周辺人口が東京の20分の1でも生き残る道とは
鹿島アントラーズが考える「ファンマーケティング」とその先――周辺人口が東京の20分の1でも生き残る道とは?
国内タイトル獲得回数は、最多の通算19冠。2016年にはアジアサッカー連盟 (AFC) 所属クラブで初めてFIFAクラブワールドカップ決勝進出も果たした「鹿島アントラーズ」。長年、強豪クラブとして、多くのサポーターを獲得してきたチームだ。
「勝利が最大のファンサービス」という言葉があるように、クラブ経営は「強いチーム」を作るための選手の補強に走りがちだ。しかし、アントラーズはJリーグ創設当時からファンクラブを通じた地道なマーケティング活動を行なってきた。
今年4月には、メルカリとオフィシャルスポンサー契約を締結。また、チームの本拠地である「茨城県立カシマサッカースタジアム」に高密度Wi-Fiも導入し、時代に合わせたサービスを提供している。一方で、鹿島アントラーズFC 取締役で事業部長の鈴木秀樹さんは「『ファンマーケティングをやろう』と考えて取り組んできたわけではない」という。
その真意とアントラーズがこれまで取り組んできたファンマーケティングについて、鈴木さんに話を聞いた。
周辺人口78万人。生き残るために必要だったのは、“常勝”と“データ活用”
――鹿島アントラーズはJリーグ創設時からファンクラブを運営しています。今でこそ当たり前のマーケティング施策ですが、当時なぜファンクラブを作ろうと考えたのでしょうか?
クラブ経営において最も重要な入場料収入を確保していくには、必要不可欠だったからです。我々のホームスタジアム「茨城県立カシマサッカースタジアム」がある鹿嶋市の人口は6万7000人。スタジアム周辺30キロ圏内の人口を含めても78万人しかいない。このマーケット規模で商売になるかと考えたら、商売にならない。なるわけがないんです。
だって、考えてみてください。同じ関東圏にあるクラブの浦和レッズやFC東京、横浜F・マリノスは都市部にあり、1800万人~2000万人規模のマーケットを対象にビジネスを展開している。我々とは20倍以上もの差がある。そもそも、置かれている環境がまったく異なるわけです。

そうした厳しい環境の中、入場料収入を確保していくためには、まず鹿島アントラーズの知名度を上げることが大切だろう、と。だからこそ“勝つ”ことを第一に考え、強いチームづくりに取り組みました。
――なるほど。だから当時、海外の有名選手だったジーコやアルシンドなどの補強を行なったんですね。
そうですね。私からしてみれば、このチームづくりもマーケティング活動の一つです。「アントラーズは強い」というイメージづくりに取り組んできましたが、その情報を伝える手段がなかった。その問題を解決し、一人ひとりのファンとつながるために、ファンクラブを創設しました。
――Jリーグに所属するクラブの中でも、かなり早い段階でファンクラブを立ち上げたんじゃないでしょうか?
約20年以上も前ですから、かなり早いほうだと思います。立ち上げ当初は、新聞の折り込み広告しか試合の告知をする方法がありませんでした。都市部にあるクラブなら、看板やポスターなどの駅広告、電車内の中吊り広告を使って告知できますが、茨城県における通勤・通学の手段はほとんどが車。電車を使っている人がいないので、中吊り広告は効果がない。全国で唯一、ローカルの放送局もない。
そうした状況の中、広告費をかけずにサポーターとつながれる唯一の手段がファンクラブでした。チーム強化を継続的に行いつつも、サポーターを固定化し、直接アプローチすることによって、鹿島アントラーズに興味・関心を持ってもらえる人を増やそう、と。こうした地道な取り組みを続けて、サポーターの数を増やしていきました。結果的に、現在は観客数の約50%が周辺30キロ圏外からのサポーターになっています。
新規サポーターの獲得を目指すデジタル施策
――高密度Wi-Fi環境の整備やメルカリとの提携など、デジタル施策を次々と展開されていますが、ずばりその狙いは?
新規サポーターの獲得です。1993年のJリーグ創設から、我々がファンクラブ会員の獲得と各試合の来場者数アップに注力してきたのは先ほどお話しした通りです。ただ、これまでの25年間を振り返ってみると、既存のサポーターを大事にしてきた一方で、スタジアムが非常に閉鎖的な空間になっていた。
「サッカーは嫌いじゃないけれど、スタジアムには熱狂的なサポーターが多そう」というイメージが先行し、ビギナーのファンにとってやさしくないスタジアムができあがってしまったんです。その結果、新規のサポーターは増えず、既存サポーターの平均年齢だけが上がっていく……という状況になってしまった。
もちろん、ここまでの成長は既存サポーターあってこそですが、今の状態のままでは将来性がない。放っておいたらクラブがなくなってしまう。この状況を脱するには、誰もが楽しめるスタジアムに変えていかなければいけないと考えて、現在さまざまな施策を展開しています。

――若年層を新規サポーターにしていこう、と。
そうです。2017年シーズンから、Jリーグがスポーツライブストリーミングサービス「DAZN(ダ・ゾーン)」と放映権契約を結んだことで、若年層のスマートフォンユーザーもアントラーズの試合の模様を観られるようになりました。CS放送からスマホへの配信切り替わった今がチャンスだろうということで、新規のサポーターが楽しめるスタジアムづくりを行なっています。
たとえば、メルカリとのパートナーシップの締結。これは両社が獲得している顧客層が異なるからこそ成立したものです。メルカリのユーザーは20代~30代の女性が中心ですが、アントラーズは30代~40代の男性やファミリー層がメイン。アントラーズからしてみれば、今までアプローチが難しかった若年層の女性に対してアプローチが可能になる。マーケット・新規顧客の開拓という点で大きなメリットがあると思いました。
メルカリとの取り組みとして、まずは、ホームゲームとクラブ関連イベントの開催時に、JR鹿島サッカースタジアム駅から茨城県立カシマサッカースタジアムまでの太陽光発電下の道を「メルカリロード」と名付け、4月8日に開催されたセレッソ大阪戦では、オリジナルステッカーの配布やフォトプリントサービスを展開しました。さらに、ライブ配信で商品の販売・購入ができる機能「メルカリチャンネル」を活用し、ホームゲーム開催時限定で、試合後に選手のサイン入りグッズなどを出品しています。
ファンの間に“差”を作り出していく
――高密度Wi-Fi環境の整備も、若いスマホユーザーを意識しての施策でしょうか?
そうですね。スタジアム内でのユーザーの利便性を考えての施策ですが、我々にとってもWi-Fi環境はメリットが大きいんですよ。たとえばチラシ。スタジアムでは、よく来場者に向けてチラシを配布しますが、あれって印刷代や人件費をかけているのに、あまり効果的ではないんですよね。最終的にはゴミ箱に捨てられてしまうことが多いわけですから。
それを、無料のWi-Fiを通じたクーポンやお知らせの配信に変えれば、自然とチェックしてもらえる。さらに「“いますぐ”登録すればサインがもらえる」という特典があれば、よろこんでメールアドレスや住所といったユーザーデータを提供してくれる。お互いWin-Winですよね。ユーザーは便利なサービスが受けられるようになり、我々は今までアプローチできていなかった層のユーザーデータを手にできる、というわけです。

――スタジアムでWi-Fiに接続したら、ポータルサイトに遷移するのでしょうか?
その通りです。7月から高密度Wi-Fiサービスの提供を開始しましたが、今後いろんな使い方ができそうだと思っています。
現在、ファンクラブにはフリークスメンバーやメガメンバー、ファミリーメンバーといったランクづけを行っています。ランクに応じて、選手直筆のサイン入りバースデーカードのプレゼントや、会報誌「月刊FREAKS」の裏側が知れるコラムの配信などの特典を提供しています。これをWi-Fiサービスにも適用し、ファンクラブのランクによってスタジアム内のご飯が優先的に購入できたり、限定コンテンツを閲覧できたりするという仕組みにしたいですね。
イメージは航空会社です。マイルのポイント数でランク付けを行ない、上位のランクになれば優先搭乗のような特別なサービスを受けることができますよね。このシステムを参考にし、サービス内容に差を出していければな、と。
スタジアムを“サッカーの試合をする場所”から“地域の拠点”へ
――ファンクラブに始まり、スタートしたばかりのデジタル施策など、ファンマーケティングがアントラーズを支えてきたのですね。
それはそうですね。ただ、いくらファンを増やすと言っても、やがて限界を迎えるでしょう。今後も継続的にチームを運営していくためには、スポーツやスタジアムのあり方を見直す必要があると思います。
――どういうことでしょうか?
たとえば、なんとなく「スポーツでお金儲けをするなんて汚い」と思っていませんか?
――確かに。そういうイメージはあるかもしれません。
日本では、これまで「スポーツ」ではなく「体育」、「スタジアム」ではなく「競技場」という言葉を使って、学校教育を行なってきました。その結果、スポーツとビジネスを結びつける考え方に疎くなってしまったと私は感じています。実際、GDP比率から考えると本来15兆円ほどあるはずの日本のスポーツ関連ビジネス市場は、5兆円規模に留まっている。これでは、わざわざ自分たちの首を絞めているようなもの。このままではジリ貧なんです。
先日、視察でニューヨークへ行ってきたのですが、アメリカと日本とではスタジアムに対する考え方一つとっても正反対でした。アメリカは、「スタジアムを維持するためのコンテンツの一つとしてチームを持つ」という考え方で、スタジアムを持っている人たちがスポーツチームを支えているんです。一方で、日本は「チームのためにスタジアムが存在している」という考え方にもとづいて、チームがスタジアム経営も行おうとしています。

そこで、我々は「カシマサッカースタジアム」を“サッカーの試合をする場所”ではなく、“地域の拠点”と捉え、試合がない日でも365日楽しめる場所にしていくことを目指しています。サッカーの試合があるのは年間でたった30日ほど。それ以外の期間、スタジアムは空いているんです。
もちろん、サッカー以外の競技も行われますが、それだけではまだ足りないでしょう。そこで、たとえば、アントラーズのチームドクターが中心となって整形外科医療とリハビリテーションを提供する「アントラーズスポーツクリニック」や、最新のトレーニングマシンを導入したフィットネスクラブ「カシマウェルネスプラザ」をつくりました。
チームを支えるために、周辺ビジネスを行うんです。こうすることで、地域住民に愛されるスタジアムをつくるとともに、従来のファンマーケティグとは異なる面からクラブ経営を支えることができます。このように地域を盛り上げていく中で、新たなサポーターが増えていく。そうやって、スタジアムを中心とするいい循環を生み出していければと考えています。
新國翔大
1991年生まれ。埼玉県出身。U-NOTE、サムライトでライター・編集者としての経験を積み、現在はBASEに所属。ショッピングメディア「BASE Mag」の運営をしつつ、フリーのライターとして活動している。@n_sh2192
鈴木秀樹事業部長にインタビューを行ったHRナビの新國翔大氏である。
鹿島アントラーズが生き延びるためにしてきたこと、していくことが語られる。
「我々は「カシマサッカースタジアム」を“サッカーの試合をする場所”ではなく、“地域の拠点”と捉え、試合がない日でも365日楽しめる場所にしていくことを目指しています」という言葉に鹿島の未来がかかっておる。
期待しておる。

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国内タイトル獲得回数は、最多の通算19冠。2016年にはアジアサッカー連盟 (AFC) 所属クラブで初めてFIFAクラブワールドカップ決勝進出も果たした「鹿島アントラーズ」。長年、強豪クラブとして、多くのサポーターを獲得してきたチームだ。
「勝利が最大のファンサービス」という言葉があるように、クラブ経営は「強いチーム」を作るための選手の補強に走りがちだ。しかし、アントラーズはJリーグ創設当時からファンクラブを通じた地道なマーケティング活動を行なってきた。
今年4月には、メルカリとオフィシャルスポンサー契約を締結。また、チームの本拠地である「茨城県立カシマサッカースタジアム」に高密度Wi-Fiも導入し、時代に合わせたサービスを提供している。一方で、鹿島アントラーズFC 取締役で事業部長の鈴木秀樹さんは「『ファンマーケティングをやろう』と考えて取り組んできたわけではない」という。
その真意とアントラーズがこれまで取り組んできたファンマーケティングについて、鈴木さんに話を聞いた。
周辺人口78万人。生き残るために必要だったのは、“常勝”と“データ活用”
――鹿島アントラーズはJリーグ創設時からファンクラブを運営しています。今でこそ当たり前のマーケティング施策ですが、当時なぜファンクラブを作ろうと考えたのでしょうか?
クラブ経営において最も重要な入場料収入を確保していくには、必要不可欠だったからです。我々のホームスタジアム「茨城県立カシマサッカースタジアム」がある鹿嶋市の人口は6万7000人。スタジアム周辺30キロ圏内の人口を含めても78万人しかいない。このマーケット規模で商売になるかと考えたら、商売にならない。なるわけがないんです。
だって、考えてみてください。同じ関東圏にあるクラブの浦和レッズやFC東京、横浜F・マリノスは都市部にあり、1800万人~2000万人規模のマーケットを対象にビジネスを展開している。我々とは20倍以上もの差がある。そもそも、置かれている環境がまったく異なるわけです。

そうした厳しい環境の中、入場料収入を確保していくためには、まず鹿島アントラーズの知名度を上げることが大切だろう、と。だからこそ“勝つ”ことを第一に考え、強いチームづくりに取り組みました。
――なるほど。だから当時、海外の有名選手だったジーコやアルシンドなどの補強を行なったんですね。
そうですね。私からしてみれば、このチームづくりもマーケティング活動の一つです。「アントラーズは強い」というイメージづくりに取り組んできましたが、その情報を伝える手段がなかった。その問題を解決し、一人ひとりのファンとつながるために、ファンクラブを創設しました。
――Jリーグに所属するクラブの中でも、かなり早い段階でファンクラブを立ち上げたんじゃないでしょうか?
約20年以上も前ですから、かなり早いほうだと思います。立ち上げ当初は、新聞の折り込み広告しか試合の告知をする方法がありませんでした。都市部にあるクラブなら、看板やポスターなどの駅広告、電車内の中吊り広告を使って告知できますが、茨城県における通勤・通学の手段はほとんどが車。電車を使っている人がいないので、中吊り広告は効果がない。全国で唯一、ローカルの放送局もない。
そうした状況の中、広告費をかけずにサポーターとつながれる唯一の手段がファンクラブでした。チーム強化を継続的に行いつつも、サポーターを固定化し、直接アプローチすることによって、鹿島アントラーズに興味・関心を持ってもらえる人を増やそう、と。こうした地道な取り組みを続けて、サポーターの数を増やしていきました。結果的に、現在は観客数の約50%が周辺30キロ圏外からのサポーターになっています。
新規サポーターの獲得を目指すデジタル施策
――高密度Wi-Fi環境の整備やメルカリとの提携など、デジタル施策を次々と展開されていますが、ずばりその狙いは?
新規サポーターの獲得です。1993年のJリーグ創設から、我々がファンクラブ会員の獲得と各試合の来場者数アップに注力してきたのは先ほどお話しした通りです。ただ、これまでの25年間を振り返ってみると、既存のサポーターを大事にしてきた一方で、スタジアムが非常に閉鎖的な空間になっていた。
「サッカーは嫌いじゃないけれど、スタジアムには熱狂的なサポーターが多そう」というイメージが先行し、ビギナーのファンにとってやさしくないスタジアムができあがってしまったんです。その結果、新規のサポーターは増えず、既存サポーターの平均年齢だけが上がっていく……という状況になってしまった。
もちろん、ここまでの成長は既存サポーターあってこそですが、今の状態のままでは将来性がない。放っておいたらクラブがなくなってしまう。この状況を脱するには、誰もが楽しめるスタジアムに変えていかなければいけないと考えて、現在さまざまな施策を展開しています。

