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セルジーニョに第一子

長女を授かったセルジーニョである。
これは目出度い。
セルジーニョの喜びは並々ならぬものがあろう。
「奥さんも頑張っていた。うれしい」と語る。
お名前はエレーナちゃん。
幸多いお子さんになるであろう。
「大きなモチベーションになる。エレーナのために1点、2点取りたい」とセルジーニョのモチベーションの高まりが伝わる。
この週末の川崎戦では、大いなるゴールを決めてくれるのではなかろうか。
おめでとう、セルジーニョと奥さん。

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鹿島セルジーニョに第1子 名前はエレーナ
[2019年11月6日15時2分]

鹿島アントラーズMFセルジーニョ(24)に、第1子となる長女が誕生した。

6日の練習中、ブラジルへ帰国中の妻が出産したとの一報を受け、練習を切り上げた。現地時間5日生まれで、名前はエレーナという。

1日の浦和戦では復帰戦ながら途中出場で決勝点をマークするなど、優勝争いをするチームに欠かせない存在。「奥さんも頑張っていた。うれしい」と白い歯を見せ、「大きなモチベーションになる。エレーナのために1点、2点取りたい」と力に変えた。

2010年末の獲得リスト

岩政大樹氏と渡邉大剛にインタビューを行ったREAL SPORTSの宇都宮氏である。
引退後のサッカー選手の考え方が伝わってくる。
その中に興味深い情報があった。
渡邉大剛が獲得リストに載っておったとのこと。
2010年末、内田篤人が何に移籍し懸念となっておった右SBに渡邉大剛をターゲットの一人としておった模様。
当時、右の攻撃的なMFであった彼をコンバートして起用する事を考慮しておった。
もし、この移籍が成立しておれば、渡邉大剛のサッカー人生も大きく異なっておったであろう。
結果的には西大伍が来ることとなり、大きな戦力になってくれた。
このあたりのアヤも面白い。
今季末もまたSBにオファーをすることとなろう。
攻撃的な選手に目を付けておるのであろうか。
それもまた楽しみである。

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岩政大樹、渡邉大剛が語る「引退後のリアル」 アジアへの挑戦で学んだ“本質”とは?
2019.11.06

鹿島アントラーズで一時代を築いた岩政大樹と、京都サンガF.C.と大宮アルディージャでそれぞれ100試合以上に先発出場している渡邉大剛。

彼ら二人にはJリーグで築いた確固たる実績、海外移籍での挫折、引退後の下部リーグでの現役復帰など、興味深い共通点がある。

そこで身につけた彼らの人生観、そして「元Jリーガーの引退後のリアル」について話を聞いた。

(インタビュー・構成・写真=宇都宮徹壱)



「鹿島に行っていたら怒られまくっていたでしょうね(笑)」

「サッカー選手は時間がたくさんあるに、なぜ将来に向けて勉強しないのだろう?」──。そんなことを考えた人はいるだろうか。選手のセカンドキャリアに関する言説には、必ずといってよいほど「時間の有効活用」の話題がついて回る。とはいえ現役サッカー選手の多くが、試合やトレーニング以外の時間を無為に過ごしているとは思えない。

今回ご登場いただく岩政大樹氏は、昨年に東京ユナイテッドFC(関東1部)で現役引退し、解説者や指導者として活躍中。一方の渡邉大剛氏も、いったん引退を宣言し、今年から品川CC横浜(神奈川県1部)でプレーしながらエージェントの仕事をスタートさせた。最近では、アスリートのキャリアサポートを手掛けるリスタンダード株式会社のブランディングアンバサダーに就任。

今回の対談は「ぜひ岩政さんの話が聞きたい」という渡邉氏の希望が実現したものである。チームメイトだったことはないものの、アジアのリーグでプレーしたことやアマチュアクラブでの経験など、意外と共通点も少なくない。そんなお二人に「セカンドキャリアから見た現役時代」について語り合っていただいた。

お二人は現役時代、何度か対戦していますけど、実は鹿島アントラーズでチームメイトになる可能性もあったそうですね。

岩政:内田篤人がシャルケに行ったタイミングだから、2010年の終わりかな? その時に(渡邉)大剛が来季の(選手獲得の)リストに入っていることを知っていたので、試合後に声をかけたんだよね? 結果的に西大伍が来ることになったんですけど。

渡邉:岩政さんから「来年、来いよ」って言われたのは覚えています。ちょうど京都サンガF.C.の最後のシーズンで、J2降格が決まって僕は大宮アルディージャに移籍するんですけど、岩政さんにそう言われた時は正直うれしかったですね(笑)。

大剛さんのポジションは中盤ですけど、鹿島で右サイドバックを任されていたら、どうなっていたでしょうね?

