岩政大樹、植田のヘディングを解説
【岩政大樹 オン・ザ・ピッチ】鹿島・植田の成長「相手の前で」ヘディング
2017年9月30日10時0分 スポーツ報知

G大阪戦の後半ロスタイム、鹿島・植田(中央5)が決勝のヘディングシュート決める
鹿島が独走態勢に入りました。まだ、どんなことも可能な試合数を残していますが、このところの勝ち切る強さは見事と言うしかなく、すでに優勝へのカウントダウンは始まったといえるでしょう。
G大阪との試合でも早い時間に先制されながら、90分の中で最終的には相手より1点多くゴールを奪い、試合を終えました。決勝点はロスタイム。コーナーキックから植田選手がヘディングで叩き込みました。
植田選手のゴールは、スタジアムの雰囲気と選手の心がリンクして生み出された迫力ある熱いゴールでしたが、同時に、冷静に見ると、植田選手が得点を取るために、これまでと少し違う工夫をしていることが分かります。
それは端的に言うと、相手の前でヘディングをしている、ということです。
植田選手は抜群の身体能力を有しています。単純に競り合えば、大抵は相手よりも高い地点でヘディングができます。そのことから、これまでの植田選手は相手の背後で待ち構えてヘディングしようとすることが多く見られました。確かに、その方が頭に当てる回数は多くなると思います。しかし、その場合に問題となるのが、頭に当てることはできても、そのほとんどがゴールにはならない、ということです。植田選手がその身体能力の割にゴールの数がさほど多くないのは、それが原因だと思います。
今回の決勝点をよく見てみると、植田選手はボールが来る段階で相手の前にボールを呼び込んでいることが分かります。ロスタイムとなると身体的にも疲れが出て、どうしても相手の背後で待ち構えようとしてしまいがちですが、あえてピンポイントでチャンスがくることを信じて前に向かっていきました。
チャンスに待ち構えるのではなく、信じて前に向かうこと。熱狂を生み出した見事なゴールの陰に、課題に取り組んできた姿が垣間見えました。(東京ユナイテッドDF、元日本代表)
鹿島について記す岩政大樹である。
「優勝へのカウントダウンは始まったといえる」と太鼓判を押す。
三連覇の戦士も、外に出て鹿島というクラブを観るとそう映るのだなと感じさせられる。
残り試合は7試合もあり、まだまだ気を緩めることは出来ぬもの。
当事者はそう強く思っている。
しかしながら、外から観る者は、勝ち点差8と、それ以上に、勝ちきる鹿島の勝負強さを高く評価しておることが分かる。
ここは、その期待に応えるところ。
勝利を積み重ね、タイトルを引き寄せたい。
また、ガンバ戦の決勝点を決めた植田のヘディングについて解説しておる。
これまでの植田は、自分の身体能力を信じて、待ち構えておったのが、このゴールでは相手の前に入っておることを高く評価しておる。
鹿島在籍時に多くのゴールを決めた岩政の眼鏡に適ったと言えよう。
植田のゴール数は飛躍的に伸びるのではなかろうか。
植田のゴールまでの駆け引きに注目である。

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2017年9月30日10時0分 スポーツ報知

G大阪戦の後半ロスタイム、鹿島・植田(中央5)が決勝のヘディングシュート決める
鹿島が独走態勢に入りました。まだ、どんなことも可能な試合数を残していますが、このところの勝ち切る強さは見事と言うしかなく、すでに優勝へのカウントダウンは始まったといえるでしょう。
G大阪との試合でも早い時間に先制されながら、90分の中で最終的には相手より1点多くゴールを奪い、試合を終えました。決勝点はロスタイム。コーナーキックから植田選手がヘディングで叩き込みました。
植田選手のゴールは、スタジアムの雰囲気と選手の心がリンクして生み出された迫力ある熱いゴールでしたが、同時に、冷静に見ると、植田選手が得点を取るために、これまでと少し違う工夫をしていることが分かります。
それは端的に言うと、相手の前でヘディングをしている、ということです。
植田選手は抜群の身体能力を有しています。単純に競り合えば、大抵は相手よりも高い地点でヘディングができます。そのことから、これまでの植田選手は相手の背後で待ち構えてヘディングしようとすることが多く見られました。確かに、その方が頭に当てる回数は多くなると思います。しかし、その場合に問題となるのが、頭に当てることはできても、そのほとんどがゴールにはならない、ということです。植田選手がその身体能力の割にゴールの数がさほど多くないのは、それが原因だと思います。
今回の決勝点をよく見てみると、植田選手はボールが来る段階で相手の前にボールを呼び込んでいることが分かります。ロスタイムとなると身体的にも疲れが出て、どうしても相手の背後で待ち構えようとしてしまいがちですが、あえてピンポイントでチャンスがくることを信じて前に向かっていきました。
チャンスに待ち構えるのではなく、信じて前に向かうこと。熱狂を生み出した見事なゴールの陰に、課題に取り組んできた姿が垣間見えました。(東京ユナイテッドDF、元日本代表)
鹿島について記す岩政大樹である。
「優勝へのカウントダウンは始まったといえる」と太鼓判を押す。
三連覇の戦士も、外に出て鹿島というクラブを観るとそう映るのだなと感じさせられる。
残り試合は7試合もあり、まだまだ気を緩めることは出来ぬもの。
当事者はそう強く思っている。
しかしながら、外から観る者は、勝ち点差8と、それ以上に、勝ちきる鹿島の勝負強さを高く評価しておることが分かる。
ここは、その期待に応えるところ。
勝利を積み重ね、タイトルを引き寄せたい。
また、ガンバ戦の決勝点を決めた植田のヘディングについて解説しておる。
これまでの植田は、自分の身体能力を信じて、待ち構えておったのが、このゴールでは相手の前に入っておることを高く評価しておる。
鹿島在籍時に多くのゴールを決めた岩政の眼鏡に適ったと言えよう。
植田のゴール数は飛躍的に伸びるのではなかろうか。
植田のゴールまでの駆け引きに注目である。

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三竿健斗、チャレンジすることが大事
今節の顔 MF三竿健斗 チャレンジ精神で成長
前節は警告の累積で出場停止となり、スタンドから試合を観戦。劇的な勝利に沸くサポーターを間近で見て「勝利で人を喜ばすことができるのは素晴らしい」と感じた。
対人プレーの強さを生かした守りが最大の長所。5月の監督交代以降、守備的MFのポジションを勝ち取ったものの「競争は厳しい」と慢心はない。27日に元鹿島の岩政(現東京ユナイテッド)から守備の助言を受けた。「すぐにはうまくいかないが、チャレンジすることが大事」と前向きに成長を続ける21歳が、鹿島の守備を引き締める。
今節の顔として報じられる三竿健斗である。
前節は出場停止でスタンドから観戦したとのこと。
その際、サポーターの圧倒的な声援に包まれ劇的勝利したチームを観、「勝利で人を喜ばすことができるのは素晴らしい」と感じた。
勝利のために、歓喜するサポのためにこれからも躍動して欲しい。
また、前節は健斗の代わりに出た永木が出色の出来であった。
にも関わらず、健斗にあっさり戻すところから、大岩監督の健斗への信頼の厚さを感じさせられる。
ここはその期待に応えるところ。
また、岩政から伝授させられた“ワザ”を使う場面があるのかどうかも注目である。
高い向上心で更なる成長をしていって欲しい。
楽しみな若手ボランチである。

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前節は警告の累積で出場停止となり、スタンドから試合を観戦。劇的な勝利に沸くサポーターを間近で見て「勝利で人を喜ばすことができるのは素晴らしい」と感じた。
対人プレーの強さを生かした守りが最大の長所。5月の監督交代以降、守備的MFのポジションを勝ち取ったものの「競争は厳しい」と慢心はない。27日に元鹿島の岩政(現東京ユナイテッド)から守備の助言を受けた。「すぐにはうまくいかないが、チャレンジすることが大事」と前向きに成長を続ける21歳が、鹿島の守備を引き締める。
今節の顔として報じられる三竿健斗である。
前節は出場停止でスタンドから観戦したとのこと。
その際、サポーターの圧倒的な声援に包まれ劇的勝利したチームを観、「勝利で人を喜ばすことができるのは素晴らしい」と感じた。
勝利のために、歓喜するサポのためにこれからも躍動して欲しい。
また、前節は健斗の代わりに出た永木が出色の出来であった。
にも関わらず、健斗にあっさり戻すところから、大岩監督の健斗への信頼の厚さを感じさせられる。
ここはその期待に応えるところ。
また、岩政から伝授させられた“ワザ”を使う場面があるのかどうかも注目である。
高い向上心で更なる成長をしていって欲しい。
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ペドロ・ジュニオール、ダイジョウブ
【鹿島】ペドロ・ジュニオールが約2か月ぶり復帰、1ステージ制最短Vへ追い風
2017年9月30日6時0分 スポーツ報知

ペドロ・ジュニオール
左足骨折で戦列を離れていた鹿島FWペドロ・ジュニオール(30)が30日の鳥栖戦(ベアスタ)で約2か月ぶりに復帰する。29日の練習後に遠征帯同が決定。7月28日の練習中に左足第5中足骨を骨折し、手術後に全治2か月と診断されていた。「状態? 100%。ダイジョウブ」と笑顔で鳥栖へ向かった。
残り7試合で2位・川崎に勝ち点8差をつけ独走状態。早ければ30節の横浜M戦(10月21日・日産ス)にも連覇が決まる。1ステージ制(15、16年は2ステージ制)となった05年以降では、10年に名古屋が31節に優勝を決めたのが最速。今季16試合7得点の助っ人復帰は、記録更新へ追い風になる。
大岩剛監督(45)は「多分、途中からになるが良さを出してほしい」と期待。「ウチも(07年に)これくらいの差を逆転した。何が起こるか分からない。目の前の試合に集中する」(GK曽ケ端)と一戦必勝の意識を持ち、一歩ずつ前進していく。(内田 知宏)
ペドロ・ジュニオールの帯同がニュースになっておる。
首位を走る鹿島に助っ人ストライカーが負傷から癒えて復帰となれば鬼に金棒と言って良かろう。
PJ自身は「状態? 100%。ダイジョウブ」と語る。
これは期待が持てる。
PJのスピードで鳥栖DF陣を切り裂いてくれよう。
指揮官は「多分、途中からになるが良さを出してほしい」といきなりの先発起用ではない旨を語る。
疲れの出る後半からの投入は、脅威となること必然である。
これは優勝に向けての追い風であるが、チームに慢心はない。
「ウチも(07年に)これくらいの差を逆転した。何が起こるか分からない。目の前の試合に集中する」と曽ケ端は言う。
勝ち点差がいくら離れていようが、決して優勝したわけではないのだ。
2007年には不可能と思われた勝ち点差を引っ繰り返して優勝した、2005年には勝ちきれぬ試合が続き優勝を逃した、2009年には5連敗を経験しておる。
サッカーは何が起こるか分からぬもの。
一つ一つ集中して、勝利を積み重ねていきたい。
一戦必勝である。

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2017年9月30日6時0分 スポーツ報知

ペドロ・ジュニオール
左足骨折で戦列を離れていた鹿島FWペドロ・ジュニオール(30)が30日の鳥栖戦(ベアスタ)で約2か月ぶりに復帰する。29日の練習後に遠征帯同が決定。7月28日の練習中に左足第5中足骨を骨折し、手術後に全治2か月と診断されていた。「状態? 100%。ダイジョウブ」と笑顔で鳥栖へ向かった。
残り7試合で2位・川崎に勝ち点8差をつけ独走状態。早ければ30節の横浜M戦(10月21日・日産ス)にも連覇が決まる。1ステージ制(15、16年は2ステージ制)となった05年以降では、10年に名古屋が31節に優勝を決めたのが最速。今季16試合7得点の助っ人復帰は、記録更新へ追い風になる。
大岩剛監督(45)は「多分、途中からになるが良さを出してほしい」と期待。「ウチも(07年に)これくらいの差を逆転した。何が起こるか分からない。目の前の試合に集中する」(GK曽ケ端)と一戦必勝の意識を持ち、一歩ずつ前進していく。(内田 知宏)
ペドロ・ジュニオールの帯同がニュースになっておる。
首位を走る鹿島に助っ人ストライカーが負傷から癒えて復帰となれば鬼に金棒と言って良かろう。
PJ自身は「状態? 100%。ダイジョウブ」と語る。
これは期待が持てる。
PJのスピードで鳥栖DF陣を切り裂いてくれよう。
指揮官は「多分、途中からになるが良さを出してほしい」といきなりの先発起用ではない旨を語る。
疲れの出る後半からの投入は、脅威となること必然である。
これは優勝に向けての追い風であるが、チームに慢心はない。
「ウチも(07年に)これくらいの差を逆転した。何が起こるか分からない。目の前の試合に集中する」と曽ケ端は言う。
勝ち点差がいくら離れていようが、決して優勝したわけではないのだ。
2007年には不可能と思われた勝ち点差を引っ繰り返して優勝した、2005年には勝ちきれぬ試合が続き優勝を逃した、2009年には5連敗を経験しておる。
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源、全部勝って決めるのがベスト
鹿島・昌子、リーグ残り7戦全勝&代表戦勝利宣言!「全部勝って決める」
鹿島の日本代表DF昌子が29日、リーグ残り7戦全勝での優勝と代表戦勝利を力強く宣言した。「全部勝って決めるのがベスト。全部勝てばおのずと優勝できる」。2位川崎と勝ち点差8で首位を走るチームはこの日、セットプレーの確認など約1時間半の最終調整を行った。30日の鳥栖戦後には国際親善試合2試合を控えるだけに、白星を潤滑油にしてリーグ2連覇へ一気に加速する。(鹿嶋)
残り7試合となったリーグ戦についてコメントした源である。
「全部勝って決めるのがベスト。全部勝てばおのずと優勝できる」と頼もしい。
全て勝って優勝を決めるのだ。
強い鹿島を楽しみにしておる。

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鹿島の日本代表DF昌子が29日、リーグ残り7戦全勝での優勝と代表戦勝利を力強く宣言した。「全部勝って決めるのがベスト。全部勝てばおのずと優勝できる」。2位川崎と勝ち点差8で首位を走るチームはこの日、セットプレーの確認など約1時間半の最終調整を行った。30日の鳥栖戦後には国際親善試合2試合を控えるだけに、白星を潤滑油にしてリーグ2連覇へ一気に加速する。(鹿嶋)
残り7試合となったリーグ戦についてコメントした源である。
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全て勝って優勝を決めるのだ。
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植田、日本代表・車屋と会うのを楽しみに
植田 代表で車屋と“大津高ライン”結成「会うの凄く楽しみ」

紅白戦でヘディングを試みる植田(中央)と、その背後をカバーする昌子(右)
Photo By スポニチ
7年前の“神様”と再びチームメートとなることを待ちわびた。日本代表メンバー発表から一夜。鹿島DF植田は熊本・大津高の2学年上の先輩で、代表に初選出された川崎FのDF車屋について「高校以来プレーしていないので会うのは凄く楽しみ。成長した姿を見せたい」と語った。1年生の時に当時ボランチだった車屋と一緒にプレー。「2個上は“神”っす」と卒業以降連絡を遠慮してきたが、最高の舞台で再会することになった。
今回の2試合でハリルホジッチ監督は多くの選手を起用する方針。Aマッチ初出場を目指すセンターバックの植田と左サイドバックの車屋が最終ラインを形成する可能性もある。「熊本にとっても大津高にとっても凄くいいこと」と同時選出を喜んだ22歳。まずは30日のアウェー鳥栖戦で完封に貢献し、代表へ弾みをつける。
[ 2017年9月30日 05:30 ]
日本代表に選出された川崎の車屋についてコメントした植田である。
大津高校の2年先輩に当たる車屋とは卒業以来連絡を遠慮していたとのこと。
今回の招集にて久しぶりにチームメイトとなる。
「2個上は“神”っす」というコメントは高体連出身者ならではのもの。
代表でのDFラインを形成したら嬉しかろう。
その為にも、今日の鳥栖戦にて高いパフォーマンスを魅せるのだ。
代表DFとしての能力を発揮せよ。
完封を期待しておる。

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紅白戦でヘディングを試みる植田(中央)と、その背後をカバーする昌子(右)
Photo By スポニチ
7年前の“神様”と再びチームメートとなることを待ちわびた。日本代表メンバー発表から一夜。鹿島DF植田は熊本・大津高の2学年上の先輩で、代表に初選出された川崎FのDF車屋について「高校以来プレーしていないので会うのは凄く楽しみ。成長した姿を見せたい」と語った。1年生の時に当時ボランチだった車屋と一緒にプレー。「2個上は“神”っす」と卒業以降連絡を遠慮してきたが、最高の舞台で再会することになった。
今回の2試合でハリルホジッチ監督は多くの選手を起用する方針。Aマッチ初出場を目指すセンターバックの植田と左サイドバックの車屋が最終ラインを形成する可能性もある。「熊本にとっても大津高にとっても凄くいいこと」と同時選出を喜んだ22歳。まずは30日のアウェー鳥栖戦で完封に貢献し、代表へ弾みをつける。
[ 2017年9月30日 05:30 ]
日本代表に選出された川崎の車屋についてコメントした植田である。
大津高校の2年先輩に当たる車屋とは卒業以来連絡を遠慮していたとのこと。
今回の招集にて久しぶりにチームメイトとなる。
「2個上は“神”っす」というコメントは高体連出身者ならではのもの。
代表でのDFラインを形成したら嬉しかろう。
その為にも、今日の鳥栖戦にて高いパフォーマンスを魅せるのだ。
代表DFとしての能力を発揮せよ。
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秋田豊氏・中田浩二CRO、女性サポとピザ作り
鹿島OB・中田浩二氏、秋田豊氏がサポーター50人とピザ作り

鹿島OBの中田浩二氏
サッカーJ1鹿島のチームスポンサーで、住宅設備メーカーのLIXIL(リクシル)が、28日に東京都内でファン交流イベント「鹿ジョ●(=ハートマーク)Cooking」を開催した。クラブOBの中田浩二クラブ・リレーションズ・オフィサー(38、CRO)、解説者の秋田豊氏(47)が、女性サポーター50人とピザ作りに挑戦した。
応募倍率20倍超の狭き門をくぐりぬけた参加者は、鹿島カラーのエプロンを身につけ、ハート形のシーフードピザを手作り。「単身赴任が多かったので、料理は得意」という秋田氏は、生地をこねる力加減も抜群。中田CROは仏、スイス時代に自炊していたと言いつつ、どこかおっかなびっくり?
生地発酵中のトークショーの話題は、もちろん首位独走中の鹿島についてで、中田CROは「チームのためにやるべきことがしっかりできていて、一体感がある。皆さんの思いはチームに届いています」と熱く語り、うっとりした視線に応えた。
料理中、試食後にはSNS映えするカラフルな小道具や、展示されたLIXILのキッチンを使い、写真撮影を楽しんだ。クッキングと鹿島の異色コラボ。それは、シーフードとチーズのように、抜群のマッチングだった。

元鹿島DFの秋田豊氏
LIXIL主催の「鹿ジョ♥️Cooking」にて女性サポーターと共にピザ作りにチャレンジした秋田豊氏と中田浩二CROである。
楽しそうなイベントである。
LIXILのキッチンはイタリア料理を作るにも便利であろう。
この女性陣がいずれ子供をもうけ、美味しい料理を作るようになっていくとおもうと楽しい気持ちとなる。
そしてその子供たちには鹿島アントラーズの素晴らしさを教えてあげていくであろう。
素晴らしい未来である。

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鹿島OBの中田浩二氏
サッカーJ1鹿島のチームスポンサーで、住宅設備メーカーのLIXIL(リクシル)が、28日に東京都内でファン交流イベント「鹿ジョ●(=ハートマーク)Cooking」を開催した。クラブOBの中田浩二クラブ・リレーションズ・オフィサー(38、CRO)、解説者の秋田豊氏(47)が、女性サポーター50人とピザ作りに挑戦した。
応募倍率20倍超の狭き門をくぐりぬけた参加者は、鹿島カラーのエプロンを身につけ、ハート形のシーフードピザを手作り。「単身赴任が多かったので、料理は得意」という秋田氏は、生地をこねる力加減も抜群。中田CROは仏、スイス時代に自炊していたと言いつつ、どこかおっかなびっくり?
生地発酵中のトークショーの話題は、もちろん首位独走中の鹿島についてで、中田CROは「チームのためにやるべきことがしっかりできていて、一体感がある。皆さんの思いはチームに届いています」と熱く語り、うっとりした視線に応えた。
料理中、試食後にはSNS映えするカラフルな小道具や、展示されたLIXILのキッチンを使い、写真撮影を楽しんだ。クッキングと鹿島の異色コラボ。それは、シーフードとチーズのように、抜群のマッチングだった。

元鹿島DFの秋田豊氏
LIXIL主催の「鹿ジョ♥️Cooking」にて女性サポーターと共にピザ作りにチャレンジした秋田豊氏と中田浩二CROである。
楽しそうなイベントである。
LIXILのキッチンはイタリア料理を作るにも便利であろう。
この女性陣がいずれ子供をもうけ、美味しい料理を作るようになっていくとおもうと楽しい気持ちとなる。
そしてその子供たちには鹿島アントラーズの素晴らしさを教えてあげていくであろう。
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仙台・野沢、勝つために頑張るだけ
【仙台】14年連続ゴールの野沢、浦和戦へ「勝つために頑張るだけ」
2017年9月29日20時37分 スポーツ報知

浦和戦へ闘志を燃やす仙台・野沢
J1ベガルタ仙台MF野沢拓也(36)が29日、次戦10月1日のホーム・浦和戦(午後2時、ユアスタ)へ意気込みを語った。
この日、仙台市内で行われた紅白戦では、1トップで積極的に攻め上がった。浦和戦は4月に敵地で0―7で敗れているだけに「アウェーで大敗して悔しい思いをしている」と振り返り、「浦和は力があり、スキのないチームですが、自分たちのサッカーをやれば勝てる。出た時には自分の持ち味を出して、勝つために頑張るだけ」と、リベンジへ決意を新たにした。
精度の高いキックを武器に、セットプレーのキッカーを務める。「チームとしてもセットプレーの質が上がって、得点に結び付いている。タマ(三田)もそうですし、梁もいるし、キッカーはたくさんいる。相手にとってはセットプレーが脅威になる」と、自信を見せた。
前節23日のアウェー・C大阪戦(4〇1)では、途中出場で3―1の後半45分に今季初ゴールとなるダメ押し弾。チーム最年長は、鹿島時代の2004年からJ1リーグ戦14年連続、通算70点目となったが「記録のためではなく、チームのためにやれることをやっていくだけ」と、浦和戦勝利に集中していた。
浦和戦に向けて意気込みを語った仙台の野沢である。
「浦和は力があり、スキのないチームですが、自分たちのサッカーをやれば勝てる。出た時には自分の持ち味を出して、勝つために頑張るだけ」と言う。
ここは野沢の力にて仙台に勝利をもたらすのだ。
浦和戦の野沢と言えば、10年前の2007年33節の浦和対鹿島の試合であろう。
新井場が退場なり一人少ない状況にて、巻いて放ったシュートは綺麗にゴールに決まり決勝点となった。
奇跡の逆転優勝の立役者であった。
明後日の試合でも同様の美しいゴールを期待したい。
活躍の報を待っておる。

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2017年9月29日20時37分 スポーツ報知

浦和戦へ闘志を燃やす仙台・野沢
J1ベガルタ仙台MF野沢拓也(36)が29日、次戦10月1日のホーム・浦和戦(午後2時、ユアスタ)へ意気込みを語った。
この日、仙台市内で行われた紅白戦では、1トップで積極的に攻め上がった。浦和戦は4月に敵地で0―7で敗れているだけに「アウェーで大敗して悔しい思いをしている」と振り返り、「浦和は力があり、スキのないチームですが、自分たちのサッカーをやれば勝てる。出た時には自分の持ち味を出して、勝つために頑張るだけ」と、リベンジへ決意を新たにした。
精度の高いキックを武器に、セットプレーのキッカーを務める。「チームとしてもセットプレーの質が上がって、得点に結び付いている。タマ(三田)もそうですし、梁もいるし、キッカーはたくさんいる。相手にとってはセットプレーが脅威になる」と、自信を見せた。
前節23日のアウェー・C大阪戦(4〇1)では、途中出場で3―1の後半45分に今季初ゴールとなるダメ押し弾。チーム最年長は、鹿島時代の2004年からJ1リーグ戦14年連続、通算70点目となったが「記録のためではなく、チームのためにやれることをやっていくだけ」と、浦和戦勝利に集中していた。
浦和戦に向けて意気込みを語った仙台の野沢である。
「浦和は力があり、スキのないチームですが、自分たちのサッカーをやれば勝てる。出た時には自分の持ち味を出して、勝つために頑張るだけ」と言う。
ここは野沢の力にて仙台に勝利をもたらすのだ。
浦和戦の野沢と言えば、10年前の2007年33節の浦和対鹿島の試合であろう。
新井場が退場なり一人少ない状況にて、巻いて放ったシュートは綺麗にゴールに決まり決勝点となった。
奇跡の逆転優勝の立役者であった。
明後日の試合でも同様の美しいゴールを期待したい。
活躍の報を待っておる。

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代表CBコンビがいかに封じ込めるかは注目ポイントだ
【J1展望】鳥栖×鹿島|首位チームが抱える”小さくない課題”。鳥栖のルーキーFWが付け入るか
サッカーダイジェスト編集部
2017年09月29日
鳥栖――前節出場停止だった吉田が鍵を握る。

故障者/鳥栖=チョ・ドンゴン、谷口 鹿島=町田、田中
出場停止/鳥栖=なし 鹿島=なし
J1リーグ27節
サガン鳥栖-鹿島アントラーズ
9月30日(土)/15:00/ベストアメニティスタジアム
サガン鳥栖
今季成績(27節終了時):9位 勝点38 10勝8分9敗 33得点・34失点
【最新チーム事情】
●前節は出場停止だった吉田が復帰。
●前節の浦和戦で田川が2ゴールと強烈アピール。
●サイド攻撃への対策をトレーニングしているが……。
【担当記者の視点】
フィッカデンティ監督は、5バックにシステム変更するなどサイド攻撃への対策を講じている。しかし依然として成果は出ておらず、前節の浦和戦のようにクロスからの失点が多く見受けられる。今節は、強力なサイドアタックがひとつの武器である鹿島が相手とあって、その点で不安が残る。
とはいえ、前節出場停止だった吉田が復帰したのは朗報。豊富なスタミナで攻守に走れるSBが左サイドを押し込めるかが、ひとつの鍵になりそうだ。
また、前節2ゴールを挙げた田川にも注目だ。スピードが持ち味のルーキーFWを活かして、鹿島守備陣の背後を突きたい。
鹿島――P・ジュニオールの復帰弾に期待。
鹿島アントラーズ
今季成績(27節終了時):1位 勝点61 20勝1分6敗 46得点・26失点
【最新チーム事情】
●今季最多タイの5連勝中。記録更新なるか。
●左足骨折で戦線離脱していたP・ジュニオールのメンバー入りが濃厚。
●日本代表の10月シリーズで選出された昌子と植田。「まずは鳥栖戦。勝って代表に」と意気込んだ。
【担当記者の視点】
連覇に向け、盤石の歩みを見せている。2位の川崎に勝点で8ポイント差をつけ、唯一の「勝点60台」&「20勝」と、独走態勢に入ったと言ってもいいだろう。
ただし、5連勝中と圧巻の勝負強さを見せつけているものの、ここ2試合は連続失点と守備面で小さくない課題があるのは事実。イバルボや田川、小野ら強力な攻撃陣を、昌子&植田の代表CBコンビがいかに封じ込めるかは注目ポイントだ。
攻撃陣は、エース金崎が好調をキープする一方、左足の怪我で戦列を離れていたP・ジュニオールが長期離脱から戻ってきた。途中出場が見込まれるだけに、復帰弾を期待したい。
「ここ2試合は連続失点と守備面で小さくない課題がある」と記すサッカーダイジェストのプレビューである。
新潟戦、ガンバ戦と逆転勝利しておる者の先制点を許しておるのは問題であろう。
試合の入り方を考慮したいところ。
今回の対戦相手である鳥栖は、前節の浦和戦にて試合開始1分で先制しておる。
これは怖い。
高い集中力にて鳥栖の攻撃陣を抑えたいところ。
そして、この先発予想に目を向けると、ガンバ戦を出場停止にて欠場した三竿健斗が永木に代わって先発出場とされておる。
大岩監督として今現在の信頼するメンバーはこの面子なのであろう。
特に2列目はレアンドロとアツのコンビが固定されつつある。
連続ゴールのレアンドロにばかり注目が集まるが、レオ・シルバがシュートを外してしまったが、アツが彼に送ったパスはテクニカルであり、ファンタジー溢れておった。
この二人の2列目は攻撃力満点と言えよう。
明日は、鳥栖の守備陣を切り裂きゴールを奪うのだ。
期待しておる。

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サッカーダイジェスト編集部
2017年09月29日
鳥栖――前節出場停止だった吉田が鍵を握る。

故障者/鳥栖=チョ・ドンゴン、谷口 鹿島=町田、田中
出場停止/鳥栖=なし 鹿島=なし
J1リーグ27節
サガン鳥栖-鹿島アントラーズ
9月30日(土)/15:00/ベストアメニティスタジアム
サガン鳥栖
今季成績(27節終了時):9位 勝点38 10勝8分9敗 33得点・34失点
【最新チーム事情】
●前節は出場停止だった吉田が復帰。
●前節の浦和戦で田川が2ゴールと強烈アピール。
●サイド攻撃への対策をトレーニングしているが……。
【担当記者の視点】
フィッカデンティ監督は、5バックにシステム変更するなどサイド攻撃への対策を講じている。しかし依然として成果は出ておらず、前節の浦和戦のようにクロスからの失点が多く見受けられる。今節は、強力なサイドアタックがひとつの武器である鹿島が相手とあって、その点で不安が残る。
とはいえ、前節出場停止だった吉田が復帰したのは朗報。豊富なスタミナで攻守に走れるSBが左サイドを押し込めるかが、ひとつの鍵になりそうだ。
また、前節2ゴールを挙げた田川にも注目だ。スピードが持ち味のルーキーFWを活かして、鹿島守備陣の背後を突きたい。
鹿島――P・ジュニオールの復帰弾に期待。
鹿島アントラーズ
今季成績(27節終了時):1位 勝点61 20勝1分6敗 46得点・26失点
【最新チーム事情】
●今季最多タイの5連勝中。記録更新なるか。
●左足骨折で戦線離脱していたP・ジュニオールのメンバー入りが濃厚。
●日本代表の10月シリーズで選出された昌子と植田。「まずは鳥栖戦。勝って代表に」と意気込んだ。
【担当記者の視点】
連覇に向け、盤石の歩みを見せている。2位の川崎に勝点で8ポイント差をつけ、唯一の「勝点60台」&「20勝」と、独走態勢に入ったと言ってもいいだろう。
ただし、5連勝中と圧巻の勝負強さを見せつけているものの、ここ2試合は連続失点と守備面で小さくない課題があるのは事実。イバルボや田川、小野ら強力な攻撃陣を、昌子&植田の代表CBコンビがいかに封じ込めるかは注目ポイントだ。
攻撃陣は、エース金崎が好調をキープする一方、左足の怪我で戦列を離れていたP・ジュニオールが長期離脱から戻ってきた。途中出場が見込まれるだけに、復帰弾を期待したい。
「ここ2試合は連続失点と守備面で小さくない課題がある」と記すサッカーダイジェストのプレビューである。
新潟戦、ガンバ戦と逆転勝利しておる者の先制点を許しておるのは問題であろう。
試合の入り方を考慮したいところ。
今回の対戦相手である鳥栖は、前節の浦和戦にて試合開始1分で先制しておる。
これは怖い。
高い集中力にて鳥栖の攻撃陣を抑えたいところ。
そして、この先発予想に目を向けると、ガンバ戦を出場停止にて欠場した三竿健斗が永木に代わって先発出場とされておる。
大岩監督として今現在の信頼するメンバーはこの面子なのであろう。
特に2列目はレアンドロとアツのコンビが固定されつつある。
連続ゴールのレアンドロにばかり注目が集まるが、レオ・シルバがシュートを外してしまったが、アツが彼に送ったパスはテクニカルであり、ファンタジー溢れておった。
この二人の2列目は攻撃力満点と言えよう。
明日は、鳥栖の守備陣を切り裂きゴールを奪うのだ。
期待しておる。

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いつも通りの試合ができるかどうか、鹿島伝統の“平常心”で臨みたい
【鳥栖vs鹿島プレビュー】鳥栖は吉田豊が復帰で守備面向上…前節に後続との勝ち点差を広げた鹿島は連覇に向けて突き進む
■サガン鳥栖 前節2発の田川亨介、ゲームメイカー小野裕二らの出来が勝敗のカギ
【プラス材料】
約5ヶ月ぶりのゴールを含む2得点を挙げた田川亨介、2ヶ月ぶりの公式戦出場となった小野裕二などの活躍により、敵地で行われたリーグ前節の浦和戦を2-2のドローで終えた。チーム戦術がピタリとはまった結果だが、田川は好調をキープし、小野はさらにコンディションを上げている。5連勝で首位を快走する鹿島を倒すためには彼らの出来がカギになる。
守備面で心強いのが出場停止から吉田豊が戻ってくること。今季途中からゲームキャプテンも務めており、プレーだけでなくメンタル面でもチームに影響を与える存在となりつつあるので、彼の復帰はプラスだ。
今節は12回目を迎えるブリヂストンデーで大勢の観客が詰めかけるため、鳥栖はそれもモチベーションにして戦う。
【マイナス材料】
前節、2度のリードを奪いながらも2-2のドローに持ち込まれた。浦和にボールポゼッションされ続け、主導権を握られたことが一因にある。また、今季はCK絡みやクロスからの失点が多く、この試合の2失点もその形からだった。鹿島は伝統的にセットプレーを得意とし、クロスも多く供給してくるだけに、キム・ミンヒョクと鄭昇炫のセンターバックコンビがゴール前の制空権を鹿島に渡さないことが大きなポイントになる。鄭は鳥栖加入前に蔚山現代の一員として今季のACLグループステージで鹿島と対戦し、4失点を喫して敗れた。その苦い思い出を払拭する試合にできるか。
前節の結果により今季の無冠が確定したため、その心的影響も懸念材料だ。
文:荒木英喜
■鹿島アントラーズ 負傷により長期離脱していたP・ジュニオールが復帰間近
リーグ前節はホームでG大阪と対戦。試合は7分にリードを許す。しかし、前半アディショナルタイムに金崎夢生のPKのこぼれ球をレアンドロが詰めて追いついた。そして、ドロー決着かと思われた試合終了間際にCKを植田直通が頭で合わせ、2-1で逆転勝利を収めている。ここまで46得点を奪ってきたが、うち50%にあたる23得点が61分以降のもの。終盤に決定力が高まる。鳥栖とのリーグ前回対戦は2-1の逆転勝利。金崎夢生と昌子源が得点を挙げた。
【プラス材料】
左足第5中足骨骨折で戦列を離れていたP・ジュニオールが今節の帯同メンバーに入った。今季16試合7得点を挙げている助っ人の復帰は、今季最多タイの5連勝を飾ったチームに、さらなる勢いをもたらすことは間違いない。
前節のG大阪戦では、後半アディッショナルタイムに植田直通が決勝ヘッドを決めて、2-1の逆転勝利。サポーターと一体となっての激勝だったが、試合後のロッカールームでは複数の選手から「次の試合が大事だぞ」と声が飛んだという。2位川崎に勝ち点差8をつけているが、曽ヶ端準が「うちもそれくらいの差をひっくり返したことがある。サッカーは何が起こるか分からない」と気を引き締めた。
苦戦する試合が多い、敵地での鳥栖戦。その1試合、そこにある勝ち点3だけを見つめて戦う空気がチームを包んでいる。
【マイナス材料】
マイナス材料を探すのは難しいチーム状況ではある。ただ、全くないかと言われればそうではない。鳥栖のように、相手の良さを消すために自らを消し、がむしゃらに向かってくるチームには苦戦することが多い。前節のG大阪戦はサポーターの後押しを含めて、大岩剛監督に「今季一」と言わしめる内容で勝利を収めた。そのG大阪とはスタイルの全く異なる鳥栖が相手となるだけに、頭と気持ちを切り替えられるかが鍵を握るだろう。
昨季の優勝を経験しているメンバーが多いとは言え、タイトルの重圧がのし掛かってくる終盤戦はメンタル面のタフさが重要だ。チームとして、まずはチャレンジする気持ちを忘れないこと。そのなかに慎重さ、焦れない心も同居させること。簡単に言えば、いつも通りの試合ができるかどうか。鹿島伝統の“平常心”で臨みたい。
文:totoONE編集部
「P・ジュニオールが今節の帯同メンバーに入った」と記すサッカーキングのプレビューである。
これは朗報。
スピード溢れる助っ人ストライカーがベンチにいるというだけで、終盤の攻撃力に更に期待が持てる。
やはり切り札は強い方が良い。
PJを起用する展開になるのであろうか。
楽しみな一戦である。

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■サガン鳥栖 前節2発の田川亨介、ゲームメイカー小野裕二らの出来が勝敗のカギ
【プラス材料】
約5ヶ月ぶりのゴールを含む2得点を挙げた田川亨介、2ヶ月ぶりの公式戦出場となった小野裕二などの活躍により、敵地で行われたリーグ前節の浦和戦を2-2のドローで終えた。チーム戦術がピタリとはまった結果だが、田川は好調をキープし、小野はさらにコンディションを上げている。5連勝で首位を快走する鹿島を倒すためには彼らの出来がカギになる。
守備面で心強いのが出場停止から吉田豊が戻ってくること。今季途中からゲームキャプテンも務めており、プレーだけでなくメンタル面でもチームに影響を与える存在となりつつあるので、彼の復帰はプラスだ。
今節は12回目を迎えるブリヂストンデーで大勢の観客が詰めかけるため、鳥栖はそれもモチベーションにして戦う。
【マイナス材料】
前節、2度のリードを奪いながらも2-2のドローに持ち込まれた。浦和にボールポゼッションされ続け、主導権を握られたことが一因にある。また、今季はCK絡みやクロスからの失点が多く、この試合の2失点もその形からだった。鹿島は伝統的にセットプレーを得意とし、クロスも多く供給してくるだけに、キム・ミンヒョクと鄭昇炫のセンターバックコンビがゴール前の制空権を鹿島に渡さないことが大きなポイントになる。鄭は鳥栖加入前に蔚山現代の一員として今季のACLグループステージで鹿島と対戦し、4失点を喫して敗れた。その苦い思い出を払拭する試合にできるか。
前節の結果により今季の無冠が確定したため、その心的影響も懸念材料だ。
文:荒木英喜
■鹿島アントラーズ 負傷により長期離脱していたP・ジュニオールが復帰間近
リーグ前節はホームでG大阪と対戦。試合は7分にリードを許す。しかし、前半アディショナルタイムに金崎夢生のPKのこぼれ球をレアンドロが詰めて追いついた。そして、ドロー決着かと思われた試合終了間際にCKを植田直通が頭で合わせ、2-1で逆転勝利を収めている。ここまで46得点を奪ってきたが、うち50%にあたる23得点が61分以降のもの。終盤に決定力が高まる。鳥栖とのリーグ前回対戦は2-1の逆転勝利。金崎夢生と昌子源が得点を挙げた。
【プラス材料】
左足第5中足骨骨折で戦列を離れていたP・ジュニオールが今節の帯同メンバーに入った。今季16試合7得点を挙げている助っ人の復帰は、今季最多タイの5連勝を飾ったチームに、さらなる勢いをもたらすことは間違いない。
前節のG大阪戦では、後半アディッショナルタイムに植田直通が決勝ヘッドを決めて、2-1の逆転勝利。サポーターと一体となっての激勝だったが、試合後のロッカールームでは複数の選手から「次の試合が大事だぞ」と声が飛んだという。2位川崎に勝ち点差8をつけているが、曽ヶ端準が「うちもそれくらいの差をひっくり返したことがある。サッカーは何が起こるか分からない」と気を引き締めた。
苦戦する試合が多い、敵地での鳥栖戦。その1試合、そこにある勝ち点3だけを見つめて戦う空気がチームを包んでいる。
【マイナス材料】
マイナス材料を探すのは難しいチーム状況ではある。ただ、全くないかと言われればそうではない。鳥栖のように、相手の良さを消すために自らを消し、がむしゃらに向かってくるチームには苦戦することが多い。前節のG大阪戦はサポーターの後押しを含めて、大岩剛監督に「今季一」と言わしめる内容で勝利を収めた。そのG大阪とはスタイルの全く異なる鳥栖が相手となるだけに、頭と気持ちを切り替えられるかが鍵を握るだろう。
昨季の優勝を経験しているメンバーが多いとは言え、タイトルの重圧がのし掛かってくる終盤戦はメンタル面のタフさが重要だ。チームとして、まずはチャレンジする気持ちを忘れないこと。そのなかに慎重さ、焦れない心も同居させること。簡単に言えば、いつも通りの試合ができるかどうか。鹿島伝統の“平常心”で臨みたい。
文:totoONE編集部
「P・ジュニオールが今節の帯同メンバーに入った」と記すサッカーキングのプレビューである。
これは朗報。
スピード溢れる助っ人ストライカーがベンチにいるというだけで、終盤の攻撃力に更に期待が持てる。
やはり切り札は強い方が良い。
PJを起用する展開になるのであろうか。
楽しみな一戦である。

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レオナルド、アンタルヤスポルの監督に就任
元鹿島の「レオ様」が6年ぶりの監督復帰! トルコでエトーやナスリを指導へサッカーダイジェストWeb編集部
2017年09月29日
パリSG幹部を退任後は解説者を務める。

6年ぶりに現場復帰したレオナルド(右)。トルコでいかなる采配を振るうのか。画像はクラブ公式ツイッターより
「ブラジルの貴公子」がサッカー界の表舞台に帰ってきた。現地時間9月28日、トルコ1部リーグのアンタルヤスポルが、元ブラジル代表MFのレオナルドと監督して2年契約を結んだことを発表した。イタリア紙『コッリエレ・デッロ・スポルト』にとると、年俸は200万ユーロ(約2億6000万円)だという。
現役時代のレオナルドは、フラメンゴ、バレンシア、サンパウロなどを経て1994年に鹿島アントラーズ入団。その端正なルックスと華麗なプレーから日本では「レオ様」の愛称で親しまれた。その後はパリ・サンジェルマンやミランなどで活躍し、ブラジル代表として2度のワールドカップに出場。1994年のアメリカ大会では途中で4試合の出場停止処分を受けたものの、優勝メンバーの一員になった。
2002年の現役引退後はミランで幹部を歴任し、2009-10シーズンにはロッソネーロのトップチーム監督を務める。翌シーズン後半戦はインテルの指揮官も務めた。
その後、パリSGのスポーツディレクターとして辣腕を振るったが、2013年に同職を退任。以降も世界中のクラブやブラジル・サッカー連盟などから監督や幹部の就任オファーが届いていたようだがすべて固辞し、イタリア『スカイ・スポーツ』のコメンテーターを務めるにとどまっていった。
そんなレオナルドが現場復帰の舞台に選んだアンタルヤスポルは、1部と2部を行き来するトルコの中小クラブ。ただ近年は豊富な資金力を武器に存在感を高めており、2年前からFWサミュエル・エトー(元カメルーン代表)が在籍。今夏のマーケットではMFサミア・ナスリとFWジェレミー・メネーズ(いずれも元フランス代表)、DFジョアン・ジュルー(スイス代表)、MFサンドロ(元ブラジル代表)など4大リーグ経験者が数多く加わった。
しかし、今シーズンは蓋を開けてみれば、開幕から6試合で1勝3分け2敗、18チーム中14位と低迷。5節節終了後に前監督が退任し、レオナルドはその後任に指名された格好だ。
約6年ぶりの現場復帰となるレオナルドは、同28日からトレーニングを指揮。現役時代の豊富な経験とカリスマ性で選手たちをまとめ上げ、チームを立て直すことができるか?
アンタルヤスポルの監督に就任したレオナルドである。
久しぶりの現場復帰で辣腕を振るってくれよう。
この新興勢力を強豪に仕立て上げられれば、レオナルドの指導者としての評価は更に上がる。
このチャレンジはどのような結果になるであろうか。
楽しみである。

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2017年09月29日
パリSG幹部を退任後は解説者を務める。

6年ぶりに現場復帰したレオナルド(右)。トルコでいかなる采配を振るうのか。画像はクラブ公式ツイッターより
「ブラジルの貴公子」がサッカー界の表舞台に帰ってきた。現地時間9月28日、トルコ1部リーグのアンタルヤスポルが、元ブラジル代表MFのレオナルドと監督して2年契約を結んだことを発表した。イタリア紙『コッリエレ・デッロ・スポルト』にとると、年俸は200万ユーロ(約2億6000万円)だという。
現役時代のレオナルドは、フラメンゴ、バレンシア、サンパウロなどを経て1994年に鹿島アントラーズ入団。その端正なルックスと華麗なプレーから日本では「レオ様」の愛称で親しまれた。その後はパリ・サンジェルマンやミランなどで活躍し、ブラジル代表として2度のワールドカップに出場。1994年のアメリカ大会では途中で4試合の出場停止処分を受けたものの、優勝メンバーの一員になった。
2002年の現役引退後はミランで幹部を歴任し、2009-10シーズンにはロッソネーロのトップチーム監督を務める。翌シーズン後半戦はインテルの指揮官も務めた。
その後、パリSGのスポーツディレクターとして辣腕を振るったが、2013年に同職を退任。以降も世界中のクラブやブラジル・サッカー連盟などから監督や幹部の就任オファーが届いていたようだがすべて固辞し、イタリア『スカイ・スポーツ』のコメンテーターを務めるにとどまっていった。
そんなレオナルドが現場復帰の舞台に選んだアンタルヤスポルは、1部と2部を行き来するトルコの中小クラブ。ただ近年は豊富な資金力を武器に存在感を高めており、2年前からFWサミュエル・エトー(元カメルーン代表)が在籍。今夏のマーケットではMFサミア・ナスリとFWジェレミー・メネーズ(いずれも元フランス代表)、DFジョアン・ジュルー(スイス代表)、MFサンドロ(元ブラジル代表)など4大リーグ経験者が数多く加わった。
しかし、今シーズンは蓋を開けてみれば、開幕から6試合で1勝3分け2敗、18チーム中14位と低迷。5節節終了後に前監督が退任し、レオナルドはその後任に指名された格好だ。
約6年ぶりの現場復帰となるレオナルドは、同28日からトレーニングを指揮。現役時代の豊富な経験とカリスマ性で選手たちをまとめ上げ、チームを立て直すことができるか?
アンタルヤスポルの監督に就任したレオナルドである。
久しぶりの現場復帰で辣腕を振るってくれよう。
この新興勢力を強豪に仕立て上げられれば、レオナルドの指導者としての評価は更に上がる。
このチャレンジはどのような結果になるであろうか。
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聖真に期待
鳥栖戦戦前日練習

明日のサガン鳥栖戦に向け、セットプレーや紅白戦で最終調整しました。
鳥栖戦に向けた前日練習を行う聖真である。
明日も夢生と2TOPを組み攻撃の要として躍動してくれよう。
キレのあるターンとドリブルで鳥栖ディフェンスを切り裂くのだ。
活躍を楽しみにしておる。

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明日のサガン鳥栖戦に向け、セットプレーや紅白戦で最終調整しました。
鳥栖戦に向けた前日練習を行う聖真である。
明日も夢生と2TOPを組み攻撃の要として躍動してくれよう。
キレのあるターンとドリブルで鳥栖ディフェンスを切り裂くのだ。
活躍を楽しみにしておる。

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鹿島、世界クラブランキング88位
World Football / Soccer Clubs Ranking
Updated after matches played on 24 September 2017
クラブランキングにて88位にランクインした鹿島である。
Jリーグの中では1位、アジアでは2位となっておる。
またスイスのバーゼルやドイツのケルン、ブラジルのアトレチコ・ミネイロよりも上位に位置づけておる。
これは素晴らしい。
やはりCWC準優勝は大きかった。
来季はACLを獲り、CWCに再び出場したい。
期待しておる。

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Updated after matches played on 24 September 2017
クラブランキングにて88位にランクインした鹿島である。
Jリーグの中では1位、アジアでは2位となっておる。
またスイスのバーゼルやドイツのケルン、ブラジルのアトレチコ・ミネイロよりも上位に位置づけておる。
これは素晴らしい。
やはりCWC準優勝は大きかった。
来季はACLを獲り、CWCに再び出場したい。
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植田、力になれることを示したい
植田、初出場ありそう「力になれることを示したい」
[2017年9月29日7時34分 紙面から]

ランニングを行う鹿島DF植田(撮影・鎌田直秀)
日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(65)が28日、東京・JFAハウスでメンバー発表会見を行った。
DF植田(鹿島)がついに代表初出場の好機を得そうだ。15年1月の初代表以降、ベンチ外なども多く出番に恵まれなかったが、鹿島では昌子とセンターバックコンビを形成。「W杯に向けた競争は始まっているので、自分にとって大切な2試合になる。まずは試合に出場できるよう、クラブでやり続けているパフォーマンスを信じ、力になれることを示したい」と闘志を燃やした。
日本代表としてのコメント口にする植田である。
「W杯に向けた競争は始まっているので、自分にとって大切な2試合になる。まずは試合に出場できるよう、クラブでやり続けているパフォーマンスを信じ、力になれることを示したい」と言う。
今回の選考にて代表CBの序列が見えた。
また、ハリルホジッチ日本代表監督のコメントから出場の可能性は非常に高い。
初キャップに向けてモチベーションは高かろう。
鹿島のCBは日本屈指であることを証明するのだ。
楽しみにしておる。

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[2017年9月29日7時34分 紙面から]

ランニングを行う鹿島DF植田(撮影・鎌田直秀)
日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(65)が28日、東京・JFAハウスでメンバー発表会見を行った。
DF植田(鹿島)がついに代表初出場の好機を得そうだ。15年1月の初代表以降、ベンチ外なども多く出番に恵まれなかったが、鹿島では昌子とセンターバックコンビを形成。「W杯に向けた競争は始まっているので、自分にとって大切な2試合になる。まずは試合に出場できるよう、クラブでやり続けているパフォーマンスを信じ、力になれることを示したい」と闘志を燃やした。
日本代表としてのコメント口にする植田である。
「W杯に向けた競争は始まっているので、自分にとって大切な2試合になる。まずは試合に出場できるよう、クラブでやり続けているパフォーマンスを信じ、力になれることを示したい」と言う。
今回の選考にて代表CBの序列が見えた。
また、ハリルホジッチ日本代表監督のコメントから出場の可能性は非常に高い。
初キャップに向けてモチベーションは高かろう。
鹿島のCBは日本屈指であることを証明するのだ。
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源、鳥栖戦に勝って合流したい
鹿島・昌子“格下”も慢心なし「国を背負うことに変わりない」

日本代表メンバーに選出された鹿島DF昌子
Photo By スポニチ
“格下”でも気は緩めない。鹿島DF昌子はハイチ、ニュージーランド戦に向け「たとえ親善試合でも、国を背負うことに変わりはない」と強調した。
日本代表では主力として定着しつつあるが、慢心もない。「(W杯メンバーに)選ばれて当然というラインより上にいる人は、ごくわずか。そういう人以外は僕を含めて下にいる」とキッパリ。「しっかりJリーグで結果を残すことが最大のアピールになる。(30日の)鳥栖戦に勝って合流したい」と力を込めた。
[ 2017年9月29日 05:30 ]
日本代表選出にコメントを発した源である。
日の丸を纏う気持ちが表れておる。
そして、鳥栖戦への意気込みも語っておる。
日本代表CBの力をリーグ戦にて示すのだ。
完封を期待しておる。

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日本代表メンバーに選出された鹿島DF昌子
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“格下”でも気は緩めない。鹿島DF昌子はハイチ、ニュージーランド戦に向け「たとえ親善試合でも、国を背負うことに変わりはない」と強調した。
日本代表では主力として定着しつつあるが、慢心もない。「(W杯メンバーに)選ばれて当然というラインより上にいる人は、ごくわずか。そういう人以外は僕を含めて下にいる」とキッパリ。「しっかりJリーグで結果を残すことが最大のアピールになる。(30日の)鳥栖戦に勝って合流したい」と力を込めた。
[ 2017年9月29日 05:30 ]
日本代表選出にコメントを発した源である。
日の丸を纏う気持ちが表れておる。
そして、鳥栖戦への意気込みも語っておる。
日本代表CBの力をリーグ戦にて示すのだ。
完封を期待しておる。

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鈴木秀樹事業部長、 Jリーグマーケティング委員会委員長選任
マーケティング委員会 委員長選任について
Jリーグは、本日開催した理事会で、マーケティング委員会の委員長を、Jリーグ規約および専門委員会規程に基づき、以下のとおり選任いたしました。
【マーケティング委員会】(敬称略)
役 職 氏 名 所 属
委員長 鈴木 秀樹
(すずき ひでき) 株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー
取締役 事業部長
委 員 秦 英之
(はた ひでゆき) ニールセン スポーツジャパン株式会社
代表取締役社長
委 員 本田 哲也
(ほんだ てつや) ブルーカレント・ジャパン株式会社
代表取締役社長
委 員 町田 光
(まちだ ひかる) National Football League
日本地区 コンサルタント
委 員 望月 祐志
(もちづき ひろし) 株式会社電通
スポーツ局サッカー業務2部長
委 員 小西 孝生
(こにし たかお) 株式会社Jリーグホールディングス
代表取締役社長
委 員 出井 宏明
(でい ひろあき) 株式会社Jリーグメディアプロモーション
代表取締役社長
幹 事 野上 宏志
(のがみ ひろし) 公益財団法人 日本サッカー協会
マーケティング部 部長
※下線が新任
【マーケティング委員会 所管事項】 ※Jリーグ規約・規程集 「専門委員会規程」より
(1) リーグマーケティングに関する制度の検討・立案
(2) スポンサー契約に関する事項の検討・立案
(3) テレビ・ラジオ等放送権に関する事項の検討・立案
(4) 商品化事業に関する事項の検討・立案
(5) その他権利ビジネスに関する事項の検討・立案
Jリーグマーケティング委員会委員長に選任された鈴木秀樹事業部長である。
これは素晴らしい。
鹿島のマーケティング戦略が高く評価されたと考えて良い。
鈴木秀樹事業部長には、Jリーグを更に発展させる役割を担って欲しい。
期待しておる。

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Jリーグは、本日開催した理事会で、マーケティング委員会の委員長を、Jリーグ規約および専門委員会規程に基づき、以下のとおり選任いたしました。
【マーケティング委員会】(敬称略)
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委員長 鈴木 秀樹
(すずき ひでき) 株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー
取締役 事業部長
委 員 秦 英之
(はた ひでゆき) ニールセン スポーツジャパン株式会社
代表取締役社長
委 員 本田 哲也
(ほんだ てつや) ブルーカレント・ジャパン株式会社
代表取締役社長
委 員 町田 光
(まちだ ひかる) National Football League
日本地区 コンサルタント
委 員 望月 祐志
(もちづき ひろし) 株式会社電通
スポーツ局サッカー業務2部長
委 員 小西 孝生
(こにし たかお) 株式会社Jリーグホールディングス
代表取締役社長
委 員 出井 宏明
(でい ひろあき) 株式会社Jリーグメディアプロモーション
代表取締役社長
幹 事 野上 宏志
(のがみ ひろし) 公益財団法人 日本サッカー協会
マーケティング部 部長
※下線が新任
【マーケティング委員会 所管事項】 ※Jリーグ規約・規程集 「専門委員会規程」より
(1) リーグマーケティングに関する制度の検討・立案
(2) スポンサー契約に関する事項の検討・立案
(3) テレビ・ラジオ等放送権に関する事項の検討・立案
(4) 商品化事業に関する事項の検討・立案
(5) その他権利ビジネスに関する事項の検討・立案
Jリーグマーケティング委員会委員長に選任された鈴木秀樹事業部長である。
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ベストアメニティスタジアムに乗り込む形となる鹿島
鳥栖はあくまで鳥栖らしく、首位・鹿島に立ちはだかる
鳥栖は前節、アウェイで浦和と対戦。開始早々に小野 裕二のパスに反応した田川 亨介が先制点を挙げる。後半にいったんは追い付かれるも、権田 修一のロングフィードに反応した田川が再び得点を奪い、勝ち越しに成功する。しかし、またも追い付かれて試合はそのまま終了。勝点1は得たものの、今季二度目の連勝を達成することはできなかった。それでも、田川の自身初となる1試合2得点に加えて、負傷により公式戦から約2ヵ月離脱していた小野が復帰し、高いパフォーマンスを見せたことは引き分けの中でも明るい材料だ。手にした収穫を糧にホームでの戦いに挑む。
一方、ベストアメニティスタジアムに乗り込む形となる鹿島は前節、ホームでG大阪と対戦。開始早々に失点を喫してビハインドを背負う形になったが、前半終了間際にレアンドロの得点で追い付く。後半もチャンスを作りながら勝ち越しゴールは奪えない。引き分けかと思われた92分、CKから植田 直通がヘディングシュートで押し込み、土壇場で逆転に成功。前後半ともに終了間際に得点を奪う勝負強さを見せ、鹿島はこれでリーグ戦5連勝。2位との勝点差を『8』に広げ、リーグ2連覇に向けて着実に足下を固めている。
鳥栖にとって課題となるのはサイドの対応だろう。今季はサイドからのクロスによる失点が多い傾向にある。マッシモ フィッカデンティ監督も練習の中で修正を施しているが、なかなか改善できておらず、勝点が伸び悩む一因になっている。前節もクロスから失点を喫しており、指揮官にとっても頭の痛いところとなっている。特に鹿島は伝統的にサイド攻撃に優れたチーム。鳥栖がサイドの攻防で遅れを取るようなことがあれば、苦戦は免れないだろう。また、セットプレーも鹿島の強みの一つ。鳥栖は前節、セットプレーから失点を喫しているだけに、この点も修正が不可欠だ。
とはいえ、「考え過ぎても良くない」と原川 力が言うように、伝統的な勝負強さを築き上げている鹿島相手に同じ土俵で勝負しても、鹿島に一日の長があるのは当然だ。過去の対戦を見ても決して分の悪い相手ではないが、鳥栖が勝利しているときは鳥栖の良さを存分に発揮できたときである。ハードワークで何度も執拗に食らい付く、鹿島のうまさを発揮させない展開。それが鳥栖が勝利するための理想の展開だろう。
前節の結果を受けて、鳥栖は今季のリーグ制覇の可能性が消滅した。クラブ初のタイトル獲得を目標に掲げた今季だったが、実現には至らなかった。しかし、残りも決して消化試合ではない。「自分たちができることは試合に勝つこと。初めてサッカー観戦する人もいると思うので、また来てもらえるように、『楽しかった』と思って帰ってもらえるように、自分たちはプレーするだけ」と小野も試合への気持ちを語る。鹿島の独走を許さず、リーグ戦を盛り上げるためにも、鳥栖がここで鹿島に立ちはだかる。
[ 文:杉山 文宣 ]
「鳥栖にとって課題となるのはサイドの対応だろう」と記すJリーグ公式の杉山氏による鳥栖戦のプレビューである。
「今季はサイドからのクロスによる失点が多い傾向にある」とのこと。
この弱点を突き、得点に結びつけたいところ。
クロスと言えばユキとなるのであるが、この鳥栖戦での右SBは誰が起用されるのであろうか。
過密日程ではないため西が継続されると予想するところであるが、こうもあからさまにウィークポイントを曝されるとユキのクロスが観たくなるもの。
また、幅を取った攻撃を仕掛け、内からレアンドロが仕留めるという、裏をかく攻撃も観られるやもしれぬ。
また、代表に選出された植田や源がセットプレイより決めるということも期待できる。
事実、前回対戦時は、PKとCKから源のセットプレイ2発で逆転しておる。
多彩な攻撃が今の鹿島の売りとなろう。
鬼門・ベストアメニティスタジアムにて祝砲を上げて欲しい。
楽しみにしておる。

