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シントトロイデン・鈴木優磨、俺は絶対に超えられる

シントトロイデンの鈴木優磨を取材したフットボールチャンネルの舩木氏である。
ベルギーでの立ち位置が伝わってくる。
充実しておる様子。
チーム内でポジションを掴み取り、活躍するのだ。
ゴールの報を待っておる。

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鈴木優磨が「絶対に超えられる」と豪語した選手とは? ベルギー挑戦は「毎日楽しい」
2019年09月29日(Sun)21時34分配信
photo STVV



シント=トロイデンVVに所属するFW鈴木優磨【写真:STVV】

 巨大な野心を胸に秘めたストライカーが欧州での挑戦を始めた。この夏、鹿島アントラーズからベルギー1部のシント=トロイデンVV(STVV)に移籍したFW鈴木優磨は、徐々に周囲の信頼を掴みつつある。

 現地29日に行われたベルギー1部第9節、ゲンク戦ではベンチスタートだったものの、1点リードされていた前半終了間際の43分から急きょピッチへ。「始めから出たかったです…」とつぶやいた23歳は、「チームとして最後はいい試合ができた」と0-3から3-3まで追いついた劇的な試合を前向きに振り返った。

 今季4試合目の出場はダービーマッチ。後半途中にSTVV側のゴール裏から物が投げ込まれるなどヒートアップし、試合は約15分間にわたって中断された。

 その中断明けからSTVVの猛反撃が始まり、終盤の87分には3-3の同点に。最後のゴールに怒ったゲンクサポーターの怒りゲージが爆発寸前まで溜まり、スタンドの前には警察の機動隊が集結して警戒にあたった。そこで再び試合は中断、主審はそのまま再開させることなく試合終了の笛を吹いた。

 まさに「大荒れ」という言葉がふさわしい試合で、鈴木も「負けないのと同時に、怪我をしないという(ことを意識した)。ちょっと危なかったので、状況的にも」と語る。だが、「そんなに慌てずできました」と冷静で、「もうちょい絡んでいけて、もうちょいゴール前で力を発揮できるようになれば、点を取っていけるんじゃないか」と課題を振り返った。

 ゴール前で持ち前のシュート力を発揮できる場面は少なく「もっとゴール前で自分の力を発揮したい」とも鈴木は言う。ベルギー移籍後の先発出場は1試合のみだが、充実した日々の中で自信を深めつつある。

「楽しいです、毎日、本当に。1つひとつのプレーだったり、体感するレベルだったり、フィジカル強度というのは間違いなくこっちに来て大変なんで、それに体が慣れて、もっともっといいところにいけるように頑張ります」

 そして、同い年で昨季STVVに在籍して公式戦16得点を奪い、今季はフランクフルトでレギュラーの座を確たるものにしつつある日本代表FW鎌田大地をも「絶対に超えられる」と鈴木は豪語する。

「(鎌田と)同じ時間を与えられれば、俺は絶対に超えられると思っているので。スタメンで出れば絶対に(ゴールを)取れる。実際、練習試合もこないだの試合もスタメンで出て点を取っているし、(監督が)スタメンで出すか出さないかの問題なので。(試合に)出た時は点を取ることを意識してやっていますし、もちろん自分が期待されているのはわかっているので、点を取れるように頑張ります」

 背番号9を与えられ、クラブからもファンからも新エースとして期待は大きい。STVVが昨季以上の成績を残すには、鈴木の活躍が不可欠。結果を出せば自然に周りからの信頼も高まり、連係面の課題も解決されていくだろう。欧州初挑戦のストライカーの覚醒は時間の問題かもしれない。

(取材・文:舩木渉【ベルギー】)

【了】

茨城県FW淵上涼太くん、10番の責任果たす決勝点

国体の茨城代表10番・淵上涼太くんがニュースになっておる。
決勝点を決めMOMに選ばれておる。
鹿島ユースにて柳沢コーチの薫陶を受けておることが伝わってくる。
「柳沢コーチの昔の映像とかは最近見始めて、攻撃の得点シーンとか、背後の抜け出しとかをよく見て、今日はあまりできなかったんですけれども、明日から繋げていきたいと思っています」とのこと。
柳沢敦の動きを再現出来るようになれば、トップ昇格もあり得る。
よく学び成長していって欲しい。
期待しておる。

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[MOM2979]茨城県FW淵上涼太(鹿島ユース、1年)_10番の責任果たす決勝点!
19/9/29 20:52


前半12分、先制点を喜ぶ茨城県FW淵上涼太(鹿島ユース、1年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.29 国体少年男子1回戦 徳島県 0-1 茨城県 北海浜多目的球技場]

 開催地の茨城県は、各選手が良さを出してまず1勝。中でも、内野弘監督(麻生高)は「あそこで獲ってくれなかったら、苦しかった」と決勝点となる1点の大きさを口にしていた。

 その1点を奪ったのが、10番のFW淵上涼太(鹿島ユース)。エースとして結果を残した淵上は「今年10番もらって、チームを勝たせないといけない立場になって、1試合1点くらい獲っていきたいという目標があったので、今日はそれをこなせて良かったです」と喜んだ。

 地元の観衆や鹿島ユースの先輩たちの声援に応えたのは、前半12分だった。茨城県はMF伊藤龍之介(鹿島ユース)の右足FKが右隅のコースを突く。これは徳島県GKが反応したが、弾いたボールを詰めていた淵上が右足でゴールに流し込んだ。

「伊藤龍之介選手のシュートは必ず良いコースに行くと思っていたので、こぼれてくるかなと狙っていたんですけれども、たまたま自分のところに転がって来て押し込んだだけです」と淵上は謙遜。それでも、この先制ゴールは地元開催で重圧を感じていたチームの緊張も和らげる大きな1点となった。

 淵上は立ち上がりから前線でチャンスに絡み、サイドへボールを展開する部分や、前線からの献身的なプレッシングでもチームに貢献。今後の戦いでは、鹿島ユースで指導を受けている柳沢敦コーチの現役時代を参考にしているという抜け出しの回数を増やしていく意気込みだ。

「柳沢コーチの昔の映像とかは最近見始めて、攻撃の得点シーンとか、背後の抜け出しとかをよく見て、今日はあまりできなかったんですけれども、明日から繋げていきたいと思っています」

 この日、淵上が決勝点を奪ったシーンでは、茨城県の選手たち全員が大喜び。「チームが一致団結して、今、全員で試合に臨んでいるからこそああいう喜びだったり、全員で喜ぶ姿が見られたのかなと思います」と胸を張ったエースが、今後も自身のゴールで茨城県イレブンが喜ぶ回数を増やす。

(取材・文 吉田太郎)

報知新聞 札幌戦寸評

報知新聞による札幌戦の寸評である。
ドローに筆も湿りがち。
その中でブエノとセルジーニョに良い評価が与えられておる。
助っ人が光ったことが伝わってくる。
そして、レオ・シルバについて「MFレオシルバ【6・0】無念の負傷退場。「MRIはこれからだけど多分肉離れじゃないか」とクラブ幹部」と負傷状態を伝える。
少々長くなりそうである。
これは不安。
シラのボランチ起用や名古に期待が懸かる。
またジャッジについては、「小屋幸栄主審【5・5】基準が厳しいんだか緩いんだか最後までよくわからなかった」とする。
評点こそ悪くはないが、ジャッジの基準が曖昧であったことは事実であろう。
聖真へのチャージはことごとく流すわりには、札幌へのファールは厳しく取っておった。
このあたり、小屋主審の経験不足なのか、『運営』の指示なのかはわからぬ。
ただ、これでリズムが作りきれなかったことも事実であろう。
聖真へ厳しく行くということがこれからの対戦相手がしてくる対策となってくる。
「かいくぐった先に、本当の勝たせる8番」。
聖真の活躍に注目である。

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【鹿島】採点&寸評“中2日対中2週間”で奮闘も勝ちきれずドロー、暫定首位浮上も
2019年9月29日 6時0分スポーツ報知


鹿島の先発布陣

◆明治安田生命J1リーグ▽第27節 鹿島1―1札幌(28日・カシマスタジアム)

 鹿島は札幌と1―1で引き分けた。29日に試合を行うF東京をかわし、得失点差で暫定首位浮上した。

 採点と寸評は以下の通り。

大岩剛監督【5・5】勝ちきれず。交代カードを切るたびに得点の可能性は増した

GKクォンスンテ【5・5】失点はノーチャンス。土居を除くこの日の先発前3枚にはもっと正確なキック届けられるはず

DF内田篤人【5・0】本調子には程遠く。完全復活はまだ先か

DFブエノ【6・5】失点場面はディフレクションありスルーありで寄せきれずは致し方なし。攻撃的守備でセルジ弾起点

DF犬飼智也【6・0】安定感の中に攻撃的姿勢も。この1か月ほどで落ち着きが増している

DF小池裕太【5・0】上田の頭を頼って蹴りすぎた。チャレンジのミスならまだしも、シンプルなミスが多すぎた

MF小泉慶【6・0】泥臭くセルジ弾アシスト。バックパスを横パスに、横パスを縦パスにもっと出来るはず

MFレオシルバ【6・0】無念の負傷退場。「MRIはこれからだけど多分肉離れじゃないか」とクラブ幹部

MFセルジーニョ【6・5】トラップ、手ブロック、シュートと全てが完璧な同点弾。「GKが飛び出すのが見えた」とコメント。いつ見る余裕があったんですか

MF白崎凌兵【5・5】被カウンターから自陣ゴール前でのクリアが唯一の「らしさ」。レオ次第ではボランチ起用も視野か

FW土居聖真【5・5】開始10分でそれとわかる超徹底マーク。「土居ルート封鎖」が対鹿島有効策であることが他クラブにも知れた。かいくぐった先に、本当の勝たせる8番

FW上田綺世【5・5】収めるところは収めたが、フリーの決定機は枠外

MF永木亮太【6・5】前半27分IN。40秒で支度して出場もさすがの存在感。中2日組奮闘の筆頭格

FW伊藤翔【6・5】後半28分IN。得点にはつながらずも、巧みな動き出しで3バックを横に広げて攻撃に流動性生む

MF中村充孝【―】後半32分IN。出場時間短く採点なし

小屋幸栄主審【5・5】基準が厳しいんだか緩いんだか最後までよくわからなかった

※平均は5・5~6・0点

札幌戦報道

篤人中心に記事を組み立てる各紙である。
ドローという結果に誰も満足しておらず、難しい試合にスポットをどこに当てるかは難しかったことが伝わってくる。
しかしながら、暫定ながらも得失点差にて首位に立った事は朗報。
今日、再び抜かれようとも、1試合でひっくり返せる範囲であることは最低限の状況と言えよう。
気持ちを切り替え、次節より、一つ一つ勝利を積み重ねていくのだ。
毎試合が決勝戦である。

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鹿島ドローにサポブーイング「終われない」内田ゲキ
[2019年9月28日20時17分]


鹿島対札幌 後半、大声で審判にアピールする鹿島DF内田(撮影・横山健太)


鹿島対札幌 試合を終え、整列する鹿島イレブン(撮影・横山健太)


鹿島対札幌 後半、ゴールを決め歓喜する鹿島MFセルジーニョ(撮影・横山健太)


<明治安田生命J1:鹿島1-1札幌>◇第27節◇28日◇カシマ

鹿島アントラーズは北海道コンサドーレ札幌と1-1と引き分けて勝ち点を52に伸ばし、東京を得失点差で上回って暫定首位に浮上した。

ホームで7位に勝てない状況にブーイングも起こったが、中2日と中2週間という日程差を考えれば、悪くない結果ともとれる。選手の反応もさまざまで、DF犬飼が「ホームで引き分けは満足していない」と言えば、DF内田は「勝ち点2を落としたのか1を取れたのかは、シーズンが終わってどこがトップにいるかで分かる」と話した。

早い時間帯に失点し、MF土居やMFセルジーニョら、攻撃の核を徹底マークされて苦しんだ。右膝の負傷から半年ぶりの先発復帰となった内田主将は、後半開始前の円陣でイレブンに声をかけた。「1点返せばいける。このままじゃ終われない」。チームは生まれ変わり、5分にセルジーニョの技ありループで同点としたが、最後はコンディションや準備の差が出た。

17年は得失点差で優勝を逃した。その“得失点差”で首位に立ったのは好材料かもしれない。リーグ27試合を終えて、無得点はわずか1試合。土居は「得失点差の優位性。2年前に逆転されたとき重みを知った。これからも点を取り続けられるチームでありたい」と前を向いた。【杉山理紗】

鹿島、暫定首位!6カ月ぶり先発の内田が過密日程でしんどいチームを声で姿で牽引

半年ぶりの先発で躍動した内田。逆転優勝に向けて頼もしい男が戻ってきた。

 明治安田J1第27節第1日(28日、カシマスタジアムほか)鹿島が札幌と1-1で引き分けた。試合のなかったFC東京に勝ち点52で並び、得失点差で暫定首位。元日本代表DF内田篤人(31)が約6カ月ぶりに先発出場を果たした。C大阪はG大阪とのダービーに3-1で快勝し、5連勝。神戸に敗れた川崎は5位に後退。鳥栖に引き分けた浦和は8戦勝ちなし(5分け3敗)。FC東京は29日に松本と対戦する。

 過密日程だった9月を乗り切った。25日の天皇杯4回戦から中2日の鹿島が、2週間の休養を挟んだ札幌にホームで意地のドロー。右サイドバックで3月30日の磐田戦以来の先発出場を果たしたDF内田が、存在感を放った。

 「いつ(先発の)声がかかってもいいように準備した。もう少し、やらないといけないかな」

 右ひざ痛に苦しみ、今月1日の清水戦の途中出場で5カ月ぶりにリーグ戦に復帰。この日はクロスや敵陣深くへの突破で好機を演出した。前半11分に先制を許すと、元日本代表の31歳は「このままでは終われない。この試合は試されてるよ」と疲労の色が濃いチームに鞭を入れた。

 夏に主力が海外へと移籍し、けが人も続いて台所事情は苦しい。それでも、9月は公式戦4勝3分けと負けなし。2連覇を狙ったアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は準々決勝で広州恒大(中国)にアウェーゴール差で敗れたが、国内ではリーグ戦、ルヴァン杯、天皇杯と3冠の可能性を残す。

 4月に最大9まで勝ち点差が開いたFC東京を捉えた。「暫定首位? そうですか」と内田は淡々と答え、引き分けの結果に「勝ち点2を落としたのか、勝ち点1を拾ったのか。シーズンが終わって結果が出たら分かる」と振り返った。残り7試合。逆転優勝へ、ここから正念場を迎える。 (宇賀神隆)


札幌と引き分け、ピッチを後にする内田(左端)ら鹿島イレブン=カシマ

鹿島、執念ドローで暫定首位 内田主将が鼓舞「このままじゃ終われない」
[ 2019年9月29日 05:30 ]

明治安田生命J1リーグ 第27節 鹿島1-1札幌 ( 2019年9月28日 カシマ )


後半5分、同点ゴールを決める鹿島・セルジーニョ(左)
Photo By スポニチ


 各地で7試合が行われ、鹿島はホームで札幌に1―1で引き分けたが、暫定ながら得失点差でFC東京をかわし今季初めて首位に立った。開始11分に失点も、後半は3月30日の磐田戦以来の先発となったDF内田篤人(31)のハッパを合図に攻勢に。MFセルジーニョ(24)が5分にリーグ4戦連発となる同点ゴールを決めた。神戸に敗れた川崎Fはリーグ3連覇は厳しい情勢。FC東京は29日に松本と対戦する。
 0―1から追いついた鹿島が、正念場で首位に立った。終了のホイッスルとともにバタバタと倒れ込む札幌の選手。「今季は誰が出ても圧力をかけられていることが、上位に食い込めている要因」とFW土居。攻め込んだ側と攻め込まれた側の差は、明確だった。

 開始11分で先制された。その後は札幌の引いた守備と、土居とセルジーニョの前線のキーマン2人が徹底マークを受け苦しんだ。三竿、名古と故障者が相次ぐボランチで、同27分にはレオ・シルバが左太腿裏付近を負傷して交代。0―1の後半開始前、半年ぶりに先発した主将のDF内田が言葉を発した。

 「このままじゃ終われない。はね返していかないと、優勝は見えてこない。今日は試されている」。その5分後。セルジーニョが同点ループ弾を決めた。同24分にはGK権純泰(クォンスンテ)が守備を怠ったDF小池に激しく詰め寄り激怒。攻守に妥協なく、最後まで決定機をつくって攻め込んだ。

 最大「9」開いていたFC東京との勝ち点差を詰めて、得失点差ながら首位を奪取。リーグ戦のシーズン本拠連続無敗はクラブタイ記録の13試合となった。「優勝を目指すよりも、目の前の試合に勝つことが最後の優勝につながる」とMF小泉。首位に立っても誰ひとり笑顔のない鹿島が、3季ぶりのVへ一歩前進した。

【鹿島】悔しさ勝る1年10か月ぶり“首位浮上”内田篤人先発復帰も勝ち点1止まり
2019年9月29日 6時0分スポーツ報知


札幌と引き分け暫定首位に立ち、ピッチを後にする伊藤〈15〉ら鹿島イレブン


札幌DF進藤亮佑(左)に先制ゴールを決められる


◆明治安田生命J1リーグ第27節 鹿島1―1札幌(28日・カシマ)

 悔しさが勝る1年10か月ぶりの“首位浮上”となった。鹿島は猛攻も実らず勝ち点1止まり。選手たちは終了の笛と同時に無念の表情で立ち尽くし、大岩剛監督(47)は「勝ち切らないといけない試合だった」と、厳しい表情で振り返った。

 「2位と最下位は同じ」「最後に頂点にいなければ意味がない」「サッカー選手の価値はタイトルの数で決まる」―。ジーコ氏のイズムを胸に戦う選手にとって、7位のクラブとのホーム戦は勝利だけが求められる試合。暫定首位に立とうが、ドローは勝ち点2の取りこぼしに他ならない。鹿島の中2日に対して札幌は中13日。コンディション差も、三竿の離脱も、レオシルバの負傷退場も、6か月ぶりの先発出場で精彩を欠いた内田の起用も、言い訳にすることはできない。内田は「安定感がない。自分も含めて」と、現実を受け止めた。

 2017年には最終節、得失点差で川崎に優勝をかっさらわれた。当時を知る選手は少なくなったが、勝ち点1が足りず涙した屈辱はクラブに受け継がれている。9月は4大会7試合を戦い4勝3分け。ACLは逃したが、リーグ、天皇杯、ルヴァン杯の国内3冠の可能性は残した。だが、勝利試合後の取材エリアでの遠藤や永木の口癖を拝借すれば、「まだ何も成し遂げていない」。残り7試合。J王者に返り咲くために、もう1つの勝ち点も落とす気はない。(岡島 智哉)

J1、鹿島が暫定首位にC大阪は5連勝


J1鹿島、追い付く ドローも暫定首位
明治安田J1第27節第1日(28日・カシマスタジアムほか=7試合)鹿島は札幌と1-1で引き分け、暫定ながら首位に浮上した。通算成績は15勝7分け5敗、勝ち点52。公式戦の不敗は12に伸ばした。

鹿島は前半11分、左クロスから先制点を献上。後半は5分にゴール前のこぼれ球をセルジーニョが右足シュートで決め、同点に追い付いた。終盤はセットプレーから好機をつくったが、決勝点は奪えなかった。

3位横浜Mは仙台と1-1で勝ち点49。C大阪はG大阪とのダービーに3-1で快勝。5連勝で同46とし、4位に上がった。FC東京は29日に松本と対戦する。

▽カシマ(観衆19,314人)
鹿島 15勝5敗7分け(52) 1-1 札幌 11勝9敗7分け(40)
0-1
1-0

札幌戦コメント

「びっくりしましたね。ひとりかわしても、2人、3人にマークされているみたいな感覚でした。ちょっと面食らってしまった。(札幌の)ボランチの選手はほとんど僕にマンツーマンでついていましたし」と語る聖真である。
札幌は鹿島のキーマンを限定し、徹底マークしてきた。
このファールまがいのチャージをジャッジの不安定さも相まってチャンスが作れずにいたことは観てのとおりである。
その中で、得点に繋がる小泉慶への落としを決めておる聖真のプレイは必見であろう。
ゴールに繋がる仕事をしておる。
マークが厳しいともこのプレイを続け、次戦は勝利に繋げるのだ。
楽しみにしておる。

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2019明治安田生命J1リーグ 第27節
鹿島アントラーズ:大岩 剛
注意すべき時間で失点してしまい、余計なパワーを使わなければいけないゲームにしてしまったというところが、非常に大きな反省点だと思う。後半の戦い方に関して言えば、たくさんのサポーターの声援を受け、ともに戦えたというところは、非常に評価している。ただ、勝ち切らなければいけないゲームだったと反省している。



【セルジーニョ】
アントラーズの攻撃陣には能力と質の高い選手たちがいるので、どのゾーンであっても相手のタイトなマークにあっていた。まずは、勝ち点が取れたと言うことは良かったことだと思うし、勝ち点3を取りに行く姿勢を見せることだけは出来たと思う。

【内田 篤人】
前半は失点の場面だけだったかなと感じている。守り方自体は、間違っていなかった。札幌は自分たちの対策をしっかりしてきていたという印象はある。あのような点が入ってしまうと、試合が難しくなってしまう。ホームだったので、勝ち点3が欲しかった。

【土居 聖真】
相手の厳しいマークにつかれていたし、ファウル覚悟で激しく来ていた。なかなか点に繋がる機会もなかったが、小泉にいい落としができて点につながったところが、唯一、うまく繋げることが出来た。そういう部分をもっと増やしていきたかった。これまでは、自分が前を向いて相手をはがすことによってチャンスを作り出せていた。今日はそれができなかったので、個人的な課題となった。

【小泉 慶】
失点がもったいなかった。前半は、ボランチとしてバックパスや横パスが多すぎた。相手の思い通りで、嫌がるようなプレーが出来なかった。読まれてしまうようなプレーになってしまった。相手は聖真くんに厳しく来ていたので、後半は聖真くんとダイレクトで出し合える位置にいようと思っていた。前に上がって助けるプレーは出来たと思う。うまく出来たところ、出来なかったところがあったので次に活かしていきたい。

【小池 裕太】
前半から自分たちのミスが多かった。セカンドボールが拾えず、相手にボールを渡してしまっていた。苦しい展開が続いてしまった結果、引き分けという試合になってしまったと感じている。後半に立て直せた部分があったので、そこでしっかり点を取って勝ちたかった。

【上田 綺世】
長い時間プレーして、シュートが1本というところは、力不足だった。不甲斐ないと感じている。このチャンスをものにできる選手が上に行けると思う。次に自分がチャンスを得た時、活躍できるように切り替えていきたい。

【犬飼 智也】
前半がすべてだったと思うし、立ち上がりが重要という話は剛さんからもあった。前半は、自分たちがただボールを回しているだけになってしまっていた。もっと相手の背後を使ってもいい場面もあった。

明治安田生命J1リーグ 第27節
2019年9月28日(土)15:06KO
県立カシマサッカースタジアム

[ 大岩 剛監督 ]
自分たちの失点の仕方が、前半の注意すべき時間で失点してしまった。パワーを余計に使わなければいけないゲームにしてしまった反省点が非常に大きかったと思います。ただ、後半の戦い方に関して言えば、非常にたくさんのサポーターの声援を背に一緒に戦えたことは、非常に評価していいと思います。ただ、これは勝ち切らなければいけないゲームだったと反省しています。

明治安田生命J1リーグ 第27節
2019年9月28日(土)15:06KO
県立カシマサッカースタジアム

DF 2
内田 篤人
Atsuto UCHIDA

自分の足は全然大丈夫。レオ(シルバ)がね、ケガでいなくなってしまうかも。舵取りをしている2人、(三竿)健斗とレオがいないとなると1つクリアしないといけない問題が出てきた。誰が出るのかは監督が決めることだけれど、シーズンをやっていけば問題は出てくるもの。ただ、今日みたいなゲームでポロッとやられちゃう。自分も含めて安定感がない。

MF 37
小泉 慶
Kei KOIZUMI

ボランチとして出たんですけど、前半はバックパスが多過ぎた。横や後ろへのパスが多くて、相手の思いどおりのパス、狙いどおりのパスになっていた。いま思うともっと(土居)聖真くんやシラくん(白崎 凌兵)につけても良かった。ただ聖真くんのところにはきつく来ていたので、後半は僕が前に行って助けるつもりでやった。ダイレクトでつけられる位置にいようと思っていた。レオの状況は分からないけれど、ここからすべて優勝に関わる試合ばかり。あまり優勝を意識することなく、目の前の試合に勝つことを意識したい。

鹿島DF内田篤人が半年ぶり先発復帰!「90分いける覚悟あった」
19/9/28 18:48


鹿島アントラーズDF内田篤人

[9.28 J1第27節 鹿島1-1札幌 カシマ]

 右膝の負傷で慎重な調整を続けていた鹿島アントラーズDF内田篤人がこの日、半年ぶりのスタメン復帰を果たした。ドイツ時代には1年9か月の長期離脱も経験しており、「2年ぶりとかじゃないので大丈夫」と平静な表情。「あまり気にしていない」と普段どおりにピッチに立ったという。

 今年3月30日のJ1第5節・磐田戦で、相手選手のタックルを受けて負傷交代。古傷の右膝を痛めたことでその後は慎重な調整が続き、8月14日の天皇杯3回戦・栃木戦(○4-0)の後半39分、9月1日のJ1第25節・清水戦で後半40分から出場したのみで、ベンチ入りが続いた直近の試合でも起用は避けられていた。

 しかし、ピッチに立つ心構えはできていたという。「練習だったり紅白戦だったりではやれていたので、いつ声がかかっても準備しようとしていた」。最後の先発出場から半年間が経とうとしていたJ1第27節、勝てば首位のFC東京を勝ち点で追い抜けるというJ1第27節・札幌戦で、待望の先発復帰を迎えた。

 そんな内田に前半4分、さっそく見せ場が訪れた。MFレオ・シルバのサイドチェンジを右サイドで受けると、対面DFが目の前に立つのをかいくぐり、うまく角度をつくって高速クロスを配給。これは惜しくもGKにキャッチされたが、21分にもニアのFWセルジーニョが絶妙なフリックにつながる浮き球を供給した。

「綺世(FW上田綺世)がいるから裕太(DF小池裕太)も俺も放り込みすぎた」。そうした課題も感じていたというが、明確なプレービジョンで膠着した展開を打開する姿が目立った。また前半32分にも上田のポストプレーから攻撃参加を見せるなど、後半32分の途中交代まで安定したパフォーマンスを続けていた。

「交代は監督のプランどおりだったのかな。ゲーム内容がもう少しゆったりしていたら90分間いける覚悟はあった」。そう振り返ったように、コンディションは上々の様子。「筋肉系の問題はないし、膝が痛いとかじゃないし、練習をやっていけば勝手に上がっていく」と述べ、今後はさらに向上していく見通しだ。

(取材・文 竹内達也)

ホーム初先発、 “レジェンド”のチャント受け継いだ鹿島FW上田綺世「それに見合った活躍を」
19/9/29 07:00

[9.28 J1第27節 鹿島1-1札幌 カシマ]

 鹿島アントラーズに加入後ホーム初先発を果たしたFW上田綺世だが、サポーターからの大きなプレゼントが21歳を待っていた。「あやせー・オーオー、あやせー・オーオー」。正式な選手登録からわずか2か月。早々に作られた個人チャントは「うれしいし、自分の力になる」という地元出身ストライカーの背中を押していた。

