松村優太、U-19日本代表候補選出
U-19日本代表候補に選出された松村優太である。
これは嬉しい報。
この合宿期間にはルヴァン杯GSが開催されるが、松村は出場停止のため問題はない。
是非ともこのキャンプにてアピールし、この年代別代表に松村優太ありと名を上げるのだ。
期待しておる。

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U-19日本代表候補選出のお知らせ
2020.07.31(金)
本日(7/31)、 U-19日本代表候補の千葉トレーニングキャンプ(8/1~8/5)メンバーが発表されました。
鹿島アントラーズからは、松村優太選手が選出されました。
これは嬉しい報。
この合宿期間にはルヴァン杯GSが開催されるが、松村は出場停止のため問題はない。
是非ともこのキャンプにてアピールし、この年代別代表に松村優太ありと名を上げるのだ。
期待しておる。

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U-19日本代表候補選出のお知らせ
2020.07.31(金)
本日(7/31)、 U-19日本代表候補の千葉トレーニングキャンプ(8/1~8/5)メンバーが発表されました。
鹿島アントラーズからは、松村優太選手が選出されました。
ザーゴ監督、大分・片野坂監督を分析済み
オンライン取材に応じたザーゴ監督である。
現役時代に共に柏にてプレイした方のサカs監督率いる大分との対戦に向けた抱負を語る。
「片野坂監督は(サンフレッチェ広島で)コンサドーレ札幌のペトロヴィッチ監督のもとでコーチを長年務めていたので、似たようなフォーメーションや守備の仕方をしてきます。対策はできています。いろんなチームの5バックとも対戦済です。自分たちのサッカーを表現して、徹底してやっていくことが重要になってくると思います」と大分対策は練られておることを口にする。
また2試合連続でCKから失点したことについて「やはり集中力や、その場の駆け引きの部分を、もう少し細かく、徹底していくことが失点を抑えることになるはずです」と言う。
CKの守り方についてはチームの課題として対応されたと考えたい。
今季初のアウェイ勝利を今季初の完封にて成し遂げたい。
重要である。

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【鹿島】大分戦を前にザーゴ監督は元同僚の「熱い人」片野坂監督を分析済み!
2020-07-30
サッカーマガジン編集部
鹿島アントラーズのザーゴ監督が30日、オンライン取材に応じた。次節(8月1日)の大分トリニータ戦に向けて、しっかり分析はできている様子。今季初めて、アウェーゲームで勝利を収めることができるか。

上写真=大分戦に向けたトレーニング中の鹿島・ザーゴ監督(写真◎鹿島アントラーズ)
セットプレー時の守備も確認済み
鹿島は7月18日の第5節で昨季王者の横浜F・マリノス相手に今季初勝利を挙げたが、ともに中3日で臨んだ第6節・湘南ベルマーレ戦で敗れ、第7節・FC東京戦では引き分けと、まだ成績が安定しない。今週末の8月1日には、3連敗中の大分トリニータと対戦。互いに上昇気流に乗るべく、ぜひとも勝利が欲しい一戦となる。
大分を率いる片野坂知宏監督とは、柏レイソルでチームメイトだった。ザーゴ監督は「選手の頃もすごく汗をかく選手だった。今もベンチで汗かいているので、熱い方だと思う」と、かつて一緒にプレーした時代を振り返った。
元同僚が指揮官として率いるチームのことも、よく理解している様子だ。「札幌の(ペトロヴィッチ)監督の下でコーチを長年やっていて、似たようなフォーメーションや守備の仕方を用いてくる」と、大分を分析。守備時には5バック気味になるチームとの対戦となるが、「5バックでプレーするいろいろなチームと対戦済みなので、特に新しいこと(対策)はやっていはいない。自分たちのサッカーをより披露して、徹底していくことが重要になってくると思う」と次節に臨む心構えを説いた。
元チームメイトの激突というほかにも、実は共通点がある。大分は前節に4失点、鹿島はここ2試合で3失点と、セットプレーからゴールを許すことが多い。これには、「片野坂監督も、同じような状況にある監督かもしれない」とザーゴ監督も苦笑した。
ただし、修正のための分析は済んでいる。現在のセットプレーでの守備ではゾーンとマンツーマンを併用していると明かしたうえで、前節は「2失点ともゾーンで守る部分の手前のニアサイドでヘディングをされている。マンツーマンがはがされてしまったことが失点につながったと思う」。湘南戦の失点も同様で、「ニアポストの前で触られてしまった。触られたのはマンツーマンでマークしていた選手。やはりマンツーマンを徹底してはがされない、競り合いに勝つことを徹底して要求し続けなければいけないと思う」と、改善点を挙げた。
ザーゴ監督の頭の中では、勝利への道筋はしっかりと描かれている。あとは、それをピッチ上で選手に体現させるだけ。大分戦でミッションコンプリートを目指す。
【鹿島】ザーゴ監督が大分戦へ抱負。柏時代の同僚・片野坂監督は「選手でもベンチでも常に汗をかいていて熱いね」
サカノワスタッフ2020年7月30日
両チームとも前節は全てセットプレーから失点。今回もカギを握るか。
[J1 8節]大分 – 鹿島/8月1日19:00/昭和電工ドーム大分
J1リーグ鹿島アントラーズのザーゴ監督が7月30日にオンラインによる記者会見を行い、8月1日の大分トリニータ戦に向けて抱負を語った。現役時代に柏レイソルでチームメイトだった片野坂知宏監督について「選手の頃はたくさん汗をかいて、今もベンチで汗をかいて、とても熱い方だなと思います」と、対戦を楽しみにしていた。
まず2-2で引き分けた前節のFC東京戦は、チーム全体の「対応力」が発揮されたことをプラスに捉えていた。
「予想とは異なりFC東京が前からプレスをかけてきて、途中から選手たちも対応して先制できたのは褒めたいです。セットプレーから2点決められてしまいましたが、ハーフタイムにコミュニケーションを取り、後半、また別のリズムで別のサッカーができました。FC東京のプレスが最後までもたないとは思っていましたので、もっとチャンスを作りたかったですが、引き分けに終わってしまいました」
そして今週末は大分トリニータとアウェーで対戦する。相手も前節の清水エスパルス戦はセットプレーから4失点を喫している。それだけに、指揮官はセットプレーが鍵を握ると、ポイントに挙げていた。
「片野坂監督は(サンフレッチェ広島で)コンサドーレ札幌のペトロヴィッチ監督のもとでコーチを長年務めていたので、似たようなフォーメーションや守備の仕方をしてきます。対策はできています。いろんなチームの5バックとも対戦済です。自分たちのサッカーを表現して、徹底してやっていくことが重要になってくると思います」
「(片野坂監督は)偉大な人物。Jリーグの監督は誰でもできる仕事ではありません。どんどんいい人材が育ってきていると思います。大分のプレースタイルは守備がすごく固く、トライアングルを作っての速攻を狙ってくるイメージがあります。すごくいい準備をしてくると思います。自分のスタイルをよく浸透させていますね」
現役時代、二人は柏でチームメイトだった。ザーゴ監督は片野坂監督の現役時代と現在の共通点について、こんなことを言っていた。
「選手の頃も、たくさん汗をかける選手でした。今もベンチで、常に汗をかいている姿を見ていると、熱い方だなと思います。一緒に仕事をした方とまたこうした形で関われるのは嬉しく幸せなこと。お互いに向上しあって、いい結果を出し続けたいと思っています」
そのようにJ1のステージで、監督として再会できることを喜んでいた。
[取材・文:塚越始]
【鹿島】直近2試合でCKから計3失点。ザーゴ監督の分析と対策案
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2020年07月30日
「マンツーマンの部分で剥がされてしまった」

セットプレーからの失点増について、元CBのザーゴ監督は自身の経験も踏まえ、「集中力が少し緩んでしまったり、欠けてしまったのが原因」と語る。(C)KASHIMA ANTLERS
CKからの失点が続いている。直近2試合、6節・湘南戦(●0-1)でも、7節・FC東京戦(△2-2)でも、3つの失点はすべてCKから。もっと言えば、2節・川崎戦(●1-2)、5節・横浜戦(〇4-2)ではいずれもショートコーナーを起点にゴールを割られ、4節・浦和戦(●0-1)では自陣ゴール前の相手のFKから失点した。
セットプレーの守備は喫緊の課題。7月30日のオンライン取材に応じたザーゴ監督も、元CBとしての自身の現役時代を踏まえながら次のように語る。
「セットプレーの練習は毎週やっていますし、継続してやっていくつもりです。(失点は)試合中に選手たちの集中力が少し緩んでしまったり、欠けてしまったのが原因だと思います。そうはっきり言えるのも、私自身、選手時代にセットプレーからの失点を経験しているからです。継続して練習していくので良くなっていくとは思いますが、うちみたいにしっかりと練習しているチームが、ここ3試合、4試合で複数の失点をしているので、改善する必要があります」
とりわけCK対策は急ぎたい。CK時の基本的な守り方は、ゾーンとマンツーマンの併用だ。それぞれの役割について、ザーゴ監督は「ゾーンで守っている選手は、ボールにアタックするのが大事になってきますし、マンツーマンで守っている選手は、自分がマークにつく選手に仕事をさせないということを徹底しなければいけない」と話す。前半の終了間際に、立て続けにCKから2失点したFC東京戦については「ロッカールームでは『ブロック! ブロック!』という言葉もありましたが、思うようにできていなくて、マンツーマンの部分で剥がされてしまったのが正直なところです」と振り返る。
走り込んでくる相手に対して、ゾーンで守る選手が対応し切れていないように見えたが、ザーゴ監督は「私の認識では、どちらかというと、2失点ともマンツーマンのほうが剥がされてしまったことが失点につながったと思います」と見解を示す。そして「やはり集中力や、その場の駆け引きの部分を、もう少し細かく、徹底していくことが失点を抑えることになるはずです」と続けた。
また指揮官は、湘南戦の失点場面についても言及。「この試合でも、ニアポストの前で触られてしまって(その後、ゴール前で待つ相手の選手に合わせられる)、その触った選手にはマンツーマンでマークしていました。マンツーマンの部分で、剥がされないように、競り合いに勝てるように要求し続けなければいけません」と強調する。
狙いとするサッカーを表現し、それが勝点につながりつつあるだけに、CKを含めたセットプレーの守備を改善できれば、さらに軌道に乗っていけるはずだ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
鹿島ザーゴ監督「戦術浸透」元同僚片野坂監督を警戒
[2020年7月30日16時19分]

練習中、指示を出す鹿島のザーゴ監督(C)KASHIMA ANTLERS
鹿島アントラーズのザーゴ監督(51)が30日、練習後のオンライン取材に応じ、現役時代のチームメート、片野坂知宏監督(49)率いる大分トリニータとの対戦(8月1日、昭和電ド)へ向けて思いを語った。
2人は96年シーズンに柏レイソルでともにプレーして、DFラインを組んだ間柄。18年、19年と2年連続で優秀監督賞を受賞した敵将を「偉大な人物」とたたえ、「守備が堅く、トライアングルでの速い攻撃を仕掛けてくるイメージ。オートマチックに動くなど、思っている戦術をうまく浸透させていると思う」と、就任5年目の完成度の高さを警戒した。
今季ここまで1勝にとどまる鹿島だが、ザーゴ監督は「昔一緒にプレーした人と違う形で関われるのはうれしいし、お互い向上して、良い結果を出せるようにしたい」と意気込んだ。
鹿島・ザーゴ監督、大分戦を心待ち 元チームメート片野坂監督の「対策は今週やっている」

全体練習で選手に指示を出す鹿島・ザーゴ監督(鹿島提供)
J1鹿島は30日、鹿嶋市内のチーム施設で全体練習を行い、終了後にザーゴ監督(51)がオンライン取材に対応。「一緒にプレーした方とまた違う形で関われることはうれしい」と、現役時代に柏でチームメートだった片野坂監督が率いる大分戦(8月1日、昭和電ド)を心待ちにした。
敵将とは1996年にともにプレー。声がかれるほどの大声で選手を鼓舞することで知られる片野坂監督について、ザーゴ監督は「選手のころもいっぱい汗をかいていた。今もベンチでいっぱい汗をかいている熱い方だと思います」と、変わらぬ熱血漢ぶりを笑顔で懐かしんだ。
大分は守備時には5バック気味で守りを固める。「片野坂監督は札幌のペトロビッチ監督の(下での)コーチが長かったので、似た布陣や守備をしてくる。それに対しての対策は今週やっている」。相手監督を“知り尽くした”指揮官が、チームを今季3勝目へ導く。(山下幸志朗)
鹿島・ザーゴ監督、元同僚との対決が楽しみ「良い結果を出せるようにしたい」
[ 2020年7月31日 05:30 ]
鹿島のザーゴ監督が現役時代のチームメートとの再会を心待ちにした。8月1日に対戦する大分の片野坂監督とは96年に柏でともにプレー。
ザーゴ監督はセンターバック、片野坂監督はサイドバックとして共闘し、「当時から熱い人だった。昔一緒に仕事した人と再び違う形で関われるのは凄くうれしい」と当時を懐かしんだ。その上で「良い結果を出せるようにしたい」と大分を下して勝ち点3を持ち帰ることを誓った。
現役時代に共に柏にてプレイした方のサカs監督率いる大分との対戦に向けた抱負を語る。
「片野坂監督は(サンフレッチェ広島で)コンサドーレ札幌のペトロヴィッチ監督のもとでコーチを長年務めていたので、似たようなフォーメーションや守備の仕方をしてきます。対策はできています。いろんなチームの5バックとも対戦済です。自分たちのサッカーを表現して、徹底してやっていくことが重要になってくると思います」と大分対策は練られておることを口にする。
また2試合連続でCKから失点したことについて「やはり集中力や、その場の駆け引きの部分を、もう少し細かく、徹底していくことが失点を抑えることになるはずです」と言う。
CKの守り方についてはチームの課題として対応されたと考えたい。
今季初のアウェイ勝利を今季初の完封にて成し遂げたい。
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【鹿島】大分戦を前にザーゴ監督は元同僚の「熱い人」片野坂監督を分析済み!
2020-07-30
サッカーマガジン編集部
鹿島アントラーズのザーゴ監督が30日、オンライン取材に応じた。次節(8月1日)の大分トリニータ戦に向けて、しっかり分析はできている様子。今季初めて、アウェーゲームで勝利を収めることができるか。

上写真=大分戦に向けたトレーニング中の鹿島・ザーゴ監督(写真◎鹿島アントラーズ)
セットプレー時の守備も確認済み
鹿島は7月18日の第5節で昨季王者の横浜F・マリノス相手に今季初勝利を挙げたが、ともに中3日で臨んだ第6節・湘南ベルマーレ戦で敗れ、第7節・FC東京戦では引き分けと、まだ成績が安定しない。今週末の8月1日には、3連敗中の大分トリニータと対戦。互いに上昇気流に乗るべく、ぜひとも勝利が欲しい一戦となる。
大分を率いる片野坂知宏監督とは、柏レイソルでチームメイトだった。ザーゴ監督は「選手の頃もすごく汗をかく選手だった。今もベンチで汗かいているので、熱い方だと思う」と、かつて一緒にプレーした時代を振り返った。
元同僚が指揮官として率いるチームのことも、よく理解している様子だ。「札幌の(ペトロヴィッチ)監督の下でコーチを長年やっていて、似たようなフォーメーションや守備の仕方を用いてくる」と、大分を分析。守備時には5バック気味になるチームとの対戦となるが、「5バックでプレーするいろいろなチームと対戦済みなので、特に新しいこと(対策)はやっていはいない。自分たちのサッカーをより披露して、徹底していくことが重要になってくると思う」と次節に臨む心構えを説いた。
元チームメイトの激突というほかにも、実は共通点がある。大分は前節に4失点、鹿島はここ2試合で3失点と、セットプレーからゴールを許すことが多い。これには、「片野坂監督も、同じような状況にある監督かもしれない」とザーゴ監督も苦笑した。
ただし、修正のための分析は済んでいる。現在のセットプレーでの守備ではゾーンとマンツーマンを併用していると明かしたうえで、前節は「2失点ともゾーンで守る部分の手前のニアサイドでヘディングをされている。マンツーマンがはがされてしまったことが失点につながったと思う」。湘南戦の失点も同様で、「ニアポストの前で触られてしまった。触られたのはマンツーマンでマークしていた選手。やはりマンツーマンを徹底してはがされない、競り合いに勝つことを徹底して要求し続けなければいけないと思う」と、改善点を挙げた。
ザーゴ監督の頭の中では、勝利への道筋はしっかりと描かれている。あとは、それをピッチ上で選手に体現させるだけ。大分戦でミッションコンプリートを目指す。
【鹿島】ザーゴ監督が大分戦へ抱負。柏時代の同僚・片野坂監督は「選手でもベンチでも常に汗をかいていて熱いね」
サカノワスタッフ2020年7月30日
両チームとも前節は全てセットプレーから失点。今回もカギを握るか。
[J1 8節]大分 – 鹿島/8月1日19:00/昭和電工ドーム大分
J1リーグ鹿島アントラーズのザーゴ監督が7月30日にオンラインによる記者会見を行い、8月1日の大分トリニータ戦に向けて抱負を語った。現役時代に柏レイソルでチームメイトだった片野坂知宏監督について「選手の頃はたくさん汗をかいて、今もベンチで汗をかいて、とても熱い方だなと思います」と、対戦を楽しみにしていた。
まず2-2で引き分けた前節のFC東京戦は、チーム全体の「対応力」が発揮されたことをプラスに捉えていた。
「予想とは異なりFC東京が前からプレスをかけてきて、途中から選手たちも対応して先制できたのは褒めたいです。セットプレーから2点決められてしまいましたが、ハーフタイムにコミュニケーションを取り、後半、また別のリズムで別のサッカーができました。FC東京のプレスが最後までもたないとは思っていましたので、もっとチャンスを作りたかったですが、引き分けに終わってしまいました」
そして今週末は大分トリニータとアウェーで対戦する。相手も前節の清水エスパルス戦はセットプレーから4失点を喫している。それだけに、指揮官はセットプレーが鍵を握ると、ポイントに挙げていた。
「片野坂監督は(サンフレッチェ広島で)コンサドーレ札幌のペトロヴィッチ監督のもとでコーチを長年務めていたので、似たようなフォーメーションや守備の仕方をしてきます。対策はできています。いろんなチームの5バックとも対戦済です。自分たちのサッカーを表現して、徹底してやっていくことが重要になってくると思います」
「(片野坂監督は)偉大な人物。Jリーグの監督は誰でもできる仕事ではありません。どんどんいい人材が育ってきていると思います。大分のプレースタイルは守備がすごく固く、トライアングルを作っての速攻を狙ってくるイメージがあります。すごくいい準備をしてくると思います。自分のスタイルをよく浸透させていますね」
現役時代、二人は柏でチームメイトだった。ザーゴ監督は片野坂監督の現役時代と現在の共通点について、こんなことを言っていた。
「選手の頃も、たくさん汗をかける選手でした。今もベンチで、常に汗をかいている姿を見ていると、熱い方だなと思います。一緒に仕事をした方とまたこうした形で関われるのは嬉しく幸せなこと。お互いに向上しあって、いい結果を出し続けたいと思っています」
そのようにJ1のステージで、監督として再会できることを喜んでいた。
[取材・文:塚越始]
【鹿島】直近2試合でCKから計3失点。ザーゴ監督の分析と対策案
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2020年07月30日
「マンツーマンの部分で剥がされてしまった」

セットプレーからの失点増について、元CBのザーゴ監督は自身の経験も踏まえ、「集中力が少し緩んでしまったり、欠けてしまったのが原因」と語る。(C)KASHIMA ANTLERS
CKからの失点が続いている。直近2試合、6節・湘南戦(●0-1)でも、7節・FC東京戦(△2-2)でも、3つの失点はすべてCKから。もっと言えば、2節・川崎戦(●1-2)、5節・横浜戦(〇4-2)ではいずれもショートコーナーを起点にゴールを割られ、4節・浦和戦(●0-1)では自陣ゴール前の相手のFKから失点した。
セットプレーの守備は喫緊の課題。7月30日のオンライン取材に応じたザーゴ監督も、元CBとしての自身の現役時代を踏まえながら次のように語る。
「セットプレーの練習は毎週やっていますし、継続してやっていくつもりです。(失点は)試合中に選手たちの集中力が少し緩んでしまったり、欠けてしまったのが原因だと思います。そうはっきり言えるのも、私自身、選手時代にセットプレーからの失点を経験しているからです。継続して練習していくので良くなっていくとは思いますが、うちみたいにしっかりと練習しているチームが、ここ3試合、4試合で複数の失点をしているので、改善する必要があります」
とりわけCK対策は急ぎたい。CK時の基本的な守り方は、ゾーンとマンツーマンの併用だ。それぞれの役割について、ザーゴ監督は「ゾーンで守っている選手は、ボールにアタックするのが大事になってきますし、マンツーマンで守っている選手は、自分がマークにつく選手に仕事をさせないということを徹底しなければいけない」と話す。前半の終了間際に、立て続けにCKから2失点したFC東京戦については「ロッカールームでは『ブロック! ブロック!』という言葉もありましたが、思うようにできていなくて、マンツーマンの部分で剥がされてしまったのが正直なところです」と振り返る。
走り込んでくる相手に対して、ゾーンで守る選手が対応し切れていないように見えたが、ザーゴ監督は「私の認識では、どちらかというと、2失点ともマンツーマンのほうが剥がされてしまったことが失点につながったと思います」と見解を示す。そして「やはり集中力や、その場の駆け引きの部分を、もう少し細かく、徹底していくことが失点を抑えることになるはずです」と続けた。
また指揮官は、湘南戦の失点場面についても言及。「この試合でも、ニアポストの前で触られてしまって(その後、ゴール前で待つ相手の選手に合わせられる)、その触った選手にはマンツーマンでマークしていました。マンツーマンの部分で、剥がされないように、競り合いに勝てるように要求し続けなければいけません」と強調する。
狙いとするサッカーを表現し、それが勝点につながりつつあるだけに、CKを含めたセットプレーの守備を改善できれば、さらに軌道に乗っていけるはずだ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
鹿島ザーゴ監督「戦術浸透」元同僚片野坂監督を警戒
[2020年7月30日16時19分]

練習中、指示を出す鹿島のザーゴ監督(C)KASHIMA ANTLERS
鹿島アントラーズのザーゴ監督(51)が30日、練習後のオンライン取材に応じ、現役時代のチームメート、片野坂知宏監督(49)率いる大分トリニータとの対戦(8月1日、昭和電ド)へ向けて思いを語った。
2人は96年シーズンに柏レイソルでともにプレーして、DFラインを組んだ間柄。18年、19年と2年連続で優秀監督賞を受賞した敵将を「偉大な人物」とたたえ、「守備が堅く、トライアングルでの速い攻撃を仕掛けてくるイメージ。オートマチックに動くなど、思っている戦術をうまく浸透させていると思う」と、就任5年目の完成度の高さを警戒した。
今季ここまで1勝にとどまる鹿島だが、ザーゴ監督は「昔一緒にプレーした人と違う形で関われるのはうれしいし、お互い向上して、良い結果を出せるようにしたい」と意気込んだ。
鹿島・ザーゴ監督、大分戦を心待ち 元チームメート片野坂監督の「対策は今週やっている」

全体練習で選手に指示を出す鹿島・ザーゴ監督(鹿島提供)
J1鹿島は30日、鹿嶋市内のチーム施設で全体練習を行い、終了後にザーゴ監督(51)がオンライン取材に対応。「一緒にプレーした方とまた違う形で関われることはうれしい」と、現役時代に柏でチームメートだった片野坂監督が率いる大分戦(8月1日、昭和電ド)を心待ちにした。
敵将とは1996年にともにプレー。声がかれるほどの大声で選手を鼓舞することで知られる片野坂監督について、ザーゴ監督は「選手のころもいっぱい汗をかいていた。今もベンチでいっぱい汗をかいている熱い方だと思います」と、変わらぬ熱血漢ぶりを笑顔で懐かしんだ。
大分は守備時には5バック気味で守りを固める。「片野坂監督は札幌のペトロビッチ監督の(下での)コーチが長かったので、似た布陣や守備をしてくる。それに対しての対策は今週やっている」。相手監督を“知り尽くした”指揮官が、チームを今季3勝目へ導く。(山下幸志朗)
鹿島・ザーゴ監督、元同僚との対決が楽しみ「良い結果を出せるようにしたい」
[ 2020年7月31日 05:30 ]
鹿島のザーゴ監督が現役時代のチームメートとの再会を心待ちにした。8月1日に対戦する大分の片野坂監督とは96年に柏でともにプレー。
ザーゴ監督はセンターバック、片野坂監督はサイドバックとして共闘し、「当時から熱い人だった。昔一緒に仕事した人と再び違う形で関われるのは凄くうれしい」と当時を懐かしんだ。その上で「良い結果を出せるようにしたい」と大分を下して勝ち点3を持ち帰ることを誓った。
広瀬陸斗の飽くなき上昇志向が、アントラーズに勝利をもたらす
広瀬陸斗をピックアップするFreaks+である。
“戦術理解度”という言葉が、今こそ心に響いてくる。
ザーゴ監督が好んで使う意味も意図もよくわかる。
Fマリノス戦、FC東京戦にてアシストを記録しており攻撃力もアピールされた。
もはや不動の右SBである。
更に躍動し、チームに勝利をもたらすプレイヤーとして名を上げるのだ。
期待しておる。

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PICK UP PLAYER

「僕はこれといって特化した部分がない選手。だけどその分、戦術理解度があって、監督に求められることができる。それが逆に自分の特長で、ここまで生き残ってこれたと思う」
そう、広瀬陸斗は自らの特長を語った。だが、これまでのキャリアを振り返れば、輝かしい経歴の持ち主であることがわかる。Jリーグ創成期に浦和で活躍した広瀬治氏を父に持ち、ユース時代は世代別の代表に選出されている。プロキャリアをスタートした後も、水戸、徳島、横浜FMと順調にステップアップを果たし、昨季は移籍1年目ながらポジション争いを勝ち抜いて、リーグ優勝も経験した。そして、即戦力としての期待を背負い今季からアントラーズに加わった。これだけの成功体験を重ねれば、多少の驕りや慢心が生まれてもおかしくはないだろう。
だが、本人からはそんな様子が微塵も感じられない。ピッチ外では、誰に対しても常に物腰が柔らかく、謙虚な姿勢を崩さない。そして、ピッチ上では、ジュニアユース時代に教わったという『誰かのために走る』、『誰かのために戦う』、『諦めない気持ち』を、いまも貫き通している。大きな声を出し、真摯にトレーニングに打ち込む姿からは、『もっとサッカーが上手くなりたい』という、純粋な欲求を強く感じさせてくれる。生粋のリーダーではないかもしれないが、彼の成長意欲は間違いなくチームにポジティブな影響を与えている。
そんな向上心の強い広瀬は、アントラーズへの移籍を決めた理由について「僕はここでSBとしてどこまで出来るかを試したい。昨季は(横浜FMの特殊な戦術に)フィットして優勝を経験できたけど、逆にいえば、一般的なSBのやり方がまだ足りない。それでは今後、成長できないと思った。だから、アントラーズではそこを学びたい」と語った。
「アントラーズは勝っているときの時間の使い方が非常にうまい。(外からみていて)どこか背負っているものの違いを感じた。“勝利“が絶対というなかで、選手全員がプレーしている。だから球際一つにしても激しいし、勝ちに対して非常に貪欲だと思う」
勝利に貢献できる選手になるために、自分に足りないものはなにか。肌で感じて、学びたい。「厳しいポジション争いがあるのは、承知の上。自分の場所を勝ち取って、得点やアシストという結果を残したい」と、自ら進んで厳しい道を選んだ。
そして、広瀬は自ら発した言葉を現実のものにした。今季公式戦全9試合のうち、8試合で先発の座を掴み、ここまで右サイドバックのポジション争いでリードしている。派手で華々しいプレーではないかもしれないが、古巣対決となった横浜FM戦では、対面の強力なウイングプレーヤーを抑え込み、FC東京戦ではエヴェラウドへの見事なアシストをみせた。監督の戦術をいち早く理解、体現したことで、チームに欠かせない存在となっている。
「もちろんプレッシャーはある。でも、そのなかでサッカーできることがとにかく嬉しい。“勝つ“ということを最優先にしたうえで、自分たちがやっていて楽しい、それに加えてファン・サポーターの皆さんがスタジアムに来てよかったと思えるようなフットボールをみせたい」
背番号22とともに戦う日々は、まだ始まったばかりだ。すべてのプレッシャーを力に変え、これからどのような成長曲線を描くのか。広瀬陸斗の飽くなき上昇志向が、アントラーズに勝利をもたらす。
“戦術理解度”という言葉が、今こそ心に響いてくる。
ザーゴ監督が好んで使う意味も意図もよくわかる。
Fマリノス戦、FC東京戦にてアシストを記録しており攻撃力もアピールされた。
もはや不動の右SBである。
更に躍動し、チームに勝利をもたらすプレイヤーとして名を上げるのだ。
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PICK UP PLAYER

「僕はこれといって特化した部分がない選手。だけどその分、戦術理解度があって、監督に求められることができる。それが逆に自分の特長で、ここまで生き残ってこれたと思う」
そう、広瀬陸斗は自らの特長を語った。だが、これまでのキャリアを振り返れば、輝かしい経歴の持ち主であることがわかる。Jリーグ創成期に浦和で活躍した広瀬治氏を父に持ち、ユース時代は世代別の代表に選出されている。プロキャリアをスタートした後も、水戸、徳島、横浜FMと順調にステップアップを果たし、昨季は移籍1年目ながらポジション争いを勝ち抜いて、リーグ優勝も経験した。そして、即戦力としての期待を背負い今季からアントラーズに加わった。これだけの成功体験を重ねれば、多少の驕りや慢心が生まれてもおかしくはないだろう。
だが、本人からはそんな様子が微塵も感じられない。ピッチ外では、誰に対しても常に物腰が柔らかく、謙虚な姿勢を崩さない。そして、ピッチ上では、ジュニアユース時代に教わったという『誰かのために走る』、『誰かのために戦う』、『諦めない気持ち』を、いまも貫き通している。大きな声を出し、真摯にトレーニングに打ち込む姿からは、『もっとサッカーが上手くなりたい』という、純粋な欲求を強く感じさせてくれる。生粋のリーダーではないかもしれないが、彼の成長意欲は間違いなくチームにポジティブな影響を与えている。
そんな向上心の強い広瀬は、アントラーズへの移籍を決めた理由について「僕はここでSBとしてどこまで出来るかを試したい。昨季は(横浜FMの特殊な戦術に)フィットして優勝を経験できたけど、逆にいえば、一般的なSBのやり方がまだ足りない。それでは今後、成長できないと思った。だから、アントラーズではそこを学びたい」と語った。
「アントラーズは勝っているときの時間の使い方が非常にうまい。(外からみていて)どこか背負っているものの違いを感じた。“勝利“が絶対というなかで、選手全員がプレーしている。だから球際一つにしても激しいし、勝ちに対して非常に貪欲だと思う」
勝利に貢献できる選手になるために、自分に足りないものはなにか。肌で感じて、学びたい。「厳しいポジション争いがあるのは、承知の上。自分の場所を勝ち取って、得点やアシストという結果を残したい」と、自ら進んで厳しい道を選んだ。
そして、広瀬は自ら発した言葉を現実のものにした。今季公式戦全9試合のうち、8試合で先発の座を掴み、ここまで右サイドバックのポジション争いでリードしている。派手で華々しいプレーではないかもしれないが、古巣対決となった横浜FM戦では、対面の強力なウイングプレーヤーを抑え込み、FC東京戦ではエヴェラウドへの見事なアシストをみせた。監督の戦術をいち早く理解、体現したことで、チームに欠かせない存在となっている。
「もちろんプレッシャーはある。でも、そのなかでサッカーできることがとにかく嬉しい。“勝つ“ということを最優先にしたうえで、自分たちがやっていて楽しい、それに加えてファン・サポーターの皆さんがスタジアムに来てよかったと思えるようなフットボールをみせたい」
背番号22とともに戦う日々は、まだ始まったばかりだ。すべてのプレッシャーを力に変え、これからどのような成長曲線を描くのか。広瀬陸斗の飽くなき上昇志向が、アントラーズに勝利をもたらす。

水戸・山口一真、自ら認める「負けず嫌い」な10番
起死回生の同点弾を決めた水戸の山口一真である。
この試合、ベンチスタートとなりチームは前半で2失点を喫した。
一真が後半から出場するとチーム最多の4つのシュートを放つなど勝ち点1に貢献しておる。
同点弾を含め、背番号10の面目躍如と言えよう。
そして負けず嫌いのメンタルが強く前面に出ておる。
攻撃の核となり、更に活躍するであろう。
楽しみにしておる。

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【水戸】「負けず嫌い」山口一真が土壇場でチームを救う同点弾「あれは凌くんの点」
2020-07-30
サッカーマガジン編集部
7月29日、明治安田生命J2リーグは第8節が開催された。水戸ホーリーホックはヴァンフォーレ甲府と対戦。前半に先制され、アレフ・ピットブルのゴールで追いつくも、1分後に再度勝ち越しを許す展開。それでも、試合終了間際に山口一真が同点ゴールを挙げた。

上写真=後半アディショナルタイムに同点ゴールを挙げた水戸の山口一真(写真◎J.LEAGUE)
■2020年7月29日 J2リーグ第8節(@Ksスタ:観衆978人)
水戸 2-2 甲府
得点:(水)アレフ・ピットブル、山口一真
(甲)太田修介、松田力
「負けていい試合なんてない」
敗色濃厚のチームを救ったのは、10番を背負うアタッカーだった。後半アディショナルタイムに、MF外山凌のクロスにFW山口一真が右足で合わせ、ゴールネットを揺らした。
「凌くん(外山)のことをずっと信じていたし、僕はただスプリントしただけです。良いクロスに反応できた。あれは凌くんの点だと思います。同点という形でも、追いついて勝ち点を拾えたことはよかった」
この日、水戸は前半に2失点を喫し、常に追いかける展開を強いられた。「相手の勢いにのまれたわけではないだろうけれど、前半にああやって2失点したのは問題」と山口が言うように、甲府に試合の主導権を握られた。戦局を変える交代カードとして、外山、DF乾貴哉と共に、後半開始からピッチに投入された。
「(秋葉忠宏)監督が期待しているのはゴールだと思うし、自分もゴール以外のことは考えていない。(この試合も)点に絡む動きを意識しました」
3-1-4-2システムの攻撃的な中盤の位置に入ると、持ち前のドリブルやパスで前への推進力を見せた。この日、26歳の誕生日を迎えた阪南大学時代の先輩でもある外山と共に、左サイドを制圧。後半だけでチーム最多4本のシュートを放つなど、ゴールへの意欲を示した。
「今日はたまたま点を取れたけれど、正直、そんなに調子よくなかった。人間なので、(調子が)いいときも、悪いときもある。けれど、悪いときこそ、どう結果を出していくのか。それが、プロで生き残るカギだと思うし、僕は前線の選手なので結果にはこだわっていきたい」
前節新潟戦は山口も先発出場するも、完封負け。甲府に敗れていたら2連敗となるところだったが、土壇場でそれを阻止し、チームに勝ち点1をもたらした。
「僕はサッカーを始めてから、誰にも負けたくない気持ちで毎日トレーニングしている。負けず嫌いなので、いつでも負けていい試合なんてありません。絶対に勝利したい気持ちは僕以外の選手一人ひとりにもあると思うので。次もしっかり(試合に)出て、結果を残すだけ。結果を残せる自信はあるので、絶対に点を取ったり、アシストしたりして、チームを勝利に(導く)。次は絶対に勝つことが目標なので、また練習していきたいです」
自ら認める「負けず嫌い」な10番は、自身のゴールで水戸をさらなる高みへと導く。
現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE

昨季は鹿島の一員としてAFCチャンピオンズリーグも戦った山口(写真◎Getty Images)
この試合、ベンチスタートとなりチームは前半で2失点を喫した。
一真が後半から出場するとチーム最多の4つのシュートを放つなど勝ち点1に貢献しておる。
同点弾を含め、背番号10の面目躍如と言えよう。
そして負けず嫌いのメンタルが強く前面に出ておる。
攻撃の核となり、更に活躍するであろう。
楽しみにしておる。

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【水戸】「負けず嫌い」山口一真が土壇場でチームを救う同点弾「あれは凌くんの点」
2020-07-30
サッカーマガジン編集部
7月29日、明治安田生命J2リーグは第8節が開催された。水戸ホーリーホックはヴァンフォーレ甲府と対戦。前半に先制され、アレフ・ピットブルのゴールで追いつくも、1分後に再度勝ち越しを許す展開。それでも、試合終了間際に山口一真が同点ゴールを挙げた。

上写真=後半アディショナルタイムに同点ゴールを挙げた水戸の山口一真(写真◎J.LEAGUE)
■2020年7月29日 J2リーグ第8節(@Ksスタ:観衆978人)
水戸 2-2 甲府
得点:(水)アレフ・ピットブル、山口一真
(甲)太田修介、松田力
「負けていい試合なんてない」
敗色濃厚のチームを救ったのは、10番を背負うアタッカーだった。後半アディショナルタイムに、MF外山凌のクロスにFW山口一真が右足で合わせ、ゴールネットを揺らした。
「凌くん(外山)のことをずっと信じていたし、僕はただスプリントしただけです。良いクロスに反応できた。あれは凌くんの点だと思います。同点という形でも、追いついて勝ち点を拾えたことはよかった」
この日、水戸は前半に2失点を喫し、常に追いかける展開を強いられた。「相手の勢いにのまれたわけではないだろうけれど、前半にああやって2失点したのは問題」と山口が言うように、甲府に試合の主導権を握られた。戦局を変える交代カードとして、外山、DF乾貴哉と共に、後半開始からピッチに投入された。
「(秋葉忠宏)監督が期待しているのはゴールだと思うし、自分もゴール以外のことは考えていない。(この試合も)点に絡む動きを意識しました」
3-1-4-2システムの攻撃的な中盤の位置に入ると、持ち前のドリブルやパスで前への推進力を見せた。この日、26歳の誕生日を迎えた阪南大学時代の先輩でもある外山と共に、左サイドを制圧。後半だけでチーム最多4本のシュートを放つなど、ゴールへの意欲を示した。
「今日はたまたま点を取れたけれど、正直、そんなに調子よくなかった。人間なので、(調子が)いいときも、悪いときもある。けれど、悪いときこそ、どう結果を出していくのか。それが、プロで生き残るカギだと思うし、僕は前線の選手なので結果にはこだわっていきたい」
前節新潟戦は山口も先発出場するも、完封負け。甲府に敗れていたら2連敗となるところだったが、土壇場でそれを阻止し、チームに勝ち点1をもたらした。
「僕はサッカーを始めてから、誰にも負けたくない気持ちで毎日トレーニングしている。負けず嫌いなので、いつでも負けていい試合なんてありません。絶対に勝利したい気持ちは僕以外の選手一人ひとりにもあると思うので。次もしっかり(試合に)出て、結果を残すだけ。結果を残せる自信はあるので、絶対に点を取ったり、アシストしたりして、チームを勝利に(導く)。次は絶対に勝つことが目標なので、また練習していきたいです」
自ら認める「負けず嫌い」な10番は、自身のゴールで水戸をさらなる高みへと導く。
現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE

昨季は鹿島の一員としてAFCチャンピオンズリーグも戦った山口(写真◎Getty Images)
エヴェラウド、成長を結果につなげていく
オンライン取材に応じたエヴェラウドである。
「新たな得点源として注目を集めるストライカーが、ようやく本領を発揮し始めている」と評される。
ここに来て得点力が発揮され始めておる。
エヴェラウド自身は「左サイドで2点決めていますけど、去年はCFでも左サイドでも得点を重ねています。どちらでも、やりにくさはありません。鹿島でも両方のポジションでゴールを量産できるように頑張りたい」と言う。
センターFWも左サイドも得意と言い切っておる。
そして「自分の特長は、フィニッシュにつなげるところ。左サイドであればカットインしてからのシュートを多く打てますし、CFならヘディングとかでゴールを決められる。FWである以上、シュートにはこだわって、これからも得点を重ねていきたい」とゴールへのこだわりを口にする。
これが本心であろう。
シュートが好きなアタッカーなのである。
週末の大分戦はエヴェラウドにボールを集め豪快に狙ってもらおうではないか。
楽しみである。

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【鹿島】「得点を重ねる自信」あり。大分戦はエヴェラウドが勝利の使者になる
2020-07-29
サッカーマガジン編集部
鹿島アントラーズのFWエヴェラウドが29日、オンラインで取材に応じ、8月1日の大分トリニータ戦に向けて意気込みを語った。前節のFC東京戦で得点し、徐々に調子を上げているアタッカーは、得点へのこだわりと自信を口にした。

上写真=リーグ戦で2得点のエヴェラウド。チームの成長とともに自身のゴール量産を誓った(写真◎鹿島アントラーズ)
ゴールを取ることにこだわる
リーグ戦はここまで6試合に出場し、2得点。上田綺世と並んでチーム最多だが、当然ながら満足してはいない。チームの成長を実感しているものの、自身の能力を完全開放するには至っていないからだ。エヴェラウドは言った。
「チームメイトとはピッチ内外でものすごくいい関係性ができていると思いますが、言葉の壁はまだどうしてもあって、ロッカールームでは落ち着いて話ができる一方で、試合中はどうしても言いたいことが伝わらなかったり、相手の言いたいことが詳細まで分からなかったりします。次第に良いコミュニケーションが取れ始めていると思いますが、自分も出来る限り日本のサッカーや、仲間一人ひとりの特徴を早く理解したい。そうすれば、得点数も上がってくると思っています」
刻んだ2ゴールはいずれもリーグ再開後。自分の力をいつ、どこで、どんな状況で生かすべきか。トレーニングを積むことで、徐々に、自分の生かし方をつかみつつある。
「試合をするたびに僕だけではなくみんながチームの成長を感じています。それを結果をつなげるということが今、求められています。(FC東京戦は)ホームでは引き分けとはいえ、得点も生まれ始めました。問題は勝ち点を自分たちから失っていること。ミスをなくして、自分たちが勝ち点を重ねられるように、やっていきたいと思います」
直近のFC東京戦のエヴェラウドのゴールは、見事な連係の末に記録したものだった。プレスで相手のパスミスを誘い、自陣左サイドの深い位置でエヴェラウドがインターセプトに成功。そこから三竿健斗、遠藤康と素早くつないで右サイドを攻め上がる広瀬陸斗へ展開し、その広瀬が上げたクロスに、自陣から一気にゴール前へ走っていたエヴェラウドが飛び込んでヘッドを決めた。
ボール奪取後の各選手のポジショニングと流れるようなパスワーク、クロスが上がった際にエヴェラウドのほか、ファン・アラーノと伊藤翔もボックス内に走り込んでいた事実。チームの狙いと得点への意欲が表れた見事な攻撃だった。
その後、チームはCKから2失点し、土居聖真の得点で辛くも追いついている。エヴェラウドが指摘するように自ら勝ち点を手放すような形になったが、狙いのある攻撃が増え、得点も生まれているのは事実だ。
次節はアウェーで大分トリニータと対戦する。相手の印象について、「今までの対戦相手とは違って、ディフェンスラインは5枚、その前が4枚という、後ろで引いて守るチームなので、こちらがボールを持つ時間が長いと思いますが落ち着いてボールを動かし、相手のスペースを突くことが大事になる」と、エヴェラウドは攻略のポイントを語った。
今季ここまでチームがアウェーゲームで記録した得点は、第2節川崎フロンターレ戦のオウンゴールだけ。「FWである以上、シュートを狙う。ゴールを取るということにこだわっていきたい。点を重ねる自信はどんどんついてきています」と語るアタッカーに期待されるのは、ただ一つーー大分戦でチームを勝利に導くリーグ戦3ゴール目を記録することだろう。

オンラインの取材に応じるエヴェラウド(写真◎鹿島アントラーズ)
【鹿島】左サイドとCFの“二刀流”で勝負するエヴェラウドの強いこだわりとは?
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2020年07月29日
「鹿島でも両方のポジションでゴールを量産できるように」

直近の3試合で2ゴール。期待の点取り屋がようやく調子を上げてきた。(C)KASHIMA ANTLERS
シーズン当初は2トップの一角を定位置としていた新助っ人FWエヴェラウドだが、5節・横浜戦のスタートポジションは2列目の左サイドで先発を果たす。すると、それまで公式戦6連敗中だったチームは4-2のスコアで待望の今季初勝利を収め、自身は左からのクロスで上田綺世の先制点をアシストしたほか、ファン・アラーノのお膳立てから嬉しい来日初ゴールを記録した。
以後は左サイドが主戦場となり、直近のFC東京戦でも1得点をマーク。広瀬陸斗のクロスを豪快なヘディングシュートで叩き込んだ。
新たな得点源として注目を集めるストライカーが、ようやく本領を発揮し始めている。調子が上向いてきたのは、CFから左サイドへのポジションチェンジが関係しているのか。7月29日のオンライン取材に応じたエヴェラウドは、次のように答えた。
「もちろん、CFと左サイドでは、求められることも、できるプレーも変わってきます。左サイドではゴールに向かったプレーができますし、CFはどうしても(ゴールに)背を向けた形で、ポストプレーが多くなります」
“ゴールに向かうプレー”が増えているのは間違いない。実際、左サイドからカットインして右足の強烈なシュートを放つなど、見せ場も多くなってきている。もっとも、左サイドでもCFでも、本人にそこまで強いこだわりはない。
「左サイドで2点決めていますけど、去年はCFでも左サイドでも得点を重ねています。どちらでも、やりにくさはありません。鹿島でも両方のポジションでゴールを量産できるように頑張りたい」
むしろ、強くこだわっているのは、いかに決定的な仕事をこなすかだ。
「自分の特長は、フィニッシュにつなげるところ。左サイドであればカットインしてからのシュートを多く打てますし、CFならヘディングとかでゴールを決められる。FWである以上、シュートにはこだわって、これからも得点を重ねていきたい」
左サイドとCFの“二刀流”で常に相手に脅威を与えるシュートを撃ち続け、チームを上位に引き上げるようなゴールを期待したい。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
鹿島、まさかの最下位もエヴェラウドは巻き返しに自信「成長を結果につなげていく」
[ 2020年7月30日 05:30 ]
鹿島のFWエヴェラウドが清水と並んで最下位に甘んじる現状について「それでも試合をするごとに成長を感じている。成長を結果につなげていく」と話し、巻き返しを誓った。
自身はリーグ再開後2得点と調子を上げており、8月1日の大分戦でも活躍が期待される。「点を重ねてプレッシャーが消え、自信がついてきている」というアタッカーがチームに今季アウェー初勝利をもたらす。
「新たな得点源として注目を集めるストライカーが、ようやく本領を発揮し始めている」と評される。
ここに来て得点力が発揮され始めておる。
エヴェラウド自身は「左サイドで2点決めていますけど、去年はCFでも左サイドでも得点を重ねています。どちらでも、やりにくさはありません。鹿島でも両方のポジションでゴールを量産できるように頑張りたい」と言う。
センターFWも左サイドも得意と言い切っておる。
そして「自分の特長は、フィニッシュにつなげるところ。左サイドであればカットインしてからのシュートを多く打てますし、CFならヘディングとかでゴールを決められる。FWである以上、シュートにはこだわって、これからも得点を重ねていきたい」とゴールへのこだわりを口にする。
これが本心であろう。
シュートが好きなアタッカーなのである。
週末の大分戦はエヴェラウドにボールを集め豪快に狙ってもらおうではないか。
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【鹿島】「得点を重ねる自信」あり。大分戦はエヴェラウドが勝利の使者になる
2020-07-29
サッカーマガジン編集部
鹿島アントラーズのFWエヴェラウドが29日、オンラインで取材に応じ、8月1日の大分トリニータ戦に向けて意気込みを語った。前節のFC東京戦で得点し、徐々に調子を上げているアタッカーは、得点へのこだわりと自信を口にした。

上写真=リーグ戦で2得点のエヴェラウド。チームの成長とともに自身のゴール量産を誓った(写真◎鹿島アントラーズ)
ゴールを取ることにこだわる
リーグ戦はここまで6試合に出場し、2得点。上田綺世と並んでチーム最多だが、当然ながら満足してはいない。チームの成長を実感しているものの、自身の能力を完全開放するには至っていないからだ。エヴェラウドは言った。
「チームメイトとはピッチ内外でものすごくいい関係性ができていると思いますが、言葉の壁はまだどうしてもあって、ロッカールームでは落ち着いて話ができる一方で、試合中はどうしても言いたいことが伝わらなかったり、相手の言いたいことが詳細まで分からなかったりします。次第に良いコミュニケーションが取れ始めていると思いますが、自分も出来る限り日本のサッカーや、仲間一人ひとりの特徴を早く理解したい。そうすれば、得点数も上がってくると思っています」
刻んだ2ゴールはいずれもリーグ再開後。自分の力をいつ、どこで、どんな状況で生かすべきか。トレーニングを積むことで、徐々に、自分の生かし方をつかみつつある。
「試合をするたびに僕だけではなくみんながチームの成長を感じています。それを結果をつなげるということが今、求められています。(FC東京戦は)ホームでは引き分けとはいえ、得点も生まれ始めました。問題は勝ち点を自分たちから失っていること。ミスをなくして、自分たちが勝ち点を重ねられるように、やっていきたいと思います」
直近のFC東京戦のエヴェラウドのゴールは、見事な連係の末に記録したものだった。プレスで相手のパスミスを誘い、自陣左サイドの深い位置でエヴェラウドがインターセプトに成功。そこから三竿健斗、遠藤康と素早くつないで右サイドを攻め上がる広瀬陸斗へ展開し、その広瀬が上げたクロスに、自陣から一気にゴール前へ走っていたエヴェラウドが飛び込んでヘッドを決めた。
ボール奪取後の各選手のポジショニングと流れるようなパスワーク、クロスが上がった際にエヴェラウドのほか、ファン・アラーノと伊藤翔もボックス内に走り込んでいた事実。チームの狙いと得点への意欲が表れた見事な攻撃だった。
その後、チームはCKから2失点し、土居聖真の得点で辛くも追いついている。エヴェラウドが指摘するように自ら勝ち点を手放すような形になったが、狙いのある攻撃が増え、得点も生まれているのは事実だ。
次節はアウェーで大分トリニータと対戦する。相手の印象について、「今までの対戦相手とは違って、ディフェンスラインは5枚、その前が4枚という、後ろで引いて守るチームなので、こちらがボールを持つ時間が長いと思いますが落ち着いてボールを動かし、相手のスペースを突くことが大事になる」と、エヴェラウドは攻略のポイントを語った。
今季ここまでチームがアウェーゲームで記録した得点は、第2節川崎フロンターレ戦のオウンゴールだけ。「FWである以上、シュートを狙う。ゴールを取るということにこだわっていきたい。点を重ねる自信はどんどんついてきています」と語るアタッカーに期待されるのは、ただ一つーー大分戦でチームを勝利に導くリーグ戦3ゴール目を記録することだろう。

オンラインの取材に応じるエヴェラウド(写真◎鹿島アントラーズ)
【鹿島】左サイドとCFの“二刀流”で勝負するエヴェラウドの強いこだわりとは?
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2020年07月29日
「鹿島でも両方のポジションでゴールを量産できるように」

直近の3試合で2ゴール。期待の点取り屋がようやく調子を上げてきた。(C)KASHIMA ANTLERS
シーズン当初は2トップの一角を定位置としていた新助っ人FWエヴェラウドだが、5節・横浜戦のスタートポジションは2列目の左サイドで先発を果たす。すると、それまで公式戦6連敗中だったチームは4-2のスコアで待望の今季初勝利を収め、自身は左からのクロスで上田綺世の先制点をアシストしたほか、ファン・アラーノのお膳立てから嬉しい来日初ゴールを記録した。
以後は左サイドが主戦場となり、直近のFC東京戦でも1得点をマーク。広瀬陸斗のクロスを豪快なヘディングシュートで叩き込んだ。
新たな得点源として注目を集めるストライカーが、ようやく本領を発揮し始めている。調子が上向いてきたのは、CFから左サイドへのポジションチェンジが関係しているのか。7月29日のオンライン取材に応じたエヴェラウドは、次のように答えた。
「もちろん、CFと左サイドでは、求められることも、できるプレーも変わってきます。左サイドではゴールに向かったプレーができますし、CFはどうしても(ゴールに)背を向けた形で、ポストプレーが多くなります」
“ゴールに向かうプレー”が増えているのは間違いない。実際、左サイドからカットインして右足の強烈なシュートを放つなど、見せ場も多くなってきている。もっとも、左サイドでもCFでも、本人にそこまで強いこだわりはない。
「左サイドで2点決めていますけど、去年はCFでも左サイドでも得点を重ねています。どちらでも、やりにくさはありません。鹿島でも両方のポジションでゴールを量産できるように頑張りたい」
むしろ、強くこだわっているのは、いかに決定的な仕事をこなすかだ。
「自分の特長は、フィニッシュにつなげるところ。左サイドであればカットインしてからのシュートを多く打てますし、CFならヘディングとかでゴールを決められる。FWである以上、シュートにはこだわって、これからも得点を重ねていきたい」
左サイドとCFの“二刀流”で常に相手に脅威を与えるシュートを撃ち続け、チームを上位に引き上げるようなゴールを期待したい。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
鹿島、まさかの最下位もエヴェラウドは巻き返しに自信「成長を結果につなげていく」
[ 2020年7月30日 05:30 ]
鹿島のFWエヴェラウドが清水と並んで最下位に甘んじる現状について「それでも試合をするごとに成長を感じている。成長を結果につなげていく」と話し、巻き返しを誓った。
自身はリーグ再開後2得点と調子を上げており、8月1日の大分戦でも活躍が期待される。「点を重ねてプレッシャーが消え、自信がついてきている」というアタッカーがチームに今季アウェー初勝利をもたらす。
明治大学・常本佳吾くん、僕にとっての挑戦です
明治大学の常本佳吾くんについて記すNumberWebの安藤氏である。
「現代サッカーにおいて、サイドバックに求められる役割は多い」という書き出しから始まり、常本くんがこの多くのタスクを高レベルでこなす「ハイスペックなサイドバック」と評す。
その常本くんが理想とするSBは、「ドイツ代表のフィリップ・ラーム選手を見て、これまで持っていたサイドバックのイメージが大きく変わりました」とのこと。
元ドイツ代表、元バイエルン・ミュンヘンの主将の名を挙げておる。
キャプテンシーとサッカーIQを兼ね備えたフットボーラーとは御見逸れした。
そういう部分でこの常本くんの将来性を買う。
また常本くんは、怪我があってFマリノスのトップ昇格はならなかったことが明かされ、そして大学にて精神的に大きく成長したことが伝えられる。
この挫折と成長があってこそ鹿島からのオファーを得たことがわかる。
「鹿島の右サイドバックとして、将来は2番を背負える選手になりたい。そのためには鹿島だけじゃなく日本全体が認めるような存在にならないといけない。かなり険しい道ですし、プレッシャーの大きいことはわかっている。生半可な努力や覚悟ではできないことだからこそ、それを成し得た時に自分の可能性が大きく広がると思ったんです。そこで自分が望む道に進むことができるし、そのための壁が高いのは当たり前のことだと思っているので。だから鹿島に決めました」と高い理想を持って入団を決めてくれた。
Fマリノスからのオファーを蹴ってまで選んでくれたことを嬉しく思う。
そして、「鹿島のサイドバックは伝統的に、90分間通して上下動とハードワークを当たり前のように求められる。そこにザーゴ監督が求める足元の技術、ボールポゼッション、ビルドアップへの関わりを加えると、あらゆる面をレベルアップしないと『鹿島のサイドバックのあるべき姿』には到達しません。本気でこの領域を目指して到達し、どんなシステムだろうが、どんな戦術だろうが、自分の力を発揮できるサイドバックになる。これが僕にとっての挑戦です」と抱負を語る。
即戦力として飛躍してくれよう。
そして近い将来の背番号2を着けて欲しい。
期待しておる。

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「鹿島の2番」へ常本佳吾の挑戦。
明治大SBの理想はラームの万能性。
posted2020/07/29 11:30

