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新生アントラーズ、昨季とは180度転換、ザーゴが考える戦術の片鱗を見た

メルボルン・ビクトリー戦を取材したSportivaの原田氏である。
キャンプから取材を続け、その結果がこの敗退であり、原田氏の筆にも湿りを感じさせる。
しかしながら、ザーゴ新監督の戦術について選手の言葉から引き出しており、今季のサッカーが見え隠れする。
原田氏は「ひと言で言えば、ポゼッションサッカーへの転換である」と端的にザーゴ・サッカーを表現する。
ちょっと見にはリアクションに見えておった昨季までのサッカーとは一線を画すと思われる。
このサッカーを体現して行くには、CBとボランチの役割が重要になっていく。
一昨日の試合では、犬飼と奈良、そして三竿がその重責を担っておった。
控えメンバーに目を向ければ、関川やマチ、小泉や名古がザーゴ・サッカーの担い手として成長していくこととなろう。
今はまだ片鱗のみが見えるだけであるが、数週間後に迫ったルヴァン杯・名古屋戦では、戦術を身に付けたチームが我らの前に現れてこよう。
非常に楽しみである。

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新生アントラーズ、昨季とは180度転換。
ザーゴが考える戦術の片鱗を見た

原田大輔●取材・文 text by Harada Daisukephoto by Getty Images

「4冠」を目指して始動した鹿島アントラーズが、早くもひとつめのタイトルを失うことになった。

 1月28日に行なわれたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のプレーオフで、メルボルン・ビクトリーに0−1で敗れたのである。

 Jリーグ勢がACLのプレーオフに出場するようになってから、初の「プレーオフ敗退」という屈辱。鹿島としては3年連続でACLの本戦に出場していた歴史が途切れる失態となった。


鹿島アントラーズの新指揮官となったザーゴ監督

 試合後、取材陣の前に姿を見せたボランチの三竿健斗はこう切り出した。

「自分自身も不甲斐ない出来だったので、申し訳ない気持ちでいっぱいですけど、これが今の自分たちの実力。目を背けてはいけない。批判されて当然の内容だったと思うし、今は何を言われても、すべてを受け止め、シーズンの最後にはここから成長した姿を見せてタイトルが獲れるように続けていきたい」

 CBを担った犬飼智也も責任の重さを言及した。

「目指していたタイトルをひとつ失ってしまった。本戦に出場できないというのはあってはならないこと。その責任は強く感じています。ただ、それもこれも自分たちで招いてしまった結果。無冠では終われないチームなので、国内のタイトルにフォーカスしていきたい」

 今シーズンの新戦力として川崎フロンターレから加入し、犬飼とCBでコンビを組んだ奈良竜樹も唇を噛みしめた。

「結果ですべてが評価される試合だったと思うので、後ろが踏ん張りきれなかったことは申し訳ないと思っています。(失点は)不運といえば不運ですけど、自分なりにもっといい対応はできたと思う。反省して次に生かしていきたいと思います」

 エクスキューズは探せば、いくらでもある。

 元日に天皇杯・決勝を戦った鹿島は、極端にオフが短く、選手たちは身体を休める時間がなかった。チームは1月8日から始動したが、昨シーズンを主力として戦った選手たちは個別に休養期間を取っていた関係で、宮崎キャンプには途中からの合流だった。

 加えて、今シーズンからザーゴ新監督が就任し、新たなサッカーに着手している最中である。わずか3週間で戦術を浸透させてチームの形を見出すのは、新指揮官にとっても、選手たちにとっても、難しすぎるミッションだった。

 実際、宮崎キャンプ中に行なわれた練習試合も取材したが、合流して間もなかった主力選手たちは出場せず。ピッチに立ったのは、新加入選手や若手が中心だった。

 その後もプレーオフに向けた調整のため、練習試合はおろか紅白戦も行なえていない。メルボルン・ビクトリー戦では新加入選手6人が出場したが、新旧が融合したメンバーで実戦を戦うのは、いわば”ぶっつけ本番”だった。

 それでも選手たちが、挙げればキリがない不足要素を言い訳にすることはなかった。

 たしかに試合に敗れ、ACLの出場が叶わなかった事実は、すべてのタイトル獲得を目指す鹿島にとっては大きいし、痛い。

 だが、一方でメルボルン・ビクトリー戦は、ザーゴ監督が掲げる新たなるサッカーの片鱗が見えた試合でもあった。システムこそ鹿島伝統の4−4−2ではあるが、試みているサッカーは180度と表現してしまいたくなるほど、昨季までと違いがあった。

