鹿島ユース・中村勇太くん、U-18日本代表候補選出
U-18日本代表候補トレーニングキャンプ(9/4~6@J-GREEN堺)メンバー・スケジュール
2017年08月30日
スタッフ
監督:影山 雅永 カゲヤマ マサナガ(日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ)
コーチ:秋葉 忠宏 アキバ タダヒロ(日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ)
GKコーチ:土肥 洋一 ドイ ヨウイチ(日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ/東京ヴェルディ)
コンディショニングコーチ:小粥 智浩 オガイ トモヒロ(日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ/流通経済大)
選手
GK
中野 小次郎 ナカノ コジロウ(法政大)
早坂 勇希 ハヤサカ ユウキ(川崎フロンターレU-18)
櫻庭 立樹 サクラバ リキ(コンサドーレ札幌U-18)
DF
松田 陸 マツダ リク(前橋育英高)
宮本 駿晃 ミヤモト トシアキ(柏レイソルU-18)
角田 涼太朗 ツノダ リョウタロウ(前橋育英高)
生駒 仁 イコマ ジン(鹿児島城西高)
中村 勇太 ナカムラ ユウタ(鹿島アントラーズユース)
川井 歩 カワイ アユム(サンフレッチェ広島ユース )
谷口 栄斗 タニグチ ヒロト(東京ヴェルディユース)
山口 竜弥 ヤマグチ タツヤ(東海大付相模高)
MF
齊藤 未月 サイトウ ミツキ(湘南ベルマーレ)
入間川 景太 イルマガワ ケイタ(ヴァンフォーレ甲府U-18)
郷家 友太 ゴウケ ユウタ(青森山田高)
山田 康太 ヤマダ コウタ(横浜F・マリノスユース)
芝本 蓮 シバモト レン(ガンバ大阪ユース)
佐々木 大樹 ササキ ダイジュ(ヴィッセル神戸U-18)
品田 愛斗 シナダ マナト(FC東京U-18)
杉浦 文哉 スギウラ フミヤ(名古屋グランパスU-18)
圓道 将良 エンドウ マサヨシ(旭川実業高)
西村 恭史 ニシムラ ヤスフミ(興国高)
FW
田川 亨介 タガワ キョウスケ(サガン鳥栖)
中村 駿太 ナカムラ シュンタ(青森山田高)
平墳 迅 ヒラツカ ジン(清水エスパルスユース)
安藤 瑞季 アンドウ ミズキ(長崎総合科学大附高)
古川 大悟 フルカワ ダイゴ(ジェフユナイテッド市原・千葉U-18)
町野 修斗 マチノ シュウト(履正社高)
※U-18日本代表:FIFA U-20ワールドカップ2019を目指すチーム
スケジュール
9月4日(月) PM トレーニング
9月5日(火) AM/PM トレーニング
9月6日(水) AM/PM トレーニング
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
今後の予定
9/21~10/2 海外遠征(カタール国際大会)
10/24~11/8 トレーニングキャンプ ~ AFC U-19選手権2018 予選グループI(モンゴル)
11/4 vs モンゴル
11/6 vs シンガポール
11/8 vs タイ
U-18日本代表候補に選出された鹿島アントラーズユースの中村勇太くんである。
このトレーニングキャンプにて良いアピールをして、このチームに名を連ねて欲しいところ。
期待しておる。

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2017年08月30日
スタッフ
監督:影山 雅永 カゲヤマ マサナガ(日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ)
コーチ:秋葉 忠宏 アキバ タダヒロ(日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ)
GKコーチ:土肥 洋一 ドイ ヨウイチ(日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ/東京ヴェルディ)
コンディショニングコーチ:小粥 智浩 オガイ トモヒロ(日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ/流通経済大)
選手
GK
中野 小次郎 ナカノ コジロウ(法政大)
早坂 勇希 ハヤサカ ユウキ(川崎フロンターレU-18)
櫻庭 立樹 サクラバ リキ(コンサドーレ札幌U-18)
DF
松田 陸 マツダ リク(前橋育英高)
宮本 駿晃 ミヤモト トシアキ(柏レイソルU-18)
角田 涼太朗 ツノダ リョウタロウ(前橋育英高)
生駒 仁 イコマ ジン(鹿児島城西高)
中村 勇太 ナカムラ ユウタ(鹿島アントラーズユース)
川井 歩 カワイ アユム(サンフレッチェ広島ユース )
谷口 栄斗 タニグチ ヒロト(東京ヴェルディユース)
山口 竜弥 ヤマグチ タツヤ(東海大付相模高)
MF
齊藤 未月 サイトウ ミツキ(湘南ベルマーレ)
入間川 景太 イルマガワ ケイタ(ヴァンフォーレ甲府U-18)
郷家 友太 ゴウケ ユウタ(青森山田高)
山田 康太 ヤマダ コウタ(横浜F・マリノスユース)
芝本 蓮 シバモト レン(ガンバ大阪ユース)
佐々木 大樹 ササキ ダイジュ(ヴィッセル神戸U-18)
品田 愛斗 シナダ マナト(FC東京U-18)
杉浦 文哉 スギウラ フミヤ(名古屋グランパスU-18)
圓道 将良 エンドウ マサヨシ(旭川実業高)
西村 恭史 ニシムラ ヤスフミ(興国高)
FW
田川 亨介 タガワ キョウスケ(サガン鳥栖)
中村 駿太 ナカムラ シュンタ(青森山田高)
平墳 迅 ヒラツカ ジン(清水エスパルスユース)
安藤 瑞季 アンドウ ミズキ(長崎総合科学大附高)
古川 大悟 フルカワ ダイゴ(ジェフユナイテッド市原・千葉U-18)
町野 修斗 マチノ シュウト(履正社高)
※U-18日本代表:FIFA U-20ワールドカップ2019を目指すチーム
スケジュール
9月4日(月) PM トレーニング
9月5日(火) AM/PM トレーニング
9月6日(水) AM/PM トレーニング
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
今後の予定
9/21~10/2 海外遠征(カタール国際大会)
10/24~11/8 トレーニングキャンプ ~ AFC U-19選手権2018 予選グループI(モンゴル)
11/4 vs モンゴル
11/6 vs シンガポール
11/8 vs タイ
U-18日本代表候補に選出された鹿島アントラーズユースの中村勇太くんである。
このトレーニングキャンプにて良いアピールをして、このチームに名を連ねて欲しいところ。
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天王山で輝いた38歳の生え抜き
鹿島の“勝者のメンタリティ”を象徴する曽ヶ端。天王山で輝いた38歳の生え抜き
2017.08.30 | 6:31
鹿島の“勝者のメンタリティ”を象徴する曽ヶ端

