昌子源が語る覚悟と責任感
【日本代表】「それは使命だと思う」。昌子源が語る覚悟と責任感
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年08月27日
「それも良い経験だけど、良い経験で終わらせたくない」

CBのレギュラー最右翼の昌子。6月シリーズを経て、「国を背負って戦うことの責任感は増した」と語る。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)
ロシア・ワールドカップ・アジア最終予選のオーストラリア戦とサウジアラビア戦に挑む日本代表が、8月27日に合宿をスタートさせた。
シリア、イラクと戦った6月シリーズに続いてメンバー入りした昌子源は、今回もCBのレギュラー最右翼として期待がかかるひとりだ。
ハリルジャパンの常連になりつつある昌子に、心境の変化はあるのか。
「(前回と比べて)特に変化はないですね。ただ、試合に出て、国を背負って戦うことの責任感は増しましたし、そういう気持ちはより一層、強く持って、やっていかないと勝てないと思う」
8月31日のオーストラリア戦に勝てば、日本は6大会連続でワールドカップ出場を決められる。4年に一度の世界大会に日本が出るのは、ある意味、当たり前になっている風潮があるが、昌子は「そんなことはない」と危機感を抱いてもいる。
それでも、「絶対に行かないといけない」と言葉に力を込める。
「それは使命だと思う。その任務を果たすために、強い気持ちを持って、僕も今日、合流しました」
オーストラリアとの大一番については、現時点では「あまり試合のことは考えないようにしている」という。まずは疲労を取ることに集中し、徐々に気持ちを高めていく。
「自分の性格的にも、試合が近づくにつれて、考えるようになるだろうし、どんどん、表情も硬くなっていくだろうし(笑)。それも良い経験だけど、良い経験で終わらせたくない。オーストラリア戦で決めるという強い覚悟を持って、戦うつもりでいます」
「覚悟」や「責任感」というフレーズが自然に口をついて出てくるだけに、決戦の舞台でも逞しく戦う姿を見せてくれるはずだ。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
日本代表合宿を取材するサッカーダイジェストの広島記者である。
源のコメントを取っておる。
「(前回と比べて)特に変化はないですね。ただ、試合に出て、国を背負って戦うことの責任感は増しましたし、そういう気持ちはより一層、強く持って、やっていかないと勝てないと思う」と言う。
レギュラー起用の可能性が高く、より責任感を持って挑む様子。
そして豪州戦については、「自分の性格的にも、試合が近づくにつれて、考えるようになるだろうし、どんどん、表情も硬くなっていくだろうし(笑)。それも良い経験だけど、良い経験で終わらせたくない。オーストラリア戦で決めるという強い覚悟を持って、戦うつもりでいます」とのこと。
言葉の裏に見え隠れする強い気持ちが頼もしい。
必ずや活躍してくれよう。
楽しみにしておる。

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広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年08月27日
「それも良い経験だけど、良い経験で終わらせたくない」

CBのレギュラー最右翼の昌子。6月シリーズを経て、「国を背負って戦うことの責任感は増した」と語る。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)
ロシア・ワールドカップ・アジア最終予選のオーストラリア戦とサウジアラビア戦に挑む日本代表が、8月27日に合宿をスタートさせた。
シリア、イラクと戦った6月シリーズに続いてメンバー入りした昌子源は、今回もCBのレギュラー最右翼として期待がかかるひとりだ。
ハリルジャパンの常連になりつつある昌子に、心境の変化はあるのか。
「(前回と比べて)特に変化はないですね。ただ、試合に出て、国を背負って戦うことの責任感は増しましたし、そういう気持ちはより一層、強く持って、やっていかないと勝てないと思う」
8月31日のオーストラリア戦に勝てば、日本は6大会連続でワールドカップ出場を決められる。4年に一度の世界大会に日本が出るのは、ある意味、当たり前になっている風潮があるが、昌子は「そんなことはない」と危機感を抱いてもいる。
それでも、「絶対に行かないといけない」と言葉に力を込める。
「それは使命だと思う。その任務を果たすために、強い気持ちを持って、僕も今日、合流しました」
オーストラリアとの大一番については、現時点では「あまり試合のことは考えないようにしている」という。まずは疲労を取ることに集中し、徐々に気持ちを高めていく。
「自分の性格的にも、試合が近づくにつれて、考えるようになるだろうし、どんどん、表情も硬くなっていくだろうし(笑)。それも良い経験だけど、良い経験で終わらせたくない。オーストラリア戦で決めるという強い覚悟を持って、戦うつもりでいます」
「覚悟」や「責任感」というフレーズが自然に口をついて出てくるだけに、決戦の舞台でも逞しく戦う姿を見せてくれるはずだ。
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
日本代表合宿を取材するサッカーダイジェストの広島記者である。
源のコメントを取っておる。
「(前回と比べて)特に変化はないですね。ただ、試合に出て、国を背負って戦うことの責任感は増しましたし、そういう気持ちはより一層、強く持って、やっていかないと勝てないと思う」と言う。
レギュラー起用の可能性が高く、より責任感を持って挑む様子。
そして豪州戦については、「自分の性格的にも、試合が近づくにつれて、考えるようになるだろうし、どんどん、表情も硬くなっていくだろうし(笑)。それも良い経験だけど、良い経験で終わらせたくない。オーストラリア戦で決めるという強い覚悟を持って、戦うつもりでいます」とのこと。
言葉の裏に見え隠れする強い気持ちが頼もしい。
必ずや活躍してくれよう。
楽しみにしておる。

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日本代表を彩る「センターバック列伝」
世界の舞台で活躍! タイプに変化も…日本代表を彩る「センターバック列伝」
北条聡
2017.8.27 16:00

マルチな才能を発揮しつつある昌子源(写真:getty Images)
高い、強い、速い、巧い――。そんな多士済々の刺客を敵に回し、自軍のゴールを守り抜く。それがサッカーにおけるセンターバックというポジションだ。
もっとも、歴代の日本代表で大きな足跡を残してきた偉才の中にも『万能人』は、めったにいない。多数派は尖った個性で勝負するスペシャリストだろう。従って、代表監督の多くは長所の異なるエキスパートを組み合わせながら、補完関係を築いている。
例えば、1998年のフランスワールドカップでは『巧さ』の際立つリベロの井原正巳が『強さ』の秋田豊と『速さ』の中西永輔を従えて3バックを構成。大国アルゼンチンとの初戦では、秋田が巨砲ガブリエル・バティストゥータに肉弾戦を仕掛け、中西が韋駄天クラウディオ・ロペスを完封し、井原の手練手管が水際でチームの危機を救った。
また、印象深いのは2010年の南アフリカワールドカップでタッグを組んだ中澤佑二(横浜FM)と田中マルクス闘利王(京都)のツインタワーだ。日本史上空前の『高さ』は国際レベルの代物。歴代日本の死角だったロングボールとクロスの対応力に優れ、セットプレーでは貴重な得点源にもなっている。彼らの存在なくして16強入りはなかっただろう。
フランス、南アフリカ両大会のセンターバック陣は、いずれも自陣に引いて守りを固めたときに持ち味が生きた。いわば『籠城戦』仕様の職人だ。逆に最終ラインを高くして守る『野戦』向きではなかった。中西を例外とすれば、敵のカウンターアタックを封じるスピード対応(速さ)に弱みがあったからだ。
従って、センターバック陣のキャラがチームの戦い方にマッチしないと、短所ばかりが顕在してしまう。しかも、現代ではアタック陣の高速化・大型化に拍車がかかり、前線からのプレスも強化され、その圧力をかいくぐって球を逃がす力まで求められるようになった。かつてのようなスペシャリストが生きにくい時代である。
目下、イングランド・プレミアリーグで活躍する吉田麻也(サウサンプトン)は歴代のセンターバックと比べて『高さ・強さ・巧さ』と多方面に融通が利く選手だろう。いや、それでなければ、世界最高峰のリーグに属するクラブに居場所があるはずもない。
だが、その吉田にしてもスピード対応が死角になっている。その意味で期待を集める存在が昌子源(鹿島)だろう。昨年末のFIFAクラブワールドカップで世界の猛者を相手に圧巻の守りを披露。レアル・マドリード(スペイン)との決勝では、当代随一の名手クリスティアーノ・ロナウドとの1対1でも負けなかった。
速さで振り切られる危険が少ない分、敵を近くに置いて守ることができる。だから、縦パスに対する寄せも速い。182センチと大柄ではないが、運動能力の高さを生かして空中戦にも強い。球を奪った後のビルドアップに磨きがかかれば、鬼に金棒だろう。籠城戦でも、野戦でも、等しく戦えるゼネラリストだ。
昌子は代表歴こそ浅いものの、場数を踏めば、日本ディフェンス陣の大黒柱となっていい。かつて日本代表の司令塔として活躍した名波浩(磐田監督)も「現在の日本で最高のセンターバック」と太鼓判を押す。数年後には歴代センターバックの中で最も『万能人』に近づく存在となるのではないか。(文・北条聡)
歴代代表CBについて記すAERA dot.の北条氏である。
元サッカーマガジン編集長の慧眼は素晴らしい。
その北条氏が期待を込める存在として源を挙げる。
「籠城戦でも、野戦でも、等しく戦えるゼネラリスト」と評する。
速さと運動能力を活かした高さを評価する。
また、ジュビロの名波監督をして「現在の日本で最高のセンターバック」と評したコメントを紹介しておる。
この期待を背に源は更に名を上げて行くであろう。
活躍を楽しみにしておる。

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北条聡
2017.8.27 16:00

マルチな才能を発揮しつつある昌子源(写真:getty Images)
高い、強い、速い、巧い――。そんな多士済々の刺客を敵に回し、自軍のゴールを守り抜く。それがサッカーにおけるセンターバックというポジションだ。
もっとも、歴代の日本代表で大きな足跡を残してきた偉才の中にも『万能人』は、めったにいない。多数派は尖った個性で勝負するスペシャリストだろう。従って、代表監督の多くは長所の異なるエキスパートを組み合わせながら、補完関係を築いている。
例えば、1998年のフランスワールドカップでは『巧さ』の際立つリベロの井原正巳が『強さ』の秋田豊と『速さ』の中西永輔を従えて3バックを構成。大国アルゼンチンとの初戦では、秋田が巨砲ガブリエル・バティストゥータに肉弾戦を仕掛け、中西が韋駄天クラウディオ・ロペスを完封し、井原の手練手管が水際でチームの危機を救った。
また、印象深いのは2010年の南アフリカワールドカップでタッグを組んだ中澤佑二(横浜FM)と田中マルクス闘利王(京都)のツインタワーだ。日本史上空前の『高さ』は国際レベルの代物。歴代日本の死角だったロングボールとクロスの対応力に優れ、セットプレーでは貴重な得点源にもなっている。彼らの存在なくして16強入りはなかっただろう。
フランス、南アフリカ両大会のセンターバック陣は、いずれも自陣に引いて守りを固めたときに持ち味が生きた。いわば『籠城戦』仕様の職人だ。逆に最終ラインを高くして守る『野戦』向きではなかった。中西を例外とすれば、敵のカウンターアタックを封じるスピード対応(速さ)に弱みがあったからだ。
従って、センターバック陣のキャラがチームの戦い方にマッチしないと、短所ばかりが顕在してしまう。しかも、現代ではアタック陣の高速化・大型化に拍車がかかり、前線からのプレスも強化され、その圧力をかいくぐって球を逃がす力まで求められるようになった。かつてのようなスペシャリストが生きにくい時代である。
目下、イングランド・プレミアリーグで活躍する吉田麻也(サウサンプトン)は歴代のセンターバックと比べて『高さ・強さ・巧さ』と多方面に融通が利く選手だろう。いや、それでなければ、世界最高峰のリーグに属するクラブに居場所があるはずもない。
だが、その吉田にしてもスピード対応が死角になっている。その意味で期待を集める存在が昌子源(鹿島)だろう。昨年末のFIFAクラブワールドカップで世界の猛者を相手に圧巻の守りを披露。レアル・マドリード(スペイン)との決勝では、当代随一の名手クリスティアーノ・ロナウドとの1対1でも負けなかった。
速さで振り切られる危険が少ない分、敵を近くに置いて守ることができる。だから、縦パスに対する寄せも速い。182センチと大柄ではないが、運動能力の高さを生かして空中戦にも強い。球を奪った後のビルドアップに磨きがかかれば、鬼に金棒だろう。籠城戦でも、野戦でも、等しく戦えるゼネラリストだ。
昌子は代表歴こそ浅いものの、場数を踏めば、日本ディフェンス陣の大黒柱となっていい。かつて日本代表の司令塔として活躍した名波浩(磐田監督)も「現在の日本で最高のセンターバック」と太鼓判を押す。数年後には歴代センターバックの中で最も『万能人』に近づく存在となるのではないか。(文・北条聡)
歴代代表CBについて記すAERA dot.の北条氏である。
元サッカーマガジン編集長の慧眼は素晴らしい。
その北条氏が期待を込める存在として源を挙げる。
「籠城戦でも、野戦でも、等しく戦えるゼネラリスト」と評する。
速さと運動能力を活かした高さを評価する。
また、ジュビロの名波監督をして「現在の日本で最高のセンターバック」と評したコメントを紹介しておる。
この期待を背に源は更に名を上げて行くであろう。
活躍を楽しみにしておる。

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植田、目の前に敵がいるなら僕は潰すだけ
【鹿島】ハリルに猛アピール!肉弾戦を好む植田直通は「目の前に敵がいるなら僕は潰すだけ」
本田健介(サッカーダイジェスト)
2017年08月27日
杉本とのマッチアップは「楽しかった」。

昌子と連係してC大阪の攻撃陣を抑えた植田。杉本とのバトルは迫力があった。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
[J124節]C大阪0-1鹿島/8月26日/ヤンマー
ガツッ、ガツッと骨と骨がぶつかる音が聞こえてくるようだった。首位攻防戦となったC大阪戦で、植田直通は相手エースの杉本健勇らと激しい肉弾戦を演じて見せた。
試合後、蒸気がまだ吹き出しているかのような姿でミックスゾーンに現われた植田は、試合をこう振り返った。
「攻められる展開がかなり続きましたが、うちは0に抑え、1点を取ってどうにか勝ち切ることができました。そこはいつもやっていることなので、狙い通りでした。相手は(カウンターを)狙っていた部分はありましたが、僕と(昌子)源くんで喋りながらリスクマネジメントをしました。ただ、やられた部分もあったので、そこは課題として修正したいです」
2日前、同じくワールドカップ・アジア最終予選のオーストラリア戦、サウジアラビア戦に臨む日本代表に選出された杉本の存在は特別視はしていなかったという。
「特に意識はしていませんでした。ただ、目の前の敵ということで、目の前に敵がいるなら僕は潰すだけです。でも、そのなかで空中戦は楽しめました。明日からはチームメイトになりますが、日本のために一緒に頑張りたいです」
激しい競り合いを“楽しめた”と言えるのが、この武闘派CBの真骨頂なのだろう。
日本代表ではサウサンプトンの吉田麻也と鹿島で同僚の昌子が、レギュラーCBと見なされる。ただ、層が薄いポジションなだけに、急遽出番が回って来る可能性はあるだろう。
「(鹿島と)代表は別物なので、ここからギアを上げなくてはいけません。次の戦い(オーストラリア戦)は非常に厳しいものになるので、チーム全員で乗り切りたい。自分も準備をしていきたいです」
C大阪戦で納得のパフォーマンスを残せただけに、良い流れで代表には合流できそうだ。そのアピールぶりはハリルホジッチ監督にも伝わっているだろう。
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
セレッソ戦後の植田を取材したサッカーダイジェストの本田記者である。
やはり、代表に絡めた質問を浴びせる。
セレッソの杉本健勇に対する質問に対しては、「特に意識はしていませんでした。ただ、目の前の敵ということで、目の前に敵がいるなら僕は潰すだけです。でも、そのなかで空中戦は楽しめました。明日からはチームメイトになりますが、日本のために一緒に頑張りたいです」と応じる。
植田らしく、目の前の敵を潰すという言葉に頼もしさを感じさせられる。
空中戦への絶大な自信を更に高め、代表でもその真価を発揮してきて欲しいところ。
そして、期間後には大宮戦が控える。
常に闘争心を維持し、勝利に貢献していくのだ。
期待しておる。

