鹿島を支えるふたりのOBコーチ、柳沢敦と羽田憲司のいま
鹿島を支えるふたりのOBコーチ、柳沢敦と羽田憲司のいま。彼らの追求する指導者像とは?【前編】
寺野典子
2017年08月09日
「最初は何をしようと考えながらウロチョロしている感じでした」(柳沢)

鹿島をコーチとして支える柳沢(左)と羽田。クラブの哲学をよく知るふたりが指導者として鹿島に戻ってきた。写真:田中研治
鹿島アントラーズのコーチ陣には、必ず日本人が就任している。
「ブラジル人監督と契約する時には、必ず、日本人をコーチとするよう要請します。というか、その条件が飲めない監督とは契約はしない」
長年、強化を担ってきた鈴木満はそう語り、「そうやって日本人指導者を育て、準備してきた」と話す。
2015年シーズン途中に、トニーニョ・セレーゾ監督が解任され、コーチだった石井正忠が監督に就任。リーグ王者、CWC準優勝、天皇杯優勝と結果を残した。しかし今季、ACLでベスト16での敗退が決まると、石井に代わり大岩剛コーチが監督に昇格。リーグ戦8試合で7勝1分けと成績が一気に回復している。そんなトップチームのコーチをふたりのOBが務めている。日本を代表するストライカーとして君臨した柳沢敦と、将来を嘱望されながら負傷に悩まされたセンターバックの羽田憲司だ。
「鹿島へ戻ってきて、コーチの仕事を始めて、今年で3シーズン目。監督交代が二度あり、優勝も経験できた。本当に激動の2年半でした。指導者というものがまだまだ分かっていないなかで、チームの良い時と悪い時に接して、自分がどういうことをしなくちゃいけないかを考えた。力不足、未熟さを痛感する出来事がたくさんあります」
そう語る柳沢は、1996年に鹿島でプロデビューし、その後イタリアへ移籍、2006年に鹿島に復帰するが、2008年には京都へ移籍し、2014年に仙台で現役を引退。翌2015年に鹿島のトップチームのコーチに就任したが、当時は石井、大岩に続く3人目のコーチだった。
「現役引退して、すぐにトップチームのコーチに就任。いきなり上手くできるなんて思っていなかったから、気負いもなかった。石井さんや(大岩)剛さんのもとで、いろいろと勉強し、学ぼうと。もちろん、見て盗むという感じですけど、見ているだけじゃ仕事はない。やっぱり自分で探さなくちゃいけないから、最初は、何をしようと考えながらウロチョロしているような感じでした」
「いつか鹿島で仕事がしたいという思いがあった」(羽田)

ディフェンス面を担当する羽田。トレーニングでは自ら考案したメニューを任されることもあるという。写真:田中研治
柳沢から遅れること1年、2016年に古巣へ復帰を果たしたのが羽田だった。2000年に市立船橋高から加入、天性の守備センスとリーダーシップが高く評価され、2001年ワールドユース(現U-20ワールドカップ)ではキャプテンを務めている。しかし、2001年夏以降、原因不明の足の痛みと戦い、幾度の手術とリハビリを4年以上も行なうこととなる。
2007年にはセレッソ大阪へ移籍。2009年にJ1昇格を果たし、2010年にはリーグ3位でACL出場権を獲得。香川真司をはじめ多くの選手に慕われるキャプテンだった。そして、2012年に神戸で現役を引退すると、翌2013年からセレッソ大阪で指導者としてのキャリアをスタートさせる。
「セレッソでは、スクールから始まり、ユース、トップのコーチと短期間ではあったけれど、いろいろな現場で仕事をさせてもらった。様々な勉強をできているという実感があるなかで、鹿島からのオファーを頂いた。どうするべきか、本当に悩みました。鹿島のトップチームのコーチが自分に務まるのかという風にも思ったし、なによりセレッソを離れて良いのかという葛藤もありました。それでも、鹿島からのオファーはこのチャンスを逃せば、二度とないだろうし、いつか鹿島で仕事がしたいという思いもあったので。送り出してくれたセレッソの方々には今でも強く感謝しています」
現役時代に苦労した羽田は、選手の気持ちをより深く理解できる指導者になるだろうという声もあるが、羽田はそれを否定する。
「もちろん僕自身、長く負傷に悩まされたから、同じような立場の選手の気持ちを分かる部分もあるのかもしれないけれど、性格も育った環境も違うんだから、同じ気持ちを持てるわけがない。現役時代の経験がコーチをするうえで、良い影響につながればそれは素晴らしいことだけど、そんなシンプルなものでもないと思うんです」
そして、柳沢も似たような話をした。
「元選手だから、選手の気持ちを理解できるというわけじゃないんです。やっぱり、人それぞれに考え方があるから。僕がこうすべきだと感じても、それを押し付けてもうまくいかない。プロになるくらいなんだから、選手それぞれが強い個性や考え方を持っている。そこを尊重しながら、僕の考え方を伝えていく。どんなふうに伝えれば、選手たちにきちんと届くのか、その難しさをいつも感じているけれど、そこが最も大切なことだから」
「ピッチ外ではミツさん、ソガさん。ピッチ内ではミツ、ソガと呼んでいます」(羽田)
柳沢40歳、羽田35歳と選手たちとの年齢は近い。しかし、コーチと選手の間には、太くて明確な線が引かれているとふたりは言った。
「チームには小笠原選手や曽ケ端選手という、現役時代、先輩だった選手もいますが、まったくそこは気になりません。ピッチ外ではミツさん、ソガさんと呼びますが、ピッチ内では“ミツ”、“ソガ”と呼んでいます。年齢的に二人が上ですが、選手とコーチという立場、仕事が別ですから。そこは明確にしています」(羽田)
「僕がコーチに就任した時、最初にトニーニョ(・セレーゾ監督)から言われたのが、選手との間にしっかりと一線を置かなくちゃいけないということでした。確かに、僕らコーチは監督と比べたら、選手と近い存在です。だから、声もかけやすいし、話しやすいのかもしれない。だけど、選手同士ではないという気持ちはいつも忘れずに持っています」(柳沢)
「選手と密にコミュニケーションを取ることを意識しているけれど、厳しさも持って、接していかなくちゃいけないと思っています。練習前の遊びのボール回しを選手の中に入ってやることもあるけれど、そういう時でもメリハリというのを考えています。あまり楽しみすぎて練習への切り替えが上手くできず、練習の入りが悪くなったら元も子もないので」(羽田)
大岩新体制になり、練習のアップメニューを羽田が担当する機会が増えた。そして、ポジション別練習でも柳沢が攻撃陣を、羽田が守備陣を担当することも多いという。
「新しいメニューを監督に提案すると、『いいんじゃないか? やってみよう』と受け入れてくれます。そうやって、新しいものを取り入れようとする監督のもとで、やはり練習メニューのバリエーションをもっともっと増やしていかないくちゃいけない」と羽田が話す。
現役時代のキャリア、経験は、指導者にとってのひとつの個性になるだろう。しかし、柳沢や羽田の言葉から感じるのは、選手時代の自身に囚われることなく、ひとりの若い指導者として、選手と向きあおうとする誠実さや実直さだ。
「何気ない細かいプレーや態度を見逃すことなく」(柳沢)
「とにかく、しっかりと選手たちを見ていきたい。何気ない細かいプレーや態度を見逃すことなく、できるだけ詳細に見たいと努力しています。今、監督から『FWのことは任せる』と言ってもらい、プレーだけでなく、メンタル面でも気を配っています。だから、自分が発した言葉を意識しながら、選手がプレーし、結果を出してくれた時は嬉しいですね。受け止めてくれたんだなと。話している時には『ちゃんと伝わったかな』と思うこともありますからね」と柳沢が小さく笑う。
プロ選手特有のプライド。選手の性格、個性を受け止めながら、言葉や対応を考える。そういう繊細な作業が彼らコーチの日常のほとんどを占めている。
「選手を見る」というのは、マネジメントの重要なポイントだと羽田も語っている。「きちんと見てもらえている」という手応えが、公平な選手間競争の基本になることは、大岩監督の、そして鹿島のチーム強化における哲学のひとつだ。
次回は、強豪であり続けるクラブのコーチとしての矜持について、ふたりに訊く。
取材・文:寺野典子(フリーライター)
【後編】鹿島を支えるふたりのOBコーチ、柳沢敦と羽田憲司のいま。彼らの追求する指導者像とは?
寺野典子
2017年08月09日
「大事なのは負けた時の負け方や選手の姿勢」(柳沢)