 7月下旬に法政大サッカー部を退部し、当初の予定より1年半前倒して鹿島に加入。デビュー2試合目の第22節・横浜FM戦で初ゴールを挙げると、初先発を果たした第25節・清水戦で2得点を決めるなど、華々しいパフォーマンスを見せてきた。そんな21歳には早くもサポーターの期待が形となって贈られた。

 個人チャントの元になったのはクラブ歴代得点記録を持つレジェンドFW長谷川祥之氏のもの。報道陣にそのことを伝えられた上田は「指導者としてお世話になった人。長谷川さんのチャントを重ねてもらえたのは僕にとってうれしいことだし、そもそもチャントをつくってもらえたのもすごくうれしい」と大きな一歩を喜ぶ。

 その一方で「鹿島に入ってようやく認められたということでもあるので、それに見合った活躍をしていきたい」という決意も。この日は先発から73分間プレーしたものの、シュートは1本のみ。それも前半41分、MF土居聖真からのヒールパスをフリーで受けたが、絶好のチャンスで放った右足キックはゴール右へと外れた。

「シンプルに外した段階で次のチャンスをつくるしかないし、あれを引きずることは僕はしない。ただ、チャンスを一つしかつくれなかったところ。毎試合1本で1点取れる選手なら良いけど、僕は違うので。多くのチャンスをつくってその中で決める。今日は1本しかつくれなかったというのが点を取れなかった原因なんじゃないかと思う」。

 そう自身のパフォーマンスを振り返った上田は「長い時間出てシュート1本で終わったのは力不足であり、不甲斐ない。ああいうチャンスをモノにできる選手が上に行けると思う。次こそは…とは言わないけど、次に自分がチャンスを得たときに暴れられるようにしっかり準備していきたい」と切り替え、次こそはサポーターの期待に応える活躍を見せる構えだ。

(取材・文 竹内達也)

【鹿島】暫定だが今季初の“首位”に――内田篤人は札幌戦のドローをどう受け止めているか
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2019年09月28日

「“勝点2を落とした”のか、“勝点1を取った”のか」


札幌戦はドロー決着も、暫定首位に。ただ、内田は「ホームでは勝点3が欲しい」と試合を振り勝った。写真:徳原隆元

[J1リーグ第27節]鹿島1-1札幌/9月28日/カシマ

 ホームに札幌を迎えた一戦で、鹿島は前半に先制される苦しい展開も、後半が始まって5分後にはセルジーニョのゴールで同点に追いついてみせる。ただ、その後も猛攻を仕掛けたものの逆転弾は奪えず、1-1のドロー決着に終わった。

 この結果、同日に試合のなかった首位FC東京と勝点52で並び、さらに得失点差で上回り、鹿島が暫定首位に。スタンディングの一番上に立つのは今季初めてのことで、3年ぶりのリーグタイトル奪還に向けて、着実に一歩前進したのは間違いない。

 もっとも、「ホームでは勝点3が欲しい」と試合を振り返った内田篤人は、札幌戦の結果と、暫定ながらも首位に立った現状をどう捉えているのか。

「まだ、残り何試合かありますし、上にいるチーム(FC東京)が明日、試合があるので。自分たちが今日、“勝点2を落とした”のか、“勝点1を取った”のかは分からない。それは、明日のFC東京の結果次第。あんまり意識はしていない」

 現時点では、今季の優勝戦線をリードしてきたFC東京にプレッシャーをかけることができたとも言えるが、前節まで勝点1差に迫っていたのに、それをまた突き放される可能性もある。すべては、松本とのアウェー戦に挑むFC東京の結果次第ということだが、いずれにしても、内田が言うとおり、まだシーズンは残されている。目の前の結果に一喜一憂せず、次の勝利に向けて準備するだけだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

【鹿島】「ちょっと面食らった」ほどの徹底マークにさらされて、土居聖真に芽生えた感情
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2019年09月28日

「次はこうしよう、ああしようっていう引き出しが増えた」


札幌の執拗なマークに苦しんだ土居だが、セルジーニョの同点弾に関与するなど、能力の高さは示した。写真:徳原隆元

[J1リーグ第27節]鹿島1-1札幌/9月28日/カシマ

「札幌もしっかり対策をしてきた印象があります。うちのキーマンの(土居)聖真だったり、セルジーニョに厳しくいっていたので」

 1-1の引き分けに終わった札幌戦を、内田篤人はそう振り返る。この日は守備に重きを置いて戦っていた札幌は、たしかに局面の勝負ではタイトなディフェンスで鹿島の選手たちを苦しめていた。

“当事者”の土居も、札幌の執拗なマークに手を焼いたことを認める。

「びっくりしましたね。ひとりかわしても、2人、3人にマークされているみたいな感覚でした。ちょっと面食らってしまった。(札幌の)ボランチの選手はほとんど僕にマンツーマンでついていましたし」

 キープしようとしても、背後から激しいチャージを受けて、ボールコントロールもままならない。得意のターンも思うようにできずにいた。

「なかなか良い形を作れなかった」

 そう反省を口にする土居だが、0-1で迎えた50分、勝点1をもぎとる同点弾の場面では、しっかりと仕事をこなした。

 センターサークル付近でボール奪取に成功したブエノのクリアに反応。この時もマークにつかれていたが、キープせず、ワンタッチで近くにいる小泉慶に落とす。そこからの流れで、セルジーニョの同点ゴールが決まった。

「唯一、点になったところで、小泉にいい形につながる落としができたので。今日に関しては、ああいうプレーをもっと増やしたかった」

 自分の思い通りにプレーできる回数は少なかった。人数をかけて自分を止めに来る相手に対して、どう対処するか――課題がまたひとつ見つかったとも言えるが、それとは異なる感情も手応えもある。

「良い意味で捉えれば、“危ない選手”って思われていたはず。そこはポジティブに考えて、激しく来る相手に対して、次はこうしよう、ああしようっていう引き出しも増えた。もっともっと上手くなって、向上していければ」

 苦しんだ分、間違いなく得るものもあった。それを糧にして、土居はさらに“危ない選手”になっていく。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

サッカーダイジェスト 札幌戦寸評

サッカーダイジェストの広島記者による札幌戦の寸評である。
ドローという結果になんとも言えぬ採点が並ぶ。
こんなものかなというのが正直な感想やもしえぬ。
その中でゴールを決めたセルジーニョに良い評価が与えられておる。
利き足ではない右でのループはこの選手の両足が使えるという特徴をよく表しておる。
助っ人のおかげで最低限の結果を得ることが出来た。
次に切り替えて臨みたい。

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【J1採点&寸評|鹿島】札幌にドロー決着も暫定首位に。先発復帰の内田の出来は?
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2019年09月28日

失点にも得点にも絡んだブエノは「6」


【警告】鹿島=なし 札幌=宮澤(56分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】進藤亮佑(札幌)


[J1第27節]鹿島1-1札幌/9月28日/カシマ

【チーム採点・寸評】
鹿島 5.5
勝ち切れなかったが、引き分けで勝点1を上積みし、得失点差でFC東京を上回り、暫定首位に。連戦の疲れが随所に見えたなか、先制される苦しい展開だったが粘り強く追いつく。札幌の分厚い守備網を前に攻めあぐねたとはいえ、最低限の結果を手にした。


【鹿島|採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 5.5
進藤の一撃には逆を取られたか、ほぼ反応できず。ただ、それ以外は乱れのないセービングで2点目を許さなかった。

DF
2 内田篤人 6
約6か月ぶりの先発復帰。前に出ていく時と無理をしない時を見極めてプレー。復帰戦としてはまずまずのパフォーマンス。

27 ブエノ 6
失点の場面では、一歩遅れて進藤のシュートを防げなかったものの、同点ゴールの起点となる中盤でのボール奪取で挽回。

39 犬飼智也 6
67分にはL・フェルナンデスの強シュートを身を挺してブロック。相手のカウンターにも落ち着いて対処した。

26 小池裕太 5.5
サイドでの守備対応がやや緩かったか。軽率なパスミスなど、雑なプレーが散見。攻撃面のアクションは良かった。

MF
37 小泉 慶 6
好機と見るや相手ゴール前に侵入し、攻撃に厚みをもたらす。ボランチでスタートし、内田アウトの後は右SBに入る。

4 レオ・シルバ 5.5(27分OUT)
正確なミドルパスでピッチを広く使って展開。しかし、ルーズボールの競り合いで負傷してしまい、前半の途中で無念の交代。

久々の先発だった上田だが見せ場は少なく…


チームを敗戦から救う同点弾を決めたセルジーニョ。鮮やかなループでゴールネットを揺らした。写真:徳原隆元

MF
18 セルジーニョ 6.5
要所でプレーに絡み、攻撃の糸口を探る。50分には相手DFとのデュエルを制し、右足ループで値千金の同点ゴールをゲット。

41 白崎凌兵 5.5
サイドで受けるまでは悪くない。そこからどう崩すかという点で物足りなかった。それでも後半は持ち直し、好機に関与した。

FW
8 土居聖真 6
ギャップを突いて、パスを引き出し、攻撃をテンポアップ。敵の執拗なマークに苦しむも、球離れの良いプレーでチャンスを作った。

36 上田綺世 5(73分OUT)
2得点の25節・清水戦以来のスタメン。41分のビッグチャンスはポストの脇を逸れる。それ以外ではあまり見せ場を作れなかった。

途中出場
MF
6 永木亮太 6(27分IN)
L・シルバの負傷を受けて、急きょ出場。攻守両面でアグレッシブな仕事ぶり。36分の直接FKは相手GKに止められる。

FW
15 伊藤 翔 6(73分IN)
質の高い裏への抜け出しで攻撃を活性化。自らボールを拾って相手のゴールキックを促すなど、勝利にこだわる振る舞いも。

MF
13 中村充孝 ―(77分IN)
優れたボールスキルを駆使し、逆転弾を狙ったが、期待された仕事は果たせず。出場時間が15分未満のため採点なし。

監督
大岩 剛 5.5
L・シルバ負傷のアクシデントにも慌てず、冷静な采配。札幌の堅牢な守備に対し、同点には持ち込んだが勝ち越すまでには至らず。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

Jリーグ 第27節 北海道コンサドーレ札幌戦



中二日は厳しかった。

フルミネンセ、オリヴェイラ監督を解任

オリヴェイラ監督を解任したフルミネンセである。
就任からわずか39日間での出来事である。
ブラジルでの監督業は難儀である。
このあたり、国民性と言っても良かろう。
オリヴェイラ監督の次なるクラブはどこになるのであろうか。
注目である。

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Oswaldo de Oliveira deixa o comando do Fluminense
Auxiliar técnico Marcão assume a equipe interinamente contra o Grêmio ao lado de Ailton Ferraz

O Fluminense FC desligou, na manhã desta sexta-feira (27/09), o técnico Oswaldo de Oliveira. O auxiliar técnico Marcão comandará a equipe na partida contra o Grêmio, domingo (29/09), no Maracanã, ao lado do Coordenador Técnico do Sub-20 Ailton Ferraz.

小泉社長、鹿島に専念

メルカリ社の階社長を退任し会長に就任した小泉社長である。
これにて鹿島アントラーズFCの社長業に専念することとなる。
これは素晴らしい。
サッカークラブの社長は周囲が思う以上に仕事の多いものである。
鹿島が極東のドメスティックなクラブを超え、世界的なサッカークラブとなるために尽力してくれよう。
楽しみである。

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鹿島社長に小泉氏、親会社メルカリ社長退き異例本腰
[2019年9月27日21時25分]

スマートフォンのフリーマーケットアプリ大手の「メルカリ」小泉文明社長(39)が同社社長を退任し、経営権を取得した鹿島アントラーズの社長業に本腰を入れることが27日、分かった。

小泉氏は取締役社長兼COOから「取締役President(会長)」に、また代表取締役会長兼CEOだった山田進太郎氏が新たに「代表取締役CEO(社長)」となる。この日、都内で開かれた株主総会と取締役会で承認された。

小泉氏は自身のツイッターでもこれを報告。「(メルカリの)対外的な仕事と鹿島アントラーズの社長業に専念することになりました! 引き続きメルカリもアントラーズもよろしくお願いします!」とつづっている。

メルカリの鹿島経営権取得は7月30日に決定。小泉氏は1カ月後の8月30日づけで鹿島の社長に就任していた。Jクラブにおいて、親会社の社長がその任を退き、子会社であるクラブの社長に専念するのは異例中の異例。鹿島のファンでもある敏腕社長が、いよいよ本格的に始動する。

鹿島――連戦でも試合勘や連係面の仕上がりでは優勢か

「コンディション面に不安は残る。だが試合勘や連係面の仕上がりでは優勢という見方もできる」と記すサッカーダイジェストのプレビューである。
鹿島が中二日に対して札幌が中2週間という大きなハンデを背負う。
この過密日程を、篤人のリーグ戦復帰と小泉のボランチ起用、綺世の先発といった選手起用にて対応しようという試みである。
ここ数年の試練は、クラブに大きな経験をもたらせた。
この程度の日程であれば、難なくこなせるところを魅せようではないか。
それが可能になるのも怪我人の復帰が大きい。
故障者リストに目を向けると、三竿一人にまで減っておる。
シラが復帰し、山本脩斗も戻った今は、分厚い選手層を誇ることが出来る。
天皇杯で快勝した勢いにて勝利を掴み取ろうではないか。
楽しみな一戦である。

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【J1展望】鹿島×札幌|勝てば暫定首位の常勝軍団。内田が約6か月ぶりに先発か!?
サッカーダイジェスト編集部
2019年09月27日


鹿島――連戦でも試合勘や連係面の仕上がりでは優勢か


故障者/鹿島=三竿 札幌=駒井
出場停止/鹿島=なし 札幌=なし


J1リーグ27節
鹿島アントラーズ―北海道コンサドーレ札幌
9月28日(土)/15:00/県立カシマサッカースタジアム

鹿島アントラーズ
今季成績(26節終了時):2位 勝点51 15勝6分5敗 48得点・23失点

【最新チーム事情】
●勝てばFC東京をかわして暫定首位に浮上。
●“中2週間”の札幌に対し、25日に天皇杯を戦った鹿島は“中2日”。
●その天皇杯ラウンド16の横浜戦で、中村と白崎が怪我から復帰。

【担当記者の視点】
 前節でFC東京との大一番を制し、ついに首位と勝点1差に。FC東京は29日に試合を行なうため、この札幌戦に勝てば暫定首位に浮上する。

 2週間ぶりの公式戦となる札幌に対し、鹿島は天皇杯ラウンド16の横浜戦から中2日。18日には広州恒大とのACL準々決勝第2レグも戦っており、コンディション面に不安は残る。だが試合勘や連係面の仕上がりでは優勢という見方もできる。また、右SBでは内田が約6か月ぶりに先発する可能性が浮上。三竿が離脱したボランチには小泉が入ると見られる。

札幌――得点源のふたりが出場停止

北海道コンサドーレ札幌
今季成績(26節終了時):7位 勝点39 11勝6分9敗 44得点・34失点

【最新チーム事情】
●ジェイ、鈴木が出場停止。
●進藤が復帰の見通し。
●試合2日前に敵地入り。

【担当記者の視点】
 前節はホームで仙台に敗れ、今季の大きな目標であるACL出場圏内(3位の横浜)まで勝点9差に。ここからは踏ん張りどころとなるが、そうしたタイミングで得点源のジェイ、鈴木が出場停止。代わって起用が予想されるA・ロペスの奮起に注目。また、前節は負傷欠場した進藤が先発復帰の見通し。得点力もある選手だけにこちらも期待だ。

 今節の鹿島戦に向け、チームは試合2日前に茨城県内に移動。前日は同地で調整する予定で、より良いコンディションで試合に挑むことができる。

大きな責任を背負い、内田篤人がピッチに立つ

先発が予想される内田篤人である。
満を持してとはこのこと。
頼れる主将がピッチに還ってくる。
これは非常に大きな事。
右サイドを安定させ、チームに勝利以上のものをもたらせてくれよう。
篤人と共にタイトルを目指す。
信頼しておる。

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【鹿島 vs 札幌】内田篤人、約半年ぶりの先発へ。
2019年9月27日(金)



「まだスタメンかどうかわからないでしょ。ベンチにいてもスタメンにいてもやることは変わらないです。相手は出場停止の選手が何人かいるけれどホームで戦うので、もし出たら相手の戦い方というのも考えながらやりたい、と思いますけどね」
淡々とした様子はいつもと変わらない。むしろ大きな高揚感を感じているのはまわりの方かもしれない。鹿島アントラーズのキャプテンである内田篤人(写真)が約半年ぶりに先発でピッチに立つことになりそうだ。

今季は順調な滑り出しを見せたかに思われた。開幕戦の大分戦こそベンチに座ったが、川崎F、湘南、札幌、磐田とリーグ戦では4試合連続で先発出場。チームの調子が上がらないなかでも2勝2分と、着実に勝点をもたらすパフォーマンスを見せていた。しかし、磐田戦で相手選手と接触し膝を痛打。そこで古傷を再び痛めてしまった。

小さな怪我を繰り返しながらも復帰を果たし、今月からベンチ入り。ピッチに飛び出さんばかりの姿勢を見せ、ピッチに立てずとも戦う姿勢を示してきた。そして迎えた札幌戦。大岩剛監督は「満を持して」キャプテンを起用するようだ。

タイミング的にも絶妙だ。AFCチャンピオンズリーグの敗退が決まった直後の天皇杯ラウンド16では横浜FMに4-1で快勝、残った3つのタイトルに向けた姿勢を見せることに成功しただけに、チーム全体に安堵した空気が流れかねない。それを防ぐためにも内田がピッチに立つ効果は大きいだろう。
「どこが相手でも、どういう連戦であっても、自分たちは普通にやるということが大事になる」
普通にやることが一番難しい。大きな責任を背負い、内田篤人がピッチに立つ。

文:田中滋(鹿島担当)

明治安田生命J1リーグ 第27節
9月28日(土)15:00KO カシマ
鹿島アントラーズ vs 北海道コンサドーレ札幌

【鹿島】内田篤人が札幌戦で約6か月ぶりの先発復帰か? 「いつでも、とは思っています」
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2019年09月27日

「そうそう。ここからが大事だから」


札幌戦で先発復帰するかもしれない内田。頼れる男の帰還で、チームはさらに勢いづくはずだ。写真:田中研治

 勝てば暫定首位に――。3年ぶりのリーグタイトル奪還に向け、大事な一戦となる9月28日の27節・ホーム札幌戦で、キャプテン内田篤人が約6か月ぶりに先発復帰するかもしれない。

 今季リーグ戦での最後のスタメン出場は、1-1で引き分けた3月30日の5節・磐田戦。この試合で内田は右膝を痛め、58分に途中交代。その後はしばらく戦列を離れていたが、8月14日の栃木との天皇杯3回戦で、84分に途中出場して実戦復帰。さらに9月1日のリーグ25節の清水戦でも途中出場しているが、それ以外ではベンチ入りするも、なかなかピッチに立てずにいた。

 直近の9月25日の天皇杯ラウンド16の横浜戦もベンチ入り。試合は、中村充孝のハットトリックと伊藤翔のダメ押し弾で4-1の圧勝を飾る。77分に4点目が決まると、その2分後、大岩剛監督はこの日、2枚目の交代カードを切る。59分の中村→白崎凌兵に続き、セルジーニョを下げて、土居聖真を投入する。

 残る交代枠はひとつ。ビブスを着てスタンバイしている内田は、いつもより入念にストレッチを行なっているように見えた。

「俺も準備してね。あるかな、と思ったけど」

 最後の交代カードは、自分か、もしくはルーキーFWの有馬幸太郎かと内田は予想していたという。だが、85分、指揮官の選択はレオ・シルバ→小泉慶だった。

「次の試合(中2日で臨む札幌戦)を考えた場合、レオを休ませて、セルジを休ませて。(怪我から復帰した)充孝は久しぶりの試合で、あのペースでやっていたら90分を持たせるのは難しかったと思うし。プラン通りというか、一番良い交代だったと思います」

 ベンチ入りも、出場機会はなし。戦線離脱中も含め、内田にはこれまで何度となく、早く試合に出てほしい、というこちらの勝手な希望を伝えてきた。横浜戦の後も同様に。

「まあまあまあ。そろそろじゃないですか。分からないけど。いつでも、とは思っています」

 連覇を狙うACLはベスト8で散ったが、J1リーグはもちろん、ルヴァンカップは4強入り、天皇杯はベスト8進出と、まだ“国内3冠”が残っている。連戦はまだまだ続く。

「そうそう。ここからが大事だから」

 その大事な局面で頼れる男が戻ってくれば、そこで期待通りのパフォーマンスを見せられれば、チームはさらに勢いづくはずだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

鹿島とメルカリのチャレンジや、いかに

鹿島アントラーズFCの経営権を取得したメルカリ社について取材した現代ビジネスの二宮氏である。
これまでの記事と重複する部分も多いが、改めて小泉社長の鹿島への愛情と“理解”そしてITリテラシーが重要であったことが伝わってくる。
愛情やITは、他の人物にも有ったとは思われる。
しかしながら、“理解”はそうそう持てるものではない。
スタジアムに集うサポーターでさえ持っておるか疑問を持つことも多い。
ネットで意見を述べる輩など更にである。
そこを改めて深く理解しておる人間が経営に関わってくれるのは非常に嬉しい。
諸手を挙げて歓迎したい。
また、ITはともかくスピード感についてはこの時代を乗りきることに重要なファクターと言い切れる。
昨年末、『絶対的存在』の獲得が大きく報じられ期待感を持って冬を過ごした。
しかしながら、その選手の獲得はならず、残念な気持ちになったことが記憶に残る。
これも、推測の域を出ないが、親会社の決済スピードが鈍く、旬な選手を獲りきれなかったと思われる。
このような失態は、成績に直結する。
今後は小泉社長以下、デジタル化された決済スピードで、より良い補強が叶うのではなかろうか。
それ以外でも、スタジアム改築の問題や、その他サービスのことも改革されよう。
それは、我ら周囲の者にはわからずとも、必ずや効いてくる。
今後が楽しみである。

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鹿島がメルカリを選んだワケ〜決め手は「愛情」と「テクノロジー」
常勝軍団は次のステージを目指す
二宮 寿朗

求められる「スピード感」

Jリーグで断トツの20冠を誇る鹿島アントラーズの経営権がフリマアプリ大手のメルカリに移ったことは大きな話題になった。発行する株式の61.6%(約16億円)を日本製鉄から取得して筆頭株主に。公正取引委員会に認可され、8月30日、鹿島の新社長にメルカリの小泉文明社長が就任した。“相思相愛が実った”と言えるだろうか。



この経営権譲渡は鹿島の経営が苦しくて手放したわけではない。これを語るには、まず鹿島側の背景から説明しなければならない。

鹿島の前身は住友金属サッカー部。主力製鉄所を鹿島臨海工業地帯に持つ住金が部を母体にしてアントラーズを立ち上げた。Jリーグ加盟時に「99.9999%無理」と言われたが、茨城県の協力を得てサッカー専用のカシマスタジアムを建設してJリーグを振り向かせた奇跡は有名な話だ。

ジーコのスピリットを継承した鹿島は強豪かつ地域密着のクラブとして地位を築く中で、親会社の住金は2012年10月に新日鉄と合併。19年4月には日本製鉄に商号変更され、住金の名前が消えた。親会社の規模が大きくなったことでクラブ側が逆に動きにくくなるという実態があった。

事業担当の鈴木秀樹取締役マーケティングダイレクターは言う。

なぜ鹿島はメルカリを選んだのか

Jリーグはイギリスの動画配信会社パフォーム(2019年4月、DAZNグループとして独立)と10年総額2100億円の大型契約を結んだ。これによりクラブに還元される配分金は上位に手厚くなり、下位とはかなりの開きが出ることになる。

DAZNマネーの流入により、Jリーグは「共存」から「競争」に切り替わった。近年、鹿島は日本製鉄と協議して“独立”の道を模索し、手を挙げてくれた数ある親会社候補のなかでメルカリを指名したという形だ。



なぜメルカリだったのか。

ひとつは「アントラーズに対する理解、愛情が一番あったから」と鈴木氏は打ち明ける。小泉社長の父はホームタウンのひとつ、行方(なめかた)市の出身で、元々アントラーズファン。「カシマスタジアムのオープニングに行って、サッカーの魅力にどっぷりはまった」とは小泉社長。メルカリは2017年からスポンサーを務めており、クラブや地域をよく知っているという利点があった。

小泉社長もサッカーにおける強化、育成については現路線を踏襲する意向をはっきりと示している。

「これまで積み上げてきたジーコさんの教え、フィロソフィーは大事にしていただきたいし、守っていただきたい。僕がここに口を出す必要はないと思っています。その道のプロではありませんから。ただ、ビジネスの観点に立つならアントラーズのアセット(経済資源)があればいかにようにもサポーターのみなさんを楽しませ、収益を上げていくことができる。その収益を強化に回して、常勝軍団の確固たる地位を築いていければいい」

つまりサッカーに口は出さないが、ビジネスはどんどんアイデアを出していくという決意表明だった。

親会社というよりはパートナー

アントラーズがメルカリを選んだもうひとつの理由としてIT(情報技術)がある。

「地域課題とどう向き合うか、地域と一緒にどう成長していくかは非常に大事なキーワード。僕らの世代では考えつかなかったテクノロジーというのは重要だと感じた」
(鈴木取締役)

地方は高齢化、人口減少化が進む中、スポーツクラブの力によって町起こしや交流人口の増加につながる。鹿島は元々、ノンフットボールビジネスにも力を入れてきたクラブだ。カシマスタジアムの指定管理者となり、施設内にスポーツジム、スポーツクリニックなど健康増進事業を展開してきた。



一方で、他のクラブに先駆けて映像の中継制作も手掛けてきた。10年前、スカパー!で展開したクラブオフィシャル番組「アントラーズリポート」は業界内からも高い評価を受けた。これはビジネスの観点もさることながら「地域のため」が抜け落ちることはなかった。

たとえば健康増進事業は地域住民の健康寿命アップという狙いがあり、中継制作も災害時における情報発信の場にすることができる。地域とともに生きる。このアイデンティティにメルカリのアイデアとテクノロジーが入ってくるわけだ。

試合来場者へのサービスもグレードアップしていくことになるだろう。

2年前、メルカリのアイデアでVR動画を提供するサービスがあった。段ボールで組み立てるVRキットにスマホを入れ、選手目線で移動バス、クラブハウス、ロッカーをVR専用カメラで撮影して「You Tube」にアップしたものを見て楽しんでもらうという内容。2万個を配布し、かなり好評を得たようだ。

このイベントの開催によってスタジアムWi-Fiの接続率が上がり、会員登録が一気に増えたという。これによって、ファンとのエンゲージメント(結びつき)が生まれる。ITを駆使するアプローチによって、ファンのニーズに応えていく企画は増えていくと思われる。

親会社というよりはパートナー。鈴木取締役は「親会社の社長が子会社の社長をやってもらえるんだから」と頼もしそうに笑う。

鹿島とメルカリのチャレンジや、いかに――。

小泉慶は今日もアントラーズの勝利だけを目指して戦う

小泉慶をピックアップするFreaks+である。
出場機会に恵まれぬ柏時代から、移籍後の環境について述べる。
そして、「もともと小泉はアントラーズの一員として相応しいメンタリティの持ち主のようにも思えた」と記される。
「自らのプレイに決して満足することなく、常に更なる向上を追い求める」という小泉慶のメンタリティが鹿島の環境と非常にマッチしておったと言えよう。
この選手は、このクラブにて更に伸びる事を確信した。
右SBにボランチと獅子奮迅の活躍をしてくれよう。
期待しておる。