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本田健介(サッカーダイジェスト)
2017年08月27日
杉本とのマッチアップは「楽しかった」。

昌子と連係してC大阪の攻撃陣を抑えた植田。杉本とのバトルは迫力があった。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
[J124節]C大阪0-1鹿島/8月26日/ヤンマー
ガツッ、ガツッと骨と骨がぶつかる音が聞こえてくるようだった。首位攻防戦となったC大阪戦で、植田直通は相手エースの杉本健勇らと激しい肉弾戦を演じて見せた。
試合後、蒸気がまだ吹き出しているかのような姿でミックスゾーンに現われた植田は、試合をこう振り返った。
「攻められる展開がかなり続きましたが、うちは0に抑え、1点を取ってどうにか勝ち切ることができました。そこはいつもやっていることなので、狙い通りでした。相手は(カウンターを)狙っていた部分はありましたが、僕と(昌子)源くんで喋りながらリスクマネジメントをしました。ただ、やられた部分もあったので、そこは課題として修正したいです」
2日前、同じくワールドカップ・アジア最終予選のオーストラリア戦、サウジアラビア戦に臨む日本代表に選出された杉本の存在は特別視はしていなかったという。
「特に意識はしていませんでした。ただ、目の前の敵ということで、目の前に敵がいるなら僕は潰すだけです。でも、そのなかで空中戦は楽しめました。明日からはチームメイトになりますが、日本のために一緒に頑張りたいです」
激しい競り合いを“楽しめた”と言えるのが、この武闘派CBの真骨頂なのだろう。
日本代表ではサウサンプトンの吉田麻也と鹿島で同僚の昌子が、レギュラーCBと見なされる。ただ、層が薄いポジションなだけに、急遽出番が回って来る可能性はあるだろう。
「(鹿島と)代表は別物なので、ここからギアを上げなくてはいけません。次の戦い(オーストラリア戦)は非常に厳しいものになるので、チーム全員で乗り切りたい。自分も準備をしていきたいです」
C大阪戦で納得のパフォーマンスを残せただけに、良い流れで代表には合流できそうだ。そのアピールぶりはハリルホジッチ監督にも伝わっているだろう。
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
セレッソ戦後の植田を取材したサッカーダイジェストの本田記者である。
やはり、代表に絡めた質問を浴びせる。
セレッソの杉本健勇に対する質問に対しては、「特に意識はしていませんでした。ただ、目の前の敵ということで、目の前に敵がいるなら僕は潰すだけです。でも、そのなかで空中戦は楽しめました。明日からはチームメイトになりますが、日本のために一緒に頑張りたいです」と応じる。
植田らしく、目の前の敵を潰すという言葉に頼もしさを感じさせられる。
空中戦への絶大な自信を更に高め、代表でもその真価を発揮してきて欲しいところ。
そして、期間後には大宮戦が控える。
常に闘争心を維持し、勝利に貢献していくのだ。
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レアンドロが明かす決勝ゴールの舞台裏
鹿島らしさを凝縮させた一発。レアンドロが明かす決勝ゴールの舞台裏
本田健介(サッカーダイジェスト)
2017年08月27日
それまでのパフォーマンスが悪くとも――。

首位攻防戦で決勝ゴールを決めたレアンドロ。絶妙なコントロールショットでネットを揺らした。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
[J1リーグ24節]C大阪0-1鹿島/8月26日/ヤンマー
これぞ鹿島というゲーム内容だった。
シュート数は6対13。決定機の数もC大阪に上回られた。それでも勝ち切ってしまうのが、“常勝チーム”と呼ばれる所以なのだろう。
鹿島は序盤からピンチを迎えたが、守護神・曽ヶ端準の好セーブで難を逃れると、88分に決勝ゴールを奪った。
センターサークル内でボランチの三竿健斗が相手との競り合いから小笠原満男にボールをつなぐと、チームの司令塔は素早く右サイドの伊東幸敏へ展開。伊東はピッチ脇で大きくジェスチャーを送る大岩剛監督の指示通りに縦パスを通し、抜け出した金崎夢生はゴール前にシンプルにクロスを供給。走り込んだ鈴木優磨がDFの注意を引くと、その裏で待っていたのがレアンドロだった。
「非常に素晴らしいクロスが上がってきた。その後のコントロールは自分のイメージ通り。相手SBにコースを切られていたが、そこしかないというところにしっかり決めることができた」
金崎からのクロスを冷静にトラップしたレアンドロは、自身の言葉通り、寄せてきた松田陸の足を避けるように右足でシュート。コントロールされたボールは左手を一杯に伸ばしたキム・ジンヒョンをあざ笑うかのように、綺麗にゴールネットに吸い込まれた。
「今日の試合で影響したのは順位での心理的な部分。我々は1位で相手は2位。相手は我々に近づくためには勝点を奪わなくてはいけない。当然ながら前に出て来なくてはいけない。そうすればどこかでカウンターから得点のチャンスが訪れると思っていた。そういった状況からゴールは生まれた」
まさに狙い通りのゴールだったと、レアンドロは明かす。
もっとも、この日の彼のプレーは決して手放しで褒められるものではなかった。判断ミスから攻撃にブレーキをかけてしまうシーンもあったほどだ。それでも、勝負どころでは大きな仕事をやってのける。それは鹿島のスタイルを象徴しているかのようなゴールだった。
今季は出遅れた鹿島だったが、ふと気付けば首位の座をがっちりキープしている。伝統的な勝負強さは、こういった僅差のゲームをものにしていくことで身に付くのかもしれない。
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
セレッソ戦のゴールシーンを振り返るサッカーダイジェストの本田記者である。
レアンドロのコメントとゴールに至る経緯を伝えておる。
競り合いから満男にボールが渡り、ユキに渡すプロセスは、健斗と満男のコンビにしたからこそ生まれたもの。
そして、ユキが夢生への縦パスは、途中交代にて投入された役割を全うしたものと言えよう。
途中出場という意味では、ゴール前で相手DFを引っ張った優磨のプレイも素晴らしい。
采配が呼び込んだ勝利と言って良いのではなかろうか。
ゴールを決めたレアンドロは、「今日の試合で影響したのは順位での心理的な部分。我々は1位で相手は2位。相手は我々に近づくためには勝点を奪わなくてはいけない。当然ながら前に出て来なくてはいけない。そうすればどこかでカウンターから得点のチャンスが訪れると思っていた。そういった状況からゴールは生まれた」と語った。
順位が生んだメンタルな部分が、様々な事に繋がったことを分かっておる。
王国・ブラジルにてセレソンにも選ばれたことのあるレアンドロは、若くしてサッカーを知っておる。
耐える展開でも、サッカーを知る満男やレアンドロなど、フットボールを熟知する選手がピッチにいることが鹿島の強さの秘密の一つではなかろうか。
これからも、奥深いサッカーをして首位を守っていきたい。

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本田健介(サッカーダイジェスト)
2017年08月27日
それまでのパフォーマンスが悪くとも――。

首位攻防戦で決勝ゴールを決めたレアンドロ。絶妙なコントロールショットでネットを揺らした。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
[J1リーグ24節]C大阪0-1鹿島/8月26日/ヤンマー
これぞ鹿島というゲーム内容だった。
シュート数は6対13。決定機の数もC大阪に上回られた。それでも勝ち切ってしまうのが、“常勝チーム”と呼ばれる所以なのだろう。
鹿島は序盤からピンチを迎えたが、守護神・曽ヶ端準の好セーブで難を逃れると、88分に決勝ゴールを奪った。
センターサークル内でボランチの三竿健斗が相手との競り合いから小笠原満男にボールをつなぐと、チームの司令塔は素早く右サイドの伊東幸敏へ展開。伊東はピッチ脇で大きくジェスチャーを送る大岩剛監督の指示通りに縦パスを通し、抜け出した金崎夢生はゴール前にシンプルにクロスを供給。走り込んだ鈴木優磨がDFの注意を引くと、その裏で待っていたのがレアンドロだった。
「非常に素晴らしいクロスが上がってきた。その後のコントロールは自分のイメージ通り。相手SBにコースを切られていたが、そこしかないというところにしっかり決めることができた」
金崎からのクロスを冷静にトラップしたレアンドロは、自身の言葉通り、寄せてきた松田陸の足を避けるように右足でシュート。コントロールされたボールは左手を一杯に伸ばしたキム・ジンヒョンをあざ笑うかのように、綺麗にゴールネットに吸い込まれた。
「今日の試合で影響したのは順位での心理的な部分。我々は1位で相手は2位。相手は我々に近づくためには勝点を奪わなくてはいけない。当然ながら前に出て来なくてはいけない。そうすればどこかでカウンターから得点のチャンスが訪れると思っていた。そういった状況からゴールは生まれた」
まさに狙い通りのゴールだったと、レアンドロは明かす。
もっとも、この日の彼のプレーは決して手放しで褒められるものではなかった。判断ミスから攻撃にブレーキをかけてしまうシーンもあったほどだ。それでも、勝負どころでは大きな仕事をやってのける。それは鹿島のスタイルを象徴しているかのようなゴールだった。
今季は出遅れた鹿島だったが、ふと気付けば首位の座をがっちりキープしている。伝統的な勝負強さは、こういった僅差のゲームをものにしていくことで身に付くのかもしれない。
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
セレッソ戦のゴールシーンを振り返るサッカーダイジェストの本田記者である。
レアンドロのコメントとゴールに至る経緯を伝えておる。
競り合いから満男にボールが渡り、ユキに渡すプロセスは、健斗と満男のコンビにしたからこそ生まれたもの。
そして、ユキが夢生への縦パスは、途中交代にて投入された役割を全うしたものと言えよう。
途中出場という意味では、ゴール前で相手DFを引っ張った優磨のプレイも素晴らしい。
采配が呼び込んだ勝利と言って良いのではなかろうか。
ゴールを決めたレアンドロは、「今日の試合で影響したのは順位での心理的な部分。我々は1位で相手は2位。相手は我々に近づくためには勝点を奪わなくてはいけない。当然ながら前に出て来なくてはいけない。そうすればどこかでカウンターから得点のチャンスが訪れると思っていた。そういった状況からゴールは生まれた」と語った。
順位が生んだメンタルな部分が、様々な事に繋がったことを分かっておる。
王国・ブラジルにてセレソンにも選ばれたことのあるレアンドロは、若くしてサッカーを知っておる。
耐える展開でも、サッカーを知る満男やレアンドロなど、フットボールを熟知する選手がピッチにいることが鹿島の強さの秘密の一つではなかろうか。
これからも、奥深いサッカーをして首位を守っていきたい。

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源、しんどかった
昌子源が杉本健勇を相手に仮想豪州⁉ 決戦へ向けて改めて空中戦の脅威を警戒
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年08月27日
ゴールは許さなかったものの局面での競り合いで苦戦する場面も。

豪州戦に向けて課題を語った昌子。今回のC大阪戦がなんらかのヒントを与えたようだ。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
[J1リーグ24節]C大阪0-1鹿島/8月26日/ヤンマー
首位と2位の天王山。上位対決を制した鹿島だったが、昌子は険しい表情で試合を振り返った。
「後半は10分くらいからボールを持てるようになったけど、セレッソさんが(勢いが)落ちたところがあった。90分通してカウンターも多く、しんどかった。5失点していてもおかしくはなかった」
通常どおり2センターの左に昌子、右に植田がポジションを取り、相手の攻撃に対応。植田側に今季14得点の杉本が位置取ったことで、同選手とのマッチアップの回数は少なかったが、時折訪れた局面での競り合いでは苦戦する場面も散見した。
18分には右に流れた杉本をケアしたが、相手の深い切り返しに身体がついていけず。無理に足を出そうとして倒れてしまい、決定的なシュートを放たれた。昌子も右膝をひねるあわやのところで足を引き、怪我を回避したが曽ケ端の好守がなければ失点につながっていた場面となった。
後半に入ると高さでも後手に回った。「ナオ(植田)があそこまで苦戦するのは見たことない」と昌子が話したとおり、前半から187センチの杉本の高さに昌子、植田ともに苦戦。後半に入ると78分からリカルド・サントス(187センチ)も加わり、高さとフィジカルの強さに、さらに苦しめられた。
課題が多く見られた試合となったが、昌子の良さも出ていた。80分には左サイドでリカルド・サントスに切り返しからシュートを打たれたが、これは無理をせずにコースを切ることで決定的なものとはさせなかった。前半のミスが生きたプレーだ。
82分にはポジションを上げたところで速攻に遭い杉本のシュートを許したが、最後まで食らいつき、シュートブロックで同選手にプレッシャーをかけるなど、苦戦しながらも最後までゴールを守り抜いた。
自身、反省ばかりを口にした試合内容となったが、オーストラリア戦直前の試合で大柄な選手に手を焼いたことが、ひとつの課題として浮き彫りとなり、言い換えればそれが収穫となった。「(高いFWと対峙する時)クロスへの対応でタイトにつければやられない。競り合う時に寄せるなど、クロスへの対応をこれから高めていかないといけない」とオーストラリア戦に向けた修正点を語った。
オーストラリアは日本が苦手とする高さのあるタイプ。C大阪との対戦はまさに仮想オーストラリアで、高さへの対応策を改めて学ぶこととなった。決戦の8月31日、一皮むけた昌子が、難敵オーストラリアの前に立ちはだかる。
セレッソ戦を振り替える源を取材したサッカーダイジェスト誌である。
かなりの苦戦を強いられたことを口にする。
そして多くのメディアの論調のようにサッカーダイジェスト誌は、豪州戦への予習となったと無理矢理結びつけておる。
源のコメントからは「代表」という言葉は見つからぬ。
ここは、メディアがコメントを切り取って、都合の良いように報じているように感じさせる。
確かに多くの民衆は日本代表に多大な興味を持っており、代表に選出されておる源が代表に関する言葉を語ることを求めておるやもしれぬ。
しかしながら、意図とは別に編集して伝えることを求めておるわけではなかろう。
今の世の中にはびこる“偏向報道”の一端を見るようで悲しい気持ちになる。
編集部として豪州戦と絡めたいのであれば、そのような文責を持って書くべきではなかろうか。
メディアの質を問いたい。

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サッカーダイジェストWeb編集部
2017年08月27日
ゴールは許さなかったものの局面での競り合いで苦戦する場面も。