鹿島のスピリットを受け継ぐふたり、羽田(左)と柳沢(右)がコーチとして常勝軍団を支える。写真:田中研治
6月頭に新体制へと移行して以来、8戦負けなし(7勝1分け)と快進撃を続けている鹿島アントラーズ。チームの指揮を執る大岩剛監督を支えているのが、柳沢敦と羽田憲司の両コーチだ。まだ若い彼らの指導者歴は短いが、それぞれの任務に対して、誠意を持ってあたっている。監督だけでなく、クラブや選手たちから彼らが信頼を得られるのは、現役時代に鹿島の一員として過ごし、クラブの哲学が身体に染みついているからだろう。
「当たり前のことを当たり前にやる。練習から厳しさがある。それが鹿島らしさだと思う」と羽田は言う。そして、柳沢は次のように語る。
「プロ中のプロであるジーコが築いたものがクラブの原点。それをずっと大切にしてきた。どんなに苦しい状況になってもその原点に立ち返って、正しい目で正しい判断を下してきた。しかも我慢強く。そこが根っこにあり、そのなかで選手たちが成長してきたし、(大岩監督は)僕ら指導者にも多くは語らないけれど、大切なことを伝えてくれる。連勝が続いている現在も大岩監督は『いつか負ける時は来る』というのを理解している。大事なのは、負けた時の負け方や選手の姿勢。そこがブレなければ、すぐに修正できると思っているし、それが鹿島なんだと」
2015~17シーズンに二度の監督交代を行なったという事実は、それだけチームが危機に陥ったということだ。素早くそれに対処したフロントの手腕がクラブの総合力を示しているのだろう。しかし、二人のコーチの立場も監督交代に合わせて変わった。
「正直、僕のなかでは、ペースが早いなというか、自分がその立場に追いついていないという事実も感じている。けれど、与えられたところで、しっかりと力を尽くさなくちゃいけないという思いでいます」
そう語る柳沢は、現役時代の彼と変わらない。謙虚に自身の力不足を常に口にし、向上しようと努めてきた姿と重なる。
鈴木隆行、平瀬智行、興梠慎三、大迫勇也……鹿島の歴代FWには大きな特徴がある。前線での豊富な動き直し、クサビのパスをしっかりと受ける強さと巧さ。柳沢につながるそのスタイルは、移籍加入した金崎夢生や若い鈴木優磨へと引き継がれている。
その理由を鈴木満は「謙虚さ」だと語っていたが、柳沢自身にも訊いてみた。
「自分が鹿島に加入した時から、良い見本がチームにいるというのが一番大きい。どんな言葉よりもそばにそういう選手がいることが刺激的だし、学べるから。そして、僕がいつも言われてきた『点を獲るだけがFWじゃない』ということを理解し、認めてくれたのが鹿島だった。他のクラブだったら、ここまで長くサッカーはできなかったと思う。そういう評価というか、FWの在り方というのは、変わらず、このクラブにあると思います」
<B>「『なんでだよ』という思いを抱いた選手とどうコミュニケーションを取ればいいのか。それが僕らの仕事」(羽田)

練習後に、大岩監督を中心にスタッフ陣によるミーティングの輪ができる。写真:田中研治
前編で紹介したように、技術について語るよりも、その姿勢や精神について、選手へ話すことが多いという柳沢のスタンスは、『「献身」「尊重」「誠実」=ESPIRITO(ポルトガル語で「精神」の意味)』というジーコが残した伝える作業につながっているに違いない。
「自分にはまだ若い選手がどんな風に成長させていくのかという意味での経験がない」と話す指導者5シーズン目の羽田。今季は植田直通の負傷もあり、本来のボランチだけでなく、CBで起用される三竿健斗や2年目の町田浩樹に先発機会が巡ってきた。
「健斗は昨季までメンバー外になることも多かったけど、その頃から地道にトレーニングに取り組んできた。練習をやり続けてきたからこそ、チャンスが巡ってきた時に力を発揮できている。神戸戦で先発した町田とは、相手ストライカーへの対応を練習したけれど、抑えることができなかった。だからこそ、練習の重要性を痛感したと思うし、それは僕自身も同じ」(羽田)
現役選手であれば、練習で全力を尽くすだけで良かった。しかし、コーチになると、選手たちが力を尽くせる環境を作るところから考えなければならない。
「練習のテンポもそうですし、雰囲気もとても大事だと思っています。やはり練習でしか鍛えられないモノもあるから。練習で培った力を試合で試し、練習でさらに磨いていくという作業が重要。ちょっと試合に出て、活躍しても、レギュラーの座を手に入れられるものじゃない。やはりレギュラー選手には経験があるし、若手と経験者とでは見えない差はあるから。それは自分が鹿島に入った時にも痛感したこと。
確かに若手が『なんで今度は外されたのか』と、疑問や不満に思う気持ちも理解できるけれど、つべこべ言わずにただやり続けなくちゃいけない。言って分かるものでもないだろうし、実際は言葉で理解するのではなく、選手自身が自然に気づくことが大事だと思います。『なんでだよ』という思いを抱いた選手とどうコミュニケーションを取ればいいのか、それは選手それぞれで対応も違うので、難しいところではあるけれど、それが僕らの仕事だと思っています」
現役時代から変わらない「なにより大切なのは今日の練習」という柳沢の姿勢。