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鳥栖は前節、アウェイで浦和と対戦。開始早々に小野 裕二のパスに反応した田川 亨介が先制点を挙げる。後半にいったんは追い付かれるも、権田 修一のロングフィードに反応した田川が再び得点を奪い、勝ち越しに成功する。しかし、またも追い付かれて試合はそのまま終了。勝点1は得たものの、今季二度目の連勝を達成することはできなかった。それでも、田川の自身初となる1試合2得点に加えて、負傷により公式戦から約2ヵ月離脱していた小野が復帰し、高いパフォーマンスを見せたことは引き分けの中でも明るい材料だ。手にした収穫を糧にホームでの戦いに挑む。
一方、ベストアメニティスタジアムに乗り込む形となる鹿島は前節、ホームでG大阪と対戦。開始早々に失点を喫してビハインドを背負う形になったが、前半終了間際にレアンドロの得点で追い付く。後半もチャンスを作りながら勝ち越しゴールは奪えない。引き分けかと思われた92分、CKから植田 直通がヘディングシュートで押し込み、土壇場で逆転に成功。前後半ともに終了間際に得点を奪う勝負強さを見せ、鹿島はこれでリーグ戦5連勝。2位との勝点差を『8』に広げ、リーグ2連覇に向けて着実に足下を固めている。
鳥栖にとって課題となるのはサイドの対応だろう。今季はサイドからのクロスによる失点が多い傾向にある。マッシモ フィッカデンティ監督も練習の中で修正を施しているが、なかなか改善できておらず、勝点が伸び悩む一因になっている。前節もクロスから失点を喫しており、指揮官にとっても頭の痛いところとなっている。特に鹿島は伝統的にサイド攻撃に優れたチーム。鳥栖がサイドの攻防で遅れを取るようなことがあれば、苦戦は免れないだろう。また、セットプレーも鹿島の強みの一つ。鳥栖は前節、セットプレーから失点を喫しているだけに、この点も修正が不可欠だ。
とはいえ、「考え過ぎても良くない」と原川 力が言うように、伝統的な勝負強さを築き上げている鹿島相手に同じ土俵で勝負しても、鹿島に一日の長があるのは当然だ。過去の対戦を見ても決して分の悪い相手ではないが、鳥栖が勝利しているときは鳥栖の良さを存分に発揮できたときである。ハードワークで何度も執拗に食らい付く、鹿島のうまさを発揮させない展開。それが鳥栖が勝利するための理想の展開だろう。
前節の結果を受けて、鳥栖は今季のリーグ制覇の可能性が消滅した。クラブ初のタイトル獲得を目標に掲げた今季だったが、実現には至らなかった。しかし、残りも決して消化試合ではない。「自分たちができることは試合に勝つこと。初めてサッカー観戦する人もいると思うので、また来てもらえるように、『楽しかった』と思って帰ってもらえるように、自分たちはプレーするだけ」と小野も試合への気持ちを語る。鹿島の独走を許さず、リーグ戦を盛り上げるためにも、鳥栖がここで鹿島に立ちはだかる。
[ 文:杉山 文宣 ]
「鳥栖にとって課題となるのはサイドの対応だろう」と記すJリーグ公式の杉山氏による鳥栖戦のプレビューである。
「今季はサイドからのクロスによる失点が多い傾向にある」とのこと。
この弱点を突き、得点に結びつけたいところ。
クロスと言えばユキとなるのであるが、この鳥栖戦での右SBは誰が起用されるのであろうか。
過密日程ではないため西が継続されると予想するところであるが、こうもあからさまにウィークポイントを曝されるとユキのクロスが観たくなるもの。
また、幅を取った攻撃を仕掛け、内からレアンドロが仕留めるという、裏をかく攻撃も観られるやもしれぬ。
また、代表に選出された植田や源がセットプレイより決めるということも期待できる。
事実、前回対戦時は、PKとCKから源のセットプレイ2発で逆転しておる。
多彩な攻撃が今の鹿島の売りとなろう。
鬼門・ベストアメニティスタジアムにて祝砲を上げて欲しい。
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源・植田、日本代表選出
昌子選手、植田選手 日本代表選出のお知らせ
2017年09月28日(木)
本日、キリンチャレンジカップ2017 vsニュージーランド代表(10/6@豊田ス)、vsハイチ代表(10/10@日産ス)に向けて、日本代表メンバーが発表されました。
鹿島アントラーズからは、昌子選手と植田選手が選出されました。
日本代表に選出された源と植田である。
このテストマッチにて良いアピールをして、来年のロシアW杯への足がかりとせよ。
活躍を楽しみにしておる。

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2017年09月28日(木)
本日、キリンチャレンジカップ2017 vsニュージーランド代表(10/6@豊田ス)、vsハイチ代表(10/10@日産ス)に向けて、日本代表メンバーが発表されました。
鹿島アントラーズからは、昌子選手と植田選手が選出されました。
日本代表に選出された源と植田である。
このテストマッチにて良いアピールをして、来年のロシアW杯への足がかりとせよ。
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岩政大樹訪問
岩政、鹿島V願う 古巣訪問、選手に助言も

古巣のJ1鹿島を訪れ大岩監督(右)と談笑する岩政=クラブハウスグラウンド
サッカー元日本代表DFで関東1部リーグの東京ユナイテッドでプレーする岩政大樹が27日、古巣のJ1鹿島のクラブハウスを訪れた。リーグ戦で首位を走る鹿島に「今季は大型補強をして本気で勝ちにいき、実現に近づいている。(優勝まで)いくしかない」とエールを送った。
今回の来訪は、スポーツメーカー・ナイキ社が主催するセンターバック(CB)育成講座の指導が目的。受講する2人の高校生に指導しつつも、合間に鹿島の選手へもアドバイスを送った。
鹿島には2004〜13年まで在籍。CBでコンビを組んでいた大岩監督と談笑するなど、旧交を温め「一緒にやっていたメンツが多いので懐かしい感じ」と感慨深げだった。
岩政はCBとして守備を支えた一方、セットプレーの得点源も担い、07〜09年に鹿島のリーグ3連覇に貢献した。23日のG大阪戦で、CKから決勝ゴールを決めた植田は、岩政に再会し「鹿島のCB像をつくった人。負けないくらいの歴史をつくる」と、気持ちを新たにした。 (藤崎徹)
鹿島クラブハウスに来訪した岩政大樹である。
ナイキが主催するセンターバック育成講座が目的であり、尚志高校の馬目裕也くんと流経大柏高校の関川郁万くんへの指導がメインであった。
とはいえ旧知のメンバーとの交流も行い、また若手へのアドバイスも行ったとのこと。
小学生時代に岩政のファンであった三竿健斗は秘伝のワザを伝授され、植田は「鹿島のCB像をつくった人。負けないくらいの歴史をつくる」とコメントする。
特に植田は、前節のガンバ戦にて劇的決勝ヘッドを決めており、2008年のジュビロ戦での岩政と重ね合わされておる。
その鹿島のCB像に近づきつつあり、負けない歴史を作ってくれるであろう。
今回のことでより触発されておる。
この訪問が、チームに与えた影響は大きい。
「今季は大型補強をして本気で勝ちにいき、実現に近づいている。(優勝まで)いくしかない」という岩政の言葉を励みに、タイトルを目指す。
まずは今週末の鳥栖戦である。
気持ちを高めて挑みたい。
楽しみである。

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古巣のJ1鹿島を訪れ大岩監督(右)と談笑する岩政=クラブハウスグラウンド
サッカー元日本代表DFで関東1部リーグの東京ユナイテッドでプレーする岩政大樹が27日、古巣のJ1鹿島のクラブハウスを訪れた。リーグ戦で首位を走る鹿島に「今季は大型補強をして本気で勝ちにいき、実現に近づいている。(優勝まで)いくしかない」とエールを送った。
今回の来訪は、スポーツメーカー・ナイキ社が主催するセンターバック(CB)育成講座の指導が目的。受講する2人の高校生に指導しつつも、合間に鹿島の選手へもアドバイスを送った。
鹿島には2004〜13年まで在籍。CBでコンビを組んでいた大岩監督と談笑するなど、旧交を温め「一緒にやっていたメンツが多いので懐かしい感じ」と感慨深げだった。
岩政はCBとして守備を支えた一方、セットプレーの得点源も担い、07〜09年に鹿島のリーグ3連覇に貢献した。23日のG大阪戦で、CKから決勝ゴールを決めた植田は、岩政に再会し「鹿島のCB像をつくった人。負けないくらいの歴史をつくる」と、気持ちを新たにした。 (藤崎徹)
鹿島クラブハウスに来訪した岩政大樹である。
ナイキが主催するセンターバック育成講座が目的であり、尚志高校の馬目裕也くんと流経大柏高校の関川郁万くんへの指導がメインであった。
とはいえ旧知のメンバーとの交流も行い、また若手へのアドバイスも行ったとのこと。
小学生時代に岩政のファンであった三竿健斗は秘伝のワザを伝授され、植田は「鹿島のCB像をつくった人。負けないくらいの歴史をつくる」とコメントする。
特に植田は、前節のガンバ戦にて劇的決勝ヘッドを決めており、2008年のジュビロ戦での岩政と重ね合わされておる。
その鹿島のCB像に近づきつつあり、負けない歴史を作ってくれるであろう。
今回のことでより触発されておる。
この訪問が、チームに与えた影響は大きい。
「今季は大型補強をして本気で勝ちにいき、実現に近づいている。(優勝まで)いくしかない」という岩政の言葉を励みに、タイトルを目指す。
まずは今週末の鳥栖戦である。
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三竿健斗、“憧れ”の岩政からワザを伝授
鹿島MF三竿「有り難いこと」OB岩政の助言に感謝
[2017年9月28日9時6分 紙面から]

鹿島の練習に訪れた東京ユナイテッドDF岩政(撮影・鎌田直秀)
鹿島アントラーズMF三竿健がOB岩政“臨時コーチ”の指導に感謝した。
27日、イベントで訪問した東京ユナイテッド(関東リーグ)DF岩政から守備の助言を受け「相手の股の間から足を出したほうが、つつきやすいし、ターンされても付いていきやすいことを学びました。ありがたいことだし、早く自分のものにしたい」。30日のアウェー鳥栖戦は出場停止明けの一戦で「(前節)ガンバ戦の勝ちを重要にするのが次の試合。負けたら何の意味もなくなる」と連覇に向け6連勝を狙う。
鹿島・三竿健“憧れ”岩政から新技を伝授「早く自分のものに」

鹿島MF三竿健
Photo By スポニチ
鹿島のMF三竿健が、憧れのOBから新しい“技”を伝授された。13年まで在籍し、ナイキ社の事業で練習場を訪問したDF岩政(関東1部・東京ユナイテッド)から全体練習後にFWを背負った時のディフェンスの仕方について個別指導を受けた。
「(岩政に)憧れていた。早く練習からチャレンジして、自分のものにできたら」。出場停止明けの30日アウェー鳥栖戦へ、士気が高まった様子だった。
[ 2017年9月28日 05:30 ]
クラブハウスを訪問した岩政大樹より教えを請うた三竿健斗である。
個人指導を受け、守備に関して得るものがあった模様。
健斗は、「(岩政に)憧れていた。早く練習からチャレンジして、自分のものにできたら」と語る。
小学生時代は鹿島サポであり、特に岩政のファンであった健斗が、その岩政から守備の秘訣を伝授されたことは感慨深いものがあろう。
また一つレベルアップしたと思われる。
岩政の来訪に、すかさず接触し“ワザ”を受け継ごうとするあたり、健斗の前向きな姿勢が伝わってくる。
この向上心が健斗の魅力の一つでもある。
鹿島の伝統をドンドン吸収して、更に大きく成長して行くであろう。
楽しみである。

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[2017年9月28日9時6分 紙面から]

鹿島の練習に訪れた東京ユナイテッドDF岩政(撮影・鎌田直秀)
鹿島アントラーズMF三竿健がOB岩政“臨時コーチ”の指導に感謝した。
27日、イベントで訪問した東京ユナイテッド(関東リーグ)DF岩政から守備の助言を受け「相手の股の間から足を出したほうが、つつきやすいし、ターンされても付いていきやすいことを学びました。ありがたいことだし、早く自分のものにしたい」。30日のアウェー鳥栖戦は出場停止明けの一戦で「(前節)ガンバ戦の勝ちを重要にするのが次の試合。負けたら何の意味もなくなる」と連覇に向け6連勝を狙う。
鹿島・三竿健“憧れ”岩政から新技を伝授「早く自分のものに」

鹿島MF三竿健
Photo By スポニチ
鹿島のMF三竿健が、憧れのOBから新しい“技”を伝授された。13年まで在籍し、ナイキ社の事業で練習場を訪問したDF岩政(関東1部・東京ユナイテッド)から全体練習後にFWを背負った時のディフェンスの仕方について個別指導を受けた。
「(岩政に)憧れていた。早く練習からチャレンジして、自分のものにできたら」。出場停止明けの30日アウェー鳥栖戦へ、士気が高まった様子だった。
[ 2017年9月28日 05:30 ]
クラブハウスを訪問した岩政大樹より教えを請うた三竿健斗である。
個人指導を受け、守備に関して得るものがあった模様。
健斗は、「(岩政に)憧れていた。早く練習からチャレンジして、自分のものにできたら」と語る。
小学生時代は鹿島サポであり、特に岩政のファンであった健斗が、その岩政から守備の秘訣を伝授されたことは感慨深いものがあろう。
また一つレベルアップしたと思われる。
岩政の来訪に、すかさず接触し“ワザ”を受け継ごうとするあたり、健斗の前向きな姿勢が伝わってくる。
この向上心が健斗の魅力の一つでもある。
鹿島の伝統をドンドン吸収して、更に大きく成長して行くであろう。
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PJ練習中
午前練習

パス練習やポゼッショントレーニング後、攻撃陣と守備陣に分かれて練習を行いました。
練習風景である。
中央にペドロ・ジュニオールがおる。
もう問題なく練習しておることが伝わってくる。
鳥栖戦での帯同の可能性はかなり高まった。
アウェイの戦いとはいえ、攻撃力で圧倒したいところ。
PJの復帰戦になることを望む。
楽しみにしたい。

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パス練習やポゼッショントレーニング後、攻撃陣と守備陣に分かれて練習を行いました。
練習風景である。
中央にペドロ・ジュニオールがおる。
もう問題なく練習しておることが伝わってくる。
鳥栖戦での帯同の可能性はかなり高まった。
アウェイの戦いとはいえ、攻撃力で圧倒したいところ。
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鹿島アントラーズの永木亮太が再評価される可能性もある
W杯に向けてハリルが新戦力発掘へ…こんな選手を招集せよ!
河治良幸
2017.9.26 16:00
ロシアW杯の予選突破を決めた日本代表は、10月6日に豊田でニュージーランドと、10日に横浜でハイチと、それぞれ対戦する。28日のメンバー発表を前にヴァイッド・ハリルホジッチ監督は新しい選手の招集を示唆しており、貴重なテストの場になりそうだ。
新戦力と言っても、ここまで招集経験がありながら出場チャンスに恵まれなかったサブの選手やJリーグで活躍の目立つ選手、期待の若手など、いくつか基準はあるだろう。筆者が注目するのは現在の日本代表に足りない特徴や武器を持つ選手の“発掘”である。
最終予選ではチームのベースとなる攻守の切り替えや“デュエル”(1対1の強さ)を要求しながら徐々に新陳代謝をはかってきた。だが、ここからは世界での戦いに向けた強化に入る。特に、ハリルホジッチ監督は対戦相手や状況によって戦い方を変えるタイプだ。本大会に向けてはこれまで以上に特徴の違う選手を組み込んでいくだろう。
日本代表に加えてほしい要素のひとつが中盤からの展開力である。ボールを奪う能力が重視される傾向にある“ハリルジャパン”。前回のメンバーに招集された柴崎岳や高萩洋次郎、小林祐希といったテクニカルな中盤の選手はいるが、中盤でタメを作り、1本のパスやサイドチェンジで局面を変える選手は重要となる。
その有力候補になりうるのが横浜F・マリノスの扇原貴宏とジュビロ磐田の川辺駿だ。扇原は左足のキックに定評があり、特に中央から左のオープンスペースに通すパスは大きな武器になりうる。体格を生かしたボールキープ力もあり、横浜FMでは堅守速攻のスタイルでそうした特徴を生かし、戦術的な幅も身に付けつつある。
左足のFKキッカーとしても優秀で、ロンドン五輪代表では吉田麻也などに合わせる形が1つの得点パターンだった。ここ最近は時折あった“軽さ”も改善されている。また、彼が中盤に入ることでセットプレーの守備で“高さ”を加えられることもメリットだ。横浜FMのモンバエルツ監督はハリルホジッチ監督とも親交があり、比較的スムーズに代表のコンセプトを理解できるのではないか。
川辺はもともとサンフレッチェ広島の下部組織出身だが、レンタル先の磐田で名波浩監督と中村俊輔という元日本代表10番の薫陶を受け、急成長している。正確な組み立てをベースに、狭い所をズバッと通すスルーパスやタイミングの良い飛び出しからのミドルシュートで決定的なチャンスを生むことができる。
また、ワンタッチパスなどを用いた味方とのコンビネーションが得意で、香川真司など代表の主力選手と組んでも攻撃イメージを共有できる資質はあるだろう。こうした攻撃面の持ち味に隠れがちだが、磐田では守備の1対1や素早いカバーリングにも磨きをかけるなど、“ハリル好み”の要素を多く備えるタレントだ。
新戦力ではないが、もう1人忘れてはいけないのが大島僚太だろう。最終予選の初戦でいきなり先発したが、攻撃で持ち味を発揮できず、守備でも相手の司令塔オマル・アブドゥルラフマンをフリーにしてしまうなど、良いところなく後半30分に原口元気と交代させられた。その時は“酷な起用法”として、敗戦も相まってハリル批判に拍車をかける要因にもなった。
その後、再び代表メンバーに選ばれても出場機会は与えられず、最終予選の後半戦は井手口陽介や今野泰幸といった守備能力の高い選手に押し出される形となった。
しかし、大島も今季から鬼木達監督が率いる川崎で守備の成長が目立っており、もともとのスペシャリティーだった攻撃センスに守備のスタンダードが加わったと評価されれば、再び競争に割って入る可能性は十分にある。ただ、昨年11月から代表戦の直前にけがが続き、23日のヴィッセル神戸戦で左太ももを負傷して退場。タイミングの悪いアクシデントで今回も招集は厳しそうだ。
より攻撃的なポジションで現在の代表にないものを加えられるポテンシャルを持つ者もいる。ポルトガル1部のポルティモネンセで活躍する中島翔哉と柏レイソルの武富孝介である。中島は技巧的なドリブルからのミドルシュートという武器を持つが、ポルトガルでのここまでの3得点を見ても、ゴール前のポジショニングを意識して伸ばしているようだ。
2、3人のディフェンスにかこまれても小さなギャップに入り込み、シュートに持ち込むこともできる。大枠で言えば香川に似た“10番タイプ”に類するが、またひと味違ったリズムと動きでアクセントを加える存在になりうる。欧州の中でも激しい傾向のあるポルトガルで揉まれ、フィジカル面の成長も興味深い。現在クラブでは主に[4‐1‐4‐1]の左サイドを担うが、代表では中央でテストする方が面白いかもしれない。
一方、武富を推す理由はプレーの意外性だ。中盤を基本ポジションとする選手だが“神出鬼没”という表現がこれほど合う選手もなかなかいない。ポゼッションからでもカウンターからでもタイミングよくバイタルエリアに進入し、刹那の時間で高度な技術を発揮する。大きくはないがヘディングも得意としており、例えば[4‐3‐3]で、そのままゴール前の決定力を加えたい状況などで有効な選手だ。サイドやボランチ、[4‐2‐3‐1]のトップ下もこなせるが、[4‐3‐3]のインサイドハーフは彼の“ファジー”な特徴を最も生かしやすいシステムと言える。
武富の所属する柏には伊東純也という代表入りを嘱望される快足サイドアタッカーがいて、彼も有力候補であることに間違いない。ただ、サイドは海外組のタレントがひしめく最激戦区であり、代表では武富より厳しい状況を強いられるかもしれない。
ただ、久保裕也や浅野拓磨などスピードがある選手たちも、純然たる右のサイドアタッカーではなく、伊東は彼らとタイプが異なる。本田圭佑は言わずもがな、だ。カウンターでワイドのスペースを生かすことができ、1対1でも縦に勝負できる伊東は明確なオプションとして組み込みやすいことも確かだろう。
もうひとつ、“ハリルジャパン”に不足しているのがセットプレーのキッカーではないか。通常は、香川や本田がキッカーをつとめ、最近の最終予選では井手口も任されたが、過去には中村俊輔や遠藤保仁といったスペシャリストがつとめたセットプレーが強みになりえていない点は本大会に向けた不安要素になる。
代表経験の豊富な清武弘嗣がけがから復帰すればある程度は解決される部分もあるが、ここからよりセットプレーを想定した選考が行われてもおかしくはない。先にあげた扇原は左のキッカーになりうるが、鹿島アントラーズの永木亮太が再評価される可能性もある。
ガンバ大阪戦で後半アディショナルタイムに植田直通の決勝弾をアシストしたが、キックが正確であるだけでなく、狙いを持って蹴り分けられるセンスは特筆に値する。中盤の守備的な役割をしっかりと担いながら、セットプレーではキッカーとしてゴールをお膳立てもできる。23人という本大会のメンバー枠を考えても有効性は高いだろう。
2年前の東アジアカップで初招集されたヴィッセル神戸の藤田直之は、正確なキックに加えてロングスローという武器もある。実際、アルジェリア代表監督時代のハリルホジッチ監督は、ファウジ・グラムというサイドバックを予選の途中で抜擢した。彼のロングスローはアルジェリアの強力な武器になった。ちなみに、当時は無名だったグラムも、今ではナポリの主力として活躍し、多くのビッグクラブから狙われる存在になっている。
ほかにも、アルジェリア代表では、本大会の直前に、19歳のナビル・ベンタレブや、当時はイングランド2部だったレスターの新人選手だったリヤド・マフレズを招集し、周囲の批判をあびながらもW杯ベスト16に導いた。そして、彼らのクラブでの活躍は周知の通り。ここから呼ばれる新戦力がロシアで日本代表の大きな力となり、選手個人としてもステップアップにつなげられるかもしれない。いろいろな意味でここからのメンバー選考に注目だ。(文・河治良幸)
明日の日本代表メンバー発表に向け、招集を希望する新規戦力を挙げるAERA dot.の河治良幸氏である。
幾人かの逸材をリストアップした中に永木の名がある。
セットプレイのキッカーとして推しておる。
「キックが正確であるだけでなく、狙いを持って蹴り分けられるセンスは特筆に値する」と評し、永木の才能を高く買っておることが伝わってくる。
「23人という本大会のメンバー枠を考えても有効性は高い」と、最終メンバーへ推奨しておるのはうれしい。
先日、ハリルホジッチ日本代表監督が視察したガンバ戦では、CKにて決勝点をアシストしており、セットプレイの正確さがアピールされたことは周知の事実である。
それ以上に、レオ・シルバと役割が整理され、中盤を圧倒したのは、非常に高い評価を得たのではなかろうか。
「これぞ永木」という動きが幾度もあり、逆転勝利に貢献しておる。
ここは、河治氏が推すように、代表に復帰して欲しいところ。
明日の発表は15時より。
楽しみに待ちたい。

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河治良幸
2017.9.26 16:00
ロシアW杯の予選突破を決めた日本代表は、10月6日に豊田でニュージーランドと、10日に横浜でハイチと、それぞれ対戦する。28日のメンバー発表を前にヴァイッド・ハリルホジッチ監督は新しい選手の招集を示唆しており、貴重なテストの場になりそうだ。
新戦力と言っても、ここまで招集経験がありながら出場チャンスに恵まれなかったサブの選手やJリーグで活躍の目立つ選手、期待の若手など、いくつか基準はあるだろう。筆者が注目するのは現在の日本代表に足りない特徴や武器を持つ選手の“発掘”である。
最終予選ではチームのベースとなる攻守の切り替えや“デュエル”(1対1の強さ)を要求しながら徐々に新陳代謝をはかってきた。だが、ここからは世界での戦いに向けた強化に入る。特に、ハリルホジッチ監督は対戦相手や状況によって戦い方を変えるタイプだ。本大会に向けてはこれまで以上に特徴の違う選手を組み込んでいくだろう。
日本代表に加えてほしい要素のひとつが中盤からの展開力である。ボールを奪う能力が重視される傾向にある“ハリルジャパン”。前回のメンバーに招集された柴崎岳や高萩洋次郎、小林祐希といったテクニカルな中盤の選手はいるが、中盤でタメを作り、1本のパスやサイドチェンジで局面を変える選手は重要となる。
その有力候補になりうるのが横浜F・マリノスの扇原貴宏とジュビロ磐田の川辺駿だ。扇原は左足のキックに定評があり、特に中央から左のオープンスペースに通すパスは大きな武器になりうる。体格を生かしたボールキープ力もあり、横浜FMでは堅守速攻のスタイルでそうした特徴を生かし、戦術的な幅も身に付けつつある。
左足のFKキッカーとしても優秀で、ロンドン五輪代表では吉田麻也などに合わせる形が1つの得点パターンだった。ここ最近は時折あった“軽さ”も改善されている。また、彼が中盤に入ることでセットプレーの守備で“高さ”を加えられることもメリットだ。横浜FMのモンバエルツ監督はハリルホジッチ監督とも親交があり、比較的スムーズに代表のコンセプトを理解できるのではないか。
川辺はもともとサンフレッチェ広島の下部組織出身だが、レンタル先の磐田で名波浩監督と中村俊輔という元日本代表10番の薫陶を受け、急成長している。正確な組み立てをベースに、狭い所をズバッと通すスルーパスやタイミングの良い飛び出しからのミドルシュートで決定的なチャンスを生むことができる。
また、ワンタッチパスなどを用いた味方とのコンビネーションが得意で、香川真司など代表の主力選手と組んでも攻撃イメージを共有できる資質はあるだろう。こうした攻撃面の持ち味に隠れがちだが、磐田では守備の1対1や素早いカバーリングにも磨きをかけるなど、“ハリル好み”の要素を多く備えるタレントだ。
新戦力ではないが、もう1人忘れてはいけないのが大島僚太だろう。最終予選の初戦でいきなり先発したが、攻撃で持ち味を発揮できず、守備でも相手の司令塔オマル・アブドゥルラフマンをフリーにしてしまうなど、良いところなく後半30分に原口元気と交代させられた。その時は“酷な起用法”として、敗戦も相まってハリル批判に拍車をかける要因にもなった。
その後、再び代表メンバーに選ばれても出場機会は与えられず、最終予選の後半戦は井手口陽介や今野泰幸といった守備能力の高い選手に押し出される形となった。
しかし、大島も今季から鬼木達監督が率いる川崎で守備の成長が目立っており、もともとのスペシャリティーだった攻撃センスに守備のスタンダードが加わったと評価されれば、再び競争に割って入る可能性は十分にある。ただ、昨年11月から代表戦の直前にけがが続き、23日のヴィッセル神戸戦で左太ももを負傷して退場。タイミングの悪いアクシデントで今回も招集は厳しそうだ。
より攻撃的なポジションで現在の代表にないものを加えられるポテンシャルを持つ者もいる。ポルトガル1部のポルティモネンセで活躍する中島翔哉と柏レイソルの武富孝介である。中島は技巧的なドリブルからのミドルシュートという武器を持つが、ポルトガルでのここまでの3得点を見ても、ゴール前のポジショニングを意識して伸ばしているようだ。
2、3人のディフェンスにかこまれても小さなギャップに入り込み、シュートに持ち込むこともできる。大枠で言えば香川に似た“10番タイプ”に類するが、またひと味違ったリズムと動きでアクセントを加える存在になりうる。欧州の中でも激しい傾向のあるポルトガルで揉まれ、フィジカル面の成長も興味深い。現在クラブでは主に[4‐1‐4‐1]の左サイドを担うが、代表では中央でテストする方が面白いかもしれない。
一方、武富を推す理由はプレーの意外性だ。中盤を基本ポジションとする選手だが“神出鬼没”という表現がこれほど合う選手もなかなかいない。ポゼッションからでもカウンターからでもタイミングよくバイタルエリアに進入し、刹那の時間で高度な技術を発揮する。大きくはないがヘディングも得意としており、例えば[4‐3‐3]で、そのままゴール前の決定力を加えたい状況などで有効な選手だ。サイドやボランチ、[4‐2‐3‐1]のトップ下もこなせるが、[4‐3‐3]のインサイドハーフは彼の“ファジー”な特徴を最も生かしやすいシステムと言える。
武富の所属する柏には伊東純也という代表入りを嘱望される快足サイドアタッカーがいて、彼も有力候補であることに間違いない。ただ、サイドは海外組のタレントがひしめく最激戦区であり、代表では武富より厳しい状況を強いられるかもしれない。
ただ、久保裕也や浅野拓磨などスピードがある選手たちも、純然たる右のサイドアタッカーではなく、伊東は彼らとタイプが異なる。本田圭佑は言わずもがな、だ。カウンターでワイドのスペースを生かすことができ、1対1でも縦に勝負できる伊東は明確なオプションとして組み込みやすいことも確かだろう。
もうひとつ、“ハリルジャパン”に不足しているのがセットプレーのキッカーではないか。通常は、香川や本田がキッカーをつとめ、最近の最終予選では井手口も任されたが、過去には中村俊輔や遠藤保仁といったスペシャリストがつとめたセットプレーが強みになりえていない点は本大会に向けた不安要素になる。
代表経験の豊富な清武弘嗣がけがから復帰すればある程度は解決される部分もあるが、ここからよりセットプレーを想定した選考が行われてもおかしくはない。先にあげた扇原は左のキッカーになりうるが、鹿島アントラーズの永木亮太が再評価される可能性もある。
ガンバ大阪戦で後半アディショナルタイムに植田直通の決勝弾をアシストしたが、キックが正確であるだけでなく、狙いを持って蹴り分けられるセンスは特筆に値する。中盤の守備的な役割をしっかりと担いながら、セットプレーではキッカーとしてゴールをお膳立てもできる。23人という本大会のメンバー枠を考えても有効性は高いだろう。
2年前の東アジアカップで初招集されたヴィッセル神戸の藤田直之は、正確なキックに加えてロングスローという武器もある。実際、アルジェリア代表監督時代のハリルホジッチ監督は、ファウジ・グラムというサイドバックを予選の途中で抜擢した。彼のロングスローはアルジェリアの強力な武器になった。ちなみに、当時は無名だったグラムも、今ではナポリの主力として活躍し、多くのビッグクラブから狙われる存在になっている。
ほかにも、アルジェリア代表では、本大会の直前に、19歳のナビル・ベンタレブや、当時はイングランド2部だったレスターの新人選手だったリヤド・マフレズを招集し、周囲の批判をあびながらもW杯ベスト16に導いた。そして、彼らのクラブでの活躍は周知の通り。ここから呼ばれる新戦力がロシアで日本代表の大きな力となり、選手個人としてもステップアップにつなげられるかもしれない。いろいろな意味でここからのメンバー選考に注目だ。(文・河治良幸)
明日の日本代表メンバー発表に向け、招集を希望する新規戦力を挙げるAERA dot.の河治良幸氏である。
幾人かの逸材をリストアップした中に永木の名がある。
セットプレイのキッカーとして推しておる。
「キックが正確であるだけでなく、狙いを持って蹴り分けられるセンスは特筆に値する」と評し、永木の才能を高く買っておることが伝わってくる。
「23人という本大会のメンバー枠を考えても有効性は高い」と、最終メンバーへ推奨しておるのはうれしい。
先日、ハリルホジッチ日本代表監督が視察したガンバ戦では、CKにて決勝点をアシストしており、セットプレイの正確さがアピールされたことは周知の事実である。
それ以上に、レオ・シルバと役割が整理され、中盤を圧倒したのは、非常に高い評価を得たのではなかろうか。
「これぞ永木」という動きが幾度もあり、逆転勝利に貢献しておる。
ここは、河治氏が推すように、代表に復帰して欲しいところ。
明日の発表は15時より。
楽しみに待ちたい。

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夢生と永木、今こそ招集すべき、注目の選手たちに挙げられる
【日本代表】ハリルジャパンの新機軸! 今こそ招集すべき、注目の選手たち
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年09月27日
金崎は間違いなく選択肢に入っているはず。

しばらく代表から遠ざかっている金崎だが、その実力に疑いはない。代表のCFに求められるスペックも完備。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
最終予選は黒星スタートといきなり暗雲が立ち込めたが、終わってみれば最終節のサウジアラビア戦の前にロシア行きを決めてみせたハリルジャパン。ここからはワールドカップ本大会を見据えたチーム作りが本格化していくが、その第一歩となるのが、ニュージーランド、ハイチと戦う10月シリーズだ。
日本は10月6日に豊田スタジアムでニュージーランドと戦い、4日後の同10日に日産スタジアムでハイチと相まみえる。この2試合で、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は新たな戦力をテストする意向にあるようだが、9月28日に発表されるメンバーにはどんな顔ぶれが並ぶのか。
J1リーグで首位を独走する鹿島の不動のエース・金崎夢生は、そろそろ“復帰”してもいいはずだ。昨年8月、金崎がクラブで途中交代を命じられた際、当時の監督に激怒した一件を、ハリルホジッチ監督は良しとせず、しばらく代表からは遠ざかっていた。
しかし、ロシア行きを懸けた今年のオーストラリア戦&サウジアラビア戦の招集メンバー発表前に、指揮官は金崎の再招集について言及。選択肢に入っているのは間違いなく、非凡な決定力はもちろん、高いキープ力を生かしたポストプレーや、貪欲かつ献身的なチェイシングなど、ハリルジャパンのCFに求められるスペックに問題はない。前線での存在感は、大迫勇也に決して引けを取らない。
その鹿島からもうひとり、候補者として挙げたいのが永木亮太だ。筋肉系の故障でしばらく戦列から離れていたが、9月23日のG大阪戦で先発復帰。奇しくも視察に訪れていたハリルホジッチ監督の眼前で、CKから植田直通の決勝点をアシストとアピールに成功した。
セットプレーのキッカーとして期待できる点に加え、豊富なスタミナを武器に、攻守両面に大きく関与できる馬力も魅力だ。ピッチ全体を縦横無尽に走り回る“ボックス・トゥ・ボックス”タイプとしては国内屈指の実力者で、高い位置からの守備力が重視されるハリルジャパンのインサイドハーフには、まさに打ってつけの人材と言えるだろう。
中島翔哉は原口元気や乾貴士をいずれ脅かす存在に?
昨年のリオ五輪でも活躍を見せた中島。どんな舞台でも物怖じしないメンタルの強さも特長だ。(C)SOCCER DIGEST
画像を見る
トップ下で新境地を開いたC大阪の山村和也も興味深い。これまでCBまたはボランチでキャリアを積んできた男は、今季はユン・ジョンファン監督の下、よりゴールに近いポジションに抜擢されると、すでにキャリアハイとなる8ゴールをマーク。チームの貴重な得点源として、目を見張る活躍ぶりを示している。
2列目としてのテクニカルなプレーにはあまり多くを望めそうもないが、中盤の守備の強度を高められる存在であり、186センチの長身はセットプレー時に脅威を与えられるはず。トップ下はもちろん、ボランチやCBでも計算できるユーティリティ性は、「23人」(本大会の登録人数)という限られた枠組みの中で重宝されるだろう。
CBの本職では、今年5月のU-20ワールドカップに出場し、国際舞台も経験済みの柏の中山雄太は、将来が楽しみな逸材だ。
希少価値のある左利きで、精度の高いフィードでビルドアップの起点となり、機を見た攻撃参加にもセンスを感じさせる。20歳とは思えない冷静な対応で、最終ラインを引き締めるそのスケール感の大きさは誰もが認めるところ。若手の起用に積極的なハリルホジッチ監督が強い興味をひかれていても不思議ではない。
一方の欧州組では、今夏に日本を飛び出した中島翔哉や、ポーランドからベルギーに新天地を求めた森岡亮太のハイパフォーマンスは、無視できないものになっている。
前者は、ポルトガルのポルティモネンセで出場2試合目にして2ゴールを叩きこめば、続く強豪ポルト戦ではスペイン代表GKのイケル・カシージャスからも得点を奪ってみせた。自慢のドリブルは、テクニックとスピード、ともに現地で高く評価されており、いずれ原口元気や乾貴士を脅かすアタッカーになるかもしれない。
後者は、攻撃をオーガナイズしながら多彩なフィニッシュワークを見せるなど、“ザ・トップ下”というようなプレーをいかんなく発揮し、チームの勝利に貢献。香川真司がまだトップフォームを取り戻せておらず、清武弘嗣も怪我明けという現状を考えれば、このタイミングで一度、試しておきたい。
この他にも、柏で躍動するウイングの伊東純也、横浜への移籍で逞しさが増したボランチの扇原貴宏、スペイン2部のヒムナスティックで研鑽を積むCBの鈴木大輔など、戦力を底上げしそうな新戦力候補は少なくない。ハリルジャパンの新たなサバイバルに注目だ。
文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
夢生と永木らを日本代表に推すサッカーダイジェストの広島記者である。
夢生は、「非凡な決定力はもちろん、高いキープ力を生かしたポストプレーや、貪欲かつ献身的なチェイシング」と評し、大迫とも比肩すると述べる。
全くもって同意見と言えよう。
今の代表に大迫は外せぬ。
それは大迫不在のサウジアラビア戦にて実証された。
とはいえ、W杯という大舞台では何が起こるか分からぬ。
大迫同様のコマがもう一人必要であろう。
ここは、非理島記者と同様に夢生を強く推したいところ。
また、永木については、「セットプレイのキッカーとして期待できる点に加え、豊富なスタミナを武器に、攻守両面に大きく関与できる馬力も魅力だ。ピッチ全体を縦横無尽に走り回る“ボックス・トゥ・ボックス”タイプとしては国内屈指の実力者」と記す。
確かに現代表には良いキッカーがおらぬ。
ここは永木に一日の長があろう。
運動量にて中盤を制圧し、セットプレイにて決める姿が目に浮かぶ。
二人には是非とも代表復帰を果たして貰いたいところ。
同世代の夢生と永木が青きユニフォームを纏って戦うことを願っておる。

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広島由寛(サッカーダイジェスト)
2017年09月27日
金崎は間違いなく選択肢に入っているはず。

しばらく代表から遠ざかっている金崎だが、その実力に疑いはない。代表のCFに求められるスペックも完備。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
最終予選は黒星スタートといきなり暗雲が立ち込めたが、終わってみれば最終節のサウジアラビア戦の前にロシア行きを決めてみせたハリルジャパン。ここからはワールドカップ本大会を見据えたチーム作りが本格化していくが、その第一歩となるのが、ニュージーランド、ハイチと戦う10月シリーズだ。
日本は10月6日に豊田スタジアムでニュージーランドと戦い、4日後の同10日に日産スタジアムでハイチと相まみえる。この2試合で、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は新たな戦力をテストする意向にあるようだが、9月28日に発表されるメンバーにはどんな顔ぶれが並ぶのか。
J1リーグで首位を独走する鹿島の不動のエース・金崎夢生は、そろそろ“復帰”してもいいはずだ。昨年8月、金崎がクラブで途中交代を命じられた際、当時の監督に激怒した一件を、ハリルホジッチ監督は良しとせず、しばらく代表からは遠ざかっていた。
しかし、ロシア行きを懸けた今年のオーストラリア戦&サウジアラビア戦の招集メンバー発表前に、指揮官は金崎の再招集について言及。選択肢に入っているのは間違いなく、非凡な決定力はもちろん、高いキープ力を生かしたポストプレーや、貪欲かつ献身的なチェイシングなど、ハリルジャパンのCFに求められるスペックに問題はない。前線での存在感は、大迫勇也に決して引けを取らない。
その鹿島からもうひとり、候補者として挙げたいのが永木亮太だ。筋肉系の故障でしばらく戦列から離れていたが、9月23日のG大阪戦で先発復帰。奇しくも視察に訪れていたハリルホジッチ監督の眼前で、CKから植田直通の決勝点をアシストとアピールに成功した。
セットプレーのキッカーとして期待できる点に加え、豊富なスタミナを武器に、攻守両面に大きく関与できる馬力も魅力だ。ピッチ全体を縦横無尽に走り回る“ボックス・トゥ・ボックス”タイプとしては国内屈指の実力者で、高い位置からの守備力が重視されるハリルジャパンのインサイドハーフには、まさに打ってつけの人材と言えるだろう。
中島翔哉は原口元気や乾貴士をいずれ脅かす存在に?
昨年のリオ五輪でも活躍を見せた中島。どんな舞台でも物怖じしないメンタルの強さも特長だ。(C)SOCCER DIGEST
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トップ下で新境地を開いたC大阪の山村和也も興味深い。これまでCBまたはボランチでキャリアを積んできた男は、今季はユン・ジョンファン監督の下、よりゴールに近いポジションに抜擢されると、すでにキャリアハイとなる8ゴールをマーク。チームの貴重な得点源として、目を見張る活躍ぶりを示している。
2列目としてのテクニカルなプレーにはあまり多くを望めそうもないが、中盤の守備の強度を高められる存在であり、186センチの長身はセットプレー時に脅威を与えられるはず。トップ下はもちろん、ボランチやCBでも計算できるユーティリティ性は、「23人」(本大会の登録人数)という限られた枠組みの中で重宝されるだろう。
CBの本職では、今年5月のU-20ワールドカップに出場し、国際舞台も経験済みの柏の中山雄太は、将来が楽しみな逸材だ。
希少価値のある左利きで、精度の高いフィードでビルドアップの起点となり、機を見た攻撃参加にもセンスを感じさせる。20歳とは思えない冷静な対応で、最終ラインを引き締めるそのスケール感の大きさは誰もが認めるところ。若手の起用に積極的なハリルホジッチ監督が強い興味をひかれていても不思議ではない。
一方の欧州組では、今夏に日本を飛び出した中島翔哉や、ポーランドからベルギーに新天地を求めた森岡亮太のハイパフォーマンスは、無視できないものになっている。
前者は、ポルトガルのポルティモネンセで出場2試合目にして2ゴールを叩きこめば、続く強豪ポルト戦ではスペイン代表GKのイケル・カシージャスからも得点を奪ってみせた。自慢のドリブルは、テクニックとスピード、ともに現地で高く評価されており、いずれ原口元気や乾貴士を脅かすアタッカーになるかもしれない。
後者は、攻撃をオーガナイズしながら多彩なフィニッシュワークを見せるなど、“ザ・トップ下”というようなプレーをいかんなく発揮し、チームの勝利に貢献。香川真司がまだトップフォームを取り戻せておらず、清武弘嗣も怪我明けという現状を考えれば、このタイミングで一度、試しておきたい。
この他にも、柏で躍動するウイングの伊東純也、横浜への移籍で逞しさが増したボランチの扇原貴宏、スペイン2部のヒムナスティックで研鑽を積むCBの鈴木大輔など、戦力を底上げしそうな新戦力候補は少なくない。ハリルジャパンの新たなサバイバルに注目だ。
文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
夢生と永木らを日本代表に推すサッカーダイジェストの広島記者である。
夢生は、「非凡な決定力はもちろん、高いキープ力を生かしたポストプレーや、貪欲かつ献身的なチェイシング」と評し、大迫とも比肩すると述べる。
全くもって同意見と言えよう。
今の代表に大迫は外せぬ。
それは大迫不在のサウジアラビア戦にて実証された。
とはいえ、W杯という大舞台では何が起こるか分からぬ。
大迫同様のコマがもう一人必要であろう。
ここは、非理島記者と同様に夢生を強く推したいところ。
また、永木については、「セットプレイのキッカーとして期待できる点に加え、豊富なスタミナを武器に、攻守両面に大きく関与できる馬力も魅力だ。ピッチ全体を縦横無尽に走り回る“ボックス・トゥ・ボックス”タイプとしては国内屈指の実力者」と記す。
確かに現代表には良いキッカーがおらぬ。
ここは永木に一日の長があろう。
運動量にて中盤を制圧し、セットプレイにて決める姿が目に浮かぶ。
二人には是非とも代表復帰を果たして貰いたいところ。
同世代の夢生と永木が青きユニフォームを纏って戦うことを願っておる。

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オリヴェイラ監督、アトレチコ・ミネイロの監督に就任
元鹿島指揮官のオリヴェイラ氏がアトレチコ・ミネイロの監督に就任
2017.09.26 23:40 Tue

▽アトレチコ・ミネイロは26日、かつて鹿島アントラーズを率いていたオズワルド・オリヴェイラ氏(66)を新監督に招へいした。クラブが公式ツイッター(@atletico)で発表した。なお、契約期間など詳細は明かされていない。
▽1999年にコリンチャンスで監督としてのキャリアをスタートさせたオリヴェイラ監督は、ブラジル国内で数々のクラブを指揮した後、2007年に鹿島の監督に就任。就任1年目でJ1と天皇杯の2冠を達成すると、2008年と2009年もJ1を制覇し、Jリーグ史上初の3連覇を成し遂げた。
▽2012年にから母国に戻り、ボタフォゴ、サントス、パルメイラス、フラメンゴ、スポルチ・レシフェ、コリンチャンスの監督を歴任。2016年12月に就任から2カ月でコリンチャンスの監督を解任されていた。その後、2017年1月にカタールのアル・アラビの監督に就任。6月30日まで指揮を執っていた。
▽ブラジル国内の数々の名門クラブで指揮を執ってきたオリヴェイラ監督だが、アトレチコ・ミネイロを指揮するのは初となる。
▽一部報道では、長谷川健太監督が退任するガンバ大阪が新監督候補にオリヴェイラ監督が挙がっていたが、現段階でその可能性はなくなった。
アトレチコ・ミネイロの監督に就任したオズワルド・オリヴェイラである。
6月までカタールにて指揮を執っておったが、再び母国の名門クラブを指導することとなった模様。
名監督の挑戦は続く。
楽しみである。

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2017.09.26 23:40 Tue

▽アトレチコ・ミネイロは26日、かつて鹿島アントラーズを率いていたオズワルド・オリヴェイラ氏(66)を新監督に招へいした。クラブが公式ツイッター(@atletico)で発表した。なお、契約期間など詳細は明かされていない。
▽1999年にコリンチャンスで監督としてのキャリアをスタートさせたオリヴェイラ監督は、ブラジル国内で数々のクラブを指揮した後、2007年に鹿島の監督に就任。就任1年目でJ1と天皇杯の2冠を達成すると、2008年と2009年もJ1を制覇し、Jリーグ史上初の3連覇を成し遂げた。
▽2012年にから母国に戻り、ボタフォゴ、サントス、パルメイラス、フラメンゴ、スポルチ・レシフェ、コリンチャンスの監督を歴任。2016年12月に就任から2カ月でコリンチャンスの監督を解任されていた。その後、2017年1月にカタールのアル・アラビの監督に就任。6月30日まで指揮を執っていた。
▽ブラジル国内の数々の名門クラブで指揮を執ってきたオリヴェイラ監督だが、アトレチコ・ミネイロを指揮するのは初となる。
▽一部報道では、長谷川健太監督が退任するガンバ大阪が新監督候補にオリヴェイラ監督が挙がっていたが、現段階でその可能性はなくなった。
O Atlético acertou com Oswaldo de Oliveira. O treinador está a caminho de BH para assinatura do contrato e apresentação à tarde. #Galo! pic.twitter.com/idxM0bLAuc
— Atlético (@atletico) 2017年9月26日
アトレチコ・ミネイロの監督に就任したオズワルド・オリヴェイラである。
6月までカタールにて指揮を執っておったが、再び母国の名門クラブを指導することとなった模様。
名監督の挑戦は続く。
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清水・誓志、全体練習に完全合流
【清水】故障の増田と犬飼が完全合流
2017年9月26日16時55分 スポーツ報知

枝村と激しく競り合う増田(右)
J1清水エスパルスは26日、次節の大宮戦(30日、NACK)に向けて練習を再開した。ともに左ハムストリングス肉離れで6月中旬から離脱していたDF犬飼智也(24)と、8月末から離脱していたMF増田誓志(32)がこの日から完全合流した。
犬飼は5月14日の鳥栖戦で左膝を負傷し、6月上旬に一時合流して復帰秒読みとなったが、同月中旬に新たに左太ももを痛めて再離脱していた。紅白戦で軽快な動きを見せ「やっとですね。(ほかの)ケガをしていたメンバーも戻ってきたし、チームのためにプラスになれれば」と気合を入れた。
チームは直近10試合で複数失点が8度と守備で苦戦し、16位の甲府とは勝ち点4差に迫られている。「副キャプテンとしてやれることはある。チームを明るくすることはできる」と前向きに語った。
一方、増田は8月25日の練習中に負傷。この日、約1か月ぶりに合流し、フルメニューを消化した。30日に対戦する大宮は14年にプレーした古巣。「監督の判断になるけど、お世話になったクラブだし、やりたい」と戦列復帰へ意欲を示した。
全体練習に合流しフルメニューをこなした清水の誓志である。
いよいよ復帰となろうか。
奇しくもこの週末の対戦相手は、かつて所属した大宮である。
清水としては、J1残留のためには蹴落とししてでも叩きたい相手となろう。
大宮に引導を渡す役目を担うのであろうか。
出場の報を待っておる。

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2017年9月26日16時55分 スポーツ報知

枝村と激しく競り合う増田(右)
J1清水エスパルスは26日、次節の大宮戦(30日、NACK)に向けて練習を再開した。ともに左ハムストリングス肉離れで6月中旬から離脱していたDF犬飼智也(24)と、8月末から離脱していたMF増田誓志(32)がこの日から完全合流した。
犬飼は5月14日の鳥栖戦で左膝を負傷し、6月上旬に一時合流して復帰秒読みとなったが、同月中旬に新たに左太ももを痛めて再離脱していた。紅白戦で軽快な動きを見せ「やっとですね。(ほかの)ケガをしていたメンバーも戻ってきたし、チームのためにプラスになれれば」と気合を入れた。
チームは直近10試合で複数失点が8度と守備で苦戦し、16位の甲府とは勝ち点4差に迫られている。「副キャプテンとしてやれることはある。チームを明るくすることはできる」と前向きに語った。
一方、増田は8月25日の練習中に負傷。この日、約1か月ぶりに合流し、フルメニューを消化した。30日に対戦する大宮は14年にプレーした古巣。「監督の判断になるけど、お世話になったクラブだし、やりたい」と戦列復帰へ意欲を示した。
全体練習に合流しフルメニューをこなした清水の誓志である。
いよいよ復帰となろうか。
奇しくもこの週末の対戦相手は、かつて所属した大宮である。
清水としては、J1残留のためには蹴落とししてでも叩きたい相手となろう。
大宮に引導を渡す役目を担うのであろうか。
出場の報を待っておる。

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ペドロ・ジュニオール、鳥栖戦に帯同か
【鹿島】ジュニオール、左足骨折から復帰…鳥栖戦ベンチ入りも
2017年9月26日7時0分 スポーツ報知
左足の骨折で戦列を離れていた鹿島FWペドロ・ジュニオール(30)がリーグ鳥栖戦(30日・ベアスタ)でチームに帯同する可能性が出てきた。25日は全体練習でフィジカルトレーニングに取り組み、練習後も居残りでランニングを行った。大岩剛監督(45)は「すでにフィジカル(トレーニング)もやっているし、あとは対人(練習)をやっていく。鳥栖戦? 100%の状態に戻ればもちろんメンバーに入る」と明かした。
ペドロは7月28日の練習中に左足第5中足骨を骨折。手術を受け、全治2か月と診断されていた。残り7試合で2位川崎に勝ち点8差をつけ、独走状態を築いている鹿島。今季16試合7得点の助っ人の復帰で、リーグ連覇へ前進する。
鳥栖戦への帯同が報じられるペドロ・ジュニオールである。
昨日の練習では、フルメニューをこなし、居残り練習も行ったとのこと。
大岩監督は「すでにフィジカル(トレーニング)もやっているし、あとは対人(練習)をやっていく。鳥栖戦? 100%の状態に戻ればもちろんメンバーに入る」と言い切っており、帯同の可能性は高かろう。
鬼門とされるベストアメニティスタジアムにて勝利を掴むには、助っ人ストライカーの力が欲しいところ。
PJの復帰を楽しみにしたい。

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2017年9月26日7時0分 スポーツ報知
左足の骨折で戦列を離れていた鹿島FWペドロ・ジュニオール(30)がリーグ鳥栖戦(30日・ベアスタ)でチームに帯同する可能性が出てきた。25日は全体練習でフィジカルトレーニングに取り組み、練習後も居残りでランニングを行った。大岩剛監督(45)は「すでにフィジカル(トレーニング)もやっているし、あとは対人(練習)をやっていく。鳥栖戦? 100%の状態に戻ればもちろんメンバーに入る」と明かした。
ペドロは7月28日の練習中に左足第5中足骨を骨折。手術を受け、全治2か月と診断されていた。残り7試合で2位川崎に勝ち点8差をつけ、独走状態を築いている鹿島。今季16試合7得点の助っ人の復帰で、リーグ連覇へ前進する。
鳥栖戦への帯同が報じられるペドロ・ジュニオールである。
昨日の練習では、フルメニューをこなし、居残り練習も行ったとのこと。
大岩監督は「すでにフィジカル(トレーニング)もやっているし、あとは対人(練習)をやっていく。鳥栖戦? 100%の状態に戻ればもちろんメンバーに入る」と言い切っており、帯同の可能性は高かろう。
鬼門とされるベストアメニティスタジアムにて勝利を掴むには、助っ人ストライカーの力が欲しいところ。
PJの復帰を楽しみにしたい。

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U-15日本代表 AFC U-16選手権2018予選 U-15マレーシア代表戦
U-15日本代表 マレーシアに勝利し3戦3勝でAFC U-16選手権2018の出場権を獲得!~AFC U-16選手権2018予選~
2017年09月25日
U-15日本代表 AFC U-16選手権2018 第3戦 vs U-15マレーシア代表
2017年9月24日(日) キックオフ時間16:00(現地時間) 試合時間90分(45分×2)
Wibawa Mukti Stadium(インドネシア/ブカシ)
U-15日本代表 4-0(前半2-0、後半2-0)U-15マレーシア代表
得点
23分 吉田有志(U-15日本代表)
27分 植田啓太(U-15日本代表)
49分 中野桂太(U-15日本代表)
73分 青木友佑(U-15日本代表)
スターティングメンバー
GK:山田大樹
DF:中野伸哉、鈴木海音、半田陸、植田啓太
MF:横川旦陽、近藤蔵波、成岡輝瑠、角昂志郎
FW:中野桂太、吉田有志
サブメンバー
GK:佐々木雅士、ジョーンズレイ
DF:田島詳基、田中芳拓、菅原一真、佐古真礼
MF:山内翔、荒木遼太郎、西川潤、青島健大
FW:青木友佑、小塩拳生
交代
52分 近藤蔵波 → 青島健大
52分 吉田有志 → 青木友佑
83分 山田大樹 → ジョーンズレイ

マッチレポート
U-15日本代表は、AFC U-16選手権2018予選の第3戦、U-15マレーシア代表戦を戦いました。マレーシアと日本は共に2連勝で今日の試合に臨み、アジア1次予選突破、またグループ首位を争いました。現地時間午後4時、日本ボールでキックオフ。
今日の相手も中盤でブロックを作り、守備を固めてきました。そうした相手に対して、日本は素早いアーリークロスを上げたり、1タッチパスでリズムを変えたりと様々なバリエーションの攻撃で相手ゴールに迫ります。なかなか決定的なシーンを作ることが出来ませんでしたが、23分に左サイドの中野伸哉選手のクロスにゴール前に走り込んだ吉田有志選手がヘディングで合わせ、待望の先制点を奪います。日本はこの流れに乗ってさらに攻撃の勢いを増し、27分、左サイドのコーナーキックを相手ゴールキーパーがパンチングでクリアしたボールを植田啓太選手が1タッチで豪快に決めて2-0とします。前半終了間際には自陣でのパスを相手に奪われGK山田大樹選手と1対1になりますが、相手のシュートは枠を外れ、失点をせずに前半を終えます。
後半に入りマレーシアは2人交代カードを使って反撃にでます。しかし日本は落ち着いてボールを保持し、試合の主導権を握ります。そして49分、ペナルティエリア付近で得たフリーキックを中野桂太選手が直接決めて3-0と突き放します。その後52分に青木友佑選手と青島健大選手の2人が同時に途中交代でピッチに入り、更に攻撃を活性化させます。73分にはコーナーキックから最後は青木友佑選手がゴールを決めて4-0とします。その後も日本は疲労が溜まってきている中でも、試合終了まで攻撃の勢いを緩めること無く、ゴールを目指し続け、また守備では体を張ったプレーで相手に得点を許すことなく試合は終了。
この結果、日本は3戦3勝で、AFC U-16選手権2018予選を突破し、来年マレーシアにて開催される本大会への出場権を獲得しました。
試合後、夕食の際に本日24日(日)誕生日を迎えた小塩拳生選手をチーム全員でケーキと共に祝福しました。

監督・選手コメント
有馬賢二 監督
今までいろんな遠征を実施してきて、チームで共有し、積み上げてきたものを選手たちがこの大会に出してくれたおかげで、こういった結果になったと思います。またコーチングスタッフ、メディカルスタッフなどチーム全員の献身的なサポートや直前合宿でトレーニングマッチの相手をしてくれた鹿島アントラーズユースの方々にも感謝します。ここにいる選手たちは今後も伸びしろがあり、日常に戻ったあとも継続してチャレンジし続け、それぞれのストロングポイント更に伸ばしていき、今後さらに飛躍してくれることを期待したいと思います。
GK #1 山田大樹 選手(鹿島アントラーズ)
今日の試合、チームが勝つために自分がやるべき事をやることできました。鹿島アントラーズユース戦から今日のマレーシア戦まで大会を通してチームが成長してるのがピッチ内外ではっきり分かりました。練習から良い雰囲気でプレー出来ていましたし、それが試合の立ち上がりから出せていました。今日はフィールドの選手が体を張り最後まで走ってくれたので、ピンチの数も少なかったと思います。今後は現状でまだまだ他の選手に劣ってる部分があるので、そこを改善し、試合でミスを減らしてチームに安心感を与えられるゴールキーパーになりたいです。次はさらに強い相手との勝負です。ワールドカップ本大会出場に向けて、勝てる準備をして、また招集されるようにします。個人では、一つ下の学年に入ってやっていて、もっと上にいる選手がいるので、追いつき、越せるよう頑張ります。
DF #2 半田陸 選手(モンテディオ山形)
今日の試合も無失点で勝てたことは良かったです。今日の試合は攻めてる時間が多かったですがゴールキーパーやディフェンダーは中盤でリスク管理をしっかりできていて、相手のカウンター攻撃をあまり受けなかったので良かったと思います。しかし、攻撃の時は 引いた相手に対してあまり崩せない場面が多かったので狭いスペースでも ワンタッチ、ツータッチでコンビネーションを良くしなければいけないと感じました。この3連戦を通して自分達のサッカーをし、一次予選を突破できたことは良かったです。しかし、ボールを持っていない時の準備、ファーストタッチや一本一本のパスにもっともっとこだわらないと最終予選では勝てないと思うのでチームに帰り 世界を常に意識して練習に励みたいと思います。
FW #11 青木友佑 選手(FC東京深川)
今大会を3連勝で一次予選を突破することが出来てとても嬉しいです。なぜなら自分の全力をだしきることが出来たからです。しかし何度も決定機を決め切れず課題が多く残りました。得点できるチャンスを逃してはいけないし、苦しい時間帯のときには素早い判断が必要になってくると感じました。自分の特徴を生かしたプレーをして、チームの勝利に貢献できて良かったです。今回一次予選を突破したけれど、この突破は通過点だと思うのでもう1度気を引き締めてやっていきたいと思います。
スケジュール
AFC U-16選手権2018予選 グループJ
9月20日(水) 20-0 vs グアム(Wibawa Mukti Stadium)
9月21日(木) AM トレーニング
9月22日(金) 11-0 vs シンガポール(Wibawa Mukti Stadium)
9月23日(土) AM トレーニング
9月24日(日) 4-0 vs マレーシア(Wibawa Mukti Stadium)
※時間はすべて現地時間
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
※A~Jグループの各グループ1位(10チーム)と2位チームの中から成績上位5チームに開催国を加えた計16チームが、2018年10月に開催されるAFC U-16選手権2018の出場権を獲得します。
AFC U-16選手権2018予選にてU-15マレーシア代表と対戦したU-15日本代表である。
先発した山田大樹くんはクリーンシートで勝利に貢献した。
この勝利にて日本はAFC U-16選手権の出場権を得た。
試合後に山田大樹くんは「大会を通してチームが成長してるのがピッチ内外ではっきり分かりました」と語る。
これは嬉しい。
しして、更に上を目指して精進するのだ。
期待しておる。