 ひと言で言えば、ポゼッションサッカーへの転換である。

 昨季までの鹿島はどこかリアクションサッカーになりがちだったが、メルボルン・ビクトリー戦では終始、試合の主導権を握り、ボールを保持していた。犬飼が言う。

「ボールは7対3の割合くらいで持てていたと思います。そこは去年できていなかった部分。

後半は(相手がリードしたこともあり)、全体的に下がってしまったので、シンプルにSBにパスを出して任せる形が多かった。ですけど、前半は相手が前からハメにこようとしていたなかで、うまく相手をはがせたところはあったと思います。

その時、やり直すのか、もしくは自分たちが縦パスを入れるのか。そこはまだまだ判断していかなければならないと思います」

 奈良も続ける。

「監督からは『ボールを早く動かせ』という指示があるので、CBが長い時間ボールを持たずに、ボールを動かしてテンポを出す。他にもサイドチェンジを入れることも意識していたんですけど、相手が3バックでワイドに人がいたこともあり、なかなか僕らCBから狙うのが難しかった。

 どうしても探り探りの部分もあったので、監督が目指すサッカーをしっかりと理解していきたい。実際にやるのは自分たちなので、ピッチで判断していかなければいけない。個人もそうですけど、グループでも深めていかなければと思います」

 自陣から攻撃を組み立てる際には、ボランチである三竿健斗が最終ラインまで降り、ビルドアップに加わる。それにより犬飼と奈良の両CBが開くことで、右SBに入った新加入の広瀬陸斗と、左SBの永戸勝也が高い位置を取ることができていた。

 わずか3週間ではあるが、短期間の練習と映像を見ながらのイメージの擦り合わせにより、監督が抱くサッカーの哲学を選手たちはピッチで表現しようと努めていた。

 54分に浦和レッズでプレーしていたアンドリュー・ナバウトに強烈なシュートを浴び、1点を追いかける展開になった。そのため攻撃の圧力は増し、徐々にサイド攻撃の回数やゴール前で迎えるチャンスの数も増していった。

 三竿が言う。

「映像を使ったり、組み立ての練習をやってきて、こういうふうに(ボールを)動かしていくというイメージはあったんですけど、大きなピッチで練習をやっていなかったこともあって、前との距離が遠く感じた。

 パスを出せるといえば出せるけど、狙われているし、出したとしても潰されるというのを中にいる時は感じ取れたので、自分が長い距離でもパスを出せなければいけない。そこは映像を見て、修正していくしかないと思っています」

 やってみなければわからないこともある。実戦でしか得られないものもある。

 犬飼や奈良、そして三竿が言うように、公式戦を経験してきたからこそ見えてきた感覚と課題があった。結果的にACLプレーオフ敗退という高い授業料を払うことになったが、鹿島が変わろうとしている姿勢は強く見られた一戦だった。

 ザーゴ監督が掲げる「後ろから攻撃を組み立てていくサッカー」を担っていくのは、両CBとボランチである。三竿が続ける。

「このサッカーはボランチがキーになるので、攻守においては常にバランスを取って、攻撃時はサイドバックが高い位置を取れるようにすることを求められている。ボールを奪うところでもチームを助け、攻撃の起点にもなれるように、パスの精度を上げていきたい」

 サイドからの攻撃とゴール前での精度もまた、練習での積み重ねでしかない。その前提となるベースを作っていくのが、CBとボランチである。後方を担う「3枚のトライアングル」が機能しなければ、サイド攻撃も、ゴール前での迫力も、損なわれることになる。

 犬飼が言った。

「ボランチやSBが勝負できるパスを出すのがCBの役目だと思うので、1本のパスやサイドチェンジもトライしていきたい。チャンスは作れていたので、あとは決め切るところも。こういうサッカーに挑戦していくなかでは、うまくいかなかったり、今日みたいなゲームはあると思う。でも、そこに焦れずに突き詰めていくしかない」