日々のトレーニングに対し、柳沢は「繊細な心配りができないといけない」と持論を語った。写真:田中研治
選手のメンタルについての重要性を語ってくれた羽田は、カシマスタジアムでプレーする選手を見ながら、「僕自身はあまり鹿島でプレーできなかったから、『こんななかでプレーする、選手はすごいな』って思うこともある」と笑い、続けた。
「鹿島のコーチはみな現役時代、クラブに貢献した人ばかり。正直、選手としては貢献できなかった僕が今、トップチームでコーチをやらせてもらっている。そう考えると、今、コーチとしてしっかりと貢献しなくちゃいけないという責任の重さを感じています」
いつかはJリーグで監督をやりたいという目標を持つ羽田だが、柳沢は将来について訊くと「監督とか、まだまだそんな先のことは考えられない」と答える。
柳沢は彼らしく、目の前にある現実の課題と向き合っていた。寡黙な男は、言葉の力が求められる指導者という仕事の難しさを実感しながら、奮闘している。そして、現役時代同様に、「なにより大切なのは今日の練習」という姿勢も変わらない。
「指導者としては選手を育てるとか、チームのマネジメントとか、先のことも考えなくちゃいけないけれど、今日、いい練習ができるのかというのは重要じゃないですか? 選手時代は余計なことは考えず、一生懸命与えられた練習で力を尽くせば良かった。でも指導者は、一生懸命やったことで身につく練習をさせなくちゃいけない。選手個々もそうだし、グループとして必要なものを提示していくうえでは、細かいことに目を向けて、繊細な心配りができないといけないし。そういう意味でも誠実さが大事だと思います」
実戦的にリーダシップを発揮し、行動する羽田と実直ながらもカリスマ性を漂わせる柳沢。同じスピリッツのもとで鍛えられている個性の違うふたりの若いコーチ。彼らの成長が鹿島の未来へとつながっていく。
取材・文:寺野典子(フリーライター)
柳沢・羽田両コーチについて取材したサッカーダイジェストの寺野女史である。
二人の指導者としての考え方、行動が伝わってくる。
寺野女史が記す「柳沢や羽田の言葉から感じるのは、選手時代の自身に囚われることなく、ひとりの若い指導者として、選手と向きあおうとする誠実さや実直さだ」という言葉が多くを表しているように思う。
自身の経験や実績は、それはそれは貴重であり重要であろう。
しかしながら、指導者という立場は、それとは別の仕事ということとなる。
これは、人間性にも繋がってくると思える。
そのあたりの見極めが、鹿島には根付いているように感じさせられる。
また、「疑問や不満に思う気持ちも理解できるけれど、つべこべ言わずにただやり続けなくちゃいけない。言って分かるものでもないだろうし、実際は言葉で理解するのではなく、選手自身が自然に気づくことが大事」と語る羽田の言葉に多くの含蓄がある。
選手を育て指導することは、簡単なことでは無い。
その中で、鹿島からは多くのグッドプレイヤーが輩出されるのは、そういった考えをコーチに染みこまさせているからと思る。
石井監督、大岩監督と結果を出した若き指導者を裏で支えたコーチの力もかなりのものであることが分かる。
いずれこの二人も監督となるであろう。
その際にどのようなチームを作るのか楽しみで仕方がない。

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寺野典子
2017年08月09日
「最初は何をしようと考えながらウロチョロしている感じでした」(柳沢)

鹿島をコーチとして支える柳沢(左)と羽田。クラブの哲学をよく知るふたりが指導者として鹿島に戻ってきた。写真:田中研治
鹿島アントラーズのコーチ陣には、必ず日本人が就任している。
「ブラジル人監督と契約する時には、必ず、日本人をコーチとするよう要請します。というか、その条件が飲めない監督とは契約はしない」
長年、強化を担ってきた鈴木満はそう語り、「そうやって日本人指導者を育て、準備してきた」と話す。
2015年シーズン途中に、トニーニョ・セレーゾ監督が解任され、コーチだった石井正忠が監督に就任。リーグ王者、CWC準優勝、天皇杯優勝と結果を残した。しかし今季、ACLでベスト16での敗退が決まると、石井に代わり大岩剛コーチが監督に昇格。リーグ戦8試合で7勝1分けと成績が一気に回復している。そんなトップチームのコーチをふたりのOBが務めている。日本を代表するストライカーとして君臨した柳沢敦と、将来を嘱望されながら負傷に悩まされたセンターバックの羽田憲司だ。
「鹿島へ戻ってきて、コーチの仕事を始めて、今年で3シーズン目。監督交代が二度あり、優勝も経験できた。本当に激動の2年半でした。指導者というものがまだまだ分かっていないなかで、チームの良い時と悪い時に接して、自分がどういうことをしなくちゃいけないかを考えた。力不足、未熟さを痛感する出来事がたくさんあります」
そう語る柳沢は、1996年に鹿島でプロデビューし、その後イタリアへ移籍、2006年に鹿島に復帰するが、2008年には京都へ移籍し、2014年に仙台で現役を引退。翌2015年に鹿島のトップチームのコーチに就任したが、当時は石井、大岩に続く3人目のコーチだった。
「現役引退して、すぐにトップチームのコーチに就任。いきなり上手くできるなんて思っていなかったから、気負いもなかった。石井さんや(大岩)剛さんのもとで、いろいろと勉強し、学ぼうと。もちろん、見て盗むという感じですけど、見ているだけじゃ仕事はない。やっぱり自分で探さなくちゃいけないから、最初は、何をしようと考えながらウロチョロしているような感じでした」
「いつか鹿島で仕事がしたいという思いがあった」(羽田)