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2017年09月25日
U-15日本代表 AFC U-16選手権2018 第3戦 vs U-15マレーシア代表
2017年9月24日(日) キックオフ時間16:00(現地時間) 試合時間90分(45分×2)
Wibawa Mukti Stadium(インドネシア/ブカシ)
U-15日本代表 4-0(前半2-0、後半2-0)U-15マレーシア代表
得点
23分 吉田有志(U-15日本代表)
27分 植田啓太(U-15日本代表)
49分 中野桂太(U-15日本代表)
73分 青木友佑(U-15日本代表)
スターティングメンバー
GK:山田大樹
DF:中野伸哉、鈴木海音、半田陸、植田啓太
MF:横川旦陽、近藤蔵波、成岡輝瑠、角昂志郎
FW:中野桂太、吉田有志
サブメンバー
GK:佐々木雅士、ジョーンズレイ
DF:田島詳基、田中芳拓、菅原一真、佐古真礼
MF:山内翔、荒木遼太郎、西川潤、青島健大
FW:青木友佑、小塩拳生
交代
52分 近藤蔵波 → 青島健大
52分 吉田有志 → 青木友佑
83分 山田大樹 → ジョーンズレイ

マッチレポート
U-15日本代表は、AFC U-16選手権2018予選の第3戦、U-15マレーシア代表戦を戦いました。マレーシアと日本は共に2連勝で今日の試合に臨み、アジア1次予選突破、またグループ首位を争いました。現地時間午後4時、日本ボールでキックオフ。
今日の相手も中盤でブロックを作り、守備を固めてきました。そうした相手に対して、日本は素早いアーリークロスを上げたり、1タッチパスでリズムを変えたりと様々なバリエーションの攻撃で相手ゴールに迫ります。なかなか決定的なシーンを作ることが出来ませんでしたが、23分に左サイドの中野伸哉選手のクロスにゴール前に走り込んだ吉田有志選手がヘディングで合わせ、待望の先制点を奪います。日本はこの流れに乗ってさらに攻撃の勢いを増し、27分、左サイドのコーナーキックを相手ゴールキーパーがパンチングでクリアしたボールを植田啓太選手が1タッチで豪快に決めて2-0とします。前半終了間際には自陣でのパスを相手に奪われGK山田大樹選手と1対1になりますが、相手のシュートは枠を外れ、失点をせずに前半を終えます。
後半に入りマレーシアは2人交代カードを使って反撃にでます。しかし日本は落ち着いてボールを保持し、試合の主導権を握ります。そして49分、ペナルティエリア付近で得たフリーキックを中野桂太選手が直接決めて3-0と突き放します。その後52分に青木友佑選手と青島健大選手の2人が同時に途中交代でピッチに入り、更に攻撃を活性化させます。73分にはコーナーキックから最後は青木友佑選手がゴールを決めて4-0とします。その後も日本は疲労が溜まってきている中でも、試合終了まで攻撃の勢いを緩めること無く、ゴールを目指し続け、また守備では体を張ったプレーで相手に得点を許すことなく試合は終了。
この結果、日本は3戦3勝で、AFC U-16選手権2018予選を突破し、来年マレーシアにて開催される本大会への出場権を獲得しました。
試合後、夕食の際に本日24日(日)誕生日を迎えた小塩拳生選手をチーム全員でケーキと共に祝福しました。

監督・選手コメント
有馬賢二 監督
今までいろんな遠征を実施してきて、チームで共有し、積み上げてきたものを選手たちがこの大会に出してくれたおかげで、こういった結果になったと思います。またコーチングスタッフ、メディカルスタッフなどチーム全員の献身的なサポートや直前合宿でトレーニングマッチの相手をしてくれた鹿島アントラーズユースの方々にも感謝します。ここにいる選手たちは今後も伸びしろがあり、日常に戻ったあとも継続してチャレンジし続け、それぞれのストロングポイント更に伸ばしていき、今後さらに飛躍してくれることを期待したいと思います。
GK #1 山田大樹 選手(鹿島アントラーズ)
今日の試合、チームが勝つために自分がやるべき事をやることできました。鹿島アントラーズユース戦から今日のマレーシア戦まで大会を通してチームが成長してるのがピッチ内外ではっきり分かりました。練習から良い雰囲気でプレー出来ていましたし、それが試合の立ち上がりから出せていました。今日はフィールドの選手が体を張り最後まで走ってくれたので、ピンチの数も少なかったと思います。今後は現状でまだまだ他の選手に劣ってる部分があるので、そこを改善し、試合でミスを減らしてチームに安心感を与えられるゴールキーパーになりたいです。次はさらに強い相手との勝負です。ワールドカップ本大会出場に向けて、勝てる準備をして、また招集されるようにします。個人では、一つ下の学年に入ってやっていて、もっと上にいる選手がいるので、追いつき、越せるよう頑張ります。
DF #2 半田陸 選手(モンテディオ山形)
今日の試合も無失点で勝てたことは良かったです。今日の試合は攻めてる時間が多かったですがゴールキーパーやディフェンダーは中盤でリスク管理をしっかりできていて、相手のカウンター攻撃をあまり受けなかったので良かったと思います。しかし、攻撃の時は 引いた相手に対してあまり崩せない場面が多かったので狭いスペースでも ワンタッチ、ツータッチでコンビネーションを良くしなければいけないと感じました。この3連戦を通して自分達のサッカーをし、一次予選を突破できたことは良かったです。しかし、ボールを持っていない時の準備、ファーストタッチや一本一本のパスにもっともっとこだわらないと最終予選では勝てないと思うのでチームに帰り 世界を常に意識して練習に励みたいと思います。
FW #11 青木友佑 選手(FC東京深川)
今大会を3連勝で一次予選を突破することが出来てとても嬉しいです。なぜなら自分の全力をだしきることが出来たからです。しかし何度も決定機を決め切れず課題が多く残りました。得点できるチャンスを逃してはいけないし、苦しい時間帯のときには素早い判断が必要になってくると感じました。自分の特徴を生かしたプレーをして、チームの勝利に貢献できて良かったです。今回一次予選を突破したけれど、この突破は通過点だと思うのでもう1度気を引き締めてやっていきたいと思います。
スケジュール
AFC U-16選手権2018予選 グループJ
9月20日(水) 20-0 vs グアム(Wibawa Mukti Stadium)
9月21日(木) AM トレーニング
9月22日(金) 11-0 vs シンガポール(Wibawa Mukti Stadium)
9月23日(土) AM トレーニング
9月24日(日) 4-0 vs マレーシア(Wibawa Mukti Stadium)
※時間はすべて現地時間
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
※A~Jグループの各グループ1位(10チーム)と2位チームの中から成績上位5チームに開催国を加えた計16チームが、2018年10月に開催されるAFC U-16選手権2018の出場権を獲得します。
AFC U-16選手権2018予選にてU-15マレーシア代表と対戦したU-15日本代表である。
先発した山田大樹くんはクリーンシートで勝利に貢献した。
この勝利にて日本はAFC U-16選手権の出場権を得た。
試合後に山田大樹くんは「大会を通してチームが成長してるのがピッチ内外ではっきり分かりました」と語る。
これは嬉しい。
しして、更に上を目指して精進するのだ。
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裏方にまで勝利への強い意識が浸透しているチームも、なかなかない
J1鹿島
強さの理由
毎日新聞 2017年9月25日 12時23分(最終更新 9月25日 12時23分)
今年5月、サッカーJ1鹿島の石井正忠前監督が電撃解任された日。クラブハウスで、広報担当者が落ち込んでいた。
人望のある監督だった。ただ、惜しんでいるだけではない。「自分たちがもっと稼いでいれば、もっと補強などもできてこんな結果にはなっていなかったかもしれない。責任を感じている」。言うのは簡単なことのようで、本気でそう思え集団はなかなかない。
鹿島は今季、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)、ルヴァン杯と二つのタイトルをすでに「落とした」。残るはともに連覇がかかるリーグ戦と天皇杯。リーグ戦は5連勝で2位と勝ち点差8の独走態勢に入り、天皇杯も難敵の浦和を退け8強に進んだ。
スタイルはそれぞれあれど、強いクラブには理由がある。今月20日の天皇杯、浦和戦の後、握手してきたその広報担当者は言った。「決勝で勝たないと意味がない」。裏方にまで勝利への強い意識が浸透しているチームも、なかなかない。【大島祥平】
鹿島を取材した毎日新聞の大島祥平氏である。
石井前監督の解任を受け、気を落とす広報担当者のコメントを報じる。
「自分たちがもっと稼いでいれば、もっと補強などもできてこんな結果にはなっていなかったかもしれない。責任を感じている」と言わせしめた。
組織の隅々まで勝負に徹する気持ち、タイトルへの思いが行き渡ってることを表しておる。
鹿島は単なるクラブではない。
勝利を義務づけられたというものでもない。
勝ち続けること、タイトルにしがみつくことでのみ生き残る術を得ているのである。
クラブに関わる全ての者が、タイトルを目指しておる。
我らも勝利のために声援を送る、熱く応援する。
勝利を信じておる。

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強さの理由
毎日新聞 2017年9月25日 12時23分(最終更新 9月25日 12時23分)
今年5月、サッカーJ1鹿島の石井正忠前監督が電撃解任された日。クラブハウスで、広報担当者が落ち込んでいた。
人望のある監督だった。ただ、惜しんでいるだけではない。「自分たちがもっと稼いでいれば、もっと補強などもできてこんな結果にはなっていなかったかもしれない。責任を感じている」。言うのは簡単なことのようで、本気でそう思え集団はなかなかない。
鹿島は今季、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)、ルヴァン杯と二つのタイトルをすでに「落とした」。残るはともに連覇がかかるリーグ戦と天皇杯。リーグ戦は5連勝で2位と勝ち点差8の独走態勢に入り、天皇杯も難敵の浦和を退け8強に進んだ。
スタイルはそれぞれあれど、強いクラブには理由がある。今月20日の天皇杯、浦和戦の後、握手してきたその広報担当者は言った。「決勝で勝たないと意味がない」。裏方にまで勝利への強い意識が浸透しているチームも、なかなかない。【大島祥平】
鹿島を取材した毎日新聞の大島祥平氏である。
石井前監督の解任を受け、気を落とす広報担当者のコメントを報じる。
「自分たちがもっと稼いでいれば、もっと補強などもできてこんな結果にはなっていなかったかもしれない。責任を感じている」と言わせしめた。
組織の隅々まで勝負に徹する気持ち、タイトルへの思いが行き渡ってることを表しておる。
鹿島は単なるクラブではない。
勝利を義務づけられたというものでもない。
勝ち続けること、タイトルにしがみつくことでのみ生き残る術を得ているのである。
クラブに関わる全ての者が、タイトルを目指しておる。
我らも勝利のために声援を送る、熱く応援する。
勝利を信じておる。

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そんな強さを身につけてしまった今の鹿島に、もはや死角は見当たらない
劇的な決勝弾すら「平常運転」の鹿島。
ふたたび黄金時代が到来か
原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki
劇的な決勝弾も、そうなると思っていたから、大して驚きはなかった。1−1で迎えた後半アディショナルタイム、MF永木亮太のコーナーキックをDF植田直通が強烈なヘッドで叩きつけ、鹿島アントラーズが土壇場でガンバ大阪を下した。

アディショナルタイムに決勝ゴールを決めた植田直通(左)
そうなると思っていたのにはわけがある。試合の流れを考えれば、鹿島が勝つのが当然の展開だったからだ。
「スコアは2−1ですけど、今季イチといいますか、ガンバさん相手にあれだけできるという力を示せた意味で、非常に評価していいんじゃないかと思います」
大岩剛監督のコメントは、大いに納得できるものだ。とりわけ後半はほとんどワンサイドマッチといった様相で、一方的にG大阪を攻め立てた。それほどまでに両者の間には、歴然たる力の差が横たわっていた。
もっとも、王者の力をまざまざと見せつけた鹿島にしても、もっとも立ち上がりから盤石だったわけではない。開始7分、ロングフィード1本でピンチを招き、FWファン・ウィジョに意表を突かれるミドルを叩き込まれてしまったのだ。
ポジショニングを考えればGK曽ヶ端準のミスとも言えたが、前節のアルビレックス新潟戦に続く早い時間帯の失点は、隙があったと言わざるを得ない。それでも、「失点は反省するべきですけど、引きずるような失点ではなかった」とDF昌子源が振り返ったように、ある意味で事故に近い一発は、鹿島にみなぎる自信を揺るがせるものではなかった。むしろこの1点が引き金となり、チームにスイッチが入ると、攻守両面において次第にG大阪を凌駕していくようになる。
縦に速い攻撃で相手を揺さぶると、たとえパスカットを許しても、すぐさま奪い返してふたたび攻撃に打って出る。「前半は少しオープンな展開になってしまった」と永木は振り返ったが、前に前にと圧力をかける鹿島の攻撃は、G大阪守備陣を大いに苦しめた。
そして前半アディショナルタイムにMF中村充孝がエリア内で倒されてPKを奪取。キッカーのFW金崎夢生が蹴ったボールはGK東口順昭に阻まれたものの、こぼれ球をMFレアンドロが詰めて前半のうちに追いつくことに成功した。
後半は、まさに一方的な展開だった。同点に追いついたことで縦への威力は弱まったが、サイドに揺さぶりをかける本来の鹿島の攻撃が生み出される。67分に、売り出し中のFW安部裕葵が途中からピッチに立つと攻勢はさらに強まり、G大阪を自陣に釘づけにした。
唯一誤算があったとすれば、キレのある動きを見せながらシュートだけがヒットしなかった金崎のフィニッシュワークだろうか。それでも後半のシュート数15本対4本という数値が示すように、鹿島がほとんどの時間帯でチャンスを作り続けていた。
そして冒頭に記した決勝ゴールが生まれる。むしろ、点が入らなければ不公平と思わざるを得ない展開である。スコアは最少得失点差ながら、鹿島が勝つべくして勝った、完勝劇だった。
これで鹿島は5連勝となり、2位の川崎フロンターレがヴィッセル神戸に引き分けたために、両者の勝ち点差は8に広がった。今季のJ1リーグは残り7試合、大きなアドバンテージを手にした鹿島の連覇の可能性はますます高まっている。
注目すべきは、2試合連続で逆転勝利を収めた点だろう。「先に点を獲られているわけなので、そこは今後に向けて修正する必要がある」と永木は振り返ったが、一方で昌子は逆転できる力があることに自信を深めていた。
「先に点を獲られても慌てることなく、最後に逆転できる。無理に縦パスを入れているわけでもないですし、サイドを使って落ち着いて攻められた。そういうサッカーができているときは、強いときなのではないかなと思います。僕もそんなに知っているわけではないですけど、これまで鹿島が優勝してきたのは、こういう試合が多かったんじゃないでしょうか」
3冠を達成するなど数多くのタイトルを獲得した1990年代後半や2000年代前半にかけて、あるいは3連覇を達成した2007年から2009年の時期など、これまで鹿島は何度か黄金期と呼ばれる時代を過ごしている。そして昨季のリーグ制覇をきっかけに、ふたたびその黄金時代が訪れようとしている。
その黄金期を築いてきた、鹿島のアイデンティティとも言える伝統の勝負強さはこの日も健在だった。ふたつのゴールはともに、前・後半のアディショナルタイムに生まれたものである。もっとも昌子は、その勝負強さの要因を冷静に分析している。
「勝負強いって言われますが、僕らが勝っているのもあるけど、そういうときに他のチームが引き分けたりするから、僕らが余計に勝負強いと思われるんじゃないでしょうか。僕らは優勝に向かって、何が何でも勝つという姿勢でやっていて、それを表現できているだけなんです」
「だけ」と、昌子はさらりと言ってのけるが、その”だけ”がどれだけ困難なことか。勝利を追い求め、いかなる展開に追い込まれても、最終的に結果を手に入れてしまう。そんな強さを身につけてしまった今の鹿島に、もはや死角は見当たらない。
先日のガンバ戦について記すSportivaの原山氏である。
「劇的な決勝弾も、そうなると思っていたから、大して驚きはなかった」と言い切る。
そして、「試合の流れを考えれば、鹿島が勝つのが当然の展開だったからだ」と補足しておる。
ホームの力、サポーターの後押しがあり、植田のゴールに結びついたのが歴史に記録される事実であろう。
しかしながら、レオ・シルバのシュート、夢生のシュート、微妙な判定で取り消された夢生の強烈なゴールなど、勝ち越すチャンスは、時間内にいくらでもあった。
ゴールは時間の問題であったことが、本当に時間の問題となってしまった試合であった。
これもまた勝負の世界と言ってよかろう。
面白い試合であった。
そして、優勝へ一歩進んだ試合であったとも言い換えられる。
観客は“強い鹿島”を目の当たりにした。
高揚した気持ちを楽しんだことであろう。
そして、原山氏は「昨季のリーグ制覇をきっかけに、ふたたびその黄金時代が訪れようとしている」と述べる。
黄金期と共に同じ時間を過ごせることは素晴らしい。
新規のサポーターは新たな気持ちで体験して欲しい。
これが鹿島である。

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ふたたび黄金時代が到来か
原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki
劇的な決勝弾も、そうなると思っていたから、大して驚きはなかった。1−1で迎えた後半アディショナルタイム、MF永木亮太のコーナーキックをDF植田直通が強烈なヘッドで叩きつけ、鹿島アントラーズが土壇場でガンバ大阪を下した。

アディショナルタイムに決勝ゴールを決めた植田直通(左)
そうなると思っていたのにはわけがある。試合の流れを考えれば、鹿島が勝つのが当然の展開だったからだ。
「スコアは2−1ですけど、今季イチといいますか、ガンバさん相手にあれだけできるという力を示せた意味で、非常に評価していいんじゃないかと思います」
大岩剛監督のコメントは、大いに納得できるものだ。とりわけ後半はほとんどワンサイドマッチといった様相で、一方的にG大阪を攻め立てた。それほどまでに両者の間には、歴然たる力の差が横たわっていた。
もっとも、王者の力をまざまざと見せつけた鹿島にしても、もっとも立ち上がりから盤石だったわけではない。開始7分、ロングフィード1本でピンチを招き、FWファン・ウィジョに意表を突かれるミドルを叩き込まれてしまったのだ。
ポジショニングを考えればGK曽ヶ端準のミスとも言えたが、前節のアルビレックス新潟戦に続く早い時間帯の失点は、隙があったと言わざるを得ない。それでも、「失点は反省するべきですけど、引きずるような失点ではなかった」とDF昌子源が振り返ったように、ある意味で事故に近い一発は、鹿島にみなぎる自信を揺るがせるものではなかった。むしろこの1点が引き金となり、チームにスイッチが入ると、攻守両面において次第にG大阪を凌駕していくようになる。
縦に速い攻撃で相手を揺さぶると、たとえパスカットを許しても、すぐさま奪い返してふたたび攻撃に打って出る。「前半は少しオープンな展開になってしまった」と永木は振り返ったが、前に前にと圧力をかける鹿島の攻撃は、G大阪守備陣を大いに苦しめた。
そして前半アディショナルタイムにMF中村充孝がエリア内で倒されてPKを奪取。キッカーのFW金崎夢生が蹴ったボールはGK東口順昭に阻まれたものの、こぼれ球をMFレアンドロが詰めて前半のうちに追いつくことに成功した。
後半は、まさに一方的な展開だった。同点に追いついたことで縦への威力は弱まったが、サイドに揺さぶりをかける本来の鹿島の攻撃が生み出される。67分に、売り出し中のFW安部裕葵が途中からピッチに立つと攻勢はさらに強まり、G大阪を自陣に釘づけにした。
唯一誤算があったとすれば、キレのある動きを見せながらシュートだけがヒットしなかった金崎のフィニッシュワークだろうか。それでも後半のシュート数15本対4本という数値が示すように、鹿島がほとんどの時間帯でチャンスを作り続けていた。
そして冒頭に記した決勝ゴールが生まれる。むしろ、点が入らなければ不公平と思わざるを得ない展開である。スコアは最少得失点差ながら、鹿島が勝つべくして勝った、完勝劇だった。
これで鹿島は5連勝となり、2位の川崎フロンターレがヴィッセル神戸に引き分けたために、両者の勝ち点差は8に広がった。今季のJ1リーグは残り7試合、大きなアドバンテージを手にした鹿島の連覇の可能性はますます高まっている。
注目すべきは、2試合連続で逆転勝利を収めた点だろう。「先に点を獲られているわけなので、そこは今後に向けて修正する必要がある」と永木は振り返ったが、一方で昌子は逆転できる力があることに自信を深めていた。
「先に点を獲られても慌てることなく、最後に逆転できる。無理に縦パスを入れているわけでもないですし、サイドを使って落ち着いて攻められた。そういうサッカーができているときは、強いときなのではないかなと思います。僕もそんなに知っているわけではないですけど、これまで鹿島が優勝してきたのは、こういう試合が多かったんじゃないでしょうか」
3冠を達成するなど数多くのタイトルを獲得した1990年代後半や2000年代前半にかけて、あるいは3連覇を達成した2007年から2009年の時期など、これまで鹿島は何度か黄金期と呼ばれる時代を過ごしている。そして昨季のリーグ制覇をきっかけに、ふたたびその黄金時代が訪れようとしている。
その黄金期を築いてきた、鹿島のアイデンティティとも言える伝統の勝負強さはこの日も健在だった。ふたつのゴールはともに、前・後半のアディショナルタイムに生まれたものである。もっとも昌子は、その勝負強さの要因を冷静に分析している。
「勝負強いって言われますが、僕らが勝っているのもあるけど、そういうときに他のチームが引き分けたりするから、僕らが余計に勝負強いと思われるんじゃないでしょうか。僕らは優勝に向かって、何が何でも勝つという姿勢でやっていて、それを表現できているだけなんです」
「だけ」と、昌子はさらりと言ってのけるが、その”だけ”がどれだけ困難なことか。勝利を追い求め、いかなる展開に追い込まれても、最終的に結果を手に入れてしまう。そんな強さを身につけてしまった今の鹿島に、もはや死角は見当たらない。
先日のガンバ戦について記すSportivaの原山氏である。
「劇的な決勝弾も、そうなると思っていたから、大して驚きはなかった」と言い切る。
そして、「試合の流れを考えれば、鹿島が勝つのが当然の展開だったからだ」と補足しておる。
ホームの力、サポーターの後押しがあり、植田のゴールに結びついたのが歴史に記録される事実であろう。
しかしながら、レオ・シルバのシュート、夢生のシュート、微妙な判定で取り消された夢生の強烈なゴールなど、勝ち越すチャンスは、時間内にいくらでもあった。
ゴールは時間の問題であったことが、本当に時間の問題となってしまった試合であった。
これもまた勝負の世界と言ってよかろう。
面白い試合であった。
そして、優勝へ一歩進んだ試合であったとも言い換えられる。
観客は“強い鹿島”を目の当たりにした。
高揚した気持ちを楽しんだことであろう。
そして、原山氏は「昨季のリーグ制覇をきっかけに、ふたたびその黄金時代が訪れようとしている」と述べる。
黄金期と共に同じ時間を過ごせることは素晴らしい。
新規のサポーターは新たな気持ちで体験して欲しい。
これが鹿島である。

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現在のアントラーズには、つけ入る隙が見当たらない
鹿島を復活させた「3つの要求」。王者に隙なし、J1記録での連覇も視野に
王者・鹿島アントラーズが独走態勢に入った。ガンバ大阪をカシマサッカースタジアムに迎えた23日の明治安田生命J1リーグ第27節で、後半アディショナルタイムにDF植田直通が劇的な決勝ゴールを決めて5連勝をマーク。序盤戦の不振から、大岩剛監督の就任とともに鮮やかなV字回復を遂げた今シーズン。3連覇が途切れた2010シーズン以降では最多となる「61」の勝ち点を獲得し、2位の柏レイソルに8ポイント差をつける圧倒的な強さの源泉を探った。(取材・文・藤江直人)
2017年09月25日(Mon)12時29分配信
text by 藤江直人 photo Getty Images
植田の劇的決勝点。9年前に想いを馳せると…

鹿島アントラーズのDF植田直通はガンバ大阪戦の後半アディショナルタイムに劇的決勝ゴールを奪った【写真:Getty Images】
後半のアディショナルタイム。セットプレー。ヘディングによる決勝ゴール。しかも、決めたのはディフェンダー。9年もの時空を超えて、カシマサッカースタジアムでデジャブが起こった。
「優勝するときは、こういう試合がいくつかある。というか、こういう試合がないと優勝できない。今日は久々にガッツポーズが出てしまった。いつもは冷静に見ているつもりなんだけど」
鹿島アントラーズの前身である住友金属工業蹴球団時代から在籍し、1995シーズンから強化部長職を務める生き字引、鈴木満常務取締役を思わず興奮させたシーンは後半47分に訪れた。
MF永木亮太が蹴った右コーナーキック。マーカーのDF金正也を引き離すように、ファーサイドからニアサイドへ飛び込んできたDF植田直通が完璧なタイミングで宙を舞った。
頭に弾かれた強烈なボールがガンバ大阪の守護神、東口順昭の牙城を崩す。1‐1の均衡を破る、劇的な決勝ゴール。歓喜の輪の中心でヒーローの植田が雄叫びをあげ、大歓声でスタジアムが揺れた。
思い起こされるのは、ホームにジュビロ磐田を迎えた2008年11月29日。MF増田誓志(現清水エスパルス)の直接フリーキックに、DF岩政大樹(現東京ユナイテッドFC)がヘディングを見舞う。後半49分に決まった劇的な決勝弾で首位をキープしたアントラーズは、続くコンサドーレ札幌との最終節も制して連覇を達成した。岩政も植田も、殊勲のゴールがともにシーズン2得点目だった。
「あれだけ攻めていてもなかなかシュートが決まらないなかで、あのまま引き分けに終わるのと勝ち切るのでは全然違う。ウチの選手たちは、決勝戦みたいな舞台になると集中力を増して乗ってくる。その意味でも、そういう雰囲気をサポーターが作ってくれたのもよかったよね」
鈴木常務取締役が再び目を細めた。2位の柏レイソルに、勝ち点で8ポイント差をつけた。首位の座を確固たるものにするシーズン20勝目は、連覇への流れを加速させるとともに大きな意味をもっていた。
打ち破った勝ち点「60」の壁
これで今シーズンの勝ち点を「61」に伸ばした。昨シーズンはJリーグチャンピオンシップを下剋上の形で制し、8度目の優勝を勝ち取ったものの、年間総合勝ち点は「59」にとどまっていた。
最終的には天皇杯も獲得し、通算獲得タイトル数を他の追随を許さない「19」に伸ばした。しかし、常勝軍団の完全復活という周囲の評価を、鈴木常務取締役は苦笑いしながら否定している。
「シーズンの最後の1ヶ月はいいサッカーをして、タイトルも2つ取って、すごく伸びている部分はあるけど、この4年間の勝ち点を見ると59、60、59、59なんだよね。この壁を打ち破れない状態から、競争を激しくする補強をして、上手くいけば勝てるではなく、力で勝てるチームを目指さないと」
MFレオ・シルバ(アルビレックス新潟)、FWペドロ・ジュニオール(ヴィッセル神戸)、GKクォン・スンテ(全北現代)らを完全移籍で、ブラジル代表歴をもつMFレアンドロ(パルメイラス)を期限付き移籍で獲得した補強は先行投資の意味合いもあった。
「来シーズンはJリーグの理念強化配分金も新設されるし、ここで優勝していわゆる勝ち組に入るのとそうでないのとでは、どんどん差がついていく。その意味でも、来シーズンは少し無理をしてでも勝負しなきゃいけない、というのがあるよね」
均等配分金や優勝賞金もそれぞれ増額された今シーズンは、J1で優勝した場合は総額22億円が支給される。ビッグマネーを原資にして、2018シーズン以降へのさらなる投資が可能になる。
もっとも、序盤戦では描かれていた青写真が崩れかねない状況に陥っていた。リーグ戦では7勝5敗と勝ち切れない状況が続き、AFCチャンピオンリーグ(ACL)でも決勝トーナメント1回戦で広州恒大(中国)に敗退。一夜明けた5月31日、フロントは石井正忠監督の解任に踏み切った。
ACL敗退で監督交代。V字回復をもたらした「3つの要求」

レアンドロは大岩剛監督就任後から力を発揮できるようになった選手の1人。二桁得点も達成した【写真:Getty Images】
2015シーズンのナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)を含めて、指揮を執った2年間で3つのタイトルを獲得。FIFAクラブW杯でも準優勝した実績があるだけに意外に思われたが、昨シーズンのセカンドステージから流れはよくなかったと鈴木常務取締役は言う。
「石井がどうのこうのというよりも、年末にいい成績が出たことで何となくぼんやりしたところがあったけど、やはりセカンドステージを負け越して終わった流れというものが僕のなかにあったので」
昨シーズンはファーストステージを制しながら、セカンドステージは6勝2分け9敗で11位に甘んじている。チャンピオンシップこそ制したものの、安定した力が求められる年間総合勝ち点では浦和レッズの「74」、川崎フロンターレの「72」に遠く及ばなかった。
1ステージ制に回帰する今シーズン。序盤戦の軌跡にフロントは昨シーズンの後半をダブらせ、危機感を募らせた。そして、ACL敗退というタイミングで指揮官交代を決断。ヘッドコーチから昇格させた大岩剛新監督へ、3つの要求をしたと鈴木常務取締役は明かす。
「選手を見る角度や評価の視点をちょっと変えることによって、選手起用もちょっと変わってくるのかなと。あとは選手に対してちゃんとジャッジすること。最後はフィジカルトレーニングのやり方を変えること。簡単に言えば、素走りみたいなメニューがちょっと増えたのかな」
大岩体制になってからは、それまでリザーブになることが多かった中村充孝、レアンドロの両MFが先発メンバーに名前を連ねるようになった。ガンバ戦では前半アディショナルタイムに中村がPKを獲得。FW金崎夢生のPKは東口に防がれたが、こぼれ球をレアンドロが押し込んで同点とした。
レアンドロは得点を二桁に乗せたが、そのうち9点は大岩体制になってからマークしている。若手では21歳のMF三竿健斗が急成長し、高卒ルーキーのFW安部裕葵(瀬戸内高)の非凡な攻撃的センスも対戦相手の脅威になりつつある。
ただの1勝でないガンバ戦。隙の見当たらない強さの源泉

大岩剛新監督は「3つの要求」をもとにチームの再構築を図った。序盤戦の不振を見事に払拭した鹿島はJ1首位を独走する【写真:Getty Images】
3‐0で快勝した7月29日のヴァンフォーレ甲府戦後のロッカールームで、大岩監督は選手たちの前でDF昌子源を叱責している。あわや失点のピンチを招いた安易なボールロストを咎めたもので、フロントが求めた「ジャッジ」がこれに当たる。鈴木常務取締役が言う。
「いいプレーと悪いプレー、チームのためになるプレーとなっていないプレーをジャッジして、ストレートに選手へ伝えることで全員が納得できる。なので、チーム内でも試合が終わった後の口論みたいなものがなくなってきているよね。
フィジカルトレーニングにしても、石井のときはロープみたいなものを使ったファンクショナルトレーニングが多かったけど、単純に飛んだり走ったりというメニューも入れて、頭をリフレッシュさせる内容にしたのもよかったのかなと」
大岩体制では13勝1分け1敗と鮮やかなV字回復を果たし、3連覇が途切れた2010シーズン以降における最多勝ち点を更新した。残り7試合。クラブ記録となる「72」だけでなく、J1記録となる「74」を更新する可能性も出てきたが、45歳の青年監督は無欲を強調する。
「星勘定や数字は皆さんにお任せします。シーズン中なので、ガラリと変えようとは思わなかった。ただ、選手の特徴をもう一回洗い直して、特に攻撃のバリエーションは増やしたいと考えてはいました。あとはいつも言っていますけど、次の試合に勝つだけなので、それを積み重ねていくだけです」
前体制では無得点での黒星が4つを数えたが、大岩監督のもとでは15試合すべてでゴールをマークしている。1試合の平均得点も「1.17」から「2.13」へ飛躍的に伸び、攻撃は最大の防御とばかりに、平均失点も「1.17」から「0.8」へと減っている。
「何となく(優勝の)雰囲気が出てきたかな、というのが今日の一番の収穫かな」
鈴木常務取締役も深まりつつある手応えを感じている。本来もっていた横綱級の力を攻守両面で存分に発揮したうえで、ガンバ戦では9年前の優勝をほうふつとさせる、伝統の勝負強さまで体現した。盤石の強さをこれでもかと身にまとういま現在のアントラーズには、つけ入る隙が見当たらない。
(取材・文:藤江直人)
【了】
ガンバ戦後の鹿島を取材したフットボールチャンネルの藤江氏である。
「あれだけ攻めていてもなかなかシュートが決まらないなかで、あのまま引き分けに終わるのと勝ち切るのでは全然違う。ウチの選手たちは、決勝戦みたいな舞台になると集中力を増して乗ってくる。その意味でも、そういう雰囲気をサポーターが作ってくれたのもよかったよね」という鈴木満常務取締役のコメントを引き出しておる。
スタジアムの雰囲気は最高潮に達しその中で決勝ゴールが生まれた。
このシーンを2008年の33節になぞらえる者も多い。
この時は、この勢いのまま最終節に勝利し優勝と相成った。
素晴らしい記憶である。
とはいえ今回は未だ27節を乗り切っただけであり、まだ7節も試合が残っておる。
勢いだけで乗り切れる試合数とは言えなかろう。
満さんが言うように“雰囲気”こそ出てきてもよい。
しかしながら、それに伴う慢心が怖いところ。
幸いなことに、鹿島は優勝を経験した選手がそろっており、ここで浮き足立つことはなかろう。
その空気をサポーターも受け継ぎ、気持ちをさらに集中するのだ。
つけ入る隙などないと周囲には思ってもらう中で、隙を作らぬ努力をしていこうではないか。
鹿島の伝統の力を発揮するときである。

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王者・鹿島アントラーズが独走態勢に入った。ガンバ大阪をカシマサッカースタジアムに迎えた23日の明治安田生命J1リーグ第27節で、後半アディショナルタイムにDF植田直通が劇的な決勝ゴールを決めて5連勝をマーク。序盤戦の不振から、大岩剛監督の就任とともに鮮やかなV字回復を遂げた今シーズン。3連覇が途切れた2010シーズン以降では最多となる「61」の勝ち点を獲得し、2位の柏レイソルに8ポイント差をつける圧倒的な強さの源泉を探った。(取材・文・藤江直人)
2017年09月25日(Mon)12時29分配信
text by 藤江直人 photo Getty Images
植田の劇的決勝点。9年前に想いを馳せると…

鹿島アントラーズのDF植田直通はガンバ大阪戦の後半アディショナルタイムに劇的決勝ゴールを奪った【写真:Getty Images】
後半のアディショナルタイム。セットプレー。ヘディングによる決勝ゴール。しかも、決めたのはディフェンダー。9年もの時空を超えて、カシマサッカースタジアムでデジャブが起こった。
「優勝するときは、こういう試合がいくつかある。というか、こういう試合がないと優勝できない。今日は久々にガッツポーズが出てしまった。いつもは冷静に見ているつもりなんだけど」
鹿島アントラーズの前身である住友金属工業蹴球団時代から在籍し、1995シーズンから強化部長職を務める生き字引、鈴木満常務取締役を思わず興奮させたシーンは後半47分に訪れた。
MF永木亮太が蹴った右コーナーキック。マーカーのDF金正也を引き離すように、ファーサイドからニアサイドへ飛び込んできたDF植田直通が完璧なタイミングで宙を舞った。
頭に弾かれた強烈なボールがガンバ大阪の守護神、東口順昭の牙城を崩す。1‐1の均衡を破る、劇的な決勝ゴール。歓喜の輪の中心でヒーローの植田が雄叫びをあげ、大歓声でスタジアムが揺れた。
思い起こされるのは、ホームにジュビロ磐田を迎えた2008年11月29日。MF増田誓志(現清水エスパルス)の直接フリーキックに、DF岩政大樹(現東京ユナイテッドFC)がヘディングを見舞う。後半49分に決まった劇的な決勝弾で首位をキープしたアントラーズは、続くコンサドーレ札幌との最終節も制して連覇を達成した。岩政も植田も、殊勲のゴールがともにシーズン2得点目だった。
「あれだけ攻めていてもなかなかシュートが決まらないなかで、あのまま引き分けに終わるのと勝ち切るのでは全然違う。ウチの選手たちは、決勝戦みたいな舞台になると集中力を増して乗ってくる。その意味でも、そういう雰囲気をサポーターが作ってくれたのもよかったよね」
鈴木常務取締役が再び目を細めた。2位の柏レイソルに、勝ち点で8ポイント差をつけた。首位の座を確固たるものにするシーズン20勝目は、連覇への流れを加速させるとともに大きな意味をもっていた。
打ち破った勝ち点「60」の壁
これで今シーズンの勝ち点を「61」に伸ばした。昨シーズンはJリーグチャンピオンシップを下剋上の形で制し、8度目の優勝を勝ち取ったものの、年間総合勝ち点は「59」にとどまっていた。
最終的には天皇杯も獲得し、通算獲得タイトル数を他の追随を許さない「19」に伸ばした。しかし、常勝軍団の完全復活という周囲の評価を、鈴木常務取締役は苦笑いしながら否定している。
「シーズンの最後の1ヶ月はいいサッカーをして、タイトルも2つ取って、すごく伸びている部分はあるけど、この4年間の勝ち点を見ると59、60、59、59なんだよね。この壁を打ち破れない状態から、競争を激しくする補強をして、上手くいけば勝てるではなく、力で勝てるチームを目指さないと」
MFレオ・シルバ(アルビレックス新潟)、FWペドロ・ジュニオール(ヴィッセル神戸)、GKクォン・スンテ(全北現代)らを完全移籍で、ブラジル代表歴をもつMFレアンドロ(パルメイラス)を期限付き移籍で獲得した補強は先行投資の意味合いもあった。
「来シーズンはJリーグの理念強化配分金も新設されるし、ここで優勝していわゆる勝ち組に入るのとそうでないのとでは、どんどん差がついていく。その意味でも、来シーズンは少し無理をしてでも勝負しなきゃいけない、というのがあるよね」
均等配分金や優勝賞金もそれぞれ増額された今シーズンは、J1で優勝した場合は総額22億円が支給される。ビッグマネーを原資にして、2018シーズン以降へのさらなる投資が可能になる。
もっとも、序盤戦では描かれていた青写真が崩れかねない状況に陥っていた。リーグ戦では7勝5敗と勝ち切れない状況が続き、AFCチャンピオンリーグ(ACL)でも決勝トーナメント1回戦で広州恒大(中国)に敗退。一夜明けた5月31日、フロントは石井正忠監督の解任に踏み切った。
ACL敗退で監督交代。V字回復をもたらした「3つの要求」

レアンドロは大岩剛監督就任後から力を発揮できるようになった選手の1人。二桁得点も達成した【写真:Getty Images】
2015シーズンのナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)を含めて、指揮を執った2年間で3つのタイトルを獲得。FIFAクラブW杯でも準優勝した実績があるだけに意外に思われたが、昨シーズンのセカンドステージから流れはよくなかったと鈴木常務取締役は言う。
「石井がどうのこうのというよりも、年末にいい成績が出たことで何となくぼんやりしたところがあったけど、やはりセカンドステージを負け越して終わった流れというものが僕のなかにあったので」
昨シーズンはファーストステージを制しながら、セカンドステージは6勝2分け9敗で11位に甘んじている。チャンピオンシップこそ制したものの、安定した力が求められる年間総合勝ち点では浦和レッズの「74」、川崎フロンターレの「72」に遠く及ばなかった。
1ステージ制に回帰する今シーズン。序盤戦の軌跡にフロントは昨シーズンの後半をダブらせ、危機感を募らせた。そして、ACL敗退というタイミングで指揮官交代を決断。ヘッドコーチから昇格させた大岩剛新監督へ、3つの要求をしたと鈴木常務取締役は明かす。
「選手を見る角度や評価の視点をちょっと変えることによって、選手起用もちょっと変わってくるのかなと。あとは選手に対してちゃんとジャッジすること。最後はフィジカルトレーニングのやり方を変えること。簡単に言えば、素走りみたいなメニューがちょっと増えたのかな」
大岩体制になってからは、それまでリザーブになることが多かった中村充孝、レアンドロの両MFが先発メンバーに名前を連ねるようになった。ガンバ戦では前半アディショナルタイムに中村がPKを獲得。FW金崎夢生のPKは東口に防がれたが、こぼれ球をレアンドロが押し込んで同点とした。
レアンドロは得点を二桁に乗せたが、そのうち9点は大岩体制になってからマークしている。若手では21歳のMF三竿健斗が急成長し、高卒ルーキーのFW安部裕葵(瀬戸内高)の非凡な攻撃的センスも対戦相手の脅威になりつつある。
ただの1勝でないガンバ戦。隙の見当たらない強さの源泉

大岩剛新監督は「3つの要求」をもとにチームの再構築を図った。序盤戦の不振を見事に払拭した鹿島はJ1首位を独走する【写真:Getty Images】
3‐0で快勝した7月29日のヴァンフォーレ甲府戦後のロッカールームで、大岩監督は選手たちの前でDF昌子源を叱責している。あわや失点のピンチを招いた安易なボールロストを咎めたもので、フロントが求めた「ジャッジ」がこれに当たる。鈴木常務取締役が言う。
「いいプレーと悪いプレー、チームのためになるプレーとなっていないプレーをジャッジして、ストレートに選手へ伝えることで全員が納得できる。なので、チーム内でも試合が終わった後の口論みたいなものがなくなってきているよね。
フィジカルトレーニングにしても、石井のときはロープみたいなものを使ったファンクショナルトレーニングが多かったけど、単純に飛んだり走ったりというメニューも入れて、頭をリフレッシュさせる内容にしたのもよかったのかなと」
大岩体制では13勝1分け1敗と鮮やかなV字回復を果たし、3連覇が途切れた2010シーズン以降における最多勝ち点を更新した。残り7試合。クラブ記録となる「72」だけでなく、J1記録となる「74」を更新する可能性も出てきたが、45歳の青年監督は無欲を強調する。
「星勘定や数字は皆さんにお任せします。シーズン中なので、ガラリと変えようとは思わなかった。ただ、選手の特徴をもう一回洗い直して、特に攻撃のバリエーションは増やしたいと考えてはいました。あとはいつも言っていますけど、次の試合に勝つだけなので、それを積み重ねていくだけです」
前体制では無得点での黒星が4つを数えたが、大岩監督のもとでは15試合すべてでゴールをマークしている。1試合の平均得点も「1.17」から「2.13」へ飛躍的に伸び、攻撃は最大の防御とばかりに、平均失点も「1.17」から「0.8」へと減っている。
「何となく(優勝の)雰囲気が出てきたかな、というのが今日の一番の収穫かな」
鈴木常務取締役も深まりつつある手応えを感じている。本来もっていた横綱級の力を攻守両面で存分に発揮したうえで、ガンバ戦では9年前の優勝をほうふつとさせる、伝統の勝負強さまで体現した。盤石の強さをこれでもかと身にまとういま現在のアントラーズには、つけ入る隙が見当たらない。
(取材・文:藤江直人)
【了】
ガンバ戦後の鹿島を取材したフットボールチャンネルの藤江氏である。
「あれだけ攻めていてもなかなかシュートが決まらないなかで、あのまま引き分けに終わるのと勝ち切るのでは全然違う。ウチの選手たちは、決勝戦みたいな舞台になると集中力を増して乗ってくる。その意味でも、そういう雰囲気をサポーターが作ってくれたのもよかったよね」という鈴木満常務取締役のコメントを引き出しておる。
スタジアムの雰囲気は最高潮に達しその中で決勝ゴールが生まれた。
このシーンを2008年の33節になぞらえる者も多い。
この時は、この勢いのまま最終節に勝利し優勝と相成った。
素晴らしい記憶である。
とはいえ今回は未だ27節を乗り切っただけであり、まだ7節も試合が残っておる。
勢いだけで乗り切れる試合数とは言えなかろう。
満さんが言うように“雰囲気”こそ出てきてもよい。
しかしながら、それに伴う慢心が怖いところ。
幸いなことに、鹿島は優勝を経験した選手がそろっており、ここで浮き足立つことはなかろう。
その空気をサポーターも受け継ぎ、気持ちをさらに集中するのだ。
つけ入る隙などないと周囲には思ってもらう中で、隙を作らぬ努力をしていこうではないか。
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FC東京、トニーニョ・セレーゾを次期監督候補に挙げる
東京監督に長谷川健太氏浮上 森保氏五輪監督候補で
[2017年9月25日7時19分 紙面から]
来季の新監督選定を始めているFC東京が、ガンバ大阪の長谷川健太監督(52)を上位でリストアップしていることが24日、分かった。最有力候補だった前広島監督の森保一氏(49)が、20年東京五輪の男子監督候補に急浮上。森保氏が日本協会入りした場合に備え、今季限りでG大阪を退任する14年のJリーグ3冠監督の調査を本格化したという。
東京は今季、FW大久保嘉やMF高萩ら大型補強を敢行したが、リーグ戦は11位と低迷。天皇杯とルヴァン杯も敗退し、今月10日に篠田監督の解任と安間ヘッドコーチの暫定昇格を決めた。並行して来季強化を進めており、これまで限られていた監督にかける予算の拡大も視野に、優勝経験のある指揮官の人選に着手。育成も重視しており、A代表でブレークしたMF井手口やオランダ1部フローニンゲンに移籍したMF堂安らを育てた長谷川氏が浮上した。今も自宅は都内にあり、生活面の支障もない。
同様に、元鹿島監督で00年に3冠を達成したトニーニョ・セレーゾ氏(62)の情報収集も開始。かつてはMF小笠原、近年はMF柴崎やDF昌子を育てた手腕を評価し、13年ACL準優勝監督(韓国FCソウル)の崔龍洙氏(44)とともに候補に浮上した。新監督は10月中旬をめどに決める。
FC東京監督に長谷川健太氏浮上 G大阪で国内3冠の実績評価
FC東京の来季監督として今季限りでG大阪の監督を退任する長谷川健太氏(52)が有力候補として挙がっていることが24日、分かった。
これまで最上位にリストアップされていた前広島監督の森保一氏(49)が東京五輪監督の最有力候補となったことを受け、クラブ側は候補者を洗い直した。日本協会内には東京五輪監督に長谷川氏を推す声も多いだけに、26日に行われる技術委員会の結論なども注視しながら交渉していくもようだ。
FC東京は今季、大型補強を敢行しながら現在リーグ11位に低迷。今月10日に篠田善之前監督(46)を解任し、コーチから昇格した安間貴義監督(48)が暫定的に指揮を執っている。来季から新体制で臨むクラブ側が新監督の条件に挙げるのが「リーグの優勝経験と育成力」(クラブ関係者)という。G大阪で14年に国内3冠を成し遂げた長谷川氏は、日本代表MF井手口やMF堂安(現フローニンゲン)ら若手育成にも定評がある。
今後は年俸面や五輪監督人事を踏まえながら交渉を進めていく方針。長谷川氏のほかには、元鹿島監督としてリーグ2連覇の経験があるトニーニョ・セレーゾ氏(62)らも候補に挙がっている。
◆長谷川 健太(はせがわ・けんた)1965年(昭40)9月25日生まれの52歳。静岡市出身。現役時代はFWとして日産(現横浜)、清水に所属し、J1通算207試合45得点。日本代表では国際Aマッチ27試合4得点。05年から清水を6季、13年からG大阪を5季率いた。
[ 2017年9月25日 05:30 ]
トニーニョ・セレーゾを次期監督候補に挙げるFC東京である。
ガンバに続きまたもや名前が挙がっておる。
やはりJリーグでの実績があり結果を残した監督を放っておく手はないということであろう。
FC東京を率いることはあるのであろうか。
続報を待ちたい。

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[2017年9月25日7時19分 紙面から]
来季の新監督選定を始めているFC東京が、ガンバ大阪の長谷川健太監督(52)を上位でリストアップしていることが24日、分かった。最有力候補だった前広島監督の森保一氏(49)が、20年東京五輪の男子監督候補に急浮上。森保氏が日本協会入りした場合に備え、今季限りでG大阪を退任する14年のJリーグ3冠監督の調査を本格化したという。
東京は今季、FW大久保嘉やMF高萩ら大型補強を敢行したが、リーグ戦は11位と低迷。天皇杯とルヴァン杯も敗退し、今月10日に篠田監督の解任と安間ヘッドコーチの暫定昇格を決めた。並行して来季強化を進めており、これまで限られていた監督にかける予算の拡大も視野に、優勝経験のある指揮官の人選に着手。育成も重視しており、A代表でブレークしたMF井手口やオランダ1部フローニンゲンに移籍したMF堂安らを育てた長谷川氏が浮上した。今も自宅は都内にあり、生活面の支障もない。
同様に、元鹿島監督で00年に3冠を達成したトニーニョ・セレーゾ氏(62)の情報収集も開始。かつてはMF小笠原、近年はMF柴崎やDF昌子を育てた手腕を評価し、13年ACL準優勝監督(韓国FCソウル)の崔龍洙氏(44)とともに候補に浮上した。新監督は10月中旬をめどに決める。
FC東京監督に長谷川健太氏浮上 G大阪で国内3冠の実績評価
FC東京の来季監督として今季限りでG大阪の監督を退任する長谷川健太氏(52)が有力候補として挙がっていることが24日、分かった。
これまで最上位にリストアップされていた前広島監督の森保一氏(49)が東京五輪監督の最有力候補となったことを受け、クラブ側は候補者を洗い直した。日本協会内には東京五輪監督に長谷川氏を推す声も多いだけに、26日に行われる技術委員会の結論なども注視しながら交渉していくもようだ。
FC東京は今季、大型補強を敢行しながら現在リーグ11位に低迷。今月10日に篠田善之前監督(46)を解任し、コーチから昇格した安間貴義監督(48)が暫定的に指揮を執っている。来季から新体制で臨むクラブ側が新監督の条件に挙げるのが「リーグの優勝経験と育成力」(クラブ関係者)という。G大阪で14年に国内3冠を成し遂げた長谷川氏は、日本代表MF井手口やMF堂安(現フローニンゲン)ら若手育成にも定評がある。
今後は年俸面や五輪監督人事を踏まえながら交渉を進めていく方針。長谷川氏のほかには、元鹿島監督としてリーグ2連覇の経験があるトニーニョ・セレーゾ氏(62)らも候補に挙がっている。
◆長谷川 健太(はせがわ・けんた)1965年(昭40)9月25日生まれの52歳。静岡市出身。現役時代はFWとして日産(現横浜)、清水に所属し、J1通算207試合45得点。日本代表では国際Aマッチ27試合4得点。05年から清水を6季、13年からG大阪を5季率いた。
[ 2017年9月25日 05:30 ]
トニーニョ・セレーゾを次期監督候補に挙げるFC東京である。
ガンバに続きまたもや名前が挙がっておる。
やはりJリーグでの実績があり結果を残した監督を放っておく手はないということであろう。
FC東京を率いることはあるのであろうか。
続報を待ちたい。

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松本山雅・高崎、先制PK弾
【松本 vs 山口】高崎のPK弾で先制!
2017年9月24日(日)

松本は34分に、高崎寛之(#9)が倒されPKのチャンスを獲得。高崎が自らキッカーを務め、きっちりと決めて先制に成功する。高崎は今季16点目となった。
宮城、宮城、池上!わずか7分間の逆転劇…終盤まで2点ビハインドの山口が松本に逆転勝ち
17/9/24 16:07
[9.24 J2第34節 松本2-3山口 松本]
J2リーグ第34節が24日、各地で行われ、プレーオフ圏内の松本山雅FCはホームにレノファ山口FCを迎え、2点を先制しながらも2-3で敗れた。第28節の山形戦(○3-2)から続いていた無敗(5勝1分)がストップした。
松本は前節の群馬戦(○3-0)から先発2人を変更。前節で負傷したDF飯田真輝、大学に合流するため離脱した特別指定選手のDF下川陽太に代わって、DF安藤淳とDF橋内優也が入った。
一方の山口も前節の岐阜戦(●0-1)から2人を変更。負傷したDF福元洋平と出場停止のFWレオナルド・ラモスに代わって、MF小野瀬康介とMF鳥養祐矢が起用された。
序盤から主導権を握った松本が前半32分、PA内でチャンスをつくる。左サイドから斜めのパスを受けたFW高崎寛之が浮き球を上手にトラップして前を向くと、山口MF三幸秀稔が後ろから手をかけて倒してしまう。主審の判定はPK。キッカーの高崎が冷静にゴール左に決め、松本が先制に成功した。
一方の山口は最前線のFW岸田和人にボールを集めるが、松本守備陣の圧力に屈して前へ進むことができず、分厚い攻撃は繰り広げられない。前半アディショナルタイム、DF星雄次のクロスはGK村山智彦がキャッチし、前半はそのまま松本の1点リードで終えた。
松本は後半2分、思わぬ形から追加点を奪う。高崎が右サイドバックのDF宮城雅史にプレッシャーをかけると、味方ゴール方向へバックパス。GK吉満大介がトラップしようとしたが、ボールを止めることができず、そのままゴールマウスへ転がっていった。
まさかのオウンゴールを犯した山口は、その後もペースをつかむことができない。後半20分、鳥養に代えてMF加藤大樹を投入。その加藤が同21分、ドリブルでPA付近まで侵入し、グラウンダーのクロスを配給したが、松本守備陣に阻まれた。
ところが山口も後半39分、松本のミスから1点を返す。松本MF岩間雄大のバックパスを受けたDF後藤圭太が転倒。素早くボールを奪った宮城が右足を振り抜き、ゴール左隅にグラウンダーのシュートを突き刺した。
さらに同43分、自陣からのロングボールに反応した小野瀬が右サイドを突破すると、角度のない位置からシュートを放つ。このボールはGK村山がはじいたが、こぼれ球を宮城が押し込み、試合を振り出しに戻した。宮城は今季、第23節の讃岐戦(○3-1)で決めた1得点のみだったが、一気に1試合2得点を挙げた。
勢いに乗った山口はまだまだ止まらない。後半アディショナルタイムに入った直後、岸田と競り合った松本DF橋内が転倒。セカンドボールを拾った途中出場のMF池上丈二が中央にボールを送ると、走り込んだ岸田の脇を抜けてファーサイドネットに吸い込まれていった。
わずか7分間での大逆転劇を演じられた松本は、すぐさまMF工藤浩平に代えてFWダヴィを投入。しかし、最後までゴールを割ることはできず、試合は2-3で終了した。
先制点を決めた松本山雅の高崎である。
PA内にて倒されて得たPKを自ら蹴り込んだ。
チームは追加点を得、勝利を確信したが逆転負けを喫しておる。
これは悔しい思いをしたと思われる。
もっともっとゴールが必要と痛感したことであろう。
更なるゴールの報を待っておる。

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2017年9月24日(日)

松本は34分に、高崎寛之(#9)が倒されPKのチャンスを獲得。高崎が自らキッカーを務め、きっちりと決めて先制に成功する。高崎は今季16点目となった。
宮城、宮城、池上!わずか7分間の逆転劇…終盤まで2点ビハインドの山口が松本に逆転勝ち
17/9/24 16:07
[9.24 J2第34節 松本2-3山口 松本]
J2リーグ第34節が24日、各地で行われ、プレーオフ圏内の松本山雅FCはホームにレノファ山口FCを迎え、2点を先制しながらも2-3で敗れた。第28節の山形戦(○3-2)から続いていた無敗(5勝1分)がストップした。
松本は前節の群馬戦(○3-0)から先発2人を変更。前節で負傷したDF飯田真輝、大学に合流するため離脱した特別指定選手のDF下川陽太に代わって、DF安藤淳とDF橋内優也が入った。
一方の山口も前節の岐阜戦(●0-1)から2人を変更。負傷したDF福元洋平と出場停止のFWレオナルド・ラモスに代わって、MF小野瀬康介とMF鳥養祐矢が起用された。
序盤から主導権を握った松本が前半32分、PA内でチャンスをつくる。左サイドから斜めのパスを受けたFW高崎寛之が浮き球を上手にトラップして前を向くと、山口MF三幸秀稔が後ろから手をかけて倒してしまう。主審の判定はPK。キッカーの高崎が冷静にゴール左に決め、松本が先制に成功した。
一方の山口は最前線のFW岸田和人にボールを集めるが、松本守備陣の圧力に屈して前へ進むことができず、分厚い攻撃は繰り広げられない。前半アディショナルタイム、DF星雄次のクロスはGK村山智彦がキャッチし、前半はそのまま松本の1点リードで終えた。
松本は後半2分、思わぬ形から追加点を奪う。高崎が右サイドバックのDF宮城雅史にプレッシャーをかけると、味方ゴール方向へバックパス。GK吉満大介がトラップしようとしたが、ボールを止めることができず、そのままゴールマウスへ転がっていった。
まさかのオウンゴールを犯した山口は、その後もペースをつかむことができない。後半20分、鳥養に代えてMF加藤大樹を投入。その加藤が同21分、ドリブルでPA付近まで侵入し、グラウンダーのクロスを配給したが、松本守備陣に阻まれた。
ところが山口も後半39分、松本のミスから1点を返す。松本MF岩間雄大のバックパスを受けたDF後藤圭太が転倒。素早くボールを奪った宮城が右足を振り抜き、ゴール左隅にグラウンダーのシュートを突き刺した。
さらに同43分、自陣からのロングボールに反応した小野瀬が右サイドを突破すると、角度のない位置からシュートを放つ。このボールはGK村山がはじいたが、こぼれ球を宮城が押し込み、試合を振り出しに戻した。宮城は今季、第23節の讃岐戦(○3-1)で決めた1得点のみだったが、一気に1試合2得点を挙げた。
勢いに乗った山口はまだまだ止まらない。後半アディショナルタイムに入った直後、岸田と競り合った松本DF橋内が転倒。セカンドボールを拾った途中出場のMF池上丈二が中央にボールを送ると、走り込んだ岸田の脇を抜けてファーサイドネットに吸い込まれていった。
わずか7分間での大逆転劇を演じられた松本は、すぐさまMF工藤浩平に代えてFWダヴィを投入。しかし、最後までゴールを割ることはできず、試合は2-3で終了した。
先制点を決めた松本山雅の高崎である。
PA内にて倒されて得たPKを自ら蹴り込んだ。
チームは追加点を得、勝利を確信したが逆転負けを喫しておる。
これは悔しい思いをしたと思われる。
もっともっとゴールが必要と痛感したことであろう。
更なるゴールの報を待っておる。

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継承される鹿島の伝統芸、CB植田直通が決めた「劇的決勝点」の舞台裏
継承される鹿島の伝統芸!CB植田直通が決めた「劇的決勝点」の舞台裏
サッカーダイジェスト編集部
2017年09月24日
日々意識を持ち続け、練習を重ねてきたことが、ひとつ結実した。

難敵・G大阪からアディショナルタイムに決勝点!植田が歓喜の雄たけびを上げた。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
[J1リーグ27節]鹿島 2-1 G大阪/9月23日/カシマ
何度も見たはずの光景が、久しぶりに目の前に広がった。
1点を追う後半アディショナルタイムの右CK。土居聖真から両手のジェスチャーで声量アップを求められた真っ赤なスタンドは勝ち越し機を迎え、さらに大きく揺れた。それを前方にとらえながら植田直通は「俺のところに来い。絶対決める」という決意を胸に、ゴール前に向かった。願い通り永木亮太からボールが届き、相手DFの上を行くヘディングでゴール右に決めた。5連勝に導く、決勝点だった。
「かなりアドレナリンが出ましたね。なにより優勝したいとの想いが通じた。少し前に聖真さんがスタンドをあおって、かなりの応援が聞こえていた。盛り上げてくれて、テンションが上がった。決めてやる、そういう気持ちだった」
今季は「ゴール数」にこだわり、1試合・1本のシュートをノルマに課していた。プロ入り後、まずは守備を磨くことに重点を置いた植田が初めて本格的に攻撃に目を向けた。
きっかけは、鹿島の歴代センターバックたちだ。このクラブにはチームが苦しい展開、劣勢の時でもセットプレーになると、秋田豊、岩政大樹と得点力のあるセンターバックがゴールネットを揺らし、タイトルを積み重ねてきた歴史がある。そういう存在になることを目指して意識を変えたのだという。
練習でセットプレーのキッカーと話すことが増えた。「昨年までは狙うのは大体という感じだったけど、今年からは狙いを持って練習からやれている。練習でも決める回数が増えてきていた」。今季2得点目。日々意識を持ち続け、練習を重ねてきたことが、ひとつ結実した。
鹿島がタイトルを積み重ねられる理由はたくさんある。そのなかで植田を通して浮かんでくるのは、目指すべき手本が近くにいることが挙げられる。選手としてストイックな姿勢やトレーニング方法を学ぶことは他クラブでも聞かれるが、このクラブにはタイトルを獲ってきた選手がおり、勝つために必要なことを迷わず学べる。
2位・川崎との勝点差を8に広げたが、「油断していたら足をすくわれる」と気を引き締める。