渡邉:たぶん、鹿島に行っていたら怒られまくっていたでしょうね、岩政さんに(笑)。ただ僕も負けん気が強いので、試合中に言い合いになっていた可能性もあります。

なるほど(笑)。岩政さんは現役時代から読書家だったことで知られていますが、その時の蓄積が今のお仕事に生かされているとお考えでしょうか?

岩政:どうでしょうね。僕の場合は大卒でプロに入ったんですが、同期が社会人になってキャリアを積んでいく中で、自分はサッカーしかやっていないという危機感みたいなものはあったんです。とはいえ「セカンドキャリアに向けて」と言われても、それがいつ来るもので、その時に自分がどう考えているのかわからないじゃないですか。
 何かをしなければいけないんだけれど、何をしていいのかわからない。そうした相反する迷いの中、手っ取り早く知識を得たり感性を磨いたりするんだったら、読書が一番だろうって考えたんですね。実はプロになるまでは、そんなにたくさん本は読んでなかったんですけど、移動でけっこう時間があったので読書が習慣になりました。

渡邉:僕も現役時代、本にハマった時期もあるんですけど、疲れて眠っていることのほうが多かったですかね(苦笑)。京都で一緒だった角田(誠)さんとか、大宮にいた北野(貴之)さんとかも読書家で、よく「本は読んだほうがいいよ」って言われました。岩政さんは、どんな本を読んでいました?

岩政:ジャンルは問わないですね。小説とか歴史の本とか、宇宙の成り立ちみたいな本を読むこともあります。あとはビジネスものとかリーダーシップとか、自己啓発みたいなものにハマったこともありますけど、一つのジャンルにこだわらないようにしていますね。

渡邉:僕の場合はスポーツ選手の自叙伝とか、あと自己啓発ものも読んでいた時期もありました。ただし、あまり影響を受けすぎるのもどうかなって思って、それで読まなくなりましたね。移動中に休むことも仕事のうちだと思っていましたし。

「現役選手は時間がたくさんある」という話は、それこそ何度も耳にしてきたかと思います。それぞれの現役時代を振り返ってみて、いかがでしょうか?

岩政:試合に出場してからの2〜3日って、めちゃめちゃ疲れているじゃないですか。特に若い時って、午前練が終わって昼飯を食べたら、すぐ眠くなるんですよね(苦笑)。練習、食事、休息というサイクルを続けてきて、ある程度の年齢になったら「昼寝はいらないな」ということで、その分は自主トレとか身体のケアに充てるようになりました。

渡邉:プロサッカー選手って、パフォーマンスの向上やチームの勝利を考えて1日をデザインするじゃないですか。トレーニングそのものは2時間しかないかもしれないけど、練習の2時間前から準備をしていますし、終わってからも身体のケアとかあります。移動も含めて8時間くらいは拘束されるわけで、隙間の時間ってあんまりないんですよね。

岩政:普通に街中を歩いている時でも、身体のバランスを考えたり間接視野を意識したりしていました。椅子から立つ時も「どこの筋肉から動かそうか」とか考えているんですよ。そういう感覚って、本当に終わりがない(苦笑)。もちろんセカンドキャリアのことを考えるのも大事ですけど、そういう感覚を20代の時に経験するというのも大事なことだなって、最近は思うようになりましたね。



サッカーから学んだのは、問題解決能力とコミュニケーション能力

岩政さんは2014年にタイのBECテロサーサナ(現ポリス・テロFC)で、大剛さんは2016年に韓国の釜山アイパークでプレーしています。それぞれ1年と半年という短い期間でしたが、この時の経験はどのように今に生かされているのでしょうか?

