鹿島――守護神も好守を連発する守備の充実
【J1展望】神戸×鹿島|ポドルスキ擁する神戸は、堅守・鹿島の牙城を崩せるか?
サッカーダイジェスト編集部
2017年08月08日
神戸――陣形をコンパクトに保ち、ポドルスキを効果的に活かせるかが鍵。

故障者/神戸=レアンドロ、高橋峻 鹿島=クォン・スンテ、P・ジュニオール、町田
出場停止/神戸=田中英 鹿島=小笠原
J1リーグ 21節
ヴィッセル神戸-鹿島アントラーズ
8月9日(水)/19:00/ノエビアスタジアム
ヴィッセル神戸
今季成績(20節終了時):10位 勝点29 9勝2分9敗 24得点・26失点
【最新チーム事情】
●前節の柏戦を1-3で落とす。
●天皇杯ラウンド16(4回戦)の対戦相手が松本に決定
●前回リーグ対戦時(5月14日@カシマ)は2-1で勝利。
【担当記者の視点】
3連勝が懸かった前節の柏戦を落とし出直しとなる一戦だ。ここ8戦負けなし(7勝1分)の鹿島は、組織の完成度が高く隙を突く巧さも際立つだけに、コンパクトな陣形を保ちながら相手の起点を上手く潰したい。
オフェンス面では、柏戦で不発に終わったポドルスキを効果的に活かせるかが鍵。味方との連係に課題が残るも、前を向かせればワールドクラスの一撃が期待できるのは大きい。
もちろん、総失点がリーグで2番目に少ない鹿島の守備陣を崩すのは容易ではないが、場合によってはタイトなマークが予想されるポドルスキを“おとり”に使い、渡邉や2列目のアタッカー陣を生かしながら「金星」を手繰り寄せるのもひとつの手だろう。
鹿島――守護神も好守を連発する守備の充実。
鹿島アントラーズ
今季成績(20節終了時):2位 勝点43 14勝1分5敗 33得点・19失点
【最新チーム事情】
●中3日で迎える神戸戦は、前節のスタメンから3人を入れ替える見込み。
●神戸には前回対戦、ホームで敗れているだけに、多くの選手がリベンジに燃えている。
●三竿健は昌子のプレーを参考に守備のレベルアップを図る。中盤の守備力を高める存在として、神戸戦でもキーマンのひとりに。
【担当記者の視点】
大岩監督就任後、いまだ負けなしが続くなか、特筆すべきは直近3試合(セビージャ戦、甲府戦、仙台戦)すべて無失点で抑えている点だ。
GK曽ケ端の好守に見られるように、最終ラインの奮闘はもちろん、チーム全体で高い守備意識を保てているのは大きい。充実のディフェンス力でポドルスキ擁する神戸の攻撃をシャットアウトし、安部や鈴木など、好調を維持するアタッカー陣がチャンスをモノにして、今節も確実に勝点を手にしたい。
「三竿健は昌子のプレーを参考に守備のレベルアップを図る。中盤の守備力を高める存在として、神戸戦でもキーマンのひとりに」と特筆するサッカーダイジェストのプレビューである。
健斗は日本を代表するCBの守備を見て、自らを更にレベルアップさせようとしておる。
この向上心が、1試合毎の急成長に繋がっておるのであろう。
前節の仙台戦でも素晴らしいボール奪取を幾度も見せておった。
そして、更なる高みを目指しておることが手に取るように伝わってくる。
今節では、ボランチの相棒が満男からレオ・シルバになるが、それも良い方向に動くことであろう。
Jリーグ最高峰のMFの隣でプレイすることで、良い影響を受ける。
健斗の成長は止まらない。
また、前節に変わって左SBに脩斗が戻り、右SBには西が起用される模様。
見慣れたDFラインにて、神戸の強力な助っ人外国人を封じ込めたい。
そして、2列目にはレアンドロが戻ってくる。
独特のリズムからのスルーパスで神戸の守備陣を崩そうではないか。
堅守と攻撃力にて勝利を持ち帰りたい。
注目の一戦である。

にほんブログ村

鹿島アントラーズ ブログランキングへ
サッカーダイジェスト編集部
2017年08月08日
神戸――陣形をコンパクトに保ち、ポドルスキを効果的に活かせるかが鍵。

故障者/神戸=レアンドロ、高橋峻 鹿島=クォン・スンテ、P・ジュニオール、町田
出場停止/神戸=田中英 鹿島=小笠原
J1リーグ 21節
ヴィッセル神戸-鹿島アントラーズ
8月9日(水)/19:00/ノエビアスタジアム
ヴィッセル神戸
今季成績(20節終了時):10位 勝点29 9勝2分9敗 24得点・26失点
【最新チーム事情】
●前節の柏戦を1-3で落とす。
●天皇杯ラウンド16(4回戦)の対戦相手が松本に決定
●前回リーグ対戦時(5月14日@カシマ)は2-1で勝利。
【担当記者の視点】
3連勝が懸かった前節の柏戦を落とし出直しとなる一戦だ。ここ8戦負けなし(7勝1分)の鹿島は、組織の完成度が高く隙を突く巧さも際立つだけに、コンパクトな陣形を保ちながら相手の起点を上手く潰したい。
オフェンス面では、柏戦で不発に終わったポドルスキを効果的に活かせるかが鍵。味方との連係に課題が残るも、前を向かせればワールドクラスの一撃が期待できるのは大きい。
もちろん、総失点がリーグで2番目に少ない鹿島の守備陣を崩すのは容易ではないが、場合によってはタイトなマークが予想されるポドルスキを“おとり”に使い、渡邉や2列目のアタッカー陣を生かしながら「金星」を手繰り寄せるのもひとつの手だろう。
鹿島――守護神も好守を連発する守備の充実。
鹿島アントラーズ
今季成績(20節終了時):2位 勝点43 14勝1分5敗 33得点・19失点
【最新チーム事情】
●中3日で迎える神戸戦は、前節のスタメンから3人を入れ替える見込み。
●神戸には前回対戦、ホームで敗れているだけに、多くの選手がリベンジに燃えている。
●三竿健は昌子のプレーを参考に守備のレベルアップを図る。中盤の守備力を高める存在として、神戸戦でもキーマンのひとりに。
【担当記者の視点】
大岩監督就任後、いまだ負けなしが続くなか、特筆すべきは直近3試合(セビージャ戦、甲府戦、仙台戦)すべて無失点で抑えている点だ。
GK曽ケ端の好守に見られるように、最終ラインの奮闘はもちろん、チーム全体で高い守備意識を保てているのは大きい。充実のディフェンス力でポドルスキ擁する神戸の攻撃をシャットアウトし、安部や鈴木など、好調を維持するアタッカー陣がチャンスをモノにして、今節も確実に勝点を手にしたい。
「三竿健は昌子のプレーを参考に守備のレベルアップを図る。中盤の守備力を高める存在として、神戸戦でもキーマンのひとりに」と特筆するサッカーダイジェストのプレビューである。
健斗は日本を代表するCBの守備を見て、自らを更にレベルアップさせようとしておる。
この向上心が、1試合毎の急成長に繋がっておるのであろう。
前節の仙台戦でも素晴らしいボール奪取を幾度も見せておった。
そして、更なる高みを目指しておることが手に取るように伝わってくる。
今節では、ボランチの相棒が満男からレオ・シルバになるが、それも良い方向に動くことであろう。
Jリーグ最高峰のMFの隣でプレイすることで、良い影響を受ける。
健斗の成長は止まらない。
また、前節に変わって左SBに脩斗が戻り、右SBには西が起用される模様。
見慣れたDFラインにて、神戸の強力な助っ人外国人を封じ込めたい。
そして、2列目にはレアンドロが戻ってくる。
独特のリズムからのスルーパスで神戸の守備陣を崩そうではないか。
堅守と攻撃力にて勝利を持ち帰りたい。
注目の一戦である。