豪州戦に向けて課題を語った昌子。今回のC大阪戦がなんらかのヒントを与えたようだ。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
[J1リーグ24節]C大阪0-1鹿島/8月26日/ヤンマー
首位と2位の天王山。上位対決を制した鹿島だったが、昌子は険しい表情で試合を振り返った。
「後半は10分くらいからボールを持てるようになったけど、セレッソさんが(勢いが)落ちたところがあった。90分通してカウンターも多く、しんどかった。5失点していてもおかしくはなかった」
通常どおり2センターの左に昌子、右に植田がポジションを取り、相手の攻撃に対応。植田側に今季14得点の杉本が位置取ったことで、同選手とのマッチアップの回数は少なかったが、時折訪れた局面での競り合いでは苦戦する場面も散見した。
18分には右に流れた杉本をケアしたが、相手の深い切り返しに身体がついていけず。無理に足を出そうとして倒れてしまい、決定的なシュートを放たれた。昌子も右膝をひねるあわやのところで足を引き、怪我を回避したが曽ケ端の好守がなければ失点につながっていた場面となった。
後半に入ると高さでも後手に回った。「ナオ(植田)があそこまで苦戦するのは見たことない」と昌子が話したとおり、前半から187センチの杉本の高さに昌子、植田ともに苦戦。後半に入ると78分からリカルド・サントス(187センチ)も加わり、高さとフィジカルの強さに、さらに苦しめられた。
課題が多く見られた試合となったが、昌子の良さも出ていた。80分には左サイドでリカルド・サントスに切り返しからシュートを打たれたが、これは無理をせずにコースを切ることで決定的なものとはさせなかった。前半のミスが生きたプレーだ。
82分にはポジションを上げたところで速攻に遭い杉本のシュートを許したが、最後まで食らいつき、シュートブロックで同選手にプレッシャーをかけるなど、苦戦しながらも最後までゴールを守り抜いた。
自身、反省ばかりを口にした試合内容となったが、オーストラリア戦直前の試合で大柄な選手に手を焼いたことが、ひとつの課題として浮き彫りとなり、言い換えればそれが収穫となった。「(高いFWと対峙する時)クロスへの対応でタイトにつければやられない。競り合う時に寄せるなど、クロスへの対応をこれから高めていかないといけない」とオーストラリア戦に向けた修正点を語った。
オーストラリアは日本が苦手とする高さのあるタイプ。C大阪との対戦はまさに仮想オーストラリアで、高さへの対応策を改めて学ぶこととなった。決戦の8月31日、一皮むけた昌子が、難敵オーストラリアの前に立ちはだかる。
セレッソ戦を振り替える源を取材したサッカーダイジェスト誌である。
かなりの苦戦を強いられたことを口にする。
そして多くのメディアの論調のようにサッカーダイジェスト誌は、豪州戦への予習となったと無理矢理結びつけておる。
源のコメントからは「代表」という言葉は見つからぬ。
ここは、メディアがコメントを切り取って、都合の良いように報じているように感じさせる。
確かに多くの民衆は日本代表に多大な興味を持っており、代表に選出されておる源が代表に関する言葉を語ることを求めておるやもしれぬ。
しかしながら、意図とは別に編集して伝えることを求めておるわけではなかろう。
今の世の中にはびこる“偏向報道”の一端を見るようで悲しい気持ちになる。
編集部として豪州戦と絡めたいのであれば、そのような文責を持って書くべきではなかろうか。
メディアの質を問いたい。

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セレッソ戦報道
鹿島レアンドロV弾!C大阪杉本不発/C-鹿24節
[2017年8月26日21時16分]

後半、鹿島FWレアンドロは左サイドからシュートを放ちゴールを決める(撮影・加藤哉)
<明治安田生命J1:C大阪0-1鹿島>◇第24節◇26日◇ヤンマー
首位鹿島アントラーズがMFレアンドロの決勝点でセレッソ大阪に1-0と勝ち、上位対決を制した。後半42分、右サイドに流れたボールを受けたFW金崎がゴール前にクロス。左サイドでレアンドロが胸トラップすると、角度のない位置から思い切りよく右足シュート。逆サイドのネットを揺らした。
序盤から主導権を握ったのはホームのC大阪だった。前半15分にDF松田のクロスをゴール前でMF水沼が右足で合わせると、DFヨニッチが強烈な右足ミドル。同17分には縦パスを受けた日本代表に初選出されたFW杉本が、同じく日本代表のDF昌子を切り返しでかわすと、右足でシュート。相手GKにセーブされたが、好機をつくった。同27分には日本代表MF山口も右足でミドルシュートを放ったが、枠をとらえることはできなかった。
後半も31分に右CKを杉本はバックヘッドで合わせたがゴールは割れず。同37分には途中出場のFWリカルド・サントスのパスをゴール中央でダイレクトシュート。またもGKに防がれた。
鹿島は負ければ勝ち点1差に迫られる1位2位対決で、貴重な勝ち点3。少ない好機を得点に結びつける強さを示した。
鹿島昌子&植田「苦しかった」代表対決で杉本完封も
[2017年8月26日22時55分]

前半、激しく競り合うC大阪FW杉本(右)と鹿島DF植田(撮影・前田充)

前半、激しく競り合うC大阪FW杉本健勇(左)と鹿島DF昌子源(撮影・前田充)
<明治安田生命J1:C大阪0-1鹿島>◇第24節◇26日◇ヤンマー
鹿島アントラーズの日本代表DF昌子源(24)と植田直通(22)の日本代表センターバックコンビが完封し、1-0の勝利を引き寄せた。
日本代表初選出のセレッソ大阪FW杉本健勇(24)との“代表対決”に注目が集まる中、無得点に抑えた。だが、前半17分には昌子が杉本との1対1で切り返しに屈し、シュートを打たれる場面もあった。「あれは右膝が危なかったので踏ん張るのをやめた。踏ん張っていたら半月板とかやっていたと思う。申し訳ないけれど、ソガさん頼む~って感じでした」と、W杯アジア最終予選に臨む仲間の実力も認めた。
31日には勝てば出場権を獲得するオーストラリア戦(埼玉)が待っている。「大阪の蒸し暑さは正直苦しかった。代表戦は埼玉なので、ちょっと涼しさがあるかなと思う。オーストラリアもそうでしょうけれど、日本もヨーロッパ組は苦戦するかもしれない。日本でやっているアドバンテージもあるので、しっかりJリーグ組で頑張りたい」。自身を含め、杉本、柴崎、武藤、小林とプラチナ世代の代表入りが5人と増えたこともあり「92年組が多いし、人数は27人呼ばれましたけれど、下の年代が増えて盛り上げられるのは良いこと」と杉本らとの共闘も誓った。
試合は後半42分にMFレアンドロ(24)がFW金崎夢生(28)の右クロスを胸トラップから右足で決めた。負ければ首位をキープしても勝ち点1差に迫られていただけに、大きなアウェー勝利。勝ち点を52に伸ばし、暫定2位に浮上した横浜F・マリノスに勝ち点5差とした。
鹿島昌子が杉本封じ「内容より結果…代表でも一緒」
[2017年8月27日7時35分 紙面から]

C大阪対鹿島 前半、足を痛めて立ち上がる鹿島DF昌子(中央)に声を掛けたC大阪FW杉本、左はGK曽ケ端(撮影・加藤哉)
<明治安田生命J1:C大阪0-1鹿島>◇第24節◇26日◇ヤンマー
鹿島アントラーズの日本代表DF昌子が同じ92年生まれのセレッソ大阪のFW杉本を無得点に抑えた。
前半17分、鋭い切り返しからシュートを打たれ、「あれは諦めた。右膝の半月板とかやりそうだった」と、W杯最終予選に臨む“仲間”を評価しつつ「内容より結果というのは代表でも一緒」と勝利を誇った。今回の日本代表の92年組は計5人。「92年組が多いし、下の年代で盛り上げたい。特に欧州組は日本の暑さにも苦しむと思うのでJリーグ組が頑張りたい」と気持ちを切り替えた。
鹿島・昌子&植田、仮想豪州でC大阪の“ツインタワー”完封

空中戦でC大阪FW杉本(右)と競り合う植田。日本代表のチームメートを仮想・豪州に見立てた(撮影・岩川晋也)
明治安田J1第24節第1日(26日、ヤンマースタジアム長居ほか)首位鹿島が、日本代表DF昌子源(24)、同DF植田直通(22)の活躍で、同FW杉本健勇(24)のいるC大阪との上位対決を1-0で制し、勝ち点を52に伸ばした。C大阪は同45で2位から暫定4位に後退。W杯最終予選で対戦する豪州(31日、埼玉)に匹敵する大柄なFW陣を相手に、守備のシミュレーションはバッチリだ。

C大阪・沢上竜二と競り合う鹿島・昌子源
“チームメート”を踏み台にした。DF昌子とDF植田が、C大阪戦で大きな収穫を得た。
「きょうは90分を通してしんどかった。5失点していてもおかしくなかった」
首位と2位の天王山。試合終了間際のMFレアンドロの得点で上位対決を制したが、日の丸を背負う昌子からは反省の言葉が口をついた。
絶好調で日本代表に初選出されたFW杉本らに脅かされたが、2人を中心とした守備で決定的な仕事はさせない。後半は1メートル87の杉本だけでなく、同じ1メートル87のFWリカルドサントスも加わった。
C大阪の“ツインタワー”を相手に、倍以上の13本のシュートを被弾も耐えに耐えた。競り合いで体を寄せ、自由にさせない。スッポン守備で焦りを誘う。大柄な選手が居並ぶ豪州を想定した守備のシミュレーションには最適だった。
リーグ2試合連続完封に貢献した昌子は「(相手の高いFWの)クロスへの対応でタイトにマークすればやられない」と劣勢の中にも代表戦につながる教訓を得た。
「空中戦を楽しめた。ゼロで抑えて1点で勝ち切るのはいつもやっていること。目の前の敵を潰すのは当たり前」と代表復帰を果たした植田も胸を張った。鹿島が誇る最終ラインの“二枚看板”。豪州の分厚い攻撃も力vs力ではね返す。 (一色伸裕)

前半、競り合う鹿島・金崎、C大阪・ヨニッチ=ヤンマースタジアム長居(撮影・甘利慈)

前半、競り合う鹿島・土居、C大阪・山下=ヤンマースタジアム長居(撮影・甘利慈)

後半、シュートを放つ鹿島・金崎=ヤンマースタジアム長居(撮影・甘利慈)

後半、先制点を決めた鹿島・レアンドロ=ヤンマースタジアム長居(撮影・甘利慈)

C大阪に勝利し、喜ぶ植田(左から2人目)ら鹿島イレブン=ヤンマー
鹿島1―0堅首!昌子&植田 杉本封じで“豪州完封リハ”成功

<C大阪・鹿島>前半、杉本(右)へのボールをヘディングでクリアする植田
Photo By スポニチ
明治安田生命J1第24節は7試合が行われ、首位・鹿島はC大阪を1―0で下した。昌子源(24)と植田直通(22)のセンターバックコンビを中心にFW杉本健勇(24)らC大阪の攻撃陣を封じた。鹿島は勝ち点を52に伸ばし、C大阪は同45で2位から暫定4位に後退。今節の残り2試合は27日に行われる。
“仮想・オーストラリア”ともいえる敵のエースを無失点に抑え込んだ。DF昌子とDF植田が対峙(たいじ)したのは、1メートル87の長身で今季14得点と勢いに乗るFW杉本。シュート数は鹿島の倍以上の13本、杉本1人に4本も放たれた。昌子は「5失点くらいしてもおかしくなかった」と振り返る。それでもゴールを守り抜いたことに価値がある一戦だった。
W杯アジア最終予選前最後の試合に完封を誓って臨んだ。セットプレーも含めて主に杉本のマークについたのは身長1メートル86の植田。「目の前の敵をつぶすのは当然。空中戦は楽しむことができた」。競り合いでは気迫を見せ、前半25分の右CKではニアサイドに走り込んだ杉本にボールを触らせなかった。
2人とも気概を見せた一方で、前半18分には決定的なピンチを招いた。自陣右サイドで杉本と1対1になった昌子。「踏ん張ってシュートブロックに行っていたら、半月板がいっていた」。とっさに右膝をかばって体勢を崩した隙にシュートまで持ち込まれたが、これはGK曽ケ端の好セーブが救ってくれた。
31日のW杯最終予選で対戦するオーストラリアも長身の選手が多い。苦戦した杉本と重ねた昌子は「クロスへの対応はもう少し高めていければ。自分より身長が高くても、体を寄せて最低限の準備をできるようにしたい」と修正を誓った。それでも球際での気迫が、最後の壁を割らせなかったのは事実。完封の自信を胸に、代表へと乗り込む。

<C大阪・鹿島>前半、杉本(右)をマークする昌子
Photo By スポニチ

<C大阪・鹿島>敵地でC大阪を完封し喜ぶ鹿島イレブン
Photo By スポニチ
[ 2017年8月27日 05:30 ]
【鹿島】昌子&植田、首位攻防戦で完封 豪州も止める
2017年8月27日6時0分 スポーツ報知

後半、鹿島・昌子(手前)とC大阪・山口が体を張ったプレーを見せる

前半、CKに飛び込むC大阪・杉本(左)をマークする鹿島・植田(カメラ・石田 順平)
◆明治安田生命J1リーグ 第24節 C大阪0―1鹿島(26日・ヤンマースタジアム長居)
鹿島がC大阪を1―0で下した。C大阪の勢いある攻撃を受けながら、日本代表に選出されたDF昌子源(24)、植田直通(22)を中心に粘り強く守り、後半43分、MFレアンドロ(24)の決勝点を呼び込んだ。2連勝で首位をキープした。横浜Mはオーストラリア代表DFミロシュ・デゲネク(23)の活躍でクラブタイ記録の5戦連続無失点でF東京に勝利。14戦負けなしで暫定2位に浮上した。
鹿島の堅守がアウェー1勝を呼び込んだ。打たれたシュートは鹿島(6本)の倍以上となる13本。GK曽ケ端が強烈なシュートを何度もパンチングで防げば、日本代表に選出されたセンターバックコンビ、DF昌子、植田も集中を切らさなかった。「俺とナオ(植田)、2人で守っている感じだった。しんどかった」と昌子。J1で2位の46得点をたたき出すC大阪攻撃陣を完封し、MFレアンドロの決勝点につなげた。
31日にはオーストラリア戦(埼玉)が控える。勝てばロシアW杯出場が決まるが、負ければ一転3位以下に沈む可能性もある大一番。最近、テレビをつければ「ニュースでオーストラリアに最終予選で勝ったことがない」や「最終予選の初戦で負けたら(W杯出場は)0%(のデータ)」のニュースを目にするという。だが、昌子は「今回はダブルで歴史を覆すチャンス」と捉え、W杯切符をもぎ取るつもりだ。
この日、C大阪FW杉本のマークにつくことが多かったDF植田は、ポストプレーに苦戦しながらも「目の前の敵をつぶすことは当たり前なので」と負けなかった。「オーストラリアは体が大きいけど、体を寄せたりすれば入れられることはない」と昌子。Jで空中戦に無類の強さを誇る植田も終盤、パワープレー対策として投入される可能性がある。堅守・鹿島の象徴2人が日本の壁になる。(内田 知宏)
鹿島堅首 昌子&植田の日本代表コンビで“仮想豪州”完封