 今、鹿島は生みの苦しみの一歩を経験している。時間がかかるかもしれないし、いくつものハードルとステップが待っていることだろう。

 だが、それを抜けた先に、新たなる鹿島の姿と形が見えてくる。

「ブラック日程」に鹿島散る

鹿島のACL敗退について筆を執った日経新聞の武智編集委員である。
日程についての苦言を呈する。
今回の事件を受け、日程について考慮する必要があると提唱する。
天皇杯決勝を前倒しにするのか、はたまたJリーグの日程辞退を秋春制に移行するのか、いくつかの検討することも費つゆ尾なのではなかろうか。
しかしながら、サッカーというスポーツをお正月に楽しむということは、ろくな番組を作れぬ日本のテレビ局にとっては大きな意味があろう。
観る側の民も楽しみにしておる。
また、シーズン制の以降は、降雪のある日本に於いては難しい問題と言えよう。
ウィンターブレイクやアウェイ連戦で対応という意見もあろうが、そう単純なものではない。
実際にシミュレーションした例では、秋-春と言いつつも、夏-夏制となり、逆に選手への負荷が高くなる日程が出たとも聞いておる。
スタジアムだけでなく練習場や練習メニューなども考慮する必要がある。
そう簡単なものではないのである。
ただ、天皇杯を権威ある大会であることを維持するためにも、またACLにて日本のクラブが躍進するためにも何かしら考える必要があることは、誰の目にも明らかである。
また、武智氏は「鹿島は、国内の戦いに全てのリソースを振り向けることができるようになった」と記す。
「塞翁が馬」の故事を挙げ、悪いことばかりではないと考えるところ。
Jリーグ優勝を第一目標とし、新旧の戦力を融合させて、新監督の戦術を浸透させるのだ。
今季が楽しみである。

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ACLは罰ゲーム? 「ブラック日程」に鹿島散る
編集委員 武智幸徳
2020/1/30 3:00日本経済新聞 電子版

2020年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に日本は横浜M(19年J1王者)、FC東京(同2位)、神戸(19年度天皇杯王者)の3クラブで臨むことが決まった。昨季J1で3位の鹿島は28日のホームのプレーオフで、オーストラリアのメルボルン・ビクトリーに0-1で敗れ、本戦出場の道を断たれた。

JクラブがACLのプレーオフで敗れるのは大会史上初。鹿島のふがいなさを責めることは簡単だが、同情の余地はかなりある。鹿島は19年度の天皇杯決勝を神戸と元日に争ったばかり。天皇杯に勝った神戸はACL本戦にストレートインとなり、初戦はマレーシアのジョホールと2月12日に設定された。この勝ち負けが天と地ほどの差を生むことになったわけである。

■新戦力11人でカバー狙うが…

28日のプレーオフに回ることになった鹿島は天皇杯決勝から1週間後の8日にチームを始動させた。一番遅くまで残業したチームが一番早い出社を命じられたようなもので"ブラック勤務"といわれても仕方ない。そんな就業を強いる日程がブラックというべきか。とにかく、栄えあるACLに参加することが鹿島には、ほとんど罰ゲームと化していた。

そういう状況を見越して、鹿島は今季開幕前に11人もの選手を獲得していた。3年連続でACLを戦った昨季までの主力組は"勤続疲労"のかたまりになっている。彼らがリカバリーする時間を、フレッシュな新戦力を使って何とか稼ぐ算段だったのだろう。

しかし、補強した選手の中には湘南から来た杉岡大暉のように1月は23歳以下のアジア選手権(タイ)で奮闘した者もいる。本来なら即戦力として計算できる杉岡にも休養が必要だったわけで、ザーゴ新監督の下、たった3週間で「勝てるチーム」をつくるのは、いろいろな面でハードルが高すぎたといえる。

鹿島の鈴木満・強化部長はメルボルンに敗れた後、嘆くことしきりだったらしい。

「メンタル的にもフィジカル的にも、選手によって、ばらつきがあるところが、どうしてもチームの集中力みたいなところにつながっていかなかった。燃え尽き症候群じゃないけれど、ずっと主力で出てきた連中は(まだメンタルが)なかなか高揚してこないものだし」

「やっぱりね、どこかでしわ寄せが来る。こう何年も(過密日程にさらされるというのを)やると。どこかで(チーム全体を)休ませないといけないんだよね」

「いろんなことを考えないといけないね。クラブだけじゃなくて、サッカー界全体で。やって、休んで、というちゃんとしたサイクルでやっていくようにしないと、というのはあるよなあ」

いろんなこと、という中には元日の天皇杯決勝の日程を前倒しすることも含まれよう。12月中旬までにすべての日程を終えれば、代表等の日程に関わらない選手はクリスマスから正月にかけて休ませることができる。