岩政:僕の場合、鹿島でのキャリアを終える時が「引退に向かうスタート」だと思っていました。それならまったく違う環境で、外国人選手としてプレーをしてみようと。タイに行ってみて強く感じたのは、やっぱり日本での常識がまったく通用しないということ。自分が当たり前と思っていたことが、実は世界の当たり前ではなくて、単に自分が「当たり前」と決めつけていたんだと。サッカー選手としても、一人の人間としても、それは痛感しましたね。「じゃあ、これからどう生きるのか」ということを、真剣に考える契機になりました。

渡邉:僕も韓国でそれは感じましたね。日常のマナーとか時間の感覚とか、日本とまったく違うので戸惑うことが多かったです。それはサッカーについても同じで、日本だと戦術や組織を考えながらプレーしますけど、韓国だと1対1の勝負がより重視されるんですよ。僕はフィジカルが強いほうではないし、スピードも若い時に比べて落ちていたので、そういった面ではけっこう苦労しましたね。
 僕が韓国に行ったのは、大宮をアウトになって「見返してやりたい」という気持ちがまずありました。結局、チームのスタイルに合わなくて、Bチームで理不尽な練習メニューを黙々とやっていました。でも、そうした僕の姿勢をチームメイトも見てくれていて、帰国する時には名残惜しんでくれましたね。向こうで結果は出せなかったけれど、自分のやってきたことは間違っていなかったし、行ってよかったとも思っています。

岩政:どれだけ文化が違っていても、そういう真剣に取り組む姿勢というものは、どんな国でも評価されるんですよね。本質的なものは変わらない。それも日本を出なければ、わからなかったと思います。あと僕の場合、向こうでブログを書くようになったことも、今につながっていますね。実は鹿島時代、ほとんどネットを見なかったんですよ。でも、向こうに行くと時間もあったので、鹿島での10年間を振り返りながら毎日発信するようになったんです。それが文章を書くという習慣にもつながっていきましたね。
現役時代の読書とかSNSでの発信とか、引退後に生かされる面は間違いなくあると思うんですよ。でも一方で、サッカーと真剣に向き合ってきた経験もまた、セカンドキャリアに良い影響を与えるんじゃないかと考えています。いかがでしょうか。

岩政:僕がサッカーから学んだのは、問題解決能力とコミュニケーション能力です。サッカーの場合、試合がどんどん流れていきますから、その中で問題点を見つけて改善案をチームメイトに周知していく必要がある。ただ伝えればいいという話でもなくて、タイミングや表現力も求められるんですよ。解説や執筆の仕事をしていると「岩政さんは言語化するのが上手ですね」って言われるんですけど、それはあとから勉強したものではなく、サッカーをしている中で培われていったものなんですよね。

渡邉:本当にそう思いますよ。試合中に失点して、黙り込んだり誰かのせいにしたりするのって、よくある話じゃないですか。そこで建設的なコミュニケーションをして、問題解決していく能力って、サッカーではとても大事ですよね。負けてもすぐに次の試合があるし、1年を通してシーズンがあるわけで、問題解決とコミュニケーションの積み重ねが結果になって現れる。それは他の仕事でも同じだと思うんですよ。

岩政:最近、若い選手がSNSの発信に積極的じゃないですか。試合が終わってすぐにTwitterで「悔しい結果でした。次は頑張ります」とかね(苦笑)。でも僕に言わせれば「その発信力、チーム内で生かしていますか?」って話なんですよ。外に向けての発信力がある人なんて、社会に出たらいっぱいいますよ。そうじゃなくて、チーム内での発信力を上げることをやっていかないと、サッカー選手をやっている意味がないと僕は思います。

<了>

PROFILE
岩政大樹(いわまさ・だいき)
1982年1月30日生まれ、山口県出身。東京学芸大学卒業後、2004年に鹿島アントラーズに入団、3度のリーグ優勝に貢献した。テロ・サーサナFC(現ポリス・テロFC/タイ)、ファジアーノ岡山、東京ユナイテッドFCを経て、2018シーズン終了後に現役を引退した。2010 FIFAワールドカップ日本代表。現在はサッカー解説者、指導者として多方面で活躍している。