C大阪に勝利し、喜ぶ植田(左から2人目)ら鹿島イレブン
「明治安田生命J1、C大阪0-1鹿島」(26日、ヤンマースタジアム長居)
首位鹿島はC大阪との上位対決を1-0で制し、勝ち点を52に伸ばした。サッカー日本代表のセンターバックコンビ、昌子源(24)と植田直通(22)が“仮想豪州”のC大阪攻撃陣を完封。31日に控えるW杯アジア最終予選の大一番(埼玉)に弾みをつけた。C大阪は同45で2位から暫定4位に後退。神戸はFWポドルスキが5試合ぶりにゴールを決めたが、磐田に1-2で逆転負けした。
耐えた先に、勝利が待っていた。図式はC大阪FW杉本VS鹿島DF昌子&植田の日本代表対決。杉本に両チーム最多の4本のシュートを許すなど、倍以上のシュート13本を浴びた。それでも完封で代表センターバックコンビが凱歌を上げた。
「90分通して、オレとナオ(植田)でカウンターをはね返した感じ。マジ、しんどかった」と昌子は振り返る。杉本と空中戦を繰り広げた植田は「目の前の敵をつぶすのは当たり前」と胸を張った。
決定的なピンチは前半18分。昌子が杉本の切り返しにかわされて、フリーでシュートを打たれた場面。「あそこは諦めた」と明かす。かつて痛めた右膝に違和感が走った。「踏ん張ってブロックしていたら半月板をやっていた」。諦めたはずが、GK曽ケ端のファインセーブで切り抜ける堅い守りも見せた。
W杯アジア最終予選豪州戦へ予行演習にもなった。「相手のFWは高い。オーストラリアに近い。クロスを入れられても、中の選手にタイトに付けば大丈夫。高くても、体を寄せて最低限の準備ができるようにしたい」と昌子。確かな手応えを得た。
「きょうに関しては5失点くらいしてもおかしくなかった。オーストラリア戦も何があるか分からない。しっかり疲れをとって照準を合わせたい」。J天王山に続いて、次も大一番。ゴールを守りきる。
代表に弾み 昌子&植田、完封11度目
2017年8月27日 紙面から

C大阪に勝利し、喜ぶ植田(左から2人目)ら鹿島イレブン=ヤンマーで
◇J1第24節 鹿島1-0C大阪
首位鹿島はC大阪との上位対決を1-0で制し、勝ち点を52に伸ばした。C大阪は同45で2位から暫定4位に後退。柏は新潟と1-1で引き分け、勝ち点46で暫定3位。磐田は神戸に2-1で逆転勝ち。神戸はポドルスキの5試合ぶりのゴールを生かせなかった。G大阪は鳥栖に勝ち、札幌は仙台を破った。大宮-広島は引き分けた。
鹿島の日本代表センターバック(CB)コンビがぎりぎりで決壊を防ぎ、首位を守った。日本代表FW杉本擁するC大阪に13本ものシュートを浴びたが1-0。昌子と植田が中央に鍵を掛けた。昌子は「90分間カウンターを受けてばかり。オレとナオ(植田)しかいない状況が多くてしんどかった」と苦笑いを浮かべた。
堅守のDNAを受け継ぐプレーだった。現役時代CBだった大岩監督も「我慢強くゲームを進めてくれた。攻められていても(鹿島が)主導権を握る良い守備だった」と口にした。指揮官も納得させる粘り、精神力の強さを発揮した。
ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨む日本代表は31日にオーストラリア戦、9月5日にサウジアラビア戦を控える。最終予選で全試合先発中のDF吉田が警告を1枚受けると、次戦出場停止になる緊急事態も考えられる。この日、22歳の植田は187センチのFW杉本と空中戦を繰り広げ、「目の前の相手をつぶすだけ」と目を光らせた。そして日本代表合流に向け、「ギアを上げる」と力強く語った。
昌子も「(南半球の)オーストラリアとは気候が違う。日本でやっているアドバンテージをJリーグでやっている自分たちが生かさないと」とプライドを口にした。首位鹿島の堅守を支える2人は、今季11度目の完封を置き土産に、大一番を迎えるハリルジャパンに合流する。 (占部哲也)
島、C大阪下す

C大阪-鹿島 後半24分、攻め上がる鹿島・植田=ヤンマースタジアム長居、村田知宏撮影
明治安田J1第24節第1日の鹿島は26日、大阪市のヤンマースタジアム長居でC大阪を1-0で下し、2連勝を飾った。通算成績17勝1分け6敗、勝ち点52で2位横浜に勝ち点5差の首位。2位だったC大阪は4位に後退した。
鹿島は後半43分、金崎の右サイドからのクロスにレアンドロがワントラップからゴール右隅に蹴り込んだ。強力な相手攻撃陣を完封する堅守も光った。
鹿島の次戦は、30日のルヴァン・カップ準々決勝第1戦の仙台とのアウェー戦。9月3日には同第2戦をホームで行う。
■鹿島・大岩監督
いろいろな意味で緊張感があり、レベルの高い素晴らしいゲームだった。我慢強く試合を進められたことは非常に評価できる。攻められる展開はある程度予想できたが、攻められていても主導権を握っている状態だった。
■鹿島・曽ケ端
我慢強く戦い、しっかりチームとして結果を出せた。厳しいコースにシュートを撃たれ、止めるのが精いっぱいな場面も。その後のみんなの対応が良かった。
■鹿島・三竿健
相手は2トップを起点に攻撃してきた。パスコースをわざと空けてボールを奪おうとしたが、うまくいった。(攻められても)体を張れば最後はソガさん(曽ケ端)が止めてくれると信じていた。
源と植田に大きく誌面を割く各紙である。
代表効果は絶大と言えよう。
鹿島の日本代表CBコンビが完封を達成し、勝利に導いたが、内容も含めれば完勝とまでは言えぬところ。
特に17分にははセレッソの日本代表でもある杉本に切り替えされ源は振り切られた。
この心を振り返って源は、「あれは右膝が危なかったので踏ん張るのをやめた。踏ん張っていたら半月板とかやっていたと思う。申し訳ないけれど、ソガさん頼む~って感じでした」と語る。
大きな負傷に繋がらなかったことは非常に良かった。
そして、曽ケ端がビッグセーブで危機を乗り切ったことも。
この試合、代表コンビの躍動にて封じたように受け取れるが、試合としては曽ケ端のゲームだったように感じる。
まさに脂ののりきったベテランの活躍は、もっと大きくクローズアップされるべきなのではなかろうか。
大手スポーツ紙の金太郎飴のような記事は面白味に欠けると思う。
試合を吟味し、報じてくれることを望む。

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[2017年8月26日21時16分]

後半、鹿島FWレアンドロは左サイドからシュートを放ちゴールを決める(撮影・加藤哉)
<明治安田生命J1:C大阪0-1鹿島>◇第24節◇26日◇ヤンマー
首位鹿島アントラーズがMFレアンドロの決勝点でセレッソ大阪に1-0と勝ち、上位対決を制した。後半42分、右サイドに流れたボールを受けたFW金崎がゴール前にクロス。左サイドでレアンドロが胸トラップすると、角度のない位置から思い切りよく右足シュート。逆サイドのネットを揺らした。
序盤から主導権を握ったのはホームのC大阪だった。前半15分にDF松田のクロスをゴール前でMF水沼が右足で合わせると、DFヨニッチが強烈な右足ミドル。同17分には縦パスを受けた日本代表に初選出されたFW杉本が、同じく日本代表のDF昌子を切り返しでかわすと、右足でシュート。相手GKにセーブされたが、好機をつくった。同27分には日本代表MF山口も右足でミドルシュートを放ったが、枠をとらえることはできなかった。
後半も31分に右CKを杉本はバックヘッドで合わせたがゴールは割れず。同37分には途中出場のFWリカルド・サントスのパスをゴール中央でダイレクトシュート。またもGKに防がれた。
鹿島は負ければ勝ち点1差に迫られる1位2位対決で、貴重な勝ち点3。少ない好機を得点に結びつける強さを示した。
鹿島昌子&植田「苦しかった」代表対決で杉本完封も
[2017年8月26日22時55分]

前半、激しく競り合うC大阪FW杉本(右)と鹿島DF植田(撮影・前田充)

前半、激しく競り合うC大阪FW杉本健勇(左)と鹿島DF昌子源(撮影・前田充)
<明治安田生命J1:C大阪0-1鹿島>◇第24節◇26日◇ヤンマー
鹿島アントラーズの日本代表DF昌子源(24)と植田直通(22)の日本代表センターバックコンビが完封し、1-0の勝利を引き寄せた。
日本代表初選出のセレッソ大阪FW杉本健勇(24)との“代表対決”に注目が集まる中、無得点に抑えた。だが、前半17分には昌子が杉本との1対1で切り返しに屈し、シュートを打たれる場面もあった。「あれは右膝が危なかったので踏ん張るのをやめた。踏ん張っていたら半月板とかやっていたと思う。申し訳ないけれど、ソガさん頼む~って感じでした」と、W杯アジア最終予選に臨む仲間の実力も認めた。
31日には勝てば出場権を獲得するオーストラリア戦(埼玉)が待っている。「大阪の蒸し暑さは正直苦しかった。代表戦は埼玉なので、ちょっと涼しさがあるかなと思う。オーストラリアもそうでしょうけれど、日本もヨーロッパ組は苦戦するかもしれない。日本でやっているアドバンテージもあるので、しっかりJリーグ組で頑張りたい」。自身を含め、杉本、柴崎、武藤、小林とプラチナ世代の代表入りが5人と増えたこともあり「92年組が多いし、人数は27人呼ばれましたけれど、下の年代が増えて盛り上げられるのは良いこと」と杉本らとの共闘も誓った。
試合は後半42分にMFレアンドロ(24)がFW金崎夢生(28)の右クロスを胸トラップから右足で決めた。負ければ首位をキープしても勝ち点1差に迫られていただけに、大きなアウェー勝利。勝ち点を52に伸ばし、暫定2位に浮上した横浜F・マリノスに勝ち点5差とした。
鹿島昌子が杉本封じ「内容より結果…代表でも一緒」
[2017年8月27日7時35分 紙面から]

C大阪対鹿島 前半、足を痛めて立ち上がる鹿島DF昌子(中央)に声を掛けたC大阪FW杉本、左はGK曽ケ端(撮影・加藤哉)
<明治安田生命J1:C大阪0-1鹿島>◇第24節◇26日◇ヤンマー
鹿島アントラーズの日本代表DF昌子が同じ92年生まれのセレッソ大阪のFW杉本を無得点に抑えた。
前半17分、鋭い切り返しからシュートを打たれ、「あれは諦めた。右膝の半月板とかやりそうだった」と、W杯最終予選に臨む“仲間”を評価しつつ「内容より結果というのは代表でも一緒」と勝利を誇った。今回の日本代表の92年組は計5人。「92年組が多いし、下の年代で盛り上げたい。特に欧州組は日本の暑さにも苦しむと思うのでJリーグ組が頑張りたい」と気持ちを切り替えた。
鹿島・昌子&植田、仮想豪州でC大阪の“ツインタワー”完封

空中戦でC大阪FW杉本(右)と競り合う植田。日本代表のチームメートを仮想・豪州に見立てた(撮影・岩川晋也)
明治安田J1第24節第1日(26日、ヤンマースタジアム長居ほか)首位鹿島が、日本代表DF昌子源(24)、同DF植田直通(22)の活躍で、同FW杉本健勇(24)のいるC大阪との上位対決を1-0で制し、勝ち点を52に伸ばした。C大阪は同45で2位から暫定4位に後退。W杯最終予選で対戦する豪州(31日、埼玉)に匹敵する大柄なFW陣を相手に、守備のシミュレーションはバッチリだ。

C大阪・沢上竜二と競り合う鹿島・昌子源
“チームメート”を踏み台にした。DF昌子とDF植田が、C大阪戦で大きな収穫を得た。
「きょうは90分を通してしんどかった。5失点していてもおかしくなかった」
首位と2位の天王山。試合終了間際のMFレアンドロの得点で上位対決を制したが、日の丸を背負う昌子からは反省の言葉が口をついた。
絶好調で日本代表に初選出されたFW杉本らに脅かされたが、2人を中心とした守備で決定的な仕事はさせない。後半は1メートル87の杉本だけでなく、同じ1メートル87のFWリカルドサントスも加わった。
C大阪の“ツインタワー”を相手に、倍以上の13本のシュートを被弾も耐えに耐えた。競り合いで体を寄せ、自由にさせない。スッポン守備で焦りを誘う。大柄な選手が居並ぶ豪州を想定した守備のシミュレーションには最適だった。
リーグ2試合連続完封に貢献した昌子は「(相手の高いFWの)クロスへの対応でタイトにマークすればやられない」と劣勢の中にも代表戦につながる教訓を得た。
「空中戦を楽しめた。ゼロで抑えて1点で勝ち切るのはいつもやっていること。目の前の敵を潰すのは当たり前」と代表復帰を果たした植田も胸を張った。鹿島が誇る最終ラインの“二枚看板”。豪州の分厚い攻撃も力vs力ではね返す。 (一色伸裕)

前半、競り合う鹿島・金崎、C大阪・ヨニッチ=ヤンマースタジアム長居(撮影・甘利慈)

前半、競り合う鹿島・土居、C大阪・山下=ヤンマースタジアム長居(撮影・甘利慈)

後半、シュートを放つ鹿島・金崎=ヤンマースタジアム長居(撮影・甘利慈)

後半、先制点を決めた鹿島・レアンドロ=ヤンマースタジアム長居(撮影・甘利慈)

C大阪に勝利し、喜ぶ植田(左から2人目)ら鹿島イレブン=ヤンマー
鹿島1―0堅首!昌子&植田 杉本封じで“豪州完封リハ”成功

<C大阪・鹿島>前半、杉本(右)へのボールをヘディングでクリアする植田
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明治安田生命J1第24節は7試合が行われ、首位・鹿島はC大阪を1―0で下した。昌子源(24)と植田直通(22)のセンターバックコンビを中心にFW杉本健勇(24)らC大阪の攻撃陣を封じた。鹿島は勝ち点を52に伸ばし、C大阪は同45で2位から暫定4位に後退。今節の残り2試合は27日に行われる。
“仮想・オーストラリア”ともいえる敵のエースを無失点に抑え込んだ。DF昌子とDF植田が対峙(たいじ)したのは、1メートル87の長身で今季14得点と勢いに乗るFW杉本。シュート数は鹿島の倍以上の13本、杉本1人に4本も放たれた。昌子は「5失点くらいしてもおかしくなかった」と振り返る。それでもゴールを守り抜いたことに価値がある一戦だった。
W杯アジア最終予選前最後の試合に完封を誓って臨んだ。セットプレーも含めて主に杉本のマークについたのは身長1メートル86の植田。「目の前の敵をつぶすのは当然。空中戦は楽しむことができた」。競り合いでは気迫を見せ、前半25分の右CKではニアサイドに走り込んだ杉本にボールを触らせなかった。
2人とも気概を見せた一方で、前半18分には決定的なピンチを招いた。自陣右サイドで杉本と1対1になった昌子。「踏ん張ってシュートブロックに行っていたら、半月板がいっていた」。とっさに右膝をかばって体勢を崩した隙にシュートまで持ち込まれたが、これはGK曽ケ端の好セーブが救ってくれた。
31日のW杯最終予選で対戦するオーストラリアも長身の選手が多い。苦戦した杉本と重ねた昌子は「クロスへの対応はもう少し高めていければ。自分より身長が高くても、体を寄せて最低限の準備をできるようにしたい」と修正を誓った。それでも球際での気迫が、最後の壁を割らせなかったのは事実。完封の自信を胸に、代表へと乗り込む。

<C大阪・鹿島>前半、杉本(右)をマークする昌子
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<C大阪・鹿島>敵地でC大阪を完封し喜ぶ鹿島イレブン
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[ 2017年8月27日 05:30 ]
【鹿島】昌子&植田、首位攻防戦で完封 豪州も止める
2017年8月27日6時0分 スポーツ報知