ディフェンス面を担当する羽田。トレーニングでは自ら考案したメニューを任されることもあるという。写真:田中研治
柳沢から遅れること1年、2016年に古巣へ復帰を果たしたのが羽田だった。2000年に市立船橋高から加入、天性の守備センスとリーダーシップが高く評価され、2001年ワールドユース(現U-20ワールドカップ)ではキャプテンを務めている。しかし、2001年夏以降、原因不明の足の痛みと戦い、幾度の手術とリハビリを4年以上も行なうこととなる。
2007年にはセレッソ大阪へ移籍。2009年にJ1昇格を果たし、2010年にはリーグ3位でACL出場権を獲得。香川真司をはじめ多くの選手に慕われるキャプテンだった。そして、2012年に神戸で現役を引退すると、翌2013年からセレッソ大阪で指導者としてのキャリアをスタートさせる。
「セレッソでは、スクールから始まり、ユース、トップのコーチと短期間ではあったけれど、いろいろな現場で仕事をさせてもらった。様々な勉強をできているという実感があるなかで、鹿島からのオファーを頂いた。どうするべきか、本当に悩みました。鹿島のトップチームのコーチが自分に務まるのかという風にも思ったし、なによりセレッソを離れて良いのかという葛藤もありました。それでも、鹿島からのオファーはこのチャンスを逃せば、二度とないだろうし、いつか鹿島で仕事がしたいという思いもあったので。送り出してくれたセレッソの方々には今でも強く感謝しています」
現役時代に苦労した羽田は、選手の気持ちをより深く理解できる指導者になるだろうという声もあるが、羽田はそれを否定する。
「もちろん僕自身、長く負傷に悩まされたから、同じような立場の選手の気持ちを分かる部分もあるのかもしれないけれど、性格も育った環境も違うんだから、同じ気持ちを持てるわけがない。現役時代の経験がコーチをするうえで、良い影響につながればそれは素晴らしいことだけど、そんなシンプルなものでもないと思うんです」
そして、柳沢も似たような話をした。
「元選手だから、選手の気持ちを理解できるというわけじゃないんです。やっぱり、人それぞれに考え方があるから。僕がこうすべきだと感じても、それを押し付けてもうまくいかない。プロになるくらいなんだから、選手それぞれが強い個性や考え方を持っている。そこを尊重しながら、僕の考え方を伝えていく。どんなふうに伝えれば、選手たちにきちんと届くのか、その難しさをいつも感じているけれど、そこが最も大切なことだから」
「ピッチ外ではミツさん、ソガさん。ピッチ内ではミツ、ソガと呼んでいます」(羽田)
柳沢40歳、羽田35歳と選手たちとの年齢は近い。しかし、コーチと選手の間には、太くて明確な線が引かれているとふたりは言った。
「チームには小笠原選手や曽ケ端選手という、現役時代、先輩だった選手もいますが、まったくそこは気になりません。ピッチ外ではミツさん、ソガさんと呼びますが、ピッチ内では“ミツ”、“ソガ”と呼んでいます。年齢的に二人が上ですが、選手とコーチという立場、仕事が別ですから。そこは明確にしています」(羽田)
「僕がコーチに就任した時、最初にトニーニョ(・セレーゾ監督)から言われたのが、選手との間にしっかりと一線を置かなくちゃいけないということでした。確かに、僕らコーチは監督と比べたら、選手と近い存在です。だから、声もかけやすいし、話しやすいのかもしれない。だけど、選手同士ではないという気持ちはいつも忘れずに持っています」(柳沢)
「選手と密にコミュニケーションを取ることを意識しているけれど、厳しさも持って、接していかなくちゃいけないと思っています。練習前の遊びのボール回しを選手の中に入ってやることもあるけれど、そういう時でもメリハリというのを考えています。あまり楽しみすぎて練習への切り替えが上手くできず、練習の入りが悪くなったら元も子もないので」(羽田)
大岩新体制になり、練習のアップメニューを羽田が担当する機会が増えた。そして、ポジション別練習でも柳沢が攻撃陣を、羽田が守備陣を担当することも多いという。
「新しいメニューを監督に提案すると、『いいんじゃないか? やってみよう』と受け入れてくれます。そうやって、新しいものを取り入れようとする監督のもとで、やはり練習メニューのバリエーションをもっともっと増やしていかないくちゃいけない」と羽田が話す。
現役時代のキャリア、経験は、指導者にとってのひとつの個性になるだろう。しかし、柳沢や羽田の言葉から感じるのは、選手時代の自身に囚われることなく、ひとりの若い指導者として、選手と向きあおうとする誠実さや実直さだ。
「何気ない細かいプレーや態度を見逃すことなく」(柳沢)
「とにかく、しっかりと選手たちを見ていきたい。何気ない細かいプレーや態度を見逃すことなく、できるだけ詳細に見たいと努力しています。今、監督から『FWのことは任せる』と言ってもらい、プレーだけでなく、メンタル面でも気を配っています。だから、自分が発した言葉を意識しながら、選手がプレーし、結果を出してくれた時は嬉しいですね。受け止めてくれたんだなと。話している時には『ちゃんと伝わったかな』と思うこともありますからね」と柳沢が小さく笑う。
プロ選手特有のプライド。選手の性格、個性を受け止めながら、言葉や対応を考える。そういう繊細な作業が彼らコーチの日常のほとんどを占めている。
「選手を見る」というのは、マネジメントの重要なポイントだと羽田も語っている。「きちんと見てもらえている」という手応えが、公平な選手間競争の基本になることは、大岩監督の、そして鹿島のチーム強化における哲学のひとつだ。
次回は、強豪であり続けるクラブのコーチとしての矜持について、ふたりに訊く。
取材・文:寺野典子(フリーライター)
【後編】鹿島を支えるふたりのOBコーチ、柳沢敦と羽田憲司のいま。彼らの追求する指導者像とは?
寺野典子
2017年08月09日
「大事なのは負けた時の負け方や選手の姿勢」(柳沢)

鹿島のスピリットを受け継ぐふたり、羽田(左)と柳沢(右)がコーチとして常勝軍団を支える。写真:田中研治
6月頭に新体制へと移行して以来、8戦負けなし(7勝1分け)と快進撃を続けている鹿島アントラーズ。チームの指揮を執る大岩剛監督を支えているのが、柳沢敦と羽田憲司の両コーチだ。まだ若い彼らの指導者歴は短いが、それぞれの任務に対して、誠意を持ってあたっている。監督だけでなく、クラブや選手たちから彼らが信頼を得られるのは、現役時代に鹿島の一員として過ごし、クラブの哲学が身体に染みついているからだろう。
「当たり前のことを当たり前にやる。練習から厳しさがある。それが鹿島らしさだと思う」と羽田は言う。そして、柳沢は次のように語る。
「プロ中のプロであるジーコが築いたものがクラブの原点。それをずっと大切にしてきた。どんなに苦しい状況になってもその原点に立ち返って、正しい目で正しい判断を下してきた。しかも我慢強く。そこが根っこにあり、そのなかで選手たちが成長してきたし、(大岩監督は)僕ら指導者にも多くは語らないけれど、大切なことを伝えてくれる。連勝が続いている現在も大岩監督は『いつか負ける時は来る』というのを理解している。大事なのは、負けた時の負け方や選手の姿勢。そこがブレなければ、すぐに修正できると思っているし、それが鹿島なんだと」
2015~17シーズンに二度の監督交代を行なったという事実は、それだけチームが危機に陥ったということだ。素早くそれに対処したフロントの手腕がクラブの総合力を示しているのだろう。しかし、二人のコーチの立場も監督交代に合わせて変わった。
「正直、僕のなかでは、ペースが早いなというか、自分がその立場に追いついていないという事実も感じている。けれど、与えられたところで、しっかりと力を尽くさなくちゃいけないという思いでいます」
そう語る柳沢は、現役時代の彼と変わらない。謙虚に自身の力不足を常に口にし、向上しようと努めてきた姿と重なる。
鈴木隆行、平瀬智行、興梠慎三、大迫勇也……鹿島の歴代FWには大きな特徴がある。前線での豊富な動き直し、クサビのパスをしっかりと受ける強さと巧さ。柳沢につながるそのスタイルは、移籍加入した金崎夢生や若い鈴木優磨へと引き継がれている。
その理由を鈴木満は「謙虚さ」だと語っていたが、柳沢自身にも訊いてみた。
「自分が鹿島に加入した時から、良い見本がチームにいるというのが一番大きい。どんな言葉よりもそばにそういう選手がいることが刺激的だし、学べるから。そして、僕がいつも言われてきた『点を獲るだけがFWじゃない』ということを理解し、認めてくれたのが鹿島だった。他のクラブだったら、ここまで長くサッカーはできなかったと思う。そういう評価というか、FWの在り方というのは、変わらず、このクラブにあると思います」
<B>「『なんでだよ』という思いを抱いた選手とどうコミュニケーションを取ればいいのか。それが僕らの仕事」(羽田)