にほんブログ村

鹿島アントラーズ ブログランキングへ
ポドルスキの前に好調鹿島が立ち塞がる
ポドルスキの前に好調鹿島が立ち塞がる
2017/8/8 13:00配信

鈴木優磨(鹿島アントラーズ) (C)J.LEAGUE
2ゴールの鮮烈Jリーグデビューから一転、ゴールマウスを大きく外すシュート2本に抑えられた前節。ヴィッセル神戸の超大物FWポドルスキが8月5日・柏レイソル戦で沈黙した。CB・中谷進之介に最初の競り合いで激しく弾き飛ばされると、前を向こうとすれば、素早く寄せられた。空中では手を使われ、イライラを募らせた。67分にMF田中英雄が退場となり、ひとり少ない状況もあり、ポドルスキにボールが収まらず、思うようなパフォーマンスが見せられなかったのだ。
試合後、ネルシーニョ監督が「彼もまだ日本という国とここのフットボールに慣れ始めたところ。順応するまで我慢して見てあげないといけないが、今日もボールが入った時には彼の良さは出ていたし、周りの選手たちが動くスペースを作り出してくれた。これからアダプトしていけばもっと質は上がってくる」とフォローすれば、当の本人も「すべての試合に勝てるわけではない。自分たちのやれることをやっていくしかない」と切り替えた。
次節、ポドルスキの前に立ち塞がるのが鹿島アントラーズだ。鹿島は大岩剛監督就任後、公式戦10試合負けなしと好調をキープ。5戦6発と大岩新体制を引っ張ったペドロ・ジュニオールが戦線離脱しても、第19節・ヴァンフォーレ甲府戦でエース金崎夢生がゴールを決めれば、第20節・ベガルタ仙台戦ではペドロ・ジュニオールに代わって先発に復帰した土居聖真が今季2点目をゲット。3試合連続途中出場の鈴木優磨も2試合連続でゴールを奪うなど、アタッカー陣が揃って得点をマークする。
攻撃陣だけではない。守備陣は2試合連続0封を実現。しかも、前節は濃霧で試合が2度も中断し、試合が続行されてからも逆サイドが見えないばかりか、仙台の白いアウェイユニホームが霧に溶け込み見え辛い状況にもかかわらず、守備陣は集中力を切らさなかった。そんな悪条件の中、アディショナルタイムに2得点を奪い、勝点3を手繰り寄せるのだから、さすが鹿島だ。
直接対決の対戦成績では14勝1分5敗・暫定2位の鹿島が9勝2分9敗・暫定10位の神戸を22勝6分9敗と圧倒。だが、アウェイでの第11節は2-1、昨年の『2ndステージ』最終節は1-0と神戸が2試合連続で競り勝っている。
果たして、神戸が対鹿島3連勝を飾るのか、大岩アントラーズが公式戦無敗記録を11に伸ばすのか。『明治安田生命J1リーグ』第21節・ヴィッセル神戸×鹿島アントラーズは8月9日(水)・ノエビアスタジアム神戸にてキックオフ。チケット発売中。
「神戸が対鹿島3連勝を飾るのか、大岩アントラーズが公式戦無敗記録を11に伸ばすのか」と記すチケットぴあのプレビューである。
神戸との対戦は、昨季の最終節、今季のホームの対戦と2連敗中である。
どちらも苦しい敗戦であった。
CSに向けて勢いを上げたかった最終節はPJの一発に泣いた。
内容こそ悪くはなかっただけに、ホームの最終節にこれは悔しかった。
今季のホームの戦いも負傷者続出の中1-2と敗れた。
無念と言わざるを得ない。
この2試合、ホームにて連敗を喫しておる。
しかしながら、ここでアウェイに目を向けてみると。
2015年は2-0と脩斗とカイオのゴールに勝利しており、2016年は2-1と先制されながらも聖真とヤスのゴールで逆転勝利しておる。
また、昨季の天皇杯4回戦では、2-1とファブリシオの2ゴールで勝利しておる。
実は敵地3連勝中と相性が良いというデータがある。
明日のアウェイの戦いも、快勝と行きたいところ。
大岩監督の公式戦無敗記録を11に伸ばすべく戦おう。
楽しみな一戦である。

にほんブログ村

鹿島アントラーズ ブログランキングへ
2017/8/8 13:00配信

鈴木優磨(鹿島アントラーズ) (C)J.LEAGUE
2ゴールの鮮烈Jリーグデビューから一転、ゴールマウスを大きく外すシュート2本に抑えられた前節。ヴィッセル神戸の超大物FWポドルスキが8月5日・柏レイソル戦で沈黙した。CB・中谷進之介に最初の競り合いで激しく弾き飛ばされると、前を向こうとすれば、素早く寄せられた。空中では手を使われ、イライラを募らせた。67分にMF田中英雄が退場となり、ひとり少ない状況もあり、ポドルスキにボールが収まらず、思うようなパフォーマンスが見せられなかったのだ。
試合後、ネルシーニョ監督が「彼もまだ日本という国とここのフットボールに慣れ始めたところ。順応するまで我慢して見てあげないといけないが、今日もボールが入った時には彼の良さは出ていたし、周りの選手たちが動くスペースを作り出してくれた。これからアダプトしていけばもっと質は上がってくる」とフォローすれば、当の本人も「すべての試合に勝てるわけではない。自分たちのやれることをやっていくしかない」と切り替えた。
次節、ポドルスキの前に立ち塞がるのが鹿島アントラーズだ。鹿島は大岩剛監督就任後、公式戦10試合負けなしと好調をキープ。5戦6発と大岩新体制を引っ張ったペドロ・ジュニオールが戦線離脱しても、第19節・ヴァンフォーレ甲府戦でエース金崎夢生がゴールを決めれば、第20節・ベガルタ仙台戦ではペドロ・ジュニオールに代わって先発に復帰した土居聖真が今季2点目をゲット。3試合連続途中出場の鈴木優磨も2試合連続でゴールを奪うなど、アタッカー陣が揃って得点をマークする。
攻撃陣だけではない。守備陣は2試合連続0封を実現。しかも、前節は濃霧で試合が2度も中断し、試合が続行されてからも逆サイドが見えないばかりか、仙台の白いアウェイユニホームが霧に溶け込み見え辛い状況にもかかわらず、守備陣は集中力を切らさなかった。そんな悪条件の中、アディショナルタイムに2得点を奪い、勝点3を手繰り寄せるのだから、さすが鹿島だ。
直接対決の対戦成績では14勝1分5敗・暫定2位の鹿島が9勝2分9敗・暫定10位の神戸を22勝6分9敗と圧倒。だが、アウェイでの第11節は2-1、昨年の『2ndステージ』最終節は1-0と神戸が2試合連続で競り勝っている。
果たして、神戸が対鹿島3連勝を飾るのか、大岩アントラーズが公式戦無敗記録を11に伸ばすのか。『明治安田生命J1リーグ』第21節・ヴィッセル神戸×鹿島アントラーズは8月9日(水)・ノエビアスタジアム神戸にてキックオフ。チケット発売中。
「神戸が対鹿島3連勝を飾るのか、大岩アントラーズが公式戦無敗記録を11に伸ばすのか」と記すチケットぴあのプレビューである。
神戸との対戦は、昨季の最終節、今季のホームの対戦と2連敗中である。
どちらも苦しい敗戦であった。
CSに向けて勢いを上げたかった最終節はPJの一発に泣いた。
内容こそ悪くはなかっただけに、ホームの最終節にこれは悔しかった。
今季のホームの戦いも負傷者続出の中1-2と敗れた。
無念と言わざるを得ない。
この2試合、ホームにて連敗を喫しておる。
しかしながら、ここでアウェイに目を向けてみると。
2015年は2-0と脩斗とカイオのゴールに勝利しており、2016年は2-1と先制されながらも聖真とヤスのゴールで逆転勝利しておる。
また、昨季の天皇杯4回戦では、2-1とファブリシオの2ゴールで勝利しておる。
実は敵地3連勝中と相性が良いというデータがある。
明日のアウェイの戦いも、快勝と行きたいところ。
大岩監督の公式戦無敗記録を11に伸ばすべく戦おう。
楽しみな一戦である。