鹿島の“勝者のメンタリティ”を象徴する曽ヶ端 写真提供:Getty Images
著者:チアゴ・ボンテンポ
1985年生まれのブラジル人ジャーナリスト。サンパウロ在住。幼少期よりスポーツとりわけサッカーを愛する。大学時代にジャーナリズムを専攻し2011年よりブラジル『GloboEsporte』で日本サッカーを担当している。ブラジルのボタフォゴ、アーセナル、そして日本代表の熱烈なサポーターである。将来の夢は日本語を流暢に扱うこと、富士山登頂、Jリーグスタジアムを巡ること。
Jリーグ2017シーズンは残すところ10節となり、もはや終わりに近づいている。ここにきて鹿島アントラーズが2位であったセレッソ大阪にヤンマースタジアム長居で勝利し、9度目のタイトル獲得に向けて大きく一歩前に出た。上位の川崎フロンターレと柏レイソルが、それぞれ降格争いのヴァンフォーレ甲府とアルビレックス新潟に引き分けたこともまた、鹿島にとっての恩恵となった。鹿島は現在2位となった横浜Fマリノスに勝点5の差をつけてトップに立っている。
鹿島にとっての決定的瞬間には、いつも“チャンピオン精神”が輝くように見える。プレーが良くなかろうが問題ではない。優位に立たれていようが、相手がひっきりなしに脅かしてこようが、相手ゴールキーパーを傍観者の気分にさせる攻撃を展開しようが問題ではない。彼らは最終的に勝ちを取ることができる。昨シーズンの決勝がこの筋書きに沿った究極の例であり、先週土曜に大阪で行われたC大阪戦でもそれが繰り返された。用心し過ぎることによって最近敗北を重ねたC大阪は、彼らの”リアクティブサッカー”を脇に置いて攻撃に乗り出す。それまでホームで負けなしだったC大阪が主導権を取って、初めから終わりまで試合をコントロールしていた。
C大阪ほどの良いプレーをしながら負かされるチームは珍しい。非常に激しく息の詰まるほどのプレーで、鹿島にスペースを与えずたくさんのチャンスを作り出していた。しかしながら鹿島のGK曽ヶ端準が彼の元に来る全てをブロックし、チームを生き残らせたのだ。DF昌子源はあまり調子が良くなく、自分のエリア内で2度、相手FW杉本健勇とリカルド・サントスに競り負けていた。昌子のパートナーであるDF植田直通がそれらを補った。一方で、C大阪のセンターバックコンビであるマテイ・ヨニッチと山下達也には欠点がなかった。ソウザはミッドフィールドのライオンのごとく勇敢であった。C大阪の守備はほぼ完璧だったが、後半48分、追いつめられた鹿が狼に致命的な打撃を与える。
それまでフィールドでは無効な存在だったFW金崎夢生が、右サイドからクロスを送ると、ファーポストに完全ノーマークのMFレアンドロがいた。このブラジル人選手をマークすべきC大阪右サイドバックの松田陸は、FW鈴木優磨を追いながらエリア中央に走っていた。彼はこの時、ヨニッチと同じポジションにいたのだ。レアンドロは冷静にボールをトラップし、GKキム・ジンヒョンの左へとクールなシュートを決めた。C大阪には痛いミスだった。
紙の上でもC大阪から優れたチームである鹿島は、アウェイで戦う上でも優勢とみられていた。にもかかわらず大岩剛監督の戦略は、主導権を取ることに慣れておらず本質的に“リアクティブサッカー”をするチーム相手に、“リアクティブサッカー”で対抗することだったのだ。手を出さず、カウンターの機会を待つ。これは川崎F相手にはうまくいかなかった(第22節に3-1で敗北した)が、ここまでタイトル争いの最大のライバルであったC大阪相手には成功した。
主に称賛に値するのは曽ヶ端だ。彼は技術的には優れたキーパーからは遠い。実際、彼のポジションは多くのシーズンで問題になり、常に代わりの他の選手の名前が噂に上がっていた。しかし最近では彼に対して不平を言う理由はない。今シーズン同先発スポットを獲得しにやってきたのは、現在のAFCチャンピオンズリーグの勝者で、過去3年に渡りKリーグのベストゴールキーパーであるクォン・スンテだ。曽ヶ端は2001年以来のポジションを失ったが、あちこちでプレーする機会を得ていた。クォンが柏戦で親指脱臼をした7月以降、ようやく曽ヶ端にまた連続出場の機会が与えられた。今月38歳になったこのベテラン選手は失望していなかった。彼のパフォーマンスは明らかに、韓国人チームメイトにも劣っていない。クォンがすでに怪我から回復しているにも関わらず、大岩監督はC大阪戦で彼をスターティングメンバーに残すことを選択した。
曽ヶ端は日本のクラブの最大チームの歴史の中で、疑いなく偉大なスターの1人である。彼はすでに自身のキャリアの中で、どんな日本人選手よりも多い24タイトルを獲得してきた。鹿島の獲得した全28タイトル中、彼が存在していなかったのは4タイトルのみである。これは1998年に曽ヶ端がトップチーム昇格の形で鹿島に入団する以前のものだ。鹿島の地元出身の唯一の選手であり、彼以上に同クラブへの帰属意識や勝者のメンタリティを持った者は他にいない。もっともサポーターたちが常に強調するのは有名な巨大フラッグに書かれた「スピリット・オブ・ジーコ」であって、曽ヶ端ではない。そんなわけで、彼を私の個人的な今週のJリーグMVPプレーヤーとする。
セレッソとの天王山について記すFOOTBALL TRIBEのチアゴ・ボンテンポ氏である。
今季の優勝を争う上でとても重要な試合であったこの試合を、“リアクティブサッカー”で対抗したとと分析する。
大岩監督は耐えるサッカーを選択したと述べておる。
そして賞賛に値するのはGKである曽ケ端であるという。
ただ、「技術的には優れたキーパーからは遠い」「彼のポジションは多くのシーズンで問題になり、常に代わりの他の選手の名前が噂に上がっていた」というコメントは、的外れと言って良かろう。
そもそも、曽ケ端は2002日韓W杯の日本代表GKであり、当時のトルシエ日本代表監督は初戦のベルギー戦に曽ケ端を先発させたがっていたことは有名である。(山本昌邦備忘録参照)
この際、サッカー協会の力によって曽ケ端のピッチに立てなかったことは誠に持って残念と言えよう。
また、鹿島がGKを探すのは、年齢構成の問題があるからであり、それはボランチを探し続けていることと同義である。
曽ケ端(と小笠原満男)の能力に不満はない。
しかしながら、次世代に常に目を向けておるのは鹿島というクラブが、常に先を見た動きをしているからである。
このあたりは、鹿島というクラブに深くない筆者を責めるところではなかろう。
実際にこのセレッソ戦にて曽ケ端は最高のプレイをし、チアゴ・ボンテンポ氏の個人的な今週のJリーグMVPプレイヤーとされた。
素晴らしい結果を出したと思う。
最高GK・曽ケ端と共に今季もタイトルを狙う。
楽しみである。