練習後に、大岩監督を中心にスタッフ陣によるミーティングの輪ができる。写真:田中研治
前編で紹介したように、技術について語るよりも、その姿勢や精神について、選手へ話すことが多いという柳沢のスタンスは、『「献身」「尊重」「誠実」=ESPIRITO(ポルトガル語で「精神」の意味)』というジーコが残した伝える作業につながっているに違いない。
「自分にはまだ若い選手がどんな風に成長させていくのかという意味での経験がない」と話す指導者5シーズン目の羽田。今季は植田直通の負傷もあり、本来のボランチだけでなく、CBで起用される三竿健斗や2年目の町田浩樹に先発機会が巡ってきた。
「健斗は昨季までメンバー外になることも多かったけど、その頃から地道にトレーニングに取り組んできた。練習をやり続けてきたからこそ、チャンスが巡ってきた時に力を発揮できている。神戸戦で先発した町田とは、相手ストライカーへの対応を練習したけれど、抑えることができなかった。だからこそ、練習の重要性を痛感したと思うし、それは僕自身も同じ」(羽田)
現役選手であれば、練習で全力を尽くすだけで良かった。しかし、コーチになると、選手たちが力を尽くせる環境を作るところから考えなければならない。
「練習のテンポもそうですし、雰囲気もとても大事だと思っています。やはり練習でしか鍛えられないモノもあるから。練習で培った力を試合で試し、練習でさらに磨いていくという作業が重要。ちょっと試合に出て、活躍しても、レギュラーの座を手に入れられるものじゃない。やはりレギュラー選手には経験があるし、若手と経験者とでは見えない差はあるから。それは自分が鹿島に入った時にも痛感したこと。
確かに若手が『なんで今度は外されたのか』と、疑問や不満に思う気持ちも理解できるけれど、つべこべ言わずにただやり続けなくちゃいけない。言って分かるものでもないだろうし、実際は言葉で理解するのではなく、選手自身が自然に気づくことが大事だと思います。『なんでだよ』という思いを抱いた選手とどうコミュニケーションを取ればいいのか、それは選手それぞれで対応も違うので、難しいところではあるけれど、それが僕らの仕事だと思っています」
現役時代から変わらない「なにより大切なのは今日の練習」という柳沢の姿勢。

日々のトレーニングに対し、柳沢は「繊細な心配りができないといけない」と持論を語った。写真:田中研治
選手のメンタルについての重要性を語ってくれた羽田は、カシマスタジアムでプレーする選手を見ながら、「僕自身はあまり鹿島でプレーできなかったから、『こんななかでプレーする、選手はすごいな』って思うこともある」と笑い、続けた。
「鹿島のコーチはみな現役時代、クラブに貢献した人ばかり。正直、選手としては貢献できなかった僕が今、トップチームでコーチをやらせてもらっている。そう考えると、今、コーチとしてしっかりと貢献しなくちゃいけないという責任の重さを感じています」
いつかはJリーグで監督をやりたいという目標を持つ羽田だが、柳沢は将来について訊くと「監督とか、まだまだそんな先のことは考えられない」と答える。
柳沢は彼らしく、目の前にある現実の課題と向き合っていた。寡黙な男は、言葉の力が求められる指導者という仕事の難しさを実感しながら、奮闘している。そして、現役時代同様に、「なにより大切なのは今日の練習」という姿勢も変わらない。
「指導者としては選手を育てるとか、チームのマネジメントとか、先のことも考えなくちゃいけないけれど、今日、いい練習ができるのかというのは重要じゃないですか? 選手時代は余計なことは考えず、一生懸命与えられた練習で力を尽くせば良かった。でも指導者は、一生懸命やったことで身につく練習をさせなくちゃいけない。選手個々もそうだし、グループとして必要なものを提示していくうえでは、細かいことに目を向けて、繊細な心配りができないといけないし。そういう意味でも誠実さが大事だと思います」
実戦的にリーダシップを発揮し、行動する羽田と実直ながらもカリスマ性を漂わせる柳沢。同じスピリッツのもとで鍛えられている個性の違うふたりの若いコーチ。彼らの成長が鹿島の未来へとつながっていく。
取材・文:寺野典子(フリーライター)
柳沢・羽田両コーチについて取材したサッカーダイジェストの寺野女史である。
二人の指導者としての考え方、行動が伝わってくる。
寺野女史が記す「柳沢や羽田の言葉から感じるのは、選手時代の自身に囚われることなく、ひとりの若い指導者として、選手と向きあおうとする誠実さや実直さだ」という言葉が多くを表しているように思う。
自身の経験や実績は、それはそれは貴重であり重要であろう。
しかしながら、指導者という立場は、それとは別の仕事ということとなる。
これは、人間性にも繋がってくると思える。
そのあたりの見極めが、鹿島には根付いているように感じさせられる。
また、「疑問や不満に思う気持ちも理解できるけれど、つべこべ言わずにただやり続けなくちゃいけない。言って分かるものでもないだろうし、実際は言葉で理解するのではなく、選手自身が自然に気づくことが大事」と語る羽田の言葉に多くの含蓄がある。
選手を育て指導することは、簡単なことでは無い。
その中で、鹿島からは多くのグッドプレイヤーが輩出されるのは、そういった考えをコーチに染みこまさせているからと思る。
石井監督、大岩監督と結果を出した若き指導者を裏で支えたコーチの力もかなりのものであることが分かる。
いずれこの二人も監督となるであろう。
その際にどのようなチームを作るのか楽しみで仕方がない。

