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Jリーグ 第17節 サンフレッチェ広島戦



レアンドロと小池のゴール。

小池裕太先発起用へ

リーグ戦初先発が濃厚となった小池裕太である。
安西が負傷離脱しておる左SBに抜擢される様子。
これは面白い。
小池は特別指定で加入しておった2016年のナビスコ杯にて先発出場しておりCKからアシストも記録しておる。
今回もセットプレイを担ってゴールに絡んで欲しいところ。
またスピードに乗った攻撃参加で、一真と二人で速い左サイドを構成するのだ。
スピードスター・コンビの活躍を期待しておる。

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鹿島加入DF小池裕太が30日広島戦で初先発濃厚
[2019年6月30日5時0分]

3月にシントトロイデンから鹿島アントラーズに加入したDF小池裕太が、30日の広島戦(カシマ)でリーグ戦初先発を飾ることが濃厚となった。

負傷のDF安西に代わり左サイドバックで先発見込み。途中出場でデビューした14日のC大阪戦では「スピードは通用する」と手応えを得たといい、「攻撃の部分、アグレッシブなところに注目してほしい」と謙虚に話した。

交代カードを含め、大岩監督の手腕が問われる

「3戦目ということでお互いに情報は筒抜け。丸裸の状態で試合に臨むことになる」と記すサッカーダイジェストのプレビューである。
ACLでの2戦は1勝1敗という結果であり、アウェイゴールという僅差にて鹿島に軍配が上がった。
広島としてはこの無念をぶつけてこよう。
そして、この2戦にて分析した鹿島のウィークポイントを激しく突いてくると思われる。
これは怖い。
事実、アウェイの地では3失点を喫しておる。
しかしながら、今回は、ACL登録外であった、小池とブエノ、レアンドロが出場可能であり、南米選手権より裕葵、負傷しておったアツと脩斗が戻ってきておる。
これは心強い。
特にレアンドロは鹿島の攻撃を分厚くしてくれよう。
対面となる柏の裏を突き、ゴールを狙うのだ。
リーグ戦折り返しとなる17節、勝利で飾りたい。
重要な一戦である。

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【J1展望】鹿島×広島|“3連戦”ラストマッチ。ここまで1勝1敗。決着をつけるのは?
サッカーダイジェスト編集部
2019年06月29日


鹿島――怪我人続出がネックに


故障者/鹿島=内田、伊東、鈴木、チョン・スンヒョン 広島=E・サロモンソン
出場停止/鹿島=なし 広島=なし


J1リーグ17節
鹿島アントラーズ―サンフレッチェ広島
6月30日(日)/18:30/県立カシマサッカースタジアム

鹿島アントラーズ
今季成績(15節終了時):4位 勝点27 8勝3分4敗 24得点・13失点

【最新チーム事情】
●Jクラブ史上初の500勝へあと1勝。
●韓国代表DFチョン・スンヒョンが25日のACL広島戦で左ハムストリングス筋を負傷。全治5週間と発表された。
●コパ・アメリカからMF安部が合流。

【担当記者の視点】
「広島3連戦」の最終戦を迎える。ACLでは1勝1敗ながらアウェーゴール差で勝ち抜いたが、内容は“180分”を通して一進一退。3戦目ということでお互いに情報は筒抜け。丸裸の状態で試合に臨むことになる。

 勝てばJ最速の500勝達成となるが、怪我人続出がネック。DFチョン・スンヒョンの5週間の離脱が発表されたほか、安西、山本、白崎、中村らは90分の出場が難しいと見られる。コパ・アメリカ帰りの安部の合流も間もない。当日まで状態を見極めたうえでのメンバー決定となるだろう。交代カードを含め、大岩監督の手腕が問われる。

広島――GK林がリーグ初先発か

サンフレッチェ広島
今季成績(15節終了時):8位 勝点23 7勝2分6敗 18得点・10失点

【最新チーム事情】
●ACLラウンド16第2戦、鹿島に3-2で勝利したものの、アウェーゴール数の差でベスト8に進めず。
●大迫と松本泰の日本代表組は疲労回復を優先し、遠征に帯同せず。
●腰痛で苦しんできた林がいよいよ、今季Jリーグ初先発へ。
●湘南戦で負傷交代したハイネルが回復し、先発の可能性も。

【担当記者の視点】 
 対鹿島3連戦の第3戦。第2戦は試合としては勝利を握ったが、ACLの勝ち上がりはできず、チームには悔しさが蔓延している。この「第3戦」はリーグ戦でありACLとは違った大会ではあるが、連続性を意識してしまうのは当然のこと。借りを返したいという気持ちも強い。

 ただ、城福監督が強調していたのは、第2戦は特殊なシチュエーションだったということ。「鹿島は2点を取られなければいいという思いで試合に入ったし、後半は3点を許さないでいればいいという感覚だったはず」(城福監督)だったことは事実で、チャンスを作った、押し込んだということは、割り引いて考えないといけない。

 相手はレアンドロが出場してくるであろうし、他にも伊藤など強烈な個を持った選手たちが出てくる可能性もある。チームそのものがACL仕様とは違うと考えたほうがいい。城福監督は「鹿島の情報は把握しようとしているが、焦点を当てるのは自分たちのこと」と語る。湘南戦から採用している攻撃に軸足を置いたシフトで、3戦目こそ全員で喜べる結果を出したい。全員の総意である。

永木亮太、今日も燃え滾る情熱を胸に、アントラーズを勝利へと導く

永木亮太をピックアップするFreaks+である。
小笠原満男について語る永木がそこにいた。
永木は満男の引退で悟ったもの、そして開花したことがある。
頼れる右SBとして君臨する永木には、チームを更に牽引して貰うこととなろう。
明日の広島戦、永木に率いられたチームが勝利の歓喜に沸くことを期待する。
期待しておる。

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PICK UP PLAYER


「もっと頑張らないといけない。周りの選手に、そう感じさせる存在。それだけで偉大だと思います」

   永木亮太は昨季限りで現役を退いた小笠原満男について語った。「言葉を交わして、どうこうというより、日々の姿勢から学ぶものがあったーー。満男さんの近くで学んだことを活かしていきたい」。

 プロデビューから10年を迎える節目の年、アントラーズにおける永木の立場は変化している。

「周りの選手への声かけだったり、自分自身の立ち振る舞いだったり、今まで以上に意識しながら取り組んでいこうと思いますーー。アントラーズでこういう立場になるのは、なかなかないこと。自分の中では今までとは違った気持ちでやっている」。より一層の覚悟と決意を固めて、今シーズンに臨んだ。

 湘南時代はキャプテンを務めていた永木だが、チーム内では「天然」として親しまれている。本人は否定しているが、試合前に突飛な行動を起こしてチームの雰囲気を和ませたことは、一度や二度ではない。誰からも愛されるキャラクターだ。



 だが、いざ戦いが始まれば、誰よりも逞しく頼もしい、勇敢な戦士へ変貌を遂げる。ピッチを献身的に駆け巡り、激しいタックルで攻撃の芽を摘む。勝利を掴むためならば、仲間との衝突も厭わない。気の抜けたプレーをみせた選手には、激しく檄を飛ばして叱責する。でも、それは淀みのない純然たる勝利への情熱ゆえ。仲間もそれをよく理解しているからこそ、自然と周囲に熱が伝播していく。表裏のない、ありのままの姿でぶつかることで、組織を旋回させられる稀有な才能の持ち主だ。  全くタイプは異なるが、勝利への執念、チームへの献身性、という意味では前キャプテンと似ている点があるかもしれない。ピッチ最後方からチーム全体をみているクォン スンテは、「亮太の献身的なプレーは、周囲の選手に刺激を与えています。本当にチームに欠かせない存在です」と、変革期を迎えたチームにおける、永木の影響力の大きさを語っている。

   今シーズンは、チーム事情により、本職のボランチではなく、右サイドバックで起用される試合が多い。本人も中盤でプレーしたい気持ちは少なからずあると言うが、勝利のために与えられた役割を全うし、右サイドバックとして全力でプレーをつづけている。「自分の得意ではないポジションでプレーしているが、非常にいいパフォーマンスをしてくれている」。ACLラウンド16第1戦の試合後、指揮官が永木へ感謝を伝える場面もあった。



 そんな永木の真骨頂ともいえる場面が、直近のACLラウンド16第2戦でみられた。アントラーズの1点リード(2戦合計2-0)で迎えた前半41分、広島の川辺駿にペナルティエリア内へ進入され、守護神クォン スンテが素早く寄せて対応したが、股を抜かれてしまう。不運にも、ボールはゴール方向へ転がってしまった。失点を覚悟した。だが、立ち塞がったのは逆サイドの永木だった。クォン スンテが前に出た瞬間、咄嗟の判断で素早くゴールカバーに向かうと、ゴールライン際でスライディングしてボールを掻き出し、失点を防いだ。永木の勝利への執念が、チームを救った場面だった。

 永木はこの場面に関して、「サイドバックをやっているので、スンテが出たらゴールカバーに行かなければいけないですし、最終ラインでボールを跳ね返すというのはディフェンスの役目だと思っています」と、当たり前のプレーのように振り返っていた。永木の言う通り、たしかにゴールカバーは当たり前かもしれない。だが、ボランチを本職とする永木は本来ゴールカバーに回る機会の少ない選手。そして、ACL準々決勝がかかった重要な試合で、あの一瞬に反応できる集中力、勝利への執念は誰もが持ち合わせているものではない。どんなときでもチームを思い、勝利のために献身を続ける背番号6だから防げたプレーだったのだろう。

 さあ、いよいよ広島3連戦の最終戦を迎える。ACLから国内リーグ戦へ戦いの舞台を移したが、広島は強い気持ちをもってカシマスタジアムへ乗り込んでくることだろう。だが、我々には勝利への飽くなき渇望を抱いた背番号6がいる。今日も燃え滾る情熱を胸に、アントラーズを勝利へと導く。

イーゴル、R&F富力に移籍

香港プレミアリーグのR&F富力に移籍したイーゴルである。
香港にて活躍しておる模様。
いずれACLにて戦う日も来よう。
楽しみにしておる。

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港超聯 重磅!富力R&F簽伊高沙托尼
香港時間 06月10日(一) 13:11


伊高沙托尼手持富力R&F波衫宣布加盟。(富力R&F微博圖片)

剛季屈居和富大埔之下、港超聯亞軍球隊富力R&F,周一 (10日)下午透過球會網站公布,已將「4料香港足球先生」伊高沙托尼收旗下。

新季班費會上調超過5千萬港元的富力R&F,繼續沿用上季前的「唧牙膏」方式公布新球員,打頭陣為剛季萬千寵愛在一身的伊高沙托尼。現年26歲的「名將之後」伊高沙托尼,不僅協助和富大埔奪得球會史上首個港超聯冠軍,更在季尾的「香港足球明星選舉」頒獎典禮大豐收,連奪「香港足球明星 ─ 前鋒」、「球員之星」、「最受球迷歡迎球星」及「香港足球先生」4個大獎。此外,「伊高」在多項統計數字都十分標青,包括「助攻王」 (12次)、「傳中王」(74次)、「機會製造者」(87次),以及「最多成功過人」 (54次)都居首位。「得伊高得天下」之說,不知新季會否在富力R&F應驗呢?

據悉,除伊高沙托尼外,富力R&F還羅致了多名港將,當中包括上季「足總盃」決賽後宣布離開傑志的林柱機。

天下無不散之筵席,面對伊高沙托尼轉會他投,和富大埔會方仍然送上真誠祝福,並為這位深受球迷愛戴的「綠戰士」製作歡送短片。球會以「再見,我們的王者」為題,為伊高沙托尼送上祝福:「每段故事,難免有聚有散,有始有終。縱然新一章節,我們不再並肩同行,但是我們一起經歷過的甘苦與共片段,還有你為和富大埔冠軍史冊寫下的光輝印記,仍會長留心中。在最好時刻分離,除了感謝,還有祝福。Once a Green, always a Green.感謝你,我們的King Igor,曾經紀錄過你的足印,是我們的榮幸!餘下兩場亞協盃分組賽,已落實離隊他投的伊高沙托尼將不會候命,但是我們無論如何絕不退縮,繼續貫徹我們一起堅持的信念,戰鬥至最後一刻。」

三竿健斗、ホームなので絶対に勝ちます

三竿健斗にスポットを当てるJ's GOALの田中滋氏である。
試合中の三竿によるコミュニケーションにスポットを当てる。
プレイが切れるごとに選手間でコミュニケーションを取り、細やかな調整を図っておることが伝えられる。
三竿の大きな才能がここに見て取れる。
サッカーという球技がよくわかっておる証左と言えよう。
この能力を更に発揮し、広島との三連戦を勝利で締めくくりたい。
「いま1勝1敗なんで。次はホームなので絶対に勝ちます」という力強い言葉を実践するのだ。
勝利を信じておる。

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【鹿島 vs 広島】 ウォーミングアップコラム:三竿健斗が構築する守備の連携
2019年6月29日(土)



鹿島の試合で必ず見る光景がある。プレーが止まる度に三竿健斗(写真)が味方の選手に話しかけコミュニケーションを取る姿だ。
「とにかく失点しないためにいろいろ話しをしています」
事細かなコミュニケーションが守備の精度を高め、相手の攻撃の可能性を小さくしていくことを三竿はよく知っている。

今節の対戦相手である広島とはAFCチャンピオンズリーグでホーム&アウェイを戦ったばかりだ。火曜日に行ったラウンド16第2戦でも三竿は何度も何度も味方の選手に話しかけ、細かく確認し合っていた。後半40分をすぎた辺りで、広島のパトリックに背後を取られる場面があるとすかさず犬飼智也に歩み寄り、いくつか言葉を交わした。
「1本で裏を取られる場面が多かったし、それはワンくん(犬飼)のせいだけじゃなくて僕のポジショニングでワンくんが守りづらくなっているのかなと感じたので」
そこで三竿は、自分はグラウンダーで縦にパスが入るコースを消すポジションを取るから、DFラインの裏への浮き球のパスには気をつけて欲しい、と犬飼と確認しあったのである。

ワンプレー、ワンプレー。そうした積み重ねを2試合続けてきた。広島とは3試合連続で戦うことになる。
「いま1勝1敗なんで。次はホームなので絶対に勝ちます」
ACLは鹿島が勝ち抜けたが、試合としては1勝1敗だった。決着をつける一戦に三竿が臨む。

文:田中滋(鹿島担当)

明治安田生命J1リーグ 第17節
6月30日(日)18:30KO カシマ
鹿島アントラーズ vs サンフレッチェ広島

安部裕葵、違うスポーツみたいだった

ブラジルより帰国しチームに合流した安部裕葵である。
南米選手権での経験を口にする。
「日本人は一個一個トラップ、パスというふうにするが、南米の選手はパスがずれようとも怖がらずに長いボールを蹴るし、トラップがずれてもその後のフォローがすごく速い」、「日本人はパスやトラップがずれると反応が遅れるが、海外の選手はそのままプレイができる」と海外と日本の違いを説明する。
これを体感出来たことは大きい。
裕葵は大きく成長したことであろう。
それを「違うスポーツみたいだった」と表現する。
これをどのように今のチームに還元していくのであろうか。
楽しみにしたい。
また、海外クラブからの関心について、「何も意識せず、自然体で頑張る」と言う。
焦っておらぬ事が伝わってくる。
機が熟せば、そして、きちんとしたクラブが条件を満たしたときに、欧州に行くこととなろう。
それまでは、鹿島に集中する意識は持っておる。
もう練習に参加しており、明日の広島戦にも出場機会があろう。
活躍に注目である。

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南米選手権 「違うスポーツみたい」
反応、粘り…強豪の力実感 J1鹿島・安部が帰国


日本代表活動から戻り、チーム練習に合流した安部=クラブハウスグラウンド

サッカーの日本代表で南米選手権に出場したJ1鹿島の安部が28日、チーム練習に合流した。27日にブラジルから帰国し、この日は時差ぼけを抱える中、パス練習やランニングで調整した。

日本代表は1次リーグ2分け1敗で敗退。日本代表初招集となった安部はウルグアイ戦に2トップの一角で先発し、チリ戦とエクアドル戦は途中出場した。強豪国を相手に、持ち味であるドリブル突破やクロスで好機を演出した。

3試合で感じたのは「日本と海外のサッカーで求められているものの違い」だった。「日本人は一個一個トラップ、パスというふうにするが、南米の選手はパスがずれようとも怖がらずに長いボールを蹴るし、トラップがずれてもその後のフォローがすごく速い」と分析。その上で「日本人はパスやトラップがずれると反応が遅れるが、海外の選手はそのままプレーができる」と説明した。

激しい球際争いの中、精度を欠いてでも粘り強くパスをつなごうとする姿勢や、ミスを補う反応速度を相手から感じ取った。日本人はより技術の正確さに重きを置いており、「違うスポーツみたいだった」と言う。

日本代表を経験し、海外クラブが今夏の契約に関心を示していると報じられるなど周囲からの注目を集める20歳。だが、本人に浮かれる様子はなく、「何も意識せず、自然体で頑張る」と平常心を崩さずに歩みを進める。

(岡田恭平)

相手を上回る結果につながるのは、ちょっとした出来事の積み重ねとなるだろう

「迎え撃つ鹿島はケガ人が続出する苦しいチーム事情に見舞われている」と記すJリーグ公式の田中滋氏によるプレビューである。
三連戦最後の試合にてチョン・スンヒョンの欠場が決定し、優磨も篤人も戻ることは叶わない様子。
これは苦しい。
鹿島は少ない手駒で戦うこととなる。
そして、2試合を戦い、お互いの手の内は知り尽くした。
パトリックの脅威とそこのボールを送る柏をどう抑えるかがカギとなろう。
逆に広島の城福監督はこのホットラインを確立すれば勝機があることがわかっておる。
鹿島側はサイドの守備に手を入れるのか、競り合いで勝てる施策を打つのか、注目となる。
1勝1敗となったこのカード、勝ち越すか否かで今季を大きく左右することとなろう。
気持ちを高めてスタジアムへ向かう。
重要な一戦である。

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ACL敗退から中4日。広島、リベンジの場
見どころを要約すると・・・

・両者の対戦は3連戦目。ACLで悔しい敗退に終わった広島は気持ちを高めて臨むに違いない
・広島は第2戦の後半、[4-4-2]に変えて鹿島を苦しめた。特に右SB柏好文のクロスは脅威を与えていた
・鹿島はチョン・スンヒョンが負傷。若いCB陣は『柏→パトリック』ラインを抑えられるか

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)でラウンド16の2試合をホーム&アウェイで戦ったばかりの両雄が、今度は明治安田J1に舞台を移して再び激突する。ACLでは1勝1敗、2試合合計3-3という結果に終わったが、第1戦を1-0で勝利し、広島にアウェイゴールを与えなかった鹿島がベスト8進出を決めた。

ACLラウンド16第2戦では、鹿島に先制を許したものの、二度も勝ち越しに成功しながらトーナメントを勝ち進めなかった広島にすれば、その悔しさが胸の中にあるうちに対戦できることは、試合への気持ちを高めてくれるはずだ。

試合後、城福 浩監督は「選手はよく頑張ったと思います。持てる力を発揮してくれたと思います」と、高いパフォーマンスを見せた選手を称えつつも、イラク出身の審判の笛に悩まされたこともあり「冷静に受け入れるにはあまりにも厳しい試合だった」と悔しさを押し殺していた。

ただ、後半からパトリックを投入してドウグラス ヴィエイラとの2トップに変更し、併せてシステムも[3-4-2-1]から[4-4-2]にして攻撃に出た姿勢は、最後まで鹿島を苦しめた。特に左ウイングバックの位置から右SBに変わった柏 好文のクロスは何度となく決定機を演出している。ACLから3連戦目となる鹿島との対戦に臨むにあたり、大きな自信を与えてくれるだろう。

その第2戦は出場停止だった稲垣 祥もボランチに戻ってくる。球際の激しさも期待できるはずだ。

迎え撃つ鹿島はケガ人が続出する苦しいチーム事情に見舞われている。ACLラウンド16第2戦では開始早々に負傷退場したチョン スンヒョンが左ハムストリング筋損傷と診断を受け、約5週間の離脱を余儀なくされることとなった。内田 篤人や鈴木 優磨といった中心選手がいまだに戦列に戻れていない中、空中戦では抜群の強さを見せるチョン スンヒョンを欠くことは痛い。特にCBのポジションは広島の外国籍選手と対峙しなければならず、柏からのクロスをパトリックと競り合いながらはね返す強さが求められる。第2戦で3失点した場面は、いずれもクロスやロングボールへの対応で後手を踏んだところから始まっているだけに、起用が予想される町田 浩樹や関川 郁万という若いCB陣の奮起が求められる。

ACL出場チームは消化試合が1つ少ないが、鹿島は川崎Fに次ぐ4位につけ、首位のFC東京とは勝点6差としている。広島は8位で首位と勝点10差。互いに上位とはこれ以上離されたくないところ。

3試合連続で対戦するため、相手の手の内は知り尽くしている。その中で相手を上回る結果につながるのは、ちょっとした出来事の積み重ねとなるだろう。

[ 文:田中 滋 ]

久保田和音選手に聞く 踏み出せない英会話!?

山陽新聞のインタビューに応じた岡山の久保田和音である。
和音の内面が良く伝わってきて嬉しい。
岡山では不動の右MFとして活躍しておる。
大いなる実績を残し、更に成長するのだ。
期待しておる。

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【ファジ】久保田和音選手に聞く 踏み出せない英会話!?


 「英会話にチャレンジしたいと思っているんです。でもなかなか一歩目が踏み出せなくて…」-。笑いながら語るのは、J1鹿島からJ2ファジアーノ岡山に育成型期限付き移籍で加入した久保田和音選手(22)。形から入るタイプだが、「三日坊主」で終わってしまうパターンが多いそう。「サッカー選手で英語を学ぶ人は多い。日常会話ぐらいはできるようにしたい」と“決意表明”しました。「全試合出場」を目標に掲げ、これまで全19試合に出場。自分のプレーを振り返ってもらったほか、プライベートな質問にも答えてもらいました。



結果が出ればさらに自信に

-岡山に来て半年になりますが、慣れましたか?

 だいぶん慣れました。チームに溶け込むのにも時間はかかりませんでした。試合にも出させてもらっているので、コンビネーションなども柔軟にできるようになっていると思います。

-来る前のファジの印象はどうだった?

 真面目なチームだと聞いていましたが、その通りでした。

-ホームの山口戦(6月15日)では、岩政大樹さん(2004~13年鹿島、15、16年岡山でプレー)と立ち話をしたそうですね。

 鹿島での接点はないのですが、大先輩ですのであいさつをしました。「早く点を取れよ」と言われました。


前線にパスする久保田選手(右)=6月15日のホーム山口戦

-ここまでを振り返ってもらえますか?

 岡山に来るまで試合にあまり出ていなかったので、最初は試合勘が鈍っていてなかなか自分の中で納得できるプレーはできていませんでした。試合を重ねていく中で、自分の特長を出すことが少しずつできるようになってきた気がしています。最終的にはゴールを決めて、それも何点も決めて、チームに貢献するのが今の課題。少しずつ少しずつ、そこに近づいていると思います。結果を出せれば、さらに自信につながると思います。

大阪桐蔭高が“近道”だった



-名前の由来を教えてください。

 よく覚えていないのですが、大した理由はないらしいです(笑)。この名前を両親が夢で見たみたいな感じだったそうです。珍しく、覚えてもらいやすいので、僕はすごく気に入っています。

-音楽をやっていたそうですね。

 姉の影響でピアノをちょっとだけやっていました。小学校高学年の2年間だけです。見ていてやりたくなって始めたのですが、すぐ飽きちゃいました(笑)。だからそんなに弾けないですよ。ピアノを見ると、急に触りたくなることはあります。おかげで音楽の授業は困らなかったですね。

-サッカーはいつごろから始めたのですか?

 幼稚園の年少、年中だったかな。子どもたちのクラブチームが幼稚園のグラウンドで練習しているのを見て、やりたくなりました。ジーパンでサッカーしていたので、擦り切れたらワッペンを母に付けてもらっていました。

-その時から続けられた理由は何だったと思う?

 ただただ楽しかった、だけですかね。昔からMFをやっていました。サッカーはうまい方でした。

-プロサッカー選手を意識したのはいつごろ?

 小学校の時です。将来の夢を書く時は、いつも「サッカー選手」でした。その理由は覚えていないのですが、それが自然でした。中学の時には地元で一番強いクラブチーム(FC豊橋デューミラン)に入りました。そのチームの先輩で大阪桐蔭高に行ってプロになった人がいました。だから僕もそこに行くのが一番近道なのではないかと思っていました。

-先輩というのは?

 (川崎でプレーした)高須英暢さん、それに二つ上の札幌の白井(康介)選手とG大阪の三浦(弦太)選手が同じ道を通ってJに行っています。



-Jリーグ入りしたきっかけは?

 国体に出場した時だったみたいです。早生まれなので、高校2年生の時に出場した国体の試合を鹿島のスカウトの方が見ていてくれてみたいで、3年生の早いタイミングで声を掛けてもらいました。

-高校時代に努力したことは?

 チームメートには絶対負けないということですね。

-性格を自己分析すると?

 お調子者。結構ふざけたりしますね。チームでは、いじりもせず、いじられもせず、ツッコミもせず。でもおとなしくはない。「ザ普通」ですよ。

-誰と仲がいい?

 ご飯に行っているのは、年が近い武田拓真くん、松本健太郎くん、中野誠也くんですね。

-プライベートでどこかに遊びに行きましたか?

 倉敷市美観地区と香川県には行きました。美観地区は雰囲気が良かったです。

まずはゴールを!


2-1で福岡に勝利し、満面の笑みを見せる久保田選手(左端)ら=3月17日

-好きな言葉を教えてください。

 「念」です。高校のエンブレムにこの言葉が入っています。「今、真剣にやる」という気持ちを伝統的に大事にしている学校でした。監督もこの言葉を大切にしていました。今は「後先考えず、今やれることをやる」ということを意識しています。

-趣味は何ですか?

 ゲームです。オンラインでもやっています。

-誰とやっているのですか?

 鹿島の時に一緒にプレーしていた植田直通選手(ベルギー1部セルクル・ブリュージュ)です。ベルギーでもオンラインでできるので、よく二人でやっています。ゲーム上で会話もできるので、近況を話しながら遊んでいますね。時差があるので、そんなに長い時間はできないですけど、時間が合えば楽しんでいます。

-好きな食べ物は?

 ラーメンとハンバーグです。普段はなかなか食べられないので、オフの日に食べています。岡山はラーメン屋が多いですよね。オフの日に探しています。しいて言えば豚骨が好きです。二郎系も食べますよ。

-生活する上では食事には気を使いますよね。

 体が資本ですから。でもラーメンって言っちゃいましたね(笑)。普段は良くしてもらっているお店に行って、サラダ、お肉、パスタなどバランスを考えて出してもらっています。飲み物は炭酸水にしています。昔からコーラとか炭酸飲料がめちゃめちゃ好きだったんですが、さすがに毎日は飲めません。炭酸水で紛らわせています(笑)。

-今年チャレンジしたいことはありますか?

 英会話をずっとやりたいと思っています。本を買うなど最初は形から入るタイプですが、3日で終わっちゃうパターンが多い。中学の最初から英語が苦手だったので…まだ一歩目を踏み出していないです。サッカー選手は英語を勉強する人も多い。海外という選択肢を考える人は特にやっていますね。

-いつごろ踏み出す予定?

 教室に行ったら勝ちですね。無理やりでもやらないといけない。(金山)隼樹くんもしていると言っていました。すごいです。行きたいな。でも行く勇気が出ないんです。やり始めたら、日常会話ぐらいはできるようになりたいです。偉そうなことは言えないですけど…。



-岡山で楽しみにしていることはある?

 早く桃が食べたい。おいしいとめっちゃ言われるので、期待しています(笑)。

-試合前のルーティンを教えてください。

 赤のパンツをはいています。高校のころからかな。人に流されやすいタイプなんで、「赤がいいよ」と言われたのがきっかけだと思います。特にいいことがあったわけではないですけど。

-廣木選手も赤いパンツと話していました。

 一緒かぁ!(笑) ルーティンは人それぞれですから。

-岡山のサポーターの印象は?

 力強い応援をもらっています。フレンドリーというか、選手と近い存在なのかなと思っています。それは先輩の選手たちがファンやサポーターに対して、いい距離感を作っている結果だと思います。

-試合日はどのタイミングで一番テンションが上がりますか?

 スタジアムにバスで入る時にも声を出してもらって、「よし頑張ろう」と思います。点が入った時には、喜んでいる歓声が聞こえるので、一緒に戦っている気持ちにもなります。6月15日の山口戦は、雨でも8千人が来場しましたよね。すごいなと思いました。選手としては力になりますし、うれしいです。

-目標を聞かせてください。

 全試合出場すること、そして目に見える結果を出すのが一番大切だと思っています。そしてチームをJ1に昇格させる。僕の特長をみんなが理解してくれていると思うので、その中で強さや戦う姿勢をもっともっと出していけたらいいと思います。まずはゴール、頑張ります!