来季、鹿島アントラーズへ加入が決まったDF常本佳吾。明治大では長友らが背負った「2番」を背負う。
text by
安藤隆人
Takahito Ando
photograph by
Takahito Ando
現代サッカーにおいて、サイドバックに求められる役割は多い。
守備がメインのタスクだった時代から、活発な攻撃参加を求められ、よりゴールへ直結した働きが増えていった。そして現在ではゲームメイクやビルドアップにまで関わり、「試合を作る」存在として重宝される。ボランチやシャドーに近い役割をも求められているのだ。
この多岐にわたる役割のすべてを高いレベルでこなせる「ハイスペックなサイドバック」として期待されているのが、来季、鹿島アントラーズ入りが内定している明治大4年・常本佳吾だ。
マリノスで育ち、明治大で磨かれた。
常本は横浜F・マリノスの下部組織で右サイドバックとして力を磨いたあと、大学王者の明治大に進学。2年生まで右サイドバックをこなしたが、明治大・栗田大輔監督から「同じポジションで1学年上の中村帆高(FC東京)と競わせていたが、2人とも能力が非常に高く、どうしても2人を同時に起用したかった」と3バックの中央に抜擢され、新境地を開拓。「ビルドアップ、ラインコントロールなどの守備のセンスをもっと磨けば、本来のポジションでももっと質が高くなる」という栗田監督の見立てのもと、ディフェンスリーダーとしてチームを統率し、大学3冠に大きく貢献した。
4-4-2の布陣で臨んだ今季の関東大学リーグ1部開幕戦の駒澤大戦においては、右サイドハーフ、3バックの中央、右ウィングバックと3つのポジションをこなし、それぞれで遜色ないプレーを披露。改めてその能力の高さを印象付けた。
「サイドバックとして攻撃の起点となってチャンスを作れるプレーを期待している」
鹿島の椎本邦一スカウト本部長がこう語ったように、プロでは右サイドバックが主戦場となるだろう。本人もその意向で、「右サイドバック」を自分が勝負する居場所として捉えている。
「他のポジションをするようになってからも、試合や練習では『サイドバックに入ったらこう判断すべきだな』と意識をしたり、自主トレでオーバーラップからのクロスを上げたりと、常に(サイドバックとしての)感覚だけは研ぎ澄ませていました」
衝撃を受けたラームの万能さ。
常本には自分の「理想のサイドバック像」を作り上げてくれた重要な選手がいる。
「ドイツ代表のフィリップ・ラーム選手を見て、これまで持っていたサイドバックのイメージが大きく変わりました」
ドイツ代表のキャプテンとして2014年ブラジルW杯を制し、'17年に現役を退くまで強豪バイエルン・ミュンヘンの不動の右サイドバックとして活躍。170cmと小柄だが、対人に強く、抜群のスプリント力を駆使した守備と球際の強さを見せる一方で、足元の技術と戦術眼に優れ、サイドバックながらビルドアップにも加わり、攻撃の起点となるチャンスメークをハイレベルでこなす。その能力はジョゼップ・グアルディオラ監督にも重宝され、キャリア晩年には右サイドバックだけでなく、インサイドハーフやアンカーをこなすなど、サッカーIQの高さを世に知らしめてきた。
脇役ではなく、主役として。
「小学校まではCBがメインで、右サイドバックはたまにプレーする程度。右サイドバックに固定されたのは、身長が伸びなかった中学の頃から。当時のサイドバックの印象は地味に汗をかいて、体を張る。攻撃面ではクロスを上げるという“脇役”。でもラーム選手を見て、その価値観がガラッと変わった。ビルドアップに参加して、足技で相手を翻弄することもできる。右サイドバックが完全にゲームメーカーになっているんです。
それでいて守備面でも屈強なFWに厳しくプレスをかけてボールを奪い取れる。何でもできる姿を見て『サイドバックって決して脇役ではないんだ』と思いました。そこからはこのポジションが大好きになり、プレーしていても『主役になる』というモチベーションで楽しめるようになりました」
自分の「天職」を意識したことで彼は大きく成長。高3になるとキャプテンにも選ばれ、チームの核を担った。しかし、マリノスへのトップ昇格は叶わなかった。
「高1からトップチームの練習に参加していたので、自分の中では『上がれる』と思っていました。でも、高3になると左足かかとに原因不明の痛みが出てきて、5月8日のプレミアリーグEAST・流通経済大柏戦を最後に公式戦は1試合も出られませんでした。その怪我が完治したのが(高3の)12月で、その間にトップ昇格はないと告げられました。痛みが出る前に一度だけ練習に参加していた明治大に進むことになったんです」
試合に出られなかった大学1年。
マリノスユースの同級生GK原田岳、MF吉尾海夏がトップ昇格する姿に悔しさを抱きつつ、「大学4年で必ず同じステージに立つ」と決意新たに明治大へ進学。それでも、強者揃いの中で1年目は試合に絡めずに終わった。
「大学だったら1年からレギュラーを取れるだろうと甘く見ていました。でも、蓋を開けてみたら、1年間ずっとセカンドチーム。自分の考え方の根本的な甘さを痛感しました。明治大には(Jリーグ下部組織出身の)岩武さん(克弥/現浦和)や鳥海さん(晃司/現千葉)のようにトップチームに上がれるのに、自分をいろんな面で鍛えるためにこの環境(大学)を選んだ先輩がいた。
高校時代の僕はトップ(マリノス)に上がることがすべてだと思っていたし、プロになれるチャンスを掴まない意味がわからなかった。でも先輩たちは精神的な面も含めて自分と現在と将来に向き合って、サッカーに打ち込んでいることが分かったんです。僕もそうならないと4年後のプロなんて無理だと思いましたし、『もう一度、きちんと自分とサッカーに向き合おう』と考え直しました」
長友、室屋らが背負った明治の2番。
大学2年になると、自分の中で明確な「目標」が生まれた。それはプロになりたい、プロで活躍したいという抽象的なものではなく、より鮮明な自分への義務であった。
「これまで背番号にあまり固執してこなかったんです。でも『明治大で右サイドバックとして成長したい』と本気で思った時に、『俺が明治の2番を背負わないといけない』と将来の自分像がはっきりと見えたんです」
これまで明治大の2番と言えば、長友佑都と室屋成という日本を代表するサイドバックが背負ってきた番号だ。「2番」を背負わずして、ここから自分の思い描くストーリーは成し遂げられないと思うようになったという。
「周りから『2番はお前しかいない』と思われる選手になるためには、どのポジションもこなせる選手ではダメだし、右サイドバックしかできないのもダメなんです。攻撃では起点とアシスト、守備では1対1の強さと正確なカバーリング。攻守において試合を決定づけられる選手にならないといけない」
世界を変えてくれたラームとの出会いに始まり、どんどん明確な形ができていく「サイドバック像」。だからこそ、違うポジションをこなしていくなかでも、信念は一切ぶれなかった。最上級生になった常本は先輩・中村から2番を引き継いだ。
アントラーズの2番といえば……。
そんな折、新たな目標が生まれた。内定した鹿島から声を掛けられた時、すぐに「アントラーズの2番」を背負う姿をイメージした。
「鹿島が自分に興味を持ってくれていることを知った時に、『鹿島の2番』への憧れが一気に湧き出たんです。鹿島の2番と言えば、名良橋晃さんと内田篤人選手の名前が真っ先に浮かぶ。名良橋さんは日本のサイドバックの概念を変えた偉大な存在で、守備のうまさと運動量はもちろん、ゴールに直接絡むこともできる。内田選手はもう説明不要の世界的なサイドバックですし、鹿島の象徴的な選手。僕なんかがおこがましいのですが、内田選手は憧れであり、尊敬する存在であるからこそ、絶対に超えたい存在でもあるんです。本気で『鹿島の2番』を取りに行きたいと思えたんです」
常本のもとには、横浜FMからもオファーが届いた。愛着のある古巣であるがゆえに、決断は簡単ではなかったが、最後は練習には一度も参加していないながらも、自分の将来像がより具体的になった鹿島からのオファーを受ける形となった。
「鹿島の右サイドバックとして、将来は2番を背負える選手になりたい。そのためには鹿島だけじゃなく日本全体が認めるような存在にならないといけない。かなり険しい道ですし、プレッシャーの大きいことはわかっている。生半可な努力や覚悟ではできないことだからこそ、それを成し得た時に自分の可能性が大きく広がると思ったんです。そこで自分が望む道に進むことができるし、そのための壁が高いのは当たり前のことだと思っているので。だから鹿島に決めました」
思い出した先輩・遠藤渓太の覚悟。
なりたい自分になるためには、目標を明確にし、本気でその道を突き進むこと。それを一番教えてくれたのは横浜FMユースの1学年上の先輩である遠藤渓太だった。
高1年時からレギュラーだった常本に対し、遠藤がレギュラーの座を奪ったのは高3から。常本は右サイドでコンビを組んだ遠藤を「ドリブルは凄いけど、引き出しが少ない印象がありました」と語るほど、大きなインパクトを残せていなかった。ところが、その遠藤は夏の日本クラブユース選手権(通称・クラセン)で大ブレイク。得点王とMVPを獲得し、当落線上だったトップ昇格を手にした。
「大会前に渓太さんはトップ昇格について『クラセンを見てから決める』と告げられていて、本人も『この大会で人生が変わる』と話していたことを覚えています。大会直前の覚悟がこれまでとまったく違って、自分の武器をフルに発揮する気迫というか、本気度が凄まじかった。後輩の僕が言うのはおこがましいですが、自分と真正面から向き合っていて、サッカーに対する考え方が一気に変わった。初戦で活躍してからは驚くほどのスピードで自信をつけて急成長していったんです。うまくなったというより、存在感が違った。プロフェッショナルそのものでした。
当時は何となく『渓太さん凄いな』と思っていたのですが、大学の1年を経験して、あの時の渓太さんの姿勢への見方が変わった。覚悟の違いだったり、本気度によって人はここまで変われるんだなと気づかせてくれたんです」
「鹿島のサイドバック」への挑戦。
明治大サッカー部伝統の紫紺のユニフォームに輝く背番号2。常本のプレーは偉大な先輩たちの思いをしっかりと継承し、自分の色を足しながら、その価値を一層高めている。そして、その先には「鹿島の2番」を纏う自分の姿を想像し、覚悟を胸に宿らせている。
「明治大は常勝軍団としての責任がある。プロが決まったからといって中途半端なプレーを見せてはいけない。来年はさらに上の世界での常勝軍団の看板を背負わないといけないわけですから、その舞台にふさわしい選手、人間になっていないといけません。この半年間は明治大、鹿島という2つの自分の使命を共存させて、自分を高める重要な期間だと思っています」
最後に常本は今後について「挑戦」と口にした。具体的にその内容を問うと、明確な答えが返ってきた。
「鹿島のサイドバックは伝統的に、90分間通して上下動とハードワークを当たり前のように求められる。そこにザーゴ監督が求める足元の技術、ボールポゼッション、ビルドアップへの関わりを加えると、あらゆる面をレベルアップしないと『鹿島のサイドバックのあるべき姿』には到達しません。本気でこの領域を目指して到達し、どんなシステムだろうが、どんな戦術だろうが、自分の力を発揮できるサイドバックになる。これが僕にとっての挑戦です」
「現代サッカーにおいて、サイドバックに求められる役割は多い」という書き出しから始まり、常本くんがこの多くのタスクを高レベルでこなす「ハイスペックなサイドバック」と評す。
その常本くんが理想とするSBは、「ドイツ代表のフィリップ・ラーム選手を見て、これまで持っていたサイドバックのイメージが大きく変わりました」とのこと。
元ドイツ代表、元バイエルン・ミュンヘンの主将の名を挙げておる。
キャプテンシーとサッカーIQを兼ね備えたフットボーラーとは御見逸れした。
そういう部分でこの常本くんの将来性を買う。
また常本くんは、怪我があってFマリノスのトップ昇格はならなかったことが明かされ、そして大学にて精神的に大きく成長したことが伝えられる。
この挫折と成長があってこそ鹿島からのオファーを得たことがわかる。
「鹿島の右サイドバックとして、将来は2番を背負える選手になりたい。そのためには鹿島だけじゃなく日本全体が認めるような存在にならないといけない。かなり険しい道ですし、プレッシャーの大きいことはわかっている。生半可な努力や覚悟ではできないことだからこそ、それを成し得た時に自分の可能性が大きく広がると思ったんです。そこで自分が望む道に進むことができるし、そのための壁が高いのは当たり前のことだと思っているので。だから鹿島に決めました」と高い理想を持って入団を決めてくれた。
Fマリノスからのオファーを蹴ってまで選んでくれたことを嬉しく思う。
そして、「鹿島のサイドバックは伝統的に、90分間通して上下動とハードワークを当たり前のように求められる。そこにザーゴ監督が求める足元の技術、ボールポゼッション、ビルドアップへの関わりを加えると、あらゆる面をレベルアップしないと『鹿島のサイドバックのあるべき姿』には到達しません。本気でこの領域を目指して到達し、どんなシステムだろうが、どんな戦術だろうが、自分の力を発揮できるサイドバックになる。これが僕にとっての挑戦です」と抱負を語る。
即戦力として飛躍してくれよう。
そして近い将来の背番号2を着けて欲しい。
期待しておる。

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「鹿島の2番」へ常本佳吾の挑戦。
明治大SBの理想はラームの万能性。
posted2020/07/29 11:30

来季、鹿島アントラーズへ加入が決まったDF常本佳吾。明治大では長友らが背負った「2番」を背負う。
text by
安藤隆人
Takahito Ando
photograph by
Takahito Ando
現代サッカーにおいて、サイドバックに求められる役割は多い。
守備がメインのタスクだった時代から、活発な攻撃参加を求められ、よりゴールへ直結した働きが増えていった。そして現在ではゲームメイクやビルドアップにまで関わり、「試合を作る」存在として重宝される。ボランチやシャドーに近い役割をも求められているのだ。
この多岐にわたる役割のすべてを高いレベルでこなせる「ハイスペックなサイドバック」として期待されているのが、来季、鹿島アントラーズ入りが内定している明治大4年・常本佳吾だ。
マリノスで育ち、明治大で磨かれた。
常本は横浜F・マリノスの下部組織で右サイドバックとして力を磨いたあと、大学王者の明治大に進学。2年生まで右サイドバックをこなしたが、明治大・栗田大輔監督から「同じポジションで1学年上の中村帆高(FC東京)と競わせていたが、2人とも能力が非常に高く、どうしても2人を同時に起用したかった」と3バックの中央に抜擢され、新境地を開拓。「ビルドアップ、ラインコントロールなどの守備のセンスをもっと磨けば、本来のポジションでももっと質が高くなる」という栗田監督の見立てのもと、ディフェンスリーダーとしてチームを統率し、大学3冠に大きく貢献した。
4-4-2の布陣で臨んだ今季の関東大学リーグ1部開幕戦の駒澤大戦においては、右サイドハーフ、3バックの中央、右ウィングバックと3つのポジションをこなし、それぞれで遜色ないプレーを披露。改めてその能力の高さを印象付けた。
「サイドバックとして攻撃の起点となってチャンスを作れるプレーを期待している」
鹿島の椎本邦一スカウト本部長がこう語ったように、プロでは右サイドバックが主戦場となるだろう。本人もその意向で、「右サイドバック」を自分が勝負する居場所として捉えている。
「他のポジションをするようになってからも、試合や練習では『サイドバックに入ったらこう判断すべきだな』と意識をしたり、自主トレでオーバーラップからのクロスを上げたりと、常に(サイドバックとしての)感覚だけは研ぎ澄ませていました」
衝撃を受けたラームの万能さ。
常本には自分の「理想のサイドバック像」を作り上げてくれた重要な選手がいる。
「ドイツ代表のフィリップ・ラーム選手を見て、これまで持っていたサイドバックのイメージが大きく変わりました」
ドイツ代表のキャプテンとして2014年ブラジルW杯を制し、'17年に現役を退くまで強豪バイエルン・ミュンヘンの不動の右サイドバックとして活躍。170cmと小柄だが、対人に強く、抜群のスプリント力を駆使した守備と球際の強さを見せる一方で、足元の技術と戦術眼に優れ、サイドバックながらビルドアップにも加わり、攻撃の起点となるチャンスメークをハイレベルでこなす。その能力はジョゼップ・グアルディオラ監督にも重宝され、キャリア晩年には右サイドバックだけでなく、インサイドハーフやアンカーをこなすなど、サッカーIQの高さを世に知らしめてきた。
脇役ではなく、主役として。
「小学校まではCBがメインで、右サイドバックはたまにプレーする程度。右サイドバックに固定されたのは、身長が伸びなかった中学の頃から。当時のサイドバックの印象は地味に汗をかいて、体を張る。攻撃面ではクロスを上げるという“脇役”。でもラーム選手を見て、その価値観がガラッと変わった。ビルドアップに参加して、足技で相手を翻弄することもできる。右サイドバックが完全にゲームメーカーになっているんです。
それでいて守備面でも屈強なFWに厳しくプレスをかけてボールを奪い取れる。何でもできる姿を見て『サイドバックって決して脇役ではないんだ』と思いました。そこからはこのポジションが大好きになり、プレーしていても『主役になる』というモチベーションで楽しめるようになりました」
自分の「天職」を意識したことで彼は大きく成長。高3になるとキャプテンにも選ばれ、チームの核を担った。しかし、マリノスへのトップ昇格は叶わなかった。
「高1からトップチームの練習に参加していたので、自分の中では『上がれる』と思っていました。でも、高3になると左足かかとに原因不明の痛みが出てきて、5月8日のプレミアリーグEAST・流通経済大柏戦を最後に公式戦は1試合も出られませんでした。その怪我が完治したのが(高3の)12月で、その間にトップ昇格はないと告げられました。痛みが出る前に一度だけ練習に参加していた明治大に進むことになったんです」
試合に出られなかった大学1年。
マリノスユースの同級生GK原田岳、MF吉尾海夏がトップ昇格する姿に悔しさを抱きつつ、「大学4年で必ず同じステージに立つ」と決意新たに明治大へ進学。それでも、強者揃いの中で1年目は試合に絡めずに終わった。
「大学だったら1年からレギュラーを取れるだろうと甘く見ていました。でも、蓋を開けてみたら、1年間ずっとセカンドチーム。自分の考え方の根本的な甘さを痛感しました。明治大には(Jリーグ下部組織出身の)岩武さん(克弥/現浦和)や鳥海さん(晃司/現千葉)のようにトップチームに上がれるのに、自分をいろんな面で鍛えるためにこの環境(大学)を選んだ先輩がいた。
高校時代の僕はトップ(マリノス)に上がることがすべてだと思っていたし、プロになれるチャンスを掴まない意味がわからなかった。でも先輩たちは精神的な面も含めて自分と現在と将来に向き合って、サッカーに打ち込んでいることが分かったんです。僕もそうならないと4年後のプロなんて無理だと思いましたし、『もう一度、きちんと自分とサッカーに向き合おう』と考え直しました」
長友、室屋らが背負った明治の2番。
大学2年になると、自分の中で明確な「目標」が生まれた。それはプロになりたい、プロで活躍したいという抽象的なものではなく、より鮮明な自分への義務であった。
「これまで背番号にあまり固執してこなかったんです。でも『明治大で右サイドバックとして成長したい』と本気で思った時に、『俺が明治の2番を背負わないといけない』と将来の自分像がはっきりと見えたんです」
これまで明治大の2番と言えば、長友佑都と室屋成という日本を代表するサイドバックが背負ってきた番号だ。「2番」を背負わずして、ここから自分の思い描くストーリーは成し遂げられないと思うようになったという。
「周りから『2番はお前しかいない』と思われる選手になるためには、どのポジションもこなせる選手ではダメだし、右サイドバックしかできないのもダメなんです。攻撃では起点とアシスト、守備では1対1の強さと正確なカバーリング。攻守において試合を決定づけられる選手にならないといけない」
世界を変えてくれたラームとの出会いに始まり、どんどん明確な形ができていく「サイドバック像」。だからこそ、違うポジションをこなしていくなかでも、信念は一切ぶれなかった。最上級生になった常本は先輩・中村から2番を引き継いだ。
アントラーズの2番といえば……。
そんな折、新たな目標が生まれた。内定した鹿島から声を掛けられた時、すぐに「アントラーズの2番」を背負う姿をイメージした。
「鹿島が自分に興味を持ってくれていることを知った時に、『鹿島の2番』への憧れが一気に湧き出たんです。鹿島の2番と言えば、名良橋晃さんと内田篤人選手の名前が真っ先に浮かぶ。名良橋さんは日本のサイドバックの概念を変えた偉大な存在で、守備のうまさと運動量はもちろん、ゴールに直接絡むこともできる。内田選手はもう説明不要の世界的なサイドバックですし、鹿島の象徴的な選手。僕なんかがおこがましいのですが、内田選手は憧れであり、尊敬する存在であるからこそ、絶対に超えたい存在でもあるんです。本気で『鹿島の2番』を取りに行きたいと思えたんです」
常本のもとには、横浜FMからもオファーが届いた。愛着のある古巣であるがゆえに、決断は簡単ではなかったが、最後は練習には一度も参加していないながらも、自分の将来像がより具体的になった鹿島からのオファーを受ける形となった。
「鹿島の右サイドバックとして、将来は2番を背負える選手になりたい。そのためには鹿島だけじゃなく日本全体が認めるような存在にならないといけない。かなり険しい道ですし、プレッシャーの大きいことはわかっている。生半可な努力や覚悟ではできないことだからこそ、それを成し得た時に自分の可能性が大きく広がると思ったんです。そこで自分が望む道に進むことができるし、そのための壁が高いのは当たり前のことだと思っているので。だから鹿島に決めました」
思い出した先輩・遠藤渓太の覚悟。
なりたい自分になるためには、目標を明確にし、本気でその道を突き進むこと。それを一番教えてくれたのは横浜FMユースの1学年上の先輩である遠藤渓太だった。
高1年時からレギュラーだった常本に対し、遠藤がレギュラーの座を奪ったのは高3から。常本は右サイドでコンビを組んだ遠藤を「ドリブルは凄いけど、引き出しが少ない印象がありました」と語るほど、大きなインパクトを残せていなかった。ところが、その遠藤は夏の日本クラブユース選手権(通称・クラセン)で大ブレイク。得点王とMVPを獲得し、当落線上だったトップ昇格を手にした。
「大会前に渓太さんはトップ昇格について『クラセンを見てから決める』と告げられていて、本人も『この大会で人生が変わる』と話していたことを覚えています。大会直前の覚悟がこれまでとまったく違って、自分の武器をフルに発揮する気迫というか、本気度が凄まじかった。後輩の僕が言うのはおこがましいですが、自分と真正面から向き合っていて、サッカーに対する考え方が一気に変わった。初戦で活躍してからは驚くほどのスピードで自信をつけて急成長していったんです。うまくなったというより、存在感が違った。プロフェッショナルそのものでした。
当時は何となく『渓太さん凄いな』と思っていたのですが、大学の1年を経験して、あの時の渓太さんの姿勢への見方が変わった。覚悟の違いだったり、本気度によって人はここまで変われるんだなと気づかせてくれたんです」
「鹿島のサイドバック」への挑戦。
明治大サッカー部伝統の紫紺のユニフォームに輝く背番号2。常本のプレーは偉大な先輩たちの思いをしっかりと継承し、自分の色を足しながら、その価値を一層高めている。そして、その先には「鹿島の2番」を纏う自分の姿を想像し、覚悟を胸に宿らせている。
「明治大は常勝軍団としての責任がある。プロが決まったからといって中途半端なプレーを見せてはいけない。来年はさらに上の世界での常勝軍団の看板を背負わないといけないわけですから、その舞台にふさわしい選手、人間になっていないといけません。この半年間は明治大、鹿島という2つの自分の使命を共存させて、自分を高める重要な期間だと思っています」
最後に常本は今後について「挑戦」と口にした。具体的にその内容を問うと、明確な答えが返ってきた。
「鹿島のサイドバックは伝統的に、90分間通して上下動とハードワークを当たり前のように求められる。そこにザーゴ監督が求める足元の技術、ボールポゼッション、ビルドアップへの関わりを加えると、あらゆる面をレベルアップしないと『鹿島のサイドバックのあるべき姿』には到達しません。本気でこの領域を目指して到達し、どんなシステムだろうが、どんな戦術だろうが、自分の力を発揮できるサイドバックになる。これが僕にとっての挑戦です」
セレッソ・柿谷曜一朗、1位は土居くん
セレッソの柿谷曜一朗を取材したサッカーダイジェストの多田記者である。
サッカーダイジェスト誌の特集記事“天才”を元にインタビューを行っておる。
育成年代時代から天才の異名を我が物にしてきた柿谷にとって天才とはどういうものなのかが伝わってくる。
そしてその柿谷が1位に挙げた選手は土居聖真であった。
これは虚を突かれた。
「特に外せないのは土居(聖真)くん。テクニックが素晴らしいし、特別なセンスがある。鹿島の試合を観ていて、ボールが渡ると思わず『おっ』って前のめりになります」という評には得心する。
テレビ画面から伝わらぬ躍動感がスタジアムで観る聖真にはある。
また、柿谷は昨季の『サッカーダイジェスト』のベストプレーヤーアンケート企画でも1位に挙げておった。
天才が魅了される選手としてプレイに惚れておることがわかる。
聖真のプレイに我らもワクワクする。
そしてセレッソとの対決は8番天才ダービーとなった。
対戦が楽しみである。

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柿谷曜一朗が挙げる天才たち「イニエスタと小野さんは別格として、1位は…」
多田哲平(サッカーダイジェスト)
2020年07月29日
「いつも監督やコーチの要求の1個上をいきたくて」
最初に名前を挙げたのはイニエスタと小野。”閃き”を表現する機会が多いふたりだという。写真:徳原隆元
――『天才』=『感覚派』?
「それはあるかもしれません。理屈で説明できない“閃き”ってやつです。プロになる人なら誰しもが独自の感覚を持っていると僕は思っているんですが、それを表現する機会が特に多い人を『天才』と呼ぶのかなと。(アンドレス・)イニエスタとか小野(伸二)さんとかね」
――柿谷選手も予想外のプレーで楽しませるスタイルですよね。
「『楽しませる』というフレーズは、なにより意識しているところです。天才的なプレースタイルは、僕の憧れであり目標でもありますからね。ファン・サポーター、相手、チームメイト、その場にいる全員に『凄い』と唸らせたい。それが僕のサッカーの楽しみ方であり、スタイルなので。どうしたらみんなの心に残るかなと常に考えています」
――その『楽しませたい』という想いはいつ芽生えたのですか?
「いつやろう……。もう小学校に入った時にはもうサッカーのことしか頭になかったから、その頃からあったかもしれません。子どもにしては変わっていたんかな」
――小学生の頃から、そう考える選手はなかなかいません。
「『監督やコーチを驚かせてやりたい』っていうのが始まりだったんですよ。いつも監督やコーチの要求の1個上をいきたくて。練習中で何か指示を受けても『ほんなら、こうしたほうが要領ええやん』と、そういうポイントをずっと探していました。まあ指導者からしたら手がかかる選手やったのは間違いないです。言うことは聞かへんし、生意気やし。実際にアカデミー時代にも指導してくれていた小菊(昭雄)さん(現トップチームヘッドコーチ)にはこっぴどく叱られていたのを覚えています。今も昔話をすると言われますよ、『お前は本当に世話の焼ける子どもだった』って(笑)。まあ今でも予想を上回ってやるという姿勢は変わらず俺のストロングポイントだという自負はあるし、失敗すると怒られる一方で成功すると言葉が出ない、そんなプレーに一番やりがいを感じます」
「パッと反射的に身体が動く感じ。頭で深くは考えていない」
柿谷自身も発想力に定評がある。「いろんな視点で状況を見た時に、パッと反射的に身体が動く」という。写真:滝川敏之
――その姿勢がセンスにつながっているのですね。
「んー、それは正直分かりません。単純に人が敷いたレールを走るのが嫌やっただけです。ほら学校の授業って全員同じ教科書が配られるでしょ。でもそれを勉強していてもみんなと同じことしかできひん。それなら別に参考書を買って、そっちを極めたほうが面白い。他の人とは違う道で『俺はもっと凄いんやで』って見せつけられるなと。先生の話を素直に聞くのも大切やけど、勉強の仕方は自由。だからサッカーだってセオリー通りに動くだけじゃなく、もっと思うがままにやってええんちゃうかなって。そんな感覚です。まあそうやって生きてきたから、今でも普通のプレーをわざと難しくする癖はありますけどね(笑)。センスとは違うかもしれないけど、自由な発想は培えたのかもしれません」
――『自由な発想』とは、セオリー通りの選択肢とは別に、自分なりのアイデアがあるというイメージなのでしょうか?
「僕の場合、選択肢自体は全然ないんですよ。漫画とかゲームとかでよくあるじゃないですか。5つくらい選択肢が思い浮かんで、その中からひとつを選ぶみたいな。そんな思考は持ち合わせていないです。相手の寄せるスピード、味方の位置、ボールの回転とか、いろんな視点で状況を見た時に、パッと反射的に身体が動く感じ。頭で深くは考えていないです」
――それは、つまり感覚でやっているわけですよね。やっぱり天才じゃないですか!!
「ありがとうございます(笑) でも僕はどちらかと言えば身体能力に任せている感じです。スピードで相手を振り切るとか。イニエスタや小野さんみたいな“本物”とは、発想のレベルが違うというか」
――発想のレベル?
「あのふたりは『うわ、今のめっちゃ上手いやん』って唸るプレーの連続じゃないですか。驚くようなプレーを生み出す数が半端じゃない。僕は全然その域ではないです」
――ただ他の選手は柿谷選手のプレーに、多くの驚きを感じているはずですよ。今年6月に発売された「サッカーダイジェスト」で行なった、現役Jリーガーへの『天才番付』アンケート企画では4位。「意外性」「アイデア」「発想」を評価するコメントが多く寄せられています。
「おお!! ほんまですか。それは嬉しいです」
――こちらが選出理由のリストです。気になるものはありますか?
「(リストをじっくり見ながら)井手口(陽介)くんの『サッカーを楽しんでいる』というコメントは嬉しいですね。やっぱりそれが僕の取り柄なので」
「天才と言ってもいろんなタイプがあって…」
ボランチの大島らを称賛。「サッカーIQが高く、技術が優れている」。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)
――ガンバの選手からは結構票を集めていますね。5人中3人からトップ3に選ばれています。
「ライバルやのに有難いなあ。僕が前に在籍していた徳島からもふたりが選んでくれている。今は一緒にプレーした選手はほとんどおらんけど。あと川崎の田中碧くんが1位に選んでくれているのは感慨深いですね。まだ21歳でしょ。そんな若い子が選んでくれているんだ。これからも頑張らないといけないですね。2、3年後、もう一度このアンケートを取った時には1位になれるように。この30歳~40歳でトップパフォーマンスだと言われるように精進します」
――これまでのキャリアで「こいつには敵わない」と感じた選手はいましたか?
「いないです。というより、あまり他の選手と自分を比べないんです。一つひとつのプレーに対しては感心することはありますよ。『今の凄いな。俺もやりたいな』って。同時に『俺にもできるはず』とも思っています」
――柿谷選手が「天才」を選ぶなら誰ですか?
「すでに何回か名前を出しているイニエスタと小野さんは、僕だけじゃなく誰もが挙げる天才の代表格でしょう。アイデア、ボールタッチ、パスのクオリティはJリーグで図抜けています。とは言っても、このふたりに宇佐美(貴史)みたいなキレキレのドリブルはできない。つまり天才と言ってもいろんなタイプがあって、その人の目指す道によって変わってくるというのが僕の考えです。バルサなんて各部門のトッププレーヤーだらけの集団でしょ。全員が天賦の才能を持っているけど、それぞれプレースタイルは違う。それを踏まえて凄いと感じるのがボランチタイプの選手。川崎の(大島)僚太や、スペインでプレーしている(柴崎)岳とか。サッカーIQが高く、技術が優れていて、ひとりいるだけでチームを上手く機能させられる。僚太と岳とは一緒にプレーしたことはないけど、このふたりは観ていてホンマに賢くて上手いなと感動します。あと個人的に好きなのは、やっぱり独自の感性を持っている『天才気質』の選手です」
「ところどころで唸るようなプレーを見せてくれるのがたまらない」

「ボールが渡ると思わず『おっ』って前のめりになる」。土居を1位に挙げた。(C)SOCCER DIGEST
――天才気質?
「僚太や岳みたいにひとりでチームを回せるわけではないし、ミスも少なくないけど、アイデアにオリジナリティがあるような。大分の小塚(和季)くんとか福岡の(福満)隆貴とか。ふたりはまったく異なるスタイルでも、『そこでそれやるんや』っていうビックリするようなプレーを見せてくれる点では共通している。最初に言ったように、僕が考える天才像に近いタイプです。僕に近い世代だと、花井聖とか安田兄弟の弟(晃大)とかも挙がりますね。特に外せないのは土居(聖真)くん。テクニックが素晴らしいし、特別なセンスがある。鹿島の試合を観ていて、ボールが渡ると思わず『おっ』って前のめりになります」
――昨季の『サッカーダイジェスト』のベストプレーヤーアンケート企画でも1位に挙げていましたね。
「憶えていますよ。ところどころで唸るようなプレーを見せてくれるのがたまらないんですよね」
――では最後に、今挙がった選手の中でトップ3を絞るなら?
「イニエスタと小野さんは別格として、1位は土居くん。2位は……、あ、広島の森島(司)くんを入れたいな。プレーがしなやかで、『モリシマ』って名前も良いですよね(笑)。3位は迷うところだけど、隆貴かな。一緒にプレーして実際に凄さを間近で目にしているし。まあ、ここまで何人か名前を挙げましたが、あくまで僕の意見ですからね。『天才』って人それぞれ意見が違うから一生答が出ないだろうし、何時間でも喋れるテーマですよね。それだけ奥が深いってことです」
――◆――◆――
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
サッカーダイジェスト誌の特集記事“天才”を元にインタビューを行っておる。
育成年代時代から天才の異名を我が物にしてきた柿谷にとって天才とはどういうものなのかが伝わってくる。
そしてその柿谷が1位に挙げた選手は土居聖真であった。
これは虚を突かれた。
「特に外せないのは土居(聖真)くん。テクニックが素晴らしいし、特別なセンスがある。鹿島の試合を観ていて、ボールが渡ると思わず『おっ』って前のめりになります」という評には得心する。
テレビ画面から伝わらぬ躍動感がスタジアムで観る聖真にはある。
また、柿谷は昨季の『サッカーダイジェスト』のベストプレーヤーアンケート企画でも1位に挙げておった。
天才が魅了される選手としてプレイに惚れておることがわかる。
聖真のプレイに我らもワクワクする。
そしてセレッソとの対決は8番天才ダービーとなった。
対戦が楽しみである。

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柿谷曜一朗が挙げる天才たち「イニエスタと小野さんは別格として、1位は…」
多田哲平(サッカーダイジェスト)
2020年07月29日
「いつも監督やコーチの要求の1個上をいきたくて」
最初に名前を挙げたのはイニエスタと小野。”閃き”を表現する機会が多いふたりだという。写真:徳原隆元
――『天才』=『感覚派』?
「それはあるかもしれません。理屈で説明できない“閃き”ってやつです。プロになる人なら誰しもが独自の感覚を持っていると僕は思っているんですが、それを表現する機会が特に多い人を『天才』と呼ぶのかなと。(アンドレス・)イニエスタとか小野(伸二)さんとかね」
――柿谷選手も予想外のプレーで楽しませるスタイルですよね。
「『楽しませる』というフレーズは、なにより意識しているところです。天才的なプレースタイルは、僕の憧れであり目標でもありますからね。ファン・サポーター、相手、チームメイト、その場にいる全員に『凄い』と唸らせたい。それが僕のサッカーの楽しみ方であり、スタイルなので。どうしたらみんなの心に残るかなと常に考えています」
――その『楽しませたい』という想いはいつ芽生えたのですか?
「いつやろう……。もう小学校に入った時にはもうサッカーのことしか頭になかったから、その頃からあったかもしれません。子どもにしては変わっていたんかな」
――小学生の頃から、そう考える選手はなかなかいません。
「『監督やコーチを驚かせてやりたい』っていうのが始まりだったんですよ。いつも監督やコーチの要求の1個上をいきたくて。練習中で何か指示を受けても『ほんなら、こうしたほうが要領ええやん』と、そういうポイントをずっと探していました。まあ指導者からしたら手がかかる選手やったのは間違いないです。言うことは聞かへんし、生意気やし。実際にアカデミー時代にも指導してくれていた小菊(昭雄)さん(現トップチームヘッドコーチ)にはこっぴどく叱られていたのを覚えています。今も昔話をすると言われますよ、『お前は本当に世話の焼ける子どもだった』って(笑)。まあ今でも予想を上回ってやるという姿勢は変わらず俺のストロングポイントだという自負はあるし、失敗すると怒られる一方で成功すると言葉が出ない、そんなプレーに一番やりがいを感じます」
「パッと反射的に身体が動く感じ。頭で深くは考えていない」
柿谷自身も発想力に定評がある。「いろんな視点で状況を見た時に、パッと反射的に身体が動く」という。写真:滝川敏之
――その姿勢がセンスにつながっているのですね。
「んー、それは正直分かりません。単純に人が敷いたレールを走るのが嫌やっただけです。ほら学校の授業って全員同じ教科書が配られるでしょ。でもそれを勉強していてもみんなと同じことしかできひん。それなら別に参考書を買って、そっちを極めたほうが面白い。他の人とは違う道で『俺はもっと凄いんやで』って見せつけられるなと。先生の話を素直に聞くのも大切やけど、勉強の仕方は自由。だからサッカーだってセオリー通りに動くだけじゃなく、もっと思うがままにやってええんちゃうかなって。そんな感覚です。まあそうやって生きてきたから、今でも普通のプレーをわざと難しくする癖はありますけどね(笑)。センスとは違うかもしれないけど、自由な発想は培えたのかもしれません」
――『自由な発想』とは、セオリー通りの選択肢とは別に、自分なりのアイデアがあるというイメージなのでしょうか?
「僕の場合、選択肢自体は全然ないんですよ。漫画とかゲームとかでよくあるじゃないですか。5つくらい選択肢が思い浮かんで、その中からひとつを選ぶみたいな。そんな思考は持ち合わせていないです。相手の寄せるスピード、味方の位置、ボールの回転とか、いろんな視点で状況を見た時に、パッと反射的に身体が動く感じ。頭で深くは考えていないです」
――それは、つまり感覚でやっているわけですよね。やっぱり天才じゃないですか!!
「ありがとうございます(笑) でも僕はどちらかと言えば身体能力に任せている感じです。スピードで相手を振り切るとか。イニエスタや小野さんみたいな“本物”とは、発想のレベルが違うというか」
――発想のレベル?
「あのふたりは『うわ、今のめっちゃ上手いやん』って唸るプレーの連続じゃないですか。驚くようなプレーを生み出す数が半端じゃない。僕は全然その域ではないです」
――ただ他の選手は柿谷選手のプレーに、多くの驚きを感じているはずですよ。今年6月に発売された「サッカーダイジェスト」で行なった、現役Jリーガーへの『天才番付』アンケート企画では4位。「意外性」「アイデア」「発想」を評価するコメントが多く寄せられています。
「おお!! ほんまですか。それは嬉しいです」
――こちらが選出理由のリストです。気になるものはありますか?
「(リストをじっくり見ながら)井手口(陽介)くんの『サッカーを楽しんでいる』というコメントは嬉しいですね。やっぱりそれが僕の取り柄なので」
「天才と言ってもいろんなタイプがあって…」
ボランチの大島らを称賛。「サッカーIQが高く、技術が優れている」。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)
――ガンバの選手からは結構票を集めていますね。5人中3人からトップ3に選ばれています。
「ライバルやのに有難いなあ。僕が前に在籍していた徳島からもふたりが選んでくれている。今は一緒にプレーした選手はほとんどおらんけど。あと川崎の田中碧くんが1位に選んでくれているのは感慨深いですね。まだ21歳でしょ。そんな若い子が選んでくれているんだ。これからも頑張らないといけないですね。2、3年後、もう一度このアンケートを取った時には1位になれるように。この30歳~40歳でトップパフォーマンスだと言われるように精進します」
――これまでのキャリアで「こいつには敵わない」と感じた選手はいましたか?
「いないです。というより、あまり他の選手と自分を比べないんです。一つひとつのプレーに対しては感心することはありますよ。『今の凄いな。俺もやりたいな』って。同時に『俺にもできるはず』とも思っています」
――柿谷選手が「天才」を選ぶなら誰ですか?
「すでに何回か名前を出しているイニエスタと小野さんは、僕だけじゃなく誰もが挙げる天才の代表格でしょう。アイデア、ボールタッチ、パスのクオリティはJリーグで図抜けています。とは言っても、このふたりに宇佐美(貴史)みたいなキレキレのドリブルはできない。つまり天才と言ってもいろんなタイプがあって、その人の目指す道によって変わってくるというのが僕の考えです。バルサなんて各部門のトッププレーヤーだらけの集団でしょ。全員が天賦の才能を持っているけど、それぞれプレースタイルは違う。それを踏まえて凄いと感じるのがボランチタイプの選手。川崎の(大島)僚太や、スペインでプレーしている(柴崎)岳とか。サッカーIQが高く、技術が優れていて、ひとりいるだけでチームを上手く機能させられる。僚太と岳とは一緒にプレーしたことはないけど、このふたりは観ていてホンマに賢くて上手いなと感動します。あと個人的に好きなのは、やっぱり独自の感性を持っている『天才気質』の選手です」
「ところどころで唸るようなプレーを見せてくれるのがたまらない」

「ボールが渡ると思わず『おっ』って前のめりになる」。土居を1位に挙げた。(C)SOCCER DIGEST
――天才気質?
「僚太や岳みたいにひとりでチームを回せるわけではないし、ミスも少なくないけど、アイデアにオリジナリティがあるような。大分の小塚(和季)くんとか福岡の(福満)隆貴とか。ふたりはまったく異なるスタイルでも、『そこでそれやるんや』っていうビックリするようなプレーを見せてくれる点では共通している。最初に言ったように、僕が考える天才像に近いタイプです。僕に近い世代だと、花井聖とか安田兄弟の弟(晃大)とかも挙がりますね。特に外せないのは土居(聖真)くん。テクニックが素晴らしいし、特別なセンスがある。鹿島の試合を観ていて、ボールが渡ると思わず『おっ』って前のめりになります」
――昨季の『サッカーダイジェスト』のベストプレーヤーアンケート企画でも1位に挙げていましたね。
「憶えていますよ。ところどころで唸るようなプレーを見せてくれるのがたまらないんですよね」
――では最後に、今挙がった選手の中でトップ3を絞るなら?
「イニエスタと小野さんは別格として、1位は土居くん。2位は……、あ、広島の森島(司)くんを入れたいな。プレーがしなやかで、『モリシマ』って名前も良いですよね(笑)。3位は迷うところだけど、隆貴かな。一緒にプレーして実際に凄さを間近で目にしているし。まあ、ここまで何人か名前を挙げましたが、あくまで僕の意見ですからね。『天才』って人それぞれ意見が違うから一生答が出ないだろうし、何時間でも喋れるテーマですよね。それだけ奥が深いってことです」
――◆――◆――
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
ジーコイズムは次代に受け継がれる
鹿島について記すSportivaの原山氏である。
ここ数年にわたる選手の流出という背景から今季の状況を踏まえてFC東京戦を振り返る。
「ジーコイズムを知るものが少なくなったことを、鹿島の低迷と結びつけることは、あまりにも短絡的すぎるだろうか」という提言は、ある意味的を射ておるように思う。
大事に育てるべき選手が早期に海外へ流出し、小笠原満男が引退した。
特に満男の穴は埋めきれずにおる。
新戦力が多数入り、特に新助っ人二人はJリーグ自体が初めてであった。
この状況下にて、新監督も指揮官としてはJリーグ初チャレンジであることも影響は否めぬ。
逆にザーゴ監督は選手として20年以上前のJリーグを知っておっただけに、変な印象を持っておった可能性もあろう。
と、要因を挙げればいくらでもある。
不運が重なったこともあった。
ただ、それも改善しつつある。
また原川氏は今季の高卒ルーキーについても記す。
三人は既に公式戦デビューを飾っており将来への期待は高まる一方である。
ジーコイズムの継承者として大きく成長してくれよう。
とはいえ、彼らもまた欧州へ羽ばたく可能性を否定出来ぬ。
ただその際には新たなる知恵を使うこととなる。
そうして”血を継承”していくのである。
苦しみもあろう。
これまでも、1999年、2004年、2011年、2012年など辛かったシーズンはあった。
それを乗り越えての今がある。
それが鹿島の流儀である。

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鹿島の「生え抜き」2人の執念。
ジーコイズムは次代に受け継がれる
原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuheiphoto by Getty Images
押し込まれながらも少ないチャンスをモノにして、先制点を奪った場面では”らしさ”が感じられたが、前半終了間際にセットプレーから立て続けに2失点。勝ち方を知るチームとは思えないもろさを露呈し、FC東京にあっさりと逆転を許してしまう。
“常勝軍団”の面影はどこへやら……。開幕から不調が続く鹿島アントラーズは、この日も何かがおかしかった。

執念の同点ゴールを決めた土居聖真
開幕前から予兆はあった。ザーゴ監督を招聘し、スタイル変更を求めるなかで、産みの苦しみを味わうことは当然考えられた。
加えて今季の鹿島は、他チームから多くの即戦力を補強。戦力アップに期待が持てた一方で、チーム作りを滞らせる遠因になるのではと予想された。実力者であっても、フィットに時間がかかるケースは多々あるからだ。
鹿島が常勝軍団であり続ける背景には、脈々と受け継がれてきた伝統があるだろう。ジーコが植えつけた勝者の哲学は、先輩の姿から学び取った後輩たちへと引き継がれていく。
たとえば、秋田豊の後継者として岩政大樹が台頭し、その後は昌子源が継承した。柳沢敦、小笠原満男、中田浩二、本山雅志らも先達を乗り越えるために研鑽を積み、自身の立場を築いていった。
内田篤人や大迫勇也、柴崎岳といった面々も、ジーコイズムの正統後継者だったと言えるだろう。若手がベテランを乗り越え、主軸としての自覚を備える。そのサイクルがあるからこそ、鹿島は強者で続けた。
もっとも近年は、そのサイクルを築くことが難しくなっているのも事実。若手の台頭を待つ前に、主軸が海外へと移籍してしまう。内田をはじめ、大迫、柴崎、昌子、鈴木優磨、安部裕葵らが次々にチームを離れた。
本来は下からの底上げを待ちたいところだろう。だが、その時間が足りないなかでチーム力を保つためにも、補強に力を入れるのは当然のこと。海外移籍が特別なことではなくなった時代、この流れはますます加速していくはずだ。
外部からの血が増えれば、伝統は薄れかねない。ジーコイズムを知るものが少なくなったことを、鹿島の低迷と結びつけることは、あまりにも短絡的すぎるだろうか。
FC東京戦のスタメン11人のうち、生え抜きはわずかにふたりだった。一方で新戦力は、外国籍選手も含めて4人を数えた。ビルドアップを重視するそのスタイルも、鹿島らしさは希薄に感じられた。
試合はこれまでと同様に、立ち上がりから苦しんだ。前半からFC東京のプレスをもろに受け、思うようにボールを前に運べない。逆にFC東京のスピーディな攻撃を浴び、失点するのは時間の問題かと思われた。
そんな苦しい状況を救ったのが、生え抜きの遠藤康だったのは、何かを象徴しているように感じられた。
2トップの一角に入ったこのレフティは、試合当初こそ前にとどまっていたものの、ボールが出てこない状況を鑑みて、次第にフリーマンのように自在なポジション取り始める。遠藤がボールに触る機会が増えると、徐々に鹿島の攻撃に流れが生まれ、防戦一方の展開は徐々に解消されていった。
先制点の場面も、この遠藤が起点となっている。在籍14年目を迎えたベテランアタッカーは、戦況を見極めたしたたかな振る舞いで、チームに流れを呼び込んだのだ。
そして、1点ビハインドで迎えた後半に同点ゴールを奪ったのは、こちらも生え抜きの土居聖真だった。後半途中からピッチに立つと、遠藤のクロスをダイレクトボレーで合わせて、敗色ムードが漂うチームを救った。
「今日に限って言えば負けていたところもありますし、個人的にも結果がほしいとずっと思っていた。どんどんゴール前に顔を出せればと思っていたので、それが結果につながってよかったです」
サイドハーフながら積極的に中央のエリアに侵入し、がむしゃらに結果を求め続けた。勝利を渇望するそのプレーに、ジーコイズムを叩き込まれた生え抜きの執念が感じられた。
その後も攻勢を仕掛けた鹿島は、終了間際に遠藤があわやというループを放つなど、最後までFC東京を追い詰めた。結局、決定打は生まれず2−2の引き分けに終わり、再び最下位(清水と並んで17位タイ)に転落している。
それでも、後半に見せたパフォーマンスは今後につながるものだった。FC東京の運動量が低下した隙を突き、一気呵成に相手ゴールに迫っていく。その鹿島らしい反攻を牽引したのが、ふたりの生え抜きだったことは見逃せないポイントだ。
鹿島らしさとは何か。それは底を知らない勝利への渇望だろう。一昨季、内田を復帰させたのも、その血を絶やさないための一手だったに違いない。
そして、次代を担う有望株の育成にも労力を惜しまない。昨季、前倒しで鹿島入りを果たした上田綺世をはじめ、高校サッカー界を沸かせた染野唯月、荒木遼太郎、松村優太の高卒ルーキートリオも、ジーコイズムの正統後継者となり得る人材だ。染野にいたってはすでに戦力のひとりに数えられている。
「自分自身、厳しい環境で揉まれながら成長していくタイプだと思っている。一番激しい競争が待っているところだと感じたので、鹿島を選びました」
静岡学園高のエースとしてチームを日本一に導いた松村は、ジーコイズムを会得しようと、あえて厳しい環境を選んだと明かしている。新しい血は確実に流れ始めている。時間はかかるだろう。しかし、希望はある。
ここ数年にわたる選手の流出という背景から今季の状況を踏まえてFC東京戦を振り返る。
「ジーコイズムを知るものが少なくなったことを、鹿島の低迷と結びつけることは、あまりにも短絡的すぎるだろうか」という提言は、ある意味的を射ておるように思う。
大事に育てるべき選手が早期に海外へ流出し、小笠原満男が引退した。
特に満男の穴は埋めきれずにおる。
新戦力が多数入り、特に新助っ人二人はJリーグ自体が初めてであった。
この状況下にて、新監督も指揮官としてはJリーグ初チャレンジであることも影響は否めぬ。
逆にザーゴ監督は選手として20年以上前のJリーグを知っておっただけに、変な印象を持っておった可能性もあろう。
と、要因を挙げればいくらでもある。
不運が重なったこともあった。
ただ、それも改善しつつある。
また原川氏は今季の高卒ルーキーについても記す。
三人は既に公式戦デビューを飾っており将来への期待は高まる一方である。
ジーコイズムの継承者として大きく成長してくれよう。
とはいえ、彼らもまた欧州へ羽ばたく可能性を否定出来ぬ。
ただその際には新たなる知恵を使うこととなる。
そうして”血を継承”していくのである。
苦しみもあろう。
これまでも、1999年、2004年、2011年、2012年など辛かったシーズンはあった。
それを乗り越えての今がある。
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鹿島の「生え抜き」2人の執念。
ジーコイズムは次代に受け継がれる
原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuheiphoto by Getty Images
押し込まれながらも少ないチャンスをモノにして、先制点を奪った場面では”らしさ”が感じられたが、前半終了間際にセットプレーから立て続けに2失点。勝ち方を知るチームとは思えないもろさを露呈し、FC東京にあっさりと逆転を許してしまう。
“常勝軍団”の面影はどこへやら……。開幕から不調が続く鹿島アントラーズは、この日も何かがおかしかった。

執念の同点ゴールを決めた土居聖真
開幕前から予兆はあった。ザーゴ監督を招聘し、スタイル変更を求めるなかで、産みの苦しみを味わうことは当然考えられた。
加えて今季の鹿島は、他チームから多くの即戦力を補強。戦力アップに期待が持てた一方で、チーム作りを滞らせる遠因になるのではと予想された。実力者であっても、フィットに時間がかかるケースは多々あるからだ。
鹿島が常勝軍団であり続ける背景には、脈々と受け継がれてきた伝統があるだろう。ジーコが植えつけた勝者の哲学は、先輩の姿から学び取った後輩たちへと引き継がれていく。
たとえば、秋田豊の後継者として岩政大樹が台頭し、その後は昌子源が継承した。柳沢敦、小笠原満男、中田浩二、本山雅志らも先達を乗り越えるために研鑽を積み、自身の立場を築いていった。
内田篤人や大迫勇也、柴崎岳といった面々も、ジーコイズムの正統後継者だったと言えるだろう。若手がベテランを乗り越え、主軸としての自覚を備える。そのサイクルがあるからこそ、鹿島は強者で続けた。
もっとも近年は、そのサイクルを築くことが難しくなっているのも事実。若手の台頭を待つ前に、主軸が海外へと移籍してしまう。内田をはじめ、大迫、柴崎、昌子、鈴木優磨、安部裕葵らが次々にチームを離れた。
本来は下からの底上げを待ちたいところだろう。だが、その時間が足りないなかでチーム力を保つためにも、補強に力を入れるのは当然のこと。海外移籍が特別なことではなくなった時代、この流れはますます加速していくはずだ。
外部からの血が増えれば、伝統は薄れかねない。ジーコイズムを知るものが少なくなったことを、鹿島の低迷と結びつけることは、あまりにも短絡的すぎるだろうか。
FC東京戦のスタメン11人のうち、生え抜きはわずかにふたりだった。一方で新戦力は、外国籍選手も含めて4人を数えた。ビルドアップを重視するそのスタイルも、鹿島らしさは希薄に感じられた。
試合はこれまでと同様に、立ち上がりから苦しんだ。前半からFC東京のプレスをもろに受け、思うようにボールを前に運べない。逆にFC東京のスピーディな攻撃を浴び、失点するのは時間の問題かと思われた。
そんな苦しい状況を救ったのが、生え抜きの遠藤康だったのは、何かを象徴しているように感じられた。
2トップの一角に入ったこのレフティは、試合当初こそ前にとどまっていたものの、ボールが出てこない状況を鑑みて、次第にフリーマンのように自在なポジション取り始める。遠藤がボールに触る機会が増えると、徐々に鹿島の攻撃に流れが生まれ、防戦一方の展開は徐々に解消されていった。
先制点の場面も、この遠藤が起点となっている。在籍14年目を迎えたベテランアタッカーは、戦況を見極めたしたたかな振る舞いで、チームに流れを呼び込んだのだ。
そして、1点ビハインドで迎えた後半に同点ゴールを奪ったのは、こちらも生え抜きの土居聖真だった。後半途中からピッチに立つと、遠藤のクロスをダイレクトボレーで合わせて、敗色ムードが漂うチームを救った。
「今日に限って言えば負けていたところもありますし、個人的にも結果がほしいとずっと思っていた。どんどんゴール前に顔を出せればと思っていたので、それが結果につながってよかったです」
サイドハーフながら積極的に中央のエリアに侵入し、がむしゃらに結果を求め続けた。勝利を渇望するそのプレーに、ジーコイズムを叩き込まれた生え抜きの執念が感じられた。
その後も攻勢を仕掛けた鹿島は、終了間際に遠藤があわやというループを放つなど、最後までFC東京を追い詰めた。結局、決定打は生まれず2−2の引き分けに終わり、再び最下位(清水と並んで17位タイ)に転落している。
それでも、後半に見せたパフォーマンスは今後につながるものだった。FC東京の運動量が低下した隙を突き、一気呵成に相手ゴールに迫っていく。その鹿島らしい反攻を牽引したのが、ふたりの生え抜きだったことは見逃せないポイントだ。
鹿島らしさとは何か。それは底を知らない勝利への渇望だろう。一昨季、内田を復帰させたのも、その血を絶やさないための一手だったに違いない。
そして、次代を担う有望株の育成にも労力を惜しまない。昨季、前倒しで鹿島入りを果たした上田綺世をはじめ、高校サッカー界を沸かせた染野唯月、荒木遼太郎、松村優太の高卒ルーキートリオも、ジーコイズムの正統後継者となり得る人材だ。染野にいたってはすでに戦力のひとりに数えられている。
「自分自身、厳しい環境で揉まれながら成長していくタイプだと思っている。一番激しい競争が待っているところだと感じたので、鹿島を選びました」
静岡学園高のエースとしてチームを日本一に導いた松村は、ジーコイズムを会得しようと、あえて厳しい環境を選んだと明かしている。新しい血は確実に流れ始めている。時間はかかるだろう。しかし、希望はある。
Jリーグ、新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン 適用時期を変更
有観客試合におけるガイドラインの適用時期について変更を公表したJリーグである。
8/31まで現状の入場者数5000人を維持するとのこと。
これは致し方のない決断である。
新型コロナウイルスの影響は収まるところを知らぬ。
この状況を顧みて不用意なことは出来ぬ。
我らも素直に従うところである。
下手なことをして無観客試合に戻ることの方が悪影響であろう。
今は耐えるとき。
いずれ日常が帰ってくる。
その日を夢見るだけである。