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PICK UP PLAYER


「ここまでのイメージは出来ていなかったです」。周りを取り巻く環境が劇的に変化したこの2ヶ月を振り返って、小泉慶はそう答えた。

 2014年のプロデビュー以来、小泉は常にチームの主力選手としてプレーし、5年連続でリーグ戦20試合以上に出場していた。しかし、柏レイソルに加入して2年目を迎えた今季は全く出場機会に恵まれなかった。怪我をしたわけでも、コンディションが悪かったわけでもない。だが、ボランチと右サイドバックのポジションはすでに別の選手で埋められていた。シーズン開幕から半年が経過しても、リーグ戦の途中出場は1試合のみに止まった。ベンチ入りした試合でさえ、わずか5試合のみだった。完全にチームの構想外に追い込まれてしまった。

 試合から遠ざり、暗闇の中でもがき苦しむような日々が続いた。本人は当時を「腐りかけた」と振り返る。一生忘れることのない、苦難のときだった。

 だが、苦境のなかでも、小泉はコンディションの維持を怠らなかった。己と向き合い、「腐りかけた」自分を奮い立たせる。必ず光が差すと信じて、努力を続けた。

「試合に出ていないときでも、腐らずにやっていればチャンスはあると思っていました。自分との戦いだったので、自分に矢印を向けて、自分と常に戦って、1日、1日を大切に、1回、1回のトレーニングを無駄にしないように、考えながら、身体だけは鈍らせないように、トレーニングは続けていました」

 そして、2019年7月23日。小泉の鹿島アントラーズ加入が発表された。「1日でも早く試合に出て、アントラーズの勝利に貢献したいです」。サッカー人生を懸けて、移籍を決断した。

 試合から離れていた間も、常に準備を備えていた小泉は、加入当初からトレーニングで高いパフォーマンスを披露した。指揮官も「コンディションの良さは伝わってきている。自信をもって送り出したいし、彼自身も自信をもってゲームに入っていけると思う」と、すぐに信頼を口にする。腐らずに努力を続けてきた成果がついに現れた。本人も「周りの選手の特長やタイプも分かってきました。練習でも思い切ってプレーできています」と、チームへの適応を進めていった。

 加入から2週間を過ぎた8月10日、明治安田J1第22節・横浜FM戦で待ちに待った先発の機会が巡ってきた。「初戦は大事だと思う。チームにとっても上位直接対決になる。チームとしても、個人としても、勝利にこだわって、貢献していきたい」。様々な想いと覚悟を胸に、チームとしても、個人としても、重要な一戦に臨んだ。



 はたして、小泉はこの試合で出色のパフォーマンスを披露してみせた。何年も前から在籍していたかのようなプレーでチームに落ち着きをもたらし、守備でも対人の強さを遺憾なく発揮した。勝利に大きく貢献する活躍だった。

 苦難の半年を乗り越え、ようやく光を浴びられる場所にたどり着いた。試合後には「緊張した。何よりも、勝てたことにホッとしている」と思わず相好を崩していた。その表情からは充足感が見て取れた。

 だが、ふと気付けば、すぐにその強面の顔を引き締めていた。

「ずっとベンチ外だった自分をアントラーズが拾ってくれました。そこに関わった人たちを裏切りたくない。なんで獲ったんだ、なんて言われないようにやらないといけないです。試合に出て、しっかりプレーを続けていくことが、アントラーズへの恩返しだと思います。今日だけで終わるのではなくて、続けていくことが大事なので、しっかりと継続していきたいです」



 すぐにチームに適応した小泉は、ここから右サイドバックとして先発出場を重ねていく。すると、日を追うごとにトレーニング中の表情も明るくなった。環境の変化について尋ねると、「優勝争いを経験したくても経験出来ない選手がたくさんいるので、やっぱり今は充実感があります」と、アントラーズでプレーする喜びを語ってくれた。

 アントラーズに加入してから小泉はチーム全員の「勝利にこだわる姿勢」に感銘を受けたと云う。

「勝って当たり前というチームだから、引き分けでも負けたような雰囲気があったり、勝つことに対しての執着心、勝利に対する貪欲さを感じます」

「(YBCルヴァンカップ準々決勝第1戦は)前半を3-0で終えて、後半に2点奪われてしまった試合で、チームは勝利したけど、負けたような雰囲気でした。そのときに、改めて良いチームに来たなって思いました」

「勝っても満足しないし、1試合勝っても、また次の試合という意識がある。FC東京戦の試合後も、勝利したけれど、まだ2位ということで満足しないところは、本当にタイトル獲っている人がたくさんいるからこそ、満足しないでいられるのかなと思います」



 ただ、もともと小泉はアントラーズの一員として相応しいメンタリティの持ち主のようにも思えた。自らのプレーに決して満足することなく、常に更なる向上を追い求める。すぐにチームへ適応出来たのも、その意識の高さがあってこそだろう。「試合に出る以上は、アントラーズの勝利のためだけにプレーすることが大事です。体力を余らせて試合を終えるのではなく、自分の持っているパワーやエネルギーを最大限に使い切るまでプレーする必要があります」。言葉からは自然と勝利への決意が伺えた。

「もっと貢献しなくてはいけないと思いますし、納得できるプレーは出来ていないので、そこの充実感、満足感は、まだないです。ここからが大事だと思います。半年間でリーグ戦1試合しか出ていなかったし、現状に満足することなく、やっぱり自分がここで試合に出て、活躍したいです。見返すじゃないですけど、そのくらいの気持ちでやらないといけないと思っています」

「もちろん優勝するためにここに来ましたし、優勝しなくてはいけないチームだと思っています。ただ、優勝を目指すというよりも、まず1試合、1試合、目の前の試合を勝つことが大切です。それが結果的に、優勝というところに繋がってくると思う」

 アントラーズに加入して2ヶ月、周囲の取り巻く環境は大きく変わった。だが、充足感こそあれど、決して現状に満足はしていない。「常勝鹿島」の選手として必要な「勝利へのこだわり」は心得ている。小泉慶は今日もアントラーズの勝利だけを目指して戦う。

鹿島、静岡学園・松村優太くん獲得

静岡学園の松村優太くんを獲得する鹿島である。
これは朗報。
U-18日本代表の快速アタッカーの加入で来季以降攻撃に厚みが与えられよう。
楽しみである。

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鹿島、U18日本代表の静岡学園MF松村を獲得
[2019年9月27日7時32分 ]


静岡学園MF松村優太

鹿島アントラーズが来季の新戦力として、静岡学園のU-18日本代表MF松村優太(3年)を獲得することが26日、分かった。

スピードが武器のドリブラーで、清水エスパルスやジュビロ磐田、松本山雅FCなど複数のクラブが争奪戦を繰り広げていたが、現在首位FC東京を勝ち点差1で追う常勝軍団が勝ち取った。鹿島は尚志(福島)の同日本代表FW染野唯月(3年)の来季入団も内定しており、順調な有望株の補強に成功している。

静岡学園・松村が鹿島入り 常勝軍団でプロスタート
[2019年9月27日10時44分 ]


J1鹿島入りが決まった静岡学園MF松村優太

静岡学園のU-18日本代表MF松村優太(3年)が来季、J1鹿島アントラーズに入団することが26日、分かった。清水エスパルスやジュビロ磐田、松本山雅FCなど複数のクラブから獲得オファーを受けていたが、このほど尚志(福島)の同日本代表FW染野唯月(3年)も加入するアジア王者入りを決断したという。DF伊東、MF名古らOBが活躍する常勝軍団で、プロキャリアの第1歩をスタートさせる。

松村は170センチと小柄だが、スピードに乗ったドリブルが武器のアタッカー。一部クラブに練習参加するなど、悩んだ末に鹿島を選んだという。鹿島は、染野に続き“パリ・オリンピック(五輪)世代”の新星獲得に成功した。FW大迫、MF柴崎ら日本代表の中心を担う選手を高卒で獲得し、育て上げた実績を持つクラブだけに、松村を未来の日本代表に育て上げてくれるに違いない。

静岡学園は、プリンスリーグ東海で首位と勝ち点差1の2位につけており、第15節を終え、松村は6得点を挙げている。冬の全国高校サッカー選手権の静岡県大会では第1シードで、11月2日のベスト16から登場予定。5年ぶりの全国大会出場を目指す。

◆松村優太(まつむら・ゆうた)2001年(平13)4月13日生まれ。東淀川FC出身。50メートル5秒8の快足が武器のアタッカー。2月にU-18日本代表に選出。170センチ、60キロ。

トゥールーズ・昌子源、負傷交代

負傷交代したトゥールーズの昌子源である。
着地時に右足首を捻ったとのこと。
怪我からの復帰試合にこのアクシデントとは昌子も難儀である。
監督は、「右足首の捻挫。チームドクターはそれほど深刻ではないとみている」とコメントしており、大事には至ってない様子。
早く元気な姿を見せて欲しいところ。
完全復帰を祈っておる。

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トゥールーズ・昌子、負傷退場 ジャンプした際にひねって転倒し右足首捻挫か
[ 2019年9月27日 05:30 ]

フランス1部 トゥールーズ0―2アンジェ ( 2019年9月25日 )

 日本代表DF昌子が今季初出場で不運に見舞われた。開幕前に痛めた左太腿の負傷から復帰。しかし、前半終了間際に相手と競り合ってジャンプした際に右足首をひねって転倒し、スタッフに支えられて退場。
 試合後、右足にプロテクターをつけて松葉づえをついた姿で現れ「検査をしてみないと分からない」と厳しい表情。カサノバ監督は「右足首の捻挫。チームドクターはそれほど深刻ではないとみている」と話した。

対札幌戦データ情報

札幌と鹿島の対戦データ情報である。
勝率80%や12試合連続無敗(10勝2分)と非常に相性が良いことがわかる。
とはいえ、決して侮ることの出来ぬ相手である。
昨季のホームでの対戦は、ワーストマッチとも言える内容の試合であり、0-0のドローに終えたこと自体がラッキーとも言えた。
このような試合は二度と観たくはない。
また、日程についても難がある。
鹿島が中二日であることに対して、札幌は2週間の休養期間があった。
この差は大きい。
ホームだからこそ、解消を望みたいが、知将が率いる札幌を下すのはそう容易ではない。
強い気持ちで戦い、良い結果をもたらせたい。
重要な一戦である

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鹿島アントラーズvs北海道コンサドーレ札幌 第27節
 ・鹿島対札幌の通算15試合では、鹿島が12勝2分1敗と大きく勝ち越している。鹿島にとって札幌は、現在J1に所属しているチームの中で最も勝率が高い相手(80%)。

 ・鹿島は札幌戦で現在12試合連続無敗(10勝2分)。現在進行中の同一カードでの連続無敗としては、クラブベストを記録している相手。

 ・鹿島はホームでの札幌戦通算7試合で無敗(6勝1分)。このうち5試合で3得点以上を挙げており、現在は4試合連続で無失点に抑えている。

 ・鹿島はホーム戦で現在、2012年11月~2013年9月以来となる12試合連続無敗(10勝2分)。また、本拠地では2001年4月~11月以来となる9試合連続複数得点を記録している(1試合平均2.4得点、当時13試合連続のクラブ記録)。

 ・札幌は直近12試合のうち、無失点に抑えたのがわずか1試合のみ(4勝4分4敗、1試合平均1.4失点)。それ以前の4試合では、3試合でクリーンシートを記録していた。

 ・鹿島と札幌はともに、試合時間前半に挙げた得点数が今季リーグ最多(20点)。また、鹿島は同時間帯に得点を挙げた今季15試合ではわずか1敗(10勝4分)。対する札幌は今季の同12試合では2敗(8勝2分)。

 ・ペトロヴィッチは監督として、アウェイでの鹿島戦で現在6試合連続無敗(4勝2分)。敵地で同クラブ相手に敗れたのは、広島を率いていた2011年8月の対戦が最後(0-2)。

 ・セルジーニョは現在、出場した3試合連続得点中(J1では自己ベスト)。また、2019年8月以降の直接得点関与数はチーム最多(6点:5得点1アシスト)。

※ファクト内の数字はJ1での成績

データ提供:opta

山本脩斗、練習復帰

練習に復帰した山本脩斗である。
これは朗報。
左SBは小池裕太一人が担っており、この先のルヴァン杯などをどうするかが焦点となっておった。
ここに脩斗が戻ってくれば鬼に金棒である。
左サイドを安定させ、得意のヘッドで得点を演出していくのだ。
脩斗の躍動が楽しみである。

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午後練習


パス練習やポゼッショントレーニングを実施した後、ミニゲームを行いました。横浜FM戦に出場した一部のメンバーは、リカバリーを実施しました。

天皇杯ラウンド16を戦ったばかりの鹿島と、2週間ぶりの公式戦となる札幌の対戦

「メンバー構成には一工夫が必要だろう」と記すJリーグ公式の田中滋氏によるプレビューである。
鹿島はミッドウィークに天皇杯を戦っており、中二日の日程となる。
登録外の上田綺世と相馬勇紀こそベンチ外に出来たが、聖真や小泉を途中出場させることとなり、その他のレギュラークラスをスタメンで起用した。
一方、札幌は2週間空いており、心身共にリフレッシュされておることが予想される。
これは真夏の連戦、浦和戦-湘南戦の時にも同じような状況であった。
永井中断期間後の湘南に中二日であった鹿島が敗れておる。
そもそも、今季、勝ち点を落とした試合は、概ねACLなどにて過密日程になった節ばかりである。
今回もかなり厳しい戦いとなろう。
天皇杯・Fマリノス戦に出場しなかったクォン・スンテや上田綺世などを軸に勝利を掴み取りたい。
リーグ戦、前節首位との勝ち点を1に縮めた勢いを再びここでもたらそうではないか。
重要な一戦である。

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中2日と2週間ぶり。ただ、札幌は合わせて17得点の2人が出場停止
見どころを要約すると・・・

・9月を無敗で進む鹿島は今月7試合目。2週間ぶりの公式戦となる札幌と、中2日で対戦する
・札幌は鈴木武蔵とジェイが出場停止。アンデルソン・ロペスやチャナティップに期待がかかる
・鹿島は出番を得た選手が結果を残す好サイクル。天皇杯では中村充孝が約3カ月ぶりの出場でハットトリック

天皇杯ラウンド16を戦ったばかりの鹿島と、2週間ぶりの公式戦となる札幌の対戦だ。両者のコンディションに大きな差がある中で迎える一戦である。

鹿島は今月7試合目の公式戦となる。9月1日の明治安田J1第25節・清水戦を皮切りに、JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝で浦和と戦い、リーグ首位のFC東京との直接対決を挟んだあと、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第2戦・広州恒大戦を戦ったあと、天皇杯を経て、札幌を迎え撃つ。ACLこそアウェイゴールの差で敗退したものの、4勝2分の無敗で進んできた。昨季も9月は6勝1分1敗で終えており、夏場に弱いかつての姿を払しょくしている。

対する札幌もルヴァンカップ準々決勝を広島と戦い、激闘の末に準決勝進出をつかみ取った。しかし、前節は仙台に1-3で敗れ、9月は1勝1分1敗。リーグ戦では5試合ぶりの敗戦だっただけに、その流れをここできっちり断ち切っておきたいところだ。

ただ、札幌は今季9得点とチームトップスコアラーの鈴木 武蔵と、8得点のジェイがそろって出場停止。攻撃の核となる選手を欠いた状態で鹿島と相対する。鈴木と同じく9得点を挙げているアンデルソン ロペスや6アシストを記録しているチャナティップの活躍に期待がかかる。

迎え撃つ鹿島は天皇杯から中2日で戦わなければならず、メンバー構成には一工夫が必要だろう。天皇杯ではここまでリーグ戦16試合で先発した伊藤 翔が90分プレーした。彼のコンディションを考えると、前々節の清水戦でリーグ戦初先発し2得点の活躍を見せた上田 綺世の先発起用があるかもしれない。

前節で仙台に敗れたあと、札幌のペトロヴィッチ監督は「日程を言い訳にするつもりはないですが」と言って、両チームの間にコンディションの差があったことを指摘した。

「リーグ戦が休みの間、われわれは(ルヴァンカップを)2試合。反対に仙台は良い状態でこの試合に挑みました。われわれの代表選手が合流したのが(試合2日前の)木曜日。なかなか準備の時間がなかったですし、核となる選手が力を発揮できなかったことも敗戦につながったと思います」

それだけに、逆の立場となる今回は並々ならぬ意気込みで来るだろう。

「ここからまた2週のブレイクに入りますが、そこでリカバー、トレーニングをして残り試合に向かっていきたいと思います」

その成果をここで発揮したいところだ。

鹿島は天皇杯で約3カ月ぶりの公式戦出場となった中村 充孝がハットトリックの大活躍。出番を与えられた選手が結果を残す好サイクルで、ACL敗退の暗い影を吹き飛ばした。残った3つのタイトルに向けて再びチームは一体感を強めている。過去のリーグ戦では鹿島が12勝2分1敗と圧倒的な数字を残しているが、今回はどんな結末を迎えるだろうか。

[ 文:田中 滋 ]

ピッチに立っている限り、虎視眈々とゴールを狙っている伊藤からは目が離せない

天皇杯・Fマリノス戦後の伊藤翔を取材したサッカーダイジェストの広島記者である。
トドメの一発となったチップキックのシュートについて言葉を引き出す。
「冷静に決められました。あれはけっこう得意な形だったので。GKの動きも見れていたけど、ファーストタッチが良かったので、これはいけるな、と。いいところに止められて、そのままスピードに乗って、自分の間合いでシュートを打てたから、ああいうチップキックになりました。練習通りという感じです」。
ああいう形は観る者を熱くさせる。
このシーンの前に二つ外しておったが故に、このゴールの喜びは一入であった。
決めきるセンターFWとして印象付けられたと思う。
また、相手ボランチの背後から忍び寄るプレスは伊藤翔の得意技である。
これが昨日は非常に効いておった。
「あれ、ボランチからすると、ウザいですからね。チョロチョロされると。だから、相手の嫌なことをやっていかなければいけないし」とわかっておるコメントをする。
頼もしいベテランのプレイには頭が下がる。
これからも、攻守に輝いてくれよう。
楽しみにしておる。

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【鹿島】「今日は入らない日か?」それでも決めてみせた伊藤翔の4点目が持つ意味
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2019年09月26日

「ファーストタッチが良かったので、これはいけるな、と」


古巣横浜との天皇杯ラウンド16で、勝利を決定づけるチーム4点目を決めた伊藤。声援を送るサポーターに対し「なんとかゴールで返せればと思っていた」。写真:徳原隆元

[天皇杯ラウンド16]鹿島4-1横浜/9月25日/カシマ

 勝負を決定づける、価値ある4点目だった。

「(中村)充孝が今日は3点取ってくれたけど、それで3-1で勝つのと、また違うと思う。もしかして1点取られて3-2になったら、相手にもちょっと『可能性があるかも』と思わせてしまうかもしれない。その意味では、息の根を止められたんじゃないかな」

 天皇杯ラウンド16の古巣横浜戦、2トップで先発フル出場した伊藤翔は、59分と65分にそれぞれ決定機を迎えながらも、相手GKの好守に阻まれてゴールネットを揺らせずにいた。「シュートの感覚は悪くなかったけど、今日は入らない日か?」と観念しかけていたが、三度目のチャンスは逃さなかった。

 77分、自陣からドリブルで持ち上がった小池裕太からパスを受けると、GKとの1対1を鮮やかなチップキックで制した。

「冷静に決められました。あれはけっこう得意な形だったので。GKの動きも見れていたけど、ファーストタッチが良かったので、これはいけるな、と。いいところに止められて、そのままスピードに乗って、自分の間合いでシュートを打てたから、ああいうチップキックになりました。練習通りという感じです」

 得点後には、勢いそのままにゴール裏のサポーターの前まで行き、両膝に手をついて小休止。「やっと入ったよ、ごめんねーって(笑)」という意味を込めたジェスチャーだった。

「サポーターのみんなも、いつも通りに、いっぱい(自分の名前を)コールしてくれていて。なんとかゴールで返せればと思っていた」

 相手の戦意を挫く、とどめの一発。浦和とのルヴァンカップ準々決勝第2レグでも、伊藤は似たような働きを示している。アウェーでの第1レグは3-2。ホームで迎えた第2レグでは一時1-2と勝ち越されてしまう。最終的には2-2のドローで決着し、トータルスコア5-4でベスト4に進むのだが、勢いづく浦和に引導を渡す形となる同点弾を決めたのが、伊藤だった。

 この浦和戦でも伊藤はいくつかのチャンスをモノにできずにいたが、最後には帳尻を合わせる。

「あれで1点取れるのと、取れないのとでは、FWとしての感覚というか、やっぱり後味も全然違う。そういう意味では良かった」

 点を取るだけでなく、例えば、高い位置からの守備では相手のボランチに背後からプレッシャーをかけるなど、地味なタスクをコツコツとこなす。

「あれ、ボランチからすると、ウザいですからね。チョロチョロされると。だから、相手の嫌なことをやっていかなければいけないし」

 そんな地道な作業も、FWとしての成果につながることを知っている。

「あそこでボールを取れれば、一番点が入るので。そこは意識していますね」

 いくらチャンスを外していても、守備ばかりに追われているように見えても、ピッチに立っている限り、虎視眈々とゴールを狙っている伊藤からは目が離せない。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

ジョルジーニョ監督、コリチーバを指揮

コリチーバの指揮を執るジョルジーニョ監督である。
新たなるクラブはブラジルの古豪であった。
確実にキャリアを積み重ねておる。
このクラブにて勝利を掴むのだ。
勝利の報を待っておる。

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Jorginho é apresentado à imprensa
Novo comandante coxa-branca concedeu entrevista coletiva ao lado do presidente Samir Namur e do diretor de futebol, Rodrigo Pastana
Há 7 horas — 25/09/2019 16:38:00



Trabalhando junto ao elenco coxa-branca desde ontem, o novo técnico coxa-branca, Jorginho, foi apresentado oficialmente à imprensa no período da tarde desta quarta-feira (25), no Centro de Treinamento Bayard Osna. Junto do novo profissional, estiveram presentes também na entrevista coletiva, o presidente do Coritiba, Samir Namur e o diretor de futebol do clube, Rodrigo Pastana.

“É um prazer e uma honra estar nesse momento de dirigir um clube com tamanho e a história que o Coritiba possui. Eu enfrentei o Coritiba esse ano e vi o quanto é difícil atuar contra quando tudo conspira: diretoria, torcida, elenco e torcida. Vi de perto o quanto é difícil enfrentar o Coritiba quando tem o apoio do torcedor. Sabemos que temos elenco e toda possibilidade de chegar ao acesso”, disse Jorginho.

報知新聞 Fマリノス戦寸評

報知新聞によるFマリノス戦の寸評である。
快勝に良い採点が並ぶ。
まずは、「MF中村充孝【8・0】圧巻3発。「なぜパスしない?」と思った1点目はGKの股の空きを待ってトーキック。「なぜスルー?」と思った2点目は折り返しをズドン。3点目はすみません文字数オーバーMOM」。
書き足らなさが伝わってくる。
もっともっと評価したいところ。
次点は犬飼と永木となっておる。
「DF犬飼智也【7・0】声が通りやすい観衆6529人、前半3得点の試合内容でもガラガラ声で取材エリアに。相手CFが左CBエリアに近寄れず迷子状態に」とコーチングが冴えた旨を取材陣ならではの寸評で表現してくれる。
DFリーダーとしての奮戦が良く伝わってくる。
「MF永木亮太【7・0】押すだけでなく時に引き、ポゼッションしてナンボのマリノスにポゼッションをさせず」。
永木の闘将ぶりは、チームに力を与えてくれる。
そして、ジャッジについては、「岡部拓人主審【5・0】小池の足はかかっておらずPK判定は誤審。「主審は絶対」だからこそ、目の前で見ていた追加副審の意見にも耳を傾けたらどうでしょうか?」と辛辣。
この岡部主審はカードの基準も曖昧であった。
ああ明らかな誤審は審判不振に陥らせるため、もう少し技術向上を願いたいところ。
こういった筆の走る試合をこれからも続けたい。
楽しみである。

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【鹿島】採点&寸評“ACLショック”感じさせず再出発の一戦で4発圧勝!
2019年9月26日 8時3分スポーツ報知


鹿島の先発布陣

 ◆天皇杯▽4回戦 鹿島4―1横浜M(25日・カシマスタジアム)

 鹿島は横浜Mを4―1で下し、リーグ戦の上位対決を制して準々決勝進出を決めた。MF中村充孝が前半だけでハットトリックを決め、後半にはFW伊藤翔が追加点を挙げた。

 採点と寸評は以下の通り。

大岩剛監督【6・5】再出発の一戦で完勝。相変わらず絶妙な先発の入れ替え具合で天皇杯もリーグも獲りにいく姿勢を示す

GK曽ケ端準【6・0】失点は一度弾いただけに悔しさ残るが90分間ノーミスを貫く。キックもスローも安定感

DF伊東幸敏【6・0】4列目から飛び出しを伺う姿勢はあらゆるオプションをもたらす。フリーでのクロス精度は物足りない

DFブエノ【6・0】トラップミスで独走を許し、追走し、追い越し、奪い返す。ミスは頂けないが相手の戦意は確実に削いだ

DF犬飼智也【7・0】声が通りやすい観衆6529人、前半3得点の試合内容でもガラガラ声で取材エリアに。相手CFが左CBエリアに近寄れず迷子状態に

DF小池裕太【6・5】昨季ホーム柏戦の安西彷彿の中央突破から伊藤弾アシスト。日本人とは思えないノーステップクリアの飛距離が対マリノスだと凶器に

MF永木亮太【7・0】押すだけでなく時に引き、ポゼッションしてナンボのマリノスにポゼッションをさせず

MFレオシルバ【6・5】開始直後はなぜかDFラインに張り付きピンチ与えるも時間とともにアグレッシブに。永木とのコンビ機能は今後に向け大きな収穫

MFセルジーニョ【5・5】ゴール前でのドフリーシュートは珍しく場外アーチ。ノット・ヒズ・デイ

MF中村充孝【8・0】圧巻3発。「なぜパスしない?」と思った1点目はGKの股の空きを待ってトーキック。「なぜスルー?」と思った2点目は折り返しをズドン。3点目はすみません文字数オーバーMOM

FW遠藤康【6・5】開始10分間は目を覆ったが、しれっとしっかり2アシストでさすがの存在感

FW伊藤翔【6・5】職人芸のチョコンと浮かしシュートでチームの4点目

MF白崎凌兵【5・5】後半14分IN。復帰戦。いろいろと今ひとつだったが試運転できたことは週末に向けて大きい

FW土居聖真【―】後半34分IN。出場時間短く採点なし

MF小泉慶【―】後半40分IN。出場時間短く採点なし

岡部拓人主審【5・0】小池の足はかかっておらずPK判定は誤審。「主審は絶対」だからこそ、目の前で見ていた追加副審の意見にも耳を傾けたらどうでしょうか?