くぼた・かずね 1997年1月1日生まれ。愛知県豊橋市出身。大阪桐蔭高から2015年に鹿島に加入。18年は2試合に出場、無得点だった。U―19(19歳以下)など各年代の日本代表にも選ばれている。

久保田選手へアンケート!
【プレースタイル】攻撃のリズムを作る
【ファジを選んだ理由】自分を必要としてくれたから
【性格】お調子者
【試合前のルーティン】赤のパンツ
【ニックネーム】カズ
【サッカーを始めた年齢】3歳、幼稚園のグラウンドでサッカーをしていてやりたくなった
【趣味】ゲーム
【好きな音楽】ONE OK ROCK
【好きな本】ONE PIECE、キングダム
【好きな言葉】念
【好きな食べ物】ハンバーグ、ラーメン
【特技】ゲーム
【宝物】PS4
【生活する上で気を付けていること】食事
【今年チャレンジしたいこと】英会話
【オフの過ごし方、リラックス方法】ゲーム、温泉に行く
【スタジアムで見てほしいところ】闘う姿勢
【目標】J1昇格、全試合出場

(2019年06月28日 09時58分 更新)

岩政大樹×MF野沢拓也スペシャル対談

REIBOLAによる野沢拓也と岩政大樹のスペシャル対談である。
同年代である二人が鹿島アントラーズ時代について熱く語る。
天才と常人との思考の違いが伝わってきて非常に面白い。
野沢は改めて感覚・感性でプレイしておったとよくわかる。
このように出来たら素晴らしいだろうなと、凡人からは思うのであるが、当人に至っては普通のことなので理解されることはなかろう。
そういうことも含めて“天才”なのである。

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岩政大樹×MF野沢拓也(FC TIAMO枚方)<前編>
現役サッカー選手と元サッカー選手によるREIBOLAスペシャル対談。
第2回目は、J1リーグ史上初の3連覇を実現するなど、鹿島アントラーズの黄金期を共に支えた同世代の二人が、今だから明かせる鹿島時代の秘話やそれぞれのサッカー感を熱くぶつけ合いました。

(取材日/2019.04.28)

岩政大樹(以下、岩政) タクが鹿島アントラーズを離れて以来…会っていないよね?
野沢拓也(以下、野沢) 要所、要所では電話で話しているからそんな気もしないけど、会って話すのは久しぶりだな。っていうか、考えたら鹿島にいた時でさえ、こうして二人で飯を食べに行くことはほぼなかったよね?
岩政 鹿島の選手はみんな、プライベートは家族で、って感じだったしね。
野沢 でも、大樹は単身赴任だったじゃん(笑)。
岩政 確かに。家族は東京だったから俺はほぼ、ほぼ寮にいた。だからどちらかというと寮に住んでいる後輩と触れ合うことの方が多かったけど、そこにたまにタクがフラッとやって来て…っていうのはあったよね。
野沢 行ってた!今、思い出した。俺、過去のことはほぼ忘れているから(笑)。でも、俺たち、どうやって知り合ったんだ?同級生とはいえ、それまでほぼ接点はなかった気が…。
岩政 いやいや、俺が鹿島に加入したから知り合ったの!まぁ、俺は大学時代からタクの噂を聞いていたけどね。大学選抜などに入ると、必ずどこかのユースチーム出身の選手がいて、タクの噂が聞こえてきたから。
野沢 何それ?
岩政 鹿島ユースと試合をして、ペナルティエリア付近でフリーキックを与えたら鹿島ユースの選手が「ああ、君たち、俺らにこの辺りでフリーキックを取られたら終わりよ」的な顔でニヤニヤしていた、とかさ。で、タクがキッカーに立って、実際に決める、と。それを聞いて「そんなすげぇ奴が同級生にいるの?!」って思ってた。
野沢 それ、以前、大樹に言われた気がする。あ、でも、僕がトップチームに昇格した後も、一度、学芸大と練習試合をしてない?
岩政 大学3年生の夏に対戦したね。でもその時はほぼ話さなかったし…ってか、お前みたいなタイプは話し掛けにくいわ(笑)。
野沢 そこは話し掛けてよ!俺の性格、読んで!
岩政 (笑)。ちなみに、同年の天皇杯でも対戦したよ。2トップにヤナギさん(柳沢敦)がいたのは覚えているけどタクはいたかな…忘れたな。
野沢 俺らも、もう年だな。
岩政 15年以上も前だよ!さすがに覚えていないでしょ!
野沢 大樹が鹿島に入ってきた時のもことも…あまり印象にない。



岩政 俺は覚えてるよ。同級生にタクとハネ(羽田憲司/現・鹿島トップチームコーチ)がいて…ハネは同じセンターバックだったけど、鹿島のセンターバックって『3番』タイプと『4番』タイプに分かれていたじゃない?僕は秋田豊さんらの『3番』タイプで、ハネは大岩剛(現・鹿島監督)さんや奥野僚右さんらの『4番』タイプだったから、同じポジションとはいえ、そこまでライバル心もなく…。将来はハネと一緒にセンターバックを組めたらいいなって思っていたし、タクに対しても同じだった。あの頃はタクもまだ試合にあまり絡んでいなかったしさ。
野沢 俺は当時、間違いなく全員をライバルだと思っていたよ。とにかく試合に出たくて、ゴールキーパー以外ならどのポジションでもいい、って思っていた。といっても、センターバックやサイドバックをやれって言われたところでできなかったと思うけどね。でも気持ちとしてはトップチームに昇格した時からポジションはどこでもいいって思って……いや、いなかったわ(笑)。
岩政 いないんかい!
野沢 あの時は、単にプロの厳しさを味わった鼻をへし折られて、ぐったりしていた(笑)。一応、ユース所属の高校3年生の時に2種登録選手としてトップチームに登録されて、99年の4月には当時のクラブ最年少記録でJリーグデビューをしたけど、その年もそれっきりだったしね。以降もほとんど試合に絡めなかったから。『やっぱり、サッカーは記録じゃね〜わ!』って改めて思ったのを覚えてる。大樹はそういう感覚は味わってないでしょ?1年目から試合にも出ていたし…。
岩政 俺は大卒だったから、むしろ早く試合に絡まないとヤバいなと思っていたのは間違いないね。ただ最初のシーズンは、大学のアマチュアレベルとプロのレベルの違いを痛感したよ。『Jのスピード感』は想像通りだった一方で、『プロの世界は、読みで勝負しちゃいけないんだ』って知り、衝撃を受けた。これはある意味、タクがきっかけなんだけど…。
野沢 俺?何かした?
岩政 いや、そうじゃなくて(笑)。それまでの俺は、ディフェンスって相手チームの選手がどういうパスを出すのか、どういう動きをするのかを読んで勝負するポジションだと思っていたのね。少なくとも大学時代までは、それでだいたいの選手を抑えられてきた。でもプロになって、初めてタクと5対5のゲームをした時に…お前は無意識だろうけど、タクがパスを出す瞬間に俺が「あ、こっちだな」って読んで動いたら、最後の最後でパッとプレーを変えられたんだよね。俺の重心を見て、瞬間的に足首で逆をとった。それを見た時に「ああ、プロの世界ではプレーを読んだらダメなんだ」と。おかげで、それまでの守備の概念が一気に変わった。
野沢 そんなこと思ってたの?!俺は特に何も考えずにそれをやっていただけだけど…。
岩政 だろうね。でもその感覚ってアマチュアにはないから。と言っても、プロサッカー選手なら誰でも出来るってことでもないけど。タクはそういう技術をアカデミー時代に学んだ記憶はある?
野沢 いや、ない。あくまで感覚でやっていた…と思う。でも、サッカーって読めないから面白いんじゃないの?なんで読もうとしたの?
岩政 そういうことなんだよ!俺もそこに気づいてからは、読まずに向き合うことに面白さを感じるようになったけど、プロになって最初の半年くらいは「これじゃあ、守れない。どうすればいいんだ?」って毎日、考えていた。
野沢 大樹はいつも真面目だよな〜。要は、守備の選手だって最後の瞬間にプレーの選択を変えられるようにしたらいいんじゃないの?
岩政 その通り。悩んだ末にたどり着いたのが、相手のプレーを読まずにセオリー通りに守備をして、最後の瞬間に自分のプレーを変えられるように準備して、相手選手に一番成功の確率が低い選択をさせる守備をするってことだった。



野沢 それ、早く聞いてよ。そしたらきっと同じことを言ったと思うよ。俺、当時からほとんど『思考』の部分は変わっていないから(笑)。
岩政 でもそこにたどり着くまでの時間も、ある意味必要だったと思う。それを肌身で感じられたことは去年、指導をした際にもキーになったし。
野沢 その指導者としての能力を、俺にちょうだい(笑)。知らないと思うけど…俺、今は選手をしながら大阪のアサンプション国際中・高等学校サッカー部でコーチもやっているんだ。
岩政 知ってるよ!でも、タクはいいんだよ。「読み」でプレーしちゃいけないってことを感覚として備えていること自体が、指導に活きているはずだから。
野沢 そうなの?俺は、感覚を言葉に変えるのが難しくて日々、悩んでいるんだけど…。
岩政 ってか、さっきも雑談している時に思ったけど、やたらと指導の話が出るけど、まだ現役だよね?
野沢 そう、現役!関西サッカーリーグ(1部)のFC TIAMO枚方でサッカーをしてる!
岩政 それも知ってる(笑)。その割にタクから聞こえてくるのは、指導の話ばっかじゃん!
野沢 いやもうさ…子供たちが可愛いの。一生懸命で、まっすぐで、なんでも教えてあげたくなっちゃう。
岩政 ちょっと待って…その話から始めるとまた脱線するから、先にTIAMOのことを聞かせてよ。
野沢 待って。それより先に、大樹の引退でしょ!なんでやめたの?まだ出来るでしょ。引退するの、早くない?体型も全然変わっていないし…引退して2年?
岩政 いや、まだ半年だから!
野沢 (爆笑)。あれ?!俺の記憶はどこで止まってる?たまに電話で話しているよね?
岩政 話しているけど、記憶には残していないんじゃないか(笑)?16年までファジアーノ岡山にいて…おそらくタクの記憶はそこで止まっていると思うけど、17年から2年間は、今のタクと同じように東京ユナイテッドFCっていう社会人チームに在籍して、昨シーズンで引退したの。だからまだやめて半年しか経っていない。



野沢 そうだ、思い出した!それ聞いたわ!
岩政 でしょ?たぶん、引退の報告ではなく決断する前の段階で話したと思うよ。俺らはいつも「決まってからのことは報道で流れるから、報告するまでもないでしょ」って感じだしさ。
野沢 でも、まだ出来るでしょ?やめて半年なら、余裕で復帰できる。
岩政 いや、しない(笑)。未練も全くないし。
野沢 ちょっと待って。俺はまだ、大樹の引退を許していないし、まだやれると思ってる。だから、俺の中で大樹は引退していないことになっているんだと思うよ。…ってか、何となくこんな話をした覚えはあるな。いつも年末には「来年、どうするの?」的な話をしているけど、その時に聞いた気がする。なのに、勝手に大樹は現役を続けるとだと思い込んでた。なんでやめたの?後悔はしていない?
岩政 後悔はない。ってか、自分の人生に後悔をしたことがない。
野沢 それは、俺もそうだな。じゃあ、聞いていい?「はい、やめます」って決めた瞬間、何が降りてきたの?天の声があった?
岩政 いや、天の声はない。俺は17年に東京ユナイテッドにコーチ兼選手で加入する際に「サッカー以外の時間は他の仕事もやりますけどいいですか?」と確認して契約をしたんだよね。それはこの2年間を、次のキャリアで何をするのかを考える時間として有効に使いたい、と思ったから。でもそれで始めたとはいえ、最初の数ヶ月はやっぱりキツくて。当たり前だけど、現役選手としての時間に全力を注ぎながら、それ以外の時間でも働くんだから正直、身体もキツかった。
野沢 最初は特にそう感じるよね。
岩政 でも、試合を観てくれる人にとっては、俺が他の仕事をしているなんてことは関係ないわけで。「岩政のプレーが観たい!」と思って足を運んでくれる。相手チームの選手だって、俺らと対戦するとなると…例えば「岩政に1度、競り勝った!」ってだけで騒ぐし、東京ユナイテッドのサポーターにしてみれば「岩政が競り負けたのか?!」ってことになる。要するにJリーグでも、それ以外のステージでも、過去の栄光を込みで俺たちを見るから、期待値は下がらないんだよね。それに対して自分も当然、期待に応えようと思うわけで…っていう日々が続いた時に「これは相当な労力だな」と。一方、仕事だって、例え週末に試合があってもやらなきゃいけないことはあるわけで、試合のことを考えたら悪影響になるかも知れないけど、そこもおざなりには出来ない。その大変さに直面して、どう折り合いをつけるのかを考えた結果、2年という期限を決めようと。じゃなきゃ、続けられないなと思ったから。それを東京ユナイテッドでの1年目の夏前に自分の中で決めて、その2年間が終わったから引退した。
野沢 大樹ってやっぱ、すごいね。俺はそんな風に考えたことが一度もない…。自分の気持ちが赴くままに行動して、サッカーもやって、指導もやっているだけだ。
岩政 でも、俺はこういう考え方をしちゃうから終わっちゃうんだと思うよ。論理的に考えようとするが故に失ってしまうものは必ずある。タクみたいに、あまり先のことを考え過ぎずに…ある意味、真面目に考えすぎない方が突っ走れるってことはサッカー選手ではよくあるしね。でも、俺はこれでも、かなり柔軟に考えられるようになった方なんだよ。実際、大学までは何に対しても深いところまで考えて、論理的に答えを出そうとしていたから。〜でも鹿島に行ってタクを始め、満男さん(小笠原)とかモトさん(本山雅志/ギラヴァンツ北九州)のサッカー観に触れて変わったというか。もちろん、守備の人間だからもちろん論理的に考えることも必要だし、後ろからそういう動かし方をしなければいけないこともある。でも、タクたちのように天才肌の選手を気持ち良くプレーさせるには論理的に押し付けるのではなく、むしろ、自由にやらせて、それによって生まれる粗(アラ)みたいな部分を後ろにいる俺らが処理した方がいいと気がついた。実際、タクたちに最初から「これはダメだ、あれをやれ」って言っちゃうと、本来の良さが萎んでしまっていいプレーができないから。
野沢 確かに、当時の大樹って、DFラインとか1つ前のボランチには、めちゃめちゃ指示を出して、怒鳴りながらプレーしていたのに、俺らには殆ど何も言わなかったよな。
岩政 お前らには「あれもやれ、これもやれ」ではなく「こういう場面の時だけこれをしてくれたらいいから」って伝えると「わかった。それくらいならやるわ」って受け止めてくれたから、そこだけお願いしていた(笑)。
野沢 ごめんね。気を遣わせちゃったね。でも俺は間違いなく自由にさせてもらえないと、ダメになるからそうしてくれて良かった。

<PROFILE>
岩政大樹(いわまさ・だいき)
1982年1月30日生まれ。山口県出身。
東京学芸大学教育学部・数学科を卒業後、04年に鹿島アントラーズに加入。リーグ優勝3回、ヤマザキナビスコカップ優勝2回、天皇杯優勝2回に貢献し、自身もJリーグベストイレブンに3度輝いた。14年には、10年間在籍した鹿島を離れ、EECテロ・サーサナ(タイプレミアリーグ)へ完全移籍。15年には再び日本に戻り、ファジアーノ岡山に加入し、初年度からキャプテンを務めた。17年からは東京ユナイテッドに選手兼コーチとして在籍。2年間プレーしたのち、18年10月に同シーズン限りでの引退を発表した。日本代表としては09年10月に代表デビューを飾り、10年のワールドカップ・南アフリカ大会に出場。国際Aマッチ8試合出場。

<PROFILE>
野沢拓也(のざわ・たくや)
1982年8月12日生まれ。茨城県出身。
稲田サッカースポーツ少年団でサッカーを始め、94年に鹿島アントラーズジュニアユースに加入。97年にはユースチームに昇格すると、高校3年生だった99年に2種登録選手としてトップチームに登録され、クラブ史上最年少となる17歳7か月30日でJリーグデビューを飾る。そのトップチームでは06年頃からレギュラーに定着。Jリーグ史上初のJリーグ3連覇を始め数々のタイトル獲得に貢献した。12年にはヴィッセル神戸に完全移籍をするも、1年後には鹿島に復帰。その後14年8月にはベガルタ仙台へ完全移籍を果たし、18年からはオーストラリアのウーロンゴン・ウルブスでプレーした。今シーズンはFC TIAMO枚方でプレー。

text by Misa Takamura
photo by Hiroyuki Setsuda

取材協力/焼肉ミヤコヤ

カイオ、ベンフィカ加入

ベンフィカへの加入が公式発表されたカイオである。
遂に欧州移籍を叶えた。
喜ばしい。
カイオは「ヨーロッパは初めての経験。ベストを尽くし、ベンフィカのチャンピオンになる手助けをしたい」と語る。
来季のCLでは旋風を巻き起こして欲しい。
活躍の報を待っておる。

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元鹿島MFカイオが欧州初挑戦!ポルトガルの強豪クラブに移籍決定
19/6/28 05:57

 元鹿島アントラーズMFカイオ(25)のポルトガル1部ベンフィカ加入が決定した。同クラブが伝えている。

 2014年1月に千葉国際高から鹿島に加入したカイオは、足もとの技術やスピードをいかした切れ味鋭いドリブルが持ち味のアタッカー。加入1年目で30試合8得点を記録し、Jリーグベストヤングプレーヤー賞を受賞した。

 2016年7月にUAEのアルアインに移籍。2018年12月には開催国として出場したクラブワールドカップで全4試合に出場し、1得点を挙げ、準優勝に大きく貢献。大会個人賞の2位にあたるシルバーボールを獲得していた。

 クラブ発表によると、契約は2023年まで。クラブを通じてカイオは「ヨーロッパは初めての経験。ベストを尽くし、ベンフィカのチャンピオンになる手助けをしたい」と意気込んでいる。

 ベンフィカはリーグ最多37回の優勝を誇るポルトガルの強豪クラブ。直近6シーズンでは5度優勝しており、アトレティコ・マドリー移籍が噂されているポルトガル代表MFジョアン・フェリックス、スイス代表FWハリス・セフェロビッチ、ポルトガル代表MFラファ・シウバらが所属している。

ジーコ、Jリーググローバルアンバサダー就任

Jリーググローバルアンバサダーに就任したジーコである。
これは素晴らしい。
Jリーグを世界に広める役目を担ってくれよう。
日本との縁を大事にしてくれるジーコに感謝である。

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Jリーググローバルアンバサダーの就任について
Jリーグは、ジーコ氏、ギド ブッフバルト氏、ドゥンガ氏、洪明甫氏の4名がJリーググローバルアンバサダーに就任することが決定いたしましたのでお知らせいたします。
同アンバサダーは、Jリーグと海外で影響力のあるレジェンドとの継続的な関係性を再構築することでJリーグの素晴らしさや価値を世界へPRしていただくことや、かつて所属していたクラブにおいては、レジェンドと地域とのつながりを再構築することを目的にしているものです。
今後は、4名以外のレジェンドにも同アンバサダーに就任していただき、全世界で広くJリーグをPRしていただくことを予定しております。詳細は決まり次第、お知らせいたします。


■Jリーググローバルアンバサダー ※2019年6月27日時点

ジーコ氏

ギド ブッフバルト氏

ドゥンガ氏

洪明甫氏


■Jリーググローバルアンバサダー 主な活動内容(予定)

●Jリーグの広報活動の支援業務
・インタビューを通じてJリーグを国内外へ発信
・Jリーグ主催のイベントなどへの参加

●Jリーグを世界に紹介するスポークスマン
・Jリーグの海外戦略、アジア戦略のサポート
・レジェンドの自国でJリーグを紹介

●元所属クラブとの活動
・クラブ、ファン・サポーター、地域との交流イベントへの参加

●社会貢献活動
・ホームタウン・シャレン活動への参加・協力

チョン・スンヒョン、5週間の負傷離脱

広島戦にて負傷交代したチョン・スンヒョンの検査結果が公式発表された。
左ハムストリング筋損傷にて治癒期間5週間とのこと。
これは痛い。
とはいえ、こういった事態も装填しておいてこそ。
今季の序盤もスンヒョン不在の時期が長くマチがその穴を埋めておった。
今回もその任を全うして貰おうではないか。
左SBにはACLこそ登録外であった小池がおる。
CBとしては、ブエノも関川にも出番が回ってこよう。
総力戦にて戦っていくのだ。
結束である。

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スンヒョン選手の負傷について
2019年06月27日(木)

6月25日(火)AFCチャンピオンズリーグ2019 ラウンド16 第2戦 サンフレッチェ広島戦で負傷したチョン スンヒョン選手について、チームドクターより検査結果の報告がありましたのでお知らせいたします。

■受傷名:
左ハムストリング筋損傷

■治療期間:
約5週間

■負傷状況:
6月25日(火) AFCチャンピオンズリーグ2019 ラウンド16 第2戦 サンフレッチェ広島戦で負傷

対広島戦データ情報

広島と鹿島の対戦データ情報である。
昨季はダブルを喰らっておるが、ホームでの広島との対戦成績は非常に良い。
思い起こせば、昨季のホームの試合も、三竿がとんでもないパスミスをしたこと、金﨑のPK失敗という事が重なって敗戦となった。
広島は、ホームでの相性という意味では、悪くない相手と言えよう。
そして、ここ直近に鹿島のホームでの勝率と広島のアウェイでの勝率は、鹿島有利なデータとなる。
ただ、ACLにて2連戦し、広島の攻撃力は思った以上に強力であることを知った。
その対策をどのようにするのかが、注目となる。
鹿島の守備が機能すれば、良い結果釜っておろう。
1勝1敗となっておる三連戦の最終章はどのようになるのか。
注目の一戦である。

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鹿島アントラーズvsサンフレッチェ広島 第17節
 ・鹿島対広島の通算54試合では、鹿島が29勝6分19敗と勝ち越している。鹿島にとって広島は、名古屋、浦和に次いで3番目に勝利数の多い相手(対名古屋:33勝、対浦和:30勝、対広島:29勝)。

 ・鹿島は昨季の広島戦で、今カードでは1998年シーズン以来、クラブ史上2度目となるシーズンダブルを喫した。2014年~2017年シーズンの同カード8試合では1度も負けていなかった(7勝1分)。

 ・鹿島はホームでの広島戦直近11試合でわずか2敗(6勝3分)。この2敗は、2013年(0-2)と2018年(0-1)の対戦で喫したもの。

 ・鹿島はホーム戦で現在、クラブ史上では10度目の6連勝中。この間わずか1失点しか喫していない(1試合平均0.17失点)。また、本拠地での連勝としては、2017年6月~11月に記録した9連勝以降でクラブベスト。

 ・広島は直近3試合で2勝を挙げている(1敗)。それ以前には5連敗を喫していた。しかし、敵地での直近4試合ではわずか1勝しか挙げていない(3敗)。

 ・鹿島は後半に挙げた得点数が今季リーグ最多(16得点)。対する広島は同時間帯に喫した失点数が今季リーグ最少タイ(5失点)。

 ・鹿島は今節勝利すると、J1史上初の通算500勝目に到達したクラブとなる。

 ・土居聖真は、先発出場した広島戦直近6試合の内、5試合で得点に直接関与している(計3得点+2アシスト)。しかし、この間唯一得点に関与できなかった試合は直近の同対戦でのもの(0-1:2018年3月)。

※ファクト内の数字はJ1での成績

データ提供:opta

上田綺世くん、新世代のストライカーとして大いなる可能性を示したのは間違いない

上田綺世くんについて記すフットボールチャンネルの舩木氏である。
南米選手権3試合に出場し、機会逸を数多く記録しており、批判の声も聞こえる。
しかしながら舩木氏は、「プロとしての実績が全くない世界的には無名の若手選手が、いきなりコパ・アメリカという南米最高峰の舞台で「6本」ものシュートを放ったのだ。日常とのクオリティの差に戸惑ってもおかしくない中で、これだけの数のチャンスを作れたことは驚異的と言う他ない」と評す。
まさに驚異的である。
更に舩木氏は「ストライカーとしてのポテンシャルの高さは世界に示した」と特記する。
力強い言葉と言えよう。
個人的には才能に惚れた。
この才能を更に開花させるのは鹿島というクラブの役目である。
プロにて活躍し、再び代表に招集される立場となって行くであろう。
楽しみな逸材である。

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上田綺世が味わった「無力感」。外し続けた決定機…南米との対峙で得た唯一無二の感覚【コパ・アメリカ】
日本代表のコパ・アメリカ2019(南米選手権)が終わった。24日のグループリーグ最終戦でエクアドルと引き分け、決勝トーナメント進出の可能性が消滅。東京五輪世代中心で臨んだ森保ジャパンは敗退となった。そんな中で、決定機を外し続けて厳しい批判に晒されたのが上田綺世だ。チーム内唯一の大学生選手は、南米の地で何を感じ、示し、そして掴んだのだろうか。(取材・文:舩木渉【ブラジル】)

2019年06月27日(Thu)10時35分配信
text by 舩木渉 photo Getty Images

「この先絶対に忘れられない」悔しさ


上田綺世はコパ・アメリカ3試合に出場して無得点に終わった【写真:Getty Images】

「自分をさらに大きくする、一番大きいチャンスがきた」

 上田綺世は、コパ・アメリカ2019(南米選手権)に向けた日本代表招集を受けて燃えていた。現在、法政大学3年生。東京五輪世代中心とはいえ、現役大学生のA代表招集は約9年半ぶりだった。

「もちろん怖い部分もあるし、自分がどこまでできるかというのはわからない。でも、ぶっちゃけいつもやっているレベルとは比べ物にならないくらい高い中で、逆にそんなチャンスないなって。自分がどこまでできるのか、いつもわからない状況で探り探り上のレベルで戦っている中で、世界の一番高いレベルで(自分を)試せるというのは、自分がどこまでの選手なのかという現在地をはっきりさせる大会にできると思いますし、そうしてくる義務もあるし、それを必ず成し遂げて帰りたいなと思います」

 ブラジル入りしてすぐ、グループリーグ初戦のチリ戦を前にして上田は目を輝かせていた。いい意味で普段と変わらない。実にストライカーらしいメンタリティを持った選手で、ピッチに立てばゴールを奪うことに全精力を注ぐ。

 鹿島学園高校から進んだ法政大では1年次から出場機会を得て、2年次には全日本大学サッカー選手権大会優勝に大きく貢献。森保一監督からの信頼も厚く、昨年はアジア大会にも出場して、東京五輪世代では大学生ながらチームの中心的な存在でもあった。

 しかし、コパ・アメリカでは自らの力不足を痛感させられることとなった。日本は2分1敗でグループリーグ敗退。上田も初戦の先発出場を含む3試合すべてに出場しながら無得点。「自分が外して無力感を感じることも、たぶん日本にいたらない」とストライカーとしての責任を果たせなかったことにがっくりと肩を落とした。

「この大会で外したから、次の東京五輪までにはとかそういう形ではなくて、僕のサッカー選手のキャリアとして、コパ・アメリカで点を決められなかったこと、あれだけチャンスがあって、仕事ができなかった悔しさというのは、この先続いていくキャリアで絶対に忘れられないことになるし、自分が外して無力感を感じることも、たぶん日本にいたらない」

決定機を外し続けて…


上田綺世はエクアドル戦にも途中出場。3本のシュートを放ったがゴールネットは揺らせなかった【写真:Getty Images】

 初戦からチャンスの場面には多く絡んでいた。チリ戦はシュート3本、ウルグアイ戦では0本に終わったものの、エクアドル戦は約30分という短い時間の中で3本ものシュートを放った。A代表初キャップを刻んだチリ戦では「前回の南米、パラグアイに来たときはシュートを1本も打てないで終わっているので、そういうのを考えるとやっぱり南米の選手相手でもスピードの中でスペース見つけることができるようになっている」と昨年3月に行われた南米遠征からの成長も実感していた。

 だが、「それをできるようになっても結局は決まらなければ意味がない」と本人が語ったとおり、決定的なチャンスでことごとくフィニッシュの精度を欠いた。

 勝てば決勝トーナメント進出だったエクアドル戦。上田は1-1の状況でピッチに送り出された。期待されるのは当然、勝ち越しゴールだ。最初のチャンスは67分、自らポストになってからゴール前に走り込み、相手ディフェンスの間にできたわずかなスペースで久保建英からのラストパスを受けたが、シュートはブロックされた。

 さらに直後の69分、今度は左サイドの杉岡大暉が上げた速いアーリークロスに対し、相手センターバックの間に入り込んだ上田が右足を伸ばす。このシュートはミートできず無情にもゴールの上へと逸れていった。

 最後のチャンスは90分、前田大然のシュートのこぼれ球が目の前に転がってきたものの、これも枠を捉えられない。快足の前田の動きにつられた相手DFたちの視界の外に動き、マークを外すまでは完璧だったのだが……。

「あれを決めてチームを救える存在がそこにいるべきだったし、僕の力が足りなかった、それだけのことです」

 救世主になりきれなかった悔しさが頭の中を駆け巡る。FWは何よりもゴールという結果が重要。決めれば溢れんばかりの賛辞を受け、決められなければ批判に晒される。そのことを生粋のストライカーである上田は、誰よりもそのことを理解している。

「日本の責任を背負って戦うポジション」

 ただ、ネガティブなことばかりではない。確かに決定機を逸した回数はデータ上「5回」もあるが、普段は関東大学リーグ1部でプレーしていて、プロとしての実績が全くない世界的には無名の若手選手が、いきなりコパ・アメリカという南米最高峰の舞台で「6本」ものシュートを放ったのだ。日常とのクオリティの差に戸惑ってもおかしくない中で、これだけの数のチャンスを作れたことは驚異的と言う他ない。