にほんブログ村

鹿島アントラーズ ブログランキングへ
レオ・シルバ、橋本英郎の必見ボランチ10選に選出
【現役の眼】元日本代表MF、橋本英郎がおススメする「今季Jリーグの必見ボランチ10選」(前編)
橋本英郎
2017年08月07日
井手口選手の成長速度を速めているのは…。
サッカーダイジェストWebの読者のみなさん、こんにちは。不定期掲載のコラム、その第2弾です。
今回は今季のJリーグで活躍しているボランチの中から、僕がお薦めする必見の10選手を取り上げたいと思います。あくまでも個人的な見解なので、試合観戦される時のひとつの見方として読んでもらえれば幸いです。
前回利用した「ゾーン分け」をもう一度確認させてください。フィールドを3分割して、自陣ゴール前が「ゾーン1」、中盤エリアが「ゾーン2」、相手ゴール前の「ゾーン3」。それぞれのボランチがどのゾーンで強みを発揮するのかも書き記したいと思います。
とくに順番に深い意味はありません。では、スタートです。
[File 1]
ニウトン(ヴィッセル神戸)
彼の得意なゾーンは、ゾーン1とゾーン3にあると思います。つまり、両ゴール前で力を発揮するボランチです。
身体の強さを活かして、良いポジショニングからのボール奪取やヘディングでのクリア、そして、セットプレーやセンタリングからのヘディングでの得点が見どころでしょう。
日本人選手は、基本的にはパワーで向かってくる相手があまり得意ではありません。その点を彼は十分理解していて、両ゴール前で力を発揮しているのだと思います。中盤エリア(ゾーン2)でも球際の部分で優位に立つことが多く、ボランチの選手としては、日本人にあまりいないタイプだと思います。
[File 2]
今野泰幸(ガンバ大阪)
ふたり目はコンちゃん。二川(孝広)選手の推薦がありました、ガンバで一緒にプレーした時に感じるところがあったようです。
僕個人としても、日本代表で共にプレーしました。彼もまた、ゾーン1とゾーン3の両ゴール前で存在を誇示するタイプです。センターバックでもプレーできるように、守備の能力に長けています。センターバックとしては大きくありませんが、ヘディングはそうとう強い。ボランチの中では突出しています。
ゾーン3の相手ゴール前エリアで、タイミングのいい抜け出しや、みずから得点を奪えるポイントに入っていくのが巧い。最近の代表戦では、その能力を買われて少し上がり目のポジションをこなし、しっかり結果も残していますね。
中盤エリアでは、守備能力を存分に発揮します。豊富な運動量がそれを可能にしていて、広範囲をカバーしています。基本的に、自力でボールを奪取する場面が多いプレーヤーです。
彼の存在が、ガンバの井手口(陽介)選手の成長速度を飛躍的に上げていると見ています。スタイルがコンちゃんのそれに似ているため、良いプレーモデルになっているのではないでしょうか。日本代表では、セレッソの山口(蛍)選手とプレーモデルが重なりますね。
そのパスを間近で見て、自分の成長に繋げることができました。
[File 3]
扇原貴宏(横浜F・マリノス)
彼とは、セレッソの時に一緒にプレーしましたし、試合に出られない時はふたりで2ボランチを組んで練習することが多かったので、持ち味はよく把握しています。
特徴としては、ゾーン2のエリアに特化している選手だと思います。ユース年代にセンターバックでのプレー経験があるので、守備力自体が高い。でもゾーン1より、ゾーン2で広範囲に守備力を発揮するほうが、彼には適していると思います。
運動量が豊富なうえ、チャレンジして取りに行く時の強さも、今季のマリノスではできています。マリノスでスタメンを確保できたのも、そういう強みを示して成長できているからではないでしょうか。
攻撃時には、中盤エリアで長短のパスセンス、特に長距離のパスを正確に出せます。パスの質が本当に高い。球足が速く、相手が受けやすいボールを送れる。僕自身、彼とプレーをすることで、長いパスの選択肢が増えました。間近で見られたので、自分の成長に繋げることができたのです。
現代フットボールで求められているタイプだと思います。
[File 4]
庄司悦大(FC岐阜)
まさにゾーン2に特化したプレーヤーだと思います。二川選手が今季ヴェルディと試合した際に、「こんな巧い選手がいたのか」と驚いたようです。
去年はレノファ山口の躍進に大きく貢献して、今季から岐阜でプレーしています。現在の岐阜は、大木武監督のもとで徹底的なパスサッカーを志向し、そこからサイドや前線でドリブルを仕掛けていくスタイル。そのかじ取り役として、庄司選手は欠かせないキーマンとなっています。
とにかく、強弱の付け方、長短織り交ぜた多彩さなど、パス能力に秀でた選手。味方が欲しがるタイミングで出せますし、パスを出すことで相手を引きつけたり、動かすことも考えているように感じます。
視野の広さがあり、パスを出す選択肢が多い。決断するパスの選択も、効果的なものが多いですね。
好調レイソルの名バランサー。
[File 5]
大谷秀和(柏レイソル)
彼は、ゾーン1と2で抜群の能力を発揮するプレーヤーです。特徴としては、やはりユーティリティー性。サイドバックも十分にこなせますし、チームのバランスを整える力が他のボランチに比べ秀でています。
危機察知能力に長け、味方の気持ちや状況を把握しながら、周りとの調整ができる存在。キャプテンも務め、レイソルの先輩である明神(智和)選手に似たタイプだと思います。
ネルシーニョ監督時代にJ1で優勝を飾れたのは、彼がバランスをしっかり取っていたからです。今季のレイソルが好調なのも、大谷選手が若手選手や外国籍選手のバランスをうまく取って、下平(隆宏)監督が望むサッカーの実現に寄与している。僕はそう見ています。
【現役の眼】元日本代表MF、橋本英郎がおススメする「今季Jリーグの必見ボランチ10選」(後編)
橋本英郎
2017年08月08日
よくこのレベルの選手を日本に連れてきてくれたなと。

「すべてのゾーンで高いクオリティーを示す」と激賞したのが、このレオ・シルバ。僚友・二川は「ナンバー1」とも。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
前編に続きまして、僕が推奨する「今季Jリーグの必見ボランチ」を紹介させてもらおうと思います。6番目からとなります。
あらためて文中に出てくる「ゾーン分け」の説明をさせてもらいます。フィールドを3分割して、自陣ゴール前が「ゾーン1」、中盤エリアが「ゾーン2」、相手ゴール前の「ゾーン3」。それぞれのボランチがどのゾーンで強みを発揮するのかも示していきます。
[File 6]
レオ・シルバ(鹿島アントラーズ)
こちらは二川選手が「ナンバー1だ」と評価していました。ゾーンを分けて考えるまでもなく、すべてのゾーンで高いクオリティーを示します。その中でも一番のポイントに挙げられるのが、そのボール奪取力です。
ヴィッセル時代に対戦相手として分析した際、「レオ・シルバ選手が近くに来たらパスをして逃げるように」という指示が出ていたほど。相手チームにとっては脅威以外のなにものでもないのです。実際はそんな指示が出ていても無視して、チャレンジを挑んでいる選手が何人かいましたが。
僕自身、当時の印象としてボール奪取の部分だけが優れていると思っていましたが、アントラーズでのプレーを見ると、捌きや前線への飛び出しもかなりのもので、運動量も申し分なしです。
ゾーン3で相手のカウンターを防ぐプレーを見せるなど、危険察知能力も高い。本来は守備的なボランチだとカテゴライズできますが、パートナーに合わせて、攻撃的にも守備的にもなれる選手だと思います。
そういう意味では、よくスカウトがこのレベルの選手を見つけて日本に連れてきてくれたなと感心します。
[File 7]
ソウザ(セレッソ大阪)
去年、一緒にプレーしていて感じたのは、どのゾーンでも満遍なく高いレベルのプレーできるということ。凄かったです。総合力の高いボランチですね。
ヴィッセルのニウトン選手に似たスタイルですが、より広範囲に動き回り、攻撃も守備も行ないます。今季の開幕時はまだ、J1のプレースピードに対して戸惑いがあったようですが、ユン・ジョンファン監督の的確な指導があったのでしょう、いまではプレーの選択が実に洗練されている。得点もアシストも決めるなど、攻撃の部分で目立つ活躍ができるようになりました。
ゾーン1(自陣ゴール前)では本来の力強さも発揮して、突破されそうなところでしっかりブロックしてきます。チームを首位に導いた立役者のひとりだと思います。
中村&大島は、遠藤&二川と同じ関係性なのかもしれません。
[File 8]
大島僚太(川崎フロンターレ)
彼の個性はゾーン3で発揮されます。相手ゴール前でのプレーの質と精度。今回選んだボランチの中で、いちばんセンスがあるのではないでしょうか。ガンバユース育ちとしては、彼のセンスには魅了されます。
中盤エリアや自陣のエリアからビルドアップする際、本当はボールが取られると危険なので、リスクを冒したプレーは避けがちです。でも彼の場合は、そのあたりでのミスがまるでない。厳しい状況下でもしっかり突破していけるのです。
そのため、ビルドアップを志向する監督、クラブが欲するタイプだと思います。プレッシャーが強くかかる中でも、選択肢が多く、しかも正しい選択ができる、相手に脅威を与えるプレーヤーです、
加えて、パスの出し手としてだけでなく、受け手としても優れています。前線への飛び出しや、時間を作るタメのプレーを相手ゴール前でこなせます。こうしたプレーは、攻撃的なポジションの選手でもなかなかできないのですが、それをボランチにして高い質でやれる。大変貴重な存在だと思います。
やはり、同じチームでプレーしている中村(憲剛)選手の影響が大きいのではないでしょうか。中村選手と感覚的に似ていますし、パスを出す選手がふたりいて、どちらも前線へ飛び出せる。昔のガンバで言えば、二川(孝広)選手、遠藤(保仁)選手のコンビと同じような関係性なのかなと思います。
日本代表に返り咲き、彼の特徴の出るサッカーを見せてほしいですね。
[File 9]
小島秀仁(愛媛FC)
ゾーン2と3で特徴が現われます。攻撃時の視野の広さや決定的なパスはもちろん、シュート力もあります。
愛媛の監督が代わる中でも、それぞれの指揮官が望むプレーやスタイルを表現しています。彼が安定したパフォーマンスを出し続けていること、そしてその質が年々高まっていることが、愛媛の順位安定に繋がっているのではないかと思います。
対戦時の分析をする際、小島選手はとりわけ質の高いプレーをしてくるので、パスの選択肢を減らすように要求されました。僕から見てだけでなく、多くの監督やコーチからも評価を得ているボランチだと思います。
夢を持って前へ進んでいける選手こそが。
[File 10]
藤本寛也(東京ヴェルディユース)
最後の10人目は、我がチーム、東京ヴェルディのユースチーム所属の高校3年生、藤本選手です。ユース選手ながら現在トップチームで練習を共にしています、
ここに挙げさせていただくにはまだまだレベルアップが必要な選手ですが、そのポテンシャルは素晴らしい。そう遠くない未来に、他の9人に肩を並べられる日が来るのではないか。そんな期待を込めて、今回選ばせてもらいました。
彼の武器は、ゾーン2と3で発揮されます。パスを主体としたプレーヤーで、プレッシャーがかかった中でも最良の選択ができます。間を通すのが難しいタイミングでもしっかりパスを通してくる。安全なパス選択をするのではなく、チャレンジすることを忘れず、逃げのパスがほぼありません。
味方が欲しがるタイミングでパスが出せて、3人目の動きを意識しながらボール回しができます。気持ちの部分も強く、2020年の東京オリンピック出場を見据え、成長したいという意欲に満ちています。
東京ヴェルディには、ほかにもプロ1年目の渡辺皓太選手、2年目の井上詩音選手と、ボランチには有望な選手がいます。彼らふたりも東京オリンピックに出場できる世代で、すでにJ2の舞台で活躍しつつあります。
そんな先輩コンビを抜いて試合に出場し、そしてふたつ年上のプロで結果を出している世代に勝っていかなければオリンピックへの道は開けません。これは並大抵な覚悟や頑張りでは難しいでしょう。
以前、セレッソの杉本(健勇)選手がロンドンオリンピックに出るため、ヴェルディに3か月間在籍していました(レンタル移籍)。覚悟が成長を早めます。プロ選手になるのはサッカーを始めた時にみんなが持つ夢ですが、その先の夢は、どれだけ求めるのかによって変わってくるのです。サッカー選手にとってとても重要なことです。
夢を持って前へ進んでいける選手こそが、本当に強いハートの持ち主なのです。
藤本選手にはそれがあると信じています。「必見」という観点からは少しズレてしまったかもしれませんが、10人目として挙げさせていただきました。
ほかにも紹介したい名ボランチはいましたが、編集部さんの「各チーム1名まで」という縛りもあり、このような人選となりました。メジャーなところは避けたつもりですが……避け切れてなかったかもしれません。
今回も読んでいただいてありがとうございました。また違うテーマや切り口で、思うところを書かせていただこうと思います。
橋本英郎
<了>
Jリーグのボランチについて語るサッカーダイジェストの橋本英郎である。
10選にレオ・シルバも選ばれておる。
二川選手が「ナンバー1だ」と評価し、橋本は「くスカウトがこのレベルの選手を見つけて日本に連れてきてくれたな」とまで言う。
Jリーグでは突出した個を持つボランチと言えよう。
新潟時代は能力の高さからか、全てを自分ひとりでやっていたように思う。
鹿島では、役割もあり、新潟とは勝手が違うように感じさせられる。
危険地帯でのボールキープや、不安定なパスなどからピンチを招くこともしばしばある。
これもまた、レオ・シルバの才能の高さから来るものであろう。
ここは、鹿島のやり方に馴染んで貰うところ。
この10選はボランチに限定されるが、レオ・シルバはボランチに限定される器ではないように思う。
MFとしてオールラウンダーな働きをしてくれよう。
今季から鹿島に加入し、負傷離脱があり、大きなタイトル一つを逃すこととなったが、残りの全タイトルを彼の力で獲っていこうではないか。
楽しみである。

