今季は練習試合を含めて7戦7発とエースの金崎をしのぐ勢いだが「あと2点くらい決められた」と満足はしていない。急成長の若武者とエースのアベック弾。層の厚さを見せつけ、アジア制覇への号砲を鳴らした。

<鹿島・蔚山現代>後半、ゴールを決め喜ぶ鹿島・鈴木
Photo By スポニチ
[ 2017年2月22日 05:30 ]
【鹿島】金崎が先制ゴール!蔚山現代に2―0で快勝…ACL1次リーグ
2017年2月21日20時55分 スポーツ報知

先制ゴールを決めガッツポーズする鹿島・金崎
◆アジア・チャンピオンズリーグ 第1節 ▽1次リーグE組 鹿島2―0蔚山現代(21日・カシマスタジアム)
試合を動かしたのはハリル・ジャパン招集経験のある2人だった。後半19分の左CK。キッカーはMF永木。右足で正確なボールをゴール前に送ると、中央で頭で合わせたのはFW金崎。狙い澄ましたようにゴール右上にコントロールすると、GKの手も届かず、貴重な先制点となった。
ともにロシアW杯アジア最終予選を戦う日本代表の候補選手。特に金崎は昨季のチャンピオンシップで準決勝の川崎戦で1得点、決勝の第2戦、浦和戦で2得点し、チームを年間優勝に導いたストライカー。日本代表からはしばらく遠ざかっているが、ハリルホジッチ監督は「金崎が良ければ(代表招集を)考える。良い選手が代表に入る」と話していた。金崎は後半37分にもFW鈴木のゴールをアシストした。
富士ゼロックス・スーパー杯と同じピンクのユニホームで臨んだ鹿島。大事な初戦を2―0でものにし、幸先良いスタートを切った。ACLが現行方式となった09年以降、日本勢の白星発進したチームは必ず決勝トーナメントにコマを進めている。それだけにホームでの白星は大きな価値がある。
【鹿島】石井監督、公式戦2連勝に「この2勝はJリーグにつながる」
2017年2月21日23時17分 スポーツ報知>

蔚山現代に快勝しサポーターの声援に応える鹿島イレブン
◆アジア・チャンピオンズリーグ 第1節 ▽1次リーグE組 鹿島2―0蔚山現代(21日・カシマスタジアム)
鹿島はプレーオフを勝ち上がってきた韓国の昨季リーグ4位、蔚山現代に2―0で快勝。18日の富士ゼロックス・スーパー杯、浦和戦に続く公式戦2連勝とした。石井正忠監督(50)は、「2―0という形で終われて本当によかった。前半は韓国のチームにたいしてスピード、体のぶつかりあいに慣れるのに時間がかかった。後半は慣れてきて、自分たちがボールを保持する時間を多くするサッカーは見られた。最終的に無失点で終われたのもよかった」。浦和戦からスタメンを6人変更も、白星発進に安堵(あんど)感をのぞかせた。
1―0で迎えた後半19分には、リズムを変えるため、2列目のMFレアンドロ、中村に代えて土居、遠藤を投入。巧みな交代策で、FW鈴木の追加点につなげた。18日の富士ゼロックス・スーパー杯、浦和戦(日産ス)に続き、2連勝。25日のJ1開幕、F東京戦(カシマ)に弾みをつけた。「メンバーを変えた中でも自分たちのサッカーができて、結果が出ているというのは次のJリーグに向けて、チームの仕上がり状況がいいと感じた。この2勝はJリーグにつながる。いい影響が出るんじゃないかなと思う」。結果の出た2試合に大きな手応えもつかんでいる。
アジア・チャンピオンズリーグが2003年に発足し、それ以降、日本勢は鹿島の試合前に、浦和が敵地でWシドニーを下し、通算149勝、鹿島が日本の150勝目となった。昨季は終盤にJ1年間優勝、クラブW杯準優勝、天皇杯優勝と成果を挙げた。今季は新戦力も加わり、シーズン開幕から絶好調。Jリーグでも強い鹿島を見せつける。
【鹿島】苦手の韓国勢を2発で撃退!アジア制し再び世界へ
2017年2月22日6時0分 スポーツ報知

金崎(左)から手荒い祝福(カメラ・宮崎 亮太)
◆アジア・チャンピオンズリーグ 第1節 ▽1次リーグE組 鹿島2―0蔚山現代(21日・カシマスタジアム)
昨季Jリーグ王者の鹿島はホームで韓国リーグ4位の蔚山現代を2―0で破った。後半19分にFW金崎夢生(28)が先制し、同37分にFW鈴木優磨(20)が追加点。Jリーグ2位の浦和はアウェーでオーストラリア2位のWシドニーに4―0で圧勝。後半11分にFW興梠慎三(30)がACL日本人最多得点を更新する15点目で先制し、大量点を呼び込んだ。浦和が優勝した07年以降、初戦を勝った日本勢の延べ13チームは全て1次リーグを突破している。
嫌な空気をエースが消した。後半19分の左CK。FW金崎が打点の高いヘディングでゴール右上に突き刺した。MF永木のセンタリングに、相手のマークを振り切っての先制弾。同37分には右サイドからのスローインを受け、背後への浮き球パスでFW鈴木の追加点をアシストで勝利を決定づけた。「ホームでしっかり勝てたのが良かった。チーム的にも勢いづく」という言葉に実感を込めた。
苦手の韓国勢を退けた。10年大会1次リーグで全北現代(4月28日・カシマ)に2―1で勝利して以来、2分け4敗と6戦連続未勝利。前半は“いつも”の空気が漂った。鈴木が決定機をGKに止められ、チャンスを生かせない。セカンドボールも拾えない。苦手意識からか、ベンチのMF遠藤は相手のチーム力を見た上で「なんであんなに押し込まれたんだろう」と首をかしげるほどだった。
ACLの前身、アジア・クラブ選手権を含め、過去9度アジアの頂点を目指したが、08年の8強止まり。ほとんどの大会で韓国クラブに苦しめられ、道半ばで敗退した。国内19冠を誇る鹿島が唯一、手にできないタイトルでもある。過去のVTRを見ているような前半を一変させた金崎は、試合のMVPに選出。ACL初先発の鈴木も今季の対外試合7戦7得点で続いた。
ゼロックス・スーパー杯の浦和戦(18日・日産ス)から先発6人を入れ替えた石井正忠監督(50)の采配も光った。「相手に合わせて」球際など守備でも“戦える”選手をそろえ、闘志で負けないようにした。昨年のクラブW杯準優勝や、MF柴崎の穴を埋めて余りある補強で「ACL初制覇」「世界一」という言葉がクラブにあふれる中、金崎は「口先だけではなく、しっかりグラウンドで示せるように」と浮かれなかった。(内田 知宏)
鹿島白星スタート J王者鹿島“日韓対決”に完勝

後半、先制ゴールを決め喜ぶ鹿島・金崎=カシマ

鹿島-蔚山 後半、先制ゴールを決める鹿島・金崎(左から3人目)=カシマ

鹿島-蔚山 前半、競り合う鹿島・鈴木(左)=カシマ
「ACL・1次リーグE組、鹿島2-0蔚山」(21日、カシマサッカースタジアム)
昨年Jリーグ王者・鹿島がアジアCL初戦に登場。ホームで蔚山(韓国)との日韓対決を2-0で制した。
後半19分にMF永木亮太の左CKをMF金崎夢生が頭で合わせて先制ゴール。同37分には、この試合スタメン起用のFW鈴木優磨が追加点。右サイドのスローインから金崎が浮き球パス。鈴木が巧みなトラップから右足でゴール左隅に流し込んだ。
鹿島は18日に開催された富士ゼロックススーパー杯(日産ス)で3-2で浦和に勝利。上々の仕上がりを見せているが、この日のスタメンはゼロックス杯から6人を変更。途中出場ながらゼロックス杯で決勝ゴールを決めたFW鈴木優磨を先発起用していたが、2試合連続ゴールで抜てきに応えた。
ホームで昨年のKリーグ4位・蔚山に完勝。初のアジア制覇に向け、上々のスタートとなった。
鹿島・金崎がV弾 悲願のアジア王者へ順調なスタート

後半、チーム2点目のゴールを決めて喜ぶ鈴木に蹴りを入れる鹿島・金崎
「ACL・1次リーグE組、鹿島2-0蔚山」(21日、カシマサッカースタジアム)
日本勢のいる東地区が開幕し、F組の浦和は敵地でウェスタンシドニー(オーストラリア)に4-0で完勝した。E組の鹿島はホームで蔚山(韓国)を2-0で下した。22日はG組の川崎が水原(韓国)と、H組のG大阪がアデレード(オーストラリア)と顔を合わせる。1次リーグは32チームが東西で4組ずつに分かれて行われ、各組上位2チームが決勝トーナメントに進む。
エースの存在感が光った。均衡状態を崩したのは、やはりFW金崎の一撃だった。後半19分の左CKに頭で合わせて先制点。相手DFをはねのけ、ゴールまで多少の距離はあったが「ボールが来たので、頭で合わせた。あまり考えてはいない」という弾道でゴールの隅を捉えた。
持ち前のパワーだけではなく、技術も光った。続く後半37分には、相手DFを背負った状態からパスを受けると、後方に走り込むFW鈴木へ浮き球スルーパス。“弟分”でもある20歳のゴールをお膳立てすると「(鈴木の)ゴールは刺激にはなってない。(走り込んだのが)別の選手ならよかったのに」と照れ隠しをしながらも、珍しく冗舌に語った。
石井監督は「非常に重要と位置づけていた初戦で勝てた。(ゼロックス杯も含めた)この2勝は、Jリーグにもつながる」と充実の表情。国内主要3大会で合計19冠の名門が目指すは、Jクラブ初となるリーグとACLの両制覇。「口先だけではなく、しっかりピッチで示せるようにしたい」と金崎。勝利を積み重ね、夢をつかむ。
安全第一、手堅い試合運び 白星発進の鹿島 ACL
2017年2月21日21時23分

後半、先制ゴールを決め喜ぶ鹿島の金崎(33)=時事
(21日、サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ 鹿島2―0蔚山)
鹿島が手堅い試合運びをみせ、白星発進だ。
後半19分の左CK。MF永木の蹴った山なりのボールに、FW金崎が頭で合わせた。球はゴール右上へ。これが決勝点となった。
ログイン前の続き序盤、鹿島は蔚山のスピードや当たりの激しさに手を焼いた。それでもDF植田は「臨機応変に対応できた」。攻め込まれれば、安全第一で球を大きく蹴り出した。前半33分にFKから決定的なヘディングを許したが、GK権純泰が好セーブ。すると後半、「相手のフィジカルも落ちてきた」と永木。攻勢の時間帯が増え、きっちり勝ちきった。
富士ゼロックス・スーパーカップから中2日。先発は6人を入れ替え、結果を出した。金崎は「メンバーが変わっても、やることは変わらないと示せた」。週末のJ1開幕へ向けても、手応えの1勝だ。
サッカーACL開幕 鹿島 好発進

鹿島-蔚山 後半37分、鹿島・鈴木(左)が2点目のゴールを決める=カシマスタジアム、村田知宏撮影
サッカーのアジアクラブ王者を決めるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は21日開幕し、各地で1次リーグ第1戦を行った。2年ぶり出場のE組・鹿島はカシマスタジアムで蔚山(ウルサン)(韓国)を2-0で下し、初制覇へ好スタートを切った。
鹿島は後半19分に金崎が先制点、同37分には鈴木が追加点を挙げた。鹿島の第2戦は28日、敵地でムアントン(タイ)と戦う。ACLはアジア各国32チームが出場する。優勝チームは昨年鹿島が準優勝したクラブワールドカップに出場する。 (藤谷俊介)
夢生を軸に報じる各紙である。
ACL初戦を快勝し、1G1Aしたエースは饒舌軽やかであった。
また舎弟分の優磨へのアシストも気分を高める。
パフォーマンスをする優磨への突っ込みは息の合った漫才コンビ以上の相性を感じさせる。
これからも二人で多くのゴールを決めていってくれるであろう。
楽しみである。

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鹿島アントラーズ ブログランキングへ
[2017年2月21日20時49分]

後半、ヘディングでゴールを決め歓喜する鹿島FW金崎(右)(撮影・下田雄一)
<ACL:鹿島2-0蔚山>◇1次リーグE組◇21日◇カシマ
鹿島アントラーズが1次リーグ初戦で蔚山(韓国)を破り、白星発進した。
前半は両チーム無得点。後半19分、MF永木亮太(28)のコーナーキックにFW金崎夢生(28)が頭で合わせて先制ゴール。同37分にはFW鈴木優磨(20)が追加点を挙げた。
次戦は28日、アウェーでムアントン(タイ)と対戦する。
ACLは32チームが出場し、1次リーグは全8組で総当たり(ホームアンドアウェー)で実施。各組上位2チームが決勝トーナメント(T)に進む。決勝Tもホームアンドアウェー。優勝すればクラブW杯の出場権を得る。昨季優勝は全北(韓国)。
鹿島金崎がV弾「口先だけでなくグラウンドで示す」
[2017年2月21日20時55分]

後半、ヘディングでゴールを決める鹿島FW金崎(中央)(撮影・下田雄一)
<ACL:鹿島2-0蔚山>◇1次リーグE組◇21日◇カシマ
鹿島アントラーズが1次リーグ初戦で蔚山(韓国)を破り、白星発進した。
後半19分、MF永木のコーナーキックに頭で合わせ、先制ゴールを決めたFW金崎夢生(28)は「ホームでACLでしっかり勝てたのが大きい。チーム的にも勢いづくと思うので、勝ててよかったです。JリーグとACLでいい位置にいけるように。口先だけでなく、グラウンドで示せるように頑張りたい」と振り返った。
鹿島金崎POM選出「初戦ホームで勝ったの大きい」
[2017年2月21日23時51分]

後半、ヘディングでゴールを決めガッツポーズで雄たけびを上げる鹿島FW金崎。右から伊東、鈴木(撮影・下田雄一)
<ACL:鹿島2-0蔚山>◇1次リーグE組◇21日◇カシマ
2年ぶり出場の鹿島アントラーズが、蔚山(韓国)に2-0で勝ち、白星発進した。
0-0で迎えた後半19分、FW金崎夢生(28)がMF永木亮太(28)のCKを、頭で合わせて先制。同37分にはスローインのボールを受けると、DFを背負ったままノールックで浮き球パス。今季初先発したFW鈴木優磨(20)のゴールも導いた。
1ゴール1アシストでプレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)に選ばれた金崎は「ACL初戦でホームで勝ったのが大きい。メンバーが入れ替わった中での2連勝はチームとしても勢いづくと思う」。18日の富士ゼロックス・スーパー杯浦和戦(日産ス)から先発6人を入れ替えての連勝発進に、今季の手応えを得た。
2点目を決めた鈴木は「俺は(金崎)夢生くんを見てプレーしているし、分かり合っていると思う。ダイレクトかトラップか悩んだんですけれど、シュートは良いところに飛んでくれました」と感謝。練習試合を含め、今季出場8試合で9得点と結果を出し続けているが「あと2点くらいは決められた。前半に勝負を決められたので、そこは課題です」と、前半に好機を逃した反省も忘れなかった。
鹿島は中3日でJ1開幕となる25日の東京戦(カシマ)を迎える。石井正忠監督(50)は「厳しい戦いになることは分かっていたが、2-0で勝てて良かった。(ゼロックス杯との)この2勝はJリーグにも良い影響を感じています」と話した。【鎌田直秀】
鹿島新守護神クォン・スンテ「無失点は一番の仕事」
[2017年2月22日7時54分 紙面から]
<ACL:鹿島2-0蔚山>◇1次リーグE組◇21日◇カシマ
鹿島アントラーズに新加入したGKクォン・スンテが好セーブを連発した。
前半33分に相手のヘディングシュートを防ぐと、後半20分にはFW李宗浩の左足シュートも体を投げ出して止めた。昨季は全北(韓国)でACLを制し、Kリーグ3年連続ベストイレブンの安定感を発揮。「無失点は一番の仕事。リーグ戦はACLとは違う戦いになるが、開幕戦が楽しみ」と笑顔を見せた。
鹿島金崎、鈴木に蹴りツッコミ ゴールパフォ長い?
[2017年2月22日7時54分 紙面から]

ゴールを決めしつこくアピールを続ける鹿島FW鈴木(中央)に蹴りを見舞う金崎(左)(撮影・下田雄一)
<ACL:鹿島2-0蔚山>◇1次リーグE組◇21日◇カシマ
鹿島アントラーズはホームで蔚山に2-0で勝利した。
2大会ぶり出場の鹿島が白星発進した。後半19分、FW金崎が、CKを頭で合わせて先制。同37分には金崎が浮かせたパスを、今季初先発のFW鈴木が絶妙なトラップから右足シュートでネットを揺らした。兄弟のように仲の良い一方、先発争いの宿敵でもある2人のアベックゴールが、チームの勝利を導いた。
18日の富士ゼロックス・スーパー杯浦和戦勝利から先発6人を入れ替えた。プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた金崎は「メンバーが違っても2連勝できたことは今後に向けて大きいと思う。強さは出せたと思う」。2点目のアシストには「鈴木じゃなかったら、もっとうれしかったんだけどね」と冗談を交えて喜んだ。先発定着を目標に掲げる鈴木は、練習試合を含めた出場8戦で9発と絶好調。それでも「1試合1点じゃなく複数得点できれば見方も変わる。前半で勝負を決められたことが課題」と気を引き締めた。
前回15年は3連敗スタートで1次リーグ敗退しただけに、大きな1勝。25日には中3日でJ1開幕の東京戦に臨む。金崎は「口先だけじゃなく、グラウンドで示したい」。国内3冠とACL初制覇へ、決意表明の1得点1アシストだった。【鎌田直秀】
鹿島・金崎&鈴木がアベック弾!2トップ揃い踏み「いい関係」/ACL

先制ゴールを決めた金崎(左)を祝福する鈴木(撮影・蔵賢斗)
アジア・チャンピオンズリーグ1次リーグE組(21日、鹿島2-0蔚山、カシマ)俺が“真エース”だ。スタジアムに吹き付ける寒風をFW金崎が吹き飛ばした。後半19分、MF永木の左CKに合わせジャンプ一番ヘディングシュート。ゴール右隅へ鮮やかに決めると、両手を大きく広げて仲間たちと喜びを分かち合った。
「あまり考えていなかった。ボールがきたので合わせるだけだった」と、試合のMVPにも輝き冗舌だった。
0-0の後半開始直後にクロスバー直撃のシュートを被弾するなど押し込まれたが、DF陣が踏ん張った。その奮闘に応える形で金崎が19分に先制点をマーク。同37分には今季「9番」を背負う“新エース”FW鈴木の得点をアシスト。プレシーズンマッチなど直近の試合での7戦7発となるゴールをおぜん立てした。
この2人の先発2トップは昨年11月12日の天皇杯4回戦(対神戸◯2-1)以来。試合前に「(2人で得点を)決めたいですね」と鈴木が話していたとおり、同6月11日の第1ステージ浦和戦(◯2-0)以来となるアベック弾を達成。鈴木は「いい関係。続けていきたい」と手応えを口にした。
18日のゼロックス杯から先発6人を入れ替えた布陣で手堅く勝ち点3を手に入れた。鹿島が絶好のスタートを切った。 (一色伸裕)

前半、攻め込む鹿島・金崎夢生=カシマスタジアム(撮影・蔵賢斗)
鹿島・石井監督
「厳しい戦いになるのは分かっていたので、2-0で終えられてよかった」

前半、金崎夢生にヒールパスする鹿島・鈴木=カシマスタジアム(撮影・蔵賢斗)
鹿島、ACL初戦勝利は7年ぶり!J1優勝チーム6年連続黒星
ACL1次リーグE組 鹿島2―0蔚山現代(2017年2月21日 カシマ)
昨季Jリーグ王者・鹿島が2―0勝利で、ACL初戦を白星スタート。J1優勝チームの翌年ACL初戦は10年鹿島が勝利(○1―0長春亜泰)して以来、11年名古屋●、12年柏●、13年広島●、14年広島△、15年G大阪●、16年広島●と6年連続で勝てなかったが、鹿島が7年ぶりの初戦勝利となった。
[ 2017年2月22日 05:30 ]
鹿島、金崎&優磨アベック弾!!先発6人変更もACL快勝発進
ACL1次リーグE組 鹿島2―0蔚山現代(2017年2月21日 カシマ)

<鹿島・蔚山現代>後半、ゴールを決める鹿島・金崎(中)
Photo By スポニチ
今季公式戦2試合目で早くも日本人FWコンビがゴールの競演だ。鹿島は後半19分にFW金崎がCKを豪快に頭で決めて先制。そして1―0で迎えた後半37分だ。右サイドの金崎が、ゴールに背を向けたまま自分の頭越しにディフェンスラインの背後へ浮き球のパスを送る。鈴木が回り込み、ワンバウンドしたボールを右足でダイレクトで突き刺した。試合後、金崎は「違う選手だったらもっとうれしかった」とおどけたが、鈴木は「夢生くんを見て、いいパスが来た」と感謝した。
浦和に勝った18日の富士ゼロックス・スーパー杯から先発を6人変更して、今季から背番号9の鈴木も抜てきされた。今季は練習試合を含めて7戦7発とエースの金崎をしのぐ勢いだが「あと2点くらい決められた」と満足はしていない。急成長の若武者とエースのアベック弾。層の厚さを見せつけ、アジア制覇への号砲を鳴らした。

<鹿島・蔚山現代>後半、ゴールを決め喜ぶ鹿島・鈴木
Photo By スポニチ
[ 2017年2月22日 05:30 ]
【鹿島】金崎が先制ゴール!蔚山現代に2―0で快勝…ACL1次リーグ
2017年2月21日20時55分 スポーツ報知

先制ゴールを決めガッツポーズする鹿島・金崎
◆アジア・チャンピオンズリーグ 第1節 ▽1次リーグE組 鹿島2―0蔚山現代(21日・カシマスタジアム)
試合を動かしたのはハリル・ジャパン招集経験のある2人だった。後半19分の左CK。キッカーはMF永木。右足で正確なボールをゴール前に送ると、中央で頭で合わせたのはFW金崎。狙い澄ましたようにゴール右上にコントロールすると、GKの手も届かず、貴重な先制点となった。
ともにロシアW杯アジア最終予選を戦う日本代表の候補選手。特に金崎は昨季のチャンピオンシップで準決勝の川崎戦で1得点、決勝の第2戦、浦和戦で2得点し、チームを年間優勝に導いたストライカー。日本代表からはしばらく遠ざかっているが、ハリルホジッチ監督は「金崎が良ければ(代表招集を)考える。良い選手が代表に入る」と話していた。金崎は後半37分にもFW鈴木のゴールをアシストした。
富士ゼロックス・スーパー杯と同じピンクのユニホームで臨んだ鹿島。大事な初戦を2―0でものにし、幸先良いスタートを切った。ACLが現行方式となった09年以降、日本勢の白星発進したチームは必ず決勝トーナメントにコマを進めている。それだけにホームでの白星は大きな価値がある。
【鹿島】石井監督、公式戦2連勝に「この2勝はJリーグにつながる」
2017年2月21日23時17分 スポーツ報知>

蔚山現代に快勝しサポーターの声援に応える鹿島イレブン
◆アジア・チャンピオンズリーグ 第1節 ▽1次リーグE組 鹿島2―0蔚山現代(21日・カシマスタジアム)
鹿島はプレーオフを勝ち上がってきた韓国の昨季リーグ4位、蔚山現代に2―0で快勝。18日の富士ゼロックス・スーパー杯、浦和戦に続く公式戦2連勝とした。石井正忠監督(50)は、「2―0という形で終われて本当によかった。前半は韓国のチームにたいしてスピード、体のぶつかりあいに慣れるのに時間がかかった。後半は慣れてきて、自分たちがボールを保持する時間を多くするサッカーは見られた。最終的に無失点で終われたのもよかった」。浦和戦からスタメンを6人変更も、白星発進に安堵(あんど)感をのぞかせた。
1―0で迎えた後半19分には、リズムを変えるため、2列目のMFレアンドロ、中村に代えて土居、遠藤を投入。巧みな交代策で、FW鈴木の追加点につなげた。18日の富士ゼロックス・スーパー杯、浦和戦(日産ス)に続き、2連勝。25日のJ1開幕、F東京戦(カシマ)に弾みをつけた。「メンバーを変えた中でも自分たちのサッカーができて、結果が出ているというのは次のJリーグに向けて、チームの仕上がり状況がいいと感じた。この2勝はJリーグにつながる。いい影響が出るんじゃないかなと思う」。結果の出た2試合に大きな手応えもつかんでいる。
アジア・チャンピオンズリーグが2003年に発足し、それ以降、日本勢は鹿島の試合前に、浦和が敵地でWシドニーを下し、通算149勝、鹿島が日本の150勝目となった。昨季は終盤にJ1年間優勝、クラブW杯準優勝、天皇杯優勝と成果を挙げた。今季は新戦力も加わり、シーズン開幕から絶好調。Jリーグでも強い鹿島を見せつける。
【鹿島】苦手の韓国勢を2発で撃退!アジア制し再び世界へ
2017年2月22日6時0分 スポーツ報知