※平均は5・5~6・0点。MOMはマン・オブ・ザ・マッチ

国内三冠に向けて理想的な再出発

鹿島について記すサッカーダイジェストの広島記者である。
昨日の天皇杯・Fマリノス戦に勝利し、この大会を勝ち上がった。
先週のACL敗退のショックは完全に払拭されたと言えよう。
そして、来月にはルヴァン杯準決勝が控え、リーグ戦も2位に付ける。
国内の三大タイトル全てに勝ち上がっておるのは鹿島だけであり、三冠が視野に入る。
広島記者もそのことを大きく取り上げる。
今季は鹿島だけに許されたチャンスである。
とはいえ、今現在、我らは何も勝ち得ておらぬ。
気を緩めることなく、目の前の試合に集中し、一つ一つ勝っていくのだ。
その末にタイトルが待っておろう。
常勝軍団のプライドである。

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【鹿島担当コラム】“大事な試合”でしっかり勝利。国内3冠に向けて理想的な再出発
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2019年09月26日

国内3冠のチャンスは、鹿島だけにある


ACL敗退のショックを引きずらず、天皇杯のラウンド16では横浜に4-1で完勝。ここからが常勝軍団のプライドの見せ所だ。写真:滝川敏之

[天皇杯ラウンド16]鹿島4-1横浜/9月25日/カシマ

 大事なゲームだった。ここでもし負けてしまえば、タイトルをまたひとつ失うという以上に、チームの流れが、テンションが、悪い方向に行きかねない。

 1週間前のACL準々決勝第2レグ、ホームでの広州恒大戦は1-1のドローに終わる。スコアレスドローだったアウェーでの第1レグと合わせ、トータルスコアは1-1だが、アウェーゴールの差で大会敗退が決まる。アジア連覇は叶わず、“4冠”の野望が潰えた。

 そうした状況で迎えた横浜との天皇杯ラウンド16で、鹿島は4-1の圧勝を飾ってみせる。まだベスト8進出が決まっただけだが、ACLで敗れ去ったショックを引きずることなく、“復活”した姿をファン・サポーターの前で見せることができた。

「ACLで負けて、このままチームがズルズルいくのか。そういうところで、スタートとしては、やっぱり大事な試合だったと思う」

 この日はベンチに控えたまま、戦況を見守った内田篤人がチームメイトの戦いぶりを称える。幸先良く先制に成功したが、PKで同点に追いつかれる展開。だが、「そこで下を向かず、2点目、3点目、4点目っていうのは、監督を含め、みんなが(勝利を目指す)姿勢を見せようっていうのがあったと思う」。試合を振り出しに戻されても、“ズルズル”とはいかなかった。前半のうちに突き放し、リードを広げ、後半にダメを押した。

 1失点は喫したとはいえ、スコアが示すとおり、危なげのない勝利だった。横浜の高い最終ラインの背後を上手く突いた1点目と3点目、素早い攻守の切り替えから敵陣で奪い、スピーディな仕掛けでねじこんだ2点目、手数をかけず中央をこじ開けた鮮やかなカウンターからゴールネットを揺らした4点目と、多彩なゴールパターンはまさに痛快だった。

 横浜の重心の高い攻撃サッカーに、開始早々はやや面食らっていた印象だった。球際でも後手を踏み、ジワジワと自陣に押し込まれていく。試合の入り方は決して良くなかったが、焦れずに粘り強く対応し、最後の一戦は越えさせない。

 左右に振られても、中央は人数を割いて固めているから、簡単にはフィニッシュに持ち込ませない。中盤の4枚も適度な距離感でスペースを確実に埋めて、飛び出してくる相手にも不用意に反応せず、誘い込むように攻めさせて、ここぞというタイミングで奪いにかかる。2トップのプレスバックも献身的だった。

 いつも通りの手堅い戦いぶりと言えば、そうだったかもしれない。それをピッチ上で表現し、勝利を手繰り寄せる。横浜がレギュラー組のマルコス・ジュニオールや畠中槙之輔らを欠き、ベストメンバーでなかったことは差し引いて考えなければならないが、それでも、J1リーグ、ルヴァンカップ、天皇杯の“国内3冠”にシフトチェンジした今、その再出発となる“大事な試合”を、自分たちらしいサッカーでしっかりと勝ち切ってみせたのは大きかった。

 同日に開催された天皇杯のラウンド16では、ACLで4強入りしている浦和がJFLのHonda FCに不覚をとった。その他でも、FC東京や川崎、広島、C大阪など今季のJ1リーグで上位につけるチームが、すでに天皇杯から姿を消している。

 だが、鹿島は生き残っている。J1では勝点1差で首位FC東京に肉薄し、ルヴァンカップでは川崎との準々決勝が控えている。国内3冠のチャンスは、鹿島だけにある。ここからが、常勝軍団のプライドの見せ所だ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

Fマリノス戦報道

中村充孝一色の各紙である。
怪我からの復帰戦でハットトリックは大きなニュースである。
圧巻と言って良かろう。
ニッカンスポーツの杉山記者によると、試合中にレオ・シルバと作戦会議を行って修正したとのこと。
素晴らしい。
また、決めたシーン以上に外した二つを悔やむ。
この向上心にてチームに力を与えてくれる。
頼もしいアタッカーである。

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鹿島中村プロ初ハット、ピッチ上“作戦会議”で結果
[2019年9月25日22時59分]


鹿島対横浜 前半、ゴールを決め両手を広げる鹿島MF中村(撮影・横山健太)


鹿島対横浜 後半途中で交代した鹿島MF中村(左)とタッチを交わす大岩監督(右)(撮影・横山健太)


<天皇杯:鹿島4-1横浜>◇4回戦◇25日◇カシマ

鹿島アントラーズはMF中村充孝(29)のプロ11年目での初ハットトリックで横浜F・マリノスを下し、Honda FCとの準々決勝(10月23日、カシマ)に駒を進めた。

負傷明けで約4カ月ぶりの出場となった中村は、前半13分に相手GKの股を抜いて1点目。一度は同点とされたが、同30分にはMF遠藤の右クロスに合わせて2点目を決めた。前半ロスタイム2分には中央付近から持ち上がり、冷静に流し込んでハットトリック達成。技巧派ベテランが本領を発揮した。

立ち上がりは後手に回った。出足の鋭い横浜に対して簡単に失う場面が多く、先制点までシュートはゼロ。中村はこの原因に気がついていた。「全体に下がりすぎ」。前半13分の得点後、喜びを分かち合ったのもつかの間、ボランチのMFレオ・シルバを呼び寄せてピッチ上で“作戦会議”を開いた。「最初けっこう押し込まれるシーンがあったと思うんですけど、そこについて『全体的に下がりすぎ』と話しました。ボランチが下がっちゃうと、どうしても前に重くなくなっていくので、そこは言いました。ああいう機会じゃないとちゃんと話すことはできないので、良い機会でしたね」。復帰弾を祝うより修正を優先した結果、チームが回り始め、結果ハットトリックにつながった。

勝利の立役者となったが、満足はしていない。「(ハットトリックは)素直にうれしいけど、それ以外に前半で2つほどゴール前に入っていけなかったシーンがあったので、そっちのほうがちょっとイメージは残るかな。あとは55分で交代しているので、ナンボ復帰戦と言ってもその時間で交代はプロとしてダメ。もっとコンディションを上げていかないといけない」。大岩監督は「久々の試合で疲労がピークに達しており、次に向けた準備ということで交代させた」と説明したが、中村は指揮官が求めるよりさらに上を目指している。【杉山理紗】

鹿島の中村、前半でハットトリック!/天皇杯

前半、先制ゴールを決め、駆けだす鹿島・中村(左)=カシマ

 天皇杯全日本選手権第7日(25日、鹿島4-1横浜M、カシマ)鹿島の中村が前半だけでハットトリックをマークし、チームを勝利に導いた。前半13分に先制すると、同30分には遠藤の折り返しに合わせ2点目。3点目はGKとの1対1を冷静に決めた。

 「ゴールはどの試合でも求められている。貪欲にいきたい」と意気込む29歳のMF。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で敗退したショックを引きずることなく、チームは残る三つのタイトルを狙う。

鹿島・中村、ケガ乗り越えプロ初ハット「素直にうれしい」
[ 2019年9月26日 05:30 ]

天皇杯4回戦 鹿島4―1横浜 ( 2019年9月25日 カシマ )


前半、鹿島・中村(左)がこの試合自身3点目を決めハットトリックを達成、伊藤とハイタッチする  (撮影・大塚 徹)                                                                                                                                              
Photo By スポニチ


 ケガから復帰し公式戦21試合ぶりに出場したMF中村が、プロ初のハットトリックで突破に導いた。前半13分、守護神の股を抜く技ありの一発を皮切りに圧巻のゴールショー。
 左右の肉離れを繰り返す苦しい時期を乗り越え「素直にうれしい」と話す一方、軽い打撲による後半14分の交代に「復帰戦でもその時間帯に交代するのはプロとしてダメ」と満足はせず。「継続的に(得点を)取り続けていくためにもっと貪欲にやっていく」と次を見据えた。

 ▼横浜ポステコグルー監督 経験値の差を見せつけられた。チャンスはつくれた中で、こういう結果になったことは残念。

【鹿島】中村充孝3発!「これを続けていけるように」ACL敗退後の初戦で完勝8強入り
2019年9月25日 21時53分スポーツ報知

◆天皇杯4回戦 鹿島4―1横浜M(25日・カシマスタジアム)

 ACLとの日程重複のため順延されていた4回戦が行われ、鹿島が横浜Mを4―1で下し8強入りを決めた。

 MF中村充孝が復帰戦でハットトリックの大活躍を見せた。GKの股を抜く技ありシュートで先制点を挙げると、2点目は華麗なスルーから折り返しを右足で仕留め、3点目は股を警戒するGKの左脇を流し込んだ。後半にはFW伊藤翔が4点目。守備陣もPKのこぼれ球を詰められる1失点のみに封じた。

 18日に連覇を目指したACL敗退が決定。「全冠制覇」という大きな目標が失われたが、直後の公式戦でしっかりと結果を残した。中村は「1つのタイトルを失ってからの初戦。まず1つ、スタートを切る1勝を挙げられてよかった」とコメント。「うれしいですけど、これを続けていけるようにしたい」と残る3つのタイトル奪取への貢献を誓った。

《天皇杯》鹿島圧巻8強 横浜Mに4-1 中村ハットトリック

鹿島-横浜M 前半47分、3点目のゴールを決める鹿島・中村=カシマスタジアム、吉田雅宏撮影

サッカーの第99回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)は25日、カシマスタジアムなどで4回戦の残り2試合が行われた。J1鹿島は横浜M(J1)に4-1で完勝し、4年連続の8強入り。公式戦の無敗を11に伸ばした。

鹿島は前半で中村がハットトリックを達成した。13分に左サイドを抜け出してGKの股を抜くシュートで先制。同点の30分は遠藤の右クロスに右足で合わせ、47分にもハーフライン過ぎからドリブルで独走して決めた。後半は32分に伊藤がループシュートで加点した。

鹿島は10月23日にカシマスタジアムで行われる準々決勝でホンダFC(静岡)と対戦する。

■鹿島・大岩監督 背後狙っていた
横浜Mはボールの動かし方が特殊でサイドに速い選手が多い。ボールを奪った後、相手が前掛かりとなっている背後を狙っていこうと話をしていた。

▽カシマ(観衆6,529人)
鹿島 4-1 横浜M
3-1
1-0

Fマリノス戦コメント

準備がそのまま実を結び勝利したことがよくわかる。
特殊なチームには対処法が存在する。
今季のFマリノスはそういうチームであったと言えよう。
ただ、観戦していて感じたのはFマリノス側のプレイ強度の低さである。
これはレギュラーではないからなのか、チームとしてなのか非常に気になった。
逆に鹿島はキャプテンを任された永木を中心に非常に高いインテンシティを保ち強さを発揮した。
これが鹿島の強さの源であろう。
これを持続させ、タイトルを得たい。
また、途中交代の中村充孝は打撲を請けて攣ったとのこと。
あれほどのパフォーマンスを魅せれば、マークも厳しくなる。
この負傷を乗り越え、次もゴールを決めて貰おうではないか。
期待しておる。

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天皇杯 JFA 第99回全日本サッカー選手権大会 ラウンド16
鹿島アントラーズ:大岩 剛
自分たちのやるべきことをピッチで表現することが出来て、それが勝利につながった。次の試合へ、いい形で臨めると思っている。

Q.試合開始直後は横浜FMに押され気味で、永木選手の1本のパスをきっかけに展開が変わったが、それは想定していた?

A.想定していた。横浜FMのボールの動かし方は特殊だし、サイドに注意すべき選手が多い中で、奪った後の相手の背後は常に狙っていこうという話はしていた。

Q.今日の勝利がチームに与える影響は?

A.ACLを敗退してから、今日の試合の重要性や立ち上がる姿勢をしっかりと見せようという話をこの1週間、ずっとしてきた。今日が今後の戦いに影響していくということは、選手たちもしっかりと認識していた。勝利することが出来たのは、サポーターの皆さんの力でもあるし、選手たちが前を向いて立ち上がった姿が表現出来たからだと感じている。非常に評価している。ここから次の試合に向けて、しっかりと準備していきたい。

Q.3ゴールを決めた中村選手については?

A.彼が3点を取ったが、他の選手もしっかりとやるべきことをやっていた。ただ、彼が今日のようなパフォーマンスを見せ、結果を出したということで、彼自身の自信にもつながる。そして、他の選手に与える影響も小さくないと感じている。彼を含めた選手全員で、今後も戦っていくという姿勢を見せていきたい。



【中村 充孝】
ゴールを決めることが出来て嬉しいが、前半にゴール前に入っていけるシーンが2回ほどあったので、そこの場面の悔いが残っている。ゴールを取るというところは継続的に求められている事なので、もっと貪欲に狙い続けていきたい。

【犬飼 智也】
立ち上がりは、背後に落とすボールをもっと出しても良かった。今日はACL敗退直後ということで、真価の問われる試合だった。そういった姿勢は見せられたかなと思う。チームとしてうまくいっていると思うので、これからもみんなで戦っていきたい。

【永木 亮太】
前半は少しバタバタして、ピンチを招いてしまう部分もあった。そこは反省しなければいけない。相手の戦い方を見ながら、中盤でボールを奪うことができる回数も多かった。そこで上手くスペースを突くことが出来た。相手の弱点を突けて、失点はあのPKのみだったので良かったと感じている。

【小池 裕太】
早い時間帯でPKという形で失点してしまった。自分の守備のプレーの面でチームに迷惑をかけてしまった。そのあと、どうしても点を取りに行かなければいけない状況で、充孝さんがゴールを決めてくれたことが今日の勝因だと思う。

【伊東 幸敏】
個人的にはあまり良くなかった試合だった。何回もアップダウンした中でのクロスの精度が良くなかった。今日は、なかなかクロスがうまくいかなかった。練習からもう少しクロスの精度の部分を意識して取り組んでいきたい。

天皇杯 ラウンド16
2019年9月25日(水)19:03KO
県立カシマサッカースタジアム

[ 大岩 剛監督 ]
試合前に選手たちにやるべきこと、われわれはこういうことをやろうと言ったことがしっかりとピッチの上で表現できて、それが勝ちにつながり、次の試合に向けて良い形で臨んでいけるのではないかと思います。

--前半の10分までは相手の流れにも見えたのですが、そのあと13分に1本のパスで得点に結びつけたのは予想していた範囲でしょうか?
そうですね。マリノスさんのボールの動かし方は非常に特殊ですし、サイドに速い選手、注意すべき選手が多い中で、奪ったあとの前がかりになる背後というのは常に狙っていこうという話をしていました。

--ACLから1週間、難しい1週間だったと思うのですが、この勝利がチームに与える影響を大岩監督はどんなふうに考えますか?
ACL敗退してからこの試合の重要性だとか、自分たちが立ち上がる姿勢をしっかり見せようということを、1週間かけて話してきました。自分たちの今後の戦いに影響するということも重々承知していましたし、たくさんのサポーターの皆さんがホームで後押ししてくれる中で、そういう姿勢を見せなければいけないという話もしてきました。その中で、今日はそれがしっかり勝利につながったというのはサポーターの皆さんの力でもありますし、選手たちがしっかり前を見て立ち上がった姿が表現されたところは評価して良いと思います。

--中村 充孝選手が3得点挙げたことについて一言お願いします。
彼が3点取ったんですけれども、先ほども言ったとおり、チームとしてやるべきところに彼がいた、と。得点者は充孝ですけれども、ほかの選手もやるべきことをやっていたと思います。ただ、ケガに苦しんでいた彼がそういうパフォーマンスを出したということは、彼自身の自信にもなるだろうし、ほかの選手に与える影響も小さくないと感じています。これはシーズンを通して言っていますが、総力戦です。彼を含めた戦力で今後も戦っていく姿勢を見せたいと思います。

天皇杯 ラウンド16
2019年9月25日(水)19:03KO
県立カシマサッカースタジアム

DF 39
犬飼 智也
Tomoya INUKAI

前半に関しては自分が良い配球ができていなかった。プレッシャーに来るチームだというのは分かっていたので、足元ではなくもっと背後に落とすボールを出しても良かった。

--ACLを敗退して1週間。
いつもどおり、次の試合に向けてみんなが準備していたと思う。特にどうしようというのはなかったですけど、この試合で自分たちのこれからの真価が問われるという話を監督からもされていたので、そういう姿勢は見せられたと思います。

--次はHonda FCとの対戦になりましたが?
すぐにJリーグが来るのでそこでまた勝って、今日みたいにアツさん(中村 充孝)が入って点を取ってくれる。チームとしてすごくうまくいっていると思うので、それを大事に、みんなで戦っていきたいと思います。

MF 13
中村 充孝
Atsutaka NAKAMURA

うれしいはうれしいですけど、前半で2つほどゴール前に入っていけないシーンがあったので、そこは反省ですね。そっちのほうがイメージが残る。あとは55分で交代してるんで(※公式記録上は59分)。ナンボ復帰戦とはいえ、途中で交代するのはプロとしてダメだと思う。そこはもっとコンディションを上げていかないとダメだと思います。

--早い時間の交代だったのは?
前半の早いシーンで打撲を受けたところがちょっとつってしまったので、まだまだダメですね。

--ACLを負けて、ここを落とすとタイトルがまた1つなくなる大事な試合だった。外から見ていて今日の抜擢で期するものがあった?
別に、外から見ていたからといって、それをすべてポンと入ってできるかと言ったらできないと思う。そこは試合中にできるだけ声をかけるようにしていますし、特にSBとの関係性はワンシーン、ワンシーンごとに声をかけたし、それがたまたま良いほうに転がったというだけで、それが悪くなる前に対処できるようにならないといけない。周りから見ていても中との景色は全然違うし、中での感覚は大事にしたい。そういう意味では中でのコミュニケーションが不足していたんじゃないかなとは思います。

中村、中村、中村、伊藤!! 3冠狙える鹿島、横浜FMに完勝で天皇杯8強
19/9/25 20:55


前半だけでハットトリックを達成したMF中村充孝(写真右)とFW伊藤翔

鹿島MF中村、復帰戦で即ハット!! 相対した元同僚GK「うまい選手だとは分かっていたけど…」
19/9/25 23:59

[9.25 天皇杯4回戦 鹿島4-1横浜FM カシマ]

 華々しい復帰戦だった。鹿島アントラーズMF中村充孝は天皇杯4回戦の横浜F・マリノス戦、前半13分の先制ゴールを皮切りに前半だけでハットトリックを達成。シュート3本すべてをゴールに沈めた決定力が光り、国内3冠に向けて再出発を期するチームを見事に牽引した。

 アウェー扱いの横浜FMに対し、序盤からボールを握られたこの日の鹿島。しかし、ワンチャンスに抜け出した背番号13の妙技が劣勢を打開した。MF永木亮太の浮き球パスに抜け出した中村は左サイドでゴールを視野に収めると、あえて角度のない進路を選択。シュートではGK杉本大地の股を抜き、華麗に先制点を奪った。

「一回中を匂わせて、ニアか足元」と冷静な視野を持っていた中村に対し、かつて京都で共にプレーしていた杉本も脱帽の様子。「うまい選手だというのはわかっていたけど、うまさのイメージを超えてきた。トーキックで股を抜かれたんですが、自分の予測には入っていなかった。あれがJ1トップレベルでやってきた選手」と称えるしかなかった。

 中村はその後も「良いところを見つけることを意識していた」というスペースメイクから決定機を量産。前半30分には、MF遠藤康の折り返しに右足ダイレクトで決めると、アディショナルタイム2分にはカウンター気味に出てきた遠藤の浮き球から中央を突破し、勝利を大きく手繰り寄せる3ゴール目を沈めた。

 もっとも、試合後の表情はそれほど晴れやかではなかった。左太ももの負傷などの影響で、今季の公式戦出場はわずか4試合。この日が6月1日のJ1第14節・G大阪戦以来の復帰戦だったため、後半14分での途中交代に「もっとコンディションを上げていかないといけない」と前を見据える。

 また、プロ入り初のハットトリックについても「周りの人が言ってくれるので特別だと思うけど、毎試合取りたい気持ちが強い」とあっさり。ゴールという結果に関しては単発に終わるのではなく、「継続していく」ということにフォーカスしているようだ。

 すなわち、中村充孝の2019年はこれから。「ここまで迷惑をかけたし、試合に出てナンボなので。ACLではそこにいられない悔しさはあったし、より貪欲にいろんなことをやっていきたい」。最大の目標だったACL連覇を逃したいま、残されたタイトルは国内3冠。一つも落とせない終盤戦に向け、頼れるテクニシャンが帰ってきた。

(取材・文 竹内達也)

微妙なPK献上にも動じず…“独走”アシストの鹿島DF小池「取り返せて良かった」
19/9/26 00:43

[9.25 天皇杯4回戦 鹿島4-1横浜FM カシマ]

 微妙な判定にも心を乱されず、終盤も途切れぬ推進力でトドメを刺した。鹿島アントラーズDF小池裕太は3-1で迎えた後半32分、相手の寄せが甘いと見るや果敢なドリブル突破で前線に侵攻。決定機になった時点では多くの相手を抜き去っており、プレゼントパスでFW伊藤翔のループシュートをアシストした。

「先制してから早い時間に失点してしまったけど、自分の守備のプレーで迷惑をかけた」。試合後、左サイドバックを担う小池が真っ先に悔いたのは前半20分のプレーだった。ドリブル突破をしかける相手FWエリキに対し、入れ替わられる形で倒してPKを献上。味方が審判に詰め寄るほどの微妙な判定だったが、22歳は自らに矢印を向けていた。

「最後までついていくべきところで前を取られた時点で見た目が悪かった。ファウルは仕方ない」。猛抗議の末に気持ちを切り替えたチームはMF中村充孝の2ゴールで前半のうちに突き放し、小池自身もダメ押しのアシストを記録。「自分のところで失点したけど、取り返せて良かった」と振り返った。

 この勝利で4年連続の8強入りが決定。次戦の相手は浦和レッズを倒したHonda FCに決まった。流通経済大時代にJFLを経験し、かつてのチームメートも同クラブに在籍している小池は「JFLの中でも強いことを知っているし、大学の時にも何回かやったことあるのでどういうチームかは分かる。リスペクトして挑みたい」と油断を排しつつ意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)

鹿島が4年連続での天皇杯ベスト8進出!中村充孝のハットトリックなどで横浜に4発快勝!
サッカーダイジェストWeb編集部
2019年09月25日


中村は約4か月ぶりの公式戦出場で結果を出す


ハットトリックを決めた中村。写真:滝川敏之

サッカーダイジェスト Fマリノス戦寸評

サッカーダイジェストの広島記者によるFマリノス戦の寸評である。
快勝に筆が走っておる。
その中で中村充孝に最高評価とMOMが与えられた。
これは文句なし。
ここからポジション奪取もあり得るであろう。
技術、ポジショニング、動き出しと三拍子揃ったハットトリックはアツならではのもの。
ここから終盤戦に向け三冠を睨んで大きな戦力アップとなった。
これからが楽しみである。

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【鹿島|採点&寸評】横浜に4発圧勝で天皇杯8強入り。ハットトリックのアタッカーが文句なしのMOM!
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2019年09月25日

ダブルボランチは及第点以上の出来


【警告】鹿島=伊東(27分)、ブエノ(67分) 横浜=伊藤(16分)、大津(85分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】中村充孝(鹿島)


[天皇杯ラウンド16]鹿島4-1横浜/9月25日/カシマ

【チーム採点・寸評】
鹿島 6.5
開始早々は相手の勢いに押されたが、ワンチャンスを活かして先制に成功。同点にされても慌てることなく、前半だけで3ゴール。後半も危なげないゲームマネジメントでダメ押しの4点目もゲットし、力の違いを見せつけた。

【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ケ端準 6
エリキのPKを一度は止めたが、こぼれ球を詰められて悔しい失点。ただそれ以外は、ほぼノーミスの内容でゴールを守り抜いた。

DF
24 伊東幸敏 5.5
同サイドで対峙した横浜の遠藤にやや手を焼いた印象だが、粘り強く対応し、大事には至らず。ただフリーだった53分のクロスは味方に合わせたかった。

27 ブエノ 6
自分のミスは、自分でカバー。迫力あるスライディングタックルでボールを奪うなど、球際では強さを発揮した。

39 犬飼智也 6
的確なカバーリングとクロス対応。ただ奪った後の処理に課題。攻撃をサポートするチャレンジングなパス出しは悪くなかった。

26 小池裕太 6
エリア内でエリキを倒してPKを献上。もっとも、それを引きずらず、攻守に堅実な働きぶりで左サイドを安定させた。

MF
6 永木亮太 6.5
中村の1点目をアシスト。中村の2点目はアシストのアシスト。ボランチとしては、タイトかつハードな守備が光った。

4 レオ・シルバ 6.5(85分OUT)
相手の選択肢をジワジワと消す寄せ方が半端ない。ミドルゾーンで抜群の存在感を放つ一方、名手らしからぬパスミスも。

伊藤は二度の決定機逸も最後に仕事

18 セルジーニョ 5.5(79分OUT)
34分のビッグチャンスは決めるべき。味方を活かすパス捌きはまずまず。ただ、バイタルエリアでのプレーが少なかったか。

13 中村充孝 7.5(59分OUT)MAN OF THE MATCH
前半だけでハットトリックの離れ業。どのシュートも高い技術が凝縮されていて、改めて能力の高さを示した感あり。レギュラー奪取に向けて、大きなアピールとなった。

FW
25 遠藤 康 6
ファウルを誘う巧みなキープ。高い位置でのディフェンスも精力的だった。正確なマイナス気味のパスで中村の2点目をお膳立て。

15 伊藤 翔 6.5
59分のヘッド、65分のワンタッチシュートはいずれも相手GKの好守に阻まれるも、77分の1対1は鮮やかなチップキックでネットを揺らす。最後にしっかりFWとしての仕事を完遂。

途中出場
MF
41 白崎凌兵 5.5(59分IN)
主戦場の2列目左サイドで投入。前を向いてマイボールにできる時は、シンプルかつ効果的な攻撃を繰り出した。

MF
8 土居聖真 ―(79分IN)
大津のイエローを引き出したボールのもらい方は秀逸。逆サイドへの展開もスムーズだった。出場時間が15分未満のため採点なし。

DF
37 小泉 慶 ―(85分IN)
この日は右SBではなくボランチでプレー。次の展開を読んだ早い動き出しでピンチを未然に防ぐ。出場時間が15分未満のため採点なし。

監督
大岩 剛 6
中村の抜擢が大当たり。良い流れをそのままに、週末のリーグ戦を見据えた交代策もソツがなかった。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