PROFILE
渡邉大剛(わたなべ・だいごう)
1984年12月3日生まれ、長崎県出身。国見高校卒業後、2003年に京都サンガF.C.に入団、2度のJ1昇格に貢献した。大宮アルディージャ、釜山アイパーク(韓国)、カマタマーレ讃岐を経て一度は引退を表明するも、今年7月に神奈川県1部の品川CC横浜で現役復帰。リスタンダード株式会社ブランディングアンバサダーを務める。

土居聖真、「攻撃」の原則

土居聖真と退団したPITCH LEVELラボの岩政大樹氏である。
聖真のプレイイメージや鹿島の戦術が垣間見られて非常に興味深い。
このような戦術解析がメディアを通じて表に出てくるようなったということは、日本サッカーが新化しておる証左だと思われる。
こうした記事を数多く読み、更に深くサッカーを知りたい。
楽しみである。

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鹿島・土居聖真「試合に入ってから探す」ものとは?
岩政大樹が聞く「攻撃」の原則<前編>
2019.11.3(日)
小須田 泰二


写真:花井智子

首位を走る鹿島アントラーズ。J1屈指の得点数を誇るチームをけん引するのが、MFの土居聖真だ。攻撃の起点としてアシスト、得点と攻撃陣を引っ張っている。「見え方が変わった」と言う土居にあったブレイクスルーの瞬間とは? そしてピッチで考える「攻撃の原則」とは――。ピッチレベルの視点をメルマガやlive配信などで紹介する『岩政大樹 PITCH LEVELラボ』の対談動画で語った。その一部を編集して紹介する。

2トップで変わったバランス

岩政大樹(以下、岩政):この『PICTHLEVELラボ』のメルマガでも紹介してきたんですが、今年のJ1リーグで鹿島アントラーズが浮上してきたポイントとして、土居聖真選手を2トップの一角として固定したのが大きかったと思っています。純粋なFWタイプを並べた2トップではなくて。土居選手が前線にスペースがないときには中盤に下りてプレーしたりと、スタートポジションはFWですが、トップ下のスペースをうまく使っているイメージがあるのですが、ご自身のなかでこのポジションにハマってきたという印象はありますか。

土居聖真(以下、土居):シーズン序盤は、左サイドMFでプレーすることが多かったんです。そこでちょっと注文じゃないですけど、(伊藤)翔くんやセルジーニョが2トップに入っていて、たとえば、右サイドにボールがあったとしたら、みんながボールサイドに寄るじゃないですか。

岩政:はい。


土居:当時は、左サイドで左SBの安西(幸輝/現・ポルティモネンセ)と組んでいたんですけど、右サイドからなかなかこっちにボールが返ってこなかったんです。もちろん要求はしていましたし、ボランチにもボールを出してくれ、とは言っていたんですけど。

でもどうしても右サイドで完結したりとか、ボールを取られたりとか、っていうのが多くて。(左SBの)安西が攻撃的な選手だったんで、僕がサイドへ流れてボールが入ったら、安西のオーバーラップを使いたいとか、もしくは、安西を囮(おとり)にして僕がそのままプレーしていく、っていう展開もやりたかったんですが、なかなか展開の中でボールが入ってこなかったんです。

岩政:なるほど。

土居:やっぱり鹿島というか、基本的に4-4-2のサイドバックがあるチームは、SBのオーバーラップを使いたいと思うんですが、すべてが停滞というか。右SBも生きない、FWも生きない、左サイドMFも生きない。手詰まりを感じていましたね。


「PITCH LEVELラボ」対談動画より

岩政:右サイドばかりでプレーしていたのは、後ろの選手が右利きばかりだから、ということが影響していますか。

土居:それはありますね。たとえば、右利きのボランチの選手が右サイドからボールを受けたら、身体を開くことができないから、逆サイドへ展開しづらい。

2トップの関係をどう考えるか?



岩政:そうですね。

土居:反対に、右利きの選手が左サイドからボールを受けたら、右利きだからターンして、すぐにボールは右サイドに変わってしまう。

岩政:それで、右サイドでのプレーが多くなってしまうと?