金崎(左)から手荒い祝福(カメラ・宮崎 亮太)
◆アジア・チャンピオンズリーグ 第1節 ▽1次リーグE組 鹿島2―0蔚山現代(21日・カシマスタジアム)
昨季Jリーグ王者の鹿島はホームで韓国リーグ4位の蔚山現代を2―0で破った。後半19分にFW金崎夢生(28)が先制し、同37分にFW鈴木優磨(20)が追加点。Jリーグ2位の浦和はアウェーでオーストラリア2位のWシドニーに4―0で圧勝。後半11分にFW興梠慎三(30)がACL日本人最多得点を更新する15点目で先制し、大量点を呼び込んだ。浦和が優勝した07年以降、初戦を勝った日本勢の延べ13チームは全て1次リーグを突破している。
嫌な空気をエースが消した。後半19分の左CK。FW金崎が打点の高いヘディングでゴール右上に突き刺した。MF永木のセンタリングに、相手のマークを振り切っての先制弾。同37分には右サイドからのスローインを受け、背後への浮き球パスでFW鈴木の追加点をアシストで勝利を決定づけた。「ホームでしっかり勝てたのが良かった。チーム的にも勢いづく」という言葉に実感を込めた。
苦手の韓国勢を退けた。10年大会1次リーグで全北現代(4月28日・カシマ)に2―1で勝利して以来、2分け4敗と6戦連続未勝利。前半は“いつも”の空気が漂った。鈴木が決定機をGKに止められ、チャンスを生かせない。セカンドボールも拾えない。苦手意識からか、ベンチのMF遠藤は相手のチーム力を見た上で「なんであんなに押し込まれたんだろう」と首をかしげるほどだった。
ACLの前身、アジア・クラブ選手権を含め、過去9度アジアの頂点を目指したが、08年の8強止まり。ほとんどの大会で韓国クラブに苦しめられ、道半ばで敗退した。国内19冠を誇る鹿島が唯一、手にできないタイトルでもある。過去のVTRを見ているような前半を一変させた金崎は、試合のMVPに選出。ACL初先発の鈴木も今季の対外試合7戦7得点で続いた。
ゼロックス・スーパー杯の浦和戦(18日・日産ス)から先発6人を入れ替えた石井正忠監督(50)の采配も光った。「相手に合わせて」球際など守備でも“戦える”選手をそろえ、闘志で負けないようにした。昨年のクラブW杯準優勝や、MF柴崎の穴を埋めて余りある補強で「ACL初制覇」「世界一」という言葉がクラブにあふれる中、金崎は「口先だけではなく、しっかりグラウンドで示せるように」と浮かれなかった。(内田 知宏)
鹿島白星スタート J王者鹿島“日韓対決”に完勝

後半、先制ゴールを決め喜ぶ鹿島・金崎=カシマ

鹿島-蔚山 後半、先制ゴールを決める鹿島・金崎(左から3人目)=カシマ

鹿島-蔚山 前半、競り合う鹿島・鈴木(左)=カシマ
「ACL・1次リーグE組、鹿島2-0蔚山」(21日、カシマサッカースタジアム)
昨年Jリーグ王者・鹿島がアジアCL初戦に登場。ホームで蔚山(韓国)との日韓対決を2-0で制した。
後半19分にMF永木亮太の左CKをMF金崎夢生が頭で合わせて先制ゴール。同37分には、この試合スタメン起用のFW鈴木優磨が追加点。右サイドのスローインから金崎が浮き球パス。鈴木が巧みなトラップから右足でゴール左隅に流し込んだ。
鹿島は18日に開催された富士ゼロックススーパー杯(日産ス)で3-2で浦和に勝利。上々の仕上がりを見せているが、この日のスタメンはゼロックス杯から6人を変更。途中出場ながらゼロックス杯で決勝ゴールを決めたFW鈴木優磨を先発起用していたが、2試合連続ゴールで抜てきに応えた。
ホームで昨年のKリーグ4位・蔚山に完勝。初のアジア制覇に向け、上々のスタートとなった。
鹿島・金崎がV弾 悲願のアジア王者へ順調なスタート

後半、チーム2点目のゴールを決めて喜ぶ鈴木に蹴りを入れる鹿島・金崎
「ACL・1次リーグE組、鹿島2-0蔚山」(21日、カシマサッカースタジアム)
日本勢のいる東地区が開幕し、F組の浦和は敵地でウェスタンシドニー(オーストラリア)に4-0で完勝した。E組の鹿島はホームで蔚山(韓国)を2-0で下した。22日はG組の川崎が水原(韓国)と、H組のG大阪がアデレード(オーストラリア)と顔を合わせる。1次リーグは32チームが東西で4組ずつに分かれて行われ、各組上位2チームが決勝トーナメントに進む。
エースの存在感が光った。均衡状態を崩したのは、やはりFW金崎の一撃だった。後半19分の左CKに頭で合わせて先制点。相手DFをはねのけ、ゴールまで多少の距離はあったが「ボールが来たので、頭で合わせた。あまり考えてはいない」という弾道でゴールの隅を捉えた。
持ち前のパワーだけではなく、技術も光った。続く後半37分には、相手DFを背負った状態からパスを受けると、後方に走り込むFW鈴木へ浮き球スルーパス。“弟分”でもある20歳のゴールをお膳立てすると「(鈴木の)ゴールは刺激にはなってない。(走り込んだのが)別の選手ならよかったのに」と照れ隠しをしながらも、珍しく冗舌に語った。
石井監督は「非常に重要と位置づけていた初戦で勝てた。(ゼロックス杯も含めた)この2勝は、Jリーグにもつながる」と充実の表情。国内主要3大会で合計19冠の名門が目指すは、Jクラブ初となるリーグとACLの両制覇。「口先だけではなく、しっかりピッチで示せるようにしたい」と金崎。勝利を積み重ね、夢をつかむ。
安全第一、手堅い試合運び 白星発進の鹿島 ACL
2017年2月21日21時23分

後半、先制ゴールを決め喜ぶ鹿島の金崎(33)=時事
(21日、サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ 鹿島2―0蔚山)
鹿島が手堅い試合運びをみせ、白星発進だ。
後半19分の左CK。MF永木の蹴った山なりのボールに、FW金崎が頭で合わせた。球はゴール右上へ。これが決勝点となった。
ログイン前の続き序盤、鹿島は蔚山のスピードや当たりの激しさに手を焼いた。それでもDF植田は「臨機応変に対応できた」。攻め込まれれば、安全第一で球を大きく蹴り出した。前半33分にFKから決定的なヘディングを許したが、GK権純泰が好セーブ。すると後半、「相手のフィジカルも落ちてきた」と永木。攻勢の時間帯が増え、きっちり勝ちきった。
富士ゼロックス・スーパーカップから中2日。先発は6人を入れ替え、結果を出した。金崎は「メンバーが変わっても、やることは変わらないと示せた」。週末のJ1開幕へ向けても、手応えの1勝だ。
サッカーACL開幕 鹿島 好発進

鹿島-蔚山 後半37分、鹿島・鈴木(左)が2点目のゴールを決める=カシマスタジアム、村田知宏撮影
サッカーのアジアクラブ王者を決めるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は21日開幕し、各地で1次リーグ第1戦を行った。2年ぶり出場のE組・鹿島はカシマスタジアムで蔚山(ウルサン)(韓国)を2-0で下し、初制覇へ好スタートを切った。
鹿島は後半19分に金崎が先制点、同37分には鈴木が追加点を挙げた。鹿島の第2戦は28日、敵地でムアントン(タイ)と戦う。ACLはアジア各国32チームが出場する。優勝チームは昨年鹿島が準優勝したクラブワールドカップに出場する。 (藤谷俊介)
夢生を軸に報じる各紙である。
ACL初戦を快勝し、1G1Aしたエースは饒舌軽やかであった。
また舎弟分の優磨へのアシストも気分を高める。
パフォーマンスをする優磨への突っ込みは息の合った漫才コンビ以上の相性を感じさせる。
これからも二人で多くのゴールを決めていってくれるであろう。
楽しみである。

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サッカーダイジェスト 蔚山戦寸評
【ACL採点&寸評】鹿島×蔚山|MOMは1G1Aの金崎。新加入GKクォン・スンテもビッグセーブ連発!
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年02月21日
無失点に抑えたクォン・スンテはMOM級の活躍ぶり。

【得点】鹿=金崎(64分)、鈴木(82分)
【警告】鹿=中村(8分)、レアンドロ(24分)
[ACL1節]鹿島 2-0 蔚山/2月21日/カシマ
【チーム採点・寸評】
鹿島 7
浦和に勝利したゼロックスから、スタメン6人を入れ替え。もっとも、フィールドプレーヤーの新戦力はレアンドロのみで、全体的に連係面で大きな問題はなかったが、前半はカウンター時の決定力が不足し、スコアレスに終わる。
64分にセットプレーから金崎が決めてからは、守りに入ることなく攻め続け、ノッている男、鈴木が82分に追加点。守備面ではクォン・スンテを中心に盤石の守りを見せ、文句なしの完封勝利を収めた。
【選手採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 7
33分の決定的なヘディングシュートを素早い反応でストップし、65分の至近距離からのシュートもセーブ。足もとの処理も冷静で、ハイボールのキャッチも安定。長短のフィードも正確で、MOMの金崎と並ぶ活躍ぶりだった。
DF
3 昌子 源 6
カットされることもあったが、最終ラインから意図のあるパスを供給。守備では、サイドに引っ張り出されても、慌てずに対応。中央でも植田と強固な壁を築いた。
5 植田直通 6.5
戻りながらの難しい態勢でも、確実に相手の攻撃をブロック。エアバトルでも抜群の強さを見せ、自慢のフィードで前線の選手を走らせた。
16 山本脩斗 6
15分にはCKからヘディングシュートを放ったが、決め切れず。相手の攻撃をスローダウンさせる攻守の切り替えの速さは相変わらずだった。
24 伊東幸敏 6.5(86分OUT)
エリア内では素早い寄せで自由にシュートを打たせないなど、要所を締めた守備で堅守に貢献。機を見た攻撃参加からの正確なクロスは、いつも通りのクオリティだった。55分のCKのこぼれ球を左足で狙ったシュートは、枠に飛ばしたかった。
MF
4 レオ・シルバ 6.5
精力的なプレスバックで、ピンチになりそうな場面でボール奪取。球際の強さは両チーム通じて屈指だった。攻撃では、狭いエリアでも苦もなく前を向いてチャンスを演出。29分の高位置からの直接FKは壁に阻まれた。
6 永木亮太 6.5
攻撃を加速させる配球が光る。L・シルバとはお互いにバランスを見ながら、持ち前のエネルギッシュなプレーで攻守をつないだ。CKで金崎のゴールをアシスト。
11 レアンドロ 5.5(64分OUT)
やや空回り気味か。自ら局面を打開しようとするが、思うように抜ききれず。周囲との連動性も今ひとつで、ゴール前での思い切りの良さに欠けていた。前半終了間際の絶好機はシュートを打ってほしかった。
13 中村充孝 6(64分OUT)
前半の早い時間帯に背後からのチャージでイエロー。それでもプレーがおとなしくはならず、2トップと有機的な絡みを披露した。
2トップが躍動。1得点・1アシストの金崎がMOM。

先制点を挙げた金崎は、鈴木の追加点もアシスト。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

Jリーグ開幕前の7試合で7ゴール。鈴木はまさに絶好調だ。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
FW
9 鈴木優磨 7
満を持してスタメン出場。ここまで6戦6発の男は、常に戦う姿勢を見せ、攻撃を活性化。36分のチャンスも決められなかったが、82分の決定機は狙いすましたシュートでネットを揺らす。これで7戦7発。指揮官の期待に応えた。
MAN OF THE MATCH
33 金崎夢生 7.5
CKにヘッドで合わせ、値千金の決勝ゴール! 味方が攻め上がるためのスペースを作るフリーランニングや、左サイドからの鋭いクロスで見せ場を作る。労を惜しまないディフェンスでもチームを助けた。自身の頭上を越す鮮やかなパスで鈴木の追加点をお膳立て。
交代出場
MF
8 土居聖真 6(64分IN)
カットインからの逆サイドへのミドルパスなど、攻撃に広がりをもたらす。積極的にプレーに絡み、攻撃のリズムを良くした。
MF
25 遠藤 康 6(64分IN)
75分にはニアゾーンに侵入し、逆サイドを狙った惜しいシュート。限られた時間内でも決定機を演出するのはさすが。
DF
22 西 大伍 ―(86分IN)
伊東に代わり、右SBで出場。プレータイムはわずかだったが、ミスなく終えて、クローザー役を問題なく全うした。
監督
石井正忠 6.5
難しい初戦で見事に勝点3をゲット。先制後は両翼を一気に二枚替えし、攻撃の勢いをキープ。鈴木の追加点につなげて2-0とする、貫禄ある戦いぶりだった。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
サッカーダイジェストの広島氏による蔚山戦の寸評である。
完封勝利に総じて非常に高い評価が与えられておる。
その中で、夢生に最高評点とMOMが与えられた。
先制点のみならず、鹿島の攻撃は夢生が牽引していたことは明らか。
この評価当然と言えよう。
また、スンテと優磨にも非常に高い評点が与えられておる。
スンテは風格さえ感じさせる安定感でクリーンシートを記録した。
優磨は追加点もさることながら、多くのチャンスを作り出し、決めるだけというシーンを演出した。
FWとしての成長を感じさせられる。
攻守が噛み合い、大きな勝利を掴み取った。
この調子を維持し、アジアと国内タイトルの両獲りを狙いたい。
楽しみである。

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広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年02月21日
無失点に抑えたクォン・スンテはMOM級の活躍ぶり。

【得点】鹿=金崎(64分)、鈴木(82分)
【警告】鹿=中村(8分)、レアンドロ(24分)
[ACL1節]鹿島 2-0 蔚山/2月21日/カシマ
【チーム採点・寸評】
鹿島 7
浦和に勝利したゼロックスから、スタメン6人を入れ替え。もっとも、フィールドプレーヤーの新戦力はレアンドロのみで、全体的に連係面で大きな問題はなかったが、前半はカウンター時の決定力が不足し、スコアレスに終わる。
64分にセットプレーから金崎が決めてからは、守りに入ることなく攻め続け、ノッている男、鈴木が82分に追加点。守備面ではクォン・スンテを中心に盤石の守りを見せ、文句なしの完封勝利を収めた。
【選手採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 7
33分の決定的なヘディングシュートを素早い反応でストップし、65分の至近距離からのシュートもセーブ。足もとの処理も冷静で、ハイボールのキャッチも安定。長短のフィードも正確で、MOMの金崎と並ぶ活躍ぶりだった。
DF
3 昌子 源 6
カットされることもあったが、最終ラインから意図のあるパスを供給。守備では、サイドに引っ張り出されても、慌てずに対応。中央でも植田と強固な壁を築いた。
5 植田直通 6.5
戻りながらの難しい態勢でも、確実に相手の攻撃をブロック。エアバトルでも抜群の強さを見せ、自慢のフィードで前線の選手を走らせた。
16 山本脩斗 6
15分にはCKからヘディングシュートを放ったが、決め切れず。相手の攻撃をスローダウンさせる攻守の切り替えの速さは相変わらずだった。
24 伊東幸敏 6.5(86分OUT)
エリア内では素早い寄せで自由にシュートを打たせないなど、要所を締めた守備で堅守に貢献。機を見た攻撃参加からの正確なクロスは、いつも通りのクオリティだった。55分のCKのこぼれ球を左足で狙ったシュートは、枠に飛ばしたかった。
MF
4 レオ・シルバ 6.5
精力的なプレスバックで、ピンチになりそうな場面でボール奪取。球際の強さは両チーム通じて屈指だった。攻撃では、狭いエリアでも苦もなく前を向いてチャンスを演出。29分の高位置からの直接FKは壁に阻まれた。
6 永木亮太 6.5
攻撃を加速させる配球が光る。L・シルバとはお互いにバランスを見ながら、持ち前のエネルギッシュなプレーで攻守をつないだ。CKで金崎のゴールをアシスト。
11 レアンドロ 5.5(64分OUT)
やや空回り気味か。自ら局面を打開しようとするが、思うように抜ききれず。周囲との連動性も今ひとつで、ゴール前での思い切りの良さに欠けていた。前半終了間際の絶好機はシュートを打ってほしかった。
13 中村充孝 6(64分OUT)
前半の早い時間帯に背後からのチャージでイエロー。それでもプレーがおとなしくはならず、2トップと有機的な絡みを披露した。
2トップが躍動。1得点・1アシストの金崎がMOM。

先制点を挙げた金崎は、鈴木の追加点もアシスト。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

Jリーグ開幕前の7試合で7ゴール。鈴木はまさに絶好調だ。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
FW
9 鈴木優磨 7
満を持してスタメン出場。ここまで6戦6発の男は、常に戦う姿勢を見せ、攻撃を活性化。36分のチャンスも決められなかったが、82分の決定機は狙いすましたシュートでネットを揺らす。これで7戦7発。指揮官の期待に応えた。
MAN OF THE MATCH
33 金崎夢生 7.5
CKにヘッドで合わせ、値千金の決勝ゴール! 味方が攻め上がるためのスペースを作るフリーランニングや、左サイドからの鋭いクロスで見せ場を作る。労を惜しまないディフェンスでもチームを助けた。自身の頭上を越す鮮やかなパスで鈴木の追加点をお膳立て。
交代出場
MF
8 土居聖真 6(64分IN)
カットインからの逆サイドへのミドルパスなど、攻撃に広がりをもたらす。積極的にプレーに絡み、攻撃のリズムを良くした。
MF
25 遠藤 康 6(64分IN)
75分にはニアゾーンに侵入し、逆サイドを狙った惜しいシュート。限られた時間内でも決定機を演出するのはさすが。
DF
22 西 大伍 ―(86分IN)
伊東に代わり、右SBで出場。プレータイムはわずかだったが、ミスなく終えて、クローザー役を問題なく全うした。
監督
石井正忠 6.5
難しい初戦で見事に勝点3をゲット。先制後は両翼を一気に二枚替えし、攻撃の勢いをキープ。鈴木の追加点につなげて2-0とする、貫禄ある戦いぶりだった。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
サッカーダイジェストの広島氏による蔚山戦の寸評である。
完封勝利に総じて非常に高い評価が与えられておる。
その中で、夢生に最高評点とMOMが与えられた。
先制点のみならず、鹿島の攻撃は夢生が牽引していたことは明らか。
この評価当然と言えよう。
また、スンテと優磨にも非常に高い評点が与えられておる。
スンテは風格さえ感じさせる安定感でクリーンシートを記録した。
優磨は追加点もさることながら、多くのチャンスを作り出し、決めるだけというシーンを演出した。
FWとしての成長を感じさせられる。
攻守が噛み合い、大きな勝利を掴み取った。
この調子を維持し、アジアと国内タイトルの両獲りを狙いたい。
楽しみである。

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蔚山戦コメント
AFCチャンピオンズリーグ2017 グループステージ 第1節


鹿島アントラーズ:石井 正忠
ACL初戦、非常に大事な試合と位置付けていた。厳しい戦いになるとわかっていたが、2-0で勝利できて本当に良かった。韓国のチームとの試合ということで、前半はスピードや体のぶつかり合いで、慣れるのに少し時間がかかってしまった。後半はある程度慣れて、自分たちのサッカー、自分たちでボールを保持することができた。最終的に無失点で終われたことも良かった。今日は非常に寒いなか、たくさんのサポーターがスタジアムに来てくれた。その人たちのために選手は90分間ファイトしたし、勝利を届けられて良かった。
Q. 後半、攻撃的な選手を2人入れたが、選手の出来を見て代えたのか、最初から決めていた交代だったのか?
A. 選手の出来を見て決めた。もう少しサイドから攻撃を増やしたかった。自分たちがより多くの時間、相手陣内でボールを保持することを狙った。前の部分でコンビネーションが少し合わなかったので、改善する意味もあり2人を交代した。
Q. スンテ選手が好セーブを見せ、存在感の大きさが感じられた。どう評価しているか?
A. コミュニケーションの部分では、まだ日本語が素早く出てこないところもあり、大変なところもあると思うが、プレーに関してはチームに合流して以来、本当に高い能力を見せてくれている。そのあたりを今日も示してくれた。
Q. 今シーズン2連勝でJリーグ開幕を迎えるが、どんな影響がありそうか?
A. 今日もスターティングメンバーを6人替えた。前半はサッカーの違いでうまく合わないところもあったが、後半は落ち着いてプレーできた。メンバーを替えたなかでも、自分たちのサッカーができ、結果を出せているので、チームの仕上がり状況がいいと感じている。この2勝はJリーグ開幕に向けて、いい影響があると思う。


【鈴木 優磨】
夢生くんが良いパスをくれた。ダイレクトで打つかトラップするか迷ったけど、トラップしてから相手のタイミングをずらして、いいところに決めることができた。いつも夢生くんを見てプレーしているし、合っている部分もあると思う。
【金崎 夢生】
ホームでしっかりと勝てたことは大きい。勝って勢いづけると思う。JリーグとACLで良い位置まで行けるように頑張っていきたい。
【クォン スンテ】
初戦で勝ち点3を取れたことが良かった。初戦は難しいと思っていたけど、無失点で勝つことができて良かったと思う。
【伊東 幸敏】
最後のところでやられなければいいと思っていたし、全員が集中力を切らさずにやれた。良い内容とは言えないかもしれないけど、こういう試合で勝つことがアントラーズらしさでもあると思う。
【中村 充孝】
無失点で勝てたことは今後につながると思う。個人的には久しぶりの試合だったけど、結果を出せなかった。連戦なので、切り替えて頑張ります。
【山本 脩斗】
セカンドボールを拾われて押し込まれる時間もあったけど、しっかりと耐えることができればチャンスが来ることはわかっていた。夢生が良い時間帯に決めてくれた。初戦で失点ゼロに抑えて勝つことができて良かった。
【永木 亮太】
勝ちに行った試合で勝ち点3を取ることができてホッとしている。前半はセカンドボールを拾われてしまって、攻撃でも簡単にボールを失う場面が多かった。少し危ない場面もあったけど、後半は修正できたと思う。
蔚山現代戦

本日行われたAFCチャンピオンズリーグ2017 グループステージ 第1節 蔚山現代戦は2-0で勝利しました。
浦和、鹿島が共に快勝!幸先の良いスタートを切る!【サマリー:ACLグループステージ】