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天皇杯ドロー、佐藤美希嬢のヒキ
サトミキは強運の持ち主!天皇杯の抽選会、「引き」が神がかっていた

2017/08/08 23:00
Written by 編集部S
7日(月)、JFAハウスで行われた第97回天皇杯サッカー選手権大会の組み合わせ抽選会。
4回戦にあたるラウンド16の組み合わせが決定した。
そんな今回の抽選会には、Jリーグ女子マネージャーの佐藤美希さんもドロワーとして参加。この時の“引き”がなかなか神がかっていたと話題だ。
抽選会に参加したのは佐藤さんの他、元日本代表の三浦淳寛氏、スルガ銀行代表取締役会長兼CEOの岡野光喜氏、そして日本サッカー協会会長の田嶋幸三氏。
岡野氏と田嶋氏がポジショニングの抽選を、佐藤さんと三浦氏がチームの抽選を引くという役割であった。
で、実際に佐藤さんが引いたことで実現したマッチメイクを見てみると…(抽選会は16:28から)
川崎フロンターレの対戦相手として…
→清水エスパルスを引く
長野パルセイロの対戦相手として…
→ジュビロ磐田を引く
浦和レッズの対戦相手として…
→鹿島アントラーズを引く
ガンバ大阪の対戦相手として…
→柏レイソルを引く
名古屋グランパスの対戦相手として…
→セレッソ大阪を引く
横浜F・マリノスの対戦相手として…
→サンフレッチェ広島を引く
なんと、引いた6チームが全てJ1チーム!
浦和レッズ対鹿島アントラーズといった超ビッグカードから、ガンバ大阪対柏レイソル、名古屋グランパス対セレッソ大阪といったファン必見の一番まで導いてみせたのだ。いずれもベスト16のカードとしては勿体無い気もするが…これだけ揃うと逆に“持ってる”とも言える。
浦和の対戦相手として鹿島を引いた際には会場がどよめき、思わず「ごめんなさい」とこぼしていた佐藤さん。そのことを振られると三浦氏も「いやー、本当に佐藤さんの引きが悪いですね」と本音が出ていたが…
かわいいからオールOKです!
天皇杯のラウンド16は、9月20日(水)に行われる。
天皇杯組み合わせ抽選会について伝えるQoly誌である。
ドロワーの佐藤美希嬢がバシバシとJ1クラブを引き当てていき、そのたびに引きつる表情を三浦淳宏氏に見せておった。
そして、浦和の相手として鹿島を引き当てた際には思わず「ごめんなさい」とこぼしてしまった。
これには視聴しておったこっちも苦笑いである。
このサトミキ嬢のヒキに応えるため、9月20日は熊谷の地で浦和レッズに土を付けようではないか。
気合いの入る一戦である。

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2017/08/08 23:00
Written by 編集部S
7日(月)、JFAハウスで行われた第97回天皇杯サッカー選手権大会の組み合わせ抽選会。
4回戦にあたるラウンド16の組み合わせが決定した。
🌸#天皇杯 ラウンド16(4回戦)抽選会速報🌸
— 第97回天皇杯@4回戦9/20開催 (@jfa_tennouhai) 2017年8月7日
9/20(水)開催の #天皇杯 ラウンド16(4回戦)の全対戦カードが決まりました‼️
注目の #筑波大学 は、#大宮アルディージャ と対戦‼️ pic.twitter.com/3siISK4m22
そんな今回の抽選会には、Jリーグ女子マネージャーの佐藤美希さんもドロワーとして参加。この時の“引き”がなかなか神がかっていたと話題だ。
抽選会に参加したのは佐藤さんの他、元日本代表の三浦淳寛氏、スルガ銀行代表取締役会長兼CEOの岡野光喜氏、そして日本サッカー協会会長の田嶋幸三氏。
岡野氏と田嶋氏がポジショニングの抽選を、佐藤さんと三浦氏がチームの抽選を引くという役割であった。
で、実際に佐藤さんが引いたことで実現したマッチメイクを見てみると…(抽選会は16:28から)
川崎フロンターレの対戦相手として…
→清水エスパルスを引く
長野パルセイロの対戦相手として…
→ジュビロ磐田を引く
浦和レッズの対戦相手として…
→鹿島アントラーズを引く
ガンバ大阪の対戦相手として…
→柏レイソルを引く
名古屋グランパスの対戦相手として…
→セレッソ大阪を引く
横浜F・マリノスの対戦相手として…
→サンフレッチェ広島を引く
なんと、引いた6チームが全てJ1チーム!
浦和レッズ対鹿島アントラーズといった超ビッグカードから、ガンバ大阪対柏レイソル、名古屋グランパス対セレッソ大阪といったファン必見の一番まで導いてみせたのだ。いずれもベスト16のカードとしては勿体無い気もするが…これだけ揃うと逆に“持ってる”とも言える。
浦和の対戦相手として鹿島を引いた際には会場がどよめき、思わず「ごめんなさい」とこぼしていた佐藤さん。そのことを振られると三浦氏も「いやー、本当に佐藤さんの引きが悪いですね」と本音が出ていたが…
今日初めてこの様なドロワーを務めたと言う #Jリーグ 女子マネージャーの佐藤美希 さんに、本日の #天皇杯 ラウンド16抽選会の感想や、注目カードなど...お話を伺いました!トーナメント表もチェック👉 https://t.co/BIPAie5sSP pic.twitter.com/wkSIwsTniF
— 第97回天皇杯@4回戦9/20開催 (@jfa_tennouhai) 2017年8月7日
かわいいからオールOKです!
天皇杯のラウンド16は、9月20日(水)に行われる。
天皇杯組み合わせ抽選会について伝えるQoly誌である。
ドロワーの佐藤美希嬢がバシバシとJ1クラブを引き当てていき、そのたびに引きつる表情を三浦淳宏氏に見せておった。
そして、浦和の相手として鹿島を引き当てた際には思わず「ごめんなさい」とこぼしてしまった。
これには視聴しておったこっちも苦笑いである。
このサトミキ嬢のヒキに応えるため、9月20日は熊谷の地で浦和レッズに土を付けようではないか。
気合いの入る一戦である。