植田は、数々のタイトル獲得に貢献した秋田氏や岩政氏(写真)のようなCBになれるのか。(C)SOCCER DIGEST
タイトル獲得に貢献し、海外に飛び立っていった内田篤人、大迫勇也、柴崎岳も同じことを口にしていた。「なぜこのクラブだけが勝てるのか。それを知りたい」と門を叩き、「良いプレーと勝つプレーは違うことが分かった。勝つための判断、プレーがある」と言って海を渡った。植田もまた、しかりである。
5連勝で2位・川崎との勝点差を8に広げた。残り試合数(7試合)を、勝点差が上回り、独走状態となった。「この状況に満足している選手はひとりもいない。油断していたら足をすくわれる。全部勝ちたい」と植田は気を引き締めた。
2001年チャンピオンシップ磐田戦の第1戦で退場者を出し、2点を追う展開でセットプレーからゴールをこじ開けた秋田豊。2008年の33節・磐田戦、後半アディショナルタイムのラスト1プレーで増田誓志の左CKから決めた岩政大樹。リーグ連覇の呼び水となった先人ふたりのように、植田の得点も3度目の連覇をたぐり寄せるゴールとなるだろうか。
植田について記すサッカーダイジェスト誌である。
今季より植田が「ゴール数」に拘っていることを明かす。
秋田や岩政がチームが苦しい際にゴールにて救った故事より意識を変えたとのこと。
昨日のゴールにて、植田はこの偉大な先人に一歩近づいた。
の頃の7試合でもゴールを決め、更に名を上げて欲しいところ。
また、2位との勝ち点差が8に開いたことについて、「この状況に満足している選手はひとりもいない。油断していたら足をすくわれる。全部勝ちたい」と語る。
これは一安心させてくれる。
いくらは勝ち点が離れていようが優勝したわけではない。
これまで鹿島は、勝ち点差を引っ繰り返したことも、返されたことも共に経験しておる。
このクラブとしての経験を選手は受け止め試合に臨む。
昨日の勝利は素直に喜び、そして改めて気を引き締め、一つ一つ目の前の試合に勝利していくことだけを考えていくのだ。
期待しておる。

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サッカーダイジェスト編集部
2017年09月24日
日々意識を持ち続け、練習を重ねてきたことが、ひとつ結実した。

難敵・G大阪からアディショナルタイムに決勝点!植田が歓喜の雄たけびを上げた。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
[J1リーグ27節]鹿島 2-1 G大阪/9月23日/カシマ
何度も見たはずの光景が、久しぶりに目の前に広がった。
1点を追う後半アディショナルタイムの右CK。土居聖真から両手のジェスチャーで声量アップを求められた真っ赤なスタンドは勝ち越し機を迎え、さらに大きく揺れた。それを前方にとらえながら植田直通は「俺のところに来い。絶対決める」という決意を胸に、ゴール前に向かった。願い通り永木亮太からボールが届き、相手DFの上を行くヘディングでゴール右に決めた。5連勝に導く、決勝点だった。
「かなりアドレナリンが出ましたね。なにより優勝したいとの想いが通じた。少し前に聖真さんがスタンドをあおって、かなりの応援が聞こえていた。盛り上げてくれて、テンションが上がった。決めてやる、そういう気持ちだった」
今季は「ゴール数」にこだわり、1試合・1本のシュートをノルマに課していた。プロ入り後、まずは守備を磨くことに重点を置いた植田が初めて本格的に攻撃に目を向けた。
きっかけは、鹿島の歴代センターバックたちだ。このクラブにはチームが苦しい展開、劣勢の時でもセットプレーになると、秋田豊、岩政大樹と得点力のあるセンターバックがゴールネットを揺らし、タイトルを積み重ねてきた歴史がある。そういう存在になることを目指して意識を変えたのだという。
練習でセットプレーのキッカーと話すことが増えた。「昨年までは狙うのは大体という感じだったけど、今年からは狙いを持って練習からやれている。練習でも決める回数が増えてきていた」。今季2得点目。日々意識を持ち続け、練習を重ねてきたことが、ひとつ結実した。
鹿島がタイトルを積み重ねられる理由はたくさんある。そのなかで植田を通して浮かんでくるのは、目指すべき手本が近くにいることが挙げられる。選手としてストイックな姿勢やトレーニング方法を学ぶことは他クラブでも聞かれるが、このクラブにはタイトルを獲ってきた選手がおり、勝つために必要なことを迷わず学べる。
2位・川崎との勝点差を8に広げたが、「油断していたら足をすくわれる」と気を引き締める。

植田は、数々のタイトル獲得に貢献した秋田氏や岩政氏(写真)のようなCBになれるのか。(C)SOCCER DIGEST
タイトル獲得に貢献し、海外に飛び立っていった内田篤人、大迫勇也、柴崎岳も同じことを口にしていた。「なぜこのクラブだけが勝てるのか。それを知りたい」と門を叩き、「良いプレーと勝つプレーは違うことが分かった。勝つための判断、プレーがある」と言って海を渡った。植田もまた、しかりである。
5連勝で2位・川崎との勝点差を8に広げた。残り試合数(7試合)を、勝点差が上回り、独走状態となった。「この状況に満足している選手はひとりもいない。油断していたら足をすくわれる。全部勝ちたい」と植田は気を引き締めた。
2001年チャンピオンシップ磐田戦の第1戦で退場者を出し、2点を追う展開でセットプレーからゴールをこじ開けた秋田豊。2008年の33節・磐田戦、後半アディショナルタイムのラスト1プレーで増田誓志の左CKから決めた岩政大樹。リーグ連覇の呼び水となった先人ふたりのように、植田の得点も3度目の連覇をたぐり寄せるゴールとなるだろうか。
植田について記すサッカーダイジェスト誌である。
今季より植田が「ゴール数」に拘っていることを明かす。
秋田や岩政がチームが苦しい際にゴールにて救った故事より意識を変えたとのこと。
昨日のゴールにて、植田はこの偉大な先人に一歩近づいた。
の頃の7試合でもゴールを決め、更に名を上げて欲しいところ。
また、2位との勝ち点差が8に開いたことについて、「この状況に満足している選手はひとりもいない。油断していたら足をすくわれる。全部勝ちたい」と語る。
これは一安心させてくれる。
いくらは勝ち点が離れていようが優勝したわけではない。
これまで鹿島は、勝ち点差を引っ繰り返したことも、返されたことも共に経験しておる。
このクラブとしての経験を選手は受け止め試合に臨む。
昨日の勝利は素直に喜び、そして改めて気を引き締め、一つ一つ目の前の試合に勝利していくことだけを考えていくのだ。
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植田を代表のピッチへ
【コラム】日本代表初招集から2年9カ月…植田直通、10月の2連戦で初キャップへ

鹿島を勝利に導いた植田直通 [写真]=JL/Getty Images for DAZN
元川悦子
日本代表から海外まで幅広くフォローするフリーライター。
8月19日の明治安田生命J1リーグ第23節・清水エスパルス戦から連勝街道をひた走り、J1首位独走態勢に入りつつある鹿島アントラーズ。しかし9月23日の第27節・ガンバ大阪戦は開始早々の7分、GK東口順昭のロングパスに反応した韓国人FWファン・ウィジョの豪快ミドル弾を決められ、瞬く間に窮地に陥った。
それでも、前半終了間際に金崎夢生のPKの流れからレアンドロが同点ゴールをゲット。一気に流れを引き戻す。後半も一方的に押し込んだが、どうしても追加点が奪えず、引き分けが現実味を帯びてきた。
そんな後半ロスタイム、永木亮太の右CKから待望の決勝点が生まれる。ゴール前で鋭く反応したのは、背番号5を着ける植田直通。マークについていた金正也を頭1つ超える打点の高いヘッドでネットを揺らし、常勝軍団のリーグ5連勝の原動力となったのだ。

植田の劇的弾で5連勝を飾った [写真]=JL/Getty Images for DAZN
「今日の試合も勝つしかなかった。最後の最後に絶対チャンスが来ると思ってましたし、こういう試合はセットプレーが勝敗を大きく左右するという意識があった。自分がそこで決めてやろうと考えていたから、最後にボールが来たのかな」と植田は試合後のミックスゾーンで興奮冷めやらぬ様子を見せていた。日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が視察が訪れる中での劇的弾は非常にインパクトが大きかった。
2018 FIFAワールドカップ ロシア出場が決まり、センターバックの底上げは日本にとって至上命題だ。本大会への第一歩となった9月5日のサウジアラビア代表戦(ジェッダ)は昌子源(鹿島)を軸に植田か三浦弦太(G大阪)を組ませる若いセンターバックコンビで行くのではないか見方もあったが、指揮官は吉田麻也(サウサンプトン)の起用にこだわった。アジア最終予選全試合フル出場の守備の大黒柱への絶対的信頼を示す起用ではあったが、植田はそれをじっとベンチから見つめるしかなかった。ハビエル・アギーレ監督時代の2015年アジアカップ(オーストラリア)でA代表初招集されてから2年9カ月。そろそろ脇役の立場から脱しなければならないはずだ。
「自分はいつも代表に行っても試合に出れない。すごい悔しさを感じる中で、もっと成長しなければいけないと分かってます。来年のロシアまで残り少ないとは思いますけど、日々の練習からやっていけば、Jリーグでもかなり上達すると思う。自分はまず1対1で負けないことが一番だと思うし、空中戦もそう。自分が得意だと考えていることをもう一段階、二段階上げていかないと世界では戦えない。自分はもっともっとスキルアップしていかないといけないと思います」と本人も10月の2連戦(6日・ニュージーランド代表戦/豊田 10日・ハイチ代表戦/横浜)での代表デビュー、そしてロシアへの強い意欲をにじませた。

10月の2連戦で代表デビューを目指す [写真]=Getty Images
常勝軍団で一緒にプレーしている昌子が代表最終ラインの一角に食い込んだのも、植田のいい刺激になっている。昌子もアルベルト・ザッケローニ監督時代の2014年4月の国内組合宿(千葉)で初めてA代表候補入り。アギーレ体制移行後の同年10月のジャマイカ代表(新潟)、ブラジル代表(シンガポール)の2連戦で初めてリストに名を連ねたが、初キャップを飾るのは翌2015年3月のウズベキスタン代表戦(東京)までずれ込んだ。その後も定着は叶わず、今年6月のイラク代表戦(テヘラン)でレギュラー格に参入するまで約3年もの時間を要した。そういう苦しい経験が糧になると2つ年上の先輩は言う。
「センターバックっていうのはチャンスが来るまでホントに時間がかかる。出れない時にメンタルが鍛えられるのが代表なのかなと。センターバックは89分いいプレーをしてても、1つの失点で評価が一気に下がる。辛いポジションでもあるから、やっぱりメンタルが強くなきゃいけない。ナオはリオ五輪でチームを離れて、帰ってきたらポジションがなかったりとか、俺より全然苦しい経験をしているけど、そういう時の振舞い方なんかはホントにすごい。ナオみたいな人間が今回みたいにチームを救う仕事をするんだと思います」
太鼓判を押す昌子に呼応するように、植田も内に秘めた熱い思いを口にした。
「いつも隣でやってる選手が日の丸を背負って戦っているんで、『自分も』って気持ちになりますし、『負けてられないな』『いつか追い越してやる』って思いになってます。鹿島も1位だからと言って油断はしてないし、油断すれば足元をすくわれる。これからも厳しさを持った練習をして、どんどん優勝へ進んでいきたいです」と。
大津高校1年の時にサプライズ選出されたU-16日本代表でセンターバックとしての基本を叩き込んだ菊原志郎コーチ(現横浜F・マリノスジュニアユース監督)も「植田は目が澄んでいて、本当に純粋な少年だった。言われたことを必死に吸収しようという姿勢も強く示していたんで、『もしかしたら、ひょっとするかも』という期待が湧いてきました」と話したことがある。そういう期待を抱かせるものを植田は持っている。打点の高いヘディングでゴールを奪える武器もその一つ。センターバックとしての守備はもちろんのこと、得点力という付加価値も前面に押し出して、次こそハリルホジッチ監督の度肝を抜く働きを見せてほしいものだ。
文=元川悦子
植田について記すサッカーキングの元川女史である。
昨日の活躍にて日本代表での試合出場を推す。
ハリルホジッチ日本代表監督も視察しており可能性は高かろう。
ここは源と二人で組む日本代表を観てみたいところ。
また、高校1年生時代の植田を年代別代表に指導した菊原志郎氏のコメントも嬉しい。
当時のキラキラした植田が今はギラギラしておる。
これからも楽しみである。
それはそれとして、アディショナルタイムを「ロスタイム」と書いてしまうのはサッカーライターとしていかがなものか。
校閲出来ぬサッカーキングにもゲンナリさせられる。
サッカーメディアの熟成を強く望む。

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鹿島を勝利に導いた植田直通 [写真]=JL/Getty Images for DAZN
元川悦子
日本代表から海外まで幅広くフォローするフリーライター。
8月19日の明治安田生命J1リーグ第23節・清水エスパルス戦から連勝街道をひた走り、J1首位独走態勢に入りつつある鹿島アントラーズ。しかし9月23日の第27節・ガンバ大阪戦は開始早々の7分、GK東口順昭のロングパスに反応した韓国人FWファン・ウィジョの豪快ミドル弾を決められ、瞬く間に窮地に陥った。
それでも、前半終了間際に金崎夢生のPKの流れからレアンドロが同点ゴールをゲット。一気に流れを引き戻す。後半も一方的に押し込んだが、どうしても追加点が奪えず、引き分けが現実味を帯びてきた。
そんな後半ロスタイム、永木亮太の右CKから待望の決勝点が生まれる。ゴール前で鋭く反応したのは、背番号5を着ける植田直通。マークについていた金正也を頭1つ超える打点の高いヘッドでネットを揺らし、常勝軍団のリーグ5連勝の原動力となったのだ。

植田の劇的弾で5連勝を飾った [写真]=JL/Getty Images for DAZN
「今日の試合も勝つしかなかった。最後の最後に絶対チャンスが来ると思ってましたし、こういう試合はセットプレーが勝敗を大きく左右するという意識があった。自分がそこで決めてやろうと考えていたから、最後にボールが来たのかな」と植田は試合後のミックスゾーンで興奮冷めやらぬ様子を見せていた。日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が視察が訪れる中での劇的弾は非常にインパクトが大きかった。
2018 FIFAワールドカップ ロシア出場が決まり、センターバックの底上げは日本にとって至上命題だ。本大会への第一歩となった9月5日のサウジアラビア代表戦(ジェッダ)は昌子源(鹿島)を軸に植田か三浦弦太(G大阪)を組ませる若いセンターバックコンビで行くのではないか見方もあったが、指揮官は吉田麻也(サウサンプトン)の起用にこだわった。アジア最終予選全試合フル出場の守備の大黒柱への絶対的信頼を示す起用ではあったが、植田はそれをじっとベンチから見つめるしかなかった。ハビエル・アギーレ監督時代の2015年アジアカップ(オーストラリア)でA代表初招集されてから2年9カ月。そろそろ脇役の立場から脱しなければならないはずだ。
「自分はいつも代表に行っても試合に出れない。すごい悔しさを感じる中で、もっと成長しなければいけないと分かってます。来年のロシアまで残り少ないとは思いますけど、日々の練習からやっていけば、Jリーグでもかなり上達すると思う。自分はまず1対1で負けないことが一番だと思うし、空中戦もそう。自分が得意だと考えていることをもう一段階、二段階上げていかないと世界では戦えない。自分はもっともっとスキルアップしていかないといけないと思います」と本人も10月の2連戦(6日・ニュージーランド代表戦/豊田 10日・ハイチ代表戦/横浜)での代表デビュー、そしてロシアへの強い意欲をにじませた。

10月の2連戦で代表デビューを目指す [写真]=Getty Images
常勝軍団で一緒にプレーしている昌子が代表最終ラインの一角に食い込んだのも、植田のいい刺激になっている。昌子もアルベルト・ザッケローニ監督時代の2014年4月の国内組合宿(千葉)で初めてA代表候補入り。アギーレ体制移行後の同年10月のジャマイカ代表(新潟)、ブラジル代表(シンガポール)の2連戦で初めてリストに名を連ねたが、初キャップを飾るのは翌2015年3月のウズベキスタン代表戦(東京)までずれ込んだ。その後も定着は叶わず、今年6月のイラク代表戦(テヘラン)でレギュラー格に参入するまで約3年もの時間を要した。そういう苦しい経験が糧になると2つ年上の先輩は言う。
「センターバックっていうのはチャンスが来るまでホントに時間がかかる。出れない時にメンタルが鍛えられるのが代表なのかなと。センターバックは89分いいプレーをしてても、1つの失点で評価が一気に下がる。辛いポジションでもあるから、やっぱりメンタルが強くなきゃいけない。ナオはリオ五輪でチームを離れて、帰ってきたらポジションがなかったりとか、俺より全然苦しい経験をしているけど、そういう時の振舞い方なんかはホントにすごい。ナオみたいな人間が今回みたいにチームを救う仕事をするんだと思います」
太鼓判を押す昌子に呼応するように、植田も内に秘めた熱い思いを口にした。
「いつも隣でやってる選手が日の丸を背負って戦っているんで、『自分も』って気持ちになりますし、『負けてられないな』『いつか追い越してやる』って思いになってます。鹿島も1位だからと言って油断はしてないし、油断すれば足元をすくわれる。これからも厳しさを持った練習をして、どんどん優勝へ進んでいきたいです」と。
大津高校1年の時にサプライズ選出されたU-16日本代表でセンターバックとしての基本を叩き込んだ菊原志郎コーチ(現横浜F・マリノスジュニアユース監督)も「植田は目が澄んでいて、本当に純粋な少年だった。言われたことを必死に吸収しようという姿勢も強く示していたんで、『もしかしたら、ひょっとするかも』という期待が湧いてきました」と話したことがある。そういう期待を抱かせるものを植田は持っている。打点の高いヘディングでゴールを奪える武器もその一つ。センターバックとしての守備はもちろんのこと、得点力という付加価値も前面に押し出して、次こそハリルホジッチ監督の度肝を抜く働きを見せてほしいものだ。
文=元川悦子
植田について記すサッカーキングの元川女史である。
昨日の活躍にて日本代表での試合出場を推す。
ハリルホジッチ日本代表監督も視察しており可能性は高かろう。
ここは源と二人で組む日本代表を観てみたいところ。
また、高校1年生時代の植田を年代別代表に指導した菊原志郎氏のコメントも嬉しい。
当時のキラキラした植田が今はギラギラしておる。
これからも楽しみである。
それはそれとして、アディショナルタイムを「ロスタイム」と書いてしまうのはサッカーライターとしていかがなものか。
校閲出来ぬサッカーキングにもゲンナリさせられる。
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石井さん×岩政大樹対談
"外"から見た鹿島の印象は?クラブの歴史を知り尽くしたOBが大いに語る!【石井正忠×岩政大樹#1】
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年09月19日
常勝・鹿島の監督とは、どんなものなのか。

岩政氏にとって「選手に近いコーチ」だった石井氏との対談は次第に熱を帯びていった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
サッカーの未来について考える。語る。
対談連載の第4回は、石井正忠さんにお話を伺いました。
石井さんは鹿島アントラーズが1993年のJリーグ初年度を戦った時の初代キャプテンです。現役を引退された1999年には、すぐに鹿島のコーチ(ユース)として帰還され、トップチームのフィジカルコーチ、ヘッドコーチと歴任されました。そして、2015年のシーズンの途中からは鹿島では21年ぶり2人目となる日本人監督として指揮されました。
1991年に住友金属工業(鹿島の前身)に加入されてから、現役最後の年となった1998年の1年間を除いて、実に26年もの時を鹿島と歩んだことになります。鹿島の歴史そのものとも言える存在です。
私が鹿島に入団したのが2004年。石井さんはフィジカルコーチでした。ひと言で言い表すと「いい人」。選手に一番近い存在で、気軽に相談できる兄貴分でした。それから少しずつ立場を変えられ、より重要な役割を任されるコーチになっていかれましたが、それでも選手にとって話しやすい存在というのは変わりませんでした。
私は2013年シーズンをもって鹿島を離れ、石井さんは2015年シーズンの途中から監督になられました。私にとっては「選手に近いコーチ」というイメージができあがっていたので、石井さんが監督としてどんな日々を送られたのか、とても興味がありました。そして、常勝・鹿島の監督というものがどんなものなのか、ほんのわずかの人しかまだ経験していない、その重職について伺いたいと願い、お会いしてきました。
―――◆―――◆―――◆―――
石井正忠 毎週大変ですね。解説業に指導者、プレーヤーとしても活動していますし。
岩政大樹 大変です(笑)。でも、プレーのほうは減ってきました。練習をオーガナイズする時に自分も一緒にプレーしていると指示が難しいじゃないですか。そうなると、少し運動量が足りなくて……。毎週の試合で、なんとか体力をキープしています。仕方ないですよね。コーチングのほうが気になってしまうので。
石井 ひとに任せると、ちょっとしたニュアンスが違って来ますからね。
岩政 そうなんです。石井さんは、どんな日々を過ごされていますか?
石井 ゆっくりしています。平日は初めて娘との夏休みを満喫し、週末はひとりで試合観戦。鹿島のホームゲームだけでなく、いろんな競技場でサッカー観戦を楽しんでいます。
監督解任後、初めて観に行ったのが鹿島のホームゲーム。バックスタンドで観戦した。

今年5月末に監督を解任されてからは、一ファンとしてスタンドから試合を観ていたという。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
岩政 何か発見はありましたか?
石井 サッカー専用スタジアムは、やっぱり観やすい。それに観客として観ていると、展開の多いサッカーでないと面白くないとも感じました。
岩政 スピード感のあるサッカーですか?
石井 そうですね。自分が現場に戻ったら、そういうサッカーを見せたいと思っています。
岩政 コーチ時代は分析担当としてスタンドから観ることもあったと思いますが、とはいえコーチ目線ですから、今とは違いますよね。
石井 相手チームはどうか、うちのチームはどうすればいいか、という視点でポイントを絞って観ていましたが、今は全体を俯瞰して楽しんでいます。
岩政 鹿島を離れてから2か月半が経ちます。その間に気持ちは変わってきましたか? 仕事がパッとなくなったわけですよね。
石井 最初の3、4日は意識してサッカーのことを考えないようにしていました。その時に「1日ってこんなに長いんだな」と感じました。それが過ぎてからは、鹿島のことも他のサッカーのことも気になり始めて、現実に戻って「仕事がなくなったんだ」と考えるようになりました。
岩政 旅行などの息抜きは?
石井 旅行はまだできていません。いつも週末の試合が気になって見に行っていました(笑)。
岩政 鹿島の試合を見る時の気持ちは変わりましたか?
石井 監督を解任されて、初めて観に行った試合が鹿島のホームゲームでした。バックスタンドの自分が持っているシーズンチケットの席で観たんですが、純粋に応援しようという気持ちに切り替えられました。ただ、場面によっては「サイドバックがもっと絞ったほうがいい」とか、思わず声を出しそうになりましたが(笑)。
岩政 今は外からクラブを客観的に見る形になりましたが、鹿島はどんなクラブだったなと振り返る時はありますか?
石井 私は現役最後の年にアビスパ福岡に1年在籍し、引退後にコーチとして帰ってきたんです。その時にも感じたんですが、やはり鹿島はクラブの考え方が一貫してブレない。現場とフロントが同じ方向を向いている。その辺が常に上位争いに加わり、タイトルを獲得できる要因じゃないかと、客観的に見ても思いますね。
あと1年現役を続けていたら、鹿島のコーチになっていなかったかもしれない。

就任初年度でルヴァンカップを獲得したものの、反省も多いシーズンだったという。(C)SOCCER DIGEST
岩政 噂で聞いたんですが、石井さんは2015年に鹿島退団を考えたそうですね。コーチを辞めて違うチームで監督をしたいと。
石井 2015年はそういう気持ちでいました。S級ライセンスを取ったし、コーチではなく監督として挑戦したいとフロントに伝えていました。そのタイミングで、たまたま鹿島の監督交代があったんです。
岩政 監督在任中にもっと「こうしておけば良かった」と思うことは?
石井 毎試合ありましたよ。最初の半年でナビスコカップ(現・ルヴァンカップ)を獲れましたが、天皇杯は早期敗退してオフの期間が長かった。もっとどん欲にタイトルを獲らなければと思いました。
それにコーチと監督では、本当に差がある。決断の数が多いし、その決断が正しくなければ良い方向に向かわない。その重要性が分かった年でした。
岩政 現役を引退された直後に鹿島のコーチに就任しましたが、その時はどういった形で声がかかったんですか?
石井 福岡をクビになったタイミングで、すぐに(強化責任者の鈴木)満さんに「コーチとして鹿島に戻りたい」と相談しました。その時にたまたまユースの監督が空いていたんです。
岩政 たまたまタイミングが良かったと?
石井 タイミングは大事だと思います。私があと1年現役を続けていたら、鹿島のコーチになっていないかもしれません。
岩政 指導者になろうと思ったのは、引退を決めた後ですか?
石井 その前から、引退後は指導者になろうと決めていました。大学の頃は学校の先生になりたいと思っていたんです。私の時代はプロリーグもなかったし、高校選手権に出るようなチームを指揮したいなと。
岩政 プロの監督まではにらんでいましたか?
石井 その頃はまったく。まずは、どんな形でも指導者として踏み出したいと思っていました。
岩政 私が鹿島に入団した時、石井さんの肩書はフィジカルコーチでしたね?
石井 そう。アシスタントでした。
岩政 そこからヘッドコーチになり、監督と進んでいきます。
石井 ブラジルのやり方を参考にしました。ブラジルでは、フィジカルコーチを経験してから監督にステップアップしていく人が多いんです。
フィジカルコーチの経験は監督になった時に役立つ。

鹿島のフロントと相談しつつ、指導者としてにキャリアを築いていった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
岩政 確かに多いですね。
石井 フィジカルコーチの経験は監督になった時に役立つ。フロントともそんな話をしました。私は体育大学を出ているし、運動生理学には興味があったから、良いスタートだったと思います。
【プロフィール】
石井正忠(いしい・まさただ)/1967年2月1日、千葉県出身。91年に住友金属(現・鹿島)に移籍加入し、97年まで在籍。98年に福岡に移籍し、そのまま現役を引退した。99年からは指導者として鹿島に復帰。以降はコーチ、監督とステップアップし、17年5月末に解任という形でクラブを去った。鹿島在籍期間は、現役時代を含めてのべ26年。まさに常勝軍団を知り尽くした男だ。
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。J1通算290試合・35得点。J2通算82試合・10得点。日本代表8試合・0得点/鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。日本代表にも選出され、2010年の南アフリカW杯メンバーに選出された。2014年にはタイのBECテロ・サーサナに新天地を求め、翌2015年にはJ2岡山入り。岡山では2016年のプレーオフ決勝に導いた。今季から在籍する東京ユナイテッドFCでは、選手兼コーチを務める。
舌を巻いたオリヴェイラの見極め。「優勝争いのポイント」を知っていた【石井正忠×岩政大樹#2】
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年09月20日
オズワルドは、選手に本気度を伝え、モチベーションを高めるのが上手かった。

石井氏は、J1を3連覇したオズワルド・オリヴェイラ監督に最も影響を受けたという。(C)SOCCER DIGEST
鹿島OB対談の第2回は、J史上初の3連覇を達成した名将のチームマネジメントや、石井氏が監督を休養した2016年について踏み込んでいく。
―――◆―――◆―――◆―――
岩政 将来的に監督もやってみたいなと思ったタイミングはいつでしたか?
石井 オズワルド(・オリヴェイラ)が来た2007年くらいから、「自分も監督としてやってみたい」と少しずつ思い始めました。
岩政 どういった姿を見て「監督をやりたい」と思ったのでしょう?
石井 オズワルドはコーチにも役割をしっかり与える監督だったので、私がチームに貢献できる部分が増えたんです。そこにやりがいを感じ、「こんな風に指揮を執ってみたいな」という気持ちが大きくなりました。
岩政 コーチにどこまで役割を任せるかは監督によって変わりますね。
石井 それまでの監督もいろんな仕事を与えてくれましたが、オズワルドの時は戦術面に関わる機会が一番多かったですね。
岩政 石井さんは多くの監督の下でコーチを務めてきました。監督が選手に見せる姿とコーチングスタッフに見せる姿は違うと思うのですが、そこで学んだこと、参考にされたエピソードはありますか?
石井 オズワルドは、監督の本気度を選手に伝えるのが上手だなと思いましたし、モチベーションを高めるのも上手かった。例えば、優勝争いのポイントになるゲームを見極めて、家族からの激励メッセージを用意したりする。後々考えると「ここがポイントだったな」と分かりますが、その試合を前もって予想しているのがすごかったですね。
岩政 確かに、そういうポイントの試合は、後になって振り返ると分かりますが、前もっては分かりませんよね。
石井 オズワルドからは、そういう面を学びました。(トニーニョ・)セレーゾから学んだのは、グラウンド上で監督が明るく振る舞う重要性です。セレーゾも負けた時はスタッフルームで落ち込むんですが、ピッチに出ると陽気にできる。そうすると選手も気持ちが切り替えやすくなるんです。
岩政 そうした様々な監督像を見ていて、自分はどういうタイプになろうと思いました?
石井 私は中学、高校とかなりスパルタで教育されてきました。指導者の顔色を見て自分を殺してプレーする時代だったので、指導者になったら選手が自主的に練習に取り組めるチームにしたいと思っていたんです。戦術面では、自分たちからボールを奪いに行く、アグレッシブなサッカーをしたいなと。鹿島は堅く守ってカウンターがベースでしたが、それをちょっと変えたいと思っていました。
監督に求められるのは、自主性と管理のバランス。

2016年は最終的にチャンピオンシップと天皇杯の2冠を達成したものの、シーズン中はチームマネジメントに苦しんだという。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
岩政 自主性を持たせるのは難しいですよね。私も指導を始めて直面している課題です。自主性の持たせ方は、日本サッカーとしても考える時期だと思うんですが、実際に石井さんが監督になった時は、どんな方法で取り組みました?
石井 練習の雰囲気があまり良くなかったので、そこを変えれば、選手が自分たちから「このチームを立て直していくんだ」という気持ちを持つようになると思っていました。方法としては、まずはあまり規制をせずに普通のゲームをやらせましたね。
岩政 なるほど。
石井 選手は監督交代に責任を感じて、より積極的に練習に取り組むようになったし、私もそれを後押しするような形を取りました。そのあたりが作用してナビスコカップ(現・ルヴァンカップ)を獲れたのではないかと思っています。
岩政 選手に任せる部分と管理する部分のバランスは、指導者として一番難しいと思います。反省点はありますか?
石井 あります。監督は、選手にある程度の自由度を持たせながらも、はみ出してはいけない枠を示さなくてはいけない。私はその枠の幅を広くし過ぎたかなと思っています。
岩政 セレーゾは枠にきっちりはめ込みましたが、石井さんは選手たちに自主性を持たせました。最初はその変更によってチームのバランスが整ったけど、徐々に自主性のほうに振れ過ぎてしまったということですよね。
石井 そうです。振れ幅のコントロールは難しいですね。
岩政 オリヴェイラの時も、同じような現象が起きましたね。1年前に指揮を執っていたパウロ(・アウトゥオリ)が相当厳しかったところに、オリヴェイラが自主性を持ち込んだ。選手たちに良い雰囲気が生まれて上手くいった部分がありました。そうした経験も参考になりましたか?
石井 なりました。オズワルドの時になぜ成功したかと言えば、前の年のパウロのきっちりした形が選手の身体に染みついていたから。そこに自主性を持ち込んだオズワルドのやり方がハマった。私の場合もセレーゾのきっちりした戦術のベースがあり、そこに自主性を加えたことで上手く行った部分がありました。
ただ、16年はチームの振れ幅が自主性のほうに傾き過ぎました。17年できっちりした方向に戻そうとしたんですが、「上手くいかなかった」とクラブ判断されたのだと思います。
休養した2016年は「自分の経験不足が出たと思う」。

石井氏は休養の理由を正直に告白した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
岩政 2016年に一度休養されましたが、あの頃はそのバランスで悩んでいたんですか?
石井 そうですね。自分の経験不足が出たと思います。あの時は自分だけでなにかしようとしていましたが、いろんな人に任せてもよかったのではないかと反省しています。
【プロフィール】
石井正忠(いしい・まさただ)/1967年2月1日、千葉県出身。91年に住友金属(現・鹿島)に移籍加入し、97年まで在籍。98年に福岡に移籍し、そのまま現役を引退した。99年からは指導者として鹿島に復帰。以降はコーチ、監督とステップアップし、17年5月末に解任という形でクラブを去った。鹿島在籍期間は、現役時代を含めてのべ26年。まさに常勝軍団を知り尽くした男だ。
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。J1通算290試合・35得点。J2通算82試合・10得点。日本代表8試合・0得点/鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。日本代表にも選出され、2010年の南アフリカW杯メンバーに選出された。2014年にはタイのBECテロ・サーサナに新天地を求め、翌2015年にはJ2岡山入り。岡山では2016年のプレーオフ決勝に導いた。今季から在籍する東京ユナイテッドFCでは、選手兼コーチを務める。
明かされた“金崎事件”の真相。解任の理由はACL敗退以外にも【石井正忠×岩政大樹#3】
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年09月21日
「私が気にしないで普通にしておけば、ロッカーのなかで解決できた話でした」

選手交代に激しく異議を唱えた金崎とはその後、しっかり話し合って「気持ちは分かるが、ああいう態度は良くない」と伝えたという。(C)J.LEAGUE PHOTOS
鹿島OB対談の第3回は、2016年8月に起きた"金崎事件"の真相や、2017年の監督解任の"理由"に話が及んだ。
―――◆―――◆―――◆―――
岩政 金崎選手の事件についても、だいぶ時間が経ったので、そろそろ触れてもいいかなと思うんですが?
石井 全然、大丈夫ですよ。
岩政 私は見ていて「よく石井さんは、あそこでキレ返さないな」と思ったんです。
石井 いや、あの時は反応してしまったんですよ。
岩政 え? あれでも、ですか?
石井 夢生が何か言っているけど、私が気にしないで普通にしておけば、ロッカーのなかで解決できた話でした。世間的にも「夢生が監督に怒りを表している」というだけで終わったと思います。夢生の気持ちは、私も選手だったので理解できます。私は態度に表しませんけどね(笑)。岩政さんも分かるでしょ?
岩政 そうですね(笑)。気持ち自体はみんな持っていますから。
石井 あれをストレートにあの場で表してしまうか、秘めておくかどうか。もちろん、あの後に夢生と話をして「気持ちは分かるが、ああいう態度は良くない。それを出す場所とタイミングを考えなければいけないよ」と伝えました。
岩政 そう思ったんですね。見ている側としては、石井さんが反応しているようには見えませんでした。
ただ、金崎選手の事件があったからというわけではないんですが、なんとなく外から見ていると、2016年の途中で、チームの歯車がちょっとズレ始めているようには感じていました。
石井 私は選手が何かを発した時に、まずは受け入れて「やってみよう」という方針でした。もし、やってみてダメだった時に、選手自身が気付けば問題ないというスタンスです。ですが、選手の間でも私に対していろんな意見があったので、それが選手のなかでまとまらなかった時に、私がもっとハッキリの方向性を示せばよかったと反省しています。
岩政 選手の意見が割れているのに、そのどちらも尊重してしまう場面があったと?
石井 そうですね。そこは自分の経験不足が出たと、正直に認めなくてはいけない部分です。
岩政 それを踏まえて2017年に締め直そうとしたわけですが、具体的には何を変えましたか?
クラブには、振れ幅を「修正できていない」と判断されたと思う。

2017年は方向性を示す場面を増やしたが、クラブには伝わらなかったようだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
石井 自分の考えをはっきり示す場面を増やしました。今年は選手構成が大幅に変わり、その課題もありました。言い訳になりますが、準備期間も少なかったので、少し難しかったですね。
岩政 でも、結果は出ていましたよね。鹿島のリズムに新しい選手を合わせながら、上手くチームをコントロールしているなと思って見ていました。
石井 私も悪くないなと思っていました。しかし、今年はACLを獲らなければいけない年。2016年のクラブワールドカップは開催国として出場しましたが、今年はアジアの代表として出るという大きな目標がありました。それが果たせなかったので、クラブを去らなければいけないのは、納得はしていませんが、理解はできます。
加えて、先ほど言ったチームの振れ幅の問題ですね。「修正できていない」と判断されたと思うので、受け入れるしかないと。
岩政 実際にここで終わりだと解任を伝えられるのは、呼ばれるまでまったく何もないんですか?
石井 ちょっと雰囲気は感じていましたが、その日までは具体的に何もなかったですね。
岩政 石井さんは、選手としてゼロ円提示を受けた経験がありますか?
石井 アビスパで引退した時にあります。あれはショックでした。本当に翌年の年俸がゼロと書かれた紙を見た時は……。
岩政 それとはまた違う感覚でした?
石井 違いました。
岩政 「監督になった瞬間にクビになる運命だ」といった格言がありますが、そうした感覚で仕事をされていたんですか?
石井 そうですね。セレーゾからバトンを受け継いだ時に、覚悟はできていました。
岩政 実際に監督をやられてどうですか? 楽しさと苦しさの両方があると思います。私はセレーゾに「監督は辞めておいたほうがいい」と話をされていました。
石井 楽しいことのほうが多かったですね。タイトルを獲れたのは、やっぱり大きい。だからこそ、今後も監督を続けたいという想いが沸いてきます。
【プロフィール】
石井正忠(いしい・まさただ)/1967年2月1日、千葉県出身。91年に住友金属(現・鹿島)に移籍加入し、97年まで在籍。98年に福岡に移籍し、そのまま現役を引退した。99年からは指導者として鹿島に復帰。以降はコーチ、監督とステップアップし、17年5月末に解任という形でクラブを去った。鹿島在籍期間は、現役時代を含めてのべ26年。まさに常勝軍団を知り尽くした男だ。
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。J1通算290試合・35得点。J2通算82試合・10得点。日本代表8試合・0得点/鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。日本代表にも選出され、2010年の南アフリカW杯メンバーに選出された。2014年にはタイのBECテロ・サーサナに新天地を求め、翌2015年にはJ2岡山入り。岡山では2016年のプレーオフ決勝に導いた。今季から在籍する東京ユナイテッドFCでは、選手兼コーチを務める。
鹿島はなぜ”常勝”でいられるのか?【石井正忠×岩政大樹#4】
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年09月22日
国内2冠&クラブW杯準優勝。好成績を収めた2016年末に何があったのか?

J1を制覇した2016年は、クラブW杯でも準優勝を飾った。(C)SOCCER DIGEST
鹿島OB対談の第4回は、いよいよクラブの深層へと迫る。なぜ、鹿島は常勝軍団でいられるのか。その理由を熟知するふたりが語り合う。
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岩政 石井さんは、スタジアムの雰囲気や感謝の気持ちがチームを勝たせるという信念をお持ちですね。そういう想いを形に表してもいます。サポーターの方たちと一緒に写真を撮ったりして。
石井 現役時代にジーコから「自分たちが給料をもらえるのは、サポーターがお金を払ってチケットを買ってくれるからだ」と教えられたのが、身体に染みついているんです。常にそういう気持ちはあるし、「サッカー選手である前に、住んでいる社会のひとりとして生きるべきだ」という心構えや、地域の人に愛されるチームにしたいという想いもありました。
岩政 別のクラブの監督になったら、鹿嶋という地域と一時的に離れることになります。寂しくないですか?
石井 寂しいかもしれませんね。
岩政 石井さんは、地域の人たちと関りが深いですからね。
石井 深いですよね。深すぎるかもしれない(笑)。
岩政 クラブワールドカップ準優勝は、石井さんの今後のキャリアに大きな影響を与えると思います。あの戦いのなかで対世界という意味で感じたものはありますか?
石井 日本は組織力が優れていると感じました。アフリカのチームは、かなり攻撃的だった半面、守備が緩かった。南米代表のアトレティコ・ナシオナルも同じですね。決勝のレアル・マドリーには攻められる時間が長ったんですが、組織でしっかり守れたので、そういう強みが日本にはあると感じました。
逆に足りないのは、動きながらの基本技術。海外の強豪チームは、そこがしっかりできているからこそ、プレー中に相手が見える。特にレアル・マドリーと戦った時は、自分たちが動かされる感覚を覚えました。
岩政 私も指導者として「相手を見よう」とよく言うんですが、結局ボールを止める技術がなければ相手は見えないんですよね。
石井 本当にそう。痛感しました。
岩政 Jリーグのチャンピオンシップからクラブワールドカップ、そして天皇杯まで一気に駆け抜けましたが、あの期間に何があったんですか?
鹿島は「必ず日本人のアシスタントコーチを置いてきたのも大きい」。

ブラジル路線を貫く鹿島は、同時に日本人コーチを必ず参謀に付けてきた。(C)SOCCER DIGEST
石井 チャンピオンシップの流れがクラブワールドカップにつながり、クラブワールドカップの成績が天皇杯にも続いたのかなと。だから、チャンピオンシップの戦い方が上手くいったのが、一番のポイントになったと分析しています。
岩政 なるほど。では、チャンピオンシップで「行けそうだな」と思った瞬間はありましたか?
石井 準決勝の川崎戦の前に2週間くらいインターバルがあったので、そこで守備のトレーニングを徹底的にしました。相手が川崎なので引いて守る時間が多くなるのを想定しながら、前から奪いに行くところとしっかり引くところの整理を、もう一度やり直したんです。そこが上手くいった要因のひとつだと思います。全体練習の後に選手同士で話し合うことが増えたし、これはいけるんじゃないかと。
それに、川崎戦は(柴崎)岳の足の怪我が治るか治らないかというところでした。そこで勝負して川崎戦で使わず、決勝の浦和戦まで引っ張ったのも上手くいったと思います。
岩政 チームの原点である守備を見直したうえで、石井さんが重視する自主性も見られるようになったんですね。。
石井 あとは、(大岩)剛コーチがビブス組に発破をかけて、自分たちがどういう立ち位置なのか働きかけてれました。それも素晴らしかったです。
岩政 剛さんは石井さんとはタイプの違う監督だと思いますが、どう見ていますか?
石井 やるべきことをしっかり伝えているのが試合を見ても分かります。3バックを試すなど、トライもしている。チームが好調なので期待して見ています。
岩政 鹿島は監督交代が上手いですよね。パウロからオリヴェイラの流れもそうですし、セレーゾから石井さん、石井さんから剛さんへの流れもそう。傾いたバランスを戻すのが上手い。そういった部分をどう感じていますか?
石井 必ず日本人のアシスタントコーチを置いてきたのも大きいと思います。監督が変わっても、コーチが選手と話をして、今までの流れを継続できましたからね。オズワルドが就任した時に、コーチだった私はキャンプでいろいろとチームの様子を聞かれました。前の監督はどういった練習をしていたのか、どんなシステムを採用していたのか、と。その流れを汲んでいるのも大きいと思います。
選手との距離が離れて行った時は「やっぱりちょっと寂しかった」。

「監督と呼ばずに石井さんでいいよ」と選手に言っていたが、次第に距離感は離れて行ったという。(C)SOCCER DIGEST
岩政 今、Jリーグではコーチから内部昇格して監督になる流れが増えてきましたが、メリットがあると感じますか?
石井 あると思います。
岩政 一方で難しさもありませんか? 今までコーチの立場で接していて、次の日から突然監督になるわけです。もちろん、継続性というメリットはありますが、選手との関係は再構築になりますよね。
石井 私は自分の立場が変わることで、選手の反応も自然に変わってくるのではないかと思っていました。「監督と呼ばずに石井さんでいいよ」と話していても、やっぱり選手からしたら監督であることに変わりはない。実際にどんどん距離が離れていくのが分かりました。
岩政 やっぱり、そうなんですね。
石井 自然にそうなるとは思っていたんですが、やっぱりその通りになったかと。ちょっと寂しかったですね(笑)。
岩政 そうですよね。寂しい気持ちは分かります。もし、他のクラブの監督になったら鹿島と対戦することもあります。どこをポイントに鹿島を攻略しますか?
石井 考え方としては、レアル・マドリーと対戦する鹿島のような形ですね。あの時はもっと自分たちからボールを奪いに行ってもよかったと後悔している部分もあるので、どんどんボールを奪いに行って、王者・鹿島にプレッシャーをかけたいです。
岩政 積極的にプレッシャーをかけてくる相手に、意外と鹿島はてこずりますよね。逆に相手が引くと(小笠原)満男さんが好きなことをし始めるから、鹿島のペースになる。当時は引いてくる相手を見て、「満男さんに良い形で入れさせないほうがいいのにな」と思ったりもしていました。
石井 そういうのを勝手に妄想するのも、今は楽しいですね。
【プロフィール】
石井正忠(いしい・まさただ)/1967年2月1日、千葉県出身。91年に住友金属(現・鹿島)に移籍加入し、97年まで在籍。98年に福岡に移籍し、そのまま現役を引退した。99年からは指導者として鹿島に復帰。以降はコーチ、監督とステップアップし、17年5月末に解任という形でクラブを去った。鹿島在籍期間は、現役時代を含めてのべ26年。まさに常勝軍団を知り尽くした男だ。
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。J1通算290試合・35得点。J2通算82試合・10得点。日本代表8試合・0得点/鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。日本代表にも選出され、2010年の南アフリカW杯メンバーに選出された。2014年にはタイのBECテロ・サーサナに新天地を求め、翌2015年にはJ2岡山入り。岡山では2016年のプレーオフ決勝に導いた。今季から在籍する東京ユナイテッドFCでは、選手兼コーチを務める。
ジーコが鹿島に残したもの。クラブ創成期の忘れられない光景とは【石井正忠×岩政大樹#5】
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年09月23日
クラブW杯での「レフェリーに勇気がなかった」発言の真意。

クラブW杯決勝では、レアル・マドリーと延長戦にもつれ込む好勝負を演じた。(C)SOCCEER DIESGT
鹿島OB対談の第5回は、クラブワールドカップの決勝や鹿島の歴史に話が及んだ。Jリーグ発足当時から鹿島に所属していた石井氏の目に、神様ジーコはどう映ったのか。また、ジーコスピリットがどうやって植え付けられたのかが明かされる。
―――◆―――◆―――◆―――
岩政大樹 クラブワールドカップのレアル・マドリー戦でセルヒオ・ラモスが退場にならなかった件で、会見の時に「レフェリーに勇気がなかった」と発言していますね。
石井正忠 あれは素直にレフェリーのジャッジに対して言っただけです。正直、戦っていて差は感じていたので、ひとり退場になろうが、そんなに変わらなかったと思っています。
岩政 言うか言うまいか考えたと思いますが、なぜ言う決断をしたんですか?
石井 選手たちを称える意味も含めて、あそこでは言うべきだと思いました。
岩政 確かに、あれは監督の立場でしか言えないことですよね。モウリーニョもよくやりますけど、感情的にレフェリーを批判しているのではなく、選手たちのことを考えて言っているんだろうなと。
石井 記者会見で発する言葉はいろんな人が聞いているし、当然選手の耳にも入る。その言葉は選ばなければいけません。
岩政 サポーターや選手、チームスタッフの顔も思い浮かべながらしゃべっているんですか?
石井 選手のことは、あまり思い浮かべません。批判は選手に直接言うべきなので、会見で個人への質問があった時に自分の考えを答えるくらいです。質問をごまかしたり、ぼかしたりしないで正直に自分の気持ちを言っていました。
岩政 次に監督をされるのが楽しみですが、優勝を狙うチームでもう一度やりたいのか、それともチャレンジャー的な立場のクラブでやりたいのか。希望はありますか?
石井 クラブの考え方にもよると思います。どちらかといえば、鹿島のように地域の人たちと密接に関って愛されるクラブで仕事がしたいですね。それが自分に合っているのかなと思っています。
岩政 よく分かります。チームの地位よりも地域とつながっているチームですよね。
クラブハウスを囲む長蛇の列。「あの様子を見たら、特別な想いが湧きますよ」。

鹿島歴のべ26年の石井氏が、クラブ設立当初のエピソードを明かした。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
石井 そうです。私は決してモウリーニョのようにはなれませんから(笑)。
岩政 勝ちに行く時の町の雰囲気ってありますよね。あの雰囲気を作るためには、クラブだけが動いても難しい。町全体を巻き込んでいかないと。あの感覚を味わえるのは鹿島の財産だと思います。
石井 そういう点で岡山はどうでした?
岩政 岡山は比較的あるほうでしたし、J2のなかでは相当あります。鹿島と同じでサッカーしかないし、鹿島を本当にリスペクトしているんです。だから私が呼ばれた部分もあったと思います。
石井 なるほど。
岩政 ただ、鹿島は最初の時点でジーコが勝負に対する厳しさを伝えましたが、岡山はその部分がまだまだです。すごく温かいがゆえに、甘んじてしまう空気があるんです。
私がやりたかったのは、とにかくその空気を変えて、みんなが勝負に対して厳しい目を向ける体制を作ることでした。もっと常日頃から勝負にシビアな姿勢を持っていないと勝負所で勝てない。鹿島はクラブハウスに入った時に「つまらないことはできないな」という空気がありますが、あれは日常のちょっとしたことの積み重ねが作りだしていると思うんです。そこにどう持っていくかばかりを考えていました。
石井 鹿島はジーコというシンボルがいて、周りの選手もクラブも町も、彼についていく体制ができ上がっていました。それがやっぱり大きかった。
岩政 石井さんはそこから見ていますもんね。鹿島歴は、のべ何年になります?
石井 91年に鹿島に来たので、のべ26年ですね。
岩政 26年か。やっぱり、すごいな。
石井 最初は1万5000人の小さなスタジアムが埋まらなかったけど、3試合目くらいになると満員になって、そこからは夜中にチケットを買うために並ぶひともいました。
岩政 そうですよね。
石井 私は実際に夜中に車で見に行ったんです。それこそクラブハウスの周りをぐるりと一周するくらい並んでいて、感動しました。それを見た時に、改めて「このひとたちのために頑張ろう」と思いました。あの様子を見たら、特別な想いが湧きますよ。
ジーコは「それこそ小学生に言うように」基本を徹底させた。

ジーコは選手たちに「相手を見て、ボールを見て、相手をもう一度見ろ」といった基本的なことを徹底させたという。(C)SOCCER DIGEST
岩政 それを他のクラブで再現するのは大きな夢ですね。
石井 そういうこともやってみたいですね。あの頃は、セントラルホテルに泊まっているジーコの送り迎えもしましたよ。
岩政 ジーコさんは、鹿島に来た当初に何をしたんですか?
石井 本当にサッカーの基本のこと。それこそ小学生に言うように、「相手を見て、ボールを見て、相手をもう一度見ろ」とか「アウトサイドでミスするなら確実に身体の向きを作ってインサイドで蹴れ」とか「やみくもにシュートを打つな、必ずキーパーを見て打て」とか。そんなことばかりでした。
岩政 それをひたすら繰り返す?
石井 徹底しました。例えば、サイドチェンジを入れてクロスからシュートの練習をしていても、サイドチェンジをミスしたらやり直し。緊張感がありましたね。
岩政 ワンプレーへのこだわりが、いろんなことにつながっていったんですね。
石井 フットバレーをやる時も、負けると本気で悔しがるし、勝てばファンと一緒に写真を撮って盛り上がっていました。この人は勝負に対する執着心がすごいなと思いましたね。
岩政 それに対して選手はどう反応していたんですか? 最初は距離感が難しかったのでは?
石井 私自身は「このチームでレギュラーになりたい」という想いが強かったので必死でした。他の選手も同じだったと思います。あの時は、住金からプロになった選手と、私のように違うチームから移籍した選手と、本田技研から来た選手がいました。立ち上げの時はクロアチア代表やインテルと練習試合をして、徹底的に1時間半くらい守備の戦術練習だけをやっていましたね。
岩政 そういう意味では、去年のチャンピオンシップ前に守備を徹底したのは、ある意味で鹿島の原点に戻ったという感じですね。
石井 本当にそう思います。
【プロフィール】
石井正忠(いしい・まさただ)/1967年2月1日、千葉県出身。91年に住友金属(現・鹿島)に移籍加入し、97年まで在籍。98年に福岡に移籍し、そのまま現役を引退した。99年からは指導者として鹿島に復帰。以降はコーチ、監督とステップアップし、17年5月末に解任という形でクラブを去った。鹿島在籍期間は、現役時代を含めてのべ26年。まさに常勝軍団を知り尽くした男だ。
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。J1通算290試合・35得点。J2通算82試合・10得点。日本代表8試合・0得点/鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。日本代表にも選出され、2010年の南アフリカW杯メンバーに選出された。2014年にはタイのBECテロ・サーサナに新天地を求め、翌2015年にはJ2岡山入り。岡山では2016年のプレーオフ決勝に導いた。今季から在籍する東京ユナイテッドFCでは、選手兼コーチを務める。
”良くも悪くも”変わらない鹿島。正念場はフロントの”2トップ”が勇退した時か【石井正忠×岩政大樹#6】
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年09月24日
「次の鹿島」が見えるタイミングは?