貴重な先制点を獲得した金崎
AFCチャンピオンズリーグが21日に開幕し、グループステージ第1節の試合が行われた。
グループFではアウェイに乗り込んだ浦和がウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)と対戦。前半はスコアレスで折り返したものの、後半に攻撃陣が一気に爆発した。56分に興梠 慎三のゴールで先制すると、その2分後には李 忠成が追加点。さらに68分には槙野 智章、終了間際には新加入のラファエル シルバにもゴールが生まれ、4-0の大勝で初戦を飾った。
グループEの鹿島はホームに蔚山現代を迎えた。前半は相手の堅い守りと鋭いサイド攻撃に苦しんだものの、後半は徐々に流れを取り戻し、64分にCKから金崎 夢生のゴールで先制に成功した。リードを奪って以降は完全にペースを掴み、82分に鈴木 優磨が追加点を奪取。終わってみれば2-0の快勝で、こちらも幸先の良いスタートを切っている。
AFCチャンピオンズリーグ グループステージ MD1
2017年2月21日(火)19:00KO カシマ
[ 石井 正忠監督 ]
まずはこのACLの初戦、非常に大事な試合に位置付けていました。本当に厳しい戦いになるというのは分かっていたんですけど、2-0という形で終われて本当に良かったと思います。
今日の試合、前半はやはり韓国のチームに対して、スピードであったり体のぶつかり合いであったり、そういうところに慣れるのに少し時間がかかったなという思いで見ていました。後半はある程度そういうところに慣れてきて、自分たちのサッカー、自分たちがボールを保持する時間を長くできるサッカーというのを見せられたんじゃないかと思います。最終的に無失点で終われたのも良かったと思っています。非常に今日は寒い中、たくさんのサポーターが見に来てくれましたけれど、その人たちのために選手は90分ファイトしてくれましたし、勝利をささげられて良かったと思っています。
--後半に攻撃的な中盤の選手を代えましたが、それは出来を見てそうしたのか、あらかじめ考えていたのでしょうか?
それは、出来を見ての方ですね。もう少しサイドからの攻撃を増やしたいという意図もありましたし、自分たちがもっともっと多くの時間、相手陣内でボールを保持するために、少し(中村)充孝とレアンドロのところでうまくコンビネーションの部分が前の選手と合っていないところがあったので、そのへんを改善するために2人を投入する形にしました。
--クォン スンテ選手の存在の大きさを感じたのではないでしょうか?
そうですね。コミュニケーションの部分ではまだ日本語が素早く出てこない部分があって、大変な部分もあると思うんですけど、プレーの部分に関しては日本に来てから高いものを見せてくれていると思うので、その辺りは今日も見せてくれたんじゃないかと思っています。
--FUJI XEROX SUPER CUP、AFCチャンピオンズリーグと2試合を勝ってJリーグの開幕を迎えますが、その影響については?
今日もスターティングメンバーを6人、この間のFUJI XEROX SUPER CUPから替える形になりました。前半はやっぱりサッカーの違いでうまく合わない部分もあったんですけど、それでも後半になってからはある程度落ち着いてプレーできたと思うので、こういうメンバーを替えた中でも非常に自分たちのサッカーができているということ、しかも結果が出ているということは、次のJリーグに向けてチームの仕上がり状況が良いと感じましたし、この2勝というのはJリーグにつながると思います。良い影響が出るんじゃないかと思っています。
AFCチャンピオンズリーグ グループステージ MD1
2017年2月21日(火)19:00KO カシマ
[ 金崎 夢生 ]
ホームでしっかり勝てたのが大きい。チーム的にも勢いづくと思うし、勝てて良かった。メンバーを替えてもやることは変わらないので、そういうのもチームとして出せたと思う。勝って勢いづくし、ACLとリーグで良い位置に行けるように頑張ります。口先じゃなくグラウンドで示せるように頑張ります。
得点の場面はあまり考えていないです。良いボールが来たので、頭で合わせただけです。2連勝は思った以上に大きいと思う。どの試合も気が抜けないので頑張ります。
[ 伊東 幸敏 ]
後半30分くらいに相手の足が入った感じです。そんなに時間はかからないと思います。すぐに治したいです。
前半は相手にセカンドボールを拾われたかなと思います。相手が適当に蹴ったボールもつながってしまっていた。相手の力強さについては予想していた通りでした。Jリーグでも韓国人の選手とやる機会はあったので、「特別感」はありませんでした。メンバーを入れ替えたので何が何でも勝ちたかった。(失点)ゼロで抑えられて良かったです。良い試合じゃないけれど、鹿島はこれでいいと思う。最後のところでやられなければと思っていました。センターバックもサイドバックも集中していたと思います。
--相手の運動量が落ちた?
うちは落ちない。大概のチームは途中から落ちてくる。前半を0-0でいければ、後半いけると思っていました。前半のうちに先制できればもちろん良いですけど、最悪前半は0-0でいいと思っていました。
--レアンドロとは?
守備で戻ってきてくれるけど、もうちょいお互いにどんなプレーヤーか知る必要があると思います。
[ 植田 直通 ]
大事な初戦を無失点で抑えられて良かったです。もっと足下に収めてくるのかと思ったけど、裏も狙ってきた。44番(イバン コバチェッチ)は結構サイドに行くこともあって、いろんな形があった。サイドバックに見させたり、声が出ていたのが良かったと思います。(クォン)スンテも徐々に上がってきていると思います。日本語を覚えてくれているし、レベルが上がってきている。レオ(シルバ)は自分たちのところに来る前にボールを取ってくれるし、あそこで組み立てもしてくれるので助かっています。
後半に反転攻勢。均衡を破ったのは頼れるエース、金崎夢生
前半終了間際にカウンターから絶好機を作ったもののシュートを打てないままホイッスルが吹かれると、鹿島の前線の選手たちはがっかりしたように膝に手をついた。蔚山に決定機は許さなかったものの、攻撃の歯車はかみ合わずシュートを打てない。前半は相手のシュート数が9本だったのに対し、鹿島は約半分の5本しかゴールを狙う形を作れなかった。
しかし、頼れるエースFWが均衡を破る。
64分、左CKを得ると、永木 亮太のキックに金崎 夢生がヘディングで合わせて先制点。「良いボールが来たので頭で合わせただけです」と謙遜したが、相手と競り合いながらゴール右隅にコントロールする素晴らしいゴールが決まった。
これで試合が大きく傾く。石井 正忠監督も積極的に選手交代。
「少し(中村)充孝とレアンドロのところで、コンビネーションの部分が前の選手と合っていないところがあったので、そのへんを改善するために2人を投入する形にしました」
サイドからの攻撃を増やし、相手を押し込みながら自分たちでボールを保持するため、中村とレアンドロに代えて土居 聖真と遠藤 康をピッチに送り込む。この交代によりサイドの主導権は鹿島が握るようになる。金 度勲監督も「失点してからは相手の長所であるサイドを突破されて負けてしまったと思います」と、失点後に流れが変わってしまったことを認めていた。
75分には遠藤が右サイドを突破して左ポストをかすめるシュートを放つ。次いで82分、ペナルティエリア右隅で相手を背負った金崎が、相手の頭越しにゴール前にパスを落とすと、脇を走り抜けた鈴木 優磨にピタリ。持ち出した鈴木は、追加点となる逆サイドネットを揺らすシュートを決めた。
FUJI XEROX SUPER CUPから先発を6人入れ替えて臨んだAFCチャンピオンズリーグ(ACL)初戦。前半は「韓国のチームに対してスピードであったり体のぶつかり合いであったり、そういうところに慣れるのに少し時間がかかったな、という思いで見ていました」と石井監督が振り返った通り、試合の流れに乗れず、味方同士のコンビネーションが合わない場面が多かったが、時間の経過とともに息が合うようになり、きっちり2-0で勝利を収めることができた。
特にACLでは韓国勢に苦戦が続いていた鹿島。前回出場した2015年もFCソウルに2連敗を喫しているように、対韓国勢2分4敗と6戦勝利から遠ざかっていた。そうした相手から勝点3を得られたことは大きい。
FUJI XEROX SUPER CUPから中2日という日程的な厳しさもあったため、メンバーを入れ替えながら戦い、勝点3を得られたことについて石井監督は高く評価した。
「メンバーを替えた中でも自分たちのサッカーができているということ、しかも結果が出ているということは、次のJリーグに向けてチームの仕上がり状況が良いと感じましたし、この2勝というのはJリーグにつながると思います」
鹿島がグループステージ初戦を勝利しときは、これまで100%で突破に成功している。さい先のよいスタートが切れた。
[ 文:田中 滋 ]
浦和に続く開幕勝利!!J王者・鹿島も金崎&優磨の2トップ弾でACL白星スタート
17/2/21 20:49

後半19分に先制点を決めたFW金崎夢生
[2.21 ACLグループリーグ第1節 鹿島2-0蔚山現代 カシマ]
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は21日、グループリーグ第1節を行い、昨季のJ1王者で2年ぶり7度目のACL参戦となる鹿島アントラーズはホームで蔚山現代(韓国)と対戦し、2-0で勝利した。後半19分にCKからFW金崎夢生が先制ヘッドを決めると、同37分にもFW鈴木優磨が追加点。この日、敵地でウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)を4-0で下した浦和に続いてJリーグ勢がACL初戦を白星で飾った。
鹿島は18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)から先発6人を変更。DF伊東幸敏、DF山本脩斗の両サイドバック、MFレアンドロ、MF中村充孝の両サイドハーフのほか、MF永木亮太がダブルボランチ、鈴木が2トップの一角で今季公式戦初先発となった。連続先発はGKクォン・スンテ、DF昌子源、DF植田直通、MFレオ・シルバ、金崎の5人。浦和戦に先発したDF西大伍、MF土居聖真、MF遠藤康、MF小笠原満男、FWペドロ・ジュニオールはベンチスタートで、DF三竿雄斗はメンバー外だった。
序盤は蔚山現代にボールを回される時間が目立った鹿島だが、守備陣が落ち着いて対応。前半7分、蔚山現代は左CKのチャンスでMFハン・サンウンが左足で巻いて蹴ると、ボールは直接ゴールマウスを捉えたが、クォン・スンテが弾き返し、ピンチを逃れた。
鹿島は前半13分、レオ・シルバの縦パスをおさめた中村が横に流し、金崎が右足でミドルシュートを狙ったが、クロスバーを越える。その後もなかなか良い形でチャンスをつくれない昨季の2冠王者。蔚山現代は前半33分、ハン・サンウンの右FKにMFチョン・ジェヨンが頭で合わせたが、クォン・スンテがビッグセーブを見せ、ゴールを死守した。
我慢の時間が続く鹿島も前半37分にカウンターから決定機。自陣でレオ・シルバがレアンドロにつなぐと、レアンドロが長い距離をドリブルで駆け上がり、パスを受けた鈴木が左足でシュートまで持ち込んだが、GKのセーブに阻まれた。前半アディショナルタイムにもカウンターから金崎が持ち上がり、ラストパスを受けたレアンドロがPA内に切れ込んだが、持ちすぎてシュートまで打ち切れなかった。
スコアレスで折り返した後半開始直後の1分、蔚山現代はMFハン・スンギュの右足ミドルが右ポストを直撃。ヒヤリとさせられた鹿島は後半10分、永木の右CKに植田が頭で合わせると、相手選手に当たったセカンドボールを伊東が狙うが、ゴール上へ。同15分には金崎が鈴木とのワンツーから左足でシュートを打ったが、これもDFのブロックに阻まれた。
膠着状態が続く中、遠藤、土居の投入準備を進めていた鹿島だが、後半19分、セットプレーを生かして先制に成功した。左CKから永木がゴール前に蹴り込むと、金崎が競り勝ち、ヘディングシュートをゴール右上隅に叩き込んだ。
先制直後の後半20分から中村、レアンドロに代わって土居、遠藤がピッチに入ると、同30分、右サイドのスローインを受けた鈴木が短くつなぎ、PA内右のゴールライン際から遠藤が左足でシュート。角度のない位置から巻いて狙ったが、わずかにゴール左に外れた。
それでも後半37分、右サイドからのスローインを金崎が胸トラップし、ゴールに背を向けた状態で自分の頭上を越す浮き球のパス。これに反応した鈴木が右足でゴール左隅に流し込み、2-0と勝利を決定づけた。金崎&鈴木の2トップがそろい踏み。後半41分から伊東に代えて西を投入し、逃げ切り態勢に入ったJリーグ王者がホームでの初陣を完封勝利で飾り、白星発進した。
(取材・文 西山紘平)
「鈴木じゃなかったらもっと良かった」1G1Aの金崎、“阿吽のアシスト”をはぐらかす
17/2/21 22:06

アシストしたFW鈴木優磨に“蹴り”を入れるFW金崎夢生
[2.21 ACLグループリーグ第1節 鹿島2-0蔚山現代 カシマ]
エースの1ゴール1アシストでJリーグ王者が白星発進した。鹿島アントラーズは後半19分、MF永木亮太の左CKにFW金崎夢生が頭で合わせ、先制点。同37分には右サイドからのスローインを胸トラップした金崎がゴールに背を向けた状態で自分の頭上を越す浮き球のラストパスを通し、FW鈴木優磨の追加点をアシストした。
試合後のヒーローインタビューで自身の活躍を聞かれた金崎は「それよりホームで、ACLでしっかり勝てたのが大きい」と力説。18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)から先発6人を入れ替えた中での公式戦連勝に「メンバーを入れ替えている中での2連勝は、思っている以上に大きい」と胸を張った。
高い打点で相手に競り勝ったヘディングシュートはもちろん、アシストも技ありだった。まるで背中に目があるかのように、自身の背後に走り込む鈴木の動き出しにピンポイントで合わせた。
「(得点者が)鈴木じゃなかったらもっと良かった。違う選手だったら良かった。鈴木だと分かっていたら出してない」。プレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれ、試合後は記者会見にも臨んだ金崎。アシストに関する報道陣の質問には冗談交じりにはぐらかした。
可愛い後輩との“アベック弾”にも「何とも思ってません」と素っ気なかったが、お膳立てを受けた鈴木は「俺は(金崎)夢生くんを見てプレーしているし、分かり合っているところがある。いいパスをくれた」と素直に感謝していた。
富士ゼロックススーパー杯、ACL開幕戦と大事な2連戦を連勝で飾り、中3日の25日にはJ1開幕戦を迎える。連覇を目指すリーグ初戦の相手は今オフに大型補強を敢行したFC東京。金崎は「勝って勢い付いて、JリーグとACLでいい位置までいけるように。口先だけでなく、しっかりグラウンドで示せるように頑張ります」と強い決意を口にした。
(取材・文 西山紘平)
プレシーズンから7戦7発でも物足りない?鹿島FW鈴木優磨「7戦10発なら違うけど…」
17/2/21 22:24

後半37分、FW鈴木優磨が右足で追加点を決める
[2.21 ACLグループリーグ第1節 鹿島2-0蔚山現代 カシマ]
プレシーズンを含めた7戦7発にも満足はしなかった。鹿島アントラーズは1-0の後半37分、FW金崎夢生からの浮き球のパスに走り込んだFW鈴木優磨が右足でゴール左隅に流し込む追加点。18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)の決勝点に続く公式戦2試合連続ゴールとなった。
「最初はダイレクトで打とうか迷ったけど、トラップしてからタイミングをずらして、(シュートが)いいところに行ってくれた」
タイで行われたアジアチャレンジ、DAZNニューイヤー杯宮崎ラウンド、いばらきサッカーフェスティバルと、プレシーズンは5試合に出場して計5得点。公式戦連発を含め、これで今季は7戦7発となったが、「1試合1点の計算なので。7戦10発とかならまた違うけど……」と、表情は浮かなかった。
脳裏をよぎったのは前半37分のシーンか。カウンターからチャンスをつくり、MFレアンドロのパスを受けてフィニッシュまで持ち込んだが、左足のシュートはGKに阻まれた。「あと2点くらい決められた。前半で勝負を決められたと思う」と、前半の逸機を悔やんだ。
「1試合1点ではなく、複数得点を取りたい。複数得点を取れれば(周りの)見方も変わる。そこが攻撃の課題」。そう貪欲に話す鹿島の新9番は公式戦3戦連発がかかる25日のJ1開幕戦・FC東京戦(カシマ)に向け、「FC東京は浦和とも今日の相手とも違う。相当の勢いを持ってくると思う」と、気を引き締めていた。
(取材・文 西山紘平)
「こういう雰囲気は好き」キャプテンマーク巻いた鹿島MF永木、ACL初陣で決勝アシスト
17/2/21 22:44

中盤で体を張るMF永木亮太
[2.21 ACLグループリーグ第1節 鹿島2-0蔚山現代 カシマ]
キャプテンマークを巻いた背番号6の右足が先制点をもたらした。鹿島アントラーズは18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)から先発6人を変更。MF小笠原満男に代わってダブルボランチの一角で先発したMF永木亮太がキャプテンマークも引き継いだ。
セットプレーのキッカーも務めた永木は後半19分、左CKから右足でゴール前に蹴り込み、FW金崎夢生の先制ヘッドをアシスト。「狙うところはチームとして決まっているけど、キーパーを外すようにマイナスに蹴ったら(金崎)夢生がうまく入ってくれた」。昨季から鹿島に加入した永木にとっては初のACL。「また一ついい経験ができたし、勝ちに行って勝てたので満足している」と胸を張った。
「去年、クラブW杯も経験して、特別感はなかったけど、こういう雰囲気は好きなので」。フィジカルを前面に押し出す韓国のチーム相手に中盤で体を張り、球際でも競り負けなかった。「不運もあって、セカンドボールがほとんど相手に転がった」と、苦しい時間帯もあったが、最後のところでしっかり跳ね返し、完封勝利を飾った。
「初戦なので勝ちたかった。ACL優勝を目指すうえで初戦は大事。ホームゲームは今年初めてで、その中で勝ちたかった」。中3日の25日には再びカシマスタジアムでJ1開幕戦・FC東京戦を迎える。ターンオーバーしながらの公式戦連勝。昨季の2冠王者が勢いに乗ってリーグ連覇への戦いをスタートさせる。
(取材・文 西山紘平)
ACL初優勝を狙う鹿島、金崎&鈴木のゴールで蔚山撃破…大事な初戦を制す

鹿島が2発快勝で白星発進を飾った [写真]=Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ第1節が21日に行われ、鹿島アントラーズと蔚山現代(韓国)が対戦した。
昨季のJ1リーグを制し、通算タイトル獲得数を「19」に伸ばした鹿島。だが、ACLでは未だに優勝を経験したことがなく、悲願のアジア制覇に挑む。ホームで迎える大事な初戦には、DF昌子源やMFレオ・シルバ、MF永木亮太、FW金崎夢生、FW鈴木優磨らが先発起用された。

鹿島の先発メンバー [写真]=Getty Images
立ち上がりはゲームが落ち着かない時間が続いたが、10分を過ぎると鹿島がボールを保持してチャンスをうかがう展開となる。13分にはペナルティエリア内左で縦パスを受けた中村充孝の落としから金崎が狙ったが、シュートは枠の上。直後の15分には左CKに山本脩斗が頭で合わせたが、ここはGKに阻まれた。
鹿島が先制のチャンスを逃すと、試合は再び一進一退の攻防となる。33分、蔚山現代は右サイドで得たFKをハン・サンウンがゴール前に蹴り込み、チョン・ジェヨンがヘディングで合わせる。シュートは枠の左下へ飛んだが、GKクォン・スンテが好セーブで凌いだ。このままスコアレスで前半を折り返す。
後半開始早々の46分、蔚山現代はゴールからやや距離のある位置からハン・スンギュが右足を振り抜くと、無回転のボールが枠の右上へ飛んだが、惜しくもポストを直撃した。
試合が動いたのは64分。永木が蹴った左CKに中央の金崎が頭で合わせると、このシュートがゴール右上に吸い込まれ、鹿島が先制に成功した。さらに82分、金崎からのパスでエリア内右に抜け出した鈴木が右足のシュートをゴール左に流し込み、リードを2点に広げた。

鈴木はゼロックス杯に続いて2試合連続ゴールを挙げた [写真]=Getty Images
試合はこのままタイムアップ。鹿島が2-0で蔚山現代を下して大会白星スタートを切った。
次節、鹿島は28日に敵地でムアントン・ユナイテッド(タイ)と、蔚山現代は同日にホームでブリスベン・ロアー(オーストラリア)と対戦する。
【スコア】
鹿島アントラーズ 2-0 蔚山現代
【得点者】
1-0 64分 金崎夢生(鹿島)
2-0 82分 鈴木優磨(鹿島)
1ゴール1アシストでMOMの金崎「口先だけでなくグラウンドで示す」

1ゴール1アシストの活躍を見せた金崎夢生(右)[写真]=Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ第1節が21日に行われ、鹿島アントラーズは2-0で蔚山現代(韓国)を下し、白星スタートを切った。
鹿島は64分にCKからFW金崎夢生が先制ゴールを挙げると、終盤の82分には金崎のパスからFW鈴木優磨が貴重な追加点をマーク。守ってはGKクォン・スンテを中心に相手に反撃を許さず、完封勝利で勝ち点3を獲得した。
1ゴール1アシストの活躍でこの試合のマン・オブ・ザ・マッチに選出された金崎は、試合後のインタビューで次のように語った。
「とにかくホームで、ACLでしっかり勝てたのが大きいです。JリーグとACLでいい位置までいけるように頑張ります。口先だけでなく、しっかりとグラウンドで示せるように頑張ります」
鹿島は25日に2017明治安田生命J1リーグ開幕節でFC東京と対戦。その後、28日にACLグループステージ第2節でムアントン・ユナイテッド(タイ)と対戦する。
【ACL】金崎&鈴木が爆発! 鹿島が2年連続のCWC出場へ好スタート!
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年02月21日
金崎が1得点・1アシストの活躍。

1得点・1アシストの活躍で勝利に貢献した金崎。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
[ACL1節]鹿島 2-0 蔚山/2月21日/カシマ
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の1節・鹿島アントラーズ対蔚山現代が2月21日、県立カシマサッカースタジアムで行なわれ、2対0で鹿島がグループリーグ初戦を白星で飾った。
鹿島は2トップに金崎夢生と鈴木優磨を起用。その2トップが結果を残した。0対0で迎えた64分、まずは永木亮太の蹴ったCKを金崎が打点の高いヘッドで押し込み、鹿島が先制する。
さらに終盤の82分には、金崎のラストパスを受けた鈴木が右足で追加点を叩き込む。
守っても最後まで蔚山にゴールを許さず、鹿島が無失点勝利。2年連続のクラブ・ワールドカップ出場へ、2-0の快勝で幸先のいいスタートを切った。
【鹿島】絶妙アシストの金崎。笑顔で「鈴木じゃなかったら、もっと良かった」
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年02月21日
2点目のアシストは狙い通り? との質問に対して…。

いばらきフェスティバルの水戸戦に続き、金崎は鈴木に今季二度目のお膳立て。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
[ACL1節]鹿島 2-0 蔚山/2月21日/カシマ
アジアの頂点を目指す戦いは、ふたりの役者が揃い踏みで幸先の良い船出となった。
ACLグループリーグの初戦、蔚山現代戦で鹿島アントラーズは2-0と快勝。その勝利の立役者となったのが、2トップのふたり。金崎夢生と鈴木優磨だ。64分に金崎が先制点を挙げれば、82分にはその金崎からの絶妙なループパスを受けた鈴木が追加点。文字通り、点取り屋のふたりがゴールで結果を残した。
試合後、1得点・1アシストをマークした金崎が報道陣の質問に応える。
――2点目のアシストは狙い通り?
鈴木じゃなかったら、もっと良かった(笑)。違う選手だったらもっと嬉しかったね。
――あの場面で鈴木君は見えていた?
鈴木じゃないと思っていました(笑)。
金崎から鈴木へのアシストは、いばらきフェスティバルの水戸戦に続き、今季公式戦で早くも二度目だが、息の合ったコンビネーションは昨季終盤からたびたび見せてきている。急速に台頭してきた後輩の鈴木に関する、こうした物言いも、金崎なりの愛情表現と言えるだろう。
――やはり鈴木君の活躍は刺激になる?
なんとも思ってません(笑)。
今季、ふたりのホットラインが何度見られるのか。金崎の口から鈴木をイジる言葉が飛び出せば飛び出すほど、鹿島の調子は上がっていくに違いない。
【鹿島】先発起用に一発回答! これで7戦7発の鈴木は「複数得点したい」と貪欲にゴールを求める
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年02月21日
「守備のところでしっかりやれれば、自分は出られると思っている」