後半、鹿島・昌子(手前)とC大阪・山口が体を張ったプレーを見せる

前半、CKに飛び込むC大阪・杉本(左)をマークする鹿島・植田(カメラ・石田 順平)
◆明治安田生命J1リーグ 第24節 C大阪0―1鹿島(26日・ヤンマースタジアム長居)
鹿島がC大阪を1―0で下した。C大阪の勢いある攻撃を受けながら、日本代表に選出されたDF昌子源(24)、植田直通(22)を中心に粘り強く守り、後半43分、MFレアンドロ(24)の決勝点を呼び込んだ。2連勝で首位をキープした。横浜Mはオーストラリア代表DFミロシュ・デゲネク(23)の活躍でクラブタイ記録の5戦連続無失点でF東京に勝利。14戦負けなしで暫定2位に浮上した。
鹿島の堅守がアウェー1勝を呼び込んだ。打たれたシュートは鹿島(6本)の倍以上となる13本。GK曽ケ端が強烈なシュートを何度もパンチングで防げば、日本代表に選出されたセンターバックコンビ、DF昌子、植田も集中を切らさなかった。「俺とナオ(植田)、2人で守っている感じだった。しんどかった」と昌子。J1で2位の46得点をたたき出すC大阪攻撃陣を完封し、MFレアンドロの決勝点につなげた。
31日にはオーストラリア戦(埼玉)が控える。勝てばロシアW杯出場が決まるが、負ければ一転3位以下に沈む可能性もある大一番。最近、テレビをつければ「ニュースでオーストラリアに最終予選で勝ったことがない」や「最終予選の初戦で負けたら(W杯出場は)0%(のデータ)」のニュースを目にするという。だが、昌子は「今回はダブルで歴史を覆すチャンス」と捉え、W杯切符をもぎ取るつもりだ。
この日、C大阪FW杉本のマークにつくことが多かったDF植田は、ポストプレーに苦戦しながらも「目の前の敵をつぶすことは当たり前なので」と負けなかった。「オーストラリアは体が大きいけど、体を寄せたりすれば入れられることはない」と昌子。Jで空中戦に無類の強さを誇る植田も終盤、パワープレー対策として投入される可能性がある。堅守・鹿島の象徴2人が日本の壁になる。(内田 知宏)
鹿島堅首 昌子&植田の日本代表コンビで“仮想豪州”完封

C大阪に勝利し、喜ぶ植田(左から2人目)ら鹿島イレブン
「明治安田生命J1、C大阪0-1鹿島」(26日、ヤンマースタジアム長居)
首位鹿島はC大阪との上位対決を1-0で制し、勝ち点を52に伸ばした。サッカー日本代表のセンターバックコンビ、昌子源(24)と植田直通(22)が“仮想豪州”のC大阪攻撃陣を完封。31日に控えるW杯アジア最終予選の大一番(埼玉)に弾みをつけた。C大阪は同45で2位から暫定4位に後退。神戸はFWポドルスキが5試合ぶりにゴールを決めたが、磐田に1-2で逆転負けした。
耐えた先に、勝利が待っていた。図式はC大阪FW杉本VS鹿島DF昌子&植田の日本代表対決。杉本に両チーム最多の4本のシュートを許すなど、倍以上のシュート13本を浴びた。それでも完封で代表センターバックコンビが凱歌を上げた。
「90分通して、オレとナオ(植田)でカウンターをはね返した感じ。マジ、しんどかった」と昌子は振り返る。杉本と空中戦を繰り広げた植田は「目の前の敵をつぶすのは当たり前」と胸を張った。
決定的なピンチは前半18分。昌子が杉本の切り返しにかわされて、フリーでシュートを打たれた場面。「あそこは諦めた」と明かす。かつて痛めた右膝に違和感が走った。「踏ん張ってブロックしていたら半月板をやっていた」。諦めたはずが、GK曽ケ端のファインセーブで切り抜ける堅い守りも見せた。
W杯アジア最終予選豪州戦へ予行演習にもなった。「相手のFWは高い。オーストラリアに近い。クロスを入れられても、中の選手にタイトに付けば大丈夫。高くても、体を寄せて最低限の準備ができるようにしたい」と昌子。確かな手応えを得た。
「きょうに関しては5失点くらいしてもおかしくなかった。オーストラリア戦も何があるか分からない。しっかり疲れをとって照準を合わせたい」。J天王山に続いて、次も大一番。ゴールを守りきる。
代表に弾み 昌子&植田、完封11度目
2017年8月27日 紙面から

C大阪に勝利し、喜ぶ植田(左から2人目)ら鹿島イレブン=ヤンマーで
◇J1第24節 鹿島1-0C大阪
首位鹿島はC大阪との上位対決を1-0で制し、勝ち点を52に伸ばした。C大阪は同45で2位から暫定4位に後退。柏は新潟と1-1で引き分け、勝ち点46で暫定3位。磐田は神戸に2-1で逆転勝ち。神戸はポドルスキの5試合ぶりのゴールを生かせなかった。G大阪は鳥栖に勝ち、札幌は仙台を破った。大宮-広島は引き分けた。
鹿島の日本代表センターバック(CB)コンビがぎりぎりで決壊を防ぎ、首位を守った。日本代表FW杉本擁するC大阪に13本ものシュートを浴びたが1-0。昌子と植田が中央に鍵を掛けた。昌子は「90分間カウンターを受けてばかり。オレとナオ(植田)しかいない状況が多くてしんどかった」と苦笑いを浮かべた。
堅守のDNAを受け継ぐプレーだった。現役時代CBだった大岩監督も「我慢強くゲームを進めてくれた。攻められていても(鹿島が)主導権を握る良い守備だった」と口にした。指揮官も納得させる粘り、精神力の強さを発揮した。
ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨む日本代表は31日にオーストラリア戦、9月5日にサウジアラビア戦を控える。最終予選で全試合先発中のDF吉田が警告を1枚受けると、次戦出場停止になる緊急事態も考えられる。この日、22歳の植田は187センチのFW杉本と空中戦を繰り広げ、「目の前の相手をつぶすだけ」と目を光らせた。そして日本代表合流に向け、「ギアを上げる」と力強く語った。
昌子も「(南半球の)オーストラリアとは気候が違う。日本でやっているアドバンテージをJリーグでやっている自分たちが生かさないと」とプライドを口にした。首位鹿島の堅守を支える2人は、今季11度目の完封を置き土産に、大一番を迎えるハリルジャパンに合流する。 (占部哲也)
島、C大阪下す

C大阪-鹿島 後半24分、攻め上がる鹿島・植田=ヤンマースタジアム長居、村田知宏撮影
明治安田J1第24節第1日の鹿島は26日、大阪市のヤンマースタジアム長居でC大阪を1-0で下し、2連勝を飾った。通算成績17勝1分け6敗、勝ち点52で2位横浜に勝ち点5差の首位。2位だったC大阪は4位に後退した。
鹿島は後半43分、金崎の右サイドからのクロスにレアンドロがワントラップからゴール右隅に蹴り込んだ。強力な相手攻撃陣を完封する堅守も光った。
鹿島の次戦は、30日のルヴァン・カップ準々決勝第1戦の仙台とのアウェー戦。9月3日には同第2戦をホームで行う。
■鹿島・大岩監督
いろいろな意味で緊張感があり、レベルの高い素晴らしいゲームだった。我慢強く試合を進められたことは非常に評価できる。攻められる展開はある程度予想できたが、攻められていても主導権を握っている状態だった。
■鹿島・曽ケ端
我慢強く戦い、しっかりチームとして結果を出せた。厳しいコースにシュートを撃たれ、止めるのが精いっぱいな場面も。その後のみんなの対応が良かった。
■鹿島・三竿健
相手は2トップを起点に攻撃してきた。パスコースをわざと空けてボールを奪おうとしたが、うまくいった。(攻められても)体を張れば最後はソガさん(曽ケ端)が止めてくれると信じていた。
源と植田に大きく誌面を割く各紙である。
代表効果は絶大と言えよう。
鹿島の日本代表CBコンビが完封を達成し、勝利に導いたが、内容も含めれば完勝とまでは言えぬところ。
特に17分にははセレッソの日本代表でもある杉本に切り替えされ源は振り切られた。
この心を振り返って源は、「あれは右膝が危なかったので踏ん張るのをやめた。踏ん張っていたら半月板とかやっていたと思う。申し訳ないけれど、ソガさん頼む~って感じでした」と語る。
大きな負傷に繋がらなかったことは非常に良かった。
そして、曽ケ端がビッグセーブで危機を乗り切ったことも。
この試合、代表コンビの躍動にて封じたように受け取れるが、試合としては曽ケ端のゲームだったように感じる。
まさに脂ののりきったベテランの活躍は、もっと大きくクローズアップされるべきなのではなかろうか。
大手スポーツ紙の金太郎飴のような記事は面白味に欠けると思う。
試合を吟味し、報じてくれることを望む。

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サッカーダイジェスト セレッソ戦寸評
【J1採点&寸評】C大阪 0-1 鹿島|杉本は決定機を決められず。日本代表対決は鹿島のCBコンビに軍配
本田健介(サッカーダイジェスト)
2017年08月26日
C大阪――M・ヨニッチと山下は粘ったが…。

【警告】C大阪=丸橋(26分)、澤上(50分) 鹿島=三竿健(12分)、レアンドロ(90+5分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】レアンドロ(鹿島)
[J124節]C大阪0-1鹿島/8月26日/ヤンマー
【チーム採点・寸評】
C大阪 5
3試合ぶりの勝利を目指してよく戦った。しかし、首位の鹿島に勝点7差をつけられる痛恨の敗戦。なんとしてでも結果が欲しかったが……。
【C大阪|採点・寸評】
GK
21 キム・ジンヒョン 5.5
試合を通じて危ない場面は少なかったものの、88分に失点。ただ、絶妙なコースを突かれただけに責任は問えないが、悔しい結末に。
DF
2 松田 陸 5.5
大半の時間はマッチアップしたレアンドロに危険な場面を作らせなかった。しかし、最後の最後にカバーが間に合わず、目の前で決められた。
14 丸橋祐介 5.5
柿谷とのコンビで左サイドからチャンスを作った。74分には水沼のパスを受けて左足を強振するも相手GKのセーブに遭った。失点シーンは攻め上がった裏を狙われた。
22 マテイ・ヨニッチ 6
金崎と激しい肉弾戦を繰り広げた。球際の強さは相変わらず。序盤にはパスカットからシュートを放つなど、前への意識も強かった。
23 山下達也 6
ヨニッチと頻繁にコミュニケーションを取りながらポジションを修正。金崎の動きを先読みして抑えていたが、終盤にゴールにつながるクロスを入れられた。
MF
6 ソウザ 5.5
ダイナミックに動き回り、広範囲をカバーした。もっとも、いつもと比べて効果的にボールに絡めなかった印象。後半には強烈なミドルで沸かせたが決められなかった。
10 山口 蛍 6
左右にボールを展開し、攻撃のリズムを作ろうと奮闘。鹿島の激しい寄せに思い通りのパスを送れないシーンもあったが、自慢の脚力で攻め上がり、推進力をもたらした点は見逃せない。
16 水沼宏太 5.5
右サイドから得意のクロスを供給。41分にはグラウンダーのボールを柿谷へ届け、ビッグチャンスを演出したが、ゴールにはつながらなかった。
8 柿谷曜一朗 5(85分 OUT)
41分には水沼のクロスに飛び込むもシュートはサイドネットに。守備面での貢献は認めるが、フィニッシュ精度を含め攻撃面で精彩を欠いた。
C大阪――杉本はチャンスを生かせず。
FW
9 杉本健勇 5
代表初選出を果たし、大きな注目を浴びた男は、17分に昌子をかわして右足で鹿島ゴールを強襲。ただ、後半にもCKからのヘッドなど決定機を迎えるもノーゴール。試合後には「決定力不足だった」と悔いた。
19 澤上竜二 6(78分 OUT)
大一番で今季のリーグ戦初先発を勝ち取った。19分には鋭いターンから惜しいシュートを打ち、その後もフリーランを繰り返して前線をかき回した。
交代出場
FW
11 リカルド・サントス -(78分IN)
交代直後に左足で惜しいシュートを放ち、81分には杉本へプレゼントパス。しかし、どちらも結果に結びつかなかった。
MF
7 関口訓充 -(85分IN)
柿谷との交代でピッチへ。1点を追うなか、攻撃に変化をつけたかったが、時間が短すぎた。
監督
ユン・ジョンファン 5.5
澤上の抜擢、R・サントスのジョーカー起用は決して悪い手ではなかった。だが、鹿島の老練な守備を崩すもうひと押しが足りなかった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
鹿島――レアンドロが最後に大仕事!
鹿島 6.5
C大阪の攻撃をフレキシブルに抑えながら、ゴールを狙った。88分に決勝弾を奪うなど勝負強さはさすがだった。
【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ケ端準 7
17分と79分に杉本の強烈なシュートを阻止。それ以外にも好セーブを何度も見せ、ゴールに鍵をかけた。
DF
22 西 大伍 6
柿谷のドリブルに粘り強く対応。身体を張ったディフェンスで無失点に寄与した。
5 植田直通 6.5
“ファイター”として地上戦、空中戦ともに相手から自由を奪った。自信につながる一戦になったはず。
3 昌子 源 6.5
17分に杉本の突破に反応した際に足を痛めたか、直後には動きが鈍った。しかし、その後は問題なくプレー。素早いカバーリングは光った。
16 山本脩斗 6
空中戦ではしっかり身体を寄せて杉本、澤上らに簡単にプレーをさせなかった。守備専門ではなく、レアンドロのフォローも行なった。
MF
20 三竿健斗 6.5
最終ラインの防波堤として機能。セカンドボールへの反応が速く、41分のピンチにも柿谷へ最後まで付いていき、シュートミスを誘った。
40 小笠原満男 6.5
決して目立たずともC大阪のパスの起点を的確に潰し、勢いを削いだ。いぶし銀の働きだった。
13 中村充孝 5.5(81分OUT)
右サイドから中央にスルスルと入ってスルーパスを狙うも、DFに引っ掛けてしまった。惜しいところまではいったが……。
MAN OF THE MATCH
11 レアンドロ 7
ドリブルで持ち運ぶも、味方に上手くつなげられず。64分のカウンターのチャンスでも判断が遅れ、ボールを失った。それでも88分に大仕事。金崎からのクロスを受けると、冷静に決勝ゴールを奪った。
鹿島――金崎はレアンドロのゴールをアシスト。

決勝ゴールを奪ったレアンドロ。88分に冷静にシュートを沈めた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
FW
8 土居聖真 5(63分 OUT)
金崎が自由に動き回った分、プレーエリアが限定された。何度かゴール前でボールを持つも、シュート0本に終わった。
33 金崎夢生 6.5 (90+3分 OUT)
前半は果敢に仕掛けたが、C大阪の包囲網を突破できず。後半はエンジンをかけ直し、決勝ゴールをアシストした。
交代出場
FW
9 鈴木優磨 6(63分IN)
右サイドでよく走った。ラストプレーでは、無人のゴールを狙ったが、わずかに外れた。
DF
24 伊東幸敏 -(81分IN)
右サイドの攻撃を活性化。決勝ゴールはこの男のフィードから。90分にもグラウンダーのクロスで、金崎のシュートチャンスを演出した。
FW
14 金森健志 -(90+3分IN)
試合終了間際にピッチへ。ロングボールを入れようとするC大阪の選手たちにプレッシャーをかけた。
監督
大岩 剛 6.5
序盤から良いリズムとは言えなかったが、どっしり構えて試合が動くのを待った。伊東の投入が決勝ゴールの呼び水になるなど、確かな手腕を見せた。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
サッカーダイジェストの本田記者によるセレッソ戦の寸評である。
完封勝利に総じて高評価が与えられておる。
その中で曽ケ端とレアンドロに最高評点を付けた。
レアンドロは決勝点を決めておりMOMを与えておる。
とはいえ、「ドリブルで持ち運ぶも、味方に上手くつなげられず。64分のカウンターのチャンスでも判断が遅れ、ボールを失った」と評しておる。
この日はレアンドロの日ではないのではと思わせた試合終盤に決めきったところでこの評価に繋がる。
攻撃陣はゴールという結果が全てと本田記者は考えておる様子。
そして、曽ケ端については、「17分と79分に杉本の強烈なシュートを阻止。それ以外にも好セーブを何度も見せ、ゴールに鍵をかけた」と記す。
個人的にはMOMは曽ケ端であったように感じた。
ビッグセーブを連発し、クリーンシートを達成した守護神あってこそのこの試合だったと思う。
これからも堅守にて首位を守り続けたい。
楽しみにしておる。