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2017.08.30 | 6:31
鹿島の“勝者のメンタリティ”を象徴する曽ヶ端

鹿島の“勝者のメンタリティ”を象徴する曽ヶ端 写真提供:Getty Images
著者:チアゴ・ボンテンポ
1985年生まれのブラジル人ジャーナリスト。サンパウロ在住。幼少期よりスポーツとりわけサッカーを愛する。大学時代にジャーナリズムを専攻し2011年よりブラジル『GloboEsporte』で日本サッカーを担当している。ブラジルのボタフォゴ、アーセナル、そして日本代表の熱烈なサポーターである。将来の夢は日本語を流暢に扱うこと、富士山登頂、Jリーグスタジアムを巡ること。
Jリーグ2017シーズンは残すところ10節となり、もはや終わりに近づいている。ここにきて鹿島アントラーズが2位であったセレッソ大阪にヤンマースタジアム長居で勝利し、9度目のタイトル獲得に向けて大きく一歩前に出た。上位の川崎フロンターレと柏レイソルが、それぞれ降格争いのヴァンフォーレ甲府とアルビレックス新潟に引き分けたこともまた、鹿島にとっての恩恵となった。鹿島は現在2位となった横浜Fマリノスに勝点5の差をつけてトップに立っている。
鹿島にとっての決定的瞬間には、いつも“チャンピオン精神”が輝くように見える。プレーが良くなかろうが問題ではない。優位に立たれていようが、相手がひっきりなしに脅かしてこようが、相手ゴールキーパーを傍観者の気分にさせる攻撃を展開しようが問題ではない。彼らは最終的に勝ちを取ることができる。昨シーズンの決勝がこの筋書きに沿った究極の例であり、先週土曜に大阪で行われたC大阪戦でもそれが繰り返された。用心し過ぎることによって最近敗北を重ねたC大阪は、彼らの”リアクティブサッカー”を脇に置いて攻撃に乗り出す。それまでホームで負けなしだったC大阪が主導権を取って、初めから終わりまで試合をコントロールしていた。
C大阪ほどの良いプレーをしながら負かされるチームは珍しい。非常に激しく息の詰まるほどのプレーで、鹿島にスペースを与えずたくさんのチャンスを作り出していた。しかしながら鹿島のGK曽ヶ端準が彼の元に来る全てをブロックし、チームを生き残らせたのだ。DF昌子源はあまり調子が良くなく、自分のエリア内で2度、相手FW杉本健勇とリカルド・サントスに競り負けていた。昌子のパートナーであるDF植田直通がそれらを補った。一方で、C大阪のセンターバックコンビであるマテイ・ヨニッチと山下達也には欠点がなかった。ソウザはミッドフィールドのライオンのごとく勇敢であった。C大阪の守備はほぼ完璧だったが、後半48分、追いつめられた鹿が狼に致命的な打撃を与える。
それまでフィールドでは無効な存在だったFW金崎夢生が、右サイドからクロスを送ると、ファーポストに完全ノーマークのMFレアンドロがいた。このブラジル人選手をマークすべきC大阪右サイドバックの松田陸は、FW鈴木優磨を追いながらエリア中央に走っていた。彼はこの時、ヨニッチと同じポジションにいたのだ。レアンドロは冷静にボールをトラップし、GKキム・ジンヒョンの左へとクールなシュートを決めた。C大阪には痛いミスだった。
紙の上でもC大阪から優れたチームである鹿島は、アウェイで戦う上でも優勢とみられていた。にもかかわらず大岩剛監督の戦略は、主導権を取ることに慣れておらず本質的に“リアクティブサッカー”をするチーム相手に、“リアクティブサッカー”で対抗することだったのだ。手を出さず、カウンターの機会を待つ。これは川崎F相手にはうまくいかなかった(第22節に3-1で敗北した)が、ここまでタイトル争いの最大のライバルであったC大阪相手には成功した。
主に称賛に値するのは曽ヶ端だ。彼は技術的には優れたキーパーからは遠い。実際、彼のポジションは多くのシーズンで問題になり、常に代わりの他の選手の名前が噂に上がっていた。しかし最近では彼に対して不平を言う理由はない。今シーズン同先発スポットを獲得しにやってきたのは、現在のAFCチャンピオンズリーグの勝者で、過去3年に渡りKリーグのベストゴールキーパーであるクォン・スンテだ。曽ヶ端は2001年以来のポジションを失ったが、あちこちでプレーする機会を得ていた。クォンが柏戦で親指脱臼をした7月以降、ようやく曽ヶ端にまた連続出場の機会が与えられた。今月38歳になったこのベテラン選手は失望していなかった。彼のパフォーマンスは明らかに、韓国人チームメイトにも劣っていない。クォンがすでに怪我から回復しているにも関わらず、大岩監督はC大阪戦で彼をスターティングメンバーに残すことを選択した。
曽ヶ端は日本のクラブの最大チームの歴史の中で、疑いなく偉大なスターの1人である。彼はすでに自身のキャリアの中で、どんな日本人選手よりも多い24タイトルを獲得してきた。鹿島の獲得した全28タイトル中、彼が存在していなかったのは4タイトルのみである。これは1998年に曽ヶ端がトップチーム昇格の形で鹿島に入団する以前のものだ。鹿島の地元出身の唯一の選手であり、彼以上に同クラブへの帰属意識や勝者のメンタリティを持った者は他にいない。もっともサポーターたちが常に強調するのは有名な巨大フラッグに書かれた「スピリット・オブ・ジーコ」であって、曽ヶ端ではない。そんなわけで、彼を私の個人的な今週のJリーグMVPプレーヤーとする。
セレッソとの天王山について記すFOOTBALL TRIBEのチアゴ・ボンテンポ氏である。
今季の優勝を争う上でとても重要な試合であったこの試合を、“リアクティブサッカー”で対抗したとと分析する。
大岩監督は耐えるサッカーを選択したと述べておる。
そして賞賛に値するのはGKである曽ケ端であるという。
ただ、「技術的には優れたキーパーからは遠い」「彼のポジションは多くのシーズンで問題になり、常に代わりの他の選手の名前が噂に上がっていた」というコメントは、的外れと言って良かろう。
そもそも、曽ケ端は2002日韓W杯の日本代表GKであり、当時のトルシエ日本代表監督は初戦のベルギー戦に曽ケ端を先発させたがっていたことは有名である。(山本昌邦備忘録参照)
この際、サッカー協会の力によって曽ケ端のピッチに立てなかったことは誠に持って残念と言えよう。
また、鹿島がGKを探すのは、年齢構成の問題があるからであり、それはボランチを探し続けていることと同義である。
曽ケ端(と小笠原満男)の能力に不満はない。
しかしながら、次世代に常に目を向けておるのは鹿島というクラブが、常に先を見た動きをしているからである。
このあたりは、鹿島というクラブに深くない筆者を責めるところではなかろう。
実際にこのセレッソ戦にて曽ケ端は最高のプレイをし、チアゴ・ボンテンポ氏の個人的な今週のJリーグMVPプレイヤーとされた。
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最高GK・曽ケ端と共に今季もタイトルを狙う。
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日本代表・昌子源、統率力と鋭い読みを武器とするキーマン
豪戦のキーマン DF昌子源が代表守備リーダーの自覚語る
2017年8月30日