ゴール後は、両手を両耳にかざしてサポーターの声援を浴びるゴールパフォーマンスを披露。これで7戦7発。点取り屋として貫禄が出てきた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
ノッている男が、またもや結果を出した。
先日のゼロックスやプレシーズンマッチを含め、ここまで6戦6発。途中出場が多く、切り札として活躍を見せてきた鈴木優磨だが、この日は満を持してスタメン出場を勝ち取る。
そして1-0で迎えた82分、勝負を決定づけるゴールをその右足で流し込んだ。
金崎夢生からの背中越しのパスを、エリア内で受ける。「ダイレクトか、トラップか迷ったけど、トラップしてからタイミングを外して」放ったシュートは、逆サイドのネットを見事に揺らしてみせた。
前半にもカウンターから決定機を迎えていた。GKに止められたとはいえ、鮮やかなフェイントでDFをかわし、左足で放ったシュートは悪くなかったが、「(狙いどおりに)打てていないから、入らなかった」。しかし、後半のビッグチャンスは確実にモノにして、周囲の期待に応えてみせた。
これで7戦7発。決定力の高さは群を抜いているが、本人に慢心は一切ない。どこまでも貪欲にゴールを求めている。
「今は、1試合で1得点という計算なんで。これが7戦10発とかなら、また違うと思うけど。1試合・1ゴールじゃなくて、複数得点したい。それができれば、(周りの)見方も変わってくると思う。そこが攻撃の部分での課題」
一方、守備の課題は「切り替えの部分」と本人は以前、話していたが、試合を重ねるごとに、意識は高まっているようだ。
「石井監督は、攻撃の部分はある程度、自由にやらせてくれるので。守備のところでしっかりやれれば、自分は出られると思っている。そこは今日も意識していた」
攻守両面で存在感を増しつつある背番号9は、今週末のリーグ開幕戦でも暴れまくってくれそうだ。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
【鹿島】ビッグセーブ連発の新GKクォン・スンテ「これからが本当に楽しみ」とさらなる活躍に自信
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年02月22日
驚異的な反射神経で二度のピンチを救う。

絶大な存在感でゴールを死守したクォン・スンテ。試合を重ねるごとにパフォーマンスは向上しているが、本人は「もっともっといける」と語る。本領発揮はこれからのようだ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

試合を通じて安定したキャッチングを披露。二度のビッグセーブでピンチを切り抜けるなど、1得点・1アシストでMOMの金崎に負けず劣らずの活躍ぶりだった。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
ホームで迎えた蔚山現代とのACL初戦で、リーグ王者の鹿島はエースの金崎夢生、新背番号9の鈴木優磨のゴールで2-0の勝利を掴み取った。
攻撃陣の活躍が際立つゲームではあったが、”ゼロ”で抑えた守備陣、とりわけGKクォン・スンテのハイパフォーマンスがなければ、盤石の完封勝利もなかっただろう。
少なくとも、二度の決定的なピンチを見事なセービングで防ぎ切ってみせた。
一度目は、33分の場面。FKをゴール前に放り込まれ、チョン・ジェヨンに決定的なヘディングシュートを打たれるも、身体を倒しながらストップ。キャッチはできなかったが、弾いたボールはポストに当たって転がり、味方がクリアした。
驚異的な反射神経で事なきを得たが、本人は課題を口にする。
「自分としては、惜しかった、というところですね。カシマスタジアムでのゲームは今回が初めてで、ピッチ状態もそこまで把握できていなかった。ポストに当たってくれましたけど、弾くところでミスがありました。もっとしっかりと弾いて、セカンドボールを詰められないような止め方をしなければ」
二度目は、65分の場面。金崎のゴールで先制した直後、全北現代時代のチームメイトだった相手の10番、イ・ジョンホにエリア内で強烈なシュートを浴びたが、これも確実に両手で止めてみせた。
決められていてもおかしくないシーンだった。しかし、気迫でゴールを死守する。
「相手との駆け引きもあったなかで、なにがあっても、どんなボールでも止めなければいけないという気持ちでした」
その他でも、ハイボールの処理はほぼパーフェクトで、最後方からチームに安心感を与え続けていた。
「試合をやればやるほど、身体もでき上がってくるはず。さらにチームに貢献できるように頑張っていきたい」
Kリーグで3年連続ベストイレブンに選ばれた実力は伊達じゃない。昨季は全北現代でACLを制し、アジアの戦いを熟知する。早くも絶大な存在感を見せているクォン・スンテだが、本領を発揮するのはこれからだ。
「まだまだ、自分の中では足りないと思っています。これからが本当に楽しみ。もっともっといける」
蔚山現代戦の完封劇はまだまだ序の口と言わんばかりの、自信に満ち溢れた表情を残して、新守護神はミックスゾーンを後にした。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
「いつも夢生くんを見てプレーしているし、合っている部分もあると思う」と語る優磨である。
夢生の存在は悠真の成長の大きく影響を及ぼしておる。
そう名を挙げられた夢生は、「鈴木じゃなかったら、もっと良かった(笑)」と茶化す。
二人の信頼関係が伝わってきて嬉しい。
今季は、二人のハーモニーが多く奏でられるのではなかろうか。
また、多くのセーブでチームを救ったクォン・スンテは、「まだまだ、自分の中では足りないと思っています。これからが本当に楽しみ。もっともっといける」と言う。
ACL王者の経験は頼もしい。
まずは初戦を勝利で飾った。
アジアの頂点に向けて大きな一歩である。

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鹿島アントラーズ:石井 正忠
ACL初戦、非常に大事な試合と位置付けていた。厳しい戦いになるとわかっていたが、2-0で勝利できて本当に良かった。韓国のチームとの試合ということで、前半はスピードや体のぶつかり合いで、慣れるのに少し時間がかかってしまった。後半はある程度慣れて、自分たちのサッカー、自分たちでボールを保持することができた。最終的に無失点で終われたことも良かった。今日は非常に寒いなか、たくさんのサポーターがスタジアムに来てくれた。その人たちのために選手は90分間ファイトしたし、勝利を届けられて良かった。
Q. 後半、攻撃的な選手を2人入れたが、選手の出来を見て代えたのか、最初から決めていた交代だったのか?
A. 選手の出来を見て決めた。もう少しサイドから攻撃を増やしたかった。自分たちがより多くの時間、相手陣内でボールを保持することを狙った。前の部分でコンビネーションが少し合わなかったので、改善する意味もあり2人を交代した。
Q. スンテ選手が好セーブを見せ、存在感の大きさが感じられた。どう評価しているか?
A. コミュニケーションの部分では、まだ日本語が素早く出てこないところもあり、大変なところもあると思うが、プレーに関してはチームに合流して以来、本当に高い能力を見せてくれている。そのあたりを今日も示してくれた。
Q. 今シーズン2連勝でJリーグ開幕を迎えるが、どんな影響がありそうか?
A. 今日もスターティングメンバーを6人替えた。前半はサッカーの違いでうまく合わないところもあったが、後半は落ち着いてプレーできた。メンバーを替えたなかでも、自分たちのサッカーができ、結果を出せているので、チームの仕上がり状況がいいと感じている。この2勝はJリーグ開幕に向けて、いい影響があると思う。


【鈴木 優磨】
夢生くんが良いパスをくれた。ダイレクトで打つかトラップするか迷ったけど、トラップしてから相手のタイミングをずらして、いいところに決めることができた。いつも夢生くんを見てプレーしているし、合っている部分もあると思う。
【金崎 夢生】
ホームでしっかりと勝てたことは大きい。勝って勢いづけると思う。JリーグとACLで良い位置まで行けるように頑張っていきたい。
【クォン スンテ】
初戦で勝ち点3を取れたことが良かった。初戦は難しいと思っていたけど、無失点で勝つことができて良かったと思う。
【伊東 幸敏】
最後のところでやられなければいいと思っていたし、全員が集中力を切らさずにやれた。良い内容とは言えないかもしれないけど、こういう試合で勝つことがアントラーズらしさでもあると思う。
【中村 充孝】
無失点で勝てたことは今後につながると思う。個人的には久しぶりの試合だったけど、結果を出せなかった。連戦なので、切り替えて頑張ります。
【山本 脩斗】
セカンドボールを拾われて押し込まれる時間もあったけど、しっかりと耐えることができればチャンスが来ることはわかっていた。夢生が良い時間帯に決めてくれた。初戦で失点ゼロに抑えて勝つことができて良かった。
【永木 亮太】
勝ちに行った試合で勝ち点3を取ることができてホッとしている。前半はセカンドボールを拾われてしまって、攻撃でも簡単にボールを失う場面が多かった。少し危ない場面もあったけど、後半は修正できたと思う。
蔚山現代戦

本日行われたAFCチャンピオンズリーグ2017 グループステージ 第1節 蔚山現代戦は2-0で勝利しました。
浦和、鹿島が共に快勝!幸先の良いスタートを切る!【サマリー:ACLグループステージ】

貴重な先制点を獲得した金崎
AFCチャンピオンズリーグが21日に開幕し、グループステージ第1節の試合が行われた。
グループFではアウェイに乗り込んだ浦和がウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)と対戦。前半はスコアレスで折り返したものの、後半に攻撃陣が一気に爆発した。56分に興梠 慎三のゴールで先制すると、その2分後には李 忠成が追加点。さらに68分には槙野 智章、終了間際には新加入のラファエル シルバにもゴールが生まれ、4-0の大勝で初戦を飾った。
グループEの鹿島はホームに蔚山現代を迎えた。前半は相手の堅い守りと鋭いサイド攻撃に苦しんだものの、後半は徐々に流れを取り戻し、64分にCKから金崎 夢生のゴールで先制に成功した。リードを奪って以降は完全にペースを掴み、82分に鈴木 優磨が追加点を奪取。終わってみれば2-0の快勝で、こちらも幸先の良いスタートを切っている。
AFCチャンピオンズリーグ グループステージ MD1
2017年2月21日(火)19:00KO カシマ
[ 石井 正忠監督 ]
まずはこのACLの初戦、非常に大事な試合に位置付けていました。本当に厳しい戦いになるというのは分かっていたんですけど、2-0という形で終われて本当に良かったと思います。
今日の試合、前半はやはり韓国のチームに対して、スピードであったり体のぶつかり合いであったり、そういうところに慣れるのに少し時間がかかったなという思いで見ていました。後半はある程度そういうところに慣れてきて、自分たちのサッカー、自分たちがボールを保持する時間を長くできるサッカーというのを見せられたんじゃないかと思います。最終的に無失点で終われたのも良かったと思っています。非常に今日は寒い中、たくさんのサポーターが見に来てくれましたけれど、その人たちのために選手は90分ファイトしてくれましたし、勝利をささげられて良かったと思っています。
--後半に攻撃的な中盤の選手を代えましたが、それは出来を見てそうしたのか、あらかじめ考えていたのでしょうか?
それは、出来を見ての方ですね。もう少しサイドからの攻撃を増やしたいという意図もありましたし、自分たちがもっともっと多くの時間、相手陣内でボールを保持するために、少し(中村)充孝とレアンドロのところでうまくコンビネーションの部分が前の選手と合っていないところがあったので、そのへんを改善するために2人を投入する形にしました。
--クォン スンテ選手の存在の大きさを感じたのではないでしょうか?
そうですね。コミュニケーションの部分ではまだ日本語が素早く出てこない部分があって、大変な部分もあると思うんですけど、プレーの部分に関しては日本に来てから高いものを見せてくれていると思うので、その辺りは今日も見せてくれたんじゃないかと思っています。
--FUJI XEROX SUPER CUP、AFCチャンピオンズリーグと2試合を勝ってJリーグの開幕を迎えますが、その影響については?
今日もスターティングメンバーを6人、この間のFUJI XEROX SUPER CUPから替える形になりました。前半はやっぱりサッカーの違いでうまく合わない部分もあったんですけど、それでも後半になってからはある程度落ち着いてプレーできたと思うので、こういうメンバーを替えた中でも非常に自分たちのサッカーができているということ、しかも結果が出ているということは、次のJリーグに向けてチームの仕上がり状況が良いと感じましたし、この2勝というのはJリーグにつながると思います。良い影響が出るんじゃないかと思っています。
AFCチャンピオンズリーグ グループステージ MD1
2017年2月21日(火)19:00KO カシマ
[ 金崎 夢生 ]
ホームでしっかり勝てたのが大きい。チーム的にも勢いづくと思うし、勝てて良かった。メンバーを替えてもやることは変わらないので、そういうのもチームとして出せたと思う。勝って勢いづくし、ACLとリーグで良い位置に行けるように頑張ります。口先じゃなくグラウンドで示せるように頑張ります。
得点の場面はあまり考えていないです。良いボールが来たので、頭で合わせただけです。2連勝は思った以上に大きいと思う。どの試合も気が抜けないので頑張ります。
[ 伊東 幸敏 ]
後半30分くらいに相手の足が入った感じです。そんなに時間はかからないと思います。すぐに治したいです。
前半は相手にセカンドボールを拾われたかなと思います。相手が適当に蹴ったボールもつながってしまっていた。相手の力強さについては予想していた通りでした。Jリーグでも韓国人の選手とやる機会はあったので、「特別感」はありませんでした。メンバーを入れ替えたので何が何でも勝ちたかった。(失点)ゼロで抑えられて良かったです。良い試合じゃないけれど、鹿島はこれでいいと思う。最後のところでやられなければと思っていました。センターバックもサイドバックも集中していたと思います。
--相手の運動量が落ちた?
うちは落ちない。大概のチームは途中から落ちてくる。前半を0-0でいければ、後半いけると思っていました。前半のうちに先制できればもちろん良いですけど、最悪前半は0-0でいいと思っていました。
--レアンドロとは?
守備で戻ってきてくれるけど、もうちょいお互いにどんなプレーヤーか知る必要があると思います。
[ 植田 直通 ]
大事な初戦を無失点で抑えられて良かったです。もっと足下に収めてくるのかと思ったけど、裏も狙ってきた。44番(イバン コバチェッチ)は結構サイドに行くこともあって、いろんな形があった。サイドバックに見させたり、声が出ていたのが良かったと思います。(クォン)スンテも徐々に上がってきていると思います。日本語を覚えてくれているし、レベルが上がってきている。レオ(シルバ)は自分たちのところに来る前にボールを取ってくれるし、あそこで組み立てもしてくれるので助かっています。
後半に反転攻勢。均衡を破ったのは頼れるエース、金崎夢生
前半終了間際にカウンターから絶好機を作ったもののシュートを打てないままホイッスルが吹かれると、鹿島の前線の選手たちはがっかりしたように膝に手をついた。蔚山に決定機は許さなかったものの、攻撃の歯車はかみ合わずシュートを打てない。前半は相手のシュート数が9本だったのに対し、鹿島は約半分の5本しかゴールを狙う形を作れなかった。
しかし、頼れるエースFWが均衡を破る。
64分、左CKを得ると、永木 亮太のキックに金崎 夢生がヘディングで合わせて先制点。「良いボールが来たので頭で合わせただけです」と謙遜したが、相手と競り合いながらゴール右隅にコントロールする素晴らしいゴールが決まった。
これで試合が大きく傾く。石井 正忠監督も積極的に選手交代。
「少し(中村)充孝とレアンドロのところで、コンビネーションの部分が前の選手と合っていないところがあったので、そのへんを改善するために2人を投入する形にしました」
サイドからの攻撃を増やし、相手を押し込みながら自分たちでボールを保持するため、中村とレアンドロに代えて土居 聖真と遠藤 康をピッチに送り込む。この交代によりサイドの主導権は鹿島が握るようになる。金 度勲監督も「失点してからは相手の長所であるサイドを突破されて負けてしまったと思います」と、失点後に流れが変わってしまったことを認めていた。
75分には遠藤が右サイドを突破して左ポストをかすめるシュートを放つ。次いで82分、ペナルティエリア右隅で相手を背負った金崎が、相手の頭越しにゴール前にパスを落とすと、脇を走り抜けた鈴木 優磨にピタリ。持ち出した鈴木は、追加点となる逆サイドネットを揺らすシュートを決めた。
FUJI XEROX SUPER CUPから先発を6人入れ替えて臨んだAFCチャンピオンズリーグ(ACL)初戦。前半は「韓国のチームに対してスピードであったり体のぶつかり合いであったり、そういうところに慣れるのに少し時間がかかったな、という思いで見ていました」と石井監督が振り返った通り、試合の流れに乗れず、味方同士のコンビネーションが合わない場面が多かったが、時間の経過とともに息が合うようになり、きっちり2-0で勝利を収めることができた。
特にACLでは韓国勢に苦戦が続いていた鹿島。前回出場した2015年もFCソウルに2連敗を喫しているように、対韓国勢2分4敗と6戦勝利から遠ざかっていた。そうした相手から勝点3を得られたことは大きい。
FUJI XEROX SUPER CUPから中2日という日程的な厳しさもあったため、メンバーを入れ替えながら戦い、勝点3を得られたことについて石井監督は高く評価した。
「メンバーを替えた中でも自分たちのサッカーができているということ、しかも結果が出ているということは、次のJリーグに向けてチームの仕上がり状況が良いと感じましたし、この2勝というのはJリーグにつながると思います」
鹿島がグループステージ初戦を勝利しときは、これまで100%で突破に成功している。さい先のよいスタートが切れた。
[ 文:田中 滋 ]
浦和に続く開幕勝利!!J王者・鹿島も金崎&優磨の2トップ弾でACL白星スタート
17/2/21 20:49

後半19分に先制点を決めたFW金崎夢生
[2.21 ACLグループリーグ第1節 鹿島2-0蔚山現代 カシマ]
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は21日、グループリーグ第1節を行い、昨季のJ1王者で2年ぶり7度目のACL参戦となる鹿島アントラーズはホームで蔚山現代(韓国)と対戦し、2-0で勝利した。後半19分にCKからFW金崎夢生が先制ヘッドを決めると、同37分にもFW鈴木優磨が追加点。この日、敵地でウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)を4-0で下した浦和に続いてJリーグ勢がACL初戦を白星で飾った。
鹿島は18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)から先発6人を変更。DF伊東幸敏、DF山本脩斗の両サイドバック、MFレアンドロ、MF中村充孝の両サイドハーフのほか、MF永木亮太がダブルボランチ、鈴木が2トップの一角で今季公式戦初先発となった。連続先発はGKクォン・スンテ、DF昌子源、DF植田直通、MFレオ・シルバ、金崎の5人。浦和戦に先発したDF西大伍、MF土居聖真、MF遠藤康、MF小笠原満男、FWペドロ・ジュニオールはベンチスタートで、DF三竿雄斗はメンバー外だった。
序盤は蔚山現代にボールを回される時間が目立った鹿島だが、守備陣が落ち着いて対応。前半7分、蔚山現代は左CKのチャンスでMFハン・サンウンが左足で巻いて蹴ると、ボールは直接ゴールマウスを捉えたが、クォン・スンテが弾き返し、ピンチを逃れた。
鹿島は前半13分、レオ・シルバの縦パスをおさめた中村が横に流し、金崎が右足でミドルシュートを狙ったが、クロスバーを越える。その後もなかなか良い形でチャンスをつくれない昨季の2冠王者。蔚山現代は前半33分、ハン・サンウンの右FKにMFチョン・ジェヨンが頭で合わせたが、クォン・スンテがビッグセーブを見せ、ゴールを死守した。
我慢の時間が続く鹿島も前半37分にカウンターから決定機。自陣でレオ・シルバがレアンドロにつなぐと、レアンドロが長い距離をドリブルで駆け上がり、パスを受けた鈴木が左足でシュートまで持ち込んだが、GKのセーブに阻まれた。前半アディショナルタイムにもカウンターから金崎が持ち上がり、ラストパスを受けたレアンドロがPA内に切れ込んだが、持ちすぎてシュートまで打ち切れなかった。
スコアレスで折り返した後半開始直後の1分、蔚山現代はMFハン・スンギュの右足ミドルが右ポストを直撃。ヒヤリとさせられた鹿島は後半10分、永木の右CKに植田が頭で合わせると、相手選手に当たったセカンドボールを伊東が狙うが、ゴール上へ。同15分には金崎が鈴木とのワンツーから左足でシュートを打ったが、これもDFのブロックに阻まれた。
膠着状態が続く中、遠藤、土居の投入準備を進めていた鹿島だが、後半19分、セットプレーを生かして先制に成功した。左CKから永木がゴール前に蹴り込むと、金崎が競り勝ち、ヘディングシュートをゴール右上隅に叩き込んだ。
先制直後の後半20分から中村、レアンドロに代わって土居、遠藤がピッチに入ると、同30分、右サイドのスローインを受けた鈴木が短くつなぎ、PA内右のゴールライン際から遠藤が左足でシュート。角度のない位置から巻いて狙ったが、わずかにゴール左に外れた。
それでも後半37分、右サイドからのスローインを金崎が胸トラップし、ゴールに背を向けた状態で自分の頭上を越す浮き球のパス。これに反応した鈴木が右足でゴール左隅に流し込み、2-0と勝利を決定づけた。金崎&鈴木の2トップがそろい踏み。後半41分から伊東に代えて西を投入し、逃げ切り態勢に入ったJリーグ王者がホームでの初陣を完封勝利で飾り、白星発進した。
(取材・文 西山紘平)
「鈴木じゃなかったらもっと良かった」1G1Aの金崎、“阿吽のアシスト”をはぐらかす
17/2/21 22:06

アシストしたFW鈴木優磨に“蹴り”を入れるFW金崎夢生
[2.21 ACLグループリーグ第1節 鹿島2-0蔚山現代 カシマ]
エースの1ゴール1アシストでJリーグ王者が白星発進した。鹿島アントラーズは後半19分、MF永木亮太の左CKにFW金崎夢生が頭で合わせ、先制点。同37分には右サイドからのスローインを胸トラップした金崎がゴールに背を向けた状態で自分の頭上を越す浮き球のラストパスを通し、FW鈴木優磨の追加点をアシストした。
試合後のヒーローインタビューで自身の活躍を聞かれた金崎は「それよりホームで、ACLでしっかり勝てたのが大きい」と力説。18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)から先発6人を入れ替えた中での公式戦連勝に「メンバーを入れ替えている中での2連勝は、思っている以上に大きい」と胸を張った。
高い打点で相手に競り勝ったヘディングシュートはもちろん、アシストも技ありだった。まるで背中に目があるかのように、自身の背後に走り込む鈴木の動き出しにピンポイントで合わせた。
「(得点者が)鈴木じゃなかったらもっと良かった。違う選手だったら良かった。鈴木だと分かっていたら出してない」。プレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれ、試合後は記者会見にも臨んだ金崎。アシストに関する報道陣の質問には冗談交じりにはぐらかした。
可愛い後輩との“アベック弾”にも「何とも思ってません」と素っ気なかったが、お膳立てを受けた鈴木は「俺は(金崎)夢生くんを見てプレーしているし、分かり合っているところがある。いいパスをくれた」と素直に感謝していた。
富士ゼロックススーパー杯、ACL開幕戦と大事な2連戦を連勝で飾り、中3日の25日にはJ1開幕戦を迎える。連覇を目指すリーグ初戦の相手は今オフに大型補強を敢行したFC東京。金崎は「勝って勢い付いて、JリーグとACLでいい位置までいけるように。口先だけでなく、しっかりグラウンドで示せるように頑張ります」と強い決意を口にした。
(取材・文 西山紘平)
プレシーズンから7戦7発でも物足りない?鹿島FW鈴木優磨「7戦10発なら違うけど…」
17/2/21 22:24

後半37分、FW鈴木優磨が右足で追加点を決める
[2.21 ACLグループリーグ第1節 鹿島2-0蔚山現代 カシマ]
プレシーズンを含めた7戦7発にも満足はしなかった。鹿島アントラーズは1-0の後半37分、FW金崎夢生からの浮き球のパスに走り込んだFW鈴木優磨が右足でゴール左隅に流し込む追加点。18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)の決勝点に続く公式戦2試合連続ゴールとなった。
「最初はダイレクトで打とうか迷ったけど、トラップしてからタイミングをずらして、(シュートが)いいところに行ってくれた」
タイで行われたアジアチャレンジ、DAZNニューイヤー杯宮崎ラウンド、いばらきサッカーフェスティバルと、プレシーズンは5試合に出場して計5得点。公式戦連発を含め、これで今季は7戦7発となったが、「1試合1点の計算なので。7戦10発とかならまた違うけど……」と、表情は浮かなかった。
脳裏をよぎったのは前半37分のシーンか。カウンターからチャンスをつくり、MFレアンドロのパスを受けてフィニッシュまで持ち込んだが、左足のシュートはGKに阻まれた。「あと2点くらい決められた。前半で勝負を決められたと思う」と、前半の逸機を悔やんだ。
「1試合1点ではなく、複数得点を取りたい。複数得点を取れれば(周りの)見方も変わる。そこが攻撃の課題」。そう貪欲に話す鹿島の新9番は公式戦3戦連発がかかる25日のJ1開幕戦・FC東京戦(カシマ)に向け、「FC東京は浦和とも今日の相手とも違う。相当の勢いを持ってくると思う」と、気を引き締めていた。
(取材・文 西山紘平)
「こういう雰囲気は好き」キャプテンマーク巻いた鹿島MF永木、ACL初陣で決勝アシスト
17/2/21 22:44