――若年層を新規サポーターにしていこう、と。
そうです。2017年シーズンから、Jリーグがスポーツライブストリーミングサービス「DAZN(ダ・ゾーン)」と放映権契約を結んだことで、若年層のスマートフォンユーザーもアントラーズの試合の模様を観られるようになりました。CS放送からスマホへの配信切り替わった今がチャンスだろうということで、新規のサポーターが楽しめるスタジアムづくりを行なっています。
たとえば、メルカリとのパートナーシップの締結。これは両社が獲得している顧客層が異なるからこそ成立したものです。メルカリのユーザーは20代~30代の女性が中心ですが、アントラーズは30代~40代の男性やファミリー層がメイン。アントラーズからしてみれば、今までアプローチが難しかった若年層の女性に対してアプローチが可能になる。マーケット・新規顧客の開拓という点で大きなメリットがあると思いました。
メルカリとの取り組みとして、まずは、ホームゲームとクラブ関連イベントの開催時に、JR鹿島サッカースタジアム駅から茨城県立カシマサッカースタジアムまでの太陽光発電下の道を「メルカリロード」と名付け、4月8日に開催されたセレッソ大阪戦では、オリジナルステッカーの配布やフォトプリントサービスを展開しました。さらに、ライブ配信で商品の販売・購入ができる機能「メルカリチャンネル」を活用し、ホームゲーム開催時限定で、試合後に選手のサイン入りグッズなどを出品しています。
ファンの間に“差”を作り出していく
――高密度Wi-Fi環境の整備も、若いスマホユーザーを意識しての施策でしょうか?
そうですね。スタジアム内でのユーザーの利便性を考えての施策ですが、我々にとってもWi-Fi環境はメリットが大きいんですよ。たとえばチラシ。スタジアムでは、よく来場者に向けてチラシを配布しますが、あれって印刷代や人件費をかけているのに、あまり効果的ではないんですよね。最終的にはゴミ箱に捨てられてしまうことが多いわけですから。
それを、無料のWi-Fiを通じたクーポンやお知らせの配信に変えれば、自然とチェックしてもらえる。さらに「“いますぐ”登録すればサインがもらえる」という特典があれば、よろこんでメールアドレスや住所といったユーザーデータを提供してくれる。お互いWin-Winですよね。ユーザーは便利なサービスが受けられるようになり、我々は今までアプローチできていなかった層のユーザーデータを手にできる、というわけです。

――スタジアムでWi-Fiに接続したら、ポータルサイトに遷移するのでしょうか?
その通りです。7月から高密度Wi-Fiサービスの提供を開始しましたが、今後いろんな使い方ができそうだと思っています。
現在、ファンクラブにはフリークスメンバーやメガメンバー、ファミリーメンバーといったランクづけを行っています。ランクに応じて、選手直筆のサイン入りバースデーカードのプレゼントや、会報誌「月刊FREAKS」の裏側が知れるコラムの配信などの特典を提供しています。これをWi-Fiサービスにも適用し、ファンクラブのランクによってスタジアム内のご飯が優先的に購入できたり、限定コンテンツを閲覧できたりするという仕組みにしたいですね。
イメージは航空会社です。マイルのポイント数でランク付けを行ない、上位のランクになれば優先搭乗のような特別なサービスを受けることができますよね。このシステムを参考にし、サービス内容に差を出していければな、と。
スタジアムを“サッカーの試合をする場所”から“地域の拠点”へ
――ファンクラブに始まり、スタートしたばかりのデジタル施策など、ファンマーケティングがアントラーズを支えてきたのですね。
それはそうですね。ただ、いくらファンを増やすと言っても、やがて限界を迎えるでしょう。今後も継続的にチームを運営していくためには、スポーツやスタジアムのあり方を見直す必要があると思います。
――どういうことでしょうか?
たとえば、なんとなく「スポーツでお金儲けをするなんて汚い」と思っていませんか?
――確かに。そういうイメージはあるかもしれません。
日本では、これまで「スポーツ」ではなく「体育」、「スタジアム」ではなく「競技場」という言葉を使って、学校教育を行なってきました。その結果、スポーツとビジネスを結びつける考え方に疎くなってしまったと私は感じています。実際、GDP比率から考えると本来15兆円ほどあるはずの日本のスポーツ関連ビジネス市場は、5兆円規模に留まっている。これでは、わざわざ自分たちの首を絞めているようなもの。このままではジリ貧なんです。
先日、視察でニューヨークへ行ってきたのですが、アメリカと日本とではスタジアムに対する考え方一つとっても正反対でした。アメリカは、「スタジアムを維持するためのコンテンツの一つとしてチームを持つ」という考え方で、スタジアムを持っている人たちがスポーツチームを支えているんです。一方で、日本は「チームのためにスタジアムが存在している」という考え方にもとづいて、チームがスタジアム経営も行おうとしています。

そこで、我々は「カシマサッカースタジアム」を“サッカーの試合をする場所”ではなく、“地域の拠点”と捉え、試合がない日でも365日楽しめる場所にしていくことを目指しています。サッカーの試合があるのは年間でたった30日ほど。それ以外の期間、スタジアムは空いているんです。
もちろん、サッカー以外の競技も行われますが、それだけではまだ足りないでしょう。そこで、たとえば、アントラーズのチームドクターが中心となって整形外科医療とリハビリテーションを提供する「アントラーズスポーツクリニック」や、最新のトレーニングマシンを導入したフィットネスクラブ「カシマウェルネスプラザ」をつくりました。
チームを支えるために、周辺ビジネスを行うんです。こうすることで、地域住民に愛されるスタジアムをつくるとともに、従来のファンマーケティグとは異なる面からクラブ経営を支えることができます。このように地域を盛り上げていく中で、新たなサポーターが増えていく。そうやって、スタジアムを中心とするいい循環を生み出していければと考えています。
新國翔大
1991年生まれ。埼玉県出身。U-NOTE、サムライトでライター・編集者としての経験を積み、現在はBASEに所属。ショッピングメディア「BASE Mag」の運営をしつつ、フリーのライターとして活動している。@n_sh2192
鈴木秀樹事業部長にインタビューを行ったHRナビの新國翔大氏である。
鹿島アントラーズが生き延びるためにしてきたこと、していくことが語られる。
「我々は「カシマサッカースタジアム」を“サッカーの試合をする場所”ではなく、“地域の拠点”と捉え、試合がない日でも365日楽しめる場所にしていくことを目指しています」という言葉に鹿島の未来がかかっておる。
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ジーコ来日
ジーコ氏来日のお知らせ
鹿島アントラーズOBのジーコ氏が本日8月10日(木)から8月17日(木)まで来日しますのでお知らせいたします。日本滞在期間中、8月15日(火)に埼玉スタジアム2002で行われるスルガ銀行チャンピオンシップ2017 SAITAMAの浦和レッズvsシャペコエンセ戦の観戦、8月16日(水)午後にJFAハウスを訪問いたします。
今年3月に村井 満チェアマンがシャペコエンセを訪問した際、ジーコ氏には多大なるご協力をいただきました。その後、今回対戦する浦和レッズをはじめ、飛行機事故で被害にあった監督・選手が在籍していたJクラブを中心に、4月から義援金募金活動を行ってきました。今回実施している募金は、Jリーグが拠出する義援金100万円、Jリーグ主管試合で実施した義援金募金と合わせて試合当日に同クラブにお渡しする予定です。募金額につきましては、別途お知らせいたします。
来日するジーコである。
本日から1週間滞在するとのこと。
スルガ銀行チャンピオンシップの観戦が中心となろう。
是非ともシャペコエンセが勝利し、大会が盛り上がることを望む。
ジーコの元気な姿が楽しみである。

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鹿島アントラーズOBのジーコ氏が本日8月10日(木)から8月17日(木)まで来日しますのでお知らせいたします。日本滞在期間中、8月15日(火)に埼玉スタジアム2002で行われるスルガ銀行チャンピオンシップ2017 SAITAMAの浦和レッズvsシャペコエンセ戦の観戦、8月16日(水)午後にJFAハウスを訪問いたします。
今年3月に村井 満チェアマンがシャペコエンセを訪問した際、ジーコ氏には多大なるご協力をいただきました。その後、今回対戦する浦和レッズをはじめ、飛行機事故で被害にあった監督・選手が在籍していたJクラブを中心に、4月から義援金募金活動を行ってきました。今回実施している募金は、Jリーグが拠出する義援金100万円、Jリーグ主管試合で実施した義援金募金と合わせて試合当日に同クラブにお渡しする予定です。募金額につきましては、別途お知らせいたします。
来日するジーコである。
本日から1週間滞在するとのこと。
スルガ銀行チャンピオンシップの観戦が中心となろう。
是非ともシャペコエンセが勝利し、大会が盛り上がることを望む。
ジーコの元気な姿が楽しみである。

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夢生が決めれば必ず勝つ――やはりこの男は鹿島に絶対に必要だ
金崎夢生が決めれば必ず勝つ――やはりこの男は鹿島に絶対に必要だ
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年08月10日
「GKが出てきてたんで、外して、こう」

前に出てきたキム・スンギュの動きをよく見て、完璧なタイミングで右にかわし、右足でゴールに流し込んで決勝点。金崎が決めれば、鹿島は必ず勝つ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
[J1第21節] 神戸 1-2 鹿島/8月9日/ノエスタ/19,039人
鮮やかな決勝弾だった。
86分、レアンドロが前を向いてボールを収めるや、金崎夢生は神戸の最終ラインの背後に走り込む。そこにスルーパスが届くと、相手GKとの1対1を制し、右足でゴールに流し込んだ。
「GKが出てきてたんで、外して、こう」
ジェスチャーを交え、簡潔な言葉で解説する。さも簡単なプレーだったかのような口ぶりだが、前に出てきたキム・スンギュを右にかわすタイミングは完璧で、改めて勝負どころでの決定力の高さを証明する会心のゴールだった。
金崎は0-1で迎えた69分にも、左サイドを縦に突破した鈴木優磨のクロス→中村充孝の落としから、狙いすましたシュートでネットを揺さぶっている。キム・スンギュが一歩も動けなかった見事な一撃だった。
殊勲の2発を決めたエースは、この試合でも、いつものように泥臭くボールを追いかけ、推進力あるドリブルで相手を押し込めば、精力的なプレスバックで守備面でも小さくない貢献を示す。
攻守にフル回転の働きを見せた金崎は、これでリーグ戦では8ゴール目を記録。そのすべてがチームの勝利に結びついている。背番号33が決めれば勝てる――やはりこの男は、常勝軍団には絶対に必要だ。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
夢生について取材したサッカーダイジェストの広島記者である。
決勝点となった2点目を夢生自身が解説しておる。
「GKが出てきてたんで、外して、こう」といとも簡単に結果を出したように言う。
しかしながら、あの短い瞬間でGKとの駆け引きに勝ち、ゴールに蹴り込むことの難しさは、サッカーを少しでもかじっておれば分かること。
夢生の素晴らしさはそこにも表れておる。
先制点を喰らいながらも夢生の2発で逆転勝利する。
エースの仕事はいつも感動に値する。
夢生のゴールは全てがチームを勝利に導いておる。
夢生が決めれば勝つ。
鹿島が持つ「勝利の方程式」である。

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広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年08月10日
「GKが出てきてたんで、外して、こう」

前に出てきたキム・スンギュの動きをよく見て、完璧なタイミングで右にかわし、右足でゴールに流し込んで決勝点。金崎が決めれば、鹿島は必ず勝つ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
[J1第21節] 神戸 1-2 鹿島/8月9日/ノエスタ/19,039人
鮮やかな決勝弾だった。
86分、レアンドロが前を向いてボールを収めるや、金崎夢生は神戸の最終ラインの背後に走り込む。そこにスルーパスが届くと、相手GKとの1対1を制し、右足でゴールに流し込んだ。
「GKが出てきてたんで、外して、こう」
ジェスチャーを交え、簡潔な言葉で解説する。さも簡単なプレーだったかのような口ぶりだが、前に出てきたキム・スンギュを右にかわすタイミングは完璧で、改めて勝負どころでの決定力の高さを証明する会心のゴールだった。
金崎は0-1で迎えた69分にも、左サイドを縦に突破した鈴木優磨のクロス→中村充孝の落としから、狙いすましたシュートでネットを揺さぶっている。キム・スンギュが一歩も動けなかった見事な一撃だった。
殊勲の2発を決めたエースは、この試合でも、いつものように泥臭くボールを追いかけ、推進力あるドリブルで相手を押し込めば、精力的なプレスバックで守備面でも小さくない貢献を示す。
攻守にフル回転の働きを見せた金崎は、これでリーグ戦では8ゴール目を記録。そのすべてがチームの勝利に結びついている。背番号33が決めれば勝てる――やはりこの男は、常勝軍団には絶対に必要だ。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
夢生について取材したサッカーダイジェストの広島記者である。
決勝点となった2点目を夢生自身が解説しておる。
「GKが出てきてたんで、外して、こう」といとも簡単に結果を出したように言う。
しかしながら、あの短い瞬間でGKとの駆け引きに勝ち、ゴールに蹴り込むことの難しさは、サッカーを少しでもかじっておれば分かること。
夢生の素晴らしさはそこにも表れておる。
先制点を喰らいながらも夢生の2発で逆転勝利する。
エースの仕事はいつも感動に値する。
夢生のゴールは全てがチームを勝利に導いておる。
夢生が決めれば勝つ。
鹿島が持つ「勝利の方程式」である。

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源、ポドルスキと「もう一度、戦えたら」
【鹿島】ポドルスキと対峙した昌子源が「ちょっと上手いな」と感じたワンプレー
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年08月10日
「僕への“重心のかけ方”はさすがだった」

巧みなステップを見せたポドルスキは止められなかった昌子だが、「そこまで意識する必要はなかった」ともコメント。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
[J1第21節] 神戸 1-2 鹿島/8月9日/ノエスタ/19,039人
昌子源とマッチアップするシーンが多かった神戸の渡邉千真は、鹿島のDFリーダーの印象を問われると、次のように答えた。
「もともと能力の高い選手だと思っているし、高さもスピードもある。なおかつ賢さというか、駆け引きも上手くなっている印象を受けた」
実際、昌子は神戸のキャプテンマークを巻くFWに仕事をさせなかった。
「ホームでは1点やられている(編集部・注/5月の対戦では1-2で敗戦。渡邉には1ゴールを奪われている)。駆け引きの上手さ、身体の強さは、千真くんは日本人の中でも凄い。先に触らせないようにしたし、自分は今日、インターセプトする場面は多かったはずで、そういうところで一歩先手は取れていたと思う」
90分間、質の高いディフェンスを見せてはいた。ただし、48分のシーンだけはひとつの反省材料になるのではないだろうか。
エリア内に侵入してきたルーカス・ポドルスキに対応。しかし、相手の巧みなステップに体勢を崩してしまい、左足(ポドルスキの利き足)で際どいシュートを打たれてしまった。
「左足と分かっていても、そこに持っていくワンステップ、(中に切れ込むフリをする)その一歩が、ちょっと上手いなと思った。結局、自分は左側に重心がかかってしまったけど、僕への“重心のかけ方”はさすがだった」
ポドルスキのシュートは曽ケ端準がセーブし、ルーズボールを山本脩斗が素早くクリアする。DF陣が協力してこのピンチを切り抜けたが、「角度のないところからのシュートでも、ソガさんが伸ばした手が後ろに逸れてしまうほどの威力ですからね」と、昌子も元ドイツ代表の実力を認める。
もっとも、まるで歯が立たない相手ではなかったようだ。「ポドルスキ選手と同じぐらいのレベルの人たちとやったこともあるし、そこまで意識する必要はなかったと思う」と振り返る。
これまでの蓄積が、プレーに自信を与える。今回の神戸戦でまたひとつ経験値を積み上げた昌子は、ポドルスキに対しては「次に対戦する機会があれば、もっと良い対応ができるように。その頃には、ポドルスキ選手のコンディションはもっと上がっているだろうし、神戸での連係も深まって、僕が言うのもなんですけど、さらに手強い相手になっていると思う。そういう時にもう一度、戦えたら」と“再戦”への希望も口にした。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
神戸のポドルスキとの対戦した感想を述べる源である。
「僕への“重心のかけ方”はさすがだった」、「角度のないところからのシュートでも、ソガさんが伸ばした手が後ろに逸れてしまうほどの威力ですからね」と能力を賞賛する。
とはいえ、「ポドルスキ選手と同じぐらいのレベルの人たちとやったこともあるし、そこまで意識する必要はなかったと思う」と、これまで観たことのないレベルではなかったことを口にする。
ACLやCWCにて強力なストライカーと対峙した源ならではの経験がここで生きておる。
今回はポドルスキのシュートから与えたCKにて失点を喫した。
これでは完全に封じ込めたとは言い切れぬであろう。
今季、また対戦することとなれば、「さらに手強い相手になっていると思う。そういう時にもう一度、戦えたら」と言う。
順調に天皇杯を勝ち上がれば、準々決勝にて神戸と当たる。
ここでお互いの力を改めてぶつけ合いたいところ。
楽しみである。