 ストライカーとしてのポテンシャルの高さは世界に示した。

 上田は3試合の挑戦を終えて改めて「よく言えば、この環境で、これだけチャンスを作って、自分のストロングポイントで勝負すること、客観的に見たチャンスもあった。このタイミングで(コパ・アメリカに)出て、自分の力不足を知れたことはよかった」と振り返る。悔しさをかみしめながら、すでに頭の中を切り替え始め、次の試合へ、次の舞台へと視線を移していた。

 ストライカーとしてのメンタリティは、彼の人格形成や選手としてのあり方に大きく関係している。昨年のアジア大会で「やっぱりFWの良さってチームを勝たせられることだと自分は思っているんです」と言った後、日本代表のユニフォームを着て前線に立つことの意味と、自らの姿勢について力強い言葉で語っていたのをよく覚えている。
 
「その反対にチームを勝たせられなかった時に責任が問われる。チームだけではなくて、今は日本を背負って戦っている以上、日本の責任を背負って戦うポジションだと思っているので、やっぱり1つひとつのチャンスをモノにできなければいけないし、決められなかったら次、次、と切り替えて、どんどんシュートを打って、決まるまで打てばいい」

上田綺世が示した大きな可能性


上田綺世はポテンシャルの高さを南米相手に示した【写真:Getty Images】

 ゴールはシュートを打たなければ決まらない。上田は今回のコパ・アメリカでの経験を糧に、もっともっとシュートを打って、ゴールを決めて、成長していくはずだ。本気の南米を相手にしても、動き出しの鋭さや駆け引き、シュートまで持ち込む体勢の作り方、味方からのボールの引き出し方が通用する姿は見せた。あとは決めるだけだ。

 すでに2年後の鹿島アントラーズ入りが決まっている“A代表ストライカー”は、ゴールこそ決められなかったが、シュートを放つことで潜在能力の高さを証明したのである。彼ならこれで腐ることはなく、悔しさを力に変えて進化を続けていくはずだ。

「『プロとの違い』とか、『大学生だから』とか、言われるかもしれないですけど、そういう風に言われるのはすごく嫌で。絶対プロにも負けたくない。プロ以上の得点能力をもっと磨いて、東京五輪に臨みたい。誰よりもゴールを決めたいという思いは強いと思うので、そういうところで、むしろ大学生だからこそ、『プロより』と言われたいなと常に考えています」

 ちょうど1年前に、上田は「プロ」を超える「大学生」になると鋭い眼差しで誓っていた。

「日本代表として同じチームでありながらも、それぞれ自分の価値を上げるために来ているわけですし、そこには年齢もキャリアも関係なくて、僕は僕でそこに立ち向かっていかなきゃいけないし、日本代表チームとしても戦いながらも、チーム内のそういった個人のキャリアとしての戦いも勝っていかなければいけないと思っています」

 1年経って、ブラジルで「日本代表」として、トップレベルに挑むチャンスを得た。結果的に選手としての価値が上がったかと言われれば、ゴールを決めていないので判断は難しい。だが、新世代のストライカーとして大いなる可能性を示したのは間違いない。できればプロの舞台で活躍する姿を早く見てみたい。そして、再びサムライブルーのユニフォームをまとって戦う時に、どんなに成長した姿を見せてくれるか楽しみだ。

(取材・文:舩木渉【ブラジル】)

【了】

染野唯月くん、1年目から出ていかないと生き残れないと思う

染野唯月くんを取材した福島民友新聞社である。
プロでの目標、高校にてボランチからFWへのコンバート苦労話、そして高校選手権の目標について語る。
プロでは即スタメン出場を目指すとのこと。
高い壁はあるが、可能性はある。
ACLのGSや天皇杯など若手が抜擢される試合がいくつかあるもの。
是非ともチャンスを掴み取って欲しい。
また、鹿島を選んだ理由として、「もとのチームで活躍したい」という言葉を発する。
やはり、クラブとしての魅力が深いと言えよう。
そして、練習参加した他クラブに比べて「『競争はどこよりも激しい』とプロの厳しさを体感した一方、選手同士で高め合うことができる環境」と言う。
鹿島以外のクラブは競争の厳しさと選手同士の高め会う環境が少々薄いのであろう。
それはタイトルの数に表れておる。
そのあたりを考慮すれば、自ずから選ぶクラブは決まってくると言うもの。
染野唯月くんはタイトルの貢献するセンターFWとして活躍してくれよう。
楽しみにしておる。

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尚志高・染野唯月が「J1・鹿島」入団へ 日本代表目標に決断
2019年06月27日 09時40分


そめの・いつき 茨城県龍ケ崎市出身。鹿島アントラーズつくばジュニアユースから入学。2年次の全国高校サッカー選手権では、準決勝でハットトリックを達成するなど活躍し得点王となった。179センチ、71キロ。

 第97回全国高校サッカー選手権で県勢初の得点王に輝いた尚志高3年でU―18日本代表のFW染野唯月(いつき)選手(17)のJ1鹿島アントラーズへの入団が内定したことが26日、同校への取材で分かった。チームを4強に導いたエースストライカーが、新たなステージに挑む。

 染野選手は、同選手権で準決勝まで5試合で5ゴールを決めた得点力が評価され、国内7チームから声が掛かっていたという。中学時代は下部組織の鹿島アントラーズつくばジュニアユースで過ごしただけに、「もとのチームで活躍したい」と決断の理由を明かした。

 練習に参加した際には、「競争はどこよりも激しい」とプロの厳しさを体感した一方、選手同士で高め合うことができる環境に魅力を感じた。「勝ち残っていけば日本代表が近づいてくる」との思いが、決断を後押しした。

 鹿島からは、得点力をはじめ、得点に絡むパス能力、ボールキープ力を評価されたという。尚志高から直接J1入りするのは初めてで、仲村浩二監督(46)は「こういう選手を輩出することが一つの目標だった」と喜び「オールマイティーに活躍できる能力を生かし、点取り屋の新しい形をつくってほしい」と期待を寄せた。

 県内の高校から直接、Jリーグ入りした選手には、サンフレッチェ広島に入団した茂木弘人さん(聖光学院高卒)、ベガルタ仙台に入った萬代宏樹選手(福島東高卒、現JFLラインメール青森)らがいる。

 染野選手「プロで通用する体つくる」

 鹿島アントラーズに内定した尚志高の染野唯月選手は26日、福島民友新聞社の取材に応じ、抱負を語った。

 ―プロでの目標は。
 「まずはスタメン出場。1年目から出ていかないと生き残れないと思う。まだ時間があるのでプロでも通用するような体、スピードを身に付けたい」

 ―高校で学んだことは。
 「入学後にボランチ(守備的MF)からFWにポジションが替わり、うまくいかず悩んだ。それでも仲村監督から『チームのために結果さえ残せばいい』と言われ、シュート練習に誰よりも多く取り組んだことが良い方向に向かい、FWでプロを目指す気持ちにもなった」

 ―高校での目標は。
 「インターハイ4強と選手権制覇。チームのために点を取ることが自分の仕事なので、それを達成していけば結果は付いてくると思う」

染野唯月くん、7クラブから鹿島を選択

染野唯月くんの鹿島入団内定を伝えるNHK 福島 NEWS WEBである。
尚志高校の地元としてかなり大きなニュースとして扱われておる様子。
染野唯月くんは、少なくとも7つのJリーグのクラブから獲得のオファーがあり、6月24日に鹿島へ意向を連絡したとのこと。
多数のクラブから鹿島を選んでくれたことは本当に嬉しい。
そして、それは正しかったと強く思う。
大事に育て上げ2024パリ五輪の主軸メンバーに送り込みたいところ。
楽しみな逸材である。

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尚志高の染野選手鹿島に入団内定
06月26日 12時45分

昨年度の全国高校サッカー選手権で得点王になった尚志高校のフォワード染野唯月選手が、J1の鹿島アントラーズに入団することが内定しました。

尚志高校の染野選手は茨城県出身で、身長1メートル79センチ、体重67キロのフォワードです。
2年生だった昨年度の全国高校サッカー選手権では5得点をあげて、大会の得点王となりました。
ことしは優れた得点感覚と高いキープ力が評価され、18歳以下の日本代表にも選ばれ、国際試合でも活躍しています。
関係者によりますと、染野選手には少なくとも7つのJリーグのクラブから獲得のオファーがあり、その動向が注目されていました。
両親や高校の指導者と相談を続けた結果、鹿島アントラーズに入団する意思を固め、24日、クラブに連絡したということです。
アントラーズはJ1のリーグ戦で優勝8回を誇るJリーグ屈指の名門クラブで、中学生まで地元の茨城県で生活した染野選手は、アントラーズのジュニアユースチームでプレーしていました。
入団内定の記者会見は来月上旬に、尚志高校で行われる予定です。

鹿島と広島、何が勝負を分けたのか

ACL Round16 2nd leg 広島戦について記すNumberWebの寺野女史である。
選手のコメントを交えこの試合を振り返る。
苦しい試合展開であった。
この試合だけを見れば3失点の逆転負けという結果のようにも見える。
しかしながら、2試合・180分というルールを考慮し戦い抜いた結果が勝ち上がりという事実である。
三竿は、「アウェイゴールを与えず、アウェイゴールを獲れたというのが勝因だと思う。僕個人的にも今日はよくなかった。そういう中でも勝ち上がれたことが大事。みんなが自分のやりたいプレイとかを押し殺してまでも、チームのため、勝ちあがるために力を尽くすというのがこのチームだと思う。もちろんこの試合は負けてしまいましたし、課題や修正点もある。でも、成長するための材料が見つかった試合だった」と語る。
チームに勝ち上がる意図が強くすり込まれておったことがよくわかる。
昨季の経験も鹿島にはあった。
そして、寺野女史の「もう少しチャンスが作れれば楽になれたのでは?」という問いに対して永木の答えた。
「理想は攻めて疲れないで戦うことだろうけれど、でも、そんなに甘いものじゃない。ACLでベスト8へ進むのは、鹿島でもなかなか簡単にできなかったこと。今回もその難しさを理解し、そういう気持ちで戦っている。いろんな反省点があるけれど、次のラウンドにすすめたことは素直に喜んでいい」であった。
鹿島の選手らしい応対である。
このメンタルが重要なのである。
綺麗でも華麗でもなく、最後に勝つことの意味を知ってこそ鹿島であろう。
三竿も永木も、その神髄を身に着けてくれた。
この力で今季もアジアを制したい。
期待しておる。

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鹿島と広島、何が勝負を分けたのか。
永木「理想ばかり求めても仕方ない」

posted2019/06/26 11:50


鹿島アントラーズの「勝負強さ」がまたしても際立った試合だった。選手は入れ替わっても、トーナメントの勝ち方は伝承されている。

text by
寺野典子
Noriko Terano

photograph by
Getty Images


 1週間前のファーストレグの静けさから一転、ACLラウンド16広島対鹿島のセカンドレグは、熱さがほとばしる試合となった。

 ファーストレグで負傷した安西幸輝と白崎凌兵が先発を外れた鹿島の左サイドは、CBの町田浩樹をSBに、ボランチの名古新太郎をSHに置く布陣となった。ともに守備的な選手ということで、広島の攻撃力を削ぐ思惑があったかもしれない。

 しかし、鹿島にアクシデントが起きる。開始4分にCBのチョン・スンヒョンが負傷退場したのだ。

「プランに変更はなかった。プランを変更している時間もなかった。スンヒョンに代わり(関川)郁万が入ったというだけ」と大岩剛監督。ただし「自分たちが後ろへ下がったところは反省すべき点」とも語っている。

 実際、試合は広島がボールを保持し続ける状況で進み、鹿島はFWが孤立し、ボールを奪っても選手間の距離が遠かった。

「今日は我慢しようと試合に入った。ピンチの後もそのまま我慢しようと声を掛け合ったし、みんなが同じ方向を向いていた」と三竿健斗は振り返る。相手にボールを持たれ、守備時間が長い展開ではストレスが溜まっても不思議ではないが、ゴールさえ許さなければ、問題ないとポジティブな思考で戦っていたという。

「今日の試合は先制点が重要で、獲れれば勝ち上がりの可能性が高まる」という永木亮太の思惑どおり、33分に名古がフリーであげたクロスのこぼれ球を土居聖真が流し込み、鹿島が先制に成功する。この試合最初のシュートでの得点だった。

後半の戦術変更で広島が逆転。

 42分には広島の川辺駿が決定機を迎えたが、ゴールラインぎりぎりで永木がボールを蹴り出し、前半は0-1で終了する。

 後半、広島は清水航平に代えてパトリックを投入し、得点を狙う。66分にクロスからパトリックがヘディングでゴールを奪うと、72分には佐々木翔が逆転弾を決める。

 シンプルに裏を狙う広島に、鹿島の守備は混乱していた。68分に名古が負傷し、白崎と交代している。

「自分の前の選手と自分とでどう守るべきかという点では課題が残った」と自身のサイドから攻撃を作られていた町田は語った。

退場者を出しても、広島の攻勢は続く。

 勢いに乗る広島はDFラインを高く保ち、GKの中林洋次もゴールエリアより前に立っていた。押し込んでいる状態の広島だったが、鹿島のカウンター攻撃で思わぬ事故が起きる。飛び出した土居と1対1となった中林が失点は防いだものの、そのプレーで退場することになったのだ。

 中盤の吉野恭平に代わり、GKの林卓人がゴールマウスに立った。

 80分、鹿島陣地のぺナルティエリア内でパトリックが倒れ、PKかと思われたがノーファールの判定。その直後、柏好文が右サイドから倒れながらあげたクロスに反応してパトリックがゴールネットを揺らしたものの、柏にシミュレーションのジャッジが下され、ノーゴールに。広島の長い抗議が続くも判定は変わらない。

 1人少ない状況でありながら、その後も広島の猛攻が続く。88分、鹿島は遠藤康に代えて、小田逸稀を投入。小田に与えられたタスクは、「柏選手をマンマークすること。ハーフタイムに監督から、そういう状況があるかもしれないと言われていたので、準備はできていた」と小田が話す。

 指揮官は出場機会の少ない20歳のSBに、明確な仕事を与えた。この日、ベンチに座った守備的な選手は小田と関川だけだった。スンヒョン退場のアクシデントでもプランを変えなかった理由がこの交代にあったのかもしれない。

土居のゴール、パトリックのPK。

 それでも鹿島の劣勢は変わらない。

 時計の針は87分から88分を指していた。抗議などもありアディショナルタイムは長くなることが予想された。

 広島GKの林がCKのチャンスでゴールマウスを離れ、攻撃参加。ひとり少ない状況であと1点という判断が彼を動かしたのだろうか。

 しかしそのCKを守り、奪ったボールから鹿島がカウンターをしかける。レオシルバからのパスを土居が受ける。

「GKが走って戻ってくるのが見えて、『そういえばセットプレーで上がっていたな』と思った。それでゴールが見えたから蹴った。倒れながら、『入ってくれ』と思っていた」

 倒れ込みながらも放ったシュートがゆっくりとゴールに吸い込まれて、鹿島のアウェイゴールが決まる。その時点で2-2の同点だったが、広島が勝ち抜けるためには、さらに2点を奪うことが必要になった。

 アディショナルタイム5分が表示される。

 そして試合終了間際、再びPA内で倒されて得たPKをパトリックが決めて、3-2になったところで試合終了の笛が鳴った。

三竿「勝ち上がれたことが大事」

「アウェイゴールを与えず、アウェイゴールを獲れたというのが勝因だと思う。僕個人的にも今日はよくなかった。そういう中でも勝ち上がれたことが大事。みんなが自分のやりたいプレーとかを押し殺してまでも、チームのため、勝ちあがるために力を尽くすというのがこのチームだと思う。もちろんこの試合は負けてしまいましたし、課題や修正点もある。でも、成長するための材料が見つかった試合だった」と三竿。

 不慣れなポジションでも、急な起用であっても、調子が悪くても、やるべきことをやりきる。

 前半には、広島のボール保持率が75パーセントに迫る時間帯もあった。攻撃機会がわずかでも、鹿島はそれを仕留めた。たとえ結果論だとしても、結果がすべてのチームだから、結果にこだわる。

 守備に回る時間が長くなっても、わりきってその状況を受け入れた。そして少ないチャンスをものにした。

理想ばかりを求めない、という思想。

 永木はいう。

「押し込まれる状況をしっかり耐えて、その展開で1得点できた、その流れは自分たちの得意な形だし、それができるのが鹿島だと思っている。

 確かに理想はもっと攻撃チャンスを作ることだし、敵陣でボールを回すこと。でもサッカーは相手のいるスポーツだし、相手だってやらせないと守っている。そう簡単じゃない。

 理想ばかりを求めても仕方がない。去年のACLでの経験は、僕らのアドバンテージだと思っていた。こういう戦い方に自信をもって、プライドを持ってやっている」

 苦しい戦いだった。「もう少しチャンスが作れれば楽になれたのでは?」と気安く訊ねたこちらの言葉を永木は強い口調で一蹴した。

「理想は攻めて疲れないで戦うことだろうけれど、でも、そんなに甘いものじゃない。ACLでベスト8へ進むのは、鹿島でもなかなか簡単にできなかったこと。今回もその難しさを理解し、そういう気持ちで戦っている。いろんな反省点があるけれど、次のラウンドにすすめたことは素直に喜んでいい」

「180分は長いですから」

 ACL決勝トーナメントのしびれるような試合は、リーグ戦とは違う。アウェイゴールというルールが試合を面白く、かつ難しく、同時に手堅くするのかもしれない。

「ノックアウトステージは1点の重みが違う。2試合180分で1試合という考え方ですけれど、180分は長いですから」と三竿が少し笑った。

 勝ち上がりを決めたといっても、試合後の鹿島の選手には笑顔は少なかった。同じような展開で3失点し敗れている。

 そして週末にはリーグ戦で再び広島との対戦が控えている。スンヒョン、名古と負傷交代した選手が気がかりだ。負傷を抱える伊藤翔もまだ本調子ではない。連戦の疲労がいつ襲ってくるかわからない。安堵感と同じくらいの危機感が彼らを包んでいるようだった。

次に向けて確実に力にできるのが鹿島というチームだ

ACL Round16 2nd leg 広島戦について記すサッカーダイジェストの広島記者である。
先制からの逆転負け、3失点についてクローズアップする。
これが1発勝負ならばあり得ない試合であったであろう。
しかしながら、試合中に選手間で意思疎通を図り、勝ち上がりを得た鹿島の選手たちについて広島記者は取材する。
「後半の立ち上がりに2回ぐらい、僕のこっち側(内側)を(広島のFWの)ドウグラス(・ヴィエイラ)選手に取られて。それをちょっと警戒して、外に早く出るのではなく、サイドハーフに二度追いしてもらったほうがいいのかな、と。でもそれは、高い位置での守り方であって、押し込まれた場合は、僕が出たほうが良かった場面もありました」という町田のコメントを取り、そして、「そこはロッカールームでみんなとしゃべったし、次に活きる試合だったと思います」と続けさせた。
コミュニケーションが密なことの表れである。
三竿は、「1本で裏を取られることが多かったので。それはワン君(犬飼)だけのせいではなく、僕のポジショニングでワン君が守り辛くなっているのかなと感じていて、自分は足もとへの縦パスのコースを消せるところに立つから、裏だけを見ておいて、と」語っておる。
若い選手にまで鹿島の勝利への執念は染みこんでおる。
昨季の経験も活きておろう。
試合中の修正力でアジア連覇を狙う。
楽しみである。

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【鹿島】8強進出も不甲斐ない3失点の逆転負け…この失策を次にどう活かすか
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2019年06月26日

「そこは本当にみんな成長していると思う」(三竿)


不甲斐ない逆転負けも、2年連続のACL8強進出。常勝軍団の底力を見せつけて、アジア連覇という偉業を達成できるか。写真:滝川敏之

[ACLラウンド16]広島3-2鹿島/6月25日/広域公園

“90分”で考えれば、まったくもって不甲斐ない逆転負けだ。

 前半に土居聖真のゴールで1点のリードを得た。だが後半にパトリック、佐々木翔にネットを揺らされて逆転を許す。その後、再び、土居の一撃で試合を振り出しに戻すも、終了間際に関川郁万のファウルでPKを献上し、これをパトリックに決められる。

 2-3。6月25日時点でリーグでの失点数は3番目に少なく(15試合で13失点)、堅守はひとつのストロングポイントであるはずだが、公式戦では4月14日のリーグ7節のFC東京戦(●1-3)以来の3失点である。

 周知のとおり、ACLというコンペティションでの逆転負けである。ホーム&アウェーの「2試合」で決着がつく戦いで、広島とのラウンド16は、ホームでの第1戦は1-0の勝利、そして今回のアウェーでの第2戦は2-3と敗れるも、トータルスコア3-3で、アウェーゴール数の差で8強入りを決めた。

 次のラウンドに進めたのだから何も問題はないが、“3失点”という事実のみにフォーカスすれば、なおかつ逆転負けとなれば看過できない失策である。

 もっとも、それを一番理解しているのは、選手たちだろう。だから、すぐに行動に移す。

 1失点目と2失点目は左サイドからやられた。本職はCBだが、この日は左SBでプレーした町田浩樹は、次のように試合を振り返る。

「後半の立ち上がりに2回ぐらい、僕のこっち側(内側)を(広島のFWの)ドウグラス(・ヴィエイラ)選手に取られて。それをちょっと警戒して、外に早く出るのではなく、サイドハーフに二度追いしてもらったほうがいいのかな、と。でもそれは、高い位置での守り方であって、押し込まれた場合は、僕が出たほうが良かった場面もありました」

 問題点があれば、そのままにしない。「そこはロッカールームでみんなとしゃべったし、次に活きる試合だったと思います」と町田は語る。

 気づいた点があれば、ピッチ上でもすぐに確認して、修正を施す。後半のある場面で、広島の強力FWパトリックに中央を割られて際どいシュートを放たれる。これはバーの上を越えて事なきを得たが、すぐさまボランチの三竿健斗とCBの犬飼智也が話し込む。

「1本で裏を取られることが多かったので。それはワン君(犬飼)だけのせいではなく、僕のポジショニングでワン君が守り辛くなっているのかなと感じていて、自分は足もとへの縦パスのコースを消せるところに立つから、裏だけを見ておいて、と」(三竿)

 もちろん、これについても三竿は「試合後もそういう話をしました」と再確認したようで、「どんどん改善できていると思うので、次の試合でもそういうところは出していきたい」と前を向く。

 試合中に起きる何気ないことかもしれない。ただ、それを放置せず、突き詰めてより良いやり方を模索する。そうした一つひとつの積み重ねが、「アジア連覇」という偉業への一歩となる。

 それは決して楽な作業ではないかもしれない。逆転負けを喫した今回の広島戦のように、苦しいゲームもあるはずだ。スムーズに勝ち進めることのほうが少ないだろうが、「でも去年もこうやって、苦しみながらも、少しずつ、一歩ずつ壁を超えていったので。今年も、みんなで乗り越えていきたい」と三竿は言葉に力をこめる。

 少なくない怪我人を抱え、戦力的な不安もあった。それでも「しっかりと上に、なんとか踏ん張って上がっていける。そこは本当にみんな成長していると思う」(三竿)。

 不甲斐ない逆転負けだった。ただそれを無駄にせず、次に向けて確実に力にできるのが鹿島というチームだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

報知新聞 広島戦寸評

報知新聞による広島戦の寸評である。
相変わらず面白い言葉が並ぶ。
特に、「FW土居聖真【8・5】2発&GK退場演出。勝たせる男。いよいよ特大ホールケーキのような存在感になってきた。MOM」と聖真への評はショートケーキから特大ホールケーキと格上げとなった。
最高評価である。
また、指揮官への「大岩剛監督【6・0】アクシデント多発乗り越え突破。結果論だが、無失点に徹した第1戦の采配と、ベンチに関川と小田を入れていたことは評価されるべき」というのは納得と言えよう。
1st legは平戸をSBの控えに置いたが、この試合では逸稀を入れたことは大きな決断であったことがよくわかる。
そして、レフェリーについては、「アリ・アルカイシ主審【4・5】柏のダイブ疑惑はどちらとも取れる。問題はそこじゃない」とバッサリである。
柏のところ、パトリックのところは広島側からは文句の言いたいところであろう。
しかしながら、不安定な判定が数多く見られ、その結果がこのような試合となった。
残念と言えよう。
審判のレベルアップはアジアサッカーのレベルアップに繋がる。
急務である。


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【鹿島】採点&寸評 土居2発で8強!アクシデント多発も総力戦で乗り切り連覇へ前進
2019年6月26日 6時5分スポーツ報知


鹿島の先発布陣

◆アジア・チャンピオンズリーグ ▽決勝トーナメント1回戦第2戦 広島3―2鹿島=2戦合計3―3、鹿島がアウェーゴール数で上回りベスト8進出=(25日・広島広域公園)

 ホームでの第1戦を1―0のリードで折り返した鹿島は、敵地で広島と2―3で敗れ2戦合計3―3としたが、アウェーゴールの差で8強進出を決めた。FW土居聖真(27)が2得点を挙げた。準々決勝は第1戦が8月26~28日、第2戦は9月16~18日に行われる。

 採点と寸評は以下の通り。

 大岩剛監督【6・0】アクシデント多発乗り越え突破。結果論だが、無失点に徹した第1戦の采配と、ベンチに関川と小田を入れていたことは評価されるべき

 GKクォンスンテ【6・0】3失点も動じず頭は180分のトータル思考。比べるものでもないが、GKの落ち着きの差が勝敗を分けたとも言える

 DF永木亮太【6・0】C大阪戦に続き、GK不在ゴールを守り抜くライン上のクリアでチーム救う。線上クリアマン

 DFチョンスンヒョン【―】開始4分で無念の負傷退場。軽傷を祈る

 DF犬飼智也【5・5】前半はプレスをかいくぐってきた侵入者をうまく止めた。主戦場が空中に移った後半は苦戦

 DF町田浩樹【5・5】CBとの間に急所を作ってしまう。柏が右に回ってきたことを屈辱と捉え、さらなる精進を

 MF三竿健斗【5・5】奪いにいく守備を身に着ければ鬼に金棒。だがあくまで長所はどっしり構えて誘い込む守備にあり

 MFレオシルバ【6・5】空振りプレスの連発は反省材料だが、グイグイ推進で1点目の起点になり2点目もアシスト

 MF遠藤康【6・0】献身守備でDFを助ける。もう少しボールキープで時間を作りたかった

 MF名古新太郎【5・5】怪しげなポジショニングはガムシャラさでカバー。打撲のため担架で退場。軽傷を祈る

 FW土居聖真【8・5】2発&GK退場演出。勝たせる男。いよいよ特大ホールケーキのような存在感になってきた。MOM

 FWセルジーニョ【5・5】後にボールが一切来なくなったことを踏まえても、あのループの枠外はつくづくもったいなかった

 DF関川郁万【5・5】前半4分IN。緊急出場のあたふた感は一切無く、だからこそ3失点は実力そのまま。成長の糧に

 MF白崎凌兵【5・5】後半23分IN。センスの出しようがない試合展開にも、必死に汗をかくことをやめず

DF小田逸稀【―】柏潰しのため後半43分IN。出場時間短く採点なし

 アリ・アルカイシ主審【4・5】柏のダイブ疑惑はどちらとも取れる。問題はそこじゃない

 ※平均は5・5~6・0点。MOMはマン・オブ・ザ・マッチ

尚志高校・染野唯月くん、鹿島入団を決断

鹿島入団を決めた尚志高校の染野唯月くんである。
これは嬉しい報。
染野唯月くんは正しい決断をした。
どのようなクラブが大事であることを判断する事が出来たと言えよう。
次はこの逸材を更に大きく成長させることとなる。
鹿島の将来を託せる逸材に期待大である。

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尚志FW染野 鹿島入り決断!近日中にも正式発表へ U―18代表、高校選手権得点王
[ 2019年6月26日 05:30 ]


鹿島に加入することが分かった尚志FW染野
Photo By スポニチ


 尚志のU―18日本代表FW染野唯月(3年)が鹿島に加入することが25日、分かった。近日中にも正式に発表される。ヘディングの強さと巧みなポストプレーが持ち味の染野は今年1月の全国高校選手権で2年生ながら得点王に輝き尚志を4強に導いた。2日のインターハイ県予選決勝では1―1の延長後半に頭で合わせ10連覇の立役者になった。
 染野の元にはJ1、J2の複数のクラブからオファーが届いていたが、最終的には鹿島、浦和、FC東京の3チームに絞り、練習にも参加。尚志の仲村浩二監督(46)と話し合い、鹿島つくばJrユース出身であったことから鹿島入団を決断した。

 憧れの選手はブレーメンのFW大迫勇也(29)。日本のエースがプロ生活をスタートさせた常勝・鹿島から、染野が第一歩を歩み出す。

【鹿島】U18日本代表・染野の加入決定…尚志で高校選手権得点王、争奪戦の最後は“古巣愛”
2019年6月26日 5時0分スポーツ報知


今年1月の全国高校選手権では5得点を挙げ得点王に輝いた尚志・染野(写真は準決勝・青森山田戦)