(C)SOCCER DIGEST
鹿島OB対談の最終回は、クラブの未来についての話だ。現場とフロントが一体になり、ファミリーとして築き上げてきた鹿島の伝統は今後も続くのか。数々のタイトル獲得に貢献したふたりの見解は?
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岩政大樹 話を聞けば聞くほど、石井さんが鹿島を離れるのは複雑な想いがあるでしょうね。逆に他のクラブを知ってみたい気持ちもありますか?
石井正忠 S級の指導者ライセンスを取る時にオランダのヘーレンフェーンで研修をして、ヨーロッパのように短い時間で効率よくスパッと練習するのが日本人に合っていると思いました。
岩政 石井さんは4-4-2に結構こだわっていたように感じたのですが、それは鹿島だからですか? 他のチームに行ったら変わります?
石井 他のクラブに行けば、所属選手のキャラクターに合わせて別のシステムを採用するかもしれません。鹿島は選手を獲得する時に4-4-2にハマった選手を獲るから、鹿島で指揮を執る限りは、システムはいじらないほうがいいとも思っていました。
岩政 そうですね。これまで獲得する選手のタイプも一貫していましたが、強化責任者の(鈴木)満さんが勇退したら、鹿島はどうなるんでしょうね。
石井 吉岡宗重さんが引き継ぐと思いますが、そこでどうなるかはターニングポイントのひとつですね。あとは、事業部の鈴木秀樹さんの後継者も。満さんと秀樹さんは、クラブの強烈な2トップですから。
岩政 ふたりが抜けた時が、一番の鹿島の修羅場かもしれません。そこをどう乗り切るか。
石井 もしかしたら、そのタイミングで次の鹿島が見えるかもしれませんよ。逆に今は創設当時から、あまり変わっていませんから。
岩政 そうですね。これまでは、それによって一貫性が保たれていましたよね。
石井 そう。だから、私もその辺まで頑張りたいなと思っていたんですけど、ダメでした(笑)。岩政さんもそのあたりを狙って鹿島に戻ってみては?
岩政 どうでしょうね。私も自分と鹿島にまた接点が生まれるのかどうか、興味を持っています。ただ、鹿島から声がかからなければ生きていけないような道は歩みたくない。違う道もある状態で、どうするか決めたいというのが今の希望です。
鹿島の弱点は…引かれた相手に対して苦戦する時もある。

写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
石井 さすがですね。
岩政 不安なだけですよ。ただ、次の鹿島がどうなるかは、ちょっと楽しみですね。でも、鹿島の弱みってなんでしょう? サッカー的な面でいうと、ブラジル人はカウンターを受けるような戦い方を嫌がりますよね。それによってなかなか相手の懐に入っていけない時もあります。
石井 引かれたチームにはダメな時がありますね。それもどうにかしたかったんですが……。
岩政 良くも悪くも今までの伝統があるから、なかなか変えるのは難しい面もありますね。
石井 ただ、アグレッシブな守備は面白いんですよ。私はインターセプトが大好きだったので、それをみんなに伝えたい気持ちもあるんです。
岩政 守備の楽しさを知って育つサッカー少年は減ったかもしれません。
石井 だから、日本の守備は組織で人を揃えてスペースを埋めてという方向に進んでいるんでしょう。もちろん、それも大事ですが、小さい頃は自分から足を出してトライしていかないと、大人になった時に奪えないと思います。
岩政 守備の楽しさは、ひとに言われても分からないですからね。やりながら楽しさが分かるといいんですが。
石井 まず自分で奪う楽しさを覚えて、グループで取りに行く楽しさに進むのがベスト。そこからチーム全体でハメて奪うのも気持ち良い。そんな守備の醍醐味も伝えていきたいですね。
―――◆―――◆―――◆―――
鹿島の監督を退任されてから数か月。私はずっと石井さんにお話を伺うタイミングを計っていました。「鹿島の監督をされた経験を絶対にお伺いしたい。しかし、失礼があってはならない」。こんなに早く実現するとは思いませんでした。
読んでいただいた通り、色々なことについて、赤裸々にお話しいただきました。私の中では探り探りでスタートした対談でしたが、石井さんがしっかりと私の目を見て、はっきりとお話ししてくださるので、その境界線はどんどんなくなっていきました。
「いい人」。その印象は変わりません。なんでしょうか。石井さんの持つ独特のあの包容力は。すべての人も、すべての経験も、すべてを呑み込んで受け止めてしまえる石井さんの強さに感服しました。
反省点を惜しげもなく話した石井氏の"次"に期待。

写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
初めての監督経験は、石井さんにとって苦しい日々だったと思いますが、即答で「楽しかった」と話してくれました。石井さんが大事にされてきた、鹿嶋という町やサポーターの皆さんと分かち合った勝利の味は、日々の苦しさを遥かに上回るものだったのでしょう。
同時に、反省点を惜しげもなく話してくださる姿に”次”への期待をもちました。反省点を真正面から捉えているその目は、未来を見据えているようでした。
私は将来をまるで決めていません。プロの監督という道もひとつの選択肢だと思っていますが、正直に言って、監督一本に踏み切ることは到底できていません。様々な監督と接してきて、その楽しさは容易に想像つくのですが、同時に、孤独で残酷な一面をもっている仕事だと感じるからです。
さて、今はまだ慌ててそれを決める必要もないでしょう。いずれにしても私はたくさんの方に会い、たくさんのことを学ばなければいけません。その先に私が人生を賭けて挑む道が勝手に開けて見えてくると思っています。それがどんな道なのか、私自身も楽しみにしています。
<<了>>
【プロフィール】
石井正忠(いしい・まさただ)/1967年2月1日、千葉県出身。91年に住友金属(現・鹿島)に移籍加入し、97年まで在籍。98年に福岡に移籍し、そのまま現役を引退した。99年からは指導者として鹿島に復帰。以降はコーチ、監督とステップアップし、17年5月末に解任という形でクラブを去った。鹿島在籍期間は、現役時代を含めてのべ26年。まさに常勝軍団を知り尽くした男だ。
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。J1通算290試合・35得点。J2通算82試合・10得点。日本代表8試合・0得点/鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。日本代表にも選出され、2010年の南アフリカW杯メンバーに選出された。2014年にはタイのBECテロ・サーサナに新天地を求め、翌2015年にはJ2岡山入り。岡山では2016年のプレーオフ決勝に導いた。今季から在籍する東京ユナイテッドFCでは、選手兼コーチを務める。
石井さんを迎え対談する岩政大樹である。
石井さんの質問から始まるが、そこから上手に話を引き出す岩政の聞き手としての才能に舌を巻く。
石井さんの経験、鹿島の伝統、指導者とは、と多くのことが垣間見える。
サッカー監督とは如何に難しい職業なのであろうか。
いずれ岩政もチームを率いる気持ちがあろう、そして石井さんも現場に戻ってくる。
二人の対戦が実現する日を心待ちにしておる。

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サッカーダイジェストWeb編集部
2017年09月19日
常勝・鹿島の監督とは、どんなものなのか。

岩政氏にとって「選手に近いコーチ」だった石井氏との対談は次第に熱を帯びていった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
サッカーの未来について考える。語る。
対談連載の第4回は、石井正忠さんにお話を伺いました。
石井さんは鹿島アントラーズが1993年のJリーグ初年度を戦った時の初代キャプテンです。現役を引退された1999年には、すぐに鹿島のコーチ(ユース)として帰還され、トップチームのフィジカルコーチ、ヘッドコーチと歴任されました。そして、2015年のシーズンの途中からは鹿島では21年ぶり2人目となる日本人監督として指揮されました。
1991年に住友金属工業(鹿島の前身)に加入されてから、現役最後の年となった1998年の1年間を除いて、実に26年もの時を鹿島と歩んだことになります。鹿島の歴史そのものとも言える存在です。
私が鹿島に入団したのが2004年。石井さんはフィジカルコーチでした。ひと言で言い表すと「いい人」。選手に一番近い存在で、気軽に相談できる兄貴分でした。それから少しずつ立場を変えられ、より重要な役割を任されるコーチになっていかれましたが、それでも選手にとって話しやすい存在というのは変わりませんでした。
私は2013年シーズンをもって鹿島を離れ、石井さんは2015年シーズンの途中から監督になられました。私にとっては「選手に近いコーチ」というイメージができあがっていたので、石井さんが監督としてどんな日々を送られたのか、とても興味がありました。そして、常勝・鹿島の監督というものがどんなものなのか、ほんのわずかの人しかまだ経験していない、その重職について伺いたいと願い、お会いしてきました。
―――◆―――◆―――◆―――
石井正忠 毎週大変ですね。解説業に指導者、プレーヤーとしても活動していますし。
岩政大樹 大変です(笑)。でも、プレーのほうは減ってきました。練習をオーガナイズする時に自分も一緒にプレーしていると指示が難しいじゃないですか。そうなると、少し運動量が足りなくて……。毎週の試合で、なんとか体力をキープしています。仕方ないですよね。コーチングのほうが気になってしまうので。
石井 ひとに任せると、ちょっとしたニュアンスが違って来ますからね。
岩政 そうなんです。石井さんは、どんな日々を過ごされていますか?
石井 ゆっくりしています。平日は初めて娘との夏休みを満喫し、週末はひとりで試合観戦。鹿島のホームゲームだけでなく、いろんな競技場でサッカー観戦を楽しんでいます。
監督解任後、初めて観に行ったのが鹿島のホームゲーム。バックスタンドで観戦した。

今年5月末に監督を解任されてからは、一ファンとしてスタンドから試合を観ていたという。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
岩政 何か発見はありましたか?
石井 サッカー専用スタジアムは、やっぱり観やすい。それに観客として観ていると、展開の多いサッカーでないと面白くないとも感じました。
岩政 スピード感のあるサッカーですか?
石井 そうですね。自分が現場に戻ったら、そういうサッカーを見せたいと思っています。
岩政 コーチ時代は分析担当としてスタンドから観ることもあったと思いますが、とはいえコーチ目線ですから、今とは違いますよね。
石井 相手チームはどうか、うちのチームはどうすればいいか、という視点でポイントを絞って観ていましたが、今は全体を俯瞰して楽しんでいます。
岩政 鹿島を離れてから2か月半が経ちます。その間に気持ちは変わってきましたか? 仕事がパッとなくなったわけですよね。
石井 最初の3、4日は意識してサッカーのことを考えないようにしていました。その時に「1日ってこんなに長いんだな」と感じました。それが過ぎてからは、鹿島のことも他のサッカーのことも気になり始めて、現実に戻って「仕事がなくなったんだ」と考えるようになりました。
岩政 旅行などの息抜きは?
石井 旅行はまだできていません。いつも週末の試合が気になって見に行っていました(笑)。
岩政 鹿島の試合を見る時の気持ちは変わりましたか?
石井 監督を解任されて、初めて観に行った試合が鹿島のホームゲームでした。バックスタンドの自分が持っているシーズンチケットの席で観たんですが、純粋に応援しようという気持ちに切り替えられました。ただ、場面によっては「サイドバックがもっと絞ったほうがいい」とか、思わず声を出しそうになりましたが(笑)。
岩政 今は外からクラブを客観的に見る形になりましたが、鹿島はどんなクラブだったなと振り返る時はありますか?
石井 私は現役最後の年にアビスパ福岡に1年在籍し、引退後にコーチとして帰ってきたんです。その時にも感じたんですが、やはり鹿島はクラブの考え方が一貫してブレない。現場とフロントが同じ方向を向いている。その辺が常に上位争いに加わり、タイトルを獲得できる要因じゃないかと、客観的に見ても思いますね。
あと1年現役を続けていたら、鹿島のコーチになっていなかったかもしれない。

就任初年度でルヴァンカップを獲得したものの、反省も多いシーズンだったという。(C)SOCCER DIGEST
岩政 噂で聞いたんですが、石井さんは2015年に鹿島退団を考えたそうですね。コーチを辞めて違うチームで監督をしたいと。
石井 2015年はそういう気持ちでいました。S級ライセンスを取ったし、コーチではなく監督として挑戦したいとフロントに伝えていました。そのタイミングで、たまたま鹿島の監督交代があったんです。
岩政 監督在任中にもっと「こうしておけば良かった」と思うことは?
石井 毎試合ありましたよ。最初の半年でナビスコカップ(現・ルヴァンカップ)を獲れましたが、天皇杯は早期敗退してオフの期間が長かった。もっとどん欲にタイトルを獲らなければと思いました。
それにコーチと監督では、本当に差がある。決断の数が多いし、その決断が正しくなければ良い方向に向かわない。その重要性が分かった年でした。
岩政 現役を引退された直後に鹿島のコーチに就任しましたが、その時はどういった形で声がかかったんですか?
石井 福岡をクビになったタイミングで、すぐに(強化責任者の鈴木)満さんに「コーチとして鹿島に戻りたい」と相談しました。その時にたまたまユースの監督が空いていたんです。
岩政 たまたまタイミングが良かったと?
石井 タイミングは大事だと思います。私があと1年現役を続けていたら、鹿島のコーチになっていないかもしれません。
岩政 指導者になろうと思ったのは、引退を決めた後ですか?
石井 その前から、引退後は指導者になろうと決めていました。大学の頃は学校の先生になりたいと思っていたんです。私の時代はプロリーグもなかったし、高校選手権に出るようなチームを指揮したいなと。
岩政 プロの監督まではにらんでいましたか?
石井 その頃はまったく。まずは、どんな形でも指導者として踏み出したいと思っていました。
岩政 私が鹿島に入団した時、石井さんの肩書はフィジカルコーチでしたね?
石井 そう。アシスタントでした。
岩政 そこからヘッドコーチになり、監督と進んでいきます。
石井 ブラジルのやり方を参考にしました。ブラジルでは、フィジカルコーチを経験してから監督にステップアップしていく人が多いんです。
フィジカルコーチの経験は監督になった時に役立つ。

鹿島のフロントと相談しつつ、指導者としてにキャリアを築いていった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
岩政 確かに多いですね。
石井 フィジカルコーチの経験は監督になった時に役立つ。フロントともそんな話をしました。私は体育大学を出ているし、運動生理学には興味があったから、良いスタートだったと思います。
【プロフィール】
石井正忠(いしい・まさただ)/1967年2月1日、千葉県出身。91年に住友金属(現・鹿島)に移籍加入し、97年まで在籍。98年に福岡に移籍し、そのまま現役を引退した。99年からは指導者として鹿島に復帰。以降はコーチ、監督とステップアップし、17年5月末に解任という形でクラブを去った。鹿島在籍期間は、現役時代を含めてのべ26年。まさに常勝軍団を知り尽くした男だ。
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。J1通算290試合・35得点。J2通算82試合・10得点。日本代表8試合・0得点/鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。日本代表にも選出され、2010年の南アフリカW杯メンバーに選出された。2014年にはタイのBECテロ・サーサナに新天地を求め、翌2015年にはJ2岡山入り。岡山では2016年のプレーオフ決勝に導いた。今季から在籍する東京ユナイテッドFCでは、選手兼コーチを務める。
舌を巻いたオリヴェイラの見極め。「優勝争いのポイント」を知っていた【石井正忠×岩政大樹#2】
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年09月20日
オズワルドは、選手に本気度を伝え、モチベーションを高めるのが上手かった。

石井氏は、J1を3連覇したオズワルド・オリヴェイラ監督に最も影響を受けたという。(C)SOCCER DIGEST
鹿島OB対談の第2回は、J史上初の3連覇を達成した名将のチームマネジメントや、石井氏が監督を休養した2016年について踏み込んでいく。
―――◆―――◆―――◆―――
岩政 将来的に監督もやってみたいなと思ったタイミングはいつでしたか?
石井 オズワルド(・オリヴェイラ)が来た2007年くらいから、「自分も監督としてやってみたい」と少しずつ思い始めました。
岩政 どういった姿を見て「監督をやりたい」と思ったのでしょう?
石井 オズワルドはコーチにも役割をしっかり与える監督だったので、私がチームに貢献できる部分が増えたんです。そこにやりがいを感じ、「こんな風に指揮を執ってみたいな」という気持ちが大きくなりました。
岩政 コーチにどこまで役割を任せるかは監督によって変わりますね。
石井 それまでの監督もいろんな仕事を与えてくれましたが、オズワルドの時は戦術面に関わる機会が一番多かったですね。
岩政 石井さんは多くの監督の下でコーチを務めてきました。監督が選手に見せる姿とコーチングスタッフに見せる姿は違うと思うのですが、そこで学んだこと、参考にされたエピソードはありますか?
石井 オズワルドは、監督の本気度を選手に伝えるのが上手だなと思いましたし、モチベーションを高めるのも上手かった。例えば、優勝争いのポイントになるゲームを見極めて、家族からの激励メッセージを用意したりする。後々考えると「ここがポイントだったな」と分かりますが、その試合を前もって予想しているのがすごかったですね。
岩政 確かに、そういうポイントの試合は、後になって振り返ると分かりますが、前もっては分かりませんよね。
石井 オズワルドからは、そういう面を学びました。(トニーニョ・)セレーゾから学んだのは、グラウンド上で監督が明るく振る舞う重要性です。セレーゾも負けた時はスタッフルームで落ち込むんですが、ピッチに出ると陽気にできる。そうすると選手も気持ちが切り替えやすくなるんです。
岩政 そうした様々な監督像を見ていて、自分はどういうタイプになろうと思いました?
石井 私は中学、高校とかなりスパルタで教育されてきました。指導者の顔色を見て自分を殺してプレーする時代だったので、指導者になったら選手が自主的に練習に取り組めるチームにしたいと思っていたんです。戦術面では、自分たちからボールを奪いに行く、アグレッシブなサッカーをしたいなと。鹿島は堅く守ってカウンターがベースでしたが、それをちょっと変えたいと思っていました。
監督に求められるのは、自主性と管理のバランス。

2016年は最終的にチャンピオンシップと天皇杯の2冠を達成したものの、シーズン中はチームマネジメントに苦しんだという。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
岩政 自主性を持たせるのは難しいですよね。私も指導を始めて直面している課題です。自主性の持たせ方は、日本サッカーとしても考える時期だと思うんですが、実際に石井さんが監督になった時は、どんな方法で取り組みました?
石井 練習の雰囲気があまり良くなかったので、そこを変えれば、選手が自分たちから「このチームを立て直していくんだ」という気持ちを持つようになると思っていました。方法としては、まずはあまり規制をせずに普通のゲームをやらせましたね。
岩政 なるほど。
石井 選手は監督交代に責任を感じて、より積極的に練習に取り組むようになったし、私もそれを後押しするような形を取りました。そのあたりが作用してナビスコカップ(現・ルヴァンカップ)を獲れたのではないかと思っています。
岩政 選手に任せる部分と管理する部分のバランスは、指導者として一番難しいと思います。反省点はありますか?
石井 あります。監督は、選手にある程度の自由度を持たせながらも、はみ出してはいけない枠を示さなくてはいけない。私はその枠の幅を広くし過ぎたかなと思っています。
岩政 セレーゾは枠にきっちりはめ込みましたが、石井さんは選手たちに自主性を持たせました。最初はその変更によってチームのバランスが整ったけど、徐々に自主性のほうに振れ過ぎてしまったということですよね。
石井 そうです。振れ幅のコントロールは難しいですね。
岩政 オリヴェイラの時も、同じような現象が起きましたね。1年前に指揮を執っていたパウロ(・アウトゥオリ)が相当厳しかったところに、オリヴェイラが自主性を持ち込んだ。選手たちに良い雰囲気が生まれて上手くいった部分がありました。そうした経験も参考になりましたか?
石井 なりました。オズワルドの時になぜ成功したかと言えば、前の年のパウロのきっちりした形が選手の身体に染みついていたから。そこに自主性を持ち込んだオズワルドのやり方がハマった。私の場合もセレーゾのきっちりした戦術のベースがあり、そこに自主性を加えたことで上手く行った部分がありました。
ただ、16年はチームの振れ幅が自主性のほうに傾き過ぎました。17年できっちりした方向に戻そうとしたんですが、「上手くいかなかった」とクラブ判断されたのだと思います。
休養した2016年は「自分の経験不足が出たと思う」。

石井氏は休養の理由を正直に告白した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
岩政 2016年に一度休養されましたが、あの頃はそのバランスで悩んでいたんですか?
石井 そうですね。自分の経験不足が出たと思います。あの時は自分だけでなにかしようとしていましたが、いろんな人に任せてもよかったのではないかと反省しています。
【プロフィール】
石井正忠(いしい・まさただ)/1967年2月1日、千葉県出身。91年に住友金属(現・鹿島)に移籍加入し、97年まで在籍。98年に福岡に移籍し、そのまま現役を引退した。99年からは指導者として鹿島に復帰。以降はコーチ、監督とステップアップし、17年5月末に解任という形でクラブを去った。鹿島在籍期間は、現役時代を含めてのべ26年。まさに常勝軍団を知り尽くした男だ。
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。J1通算290試合・35得点。J2通算82試合・10得点。日本代表8試合・0得点/鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。日本代表にも選出され、2010年の南アフリカW杯メンバーに選出された。2014年にはタイのBECテロ・サーサナに新天地を求め、翌2015年にはJ2岡山入り。岡山では2016年のプレーオフ決勝に導いた。今季から在籍する東京ユナイテッドFCでは、選手兼コーチを務める。
明かされた“金崎事件”の真相。解任の理由はACL敗退以外にも【石井正忠×岩政大樹#3】
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年09月21日
「私が気にしないで普通にしておけば、ロッカーのなかで解決できた話でした」

選手交代に激しく異議を唱えた金崎とはその後、しっかり話し合って「気持ちは分かるが、ああいう態度は良くない」と伝えたという。(C)J.LEAGUE PHOTOS
鹿島OB対談の第3回は、2016年8月に起きた"金崎事件"の真相や、2017年の監督解任の"理由"に話が及んだ。
―――◆―――◆―――◆―――
岩政 金崎選手の事件についても、だいぶ時間が経ったので、そろそろ触れてもいいかなと思うんですが?
石井 全然、大丈夫ですよ。
岩政 私は見ていて「よく石井さんは、あそこでキレ返さないな」と思ったんです。
石井 いや、あの時は反応してしまったんですよ。
岩政 え? あれでも、ですか?
石井 夢生が何か言っているけど、私が気にしないで普通にしておけば、ロッカーのなかで解決できた話でした。世間的にも「夢生が監督に怒りを表している」というだけで終わったと思います。夢生の気持ちは、私も選手だったので理解できます。私は態度に表しませんけどね(笑)。岩政さんも分かるでしょ?
岩政 そうですね(笑)。気持ち自体はみんな持っていますから。
石井 あれをストレートにあの場で表してしまうか、秘めておくかどうか。もちろん、あの後に夢生と話をして「気持ちは分かるが、ああいう態度は良くない。それを出す場所とタイミングを考えなければいけないよ」と伝えました。
岩政 そう思ったんですね。見ている側としては、石井さんが反応しているようには見えませんでした。
ただ、金崎選手の事件があったからというわけではないんですが、なんとなく外から見ていると、2016年の途中で、チームの歯車がちょっとズレ始めているようには感じていました。
石井 私は選手が何かを発した時に、まずは受け入れて「やってみよう」という方針でした。もし、やってみてダメだった時に、選手自身が気付けば問題ないというスタンスです。ですが、選手の間でも私に対していろんな意見があったので、それが選手のなかでまとまらなかった時に、私がもっとハッキリの方向性を示せばよかったと反省しています。
岩政 選手の意見が割れているのに、そのどちらも尊重してしまう場面があったと?
石井 そうですね。そこは自分の経験不足が出たと、正直に認めなくてはいけない部分です。
岩政 それを踏まえて2017年に締め直そうとしたわけですが、具体的には何を変えましたか?
クラブには、振れ幅を「修正できていない」と判断されたと思う。

2017年は方向性を示す場面を増やしたが、クラブには伝わらなかったようだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
石井 自分の考えをはっきり示す場面を増やしました。今年は選手構成が大幅に変わり、その課題もありました。言い訳になりますが、準備期間も少なかったので、少し難しかったですね。
岩政 でも、結果は出ていましたよね。鹿島のリズムに新しい選手を合わせながら、上手くチームをコントロールしているなと思って見ていました。
石井 私も悪くないなと思っていました。しかし、今年はACLを獲らなければいけない年。2016年のクラブワールドカップは開催国として出場しましたが、今年はアジアの代表として出るという大きな目標がありました。それが果たせなかったので、クラブを去らなければいけないのは、納得はしていませんが、理解はできます。
加えて、先ほど言ったチームの振れ幅の問題ですね。「修正できていない」と判断されたと思うので、受け入れるしかないと。
岩政 実際にここで終わりだと解任を伝えられるのは、呼ばれるまでまったく何もないんですか?
石井 ちょっと雰囲気は感じていましたが、その日までは具体的に何もなかったですね。
岩政 石井さんは、選手としてゼロ円提示を受けた経験がありますか?
石井 アビスパで引退した時にあります。あれはショックでした。本当に翌年の年俸がゼロと書かれた紙を見た時は……。
岩政 それとはまた違う感覚でした?
石井 違いました。
岩政 「監督になった瞬間にクビになる運命だ」といった格言がありますが、そうした感覚で仕事をされていたんですか?
石井 そうですね。セレーゾからバトンを受け継いだ時に、覚悟はできていました。
岩政 実際に監督をやられてどうですか? 楽しさと苦しさの両方があると思います。私はセレーゾに「監督は辞めておいたほうがいい」と話をされていました。
石井 楽しいことのほうが多かったですね。タイトルを獲れたのは、やっぱり大きい。だからこそ、今後も監督を続けたいという想いが沸いてきます。
【プロフィール】
石井正忠(いしい・まさただ)/1967年2月1日、千葉県出身。91年に住友金属(現・鹿島)に移籍加入し、97年まで在籍。98年に福岡に移籍し、そのまま現役を引退した。99年からは指導者として鹿島に復帰。以降はコーチ、監督とステップアップし、17年5月末に解任という形でクラブを去った。鹿島在籍期間は、現役時代を含めてのべ26年。まさに常勝軍団を知り尽くした男だ。
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。J1通算290試合・35得点。J2通算82試合・10得点。日本代表8試合・0得点/鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。日本代表にも選出され、2010年の南アフリカW杯メンバーに選出された。2014年にはタイのBECテロ・サーサナに新天地を求め、翌2015年にはJ2岡山入り。岡山では2016年のプレーオフ決勝に導いた。今季から在籍する東京ユナイテッドFCでは、選手兼コーチを務める。
鹿島はなぜ”常勝”でいられるのか?【石井正忠×岩政大樹#4】
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年09月22日
国内2冠&クラブW杯準優勝。好成績を収めた2016年末に何があったのか?

J1を制覇した2016年は、クラブW杯でも準優勝を飾った。(C)SOCCER DIGEST
鹿島OB対談の第4回は、いよいよクラブの深層へと迫る。なぜ、鹿島は常勝軍団でいられるのか。その理由を熟知するふたりが語り合う。
―――◆―――◆―――◆―――
岩政 石井さんは、スタジアムの雰囲気や感謝の気持ちがチームを勝たせるという信念をお持ちですね。そういう想いを形に表してもいます。サポーターの方たちと一緒に写真を撮ったりして。
石井 現役時代にジーコから「自分たちが給料をもらえるのは、サポーターがお金を払ってチケットを買ってくれるからだ」と教えられたのが、身体に染みついているんです。常にそういう気持ちはあるし、「サッカー選手である前に、住んでいる社会のひとりとして生きるべきだ」という心構えや、地域の人に愛されるチームにしたいという想いもありました。
岩政 別のクラブの監督になったら、鹿嶋という地域と一時的に離れることになります。寂しくないですか?
石井 寂しいかもしれませんね。
岩政 石井さんは、地域の人たちと関りが深いですからね。
石井 深いですよね。深すぎるかもしれない(笑)。
岩政 クラブワールドカップ準優勝は、石井さんの今後のキャリアに大きな影響を与えると思います。あの戦いのなかで対世界という意味で感じたものはありますか?
石井 日本は組織力が優れていると感じました。アフリカのチームは、かなり攻撃的だった半面、守備が緩かった。南米代表のアトレティコ・ナシオナルも同じですね。決勝のレアル・マドリーには攻められる時間が長ったんですが、組織でしっかり守れたので、そういう強みが日本にはあると感じました。
逆に足りないのは、動きながらの基本技術。海外の強豪チームは、そこがしっかりできているからこそ、プレー中に相手が見える。特にレアル・マドリーと戦った時は、自分たちが動かされる感覚を覚えました。
岩政 私も指導者として「相手を見よう」とよく言うんですが、結局ボールを止める技術がなければ相手は見えないんですよね。
石井 本当にそう。痛感しました。
岩政 Jリーグのチャンピオンシップからクラブワールドカップ、そして天皇杯まで一気に駆け抜けましたが、あの期間に何があったんですか?
鹿島は「必ず日本人のアシスタントコーチを置いてきたのも大きい」。

ブラジル路線を貫く鹿島は、同時に日本人コーチを必ず参謀に付けてきた。(C)SOCCER DIGEST
石井 チャンピオンシップの流れがクラブワールドカップにつながり、クラブワールドカップの成績が天皇杯にも続いたのかなと。だから、チャンピオンシップの戦い方が上手くいったのが、一番のポイントになったと分析しています。
岩政 なるほど。では、チャンピオンシップで「行けそうだな」と思った瞬間はありましたか?
石井 準決勝の川崎戦の前に2週間くらいインターバルがあったので、そこで守備のトレーニングを徹底的にしました。相手が川崎なので引いて守る時間が多くなるのを想定しながら、前から奪いに行くところとしっかり引くところの整理を、もう一度やり直したんです。そこが上手くいった要因のひとつだと思います。全体練習の後に選手同士で話し合うことが増えたし、これはいけるんじゃないかと。
それに、川崎戦は(柴崎)岳の足の怪我が治るか治らないかというところでした。そこで勝負して川崎戦で使わず、決勝の浦和戦まで引っ張ったのも上手くいったと思います。
岩政 チームの原点である守備を見直したうえで、石井さんが重視する自主性も見られるようになったんですね。。
石井 あとは、(大岩)剛コーチがビブス組に発破をかけて、自分たちがどういう立ち位置なのか働きかけてれました。それも素晴らしかったです。
岩政 剛さんは石井さんとはタイプの違う監督だと思いますが、どう見ていますか?
石井 やるべきことをしっかり伝えているのが試合を見ても分かります。3バックを試すなど、トライもしている。チームが好調なので期待して見ています。
岩政 鹿島は監督交代が上手いですよね。パウロからオリヴェイラの流れもそうですし、セレーゾから石井さん、石井さんから剛さんへの流れもそう。傾いたバランスを戻すのが上手い。そういった部分をどう感じていますか?
石井 必ず日本人のアシスタントコーチを置いてきたのも大きいと思います。監督が変わっても、コーチが選手と話をして、今までの流れを継続できましたからね。オズワルドが就任した時に、コーチだった私はキャンプでいろいろとチームの様子を聞かれました。前の監督はどういった練習をしていたのか、どんなシステムを採用していたのか、と。その流れを汲んでいるのも大きいと思います。
選手との距離が離れて行った時は「やっぱりちょっと寂しかった」。

「監督と呼ばずに石井さんでいいよ」と選手に言っていたが、次第に距離感は離れて行ったという。(C)SOCCER DIGEST
岩政 今、Jリーグではコーチから内部昇格して監督になる流れが増えてきましたが、メリットがあると感じますか?
石井 あると思います。
岩政 一方で難しさもありませんか? 今までコーチの立場で接していて、次の日から突然監督になるわけです。もちろん、継続性というメリットはありますが、選手との関係は再構築になりますよね。
石井 私は自分の立場が変わることで、選手の反応も自然に変わってくるのではないかと思っていました。「監督と呼ばずに石井さんでいいよ」と話していても、やっぱり選手からしたら監督であることに変わりはない。実際にどんどん距離が離れていくのが分かりました。
岩政 やっぱり、そうなんですね。
石井 自然にそうなるとは思っていたんですが、やっぱりその通りになったかと。ちょっと寂しかったですね(笑)。
岩政 そうですよね。寂しい気持ちは分かります。もし、他のクラブの監督になったら鹿島と対戦することもあります。どこをポイントに鹿島を攻略しますか?
石井 考え方としては、レアル・マドリーと対戦する鹿島のような形ですね。あの時はもっと自分たちからボールを奪いに行ってもよかったと後悔している部分もあるので、どんどんボールを奪いに行って、王者・鹿島にプレッシャーをかけたいです。
岩政 積極的にプレッシャーをかけてくる相手に、意外と鹿島はてこずりますよね。逆に相手が引くと(小笠原)満男さんが好きなことをし始めるから、鹿島のペースになる。当時は引いてくる相手を見て、「満男さんに良い形で入れさせないほうがいいのにな」と思ったりもしていました。
石井 そういうのを勝手に妄想するのも、今は楽しいですね。
【プロフィール】
石井正忠(いしい・まさただ)/1967年2月1日、千葉県出身。91年に住友金属(現・鹿島)に移籍加入し、97年まで在籍。98年に福岡に移籍し、そのまま現役を引退した。99年からは指導者として鹿島に復帰。以降はコーチ、監督とステップアップし、17年5月末に解任という形でクラブを去った。鹿島在籍期間は、現役時代を含めてのべ26年。まさに常勝軍団を知り尽くした男だ。
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。J1通算290試合・35得点。J2通算82試合・10得点。日本代表8試合・0得点/鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。日本代表にも選出され、2010年の南アフリカW杯メンバーに選出された。2014年にはタイのBECテロ・サーサナに新天地を求め、翌2015年にはJ2岡山入り。岡山では2016年のプレーオフ決勝に導いた。今季から在籍する東京ユナイテッドFCでは、選手兼コーチを務める。
ジーコが鹿島に残したもの。クラブ創成期の忘れられない光景とは【石井正忠×岩政大樹#5】
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年09月23日
クラブW杯での「レフェリーに勇気がなかった」発言の真意。

クラブW杯決勝では、レアル・マドリーと延長戦にもつれ込む好勝負を演じた。(C)SOCCEER DIESGT
鹿島OB対談の第5回は、クラブワールドカップの決勝や鹿島の歴史に話が及んだ。Jリーグ発足当時から鹿島に所属していた石井氏の目に、神様ジーコはどう映ったのか。また、ジーコスピリットがどうやって植え付けられたのかが明かされる。
―――◆―――◆―――◆―――
岩政大樹 クラブワールドカップのレアル・マドリー戦でセルヒオ・ラモスが退場にならなかった件で、会見の時に「レフェリーに勇気がなかった」と発言していますね。
石井正忠 あれは素直にレフェリーのジャッジに対して言っただけです。正直、戦っていて差は感じていたので、ひとり退場になろうが、そんなに変わらなかったと思っています。
岩政 言うか言うまいか考えたと思いますが、なぜ言う決断をしたんですか?
石井 選手たちを称える意味も含めて、あそこでは言うべきだと思いました。
岩政 確かに、あれは監督の立場でしか言えないことですよね。モウリーニョもよくやりますけど、感情的にレフェリーを批判しているのではなく、選手たちのことを考えて言っているんだろうなと。
石井 記者会見で発する言葉はいろんな人が聞いているし、当然選手の耳にも入る。その言葉は選ばなければいけません。
岩政 サポーターや選手、チームスタッフの顔も思い浮かべながらしゃべっているんですか?
石井 選手のことは、あまり思い浮かべません。批判は選手に直接言うべきなので、会見で個人への質問があった時に自分の考えを答えるくらいです。質問をごまかしたり、ぼかしたりしないで正直に自分の気持ちを言っていました。
岩政 次に監督をされるのが楽しみですが、優勝を狙うチームでもう一度やりたいのか、それともチャレンジャー的な立場のクラブでやりたいのか。希望はありますか?
石井 クラブの考え方にもよると思います。どちらかといえば、鹿島のように地域の人たちと密接に関って愛されるクラブで仕事がしたいですね。それが自分に合っているのかなと思っています。
岩政 よく分かります。チームの地位よりも地域とつながっているチームですよね。
クラブハウスを囲む長蛇の列。「あの様子を見たら、特別な想いが湧きますよ」。

鹿島歴のべ26年の石井氏が、クラブ設立当初のエピソードを明かした。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
石井 そうです。私は決してモウリーニョのようにはなれませんから(笑)。
岩政 勝ちに行く時の町の雰囲気ってありますよね。あの雰囲気を作るためには、クラブだけが動いても難しい。町全体を巻き込んでいかないと。あの感覚を味わえるのは鹿島の財産だと思います。
石井 そういう点で岡山はどうでした?
岩政 岡山は比較的あるほうでしたし、J2のなかでは相当あります。鹿島と同じでサッカーしかないし、鹿島を本当にリスペクトしているんです。だから私が呼ばれた部分もあったと思います。
石井 なるほど。
岩政 ただ、鹿島は最初の時点でジーコが勝負に対する厳しさを伝えましたが、岡山はその部分がまだまだです。すごく温かいがゆえに、甘んじてしまう空気があるんです。
私がやりたかったのは、とにかくその空気を変えて、みんなが勝負に対して厳しい目を向ける体制を作ることでした。もっと常日頃から勝負にシビアな姿勢を持っていないと勝負所で勝てない。鹿島はクラブハウスに入った時に「つまらないことはできないな」という空気がありますが、あれは日常のちょっとしたことの積み重ねが作りだしていると思うんです。そこにどう持っていくかばかりを考えていました。
石井 鹿島はジーコというシンボルがいて、周りの選手もクラブも町も、彼についていく体制ができ上がっていました。それがやっぱり大きかった。
岩政 石井さんはそこから見ていますもんね。鹿島歴は、のべ何年になります?
石井 91年に鹿島に来たので、のべ26年ですね。
岩政 26年か。やっぱり、すごいな。
石井 最初は1万5000人の小さなスタジアムが埋まらなかったけど、3試合目くらいになると満員になって、そこからは夜中にチケットを買うために並ぶひともいました。
岩政 そうですよね。
石井 私は実際に夜中に車で見に行ったんです。それこそクラブハウスの周りをぐるりと一周するくらい並んでいて、感動しました。それを見た時に、改めて「このひとたちのために頑張ろう」と思いました。あの様子を見たら、特別な想いが湧きますよ。
ジーコは「それこそ小学生に言うように」基本を徹底させた。

ジーコは選手たちに「相手を見て、ボールを見て、相手をもう一度見ろ」といった基本的なことを徹底させたという。(C)SOCCER DIGEST
岩政 それを他のクラブで再現するのは大きな夢ですね。
石井 そういうこともやってみたいですね。あの頃は、セントラルホテルに泊まっているジーコの送り迎えもしましたよ。
岩政 ジーコさんは、鹿島に来た当初に何をしたんですか?
石井 本当にサッカーの基本のこと。それこそ小学生に言うように、「相手を見て、ボールを見て、相手をもう一度見ろ」とか「アウトサイドでミスするなら確実に身体の向きを作ってインサイドで蹴れ」とか「やみくもにシュートを打つな、必ずキーパーを見て打て」とか。そんなことばかりでした。
岩政 それをひたすら繰り返す?
石井 徹底しました。例えば、サイドチェンジを入れてクロスからシュートの練習をしていても、サイドチェンジをミスしたらやり直し。緊張感がありましたね。
岩政 ワンプレーへのこだわりが、いろんなことにつながっていったんですね。
石井 フットバレーをやる時も、負けると本気で悔しがるし、勝てばファンと一緒に写真を撮って盛り上がっていました。この人は勝負に対する執着心がすごいなと思いましたね。
岩政 それに対して選手はどう反応していたんですか? 最初は距離感が難しかったのでは?
石井 私自身は「このチームでレギュラーになりたい」という想いが強かったので必死でした。他の選手も同じだったと思います。あの時は、住金からプロになった選手と、私のように違うチームから移籍した選手と、本田技研から来た選手がいました。立ち上げの時はクロアチア代表やインテルと練習試合をして、徹底的に1時間半くらい守備の戦術練習だけをやっていましたね。
岩政 そういう意味では、去年のチャンピオンシップ前に守備を徹底したのは、ある意味で鹿島の原点に戻ったという感じですね。
石井 本当にそう思います。
【プロフィール】
石井正忠(いしい・まさただ)/1967年2月1日、千葉県出身。91年に住友金属(現・鹿島)に移籍加入し、97年まで在籍。98年に福岡に移籍し、そのまま現役を引退した。99年からは指導者として鹿島に復帰。以降はコーチ、監督とステップアップし、17年5月末に解任という形でクラブを去った。鹿島在籍期間は、現役時代を含めてのべ26年。まさに常勝軍団を知り尽くした男だ。
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。J1通算290試合・35得点。J2通算82試合・10得点。日本代表8試合・0得点/鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。日本代表にも選出され、2010年の南アフリカW杯メンバーに選出された。2014年にはタイのBECテロ・サーサナに新天地を求め、翌2015年にはJ2岡山入り。岡山では2016年のプレーオフ決勝に導いた。今季から在籍する東京ユナイテッドFCでは、選手兼コーチを務める。
”良くも悪くも”変わらない鹿島。正念場はフロントの”2トップ”が勇退した時か【石井正忠×岩政大樹#6】
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年09月24日
「次の鹿島」が見えるタイミングは?

(C)SOCCER DIGEST
鹿島OB対談の最終回は、クラブの未来についての話だ。現場とフロントが一体になり、ファミリーとして築き上げてきた鹿島の伝統は今後も続くのか。数々のタイトル獲得に貢献したふたりの見解は?
―――◆―――◆―――◆―――
岩政大樹 話を聞けば聞くほど、石井さんが鹿島を離れるのは複雑な想いがあるでしょうね。逆に他のクラブを知ってみたい気持ちもありますか?
石井正忠 S級の指導者ライセンスを取る時にオランダのヘーレンフェーンで研修をして、ヨーロッパのように短い時間で効率よくスパッと練習するのが日本人に合っていると思いました。
岩政 石井さんは4-4-2に結構こだわっていたように感じたのですが、それは鹿島だからですか? 他のチームに行ったら変わります?
石井 他のクラブに行けば、所属選手のキャラクターに合わせて別のシステムを採用するかもしれません。鹿島は選手を獲得する時に4-4-2にハマった選手を獲るから、鹿島で指揮を執る限りは、システムはいじらないほうがいいとも思っていました。
岩政 そうですね。これまで獲得する選手のタイプも一貫していましたが、強化責任者の(鈴木)満さんが勇退したら、鹿島はどうなるんでしょうね。
石井 吉岡宗重さんが引き継ぐと思いますが、そこでどうなるかはターニングポイントのひとつですね。あとは、事業部の鈴木秀樹さんの後継者も。満さんと秀樹さんは、クラブの強烈な2トップですから。
岩政 ふたりが抜けた時が、一番の鹿島の修羅場かもしれません。そこをどう乗り切るか。
石井 もしかしたら、そのタイミングで次の鹿島が見えるかもしれませんよ。逆に今は創設当時から、あまり変わっていませんから。
岩政 そうですね。これまでは、それによって一貫性が保たれていましたよね。
石井 そう。だから、私もその辺まで頑張りたいなと思っていたんですけど、ダメでした(笑)。岩政さんもそのあたりを狙って鹿島に戻ってみては?
岩政 どうでしょうね。私も自分と鹿島にまた接点が生まれるのかどうか、興味を持っています。ただ、鹿島から声がかからなければ生きていけないような道は歩みたくない。違う道もある状態で、どうするか決めたいというのが今の希望です。
鹿島の弱点は…引かれた相手に対して苦戦する時もある。

写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
石井 さすがですね。
岩政 不安なだけですよ。ただ、次の鹿島がどうなるかは、ちょっと楽しみですね。でも、鹿島の弱みってなんでしょう? サッカー的な面でいうと、ブラジル人はカウンターを受けるような戦い方を嫌がりますよね。それによってなかなか相手の懐に入っていけない時もあります。
石井 引かれたチームにはダメな時がありますね。それもどうにかしたかったんですが……。
岩政 良くも悪くも今までの伝統があるから、なかなか変えるのは難しい面もありますね。
石井 ただ、アグレッシブな守備は面白いんですよ。私はインターセプトが大好きだったので、それをみんなに伝えたい気持ちもあるんです。
岩政 守備の楽しさを知って育つサッカー少年は減ったかもしれません。
石井 だから、日本の守備は組織で人を揃えてスペースを埋めてという方向に進んでいるんでしょう。もちろん、それも大事ですが、小さい頃は自分から足を出してトライしていかないと、大人になった時に奪えないと思います。
岩政 守備の楽しさは、ひとに言われても分からないですからね。やりながら楽しさが分かるといいんですが。
石井 まず自分で奪う楽しさを覚えて、グループで取りに行く楽しさに進むのがベスト。そこからチーム全体でハメて奪うのも気持ち良い。そんな守備の醍醐味も伝えていきたいですね。
―――◆―――◆―――◆―――
鹿島の監督を退任されてから数か月。私はずっと石井さんにお話を伺うタイミングを計っていました。「鹿島の監督をされた経験を絶対にお伺いしたい。しかし、失礼があってはならない」。こんなに早く実現するとは思いませんでした。
読んでいただいた通り、色々なことについて、赤裸々にお話しいただきました。私の中では探り探りでスタートした対談でしたが、石井さんがしっかりと私の目を見て、はっきりとお話ししてくださるので、その境界線はどんどんなくなっていきました。
「いい人」。その印象は変わりません。なんでしょうか。石井さんの持つ独特のあの包容力は。すべての人も、すべての経験も、すべてを呑み込んで受け止めてしまえる石井さんの強さに感服しました。
反省点を惜しげもなく話した石井氏の"次"に期待。

写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
初めての監督経験は、石井さんにとって苦しい日々だったと思いますが、即答で「楽しかった」と話してくれました。石井さんが大事にされてきた、鹿嶋という町やサポーターの皆さんと分かち合った勝利の味は、日々の苦しさを遥かに上回るものだったのでしょう。
同時に、反省点を惜しげもなく話してくださる姿に”次”への期待をもちました。反省点を真正面から捉えているその目は、未来を見据えているようでした。
私は将来をまるで決めていません。プロの監督という道もひとつの選択肢だと思っていますが、正直に言って、監督一本に踏み切ることは到底できていません。様々な監督と接してきて、その楽しさは容易に想像つくのですが、同時に、孤独で残酷な一面をもっている仕事だと感じるからです。
さて、今はまだ慌ててそれを決める必要もないでしょう。いずれにしても私はたくさんの方に会い、たくさんのことを学ばなければいけません。その先に私が人生を賭けて挑む道が勝手に開けて見えてくると思っています。それがどんな道なのか、私自身も楽しみにしています。
<<了>>
【プロフィール】
石井正忠(いしい・まさただ)/1967年2月1日、千葉県出身。91年に住友金属(現・鹿島)に移籍加入し、97年まで在籍。98年に福岡に移籍し、そのまま現役を引退した。99年からは指導者として鹿島に復帰。以降はコーチ、監督とステップアップし、17年5月末に解任という形でクラブを去った。鹿島在籍期間は、現役時代を含めてのべ26年。まさに常勝軍団を知り尽くした男だ。
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。J1通算290試合・35得点。J2通算82試合・10得点。日本代表8試合・0得点/鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。日本代表にも選出され、2010年の南アフリカW杯メンバーに選出された。2014年にはタイのBECテロ・サーサナに新天地を求め、翌2015年にはJ2岡山入り。岡山では2016年のプレーオフ決勝に導いた。今季から在籍する東京ユナイテッドFCでは、選手兼コーチを務める。
石井さんを迎え対談する岩政大樹である。
石井さんの質問から始まるが、そこから上手に話を引き出す岩政の聞き手としての才能に舌を巻く。
石井さんの経験、鹿島の伝統、指導者とは、と多くのことが垣間見える。
サッカー監督とは如何に難しい職業なのであろうか。
いずれ岩政もチームを率いる気持ちがあろう、そして石井さんも現場に戻ってくる。
二人の対戦が実現する日を心待ちにしておる。

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ガンバ戦報道
首位鹿島が5連勝、G大阪4戦○なし/鹿-G27節
[2017年9月23日21時15分]

鹿島対G大阪 後半、ゴールを決める鹿島DF植田(中央)(撮影・狩俣裕三)
<明治安田生命J1:鹿島2-1G大阪>◇第27節◇23日◇カシマ
日本代表ハリルホジッチ監督が見守る一戦で、日本代表DF植田が勝ち越し点を挙げた。
公式戦3試合未勝利と苦しむガンバ大阪が先にチャンスをつかんだ。前半7分、GK東口のゴールキックを1トップで先発したFWファン・ウィジョが相手との競り合いに勝って抜け出すと、ペナルティーエリア内右隅からニアサイドに振り抜いたシュートがゴール右に突き刺さった。
一方の鹿島アントラーズは前半終了間際、MF中村がペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。キッカーを務めたFW金崎が相手の日本代表GK東口にはじかれてしまったが、こぼれ球をFWレアンドロが決めて追いついた。
後半は鹿島が一方的に攻め続けるが、なかなかゴールを割ることができない。だが後半ロスタイム、右CKからDF植田が頭で押し込み勝ち越し。首位鹿島が5連勝とし、勝ち点3を積み上げた。
首位鹿島が逆転で5連勝、2位川崎Fはドロー J1
[2017年9月23日22時46分]

鹿島対G大阪 後半ロスタイム、決勝ゴールを決め、雄たけびを上げる鹿島DF植田(中央)。左はMF小笠原、右はFW金崎(撮影・狩俣裕三)
鹿島連覇へ前進 植田気迫のV弾に大岩監督目頭熱く
[2017年9月24日7時29分 紙面から]

後半ロスタイム、決勝ゴールを決め、雄たけびを上げる鹿島DF植田(左)。右はFW金崎(撮影・狩俣裕三)

「鬼迫」と記した植田の絵馬

劇的な逆転勝利で5連勝を飾った鹿島大岩監督は試合後、ベンチで感極まり涙をこらえる(撮影・狩俣裕三)
<明治安田生命J1:鹿島2-1G大阪>◇第27節◇23日◇カシマ
首位の鹿島アントラーズは日本代表DF植田直通(22)の決勝ヘッドでガンバ大阪に2-1と逆転勝ちした。前半7分に先制されたが、同終了間際にMFレアンドロ(24)がPKのはね返りを詰めて同点。後半ロスタイムに右CKを植田が頭で合わせた。チームは5連勝とし、連覇に向けた残り7試合で、2位川崎フロンターレとの勝ち点を8差に広げた。
DF植田の気迫が鹿島に勝ち点3を呼び込んだ。1-1の後半47分。「絶対にオレが決めてやるという気持ちで(ゴール前に)上がった。思いが通じて、良いボールが来たと思う。かなりアドレナリンが出ていました。最高です」。MF永木の右CKに走り込むと、頭で合わせてネットを揺らした。シーズン前にチームで行う鹿島神宮での必勝祈願で、植田は「鬼迫」と力強く大きな絵馬に書き込んでいた。今季最多2万8565人のサポーターを前に起死回生弾で体現し、鬼の形相は笑顔に変わった。
スタンドには日本代表ハリルホジッチ監督の姿もあった。今季2点目は、3月18日の清水戦に続く御前試合でのゴール。28日には10月上旬に国内で2試合行われる親善試合の代表メンバーが発表される。「いつも代表に呼ばれても試合に出られない悔しさがある。1対1や空中戦など得意な部分を、1段階も2段階も上げていかないと世界に通用しない」。待望の初出場だけでなく、代表でレギュラーをつかんだDF昌子を追い越す気持ちも強い。
<明治安田生命J1:鹿島2-1G大阪>◇第27節◇23日◇カシマ
チームは金崎がPKをはじかれても、こぼれ球にレアンドロが反応して前半のうちに同点。後半は完全に主導権を握って敵陣に“長期滞在”し、シュート数も25対11と圧倒した。劇的勝利に目頭を熱くした大岩監督も「スコアは2-1ですけれど、今季一の内容」と誇った。残り7戦で2位川崎Fとの勝ち点差を8に広げ、連覇がまた1歩近づいた。【鎌田直秀】
◆鹿島が首位独走 J1は第27節を終了し、首位鹿島が勝ち点61、2位川崎Fが同53。残り7試合でその差は8に開いた。残り7試合で、首位と2位の勝ち点差がそれを上回る8以上となったケースは、現行の1シーズン制では10年だけ。10年は第27節時で首位の名古屋が57、2位鹿島が49で、その差は8。名古屋がそのまま3節を残して優勝。ただ、残り7試合で首位が3位に10差を逆転された例はある。07年は第27節時で首位浦和61、2位G大阪55、3位鹿島51。首位の浦和がその後2勝3分け2敗と失速し、3位の鹿島が7連勝し、残り7戦で勝ち点10差を逆転して優勝した。
鹿島鈴木常務は優勝確信「雰囲気が出てきた」
[2017年9月24日8時36分 紙面から]

後半ロスタイム、決勝ゴールを決め、雄たけびを上げる鹿島DF植田(左)。右はFW金崎(撮影・狩俣裕三)
<明治安田生命J1:鹿島2-1G大阪>◇第27節◇23日◇カシマ
首位の鹿島アントラーズは日本代表DF植田直通(22)の決勝ヘッドでガンバ大阪に2-1と逆転勝ちした。前半7分に先制されたが、同終了間際にMFレアンドロ(24)がPKのはね返りを詰めて同点。後半ロスタイムに右CKを植田が頭で合わせた。チームは5連勝とし、連覇に向けた残り7試合で、2位川崎フロンターレとの勝ち点を8差に広げた。
国内20冠目に向け、鈴木常務取締役は「なんとなく優勝する雰囲気が出てきたことが一番の収穫」と早くも優勝を確信した。試合終了間際の決勝弾に「優勝する年は、こういう試合はないとね。いつもは冷静に見ているけれど、久しぶりにガッツポーズしてしまった」。FW安部や鈴木ら若手が切り札として活躍を続けて競争力が高まり、左足骨折のFWペドロ・ジュニオールも復帰間近な状況で、伸びしろも感じていた。
鹿島、独走8差!植田が視察ハリル監督の前でV弾「残り全試合勝っていく」

鹿島のファイター、植田(左)が劇的な勝ち越しゴールを決めた (撮影・中井誠)
明治安田生命J1リーグ第27節(23日、鹿島2-1G大阪、カシマ)9試合が行われ、首位の鹿島は2-1でG大阪に逆転勝ちし、5連勝で勝ち点を61に伸ばした。日本代表DF植田直通(22)が決勝ゴールを決め、3連敗中だったホームでのG大阪戦に約5年5カ月ぶりに勝利。2位川崎との勝ち点差を8に広げ、残り7試合で独走状態に入った。
後半終了間際だった。MF永木の右CKに合わせ、DF植田が頭で決めた。日本代表のハリルホジッチ監督が視察した試合で活躍し、国内組が試される10月の国際親善試合(10月6日のニュージーランド戦、同10日のハイチ戦)に向け、アピールとなった。植田は「『絶対に決めてやる』という強い気持ちでいたら、ボールがきた。残り全試合勝っていく」と力強く宣言した。

G大阪に勝利し、喜ぶ鹿島・植田(右端)ら=カシマ
鹿島 連覇へ独走態勢 植田の劇的ロスタイム弾で2位に8差「最高です!」
明治安田生命J1第27節 鹿島2―1G大阪 ( 2017年9月23日 カシマ )

<鹿島・G大阪>後半、ヘディングでゴールを決め雄叫びを上げる鹿島・植田
Photo By スポニチ
昨季2冠の鹿島が、J1連覇へ向け独走態勢に入った。
ホームでG大阪と対戦した鹿島は前半7分に先制を許しながら前半終了間際の48分に追いつくと、1―1でのドロー寸前で迎えた後半47分に永木の右CKを日本代表DF植田が高さのあるヘディングで決めて劇的な逆転勝ち。5連勝で勝ち点を61に伸ばし、勝ち点53で2位の川崎Fと3位の柏に残り7試合で勝ち点8差をつけた。
値千金のヘッド弾を決めた22歳の植田は「最高です!」と一言。「最後ああいう風にセットプレーでチャンスが来ると思っていた。そこをしっかり決め切れたので良かった。あの時間帯にセットプレーになって、絶対自分で決めてやる!という強い気持ちを持っていったんで、その気持ちでボールが来たと思う。本当に良かったです」と喜んだ。
大岩監督は5月31日の就任後、これで13勝1分け1敗。圧倒的な強さで独走態勢に入った指揮官は「選手がやり続けてくれたことが最後に報われた。(今後も)同じようにやり続けること。我々のやりたいこと、戦うこと、勝ち続けること。それをやり続ける」と静かに話した。
[ 2017年9月23日 21:35 ]
植田ロスタイムV弾 CKに「最高」ヘッド!鹿島8差首位独走
明治安田生命J1リーグ・第27節 鹿島2―1G大阪 ( 2017年9月23日 カシマ )

<鹿島・G大阪>後半、植田はヘディングでゴールを決め雄叫びを上げる
Photo By スポニチ
首位の鹿島はG大阪に2―1で逆転勝利した。決勝点を決めたのは日本代表DF植田直通(22)。ハリルホジッチ日本代表監督が観戦する前で国際Aマッチデビューを目指す若武者が後半ロスタイムに値千金のヘディングを叩き込んだ。2位の川崎Fは神戸に0―0で引き分け、鹿島との勝ち点差は8に広がった。
ドラマは後半ロスタイムに待っていた。ゴール裏から地鳴りのような大声援が降り注いだ最終盤。MF永木が蹴った右CKに合わせたのは、1メートル86の長身DF植田だった。中央からこん身のヘッド。瞬く間にもみくちゃにされ、頭を叩かれた。「みんなから“泣いてた”って言われて。全然泣いてなかったんですけど。でもかなりアドレナリンが出てましたね」。カラカラにかれた声で笑った。
ハリルホジッチ日本代表監督も引き揚げる間際に会場のモニターでチェックした劇的な決勝点。来週には10月のテストマッチのメンバー発表も控える中、空中戦の強さをアピールした。ヒーローインタビューで「最高です!」と第一声を叫んだセンターバックは「“絶対に俺が決めてやる”という気持ちだった。優勝したいという思いが通じてボールが来た」と充実の汗を流した。
何度もA代表に呼ばれながら、国際Aマッチへの出場経験はない。「いつも(代表に)行って試合に出られないのが凄く悔しい」。対照的に、鹿島でセンターバックを組む昌子は代表で主力として定着中。「負けていられない。“いつか追い越してやる”という気持ちでやっている」と、強い思いを言葉にする。
代表のピッチに立つための守備の課題を問われると「全部勝ちたい」と言い、続けた。「まずは1対1で負けないことが一番。空中戦もそうだけど、自分で得意だと思っていることも、もう1段階、2段階上げないと世界で戦えない」。18年W杯ロシア大会までは残り9カ月。世界との差を連覇へ突き進む鹿島で埋め続けていく。
《V率100%》鹿島が2位との勝ち点差を8に広げた。05年以降の1シーズン制で残り7試合での8差は最大勝ち点差。10年に優勝した名古屋と今回の鹿島の2チームしかない。残り7試合で首位チームが逆転優勝された最大勝ち点差は14年浦和の「7」で、鹿島は“安全圏”に入ったといえる。
[ 2017年9月24日 05:30 ]
【鹿島】DF植田がV弾!苦しいときにCBが得点するアントラーズの伝統
2017年9月24日6時0分 スポーツ報知

後半47分、決勝ゴールを決め喜ぶ鹿島・植田(中央=カメラ・頓所 美代子)
◆明治安田生命J1リーグ 第27節 鹿島2―1G大阪(23日・カシマスタジアム)
首位の鹿島は、後半ロスタイムに日本代表DF植田直通(22)が頭で決勝弾を挙げ、G大阪に2―1で逆転勝ちした。5連勝で勝ち点を61に伸ばし、神戸と0―0の引き分けに終わった2位の川崎との差を8に広げ、独走態勢に入った。
1―1の後半ロスタイムは、目安の4分のうち2分が経過しようとしていた。獲得した右CK。DF植田は「絶対に俺の所に来い!と思っていた。決める」と胸に秘め、ゴール前に向かった。相手DFの上から、こん身のヘディングシュートでゴール右に決勝点をねじ込んだ。「かなりアドレナリンが出ましたね」。ベンチ前で控え組もスタッフも関係なく抱き合った。
5月、イタリア1部ボローニャから獲得オファーが届いた。違約金の不足もあったが、クラブとの話し合いの末に「目標」と語る海外挑戦を見送った。理由は「何より優勝したい」から。そこで、今季は「ゴール数を増やす」と決めた。1試合で最低シュート1本が目標。昨季21試合5本だったが、今季は22試合で13本に増えた。手本がいる。19冠を獲得する鹿島には3度の黄金期があり、苦しい時に得点するセンターバック(CB)がいた。秋田豊、岩政大樹(東京ユナイテッド)。植田も鹿島のCBらしく、チームを助けられる存在になりつつある。
5連勝で2位・川崎との差を勝ち点差8に広げた。残り試合数7を考えれば、独走態勢を築いたと言える。それでも、植田は「この状況に満足している選手は1人もいない。油断すれば足をすくわれる。全部勝つ」と鹿島の選手らしく言い切った。(内田 知宏)
鹿島 5連勝でVへ独走態勢! DF植田がハリル監督の前でロスタイム弾

試合終了間際、決勝ゴールを決め祝福される鹿島・植田(左端)=共同
「明治安田生命J1、鹿島2-1G大阪」(23日、カシマサッカースタジアム)
首位の鹿島は日本代表DF植田直通(22)の決勝ゴールでG大阪に2-1で逆転勝ちし、5連勝で勝ち点を61に伸ばした。2位川崎は神戸と0-0の引き分けにとどまり、同53で鹿島との差が8に広がった。3位の柏はFC東京に4-1と大勝し、9戦負けなしで同53。C大阪は仙台に1-4で大敗した。
引き分け寸前だった。後半47分、鹿島が得た右CK。MF永木がボールをセットする。ベンチからFW土居が、ゴール裏のサポーターを扇動した。呼応するように、この日最高潮のコールが起こった。大声援に乗って、決勝点は生まれた。
永木から放たれたCKは、走り込んだDF植田が絶妙なタイミングで、頭で合わせた。GK東口の腕をかすめてゴールに決まる。殊勲者を中心に幾重にも歓喜の輪が広がった。直後のヒーローインタビュー。第一声は「最高でーす」。その声はすっかりかれていた。
「CKになって上がって行く中で気合が入った。決めてやる強い気持ちだった。手拍子が広がってきて、かなり熱くなった。テンションが上がった」。
大きな1点となった今季2得点目、通算3得点目を、そう振り返った。この日は日本代表のハリルホジッチ監督も視察に訪れた。「いつも代表に行っても試合に出られない。成長しないといけない」。描く夢へ、ソツのない守備も含めてアピールした。
2位川崎が引き分けて勝ち点差は8。カウントダウンの音が聞こえ始めた。鈴木満取締役強化部長は「引き分けで終わるのと勝ちきるのでは全然違う」と目を細めた。そして「優勝するときの雰囲気になってきた」。常勝を築いた人物は手応えを感じ取っていた。
「たくさんサポーターに来ていただいて、かなり声を出さないといけなかった」。かれきった声で植田は言う。「それを上回るくらい、声援が力になった」。その視界には、頂点がくっきり見えている。
植田、劇的92分に決勝ヘッド! 鹿島5連勝!川崎&柏に勝ち点8差
2017年9月24日 紙面から

鹿島-G大阪 試合終了間際、決勝ゴールを決め祝福される鹿島・植田(左)=カシマで
◇J1第27節 鹿島2-1G大阪
試合終了直前に劇弾を決めた植田の声はしゃがれていた。「最高です」。試合後、2万8565人の観衆に向かって叫んだ。ホームで3連敗中だったG大阪を2-1で下した。2位川崎が引き分け、勝ち点差を「8」に広げた。鹿島が連覇へ独走態勢に入った。
1-1で迎えた後半47分の右CK。日本代表DFは「絶対に決める。絶対に決める」と念じた。186センチ、79キロの巨体は弾丸と化し、頭でたたきつけ、ネットに突き刺した。スタジアムが歓喜に包まれる中、「アドレナリンが出た」と雄たけびを上げた。日本代表のハリルホジッチ監督が視察した試合で強烈な一撃を決めた。
最悪の出だしだった。前半7分に先制点を許す展開。ホームでは7試合ぶりの失点だった。だが、前半終了間際にPKを獲得、金崎のシュートはポストをたたくもMFレアンドロが押し込んだ。そして、植田の逆転弾。鹿島の残り5分での得点は11点目でリーグ1位だ。殊勲者は「セットプレーの練習で狙いを持ってやれている」と言った。
細部までこだわる王者は破竹の5連勝。しかし、気の緩みはない。植田は「声が元に戻らない」と苦笑しつつも、「強い気持ちが通じた。(残り7試合)一つも負けられない」と言い切る。独走Vへ-。鹿島の進撃が止まる気配はない。 (占部哲也)
首位の鹿島、終了間際に決勝点

後半、勝ち越しゴールを決める鹿島・植田直通(左)と鹿島・鈴木優磨 =カシマサッカースタジアム(撮影・中井誠)
終了間際に決勝点 試合終了間際に首位の勝負強さを発揮した。1-1の後半ロスタイム、鹿島は右CKを植田が頭で合わせ決勝点を挙げた。「最後にチャンスが来ると思っていた。決め切れてよかった」と顔を紅潮させた。
前半7分に失点した後は、出足鋭い守備から素早く攻撃に移行して攻め立て、シュート25本を放った。エースの金崎らが空回りしても勝ちきる強さを見せつけ、昌子は「チームとサポーター全員の勝利」と、2試合連続の逆転勝利を喜んだ。(カシマ)

試合終了間際、決勝ゴールを決める鹿島・植田(右端)=カシマ

前半、同点ゴールを決める鹿島・レアンドロ(中央・11)=カシマサッカースタジアム(撮影・中井誠)
J1 鹿島5連勝 鹿島 2-1 G大阪

鹿島-G大阪 後半ロスタイム、逆転ゴールを決め雄たけびを上げる鹿島・植田(5)=カシマスタジアム、菊地克仁撮影
明治安田J1第27節の首位鹿島は23日、カシマスタジアムでG大阪に2-1の逆転勝ちを収め、5連勝とした。通算成績は20勝1分け6敗、勝ち点61。引き分けた2位川崎との勝ち点差は8に広がった。
鹿島の勝負強さが光った。0-1の前半48分、金崎のPKが相手GKにはじかれながらも、ポストに当たったこぼれ球に素早く反応したレアンドロが押し込んで同点。終了間際の後半47分には、永木のCKに植田がヘディングで合わせて勝ち越した。
鹿島の次節は30日、アウェーで鳥栖と対戦する。
植田の劇的決勝弾一色の各紙である。
引き分けもよぎった試合終了間際のアディショナルタイムにCKからヘディングで決めた植田は鹿島のCBとして更に名を上げた。
秋田、岩政を継ぐ「男」と誰もが認めた瞬間であろう。
その中で、報知の内田記者は、5月にセリエAのボローニャからオファーがあったことを明かす。
この時にイタリアに渡っておれば、このゴールは生まれなかった。
植田が鹿島残留を選んだことが正しかったことを、ここから連勝を続けて優勝し証明するのだ。
植田の更なる活躍を期待しておる。

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[2017年9月23日21時15分]

鹿島対G大阪 後半、ゴールを決める鹿島DF植田(中央)(撮影・狩俣裕三)
<明治安田生命J1:鹿島2-1G大阪>◇第27節◇23日◇カシマ
日本代表ハリルホジッチ監督が見守る一戦で、日本代表DF植田が勝ち越し点を挙げた。
公式戦3試合未勝利と苦しむガンバ大阪が先にチャンスをつかんだ。前半7分、GK東口のゴールキックを1トップで先発したFWファン・ウィジョが相手との競り合いに勝って抜け出すと、ペナルティーエリア内右隅からニアサイドに振り抜いたシュートがゴール右に突き刺さった。
一方の鹿島アントラーズは前半終了間際、MF中村がペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。キッカーを務めたFW金崎が相手の日本代表GK東口にはじかれてしまったが、こぼれ球をFWレアンドロが決めて追いついた。
後半は鹿島が一方的に攻め続けるが、なかなかゴールを割ることができない。だが後半ロスタイム、右CKからDF植田が頭で押し込み勝ち越し。首位鹿島が5連勝とし、勝ち点3を積み上げた。
首位鹿島が逆転で5連勝、2位川崎Fはドロー J1
[2017年9月23日22時46分]

鹿島対G大阪 後半ロスタイム、決勝ゴールを決め、雄たけびを上げる鹿島DF植田(中央)。左はMF小笠原、右はFW金崎(撮影・狩俣裕三)
鹿島連覇へ前進 植田気迫のV弾に大岩監督目頭熱く
[2017年9月24日7時29分 紙面から]

後半ロスタイム、決勝ゴールを決め、雄たけびを上げる鹿島DF植田(左)。右はFW金崎(撮影・狩俣裕三)