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広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年08月10日
「僕への“重心のかけ方”はさすがだった」

巧みなステップを見せたポドルスキは止められなかった昌子だが、「そこまで意識する必要はなかった」ともコメント。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
[J1第21節] 神戸 1-2 鹿島/8月9日/ノエスタ/19,039人
昌子源とマッチアップするシーンが多かった神戸の渡邉千真は、鹿島のDFリーダーの印象を問われると、次のように答えた。
「もともと能力の高い選手だと思っているし、高さもスピードもある。なおかつ賢さというか、駆け引きも上手くなっている印象を受けた」
実際、昌子は神戸のキャプテンマークを巻くFWに仕事をさせなかった。
「ホームでは1点やられている(編集部・注/5月の対戦では1-2で敗戦。渡邉には1ゴールを奪われている)。駆け引きの上手さ、身体の強さは、千真くんは日本人の中でも凄い。先に触らせないようにしたし、自分は今日、インターセプトする場面は多かったはずで、そういうところで一歩先手は取れていたと思う」
90分間、質の高いディフェンスを見せてはいた。ただし、48分のシーンだけはひとつの反省材料になるのではないだろうか。
エリア内に侵入してきたルーカス・ポドルスキに対応。しかし、相手の巧みなステップに体勢を崩してしまい、左足(ポドルスキの利き足)で際どいシュートを打たれてしまった。
「左足と分かっていても、そこに持っていくワンステップ、(中に切れ込むフリをする)その一歩が、ちょっと上手いなと思った。結局、自分は左側に重心がかかってしまったけど、僕への“重心のかけ方”はさすがだった」
ポドルスキのシュートは曽ケ端準がセーブし、ルーズボールを山本脩斗が素早くクリアする。DF陣が協力してこのピンチを切り抜けたが、「角度のないところからのシュートでも、ソガさんが伸ばした手が後ろに逸れてしまうほどの威力ですからね」と、昌子も元ドイツ代表の実力を認める。
もっとも、まるで歯が立たない相手ではなかったようだ。「ポドルスキ選手と同じぐらいのレベルの人たちとやったこともあるし、そこまで意識する必要はなかったと思う」と振り返る。
これまでの蓄積が、プレーに自信を与える。今回の神戸戦でまたひとつ経験値を積み上げた昌子は、ポドルスキに対しては「次に対戦する機会があれば、もっと良い対応ができるように。その頃には、ポドルスキ選手のコンディションはもっと上がっているだろうし、神戸での連係も深まって、僕が言うのもなんですけど、さらに手強い相手になっていると思う。そういう時にもう一度、戦えたら」と“再戦”への希望も口にした。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
神戸のポドルスキとの対戦した感想を述べる源である。
「僕への“重心のかけ方”はさすがだった」、「角度のないところからのシュートでも、ソガさんが伸ばした手が後ろに逸れてしまうほどの威力ですからね」と能力を賞賛する。
とはいえ、「ポドルスキ選手と同じぐらいのレベルの人たちとやったこともあるし、そこまで意識する必要はなかったと思う」と、これまで観たことのないレベルではなかったことを口にする。
ACLやCWCにて強力なストライカーと対峙した源ならではの経験がここで生きておる。
今回はポドルスキのシュートから与えたCKにて失点を喫した。
これでは完全に封じ込めたとは言い切れぬであろう。
今季、また対戦することとなれば、「さらに手強い相手になっていると思う。そういう時にもう一度、戦えたら」と言う。
順調に天皇杯を勝ち上がれば、準々決勝にて神戸と当たる。
ここでお互いの力を改めてぶつけ合いたいところ。
楽しみである。

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神戸戦報道
鹿島9戦無敗、金崎2発で神戸を逆転/神-鹿21節
[2017年8月9日21時33分]

後半、同点ゴールを決める鹿島FW金崎夢生(撮影・上田博志)

後半、勝ち越しゴールを決めイレブンに祝福される鹿島FW金崎夢生(右から2人目)(撮影・上田博志)
<明治安田生命J1:神戸1-2鹿島>◇第21節◇9日◇ノエスタ
鹿島が9戦無敗で、連勝を3に伸ばした。
神戸は前半15分、右サイドを突破したDF藤谷のクロスを受けた元ドイツ代表FWポドルスキがシュート。相手DFに止められ、こぼれ球を再び右足で狙ったが、今度は相手GK曽ケ端に阻まれた。鹿島は同24分、スローインからの速攻でMFレアンドロが抜け出した。GKとの1対1を作ったが、今度は相手GKキム・スンギュが好セーブ。0-0で前半を折り返した。
神戸は後半4分、右CKをDF渡部が頭で合わせて待望の先制点。しかし鹿島も同24分、ペナルティーエリア内でFW金崎がゴール右隅にゴールを決め同点。さらに同40分には1対1となったGKを冷静に抜き去り、2点目で決勝点を奪った。
神戸は2連敗となった。
鹿島金崎「オファーは魅力的だった」神戸にお断り弾
[2017年8月10日0時0分]

神戸対鹿島 2ゴールをあげた鹿島FW金崎夢生はサポーターの声援に手を上げて応える(撮影・上田博志)
<明治安田生命J1:神戸1-2鹿島>◇第21節◇9日◇ノエスタ
鹿島アントラーズがFW金崎夢生(28)の2ゴールでヴィッセル神戸に2-1と逆転勝ちし、首位に返り咲いた。
後半4分にCKから失点したが、同24分に左クロスボールを落としたMF中村充孝(26)のパスに走り込んだ金崎が、右足でカーブをかけて同点。同41分にはMFレアンドロ(24)のスルーパスを受けると、相手GKを右足フェイントでかわし、流し込んで勝ち越した。
今夏の獲得オファーを受けても断った神戸が相手だっただけに「このピッチでどうしても勝たないといけない理由があったので、しっかり勝てて良かった。自分としても、しっかり結果を出さないとと思っていた。次もしっかり準備したい」。神戸との交渉に関しても「オファーの金額は魅力的なものだったし、これからの将来のことも聞いて、ひかれるところも多かった」と、移籍を悩んだ心境も明かした。
就任後8勝1敗と9戦負けなしの大岩剛監督(45)も「夢生はいろいろなことがあった中で勝利に貢献してくれた。彼を信頼しているが、それを超えるパフォーマンスを見て感嘆した。背中でチームを引っ張ってくれる存在だと思う」と、金崎をたたえた。
鹿島奪首!金崎代表アピ2発、大岩監督は9戦不敗
[2017年8月10日7時36分 紙面から]

後半、勝ち越しゴールを決める鹿島FW金崎(撮影・上田博志)
<明治安田生命J1:神戸1-2鹿島>◇第21節◇9日◇ノエスタ
鹿島アントラーズがエースFW金崎夢生(28)の今季初の2得点でヴィッセル神戸に逆転勝ちした。0-1の後半24分に右足で同点弾、同41分にはGKとの1対1をフェイントでかわして勝ち越し弾。チームを首位奪取に導くとともに、W杯アジア最終予選オーストラリア戦(31日、埼玉)での日本代表復帰にも大きくアピールした。大岩剛監督(45)は就任後9戦無敗で、J1記録にあと1と迫った。
金崎が後半に2度、拳を突き上げてほえた。同点弾は左クロスをゴール前に落としたMF中村のパスに走り込み、左45度から右足でDF2人の間を狙ってカーブをかけた。勝ち越し弾はMFレアンドロのスルーパスを受け、一瞬の速さでGKをかわして右サイドから流し込んだ。「この試合1つでなく、サッカー選手として、しっかりプレーで示す必要があった」。約1年5カ月遠ざかっている日本代表復帰の思いも込めた。
視察した日本協会の西野技術委員長は「動けているのは、良いんじゃないかな」と評価した。勝てばW杯ロシア大会出場が決まる31日のアジア最終予選オーストラリア戦は、センターFW大迫が右足首負傷で招集できない見込み。金崎は「(C大阪の杉本)健勇じゃないの」と照れたが、大迫の穴を埋める存在として24日に発表される代表メンバーに入る可能性はある。昨年8月に当時の鹿島石井監督への造反行為を問題視されて見送られてきたが、すでにスタッフ会議では候補に挙がっている。
今夏届いた神戸からの獲得オファーに「魅力的な金額だったし、将来のことを聞いて、ひかれるところも多かった」と初めて心境を語った。断ったのも、W杯出場を最優先に考えた選択だったと周囲に伝えている。8勝1分けでJ1史上2位タイに伸ばした大岩監督の就任後の無敗記録だけでなく、再びハリルホジッチ監督の力にもなる準備は整った。【鎌田直秀】
鹿島、金崎2発で奪首!勝てばW杯…ハリルJ豪倒の切り札だ

エースの金崎(左)が2発!!チームを首位に押し上げた(撮影・甘利慈)
明治安田J1第21節(9日、ノエビアスタジアム神戸ほか)鹿島がFW金崎夢生(28)の2ゴールで神戸に2-1で逆転勝ちし、勝ち点46で首位に浮上した。C大阪は清水に2-3で敗れ、同44で2位に後退。浦和は甲府に1-0で勝ち、堀孝史監督(49)就任後2戦目で初勝利。FC東京はFW大久保嘉人(35)の勝ち越し点で大宮に競り勝った。

後半、競り合う神戸・ハーフナー、鹿島・三竿=ノエビアスタジアム神戸(撮影・甘利慈)
神戸におくる“決別”の2発で、鹿島のエースFW金崎が代表復帰に猛アピール。後半41分、MFレアンドロの縦パスに反応して前線に飛び出すと、GK金承奎をかわし、右足の逆転弾。右腕で力強くガッツポーズを見せた。
「このピッチでどうしても勝たないといけない理由があった。しっかりできてよかった」
兵庫の滝川二高出身で神戸は第二の故郷。今夏、神戸から誘いを受けていた金崎は「オファーは魅力的だった。これから先の考えを聞いて、すごくひかれた」と一瞬、心が揺らいだが、クラブと3冠を約束し、チーム残留を選択した。
神戸ファンの“敵役”になり、試合中にブーイングを浴びたが「鹿島でプレーすることは決めたけど、プレーで示す必要があった」と金崎の心は乱れなかった。

後半、ゴールを決めた鹿島・金崎=ノエビアスタジアム神戸(撮影・甘利慈)
1点を追う後半24分、MF中村のお膳立てを受け同点弾を決めると、試合終了間際には今季8点目の決勝弾をマーク。チームの首位浮上に貢献した。今季途中から指揮を執り、9戦で8勝1分けの大岩監督は「信頼は今までもあったが、それを超えるパフォーマンス」と金崎をたたえた。
現在、日本代表は本田(パチューカ)や大迫(ケルン)らFWの選手がけがで離脱中。勝てばW杯出場が決まるロシアW杯アジア最終予選豪州戦(31日)に向け、金崎が最高の切り札となる。 (一色伸裕)

後半、ゴールを決めた鹿島・金崎=ノエビアスタジアム神戸(撮影・甘利慈)
★日本代表のFW事情
大迫勇也(ケルン)は右足首のけがで欠場の見通し。3トップ中央の代役は経験豊かな岡崎慎司(レスター)、浅野拓磨(シュツットガルト)が有力。本来は右FWの本田圭佑(パチューカ)も候補に挙がる。国内組では金崎(鹿島)、小林悠(川崎)が有力だが、J1で11得点を挙げている杉本健勇(C大阪)が急浮上する可能性も。
金崎2発で奪首!オファー蹴った神戸から24戦不敗神話弾

<神戸・鹿島>後半、勝ち越しゴールを決め喜ぶ鹿島・金崎
Photo By スポニチ
明治安田生命J1第21節は9日、9試合が行われ、鹿島が金崎夢生(28)の2ゴールで神戸に2―1で逆転勝ちし、勝ち点46で首位に浮上した。川崎Fは小林悠(29)の先制ゴールなどで新潟に2―0で快勝。31日にW杯アジア最終予選のオーストラリア戦を控える中、代表入りを狙う両FWが結果を残した。
金崎が珍しくミックスゾーンで立ち止まり、この試合に懸けた思いを切り出した。「いろんなことがあったけど…。うん、やっぱ自分としては、しっかり結果を出さないといけない状況だった」。特別な試合で出した、特別な結果だった。
相手は直前まで自身の獲得に動いていた神戸。「正直、神戸さんのオファーは凄い魅力的だったし、将来の考え、これから先の考えを聞いてひかれるものもあった」という。それでも、鹿島でタイトルを目指したいという思いで6日に残留の決断を鹿島の幹部に伝えた。
迎えたこの一戦。0―1の後半24分にペナルティーエリア内左から右足を振り抜いて同点とすると、同41分にはスルーパスに抜け出してGKと1対1になり、冷静にかわして右足で勝ち越し点。「最終的には鹿島でプレーすることを決めたけど、しっかりプレーで示す必要があった」。自身を高く評価してくれた神戸への思いも込めた2得点だった。
これでゴールを決めた試合は公式戦24試合連続で負けなしという不敗記録も更新。J1歴代最多の初采配から9戦連続無敗となった大岩監督は「いろいろあった中、彼がこれだけチームに貢献してくれる。元々信頼はあったけど、それを超えるパフォーマンスを見て感嘆した」と称えた。
エースの活躍で首位に浮上。「この試合に対する気持ち、一つだけではない、いろいろな気持ちがある中で、しっかりサッカー選手としてプレーできたのが良かった」。日本代表復帰に向けても、その存在感を示す活躍だった。
≪敵地10戦無敗クラブタイ≫鹿島が敵地で神戸に逆転勝利。これで大岩監督は第14節に就任してから9試合連続不敗(8勝1分け)を継続。J1初采配からの9試合連続不敗は96年オタシリオ監督(横浜F)の8試合を抜く、歴代最長記録となった。また、アウェーはこれで10試合連続不敗(9勝1分け)。チームでは4度目のタイ記録(歴代最長は01〜03年磐田の26試合)となった。

<神戸・鹿島>後半、金崎(中央)が同点ゴール
Photo By スポニチ
[ 2017年8月10日 05:30 ]
【鹿島】金崎2発で首位浮上!オファー蹴った神戸蹴散らし「勝たないといけない理由があった」
2017年8月10日5時0分 スポーツ報知