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「Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」 適用時期の変更について
Jリーグは「Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」の有観客試合におけるガイドラインの適用時期について、以下のとおり再度変更することを決定しました。
「プロトコル7:制限付きの試合開催」における項目について、8月10日(月・祝)までは「チケッティング」と「ファン・サポーター」のガイドラインを「超厳戒態勢」とすることとしておりましたが、政府方針及び感染拡大状況に鑑み、少なくとも8月31日(月)までは現行の運用を継続することといたします。
9月以降の対応については、決定次第改めてご案内いたします。
【ガイドラインの適用時期(「プロトコル7:制限付きの試合開催」より)】
8月31日(月)まで、以下の運用を継続いたします。
No カテゴリー 7/10-8/31(予定)
1 チケッティング 超厳戒態勢
2 ゾーニング 厳戒態勢
3 会場運営 厳戒態勢
4 メディア及び中継制作 厳戒態勢
5 来賓対応 厳戒態勢
6 競技関連 厳戒態勢
7 ファン・サポーター 超厳戒態勢
8 試合会場設営・撤去 厳戒態勢
※8月31日までは、全会場一律で、ビジター席の設置なし・アルコール飲料のご提供なしで運営いたします
※地域ごとの感染状況等の理由により、クラブごとに売店の有無や販売内容などが異なる場合があります
8/31まで現状の入場者数5000人を維持するとのこと。
これは致し方のない決断である。
新型コロナウイルスの影響は収まるところを知らぬ。
この状況を顧みて不用意なことは出来ぬ。
我らも素直に従うところである。
下手なことをして無観客試合に戻ることの方が悪影響であろう。
今は耐えるとき。
いずれ日常が帰ってくる。
その日を夢見るだけである。

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「Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」 適用時期の変更について
Jリーグは「Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」の有観客試合におけるガイドラインの適用時期について、以下のとおり再度変更することを決定しました。
「プロトコル7:制限付きの試合開催」における項目について、8月10日(月・祝)までは「チケッティング」と「ファン・サポーター」のガイドラインを「超厳戒態勢」とすることとしておりましたが、政府方針及び感染拡大状況に鑑み、少なくとも8月31日(月)までは現行の運用を継続することといたします。
9月以降の対応については、決定次第改めてご案内いたします。
【ガイドラインの適用時期(「プロトコル7:制限付きの試合開催」より)】
8月31日(月)まで、以下の運用を継続いたします。
No カテゴリー 7/10-8/31(予定)
1 チケッティング 超厳戒態勢
2 ゾーニング 厳戒態勢
3 会場運営 厳戒態勢
4 メディア及び中継制作 厳戒態勢
5 来賓対応 厳戒態勢
6 競技関連 厳戒態勢
7 ファン・サポーター 超厳戒態勢
8 試合会場設営・撤去 厳戒態勢
※8月31日までは、全会場一律で、ビジター席の設置なし・アルコール飲料のご提供なしで運営いたします
※地域ごとの感染状況等の理由により、クラブごとに売店の有無や販売内容などが異なる場合があります
“ザーゴスタイル”は着実に進化中だ
FC東京戦を分析するサッカーダイジェストの広島記者である。
「“よくあるシチュエーション”だけに後押しされて鹿島がペースを掴んだわけではない」「ポゼッションで優位に立ち、主導権を握ったその戦いぶりは評価したい」と評する。
この試合、前半こそ劣勢であったが、後半は見違えるほどに良いサッカーをした。
ザーゴ監督は、「後半は相手の足が止まり、全体的に下がったところで我々にスペースができた」とコメントするが、そんな端寿運なものではないことは重々承知のはず。
逆転しておれば、会心の言葉を用意しておったであろう。
それはそれとして、綺麗な連携にて崩しまくった後半は、臨む試合展開であったであろう。
標榜するサッカーが出来た手応えを感じておったはず。
結果的にはドローであったが、「“ザーゴスタイル”が詰まった土居の同点弾も含め、間違いなく次につながる勝点1だった」と言い切れる。。
このサッカーを突き詰め、華麗なるサッカーを楽しもうではないか。
これからが楽しみである。

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【鹿島】特筆すべきは遠藤と和泉のワンツー。“ザーゴスタイル”は着実に進化中だ
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2020年07月27日
数的不利の状況をいとも簡単に崩してみせた

FC東京戦は2-2と勝ち切れなかったが、押し込む時間帯にきっちりゴールを奪うなど、確かな成長を感じられるドローだった。(C)J.LEAGUE PHOTOS
[J1第7節]鹿島2-2FC東京/7月26日/カシマ
1-2と1点ビハインドで迎えた後半は、相手を押し込む時間帯が増えた。負けているほうが攻勢を強める。そうした試合展開は往々にしてあり、必然的にボール保持率も上がるが、“よくあるシチュエーション”だけに後押しされて鹿島がペースを掴んだわけではない。
もちろん、「後半は相手の足が止まり、全体的に下がったところで我々にスペースができた」とザーゴ監督は振り返るが、FC東京としては受けに回ったつもりはなく、むしろリードを広げようとしていたという。あくまでも攻撃的な姿勢を取る相手に対し、ポゼッションで優位に立ち、主導権を握ったその戦いぶりは評価したい。
これまでも高いポゼッション率を示すゲームはあったが、フィニッシュの精度を欠いてゴールが決まらず、黒星を重ねてきた。だが、今節のFC東京戦では途中出場の土居聖真がチームを敗戦から救う同点弾をゲット。特筆すべきは、そのゴールの“形”だ。
和泉竜司とのワンツーで局面を前に動かした遠藤康が、浮き球のパスを相手ゴール前に入れる。これに反応した土居が鮮やかなボレーを突き刺す。流れとしては、別段目新しいことはない。着目したいのは、遠藤と和泉のパス交換だ。
センターサークル付近の左サイド、三竿健斗からのパスを遠藤が受ける。目の前にはFC東京の選手がふたり。その少し先にいる和泉に遠藤がボールを出して前に出る。このパスに、和泉の近くにいたFC東京の髙萩洋次郎が食いつく。和泉からのリターンを受けた遠藤が走り込んだ先は髙萩が空けたスペースであり、余裕を持って土居にクロスを上げた。
瞬間的な局面を見れば、2対3。数的不利の状況をいとも簡単に崩してみせた。
ボールを動かしながら相手を動かし、それでできたスペースを有効活用する。ザーゴ監督の下、今季は自分たちでボールを握ってアクションを起こすサッカーを目指しているが、その狙いが見事に体現されていた。遠藤の優れた個人戦術はもちろん、和泉の絶妙なポジショニングと丁寧なパス、土居の高い技術が凝縮されたファインゴールだった。
2-2とした後も攻撃の強度を落とさず、いくつかのゴールチャンスを作るが、それは決め切れなかった。勝点3には届かなかったとはいえ、スタンディングでは上位にいるFC東京を相手に、ポゼッション率に加え、シュート本数やパス本数でも上回ってみせる。
データ上でポジティブな数字を叩き出すのは今に始まったことではないが、それを結果に結びつけられず、苦しい時期が続いていた。それを思えば、今回のドロー決着は大きな前進と言っても過言ではない。“ザーゴスタイル”が詰まった土居の同点弾も含め、間違いなく次につながる勝点1だった。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
「“よくあるシチュエーション”だけに後押しされて鹿島がペースを掴んだわけではない」「ポゼッションで優位に立ち、主導権を握ったその戦いぶりは評価したい」と評する。
この試合、前半こそ劣勢であったが、後半は見違えるほどに良いサッカーをした。
ザーゴ監督は、「後半は相手の足が止まり、全体的に下がったところで我々にスペースができた」とコメントするが、そんな端寿運なものではないことは重々承知のはず。
逆転しておれば、会心の言葉を用意しておったであろう。
それはそれとして、綺麗な連携にて崩しまくった後半は、臨む試合展開であったであろう。
標榜するサッカーが出来た手応えを感じておったはず。
結果的にはドローであったが、「“ザーゴスタイル”が詰まった土居の同点弾も含め、間違いなく次につながる勝点1だった」と言い切れる。。
このサッカーを突き詰め、華麗なるサッカーを楽しもうではないか。
これからが楽しみである。

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【鹿島】特筆すべきは遠藤と和泉のワンツー。“ザーゴスタイル”は着実に進化中だ
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2020年07月27日
数的不利の状況をいとも簡単に崩してみせた

FC東京戦は2-2と勝ち切れなかったが、押し込む時間帯にきっちりゴールを奪うなど、確かな成長を感じられるドローだった。(C)J.LEAGUE PHOTOS
[J1第7節]鹿島2-2FC東京/7月26日/カシマ
1-2と1点ビハインドで迎えた後半は、相手を押し込む時間帯が増えた。負けているほうが攻勢を強める。そうした試合展開は往々にしてあり、必然的にボール保持率も上がるが、“よくあるシチュエーション”だけに後押しされて鹿島がペースを掴んだわけではない。
もちろん、「後半は相手の足が止まり、全体的に下がったところで我々にスペースができた」とザーゴ監督は振り返るが、FC東京としては受けに回ったつもりはなく、むしろリードを広げようとしていたという。あくまでも攻撃的な姿勢を取る相手に対し、ポゼッションで優位に立ち、主導権を握ったその戦いぶりは評価したい。
これまでも高いポゼッション率を示すゲームはあったが、フィニッシュの精度を欠いてゴールが決まらず、黒星を重ねてきた。だが、今節のFC東京戦では途中出場の土居聖真がチームを敗戦から救う同点弾をゲット。特筆すべきは、そのゴールの“形”だ。
和泉竜司とのワンツーで局面を前に動かした遠藤康が、浮き球のパスを相手ゴール前に入れる。これに反応した土居が鮮やかなボレーを突き刺す。流れとしては、別段目新しいことはない。着目したいのは、遠藤と和泉のパス交換だ。
センターサークル付近の左サイド、三竿健斗からのパスを遠藤が受ける。目の前にはFC東京の選手がふたり。その少し先にいる和泉に遠藤がボールを出して前に出る。このパスに、和泉の近くにいたFC東京の髙萩洋次郎が食いつく。和泉からのリターンを受けた遠藤が走り込んだ先は髙萩が空けたスペースであり、余裕を持って土居にクロスを上げた。
瞬間的な局面を見れば、2対3。数的不利の状況をいとも簡単に崩してみせた。
ボールを動かしながら相手を動かし、それでできたスペースを有効活用する。ザーゴ監督の下、今季は自分たちでボールを握ってアクションを起こすサッカーを目指しているが、その狙いが見事に体現されていた。遠藤の優れた個人戦術はもちろん、和泉の絶妙なポジショニングと丁寧なパス、土居の高い技術が凝縮されたファインゴールだった。
2-2とした後も攻撃の強度を落とさず、いくつかのゴールチャンスを作るが、それは決め切れなかった。勝点3には届かなかったとはいえ、スタンディングでは上位にいるFC東京を相手に、ポゼッション率に加え、シュート本数やパス本数でも上回ってみせる。
データ上でポジティブな数字を叩き出すのは今に始まったことではないが、それを結果に結びつけられず、苦しい時期が続いていた。それを思えば、今回のドロー決着は大きな前進と言っても過言ではない。“ザーゴスタイル”が詰まった土居の同点弾も含め、間違いなく次につながる勝点1だった。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
鹿島、シュートがバー・ポストに阻まれる
鹿島のデータをTweetしたStats Perform 日本サッカー版公式アカウントである。
昨日のFC東京戦にてシュート二つをバー・ポストに当て、今季のJリーグにて7回を記録したとのこと。
これは不運。
これらが全て決まっておれば、全く違った結果をもたらしておったことは明白。
また、ここまでの試合にてどれだけ決定機を向かえておったということの証左でもある。
ここまでチャンスは作れておる。
確実に決めていくだけである。
このサッカーを継続し、攻撃的に行こうではないか。
これからが楽しみである。

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昨日のFC東京戦にてシュート二つをバー・ポストに当て、今季のJリーグにて7回を記録したとのこと。
これは不運。
これらが全て決まっておれば、全く違った結果をもたらしておったことは明白。
また、ここまでの試合にてどれだけ決定機を向かえておったということの証左でもある。
ここまでチャンスは作れておる。
確実に決めていくだけである。
このサッカーを継続し、攻撃的に行こうではないか。
これからが楽しみである。

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7 - 鹿島は第7節のFC東京戦で、2本のシュートをバーやポストに阻まれた。鹿島は今季、バーやポストに阻まれた試合数並びに同総数がリーグ最多(5試合/7回)。不運。
— OptaJiro (@OptaJiro) July 26, 2020
サッカーダイジェスト FC東京戦寸評
サッカーダイジェストの広島記者によるFC東京戦の寸評である。
ドローという結果もまずまずの評価が与えられておる。
その中で遠藤康に最高評価とMOMが与えられた。
これは納得であろう。
先制点の起点に表れるように、このザーゴ・サッカーは「ヤス・システム」である。
後半は特にそれが顕著であった。
ヤスが90分フル出場したのはいつぶりであろうか。
監督の信頼を感じさせられた。
また、エヴェラウド、伊藤翔、土居聖真にも高評価が与えられておる。
エヴェラウドと聖真はゴールを決めており当然と言える。
そして伊藤翔には、「決定的な仕事はなかったが、味方にスペースを与えるフリーラン、敵のラインを下げさせる裏への動き出し、丁寧なポストプレイなど貢献度は高かった」と寸評しておる。
隠れた貢献度が評価されており嬉しい。
サッカーIQがあってこそ。
今後もチームプレイで勝ち点に貢献して言ってくれよう。
総じて次に繋がる重要な試合の寸評として非常に参考になった。
これから先、良い評価を得られるよう奮起して貰おうではないか。
期待しておる。

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【J1採点&寸評】鹿島2-2FC東京|鮮やかボレー弾の土居より高く評価したのは…
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2020年07月27日
鹿島――持ち味を発揮した三竿だが「5.5」

【警告】鹿島=J・アラーノ(27分) FC東京=永井(22分)、森重(90分)、D・オリヴェイラ(90+5分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】遠藤 康(鹿島)
[J1第7節]鹿島2-2FC東京/7月26日/カシマ
【チーム採点・寸評】
鹿島 6
先制しながらも逆転された前半はなかなかリズムを掴めず、相手のCK時の対応に課題を残す。後半は息を吹き返して、ボールを握りながら攻勢を強めて、同点に。上位チームを相手に逞しく戦った。
【鹿島|採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 5.5
開始早々のピンチはストップしたが、その後CKからふたつのゴールを許す。2失点目は目の前で森重に決められた。
DF
22 広瀬陸斗 6.5
機を見た攻め上がりから正確なクロスでエヴェラウドの先制点をアシスト。最後までアグレッシブに走り回った。
39 犬飼智也 5.5
CK時の守備に課題。流れを切るイージーなパスミスもあった。80分には惜しいヘディングシュートを放つ。
28 町田浩樹 6
気の利いたカバーリングで危ない場面を作らせず。42分にはCKにヘッドで合わせたが、これはバーに嫌われる。
14 永戸勝也 6
ハードなチャージで相手の侵入を簡単に許さなかった。前線の味方の動きをよく見て、タイミング良くパスを出した。
MF
20 三竿健斗 5.5
持ち味のボール奪取をいかんなく発揮した一方、1失点目はスコアラーの渡辺を捕まえきれなかったことが悔やまれる。
4 レオ・シルバ 6(84分OUT)
とりわけ後半はシンプルかつ効果的な配給で攻撃を下支え。三竿との攻守のバランスも申し分なかった。
鹿島――伊藤はノーゴールも及第点以上の評価

エヴェラウド(左)と土居(右)がともに1得点。勝利は得られなかったが、難敵相手に貴重な勝点1を掴んだ。(C)J.LEAGUE PHOTOS
MF
7 ファン・アラーノ 5.5(67分OUT)
守備時の寄せのスピードがやや遅かったか。攻撃面でも高いテクニックを活かし切れていなかった印象だ。
9 エヴェラウド 6.5
広瀬のクロスをヘッドで叩き込み、先制点をゲット。カットインからの強烈な右足ショットや軽やかなバイシクルシュートなど、脅威を与え続けた。
FW
25 遠藤 康 7 MAN OF THE MATCH
エヴェラウドの得点場面ではアシストした広瀬に好パス。さらに柔らかい浮き球のパスで土居の同点弾をお膳立て。85分には、惜しくも決まらなかったが相手の虚をつくループシュート。48分の決定機も含めて、シュート本数は両チーム通じて最多の6本。見せ場は多かった。
15 伊藤 翔 6.5(67分OUT)
決定的な仕事はなかったが、味方にスペースを与えるフリーラン、敵のラインを下げさせる裏への動き出し、丁寧なポストプレーなど貢献度は高かった。
途中出場
MF
11 和泉竜司 6(67分IN)
2列目の左サイドに入る。遠藤とのワンツーで土居のゴールに絡んだほか、守備も精力的にこなした。
MF
8 土居聖真 6.5(67分IN)
2列目の右サイドでプレー。69分のヘディングシュートは威力がなかったが、75分には鮮やかなボレーシュートで値千金の同点ゴールを突き刺す。
MF
6 永木亮太 ―(84分IN)
オープンな展開のなか、不用意にスペースを空けず、中盤の守備の強度を保ちながら、チーム全体を引き締めた。
監督
ザーゴ 6
途中出場させた土居と和泉が同点弾を演出するなど、交代策がハマり、難敵相手に勝点1をもぎとった。
ドローという結果もまずまずの評価が与えられておる。
その中で遠藤康に最高評価とMOMが与えられた。
これは納得であろう。
先制点の起点に表れるように、このザーゴ・サッカーは「ヤス・システム」である。
後半は特にそれが顕著であった。
ヤスが90分フル出場したのはいつぶりであろうか。
監督の信頼を感じさせられた。
また、エヴェラウド、伊藤翔、土居聖真にも高評価が与えられておる。
エヴェラウドと聖真はゴールを決めており当然と言える。
そして伊藤翔には、「決定的な仕事はなかったが、味方にスペースを与えるフリーラン、敵のラインを下げさせる裏への動き出し、丁寧なポストプレイなど貢献度は高かった」と寸評しておる。
隠れた貢献度が評価されており嬉しい。
サッカーIQがあってこそ。
今後もチームプレイで勝ち点に貢献して言ってくれよう。
総じて次に繋がる重要な試合の寸評として非常に参考になった。
これから先、良い評価を得られるよう奮起して貰おうではないか。
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【J1採点&寸評】鹿島2-2FC東京|鮮やかボレー弾の土居より高く評価したのは…
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2020年07月27日
鹿島――持ち味を発揮した三竿だが「5.5」

【警告】鹿島=J・アラーノ(27分) FC東京=永井(22分)、森重(90分)、D・オリヴェイラ(90+5分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】遠藤 康(鹿島)
[J1第7節]鹿島2-2FC東京/7月26日/カシマ
【チーム採点・寸評】
鹿島 6
先制しながらも逆転された前半はなかなかリズムを掴めず、相手のCK時の対応に課題を残す。後半は息を吹き返して、ボールを握りながら攻勢を強めて、同点に。上位チームを相手に逞しく戦った。
【鹿島|採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 5.5
開始早々のピンチはストップしたが、その後CKからふたつのゴールを許す。2失点目は目の前で森重に決められた。
DF
22 広瀬陸斗 6.5
機を見た攻め上がりから正確なクロスでエヴェラウドの先制点をアシスト。最後までアグレッシブに走り回った。
39 犬飼智也 5.5
CK時の守備に課題。流れを切るイージーなパスミスもあった。80分には惜しいヘディングシュートを放つ。
28 町田浩樹 6
気の利いたカバーリングで危ない場面を作らせず。42分にはCKにヘッドで合わせたが、これはバーに嫌われる。
14 永戸勝也 6
ハードなチャージで相手の侵入を簡単に許さなかった。前線の味方の動きをよく見て、タイミング良くパスを出した。
MF
20 三竿健斗 5.5
持ち味のボール奪取をいかんなく発揮した一方、1失点目はスコアラーの渡辺を捕まえきれなかったことが悔やまれる。
4 レオ・シルバ 6(84分OUT)
とりわけ後半はシンプルかつ効果的な配給で攻撃を下支え。三竿との攻守のバランスも申し分なかった。
鹿島――伊藤はノーゴールも及第点以上の評価

エヴェラウド(左)と土居(右)がともに1得点。勝利は得られなかったが、難敵相手に貴重な勝点1を掴んだ。(C)J.LEAGUE PHOTOS
MF
7 ファン・アラーノ 5.5(67分OUT)
守備時の寄せのスピードがやや遅かったか。攻撃面でも高いテクニックを活かし切れていなかった印象だ。
9 エヴェラウド 6.5
広瀬のクロスをヘッドで叩き込み、先制点をゲット。カットインからの強烈な右足ショットや軽やかなバイシクルシュートなど、脅威を与え続けた。
FW
25 遠藤 康 7 MAN OF THE MATCH
エヴェラウドの得点場面ではアシストした広瀬に好パス。さらに柔らかい浮き球のパスで土居の同点弾をお膳立て。85分には、惜しくも決まらなかったが相手の虚をつくループシュート。48分の決定機も含めて、シュート本数は両チーム通じて最多の6本。見せ場は多かった。
15 伊藤 翔 6.5(67分OUT)
決定的な仕事はなかったが、味方にスペースを与えるフリーラン、敵のラインを下げさせる裏への動き出し、丁寧なポストプレーなど貢献度は高かった。
途中出場
MF
11 和泉竜司 6(67分IN)
2列目の左サイドに入る。遠藤とのワンツーで土居のゴールに絡んだほか、守備も精力的にこなした。
MF
8 土居聖真 6.5(67分IN)
2列目の右サイドでプレー。69分のヘディングシュートは威力がなかったが、75分には鮮やかなボレーシュートで値千金の同点ゴールを突き刺す。
MF
6 永木亮太 ―(84分IN)
オープンな展開のなか、不用意にスペースを空けず、中盤の守備の強度を保ちながら、チーム全体を引き締めた。
監督
ザーゴ 6
途中出場させた土居と和泉が同点弾を演出するなど、交代策がハマり、難敵相手に勝点1をもぎとった。
FC東京戦報道
全く扱いの低いカードとなった。
ドローという結果と上位でもない対戦ということもあって致し方のないとこと。
その中でニッカンスポーツの杉山記者が「鹿島にとっては、勝ち点1以上に収穫のある試合だった」と伝えてくれる。
この一文がまさこの試合を表しておる。
前半こそ苦しい試合であったが、後半の圧倒的な試合内容は、これこそザーゴ監督が標榜するサッカーなのだと感じさせられた。
あの勢いで、逆転しておれば、大きなニュースとなっておったであろう。
ここはホームの声援が後押し出来ぬ状況が招いた結果であろう。
このような試合を続け、次は勝利を掴み取りたい。
今後が楽しみである。

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鹿島監督、後半には及第点も失点場面は改善求める
[2020年7月26日21時53分]

後半、同点ゴールを決める鹿島MF土居(撮影・河野匠)

東京と引き分け、サポーターにあいさつして引き揚げる鹿島イレブン(撮影・河野匠)

前半、ゴールを決め駆け出す鹿島FWエヴェラウド(撮影・河野匠)
<明治安田生命J1:鹿島2-2東京>◇第7節◇26日◇カシマ
鹿島アントラーズが上位の東京から貴重な勝ち点1を奪った。
劣勢の中で前半34分にFWエヴェラウドが先制。その後2失点して折り返した後半30分、途中出場のMF土居聖真が後方からの浮き球をダイレクトで流し込んだ。
後半の戦いぶりや終盤の猛攻に指揮官は「僕が目指しているのはこういうこと」と及第点を与えたが、2戦連続のCKからの失点には「対策してきたところで失点した。改善の必要がある」と反省を述べた。
鹿島ザーゴ監督「表現できた」勝ち点1にも収穫
[2020年7月26日22時13分]

鹿島対東京 前半、ベンチ前から指示を出す鹿島ザーゴ監督(撮影・河野匠)

鹿島対東京 前半、ゴールを決め駆け出す鹿島FWエヴェラウド(撮影・河野匠)

鹿島対東京 後半、ゴールを決める鹿島MF土居(撮影・河野匠)

鹿島対東京 前半、ゴールを決め喜ぶ鹿島FWエヴェラウド(撮影・河野匠)

鹿島対東京 東京と引き分け、サポーターにあいさつして引き揚げる鹿島イレブン(撮影・河野匠)
<明治安田生命J1:鹿島2-2東京>◇第7節◇26日◇カシマ
1勝5敗と苦しむ鹿島アントラーズは、MF土居聖真(28)の技ありボレーでFC東京と引き分け、勝ち点1を積み上げた。
土居は後半22分からの途中出場で右サイドハーフに入った。自在な動きで攻撃を活性化し、後半34分には裏に抜ける動きでMF遠藤の浮き球パスを引き出して、後方からのボールを技ありのダイレクトボレーで流し込んだ。
「遠藤選手が良い形で和泉選手とワンツーで崩していて、(遠藤の)顔が上がったタイミングで動きだそうと思っていた。思いっきり振るよりは、しっかりと当ててふかさないように、というイメージ。うまくいってよかった」と土居。昨年末に右足小指を骨折し、今季初めはチーム状況もあって強行出場していたが、中断期間を迎えてようやく回復に専念した。
指揮官は「戻ってきたところをいきなりフルで使うと、再発や別のケガをする可能性があり、慎重に起用を考えていた。技術的には申し分ない。前節も良いプレーをした」。調子を上げてきた8番をたたえた。
前半34分にFWエヴェラウドが先制するまでは、相手のプレスにはまってミスを連発するなど、劣勢の試合だった。後半には相手の足が止まったこともあり、ゴール前に迫る場面が増えた。後半40分にはMF遠藤のループシュートがバーに直撃するなど、逆転できそうな場面もあった。
ザーゴ監督は「(後半は)目指しているサッカーを表現できたかと思う。見ている側にも、こういうものを見続けたいと思ってもらえれば。僕が目指しているのはこういうこと」と話した。
鹿島にとっては、勝ち点1以上に収穫のある試合だった。【杉山理紗】
鹿島 課題セットプレーから2失点…最下位転落 MF土居“一撃”ボレー弾でドローも
[ 2020年7月27日 05:30 ]

明治安田生命J1第7節 鹿島2―2 FC東京 ( 2020年7月26日 カシマ )
<鹿島・FC東京>後半、鹿島・土居(中央)がゴールを決める(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ
鹿島は連敗は免れたが、清水と並ぶ最下位に転落した。
1―2の後半30分、MF遠藤の浮き球のパスに途中出場のMF土居が反応。抜け出して左足を合わせる技ありのダイレクトボレーをネットに突き刺した。だが、課題のセットプレーから2失点。リーグ戦全13失点中6失点がセットプレーを起点とするもので、ザーゴ監督は「改善する必要がある。練習はしているが、やればやるほど失点する」と独特の言い回しで嘆いた。
ドローという結果と上位でもない対戦ということもあって致し方のないとこと。
その中でニッカンスポーツの杉山記者が「鹿島にとっては、勝ち点1以上に収穫のある試合だった」と伝えてくれる。
この一文がまさこの試合を表しておる。
前半こそ苦しい試合であったが、後半の圧倒的な試合内容は、これこそザーゴ監督が標榜するサッカーなのだと感じさせられた。
あの勢いで、逆転しておれば、大きなニュースとなっておったであろう。
ここはホームの声援が後押し出来ぬ状況が招いた結果であろう。
このような試合を続け、次は勝利を掴み取りたい。
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鹿島監督、後半には及第点も失点場面は改善求める
[2020年7月26日21時53分]

後半、同点ゴールを決める鹿島MF土居(撮影・河野匠)

東京と引き分け、サポーターにあいさつして引き揚げる鹿島イレブン(撮影・河野匠)

前半、ゴールを決め駆け出す鹿島FWエヴェラウド(撮影・河野匠)
<明治安田生命J1:鹿島2-2東京>◇第7節◇26日◇カシマ
鹿島アントラーズが上位の東京から貴重な勝ち点1を奪った。
劣勢の中で前半34分にFWエヴェラウドが先制。その後2失点して折り返した後半30分、途中出場のMF土居聖真が後方からの浮き球をダイレクトで流し込んだ。
後半の戦いぶりや終盤の猛攻に指揮官は「僕が目指しているのはこういうこと」と及第点を与えたが、2戦連続のCKからの失点には「対策してきたところで失点した。改善の必要がある」と反省を述べた。
鹿島ザーゴ監督「表現できた」勝ち点1にも収穫
[2020年7月26日22時13分]

鹿島対東京 前半、ベンチ前から指示を出す鹿島ザーゴ監督(撮影・河野匠)

鹿島対東京 前半、ゴールを決め駆け出す鹿島FWエヴェラウド(撮影・河野匠)

鹿島対東京 後半、ゴールを決める鹿島MF土居(撮影・河野匠)

鹿島対東京 前半、ゴールを決め喜ぶ鹿島FWエヴェラウド(撮影・河野匠)

鹿島対東京 東京と引き分け、サポーターにあいさつして引き揚げる鹿島イレブン(撮影・河野匠)
<明治安田生命J1:鹿島2-2東京>◇第7節◇26日◇カシマ
1勝5敗と苦しむ鹿島アントラーズは、MF土居聖真(28)の技ありボレーでFC東京と引き分け、勝ち点1を積み上げた。
土居は後半22分からの途中出場で右サイドハーフに入った。自在な動きで攻撃を活性化し、後半34分には裏に抜ける動きでMF遠藤の浮き球パスを引き出して、後方からのボールを技ありのダイレクトボレーで流し込んだ。
「遠藤選手が良い形で和泉選手とワンツーで崩していて、(遠藤の)顔が上がったタイミングで動きだそうと思っていた。思いっきり振るよりは、しっかりと当ててふかさないように、というイメージ。うまくいってよかった」と土居。昨年末に右足小指を骨折し、今季初めはチーム状況もあって強行出場していたが、中断期間を迎えてようやく回復に専念した。
指揮官は「戻ってきたところをいきなりフルで使うと、再発や別のケガをする可能性があり、慎重に起用を考えていた。技術的には申し分ない。前節も良いプレーをした」。調子を上げてきた8番をたたえた。
前半34分にFWエヴェラウドが先制するまでは、相手のプレスにはまってミスを連発するなど、劣勢の試合だった。後半には相手の足が止まったこともあり、ゴール前に迫る場面が増えた。後半40分にはMF遠藤のループシュートがバーに直撃するなど、逆転できそうな場面もあった。
ザーゴ監督は「(後半は)目指しているサッカーを表現できたかと思う。見ている側にも、こういうものを見続けたいと思ってもらえれば。僕が目指しているのはこういうこと」と話した。
鹿島にとっては、勝ち点1以上に収穫のある試合だった。【杉山理紗】
鹿島 課題セットプレーから2失点…最下位転落 MF土居“一撃”ボレー弾でドローも
[ 2020年7月27日 05:30 ]

明治安田生命J1第7節 鹿島2―2 FC東京 ( 2020年7月26日 カシマ )
<鹿島・FC東京>後半、鹿島・土居(中央)がゴールを決める(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ
鹿島は連敗は免れたが、清水と並ぶ最下位に転落した。
1―2の後半30分、MF遠藤の浮き球のパスに途中出場のMF土居が反応。抜け出して左足を合わせる技ありのダイレクトボレーをネットに突き刺した。だが、課題のセットプレーから2失点。リーグ戦全13失点中6失点がセットプレーを起点とするもので、ザーゴ監督は「改善する必要がある。練習はしているが、やればやるほど失点する」と独特の言い回しで嘆いた。
FC東京戦コメント
試合を冷静に分析する指揮官である。
前半のような試合が続いておったが、それがハーフタイムにて修正され巻き返すことが出来た。
その要因もよくわかっておることが伝わる。
また聖真への信頼も感じさせる。
そしてその聖真は、「遠藤(康)選手が良い形で和泉(竜司)選手とワンツーして崩したときに、顔が上がったタイミングで動き出そうと思っていた。そこに良いタイミングでボールが来ましたし、ちょっと後ろ気味だったんですけど、うまく合わせられて良かったです」とゴールシーンを振り返る。
このように連携で崩しきったゴールは、観る側に気持ちの良さを与える。
これから多くのゴールを見せてもらおうではないか。
もう一つのゴールを決めたエヴェラウドは、「ボールを保持している状況が長ければ長いほど、ディフェンスとして相手を後追いで走ることがないので選手としては良いです。やりやすさを感じています。それがチャンスにつながっているので、目標としているところに近づけていると思います:と言う。
後半のゲーム展開こそが、チームが求めている試合だとよくわかる。
このような試合を続け、勝利をもたらせてくれよう。
これからが楽しみである。

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2020明治安田生命J1リーグ 第7節
鹿島アントラーズ:ザーゴ
前半はボールロストやミスが出てしまい、われわれの形にならず今までやってきたことが表現できなかった。FC東京が非常に高い位置からプレスをかけてきて、そこをかいくぐるという部分でもう少し工夫ができたと思う。あとはビルドアップで落ち着きが足りなくてリズムを失ってしまった。後半は、相手が前半にプレッシャーをかけてきた分、自然と足が止まって全体的に下がったところでスペースができて、ポストに当たったシーンもあったりと、非常にチャンスを作れていた。セットプレーで失点していることが気がかりだが、全体的に目指しているサッカーを構築している最中で、その一部は表現できたと思っている。私が目指しているものを、見ている方にも見続けたいと思ってもらえるようにしていきたい。ただ、まだ精度や質の部分で足りないところもあり、微調整するところもある。セットプレーからの失点だけはもう少し改善していく必要があると思っている。
Q.土居選手の評価は?
A.彼は3ヶ月近く怪我で離脱 していた。復帰してすぐにフルで試合に出場すると、再発や違う部分のケガをする可能性もあるので慎重に起用を考えている。実績の部分では申し分ない選手。少しずつ彼をフィットさせていきたいと思っているし、ここ数年で怪我のある選手たちについてもフィットしていけるよう準備している。聖真は技術的には問題ないし、前節もその他の試合でもいいプレーができている。どの選手もチャンスをもらっている。それぞれがそれぞれの武器を発揮してくれればいいし、その中で組織としての約束事をしっかりとやっていくところ。彼だけでなくピッチに入った選手は、チームとしての組織を持って取り組むべきではないかと思っている。
【土居 聖真】
今日に限って言えば、負けていたということもあり、個人的にも結果がほしいと思っていた。どんどんゴール前に顔を出していこうと思っていたので、それが結果につながってよかった。
【エヴェラウド】
FWに求められているのはゴールなので、続けてホームで決められてよかった。後半に向けて、ハーフタイムに修正して自分たちの形にすることができ、逆転に向けたチャンスを作ることができたと思う。また日々のトレーニングで勝ち点3を取れるように頑張っていく。
明治安田生命J1リーグ 第7節
2020年7月26日(日)18:33KO
県立カシマサッカースタジアム
[ ザーゴ監督 ]
前半はわれわれの形ではないボールロストやミスが続いてしまった。今までやってきたことがなかなか表現できなかった。その1つはFC東京さんが高い位置でプレスを掛けてきた。それをくぐり抜けるにはもう少し工夫が必要だった。またビルドアップのところで落ち着きが足りず、自分たちでリズムを失ったと思います。
後半は前半からそうやってプレスを掛けたことで自然に足が止まって、全体的に下がったところでわれわれにスペースができたことで、決めることができた部分もあれば、ポストに当たったのが2本くらいあったと思います。それ以上にチャンスがありました。ただ、残念ながら守備のセットプレーの練習をしているのですが、やればやるほど失点してしまうところがある。ちょっと気がかりです。
全体的にまだ構築している最中ですけど、目指しているサッカーの一部分は表現できたかなと思います。見ている方もこういうものを見続けたいと思ってくれたらと思います。僕が目指しているのはこういうものです。ただ、質であったり、精度やタイミングだったり、微調整が必要なところは多々あるのですが、発展の状況にあるかなと思います。セットプレーからの失点はもう少し改善する必要があると思います。
--土居 聖真選手への評価を聞かせてください。
まず技術的な話をします。彼は3カ月近くケガで離脱していました。戻ってきたところでいきなりフルに使うとケガが再発する恐れがあったし、ほかの部分をケガする可能性がありました。技術的な部分では申し分がない。少しずつ彼をフィットさせたい部分がある。ここ数年でケガがある選手を徐々にフィットさせたいという思いで準備しているし、彼らともそういう話をしています。
個々とチームを合わせて、いかに活動量、活動日数を増やすかを考えています。土居選手に関しては技術的には問題ありません。前節も非常に良いプレーをしていましたし、そのほかの試合でも良いプレーができています。駒の1人として考えることができる選手です。記者さんは知っていると思いますが、ほとんどの選手がチャンスをもらっています。それぞれがそれぞれの武器と特長を発揮してくれればいい。その中で組織の役割をしっかりとやっていくところなので、彼だけでなく途中で入った選手全員が、チームや組織としての意識を持って取り組んでくれていると思います。
明治安田生命J1リーグ 第7節
2020年7月26日(日)18:33KO
県立カシマサッカースタジアム
MF 8
土居 聖真
Shoma DOI
--得点シーンを振り返って。
遠藤(康)選手が良い形で和泉(竜司)選手とワンツーして崩したときに、顔が上がったタイミングで動き出そうと思っていた。そこに良いタイミングでボールが来ましたし、ちょっと後ろ気味だったんですけど、うまく合わせられて良かったです。
--今季初ゴール。チーム状況を考えると強い気持ちがあったのでは?
チームもそうですし、今日に限って言えば負けていたところもありますし、個人的にも結果が欲しいとずっと思っていた。どんどんゴール前に顔を出せればなと思っていたので、それが結果につながって良かったです。
FW 9
エヴェラウド
EVERALDO
--得点シーンを振り返って。
FWに求められているのは得点なので、それが続けてホームで決められて良かったと思います。また日々の練習に戻って勝点3の結果を取れるように頑張ります。
--後半に関しては、選手としてはどういう手ごたえがありますか?
ボールを保持している状況が長ければ長いほど、ディフェンスとして相手を後追いで走ることがないので選手としては良いです。やりやすさを感じています。それがチャンスにつながっているので、目標としているところに近づけていると思います。
FC東京はCBコンビの2発で逆転も…鹿島、土居聖真の今季初ボレー弾で意地のドロー!
20/7/26 20:30

FWエヴェラウドのゴールで先制した鹿島アントラーズ
[7.26 J1第7節 鹿島2-2FC東京 カシマ]
J1リーグは26日、第7節を各地で行い、鹿島アントラーズはFC東京と2-2で引き分けた。クロスから先制点を奪った鹿島に対し、FC東京は前半終了間際のセットプレー2発で逆転したが、鹿島も再びクロスからMF土居聖真が今季初ゴールを決めて追いつき、勝ち点1を分け合った。
互いに前節から中3日での一戦。ホームの鹿島は湘南戦(●0-1)から5人を入れ替え、DF永戸勝也、FWファン・アラーノ、MF三竿健斗、MF遠藤康、FW伊藤翔を起用した。一方のFC東京は札幌戦(△1-1)から6人を変更。DF室屋成、DF森重真人、MF三田啓貴、MF安部柊斗、FW内田宅哉、FW永井謙佑が入った。内田は今季初出場を迎えた。
FC東京は前半3分、DF室屋成の素晴らしいクロスから最初のビッグチャンスをつくった。このボールはニアサイドで潰れた内田が絶妙なフリックで後方に落とすと、永井がGKクォン・スンテを強襲する惜しいシュート。さらにこぼれ球を拾った安部が左足で狙ったが、わずかに左へ外れた。
その後もFC東京が主導権を握り、前半29分にはトリックFKから森重が無回転シュート。それでもクォン・スンテは足元にこぼしたものの、しっかりキャッチし直した。すると34分、鹿島がワンチャンスで試合を動かした。左サイド起点のカウンターから右サイドに大きく展開。DF広瀬陸斗のクロスにFWエヴェラウドが強烈なヘディングシュートを突き刺した。
勢いに乗る鹿島は前半42分、MFファン・アラーノの左コーナーキックにDF町田浩樹が頭で合わせたがクロスバーに阻まれる。するとFC東京は前半44分、三田の左コーナーキックにニアサイドで合わせたDF渡辺剛がフリック気味に押し込んで同点。さらにアディショナルタイム5分、今度は三田の右コーナーキックに森重が頭で合わせ、セットプレーで一挙に勝ち越した。
FC東京は後半9分、三田と内田を下げてFWアダイウトンとMF紺野和也を投入。15分、FWディエゴ・オリヴェイラの単独突破からアダイウトンが右足で狙ったが、枠を外れた。鹿島は20分、DF犬飼智也が最終ラインから猛然と駆け上がり、最後は流れの中からヘディングシュート。ゴールマウスを捉えられなかったもののダイナミックな攻撃を見せた。
すると鹿島は後半30分、左のハーフスペースを駆け上がった遠藤の低空クロスがゴール前に送られると、途中出場MF土居聖真が左足ボレーで突き刺して同点に追いついた。鹿島はさらに37分、エヴェラウドがワントラップからアクロバティックなオーバーヘッドで狙うもGK林彰洋の正面。40分には遠藤がGKの動きを見て倒れ込みながらのロングシュートを放ったがボールは左ポストに当たった。
最後は鹿島がセットプレーでもチャンスを導いたが、林の好セーブにも阻まれて最後までスコアは動かず。鹿島は今季の戦績を1勝1分5敗とした。一方のFC東京は2試合連続のドローに終わり、連戦の中で痛い足踏みとなった。
「練習をやればやるほど失点してしまう…」鹿島は課題のCKから2失点もFC東京に追いつきドロー!◎J1第7節
2020-07-26
サッカーマガジン編集部
7月26日、明治安田生命J1リーグは第7節が開催され、鹿島アントラーズはFC東京とカシマスタジアムで対戦。鹿島はエヴェラウドのゴールで先制するも、前半終了間際にセットプレーから2失点。しかし途中出場の土居聖真が同点弾を決め、引き分けに持ち込んだ。

上写真=鹿島のレオ・シルバとFC東京のディエゴ・オリヴェイラが球際で激しく競り合う(写真◎J.LEAGUE)
■2020年7月26日 J1リーグ第7節(@カシマ:観衆3,027人)
鹿島 2-2 FC東京
得点:(鹿)エヴェラウド、土居聖真
(F)渡辺剛、森重真人
・鹿島メンバー◎GKクォン・スンテ、DF広瀬陸斗、犬飼智也、町田浩樹、永戸勝也、MFファン・アラーノ(67分:和泉竜司)、三竿健斗、レオ・シルバ(84分:永木亮太)、エヴェラウド、FW遠藤康、伊藤翔(67分:土居聖真)
・FC東京メンバー◎GK林彰洋、DF室屋成、渡辺剛、森重真人、小川諒也(84分:中村帆高)、MF三田啓貴(54分:紺野和也)、高萩洋次郎(84分:アルトゥール・シルバ)、安部柊斗、内田宅哉(54分:アダイウトン)、FWディエゴ・オリヴェイラ、永井謙佑(66分:原大智)
ザーゴ監督「目指しているサッカーを表現できた」
序盤からディエゴ・オリヴェイラと永井謙佑を最前線に配置した4-4-2で試合に臨むFC東京に攻め込まれた鹿島だが、一発のチャンスを物にした。前半34分、DF広瀬陸斗のクロスからMFエヴェラウドがヘディングシュートを決め、鹿島が先制する。
しかし、前半終了間際に、前節湘南戦でも失点を喫したセットプレーから立て続けにFC東京にゴールを許す。MF三田啓貴のコーナーキックから45分にはニアサイドに走り込んだDF渡辺剛に、アディショナルタイムの45+5分にはゴール前でDF森重真人に頭で合わせられ、一気に逆転され、試合を折り返した。
雨が降り出した後半、立ち上がりからエヴェラウドや遠藤康が果敢にシュートを放ち、同点ゴールを狙う。67分にはMF土居聖真と和泉竜司を投入し、さらに攻勢を強める。すると75分、遠藤の浮き球パスに反応した土居が左足でダイレクトボレーを決め、同点に追いつく。その後も、85分には遠藤がポストを叩くシュートを放つなど追加点を狙ったが、逆転ゴールは生まれず。2-2の引き分けでタイムアップを迎えた。
「前半はボールロストだったり、ミスが続いてしまって、今までやってきたものがなかなか表現されていなかった。それはFC東京が非常に高い位置からプレスをかけてきたためであって、それをくぐり抜けるという部分でもう少し工夫はできたと思うし、ビルドアップのところで落ち着きが足りなくて、自分たちでリズムを失ったかなと。後半になってからは相手の足が止まって、我々にスペースができました。(シュートが)ポストに当たったり、決めることができた場面もあったのかなと思います。ただ、残念ながら、守備のセットプレーの練習をやっているんですけれど、やればやるほどなんか失点してしまう…。ちょっと気がかりなところはあります。セットプレーからの失点は改善する必要があるかなと。全体的にまだ構築している最中ですが、いま目指しているサッカーを表現できたかなと思います」
勝ち点1を獲得した鹿島のザーゴ監督は、失点を重ねるセットプレーの課題を反省しつつ、チームの成長についても口にした。
現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE
【鹿島】勝点1をもたらす土居聖真の鮮やかボレー。「ちょっと後ろ気味だったけど…」
サッカーダイジェスト編集部
2020年07月26日
技術の高さが凝縮された一発

見事なボレーを流し込んだ土居。待望の今季初得点でチームに貴重な勝点1をもたらした。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)
[J1第7節]鹿島2-2FC東京/7月26日/カシマ
チームを敗戦から救う貴重な同点弾だった。
1-2で迎えた75分、左サイドで味方とのワンツーで抜け出した遠藤康が、浮き球のパスを相手ゴールに供給。これに反応した土居聖真が左足のボレーで合わせ、鮮やかにネットを揺さぶった。
「遠藤選手が良い形で和泉(竜司)選手とワンツーで崩して、顔が上がったタイミングで動き出そうと思っていた。そこに良いタイミングでボールが来て、ちょっと後ろ気味だったけど、上手く合わせられた」
後ろからのボールを正確にとらえて、ゴールに突き刺す。その技術の高さが凝縮された一発は、本人にとって今季初ゴール。この得点をきっかけに、下位に沈むチームを引き上げるようなさらなる活躍を期待したい。
構成●サッカーダイジェスト編集部
前半のような試合が続いておったが、それがハーフタイムにて修正され巻き返すことが出来た。
その要因もよくわかっておることが伝わる。
また聖真への信頼も感じさせる。
そしてその聖真は、「遠藤(康)選手が良い形で和泉(竜司)選手とワンツーして崩したときに、顔が上がったタイミングで動き出そうと思っていた。そこに良いタイミングでボールが来ましたし、ちょっと後ろ気味だったんですけど、うまく合わせられて良かったです」とゴールシーンを振り返る。
このように連携で崩しきったゴールは、観る側に気持ちの良さを与える。
これから多くのゴールを見せてもらおうではないか。
もう一つのゴールを決めたエヴェラウドは、「ボールを保持している状況が長ければ長いほど、ディフェンスとして相手を後追いで走ることがないので選手としては良いです。やりやすさを感じています。それがチャンスにつながっているので、目標としているところに近づけていると思います:と言う。
後半のゲーム展開こそが、チームが求めている試合だとよくわかる。
このような試合を続け、勝利をもたらせてくれよう。
これからが楽しみである。

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2020明治安田生命J1リーグ 第7節
鹿島アントラーズ:ザーゴ
前半はボールロストやミスが出てしまい、われわれの形にならず今までやってきたことが表現できなかった。FC東京が非常に高い位置からプレスをかけてきて、そこをかいくぐるという部分でもう少し工夫ができたと思う。あとはビルドアップで落ち着きが足りなくてリズムを失ってしまった。後半は、相手が前半にプレッシャーをかけてきた分、自然と足が止まって全体的に下がったところでスペースができて、ポストに当たったシーンもあったりと、非常にチャンスを作れていた。セットプレーで失点していることが気がかりだが、全体的に目指しているサッカーを構築している最中で、その一部は表現できたと思っている。私が目指しているものを、見ている方にも見続けたいと思ってもらえるようにしていきたい。ただ、まだ精度や質の部分で足りないところもあり、微調整するところもある。セットプレーからの失点だけはもう少し改善していく必要があると思っている。
Q.土居選手の評価は?
A.彼は3ヶ月近く怪我で離脱 していた。復帰してすぐにフルで試合に出場すると、再発や違う部分のケガをする可能性もあるので慎重に起用を考えている。実績の部分では申し分ない選手。少しずつ彼をフィットさせていきたいと思っているし、ここ数年で怪我のある選手たちについてもフィットしていけるよう準備している。聖真は技術的には問題ないし、前節もその他の試合でもいいプレーができている。どの選手もチャンスをもらっている。それぞれがそれぞれの武器を発揮してくれればいいし、その中で組織としての約束事をしっかりとやっていくところ。彼だけでなくピッチに入った選手は、チームとしての組織を持って取り組むべきではないかと思っている。
【土居 聖真】
今日に限って言えば、負けていたということもあり、個人的にも結果がほしいと思っていた。どんどんゴール前に顔を出していこうと思っていたので、それが結果につながってよかった。
【エヴェラウド】
FWに求められているのはゴールなので、続けてホームで決められてよかった。後半に向けて、ハーフタイムに修正して自分たちの形にすることができ、逆転に向けたチャンスを作ることができたと思う。また日々のトレーニングで勝ち点3を取れるように頑張っていく。
明治安田生命J1リーグ 第7節
2020年7月26日(日)18:33KO
県立カシマサッカースタジアム
[ ザーゴ監督 ]
前半はわれわれの形ではないボールロストやミスが続いてしまった。今までやってきたことがなかなか表現できなかった。その1つはFC東京さんが高い位置でプレスを掛けてきた。それをくぐり抜けるにはもう少し工夫が必要だった。またビルドアップのところで落ち着きが足りず、自分たちでリズムを失ったと思います。
後半は前半からそうやってプレスを掛けたことで自然に足が止まって、全体的に下がったところでわれわれにスペースができたことで、決めることができた部分もあれば、ポストに当たったのが2本くらいあったと思います。それ以上にチャンスがありました。ただ、残念ながら守備のセットプレーの練習をしているのですが、やればやるほど失点してしまうところがある。ちょっと気がかりです。
全体的にまだ構築している最中ですけど、目指しているサッカーの一部分は表現できたかなと思います。見ている方もこういうものを見続けたいと思ってくれたらと思います。僕が目指しているのはこういうものです。ただ、質であったり、精度やタイミングだったり、微調整が必要なところは多々あるのですが、発展の状況にあるかなと思います。セットプレーからの失点はもう少し改善する必要があると思います。
--土居 聖真選手への評価を聞かせてください。
まず技術的な話をします。彼は3カ月近くケガで離脱していました。戻ってきたところでいきなりフルに使うとケガが再発する恐れがあったし、ほかの部分をケガする可能性がありました。技術的な部分では申し分がない。少しずつ彼をフィットさせたい部分がある。ここ数年でケガがある選手を徐々にフィットさせたいという思いで準備しているし、彼らともそういう話をしています。
個々とチームを合わせて、いかに活動量、活動日数を増やすかを考えています。土居選手に関しては技術的には問題ありません。前節も非常に良いプレーをしていましたし、そのほかの試合でも良いプレーができています。駒の1人として考えることができる選手です。記者さんは知っていると思いますが、ほとんどの選手がチャンスをもらっています。それぞれがそれぞれの武器と特長を発揮してくれればいい。その中で組織の役割をしっかりとやっていくところなので、彼だけでなく途中で入った選手全員が、チームや組織としての意識を持って取り組んでくれていると思います。
明治安田生命J1リーグ 第7節
2020年7月26日(日)18:33KO
県立カシマサッカースタジアム
MF 8
土居 聖真
Shoma DOI
--得点シーンを振り返って。
遠藤(康)選手が良い形で和泉(竜司)選手とワンツーして崩したときに、顔が上がったタイミングで動き出そうと思っていた。そこに良いタイミングでボールが来ましたし、ちょっと後ろ気味だったんですけど、うまく合わせられて良かったです。
--今季初ゴール。チーム状況を考えると強い気持ちがあったのでは?
チームもそうですし、今日に限って言えば負けていたところもありますし、個人的にも結果が欲しいとずっと思っていた。どんどんゴール前に顔を出せればなと思っていたので、それが結果につながって良かったです。
FW 9
エヴェラウド
EVERALDO
--得点シーンを振り返って。
FWに求められているのは得点なので、それが続けてホームで決められて良かったと思います。また日々の練習に戻って勝点3の結果を取れるように頑張ります。
--後半に関しては、選手としてはどういう手ごたえがありますか?
ボールを保持している状況が長ければ長いほど、ディフェンスとして相手を後追いで走ることがないので選手としては良いです。やりやすさを感じています。それがチャンスにつながっているので、目標としているところに近づけていると思います。
FC東京はCBコンビの2発で逆転も…鹿島、土居聖真の今季初ボレー弾で意地のドロー!
20/7/26 20:30

FWエヴェラウドのゴールで先制した鹿島アントラーズ
[7.26 J1第7節 鹿島2-2FC東京 カシマ]
J1リーグは26日、第7節を各地で行い、鹿島アントラーズはFC東京と2-2で引き分けた。クロスから先制点を奪った鹿島に対し、FC東京は前半終了間際のセットプレー2発で逆転したが、鹿島も再びクロスからMF土居聖真が今季初ゴールを決めて追いつき、勝ち点1を分け合った。
互いに前節から中3日での一戦。ホームの鹿島は湘南戦(●0-1)から5人を入れ替え、DF永戸勝也、FWファン・アラーノ、MF三竿健斗、MF遠藤康、FW伊藤翔を起用した。一方のFC東京は札幌戦(△1-1)から6人を変更。DF室屋成、DF森重真人、MF三田啓貴、MF安部柊斗、FW内田宅哉、FW永井謙佑が入った。内田は今季初出場を迎えた。
FC東京は前半3分、DF室屋成の素晴らしいクロスから最初のビッグチャンスをつくった。このボールはニアサイドで潰れた内田が絶妙なフリックで後方に落とすと、永井がGKクォン・スンテを強襲する惜しいシュート。さらにこぼれ球を拾った安部が左足で狙ったが、わずかに左へ外れた。
その後もFC東京が主導権を握り、前半29分にはトリックFKから森重が無回転シュート。それでもクォン・スンテは足元にこぼしたものの、しっかりキャッチし直した。すると34分、鹿島がワンチャンスで試合を動かした。左サイド起点のカウンターから右サイドに大きく展開。DF広瀬陸斗のクロスにFWエヴェラウドが強烈なヘディングシュートを突き刺した。
勢いに乗る鹿島は前半42分、MFファン・アラーノの左コーナーキックにDF町田浩樹が頭で合わせたがクロスバーに阻まれる。するとFC東京は前半44分、三田の左コーナーキックにニアサイドで合わせたDF渡辺剛がフリック気味に押し込んで同点。さらにアディショナルタイム5分、今度は三田の右コーナーキックに森重が頭で合わせ、セットプレーで一挙に勝ち越した。
FC東京は後半9分、三田と内田を下げてFWアダイウトンとMF紺野和也を投入。15分、FWディエゴ・オリヴェイラの単独突破からアダイウトンが右足で狙ったが、枠を外れた。鹿島は20分、DF犬飼智也が最終ラインから猛然と駆け上がり、最後は流れの中からヘディングシュート。ゴールマウスを捉えられなかったもののダイナミックな攻撃を見せた。
すると鹿島は後半30分、左のハーフスペースを駆け上がった遠藤の低空クロスがゴール前に送られると、途中出場MF土居聖真が左足ボレーで突き刺して同点に追いついた。鹿島はさらに37分、エヴェラウドがワントラップからアクロバティックなオーバーヘッドで狙うもGK林彰洋の正面。40分には遠藤がGKの動きを見て倒れ込みながらのロングシュートを放ったがボールは左ポストに当たった。
最後は鹿島がセットプレーでもチャンスを導いたが、林の好セーブにも阻まれて最後までスコアは動かず。鹿島は今季の戦績を1勝1分5敗とした。一方のFC東京は2試合連続のドローに終わり、連戦の中で痛い足踏みとなった。
「練習をやればやるほど失点してしまう…」鹿島は課題のCKから2失点もFC東京に追いつきドロー!◎J1第7節
2020-07-26
サッカーマガジン編集部
7月26日、明治安田生命J1リーグは第7節が開催され、鹿島アントラーズはFC東京とカシマスタジアムで対戦。鹿島はエヴェラウドのゴールで先制するも、前半終了間際にセットプレーから2失点。しかし途中出場の土居聖真が同点弾を決め、引き分けに持ち込んだ。