「しっかりと準備したい」と昌子(右は、中央は植田)/(C)Norio ROKUKAWA/Office La Stradada
オーストラリア、サウジアラビアとのロシアW杯最終予選2連戦に挑む日本代表は28日、埼スタのサブグラウンドで代表合宿2日目を迎えた。この日からGK川島、MF香川、小林、FW岡崎、本田、武藤といった海外組が顔を揃え、CBで代表75試合の吉田も合流。同4試合の昌子源(鹿島)、そして出場ゼロの植田直通(鹿島)と三浦弦太(G大阪)の若い陣容でコンビネーションを高めていく。中でも常勝軍団・鹿島の主軸を担う24歳DF昌子の存在価値が、一気に高まっている。統率力と鋭い読みを武器とするキーマンに大一番への意気込みを聞いた。
26日のセレッソ大阪との上位対決は「仮想オーストラリア」と言える一戦だった。相手は杉本健勇ら長身FWを前線に置き、サイドから果敢にクロスを入れてくる。鹿島は何度もピンチを迎えたが、昌子・植田の代表DFコンビが鋭くはね返して失点を許さなかった。
「豪州にも大型選手はいるし、クロス対応はもう少し高めていかないと。得点が入る時はクロスを中の選手が合わせる形がほとんどなんで、自分がタイトについていれば簡単に入れられることはない。相手の方が身長が高くても最低限、最後に体を寄せることができるように準備したい」と昌子は決戦に思いを馳せた。
彼がクロス対応に固執するのは致命的ミスを犯した過去があるから。代表常連の森重(FC東京)が落選し、吉田との初コンビで挑んだ6月のシリア戦。失点場面で彼は相手をフリーにしてしまったのだ。
「いいボールを上げられて中に人がいる状況でマークを外してしまった。それもプラスに持っていける材料になる。重圧は感じるだろうけど、すごく大切な試合っていうのは、日本国民全体が分かっている。しっかり準備したいですね」と本人も自戒を込めて言う。
■大岩監督に怒鳴られ「泣きそうに」
守備リーダーとしての自覚は日々、鹿島で養っている。最近では7月29日の甲府戦。試合は3―0で勝ったが、昌子はブラジル人FWドゥドゥにボールをさらわれてピンチを招いた。これを大岩剛監督が問題視。試合後のロッカールームで名指しで怒鳴られたのだ。本人もショックで「泣きそうになった」という。
「中心選手があんなミスをしたら、監督が怒るのは当然のこと。全員の前であえて厳しく言うことでチームを引き締める狙いがあったはずだ」と観戦に訪れていた父・力さん(姫路獨協大学監督)に諭され、翌日の朝一番に謝罪。そこからは「自分がやらなければ」という意識をより深めた。
年齢に関係なく、大声を出して「周りを動かせる」のが昌子の強みだ。
6月のイラク戦(テヘラン)では完封勝利を逃したが、大一番でチームを鼓舞し、強敵を零封できるか。
(取材・構成=サッカージャーナリスト・元川悦子)
日本代表の昌子源を取材した日刊ゲンダイの元川女史である。
統率力と鋭い読みを武器とするキーマンと源を位置付け、コメントを取っておる。
「豪州にも大型選手はいるし、クロス対応はもう少し高めていかないと。得点が入る時はクロスを中の選手が合わせる形がほとんどなんで、自分がタイトについていれば簡単に入れられることはない。相手の方が身長が高くても最低限、最後に体を寄せることができるように準備したい」とのこと。
6月のシリア戦でのミスを糧に成長したことを感じさせる。
今回はロシアW杯への切符を賭けた大一番であるが故、些細なミスも許されぬ。
高い集中力にて守り切り、攻撃陣にゴールを託したいところ。
源の躍動にて勝利を呼び込むのだ。
期待しておる。