「鬼迫」と記した植田の絵馬

劇的な逆転勝利で5連勝を飾った鹿島大岩監督は試合後、ベンチで感極まり涙をこらえる(撮影・狩俣裕三)
<明治安田生命J1:鹿島2-1G大阪>◇第27節◇23日◇カシマ
首位の鹿島アントラーズは日本代表DF植田直通(22)の決勝ヘッドでガンバ大阪に2-1と逆転勝ちした。前半7分に先制されたが、同終了間際にMFレアンドロ(24)がPKのはね返りを詰めて同点。後半ロスタイムに右CKを植田が頭で合わせた。チームは5連勝とし、連覇に向けた残り7試合で、2位川崎フロンターレとの勝ち点を8差に広げた。
DF植田の気迫が鹿島に勝ち点3を呼び込んだ。1-1の後半47分。「絶対にオレが決めてやるという気持ちで(ゴール前に)上がった。思いが通じて、良いボールが来たと思う。かなりアドレナリンが出ていました。最高です」。MF永木の右CKに走り込むと、頭で合わせてネットを揺らした。シーズン前にチームで行う鹿島神宮での必勝祈願で、植田は「鬼迫」と力強く大きな絵馬に書き込んでいた。今季最多2万8565人のサポーターを前に起死回生弾で体現し、鬼の形相は笑顔に変わった。
スタンドには日本代表ハリルホジッチ監督の姿もあった。今季2点目は、3月18日の清水戦に続く御前試合でのゴール。28日には10月上旬に国内で2試合行われる親善試合の代表メンバーが発表される。「いつも代表に呼ばれても試合に出られない悔しさがある。1対1や空中戦など得意な部分を、1段階も2段階も上げていかないと世界に通用しない」。待望の初出場だけでなく、代表でレギュラーをつかんだDF昌子を追い越す気持ちも強い。
<明治安田生命J1:鹿島2-1G大阪>◇第27節◇23日◇カシマ
チームは金崎がPKをはじかれても、こぼれ球にレアンドロが反応して前半のうちに同点。後半は完全に主導権を握って敵陣に“長期滞在”し、シュート数も25対11と圧倒した。劇的勝利に目頭を熱くした大岩監督も「スコアは2-1ですけれど、今季一の内容」と誇った。残り7戦で2位川崎Fとの勝ち点差を8に広げ、連覇がまた1歩近づいた。【鎌田直秀】
◆鹿島が首位独走 J1は第27節を終了し、首位鹿島が勝ち点61、2位川崎Fが同53。残り7試合でその差は8に開いた。残り7試合で、首位と2位の勝ち点差がそれを上回る8以上となったケースは、現行の1シーズン制では10年だけ。10年は第27節時で首位の名古屋が57、2位鹿島が49で、その差は8。名古屋がそのまま3節を残して優勝。ただ、残り7試合で首位が3位に10差を逆転された例はある。07年は第27節時で首位浦和61、2位G大阪55、3位鹿島51。首位の浦和がその後2勝3分け2敗と失速し、3位の鹿島が7連勝し、残り7戦で勝ち点10差を逆転して優勝した。
鹿島鈴木常務は優勝確信「雰囲気が出てきた」
[2017年9月24日8時36分 紙面から]

後半ロスタイム、決勝ゴールを決め、雄たけびを上げる鹿島DF植田(左)。右はFW金崎(撮影・狩俣裕三)
<明治安田生命J1:鹿島2-1G大阪>◇第27節◇23日◇カシマ
首位の鹿島アントラーズは日本代表DF植田直通(22)の決勝ヘッドでガンバ大阪に2-1と逆転勝ちした。前半7分に先制されたが、同終了間際にMFレアンドロ(24)がPKのはね返りを詰めて同点。後半ロスタイムに右CKを植田が頭で合わせた。チームは5連勝とし、連覇に向けた残り7試合で、2位川崎フロンターレとの勝ち点を8差に広げた。
国内20冠目に向け、鈴木常務取締役は「なんとなく優勝する雰囲気が出てきたことが一番の収穫」と早くも優勝を確信した。試合終了間際の決勝弾に「優勝する年は、こういう試合はないとね。いつもは冷静に見ているけれど、久しぶりにガッツポーズしてしまった」。FW安部や鈴木ら若手が切り札として活躍を続けて競争力が高まり、左足骨折のFWペドロ・ジュニオールも復帰間近な状況で、伸びしろも感じていた。
鹿島、独走8差!植田が視察ハリル監督の前でV弾「残り全試合勝っていく」

鹿島のファイター、植田(左)が劇的な勝ち越しゴールを決めた (撮影・中井誠)
明治安田生命J1リーグ第27節(23日、鹿島2-1G大阪、カシマ)9試合が行われ、首位の鹿島は2-1でG大阪に逆転勝ちし、5連勝で勝ち点を61に伸ばした。日本代表DF植田直通(22)が決勝ゴールを決め、3連敗中だったホームでのG大阪戦に約5年5カ月ぶりに勝利。2位川崎との勝ち点差を8に広げ、残り7試合で独走状態に入った。
後半終了間際だった。MF永木の右CKに合わせ、DF植田が頭で決めた。日本代表のハリルホジッチ監督が視察した試合で活躍し、国内組が試される10月の国際親善試合(10月6日のニュージーランド戦、同10日のハイチ戦)に向け、アピールとなった。植田は「『絶対に決めてやる』という強い気持ちでいたら、ボールがきた。残り全試合勝っていく」と力強く宣言した。

G大阪に勝利し、喜ぶ鹿島・植田(右端)ら=カシマ
鹿島 連覇へ独走態勢 植田の劇的ロスタイム弾で2位に8差「最高です!」
明治安田生命J1第27節 鹿島2―1G大阪 ( 2017年9月23日 カシマ )

<鹿島・G大阪>後半、ヘディングでゴールを決め雄叫びを上げる鹿島・植田
Photo By スポニチ
昨季2冠の鹿島が、J1連覇へ向け独走態勢に入った。
ホームでG大阪と対戦した鹿島は前半7分に先制を許しながら前半終了間際の48分に追いつくと、1―1でのドロー寸前で迎えた後半47分に永木の右CKを日本代表DF植田が高さのあるヘディングで決めて劇的な逆転勝ち。5連勝で勝ち点を61に伸ばし、勝ち点53で2位の川崎Fと3位の柏に残り7試合で勝ち点8差をつけた。
値千金のヘッド弾を決めた22歳の植田は「最高です!」と一言。「最後ああいう風にセットプレーでチャンスが来ると思っていた。そこをしっかり決め切れたので良かった。あの時間帯にセットプレーになって、絶対自分で決めてやる!という強い気持ちを持っていったんで、その気持ちでボールが来たと思う。本当に良かったです」と喜んだ。
大岩監督は5月31日の就任後、これで13勝1分け1敗。圧倒的な強さで独走態勢に入った指揮官は「選手がやり続けてくれたことが最後に報われた。(今後も)同じようにやり続けること。我々のやりたいこと、戦うこと、勝ち続けること。それをやり続ける」と静かに話した。
[ 2017年9月23日 21:35 ]
植田ロスタイムV弾 CKに「最高」ヘッド!鹿島8差首位独走
明治安田生命J1リーグ・第27節 鹿島2―1G大阪 ( 2017年9月23日 カシマ )

<鹿島・G大阪>後半、植田はヘディングでゴールを決め雄叫びを上げる
Photo By スポニチ
首位の鹿島はG大阪に2―1で逆転勝利した。決勝点を決めたのは日本代表DF植田直通(22)。ハリルホジッチ日本代表監督が観戦する前で国際Aマッチデビューを目指す若武者が後半ロスタイムに値千金のヘディングを叩き込んだ。2位の川崎Fは神戸に0―0で引き分け、鹿島との勝ち点差は8に広がった。
ドラマは後半ロスタイムに待っていた。ゴール裏から地鳴りのような大声援が降り注いだ最終盤。MF永木が蹴った右CKに合わせたのは、1メートル86の長身DF植田だった。中央からこん身のヘッド。瞬く間にもみくちゃにされ、頭を叩かれた。「みんなから“泣いてた”って言われて。全然泣いてなかったんですけど。でもかなりアドレナリンが出てましたね」。カラカラにかれた声で笑った。
ハリルホジッチ日本代表監督も引き揚げる間際に会場のモニターでチェックした劇的な決勝点。来週には10月のテストマッチのメンバー発表も控える中、空中戦の強さをアピールした。ヒーローインタビューで「最高です!」と第一声を叫んだセンターバックは「“絶対に俺が決めてやる”という気持ちだった。優勝したいという思いが通じてボールが来た」と充実の汗を流した。
何度もA代表に呼ばれながら、国際Aマッチへの出場経験はない。「いつも(代表に)行って試合に出られないのが凄く悔しい」。対照的に、鹿島でセンターバックを組む昌子は代表で主力として定着中。「負けていられない。“いつか追い越してやる”という気持ちでやっている」と、強い思いを言葉にする。
代表のピッチに立つための守備の課題を問われると「全部勝ちたい」と言い、続けた。「まずは1対1で負けないことが一番。空中戦もそうだけど、自分で得意だと思っていることも、もう1段階、2段階上げないと世界で戦えない」。18年W杯ロシア大会までは残り9カ月。世界との差を連覇へ突き進む鹿島で埋め続けていく。
《V率100%》鹿島が2位との勝ち点差を8に広げた。05年以降の1シーズン制で残り7試合での8差は最大勝ち点差。10年に優勝した名古屋と今回の鹿島の2チームしかない。残り7試合で首位チームが逆転優勝された最大勝ち点差は14年浦和の「7」で、鹿島は“安全圏”に入ったといえる。
[ 2017年9月24日 05:30 ]
【鹿島】DF植田がV弾!苦しいときにCBが得点するアントラーズの伝統
2017年9月24日6時0分 スポーツ報知

後半47分、決勝ゴールを決め喜ぶ鹿島・植田(中央=カメラ・頓所 美代子)
◆明治安田生命J1リーグ 第27節 鹿島2―1G大阪(23日・カシマスタジアム)
首位の鹿島は、後半ロスタイムに日本代表DF植田直通(22)が頭で決勝弾を挙げ、G大阪に2―1で逆転勝ちした。5連勝で勝ち点を61に伸ばし、神戸と0―0の引き分けに終わった2位の川崎との差を8に広げ、独走態勢に入った。
1―1の後半ロスタイムは、目安の4分のうち2分が経過しようとしていた。獲得した右CK。DF植田は「絶対に俺の所に来い!と思っていた。決める」と胸に秘め、ゴール前に向かった。相手DFの上から、こん身のヘディングシュートでゴール右に決勝点をねじ込んだ。「かなりアドレナリンが出ましたね」。ベンチ前で控え組もスタッフも関係なく抱き合った。
5月、イタリア1部ボローニャから獲得オファーが届いた。違約金の不足もあったが、クラブとの話し合いの末に「目標」と語る海外挑戦を見送った。理由は「何より優勝したい」から。そこで、今季は「ゴール数を増やす」と決めた。1試合で最低シュート1本が目標。昨季21試合5本だったが、今季は22試合で13本に増えた。手本がいる。19冠を獲得する鹿島には3度の黄金期があり、苦しい時に得点するセンターバック(CB)がいた。秋田豊、岩政大樹(東京ユナイテッド)。植田も鹿島のCBらしく、チームを助けられる存在になりつつある。
5連勝で2位・川崎との差を勝ち点差8に広げた。残り試合数7を考えれば、独走態勢を築いたと言える。それでも、植田は「この状況に満足している選手は1人もいない。油断すれば足をすくわれる。全部勝つ」と鹿島の選手らしく言い切った。(内田 知宏)
鹿島 5連勝でVへ独走態勢! DF植田がハリル監督の前でロスタイム弾

試合終了間際、決勝ゴールを決め祝福される鹿島・植田(左端)=共同
「明治安田生命J1、鹿島2-1G大阪」(23日、カシマサッカースタジアム)
首位の鹿島は日本代表DF植田直通(22)の決勝ゴールでG大阪に2-1で逆転勝ちし、5連勝で勝ち点を61に伸ばした。2位川崎は神戸と0-0の引き分けにとどまり、同53で鹿島との差が8に広がった。3位の柏はFC東京に4-1と大勝し、9戦負けなしで同53。C大阪は仙台に1-4で大敗した。
引き分け寸前だった。後半47分、鹿島が得た右CK。MF永木がボールをセットする。ベンチからFW土居が、ゴール裏のサポーターを扇動した。呼応するように、この日最高潮のコールが起こった。大声援に乗って、決勝点は生まれた。
永木から放たれたCKは、走り込んだDF植田が絶妙なタイミングで、頭で合わせた。GK東口の腕をかすめてゴールに決まる。殊勲者を中心に幾重にも歓喜の輪が広がった。直後のヒーローインタビュー。第一声は「最高でーす」。その声はすっかりかれていた。
「CKになって上がって行く中で気合が入った。決めてやる強い気持ちだった。手拍子が広がってきて、かなり熱くなった。テンションが上がった」。
大きな1点となった今季2得点目、通算3得点目を、そう振り返った。この日は日本代表のハリルホジッチ監督も視察に訪れた。「いつも代表に行っても試合に出られない。成長しないといけない」。描く夢へ、ソツのない守備も含めてアピールした。
2位川崎が引き分けて勝ち点差は8。カウントダウンの音が聞こえ始めた。鈴木満取締役強化部長は「引き分けで終わるのと勝ちきるのでは全然違う」と目を細めた。そして「優勝するときの雰囲気になってきた」。常勝を築いた人物は手応えを感じ取っていた。
「たくさんサポーターに来ていただいて、かなり声を出さないといけなかった」。かれきった声で植田は言う。「それを上回るくらい、声援が力になった」。その視界には、頂点がくっきり見えている。
植田、劇的92分に決勝ヘッド! 鹿島5連勝!川崎&柏に勝ち点8差
2017年9月24日 紙面から

鹿島-G大阪 試合終了間際、決勝ゴールを決め祝福される鹿島・植田(左)=カシマで
◇J1第27節 鹿島2-1G大阪
試合終了直前に劇弾を決めた植田の声はしゃがれていた。「最高です」。試合後、2万8565人の観衆に向かって叫んだ。ホームで3連敗中だったG大阪を2-1で下した。2位川崎が引き分け、勝ち点差を「8」に広げた。鹿島が連覇へ独走態勢に入った。
1-1で迎えた後半47分の右CK。日本代表DFは「絶対に決める。絶対に決める」と念じた。186センチ、79キロの巨体は弾丸と化し、頭でたたきつけ、ネットに突き刺した。スタジアムが歓喜に包まれる中、「アドレナリンが出た」と雄たけびを上げた。日本代表のハリルホジッチ監督が視察した試合で強烈な一撃を決めた。
最悪の出だしだった。前半7分に先制点を許す展開。ホームでは7試合ぶりの失点だった。だが、前半終了間際にPKを獲得、金崎のシュートはポストをたたくもMFレアンドロが押し込んだ。そして、植田の逆転弾。鹿島の残り5分での得点は11点目でリーグ1位だ。殊勲者は「セットプレーの練習で狙いを持ってやれている」と言った。
細部までこだわる王者は破竹の5連勝。しかし、気の緩みはない。植田は「声が元に戻らない」と苦笑しつつも、「強い気持ちが通じた。(残り7試合)一つも負けられない」と言い切る。独走Vへ-。鹿島の進撃が止まる気配はない。 (占部哲也)
首位の鹿島、終了間際に決勝点

後半、勝ち越しゴールを決める鹿島・植田直通(左)と鹿島・鈴木優磨 =カシマサッカースタジアム(撮影・中井誠)
終了間際に決勝点 試合終了間際に首位の勝負強さを発揮した。1-1の後半ロスタイム、鹿島は右CKを植田が頭で合わせ決勝点を挙げた。「最後にチャンスが来ると思っていた。決め切れてよかった」と顔を紅潮させた。
前半7分に失点した後は、出足鋭い守備から素早く攻撃に移行して攻め立て、シュート25本を放った。エースの金崎らが空回りしても勝ちきる強さを見せつけ、昌子は「チームとサポーター全員の勝利」と、2試合連続の逆転勝利を喜んだ。(カシマ)

試合終了間際、決勝ゴールを決める鹿島・植田(右端)=カシマ

前半、同点ゴールを決める鹿島・レアンドロ(中央・11)=カシマサッカースタジアム(撮影・中井誠)
J1 鹿島5連勝 鹿島 2-1 G大阪

鹿島-G大阪 後半ロスタイム、逆転ゴールを決め雄たけびを上げる鹿島・植田(5)=カシマスタジアム、菊地克仁撮影
明治安田J1第27節の首位鹿島は23日、カシマスタジアムでG大阪に2-1の逆転勝ちを収め、5連勝とした。通算成績は20勝1分け6敗、勝ち点61。引き分けた2位川崎との勝ち点差は8に広がった。
鹿島の勝負強さが光った。0-1の前半48分、金崎のPKが相手GKにはじかれながらも、ポストに当たったこぼれ球に素早く反応したレアンドロが押し込んで同点。終了間際の後半47分には、永木のCKに植田がヘディングで合わせて勝ち越した。
鹿島の次節は30日、アウェーで鳥栖と対戦する。
植田の劇的決勝弾一色の各紙である。
引き分けもよぎった試合終了間際のアディショナルタイムにCKからヘディングで決めた植田は鹿島のCBとして更に名を上げた。
秋田、岩政を継ぐ「男」と誰もが認めた瞬間であろう。
その中で、報知の内田記者は、5月にセリエAのボローニャからオファーがあったことを明かす。
この時にイタリアに渡っておれば、このゴールは生まれなかった。
植田が鹿島残留を選んだことが正しかったことを、ここから連勝を続けて優勝し証明するのだ。
植田の更なる活躍を期待しておる。

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サッカーダイジェスト ガンバ戦寸評
【J1採点&寸評】鹿島 2-1 G大阪|執念のAT弾! カシマの空は植田のものだった!!
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年09月24日
鹿島――GK曽ケ端のミスを全員の力で取り返す。

【警告】鹿島=L・シルバ(49分) G大阪=今野(11分)、金(45分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】植田直通(鹿島)

前半終了間際にレアンドロが同点ゴール。今季10得点目を奪った。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
[J1リーグ27節]鹿島 2-1 G大阪/9月23日/カシマ
【チーム採点・寸評】
鹿島 6.5
曽ケ端のミスから先制点を献上した場面。そして、決定機を生かせなかったところは反省点として残るものの、試合内容としてはほぼ完璧で負ける確率は限りなくゼロに近かった。こぼれ球への集散が早く、全員が高い集中と闘争心を持っていた。前後半のロスタイムにレアンドロ、植田の得点で5連勝を飾った。
【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ケ端準 5.5
中の状態を目視している瞬間、ニアサイドを抜かれて失点。本人も認めるようにミスだった。時計が進むにつれ、いつもの守護神に戻った。
DF
22 西 大伍 6
後半途中からボランチにポジションを移し、プレー。人数をかけて守るG大阪に対し、工夫と変化をつける役割を担った。
5 植田直通 7 MAN OF THE MATCH
カシマの空は植田のものだった。この試合に限らず、安定感は日増しに大きく。守備でしっかり対応した上での決勝弾、鹿島のCBとして頼もしさを感じさせた。
3 昌子 源 6.5
後半は特に守備機会が多くなかったが、集中を切らすことはなかった。失点シーンもしっかり対応はしていた。
16 山本脩斗 6
2本のヘディングシュートは枠をとらえられなかったが、チームの戦術を理解し、しっかりポジションを取っていた。
MF
4 レオ・シルバ 6(80分OUT)
永木とともにこぼれ球を回収し続けた。キープ力は味方の体力消耗を下支えるだけではなく、質の高い攻撃にも生かされた。
6 永木亮太 6,5
植田の決勝点をアシスト。後半、押し込む形を作れたのは、縁の下で支える存在がいたからだった。
13 中村充孝 6.5(67分OUT)
同点弾につながるPKを獲得。狭いエリアでも高度なテクニックで打開を試みた。守備への意識も十分だった。
11 レアンドロ 6.5
多くの決定機に絡んだ。PKのこぼれ球にいち早く反応し、2人の股を抜くシュートで同点ゴールを決めた。
鹿島――決して焦れずに、戦況に合わせた采配が光る。

ミスからの失点を全員のカバーで取り返した鹿島。劣勢を撥ね退ける力強さを見せた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
FW
33 金崎夢生 6.5
つぶされても起きあがり、止められても仕掛け続ける。その継続力とストライカーのプライドには賛辞を送るほかない。
8 土居聖真 6(87分OUT)
スペースのない攻撃エリアから相手DFを引っ張り出す、シュートの一つ前の経由地となり、攻勢を支えた。ターンの切れ味は抜群だった。
交代出場
MF
30 安部裕葵 6(67分IN)
勝敗を左右する仕事をしたわけではないが、もはやスーパーサブと思わせるような堂々たる落ち着きとプレーぶり。
DF
24 伊東幸敏 6(80分IN)
右サイドを上がり、パスを引き出す。クロスも狙い通りの場所に送れていた。鹿島の攻撃オプションとして機能した。
FW 9 鈴木優磨 ―(86分IN)
3枚目の交代としてピッチへ。ボールを呼び込むジェスチャーを繰り返し、積極的にボールに絡もうとしていた。
監督
大岩 剛 6.5
決定機を生かせない展開に焦れることはなく、戦況に合わせた采配で勝利に導く。1人の交代で2、3つの効果を生む策を打った。
G大阪――中盤は低調なパフォーマンスに終始。
【チーム採点・寸評】
G大阪 5
7分にファン・ウイジョが意表を突くミドルシュートで先制。その後、失点するまでは押し込まれながらも、カウンター、サイド攻撃の武器を持って鹿島に対峙していたが、後半は後ずさりするばかり。怪我人が多く、試合途中の修正が効かない事情があるにせよ、「Jリーグ名勝負数え唄」と言われるカードとしては、寂しい内容だった。
【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 5.5
2失点とも自責ではない。結果的に決められてしまったが、PKをストップしたセーブは見事で最後の砦だった。
DF
22 オ・ジェソク 6
正確なクロスで決定機をおぜん立て。中で決めきれなかったが、攻守に汗をかく姿は勝利へと向かう姿に映った。
2 三浦弦太 6
態勢不利な状態から金崎の突破を許さず、ボール奪取も多かった。三浦がいなければ失点は増えていただろう。
6 金 正也 5
マークについた植田の決勝ゴールを許した。それまでは最後をやらせない守備で奮闘していたが、最後に決壊した。
4 藤春廣輝 5
攻撃でスピードを生かせる場面はほとんどなく、守備の時間が増えたために存在を示す機会は少なかった。
MF
8 井手口陽介 5.5
序盤に立て続けのファウルで警告を受けずに済んだ。その幸運もあって終盤まで厳しく対応でき、前線で攻撃にも顔を出した。
15 今野泰幸 5.5
鹿島にとって厄介な存在だった。多彩な攻撃への対応で1人分以上の守備をこなしたと言える。
10 倉田 秋 5.5(84分OUT)
食らいつく守備には執念が宿り、ボールを持てばゴールを目指した。だが、遠藤保仁が退くと、怖さは半減した。
39 泉澤 仁 4(67分OUT)
不用意なファウルでPKを献上。前半ロスタイム、1点リード。アウェー。つくづく痛恨だった。
7 遠藤保仁 5(HT OUT)
鹿島守備陣にとっては対応しづらいラストパスで得点の臭いを醸し出す。ただ、それ以上ではなかった。
G大阪――守勢に回ったなかで効果的な手を打てず。
FW
11 ファン・ウイジョ 6
相手GKの位置を良く見て、意表を突くミドルシュートで先制点を叩き出した。ヒーローになってもおかしくなかった。
交代出場
FW
20 長沢 駿 5(HT IN)
2トップの一角として途中出場。ボールロストが目立ち、起点にはなれなかった。ラインが低いためにサポートが遅れたことも一因。
DF
35 初瀬 亮 5,5(67分IN)
生きる場面が少なかった。生かされる場面も巡ってこなかった。正確なキックを持っていることは分かった。
DF
14 米倉恒貴 ―(84分IN)
出場時間は短かったが、出場後に決勝点を奪われた。もう少し早く投入されても良かったかもしれない。
監督
長谷川健太 5
怪我人の多い中での采配は制限された。守備の時間が長くなり、ゴール決壊は時間の問題にも見えたが、効果的な手を打つことはできなかった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
サッカーダイジェスト誌によるガンバ戦の寸評である。
劇的勝利に総じて良い評価が与えられておる。
その中で、植田に最高評点とMOMが与えられた。
決勝弾だけでなく守備の安定感も、まさに日本代表。
視察したハリルホジッチ日本代表監督も納得したことであろう。
「カシマの空は植田のものだった」という寸評が素晴らしい。
また、源、永木、アツ、レアンドロ、夢生にも高い評点が点けられておる。
これだけの多くの選手を高く評価するほどに、この試合が鹿島のものであったことが分かる。
ミスから失点したため、スコアこそ2-1と地味であるが、内容は鹿島が圧倒しておった。
それは、大岩監督の寸評からも伝わってくる。
「決定機を生かせない展開に焦れることはなく、戦況に合わせた采配で勝利に導く。1人の交代で2、3つの効果を生む策を打った」と采配も素晴らしかったことを高く評価しておる。
この勢いを更に増し、勝利を積み重ねたい。
期待しておる。

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サッカーダイジェストWeb編集部
2017年09月24日
鹿島――GK曽ケ端のミスを全員の力で取り返す。

【警告】鹿島=L・シルバ(49分) G大阪=今野(11分)、金(45分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】植田直通(鹿島)

前半終了間際にレアンドロが同点ゴール。今季10得点目を奪った。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
[J1リーグ27節]鹿島 2-1 G大阪/9月23日/カシマ
【チーム採点・寸評】
鹿島 6.5
曽ケ端のミスから先制点を献上した場面。そして、決定機を生かせなかったところは反省点として残るものの、試合内容としてはほぼ完璧で負ける確率は限りなくゼロに近かった。こぼれ球への集散が早く、全員が高い集中と闘争心を持っていた。前後半のロスタイムにレアンドロ、植田の得点で5連勝を飾った。
【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ケ端準 5.5
中の状態を目視している瞬間、ニアサイドを抜かれて失点。本人も認めるようにミスだった。時計が進むにつれ、いつもの守護神に戻った。
DF
22 西 大伍 6
後半途中からボランチにポジションを移し、プレー。人数をかけて守るG大阪に対し、工夫と変化をつける役割を担った。
5 植田直通 7 MAN OF THE MATCH
カシマの空は植田のものだった。この試合に限らず、安定感は日増しに大きく。守備でしっかり対応した上での決勝弾、鹿島のCBとして頼もしさを感じさせた。
3 昌子 源 6.5
後半は特に守備機会が多くなかったが、集中を切らすことはなかった。失点シーンもしっかり対応はしていた。
16 山本脩斗 6
2本のヘディングシュートは枠をとらえられなかったが、チームの戦術を理解し、しっかりポジションを取っていた。
MF
4 レオ・シルバ 6(80分OUT)
永木とともにこぼれ球を回収し続けた。キープ力は味方の体力消耗を下支えるだけではなく、質の高い攻撃にも生かされた。
6 永木亮太 6,5
植田の決勝点をアシスト。後半、押し込む形を作れたのは、縁の下で支える存在がいたからだった。
13 中村充孝 6.5(67分OUT)
同点弾につながるPKを獲得。狭いエリアでも高度なテクニックで打開を試みた。守備への意識も十分だった。
11 レアンドロ 6.5
多くの決定機に絡んだ。PKのこぼれ球にいち早く反応し、2人の股を抜くシュートで同点ゴールを決めた。
鹿島――決して焦れずに、戦況に合わせた采配が光る。

ミスからの失点を全員のカバーで取り返した鹿島。劣勢を撥ね退ける力強さを見せた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)
FW
33 金崎夢生 6.5
つぶされても起きあがり、止められても仕掛け続ける。その継続力とストライカーのプライドには賛辞を送るほかない。
8 土居聖真 6(87分OUT)
スペースのない攻撃エリアから相手DFを引っ張り出す、シュートの一つ前の経由地となり、攻勢を支えた。ターンの切れ味は抜群だった。
交代出場
MF
30 安部裕葵 6(67分IN)
勝敗を左右する仕事をしたわけではないが、もはやスーパーサブと思わせるような堂々たる落ち着きとプレーぶり。
DF
24 伊東幸敏 6(80分IN)
右サイドを上がり、パスを引き出す。クロスも狙い通りの場所に送れていた。鹿島の攻撃オプションとして機能した。
FW 9 鈴木優磨 ―(86分IN)
3枚目の交代としてピッチへ。ボールを呼び込むジェスチャーを繰り返し、積極的にボールに絡もうとしていた。
監督
大岩 剛 6.5
決定機を生かせない展開に焦れることはなく、戦況に合わせた采配で勝利に導く。1人の交代で2、3つの効果を生む策を打った。
G大阪――中盤は低調なパフォーマンスに終始。
【チーム採点・寸評】
G大阪 5
7分にファン・ウイジョが意表を突くミドルシュートで先制。その後、失点するまでは押し込まれながらも、カウンター、サイド攻撃の武器を持って鹿島に対峙していたが、後半は後ずさりするばかり。怪我人が多く、試合途中の修正が効かない事情があるにせよ、「Jリーグ名勝負数え唄」と言われるカードとしては、寂しい内容だった。
【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 5.5
2失点とも自責ではない。結果的に決められてしまったが、PKをストップしたセーブは見事で最後の砦だった。
DF
22 オ・ジェソク 6
正確なクロスで決定機をおぜん立て。中で決めきれなかったが、攻守に汗をかく姿は勝利へと向かう姿に映った。
2 三浦弦太 6
態勢不利な状態から金崎の突破を許さず、ボール奪取も多かった。三浦がいなければ失点は増えていただろう。
6 金 正也 5
マークについた植田の決勝ゴールを許した。それまでは最後をやらせない守備で奮闘していたが、最後に決壊した。
4 藤春廣輝 5
攻撃でスピードを生かせる場面はほとんどなく、守備の時間が増えたために存在を示す機会は少なかった。
MF
8 井手口陽介 5.5
序盤に立て続けのファウルで警告を受けずに済んだ。その幸運もあって終盤まで厳しく対応でき、前線で攻撃にも顔を出した。
15 今野泰幸 5.5
鹿島にとって厄介な存在だった。多彩な攻撃への対応で1人分以上の守備をこなしたと言える。
10 倉田 秋 5.5(84分OUT)
食らいつく守備には執念が宿り、ボールを持てばゴールを目指した。だが、遠藤保仁が退くと、怖さは半減した。
39 泉澤 仁 4(67分OUT)
不用意なファウルでPKを献上。前半ロスタイム、1点リード。アウェー。つくづく痛恨だった。
7 遠藤保仁 5(HT OUT)
鹿島守備陣にとっては対応しづらいラストパスで得点の臭いを醸し出す。ただ、それ以上ではなかった。
G大阪――守勢に回ったなかで効果的な手を打てず。
FW
11 ファン・ウイジョ 6
相手GKの位置を良く見て、意表を突くミドルシュートで先制点を叩き出した。ヒーローになってもおかしくなかった。
交代出場
FW
20 長沢 駿 5(HT IN)
2トップの一角として途中出場。ボールロストが目立ち、起点にはなれなかった。ラインが低いためにサポートが遅れたことも一因。
DF
35 初瀬 亮 5,5(67分IN)
生きる場面が少なかった。生かされる場面も巡ってこなかった。正確なキックを持っていることは分かった。
DF
14 米倉恒貴 ―(84分IN)
出場時間は短かったが、出場後に決勝点を奪われた。もう少し早く投入されても良かったかもしれない。
監督
長谷川健太 5
怪我人の多い中での采配は制限された。守備の時間が長くなり、ゴール決壊は時間の問題にも見えたが、効果的な手を打つことはできなかった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
サッカーダイジェスト誌によるガンバ戦の寸評である。
劇的勝利に総じて良い評価が与えられておる。
その中で、植田に最高評点とMOMが与えられた。
決勝弾だけでなく守備の安定感も、まさに日本代表。
視察したハリルホジッチ日本代表監督も納得したことであろう。
「カシマの空は植田のものだった」という寸評が素晴らしい。
また、源、永木、アツ、レアンドロ、夢生にも高い評点が点けられておる。
これだけの多くの選手を高く評価するほどに、この試合が鹿島のものであったことが分かる。
ミスから失点したため、スコアこそ2-1と地味であるが、内容は鹿島が圧倒しておった。
それは、大岩監督の寸評からも伝わってくる。
「決定機を生かせない展開に焦れることはなく、戦況に合わせた采配で勝利に導く。1人の交代で2、3つの効果を生む策を打った」と采配も素晴らしかったことを高く評価しておる。
この勢いを更に増し、勝利を積み重ねたい。
期待しておる。

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仙台・野沢、トドメの一発
【C大阪 vs 仙台】仙台がアウェイで貴重な勝点3を獲得!
2017年9月23日(土)

仙台が後半にゴールラッシュをみせて、上位のC大阪に4-1で勝利!アウェイで貴重な勝点3を獲得した。
(写真)ダメ押しの4点目をあげた途中出場の野沢拓也(仙台)。
今季12戦全勝の“要塞”陥落…元市船主将DF椎橋のJ初弾など仙台がC大阪に4発快勝
17/9/23 21:00
[9.23 J1第27節 C大阪1-4仙台 金鳥スタ]
12位ベガルタ仙台が敵地で4位セレッソ大阪に4-1で快勝した。2試合ぶりに白星を手にし、残留を大きく近づける勝ち点3を獲得。C大阪は今季、キンチョウスタジアムで公式戦12戦全勝と強さを見せていたが、同会場で過去4戦負けなし(2勝2分)だった仙台の“ジンクス”が上回る形となった。
C大阪は前節・広島戦(0-1)と同じ先発メンバー。フォーメーションも得点ランク2位の16ゴールを挙げているFW杉本健勇を1トップに据えた4-2-3-1を継続した。対する仙台は前節・FC東京戦(0-1)から先発2人を変更。負傷のGKシュミット・ダニエルに代わってGK関憲太郎が21試合ぶりにスタメン復帰し、C大阪とのリーグ戦で過去5得点を記録しているMF梁勇基が6試合ぶりに先発出場した。
立ち上がりからペースを握ったのはC大阪。前半1分にMF水沼宏太の右クロスから杉本、同10分に杉本の右クロスからFW柿谷曜一朗がいずれも右足で合わせるが、チャンスを生かせない。前半17分には杉本がPA後方やや右でDF松田陸からの斜めのくさびを受け、反転から左足でシュート。しかし、クロスバーの上に外れた。
度重なるピンチをしのいだ仙台は前半42分に先制。左サイドでMF中野嘉大のヒールパスを受けたMF三田啓貴が縦に持ち出し、左足で高いクロスを送る。逆サイドにボールが流れると、拾ったDF古林将太がPA右外から右足で低いクロス。PA内中央のFW石原直樹が右足で丁寧にゴール左へ流し込み、今季8得点目をマークした。
優勢の展開ながら不覚を取ったC大阪だが、前半44分に高い位置からプレッシャーをかけると、PA内右にボールがこぼれる。フリーで走り込んだMF山村和也が右足のコンパクトな振りからゴールを狙うも、シュートは左ポストに嫌われ、前半は1点ビハインドで折り返した。
C大阪は後半も攻め手を緩めず、前への圧力を強めていく。後半2分には自陣右サイドの松田が裏へロングパスを送り、抜け出した山村がGK関との1対1から左足でシュート。だが、至近距離でブロックされ、枠を外れてしまった。
再三のチャンスを仕留め切れないC大阪を尻目に、仙台は再び隙を突いてゴールを陥れる。後半25分、カウンターから右サイドに展開し、駆け上がってパスを受けた古林がPA手前右からクロス。PA内中央のFW野沢拓也には合わなかったが、その奥にいたMF野津田岳人がワントラップから左足でゴール右に蹴り込んだ。
C大阪は後半29分、PA内中央で巧みなターンを見せた杉本が右足でシュートを打ち、GK関に弾かれたボールを水沼が右足でプッシュして1点を返す。しかし同32分、仙台のセットプレーの流れからPA手前右の梁勇基が右足でクロスを上げ、ファーのDF椎橋慧也がヘディングシュート。プロ2年目を迎えた元市立船橋キャプテンのJリーグ初得点で3-1とする。さらに同45分、ショートカウンターからFW西村拓真のラストパスを受けた野沢が右足で確実にゴール右に決め、4-1でC大阪を振り切った。
仙台敵地で大勝、野沢が史上4位タイ14年連続得点
[2017年9月24日1時12分]

チーム4点目のゴールを決め笑顔を見せる仙台FW野沢拓也(撮影・上田博志)
<明治安田生命J1:C大阪1-4仙台>◇第27節◇23日◇金鳥スタ
ベガルタ仙台はベテラン陣の活躍も光り、敵地で大勝した。
FW野沢拓也(36)の大記録も生まれた。順位は12位のまま。
21試合ぶりに先発したGK関憲太郎(31)は好セーブを連発した。20試合に先発していたGKシュミットが前日練習で右足を負傷。久しぶりの出場で、結果を残した。シュートを防ぎながらも、こぼれ球を押し込まれて失点したことを悔やんだ一方で「同じミスをしないことを心がけている。そういう意味では良かった」と話した。
後半途中出場の野沢の今季初得点が、ダメ押し弾となった。3-0の後半45分。FW西村のスルーパスに反応し、右足で突き刺した。チーム最年長は「上位のチームに勝てたのは、チームの成長の証し。これを続けていくのが大事です」とチームの思いを代弁した。これで14年連続ゴール。ジュビロ磐田や名古屋グランパスなどで活躍した藤田俊哉氏(45)、磐田などで活躍した福西崇史氏(41)らに並ぶ、史上4位タイの連続シーズン得点となった。
また、6試合ぶりに先発したMF梁勇基(35)も、DF椎橋のJ1リーグ戦初ゴールをアシストした。
トドメのゴールを決めた仙台の野沢である。
中央からのパスをPAで受け綺麗に巻いて右隅に決めた。
野沢らしいシュートであった。
チームはアウェイにて大勝。
勢いに乗ったことであろう。
これからも活躍の報を待っておる。

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2017年9月23日(土)

仙台が後半にゴールラッシュをみせて、上位のC大阪に4-1で勝利!アウェイで貴重な勝点3を獲得した。
(写真)ダメ押しの4点目をあげた途中出場の野沢拓也(仙台)。
今季12戦全勝の“要塞”陥落…元市船主将DF椎橋のJ初弾など仙台がC大阪に4発快勝
17/9/23 21:00
[9.23 J1第27節 C大阪1-4仙台 金鳥スタ]
12位ベガルタ仙台が敵地で4位セレッソ大阪に4-1で快勝した。2試合ぶりに白星を手にし、残留を大きく近づける勝ち点3を獲得。C大阪は今季、キンチョウスタジアムで公式戦12戦全勝と強さを見せていたが、同会場で過去4戦負けなし(2勝2分)だった仙台の“ジンクス”が上回る形となった。
C大阪は前節・広島戦(0-1)と同じ先発メンバー。フォーメーションも得点ランク2位の16ゴールを挙げているFW杉本健勇を1トップに据えた4-2-3-1を継続した。対する仙台は前節・FC東京戦(0-1)から先発2人を変更。負傷のGKシュミット・ダニエルに代わってGK関憲太郎が21試合ぶりにスタメン復帰し、C大阪とのリーグ戦で過去5得点を記録しているMF梁勇基が6試合ぶりに先発出場した。
立ち上がりからペースを握ったのはC大阪。前半1分にMF水沼宏太の右クロスから杉本、同10分に杉本の右クロスからFW柿谷曜一朗がいずれも右足で合わせるが、チャンスを生かせない。前半17分には杉本がPA後方やや右でDF松田陸からの斜めのくさびを受け、反転から左足でシュート。しかし、クロスバーの上に外れた。
度重なるピンチをしのいだ仙台は前半42分に先制。左サイドでMF中野嘉大のヒールパスを受けたMF三田啓貴が縦に持ち出し、左足で高いクロスを送る。逆サイドにボールが流れると、拾ったDF古林将太がPA右外から右足で低いクロス。PA内中央のFW石原直樹が右足で丁寧にゴール左へ流し込み、今季8得点目をマークした。
優勢の展開ながら不覚を取ったC大阪だが、前半44分に高い位置からプレッシャーをかけると、PA内右にボールがこぼれる。フリーで走り込んだMF山村和也が右足のコンパクトな振りからゴールを狙うも、シュートは左ポストに嫌われ、前半は1点ビハインドで折り返した。
C大阪は後半も攻め手を緩めず、前への圧力を強めていく。後半2分には自陣右サイドの松田が裏へロングパスを送り、抜け出した山村がGK関との1対1から左足でシュート。だが、至近距離でブロックされ、枠を外れてしまった。
再三のチャンスを仕留め切れないC大阪を尻目に、仙台は再び隙を突いてゴールを陥れる。後半25分、カウンターから右サイドに展開し、駆け上がってパスを受けた古林がPA手前右からクロス。PA内中央のFW野沢拓也には合わなかったが、その奥にいたMF野津田岳人がワントラップから左足でゴール右に蹴り込んだ。
C大阪は後半29分、PA内中央で巧みなターンを見せた杉本が右足でシュートを打ち、GK関に弾かれたボールを水沼が右足でプッシュして1点を返す。しかし同32分、仙台のセットプレーの流れからPA手前右の梁勇基が右足でクロスを上げ、ファーのDF椎橋慧也がヘディングシュート。プロ2年目を迎えた元市立船橋キャプテンのJリーグ初得点で3-1とする。さらに同45分、ショートカウンターからFW西村拓真のラストパスを受けた野沢が右足で確実にゴール右に決め、4-1でC大阪を振り切った。
仙台敵地で大勝、野沢が史上4位タイ14年連続得点
[2017年9月24日1時12分]

チーム4点目のゴールを決め笑顔を見せる仙台FW野沢拓也(撮影・上田博志)
<明治安田生命J1:C大阪1-4仙台>◇第27節◇23日◇金鳥スタ
ベガルタ仙台はベテラン陣の活躍も光り、敵地で大勝した。
FW野沢拓也(36)の大記録も生まれた。順位は12位のまま。
21試合ぶりに先発したGK関憲太郎(31)は好セーブを連発した。20試合に先発していたGKシュミットが前日練習で右足を負傷。久しぶりの出場で、結果を残した。シュートを防ぎながらも、こぼれ球を押し込まれて失点したことを悔やんだ一方で「同じミスをしないことを心がけている。そういう意味では良かった」と話した。
後半途中出場の野沢の今季初得点が、ダメ押し弾となった。3-0の後半45分。FW西村のスルーパスに反応し、右足で突き刺した。チーム最年長は「上位のチームに勝てたのは、チームの成長の証し。これを続けていくのが大事です」とチームの思いを代弁した。これで14年連続ゴール。ジュビロ磐田や名古屋グランパスなどで活躍した藤田俊哉氏(45)、磐田などで活躍した福西崇史氏(41)らに並ぶ、史上4位タイの連続シーズン得点となった。
また、6試合ぶりに先発したMF梁勇基(35)も、DF椎橋のJ1リーグ戦初ゴールをアシストした。
トドメのゴールを決めた仙台の野沢である。
中央からのパスをPAで受け綺麗に巻いて右隅に決めた。
野沢らしいシュートであった。
チームはアウェイにて大勝。
勢いに乗ったことであろう。
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ガンバ戦コメント
2017明治安田生命J1リーグ 第27節


鹿島アントラーズ:大岩 剛
前半、失点してから自分たちでゲームをコントロールすることができていた。同点に追いついてからも、なかなか勝ち越すことができなかったが、選手がやりつづけてくれたことが最後のゴールにつながった。コーナーキックを蹴る前のサポーターの雰囲気が、ゴールを呼び込んでくれたのではないかと思う。サポーターの皆さんにすごく感謝している。
Q. 連戦で疲れもあったかと思うが、ほとんどチャンスを作らせなかった。評価は?
A. 今日の試合、スコアは2-1だが、今季イチというか、G大阪を相手にあれだけできると示したことは、非常に評価していいと感じている。連戦に関しては、全チーム同じスケジュールでやっている。今日もホームだし、しっかりゲームに入り、必ず勝つんだということを全員で出していこうと話していた。
Q. 決勝ゴールの瞬間は感極まった? 目頭が熱くなった?
A. それはないが、もちろん嬉しかった。サポーターの皆さんが作ってくれた雰囲気、得点した後のチーム全体で喜んだ一体感、それが得点したこと以上に嬉しかった。


【植田 直通】
最後にチャンスが来ると思っていた。決め切ることができて良かった。「絶対に決めてやる」と思っていた、その気持ちがボールを呼び込んだと思う。今日はサポーターが勝たせてくれた。ここから先も一つも負けられない。チーム一丸となって戦っていきたい。
【曽ケ端 準】
自分がゴール前の状況を見た時にシュートを打たれた。みんなで集中して入った中での失点で、影響は大きかったと思う。そこからしっかり、みんなで逆転できたのは良かった。ほぼラストプレーで、多くのサポーターの皆さんが雰囲気を作ってくれた。最後まで信じてやったことが結果につながったと思う。
【土居 聖真】
サポーターの熱い応援があったからこそ、勝ち切れたと思う。次で負けたら、今日勝った意味がなくなる。今日は今日で終わり。まだ優勝したわけではない。切らさずに続けていきたい。
【昌子 源】
今日は全員でつかみ取った勝利。逆転できると証明できているのはすごく良いこと。ただ、まだ優勝の二文字は早い。チーム一丸にならないといけない。
【永木 亮太】
本当に、勝利が欲しかった。90分間プレーできたことが収穫だと思う。最後のCKではナオが良い入り方をしてくれた。彼の特長でもあるし、良いボールを入れれば競り勝ってくれる。続けていきたい。
【山本 脩斗】
前半もチャンスがあったし、精度を上げていかないといけない。失点してしまったけど、慌てずに攻撃をすることができた。前半の最後に追い付けたことは大きかった。チーム全員で「優勝する」という気持ちで戦えている。試合前からいつも以上の声援をもらっていて、その意味は選手たちもわかっていた。結果で応えることができて良かった。
ガンバ大阪戦

本日行われたJ1 第27節 ガンバ大阪戦は2-1で勝利しました。
第27節
2017年9月23日(土)19:03KO カシマ
[ 大岩 剛監督 ]
前半に失点してから自分たちでゲームをコントロールすることができていたんですけど、同点に追い付いてからも後半に勝ち越すことができなかったんですけど、選手たちがやり続けてくれたことが最後にああいう形で勝ち越すことができたんじゃないかと思います。やっぱりあのCKを受ける前のゴール前の雰囲気が、あの1点を呼び込んでくれたんじゃないかと思います。サポーターの皆さんには感謝しています。
--3連戦で疲れもあったと思いますが、ほとんど相手にチャンスを作らせなかった。
今日の試合、スコアは2-1ですけど、今季一といいますか、自分たちがガンバさん相手にあれだけできるという力を示せた意味で、非常に評価していいんじゃないかと思います。連戦についてはガンバさんも同じですし、全チーム同じスケジュールでやっていますので、そういうところは自分たちの中で話をすることはありませんでした。ただ、今日もホームですし、しっかりゲームに入ろうと。ホームで必ず勝つんだという気持ちを全員がそれぞれ出していくんだ、という話はしました。
--最後は感極まっていたように見えたのですが?
それはないです。うれしかったのはもちろんなんですけど、先ほども言いましたけど、サポーターの皆さんが作ってくれた雰囲気。それに得点したあとのチーム全体での喜び、あの一体感は、得点した以上にうれしかったですね。
第27節
2017年9月23日(土)19:03KO カシマ
[ 曽ヶ端 準 ]
(失点シーンは)中の状況を見た瞬間に打たれてしまった。こういう状況で苦しくしてしまったのはあの1点だった。でも、しっかりみんなで逆転できたのは良かった。タイミング的には予想しているのと違っていたけど、ドライブをかけたシュートを逆サイドに決められたわけではなく、ニアサイド。抑えないといけないコースだった。チームに与える影響は大きかった。
それでもひっくり返したことはすごく大きい。内容も素晴らしいゲームでした。助けられました。運動量もありましたし、切り替えも良かった。
(終了間際の得点は)ほぼラストプレーに近かった。多くのサポーターの皆さんスタジアムに足を運んでくれて、観客の人数もそうでしたし、そういう雰囲気というのはサポーターの皆さんが作ってくれたものがあると思う。最後は入りそうな雰囲気は後ろから見ていて感じていました。入らなくてモヤモヤするところはありましたけど、それでも最後まで信じてやっていたと思います。それが結果につながって良かったですね。
[ 植田 直通 ]
かなりアドレナリンが出ました。セットプレーを取って、上がっていくときにかなり気合いを入れていましたし、絶対に俺のところに来て、絶対に俺が決めてやるという強い気持ちでいました。やっぱり何より優勝したいという思いが強かったと思うし、その思いが通じて、良いボールがきたと思う。そういう気持ちが大事だなと思いました。
--得点が決まる前のスタジアムの応援は聞こえていたか?
(土居)聖真くんが煽っていたみたいですが、かなりサポーターの方々の応援が聞こえてきていて、自分も熱くさせてもらいました。ああやって盛り上げてくれたおかげで、自分もかなりテンションが上がって、絶対に決めてやるという気持ちにさせてくれたと思います。今日もそうですし、いつもそうですけど、ファン・サポーターの方には感謝しています。
これぞ鹿島の勝負強さ。劇的な逆転勝利で2位との差を『8』に広げる
リーグを代表するチーム同士の対戦ということでホームの鹿島サポーターだけでなく、アウェイのガンバサポーターも数多く県立カシマサッカースタジアムを訪れた。28,565人が見守る中でゲームはキックオフされた。
鹿島はボランチに、リーグ戦では7月8日のFC東京戦以来の先発となる永木 亮太が入り、G大阪もトップ下に遠藤 保仁が入った。水曜日に天皇杯を戦ったばかりの両リームは中2日という厳しい日程で疲労も残っているはずだが、序盤から激しい攻防を繰り広げる。
先にチャンスをつかんだのは鹿島。植田 直通からのフィードを受けた土居 聖真がヘディングで反らすと金崎 夢生がゴールに突進する。しかし、体を寄せた三浦 弦太が阻止。そのほかにも随所に激しくもフェアなぶつかり合いがあり、テンションの高い展開で進んでいく。
先制点を奪ったのはG大阪だった。東口 順昭のロングキックを受けたファン ウィジョが昌子 源を背負いながら反転すると、そのままシュート。それがゴール前の守備を整えようと味方に指示を出していた曽ヶ端 準のフイを突く形となり、ゴールポストをかすめたシュートがネットを揺らした。
鹿島もリズムよくパスを回して長い時間ボールを支配するが、G大阪の帰陣が早くなかなかチャンスを作り出せない。逆に課題としていたボールを奪ったあとのファーストプレーでミスが出るようになり、ゴール前で連続してボールを失いピンチを迎えてしまう。
しかし、終始攻め続けたことが歓喜を呼ぶ。前半終了間際、ボールを奪って攻撃を仕掛けると、それまですばやくブロックを築いていたG大阪の選手たちの帰陣が遅れる。ペナルティエリア右角を取った中村 充孝がドリブルを始めると、泉澤 仁が何気なく倒してしまい、PKを与えてしまう。
PKに立つのは金崎。右足で強いシュートを放ったが、これを東口がはじき、左ポストに当たってはね返る。しかし、すばやくレアンドロがカバーしてシュートを放つと、東口の股間を抜けてゴールに突き刺さった。
前半でボールを握った鹿島は後半もゲームを支配する。対するG大阪は、後半の頭から遠藤に代えて長沢 駿を入れたが、前からボールを追う形を作れず、低い位置から攻撃がスタートするため、後半はほとんど良い攻撃を見せられなかった。
しかし、鹿島も自陣に引いてブロックを作るG大阪の守備を崩せない。65分にはレオ シルバがG大阪ディフェンスの間を通すパスを右サイドに送ると、それを受けた西 大伍がゴール前にクロス。金崎がそれに合わせるビッグチャンスを作ったが、シュートは東口の正面を突く。
その後も鹿島が攻め続ける展開が続く。数々のチャンスもG大阪が粘り強くはね返す展開に、そのまま1-1の引き分けで終わるかと思われたが、再びカシマスタジアムが歓喜に揺れる。92分、右CKに植田が高い打点のヘディングシュートで合わせて、ついにG大阪のゴールを割る。
終了間際の劇的なゴールで鹿島が勝点3を獲得。連勝を『5』に伸ばした。
[ 文:田中 滋 ]
【鹿島 vs G大阪】試合は振り出しに戻り後半へ
2017年9月23日(土)

先制を許したホームの鹿島は前半アディショナルタイムにPKを獲得。キッカーの金崎夢生が放ったシュートは、相手GKに弾かれるも、こぼれ球にレアンドロが反応し、同点に追いつく。
【鹿島 vs G大阪】後半アディショナルタイムにドラマは待っていた!
2017年9月23日(土)

同点で終了かと思われた後半アディショナルタイムに鹿島がCKのチャンス!永木亮太があげたボールを植田直通が頭で合わせ土壇場で逆転に成功する!!
【鹿島 vs G大阪】劇的な逆転弾でリーグ戦5連勝!
2017年9月23日(土)

後半アディショナルタイムに植田直通が逆転弾!鹿島アントラーズがリーグ戦5連勝を達成し、勝点を61に積み上げました!
植田直通が後半ATに劇的ヘッド!!首位・鹿島はG大阪に逆転勝利で5連勝
17/9/23 20:58

後半アディショナルタイムにDF植田直通が劇的な決勝点
[9.23 J1第27節 鹿島2-1G大阪 カシマ]
首位の鹿島アントラーズはホームでガンバ大阪に2-1で競り勝ち、5連勝を飾った。G大阪は先制するも逆転負け。3試合勝ちなし(1分2敗)で8月以降、わずか1勝(2分5敗)と苦しい試合が続いている。
4連勝中の鹿島は前節・新潟戦(4-2)から先発3人を変更。DF山本脩斗が2試合ぶり、MF中村充孝が3試合ぶり、MF永木亮太が9試合ぶりに先発した。
G大阪は前節の大宮戦(2-2)から先発2人を変更。大宮戦で右太腿裏を肉離れしたDFファビオに代わってDF金正也が4試合ぶりに先発し、MF遠藤保仁も2試合ぶりの先発となった。[スタメン&布陣はコチラ]
試合は立ち上がりに動いた。鹿島は前半6分、PA手前の絶好の位置でFKを獲得。永木が右足で直接狙ったが、これをGK東口順昭がキャッチすると、パントキックで一気に前線へ送った。ロングボールをDF昌子源と競り合いながらキープしたFWファン・ウィジョは素早く前を向き、PA右角の位置から右足を一閃。クロスを警戒したか、ポジションを前に取っていたGK曽ヶ端準のニアを破り、ゴールネットに突き刺さった。
1点を追う鹿島は前半15分、山本の左クロスにFW土居聖真が頭で合わせるが、東口がファインセーブ。同24分、MFレアンドロのミドルシュートもクロスバーを越えた。押し込まれるG大阪だが、FW金崎夢生の突破に対してもDF三浦弦太が体を張って対抗。前半42分にはカウンターから抜け出そうとするレアンドロにMF井手口陽介が体を入れて速攻を止めるなど、守備陣が粘り強く跳ね返した。
ところが、前半アディショナルタイム、鹿島は右サイドに開いた金崎が中央に横パス。PA内で受けた中村が後方からMF泉澤仁に倒され、PKを獲得した。金崎のキックは東口の手に当たって左ポストを直撃したが、跳ね返りに素早く反応したレアンドロが右足で東口の股間を抜き、同点のゴールネットを揺らした。
前半終了間際に1-1の同点に追いつかれたG大阪は後半開始から遠藤に代えてFW長沢駿を投入。しかし、後半も鹿島のペースで試合は進む。後半21分にはMFレオ・シルバのスルーパスから右サイドをオーバーラップしてきたDF西大伍がダイレクトでグラウンダーのクロス。金崎が左足で合わせたが、東口の好セーブに阻まれた。直後の22分にはG大阪にもチャンス。PA内に抜け出したMF倉田秋が山本と交錯して倒れたが、ファウルの笛はなかった。
後半22分に両チームが動き、鹿島は中村に代えてMF安部裕葵、G大阪は泉澤に代えてDF初瀬亮を投入した。右サイドハーフに入った安部は攻撃の起点となり、フィニッシュにも絡むなどリズムを変える。しかし、後半31分、土居の右クロスに合わせたレアンドロのヘディングシュートは枠外。同33分にもレアンドロの左クロスに金崎が合わせたが、大きくクロスバーを越えるなど、最後の精度を欠き、なかなか勝ち越しのチャンスを生かせなかった。
一方、前線でファン・ウィジョが孤立するG大阪もチャンスらしいチャンスをつくれず、守勢の時間が続く。攻め立てる鹿島は後半35分、レオ・シルバに代えてDF伊東幸敏を右サイドバックに投入。西が中盤の中央にポジションを移し、同37分には西のロングフィードから山本がヘディングで合わせる決定機をつくったが、これも枠を捉えられなかった。
G大阪は後半39分、倉田に代えてDF米倉恒貴を投入し、最後のカードを切る。鹿島は同42分、土居に代わってFW鈴木優磨がピッチへ。最後の猛攻を仕掛けると、後半アディショナルタイム2分、永木の右CKにDF植田直通が頭で合わせ、劇的な決勝点。2-1の逆転勝利をおさめた。
(取材・文 西山紘平)
「自分の意思ではなく勝手に…」劇的V弾の植田、歓喜の輪の中心に
17/9/23 22:02

後半アディショナルタイムの決勝点にベンチ前で喜びを爆発させるDF植田直通
[9.23 J1第27節 鹿島2-1G大阪 カシマ]
体は自然と自陣ベンチへ向かっていた。1-1で迎えた後半アディショナルタイム2分、鹿島アントラーズはMF永木亮太の右CKをDF植田直通がヘディングで叩きつけ、劇的な決勝点。タッチライン方向へ走り出した植田をチームメイトが追いかけ、ベンチを飛び出した控え選手たちも含めて歓喜の輪が広がった。
「総力戦だと思っているし、全員で戦っている。勝利は全員で喜びたいと思って、自分の意思ではなく、勝手に(ベンチへ)行っていた」
勝利への執念が劇的ゴールを呼び込んだ。「こういう試合はセットプレーが大きく左右する。最後は絶対に自分が決めてやろうという強い気持ちを持っていた。それが通じてボールが来たと思う」。3月18日の清水戦(3-2)以来、約半年ぶりとなる今季2ゴール目。J1通算3ゴール目が貴重な決勝点となった。
センターバックで植田とコンビを組むDF昌子源も「泣いているという噂もあったけど」と、冗談交じりに喜んだ。「普段、セットプレーの練習では上に飛ばしているのに、今日はしっかり下に叩いた」。2歳年下の“相棒”を称え、「最後のセットプレーはスタジアムが揺れていた。ナオ(植田)が決めたけど、あれはサポーターのゴールだった」と、最後まで後押ししてくれたファンに感謝した。
前節の新潟戦(4-2)も前半に2失点しながら後半に4ゴールを奪い、逆転勝ちした。2試合連続の逆転勝利に植田は「先制されて逆転するパターンが多くて、それもいいけど、ディフェンスとしては失点ゼロで勝ちたいし、先制されるとゲームプランが難しくなる」と指摘。今季2度目の5連勝で2位以下に勝ち点8差を付けて首位を快走しているが、「一つも落とせないと思っているし、まだまだ混戦になる。油断したら足元をすくわれる」と、表情は終始、険しいままだった。
(取材・文 西山紘平)
5連勝で首位固めの鹿島、2位に勝ち点8差も…昌子「優勝の2文字は早い」
17/9/23 22:21