 尚志高(福島)サッカー部のU―18日本代表FW染野唯月(いつき、3年)がJ1鹿島入りを決断したことが25日、分かった。鹿島、浦和、F東京など複数クラブが来季の新戦力として獲得に乗り出していた。関係者によると、世代屈指の点取り屋は、鹿島の下部組織に所属した“古巣愛”から、出身地の茨城でのプレーを決めたという。

 昨年度の全国高校サッカー選手権大会で2年生ながら得点王(5得点)に輝き、C大阪に加入内定のFW西川潤(17)=神奈川・桐光学園=と並んで高校NO1ストライカーの呼び声が高い。精度の高いポストプレーや裏への抜け出しに加え、高い決定力を備えている万能型FW。複数あったオファーから鹿島、浦和、F東京の3クラブに絞り、練習参加していた。

 鹿島は、柳沢敦(富山・富山第一出身)、興梠慎三(宮崎・鵬翔出身)、大迫勇也(鹿児島・鹿児島城西出身)ら、伝統的に高卒入団FWが日本代表入りするなど大成している。21年シーズンからは、南米選手権で唯一の大学生としてプレーした日本代表FW上田綺世(あやせ、20)=法大=の加入も内定している。染野は切磋琢磨(せっさたくま)しながら、日本を代表するストライカーを目指す。

 ◆染野 唯月(そめの・いつき)2001年9月12日、茨城・龍ヶ崎市生まれ。17歳。ポジションはFW。中学時は鹿島アントラーズつくばジュニアユースでプレー。尚志では1年時に国体代表。2年時の全国高校サッカー選手権で5点を挙げて得点王。U―17、18日本代表。179センチ、67キロ。

広島戦報道

聖真一色の各紙である。
聖真の父・通孝さんが24日に、23日には大岩監督が誕生日を迎えており、「1点ずつ、ということで(笑い)」と聖真は語る。
素晴らしいプレゼントである。
また、報知新聞の岡島記者は、「前半27分にはMF三竿、同35分には名古が不可解な警告」と報じる。
テレビからも全く意味不明のイエローカードであった。
このあたりの不安定なジャッジが後味の悪い試合にしてしまったように思う。
そして、このようにジャッジについて報じられる時代になったことを前向きに感じる。
これからもメディアには目を光らせていって欲しいと思う。
楽しみにしておる。

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鹿島ACL8強、広島2戦3-3もアウェーゴール差
[2019年6月25日21時3分]


広島対鹿島 前半、ジャストミートで先制ゴールを決めガッツポーズする鹿島MF土居聖真(撮影・上田博志)=2019年6月25日、エディオンスタジアム広島


広島対鹿島 前半、ドリブルで攻め込む鹿島MF土居聖真(撮影・上田博志)=2019年6月25日、エディオンスタジアム広島


180分で発揮「鹿島らしさ」土居2発で広島撃沈
[2019年6月25日21時25分]


前半、先制ゴールを決める鹿島MF土居聖真(撮影・上田博志)


後半、鹿島MF土居にチャージし退場となる広島GK中林洋次(撮影・上田博志)


<ACL:広島3-2鹿島>◇決勝トーナメント1回戦第2戦◇25日◇Eスタ

鹿島が広島に2-3で敗れて2戦合計3-3となったが、アウェーゴール数で上回り、一番乗りで準々決勝に進んだ。MF土居聖真(27)が2得点した。

内容は低調ながらも2試合180分の戦いを制し、勝ち上がる「鹿島らしさ」を見せつけた。広島はGK中林洋次が退場する中、ラストワンプレーでPKを決めて勝利したが、クラブ史上初の8強入りはならなかった。

   ◇   ◇   ◇

激闘を制したのは鹿島だった。8強入りの立役者は2得点のMF土居。前半33分にこぼれ球を胸トラップで収めてハーフボレーを決めると、後半29分には相手GKと1対1のチャンスを作りレッドカードを誘った。後半44分には無人のゴールにループシュートを流し込んでこの日2点目。前日24日に48歳の誕生日を迎えた父・通孝(みちたか)さん、23日に47歳の誕生日を迎えた大岩監督にささげるゴールに「1点ずつ、ということで(笑い)」。父からはいつも「プレゼントはいらない」と言われているが、「良いプレゼントができたかな」と笑みを浮かべた。

前半4分にDFチョン・スンヒョンが負傷交代するアクシデントに見舞われたとはいえ、1試合3失点は今季最多タイ。90分で敗れはしたが、180分の戦いをしたたかに制した。大岩監督は「次に進めることだけが今日の評価」と苦い表情を浮かべたが、土居は「去年のACL、上海上港戦(第1戦ホーム3○1、第2戦アウェー1●2)もそうだった。『それがあったから優勝した』とまた言えるように、そこは胸を張り、顔を上げていきたい」と前を向いた。【杉山理紗】

鹿島土居2発で父と監督の誕生日祝う「プレゼント」
[2019年6月25日22時34分]


広島対鹿島 後半、同点ゴールを決めて喜ぶ鹿島MF土居(右)(撮影・上田博志)


広島対鹿島 前半、ドリブルで攻め込む鹿島MF土居(撮影・上田博志)


<ACL:広島3-2鹿島>◇決勝トーナメント1回戦第2戦◇25日◇Eスタ

激闘を制したのは鹿島アントラーズだった。

8強入りの立役者は2得点のMF土居聖真。前日24日に48歳の誕生日を迎えた父通孝(みちたか)さん、23日に47歳の誕生日を迎えた大岩監督にささげるゴールに「1点ずつ、ということで(笑い)」。プレゼントは何もいらない、という父に「良いプレゼントができたかな」と笑みを浮かべた。

前半4分にDFチョン・スンヒョンが負傷交代するアクシデントに見舞われたとはいえ、1試合3失点は今季最多タイ。90分では敗れたが、180分の戦いをしたたかに制した。大岩監督は「次に進めることだけが今日の評価」と苦い表情を浮かべたが、土居は「去年のACLもそうだった。『それがあったから優勝した』とまた言えるように、そこは胸を張って、顔を上げていきたい」と前を向いた。【杉山理紗】

鹿島新人の関川「ちょっと無駄」ACLの笛で経験値
[2019年6月25日23時27分]


ACLベスト8進出を決めサポーターにあいさつする鹿島イレブン(撮影・上田博志)


試合を見守る鹿島大岩剛監督(撮影・上田博志)


<ACL:広島3-2鹿島>◇決勝トーナメント1回戦第2戦◇25日◇Eスタ

鹿島アントラーズが2戦合計3-3もアウェーゴールで8強に進み、2年連続アジア王者に前進した。鹿島のルーキーDF関川郁万(18)は、突然の出番にも落ち着いてプレーした。

前半4分、センターバックのDFチョン・スンヒョンが負傷退場し、代わって関川が入った。センターバック2枚の出場停止で出番を得た4月24日のACL慶南戦(0●1)以来の出場となったが、緊張はしなかったといい「4月のときは『俺の番だ、俺の番だ』と(周囲が)なっていて、自分の中でも湧き出るものがあった。今回はアクシデントという形で出たけど、すんなりと試合に入れた」と振り返った。

後半に入ると21分、27分と立て続けに失点。「ちょっと焦りました」というが、90分の戦いには敗れても、180分の戦いで準々決勝進出をつかみ取った。

「最後の最後(後半アディショナルタイム)で失点したのはちょっと無駄だった。俺のファウルだったけど、特に何もしたわけではなくて、これがACLの笛なんだと思った」と、アジアの戦いで経験値を重ねた様子だった。

土居2発!鹿島8強、2戦計3-3もアウェーゴール数上回った/ACL

後半に同点ゴールを決めた土居。試合には負けたが、8強入りの立役者となった (撮影・加藤孝規)

 アジアCL決勝T1回戦第2戦(25日、エディオンスタジアム広島ほか)2連覇を目指す鹿島は2-3で広島に敗れて2戦合計3-3となったが、アウェーゴール数で上回り、準々決勝に進んだ。MF土居聖真(27)が2得点と活躍した。広島は初の8強入りを逃した。本拠地での第1戦に1-2で敗れた浦和は、26日に敵地で蔚山(韓国)と戦う。準々決勝は第1戦が8月26~28日、第2戦は9月16~18日に行われる。

 日本勢対決を制し、鹿島が準々決勝に一番乗りだ。1-2の後半44分。広島のCKのこぼれ球を自陣からつなぎ、最後はMF土居がこの日2点目。相手GKが上がっていた無人のゴールに流しこんだ。

 「同点にされて相手も勢いが出て危ない雰囲気があったので、決め切れたのはよかった」

 両軍合わせてレッド1枚、イエロー6枚のカードが飛び交った乱戦。前半に土居のゴールで先制したものの、後半に入ると広島が立て続けに決めて逆転を許した。かろうじてアウェーゴールでリードする冷や汗の展開だった。

 昨年12月のクラブW杯で4位に入った経験が財産だ。レアル・マドリード(スペイン)など強豪と戦った土居は「少ないチャンスでしっかりと決めきることを学んだ」と胸を張る。劣勢に立たされた方が「神経が研ぎ澄まされるようになった」といい、その通り、防戦一方だった時間帯にとどめの一撃を見舞った。

 昨年の決勝トーナメント1回戦第2戦でも、突破を決める貴重なアウェーゴールを奪った。2年連続の活躍に「ワンチャンス、ツーチャンスを生かせば勝てると思っていた」。命拾いした王者が2連覇へ加速する。

鹿島・大岩監督

「次に進めることが一番評価できるところ。いろんな見方があると思うが、改善すべきところを洗い出して切り替えていきたい。(土居は)得点もそうだが、持っているものが全て出た」

土居2発!鹿島 アウェーゴール数で広島上回りACL8強
[ 2019年6月26日 05:30 ]

ACL決勝トーナメント1回戦第1戦 鹿島2-3広島 ( 2019年6月25日 Eスタ )


<広島―鹿島>前半、ゴールを決め、ガッツポーズの鹿島・土居(右)
Photo By 共同


 決勝トーナメント1回戦の第2戦が行われ、2連覇を目指す鹿島が8強進出を決めた。鹿島はアウェーで広島に2―3で敗れ、2戦合計3―3となったが、アウェーゴール数で上回った。FW土居聖真(27)が2ゴールを挙げた。準々決勝は第1戦が8月26~28日、第2戦は9月16~18日に行われる。
 これが常勝軍団の、ACL王者のプライドだ。敗れはしたもののアウェーゴールの差で2大会連続8強入り。今大会初得点を含む全2ゴールを挙げたFW土居は「今日の90分間だけを見れば負けだけど次に進むのは僕たち。胸を張って良いと思う」と顔を上げた。

 想定外のアクシデントで幕を開けた。前半4分にDF鄭昇炫(チョンスンヒョン)が左足を痛めて負傷交代。内田や安西、山本ら守備陣に負傷者が相次ぐ中、高卒1年目の18歳DF関川のスクランブル出場を余儀なくされた。さらに劣勢に立たされた後半は、連続失点で逆転を許した。大会規定ではもう1点奪われれば、勝敗が逆転する状況。土俵際まで追い込まれたが、44分にカウンターから土居が勝負を決定づける得点を奪い、チームを救った。

 48度目のバースデーを迎えたという父・通孝さんに「良いプレゼントになった」と土居は笑顔。23日に47歳になったばかりの大岩監督も「得点もそうだけど、前線からのチェースやボールの引き出しなど、全てを出してくれたゲームだった。非常に評価しています」と“孝行息子”に感謝した。

 シュート数はわずか4本で、内容も結果も褒められたものではない。それでも勝つのが鹿島。ACL連覇へ向けて、こういう勝ち上がり方も必要だ。

【鹿島】三竿「次のステージに進んだことが全て」アクシデント乗り越え8強
2019年6月26日 6時0分スポーツ報知


後半44分、鹿島・土居聖真がゴールを決める(左は三竿健斗)(カメラ・石田 順平)

◆アジア・チャンピオンズリーグ ▽決勝トーナメント1回戦第2戦 広島3―2鹿島=2戦合計3―3、鹿島がアウェーゴール差でベスト8進出=(25日・広島広域公園)

 ホームでの第1戦を1―0のリードで折り返した鹿島は、敵地で広島と2―3で敗れ2戦合計3―3としたが、アウェーゴールの差で8強進出を決めた。FW土居聖真(27)が2得点を挙げた。準々決勝は第1戦が8月26~28日、第2戦は9月16~18日に行われる。

 アジア王者の鹿島は辛くも準々決勝に駒を進めた。前半33分にFW土居のゴールで先制したが、後半に立て続けに2失点。あと1失点で敗退が濃厚になる崖っ縁で、後半44分に再び土居が2点目のアウェーゴールを決め、突破を事実上決定付けた。土居は「何度かチャンスをものにすれば勝てると思っていた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 けが人続出で、先発した11人中3人が本職外のポジションで起用された。さらに前半4分で韓国代表DF鄭が負傷。リーグ戦出場0分のDF関川がピッチに立った。前半27分にはMF三竿、同35分には名古が不可解な警告。後半23分には名古が負傷退場した。放ったシュートはわずか4本。苦しい展開は最後まで続いた。

 ヒヤヒヤの突破劇にも、MF三竿は「次のステージに進んだことが全て」と、アクシデントを乗り越えての“勝利”に手応えを示した。新たなけが人、後半の3失点など誤算要素はたくさんあったが、180分を戦って出た結果は8強入り。露呈したもろさを修正し、連覇への道をただひたすらに進む。(岡島 智哉)

ACL、鹿島が準々決勝進出 アウェー得点で広島上回る

 広島-鹿島 前半、先制ゴールを決める鹿島・土居(右)=Eスタ

 サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は25日、ホームアンドアウェー方式の決勝トーナメント1回戦第2戦が行われ、2連覇を目指す鹿島は広島市のエディオンスタジアム広島で、初の8強入りを狙う広島に2-3で敗れて2戦合計3-3となったが、アウェーゴール数で上回り、準々決勝に進んだ。

 鹿島は土居の先制ゴールで前半を1-0で折り返すと、劣勢の後半にも土居が得点した。広島は後半に3点を奪ったが及ばなかった。

 日本勢は3チームが16強入り。本拠地での第1戦に1-2で敗れた浦和は、26日に敵地で蔚山(韓国)と戦う。

ACL決勝T1回戦第2戦 鹿島連続8強入り

広島-鹿島 後半44分、ゴールを決め喜ぶ鹿島・土居(中央)=エディオンスタジアム広島、菊地克仁撮影

サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で2連覇を狙う鹿島は25日、決勝トーナメント1回戦第2戦で広島と敵地で対戦し、2-3で敗れて2戦合計3-3となったが、アウェーゴールの差で2年連続8強入りを決めた。

鹿島は前半33分、土居が先制ゴールを挙げた。後半21、27分に失点し逆転されたが、同44分に再び土居がゴールを挙げ、同点に追い付いた。終了間際に失点して黒星になったものの、第1戦でアウェーゴールを許さなかった優位性を保ち、日本勢対決を制した。 準々決勝は第1戦が8月26〜28日、第2戦が9月16〜18日に行われる。

■鹿島・大岩監督

次のラウンドに進めることが評価できる部分。しっかりこの試合の改善すべきところを洗い出して次の広島戦、準々決勝に切り替えていきたい。

土居は相手にとって、ますます“怖い”存在になりつつある

広島戦後の聖真を取材したサッカーダイジェストの広島記者である。
「後ろも頑張ってくれていたので。(監督の大岩)剛さんも、最後まで(自分を)代えずに残してくれて、それに応えなければと思ったし。本当に、全員で戦っていた。自分がなんとかしなければという想いはあった」というコメントを引き出す。
大岩監督との深い信頼関係が伝わってくる。
それに応え、ACL準々決勝に導く働きは賞賛するところ。
素晴らしい。
そして広島記者は聖真を「相手のギャップに入り込み、巧みにパスを引き出す。鮮やかなターンでマーカーを外し、攻撃をスピードアップさせる。そうした高い戦術眼とテクニックで攻撃をリードするだけでなく、ゴールも陥れる」と評する。
“高い戦術眼”が持ち味の選手はそうはいない。
そしてテクニックと運動量を併せ持つ選手なら尚更である。
この聖真と共にアジア連覇を成し遂げたい。
期待しておる。

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【鹿島】ゴールの予感は「全然なかった」それでも土居聖真が2得点できた理由とは?
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2019年06月26日

「退場よりも、1点が欲しかった」


チームを8強に導く2得点。土居はますます相手にとって“怖い”存在になりつつある。写真:滝川敏之


敵の戦意を削ぐ値千金の追加点。無人のゴールに正確なシュートを流し込んだ。写真:滝川敏之


[ACLラウンド16]広島3-2鹿島/6月25日/広域公園

 結果的に土居聖真の2ゴールが、鹿島を2年連続のACL8強へと導いた。

 ホームで迎えた1週間前のラウンド16の第1戦は1-0の勝利。敵地での第2戦、序盤から劣勢を強いられるも、33分にワンチャンスをモノにする。相手ゴール前でこぼれ球を拾った土居が正確なミドルシュートを突き刺し、貴重なアウェーゴールを挙げる。

 だが後半に入ると、66分、72分に失点。完全に広島の勢いに押され、あと1点を奪われると鹿島の敗退が決まるなか、89分、広島のGKも攻め上がる相手のCKからのカウンターで、土居が無人のゴールにめがけて遠目からの一撃を流し込む。敵の戦意を削ぐ、値千金の追加点だった。

 終了間際にPKで3点目を奪われて、トータルスコア3-3となったが、アウェーゴール数の差で鹿島が勝利。ちなみに、第1戦はセルジーニョが決勝点をマークしたが、その得点をアシストしたのも土居。背番号8がベスト8進出の立役者といっても過言ではない。

 もっとも、第2戦での2ゴールという際立つ活躍ぶりを、本人はまったく想像していなかったという。今日は決められそうだと、そんな予感もあったのではないかと訊けば、「全然なかった。まったくと言うほどなかった」。

 ただし、「決定機は絶対に作ろうと思っていた」。それが自分のゴールなのか、味方へのアシストなのかは分からないが、「そういうチャンス」は必ず自分が演出してみせる、と。

 いくらチームが攻め込まれていても、「割り切って、後ろにある程度は任せて、チャンスがあったら狙っていこうと」前線でスタンバイしていた。

 自分がやるべきことは、勝負を左右するような決定的な仕事――それに徹する。だからだろう、広島のGK中林洋次が一発レッドで退場となっても、「自分としてはあんまり良い感触ではなかった」と独特の表現で振り返る。

 74分、速効からドリブルを開始した土居は、前に出ていたGK中林を抜きにかかる。中林はたまらず土居を倒してしまい、このファウルで退場処分となる。数的優位の状況を作り出したのも土居だったが、「相手はレッドカードになりましたけど、“スーパー決定機”だったので。退場よりも、1点が欲しかった」と悔やんだ。

 そうしたコメントからも、自分が勝負を決定づけるんだという強烈な責任感が伝わってくる。ゴールの予感はなかったが、“自分がなんとかする”といった覚悟でプレーしていた土居は、次のようにも語っていた。

「後ろも頑張ってくれていたので。(監督の大岩)剛さんも、最後まで(自分を)代えずに残してくれて、それに応えなければと思ったし。本当に、全員で戦っていた。自分がなんとかしなければという想いはあった」

 相手のギャップに入り込み、巧みにパスを引き出す。鮮やかなターンでマーカーを外し、攻撃をスピードアップさせる。そうした高い戦術眼とテクニックで攻撃をリードするだけでなく、ゴールも陥れる。土居は相手にとって、ますます“怖い”存在になりつつある。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

CB関川郁万が示した確かな成長

広島戦後の関川を取材したサッカーダイジェストの広島記者である。
試合開始早々のチョン・スンヒョンの負傷により急遽出場となった関川の気持ちを伝えてくれる。
「3失点したのは自分のせいですけど」と悔しさを口にしておる。
事実失点に絡んだ。
とはいえ、CBはそうして成長していくもの。
その中で良い対応があったことも広島記者は伝える。
80分のパトリックとのフィジカルコンタクトである。
広島サイドはファールをアピールしたが、記者席からも「正当なショルダーチャージに見えた」と報じる。
関川自身は、「高校生の時なら、あそこで身体を入れられるんですけど、そこはやっぱりプロの選手とか、レベルの高い選手になってくると、自分が入り込めないようなスピードだったり、手や身体の使い方をしてくるので。で、そういう風(ファウル)に見えちゃったのかもしれないです」と言う。
自身の成長を口にしておる。
プロとなり、自身の成長を実感しておることが伝わってくる。
今後、主軸となって行くであろう。
楽しみな逸材である。

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【鹿島】あのパトリックを吹き飛ばす力強さ――CB関川郁万が示した確かな成長
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2019年06月26日

こうした一つひとつの経験が成長の糧に


DFとして3失点にはもちろん納得はいっていないが、4月のデビュー戦に比べ、関川(33番)は間違いなく成長した姿を見せた。写真:滝川敏之

[ACLラウンド16]広島3-2鹿島/6月25日/広域公園

 結果的にベスト8には進出できたが、試合としては2-3の逆転負け。「3失点したのは自分のせいですけど」と、高卒ルーキーのCB関川郁万は悔しさを滲ませた。

 突然の出番だった。広島とのラウンド16の第2戦、関川はベンチスタートだった。だが、開始4分にチョン・スンヒョンが負傷。途中出場でピッチに立ったが、「試合前にアップもやっていたので。すんなり入れました」と振り返る。

 この“試合の入り方”は、関川にとって重要なポイントだったはずだ。水戸とのプレシーズンマッチを除けば、今回の広島戦が公式戦2試合目。記念すべきプロデビュー戦は、約2か月前の4月24日、ACLのグループステージ4節、ホームでの慶南戦だった。

 先発だった関川は、ゲーム序盤に自らのミスで危ない場面を招いてしまい、「自分の中では、上手く試合に入れなかった」と反省の弁。その苦い経験があったからだろう。広島戦後のミックスゾーンでは、「上手く試合に入ろうっていうのは、ひとつあった」「すっと入れたのは良かったかなとは思います」と繰り返した。

 その言葉通り、とりわけ前半は劣勢の時間帯が長く続くなかでも、集中したディフェンスでゼロに抑えた。3つのゴールを許した後半は、さすがに本人も思うところはあるようだ。3失点目はパトリックにPKを決められたが、自陣ボックス内で後ろからパトリックを倒してファウルを取られたのは、他でもない関川だった。

 ただ、フィジカルに優れる関川らしい力強いディフェンスもあった。

 80分、パトリックが迫力を持ってドリブルで侵入してくると、スピーディかつパワフルな寄せで相手にぶつかってピンチを阻止。パトリックは倒れ込み、広島のベンチサイドはファウルを主張。たしかに際どいプレーだったかもしれないが、記者席からは正当なショルダーチャージに見えた。

 本人に焦りはなかったという。「ほぼ縦しかないと思っていた」と冷静でもあった。もっとも、プロのレベルを改めて痛感したのも事実だった。

「高校生の時なら、あそこで身体を入れられるんですけど、そこはやっぱりプロの選手とか、レベルの高い選手になってくると、自分が入り込めないようなスピードだったり、手や身体の使い方をしてくるので。で、そういう風(ファウル)に見えちゃったのかもしれないです」

 いずれにせよ、こうした一つひとつの経験が成長の糧になるはずだ。

「上手く試合に入れて、試合を通して自分の良さも出して、周りの声も聞いて、自分から発信できたのは、4月に比べて、自分がちょっとできるようになった部分かなと思います」

 少なからず手応えは掴んだ。次にピッチに立った時も、また逞しくなった姿を見せてくれるはずだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

サッカーダイジェスト 広島戦寸評

サッカーダイジェストの広島記者による広島戦の寸評である。
勝ち上がりも敗戦という結果にそこそこの採点が多く並ぶ。
その中で聖真に非常に良い評点が与えられた。
納得の採点である。
また、永木、三竿、ヤス、名古にも良い評価が耐えられておる。
永木のクリアがなければどうなったかわからぬ。
また、中盤の3人も良い働きをしたと思う。
そして、勝ち上がりという重要な結果を出した選手たちを褒めたい。
次戦、三連戦最後の試合も勝って締めくくろうではないか。
期待しておる。

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【ACL採点&寸評|鹿島】土居の2得点で広島をねじ伏せる。3失点の守備陣の評価は?
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2019年06月25日

好守が目立った守護神だが痛恨の3失点


【警告】広島=荒木(54分)、佐々木(65分)、D・ヴィエイラ(80分)、柏(82分) 鹿島=三竿(27分)、名古(35分)
【退場】広島=中林(74分)
【MAN OF THE MATCH】パトリック(広島)


[ACLラウンド16第2戦]広島3-2鹿島/6月25日/広域公園

【チーム採点・寸評】
鹿島 5.5
開始から劣勢を強いられる苦しい展開。だが、ワンチャンスを活かして、土居が貴重なアウェーゴールをねじ込む。しかし、後半は3失点。土居が追加点を挙げ、アウェーゴールの差で勝ち切るも、守備面で不安を残す結果に。

【鹿島|採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 5.5
痛恨の3失点。ただ、16分の野上のヘッドをビッグセーブなど好守は少なくなかった。

DF
5 チョン・スンヒョン ―(4分OUT)
集中力のあるディフェンスを見せていたが、開始早々の負傷で途中交代を余儀なくされる。

28 町田浩樹 5.5
自分のサイドから崩されて失点と悔しい結果に。つなぎのパスにも難があった印象だ。

DF
39 犬飼智也 5.5
パトリックに競り勝てず、同点弾を許す。狙いを定めた鋭い守備は効いていたが……。

6 永木亮太 6
42分のピンチはゴールライン手前でかきだす。急ぎすぎず、時間の使い方が絶妙だった。

MF
4 レオ・シルバ 5.5
土居の2得点を演出するドリブルとパス。ただ猛攻を繰り出す相手を撥ね返せなかった。

20 三竿健斗 6
幅広いエリアをカバー。いきなりトップギアに入れるボール奪取は迫力十分だった。

決定的なループを外したセルジーニョは?


チームを8強に導く2得点の土居(8番)。守備も献身的にこなした

MF
25 遠藤 康 6(88分OUT)
ベテランらしく危ない場面をすかさず察知して対処し、涼しい顔で難しいパスを通す。

30 名古新太郎 6(68分OUT)
左MFで先発。前にも後ろにも力強くプレーした。49分のチャンスは決めたかった。

FW
8 土居聖真 6.5
こぼれ球を拾って値千金のアウェーゴールを突き刺す。さらに8強に導く2点目もゲット。

18 セルジーニョ 5.5
前線でボールを収めようと奮闘。だが63分のループシュートは決めておきたかった。

途中出場
DF
33 関川郁万 5.5(4分IN)
チョン・スンヒョンに代わってスクランブル出場。身体を張るも失点を防ぎ切れなかった。

MF
41 白崎凌兵 5.5(68分IN)
左MFで途中出場。守備のタスクが多く、持ち前の攻撃センスを発揮し切れなかった。

DF
23 小田逸稀 ―(88分IN)
守備固めで、左サイドに入って柏をしっかりと監視。出場15分未満のため採点なし。

監督
大岩 剛 5.5
先にリードを奪う理想的な展開も、最終的には逆転負け。守備面で課題を残す8強進出。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

広島戦コメント

聖真を評する大岩監督である。
「得点はもちろん、前線からのチェイスやボールを引き出すポジショニング、味方を助けるボールの引き出し方、彼の持っているものがすべて出たゲームだった」と絶賛する。
聖真のプレイスタイルが良く伝わってくる。
信頼は更に高まったことであろう。
その聖真は、「ここ最近、ずっと結果を出せている。本当にこれを続けていけるかだと思う。次のラウンドに進めるということは大きなことだと思いますし、こうやってワンチャンス、ワンチャンスを決められればもっとチームを助けられると思うので、そこにもっと磨きをかけて、もっとチームを助けられるように、そういう試合を増やしていければと思います」と語る。
継続性を口にし、決定力強化に磨きを掛ける誓いを立てる。
頼もしくなった。
チームの軸として活躍していって貰おうではないか。



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AFCチャンピオンズリーグ2019 ラウンド16 第2戦
鹿島アントラーズ:大岩 剛
次のラウンドに進めるということが、今日の一番評価できるところ。試合の中で様々なアクシデントがあり、色々な見方があると思う。しっかりと改善すべきところを洗い出して、次のJリーグ、ACL準々決勝に向けて切り替えていきたい。

Qチョン スンヒョン選手が負傷退場したあとのプラン変更はあったか?

A. プラン変更はない。プラン変更している時間もなかった。スンヒョンの代わりに郁万が入ったというだけ。「落ち着いていけ」などと色々な指示も出せたと思うが、まずはゲームに入り、雰囲気に慣れさせてから彼のいいところを出していく方が重要だと思っていた。そのアクシデントで、自分たちが後ろへ下がってしまったところは反省すべき点だと思う。

Q. 1-2になったときに、何か指示は出したのか?

A. 1-2になったところで、試合の流れと相手の出方を見て落ち着くというところとポジションの修正をした。ただ、相手の人数や駆け引きの部分で、少しネガティブな反応をしてしまった。

Q. 第1戦と第2戦での広島の違いは?

A. 第1戦と第2戦での広島の違いは、あまり感じていない。試合の途中で少しシステムが変わった場面もあったが、おおむね予想通りだった。選手が多少変わった部分もあるが、自分たちのアクシデントの方が大きかった。相手云々よりも自分たちがどのように試合を進めていくかが重要だった。

Q.土居選手のパフォーマンスに対しての評価は?