天皇杯 四回戦 横浜Fマリノス戦



中村充孝としか言いようがない。

負ければ終わりの一発勝負で、常勝軍団の覚悟と決意、そして真価が問われる

鹿島について記すフットボールチャンネルの藤江氏である。
篤人と三竿を取材し、チームの一体感について伝えてくれる。
そして鹿島の魂が篤人から三竿へと受け継がれている様がよくわかる。
ここからの終盤戦、タイトル争いは熾烈となろう。
ピッチに立てずとも力なる選手がおるからこそ鹿島は強い。
総力戦にて奪冠するのだ。
期待しておる。

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内田篤人が発した「みんな鹿島らしい選手になってきた」の真意。三竿健斗へと伝授される鹿島の魂【この男、Jリーグにあり】
明治安田生命J1リーグは26節を終え、首位・FC東京を1ポイント差で鹿島アントラーズが追走している。「リザーブの選手というのはいない」とキャプテンを務める内田篤人は鹿島らしさを表現する。さらに、三竿健斗の「誰が出てもこのチームは勝たなければいけない」と語るその言葉に、「鹿島らしさ」は、脈々とチームに受け継がれていることが感じられるだろう。(取材・文:藤江直人)

2019年09月25日(Wed)10時40分配信
text by 藤江直人


「リザーブの選手というのはいない」


鹿島アントラーズでキャプテンを務める内田篤人【写真:Getty Images】

 聞き耳を立てなければスルーさせてしまうほどのさりげないトーンで、それでいていま現在の鹿島アントラーズを的確に表現するキーワードを、キャプテンのDF内田篤人が口にした。

「ウチのメンバーに、リザーブの選手というのはいない」

 先発としてピッチへ送り出される11人だけではない。リザーブの7人も、そして競争の末に残念ながらベンチに入れなかった他の選手のすべてがともに戦っている、と言いたかったのだろう。

 先発も固定されているわけではない。リーグ戦の軌跡を振り返れば、開幕から全26試合に出場しているのはセルジーニョだけ。しかし、チームトップの10ゴールをあげている24歳のブラジル人アタッカーは、6試合で後半途中から出場。プレー時間は2000分に到達していない。

 内田自身は古傷でもある右ひざを痛め、4月から長期離脱を強いられてきた。8月14日の栃木SCとの天皇杯全3回戦で復帰し、同下旬からはACLとリーグ戦、そしてYBCルヴァンカップでもベンチ入りメンバーに名前を連ね始めた。

 復帰後に公式戦のピッチに立ったのは栃木戦と、今月1日の清水エスパルスとの明治安田生命J1リーグ第25節の2度。ともに大量リードを奪った後半の数分間で、合計のプレー時間も11分あまり。それでも、内田が必死に戦っている姿はいつしかアントラーズの名物になった。

「前に出ちゃうので言ってください、早めに注意してもらってまったく問題ありませんと、第4審判員には言っているんですけど。でも、やっぱりチーム全体で勝つ、となっちゃうよね」

 警告の対象になりかねない行為だと理解していても、アントラーズが劣勢になったときにはベンチ前のテクニカルエリアに出て、仲間たちへ身振り手振りで指示を送ってしまう。タッチライン際にまで身を乗り出す姿に、スタンドで声をからすファンやサポーターも共感を覚えるようになった。

内田篤人を呼び戻した理由

 第4審判に注意され、怒られることもある。だからこそ試合前に第4審判員への挨拶を欠かさないと内田は苦笑するが、それでも無意識のうちに体が動く。首位・FC東京をホームに迎えた9月14日の大一番では、内田に続くようにリザーブのGK曽ヶ端準、MF遠藤康もベンチ前で指示を飛ばした。

「時間の稼ぎ方とかは、気がついた選手が言えばいいこと。経験のある選手、ソガさん(曽ヶ端)やヤス(遠藤)を含めて、ベンチの一体感というものがすごく大事なので。苦しいときにピッチのみんながベンチの顔を見て、ベンチの声を聞くことで走れるのならば僕は声を出しますよ」

 一体感を強調する内田はドイツのシャルケ、ウニオン・ベルリンをへて、昨季から実に7年半ぶりに古巣アントラーズに復帰した。違約金が発生するのを承知のうえで、30歳になる直前の内田を獲得した理由を、鈴木満常務取締役強化部長はこう語ったことがある。

「(小笠原)満男が試合に出られる機会がだんだん減ってきたなかで、満男の次の世代で鹿島の伝統や、試合をコントールしてチーム全体を見ながらバランスを取るような役割を演じることも含めて、そういう存在がまだ必要だという状況も(内田)篤人を呼び戻した理由のひとつですね」

 アントラーズのチーム作りは、すべてのJクラブのなかで異彩を放つ。Jリーグが産声をあげた黎明期に土台を作った神様ジーコのイズム、「敗北を頑なに拒絶する勝者のメンタリティー」と「チームは家族」という意識を、1996年から強化の最高責任者を務めている鈴木常務取締役が受け継いできた。

 もっとも、フロントに加えてピッチのなかでも伝承者が必要になる。秋田豊や本田泰人が最初に握ったバトンを、小笠原満男や曽ヶ端準から誰に受け継がせるのか、という点で問題が生じた。内田や大迫勇也、柴崎岳と候補にあがった生え抜き選手たちが次々とヨーロッパへ新天地を求めた。

「サッカー人生は一回限りだし、選手の夢でもある海外移籍を止めるつもりはありません」

 日本サッカー界に訪れ、年々激しくなる潮流を鈴木常務取締役は努めて肯定的に受け止める。昨夏にDF植田直通、昨オフにDF昌子源、そして今夏にはDF安西幸輝、MF安部裕葵、FW鈴木優磨が海を渡り、昨季限りで小笠原もユニフォームを脱いだ。必然的に内田の存在感が増していった。

「みんな鹿島らしい選手になってきた」


在籍4年目の三竿健斗【写真:Getty Images】

「全員が目の前の試合に対して最善の準備をしますし、常にいい競争があるなかで、全員がいい危機感をもって練習に臨んでいる。あと、タイトルを取らなければ何の評価も与えられないクラブなので」

 こう語るのはボランチの三竿健斗だ。東京ヴェルディから加入して4年目。昨季から間近で薫陶を受けてきたからか。夏場になって内田が何度も口にする「一体感」を、内田や副キャプテンの遠藤、MF永木亮太がピッチに立たないときはゲームキャプテンを担う23歳も肌で感じ、強調するようになった。

「いまのチームの一体感や雰囲気は、すごくいいものがある。なので、この一体感をどんどん大きくしていって、最後にみんなで笑ってシーズンを終えられるようにしたい」

 ジーコイズムで言えば「敗北を拒絶するメンタリティー」がタイトル独占、そして「チームは家族」が一体感とイコールになる。最初に黄金時代を迎えた1990年代後半も、紅白戦で一触即発のムードが漂うのは日常茶飯事だった。三竿が口にした「いい競争といい危機感」に通じると言っていい。

 個人的に何かをした、と言われることを内田は嫌がる。ただ、2007シーズンから達成した前人未踏のリーグ戦3連覇で不動の右サイドバックを務め、ピッチの上で小笠原たちから魂を伝授された内田の一挙手一投足、そして伝統と経験が凝縮された背中は次の世代への羅針盤となってきた。

「これまので積み上げというか、積み重ねというか、鹿島らしさというか。そうしたメンタルに新しい選手たちがフィットしていく部分でも、今シーズンは馴染むのが早いというか。みんな鹿島らしい選手になってきた気はするよね」

 今季から加わったMF白崎凌兵、MF名古新太郎、FW伊藤翔が躍動し、期限付き移籍から復帰したDFブエノも一本立ちした。開幕直後に加入したDF小池裕太、夏場に加わったMF小泉慶、FW上田綺世、FW相馬勇紀も伸び伸びとプレーする現状に鈴木常務取締役も目を細める。

 加入2年目のDF犬飼智也、ユースから昇格して4年目のDF町田浩樹も然り。夏場に3人が移籍しても戦力がダウンすることなく、競争を勝ち抜いた末にいい選手が起用される状況を生み出し、タイトル獲得へ力強く近づいている理由は、新加入組を馴染ませている触媒、内田を抜きには語れない。

「タイトルを3つ取ったとしても…」

 そして、次世代のリーダーを拝命するのにふさわしいオーラをまといつつある三竿は、主力が次々と旅立った状況にも「誰が出てもこのチームは勝たなければいけないので」と前を見すえる。

「いまいるメンバーが『オレがやってやる』とみんな思っているし、僕自身も満男さんや源君がいなくなって、今年はいままで以上にやらなきゃいけない、と思っていたなかでまた選手が抜けた。さらに責任感をもってやれている、とは思っています」

 だからこそ、連覇を目指したACLにおいて夢半ばで、準々決勝で敗退したことは単なる悔しさだけでは終わらない。広州恒大(中国)とアウェイで0-0、ホームでは1-1とともに引き分けた。アウェイゴールの差で涙を飲んだが、アントラーズの辞書には「惜しい」という言葉は載っていない。

「このクラブはひとつでも多くのタイトルを取ることが義務づけられているし、たとえ3つ取ったとしても、ひとつ取れなかったことに満足することができないので」

 ACLを前にこう語っていた三竿も、忸怩たる思いを募らせているはずだ。FC東京戦で左ハムストリングの筋肉を損傷して、81分でピッチを去ることを余儀なくされた。精密検査の結果は約6週間の加療。広州恒大との第2戦で応援に回る側になっただけでなく、復帰は早くて11月上旬になる。

 ただ、追い込まれたときこそ、冒頭で記した内田の金言でもある「ウチのメンバーに、リザーブの選手というのはいない」が蘇ってくる。三竿も「出た選手が責任をもってプレーすることが、いい結果につながる」とチームメイトたちを信じ、自身は診断よりも早い復帰を目指していく。

 今季の始動時に掲げた四冠完全制覇が霧散しても、アントラーズに下を向くことは許されない。目標はおのずと国内三大タイトルに切り替えられる。リーグ戦では長くFC東京に独走を許していたが、直接勝利で白星をもぎ取ったことで、勝ち点差をついに1ポイント差にまで追いつめた。

内田篤人が語る優勝へ必要なものとは

「ジーコを含めた先輩たちが作ってくれた、基盤というものがあるとチームは崩れにくい。なので、優勝争いはできる。簡単じゃないけど、頑張ればできる。ただ、ここからタイトルを取るとなるとまた話は別。優勝へ必要なものを求めながら、残りのシーズンを戦っていくことも大事ですよね」

 昨夏にテクニカルディレクターとして古巣に復帰したジーコをはじめとする、アントラーズの先輩たちが築いてきたクラブの重厚な歴史に、内田は感謝と敬意を忘れない。そのうえで独特の表現で、残り8試合となったリーグ戦の覇権の行方をこうにらんでいる。

「追われる難しさをFC東京がわかっているかどうかは知らないけど、やっぱり追う方が楽だからね。僕らの背中が見える位置にまで来て、残りの試合で彼らにどのような重圧がかかるのか。やっとスタートラインに立った気がするけど、変な話、いい位置にいる気がします」

 現時点で最後となる、通算8度目のリーグ優勝を果たした2016シーズンのJリーグチャンピオンシップ決勝を制した瞬間にピッチに立っていた選手で、今季もコンスタントに出場しているのは永木とFW土居聖真だけになった。選手は大幅に入れ替わっても、しかし、内田を介して魂は伝授され、2017シーズンの最終節で連覇を逃して号泣した三竿に受け継がれようとしている。

 ラグビーワールドカップの関係で1週空いたリーグ戦は、次節は28日にホームで北海道コンサドーレ札幌と対峙する。10月に入れば川崎フロンターレとのYBCルヴァンカップ準決勝が待つ。何よりも25日には横浜F・マリノスとの天皇杯4回戦がキックオフを迎える。無念のACL敗退から1週間。負ければ終わりの一発勝負で、常勝軍団の覚悟と決意、そして真価が問われる。

(取材・文:藤江直人)

【了】

ブラジル人記者が見た鹿島の強さ

ACL広州恒大戦について記すSportivaのリカルド・セティオン記者である。
ジーコとも親交のあるこのブラジル人記者の目に、この敗退してしまった試合がどのように映ったかが伝わってくる。
結果的にアウェイゴールを奪われ勝ち上がることが出来ず、目的を達しなかったが、鹿島の猛勇さがよくわかる。
その中で、幾人かの印象に凝った選手を挙げる。
「印象に残る選手は何人もいたが、特に後半から入った相馬勇紀はスピードがあり勇敢で、何度も広州を危険に陥れた。またMF名古新太郎、韓国人GKクォン・スンテも注目に値する活躍を見せていた」と言う。
ちょっとしたアヤが噛み合えば、彼らがヒーローとして賛美されておったことは明らか。
また、試合後のジーコの言葉を伝える。
「これがサッカーだよ。他に何が言える? サッカーは喜びを与えてくれる、すばらしい感動を与えてくれる。と同時に、悲しみも同じくらいに与えてくれる。それに私のチームはこんなにいいプレーをしたんだ。どうして悲しむ必要がある? 自分たちの選手が、持てるすべての力を出し切ってプレーしたのに、何を怒ることがある? 今日は5点入ってもおかしくなかった。もしあの最後のシュートが、最後のチャンスボールが入っていたなら、すべての状況も、今のこの私たちの会話もまるで違っていたろうが……でもまあ、それがサッカーなのだよ」。
サッカーを良く知る者の言葉と思う。
“これがサッカー”。
つくづく思う。
また、「我々は準々決勝で手強いチームと当たってしまったし、審判のジャッジにも不満はあった。しかし、私は幸せな気持ちで家に帰ることにする。今日のサポーターはすばらしかった。本当のフェスタだった。監督もよい采配を見せてくれた。それに我々は敗退したとはいえ、決勝トーナメントでは一度も負けてはいない。選手たちは顔を高く上げて堂々とピッチを後にしていい。私はこのチームをとても誇りに思うよ」とも続く。
一喜一憂はサポーターの楽しみである。
悔しかった、勝てた試合であった。
そういった時間を共有し、また次の試合を楽しみにする。
幸せである。

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ブラジル人記者が見た鹿島の強さ。
ACL敗退もジーコはチームを誇った

リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon利根川晶子●翻訳translation by Tonegawa Akiko

 世界中のほとんどの人は鹿島がどこにあるのかを知らないだろう。しかし、アジア最強のチームが鹿島アントラーズであることは、多くの者が知っている。2019年9月18日までは……。

 この日、アントラーズはホームに広州恒大を迎えた。ACL(アジアチャンピオンズリーグ)準々決勝の2戦目。戦術的に最も優れた秩序を持つチームと、潤沢な資金を持った強靭なチームの戦いだ。1戦目の広州で行なわれた試合はスコアレスドローだったため、鹿島が準決勝に駒を進めるにはどうしても勝たなければいけなかった。しかし、結果は1-1の引き分けに終わり、鹿島は敗退した。


広州恒大の前にACLで敗退した鹿島アントラーズ photo by Etsuo Hara/Getty Images

 この夜、より優れたパフォーマンスを見せたのは鹿島の方だったし、MVPに選ばれたのは鹿島のレオ・シルバだった。シュート数も広州の6に対して鹿島は16と10本も多く、ボールポゼッションは鹿島の60%に対して広州が40%だった。

 ブラジル人にとって最も重要なデータは、まずゴール枠に飛んだシュート数、その次に正確なパスの数となる。この日の鹿島のパス成功率はなんと80%、広州は73%だった。つまり鹿島はすべての数字において広州恒大を凌駕していた。広州が唯一、鹿島を上回っていたのはファウルの数だけ。しかし、それもうなずける。鹿島を止める方法はファウルしかなかったのだ。この夜、なぜ鹿島がアジアサッカーの雄と呼ばれているのかを、私は目の当たりにした。

 鹿島スタジアムには、世界のサッカーの歴史を作ってきた2人の人物がいた。1人はベンチに、そしてもう1人はスタンドに。

 ファビオ・カンナバーロは、彼が率いる広州恒大の準決勝進出が決まった後、こう語った。

「鹿島は掛け値なく今日のアジアで一番強いチームのひとつで、この鹿島対広州は、事実上の決勝だった。90分のハードな戦いを勝ち抜けたことは、我々に大きなエネルギーを与えてくれる。この先、最後の最後まで進んでいく自信を持つことができた」

 広州の、事実上の決勝ゴールを決めたアンデルソン・タリスカは、ヨーロッパの多くのクラブがほしがるほどの選手だ。彼はこの試合をこう振り返った。

「まるで永遠に終わらない試合のように思えた。僕が決めたゴールで、多少は安心してプレーできるかと思ったのに、その平和な時間はたった11分しか続かなかった。すぐに鹿島に追いつかれ、僕たちはとにかくその後もずっと走り続けるしかなかった。今日の僕たちは本当に優秀で勇敢だったと思う」
 
 鹿島が0-1でリードされていたハーフタイム。皆がトイレに行ったり、飲み物を買ったりしている時、突然、私の携帯が震えた。ジーコからのメッセージだ。

「リカルド、今日は毛糸の靴下を履いてきたか?」

 皆さんにとってはあまりにも謎なメッセージかもしれないが、私にはすぐその意味がわかった。ブラジルでは、観戦に行けば必ずそのチームが負けるような疫病神的な人を”冷たい足を持っている”と言う。ジーコは私がその”冷たい足”だと言うのだ。だから毛糸の靴下をはいて足を温めなさい、と。1点ビハインドのこの時、ジーコは状況を憂いていたのだろうが、遠くブラジルから来ている私にこんなジョークを飛ばすのを忘れなかった。

 だから、セルジーニョが同点ゴールを決めた時、私はすぐざまジーコにこう返信した。

「靴下は薄手でも、私の足はいつになく熱い! このまま進め、鹿島!」
 
 実際、私はまるで鹿島が私の心のチーム、サントスでもあるかのように熱く声援を送った。鹿島の攻撃には飛び上がって手をたたき、鹿島のピンチにはハラハラして爪をかんだ。

 しかし――鹿島はあと一歩のところで連覇の夢を逃してしまった。雨のそぼ降る寒い平日の夜にもかかわらず、スタジアムには1万5000人の観客が詰めかけ、絶えることなく声援を送っていたが、試合後はしんと静まり返り、まるでスタジアムの中で迷子になったかのようだった。

 私も足早にスタンドを去った。私の横には鹿島の選手数人が座っていたが、彼らも茫然とした様子で階段を下りていった。彼らとはエレベーターでも一緒になったが、私は話しかけることができなかった。彼らの失望とフラストレーションを強く感じたからだ。

 カンナバーロの采配は見事だった。ヨーロッパ随一のDFだった彼は、中国人選手たちのプレーもよく理解し、数人のブラジル人選手たちを有効に使っていた。パウリーニョはすばらしかった。中国代表でプレーするエウケソンには多少失望したが、中国人選手もよくやっていた。一方の鹿島は才能の宝庫だった。印象に残る選手は何人もいたが、特に後半から入った相馬勇紀はスピードがあり勇敢で、何度も広州を危険に陥れた。またMF名古新太郎、韓国人GKクォン・スンテも注目に値する活躍を見せていた。

 私はジーコとの約束の場所に急いだ。この日のうちに東京に帰るので、あまり時間はない。ブラジルサッカーの、いや世界の至宝ジーコが姿を現した時、彼はいつもと変わらぬ笑顔で両手を広げ私を迎えてくれた。私は思わずぶしつけに尋ねてしまった。

「ジーコ、君は悲しくないのかい? 怒っていないのかい? 君のチームは敗退してしまったんだよ!」

 質問というより、私の率直な思いだった。それに対し彼は、いつもと変わらぬ落ち着いた様子でこう言った。

「これがサッカーだよ。他に何が言える? サッカーは喜びを与えてくれる、すばらしい感動を与えてくれる。と同時に、悲しみも同じくらいに与えてくれる。それに私のチームはこんなにいいプレーをしたんだ。どうして悲しむ必要がある? 自分たちの選手が、持てるすべての力を出し切ってプレーしたのに、何を怒ることがある? 今日は5点入ってもおかしくなかった。もしあの最後のシュートが、最後のチャンスボールが入っていたなら、すべての状況も、今のこの私たちの会話もまるで違っていたろうが……でもまあ、それがサッカーなのだよ」

 東京に帰る間にも、ジーコはいくつかのメッセージを送ってくれた。

「我々は準々決勝で手強いチームと当たってしまったし、審判のジャッジにも不満はあった。しかし、私は幸せな気持ちで家に帰ることにする。今日のサポーターはすばらしかった。本当のフェスタだった。監督もよい采配を見せてくれた。それに我々は敗退したとはいえ、決勝トーナメントでは一度も負けてはいない。選手たちは顔を高く上げて堂々とピッチを後にしていい。私はこのチームをとても誇りに思うよ」

ユキ、喜びを感じながらプレイしたい

本日の天皇杯・Fマリノス戦に先発が予想される伊東幸敏である。
ホームでは、今季初先発となる。
それについてユキは「アウェイのチームより後押しはあると思う。その喜びを感じながらプレイしたい」と語る。
是非とも大きな声援で後押ししたい。
右サイドを切り裂き、得意のクロスにてゴールを演出せよ。
ユキの躍動を楽しみにしておる。

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鹿島伊東きょう1年ぶり本拠復帰「喜び感じながら」
[2019年9月25日6時1分]


レクリエーションゲームで笑顔のDF伊東幸敏(奥)。手前はゴールを決めて喜ぶGKクォン・スンテ

鹿島アントラーズDF伊東幸敏が約1年ぶりにホームのピッチに帰ってくる。昨年8月に右膝前十字靱帯(じんたい)を損傷して長期離脱をしいられたが、今年8月の天皇杯アウェー栃木SC戦で復帰。25日の同4回戦横浜F・マリノス戦は先発が濃厚だ。

「アウェーのチームより後押しはあると思う。その喜びを感じながらプレーしたい」と、ファンの前でプレーすることを心待ちにした。

大岩監督、注意すべきところはサイド

サイドの攻防について口にする大岩監督である。
「注意すべきところはサイド。我々が隙を突くところも(サイドの)背後であったりする」とこの試合の注目点について語る。
今季3試合目ということもあり、お互いの戦術は明かされておる。
サイドを突き、どう守るかが重要となることは明白と言えよう。
サイドを制圧し、勝利を掴むのだ。
楽しみな一戦である。

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サイド攻防制す!鹿島・大岩監督 天皇杯横浜撃破へ「注意すべきところ」
[ 2019年9月25日 05:30 ]

 25日、本拠で臨む天皇杯・横浜戦。鹿島の大岩監督は「注意すべきところはサイド。我々が隙を突くところも(サイドの)背後であったりする」と見据えた。
 8月10日のリーグ戦は「いい形でダメージを与えられた」と実りある内容で2―1の勝利。そこから現在まで公式戦10戦無敗で、自信もある。天皇杯での横浜戦はJ開幕以降3戦全勝で、00年と16年は倒した後に優勝した。16年シーズン以来のVへ、サイドから駆け上がる。

相馬勇紀、鹿島は今夏、完全移籍で動いていた

相馬勇紀の移籍裏話を報じる中日スポーツである。
結果的には期限付き移籍にて鹿島に加入することとなったが、この記事から読み取るに、鹿島側は移籍金を満額用意し完全移籍を希望しておったことがわかる。
そして、相馬勇紀本人もそれを希望しておったことが「グランパスは相馬の考えを理解した上で」という文脈から伝わる。
名古屋は、若き次世代スターの流出によるクラブが受けるダメージを最小限に抑えるために、レンタルという形で体裁を保った様子。
サポーターへのメッセージであったり、直接対戦時の出場制限であったり、いくつかのメリットを得ることに成功したこととなろう。
とはいえ、この様子では、今冬の完全移籍の可能性は非常に高いのではなかろうか。
次期監督のマッシモフィッカデンティ監督の用いるシステムは4-3-1-2であり、相馬勇紀の得意とするサイドの攻撃的ポジションはない。
戻っても居場所のないところに戻ることはなかろう。
鹿島では、今現在、白崎凌兵が負傷離脱しており、ここにハマれば、ポジションを得ることが叶う。
アジアこそ逃したが、リーグ戦、ルヴァン杯にて活躍し、タイトルに貢献すれば、大いに評価も上がろう。
既に大分戦にて決勝弾を決めており、賞賛されておる。
相馬勇紀に関しては、クラブは完全で欲しがっておる、本人もそれを拒んでおらぬ。
そして、ポジションもハマりそうと非常に良好な状態と言えよう。
今冬の完全移籍に向けてクラブは、既に動いておるのではなかろうか。
朗報を待っておる。

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相馬を筆頭に8人移籍…さらなる流出の可能性に求心力低下 激震グランパス、緊急連載(中)
2019年9月24日 23時19分


鹿島への期限付き移籍が決まり、囲み取材に応じる相馬=8月7日

 ベンチ入りもままならない選手が夏の移籍を考えるのは仕方ない。ただ、クラブの若手を代表する選手のひとり、新人アタッカーFW相馬まで移籍を選べば、なぜ流出するのか、と疑問がわく。

 相馬に限っての結論は、完全移籍でない分、サポーターに朗報となる。鹿島側は完全移籍で動いていた。Jリーグ関係者によると、鹿島は完全移籍に必要な約1億円の資金を用意し、支払う意思も示している。グランパスは相馬の考えを理解した上で、クラブから手放さない措置として、レンタル移籍を落としどころにした。


 本来はMF小林(大分)らも残したかった。小林はJ2で戦う2017年に加入し、不慣れなCBもこなしてくれた。強化部門の大森スポーツダイレクター(SD)も「J1昇格の功労者」と位置付ける。だが、流出は止まらない。菅原(AZアルクマール)、マテウス(横浜M)ら計8人。加入は太田(FC東京)ら3人。レギュラークラスは減った。

 夏の大量流出を受けて、心配されるのは今冬。8月中旬に市場が閉まると同時に、冬市場の調査は始まる。クラブの調査では「さらに流出する」となった。指揮官の求心力は低下していた。

 人材流出は弱体化に直結する。小西社長は7月20日の第20節G大阪戦(豊田ス)で「風間を信じる。大型連勝は来ると思っている」と今季の続投を断言した。だが、その後も上向く気配はなく、直近15戦で1勝だった。

 流出が続く可能性があり、試合結果もていたらく。第25節FC東京戦まで4戦連続でシュート数でも相手を下回った。

 試合内容も「スピードが上がらない」「無駄なボール回しが多い」「フィニッシュにいかない」(大森SD)と分析された。勝てない上に、さらなる人材流出が懸念される。同社長も風間支持だけではいられなくなり、契約解除に至った。

 観客数増加は顧客満足度の高さを証明する材料。だが、今季から「ファミリー」と名付けられたサポーターは敗戦後も穏やか。ブーイングの少なさは、クラブ側にとっても想定外だった。

ACL敗退を経て町田浩樹がさらにタフになる

町田浩樹を取材したサカノワの塚越氏である。
マチはACL敗退の責任を口にする。
チャンスをほとんど作らせなかっただけに、あの一発を許したところは無念であった。
とはいえ、それはもう過去である。
流れの中では良い守備を見せておった経験を、リーグ戦、天皇杯、ルヴァン杯にて活かすのだ。
マチの成長は鹿島の力となる。
これからの活躍を期待しておる。

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【鹿島】ACL敗退を経て町田浩樹がさらにタフになる「責任を感じているが、幸運にも…」
サカノワスタッフ2019年9月24日


広州恒大との2試合にフル出場した鹿島の町田浩樹。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

JリーグではCB、ACLでは左SB。今後の起用法は?