上写真=鹿島のレオ・シルバとFC東京のディエゴ・オリヴェイラが球際で激しく競り合う(写真◎J.LEAGUE)
■2020年7月26日 J1リーグ第7節(@カシマ:観衆3,027人)
鹿島 2-2 FC東京
得点:(鹿)エヴェラウド、土居聖真
(F)渡辺剛、森重真人
・鹿島メンバー◎GKクォン・スンテ、DF広瀬陸斗、犬飼智也、町田浩樹、永戸勝也、MFファン・アラーノ(67分:和泉竜司)、三竿健斗、レオ・シルバ(84分:永木亮太)、エヴェラウド、FW遠藤康、伊藤翔(67分:土居聖真)
・FC東京メンバー◎GK林彰洋、DF室屋成、渡辺剛、森重真人、小川諒也(84分:中村帆高)、MF三田啓貴(54分:紺野和也)、高萩洋次郎(84分:アルトゥール・シルバ)、安部柊斗、内田宅哉(54分:アダイウトン)、FWディエゴ・オリヴェイラ、永井謙佑(66分:原大智)
ザーゴ監督「目指しているサッカーを表現できた」
序盤からディエゴ・オリヴェイラと永井謙佑を最前線に配置した4-4-2で試合に臨むFC東京に攻め込まれた鹿島だが、一発のチャンスを物にした。前半34分、DF広瀬陸斗のクロスからMFエヴェラウドがヘディングシュートを決め、鹿島が先制する。
しかし、前半終了間際に、前節湘南戦でも失点を喫したセットプレーから立て続けにFC東京にゴールを許す。MF三田啓貴のコーナーキックから45分にはニアサイドに走り込んだDF渡辺剛に、アディショナルタイムの45+5分にはゴール前でDF森重真人に頭で合わせられ、一気に逆転され、試合を折り返した。
雨が降り出した後半、立ち上がりからエヴェラウドや遠藤康が果敢にシュートを放ち、同点ゴールを狙う。67分にはMF土居聖真と和泉竜司を投入し、さらに攻勢を強める。すると75分、遠藤の浮き球パスに反応した土居が左足でダイレクトボレーを決め、同点に追いつく。その後も、85分には遠藤がポストを叩くシュートを放つなど追加点を狙ったが、逆転ゴールは生まれず。2-2の引き分けでタイムアップを迎えた。
「前半はボールロストだったり、ミスが続いてしまって、今までやってきたものがなかなか表現されていなかった。それはFC東京が非常に高い位置からプレスをかけてきたためであって、それをくぐり抜けるという部分でもう少し工夫はできたと思うし、ビルドアップのところで落ち着きが足りなくて、自分たちでリズムを失ったかなと。後半になってからは相手の足が止まって、我々にスペースができました。(シュートが)ポストに当たったり、決めることができた場面もあったのかなと思います。ただ、残念ながら、守備のセットプレーの練習をやっているんですけれど、やればやるほどなんか失点してしまう…。ちょっと気がかりなところはあります。セットプレーからの失点は改善する必要があるかなと。全体的にまだ構築している最中ですが、いま目指しているサッカーを表現できたかなと思います」
勝ち点1を獲得した鹿島のザーゴ監督は、失点を重ねるセットプレーの課題を反省しつつ、チームの成長についても口にした。
現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE
【鹿島】勝点1をもたらす土居聖真の鮮やかボレー。「ちょっと後ろ気味だったけど…」
サッカーダイジェスト編集部
2020年07月26日
技術の高さが凝縮された一発

見事なボレーを流し込んだ土居。待望の今季初得点でチームに貴重な勝点1をもたらした。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)
[J1第7節]鹿島2-2FC東京/7月26日/カシマ
チームを敗戦から救う貴重な同点弾だった。
1-2で迎えた75分、左サイドで味方とのワンツーで抜け出した遠藤康が、浮き球のパスを相手ゴールに供給。これに反応した土居聖真が左足のボレーで合わせ、鮮やかにネットを揺さぶった。
「遠藤選手が良い形で和泉(竜司)選手とワンツーで崩して、顔が上がったタイミングで動き出そうと思っていた。そこに良いタイミングでボールが来て、ちょっと後ろ気味だったけど、上手く合わせられた」
後ろからのボールを正確にとらえて、ゴールに突き刺す。その技術の高さが凝縮された一発は、本人にとって今季初ゴール。この得点をきっかけに、下位に沈むチームを引き上げるようなさらなる活躍を期待したい。
構成●サッカーダイジェスト編集部
ティアモ枚方・野沢拓也、指導者への道
ティアモ枚方の野沢を取材したニッカンスポーツの南谷記者である。
現在の野沢はサッカー選手と仕事を両立しておるとのこと。
アサンプション国際中学校・高等学校のコーチとして指導者の道を歩んでおることが伝えられた。
これは驚きの報である。
彼のような人物が、若者にサッカーを教える立場になるとは、思いもよらなんだ。
野沢自身は、「親みたいな気分ですね。あいさつとか自分がしてこなかったことを教えているので自分も成長している感じ。(プロでは)こんなに考えることはなかった。疲れますけど、『疲れるのが仕事でしょ』っていう感覚ですね」と語る。
教えることによって、野沢のサッカー観は更に研ぎ澄まされよう。
人生は常に成長のチャンスに溢れておる。
野沢が指導した選手が世に出てくることを願う。
そして、野沢自身も指導者として鹿島に戻ってきて欲しい。
未来が楽しみである。

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現役兼指導者の元代表2人「5部」枚方から見る夢
[2020年7月26日9時0分]

取材に答える野沢(撮影・南谷竜則)

トレーニングを行うFCティアモ枚方の野沢(撮影・南谷竜則)
J1から数えれば5部相当-。大阪・枚方市に拠点を置く関西リーグ1部のFCティアモ枚方には、仕事をしながらプレーを続ける2人の元日本代表がいる。クラブには元Jリーガーが13人在籍。今季から指揮を執るのは名古屋グランパスで10番を背負った小川佳純監督(35)で、ヴィッセル神戸などで活躍したMF田中英雄(37)が主将を務める。社会人チームのため、練習後は全員がそれぞれの勤務地へと向かう。
汗だくで取材に応じてくれたのは、06年に日本代表入りしたMF野沢拓也(38)だ。Jリーグでは鹿島アントラーズ、神戸、ベガルタ仙台で活躍。昨年から枚方に加わった。加入のきっかけを問うと「地域リーグで上に上がるしかないところの方が、やりがいがある」と明かした。
Jリーガー時代は多くを語らず、記者泣かせな選手だったという。仕事はアサンプション国際中学校・高等学校(大阪)のコーチ。練習メニューを立て、教え子1人1人に目を配り、四六時中考えを巡らしている。教育の場であるため、サッカーだけを教えればいいというわけではない。
「親みたいな気分ですね。あいさつとか自分がしてこなかったことを教えているので自分も成長している感じ。(プロでは)こんなに考えることはなかった。疲れますけど、『疲れるのが仕事でしょ』っていう感覚ですね」と充実感をにじませた。
ガンバ大阪で03年から16年途中まで10番を背負ったMF二川孝広(40)は、同クラブの育成コーチをしている。枚方に来たのは、地元大阪で選手を続けながら指導者の道を歩みたいと思ったからだ。G大阪時代は口下手で有名だったベテランは、今でも大勢の前で話すことは苦手だ。「(小中学生の大勢を集め)円になって、何かを語るところまではできていないです。周りのコーチを参考にしながらやっていきたい」と奮闘している。
年齢を重ね、華やかな舞台から離れてもなおボールを追い続けている。ともに、プレーでJ1の大観衆を沸かせた日本を代表する選手だった。野沢は言う。
「教えている子が、何年後かにはプロになって、もしかしたら同じチームでできるかも知れない。自分がそこまで(現役を)やっているかはわからないけど、そういうのも味わえますし、面白いですよね」
まだ現役。果てしない夢がある。【南谷竜則】
現在の野沢はサッカー選手と仕事を両立しておるとのこと。
アサンプション国際中学校・高等学校のコーチとして指導者の道を歩んでおることが伝えられた。
これは驚きの報である。
彼のような人物が、若者にサッカーを教える立場になるとは、思いもよらなんだ。
野沢自身は、「親みたいな気分ですね。あいさつとか自分がしてこなかったことを教えているので自分も成長している感じ。(プロでは)こんなに考えることはなかった。疲れますけど、『疲れるのが仕事でしょ』っていう感覚ですね」と語る。
教えることによって、野沢のサッカー観は更に研ぎ澄まされよう。
人生は常に成長のチャンスに溢れておる。
野沢が指導した選手が世に出てくることを願う。
そして、野沢自身も指導者として鹿島に戻ってきて欲しい。
未来が楽しみである。

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現役兼指導者の元代表2人「5部」枚方から見る夢
[2020年7月26日9時0分]

取材に答える野沢(撮影・南谷竜則)

トレーニングを行うFCティアモ枚方の野沢(撮影・南谷竜則)
J1から数えれば5部相当-。大阪・枚方市に拠点を置く関西リーグ1部のFCティアモ枚方には、仕事をしながらプレーを続ける2人の元日本代表がいる。クラブには元Jリーガーが13人在籍。今季から指揮を執るのは名古屋グランパスで10番を背負った小川佳純監督(35)で、ヴィッセル神戸などで活躍したMF田中英雄(37)が主将を務める。社会人チームのため、練習後は全員がそれぞれの勤務地へと向かう。
汗だくで取材に応じてくれたのは、06年に日本代表入りしたMF野沢拓也(38)だ。Jリーグでは鹿島アントラーズ、神戸、ベガルタ仙台で活躍。昨年から枚方に加わった。加入のきっかけを問うと「地域リーグで上に上がるしかないところの方が、やりがいがある」と明かした。
Jリーガー時代は多くを語らず、記者泣かせな選手だったという。仕事はアサンプション国際中学校・高等学校(大阪)のコーチ。練習メニューを立て、教え子1人1人に目を配り、四六時中考えを巡らしている。教育の場であるため、サッカーだけを教えればいいというわけではない。
「親みたいな気分ですね。あいさつとか自分がしてこなかったことを教えているので自分も成長している感じ。(プロでは)こんなに考えることはなかった。疲れますけど、『疲れるのが仕事でしょ』っていう感覚ですね」と充実感をにじませた。
ガンバ大阪で03年から16年途中まで10番を背負ったMF二川孝広(40)は、同クラブの育成コーチをしている。枚方に来たのは、地元大阪で選手を続けながら指導者の道を歩みたいと思ったからだ。G大阪時代は口下手で有名だったベテランは、今でも大勢の前で話すことは苦手だ。「(小中学生の大勢を集め)円になって、何かを語るところまではできていないです。周りのコーチを参考にしながらやっていきたい」と奮闘している。
年齢を重ね、華やかな舞台から離れてもなおボールを追い続けている。ともに、プレーでJ1の大観衆を沸かせた日本を代表する選手だった。野沢は言う。
「教えている子が、何年後かにはプロになって、もしかしたら同じチームでできるかも知れない。自分がそこまで(現役を)やっているかはわからないけど、そういうのも味わえますし、面白いですよね」
まだ現役。果てしない夢がある。【南谷竜則】
ジーコTD、緊急来日前に決意を激白
ジーコTDの来日経緯について伝えるSportivaのリカルド・セティオン氏である。
ブラジルからチームに影響を与えておったが、浦和戦直後にクラブより来日要請があったことが伝えられる。
やはり、あの敗戦がチームに与えた影響は大きかった。
セットプレイからの失点はともかく、大して強くもない相手に守り切られてしまうのは、チームに何かしらの問題があると、外から見ておっても感じるものである。
ここはジーコに手助けして貰うときとクラブが判断したことも頷ける。
ジーコ自身は、「私ひとりが来たからといってチームを即座に変えることはできない。しかし、何らかの力を与えることはできるはずだ。勝利への道を一緒に模索していきたい」と言う。
大きく変わるような劇薬が欲しいわけではなく、ちょっとしたことで変わることを、クラブは知っておるのだ。
ジーコにはチームに合流して行うべきことのイメージがある。
その含蓄は大きな財産と言えよう。
ジーコの薫陶で、チームが良い方向に動いて行くであろう。
ここから巻き返しである。

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ジーコが緊急来日前に決意を激白
「いまアントラーズに伝えたいこと」
リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko
先週の半ば、私の携帯が鳴った。相手はジーコ。私は急いで電話に出た。
「リカルド、すまないが、週末に会うことはできなくなった。ユニホームは送るから住所を教えてくれ」
私はジーコやその他数人の選手とともに、コロナ禍で苦しむ人々のためにチャリティオークションを企画しており、ジーコからも数枚のユニホームを供出してもらう話になっていた。
会えない理由を彼はこう説明した。
「実は鹿島から、すぐに帰ってきてもらいたいという連絡を受けたんだ。この週末には日本に発つことになった」
ジーコはJリーグのオフシーズンにブラジルに帰ると、パンデミックのため、そのままリオの家に滞在を続けていた。Jリーグ再開にあわせ帰国しようとしていたが、今の時期、国をまたいでの移動は難しく、日本行きは実現しないままだった。それでも、ジーコは地球の裏側からチームをできる限りサポートしていたという。

テクニカルディレクター・ジーコの目に現在の鹿島アントラーズはどう映っているのか photo by Sano Miki
「私は毎日、チームの様子の報告を受け、幹部やテクニカルスタッフとのオンライン会議にもできる限り参加していた。練習試合の動画も送られてきたので、チームの状態を確かめることもできた。誰がプレーし、誰がしていないか、誰がすでにレギュラーとしてプレーできる準備ができているか、などもよくわかった」
こうした日々の報告を通じて、ジーコは改めてあることに気がついたという。
「前からわかっていたことではあったが、今回のことで、我々のチームはスタッフ誰もが真のプロフェッショナルであることを確認した。みんな高い専門性をもっていて、それぞれの観点から的確な報告をあげてくれた」
ただ、それでも離れた場所からできることには限界があったとジーコは言う。
「チームの様子はわかったが、やはり物理的距離は大きな障害だった。時差もあり、私の声はダイレクトには届かない。もどかしかった」
やはりチームのそばにいることが一番重要であるとジーコが感じていた矢先に、鹿島から戻ってきてほしいという連絡がきたというわけだ。先週の始めといえば、ちょうど浦和レッズ戦で鹿島がリーグ戦4連敗を喫したあとである。やはりそれが関係あるのだろうか?
「最初の数試合で連敗したことを私はそれほど重くとらえてはいない。実際、翌週は横浜F・マリノスに4-2で勝利した。本来あるべきチームの姿に戻りつつあると思う。特に憂うような状況ではないはずだ。ただ、もっと頑張らなければならないのは確かだ。アントラーズは日本で一番強いチームでなければならない」
ジーコは再開後の不調は一時的なものと捉えている。
「みんなこれまで何カ月も個別のトレーニングをしてきただけで、チームの全体練習ができるようになったのは最近だ。それまではコーチのきめ細かな指導もなかった。だから普通ではありえないような動きや、単純なパスミスもしているのが見て取れた。連敗が続いたのは、チームとしてまだ本格的に機能していなかったからだろう、フィジカルもまだ最高の状態ではない。だが、私は楽天的だ。彼らが勝つ力を持っているのは知っている。トップに君臨出来る力も十分にある。スタッフも優秀な者がそろっている」
サポーターの不在もプレーに響いたのではないかとジーコは考えている。
「鹿島の選手は大勢のサポーターの声援を受けてプレーするのに慣れている。サッカーをしたことがない人にはわからないかもしれないが、声援の多寡はプレーに大きく影響するものだ」
そんなチームに、ジーコは新たなモチベーションを与えたいと思っている。
「私ひとりが来たからといってチームを即座に変えることはできない。しかし、何らかの力を与えることはできるはずだ。勝利への道を一緒に模索していきたい」
ジーコが一番懸念していたのは、チームが負のスパイラルに陥っていないかということだ。
「長年日本人と接していると、日本人は極度に間違えることを恐れていると感じる。なんでも完璧にしたがる。だから、いつもと違う形のサッカーにはトラウマを感じるのかもしれない。しかし、それは違う。今はサッカーが帰ってきたことが一番重要な事実だ。
サッカーでは心の持ちようがプレーに影響する。精神面は最も重要なもののひとつだが、日本人はその比重が倍だろう。悪いスタートを切ったら、なかなか軌道修正をすることができない。これは日本人の文化的な背景にもよる」
一番重要なのは「選手たちに自信を持たせること」だとジーコは言う。彼の今回の日本行きの最大の目的は、ジーコ自身が選手に直接語りかけることだ。
「選手たちに会ったら、まずこう言いたい。『君たちには才能がある、もっともっと力を出すことができる。鹿島のユニホームをまとっているということは、才能が、聡明さがあるという何よりの証拠だ。私は信じている。君たちは全員、私とテクニカルスタッフが慎重に選んだ選手だ。我々は君たち以上に君たちの才能を知っている。もしうまくいっていないなら、それは試合へのアプローチの仕方が間違っているからだ。しかし心配することはない。もし間違っていたら、もう一度やり直せばいい。一緒にやっていこう!』と」
メンタリティのあり方を修正し、練習でフィジカルとチームワークを取り戻せば、鹿島は短期間のうちに本来の姿に戻るとジーコは信じている。
「どんなにビデオを見ても、実際に選手と向かい合い、その目を見て話をしなければわからないことがある。何が問題なのか、何を感じているのか、ひとりひとりの問題を解決する助けとなりたい。私が日本に行くことで、鹿島とはどういうチームかを選手たちに思い出してもらいたい。そのためにはどんな犠牲を払ってもいいと思う」
この時期にブラジルから日本へ行くのは大変なことである。ジーコはブラジル出発前にPCR検査、抗原検査、抗体検査の3種類の検査を受けたが、結果はすべて陰性だった。ただ、日本に着いてからもまた新たに検査を受けねばならず、これが陰性であっても、2週間は自宅(もしくは指定された施設)待機で、不要不急の外出を避けなければならない。
「でも、心配はしていない。いつ日本に行ってもいいよう、この数カ月、細心の注意を払って行動してきた。たぶん日本に行っても陰性だろう」
大変なのはコロナ対策だけではない。旅行者がほとんどいない現在、多くの航空会社は減便している。日本行きの便はなかなか見つからない。
「結局、リオからまずサンパウロに行き、そこからフランクフルトに飛んで、最終的にはドイツから東京に向かうことになったよ」
3月で67歳になったジーコにとっては、かなりきつい長旅だろう。だが、それでもジーコはアントラーズのそばにいることを望んだ。
「私は日本から多くのことを学んだ。今回のパンデミックにも冷静に対処している。そんな誠実で尊敬できる日本と関わりを持てたことをうれしく思う。だから鹿島のため、日本のサッカーのため、私のベストを尽くすつもりだ」
ブラジルからチームに影響を与えておったが、浦和戦直後にクラブより来日要請があったことが伝えられる。
やはり、あの敗戦がチームに与えた影響は大きかった。
セットプレイからの失点はともかく、大して強くもない相手に守り切られてしまうのは、チームに何かしらの問題があると、外から見ておっても感じるものである。
ここはジーコに手助けして貰うときとクラブが判断したことも頷ける。
ジーコ自身は、「私ひとりが来たからといってチームを即座に変えることはできない。しかし、何らかの力を与えることはできるはずだ。勝利への道を一緒に模索していきたい」と言う。
大きく変わるような劇薬が欲しいわけではなく、ちょっとしたことで変わることを、クラブは知っておるのだ。
ジーコにはチームに合流して行うべきことのイメージがある。
その含蓄は大きな財産と言えよう。
ジーコの薫陶で、チームが良い方向に動いて行くであろう。
ここから巻き返しである。

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ジーコが緊急来日前に決意を激白
「いまアントラーズに伝えたいこと」
リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko
先週の半ば、私の携帯が鳴った。相手はジーコ。私は急いで電話に出た。
「リカルド、すまないが、週末に会うことはできなくなった。ユニホームは送るから住所を教えてくれ」
私はジーコやその他数人の選手とともに、コロナ禍で苦しむ人々のためにチャリティオークションを企画しており、ジーコからも数枚のユニホームを供出してもらう話になっていた。
会えない理由を彼はこう説明した。
「実は鹿島から、すぐに帰ってきてもらいたいという連絡を受けたんだ。この週末には日本に発つことになった」
ジーコはJリーグのオフシーズンにブラジルに帰ると、パンデミックのため、そのままリオの家に滞在を続けていた。Jリーグ再開にあわせ帰国しようとしていたが、今の時期、国をまたいでの移動は難しく、日本行きは実現しないままだった。それでも、ジーコは地球の裏側からチームをできる限りサポートしていたという。

テクニカルディレクター・ジーコの目に現在の鹿島アントラーズはどう映っているのか photo by Sano Miki
「私は毎日、チームの様子の報告を受け、幹部やテクニカルスタッフとのオンライン会議にもできる限り参加していた。練習試合の動画も送られてきたので、チームの状態を確かめることもできた。誰がプレーし、誰がしていないか、誰がすでにレギュラーとしてプレーできる準備ができているか、などもよくわかった」
こうした日々の報告を通じて、ジーコは改めてあることに気がついたという。
「前からわかっていたことではあったが、今回のことで、我々のチームはスタッフ誰もが真のプロフェッショナルであることを確認した。みんな高い専門性をもっていて、それぞれの観点から的確な報告をあげてくれた」
ただ、それでも離れた場所からできることには限界があったとジーコは言う。
「チームの様子はわかったが、やはり物理的距離は大きな障害だった。時差もあり、私の声はダイレクトには届かない。もどかしかった」
やはりチームのそばにいることが一番重要であるとジーコが感じていた矢先に、鹿島から戻ってきてほしいという連絡がきたというわけだ。先週の始めといえば、ちょうど浦和レッズ戦で鹿島がリーグ戦4連敗を喫したあとである。やはりそれが関係あるのだろうか?
「最初の数試合で連敗したことを私はそれほど重くとらえてはいない。実際、翌週は横浜F・マリノスに4-2で勝利した。本来あるべきチームの姿に戻りつつあると思う。特に憂うような状況ではないはずだ。ただ、もっと頑張らなければならないのは確かだ。アントラーズは日本で一番強いチームでなければならない」
ジーコは再開後の不調は一時的なものと捉えている。
「みんなこれまで何カ月も個別のトレーニングをしてきただけで、チームの全体練習ができるようになったのは最近だ。それまではコーチのきめ細かな指導もなかった。だから普通ではありえないような動きや、単純なパスミスもしているのが見て取れた。連敗が続いたのは、チームとしてまだ本格的に機能していなかったからだろう、フィジカルもまだ最高の状態ではない。だが、私は楽天的だ。彼らが勝つ力を持っているのは知っている。トップに君臨出来る力も十分にある。スタッフも優秀な者がそろっている」
サポーターの不在もプレーに響いたのではないかとジーコは考えている。
「鹿島の選手は大勢のサポーターの声援を受けてプレーするのに慣れている。サッカーをしたことがない人にはわからないかもしれないが、声援の多寡はプレーに大きく影響するものだ」
そんなチームに、ジーコは新たなモチベーションを与えたいと思っている。
「私ひとりが来たからといってチームを即座に変えることはできない。しかし、何らかの力を与えることはできるはずだ。勝利への道を一緒に模索していきたい」
ジーコが一番懸念していたのは、チームが負のスパイラルに陥っていないかということだ。
「長年日本人と接していると、日本人は極度に間違えることを恐れていると感じる。なんでも完璧にしたがる。だから、いつもと違う形のサッカーにはトラウマを感じるのかもしれない。しかし、それは違う。今はサッカーが帰ってきたことが一番重要な事実だ。
サッカーでは心の持ちようがプレーに影響する。精神面は最も重要なもののひとつだが、日本人はその比重が倍だろう。悪いスタートを切ったら、なかなか軌道修正をすることができない。これは日本人の文化的な背景にもよる」
一番重要なのは「選手たちに自信を持たせること」だとジーコは言う。彼の今回の日本行きの最大の目的は、ジーコ自身が選手に直接語りかけることだ。
「選手たちに会ったら、まずこう言いたい。『君たちには才能がある、もっともっと力を出すことができる。鹿島のユニホームをまとっているということは、才能が、聡明さがあるという何よりの証拠だ。私は信じている。君たちは全員、私とテクニカルスタッフが慎重に選んだ選手だ。我々は君たち以上に君たちの才能を知っている。もしうまくいっていないなら、それは試合へのアプローチの仕方が間違っているからだ。しかし心配することはない。もし間違っていたら、もう一度やり直せばいい。一緒にやっていこう!』と」
メンタリティのあり方を修正し、練習でフィジカルとチームワークを取り戻せば、鹿島は短期間のうちに本来の姿に戻るとジーコは信じている。
「どんなにビデオを見ても、実際に選手と向かい合い、その目を見て話をしなければわからないことがある。何が問題なのか、何を感じているのか、ひとりひとりの問題を解決する助けとなりたい。私が日本に行くことで、鹿島とはどういうチームかを選手たちに思い出してもらいたい。そのためにはどんな犠牲を払ってもいいと思う」
この時期にブラジルから日本へ行くのは大変なことである。ジーコはブラジル出発前にPCR検査、抗原検査、抗体検査の3種類の検査を受けたが、結果はすべて陰性だった。ただ、日本に着いてからもまた新たに検査を受けねばならず、これが陰性であっても、2週間は自宅(もしくは指定された施設)待機で、不要不急の外出を避けなければならない。
「でも、心配はしていない。いつ日本に行ってもいいよう、この数カ月、細心の注意を払って行動してきた。たぶん日本に行っても陰性だろう」
大変なのはコロナ対策だけではない。旅行者がほとんどいない現在、多くの航空会社は減便している。日本行きの便はなかなか見つからない。
「結局、リオからまずサンパウロに行き、そこからフランクフルトに飛んで、最終的にはドイツから東京に向かうことになったよ」
3月で67歳になったジーコにとっては、かなりきつい長旅だろう。だが、それでもジーコはアントラーズのそばにいることを望んだ。
「私は日本から多くのことを学んだ。今回のパンデミックにも冷静に対処している。そんな誠実で尊敬できる日本と関わりを持てたことをうれしく思う。だから鹿島のため、日本のサッカーのため、私のベストを尽くすつもりだ」
興味深いザーゴとポステコグルーの“共鳴”
ザーゴ監督とFマリノスのポステコブルー監督を比較するサッカーダイジェストの広島記者である。
昨日の会見から、その考察を述べておる。
「驚くほど、両者の考え方はシンクロしている」とコラムを書き始め、二人のサッカー観について記す。
攻撃サッカーを標榜する者は指向が似てくるのは必然であろう。
このサッカーでチームを変えると決断したクラブの意向を尊重する。
また広島記者は、「ふたりの指揮官に違いがあるとすれば、柔軟性の強弱だろう」と分析する。
ザーゴ監督には柔軟性があるように思う。
頑固一徹に無謀な攻撃を繰り返しておるだけではないのだ。
今日のFC東京はカウンター・サッカーと既にわかっておる。
前掛かりになって玉砕するようなことにはしてはならぬ。
そのあたりのゲームプランが見ものとなろう。
サッカー哲学を貫き、そして柔軟に勝つ。
そのサッカーを拝みにスタジアムに向かう。
楽しみな一戦である。

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【コラム】「カウンターで勝っても…」興味深いザーゴとポステコグルーの“共鳴”
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2020年07月26日
攻撃サッカーで観ている者を楽しませたい

内容の伴ったサッカーで勝利を目指す鹿島のザーゴ監督(左)と横浜のポステコグルー監督(右)。お互いのサッカー観は驚くほどシンクロしている。写真:田中研治
驚くほど、両者の考え方はシンクロしている。
横浜F・マリノスのアンジェ・ポステコグルー監督は、かつてこんな風に語ったことがある。「守備的に戦って、カウンターで1点を取って、1-0で勝利する。結果はいいとして、内容については嬉しくもなんともない」。
7月25日のオンライン取材に応じた鹿島アントラーズのザーゴ監督も、自身のサッカー観について話すなかで次のように述べた。「ファン・サポーターからすれば、ただ守ってカウンター1本で勝ちましたというのは、勝ったことは嬉しいけど、たぶん、それは見ていてあんまり楽しくないと思う」。
さらにポステコグルー監督は「サポーターも同じ気持ちだと思うのですが、監督としても、攻撃的なサッカーは観ていてワクワクするし、楽しい。そのうえで、勝ちたい」と強調すれば、ザーゴ監督も「パスをつないだり、選手がボールを持った時のいろんな技、技術を観るのが、サッカーを愛する者としては、一番の醍醐味」と力説する。
同じような信念を持つ両者は、7月18日の5節で対戦。4-2の打ち合いの末、鹿島に軍配が上がる。横浜はいつもと同じように人数をかけて分厚い攻撃を繰り出したが、「自分たちのミスからボールを奪われて失点してしまったのが残念」とポステコグルー監督は悔しがった。ザーゴ監督はポゼッションよりも、ハイラインを敷く敵の最終ラインの背後にある広大なスペースに目を向け「つなぐよりも縦への意識が非常に重要だった。我々は違う“色”も出せる」と微修正を施して、チームは効率的かつ鋭いアタックを仕掛けて得点を重ねた。
ふたりの指揮官に違いがあるとすれば、柔軟性の強弱だろう。もっとも、根底にあるのはリスクを背負ってでも攻撃サッカーを貫こうとするスタンスであり、観ている者を楽しませたいという想いだ。ポステコグルー監督が「内容にこだわっている。そこは絶対に譲れない」と主張すれば、ザーゴ監督はどれだけ負けがこんでも「やっていることは間違っていない」と言い張る。そんな頑固一徹なところも。
横浜に完勝したFC東京に、鹿島はどう戦うか

志をともにする指揮官に率いられた鹿島と横浜は5節で対戦。4-2の打ち合いの末、鹿島に軍配が上がった。写真:田中研治
ポステコグルー監督の就任1年目は、ルヴァンカップで準優勝という結果を残したが、リーグ戦では残留争いに巻き込まれるなど苦戦を強いられた。堅守を伝統としてきた横浜を、『アタッキング・フットボール』の名の下に攻撃的な集団に変えた。抜本的な改革は少なからずハレーションを起こしたが、愚直にやり続けることで、就任2年目の昨季に15年ぶり4度目のリーグタイトルを勝ち取った。
今季がザーゴ体制1年目の鹿島も、横浜に勝つまでは公式戦6連敗、奪った得点は相手のオウンゴールのみと厳しい戦いを強いられた。横浜に勝利した後の前節・湘南戦も、ゲームを支配しながら0-1の完封負け。いまだに低空飛行を続けている。こちらも「リアクションサッカーから、ポジションを取りながら相手を動かすポジショナルプレーを目指してやっている」と思い切ったチーム改造に着手し、そして産みの苦しみを味わっている。
鹿島が苦杯をなめた湘南に、横浜は3節の対戦で3-2と競り勝っている。そんな横浜は、昨季にリーグ優勝を争ったFC東京に、今季の対戦では1-3と完敗を喫した。そのFC東京を鹿島は今節、ホームに迎える。ポゼッション最優先の横浜を相手にカウンターがハマって完勝を収めた難敵を相手に、同じくボール保持を重視する鹿島がどう戦うか。
「相手のカウンターが速いということは分かっていますし、ポジショニングが一番、大事になると思います。相手のスペースを消して、こちらはスペースを見つけて相手の弱いところを攻める、その繰り返しになるでしょう。練習でもその対策をしています。(ボランチとして)カウンターを受けないように、攻撃に良いパスを供給するためのポジショニングを意識しています」(レオ・シルバ)
ソリッドな守備と切れ味の鋭いカウンターに定評のある“長谷川トーキョー”の戦いぶりも注目。見どころの多い一戦になりそうだ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
昨日の会見から、その考察を述べておる。
「驚くほど、両者の考え方はシンクロしている」とコラムを書き始め、二人のサッカー観について記す。
攻撃サッカーを標榜する者は指向が似てくるのは必然であろう。
このサッカーでチームを変えると決断したクラブの意向を尊重する。
また広島記者は、「ふたりの指揮官に違いがあるとすれば、柔軟性の強弱だろう」と分析する。
ザーゴ監督には柔軟性があるように思う。
頑固一徹に無謀な攻撃を繰り返しておるだけではないのだ。
今日のFC東京はカウンター・サッカーと既にわかっておる。
前掛かりになって玉砕するようなことにはしてはならぬ。
そのあたりのゲームプランが見ものとなろう。
サッカー哲学を貫き、そして柔軟に勝つ。
そのサッカーを拝みにスタジアムに向かう。
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【コラム】「カウンターで勝っても…」興味深いザーゴとポステコグルーの“共鳴”
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2020年07月26日
攻撃サッカーで観ている者を楽しませたい

内容の伴ったサッカーで勝利を目指す鹿島のザーゴ監督(左)と横浜のポステコグルー監督(右)。お互いのサッカー観は驚くほどシンクロしている。写真:田中研治
驚くほど、両者の考え方はシンクロしている。
横浜F・マリノスのアンジェ・ポステコグルー監督は、かつてこんな風に語ったことがある。「守備的に戦って、カウンターで1点を取って、1-0で勝利する。結果はいいとして、内容については嬉しくもなんともない」。
7月25日のオンライン取材に応じた鹿島アントラーズのザーゴ監督も、自身のサッカー観について話すなかで次のように述べた。「ファン・サポーターからすれば、ただ守ってカウンター1本で勝ちましたというのは、勝ったことは嬉しいけど、たぶん、それは見ていてあんまり楽しくないと思う」。
さらにポステコグルー監督は「サポーターも同じ気持ちだと思うのですが、監督としても、攻撃的なサッカーは観ていてワクワクするし、楽しい。そのうえで、勝ちたい」と強調すれば、ザーゴ監督も「パスをつないだり、選手がボールを持った時のいろんな技、技術を観るのが、サッカーを愛する者としては、一番の醍醐味」と力説する。
同じような信念を持つ両者は、7月18日の5節で対戦。4-2の打ち合いの末、鹿島に軍配が上がる。横浜はいつもと同じように人数をかけて分厚い攻撃を繰り出したが、「自分たちのミスからボールを奪われて失点してしまったのが残念」とポステコグルー監督は悔しがった。ザーゴ監督はポゼッションよりも、ハイラインを敷く敵の最終ラインの背後にある広大なスペースに目を向け「つなぐよりも縦への意識が非常に重要だった。我々は違う“色”も出せる」と微修正を施して、チームは効率的かつ鋭いアタックを仕掛けて得点を重ねた。
ふたりの指揮官に違いがあるとすれば、柔軟性の強弱だろう。もっとも、根底にあるのはリスクを背負ってでも攻撃サッカーを貫こうとするスタンスであり、観ている者を楽しませたいという想いだ。ポステコグルー監督が「内容にこだわっている。そこは絶対に譲れない」と主張すれば、ザーゴ監督はどれだけ負けがこんでも「やっていることは間違っていない」と言い張る。そんな頑固一徹なところも。
横浜に完勝したFC東京に、鹿島はどう戦うか

志をともにする指揮官に率いられた鹿島と横浜は5節で対戦。4-2の打ち合いの末、鹿島に軍配が上がった。写真:田中研治
ポステコグルー監督の就任1年目は、ルヴァンカップで準優勝という結果を残したが、リーグ戦では残留争いに巻き込まれるなど苦戦を強いられた。堅守を伝統としてきた横浜を、『アタッキング・フットボール』の名の下に攻撃的な集団に変えた。抜本的な改革は少なからずハレーションを起こしたが、愚直にやり続けることで、就任2年目の昨季に15年ぶり4度目のリーグタイトルを勝ち取った。
今季がザーゴ体制1年目の鹿島も、横浜に勝つまでは公式戦6連敗、奪った得点は相手のオウンゴールのみと厳しい戦いを強いられた。横浜に勝利した後の前節・湘南戦も、ゲームを支配しながら0-1の完封負け。いまだに低空飛行を続けている。こちらも「リアクションサッカーから、ポジションを取りながら相手を動かすポジショナルプレーを目指してやっている」と思い切ったチーム改造に着手し、そして産みの苦しみを味わっている。
鹿島が苦杯をなめた湘南に、横浜は3節の対戦で3-2と競り勝っている。そんな横浜は、昨季にリーグ優勝を争ったFC東京に、今季の対戦では1-3と完敗を喫した。そのFC東京を鹿島は今節、ホームに迎える。ポゼッション最優先の横浜を相手にカウンターがハマって完勝を収めた難敵を相手に、同じくボール保持を重視する鹿島がどう戦うか。
「相手のカウンターが速いということは分かっていますし、ポジショニングが一番、大事になると思います。相手のスペースを消して、こちらはスペースを見つけて相手の弱いところを攻める、その繰り返しになるでしょう。練習でもその対策をしています。(ボランチとして)カウンターを受けないように、攻撃に良いパスを供給するためのポジショニングを意識しています」(レオ・シルバ)
ソリッドな守備と切れ味の鋭いカウンターに定評のある“長谷川トーキョー”の戦いぶりも注目。見どころの多い一戦になりそうだ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
レオ・シルバ、ポジショニングが重要
カウンターを警戒するレオ・シルバである。
「相手のカウンターが速いことは分かっているので、ポジショニングが重要。相手のスペースを消すことと、逆に自分たちがスペースを突くことを繰り返さないといけない」と話したとのこと。
堅守速攻の長谷川健太・サッカーにどれだけ対応出来るかがカギとなろう。
レオ・シルバには中盤の底でスペースを埋め、攻守に躍動して貰わねばならぬ。
今日の試合のキーマンである。

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鹿島・シルバ FC東京の鋭いカウンターを警戒「ポジショニングが重要」
[ 2020年7月26日 05:30 ]
鹿島のMFレオ・シルバがFC東京の鋭いカウンターを警戒した。
今季は無失点で終えた試合がなく、守備面は大きな課題。相手は速攻を得意とするが、攻守のかじ取りを担うベテランMFは「相手のカウンターが速いことは分かっているので、ポジショニングが重要。相手のスペースを消すことと、逆に自分たちがスペースを突くことを繰り返さないといけない」と話した。
「相手のカウンターが速いことは分かっているので、ポジショニングが重要。相手のスペースを消すことと、逆に自分たちがスペースを突くことを繰り返さないといけない」と話したとのこと。
堅守速攻の長谷川健太・サッカーにどれだけ対応出来るかがカギとなろう。
レオ・シルバには中盤の底でスペースを埋め、攻守に躍動して貰わねばならぬ。
今日の試合のキーマンである。

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鹿島・シルバ FC東京の鋭いカウンターを警戒「ポジショニングが重要」
[ 2020年7月26日 05:30 ]
鹿島のMFレオ・シルバがFC東京の鋭いカウンターを警戒した。
今季は無失点で終えた試合がなく、守備面は大きな課題。相手は速攻を得意とするが、攻守のかじ取りを担うベテランMFは「相手のカウンターが速いことは分かっているので、ポジショニングが重要。相手のスペースを消すことと、逆に自分たちがスペースを突くことを繰り返さないといけない」と話した。
ザーゴ監督、持論語る
オンラインにてFC東京戦に向けた前日会見を行ったザーゴ監督である
「もっと落ち着いてプレーをしなければいけない。選手にはそれぞれ持ち場があり、その持ち場で自分の特長を発揮しなくてはなりません。マリノス戦は10回があって4点取りましたが、ベルマーレ戦は4回明らかなチャンスがありながら1点も取れなかった。ここ3試合はセットプレーからの失点も多い。練習はしているが、集中力や注意力がないところがある。
「いずれの試合でも自分たちが落ち着いてプレーできている状況がありながら、自分たちから冷静さを失ってミスが続き、相手に良い流れを渡してしまった。作ったチャンスをしっかりものにすることが重要です」、「データでもペナルティーエリアの横のスポットに進入する回数が一番多いチームでありながら、クロスの精度が良くない。グラウンダーか浮き球かの選択で、出し手と受け手の要求とタイミングが合わなかったり。それを合わせるためのトレーニングはやっているものの、試合ではそこで落ち着きが足りず、ミスキックになってしまうケースがある。ファイナルサードに行けば、当然、相手が密集しているので、そこで判断と動作のスピードが必要。ワンタッチプレーやワンツーなどでほかのゾーンよりもスピードを上げなければいけないが、練習しているものの、なかなか実践できていない。一番足りないのは、落ち着き。練習ではできているのに、試合になると過度の緊張をしてしまう」と語ったとのこと。
要するに“自滅する形で、勝利をつかみ損ねている”と考察しておる様子。
これに対する答えはどのようなものなのだろうか。
明日のFC東京戦にて見えると良いと思う。
そして、「(今後は鹿島に対して)ほぼ全チームが守ってカウンターするような状況になってくるでしょう。でも、私はサッカーを愛する者として、それはサッカーに違反する心構えではないかと思う。これは日本だけではなくて世界中でそうですが、能力のある選手たちがただ守って、相手のミスを待って、相手ゴールに迫るというのは見ていて楽しくないと思います。勝つことは非常に重要なのですが、サッカーというスポーツを殺してしまっている一つの要因ではないかと思っています。
選手たちは今、一生懸命に私のアイディア、コンセプトを理解し、実行してくれています。私はサッカーを愛する者として、つないでいきたい。個々の選手が自分の持っているポテンシャルをボールを持っているときに発揮していく、それこそがサッカーの醍醐味であるし、当然、そこからゴールが生まれ、勝利を手にすることが一番目指すところです。選手たちがボールを持ったときに見せる技術やアディア、駆け引きがサッカーの醍醐味だと思っています」、「(相手は)しっかりと守ってカウンターを狙ってくるでしょう。前線のスピードを生かしてくると思います。明日のFC東京だけではなくて、ほとんどのチームがそういうやり方をする。
他の指導者の批判ではありません。ただ、サッカーにはパスという言葉があるわけで、私はそれをしっかりやろうと思っています。当然、私はビッグクラブにいるので、結果を求められる立場です。残念ながらここまで連勝をできていないので、明日からスタートを切ることができればと思っています」とサッカー観について言及しておる。
高尚な考えであり、理想と言えよう。
かつて宇宙一強いと称されたバルセロナが、CL準決勝にてモウリーニョ率いるインテルに敗れた際にシャビが語った言葉に重ね合わせられる。
去年までの鹿島とはかなり異なる考えであるところに、選手の戸惑いがあるのであろう。
これを乗り越え、理想のチームを造りあげて欲しい。
それまで辛抱強く待つ。
耐えるときである。

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【鹿島】「私はサッカーを殺さない」ザーゴ監督が言及したつなぐ理由
2020-07-25
サッカーマガジン編集部
鹿島アントラーズのザーゴ監督は25日、オンライン取材に応じて明日26日にホームで開催されるFC東京戦への意気込みを語った。継続を強調しつつ、指導者の心構えと自身が信じるサッカーについても言及した。
一番足りないのは落ち着き
前回のホームゲーム、横浜F・マリノス戦で5戦目にしてようやく今季初勝利を挙げたが、続く湘南ベルマーレ戦で0-1と惜敗。ここまで1勝5敗と調子が上がらない。これまでも「手応えを得ている」とザーゴ監督も繰り返し話してきたが、現状の問題点はどこにあるのか。あらためて、言及した。
「もっと落ち着いてプレーをしなければいけない。選手にはそれぞれ持ち場があり、その持ち場で自分の特長を発揮しなくてはなりません。マリノス戦は10回があって4点取りましたが、ベルマーレ戦は4回明らかなチャンスがありながら1点も取れなかった。ここ3試合はセットプレーからの失点も多い。練習はしているが、集中力や注意力がないところがある。
いずれの試合でも自分たちが落ち着いてプレーできている状況がありながら、自分たちから冷静さを失ってミスが続き、相手に良い流れを渡してしまった。作ったチャンスをしっかりものにすることが重要です」
なぜ冷静さを失ってしまうのか。前日、FW伊藤翔は「回すことにいっぱいいっぱいになっていて、相手にとって危険な場所にボールを入れられていない」と話したが、うまく「つなぐ」ために「位置取り」を優先し、その次の「ゴール」という段階まで進めていないのが現状と言えるかもしれない。
「データでもペナルティーエリアの横のスポットに進入する回数が一番多いチームでありながら、クロスの精度が良くない。グラウンダーか浮き球かの選択で、出し手と受け手の要求とタイミングが合わなかったり。それを合わせるためのトレーニングはやっているものの、試合ではそこで落ち着きが足りず、ミスキックになってしまうケースがある。ファイナルサードに行けば、当然、相手が密集しているので、そこで判断と動作のスピードが必要。ワンタッチプレーやワンツーなどでほかのゾーンよりもスピードを上げなければいけないが、練習しているものの、なかなか実践できていない。一番足りないのは、落ち着き。練習ではできているのに、試合になると過度の緊張をしてしまう」
スピードアップの段階でミスが出てゴールは生まれず、結局、流れを相手に渡してしまう悪循環。言わば自滅する形で、勝利をつかみ損ねているというのが、ここまでの指揮官の見立てだ。実際、そうしたケースは散見しているが、それでもなお、「つなぐこと」を押し進めるのは、なぜなのか。それは、自身のサッカー観にも起因する。「今後、対戦相手に引いて守れるケースが増えるのでは?」と問われたときに答えた。
「(今後は鹿島に対して)ほぼ全チームが守ってカウンターするような状況になってくるでしょう。でも、私はサッカーを愛する者として、それはサッカーに違反する心構えではないかと思う。これは日本だけではなくて世界中でそうですが、能力のある選手たちがただ守って、相手のミスを待って、相手ゴールに迫るというのは見ていて楽しくないと思います。勝つことは非常に重要なのですが、サッカーというスポーツを殺してしまっている一つの要因ではないかと思っています。
選手たちは今、一生懸命に私のアイディア、コンセプトを理解し、実行してくれています。私はサッカーを愛する者として、つないでいきたい。個々の選手が自分の持っているポテンシャルをボールを持っているときに発揮していく、それこそがサッカーの醍醐味であるし、当然、そこからゴールが生まれ、勝利を手にすることが一番目指すところです。選手たちがボールを持ったときに見せる技術やアディア、駆け引きがサッカーの醍醐味だと思っています」
現在のスタイルが完成すれば、恒常的にゲームの主導権を握って勝利をつかめる、そして世界に伍していける、というのが、これまで何度も説明されている、スタイルチェンジを求める理由だ。明日、ホームに迎える相手、FC東京はJリーグでも屈指のカウンターを誇るチーム。さて、どう戦うのか。
「(相手は)しっかりと守ってカウンターを狙ってくるでしょう。前線のスピードを生かしてくると思います。明日のFC東京だけではなくて、ほとんどのチームがそういうやり方をする。
他の指導者の批判ではありません。ただ、サッカーにはパスという言葉があるわけで、私はそれをしっかりやろうと思っています。当然、私はビッグクラブにいるので、結果を求められる立場です。残念ながらここまで連勝をできていないので、明日からスタートを切ることができればと思っています」
むろん、カウンターを全否定しているわけではない。最短距離でゴールを目指すことができれば、そうするべきなのは言わずもがな。指揮官が強調したのは、ハナからボールを持つことを放棄し、自陣に引きこもってミス待ちするような後ろ向きな戦い方を好まないということ。その点で言えば、アグレッシブに戦うFC東京は、引きこもることはないだろう。勝負のポイントは、前からプレスをかけてくる相手を、鹿島がいかにいなしていくかになるはずだ。そして、アタッキングゾーンで冷静にプレーできるかどうか。鹿島が狙うは、今季2勝目。FC東京戦は明日、カシマスタジアムで18時30分にキックオフされる。
鹿島ザーゴ監督「サッカーに反する心構え」持論語る
[2020年7月25日15時1分]
鹿島アントラーズのザーゴ監督(51)が25日、FC東京戦の前日練習後、オンライン取材に応じ、理想とするサッカーについて言及した。
リーグ戦6試合を終えて1勝5敗。攻撃的なスタイルの横浜F・マリノスに勝利したのみで、引いた相手を崩しきれない状況が続いている。
これをふまえてザーゴ監督は「ほぼ全チームが、守ってカウンターをするような状況になってくると思う」と話し、続けて「サッカーを愛する者として、それはサッカーに反する心構えだと思う。選手の能力がありながら、守ってカウンター、あるいは相手のミスを待ってゴールに迫るのは、見ていて楽しくない。選手がボールを持ったときの技や駆け引きを見るのが、サッカーを愛する者として一番の醍醐味(だいごみ)だと思う」と持論を述べた。
主導権を握るサッカーを掲げるザーゴ監督らしい言葉だ。指揮官は「他の指導者の批判ではないが、そろそろ指導者は結果だけでなく、サッカーをする、プレーをするところへ考えを変えていかないといけないと思う。カウンター1本で勝ってもうれしいが、見ていて楽しくはない」とも話した。
しかし試合では、ポゼッションで優位に立ちながらも結果が出ない苦しい状況。「チャンスは多いのに決めきれないのが問題。落ち着いて攻撃しないといけない。ファイナルサードでは相手が密集してくるので、判断やプレーのスピードを上げないといけない」とまとめた。
「もっと落ち着いてプレーをしなければいけない。選手にはそれぞれ持ち場があり、その持ち場で自分の特長を発揮しなくてはなりません。マリノス戦は10回があって4点取りましたが、ベルマーレ戦は4回明らかなチャンスがありながら1点も取れなかった。ここ3試合はセットプレーからの失点も多い。練習はしているが、集中力や注意力がないところがある。
「いずれの試合でも自分たちが落ち着いてプレーできている状況がありながら、自分たちから冷静さを失ってミスが続き、相手に良い流れを渡してしまった。作ったチャンスをしっかりものにすることが重要です」、「データでもペナルティーエリアの横のスポットに進入する回数が一番多いチームでありながら、クロスの精度が良くない。グラウンダーか浮き球かの選択で、出し手と受け手の要求とタイミングが合わなかったり。それを合わせるためのトレーニングはやっているものの、試合ではそこで落ち着きが足りず、ミスキックになってしまうケースがある。ファイナルサードに行けば、当然、相手が密集しているので、そこで判断と動作のスピードが必要。ワンタッチプレーやワンツーなどでほかのゾーンよりもスピードを上げなければいけないが、練習しているものの、なかなか実践できていない。一番足りないのは、落ち着き。練習ではできているのに、試合になると過度の緊張をしてしまう」と語ったとのこと。
要するに“自滅する形で、勝利をつかみ損ねている”と考察しておる様子。
これに対する答えはどのようなものなのだろうか。
明日のFC東京戦にて見えると良いと思う。
そして、「(今後は鹿島に対して)ほぼ全チームが守ってカウンターするような状況になってくるでしょう。でも、私はサッカーを愛する者として、それはサッカーに違反する心構えではないかと思う。これは日本だけではなくて世界中でそうですが、能力のある選手たちがただ守って、相手のミスを待って、相手ゴールに迫るというのは見ていて楽しくないと思います。勝つことは非常に重要なのですが、サッカーというスポーツを殺してしまっている一つの要因ではないかと思っています。
選手たちは今、一生懸命に私のアイディア、コンセプトを理解し、実行してくれています。私はサッカーを愛する者として、つないでいきたい。個々の選手が自分の持っているポテンシャルをボールを持っているときに発揮していく、それこそがサッカーの醍醐味であるし、当然、そこからゴールが生まれ、勝利を手にすることが一番目指すところです。選手たちがボールを持ったときに見せる技術やアディア、駆け引きがサッカーの醍醐味だと思っています」、「(相手は)しっかりと守ってカウンターを狙ってくるでしょう。前線のスピードを生かしてくると思います。明日のFC東京だけではなくて、ほとんどのチームがそういうやり方をする。
他の指導者の批判ではありません。ただ、サッカーにはパスという言葉があるわけで、私はそれをしっかりやろうと思っています。当然、私はビッグクラブにいるので、結果を求められる立場です。残念ながらここまで連勝をできていないので、明日からスタートを切ることができればと思っています」とサッカー観について言及しておる。
高尚な考えであり、理想と言えよう。
かつて宇宙一強いと称されたバルセロナが、CL準決勝にてモウリーニョ率いるインテルに敗れた際にシャビが語った言葉に重ね合わせられる。
去年までの鹿島とはかなり異なる考えであるところに、選手の戸惑いがあるのであろう。
これを乗り越え、理想のチームを造りあげて欲しい。
それまで辛抱強く待つ。
耐えるときである。