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2017年8月30日

「しっかりと準備したい」と昌子(右は、中央は植田)/(C)Norio ROKUKAWA/Office La Stradada
オーストラリア、サウジアラビアとのロシアW杯最終予選2連戦に挑む日本代表は28日、埼スタのサブグラウンドで代表合宿2日目を迎えた。この日からGK川島、MF香川、小林、FW岡崎、本田、武藤といった海外組が顔を揃え、CBで代表75試合の吉田も合流。同4試合の昌子源(鹿島)、そして出場ゼロの植田直通(鹿島)と三浦弦太(G大阪)の若い陣容でコンビネーションを高めていく。中でも常勝軍団・鹿島の主軸を担う24歳DF昌子の存在価値が、一気に高まっている。統率力と鋭い読みを武器とするキーマンに大一番への意気込みを聞いた。
26日のセレッソ大阪との上位対決は「仮想オーストラリア」と言える一戦だった。相手は杉本健勇ら長身FWを前線に置き、サイドから果敢にクロスを入れてくる。鹿島は何度もピンチを迎えたが、昌子・植田の代表DFコンビが鋭くはね返して失点を許さなかった。
「豪州にも大型選手はいるし、クロス対応はもう少し高めていかないと。得点が入る時はクロスを中の選手が合わせる形がほとんどなんで、自分がタイトについていれば簡単に入れられることはない。相手の方が身長が高くても最低限、最後に体を寄せることができるように準備したい」と昌子は決戦に思いを馳せた。
彼がクロス対応に固執するのは致命的ミスを犯した過去があるから。代表常連の森重(FC東京)が落選し、吉田との初コンビで挑んだ6月のシリア戦。失点場面で彼は相手をフリーにしてしまったのだ。
「いいボールを上げられて中に人がいる状況でマークを外してしまった。それもプラスに持っていける材料になる。重圧は感じるだろうけど、すごく大切な試合っていうのは、日本国民全体が分かっている。しっかり準備したいですね」と本人も自戒を込めて言う。
■大岩監督に怒鳴られ「泣きそうに」
守備リーダーとしての自覚は日々、鹿島で養っている。最近では7月29日の甲府戦。試合は3―0で勝ったが、昌子はブラジル人FWドゥドゥにボールをさらわれてピンチを招いた。これを大岩剛監督が問題視。試合後のロッカールームで名指しで怒鳴られたのだ。本人もショックで「泣きそうになった」という。
「中心選手があんなミスをしたら、監督が怒るのは当然のこと。全員の前であえて厳しく言うことでチームを引き締める狙いがあったはずだ」と観戦に訪れていた父・力さん(姫路獨協大学監督)に諭され、翌日の朝一番に謝罪。そこからは「自分がやらなければ」という意識をより深めた。
年齢に関係なく、大声を出して「周りを動かせる」のが昌子の強みだ。
6月のイラク戦(テヘラン)では完封勝利を逃したが、大一番でチームを鼓舞し、強敵を零封できるか。
(取材・構成=サッカージャーナリスト・元川悦子)
日本代表の昌子源を取材した日刊ゲンダイの元川女史である。
統率力と鋭い読みを武器とするキーマンと源を位置付け、コメントを取っておる。
「豪州にも大型選手はいるし、クロス対応はもう少し高めていかないと。得点が入る時はクロスを中の選手が合わせる形がほとんどなんで、自分がタイトについていれば簡単に入れられることはない。相手の方が身長が高くても最低限、最後に体を寄せることができるように準備したい」とのこと。
6月のシリア戦でのミスを糧に成長したことを感じさせる。
今回はロシアW杯への切符を賭けた大一番であるが故、些細なミスも許されぬ。
高い集中力にて守り切り、攻撃陣にゴールを託したいところ。
源の躍動にて勝利を呼び込むのだ。
期待しておる。