後半41分、右足でゴールを決める鹿島・金崎(GKは神戸のキム・スンギュ)
◆明治安田生命J1リーグ 第21節 神戸1―2鹿島(9日・ノエビアスタジアム)
鹿島はFW金崎夢生(28)が2得点を挙げ、神戸に2―1で逆転勝ちした。今夏の獲得オファーを断った神戸相手に覚悟を示すマルチゴール。3連勝で首位浮上に貢献した。1試合消化の多いC大阪は清水に2―3で敗れ2位に後退した。
FW金崎の右足には覚悟が込められていた。1点を追う後半24分、エリア内でMF中村の落としたところを右足で右ネットを揺らした。同41分にはMFレオ・シルバのスルーパスに抜け出し、GKをかわして右足で決勝点を流し込んだ。「自分としてはしっかりと結果を出さないとダメな状況だった。このピッチでどうしても勝たないといけない理由があった」。いつもの笑顔はなかった。
神戸から鹿島に金崎獲得に乗り出す連絡があったのが7月下旬。その後、神戸との獲得交渉にも臨んだ。「正直、神戸さんの話は魅力的だった。これからの将来のことも(話が)あって、ひかれた」。鹿島に「何の不満もない」という中でも、これから頂点を目指していく神戸の野心に触れ、年俸などの条件面も恵まれていた。周囲にも移籍を推す声があった。強い心が大きく揺らいだ。
最終的には「ロシア(W杯)に出ることを一番に考える」を軸に結論を導いた。常勝軍団で得点を重ね「すべてのタイトルを取る」(金崎)ことで、日本代表復帰への道が開けてくると考えた。この日、視察に訪れた日本サッカー協会の西野朗・技術委員長も「動けるのはいいこと」と評価。昨年6月以来となるハリル・ジャパン復帰へ向けても、前進する2得点になったはずだ。
今季途中から指揮を執り、9戦で8勝1分けと負けなしの大岩剛監督(45)は「いろいろあった中でこれだけチームに貢献してくれる。もともと信頼していたが、それを上回るパフォーマンスを見せる姿に感嘆した」と言った。試合後、ヒーローインタビューを終えて、一人で鹿島サポーターが集まるスタンドに向かった金崎。いつもより長めに頭を下げてから、両手を上げて声援に応えた。首位に浮上した鹿島。神戸相手に2ゴールしたように、エースが有言実行で連覇へと引っ張っていく。(内田 知宏)
鹿島・夢生 奪首弾でケジメ 移籍オファーも残留選択「プレーで示す必要あった」

前半、ドリブルで攻め込む鹿島・金崎(左)
「明治安田生命J1、神戸1-2鹿島」(9日、ノエビアスタジアム神戸)
鹿島がFW金崎夢生(28)の2得点で神戸に2-1で逆転勝ち、首位に浮上。
自分なりのケジメだった。鹿島のFWエース金崎が2得点で逆転勝利を演出。試合後のヒーローインタビューで発した「このピッチでどうしても勝たないといけない理由があった」という一言に、決意が詰まっていた。
夏の移籍期間、金崎の元に神戸からの移籍オファーが届いた。「魅力的だった。将来のことまで考えてくれていて、ひかれる部分はあった」と認めながらも、最終的には残留を決断。勝負の舞台を鹿島と決めただけに「それをプレーで示す必要があった」。普段は言葉少なな武骨な男が語った本音だった。
代表復帰にもアピールとなった。0-1の後半24分の同点弾、さらに同41分に逆転弾。存在感を放った背番号33に、視察した西野技術委員長も「いいんじゃないですか」。ハリルジャパンにはFW大迫ら負傷者が続出。昨年6月以降、遠のいている日の丸にも近づく活躍となった。
チームを率いる大岩監督も「もともと信頼をしているが、それを上回るパフォーマンス。感嘆した」と評価。エースの働きで、首位にも浮上。2連覇に向けて突き進む。
金崎の「勝たないといけない理由」 決意こめた2得点
藤木健
2017年8月9日23時18分

前半、ゴール前にクロスを上げようとする鹿島の金崎(左)=内田光撮影

後半、勝ち越しのゴールを決める鹿島の金崎(33)=内田光撮影
(9日J1、鹿島2―1神戸)
俺は鹿島のエースだ。そういわんばかりの、決意をこめたFW金崎の2得点だった。
1―1の後半41分。相手最終ラインの背後のスペースへパスが出た。遅れ気味に飛び出した金崎が、追いついて相手GKと1対1に。右にかわし、ゴール左へこの日2点目を突き刺した。何度オフサイドにかかっても、裏を狙う姿勢を緩めなかった。それが、決勝点につながった。
「このピッチで、どうしても勝たないといけない理由があった」。後半24分には鋭い同点弾を決め、ガッツポーズを見せた28歳は言う。
この日対戦した神戸からは今夏、獲得の申し出を受けた。「すごく魅力的な話だった。(クラブの)将来についての考えを聞き、ひかれるものがあった」と、悩み、揺れた心境を正直に明かした。それでも5日の試合の後、残留を決断。それから最初の試合だっただけに、残ると決めた鹿島にも、高評価をしてくれた神戸に対しても、「しっかりプレーで示す必要があった」。
2得点だけではない。体を張って球をキープし、競り合い、体のぶつけ合いをいとわず、最前線で汗をかいた。大岩監督は「元々信頼しているが、それを上回るパフォーマンスで、勝利に貢献してくれた。感嘆した」。
大岩監督就任から9試合負けなし。エースの憂いも消え、ついに鹿島が首位に立った。(藤木健)
夢生一色の各紙である。
移籍に揺れ話題の中心となったエースがオファーを出した相手に惜別ゴールを二つも決めたとあればニュースと言わざるを得ない。
絵になる男よ。
そして、日本代表復帰も話題となる。
大迫が負傷しており、今月末に行われるロシアW杯アジア最終予選の大一番・豪州戦のセンターFWの座がどうなるのかについて多くの日本国民は興味を持っておることであろう。
是非とも、ここに夢生が割り込んで欲しいところ。
決定力以上に、デュエルに縦への推進力と、最前線で身体を張れる夢生は適任と言えよう。
また、これまで多くの鹿島のニュースを報じてくれた報知新聞の内田記者であるが、夢生の逆転弾をアシストした選手を間違えておることは残念である。
きちんと推敲して欲しい。
そして、夢生のニュースに隠れ小さな話題となっておるが、鹿島のアウェイ10戦無敗はクラブタイ記録、大岩監督の初采配からの9戦無敗はJリーグ記録とのこと。
この記録を更に伸ばし、首位を維持していこうではないか。
期待しておる。

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[2017年8月9日21時33分]

後半、同点ゴールを決める鹿島FW金崎夢生(撮影・上田博志)

後半、勝ち越しゴールを決めイレブンに祝福される鹿島FW金崎夢生(右から2人目)(撮影・上田博志)
<明治安田生命J1:神戸1-2鹿島>◇第21節◇9日◇ノエスタ
鹿島が9戦無敗で、連勝を3に伸ばした。
神戸は前半15分、右サイドを突破したDF藤谷のクロスを受けた元ドイツ代表FWポドルスキがシュート。相手DFに止められ、こぼれ球を再び右足で狙ったが、今度は相手GK曽ケ端に阻まれた。鹿島は同24分、スローインからの速攻でMFレアンドロが抜け出した。GKとの1対1を作ったが、今度は相手GKキム・スンギュが好セーブ。0-0で前半を折り返した。
神戸は後半4分、右CKをDF渡部が頭で合わせて待望の先制点。しかし鹿島も同24分、ペナルティーエリア内でFW金崎がゴール右隅にゴールを決め同点。さらに同40分には1対1となったGKを冷静に抜き去り、2点目で決勝点を奪った。
神戸は2連敗となった。
鹿島金崎「オファーは魅力的だった」神戸にお断り弾
[2017年8月10日0時0分]

神戸対鹿島 2ゴールをあげた鹿島FW金崎夢生はサポーターの声援に手を上げて応える(撮影・上田博志)
<明治安田生命J1:神戸1-2鹿島>◇第21節◇9日◇ノエスタ
鹿島アントラーズがFW金崎夢生(28)の2ゴールでヴィッセル神戸に2-1と逆転勝ちし、首位に返り咲いた。
後半4分にCKから失点したが、同24分に左クロスボールを落としたMF中村充孝(26)のパスに走り込んだ金崎が、右足でカーブをかけて同点。同41分にはMFレアンドロ(24)のスルーパスを受けると、相手GKを右足フェイントでかわし、流し込んで勝ち越した。
今夏の獲得オファーを受けても断った神戸が相手だっただけに「このピッチでどうしても勝たないといけない理由があったので、しっかり勝てて良かった。自分としても、しっかり結果を出さないとと思っていた。次もしっかり準備したい」。神戸との交渉に関しても「オファーの金額は魅力的なものだったし、これからの将来のことも聞いて、ひかれるところも多かった」と、移籍を悩んだ心境も明かした。
就任後8勝1敗と9戦負けなしの大岩剛監督(45)も「夢生はいろいろなことがあった中で勝利に貢献してくれた。彼を信頼しているが、それを超えるパフォーマンスを見て感嘆した。背中でチームを引っ張ってくれる存在だと思う」と、金崎をたたえた。
鹿島奪首!金崎代表アピ2発、大岩監督は9戦不敗
[2017年8月10日7時36分 紙面から]

後半、勝ち越しゴールを決める鹿島FW金崎(撮影・上田博志)
<明治安田生命J1:神戸1-2鹿島>◇第21節◇9日◇ノエスタ
鹿島アントラーズがエースFW金崎夢生(28)の今季初の2得点でヴィッセル神戸に逆転勝ちした。0-1の後半24分に右足で同点弾、同41分にはGKとの1対1をフェイントでかわして勝ち越し弾。チームを首位奪取に導くとともに、W杯アジア最終予選オーストラリア戦(31日、埼玉)での日本代表復帰にも大きくアピールした。大岩剛監督(45)は就任後9戦無敗で、J1記録にあと1と迫った。
金崎が後半に2度、拳を突き上げてほえた。同点弾は左クロスをゴール前に落としたMF中村のパスに走り込み、左45度から右足でDF2人の間を狙ってカーブをかけた。勝ち越し弾はMFレアンドロのスルーパスを受け、一瞬の速さでGKをかわして右サイドから流し込んだ。「この試合1つでなく、サッカー選手として、しっかりプレーで示す必要があった」。約1年5カ月遠ざかっている日本代表復帰の思いも込めた。
視察した日本協会の西野技術委員長は「動けているのは、良いんじゃないかな」と評価した。勝てばW杯ロシア大会出場が決まる31日のアジア最終予選オーストラリア戦は、センターFW大迫が右足首負傷で招集できない見込み。金崎は「(C大阪の杉本)健勇じゃないの」と照れたが、大迫の穴を埋める存在として24日に発表される代表メンバーに入る可能性はある。昨年8月に当時の鹿島石井監督への造反行為を問題視されて見送られてきたが、すでにスタッフ会議では候補に挙がっている。
今夏届いた神戸からの獲得オファーに「魅力的な金額だったし、将来のことを聞いて、ひかれるところも多かった」と初めて心境を語った。断ったのも、W杯出場を最優先に考えた選択だったと周囲に伝えている。8勝1分けでJ1史上2位タイに伸ばした大岩監督の就任後の無敗記録だけでなく、再びハリルホジッチ監督の力にもなる準備は整った。【鎌田直秀】
鹿島、金崎2発で奪首!勝てばW杯…ハリルJ豪倒の切り札だ

エースの金崎(左)が2発!!チームを首位に押し上げた(撮影・甘利慈)
明治安田J1第21節(9日、ノエビアスタジアム神戸ほか)鹿島がFW金崎夢生(28)の2ゴールで神戸に2-1で逆転勝ちし、勝ち点46で首位に浮上した。C大阪は清水に2-3で敗れ、同44で2位に後退。浦和は甲府に1-0で勝ち、堀孝史監督(49)就任後2戦目で初勝利。FC東京はFW大久保嘉人(35)の勝ち越し点で大宮に競り勝った。

後半、競り合う神戸・ハーフナー、鹿島・三竿=ノエビアスタジアム神戸(撮影・甘利慈)
神戸におくる“決別”の2発で、鹿島のエースFW金崎が代表復帰に猛アピール。後半41分、MFレアンドロの縦パスに反応して前線に飛び出すと、GK金承奎をかわし、右足の逆転弾。右腕で力強くガッツポーズを見せた。
「このピッチでどうしても勝たないといけない理由があった。しっかりできてよかった」
兵庫の滝川二高出身で神戸は第二の故郷。今夏、神戸から誘いを受けていた金崎は「オファーは魅力的だった。これから先の考えを聞いて、すごくひかれた」と一瞬、心が揺らいだが、クラブと3冠を約束し、チーム残留を選択した。
神戸ファンの“敵役”になり、試合中にブーイングを浴びたが「鹿島でプレーすることは決めたけど、プレーで示す必要があった」と金崎の心は乱れなかった。

後半、ゴールを決めた鹿島・金崎=ノエビアスタジアム神戸(撮影・甘利慈)
1点を追う後半24分、MF中村のお膳立てを受け同点弾を決めると、試合終了間際には今季8点目の決勝弾をマーク。チームの首位浮上に貢献した。今季途中から指揮を執り、9戦で8勝1分けの大岩監督は「信頼は今までもあったが、それを超えるパフォーマンス」と金崎をたたえた。
現在、日本代表は本田(パチューカ)や大迫(ケルン)らFWの選手がけがで離脱中。勝てばW杯出場が決まるロシアW杯アジア最終予選豪州戦(31日)に向け、金崎が最高の切り札となる。 (一色伸裕)

後半、ゴールを決めた鹿島・金崎=ノエビアスタジアム神戸(撮影・甘利慈)
★日本代表のFW事情
大迫勇也(ケルン)は右足首のけがで欠場の見通し。3トップ中央の代役は経験豊かな岡崎慎司(レスター)、浅野拓磨(シュツットガルト)が有力。本来は右FWの本田圭佑(パチューカ)も候補に挙がる。国内組では金崎(鹿島)、小林悠(川崎)が有力だが、J1で11得点を挙げている杉本健勇(C大阪)が急浮上する可能性も。
金崎2発で奪首!オファー蹴った神戸から24戦不敗神話弾

<神戸・鹿島>後半、勝ち越しゴールを決め喜ぶ鹿島・金崎
Photo By スポニチ
明治安田生命J1第21節は9日、9試合が行われ、鹿島が金崎夢生(28)の2ゴールで神戸に2―1で逆転勝ちし、勝ち点46で首位に浮上した。川崎Fは小林悠(29)の先制ゴールなどで新潟に2―0で快勝。31日にW杯アジア最終予選のオーストラリア戦を控える中、代表入りを狙う両FWが結果を残した。
金崎が珍しくミックスゾーンで立ち止まり、この試合に懸けた思いを切り出した。「いろんなことがあったけど…。うん、やっぱ自分としては、しっかり結果を出さないといけない状況だった」。特別な試合で出した、特別な結果だった。
相手は直前まで自身の獲得に動いていた神戸。「正直、神戸さんのオファーは凄い魅力的だったし、将来の考え、これから先の考えを聞いてひかれるものもあった」という。それでも、鹿島でタイトルを目指したいという思いで6日に残留の決断を鹿島の幹部に伝えた。
迎えたこの一戦。0―1の後半24分にペナルティーエリア内左から右足を振り抜いて同点とすると、同41分にはスルーパスに抜け出してGKと1対1になり、冷静にかわして右足で勝ち越し点。「最終的には鹿島でプレーすることを決めたけど、しっかりプレーで示す必要があった」。自身を高く評価してくれた神戸への思いも込めた2得点だった。
これでゴールを決めた試合は公式戦24試合連続で負けなしという不敗記録も更新。J1歴代最多の初采配から9戦連続無敗となった大岩監督は「いろいろあった中、彼がこれだけチームに貢献してくれる。元々信頼はあったけど、それを超えるパフォーマンスを見て感嘆した」と称えた。
エースの活躍で首位に浮上。「この試合に対する気持ち、一つだけではない、いろいろな気持ちがある中で、しっかりサッカー選手としてプレーできたのが良かった」。日本代表復帰に向けても、その存在感を示す活躍だった。
≪敵地10戦無敗クラブタイ≫鹿島が敵地で神戸に逆転勝利。これで大岩監督は第14節に就任してから9試合連続不敗(8勝1分け)を継続。J1初采配からの9試合連続不敗は96年オタシリオ監督(横浜F)の8試合を抜く、歴代最長記録となった。また、アウェーはこれで10試合連続不敗(9勝1分け)。チームでは4度目のタイ記録(歴代最長は01〜03年磐田の26試合)となった。

<神戸・鹿島>後半、金崎(中央)が同点ゴール
Photo By スポニチ
[ 2017年8月10日 05:30 ]
【鹿島】金崎2発で首位浮上!オファー蹴った神戸蹴散らし「勝たないといけない理由があった」
2017年8月10日5時0分 スポーツ報知