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【鹿島】「私はサッカーを殺さない」ザーゴ監督が言及したつなぐ理由
2020-07-25
サッカーマガジン編集部
鹿島アントラーズのザーゴ監督は25日、オンライン取材に応じて明日26日にホームで開催されるFC東京戦への意気込みを語った。継続を強調しつつ、指導者の心構えと自身が信じるサッカーについても言及した。
一番足りないのは落ち着き
前回のホームゲーム、横浜F・マリノス戦で5戦目にしてようやく今季初勝利を挙げたが、続く湘南ベルマーレ戦で0-1と惜敗。ここまで1勝5敗と調子が上がらない。これまでも「手応えを得ている」とザーゴ監督も繰り返し話してきたが、現状の問題点はどこにあるのか。あらためて、言及した。
「もっと落ち着いてプレーをしなければいけない。選手にはそれぞれ持ち場があり、その持ち場で自分の特長を発揮しなくてはなりません。マリノス戦は10回があって4点取りましたが、ベルマーレ戦は4回明らかなチャンスがありながら1点も取れなかった。ここ3試合はセットプレーからの失点も多い。練習はしているが、集中力や注意力がないところがある。
いずれの試合でも自分たちが落ち着いてプレーできている状況がありながら、自分たちから冷静さを失ってミスが続き、相手に良い流れを渡してしまった。作ったチャンスをしっかりものにすることが重要です」
なぜ冷静さを失ってしまうのか。前日、FW伊藤翔は「回すことにいっぱいいっぱいになっていて、相手にとって危険な場所にボールを入れられていない」と話したが、うまく「つなぐ」ために「位置取り」を優先し、その次の「ゴール」という段階まで進めていないのが現状と言えるかもしれない。
「データでもペナルティーエリアの横のスポットに進入する回数が一番多いチームでありながら、クロスの精度が良くない。グラウンダーか浮き球かの選択で、出し手と受け手の要求とタイミングが合わなかったり。それを合わせるためのトレーニングはやっているものの、試合ではそこで落ち着きが足りず、ミスキックになってしまうケースがある。ファイナルサードに行けば、当然、相手が密集しているので、そこで判断と動作のスピードが必要。ワンタッチプレーやワンツーなどでほかのゾーンよりもスピードを上げなければいけないが、練習しているものの、なかなか実践できていない。一番足りないのは、落ち着き。練習ではできているのに、試合になると過度の緊張をしてしまう」
スピードアップの段階でミスが出てゴールは生まれず、結局、流れを相手に渡してしまう悪循環。言わば自滅する形で、勝利をつかみ損ねているというのが、ここまでの指揮官の見立てだ。実際、そうしたケースは散見しているが、それでもなお、「つなぐこと」を押し進めるのは、なぜなのか。それは、自身のサッカー観にも起因する。「今後、対戦相手に引いて守れるケースが増えるのでは?」と問われたときに答えた。
「(今後は鹿島に対して)ほぼ全チームが守ってカウンターするような状況になってくるでしょう。でも、私はサッカーを愛する者として、それはサッカーに違反する心構えではないかと思う。これは日本だけではなくて世界中でそうですが、能力のある選手たちがただ守って、相手のミスを待って、相手ゴールに迫るというのは見ていて楽しくないと思います。勝つことは非常に重要なのですが、サッカーというスポーツを殺してしまっている一つの要因ではないかと思っています。
選手たちは今、一生懸命に私のアイディア、コンセプトを理解し、実行してくれています。私はサッカーを愛する者として、つないでいきたい。個々の選手が自分の持っているポテンシャルをボールを持っているときに発揮していく、それこそがサッカーの醍醐味であるし、当然、そこからゴールが生まれ、勝利を手にすることが一番目指すところです。選手たちがボールを持ったときに見せる技術やアディア、駆け引きがサッカーの醍醐味だと思っています」
現在のスタイルが完成すれば、恒常的にゲームの主導権を握って勝利をつかめる、そして世界に伍していける、というのが、これまで何度も説明されている、スタイルチェンジを求める理由だ。明日、ホームに迎える相手、FC東京はJリーグでも屈指のカウンターを誇るチーム。さて、どう戦うのか。
「(相手は)しっかりと守ってカウンターを狙ってくるでしょう。前線のスピードを生かしてくると思います。明日のFC東京だけではなくて、ほとんどのチームがそういうやり方をする。
他の指導者の批判ではありません。ただ、サッカーにはパスという言葉があるわけで、私はそれをしっかりやろうと思っています。当然、私はビッグクラブにいるので、結果を求められる立場です。残念ながらここまで連勝をできていないので、明日からスタートを切ることができればと思っています」
むろん、カウンターを全否定しているわけではない。最短距離でゴールを目指すことができれば、そうするべきなのは言わずもがな。指揮官が強調したのは、ハナからボールを持つことを放棄し、自陣に引きこもってミス待ちするような後ろ向きな戦い方を好まないということ。その点で言えば、アグレッシブに戦うFC東京は、引きこもることはないだろう。勝負のポイントは、前からプレスをかけてくる相手を、鹿島がいかにいなしていくかになるはずだ。そして、アタッキングゾーンで冷静にプレーできるかどうか。鹿島が狙うは、今季2勝目。FC東京戦は明日、カシマスタジアムで18時30分にキックオフされる。
鹿島ザーゴ監督「サッカーに反する心構え」持論語る
[2020年7月25日15時1分]
鹿島アントラーズのザーゴ監督(51)が25日、FC東京戦の前日練習後、オンライン取材に応じ、理想とするサッカーについて言及した。
リーグ戦6試合を終えて1勝5敗。攻撃的なスタイルの横浜F・マリノスに勝利したのみで、引いた相手を崩しきれない状況が続いている。
これをふまえてザーゴ監督は「ほぼ全チームが、守ってカウンターをするような状況になってくると思う」と話し、続けて「サッカーを愛する者として、それはサッカーに反する心構えだと思う。選手の能力がありながら、守ってカウンター、あるいは相手のミスを待ってゴールに迫るのは、見ていて楽しくない。選手がボールを持ったときの技や駆け引きを見るのが、サッカーを愛する者として一番の醍醐味(だいごみ)だと思う」と持論を述べた。
主導権を握るサッカーを掲げるザーゴ監督らしい言葉だ。指揮官は「他の指導者の批判ではないが、そろそろ指導者は結果だけでなく、サッカーをする、プレーをするところへ考えを変えていかないといけないと思う。カウンター1本で勝ってもうれしいが、見ていて楽しくはない」とも話した。
しかし試合では、ポゼッションで優位に立ちながらも結果が出ない苦しい状況。「チャンスは多いのに決めきれないのが問題。落ち着いて攻撃しないといけない。ファイナルサードでは相手が密集してくるので、判断やプレーのスピードを上げないといけない」とまとめた。
鹿島アントラーズクラウドファンディングプロジェクト 目標額達成
目標額・1億円を達成した鹿島アントラーズクラウドファンディングプロジェクトである。
素晴らしい。
鹿島アントラーズを応援しようとする心がこれだけの力となった。
これに応え、クラブは更に発展して欲しい。
信じておる。

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鹿島のクラファン目標1億円達成、目的はクラブ経営
[2020年7月25日21時17分]
鹿島アントラーズが実施しているクラウドファンディングプロジェクトの寄付総額が、25日に目標金額の1億円を突破した。
新型コロナウイルスの影響を受けたクラブ経営の維持が目的で、Jクラブ初のふるさと納税型クラウドファンディング。1万円から1000万円までのコースが用意されており、寄付者は25日時点で1900人を超えている。
6月16日にプロジェクトを開始。期限の7月31日まで、1週間を残しての目標達成となった。最終日まで引き続き寄付は可能だという。
◆ふるさと納税 応援したい自治体に寄付ができる制度。寄付をすると自治体の名産品などを返礼品として受け取ることができる。寄付額のうち2000円を除く金額が、所得税および個人住民税から控除される。年収に応じた控除上限額の範囲内で寄付をすれば、自己負担2000円で地域の名産品を楽しむことができる。鹿島が行っているプロジェクトでは、名産品でなく「VIPヘリコプター観戦プラン」「監督・コーチとのサッカー交流」「スタジアムへのお名前掲載」などがリターン(御礼)に用意されている。
素晴らしい。
鹿島アントラーズを応援しようとする心がこれだけの力となった。
これに応え、クラブは更に発展して欲しい。
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鹿島のクラファン目標1億円達成、目的はクラブ経営
[2020年7月25日21時17分]
鹿島アントラーズが実施しているクラウドファンディングプロジェクトの寄付総額が、25日に目標金額の1億円を突破した。
新型コロナウイルスの影響を受けたクラブ経営の維持が目的で、Jクラブ初のふるさと納税型クラウドファンディング。1万円から1000万円までのコースが用意されており、寄付者は25日時点で1900人を超えている。
6月16日にプロジェクトを開始。期限の7月31日まで、1週間を残しての目標達成となった。最終日まで引き続き寄付は可能だという。
◆ふるさと納税 応援したい自治体に寄付ができる制度。寄付をすると自治体の名産品などを返礼品として受け取ることができる。寄付額のうち2000円を除く金額が、所得税および個人住民税から控除される。年収に応じた控除上限額の範囲内で寄付をすれば、自己負担2000円で地域の名産品を楽しむことができる。鹿島が行っているプロジェクトでは、名産品でなく「VIPヘリコプター観戦プラン」「監督・コーチとのサッカー交流」「スタジアムへのお名前掲載」などがリターン(御礼)に用意されている。
得点力不足だからこそ見せてもらいたい伊藤翔の決定力
伊藤翔にスポットを当てるJ's GOALの田中滋氏である。
「適確にゴールの隅を射貫くミドルシュートの精度でも、伊藤にかなう選手は少ない」と記す。
決定力でチームに得点をもたらせてくれよう。
ベテランの味にて勝利に貢献するのだ。
期待しておる。

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【鹿島 vs FC東京】得点力不足だからこそ見せてもらいたい伊藤翔の決定力
2020年7月25日(土)
1.jpg)
練習のなかで最もゴールを決めるのは、いつの練習でも伊藤翔だ。見ているものの目を奪う豪快な一撃では上田綺世やエヴェラウドに、その席を譲るものの、簡単なゴールを簡単に決める回数では群を抜く。また、適確にゴールの隅を射貫くミドルシュートの精度でも、伊藤にかなう選手は少ないだろう。
ここ2試合で先発し、横浜FM戦では2得点した上田綺世が負傷によって戦線を離脱。反転シュートを放った際、ブロックしようとした相手選手のスパイクが当たってしまい、右足関節挫創で全治1ヶ月の裂傷を負った。FC東京戦から欠場することとなり、伊藤にかかる期待は大きい。
「もちろん綺世の怪我は非常に残念ですし、流れに乗ってこのままいけるんじゃないかというときの負傷だったので、本人も悔しいでしょうけど、その悔しい気持ちを汲んでやっていかないといけない」
ただ、上田はチームメイトでもあるが、同じポジションのライバルでもある。センターFWは1人しか出られないため、上田の欠場は伊藤にとってはチャンス。「自分も結果を残さないといけない」と表情を引き締めた。
とはいえ、自分のことだけ考えていればいい状況でもない。勝てないチームを好転させるため、いままでの経験をもとに冷静にチーム全体を見つめている。
「こうなったらこの一連のプレーが成功という風に、全員が共通理解できればいい。そこの着地点が各自でフワフワしてるとやっぱりうまくいかない。もう少し型に当てはめてもいいし、選手同士の話し合いも必要かもしれない」
24日で32歳となった。曽ヶ端準やクォン・スンテ、レオ・シルバらに次ぐベテランとしてやるべきことはわかっている。ピッチの上には、虎視眈々とゴールをうかがう伊藤の姿があるはずだ。
文:田中滋(鹿島担当)
明治安田生命J1リーグ 第7節
7月26日(日)18:30KO カシマ
鹿島アントラーズ vs FC東京
「適確にゴールの隅を射貫くミドルシュートの精度でも、伊藤にかなう選手は少ない」と記す。
決定力でチームに得点をもたらせてくれよう。
ベテランの味にて勝利に貢献するのだ。
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【鹿島 vs FC東京】得点力不足だからこそ見せてもらいたい伊藤翔の決定力
2020年7月25日(土)
1.jpg)
練習のなかで最もゴールを決めるのは、いつの練習でも伊藤翔だ。見ているものの目を奪う豪快な一撃では上田綺世やエヴェラウドに、その席を譲るものの、簡単なゴールを簡単に決める回数では群を抜く。また、適確にゴールの隅を射貫くミドルシュートの精度でも、伊藤にかなう選手は少ないだろう。
ここ2試合で先発し、横浜FM戦では2得点した上田綺世が負傷によって戦線を離脱。反転シュートを放った際、ブロックしようとした相手選手のスパイクが当たってしまい、右足関節挫創で全治1ヶ月の裂傷を負った。FC東京戦から欠場することとなり、伊藤にかかる期待は大きい。
「もちろん綺世の怪我は非常に残念ですし、流れに乗ってこのままいけるんじゃないかというときの負傷だったので、本人も悔しいでしょうけど、その悔しい気持ちを汲んでやっていかないといけない」
ただ、上田はチームメイトでもあるが、同じポジションのライバルでもある。センターFWは1人しか出られないため、上田の欠場は伊藤にとってはチャンス。「自分も結果を残さないといけない」と表情を引き締めた。
とはいえ、自分のことだけ考えていればいい状況でもない。勝てないチームを好転させるため、いままでの経験をもとに冷静にチーム全体を見つめている。
「こうなったらこの一連のプレーが成功という風に、全員が共通理解できればいい。そこの着地点が各自でフワフワしてるとやっぱりうまくいかない。もう少し型に当てはめてもいいし、選手同士の話し合いも必要かもしれない」
24日で32歳となった。曽ヶ端準やクォン・スンテ、レオ・シルバらに次ぐベテランとしてやるべきことはわかっている。ピッチの上には、虎視眈々とゴールをうかがう伊藤の姿があるはずだ。
文:田中滋(鹿島担当)
明治安田生命J1リーグ 第7節
7月26日(日)18:30KO カシマ
鹿島アントラーズ vs FC東京
アントラーズにとって、地域とのつながりこそが何にも替え難い財産
鹿島アントラーズクラウドファンディングプロジェクトについて取材したニッカンスポーツの杉山記者である。
鹿島アントラーズと地域との結びつき、歴史からこのPJについて伝える。
この時期を読むだけでも鹿島アントラーズFCがどのような存在かが理解されよう。
他のJリーグクラブとは一線を画した素晴らしいクラブなのである。
日本をアジアを代表するだけでなく、この極東の更に東の端の地にあることこそが重要なのである。
そしてその至高のクラブが、コロナ渦の中で行ったクラウドファンディングがもう少しで目標に達する。
素晴らしい。
このPJも単に新型コロナウイルスの影響にて付け刃で始まったわけではない。
地域との密着あってこそ。
鹿島アントラーズが存在することに大きな意義と意味がある。
これからも応援していきたい。
何にも替え難い財産である。

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アントラーズ得でも鹿嶋市は損?ふるさと納税に迫る

20年3月、無観客で行われた試合で札幌MFチャナティップ(左)とで競り合う鹿島MF小泉
鹿島アントラーズが鹿嶋市とタッグを組み、ふるさと納税型のクラウドファンディングに取り組んでいる。締め切りまであと1週間に迫った24日現在、寄付総額は9583万円。達成率95%と、目標の1億円が見えてきている。
プロジェクト達成のための資金調達に使われるクラウドファンディングだが(今回の場合プロジェクトは「経営維持」)、ふるさと納税の要素を組み込むことで、出資者の負担を減らすことに成功している。分かりやすく言えば「税金を使ってアントラーズに募金ができる」という感覚だ。
アントラーズにとっては願ってもない話だが、鹿嶋市としては本来得られたはずの税収が入らず、損をしてしまうのではないか? 詳細に迫った。
◇◇ ◇◇
そもそも、ふるさと納税を活用するアイデアはどこから来たのか。鹿嶋市とアントラーズは、昨年末ごろから「ふるさと納税を使って地域を応援できないか」と議論していたという。
実際に動きだしたのは今年2月。鹿嶋市とアントラーズ、親会社メルカリが、スマートシティ事業の推進などを通じた地域の課題解決を目的とする「地方創生事業に関する包括連携協定」を結んだ。この事業の資金調達手段として、ふるさと納税の活用を検討していたという。そこにコロナ禍が重なり、3月ごろにはアントラーズを支援する方向にかじが切られた。
実際にクラウドファンディングが始まったのは6月。わずか3カ月で目標1億円のビッグプロジェクトが動きだしたように見えるが、アントラーズで本件を担当している齊藤さんは「数カ月で完成させたわけではない。30年積み重ねてきた行政との関係値がある」と話す。
◇◇ ◇◇
海に面する鹿嶋市は、もともと半農半漁の地域。都心からも距離があり、陸の孤島と呼ばれていた。
1960年代になると、茨城県が「30万都市」を目標にこの地域の開発に着手した。アントラーズの母体となった住友金属などの重化学コンビナートを誘致し、臨海工業エリアとして発展させると、首都圏や関西圏から次々に人が移り住んできた。
しかし「新住民」と呼ばれた彼らは、娯楽のない町を物足りなく思い、行政に意見をぶつけていた。一方、開発のため海沿いの土地を提供して内地に引っ越した「旧住民」は、ライフスタイルが激変。彼らもまた、新住民に対する不信感を抱いていた。
そこにJリーグ発足の話が舞い込んだ。地域を活気づけるプロスポーツクラブは、新住民と旧住民、双方が共通して熱狂できる地域の“顔”となりうる存在だった。労働力を確保したい住金にとっても、地域の魅力アップは課題のひとつ。鹿嶋エリアにとって、アントラーズは希望の星だった。
鹿嶋市役所で今回のプロジェクトを担当している茂垣さんは、「官民連携でできあがったチームというのは、鹿嶋市の職員も認識している。上の年代になるほど当時を知っている人がいる」と話す。ふるさと納税型クラウドファンディングの開始にあたり市役所内での反対意見はなく、スムーズに話が進んだという。
◇◇ ◇◇
プロジェクトが立ち上がって以降も、現在に至るまで苦情やクレームは1件もないという。「街のシンボル的な存在で、当たり前のように日常にあったアントラーズが苦しんでいるならば、自分たちの力で支えたい。コロナにも負けてほしくない気持ちがあるんだと思う」と茂垣さん。納税者である地域住民の理解も得ている。
もちろん、鹿嶋市にとっての金銭的なプラスはゼロだ。茂垣さんは「1億円のうち、(クラウドファンディング運営サイトの)Ready forに手数料と事務経費を払った残り全額がアントラーズに行く」といい、齊藤さんも「クラブから鹿嶋市に(集まったお金の一部を)お支払いする決まりはない。ポストコロナに向けて地域を元気づける取り組みをやることになるが、それが鹿嶋市へのお礼になる」と話す。
地域とクラブの深い結びつきが生んだ、ふるさと納税型クラウドファンディング。アントラーズにとっては、この地域とのつながりこそが何にも替え難い財産なのだろう。【杉山理紗】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「サッカー現場発」)
◆鹿島アントラーズクラウドファンディングプロジェクト
https://readyfor.jp/projects/antlers_GCF2020
鹿島アントラーズと地域との結びつき、歴史からこのPJについて伝える。
この時期を読むだけでも鹿島アントラーズFCがどのような存在かが理解されよう。
他のJリーグクラブとは一線を画した素晴らしいクラブなのである。
日本をアジアを代表するだけでなく、この極東の更に東の端の地にあることこそが重要なのである。
そしてその至高のクラブが、コロナ渦の中で行ったクラウドファンディングがもう少しで目標に達する。
素晴らしい。
このPJも単に新型コロナウイルスの影響にて付け刃で始まったわけではない。
地域との密着あってこそ。
鹿島アントラーズが存在することに大きな意義と意味がある。
これからも応援していきたい。
何にも替え難い財産である。

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アントラーズ得でも鹿嶋市は損?ふるさと納税に迫る

20年3月、無観客で行われた試合で札幌MFチャナティップ(左)とで競り合う鹿島MF小泉
鹿島アントラーズが鹿嶋市とタッグを組み、ふるさと納税型のクラウドファンディングに取り組んでいる。締め切りまであと1週間に迫った24日現在、寄付総額は9583万円。達成率95%と、目標の1億円が見えてきている。
プロジェクト達成のための資金調達に使われるクラウドファンディングだが(今回の場合プロジェクトは「経営維持」)、ふるさと納税の要素を組み込むことで、出資者の負担を減らすことに成功している。分かりやすく言えば「税金を使ってアントラーズに募金ができる」という感覚だ。
アントラーズにとっては願ってもない話だが、鹿嶋市としては本来得られたはずの税収が入らず、損をしてしまうのではないか? 詳細に迫った。
◇◇ ◇◇
そもそも、ふるさと納税を活用するアイデアはどこから来たのか。鹿嶋市とアントラーズは、昨年末ごろから「ふるさと納税を使って地域を応援できないか」と議論していたという。
実際に動きだしたのは今年2月。鹿嶋市とアントラーズ、親会社メルカリが、スマートシティ事業の推進などを通じた地域の課題解決を目的とする「地方創生事業に関する包括連携協定」を結んだ。この事業の資金調達手段として、ふるさと納税の活用を検討していたという。そこにコロナ禍が重なり、3月ごろにはアントラーズを支援する方向にかじが切られた。
実際にクラウドファンディングが始まったのは6月。わずか3カ月で目標1億円のビッグプロジェクトが動きだしたように見えるが、アントラーズで本件を担当している齊藤さんは「数カ月で完成させたわけではない。30年積み重ねてきた行政との関係値がある」と話す。
◇◇ ◇◇
海に面する鹿嶋市は、もともと半農半漁の地域。都心からも距離があり、陸の孤島と呼ばれていた。
1960年代になると、茨城県が「30万都市」を目標にこの地域の開発に着手した。アントラーズの母体となった住友金属などの重化学コンビナートを誘致し、臨海工業エリアとして発展させると、首都圏や関西圏から次々に人が移り住んできた。
しかし「新住民」と呼ばれた彼らは、娯楽のない町を物足りなく思い、行政に意見をぶつけていた。一方、開発のため海沿いの土地を提供して内地に引っ越した「旧住民」は、ライフスタイルが激変。彼らもまた、新住民に対する不信感を抱いていた。
そこにJリーグ発足の話が舞い込んだ。地域を活気づけるプロスポーツクラブは、新住民と旧住民、双方が共通して熱狂できる地域の“顔”となりうる存在だった。労働力を確保したい住金にとっても、地域の魅力アップは課題のひとつ。鹿嶋エリアにとって、アントラーズは希望の星だった。
鹿嶋市役所で今回のプロジェクトを担当している茂垣さんは、「官民連携でできあがったチームというのは、鹿嶋市の職員も認識している。上の年代になるほど当時を知っている人がいる」と話す。ふるさと納税型クラウドファンディングの開始にあたり市役所内での反対意見はなく、スムーズに話が進んだという。
◇◇ ◇◇
プロジェクトが立ち上がって以降も、現在に至るまで苦情やクレームは1件もないという。「街のシンボル的な存在で、当たり前のように日常にあったアントラーズが苦しんでいるならば、自分たちの力で支えたい。コロナにも負けてほしくない気持ちがあるんだと思う」と茂垣さん。納税者である地域住民の理解も得ている。
もちろん、鹿嶋市にとっての金銭的なプラスはゼロだ。茂垣さんは「1億円のうち、(クラウドファンディング運営サイトの)Ready forに手数料と事務経費を払った残り全額がアントラーズに行く」といい、齊藤さんも「クラブから鹿嶋市に(集まったお金の一部を)お支払いする決まりはない。ポストコロナに向けて地域を元気づける取り組みをやることになるが、それが鹿嶋市へのお礼になる」と話す。
地域とクラブの深い結びつきが生んだ、ふるさと納税型クラウドファンディング。アントラーズにとっては、この地域とのつながりこそが何にも替え難い財産なのだろう。【杉山理紗】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「サッカー現場発」)
◆鹿島アントラーズクラウドファンディングプロジェクト
https://readyfor.jp/projects/antlers_GCF2020
HappyBirthday 伊藤翔
オンラインによる取材に応じた伊藤翔である。
32歳の誕生日を迎え、今の気持ちを言葉にする。
「誕生日という1年単位にはなりますが、1日1日何かしら成長していけるように、自分を戒めていきたいです」と更なる成長を口にしておる。
そして、「いい時はみんなが前へ前へボールを運ぼう、出そうとする意識が感じられます。ただミーティングでも話がありましたが、今は出せるのにやめてしまう、ボールを取られたら嫌だ、失点してしまうかもしれないという悪い予感の中で戦っているところがあります。そこを打破するには勝つしかない。好循環に自分たちで持っていかないといけない。そこへどうやって持っていくのか」、「相手のゾーンの外でボールを回しがちなところあり、もう少し危険なところへ自分たちが入っていかないと、崩れないのかなと感じています。ゴール前が自分の仕事場。早い時間帯で点が取れれば、チームとしても楽になれますが、マリノス戦ではすぐ取り返されてしまった。シメるのがアントラーズ。そこも今一度見つめ直さないといけない。アントラーズにいればそれができるわけではない。アントラーズにいた選手たちがそれを実行してきたということ。そこを勘違いしてはいけない。僕を含めピッチでやっていかなければいけないと思います」とチーム状況を分析しておる。
ベテランがチームを引っ張り、変わって行くであろう。
その中で、「ウチのチームはある程度同世代がいて、引っ張っていこうとする選手もいるので、僕はその補佐をできればと思っています(笑)。あとはソガ(曽ヶ端準)さんを中心にまとまっていきたいです」と謙遜もしておる。
永木やヤス、篤人など同世代も固まっておるので、そのあたりはやりやすいと思われる。
調子乗り世代もベテランの域に入った。
円熟の味を出してくれるであろう。
お誕生日おめでとう!

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【鹿島】32歳の誕生日、伊藤翔が「自分を戒めていきたい」
サカノワスタッフ2020年7月24日
ピッチ上では最前線に立ち、ピッチ外では「補佐役をしたい」。
[J1 7節] 鹿島 – FC東京/2020年7月26日18:30/カシマサッカースタジアム
J1リーグ鹿島アントラーズのFW伊藤翔が7月24日に32歳の誕生日を迎え、オンラインによる取材に応じた。ここぞという勝負どころでゴールを決めてきたストライカーはプロ14年目のストライカーは「誕生日という1年単位にはなりますが、1日1日何かしら成長していけるように、自分を戒めていきたいです」と抱負を語った。
今季これまでリーグ5試合に出場し(先発1試合)、まだゴールを奪えずにいる。なかなかボールが入らずにいるが、伊藤は自身とチームについて、次のように課題を挙げた。
「いい時はみんなが前へ前へボールを運ぼう、出そうとする意識が感じられます。ただミーティングでも話がありましたが、今は出せるのにやめてしまう、ボールを取られたら嫌だ、失点してしまうかもしれないという悪い予感の中で戦っているところがあります。そこを打破するには勝つしかない。好循環に自分たちで持っていかないといけない。そこへどうやって持っていくのか」
現在は“ボールを回すこと”に意識を傾け、ファイナルサードの手前、「3分の2」までは形になってきている。肝心なのはラストの3分の1。伊藤の仕事場でもあり、そこでのイメージの共有を図っている段階だ。
「相手のゾーンの外でボールを回しがちなところあり、もう少し危険なところへ自分たちが入っていかないと、崩れないのかなと感じています。ゴール前が自分の仕事場。早い時間帯で点が取れれば、チームとしても楽になれますが、マリノス戦ではすぐ取り返されてしまった。シメるのがアントラーズ。そこも今一度見つめ直さないといけない。アントラーズにいればそれができるわけではない。アントラーズにいた選手たちがそれを実行してきたということ。そこを勘違いしてはいけない。僕を含めピッチでやっていかなければいけないと思います」
チーム内では年長者の中の一人になる。伊藤は「ウチのチームはある程度同世代がいて、引っ張っていこうとする選手もいるので、僕はその補佐をできればと思っています(笑)。あとはソガ(曽ヶ端準)さんを中心にまとまっていきたいです」とピッチ上では最前線に入るが、ピッチ外ではサポートに回る考えだ。
7月26日はホームで、FC東京戦を迎える。
「空いているスペースを有効に使いたいですが、相手もカウンターを狙っているので、ボールの失い方には気を付けないといけません」
上田綺世の負傷による戦線離脱により、鹿島には一段と伊藤の力が不可欠となる。チームと自身に勢いをつけるためにも、今季&32歳のファーストゴールを決めるしかない――。
[文:サカノワ編集グループ]
【鹿島】「DFより絶対に一歩早くなる」“もらい手”の伊藤翔が考える得点力不足の打開策
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2020年07月24日
「“着地点”が各自でふわふわしていると上手くいかない」

ラスト3分の1をいかに攻略するか。伊藤は「“こういう時はここ”って決めてやってもいいかもしれない」と打開策を語る。(C)KASHIMA ANTLERS
5節の横浜戦では4ゴールを奪取して今季初勝利を挙げたが、続く直近の湘南戦は0-1の完封負け。チャンスは作りながらも決め切れず、連勝は飾れなかった。
7月24日のオンライン取材で得点面の課題について聞かれた伊藤翔は、「良い時は前に前にボールを運ぶ、前に出そうという意識があるけど、出せるのにやめちゃう、そこで取られて失点するのは嫌だしとか、悪い循環の中で戦っている」と応じた。
FWとして最前線でスタンバイする伊藤も「このタイミングで欲しいっていう時はもちろんある」と感じつつ、「見ていてあえて出さないのか、出せなかったのか、見ていないのか。いろいろあるだろうけど、見ていて出さないなら“思い切り”は必要だと思う」と私見を述べる。
さらに伊藤は「完成形っていうのが」というフレーズとともに、現状の攻撃面について次のように持論を展開する。
「こうなったらこのプレー、この一連のプレーが成功というふうに、共通理解ができていればいいけど、そこの“着地点”が各自でふわふわしていると上手くいかない。そこはもう少し、あてはめていってもいいだろうし、選手同士の話も必要だと思う」
チームとして、同じ着地点にいかに到達できるか。どれだけ完成形をイメージして連動しながらゴールを陥れられるか。伊藤自身、「3分の2までは、ある程度、この位置に立って、こうやっていこうというのはある」と手応えを語る。問題は、そこから先。「それは去年も鹿島の課題だったと思うけど」と考えている伊藤は、ラストパスの受け手として、ひとつの改善策を口にする。
「出し手はここ、もらい手はここ、って決めておいたほうが、DFより絶対に一歩早くなる。先に動き出せるから、チャンスができたり、ゴールにつながったりする。即興性で相手より半歩でも先手を取れるかどうかは、今はちょっと難しいところもあるので、それだったら“こういう時はここ”って決めてやってもいいかもしれない」
最終的に敵陣のバイタルエリアを攻略できなければ、安定しつつあるビルドアップも無用の長物になる。ゴールチャンスの頻度とともに、フィニッシュの確率をさらに高めるために、ラスト3分の1のパターン化は得点力不足を解消する一手になるかもしれない。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
鹿島・伊藤、32歳の誕生日で得点誓う「ゴール前は自分の仕事場」
[ 2020年7月25日 05:30 ]
鹿島のFW伊藤が26日のFC東京戦を見据え「早い時間に点が取れたら楽になる。ゴール前は自分の仕事場。しっかりやっていきたい」と得点を期した。
リーグ戦2得点と好調だったFW上田が右足関節挫創で全治約1カ月と診断され離脱。この日、32歳の誕生日を迎えたFW陣の兄貴分は「綺世(上田)の悔しい気持ちをくんで、やっていかないと」と後輩をおもんぱかった。
32歳の誕生日を迎え、今の気持ちを言葉にする。
「誕生日という1年単位にはなりますが、1日1日何かしら成長していけるように、自分を戒めていきたいです」と更なる成長を口にしておる。
そして、「いい時はみんなが前へ前へボールを運ぼう、出そうとする意識が感じられます。ただミーティングでも話がありましたが、今は出せるのにやめてしまう、ボールを取られたら嫌だ、失点してしまうかもしれないという悪い予感の中で戦っているところがあります。そこを打破するには勝つしかない。好循環に自分たちで持っていかないといけない。そこへどうやって持っていくのか」、「相手のゾーンの外でボールを回しがちなところあり、もう少し危険なところへ自分たちが入っていかないと、崩れないのかなと感じています。ゴール前が自分の仕事場。早い時間帯で点が取れれば、チームとしても楽になれますが、マリノス戦ではすぐ取り返されてしまった。シメるのがアントラーズ。そこも今一度見つめ直さないといけない。アントラーズにいればそれができるわけではない。アントラーズにいた選手たちがそれを実行してきたということ。そこを勘違いしてはいけない。僕を含めピッチでやっていかなければいけないと思います」とチーム状況を分析しておる。
ベテランがチームを引っ張り、変わって行くであろう。
その中で、「ウチのチームはある程度同世代がいて、引っ張っていこうとする選手もいるので、僕はその補佐をできればと思っています(笑)。あとはソガ(曽ヶ端準)さんを中心にまとまっていきたいです」と謙遜もしておる。
永木やヤス、篤人など同世代も固まっておるので、そのあたりはやりやすいと思われる。
調子乗り世代もベテランの域に入った。
円熟の味を出してくれるであろう。
お誕生日おめでとう!

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【鹿島】32歳の誕生日、伊藤翔が「自分を戒めていきたい」
サカノワスタッフ2020年7月24日
ピッチ上では最前線に立ち、ピッチ外では「補佐役をしたい」。
[J1 7節] 鹿島 – FC東京/2020年7月26日18:30/カシマサッカースタジアム
J1リーグ鹿島アントラーズのFW伊藤翔が7月24日に32歳の誕生日を迎え、オンラインによる取材に応じた。ここぞという勝負どころでゴールを決めてきたストライカーはプロ14年目のストライカーは「誕生日という1年単位にはなりますが、1日1日何かしら成長していけるように、自分を戒めていきたいです」と抱負を語った。
今季これまでリーグ5試合に出場し(先発1試合)、まだゴールを奪えずにいる。なかなかボールが入らずにいるが、伊藤は自身とチームについて、次のように課題を挙げた。
「いい時はみんなが前へ前へボールを運ぼう、出そうとする意識が感じられます。ただミーティングでも話がありましたが、今は出せるのにやめてしまう、ボールを取られたら嫌だ、失点してしまうかもしれないという悪い予感の中で戦っているところがあります。そこを打破するには勝つしかない。好循環に自分たちで持っていかないといけない。そこへどうやって持っていくのか」
現在は“ボールを回すこと”に意識を傾け、ファイナルサードの手前、「3分の2」までは形になってきている。肝心なのはラストの3分の1。伊藤の仕事場でもあり、そこでのイメージの共有を図っている段階だ。
「相手のゾーンの外でボールを回しがちなところあり、もう少し危険なところへ自分たちが入っていかないと、崩れないのかなと感じています。ゴール前が自分の仕事場。早い時間帯で点が取れれば、チームとしても楽になれますが、マリノス戦ではすぐ取り返されてしまった。シメるのがアントラーズ。そこも今一度見つめ直さないといけない。アントラーズにいればそれができるわけではない。アントラーズにいた選手たちがそれを実行してきたということ。そこを勘違いしてはいけない。僕を含めピッチでやっていかなければいけないと思います」
チーム内では年長者の中の一人になる。伊藤は「ウチのチームはある程度同世代がいて、引っ張っていこうとする選手もいるので、僕はその補佐をできればと思っています(笑)。あとはソガ(曽ヶ端準)さんを中心にまとまっていきたいです」とピッチ上では最前線に入るが、ピッチ外ではサポートに回る考えだ。
7月26日はホームで、FC東京戦を迎える。
「空いているスペースを有効に使いたいですが、相手もカウンターを狙っているので、ボールの失い方には気を付けないといけません」
上田綺世の負傷による戦線離脱により、鹿島には一段と伊藤の力が不可欠となる。チームと自身に勢いをつけるためにも、今季&32歳のファーストゴールを決めるしかない――。
[文:サカノワ編集グループ]
【鹿島】「DFより絶対に一歩早くなる」“もらい手”の伊藤翔が考える得点力不足の打開策
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2020年07月24日
「“着地点”が各自でふわふわしていると上手くいかない」

ラスト3分の1をいかに攻略するか。伊藤は「“こういう時はここ”って決めてやってもいいかもしれない」と打開策を語る。(C)KASHIMA ANTLERS
5節の横浜戦では4ゴールを奪取して今季初勝利を挙げたが、続く直近の湘南戦は0-1の完封負け。チャンスは作りながらも決め切れず、連勝は飾れなかった。
7月24日のオンライン取材で得点面の課題について聞かれた伊藤翔は、「良い時は前に前にボールを運ぶ、前に出そうという意識があるけど、出せるのにやめちゃう、そこで取られて失点するのは嫌だしとか、悪い循環の中で戦っている」と応じた。
FWとして最前線でスタンバイする伊藤も「このタイミングで欲しいっていう時はもちろんある」と感じつつ、「見ていてあえて出さないのか、出せなかったのか、見ていないのか。いろいろあるだろうけど、見ていて出さないなら“思い切り”は必要だと思う」と私見を述べる。
さらに伊藤は「完成形っていうのが」というフレーズとともに、現状の攻撃面について次のように持論を展開する。
「こうなったらこのプレー、この一連のプレーが成功というふうに、共通理解ができていればいいけど、そこの“着地点”が各自でふわふわしていると上手くいかない。そこはもう少し、あてはめていってもいいだろうし、選手同士の話も必要だと思う」
チームとして、同じ着地点にいかに到達できるか。どれだけ完成形をイメージして連動しながらゴールを陥れられるか。伊藤自身、「3分の2までは、ある程度、この位置に立って、こうやっていこうというのはある」と手応えを語る。問題は、そこから先。「それは去年も鹿島の課題だったと思うけど」と考えている伊藤は、ラストパスの受け手として、ひとつの改善策を口にする。
「出し手はここ、もらい手はここ、って決めておいたほうが、DFより絶対に一歩早くなる。先に動き出せるから、チャンスができたり、ゴールにつながったりする。即興性で相手より半歩でも先手を取れるかどうかは、今はちょっと難しいところもあるので、それだったら“こういう時はここ”って決めてやってもいいかもしれない」
最終的に敵陣のバイタルエリアを攻略できなければ、安定しつつあるビルドアップも無用の長物になる。ゴールチャンスの頻度とともに、フィニッシュの確率をさらに高めるために、ラスト3分の1のパターン化は得点力不足を解消する一手になるかもしれない。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
鹿島・伊藤、32歳の誕生日で得点誓う「ゴール前は自分の仕事場」
[ 2020年7月25日 05:30 ]
鹿島のFW伊藤が26日のFC東京戦を見据え「早い時間に点が取れたら楽になる。ゴール前は自分の仕事場。しっかりやっていきたい」と得点を期した。
リーグ戦2得点と好調だったFW上田が右足関節挫創で全治約1カ月と診断され離脱。この日、32歳の誕生日を迎えたFW陣の兄貴分は「綺世(上田)の悔しい気持ちをくんで、やっていかないと」と後輩をおもんぱかった。
鹿島、ゴールへの道筋を示せるか
「課題は相手陣を崩してゴールを奪うことにある」「ゴール前をしっかり固める相手からはゴールを奪えていない」と記すJリーグ公式の田中滋氏によるプレビューである。
鹿島の弱点はそこと、FC東京の長谷川健太監督は守りを固めてカウンターを仕掛けてこよう。
こうした相手から勝ち点を得るにはどうすべきかかが注目ポイントとなる。
浦和戦や湘南戦の轍は踏めぬ。
攻撃陣の奮起にて先制点を奪い、楽に試合を進めたい。
重要な一戦である。

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17位に沈む鹿島。ゴールへの道筋を示せるか
見どころを要約すると・・・
・鹿島は17位に沈む苦しい状況だが、ザーゴ監督は「やっていることは間違っていない」と話す
・鹿島は上田綺世が負傷。伊藤翔、エヴェラウドにかかる期待は大きい
・FC東京は3位タイと好調。ただ、今節はレアンドロが契約の関係で出場できない
横浜FMに4-2で今季初勝利を挙げた鹿島だが、湘南には0-1で競り負け、1勝5敗の17位と相変わらずの低空飛行が続く。試合内容はそこまで悪くないが、結果に結びつけることができていない。ザーゴ監督は「やっていることは間違っていない」と話し、「僕が考えるサッカーというところでは間違っていないので、しっかり取り組み続けて結果に結びつくようにしていきたいと思います」と続けた。
課題は相手陣を崩してゴールを奪うことにある。横浜FM戦では相手の高いラインの背後を突くことでチャンスを作れたが、ゴール前をしっかり固める相手からはゴールを奪えていない。それは今回のFC東京からも同じことが突きつけられるはずだ。しっかり守ってくる相手に焦れることなく、チャンスを作れるかが問われている。
ただ、このところ2試合連続で先発していた上田 綺世が前節で負傷。反転してポストを強襲する鋭いシュートを放った際に、相手の足が当たり右足関節挫創で全治約1カ月の診断を受けた。存在感を見せていた上田の離脱はチームにとっても痛いところ。代わりにセンターFWには伊藤 翔かエヴェラウドが起用されるだろう。
FC東京はチームの新たなバランスを模索しながら結果を残してきた。日本代表の橋本 拳人がロストフ(ロシア)に移籍。メンバーを入れ替えて臨んだ前節の札幌戦は苦戦したものの、途中出場の室屋 成がレアンドロからのスルーパスを決めて88分に追いつき、勝点1を敵地でもぎ取った。順位も勝点13の3位タイにつけ、鹿島とは対照的に上々のスタートを切っている。
近年の対戦はFC東京が圧倒しており、過去3シーズンでは鹿島の1勝1分4敗。昨年9月に行われた県立カシマサッカースタジアムでの対戦は2-0で鹿島が勝利を挙げたものの、実に7試合ぶりに勝った試合だった。FC東京の鋭いカウンターが牙を剥く展開が多く、ポゼッション率を高めて相手をゴール前まで押し込みたい鹿島としては、攻撃の途中でミスが起き、相手が得意とする速い攻めを受けることは避けたい。
ただ、FC東京は攻撃の一角を欠くことになる。鹿島からFC東京に期限付き移籍しているレアンドロは出場できない契約となっており、多くの得点に絡んでいるブラジル国籍アタッカーを欠くことはFC東京にとって痛手だろう。
前節、鹿島は気温27℃、湿度82%の中での試合だったが、FC東京はアウェイではあったものの涼しい札幌ドームでの試合だった。3連戦最後の試合となるため、チームとしての質を保つにはメンバー構成に一工夫が必要かもしれない。ザーゴ、長谷川 健太両監督の采配にも注目である。
[ 文:田中 滋 ]
鹿島の弱点はそこと、FC東京の長谷川健太監督は守りを固めてカウンターを仕掛けてこよう。
こうした相手から勝ち点を得るにはどうすべきかかが注目ポイントとなる。
浦和戦や湘南戦の轍は踏めぬ。
攻撃陣の奮起にて先制点を奪い、楽に試合を進めたい。
重要な一戦である。

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17位に沈む鹿島。ゴールへの道筋を示せるか
見どころを要約すると・・・
・鹿島は17位に沈む苦しい状況だが、ザーゴ監督は「やっていることは間違っていない」と話す
・鹿島は上田綺世が負傷。伊藤翔、エヴェラウドにかかる期待は大きい
・FC東京は3位タイと好調。ただ、今節はレアンドロが契約の関係で出場できない
横浜FMに4-2で今季初勝利を挙げた鹿島だが、湘南には0-1で競り負け、1勝5敗の17位と相変わらずの低空飛行が続く。試合内容はそこまで悪くないが、結果に結びつけることができていない。ザーゴ監督は「やっていることは間違っていない」と話し、「僕が考えるサッカーというところでは間違っていないので、しっかり取り組み続けて結果に結びつくようにしていきたいと思います」と続けた。
課題は相手陣を崩してゴールを奪うことにある。横浜FM戦では相手の高いラインの背後を突くことでチャンスを作れたが、ゴール前をしっかり固める相手からはゴールを奪えていない。それは今回のFC東京からも同じことが突きつけられるはずだ。しっかり守ってくる相手に焦れることなく、チャンスを作れるかが問われている。
ただ、このところ2試合連続で先発していた上田 綺世が前節で負傷。反転してポストを強襲する鋭いシュートを放った際に、相手の足が当たり右足関節挫創で全治約1カ月の診断を受けた。存在感を見せていた上田の離脱はチームにとっても痛いところ。代わりにセンターFWには伊藤 翔かエヴェラウドが起用されるだろう。
FC東京はチームの新たなバランスを模索しながら結果を残してきた。日本代表の橋本 拳人がロストフ(ロシア)に移籍。メンバーを入れ替えて臨んだ前節の札幌戦は苦戦したものの、途中出場の室屋 成がレアンドロからのスルーパスを決めて88分に追いつき、勝点1を敵地でもぎ取った。順位も勝点13の3位タイにつけ、鹿島とは対照的に上々のスタートを切っている。
近年の対戦はFC東京が圧倒しており、過去3シーズンでは鹿島の1勝1分4敗。昨年9月に行われた県立カシマサッカースタジアムでの対戦は2-0で鹿島が勝利を挙げたものの、実に7試合ぶりに勝った試合だった。FC東京の鋭いカウンターが牙を剥く展開が多く、ポゼッション率を高めて相手をゴール前まで押し込みたい鹿島としては、攻撃の途中でミスが起き、相手が得意とする速い攻めを受けることは避けたい。
ただ、FC東京は攻撃の一角を欠くことになる。鹿島からFC東京に期限付き移籍しているレアンドロは出場できない契約となっており、多くの得点に絡んでいるブラジル国籍アタッカーを欠くことはFC東京にとって痛手だろう。
前節、鹿島は気温27℃、湿度82%の中での試合だったが、FC東京はアウェイではあったものの涼しい札幌ドームでの試合だった。3連戦最後の試合となるため、チームとしての質を保つにはメンバー構成に一工夫が必要かもしれない。ザーゴ、長谷川 健太両監督の采配にも注目である。
[ 文:田中 滋 ]
対FC東京戦 optaファクト
Jリーグ第7節のoptaファクトを伝えるニッカンスポーツである。
鹿島ーFC東京については、あまり良い相性とは思えぬ状況と言えよう
直近7試合でわずか1勝とは実際に示されると恐ろしい数値である。
FC東京を率いる長谷川健太監督は相性が悪く、ガンバ時代・清水時代を通じて良い思い出がない。
鹿島のサッカーをよく分析している監督なのであろう。
また、今季枠内シュート率はリーグワーストの31.8%(20/63)というデータも出ておる。
シュートは打てておるが、枠に飛んでおらぬことが示された。
ここを改善出来ねば、勝利はおぼつかぬ。
「ゴール前では冷静に」「シュートはゴールへのパス」。
これを念頭にこの試合に臨みたい。
必勝である。

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J1第7節optaファクト
[2020年7月24日14時31分]
鹿島アントラーズ – FC東京
・鹿島はFC東京戦直近7試合でわずか1勝(1分5敗)。しかし、この1勝はホームでの昨季前回対戦で挙げたもの(2-0:2019年9月14日)。
・鹿島はホームでのFC東京戦通算19試合でわずか3敗(12勝4分)。この間、勝利を挙げた試合全てで複数得点を記録している(1試合平均2.1点)。
・鹿島は今季6試合を終えて5敗(1勝)。それ以前の27試合で喫した敗戦数と等しい(15勝7分5敗)。開幕から同期間での獲得勝点としてはクラブ史上ワースト(3)。
・FC東京は今季アウェイ戦で無敗(3勝1分)。敵地で無敗を維持している中では、名古屋と並んで今季リーグ最多の試合数。
・鹿島の今季枠内シュート率はリーグワーストの31.8%(20/63)。過去5シーズンの平均枠内シュート率は44.2%であり、これらのシーズンで40%未満を記録したことはない。
・鹿島は今季リーグ最多の4試合でバーポストにゴールを阻まれている。今季同総数は名古屋と並びリーグ最多タイ(5)。
・今カードの両クラブは、前半失点数がリーグワーストタイ(ともに6失点)。しかし、FC東京は後半の時間帯での失点数が今季リーグ最少タイ(1点:名古屋と並び)。
・永井謙佑はFC東京が鹿島戦で挙げた直近4得点のうち、3点に直接関与している(1得点、2アシスト)。同選手にとって鹿島は、2015年以降で最も多くアシストを記録している相手(4)。
鹿島ーFC東京については、あまり良い相性とは思えぬ状況と言えよう
直近7試合でわずか1勝とは実際に示されると恐ろしい数値である。
FC東京を率いる長谷川健太監督は相性が悪く、ガンバ時代・清水時代を通じて良い思い出がない。
鹿島のサッカーをよく分析している監督なのであろう。
また、今季枠内シュート率はリーグワーストの31.8%(20/63)というデータも出ておる。
シュートは打てておるが、枠に飛んでおらぬことが示された。
ここを改善出来ねば、勝利はおぼつかぬ。
「ゴール前では冷静に」「シュートはゴールへのパス」。
これを念頭にこの試合に臨みたい。
必勝である。

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J1第7節optaファクト
[2020年7月24日14時31分]
鹿島アントラーズ – FC東京
・鹿島はFC東京戦直近7試合でわずか1勝(1分5敗)。しかし、この1勝はホームでの昨季前回対戦で挙げたもの(2-0:2019年9月14日)。
・鹿島はホームでのFC東京戦通算19試合でわずか3敗(12勝4分)。この間、勝利を挙げた試合全てで複数得点を記録している(1試合平均2.1点)。
・鹿島は今季6試合を終えて5敗(1勝)。それ以前の27試合で喫した敗戦数と等しい(15勝7分5敗)。開幕から同期間での獲得勝点としてはクラブ史上ワースト(3)。
・FC東京は今季アウェイ戦で無敗(3勝1分)。敵地で無敗を維持している中では、名古屋と並んで今季リーグ最多の試合数。
・鹿島の今季枠内シュート率はリーグワーストの31.8%(20/63)。過去5シーズンの平均枠内シュート率は44.2%であり、これらのシーズンで40%未満を記録したことはない。
・鹿島は今季リーグ最多の4試合でバーポストにゴールを阻まれている。今季同総数は名古屋と並びリーグ最多タイ(5)。
・今カードの両クラブは、前半失点数がリーグワーストタイ(ともに6失点)。しかし、FC東京は後半の時間帯での失点数が今季リーグ最少タイ(1点:名古屋と並び)。
・永井謙佑はFC東京が鹿島戦で挙げた直近4得点のうち、3点に直接関与している(1得点、2アシスト)。同選手にとって鹿島は、2015年以降で最も多くアシストを記録している相手(4)。
犬飼智也が熱く激しく戦う
犬飼智也をピックアップするFreaks+である。
DFリーダーとしての自覚が伝わってくる。
そして「逆境に立たされたときこそ真価を発揮してきた」と記される。
今こそ逆境、これを覆すのは、DFリーダーたる犬飼の与えられたミッションと言えよう。
最終ラインで声を上げ、チームを鼓舞して勝利に導くのだ。
期待しておる。

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PICK UP PLAYER

「今年は新加入選手が多く、競争がさらに激しくなる。これまでやってきたことに自信を持って、プレーに反映させていくつもり。そして、自分がチームの中心となること。この部分を突き詰めてやっていかなければいけないと思っている」
昨シーズン、犬飼智也は怪我での離脱期間がありながら、自身最多となる公式戦46試合に出場し、アントラーズの最終ラインを支えた。シーズン無冠に終わったことを本当に悔しがっていたが、本人としても「『CBとしての立ち振る舞い』は、シーズンを通してレベルアップ出来た部分」と、自らの成長を感じる1年となったようだ。
犬飼はたびたび『CBとしての立ち振る舞い』について語る。アントラーズに加入する前までは、「自分のプレーをしっかりやっていればいいんじゃないかと思っていた」というが、プレーを続ける中で、「CBがどっしり構えていればチーム全体が落ち着く。味方がミスしたときこそカバーすべきだし、『僕がいるから大丈夫』と周りに安心感を与えられるようにしたい」と、DFリーダーとしての自覚が芽生えた。
「どっしりと構えられるようになり、相手選手を最後まで見ながら、余裕をもってプレーできるようになった。試合に出場し続けることで経験を積み、自分から慌てて動くのではなく、状況判断をしながら確実に守れるようになってきた」
昔と今のプレーを比較すれば、違いは一目瞭然だ。ピッチで堂々と仲間に指示を飛ばし、時には激しく鼓舞する。勝ち得た自信は大きな成長をもたらした。アントラーズの中心選手としての自覚と責任を強く抱いて2020シーズンに臨んだ。
しかし、数々の逆境を乗り越えてきた男に、今季さらなる試練が待ち受けていた。開幕からここまでチームは公式戦1勝7敗と非常に苦しんでいる。決定力不足に喘ぐ攻撃陣と同様、守備陣も公式戦全試合で失点を喫するなど、不甲斐ない結果が続いている。チームの中心選手としての自覚を強く抱く犬飼も、結果の責任を強く感じていることだろう。
だが、これまで背番号39は、逆境に立たされたときこそ真価を発揮してきた。思い返せば、昨季のシーズン序盤も失点への関与が続き、周囲からの風当たりが強かった。それでも、逆風から逃げることなく、目の前の試合を胸を張って戦い抜き、飛躍を遂げた。内容に結果が伴わない今の状況、何かが変わるきっかけが欲しい。犬飼にはそれを期待してしまう。
いまこそ、最終ラインで声を張り上げる選手が必要だ。チーム全体に喝を入れ、秘めた闘志を前面に出して戦う選手が必要だ。アントラーズのDFリーダーとして強い責任感を抱く漢ならば、必ず期待に応えてくれるだろう。アントラーズとともに戦い、喜び、悔しさを味わい、困難を乗り越えてくれるファミリーのために。犬飼智也が熱く激しく、戦う。
DFリーダーとしての自覚が伝わってくる。
そして「逆境に立たされたときこそ真価を発揮してきた」と記される。
今こそ逆境、これを覆すのは、DFリーダーたる犬飼の与えられたミッションと言えよう。
最終ラインで声を上げ、チームを鼓舞して勝利に導くのだ。
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PICK UP PLAYER

「今年は新加入選手が多く、競争がさらに激しくなる。これまでやってきたことに自信を持って、プレーに反映させていくつもり。そして、自分がチームの中心となること。この部分を突き詰めてやっていかなければいけないと思っている」
昨シーズン、犬飼智也は怪我での離脱期間がありながら、自身最多となる公式戦46試合に出場し、アントラーズの最終ラインを支えた。シーズン無冠に終わったことを本当に悔しがっていたが、本人としても「『CBとしての立ち振る舞い』は、シーズンを通してレベルアップ出来た部分」と、自らの成長を感じる1年となったようだ。
犬飼はたびたび『CBとしての立ち振る舞い』について語る。アントラーズに加入する前までは、「自分のプレーをしっかりやっていればいいんじゃないかと思っていた」というが、プレーを続ける中で、「CBがどっしり構えていればチーム全体が落ち着く。味方がミスしたときこそカバーすべきだし、『僕がいるから大丈夫』と周りに安心感を与えられるようにしたい」と、DFリーダーとしての自覚が芽生えた。
「どっしりと構えられるようになり、相手選手を最後まで見ながら、余裕をもってプレーできるようになった。試合に出場し続けることで経験を積み、自分から慌てて動くのではなく、状況判断をしながら確実に守れるようになってきた」
昔と今のプレーを比較すれば、違いは一目瞭然だ。ピッチで堂々と仲間に指示を飛ばし、時には激しく鼓舞する。勝ち得た自信は大きな成長をもたらした。アントラーズの中心選手としての自覚と責任を強く抱いて2020シーズンに臨んだ。
しかし、数々の逆境を乗り越えてきた男に、今季さらなる試練が待ち受けていた。開幕からここまでチームは公式戦1勝7敗と非常に苦しんでいる。決定力不足に喘ぐ攻撃陣と同様、守備陣も公式戦全試合で失点を喫するなど、不甲斐ない結果が続いている。チームの中心選手としての自覚を強く抱く犬飼も、結果の責任を強く感じていることだろう。
だが、これまで背番号39は、逆境に立たされたときこそ真価を発揮してきた。思い返せば、昨季のシーズン序盤も失点への関与が続き、周囲からの風当たりが強かった。それでも、逆風から逃げることなく、目の前の試合を胸を張って戦い抜き、飛躍を遂げた。内容に結果が伴わない今の状況、何かが変わるきっかけが欲しい。犬飼にはそれを期待してしまう。
いまこそ、最終ラインで声を張り上げる選手が必要だ。チーム全体に喝を入れ、秘めた闘志を前面に出して戦う選手が必要だ。アントラーズのDFリーダーとして強い責任感を抱く漢ならば、必ず期待に応えてくれるだろう。アントラーズとともに戦い、喜び、悔しさを味わい、困難を乗り越えてくれるファミリーのために。犬飼智也が熱く激しく、戦う。

鹿島に「常勝軍団」の面影なし
鹿島の不調について記すSportivaの浅田氏である。
開幕から続いた連敗止めて向かえた湘南戦にて手痛い敗戦を喫し、この状況について嬉々として筆を走らせておる。
その記事中で「必ずしも内容と結果が結びつくとは限らないにしても、1勝5敗はいくらなんでも負けすぎだ」という一文には素直に受け入れざるをない重みを感じさせる。
事実“負けすぎ”である。
その要因はいくつもあり、それを表面化する必要はない。
クラブ内にて消化してもらおうではないか。
ただ、ここから上昇気流に乗って貰わぬことには、サポーターの気持ちが安らがぬこともまた事実であろう。
更に気鋭のセンターFWである上田綺世の負傷離脱が公表され、明るい話題がない。
何かきっかけが欲しいところと言えよう。
浅田氏が「J1の歴史を振り返れば、優勝候補だったはずのクラブが、まさかのJ2降格の憂き目に遭うことが珍しくない」と記すように、セレッソやFC東京、柏、ガンバ、名古屋などが前年の好調をから想いおも寄らぬJ2降格を記録しておる。
その轍を踏まぬタメには何が出来るのであろうか。
鹿島も2006年のアウトゥオリ体制時、2012年のジョルジーニョ体制時に経験しておる。
その際は、外国人を補強して上昇曲線を描いた。
今夏もそのような補強をするのであろうか。
海の向こうでは、三部落ちし移籍すると噂のある素晴らしいMFの名前も聞く。
外国籍枠も空いておる。
何かしら起こってもおかしくはない。
明るい話題が報じられることを待っておる。

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鹿島に「常勝軍団」の面影なし。
例年ならJ2降格もある不振の要因は
浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato
暗いトンネルの出口が見えない。
J1第6節、鹿島アントラーズは湘南ベルマーレに0-1で敗れた。
前節、横浜F・マリノスに4-2と勝利し、開幕戦からの連敗を4で止めた鹿島だったが、せっかくの今季初勝利も反転攻勢のきっかけにはできなかった。