にほんブログ村

鹿島アントラーズ ブログランキングへ
橋本英郎
2017年08月07日
井手口選手の成長速度を速めているのは…。
サッカーダイジェストWebの読者のみなさん、こんにちは。不定期掲載のコラム、その第2弾です。
今回は今季のJリーグで活躍しているボランチの中から、僕がお薦めする必見の10選手を取り上げたいと思います。あくまでも個人的な見解なので、試合観戦される時のひとつの見方として読んでもらえれば幸いです。
前回利用した「ゾーン分け」をもう一度確認させてください。フィールドを3分割して、自陣ゴール前が「ゾーン1」、中盤エリアが「ゾーン2」、相手ゴール前の「ゾーン3」。それぞれのボランチがどのゾーンで強みを発揮するのかも書き記したいと思います。
とくに順番に深い意味はありません。では、スタートです。
[File 1]
ニウトン(ヴィッセル神戸)
彼の得意なゾーンは、ゾーン1とゾーン3にあると思います。つまり、両ゴール前で力を発揮するボランチです。
身体の強さを活かして、良いポジショニングからのボール奪取やヘディングでのクリア、そして、セットプレーやセンタリングからのヘディングでの得点が見どころでしょう。
日本人選手は、基本的にはパワーで向かってくる相手があまり得意ではありません。その点を彼は十分理解していて、両ゴール前で力を発揮しているのだと思います。中盤エリア(ゾーン2)でも球際の部分で優位に立つことが多く、ボランチの選手としては、日本人にあまりいないタイプだと思います。
[File 2]
今野泰幸(ガンバ大阪)
ふたり目はコンちゃん。二川(孝広)選手の推薦がありました、ガンバで一緒にプレーした時に感じるところがあったようです。
僕個人としても、日本代表で共にプレーしました。彼もまた、ゾーン1とゾーン3の両ゴール前で存在を誇示するタイプです。センターバックでもプレーできるように、守備の能力に長けています。センターバックとしては大きくありませんが、ヘディングはそうとう強い。ボランチの中では突出しています。
ゾーン3の相手ゴール前エリアで、タイミングのいい抜け出しや、みずから得点を奪えるポイントに入っていくのが巧い。最近の代表戦では、その能力を買われて少し上がり目のポジションをこなし、しっかり結果も残していますね。
中盤エリアでは、守備能力を存分に発揮します。豊富な運動量がそれを可能にしていて、広範囲をカバーしています。基本的に、自力でボールを奪取する場面が多いプレーヤーです。
彼の存在が、ガンバの井手口(陽介)選手の成長速度を飛躍的に上げていると見ています。スタイルがコンちゃんのそれに似ているため、良いプレーモデルになっているのではないでしょうか。日本代表では、セレッソの山口(蛍)選手とプレーモデルが重なりますね。
そのパスを間近で見て、自分の成長に繋げることができました。
[File 3]
扇原貴宏(横浜F・マリノス)
彼とは、セレッソの時に一緒にプレーしましたし、試合に出られない時はふたりで2ボランチを組んで練習することが多かったので、持ち味はよく把握しています。
特徴としては、ゾーン2のエリアに特化している選手だと思います。ユース年代にセンターバックでのプレー経験があるので、守備力自体が高い。でもゾーン1より、ゾーン2で広範囲に守備力を発揮するほうが、彼には適していると思います。
運動量が豊富なうえ、チャレンジして取りに行く時の強さも、今季のマリノスではできています。マリノスでスタメンを確保できたのも、そういう強みを示して成長できているからではないでしょうか。
攻撃時には、中盤エリアで長短のパスセンス、特に長距離のパスを正確に出せます。パスの質が本当に高い。球足が速く、相手が受けやすいボールを送れる。僕自身、彼とプレーをすることで、長いパスの選択肢が増えました。間近で見られたので、自分の成長に繋げることができたのです。
現代フットボールで求められているタイプだと思います。
[File 4]
庄司悦大(FC岐阜)
まさにゾーン2に特化したプレーヤーだと思います。二川選手が今季ヴェルディと試合した際に、「こんな巧い選手がいたのか」と驚いたようです。
去年はレノファ山口の躍進に大きく貢献して、今季から岐阜でプレーしています。現在の岐阜は、大木武監督のもとで徹底的なパスサッカーを志向し、そこからサイドや前線でドリブルを仕掛けていくスタイル。そのかじ取り役として、庄司選手は欠かせないキーマンとなっています。
とにかく、強弱の付け方、長短織り交ぜた多彩さなど、パス能力に秀でた選手。味方が欲しがるタイミングで出せますし、パスを出すことで相手を引きつけたり、動かすことも考えているように感じます。
視野の広さがあり、パスを出す選択肢が多い。決断するパスの選択も、効果的なものが多いですね。
好調レイソルの名バランサー。
[File 5]
大谷秀和(柏レイソル)
彼は、ゾーン1と2で抜群の能力を発揮するプレーヤーです。特徴としては、やはりユーティリティー性。サイドバックも十分にこなせますし、チームのバランスを整える力が他のボランチに比べ秀でています。
危機察知能力に長け、味方の気持ちや状況を把握しながら、周りとの調整ができる存在。キャプテンも務め、レイソルの先輩である明神(智和)選手に似たタイプだと思います。
ネルシーニョ監督時代にJ1で優勝を飾れたのは、彼がバランスをしっかり取っていたからです。今季のレイソルが好調なのも、大谷選手が若手選手や外国籍選手のバランスをうまく取って、下平(隆宏)監督が望むサッカーの実現に寄与している。僕はそう見ています。
【現役の眼】元日本代表MF、橋本英郎がおススメする「今季Jリーグの必見ボランチ10選」(後編)
橋本英郎
2017年08月08日
よくこのレベルの選手を日本に連れてきてくれたなと。