中盤で体を張るMF永木亮太
[2.21 ACLグループリーグ第1節 鹿島2-0蔚山現代 カシマ]
キャプテンマークを巻いた背番号6の右足が先制点をもたらした。鹿島アントラーズは18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)から先発6人を変更。MF小笠原満男に代わってダブルボランチの一角で先発したMF永木亮太がキャプテンマークも引き継いだ。
セットプレーのキッカーも務めた永木は後半19分、左CKから右足でゴール前に蹴り込み、FW金崎夢生の先制ヘッドをアシスト。「狙うところはチームとして決まっているけど、キーパーを外すようにマイナスに蹴ったら(金崎)夢生がうまく入ってくれた」。昨季から鹿島に加入した永木にとっては初のACL。「また一ついい経験ができたし、勝ちに行って勝てたので満足している」と胸を張った。
「去年、クラブW杯も経験して、特別感はなかったけど、こういう雰囲気は好きなので」。フィジカルを前面に押し出す韓国のチーム相手に中盤で体を張り、球際でも競り負けなかった。「不運もあって、セカンドボールがほとんど相手に転がった」と、苦しい時間帯もあったが、最後のところでしっかり跳ね返し、完封勝利を飾った。
「初戦なので勝ちたかった。ACL優勝を目指すうえで初戦は大事。ホームゲームは今年初めてで、その中で勝ちたかった」。中3日の25日には再びカシマスタジアムでJ1開幕戦・FC東京戦を迎える。ターンオーバーしながらの公式戦連勝。昨季の2冠王者が勢いに乗ってリーグ連覇への戦いをスタートさせる。
(取材・文 西山紘平)
ACL初優勝を狙う鹿島、金崎&鈴木のゴールで蔚山撃破…大事な初戦を制す

鹿島が2発快勝で白星発進を飾った [写真]=Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ第1節が21日に行われ、鹿島アントラーズと蔚山現代(韓国)が対戦した。
昨季のJ1リーグを制し、通算タイトル獲得数を「19」に伸ばした鹿島。だが、ACLでは未だに優勝を経験したことがなく、悲願のアジア制覇に挑む。ホームで迎える大事な初戦には、DF昌子源やMFレオ・シルバ、MF永木亮太、FW金崎夢生、FW鈴木優磨らが先発起用された。

鹿島の先発メンバー [写真]=Getty Images
立ち上がりはゲームが落ち着かない時間が続いたが、10分を過ぎると鹿島がボールを保持してチャンスをうかがう展開となる。13分にはペナルティエリア内左で縦パスを受けた中村充孝の落としから金崎が狙ったが、シュートは枠の上。直後の15分には左CKに山本脩斗が頭で合わせたが、ここはGKに阻まれた。
鹿島が先制のチャンスを逃すと、試合は再び一進一退の攻防となる。33分、蔚山現代は右サイドで得たFKをハン・サンウンがゴール前に蹴り込み、チョン・ジェヨンがヘディングで合わせる。シュートは枠の左下へ飛んだが、GKクォン・スンテが好セーブで凌いだ。このままスコアレスで前半を折り返す。
後半開始早々の46分、蔚山現代はゴールからやや距離のある位置からハン・スンギュが右足を振り抜くと、無回転のボールが枠の右上へ飛んだが、惜しくもポストを直撃した。
試合が動いたのは64分。永木が蹴った左CKに中央の金崎が頭で合わせると、このシュートがゴール右上に吸い込まれ、鹿島が先制に成功した。さらに82分、金崎からのパスでエリア内右に抜け出した鈴木が右足のシュートをゴール左に流し込み、リードを2点に広げた。

鈴木はゼロックス杯に続いて2試合連続ゴールを挙げた [写真]=Getty Images
試合はこのままタイムアップ。鹿島が2-0で蔚山現代を下して大会白星スタートを切った。
次節、鹿島は28日に敵地でムアントン・ユナイテッド(タイ)と、蔚山現代は同日にホームでブリスベン・ロアー(オーストラリア)と対戦する。
【スコア】
鹿島アントラーズ 2-0 蔚山現代
【得点者】
1-0 64分 金崎夢生(鹿島)
2-0 82分 鈴木優磨(鹿島)
1ゴール1アシストでMOMの金崎「口先だけでなくグラウンドで示す」

1ゴール1アシストの活躍を見せた金崎夢生(右)[写真]=Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ第1節が21日に行われ、鹿島アントラーズは2-0で蔚山現代(韓国)を下し、白星スタートを切った。
鹿島は64分にCKからFW金崎夢生が先制ゴールを挙げると、終盤の82分には金崎のパスからFW鈴木優磨が貴重な追加点をマーク。守ってはGKクォン・スンテを中心に相手に反撃を許さず、完封勝利で勝ち点3を獲得した。
1ゴール1アシストの活躍でこの試合のマン・オブ・ザ・マッチに選出された金崎は、試合後のインタビューで次のように語った。
「とにかくホームで、ACLでしっかり勝てたのが大きいです。JリーグとACLでいい位置までいけるように頑張ります。口先だけでなく、しっかりとグラウンドで示せるように頑張ります」
鹿島は25日に2017明治安田生命J1リーグ開幕節でFC東京と対戦。その後、28日にACLグループステージ第2節でムアントン・ユナイテッド(タイ)と対戦する。
【ACL】金崎&鈴木が爆発! 鹿島が2年連続のCWC出場へ好スタート!
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年02月21日
金崎が1得点・1アシストの活躍。

1得点・1アシストの活躍で勝利に貢献した金崎。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
[ACL1節]鹿島 2-0 蔚山/2月21日/カシマ
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の1節・鹿島アントラーズ対蔚山現代が2月21日、県立カシマサッカースタジアムで行なわれ、2対0で鹿島がグループリーグ初戦を白星で飾った。
鹿島は2トップに金崎夢生と鈴木優磨を起用。その2トップが結果を残した。0対0で迎えた64分、まずは永木亮太の蹴ったCKを金崎が打点の高いヘッドで押し込み、鹿島が先制する。
さらに終盤の82分には、金崎のラストパスを受けた鈴木が右足で追加点を叩き込む。
守っても最後まで蔚山にゴールを許さず、鹿島が無失点勝利。2年連続のクラブ・ワールドカップ出場へ、2-0の快勝で幸先のいいスタートを切った。
【鹿島】絶妙アシストの金崎。笑顔で「鈴木じゃなかったら、もっと良かった」
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年02月21日
2点目のアシストは狙い通り? との質問に対して…。

いばらきフェスティバルの水戸戦に続き、金崎は鈴木に今季二度目のお膳立て。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
[ACL1節]鹿島 2-0 蔚山/2月21日/カシマ
アジアの頂点を目指す戦いは、ふたりの役者が揃い踏みで幸先の良い船出となった。
ACLグループリーグの初戦、蔚山現代戦で鹿島アントラーズは2-0と快勝。その勝利の立役者となったのが、2トップのふたり。金崎夢生と鈴木優磨だ。64分に金崎が先制点を挙げれば、82分にはその金崎からの絶妙なループパスを受けた鈴木が追加点。文字通り、点取り屋のふたりがゴールで結果を残した。
試合後、1得点・1アシストをマークした金崎が報道陣の質問に応える。
――2点目のアシストは狙い通り?
鈴木じゃなかったら、もっと良かった(笑)。違う選手だったらもっと嬉しかったね。
――あの場面で鈴木君は見えていた?
鈴木じゃないと思っていました(笑)。
金崎から鈴木へのアシストは、いばらきフェスティバルの水戸戦に続き、今季公式戦で早くも二度目だが、息の合ったコンビネーションは昨季終盤からたびたび見せてきている。急速に台頭してきた後輩の鈴木に関する、こうした物言いも、金崎なりの愛情表現と言えるだろう。
――やはり鈴木君の活躍は刺激になる?
なんとも思ってません(笑)。
今季、ふたりのホットラインが何度見られるのか。金崎の口から鈴木をイジる言葉が飛び出せば飛び出すほど、鹿島の調子は上がっていくに違いない。
【鹿島】先発起用に一発回答! これで7戦7発の鈴木は「複数得点したい」と貪欲にゴールを求める
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年02月21日
「守備のところでしっかりやれれば、自分は出られると思っている」

ゴール後は、両手を両耳にかざしてサポーターの声援を浴びるゴールパフォーマンスを披露。これで7戦7発。点取り屋として貫禄が出てきた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
ノッている男が、またもや結果を出した。
先日のゼロックスやプレシーズンマッチを含め、ここまで6戦6発。途中出場が多く、切り札として活躍を見せてきた鈴木優磨だが、この日は満を持してスタメン出場を勝ち取る。
そして1-0で迎えた82分、勝負を決定づけるゴールをその右足で流し込んだ。
金崎夢生からの背中越しのパスを、エリア内で受ける。「ダイレクトか、トラップか迷ったけど、トラップしてからタイミングを外して」放ったシュートは、逆サイドのネットを見事に揺らしてみせた。
前半にもカウンターから決定機を迎えていた。GKに止められたとはいえ、鮮やかなフェイントでDFをかわし、左足で放ったシュートは悪くなかったが、「(狙いどおりに)打てていないから、入らなかった」。しかし、後半のビッグチャンスは確実にモノにして、周囲の期待に応えてみせた。
これで7戦7発。決定力の高さは群を抜いているが、本人に慢心は一切ない。どこまでも貪欲にゴールを求めている。
「今は、1試合で1得点という計算なんで。これが7戦10発とかなら、また違うと思うけど。1試合・1ゴールじゃなくて、複数得点したい。それができれば、(周りの)見方も変わってくると思う。そこが攻撃の部分での課題」
一方、守備の課題は「切り替えの部分」と本人は以前、話していたが、試合を重ねるごとに、意識は高まっているようだ。
「石井監督は、攻撃の部分はある程度、自由にやらせてくれるので。守備のところでしっかりやれれば、自分は出られると思っている。そこは今日も意識していた」
攻守両面で存在感を増しつつある背番号9は、今週末のリーグ開幕戦でも暴れまくってくれそうだ。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
【鹿島】ビッグセーブ連発の新GKクォン・スンテ「これからが本当に楽しみ」とさらなる活躍に自信
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年02月22日
驚異的な反射神経で二度のピンチを救う。

絶大な存在感でゴールを死守したクォン・スンテ。試合を重ねるごとにパフォーマンスは向上しているが、本人は「もっともっといける」と語る。本領発揮はこれからのようだ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

試合を通じて安定したキャッチングを披露。二度のビッグセーブでピンチを切り抜けるなど、1得点・1アシストでMOMの金崎に負けず劣らずの活躍ぶりだった。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
ホームで迎えた蔚山現代とのACL初戦で、リーグ王者の鹿島はエースの金崎夢生、新背番号9の鈴木優磨のゴールで2-0の勝利を掴み取った。
攻撃陣の活躍が際立つゲームではあったが、”ゼロ”で抑えた守備陣、とりわけGKクォン・スンテのハイパフォーマンスがなければ、盤石の完封勝利もなかっただろう。
少なくとも、二度の決定的なピンチを見事なセービングで防ぎ切ってみせた。
一度目は、33分の場面。FKをゴール前に放り込まれ、チョン・ジェヨンに決定的なヘディングシュートを打たれるも、身体を倒しながらストップ。キャッチはできなかったが、弾いたボールはポストに当たって転がり、味方がクリアした。
驚異的な反射神経で事なきを得たが、本人は課題を口にする。
「自分としては、惜しかった、というところですね。カシマスタジアムでのゲームは今回が初めてで、ピッチ状態もそこまで把握できていなかった。ポストに当たってくれましたけど、弾くところでミスがありました。もっとしっかりと弾いて、セカンドボールを詰められないような止め方をしなければ」
二度目は、65分の場面。金崎のゴールで先制した直後、全北現代時代のチームメイトだった相手の10番、イ・ジョンホにエリア内で強烈なシュートを浴びたが、これも確実に両手で止めてみせた。
決められていてもおかしくないシーンだった。しかし、気迫でゴールを死守する。
「相手との駆け引きもあったなかで、なにがあっても、どんなボールでも止めなければいけないという気持ちでした」
その他でも、ハイボールの処理はほぼパーフェクトで、最後方からチームに安心感を与え続けていた。
「試合をやればやるほど、身体もでき上がってくるはず。さらにチームに貢献できるように頑張っていきたい」
Kリーグで3年連続ベストイレブンに選ばれた実力は伊達じゃない。昨季は全北現代でACLを制し、アジアの戦いを熟知する。早くも絶大な存在感を見せているクォン・スンテだが、本領を発揮するのはこれからだ。
「まだまだ、自分の中では足りないと思っています。これからが本当に楽しみ。もっともっといける」
蔚山現代戦の完封劇はまだまだ序の口と言わんばかりの、自信に満ち溢れた表情を残して、新守護神はミックスゾーンを後にした。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
「いつも夢生くんを見てプレーしているし、合っている部分もあると思う」と語る優磨である。
夢生の存在は悠真の成長の大きく影響を及ぼしておる。
そう名を挙げられた夢生は、「鈴木じゃなかったら、もっと良かった(笑)」と茶化す。
二人の信頼関係が伝わってきて嬉しい。
今季は、二人のハーモニーが多く奏でられるのではなかろうか。
また、多くのセーブでチームを救ったクォン・スンテは、「まだまだ、自分の中では足りないと思っています。これからが本当に楽しみ。もっともっといける」と言う。
ACL王者の経験は頼もしい。
まずは初戦を勝利で飾った。
アジアの頂点に向けて大きな一歩である。

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優磨、自分が点を取って勝つ
鹿島鈴木ACL1号はオレッ!絶好調男は先発濃厚
[2017年2月21日7時30分 紙面から]

気迫のこもった表情で練習を行う鹿島FW鈴木(撮影・鎌田直秀)

鹿島の予想スタメン
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に2年ぶり6度目出場の鹿島アントラーズは、今日21日の1次リーグ初戦で蔚山(韓国)と本拠カシマスタジアムで対戦する。今季初の公式戦となった18日の富士ゼロックス・スーパー杯浦和レッズ戦で決勝ゴールを決めたFW鈴木優磨(20)は先発出場が濃厚。「スーパーサブ」脱却へ、先制ゴールを挙げての白星発進を誓った。20日は、茨城・鹿嶋市内で約1時間半の前日練習を行った。
ACL1号は俺が取る。鈴木は冒頭15分のみ公開された練習から、気迫のこもった表情を見せた。セットプレーの連係確認では主力組に入ったもよう。先発定着を今季目標に掲げているだけに「監督に先発で考えてもらえるように結果を残したい。FWとして自分が点を取ってチームの勝利を導きたい。先制点が大事だと思う」。練習試合を含めて今季出場7戦8発と絶好調だが「スーパーサブ」に納得はしていない。
高卒新人だった15年のACLは、1度もメンバー入りできずに、1次リーグ敗退の悔しさを味わった。「高ぶっています」と、自身初舞台を心待ちにする。すでに、チームで蔚山の情報は映像で確認。昨季は全北(韓国)でACLを制覇しKリーグで対戦経験のあるGKクォン・スンテからは、選手それぞれの特徴も伝授されている。「韓国人は球際が強いので、気持ちが大事」と意気込む一方で、「相手のガツガツ来るタイミングを外せれば、崩せる」と、得点イメージも頭に描いている。
昨年のクラブW杯で注目を浴びたロナルドをまねたゴールパフォーマンスも、本拠で初披露できる好機になる。【鎌田直秀】
◆今季のACL 1次リーグは出場32チームを8組に分け、ホームアンドアウェー方式で各組総当たりのリーグ戦を行う。A~D組が西地区、E~H組が東地区のクラブで構成。各組上位2チーム(計16チーム)がホームアンドアウェー方式で行われる決勝トーナメントに進出。1回戦から準決勝までは東西の地区クラブ同士が対戦。決勝は11月18、25日。優勝すればアラブ首長国連邦(UAE)で12月6日に開幕するクラブW杯の出場権を獲得する。
鹿島、蔚山迎え撃つ!鈴木優が“虎狩り”に自信「高ぶる」/ACL

前日会見に臨んだ鹿島の石井監督(左)と植田は、初戦必勝を誓った (撮影・一色伸裕)
アジアクラブの頂点を争うアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は21日、1次リーグ初戦が行われる。9年ぶりの優勝を目指す日本勢は昨季J1王者の鹿島と浦和、川崎、G大阪が出場する。1次リーグE組の鹿島は20日、初戦の蔚山(韓国)戦に向け鹿嶋市内で最終調整。FW鈴木優磨(20)は“虎狩り”に自信をのぞかせた。同F組の浦和も敵地でのウェスタンシドニー(豪州)戦に向け、試合会場で汗を流した。
鹿島の“金狼”FW鈴木が、アジアの虎(蔚山の象徴)に襲いかかる。
「気持ちは高ぶっている。自分が点を取って勝つ」。突風吹き荒れる鹿嶋の地で新9番が、堂々の得点宣言だ。
このオフ、神戸からブラジル人FWペドロジュニオールが加入。激化する定位置争いの中で、テストマッチでは不慣れな中盤のサイドや控えに回ることが多くなっていた。しかし、ここで結果を出すのが大物の証し。途中出場が増えてもプレシーズンマッチなど直近の試合では6戦6発の活躍。大黒柱FW金崎も「今年は鈴木の年だよ」と舌を巻く存在感だ。
冒頭15分以外非公開となった前日練習。関係者によると、鈴木は主力組で金崎と2トップを組み汗を流した。このコンビでの先発は、昨年11月12日の天皇杯4回戦(対神戸◯2-1)以来。アベック弾に至っては、同6月11日の第1ステージ浦和戦(◯2-0)までさかのぼり、鈴木は「(2人で得点を)決めたいですね」と先輩の奮起も促した。
「先制点が重要。韓国チームとの試合は荒れるから、先制して気持ちに余裕を持ってやりたい」。自身初となるアジアの舞台で、若きストライカーがゴールに向かう。 (一色伸裕)
データBOX
鹿島のACLでの韓国勢との対戦は、2010年の浦項戦から2分け4敗。
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)
アジア各国から32クラブが参加し、アジア王者を決定する大会。1次リーグは8組に分かれて行われ、各組上位2チームが決勝トーナメント(T)に進む。決勝Tは全戦ホームアンドアウェー方式で、決勝は11月18、25日。優勝チームは賞金300万ドル(約3億3900万円)とクラブW杯出場権を得る。昨季優勝は全北(韓国)。日本勢では2007年に浦和、08年にG大阪が優勝している。
鹿島 FW鈴木“一発回答”宣言 定位置確保弾だ

蔚山戦に向け最終調整するFW鈴木
Photo By スポニチ
21日に行われる鹿島のACL1次リーグ初戦・ホーム蔚山(韓国)戦で、FW鈴木が先発する可能性が高まった。
今季これまで練習試合を含めて6戦6発と絶好調。それでも選手層の厚い前線の選手の中で、先発の座は奪い切れていない。20日の非公開練習後に「スタメンで出たら、またスタメンで考えてもらえるような結果を残す」と石井監督への“一発回答”を宣言した。
ハートは熱く、頭は冷静に戦う。球際の激しい韓国のクラブが相手だけに「結構、荒れた試合になるイメージ。ケガをしないためにはパスを離すタイミングも大事。いかに早く先制点を取って気持ちに余裕ができるか」と分析。定位置確保へ結果にこだわる。
[ 2017年2月21日 05:30 ]
【鹿島】“6戦6発男”鈴木優磨でアジア制す
2017年2月21日6時0分 スポーツ報知

ACL蔚山現代戦に向け、会見に臨む鹿島の石井監督(左)と植田
◆アジア・チャンピオンズリーグ 第1節 ▽1次リーグE組 鹿島―蔚山現代(21日・カシマスタジアム)
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の1次リーグが21日、各地で開幕する。鹿島は20日、蔚山現代(韓国)戦に備え、茨城・鹿嶋市内で冒頭15分公開の非公開練習を行った。ここまで6戦6得点のFW鈴木優磨(20)が2トップの一角で大会初先発することが有力。さらにゼロックス・スーパー杯浦和戦(18日・日産ス)から6人の先発メンバーを入れ替えるなど、総力戦で初のアジア制覇を実現させる。浦和はアウェーでWシドニー(オーストラリア)と対戦する。
アジア初制覇への第一歩を気持ちの強いFW鈴木に託す。初戦の蔚山現代戦で、石井正忠監督(50)は中2日の体調面を考慮し、18日のゼロックス杯から先発6人を入れ替える見込み。ACL初出場でFW金崎と2トップを組む鈴木は「先制点が非常に大事になる。出たら自分が点を取って勝ちたい。気持ち? 高ぶっていますよ」と意気込んだ。
鹿島にとって重い初戦になる。前身のアジアクラブ選手権を含めACLに過去9回出場し、最高は08年のベスト8。国内ではJリーグ8度、ナビスコ杯6度、天皇杯5度優勝し、主要3大会でJ最多優勝を誇るが、ACLは一度もタイトルを手にしたことがない。MF小笠原は「戦えない選手が1人でもいると勝てない」と分析するが、鈴木も「気持ちの部分が大事」と覚悟してピッチに向かう。
昨季王者の全北現代(韓国)から移籍加入のGKクォン・スンテは惜しみなく蔚山情報をチームに伝えたという。「先制したら守備を堅くしてくる。まずは先制を許さないこと」と注意を呼びかけ、さらにACLで結果を残す韓国勢との違いも指摘。「韓国はプレーが汚いと言われているかもしれないけど、何が何でも勝つという気持ち。文化の違いもある」とメンタル面の差を強調した。
鈴木のほかにMF永木、DF伊東らが初めてACLのピッチに立つことになる。ただ、昨年準優勝したクラブW杯で「知らない相手に対しての試合運び、やり方を経験できた。自信を持ってやれるし、W杯の経験を生かさないといけない」とDF山本。前回出場した15年大会は1次リーグ敗退したこともあり、石井監督は「今年はこのタイトルを取るという意気込み」と言い切った。10回目のアジア挑戦。苦い経験から学んだことを、初戦からぶつけていく。(内田 知宏)
先発起用が予想される鈴木優磨である。
今季、PSMから6試合6ゴールとノリにノっている旬の男が、この大事なACL初戦でも結果を出す。
「気持ちは高ぶっている。自分が点を取って勝つ」と言い切る姿が頼もしい。
2017年初のカシマスタジアムにて、例のゴールパフォーマンスを披露することが出来るであろうか。
活躍を期待しておる。

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[2017年2月21日7時30分 紙面から]

気迫のこもった表情で練習を行う鹿島FW鈴木(撮影・鎌田直秀)

鹿島の予想スタメン
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に2年ぶり6度目出場の鹿島アントラーズは、今日21日の1次リーグ初戦で蔚山(韓国)と本拠カシマスタジアムで対戦する。今季初の公式戦となった18日の富士ゼロックス・スーパー杯浦和レッズ戦で決勝ゴールを決めたFW鈴木優磨(20)は先発出場が濃厚。「スーパーサブ」脱却へ、先制ゴールを挙げての白星発進を誓った。20日は、茨城・鹿嶋市内で約1時間半の前日練習を行った。
ACL1号は俺が取る。鈴木は冒頭15分のみ公開された練習から、気迫のこもった表情を見せた。セットプレーの連係確認では主力組に入ったもよう。先発定着を今季目標に掲げているだけに「監督に先発で考えてもらえるように結果を残したい。FWとして自分が点を取ってチームの勝利を導きたい。先制点が大事だと思う」。練習試合を含めて今季出場7戦8発と絶好調だが「スーパーサブ」に納得はしていない。
高卒新人だった15年のACLは、1度もメンバー入りできずに、1次リーグ敗退の悔しさを味わった。「高ぶっています」と、自身初舞台を心待ちにする。すでに、チームで蔚山の情報は映像で確認。昨季は全北(韓国)でACLを制覇しKリーグで対戦経験のあるGKクォン・スンテからは、選手それぞれの特徴も伝授されている。「韓国人は球際が強いので、気持ちが大事」と意気込む一方で、「相手のガツガツ来るタイミングを外せれば、崩せる」と、得点イメージも頭に描いている。
昨年のクラブW杯で注目を浴びたロナルドをまねたゴールパフォーマンスも、本拠で初披露できる好機になる。【鎌田直秀】
◆今季のACL 1次リーグは出場32チームを8組に分け、ホームアンドアウェー方式で各組総当たりのリーグ戦を行う。A~D組が西地区、E~H組が東地区のクラブで構成。各組上位2チーム(計16チーム)がホームアンドアウェー方式で行われる決勝トーナメントに進出。1回戦から準決勝までは東西の地区クラブ同士が対戦。決勝は11月18、25日。優勝すればアラブ首長国連邦(UAE)で12月6日に開幕するクラブW杯の出場権を獲得する。
鹿島、蔚山迎え撃つ!鈴木優が“虎狩り”に自信「高ぶる」/ACL