土居:はい。そういうのは嫌だなっていうか、うまくバリエーションを増やせていないなぁって思っていて。

岩政:ほうほう。

土居:それで、だんだん2トップの一角で使われるようになって、さっき(岩政)大樹さんが言っていたように、それこそ右サイドで詰まっていたら、僕が入ってうまくターンして左サイドへ流したりとか。ビルドアップできてないなって思ったら、3ボランチ気味じゃないですけど、僕が下がって嫌なポジションを取って、相手の守備にハマらないようにするとか。

岩政:ボランチの位置まで落ちるとか、センターバックにハマらないとか。

土居:で、僕は相手に身体を当てながらゴリゴリ1対1で勝負するタイプではないので、相手のセンターバックを背にボールを受けないようにしていて。ボールを受けたら相手のほうが強いので、なるべくトップ下のスペースをウロウロしているんです。

岩政:2トップの関係は、基本的には“縦関係”でやっているんですか。それとも、アレンジで勝手にやっているんですか。

土居:結構自由にやらせてもらっていますね。

岩政:へえ、そうなんだ。

土居:もちろん、2トップのパートナーには、僕が基本下がるからっていうのは伝えますが自由にやらせてもらっています。

岩政:でも、これ(土居選手のFW起用)がハマってから、同じく本来FWではないヤス(遠藤康)も同じポジションでやったりしているわけですよね? チームとしての流れ(形)を崩したくない、ということ?

土居:そうですね。ヤスさんもトップ下のスペースに下がってプレーしていますが、別にこのエリアだけにこだわらないで、空いていたら裏を狙ったりもしています。だから効くのかなと思います。ここ(トップ下のスペースに下がってのプレー)だけじゃない、というのが。

まずどっちのサイドにも顔を出す

岩政:なるほど。

土居:裏を狙ったり、左サイドにわざと寄って3対1や3対2の状況を作り出したり、FWというイメージでやっていない。僕自身の鹿島での役割は、その場その場の状況でどう動いて、周りをヘルプしてあげられるか。それがうまくいっているのかなと思います。

岩政:ここ(トップ下に下がってのプレー)を起点にはするけれど、数的優位を作るために、ボランチまで行ったり、左サイドに行ったりと、いろんなところに顔を出していると?

土居:そうですね。

岩政:ポジションをズラすことで数的優位を作る?

土居:はい。しっかりと3バックや4バックでブロックを組んでくるチームが多いんで、そこをひとつ前にズラしたり、後ろにズラしたりできるよう、使ってもらえるようになるべく意識しながら自分もやっています。

岩政:90分の試合のなかで、いろいろと考えながらやっていると思うんですが、いろんなところに顔を出す“バランス感”というのは、どういう風に考えているんですか。感覚的なものですか。

土居:試合になったら、まず、ある程度、どっちのサイドにも顔を出してみます。こっちのサイドバックは調子がいいなとか、コイツは対人強いとか確認して、これは(マークを)ハガせそうにないなと思ったら、逆のサイドを使ってみます。今日コイツちょっと試合の入り方が悪くてテンパっていて、すぐに裏を取られていると。言い方は悪いかもしれませんが、「穴だな」と思ったら、サイドを変えたりしますね。

岩政:穴ばかり攻めていると、相手に対応されて、こっちの狙いがバレてくる。そうすると、ちょっと逆のサイドを狙っていると匂わせながら、スキをつきたいものではないですか。

土居:そういう時に、不意に逆を使うと、こっちの敵が集中力を欠いていたりするんですよね。どうせ、そっちしか来ないだろうと思っているところで・・・。

岩政:なるほど! 穴を突いておいて、逆を狙うということか。

土居:そうですね。そこだ!って、味方がスーッと入った時にボールを出してあげると、相手が集中力が切れている時があるんです。基本的にはあんまり片方のサイドに偏りたくないんで、そうやってバランスよく、調子のいい選手を使ったりしながら、自分も使ってもらったりしてやっています。