後半41分、右足でゴールを決める鹿島・金崎(GKは神戸のキム・スンギュ)
◆明治安田生命J1リーグ 第21節 神戸1―2鹿島(9日・ノエビアスタジアム)
鹿島はFW金崎夢生(28)が2得点を挙げ、神戸に2―1で逆転勝ちした。今夏の獲得オファーを断った神戸相手に覚悟を示すマルチゴール。3連勝で首位浮上に貢献した。1試合消化の多いC大阪は清水に2―3で敗れ2位に後退した。
FW金崎の右足には覚悟が込められていた。1点を追う後半24分、エリア内でMF中村の落としたところを右足で右ネットを揺らした。同41分にはMFレオ・シルバのスルーパスに抜け出し、GKをかわして右足で決勝点を流し込んだ。「自分としてはしっかりと結果を出さないとダメな状況だった。このピッチでどうしても勝たないといけない理由があった」。いつもの笑顔はなかった。
神戸から鹿島に金崎獲得に乗り出す連絡があったのが7月下旬。その後、神戸との獲得交渉にも臨んだ。「正直、神戸さんの話は魅力的だった。これからの将来のことも(話が)あって、ひかれた」。鹿島に「何の不満もない」という中でも、これから頂点を目指していく神戸の野心に触れ、年俸などの条件面も恵まれていた。周囲にも移籍を推す声があった。強い心が大きく揺らいだ。
最終的には「ロシア(W杯)に出ることを一番に考える」を軸に結論を導いた。常勝軍団で得点を重ね「すべてのタイトルを取る」(金崎)ことで、日本代表復帰への道が開けてくると考えた。この日、視察に訪れた日本サッカー協会の西野朗・技術委員長も「動けるのはいいこと」と評価。昨年6月以来となるハリル・ジャパン復帰へ向けても、前進する2得点になったはずだ。
今季途中から指揮を執り、9戦で8勝1分けと負けなしの大岩剛監督(45)は「いろいろあった中でこれだけチームに貢献してくれる。もともと信頼していたが、それを上回るパフォーマンスを見せる姿に感嘆した」と言った。試合後、ヒーローインタビューを終えて、一人で鹿島サポーターが集まるスタンドに向かった金崎。いつもより長めに頭を下げてから、両手を上げて声援に応えた。首位に浮上した鹿島。神戸相手に2ゴールしたように、エースが有言実行で連覇へと引っ張っていく。(内田 知宏)
鹿島・夢生 奪首弾でケジメ 移籍オファーも残留選択「プレーで示す必要あった」

前半、ドリブルで攻め込む鹿島・金崎(左)
「明治安田生命J1、神戸1-2鹿島」(9日、ノエビアスタジアム神戸)
鹿島がFW金崎夢生(28)の2得点で神戸に2-1で逆転勝ち、首位に浮上。
自分なりのケジメだった。鹿島のFWエース金崎が2得点で逆転勝利を演出。試合後のヒーローインタビューで発した「このピッチでどうしても勝たないといけない理由があった」という一言に、決意が詰まっていた。
夏の移籍期間、金崎の元に神戸からの移籍オファーが届いた。「魅力的だった。将来のことまで考えてくれていて、ひかれる部分はあった」と認めながらも、最終的には残留を決断。勝負の舞台を鹿島と決めただけに「それをプレーで示す必要があった」。普段は言葉少なな武骨な男が語った本音だった。
代表復帰にもアピールとなった。0-1の後半24分の同点弾、さらに同41分に逆転弾。存在感を放った背番号33に、視察した西野技術委員長も「いいんじゃないですか」。ハリルジャパンにはFW大迫ら負傷者が続出。昨年6月以降、遠のいている日の丸にも近づく活躍となった。
チームを率いる大岩監督も「もともと信頼をしているが、それを上回るパフォーマンス。感嘆した」と評価。エースの働きで、首位にも浮上。2連覇に向けて突き進む。
金崎の「勝たないといけない理由」 決意こめた2得点
藤木健
2017年8月9日23時18分

前半、ゴール前にクロスを上げようとする鹿島の金崎(左)=内田光撮影

後半、勝ち越しのゴールを決める鹿島の金崎(33)=内田光撮影
(9日J1、鹿島2―1神戸)
俺は鹿島のエースだ。そういわんばかりの、決意をこめたFW金崎の2得点だった。
1―1の後半41分。相手最終ラインの背後のスペースへパスが出た。遅れ気味に飛び出した金崎が、追いついて相手GKと1対1に。右にかわし、ゴール左へこの日2点目を突き刺した。何度オフサイドにかかっても、裏を狙う姿勢を緩めなかった。それが、決勝点につながった。
「このピッチで、どうしても勝たないといけない理由があった」。後半24分には鋭い同点弾を決め、ガッツポーズを見せた28歳は言う。
この日対戦した神戸からは今夏、獲得の申し出を受けた。「すごく魅力的な話だった。(クラブの)将来についての考えを聞き、ひかれるものがあった」と、悩み、揺れた心境を正直に明かした。それでも5日の試合の後、残留を決断。それから最初の試合だっただけに、残ると決めた鹿島にも、高評価をしてくれた神戸に対しても、「しっかりプレーで示す必要があった」。
2得点だけではない。体を張って球をキープし、競り合い、体のぶつけ合いをいとわず、最前線で汗をかいた。大岩監督は「元々信頼しているが、それを上回るパフォーマンスで、勝利に貢献してくれた。感嘆した」。
大岩監督就任から9試合負けなし。エースの憂いも消え、ついに鹿島が首位に立った。(藤木健)
夢生一色の各紙である。
移籍に揺れ話題の中心となったエースがオファーを出した相手に惜別ゴールを二つも決めたとあればニュースと言わざるを得ない。
絵になる男よ。
そして、日本代表復帰も話題となる。
大迫が負傷しており、今月末に行われるロシアW杯アジア最終予選の大一番・豪州戦のセンターFWの座がどうなるのかについて多くの日本国民は興味を持っておることであろう。
是非とも、ここに夢生が割り込んで欲しいところ。
決定力以上に、デュエルに縦への推進力と、最前線で身体を張れる夢生は適任と言えよう。
また、これまで多くの鹿島のニュースを報じてくれた報知新聞の内田記者であるが、夢生の逆転弾をアシストした選手を間違えておることは残念である。
きちんと推敲して欲しい。
そして、夢生のニュースに隠れ小さな話題となっておるが、鹿島のアウェイ10戦無敗はクラブタイ記録、大岩監督の初采配からの9戦無敗はJリーグ記録とのこと。
この記録を更に伸ばし、首位を維持していこうではないか。
期待しておる。

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セレッソ・山村、先制弾
C大阪山村、復帰弾も逆転負けに「甘さが出た」
[2017年8月9日22時48分]

清水対C大阪 前半、ゴールを決めるC大阪MF山村(中央)(撮影・足立雅史)
<明治安田生命J1:清水3-2C大阪>◇第21節◇9日◇アイスタ
セレッソ大阪のMF山村和也(27)が、左足首痛からの復帰戦で先制ゴールを決めた。
前半24分、CKからDF田中が頭でつないだボールを鮮やかなボレーシュートで突き刺した。「いい形で前半は入れた」と山村。続く33分にもFKからDF木本が2点目を決め、優位に立ちながら後半、立て続けに3失点した。
「全体的に押し上げることができなかった。甘さが出てしまった」と山村。主将のFW柿谷も「悔しい。2-0からひっくり返されるのはよくないこと。悔しがっているだけじゃ、次に進めない」。次戦は19日のジュビロ磐田戦。しばらくの“夏休み”をはさんで、首位奪還の戦いに臨む。
先制弾を決めたセレッソの山村である。
CKの流れから華麗なるボレーシュートを決めた。
“ストライカー”山村の真骨頂を観た気がする。
チームはこの後、追加点を得て楽勝かと思われたが、逆転負けを喫した。
悔しい以上に首位陥落は無念であろう。
セレッソは次節消化済みのため足踏みとなる。
勝ち点的に2位キープとなる。
そして、23節を挟んで8月26日には鹿島との首位攻防戦となる。
真夏の熱い戦いを楽しみにしておる。

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[2017年8月9日22時48分]

清水対C大阪 前半、ゴールを決めるC大阪MF山村(中央)(撮影・足立雅史)
<明治安田生命J1:清水3-2C大阪>◇第21節◇9日◇アイスタ
セレッソ大阪のMF山村和也(27)が、左足首痛からの復帰戦で先制ゴールを決めた。
前半24分、CKからDF田中が頭でつないだボールを鮮やかなボレーシュートで突き刺した。「いい形で前半は入れた」と山村。続く33分にもFKからDF木本が2点目を決め、優位に立ちながら後半、立て続けに3失点した。
「全体的に押し上げることができなかった。甘さが出てしまった」と山村。主将のFW柿谷も「悔しい。2-0からひっくり返されるのはよくないこと。悔しがっているだけじゃ、次に進めない」。次戦は19日のジュビロ磐田戦。しばらくの“夏休み”をはさんで、首位奪還の戦いに臨む。
先制弾を決めたセレッソの山村である。
CKの流れから華麗なるボレーシュートを決めた。
“ストライカー”山村の真骨頂を観た気がする。
チームはこの後、追加点を得て楽勝かと思われたが、逆転負けを喫した。
悔しい以上に首位陥落は無念であろう。
セレッソは次節消化済みのため足踏みとなる。
勝ち点的に2位キープとなる。
そして、23節を挟んで8月26日には鹿島との首位攻防戦となる。
真夏の熱い戦いを楽しみにしておる。

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サッカーダイジェスト 神戸戦寸評
【J1採点&寸評】神戸 1-2 鹿島|常勝軍団の背番号33が殊勲の2発! 左右のアタッカーも高く評価
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年08月09日
神戸――左SB藤谷は健闘を見せたが…。

【警告】神戸=高橋(14分)、岩波(60分)、藤谷(82分)、伊野波(90+1分) 鹿島=レアンドロ(26分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】金崎夢生(鹿島)
[J1リーグ第21節]神戸 1-2 鹿島/8月9日/ノエビアスタジアム神戸
【チーム採点・寸評】
神戸 5.5
2ボランチと2CBによるビルドアップは安定感があり、中盤の守備の強度も高く、鹿島を十分に苦しめたのは間違いない。セットプレーから幸先良く先制するも、同点とされた後は相手の勢いを撥ね返せず、痛恨の逆転負けを喫す。
【神戸|採点・寸評】
GK
18 キム・スンギュ 5.5
24分のレアンドロとの1対1は完璧にセーブ。しかし、86分の金崎との1対1ではドリブルでかわされて、逆転弾を許した。
DF
34 藤谷 壮 6(87分OUT)
5試合ぶりの先発。鋭い出足でボールを奪い、果敢なビルドアップで攻撃に勢いをもたらす。個人としての出来は及第点だった。
5 岩波拓也 5.5
13分、金崎の決定的なシュートをブロック。長短の高精度のフィードで攻撃を援護したが、2失点目の場面では金崎に背後を取られた。
3 渡部博文 5.5
機動力のある鹿島の2トップ相手にしぶとく対応し、CKからヘッドで先制点を奪ってみせる。ただ、押し込まれた時に反発力を示せなかった。
22 橋本 和 5.5
サイドチェンジをもらう動きは悪くないが、クロスの質が今ひとつ。守備面では逆サイドからのボールは危なげなく処理した。
MF
16 高橋秀人 5
5月の13節・C大阪戦以来のスタメン。中盤の守備力を高めものの、同点弾の場面ではアシストした中村への対応が遅れる。不用意にスペースを空けるポジショニングも課題あり。
14 藤田直之 5.5
左膝の負傷から復帰初戦。かわされてもその後の修正は早かったが、あっさりと抜かれるシーンが散見された。
13 小川慶治朗 5
右サイドで起点になりつつも、効果的な絡みは少なかった印象。運動量は多かったのだが、脅威は与えられなかった。
29 大森晃太郎 5.5(71分OUT)
左サイドにとどまらず、幅広く動き回り、攻撃のテンポアップを図る。20分には至近距離からシュートも決め切れず。後半はトーンダウン。
神戸――2トップは持ち味を発揮したが結果を残せず。
FW
19 渡邉千真 5.5
前線の基準点として奮闘。味方の使い方も上手く、厚みのあるアタックの軸になったとはいえ、決定的な仕事は果たせなかった。
10 ルーカス・ポドルスキ 5.5(76分OUT)
15分には際どい一撃も、これはポストに嫌われる。先制点につながるCKを取った強烈なシュートはさすがだった。
交代出場
MF
23 松下佳貴 5.5(71分IN)
左サイドでプレー。83分には左サイドからのクロスで高橋の決定機を演出したが、それ以外はアピールできなかった。
FW
9 ハーフナー・マイク ―(76分IN)
待望の神戸デビューを飾る。しかし、思うようにボールが届かず、高さを生かした勝負でも植田を圧倒できなかった。
DF
39 伊野波雅彦 ―(87分IN)
そのまま右SBに。安部への激しいチャージはファウルの判定。戦う姿勢を見せたが、チームを勝たせることはできず。
監督
ネルシーニョ 5.5
先制するまでは、理想的なゲーム運びだったが、後半の途中から劣勢を強いられ、それを押し返す策を打てなかった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
鹿島――1失点も2CBはまずまずの出来。
【チーム採点・寸評】
鹿島 6.5
セットプレーから先制される展開も、65分過ぎから、徐々に盛り返し、相手を押し込む時間帯が増えた流れのなかで、きっちりとチャンスをモノにして鮮やかな逆転勝ち。最後はCB3枚にして手堅く守り切った。
【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ケ端準 5.5
CKから渡部に奪われた失点では、前に出るがパンチングが届かず。直前のポドルスキのシュートは防いだのだが……。キックの精度も微妙だった。
DF
22 西 大伍 6
前節は左SBだったが、今節は主戦場の右SBでプレー。前の選手を走らせるパスを供給し、その後のサポートも的確だった。
5 植田直通 6
失点の場面では後ろにいた渡部に競り負けた。それ以外では昌子とともに強固な守備ブロックを築き、ポドルスキ、ハーフナー相手に高さでも負けなかった。
3 昌子 源 6
前に後ろに鋭く動いてディフェンス。48分のエリア内でポドルスキにかわされたプレーは“らしく”なかったが、失点後も気持ちを切らさず、局面で強さを見せて勝利に貢献した。
16 山本脩斗 5.5
前半は攻守両面でほとんど見せ場を作れず。連係では味方と息が合わないなど、この日は本領を発揮できなかった。
MF
20 三竿健斗 6
L・シルバと上手くバランスを取りながら中盤を構成。守備的な仕事が多かったが、ソツのないプレーで後半の攻勢を支えた。
4 レオ・シルバ 5.5
12分、82分に惜しい直接FKを放つも、ゴールならず。一方で、イージーなパスミスも。多くのセットプレーを担当したが、得点に結びつかなかった。
13 中村充孝 6.5(74分OUT)
65分のボレーはミートできなかったが、同点弾の場面では、正確な落としで金崎のゴールをアシストした。
11 レアンドロ 6.5
自身のファウル後に相手とやり合うなど、ややイラつく場面もあったが、狙いすました縦パスで金崎の逆転ゴールをお膳立て。
鹿島――途中出場の鈴木、安部は好プレーを披露。