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仙台・野沢、勝利の重み・タイトルの重みを知る男
【ライターコラムfrom仙台】勝利の重み、タイトルの重みを知る男…ルヴァン杯で古巣との一戦に臨む野沢拓也

ルヴァン杯への意気込みを語った野沢拓也 [写真]=J.LEAGUE
板垣晴朗
ベガルタ仙台を中心に追いかけるライター。書籍に『在る光 3.11からのベガルタ仙台』など。
野沢拓也、36歳。高度なボールコントロール技術と、豊かな発想、そして瞬時の状況判断力によって、相手の意表を突くパスや、摩訶不思議なシュートを繰り出せる選手だ。
鹿島アントラーズで、数々のタイトル獲得に貢献してきた名手。その彼は2014年の8月からベガルタ仙台に加わり、今年で4度目の夏を迎えた。チーム最年長として自らのプレーで勝利に貢献することはもちろん、仙台というまだまだ発展途上のクラブに経験を落としこんでいる。
その野沢は今季、仙台が取り組む3-4-2-1を基本としたシステムの中で、彼なりのやり方で1トップを務める。シャドーと入れ替わってトップ下のようになったかと思えば、大外のウイングバックと予想もつかないパス交換をする。リーグ戦の出場機会に到らない中でも、出場機会を得れば初挑戦のポジションで奮闘を続けた。

36歳にして新境地を開拓しようとしている [写真]=J.LEAGUE
今季のJリーグYBCルヴァンカップで、仙台は2013年以来となるノックアウトステージ進出を果たした。グループステージを首位で突破するまでに、西村拓真や佐々木匠、椎橋慧也といった若手選手が躍動。その中で、野沢はファンタジスタというよりは“最前線の黒子”とでも言うべき役割を果たし、若手の背中を押した。
仙台は8月30日と9月3日に、準々決勝を戦うことになった。相手は、この大会で6度の優勝を経験している鹿島である。仙台はというとこの大会での最高成績はベスト8にとどまっており、今季のように一週間で同一大会の同一対戦カードをホーム&アウェイで戦うのは、2009年のJ1・J2入れ替え戦以来である。
個人としてはこのような形式の戦いを経験してきた野沢に、仲間とともに強敵に挑むこの準々決勝を展望してもらった。
「この一戦目をホームでできるのは、僕は大きなことだと思っています。このアドバンテージを利用して、戦いたい。一戦目で勝って結果を残すことで、すぐやってくる次の試合(アウェイ戦)に得たモノを生かし、プラスアルファの戦いができるともいえるし、一戦目を勝つことは本当に大事なんです」と、彼は勝利の重みを強調する。
勝利の重み、タイトルの重みを、身を持って知る人間だからこそ、その言葉もまた重い。そして、勝利やタイトルの経験を自らの血肉にするだけでなく、成功体験の少ない若手選手にまでその経験をともにできるように気を配るのもまた、野沢なのだ。

鹿島黄金期の中心メンバーだった野沢 [写真]=Getty Images
「グループステージをトップで通過できたのは、出場したこのチームの選手全員が成長して積み重ねたものがあった結果なんです。そこに自信をもっと持っていいと思う反面、そこで満足してしまってはいけません。カップ戦は1位しかない大会だと思っていますから。自分もそういう経験を重ねてきたからこそ、今があると思うんです。
突破できて良かった……。で終わらず、タイトルを獲ったという経験をしてこそ、その先の考え方も身につくし、選手個人も次のステップに行けます。ここまでの経験を無駄にしないためにも、その先に進んで、もっと大きな経験につなげないと」
相手の鹿島は、野沢にとってその経験の多くを重ねてきた場所だ。しかし、“古巣戦”の感傷よりも、敵に対して何ができるかを、仙台の背番号8は語る。「鹿島は今もJのトップだし、僕たちにとってはリーグ戦で負けたあの時の借りを返さなければいけない。そのために全力を尽くしたい」
鹿島とのリーグ戦の対戦では負傷などもあって出場できなかった野沢だが、今回の対戦に向けて、自身のコンディションも上がっているようだった。そのことについては
「うーん、そこは……見た人の評価に、お任せします」
と苦笑いしたが、彼はどういう形でこの準々決勝以降で力が必要とされたとしても、その技術で、その勝利への執念で、貢献してくれるだろう。1stレグを前にした紅白戦で、味方へのサポートが遅れた若手選手に「そこでボールにケツを向けるな!」と指示したかと思えば、その若手選手がパスを出したときには即座にゴール前のポジションを取ったように。
野沢拓也、36歳。彼のプレーは、高度な技術、豊かな発想、瞬時の判断、勝利への執念、そして……彼なりにチームを見守る心で、構成されている。
文=板垣晴朗
仙台の野沢について記すサッカーキングの板垣氏である。
仙台はルヴァン杯のGSを首位で突破してきたが、そこで野沢は“最前線の黒子”とでも言うべき役割を果たして来たとのこと。
魅せるプレイで名を馳せてきたファンタジスタである野沢が黒子として汗をかいたのであれば、仙台のGSでの強さも頷ける。
その野沢は、「グループステージをトップで通過できたのは、出場したこのチームの選手全員が成長して積み重ねたものがあった結果なんです。そこに自信をもっと持っていいと思う反面、そこで満足してしまってはいけません。カップ戦は1位しかない大会だと思っていますから。自分もそういう経験を重ねてきたからこそ、今があると思うんです。
突破できて良かった……。で終わらず、タイトルを獲ったという経験をしてこそ、その先の考え方も身につくし、選手個人も次のステップに行けます。ここまでの経験を無駄にしないためにも、その先に進んで、もっと大きな経験につなげないと」と言う。
鹿島にてタイトルを積み重ねた経験がこの言葉に繋がっておると思われる。
仙台としては、GSの突破は大きな目標であり、喜びを噛みしめたことであろう。
しかしながら、その先、カップ戦である以上、1位以外は敗退という事実を野沢は強く語る。
この気持ちが仙台というクラブに伝播していくであろう。
今日の仙台は強敵である。
リーグ戦にてダブル喰らわせた相手ではない。
心して挑む必要がある。
強い持ちで挑みたい。