鹿島・土居聖真、2つのブレイクスルーポイント
岩政大樹が聞く「攻撃」の原則<後編>

2019.11.6(水)
小須田 泰二


「PITCH LEVELラボ」対談動画より

MFの土居聖真は、攻撃の起点としてアシスト、得点と鹿島アントラーズの攻撃陣を引っ張っている。「見え方が変わった」と言う土居にあったブレイクスルーの瞬間とは? そしてピッチで考える「攻撃の原則」とは――。ピッチレベルの視点をメルマガやlive配信などで紹介する『岩政大樹 PITCH LEVELラボ』の対談動画で語った。その一部を編集して紹介する後編。

クラブワールドカップで開いた「眼」

岩政大樹(以下、岩政):相手のことも自分たちのことも見ながらプレーする感覚というのは、いつ頃から整理されてきましたか。

土居聖真(以下、土居):去年の終わりくらいですね。

岩政:えっ、そんな最近?

土居:クラブワールドカップに出たときに見えるものだったり、“見る観点”というものがすごく変わりました。それで今年のキャンプから、感触すごくいいな、 と。考えていること――ああしてほしい、ああしたいこうしたい――というのと、自分の足下の技術やプレーがリンクすることが多くなってきた。満足のいく試合、満足のいくプレーやコンビネーションみたいなものが――真ん中の位置でプレーするようになってからですが――今年は多くなってきたかなと思います。

岩政:いわゆるブレイクスルーに至るまでにいろいろと紆余曲折があったと思います。たどり着くまでに、どんなことを考えてきましたか。

土居:それまでは、良くも悪くも、いい子ちゃんのプレーばかりしていました。年齢も上になってきて(現在27歳)、(小笠原)満男さんが引退したり、主力選手が抜けたりしてきたなかで、選手を引っ張っていくために、どういうことをしますか、どういうことを心がけますか、と言われるのが、正直、うるさいな、と思っていたんです。最初は、僕が引っ張っていかなければいけない、鹿島のために先頭に立って・・・という考えばかりだったんですが、でも、まだしなくてもいいんじゃないかってパッと思ったんです。

まだ上の人もいる。遠藤さんも、内田(篤人)さんもリーダーシップを取ってくれている。曽ヶ端(準)さんもそうですけど、そういうことをやってくれる人がたくさんいるんで、若手のためにとか、チームのためにとか、っていうのは、もうひとつ優先順位を下げてもいいんじゃないかなって。そういうところから、なんか変わってきましたね。

岩政:その感覚はすごくよく分かります。最初にチームありきになると、自分のプレーがこじんまりしてしまって、最終的にチームのためにならなくなる。

土居:そう、そうなんですよ。

岩政:プロとして、まず、自分のプレーの責任というところにフォーカスがいっていると、結果、プレーもよくなって、最終的にはチームにも還元される。個人か、チームか。どっちに目を向けるかで、全然プレーが変わってきますよね?

土居:ポジションもあると思うんですけど、僕は前目のポジションなんで、献身さだったり、ハードワークというところよりは、やっぱり決定的なシーンにつながるプレーだったり、ゴールの起点といったプレーをしたいっていう気持ちもあるし、そういうのができると思っていたんで。まずはそこじゃないかなって。それがチームのためになるんじゃないかって思うようになって。ただ走り回ってボールを追いかけて守備をするっていうのも、もちろん大事なんですけど、そういうのはほかの選手でもできるんじゃないかなって。僕しかできないことを整理したというか考えて・・・。

結果、それでいい方向ばかりに転がっていってくれたんで、これだ!って思いました。

岩政:逆に言うと、ゴール前で仕事をするために逆算していろんなプレーを選べるようになった、ということですか。

土居:そうですね。

岩政:中盤でガチャガチャするよりも、ゴール前でなにをするか、ということに・・・。

土居:ゴール前に行くために逆算してどういうことをしなければいけないのか、というところにたどり着いたというか、整理できるようになりました。ただ、ゴール前でボールを待ってて、くれくれ!って言って、シュートを打つっていうのはできないから、ゴール前にいかに勢いをもって、シュートを打てるようにするか。これは、(岩政)大樹さんからもらったアドバイスもあるんです(笑)。