「すべてのゾーンで高いクオリティーを示す」と激賞したのが、このレオ・シルバ。僚友・二川は「ナンバー1」とも。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
前編に続きまして、僕が推奨する「今季Jリーグの必見ボランチ」を紹介させてもらおうと思います。6番目からとなります。
あらためて文中に出てくる「ゾーン分け」の説明をさせてもらいます。フィールドを3分割して、自陣ゴール前が「ゾーン1」、中盤エリアが「ゾーン2」、相手ゴール前の「ゾーン3」。それぞれのボランチがどのゾーンで強みを発揮するのかも示していきます。
[File 6]
レオ・シルバ(鹿島アントラーズ)
こちらは二川選手が「ナンバー1だ」と評価していました。ゾーンを分けて考えるまでもなく、すべてのゾーンで高いクオリティーを示します。その中でも一番のポイントに挙げられるのが、そのボール奪取力です。
ヴィッセル時代に対戦相手として分析した際、「レオ・シルバ選手が近くに来たらパスをして逃げるように」という指示が出ていたほど。相手チームにとっては脅威以外のなにものでもないのです。実際はそんな指示が出ていても無視して、チャレンジを挑んでいる選手が何人かいましたが。
僕自身、当時の印象としてボール奪取の部分だけが優れていると思っていましたが、アントラーズでのプレーを見ると、捌きや前線への飛び出しもかなりのもので、運動量も申し分なしです。
ゾーン3で相手のカウンターを防ぐプレーを見せるなど、危険察知能力も高い。本来は守備的なボランチだとカテゴライズできますが、パートナーに合わせて、攻撃的にも守備的にもなれる選手だと思います。
そういう意味では、よくスカウトがこのレベルの選手を見つけて日本に連れてきてくれたなと感心します。
[File 7]
ソウザ(セレッソ大阪)
去年、一緒にプレーしていて感じたのは、どのゾーンでも満遍なく高いレベルのプレーできるということ。凄かったです。総合力の高いボランチですね。
ヴィッセルのニウトン選手に似たスタイルですが、より広範囲に動き回り、攻撃も守備も行ないます。今季の開幕時はまだ、J1のプレースピードに対して戸惑いがあったようですが、ユン・ジョンファン監督の的確な指導があったのでしょう、いまではプレーの選択が実に洗練されている。得点もアシストも決めるなど、攻撃の部分で目立つ活躍ができるようになりました。
ゾーン1(自陣ゴール前)では本来の力強さも発揮して、突破されそうなところでしっかりブロックしてきます。チームを首位に導いた立役者のひとりだと思います。
中村&大島は、遠藤&二川と同じ関係性なのかもしれません。
[File 8]
大島僚太(川崎フロンターレ)
彼の個性はゾーン3で発揮されます。相手ゴール前でのプレーの質と精度。今回選んだボランチの中で、いちばんセンスがあるのではないでしょうか。ガンバユース育ちとしては、彼のセンスには魅了されます。
中盤エリアや自陣のエリアからビルドアップする際、本当はボールが取られると危険なので、リスクを冒したプレーは避けがちです。でも彼の場合は、そのあたりでのミスがまるでない。厳しい状況下でもしっかり突破していけるのです。
そのため、ビルドアップを志向する監督、クラブが欲するタイプだと思います。プレッシャーが強くかかる中でも、選択肢が多く、しかも正しい選択ができる、相手に脅威を与えるプレーヤーです、
加えて、パスの出し手としてだけでなく、受け手としても優れています。前線への飛び出しや、時間を作るタメのプレーを相手ゴール前でこなせます。こうしたプレーは、攻撃的なポジションの選手でもなかなかできないのですが、それをボランチにして高い質でやれる。大変貴重な存在だと思います。
やはり、同じチームでプレーしている中村(憲剛)選手の影響が大きいのではないでしょうか。中村選手と感覚的に似ていますし、パスを出す選手がふたりいて、どちらも前線へ飛び出せる。昔のガンバで言えば、二川(孝広)選手、遠藤(保仁)選手のコンビと同じような関係性なのかなと思います。
日本代表に返り咲き、彼の特徴の出るサッカーを見せてほしいですね。
[File 9]
小島秀仁(愛媛FC)
ゾーン2と3で特徴が現われます。攻撃時の視野の広さや決定的なパスはもちろん、シュート力もあります。
愛媛の監督が代わる中でも、それぞれの指揮官が望むプレーやスタイルを表現しています。彼が安定したパフォーマンスを出し続けていること、そしてその質が年々高まっていることが、愛媛の順位安定に繋がっているのではないかと思います。
対戦時の分析をする際、小島選手はとりわけ質の高いプレーをしてくるので、パスの選択肢を減らすように要求されました。僕から見てだけでなく、多くの監督やコーチからも評価を得ているボランチだと思います。
夢を持って前へ進んでいける選手こそが。
[File 10]
藤本寛也(東京ヴェルディユース)
最後の10人目は、我がチーム、東京ヴェルディのユースチーム所属の高校3年生、藤本選手です。ユース選手ながら現在トップチームで練習を共にしています、
ここに挙げさせていただくにはまだまだレベルアップが必要な選手ですが、そのポテンシャルは素晴らしい。そう遠くない未来に、他の9人に肩を並べられる日が来るのではないか。そんな期待を込めて、今回選ばせてもらいました。
彼の武器は、ゾーン2と3で発揮されます。パスを主体としたプレーヤーで、プレッシャーがかかった中でも最良の選択ができます。間を通すのが難しいタイミングでもしっかりパスを通してくる。安全なパス選択をするのではなく、チャレンジすることを忘れず、逃げのパスがほぼありません。
味方が欲しがるタイミングでパスが出せて、3人目の動きを意識しながらボール回しができます。気持ちの部分も強く、2020年の東京オリンピック出場を見据え、成長したいという意欲に満ちています。
東京ヴェルディには、ほかにもプロ1年目の渡辺皓太選手、2年目の井上詩音選手と、ボランチには有望な選手がいます。彼らふたりも東京オリンピックに出場できる世代で、すでにJ2の舞台で活躍しつつあります。
そんな先輩コンビを抜いて試合に出場し、そしてふたつ年上のプロで結果を出している世代に勝っていかなければオリンピックへの道は開けません。これは並大抵な覚悟や頑張りでは難しいでしょう。
以前、セレッソの杉本(健勇)選手がロンドンオリンピックに出るため、ヴェルディに3か月間在籍していました(レンタル移籍)。覚悟が成長を早めます。プロ選手になるのはサッカーを始めた時にみんなが持つ夢ですが、その先の夢は、どれだけ求めるのかによって変わってくるのです。サッカー選手にとってとても重要なことです。
夢を持って前へ進んでいける選手こそが、本当に強いハートの持ち主なのです。
藤本選手にはそれがあると信じています。「必見」という観点からは少しズレてしまったかもしれませんが、10人目として挙げさせていただきました。
ほかにも紹介したい名ボランチはいましたが、編集部さんの「各チーム1名まで」という縛りもあり、このような人選となりました。メジャーなところは避けたつもりですが……避け切れてなかったかもしれません。
今回も読んでいただいてありがとうございました。また違うテーマや切り口で、思うところを書かせていただこうと思います。
橋本英郎
<了>
Jリーグのボランチについて語るサッカーダイジェストの橋本英郎である。
10選にレオ・シルバも選ばれておる。
二川選手が「ナンバー1だ」と評価し、橋本は「くスカウトがこのレベルの選手を見つけて日本に連れてきてくれたな」とまで言う。
Jリーグでは突出した個を持つボランチと言えよう。
新潟時代は能力の高さからか、全てを自分ひとりでやっていたように思う。
鹿島では、役割もあり、新潟とは勝手が違うように感じさせられる。
危険地帯でのボールキープや、不安定なパスなどからピンチを招くこともしばしばある。
これもまた、レオ・シルバの才能の高さから来るものであろう。
ここは、鹿島のやり方に馴染んで貰うところ。
この10選はボランチに限定されるが、レオ・シルバはボランチに限定される器ではないように思う。
MFとしてオールラウンダーな働きをしてくれよう。
今季から鹿島に加入し、負傷離脱があり、大きなタイトル一つを逃すこととなったが、残りの全タイトルを彼の力で獲っていこうではないか。
楽しみである。

にほんブログ村

鹿島アントラーズ ブログランキングへ
源の躍動に期待
神戸戦前日練習

明日の神戸戦に向け、セットプレーやミニゲームなどで最終調整しました。
神戸戦に向けた前日練習の一コマである。
躍動する源の姿が写る。
神戸の強力な攻撃陣を抑える役目は任せた。
源を中心としたDF陣の踏ん張りを期待しておる。
攻撃には前節をお休みしたレアンドロとレオ・シルバの助っ人が活躍してくれるのではなかろうか。
攻守の要の活躍で、この過密日程を勝ち越したい。
楽しみである。