非凡な決定力はもちろん、鹿島のエース金崎は精力的なプレスバックなど守備面でもチームを下支えした。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
MAN OF THE MATCH
FW
33 金崎夢生 7.5(88分OUT)MAN OF THE MATCH
これぞエースの仕事ぶり。中村の落としを正確な右足シュートでねじ込むと、巧みな裏への抜け出しでキム・スンギュとの1対1を制し、試合をひっくり返す。前を向いてボールを持てば推進力あるドリブルで敵を押し込み、精力的なプレスバックでも奮闘した。
8 土居聖真 5.5
相手の背後を狙いつつ、引いて受ける時の身体の向きひとつでDFをかわす技術は見事。しかし、結果を残せずに途中交代。
交代出場
FW
9 鈴木優磨 6.5(57分IN)
失点後、土居との交代で2トップの一角に。左サイドをドリブルで突破し、クロスを供給。これが金崎の同点ゴールにつながった。
MF
30 安部裕葵 6(74分IN)
左サイドでプレー。ピッチに立ってすぐ、金崎へのスルーパスを狙うもこれはオフサイド。相手のファウルを誘うドリブルは健在。守備も手を抜かず。
DF
17 ブエノ ―(88分IN)
昌子、植田と隙のない最終ラインを形成。プレータイムは限られていたが、クローザーとしての仕事を完遂した。
監督
大岩 剛 6.5
鈴木、安部の投入で一気に流れを引き寄せ、逆転勝利。最後は3バック気味に守り、敵地で勝点3を奪取し、暫定ながら首位に立った。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
サッカーダイジェストの広島記者による神戸戦の寸評である。
逆転勝利に、総じて良い評価が与えられておる。
その中で特に光るのが夢生の採点と寸評であろう。
MOMも夢生であり、ダントツの活躍と評されておる。
「前を向いてボールを持てば推進力あるドリブルで敵を押し込み、精力的なプレスバックでも奮闘した」とゴールシーン以外でも多大な貢献をしたことが評される。
やはり、エースの活躍は特に嬉しいもの。
また、レアンドロとアツ、そして優磨も良い評価が与えられておる。
優磨は同点弾に繋がるサイドのドリブルが印象に残る。
得点に絡む姿はFWとしての仕事が分かっている証拠と言えよう。
アツは、その優磨のドリブルから連なるクロスを夢生に落としてアシストを記録した。
2列目らしい仕事ぶりである。
そして、レアンドロの決勝アシストは、シビれる股抜きスルーパスであった。
前線の動きがよく見えておることがよく分かる。
レアンドロの躍動でこれからも得点を積み重ねて行くであろう。
楽しみである。

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広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年08月09日
神戸――左SB藤谷は健闘を見せたが…。

【警告】神戸=高橋(14分)、岩波(60分)、藤谷(82分)、伊野波(90+1分) 鹿島=レアンドロ(26分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】金崎夢生(鹿島)
[J1リーグ第21節]神戸 1-2 鹿島/8月9日/ノエビアスタジアム神戸
【チーム採点・寸評】
神戸 5.5
2ボランチと2CBによるビルドアップは安定感があり、中盤の守備の強度も高く、鹿島を十分に苦しめたのは間違いない。セットプレーから幸先良く先制するも、同点とされた後は相手の勢いを撥ね返せず、痛恨の逆転負けを喫す。
【神戸|採点・寸評】
GK
18 キム・スンギュ 5.5
24分のレアンドロとの1対1は完璧にセーブ。しかし、86分の金崎との1対1ではドリブルでかわされて、逆転弾を許した。
DF
34 藤谷 壮 6(87分OUT)
5試合ぶりの先発。鋭い出足でボールを奪い、果敢なビルドアップで攻撃に勢いをもたらす。個人としての出来は及第点だった。
5 岩波拓也 5.5
13分、金崎の決定的なシュートをブロック。長短の高精度のフィードで攻撃を援護したが、2失点目の場面では金崎に背後を取られた。
3 渡部博文 5.5
機動力のある鹿島の2トップ相手にしぶとく対応し、CKからヘッドで先制点を奪ってみせる。ただ、押し込まれた時に反発力を示せなかった。
22 橋本 和 5.5
サイドチェンジをもらう動きは悪くないが、クロスの質が今ひとつ。守備面では逆サイドからのボールは危なげなく処理した。
MF
16 高橋秀人 5
5月の13節・C大阪戦以来のスタメン。中盤の守備力を高めものの、同点弾の場面ではアシストした中村への対応が遅れる。不用意にスペースを空けるポジショニングも課題あり。
14 藤田直之 5.5
左膝の負傷から復帰初戦。かわされてもその後の修正は早かったが、あっさりと抜かれるシーンが散見された。
13 小川慶治朗 5
右サイドで起点になりつつも、効果的な絡みは少なかった印象。運動量は多かったのだが、脅威は与えられなかった。
29 大森晃太郎 5.5(71分OUT)
左サイドにとどまらず、幅広く動き回り、攻撃のテンポアップを図る。20分には至近距離からシュートも決め切れず。後半はトーンダウン。
神戸――2トップは持ち味を発揮したが結果を残せず。
FW
19 渡邉千真 5.5
前線の基準点として奮闘。味方の使い方も上手く、厚みのあるアタックの軸になったとはいえ、決定的な仕事は果たせなかった。
10 ルーカス・ポドルスキ 5.5(76分OUT)
15分には際どい一撃も、これはポストに嫌われる。先制点につながるCKを取った強烈なシュートはさすがだった。
交代出場
MF
23 松下佳貴 5.5(71分IN)
左サイドでプレー。83分には左サイドからのクロスで高橋の決定機を演出したが、それ以外はアピールできなかった。
FW
9 ハーフナー・マイク ―(76分IN)
待望の神戸デビューを飾る。しかし、思うようにボールが届かず、高さを生かした勝負でも植田を圧倒できなかった。
DF
39 伊野波雅彦 ―(87分IN)
そのまま右SBに。安部への激しいチャージはファウルの判定。戦う姿勢を見せたが、チームを勝たせることはできず。
監督
ネルシーニョ 5.5
先制するまでは、理想的なゲーム運びだったが、後半の途中から劣勢を強いられ、それを押し返す策を打てなかった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
鹿島――1失点も2CBはまずまずの出来。
【チーム採点・寸評】
鹿島 6.5
セットプレーから先制される展開も、65分過ぎから、徐々に盛り返し、相手を押し込む時間帯が増えた流れのなかで、きっちりとチャンスをモノにして鮮やかな逆転勝ち。最後はCB3枚にして手堅く守り切った。
【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ケ端準 5.5
CKから渡部に奪われた失点では、前に出るがパンチングが届かず。直前のポドルスキのシュートは防いだのだが……。キックの精度も微妙だった。
DF
22 西 大伍 6
前節は左SBだったが、今節は主戦場の右SBでプレー。前の選手を走らせるパスを供給し、その後のサポートも的確だった。
5 植田直通 6
失点の場面では後ろにいた渡部に競り負けた。それ以外では昌子とともに強固な守備ブロックを築き、ポドルスキ、ハーフナー相手に高さでも負けなかった。
3 昌子 源 6
前に後ろに鋭く動いてディフェンス。48分のエリア内でポドルスキにかわされたプレーは“らしく”なかったが、失点後も気持ちを切らさず、局面で強さを見せて勝利に貢献した。
16 山本脩斗 5.5
前半は攻守両面でほとんど見せ場を作れず。連係では味方と息が合わないなど、この日は本領を発揮できなかった。
MF
20 三竿健斗 6
L・シルバと上手くバランスを取りながら中盤を構成。守備的な仕事が多かったが、ソツのないプレーで後半の攻勢を支えた。
4 レオ・シルバ 5.5
12分、82分に惜しい直接FKを放つも、ゴールならず。一方で、イージーなパスミスも。多くのセットプレーを担当したが、得点に結びつかなかった。
13 中村充孝 6.5(74分OUT)
65分のボレーはミートできなかったが、同点弾の場面では、正確な落としで金崎のゴールをアシストした。
11 レアンドロ 6.5
自身のファウル後に相手とやり合うなど、ややイラつく場面もあったが、狙いすました縦パスで金崎の逆転ゴールをお膳立て。
鹿島――途中出場の鈴木、安部は好プレーを披露。

非凡な決定力はもちろん、鹿島のエース金崎は精力的なプレスバックなど守備面でもチームを下支えした。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
MAN OF THE MATCH
FW
33 金崎夢生 7.5(88分OUT)MAN OF THE MATCH
これぞエースの仕事ぶり。中村の落としを正確な右足シュートでねじ込むと、巧みな裏への抜け出しでキム・スンギュとの1対1を制し、試合をひっくり返す。前を向いてボールを持てば推進力あるドリブルで敵を押し込み、精力的なプレスバックでも奮闘した。
8 土居聖真 5.5
相手の背後を狙いつつ、引いて受ける時の身体の向きひとつでDFをかわす技術は見事。しかし、結果を残せずに途中交代。
交代出場
FW
9 鈴木優磨 6.5(57分IN)
失点後、土居との交代で2トップの一角に。左サイドをドリブルで突破し、クロスを供給。これが金崎の同点ゴールにつながった。
MF
30 安部裕葵 6(74分IN)
左サイドでプレー。ピッチに立ってすぐ、金崎へのスルーパスを狙うもこれはオフサイド。相手のファウルを誘うドリブルは健在。守備も手を抜かず。
DF
17 ブエノ ―(88分IN)
昌子、植田と隙のない最終ラインを形成。プレータイムは限られていたが、クローザーとしての仕事を完遂した。
監督
大岩 剛 6.5
鈴木、安部の投入で一気に流れを引き寄せ、逆転勝利。最後は3バック気味に守り、敵地で勝点3を奪取し、暫定ながら首位に立った。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
サッカーダイジェストの広島記者による神戸戦の寸評である。
逆転勝利に、総じて良い評価が与えられておる。
その中で特に光るのが夢生の採点と寸評であろう。
MOMも夢生であり、ダントツの活躍と評されておる。
「前を向いてボールを持てば推進力あるドリブルで敵を押し込み、精力的なプレスバックでも奮闘した」とゴールシーン以外でも多大な貢献をしたことが評される。
やはり、エースの活躍は特に嬉しいもの。
また、レアンドロとアツ、そして優磨も良い評価が与えられておる。
優磨は同点弾に繋がるサイドのドリブルが印象に残る。
得点に絡む姿はFWとしての仕事が分かっている証拠と言えよう。
アツは、その優磨のドリブルから連なるクロスを夢生に落としてアシストを記録した。
2列目らしい仕事ぶりである。
そして、レアンドロの決勝アシストは、シビれる股抜きスルーパスであった。
前線の動きがよく見えておることがよく分かる。
レアンドロの躍動でこれからも得点を積み重ねて行くであろう。
楽しみである。

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神戸戦コメント
2017明治安田生命J1リーグ 第21節


鹿島アントラーズ:大岩 剛
難しい天候の中で選手が粘り強く戦ってくれた。逆転で勝てるという力を見せてくれた。選手たちのパフォーマンスに満足しているし、選手たちの顔を見て、僕が自信をもらった。そういう試合だった。
Q.監督交代から9試合負けなし、3連勝となったが、どのような部分に手応えを感じているか?
A.細かいプレーの面では、選手個々の特長があるのでここでは説明しにくいが、選手を送り出すうえで意識しているのは、それぞれが自信を持ってピッチでパフォーマンスを出せるようにすること。気持ちの面でもコンビネーションでも戦術面でも、選手たちが自信を持ってピッチに立てるようにするのが自分の仕事。そういうところをうまく選手たちが表現してくれている。その結果が勝利につながっていると思う。
Q.今日2得点の金崎選手について
A.いろいろなことがあった中で、彼がこれだけ勝利に貢献してくれた。今までも信頼していたが、それを超えるパフォーマンスを見て感嘆したし、本当に背中でチームを引っ張ってくれている存在だと思う。
Q.交代枠を使わない時間が長かったが、どのようなことを考えていたのか?
A.展開を読むこと、相手の出方を見ること、そして選手のパフォーマンスやコンビネーション、控え選手の特長、どこにどのタイミングで投入するかを総合的に考えていた。膠着状態だったが、自信を持って見ていたし「必ず逆転する」という気持ちで見ていた。選手たちの顔を見て、自分自身が自信をもらうような心境だった。


【金崎 夢生】
自分としては結果を出さないとダメな状況だった。勝ったことが何よりだけど、自分もしっかりと貢献できたことが良かった。この試合に対する気持ちだけでなく、いろいろなものに対する気持ちがある中で、一選手としてしっかりとプレーできたことが良かった。
【レアンドロ】
勝てたことが非常に嬉しい。個人的な調子も上がっているけど、個人のことよりもチームの勝利を考えてプレーしている。アシストの場面は、自分のパス云々というより、前線の動きがすごく良かったと思う。自分はパスを通すだけだった。
【中村 充孝】
ボールポゼッション率が高くても、結果として勝てなければ意味がない。前半は相手にボールを持たれたけど、しっかりと耐えることができたからこういう結果になったと思う。
【昌子 源】
前半は本当に苦しかった。前線でボールが収まらなくて、ピッチに慣れるまでに時間がかかった。ただ、前半にあれだけ前から相手に来られると、後半は動きが落ちるだろうと思っていた。先制されてしまったけど、前半は耐えることができていたし、失点後も意識して声をかけていたことが、逆転につながったと思う。
【植田 直通】
自分としては納得できていない。相手がパワープレーでやってきた時には自分が先頭に立っていかないといけないし、全ての競り合いを跳ね返す気持ちでやらないといけない。あの失点はもっと注意しなければいけなかった。映像を見直して、もっと改善していきたい。
【安部 裕葵】
自分がベンチで準備をしていた時は0-1だったけど、入る時には1-1になった。同点になれば相手も攻めてくるだろうし、そうなればスペースが空くことはわかっていた。自分の得意なスペースでのプレーを徹底的に狙おうと思っていた。
J1 第21節 神戸戦

本日行われたJ1 第21節 ヴィッセル神戸戦は2-1で勝利しました。
第21節
2017年8月9日(水)19:03KO ノエスタ
[ 大岩 剛監督 ]
この難しい気候の中で選手は粘り強く戦ってくれていましたし、逆転で勝てるという力を見せてくれて、ほんとに選手たちのパフォーマンスに僕自身も満足していますし、選手たちの顔を見て、僕らも自信をもらったというような試合でした。
--これで監督交代されてから9戦連続負けなしですが、どういうところで手応えを感じておられますか?
細かいプレーの面では選手それぞれの特徴があるので、ここではなかなか説明しづらいのですが、僕が送り出すときに意識しているのは、自信を持ってパフォーマンスを出せる。それは気持ちの面もそうですし、コンビネーションもそうですし、あとは戦術的な部分でも選手が自信を持ってやれるように送り出すことが、僕の仕事です。そういうところを選手たちがピッチでうまく表現してくれていることが、勝利につながるプレーになっていると感じています。
--今日、2得点の金崎 夢生選手への評価をお願いします。
いろいろあった中で彼がこれだけ勝利に貢献してくれる。当然、信頼というものはいままでもあったんですけど、それを超える彼のパフォーマンスを見て感嘆しましたし、ほんとにチームを背中で引っ張ってくれている存在なのではないかと感じています。
第21節
2017年8月9日(水)19:03KO ノエスタ
[ 金崎 夢生 ]
暑い中ですけど、しっかり勝てて良かったです。このピッチでどうしても勝たないといけない理由があったんで良かったです。
--勝たなきゃいけない理由というのは?
いろんなことがあったけど、自分としてはしっかり結果を出さないとダメな状況だったから。正直、神戸さんのオファーはすごい魅力的だったし、将来の考えだったり、これから先の考えを聞いて、めっちゃ惹かれる部分はありました。それで最終的には鹿島でプレーすることを決めましたけど、自分としてはしっかりプレーで示す必要があったんでね、チームが勝つことが何よりですけど、それにしっかり自分も貢献できたんで良かったです。
金崎の2発で鹿島が逆転勝利。9戦負けなしで首位に浮上
暫定10位の神戸のホームに、暫定2位の鹿島が乗り込んだ一戦。神戸は負傷離脱していた藤田 直之が先発メンバーに復帰し、ルーカス ポドルスキが3試合連続で2トップの一角としてスタメン出場。対する鹿島は、右サイドハーフにレアンドロを配置し、今節出場停止の小笠原 満男に替わってレオ シルバがボランチで先発メンバーに入った。
ファーストチャンスは5分の鹿島だ。カウンターから右サイドの西 大伍がファーサイドにセンタリングを送る。これを土居 聖真が頭で折り返し、金崎 夢生がシュートを狙ったが、神戸ディフェンスがクリア。11分にはゴール前正面のレオ シルバによる直接FKでゴールを襲ったが、GKキム スンギュがセービングで切り抜けた。
一方の神戸も15分にビッグチャンスを作り出す。小川 慶治朗が右サイドのスペースでボールを引き出すと、右サイドバックの藤谷 壮が抜け出し、ニアにクロス。走り込んだルーカス ポドルスキが右足を振り抜いたが、GK曽ヶ端 準が切り抜ける。さらに17分にはペナルティエリア内で小川、大森 晃太郎、ルーカス ポドルスキが連続シュートを放ったが、いずれも鹿島ディフェンスに遮られた。
鹿島の絶好機は24分。自陣右サイドからのスローインを受けた中村 充孝が素早く左サイドに大きく展開。フリースペースに走り込んだレアンドロがGKとの1対1を迎えたが、再びGKキム スンギュが守り切った。
だが、きっ抗した試合は後半早々に動く。49分、左サイドの小川が高い位置で起点を作り、藤田を経由してルーカス ポドルスキがドリブルから左足のシュート。鹿島ディフェンスがクリアして得た右CKを藤田がキック。これを渡部 博文が頭で合わせ、神戸が先制に成功した。
失点した鹿島はボールを支配しながら神戸陣内に攻め込んでいく。前線のテコ入れから土居に替えて鈴木 優磨を投入し、反撃態勢を強化。だが、神戸も59分、右スローインから渡邉 千真が左サイドに展開。受けた橋本 和が中にグラウンダーのパスを送ると、ルーカス ポドルスキが豪快に左足を振り抜くが、ボールはバーを大きく越えた。
それでも、鹿島は反撃の手を緩めない。最終ラインの背後を的確について圧力を与えていくと、69分だ。鈴木が左サイド深くに入り込み、高速クロスを中央に入れる。これを中村が落とすと、右足を振り抜いたのは金崎。豪快なカーブを描いたボールがゴール右に吸い込まれ、鹿島が同点に追い付いた。
追い付かれた神戸は松下 佳貴、ハーフナー マイクを続けざまに投入。この試合が神戸デビュー戦となったハーフナー マイクは83分、ゴールキックからのボールに競り勝つと、そのこぼれ球が渡邉から左サイドの松下に渡る。そのクロスを高橋 秀人が頭で合わせたが、ゴール右に外れた。
そして、試合を決するゴールは86分に生まれる。最終ラインの背後に抜け出した金崎が、GKキム スンギュをかわして冷静に右足を振り抜く。鋭い弾道のシュートはゴールネットを揺らし、鹿島が逆転に成功した。
このまま最後まで神戸の反撃を抑えた鹿島は、これで9試合負けなし。一方の神戸は前節・柏戦に続く連敗となった。
[ 文:小野 慶太 ]
【神戸 vs 鹿島】試合を決めたのは金崎!
2017年8月9日(水)