[天皇杯 4回戦] 鹿島 – 横浜FM/2019年9月25日/カシマサッカースタジアム

 鹿島アントラーズがアジアチャンピオンズリーグ( ACL )のベスト8敗退を経て、国内の残された3つのタイトル獲得に挑む。チームは9月25日、天皇杯4回戦で横浜F・マリノスと対戦する。ベスト8進出を懸けた一戦、決勝でもおかしくないようなJリーグ上位同士の好カードがここで実現する。

 9月18日のACL準々決勝の第2戦(セカンド・レグ)、鹿島は広州恒大とホームで1-1で引き分け、2試合トータルスコア1-1(アウェーでの第1戦は0-0)、アウェーゴールルールにより敗退し、悲願だったアジア連覇を逃した。

 試合後の選手たちの落胆は、もちろん大きかった。

 直接対決を制して首位FC東京に勝点1差に詰め寄ったJリーグ、浦和レッズに2試合トータルで勝利してのルヴァンカップのベスト4進出と、勢いに乗って挑んだカシマスタジアムでの一戦。試合に敗れはしなかったものの、レギュレーション上は「敗退」。最初にこのビッグタイトルを逃したとあって、とりわけメンタルへのダメージは相当だったように感じられた。

 そのなかでDF町田浩樹は誰よりも責任を痛感していた。

「アウェーゴールを奪われてしまい、そこが自分のところからだったので、すごく責任を感じています」

 40分のコーナーキックからの一撃。シュート性の高速ライナーのキックに元ブラジルU-23代表のタリスカにピンポイントのヘッド弾を合わされた。まさに一瞬の隙からモノにされた。

「自分がマークを外してしまった。それに尽きます。相手のいいタイミングで入らせないように体をぶつけたり、工夫が必要だったと思います。結果的にやられてしまったので、自分の責任です」

 そのように町田は受け止めていた。

 アウェーの激闘は無失点に抑え切っていた。チームとして試合に勝ち切れなかったこと。それこそが敗因になる。とはいえ、その明暗を分ける「1点」の重みを町田は強く感じ取っていた。

 今季急速に出場機会を増やした鹿島ユース出身の生え抜きの22歳のDFにとって、まさにここが勝負どころと言える。あの失点をどのように受け止めて這い上がり、そして、さらにタフになれるか。

「タイトルを一つ失ってしまった責任を感じています。ただ……幸運にもあと3つ、タイトルを獲るチャンスがあります。(試合直後のため)すぐには(気持ちを)切り替えられないですけれど、また次の試合に向けて準備していきたいと思います」

 190センチと体格にも恵まれた左利きのDFは、「責任」という言葉を繰り返した。

 Jリーグではセンターバックを務め、ACLでは左サイドバックとして戦った。そのバイタリティや運動量を、より激しいアジアの舞台でのマッチアップで活用したいという大岩剛監督の起用の意図がうかがえる。リーグ戦では助っ人枠で起用可能なブエノが好調なだけに、今後の起用法にも注目が集まる。

 昨シーズンほどではないとはいえ、ここからも鹿島にとっては厳しい日程が続く。そのなかで、タイトルを掴むためには、町田の力が不可欠になる。

[取材・文:塚越始]

遠藤康の活躍が、アントラーズを栄光へと導く

遠藤康をピックアップするFreaks+である。
「若い頃は自分が試合に出て爪痕を残したかったけど、今はチームが勝つことが一番大事です」とベテランらしい言葉を口にする。
そういうヤスに明日の天皇杯では出番が回ってきた。
日本サッカーの頂点へと導くためにプレイにて魅せてくれよう。
攻撃の起点となり、ゴールを狙うのだ。
ヤスの活躍を拝みにスタジアムに向かう。
勝利を信じておる。

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PICK UP PLAYER


 アントラーズ一筋13年目、遠藤康は今年で31歳になった。ここ数年、サッカー界の潮流に沿う形でアントラーズも選手の入れ替わりが激しくなっている。リーグ3連覇を達成した当時のチームを知る選手はいまや数少ない。ベテランの域に入った遠藤には、数多のタイトル獲得に貢献してきた経験をチームに還元することが求められている。

「特に自分が引っ張ろうと意識することはないですけど、アントラーズで長くプレーしている選手が少なくなりました。ピッチ内外で、みんなが同じ方向を向けるようにやっていきたいです」

「みんなの頑張りが同じ方向を向けばいい。勝つために最善のプレーをしたい」

 もちろん、本人も担うべき役割を自覚している。だが、若手の先導役だけに留まるつもりは全くない。一人のサッカー選手として、常にピッチに立っていたいという気持ちは、31歳となった現在も変わらない。 「僕自身、もっと上を目指す立場で、成熟という言葉は当てはまらない。タイトルを獲るためには、チームも自分自身ももっと強くならなくちゃいけない。変化は必要だけど、そのとき感じたことをやるだけです」

 今季開幕前には、「チームが勝つことが一番大事」と強調した上で、一人のサッカー選手としても飽くなき成長意欲を燃やしていた。



 しかし、いざ、2019シーズンが始まると、怪我の影響もあり、思うような出場機会を得られない日々が続いた。試合数の少ないACLが主戦場となり、リーグ戦では開幕節以降なかなか先発メンバーに入ることは出来なかった。

 否が応でも試合に出場できない悔しさが募っていく。試合勘が失われていく恐怖にも襲われた。自らの不甲斐なさと格闘する。経験を重ねて何かを諦めたわけではない。控えの立場を受け入れたわけではない。ピッチに立ちたいという強い想いは変わらない。

 だが、それを仲間に漏らすことはなかった。「選手だから、試合をしたいのは当たり前。試合に出られない悔しさを表に出すか出さないか、それだけだよ。当たり前のことをしっかりやらなければいけないということだけだから」。己がチームに与える影響力をよく理解している。悔しさを胸にしまいこみ、黙々とトレーニングを行った。

 仲間からアドバイスを求められれば、ポジションを争うライバルであっても助言を送った。「若い頃は自分が試合に出て爪痕を残したかったけど、今はチームが勝つことが一番大事です」。チームの勝利のために、いま自分が何を出来るのか。チームファーストの精神を貫いたうえで、自らのコンディションも上げていった。



 そして、シーズン開幕から約7ヶ月が経過した9月1日、不断の努力を続けていたレフティーがついに眩い輝きを放った。

 明治安田J1第25節アウェイ清水戦、トップ下で先発起用された遠藤は、前半15分に相手の最終ラインの背後に抜け出すと、相手GKが前に出ていたところを見逃さず、美しい軌道でゴールネットを射抜いてみせた。後半アディショナルタイムには、10歳年下の上田に絶妙なクロスを届け、ダメ押し点をお膳立てした。直前のACLから先発7人を入れ替えて臨んだ難しい一戦で、頼れるベテランがチームを勝利に導いた。

「誰が出たとしても勝つのがアントラーズ。試合に出ている選手だけではなく、ベンチに入っていないメンバーも、常にちゃんと練習をしていれば、絶対にチャンスは来る。そういう姿勢や結果を清水戦では示すことが出来た」  試合後、遠藤は誇らしげに語ってくれた。プレーしていない間も常に準備を怠らず、高いモチベーションで勝利に貢献していたからこそ、響く言葉がある。



 指揮官は、「彼はどのポジションで出場しても、そのポジションに応じたプレーをしてくれます。練習からトップ下やボランチも含め、やってもらっていますし、そこで、常に質の高いプレーをしてくれます。チームのためにプレーし、守備でも攻撃でもそれを実証してくれています」と、惜しみない賛辞を送った。

 この日ゲームキャプテンを務めた三竿健斗も「普段、満足に試合に出れていない選手もいるなかで、特にヤスさんに関していえば、試合に出ていなくても、僕たちへの振る舞いだったり、アドバイスを普段からしてくれています。そのヤスさんが、得点をとって、アシストをしてくれたことが、本当に嬉しかった」と、遠藤の活躍を心の底から喜んでいた。

 どんな苦境に立たされても、チームのために尽くしてきた姿を仲間はみてきた。彼がゴールネットを揺らせば、チームは一体感を増して勢いづく。



 9月18日、アントラーズのACL準々決勝敗退が決定した。アジア2連覇、全冠達成の夢は潰えてしまった。選手たちには少なからずショックが残っている。だが、遠藤はかつてこう語っていた。

「勝っている時は良いけど、負けることもある。そこでどんなリアクションをして、どんな行動を起こせるかが大事だと思う。必ず苦しい時は来る。こういう時こそ、みんながチームのためにやらないと勝てない。そういう先輩たちを見てきたし、見習わないと」

 いまこそ、遠藤康の力が必要だ。偉大な先輩から学んだことを自らの背中で示し続ける背番号25が、どんな時もチームを思い、勝利のために献身を続ける背番号25の力が、いまのアントラーズには必要だ。ここから国内3冠へ。彼が左足を振り抜けば、チームは勢い付く。その先に歓喜の瞬間が待っている。遠藤康の活躍が、アントラーズを栄光へと導く。

犬飼智也、一番の切り替えは次の試合で勝つこと

天皇杯・Fマリノス戦に向けて意気込みを語る犬飼である。
「一番の切り替えは次の試合で勝つこと。次のリーグ戦(28日札幌戦)にもつながるし、これからの自分たちを表現しなきゃいけない」と言う。
ACL敗退のショックは小さくない。
とはいえ、シーズンは続く。
ここは、次なるコンペティションでの勝利にてそのショックを払拭するのだ。
明日の天皇杯は負けられぬ。
また、紅白戦のメンバーからスタメン予想は広州恒大戦より半数が変わり、GKは曽ケ端になる見込み。
天皇杯最多出場を伸ばすのだ。
頼れるベテランの活躍を期待しておる。

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鹿島3冠へ再出発!DF犬飼 天皇杯横浜戦の必勝誓う
[ 2019年9月24日 05:30 ]

 鹿島が国内3冠を達成するために最高の形でリスタートを切る。
 3季ぶりのVへ勝利を期す25日の天皇杯・横浜戦。ACL敗退を受け、DF犬飼は「一番の切り替えは次の試合で勝つこと。次のリーグ戦(28日札幌戦)にもつながるし、これからの自分たちを表現しなきゃいけない」と、力を込めた。18日の広州恒大戦からは先発の約半数が代わる見込み。GK曽ケ端の、日本最多更新となる通算65試合目の大会出場も濃厚だ。

尚志高校・染野唯月くん、負傷交代

プレミアリーグEAST・市立船橋高校との試合に出場した尚志高校の染野唯月くんである。
アクシデントに見舞われ、趺坐を負傷し無念の途中交代となった。
これは悔しかろう。
こちらとしても痛い。
大事に至ってはおらであろうか。
不安になる。
軽傷であることを祈っておる。

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プレミアEAST得点王争い中の尚志FW染野唯月は負傷交代。チームのため、代表入りへ連発誓う
19/9/23 17:47


尚志高のU-18日本代表FW染野唯月は得点王を狙う

[9.23 プレミアリーグEAST第14節 市立船橋高 3-0 尚志高 グラスポ]
 
 昨年度選手権得点王のストライカーは、前節までプレミアリーグEASTで9得点を挙げて得点ランキング首位タイ。得点王争いを繰り広げている柏U-18FW奥田陽琉が前日に1得点を挙げていただけに、尚志高のU-18日本代表FW染野唯月(3年、鹿島内定)も「点を決める気でいた」。序盤から前線でハイボールを収めるなど、攻撃の起点になっていた染野だが、アクシデントに見舞われてしまった。

 前半18分、左後方からのクロスボールを胸でコントロール。だが、クリアした相手DFの身体と接触して膝を痛めてしまう。タッチライン外に出た後、一度ピッチに戻った染野だが、プレーを続行することができず、前半半ばで途中交代となってしまった。

 前節は鹿島ユース相手に2ゴールを挙げ、前前節の清水ユース戦も1ゴール。市立船橋高戦前のウォーミングアップでは充実の表情を見せていた。個人として点を取り続けていること、チームとしても結果が出ていたことプラスに捉えていたが、この日は個人、チームとしても悔しい敗戦に。それだけに「次出る時があれば、しっかりと点を決めてチームに貢献したいかなと思います」と意気込んだ。

 来月には連覇を懸けた選手権福島県予選が行われ、11月にはAFC U-19選手権予選を戦うU-18日本代表に選出される可能性も高い。招集されるためには結果も必要なだけに、「ワールドカップ予選も控えているので、そこにまず自分が食い込めるように点を取り続けなければならない。点を獲って示すしか無いので、きょうの試合は悔しかったですけれども、点を獲ってもっと自分ができるんだぞということを見せていければいい」と宣言。まずはコンディションを整え、再びゴールで存在を示す。
 
(取材・文 吉田太郎)

連戦だからこそ問われるのはチーム力

「チームとしての形をつかんでいるのは横浜FMのほうかも」と記すJリーグ公式の田中滋氏によるプレビューである。
前回対戦時のFマリノスは助っ人負傷離脱直後であり、チームが不安定であったと言える。
あれから5週間が過ぎ、Fマリノスはチームとして形が出来上がってきた。
新助っ人であるエリキがフィットし、リーグ戦にて連勝中である。
そのエリキがこの対戦直前に大会登録されておる。
逆に我が鹿島は、前節の首位攻防戦にて勝利したが、三竿とシラが負傷離脱した。
この影響は小さくなく、ACL敗退という憂き目を見ておる。
この天皇杯・Fマリノス戦も簡単な試合にはならなかろう。
代わりに出場するであろう永木やレアンドロの個の力に頼る事となる。
総力にて挑む形である。
負けたら終わりのトーナメント。
心して挑みたい。

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一発勝負で日頃の努力を示すのは、鹿島か、横浜FMか
第99回天皇杯は、すでに準々決勝に勝ち進む6チームが出そろっている。残った2つの椅子は鹿島、横浜FM、浦和、Honda FCの4チームで争われる。そのうち県立カシマサッカースタジアムで行われるのは鹿島対横浜FMの一戦だ。

両者は明治安田J1での対戦をすでに終えている。最初の対戦は第9節、ホームの横浜FMが2-1の逆転勝利を収め、二度目である第22節では逆に鹿島が2-1で勝利した。開始1分、相手ゴール前でボールを奪ったセルジーニョが先制弾を決めたが、68分に流れを押し返す横浜FMが仲川 輝人のゴールで同点弾を決める。しかし、途中投入された上田 綺世が87分にプロ初得点となるゴールを決める劇的な幕切れで、鹿島が勝利を収めている。

鹿島は8月10日のこの対戦を含め、公式戦10試合を6勝4分無敗と好調を維持する。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)では広州恒大の前に敗れたものの、2試合ともに引き分けであり、アウェイゴール数による敗退だった。リーグ戦、ACL、JリーグYBCルヴァンカップ、天皇杯と4つの大会すべてをうまく乗り切ってきた印象だ。

一方の横浜FMは鹿島戦を含めて公式戦6試合を4勝2敗。リーグ戦では鹿島、C大阪に連敗を喫したものの、そこから名古屋、G大阪、広島を撃破して3連勝と波に乗る。

直近の成績では鹿島が安定感を見せているが、チームとしての形をつかんでいるのは横浜FMのほうかもしれない。新戦力のエリキを右サイドに、仲川がトップに入る新布陣も結果を伴っている。前回の鹿島との対戦では大津 祐樹がトップに入っており、試合の時間経過とともに仲川やマルコス ジュニオールがその位置を務めていたが、チームに勢いを与えた三好 康児も移籍している。前回対戦とは違うチーム力を示してくるだろう。

逆に鹿島はチームの中心だった三竿 健斗が6週間の離脱。彼の離脱後2試合目ということもあり、まだバランスの微調整が終わっていない印象がある。ACL敗退が決まった直後の試合だけに、なんとか結果を残したいところだろう。

天皇杯はリーグ戦と違い、一発勝負のトーナメント戦だ。負ければあとがなく、戦い方は慎重を期することになるかもしれない。また、この試合のあと、お互いに中2日でリーグ戦を迎えるため、メンバー構成には一工夫が必要だろう。練度を重ねた選手構成でなくとも力を出し切るには、日頃のトレーニングがものを言う。鹿島も横浜FMも、3回戦は出場機会が少ない選手たちが力を発揮して勝ち上がってきた。連戦だからこそ問われるのはチーム力。重ねてきた努力を試合の中で見せたい。

[ 文:田中 滋 ]

古賀聡、名古屋グランパスのコーチに就任

名古屋のコーチに就任した古賀聡である。
ユースチームを躍進させた手腕が認められた様子。
鹿島のユース監督にて培った指導力がここで活かされておる。
最終節の名古屋戦は古賀との戦いでもある。
必ずや勝利し、祝杯を上げたい。
楽しみである。

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コーチングスタッフ体制変更のお知らせ
2019.9.23

標記の件、マッシモ フィッカデンティ氏の就任に伴い、コーチングスタッフが以下の体制となりますので、お知らせいたします。

役 職 名 前
コーチ
ブルーノ ※
コーチ
古賀 聡(U-18監督兼任)※
GKコーチ
河野 和正
メディカルインテグレーション
マネージャー
ギレルメ
フィジカルコーチ
柳下 幸太郎
通訳(イタリア語)
田山 景太郎 ※
※新任

なお、森一哉ヘッドコーチ・川崎英正トレーニングコーチは、本日付で双方合意の上、契約解除となりました。
島岡健太コーチ・堀尾郷介データ分析コーチについては決まり次第ご案内いたします。

レオ・シルバの勇姿

真剣な面持ちのレオ・シルバである。
明後日に迫った天皇杯・Fマリノス戦にて活躍が予想される。
中盤を制圧し、勝利に導くのだ。
レオ・シルバの勇姿を拝みにスタジアに向かう。
楽しみである。

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午前練習


パス練習を実施した後、紅白戦を行いました。

尚志高エースが刺激を受けた上田綺世からの一言

尚志高校について記すサッカーダイジェストの松尾氏である。
染野唯月くんがどのような考えなのか、染野くんを継ぐ逸材が育っておることなどが伝えられる。
話題の逸材がいよいよ最後の選手権を向かえる。
この年末年始には活躍の報が並ぶこととなろう。
楽しみである。

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鹿島内定の尚志高エースが刺激を受けた上田綺世からの一言。福島の雄は今冬こそ4強の壁を乗り越えられるか?
松尾祐希
2019年09月23日

2大会連続での全国ベスト4。いまや高体連でも有数の実力校に


尚志のエース染野が市立船橋戦でスタメン出場。しかし怪我の影響で前半途中で交代となった。写真:松尾祐希

 昨冬の選手権ではベスト4入りを果たした尚志。PK負けを喫した準決勝では優勝した青森山田と激闘を繰り広げ、大きなインパクトを残した。とりわけ、染野唯月(3年・鹿島入団内定)は全国王者相手にハットトリックを達成。その名を轟かせたのは記憶に新しい。


 誰もが認める昨年度の躍進。今季は8年ぶりに2種年代最高峰のプレミアリーグに参戦し、さらなる飛躍が期待されていたのは言うまでもない。現在、Jリーグの育成組織や高体連の強豪が集まるEASTでは苦戦を強いられ、4勝3分7敗の8位。だが、6位のジュビロ磐田U-18とは同勝点で、5位の流経大柏とも5ポイントしか離れていない。残留の権利を勝ち取るポジションに立っているだけなく、上位に食い込む可能性も残している。また、高体連の戦いに目を移しても、今夏のインターハイでは準決勝まで勝ち上がった。着実に結果を積み上げており、高体連の中でも有数の力を持っているのは間違いない。

 そこで気になるのは、悲願の選手権初優勝に向けたチームの現在地だろう。10月中旬から地区予選がスタートする。コンディションはどうなのか。夏のインターハイ以降にどのような道を歩んできたのか。9月22日のプレミアリーグ・14節では市立船橋に0−3で敗れたものの、現状は悪くない。とりわけ、明るい材料はコンディションが整っていなかった染野の復活だろう。

 鹿島入りが内定している世代屈指のストライカーは、インターハイ前に負った左膝負傷の影響で夏の全国舞台は不完全燃焼。1回戦はベンチから戦況を見守り、2回戦から準々決勝までは後半からの登場となった。満を持して準決勝の富山一戦ではスタートからピッチに立ったが、手負いのエースはチームを勝利に導けず終戦。昨冬と同様にベスト4で終わり、染野自身も無得点で大会を去った。

「怪我もあって、インターハイでは無得点。1点も取れなかった悔しさがあったし、自分が万全な状態でも調子が悪くても、もっとゲーム中にコントロールができたと思うので、自分がどうであれ、もっとやれていれば全国制覇できていた」

「あそこで自分が4点取れていれば勝てた」


染野は今夏、入団が内定している鹿島の練習に参加。そこでFW上田綺世に言われた言葉に刺激を受けたという。写真:松尾祐希

 悔しさを抱えながら、以降は治療に励んで回復。「インターハイが終わってからスタメンに戻って、だんだんフル出場できるようになってきた。その過程はうまく調整できた。怪我もありますけど、チームのために今後もうまくやっていきたい」と、本人も手応えを感じている。市立船橋戦では接触プレーで同じ箇所を痛めたため、大事を取って途中交代となったのは気掛かりだが、状態は上がってきた。実際に前節の鹿島アントラーズユース戦ではチームを勝利に導く2ゴールを奪取。身体のキレも上がり、ゴールへの欲も以前よりも増した。その背景には8月中旬に鹿島の練習に参加し、上田綺世から刺激を受けた点が大きい。

「昨年の選手権で自分が準決勝でハットトリックをしたけど、負けてしまった。その場面について話をして、『あそこで自分が4点取れていれば勝てた』と言われたんです。実際にその通りだなと思ったし、自分が4点取れていれば、尚志が勝てていたと思うのでそこが自分と違う」

 一足早くJの舞台で活躍する点取り屋の言葉は染野の心をくすぐった。

「アントラーズの練習に参加した時も、綺世君が点を取っているのを見て、もっと自分も取らないといけないというのを感じた。そこは競争の世界なので、自分ももっとアピールしないといけない。それは尚志でも変わらないので、心掛けています」

 いかにチームを勝たせられるか――。上田の貪欲な姿勢は染野を一回り逞しくさせた。

 また、染野という選手の影響力は単純にピッチ上だけにとどまらない。あとに続く、下級生の成長に繋がっているからだ。その代表格が2年生FWの阿部要門。185センチの体躯を生かしたボールキープとパンチの効いたシュートが持ち味の有望株は、今夏のインターハイを通じて急成長を遂げた。6試合で3得点を奪い、一気にレギュラー争いに食い込むだけではなく、今ではJクラブの練習に参加するまでになった。そうした活躍は染野なくして語れない。普段のトレーニングから学び、エースの怪我で巡ってきた出番を確実に生かしたからだ。

「唯月君はすべてにおいて違う。身体も強いし、ゴールに対する意欲やシュートセンス、決定力もあって、ヘディングも打点が高い。参考にしないといけないし、身近にいることが自分の成長に大きくつながっている。自分はたまにしかできていないけど、唯月君は相手をブロックして前に入られないようにして懐で収める。そこは参考にしている」(阿部)

2年生FWの急成長をはじめ、チームは夏からさらにスケールアップ


尚志は2年生FWの阿部(24番)が台頭。染野の後釜として急成長を見せている。写真:松尾祐希

 右肩上がりで成長を続ける阿部に対し、仲村浩二監督も太鼓判を押す。

「前は機械みたいに動いていたけど、今はしっかりとボールが止まる。普段から彼は染野を見ていて、真似をしている。シュートに関しても横から来たボールにすごく良いものを打てるようになったし、ヘディングの入り方や飛び込み方も染野を参考にして、入っていけるようになった。ちょっと楽しみな2年生ですよね」

 まさに怪我の功名だ。エースの負傷がプラスに働き、前線は充実の一途を辿る。他のポジションに目を移しても、ボランチと最終ラインを兼務する渡邉光陽(2年)、左利きの長身CB中川路功多(3年)、決定力のある10番で主将の山内大空(3年)など脇を固めるタレントにも事欠かない。チームは夏と比較してもスケールアップを果たしつつある。

「(チームは)成長していると思います。元々は下手で人間的にも未熟だったけど、今はみんな頑張っている」とは仲村監督の言葉だ。役者が揃った尚志。昨冬の忘れ物を取りに行く準備は整っている。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)

伊東幸敏、クロス1本で勝負が決められる

居残りクロス練習を行ったユキと綺世である。
ユキは「クロス1本で勝負が決められる。準備しておこう」と精度を上げることを決意した様子。
広州恒大戦ではサイドは自由にさせて貰えたため、クロスに精度があれば結果が変わった事が予想される。
ここはこの先、ユキのクロスに期待が懸かる。
また「次のマリノス戦は負けたら終わり。その勝負強さの伝統は崩したくない」とも語る。
一発勝負の怖さがトーナメントにはある。
そこで勝負強さにて勝ち上がっていきたい。
ユキのクロスで勝負に勝つのだ。
期待しておる。

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鹿島 伊東&上田がクロス強化へ 国内全3大タイトル奪取へ「準備」
[ 2019年9月23日 05:30 ]

 25日の天皇杯横浜戦に向けた全体練習後に、DF伊東が上田と居残りクロス練習を行った。
 18日にACL敗退が決定した。その広州恒大戦を外から観戦し「クロス1本で勝負が決められる。準備しておこう」と後輩FWに付き合ってもらったという。右サイドバックには小泉、内田らがおり出番は少ないが、今季で在籍8年目となり、鹿島イズムを深く知る。「次のマリノス戦は負けたら終わり。その勝負強さの伝統は崩したくない」。残る国内全3大タイトル奪取へ貢献する。

ユキの躍動に期待

天皇杯・Fマリノス戦に向けて練習に勤しむユキである。
この試合ではユキの躍動が期待される。
それに応えて激しい上下動とクロスを連発してくれよう。
ユキと共に日本サッカーの頂点を目指す。
楽しみである。

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午前練習


パス練習やクロスからのシュート練習を実施した後、ミニゲームを行いました。

シントトロイデン・鈴木優磨、初ゴール

移籍後初ゴールを決めたシントトロイデンの鈴木優磨である。
これは朗報。
初スタメンで結果を出すところにこの男の才能を感じさせられる。
PK奪取もしており実質2ゴールに絡んでおる。
出だしこそ胃の不調で出遅れたが、コンディションが整えばこのレベルでは向かうところ敵無しであろう。
この調子でゴールを連発し、冬には移籍を勝ち取るのだ。
次なるゴールの報を待っておる。

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初先発の鈴木優磨が初ゴール含む2得点に絡む活躍!!シュミットもフル出場のシントトロイデン、森岡シャルルロワに快勝
19/9/22 06:10


FW鈴木優磨が加入後初ゴール

[9.21 ベルギー・リーグ第8節 シャルルロワ0-3シントトロイデン]

 ベルギー・リーグ第8節が21日に行われ、GKシュミット・ダニエル、FW鈴木優磨、FW伊藤達哉の所属する12位シントトロイデンは敵地でMF森岡亮太所属の6位シャルルロワと対戦し、3-0で勝利した。加入後初スタメンの鈴木は前半34分に先制点となる今季初ゴールを記録。シュミットは7試合連続で先発フル出場し、ベンチスタートの伊藤は出番なしとなった。一方、森岡は7試合連続でスタメン出場。90分間プレーしたが、連続ゴールは3試合で止まった。

 シントトロイデンは前半34分に均衡を破った。右サイドのMFアレクサンドレ・デ・ブラインがロングフィードを送ると、相手の背後を取った鈴木がPA内中央でトラップ。2タッチ目が乱れるが、GKとDFに挟まれながら泥臭く押し込んだ。鈴木は初のスタメン出場で起用に応える加入後初得点を挙げた。