前日会見に臨んだ鹿島の石井監督(左)と植田は、初戦必勝を誓った (撮影・一色伸裕)
アジアクラブの頂点を争うアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は21日、1次リーグ初戦が行われる。9年ぶりの優勝を目指す日本勢は昨季J1王者の鹿島と浦和、川崎、G大阪が出場する。1次リーグE組の鹿島は20日、初戦の蔚山(韓国)戦に向け鹿嶋市内で最終調整。FW鈴木優磨(20)は“虎狩り”に自信をのぞかせた。同F組の浦和も敵地でのウェスタンシドニー(豪州)戦に向け、試合会場で汗を流した。
鹿島の“金狼”FW鈴木が、アジアの虎(蔚山の象徴)に襲いかかる。
「気持ちは高ぶっている。自分が点を取って勝つ」。突風吹き荒れる鹿嶋の地で新9番が、堂々の得点宣言だ。
このオフ、神戸からブラジル人FWペドロジュニオールが加入。激化する定位置争いの中で、テストマッチでは不慣れな中盤のサイドや控えに回ることが多くなっていた。しかし、ここで結果を出すのが大物の証し。途中出場が増えてもプレシーズンマッチなど直近の試合では6戦6発の活躍。大黒柱FW金崎も「今年は鈴木の年だよ」と舌を巻く存在感だ。
冒頭15分以外非公開となった前日練習。関係者によると、鈴木は主力組で金崎と2トップを組み汗を流した。このコンビでの先発は、昨年11月12日の天皇杯4回戦(対神戸◯2-1)以来。アベック弾に至っては、同6月11日の第1ステージ浦和戦(◯2-0)までさかのぼり、鈴木は「(2人で得点を)決めたいですね」と先輩の奮起も促した。
「先制点が重要。韓国チームとの試合は荒れるから、先制して気持ちに余裕を持ってやりたい」。自身初となるアジアの舞台で、若きストライカーがゴールに向かう。 (一色伸裕)
データBOX
鹿島のACLでの韓国勢との対戦は、2010年の浦項戦から2分け4敗。
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)
アジア各国から32クラブが参加し、アジア王者を決定する大会。1次リーグは8組に分かれて行われ、各組上位2チームが決勝トーナメント(T)に進む。決勝Tは全戦ホームアンドアウェー方式で、決勝は11月18、25日。優勝チームは賞金300万ドル(約3億3900万円)とクラブW杯出場権を得る。昨季優勝は全北(韓国)。日本勢では2007年に浦和、08年にG大阪が優勝している。
鹿島 FW鈴木“一発回答”宣言 定位置確保弾だ

蔚山戦に向け最終調整するFW鈴木
Photo By スポニチ
21日に行われる鹿島のACL1次リーグ初戦・ホーム蔚山(韓国)戦で、FW鈴木が先発する可能性が高まった。
今季これまで練習試合を含めて6戦6発と絶好調。それでも選手層の厚い前線の選手の中で、先発の座は奪い切れていない。20日の非公開練習後に「スタメンで出たら、またスタメンで考えてもらえるような結果を残す」と石井監督への“一発回答”を宣言した。
ハートは熱く、頭は冷静に戦う。球際の激しい韓国のクラブが相手だけに「結構、荒れた試合になるイメージ。ケガをしないためにはパスを離すタイミングも大事。いかに早く先制点を取って気持ちに余裕ができるか」と分析。定位置確保へ結果にこだわる。
[ 2017年2月21日 05:30 ]
【鹿島】“6戦6発男”鈴木優磨でアジア制す
2017年2月21日6時0分 スポーツ報知

ACL蔚山現代戦に向け、会見に臨む鹿島の石井監督(左)と植田
◆アジア・チャンピオンズリーグ 第1節 ▽1次リーグE組 鹿島―蔚山現代(21日・カシマスタジアム)
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の1次リーグが21日、各地で開幕する。鹿島は20日、蔚山現代(韓国)戦に備え、茨城・鹿嶋市内で冒頭15分公開の非公開練習を行った。ここまで6戦6得点のFW鈴木優磨(20)が2トップの一角で大会初先発することが有力。さらにゼロックス・スーパー杯浦和戦(18日・日産ス)から6人の先発メンバーを入れ替えるなど、総力戦で初のアジア制覇を実現させる。浦和はアウェーでWシドニー(オーストラリア)と対戦する。
アジア初制覇への第一歩を気持ちの強いFW鈴木に託す。初戦の蔚山現代戦で、石井正忠監督(50)は中2日の体調面を考慮し、18日のゼロックス杯から先発6人を入れ替える見込み。ACL初出場でFW金崎と2トップを組む鈴木は「先制点が非常に大事になる。出たら自分が点を取って勝ちたい。気持ち? 高ぶっていますよ」と意気込んだ。
鹿島にとって重い初戦になる。前身のアジアクラブ選手権を含めACLに過去9回出場し、最高は08年のベスト8。国内ではJリーグ8度、ナビスコ杯6度、天皇杯5度優勝し、主要3大会でJ最多優勝を誇るが、ACLは一度もタイトルを手にしたことがない。MF小笠原は「戦えない選手が1人でもいると勝てない」と分析するが、鈴木も「気持ちの部分が大事」と覚悟してピッチに向かう。
昨季王者の全北現代(韓国)から移籍加入のGKクォン・スンテは惜しみなく蔚山情報をチームに伝えたという。「先制したら守備を堅くしてくる。まずは先制を許さないこと」と注意を呼びかけ、さらにACLで結果を残す韓国勢との違いも指摘。「韓国はプレーが汚いと言われているかもしれないけど、何が何でも勝つという気持ち。文化の違いもある」とメンタル面の差を強調した。
鈴木のほかにMF永木、DF伊東らが初めてACLのピッチに立つことになる。ただ、昨年準優勝したクラブW杯で「知らない相手に対しての試合運び、やり方を経験できた。自信を持ってやれるし、W杯の経験を生かさないといけない」とDF山本。前回出場した15年大会は1次リーグ敗退したこともあり、石井監督は「今年はこのタイトルを取るという意気込み」と言い切った。10回目のアジア挑戦。苦い経験から学んだことを、初戦からぶつけていく。(内田 知宏)
先発起用が予想される鈴木優磨である。
今季、PSMから6試合6ゴールとノリにノっている旬の男が、この大事なACL初戦でも結果を出す。
「気持ちは高ぶっている。自分が点を取って勝つ」と言い切る姿が頼もしい。
2017年初のカシマスタジアムにて、例のゴールパフォーマンスを披露することが出来るであろうか。
活躍を期待しておる。

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クォン・スンテ、自分が戦ったときはほとんど負け知らず
鹿島・権純泰、蔚山の情報任せろ「ほとんど負け知らず」/ACL
アジアクラブの頂点を争うアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は21日、1次リーグ初戦が行われる。鹿島のGK権純泰が必勝を期した。21日の相手は母国韓国の蔚山。このオフ、昨季のアジア王者・全北から加入した権純泰は「自分が戦ったときはほとんど負け知らず。昨年も3戦2勝1分けだった」と蔚山との相性のよさをアピールした。蔚山の特徴などの情報は細かくスタッフに報告。石井監督は「権純泰に多くのことを聞いた。それを生かしたい」と話した。
蔚山との対戦に対して「ほとんど負け知らず」とコメントしたクォン・スンテである。
これは頼もしい。
未知の相手と戦うことの多いACLであるが、その初戦の相手をよく知る選手が見方におるというのは大いなるアドバンテージである。
石井監督も「クォン・スンテに多くのことを聞いた。それを生かしたい」と言う。
情報戦は一歩優位というところか。
また、この戦いに勝利し、スンテの名を韓国に届けたいところ。
楽しみな一戦である。

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アジアクラブの頂点を争うアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は21日、1次リーグ初戦が行われる。鹿島のGK権純泰が必勝を期した。21日の相手は母国韓国の蔚山。このオフ、昨季のアジア王者・全北から加入した権純泰は「自分が戦ったときはほとんど負け知らず。昨年も3戦2勝1分けだった」と蔚山との相性のよさをアピールした。蔚山の特徴などの情報は細かくスタッフに報告。石井監督は「権純泰に多くのことを聞いた。それを生かしたい」と話した。
蔚山との対戦に対して「ほとんど負け知らず」とコメントしたクォン・スンテである。
これは頼もしい。
未知の相手と戦うことの多いACLであるが、その初戦の相手をよく知る選手が見方におるというのは大いなるアドバンテージである。
石井監督も「クォン・スンテに多くのことを聞いた。それを生かしたい」と言う。
情報戦は一歩優位というところか。
また、この戦いに勝利し、スンテの名を韓国に届けたいところ。
楽しみな一戦である。

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泥臭い存在になる覚悟を貫く昌子が、難攻不落の城壁の門番になる
【THE REAL】2017シーズンへの覚悟・その1…鹿島アントラーズ・昌子源が受け取ったメッセージ

■メンバー構成に見るクラブからのメッセージ
クラブからのメッセージを感じずにはいられなかった。オフの補強もひと段落して、新たなシーズンに臨むチームメイトたちの顔ぶれを見たとき、鹿島アントラーズのDF昌子源は武者震いを覚えている。
「センターバックで(24歳の)僕が最年長ですからね。試合数も一番多いし、年齢も一番上やし、と考えると自然と責任感というものが出てきますよね」
鳥取県の私立米子北高校から2011シーズンに加入。4年目の2014シーズンからセンターバックに君臨し、翌2015シーズンからは歴代のディフェンスリーダーが背負ってきた「3番」を託された。
常勝軍団の最終ラインを支える覚悟と責任感を抱きながら、もちろんこれまでもプレーしてきた。2シーズン連続の無冠に終わった2014シーズンには、こんな言葉を残してもいる。
「強い鹿島じゃなくなってしまったのは、言うたら僕たちの責任だと思っている」
最終ラインを10年間も支えた岩政大樹(現東京ユナイテッドFC)は、2013シーズンのオフに退団した。黄金世代の一翼を担った中田浩二氏も、35歳だった2014シーズン限りで現役に別れを告げた。
昨シーズンを振り返れば、ファーストステージ終了後に33歳だった青木剛がサガン鳥栖へ完全移籍。韓国代表としてワールドカップ・ブラジル大会に出場した、27歳のファン・ソッコもオフに退団した。

最終ラインを支える責任感は年々増す
(c) Getty Images
一方でアントラーズはこのオフ、近年にない積極的な補強を行った。たとえば不動のキャプテン、37歳の小笠原満男とポジションが重なるボランチにレオ・シルバ(アルビレックス新潟)が加わった。
小笠原と同期のプロ20年目、曽ヶ端準が獅子奮迅の活躍を演じてきたGKには、韓国代表の守護神クォン・スンテ(全北現代)を獲得。最前線ではペドロ・ジュニオール(ヴィッセル神戸)が早くも存在感を放つ。
サイドハーフにブラジル代表歴をもつレアンドロが、左サイドバックには左利きの三竿雄斗(湘南ベルマーレ)が加わったが、センターバックだけは補強の対象ポジションとはならなかった。
■25歳になるシーズンで託された伝統のバトン
24歳の昌子とコンビを組むのは、リオデジャネイロ五輪代表にも選出された5年目の22歳・植田直通。21歳のブエノ、19歳の町田浩樹、ボランチながらセンターバックもできる20歳の三竿健斗が控える。
昌子自身は「僕らのところだけ(層が)薄くなったからね」と、思わず苦笑いを浮かべた。それでも、センターバック陣の顔ぶれが何を意味しているのかを、誰よりも重く受け止めているのもまた昌子となる。
「ブエノもマチ(町田)もいいものをもっているし、実際、身長は僕が一番低い。普通に考えたら僕の背中が一番狭いということになるし、正直言えば安心はしていない。練習から緊張感をもって臨んでいるけど、そのなかでも自分が引っ張らなあかんと思っている」
アントラーズは高卒の有望株を何年間かレジェンドたちとプレーさせて、次代の主軸へと成長させてきた。そのなかで同期入団のMF柴崎岳が、7年目のシーズンを前にスペイン2部のテネリフェへ完全移籍した。
これまでを振り返れば、DF内田篤人(シャルケ)、FW大迫勇也(ケルン)、そして柴崎がアントラーズでキャリアを重ねながら、クラブ側がバトンを託す前にヨーロッパへ新天地を求めていった。
昌子自身もごく近い将来に、ヨーロッパでプレーするかもしれない。それでも特に昨シーズンのパフォーマンスとピッチの内外における言動が、次代のリーダーを任せるのにふさわしいと判断されたのだろう。

まずはチームのために…と思えるようになった
(c) Getty Images
実際、秋田豊や岩政が背負った「3番」を託されてから、昌子は「もう若手じゃない」という言葉を幾度となく口にしてきた。天皇杯決勝を制した元日には、成長という言葉に対して持論も展開している。
「目の前の試合で自分が一番いいプレーをしようとは思わず、チームが勝つために何をしなければいけないのかを考え抜いた結果が、自分のいいプレーにつながっている。まずチームのために、と思えるようになったことはすごくいいことなんじゃないかと思う」
■自信を打ち砕かれては立ちあがっていった日々
昨シーズンまでの6年間で、J1で通算107試合に出場してきた。もっとも、最初の3年間はわずか13試合しかピッチに立っていない。昌子自身も「あのころはヒヨッ子だったからね」と笑い飛ばす。
「(岩政)大樹さんや(中田)浩二さんに、何回同じことを言われたか。何回同じミスをするねん、何でそこでそんな(余計な)足が出るねんと。僕としては『いやぁ』と言うしかなかったですよね」
夢と希望を抱いて加入した2011シーズン。現役時代はアントラーズのセンターバックとしてプレーし、前年に引退していた大岩剛コーチにいきなり厳しい言葉を投げかけられた。
「高校生のときにできていたことは、プロの世界では通用しないぞ」
高校に入ってフォワードからセンターバックに転向した。キャリアは浅かったが、高校3年の春にはU‐19日本代表候補に名前を連ねるまで成長した。大岩コーチの言葉を、そのまま受け止めることはなかった。
「やっぱり自信はあったわけですよ。高校のときにけっこう相手を抑えられていたから。それをそのままプロで出したら、まったく歯が立たんかったよね」
自信を打ち砕かれるたびに、絶対に上手くなってやる、と念じながら立ちあがってきた。気がつけば、プロになった直後は出せなかった声をチームの誰よりも、ときには枯れ果てるまでしぼり出せるようになった。
「味方に対して何も言えなければ自分が損をする世界なので、そこはまったく気にしなくなりましたね。お客さんがたくさん入って声が届かないときは、それこそ身ぶり手ぶりで。試合中に味方の集中力が切れかかっていたら、その人のスイッチを入れてあげないといけないので」
秋田も岩政を含めて、アントラーズの「3番」を背負ったレジェンドは常に味方を鼓舞する声の持ち主だった。嫌われることも厭わなくなった昌子は、背番号にふさわしいメンタルをすでに宿している。
■センターバックとして何よりも求めるものとは
シーズンの幕開けを告げる、毎年恒例のフジゼロックス・スーパーカップ。今年も18日に日産スタジアムで開催され、二冠王者・アントラーズが昨シーズンの年間勝ち点1位・浦和レッズを3‐2で振り切った。
途中出場のFW鈴木優磨が後半38分に決勝点を決めた直後。昌子は喜ぶどころか、植田、右サイドバックの西大伍、左の山本脩斗、ボランチの小笠原らを集めて、ピッチ上で即席の話し合いの場をもっている。
「(興梠)慎三さんがシャドーの位置に入ってからいろいろな動きをされていたので、そこ(のマーク)を徹底しました。同点の場面は明らかに僕とナオ(植田)のところでやられたので、次はああいうことがないように、それこそナオが嫌に思うくらいに話し合いました」
チーム創設時から4バックを組むアントラーズで、昌子はセンターバックの左、植田が右に入る布陣で連覇がかかるJ1の戦いに臨む。7年目の風格や貫禄よりも実はほしいものがあると、昌子は打ち明ける。
「僕と1対1になったら相手がすぐバックパスをするとか、僕を避けてナオのほうにいっちゃうとか、そういう存在感を出していきたい。僕を抜けるものなら抜いてみろや、どこからでも攻めて来いよ、というオーラを出していきたいけど、それでも抜かれることはもちろんあると思う。
抜いてみろやと言って実際に抜かれたらかっこ悪いけど、そうなっても『ああっ』とか言ってあきらめるんじゃなくて、最後まで食らいついていく。そういう必死さを見せなきゃいけない立場だし、失点に対する責任を背負うポジションを任されるからには、どんな形であれ無失点を目指してやっていかないと」
これ以上のタイトルを独占させてなるものかと、アントラーズが各チームの標的にさらされる今シーズン。すべての面でさらに強く、泥臭い存在になる覚悟を貫く昌子が、難攻不落の城壁の門番になる。
《藤江直人》
源について取材したCYCLE誌の藤江氏である。
2017年シーズンにかける源の意気込みが伝わってくる。
「練習から緊張感をもって臨んでいるけど、そのなかでも自分が引っ張らなあかんと思っている」と最年長CBとして責任感を口にする。
事実、スーパー杯では、優磨の勝ち越し弾後に守備の選手を集めてピッチ上で即席の話し合いの場をもっているとのこと。
まさにDFリーダー。
今季は多くのクラブが、鹿島のタイトルを阻もうと襲いかかってくる。
その攻撃陣を弾き返すのが鹿島の昌子源である。
鹿島の壁、日本の壁、アジアの壁として君臨するのだ。
期待しておる。

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■メンバー構成に見るクラブからのメッセージ
クラブからのメッセージを感じずにはいられなかった。オフの補強もひと段落して、新たなシーズンに臨むチームメイトたちの顔ぶれを見たとき、鹿島アントラーズのDF昌子源は武者震いを覚えている。
「センターバックで(24歳の)僕が最年長ですからね。試合数も一番多いし、年齢も一番上やし、と考えると自然と責任感というものが出てきますよね」
鳥取県の私立米子北高校から2011シーズンに加入。4年目の2014シーズンからセンターバックに君臨し、翌2015シーズンからは歴代のディフェンスリーダーが背負ってきた「3番」を託された。
常勝軍団の最終ラインを支える覚悟と責任感を抱きながら、もちろんこれまでもプレーしてきた。2シーズン連続の無冠に終わった2014シーズンには、こんな言葉を残してもいる。
「強い鹿島じゃなくなってしまったのは、言うたら僕たちの責任だと思っている」
最終ラインを10年間も支えた岩政大樹(現東京ユナイテッドFC)は、2013シーズンのオフに退団した。黄金世代の一翼を担った中田浩二氏も、35歳だった2014シーズン限りで現役に別れを告げた。
昨シーズンを振り返れば、ファーストステージ終了後に33歳だった青木剛がサガン鳥栖へ完全移籍。韓国代表としてワールドカップ・ブラジル大会に出場した、27歳のファン・ソッコもオフに退団した。

最終ラインを支える責任感は年々増す
(c) Getty Images
一方でアントラーズはこのオフ、近年にない積極的な補強を行った。たとえば不動のキャプテン、37歳の小笠原満男とポジションが重なるボランチにレオ・シルバ(アルビレックス新潟)が加わった。
小笠原と同期のプロ20年目、曽ヶ端準が獅子奮迅の活躍を演じてきたGKには、韓国代表の守護神クォン・スンテ(全北現代)を獲得。最前線ではペドロ・ジュニオール(ヴィッセル神戸)が早くも存在感を放つ。
サイドハーフにブラジル代表歴をもつレアンドロが、左サイドバックには左利きの三竿雄斗(湘南ベルマーレ)が加わったが、センターバックだけは補強の対象ポジションとはならなかった。
■25歳になるシーズンで託された伝統のバトン
24歳の昌子とコンビを組むのは、リオデジャネイロ五輪代表にも選出された5年目の22歳・植田直通。21歳のブエノ、19歳の町田浩樹、ボランチながらセンターバックもできる20歳の三竿健斗が控える。
昌子自身は「僕らのところだけ(層が)薄くなったからね」と、思わず苦笑いを浮かべた。それでも、センターバック陣の顔ぶれが何を意味しているのかを、誰よりも重く受け止めているのもまた昌子となる。
「ブエノもマチ(町田)もいいものをもっているし、実際、身長は僕が一番低い。普通に考えたら僕の背中が一番狭いということになるし、正直言えば安心はしていない。練習から緊張感をもって臨んでいるけど、そのなかでも自分が引っ張らなあかんと思っている」
アントラーズは高卒の有望株を何年間かレジェンドたちとプレーさせて、次代の主軸へと成長させてきた。そのなかで同期入団のMF柴崎岳が、7年目のシーズンを前にスペイン2部のテネリフェへ完全移籍した。
これまでを振り返れば、DF内田篤人(シャルケ)、FW大迫勇也(ケルン)、そして柴崎がアントラーズでキャリアを重ねながら、クラブ側がバトンを託す前にヨーロッパへ新天地を求めていった。
昌子自身もごく近い将来に、ヨーロッパでプレーするかもしれない。それでも特に昨シーズンのパフォーマンスとピッチの内外における言動が、次代のリーダーを任せるのにふさわしいと判断されたのだろう。