FW長沢駿と競り合うDF昌子源
[9.23 J1第27節 鹿島2-1G大阪 カシマ]
1失点にも引きずることはなかった。鹿島アントラーズは前半7分に失点。相手GKからのパントキックに反応したFWファン・ウィジョにDF昌子源が対応したが、ボールをおさめられ、前を向かれると、GK曽ヶ端準が前にポジションを取っていた逆を突かれ、豪快なミドルシュートを叩き込まれた。
「試合が終わってソガさん(曽ヶ端)とも話したけど、目を切った瞬間にボールが来た。失点は反省すべきだけど、あとに引きずるような失点ではなかった」。前半アディショナルタイムにPKから同点に追いつくと、後半は怒涛の猛攻に出た。なかなか勝ち越しゴールを奪うことはできなかったが、後半アディショナルタイムにCKからDF植田直通が決勝点。前後半のアディショナルタイムに得点を奪い、2-1の逆転勝利をおさめた。
「早い時間に入れられても慌てることなく戦えた。先制されても前半のうちに追いつかなきゃいけないわけでも逆転しなきゃいけないわけでもない。90分の最後に逆転すればいいし、そういうサッカーができている」。そう胸を張る昌子は「こういう試合に引き分けると、下から(差を)詰められる。鹿島が優勝しているときというのは、こういう試合が多かったのではないかなと思う」と、土壇場でもぎ取った勝ち点3を評価した。
5連勝で勝ち点を61に伸ばした鹿島に対し、2位川崎Fは敵地で神戸とドロー。2位川崎F、3位柏が勝ち点53で並ぶが、残り7試合で勝ち点差8と、いよいよ連覇も見えてきた。ただし、昌子は「そこはあまり意識したらいけない。柏とは直接対決も残っているし、『優勝』という2文字は早い」と力説。「勝ち点差は気にせずやっていかないといけない」と、一戦必勝の姿勢を貫いた。
(取材・文 西山紘平)
勝負強さ発揮した鹿島、植田のロスタイム弾で劇的勝利! G大阪撃破で5連勝

鹿島が逆転勝利で5連勝を飾った [写真]=JL/Getty Images for DAZN
2017明治安田生命J1リーグ第27節が23日に行われ、鹿島アントラーズとガンバ大阪が対戦した。
鹿島は三竿健斗が出場停止。中盤には永木亮太が起用され、金崎夢生と土居聖真が2トップを形成する。G大阪は前節負傷退場したファビオに代わって金正也。遠藤保仁が2試合ぶりにスタメン復帰を果たしている。
7分、GK東口順昭のパントキックを受けたファン・ウィジョが反転から右足を振り抜く。このシュートが決まり、アウェイのG大阪が先制した。先制を許した鹿島は前半アディショナルタイム、中村充孝がエリア内で泉澤仁に倒されてPKを獲得。金崎夢生のキックは一度GK東口に防がれるも、セカンドボールに反応したレアンドロが詰めて同点に追い付き前半を終える。
G大阪は後半開始から遠藤に代えて長沢駿を投入する。鹿島も途中出場の安部裕葵や金崎を中心にシュートを放つが、最後までGK東口の牙城を崩すことができない。それでも後半アディショナルタイム、CKから植田直通が決勝点となるヘディングシュートを決め、鹿島が2-1で劇的勝利を挙げた。
鹿島は5連勝を達成。一方のG大阪は3試合勝利なしとなった。
次節、鹿島はアウェイでサガン鳥栖と、G大阪はホームで横浜F・マリノスと対戦する。
【スコア】
鹿島アントラーズ 2-1 ガンバ大阪
【得点者】
0-1 7分 ファン・ウィジョ(G大阪)
1-1 45+3分 レアンドロ(鹿島)
2-1 90+2分 植田直通(鹿島)
植田が劇的決勝ヘッド! 鹿島がG大阪に逆転勝ちで首位固め!
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年09月23日
首位の鹿島が勝点を61に伸ばす。

鹿島がG大阪に競り勝ち首位固めに成功した。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
J1リーグは9月23日、27節の9試合を開催。県立カシマサッカースタジアムでは、鹿島アントラーズ対ガンバ大阪の一戦が行なわれ、2-1で逆転勝利を収めた。
試合は開始7分、カウンターからG大阪のファン・ウィジョが鹿島陣内へ単独で攻め込むと、DF昌子源とマッチアップしながらも鋭く右足を振り抜く。強烈な右足のシュートは、味方に指示を送っていたGK曽ケ端準の虚を突く形でニアサイドを破り、ゴールネットを揺らした。
しかし鹿島も前半終了間際に中村充孝がドリブルで敵陣ペナルティエリア内に進入すると、G大阪の泉澤仁に倒されPKを獲得する。これをキッカーの金崎夢生はGK東口順昭のセーブによって左ポストに当たり外してまうが、こぼれ球をレアンドロが押し込み、鹿島が同点に追いついた。
後半に入ると、鹿島が分厚い攻撃を展開し、再三ゴール前に迫るものの、なかなか勝ち越しゴールを奪い切れない。87分には土居聖真に代えて鈴木優磨を投入して勝点3を狙いに行く。
そして、終了間際の90+2分、鹿島はCKから植田直通が渾身のヘディングシュートでゴールネットを揺らす。鹿島がついに逆転に成功する。
このリードを守り切った鹿島が2-1で逆転勝利を収め、引き分けに終わった2位の川崎との勝点差を8に広げ、首位固めに成功した。鹿島は勝点を61に伸ばしている。
【鹿島】なんなんだ、この強さは! 常勝軍団が披露した「絵に描いたような横綱相撲」
川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
2017年09月23日
鮮烈弾で先制されるもまるでブレず、最後の最後でねじ伏せた。

逆転ヘッドを決めた植田(5番)が雄叫びを上げる。後半アディショナルタイムでの逆転劇に、スタジアムのボルテージは最高潮に! 写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
[J1リーグ27節]鹿島2-1G大阪/9月23日(土)/カシマスタジアム
チームとしての総合力、実績、タレント力で判断すれば、この両雄は優勝を争っていなければおかしい。だがキックオフ前の時点で、首位・鹿島アントラーズと7位・ガンバ大阪との間には、18ポイントもの勝点差があった。いったいいつの間に、こんなに開いてしまったのか。
アウェーのガンバは、J1連覇に邁進する鹿島の本拠地で、意地を見せたかったのだろう。「どっちかって言うとフリーな感じで動いてた」と語る遠藤保仁を前線に配備し、井手口陽介、今野泰幸らが猛然とボールを狩りに行く。そして7分、ゴールキックからファン・ウィジョがボールをキープし、振り向きざまに25メートル弾を突き刺した。奇襲が奏功する、願ってもない展開だ。
鹿島は、中盤でのパスワークを分断され、思うように攻撃を構築できない。それでもまるで焦る様子はなく、個々が淡々と職務を遂行。「とりあえずこれ以上失点だけはしないように集中していた」(植田直通)と、冷静にガンバのカウンターを完璧に封じるところから、立て直しを図った。
ほぼ得点機のなかった鹿島だが、前半アディショナルタイム、ややラッキーな形でPKを得る。金崎夢生のキックはGK東口順昭にいったんは弾かれるが、こぼれ球をレアンドロが押し込んで同点。あっさりワンチャンスをモノにした。
恐ろしかったのは、ここからだ。
まるでチームが意思を持ったひとつの怪物のように、強烈に前がかりなサッカーを貫徹。ガンバは面を食らい、腰砕けになる。この同点シーンから前半終了までの数刻のラッシュが、ガンバに小さくないメンタルダメージを与えたのだ。
ガンバの長谷川健太監督は、「天皇杯での疲れがあった」との理由で遠藤を引っ込め、長身FWの長沢駿を投入する。みずから掴んでいた良い流れを断ち切ってしまった。なぜ代えてしまったのか。なにかアクションを起こさなければやられてしまう、そんな強迫観念が駆られたのかもしれない。案の定、ガンバは放り込みを繰り返すばかりで、かつセカンドボールを拾えず、鹿島に完全に中盤を制圧された。
真綿で首をゆっくり絞めるように、鹿島の選手たちは流麗なパスワークでガンバのスタミナを削り取る。前半から飛ばしていたアウェーチームをガス欠に追い込んだ。そうなればもうサンドバックだ。幾度となくフリーショットを放ちながらも決め切れなかったが、後半アディショナルタイムにCKから植田が頭でねじ込む、劇的な幕切れ。だが、残り15分間で匂いはプンプン漂っていた。必然の3ポイントと言うほかない。
絵に描いたような横綱相撲だ。ガンバの倉田秋は「前半のサッカーをやり抜ければ自分らももっと上にいれたはず。ああいうのを持続できるかどうかの違い」と振り返った。スコアは僅差ながら、完敗と認めざるをえない。
なんなんだ、この強さは? 試合後、中田浩二氏に質問すると、レジェンドはこう答えた。
「誰が出てもクオリティーが落ちないからね、いまの鹿島は。天皇杯をレッズとやってしっかり勝って、中2日でこれだけやれるんだから。しかも剛さん(大岩監督)はいろいろ試しながら、結果を出しているんでね。試合を重ねるごとに強くなっているなって感じる」
これで、リーグ戦4連勝。2位の川崎フロンターレが引き分けたため、勝点差は8に広がった。
絶好調の常勝軍団。鹿の角を掴めるチームはいるのか。ため息が出るほど、強い。
取材・文:川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
【鹿島】守護神、曽ケ端準がまさかの超凡ミス! 「逆転できて良かったです…」
川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
2017年09月23日
「自分のミスです。本当にチームに助けられました」。

自身のミスから失点を許した曽ケ端。「絶対にやられてはいけない形」と最後まで反省しきりだった。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
鹿島アントラーズの名守護神が、痛恨のミスを悔やんだ。
J1リーグ27節、ガンバ大阪とのホームゲーム。立ち上がりからエンジンのかかりが悪い鹿島は、開始7分に先制点を叩き込まれてしまう。味方のゴールキックを足下に収めるガンバFW、ファン・ウィジョ。背後に付いていた日本代表CB昌子源を鋭い反転で交わすと、ゴールまで25メートルの位置から右足を一閃! そのサプライズショットがなんと、ゴールインしてしまったのだ。
完全に反応が遅れ、驚いたようにボールに飛びつこうとする曽ケ端。名手の明らかな判断ミスだった。
いったいなにがあったのか。
「中の状況を見た瞬間に撃たれました。苦しくしてしまったのはあの1点。みんなで試合の入り方を話していた中で、ああいうプレーをしてしまったのは良くない。自分のミスです。本当にチームに助けられました」
いっさい言い訳をしない男である。
「セオリーとして、キーパーが守るべきものです。絶対にやられてはいけない形。ああいうミスがチームに与える影響は計り知れないですから……。逆転できたので良かったです」
最後まで反省しきりの重鎮だった。
長く鹿島番を務めている記者さんによると、曽ケ端は致命的なミスをした時ほど、ちゃんとミックスゾーンで丁寧に応対し、みずからの口で説明するのだという。
それはそれで、なかなかできることではない。
取材・文:川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
「コーナーキックを蹴る前のサポーターの雰囲気が、ゴールを呼び込んでくれたのではないかと思う」と語る大岩監督である。
スタジアム全体が、鹿島のゴールを望み、鹿島の勝利を信じたあの時間、チャントは盛り上がり、ゴールを呼び込んだ。
声援は歓声へと変わった。
素晴らしい瞬間を味わったと言えよう。
そして聖真は、「今日は今日で終わり。まだ優勝したわけではない。切らさずに続けていきたい」と言う。
まだ何も成し遂げていない。
優勝へ近づいたことは事実であるが、次節に星を落とせば意味が無い。
明日には気持ちを切り替え、勝利への気持ちを高めるのだ。
「優勝」という言葉を使うのはまだ早い。

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鹿島アントラーズ:大岩 剛
前半、失点してから自分たちでゲームをコントロールすることができていた。同点に追いついてからも、なかなか勝ち越すことができなかったが、選手がやりつづけてくれたことが最後のゴールにつながった。コーナーキックを蹴る前のサポーターの雰囲気が、ゴールを呼び込んでくれたのではないかと思う。サポーターの皆さんにすごく感謝している。
Q. 連戦で疲れもあったかと思うが、ほとんどチャンスを作らせなかった。評価は?
A. 今日の試合、スコアは2-1だが、今季イチというか、G大阪を相手にあれだけできると示したことは、非常に評価していいと感じている。連戦に関しては、全チーム同じスケジュールでやっている。今日もホームだし、しっかりゲームに入り、必ず勝つんだということを全員で出していこうと話していた。
Q. 決勝ゴールの瞬間は感極まった? 目頭が熱くなった?
A. それはないが、もちろん嬉しかった。サポーターの皆さんが作ってくれた雰囲気、得点した後のチーム全体で喜んだ一体感、それが得点したこと以上に嬉しかった。


【植田 直通】
最後にチャンスが来ると思っていた。決め切ることができて良かった。「絶対に決めてやる」と思っていた、その気持ちがボールを呼び込んだと思う。今日はサポーターが勝たせてくれた。ここから先も一つも負けられない。チーム一丸となって戦っていきたい。
【曽ケ端 準】
自分がゴール前の状況を見た時にシュートを打たれた。みんなで集中して入った中での失点で、影響は大きかったと思う。そこからしっかり、みんなで逆転できたのは良かった。ほぼラストプレーで、多くのサポーターの皆さんが雰囲気を作ってくれた。最後まで信じてやったことが結果につながったと思う。
【土居 聖真】
サポーターの熱い応援があったからこそ、勝ち切れたと思う。次で負けたら、今日勝った意味がなくなる。今日は今日で終わり。まだ優勝したわけではない。切らさずに続けていきたい。
【昌子 源】
今日は全員でつかみ取った勝利。逆転できると証明できているのはすごく良いこと。ただ、まだ優勝の二文字は早い。チーム一丸にならないといけない。
【永木 亮太】
本当に、勝利が欲しかった。90分間プレーできたことが収穫だと思う。最後のCKではナオが良い入り方をしてくれた。彼の特長でもあるし、良いボールを入れれば競り勝ってくれる。続けていきたい。
【山本 脩斗】
前半もチャンスがあったし、精度を上げていかないといけない。失点してしまったけど、慌てずに攻撃をすることができた。前半の最後に追い付けたことは大きかった。チーム全員で「優勝する」という気持ちで戦えている。試合前からいつも以上の声援をもらっていて、その意味は選手たちもわかっていた。結果で応えることができて良かった。
ガンバ大阪戦

本日行われたJ1 第27節 ガンバ大阪戦は2-1で勝利しました。
第27節
2017年9月23日(土)19:03KO カシマ
[ 大岩 剛監督 ]
前半に失点してから自分たちでゲームをコントロールすることができていたんですけど、同点に追い付いてからも後半に勝ち越すことができなかったんですけど、選手たちがやり続けてくれたことが最後にああいう形で勝ち越すことができたんじゃないかと思います。やっぱりあのCKを受ける前のゴール前の雰囲気が、あの1点を呼び込んでくれたんじゃないかと思います。サポーターの皆さんには感謝しています。
--3連戦で疲れもあったと思いますが、ほとんど相手にチャンスを作らせなかった。
今日の試合、スコアは2-1ですけど、今季一といいますか、自分たちがガンバさん相手にあれだけできるという力を示せた意味で、非常に評価していいんじゃないかと思います。連戦についてはガンバさんも同じですし、全チーム同じスケジュールでやっていますので、そういうところは自分たちの中で話をすることはありませんでした。ただ、今日もホームですし、しっかりゲームに入ろうと。ホームで必ず勝つんだという気持ちを全員がそれぞれ出していくんだ、という話はしました。
--最後は感極まっていたように見えたのですが?
それはないです。うれしかったのはもちろんなんですけど、先ほども言いましたけど、サポーターの皆さんが作ってくれた雰囲気。それに得点したあとのチーム全体での喜び、あの一体感は、得点した以上にうれしかったですね。
第27節
2017年9月23日(土)19:03KO カシマ
[ 曽ヶ端 準 ]
(失点シーンは)中の状況を見た瞬間に打たれてしまった。こういう状況で苦しくしてしまったのはあの1点だった。でも、しっかりみんなで逆転できたのは良かった。タイミング的には予想しているのと違っていたけど、ドライブをかけたシュートを逆サイドに決められたわけではなく、ニアサイド。抑えないといけないコースだった。チームに与える影響は大きかった。
それでもひっくり返したことはすごく大きい。内容も素晴らしいゲームでした。助けられました。運動量もありましたし、切り替えも良かった。
(終了間際の得点は)ほぼラストプレーに近かった。多くのサポーターの皆さんスタジアムに足を運んでくれて、観客の人数もそうでしたし、そういう雰囲気というのはサポーターの皆さんが作ってくれたものがあると思う。最後は入りそうな雰囲気は後ろから見ていて感じていました。入らなくてモヤモヤするところはありましたけど、それでも最後まで信じてやっていたと思います。それが結果につながって良かったですね。
[ 植田 直通 ]
かなりアドレナリンが出ました。セットプレーを取って、上がっていくときにかなり気合いを入れていましたし、絶対に俺のところに来て、絶対に俺が決めてやるという強い気持ちでいました。やっぱり何より優勝したいという思いが強かったと思うし、その思いが通じて、良いボールがきたと思う。そういう気持ちが大事だなと思いました。
--得点が決まる前のスタジアムの応援は聞こえていたか?
(土居)聖真くんが煽っていたみたいですが、かなりサポーターの方々の応援が聞こえてきていて、自分も熱くさせてもらいました。ああやって盛り上げてくれたおかげで、自分もかなりテンションが上がって、絶対に決めてやるという気持ちにさせてくれたと思います。今日もそうですし、いつもそうですけど、ファン・サポーターの方には感謝しています。
これぞ鹿島の勝負強さ。劇的な逆転勝利で2位との差を『8』に広げる
リーグを代表するチーム同士の対戦ということでホームの鹿島サポーターだけでなく、アウェイのガンバサポーターも数多く県立カシマサッカースタジアムを訪れた。28,565人が見守る中でゲームはキックオフされた。
鹿島はボランチに、リーグ戦では7月8日のFC東京戦以来の先発となる永木 亮太が入り、G大阪もトップ下に遠藤 保仁が入った。水曜日に天皇杯を戦ったばかりの両リームは中2日という厳しい日程で疲労も残っているはずだが、序盤から激しい攻防を繰り広げる。
先にチャンスをつかんだのは鹿島。植田 直通からのフィードを受けた土居 聖真がヘディングで反らすと金崎 夢生がゴールに突進する。しかし、体を寄せた三浦 弦太が阻止。そのほかにも随所に激しくもフェアなぶつかり合いがあり、テンションの高い展開で進んでいく。
先制点を奪ったのはG大阪だった。東口 順昭のロングキックを受けたファン ウィジョが昌子 源を背負いながら反転すると、そのままシュート。それがゴール前の守備を整えようと味方に指示を出していた曽ヶ端 準のフイを突く形となり、ゴールポストをかすめたシュートがネットを揺らした。
鹿島もリズムよくパスを回して長い時間ボールを支配するが、G大阪の帰陣が早くなかなかチャンスを作り出せない。逆に課題としていたボールを奪ったあとのファーストプレーでミスが出るようになり、ゴール前で連続してボールを失いピンチを迎えてしまう。
しかし、終始攻め続けたことが歓喜を呼ぶ。前半終了間際、ボールを奪って攻撃を仕掛けると、それまですばやくブロックを築いていたG大阪の選手たちの帰陣が遅れる。ペナルティエリア右角を取った中村 充孝がドリブルを始めると、泉澤 仁が何気なく倒してしまい、PKを与えてしまう。
PKに立つのは金崎。右足で強いシュートを放ったが、これを東口がはじき、左ポストに当たってはね返る。しかし、すばやくレアンドロがカバーしてシュートを放つと、東口の股間を抜けてゴールに突き刺さった。
前半でボールを握った鹿島は後半もゲームを支配する。対するG大阪は、後半の頭から遠藤に代えて長沢 駿を入れたが、前からボールを追う形を作れず、低い位置から攻撃がスタートするため、後半はほとんど良い攻撃を見せられなかった。
しかし、鹿島も自陣に引いてブロックを作るG大阪の守備を崩せない。65分にはレオ シルバがG大阪ディフェンスの間を通すパスを右サイドに送ると、それを受けた西 大伍がゴール前にクロス。金崎がそれに合わせるビッグチャンスを作ったが、シュートは東口の正面を突く。
その後も鹿島が攻め続ける展開が続く。数々のチャンスもG大阪が粘り強くはね返す展開に、そのまま1-1の引き分けで終わるかと思われたが、再びカシマスタジアムが歓喜に揺れる。92分、右CKに植田が高い打点のヘディングシュートで合わせて、ついにG大阪のゴールを割る。
終了間際の劇的なゴールで鹿島が勝点3を獲得。連勝を『5』に伸ばした。
[ 文:田中 滋 ]
【鹿島 vs G大阪】試合は振り出しに戻り後半へ
2017年9月23日(土)

先制を許したホームの鹿島は前半アディショナルタイムにPKを獲得。キッカーの金崎夢生が放ったシュートは、相手GKに弾かれるも、こぼれ球にレアンドロが反応し、同点に追いつく。
【鹿島 vs G大阪】後半アディショナルタイムにドラマは待っていた!
2017年9月23日(土)

同点で終了かと思われた後半アディショナルタイムに鹿島がCKのチャンス!永木亮太があげたボールを植田直通が頭で合わせ土壇場で逆転に成功する!!
【鹿島 vs G大阪】劇的な逆転弾でリーグ戦5連勝!
2017年9月23日(土)

後半アディショナルタイムに植田直通が逆転弾!鹿島アントラーズがリーグ戦5連勝を達成し、勝点を61に積み上げました!
植田直通が後半ATに劇的ヘッド!!首位・鹿島はG大阪に逆転勝利で5連勝
17/9/23 20:58

後半アディショナルタイムにDF植田直通が劇的な決勝点
[9.23 J1第27節 鹿島2-1G大阪 カシマ]
首位の鹿島アントラーズはホームでガンバ大阪に2-1で競り勝ち、5連勝を飾った。G大阪は先制するも逆転負け。3試合勝ちなし(1分2敗)で8月以降、わずか1勝(2分5敗)と苦しい試合が続いている。
4連勝中の鹿島は前節・新潟戦(4-2)から先発3人を変更。DF山本脩斗が2試合ぶり、MF中村充孝が3試合ぶり、MF永木亮太が9試合ぶりに先発した。
G大阪は前節の大宮戦(2-2)から先発2人を変更。大宮戦で右太腿裏を肉離れしたDFファビオに代わってDF金正也が4試合ぶりに先発し、MF遠藤保仁も2試合ぶりの先発となった。[スタメン&布陣はコチラ]
試合は立ち上がりに動いた。鹿島は前半6分、PA手前の絶好の位置でFKを獲得。永木が右足で直接狙ったが、これをGK東口順昭がキャッチすると、パントキックで一気に前線へ送った。ロングボールをDF昌子源と競り合いながらキープしたFWファン・ウィジョは素早く前を向き、PA右角の位置から右足を一閃。クロスを警戒したか、ポジションを前に取っていたGK曽ヶ端準のニアを破り、ゴールネットに突き刺さった。
1点を追う鹿島は前半15分、山本の左クロスにFW土居聖真が頭で合わせるが、東口がファインセーブ。同24分、MFレアンドロのミドルシュートもクロスバーを越えた。押し込まれるG大阪だが、FW金崎夢生の突破に対してもDF三浦弦太が体を張って対抗。前半42分にはカウンターから抜け出そうとするレアンドロにMF井手口陽介が体を入れて速攻を止めるなど、守備陣が粘り強く跳ね返した。
ところが、前半アディショナルタイム、鹿島は右サイドに開いた金崎が中央に横パス。PA内で受けた中村が後方からMF泉澤仁に倒され、PKを獲得した。金崎のキックは東口の手に当たって左ポストを直撃したが、跳ね返りに素早く反応したレアンドロが右足で東口の股間を抜き、同点のゴールネットを揺らした。
前半終了間際に1-1の同点に追いつかれたG大阪は後半開始から遠藤に代えてFW長沢駿を投入。しかし、後半も鹿島のペースで試合は進む。後半21分にはMFレオ・シルバのスルーパスから右サイドをオーバーラップしてきたDF西大伍がダイレクトでグラウンダーのクロス。金崎が左足で合わせたが、東口の好セーブに阻まれた。直後の22分にはG大阪にもチャンス。PA内に抜け出したMF倉田秋が山本と交錯して倒れたが、ファウルの笛はなかった。
後半22分に両チームが動き、鹿島は中村に代えてMF安部裕葵、G大阪は泉澤に代えてDF初瀬亮を投入した。右サイドハーフに入った安部は攻撃の起点となり、フィニッシュにも絡むなどリズムを変える。しかし、後半31分、土居の右クロスに合わせたレアンドロのヘディングシュートは枠外。同33分にもレアンドロの左クロスに金崎が合わせたが、大きくクロスバーを越えるなど、最後の精度を欠き、なかなか勝ち越しのチャンスを生かせなかった。
一方、前線でファン・ウィジョが孤立するG大阪もチャンスらしいチャンスをつくれず、守勢の時間が続く。攻め立てる鹿島は後半35分、レオ・シルバに代えてDF伊東幸敏を右サイドバックに投入。西が中盤の中央にポジションを移し、同37分には西のロングフィードから山本がヘディングで合わせる決定機をつくったが、これも枠を捉えられなかった。
G大阪は後半39分、倉田に代えてDF米倉恒貴を投入し、最後のカードを切る。鹿島は同42分、土居に代わってFW鈴木優磨がピッチへ。最後の猛攻を仕掛けると、後半アディショナルタイム2分、永木の右CKにDF植田直通が頭で合わせ、劇的な決勝点。2-1の逆転勝利をおさめた。
(取材・文 西山紘平)
「自分の意思ではなく勝手に…」劇的V弾の植田、歓喜の輪の中心に
17/9/23 22:02

後半アディショナルタイムの決勝点にベンチ前で喜びを爆発させるDF植田直通
[9.23 J1第27節 鹿島2-1G大阪 カシマ]
体は自然と自陣ベンチへ向かっていた。1-1で迎えた後半アディショナルタイム2分、鹿島アントラーズはMF永木亮太の右CKをDF植田直通がヘディングで叩きつけ、劇的な決勝点。タッチライン方向へ走り出した植田をチームメイトが追いかけ、ベンチを飛び出した控え選手たちも含めて歓喜の輪が広がった。
「総力戦だと思っているし、全員で戦っている。勝利は全員で喜びたいと思って、自分の意思ではなく、勝手に(ベンチへ)行っていた」
勝利への執念が劇的ゴールを呼び込んだ。「こういう試合はセットプレーが大きく左右する。最後は絶対に自分が決めてやろうという強い気持ちを持っていた。それが通じてボールが来たと思う」。3月18日の清水戦(3-2)以来、約半年ぶりとなる今季2ゴール目。J1通算3ゴール目が貴重な決勝点となった。
センターバックで植田とコンビを組むDF昌子源も「泣いているという噂もあったけど」と、冗談交じりに喜んだ。「普段、セットプレーの練習では上に飛ばしているのに、今日はしっかり下に叩いた」。2歳年下の“相棒”を称え、「最後のセットプレーはスタジアムが揺れていた。ナオ(植田)が決めたけど、あれはサポーターのゴールだった」と、最後まで後押ししてくれたファンに感謝した。
前節の新潟戦(4-2)も前半に2失点しながら後半に4ゴールを奪い、逆転勝ちした。2試合連続の逆転勝利に植田は「先制されて逆転するパターンが多くて、それもいいけど、ディフェンスとしては失点ゼロで勝ちたいし、先制されるとゲームプランが難しくなる」と指摘。今季2度目の5連勝で2位以下に勝ち点8差を付けて首位を快走しているが、「一つも落とせないと思っているし、まだまだ混戦になる。油断したら足元をすくわれる」と、表情は終始、険しいままだった。
(取材・文 西山紘平)
5連勝で首位固めの鹿島、2位に勝ち点8差も…昌子「優勝の2文字は早い」
17/9/23 22:21

FW長沢駿と競り合うDF昌子源
[9.23 J1第27節 鹿島2-1G大阪 カシマ]
1失点にも引きずることはなかった。鹿島アントラーズは前半7分に失点。相手GKからのパントキックに反応したFWファン・ウィジョにDF昌子源が対応したが、ボールをおさめられ、前を向かれると、GK曽ヶ端準が前にポジションを取っていた逆を突かれ、豪快なミドルシュートを叩き込まれた。
「試合が終わってソガさん(曽ヶ端)とも話したけど、目を切った瞬間にボールが来た。失点は反省すべきだけど、あとに引きずるような失点ではなかった」。前半アディショナルタイムにPKから同点に追いつくと、後半は怒涛の猛攻に出た。なかなか勝ち越しゴールを奪うことはできなかったが、後半アディショナルタイムにCKからDF植田直通が決勝点。前後半のアディショナルタイムに得点を奪い、2-1の逆転勝利をおさめた。
「早い時間に入れられても慌てることなく戦えた。先制されても前半のうちに追いつかなきゃいけないわけでも逆転しなきゃいけないわけでもない。90分の最後に逆転すればいいし、そういうサッカーができている」。そう胸を張る昌子は「こういう試合に引き分けると、下から(差を)詰められる。鹿島が優勝しているときというのは、こういう試合が多かったのではないかなと思う」と、土壇場でもぎ取った勝ち点3を評価した。
5連勝で勝ち点を61に伸ばした鹿島に対し、2位川崎Fは敵地で神戸とドロー。2位川崎F、3位柏が勝ち点53で並ぶが、残り7試合で勝ち点差8と、いよいよ連覇も見えてきた。ただし、昌子は「そこはあまり意識したらいけない。柏とは直接対決も残っているし、『優勝』という2文字は早い」と力説。「勝ち点差は気にせずやっていかないといけない」と、一戦必勝の姿勢を貫いた。
(取材・文 西山紘平)
勝負強さ発揮した鹿島、植田のロスタイム弾で劇的勝利! G大阪撃破で5連勝

鹿島が逆転勝利で5連勝を飾った [写真]=JL/Getty Images for DAZN
2017明治安田生命J1リーグ第27節が23日に行われ、鹿島アントラーズとガンバ大阪が対戦した。
鹿島は三竿健斗が出場停止。中盤には永木亮太が起用され、金崎夢生と土居聖真が2トップを形成する。G大阪は前節負傷退場したファビオに代わって金正也。遠藤保仁が2試合ぶりにスタメン復帰を果たしている。
7分、GK東口順昭のパントキックを受けたファン・ウィジョが反転から右足を振り抜く。このシュートが決まり、アウェイのG大阪が先制した。先制を許した鹿島は前半アディショナルタイム、中村充孝がエリア内で泉澤仁に倒されてPKを獲得。金崎夢生のキックは一度GK東口に防がれるも、セカンドボールに反応したレアンドロが詰めて同点に追い付き前半を終える。
G大阪は後半開始から遠藤に代えて長沢駿を投入する。鹿島も途中出場の安部裕葵や金崎を中心にシュートを放つが、最後までGK東口の牙城を崩すことができない。それでも後半アディショナルタイム、CKから植田直通が決勝点となるヘディングシュートを決め、鹿島が2-1で劇的勝利を挙げた。
鹿島は5連勝を達成。一方のG大阪は3試合勝利なしとなった。
次節、鹿島はアウェイでサガン鳥栖と、G大阪はホームで横浜F・マリノスと対戦する。
【スコア】
鹿島アントラーズ 2-1 ガンバ大阪
【得点者】
0-1 7分 ファン・ウィジョ(G大阪)
1-1 45+3分 レアンドロ(鹿島)
2-1 90+2分 植田直通(鹿島)
植田が劇的決勝ヘッド! 鹿島がG大阪に逆転勝ちで首位固め!
サッカーダイジェストWeb編集部
2017年09月23日
首位の鹿島が勝点を61に伸ばす。

鹿島がG大阪に競り勝ち首位固めに成功した。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
J1リーグは9月23日、27節の9試合を開催。県立カシマサッカースタジアムでは、鹿島アントラーズ対ガンバ大阪の一戦が行なわれ、2-1で逆転勝利を収めた。
試合は開始7分、カウンターからG大阪のファン・ウィジョが鹿島陣内へ単独で攻め込むと、DF昌子源とマッチアップしながらも鋭く右足を振り抜く。強烈な右足のシュートは、味方に指示を送っていたGK曽ケ端準の虚を突く形でニアサイドを破り、ゴールネットを揺らした。
しかし鹿島も前半終了間際に中村充孝がドリブルで敵陣ペナルティエリア内に進入すると、G大阪の泉澤仁に倒されPKを獲得する。これをキッカーの金崎夢生はGK東口順昭のセーブによって左ポストに当たり外してまうが、こぼれ球をレアンドロが押し込み、鹿島が同点に追いついた。
後半に入ると、鹿島が分厚い攻撃を展開し、再三ゴール前に迫るものの、なかなか勝ち越しゴールを奪い切れない。87分には土居聖真に代えて鈴木優磨を投入して勝点3を狙いに行く。
そして、終了間際の90+2分、鹿島はCKから植田直通が渾身のヘディングシュートでゴールネットを揺らす。鹿島がついに逆転に成功する。
このリードを守り切った鹿島が2-1で逆転勝利を収め、引き分けに終わった2位の川崎との勝点差を8に広げ、首位固めに成功した。鹿島は勝点を61に伸ばしている。
【鹿島】なんなんだ、この強さは! 常勝軍団が披露した「絵に描いたような横綱相撲」
川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
2017年09月23日
鮮烈弾で先制されるもまるでブレず、最後の最後でねじ伏せた。

逆転ヘッドを決めた植田(5番)が雄叫びを上げる。後半アディショナルタイムでの逆転劇に、スタジアムのボルテージは最高潮に! 写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
[J1リーグ27節]鹿島2-1G大阪/9月23日(土)/カシマスタジアム
チームとしての総合力、実績、タレント力で判断すれば、この両雄は優勝を争っていなければおかしい。だがキックオフ前の時点で、首位・鹿島アントラーズと7位・ガンバ大阪との間には、18ポイントもの勝点差があった。いったいいつの間に、こんなに開いてしまったのか。
アウェーのガンバは、J1連覇に邁進する鹿島の本拠地で、意地を見せたかったのだろう。「どっちかって言うとフリーな感じで動いてた」と語る遠藤保仁を前線に配備し、井手口陽介、今野泰幸らが猛然とボールを狩りに行く。そして7分、ゴールキックからファン・ウィジョがボールをキープし、振り向きざまに25メートル弾を突き刺した。奇襲が奏功する、願ってもない展開だ。
鹿島は、中盤でのパスワークを分断され、思うように攻撃を構築できない。それでもまるで焦る様子はなく、個々が淡々と職務を遂行。「とりあえずこれ以上失点だけはしないように集中していた」(植田直通)と、冷静にガンバのカウンターを完璧に封じるところから、立て直しを図った。
ほぼ得点機のなかった鹿島だが、前半アディショナルタイム、ややラッキーな形でPKを得る。金崎夢生のキックはGK東口順昭にいったんは弾かれるが、こぼれ球をレアンドロが押し込んで同点。あっさりワンチャンスをモノにした。
恐ろしかったのは、ここからだ。
まるでチームが意思を持ったひとつの怪物のように、強烈に前がかりなサッカーを貫徹。ガンバは面を食らい、腰砕けになる。この同点シーンから前半終了までの数刻のラッシュが、ガンバに小さくないメンタルダメージを与えたのだ。
ガンバの長谷川健太監督は、「天皇杯での疲れがあった」との理由で遠藤を引っ込め、長身FWの長沢駿を投入する。みずから掴んでいた良い流れを断ち切ってしまった。なぜ代えてしまったのか。なにかアクションを起こさなければやられてしまう、そんな強迫観念が駆られたのかもしれない。案の定、ガンバは放り込みを繰り返すばかりで、かつセカンドボールを拾えず、鹿島に完全に中盤を制圧された。
真綿で首をゆっくり絞めるように、鹿島の選手たちは流麗なパスワークでガンバのスタミナを削り取る。前半から飛ばしていたアウェーチームをガス欠に追い込んだ。そうなればもうサンドバックだ。幾度となくフリーショットを放ちながらも決め切れなかったが、後半アディショナルタイムにCKから植田が頭でねじ込む、劇的な幕切れ。だが、残り15分間で匂いはプンプン漂っていた。必然の3ポイントと言うほかない。
絵に描いたような横綱相撲だ。ガンバの倉田秋は「前半のサッカーをやり抜ければ自分らももっと上にいれたはず。ああいうのを持続できるかどうかの違い」と振り返った。スコアは僅差ながら、完敗と認めざるをえない。
なんなんだ、この強さは? 試合後、中田浩二氏に質問すると、レジェンドはこう答えた。
「誰が出てもクオリティーが落ちないからね、いまの鹿島は。天皇杯をレッズとやってしっかり勝って、中2日でこれだけやれるんだから。しかも剛さん(大岩監督)はいろいろ試しながら、結果を出しているんでね。試合を重ねるごとに強くなっているなって感じる」
これで、リーグ戦4連勝。2位の川崎フロンターレが引き分けたため、勝点差は8に広がった。
絶好調の常勝軍団。鹿の角を掴めるチームはいるのか。ため息が出るほど、強い。
取材・文:川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
【鹿島】守護神、曽ケ端準がまさかの超凡ミス! 「逆転できて良かったです…」
川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
2017年09月23日
「自分のミスです。本当にチームに助けられました」。

自身のミスから失点を許した曽ケ端。「絶対にやられてはいけない形」と最後まで反省しきりだった。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
鹿島アントラーズの名守護神が、痛恨のミスを悔やんだ。
J1リーグ27節、ガンバ大阪とのホームゲーム。立ち上がりからエンジンのかかりが悪い鹿島は、開始7分に先制点を叩き込まれてしまう。味方のゴールキックを足下に収めるガンバFW、ファン・ウィジョ。背後に付いていた日本代表CB昌子源を鋭い反転で交わすと、ゴールまで25メートルの位置から右足を一閃! そのサプライズショットがなんと、ゴールインしてしまったのだ。
完全に反応が遅れ、驚いたようにボールに飛びつこうとする曽ケ端。名手の明らかな判断ミスだった。
いったいなにがあったのか。
「中の状況を見た瞬間に撃たれました。苦しくしてしまったのはあの1点。みんなで試合の入り方を話していた中で、ああいうプレーをしてしまったのは良くない。自分のミスです。本当にチームに助けられました」
いっさい言い訳をしない男である。
「セオリーとして、キーパーが守るべきものです。絶対にやられてはいけない形。ああいうミスがチームに与える影響は計り知れないですから……。逆転できたので良かったです」
最後まで反省しきりの重鎮だった。
長く鹿島番を務めている記者さんによると、曽ケ端は致命的なミスをした時ほど、ちゃんとミックスゾーンで丁寧に応対し、みずからの口で説明するのだという。
それはそれで、なかなかできることではない。
取材・文:川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
「コーナーキックを蹴る前のサポーターの雰囲気が、ゴールを呼び込んでくれたのではないかと思う」と語る大岩監督である。
スタジアム全体が、鹿島のゴールを望み、鹿島の勝利を信じたあの時間、チャントは盛り上がり、ゴールを呼び込んだ。
声援は歓声へと変わった。
素晴らしい瞬間を味わったと言えよう。
そして聖真は、「今日は今日で終わり。まだ優勝したわけではない。切らさずに続けていきたい」と言う。
まだ何も成し遂げていない。
優勝へ近づいたことは事実であるが、次節に星を落とせば意味が無い。
明日には気持ちを切り替え、勝利への気持ちを高めるのだ。
「優勝」という言葉を使うのはまだ早い。

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ひと皮むけはじめた背番号13のプレイから目が離せない
【今節の顔】MF中村充孝 勝利引き寄せる技巧派
20日の天皇杯・浦和戦は1得点1アシスト。創造性あふれるプレーで勝利を引き寄せた技巧派アタッカーは「もっと取れるように、貪欲さを出していく」と誓う。
足元の技術に自信を持つため、ボールを持ちすぎ好機を逸することが多かったが、浦和戦の決勝点は左からのパスを直接シュート。「いつもは止めて狙うけど、自然にダイレクトで打てた」と、らしくないゴールに苦笑いする。「(攻撃の)選択肢は多く持っている方がいい」。ひと皮むけはじめた背番号13のプレーから目が離せない。
今節の顔として報じられるアツである。
天皇杯・浦和戦にて大活躍し、公式戦2試合連続先発起用が濃厚である。
テクニックは天下一品。
そこに勝つための貪欲さが備わってきた。
今日のガンバ戦でもゴールに向かってプレイしてくれよう。
そして我らを多彩なワザで魅了するのだ。
アツのゴールを期待してスタジアムに向かう。
楽しみである。

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20日の天皇杯・浦和戦は1得点1アシスト。創造性あふれるプレーで勝利を引き寄せた技巧派アタッカーは「もっと取れるように、貪欲さを出していく」と誓う。
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今節の顔として報じられるアツである。
天皇杯・浦和戦にて大活躍し、公式戦2試合連続先発起用が濃厚である。
テクニックは天下一品。
そこに勝つための貪欲さが備わってきた。
今日のガンバ戦でもゴールに向かってプレイしてくれよう。
そして我らを多彩なワザで魅了するのだ。
アツのゴールを期待してスタジアムに向かう。
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源と永木、ガンバの井手口を警戒
昌子、井手口警戒「勢いづくと手が付けられん」23日G大阪戦
明治安田生命J1リーグ・第27節 鹿島―G大阪 ( 2017年9月23日 カシマ )

リラックスゲームでFW鈴木(右)と競り合うDF昌子
Photo By スポニチ
ハリルホジッチ日本代表監督も視察する23日のG大阪戦を控え、鹿島DF昌子はMF井手口との“日本代表対決”を待ちわびた。普段は「兄貴のような感覚で見てまうくらい、ほんま愛くるしいやつ」だというが、「試合になれば誰よりも走って、果敢にミドルを打って、若いながらもチームを引っ張っている。そういう選手を勢いに乗せると手が付けられん」と警戒。
左太腿裏痛から復帰し、リーグ9戦ぶりの先発が濃厚な元日本代表MF永木も「中盤のキープレーヤー。自分のところでつぶせるようにしたい」と腕をぶした。
[ 2017年9月23日 05:30 ]
ガンバ戦に向けてチームを取材したスポニチである。
源と永木がガンバの井手口について語る。
源は「勢いに乗せると手が付けられん」と言い警戒する。
井手口は春先からガンバの中心選手としてチームを牽引しており、そろそろJリーグに居てはならない選手と思われるほどのプレイヤーとなっておる。
ここは、この試合で先発起用が予想される永木に抑えきって貰うところ。
永木自身も「中盤のキープレイヤー。自分のところでつぶせるようにしたい」と意気込む。
ハリルホジッチ日本代表監督が視察とのことで、この中盤対決を制すれば、代表復帰も見えてくる。
永木のモチベーションも高かろう。
守備陣の奮起でホーム連続完封を継続したい。
期待しておる。

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明治安田生命J1リーグ・第27節 鹿島―G大阪 ( 2017年9月23日 カシマ )

リラックスゲームでFW鈴木(右)と競り合うDF昌子
Photo By スポニチ
ハリルホジッチ日本代表監督も視察する23日のG大阪戦を控え、鹿島DF昌子はMF井手口との“日本代表対決”を待ちわびた。普段は「兄貴のような感覚で見てまうくらい、ほんま愛くるしいやつ」だというが、「試合になれば誰よりも走って、果敢にミドルを打って、若いながらもチームを引っ張っている。そういう選手を勢いに乗せると手が付けられん」と警戒。
左太腿裏痛から復帰し、リーグ9戦ぶりの先発が濃厚な元日本代表MF永木も「中盤のキープレーヤー。自分のところでつぶせるようにしたい」と腕をぶした。
[ 2017年9月23日 05:30 ]
ガンバ戦に向けてチームを取材したスポニチである。
源と永木がガンバの井手口について語る。
源は「勢いに乗せると手が付けられん」と言い警戒する。
井手口は春先からガンバの中心選手としてチームを牽引しており、そろそろJリーグに居てはならない選手と思われるほどのプレイヤーとなっておる。
ここは、この試合で先発起用が予想される永木に抑えきって貰うところ。
永木自身も「中盤のキープレイヤー。自分のところでつぶせるようにしたい」と意気込む。
ハリルホジッチ日本代表監督が視察とのことで、この中盤対決を制すれば、代表復帰も見えてくる。
永木のモチベーションも高かろう。
守備陣の奮起でホーム連続完封を継続したい。
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ポルティモネンセ・ファブリシオ、日本に戻ることも夢見ている
「日本へ戻ることも夢見ている」元鹿島FWファブリシオがロングインタビューに応じる
2017-09-22 FUTEPOR
『Público』
今季より昇格したポルティモネンセのエースとして、強豪並み居るポルトガル1部リーグで戦うファブリシオ。かつて鹿島アントラーズでプレーした、日本でも馴染みの深い同選手が、ポルトガルメディアのロングインタビューに応じた。王者ベンフィカ戦でゴールを沈め、日に日にポルトガルでの注目度が増しているファブリシオは、ポルティモネンセへの愛情のみならず、「一番辛い時期から救ってくれた」日本への想いも語った。
-ポルトガルで6年が経過し、ついに1部リーグに到達しました。主にどのような違いがありますか?
ファブリシオ:
時間がかかってしまったね。でも、僕をヨーロッパに連れて来てくれたポルティモネンセで1部リーグを戦えて、夢が叶った。とても幸せだよ。この6年間は本当に良かった。1部のチームから何度もオファーをもらっていたけど、ずっとポルティモネンセが昇格できると信じていた。時間はかかり過ぎてしまったね。ある年は勝ち点4差まで迫り、昨季は勝ち点で並びながら得失点差で昇格できなかった。時間はかかったけど失敗ではない。(先日の)リーグ、フェイレンセ戦のようにね。良いプレーをしながらいつも負けてきた。でも、いつに勝利の瞬間が訪れた。
-1部の方がプレーしやすいですか?
1部は、フットボール、そして質の面でずっと良いね。スタジアムも良いし、対戦相手はよりクオリティが高い。1部でプレーする方がずっと好きだね。(笑) 所属チームのクオリティが高く、展開するフットボールも美しいから、2部よりも難しくないんだ。対戦相手も「プレー」しているし、僕らにも「プレー」させてくれる。プレーするためのスペースが広いんだ。2部ではボールが空を舞うことが多く、1部と比べてスペクタルに欠けるね。
-1部での初ゴールは、敵地ルス・スタジアムでベンフィカ相手に挙げましたね。あの瞬間はいかがでしょうか?
素晴らしかった。神様からのプレゼントだね。いつまでも僕の心に思い出として残るだろう。美しいスタジアムで、偉大なチーム相手に、1部での初ゴールを決められた。しかも、本当は2点だったね。(ゴールラインテクノロジーにより)取り消されてしまったけどね。(笑) まあ、僕にとって、そして僕のキャリアにとってスペシャルなゴールになったよ。本当に特別な思いだね。
-次は敵地ドラガオン・スタジアムでのポルト戦が控えています。そこでもゴールを決めたいですか?
僕のゴールでポルティモネンセを助けられたら本当に幸せだと思う。ドラガオンでのデビュー戦になるけど、チームを信じている。満員のスタジアムでプレーすることになるだろうから、最大限楽しみ、そして最善を尽くしたい。
-ポルトは現在リーグで首位です。しかも、スポルティングと並んで全勝ですね。気が早いですが、タイトル争いはどうなると思いますか?
順位表でひときわ目立っている2チームだね。どの3強クラブも開幕直後にライバルの下位にはいたくないはず。1月の移籍市場で何もかも変わるけど、いまリードしているチームが優勝候補なのは間違いないね。現時点でタイトルへの最有力候補であるチームと、彼らのホームで戦うのは大きな挑戦になる。僕にとっても、ドラガオンのようなスタジアムでプレーできるのは幸せなこと。
-聞いていると、ポルティマオンでの生活を気に入っているようですけど、合っていますか?
うん、好きだ。もし僕が他の選手だったら、すでにお金のために退団していただろうね。でも、僕はポルティモネンセへの愛のため、そして家族のために残った。ポルティモネンセとともに昇格するという目標を持っていたし、このクラブで1部を戦うことは、すごく特別なんだ。この目標は達成したから、将来はまた次の目標を追いかけるよ。
-ポルティモネンセの昇格に関して、ビトール・オリベイラ監督の名前は外せません。彼が監督就任すると知ったとき、クラブは昇格がグッと近づいたと感じていましたか?
偶然にも、僕は半分フットボールとは離れている人間だから、監督のことは、監督が来た時に初めて知ったんだよ。(笑) モレイレンセで監督と一緒にやっていた友人のひとりがいろいろ話してくれて、一緒にやり始めてから、監督が勝者のビジョンを持っていることが理解できた。監督は勝つことに慣れていて、ポルティモネンセにうまくはまってくれた。経験、勝者のメンタリティをチームにもたらしてくれ、全てがうまくいった。勝ち慣れている人のそばにいられるのは良いことだね。
-この6年で、アジアで2度プレーしましたね。最初は中国で次は日本。この経験はどうでしたか?
素晴らしかった。型にはまった状況から出ることは良いことだね。中国にはちょっと驚かされた。僕にとって初めてのアジアでの生活だったからね。何をしても苦労したけど、受け入れてもらえたし、日本人の岡田武史監督と一緒に働くことができた。彼は、僕にとって一番良い監督のひとりだった。あの経験をした後は、より強く、より自信を持てるようになった。
日本への移籍も素晴らしかった。個人的に人生で最も辛い時期を過ごしていた。生まれたばかりの娘を亡くしていたんだ。本当に辛かった。そんな状態で、娘を亡くした1ヶ月後に鹿島アントラーズに到着した。でも、神様は僕を護ってくれた。2つのタイトルを獲得でき、レアル・マドリードと対戦したクラブW杯の決勝戦にも到達できた。乗り越えられたのは日本でたった。だから、日本がいつまでも僕の心に在り続けるのは当然。心の傷は一生治らないけど、でも、日本では決して忘れることのできない幸福な瞬間を過ごせたんだ。
-鹿島アントラーズは、レアル・マドリードとの決勝戦を延長まで持ち込みました。サプライズを信じていましたか?
うん、みんなモチベーションが高かった。2-2になり、可能性を感じていた。延長では2度もゴールに迫った。でも不幸にも、彼を2度もエリア内でフリーにさせてしまい、全てが難しくなったね。エリア内でクリスティアーノ・ロナウドをフリーにしてしまったら、彼は容赦してくれないね。(笑)
-日本での生活はいかがでしたか?
何もかも違っていた。一番驚いたのは物価。僕が今まで生活してきた国はどこも安かったけど、あそこは何もかも高い。でも、素晴らしい。食事もトレーニングのコンディションもね。全部気に入っていた。
-何か日本語は話せるようになりましたか?ポルティモネンセには日本人のチームメイトもいますね。
おはよう、こんにちは、こんばんは、こんな基本的なことだけだね。通訳がいたから怠けてしまった。そんなに勉強しなかったんだ。本当に基本的な日常会話だけだね。
-これまで対戦した中で、一番苦労したディフェンダーは誰ですか?
1度しか戦っていないけど、セルヒオ・ラモスだろう。本当に速いんだ。2、3回対峙しただけだけど、最も苦労したディフェンスのひとりだったことを覚えている。
-尊敬している選手は誰ですか?
小さい頃は、カカとロナウジーニョ・ガウーショにインスピレーションを受けていた。彼らのことが本当に好きだった。怪物ロナウドのようにね。でも幼少期に一番見ていて、好きだったのは、カカとロナウジーニョ・ガウーショだね。
-どのリーグでプレーしたいですか?
ヨーロッパでプレーしたい国はたくさんある。スペイン、ドイツ、イタリアだね。でも、日本に戻ることも夢見ているよ。計画して夢見れば、神様が導いてくれるさ。
ポルティモネンセへの大きな愛情、そして人生で最も辛い時期を乗り越えさせてくれた日本への感謝。ファブリシオの言葉の節々に、彼の人間味が溢れている素晴らしいインタビューだった。
インタビューに応じたポルティモネンセのファブリシオである。
鹿島時代のことも語っておる。
来日当時は娘さんを亡くしたばかりだったことをこの記事にて知った。
Jリーグに馴染むのが遅かったことを助っ人として合格点を与えられずにいたことを申し訳なく思う。
私的なことであり、難しかったことと今なら思う。
それを乗り越え、タイトル制覇、特に天皇杯はファブリシオがもたらしてくれたものと思う。
本当にありがとう。
そして、ファブリシオは、また日本に戻ることも夢見ているとのこと。
縁がある可能性もあろう。
それも神様のお導きである。
楽しみにしていたい。

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2017-09-22 FUTEPOR
『Público』
今季より昇格したポルティモネンセのエースとして、強豪並み居るポルトガル1部リーグで戦うファブリシオ。かつて鹿島アントラーズでプレーした、日本でも馴染みの深い同選手が、ポルトガルメディアのロングインタビューに応じた。王者ベンフィカ戦でゴールを沈め、日に日にポルトガルでの注目度が増しているファブリシオは、ポルティモネンセへの愛情のみならず、「一番辛い時期から救ってくれた」日本への想いも語った。
-ポルトガルで6年が経過し、ついに1部リーグに到達しました。主にどのような違いがありますか?
ファブリシオ:
時間がかかってしまったね。でも、僕をヨーロッパに連れて来てくれたポルティモネンセで1部リーグを戦えて、夢が叶った。とても幸せだよ。この6年間は本当に良かった。1部のチームから何度もオファーをもらっていたけど、ずっとポルティモネンセが昇格できると信じていた。時間はかかり過ぎてしまったね。ある年は勝ち点4差まで迫り、昨季は勝ち点で並びながら得失点差で昇格できなかった。時間はかかったけど失敗ではない。(先日の)リーグ、フェイレンセ戦のようにね。良いプレーをしながらいつも負けてきた。でも、いつに勝利の瞬間が訪れた。
-1部の方がプレーしやすいですか?
1部は、フットボール、そして質の面でずっと良いね。スタジアムも良いし、対戦相手はよりクオリティが高い。1部でプレーする方がずっと好きだね。(笑) 所属チームのクオリティが高く、展開するフットボールも美しいから、2部よりも難しくないんだ。対戦相手も「プレー」しているし、僕らにも「プレー」させてくれる。プレーするためのスペースが広いんだ。2部ではボールが空を舞うことが多く、1部と比べてスペクタルに欠けるね。
-1部での初ゴールは、敵地ルス・スタジアムでベンフィカ相手に挙げましたね。あの瞬間はいかがでしょうか?
素晴らしかった。神様からのプレゼントだね。いつまでも僕の心に思い出として残るだろう。美しいスタジアムで、偉大なチーム相手に、1部での初ゴールを決められた。しかも、本当は2点だったね。(ゴールラインテクノロジーにより)取り消されてしまったけどね。(笑) まあ、僕にとって、そして僕のキャリアにとってスペシャルなゴールになったよ。本当に特別な思いだね。
-次は敵地ドラガオン・スタジアムでのポルト戦が控えています。そこでもゴールを決めたいですか?
僕のゴールでポルティモネンセを助けられたら本当に幸せだと思う。ドラガオンでのデビュー戦になるけど、チームを信じている。満員のスタジアムでプレーすることになるだろうから、最大限楽しみ、そして最善を尽くしたい。
-ポルトは現在リーグで首位です。しかも、スポルティングと並んで全勝ですね。気が早いですが、タイトル争いはどうなると思いますか?
順位表でひときわ目立っている2チームだね。どの3強クラブも開幕直後にライバルの下位にはいたくないはず。1月の移籍市場で何もかも変わるけど、いまリードしているチームが優勝候補なのは間違いないね。現時点でタイトルへの最有力候補であるチームと、彼らのホームで戦うのは大きな挑戦になる。僕にとっても、ドラガオンのようなスタジアムでプレーできるのは幸せなこと。
-聞いていると、ポルティマオンでの生活を気に入っているようですけど、合っていますか?
うん、好きだ。もし僕が他の選手だったら、すでにお金のために退団していただろうね。でも、僕はポルティモネンセへの愛のため、そして家族のために残った。ポルティモネンセとともに昇格するという目標を持っていたし、このクラブで1部を戦うことは、すごく特別なんだ。この目標は達成したから、将来はまた次の目標を追いかけるよ。
-ポルティモネンセの昇格に関して、ビトール・オリベイラ監督の名前は外せません。彼が監督就任すると知ったとき、クラブは昇格がグッと近づいたと感じていましたか?
偶然にも、僕は半分フットボールとは離れている人間だから、監督のことは、監督が来た時に初めて知ったんだよ。(笑) モレイレンセで監督と一緒にやっていた友人のひとりがいろいろ話してくれて、一緒にやり始めてから、監督が勝者のビジョンを持っていることが理解できた。監督は勝つことに慣れていて、ポルティモネンセにうまくはまってくれた。経験、勝者のメンタリティをチームにもたらしてくれ、全てがうまくいった。勝ち慣れている人のそばにいられるのは良いことだね。
-この6年で、アジアで2度プレーしましたね。最初は中国で次は日本。この経験はどうでしたか?
素晴らしかった。型にはまった状況から出ることは良いことだね。中国にはちょっと驚かされた。僕にとって初めてのアジアでの生活だったからね。何をしても苦労したけど、受け入れてもらえたし、日本人の岡田武史監督と一緒に働くことができた。彼は、僕にとって一番良い監督のひとりだった。あの経験をした後は、より強く、より自信を持てるようになった。
日本への移籍も素晴らしかった。個人的に人生で最も辛い時期を過ごしていた。生まれたばかりの娘を亡くしていたんだ。本当に辛かった。そんな状態で、娘を亡くした1ヶ月後に鹿島アントラーズに到着した。でも、神様は僕を護ってくれた。2つのタイトルを獲得でき、レアル・マドリードと対戦したクラブW杯の決勝戦にも到達できた。乗り越えられたのは日本でたった。だから、日本がいつまでも僕の心に在り続けるのは当然。心の傷は一生治らないけど、でも、日本では決して忘れることのできない幸福な瞬間を過ごせたんだ。
-鹿島アントラーズは、レアル・マドリードとの決勝戦を延長まで持ち込みました。サプライズを信じていましたか?
うん、みんなモチベーションが高かった。2-2になり、可能性を感じていた。延長では2度もゴールに迫った。でも不幸にも、彼を2度もエリア内でフリーにさせてしまい、全てが難しくなったね。エリア内でクリスティアーノ・ロナウドをフリーにしてしまったら、彼は容赦してくれないね。(笑)
-日本での生活はいかがでしたか?
何もかも違っていた。一番驚いたのは物価。僕が今まで生活してきた国はどこも安かったけど、あそこは何もかも高い。でも、素晴らしい。食事もトレーニングのコンディションもね。全部気に入っていた。
-何か日本語は話せるようになりましたか?ポルティモネンセには日本人のチームメイトもいますね。
おはよう、こんにちは、こんばんは、こんな基本的なことだけだね。通訳がいたから怠けてしまった。そんなに勉強しなかったんだ。本当に基本的な日常会話だけだね。
-これまで対戦した中で、一番苦労したディフェンダーは誰ですか?
1度しか戦っていないけど、セルヒオ・ラモスだろう。本当に速いんだ。2、3回対峙しただけだけど、最も苦労したディフェンスのひとりだったことを覚えている。
-尊敬している選手は誰ですか?
小さい頃は、カカとロナウジーニョ・ガウーショにインスピレーションを受けていた。彼らのことが本当に好きだった。怪物ロナウドのようにね。でも幼少期に一番見ていて、好きだったのは、カカとロナウジーニョ・ガウーショだね。
-どのリーグでプレーしたいですか?
ヨーロッパでプレーしたい国はたくさんある。スペイン、ドイツ、イタリアだね。でも、日本に戻ることも夢見ているよ。計画して夢見れば、神様が導いてくれるさ。
ポルティモネンセへの大きな愛情、そして人生で最も辛い時期を乗り越えさせてくれた日本への感謝。ファブリシオの言葉の節々に、彼の人間味が溢れている素晴らしいインタビューだった。
“Se eu fosse qualquer outro jogador já teria saído pelo dinheiro” https://t.co/xTL7ZUqKsP
— Público Desporto (@P_Desporto) 2017年9月22日
インタビューに応じたポルティモネンセのファブリシオである。
鹿島時代のことも語っておる。
来日当時は娘さんを亡くしたばかりだったことをこの記事にて知った。
Jリーグに馴染むのが遅かったことを助っ人として合格点を与えられずにいたことを申し訳なく思う。
私的なことであり、難しかったことと今なら思う。
それを乗り越え、タイトル制覇、特に天皇杯はファブリシオがもたらしてくれたものと思う。
本当にありがとう。
そして、ファブリシオは、また日本に戻ることも夢見ているとのこと。
縁がある可能性もあろう。
それも神様のお導きである。
楽しみにしていたい。