 後半19分には左サイドのクロスから鈴木がヘディングシュート。DFにブロックされるも、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入で相手のハンドの判定となり、PKを獲得する。同23分、キッカーのFWジョルダン・ボタカが右足で沈め、リードを2点に広げた。

 2ゴールに絡んだ鈴木は後半42分にFWエルトン・アコラツェと交代。同アディショナルタイム1分にはアコラツェの折り返しからFWヨアン・ボリがダメ押し弾を決め、3-0の快勝を飾った。

 シントトロイデンは2試合ぶりの白星で4戦無敗(2勝2分)。森岡がフル出場したシャルルロワは3試合ぶりの敗戦で連勝は2でストップした。

シントトロイデン・鈴木優磨、ホームシック報道の真相

ホームシック報道の真相を語ったシントトロイデンの鈴木優磨である。
「ずっと胃の問題を抱えていた」とのこと。
初めての欧州移籍で食が合わなかったのであろうか。
胃の問題は選手としてのパフォーマンスを維持するのに厳しいものがあったことであろう。
それももう改善され、毎試合登録メンバー入りしておる。
前節はデビューも飾っており、次は初ゴールの期待が高まっておる。
優磨の活躍を心待ちにしておる。

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「ホームシックではなく、ずっと…」鈴木優磨が当時の真相を明かす
19/9/21 17:20

 シントトロイデンに所属するFW鈴木優磨がベルギー『HBvL』のインタビューで、8月にホームシックと報じられた件について語っている。

 2015年に鹿島でプロキャリアをスタートさせ、J1通算96試合で27得点を挙げた鈴木。今年7月に初の海外挑戦としてベルギーのシントトロイデンに渡ったが、シーズン開幕後にベンチ外が続いていた。

 先月にはベルギー『フットバル・クラント』が「ホームシックによってトレーニングに参加できていない」と報道。しかし、鈴木が自身のインスタグラム(@yuma.suzuki.9)のストーリーで「ホームシック?おれが?笑 ないない」とすぐさま否定していた。

 ベルギー『HBvL』によると鈴木は当時、体調不良に見舞われていたようだ。「ホームシックになったことはない」と改めて一部報道を否定し、「ずっと胃の問題を抱えていた」と明かしている。

 鈴木はホームシック報道後、8月31日に行われた第6節オイペン戦で途中出場から新天地デビュー。今月14日の第7節ベフェレン戦でも途中から投入され、直近2試合でピッチに立っている。

オフ明けの練習風景

オフ明けの練習風景である。
天皇杯ボールでの練習を開始しておる。
日本サッカーの頂点を目指す戦いが始まる。
水曜日のFマリノス戦に勝利し勝ち上がりを決めたい。
また、練習メンバーには篤人が写る。
元気な様子が伝わってくる。
ここは、この重要な試合での起用が期待される。
この頼れるベテランの力でチームに勢いを与えて欲しい。
期待しておる。

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午前練習


パス練習を実施した後、ボール回しを行いました。

金沢・垣田、やれば崩せる

山口戦に向けて意気込みを語る金沢の垣田である。
「今までやってきたことをやれば崩せる」と力強い。
また「上に行くチームでも勝てない時期は来る。ここで踏ん張れるか踏ん張れないかが、強いチームと弱いチームの差だと思う」とチームを上に行かせることも口にする。
今季の垣田は背番号10を背負い、不動のセンターFWを担っておる。
ここは豪快なゴールを決めて欲しいところ。
そしてそろそろ来季の話も見え隠れする時期となっておる。
期限付き移籍から戻ってくるのか、完全となるのか。
垣田の去就にも注目である。

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【金沢】垣田裕暉、クルーニーの“稼ぎ頭コンビ”がPO圏導く
2019年9月21日 8時30分スポーツ報知

 J2ツエーゲン金沢のFW垣田裕暉(22)、クルーニー(24)の“稼ぎ頭コンビ”が、チームの苦しい状況を打破する。20日は石川・津幡町内でホーム・山口戦(21日・石川西部)に向け、最終調整を行った。現在3試合勝利から遠ざかっており、負傷者も続出するなど目標の1桁順位やJ1昇格プレーオフ(PO)圏の6位以内に向け、正念場を迎えている。過去7戦無敗と“お得意様”の山口を撃破し、再びいい流れを引き寄せる。

 勢いを取り戻すべく、金沢のストライカーたちは秋空の下、真剣なまなざしでボールを追った。チーム最多5得点を挙げている4人の中で、直近3試合で先発2トップを組んでいるのが垣田とクルーニー。垣田は山口戦に向け「今までやってきたことをやれば崩せる」と言葉に力を込めた。

 8月24日の新潟戦(3〇2)を最後に3戦1分け2敗で、勝てていない。追い打ちをかけるように負傷者が続出。右サイドバックの主力のDF長谷川巧(20)が、右膝前十字靭(じん)帯損傷で今季絶望となった。また、今夏途中加入ながら3得点のFW山根永遠(20)が距骨下関節内遊離体のため手術を受け、全治6週間。さらには前節の琉球戦(2△2)で、ルーキーFW窪田稜(18)が右足関節外側靱帯を損傷し、全治4週間の重傷を負った。

 その間、順位は少しずつ下がり、前節終了時で10位。J1昇格PO圏の6位以内を目指すには、ここが正念場だ。垣田は「上に行くチームでも勝てない時期は来る。ここで踏ん張れるか踏ん張れないかが、強いチームと弱いチームの差だと思う」と危機感を口にした。

 勝ち点3が欲しい一戦に向け、データが後押しする。山口には過去5勝2分けと無敗で、今季の前半戦でも勝利(2〇0)した。なかでもクルーニーはそこで1得点し、前節の琉球戦でも先制弾。「取れるだけ取りたいが、まず勝利に貢献したい」と気合。10番を背負う垣田は「チームが苦しいときに何とかできる選手になりたい」と自覚を示した。点取り屋たちが、チームを再び上昇気流に乗せる。(三須 慶太)

ACLで感じたテイストの違い

鹿島対広州恒大について記すNumberWebの熊崎氏である。
元サカダイ記者の目から観るとこう映るのかということが伝わってくる。
広州恒大は個で戦い、鹿島は組織であったとも言い換えられる。
その中で個が突出したのは鹿島に於いてはレオ・シルバ一人であったと書く。
最後の最後の一発が決まれば完全なるヒーローであったであろう。
そうはさせて貰えなかったことが残念であった。
ただ、この組織的な戦いは日本のお家芸であり、これこそ日本サッカーの根底にあると思われる。
このサッカーを突き詰め、次はアジアの頂点へ再び昇りたい。
鹿島のサッカーはアジアに通用する、それを証明する戦いが既に始まっておるのだ。
来季が楽しみである。

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日本はあっさり、中国はこってり。
ACL鹿島戦で感じたテイストの違い。

posted2019/09/20 11:30


決定的な一撃を放つなど、存在感を示したレオ・シルバ。しかし、鹿島は広州恒大に敗れ、ACL連覇を逃した。

text by
熊崎敬
Takashi Kumazaki

photograph by
Getty Images


 2試合合計1-1。アウェーゴールの差で広州恒大が鹿島を下したACL準々決勝第2戦は、最後の最後まで目を離せない好ゲームだった。

 この試合で興味深かったのが、日本と中国の“テイスト”の違い。ACLのような国際試合では、Jリーグでは気づかない日本人ならではのカラーがくっきりと浮かび上がる。

 そのテイストをひと言で表わすと、日本のサッカーはあっさり味ということ。

 日本、つまり鹿島があっさり風味に感じられたのは、対戦した広州のプレーがとてもこってりしていたからだ。このこってり感は、濃密、重厚、さらにはクセが強いといった言葉に置き換えてもいい。

 鹿島の選手たちが集団性を押し出し、軽快にパスをつなぐのに対し、広州は1人ひとりの個性が強く、ボールを持つことを恐れない。敵との接触を望んでいるのかと思えるほど、ボールを持つ。

収めるエウケソン、余裕のパク・チス。

 例えば最前線のエウケソンは、背後から強烈な圧力を受けながら堂々とボールを足下に収める。

 マークが厳しいペナルティアーク付近でも、ボールを収めるだけでなく、砕氷船のように強引に前に進み、ファウルを獲得する。

 広州は、ブラジル生まれのエウケソン、タリスカ、パウリーニョを、後方から中国人選手と韓国人が支える構成になっているが、中国人や韓国人も個性が強い。

 韓国人センターバックのパク・チスは潰し屋として優秀なだけではなく、押し込まれた状況でもハイボールを胸で落とし、しっかりと味方につなぐ落ち着きを見せた。ヘディングでクリアせず、胸でトラップする。こういうプレーは、プレッシャーを引き受ける胆力がなければできないものだ。あの闘莉王もよくやっていたプレーだ。

 また彼は終盤の厳しい時間帯でも、余裕を見せていた。味方がファウルを受けたリスタートのとき、ボールを蹴るふりをしてわざと空振り。これだけで目の前の敵を動かした。

いい味を出していたガオ・リン。

 勝負は敵をいら立たせてなんぼ。この選手は、そういうことを熟知している。

 得点者のタリスカに代わって77分に投入されたガオ・リンも、いい味を出していた。

 カウンターの場面では持ちすぎるくらい持って、敵と交差した瞬間、巧妙にファウルを取る。ファウルを取って、しっかりと時間をかけてソックスを上げる。

 上手くファウルをもらうなあと思って見ていたら、今度はタッチライン際で鮮やかにターンしてゴールに迫る。

 ガオ・リンの投入は、カンナバーロ監督の好手となった。彼はボールを持つたびに、劣勢の味方がひと息つくようなプレーを見せた。

広州を手こずらせたレオ・シルバ。

 こうした広州の面々と紙一重の勝負を演じた鹿島にも、もちろん素晴らしい選手はいる。

 同点ゴールにつながるシュートを放ったレオ・シルバは、ボールを奪い、前に運び、展開して、さらにはフィニッシュと攻守のあらゆる局面に顔を出した。

 終了間際、彼は決定的な一撃を放つ。

 左サイドからペナルティエリアに切り込み、キックフェイントからキーパーをかわして放ったシュートは、間一髪で駆けつけたディフェンダーにライン手前で弾かれる。

 広州をもっとも手こずらせた選手は、間違いなくこの男だ。

 印象に残った選手が次々に挙がる広州に比べて、残念ながら鹿島はレオ・シルバに続く選手がいない。ひとりでチームを背負う、難局を打開する選手がいないところが、紙一重の差につながったという見方もできる。

 日本人らしい組織的なプレーで勝利を引き寄せられればいいが、いつもそれができるとは限らない。そんなときは個人の力量によって、局面を解決しなければならない。

 それが鹿島はできなかった。レオ・シルバを除く、ほとんどの選手が組織の中に埋もれてしまった。

組織よりも個が際立つ中国。

 これは鹿島の問題ではなく、私たち日本人の課題といってもいいと思う。日本人は、大勢の中では人任せにしてしまうところがある。私だって無縁ではない。

 広州は違った。

 1人ひとりが「俺に任せろ」とボールを持ち出し、ファウルを取ったり、裏を突いた。こうした個性の強さは、良くも悪くも過度な競争社会と無縁ではないと思う。個人の力を見せなければ、容赦なく置き去りにされてしまう。

 2連覇を狙った鹿島が敗れ、日本勢では浦和が準決勝に勝ち残った。

 浦和は前夜、同じ中国の上海上港を下したが、オスカル頼みの上海に比べて、広州はチームとして手ごわい。その上で、厄介な個人がたくさんいる。このチームに勝つのは至難の業だ。

 チームで上手くいかないときに、勝敗をひとりで引き受けられる個人が出てくるか。それは浦和のアジア制覇だけでなく、日本サッカーの将来を左右するテーマだろう。

セルジーニョ、左利きの両足使い

セルジーニョについて記すフットボールチャンネルの西部氏である。
左利きながら右足も巧いことを伝える。
これはセルジーニョの父親の教えとのこと。
良い親から子供に受け継がれた良い例であろう。
親を敬うことで、よい血統が出来ていく。
また、「守備もしっかりやる」とも記す。
これは重要なファクターである。
セルジーニョが右ハーフに下がって成績が安定しておるのは、守備の貢献の大きさからである。
後ろに位置する小泉慶も安心してプレイ出来ておる。
単にプレスに言ったり、ボーを奪うことが守備ではない。
行くべき位置に行くこと、相手の距離感をきちんと保つことなど約束事があるのだ。
それをセルジーニョは怠らぬ。
これは出来るようで出来ぬものである。
特に攻撃的選手はこれを怠りがちと言えよう。
セルジーニョは安心してピッチに送り出せるアタッカーである。
まだ24才。
長く鹿島に在籍して欲しい。
セルジーニョと共に多くのタイトルを得ようではないか。
活躍を楽しみにしておる。

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鹿島・セルジーニョ、活かされる父の教え。「左利きの両足使い」が点を取るメカニズムとは?【西部の目】
明治安田生命J1リーグで首位に1ポイント差と肉薄する鹿島アントラーズで、チームトップの10得点をマークするMFセルジーニョ。左利きながら右足からも4得点を奪う「両足使い」のアタッカーは、いかにして得点を取っているのだろうか。ジーコが起用を推したと言われるセルジーニョの特徴とは。(取材・文:西部謙司)

2019年09月20日(Fri)10時00分配信
text by 西部謙司 photo Getty Images


左利きの両足使い


第26節までにチームトップの10得点をあげているセルジーニョ【写真:Getty Images】

 左右どちらの足も同じように使える選手は少ない。プロ選手は利き足でないほうもいちおうは使えるけれども、同じようにという人はなかなかいないものだ。また、その必要もないのだと思う。片足が完璧なら、もう一方の足はあまり出番がないからだ。

 セルジーニョは左利きだが、右足のキックも非常に上手い。どちらが利き足だかわからないぐらい。両足利きといっていいレベルだが、左利きで右も使えるとなると稀少ではないだろうか。

 左利きは古今東西、10人に1人の割合だという。ただ、サッカーのスターに左利きは多い。史上最高クラスのスーパースターでもフェレンツ・プスカシュ(ハンガリー)、ディエゴ・マラドーナ(アルゼンチン)、リオネル・メッシ(アルゼンチン)がいる。日本人選手なら中村俊輔や本田圭佑がレフティ。左利きは天才的な選手が多いというイメージすらある。

 後天的左利きというタイプもいる。多くは左サイドバックで、左足のキックや左足でボールを持つ必要性から、もともとは右利きだけれども左足を使ったプレーが多くなったというケースである。イタリア代表のレジェンド、パオロ・マルディニがこのタイプだった。三浦知良、宮間あやは右利きでありながら、左足でセットプレーを蹴る両足利き。小野伸二も左足が上手い。

 ただし、左利きの両足利きとなると、1960年代の名手ボビー・チャールトンぐらいしか思い浮かばず、むしろ右足をほとんど使わない選手ばかりという印象だ。古くはボルフガング・オベラーツ、ロベルト・リベリーノ、ゲオルゲ・ハジ、マラドーナはもちろん、ラモン・ディアスに至っては「右足は歩くためにある」と言っていた。

結果に直結するキックの精度


今季J1リーグであげた10得点のうち、4得点は右足から生まれている【写真:Getty Images】

 J1第26節時点で、セルジーニョは10得点。そのうち6点は利き足の左だが、4点は右足でとっている。第24節ガンバ大阪戦の1-1とする同点弾は、右45度あたりから右足でニアの上へ打ち抜いた強烈なシュートだった。右利きでも難しいコースを躊躇なく狙ってズバリと決めていた。

「父親が、小さいころから右足も使うように指導してくれた。いつか右足を使うこともあるのではないかという考えがあったようです」(セルジーニョ)

 名門サントスで19歳のときにプロデビューしたが、約3シーズン54試合に出場して1点しかとっていない。その後、ヴィトーリア、サント・アンドレ、アメリカ・ミネイロに貸し出された。ゴールを量産するようになったのは、鹿島へ移籍する前のアメリカ・ミネイロのとき。公式戦24試合で7得点、いよいよ本領発揮というタイミングで鹿島へやって来たわけだ。

 久々に鹿島のテクニカル・ディレクターに就任したジーコが最初に連れてきたブラジル人だった。来日早々、よくわからないうちに「とにかく使ってみろ」と、ジーコから強いプッシュがあったという。これがなかったら、もしかするとセルジーニョのブレイクは少し遅かったかもしれない。というのも、パッと見た感じでは価値がわかりにくいからだ。まあ、見る人が見れば違うのだろうが、そんなに速くなさそうだし、凄いドリブルをするわけでもない。印象としてはかなり地味である。

 ただ、キックの精度は抜群だ。結局のところ、アタッカーはキックで結果を出す。ドリブルで3人抜いたからといって自動的に点が入るわけではない。トラップがいかに美しくても、それで1点はもらえない。シュート、アシストという結果はキック(ヘディングもあるが)によってもたらされる。セルジーニョはここという瞬間のシュート、パスが非常に正確で、従ってゴールという目に見える形での貢献ができる。しかも左右の足を問わないのでタイミングも逃さない。

当たり前にやれる選手が点をとる

 守備もしっかりやる。これも鹿島にとっては重要なポイントだろう。選手にはそれぞれの武器があるが、その才能で「違い」を作れるボールに触れる時間は1試合で2分間程度だ。残りの88分間はボールのないプレーであり、アタッカーでも守備で穴を空けない働きはできないといけない。チームの歯車としてのハードワークと、試合を決める個人技。鹿島はその両方を選手に求めてきたし、それが最も多くのタイトルを獲ってきた理由の1つだと思う。

 第26節、FC東京との1・2位対決でもセルジーニョは2点目をゲットした。前半に1-0とリードした後、FC東京の反撃に耐えている流れで奪った貴重な1点だ。バイタルエリアでパスを受け、左足を振り抜いている。

「ボールをコントロールしたときに良い体勢を作れたので、ミートすれば入るという感覚はあった」(セルジーニョ)

 狙った場所に強いボールを蹴れる、だから入る。当たり前すぎて書くのが憚られるぐらいだが、それを当たり前にやれる選手はやはり点をとる。かつて鹿島でもプレーしたビスマルクを「平凡さが非凡」と評した人がいたが、この評価はセルジーニョにも当てはまる。

(取材・文:西部謙司)

【了】

上田綺世インタビュー

上田綺世にインタビューを行ったSportivaの飯尾氏である。
綺世の考えが伝わってくる。
ストライカーとしての“賢さ”がよくわかるインタビューと言えよう。
綺世は更に伸びる。
そう確信させてくれる言葉である。

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U-22のエース上田綺世。
ストライカーとしての本質をさらけ出した

飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi是枝右恭●撮影 photo by Koreeda Ukyo, AFLO

東京五輪を目指す若きフットボーラーたち(7)
鹿島アントラーズ・上田綺世@前編


 久しぶりに現われた、生粋のストライカーだ。実業団のサッカーチームでFWとしてプレーしていた父の背中を追ってサッカーを始め、点を獲ることに何よりも執着してきた。

 父と一緒にサッカーを観ていたから、当時の憧れはガブリエル・バティストゥータ(元アルゼンチン代表)やフィリッポ・インザーギ(元イタリア代表)といった、ひと昔前のストライカーたち。東京五輪世代であるU-22日本代表のエース格で、法政大の3年生ながら今年7月に鹿島アントラーズとプロ契約を結んだ上田綺世。ストライカーとしての美学・哲学・本質に迫る。


FW上田綺世(うえだ・あやせ)1998年8月28日、茨城県生まれ。法政大出身

―― “ストライカー上田綺世”をよく知るための質問を5つ用意してきました。どれもシンプルな質問なので、YES、NOで答えてください。

上田綺世(以下:上田) YESかNOですね。わかりました。

―― 自分のことをエゴイストだと思っている。

上田 難しいな……どちらかと言えば、YESなんじゃないですか。

―― 自分は”持っている”と思う。

上田 YES。

―― 即答ですね。では、自分はメンタルが強い。

上田 うーん、YESにしておきます。

―― 自分のことが好きだ。

上田 YES。

―― では最後。可能なら、なり代わってみたいFWがいる。

上田 NO。

―― なるほど。では、最初の答えから詳しく聞いていきます。エゴイストの定義はさまざまなので、答えるのが難しかったと思いますが、どういう点で自分のことをエゴイストだと?

上田 FWが上に行くには、結果がすべて。そこには絶対にこだわらないといけないですけど、チームを勝たせるということが軸としてあるわけで。そこがブレてしまうのは、僕は違うと思っていて。

 自分がチームを勝たせるっていうのが、僕の考えるエゴイスト。チームの結果よりも自分の結果を求めてしまうのは、ただの自分勝手だと思います。そうは絶対になりたくない。チームが結果を残すことに貢献できるストライカーでありたいと思っています。

―― 俺がチームを勝たせる、みたいな感覚?

上田 勝たせるっていうのとは、ちょっと違って。チームが勝つために自分が点を獲る必要があるから、点を獲る。もし、僕の仕事が失点を3つ阻止することなら、それをすべき。ただ、僕のポジションの特性や自分の特徴を考えた時、得点を奪うことが最も必要とされているので、それを全うするのが義務だと思っています。

―― では続いて、”持っている”ということですが、これまでの人生でそう感じることが多かった?

上田 そうですね。今、(鹿島アントラーズの一員として)この場にいるということがまず、”持っている”と思う。ただ、”持っている”のひと言で片付けるのも、違うかなと思います。これまでのサッカー人生を振り返れば、持ってないこともありましたし。だからこそ、ノルテ(鹿島アントラーズジュニアユース)からユースに上がれなかったり、鹿島学園(高校)からプロに行けず、法政(大学)に行ったりしたわけで。

 ただ、プロになるという目標を叶える過程で回収できたというか。ここで点を獲ったら、「もうひとつ上の上田綺世になれる」というタイミングで点を獲れたり、ポイント、ポイントでチャンスを掴んできたから、今があるんじゃないかと思います。

―― ユースに上がれなかったこと、高卒でプロになれず大学に進学したことは、当時は挫折だったかもしれないし、回り道のように思えたかもしれない。それでも、プロになれた今は、いい道だったなという想いも?

上田 後悔はないですけど、ベストだったとは思わないですよ。ノルテからユースに上がり、トップにも昇格して活躍して、(安部)裕葵(バルセロナB)みたいに20歳で海外に行くのが、サッカー選手としてはベストかもしれない。

 ただ、何がベストかはわからないから、今をベストにすべき。ユースに上がれなくても、大学に進学しても、それがベストだったと思える結果を最終的に得られればいいんじゃないかと。今はまだ、ユースに上がれなかったり、法政に行ったりしたことが正解だったかは、わからないです。

―― メンタルに関しては、強いほうだと。

上田 メンタルに関しては、捉え方がいろいろあるので難しいですね。たとえば、大舞台でミスすることなく、普段どおりのプレーができる選手のことを「メンタルが強い」と言うかもしれないし、逆に、試合中に何度ミスをしても堂々としていて、何度もトライできる選手のことを「メンタルが強い」と言うかもしれない。

 僕はFWなので、シュートを打ってナンボ。外すことを恐れてはいけないと思うんです。どの選手でも、シュートを外し続けたら、打つのが絶対に怖くなると思うんですけど、僕はそれを楽しめるというか。

―― プレッシャーや不安を楽しめる?

上田 楽しめるというと語弊があるかもしれないけど、けっこう好き。外し続けるのは面白くないけど、そこで自分が焦ったり、普段は感じられないような刺激を受けるのが好きなんです。たとえば(今年6月の)コパ(・アメリカ)の時、シュートが全然入らなかったけど、僕は楽しんでいた。

 日本代表の試合でシュートを外し続けた選手が、そういうことを言うのはよくないけど、自分のキャリアにおいて、悪い大会ではなかったと思います。今後、あそこが基準になっていきますから。だから、試合中も「もっと打ちたい」「入るまで打ってやる」という気持ちだったし、エクアドル戦は頭と身体がこれまでで一番活性化した状態でした。

―― 1戦目のチリ戦、2戦目のウルグアイ戦でノーゴールに終わって迎えた第3戦ですね。

上田 自分がそれまでの2試合で結果を残せなかった焦りと、グループステージ突破に向けて「チームとして結果を残したい」という強い想いが入り混じって。あれだけ得点を奪いたいという欲にまみれた状態は、日本ではあまりないこと。それを試合中に感じられて、すごく楽しかったんです。

―― エクアドル戦の66分から途中出場した時、1点獲ったほうが勝ち抜け、という状況でした。「チャンスよ、来い」と念じながら、あるいは「どうやってチャンスを呼び込むか」と思い描きながら。

上田 そうですね。あの時は……いや、これを話し出すとオタクみたいになっちゃうし、話も長くなるので、やめておきます(苦笑)。でも、チャンスを呼び込むということで言えば、僕はシュートを打つ手前の選手を起点にしているんですよ。イメージで言うと、ミドルシューターのポジショニング、トップ下の選手がボールを持ってミドルを打てるぐらいの距離になった時が、自分が一番輝ける瞬間。

―― 自分がボールを持った時ではなく、2列目の選手からどうボールを引き出すか、という瞬間。

上田 そこでいかに味方の目に映って、自分を選んでもらえるか。僕を選んでもらえなかったら、その選手が自分でシュートを打つか、他の選手にパスが出る。僕へのパスが最善だと思わせる動き出しをして、パスを出してもらわないと、僕はシュートを打てない。そこが一番の勝負どころですね。敵との駆け引きもあるけど、味方とも駆け引きをしながら。何手先も読みながら、それを楽しんでいたのがエクアドル戦であり、チリ戦でした。



―― 今の話を聞いていて思い出すのが、チリ戦の69分のシーン。中央の久保建英選手(マジョルカ)から左サイドの安部選手にパスが出て、そのクロスに上田選手が飛び込みましたが、届かなかった。でも、本来は久保選手からパスを引き出したかった?

上田 まさにそうです。あのシーンはカウンターからタケ(久保)がドリブルしていて、僕はプルアウェイで敵から離れて間を取ったんですよ。タケから速いパスをもらうつもりで膨らんで。その少し前、相手のラインがピタッと止まったのも見えていたから、一歩下がってプルアウェイしたんですけど、おそらくそこでタケは僕への選択肢をなくして、オーバーラップしてきた裕葵に切り替えた。

―― そして、久保選手から安部選手へスルーパスが出た。

上田 そのパスの出る瞬間が、これは言い訳なんですけど、敵がブラインドになって僕には見えなかった。それで、飛び込むのがワンテンポ遅れた。そんな感じです。そこまで予測できなかった自分の経験値のなさと能力不足、タケに裕葵を使わせて、自分が中で生きるという発想がなかったことが、あのシーンの課題ですね。

―― なるほど。では、「自分のことが好き」ということに関して。ほとんどのアスリートがそうだと思いまうすが、どういうところが好きですか?

上田 どういうところ……とくにないですけど、このプレースタイルを選んだのは、自分がそうなりたいと思ったからだし、上に、上に、ステップアップしていく自分を楽しみたいですし。まだ20年しか生きていないですけど、この20年、葛藤しながら、そこで得たものを今、生かせているところも好きだし。やっぱりある程度、ナルシシズムとエゴがないと、僕は上には行けないと思っているので。

―― のし上がって行く人は、そうなんじゃないかと。

上田 自分を好きな選手ほど、成長できると思います。好きであればいい、というわけでもないですけど、それが自信につながるのであれば、それがベスト。だから僕の考えとしては、エゴとナルシシズムがないと、ひと皮剥けないんじゃないか、一線を越えられないんじゃないかって。

―― 「この20年、葛藤しながら」と言いましたが、ユース昇格を逃したりするなかで、プレースタイルにおける葛藤、悩みもあったのですか?