A.得点はもちろん、前線からのチェイスやボールを引き出すポジショニング、味方を助けるボールの引き出し方、彼の持っているものがすべて出たゲームだったと評価している。



【犬飼 智也】
自分たちで、試合を難しくしてしまった。第1戦を無失点で終えていたことが、かなり大きかった。相手がやることをはっきりさせ、勢いを持って攻めてくるのは分かっていたので、その勢いを持った相手を止めなければいけなかった。最初の失点も、自分のところから与えてしまった。次のJリーグでは、しっかり抑えていきたい。

【永木 亮太】
前半は耐えるところは耐えて、聖真が点を決めてくれたので、理想的な形だった。後半はパトリック選手が入ったことによりパワーが増して、そこで起点を作られて相手のやりたいようにやらせてしまった。そこは反省していかないといけない。

【名古 新太郎】
今日はいつもと違うポジションでの出場だったが、前を向いてプレーすることが多くなるので、思い切ってプレーしようと思っていた。1対1で仕掛けることはできていたが、最後のクロスの精度がとフィニッシュまで持っていく部分が課題となった。シュートまで持っていくことがあまりできていなかったので、シュートまで持っていく形を自分の中で持っておかないといけないと感じた。

【町田 浩樹】
負けてしまったので、誰も満足はしていない。ただ、次につながったことが何よりの収穫。難しい試合だった。前半は相手に何もやらせなかったが、後半に相手がメンバーを変えてきてから、対応に手こずってしまった。そこの対応力はまだまだかなと感じた。

【土居 聖真】
どちらのゴールも、押し込まれている中で決めることができたので、それが大きかったと思う。自分のゴールでチームを助けることができてよかった。

【小田 逸稀】
個人的には、課せられたミッションを達成することができたと思う。チームとして、次に進めたことは喜ばしいこと。次のJリーグやACLに向けて、下を向かずに、前を向いてやっていきたい。

AFCチャンピオンズリーグ ラウンド16 第2戦
2019年6月25日(火)19:00KO
広島広域公園陸上競技場

[ 大岩 剛監督 ]
次のラウンドに進めるということが今日の試合の一番評価できるところだと思います。試合の中でいろいろなアクシデントがあって、いろいろな見方があると思いますけど、改善すべきところをしっかり洗い出して、次のJリーグの広島さん、ラウンド8に向けて切り替えていきたいなと感じています。

--チョン スンヒョン選手が負傷退場して、戦い方の変更はあったのでしょうか?
いえ、ありません。セットプレーの直前でしたので、そういう時間もありませんでした。普段やっているスンヒョンの代わりに(関川)郁万が入っただけです。いろんな指示は出せたんでしょうけど、まずはゲームに入って、ゲームの雰囲気に慣れること。そういうところから彼の良いところを出すというほうが重要だと思っていましたので、とにかく「落ち着いてやれ」ということを伝えました。

プランもそういうプランは持っていませんでしたし、アクシデントがあるといろんな想定はしますけど、時間帯も代わりになる選手もアクシデントという言い方が正しいか分からないですけど、自分たちの重心が少し後ろに下がってしまったところは反省するべきところじゃないかと感じています。

AFCチャンピオンズリーグ ラウンド16 第2戦
2019年6月25日(火)19:00KO
広島広域公園陸上競技場

MF 25
遠藤 康
Yasushi ENDO

試合の結果は負けてしまいましたけど、僕らが進出ということで、広島の気持ちも持って上に上がって、また優勝しにいきたいと思います。すぐに切り替えてやっていきたいと思います。今日のMOMは僕じゃなく(土居)聖真だと思います。

--「広島の気持ちを持って」とおっしゃいましたけど、それは今日の試合を受けてということでしょうか?
試合が終わったあと、広島の選手たちが審判のところに行っていましたけど、ああいう気持ちはすごい分かるというか、ちょっと不安定なジャッジもあった中で悔しい気持ちをしていたぶん、その気持ちを拾って僕たちは上に上がっていきたいと思いました。

MF 8
土居 聖真
Shoma DOI

(1点目の場面は)ボールが自分を越えてセルジ(セルジーニョ)のところに行ったときにサポートに行こうと思った。来るか来ないか分からなかったですけど、とりあえずサポートに行こうと思った。ボールもちょっと自分からそれていたし、トラップもあまり良いところにいかなかったですけど、うまく力を抜いてコンパクトに打てたので良かったかなと思います。

ここ最近、ずっと結果を出せている。本当にこれを続けていけるかだと思う。次のラウンドに進めるということは大きなことだと思いますし、こうやってワンチャンス、ワンチャンスを決められればもっとチームを助けられると思うので、そこにもっと磨きをかけて、もっとチームを助けられるように、そういう試合を増やしていければと思います。

後半に猛攻3発の広島、アウェーゴールに泣く…アジア王者鹿島は薄氷8強入り
19/6/25 20:55


2得点を決めた鹿島アントラーズMF土居聖真

圧巻2発の鹿島MF土居、“超決定機”には苦笑い「退場になるより…」
19/6/25 22:30


2ゴールを決めた鹿島アントラーズMF土居聖真

[6.25 ACL決勝T1回戦第2戦 広島3-2鹿島 広島広]

 2つのアウェーゴールに相手GKの退場を誘った単独突破。鹿島アントラーズのアジア連覇の望みをつないだのはMF土居聖真の働きだった。「自分がなんとかしなきゃと思っていたので、結果につながって良かった」。最後までピッチに残してくれた大岩剛監督の采配に報いる活躍を見せた。

 まずは劣勢が続いていた前半33分、豪快なハーフボレーで先制点を決めた。「自分からボールがそれていたし、トラップもあまり良いところにいかなかったけど、うまく力を抜いてコンパクトに決められた」。実質3点差とする一発に「相手はビッグチャンスもあったし、タイミングが良かった」と振り返った。

 ところが、チームは後半27分までに2失点。思わぬ苦境を強いられたが、そこでも形勢を打破したのは背番号8だった。後半29分、自陣からのロングボールに勢いよく反応すると、相手守備陣を抜き去って無人のゴールへ突進。最後はGK中林洋次に後ろから倒され、レッドカードを誘って相手を数的不利に陥れた。

「本当は当たられる前に決めたかった。相手がレッドカードになったけど、スーパー決定機だったので、退場になるより1点が欲しかった。俺としては良い感触ではなかった」。そう苦笑い気味に振り返ったものの、終わってみれば「相手が10人になったのがでかいと思った」と言える状況だった。

 なぜなら後半44分、自らの足で追加点を決め直したからだ。「自分のところにボールが転がってきた時、キーパーが見えたので『上がってたんだ!』と思った」。冷静な判断で目標を定めると、左足で無人のゴールにロングシュート。「『入れ入れ入れ入れ!』って、倒れながら(笑)」と殊勲の一発を笑顔で思い返した。

 後半アディショナルタイムに3失点目を喫したこともあり、もし土居のゴールがなければ敗退決定。「昨日は父さんが誕生日だったし、一昨日は剛さん(大岩監督)が誕生日だったので、1点ずつ」とゴールを2人に捧げた土居は「ここ最近は個人的に結果を出せているし、次に進めるのは大きなこと」と喜びを語った。

(取材・文 竹内達也)

これが王者の“勝ち筋”…鹿島MF三竿「リーグ戦の1試合とは違う」
19/6/26 00:04


鹿島アントラーズMF三竿健斗

[6.25 ACL決勝T1回戦第2戦 広島3-2鹿島 広島広]

 結果的には薄氷を踏みながらの8強進出となったが、前回王者の鹿島アントラーズにとってはこれも一つの勝ち筋だった。MF三竿健斗は「アウェーゴールを与えず、アウェーゴールを取ったこと」とシンプルな勝因を指摘し、「修正すべきところはたくさんあるが、ポジティブに捉えている」と総括した。

 昨季、初のアジア王者となった鹿島は決勝トーナメントに入って以降、明白な勝ちパターンを持っていた。それは第1戦のホームで先手を取り、第2戦のアウェーでかろうじて逃げ切るというもの。準々決勝の天津権健戦こそ合計スコア5-0の大差で勝利したものの、その他の対戦はいずれも第2戦が引き分け以下だった。

 三竿が「去年はアウェーゴールで勝ち上がれたと思っている」と振り返ったように、そうした接戦で重要になるのがアウェーゴール。昨季は結果的にアウェーゴール差で勝ち進むことはなく、得失点差を守り切って勝ち進んでいたが、ホームの第1戦でアウェーゴールを許さないことにより、アウェーでの第2戦をより優位に進めることができていた。

 そうした成功体験を知る三竿は今季も「決勝トーナメントに入ってからは2試合で1試合と考えている」とアジアの戦い方を認識。広島との決勝トーナメント1回戦を1-0で先勝し、第2戦でも相手より先にアウェーゴールを奪ったことで、「2失点までは許される」という余裕が準々決勝進出を大きく支えていたようだ。

 着実に勝ち点を積み上げ、時には下位相手に大きく得失点差を稼ぐことも求められるリーグ戦に対し、ACLで求められるのは次のステージに進むこと。「リーグ戦の1試合とは違うし、こういうところがACL」(三竿)。この日の課題は「成長する材料が見つかった」と前向きに捉え、しぶとく8強決戦に挑んでいくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

ミッションは“柏番”。鹿島DF小田を支えた大岩監督の予告「入るとしたら…」
19/6/26 06:15


鹿島アントラーズDF小田逸稀(写真左)

[6.25 ACL決勝T1回戦第2戦 広島3-2鹿島 広島広]

 与えられた役割はサンフレッチェ広島MF柏好文のマンマーク。鹿島アントラーズDF小田逸稀は「あそこに仕事をさせないことが自分に課せられたミッション。自分ではやれたかなと思う」と手応えをもって振り返った。

 1点リードで迎えたハーフタイム、小田は大岩剛監督から声をかけられていたという。「入るとしたらそういう入り方もあるからなと言われていた」。その時点では実質3点リード。試合前には本職の左サイドバックの代役を想定していたが、指揮官の指示で戦況を見つめる視点がはっきり定まった。

 すると後半、鹿島は立て続けに2点を奪われ、そのまま一方的な劣勢ムードに飲み込まれた。「相手がガンガン来るとみんな分かっていたと思うけど、鹿島は後半に強いと思っているので、広島の勢いが想像以上に強かった」(小田)。そんな小田に後半43分、待望の出番がやってきた。

 その直前、鹿島は柏の突破からFWパトリックにシュートを押し込まれており、最後は柏のシミュレーションで命拾いしたものの、1点もののピンチを迎えていた。だが、指揮官から指示を受けていた小田は冷静だった。「準備できていたし、イメージできていた」。直後にMF土居聖真のゴールが生まれたこともあり、その後は柏に仕事をさせなかった。

 前回出場したACLグループリーグ第4節の慶南FC戦(●0-1)では悔しい途中交代を強いられたが、今回は準々決勝進出に貢献できた。「チームとして喜ばしいことだが、個人個人で思うところはあると思う。ACLは次があるし、Jリーグも続くので、下を見ずに続けたい」。再び戦力に舞い戻った背番号23にとっては、大きく背中を押されるマンマーク起用となった。

(取材・文 竹内達也)

緊急起用の鹿島DF関川、“PK疑惑”も動揺なし「相手がハマった感じ」
19/6/26 06:30


緊急起用をこなした鹿島アントラーズDF関川郁万

[6.25 ACL決勝T1回戦第2戦 広島3-2鹿島 広島広]

 出番は突然やってきた。高卒ルーキーの鹿島アントラーズDF関川郁万は前半4分、足を痛めたDFチョン・スンヒョンに代わって急遽ピッチに投入。力強いうえに駆け引きもうまい相手ストライカー陣に苦しむ場面は何度もあったが、プロ入り2試合目の出場機会に手応えを感じたようだ。

 今季、流通経済大柏高から加入した関川は4月24日のACLグループリーグ第4節の慶南FC戦(●0-1)でプロデビューを果たした。しかしあれから2か月、なかなかリーグ戦では出番を得られなかったなか、次の出番もACL。それでも決勝トーナメントという大事な舞台で起用された。

 味方の負傷によるスクランブル出場だったが、「緊張は1試合目もしなかった」という18歳は問題なし。1試合目に比べても「すんなり入れた」と振り返る。しかし、相手は強力なブラジル人FWを擁する広島。前半はFWドウグラス・ヴィエイラの独特の競り合いに、後半は屈強な体のぶつけ合いをいとわないFWパトリックに大いに苦しんだ。

 チームは準々決勝進出を果たしたものの、後半に喫した3失点によって薄氷を踏むような形での1回戦突破。「3失点したのは自分のせい」と述べた関川は、自身が長所としてきた対人戦の部分でさえ「もっと通用しないといけない」と課題を語る。

 とはいえ、その表情は晴れやかだった。それは「試合にすんなり入れて、試合を通して自分の良さも出して、周りの話も聞いて、自分から発信できたのは4月に比べて良くなった部分」という成長の手応えがあるからだ。また、周囲から見ていれば不安に思われた後半35分、パトリックをペナルティエリア内で倒した場面にも動じず言及した。

「あそこの角度は得意なので、ほぼ縦しかないと思っていた。相手がハマった感じだった」と明かした関川は、たしかにパトリックが縦に持ち出した瞬間に意図して加速。「高校生までなら身体を入れられるけど、レベルが高い選手になると入り込めないスピードとか、手の使い方をしてくるので、そういうふうに見えちゃったのかもしれない」と冷静に振り返った。

 またこの日は大きく試合展開が動いたため、鹿島が得意とするピッチ内コミュニケーションも間近で体験。終盤に足が止まった際の対処法、2トップの抑え方などを話し合ったという。もちろん、まだまだ課題はある。しかし、4月のデビューから進歩が見られたのも事実。堂々とした佇まいの18歳は自信を崩さず、成長を続けていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)

鹿島、2年連続ACL8強入り! 広島は第2戦で逆転勝利もアウェーゴール数に泣く
サッカーダイジェストWeb編集部
2019年06月25日


土居のゴールで鹿島が先制するも広島が猛反撃


鹿島は土居のゴールで先制するも、広島は後半怒涛の反撃を見せた。写真:滝川敏之

「ずっと『入れ、入れ、入れ』と」ACL8強に導く2得点を土居聖真が振り返る【鹿島】
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2019年06月25日

1点目は「うまく力を抜いて、コンパクトに打てた」


圧巻の決定力を見せた土居。確かな技術と冷静な判断力で2ゴールを決めてみせた。写真:滝川敏之

[ACLラウンド16第2戦]広島 2-3 鹿島/6月25/広域公園

 ACLラウンド16で鹿島が広島を退け、2年連続のベスト8進出を決めた。

 ホームでの第1戦は1-0。アウェーで迎えた第2戦は33分に土居聖真のゴールで幸先良く先制も、後半に3失点。ただ、土居は89分にも追加点を決めており、トータルスコアは3-3だが、アウェーゴール数の差で鹿島が競り勝った。

 1点目の場面では、左サイドの崩しの流れから、こぼれ球を拾って強烈なミドルシュートを叩き込んだ。

「自分のところに来るか来ないか分からなかったけど、とりあえずサポートに行って。ボールもちょっと自分のところから逸れていたし、トラップもあんまり良いところにいかなかったけど、うまく力を抜いて、コンパクトに打てたので良かった」

 2点目の場面では、広島のGKも攻め上がる相手のCKからのカウンターで、無人のゴールに正確なシュートを流し込んだ。

「自分のところにボールが転がってくる時に、GKが戻っているのが見えた。そういえば、GKが上がっていたんだって。パッと見たら、(ゴールが)空いていた。もうひとつ早く寄せられていたら、たぶん、相手に当たっていたか、もっと態勢が悪かったと思うけど、その前に打ち切れたので。ずっと『入れ、入れ、入れ』と、倒れながらも思っていた」

 攻撃の起点作りはもちろん、この日は「ゴール」という決定的な仕事でチームを8強に導く活躍ぶりだった。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)


“王者”鹿島、2年連続ACL8強! 2戦合計3-3、アウェーゴールで広島を上回る

2019.06.25


鹿島アントラーズが2年連続のベスト8進出を決めた【写真:Getty Images】

ACL連覇目指す鹿島、アウェイゴール差で準々決勝進出!退場者出した広島、終盤追い上げも及ばず…
2019年06月25日(Tue)21時05分配信
photo Getty Images



鹿島アントラーズ【写真:Getty Images】

ACL Round16 サンフレッチェ広島戦

先制点、レッド誘発、追加点の聖真。

伊藤翔、チームを勝たせられるポジションにいるわけだから、その仕事への意識は強いです

伊藤翔を取材したSportivaの寺野女史である。
外から見た鹿島、鹿島のFWとは、若いときの怪我と帰国子女としての日本移籍など、経験豊富なところが強く伝わってくる。
これだけの経験を鹿島にて活かしてくれることは嬉しい。
これから更に活躍してくれよう。
楽しみにしておる。

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伊藤翔は何かを変えたくて移籍を決意
「鹿島には勝ち方を知りに来た」

寺野典子●文 text by Terano Noriko渡部 伸●写真 photo by watanabe shin

遺伝子~鹿島アントラーズ 絶対勝利の哲学~ (44)
伊藤 翔 前編


 前半のシュート数、鹿島アントラーズは2本。対するセレッソ大阪は9本。

 この数字を見るだけでも、試合の内容は想像できるだろう。

「立ち上がりが悪くて、やられてもおかしくはないシーンは何本もあった」と永木亮太が振り返る。「前から(プレスをかけて)行こうと話していたけれど、ことごとくはがされてしまい、(陣形も)間延びしてしまい、選手間の距離が広がってしまった」と土居聖真も語る。GKクォン・スンテの好セーブと相手シュートの精度の低さに救われた前半だった。

しかし、90分間が終わったとき、勝者となったのは鹿島だ。

「このままではいけないというのは、選手だれもが感じていたこと。それを修正できたのが後半。プレスの位置を下げて、僕もポジションを下げながら、味方との距離を短くした」と話す土居が起点となり、生まれた決定機でレアンドロが倒されPKを得る。50分にそれをセルジーニョが決めて、鹿島が先制する。1点を追うC大阪は圧力を高めて、鹿島ゴールに迫ったが、鹿島にとっては想定通りの展開だった。パスをつなぎ時計の針を進めながら、72分、白崎凌兵のミドルシュートがゴールネットを揺らし、追加点が生まれた。

「我慢しようという意志統一がチーム全体でできていた。内容が悪くても勝つことが自信になる」と三竿健斗は語ったが、苦しい試合であったのも事実だ。

「相手を見て、試合の状況に合わせて、話し合って、修正できたのはよかった。でも、もっともっと個人個人が迫力を持っていかなくちゃいけない。なんとなくでしか守備をしていない感じがする。見ている人もストレスがたまるような守備をしていたので、そこは変えていかなくちゃいけない。みんな自分のことで精いっぱいという試合だったので、大変でしたね」と三竿は続けた。

 この日、ふたつのゴールを生み出すきっかけを作った土居。決定機の起点になるというのは、今季彼が強く意識している仕事だ。

「攻め込まれている試合というのは、逆に集中力が研ぎ澄まされる。自分にワンチャンスが来たときに、やってやろうという集中力。たとえ10本中10本行けなくても、1本ゴールにつなげられれば、勝ちにつながる、それが勝ちに近づくということを去年のクラブワールドカップで学ばせてもらったから」(土居)

 少ないチャンスを仕留め、90分間で勝ちきる。うまい試合運びで鹿島らしさを見せたのが、6月14日のセレッソ大阪戦だった。そして、AFCチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦サンフレッチェ広島戦が6月18日に控えている。

「自分たちがどう守備をすればやりやすいのかは、今日わかった。それを次の試合は開始直後から出せるようにしたい、そのうえで、相手ありきのスポーツなので、うまくいかなかったら、みんなで話し合って、そこで改善していければいい」と三竿。

 相手だけでなく、自分たちのサッカーすら、想定通りにできるとは限らない。現場に立つ選手たちが自らの感覚で修正し、改善していく臨機応変さこそが、鹿島の武器だと実感させられたが、入り方の悪い試合が今季は少なくない。

 ノックアウトステージは、ホームアンドアウェーの2試合を戦う。昨季のACLで学んだのは、180分で1試合というイメージだ。とはいえ、慎重な姿勢で挑めば、主導権を握られてしまう可能性も高い。ホームでの第1戦をどのように戦うのか、ACL勝ち上がりで重要な鍵を握るだろう。

 今季、横浜F・マリノスから鹿島アントラーズに加入した伊藤翔。


鹿島に移籍してすぐ、得点という形でチームに貢献した伊藤翔

 30歳のベテランFWは、2月19日、鹿島で初めての公式戦となるACLプレーオフ、ニューカッスル・ジェッツ戦で先制点を決めると、2月23日の大分トリニータとのリーグ開幕戦で同点弾(試合は1-2で敗れる)、つづく3月1日。第2節川崎フロンターレ戦でもおなじく同点弾をマーク。3月12日ACL山東魯能戦で2ゴールを決めると、3月17日リーグ第4節、北海道コンサドーレ札幌戦でも2ゴール。出場6試合で7得点とその存在感を示した。

 しかし、その後も先発出場したが、得点から遠ざかる。チームもFC東京、横浜F・マリノスに敗れ、ACLでも格下相手に2連敗(慶南戦とジョホール・ダルル・タクジム戦)と苦しい時期を迎えた。伊藤自身も膝に痛みを抱え、先発から外れた試合もある。そして、迎えたACLグループリーグ最終戦、相手の山東魯能に先制を許すも、迎えた後半、18分から途中出場した伊藤が2得点を決めてみせた。

――移籍加入後、ゴールを量産し、良いスタートを切れたという手ごたえはありますか?

「個人的にはもちろん、良かったですけど、開幕戦も落としたし………。まだいまひとつ乗り切れていないという感じはちょっとありますね。まあ、でもみんな僕を見てくれるので、FWとしてはありがたいですよ。FWは球を触らないと仕事ができないから(笑)」

――2-1で敗れたマリノス戦後、土居選手が「もっといい形で翔君にボールを触らせてあげたい」と話していました。

「まあ敵もプロだから、毎試合、常にいい形というのは難しい。試合によっては、守備に追われることもあります。でも、そこで僕にボールが来たときは、時間を作ったりして、後ろの選手を休ませるプレーもしなくちゃいけない。ただ、これは練習でもやっていますけど、ビルドアップには改善の余地があると感じています」

――鹿島アントラーズというのは、どういうチームとして認識していましたか?

「強くて伝統のあるチーム。マリノスにいたときは、唯一J2に落ちていないチーム同士という意識もありました。何回も対戦しましたけど、鹿島は粘り強いし、たとえこちらがリードしていたとしても、最後まで気が抜けない。そういう嫌な相手でしたね。もちろんスキルのある選手がいるだけでなく、すごくサッカーを知っているというか、ゲームをコントロールするうまさはほかのチームよりもある。選手やチームだけでなく、会社として、クラブとして、『勝利』というのが、強く刷り込まれているんだというのは、外から見ていても感じていましたし、中に入ってみて、改めて強く感じました」

――そんな鹿島からの獲得のオファーが届いたときは、どんな心境でしたか?

「強いチームからオファーが来るというのは選手としてうれしいことだし、クラブワールドカップも見ていましたから。もし、移籍できるのであれば、その舞台に僕も立ちたいなと」

――オファーが来るまで移籍について考えることはあったのでしょうか?

「なかったですね。マリノスは居心地が良かったですから。ただアンジェ・ポステコグルー監督とは、少し考え方の違いがあるなと感じてはいました。監督の自分たちのサッカーを貫くという姿勢を理解はしていましたが、例えば、試合に負けたとして、『今日はいいサッカーができた』という部分には納得できないところもありました。そういうときに勝つことにフォーカスしたチームで、なおかつタイトルを獲ってきた実績があり、そのコツ、まとまりの強さを持つ鹿島からオファーが来たので、これは、と思ったのは事実です。ここが移籍を決意した大きなポイントでしたね。去年、タイトルを一歩手前で逃していたので(昨年在籍したマリノスがルヴァン杯決勝で湘南ベルマーレに敗戦)。やっぱり、何かを変えないと、最後は勝てないんだという気持ちが自分の中にあったので、鹿島にその勝ち方を知りに来たところはあります」

――まだ在籍時間は短いですが、その「勝ち方」というのをどう感じていますか?

「やっぱり、チーム、強化部、そして会社の人たちもふくめて、全員が一貫した考え方を持って仕事をしている。そのうえで、ジーコイズムもそうですが、それを体現し、表現できる人間を育成している。クラブ創設時にジーコさんが築いたものかもしれませんが、その土台を継続し続けているところが、鹿島なんだと思います。継続は選手だけでなく、スタッフやクラブ職員でも大切にされている。新しく来た人に伝えていくものがある。他のクラブのように、社長や強化部長、監督が代わるたびに、イチからやり直しということがないから、どんどん積み上げられているという意味で、強さが保たれている。構築されているということを、中に入ってみて強く理解できました」

――それを空気感という人もいます。言葉では表現できないものかもしれませんね。

「いえ、言葉にしていますよ。『すべて勝つためにやっているから』と。加入したときに、鹿島のフィロソフィーが書かれたものをもらったんですが、そこにも『勝利へのこだわり』や『臨機応変さ』というのが書いてありました。それは、試合のなかで、選手各々がやるべきことであり、やってきたことだと感じます。僕は(小笠原)満男さんといっしょにはやれませんでしたが、そういうものを上の選手が下の選手に伝えられてきたんだなと」

――鹿島のサッカーというのは、「選手が構築していくもの」だと感じていますが、「臨機応変」というのがポイントなのかもしれませんね。ただ、その臨機応変にプレーすることは、非常に難しいことでもあると思います。そこには型があるようで、ないから、サッカーをより理解し、組織としてのコミュニケーション、コンビネーションが求められる。

「確かに高いスキルが必要だと思います。でも、臨機応変にやることが許されているチームというのが、僕にとっては魅力的に映りました。そうすることで、自分の能力も絶対に向上すると思うので。鹿島出身の選手は、どのクラブへ行ってもある程度やっていけるひとつの要因がそこにある。周囲から言われたプレーをするよりも、自分で、体験して、このときはこうしたほうがいいという、道筋が見えるようになっておけば、どこへ行ったって、サッカー選手として重宝されるスキルになるから」

――鹿島のFWは「点を取るだけが仕事じゃない」というモットーがあります。ゴール以外の仕事も消化しなければならない。その難しさは感じますか?