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本田健介(サッカーダイジェスト)
2017年08月26日
C大阪――M・ヨニッチと山下は粘ったが…。

【警告】C大阪=丸橋(26分)、澤上(50分) 鹿島=三竿健(12分)、レアンドロ(90+5分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】レアンドロ(鹿島)
[J124節]C大阪0-1鹿島/8月26日/ヤンマー
【チーム採点・寸評】
C大阪 5
3試合ぶりの勝利を目指してよく戦った。しかし、首位の鹿島に勝点7差をつけられる痛恨の敗戦。なんとしてでも結果が欲しかったが……。
【C大阪|採点・寸評】
GK
21 キム・ジンヒョン 5.5
試合を通じて危ない場面は少なかったものの、88分に失点。ただ、絶妙なコースを突かれただけに責任は問えないが、悔しい結末に。
DF
2 松田 陸 5.5
大半の時間はマッチアップしたレアンドロに危険な場面を作らせなかった。しかし、最後の最後にカバーが間に合わず、目の前で決められた。
14 丸橋祐介 5.5
柿谷とのコンビで左サイドからチャンスを作った。74分には水沼のパスを受けて左足を強振するも相手GKのセーブに遭った。失点シーンは攻め上がった裏を狙われた。
22 マテイ・ヨニッチ 6
金崎と激しい肉弾戦を繰り広げた。球際の強さは相変わらず。序盤にはパスカットからシュートを放つなど、前への意識も強かった。
23 山下達也 6
ヨニッチと頻繁にコミュニケーションを取りながらポジションを修正。金崎の動きを先読みして抑えていたが、終盤にゴールにつながるクロスを入れられた。
MF
6 ソウザ 5.5
ダイナミックに動き回り、広範囲をカバーした。もっとも、いつもと比べて効果的にボールに絡めなかった印象。後半には強烈なミドルで沸かせたが決められなかった。
10 山口 蛍 6
左右にボールを展開し、攻撃のリズムを作ろうと奮闘。鹿島の激しい寄せに思い通りのパスを送れないシーンもあったが、自慢の脚力で攻め上がり、推進力をもたらした点は見逃せない。
16 水沼宏太 5.5
右サイドから得意のクロスを供給。41分にはグラウンダーのボールを柿谷へ届け、ビッグチャンスを演出したが、ゴールにはつながらなかった。
8 柿谷曜一朗 5(85分 OUT)
41分には水沼のクロスに飛び込むもシュートはサイドネットに。守備面での貢献は認めるが、フィニッシュ精度を含め攻撃面で精彩を欠いた。
C大阪――杉本はチャンスを生かせず。
FW
9 杉本健勇 5
代表初選出を果たし、大きな注目を浴びた男は、17分に昌子をかわして右足で鹿島ゴールを強襲。ただ、後半にもCKからのヘッドなど決定機を迎えるもノーゴール。試合後には「決定力不足だった」と悔いた。
19 澤上竜二 6(78分 OUT)
大一番で今季のリーグ戦初先発を勝ち取った。19分には鋭いターンから惜しいシュートを打ち、その後もフリーランを繰り返して前線をかき回した。
交代出場
FW
11 リカルド・サントス -(78分IN)
交代直後に左足で惜しいシュートを放ち、81分には杉本へプレゼントパス。しかし、どちらも結果に結びつかなかった。
MF
7 関口訓充 -(85分IN)
柿谷との交代でピッチへ。1点を追うなか、攻撃に変化をつけたかったが、時間が短すぎた。
監督
ユン・ジョンファン 5.5
澤上の抜擢、R・サントスのジョーカー起用は決して悪い手ではなかった。だが、鹿島の老練な守備を崩すもうひと押しが足りなかった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
鹿島――レアンドロが最後に大仕事!
鹿島 6.5
C大阪の攻撃をフレキシブルに抑えながら、ゴールを狙った。88分に決勝弾を奪うなど勝負強さはさすがだった。
【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ケ端準 7
17分と79分に杉本の強烈なシュートを阻止。それ以外にも好セーブを何度も見せ、ゴールに鍵をかけた。
DF
22 西 大伍 6
柿谷のドリブルに粘り強く対応。身体を張ったディフェンスで無失点に寄与した。
5 植田直通 6.5
“ファイター”として地上戦、空中戦ともに相手から自由を奪った。自信につながる一戦になったはず。
3 昌子 源 6.5
17分に杉本の突破に反応した際に足を痛めたか、直後には動きが鈍った。しかし、その後は問題なくプレー。素早いカバーリングは光った。
16 山本脩斗 6
空中戦ではしっかり身体を寄せて杉本、澤上らに簡単にプレーをさせなかった。守備専門ではなく、レアンドロのフォローも行なった。
MF
20 三竿健斗 6.5
最終ラインの防波堤として機能。セカンドボールへの反応が速く、41分のピンチにも柿谷へ最後まで付いていき、シュートミスを誘った。
40 小笠原満男 6.5
決して目立たずともC大阪のパスの起点を的確に潰し、勢いを削いだ。いぶし銀の働きだった。
13 中村充孝 5.5(81分OUT)
右サイドから中央にスルスルと入ってスルーパスを狙うも、DFに引っ掛けてしまった。惜しいところまではいったが……。
MAN OF THE MATCH
11 レアンドロ 7
ドリブルで持ち運ぶも、味方に上手くつなげられず。64分のカウンターのチャンスでも判断が遅れ、ボールを失った。それでも88分に大仕事。金崎からのクロスを受けると、冷静に決勝ゴールを奪った。
鹿島――金崎はレアンドロのゴールをアシスト。

決勝ゴールを奪ったレアンドロ。88分に冷静にシュートを沈めた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
FW
8 土居聖真 5(63分 OUT)
金崎が自由に動き回った分、プレーエリアが限定された。何度かゴール前でボールを持つも、シュート0本に終わった。
33 金崎夢生 6.5 (90+3分 OUT)
前半は果敢に仕掛けたが、C大阪の包囲網を突破できず。後半はエンジンをかけ直し、決勝ゴールをアシストした。
交代出場
FW
9 鈴木優磨 6(63分IN)
右サイドでよく走った。ラストプレーでは、無人のゴールを狙ったが、わずかに外れた。
DF
24 伊東幸敏 -(81分IN)
右サイドの攻撃を活性化。決勝ゴールはこの男のフィードから。90分にもグラウンダーのクロスで、金崎のシュートチャンスを演出した。
FW
14 金森健志 -(90+3分IN)
試合終了間際にピッチへ。ロングボールを入れようとするC大阪の選手たちにプレッシャーをかけた。
監督
大岩 剛 6.5
序盤から良いリズムとは言えなかったが、どっしり構えて試合が動くのを待った。伊東の投入が決勝ゴールの呼び水になるなど、確かな手腕を見せた。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
サッカーダイジェストの本田記者によるセレッソ戦の寸評である。
完封勝利に総じて高評価が与えられておる。
その中で曽ケ端とレアンドロに最高評点を付けた。
レアンドロは決勝点を決めておりMOMを与えておる。
とはいえ、「ドリブルで持ち運ぶも、味方に上手くつなげられず。64分のカウンターのチャンスでも判断が遅れ、ボールを失った」と評しておる。
この日はレアンドロの日ではないのではと思わせた試合終盤に決めきったところでこの評価に繋がる。
攻撃陣はゴールという結果が全てと本田記者は考えておる様子。
そして、曽ケ端については、「17分と79分に杉本の強烈なシュートを阻止。それ以外にも好セーブを何度も見せ、ゴールに鍵をかけた」と記す。
個人的にはMOMは曽ケ端であったように感じた。
ビッグセーブを連発し、クリーンシートを達成した守護神あってこそのこの試合だったと思う。
これからも堅守にて首位を守り続けたい。
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セレッソ戦コメント
2017明治安田生命J1リーグ 第24節


鹿島アントラーズ:大岩 剛
いろいろな意味で緊張感のある試合で、締まっていてレベルの高い、素晴らしい試合をすることができた。選手たちが非常に我慢強く試合を進めてくれた。非常に評価できる試合だと思う。
Q.非常に厳しい攻撃を受けた試合だったが、最後に1点を取って勝つ、アントラーズらしい勝ち方だったと思う。守って耐えることがポイントだったと思うが、守備面について選手たちに落とし込んだことは?
A.アウェイでの戦いだったので、このような展開はある程度は予想していた。選手もそうだと思う。攻められていても、自分たちが主導権を握っていた時間も多々あったと思う。攻撃を受けていても、自分たちが非常に良い守備をしていたと思う。選手たちに落とし込んだのは、センターFWの杉本選手について、そして両サイドからのクロスへの対応について伝えた。


【レアンドロ】
重要な勝利だった。直接対決だったし、少し差をつけることができた。得点の場面では非常に良いクロスが上がってきて、イメージ通りにトラップすることができた。あの状況では相手のサイドバックがGKのブラインドになっていたので、シュートコースにしっかりと決めるだけだった。嬉しく思う。
【曽ケ端 準】
しっかりと無失点に抑えていても、点を取らないと勝てない。しっかりと決めてくれて良かった。先はまだ長いので、一つずつしっかりと戦って勝ち点を積み上げていけるように良い準備をして戦っていきたい。
【植田 直通】
攻められる時間が続いたけど、最後に1点を取って勝ち切る形は狙い通り。勝てて良かった。杉本選手について特に意識はしなかったけど、目の前の相手を潰すのは当たり前のこと。空中戦は楽しむことができた。
【昌子 源】
前半、相手が勢いよく出てきた。後半は相手の動きが落ちると思っていて、実際に自分たちが徐々にボールを持てるようになったけど、カウンターを受ける場面が多かった。本当にしんどい試合だった。
【三竿 健斗】
相手は2トップを起点にして、特に杉本選手のところから攻めてきた。パスコースをわざと空けてそこへボールを出させてカットしたり、トラップ際を狙っていた。最後の最後まで身体を張れば、ソガさんが止めてくれると信じていた。
【西 大伍】
ハーフタイムには、サイドを使いながら裏を狙わないといけないということを伝え、要求した。うまくいかないのは相手がいるからで、相手が良いプレーをしているから。こんな試合もあるかな、という感じ。
セレッソ大阪戦

本日行われたJ1 第24節 セレッソ大阪戦は1-0で勝利しました。
第24節
2017年8月26日(土)19:03KO ヤンマー
[ 大岩 剛監督 ]
いろんな意味で緊張感があり、お互いが見合う場面もあったんですけど、締まったレベルの高い試合ができたんじゃないかと思います。ただ、われわれの選手たちが非常に我慢強く試合を進めてくれたということで、非常に評価できる試合だなと感じています。
--厳しい攻めを想定して、守備面でどんなところを落とし込んだのでしょうか?
たぶん選手もそうだと思うんですけど、こういう展開というのはアウェイでもありますし、ある程度予測しました。ただ、攻められていても自分たちが主導権を握っている状態、守備をしていても自分たちが主導権を握っている状態というのは多々あったと思っていますので、攻められていても自分たちがいい守備をしていたんじゃないかと思います。落とし込んだところはセンターフォワードの杉本(健勇)選手もそうですけども、両サイドからのクロスにはしっかり対応しようという話はしました。
第24節
2017年8月26日(土)19:03KO ヤンマー
[ 曽ヶ端 準 ]
我慢強く戦えたと思いますし、その中でしっかりチームとして戦えて、レアンドロも難しい角度がありましたけど、しっかり決めてくれました。
--際どいシーンが連続しましたが?
CKをニアで合わされた場面が唯一難しい場面でした。それ以外はそれほど厳しいコースではありませんでした。もちろん触るのが精いっぱいでしたけど、そのあとのセカンドボールはみんな早かった。
--あれだけ防げば自分たちの得点につながると思っていた?
僕だけじゃなくディフェンスラインを含めて、ボランチの選手もすごく対応は良かったと思いますし、多少カウンターの応酬という形になって、サイドで数的不利になるところもありましたけど、うまく対応できましたし、全員でゼロに抑えられたと思います。それでもやっぱり点数を取らないことには勝てませんし、うまく点が取れて良かったですね。
『4』から『7』へ。試合巧者ぶり示した鹿島がC大阪を突き放す
勝点45で2位につけるC大阪が、ホームに勝点49の首位・鹿島を迎えた一戦。C大阪としては、勝てば勝点差を『1』に縮め、負ければその差は『7』に広がる、まさに今季のリーグ戦の命運を分ける大一番となった。先発は、前節の磐田戦から一人を変更。リカルド サントスに代わって澤上 竜二が前線の一角に入り、今季のリーグ戦初先発を果たした。対する鹿島は、前節の清水戦と全く同じ11人が先発に並んだ。
試合2日前に発表された日本代表に、C大阪からは山口 蛍と杉本 健勇が選出され、鹿島からも昌子 源と植田 直通が選ばれており、彼らのプレーやマッチアップにも注目が集まった試合は、前半の開始10分間は鹿島がボールを握り、C大阪は守勢に回る。ただし、この時間帯をしのいだC大阪が、以降は鹿島を攻守に圧倒。18分、丸橋 祐介のパスに左サイドを抜け出した杉本が昌子をかわしてカットインからシュートを放つも、ここは曽ヶ端 準が左手1本で好セーブ。
続く20分には縦パスを受けた澤上が素早く反転してシュートを打ったが、ここはわずかにクロスバーを越えた。守備でも相手のパスミスを誘いつつ、高い位置から積極的に奪いに行ったC大阪は、何度もカウンターを仕掛ける。27分、松田 陸のパスに抜け出した水沼 宏太がクロスを入れ、杉本が落としたところを山口が思い切ったミドルシュートを放つ。36分にはソウザがFKからファーサイドに巻いて蹴ったボールに澤上が飛び込むが、わずかに合わず。41分にもC大阪にチャンス。右サイドの水沼のクロスを澤上がゴール中央でスルーし、左サイドから柿谷 曜一朗が突進してきたが、ここはミートすることができず、シュートはサイドネットを揺らすに留まった。先制点こそ奪えなかったC大阪だが、首位の鹿島を相手にひるむことなく猛攻を仕掛ける前半となった。
後半は開始からアップテンポな展開が続き、互いに縦へ速い攻撃を繰り出し、好機を作る。前半は途中から一方的に押し込まれた鹿島も、後半はパスミスを減らして立て直し、アグレッシブな守備からC大阪ゴールへ迫った。
じわじわと主導権を握り返した鹿島は60分、金崎 夢生がペナルティエリア内で粘って鋭いシュートを放つも、ここはC大阪GKキム ジンヒョンがセーブ。上位対決にふさわしい緊迫した攻防が続く。C大阪は、左サイドに流れた杉本が収めてドリブルからチャンスを作るも、シュートまでは持ち込めない展開が続いたが、75分、ソウザが放ったミドルシュートで得たCKから杉本がニアでヘディング。際どいコースに飛んだが、GK曽ヶ端が阻止した。79分には、澤上に代わって入ったリカルド サントスがDFを一人かわしてシュートも、ポストをわずかにそれた。84分、今度は裏に抜け出したリカルド サントスから杉本に渡り、決定機を迎えたが、シュートはGK正面に飛んだ。すると88分、ピンチで耐えた鹿島がスコアを動かす。金崎のクロスを逆サイドで受けたレアンドロがトラップ。狙い澄ましたシュートがゴールネットに突き刺さり、土壇場で鹿島が先制に成功した。
C大阪としては、決定機の数では上回ったが、チャンスに決め切れず、終盤に失点を許す悔やまれる展開により0-1で敗戦。首位・鹿島との勝点差が『7』に開く痛恨の1敗となった。
[ 文:小田 尚史 ]
【C大阪 vs 鹿島】植田がC大阪攻撃陣をシャットアウト!
2017年8月26日(土)