上田 もちろん、ありましたね。小学生の頃って、ゴールを量産する子はたくさんいるんですよ。その中で、上のレベルに行ける子はテクニックがあったり、スピードがずば抜けていたり、武器がはっきりしている。その点、僕は子どもの頃から、DFの背後を取るとか、ヘディングとか、ゴールに特化したスタイルだったので、目立ちにくかった。だから、セレクションもなかなか受からなくて。

―― パサーがいてこそ、成り立つプレースタイルでもある。

上田 そうですね。「あなたの武器はなんですか?」と言われた時、評価の難しいスタイルだった。ノルテでも、たしかに点は獲っていたんですけど、こぼれ球に詰めたりとか、「なんとなく、綺世はよく点を獲るよね」くらいの感じで。背も低かったし、ユースに上がれるほどの決定打はなかった。そこは悔しかったですね。

 ノルテにいた頃はよく、「80年代のFWだな」って指導者の方に言われていました。「点を獲るのに特化するのはいいけど、今の時代、守備もして、ポストプレーもして、背後の取り方もSBの裏を狙ったりして、いろんなことができるFWのほうが上に行けるよ」と。

―― そう言われた上田少年は、素直に受け入れたんですか?

上田 やっぱり、「これじゃ生きていけないのかな」って悩んだし、その後、複数のポジションで起用されるようになったんです。サイドハーフをやったり、ボランチをやったり。でも、ゴールが遠くて、シンプルに面白くなかった。ロングシュートを狙ってもピンと来ないし、クロスからアシストしても、逆に「俺が中にいるから、誰か上げてくれよ」と思ったし。アシストをするくらいなら、自分が中でシュートを外したほうがいい、とまで思っていて。「FWをやりたいな」と思いながら、中3、高1は過ごしていましたね。

―― 再びFWに専念するのは、高2から?

上田 高1の途中からですね。チームで明らかに点を獲っていたので、少しずつ、少しずつ、自分のスタイルが認められた感じでした。このスタイルでやるなら、結果を残してナンボだなっていうのはわかっていたし、年齢が上がれば上がるほど、ゴールを獲る選手の価値が上がっていく、というのも感じていたので、とにかく点を獲り続けることに執着していました。


【profile】
上田綺世(うえだ・あやせ)
1998年8月28日生まれ、茨城県水戸市出身。中学時代は鹿島アントラーズノルテに在籍。その後、鹿島学園高校から法政大学へと進学する。2017年にU-20日本代表に選ばれ、2019年5月には日本代表にも選出。同年7月、内定していた鹿島アントラーズに前倒しで加入した。ポジション=FW。182cm、76kg。

1年半前倒しでプロ入り。
上田綺世がアントラーズ行きを決断した真相

飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi是枝右恭●撮影 photo by Koreeda Ukyo, Getty Images

東京五輪を目指す若きフットボーラーたち(7)
鹿島アントラーズ・上田綺世@後編


 5つの質問をもとに”ストライカー上田綺世”の本質に迫った前編に続き、後編も引き続き、この生粋の点取り屋の思考法について探った。

 シュートを打つ瞬間、果たしてその頭の中には、どんなイメージが描かれているのか……。また、なぜプロ入りのタイミングを1年半早めたのか、なぜ鹿島アントラーズだったのか。この夏に下した決断の真相についても訊いた。


FW上田綺世(うえだ・あやせ)1998年8月28日、茨城県生まれ。法政大出身

―― 5つの質問の最後で、「なり代わってみたいFWはいない」ということでした。もちろん、あり得ない話ですけど、憧れていたガブリエル・バティストゥータ(元アルゼンチン代表)やフィリッポ・インザーギ(元イタリア代表)の頭の中をのぞいてみたいとも思わない?

上田綺世(以下:上田) 思わないですね。彼らもそうだと思いますよ。自分のスタイルで、それぞれやっているわけですから。たしかに憧れはあります。でも、ああなりたいとかは思わない。彼らから学びながら、自分のスタイルを作ってきただけなので。

 もちろん、クリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)みたいにパワフルなスタイルでやれればいいですけど、僕にあれはできない。それでも同じくらい結果を出すにはどうすればいいか考えた結果、自分は今のスタイル、動き出しとヘディングと運で勝負していくスタイルに行き着いた。

―― 佐藤寿人選手(ジェフユナイテッド市原・千葉)もかつて、自分は考えて点を獲るタイプだと言っていました。インザーギのプレーを相当研究して、動き出しやマークの外し方、ゴール前への入り方を学んだと。上田選手も、ゴールはロジックとインテリジェンスで取るものだという考えがある?

上田 ありますね。FWをやっている人ならわかると思うんですけど、賢くないと点は獲れない。黒人選手くらいの身体能力があれば、ゴール前に突っ立っているだけで獲れるかもしれないけど、僕ら日本人選手は常に考えながら、相手と対話しながらプレーしなきゃいけないと思います。

 身体能力を生かすも殺すも、頭次第。僕は自分の身体能力を生かすためのスタイルを選んでいるつもりです。逆に言えば、自分が生きないスタイルは一切選ばない。ドリブルしなきゃいけないようなポジショニングはしない。スピード勝負や高さ比べ、その先のワンタッチで決めるところに自信があるので、そのスタイルを磨いているつもりです。

―― プロ入り後の初ゴールもワンタッチでしたが、あれは理想的?

上田 そうですね。いつだったか忘れましたけど、自分のなかで、「FWがドリブルをする時代は終わった。今はワンタッチで点を獲る時代だ」と思ったことがあって。クリスティアーノ・ロナウドも(マンチェスター・)ユナイテッドにいた頃は、ドリブルで2人、3人をかわしてミドルシュートを打っていたけど、(レアル・)マドリーに移ってからは、ポジションも前になって、ヘディングとかワンタッチでどんどんゴールを獲るようになっていった。

 やりながら自分のスタイルを変えられるのはすごくて、僕はそんな器用なことはできないから、ひとつのことを極めていく。ワンタッチなら海外でも通用する、ワンタッチにこだわってやっていこうと思った時期がありましたね。

―― でも、そこまでワンタッチにこだわると、チームメイトやチームに大きく左右されるというか、押し込まれた展開の場合、ほとんどノーチャンスになってしまう。それでも楽しめている?

上田 楽しめるというか、そういう時こそ、考えています。疲れた時やチームの状況が悪い時に、「じゃあ、点が獲れないんですか?」っていう自問自答を、試合中ずっとしていますね。

―― なるほど。「この厳しい状況で、どう獲ってやるか」と。

上田 はい。一方的に押し込まれて、ワンサイドゲームの末に0-0で終えられたら、チームとしてはもしかしたら、「よしよし」ってなるかもしれないですけど、FWがノーゴールで終わったことを「よしよし」なんて思っていたら、失格だと思う。

 それでも1点もぎ獲って、1-0でチームを勝たせるのがFWの役目。どれだけ押し込まれてもワンチャンスを作り出すのは、FWに必要な能力だと思います。結局、点を獲る選手は、チャンスを作る能力に長けているんですよね。ゴールのほとんどがペナルティエリアの中で生まれている。

―― そのなかで何回、シュートチャンスを作れるか。

上田 その確率は気にしていないですけど、回数は気にしています。1試合に1回チャンスを作って、それを必ず決められればいいですけど、そんな選手はいない。毎試合、必ず5回のシュートチャンスを作って、0点の時もあるけど、2点の時もある。そんな選手は絶対に価値がある。

 だから僕は、チャンスを作る力があるかどうかが、点を獲る力に結びつくと思っている。(コパ・アメリカの初戦の)チリ戦ではシュートを山ほど外しましたけど、あれだけのチャンスを作る力は身についているな、と実感できたので。あとは決めるだけ。その最後の部分が、世界で戦うストライカーとして足りないなって感じました。

―― たとえば、チリ戦では柴崎岳選手(デポルティーボ)のクロスをファーサイドでどんぴしゃりのボレーで捉えたのに、外してしまった。これまでのサッカー人生で、ああいうボレーは山ほど決めてきたと思いますが、あのシチュエーションで決められなかったのは、あの舞台、雰囲気、プレッシャーのなかで、シュートの照準が狂うといった感覚があった?

上田 うーん。でも、僕はシュートを打つ前に……これはいいや、長くなっちゃうから(苦笑)。でも、ボールが上がってきたり、シュートチャンスが訪れたタイミングで、いろいろな選択肢が瞬時にバババって。5枚くらいの写真のイメージで。

―― 頭の中に浮かぶんですね。

上田 はい。それを、パパパっと瞬時に切り捨てて1枚を選ぶ、みたいなイメージで。その間、0コンマ何秒なんですけど。たとえば、ヘディング、トラップ、ファー、ニア、足でワンタッチ、という選択肢が浮かんだとして、そのうち正解、つまりゴールが獲れる選択肢がふたつあるとしたら、その5分の2を選べるかどうかが、ストライカーとして大事な部分。

 その時、保守的な選択肢を最初に捨てなきゃいけないんです。トラップとか頭でいけるのに、足でいこうとするような、置きにいく選択肢を先に捨てられる時は、おそらく点が獲れている時。それを残してしまって、逆に博打的な選択肢を最初に捨ててしまう時は、ゴールに対してネガティブになっている時ですね。普段やっていないような選択肢を選ぶ時は、たぶん点が獲れる日なんじゃないかなって思います。

―― 面白いですね。それを選べる時は、気持ちが乗っていたりする?

上田 それもあると思います。あと、やっぱりシュートを外していると、プレッシャーも影響してくる。それでも、しっかり選べるかどうかも、メンタルの強さなんじゃないかなと。ただ、チリ戦のボレーは最善の選択だったと思うので、技術的な問題で外したと思います。

―― では、ストライカーの思考の話から離れて、鹿島アントラーズのことも聞かせてください。6月のコパ・アメリカと7月のユニバーシアードを終えたタイミングでプロ入りしたわけですが、コパ・アメリカに参加する前から決めていたそうですね。2年後の鹿島入りは内定していましたが、なぜ、タイミングを前倒ししたのですか?

上田 大学に入ってから(U-20、U-21、U-22)代表に選ばれるようになって、プロの選手たちとチームメイトになる機会が増えて、一緒にプレーして、会話をして、プロの世界への憧れが再燃したというか。大学に入って、マンネリ化していたわけじゃないけど、プロが遠く感じる時期もあったし、代表に選ばれて上が見えたからこそ、絶対にプロになりたい、すぐにでも行きたいと思うようになり始めたんです。

 でも、大学も悪いわけじゃないし、入ったからには卒業すべき、という考えもあって。そのなかで、何クラブか練習参加のオファーをもらって参加したんですけど、鹿島の練習に参加した時に、「鹿島を断る理由はたぶん見つけられないな」と思った。今年の2月に鹿島に決めたのも(※2021年からの加入内定を発表)、大学を辞めるとかではなく、特別指定選手として2週間、鹿島の練習に参加して、2週間、法政に戻って、その後は代表に行って、というサイクルでできればいいなって思ったんです。

―― 鹿島、法政、U-U22、ユニバーシアードの4チームでやれれば、忙しいけど、成長できるんじゃないかと。

上田 そうですね。法政でもまだやれることはあると思っていたし。だから、この半年間をテスト期間にしようと思っていたんですね。半年、強化指定選手として鹿島でどんな経験が積めるか、法政に何をもたらせるか。

 法政でプレーして2年間、僕は毎年ふたケタ(ゴールを)獲ってきたんですけど、それ以外の選手が5点以下だったんです。だから、僕なりの点を獲るためのメソッドを、後輩をはじめとしたチームメイトに教えようと思って。いろんなスタイルのシュート練習をしながら、今はこういう選択肢を持つべきとか、なぜこれはいけないのかとか、そういったところに着目して、法政の得点力を上げるために伝えてきた。

 その効果があったのかどうかはわからないですけど、今年、僕よりも先に後輩が点を獲り始めたんです。去年、1点も獲れなかった選手が、開幕から4試合で3点獲って。



―― 成果として出てきたと。

上田 成果かどうかはわからないですけど、法政でやるべきことはやったかなと。それに、半年やってみて、やっぱり大学優先になってしまって、鹿島になかなか行けなかった。だから、「コパとユニバが終わったら、鹿島に行きたい」と、大学の(長山一也)監督に伝えたんです。そうしたら、「わかった」と理解していただいて。ただ、「単位もある程度取っているんだから、卒業はしたほうがいいんじゃないか」と言われました。

―― それで、サッカー部だけ辞めて、大学には籍が残っているんですね。

上田 そうなんです。そこに関しては、監督や大学の方が動いてくれました。

―― 先ほど、鹿島を断る理由はないと。ユースに上がれなかった悔しさもあるだろうから、違うクラブに入って鹿島を倒すというところにモチベーションを置く選手もいると思いますが、上田選手の場合は愛着とか憧れのほうが強かった?

上田 もちろん、悔しい気持ちはありましたけど、そういうのはすべてフラットにしてクラブを決めようと思っていましたね。でも、やっぱり鹿島の環境はよかったし、フラットにして考えたつもりでも愛着があるし、地元だから親も観に来やすいし、このクラブで活躍したい、このクラブからプロのキャリアを始めたいっていう気持ちが出てきたんです。

 仮に、もっといろんなクラブの練習に参加して、鹿島よりいい環境のクラブに出会ったとしても、鹿島を断ってまでそのクラブを選ぶっていうことは、僕には考えられなかったですね。


【profile】
上田綺世(うえだ・あやせ)
1998年8月28日生まれ、茨城県水戸市出身。中学時代は鹿島アントラーズノルテに在籍。その後、鹿島学園高校から法政大学へと進学する。2017年にU-20日本代表に選ばれ、2019年5月には日本代表にも選出。同年7月、内定していた鹿島アントラーズに前倒しで加入した。ポジション=FW。182cm、76kg

連覇を狙うACLでなぜ負けた?

広州恒大戦について記すサッカーダイジェストの広島記者である。
「鹿島に足りなかったのはプレイ精度ではなく、勝負にかける強い想い、ある意味、通常モードではない“気迫”だったのではないか」と問いかける。
やはりこういった試合では最後はメンタルの部分が影響しよう。
少々消極的だった部分もあったように今ならば思う。
鈴木満フットボールダイレクターは「なんだろうな……『俺がちゃんと決めてやる!』とか、自信を持ってやっていないような気がする。勝たなければいけないゲームで、あの前半の入り方、ボールをもらいたくないというか、どこか自信がなさそうだし、ミスを恐れているように映る」とコメントする。
このあたり、若い選手、実績の乏しい選手が中心だったことも影響しているやもしれぬ。
ここを改善し、本当に“強い”チームを作り上げるのだ。
鹿島の使命である。

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【鹿島担当コラム】連覇を狙うACLでなぜ負けた? 足りなかったのはプレー精度ではなく…
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2019年09月19日

大事につなごうとするあまり、手数が多くなる


連覇がかかっていたACLはベスト8で敗退。第2レグでは同点に追いつく粘りを見せるも、あと1点が足りなかった。写真:滝川敏之

[ACL準々決勝第2レグ]鹿島1-1広州恒大/9月18日/カシマ

 ホームでの広州恒大とのACL準々決勝第2レグは、1-1のドローで決着。アウェーでの第1レグは0-0で、トータルスコアは1-1だが、アウェーゴールの差で広州恒大のベスト4進出が決まった。

 第2レグでは、前半に先制を許す苦しい展開も、後半にセルジーニョのゴールで同点に追いついてみせる。だが、アウェーゴールを奪われている以上、引き分けのままでは勝ち進めない。勝利が絶対条件。最低でもあと1点が必要だったのだが……。

 アディショナルタイムのラストワンプレーは、その欲しかった1点が決まっていてもおかしくはなかった。ペナルティエリアに侵入したレオ・シルバが、相手GKをかわして、シュートコースを作る。あとは流し込むだけだった。

「あのシュートの打ち方は、ずっと練習してきた」だけに、L・シルバも自信があったはず。しかし、放たれたボールは、必死に戻ってきた敵DFに間一髪でクリアされる。直後、タイムアップの笛がカシマサッカースタジアムに鳴り響いた。

 こうした“惜しい”シーンは、試合を通じて、とりわけ攻め込む時間が増えた後半はいくつもあった。このパスが通ればビッグチャンスになる――しかしその都度、広州恒大の選手たちが立ちはだかり、フィニッシュに持ち込めない。あと一歩が、どうしても届かない。

 単純に、鹿島の選手たちのプレー精度が足りなかったという見方もできるが、技術面で相手より大きく劣っているとも思えない。ならば、どっちに転ぶか分からないような場面で、ことごとく広州恒大に軍配が上がったのはなぜか。鹿島に足りなかったのはプレー精度ではなく、勝負にかける強い想い、ある意味、通常モードではない“気迫”だったのではないか。

「ACLは、“普通通り”にやったら、勝ち進めないのはみんな分かっていたと思う。“普通以上”のものを示さないと、なかなか勝てない」(L・シルバ)

 4強進出を楽観視していたわけでもなければ、決して手を抜いていたわけでもないはず。鹿島は必死に戦う姿勢を見せてはいたが、それでも、“普通以上”のものをより多く示していたのは、広州恒大だったように思う。その原動力は、技術以外の部分、勝利への貪欲な欲求であり、そうしたメンタルが相手より先に身体を動かす。一歩を早く出させる。奪えないまでも懸命に寄せて、相手のプレー精度を少しでも狂わせる。ギリギリの際どい攻防で、鹿島は相手の気迫を上回るパワーを生み出すことができなかった。

 少なからず、消極的な姿勢も目についた。どこか思い切りを欠いている。相手ゴール前まではボールを持ち運べているが、そこからの崩しで、大事にボールをつなごうとするあまり、手数が多くなる。フリーの選手を探して、サイドを変える。一見、スムーズにボールをつないでいるように見えるが、その間に相手DFに守備の陣形を整える時間を与えてしまう。結果、クロスを入れても撥ね返される確率が高まる。

 鈴木満常務取締役強化部長も、ジリジリとした思いで試合を見ていたのだろう。「選手たちはよく頑張っていたと思う。球際でも、本当に戦っていた」とチームの健闘を称える一方で、次のようにも振り返る。

「なんだろうな……『俺がちゃんと決めてやる!』とか、自信を持ってやっていないような気がする。勝たなければいけないゲームで、あの前半の入り方、ボールをもらいたくないというか、どこか自信がなさそうだし、ミスを恐れているように映る」

 勝負どころのゲームで持てる能力を出し切れなければ、タイトルは遠のくだろう。アジア連覇の夢は潰えたが、まだ“国内3冠”が残っている。まずは、9月25日に控える横浜との天皇杯ラウンド16が、今後を占ううえでのひとつの試金石になる。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

土居聖真が悔いた「ただのいい試合」

鹿島のACL敗退について筆を走らせたNumberWebの寺野女史である。
選手の気持ちがストレートに伝わってくる。
悔しい、無念、多くの気持ちが交錯する。
ここを乗り越え、チームを更に強くしていくのだ。
来季のチャレンジを期待しておる。

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鹿島がアウェイゴール差でACL敗退
土居聖真が悔いた「ただのいい試合」。

posted2019/09/19 11:50


アウェイゴールの差で広州恒大に敗れた鹿島アントラーズ。この経験は彼らをまたひとつ強くすることだろう。

text by
寺野典子
Noriko Terano

photograph by
Getty Images


 またも広州にアウェイゴールの差で鹿島は敗れた。

 9月18日カシマスタジアム、ACL準々決勝セカンドレグ。セットプレーが試合の鍵になるという大岩剛監督の言葉通り前半40分にコーナーキックから先制点を許したが、その後は圧倒的に試合を支配して51分に同点に追いつく。しかし追加点が奪えず、1-1で試合は終了。アウェイゴールの差によって鹿島は勝ち上がることができなかった。

 2017年にラウンド16で広州恒大と対決したときも、今回と同じく第2戦をホームで戦った。その時も合計スコアは2-2だったが、アウェイゴールの差で敗退している。

 そして今回、高温多湿の広州での第1戦後、「アウェイゴールを奪えなかったのは残念ですが、第2戦では勝てばいい。シンプルに考えられる。ホームでの試合には絶対的な自信がある」と三竿健斗は語っていた。

鹿島の意識には「4冠」があった。

 その試合から約1カ月間、ルヴァンカップ2試合とリーグ戦2試合を戦って3勝1分と好調を維持し、リーグでは、首位のFC東京との直接対決に勝利して勝ち点差1まで詰め寄った。

 負傷離脱していた選手たちも続々復帰し、夏に3人の選手がチームを去ったものの、上田綾世や小泉慶などの新加入選手も即戦力として活躍している。

 リーグ、ルヴァンカップ、天皇杯、そしてACLと、「4冠獲得」を口にする選手も少なくなかった。チームの空気は上向き。「3連覇した時のチームと比べれば、まだまだだけど、それでもいい状態にある」と内田篤人キャプテンも語っていた。

 しかしFC東京戦で、三竿と白崎凌平が負傷していた。今季から鹿島に復帰し、成長を見せていたDFブエノも、外国人枠に制限のあるACLでは未登録。チームを牽引していた3選手を欠いた状態で広州戦を迎えることになった。

土居が感じたチームへの違和感。

 ブエノに代わりチョン・スンヒョン、三竿に代わり永木亮太、白崎のポジションには名古新太郎が入る。左サイドバックには、CBが主戦場の町田浩樹が起用される。

「お互いが、様子を見るという感じの入りになっていた。自分たちも行くときは行っていましたけど、行ったら(ロングボールを)蹴ってくると思っていたので、崩さずにやろうという感じだったと思います」

 そう犬飼智也が振り返るように、試合立ち上がりは慎重な空気が両チームを覆っていた。

 土居聖真も、チームの状態に違和感を持ってプレーしていた。

「ひとりひとりがボールを持つ時間が長くて、パスが来てから考えてプレーしている選手が多かった。やっていて、いつもと違うなというのをすごく感じた前半だった。ボールを呼び込んでも入ってこないし、本当に何にもうまくいかなかった。

 失点を恐れていたのか、メンバーが代わったことが影響したのか。もう少し落ち着いてやれば後半のようにボールを回せる相手だったのに、経験値の少なさが出たのかもしれない」

攻めに攻めたが、2点目が遠く……。

 この日の広州戦のタスクは、相手よりも1点でも多く奪うことだった。スコアレスでの延長以外、ドローは敗退を意味している。

 スタメンの顔ぶれを見た時に感じたのは、指揮官が90分間のストーリーとして、まずは点を失わないという慎重な選択をしたのではということだ。実際、チャンスらしいチャンスを相手に与えることなく時計は進んでいた。失点は、無事に0-0で前半を終えようとした矢先だった。

 後半はゴールを固める広州を押し込み、ハーフコートゲームの様相を見せたが、攻撃の精度という意味では不器用な印象が残る。

 サイドでボールを持ってもクロスがDFに引っかかる。ペナルティエリア内で跳ね返されたシュートへの反応も鈍かった。惜しいチャンスも何度もあったが、1点が遠かった。おおざっぱに試合を振り返れば、2点目を決められなかったこと以外は、申し分ない展開だった。

「ただのいい試合で終わってしまった」

 土居は、この試合をこんな表現で振り返る。

「今日の試合を総括すれば、『ただのいい試合で終わってしまった』と僕は感じている。FC東京戦もそうでしたが、今日も内容より結果がすべての試合だった。その共通意識みたいなのが、低かったのかもしれない。

 考えすぎたのかなとは思います。アウェイゴールがあるからとか、何があるからとか。でも何点獲られようが、勝てばいい試合だと僕は思っていた。勝ちきらないと次には行けない。そのためにどういうプレーをしなくちゃいけないのかっていうところで、選手の判断力が無かった。そこをまだまだ学ぶべき試合だったかなと思います。

 みんな勝ちたいという気持ちで戦ってはいたけれど、若さがでたと言われてもしかたがない部分はある。僕自身もボールが入らず、イラだつこともあった。そこは反省点。うまくいかないなりに、もっとやれることがあったかなと感じています。

 精神的なところで、リスクを負わないプレーを選択していたのかもしれない。チャンレンジして、失敗しても次、次というのが今日はなかった。ここまでずっとそれができていたのに。

 ただ、負けなかったというのが今日唯一のポジティブなこと。前半悪くても、後半建て直せた部分もある。そういう修正力はチーム力だと感じるけれど、まだまだダメなんだというのを突きけられた」

この結果に、どういう感情を持てるか。

 国内で数多くのタイトルを手にしてきた鹿島にとって、ACLは鬼門だった。何シーズンも苦汁をなめさせられ続けてきた。そして昨季、ついに悲願のACL優勝を果たした。越えられなかった壁を越え、その頂点に立った。

 ディフェンディングチャンピオンとして挑んだ今季は、「より難しさを感じたけれど、同時に自信も強く持っていた」と土居は振り返る。ACLでの苦闘を経験し、自らでそれを乗り越えたからこそ、経験値の乏しい若い選手への助言を求められた土居はきっぱりと言った。

「僕は、誰かに教わったとか、誰かに何かを言われて育ってきたわけじゃない。だからそこは、選手自身がどう感じるか、感じようとするかだと思う。

 この結果を前にどういう感情を持てるかだと思うし、それをどう次へ繋げるかは選手それぞれの問題。それによって、次に同じ状況になったときに、勝てるか勝てないかの違いが出てくるんだと思います」

町田「責任を感じています」

 広州を準決勝進出に導くゴールを決めたアンデルソン・タリスカのマークについていた町田は、落胆というよりも怒りをにじませた表情で試合を振り返った。

「アウェイゴールを奪われたところは、自分がマークを外してしまったから。それに尽きるし、責任を感じています。いいタイミングで相手に入らせないよう工夫が必要だった。結局、次のラウンドへ進めない。今、何をいっても後の祭りでしかない。

 タイトルをひとつ失った重みというのを、僕はすごく感じています。ああいう1本で、次へ進めなくなる。それを再確認した。ただ、幸運にもまだ3つタイトルを獲れるチャンスがあるので。すぐには切り変えられないですけど、次の試合へ向けて準備をしていきたい」

 慢心があったとは思わない。あったとすれば、見えない疲労だろう。首位攻防戦に、ルヴァンカップ。負けられない試合が続いていた。浦和とのカップ戦も、ギリギリでの突破だった。それでも負けなかった。良い流れが生まれていたからこそ、メンバーを代えづらい状況が続いていたのも事実だ。

内田「こういう苦しい時こそ」

 9月25日には横浜との天皇杯も控えている。ここで負ければ、またひとつタイトルを失う。でもだからこそ、フレッシュな陣容で挑む勇気が必要かもしれない。

「グラウンドの選手は本当に闘っていた。『4冠』と言っていたけれど、ここでひとつの道が終わってしまった。それで、ここまでいいリズムで来ていたものを手放してしまうのか、それは違うと思う。

 こういう苦しい時こそ、やっぱり俺とか、今日はベンチに入っていないけれど、ヤス(遠藤康)とか、そういう選手が道筋を示さないといけない。それが俺らの役割だと思う」

 そう語った内田は、ここ1カ月すべての試合でベンチ入りを果たしている。新加入の小泉からポジションを奪うという新たなモチベーションを秘め、闘う準備はできている。ベテランとして、チームで培った勝ちきる極意と、そこに対する覚悟を示すことで、若い選手に鹿島アントラーズの本質を繋げられるに違いない。
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鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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