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優磨、あれくらいがめつくてもいいかな
3戦連続ゴールを狙う FW・鈴木優磨
前節は金崎からのパスを、好位置にいた安部の前に入ってゴールにたたき込んだ。「FWだからあれくらいがめつくてもいいかな」。点取り屋のプライドをのぞかせた。
リーグ戦は第4節以降得点がなかったが、「セビリア戦(7月22日)の得点で楽になった」と明かす。スペイン1部の強豪と全力でぶつかったことで、優れた得点感覚が戻ってきた。直後の甲府戦から途中出場で2試合連続得点中。今節も“スーパーサブ”が濃厚だが「点を取りに行きたい」と、貪欲に3戦連続ゴールを狙う。
今節の顔として報じられる優磨である。
前節の仙台戦でのゴールは、夢生の安部裕葵へのパスを強引に奪ってシュートしたように見えた。
優磨本人も「FWだからあれくらいがめつくてもいいかな」と、得点意欲の高さを口にする。
このメンタルは重要と言えよう。
こう前向きになれるのもセビージャ戦でのゴールあってこそ。
この1点目もアツへのパスを奪い取る形でシュートに持っていっておる。
ここで、得点感覚が戻ったと言えよう。
優磨らしさが、このセビージャ戦で戻り、現在公式戦2選連発中である。
今日の神戸戦では3試合連続ゴールに期待が懸かる。
優れたゴールへの嗅覚で記録を達成せよ。
優磨の躍動を楽しみにしておる。

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前節は金崎からのパスを、好位置にいた安部の前に入ってゴールにたたき込んだ。「FWだからあれくらいがめつくてもいいかな」。点取り屋のプライドをのぞかせた。
リーグ戦は第4節以降得点がなかったが、「セビリア戦(7月22日)の得点で楽になった」と明かす。スペイン1部の強豪と全力でぶつかったことで、優れた得点感覚が戻ってきた。直後の甲府戦から途中出場で2試合連続得点中。今節も“スーパーサブ”が濃厚だが「点を取りに行きたい」と、貪欲に3戦連続ゴールを狙う。
今節の顔として報じられる優磨である。
前節の仙台戦でのゴールは、夢生の安部裕葵へのパスを強引に奪ってシュートしたように見えた。
優磨本人も「FWだからあれくらいがめつくてもいいかな」と、得点意欲の高さを口にする。
このメンタルは重要と言えよう。
こう前向きになれるのもセビージャ戦でのゴールあってこそ。
この1点目もアツへのパスを奪い取る形でシュートに持っていっておる。
ここで、得点感覚が戻ったと言えよう。
優磨らしさが、このセビージャ戦で戻り、現在公式戦2選連発中である。
今日の神戸戦では3試合連続ゴールに期待が懸かる。
優れたゴールへの嗅覚で記録を達成せよ。
優磨の躍動を楽しみにしておる。

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植田、今回は必ず勝たないといけない
昌子「ポドルスキ意識しない」鹿島の強さ証明へ 9日神戸戦
明治安田生命J1リーグ・第21節 鹿島―神戸 ( 2017年8月9日 ノエスタ )

紅白戦で主力組に入ったDF昌子
Photo By スポニチ
かのスターが相手でも貫くスタンスは変わらない。鹿島は9日、FWポドルスキ擁する神戸と対戦。前日練習を終えたDF昌子には、大物FWに対する気負いやエゴはなかった。「試合になればどんな大物でも変わらない。“昌子がポドルスキを止めた”という記事は欲しくない。“鹿島のセンターバック強いな”と思わせるより“鹿島は強い”と思わせたい」。5月の対戦ではシステム変更によって前線の長所を消されて、1―2で敗戦。DF植田も「今回は必ず勝たないといけない」とリベンジを誓う。
将来、日本代表のセンターバックを一緒に組みたいという目標を持つ2人。W杯最終予選のオーストラリア戦が近づく中、世界的FWを相手に昨季リーグ王者の貫禄を示す。
[ 2017年8月9日 05:30 ]
「今回は必ず勝たないといけない」と意気込む植田である。
前回のホーム対戦では負傷欠場し、チームは敗戦を喫した。
慣れぬCBコンビで挑んだことが、遠因であったようにも思われる。
ここは、源と組む植田に期待したいところ。
神戸の強力な攻撃を封じ込め、日本代表復帰に名乗りを上げよ。
いずれ、源と植田のコンビを青きユニでも見たいところ。
まずはこの神戸戦。
CBの力強いプレイを楽しみにしておる。

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明治安田生命J1リーグ・第21節 鹿島―神戸 ( 2017年8月9日 ノエスタ )

紅白戦で主力組に入ったDF昌子
Photo By スポニチ
かのスターが相手でも貫くスタンスは変わらない。鹿島は9日、FWポドルスキ擁する神戸と対戦。前日練習を終えたDF昌子には、大物FWに対する気負いやエゴはなかった。「試合になればどんな大物でも変わらない。“昌子がポドルスキを止めた”という記事は欲しくない。“鹿島のセンターバック強いな”と思わせるより“鹿島は強い”と思わせたい」。5月の対戦ではシステム変更によって前線の長所を消されて、1―2で敗戦。DF植田も「今回は必ず勝たないといけない」とリベンジを誓う。
将来、日本代表のセンターバックを一緒に組みたいという目標を持つ2人。W杯最終予選のオーストラリア戦が近づく中、世界的FWを相手に昨季リーグ王者の貫禄を示す。
[ 2017年8月9日 05:30 ]
「今回は必ず勝たないといけない」と意気込む植田である。
前回のホーム対戦では負傷欠場し、チームは敗戦を喫した。
慣れぬCBコンビで挑んだことが、遠因であったようにも思われる。
ここは、源と組む植田に期待したいところ。
神戸の強力な攻撃を封じ込め、日本代表復帰に名乗りを上げよ。
いずれ、源と植田のコンビを青きユニでも見たいところ。
まずはこの神戸戦。
CBの力強いプレイを楽しみにしておる。

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源、みんな僕の応援じゃなくポドルスキ見たさ
鹿島・昌子、友達からチケットを頼まれるも「ポドルスキ見たさ」
鹿島の日本代表DF昌子が8日、元ドイツ代表FWポドルスキ封じに自信をみせた。9日は敵地での神戸戦。昌子にとって地元の試合で気合いが入るが「友達からチケットを頼まれるけど、みんな僕の応援じゃなくポドルスキ見たさ」と苦笑い。それでもセットプレーの確認などを行った8日の練習後には「『鹿島って強い。日本にこんなチームがあったんだ』と思わせたい」と話した。 (鹿嶋市)
地元・神戸の友人からチケットを頼まれる源である。
「友達からチケットを頼まれるけど、みんな僕の応援じゃなくポドルスキ見たさ」と口にする。
これまでは、源のプレイを観たがっておった友人らも今回ばかりは超大物助っ人を観たがっておる様子。
やはり、ブラジルW杯優勝の10番は集客能力十分と言ったところか。
ここは、そのポドルスキを押さえ込み、鹿島に昌子源ありと改めて名を売りたいところ。
元ドイツ代表をもものともしないクラブが、極東の、更に東の端にある。
「『鹿島って強い。日本にこんなチームがあったんだ』と思わせたい」という言葉を現実のものとするのだ。
期待しておる。