「シーズンが始まる前、(鈴木)優磨と食事へ行ったときに、『鹿島のFWは大変です』みたいな話は聞いていました(笑)。でもそれは特別なことではない。守備をしたうえで、ゴール前へも走っていくというだけの話なので。難しいことではない」



――実際にやるのは大変かもしれませんけれど(笑)。

「だからこそ、臨機応変にいろいろなプレーを試し、実行できる鹿島の環境にはやり甲斐を感じています。マリノス時代は点を取る形がチームとして出来上がっていたから、それを身体にしみこませていくという感じだったし、はっきりと役割が決められていて、もっとこうしたいと思ってもできなかった。『もっとできることがあるのにな』という感覚がありました。でもまあ、FWは球出しの選手と呼吸が合えば、どこへ行ってもチャンスがあると思うので」

――先ほど、開幕戦に敗れて、まだ乗り切れていないというお話をされていましたし、3月中旬以降しばらくゴールからも遠ざかりました。

「それでも、悪いなりにも勝っているというのは、鹿島っぽい感じがするんですよ。思えば、対戦したときも、滅茶苦茶強かったわけではないのに、なんか負けてしまうっていうのが鹿島だったし。それが継続してできているなとは思えます。すべての試合で快勝できればもちろんいいし、それを目指してやってはいるけれど、そんなにうまくはいかない。でも、仙台戦や神戸戦のように1-0で泥臭く勝ってもいます」

――粘り強さを評価されても、本当なら2点目が決まればもっと楽に勝てる。2点目が取れないから結果1-0で粘った勝利となっているだけのようにも感じます。

「もちろん、2点目を決めたいと誰もが思っています。だけど、2-0で勝とうが、1-0で勝とうが、たとえば10-0で勝とうが勝ち点3は変わらない。もっと言えば、どのチームに勝っても勝ち点は同じなんです。そういうリーグ戦で、勝ち点を積み上げていくことが大事だし、その積み上げが最後に効いてくる。勝ち点をボロボロ取りこぼしていけば、最後に響くというのは、みんながわかっていることですから」

――そういう鹿島のリアリスティックな考えは伊藤選手にも合う。

「そうですね。現実的というか、選手が勝ちたいと思うのは当然のことであって、もちろん、内容が伴って勝てれば最高ですけど、悪いなりにも勝つというのは、今まで在籍したチームではできないことだったから、そういう意味でのうまさが鹿島にはあると思っています。時間の使い方にしても、ある程度のスキルを持った選手じゃないと上手くはできないから、それこそ、前の神戸戦のときも聖真とベンチに座って、『これ、鹿島っぽいですよ』」って(笑)、話していたんです」

――内容では圧倒されていたのに勝利した名古屋戦も大きいですね。

「そうですね。あれはデカかった。結局リーグ戦が終わったときに、残るのはポイントであって、ひとつひとつの試合がどうだったかなんて、次の年には忘れているから(笑)」

伊藤翔は海外→日本の移籍で苦労
「小野伸二さんに教育してもらった」

寺野典子●文 text by Terano Noriko渡部 伸●写真 photo by watanabe shin

遺伝子~鹿島アントラーズ 絶対勝利の哲学~(45)
伊藤 翔 後編


 数少ないチャンスで得点し、1-0のまま逃げ切る。

 6月18日AFCチャンピオンズリーグ、ラウンド16ファーストレグの対サンフレッチェ広島戦を、その代名詞とも言われるスコアと試合運びによって勝利で終えた鹿島アントラーズ。ACLディフェンディングチャンピオンにとっては、相手にアウェーゴールを与えずに勝利するという使命を果たした。

 昨季の同大会決勝トーナメントもすべて、ファーストレグ第1戦をホームで戦って勝ち上がった(ラウンド16・上海上港戦3―1、準々決勝・天津権健戦2-0、準決勝・水原三星戦3-2、決勝・ペルセポリス戦2-0)。その際、ホームでの失点がセカンドレグを苦しい試合にしてしまう……という経験をしている。ホームアンドアウェーでの2戦を戦う180分の試合と考えるにしても、アウェーゴールは通常の試合とは違う重さがある。

 最初、攻勢に出た鹿島だったが、時計の経過と共に、広島も勢いを増していく。ボールをつなぎ攻め込んでくる相手に対しても、鹿島は慌てることがなかった。そして、それは24分に鹿島が先制点を決めると、さらに継続され続ける集中力もあった。

「前線からの守備もハマっていた。いい守備の形ができていたし、相手も困っていたと思う。今日ぐらいできれば相手も自由にプレーできなくなる。これを続けていくことが大事」と犬飼智也が語っている。前試合のセレッソ大阪戦後に三竿健斗がわかったと言っていた「自分たちの守りやすい形」をうまくピッチで表現できたのだろう。

 73分に鹿島は最初の交代カードを切る。左サイドバックの安西幸輝に代えて、町田浩樹を送り込んだ。「1枚目の交代はアクシデント」と語ったうえで、「1-0のままでいいという考えはなく、当然、得点を狙うことも考えていた。同時に無失点で終えることも重要で、そのバランスを考えて交代のチョイスをした」と大岩剛監督が語る。

 町田の本来のポジションはセンターバックだ。この交代で「無失点」という意識が強くなったのかもしれない。この時点で広島のベンチにはまだパトリックがいる(74分に川辺 駿に代わり途中出場)ことを考えれば、先手を打つという意味合いもあったのかもしれない。この頃から広島の猛攻は強まっていった。そして、鹿島の反撃のチャンスもまた少なくなった。

「早い時間帯でリードしたので、選手たちの『しっかり守備をしてから攻撃』という意識が高まり、そういう状況になったと思う。しっかり分析して、第2戦に備えたい」と大岩監督。

 1-0という最低限の結果を手にはしたが、「追加点がほしかった」という消化不良感も残る試合だった。特に86分に退場者を出した広島に攻め込まれ続けたというのも後味は悪い。

「相手が10人になってから押し込まれる時間もあった。そこでギアを上げ、点を取りに行くという姿勢を見せたかった。もう少し守備の部分でもできるところはあったと思う」

 先発出場を果たした遠藤康は、淡々とそう試合を振り返った。

 1-0という意識で第2戦を迎えてはならない。広島の選手に限らず、鹿島の選手も同様だろう。だからこそ、6月25日の広島での試合は、先制点が重要な試合になる。

 愛知県の中京大中京高校時代、練習したプレミアリーグ、アーセナルFCで当時指揮を執っていたアーセン・ベンゲル氏から高い評価を受け、「和製アンリ」と呼ばれたのが伊藤翔だった。当然、高校卒業後の進路には注目が集まる。2007年1月、彼はフランスリーグ当時2部だったグルノーブルでプロのキャリアをスタートさせた。日本人がオーナーを務めた同クラブには当時、大黒将志や梅崎司が在籍し、のちに松井大輔もチームメイトとなった。


自身のキャリアを振り返った伊藤翔

しかし、度重なるケガにも泣かされ、3シーズン半の在籍中、リーグ戦に出場したのはわずか5試合にとどまった。2010年6月清水エスパルスへ移籍し、2014年シーズンからは横浜F・マリノスに所属。エスパルスで同僚だった白崎凌兵とともに今季から鹿島アントラーズに加入した。Jリーグを経由することなく、欧州でプロデビューした高卒選手というキャリアは伊藤にどんな影響を及ぼしたのだろうか?

――30歳になり、ご自身のキャリアを振り返ったときに、欧州でプロ生活をスタートしたことをどう感じていますか?

「まずは選手寿命が延びたことじゃないですか? 高校を出てそのままJリーグに入って、一瞬でいなくなる可能性も、もちろんあっただろうから。でもまあ、本当にいろいろありましたから」

――「和製アンリ」と騒がれていたときの騒動はどんなふうに感じていましたか?

「特にどうこうということはなかったです。先のことをあまり考えるタイプじゃないので。とりあえず1日1日頑張ろう、やれることをやろうと思っているだけで。もちろん、ヨーロッパでプレーし続けられたら良かったとは思いますが、とりあえず、ここまでプロとしてなんとかやってこれたという感じもありますし、清水、横浜、鹿島とステップアップしてきたというキャリアには自分でも驚いています」

――グルノーブル時代、ケガとの闘いをはじめ海外生活の苦闘というのがあったと思います。Jリーグで心身共にプロとしての土台を作ることなく挑戦した舞台だから、厳しさも増したんじゃないですか?

「うーーん。でも、結局は自分次第だと思うんですよ。確かにJリーグにいたほうが、いろいろと気にかけてくれる人や言ってくれる人が多いかもしれない。でも、言葉をかけてもらっても、気づけるかどうかというのは、自分次第だから。もちろん、グルノーブルにオグリさん(大黒)さんや松井さんといった先輩がいてくれたのは力になったし、田辺和良さんという当時のGMにも本当にお世話になりました」

――大きなケガをしてしまったというのも、考えようによっては、若いうちから身体に気を配れる良いきっかけと考えることもできますね。

「そうですね。学生時代は身体のことなんて、考えなくても大丈夫だったじゃないですか? でもプロになったら、負荷がまったく違うから、何もしないままだと通用しない。やらないと、このまま終わっていくなというのは感じましたね。それで1年くらいでケガをしてしまったので、さらに危機感は強くなった。ただ、フランスにいたときは、自分の身体の仕組みや形というのをわかっていなかったんだと思います。だから、復帰までに時間もかかりました。長く現役でプレーし続けるのであれば、身体のケアというか、自分のことを知っておかなくちゃいけない。自分が人からどう見られているのかも含めて。そう考えると、松井さんをはじめ、日本へ戻ってきてからも、いろんな人との出会いがあったからこそ、ここまでやってこられたんだと痛感しますね」

――清水へ移籍したときに苦労したと話していましたが。

「海外から、日本に帰ってきたときは、いろいろなシステムや習慣、考え方も違うので、清水で学んだことは大きいですね。小野伸二さんにかわいがってもらって、日本の社会はこうなんだ、というのをしっかり教育してもらいました(笑)」

――帰国子女みたいな感じですね(笑)。

「同時に身体を作り直すところからスタートしなくちゃいけなかったんです。自分のプレーを考えたときに、たくさん筋肉をつけて、重くなると動けない。それをわかりながらも、フランスではトレーニングをやらされるし、自分自身でも、向こうの筋骨隆々の選手を見て、『自分もやらなくちゃ』と思ったし、自分を見失ってしまったような感じだったんだと思うんです。だから、身体のバランスも悪くて、ケガをしたと思うんですよ」

――そして、横浜を経て、鹿島への移籍。30歳での新しいチャレンジとなりました。ひと昔前であれば、30代に入ると「引退」と言われる時期もありましたが……。

「そうですね。でも、いつの間にか、Jリーグでの選手寿命もとても長くなりましたからね。40歳くらいまで戦っている人も少なくないですから。横浜では(中澤)佑二さんや俊さん(中村俊輔)もいましたし、うちにもソガさん(曽ヶ端準)がいる。上の人たちが頑張ってくれることで、選手寿命が延びることは本当にいいこと。だから僕自身も、30歳だからというふうに年齢を気にすることはまったくなかったです」



――いろいろな経験を経て、脂がのった時期とも言える。日本で2度目の移籍で気を配った点というのはありましたか?

「それも特にはありません。清水へ加入したときが大変だったから、そこで学んだことが大きく、アジャスト能力が身についたんだと思います。まあ、僕自身の年齢も上になり、自分よりも上の選手が少なくなってきたのも大きいのかも。今も朝ロッカーへ入るときは、年齢が上の選手だけを見ています(笑)。逆に今までチームメイトに同級生がいるというのが意外と少なかったんですけど、鹿島には(永木)亮太とヤス(遠藤康)がいて、こんなに仲良くなるとは思わなかった。ヤスのことは15歳くらいから知っているけれど、亮太とはお互いの存在は知っていても話したことはなかったから」

――そういえば、鈴木優磨選手と食事に行かれたと話していましたが、お二人はいわゆるライバル関係ですよね(笑)。

「確かに同じポジションですけど、だからといって、ライバル視してバチバチやっているってことはないんです。マリノス時代にも(同ポジションだった)ウーゴ・ヴィエイラとは年齢も同じで、とても仲良くしていました。その出会いが大きいですね。選手としても尊敬できるし、人間としても苦労してきたウーゴには深みもある。マリノスは1トップシステムだったので、あいつが出れば、僕が出られないという関係ではあったけれど、試合に出れば、頑張ってほしいと思えるし、僕が出れば、あいつの分もと素直に思える。普通FWって、自分が点を獲りたいという気持ちが強いから、あんまりそんな関係は築けないんですけど。でも、自然と仲良くなった。ウーゴも不思議がっていましたね。でも、同志なんですよ。だから、わかり合えるところも多いんです。優磨がどう思っているかわからないですけど、僕は早く優磨といっしょにプレーしたいです」

――鹿島は2トップシステムですからね。

「僕自身、1トップよりも2トップのほうが好きだし、もともとは2トップの選手なので。そういう意味では、鹿島は(2トップなので)やりやすい。そもそも試合に出られる可能性が2倍になりますから(笑)。どこのクラブでもFWには力のある外国人選手が補強され、ポジション争いをしなくちゃいけないのは、FWの宿命。日本にいても外国人と競わなくちゃいけないんです」

――今、新星鹿島と言われていますが、どんな影響をチームメイトに与えたいと思っていますか?

「チームを勝たせられるポジションにいるわけだから、その仕事への意識は強いです。鹿島は勝ってなんぼのチームだし、プロは勝ってなんぼの世界だから。若手に与える影響というか……、困っている選手や悩んでいる選手に何か言ってあげられることもあるかもしれないけど、若い選手はみんなしっかりしているから。でも、まずは、しっかり結果を残すことが一番大事。そうして始めて、僕に話を聞いてみようというふうになるだろうから」

日本代表 南米選手権 エクアドル戦

上田綺世くん、安部裕葵途中出場。
上田綺世くんは短い出場時間で3度の決定機。
チャンスに多く絡むFWであることがよくわかった。
しかし、悔しい結果。

大岩監督、ゲームの中で自分たちで状況判断してゲームを進めていきたい

ACL 広島戦に向けた前日練習、そして公式会見の様子である。
アウェイのスタジアムであるが歓迎ムードが伝わる。
練習にはシラも聖真も加わっており、出場に問題はない様子。
どのような布陣になるのか今から楽しみである。
また、会見にはクォン・スンテが出席した。
「0-0の状態だと思っている。第1戦で勝ったことを忘れて、第2戦を必ず勝って僕たちが目標としている優勝に向かっていきたい。どんな大会でも、どんな試合でも、簡単な試合は1試合もない。GKの仕事は、無失点で抑えること。ただ無失点というのは、自分一人でできることではない。他の選手の力を借りて無失点に抑えることができると思っている。頑張って無失点に抑え、第2戦に勝って次のラウンドに進みたい」と語る。
実績と経験が強く伝わってくる。
そして、GKとしての責任感を口にする。
頼もしい守護神と共に勝利を掴み取りたい。
重要な一戦である。

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広島戦前日トレーニング(公式練習&公式記者会見)
2019年06月24日(月)

AFCチャンピオンズリーグ2019 ラウンド16第2戦・広島戦を明日に控え、試合会場の広島広域公園陸上競技場で公式練習と公式会見を行いました。

公式練習は16時00分より行われました。朝から晴天に恵まれ、スタジアム入りした選手たちの表情はに明るく、とてもリラックスができている様子がうかがえます。そして、ジーコTDもともにスタジアム入りしました。

入念にウォーミングアップをしてから、公式練習に入りました。

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公開された練習では、ボール回しやパス交換が行われました。







公式練習後は、メディアの取材対応を行いました。



アントラーズの公式会見は公式練習前、15時よりスタートし、大岩監督とクォン スンテ選手が出席しました。





大岩 剛監督
「第1戦で勝利したが0-0の状況という考えを持ち、立ち上がりからアグレッシブに試合に入っていくということを意識して第2戦に臨みたい。昨季は、第1戦をホームで戦うことが多かった。たとえ第2戦で失点しても自分たちがしっかりと気持ちを切り替えて、ゲームの中で修正する重要性を学んだ。明日も様々なことが起こると思うが、0-0の状況で後半に入るという気持ちを持て、ゲームの中で自分たちで状況判断してゲームを進めていきたい」

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クォン スンテ選手
「0-0の状態だと思っている。第1戦で勝ったことを忘れて、第2戦を必ず勝って僕たちが目標としている優勝に向かっていきたい。どんな大会でも、どんな試合でも、簡単な試合は1試合もない。GKの仕事は、無失点で抑えること。ただ無失点というのは、自分一人でできることではない。他の選手の力を借りて無失点に抑えることができると思っている。頑張って無失点に抑え、第2戦に勝って次のラウンドに進みたい」

▼▼MOVIE▼▼




広島の公式会見は17時30分よりスタート。城福監督と吉野選手が出席しました。

城福 浩監督:
「第1戦を0-1で負けているので、準々決勝へ行くには、2点以上を取らないといけない。ただ、まずは90分の中で最低限、1-0の状況を作り出したい。最初から簡単に点を取れるほど、アントラーズは甘くない。タイトな試合の中で、隙を見せずにまずは1点を取って、延長に入る権利を勝ち取って、そこからしっかりと次に向かうという順序を間違えないようにやりたい。それくらいギリギリの戦いになると覚悟している」

吉野 恭平選手:
「色々な思いを持った選手がいる中、明日、ピッチに立つ選手がその想いをピッチで表現して、必ず次のステージに上がれるように頑張っていきたいと思う」

会見前に広島は、広島広域公園第一球技場で公式練習を行いました。冒頭15分のみがメディアに公開されました。

バルセロナ、安部裕葵に注目

安部裕葵に興味を持つバルセロナである。
久保建英を逃したスペインのメガクラブが目を付けたのは裕葵(とセレッソの西川)の様子。
これは困った。
移籍金関係は150万ユーロ'(買い取りオプション付きレンタル)と報じられており、バルセロナにとっては少額である。
欧州志向の強い裕葵にとっては非常に良い話ではあろう。
とはいえ、プレイするのは3部であるバルセロナBとなるはず。
Jリーグよりもレベルの低いリーグに行く必要があるのかという部分もある。
裕葵の周辺が騒がしくなってきた。
どのような決断を下すのであろうか。
注目である。

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El Barça sigue a dos japoneses para el ‘B’
Son Hiroki Abe y Jun Nishikawa, dos de las grandes promesas del fútbol asiático


Hiroki Abe, jugador japonés pretendido por el Barça (Silvia Izquierdo - Silvia Izquierdo / AP)

FERRAN MARTÍNEZ
Redactor

Actualizado a 24-06-2019 07:28


Tras confirmarse que se escapó Takefusa Kubo rumbo al Real Madrid al no aceptar el FC Barcelona las exigencias de su representante tanto a nivel económico como extradeportivas (pidió que el primer equipo solo tuviera dos extracomunitarios para tener liberada una plaza para su jugador), el club azulgrana sigue pendiente del mercado japonés, donde sigue atentamente las evoluciones de dos jóvenes promesas que tiene en cartera desde hace más de cinco meses. Se trata de Hiroki Abe, de 20 años, y Jun Nishikawa, de 17.

El fichaje que podría acabar llegando este verano es el de Abe, jugador del Kashima Antlers y que está disputando actualmente la Copa América con la selección absoluta de Japón. Hiroki Abe puede actuar tanto de interior izquierdo como de mediapunta y firmaría por el Barça B. La intención del club azulgrana es sacarlo cedido con opción de compra, pero el Kashima prefiere un traspaso que sería aproximadamente de unos 1,5 millones de euros.

Nishikawa, de cara a 2020

De cara al próximo año, la intención es que pueda llegar Jun Nishikawa, de Cerezo Osaka, donde entrena Miguel Ángel Lotina. A día de hoy no puede salir de su país porque tiene 17 años, pero cumple la mayoría de edad el 18 de febrero y entonces ya podría incorporarse al filial catalán. Nishikawa, centrocampista zurdo que con 17 años ha disputado el Mundial Sub-20 con Japón, ha debutado ya con el primer equipo del Cerezo Osaka y Lotina lo considera uno de los grandes futbolistas de futuro del país nipón.

日本代表・安部裕葵、柴崎選手みたいに海外でやっている選手は、あのスピード感に慣れている

日本代表の安部裕葵を取材したFootball ZONE web編集部の小田記者である。
裕葵は柴崎岳について語る。
「相手はもちろん、味方からも吸収できるものはたくさんあるので楽しい。柴崎選手みたいに海外でやっている選手は特にですけど、あのスピード感に慣れている。頼もしいですよね、味方にいて。普通に何事もなくプレイできているので。自分も早くあのスピード感に慣れないといけないと思います」と言う。
大きく触発されておることが伝わってくる。
岳同様にスピードのあるプレイを身に着け、日本代表にて実績を、そしえ鹿島に還ってチームに勝利をもたらせるのだ。
それが裕葵に求められるものと言えよう。
期待しておる。

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「自分も早くあのスピード感に…」 20歳MF安部裕葵、主将柴崎のプレーに誓った成長
2019.06.24


日本代表でともに鹿島出身の安部と柴崎【写真:Getty Images】

初のA代表にやりがい「アンダーを除けば、国を代表して戦うのは初めてなので楽しい」

 森保一監督率いる日本代表は、現地時間24日(20時・日本時間25日8時/エスタジオ・ミネイロン)にコパ・アメリカ(南米選手権)のグループリーグ第3戦でエクアドルと対戦する。自身初のA代表選出で、20日のウルグアイ戦(2-2)では初先発も飾ったMF安部裕葵(鹿島アントラーズ)は主将のMF柴崎岳(ヘタフェ)ら海外組の“スピード感”を「自分も早く慣れないといけない」と語った。

 安部は初戦のチリ戦(0-4)で後半21分から左サイドハーフで途中出場し、A代表デビュー。タメを作るプレーでMF中島翔哉(アル・ドゥハイル)とは違った効果をチームにもたらした。

 そして、ウルグアイ戦ではFIFAランキング8位の強豪相手にトップ下で先発出場。前半10分に中島翔哉との連携からFW岡崎慎司(レスター)のゴール前でのチャンスを演出すると、後半開始直後にはゴールこそならなかったが、ショートカウンターから素早く相手のアタッキングサードに持ち込み、得点の匂いを漂わせた。

 U-18日本代表以降、年代別代表を経験してきている安部も、A代表は今回が初。新たな環境には刺激を受けているという。

「アンダーの代表を除けば、国を代表して戦うのは初めてなので、楽しいですね。初めての相手、味方もほとんどの人が初めてで、新しい環境に入ってやりがいを感じます」

「(柴崎は)頼もしいですよね、味方にいて。普通に何事もなくプレーできているので」

 主将を務める柴崎は、同じ鹿島出身。安部が加入した2017年、柴崎がスペインへ移籍したため、クラブシーンで一緒にプレーすることはなかったが、鹿島の“先輩”にしてA代表の主力を張るその背中から感じるものがあると語る。

「相手はもちろん、味方からも吸収できるものはたくさんあるので楽しい。柴崎選手みたいに海外でやっている選手は特にですけど、あのスピード感に慣れている。頼もしいですよね、味方にいて。普通に何事もなくプレーできているので。自分も早くあのスピード感に慣れないといけないと思います」

 FIFAクラブワールドカップで名門レアル・マドリードとの対戦を経験している目から見ても、世界トップクラスの戦いはプレーのスピードが速いという。現時点では、柴崎ら海外組の感覚には到達していないと認めつつも、安部はさらなる成長を誓っていた。

(Football ZONE web編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)

鹿島ユース U-18サッカープレミアリーグEAST 市立船橋高校戦

U-18サッカープレミアリーグEASTにて市立船橋高校とドローに終えた鹿島ユースである。
アウェイにてこの結果は悪くないものと言えよう。
中村幸聖監督は「守備がしっかりしているからこそ大崩れをしませんでした」と堅守を褒める。
このあたりが今年のチームの特徴なのであろうか。
また、長らく負傷にて離脱しておった山田大樹くんが復帰しておる。
山田大樹くんは「プレミアリーグが中断してから自分たちは戦い方を少し変えて、もっとボールを大事にして、つなぎながらやろうと練習から話していました。その部分は何回か前半から出ていたと思いますけど、やっぱり最後のところで決め切れませんでした。(無失点については)自分がゴールを許さなければいいと試合前から考えていて、最低限のことはできたと感じています」と語る。
守護神の復帰でここから巻き返していこうではないか。
期待しておる。

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市立船橋と鹿島の一戦はドロー ~高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグEAST第7節~
2019年06月24日



市立船橋と鹿島の一戦はドロー ~高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグEAST第7節~

高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグEAST 2019の第7節が6月22日(土)と23日(日)に開催されました。船橋市法典公園(グラスポ)球技場では、5位の市立船橋高校(千葉)と7位の鹿島アントラーズユース(茨城)が対戦しました。

ピックアップマッチ

市立船橋高校 0-0(前半0-0)鹿島アントラーズユース

リーグ中断中、市立船橋は先週末に行われた全国総合体育大会の千葉県予選準決勝で敗戦。7年ぶりに夏の全国大会出場を逃し、再スタートとなる鹿島戦を迎えました。波多秀吾監督が「週末にプレミアリーグの試合はあるけど、(平日のトレーニングから)ハードにやってきた」と明かしたように、この一戦に向けて準備を進めてきました。

しかし、市立船橋は序盤から鹿島にペースを握られます。なかなかマイボールにできず、自陣で相手の攻撃を受ける時間が長くなりました。14分には相手のロングスローからDF国府田宗士選手(#4)に決定的なヘディングシュートを放たれます。ただ、ここはGK金子麗音選手(#25)の好セーブでピンチをしのぎました。

互いにスコアレスで迎えた後半、市立船橋は主導権をつかんで前に出ます。右サイドバックのDF畑大雅選手(#2)、左サイドバックのDF植松建斗選手(#3)が積極的に攻撃へ参加。後半開始からピッチに立ったMF岩田夏澄選手(#14)も2列目で果敢にボールを受け、「前半にはない良い形をつくれていた」とDF石田侑資選手(#16)が話すように、両サイドを起点に何度も相手ゴール前に迫りました。

ただ、この日は最後の局面で精度を欠いてしまいます。「守備がしっかりしているからこそ、大崩れをしていない」と鹿島の中村幸聖監督が自信を見せた前年度王者・鹿島の守備網を打開できず、49分と57分に迎えた決定機もFW賀澤陽友選手(#11)が決められません。

中盤以降は鹿島が押し返しますが、互いに最後までゴールネットを揺らせずに試合終了。勝点1を分け合う結果となりました。



監督・選手コメント

波多秀吾 監督(市立船橋高校)
先週末にインターハイ予選の準決勝で敗戦しました。自分たちの中で変わらないといけませんし、これを一つのきっかけにしないといけません。なので、今週は平日のトレーニングからかなりハードにやっていきました。疲労が溜まっていたかもしれませんが、前半はメンタルの部分でスイッチを入れられませんでした。後半は拾ったボールや奪ったボールを大事にして、サイドバックが上がっていく時間をつくれました。それを繰り返してやっていきたいと思います。

DF #16 石田侑資 選手(市立船橋高校)
前半は自分たちの時間をつくれず、守っても思った通りにいかなくて難しい展開になりました。それでも無失点で抑えられたのは良いことだと感じます。後半は決定機が多かった中で、決め切れませんでした。やっぱり、チームに隙がありましたし、相手に得点を取られなかっただけ自分たちに運がありました。後半は高い位置を取れていて、両サイドバックの植松くんや大雅くんが最後までやり切っていました。前半にはない良い形をつくれていたと思います。

中村幸聖 監督(鹿島アントラーズユース)
積極的にボールを動かしながら、ダイレクトにゴールへ向かうところの使い分けに関してはいくつか出ていました。今後は相手との兼ね合いもある中で、いかに決め切るかを求めたいです。無失点については、守備がしっかりしているからこそ大崩れをしませんでした。連続失点や複数失点をして入れば、チームは最下位ぐらいの順位にいたかもしれません。最低限崩れずにいるので、そこはプラスだと思います。

GK #1 山田大樹 選手(鹿島アントラーズユース)
プレミアリーグが中断してから自分たちは戦い方を少し変えて、もっとボールを大事にして、つなぎながらやろうと練習から話していました。その部分は何回か前半から出ていたと思いますけど、やっぱり最後のところで決め切れませんでした。(無失点については)自分がゴールを許さなければいいと試合前から考えていて、最低限のことはできたと感じています。

金沢・垣田、豪快ヘディング

決勝弾を決めた金沢の垣田である。
クロスからのヘディング。
教科書のような素晴らしいゴールであった。
このようなゴールを積み重ね、更に成長していくのだ。
期待しておる。

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【金沢】小松&垣田弾で6戦ぶり白星 柳下監督「勝ちたい気持ちがピッチで表現できた」
2019年6月23日 10時10分スポーツ報知

◆明治安田生命J2リーグ第19節 金沢2―1新潟(22日・石川西部)

 ツエーゲン金沢はホームで新潟と対戦し、2―1で勝利。5月12日の岐阜戦(3〇2)以来、6試合ぶりの白星を挙げた。後半5分、U―22日本代表から戻ったFW小松蓮(20)が先制弾。1度は追いつかれたが、12試合ぶりの先発出場となったFW垣田裕暉(21)が同29分に勝ち越し点を決めた。代表、チームでそれぞれ悔しい思いをしたストライカーが雪辱弾で待望の勝ち点3を運んだ。

 41日ぶりに味わう勝利の味。金沢イレブンは力強く拳を握り、サポーターの歓喜の声が夜空にこだました。かつて新潟で指揮を執った柳下正明監督(59)は「最後まで粘り強くやって、勝ちたい気持ちがピッチで表現できたのではないかと思う」と選手の奮闘をたたえた。金沢は新潟に過去2戦2敗で、うれしい初勝利となった。

 悔しさを味わった2人のストライカーが6試合ぶりの白星を演出した。まずは小松だ。後半5分、MF藤村慶太(25)からの右CKが相手DFに当たり、ゴール前中央にいた小松の足元にこぼれた。「どんなボールでも反応できるようにしていた」。迷いなく左足を振り抜き、ネットに突き刺した。小松にとって4月7日の千葉戦(1〇0)以来、11試合ぶりの今季4点目。満面の笑みで喜んだ。

 U―22日本代表の一員としてトゥーロン国際大会(フランス)に臨むも、2試合出場(うち先発1試合)にとどまった。「力不足を痛感した」。その中で迎えた金沢復帰初戦は「チームのために走って、結果を残して絶対に勝つ気持ちだった」。見事な有言実行だった。

 2点目を挙げた背番号10の垣田も同じ思いだった。1―1で迎えた後半29分。藤村の右クロスを、ニアサイドに走り込んで相手GKより先に頭で触り、ゴールへ流し込んだ。「蓮と久々に2トップを組むので『2人で点を取ろう』と話をしていた。ニアに走り込むのは練習していた形だった」と納得の表情。4月3日の鹿児島戦(3〇0)以来約2か月半ぶりの先発で、13試合ぶりの今季2点目に「悔しい思いはあった。うれしい」と笑顔を見せた。

 前節までの直近5試合で、わずか1得点と決定力不足にあえいでいたが、2人の活躍で久々に手にした勝ち点3。ただ小松が「1点ではなく、2点3点と取れるようになりたい」と話せば、垣田も「ここで満足せずにやっていきたい」と貪欲な姿勢を見せた。ここから再び上昇気流に乗る。(三須 慶太)

上田綺世くん、ディフェンスに死んだふりをするってことが結局大事

日本代表の上田綺世くんを取材したフットボールチャンネルの元川女史である。
ウルグアイ戦に途中出場し、多くのものを吸収した様子。
岡崎のプレイに触発され、スアレスとカバーニに感嘆しておる。
そして、自らのゴール論について「ディフェンスに死んだふりをするってことが結局大事。ずっと動き続けると点を取るって部分では逆に難しくなることもあると思うから、うまくサボったり、死んだふりしながら、スッと相手のスキを突けるように。相手のスキを作るっていうのも裏を取る上で必要なんじゃないかと思います」と語る。
この気持ちを忘れないで欲しい。
単調なプレイは読まれる。
そしてFWはゴールを決めてこそが認められるポジションであることも。
頼れるストライカーとして開花していく様を見ていられることに幸せを感じる。
今後が楽しみである。

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上田綺世、初得点へ目指すお手本はファルカオ。「死に方がうまい」【コパ・アメリカ】
2019年06月22日(Sat)14時41分配信
photo Getty Images