まずはチームのために…と思えるようになった
(c) Getty Images
実際、秋田豊や岩政が背負った「3番」を託されてから、昌子は「もう若手じゃない」という言葉を幾度となく口にしてきた。天皇杯決勝を制した元日には、成長という言葉に対して持論も展開している。
「目の前の試合で自分が一番いいプレーをしようとは思わず、チームが勝つために何をしなければいけないのかを考え抜いた結果が、自分のいいプレーにつながっている。まずチームのために、と思えるようになったことはすごくいいことなんじゃないかと思う」
■自信を打ち砕かれては立ちあがっていった日々
昨シーズンまでの6年間で、J1で通算107試合に出場してきた。もっとも、最初の3年間はわずか13試合しかピッチに立っていない。昌子自身も「あのころはヒヨッ子だったからね」と笑い飛ばす。
「(岩政)大樹さんや(中田)浩二さんに、何回同じことを言われたか。何回同じミスをするねん、何でそこでそんな(余計な)足が出るねんと。僕としては『いやぁ』と言うしかなかったですよね」
夢と希望を抱いて加入した2011シーズン。現役時代はアントラーズのセンターバックとしてプレーし、前年に引退していた大岩剛コーチにいきなり厳しい言葉を投げかけられた。
「高校生のときにできていたことは、プロの世界では通用しないぞ」
高校に入ってフォワードからセンターバックに転向した。キャリアは浅かったが、高校3年の春にはU‐19日本代表候補に名前を連ねるまで成長した。大岩コーチの言葉を、そのまま受け止めることはなかった。
「やっぱり自信はあったわけですよ。高校のときにけっこう相手を抑えられていたから。それをそのままプロで出したら、まったく歯が立たんかったよね」
自信を打ち砕かれるたびに、絶対に上手くなってやる、と念じながら立ちあがってきた。気がつけば、プロになった直後は出せなかった声をチームの誰よりも、ときには枯れ果てるまでしぼり出せるようになった。
「味方に対して何も言えなければ自分が損をする世界なので、そこはまったく気にしなくなりましたね。お客さんがたくさん入って声が届かないときは、それこそ身ぶり手ぶりで。試合中に味方の集中力が切れかかっていたら、その人のスイッチを入れてあげないといけないので」
秋田も岩政を含めて、アントラーズの「3番」を背負ったレジェンドは常に味方を鼓舞する声の持ち主だった。嫌われることも厭わなくなった昌子は、背番号にふさわしいメンタルをすでに宿している。
■センターバックとして何よりも求めるものとは
シーズンの幕開けを告げる、毎年恒例のフジゼロックス・スーパーカップ。今年も18日に日産スタジアムで開催され、二冠王者・アントラーズが昨シーズンの年間勝ち点1位・浦和レッズを3‐2で振り切った。
途中出場のFW鈴木優磨が後半38分に決勝点を決めた直後。昌子は喜ぶどころか、植田、右サイドバックの西大伍、左の山本脩斗、ボランチの小笠原らを集めて、ピッチ上で即席の話し合いの場をもっている。
「(興梠)慎三さんがシャドーの位置に入ってからいろいろな動きをされていたので、そこ(のマーク)を徹底しました。同点の場面は明らかに僕とナオ(植田)のところでやられたので、次はああいうことがないように、それこそナオが嫌に思うくらいに話し合いました」
チーム創設時から4バックを組むアントラーズで、昌子はセンターバックの左、植田が右に入る布陣で連覇がかかるJ1の戦いに臨む。7年目の風格や貫禄よりも実はほしいものがあると、昌子は打ち明ける。
「僕と1対1になったら相手がすぐバックパスをするとか、僕を避けてナオのほうにいっちゃうとか、そういう存在感を出していきたい。僕を抜けるものなら抜いてみろや、どこからでも攻めて来いよ、というオーラを出していきたいけど、それでも抜かれることはもちろんあると思う。
抜いてみろやと言って実際に抜かれたらかっこ悪いけど、そうなっても『ああっ』とか言ってあきらめるんじゃなくて、最後まで食らいついていく。そういう必死さを見せなきゃいけない立場だし、失点に対する責任を背負うポジションを任されるからには、どんな形であれ無失点を目指してやっていかないと」
これ以上のタイトルを独占させてなるものかと、アントラーズが各チームの標的にさらされる今シーズン。すべての面でさらに強く、泥臭い存在になる覚悟を貫く昌子が、難攻不落の城壁の門番になる。
《藤江直人》
源について取材したCYCLE誌の藤江氏である。
2017年シーズンにかける源の意気込みが伝わってくる。
「練習から緊張感をもって臨んでいるけど、そのなかでも自分が引っ張らなあかんと思っている」と最年長CBとして責任感を口にする。
事実、スーパー杯では、優磨の勝ち越し弾後に守備の選手を集めてピッチ上で即席の話し合いの場をもっているとのこと。
まさにDFリーダー。
今季は多くのクラブが、鹿島のタイトルを阻もうと襲いかかってくる。
その攻撃陣を弾き返すのが鹿島の昌子源である。
鹿島の壁、日本の壁、アジアの壁として君臨するのだ。
期待しておる。

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ケルン・大迫、もっとゴール前に専念したい
大迫に聞く…フル出場アシストも「やる仕事がちょっと多い」
2017年2月20日20時53分 スポーツ報知

シャルケ戦の後半、競り合うケルンの大迫(中央=共同)
◆ブンデスリーガ ケルン1-1シャルケ (19日・ケルン)
1FCケルンの日本代表FW大迫勇也は19日、1―1で引き分けたシャルケ04戦にフル出場し、1点を追う前半43分に今季4アシスト目を挙げた。シャルケのDF内田篤人はベンチ外だった。
大迫に聞く
―悔しいのか、負けなくて良かったのか?
「ホームなので、もっとうまくやりたかった。もっと効率良くボールを持てれば良かった。サイドであんまり起点ができなかったので。ちょっと難しい時間が続きましたね、最後の方は」
―大迫選手から裏にボールが出た。狙いだったのか、ああならざるを得なかったのか?
「中盤に出す人がいなかったので。センターバックはついてこないし、裏は空いてるしという感じだったから、すごくチャンスだと思いました。ただ狙いすぎた感はありますけど」
―シャルケに対する印象は?
「あまり動けない。一人一人疲れてるかなと」
―向こうが飛ばしてきた
「0―0でいけば勝てた試合だと思いますけど、1分の失点というのは本当にもったいないし、ましてやホームなのでね。もどかしさがあります」
―最初はトップの大迫選手にボールを収めていくという感じで?
「ちょっと下がりながらというか。前線で張ったり、下がりながらそこで起点を作れれば相手の守備が薄いことはミーティングの時から話してた。狙いは少しは出せたかなと」
―同点のところはうまくはまったというか?
「そうですね。あそこで起点を一つ作れば、チャンスは大きいっていう話はずっとあったので」
―ミーティングでシャルケの守備が薄いという話があったが、あれだけ強烈な3人がいて、どこが狙い目という話だったのか
「一人一人の個はもちろん高いですけど、裏に弱いのがあるんじゃないですか」
―同点のところも狙い通り?
「攻守の切り替えの部分でうまく裏をつければ、と言われていた。ただもう1本うまくつなげれば。1対1でも何本かありましたし」
―サイドチェンジで遠くが見えたり、個人的には調子がいい?
「やる仕事がちょっと多い。本音を言うと、もっとゴール前に専念したいですけど…。ただ今はチームにけが人も出たし、仕方ないことなんで、切り替えてやるしかないですね」
―よく走れているから、自分ではコンディションがすごくいい?
「いや、そんなことはないですよ。今日はあんまり、コンディションが良くないなっていう感じだったんで。まあ、これからです」
シャルケ戦についてインタビューに応じたケルンの大迫である。
言葉の一つ一つに、戦術眼の高さが覗える。
ただその能力の高さからか、やること・タスクが多すぎる様子。
大迫本人も良く理解しておる。
しかしながら、この仕事をこなせるプレイヤーが、ケルンには大迫以外におらぬことが問題であろう。
大迫ならではと行ったところ。
多くの仕事をし、その上でゴールを目指すのだ。
活躍の報を待っておる。

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2017年2月20日20時53分 スポーツ報知

シャルケ戦の後半、競り合うケルンの大迫(中央=共同)
◆ブンデスリーガ ケルン1-1シャルケ (19日・ケルン)
1FCケルンの日本代表FW大迫勇也は19日、1―1で引き分けたシャルケ04戦にフル出場し、1点を追う前半43分に今季4アシスト目を挙げた。シャルケのDF内田篤人はベンチ外だった。
大迫に聞く
―悔しいのか、負けなくて良かったのか?
「ホームなので、もっとうまくやりたかった。もっと効率良くボールを持てれば良かった。サイドであんまり起点ができなかったので。ちょっと難しい時間が続きましたね、最後の方は」
―大迫選手から裏にボールが出た。狙いだったのか、ああならざるを得なかったのか?
「中盤に出す人がいなかったので。センターバックはついてこないし、裏は空いてるしという感じだったから、すごくチャンスだと思いました。ただ狙いすぎた感はありますけど」
―シャルケに対する印象は?
「あまり動けない。一人一人疲れてるかなと」
―向こうが飛ばしてきた
「0―0でいけば勝てた試合だと思いますけど、1分の失点というのは本当にもったいないし、ましてやホームなのでね。もどかしさがあります」
―最初はトップの大迫選手にボールを収めていくという感じで?
「ちょっと下がりながらというか。前線で張ったり、下がりながらそこで起点を作れれば相手の守備が薄いことはミーティングの時から話してた。狙いは少しは出せたかなと」
―同点のところはうまくはまったというか?
「そうですね。あそこで起点を一つ作れば、チャンスは大きいっていう話はずっとあったので」
―ミーティングでシャルケの守備が薄いという話があったが、あれだけ強烈な3人がいて、どこが狙い目という話だったのか
「一人一人の個はもちろん高いですけど、裏に弱いのがあるんじゃないですか」
―同点のところも狙い通り?
「攻守の切り替えの部分でうまく裏をつければ、と言われていた。ただもう1本うまくつなげれば。1対1でも何本かありましたし」
―サイドチェンジで遠くが見えたり、個人的には調子がいい?
「やる仕事がちょっと多い。本音を言うと、もっとゴール前に専念したいですけど…。ただ今はチームにけが人も出たし、仕方ないことなんで、切り替えてやるしかないですね」
―よく走れているから、自分ではコンディションがすごくいい?
「いや、そんなことはないですよ。今日はあんまり、コンディションが良くないなっていう感じだったんで。まあ、これからです」
シャルケ戦についてインタビューに応じたケルンの大迫である。
言葉の一つ一つに、戦術眼の高さが覗える。
ただその能力の高さからか、やること・タスクが多すぎる様子。
大迫本人も良く理解しておる。
しかしながら、この仕事をこなせるプレイヤーが、ケルンには大迫以外におらぬことが問題であろう。
大迫ならではと行ったところ。
多くの仕事をし、その上でゴールを目指すのだ。
活躍の報を待っておる。

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ACL・蔚山戦前日会見
蔚山現代FC戦前日トレーニング(公式練習&公式記者会見)
2017年02月20日(月)
AFCチャンピオンズリーグ2017 グループステージ第1節 蔚山現代FC戦を明日に控え、選手たちはクラブハウスで午前中に公式練習を行いました。冒頭15分間のみがメディアに公開されました。
蔚山も午前中にカシマスタジアムで公式練習を行いました。

永木選手と談笑しながらグラウンドへ向かうスンテ選手。

ボール回しでウォーミングアップする選手たち。
午後にはカシマスタジアムで公式記者会見が開催され、石井監督と植田選手が出席しました。

石井正忠監督:
「Jリーグ代表として、ACLに出場できる事を光栄に思う。アントラーズは国内で数多くのタイトルを獲っているが、ACLのタイトルを獲った事がないので、ぜひ獲りたいと思っている」
植田選手:
「このクラブにはACLのタイトルがない。昨年、クラブワールドカップを経験し、またあの場に立ちたいとみんなが思っている。それにはACLを勝たないといけない。一戦一戦やって、優勝しなければいけない。総力戦になると思うが、チーム全員で乗り越えていければいい」
蔚山現代FCからはキム ドフン監督とイ ジョンホ選手が出席しました。
キム ドフン監督:
「アントラーズは昨シーズン、良い成績を残したし、クラブワールドカップでも良いプレーをしていた。しかし我々は韓国を代表するチームとして良い結果を残して帰りたい」
イ ジョンホ選手:
「試合を楽しみにしている。蔚山がACLで優勝するために勝って目標を達成したい。アントラーズには技術が高い選手がいる。カウンターも怖いが監督の戦術にしたがって戦えば攻略できる。蔚山のためにこの試合を勝ちたいと思う」
鹿島石井監督ACL初戦へ気合「今年こそとりたい」
[2017年2月20日15時53分]

アジア・チャンピオンズリーグ初戦の前日会見に参加した鹿島DF植田(右)と石井監督(撮影・鎌田直秀)
鹿島アントラーズが20日、茨城・鹿嶋市内でアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ初戦・蔚山(韓国)戦(21日午後7時開始、カシマ)の前日練習を行い、会見には石井正忠監督(50)とDF植田直通(22)が出席した。
練習は冒頭15分以外を非公開とし、パス練習などに加え、セットプレーの連係確認などを行った。今季初の公式戦となった18日の富士ゼロックス・スーパー杯で決勝ゴールを決めたFW鈴木優磨(20)は「韓国のチームは球際が強いし、気持ちの部分が大事になる。先制点が大事。FWとして自分が点をとりたい」。ケガで出遅れていた日本代表MF永木亮太(28)も「すごく気持ちが入っています。蔚山は身長を生かしてパワーもあるし、前線の外国人選手(クロアチア人FWコバチェッチ)は1人で打開できる選手。またクラブW杯に出たいので、世界相手にしっかり勝っていかないといけない」と先発復帰にも意欲を見せた。
前回出場した15年は初戦にホームで1-3と敗れて1次リーグ敗退しているだけに、植田は会見で「初戦の大切さは、みんなが分かっている。しっかり勝って勢いに乗れればいい」と気を引き締めた。チームとしても、今季新加入で昨年は全北でACL制覇に貢献したGKクォン・スンテ(32)から、蔚山の情報も入手するなど分析も万全。石井監督は「Jリーグの代表として出場することを誇りに思う。国内では数多くのタイトルをとっていますが、ACLはとったことがないので、今年こそとりたい。1戦目、2戦目に勝つことが非常に重要になる」と白星発進を誓った。【鎌田直秀】
ACL制覇→クラブW杯へ…初戦必勝誓う鹿島DF植田「またあの舞台に」
21日のACL1次リーグ初戦で蔚山(韓国)と対戦する鹿島は20日の午前中、非公開練習を行った。午後は鹿嶋市内で前日会見に臨み、石井監督とDF植田が出席した。植田は「またあの舞台(クラブW杯)に立ちたいとみんなが思っている。明日は思いっきりやりたい」と気合。2年連続のクラブW杯出場権を懸けたACL制覇への好スタートを誓った。
18日には富士ゼロックス・スーパー杯で浦和と対戦したばかり。中3日で迎える初戦に向け、石井監督は「対戦相手のことと自分たちのコンディション面のことも考えながら、メンバーは変更していきたい」と先発の変更を示唆した。鹿島はこれまで19個の国内主要タイトルを獲ってきたが、ACLの過去最高成績は08年のベスト8。ACL出場7度目にして、悲願の初制覇を目指していく。
最後にACLに出場した15年は、初戦でウェスタン・シドニー(オーストラリア)に1―3で敗れて1次リーグ敗退に終わった。その試合にフル出場した植田は「勝つか負けるかでこの先が変わってくる」と初戦の重要性を語った。そして「Jリーグで味わえないものを味わえる。自分にとってもチャンス。1試合1試合大切にして、自分の成長につなげたい」と、強い思いを口にした。
[ 2017年2月20日 14:43 ]
ACL・蔚山戦に向けた公式前日練習と公式会見の様子である。
監督も選手も高いモチベーションにて挑むことが伝わってくる。
アジアを制覇し、世界にチャレンジする。
今季の大きな目標である。

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2017年02月20日(月)
AFCチャンピオンズリーグ2017 グループステージ第1節 蔚山現代FC戦を明日に控え、選手たちはクラブハウスで午前中に公式練習を行いました。冒頭15分間のみがメディアに公開されました。
蔚山も午前中にカシマスタジアムで公式練習を行いました。

永木選手と談笑しながらグラウンドへ向かうスンテ選手。

ボール回しでウォーミングアップする選手たち。
午後にはカシマスタジアムで公式記者会見が開催され、石井監督と植田選手が出席しました。

石井正忠監督:
「Jリーグ代表として、ACLに出場できる事を光栄に思う。アントラーズは国内で数多くのタイトルを獲っているが、ACLのタイトルを獲った事がないので、ぜひ獲りたいと思っている」
植田選手:
「このクラブにはACLのタイトルがない。昨年、クラブワールドカップを経験し、またあの場に立ちたいとみんなが思っている。それにはACLを勝たないといけない。一戦一戦やって、優勝しなければいけない。総力戦になると思うが、チーム全員で乗り越えていければいい」
蔚山現代FCからはキム ドフン監督とイ ジョンホ選手が出席しました。
キム ドフン監督:
「アントラーズは昨シーズン、良い成績を残したし、クラブワールドカップでも良いプレーをしていた。しかし我々は韓国を代表するチームとして良い結果を残して帰りたい」
イ ジョンホ選手:
「試合を楽しみにしている。蔚山がACLで優勝するために勝って目標を達成したい。アントラーズには技術が高い選手がいる。カウンターも怖いが監督の戦術にしたがって戦えば攻略できる。蔚山のためにこの試合を勝ちたいと思う」
鹿島石井監督ACL初戦へ気合「今年こそとりたい」
[2017年2月20日15時53分]

アジア・チャンピオンズリーグ初戦の前日会見に参加した鹿島DF植田(右)と石井監督(撮影・鎌田直秀)
鹿島アントラーズが20日、茨城・鹿嶋市内でアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ初戦・蔚山(韓国)戦(21日午後7時開始、カシマ)の前日練習を行い、会見には石井正忠監督(50)とDF植田直通(22)が出席した。
練習は冒頭15分以外を非公開とし、パス練習などに加え、セットプレーの連係確認などを行った。今季初の公式戦となった18日の富士ゼロックス・スーパー杯で決勝ゴールを決めたFW鈴木優磨(20)は「韓国のチームは球際が強いし、気持ちの部分が大事になる。先制点が大事。FWとして自分が点をとりたい」。ケガで出遅れていた日本代表MF永木亮太(28)も「すごく気持ちが入っています。蔚山は身長を生かしてパワーもあるし、前線の外国人選手(クロアチア人FWコバチェッチ)は1人で打開できる選手。またクラブW杯に出たいので、世界相手にしっかり勝っていかないといけない」と先発復帰にも意欲を見せた。
前回出場した15年は初戦にホームで1-3と敗れて1次リーグ敗退しているだけに、植田は会見で「初戦の大切さは、みんなが分かっている。しっかり勝って勢いに乗れればいい」と気を引き締めた。チームとしても、今季新加入で昨年は全北でACL制覇に貢献したGKクォン・スンテ(32)から、蔚山の情報も入手するなど分析も万全。石井監督は「Jリーグの代表として出場することを誇りに思う。国内では数多くのタイトルをとっていますが、ACLはとったことがないので、今年こそとりたい。1戦目、2戦目に勝つことが非常に重要になる」と白星発進を誓った。【鎌田直秀】
ACL制覇→クラブW杯へ…初戦必勝誓う鹿島DF植田「またあの舞台に」
21日のACL1次リーグ初戦で蔚山(韓国)と対戦する鹿島は20日の午前中、非公開練習を行った。午後は鹿嶋市内で前日会見に臨み、石井監督とDF植田が出席した。植田は「またあの舞台(クラブW杯)に立ちたいとみんなが思っている。明日は思いっきりやりたい」と気合。2年連続のクラブW杯出場権を懸けたACL制覇への好スタートを誓った。
18日には富士ゼロックス・スーパー杯で浦和と対戦したばかり。中3日で迎える初戦に向け、石井監督は「対戦相手のことと自分たちのコンディション面のことも考えながら、メンバーは変更していきたい」と先発の変更を示唆した。鹿島はこれまで19個の国内主要タイトルを獲ってきたが、ACLの過去最高成績は08年のベスト8。ACL出場7度目にして、悲願の初制覇を目指していく。
最後にACLに出場した15年は、初戦でウェスタン・シドニー(オーストラリア)に1―3で敗れて1次リーグ敗退に終わった。その試合にフル出場した植田は「勝つか負けるかでこの先が変わってくる」と初戦の重要性を語った。そして「Jリーグで味わえないものを味わえる。自分にとってもチャンス。1試合1試合大切にして、自分の成長につなげたい」と、強い思いを口にした。
[ 2017年2月20日 14:43 ]
ACL・蔚山戦に向けた公式前日練習と公式会見の様子である。
監督も選手も高いモチベーションにて挑むことが伝わってくる。
アジアを制覇し、世界にチャレンジする。
今季の大きな目標である。

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源、個人じゃなくチームとして強いところを見せないといけない
昌子 源「僕らがリベンジしてクラブW杯に出ないといけない」

――2年ぶりのACLです
「2年前にウェスタン・シドニーに負けて思うように行かなかった。初戦の大事さはわかっています。去年のリーグ戦を見ても1stステージはガンバ大阪に勝ってうまいこといったし、2ndステージはそのガンバ大阪に負けて苦しくなった。ルヴァンカップも予選敗退でしたけど、あの大会も初戦に負けてうまくいかなくなってしまった。初戦の大事さはみんなが認識していると思います。対戦相手は韓国で4位だった蔚山ですが、本当は全北現代が出てくるはずだったのに4位から繰り上がって出てくることになったようだけけれど、そういうことは関係ない。代表でもクラブでも韓国勢が立ちはだかってきた。球際とかバチバチやってくると思う」
――クラブW杯での経験が生きる?
「個人じゃなくチームとして強いところを見せないといけないと思う。クラブW杯ではアジア1位だった全北現代より良い成績を残せた。だからこそ、不甲斐ない戦いはできない。日本勢4チームみんなで助け合って、4チームが勝ち残っていくことが大事だと思うけど、最後には僕らがリベンジしてクラブW杯に出ないといけない。グループリーグ突破は本当に難しいと思うし、頑張ってやらないと勝てない。それは2年前にも経験しているのでわかっています」
ACL開幕に向けて言葉を口にした源である。
「初戦の大事さはわかっています」と言う。
2年前のACLは初戦に敗れてGS敗退、昨季の2ndステージも1stステージにアウェイで勝利したガンバにホームで敗戦、ルヴァン杯も初戦にて敗戦を喫してGS敗退の憂き目を見た。
やはり、大会への入り方は難しいもの。
ここは是が非でも明日の初戦に勝利することが大事と言えよう。
気持ちを引き締め挑みたい。
楽しみな大会である。

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――2年ぶりのACLです
「2年前にウェスタン・シドニーに負けて思うように行かなかった。初戦の大事さはわかっています。去年のリーグ戦を見ても1stステージはガンバ大阪に勝ってうまいこといったし、2ndステージはそのガンバ大阪に負けて苦しくなった。ルヴァンカップも予選敗退でしたけど、あの大会も初戦に負けてうまくいかなくなってしまった。初戦の大事さはみんなが認識していると思います。対戦相手は韓国で4位だった蔚山ですが、本当は全北現代が出てくるはずだったのに4位から繰り上がって出てくることになったようだけけれど、そういうことは関係ない。代表でもクラブでも韓国勢が立ちはだかってきた。球際とかバチバチやってくると思う」
――クラブW杯での経験が生きる?
「個人じゃなくチームとして強いところを見せないといけないと思う。クラブW杯ではアジア1位だった全北現代より良い成績を残せた。だからこそ、不甲斐ない戦いはできない。日本勢4チームみんなで助け合って、4チームが勝ち残っていくことが大事だと思うけど、最後には僕らがリベンジしてクラブW杯に出ないといけない。グループリーグ突破は本当に難しいと思うし、頑張ってやらないと勝てない。それは2年前にも経験しているのでわかっています」
ACL開幕に向けて言葉を口にした源である。
「初戦の大事さはわかっています」と言う。
2年前のACLは初戦に敗れてGS敗退、昨季の2ndステージも1stステージにアウェイで勝利したガンバにホームで敗戦、ルヴァン杯も初戦にて敗戦を喫してGS敗退の憂き目を見た。
やはり、大会への入り方は難しいもの。
ここは是が非でも明日の初戦に勝利することが大事と言えよう。
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石井監督、2017年は全タイトルを獲りに行くことを目標にやろう
石井 正忠監督「2017年は全タイトルを獲りに行くことを目標にやる」

――2017年の目標は?
「最初のミーティングで、2017年は全タイトルを獲りに行くことを目標にやろうと言いました。あと新加入の選手もいるので、うちは強いチーム、こういう地域性もあるので地元に愛されるチームを目指していこうと話しました」
――積極的な補強もありました
「高いレベルの2チームがつくれるくらいにしようと去年から行ってきましたが、去年は16~17人の選手が多くの試合に出ましたけれど、2チーム分はつくることができませんでした。そうしないとACLを戦っていけないので、そこをしっかりつくりあげていきたい」
――ACLは獲得したことがないタイトルになります
「もう一回、あのクラブワールドカップに出たいというのはあります。タイトルは獲ってみないとわからないところが多い。このクラブは、タイトルを獲ればもう1回獲りたい、ということをどんどん積み重ねていき、いろんなタイトルを獲ってきましたけれど、今回クラブワールドカップに初めて出て、またあの大会に出たい、と思えるようになった。そう思えるのがこのクラブの強さじゃないかと思います。そういう気持ちでどんどんレベルが高くなり、強さが増していくと思います」
ACL開幕に向けて公式コメントを発した石井監督である。
「最初のミーティングで、2017年は全タイトルを獲りに行くことを目標にやろうと言いました。あと新加入の選手もいるので、うちは強いチーム、こういう地域性もあるので地元に愛されるチームを目指していこうと話しました」と言う。
全てのタイトルを獲る。
本気で目指していることは伝わってくる。
明日開幕するACLを獲り、CWCにて世界の頂点を目指すのだ。
期待できるチームである。