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鹿島の日本代表DF昌子が8日、元ドイツ代表FWポドルスキ封じに自信をみせた。9日は敵地での神戸戦。昌子にとって地元の試合で気合いが入るが「友達からチケットを頼まれるけど、みんな僕の応援じゃなくポドルスキ見たさ」と苦笑い。それでもセットプレーの確認などを行った8日の練習後には「『鹿島って強い。日本にこんなチームがあったんだ』と思わせたい」と話した。 (鹿嶋市)
地元・神戸の友人からチケットを頼まれる源である。
「友達からチケットを頼まれるけど、みんな僕の応援じゃなくポドルスキ見たさ」と口にする。
これまでは、源のプレイを観たがっておった友人らも今回ばかりは超大物助っ人を観たがっておる様子。
やはり、ブラジルW杯優勝の10番は集客能力十分と言ったところか。
ここは、そのポドルスキを押さえ込み、鹿島に昌子源ありと改めて名を売りたいところ。
元ドイツ代表をもものともしないクラブが、極東の、更に東の端にある。
「『鹿島って強い。日本にこんなチームがあったんだ』と思わせたい」という言葉を現実のものとするのだ。
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関塚隆氏、ホアンアイン・ザライFCの監督に就任か
Cựu HLV trưởng U-23 Nhật Bản đến Pleiku
08/08/2017 16:20 GMT+7
TTO- Nhận lời mời của bầu Đức, cựu HLV trưởng đội tuyển U-23 Nhật Bản- ông Takashi Sekizuka- đã có mặt tại Pleiku vào chiều 8-8 để dự khán trận khai mạc vòng loại U-21 toàn quốc thuộc bảng C.

Cựu HLV trưởng U-23 Nhật Bản đến Pleiku
HLV Takashi Sekizuka (phải) trên sân Pleiku chiều 8-8. Ảnh: ANH TIẾN
Thông tin từ trưởng đoàn bóng đá Hoàng Anh Gia Lai- ông Nguyễn Tấn Anh- cho biết HLV Takashi Sekizua từng dẫn dắt U-23 Nhật Bản từ năm 2010 và đã đưa đội lọt vào đến vòng tứ kết môn bóng đá nam Olympic London 2012. Trước đó, ông từng là HLV trưởng các CLB nổi tiếng của Nhật Bản như: Kawasaki, Jubilio Iwata, Kashima Antrles…
Sau lúc chia tay với đội tuyển U-23 Nhật Bản, HLV Takashi Sekizuka làm cố vấn cấp cao chuyên về bóng đá và thể thao cho trường Đại học Wasada. Vào trung tuần tháng 8 tới đây, hai giáo viên thể chất cùng với ba cầu thủ của trường Đại học này sẽ đến giao lưu, tập luyện cùng CLB Hoàng Anh Gia Lai.
Khi được hỏi về khả năng ông Takashi Sekizuka thay HLV Nguyễn Quốc Tuấn dẫn dắt Hoàng Anh Gia Lai tham dự các vòng đấu còn lại của V-League 2017, ông Nguyễn Tấn Anh cho biết: “Thông qua các mối quan hệ với bóng đá Nhật Bản, bầu Đức đã mời ông Takashi Sekizuka đến Pleiku để khảo sát về mô hình hoạt động trong việc đào tạo bóng đá năng khiếu, nâng cấp Học viện bóng đá và chuyên môn cho đội chuyên nghiệp Hoàng Anh Gia Lai. Tất cả chỉ mới là sự làm quen bước đầu giữa đôi bên, sau khi hoàn tất việc khảo sát thì vị HLV này mới có buổi làm việc chính thức với bầu Đức. Nếu mọi vướng mắc được khơi thông thì nhiều khả năng ông Takashi Sekizuka sẽ làm việc lâu dài với CLB Hoàng Anh Gia Lai trong vai trò cố vấn kỹ thuật hay giám đốc kỹ thuật…”.
ベトナムのホアンアイン・ザライFCの指揮官に就任する可能性の高まる関塚監督である。
既に現地入りし、試合を観戦したとのこと。
関塚監督の次なるチャレンジはアジアとなる様子。
是非ともACLにて対戦したい。
チーム躍進の報を待っておる。

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08/08/2017 16:20 GMT+7
TTO- Nhận lời mời của bầu Đức, cựu HLV trưởng đội tuyển U-23 Nhật Bản- ông Takashi Sekizuka- đã có mặt tại Pleiku vào chiều 8-8 để dự khán trận khai mạc vòng loại U-21 toàn quốc thuộc bảng C.

Cựu HLV trưởng U-23 Nhật Bản đến Pleiku
HLV Takashi Sekizuka (phải) trên sân Pleiku chiều 8-8. Ảnh: ANH TIẾN
Thông tin từ trưởng đoàn bóng đá Hoàng Anh Gia Lai- ông Nguyễn Tấn Anh- cho biết HLV Takashi Sekizua từng dẫn dắt U-23 Nhật Bản từ năm 2010 và đã đưa đội lọt vào đến vòng tứ kết môn bóng đá nam Olympic London 2012. Trước đó, ông từng là HLV trưởng các CLB nổi tiếng của Nhật Bản như: Kawasaki, Jubilio Iwata, Kashima Antrles…
Sau lúc chia tay với đội tuyển U-23 Nhật Bản, HLV Takashi Sekizuka làm cố vấn cấp cao chuyên về bóng đá và thể thao cho trường Đại học Wasada. Vào trung tuần tháng 8 tới đây, hai giáo viên thể chất cùng với ba cầu thủ của trường Đại học này sẽ đến giao lưu, tập luyện cùng CLB Hoàng Anh Gia Lai.
Khi được hỏi về khả năng ông Takashi Sekizuka thay HLV Nguyễn Quốc Tuấn dẫn dắt Hoàng Anh Gia Lai tham dự các vòng đấu còn lại của V-League 2017, ông Nguyễn Tấn Anh cho biết: “Thông qua các mối quan hệ với bóng đá Nhật Bản, bầu Đức đã mời ông Takashi Sekizuka đến Pleiku để khảo sát về mô hình hoạt động trong việc đào tạo bóng đá năng khiếu, nâng cấp Học viện bóng đá và chuyên môn cho đội chuyên nghiệp Hoàng Anh Gia Lai. Tất cả chỉ mới là sự làm quen bước đầu giữa đôi bên, sau khi hoàn tất việc khảo sát thì vị HLV này mới có buổi làm việc chính thức với bầu Đức. Nếu mọi vướng mắc được khơi thông thì nhiều khả năng ông Takashi Sekizuka sẽ làm việc lâu dài với CLB Hoàng Anh Gia Lai trong vai trò cố vấn kỹ thuật hay giám đốc kỹ thuật…”.
ベトナムのホアンアイン・ザライFCの指揮官に就任する可能性の高まる関塚監督である。
既に現地入りし、試合を観戦したとのこと。
関塚監督の次なるチャレンジはアジアとなる様子。
是非ともACLにて対戦したい。
チーム躍進の報を待っておる。

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