にほんブログ村

鹿島アントラーズ ブログランキングへ

明日の神戸戦に向け、セットプレーやミニゲームなどで最終調整しました。
神戸戦に向けた前日練習の一コマである。
躍動する源の姿が写る。
神戸の強力な攻撃陣を抑える役目は任せた。
源を中心としたDF陣の踏ん張りを期待しておる。
攻撃には前節をお休みしたレアンドロとレオ・シルバの助っ人が活躍してくれるのではなかろうか。
攻守の要の活躍で、この過密日程を勝ち越したい。
楽しみである。

にほんブログ村

鹿島アントラーズ ブログランキングへ
源、『鹿島って強い。嫌なチーム。日本にこんなチームがあったんだ』と思わせたい
鹿島DF昌子が意気込み 神戸ポドルスキを警戒
[2017年8月8日13時7分]

神戸戦に向けた前日練習を行う鹿島DF昌子(撮影・鎌田直秀)
鹿島アントラーズは8日、茨城・鹿嶋市内でヴィッセル神戸戦(9日、ノエスタ)に備えた前日練習を行い、DF昌子源(24)が新加入後3戦目となるFWルーカス・ポドルスキ(32)を警戒した。紅白戦などの調整後、「普通の人と違って、少しでも時間を与えると、どえらいシュートを打ってくる。話題になっている人ですが、どんな大物だろうと関係ない。『昌子がポドルスキを止めた』とかは求めていない。『鹿島のセンターバックは強い』でもなく『鹿島って強い。嫌なチーム。日本にこんなチームがあったんだ』と思わせたい」と話した。
現在、リーグ戦2戦連発中で、先月22日の国際親善試合セルビア(スペイン1部)戦を含めると3戦4発と好調のFW鈴木優磨(21)もポドルスキについて「危険ですね」とニヤリと笑い、「明日も点をとれればいい」と意気込んだ。
鹿島DF昌子、故郷で「どえらい」ポドルスキ封じだ
[2017年8月9日7時42分 紙面から]

前日練習を行う鹿島DF昌子(撮影・鎌田直秀)
鹿島アントラーズDFリーダーの昌子が8日、故郷の神戸でポドルスキ封じを誓った。
今日9日のアウェー・ヴィッセル神戸戦に向けて紅白戦などで調整。対決する元ドイツ代表を「普通の人と違って、少しでも時間を与えると、どえらいシュートを打ってくる」と警戒しつつ「『鹿島って強くて嫌。日本にこんなチームがあったんだ』と思わせたい」。1月の神戸市内での結婚披露宴で祝福してくれた親戚や友人らの前で「成長している姿を見せたい」と闘志を燃やしていた。
神戸のポドルスキを警戒する源である。
「普通の人と違って、少しでも時間を与えると、どえらいシュートを打ってくる。話題になっている人ですが、どんな大物だろうと関係ない。『昌子がポドルスキを止めた』とかは求めていない。『鹿島のセンターバックは強い』でもなく『鹿島って強い。嫌なチーム。日本にこんなチームがあったんだ』と思わせたい」と語る。
公式戦デビューとなった大宮戦のミドルはインパクト十分であったと言えよう。
この大物助っ人を抑えることが、この神戸戦では求められる。
「源だから止めた」などというメディアの見出しは不要。
鹿島というチームが、強豪を封じ込めたという事実を全世界に発信するのだ。
堅い守りの文化を持つことを改めてアピールしたい。
また、優磨も「危険ですね」と語り、そしてセビージャ戦以降3試合連続4発と好調なところから、「明日も点をとれればいい」とコメントする。
優磨の優磨らしさが戻ってきた。
幾度もポキッと折れた鼻を高々と伸ばしてゴールを奪うのだ。
期待しておる。

にほんブログ村

鹿島アントラーズ ブログランキングへ
[2017年8月8日13時7分]

神戸戦に向けた前日練習を行う鹿島DF昌子(撮影・鎌田直秀)
鹿島アントラーズは8日、茨城・鹿嶋市内でヴィッセル神戸戦(9日、ノエスタ)に備えた前日練習を行い、DF昌子源(24)が新加入後3戦目となるFWルーカス・ポドルスキ(32)を警戒した。紅白戦などの調整後、「普通の人と違って、少しでも時間を与えると、どえらいシュートを打ってくる。話題になっている人ですが、どんな大物だろうと関係ない。『昌子がポドルスキを止めた』とかは求めていない。『鹿島のセンターバックは強い』でもなく『鹿島って強い。嫌なチーム。日本にこんなチームがあったんだ』と思わせたい」と話した。
現在、リーグ戦2戦連発中で、先月22日の国際親善試合セルビア(スペイン1部)戦を含めると3戦4発と好調のFW鈴木優磨(21)もポドルスキについて「危険ですね」とニヤリと笑い、「明日も点をとれればいい」と意気込んだ。
鹿島DF昌子、故郷で「どえらい」ポドルスキ封じだ
[2017年8月9日7時42分 紙面から]

前日練習を行う鹿島DF昌子(撮影・鎌田直秀)
鹿島アントラーズDFリーダーの昌子が8日、故郷の神戸でポドルスキ封じを誓った。
今日9日のアウェー・ヴィッセル神戸戦に向けて紅白戦などで調整。対決する元ドイツ代表を「普通の人と違って、少しでも時間を与えると、どえらいシュートを打ってくる」と警戒しつつ「『鹿島って強くて嫌。日本にこんなチームがあったんだ』と思わせたい」。1月の神戸市内での結婚披露宴で祝福してくれた親戚や友人らの前で「成長している姿を見せたい」と闘志を燃やしていた。
神戸のポドルスキを警戒する源である。
「普通の人と違って、少しでも時間を与えると、どえらいシュートを打ってくる。話題になっている人ですが、どんな大物だろうと関係ない。『昌子がポドルスキを止めた』とかは求めていない。『鹿島のセンターバックは強い』でもなく『鹿島って強い。嫌なチーム。日本にこんなチームがあったんだ』と思わせたい」と語る。
公式戦デビューとなった大宮戦のミドルはインパクト十分であったと言えよう。
この大物助っ人を抑えることが、この神戸戦では求められる。
「源だから止めた」などというメディアの見出しは不要。
鹿島というチームが、強豪を封じ込めたという事実を全世界に発信するのだ。
堅い守りの文化を持つことを改めてアピールしたい。
また、優磨も「危険ですね」と語り、そしてセビージャ戦以降3試合連続4発と好調なところから、「明日も点をとれればいい」とコメントする。
優磨の優磨らしさが戻ってきた。
幾度もポキッと折れた鼻を高々と伸ばしてゴールを奪うのだ。
期待しておる。

にほんブログ村

鹿島アントラーズ ブログランキングへ
U-18日本代表・沖悠哉くんコメント
U-18日本代表 SBSカップ国際ユースサッカーに向け活動開始
2017年08月08日
U-18日本代表が、8月10日(木)から開幕する2017 SBSカップ国際ユースサッカーに向け、静岡県にある清水ナショナルトレーニングセンターで活動を開始しました。
チームは午後1時に宿舎に集合すると、午後4時からのトレーニング前にミーティングを実施。影山監督が「今回の大会は11月にモンゴルで行われるAFC U-19選手権2018予選に向けての強化活動でもあるが、このSBSカップでの結果にもこだわりたい。時間は限られているが、優勝を目指すのでトレーニングから緊張感を持って取り組んでいこう」と選手たちに語りました。
トレーニングは、小粥コンディニングコーチによるウォーミングアップからスタート。スピードを少し速くしたランニングで体を温めた後、2グループに分かれてパスワークを行い、その後は秋葉コーチも加わって5グループに分かれて3対1のボール回しを実施しました。7対7+フリーマンでのボールポゼッションの後には8対8のゲームを行い、トレーニングは終了。内容が変わるごとに水分補給の時間を入れて休息の時間を設けましたが、選手は次のメニューに向け次へ次へと素早く移動し、集中を切らさずに約90分間のトレーニングを終えました。
夕食後には国立スポーツ科学センターから中村大輔氏、中村真理子氏の2名にお越しいただいて暑熱対策に関するレクチャーを実施し、競技力向上の上で体の熱を下げる必要性と方法についてお話をいただきました。8日以降のトレーニングや大会中も、手掌冷却やアイススラリー摂取といった身体冷却方法の指導をしていただきます。
U-18日本代表は、8月10日(木)にSBSカップ初戦でチリと対戦し、第2戦は11日(金・祝)に静岡ユースと対戦。そして第3戦は13日(日)にチェコと試合を行い、2013年大会以来の優勝を目指します。
選手コメント
DF #2 岡庭愁人 選手(FC東京U-18)
一年ぶりに日本代表に選出され、素直に嬉しい気持ちです。初日のトレーニングを終え、たくさんの選手とコミュニケーションをとりました。とても明るく良い雰囲気でトレーニングをすることができています。トレーニング後もグランドでボールを使いコミュニケーションをとっている選手やグランドの周りをジョギングしながらコミュニケーションをとったりと、それぞれの選手が仲を深めようと意識しています。SBSカップという国際大会で結果を残すためにも、練習からチームとしてどこまで選手同士のつながりという線を太くできるか、個人として特徴を出せるかが重要になってくると思います。試合に勝たなければ評価されないと思うので、試合までに最高の準備をしていきます。次の代表につながるように、個人としてもしっかりアピールしていきたいです。
DF #19 荻原拓也 選手(浦和レッズユース)
前回のポルトガル遠征では怪我のため離脱し、今回のSBSカップは初参加となります。持ち味である左足のキックや突破力でチームに貢献し、勝利に結びつけたいと考えています。今日が初めてのトレーニングとなりましたが、環境も良く、周りのレベルも高いのでやりやすかったです。初参加なので、たくさんコミュニケーションをとって、早くこのチームの力になれるよう頑張ります。この大会で、また一つ自分の存在価値を出していきたいと思います。
GK #1 沖悠哉 選手(鹿島アントラーズユース)
このような大会に呼ばれたことを嬉しく思います。初招集の選手が多いなか、移動を含めてコミュニケーションを取ることができ、今日の練習では良い雰囲気の中でトレーニングを行うことができました。練習以外の場面でもみんなと意見を共有し合い、ひとつのチームとして戦っていきたいと思います。チームとして掲げているコンセプトを全うして優勝で終われるように、個人として、またチームとしても結果を求めて頑張ります。
MF #17 奥抜侃志 選手(大宮アルディージャユース)
所属チームでの合宿が続いていたため、今日は別メニューでコンディション調整を行いました。ジョギングやストレッチなどを入念に行い、しっかりと疲労を回復することが出来たので明日からの練習にしっかりと集中して取り組みたいと思います。日の丸を背負うことをしっかり自覚して行動し、自分の長所を発揮して勝利に貢献できるようなプレーをしていきたいです。さらに結果にもしっかりとこだわっていきたいです。この大会で少しでも多くのことを学び、学んだことをチームに帰ってメンバーに伝えたり自分の成長に繋げていきたいです。
スケジュール
8月7日(月) PM トレーニング
8月8日(火) AM/PM トレーニング
8月9日(水) AM/PM トレーニング
2017 SBSカップ国際ユースサッカー
8月10日(木) 16:00 vs U-18チリ代表(藤枝総合運動公園サッカー場)
8月11日(金) 15:00 vs 静岡ユース(エコパスタジアム)
8月12日(土) AM トレーニング
8月13日(日) 16:00 vs U-18チェコ代表(草薙総合運動場陸上競技場)
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
SBSカップ国際ユースサッカーに向け活動を開始したU-18日本代表である。
沖悠哉くんは、高いモチベーションで参加しておることがその言葉から伝わっている。
多くのものを吸収し、成長するのだ。
期待しておる。