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――2017年の目標は?
「最初のミーティングで、2017年は全タイトルを獲りに行くことを目標にやろうと言いました。あと新加入の選手もいるので、うちは強いチーム、こういう地域性もあるので地元に愛されるチームを目指していこうと話しました」
――積極的な補強もありました
「高いレベルの2チームがつくれるくらいにしようと去年から行ってきましたが、去年は16~17人の選手が多くの試合に出ましたけれど、2チーム分はつくることができませんでした。そうしないとACLを戦っていけないので、そこをしっかりつくりあげていきたい」
――ACLは獲得したことがないタイトルになります
「もう一回、あのクラブワールドカップに出たいというのはあります。タイトルは獲ってみないとわからないところが多い。このクラブは、タイトルを獲ればもう1回獲りたい、ということをどんどん積み重ねていき、いろんなタイトルを獲ってきましたけれど、今回クラブワールドカップに初めて出て、またあの大会に出たい、と思えるようになった。そう思えるのがこのクラブの強さじゃないかと思います。そういう気持ちでどんどんレベルが高くなり、強さが増していくと思います」
ACL開幕に向けて公式コメントを発した石井監督である。
「最初のミーティングで、2017年は全タイトルを獲りに行くことを目標にやろうと言いました。あと新加入の選手もいるので、うちは強いチーム、こういう地域性もあるので地元に愛されるチームを目指していこうと話しました」と言う。
全てのタイトルを獲る。
本気で目指していることは伝わってくる。
明日開幕するACLを獲り、CWCにて世界の頂点を目指すのだ。
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目標は異なるようで、その実は車の両輪を成し、常勝軍団を力強く前進させていく
鹿島、新黄金期への第一歩。配分金の増額に合わせた強化プラン。勝ち組のサイクルへ
シーズンの幕開けを告げる18日のフジゼロックス・スーパーカップ2017で、昨シーズンの二冠王者・鹿島アントラーズが浦和レッズを3‐2で下した。国内三大タイトル独占だけでなく、ACLを制してFIFAクラブワールドカップへの再挑戦を目標に掲げる常勝軍団。レッズ戦で存在感を放ったFWペドロ・ジュニオール、MFレオ・シルバらの新戦力は、これから幕を開ける新伝説の序章にすぎない。(取材・文・藤江直人)
2017年02月20日(Mon)12時05分配信
text by 藤江直人 photo Getty Images
新たな可能性が凝縮されたゴール

フジゼロックス・スーパーカップ、浦和レッズ戦に臨んだ鹿島アントラーズのスターティングイレブン【写真:Getty Images】
時間にして14秒。電光石火のカウンターを仕掛ける間に6人の選手がボールに絡み、4本のパスがつながった末に生まれたゴールに、常勝軍団に秘められた新たな可能性が凝縮されていた。
昨シーズンの二冠王者・鹿島アントラーズと、リーグ戦の年間勝ち点1位・浦和レッズが日産スタジアムで対峙したフジゼロックス・スーパーカップ2017。シーズンの幕開けを告げる恒例の一戦で圧巻のシーンが訪れたのは、アントラーズの1点リードで迎えた前半終了間際だった。
左サイドからレッズのMF菊池大介が入れたクロスを、背番号を「23」から「5」に変えたDF植田直通がジャンプ一番、弾き返す。このとき、時計の針は42分26秒をさしていた。
センターサークル内に落ちてきたボールを収めたのは、ヴィッセル神戸から加入したFWペドロ・ジュニオール。DF森脇良太のプレッシャーを背後に受けながら、ボールを後方へ確実に落とす。
浮き球のパスにあうんの呼吸で反応したのは、アルビレックス新潟から加入したMFレオ・シルバ。ジャンピングボレーを放つ体勢から、大きなスペースが広がっていた左サイドへパスを通す。
走り込んでいたのはMF土居聖真。危険を察知したMF青木拓矢が必死のスライディングを試みるも、ボールは伸ばされた右足の先をかすめて背番号「8」のもとへ。一気呵成のカウンターが発動される。
土居がドリブルでペナルティーエリア内まで侵入していく間に、FW金崎夢生が弧を描くように外側を追い抜かしていく。そして、土居から受けたパスに右足を合わせる。
ゴール右隅を狙ったシュートに、日本代表GK西川周作はまったく反応できない。ボールは右ポストに弾かれたが、フォローしてきたMF遠藤康が利き足とは逆の右足を振り抜いた。
必死に防ごうとした西川の両腕を弾いたボールが、ゴールネットを揺らしたのが42分40秒。ペナルティーエリア内のフィールドプレーヤーは、守る側のレッズが4人だったのに対して、攻める側のアントラーズが実に5人を数えていた。
「嫌な相手が味方になってくれるのはすごく心強い」
土居、金崎、4分前に先制点となる直接フリーキックも決めていた遠藤だけではない。カウンターの起点となったペドロ・ジュニオールとレオ・シルバも、労を惜しむことなくスプリントをかけていた。
J1と天皇杯を制し、FIFAクラブワールドカップ決勝でも強豪レアル・マドリーと死闘を演じた昨シーズンの陣容に加わった新戦力。レッズ戦では韓国代表GKクォン・スンテ(全北現代)、DF三竿雄斗(湘南ベルマーレ)も先発を果たした。
「今日の戦いがいい試合やったかと言えば、僕はそうではないと思う。去年は去年でいい意味でみんな忘れていますし、だからこそ今年の鹿島の色というものを出さないといけない。そういうなかで、今年のウチには新戦力がもっともっといるので」
後半29分、30分の連続失点で追いつかれながら、同38分に途中出場のFW鈴木優磨が千金の決勝ゴールをゲット。幸先よくタイトルと賞金3000万円を獲得した試合後の取材エリアで、ディフェンスリーダーの昌子源は新戦力との融合がまだ道半ばであることを強調しながら、頼もしげな視線を送った。
「特に僕はペドロ(・ジュニオール)とマッチアップする機会が多かったけど、めちゃ嫌な相手がこうやって味方になってくれるのはすごく心強いし、やっぱりオーラがありますよね」
新加入のレオ・シルバが発揮し続けた強烈な存在感

アルビレックス新潟から鹿島アントラーズに移籍加入したMFレオ・シルバ【写真:Getty Images】
大宮アルディージャを皮切りに、アルビレックス、ガンバ大阪、FC東京、そしてヴィッセルでJ1通算40ゴールをあげている30歳のストライカーが前線で脅威を与え続ければ、アルビレックスでプレーした4年間で強烈な記憶を焼きつけた31歳のレオ・シルバが中盤で存在感を発揮し続ける。
リーグ屈指のボールハンターを拝命しているレオ・シルバだが、土居へのパスに象徴されるように、攻撃面でもプラスアルファをもたらしている。遠藤のフリーキックもレオ・シルバからパスを受けたDF西大伍がドリブル突破を仕掛け、相手のファウルを誘ったのをきっかけに生まれている。
「レオ(・シルバ)はボールの取り方などの守備にフォーカスされがちですけど、攻撃もすごい。ブラジル人だけど珍しくチームに気配りもできるし、プレーヤーとしてだけでなく人間的にも尊敬できる。どのような組み合わせになっても鹿島らしく勝利に徹しながら、それでいて面白いボランチというものを見せていけたらと思う」
レッズ戦はベンチスタートとなった日本代表MF永木亮太は笑顔を浮かべながら、強力すぎるライバルの加入を歓迎した。シーズン初の公式戦で守備的MFを務めたのは、レオ・シルバとキャプテンを務める37歳のレジェンド小笠原満男。後半24分から前者に代わって、永木が投入された。
自身がピッチに立った後に2失点したことには反省の弁を重ねた永木だったが、2つの先発枠を争う状況には「やっぱり競争は面白いですね」と声を弾ませる。
「競争があると絶対に成長できる、選手層は相当厚くなっていると思っています。ペドロ(・ジュニオール)もそうですし、今日は出ませんでしたけどレアンドロもいる。メンバーに入っていなかったアツ(中村充孝)や(赤崎)秀平、ユキ(伊東幸敏)もいる。今年は鹿島のチーム内での争いが本当に激しい。強い2チームができるくらいに、去年よりも本当に上積みされたと思います」
賞金と分配金の増額。勝ち組のサイクルに向けて
永木が言及した「競争」こそが、2017シーズンのアントラーズが掲げたテーマだ。強化の最高責任者に就いて22年目を迎える鈴木満常務取締役強化部長は、近年にない積極的な補強を行った今オフの狙いをこう明かしたことがある。
「チーム内の競争を激しくするような補強をして、上手くすれば勝てるというチームから、力でタイトルを勝ち取れるチームを目指していこうということ」
二冠を達成したといっても、昨シーズンはセカンドステージで11位に低迷。連覇を狙ったYBCルヴァンカップではグループリーグで敗退している。短期決戦のチャンピオンシップへ向けて特にメンタル面を鼓舞させて、40日間で10試合を戦った終盤戦の過密スケジュールで8勝2敗という結果を残した。
いわば不安定さをも同居させるチーム状態から、無双のオーラを身にまとう黄金時代へ。チーム力をさらにアップさせるために白羽の矢を立てられたのがペドロ・ジュニオール、レオ・シルバ、クォン・スンテ、三竿、レッズ戦には出場しなかった元ブラジル代表MFレアンドロ、リオデジャネイロ五輪の代表候補だったFW金森健志(アビスパ福岡)といった新戦力だった。
鈴木常務取締役が見すえるのはJ1の連覇。今シーズンの頂点に立てば、昨シーズンとは桁が異なる収入を得られる。ほぼ倍増の3億5000万円となった均等配分金に加えて、3倍の3億円となった優勝賞金、そして3年間で総額15億5000万円が支給される理念強化配分金も新設された。
トータルで22億円もの増収となる先に、鈴木常務取締役はこんな青写真を描いていた。
「次のシーズン(2017年)でも勝てばいろいろな配分金や賞金も入ってきて、投資というか、いいサイクルが生まれる。ウチとジュビロ磐田が争っていた時代みたいに、頭が抜きん出たチームにしたいという思いがあるので。勝って勝ち組に入るのとそうじゃないのとでは、どんどん差がついていく。その意味でも、少し無理をしてでもやらなきゃいけない」
「クラブW杯のリベンジもあるし、ACLは絶対に」

フジゼロックス・スーパーカップを制した鹿島アントラーズ【写真:Getty Images】
レッズ戦を前にしたミーティングで、石井正忠監督は中2日でグループリーグ初戦を迎えるACL、1週間後に開幕するJ1へつなげる狙いを込めて必勝を厳命。長いシーズンで目の前にあるすべてのタイトルを獲りにいくうえで、所属するすべての選手の力が必要になると力を込めた。
フジゼロックス・スーパーカップを皮切りに、リーグ戦、YBCルヴァンカップ、天皇杯の国内三大タイトル。そして、いまだにラウンド16の壁を打ち破れていないACL。貪欲な思いを膨らませているアントラーズの選手たちが、最も強く意識しているのがACLとなる。昌子が言う。
「クラブワールドカップのリベンジもあるし、それに向けてACLは絶対に、という気持ちもある。その一歩目となるタイトルを取れたことはよかったし、これを弾みにしたい。これを取ると取らないのとではけっこう違うと思うけど、取ったからにはこれで終わりということで。すぐにACLが始まるので、浸らないように切り替えて頑張らないと」
今シーズンのクラブワールドカップはUAE(アラブ首長国連邦)での開催となる。開催国枠代表はUAEに移るため、決勝で延長戦の末に敗れた悔しさを晴らすためにはACLを制し、アジア代表の座を勝ち取るしかない。元日の天皇杯を制した直後に、昌子はこんな言葉を残してもいる。
「来シーズンは打倒アントラーズで来るチームが多くなる。その中でもちろんJ1連覇を目指すし、一度でもタイトル獲得を味わうと『もうやめられん』というか、もう一回取りたくなる。去年も当初の目標は三冠であり、そこにクラブワールドカップ制覇も加わった。その中で二冠に終わったことは鹿島としては不甲斐ないし、反省するところでもある」
J1連覇を至上命題として掲げるフロント。タイトルのなかでも特にACLを強く意識する選手たち。目標は異なるようで、その実は車の両輪を成し、常勝軍団を力強く前進させていく。ホームのカシマサッカースタジアムに蔚山(韓国)を迎える21日のACLグループリーグ初戦から、本格的な戦いが幕を開ける。
(取材・文:藤江直人)
【了】
スーパー杯の結果を元に鹿島の今季について記すフットボールチャンネルの藤江氏である。
「「競争」こそが、2017シーズンのアントラーズが掲げたテーマ」と言う。
鈴木満常務強化部長が明かした、「チーム内の競争を激しくするような補強をして、上手くすれば勝てるというチームから、力でタイトルを勝ち取れるチームを目指していこうということ」と体現することとなる。
そして、勝ち続けることによって良いサイクルに入る。
「次のシーズン(2017年)でも勝てばいろいろな配分金や賞金も入ってきて、投資というか、いいサイクルが生まれる」「少し無理をしてでもやらなきゃいけない」と言う。
「正のサイクル」を回し続ける為、今季のタイトルは必須、CWC挑戦も必須と言えよう。
全てに勝利する鹿島の姿がそこにある。
楽しみである。

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シーズンの幕開けを告げる18日のフジゼロックス・スーパーカップ2017で、昨シーズンの二冠王者・鹿島アントラーズが浦和レッズを3‐2で下した。国内三大タイトル独占だけでなく、ACLを制してFIFAクラブワールドカップへの再挑戦を目標に掲げる常勝軍団。レッズ戦で存在感を放ったFWペドロ・ジュニオール、MFレオ・シルバらの新戦力は、これから幕を開ける新伝説の序章にすぎない。(取材・文・藤江直人)
2017年02月20日(Mon)12時05分配信
text by 藤江直人 photo Getty Images
新たな可能性が凝縮されたゴール

フジゼロックス・スーパーカップ、浦和レッズ戦に臨んだ鹿島アントラーズのスターティングイレブン【写真:Getty Images】
時間にして14秒。電光石火のカウンターを仕掛ける間に6人の選手がボールに絡み、4本のパスがつながった末に生まれたゴールに、常勝軍団に秘められた新たな可能性が凝縮されていた。
昨シーズンの二冠王者・鹿島アントラーズと、リーグ戦の年間勝ち点1位・浦和レッズが日産スタジアムで対峙したフジゼロックス・スーパーカップ2017。シーズンの幕開けを告げる恒例の一戦で圧巻のシーンが訪れたのは、アントラーズの1点リードで迎えた前半終了間際だった。
左サイドからレッズのMF菊池大介が入れたクロスを、背番号を「23」から「5」に変えたDF植田直通がジャンプ一番、弾き返す。このとき、時計の針は42分26秒をさしていた。
センターサークル内に落ちてきたボールを収めたのは、ヴィッセル神戸から加入したFWペドロ・ジュニオール。DF森脇良太のプレッシャーを背後に受けながら、ボールを後方へ確実に落とす。
浮き球のパスにあうんの呼吸で反応したのは、アルビレックス新潟から加入したMFレオ・シルバ。ジャンピングボレーを放つ体勢から、大きなスペースが広がっていた左サイドへパスを通す。
走り込んでいたのはMF土居聖真。危険を察知したMF青木拓矢が必死のスライディングを試みるも、ボールは伸ばされた右足の先をかすめて背番号「8」のもとへ。一気呵成のカウンターが発動される。
土居がドリブルでペナルティーエリア内まで侵入していく間に、FW金崎夢生が弧を描くように外側を追い抜かしていく。そして、土居から受けたパスに右足を合わせる。
ゴール右隅を狙ったシュートに、日本代表GK西川周作はまったく反応できない。ボールは右ポストに弾かれたが、フォローしてきたMF遠藤康が利き足とは逆の右足を振り抜いた。
必死に防ごうとした西川の両腕を弾いたボールが、ゴールネットを揺らしたのが42分40秒。ペナルティーエリア内のフィールドプレーヤーは、守る側のレッズが4人だったのに対して、攻める側のアントラーズが実に5人を数えていた。
「嫌な相手が味方になってくれるのはすごく心強い」
土居、金崎、4分前に先制点となる直接フリーキックも決めていた遠藤だけではない。カウンターの起点となったペドロ・ジュニオールとレオ・シルバも、労を惜しむことなくスプリントをかけていた。
J1と天皇杯を制し、FIFAクラブワールドカップ決勝でも強豪レアル・マドリーと死闘を演じた昨シーズンの陣容に加わった新戦力。レッズ戦では韓国代表GKクォン・スンテ(全北現代)、DF三竿雄斗(湘南ベルマーレ)も先発を果たした。
「今日の戦いがいい試合やったかと言えば、僕はそうではないと思う。去年は去年でいい意味でみんな忘れていますし、だからこそ今年の鹿島の色というものを出さないといけない。そういうなかで、今年のウチには新戦力がもっともっといるので」
後半29分、30分の連続失点で追いつかれながら、同38分に途中出場のFW鈴木優磨が千金の決勝ゴールをゲット。幸先よくタイトルと賞金3000万円を獲得した試合後の取材エリアで、ディフェンスリーダーの昌子源は新戦力との融合がまだ道半ばであることを強調しながら、頼もしげな視線を送った。
「特に僕はペドロ(・ジュニオール)とマッチアップする機会が多かったけど、めちゃ嫌な相手がこうやって味方になってくれるのはすごく心強いし、やっぱりオーラがありますよね」
新加入のレオ・シルバが発揮し続けた強烈な存在感

アルビレックス新潟から鹿島アントラーズに移籍加入したMFレオ・シルバ【写真:Getty Images】
大宮アルディージャを皮切りに、アルビレックス、ガンバ大阪、FC東京、そしてヴィッセルでJ1通算40ゴールをあげている30歳のストライカーが前線で脅威を与え続ければ、アルビレックスでプレーした4年間で強烈な記憶を焼きつけた31歳のレオ・シルバが中盤で存在感を発揮し続ける。
リーグ屈指のボールハンターを拝命しているレオ・シルバだが、土居へのパスに象徴されるように、攻撃面でもプラスアルファをもたらしている。遠藤のフリーキックもレオ・シルバからパスを受けたDF西大伍がドリブル突破を仕掛け、相手のファウルを誘ったのをきっかけに生まれている。
「レオ(・シルバ)はボールの取り方などの守備にフォーカスされがちですけど、攻撃もすごい。ブラジル人だけど珍しくチームに気配りもできるし、プレーヤーとしてだけでなく人間的にも尊敬できる。どのような組み合わせになっても鹿島らしく勝利に徹しながら、それでいて面白いボランチというものを見せていけたらと思う」
レッズ戦はベンチスタートとなった日本代表MF永木亮太は笑顔を浮かべながら、強力すぎるライバルの加入を歓迎した。シーズン初の公式戦で守備的MFを務めたのは、レオ・シルバとキャプテンを務める37歳のレジェンド小笠原満男。後半24分から前者に代わって、永木が投入された。
自身がピッチに立った後に2失点したことには反省の弁を重ねた永木だったが、2つの先発枠を争う状況には「やっぱり競争は面白いですね」と声を弾ませる。
「競争があると絶対に成長できる、選手層は相当厚くなっていると思っています。ペドロ(・ジュニオール)もそうですし、今日は出ませんでしたけどレアンドロもいる。メンバーに入っていなかったアツ(中村充孝)や(赤崎)秀平、ユキ(伊東幸敏)もいる。今年は鹿島のチーム内での争いが本当に激しい。強い2チームができるくらいに、去年よりも本当に上積みされたと思います」
賞金と分配金の増額。勝ち組のサイクルに向けて
永木が言及した「競争」こそが、2017シーズンのアントラーズが掲げたテーマだ。強化の最高責任者に就いて22年目を迎える鈴木満常務取締役強化部長は、近年にない積極的な補強を行った今オフの狙いをこう明かしたことがある。
「チーム内の競争を激しくするような補強をして、上手くすれば勝てるというチームから、力でタイトルを勝ち取れるチームを目指していこうということ」
二冠を達成したといっても、昨シーズンはセカンドステージで11位に低迷。連覇を狙ったYBCルヴァンカップではグループリーグで敗退している。短期決戦のチャンピオンシップへ向けて特にメンタル面を鼓舞させて、40日間で10試合を戦った終盤戦の過密スケジュールで8勝2敗という結果を残した。
いわば不安定さをも同居させるチーム状態から、無双のオーラを身にまとう黄金時代へ。チーム力をさらにアップさせるために白羽の矢を立てられたのがペドロ・ジュニオール、レオ・シルバ、クォン・スンテ、三竿、レッズ戦には出場しなかった元ブラジル代表MFレアンドロ、リオデジャネイロ五輪の代表候補だったFW金森健志(アビスパ福岡)といった新戦力だった。
鈴木常務取締役が見すえるのはJ1の連覇。今シーズンの頂点に立てば、昨シーズンとは桁が異なる収入を得られる。ほぼ倍増の3億5000万円となった均等配分金に加えて、3倍の3億円となった優勝賞金、そして3年間で総額15億5000万円が支給される理念強化配分金も新設された。
トータルで22億円もの増収となる先に、鈴木常務取締役はこんな青写真を描いていた。
「次のシーズン(2017年)でも勝てばいろいろな配分金や賞金も入ってきて、投資というか、いいサイクルが生まれる。ウチとジュビロ磐田が争っていた時代みたいに、頭が抜きん出たチームにしたいという思いがあるので。勝って勝ち組に入るのとそうじゃないのとでは、どんどん差がついていく。その意味でも、少し無理をしてでもやらなきゃいけない」
「クラブW杯のリベンジもあるし、ACLは絶対に」

フジゼロックス・スーパーカップを制した鹿島アントラーズ【写真:Getty Images】
レッズ戦を前にしたミーティングで、石井正忠監督は中2日でグループリーグ初戦を迎えるACL、1週間後に開幕するJ1へつなげる狙いを込めて必勝を厳命。長いシーズンで目の前にあるすべてのタイトルを獲りにいくうえで、所属するすべての選手の力が必要になると力を込めた。
フジゼロックス・スーパーカップを皮切りに、リーグ戦、YBCルヴァンカップ、天皇杯の国内三大タイトル。そして、いまだにラウンド16の壁を打ち破れていないACL。貪欲な思いを膨らませているアントラーズの選手たちが、最も強く意識しているのがACLとなる。昌子が言う。
「クラブワールドカップのリベンジもあるし、それに向けてACLは絶対に、という気持ちもある。その一歩目となるタイトルを取れたことはよかったし、これを弾みにしたい。これを取ると取らないのとではけっこう違うと思うけど、取ったからにはこれで終わりということで。すぐにACLが始まるので、浸らないように切り替えて頑張らないと」
今シーズンのクラブワールドカップはUAE(アラブ首長国連邦)での開催となる。開催国枠代表はUAEに移るため、決勝で延長戦の末に敗れた悔しさを晴らすためにはACLを制し、アジア代表の座を勝ち取るしかない。元日の天皇杯を制した直後に、昌子はこんな言葉を残してもいる。
「来シーズンは打倒アントラーズで来るチームが多くなる。その中でもちろんJ1連覇を目指すし、一度でもタイトル獲得を味わうと『もうやめられん』というか、もう一回取りたくなる。去年も当初の目標は三冠であり、そこにクラブワールドカップ制覇も加わった。その中で二冠に終わったことは鹿島としては不甲斐ないし、反省するところでもある」
J1連覇を至上命題として掲げるフロント。タイトルのなかでも特にACLを強く意識する選手たち。目標は異なるようで、その実は車の両輪を成し、常勝軍団を力強く前進させていく。ホームのカシマサッカースタジアムに蔚山(韓国)を迎える21日のACLグループリーグ初戦から、本格的な戦いが幕を開ける。
(取材・文:藤江直人)
【了】
スーパー杯の結果を元に鹿島の今季について記すフットボールチャンネルの藤江氏である。
「「競争」こそが、2017シーズンのアントラーズが掲げたテーマ」と言う。
鈴木満常務強化部長が明かした、「チーム内の競争を激しくするような補強をして、上手くすれば勝てるというチームから、力でタイトルを勝ち取れるチームを目指していこうということ」と体現することとなる。
そして、勝ち続けることによって良いサイクルに入る。
「次のシーズン(2017年)でも勝てばいろいろな配分金や賞金も入ってきて、投資というか、いいサイクルが生まれる」「少し無理をしてでもやらなきゃいけない」と言う。
「正のサイクル」を回し続ける為、今季のタイトルは必須、CWC挑戦も必須と言えよう。
全てに勝利する鹿島の姿がそこにある。
楽しみである。

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