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アントラーズのエース、金崎夢生。今夜も、聖地に夢を生むゴールを
G大阪戦の注目プレーヤーは、金崎夢生!
「ゴールは充孝のおかげだよ」
いつも通り、多くを語ろうとはしなかった。浦和のゴールネットを2度揺らした、熊谷の夜。鮮やかなパスワークから刻んでみせた先制のスコア、そしてPKでの追加点――。エースとしての任務を力強く遂行し、背番号33は58分にピッチを去った。その後、一時は同点に追い付かれたアントラーズ。予期せぬ打ち合いとなったが、最後は底力を見せ付けて準々決勝への切符を掴み取った。ビジタースタンドに勝利を報告するビクトリーホワイトに、ジャージを羽織った姿で歩み寄る。安堵にも似た表情とともに、金崎夢生はロッカールームへと引き揚げていった。
「得点に直接つながる要因ではないかもしれないが、前線からの守備は彼の素晴らしい部分で、それをやり続けながら得点も取ってくれる。周囲の信頼を得て、ボールが自然と集まる。そのような好循環が生まれていると思う」
試合後の記者会見で、大岩監督は揺るぎない信頼を隠そうとはしなかった。その言葉と相反するような、早い時間帯での交代。その采配には理由がある。浦和戦の2日前、金崎の姿はグラウンドになかった。3連戦の真っただ中、発熱というアクシデント。それでも大一番に照準を合わせ、結果を残してみせたのだった。「少し体調を崩していて、早めに代える予定だった。その中でもよくやってくれた」と指揮官は労う。ファースト・ディフェンダーとしてのハイプレス、身体を張ったポストプレー、そして迫力満点のドリブル突破。全ては、勝利のために――。アントラーズのエースとして、背番号33は献身の二文字をピッチで体現してみせた。

23試合出場、11得点。残り8試合時点で、金崎はJ1におけるキャリアハイの記録を残している。2015年は27試合で9得点。そして昨季は30試合で10得点。たゆまぬ努力を続ける28歳は、力強く進化を遂げている。「個人的な数字はどうでもいいけどね」。勝利だけを見据えながら、縦横無尽にフィールドを駆けている。
「このピッチでどうしても勝たないといけない理由があったので。いろいろなことがありましたけど、自分としては結果を出さないといけない状況でした。惹かれる面もありましたが、最終的にはアントラーズでプレーすると決めました。この試合に対する気持ち、いろいろな気持ちがある中で、しっかりとプレーで示せたことが良かったです」
8月9日。オファーの存在を報じられ、移籍の可能性を取り沙汰される中で迎えたアウェイゲーム。今夏の試合で一、二を争うほどの過酷な暑さに見舞われた神戸の夜、アントラーズはビハインドを負った。後半開始早々、痛恨の失点。劣勢を強いられる中、背番号33が意地と矜持を示してみせた。ゴールネットを2度揺らし、逆転勝利の立役者に。激闘を終え、興奮と余韻が残るミックスゾーンに姿を見せると、一言つぶやいた。「今日はしゃべらないとね」。報道陣を笑わせつつ、胸中に去来する思いを打ち明けていく。鹿のエンブレムを胸に、これからも歩みを進める――。強固な決意が、その表情に滲み出ていた。
神戸戦の勝利で、アントラーズは首位の座を奪い取った。4日後の等々力では屈辱と向き合うこととなったが、8月19日の第23節から4連勝。その中心で、背番号33が燦然たる輝きを放っている。再出発を期した清水戦で1ゴール1アシストを記録すると、首位攻防のC大阪戦では渾身のクロスボールでレアンドロの決勝弾を演出。勝利への渇望を燃料に変え、己の身体を擦り減らすがごとく走り続けたその先で、ついにたどり着いた瞬間だった。ゴールネットが揺れる様子を見届け、静かに立ち上がる。プロフェッショナルとして、任務を遂行したエースの姿がそこにはあった。
9月に入っても、その勢いは止まらない。緊迫のウノゼロ、大宮戦での決勝弾。そして新潟戦、逆転劇の興奮を勝利への確信に変えたPKでの一撃。「チーム全員で戦う」という言葉の最前線に立って、金崎はアントラーズを牽引し続けている。指揮官は言う。「彼は背中でチームを引っ張る選手だ」と。
それでいて、殊勲の試合後でも「今日は他の選手に聞いてあげて」と茶目っ気たっぷりの笑顔とともに報道陣をかわすことがある。試合前日のレクリエーションゲームで、クラブハウスに響き渡る大声、いや奇声を発することもある。“弟分”とも言える鈴木を笑ってからかったかと思えば、気の緩みが見えた時には厳しく叱責することもある。「わからないこともたくさんあるよ」と大岩監督は笑うが、幾多もの表情を持つキャラクターもまた、周囲を惹きつけてやまない。
「アントラーズに残ってくれたということは、それだけ彼がクラブのことを思ってくれたことの裏返しでもあるだろうし、嬉しい。もっともっとやってもらわないと困る。残ったからには、チームをグイグイ引っ張って欲しい」
全幅の信頼を寄せるからこそ、指揮官は要求を高める。エースとして、そしてチームリーダーとして。「士気が上がるタイミングで、選手に響くことを言ってくれる。そういう言葉にはパワーがあるんです」。選手時代の経験に照らしながら、大岩監督はその影響力の大きさを語っていた。
「優勝に向かって勝ち点を積み上げられるよう、自分らしくゴールを狙っていこうと思います」。勝利だけを目指し、背番号33は走り続ける。その気迫で、その背中で、チームを力強く前進させる。アントラーズのエース、金崎夢生。今夜も、聖地に夢を生むゴールを。

ガンバ戦に向けて夢生をピックアップ・プレイヤーとして紹介するFREAKS+である。
天皇杯・浦和戦の2得点を「ゴールは充孝のおかげだよ」と語り、謙虚さを見せるが、夢生がチームの中心であることを誰もが知っておる。
それは、指揮官が一番感じておるのではなかろうか。
「得点に直接つながる要因ではないかもしれないが、前線からの守備は彼の素晴らしい部分で、それをやり続けながら得点も取ってくれる。周囲の信頼を得て、ボールが自然と集まる。そのような好循環が生まれていると思う」と試合後には語り、「彼は背中でチームを引っ張る選手だ」と言い切る。
夢生が牽引する鹿島が、勝利を積み重ねていくことは幸せである。
その夢生は、「優勝に向かって勝ち点を積み上げられるよう、自分らしくゴールを狙っていこうと思います」と言う。
明日のガンバ戦も活躍間違いなし。
楽しみである。

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「ゴールは充孝のおかげだよ」
いつも通り、多くを語ろうとはしなかった。浦和のゴールネットを2度揺らした、熊谷の夜。鮮やかなパスワークから刻んでみせた先制のスコア、そしてPKでの追加点――。エースとしての任務を力強く遂行し、背番号33は58分にピッチを去った。その後、一時は同点に追い付かれたアントラーズ。予期せぬ打ち合いとなったが、最後は底力を見せ付けて準々決勝への切符を掴み取った。ビジタースタンドに勝利を報告するビクトリーホワイトに、ジャージを羽織った姿で歩み寄る。安堵にも似た表情とともに、金崎夢生はロッカールームへと引き揚げていった。
「得点に直接つながる要因ではないかもしれないが、前線からの守備は彼の素晴らしい部分で、それをやり続けながら得点も取ってくれる。周囲の信頼を得て、ボールが自然と集まる。そのような好循環が生まれていると思う」
試合後の記者会見で、大岩監督は揺るぎない信頼を隠そうとはしなかった。その言葉と相反するような、早い時間帯での交代。その采配には理由がある。浦和戦の2日前、金崎の姿はグラウンドになかった。3連戦の真っただ中、発熱というアクシデント。それでも大一番に照準を合わせ、結果を残してみせたのだった。「少し体調を崩していて、早めに代える予定だった。その中でもよくやってくれた」と指揮官は労う。ファースト・ディフェンダーとしてのハイプレス、身体を張ったポストプレー、そして迫力満点のドリブル突破。全ては、勝利のために――。アントラーズのエースとして、背番号33は献身の二文字をピッチで体現してみせた。

23試合出場、11得点。残り8試合時点で、金崎はJ1におけるキャリアハイの記録を残している。2015年は27試合で9得点。そして昨季は30試合で10得点。たゆまぬ努力を続ける28歳は、力強く進化を遂げている。「個人的な数字はどうでもいいけどね」。勝利だけを見据えながら、縦横無尽にフィールドを駆けている。
「このピッチでどうしても勝たないといけない理由があったので。いろいろなことがありましたけど、自分としては結果を出さないといけない状況でした。惹かれる面もありましたが、最終的にはアントラーズでプレーすると決めました。この試合に対する気持ち、いろいろな気持ちがある中で、しっかりとプレーで示せたことが良かったです」
8月9日。オファーの存在を報じられ、移籍の可能性を取り沙汰される中で迎えたアウェイゲーム。今夏の試合で一、二を争うほどの過酷な暑さに見舞われた神戸の夜、アントラーズはビハインドを負った。後半開始早々、痛恨の失点。劣勢を強いられる中、背番号33が意地と矜持を示してみせた。ゴールネットを2度揺らし、逆転勝利の立役者に。激闘を終え、興奮と余韻が残るミックスゾーンに姿を見せると、一言つぶやいた。「今日はしゃべらないとね」。報道陣を笑わせつつ、胸中に去来する思いを打ち明けていく。鹿のエンブレムを胸に、これからも歩みを進める――。強固な決意が、その表情に滲み出ていた。
神戸戦の勝利で、アントラーズは首位の座を奪い取った。4日後の等々力では屈辱と向き合うこととなったが、8月19日の第23節から4連勝。その中心で、背番号33が燦然たる輝きを放っている。再出発を期した清水戦で1ゴール1アシストを記録すると、首位攻防のC大阪戦では渾身のクロスボールでレアンドロの決勝弾を演出。勝利への渇望を燃料に変え、己の身体を擦り減らすがごとく走り続けたその先で、ついにたどり着いた瞬間だった。ゴールネットが揺れる様子を見届け、静かに立ち上がる。プロフェッショナルとして、任務を遂行したエースの姿がそこにはあった。
9月に入っても、その勢いは止まらない。緊迫のウノゼロ、大宮戦での決勝弾。そして新潟戦、逆転劇の興奮を勝利への確信に変えたPKでの一撃。「チーム全員で戦う」という言葉の最前線に立って、金崎はアントラーズを牽引し続けている。指揮官は言う。「彼は背中でチームを引っ張る選手だ」と。
それでいて、殊勲の試合後でも「今日は他の選手に聞いてあげて」と茶目っ気たっぷりの笑顔とともに報道陣をかわすことがある。試合前日のレクリエーションゲームで、クラブハウスに響き渡る大声、いや奇声を発することもある。“弟分”とも言える鈴木を笑ってからかったかと思えば、気の緩みが見えた時には厳しく叱責することもある。「わからないこともたくさんあるよ」と大岩監督は笑うが、幾多もの表情を持つキャラクターもまた、周囲を惹きつけてやまない。
「アントラーズに残ってくれたということは、それだけ彼がクラブのことを思ってくれたことの裏返しでもあるだろうし、嬉しい。もっともっとやってもらわないと困る。残ったからには、チームをグイグイ引っ張って欲しい」
全幅の信頼を寄せるからこそ、指揮官は要求を高める。エースとして、そしてチームリーダーとして。「士気が上がるタイミングで、選手に響くことを言ってくれる。そういう言葉にはパワーがあるんです」。選手時代の経験に照らしながら、大岩監督はその影響力の大きさを語っていた。
「優勝に向かって勝ち点を積み上げられるよう、自分らしくゴールを狙っていこうと思います」。勝利だけを目指し、背番号33は走り続ける。その気迫で、その背中で、チームを力強く前進させる。アントラーズのエース、金崎夢生。今夜も、聖地に夢を生むゴールを。

ガンバ戦に向けて夢生をピックアップ・プレイヤーとして紹介するFREAKS+である。
天皇杯・浦和戦の2得点を「ゴールは充孝のおかげだよ」と語り、謙虚さを見せるが、夢生がチームの中心であることを誰もが知っておる。
それは、指揮官が一番感じておるのではなかろうか。
「得点に直接つながる要因ではないかもしれないが、前線からの守備は彼の素晴らしい部分で、それをやり続けながら得点も取ってくれる。周囲の信頼を得て、ボールが自然と集まる。そのような好循環が生まれていると思う」と試合後には語り、「彼は背中でチームを引っ張る選手だ」と言い切る。
夢生が牽引する鹿島が、勝利を積み重ねていくことは幸せである。
その夢生は、「優勝に向かって勝ち点を積み上げられるよう、自分らしくゴールを狙っていこうと思います」と言う。
明日のガンバ戦も活躍間違いなし。
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熊本・佐藤昭大、戦列復帰
[熊本]約5ヵ月ぶりにGK佐藤昭大が復帰。今節・山形戦でのメンバー入りも

4月末から負傷離脱して別メニューで調整を続けていたGK佐藤昭大が先週から全体メニューにも復帰。22日は今節・山形戦に向けて行った紅白戦でも問題なくプレーした。
紅白戦では最後尾から大きな声でフィールドプレーヤーに指示を出して存在感を発揮。今シーズンは、負傷離脱する前の第3節の山形戦で同点に追いつくヘディングシュートを決めているが、昨シーズンも、地震のあとでしばらく続いた勝てない時期に遠征先の宿舎で声をかけてミーティングを開くことを提案するなど、ピッチ内外でチーム全体を引っ張る役目も担ってきた。
7試合勝ちなしという状況を打破するには、例え先発でなくともベンチに控えるメンバーが雰囲気を盛り上げることも不可欠。このタイミングで山形戦に帯同する可能性は十分ありそうだ。
写真:井芹貴志
(熊本担当 井芹貴志)
負傷より復帰した熊本の佐藤昭大である。
これは嬉しい報。
4月末より離脱しており、チームも低迷しておった。
これは大きな戦力となろう。
ここから熊本の快進撃が始まるのであろうか。
注目したい。

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4月末から負傷離脱して別メニューで調整を続けていたGK佐藤昭大が先週から全体メニューにも復帰。22日は今節・山形戦に向けて行った紅白戦でも問題なくプレーした。
紅白戦では最後尾から大きな声でフィールドプレーヤーに指示を出して存在感を発揮。今シーズンは、負傷離脱する前の第3節の山形戦で同点に追いつくヘディングシュートを決めているが、昨シーズンも、地震のあとでしばらく続いた勝てない時期に遠征先の宿舎で声をかけてミーティングを開くことを提案するなど、ピッチ内外でチーム全体を引っ張る役目も担ってきた。
7試合勝ちなしという状況を打破するには、例え先発でなくともベンチに控えるメンバーが雰囲気を盛り上げることも不可欠。このタイミングで山形戦に帯同する可能性は十分ありそうだ。
写真:井芹貴志
(熊本担当 井芹貴志)
負傷より復帰した熊本の佐藤昭大である。
これは嬉しい報。
4月末より離脱しており、チームも低迷しておった。
これは大きな戦力となろう。
ここから熊本の快進撃が始まるのであろうか。
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Jリーグを代表する強豪同士の対決
【鹿島vsG大阪プレビュー】Jリーグを代表する強豪同士の対決…G大阪はリーグの敵地戦で鹿島に3連勝中

首位を快走する鹿島は金崎夢生が好調だ。リーグ戦は2戦連続得点中で、天皇杯の浦和戦では2得点を挙げた [写真]=J.LEAGUE
■鹿島アントラーズ 前節の新潟戦でハットトリックのレアンドロが好調
「今日だけじゃなく、ここ数試合、ルヴァン杯も含めて立ち上がりが自分たちの課題だった」。リーグ前節の新潟戦後、大岩剛監督はこう話した。最下位チームとの一戦は前半を0-2で折り返す。苦しい展開となったが、後半にレアンドロが3得点、金崎夢生が1得点を決めて、4-2で逆転勝利を収めた。リーグのホーム戦は6連勝中で、いずれも完封勝利と本拠地で強さを発揮。G大阪とのホーム時の過去通算対戦成績は16勝5分10敗と勝ち越している。
【プラス材料】
敵地での一戦となったリーグ前節の新潟戦は、2点ビハインドからの4得点で逆転勝利し、4連勝を収めた。そのなかでハットトリックを記録したレアンドロは好調を維持しており、今節のG大阪戦でも活躍が期待できる。本人は好調の原因について「石井正忠前監督の時は信頼を得られなかった。大岩剛監督になって出場時間を得られるようになったからだ」と分析。出場時間を得られれば結果を残す自信はあったそうだ。
さらに、20日の天皇杯4回戦・浦和戦では、金崎夢生、中村充孝、土居聖真にもゴールが生まれ、4-2で勝利した。新潟戦と浦和戦での4失点に加えて、試合運びについては納得のいくものではないが、2試合計8得点と好調の攻撃陣は勝ちきる上では大きなプラス要素になる。7月8日のリーグ第18節FC東京戦以来、先発復帰となる永木亮太にも期待がかかる。
【マイナス材料】
天皇杯の浦和戦から中2日で迎えるG大阪戦。この2日間は、疲労回復やコンディショニングに努めた。浦和戦では強行出場したものの、試合前には金崎が体調不良になるなど、季節の変わり目、シーズンも終盤に差し掛かる時期だけに注意したいところ。G大阪戦でも疲労の残り具合、コンディション面が影響する試合になるだろう。
さらに、公式戦ここ2試合は特に序盤のボールの失い方が悪く、カウンター攻撃から失点を重ねている。今季は浮き沈みの激しいシーズンを送っているとはいえ、元々タイトル獲得経験があり、試合運びにも長けているG大阪相手に簡単にゴール、ボールを失っては勝機が遠ざかる。そこをどこまで修正、意識できるかがポイントになりそうだ。
文:totoONE編集部
■ガンバ大阪 直近の天皇杯で控え選手たちが好プレーを披露
【プラス材料】
首位を走る鹿島との勝ち点差は18。今節勝利しても優勝争いにかろうじて生き残れる状況だが、ACL圏内の3位以内を目指す上では絶対に負けられない。鹿島とのホームでの前回対戦は0-1で惜敗したものの、リーグでのアウェイ戦は近年3連勝中と結果を出している。
直近の天皇杯4回戦・柏戦では2-3で敗れはしたが、「途中出場の赤﨑秀平、米倉恒貴、初瀬亮が気持ちを出して非常にいいプレーをしてくれた。今後のリーグ戦でまた使っていきたいと思いました」と長谷川健太監督は述べている。
その柏戦では、登録の関係上出場ができなかったFWファン・ウィジョを含め、フレッシュな顔ぶれが先発でも、途中出場でも、目に見えた『結果』でチームを勢いづけることができれば、追い上げを強く後押ししてくれるに違いない。
【マイナス材料】
グロインペインの痛みを訴え離脱中のFWアデミウソンに加え、DFファビオも右ハムストリングの肉離れと診断され、全治約3週間と発表された。今季加入以来、安定したパフォーマンスで守備の一角を担ってきたファビオだけに、厳しい終盤戦での離脱はどう考えても痛い。その穴をDF金正也をはじめ、天皇杯4回戦の柏戦では途中からセンターバックにポジションを変えたDF今野泰幸らでいかに埋められるかは、今節に限らず今後の明暗を分けることになりそうだ。
また、気になるのはシーズン後半戦に入ってから一度もリーグで連勝がないこと。勝率的にも2勝2分4敗と、例年ならギアが上がっていくはずの後半戦で負け越しが目立つのは如実にチームの停滞を指し示す。勝てなかった試合の殆どで先制点を失っていることを踏まえても、今一度守備の意識を高めたい。
文:totoONE編集部
「疲労の残り具合、コンディション面が影響する試合になるだろう」と記すサッカーキングのプレビューである。
ミッドウィークの天皇杯を挟んでの対戦は過密日程となっており、回復度、コンディションの調整がどこまで出来たかがカギとなろう。
好調の攻撃陣は天皇派のメンバーが継続すると予想される。
発熱が報じられた夢生はどこまで回復しているであろうか、少々心配である。
しかしながら、大岩監督が信頼を置いて送り出すメンバーに不安はない。
素晴らしい連携でガンバ守備陣を崩して欲しい。
楽しみにしてスタジムに向かう。
勝利を信じておる。

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首位を快走する鹿島は金崎夢生が好調だ。リーグ戦は2戦連続得点中で、天皇杯の浦和戦では2得点を挙げた [写真]=J.LEAGUE
■鹿島アントラーズ 前節の新潟戦でハットトリックのレアンドロが好調
「今日だけじゃなく、ここ数試合、ルヴァン杯も含めて立ち上がりが自分たちの課題だった」。リーグ前節の新潟戦後、大岩剛監督はこう話した。最下位チームとの一戦は前半を0-2で折り返す。苦しい展開となったが、後半にレアンドロが3得点、金崎夢生が1得点を決めて、4-2で逆転勝利を収めた。リーグのホーム戦は6連勝中で、いずれも完封勝利と本拠地で強さを発揮。G大阪とのホーム時の過去通算対戦成績は16勝5分10敗と勝ち越している。
【プラス材料】
敵地での一戦となったリーグ前節の新潟戦は、2点ビハインドからの4得点で逆転勝利し、4連勝を収めた。そのなかでハットトリックを記録したレアンドロは好調を維持しており、今節のG大阪戦でも活躍が期待できる。本人は好調の原因について「石井正忠前監督の時は信頼を得られなかった。大岩剛監督になって出場時間を得られるようになったからだ」と分析。出場時間を得られれば結果を残す自信はあったそうだ。
さらに、20日の天皇杯4回戦・浦和戦では、金崎夢生、中村充孝、土居聖真にもゴールが生まれ、4-2で勝利した。新潟戦と浦和戦での4失点に加えて、試合運びについては納得のいくものではないが、2試合計8得点と好調の攻撃陣は勝ちきる上では大きなプラス要素になる。7月8日のリーグ第18節FC東京戦以来、先発復帰となる永木亮太にも期待がかかる。
【マイナス材料】
天皇杯の浦和戦から中2日で迎えるG大阪戦。この2日間は、疲労回復やコンディショニングに努めた。浦和戦では強行出場したものの、試合前には金崎が体調不良になるなど、季節の変わり目、シーズンも終盤に差し掛かる時期だけに注意したいところ。G大阪戦でも疲労の残り具合、コンディション面が影響する試合になるだろう。
さらに、公式戦ここ2試合は特に序盤のボールの失い方が悪く、カウンター攻撃から失点を重ねている。今季は浮き沈みの激しいシーズンを送っているとはいえ、元々タイトル獲得経験があり、試合運びにも長けているG大阪相手に簡単にゴール、ボールを失っては勝機が遠ざかる。そこをどこまで修正、意識できるかがポイントになりそうだ。
文:totoONE編集部
■ガンバ大阪 直近の天皇杯で控え選手たちが好プレーを披露
【プラス材料】
首位を走る鹿島との勝ち点差は18。今節勝利しても優勝争いにかろうじて生き残れる状況だが、ACL圏内の3位以内を目指す上では絶対に負けられない。鹿島とのホームでの前回対戦は0-1で惜敗したものの、リーグでのアウェイ戦は近年3連勝中と結果を出している。
直近の天皇杯4回戦・柏戦では2-3で敗れはしたが、「途中出場の赤﨑秀平、米倉恒貴、初瀬亮が気持ちを出して非常にいいプレーをしてくれた。今後のリーグ戦でまた使っていきたいと思いました」と長谷川健太監督は述べている。
その柏戦では、登録の関係上出場ができなかったFWファン・ウィジョを含め、フレッシュな顔ぶれが先発でも、途中出場でも、目に見えた『結果』でチームを勢いづけることができれば、追い上げを強く後押ししてくれるに違いない。
【マイナス材料】
グロインペインの痛みを訴え離脱中のFWアデミウソンに加え、DFファビオも右ハムストリングの肉離れと診断され、全治約3週間と発表された。今季加入以来、安定したパフォーマンスで守備の一角を担ってきたファビオだけに、厳しい終盤戦での離脱はどう考えても痛い。その穴をDF金正也をはじめ、天皇杯4回戦の柏戦では途中からセンターバックにポジションを変えたDF今野泰幸らでいかに埋められるかは、今節に限らず今後の明暗を分けることになりそうだ。
また、気になるのはシーズン後半戦に入ってから一度もリーグで連勝がないこと。勝率的にも2勝2分4敗と、例年ならギアが上がっていくはずの後半戦で負け越しが目立つのは如実にチームの停滞を指し示す。勝てなかった試合の殆どで先制点を失っていることを踏まえても、今一度守備の意識を高めたい。
文:totoONE編集部
「疲労の残り具合、コンディション面が影響する試合になるだろう」と記すサッカーキングのプレビューである。
ミッドウィークの天皇杯を挟んでの対戦は過密日程となっており、回復度、コンディションの調整がどこまで出来たかがカギとなろう。
好調の攻撃陣は天皇派のメンバーが継続すると予想される。
発熱が報じられた夢生はどこまで回復しているであろうか、少々心配である。
しかしながら、大岩監督が信頼を置いて送り出すメンバーに不安はない。
素晴らしい連携でガンバ守備陣を崩して欲しい。
楽しみにしてスタジムに向かう。
勝利を信じておる。

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鹿島――エース金崎の“不敗神話”更新に期待
【J1展望】鹿島×G大阪|“ダブル連覇”に向け、鹿島は難敵を下せるか
サッカーダイジェスト編集部
2017年09月22日
鹿島――エース金崎の“不敗神話”更新に期待。
故
障者/鹿島=町田、田中 G大阪=藤本、ファビオ
出場停止/鹿島=三竿健 G大阪=なし
J1リーグ 第27節
鹿島アントラーズ-ガンバ大阪
9月23日(土)/19:00/県立カシマスタジアム
鹿島アントラーズ
今季成績(26節終了時):1位 勝点58 19勝1分6敗 44得点・25失点
【最新チーム事情】
●永木が7月8日のFC東京戦以来の先発復帰が濃厚。リーグ、天皇杯で失点が続く現状の改善に期待。
●天皇杯の浦和戦で決勝点を挙げた中村もスタメンの見込み。攻撃面で効果的なアクセントをもたらすか。
●金崎がゴールすれば負けない――エースの一発とともに築かれる“不敗神話”(公式戦28試合)は今節も更新されるか!?
【担当記者の視点】
天皇杯4回戦では浦和との死闘を制し、8強入り。連覇に向けて着実な歩みを見せており、同じく連覇がかかるリーグ戦でもこの勢いを持続させたいところだ。
もっとも、リーグ戦では現在、4連勝中と盤石な強さで勝点を積み上げている。G大阪には前回対戦でも1-0と勝利を収めているだけに、良いイメージで臨めるはず。好調をキープする金崎、レアンドロのゴールに期待したい。
G大阪――不安定な守備は気掛かり…。
ガンバ大阪
今季成績(26節終了時点):7位 勝点40 11勝7分8敗 42得点・30失点
【最新チーム事情】
●前節の大宮戦(2-2)は、土壇場で追いつき連敗を免れる。
●その大宮戦で負傷交代したDFファビオは、右ハムストリング肉離れと診断される。
●天皇杯4回戦は柏に敗れ、4回戦敗退。
【担当記者の視点】
前節の大宮戦、ミッドウィークに行なわれた天皇杯4回戦の柏戦と、ここ2試合の戦いぶりからは課題が浮かび上がる。特に不安定な守備は気掛かり。太腿を負傷したファビオを欠くなか、GK東口やCB三浦を中心に意地を見せたい。
一方の攻撃では、公式戦2戦連発中の長沢、井手口の出来がポイントか。前者は高さを生かした得点力、後者は鋭いボール奪取からの攻撃参加で、鹿島の守備網を打開する働きに期待が懸かる。
「永木が7月8日のFC東京戦以来の先発復帰が濃厚」と記すサッカーダイジェストのプレビューである。
満を持してとはこのこと。
この過密日程に三竿健斗の出場停止が重なり、永木にチャンスが回ってきた。
ここは出足の良いプレイで攻守に躍動が期待される。
そして、前戦は、天皇杯・浦和戦と同様なる模様。
好調な攻撃を維持し、ガンバの守備を崩したい。
特に公式戦2戦連続先発起用されるアツのファンタジーには期待したいところ。
これぞサッカーといった魅力溢れるタッチが随所に現れる。
ホームの大声援を受けて季節外れの打ち上げ花火が如くゴールショウを魅せて欲しい。
楽しみな一戦である。

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サッカーダイジェスト編集部
2017年09月22日
鹿島――エース金崎の“不敗神話”更新に期待。
故

障者/鹿島=町田、田中 G大阪=藤本、ファビオ
出場停止/鹿島=三竿健 G大阪=なし
J1リーグ 第27節
鹿島アントラーズ-ガンバ大阪
9月23日(土)/19:00/県立カシマスタジアム
鹿島アントラーズ
今季成績(26節終了時):1位 勝点58 19勝1分6敗 44得点・25失点
【最新チーム事情】
●永木が7月8日のFC東京戦以来の先発復帰が濃厚。リーグ、天皇杯で失点が続く現状の改善に期待。
●天皇杯の浦和戦で決勝点を挙げた中村もスタメンの見込み。攻撃面で効果的なアクセントをもたらすか。
●金崎がゴールすれば負けない――エースの一発とともに築かれる“不敗神話”(公式戦28試合)は今節も更新されるか!?
【担当記者の視点】
天皇杯4回戦では浦和との死闘を制し、8強入り。連覇に向けて着実な歩みを見せており、同じく連覇がかかるリーグ戦でもこの勢いを持続させたいところだ。
もっとも、リーグ戦では現在、4連勝中と盤石な強さで勝点を積み上げている。G大阪には前回対戦でも1-0と勝利を収めているだけに、良いイメージで臨めるはず。好調をキープする金崎、レアンドロのゴールに期待したい。
G大阪――不安定な守備は気掛かり…。
ガンバ大阪
今季成績(26節終了時点):7位 勝点40 11勝7分8敗 42得点・30失点
【最新チーム事情】
●前節の大宮戦(2-2)は、土壇場で追いつき連敗を免れる。
●その大宮戦で負傷交代したDFファビオは、右ハムストリング肉離れと診断される。
●天皇杯4回戦は柏に敗れ、4回戦敗退。
【担当記者の視点】
前節の大宮戦、ミッドウィークに行なわれた天皇杯4回戦の柏戦と、ここ2試合の戦いぶりからは課題が浮かび上がる。特に不安定な守備は気掛かり。太腿を負傷したファビオを欠くなか、GK東口やCB三浦を中心に意地を見せたい。
一方の攻撃では、公式戦2戦連発中の長沢、井手口の出来がポイントか。前者は高さを生かした得点力、後者は鋭いボール奪取からの攻撃参加で、鹿島の守備網を打開する働きに期待が懸かる。
「永木が7月8日のFC東京戦以来の先発復帰が濃厚」と記すサッカーダイジェストのプレビューである。
満を持してとはこのこと。
この過密日程に三竿健斗の出場停止が重なり、永木にチャンスが回ってきた。
ここは出足の良いプレイで攻守に躍動が期待される。
そして、前戦は、天皇杯・浦和戦と同様なる模様。
好調な攻撃を維持し、ガンバの守備を崩したい。
特に公式戦2戦連続先発起用されるアツのファンタジーには期待したいところ。
これぞサッカーといった魅力溢れるタッチが随所に現れる。
ホームの大声援を受けて季節外れの打ち上げ花火が如くゴールショウを魅せて欲しい。
楽しみな一戦である。

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曽ケ端準が抱く相手GKへの意識
【鹿島 vs G大阪】 ウォーミングアップコラム:曽ヶ端準が抱く相手GKへの意識
2017年9月22日(金)

第13節のG大阪対鹿島戦、アディショナルタイムが5分になろうとするところで、その出来事は起きた。
G大阪が右CKを獲得するとGKの東口順昭がゴール前まで駆け上がる。試合は1点ビハインド。追いつく最後のチャンスを逃したくない守護神は、こぼれ球を抱きかかえる曽ヶ端準(写真)に突っ込み、両チームの選手が揉み合うきっかけをつくっていた。
今後も尾を引いてもおかしくない接触かと思われたが、曽ヶ端は「あんな状況ないですよ」とまったく気にしていなかった。
「新潟で一緒にプレーした(西)大伍を通じて、すぐに謝罪の話も来ましたし、GK同士という心理とかもいろいろわかります。なんとかしたいという気持ちもわかりますし、点差もそうでしたし。フィールドの選手だったら許さなかったかもしれないですけど」
まあそれは冗談ですけど、と付け加えて大ベテランはニコリと笑った。
サッカーはピッチに最大22人の選手が立つ。そのなかで2人しかいないのがGKだ。そのため相手チームのGKは敵の1人でもあるが、唯一同じポジションの選手でもある。曽ヶ端は例え初対面の選手でも少なからず相通ずるものを感じるという。
「他の人がどう思っているかわからないですけど、特殊なポジションでもありますし、試合に出てる、出てないに限らず状況がわかる部分もあるので」
水曜の天皇杯で対戦した浦和レッズのゴールマウスには榎本哲也が久しぶりに立っていた。ここでも、決して多くはないがGK同士で言葉を交わしたそうだ。
天皇杯では、東口は失点に直結するミスを連発した。そこを突くことは戦いの常道と思えるが、曽ヶ端は東口をリスペクトする。
「同じことを続けないように、という意識は働くと思いますし、より密にディフェンスとコミュニケーションを取ると思う。同じような長いボールをボーンと入れたところで同じようなことがあるとは思えない。経験のある選手なので、その辺は切り替えてやってくると思います」
東口のミスについても立場を置き換えて自分の教訓に変える。チームではクォン スンテとハイレベルなポジション争いを繰り広げている曽ヶ端。長くプレーできる秘訣はこうしたところにあるのかもしれない。
日時
文:田中滋(鹿島担当)
明治安田生命J1リーグ 第27節
9月23日(土)19:00KO カシマ
鹿島アントラーズ vs ガンバ大阪
曽ケ端をピックアップするJ’sGOALの田中滋氏である。
アウェイガンバ戦後に東口が西を通じて謝罪したことや天皇杯・浦和戦では浦和の榎本哲也と会話を交わしたことなどが伝えられる。
そして、曽ケ端が相手GKをどれだけリスペクトしておることかもよく分かる。
これほどの器を持っているからこそ、長く鹿島の守護神を努めておるのだと感じさせてくれる。
GKは特殊なポジションである。
能力・才能と共に人間性も重要ということであろう。
大きな曽ケ端と共に勝利を積み重ねていく。
幸せである。

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2017年9月22日(金)

第13節のG大阪対鹿島戦、アディショナルタイムが5分になろうとするところで、その出来事は起きた。
G大阪が右CKを獲得するとGKの東口順昭がゴール前まで駆け上がる。試合は1点ビハインド。追いつく最後のチャンスを逃したくない守護神は、こぼれ球を抱きかかえる曽ヶ端準(写真)に突っ込み、両チームの選手が揉み合うきっかけをつくっていた。
今後も尾を引いてもおかしくない接触かと思われたが、曽ヶ端は「あんな状況ないですよ」とまったく気にしていなかった。
「新潟で一緒にプレーした(西)大伍を通じて、すぐに謝罪の話も来ましたし、GK同士という心理とかもいろいろわかります。なんとかしたいという気持ちもわかりますし、点差もそうでしたし。フィールドの選手だったら許さなかったかもしれないですけど」
まあそれは冗談ですけど、と付け加えて大ベテランはニコリと笑った。
サッカーはピッチに最大22人の選手が立つ。そのなかで2人しかいないのがGKだ。そのため相手チームのGKは敵の1人でもあるが、唯一同じポジションの選手でもある。曽ヶ端は例え初対面の選手でも少なからず相通ずるものを感じるという。
「他の人がどう思っているかわからないですけど、特殊なポジションでもありますし、試合に出てる、出てないに限らず状況がわかる部分もあるので」
水曜の天皇杯で対戦した浦和レッズのゴールマウスには榎本哲也が久しぶりに立っていた。ここでも、決して多くはないがGK同士で言葉を交わしたそうだ。
天皇杯では、東口は失点に直結するミスを連発した。そこを突くことは戦いの常道と思えるが、曽ヶ端は東口をリスペクトする。
「同じことを続けないように、という意識は働くと思いますし、より密にディフェンスとコミュニケーションを取ると思う。同じような長いボールをボーンと入れたところで同じようなことがあるとは思えない。経験のある選手なので、その辺は切り替えてやってくると思います」
東口のミスについても立場を置き換えて自分の教訓に変える。チームではクォン スンテとハイレベルなポジション争いを繰り広げている曽ヶ端。長くプレーできる秘訣はこうしたところにあるのかもしれない。
日時
文:田中滋(鹿島担当)
明治安田生命J1リーグ 第27節
9月23日(土)19:00KO カシマ
鹿島アントラーズ vs ガンバ大阪
曽ケ端をピックアップするJ’sGOALの田中滋氏である。
アウェイガンバ戦後に東口が西を通じて謝罪したことや天皇杯・浦和戦では浦和の榎本哲也と会話を交わしたことなどが伝えられる。
そして、曽ケ端が相手GKをどれだけリスペクトしておることかもよく分かる。
これほどの器を持っているからこそ、長く鹿島の守護神を努めておるのだと感じさせてくれる。
GKは特殊なポジションである。
能力・才能と共に人間性も重要ということであろう。
大きな曽ケ端と共に勝利を積み重ねていく。
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曽ケ端準選手×クォン スンテ選手対談こぼれ話
【特別公開】JSK鹿島特集号~曽ケ端×スンテ対談こぼれ話~「GKは簡単なプレーが一番難しい」

Jリーグサッカーキング2017年11月号は鹿島アントラーズを大特集! “常勝継承”のためにさらなるタイトル獲得を目指して戦うアントラーズの強さの秘密に迫ります。
9月23日(土・祝)の発売に先駆け、ここでは本誌に掲載しきれなかった曽ケ端準選手×クォン スンテ選手対談のこぼれ話を特別にお届けします。
Jリーグサッカーキング11月号[鹿島アントラーズ特集]~常勝継承~
インタビュー・文=池田博一
写真=兼子愼一郎

■大舞台では緊張するタイプ?
曽ケ端 大舞台というと、直近では昨年のFIFAクラブワールドカップがありましたけど、日本での開催でしたからね。決勝も満員ではありましたけど、アウェイのサポーターが大挙したわけではなかったですし、ピッチの周りに陸上トラックがあるスタジアム(横浜国際総合競技場)だったのでそこまで圧力がかかったわけでもなかった。
緊張したといえば、日本代表のデビュー戦(キリンチャレンジカップ2001、イタリア戦)は緊張しましたね。いきなり出番が回ってきたんです。試合当日、午前中の練習で(川口)能活さん(現SC相模原)がケガをして、急遽出ることになった。心の準備もなくバタバタという状況だったんですけど……。振り返れば、(準備の)時間がなかったことが逆に良かったのかもしれないですね。
スンテ 僕も韓国代表のデビュー戦(2018 FIFAワールドカップ ロシア大会アジア2次予選)が一番緊張しました。相手がラオスだったんです。一方的な試合展開で、最初の80分間はまったくボールに触れなかった。それなのに、残り10分間でバックパスが3回来て、なんと、すべてミスをしてしまいまして(苦笑)。その2次予選はラオス戦の前まで韓国代表が無失点で勝ち続けている状況だったので、すごくプレッシャーでした。結局失点にはつながらなかったんですが、味方にパスがつながらなくて、「ああ、これで代表はなくなったな」と(笑)。
――ミスは引きずるほうですか?
スンテ 一度ミスしたらダメですね。最後の10分間は常に足がブルブル震えていましたよ(笑)。
曽ケ端 いつくらいのとき?
スンテ 31歳くらいですかね。本当に最近です。
曽ケ端 今のプレーを見ていると、そういう感じには見えないけどね。
スンテ その試合が終わった後に親善試合でカナダと戦ったんですが、キャプテンマークを巻くことになって。2-0と無失点で勝つことができたんです。本当に良かった……。
曽ケ端 直後にまたキャプテンとして使ってもらうっていうのは、力は分かっているという証拠。“しっかりやれよ”ってことだろうね。ミスは誰でも引きずるものだよ。GKのミスは失点に直結するものだから、なかなか難しいものだよね。
――試合直後の取材時に見せる「ミスしたときこそ、聞きに来てほしい」という曽ケ端選手の姿勢にはいつも感心します。ミスが失点に直結するポジションで、メンタル的にもすごくツラい状況のはずですよね。
曽ケ端 それこそ失点につながっているということは、負けや引き分けの可能性が高い試合ですから。取材ゾーンでは、ものすごく顔に出ていて、記者の人たちも話しかけづらいのかもしれないですけどね(苦笑)。
スンテ (笑)。でもGKというのは、一番難しいポジションだなと思いますよ。

■GKの難しいところは?
曽ケ端 GKは、すべてのプレーが失点につながる可能性がある。簡単なプレーでも難しいプレーでもそう。さっきスンテも話していたけど、圧倒的に攻めている展開であっても、唯一の単純なシュートやバックパスなど、ワンプレーが失点につながるかもしれない。そのプレッシャーを常に背負いながらプレーしている。その難しさはずっとあるものですね。
スンテ 僕はサッカーってプレーをすればするほど、本当に難しいなと思うんです。やはりGKを長くやっているので、ある程度の状況は頭に入っています。でも、いろいろな状況があるからこそ、選択が難しくなってくるというか……。ビッグセーブでチームを救うこともありますけど、一番難しいのは、自分が守れる範囲で当たり前にプレーすること。人間なので、やっぱりカッコよくビッグセーブしようという考えもあると思うので。その意味でも簡単なプレーが一番難しいですね。
曽ケ端 俺もそう思うわ。
スンテ でも、それができないんですよ。
曽ケ端 そのために練習を積み重ねる。いかに簡単なボールに対する練習を積み重ねるかなんだよね。
■2人の対談は本誌でチェック!『Jリーグサッカーキング11月号』の詳細はこちら
https://www.soccer-king.jp/media/article/642989.html
曽ケ端準選手×クォン スンテ選手対談のこぼれ話である。
二人のGKがどのように考え、どうプレイしているかが伝わってくる。
この続きは明日発売のJリーグサッカーキングにて。
是非とも購入して確認したい。
楽しみである。

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Jリーグサッカーキング2017年11月号は鹿島アントラーズを大特集! “常勝継承”のためにさらなるタイトル獲得を目指して戦うアントラーズの強さの秘密に迫ります。
9月23日(土・祝)の発売に先駆け、ここでは本誌に掲載しきれなかった曽ケ端準選手×クォン スンテ選手対談のこぼれ話を特別にお届けします。
Jリーグサッカーキング11月号[鹿島アントラーズ特集]~常勝継承~
インタビュー・文=池田博一
写真=兼子愼一郎

■大舞台では緊張するタイプ?
曽ケ端 大舞台というと、直近では昨年のFIFAクラブワールドカップがありましたけど、日本での開催でしたからね。決勝も満員ではありましたけど、アウェイのサポーターが大挙したわけではなかったですし、ピッチの周りに陸上トラックがあるスタジアム(横浜国際総合競技場)だったのでそこまで圧力がかかったわけでもなかった。
緊張したといえば、日本代表のデビュー戦(キリンチャレンジカップ2001、イタリア戦)は緊張しましたね。いきなり出番が回ってきたんです。試合当日、午前中の練習で(川口)能活さん(現SC相模原)がケガをして、急遽出ることになった。心の準備もなくバタバタという状況だったんですけど……。振り返れば、(準備の)時間がなかったことが逆に良かったのかもしれないですね。
スンテ 僕も韓国代表のデビュー戦(2018 FIFAワールドカップ ロシア大会アジア2次予選)が一番緊張しました。相手がラオスだったんです。一方的な試合展開で、最初の80分間はまったくボールに触れなかった。それなのに、残り10分間でバックパスが3回来て、なんと、すべてミスをしてしまいまして(苦笑)。その2次予選はラオス戦の前まで韓国代表が無失点で勝ち続けている状況だったので、すごくプレッシャーでした。結局失点にはつながらなかったんですが、味方にパスがつながらなくて、「ああ、これで代表はなくなったな」と(笑)。
――ミスは引きずるほうですか?
スンテ 一度ミスしたらダメですね。最後の10分間は常に足がブルブル震えていましたよ(笑)。
曽ケ端 いつくらいのとき?
スンテ 31歳くらいですかね。本当に最近です。
曽ケ端 今のプレーを見ていると、そういう感じには見えないけどね。
スンテ その試合が終わった後に親善試合でカナダと戦ったんですが、キャプテンマークを巻くことになって。2-0と無失点で勝つことができたんです。本当に良かった……。
曽ケ端 直後にまたキャプテンとして使ってもらうっていうのは、力は分かっているという証拠。“しっかりやれよ”ってことだろうね。ミスは誰でも引きずるものだよ。GKのミスは失点に直結するものだから、なかなか難しいものだよね。
――試合直後の取材時に見せる「ミスしたときこそ、聞きに来てほしい」という曽ケ端選手の姿勢にはいつも感心します。ミスが失点に直結するポジションで、メンタル的にもすごくツラい状況のはずですよね。
曽ケ端 それこそ失点につながっているということは、負けや引き分けの可能性が高い試合ですから。取材ゾーンでは、ものすごく顔に出ていて、記者の人たちも話しかけづらいのかもしれないですけどね(苦笑)。
スンテ (笑)。でもGKというのは、一番難しいポジションだなと思いますよ。

■GKの難しいところは?
曽ケ端 GKは、すべてのプレーが失点につながる可能性がある。簡単なプレーでも難しいプレーでもそう。さっきスンテも話していたけど、圧倒的に攻めている展開であっても、唯一の単純なシュートやバックパスなど、ワンプレーが失点につながるかもしれない。そのプレッシャーを常に背負いながらプレーしている。その難しさはずっとあるものですね。
スンテ 僕はサッカーってプレーをすればするほど、本当に難しいなと思うんです。やはりGKを長くやっているので、ある程度の状況は頭に入っています。でも、いろいろな状況があるからこそ、選択が難しくなってくるというか……。ビッグセーブでチームを救うこともありますけど、一番難しいのは、自分が守れる範囲で当たり前にプレーすること。人間なので、やっぱりカッコよくビッグセーブしようという考えもあると思うので。その意味でも簡単なプレーが一番難しいですね。
曽ケ端 俺もそう思うわ。
スンテ でも、それができないんですよ。
曽ケ端 そのために練習を積み重ねる。いかに簡単なボールに対する練習を積み重ねるかなんだよね。
■2人の対談は本誌でチェック!『Jリーグサッカーキング11月号』の詳細はこちら
https://www.soccer-king.jp/media/article/642989.html
曽ケ端準選手×クォン スンテ選手対談のこぼれ話である。
二人のGKがどのように考え、どうプレイしているかが伝わってくる。
この続きは明日発売のJリーグサッカーキングにて。
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勝負強さと勝負弱さを分けるもの――
結局、鹿島と何が違うのだろうか。
浦和の「勝負強さ」問題はまだ続く。
posted2017/09/22 13:00
text by
飯尾篤史
Atsushi Iio
どんなトレーニングでも妥協せず、厳しく取り組む姿勢が、目に見える結果になって表れたとき、人はそれを「勝負強さ」と呼ぶのかもしれない。
天皇杯ラウンド16は、浦和レッズ対鹿島アントラーズという昨季のチャンピオンシップ決勝と同じ顔合わせになった。
埼玉県熊谷市で行われたゲームは、金崎夢生の2ゴールで鹿島が先行し、浦和がズラタン、武藤雄樹のゴールで追いついたものの、中村充孝と土居聖真のゴールで突き放した鹿島が4-2で勝利し、連覇に向けてひとつコマを進めた。
2点のアドバンテージを守り切れなかったのは鹿島らしくなかったが、浦和に傾いた試合の流れをすぐに断ち切り、勝ち越したあたりはさすがだった。
「2-2になったあとの、要所の集中力が……」
浦和の同点ゴールから5分後の74分、浦和陣内で鹿島がスローインを獲得する。伊東幸敏が投げ入れたボールをレオ・シルバがワンタッチで落とし、土居がワンタッチでゴール正面にパスを入れると、フリーになっていた中村充孝がこれまたワンタッチでゴール左隅に蹴り込んだ。
「練習でもスローインの受け方はやっていた」と明かしたのは、この日4ゴールすべてに絡んだ土居である。スローインから、わずか4秒――。狙いどおりの形で鹿島は決勝ゴールをもぎ取ったのだった。
浦和からすれば、終了間際に奪われたダメ押し点もさることながら、追いついた直後に、スローインからあっと言う間に取られた決勝ゴールのダメージは、大きかった。
「2-2になったあとの、要所の集中力というか、鹿島のほうが試合運びに関してうまいと感じましたね……」
そう振り返ったのは、堀孝史体制になってから出場機会を増やしている矢島慎也だ。この日は58分から出場して流れを変え、2点を追いついた場面も突き放された場面もピッチで迎えただけに、思い知らされたものが多いようだった。
「今の浦和は、サッカー的にはどんな相手にもやれていると思うんですけど、セットプレーでの失点が多い。この前の磐田戦もセットプレーでやられているし……。細かいところのマークの受け渡しとか、マークの浮きとか、突き詰めていかないと。そういうのは、練習の一つひとつから始まると思うし……。鹿島がどういう練習をしているのか分からないですけど、僕は岩政大樹さんとやっていたので――」
小笠原の危機感が、チームの雰囲気を締めるのか。
この2年間、矢島は試合経験を積むためにファジアーノ岡山に期限付き移籍していた。そこで目にしたのが、鹿島のOBである岩政のセットプレーの練習ひとつとっても妥協せず、細かく、厳しい姿勢だったという。
「大樹さんの姿を見てきただけに、鹿島もピリピリとした雰囲気の中でやっているのかなって。それは今の浦和にはないもので、セットプレーの練習にしても、ふわっとした感じで終わってしまう。結果論ですけど、こういう試合で鹿島はちゃんと勝つし、浦和は最近鹿島に競り負けているイメージがあるので、やっぱり細かいところから、熱量を持ってしっかりやっていかないといけないと思いましたね」
セットプレーやスローインのマークの仕方など、子どもの頃から何十年もやってきたわけで、それをどこまで細かく、厳しく、突き詰められるか。
先日、鹿島のキャプテンである小笠原満男からこんな話を聞いた。
「20代の頃はダッシュをサボっても、疲れているんだろうって思われたけど、今は少しでも手を抜けば、終わりが近いなっていう見方をされる。だから、今はそれを見せない戦いだし、引退のプレッシャーとの戦い。走れない、勝てないなら、俺がいる意味はないですからね」
チーム最年長の38歳がこの危機感、このテンションで日々のトレーニングに臨んでいるのだから、鹿島のトレーニングの雰囲気は推して知るべしだろう。
土居「叩いてやろうと思いました」
ちなみに鹿島の選手たちは、この日の浦和のメンバーを試合前のミーティング中に知った。そこには柏木陽介の名前も、ラファエル・シルバの名前もなく、最も警戒すべき興梠慎三の名前も、ベンチメンバーの中にあった。
そこで大岩剛監督は「舐められていると捉えてもおかしくないメンバーだ」と熱弁して、選手の心を焚き付けた。
むろん、浦和が舐めたなんてことはなく、負傷やコンディションの問題でメンバーを入れ替えたわけだが、鹿島からすれば、レギュラーメンバーではないという事実がすべてだった。土居が言う。
「前線の選手が予想とだいぶ違った。僕らがこの一戦に懸けていた想いは強かったですし、剛さんからも熱い言葉というか、『こういうメンバーで来ているぞ』って言われて、高まっていた気持ちがさらに高まったというか、叩いてやろうと思いました」
鹿島の勝利をもぎ取る力を語るうえで、こうした大岩監督のモチベーターとしての手腕も見逃せない。
勝負を分ける神は、日々の細かな意識にこそ宿る。
かつて鹿島の一員として数々のタイトル獲得に貢献した興梠は「それ(鹿島の勝負強さ)は感じたし、その半面、(自分たちの)勝負弱さも感じた。それに尽きます」と振り返った。
鹿島にとっては、2点のリードを守れなかったわけだから、反省点の多い試合だったに違いない。だが、悪くても勝ち切れる強さが、常勝クラブのゆえんでもある。
「浦和が嫌がるところを突けたのはいいことだと思うし、これからも相手の嫌がるプレーを続けたいと思います」と土居は自身に言い聞かせるように、言った。
「勝負の神は、細部に宿る」というのは、日本代表を二度率いた岡田武史監督が好んで使うフレーズだったが、まさに鹿島の勝負強さも、細部を疎かにしない日頃の姿勢によって築き上げられたものなのだろう。
勝負強さと勝負弱さを分けるもの――。それは、戦力の差でも、戦術の違いでもなく、日々の意識、日常のトレーニングに潜んでいる。
浦和の「勝負弱さ」について記すNumberWebの飯尾氏である。
鹿島を研究し、そこから勝負強さとはなんであるかを導き出そうとしておる。
岩政と岡山時代に共に練習した浦和の矢島のコメントや聖真や満男のエピソードを並べ、そして興梠の負け犬のようなコメントを伝える。
結果がついてきているからこそ、「鹿島は勝負強い」と評価されているだけであると個人的には考える。
勝ち続けなければクラブ消滅の憂き目に遭うことをクラブ全体が共有し、勝利について死に物狂いで向かっているのだ。
鹿島の選手は勝利のためにプレイしておる。
逆の例を挙げると、この天皇杯の試合に於いて浦和の選手である長澤は脩斗の足を踏んだ、満男に肘打ちをした、この二つは一発レッドもあり得た。
また、武藤は足裏を見せてスライディングタックルをした、これも一発レッドであるべき危険なプレイであった。
ここだけ観ても、あのシーンであのようなプレイをすべきであったかどうかが徹底されていないところに浦和の文化が象徴されておる。
退場がもたらす影響を身体に染みこませておらぬのだ。
外から観て、これほど不幸なことはない。
これではいつまで経っても進歩しないのではなかろうか。
こういった根底を変えてこそ、「勝負強さ」といったところにまで言及出来るようになると思う。
とはいえ、それもまた「三菱」の文化やもしれぬ。
外からものを言うのはここまでにしておこう。
鹿島は単位勝利のために行動していく。
この文化をこれからも大切にしていきたい。

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浦和の「勝負強さ」問題はまだ続く。
posted2017/09/22 13:00
text by
飯尾篤史
Atsushi Iio
どんなトレーニングでも妥協せず、厳しく取り組む姿勢が、目に見える結果になって表れたとき、人はそれを「勝負強さ」と呼ぶのかもしれない。
天皇杯ラウンド16は、浦和レッズ対鹿島アントラーズという昨季のチャンピオンシップ決勝と同じ顔合わせになった。
埼玉県熊谷市で行われたゲームは、金崎夢生の2ゴールで鹿島が先行し、浦和がズラタン、武藤雄樹のゴールで追いついたものの、中村充孝と土居聖真のゴールで突き放した鹿島が4-2で勝利し、連覇に向けてひとつコマを進めた。
2点のアドバンテージを守り切れなかったのは鹿島らしくなかったが、浦和に傾いた試合の流れをすぐに断ち切り、勝ち越したあたりはさすがだった。
「2-2になったあとの、要所の集中力が……」
浦和の同点ゴールから5分後の74分、浦和陣内で鹿島がスローインを獲得する。伊東幸敏が投げ入れたボールをレオ・シルバがワンタッチで落とし、土居がワンタッチでゴール正面にパスを入れると、フリーになっていた中村充孝がこれまたワンタッチでゴール左隅に蹴り込んだ。
「練習でもスローインの受け方はやっていた」と明かしたのは、この日4ゴールすべてに絡んだ土居である。スローインから、わずか4秒――。狙いどおりの形で鹿島は決勝ゴールをもぎ取ったのだった。
浦和からすれば、終了間際に奪われたダメ押し点もさることながら、追いついた直後に、スローインからあっと言う間に取られた決勝ゴールのダメージは、大きかった。
「2-2になったあとの、要所の集中力というか、鹿島のほうが試合運びに関してうまいと感じましたね……」
そう振り返ったのは、堀孝史体制になってから出場機会を増やしている矢島慎也だ。この日は58分から出場して流れを変え、2点を追いついた場面も突き放された場面もピッチで迎えただけに、思い知らされたものが多いようだった。
「今の浦和は、サッカー的にはどんな相手にもやれていると思うんですけど、セットプレーでの失点が多い。この前の磐田戦もセットプレーでやられているし……。細かいところのマークの受け渡しとか、マークの浮きとか、突き詰めていかないと。そういうのは、練習の一つひとつから始まると思うし……。鹿島がどういう練習をしているのか分からないですけど、僕は岩政大樹さんとやっていたので――」
小笠原の危機感が、チームの雰囲気を締めるのか。
この2年間、矢島は試合経験を積むためにファジアーノ岡山に期限付き移籍していた。そこで目にしたのが、鹿島のOBである岩政のセットプレーの練習ひとつとっても妥協せず、細かく、厳しい姿勢だったという。
「大樹さんの姿を見てきただけに、鹿島もピリピリとした雰囲気の中でやっているのかなって。それは今の浦和にはないもので、セットプレーの練習にしても、ふわっとした感じで終わってしまう。結果論ですけど、こういう試合で鹿島はちゃんと勝つし、浦和は最近鹿島に競り負けているイメージがあるので、やっぱり細かいところから、熱量を持ってしっかりやっていかないといけないと思いましたね」
セットプレーやスローインのマークの仕方など、子どもの頃から何十年もやってきたわけで、それをどこまで細かく、厳しく、突き詰められるか。
先日、鹿島のキャプテンである小笠原満男からこんな話を聞いた。
「20代の頃はダッシュをサボっても、疲れているんだろうって思われたけど、今は少しでも手を抜けば、終わりが近いなっていう見方をされる。だから、今はそれを見せない戦いだし、引退のプレッシャーとの戦い。走れない、勝てないなら、俺がいる意味はないですからね」
チーム最年長の38歳がこの危機感、このテンションで日々のトレーニングに臨んでいるのだから、鹿島のトレーニングの雰囲気は推して知るべしだろう。
土居「叩いてやろうと思いました」
ちなみに鹿島の選手たちは、この日の浦和のメンバーを試合前のミーティング中に知った。そこには柏木陽介の名前も、ラファエル・シルバの名前もなく、最も警戒すべき興梠慎三の名前も、ベンチメンバーの中にあった。
そこで大岩剛監督は「舐められていると捉えてもおかしくないメンバーだ」と熱弁して、選手の心を焚き付けた。
むろん、浦和が舐めたなんてことはなく、負傷やコンディションの問題でメンバーを入れ替えたわけだが、鹿島からすれば、レギュラーメンバーではないという事実がすべてだった。土居が言う。
「前線の選手が予想とだいぶ違った。僕らがこの一戦に懸けていた想いは強かったですし、剛さんからも熱い言葉というか、『こういうメンバーで来ているぞ』って言われて、高まっていた気持ちがさらに高まったというか、叩いてやろうと思いました」
鹿島の勝利をもぎ取る力を語るうえで、こうした大岩監督のモチベーターとしての手腕も見逃せない。
勝負を分ける神は、日々の細かな意識にこそ宿る。
かつて鹿島の一員として数々のタイトル獲得に貢献した興梠は「それ(鹿島の勝負強さ)は感じたし、その半面、(自分たちの)勝負弱さも感じた。それに尽きます」と振り返った。
鹿島にとっては、2点のリードを守れなかったわけだから、反省点の多い試合だったに違いない。だが、悪くても勝ち切れる強さが、常勝クラブのゆえんでもある。
「浦和が嫌がるところを突けたのはいいことだと思うし、これからも相手の嫌がるプレーを続けたいと思います」と土居は自身に言い聞かせるように、言った。
「勝負の神は、細部に宿る」というのは、日本代表を二度率いた岡田武史監督が好んで使うフレーズだったが、まさに鹿島の勝負強さも、細部を疎かにしない日頃の姿勢によって築き上げられたものなのだろう。
勝負強さと勝負弱さを分けるもの――。それは、戦力の差でも、戦術の違いでもなく、日々の意識、日常のトレーニングに潜んでいる。
浦和の「勝負弱さ」について記すNumberWebの飯尾氏である。
鹿島を研究し、そこから勝負強さとはなんであるかを導き出そうとしておる。
岩政と岡山時代に共に練習した浦和の矢島のコメントや聖真や満男のエピソードを並べ、そして興梠の負け犬のようなコメントを伝える。
結果がついてきているからこそ、「鹿島は勝負強い」と評価されているだけであると個人的には考える。
勝ち続けなければクラブ消滅の憂き目に遭うことをクラブ全体が共有し、勝利について死に物狂いで向かっているのだ。
鹿島の選手は勝利のためにプレイしておる。
逆の例を挙げると、この天皇杯の試合に於いて浦和の選手である長澤は脩斗の足を踏んだ、満男に肘打ちをした、この二つは一発レッドもあり得た。
また、武藤は足裏を見せてスライディングタックルをした、これも一発レッドであるべき危険なプレイであった。
ここだけ観ても、あのシーンであのようなプレイをすべきであったかどうかが徹底されていないところに浦和の文化が象徴されておる。
退場がもたらす影響を身体に染みこませておらぬのだ。
外から観て、これほど不幸なことはない。
これではいつまで経っても進歩しないのではなかろうか。
こういった根底を変えてこそ、「勝負強さ」といったところにまで言及出来るようになると思う。
とはいえ、それもまた「三菱」の文化やもしれぬ。
外からものを言うのはここまでにしておこう。
鹿島は単位勝利のために行動していく。
この文化をこれからも大切にしていきたい。

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