杉本健勇(C大阪)と同じく、日本代表のアジア最終予選メンバーに選出された植田直通(鹿島)。CBのパートナー昌子源と鉄壁の守備を見せて、強力・C大阪攻撃陣をシャットアウトした。
【C大阪 vs 鹿島】均衡を破ったレアンドロ!
2017年8月26日(土)

0-0で迎えた終盤の88分、アウェイの鹿島はレアンドロ(写真)が均衡を破るゴールをあげる。
これぞ王者の勝負強さ!鹿島がC大阪との首位攻防戦制す、代表初招集の杉本は不発
17/8/26 21:05

厳しいマークに遭う鹿島FW金崎夢生
[8.26 J1第24節 C大阪0-1鹿島 ヤンマー]
首位鹿島アントラーズと勝ち点4差で追う2位セレッソ大阪の首位攻防戦は、劣勢だったアウェーの鹿島が終盤に決勝点を奪い、1-0で競り勝った。この結果、両チームの勝ち点差は「7」に広がった。
C大阪は前半17分、日本代表に初選出されたFW杉本健勇が魅せる。DF丸橋祐介からの縦パスに反応し、PA内左に走り込むと、中に切り返してDFをかわし、右足でシュート。しかし、ここはGK曽ヶ端準の好守に阻まれた。
前半27分にも杉本がポストプレーでチャンスメイク。MF水沼宏太からの横パスを丁寧に落とし、PA手前からMF山口蛍が右足ミドルを狙った。果敢に攻め込むC大阪は同41分、右サイドから水沼が斜めに入れたスルーパスをFW澤上竜二がスルーし、逆サイドからFW柿谷曜一朗が猛然と走り込んだが、シュートは惜しくも枠を捉えられなかった。
スコアレスで折り返した後半も拮抗した展開が続く。C大阪は後半8分、セカンドボールを拾った杉本が右足でミドルシュート。同15分には鹿島もDF山本脩斗のパスからFW金崎夢生が抜け出し、左足を振り抜いたが、GKキム・ジンヒョンに阻まれた。
C大阪は後半30分、MFソウザが強烈な右足ミドルを放つが、曽ヶ端がセーブ。直後の31分には丸橋の右CKにニアの杉本が頭で合わせたが、これも曽ヶ端のスーパーセーブに阻まれ、1点を取り切れなかった。
すると試合終了間際の後半43分、鹿島が少ないチャンスを生かして均衡を破った。右サイドでボールをキープした金崎のクロスをファーサイドのMFレアンドロがワントラップから右足一閃。ゴール右隅に流し込み、土壇場で先制点を奪った。結局、これが決勝点に。王者が持ち前の勝負強さを見せつけ、首位攻防戦を制した。
88分の決勝弾! 首位鹿島がレアンドロの一撃で2位C大阪との攻防戦を制す!
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年08月26日
金崎のクロスからレアンドロが狙い澄ましたシュート。

終盤の88分に先制点を奪ったレアンドロ。鹿島が首位固めを果たした。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
[J1リーグ24節]C大阪0-1鹿島/8月26日/ヤンマー
首位の鹿島が終盤に生まれたレアンドロの一発で、2位のC大阪から勝利をもぎ取った。
序盤からともに慎重な立ち上がりとなった試合は、徐々にホームのC大阪がゴールに迫る。42分には水沼のクロスから柿谷が絶好のチャンスを迎えるが、シュートは惜しくも枠に飛ばず。前半を0-0で折り返す。
後半に入っても、なかなか両チームの堅いディフェンスをこじ開けきれないじりじりとした展開が続くが、C大阪は70分過ぎに波状攻撃を仕掛ける。75分に丸橋の決定的なシュートはGK曽ヶ端が好セーブ。続くCKからの杉本のヘディングシュートも曽ヶ端のビッグセーブに阻まれた。
するとピンチを凌いだ鹿島がワンチャンスをモノにする。87分、右サイドから金崎がクロスを上げると、ファーサイドでフリーになっていたレアンドロがワントラップから落ち着いてゴール右に流し込んだ。鹿島が終盤になって先制した。
鹿島はその後のC大阪の猛攻を食いとめ、1-0でタイムアップ。首位の鹿島が敵地で、C大阪に勝ち切った。鹿島は勝点を52に伸ばした。
一方、C大阪は鹿島の倍となる18本のシュートを放ったもののノーゴールに終わり、勝点45にとどまった。
苦しんで勝った鹿島…DF昌子源「しんどかった。本当にしんどかった」

明治安田生命J1リーグ第24節、セレッソ大阪対鹿島アントラーズは1-0で鹿島が勝利。試合後、鹿島のDF昌子源がゲームを振り返った。
明治安田生命J1リーグ第24節が8月26日に行われ、ヤンマースタジアム長居ではセレッソ大阪と鹿島アントラーズが対戦した。試合は1-0で鹿島の勝利。試合後、鹿島のMF昌子源がゲームを振り返った。
試合は終盤まで0-0。88分にMFレアンドロが値千金の決勝ゴールを放ち、2位との勝ち点差を広げる大きな1勝をつかんだ鹿島。この90分を戦い抜いた昌子は、「前半はセレッソさんが勢いよく来たので、後半絶対落ちるだろうなと思ってた。後半10分くらいから、うちが徐々にボールを保持し始めて」と流れを読んでいた。「ちょっと左右に揺さぶって、大きなサイドチェンジからレアンドロが(シュートを決めた)。それを早い段階からできていたらもっと(試合を)コントロールできたと思うし、僕らも楽やったかなと」と得点シーンを反省混じりに振り返った。
後半の鹿島は前線へボールを入れながら、相手DFやGKキム・ジンヒョンに防がれ続けた。「点が入る前くらいまでは、僕らもやたら急いで縦に速いボール、しかもいつもはサイドを起点にしているのに(今日は)中、中、中ってなって。中にはソウザもいるし、(山口)蛍もいる。2センターも強いですし、どうしても惜しいところまで行って取られる。で、カウンター。しんどかったですね、本当にしんどかったです」と得点前までの苦しい展開を素直に表現した。
決勝点の鹿島MFレアンドロ、首位攻防戦白星に満足「間違いなく重要な勝利」

明治安田生命J1リーグ第24節でセレッソ大阪を1-0で下した鹿島アントラーズ。決勝点をマークしたMFレアンドロがゲームを振り返った。
26日に明治安田生命J1リーグ第24節が行われ、鹿島アントラーズがアウェイでセレッソ大阪を1-0で下して2連勝を飾った。鹿島のレアンドロが試合を振り返った。
首位の鹿島と2位のC大阪の直接対決となった一戦で、決勝ゴールを挙げたレアンドロ。ブラジル出身のMFはチームにとって重要な勝利だったと話す。
「順位的に直接対決だったので、間違いなく重要な勝利だと思います。C大阪と距離が離れることができたという意味では、非常に重要な勝利だった」
前半をスコアレスで折り返した試合は、後半もスコアが動かずに0-0のまま試合終了かと思われた88分、右サイドでボールを持った金崎夢生のクロスを、ファーサイドで受けたレアンドロが完璧なコースに流し込んで値千金の決勝ゴールを奪取した。
「非常に素晴らしいクロスが上がってきた部分と、やっぱりコントロールですね。自分のイメージ通りにボールを落とせた。あとはしっかりと決めるだけでした」とゴールシーンを振り返ったレアンドロ。チームを2連勝に導く貴重な決勝ゴールとなった。
それでも、終盤までC大阪ゴールを割ることができなかったが、レアンドロは焦らずチャンスを伺っていたようだ。
「順位的なところで2位のC大阪は、当然ながら出てこなくてはいけないというところで、僕たちはどこかの場面でカウンターなり流れの中でチームが得点するチャンスが出てくるだろう信じていました。そういった状況から得点は生まれると思うので」
「もう少しスコアを増やすことができたけれど、上手くいかなかったところは反省しなければいけないですが、みんなで信じてやっていたと思います」
ここ一番で持ち前の勝負強さを発揮した鹿島。昨シーズンのJリーグ王者が、最速で勝ち点を50台に乗せている。
「あの状況では相手のサイドバックがGKのブラインドになっていたので、シュートコースにしっかりと決めるだけだった」と語るレアンドロである。
決めるだけだったと簡単に言っておるが、トラップからシュートまでの技術はさすが元セレソンと言って良いモノであった。
助っ人の本領発揮である。
また得点シーンの流れも素晴らしい。
また、ユキが縦にボールを運び、サイドに流れる夢生の動きを見逃さずスペースにパス、そこからの夢生の個人技からのクロスの軌道とレアンドロを見つける視野、中央で相手DFを引っ張る優磨と、攻撃陣の連動が美しいゴールであった。
耐える時間帯と攻めの一手が絡み合った、鹿島らしい試合。
この上位対決を制したことは大きい。
これからも勝利を積み重ねていきたい。

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鹿島アントラーズ:大岩 剛
いろいろな意味で緊張感のある試合で、締まっていてレベルの高い、素晴らしい試合をすることができた。選手たちが非常に我慢強く試合を進めてくれた。非常に評価できる試合だと思う。
Q.非常に厳しい攻撃を受けた試合だったが、最後に1点を取って勝つ、アントラーズらしい勝ち方だったと思う。守って耐えることがポイントだったと思うが、守備面について選手たちに落とし込んだことは?
A.アウェイでの戦いだったので、このような展開はある程度は予想していた。選手もそうだと思う。攻められていても、自分たちが主導権を握っていた時間も多々あったと思う。攻撃を受けていても、自分たちが非常に良い守備をしていたと思う。選手たちに落とし込んだのは、センターFWの杉本選手について、そして両サイドからのクロスへの対応について伝えた。


【レアンドロ】
重要な勝利だった。直接対決だったし、少し差をつけることができた。得点の場面では非常に良いクロスが上がってきて、イメージ通りにトラップすることができた。あの状況では相手のサイドバックがGKのブラインドになっていたので、シュートコースにしっかりと決めるだけだった。嬉しく思う。
【曽ケ端 準】
しっかりと無失点に抑えていても、点を取らないと勝てない。しっかりと決めてくれて良かった。先はまだ長いので、一つずつしっかりと戦って勝ち点を積み上げていけるように良い準備をして戦っていきたい。
【植田 直通】
攻められる時間が続いたけど、最後に1点を取って勝ち切る形は狙い通り。勝てて良かった。杉本選手について特に意識はしなかったけど、目の前の相手を潰すのは当たり前のこと。空中戦は楽しむことができた。
【昌子 源】
前半、相手が勢いよく出てきた。後半は相手の動きが落ちると思っていて、実際に自分たちが徐々にボールを持てるようになったけど、カウンターを受ける場面が多かった。本当にしんどい試合だった。
【三竿 健斗】
相手は2トップを起点にして、特に杉本選手のところから攻めてきた。パスコースをわざと空けてそこへボールを出させてカットしたり、トラップ際を狙っていた。最後の最後まで身体を張れば、ソガさんが止めてくれると信じていた。
【西 大伍】
ハーフタイムには、サイドを使いながら裏を狙わないといけないということを伝え、要求した。うまくいかないのは相手がいるからで、相手が良いプレーをしているから。こんな試合もあるかな、という感じ。
セレッソ大阪戦

本日行われたJ1 第24節 セレッソ大阪戦は1-0で勝利しました。
第24節
2017年8月26日(土)19:03KO ヤンマー
[ 大岩 剛監督 ]
いろんな意味で緊張感があり、お互いが見合う場面もあったんですけど、締まったレベルの高い試合ができたんじゃないかと思います。ただ、われわれの選手たちが非常に我慢強く試合を進めてくれたということで、非常に評価できる試合だなと感じています。
--厳しい攻めを想定して、守備面でどんなところを落とし込んだのでしょうか?
たぶん選手もそうだと思うんですけど、こういう展開というのはアウェイでもありますし、ある程度予測しました。ただ、攻められていても自分たちが主導権を握っている状態、守備をしていても自分たちが主導権を握っている状態というのは多々あったと思っていますので、攻められていても自分たちがいい守備をしていたんじゃないかと思います。落とし込んだところはセンターフォワードの杉本(健勇)選手もそうですけども、両サイドからのクロスにはしっかり対応しようという話はしました。
第24節
2017年8月26日(土)19:03KO ヤンマー
[ 曽ヶ端 準 ]
我慢強く戦えたと思いますし、その中でしっかりチームとして戦えて、レアンドロも難しい角度がありましたけど、しっかり決めてくれました。
--際どいシーンが連続しましたが?
CKをニアで合わされた場面が唯一難しい場面でした。それ以外はそれほど厳しいコースではありませんでした。もちろん触るのが精いっぱいでしたけど、そのあとのセカンドボールはみんな早かった。
--あれだけ防げば自分たちの得点につながると思っていた?
僕だけじゃなくディフェンスラインを含めて、ボランチの選手もすごく対応は良かったと思いますし、多少カウンターの応酬という形になって、サイドで数的不利になるところもありましたけど、うまく対応できましたし、全員でゼロに抑えられたと思います。それでもやっぱり点数を取らないことには勝てませんし、うまく点が取れて良かったですね。
『4』から『7』へ。試合巧者ぶり示した鹿島がC大阪を突き放す
勝点45で2位につけるC大阪が、ホームに勝点49の首位・鹿島を迎えた一戦。C大阪としては、勝てば勝点差を『1』に縮め、負ければその差は『7』に広がる、まさに今季のリーグ戦の命運を分ける大一番となった。先発は、前節の磐田戦から一人を変更。リカルド サントスに代わって澤上 竜二が前線の一角に入り、今季のリーグ戦初先発を果たした。対する鹿島は、前節の清水戦と全く同じ11人が先発に並んだ。
試合2日前に発表された日本代表に、C大阪からは山口 蛍と杉本 健勇が選出され、鹿島からも昌子 源と植田 直通が選ばれており、彼らのプレーやマッチアップにも注目が集まった試合は、前半の開始10分間は鹿島がボールを握り、C大阪は守勢に回る。ただし、この時間帯をしのいだC大阪が、以降は鹿島を攻守に圧倒。18分、丸橋 祐介のパスに左サイドを抜け出した杉本が昌子をかわしてカットインからシュートを放つも、ここは曽ヶ端 準が左手1本で好セーブ。
続く20分には縦パスを受けた澤上が素早く反転してシュートを打ったが、ここはわずかにクロスバーを越えた。守備でも相手のパスミスを誘いつつ、高い位置から積極的に奪いに行ったC大阪は、何度もカウンターを仕掛ける。27分、松田 陸のパスに抜け出した水沼 宏太がクロスを入れ、杉本が落としたところを山口が思い切ったミドルシュートを放つ。36分にはソウザがFKからファーサイドに巻いて蹴ったボールに澤上が飛び込むが、わずかに合わず。41分にもC大阪にチャンス。右サイドの水沼のクロスを澤上がゴール中央でスルーし、左サイドから柿谷 曜一朗が突進してきたが、ここはミートすることができず、シュートはサイドネットを揺らすに留まった。先制点こそ奪えなかったC大阪だが、首位の鹿島を相手にひるむことなく猛攻を仕掛ける前半となった。
後半は開始からアップテンポな展開が続き、互いに縦へ速い攻撃を繰り出し、好機を作る。前半は途中から一方的に押し込まれた鹿島も、後半はパスミスを減らして立て直し、アグレッシブな守備からC大阪ゴールへ迫った。
じわじわと主導権を握り返した鹿島は60分、金崎 夢生がペナルティエリア内で粘って鋭いシュートを放つも、ここはC大阪GKキム ジンヒョンがセーブ。上位対決にふさわしい緊迫した攻防が続く。C大阪は、左サイドに流れた杉本が収めてドリブルからチャンスを作るも、シュートまでは持ち込めない展開が続いたが、75分、ソウザが放ったミドルシュートで得たCKから杉本がニアでヘディング。際どいコースに飛んだが、GK曽ヶ端が阻止した。79分には、澤上に代わって入ったリカルド サントスがDFを一人かわしてシュートも、ポストをわずかにそれた。84分、今度は裏に抜け出したリカルド サントスから杉本に渡り、決定機を迎えたが、シュートはGK正面に飛んだ。すると88分、ピンチで耐えた鹿島がスコアを動かす。金崎のクロスを逆サイドで受けたレアンドロがトラップ。狙い澄ましたシュートがゴールネットに突き刺さり、土壇場で鹿島が先制に成功した。
C大阪としては、決定機の数では上回ったが、チャンスに決め切れず、終盤に失点を許す悔やまれる展開により0-1で敗戦。首位・鹿島との勝点差が『7』に開く痛恨の1敗となった。
[ 文:小田 尚史 ]
【C大阪 vs 鹿島】植田がC大阪攻撃陣をシャットアウト!
2017年8月26日(土)