■小手先ではない対応が必要に

もっと巨視的に捉えて、Jリーグ全体のシーズンを欧州と同一歩調にするのも手だ。あるいは、アジアサッカー連盟(AFC)も交えて外国人枠の定義を見直し、資金力とやる気のあるクラブには、大量に外国人選手を抱えてターンオーバーを可能にするチームづくりを促すようなことも。いずれにしても、小手先ではない対応が必要な段階にきているのだろう。

ACLの離陸に失敗した鹿島は、国内の戦いに全てのリソースを振り向けることができるようになったともいえる。「塞翁(さいおう)が馬」の故事ではないが、新監督の下でチーム改造に取り組む鹿島としては、じっくり腰を据えて新旧戦力の融合に取り組めると前向きになるしかない。

実際、ACLとJ1の成績には相関関係がある。02年シーズンにチャンピオンズリーグと呼ばれるようになってからACL王座とJ1のリーグタイトルの「ダブル」を達成したクラブはない。ここ10年を振り返っても、J1を制したのはACLに絡まなかった7クラブ(10年名古屋、11年柏、12年広島、14年G大阪、15年広島、16年鹿島、19年横浜M)と圧倒的に多い。残りの3クラブも13年広島、18年川崎は1次リーグ、17年川崎はベスト8で敗退したことで、振り向けるエネルギーを残していた。

要するに、J1のクラブには「ダブル」という二兎(にと)を追う力はないのだろう。その殻を今季、横浜Mや神戸、FC東京が、それぞれどんな戦略を用いて砕いていくかは注目に値する。

今季のACLは中国・武漢を震源とする新型肺炎が及ぼす影響も心配される。

F組のFC東京は上海申花、G組の神戸は広州恒大、H組の横浜Mは上海上港と同じ組に入った。28日に上海で行われた上海上港とブリーラム(タイ)のプレーオフは新型肺炎の影響で無観客試合となったが、2月11日から始まる本戦の先行きは不透明だ。

日本サッカー協会の田嶋幸三会長は「次のラウンド(本戦)になれば、中国から試合の場所を移すことも考えられる。ワールドカップ(W杯)の2次予選も3月から再開になる。最も大事なのは人々の健康と安全。それを最優先で考えていきたい」と話す。

武漢は15年の東アジアE-1選手権の開催地。ハリルホジッチ監督(当時)に率いられたチームとともに筆者も訪れたことがある。一刻も早い収束を祈りたいと思う。

鹿島、敗退から一夜明け

敗戦から一夜明けた昨日の練習を取材した各紙である。
和泉は「タイトルを一つ失ったショックはでかい」と正直に口にする。
チームに与えた影響は大きい。
ここはザーゴ監督の立て直しに注目が集まる。
また、新キャプテンの三竿は、「クラブの象徴としてふさわしいプレイや姿勢で、チームメートにいい影響を与えていけたら」と語る。
篤人より受け継いだ主将としてチームを引っ張っていく意気込みが強く伝わってくる。
新主将に期待大である。

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鹿島、ACL敗退から一夜明け「ショックはでかい」
[2020年1月29日19時3分]

鹿島アントラーズはACLプレーオフ敗退から一夜明けて、鹿嶋市内で練習を行った。

前日のメンバーはグラウンドに現れず、室内でリカバリーに務めた。左MFで先発した新加入の和泉は「タイトルを一つ失ったショックはでかい」。前日の試合でコンパクトな陣形を保てなかったことを反省点に挙げ「距離感が遠いと、失った後に切り替えて(奪いに)行けない。全員がサポートし合えるように、距離感を良くしていかないといけない」と課題を口にした。

鹿島・三竿 敗戦から一夜 チームまとめる決意「いい影響与えていけたら」
[ 2020年1月30日 05:30 ]

 6代目主将に就任した鹿島MF三竿は28日のACLプレーオフ(対メルボルンV)の敗戦から一夜明けたこの日、クラブハウス内で体を動かし「クラブの象徴としてふさわしいプレーや姿勢で、チームメートにいい影響を与えていけたら」とチームをまとめる決意を語った。
 前夜の敗戦後は「最後に大きく成長した姿を見せられるように、逃げずにやっていきたい」と雪辱を期した新主将に前任の内田も「まだ若いし、やりたいようにチームを引っ張ってもらえたら。俺たちがサポートする」とバックアップを約束。23歳の若き主将に導かれ、チームは改革の道を行く。
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Fundamentalism

Author:Fundamentalism
鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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