にほんブログ村

鹿島アントラーズ ブログランキングへ
2017年08月08日
U-18日本代表が、8月10日(木)から開幕する2017 SBSカップ国際ユースサッカーに向け、静岡県にある清水ナショナルトレーニングセンターで活動を開始しました。
チームは午後1時に宿舎に集合すると、午後4時からのトレーニング前にミーティングを実施。影山監督が「今回の大会は11月にモンゴルで行われるAFC U-19選手権2018予選に向けての強化活動でもあるが、このSBSカップでの結果にもこだわりたい。時間は限られているが、優勝を目指すのでトレーニングから緊張感を持って取り組んでいこう」と選手たちに語りました。
トレーニングは、小粥コンディニングコーチによるウォーミングアップからスタート。スピードを少し速くしたランニングで体を温めた後、2グループに分かれてパスワークを行い、その後は秋葉コーチも加わって5グループに分かれて3対1のボール回しを実施しました。7対7+フリーマンでのボールポゼッションの後には8対8のゲームを行い、トレーニングは終了。内容が変わるごとに水分補給の時間を入れて休息の時間を設けましたが、選手は次のメニューに向け次へ次へと素早く移動し、集中を切らさずに約90分間のトレーニングを終えました。
夕食後には国立スポーツ科学センターから中村大輔氏、中村真理子氏の2名にお越しいただいて暑熱対策に関するレクチャーを実施し、競技力向上の上で体の熱を下げる必要性と方法についてお話をいただきました。8日以降のトレーニングや大会中も、手掌冷却やアイススラリー摂取といった身体冷却方法の指導をしていただきます。
U-18日本代表は、8月10日(木)にSBSカップ初戦でチリと対戦し、第2戦は11日(金・祝)に静岡ユースと対戦。そして第3戦は13日(日)にチェコと試合を行い、2013年大会以来の優勝を目指します。
選手コメント
DF #2 岡庭愁人 選手(FC東京U-18)
一年ぶりに日本代表に選出され、素直に嬉しい気持ちです。初日のトレーニングを終え、たくさんの選手とコミュニケーションをとりました。とても明るく良い雰囲気でトレーニングをすることができています。トレーニング後もグランドでボールを使いコミュニケーションをとっている選手やグランドの周りをジョギングしながらコミュニケーションをとったりと、それぞれの選手が仲を深めようと意識しています。SBSカップという国際大会で結果を残すためにも、練習からチームとしてどこまで選手同士のつながりという線を太くできるか、個人として特徴を出せるかが重要になってくると思います。試合に勝たなければ評価されないと思うので、試合までに最高の準備をしていきます。次の代表につながるように、個人としてもしっかりアピールしていきたいです。
DF #19 荻原拓也 選手(浦和レッズユース)
前回のポルトガル遠征では怪我のため離脱し、今回のSBSカップは初参加となります。持ち味である左足のキックや突破力でチームに貢献し、勝利に結びつけたいと考えています。今日が初めてのトレーニングとなりましたが、環境も良く、周りのレベルも高いのでやりやすかったです。初参加なので、たくさんコミュニケーションをとって、早くこのチームの力になれるよう頑張ります。この大会で、また一つ自分の存在価値を出していきたいと思います。
GK #1 沖悠哉 選手(鹿島アントラーズユース)
このような大会に呼ばれたことを嬉しく思います。初招集の選手が多いなか、移動を含めてコミュニケーションを取ることができ、今日の練習では良い雰囲気の中でトレーニングを行うことができました。練習以外の場面でもみんなと意見を共有し合い、ひとつのチームとして戦っていきたいと思います。チームとして掲げているコンセプトを全うして優勝で終われるように、個人として、またチームとしても結果を求めて頑張ります。
MF #17 奥抜侃志 選手(大宮アルディージャユース)
所属チームでの合宿が続いていたため、今日は別メニューでコンディション調整を行いました。ジョギングやストレッチなどを入念に行い、しっかりと疲労を回復することが出来たので明日からの練習にしっかりと集中して取り組みたいと思います。日の丸を背負うことをしっかり自覚して行動し、自分の長所を発揮して勝利に貢献できるようなプレーをしていきたいです。さらに結果にもしっかりとこだわっていきたいです。この大会で少しでも多くのことを学び、学んだことをチームに帰ってメンバーに伝えたり自分の成長に繋げていきたいです。
スケジュール
8月7日(月) PM トレーニング
8月8日(火) AM/PM トレーニング
8月9日(水) AM/PM トレーニング
2017 SBSカップ国際ユースサッカー
8月10日(木) 16:00 vs U-18チリ代表(藤枝総合運動公園サッカー場)
8月11日(金) 15:00 vs 静岡ユース(エコパスタジアム)
8月12日(土) AM トレーニング
8月13日(日) 16:00 vs U-18チェコ代表(草薙総合運動場陸上競技場)
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
SBSカップ国際ユースサッカーに向け活動を開始したU-18日本代表である。
沖悠哉くんは、高いモチベーションで参加しておることがその言葉から伝わっている。
多くのものを吸収し、成長するのだ。
期待しておる。

にほんブログ村

鹿島アントラーズ ブログランキングへ
増田誓志、小林監督との縁
[清水]UAEのクラブ退団の元日本代表MF増田誓志が清水加入へ。「顔が良いからファンが増える」(小林監督)

7月末にアル・シャールジャ(UAE)を退団していた元日本代表の増田誓志が、7日清水の練習に合流。手続きが済み次第、正式契約となる見込みだ。
増田は、10年の山形在籍時に小林伸二監督の下でプレー。非公開練習後、教え子について問われた指揮官は、「顔が良いからファンが増える」と軽く冗談を挟んでから、「真面目な選手なので、ハードワークをしてくれる。また、姿勢が良いので、遠いところも見えて、ロングキックができる。ボールを取る時に足を入れられるし、フィジカル能力も高い。彼が入ることでチームの幅が広がるだろう」と絶賛した。クラブは13日の第22節ホーム柏戦の出場に向けて動いており、サポーターへのお披露目もそう遠くないだろう。一ケタ順位を狙う清水にとって、大きな補強となるか。
(清水担当 田中芳樹)
清水“獲得目前”増田が練習参加、13日柏戦での登録目指す