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ルヴァン杯への意気込みを語った野沢拓也 [写真]=J.LEAGUE
板垣晴朗
ベガルタ仙台を中心に追いかけるライター。書籍に『在る光 3.11からのベガルタ仙台』など。
野沢拓也、36歳。高度なボールコントロール技術と、豊かな発想、そして瞬時の状況判断力によって、相手の意表を突くパスや、摩訶不思議なシュートを繰り出せる選手だ。
鹿島アントラーズで、数々のタイトル獲得に貢献してきた名手。その彼は2014年の8月からベガルタ仙台に加わり、今年で4度目の夏を迎えた。チーム最年長として自らのプレーで勝利に貢献することはもちろん、仙台というまだまだ発展途上のクラブに経験を落としこんでいる。
その野沢は今季、仙台が取り組む3-4-2-1を基本としたシステムの中で、彼なりのやり方で1トップを務める。シャドーと入れ替わってトップ下のようになったかと思えば、大外のウイングバックと予想もつかないパス交換をする。リーグ戦の出場機会に到らない中でも、出場機会を得れば初挑戦のポジションで奮闘を続けた。

36歳にして新境地を開拓しようとしている [写真]=J.LEAGUE
今季のJリーグYBCルヴァンカップで、仙台は2013年以来となるノックアウトステージ進出を果たした。グループステージを首位で突破するまでに、西村拓真や佐々木匠、椎橋慧也といった若手選手が躍動。その中で、野沢はファンタジスタというよりは“最前線の黒子”とでも言うべき役割を果たし、若手の背中を押した。
仙台は8月30日と9月3日に、準々決勝を戦うことになった。相手は、この大会で6度の優勝を経験している鹿島である。仙台はというとこの大会での最高成績はベスト8にとどまっており、今季のように一週間で同一大会の同一対戦カードをホーム&アウェイで戦うのは、2009年のJ1・J2入れ替え戦以来である。
個人としてはこのような形式の戦いを経験してきた野沢に、仲間とともに強敵に挑むこの準々決勝を展望してもらった。
「この一戦目をホームでできるのは、僕は大きなことだと思っています。このアドバンテージを利用して、戦いたい。一戦目で勝って結果を残すことで、すぐやってくる次の試合(アウェイ戦)に得たモノを生かし、プラスアルファの戦いができるともいえるし、一戦目を勝つことは本当に大事なんです」と、彼は勝利の重みを強調する。
勝利の重み、タイトルの重みを、身を持って知る人間だからこそ、その言葉もまた重い。そして、勝利やタイトルの経験を自らの血肉にするだけでなく、成功体験の少ない若手選手にまでその経験をともにできるように気を配るのもまた、野沢なのだ。

鹿島黄金期の中心メンバーだった野沢 [写真]=Getty Images
「グループステージをトップで通過できたのは、出場したこのチームの選手全員が成長して積み重ねたものがあった結果なんです。そこに自信をもっと持っていいと思う反面、そこで満足してしまってはいけません。カップ戦は1位しかない大会だと思っていますから。自分もそういう経験を重ねてきたからこそ、今があると思うんです。
突破できて良かった……。で終わらず、タイトルを獲ったという経験をしてこそ、その先の考え方も身につくし、選手個人も次のステップに行けます。ここまでの経験を無駄にしないためにも、その先に進んで、もっと大きな経験につなげないと」
相手の鹿島は、野沢にとってその経験の多くを重ねてきた場所だ。しかし、“古巣戦”の感傷よりも、敵に対して何ができるかを、仙台の背番号8は語る。「鹿島は今もJのトップだし、僕たちにとってはリーグ戦で負けたあの時の借りを返さなければいけない。そのために全力を尽くしたい」
鹿島とのリーグ戦の対戦では負傷などもあって出場できなかった野沢だが、今回の対戦に向けて、自身のコンディションも上がっているようだった。そのことについては
「うーん、そこは……見た人の評価に、お任せします」
と苦笑いしたが、彼はどういう形でこの準々決勝以降で力が必要とされたとしても、その技術で、その勝利への執念で、貢献してくれるだろう。1stレグを前にした紅白戦で、味方へのサポートが遅れた若手選手に「そこでボールにケツを向けるな!」と指示したかと思えば、その若手選手がパスを出したときには即座にゴール前のポジションを取ったように。
野沢拓也、36歳。彼のプレーは、高度な技術、豊かな発想、瞬時の判断、勝利への執念、そして……彼なりにチームを見守る心で、構成されている。
文=板垣晴朗
仙台の野沢について記すサッカーキングの板垣氏である。
仙台はルヴァン杯のGSを首位で突破してきたが、そこで野沢は“最前線の黒子”とでも言うべき役割を果たして来たとのこと。
魅せるプレイで名を馳せてきたファンタジスタである野沢が黒子として汗をかいたのであれば、仙台のGSでの強さも頷ける。
その野沢は、「グループステージをトップで通過できたのは、出場したこのチームの選手全員が成長して積み重ねたものがあった結果なんです。そこに自信をもっと持っていいと思う反面、そこで満足してしまってはいけません。カップ戦は1位しかない大会だと思っていますから。自分もそういう経験を重ねてきたからこそ、今があると思うんです。
突破できて良かった……。で終わらず、タイトルを獲ったという経験をしてこそ、その先の考え方も身につくし、選手個人も次のステップに行けます。ここまでの経験を無駄にしないためにも、その先に進んで、もっと大きな経験につなげないと」と言う。
鹿島にてタイトルを積み重ねた経験がこの言葉に繋がっておると思われる。
仙台としては、GSの突破は大きな目標であり、喜びを噛みしめたことであろう。
しかしながら、その先、カップ戦である以上、1位以外は敗退という事実を野沢は強く語る。
この気持ちが仙台というクラブに伝播していくであろう。
今日の仙台は強敵である。
リーグ戦にてダブル喰らわせた相手ではない。
心して挑む必要がある。
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日本代表・柴崎岳、大一番は慣れている
「大一番は慣れている」柴崎岳が2年ぶりの代表復帰で逞しさを垣間見せる
羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)
2017年08月29日
「日本を導きたい」と冷静に話した柴崎。