杉本健勇(C大阪)と同じく、日本代表のアジア最終予選メンバーに選出された植田直通(鹿島)。CBのパートナー昌子源と鉄壁の守備を見せて、強力・C大阪攻撃陣をシャットアウトした。
【C大阪 vs 鹿島】均衡を破ったレアンドロ!
2017年8月26日(土)

0-0で迎えた終盤の88分、アウェイの鹿島はレアンドロ(写真)が均衡を破るゴールをあげる。
これぞ王者の勝負強さ!鹿島がC大阪との首位攻防戦制す、代表初招集の杉本は不発
17/8/26 21:05

厳しいマークに遭う鹿島FW金崎夢生
[8.26 J1第24節 C大阪0-1鹿島 ヤンマー]
首位鹿島アントラーズと勝ち点4差で追う2位セレッソ大阪の首位攻防戦は、劣勢だったアウェーの鹿島が終盤に決勝点を奪い、1-0で競り勝った。この結果、両チームの勝ち点差は「7」に広がった。
C大阪は前半17分、日本代表に初選出されたFW杉本健勇が魅せる。DF丸橋祐介からの縦パスに反応し、PA内左に走り込むと、中に切り返してDFをかわし、右足でシュート。しかし、ここはGK曽ヶ端準の好守に阻まれた。
前半27分にも杉本がポストプレーでチャンスメイク。MF水沼宏太からの横パスを丁寧に落とし、PA手前からMF山口蛍が右足ミドルを狙った。果敢に攻め込むC大阪は同41分、右サイドから水沼が斜めに入れたスルーパスをFW澤上竜二がスルーし、逆サイドからFW柿谷曜一朗が猛然と走り込んだが、シュートは惜しくも枠を捉えられなかった。
スコアレスで折り返した後半も拮抗した展開が続く。C大阪は後半8分、セカンドボールを拾った杉本が右足でミドルシュート。同15分には鹿島もDF山本脩斗のパスからFW金崎夢生が抜け出し、左足を振り抜いたが、GKキム・ジンヒョンに阻まれた。
C大阪は後半30分、MFソウザが強烈な右足ミドルを放つが、曽ヶ端がセーブ。直後の31分には丸橋の右CKにニアの杉本が頭で合わせたが、これも曽ヶ端のスーパーセーブに阻まれ、1点を取り切れなかった。
すると試合終了間際の後半43分、鹿島が少ないチャンスを生かして均衡を破った。右サイドでボールをキープした金崎のクロスをファーサイドのMFレアンドロがワントラップから右足一閃。ゴール右隅に流し込み、土壇場で先制点を奪った。結局、これが決勝点に。王者が持ち前の勝負強さを見せつけ、首位攻防戦を制した。
88分の決勝弾! 首位鹿島がレアンドロの一撃で2位C大阪との攻防戦を制す!
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年08月26日
金崎のクロスからレアンドロが狙い澄ましたシュート。

終盤の88分に先制点を奪ったレアンドロ。鹿島が首位固めを果たした。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
[J1リーグ24節]C大阪0-1鹿島/8月26日/ヤンマー
首位の鹿島が終盤に生まれたレアンドロの一発で、2位のC大阪から勝利をもぎ取った。
序盤からともに慎重な立ち上がりとなった試合は、徐々にホームのC大阪がゴールに迫る。42分には水沼のクロスから柿谷が絶好のチャンスを迎えるが、シュートは惜しくも枠に飛ばず。前半を0-0で折り返す。
後半に入っても、なかなか両チームの堅いディフェンスをこじ開けきれないじりじりとした展開が続くが、C大阪は70分過ぎに波状攻撃を仕掛ける。75分に丸橋の決定的なシュートはGK曽ヶ端が好セーブ。続くCKからの杉本のヘディングシュートも曽ヶ端のビッグセーブに阻まれた。
するとピンチを凌いだ鹿島がワンチャンスをモノにする。87分、右サイドから金崎がクロスを上げると、ファーサイドでフリーになっていたレアンドロがワントラップから落ち着いてゴール右に流し込んだ。鹿島が終盤になって先制した。
鹿島はその後のC大阪の猛攻を食いとめ、1-0でタイムアップ。首位の鹿島が敵地で、C大阪に勝ち切った。鹿島は勝点を52に伸ばした。
一方、C大阪は鹿島の倍となる18本のシュートを放ったもののノーゴールに終わり、勝点45にとどまった。
苦しんで勝った鹿島…DF昌子源「しんどかった。本当にしんどかった」

明治安田生命J1リーグ第24節、セレッソ大阪対鹿島アントラーズは1-0で鹿島が勝利。試合後、鹿島のDF昌子源がゲームを振り返った。
明治安田生命J1リーグ第24節が8月26日に行われ、ヤンマースタジアム長居ではセレッソ大阪と鹿島アントラーズが対戦した。試合は1-0で鹿島の勝利。試合後、鹿島のMF昌子源がゲームを振り返った。
試合は終盤まで0-0。88分にMFレアンドロが値千金の決勝ゴールを放ち、2位との勝ち点差を広げる大きな1勝をつかんだ鹿島。この90分を戦い抜いた昌子は、「前半はセレッソさんが勢いよく来たので、後半絶対落ちるだろうなと思ってた。後半10分くらいから、うちが徐々にボールを保持し始めて」と流れを読んでいた。「ちょっと左右に揺さぶって、大きなサイドチェンジからレアンドロが(シュートを決めた)。それを早い段階からできていたらもっと(試合を)コントロールできたと思うし、僕らも楽やったかなと」と得点シーンを反省混じりに振り返った。
後半の鹿島は前線へボールを入れながら、相手DFやGKキム・ジンヒョンに防がれ続けた。「点が入る前くらいまでは、僕らもやたら急いで縦に速いボール、しかもいつもはサイドを起点にしているのに(今日は)中、中、中ってなって。中にはソウザもいるし、(山口)蛍もいる。2センターも強いですし、どうしても惜しいところまで行って取られる。で、カウンター。しんどかったですね、本当にしんどかったです」と得点前までの苦しい展開を素直に表現した。
決勝点の鹿島MFレアンドロ、首位攻防戦白星に満足「間違いなく重要な勝利」

明治安田生命J1リーグ第24節でセレッソ大阪を1-0で下した鹿島アントラーズ。決勝点をマークしたMFレアンドロがゲームを振り返った。
26日に明治安田生命J1リーグ第24節が行われ、鹿島アントラーズがアウェイでセレッソ大阪を1-0で下して2連勝を飾った。鹿島のレアンドロが試合を振り返った。
首位の鹿島と2位のC大阪の直接対決となった一戦で、決勝ゴールを挙げたレアンドロ。ブラジル出身のMFはチームにとって重要な勝利だったと話す。
「順位的に直接対決だったので、間違いなく重要な勝利だと思います。C大阪と距離が離れることができたという意味では、非常に重要な勝利だった」
前半をスコアレスで折り返した試合は、後半もスコアが動かずに0-0のまま試合終了かと思われた88分、右サイドでボールを持った金崎夢生のクロスを、ファーサイドで受けたレアンドロが完璧なコースに流し込んで値千金の決勝ゴールを奪取した。
「非常に素晴らしいクロスが上がってきた部分と、やっぱりコントロールですね。自分のイメージ通りにボールを落とせた。あとはしっかりと決めるだけでした」とゴールシーンを振り返ったレアンドロ。チームを2連勝に導く貴重な決勝ゴールとなった。
それでも、終盤までC大阪ゴールを割ることができなかったが、レアンドロは焦らずチャンスを伺っていたようだ。
「順位的なところで2位のC大阪は、当然ながら出てこなくてはいけないというところで、僕たちはどこかの場面でカウンターなり流れの中でチームが得点するチャンスが出てくるだろう信じていました。そういった状況から得点は生まれると思うので」
「もう少しスコアを増やすことができたけれど、上手くいかなかったところは反省しなければいけないですが、みんなで信じてやっていたと思います」
ここ一番で持ち前の勝負強さを発揮した鹿島。昨シーズンのJリーグ王者が、最速で勝ち点を50台に乗せている。
「あの状況では相手のサイドバックがGKのブラインドになっていたので、シュートコースにしっかりと決めるだけだった」と語るレアンドロである。
決めるだけだったと簡単に言っておるが、トラップからシュートまでの技術はさすが元セレソンと言って良いモノであった。
助っ人の本領発揮である。
また得点シーンの流れも素晴らしい。
また、ユキが縦にボールを運び、サイドに流れる夢生の動きを見逃さずスペースにパス、そこからの夢生の個人技からのクロスの軌道とレアンドロを見つける視野、中央で相手DFを引っ張る優磨と、攻撃陣の連動が美しいゴールであった。
耐える時間帯と攻めの一手が絡み合った、鹿島らしい試合。
この上位対決を制したことは大きい。
これからも勝利を積み重ねていきたい。

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松本山雅・高崎・町田・中島、エースのゴール
【町田 vs 松本】エース高崎が今季13得点目!
2017年8月26日(土)

先制に成功した松本は、エース高崎寛之の得点も決まり、町田を突き放す!
【町田 vs 松本】中島の得点で一矢報いるも…
2017年8月26日(土)

2点を追う厳しい展開の町田は、後半アディショナルタイムに中島裕希の得点で1点を返す。
高崎が“ヘッド”で1ゴール1アシスト!松本が終盤失点も快勝、町田はホーム4連敗
17/8/26 21:04
[8.26 J2第30節 町田1-2松本 町田]
松本山雅FCは敵地でFC町田ゼルビアと対戦し、2-1で勝利。2試合ぶりの白星を飾った。一方、町田は3試合白星なし(1分2敗)でホーム4連敗を喫した。
最初の決定機は松本に訪れる。前半8分、MF工藤浩平の右CKから競り勝ったFW高崎寛之がヘディングシュート。決まったかと思われたが、クロスバーに嫌われてしまう。町田は13分、PA左手前からFW中島裕希がグラウンダーのクロスを入れ、FW鈴木孝司が左足で合わせたが、惜しくも枠を捉えきれなかった。
その後は一進一退の攻防が続いたが、先制点は前半終了間際に生まれる。松本は42分、左サイドから工藤がダイレクトでクロスを供給。PA右から高崎がヘッドで中央に折り返すと、後方から走り込んだFW山本大貴が滑り込みながら押し込み、均衡を破った。
1点リードで後半を迎えた松本は6分、MFパウリーニョの左CKからニアに走り込んだ高崎がヘッド。これがゴール右に吸い込まれ、後半開始早々に2-0とリードを広げる。一方、町田は12分にMF森村昂太を下げてFW戸島章、17分にDF藤井航大に代えてDF増田繁人をピッチに送り込む。
だが、町田は相手陣内深くまでボールを持ち込みながらもMF井上裕大のミドルシュートが枠を外れたり、クロスが味方に合わないなど、最後のところで精度を欠き、1点が遠い。34分には、最後の交代カードでFW吉田眞紀人を投入する。アディショナルタイム4分に、中島がようやくゴールネットを揺らしたが、時すでに遅し。試合は2-1で松本が逃げ切った。
エースがゴールした町田と松本山雅である。
アウェイの松本山雅は高崎が1G1Aの貫禄で勝利。
町田は中島が一矢報いた。
二人ともチームを牽引する活躍をしておる。
これからもゴールの報を待っておる。

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2017年8月26日(土)

先制に成功した松本は、エース高崎寛之の得点も決まり、町田を突き放す!
【町田 vs 松本】中島の得点で一矢報いるも…
2017年8月26日(土)

2点を追う厳しい展開の町田は、後半アディショナルタイムに中島裕希の得点で1点を返す。
高崎が“ヘッド”で1ゴール1アシスト!松本が終盤失点も快勝、町田はホーム4連敗
17/8/26 21:04
[8.26 J2第30節 町田1-2松本 町田]
松本山雅FCは敵地でFC町田ゼルビアと対戦し、2-1で勝利。2試合ぶりの白星を飾った。一方、町田は3試合白星なし(1分2敗)でホーム4連敗を喫した。
最初の決定機は松本に訪れる。前半8分、MF工藤浩平の右CKから競り勝ったFW高崎寛之がヘディングシュート。決まったかと思われたが、クロスバーに嫌われてしまう。町田は13分、PA左手前からFW中島裕希がグラウンダーのクロスを入れ、FW鈴木孝司が左足で合わせたが、惜しくも枠を捉えきれなかった。
その後は一進一退の攻防が続いたが、先制点は前半終了間際に生まれる。松本は42分、左サイドから工藤がダイレクトでクロスを供給。PA右から高崎がヘッドで中央に折り返すと、後方から走り込んだFW山本大貴が滑り込みながら押し込み、均衡を破った。
1点リードで後半を迎えた松本は6分、MFパウリーニョの左CKからニアに走り込んだ高崎がヘッド。これがゴール右に吸い込まれ、後半開始早々に2-0とリードを広げる。一方、町田は12分にMF森村昂太を下げてFW戸島章、17分にDF藤井航大に代えてDF増田繁人をピッチに送り込む。
だが、町田は相手陣内深くまでボールを持ち込みながらもMF井上裕大のミドルシュートが枠を外れたり、クロスが味方に合わないなど、最後のところで精度を欠き、1点が遠い。34分には、最後の交代カードでFW吉田眞紀人を投入する。アディショナルタイム4分に、中島がようやくゴールネットを揺らしたが、時すでに遅し。試合は2-1で松本が逃げ切った。
エースがゴールした町田と松本山雅である。
アウェイの松本山雅は高崎が1G1Aの貫禄で勝利。
町田は中島が一矢報いた。
二人ともチームを牽引する活躍をしておる。
これからもゴールの報を待っておる。

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