清水の練習に参加した元日本代表MF増田
Photo By スポニチ
清水が獲得を目指す元日本代表MF増田誓志(32)が7日、クラブの非公開練習に参加した。「楽しくやれました」と笑顔。10年に山形で指導した小林伸二監督(56)は「フィジカルが強くてロングキックの精度も良い。チームの幅が広がる」と期待を寄せた。13日の柏戦での選手登録を目指す。
負傷したFW鄭大世(33)は9日のC大阪戦も出場が微妙。負傷続きで次節ベンチ入り可能なトップ選手は17人の非常事態に、滝裕太(17)と平墳迅(18)のユース両FWがSBS杯(10日開幕)U―18日本代表を辞退してベンチ入りする。
[ 2017年8月8日 05:30 ]
【清水】増田が合流「楽しくやれました」 13日・柏戦デビューへ
2017年8月8日8時0分 スポーツ報知

清水の練習に合流した増田(手前)
清水入りが決定的となっている元日本代表MF増田誓志(32)がこの日から合流。フルメニューを消化し「楽しくやれました」と笑みを浮かべた。
本人と直接会って口説いた小林監督は「まじめでハードワークできる。(攻撃の)スケールが大きくなる」と期待大。「顔もいいからファンが増えるね」と付け加えた。手続きが順調に進めば13日の柏戦でデビューする。
清水の非公開練習に合流した増田誓志である。
小林監督は、「真面目な選手なので、ハードワークをしてくれる。また、姿勢が良いので、遠いところも見えて、ロングキックができる。ボールを取る時に足を入れられるし、フィジカル能力も高い。彼が入ることでチームの幅が広がるだろう」と期待を寄せる。
また、「顔が良いからファンが増える」とも語る。
山形時代に田代と共に多くの女性サポーターをスタジアムに呼んだ過去を思い出したのではなかろうか。
2010年に山形を指揮した際に誓志をレンタルで獲得し、J1残留させた実績のある小林監督との縁が、この移籍を実現させた。
今回は完全移籍であり、より一層の活躍をするのではなかろうか。
クラブとしては、13日の柏戦に向けて登録の手続きをしておるとのこと。
この様子では、19日のカシマスタジアムへの凱旋は決まったようなもの。
再会と対戦が楽しみである。

にほんブログ村

鹿島アントラーズ ブログランキングへ

7月末にアル・シャールジャ(UAE)を退団していた元日本代表の増田誓志が、7日清水の練習に合流。手続きが済み次第、正式契約となる見込みだ。
増田は、10年の山形在籍時に小林伸二監督の下でプレー。非公開練習後、教え子について問われた指揮官は、「顔が良いからファンが増える」と軽く冗談を挟んでから、「真面目な選手なので、ハードワークをしてくれる。また、姿勢が良いので、遠いところも見えて、ロングキックができる。ボールを取る時に足を入れられるし、フィジカル能力も高い。彼が入ることでチームの幅が広がるだろう」と絶賛した。クラブは13日の第22節ホーム柏戦の出場に向けて動いており、サポーターへのお披露目もそう遠くないだろう。一ケタ順位を狙う清水にとって、大きな補強となるか。
(清水担当 田中芳樹)
清水“獲得目前”増田が練習参加、13日柏戦での登録目指す

清水の練習に参加した元日本代表MF増田
Photo By スポニチ
清水が獲得を目指す元日本代表MF増田誓志(32)が7日、クラブの非公開練習に参加した。「楽しくやれました」と笑顔。10年に山形で指導した小林伸二監督(56)は「フィジカルが強くてロングキックの精度も良い。チームの幅が広がる」と期待を寄せた。13日の柏戦での選手登録を目指す。
負傷したFW鄭大世(33)は9日のC大阪戦も出場が微妙。負傷続きで次節ベンチ入り可能なトップ選手は17人の非常事態に、滝裕太(17)と平墳迅(18)のユース両FWがSBS杯(10日開幕)U―18日本代表を辞退してベンチ入りする。
[ 2017年8月8日 05:30 ]
【清水】増田が合流「楽しくやれました」 13日・柏戦デビューへ
2017年8月8日8時0分 スポーツ報知

清水の練習に合流した増田(手前)
清水入りが決定的となっている元日本代表MF増田誓志(32)がこの日から合流。フルメニューを消化し「楽しくやれました」と笑みを浮かべた。
本人と直接会って口説いた小林監督は「まじめでハードワークできる。(攻撃の)スケールが大きくなる」と期待大。「顔もいいからファンが増えるね」と付け加えた。手続きが順調に進めば13日の柏戦でデビューする。
清水の非公開練習に合流した増田誓志である。
小林監督は、「真面目な選手なので、ハードワークをしてくれる。また、姿勢が良いので、遠いところも見えて、ロングキックができる。ボールを取る時に足を入れられるし、フィジカル能力も高い。彼が入ることでチームの幅が広がるだろう」と期待を寄せる。
また、「顔が良いからファンが増える」とも語る。
山形時代に田代と共に多くの女性サポーターをスタジアムに呼んだ過去を思い出したのではなかろうか。
2010年に山形を指揮した際に誓志をレンタルで獲得し、J1残留させた実績のある小林監督との縁が、この移籍を実現させた。
今回は完全移籍であり、より一層の活躍をするのではなかろうか。
クラブとしては、13日の柏戦に向けて登録の手続きをしておるとのこと。
この様子では、19日のカシマスタジアムへの凱旋は決まったようなもの。
再会と対戦が楽しみである。

にほんブログ村

鹿島アントラーズ ブログランキングへ
曽ケ端、ビッグセーブ
濃霧とか関係ねぇ!鹿島GK曽ヶ端、「視界不良」でもスーパーセーブをやる

2017/08/07 20:00
Written by 編集部S
Image by DAZN
5日(土)に行われたJ1第20節。
鹿島スタジアムで開催された鹿島アントラーズ対ベガルタ仙台の試合は、濃霧により二度も中断となった。
この日の鹿嶋の天候は曇。
気温は26度ほどであったが湿度は90%と非常に高く、20分頃からスタジアムを濃い霧が覆った。
視界は非常に悪かったのだが、それでもGK曽ヶ端準は素晴らしいセーブを見せていた(01:03から)。
0-0で迎えた40分、ペナルティエリア外側からの強烈なミドルシュートをこのセーブ!
シュートを打った選手が誰なのか分からないほどの濃霧であったが、ボールにしっかりと反応しシュートを弾いてみせた。
一方、仙台GKシュミット・ダニエルも至近距離からのシュートに対してこのセーブ(02:26から)!
GKにとっては厄介極まりない天候であったに違いないが、そんなことを感じさせない好プレーであった。なお、試合は2-0で鹿島が勝利している。
※画像は『DAZN』の許諾を得て使用しています
曽ケ端のビッグセーブについて記すQoly誌である。
前半の仙台のミドルシュートは濃霧の奥から飛んできた危険なものであった。
それを綺麗には時期事なきを得た。
もし、このシュートが決まっておれば、仙台に先制を許すこととなり、難しい試合となったことであろう。
勝利の立役者である。
ベテランの域に達しても、曽ケ端の能力に陰りはない。
最後尾からチームを鼓舞し、チームを牽引する。
これからも曽ケ端と共に勝利を積み重ねる。
楽しみである。

にほんブログ村

鹿島アントラーズ ブログランキングへ

2017/08/07 20:00
Written by 編集部S
Image by DAZN
5日(土)に行われたJ1第20節。
鹿島スタジアムで開催された鹿島アントラーズ対ベガルタ仙台の試合は、濃霧により二度も中断となった。
【8/5 仙台戦】61分、濃霧のため、一時試合中断となります。#antlers #kashima #カシマ0805
— 鹿島アントラーズ 公式 (@atlrs_official) 2017年8月5日
試合速報は:https://t.co/3TeVMb7l07 pic.twitter.com/JcTGLw4l3Q
この日の鹿嶋の天候は曇。
気温は26度ほどであったが湿度は90%と非常に高く、20分頃からスタジアムを濃い霧が覆った。
視界は非常に悪かったのだが、それでもGK曽ヶ端準は素晴らしいセーブを見せていた(01:03から)。
0-0で迎えた40分、ペナルティエリア外側からの強烈なミドルシュートをこのセーブ!
シュートを打った選手が誰なのか分からないほどの濃霧であったが、ボールにしっかりと反応しシュートを弾いてみせた。
一方、仙台GKシュミット・ダニエルも至近距離からのシュートに対してこのセーブ(02:26から)!
GKにとっては厄介極まりない天候であったに違いないが、そんなことを感じさせない好プレーであった。なお、試合は2-0で鹿島が勝利している。
※画像は『DAZN』の許諾を得て使用しています
曽ケ端のビッグセーブについて記すQoly誌である。
前半の仙台のミドルシュートは濃霧の奥から飛んできた危険なものであった。
それを綺麗には時期事なきを得た。
もし、このシュートが決まっておれば、仙台に先制を許すこととなり、難しい試合となったことであろう。
勝利の立役者である。
ベテランの域に達しても、曽ケ端の能力に陰りはない。
最後尾からチームを鼓舞し、チームを牽引する。
これからも曽ケ端と共に勝利を積み重ねる。
楽しみである。

にほんブログ村

鹿島アントラーズ ブログランキングへ