日本代表の上田綺世【写真:Getty Images】

 コパ・アメリカ2019(南米選手権)に出場している日本代表は、現地時間24日に行われるグループリーグ最終節のエクアドル戦に向けて準備を進めている。代表初得点への期待がかかるFW上田綺世が、ゴールを狙う上での意識について語った。

 大学生ながらも日本代表への初招集を受けてコパ・アメリカに臨んだ上田は、初戦のチリ戦に先発して代表デビュー。決定的な形でシュートを放つ場面も何度かあったが、最後の精度を欠いて初得点はならなかった。

「(気持ちを)切り替えたって言ったら嘘になるかもしれないけど、だから点を取りにいけないっていうのは結局FWじゃないし、外すこともある。それがこの代表の、責任のある場で起きてはいけないですけど、それを反骨心に変えて次の試合もどんどんトライしていきたいなと思います」と上田はゴールへの意気込みを述べた。

 グループ第2節のウルグアイ戦では後半途中からの交代で出場し、経験豊富な岡崎慎司と一緒にプレーした。「やっぱり体の使い方とかもうまくて、収まるし、戦いっていう部分ではやっぱりすごく戦えていた。収めて動き直してっていう、オカさんのストロングっていうのはすごく出てたので、そこは自分も出していくってことが大事だなと思います」と岡崎のプレーについて話している。

 一方で、ルイス・スアレスとエディンソン・カバーニという世界レベルのFWのプレーも目の当たりにした。「シンプルにその2枚に入れて、2枚がどうにかするみたいなスタイルでも結局できてしまうというか、その2人で攻撃を成り立たせてしまうというか、収めるスピード、ドリブルとかも含めてやっぱり世界的にもハイランクだなというのは感じました」と上田は印象を語った。

 代表初ゴールを目指す上で、上田は相手DFから消える動きを意識していることを強調した。「ディフェンスに死んだふりをするってことが結局大事。ずっと動き続けると点を取るって部分では逆に難しくなることもあると思うから、うまくサボったり、死んだふりしながら、スッと相手のスキを突けるように。相手のスキを作るっていうのも裏を取る上で必要なんじゃないかと思います」

 その動きを参考にしている選手としては、コロンビアのFWラダメル・ファルカオを挙げている。「ファルカオ選手とかはやっぱり死に方がうまい。サボってるようで歩きながらスーッとDFのスキに付け入って、ぐっと体の向きを変えて背後を取ったりとか、攻め残りから背後を取ったりとか。彼は僕の中では結構目指したいスタイルの選手だと思います」と、今大会にも出場しているコロンビアの9番について語った。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

群馬・田中稔也、地元へ戻ってきたアタッカーがついに目覚めた

ザスパクサツ群馬の田中稔也にスポットを当てるJ's GOALの伊藤氏である。
前節の長野戦にて移籍後初ゴールを記録した。
稔也は、涙を滲ませながらベンチサイドへ走ったとのこと。
感極まるとはこのこと。
そして、「4年目の初ゴールだったので、素直に嬉しかった。ここまでゴールに絡めずチームに迷惑をかけてきたので、やっと勝利に貢献できた」と語る。
このきっかけにチームの攻撃を牽引する立場となって行って欲しい。
稔也の才能であれば、それも可能である。
これからの活躍に注目である。

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【群馬 vs 讃岐】 ウォーミングアップコラム:元鹿島FW田中稔也、前節長野戦でプロ4年目の初ゴール。ついに目覚めた才能
2019年6月22日(土)



今季、鹿島から完全移籍で加入したプロ4年目の田中稔也(写真)が、前節長野戦で初ゴールを決めた。

スコアレスで迎えた後半アディショナルタイム、群馬は自陣ゴール前からロングカウンターを仕掛けた。左サイドから加藤潤也がドリブルで持ち込むと、バイタルエリア付近でゴール前へラストパスを送る。

そのパスをペナルティーエリアで受けたのが田中だった。迫ってくるDFを切り返しでかわすと左足に持ち変えて、GKのポジションを確認しつつ確実にゴールへ蹴り込んだ。

チームを3連勝に導く劇的なアディショナルタイム弾。田中は、涙を滲ませながらベンチサイドへ走り、チームメイトの手荒い祝福を受けた。

「4年目の初ゴールだったので、素直に嬉しかった。ここまでゴールに絡めずチームに迷惑をかけてきたので、やっと勝利に貢献できた」

地元・群馬県出身。ジュニアユース卒業時に、鹿島ユースのセレクションを受けて合格、群馬を飛び出して鹿島へ。鹿島ユースではキャプテンとしてピッチに立ち、2015年の高円宮杯U-18で日本一を達成、そのままトップへ昇格した。

しかし、鹿島の分厚い選手層に阻まれてJリーグでは出場機会に恵まれず、プロ4年目の今季、群馬からの熱烈なオファーに応じて移籍を決断。地元で再起をかけた。

第2節で先発出場したもののその後は怪我の影響でレギュラーポジションをつかみきれなかった。シーズン序盤にチームは低迷。田中はその責任を強く感じていた。

「自分が何もできていない中、チームメイトが頑張ってくれていて、チームがやっと勝ち始めた。仲間への感謝のためにも自分のゴールで勝ちたかった」

初ゴール後、鹿島時代のチームメイトや友人らから祝福LINEやメールが数多く届いたという。

「あらためて多くの人に応援してもらっていることに気づいた。初ゴールは単なるスタートなので、ここからさらにゴールに絡むプレーをみせたい」

群馬で育ち、鹿島経由で再び地元へ戻ってきたアタッカーが、ついに目覚めた。彼が本当の才能をみせるのは、これからだ。

文:伊藤寿学(群馬担当)

あらゆる監督にとって、ユーティリティ性ある土居をチームに抱えるのは夢だろう

アジアのメディアにて大きく取り上げられた土居聖真である。
「あらゆる監督にとって、ユーティリティ性ある土居をチームに抱えるのは夢だろう。27歳のMFは前線でセルジーニョと並び、守備時には高い位置からプレスをかける。一方で攻撃時にはボールを受けるべく中盤に降りていた。また土居は24分に40ヤードをドリブルし、セルジーニョのヘディングゴールに深く関与した」と『FOX Sports Asia』にて伝えられたとのこと。
広島戦での決勝ゴールに繋がるプレイを端的に伝えておる。
あらゆる監督に重用される聖真が、今年もアジアの頂点に道いてくれよう。
これからも活躍を楽しみにしておる。

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鹿島の万能アタッカーは全ての監督の”夢” ACLで絶賛された40ヤード突破
2019年06月21日(金) 20時30分配信


ドリブル仕掛ける土居 photo/Getty Images

ユーティリティ性称えられる

アジアチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝では、鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島の日本勢対決が実現した。20日の1stレグではホームの鹿島が1-0と先勝したが、このゲームで重要な役割を果たしたと評価されたのが鹿島MF土居聖真だ。

『FOX Sports Asia』は今回の準々決勝1stレグのベストプレイヤー5名をリストアップしており、その1人に土居を挙げている。土居は前半24分にピッチ中央からドリブルで独走し、左足のクロスでセルジーニョの決勝点を演出している。土居のクロスは相手DFの伸ばした足に当たったものだったが、それでも土居がチャンスを演出したことに変わりはない。

「あらゆる監督にとって、ユーティリティ性ある土居をチームに抱えるのは夢だろう。27歳のMFは前線でセルジーニョと並び、守備時には高い位置からプレスをかける。一方で攻撃時にはボールを受けるべく中盤に降りていた。また土居は24分に40ヤードをドリブルし、セルジーニョのヘディングゴールに深く関与した」

同メディアはこのように土居を称えており、1stレグ勝利の立役者となった。鹿島はホームで1-0と先勝し、25日の2ndレグを迎える。

そのほかに同メディアは広州恒大のMFパウリーニョ、浦和レッズ撃破に貢献した蔚山現代のFWキム・インソン、全北現代MFムン・ソンミン、上海上港のウ・カイを1stレグのキーマンとして紹介している。

伊藤翔、きっちり仕事をしたい

伊藤翔を取材したニッカンスポーツである。
「足の痛み的には大丈夫。普通に練習をすればコンディションは良くなると思うので、それ次第です」と万全を口にする。
後は試合にて調子を上げていくとのことで、次戦は長い時間の出場になるのではなかろうか。
2nd legについては、「こっちが1点取れば、向こうはかなり厳しい状況に追い込まれる。きっちり仕事をしたい」とアウェイゴール宣言とも取れるコメントを出す。
アジア連覇に向けて負けられぬ試合、伊藤翔のゴールで勝利を掴み取りたい。
期待しておる。

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鹿島伊藤翔が順調回復、ACLへ「きっちり仕事を」
[2019年6月21日17時41分]

右膝を痛めてここ7試合先発を外れていた鹿島アントラーズFW伊藤翔が、順調な回復をアピールした。

「足の痛み的には大丈夫。普通に練習をすればコンディションは良くなると思うので、それ次第です」と、25日のACL決勝トーナメント1回戦広島戦を見据えた。先発すれば約1カ月半ぶり。頼もしく「こっちが1点取れば、向こうはかなり厳しい状況に追い込まれる。きっちり仕事をしたい」と話した。

若干20歳で鹿島の10番を背負う若武者

安部裕葵について記すREALSPORTSの田中滋氏である。
日本代表デビューを飾り、注目度が更に高まった裕葵の一面を伝えてくれる。
弱冠二十歳。
これから更に成長して行くであろう。
この南米選手権で名を売り、多くの民が更にプレイを観たくなるはず。
是非とも鹿島の試合にてもっと裕葵を観て欲しい。
ワクワクさせてくれること請け合いである。

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安部裕葵は「日本にとどまる選手じゃない」 若干20歳で鹿島の10番を背負う若武者
2019.06.21

2018年12月19日、クラブワールドカップ準決勝でレアル・マドリードに敗れ、悔し涙を流す安部裕葵の姿は多くのサッカーファンの記憶に残るシーンとなった。

今季から高卒3年目にして“常勝軍団”鹿島アントラーズ伝統の10番を背負い、日本代表にも名を連ねた若きドリブラーは、どのようにして形成されたのか? 中学生のときから「自分を客観的に見るようになった」と語り、海外の選手との対戦でより本領を発揮するという彼の根元にあるものとは。
(文=田中滋)


鹿島アントラーズにちょっとおもしろい選手がいる

コパ・アメリカのキックオフは日本時間の朝になる。日本戦のように8時ならいつもと同じように起きればいい。しかし、すべての試合を観ようとしたら4時や6時半の試合に合わせた時間に起きなければならない。それは少しでも睡眠時間を増やしたい日々のなかで、己のサッカー愛がどれほど強いものなのか問われることとほぼ同義だ。「起きたところで大した試合じゃないかもしれないし……」という悪魔のささやきに屈せず、「いやいやUEFAチャンピオンズリーグで痛い目を見たじゃないか」という意志が激しくせめぎ合う。

早く起きるなら早く寝ればいいのだが、人間はそう単純にできていない。翌日までに終わらせなければいけない仕事があるかもしれないし、仕事が早く終わればうれしくなって飲みすぎてしまうこともある。ついつい見始めたドラマがおもしろくて止まらなくなってしまうことだってある。余計なことをやらなければ苦しむこともないのがわかりながら、ついつい小さな誘惑に負けてしまうのが人間の性だ。

しかし、鹿島アントラーズにちょっとおもしろい選手がいる。コパ・アメリカに日本代表の一員として参加している安部裕葵だ。今回が初めてのフル代表選出のため、もしかしたら名前と顔が一致しないかもしれない。場合によっては、昨季、鹿島が出場したクラブワールドカップで、レアル・マドリードに敗れたあと泣きじゃくる安部の姿を見た人もいるはずだ。若干20歳で鹿島の10番を背負う新進気鋭のアタッカーである。


「日本にとどまっている選手じゃない」

安部のおもしろさは中学生のときから「自分を客観的に見るようになった」というところにある。つねに自分の上から神の視点で自分自身を見つめ、「自分の頭のなかでかっこいいと思えることをやるようになりました」という。サッカー同様に勉強もできた方が「かっこいい」と思えば、サッカー漬けの日々で疲れていても授業中に居眠りしない。美味しいことはわかっていても、健康や体づくりのためにならないなら炭酸飲料は飲まない。それは「自分の身体をコントローラーで動かしているみたいな感覚」だという。安部裕葵のように自分を動かすことができるなら横にある誘惑に負けることなく、本来の目的に達するのだろう。

この若武者の武器は俊敏性を生かしたドリブルだ。鹿島に加入したばかりの2017年、明治安田生命JリーグワールドチャレンジでスペインのセビージャFCと対戦したとき、62分からピッチに入った安部は、得意のドリブルで相手の中盤を切り裂き、鮮烈なイメージを残した。2018年のクラブワールドカップではメキシコのグアダラハラからゴールを挙げ、大会終了後にはドイツで7年半プレーした内田篤人から「日本にとどまっている選手じゃないと思う」と高く評価された。

お気づきのとおり安部は海外のクラブと対戦したときに大きな活躍を見せる。そして、そのことは本人も自覚している。ドリブルをしてくる相手に対してJリーグの選手は抜かれないことを優先するが、海外の選手たちはボールを奪おうとしてくる。安部のドリブルはそういう相手にこそ最大の効果を発揮する。

「Jリーグだと突っかけても2枚目が出てくる。僕は2枚目の選手を見ながらドリブルするので、だから国内だとあまり仕掛けられない。僕がドリブルできるというのはみんなわかっているのでカバーに入ってきますし。でも、クラブワールドカップのようなゲームになるとスペースもありますし、1対1で勝負できるとなると僕は得意」

仕掛けるときに考えることはスピードの緩急をうまく使うことだという。

「ドリブルするときは味方をうまく使いながら運んでいくイメージです。味方がいないところに行ってしまうと孤立するので、近くにいる味方の選手を利用して抜いていきます。大事にしているのは、相手の逆を取るというよりは緩急です。緩急で抜くタイプだと思います。だから、相手が寄せてきてくれるとギュッとスピードを上げることで抜ける。相手が寄せてこないと自分のスピードだけで抜かなければいけないので難しくなりますね」

相手の力をうまく利用しながら緩急をつけてボールを運ぶことで、相手ディフェンスの間を縫うように進んでいく。


サッカーがない人生にも思いを馳せるどこにでもいる20歳

ただ、安部の武器はドリブルだけではない。
「前を向いての1対1が1回だけだったら相手も仕掛けてくるとわかるはずです。でも、それが何回もあると敵がパスコースを切ってきたりいろんな選択肢ができる。『パスを出されるのかな? それともドリブルで来るのかな?』と迷わせることができる。そうやって選択肢をたくさん持たせたところでガッとスピードを上げるとドリブルで行けたりするんです」

自分が多くの選択肢を持っているということは、相手にもケアしなければならない道筋をいくつも渡すことを意味する。だからこそ、味方をうまく使うことが重要になるのだ。

その整った風貌も相まって彼はエリートコースを歩んできたように見えるが、決してそんなことはない。自分を客観的に見てコントロールしながら一歩、一歩、着実に前進することでプロまで登り詰めてきた選手だ。ちょっとピッチを離れれば屈託なく笑い、「友達とわいわいやって、恋愛して、恋人と一緒に学校から帰るという人生もたのしいだろうな、と思います」と、サッカーがない人生にも思いを馳せるどこにでもいる20歳だ。ただ、そうしたものを犠牲にしてでもサッカーをするのがたのしいという。

幼い頃から自分の人生と共にあったサッカーのたのしさは、意外なことにボールを蹴るところにあるのではないと言う。

「競い合うことがたのしい。どんな人でもそういうところは絶対にあると思う。例えば、それがTVゲームの人もいるだろうけど、僕の場合はサッカーだった」
勝てばうれしいし、負ければ悔しい。それが次への原動力となる。

日本代表にとって、ブラジルで戦うコパ・アメリカはどの戦いも厳しいものになると予想される。対戦相手はいずれも格上であり、南米は“彼ら”にとっては慣れ親しんだ地だが、日本にとってはまったく違う。環境面での苦労もあるだろう。

だが、安部はつねづね鹿島のなかで次のように繰り返してきた。
「その環境のなかで最善を尽くすのがサッカー選手だと僕は思っています」
どんな環境に置かれても勝利を目指す。得意の海外勢を相手に安部裕葵はどんなプレーを見せてくれるだろうか。

<了>

日本代表 南米選手権 ウルグアイ戦

安部裕葵先発、上田綺世くん途中出場。
裕葵は2点目の起点となるプレイでドローに貢献。

聖真と安西、2nd legへ向けたコメント

オフ明けの鹿島を取材したニッカンスポーツである。
聖真と安西のコメントをとておる。
聖真は、「2-0などは気のゆるみが出がちな点差。1-0の方が集中力も高まるし、良い緊張感でやれる」と1st legの結果から緊張感を口にする。
1-0では点差がないと考えて良い。
アウェイにて高い集中力を保つのだ。
安西は、「最初の1点が大事になる」と言う。
アウェイゴールを奪えればかなり有利になる。
逆に同点にされると広島がホームということで勢いに乗るであろう。
このあたり試合のプランに注目が集まるところ。
また、安西は1st legでは負傷交代したが、このコメントの様子から大事には至っておらぬように感じさせる。
2nd legではベストメンバーにて挑みたい。
楽しみにしておる。

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鹿島土居聖真 1ー0に前向き「良い緊張感で」
[2019年6月20日18時12分]

鹿島アントラーズがホームで1-0と先勝したACL決勝トーナメント1回戦のサンフレッチェ広島戦からオフを挟み、25日の第2戦に向けてトレーニングを再開した。

ロースコアでの勝利となったが、MF土居聖真は「2-0などは気のゆるみが出がちな点差。1-0の方が集中力も高まるし、良い緊張感でやれる」と前向き。DF安西は次戦に向けて「最初の1点が大事になる」と強調した。

広島のホームで行なわれる一戦が、静寂のまま終わることなど、まずあり得ない

ACL Round16 1st leg 鹿島-広島戦について記すSportivaの原山氏である。
「決してエキサイティングな試合ではなく、創造性にあふれる試合でもなかった」と試合を評す。
いわゆる凡戦と言い切っておる。
これには異を唱えたい。
このような試合こそサッカーという球技の妙が詰まっておるものと言えよう。
そこを解説してこそなのではなかろうか。
とはいえ、原山氏は選手の試合後のコメントと共に試合の流れを記し、そしてどのような意図であったかを伝えており、試合を振り返るという意味では抜かりはない。
そしてこの記事からわかるように、180分の前半終了時に悪くない経過になっただけであることが伝わってくる。
次戦はホームで戦う広島は、十分な手応えを感じており、逆転を狙っておる。
非常に難しい戦いとなろう。
この試合以上の塩試合にし、試合を殺すことも厭わぬ心構えが必要やもしれぬ。
どのようなゲームランを用意するのか、それも含めて楽しみにしたい。
勝負は来週である。

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ACL「Jリーグ対決」は鹿島に軍配。
昨年の教訓を生かして広島を零封

原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 決してエキサイティングな試合ではなく、創造性にあふれる試合でもなかった。綺麗とは言えない得点シーンも含め、見るべき点は少なかっただろう。スコアこそ動いたとはいえ、ただ淡々と、90分という時間をやり過ごすかのような展開だった。これが映画であれば、エンドロールを待たずして、席を立っていたかもしれない。


鹿島の攻撃陣を束ねて先制点のチャンスも作った土居聖真

 しかし、両者の心理状態を読み解けば、こうした試合になるのは理解できる。2試合をトータルで考えるノックアウト方式の1stレグにありがちな、いわば静かな戦いに終始した。

 鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島のJリーグ対決となった、ACLラウンド16の第1戦。”サイレントゲーム”のシナリオを描いたのは、ホームで戦った前年王者のほうだった。

 立ち上がりこそ一進一退の攻防が続いたが、次第に広島がボールを握る展開となっていく。とりわけ起点となったのは左サイドで、左ウイングバック(WB)の柏好文だけでなく、1トップのドウグラス・ヴィエイラも同サイドに流れて、ボールを引き出していった。

 もっとも、「今日はまずはゼロに抑えることが第一優先だった」(永木亮太)という鹿島は、ボール支配こそ譲りながらも、最後の場面をやらせない集中した守備を保つ。すると24分、ハーフウェイライン付近でボールを拾った土居聖真がそのまま左サイドを持ち上がり、中央へクロスを供給。DFに当たったボールの落下地点にいち早く走り込んだセルジーニョが頭で押し込んで、したたかに先制ゴールを奪取した。

 こうなれば、流れは完全に鹿島のものになる。相手にアウェーゴールを与えない守備組織をがっちりと築き、隙を見てカウンターを繰り出せばいい。決して無理をせず、かといって受け身だけにならず、時計の針を着実に進めていった。

 後半も広島がボールを持ち、鹿島が守るという構図は変わらなかった。それでも鹿島には、まるで焦りが感じられない。後方でのパス回しには見向きもせず、入ってきたボールには鋭く対応。ツボを得た守備で、広島にチャンスらしいチャンスをほとんど作らせなかった。

 代わって入った選手も、自らの役割を十分に理解していた。80分にMF遠藤康に代わってピッチに立ったのはFWの伊藤翔。今大会ですでに4得点を決めている、生粋のストライカーである。しかし、伊藤がこなしたのは追加点を奪うという仕事ではなく、あくまで点を与えないという役割だ。

「向こうが圧力をかけてきたので、人数を割いて守ったほうがいい。僕の位置も、いつもよりも5メートルくらい低かった。何とかセカンドボールを拾って、時間を稼いでという感じだった。もちろん攻められればよかったですし、自分のやりたい仕事ではないですけど、チームとして失点しないことだけが大事だったので、そこを達成できてよかった」

 ホーム&アウェー方式では、アウェーゴールが勝敗を分けることは珍しくはない。ホームチームは、それを許さないことが重要なミッションのひとつとなる。

 鹿島にとっては、優勝を成し遂げた昨年の戦いが教訓となっているだろう。

 ラウンド16から決勝まで、いずれも第1戦をホームで戦い、そのすべてで勝利を収めている。ところが、ラウンド16と準決勝ではアウェーゴールを許し、第2戦の戦いを苦しくした。一方、無失点で抑えた準々決勝と決勝は、第2戦も余裕をもって試合を運ぶことができていた。アウェーゴールに1点以上の重みがあることを十分に理解しているからこそ、広島戦でもリスク管理を最後まで徹底したのだ。

「ホームで戦う試合は勝利と無失点が大事だったので、そこは非常に評価しています」

 狙いどおりのシナリオを演じた第1戦に、大岩剛監督も満足した様子だった。

 一方で、静かな戦いとなった要因は、広島側にも存在していた。

 それは、先制された後の戦いに見出せる。「リスクを負ってアウェーゴールを狙う」。もしくは「第2戦に望みをつなぐために、追加点を与えない」。その二択を迫られたなか、あくまでバランスを保つ戦いを演じざるを得なかったからである。

「もちろん、点を獲りたかったです。アウェーなので、点を獲ることが非常に大事だと思っていました」

 城福浩監督は得点を奪えなかったことを悔やんだ一方で、「前がかりになって追加点を獲られるのが嫌だったので、そこはよく耐えたなと思います」と、追加点を与えないことを評価した。

 そう思えるのも、第2戦で十分にやれるという手応えがあるからだろう。

「最少失点でしっかりと切り抜けられたことはやれた部分だし、チャンスの一歩手前のところまでは手応えがある。今度は得点を奪っていけるように進歩していかないといけない。今日は宿題をもらったなと思っています」

 つまり、1点差であればホームでの第2戦で十分に取り戻せるという感触を、この試合で得られたのである。

 ボランチの川辺駿も、前向きな見解を示した。

「コンビネーションはよくなってきている。前半の途中には、いい感じで攻めるシーンもあった。そういうシーンをたくさん作りたい。自分たちがボールを持てば相手も嫌がるはずだし、慌てず、攻め急がずにできればいい」

 CBの佐々木翔も、チーム内にいい雰囲気が生まれていることを明かした。

「今日は負けましたけど、試合が終わってから次の試合に向けてポジティブな声が出るのは、なかなかないこと。この悔しいエネルギーを結果につなげるために、いい準備をして突き詰めていきたい」

 もちろん、勝利した鹿島が優位であることに変わりはない。経験値でも前年王者が上回るだろう。

 一方で、やれるという手応えを得た広島にも、逆転のチャンスは十分に残されている。アウェーゴールを獲れずとも、1失点で抑える戦いを選択したことが、ホームでの第2戦にどのような影響をもたらすのか、実に興味深い。

 ノックアウト方式では、第2戦にドラマがあるのは、欧州チャンピオンズリーグの例を見ずとも、多くのサッカーファンが知るところだろう。6月25日に広島のホームで行なわれる一戦が、静寂のまま終わることなど、まずあり得ない。

上田綺世くん、誰にでもできることをしていたら僕である必要はない

上田綺世くんについて報じるスポーツニッポンである。
これまでのコメントを軸に伝えてくれる。
「法大に進学後、特に磨きをかけたのが、コロンビア代表FWファルカオのような背後への動きだしなどゴールに直結するプレイ」というのも納得のチリ戦のチャンス多数であった。
シュート技術というものは後から身に着けることはさほど難しくないが、動き出しやスペースを見つける才能は、センスがものをいう世界で、出来ぬものには出来ぬもの。
居るべきところの居る能力は、指導でどうなるもので花野である。
上田綺世くんはそのセンスを持っておる。
今後大きく伸びて行くであろう。
鹿島にてエースとなる可能性も非常に高い。
ただ、それは海外移籍をしなかった場合ということになってしまう。
今の時代、才能が高ければ欧州移籍が待っておる。
それも考慮した選手編成となっておることが悩ましい。
また、上田綺世くんは南米選手権に挑むに当たって、「得点能力とか結果に関わることを自分の中で見失っちゃいけない。誰にでもできることをしていたら僕である必要はない」と語っておった。
これが彼の考え方である。
ゴールを奪い、名を上げるのだ。
期待しておる。

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上田、不発の“復習”バッチリ ウルグアイ戦での挽回誓う
[ 2019年6月20日 05:30 ]


ポルト・アレグレの全体練習で軽めのジョギングをチリ戦先発メンバーとする(左から)杉岡、上田、大迫敬、中島、久保   (撮影・大塚 徹)
Photo By スポニチ


 大学生の上田が“4度目の正直”に挑む。チリ戦では3度の決定機を逃した。「力不足の一言で済ませるつもりはない」。強心臓のFWは、ウルグアイ戦で挽回を期す。
 法大に進学後、特に磨きをかけたのが、コロンビア代表FWファルカオのような背後への動きだしなどゴールに直結するプレー。17年12月に五輪世代の森保ジャパン初陣に選ばれるまで主な実績は関東大学選抜だったが、それ以降は五輪世代の活動で最多15得点を挙げてA代表入りを果たした。

 DFゴディンやDFヒメネスを擁し、優勝候補と目されるウルグアイの牙城は簡単には崩れない。それは大会前から百も承知。「得点能力とか結果に関わることを自分の中で見失っちゃいけない。誰にでもできることをしていたら僕である必要はない」。上田はゴールを狙い続ける。

 ≪31年ぶり“大学生弾”だ≫FW上田(法大)は17日のチリ戦で9年ぶりに大学生としてA代表出場。次戦のウルグアイ戦でゴールを決めれば、88年2月の親善試合・オマーン戦の前田治(東海大)以来、31年ぶりの“大学生弾”となる。

名古屋・赤﨑、先制弾

ルヴァン杯・仙台戦にて先制点を決めた名古屋の赤﨑である。
赤﨑らしいゴールであった。
赤﨑はカップ戦要員とはいえ活躍しておることは素直に嬉しい。
是非とも決勝トーナメントで相見えたいもの。
組み合わせが楽しみである。

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完全ターンオーバーの名古屋がホームで仙台に先勝!
19/6/19 21:05

[6.19 ルヴァン杯プレーオフステージ第1戦 名古屋2-0仙台]

 名古屋グランパスがホームでベガルタ仙台に先勝した。

 名古屋は15日のリーグ戦からスタメン11人全員を入れ替え。対する仙台も7人を入れ替えて、“前半90分”に臨んだ。

 序盤から互いにチャンスを生み出すが、両チームとも枠を外すシュートが多く、決定力を欠く。しかし前半17分、まずは名古屋が試合を動かすことになる。中盤でボールを奪った名古屋はMFマテウスが前線に運ぶと、FW杉森考起を経由してMF前田直輝がエリア内を縦に突破。右サイドからDFとGKの間に鋭いパスを通すと、逆サイドでフリーになっていたFW赤崎秀平が流し込んで、先制点を決めた。

 1点リードで折り返した後半、名古屋はこの試合を最後にオランダ・エールディビジのAZに期限付き移籍するDF菅原由勢に代えて、トゥーロン国際大会でベストイレブンに入る活躍をみせたMF相馬勇紀を投入して、さらに攻撃に厚みを持たせていく。そして後半27分、MF小林裕紀のアーリークロスをマテウスがボレーで合わせて、勝利をグッと引き寄せる。

 アウェーで1点でも返しておきたい仙台は後半29分から6月1日のリーグ戦での対戦時に2得点、G大阪時代の昨年のルヴァン杯の対戦では、1試合4得点を記録している“名古屋キラー”のFW長沢駿を投入する。しかし後半40分にあったMF関口訓充のエリア内からの強烈シュートは、GK武田洋平の好セーブに阻まれた。

 第1戦は名古屋の快勝に終わった。先制点を決めた赤崎は、「(ゴールシーンは)練習している形だったので入ってよかった。マテウスが上手く前に入ってくれたのでフリーで打つことが出来た。(試合には)気持ちを強く持って入ったし、次の試合に有利に入れるので、勝つことを意識して入った。(4戦勝ちのない)リーグにも繋げていきたい」と話した。

 仙台のホームで行う第2戦は26日に行われる。ただし今月1日に行ったユアテックスタジアムでのリーグ戦では仙台が3-1で勝利しており、仙台にも十分に逆転のチャンスはありそうだ。

日本代表・安部裕葵、僕は自分がやるべきことを試合の中で考えられるタイプ

日本代表の安部裕葵を取材したFootball ZONE web編集部の小田記者である。
裕葵のサッカー観・考え方が伝わってくる。
強心臓やテクニックなど、もう驚くところではない。
ただ、初代表ということで、新たに安部裕葵を知った者には興味深いことも多かろう。
短い出場機会ながらビッグチャンスを演出しており、インパクトを残した。
裕葵は、更に飛躍して行くであろう。
この先、ウルグアイ戦・エクアドル戦では更に長い時間観てみたいと思わせる。
日本代表の安部裕葵に注目である。

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「僕の人生で何百、何千と…」 MF安部裕葵、A代表デビュー戦をどう振り返った?