湘南ベルマーレに0-1で敗れた鹿島アントラーズ
「(湘南が)もっと前から(プレスに)くると思っていた。相手が(守備のときに)引いたので、そこは用意したところと違っていた」
鹿島のキャプテン、MF永木亮太がそう振り返ったように、前線からの積極的な守備が持ち味の湘南にしては、選択された戦い方は慎重なものだった。
永木が「サイドチェンジがあまり有効ではなくなった」とも話していたが、そもそも前線からプレスをかけてこないのでは、それをかいくぐったうえで相手の守備が手薄になる逆サイドへ展開、という狙いも意味を持たなくなってしまう。
なるほど、多少なりとも誤算はあったのだろう。
しかしながら、相手の湘南は、昨季J1参入プレーオフの末に辛うじてJ1残留を果たしたものの、主力選手が次々に移籍流出。今季は相当な苦戦が予想されるクラブである。本来的な両者の実力、あるいは格のようなものを考えれば、少々の誤算が大きく戦況を変えるとは思えなかった。
ところが、結果は湘南の勝利。永木が続ける。
「(相手に引かれた)そのなかで崩していかないといけなかったが、アタッキングサードでのミスが、特に後半は多く、そこからカウンターを受けた。(相手にやられたというより)自分たちのミスがまだまだ多い」
鹿島は連勝を逃したばかりか、今季まだ勝利がなかった湘南に初の勝ち点3を献上。しかも、この試合がJ1デビュー戦だった湘南の19歳、GK谷晃生に無失点勝利までプレゼントしてしまった。
鹿島のザーゴ監督が「ひとつのチームが守備をし、ひとつのチームが攻撃をする。予想どおりに試合は展開した」と振り返ったように、試合は概ね鹿島がボールを保持するなかで進んだ。要するに、主に攻めていたのは鹿島のほうだった。
特に後半は、湘南ゴールに迫る機会を増やし、59分にはFW上田綺世がゴールポストを叩く惜しいシュートも放っている。
「先制点のチャンスも、追加点のチャンスも、いっぱいあった」
そう語るザーゴ監督の言葉を、強がりとばかりは言い切れない。
66分に湘南最初のCKから先制されたあとは、さらに攻撃姿勢を強め、得点につながっても不思議はないチャンスを何度か作っている。
結果がすべてと言ってしまえばそれまでだが、内容的に言えば、それほど悪い試合ではなかった。
加えて言えば、チームが苦境にあえいでいるにも関わらず、指揮官が目先の結果にこだわり、焦る様子がないのも好感が持てた。
リーグ戦再開後の第2節から直近の第6節まで、5試合すべてに先発出場したのは、GKクォン・スンテとCBのふたり、犬飼智也、町田浩樹だけだ。今季初勝利を挙げた前節からも「いいときは変えるな」の言にとらわれず、先発メンバー4人が入れ替えられた。
「メンバー選考を変えることで、チームとしての選択肢が増える」(ザーゴ監督)という考え方は、長いリーグ戦を、まして今季のような超過密日程を戦い抜くうえでは不可欠なものだろう。
とはいえ、である。
必ずしも内容と結果が結びつくとは限らないにしても、1勝5敗はいくらなんでも負けすぎだ。しかも、ひとつの引き分けもなく、5敗を喫し、そのうち1点差負けが3つ。競り合いでの弱さが、どうにも鹿島らしくない。
当然、結果が出ない試合が長く続くことは、いい影響を及ぼさない。
ザーゴ監督は「やっていることは間違っていない。しっかり取り組んで結果につなげたい」と話すが、選手は勝てないことで精神的余裕を失い、疑心暗鬼に陥ることもあるだろう。主力に他クラブからの移籍組が増えるなか、勝って当たり前という”常勝軍団”の看板が、余計な重荷にすらなりかねない。
加えて、鹿島が戦力的には充実していて選手層も厚いとは言っても、突出した実績や経験を持った選手がいるわけではない。
前節2ゴールの上田をはじめ、高卒ルーキーのFW染野唯月などは、確かに将来性を感じさせる有望株ではあるが、若い彼らにチーム浮沈のカギを握らせてしまうのは酷というものだろう。
湘南戦を見ていても、確かに鹿島の選手は粒ぞろい。平均点は高い。湘南のFW岩崎悠人が「(鹿島は)技術のある選手が多く、プレッシャーをかけても外されることが多かった。うまいなっていう印象はあった」と語っているとおりだ。
しかし、その実態はというと、攻めてはいても決定機は少なく、必然、得点も少ないのが現実だ。
鹿島のサッカーは、よくも悪くもオーソドックス。基本的なことをバランスよくこなすなかで、選手個々が自分の力を発揮する。それが、鹿島の強さではある。だが、裏を返せば、複雑な連係を煮詰めているわけではない以上、戦術的にも今後、飛躍的な上積みがあるとは考えにくい。
よく言えば、”粒ぞろいでどこからでも攻められる”チームは、悪く言えば、”これと言った決め手がない”。そこに、下位低迷の要因がある。
J1の歴史を振り返れば、優勝候補だったはずのクラブが、まさかのJ2降格の憂き目に遭うことが珍しくない。
彼らの実力はこんなものじゃない。いずれは上がってくるに違いない。
誰もがそんなことを思って動向を眺めているのだが、そうしたクラブは結局、最後まで悪い流れを変えられないままに、シーズンを終えてしまうのだ。幸いにして今季はJ2降格がないとはいえ、鹿島が同じような状況にならないとは限らない。
選手は粒ぞろい。内容は悪くない。
そんな見立てが何の慰めにもならないことは、過去の歴史が教えている。
開幕から続いた連敗止めて向かえた湘南戦にて手痛い敗戦を喫し、この状況について嬉々として筆を走らせておる。
その記事中で「必ずしも内容と結果が結びつくとは限らないにしても、1勝5敗はいくらなんでも負けすぎだ」という一文には素直に受け入れざるをない重みを感じさせる。
事実“負けすぎ”である。
その要因はいくつもあり、それを表面化する必要はない。
クラブ内にて消化してもらおうではないか。
ただ、ここから上昇気流に乗って貰わぬことには、サポーターの気持ちが安らがぬこともまた事実であろう。
更に気鋭のセンターFWである上田綺世の負傷離脱が公表され、明るい話題がない。
何かきっかけが欲しいところと言えよう。
浅田氏が「J1の歴史を振り返れば、優勝候補だったはずのクラブが、まさかのJ2降格の憂き目に遭うことが珍しくない」と記すように、セレッソやFC東京、柏、ガンバ、名古屋などが前年の好調をから想いおも寄らぬJ2降格を記録しておる。
その轍を踏まぬタメには何が出来るのであろうか。
鹿島も2006年のアウトゥオリ体制時、2012年のジョルジーニョ体制時に経験しておる。
その際は、外国人を補強して上昇曲線を描いた。
今夏もそのような補強をするのであろうか。
海の向こうでは、三部落ちし移籍すると噂のある素晴らしいMFの名前も聞く。
外国籍枠も空いておる。
何かしら起こってもおかしくはない。
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鹿島に「常勝軍団」の面影なし。
例年ならJ2降格もある不振の要因は
浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato
暗いトンネルの出口が見えない。
J1第6節、鹿島アントラーズは湘南ベルマーレに0-1で敗れた。
前節、横浜F・マリノスに4-2と勝利し、開幕戦からの連敗を4で止めた鹿島だったが、せっかくの今季初勝利も反転攻勢のきっかけにはできなかった。

湘南ベルマーレに0-1で敗れた鹿島アントラーズ
「(湘南が)もっと前から(プレスに)くると思っていた。相手が(守備のときに)引いたので、そこは用意したところと違っていた」
鹿島のキャプテン、MF永木亮太がそう振り返ったように、前線からの積極的な守備が持ち味の湘南にしては、選択された戦い方は慎重なものだった。
永木が「サイドチェンジがあまり有効ではなくなった」とも話していたが、そもそも前線からプレスをかけてこないのでは、それをかいくぐったうえで相手の守備が手薄になる逆サイドへ展開、という狙いも意味を持たなくなってしまう。
なるほど、多少なりとも誤算はあったのだろう。
しかしながら、相手の湘南は、昨季J1参入プレーオフの末に辛うじてJ1残留を果たしたものの、主力選手が次々に移籍流出。今季は相当な苦戦が予想されるクラブである。本来的な両者の実力、あるいは格のようなものを考えれば、少々の誤算が大きく戦況を変えるとは思えなかった。
ところが、結果は湘南の勝利。永木が続ける。
「(相手に引かれた)そのなかで崩していかないといけなかったが、アタッキングサードでのミスが、特に後半は多く、そこからカウンターを受けた。(相手にやられたというより)自分たちのミスがまだまだ多い」
鹿島は連勝を逃したばかりか、今季まだ勝利がなかった湘南に初の勝ち点3を献上。しかも、この試合がJ1デビュー戦だった湘南の19歳、GK谷晃生に無失点勝利までプレゼントしてしまった。
鹿島のザーゴ監督が「ひとつのチームが守備をし、ひとつのチームが攻撃をする。予想どおりに試合は展開した」と振り返ったように、試合は概ね鹿島がボールを保持するなかで進んだ。要するに、主に攻めていたのは鹿島のほうだった。
特に後半は、湘南ゴールに迫る機会を増やし、59分にはFW上田綺世がゴールポストを叩く惜しいシュートも放っている。
「先制点のチャンスも、追加点のチャンスも、いっぱいあった」
そう語るザーゴ監督の言葉を、強がりとばかりは言い切れない。
66分に湘南最初のCKから先制されたあとは、さらに攻撃姿勢を強め、得点につながっても不思議はないチャンスを何度か作っている。
結果がすべてと言ってしまえばそれまでだが、内容的に言えば、それほど悪い試合ではなかった。
加えて言えば、チームが苦境にあえいでいるにも関わらず、指揮官が目先の結果にこだわり、焦る様子がないのも好感が持てた。
リーグ戦再開後の第2節から直近の第6節まで、5試合すべてに先発出場したのは、GKクォン・スンテとCBのふたり、犬飼智也、町田浩樹だけだ。今季初勝利を挙げた前節からも「いいときは変えるな」の言にとらわれず、先発メンバー4人が入れ替えられた。
「メンバー選考を変えることで、チームとしての選択肢が増える」(ザーゴ監督)という考え方は、長いリーグ戦を、まして今季のような超過密日程を戦い抜くうえでは不可欠なものだろう。
とはいえ、である。
必ずしも内容と結果が結びつくとは限らないにしても、1勝5敗はいくらなんでも負けすぎだ。しかも、ひとつの引き分けもなく、5敗を喫し、そのうち1点差負けが3つ。競り合いでの弱さが、どうにも鹿島らしくない。
当然、結果が出ない試合が長く続くことは、いい影響を及ぼさない。
ザーゴ監督は「やっていることは間違っていない。しっかり取り組んで結果につなげたい」と話すが、選手は勝てないことで精神的余裕を失い、疑心暗鬼に陥ることもあるだろう。主力に他クラブからの移籍組が増えるなか、勝って当たり前という”常勝軍団”の看板が、余計な重荷にすらなりかねない。
加えて、鹿島が戦力的には充実していて選手層も厚いとは言っても、突出した実績や経験を持った選手がいるわけではない。
前節2ゴールの上田をはじめ、高卒ルーキーのFW染野唯月などは、確かに将来性を感じさせる有望株ではあるが、若い彼らにチーム浮沈のカギを握らせてしまうのは酷というものだろう。
湘南戦を見ていても、確かに鹿島の選手は粒ぞろい。平均点は高い。湘南のFW岩崎悠人が「(鹿島は)技術のある選手が多く、プレッシャーをかけても外されることが多かった。うまいなっていう印象はあった」と語っているとおりだ。
しかし、その実態はというと、攻めてはいても決定機は少なく、必然、得点も少ないのが現実だ。
鹿島のサッカーは、よくも悪くもオーソドックス。基本的なことをバランスよくこなすなかで、選手個々が自分の力を発揮する。それが、鹿島の強さではある。だが、裏を返せば、複雑な連係を煮詰めているわけではない以上、戦術的にも今後、飛躍的な上積みがあるとは考えにくい。
よく言えば、”粒ぞろいでどこからでも攻められる”チームは、悪く言えば、”これと言った決め手がない”。そこに、下位低迷の要因がある。
J1の歴史を振り返れば、優勝候補だったはずのクラブが、まさかのJ2降格の憂き目に遭うことが珍しくない。
彼らの実力はこんなものじゃない。いずれは上がってくるに違いない。
誰もがそんなことを思って動向を眺めているのだが、そうしたクラブは結局、最後まで悪い流れを変えられないままに、シーズンを終えてしまうのだ。幸いにして今季はJ2降格がないとはいえ、鹿島が同じような状況にならないとは限らない。
選手は粒ぞろい。内容は悪くない。
そんな見立てが何の慰めにもならないことは、過去の歴史が教えている。
安西幸輝×鈴木優磨 海外移籍した2人の決意
鈴木優磨と安西幸輝の対談を伝えるVictorySportsNews編集部の川原氏である。
二人が欧州1年を終え、今の気持ちが伝わってくる。
良い経験をしておるように思う。
二人が残っておれば、昨季のタイトルが手中に収まったと思うと悔しさもあるが、こうして成長した様子が伝わってくると我が子のように嬉しい。
いずれこの経験をクラブに還元してくれれば良いと思う。
来季は更に活躍し、ステップアップしていって欲しい。
移籍の報を待っておる。

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安西幸輝×鈴木優磨「ここでの競争に勝てなかったらどこに行ってもダメ」海外移籍した2人の決意

2019年まで鹿島アントラーズに所属した安西幸輝と鈴木優磨は、次世代における日本代表の中核を担うべくヨーロッパに活躍の場を求めた。彼らが初の海外移籍で感じたこと、日本との環境の違い、そして「ここでの競争に勝てなかったらどこに行ってもダメ」とまで語る彼らの決意とは――(構成=川原宏樹)
グリーン車からバス移動に―― 海外で培うハングリー精神
――今季は初の海外移籍となった2人ですが、今季を振り返ってみてください。
安西 ざっと1年が経ちました。2人でよく話していることなのですが、海外のリーグはJリーグとはサッカーの種類が全く違います。日本で良い選手がこっちで活躍できるかというと、それは違う。こっちのサッカーに順応することが大事と、よく話しています。僕は7月にこっちに来て開幕から順調で、クラブでも試合に出られて日本代表での活動もさせてもらっていました。しかし、今年2月に監督が代わってからは、試合に絡めなくなることが多くなりました。なので、難しいシーズンになりましたが最初のほうはうまくいっていたので、良いことも悪いことも半々くらいかなって思っています。
鈴木 今季の1年は、いろいろとサッカーで考えるタイミングがありました。ふたを開けてみると、5大リーグとは違ってベルギーリーグはどこまでいっても結果でしか見られない。今シーズンを振り返ってみて、改めて重要だなって思ったのが結果でしたね。これまでの鹿島アントラーズにいた自分だったら、なるべく時間を作って攻撃の始まりになりたいとか、自分がいることによってチームをうまく回したいというような思いでプレーしていました。だけど極端な話ですが、自分のなかでそういった起点となるようなプレーよりも、こっちに来てからは「まずは点を取りたい」という気持ちが強くなり、それが大事だと思っています。チームとして勝つということも大事ですけど、それにプラスして得点という数字で見られますし、その得点が勝利につながります。こっちは結果でしか認めてくれません。それは知っていましたけど、改めて思っていた以上に結果が大事だなって感じましたね。
――プレー以外の環境に適応するのに、苦労はしませんでしたか?
鈴木 僕は移籍が初めてで、食事は苦労しましたね。やっぱり主食が米でははないですし、こっちは油を使った料理が多い。ちょっと離れたところで日本食のお店があるとかって、こっちのことを知るまでの時間が必要で慣れるまでに時間は掛かりましたね。
安西 僕は権田(修一)選手もいましたからね。ポルトガルは気候も暖かくポルティモンの街は海が近くにあって、環境面では問題なく過ごせています。食事の面では日本食というものが全くないのですが、ポルトガルの料理はすごく美味しいので、そこまで問題にはなっていませんね。
鈴木 問題ないんじゃないか(笑)。
安西 でも、日本食は食べたいだろ(笑)。
――自炊はしなかったのですか?
安西 優磨はしていたでしょ?
鈴木 数えられる程度しかしてない。シント=トロイデンVVにいる日本人選手は仲が良いのでリフティングのゲームなどをして、負けた人が自炊してみんなに振る舞うというのが流行っているんですよ。だから、一人ではあんまり自炊してないですよ。
安西 僕は全くしないですが、権田さんの家でよくご馳走になっています。優磨がベルギーで自炊を始めたと聞いたときは、さすがに本気でびびって僕もやらないとまずいなって思ったんですけど、やっぱりダメでしたね(笑)。
鈴木 安西のところは、クラブから朝昼晩の食事が出るんですよ。だから、自炊する必要はないんですけど、僕らは朝と昼しか出ないので夜はどうしてもしなければならないんです。
安西 確かに、そうだね。
鈴木 こっちは大変ですよ。サッカーではない部分での戦いも多いですからね。
安西 確かに、それはあるね。
――シント=トロイデンVVは日本企業のDMMが経営しているので、日本人選手にとってもっと良い環境が用意されているのかと思っていました。
鈴木 そんなことないですよ。むしろ、いろいろな意味で這い上がってやろうと思える環境かもしれないですね。恵まれているわけでもありません。こっちよりもJリーグのほうが恵まれていますね。やっぱり日本はすごいですよ。こっちのように活躍してステップアップしなければならないと言われているリーグでは、すべてに対して良い意味でハングリー精神が出てきます。
安西 Jリーグでは鹿島という日本を代表するようなチームにいました。優磨ともよく話していることなんですけど、ポルティモネンセやシント=トロイデンVVは海外のなかではステップアップに利用するようなチームだと思います。Jリーグのときは、飛行機や新幹線での移動が主でした。ポルトガルにも新幹線はありますが、主要な交通手段がバス移動なんです。ポルティモンはポルトガルの端にあるので、アウェイの試合ではだいたい7時間くらいのバス移動になります。日本ではグリーン車とかでの移動が当たり前だったんですけど、バスで7時間なんてプロになってから初めての経験でした。そういったところで、こっちに来てからハングリー精神が鍛えられました。チームメートを見ていても練習から「今日しかない」って感じで挑んでいるので、僕自身もハングリーになれていると思います。

※オンライン取材時のキャプチャ画像
「0からの戦い」となった海外移籍
――海外移籍をしてみて、日本で得た経験は生きていますか?
鈴木 海外で活躍した日本人選手たちが、よく「早く海外に出たほうが良い」って言うじゃないですか。僕も安西もそうですけど、ある程度Jリーグで実績を積んでこっちに来ました。ですが、こっちの選手は日本での実績を知りません。どうせ知られていないなら、できるだけ若くして来るのは良いことだと思いましたね。僕らは24歳と25歳で、選手としての時間がそれほどないというのもあります。シント=トロイデンVVにせよ、ポルティモネンセにせよ、長くいるクラブではないというは、みんなもわかっていること。それに対して、得点できない、途中で代えられる、スタメンで出られないってなると、何のために行ったんだという思いが非常に強くのしかかってきます。日本で多くを学んで移籍しましたが、それを生かすというよりまた違ったものを学んでいるという感じですね。
――1からのスタートというイメージですか?
鈴木 どちらかというと、そうですね。日本で培ったものをこっちでそのまま伸ばすというよりは、0からの戦いになりました。シント=トロイデンVVもポルティモネンセも、日本人に優しいクラブと言われているなかでこのように感じています。次に移籍したら、もっと強く感じるんだろうって覚悟していますよ。
安西 本当に的を射ている話だね。あんまり共感はしたくないけど、本気でそうだなって話を聞いて思いました。
鈴木 海外で厳しい状況になる選手とかいるじゃないですか。たとえば今だと、ニューカッスルで武藤(嘉紀)選手が出ていないとか、でも僕らはそういうレベルではないんですよ。武藤選手は出られなかったら次に行くクラブは、(実績のある)ドイツに環境を変えられるんです。僕らの場合は日本人に優しいと言われるクラブに来ていて、ここでの競走に勝てなかったらどこに行ってもダメで次のクラブに行っても勝てるわけがないんですよ。その焦りで、ときどきすごくネガティブになります。僕らは守られていると思います。
安西 うん、わかる。そうそう。
――海外に出て、改めて日本に対して思うことはありますか?
鈴木 サッカーを抜きにして言えば……やっぱり日本は素晴らしいですね(笑)。
安西 それは間違いないわ(笑)。
鈴木 たとえば、外食のときに日本人の礼儀正しさを感じますね。こっちは対等か、それ以上で接客してきます。あと、日本人は時間にきっちりしていますし、仕事に対して真面目ですね。こっちの人は、仕事より自分の時間を優先したいと思う人が多いような気がします。でも、ちゃんと想像どおりですね。そのように聞いていたので、そこだけは想像どおりに進んでいますますね。
安西 こっちの人たちは、時間にすごくルーズなんですよ。10時に集合だったら、「10時にいれば良いんでしょ」という感覚なんですよね。5分前行動とかは全くなくて「グラウンドに10時集合ね」と言ったら、ロッカールームに10時に来て動き出せば良いという感覚。最初は本気で腹が立ちましたね。なんで時間どおりに来ないだろうって思っていたんですけど、権田さんからもアドバイスをもらいました。そういう細かいストレスを溜めていったら海外で生活できなくなるから、僕も海外に合わせてルーズにするようにしました。
鈴木 Jリーグでも、海外でプレーした経験のある選手は器が大きい。そういうことに慣れているから、ちょっとしたことで動じないんですよ。日本はちょっとしたことでも騒ぐ傾向がありますが、海外を経験している選手は大したことないと言います。今はそれが実感できていますね。

※オンライン取材時のキャプチャ画像
コロナ禍で苦しむ子どもたちにサッカーボールを贈りたい
安西幸輝と鈴木優磨が参加する「PasYou」では、ファンやサポーターから届いたリクエストに応じて参加アスリートがひとりひとりに向けたビデオメッセージを個別に送るサービスを展開しています。
「ファンやサポーターにプレーを見せる以外で何かできることはないだろうか」という共通の課題を感じていた2人は、新型コロナウイルス感染拡大によって苦しんでいる状況のなかで「元気にしたい、笑顔を届けたい」と思い、「PasYou」のサービスを通したプロジェクトを立ち上げました。以前のようにサッカーをできなくなってしまった地元の子どもたちに、「PasYou」のサービスで得た利益を還元してサッカーボールをプレゼントするという。
千葉県銚子市で生まれた鈴木優磨は、「地元はもともと静かな街でしたが、年々と人が減っているように感じています。さらに、新型コロナウイルス感染拡大の影響で店を閉めなくてはいけなかったりと、厳しい状態にあると聞きました。全国でも厳しい状況にあることは理解していますが、まずは地元を少しでも活気づけたいと考えています」と、地元への愛を語っている。
また安西幸輝は、「小学生の頃の経験はすごく大切で、初めてサッカーを好きになる期間だと思います。その期間に外で友だちと遊んだり、練習したりできないのはつらい。それが影響して、サッカーから離れて欲しくないなと思っています」と、コロナ禍による子どもたちへの影響を懸念している。
そんな2人が「今できること」を考えて実行するのが、今回の「PasYou」を使ったサッカーボールのプレゼント企画。2人の思いに賛同する人は、「PasYou」を使って個別のメッセージをリクエストしてみてください。
安西幸輝×鈴木優磨「こんなにも何もできなくなるのかという無力感」コロナ禍に直面した2人の思い

安西幸輝と鈴木優磨は飛躍を誓って、昨年に鹿島から海外クラブへ移籍。海外生活1年目で、新型コロナウイルスが世界的に流行する未曾有の事態に巻き込まれる。プレーできない日々が続いた2人が改めて感じた日本へ思いを語る。(構成=川原宏樹)
コロナ禍でリーグが中断 ヨーロッパの状況とその徹底ぶり
――新型コロナウイルスの世界的な流行するなかで、どのように過ごしていましたか?
鈴木 僕はリーグが中止になって、帰国していました。帰国前はヨーロッパほどの影響はないって聞いていましたが、帰ってみたら全然人も歩いていなくて深刻なのは伝わってきて、思っていた以上にショックでした。
――対応にベルギーとの違いは感じましたか?
鈴木 まずベルギーは、マスクをつけるという文化がないんですよね。マスクをつけて歩いている人がいない。練習も早めになくなり早い段階で外出禁止になったので、僕はほぼ外出していません。その他にも複数人で家にいないようにとか、いろいろな対策がありました。数カ月前に警察が家に来て、複数人でいないかを確認していきました。日本では法律的にそこまで縛ることができないじゃないですか。本当はそうしたいんだろうけど、できないのも仕方ないなって思っていました。
――警察が一軒一軒を見回るくらい厳しかったんですね。
鈴木 徹底はすごいですよ。ヨーロッパのコロナに対する徹底ぶりは強かった。こっちは法律的な拘束力も強いですからね。
安西 先にポルトガルのリーグが延期になって、ベルギーもすぐその後に中断になったんだよな。ポルトガルも早く対処していて、すぐに街から人がいなくなりスーパー以外の外出は禁止になりました。市町村間の移動も禁止され、検問していましたね。日本の状況は親であったりニュースであったり、帰国した優磨であったりから聞いていました。流行はヨーロッパのほうがすごかったせいか、比較的に早く対応していましたね。
――海外にいた立場から日本の状況を見て、どんなことを感じましたか?
安西 3月くらいに、花見をしている人がいるというのを知りました。こっちに住んでいたら、そんなことは考えられないことでびっくりしましたね。とはいえ、日本の対応も早かったように感じます。それに全員の意識が高いから、特別に日本を心配するようなことはありませんでした。
鈴木 日本人は、やっぱり状況を理解するのが早いよね。こっちは拘束力がないと、絶対にできない。日本人のほうが、自分で判断して考えられる能力が高いと思います。それでも怖さはありましたね。こっちがどれだけ深刻かを知っていたので、日本もこうなるのかという怖さがありました。ヨーロッパでは練習もなくなっているのに、日本ではまだ無観客で練習試合をしているような状況でした。それはまずいんじゃないかって不安になりました。当時、日本にいる家族とかはそこまで深刻に思っていなくて気持ちも緩んでいたので、こっちの状況を伝えてちゃんとしたほうが良いとは言っていましたね。
――リーグが中断になった後、トレーニングはどうしていましたか?
鈴木 チームから毎日メニューが渡されて、個人で走ったりしていました。スーパー以外はレストランとかもやっていなかったので、スーパーで食料を買って食事をしていました。ストレスが溜まる状況でしたね。
安西 チームから家でできるフィットネスバイクをひとり1台支給され、ZOOMを使ってチームのメニューをやっていました。食事に関しては、ホテルの人が朝昼晩と部屋まで持ってきてくれて食べていました。本当にサッカーがなかったら、ただのニートになってしまうところでした(笑)。
――コロナ禍のなかで、日本のファンに対して何かしたいと思いましたか?
鈴木 この状況になって、サッカーでみんなを元気にできていたんだなって気がつきました。そのサッカーができなくなってしまったとき、自分がこんなにも何もできなくなるのかという無力感のようなものを感じました。そこから、改めてみんなを元気にしたいと思ったのが「PasYou」のプロジェクトに参加するきっかけになりました。
安西 僕もサッカーをとられてしまうと何もできない。権田さんは毎日インスタライブをやって、ポルトガルの状況と日本の状況を話したりしていました。僕は性格的に毎日インスタライブをできないので、すごいなって思いました。そこは人間力の差を感じますね。それでも、この期間でサッカーに対する熱がなくなってしまったという人の声も聞こえてきています。「PasYou」には前から参加していたんですけど、そのように悩んでいる子どもたちを助けたいですね。

※オンライン取材時のキャプチャ画像
「元気にしたい」「子どもたちを助けたい」 コロナ禍で湧き上がるファンへの思い
――改めてビデオレターを活用したプロジェクトを始めた理由を教えてください。
鈴木 思うように試合ができなくなった今、どうやったら日本を元気にできるか、ちょっとでも苦しんでいる人を救えるかと考えて、このプロジェクトに賛同しました。日本に看護師の友人がいて、新型コロナウイルスの感染拡大状況を聞いていました。そういった厳しい状況を聞いて、僕を応援してくれる人たちに恩返しができたら良いなと思っています。
安西 この話を持ちかけてきたのはヴェルディ下部組織時代の後輩で、ジュニアの頃からずっと一緒にやってきました。まず、彼の熱意がすごく伝わってきたんですよ。最初はその内容よりは「やるよ、やるよ」という感じで、付き合いを優先した感覚でした。ですが、プロジェクトの話を深く聞くと、その後輩が中学生時代に心臓病を患ったとき、ケガの悩みを抱えていたとき、長友さんや長谷部さんの本を読んで感化され「また頑張ろう」と思えたと言っていました。今、自分はプロとしてサッカー選手をやっていて、運良く日本代表にも選ばれて海外でプレーできるようになりました。こんな僕でも、後輩のように悩みを抱えていた子どもたちの手助けができるではないかと思って始めました。
――ビデオレターに加えて、地元への支援も実施されると聞きました。
鈴木 地元はもともと静かな街でしたが、年々と人が減っているように感じています。さらに、新型コロナウイルス感染拡大の影響で店を閉めなくてはいけなかったりと、厳しい状態にあると聞きました。育った街なので何か貢献したい、小さくても明るいニュースを届けたいと常に思っています。
安西 地元には、ずっと特別な感情があります。僕を育ててくれて、今も支えになっている場所です。そして、少年団は特にお世話になった場所のひとつです。小学生の頃の経験ってすごく大切だと思っていて、サッカーを初めて好きになる期間だと思うんですよね。その期間に外で友だちと遊べなかったり、練習できなかったりするのはつらいと思います。それがきっかけになってしまい、サッカーから離れて欲しくない。ひとつの楽しみだったり、家で触る用のボールとして使ってもらったりすることで、何かしらの形で力になりたいなと思いました。
鈴木 少しでもサッカー選手、プロの存在を感じてもらいたいですね。僕は鹿島アントラーズのアカデミーのときに、プロ選手とふれ合ったり、身近に感じたりすることがすごくモチベーションになっていました。 ただ、僕が銚子で過ごしていた頃は、身近でプロの存在を感じることができなかったので、僕が少しずつそういう機会を作っていければ良いですね。
「お互いの活躍している姿を見て刺激」 切磋琢磨し合って上を目指す
――最後に、今後の目標を聞かせてください。
鈴木 近いところで言えば、UEFAチャンピオンズリーグとプレミアリーグでやりたいというが大きな目標です。その2つだけは、ヨーロッパにいる間に何とかしたいですね。
プレー以外では、サッカーだけに限らず何かを追いかけている子どもたちに何か伝えることができたら良いなって思っているので、まだまだ途中ですけど今までに話したビデオレターのサービスやSNSを通じて何か考えてやっていきたいなとは思っています。
安西 僕はワールドカップに出たくて海外に来ました。ワールドカップで日本代表のスタメンとして出るには、もっともっと上のチームで試合に出なければいけないと思っているので、時間は少ないですけど今はそれに向かって頑張っています。
選手としての活動以外では、夢を追っている子どもたちに僕がしてきた経験を伝えられたら良いと思います。
――お互いの目標を聞いて、アドバイスすることはありますか?
安西 優磨に対するアドバイスはないですよ。優磨はたぶん行くと思います。僕もそれに負けないようにしないといけないので、アドバイスというより優磨が行くんだったら僕もやるしかないなって感じですね。
鈴木 僕も、特にアドバイスはないですね。お互いがお互いの活躍している姿を見て、刺激し合えるというのは良い関係だと思います。それは僕たちに限らず、ヨーロッパにいる選手みんなで刺激し合って、もっともっと日本人の良さをわかってもらえるように頑張っていきたいですね。

※オンライン取材時のキャプチャ画像
コロナ禍で苦しむ子どもたちにサッカーボールを贈りたい
安西幸輝と鈴木優磨が参加する「PasYou」では、ファンやサポーターから届いたリクエストに応じて参加アスリートがひとりひとりに向けたビデオメッセージを個別に送るサービスを展開しています。
「ファンやサポーターにプレーを見せる以外で何かできることはないだろうか」という共通の課題を感じていた2人は、新型コロナウイルス感染拡大によって苦しんでいる状況のなかで「元気にしたい、笑顔を届けたい」と思い、「PasYou」のサービスを通したプロジェクトを立ち上げました。以前のようにサッカーをできなくなってしまった地元の子どもたちに、「PasYou」のサービスで得た利益を還元してサッカーボールをプレゼントするという。
千葉県銚子市で生まれた鈴木優磨は、「地元はもともと静かな街でしたが、年々と人が減っているように感じています。さらに、新型コロナウイルス感染拡大の影響で店を閉めなくてはいけなかったりと、厳しい状態にあると聞きました。全国でも厳しい状況にあることは理解していますが、まずは地元を少しでも活気づけたいと考えています」と、地元への愛を語っている。
また安西幸輝は、「小学生の頃の経験はすごく大切で、初めてサッカーを好きになる期間だと思います。その期間に外で友だちと遊んだり、練習したりできないのはつらい。それが影響して、サッカーから離れて欲しくないなと思っています」と、コロナ禍による子どもたちへの影響を懸念している。
そんな2人が「今できること」を考えて実行するのが、今回の「PasYou」を使ったサッカーボールのプレゼント企画。2人の思いに賛同する人は、「PasYou」を使って個別のメッセージをリクエストしてみてください。
二人が欧州1年を終え、今の気持ちが伝わってくる。
良い経験をしておるように思う。
二人が残っておれば、昨季のタイトルが手中に収まったと思うと悔しさもあるが、こうして成長した様子が伝わってくると我が子のように嬉しい。
いずれこの経験をクラブに還元してくれれば良いと思う。
来季は更に活躍し、ステップアップしていって欲しい。
移籍の報を待っておる。

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安西幸輝×鈴木優磨「ここでの競争に勝てなかったらどこに行ってもダメ」海外移籍した2人の決意

2019年まで鹿島アントラーズに所属した安西幸輝と鈴木優磨は、次世代における日本代表の中核を担うべくヨーロッパに活躍の場を求めた。彼らが初の海外移籍で感じたこと、日本との環境の違い、そして「ここでの競争に勝てなかったらどこに行ってもダメ」とまで語る彼らの決意とは――(構成=川原宏樹)
グリーン車からバス移動に―― 海外で培うハングリー精神
――今季は初の海外移籍となった2人ですが、今季を振り返ってみてください。
安西 ざっと1年が経ちました。2人でよく話していることなのですが、海外のリーグはJリーグとはサッカーの種類が全く違います。日本で良い選手がこっちで活躍できるかというと、それは違う。こっちのサッカーに順応することが大事と、よく話しています。僕は7月にこっちに来て開幕から順調で、クラブでも試合に出られて日本代表での活動もさせてもらっていました。しかし、今年2月に監督が代わってからは、試合に絡めなくなることが多くなりました。なので、難しいシーズンになりましたが最初のほうはうまくいっていたので、良いことも悪いことも半々くらいかなって思っています。
鈴木 今季の1年は、いろいろとサッカーで考えるタイミングがありました。ふたを開けてみると、5大リーグとは違ってベルギーリーグはどこまでいっても結果でしか見られない。今シーズンを振り返ってみて、改めて重要だなって思ったのが結果でしたね。これまでの鹿島アントラーズにいた自分だったら、なるべく時間を作って攻撃の始まりになりたいとか、自分がいることによってチームをうまく回したいというような思いでプレーしていました。だけど極端な話ですが、自分のなかでそういった起点となるようなプレーよりも、こっちに来てからは「まずは点を取りたい」という気持ちが強くなり、それが大事だと思っています。チームとして勝つということも大事ですけど、それにプラスして得点という数字で見られますし、その得点が勝利につながります。こっちは結果でしか認めてくれません。それは知っていましたけど、改めて思っていた以上に結果が大事だなって感じましたね。
――プレー以外の環境に適応するのに、苦労はしませんでしたか?
鈴木 僕は移籍が初めてで、食事は苦労しましたね。やっぱり主食が米でははないですし、こっちは油を使った料理が多い。ちょっと離れたところで日本食のお店があるとかって、こっちのことを知るまでの時間が必要で慣れるまでに時間は掛かりましたね。
安西 僕は権田(修一)選手もいましたからね。ポルトガルは気候も暖かくポルティモンの街は海が近くにあって、環境面では問題なく過ごせています。食事の面では日本食というものが全くないのですが、ポルトガルの料理はすごく美味しいので、そこまで問題にはなっていませんね。
鈴木 問題ないんじゃないか(笑)。
安西 でも、日本食は食べたいだろ(笑)。
――自炊はしなかったのですか?
安西 優磨はしていたでしょ?
鈴木 数えられる程度しかしてない。シント=トロイデンVVにいる日本人選手は仲が良いのでリフティングのゲームなどをして、負けた人が自炊してみんなに振る舞うというのが流行っているんですよ。だから、一人ではあんまり自炊してないですよ。
安西 僕は全くしないですが、権田さんの家でよくご馳走になっています。優磨がベルギーで自炊を始めたと聞いたときは、さすがに本気でびびって僕もやらないとまずいなって思ったんですけど、やっぱりダメでしたね(笑)。
鈴木 安西のところは、クラブから朝昼晩の食事が出るんですよ。だから、自炊する必要はないんですけど、僕らは朝と昼しか出ないので夜はどうしてもしなければならないんです。
安西 確かに、そうだね。
鈴木 こっちは大変ですよ。サッカーではない部分での戦いも多いですからね。
安西 確かに、それはあるね。
――シント=トロイデンVVは日本企業のDMMが経営しているので、日本人選手にとってもっと良い環境が用意されているのかと思っていました。
鈴木 そんなことないですよ。むしろ、いろいろな意味で這い上がってやろうと思える環境かもしれないですね。恵まれているわけでもありません。こっちよりもJリーグのほうが恵まれていますね。やっぱり日本はすごいですよ。こっちのように活躍してステップアップしなければならないと言われているリーグでは、すべてに対して良い意味でハングリー精神が出てきます。
安西 Jリーグでは鹿島という日本を代表するようなチームにいました。優磨ともよく話していることなんですけど、ポルティモネンセやシント=トロイデンVVは海外のなかではステップアップに利用するようなチームだと思います。Jリーグのときは、飛行機や新幹線での移動が主でした。ポルトガルにも新幹線はありますが、主要な交通手段がバス移動なんです。ポルティモンはポルトガルの端にあるので、アウェイの試合ではだいたい7時間くらいのバス移動になります。日本ではグリーン車とかでの移動が当たり前だったんですけど、バスで7時間なんてプロになってから初めての経験でした。そういったところで、こっちに来てからハングリー精神が鍛えられました。チームメートを見ていても練習から「今日しかない」って感じで挑んでいるので、僕自身もハングリーになれていると思います。

※オンライン取材時のキャプチャ画像
「0からの戦い」となった海外移籍
――海外移籍をしてみて、日本で得た経験は生きていますか?
鈴木 海外で活躍した日本人選手たちが、よく「早く海外に出たほうが良い」って言うじゃないですか。僕も安西もそうですけど、ある程度Jリーグで実績を積んでこっちに来ました。ですが、こっちの選手は日本での実績を知りません。どうせ知られていないなら、できるだけ若くして来るのは良いことだと思いましたね。僕らは24歳と25歳で、選手としての時間がそれほどないというのもあります。シント=トロイデンVVにせよ、ポルティモネンセにせよ、長くいるクラブではないというは、みんなもわかっていること。それに対して、得点できない、途中で代えられる、スタメンで出られないってなると、何のために行ったんだという思いが非常に強くのしかかってきます。日本で多くを学んで移籍しましたが、それを生かすというよりまた違ったものを学んでいるという感じですね。
――1からのスタートというイメージですか?
鈴木 どちらかというと、そうですね。日本で培ったものをこっちでそのまま伸ばすというよりは、0からの戦いになりました。シント=トロイデンVVもポルティモネンセも、日本人に優しいクラブと言われているなかでこのように感じています。次に移籍したら、もっと強く感じるんだろうって覚悟していますよ。
安西 本当に的を射ている話だね。あんまり共感はしたくないけど、本気でそうだなって話を聞いて思いました。
鈴木 海外で厳しい状況になる選手とかいるじゃないですか。たとえば今だと、ニューカッスルで武藤(嘉紀)選手が出ていないとか、でも僕らはそういうレベルではないんですよ。武藤選手は出られなかったら次に行くクラブは、(実績のある)ドイツに環境を変えられるんです。僕らの場合は日本人に優しいと言われるクラブに来ていて、ここでの競走に勝てなかったらどこに行ってもダメで次のクラブに行っても勝てるわけがないんですよ。その焦りで、ときどきすごくネガティブになります。僕らは守られていると思います。
安西 うん、わかる。そうそう。
――海外に出て、改めて日本に対して思うことはありますか?
鈴木 サッカーを抜きにして言えば……やっぱり日本は素晴らしいですね(笑)。
安西 それは間違いないわ(笑)。
鈴木 たとえば、外食のときに日本人の礼儀正しさを感じますね。こっちは対等か、それ以上で接客してきます。あと、日本人は時間にきっちりしていますし、仕事に対して真面目ですね。こっちの人は、仕事より自分の時間を優先したいと思う人が多いような気がします。でも、ちゃんと想像どおりですね。そのように聞いていたので、そこだけは想像どおりに進んでいますますね。
安西 こっちの人たちは、時間にすごくルーズなんですよ。10時に集合だったら、「10時にいれば良いんでしょ」という感覚なんですよね。5分前行動とかは全くなくて「グラウンドに10時集合ね」と言ったら、ロッカールームに10時に来て動き出せば良いという感覚。最初は本気で腹が立ちましたね。なんで時間どおりに来ないだろうって思っていたんですけど、権田さんからもアドバイスをもらいました。そういう細かいストレスを溜めていったら海外で生活できなくなるから、僕も海外に合わせてルーズにするようにしました。
鈴木 Jリーグでも、海外でプレーした経験のある選手は器が大きい。そういうことに慣れているから、ちょっとしたことで動じないんですよ。日本はちょっとしたことでも騒ぐ傾向がありますが、海外を経験している選手は大したことないと言います。今はそれが実感できていますね。

※オンライン取材時のキャプチャ画像
コロナ禍で苦しむ子どもたちにサッカーボールを贈りたい
安西幸輝と鈴木優磨が参加する「PasYou」では、ファンやサポーターから届いたリクエストに応じて参加アスリートがひとりひとりに向けたビデオメッセージを個別に送るサービスを展開しています。
「ファンやサポーターにプレーを見せる以外で何かできることはないだろうか」という共通の課題を感じていた2人は、新型コロナウイルス感染拡大によって苦しんでいる状況のなかで「元気にしたい、笑顔を届けたい」と思い、「PasYou」のサービスを通したプロジェクトを立ち上げました。以前のようにサッカーをできなくなってしまった地元の子どもたちに、「PasYou」のサービスで得た利益を還元してサッカーボールをプレゼントするという。
千葉県銚子市で生まれた鈴木優磨は、「地元はもともと静かな街でしたが、年々と人が減っているように感じています。さらに、新型コロナウイルス感染拡大の影響で店を閉めなくてはいけなかったりと、厳しい状態にあると聞きました。全国でも厳しい状況にあることは理解していますが、まずは地元を少しでも活気づけたいと考えています」と、地元への愛を語っている。
また安西幸輝は、「小学生の頃の経験はすごく大切で、初めてサッカーを好きになる期間だと思います。その期間に外で友だちと遊んだり、練習したりできないのはつらい。それが影響して、サッカーから離れて欲しくないなと思っています」と、コロナ禍による子どもたちへの影響を懸念している。
そんな2人が「今できること」を考えて実行するのが、今回の「PasYou」を使ったサッカーボールのプレゼント企画。2人の思いに賛同する人は、「PasYou」を使って個別のメッセージをリクエストしてみてください。
安西幸輝×鈴木優磨「こんなにも何もできなくなるのかという無力感」コロナ禍に直面した2人の思い

安西幸輝と鈴木優磨は飛躍を誓って、昨年に鹿島から海外クラブへ移籍。海外生活1年目で、新型コロナウイルスが世界的に流行する未曾有の事態に巻き込まれる。プレーできない日々が続いた2人が改めて感じた日本へ思いを語る。(構成=川原宏樹)
コロナ禍でリーグが中断 ヨーロッパの状況とその徹底ぶり
――新型コロナウイルスの世界的な流行するなかで、どのように過ごしていましたか?
鈴木 僕はリーグが中止になって、帰国していました。帰国前はヨーロッパほどの影響はないって聞いていましたが、帰ってみたら全然人も歩いていなくて深刻なのは伝わってきて、思っていた以上にショックでした。
――対応にベルギーとの違いは感じましたか?
鈴木 まずベルギーは、マスクをつけるという文化がないんですよね。マスクをつけて歩いている人がいない。練習も早めになくなり早い段階で外出禁止になったので、僕はほぼ外出していません。その他にも複数人で家にいないようにとか、いろいろな対策がありました。数カ月前に警察が家に来て、複数人でいないかを確認していきました。日本では法律的にそこまで縛ることができないじゃないですか。本当はそうしたいんだろうけど、できないのも仕方ないなって思っていました。
――警察が一軒一軒を見回るくらい厳しかったんですね。
鈴木 徹底はすごいですよ。ヨーロッパのコロナに対する徹底ぶりは強かった。こっちは法律的な拘束力も強いですからね。
安西 先にポルトガルのリーグが延期になって、ベルギーもすぐその後に中断になったんだよな。ポルトガルも早く対処していて、すぐに街から人がいなくなりスーパー以外の外出は禁止になりました。市町村間の移動も禁止され、検問していましたね。日本の状況は親であったりニュースであったり、帰国した優磨であったりから聞いていました。流行はヨーロッパのほうがすごかったせいか、比較的に早く対応していましたね。
――海外にいた立場から日本の状況を見て、どんなことを感じましたか?
安西 3月くらいに、花見をしている人がいるというのを知りました。こっちに住んでいたら、そんなことは考えられないことでびっくりしましたね。とはいえ、日本の対応も早かったように感じます。それに全員の意識が高いから、特別に日本を心配するようなことはありませんでした。
鈴木 日本人は、やっぱり状況を理解するのが早いよね。こっちは拘束力がないと、絶対にできない。日本人のほうが、自分で判断して考えられる能力が高いと思います。それでも怖さはありましたね。こっちがどれだけ深刻かを知っていたので、日本もこうなるのかという怖さがありました。ヨーロッパでは練習もなくなっているのに、日本ではまだ無観客で練習試合をしているような状況でした。それはまずいんじゃないかって不安になりました。当時、日本にいる家族とかはそこまで深刻に思っていなくて気持ちも緩んでいたので、こっちの状況を伝えてちゃんとしたほうが良いとは言っていましたね。
――リーグが中断になった後、トレーニングはどうしていましたか?
鈴木 チームから毎日メニューが渡されて、個人で走ったりしていました。スーパー以外はレストランとかもやっていなかったので、スーパーで食料を買って食事をしていました。ストレスが溜まる状況でしたね。
安西 チームから家でできるフィットネスバイクをひとり1台支給され、ZOOMを使ってチームのメニューをやっていました。食事に関しては、ホテルの人が朝昼晩と部屋まで持ってきてくれて食べていました。本当にサッカーがなかったら、ただのニートになってしまうところでした(笑)。
――コロナ禍のなかで、日本のファンに対して何かしたいと思いましたか?
鈴木 この状況になって、サッカーでみんなを元気にできていたんだなって気がつきました。そのサッカーができなくなってしまったとき、自分がこんなにも何もできなくなるのかという無力感のようなものを感じました。そこから、改めてみんなを元気にしたいと思ったのが「PasYou」のプロジェクトに参加するきっかけになりました。
安西 僕もサッカーをとられてしまうと何もできない。権田さんは毎日インスタライブをやって、ポルトガルの状況と日本の状況を話したりしていました。僕は性格的に毎日インスタライブをできないので、すごいなって思いました。そこは人間力の差を感じますね。それでも、この期間でサッカーに対する熱がなくなってしまったという人の声も聞こえてきています。「PasYou」には前から参加していたんですけど、そのように悩んでいる子どもたちを助けたいですね。

※オンライン取材時のキャプチャ画像
「元気にしたい」「子どもたちを助けたい」 コロナ禍で湧き上がるファンへの思い
――改めてビデオレターを活用したプロジェクトを始めた理由を教えてください。
鈴木 思うように試合ができなくなった今、どうやったら日本を元気にできるか、ちょっとでも苦しんでいる人を救えるかと考えて、このプロジェクトに賛同しました。日本に看護師の友人がいて、新型コロナウイルスの感染拡大状況を聞いていました。そういった厳しい状況を聞いて、僕を応援してくれる人たちに恩返しができたら良いなと思っています。
安西 この話を持ちかけてきたのはヴェルディ下部組織時代の後輩で、ジュニアの頃からずっと一緒にやってきました。まず、彼の熱意がすごく伝わってきたんですよ。最初はその内容よりは「やるよ、やるよ」という感じで、付き合いを優先した感覚でした。ですが、プロジェクトの話を深く聞くと、その後輩が中学生時代に心臓病を患ったとき、ケガの悩みを抱えていたとき、長友さんや長谷部さんの本を読んで感化され「また頑張ろう」と思えたと言っていました。今、自分はプロとしてサッカー選手をやっていて、運良く日本代表にも選ばれて海外でプレーできるようになりました。こんな僕でも、後輩のように悩みを抱えていた子どもたちの手助けができるではないかと思って始めました。
――ビデオレターに加えて、地元への支援も実施されると聞きました。
鈴木 地元はもともと静かな街でしたが、年々と人が減っているように感じています。さらに、新型コロナウイルス感染拡大の影響で店を閉めなくてはいけなかったりと、厳しい状態にあると聞きました。育った街なので何か貢献したい、小さくても明るいニュースを届けたいと常に思っています。
安西 地元には、ずっと特別な感情があります。僕を育ててくれて、今も支えになっている場所です。そして、少年団は特にお世話になった場所のひとつです。小学生の頃の経験ってすごく大切だと思っていて、サッカーを初めて好きになる期間だと思うんですよね。その期間に外で友だちと遊べなかったり、練習できなかったりするのはつらいと思います。それがきっかけになってしまい、サッカーから離れて欲しくない。ひとつの楽しみだったり、家で触る用のボールとして使ってもらったりすることで、何かしらの形で力になりたいなと思いました。
鈴木 少しでもサッカー選手、プロの存在を感じてもらいたいですね。僕は鹿島アントラーズのアカデミーのときに、プロ選手とふれ合ったり、身近に感じたりすることがすごくモチベーションになっていました。 ただ、僕が銚子で過ごしていた頃は、身近でプロの存在を感じることができなかったので、僕が少しずつそういう機会を作っていければ良いですね。
「お互いの活躍している姿を見て刺激」 切磋琢磨し合って上を目指す
――最後に、今後の目標を聞かせてください。
鈴木 近いところで言えば、UEFAチャンピオンズリーグとプレミアリーグでやりたいというが大きな目標です。その2つだけは、ヨーロッパにいる間に何とかしたいですね。
プレー以外では、サッカーだけに限らず何かを追いかけている子どもたちに何か伝えることができたら良いなって思っているので、まだまだ途中ですけど今までに話したビデオレターのサービスやSNSを通じて何か考えてやっていきたいなとは思っています。
安西 僕はワールドカップに出たくて海外に来ました。ワールドカップで日本代表のスタメンとして出るには、もっともっと上のチームで試合に出なければいけないと思っているので、時間は少ないですけど今はそれに向かって頑張っています。
選手としての活動以外では、夢を追っている子どもたちに僕がしてきた経験を伝えられたら良いと思います。
――お互いの目標を聞いて、アドバイスすることはありますか?
安西 優磨に対するアドバイスはないですよ。優磨はたぶん行くと思います。僕もそれに負けないようにしないといけないので、アドバイスというより優磨が行くんだったら僕もやるしかないなって感じですね。
鈴木 僕も、特にアドバイスはないですね。お互いがお互いの活躍している姿を見て、刺激し合えるというのは良い関係だと思います。それは僕たちに限らず、ヨーロッパにいる選手みんなで刺激し合って、もっともっと日本人の良さをわかってもらえるように頑張っていきたいですね。

※オンライン取材時のキャプチャ画像
コロナ禍で苦しむ子どもたちにサッカーボールを贈りたい
安西幸輝と鈴木優磨が参加する「PasYou」では、ファンやサポーターから届いたリクエストに応じて参加アスリートがひとりひとりに向けたビデオメッセージを個別に送るサービスを展開しています。
「ファンやサポーターにプレーを見せる以外で何かできることはないだろうか」という共通の課題を感じていた2人は、新型コロナウイルス感染拡大によって苦しんでいる状況のなかで「元気にしたい、笑顔を届けたい」と思い、「PasYou」のサービスを通したプロジェクトを立ち上げました。以前のようにサッカーをできなくなってしまった地元の子どもたちに、「PasYou」のサービスで得た利益を還元してサッカーボールをプレゼントするという。
千葉県銚子市で生まれた鈴木優磨は、「地元はもともと静かな街でしたが、年々と人が減っているように感じています。さらに、新型コロナウイルス感染拡大の影響で店を閉めなくてはいけなかったりと、厳しい状態にあると聞きました。全国でも厳しい状況にあることは理解していますが、まずは地元を少しでも活気づけたいと考えています」と、地元への愛を語っている。
また安西幸輝は、「小学生の頃の経験はすごく大切で、初めてサッカーを好きになる期間だと思います。その期間に外で友だちと遊んだり、練習したりできないのはつらい。それが影響して、サッカーから離れて欲しくないなと思っています」と、コロナ禍による子どもたちへの影響を懸念している。
そんな2人が「今できること」を考えて実行するのが、今回の「PasYou」を使ったサッカーボールのプレゼント企画。2人の思いに賛同する人は、「PasYou」を使って個別のメッセージをリクエストしてみてください。
サッカーダイジェスト 湘南戦寸評
サッカーダイジェストの隅元氏による湘南剪除寸評である。
0−1という惜敗という結果からか、さほど辛くはない評点が並ぶ。
その中で、広瀬、永木、聖真、綺世、ファン・アラーノ、伊藤翔にまずまずの評価が与えられておる。
広瀬に対する「機を捉えて攻め上がり、ゲームを通して精度の高いクロスを供給。チャンスを演出した」という寸評は、右SBとして奮戦が続く広瀬への賞賛と受け取れる。
過密日程ではあるがこの調子を維持して欲しい。
また、聖真には「ドリブルで攻撃を加速させ、シュートまで持ち込む場面も」と評を与える。
忍者が如くゴール前に神出した。
あのシュートが枠をとらえておればと悔しい気持ちになる。
ファン・アラーノのボランチ起用からの強烈なシュートは、今後への光明であり、面白い存在と改めて感じさせられた。
伊藤翔については、「サイドに流れながら起点をつくり、自らシュートも狙う。守備にも献身した」と彼の特徴が出ておったことが寸評にも表れる。
相手DFに当たってしまったシュートが決まっておればヒーローであっただけに評価にも納得であろう。
勝利しなかったことで、気持ちが落ち込むこともあったが、冷静に振り返れば、それほどでもないとわかる。
綺世が負傷離脱した今となっては、伊藤翔やエヴェラウドにはこれまで以上に活躍して貰わねばならぬ。
強引なシュートを枠に飛ばし、攻撃を牽引するのだ。
次なる試合がすぐに来る。
気持ちを切り替えて挑みたい。

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【J1採点&寸評】湘南1-0鹿島|ベテランのしたたかな決定力でリーグ初勝利! J1初出場の若手GKも攻守で光る
隈元大吾
2020年07月23日
鹿島――失点シーンはセットプレーからゾーンの間隙を突かれた

【警告】湘南=齊藤(22分) 鹿島=上田(34分)、染野(72分)、犬飼(86分)
【退場】湘南=なし 鹿島=なし
【MAN OF THE MATCH】石原直樹(湘南)
【チーム採点・寸評】
鹿島 5.5
ポゼッションを高め、湘南陣内に展開。クロスからチャンスを演出したが、相手の粘り強い守備を割れず。セットプレーから先制を許し、終盤には猛攻を仕掛けるも、ゴール前に築かれた決死の守りを最後まで攻略できなかった。
【鹿島|採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 5.5
セットプレーから失点を喫したが、後半何度か訪れた相手の強襲をセーブし、最少失点に抑えた。
DF
22 広瀬陸斗 6
機を捉えて攻め上がり、ゲームを通して精度の高いクロスを供給。チャンスを演出した。
39 犬飼智也 5.5
最終ラインでボールを動かしビルドアップに貢献。失点シーンはゾーン守備の間隙を突かれた。
28 町田浩樹 5.5
縦パスで攻撃にアクセント。自らクロスに走り込み決定機も迎えたが決め切れず。
5 杉岡大暉 5.5
セットプレーの守備やサイドの1対1で後手を踏んだ印象。終盤クロスで攻勢を促した。
MF
6 永木亮太 6
最終ラインに下りて攻撃を組み立て、縦パスを狙う。攻め上がり、クロスでチャンスも演出した。
4 レオ・シルバ 5.5(70分OUT)
パートナーの永木と攻守のバランスを取りながら味方をカバー。セカンドボールもケアした。
鹿島――選手交代で反撃を促すも1点が遠かった