岩政:おー(笑)。よく覚えていますね。

土居:僕がプロ2、3年目で試合に出れないとき、「お前はどこで仕事したいんだ?」と聞かれて。ここ(ペナルティエリア左角)からカットインしてシュートを打つのにも、どう受けて打つのか? っていうことをいろいろと教えてもらいました。ここに至るまでのプレーが大事なんだって。(岩政)大樹さんから言われてから心がけています。

セルジーニョとか、(伊藤)翔くんとか、(上田)綾世とかはワンタッチゴーラーだと思うんで、彼らはここ(ゴール前)で駆け引きをしていいと思うんですよ。でも、僕はそういう選手じゃない。それだけの選手じゃないと思うし、そこに至るまでのプレーが好きっていうのもあるんですよね。

岩政:俺のイメージだと、サイドの比較的スペースのあるところでプレーするよりも、ゴール前のゴチャゴチャしているところのほうがプレーしやすいように見えるんですが。

土居:これは、ボールの出し手の問題になるんですが、たとえば、ここらへん(ペナルティエリア手前)にいる時、僕はゴールを奪うためのプレーをすごくイメージしていますよ。自分でボールを持ってドリブルで抜くことはできないから、後ろからボールが来たら、スルーしてFWに当てて裏へ抜け出そうとか、そんなイメージをもって勝負しようって、すごく考えているんですけどね。でも、どうしても狭いし、人(敵)もいるから、自分に出しても潰されるだろうなっていう気持ちがあると思うんですよ、出し手からしたら。

岩政:ある程度、周りに敵がいてもボールを入れてほしいと?

土居:そう思うときは多々あるんですけど、なかなか入らない。入った時は勝負していて、今シーズンは僕が点を取るんじゃなくてアシストがすごく多いんです。身体と頭がすごくリンクしているかなって思いますね。

岩政:いわゆる「ハーフスペース」――ピッチを縦5分割し、左右2列目のエリア――にボールが入った時、どんなところを見ていますか。センターバックか、スペースか、それとも、味方か・・・。

土居:やっぱり相手を見ますね。たとえば、僕だったら相手のボランチが付いてくることが多いんですが、センターバックが付いてきたらチャンスだ、とか。ボランチが付いてきたら、勝負してかわしても、まだセンターバックが後ろにいるんで、簡単に逆サイドに展開したいすることが多いですね。センターバックの前でボールを受けた時は、おっ、センターバックだ! チャンスだって思いますね。

岩政:ボールを受ける際、どのポジションの選手が来るのか、把握しているんですね?

土居:はい、見ています。

岩政:それが見えない選手も多いですから。ボールを止めることに集中していて。

土居:周りが全然見えていないときも、あれ、この選手は逆サイドのセンターバックなのにこっちまで付いてきているぞ、ってことは・・・。

岩政:そのセンターバックがいたスペースが空いているだろうと?

土居:そうやって想像して、感覚で(そのスペースに)パスを出してみようかなって思いますね。うちのチームはゴール前に人数をかけるので、逆サイドのスペースに入ってくれる選手が多いので、そういうところも見れるようになりました。

岩政:なるほど。見えるようになったんですね!(笑)。

土居:なりましたね(笑)。この前の試合(J1リーグ第27節・北海道コンサドーレ札幌戦)でも、(前半41分に)中盤の右サイドでセルジーニョがボールを持ち出して、3バックの真ん中のセンターバックがマークに行ったシーンがあったんですが、それで僕がそのセンターバックの裏のスペースに走り込んだら、右のセンターバックが付いてきたんで、そのままシュートを打っても良かったんですが『(上田)綾世がフリーなはず』と思って、左サイド=ゴール前へヒールキックで落としたんです。

岩政:感覚なんだね!

土居:はい、感覚です。

岩政:逆のセンターバックが付いてきているからスペースがあるだろうと?

土居:絶対に空いているだろうと思って。その時は見えてなかったんですけど、感覚で出したらドフリーでした。(上田選手の)シュートは外れてしまいましたが(苦笑)、あれは僕のなかで理想的なプレーのひとつですね。
プロフィール

Fundamentalism

Author:Fundamentalism
鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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