先制を許した鹿島を救ったのは金崎夢生(#33)。
69分には、エリア内でのダイレクトシュートでゴールネットを揺らすと、86分には、GKとの1対1を冷静に制して、再びゴール。
チームを勝利に導いた。
【神戸 vs 鹿島】声援に応える金崎
2017年8月9日(水)

この試合2ゴールの金崎夢生(#33)は、今季8ゴール目をマーク。
チームは3連勝で暫定順位ながら首位に躍り出た。
ポドルスキ随所で魅せるプレーも…あっぱれ鹿島、“神戸の恋人”金崎2発で首位奪還!!
17/8/9 21:00

鹿島がFW金崎夢生の2発で逆転勝ちした
[8.9 J1第21節 神戸1-2鹿島 ノエスタ]
鹿島アントラーズが敵地でヴィッセル神戸に2-1で逆転勝ちした。リーグ戦3連勝で勝ち点を46に伸ばした鹿島。首位のC大阪が敗れたため、首位に立った。神戸は連敗となった。
神戸は今夏、元ドイツ代表の10番FWルーカス・ポドルスキを獲得。ポドルスキはデビュー戦となった7月29日の大宮戦でいきなり2ゴールを決めたこともあり、順位は10位と中位だが、注目を浴びるチームのひとつになっている。
ポドルスキは3戦連続の先発出場。日本の蒸し暑さへの対応など、連戦でコンディションが心配されるが、前半から随所にらしさ十分のプレーで魅せる。前半15分にはエリア内に入ったポドルスキが利き足とは逆の右でGK曽ヶ端準の股を抜くシュートを狙うが、ボールは惜しくもポストを叩いた。
先制点を奪ったのも神戸だった。後半4分、ポドルスキのシュートから獲得したCKを、MF田中英雄の出場停止により4月16日以来の先発出場となったMF藤田直之が蹴る。これをニアで競り勝ったDF渡部博文が押し込み、ホームの神戸がスコアを動かした。
しかし勝負強い鹿島がこのまま終わるはずがない。後半24分、左サイドをFW鈴木優磨が仕掛けると、クロスをMF中村充孝が落とす。これをFW金崎夢生がダイレクトで蹴り込み、まずは同点。そして同40分にはFWレアンドロのスルーパスに反応した金崎が逆転弾を記録。神戸としては今夏獲得を目指した“恋人”に手痛い2発を浴びてしまった。
首位鹿島、“神戸の恋人”金崎2発「どうしても勝たないといけない理由があった」
17/8/9 21:19

FW金崎夢生が敵地神戸で2発の活躍をみせた
[8.9 J1第21節 神戸1-2鹿島 ノエスタ]
鹿島アントラーズが敵地でヴィッセル神戸を2-1で下した。先制を許した鹿島だったが、FW金崎夢生の2ゴールで逆転勝ちした。リーグ戦3連勝、9戦負けなしの鹿島は、勝ち点46で首位に立った。
評価してもらったお礼はプレーで返す。まさにサッカー選手としてこれ以上ない答えを出した。金崎には今夏、神戸から獲得オファーが届いた。滝川二高時代を過ごした神戸に本拠地を置くクラブからのオファーで、金崎も熟考した。しかし先日、鹿島でのプレー続行を決断したことが報じられ、奇しくもこの日、その神戸との一戦を迎えていた。
試合後のインタビューに答えた金崎は「暑い中でしたけど、しっかり勝ててよかった」とまずは逆転勝ちに安堵。そして「このピッチでどうしても勝たないといけない理由があったのでしっかり勝ててよかった」と移籍を巡る今夏の動きに終止符が打てたことを喜ぶと、「すぐに試合があるので、しっかり準備して、みんなで頑張りたい」と次なる戦いに頭を切り替えた。
前年度王者・鹿島が首位奪取! 神戸に先制許すも金崎の2得点で逆転勝利

金崎の2得点で鹿島が逆転勝利を収めた [写真]=JL/Getty Images for DAZN
2017明治安田生命J1リーグ第21節が9日に行われ、ヴィッセル神戸と鹿島アントラーズが対戦した。
前半をスコアレスで終えると、後半立ち上がりの49分。神戸は藤田直之のCKに渡部博文が頭で決めて、ホームの神戸が先手を取る。
追いかける鹿島は69分、途中出場の鈴木優磨が左サイドで仕掛けてクロス。中村充孝が落とすと、金崎夢生が狙いすましたシュートを突き刺し、同点に追いつく。さらに86分、レアンドロのスルーパスに金崎が反応。GKキム・スンギュをかわして、冷静にゴールに流し込んだ。
試合は1-2で終了。2連勝を挙げた鹿島がセレッソ大阪を抜いて、首位に浮上した。一方の神戸は2連敗を喫している。
次節、神戸はFC東京と、鹿島は川崎フロンターレとそれぞれアウェイで対戦する。
【スコア】
ヴィッセル神戸 1-2 鹿島アントラーズ
【得点者】
1-0 49分 渡部博文(神戸)
1-1 69分 金崎夢生(鹿島)
1-2 86分 金崎夢生(鹿島)
金崎の2発で逆転勝利の鹿島が首位浮上! ポドルスキはチャンス演出も不発に
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年08月09日
レアンドロの股抜きパスに抜け出し、GKをかわして決勝弾!

2ゴールを挙げ逆転勝利に貢献した金崎。エースの働きを見せた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
[J1リーグ21節]神戸 1-2 鹿島/8月9日/ノエスタ
鹿島がエースの2ゴールで逆転勝利を収め、リーグ首位に浮上した。
試合は0-0で迎えた49分、神戸はポドルスキが持ち込み放ったシュートからCKを獲得。そして、このチャンスにDF渡部博文がヘディングシュートを叩き込み神戸が先制する。
しかし鹿島は、この苦境にエースが躍動する。69分、交代出場の鈴木優磨が左サイドから仕掛けクロスを入れると、中央で受けた中村充孝が落とす。これを金崎夢生が右足ダイレクトで叩き込み、鹿島が同点に追いつく。
さらに鹿島は86分、レアンドロの股抜きのパスに反応した金崎が最終ラインの裏に抜け出すと、最後はGKキム・スンギュもかわして、ゴールに流し込んだ。鹿島が逆転に成功する。
鹿島はその後も安定した試合運びで神戸に付け入る隙を許さず、2-1のままタイムアップ。逆転勝利で神戸を下し、大岩剛監督就任後、9戦無敗(8勝1分け)とした。そして、前節まで首位を走っていたセレッソ大阪が清水エスパルスに敗れたため、鹿島がC大阪に代わって首位に浮上した。
一方の神戸は、ポドルスキが厳しいマークに遭いながらも再三見せ場を作ったが、シュートがポストを叩くなど、不発に終わった。
神戸相手に2発の金崎が意味深発言「どうしても勝たないといけない理由があった」
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年08月09日
獲得打診の報道があった神戸を相手に2ゴール!

1点ビハインドから同点、逆転弾を挙げた金崎が鹿島を勝利に導いた。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
[J1リーグ21節]神戸 1-2 鹿島/8月9日/ノエスタ
1点を先制されながらも、エース金崎夢生の2発で鹿島が神戸に逆転勝ち。清水に敗れたC大阪に代わって首位に浮上した。
69分に同点ゴールを決めた金崎は86分、レアンドロのパスに抜け出すと、GKも鮮やかにかわして決勝弾となる逆転ゴール。この日2得点の金崎は、今季通算ゴールを8に伸ばした。
試合後のインタビューで「すごい暑いなかでしたけど、しっかり勝って良かった」とチームの勝利を喜んだ金崎は、自身のパフォーマンスについて問われると、「このピッチでどうしても勝たないといけない理由があったので、しっかりできて良かったと思います」と意味深なコメントを残した。
神戸戦前には、神戸側から獲得の打診があったと報じられていた金崎。“理由”については明確にしなかったものの、様々な想いを抱える中で迎えた一戦だったことは想像に難くない。自身の存在が大きくクローズアップされた試合で、エースたる働きぶりを見せ、チームを首位に押し上げるとともに、無敗記録も9(8勝1分け)に伸ばしてみせた。
【鹿島】「サッカー選手として…」。金崎夢生の“勝たなければいけない理由”
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年08月09日
自らの覚悟を示す男気のある2ゴール。

逆転勝利をもたらす2ゴールを挙げた金崎。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
[J1第21節] 神戸 1-2 鹿島/8月9日/ノエスタ/19,039人
これぞエースの仕事ぶりだった。
69分、鈴木のクロスを中村が落としたところを、狙いすました右足シュートでネットを揺らす。そして86分、レアンドロのスルーパスに抜け出すと、キム・スンギュとの1対1を制し、ゴールに流し込んだ。
勝点3をもたらす2ゴール。これで今季8得点目を記録し、P・ジュニオールを抜いて、チームの得点ランクでトップに立った。
試合後のインタビューでは、「このピッチでどうしても勝たないといけない理由があったので、しっかりできて良かったと思います」とコメントしていた金崎のもとには、一部報道にあるとおり、この日の敵、神戸から獲得オファーが届いていたようだ。
金崎自身、いろいろな想いがあったようだが、「最終的には鹿島でプレーすることに決めた」。だからこそ、この試合に懸ける想いは特別なものだったのかもしれない。
「チームが勝ったことが何よりですけど、それに貢献できたし、サッカー選手として、しっかりピッチでプレーできたのが良かった」
常勝軍団の一員として、自らの覚悟を示す2ゴール――男気ある金崎の活躍が、常勝軍団をさらに高みへと引き上げる。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
なんと言っても夢生に尽きる。
「このピッチでどうしても勝たないといけない理由があったんでよかったです」という言葉は胸に突き刺さった。
やはり、夢生はやるべき事をするために鹿島を選んだ。
「正直、神戸さんのオファーはすごい魅力的だったし、将来の考えだったり、これから先の考えを聞いて、めっちゃ惹かれる部分はありました」と、夢生が明かすように、神戸のプレゼンは上手く、甘い香りを放っておった様子。
こうして野沢や田代は籠絡されてしまったことが覗える。
ここで夢生は、鹿島にてタイトルを目指すことを選択し、結果を出した。
「自分としてはしっかりプレイで示す必要があったんでね、チームが勝つことが何よりですけど、それにしっかり自分も貢献できたんで良かったです」という言葉にて夢生の思いが強く語られる。
夢生と共に頂点を目指す。
信頼しておる。

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鹿島アントラーズ:大岩 剛
難しい天候の中で選手が粘り強く戦ってくれた。逆転で勝てるという力を見せてくれた。選手たちのパフォーマンスに満足しているし、選手たちの顔を見て、僕が自信をもらった。そういう試合だった。
Q.監督交代から9試合負けなし、3連勝となったが、どのような部分に手応えを感じているか?
A.細かいプレーの面では、選手個々の特長があるのでここでは説明しにくいが、選手を送り出すうえで意識しているのは、それぞれが自信を持ってピッチでパフォーマンスを出せるようにすること。気持ちの面でもコンビネーションでも戦術面でも、選手たちが自信を持ってピッチに立てるようにするのが自分の仕事。そういうところをうまく選手たちが表現してくれている。その結果が勝利につながっていると思う。
Q.今日2得点の金崎選手について
A.いろいろなことがあった中で、彼がこれだけ勝利に貢献してくれた。今までも信頼していたが、それを超えるパフォーマンスを見て感嘆したし、本当に背中でチームを引っ張ってくれている存在だと思う。
Q.交代枠を使わない時間が長かったが、どのようなことを考えていたのか?
A.展開を読むこと、相手の出方を見ること、そして選手のパフォーマンスやコンビネーション、控え選手の特長、どこにどのタイミングで投入するかを総合的に考えていた。膠着状態だったが、自信を持って見ていたし「必ず逆転する」という気持ちで見ていた。選手たちの顔を見て、自分自身が自信をもらうような心境だった。


【金崎 夢生】
自分としては結果を出さないとダメな状況だった。勝ったことが何よりだけど、自分もしっかりと貢献できたことが良かった。この試合に対する気持ちだけでなく、いろいろなものに対する気持ちがある中で、一選手としてしっかりとプレーできたことが良かった。
【レアンドロ】
勝てたことが非常に嬉しい。個人的な調子も上がっているけど、個人のことよりもチームの勝利を考えてプレーしている。アシストの場面は、自分のパス云々というより、前線の動きがすごく良かったと思う。自分はパスを通すだけだった。
【中村 充孝】
ボールポゼッション率が高くても、結果として勝てなければ意味がない。前半は相手にボールを持たれたけど、しっかりと耐えることができたからこういう結果になったと思う。
【昌子 源】
前半は本当に苦しかった。前線でボールが収まらなくて、ピッチに慣れるまでに時間がかかった。ただ、前半にあれだけ前から相手に来られると、後半は動きが落ちるだろうと思っていた。先制されてしまったけど、前半は耐えることができていたし、失点後も意識して声をかけていたことが、逆転につながったと思う。
【植田 直通】
自分としては納得できていない。相手がパワープレーでやってきた時には自分が先頭に立っていかないといけないし、全ての競り合いを跳ね返す気持ちでやらないといけない。あの失点はもっと注意しなければいけなかった。映像を見直して、もっと改善していきたい。
【安部 裕葵】
自分がベンチで準備をしていた時は0-1だったけど、入る時には1-1になった。同点になれば相手も攻めてくるだろうし、そうなればスペースが空くことはわかっていた。自分の得意なスペースでのプレーを徹底的に狙おうと思っていた。
J1 第21節 神戸戦