鹿島はポゼッションを高めるも1点が遠く敗戦。選手はうつむき気味にピッチを後にした。写真:徳原隆元
MF
8 土居聖真 6
ドリブルで攻撃を加速させ、シュートまで持ち込む場面も。終盤の決定機は枠を捉え切れず。
41 白崎凌兵 5.5(60分OUT)
中央で起点を作り、攻撃のリズムをもたらす。最終ラインと駆け引きしながら裏も狙った。
FW
9 エヴェラウド 5.5(70分OUT)
左サイドで起点に。サイドチェンジを交えて全体を押し上げ、自ら強烈なシュートも放った。
36 上田綺世 6(60分OUT)
一瞬の隙を突いて裏を取り、際どいシュートを放つ。空中戦の強さも示したがゴールはならず。
交代出場
MF
7 ファン・アラーノ 6(60分IN)
FWとボランチでプレー。猛攻を仕掛けた終盤、強烈なシュートを放つも、谷の好守に遭った。
FW
15 伊藤 翔 6(60分IN)
サイドに流れながら起点をつくり、自らシュートも狙う。守備にも献身した。
MF
11 和泉竜司 5.5(70分IN)
前線に入って起点を作り、終盤の猛攻を喚起。自らシュートは打てなかった。
FW
19 染野唯月 5.5(70分IN)
高い位置を取り、ゴールを目指した。クロスでチャンスを演出する場面も。
監督
ザーゴ 5.5
ポゼッションを高めるもゴールはならず。選手交代で反撃を促し、猛攻も仕掛けたが、1点が遠かった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●隈元大吾(フリーライター)
0−1という惜敗という結果からか、さほど辛くはない評点が並ぶ。
その中で、広瀬、永木、聖真、綺世、ファン・アラーノ、伊藤翔にまずまずの評価が与えられておる。
広瀬に対する「機を捉えて攻め上がり、ゲームを通して精度の高いクロスを供給。チャンスを演出した」という寸評は、右SBとして奮戦が続く広瀬への賞賛と受け取れる。
過密日程ではあるがこの調子を維持して欲しい。
また、聖真には「ドリブルで攻撃を加速させ、シュートまで持ち込む場面も」と評を与える。
忍者が如くゴール前に神出した。
あのシュートが枠をとらえておればと悔しい気持ちになる。
ファン・アラーノのボランチ起用からの強烈なシュートは、今後への光明であり、面白い存在と改めて感じさせられた。
伊藤翔については、「サイドに流れながら起点をつくり、自らシュートも狙う。守備にも献身した」と彼の特徴が出ておったことが寸評にも表れる。
相手DFに当たってしまったシュートが決まっておればヒーローであっただけに評価にも納得であろう。
勝利しなかったことで、気持ちが落ち込むこともあったが、冷静に振り返れば、それほどでもないとわかる。
綺世が負傷離脱した今となっては、伊藤翔やエヴェラウドにはこれまで以上に活躍して貰わねばならぬ。
強引なシュートを枠に飛ばし、攻撃を牽引するのだ。
次なる試合がすぐに来る。
気持ちを切り替えて挑みたい。

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【J1採点&寸評】湘南1-0鹿島|ベテランのしたたかな決定力でリーグ初勝利! J1初出場の若手GKも攻守で光る
隈元大吾
2020年07月23日
鹿島――失点シーンはセットプレーからゾーンの間隙を突かれた

【警告】湘南=齊藤(22分) 鹿島=上田(34分)、染野(72分)、犬飼(86分)
【退場】湘南=なし 鹿島=なし
【MAN OF THE MATCH】石原直樹(湘南)
【チーム採点・寸評】
鹿島 5.5
ポゼッションを高め、湘南陣内に展開。クロスからチャンスを演出したが、相手の粘り強い守備を割れず。セットプレーから先制を許し、終盤には猛攻を仕掛けるも、ゴール前に築かれた決死の守りを最後まで攻略できなかった。
【鹿島|採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 5.5
セットプレーから失点を喫したが、後半何度か訪れた相手の強襲をセーブし、最少失点に抑えた。
DF
22 広瀬陸斗 6
機を捉えて攻め上がり、ゲームを通して精度の高いクロスを供給。チャンスを演出した。
39 犬飼智也 5.5
最終ラインでボールを動かしビルドアップに貢献。失点シーンはゾーン守備の間隙を突かれた。
28 町田浩樹 5.5
縦パスで攻撃にアクセント。自らクロスに走り込み決定機も迎えたが決め切れず。
5 杉岡大暉 5.5
セットプレーの守備やサイドの1対1で後手を踏んだ印象。終盤クロスで攻勢を促した。
MF
6 永木亮太 6
最終ラインに下りて攻撃を組み立て、縦パスを狙う。攻め上がり、クロスでチャンスも演出した。
4 レオ・シルバ 5.5(70分OUT)
パートナーの永木と攻守のバランスを取りながら味方をカバー。セカンドボールもケアした。
鹿島――選手交代で反撃を促すも1点が遠かった

鹿島はポゼッションを高めるも1点が遠く敗戦。選手はうつむき気味にピッチを後にした。写真:徳原隆元
MF
8 土居聖真 6
ドリブルで攻撃を加速させ、シュートまで持ち込む場面も。終盤の決定機は枠を捉え切れず。
41 白崎凌兵 5.5(60分OUT)
中央で起点を作り、攻撃のリズムをもたらす。最終ラインと駆け引きしながら裏も狙った。
FW
9 エヴェラウド 5.5(70分OUT)
左サイドで起点に。サイドチェンジを交えて全体を押し上げ、自ら強烈なシュートも放った。
36 上田綺世 6(60分OUT)
一瞬の隙を突いて裏を取り、際どいシュートを放つ。空中戦の強さも示したがゴールはならず。
交代出場
MF
7 ファン・アラーノ 6(60分IN)
FWとボランチでプレー。猛攻を仕掛けた終盤、強烈なシュートを放つも、谷の好守に遭った。
FW
15 伊藤 翔 6(60分IN)
サイドに流れながら起点をつくり、自らシュートも狙う。守備にも献身した。
MF
11 和泉竜司 5.5(70分IN)
前線に入って起点を作り、終盤の猛攻を喚起。自らシュートは打てなかった。
FW
19 染野唯月 5.5(70分IN)
高い位置を取り、ゴールを目指した。クロスでチャンスを演出する場面も。
監督
ザーゴ 5.5
ポゼッションを高めるもゴールはならず。選手交代で反撃を促し、猛攻も仕掛けたが、1点が遠かった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●隈元大吾(フリーライター)
上田綺世、右足関節挫創にて約1か月の離脱
昨日の湘南戦にて負傷した上田綺世である。
右足関節挫創にて約一ヶ月の離脱とのこと。
これは本当に痛い。
センターFWの軸と期待しておっただけに、この負傷離脱がチームに与える影響は計り知れぬ。
とはいえ、本当に痛いのは綺世本人である。
その気持ちを我らも受け止め、静かにしておこうではないか。
復帰を待っておる。

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上田選手の負傷について
2020.07.23(木)
7月22日(水)明治安田生命J1リーグ第6節 湘南ベルマーレ戦で負傷した上田 綺世選手について、チームドクターより検査結果の報告がありましたのでお知らせいたします。
■受傷名: 右足関節挫創
■治療期間: 約1か月
■負傷状況:7月22日(水)明治安田生命J1リーグ第6節 湘南ベルマーレ戦にて負傷
右足関節挫創にて約一ヶ月の離脱とのこと。
これは本当に痛い。
センターFWの軸と期待しておっただけに、この負傷離脱がチームに与える影響は計り知れぬ。
とはいえ、本当に痛いのは綺世本人である。
その気持ちを我らも受け止め、静かにしておこうではないか。
復帰を待っておる。

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上田選手の負傷について
2020.07.23(木)
7月22日(水)明治安田生命J1リーグ第6節 湘南ベルマーレ戦で負傷した上田 綺世選手について、チームドクターより検査結果の報告がありましたのでお知らせいたします。
■受傷名: 右足関節挫創
■治療期間: 約1か月
■負傷状況:7月22日(水)明治安田生命J1リーグ第6節 湘南ベルマーレ戦にて負傷
ジーコTD来日
来日したジーコTDである。
自身のInstagramにて報告を行っておる。
そして、空港にて行ったPCR検査も陰性であり問題はない。
絶対的存在である。

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自身のInstagramにて報告を行っておる。
そして、空港にて行ったPCR検査も陰性であり問題はない。
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湘南戦コメント
「予想どおりの試合展開でした」と言い切る指揮官である。
“守備的なチームに攻めあぐね、カウンターやセットプレイにて沈む”、サッカーに良くある光景である。
それを浦和戦に続いて再現してしまった。
非常に悔しい。
とはいえ、「白崎(凌兵)や土居(聖真)が非常に良かった」とここまで出場機会の少なかった選手が評価を得たことは大きな収穫であろう。
シラは綺世のシュートのこぼれ球をコントロール出来れば、聖真はヘディングと飛び込んでのシュートが枠をとらえれば殊勲であった。
選手コメントは古巣対決であった二人が対応した。
悔しさが強く伝わってくる。
永木は「(相手が)前から来ないで引いた。もっと(プレスが)来ると思った。引かれたのでサイドチェンジも有効ではなくなった」と湘南が想像以上に守備的であったことを口にし、「崩しの部分やアタッキングサードのミスが多い。改善しないといけない」とミスについて述べる。
スペースのないところでプレイする攻撃的選手にミスが多発すれば、得点機を逸すのも然り。
ここは改善の余地ありであろう。
また杉岡は、「組み立てに関してはまだミスが多く、意図的に崩せている部分はあまりない」と同様の意見である。
更に練習に取り組み、攻撃を熟成させていこうではないか。
今後に期待しておる。

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2020明治安田生命J1リーグ 第6節
鹿島アントラーズ:ザーゴ
予想していた通りの試合展開となった。湘南の戦術は分かっていた。チャンスはたくさん作ることができたが、そのチャンスを決めきることができず、ひとつのセットプレーから失点をしてしまった。失点後もチャンスを作りながらゴールを決めることができなかった。ただ、私の求めているフットボールという部分ではやっていることは間違っていない。これからもしっかり取り組み続けて結果に結びつくようにしていきたい。
Q.前節からメンバーを入れ替えたが、連戦を考慮したため?
A. 連戦という部分もあるが、私は選手たち全員のことを見ている。週末にも試合がある。今日出場しなかった選手たち含め、選手たち全員を戦力として考えている。今回はシラや聖真の状態が非常にが良かった。全員がさらに上げていけば、さらに選択肢が増えていくと思っている。
【杉岡 大暉】
古巣との試合ということで、一番負けたくない相手だった。今シーズン初先発での出場だったので、勝利に結びつくプレーをしたかったが、このような結果に終わってしまい、非常に残念に思っている。
【永木 亮太】
自分たちがボールを保持することはできていたが、自分たちが目指しているフットボールができなかったと思っている。非常に残念な試合となった。チャンスの場面でゴールを決めきらないと今日のような悪い流れとなってしまう。
明治安田生命J1リーグ 第6節
2020年7月22日(水)19:03KO
Shonan BMW スタジアム平塚
[ ザーゴ監督 ]
予想どおりの試合展開でした。1つのチームは守備をやって、1つのチームが攻撃をするという展開でした。彼らの戦法は分かっていて、そのまま実行されたと思います。先制点のチャンスや追加点をするチャンスはいっぱいありました。ただ、それをしっかり決めることができず、1つのセットプレーから失点してしまい、そのあとも同点や逆転するチャンスがありながら、なかなか決めることができなかったということが残念な部分ではあります。ただ、やっていることは間違っていない。僕が考えるサッカーというところでは間違っていないので、しっかり取り組み続けて、結果に結びつくようにしていきたいと思います。
--今季初勝利を挙げた試合から前線のメンバーを替えました。連戦の負荷を考えての交代だったのでしょうか?
連戦という部分もあります。当然、僕は全選手が鹿島アントラーズを代表しているメンバーだと考えています。その中で前節、ファン アラーノが痛みを感じたり、三竿(健斗)がハリがあるということで交代を申し出たり、遠藤(康)については僕はまだ連戦ができる状態ではないと思っている。メディカルに聞くと長い間の治療になってしまうので、僕はそういう状況を避けたいので、こういうメンバー選考を考えてやりました。週末の試合もありますし、ほかの選手も僕は戦力として考えています。今回は白崎(凌兵)や土居(聖真)が非常に良かったと思うし、彼らがしっかりと状態を戻していけば、チームとしてもいろんな選択肢が増えていくので、メンバー選考を変えていきました。
明治安田生命J1リーグ 第6節
2020年7月22日(水)19:03KO
Shonan BMW スタジアム平塚
DF 5
杉岡 大暉
Daiki SUGIOKA
--古巣が相手ということと、今季初先発ということで強い思いがあったと思います。試合を振り返っていただけますか?
やっぱり一番負けたくない相手でしたし、僕自身、古巣関係なく今年初めてスタメンで出るチャンスをもらったので、結果を出したかったですけど、すごく残念な結果に終わって残念です。
--1点が遠い試合でした。そこについてはどう振り返りますか?
決定機は今回の試合については作れましたし、失点はCKからでしたし、相手の特長であるカウンターを何回か受けましたけど、その中でも我慢してやれていた部分もあった。最後の精度はまだまだやっていかないといけないですし、組み立てに関してはまだミスが多く、意図的に崩せている部分はあまりないので、全体的にまだ、個人としてもですけど取り組んでいきたいです。
--あらためてどんなところを意識して入ったのか。
やっぱり非常に守備を頑張るチームで鋭いカウンターがあるというのは、僕が一番分かっていたので、その中で揺さぶってチャンスをうかがいながらやるというゲームプランでした。でもなかなかうまくいかない部分もありましたし、個人としては最後のほうはクロスを上げる回数が多かったですけど、そういう場面を前半から増やしていきたかったなと思います。
--前半、左サイドの攻撃が難しかったと思いますが、後半はかなり増えたと思います。どういうところを修正したのか教えてください。
少しラインに入り過ぎていて、スペースをうまく使えなかったというか、エヴェラウドとうまくスペースを共有できていなかったので、後半は監督も指摘していて、そこで段差を作って縦に入れていこうというのは意識していた。それでスペースがうまくできて仕掛けられるようになったと思います。
湘南の堅守崩せず今季5敗目…鹿島ザーゴ監督「やっていることは間違ってない」
20/7/22 22:23

鹿島のザーゴ監督
[7.22 J1第6節 湘南1-0鹿島 BMWス]
前節の横浜FM戦(○4-2)で開幕からの連敗を4で止めた鹿島アントラーズだが、今季4度目の無得点に終わり、今季5敗目を喫した。
前半は5バック気味に守備を固める湘南を攻めあぐね、1点ビハインドの終盤は猛攻に出たが、相手の体を張ったディフェンスに跳ね返された。ザーゴ監督は「予想どおりの試合展開だった。1つのチームが攻撃をして、1つのチームが守備をする」と指摘。「点を取るチャンスはあったが、それを決められなかったためにセットプレーで失点し、その後も決めることができなかった」と悔やんだ。
選手の受け止め方も厳しい。古巣相手に今季初先発となったDF杉岡大暉は「最後の精度も組み立てもまだまだ。意図的に崩せている場面はあまりなかった」と振り返り、MF永木亮太は「ボールは保持していたけど、自分たちの目指しているサッカーはできなかった」と険しい表情だった。
横浜FM戦からは先発4人を変更。DF永戸勝也に代わって杉岡、MF三竿健斗に代わって永木が先発し、攻撃陣もMFファン・アラーノとMF遠藤康に代わってMF土居聖真とMF白崎凌兵が先発した。
ザーゴ監督は「前節でファン・アラーノが痛みを感じたり、三竿が張りがあるということで交代を申し出たりしていた。遠藤は私の考えではまだ連戦ができる状態ではない」と説明。「白崎や土居は良かったと思うし、彼らが状態を戻せばチームの選択肢も増えてくる。やっていることは間違っていないと思うので、しっかり取り組み続けて、結果に結び付けていきたい」と強調した。
鹿島は湘南に敗戦も「取り組み続ける」ザーゴ監督
[2020年7月22日22時51分]

湘南対鹿島 ピッチ横で浮かない顔を見せる鹿島ザーゴ監督(撮影・足立雅史)

湘南対鹿島 湘南に敗れがっくりとする鹿島イレブン(撮影・足立雅史)

湘南対鹿島 前半、激しく競り合う湘南FW岩崎(左)と鹿島DF町田(撮影・足立雅史)

湘南対鹿島 前半、競り合う鹿島DF杉岡(左)と湘南DF斉藤(撮影・足立雅史)

湘南対鹿島 湘南に敗れ足取り重くロッカーへと引き揚げる鹿島ザーゴ監督(左端)ら(撮影・足立雅史)
<明治安田生命J1:湘南1-0鹿島>◇第6節◇22日◇BMWス
鹿島アントラーズの東京五輪世代U-23日本代表DF杉岡大暉(21)は、古巣湘南ベルマーレ戦で初先発するも、チームを勝利に導く活躍はできなかった。
終始ポゼッションで優位に立ちながらも、相手の堅い守備に引っかかる場面が多く、決定機は少なかった。
左サイドバックで出場した杉岡だが、攻め上がってチャンスを作る場面は少なかった。「揺さぶってチャンスをうかがいながらやるプランだったが、うまくいかなかった。最後はクロスを上げる場面が多かったけど、そういう場面を前半から増やしたかった」と、うまくボールを引き出せなかった前半を悔やんだ。全体的にミスの多かった試合に、「最後の精度は足りないし、組み立てはミスが多く、意図的に崩せている場面はない。全体的にまだまだ」。古巣との初顔合わせは悔しい結果に終わった。
ザーゴ監督は「やっていることは間違っていないと思う。しっかりと取りくみ続けて結果に結びつくようにしていきたい」と話した。
鹿島、4度目の無得点 永木「目指しているサッカーできなかった」

前半、湘南・斉藤(左)と競り合う鹿島・永木=Shonan BMWスタジアム平塚(撮影・荒木孝雄)
明治安田J1第6節(22日、湘南1-0鹿島、BMWス)前節に初勝利を挙げた鹿島は、今季4度目の無得点で敗れた。ボールを支配しながらゴール前での精度を欠き、永木は「目指しているサッカーはできなかった。ミスがまだまだ多い」と振り返った。
引いた相手を崩せない試合が目立つ。ザーゴ監督は「予想どおりの試合展開だったが、チャンスを決め切れなかった」と厳しい表情を浮かべた。
鹿島、相手の守備崩せず…MF永木は反省「自分たちのミスがまだまだ多い」
[ 2020年7月23日 05:30 ]
明治安田生命J1第6節 鹿島0―1湘南 ( 2020年7月22日 BMWス )

湘南に敗れ、がっくり引き揚げる永木(中央)ら鹿島イレブン(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ
鹿島は前節に挙げた今季初勝利の勢いは続かなかった。後半21分、相手の右CKから失点。ポゼッションでは優位に立ちながらも、前に出てこず、守りを固める相手を最後まで崩せなかった。
MF永木は「アタッキングサードでのミスが多く、そこからカウンターで隙を突かれた。自分たちのミスがまだまだ多い」と反省しきりだった。
《明治安田J1》第6節 鹿島再び攻撃不発 シュート12本空砲

湘南-鹿島 後半8分、ゴール前に蹴り込む鹿島・永木=ShonanBMWスタジアム平塚、吉田雅宏撮影湘
◇明治安田J1第6節(湘南1-0鹿島、22日・ShonanBMWスタジアム平塚)
前節の快勝から一転、再び攻撃が不発に終わった。
鹿島は12本のシュートが実らず零敗。永木は「崩しの部分やアタッキングサードのミスが多い。改善しないといけない」と険しい表情で振り返った。
前節とは対照的に、鹿島がボールを保持し、相手がカウンターを狙った。鹿島は左右に揺さぶりながら縦パスを差して、じりじりと敵陣に侵攻したが、5バックを敷く相手がコンパクトな陣形を組み、素早く寄せてきて、崩すきっかけをつくらせてくれない。
永木は「(相手が)前から来ないで引いた。もっと(プレスが)来ると思った。引かれたのでサイドチェンジも有効ではなくなった」と語り、予想外の状況だったことを強調した。
それでも先に得点機を迎えたのは鹿島だった。後半14分、センターバック犬飼のロングパスに抜け出した上田が右足を振り抜いた。
しかし、右ポストに嫌われ、そのこぼれ球に反応した白崎も詰め切れなかった。好機を逃すと21分、CKから失点した。
その後はさらに攻勢に出た。終了間際、広瀬の右クロスを遠いサイドの伊藤が落とし、中央の土居が滑り込みながら右足で押し込んだが、枠から外れた。
今季初勝利を挙げた前節のメンバーから4人を入れ替えた。ザーゴ監督はその理由について「ファンアラーノが痛みを感じ、三竿が張りがあると交代を申し出た。遠藤は連戦ができる状況じゃない。長い治療を避けたかったし、週末の試合もある」と明かした。
連勝を逃した上に、選手のコンディションに不安要素がある中、26日にFC東京戦がやってくる。
“守備的なチームに攻めあぐね、カウンターやセットプレイにて沈む”、サッカーに良くある光景である。
それを浦和戦に続いて再現してしまった。
非常に悔しい。
とはいえ、「白崎(凌兵)や土居(聖真)が非常に良かった」とここまで出場機会の少なかった選手が評価を得たことは大きな収穫であろう。
シラは綺世のシュートのこぼれ球をコントロール出来れば、聖真はヘディングと飛び込んでのシュートが枠をとらえれば殊勲であった。
選手コメントは古巣対決であった二人が対応した。
悔しさが強く伝わってくる。
永木は「(相手が)前から来ないで引いた。もっと(プレスが)来ると思った。引かれたのでサイドチェンジも有効ではなくなった」と湘南が想像以上に守備的であったことを口にし、「崩しの部分やアタッキングサードのミスが多い。改善しないといけない」とミスについて述べる。
スペースのないところでプレイする攻撃的選手にミスが多発すれば、得点機を逸すのも然り。
ここは改善の余地ありであろう。
また杉岡は、「組み立てに関してはまだミスが多く、意図的に崩せている部分はあまりない」と同様の意見である。
更に練習に取り組み、攻撃を熟成させていこうではないか。
今後に期待しておる。

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2020明治安田生命J1リーグ 第6節
鹿島アントラーズ:ザーゴ
予想していた通りの試合展開となった。湘南の戦術は分かっていた。チャンスはたくさん作ることができたが、そのチャンスを決めきることができず、ひとつのセットプレーから失点をしてしまった。失点後もチャンスを作りながらゴールを決めることができなかった。ただ、私の求めているフットボールという部分ではやっていることは間違っていない。これからもしっかり取り組み続けて結果に結びつくようにしていきたい。
Q.前節からメンバーを入れ替えたが、連戦を考慮したため?
A. 連戦という部分もあるが、私は選手たち全員のことを見ている。週末にも試合がある。今日出場しなかった選手たち含め、選手たち全員を戦力として考えている。今回はシラや聖真の状態が非常にが良かった。全員がさらに上げていけば、さらに選択肢が増えていくと思っている。
【杉岡 大暉】
古巣との試合ということで、一番負けたくない相手だった。今シーズン初先発での出場だったので、勝利に結びつくプレーをしたかったが、このような結果に終わってしまい、非常に残念に思っている。
【永木 亮太】
自分たちがボールを保持することはできていたが、自分たちが目指しているフットボールができなかったと思っている。非常に残念な試合となった。チャンスの場面でゴールを決めきらないと今日のような悪い流れとなってしまう。
明治安田生命J1リーグ 第6節
2020年7月22日(水)19:03KO
Shonan BMW スタジアム平塚
[ ザーゴ監督 ]
予想どおりの試合展開でした。1つのチームは守備をやって、1つのチームが攻撃をするという展開でした。彼らの戦法は分かっていて、そのまま実行されたと思います。先制点のチャンスや追加点をするチャンスはいっぱいありました。ただ、それをしっかり決めることができず、1つのセットプレーから失点してしまい、そのあとも同点や逆転するチャンスがありながら、なかなか決めることができなかったということが残念な部分ではあります。ただ、やっていることは間違っていない。僕が考えるサッカーというところでは間違っていないので、しっかり取り組み続けて、結果に結びつくようにしていきたいと思います。
--今季初勝利を挙げた試合から前線のメンバーを替えました。連戦の負荷を考えての交代だったのでしょうか?
連戦という部分もあります。当然、僕は全選手が鹿島アントラーズを代表しているメンバーだと考えています。その中で前節、ファン アラーノが痛みを感じたり、三竿(健斗)がハリがあるということで交代を申し出たり、遠藤(康)については僕はまだ連戦ができる状態ではないと思っている。メディカルに聞くと長い間の治療になってしまうので、僕はそういう状況を避けたいので、こういうメンバー選考を考えてやりました。週末の試合もありますし、ほかの選手も僕は戦力として考えています。今回は白崎(凌兵)や土居(聖真)が非常に良かったと思うし、彼らがしっかりと状態を戻していけば、チームとしてもいろんな選択肢が増えていくので、メンバー選考を変えていきました。
明治安田生命J1リーグ 第6節
2020年7月22日(水)19:03KO
Shonan BMW スタジアム平塚
DF 5
杉岡 大暉
Daiki SUGIOKA
--古巣が相手ということと、今季初先発ということで強い思いがあったと思います。試合を振り返っていただけますか?
やっぱり一番負けたくない相手でしたし、僕自身、古巣関係なく今年初めてスタメンで出るチャンスをもらったので、結果を出したかったですけど、すごく残念な結果に終わって残念です。
--1点が遠い試合でした。そこについてはどう振り返りますか?
決定機は今回の試合については作れましたし、失点はCKからでしたし、相手の特長であるカウンターを何回か受けましたけど、その中でも我慢してやれていた部分もあった。最後の精度はまだまだやっていかないといけないですし、組み立てに関してはまだミスが多く、意図的に崩せている部分はあまりないので、全体的にまだ、個人としてもですけど取り組んでいきたいです。
--あらためてどんなところを意識して入ったのか。
やっぱり非常に守備を頑張るチームで鋭いカウンターがあるというのは、僕が一番分かっていたので、その中で揺さぶってチャンスをうかがいながらやるというゲームプランでした。でもなかなかうまくいかない部分もありましたし、個人としては最後のほうはクロスを上げる回数が多かったですけど、そういう場面を前半から増やしていきたかったなと思います。
--前半、左サイドの攻撃が難しかったと思いますが、後半はかなり増えたと思います。どういうところを修正したのか教えてください。
少しラインに入り過ぎていて、スペースをうまく使えなかったというか、エヴェラウドとうまくスペースを共有できていなかったので、後半は監督も指摘していて、そこで段差を作って縦に入れていこうというのは意識していた。それでスペースがうまくできて仕掛けられるようになったと思います。
湘南の堅守崩せず今季5敗目…鹿島ザーゴ監督「やっていることは間違ってない」
20/7/22 22:23

鹿島のザーゴ監督
[7.22 J1第6節 湘南1-0鹿島 BMWス]
前節の横浜FM戦(○4-2)で開幕からの連敗を4で止めた鹿島アントラーズだが、今季4度目の無得点に終わり、今季5敗目を喫した。
前半は5バック気味に守備を固める湘南を攻めあぐね、1点ビハインドの終盤は猛攻に出たが、相手の体を張ったディフェンスに跳ね返された。ザーゴ監督は「予想どおりの試合展開だった。1つのチームが攻撃をして、1つのチームが守備をする」と指摘。「点を取るチャンスはあったが、それを決められなかったためにセットプレーで失点し、その後も決めることができなかった」と悔やんだ。
選手の受け止め方も厳しい。古巣相手に今季初先発となったDF杉岡大暉は「最後の精度も組み立てもまだまだ。意図的に崩せている場面はあまりなかった」と振り返り、MF永木亮太は「ボールは保持していたけど、自分たちの目指しているサッカーはできなかった」と険しい表情だった。
横浜FM戦からは先発4人を変更。DF永戸勝也に代わって杉岡、MF三竿健斗に代わって永木が先発し、攻撃陣もMFファン・アラーノとMF遠藤康に代わってMF土居聖真とMF白崎凌兵が先発した。
ザーゴ監督は「前節でファン・アラーノが痛みを感じたり、三竿が張りがあるということで交代を申し出たりしていた。遠藤は私の考えではまだ連戦ができる状態ではない」と説明。「白崎や土居は良かったと思うし、彼らが状態を戻せばチームの選択肢も増えてくる。やっていることは間違っていないと思うので、しっかり取り組み続けて、結果に結び付けていきたい」と強調した。
鹿島は湘南に敗戦も「取り組み続ける」ザーゴ監督
[2020年7月22日22時51分]

湘南対鹿島 ピッチ横で浮かない顔を見せる鹿島ザーゴ監督(撮影・足立雅史)

湘南対鹿島 湘南に敗れがっくりとする鹿島イレブン(撮影・足立雅史)

湘南対鹿島 前半、激しく競り合う湘南FW岩崎(左)と鹿島DF町田(撮影・足立雅史)

湘南対鹿島 前半、競り合う鹿島DF杉岡(左)と湘南DF斉藤(撮影・足立雅史)

湘南対鹿島 湘南に敗れ足取り重くロッカーへと引き揚げる鹿島ザーゴ監督(左端)ら(撮影・足立雅史)
<明治安田生命J1:湘南1-0鹿島>◇第6節◇22日◇BMWス
鹿島アントラーズの東京五輪世代U-23日本代表DF杉岡大暉(21)は、古巣湘南ベルマーレ戦で初先発するも、チームを勝利に導く活躍はできなかった。
終始ポゼッションで優位に立ちながらも、相手の堅い守備に引っかかる場面が多く、決定機は少なかった。
左サイドバックで出場した杉岡だが、攻め上がってチャンスを作る場面は少なかった。「揺さぶってチャンスをうかがいながらやるプランだったが、うまくいかなかった。最後はクロスを上げる場面が多かったけど、そういう場面を前半から増やしたかった」と、うまくボールを引き出せなかった前半を悔やんだ。全体的にミスの多かった試合に、「最後の精度は足りないし、組み立てはミスが多く、意図的に崩せている場面はない。全体的にまだまだ」。古巣との初顔合わせは悔しい結果に終わった。
ザーゴ監督は「やっていることは間違っていないと思う。しっかりと取りくみ続けて結果に結びつくようにしていきたい」と話した。
鹿島、4度目の無得点 永木「目指しているサッカーできなかった」

前半、湘南・斉藤(左)と競り合う鹿島・永木=Shonan BMWスタジアム平塚(撮影・荒木孝雄)
明治安田J1第6節(22日、湘南1-0鹿島、BMWス)前節に初勝利を挙げた鹿島は、今季4度目の無得点で敗れた。ボールを支配しながらゴール前での精度を欠き、永木は「目指しているサッカーはできなかった。ミスがまだまだ多い」と振り返った。
引いた相手を崩せない試合が目立つ。ザーゴ監督は「予想どおりの試合展開だったが、チャンスを決め切れなかった」と厳しい表情を浮かべた。
鹿島、相手の守備崩せず…MF永木は反省「自分たちのミスがまだまだ多い」
[ 2020年7月23日 05:30 ]
明治安田生命J1第6節 鹿島0―1湘南 ( 2020年7月22日 BMWス )

湘南に敗れ、がっくり引き揚げる永木(中央)ら鹿島イレブン(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ
鹿島は前節に挙げた今季初勝利の勢いは続かなかった。後半21分、相手の右CKから失点。ポゼッションでは優位に立ちながらも、前に出てこず、守りを固める相手を最後まで崩せなかった。
MF永木は「アタッキングサードでのミスが多く、そこからカウンターで隙を突かれた。自分たちのミスがまだまだ多い」と反省しきりだった。
《明治安田J1》第6節 鹿島再び攻撃不発 シュート12本空砲

湘南-鹿島 後半8分、ゴール前に蹴り込む鹿島・永木=ShonanBMWスタジアム平塚、吉田雅宏撮影湘
◇明治安田J1第6節(湘南1-0鹿島、22日・ShonanBMWスタジアム平塚)
前節の快勝から一転、再び攻撃が不発に終わった。
鹿島は12本のシュートが実らず零敗。永木は「崩しの部分やアタッキングサードのミスが多い。改善しないといけない」と険しい表情で振り返った。
前節とは対照的に、鹿島がボールを保持し、相手がカウンターを狙った。鹿島は左右に揺さぶりながら縦パスを差して、じりじりと敵陣に侵攻したが、5バックを敷く相手がコンパクトな陣形を組み、素早く寄せてきて、崩すきっかけをつくらせてくれない。
永木は「(相手が)前から来ないで引いた。もっと(プレスが)来ると思った。引かれたのでサイドチェンジも有効ではなくなった」と語り、予想外の状況だったことを強調した。
それでも先に得点機を迎えたのは鹿島だった。後半14分、センターバック犬飼のロングパスに抜け出した上田が右足を振り抜いた。
しかし、右ポストに嫌われ、そのこぼれ球に反応した白崎も詰め切れなかった。好機を逃すと21分、CKから失点した。
その後はさらに攻勢に出た。終了間際、広瀬の右クロスを遠いサイドの伊藤が落とし、中央の土居が滑り込みながら右足で押し込んだが、枠から外れた。
今季初勝利を挙げた前節のメンバーから4人を入れ替えた。ザーゴ監督はその理由について「ファンアラーノが痛みを感じ、三竿が張りがあると交代を申し出た。遠藤は連戦ができる状況じゃない。長い治療を避けたかったし、週末の試合もある」と明かした。
連勝を逃した上に、選手のコンディションに不安要素がある中、26日にFC東京戦がやってくる。
町田浩樹、いい雰囲気
オンラインにて試合前日コメントを発した町田浩樹である。
「ずっと苦しい時期が続いていたので、まず1勝挙げられて、僕だけでなく、みんなも肩の荷が下りたと思います」と今季初勝利について口にする。
内容こそ悪くなかったが勝利を掴めぬことは選手の心に暗い影を落としておったことが伝わってくる。
それも晴れ、次節に集中である。
そして過密日程については、「去年も同じような日程でやっていたので」と言い切る。
ここ数年の鹿島の日程を顧みれば、今季のJリーグの日程はさほど気にすることはない。
逆に相手も同様の日程であるため楽な状況と考えられるほどである。
そしてザーゴ監督について、「コミュニケーションをすごく取ってくれるし、練習の合間にも声をかけてくれて、すごくやりやすい」とポジティブに受け取っておる。
「攻撃の面でも守備の面でも、まだまだ良くなる」と言うように、更に成長する手応えを感じておることが伝わってくる。
良き指導者に出会え、大きく飛躍してくれよう。
また、「湘南はそんなに(選手の)身長が高いチームではないので、セットプレーはチャンスになると思います。ただ、逆に昨年は、うちがセットプレーで失点しているし、今年もセットプレーの流れからの失点が多い。(セットプレーは)守備の面でもキーポイントになってくるかなと。自分たちが(ボールを)持つ時間帯も多くなると思いますが、その中で点を取ることは課題でもあります。練習の成果を試合でしっかり出せればいいです」とセットプレイについて口にする。
マチのヘッドが炸裂するチャンスがあろう。
湘南戦は攻守に活躍してくれると予感する。
楽しみにしておる。

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【鹿島】連勝の懸かった湘南戦へ。フル出場中の町田浩樹「セットプレーがキーポイント」
2020-07-21
サッカーマガジン編集部
7月21日、鹿島アントラーズのDF町田浩樹が練習後のオンライン取材に応じた。翌22日には湘南ベルマーレとのアウェー戦に臨む。待望の今季初勝利を挙げた前節の横浜FM戦を振り返り、中3日で迎える湘南戦への意気込みや、勝敗のポイントについて語った。

上写真=湘南戦に向けたトレーニングに励む身長190センチのDF町田浩樹(写真◎鹿島アントラーズ)
「勝利を継続しなければいけないチーム」
「ずっと苦しい時期が続いていたので、まず1勝挙げられて、僕だけでなく、みんなも肩の荷が下りたと思います」
前節、カシマスタジアムで横浜FMを4-2で破り、今季初勝利を挙げた鹿島。GKクォン・スンテとともにJ1リーグ戦でフル出場を続けるDF町田浩樹は、安堵の表情でその一戦を振り返った。ただ、「勝てたことはうれしいけれど、2失点もしたし、まだまだ課題はたくさんある。(自身の出来に)納得はしていない」と言う。「攻撃の面でも守備の面でも、まだまだ良くなる」。町田はさらに良い内容の試合を目指している。
前節から中3日で、早くも次節を迎える。7月22日の一戦は、アウェーでの湘南戦だ。昨季も夏場の連戦のさなかに対戦し、後半アディショナルタイムにセットプレーから失点して敗れている。町田はベンチから戦況を見守っていたが、チームとして同じ轍は二度と踏みたくない。
「湘南はそんなに(選手の)身長が高いチームではないので、セットプレーはチャンスになると思います。ただ、逆に昨年は、うちがセットプレーで失点しているし、今年もセットプレーの流れからの失点が多い。(セットプレーは)守備の面でもキーポイントになってくるかなと。自分たちが(ボールを)持つ時間帯も多くなると思いますが、その中で点を取ることは課題でもあります。練習の成果を試合でしっかり出せればいいです」
ようやくつかんだ勝利を今後も継続していくために、湘南戦も重要な一戦となるだろう。
「勝利を継続していかなければいけないチームなので、(試合に)出ている選手が責任を持ってプレーしなければいけない。前節で勝った流れを途切れさせないように」
常勝軍団の復活へ――。勝利に飢えた鹿島が、連勝を懸けてShonan BMWスタジアム平塚に乗り込む。


7月21日に行なわれた鹿島アントラーズの練習での町田浩樹(写真◎鹿島アントラーズ)
【鹿島】「試合に出ている選手が責任を持って」次節湘南戦で町田浩樹に期待したいこと
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2020年07月21日
「ちょっと納得がいっていない部分もある」

前節の横浜戦で今季初勝利も、2失点に納得がいかず。守備者として悔しさを滲ませる町田だが、局面のバトルでは激しく戦うなどタイトなディフェンスが光った。写真:田中研治
開幕戦からここまで、リーグ戦ではフィールドプレーヤーの中で唯一、フルタイム出場を続けている。1月末のACLプレーオフこそ出場はなかったが、2月中旬のルヴァンカップ初戦も90分間プレーと、町田浩樹は不動のCBとしてフル稼働している。
「去年も同じような日程でやっていたので」と、連戦による疲労は特別感じていないようだ。ザーゴ監督からの信頼も厚いようで、「コミュニケーションをすごく取ってくれるし、練習の合間にも声をかけてくれて、すごくやりやすい」と充実の日々を送る。
2016年にユースからトップ昇格を果たし、今季でプロ5年目。22試合に出場した昨季は左SBでの起用もあったが、今季は本職のCBで盤石の地位を築きつつある。
不可欠な存在として、その自覚について訊けば、「このチームで試合に出ている限り、それは常に持っているつもり」と応じる。もっとも、今季は公式戦6連敗などチームはシーズン当初から不振に陥り、町田自身も「なかなか結果が出ていない時期は、自分としてもいろんなことを考える時間がすごくあった」と振り返る。
前節の横浜戦でようやく今季初勝利を掴み、そんなモヤモヤが多少、吹っ切れたはず。「ひとつ勝ったことで、僕だけでなく、みんな少なからず肩の荷が下りたと思う」と安堵する一方、「(鹿島は)勝ち続けなければいけないチームなので。それは試合に出ている選手が責任を持って、やっていかなければいけない」と気合いを入れ直す。
横浜戦では待望の初勝利を掴んだが、スコアは4-2とふたつの失点を喫した。「まだ無失点の試合がないので、CB的にはちょっと納得がいっていない部分もある」と悔しさを滲ませる。「ただ、チームが勝つことがなにより」という想いもあるが、次節の湘南戦で“完封勝利”を収められれば、チームはさらに勢いづき、守備者の町田もノッてくるはずだ。
その湘南戦について、町田は「たぶん、自分たちが(ボールを)持つ時間帯のほうが増えると思う」と展望する。そうしたシチュエーションで注目したいのが、長短の正確なボールを繰り出す左足の配給力だ。
相手を押し込む展開では、前に出てパスを捌くシーンも多くなるはず。「相手の状況を見ながらですけど、しっかりと高い位置でボールを保持しつつ、サイドに振って、隙があれば縦パスっていうのもあると思う。そこは焦れずにやり続けることが大事」。CBとしての責務を全うし、攻撃もサポートする。攻守の両局面における活躍を期待したい。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
鹿島町田「まだ無失点の試合ない」湘南戦で完封誓う
[2020年7月21日19時49分]

オンラインで取材に応じる鹿島DF町田浩樹 コピーライトKASHIMA ANTLERS

湘南戦の前日練習を行った鹿島DF町田浩樹 コピーライトKASHIMA ANTLERS
鹿島アントラーズのDF町田浩樹(22)が、湘南ベルマーレ戦(22日、BMWス)での完封を誓った。
21日の前日練習後にオンライン取材に対応。前節の横浜F・マリノス戦は4-2と今季初勝利し、連敗を6で止めたが「まだ無失点の試合がないので、センターバック的には納得いっていない部分もある」と完封にこだわった。
また同時に「チームの勝利がなによりなので、前節勝った流れを途切らせないように継続したい」と話した。横浜と大きくスタイルの異なる相手に勝利することがチームにとって自信になる。「前節は相手がボールをもつ形が多かったけど、湘南戦は自分たちがもつ時間帯が増えると思う。その中で得点を取ることは今までの課題でもあったので、練習の成果を試合で出せればいいと思う」と、内容を伴った勝利を目指す。
鹿島・町田、連勝へ意欲「いい雰囲気」
21日、全体練習後に東京五輪世代の鹿島・DF町田がオンライン取材に対応。「自分たちがボールを持つ時間が多くなる。練習の成果を出せれば」と22日の湘南戦(BMW)に向けて意気込んだ。前節の横浜M戦で今季公式戦初勝利。「いい雰囲気。1勝を挙げられたので肩の荷は下りた」とチームのムードも上向き。勢いそのままに2連勝で一気に順位を上げる。(鹿嶋市)
鹿島・DF町田、今季初完封へ気合「センターバックとしては納得していない」
[ 2020年7月22日 05:30 ]
鹿島のU―23日本代表DF町田が湘南戦で今季初完封を誓った。「まだ無失点の試合がないのでセンターバックとしては納得していない」。
昨年8月のアウェー戦は後半アディショナルタイムにCKから失点し2―3惜敗。「今年はセットプレーでの失点が多いので、守備面でも重要になる」と気を引き締める。1メートル90の町田は味方のセットプレーではターゲットになるだけに、攻守で存在感を発揮できれば完封も見えてくる。
「ずっと苦しい時期が続いていたので、まず1勝挙げられて、僕だけでなく、みんなも肩の荷が下りたと思います」と今季初勝利について口にする。
内容こそ悪くなかったが勝利を掴めぬことは選手の心に暗い影を落としておったことが伝わってくる。
それも晴れ、次節に集中である。
そして過密日程については、「去年も同じような日程でやっていたので」と言い切る。
ここ数年の鹿島の日程を顧みれば、今季のJリーグの日程はさほど気にすることはない。
逆に相手も同様の日程であるため楽な状況と考えられるほどである。
そしてザーゴ監督について、「コミュニケーションをすごく取ってくれるし、練習の合間にも声をかけてくれて、すごくやりやすい」とポジティブに受け取っておる。
「攻撃の面でも守備の面でも、まだまだ良くなる」と言うように、更に成長する手応えを感じておることが伝わってくる。
良き指導者に出会え、大きく飛躍してくれよう。
また、「湘南はそんなに(選手の)身長が高いチームではないので、セットプレーはチャンスになると思います。ただ、逆に昨年は、うちがセットプレーで失点しているし、今年もセットプレーの流れからの失点が多い。(セットプレーは)守備の面でもキーポイントになってくるかなと。自分たちが(ボールを)持つ時間帯も多くなると思いますが、その中で点を取ることは課題でもあります。練習の成果を試合でしっかり出せればいいです」とセットプレイについて口にする。
マチのヘッドが炸裂するチャンスがあろう。
湘南戦は攻守に活躍してくれると予感する。
楽しみにしておる。

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【鹿島】連勝の懸かった湘南戦へ。フル出場中の町田浩樹「セットプレーがキーポイント」
2020-07-21
サッカーマガジン編集部
7月21日、鹿島アントラーズのDF町田浩樹が練習後のオンライン取材に応じた。翌22日には湘南ベルマーレとのアウェー戦に臨む。待望の今季初勝利を挙げた前節の横浜FM戦を振り返り、中3日で迎える湘南戦への意気込みや、勝敗のポイントについて語った。

上写真=湘南戦に向けたトレーニングに励む身長190センチのDF町田浩樹(写真◎鹿島アントラーズ)
「勝利を継続しなければいけないチーム」
「ずっと苦しい時期が続いていたので、まず1勝挙げられて、僕だけでなく、みんなも肩の荷が下りたと思います」
前節、カシマスタジアムで横浜FMを4-2で破り、今季初勝利を挙げた鹿島。GKクォン・スンテとともにJ1リーグ戦でフル出場を続けるDF町田浩樹は、安堵の表情でその一戦を振り返った。ただ、「勝てたことはうれしいけれど、2失点もしたし、まだまだ課題はたくさんある。(自身の出来に)納得はしていない」と言う。「攻撃の面でも守備の面でも、まだまだ良くなる」。町田はさらに良い内容の試合を目指している。
前節から中3日で、早くも次節を迎える。7月22日の一戦は、アウェーでの湘南戦だ。昨季も夏場の連戦のさなかに対戦し、後半アディショナルタイムにセットプレーから失点して敗れている。町田はベンチから戦況を見守っていたが、チームとして同じ轍は二度と踏みたくない。
「湘南はそんなに(選手の)身長が高いチームではないので、セットプレーはチャンスになると思います。ただ、逆に昨年は、うちがセットプレーで失点しているし、今年もセットプレーの流れからの失点が多い。(セットプレーは)守備の面でもキーポイントになってくるかなと。自分たちが(ボールを)持つ時間帯も多くなると思いますが、その中で点を取ることは課題でもあります。練習の成果を試合でしっかり出せればいいです」
ようやくつかんだ勝利を今後も継続していくために、湘南戦も重要な一戦となるだろう。
「勝利を継続していかなければいけないチームなので、(試合に)出ている選手が責任を持ってプレーしなければいけない。前節で勝った流れを途切れさせないように」
常勝軍団の復活へ――。勝利に飢えた鹿島が、連勝を懸けてShonan BMWスタジアム平塚に乗り込む。


7月21日に行なわれた鹿島アントラーズの練習での町田浩樹(写真◎鹿島アントラーズ)
【鹿島】「試合に出ている選手が責任を持って」次節湘南戦で町田浩樹に期待したいこと
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2020年07月21日
「ちょっと納得がいっていない部分もある」

前節の横浜戦で今季初勝利も、2失点に納得がいかず。守備者として悔しさを滲ませる町田だが、局面のバトルでは激しく戦うなどタイトなディフェンスが光った。写真:田中研治
開幕戦からここまで、リーグ戦ではフィールドプレーヤーの中で唯一、フルタイム出場を続けている。1月末のACLプレーオフこそ出場はなかったが、2月中旬のルヴァンカップ初戦も90分間プレーと、町田浩樹は不動のCBとしてフル稼働している。
「去年も同じような日程でやっていたので」と、連戦による疲労は特別感じていないようだ。ザーゴ監督からの信頼も厚いようで、「コミュニケーションをすごく取ってくれるし、練習の合間にも声をかけてくれて、すごくやりやすい」と充実の日々を送る。
2016年にユースからトップ昇格を果たし、今季でプロ5年目。22試合に出場した昨季は左SBでの起用もあったが、今季は本職のCBで盤石の地位を築きつつある。
不可欠な存在として、その自覚について訊けば、「このチームで試合に出ている限り、それは常に持っているつもり」と応じる。もっとも、今季は公式戦6連敗などチームはシーズン当初から不振に陥り、町田自身も「なかなか結果が出ていない時期は、自分としてもいろんなことを考える時間がすごくあった」と振り返る。
前節の横浜戦でようやく今季初勝利を掴み、そんなモヤモヤが多少、吹っ切れたはず。「ひとつ勝ったことで、僕だけでなく、みんな少なからず肩の荷が下りたと思う」と安堵する一方、「(鹿島は)勝ち続けなければいけないチームなので。それは試合に出ている選手が責任を持って、やっていかなければいけない」と気合いを入れ直す。
横浜戦では待望の初勝利を掴んだが、スコアは4-2とふたつの失点を喫した。「まだ無失点の試合がないので、CB的にはちょっと納得がいっていない部分もある」と悔しさを滲ませる。「ただ、チームが勝つことがなにより」という想いもあるが、次節の湘南戦で“完封勝利”を収められれば、チームはさらに勢いづき、守備者の町田もノッてくるはずだ。
その湘南戦について、町田は「たぶん、自分たちが(ボールを)持つ時間帯のほうが増えると思う」と展望する。そうしたシチュエーションで注目したいのが、長短の正確なボールを繰り出す左足の配給力だ。
相手を押し込む展開では、前に出てパスを捌くシーンも多くなるはず。「相手の状況を見ながらですけど、しっかりと高い位置でボールを保持しつつ、サイドに振って、隙があれば縦パスっていうのもあると思う。そこは焦れずにやり続けることが大事」。CBとしての責務を全うし、攻撃もサポートする。攻守の両局面における活躍を期待したい。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
鹿島町田「まだ無失点の試合ない」湘南戦で完封誓う
[2020年7月21日19時49分]

オンラインで取材に応じる鹿島DF町田浩樹 コピーライトKASHIMA ANTLERS

湘南戦の前日練習を行った鹿島DF町田浩樹 コピーライトKASHIMA ANTLERS
鹿島アントラーズのDF町田浩樹(22)が、湘南ベルマーレ戦(22日、BMWス)での完封を誓った。
21日の前日練習後にオンライン取材に対応。前節の横浜F・マリノス戦は4-2と今季初勝利し、連敗を6で止めたが「まだ無失点の試合がないので、センターバック的には納得いっていない部分もある」と完封にこだわった。
また同時に「チームの勝利がなによりなので、前節勝った流れを途切らせないように継続したい」と話した。横浜と大きくスタイルの異なる相手に勝利することがチームにとって自信になる。「前節は相手がボールをもつ形が多かったけど、湘南戦は自分たちがもつ時間帯が増えると思う。その中で得点を取ることは今までの課題でもあったので、練習の成果を試合で出せればいいと思う」と、内容を伴った勝利を目指す。
鹿島・町田、連勝へ意欲「いい雰囲気」
21日、全体練習後に東京五輪世代の鹿島・DF町田がオンライン取材に対応。「自分たちがボールを持つ時間が多くなる。練習の成果を出せれば」と22日の湘南戦(BMW)に向けて意気込んだ。前節の横浜M戦で今季公式戦初勝利。「いい雰囲気。1勝を挙げられたので肩の荷は下りた」とチームのムードも上向き。勢いそのままに2連勝で一気に順位を上げる。(鹿嶋市)
鹿島・DF町田、今季初完封へ気合「センターバックとしては納得していない」
[ 2020年7月22日 05:30 ]
鹿島のU―23日本代表DF町田が湘南戦で今季初完封を誓った。「まだ無失点の試合がないのでセンターバックとしては納得していない」。
昨年8月のアウェー戦は後半アディショナルタイムにCKから失点し2―3惜敗。「今年はセットプレーでの失点が多いので、守備面でも重要になる」と気を引き締める。1メートル90の町田は味方のセットプレーではターゲットになるだけに、攻守で存在感を発揮できれば完封も見えてくる。
上田綺世が続けるゴールまでのもがき
上田綺世について記すSportsnaviである。
綺世の考え・“今”が伝わってくる。
今季初先発にて大きな結果を出した。
この調子を持続し、チームに勝利を導き続けるのだ。
2020年、綺世飛躍の年となろう。
期待しておる。

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上田綺世が続けるゴールまでのもがき。 追いかけた父の背中と二人三脚と。
鹿島アントラーズ2020年7月21日
結果が出るまでもがき、やり続けること
振り返れば、いつもそうだった。
結果は後からついてくるものではない。結果が出るまで、もがいてやり続けるのが上田綺世の歩んできた道だった。
「そもそも結果というものは、必ずついてこないと思っています。極端な話、どんなにシュート練習をしたって点を取れないときは取れないんです。重要なことは、自分がやっていることに対して、どう解釈するかということだと思っています」
点取り屋と呼ばれるポジションで、ゴールをとにかく大切にしてきた。そのゴールを取り続けるために、愚直ともいえる努力の日々が言葉にあらわれる。
「やり続けてきたシュート練習の形で点を取れたとき、ようやくその効果が発揮された瞬間になるんです。だから、〝その練習は意味があった〟と自分が思える結果を得られるまで、やり続けるべきだと僕自身は考えています。1回のシュートチャンスを外したからといって、シュート練習が意味なかったとするのは本末転倒になる。その瞬間までどれだけ待てるか。〝結果がついてくる〟というよりは〝結果が出るまでやる〟という感じですね」

上田は今季公式戦初先発で2ゴールと結果を残した ©KASHIMA ANTLERS
成長を後押ししてくれた父の存在
サッカーを始めたのは6歳。幼稚園のときだった。興味を持ったきっかけは、ゴールを決める父の背中だった。
「父はプロではなかったですが、でもサッカーがすごく大好きで昔からやっていた。ポジションはFWで、ゴールシーンを見てかっこいいなと思っていました。僕自身もサッカーを見るのが3、4歳のころから好きだったので、ゴールシーンをよく見ていました。それもあってかサッカーというスポーツを〝ゴールを取るスポーツ〟として捉えていました。だから、一番ゴールを取れるポジションをやりたかった。自分も父より点を取りたいという気持ちがあってサッカーを始めました」
その後、〝ゴールへのこだわり〟は日々の父とのコミュニケーションから、さらに育まれていった。父とともに海外のサッカーを見るのが日課となり、欧州の主要リーグはもちろんワールドカップやユーロは大会があるたびに全試合を見るほど夢中になった。
「その頃はFCバルセロナとかACミランが強かったんです。2005年あたりなのでロナウジーニョがいた時代です。でも、僕はそのなかでサミュエル・エトオが好きでした。レアルでいえばロナウド。アンドリー・シェフチェンコとかエルナン・クレスポもそうだし、ラウル・ゴンザレスとかフィリッポ・インザーギとか、とにかくゴールゲッターが好きでした」
当時7歳。スラスラと当時のスター選手の名前が口に出る。多くのタイプの点取り屋を見て、それぞれの特徴を理解した上で、すべてを自分のものに体得していったという。
「その選手その選手で違う特徴があるというのを理解しました。そのなかで、その選手らしいゴールをたくさん見て、僕はすべてを参考にしていました。例えば、ヘンリク・ラーションだったら、背が小さいけれどゴール前の動き出しからのヘディングが強い。その動き出しをするために、相手の目をどこでどうやって盗んで動いているのか。インザーギだったら、なぜいつもこぼれ球の先にいるのか。ラウルだったら、ゴール前でのアイデアはどうやって出したのか。自分に置き換えて、どうやったらできるのかを考えながら見ていました」
そこに父とのコミュニケーションが加わる。父親は上田が所属した少年団の監督もつとめ、まさに二人三脚で成長を重ねた。日常からサッカーの話をし続け、自主練もいつも一緒だった。
「父がサッカーを見て勉強しろという感じで、『このシーンどう思う?』『何がすごい?』『この前のプルアウェイの動きがいい』っていうゴールまでの過程における具体的な話をしながら父と一緒に見られた。それがやっぱり良かったんじゃないかと思います」
父とともに見た映像。その一つひとつの作業は、すべてどうやってゴールを取るかに集約されていた。
「僕は父にいろんなことを教わりました。僕の土台をつくってくれたっていう感じですね」