埼玉スタジアムで行なわれた練習では笑顔も浮かべるなど、リラックスした様子だった柴崎。 写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)
「こういった大舞台は慣れている」
ロシア・ワールドカップ出場を懸けたオーストラリアとの大一番へ向けて、日本期待の司令塔が頼もしい。2年ぶりの招集を受けた柴崎岳だ。
今シーズンからヘタフェに移籍した柴崎は、開幕2試合連続で先発出場など好調をキープ。現地時間8月27日に行なわれた強豪セビージャとの一戦では、70分にベンチに退くまで攻撃の要として、チームの起点となっていた。そんなクラブでの好調ぶりが評価され、2年ぶりの代表復帰を果たした。
8月29日のトレーニング後に柴崎は、「(代表の)状況は分かっていますし、試合の持つ意味も理解しています」と語り、さらに冷静な意気込みも口にしている。
「鹿島時代からこういった大一番というか意味合いの強い試合は何度も経験させてもらっている。なので、自分が出られれば結果を残して、日本を導いていきたい」
今朝帰国したばかりの柴崎は、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督とは「まだ詳しく話していない」というが、「与えられたポジションで自分を表現したい」ともコメント。気になる連携面についても不安はないという。
「ほとんどの選手とプレーしたことがありますし、全選手の特徴は分かっているので、2年ぶりとはいえ問題はないかと思います」
1992年生まれの柴崎は、いわゆる“プラチナ世代”。そのことについては、「僕らの年代が出てこないと未来はない。そういった自覚は持ちたい」と逞しい言葉を残している。
8月31日に迎えるオーストラリアとの真夏の大一番を制してワールドカップへ――。柴崎はその青写真の中心を担えるか。
取材・文:羽澄凛太郎(サッカーダイジェストWEB)
豪州との大一番を前に取材に応じた日本代表の柴崎岳である。
「鹿島時代からこういった大一番というか意味合いの強い試合は何度も経験させてもらっている」と語る。
ここで鹿島の名を出してくれること、そして鹿島での経験を活かしてくれることを誇りに思う。
やはり、岳が高校2年で決めた進路は正しかった。
鹿島だからこそ得られた経験の大きさは、計り知れぬものがある。
また、明日の豪州戦では岳が先発に名を連ねるとの報がある。
このビッグマッチにて活躍し、更に大きな経験を得て欲しい。
期待しておる。

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羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)
2017年08月29日
「日本を導きたい」と冷静に話した柴崎。

埼玉スタジアムで行なわれた練習では笑顔も浮かべるなど、リラックスした様子だった柴崎。 写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)
「こういった大舞台は慣れている」
ロシア・ワールドカップ出場を懸けたオーストラリアとの大一番へ向けて、日本期待の司令塔が頼もしい。2年ぶりの招集を受けた柴崎岳だ。
今シーズンからヘタフェに移籍した柴崎は、開幕2試合連続で先発出場など好調をキープ。現地時間8月27日に行なわれた強豪セビージャとの一戦では、70分にベンチに退くまで攻撃の要として、チームの起点となっていた。そんなクラブでの好調ぶりが評価され、2年ぶりの代表復帰を果たした。
8月29日のトレーニング後に柴崎は、「(代表の)状況は分かっていますし、試合の持つ意味も理解しています」と語り、さらに冷静な意気込みも口にしている。
「鹿島時代からこういった大一番というか意味合いの強い試合は何度も経験させてもらっている。なので、自分が出られれば結果を残して、日本を導いていきたい」
今朝帰国したばかりの柴崎は、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督とは「まだ詳しく話していない」というが、「与えられたポジションで自分を表現したい」ともコメント。気になる連携面についても不安はないという。
「ほとんどの選手とプレーしたことがありますし、全選手の特徴は分かっているので、2年ぶりとはいえ問題はないかと思います」
1992年生まれの柴崎は、いわゆる“プラチナ世代”。そのことについては、「僕らの年代が出てこないと未来はない。そういった自覚は持ちたい」と逞しい言葉を残している。
8月31日に迎えるオーストラリアとの真夏の大一番を制してワールドカップへ――。柴崎はその青写真の中心を担えるか。
取材・文:羽澄凛太郎(サッカーダイジェストWEB)
豪州との大一番を前に取材に応じた日本代表の柴崎岳である。
「鹿島時代からこういった大一番というか意味合いの強い試合は何度も経験させてもらっている」と語る。
ここで鹿島の名を出してくれること、そして鹿島での経験を活かしてくれることを誇りに思う。
やはり、岳が高校2年で決めた進路は正しかった。
鹿島だからこそ得られた経験の大きさは、計り知れぬものがある。
また、明日の豪州戦では岳が先発に名を連ねるとの報がある。
このビッグマッチにて活躍し、更に大きな経験を得て欲しい。
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