2019.06.19


A代表デビューを飾ったMF安部がチリ戦を振り返った【写真:Football ZONE web】

コパ・アメリカ王者チリとの対戦にも強心臓ぶりを発揮 「特にビックリしたことはない」
 森保一監督率いる日本代表は現地時間18日、コパ・アメリカ(南米選手権)グループリーグ第2戦ウルグアイ戦が行われるポルト・アレグレに移動。前日チリ戦のスタメン組はリカバリー、途中出場と出番のなかった選手は5対5などで汗を流した。A代表デビューを飾ったMF安部裕葵(鹿島アントラーズ)は、大会王者に0-4で敗れた試合を「特にビックリしたことはない」と振り返り、強心臓ぶりを覗かせた。

 A代表初選出となった安部は、チリ戦の後半21分から左サイドハーフで途中出場。後半アディショナルタイムにはMF柴崎岳(ヘタフェ)のロングフィードを受けると、自身の軸足の裏を通すバックヒールでマーカーをかわしてFKを獲得するなど、MF中島翔哉(アル・ドゥハイル)とは違った形で攻撃にスパイスを加えた。チリ戦翌日、試合に入るにあたっては、“タメ”を意識していたと明かしている。

「ビハインドの展開で、素早い攻撃をしないといけない、でも試合の頭から速い攻撃しかなかったので、タメを作らないといけない。矛盾しているかもしれないけど、両方を頭に置きながら入りました。特にタメを作るタイプの選手は僕だったり、途中から入った三好(康児)くんはそういうプレーができると思うので、それを求められているなと」

 0-2の局面で入ったなか、前がかりになったところをチリに突かれて立て続けに2点を失ったが、「あの展開で失点を気にして入らないし、(点を)取りに行かないと」とあくまで引き分け、勝ち越しを狙った結果だと前を向く。

「敵は違えど、ああいう試合は人生で何回も経験しているので。僕の人生で何百、何千と試合をしてきたなかの一つの試合。特にビックリしたことはない」

 20日のグループリーグ第2戦ウルグアイ戦に向けても、「僕は自分がやるべきことを試合の中で考えられるタイプ。試合前にどういうプレーをするとか考えない。試合に入って流れを見てですね」と静かに闘志を燃やす安部。名門鹿島アントラーズで「10番」を背負う20歳は、ブラジルの地で輝く瞬間を今か今かと待ちわびている。

Football ZONE web編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)

“鹿島に土居聖真あり”というプレイを

土居聖真について記すNumberWebの寺野女史である。
聖真の成長を伝えてくれる。
ついこの間まで“縁の下の力持ち”的な存在であったが、今魔は欠かすことの出来ぬ攻撃の核となった。
成長とは異なる心境の変化であったり経験が花開いたモノのように感じさせる。
来週の2nd legを聖真の力で勝たせてくれると強く感じさせる文章である。
聖真と共に再びアジアの頂点へ。
期待しておる。

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ACL日本勢対決は鹿島が先勝。
8番土居聖真に見えた“強引さ”。

posted2019/06/19 12:00


ACL決勝トーナメント1回戦、広島とのファーストレグでセルジーニョのゴールをアシストした土居聖真。

text by
寺野典子
Noriko Terano

photograph by
Etsuo Hara/Getty Images


 6月14日のJ1リーグ第15節C大阪戦、2-0で勝ち点3を上げたものの、前半の出来の悪さが目立っていた鹿島。

 18日ホームに広島を迎えたACL決勝トーナメント1回戦ファーストレグでも、立ち上がりからチャンスを作ったが、得点を奪えずにいた。

 ピッチ中央にブロックを引き、バランスの良い状態を生み出していたが、10分を過ぎたあたりからは、広島がボールを持ち始める。ショートパスを繋ぐ相手に対して、鹿島は落ち着いた守備を見せるが、それでもボールを保持するのは広島。鹿島は押し込まれている様子すら感じられた。

 しかし、24分。クォン・スンテのゴールキックをセルジーニョが競り、そのセカンドボールを拾った土居聖真がドリブルで広島陣内へと侵入する。

「ボールを拾ったときから、シュートかクロスをイメージしていた」という土居が、ペナルティエリア深い位置から上げたクロスを上げると、これをセルジーニョが頭で押し込み、先制点が生まれた。そして、その1点を守り切る形で、鹿島はファーストレグを勝利した。

 相手にボールを持たれても、慌てず、球際での強さを見せながら、1-0で逃げ切るという鹿島らしい戦いだった。

C大阪戦後に語っていたCWCの経験。

「攻め込まれている試合というのは、自分にチャンスが来たときにやってやろうというように集中力が逆に研ぎ澄まされている。それは去年のクラブワールドカップ(CWC)での経験が大きい。そこで、そういう思考になった。

 10本中、10本行けなくても、1本がゴールに繋げられれば、勝ちに繋がる。勝ちに近づくというのを勉強させてもらった。そういう『ここぞ』というチャンスを見逃さないことは、今年はすごく意識しているところ。そして、それを続けられている。その意識を忘れない限りはいいプレーができると思います」

 土居がそう語ったのは、C大阪戦後だった。この試合では、アシストした2点目は当然のこと、最初のPKを得たシーンも土居のプレーが起点だった。

「2トップ」で躍動し始めた土居。

 小笠原満男、野沢拓也と鹿島の攻撃の名手たちが担った背番号8を担う土居。攻撃的MFを主戦場に戦っているが、年齢を重ねる毎に「縁の下の力持ち」という印象が強くなっているのも事実だ。停滞したチームを動かす潤滑油のような存在だった。彼がピッチに立てば、チームの推進力は増す。

 ここまでタイトルに繋がるゴールを上げてきたし、2016年のCWCでは1ゴール3アシストと活躍している。

 だが、継続して決定的な仕事が出来ているわけではなかった。1シーズンでの安定感という眼で見ると物足りなさも正直あった。

 しかし、4月20日の仙台戦以降、2トップの一角としてプレーし始めると、得点の過程に絡む仕事が増えてきた。自身の運動量やポジショニングで、チームの推進力を高めるだけでなく、決定機を演出する強引さを漂わせるようになってきたのだ。

毎試合、点に絡むことが仕事。

「もちろん、チームの推進力を与えるプレーだけに満足したくなかったし、もっといろんなことができる自信もあった。それがなぜ今できているのははわからないけれど(笑)。点に絡む、点の起点になるというのが僕の最大の仕事だしそれを毎試合続けるのが僕の役目。

 相手陣地にボールを運びこむのが、キーポイントになってくる。相手陣地で失わずに、いい形でボールを運び、クロスなりシュートなりでやり切るところと、1度ボールを回すというところの判断が、ここ最近はいいのか、それが結果に繋がっている。やっていて楽しい」

 土居自身が「わからない」という進化の原因はきっと、思い切りの良さだろう。それは次の発言からも感じられる。

「たとえば、うまくいかなくても、やめる気はないし、それを続けなければ、僕が出ている意味がなくなるので、僕は僕らしく。全部のプレーがうまくいくわけじゃない。メッシですら、うまくいかないことがあるはず。そう考えれば、僕がひとつふたつうまくいかなくても、くよくよしている場合じゃない。失敗しようが成功しようが、自分が納得できるプレーを続けるだけだから」

チームの粘り強さを生む、ACL制覇の経験。

 そういう彼の強気を支えているのは、チームとしての粘り強さがあるからだろう。ACL広島戦後、土居も語っている。

「去年のACLで難しい試合をたくさん経験したというのは、チームにとって財産だし、今はその経験がすごく生きている。どんな状況でも勝てるという自信がついていると思う。セレッソ戦でもそうだったけど、どんなに押されていたとしても、押されているから負けているわけじゃない。そういう考えをどれだけみんなが共有できるかが大事だし、去年のACLを経験して、精神的にも肉体的にもタフになったチームだと思います。

 今日も苦しい時間がありましたけど、チーム全体で乗り切ってくれた。悪い時間帯でも我慢強く守ってくれるからこそ、自分も前で仕事がしやすい。思い切って、ゴールに直結するプレーができるので、みんなに感謝したい」

 鹿島らしい試合運びの巧さの所以は、試合状況を把握し、チーム内に生まれる意思統一の硬さだ。相手のペースで試合を運び、パスを繋がれ、ボールを握られている時こそ、逆に好機があると話す土居のイメージもまた、チームの共通認識なのかもしれない。

セカンドレグに油断はない。

「『俺らいいペースだな』と思ったときこそ、油断しやすいと思う。気の緩みというか、大丈夫だろうという気持ちに偏ると思うので、そういうときにそんな相手の意表を突くというか、『そうくるか』と思わせるプレーを続けていきたい」

 最後のところでゴールを守る。ボールを持つ相手のミスを誘い、ボールを奪う。そこから素早く攻守を切り替え生まれるショートカウンター。そのとき、土居が輝く。

 そしてそれは、1週間後のセカンドレグでも生きるはずだ。

「広島はリスクを負ってくると思うし、そこを裏返す展開を作れたら、すごいチャンスになるはず。相手に嫌だなと思われるポジショニングやカウンターの回数、質を高められたらいい。ACLではあと1試合だけど、対広島と考えれば、そのあとにJリーグもあるから」

“鹿島に土居聖真あり”というプレーを。

 すでに今季は15節が終了したJリーグで3位につける鹿島。その得点数も横浜FM(26ゴール)に続き、2位の24ゴールをマークしている。昨季の同時期は12ゴールだったことを考えると倍増だ。

 しかも、伊藤翔、レオ・シルバの4得点に続き、土居、セルジーニョ、安西幸輝、白崎凌兵が3得点と、得点者が分散しているのも特長かもしれない。その陰に土居聖真ありと言われるためには、勝利に直結する仕事を継続できるかが鍵となる。背番号8が担う重責を果たせるか? それが土居の次なる挑戦となるだろう。

「僕がその過程にいたから、ゴールが生まれたと思ってもらえるように努力したい。その状況に応じて、プレーの選択肢を増やし、判断力の質を高めてやれているという充実感が今はあります。失敗しても獲られても、次、もう一度違う形で挑んでみようと思えるから」

リードはわずが1点。

 その差はわずか1点。手の内を理解し合うJリーグ対決ということで、普段のACLのような熱が薄かったファーストレグ。終わってみれば、鹿島の「試合運びの巧さ」が際立った結果だったが、広島のシュートの精度が高ければ、失点した可能性もなくはなかった。

 終盤にはクリアボールをことごとく相手に拾われ、苦しみながら逃げ切ったという印象は残る。自身のスタイルであるパスサッカーをやり通した広島も「あとわずか」という手ごたえはつかんだかもしれない。

“1点”の差が勝敗を分ける。その厳しさを味わい続けた鹿島がディフェンディングチャンピオンとしての強さを見せるのか? 拮抗した状況で突破を賭けるセカンドレグは白熱した戦いになることを期待したい。

白崎凌兵、『消えている』と傍からは見えたかもしれないけど

広島戦後のシラを取材したサカノワの塚越氏である。
戦術的な動きについてコメントを引き出す。
「(逆サイドで)崩された時に、(白崎が対面していた)相手の右ウイングバックが必ず斜めに入り込んでいたので、そこで付くことを絶対にサボってはいけないと思ってやっていました」と守備のタスクについて語る。
セレッソ戦や松本山雅戦のように派手な活躍こそなかったが、MFとしてボールのないところでのプレイの重要性を説く。
「傍からは、ボールに触れずにいると、『消えている』とか、何もしていないように見えたりするかもしれないです。けれど意外とやらないといけないことがある。ボールがないサイドほど、集中を切らしたら、やられてしまう。そういう辛抱強く戦わないといけないゲームでした」とは、サッカーの深さを伝えてくれる。
ボールに絡む動きに目が行きがちであり、テレビ観戦者にはそこしか見えぬものであるが、シラのこの言葉により、サッカーにも観戦する能力が必要であることが強くわかる。
かつて、2013年や2014年当時、小笠原満男がボランチとして君臨しておったが、テレビ観戦者には強く叩かれておったものである。
最近では、聖真がその手の輩の槍玉に挙がっておった。
オフザボールが見えぬ者には仕方の無いことなのであろう。
このようなシラの言葉から、観る側も能力を高め、選手を正しく評価していきたい。
目の肥えたサッカー観戦者を目指すのだ。
重要である。

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【鹿島】好調キープの白崎凌兵が明かす無失点の舞台裏「『消えている』と傍からは見えたかもしれないけど」

ACLの広島戦で先発した白崎凌兵。(C)SAKANOWA

鹿島の右サイドを狙う展開。対峙する清水航平のダイアゴナルの動きを警戒する「神経戦」。

[ACL 決勝T1回戦-1st] 鹿島 1-0 広島/2019年6月18日/県立カシマサッカースタジアム

 鹿島アントラーズのMF白崎凌兵がアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)サンフレッチェ広島戦のファーストレグに先発し、後半アディショナルタイムまでプレーして勝利に貢献した。

 4-4-2の左MFで先発した白崎は最近の好調ぶりを示すように、ボールを持つと自信を持った仕掛けからチャンスを作り出していった。立ち上がりにはセルジーニョや土居聖真らとの連動し合い、広島ゴールに迫りビッグチャンスも作った。

 ただ、そんな白崎を避けるかのように――広島は「鹿島の右サイド」から攻略を試みてきたのだ。

「(逆サイドで)崩された時に、(白崎が対面していた)相手の右ウイングバックが必ず斜めに入り込んでいたので、そこで付くことを絶対にサボってはいけないと思ってやっていました」

 無失点に抑えることができた、ひとつの要因。オフザボールの場面で、白崎は非常にタフな駆け引きを強いられたと明かす。

「傍からは、ボールに触れずにいると、『消えている』とか、何もしていないように見えたりするかもしれないです。けれど意外とやらないといけないことがある。ボールがないサイドほど、集中を切らしたら、やられてしまう。そういう辛抱強く戦わないといけないゲームでした」

 常に頭を使う神経戦を制したからこその無失点。ただし、そのうえで、白崎はゴールを決めたかったと反省点を挙げていた。

「前半の最初はこっち(自分のサイド)でもチャンスを作れていました。そこから後半、相手もギアを上げて、ちょっと押し込まれ我慢する時間もありました。難しい展開でしたけれど、自分のところにもチャンスが来たので、そういうワンチャンスを仕留められるにならないといけない」

 一方で、ノルマの無失点に抑えられたこと。白崎はそこが第2戦もベースになると考えていた。

「後半だったり、我慢しないといけないという時間帯に、しっかり目の前の相手にやられないことと、付いていくこと、そこはしっかり意識しました。僕らのほうから崩されることはほぼなかったので、それはチームとしても良かったと思います。そういったことを一人ひとりが意識すれば、やられることはないと思います」

 第2戦は6月25日、舞台は広島だ。鹿島は引き分け以上で、ベスト8に進出できる。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

報知新聞 広島戦寸評

報知新聞による広島戦の寸評である。
勝利に良い評価が並ぶ。
その中で犬飼、聖真、町田に非常により評点が付けられた。
決勝アシストの聖真はMOMも与えられ、「いよいよショートケーキにおける苺と生クリームのような存在感になってきた」とセレッソ戦の寸評の続編をぶつけてきた。
これから大河ドラマのように連なる壮大な物語を紡いでいって欲しい。
また、大岩監督の寸評は薬物乱用防止キャンペーンから。
マニアックで面白い。
そして、ジャッジについては「アジズ・アシモフ主審【6・0】手を使った反則を許さない点において、不動の信念を持っていた」と評する。
現地で観ていて不満の残るレフェリングであったが、このような視点で語ることも重要であることを知る。
単に下手をヘタで片付けてはサッカーは楽しめぬと言ったところか。
それはそれとして、2nd legも快勝し、岡島記者に面白い寸評をいただきたい。
楽しみである。

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【鹿島】採点&寸評 日本勢対決先勝!無失点で8強前進、決勝弾セルジーニョは“偉業”達成
2019年6月19日 6時36分スポーツ報知


鹿島の先発布陣

 ◆ACL▽決勝トーナメント1回戦第1戦 鹿島1―0広島(18日・カシマスタジアム)

 鹿島が2017年の浦和―川崎以来となる日本勢対決を先勝した。前半24分、FW土居聖真が左サイドを突破し中央へクロス。FWセルジーニョが頭で押し込んで決勝点を挙げた。第2戦は25日、広島広域公園陸上競技場で行われる。

 採点と寸評は以下の通り。

 大岩剛監督【6・5】「アウェーゴール、ダメ絶対」のACL仕様の試合運びで先勝

 GKクォンスンテ【6・5】キックで決勝ゴール起点。アジア制覇3度の目から見る第2戦のポイントは「1―0だということを忘れるべき」とのこと

 DF永木亮太【6・5】敵のサイドチェンジは頭で弾き飛ばし、味方のサイドチェンジは胸で包み込む。柏と抜きつ抜かれつの攻防も体を張って完封貢献

 DFチョンスンヒョン【6・0】ペナ内で強さ。だがペナ外の危険地帯でファール×3。その日の判定基準に応じた守り方を

 DF犬飼智也【7・0】シュートもクロスも縦パスも次々とはね返し、スンテ守護神の見せ場を根こそぎ奪い取る

 DF安西幸輝【6・0】鹿島が右、広島が左から崩す展開にボールタッチは少なめ。違和感で途中交代も本人は軽傷を強調

 MF三竿健斗【6・5】守備面での貢献は計り知れず。かかと付近を駆使した離れ業ボール奪取で会場ざわめく場面も

 MFレオシルバ【6・5】パスこそ雑だが馬力でMFゾーン制圧。広島の中盤の選手は顔も見たくないかもしれませんが、あと2試合続きます

 MF遠藤康【6・5】受け手としての高い能力を発揮。CKフラッグ付近やボランチとCBの間で暗躍

 MF白崎凌兵【6・0】安西と同様ボールに絡む場面は少なかったが、エゴの欠片も見られない献身性で攻守のバランスをとる

 FW土居聖真【7・0】V弾アシスト。いよいよショートケーキにおける苺と生クリームのような存在感になってきた。MOM

 FWセルジーニョ【6・5】泥臭く頭で決勝点。去年の準々決勝、準決勝、決勝、今季のPO、1次リーグ、決勝T1回戦と6ラウンド連続ゴールの偉業

 DF町田浩樹【7・0】後半28分IN。左サイドにフタをする。リード時途中投入のDFにあれ以上は求められない

 FW伊藤翔【―】後半35分IN。出場時間短く採点なし

 MF山口一真【―】後半45分IN。出場時間短く採点なし

アジズ・アシモフ主審【6・0】手を使った反則を許さない点において、不動の信念を持っていた

 ※平均は5・5~6・0点。MOMはマン・オブ・ザ・マッチ

町田浩樹、まずは足元を見ながら一歩ずつ進みたい

広島戦後の町田浩樹を取材したゲキサカの竹内記者である。
代表についてコメントを取っておる。
東京五輪世代である町田は育成年代に於いては年代別代表の常連であった。
しかしながらプロ入り後は長期の負傷もあり、離れておった時期もあったが、この3月には招集されておる。
それが、この6月の南米選手権メンバーは疎かトゥーロン国際大会メンバーからも外れておる。
これは、竹内記者が記すようにチーム事情であると考えておったが、町田本人の見解は異なる。
「チームが必要として残してくれていたならうれしいけど、試合に出られていない状況だったので選ばれなくて当たり前だと思っていた。チームで結果を出している選手、試合に出ている選手が呼ばれていたので、そこは気にしていなかった」と語る。
今は選ばれる立場にないという部分よりも、鹿島にてポジションを得れば自ずから選ばれることを理解しておることが伝わってくる。
鹿島のレギュラーは代表への道。
町田もその道に従って歩いておるのだ。
昨日の試合でも、急遽巡ってきた左SBでの出場機会も難なくこなし、攻撃参加もしておった。
プレイの幅を広げておることが手に取るようにわかる。
和製キエッリーニとして長く鹿島の守備陣を支えてくれよう。
応援しておる。

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トゥーロン&コパ代表には「選ばれなくて当たり前」鹿島の五輪世代DF町田浩樹、控えSBで奮闘中
19/6/19 07:00


日本代表活動に参加せず、鹿島アントラーズで戦うDF町田浩樹

[6.18 ACL決勝T1回戦第1戦 鹿島1-0広島 カシマ]

 東京五輪世代の逸材たちはこの5〜6月、2つの日本代表チームに組み込まれる形でビッグイベントに臨んでいる。一つはトゥーロン国際大会で史上初の準優勝を飾ったU-22日本代表、そしてもう一つがコパ・アメリカに参戦中のA代表だ。ただ、J1クラブで出番を獲得していながら、いずれの活動にも参加していない有力選手がいるのも忘れてはならない。

 190cmの左利きセンターバックという希少性を持つ鹿島アントラーズのDF町田浩樹がその一人だ。大前提として、招集外の理由は複雑。コパアメリカは1クラブ1人制限が敷かれたことで、鹿島からの枠はMF安部裕葵で埋まっており、トゥーロン国際大会も所属クラブに必要とされたために招集されなかった可能性があるからだ。

 しかし、町田自身はそうした前提を意に介さない。「チームが必要として残してくれていたならうれしいけど、試合に出られていない状況だったので選ばれなくて当たり前だと思っていた。チームで結果を出している選手、試合に出ている選手が呼ばれていたので、そこは気にしていなかった」と冷静に受け止めている。

 今季は開幕前から負傷者が続出したこともあり、J1第2節から第10節まで連続フル出場を果たした。しかし、その後はDFチョン・スンヒョンの復帰によりレギュラーを外れ、現状の立場は控えメンバー。本職はセンターバックだが、近ごろは体力消耗が多いうえに比較的層の薄いサイドバックのバックアッパーという役割に落ち着きつつある。

 ACL決勝トーナメント1回戦、サンフレッチェ広島をホームに迎えた第1戦でも、DF安西幸輝のアクシデントにより左サイドバックで出番が回ってきた。「本職ではないけど、チームに求められればもちろんやるし、ポジションは関係なく、チームを勝たせるために何ができるか」。持ち場へのこだわりよりも、とにかく出場機会に飢えている。

 後半28分、町田が投入された直後、広島はすでに準備を行っていたFWパトリックを起用。スコアは1-0だったこともあり、町田の役割は明白だった。「パトリック選手の高さもあったし、(起用も)そういう意図だと思う」。190cmという長身を活かし、相手のセットプレー攻勢に対してゴール前に立ちはだかった。

 また攻守のバランスにも心血を注いだ。「勝っていたのでそんなにリスクは負わず、シンプルに前に当てて潜り込めれば潜り込むとか、サポートできればサポートするところ。守備ではワンツーについていけと指示があったし、クロスの絞りは注意して意識していた」。そうした意識も実って、チームは1点リードを守ったまま試合を終えた。

 そんな町田はこの日の午前、同世代が戦うコパ・アメリカグループリーグ第1節チリ代表戦をチームメート数人と共にテレビ観戦し、「少なからず刺激を受けていた」という。トゥーロン国際大会は日本時間深夜の開催だったためハイライト中心だったが、午前8時キックオフの試合は見ることができる。

「前半は結構がんばっていたと言ったら変だけど、やり合えていた。だけど、ああいうセットプレーで失点してポンポンと点を取られるのは南米のしたたかさ、ゲーム運びのうまさを見ていて感じた。自分があそこに立ってプレーしないといけないので、レベルアップして、チームで結果を残したい」。

 ライバル意識を持ちながらというより、自らがピッチに立つイメージを持ちながらの観戦。それは、この鹿島が代表チームと地続きだという確信があるからだ。また、過去の伝統を振り返れば「鹿島でスタメン張れるようになれば、オリンピック代表ではなくA代表もある」ことも心の支えになっている。

 だからこそ、同世代から得た刺激をピッチ上のパフォーマンスに活かしていく構えだ。「少なくともチームで結果を残さないとあそこには呼ばれないと思うので、まずは足元を見ながら一歩ずつ進みたい」。ポジションへのこだわりよりも、まずはチームへの貢献。1週間後の第2戦に向けても「CB、SB、ベンチか分からないが、そこは失点ゼロで抑える」と意気込む。

(取材・文 竹内達也)

王者の勝負強さをまざまざと見せつけられた

ACL Round16 鹿島-広島戦について記すサッカーダイジェストの志水記者である。
広島番記者から見た視点が興味深い。
昨日のこの試合は、ホームであったことも含めて鹿島の試合であったように感じた。
ポゼッションも低め、シュートも少ない。
しかし、枠内シュートは多く、チャンスも十分という内容である。
これを相手からすると“したたか”のように映ることが伝わってきて面白い。
このような戦いをして、これからも勝利を積み重ねていきたい。
これが鹿島である。

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【ACL】“勝負強さ”って何? 枠内シュート1本の広島に対し、鹿島が提示した答え
志水麗鑑(サッカーダイジェスト)
2019年06月19日

枠内シュート数は、広島が1本なのに対し、鹿島が6本。


広島の柏は鹿島のしたたかさを称えた。写真:徳原隆元

[ACLラウンド16第1戦]鹿島1-0広島/6月18日/カシマ

 王者の勝負強さをまざまざと見せつけられた。

 ACLラウンド16の第1戦、広島は敵地で鹿島に0-1で敗戦。24分、土居聖真に左サイドを突破され、クロスからセルジーニョに決勝点を決められた。試合後、広島の城福浩監督はゲームを次のように振り返った。

「選手は持てる力を出してくれました。鹿島のストロングを意識しながら、決定的なチャンスを作られなかったと認識しています。ただ、ワンチャンスを決める力があるのが鹿島で、そこからゲーム運びも含め、我々のペースに持ち込むのに苦労した試合だったかなと思います」

 たしかに、広島が攻勢に出た一方で、鹿島にワンチャンスを仕留められた。左ウイングバックの柏好文は「ブロックを敷いてスペースを消してスライドという部分では、非常にしたたかなゲーム運びだったと思います。しっかりアジアを取っているだけのチームなので、そう簡単ではない」と相手を称賛し、ボランチの川辺駿は「全体的にマンツーマンみたいな形が多かったので、なかなかそこを抜け出すのに苦労しました」と敵の守備に手を焼いたことを明かした。

 攻めても崩し切れず、逆に一発を決められて敗戦。ゲームの構図は、AFC公式サイトによるマッチスタッツでも証明された。

 ポゼッション率は広島が60.3%、鹿島が39.7%。そしてシュート本数も広島が9本、鹿島が7本と、ふたつの数字からも広島が攻めていたと分かる。しかし、痛恨なのが枠内シュート数で、広島が1本なのに対し、鹿島が6本。広島が大きく下回った。

 この数字がすべてを証明するわけではないとはいえ、差は歴然だ。この違いはなぜ生まれたのか。

 あくまで記者席からの視点だが、広島は攻撃のリズムが一定だった。3-4-2-1のスタートポジションに各選手が配備され、ショートパスでつなぐ。確かにボールは回っていたし、特に後半は相手を押し込んでいたものの、スピードの変化なき遅攻を繰り返すたびに、鹿島のゴール前の守備は分厚くなる。そうしてクロスを入れても、敵のブロックが崩れる気配はなかったし、得点の匂いは感じなかった。

 では、打開策は何か。まさに鹿島が見せたゴールではないか。最前線でセルジーニョが競り合ったこぼれ球を土居聖真が拾い、一気にドリブルで加速。ここで広島の守備が崩れ、そのスピードアップについていったセルジーニョが、ゴール前でリフレクトしたクロスを詰めた。

 得点シーンだけでなく、例えばレオ・シルバが中盤でセカンドボールを拾ったり、インターセプトした後、複数人が絡むスピード感のある攻撃は何度かあった。この“点が入る”という瞬間を嗅ぎ分けてチームとしてスピードアップする攻撃にこそ、“勝負強さ”を感じた。

 鹿島はしたたかだったが、「負けましたけど、1-0という最低限の結果で次につながる」(川辺)、「ホームでやり返したい」(柏)と選手たちが言う通り、広島が勝ち抜けるチャンスはまだある。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
プロフィール

Fundamentalism

Author:Fundamentalism
鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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