本日行われたJ1 第21節 ヴィッセル神戸戦は2-1で勝利しました。
第21節
2017年8月9日(水)19:03KO ノエスタ
[ 大岩 剛監督 ]
この難しい気候の中で選手は粘り強く戦ってくれていましたし、逆転で勝てるという力を見せてくれて、ほんとに選手たちのパフォーマンスに僕自身も満足していますし、選手たちの顔を見て、僕らも自信をもらったというような試合でした。
--これで監督交代されてから9戦連続負けなしですが、どういうところで手応えを感じておられますか?
細かいプレーの面では選手それぞれの特徴があるので、ここではなかなか説明しづらいのですが、僕が送り出すときに意識しているのは、自信を持ってパフォーマンスを出せる。それは気持ちの面もそうですし、コンビネーションもそうですし、あとは戦術的な部分でも選手が自信を持ってやれるように送り出すことが、僕の仕事です。そういうところを選手たちがピッチでうまく表現してくれていることが、勝利につながるプレーになっていると感じています。
--今日、2得点の金崎 夢生選手への評価をお願いします。
いろいろあった中で彼がこれだけ勝利に貢献してくれる。当然、信頼というものはいままでもあったんですけど、それを超える彼のパフォーマンスを見て感嘆しましたし、ほんとにチームを背中で引っ張ってくれている存在なのではないかと感じています。
第21節
2017年8月9日(水)19:03KO ノエスタ
[ 金崎 夢生 ]
暑い中ですけど、しっかり勝てて良かったです。このピッチでどうしても勝たないといけない理由があったんで良かったです。
--勝たなきゃいけない理由というのは?
いろんなことがあったけど、自分としてはしっかり結果を出さないとダメな状況だったから。正直、神戸さんのオファーはすごい魅力的だったし、将来の考えだったり、これから先の考えを聞いて、めっちゃ惹かれる部分はありました。それで最終的には鹿島でプレーすることを決めましたけど、自分としてはしっかりプレーで示す必要があったんでね、チームが勝つことが何よりですけど、それにしっかり自分も貢献できたんで良かったです。
金崎の2発で鹿島が逆転勝利。9戦負けなしで首位に浮上
暫定10位の神戸のホームに、暫定2位の鹿島が乗り込んだ一戦。神戸は負傷離脱していた藤田 直之が先発メンバーに復帰し、ルーカス ポドルスキが3試合連続で2トップの一角としてスタメン出場。対する鹿島は、右サイドハーフにレアンドロを配置し、今節出場停止の小笠原 満男に替わってレオ シルバがボランチで先発メンバーに入った。
ファーストチャンスは5分の鹿島だ。カウンターから右サイドの西 大伍がファーサイドにセンタリングを送る。これを土居 聖真が頭で折り返し、金崎 夢生がシュートを狙ったが、神戸ディフェンスがクリア。11分にはゴール前正面のレオ シルバによる直接FKでゴールを襲ったが、GKキム スンギュがセービングで切り抜けた。
一方の神戸も15分にビッグチャンスを作り出す。小川 慶治朗が右サイドのスペースでボールを引き出すと、右サイドバックの藤谷 壮が抜け出し、ニアにクロス。走り込んだルーカス ポドルスキが右足を振り抜いたが、GK曽ヶ端 準が切り抜ける。さらに17分にはペナルティエリア内で小川、大森 晃太郎、ルーカス ポドルスキが連続シュートを放ったが、いずれも鹿島ディフェンスに遮られた。
鹿島の絶好機は24分。自陣右サイドからのスローインを受けた中村 充孝が素早く左サイドに大きく展開。フリースペースに走り込んだレアンドロがGKとの1対1を迎えたが、再びGKキム スンギュが守り切った。
だが、きっ抗した試合は後半早々に動く。49分、左サイドの小川が高い位置で起点を作り、藤田を経由してルーカス ポドルスキがドリブルから左足のシュート。鹿島ディフェンスがクリアして得た右CKを藤田がキック。これを渡部 博文が頭で合わせ、神戸が先制に成功した。
失点した鹿島はボールを支配しながら神戸陣内に攻め込んでいく。前線のテコ入れから土居に替えて鈴木 優磨を投入し、反撃態勢を強化。だが、神戸も59分、右スローインから渡邉 千真が左サイドに展開。受けた橋本 和が中にグラウンダーのパスを送ると、ルーカス ポドルスキが豪快に左足を振り抜くが、ボールはバーを大きく越えた。
それでも、鹿島は反撃の手を緩めない。最終ラインの背後を的確について圧力を与えていくと、69分だ。鈴木が左サイド深くに入り込み、高速クロスを中央に入れる。これを中村が落とすと、右足を振り抜いたのは金崎。豪快なカーブを描いたボールがゴール右に吸い込まれ、鹿島が同点に追い付いた。
追い付かれた神戸は松下 佳貴、ハーフナー マイクを続けざまに投入。この試合が神戸デビュー戦となったハーフナー マイクは83分、ゴールキックからのボールに競り勝つと、そのこぼれ球が渡邉から左サイドの松下に渡る。そのクロスを高橋 秀人が頭で合わせたが、ゴール右に外れた。
そして、試合を決するゴールは86分に生まれる。最終ラインの背後に抜け出した金崎が、GKキム スンギュをかわして冷静に右足を振り抜く。鋭い弾道のシュートはゴールネットを揺らし、鹿島が逆転に成功した。
このまま最後まで神戸の反撃を抑えた鹿島は、これで9試合負けなし。一方の神戸は前節・柏戦に続く連敗となった。
[ 文:小野 慶太 ]
【神戸 vs 鹿島】試合を決めたのは金崎!
2017年8月9日(水)

先制を許した鹿島を救ったのは金崎夢生(#33)。
69分には、エリア内でのダイレクトシュートでゴールネットを揺らすと、86分には、GKとの1対1を冷静に制して、再びゴール。
チームを勝利に導いた。
【神戸 vs 鹿島】声援に応える金崎
2017年8月9日(水)

この試合2ゴールの金崎夢生(#33)は、今季8ゴール目をマーク。
チームは3連勝で暫定順位ながら首位に躍り出た。
ポドルスキ随所で魅せるプレーも…あっぱれ鹿島、“神戸の恋人”金崎2発で首位奪還!!
17/8/9 21:00

鹿島がFW金崎夢生の2発で逆転勝ちした
[8.9 J1第21節 神戸1-2鹿島 ノエスタ]
鹿島アントラーズが敵地でヴィッセル神戸に2-1で逆転勝ちした。リーグ戦3連勝で勝ち点を46に伸ばした鹿島。首位のC大阪が敗れたため、首位に立った。神戸は連敗となった。
神戸は今夏、元ドイツ代表の10番FWルーカス・ポドルスキを獲得。ポドルスキはデビュー戦となった7月29日の大宮戦でいきなり2ゴールを決めたこともあり、順位は10位と中位だが、注目を浴びるチームのひとつになっている。
ポドルスキは3戦連続の先発出場。日本の蒸し暑さへの対応など、連戦でコンディションが心配されるが、前半から随所にらしさ十分のプレーで魅せる。前半15分にはエリア内に入ったポドルスキが利き足とは逆の右でGK曽ヶ端準の股を抜くシュートを狙うが、ボールは惜しくもポストを叩いた。
先制点を奪ったのも神戸だった。後半4分、ポドルスキのシュートから獲得したCKを、MF田中英雄の出場停止により4月16日以来の先発出場となったMF藤田直之が蹴る。これをニアで競り勝ったDF渡部博文が押し込み、ホームの神戸がスコアを動かした。
しかし勝負強い鹿島がこのまま終わるはずがない。後半24分、左サイドをFW鈴木優磨が仕掛けると、クロスをMF中村充孝が落とす。これをFW金崎夢生がダイレクトで蹴り込み、まずは同点。そして同40分にはFWレアンドロのスルーパスに反応した金崎が逆転弾を記録。神戸としては今夏獲得を目指した“恋人”に手痛い2発を浴びてしまった。
首位鹿島、“神戸の恋人”金崎2発「どうしても勝たないといけない理由があった」
17/8/9 21:19

FW金崎夢生が敵地神戸で2発の活躍をみせた
[8.9 J1第21節 神戸1-2鹿島 ノエスタ]
鹿島アントラーズが敵地でヴィッセル神戸を2-1で下した。先制を許した鹿島だったが、FW金崎夢生の2ゴールで逆転勝ちした。リーグ戦3連勝、9戦負けなしの鹿島は、勝ち点46で首位に立った。
評価してもらったお礼はプレーで返す。まさにサッカー選手としてこれ以上ない答えを出した。金崎には今夏、神戸から獲得オファーが届いた。滝川二高時代を過ごした神戸に本拠地を置くクラブからのオファーで、金崎も熟考した。しかし先日、鹿島でのプレー続行を決断したことが報じられ、奇しくもこの日、その神戸との一戦を迎えていた。
試合後のインタビューに答えた金崎は「暑い中でしたけど、しっかり勝ててよかった」とまずは逆転勝ちに安堵。そして「このピッチでどうしても勝たないといけない理由があったのでしっかり勝ててよかった」と移籍を巡る今夏の動きに終止符が打てたことを喜ぶと、「すぐに試合があるので、しっかり準備して、みんなで頑張りたい」と次なる戦いに頭を切り替えた。
前年度王者・鹿島が首位奪取! 神戸に先制許すも金崎の2得点で逆転勝利

金崎の2得点で鹿島が逆転勝利を収めた [写真]=JL/Getty Images for DAZN
2017明治安田生命J1リーグ第21節が9日に行われ、ヴィッセル神戸と鹿島アントラーズが対戦した。
前半をスコアレスで終えると、後半立ち上がりの49分。神戸は藤田直之のCKに渡部博文が頭で決めて、ホームの神戸が先手を取る。
#ポドルスキ の見事な個人技からCKを獲得!
— DAZN ダ・ゾーン (@DAZN_JPN) 2017年8月9日
そのCKを #渡部博文 が頭で合わせて神戸が先制!
明治安田J1第21節 神戸×鹿島は https://t.co/u4BaoHt81Q でLIVE中。#テレビでDAZN📺@vissel_kobe#ヴィッセル神戸 pic.twitter.com/LgOSeUsCvv
追いかける鹿島は69分、途中出場の鈴木優磨が左サイドで仕掛けてクロス。中村充孝が落とすと、金崎夢生が狙いすましたシュートを突き刺し、同点に追いつく。さらに86分、レアンドロのスルーパスに金崎が反応。GKキム・スンギュをかわして、冷静にゴールに流し込んだ。
試合は1-2で終了。2連勝を挙げた鹿島がセレッソ大阪を抜いて、首位に浮上した。一方の神戸は2連敗を喫している。
次節、神戸はFC東京と、鹿島は川崎フロンターレとそれぞれアウェイで対戦する。
【スコア】
ヴィッセル神戸 1-2 鹿島アントラーズ
【得点者】
1-0 49分 渡部博文(神戸)
1-1 69分 金崎夢生(鹿島)
1-2 86分 金崎夢生(鹿島)
金崎の2発で逆転勝利の鹿島が首位浮上! ポドルスキはチャンス演出も不発に
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年08月09日
レアンドロの股抜きパスに抜け出し、GKをかわして決勝弾!

2ゴールを挙げ逆転勝利に貢献した金崎。エースの働きを見せた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
[J1リーグ21節]神戸 1-2 鹿島/8月9日/ノエスタ
鹿島がエースの2ゴールで逆転勝利を収め、リーグ首位に浮上した。
試合は0-0で迎えた49分、神戸はポドルスキが持ち込み放ったシュートからCKを獲得。そして、このチャンスにDF渡部博文がヘディングシュートを叩き込み神戸が先制する。
しかし鹿島は、この苦境にエースが躍動する。69分、交代出場の鈴木優磨が左サイドから仕掛けクロスを入れると、中央で受けた中村充孝が落とす。これを金崎夢生が右足ダイレクトで叩き込み、鹿島が同点に追いつく。
さらに鹿島は86分、レアンドロの股抜きのパスに反応した金崎が最終ラインの裏に抜け出すと、最後はGKキム・スンギュもかわして、ゴールに流し込んだ。鹿島が逆転に成功する。
鹿島はその後も安定した試合運びで神戸に付け入る隙を許さず、2-1のままタイムアップ。逆転勝利で神戸を下し、大岩剛監督就任後、9戦無敗(8勝1分け)とした。そして、前節まで首位を走っていたセレッソ大阪が清水エスパルスに敗れたため、鹿島がC大阪に代わって首位に浮上した。
一方の神戸は、ポドルスキが厳しいマークに遭いながらも再三見せ場を作ったが、シュートがポストを叩くなど、不発に終わった。
神戸相手に2発の金崎が意味深発言「どうしても勝たないといけない理由があった」
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年08月09日
獲得打診の報道があった神戸を相手に2ゴール!

1点ビハインドから同点、逆転弾を挙げた金崎が鹿島を勝利に導いた。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
[J1リーグ21節]神戸 1-2 鹿島/8月9日/ノエスタ
1点を先制されながらも、エース金崎夢生の2発で鹿島が神戸に逆転勝ち。清水に敗れたC大阪に代わって首位に浮上した。
69分に同点ゴールを決めた金崎は86分、レアンドロのパスに抜け出すと、GKも鮮やかにかわして決勝弾となる逆転ゴール。この日2得点の金崎は、今季通算ゴールを8に伸ばした。
試合後のインタビューで「すごい暑いなかでしたけど、しっかり勝って良かった」とチームの勝利を喜んだ金崎は、自身のパフォーマンスについて問われると、「このピッチでどうしても勝たないといけない理由があったので、しっかりできて良かったと思います」と意味深なコメントを残した。
神戸戦前には、神戸側から獲得の打診があったと報じられていた金崎。“理由”については明確にしなかったものの、様々な想いを抱える中で迎えた一戦だったことは想像に難くない。自身の存在が大きくクローズアップされた試合で、エースたる働きぶりを見せ、チームを首位に押し上げるとともに、無敗記録も9(8勝1分け)に伸ばしてみせた。
【鹿島】「サッカー選手として…」。金崎夢生の“勝たなければいけない理由”
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年08月09日
自らの覚悟を示す男気のある2ゴール。

逆転勝利をもたらす2ゴールを挙げた金崎。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
[J1第21節] 神戸 1-2 鹿島/8月9日/ノエスタ/19,039人
これぞエースの仕事ぶりだった。
69分、鈴木のクロスを中村が落としたところを、狙いすました右足シュートでネットを揺らす。そして86分、レアンドロのスルーパスに抜け出すと、キム・スンギュとの1対1を制し、ゴールに流し込んだ。
勝点3をもたらす2ゴール。これで今季8得点目を記録し、P・ジュニオールを抜いて、チームの得点ランクでトップに立った。
試合後のインタビューでは、「このピッチでどうしても勝たないといけない理由があったので、しっかりできて良かったと思います」とコメントしていた金崎のもとには、一部報道にあるとおり、この日の敵、神戸から獲得オファーが届いていたようだ。
金崎自身、いろいろな想いがあったようだが、「最終的には鹿島でプレーすることに決めた」。だからこそ、この試合に懸ける想いは特別なものだったのかもしれない。
「チームが勝ったことが何よりですけど、それに貢献できたし、サッカー選手として、しっかりピッチでプレーできたのが良かった」
常勝軍団の一員として、自らの覚悟を示す2ゴール――男気ある金崎の活躍が、常勝軍団をさらに高みへと引き上げる。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
なんと言っても夢生に尽きる。
「このピッチでどうしても勝たないといけない理由があったんでよかったです」という言葉は胸に突き刺さった。
やはり、夢生はやるべき事をするために鹿島を選んだ。
「正直、神戸さんのオファーはすごい魅力的だったし、将来の考えだったり、これから先の考えを聞いて、めっちゃ惹かれる部分はありました」と、夢生が明かすように、神戸のプレゼンは上手く、甘い香りを放っておった様子。
こうして野沢や田代は籠絡されてしまったことが覗える。
ここで夢生は、鹿島にてタイトルを目指すことを選択し、結果を出した。
「自分としてはしっかりプレイで示す必要があったんでね、チームが勝つことが何よりですけど、それにしっかり自分も貢献できたんで良かったです」という言葉にて夢生の思いが強く語られる。
夢生と共に頂点を目指す。
信頼しておる。

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