上田は結果を残すためにもがき続け、成長を誓う ©KASHIMA ANTLERS
もがいているときが成長ポイント
2019年7月、法政大学サッカー部から、2021年からの加入が内定していた鹿島アントラーズに前倒しでの加入を決めた。すると早速7月31日、浦和レッズ戦で途中出場からデビューを果たした。
結果を出すのは早かった。8月10日、横浜F・マリノス戦で途中出場からプロ初ゴールをあげると、プロ初先発となった9月1日の清水エスパルス戦で2得点。存在を猛烈にアピールした。
しかしその後、途中出場での試合を重ねるものの、結果を残せずにシーズンを終えた。活躍を続けることができず、プロ入り後初めて、もがいた時期を経験した。
迎えた2020シーズン、初のスタメンとなった7月18日の横浜F・マリノス戦。チームが公式戦未勝利という苦しい状況の中、いきなり2ゴールという結果を残した。
「何かを変えてやろうというよりも、〝点を取る〟の一択でした。それがチームにとって一番重要なこと。やっていることに自信を持つ、やってきたことが間違っていなかったという証明は、得点でしかできません。それができて良かったかと思います」
結果を出して注目されればされるほど、思うことがある。
「この調子の良さはいつまでも続くものではない。だから、調子がいいときはいけるところまでいこう。いつもそう思っています。いつかは点を取れなくなってゴールが遠くなる時期が来る。それは点を取っているときでも思っているかもしれない。何ならそれを待っている感じですよ。やっぱり、点を取れなくて〝もがいているとき〟が一番成長しているポイントだし、そこを抜けたときにまた違う〝ワンランク上の上田綺世〟になっていけると思うので。いつもそれを待っている部分はあります」
今季からザーゴ監督体制となり、新たな船出をしたチームに待望の得点と勝利をもたらした。それでも満足感はない。
上田綺世は今日も、自ら残した結果の良し悪しに関係なく、ひたむきに自らのプレーと向き合いもがいている。ワンランク上の新たな姿を目指して。
綺世の考え・“今”が伝わってくる。
今季初先発にて大きな結果を出した。
この調子を持続し、チームに勝利を導き続けるのだ。
2020年、綺世飛躍の年となろう。
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上田綺世が続けるゴールまでのもがき。 追いかけた父の背中と二人三脚と。
鹿島アントラーズ2020年7月21日
結果が出るまでもがき、やり続けること
振り返れば、いつもそうだった。
結果は後からついてくるものではない。結果が出るまで、もがいてやり続けるのが上田綺世の歩んできた道だった。
「そもそも結果というものは、必ずついてこないと思っています。極端な話、どんなにシュート練習をしたって点を取れないときは取れないんです。重要なことは、自分がやっていることに対して、どう解釈するかということだと思っています」
点取り屋と呼ばれるポジションで、ゴールをとにかく大切にしてきた。そのゴールを取り続けるために、愚直ともいえる努力の日々が言葉にあらわれる。
「やり続けてきたシュート練習の形で点を取れたとき、ようやくその効果が発揮された瞬間になるんです。だから、〝その練習は意味があった〟と自分が思える結果を得られるまで、やり続けるべきだと僕自身は考えています。1回のシュートチャンスを外したからといって、シュート練習が意味なかったとするのは本末転倒になる。その瞬間までどれだけ待てるか。〝結果がついてくる〟というよりは〝結果が出るまでやる〟という感じですね」

上田は今季公式戦初先発で2ゴールと結果を残した ©KASHIMA ANTLERS
成長を後押ししてくれた父の存在
サッカーを始めたのは6歳。幼稚園のときだった。興味を持ったきっかけは、ゴールを決める父の背中だった。
「父はプロではなかったですが、でもサッカーがすごく大好きで昔からやっていた。ポジションはFWで、ゴールシーンを見てかっこいいなと思っていました。僕自身もサッカーを見るのが3、4歳のころから好きだったので、ゴールシーンをよく見ていました。それもあってかサッカーというスポーツを〝ゴールを取るスポーツ〟として捉えていました。だから、一番ゴールを取れるポジションをやりたかった。自分も父より点を取りたいという気持ちがあってサッカーを始めました」
その後、〝ゴールへのこだわり〟は日々の父とのコミュニケーションから、さらに育まれていった。父とともに海外のサッカーを見るのが日課となり、欧州の主要リーグはもちろんワールドカップやユーロは大会があるたびに全試合を見るほど夢中になった。
「その頃はFCバルセロナとかACミランが強かったんです。2005年あたりなのでロナウジーニョがいた時代です。でも、僕はそのなかでサミュエル・エトオが好きでした。レアルでいえばロナウド。アンドリー・シェフチェンコとかエルナン・クレスポもそうだし、ラウル・ゴンザレスとかフィリッポ・インザーギとか、とにかくゴールゲッターが好きでした」
当時7歳。スラスラと当時のスター選手の名前が口に出る。多くのタイプの点取り屋を見て、それぞれの特徴を理解した上で、すべてを自分のものに体得していったという。
「その選手その選手で違う特徴があるというのを理解しました。そのなかで、その選手らしいゴールをたくさん見て、僕はすべてを参考にしていました。例えば、ヘンリク・ラーションだったら、背が小さいけれどゴール前の動き出しからのヘディングが強い。その動き出しをするために、相手の目をどこでどうやって盗んで動いているのか。インザーギだったら、なぜいつもこぼれ球の先にいるのか。ラウルだったら、ゴール前でのアイデアはどうやって出したのか。自分に置き換えて、どうやったらできるのかを考えながら見ていました」
そこに父とのコミュニケーションが加わる。父親は上田が所属した少年団の監督もつとめ、まさに二人三脚で成長を重ねた。日常からサッカーの話をし続け、自主練もいつも一緒だった。
「父がサッカーを見て勉強しろという感じで、『このシーンどう思う?』『何がすごい?』『この前のプルアウェイの動きがいい』っていうゴールまでの過程における具体的な話をしながら父と一緒に見られた。それがやっぱり良かったんじゃないかと思います」
父とともに見た映像。その一つひとつの作業は、すべてどうやってゴールを取るかに集約されていた。
「僕は父にいろんなことを教わりました。僕の土台をつくってくれたっていう感じですね」

上田は結果を残すためにもがき続け、成長を誓う ©KASHIMA ANTLERS
もがいているときが成長ポイント
2019年7月、法政大学サッカー部から、2021年からの加入が内定していた鹿島アントラーズに前倒しでの加入を決めた。すると早速7月31日、浦和レッズ戦で途中出場からデビューを果たした。
結果を出すのは早かった。8月10日、横浜F・マリノス戦で途中出場からプロ初ゴールをあげると、プロ初先発となった9月1日の清水エスパルス戦で2得点。存在を猛烈にアピールした。
しかしその後、途中出場での試合を重ねるものの、結果を残せずにシーズンを終えた。活躍を続けることができず、プロ入り後初めて、もがいた時期を経験した。
迎えた2020シーズン、初のスタメンとなった7月18日の横浜F・マリノス戦。チームが公式戦未勝利という苦しい状況の中、いきなり2ゴールという結果を残した。
「何かを変えてやろうというよりも、〝点を取る〟の一択でした。それがチームにとって一番重要なこと。やっていることに自信を持つ、やってきたことが間違っていなかったという証明は、得点でしかできません。それができて良かったかと思います」
結果を出して注目されればされるほど、思うことがある。
「この調子の良さはいつまでも続くものではない。だから、調子がいいときはいけるところまでいこう。いつもそう思っています。いつかは点を取れなくなってゴールが遠くなる時期が来る。それは点を取っているときでも思っているかもしれない。何ならそれを待っている感じですよ。やっぱり、点を取れなくて〝もがいているとき〟が一番成長しているポイントだし、そこを抜けたときにまた違う〝ワンランク上の上田綺世〟になっていけると思うので。いつもそれを待っている部分はあります」
今季からザーゴ監督体制となり、新たな船出をしたチームに待望の得点と勝利をもたらした。それでも満足感はない。
上田綺世は今日も、自ら残した結果の良し悪しに関係なく、ひたむきに自らのプレーと向き合いもがいている。ワンランク上の新たな姿を目指して。
上田綺世の2点目、DAZN週間スーパーゴール・ベストゴール選出
サッカーダイジェスト選出のDAZN週間スーパーゴール・ベストゴールに選ばれたFマリノス戦での上田綺世の2点目である。
これは納得である。
広瀬のダイレクト・クロスに右足のアウトサイドで決めた勝ち越し弾は、流れもコンビネーションも、そして技術も全てが揃った素晴らしいゴールであった。
何度観てもシビれる。
また、白崎凌兵の絶妙ループもスーパーホールの一つとして挙げられておる。
このゴラッソもワンタッチで決めており、非常にテクニカルなものである。
このようなゴールを堪能出来、幸せな時を過ごせた。
これからも、多くの感動をもたらせて貰おうではないか。
楽しみにしておる。

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これは納得である。
広瀬のダイレクト・クロスに右足のアウトサイドで決めた勝ち越し弾は、流れもコンビネーションも、そして技術も全てが揃った素晴らしいゴールであった。
何度観てもシビれる。
また、白崎凌兵の絶妙ループもスーパーホールの一つとして挙げられておる。
このゴラッソもワンタッチで決めており、非常にテクニカルなものである。
このようなゴールを堪能出来、幸せな時を過ごせた。
これからも、多くの感動をもたらせて貰おうではないか。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) July 20, 2020
有識者が選出☝#DAZN週間スーパーゴール⚽
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🏆明治安田J1第5節
【選出:サッカーダイジェスト(@weeklysd)】
仙台/椎橋慧也
鹿島/白崎凌兵
名古屋/前田直輝
大分/渡大生
G大阪/アデミウソン
🎖ベストゴール
鹿島/上田綺世#DAZN pic.twitter.com/aiSAIrCt9u
デポルティボ3部降格決定、柴崎岳の去就は如何に
3部降格が決まったデポルティボである。
最終節が新型コロナウイルスの影響にて延期され、その試合を戦わずして他球場の結果にて降格が決定した。
監督交代後、柴崎岳の出場機会が増え成績は向上したが、中断明けからは不調が続きこの憂き目となった。
この状況で気になるのは柴崎岳の去就である。
3部にてプレイするということはないと思われる。
代理人は移籍先候補をリストアップしておろう。
その候補に極東の島国を挙げて貰いたいところ。
背番号10は空けてある。
朗報が届くことを期待しておる。

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柴崎所属デポルティボが3部降格決定…相手チーム12人コロナ感染でまさかの終幕
20/7/21 06:22

MF柴崎岳所属のデポルティボは3部降格が決定
スペイン2部リーグは20日、最終第42節を各地で行い、MF柴崎岳所属デポルティボの1980-81シーズン以来となる2部B(実質3部)降格が決まった。当初予定されていたフエンラブラダ戦は、相手チームの新型コロナウイルス感染拡大によりキックオフ直前でまさかの延期。それでも他会場でライバルチームが揃って勝利したため、延期試合を戦わずして19位以下が確定した。
スペイン2部リーグは順位決定の不公平を防ぐため、他の各国リーグと同様に最終節を一斉開催で行っている。ところがスペイン紙『マルカ』によると、キックオフ約2時間前の遠征先のホテルで、フエンラブラダの選手7人とコーチングスタッフ5人から新型コロナウイルス感染症の陽性反応が判明。リーグ主催側はこの試合のみ延期という決断をした。
それでもデポルティボは延期試合を待たずに降格が決まった。この日、残留を争っていたアルバセテとルーゴが揃って勝利したため、残留圏内18位とデポルティボの勝ち点差は3に拡大。18位のポンフェラディーナとは直接対決の結果で下回っているため、逆転は不可能となった。
デポルティボは降格決定直前、公式サイトを通じて延期決定に関する声明を発表。「中止に至った衛生的理由には全面的に同意するし、それは想定していたことだが、フエンラブラダが会場に現れなかったのに対し、デポルティボはこうした状況を強いられて損害を被っている」と主張した上で「正当な利益を守るため、必要な法的処置を検討し、実行していくことになる」と伝えている。
◆激動の2019-20シーズン
今季のデポルティボは開幕節のオビエド戦(○3-2)こそ勝利したものの、そこからまさかの19試合勝ちなし(9分10敗)。フアン・アントニオ・アンケラ元監督を昨年10月上旬に解任し、ルイス・セサル・サンペドロ前監督が後を継いだが、一時は大差で2部リーグの最下位に沈んでいた。
それでも昨年12月20日の第21節テネリフェ戦(○2-1)でようやく勝利すると、年をまたいで7連勝。2020年に入って就任したフェルナンド・バスケス監督の下、3バックへのシステム変更も奏功し、残留圏内に急浮上した。それまで出場機会を失っていた柴崎もボランチのレギュラーに再び定着し、チームは良いサイクルを保っているように思われた。
ところが柴崎がプロキャリア初の退場処分を下された2月23日の第29節サラゴサ戦(●1-3)など、2月中旬以降は再び勝利から見放されて再び降格圏に転落。新型コロナ禍による中断明けは復調し、一度は7戦負けなし(3勝4分)で再び残留圏内に浮上したものの、終盤にはバスケス監督が合計5試合のベンチ入り停止処分を下されるなどロッカールームのトラブルも続発し、またも連敗が続いた。
最後も試合を行わずして降格が決定するというトラブル続きのシーズンを象徴するような幕切れ。1999-2000シーズンにリーガ・エスパニョーラを制し、03-04シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグで準決勝進出を果たすなど、“スーペル・デポル”の異名を取ったデポルティボだが、来シーズンは地域別の3部リーグで戦うこととなった。
最終節が新型コロナウイルスの影響にて延期され、その試合を戦わずして他球場の結果にて降格が決定した。
監督交代後、柴崎岳の出場機会が増え成績は向上したが、中断明けからは不調が続きこの憂き目となった。
この状況で気になるのは柴崎岳の去就である。
3部にてプレイするということはないと思われる。
代理人は移籍先候補をリストアップしておろう。
その候補に極東の島国を挙げて貰いたいところ。
背番号10は空けてある。
朗報が届くことを期待しておる。

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柴崎所属デポルティボが3部降格決定…相手チーム12人コロナ感染でまさかの終幕
20/7/21 06:22

MF柴崎岳所属のデポルティボは3部降格が決定
スペイン2部リーグは20日、最終第42節を各地で行い、MF柴崎岳所属デポルティボの1980-81シーズン以来となる2部B(実質3部)降格が決まった。当初予定されていたフエンラブラダ戦は、相手チームの新型コロナウイルス感染拡大によりキックオフ直前でまさかの延期。それでも他会場でライバルチームが揃って勝利したため、延期試合を戦わずして19位以下が確定した。
スペイン2部リーグは順位決定の不公平を防ぐため、他の各国リーグと同様に最終節を一斉開催で行っている。ところがスペイン紙『マルカ』によると、キックオフ約2時間前の遠征先のホテルで、フエンラブラダの選手7人とコーチングスタッフ5人から新型コロナウイルス感染症の陽性反応が判明。リーグ主催側はこの試合のみ延期という決断をした。
それでもデポルティボは延期試合を待たずに降格が決まった。この日、残留を争っていたアルバセテとルーゴが揃って勝利したため、残留圏内18位とデポルティボの勝ち点差は3に拡大。18位のポンフェラディーナとは直接対決の結果で下回っているため、逆転は不可能となった。
デポルティボは降格決定直前、公式サイトを通じて延期決定に関する声明を発表。「中止に至った衛生的理由には全面的に同意するし、それは想定していたことだが、フエンラブラダが会場に現れなかったのに対し、デポルティボはこうした状況を強いられて損害を被っている」と主張した上で「正当な利益を守るため、必要な法的処置を検討し、実行していくことになる」と伝えている。
◆激動の2019-20シーズン
今季のデポルティボは開幕節のオビエド戦(○3-2)こそ勝利したものの、そこからまさかの19試合勝ちなし(9分10敗)。フアン・アントニオ・アンケラ元監督を昨年10月上旬に解任し、ルイス・セサル・サンペドロ前監督が後を継いだが、一時は大差で2部リーグの最下位に沈んでいた。
それでも昨年12月20日の第21節テネリフェ戦(○2-1)でようやく勝利すると、年をまたいで7連勝。2020年に入って就任したフェルナンド・バスケス監督の下、3バックへのシステム変更も奏功し、残留圏内に急浮上した。それまで出場機会を失っていた柴崎もボランチのレギュラーに再び定着し、チームは良いサイクルを保っているように思われた。
ところが柴崎がプロキャリア初の退場処分を下された2月23日の第29節サラゴサ戦(●1-3)など、2月中旬以降は再び勝利から見放されて再び降格圏に転落。新型コロナ禍による中断明けは復調し、一度は7戦負けなし(3勝4分)で再び残留圏内に浮上したものの、終盤にはバスケス監督が合計5試合のベンチ入り停止処分を下されるなどロッカールームのトラブルも続発し、またも連敗が続いた。
最後も試合を行わずして降格が決定するというトラブル続きのシーズンを象徴するような幕切れ。1999-2000シーズンにリーガ・エスパニョーラを制し、03-04シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグで準決勝進出を果たすなど、“スーペル・デポル”の異名を取ったデポルティボだが、来シーズンは地域別の3部リーグで戦うこととなった。
ザーゴ監督、やり続ければ結果が出ると言ってきた
オンライン取材に応じたザーゴ監督である。
「選手たちは意欲的にコンセプトにトライしてきたわけで、それに対して悪い評価はしていませんでした。それが消極的であれば問題でした。鹿島の選手たちはとても意欲的に取り組んできました。これに満足せず継続することが大事で、それを求めます。昨季の優勝チームから素晴らしい勝利を収められ、そのことは評価できると思います」とここまでの戦い、そして前節の勝利について口にする。
連敗中もコンセプトは実践されており悪い評価ではなかったことと、そのコンセプトが結実したFマリノス戦を喜ぶ。
「継続は力なり」、信じて戦った選手も含めて素晴らしい。
そして、「ベルマーレは若くてスピードと勢いのある選手が多く、エネルギーを活かしてゲームに臨んでくる非常に危険な相手。その若さに勝る経験を出すことが求められます。力を冷静に発揮することが大事になります。もちろん、それはこの試合に限らないことではありませんが、自分たちのプレースタイルを落ち着いて出そうとすれば、できるはずです。また今日の練習でも、相手に対する狙うところを準備しています。それがしっかり試合で、自然に出せればと思います」とスカウティングからどのように戦うかをイメージし、それを選手に伝えておることが語られる。
湘南は前への勢いのあるチームである。
また、ボールは鹿島側が持つこととなろう。
Fマリノス戦とは全く異なるゲームプランとなるはず。
この戦いに勝利し、今季初の連勝を成し遂げたい。
監督の采配を信じておる。

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【鹿島】王者撃破で継続協調。ザーゴ監督「やり続ければ結果が出ると言ってきた」
2020-07-20
サッカーマガジン編集部
J1の鹿島アントラーズは20日、オンラインで取材に応じた。練習後に対応したザーゴ監督は、ようやく挙げた今季初勝利の余韻に浸ることなく、一喜一憂せずに自分たちが目指すサッカーを追及する姿勢の継続が重要だと強調した。

上写真=ザーゴ監督は週末の湘南戦に向けて準備を進めていると話した(写真◎鹿島アントラーズ)
つなぐよりも縦の意識が重要だった
想像以上の長い時間を経て、ついに常勝軍団・鹿島が今季初勝利を挙げた。しかも、昨季のJ1チャンピオンの横浜F・マリノスから4ゴールを奪っての快勝だった。
長いトンネルを抜けたことで、当然ながらトレーニングに臨む選手たちにも安どが広がっているようだが、「それは当たり前のこと」と、ザーゴ監督は表情を崩さない。むしろ、これまでの試合でも、「選手たちがつくり出しているものは、数字に表れていたと思う。それをやり続ければ結果は出ると言い続けてきた。結果が出たからやり方を変えるというのではなく、やり続けることだ」と、これまでと変わらぬ姿勢を選手に求めた。
前節ではポゼッションサッカーを志向する昨季王者を相手に、あえてボール保持だけにこだわらずにロングボールも効果的に使って勝利を引き寄せた。ただし、これもコンセプトの転換ではなく、「サッカーは相手がいてこそのもの。相手を分析し、試合で相手から与えられる条件下では、つなぐよりも縦の意識が重要だった。僕からの指示で、それを選手が実践してくれた」と、自分たちが狙った形を具現化したものであると強調した。
勝利がない時期は、得点もオウンゴールによる1得点のみと、寂しい時間が続いていた。だが、ゴールへと続く道のりは「これまでの試合でも見せてきた」とザーゴ監督は語る。
「ファイナルサードまでいかに持っていくかは、監督の仕事の一つ。そこから先のアイディアやいくつかのパターンを提示するが、あとは選手の個の能力、ひらめきによる。最後の一番大事な得点にはつながらなかったが、形もできていたし、個の能力もあった。両方を試合の中で出せるような状況にならないといけないし、どちらかに傾いてもダメだと思う」
そのための道筋を、選手とともにトレーニングを通じて描こうとし続けてきた。
自分たちの力とコンセプトを信じつつ、相手をよく理解しながら勝ちにいく。「今日の練習でも、湘南への対策として狙うところを準備し始めた。それをしっかりと、試合で自然と出せることができればなと思う」。指揮官の口調に、最後までブレはなかった。
取材◎杉山孝 写真◎鹿島アントラーズ
【鹿島】ザーゴ監督やっと笑顔。しかし湘南戦へ「若くエネルギーがあり危険」と警戒
サカノワスタッフ2020年7月20日

時に柔和な表情を浮かべたが、湘南戦の話題となると厳しい表情に。オンラインでの取材に応じた鹿島のザーゴ監督。(C)SAKANOWA 協力:鹿島アントラーズ
スカウティングを進め、「狙うところを準備している」とも明かす。
[J1 7節] 湘南 – 鹿島/2020年7月22日19:00/Shonan BMWスタジアム平塚
鹿島アントラーズのザーゴ監督が7月20日、オンラインによる取材に応じて、2日後のアウェーでの湘南ベルマーレ戦に向けて抱負を語った。18日のホームでの横浜F・マリノス戦では4-2で撃ち合いを制し、今シーズン公式戦初勝利を収めた。その試合を前にした緊張感の張り詰めていた時から一変。昨季王者相手に充実した内容で勝利を収められたことで一つ肩の荷が下り、指揮官はすっきりした表情で時に笑顔も浮かべつつ、ただし湘南戦に向けては厳しい表情で「非常に危険な相手」と警戒した。
ザーゴ監督は何よりもまずしっかりチームとして積み重ね、一つ「結果」として現れたことを喜んだ。
「選手たちは意欲的にコンセプトにトライしてきたわけで、それに対して悪い評価はしていませんでした。それが消極的であれば問題でした。鹿島の選手たちはとても意欲的に取り組んできました。これに満足せず継続することが大事で、それを求めます。昨季の優勝チームから素晴らしい勝利を収められ、そのことは評価できると思います」
そして22日には湘南と対戦する。横浜FMとは対照的に、縦へのスピードを前面に出して、素早いテンポでゴールを狙ってくる。ここで勝てれば、自信はさらに深まりそうだ。
「ベルマーレは若くてスピードと勢いのある選手が多く、エネルギーを活かしてゲームに臨んでくる非常に危険な相手。その若さに勝る経験を出すことが求められます。力を冷静に発揮することが大事になります。もちろん、それはこの試合に限らないことではありませんが、自分たちのプレースタイルを落ち着いて出そうとすれば、できるはずです。また今日の練習でも、相手に対する狙うところを準備しています。それがしっかり試合で、自然に出せればと思います」
そのように、いくつかの狙うべきポイントがチーム内で共有されていることも明かされた。
中3日で臨む連戦とあって先発メンバーの変更はあるのか? それとも前節と同じスタメンで臨み連係を高めながら勝利を目指すのか? ザーゴ監督のもと、鹿島がアウェーの地で連勝を狙う。
[文:サカノワ編集グループ]
鹿島ザーゴ監督「もっと追求」チームづくりに手応え
[2020年7月20日20時33分]

練習を見守る鹿島ザーゴ監督(C)KASHIMA ANTLERS
18日の横浜F・マリノス戦で公式戦初勝利をあげた、鹿島アントラーズのザーゴ監督(51)が20日、練習後に取材に応じた。
今季ここまでオウンゴール以外の得点がなかったが、横浜戦では4-2と大勝して連敗を6でストップ。高く設定された相手DFラインの裏を狙った攻撃が、大量得点を生んだ。
ポゼッション重視のサッカーを構築しているザーゴ監督は、「相手を分析し、つなぐより縦の意識が重要だと思った。僕の指示でそういう狙いを準備し、選手が実行してくれた。自分たちのコンセプトとちょっと違う色も出せることが見られた試合だった」と総括。攻守においてはっきりと狙いを示し、それを選手たちが実行した上での勝利に、自信を得た様子だった。
初勝利をあげる前も、チームづくりの進み具合には手応えを感じていると明かしていた。「監督も選手も入れ替わって時間が必要な中、選手が意欲的に取り組んだので、目指すものが思ったより早くできている。土台はできたので、あとは微調整。たまたま勝ったのでなく、勝つべくして勝ったというところをもっと追求したい」と、内容にこだわる姿勢を示した。
22日には中3日で湘南ベルマーレ戦に臨む。横浜とは大きくスタイルの異なるチームだけに、ここで勝利できればチームとしての自信が深まる重要な一戦になる。指揮官は「湘南は引いて守るので、自分たちが慌てずに相手を揺さぶり、スペースを探さないといけない。焦れずにボール保持しなくてはいけないので、保持率が高くなると思う」。我慢強く戦い勝利を目指す。
鹿島・ザーゴ監督 公式戦初勝利の前節は「意欲的にトライ続けたから」、22日湘南戦にも気合
[ 2020年7月20日 19:40 ]
J1鹿島のザーゴ監督が20日にオンライン取材に応じ、「選手たちが意欲的にトライし続けてきたからこその勝利だった。負けていた時も全てが悪かったり、間違ったことをやっていたわけではない。昨年度の優勝チームに勝てたことは評価すべき」と公式戦初勝利を挙げた前節の横浜戦を振り返った。
22日に対戦する湘南は守備時に5バック気味に引いて守りを固めてくることが予想されるが、「横浜戦とは違いボールを持つ時間が長くなる。慌てずに相手をゆさぶり、じれずにボールを保持すること。連勝することで上位陣との差を縮めたい」と話した。
「選手たちは意欲的にコンセプトにトライしてきたわけで、それに対して悪い評価はしていませんでした。それが消極的であれば問題でした。鹿島の選手たちはとても意欲的に取り組んできました。これに満足せず継続することが大事で、それを求めます。昨季の優勝チームから素晴らしい勝利を収められ、そのことは評価できると思います」とここまでの戦い、そして前節の勝利について口にする。
連敗中もコンセプトは実践されており悪い評価ではなかったことと、そのコンセプトが結実したFマリノス戦を喜ぶ。
「継続は力なり」、信じて戦った選手も含めて素晴らしい。
そして、「ベルマーレは若くてスピードと勢いのある選手が多く、エネルギーを活かしてゲームに臨んでくる非常に危険な相手。その若さに勝る経験を出すことが求められます。力を冷静に発揮することが大事になります。もちろん、それはこの試合に限らないことではありませんが、自分たちのプレースタイルを落ち着いて出そうとすれば、できるはずです。また今日の練習でも、相手に対する狙うところを準備しています。それがしっかり試合で、自然に出せればと思います」とスカウティングからどのように戦うかをイメージし、それを選手に伝えておることが語られる。
湘南は前への勢いのあるチームである。
また、ボールは鹿島側が持つこととなろう。
Fマリノス戦とは全く異なるゲームプランとなるはず。
この戦いに勝利し、今季初の連勝を成し遂げたい。
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【鹿島】王者撃破で継続協調。ザーゴ監督「やり続ければ結果が出ると言ってきた」
2020-07-20
サッカーマガジン編集部
J1の鹿島アントラーズは20日、オンラインで取材に応じた。練習後に対応したザーゴ監督は、ようやく挙げた今季初勝利の余韻に浸ることなく、一喜一憂せずに自分たちが目指すサッカーを追及する姿勢の継続が重要だと強調した。

上写真=ザーゴ監督は週末の湘南戦に向けて準備を進めていると話した(写真◎鹿島アントラーズ)
つなぐよりも縦の意識が重要だった
想像以上の長い時間を経て、ついに常勝軍団・鹿島が今季初勝利を挙げた。しかも、昨季のJ1チャンピオンの横浜F・マリノスから4ゴールを奪っての快勝だった。
長いトンネルを抜けたことで、当然ながらトレーニングに臨む選手たちにも安どが広がっているようだが、「それは当たり前のこと」と、ザーゴ監督は表情を崩さない。むしろ、これまでの試合でも、「選手たちがつくり出しているものは、数字に表れていたと思う。それをやり続ければ結果は出ると言い続けてきた。結果が出たからやり方を変えるというのではなく、やり続けることだ」と、これまでと変わらぬ姿勢を選手に求めた。
前節ではポゼッションサッカーを志向する昨季王者を相手に、あえてボール保持だけにこだわらずにロングボールも効果的に使って勝利を引き寄せた。ただし、これもコンセプトの転換ではなく、「サッカーは相手がいてこそのもの。相手を分析し、試合で相手から与えられる条件下では、つなぐよりも縦の意識が重要だった。僕からの指示で、それを選手が実践してくれた」と、自分たちが狙った形を具現化したものであると強調した。
勝利がない時期は、得点もオウンゴールによる1得点のみと、寂しい時間が続いていた。だが、ゴールへと続く道のりは「これまでの試合でも見せてきた」とザーゴ監督は語る。
「ファイナルサードまでいかに持っていくかは、監督の仕事の一つ。そこから先のアイディアやいくつかのパターンを提示するが、あとは選手の個の能力、ひらめきによる。最後の一番大事な得点にはつながらなかったが、形もできていたし、個の能力もあった。両方を試合の中で出せるような状況にならないといけないし、どちらかに傾いてもダメだと思う」
そのための道筋を、選手とともにトレーニングを通じて描こうとし続けてきた。
自分たちの力とコンセプトを信じつつ、相手をよく理解しながら勝ちにいく。「今日の練習でも、湘南への対策として狙うところを準備し始めた。それをしっかりと、試合で自然と出せることができればなと思う」。指揮官の口調に、最後までブレはなかった。
取材◎杉山孝 写真◎鹿島アントラーズ
【鹿島】ザーゴ監督やっと笑顔。しかし湘南戦へ「若くエネルギーがあり危険」と警戒
サカノワスタッフ2020年7月20日

時に柔和な表情を浮かべたが、湘南戦の話題となると厳しい表情に。オンラインでの取材に応じた鹿島のザーゴ監督。(C)SAKANOWA 協力:鹿島アントラーズ
スカウティングを進め、「狙うところを準備している」とも明かす。
[J1 7節] 湘南 – 鹿島/2020年7月22日19:00/Shonan BMWスタジアム平塚
鹿島アントラーズのザーゴ監督が7月20日、オンラインによる取材に応じて、2日後のアウェーでの湘南ベルマーレ戦に向けて抱負を語った。18日のホームでの横浜F・マリノス戦では4-2で撃ち合いを制し、今シーズン公式戦初勝利を収めた。その試合を前にした緊張感の張り詰めていた時から一変。昨季王者相手に充実した内容で勝利を収められたことで一つ肩の荷が下り、指揮官はすっきりした表情で時に笑顔も浮かべつつ、ただし湘南戦に向けては厳しい表情で「非常に危険な相手」と警戒した。
ザーゴ監督は何よりもまずしっかりチームとして積み重ね、一つ「結果」として現れたことを喜んだ。
「選手たちは意欲的にコンセプトにトライしてきたわけで、それに対して悪い評価はしていませんでした。それが消極的であれば問題でした。鹿島の選手たちはとても意欲的に取り組んできました。これに満足せず継続することが大事で、それを求めます。昨季の優勝チームから素晴らしい勝利を収められ、そのことは評価できると思います」
そして22日には湘南と対戦する。横浜FMとは対照的に、縦へのスピードを前面に出して、素早いテンポでゴールを狙ってくる。ここで勝てれば、自信はさらに深まりそうだ。
「ベルマーレは若くてスピードと勢いのある選手が多く、エネルギーを活かしてゲームに臨んでくる非常に危険な相手。その若さに勝る経験を出すことが求められます。力を冷静に発揮することが大事になります。もちろん、それはこの試合に限らないことではありませんが、自分たちのプレースタイルを落ち着いて出そうとすれば、できるはずです。また今日の練習でも、相手に対する狙うところを準備しています。それがしっかり試合で、自然に出せればと思います」
そのように、いくつかの狙うべきポイントがチーム内で共有されていることも明かされた。
中3日で臨む連戦とあって先発メンバーの変更はあるのか? それとも前節と同じスタメンで臨み連係を高めながら勝利を目指すのか? ザーゴ監督のもと、鹿島がアウェーの地で連勝を狙う。
[文:サカノワ編集グループ]
鹿島ザーゴ監督「もっと追求」チームづくりに手応え
[2020年7月20日20時33分]

練習を見守る鹿島ザーゴ監督(C)KASHIMA ANTLERS
18日の横浜F・マリノス戦で公式戦初勝利をあげた、鹿島アントラーズのザーゴ監督(51)が20日、練習後に取材に応じた。
今季ここまでオウンゴール以外の得点がなかったが、横浜戦では4-2と大勝して連敗を6でストップ。高く設定された相手DFラインの裏を狙った攻撃が、大量得点を生んだ。
ポゼッション重視のサッカーを構築しているザーゴ監督は、「相手を分析し、つなぐより縦の意識が重要だと思った。僕の指示でそういう狙いを準備し、選手が実行してくれた。自分たちのコンセプトとちょっと違う色も出せることが見られた試合だった」と総括。攻守においてはっきりと狙いを示し、それを選手たちが実行した上での勝利に、自信を得た様子だった。
初勝利をあげる前も、チームづくりの進み具合には手応えを感じていると明かしていた。「監督も選手も入れ替わって時間が必要な中、選手が意欲的に取り組んだので、目指すものが思ったより早くできている。土台はできたので、あとは微調整。たまたま勝ったのでなく、勝つべくして勝ったというところをもっと追求したい」と、内容にこだわる姿勢を示した。
22日には中3日で湘南ベルマーレ戦に臨む。横浜とは大きくスタイルの異なるチームだけに、ここで勝利できればチームとしての自信が深まる重要な一戦になる。指揮官は「湘南は引いて守るので、自分たちが慌てずに相手を揺さぶり、スペースを探さないといけない。焦れずにボール保持しなくてはいけないので、保持率が高くなると思う」。我慢強く戦い勝利を目指す。
鹿島・ザーゴ監督 公式戦初勝利の前節は「意欲的にトライ続けたから」、22日湘南戦にも気合
[ 2020年7月20日 19:40 ]
J1鹿島のザーゴ監督が20日にオンライン取材に応じ、「選手たちが意欲的にトライし続けてきたからこその勝利だった。負けていた時も全てが悪かったり、間違ったことをやっていたわけではない。昨年度の優勝チームに勝てたことは評価すべき」と公式戦初勝利を挙げた前節の横浜戦を振り返った。
22日に対戦する湘南は守備時に5バック気味に引いて守りを固めてくることが予想されるが、「横浜戦とは違いボールを持つ時間が長くなる。慌てずに相手をゆさぶり、じれずにボールを保持すること。連勝することで上位陣との差を縮めたい」と話した。
今季初勝利を上げた鹿島の #ザーゴ 監督。次節の準備をすすめるなかで「練習したパターンと選手の個の打開の両方を出すべき」と指摘。「どちらかに傾いてもダメだし、両方を出せるようにしたい」と意気込んだ。
— 首都圏J1/サッカー新聞エルゴラッソ記者班 (@EG_shuto1) July 20, 2020
(エルゴラ鹿島担当:田中滋)#antlers pic.twitter.com/Pa1Ix5manK
シントトロイデン・鈴木優磨・ポルティモネンセ・安西幸輝、地元にサッカーボール寄贈
地元支援のキャンペーンを開始したシントトロイデンの鈴木優磨とポルティモネンセの安西幸輝である。
有料サービス「PasYou」での収益にて地元へサッカーボールを寄贈するとのこと。
これは素晴らしい。
そして、“今”は様々なサービスにより個人でも出来ることが増えたことを知る。
世の中は進歩しておる。
人類が新型コロナウイルスを克服する日もそう遠くなかろう。
その日を待ちたい。

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鈴木優磨&安西幸輝が地元にサッカーボール寄贈へ
[2020年7月20日21時32分]

FW鈴木優磨(左)とDF安西幸輝
元鹿島アントラーズのFW鈴木優磨(24=シントトロイデン)とDF安西幸輝(25=ポルティモネンセ)が20日、地元支援のキャンペーンを開始した。
選手から個人宛てのメッセージ動画が届く有料サービス「PasYou」での収益でサッカーボールを購入し、鈴木は地元銚子市の少年団に、安西は地元川口市の少年団に、それぞれ寄贈するという。
安西は「プレーすることを取り上げられた今、他の方法で何かできることはないかと、元チームメートの鈴木優磨と何度か話をしました。僕たちに共通していたのは、地元を元気づけたい、明るいニュースを届けたいということと、いつも応援してくれている方々に、少しでも前向きになってもらいたいという気持ちでした」などとコメント。
鈴木は「ベルギーでコロナが深刻化し、帰国することになりました。帰国して医療従事者の友人と話をすると、ニュースで聞く以上に深刻な状況だと知りました。また医療従事者の方々は、自分たちが感染リスクを背負いながらも奮闘している話を聞いて、何か自分にもできることはないかと考え始め、今回の企画に参加させていただくことにしました。(中略)僕が銚子市で過ごしていた時は、身近でプロの存在を感じたりすることができなかったので、僕が少しずつそういう機会をつくっていきたいなと思っています」とコメントしている。
有料サービス「PasYou」での収益にて地元へサッカーボールを寄贈するとのこと。
これは素晴らしい。
そして、“今”は様々なサービスにより個人でも出来ることが増えたことを知る。
世の中は進歩しておる。
人類が新型コロナウイルスを克服する日もそう遠くなかろう。
その日を待ちたい。

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鈴木優磨&安西幸輝が地元にサッカーボール寄贈へ
[2020年7月20日21時32分]

FW鈴木優磨(左)とDF安西幸輝
元鹿島アントラーズのFW鈴木優磨(24=シントトロイデン)とDF安西幸輝(25=ポルティモネンセ)が20日、地元支援のキャンペーンを開始した。
選手から個人宛てのメッセージ動画が届く有料サービス「PasYou」での収益でサッカーボールを購入し、鈴木は地元銚子市の少年団に、安西は地元川口市の少年団に、それぞれ寄贈するという。
安西は「プレーすることを取り上げられた今、他の方法で何かできることはないかと、元チームメートの鈴木優磨と何度か話をしました。僕たちに共通していたのは、地元を元気づけたい、明るいニュースを届けたいということと、いつも応援してくれている方々に、少しでも前向きになってもらいたいという気持ちでした」などとコメント。
鈴木は「ベルギーでコロナが深刻化し、帰国することになりました。帰国して医療従事者の友人と話をすると、ニュースで聞く以上に深刻な状況だと知りました。また医療従事者の方々は、自分たちが感染リスクを背負いながらも奮闘している話を聞いて、何か自分にもできることはないかと考え始め、今回の企画に参加させていただくことにしました。(中略)僕が銚子市で過ごしていた時は、身近でプロの存在を感じたりすることができなかったので、僕が少しずつそういう機会をつくっていきたいなと思っています」とコメントしている。
初勝利から流れに乗る上で、この試合は重要な意味を持つ
「鹿島はこれまで同じ先発で臨んだ試合がなかったが、今節はどうなるか」と記すJリーグ公式の林口氏によるプレビューである。
今季ここまで公式戦7試合を行い、全て先発メンバーを変えて挑んでおる。
前節まで結果が出なかったことが大きな要因ではあるが、札幌戦や浦和戦は過密日程の影響も合ったように思われる。
そして向かえる明後日の湘南戦であるが、前節大勝したことと過密日程をどうとらえるのかに注目が集まる。
良い流れを継続し、同様のメンバーで挑むのであろうか、それとも疲労を考慮して替えてくるのか、ザーゴ監督の意向は未だ読めぬ。
逆にここでどうするかによって、今季の戦い方が見えてこよう。
新型コロナウイルスの影響もあって練習の公開が限定されており、メディアの先発予想は大きく外れておる。
この湘南戦こそ読めぬであろう。試合開始直前の公式発表を待とうではないか。
また、アウェイの湘南戦は、ここ2年、試合終了間際に失点して敗れるという失態を繰り返した。
この情報はザーゴ監督の耳にも入っておろう。
同じ轍は踏まぬ。
集中力を切らすことなく勝利を掴み取るのだ。
今季初の連勝を目指す。
重要な一戦である。

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ホーム・鹿島戦は好相性。湘南、ここで初勝利を
見どころを要約すると・・・
・ともに未勝利で前節を迎えた中、鹿島は初勝利、湘南は敗戦と明暗が分かれた
・湘南は近年、ホームの鹿島戦で好相性。2試合続けて劇的な展開で勝利している
・鹿島はこれまで同じ先発で臨んだ試合がなかったが、今節はどうなるか
開幕から未勝利状態で迎えた前節、両者の明暗はくっきりと分かれた。
ポジティブな結果をつかんだのは鹿島だ。開幕4連敗とクラブワーストのスタートとなった中で、前節は王者・横浜FMと対戦。エヴェラウドを左サイド、上田 綺世を最前線に置くなど、ザーゴ監督が変化を加えたチームは見事に“蘇生”を果たす。開始早々にエヴェラウドのクロスを上田が叩き込み、今季初めて先制に成功すると、タイスコアで折り返した後半も横浜FM対策がハマり3得点。「選手たちがやってきたことに対して結果を得られたことは、彼らにとって自信になる」とザーゴ監督が振り返ったように、チャンピオンチーム相手に挙げた今季初勝利は、鹿島にとって特大の価値を持つ1勝となったはずだ。
一方、湘南は依然として苦しい状況が続く。前々節・札幌戦(0△0)で初の勝点を獲得し、初勝利を期して臨んだ前節・柏戦。前半からセカンドボールの争いで後手に回ると、警戒していたオルンガに2得点を奪われてしまう。前に行くしかなくなった後半は攻勢に転じたものの、ファイナルスコアは2-3。開幕5試合は1分4敗という厳しいスタートとなってしまった。
湘南としては、決して下を向くばかりの内容ではない。ただ、4つの敗戦はいずれも1点差ゲーム。特に開幕戦・浦和戦、明治安田J1第3節・横浜FM戦、前節・柏戦の3試合は2-3のスコアで敗れており、攻守がいまひとつかみ合わない。「僕たちのサッカーではコンパクトにするということがすごく大事」と鈴木 冬一は話すが、全体の連動性を失った時間帯で、相手の個の力に屈してしまうという展開が目立っている。「常にハイラインを保って、なおかつ前から(プレスを)掛けるというところは、もっと突き詰めていかないといけないし、それができれば良い結果にもつながる」(鈴木)。前節から中3日という連戦となるが、もう一度チームとしての土台を再確認して臨まなければならない。
ただ、湘南にとって近年のホーム・鹿島戦は好相性を誇る。2018年は2-1、昨季は3-2といずれも1点差の接戦をモノにしているが、決勝点が生まれたのはいずれも90分を経過したほぼラストプレーと言える時間帯だった。ドラマチックなゲームが続いているこのカードで、湘南としては今季初勝利を挙げたいところだ。
鹿島にとっても、前節の初勝利から流れに乗る上で、この試合は重要な意味を持つ。特に気になるのはメンバー構成だ。ここまで同じ先発でスタートした試合はないが、横浜FM戦の内容を持続させるためには同様の11人を送り出す可能性もあるだろう。ただ、前節は「どんな相手にも弱点がある」とザーゴ監督が落とし込んだ横浜FM対策が機能したという側面も強かっただけに、湘南戦は今後を占う一戦となるはず。新たな時代を迎える“常勝軍団”は、イヤな記憶が残るこのShonan BMW スタジアム平塚で、あらためて強さを示すことができるだろうか。
[ 文:林口 翼 ]
今季ここまで公式戦7試合を行い、全て先発メンバーを変えて挑んでおる。
前節まで結果が出なかったことが大きな要因ではあるが、札幌戦や浦和戦は過密日程の影響も合ったように思われる。
そして向かえる明後日の湘南戦であるが、前節大勝したことと過密日程をどうとらえるのかに注目が集まる。
良い流れを継続し、同様のメンバーで挑むのであろうか、それとも疲労を考慮して替えてくるのか、ザーゴ監督の意向は未だ読めぬ。
逆にここでどうするかによって、今季の戦い方が見えてこよう。
新型コロナウイルスの影響もあって練習の公開が限定されており、メディアの先発予想は大きく外れておる。
この湘南戦こそ読めぬであろう。試合開始直前の公式発表を待とうではないか。
また、アウェイの湘南戦は、ここ2年、試合終了間際に失点して敗れるという失態を繰り返した。
この情報はザーゴ監督の耳にも入っておろう。
同じ轍は踏まぬ。
集中力を切らすことなく勝利を掴み取るのだ。
今季初の連勝を目指す。
重要な一戦である。

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ホーム・鹿島戦は好相性。湘南、ここで初勝利を
見どころを要約すると・・・
・ともに未勝利で前節を迎えた中、鹿島は初勝利、湘南は敗戦と明暗が分かれた
・湘南は近年、ホームの鹿島戦で好相性。2試合続けて劇的な展開で勝利している
・鹿島はこれまで同じ先発で臨んだ試合がなかったが、今節はどうなるか
開幕から未勝利状態で迎えた前節、両者の明暗はくっきりと分かれた。
ポジティブな結果をつかんだのは鹿島だ。開幕4連敗とクラブワーストのスタートとなった中で、前節は王者・横浜FMと対戦。エヴェラウドを左サイド、上田 綺世を最前線に置くなど、ザーゴ監督が変化を加えたチームは見事に“蘇生”を果たす。開始早々にエヴェラウドのクロスを上田が叩き込み、今季初めて先制に成功すると、タイスコアで折り返した後半も横浜FM対策がハマり3得点。「選手たちがやってきたことに対して結果を得られたことは、彼らにとって自信になる」とザーゴ監督が振り返ったように、チャンピオンチーム相手に挙げた今季初勝利は、鹿島にとって特大の価値を持つ1勝となったはずだ。
一方、湘南は依然として苦しい状況が続く。前々節・札幌戦(0△0)で初の勝点を獲得し、初勝利を期して臨んだ前節・柏戦。前半からセカンドボールの争いで後手に回ると、警戒していたオルンガに2得点を奪われてしまう。前に行くしかなくなった後半は攻勢に転じたものの、ファイナルスコアは2-3。開幕5試合は1分4敗という厳しいスタートとなってしまった。
湘南としては、決して下を向くばかりの内容ではない。ただ、4つの敗戦はいずれも1点差ゲーム。特に開幕戦・浦和戦、明治安田J1第3節・横浜FM戦、前節・柏戦の3試合は2-3のスコアで敗れており、攻守がいまひとつかみ合わない。「僕たちのサッカーではコンパクトにするということがすごく大事」と鈴木 冬一は話すが、全体の連動性を失った時間帯で、相手の個の力に屈してしまうという展開が目立っている。「常にハイラインを保って、なおかつ前から(プレスを)掛けるというところは、もっと突き詰めていかないといけないし、それができれば良い結果にもつながる」(鈴木)。前節から中3日という連戦となるが、もう一度チームとしての土台を再確認して臨まなければならない。
ただ、湘南にとって近年のホーム・鹿島戦は好相性を誇る。2018年は2-1、昨季は3-2といずれも1点差の接戦をモノにしているが、決勝点が生まれたのはいずれも90分を経過したほぼラストプレーと言える時間帯だった。ドラマチックなゲームが続いているこのカードで、湘南としては今季初勝利を挙げたいところだ。
鹿島にとっても、前節の初勝利から流れに乗る上で、この試合は重要な意味を持つ。特に気になるのはメンバー構成だ。ここまで同じ先発でスタートした試合はないが、横浜FM戦の内容を持続させるためには同様の11人を送り出す可能性もあるだろう。ただ、前節は「どんな相手にも弱点がある」とザーゴ監督が落とし込んだ横浜FM対策が機能したという側面も強かっただけに、湘南戦は今後を占う一戦となるはず。新たな時代を迎える“常勝軍団”は、イヤな記憶が残るこのShonan BMW スタジアム平塚で、あらためて強さを示すことができるだろうか。
[ 文:林口 翼 ]
Jリーグ、観客入場制限の緩和を延長
観客入場制限の緩和を延長すると発表したJリーグである。
8/1より入場制限を緩和する予定であったが、その期間を8/10まで延長するとのこと。
これは致し方のない決議である。
新型コロナウイルスの影響は緊急事態宣言解除された後に拡大の兆しを見せており、ここでスタジアムにてクラスターが発生するような事態は避けねばならぬ。
この決定によりアウェイ大分戦、ホーム鳥栖戦、ルヴァン杯川崎戦が影響を受ける。
ここはDAZN、スカパー!にお世話になるところ。
お茶の間から念を送り、勝利を願おうではないか。
現在は新型コロナウイルスと共に生きる世界と肝に銘じるときである。

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J観客入場緩和は見送りへ!「このタイミングがギリギリ」と早期決断、上限50%は8月10日から
20/7/20 17:56
Jリーグは20日、第11回臨時実行委員会を開催し、8月1日に予定していた観客入場制限の緩和を8月10日まで延長することを決議した。東京を中心に感染数が抑制されていない現状を受け、政府の正式決定を待たずに判断した。
政府は現状、大規模イベント制限の緩和方針について正式な発表をしていない。それでも新型コロナウイルス対策を担当する西村康稔経済再生大臣が18日の公式会見で「慎重に考えないといけない」と見直しを示唆。この方針はJクラブのチケット販売にも影響が出ることから「このタイミングがギリギリになる」(村井満チェアマン)と早期決断に至った。
Jリーグでは新型コロナウイルスによる中断を経て、6月27日から無観客で再開。政府のイベント開催方針に従い、7月10日から上限5000人の観客入場が解禁された。政府方針では当初、8月1日から入場可能人数がスタジアム収容人員の50%にまで拡大される予定だったが、Jリーグでは政府決定を待たずに同10日まで緩和を見送ることとなった。
Jリーグが独自に定めているガイドラインの緩和も同様に見送られ、アルコール販売、ビジター席の設置も8月10日までは自粛。村井チェアマンは「感染状況を踏まえ、専門家の助言、クラブとの意見交換をしながら2週間のインターバルで機動的に議論していく」と今後の見通しを明かした。8月11日以降の措置は、今月27日のNPB・Jリーグ連絡会議などで話し合う。
新たな制限の影響を受けるのはJ1第8〜9節の18試合、第9〜10節の22試合、J3第8〜9節の18試合で、合計58試合。感染拡大は主に首都圏で見られており、地方では抑制に成功している地域もあるが、地方クラブからも「慎重に行くということに異論はなかった」(村井チェアマン)という。
(取材・文 竹内達也)
8/1より入場制限を緩和する予定であったが、その期間を8/10まで延長するとのこと。
これは致し方のない決議である。
新型コロナウイルスの影響は緊急事態宣言解除された後に拡大の兆しを見せており、ここでスタジアムにてクラスターが発生するような事態は避けねばならぬ。
この決定によりアウェイ大分戦、ホーム鳥栖戦、ルヴァン杯川崎戦が影響を受ける。
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お茶の間から念を送り、勝利を願おうではないか。
現在は新型コロナウイルスと共に生きる世界と肝に銘じるときである。

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J観客入場緩和は見送りへ!「このタイミングがギリギリ」と早期決断、上限50%は8月10日から
20/7/20 17:56
Jリーグは20日、第11回臨時実行委員会を開催し、8月1日に予定していた観客入場制限の緩和を8月10日まで延長することを決議した。東京を中心に感染数が抑制されていない現状を受け、政府の正式決定を待たずに判断した。
政府は現状、大規模イベント制限の緩和方針について正式な発表をしていない。それでも新型コロナウイルス対策を担当する西村康稔経済再生大臣が18日の公式会見で「慎重に考えないといけない」と見直しを示唆。この方針はJクラブのチケット販売にも影響が出ることから「このタイミングがギリギリになる」(村井満チェアマン)と早期決断に至った。
Jリーグでは新型コロナウイルスによる中断を経て、6月27日から無観客で再開。政府のイベント開催方針に従い、7月10日から上限5000人の観客入場が解禁された。政府方針では当初、8月1日から入場可能人数がスタジアム収容人員の50%にまで拡大される予定だったが、Jリーグでは政府決定を待たずに同10日まで緩和を見送ることとなった。
Jリーグが独自に定めているガイドラインの緩和も同様に見送られ、アルコール販売、ビジター席の設置も8月10日までは自粛。村井チェアマンは「感染状況を踏まえ、専門家の助言、クラブとの意見交換をしながら2週間のインターバルで機動的に議論していく」と今後の見通しを明かした。8月11日以降の措置は、今月27日のNPB・Jリーグ連絡会議などで話し合う。
新たな制限の影響を受けるのはJ1第8〜9節の18試合、第9〜10節の22試合、J3第8〜9節の18試合で、合計58試合。感染拡大は主に首都圏で見られており、地方では抑制に成功している地域もあるが、地方クラブからも「慎重に行くということに異論はなかった」(村井チェアマン)という。
(取材・文 竹内達也)
鹿島アントラーズユース・溝口修平くん、U-16日本代表候補選出
U-16日本代表候補に選出された鹿島アントラーズユースの溝口修平くんである。
これは朗報。
サイズを考慮するとSBであろうか。
鹿島の未来を背負うべく世代別代表にて名を上げていくのだ。
期待しておる。

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U-16日本代表候補トレーニングキャンプ(7.22~26@JFA夢フィールド)メンバー・スケジュール
2020年07月20日
スタッフ
監督:森山 佳郎 モリヤマ ヨシロウ(日本サッカー協会 ナショナルコーチングスタッフ)
コーチ:廣山 望 ヒロヤマ ノゾミ(日本サッカー協会 ナショナルコーチングスタッフ/JFAアカデミー福島)
アシスタントコーチ:濱崎 芳己 ハマサキ ヨシミ(日本サッカー協会 ナショナルトレセンコーチ)
GKコーチ:高橋 範夫 タカハシ ノリオ(日本サッカー協会 ナショナルコーチングスタッフ)
アシスタントGKコーチ:前田 信弘 マエダ ノブヒロ(日本サッカー協会 ナショナルトレセンコーチ)
コンディショニングコーチ:小粥 智浩 オガイ トモヒロ(日本サッカー協会 ナショナルコーチングスタッフ)
選手
GK
宮本 流維 ミヤモト ルイ(名古屋グランパスU-18)
松原 快晟 マツバラ カイセイ(カマタマーレ讃岐U-18)
佐賀 鉄生 サガ テッショウ(JFAアカデミー福島U18)
ベンマムン アミン ベンマムン アミン(北海道コンサドーレ札幌U-18)
齋藤 朝陽 サイトウ アサヒ(FC東京U-15深川)
DF
杉田 隼 スギタ ハヤト(横浜FCユース)
溝口 修平 ミゾグチ シュウヘイ(鹿島アントラーズユース)
田代 紘 タシロ コウ(ヴィッセル神戸U-18)
東 廉太 ヒガシ レンタ(FC東京U-18)
池谷 銀姿郎 イケガヤ ギンジロウ(横浜FCユース)
植田 悠太 ウエダ ユタ(京都サンガF.C.U-18)
竹内 諒太郎 タケウチ リョウタロウ(サガン鳥栖U-18)
齋藤 晴 サイトウ ハル(JFAアカデミー福島U18)
仲里 勇真 ナカザト ユウマ(東山高)
土肥 幹太 ドイ カンタ(FC東京U-18)
石川 晴大 イシカワ セイタ(清水エスパルスユース)
手塚 樹 テヅカ タツキ(ヴァンフォーレ甲府U-18)
MF
梶浦 勇輝 カジウラ ユウキ(FC東京U-18)
楢原 慶輝 ナラハラ ヨシキ(サガン鳥栖U-18)
坂井 駿也 サカイ シュンヤ(サガン鳥栖U-18)
福井 太智 フクイ タイチ(サガン鳥栖U-18)
北野 颯太 キタノ ソウタ(セレッソ大阪U-18)
高橋 櫂 タカハシ カイ(ベガルタ仙台ユース)
大迫 塁 オオサコ ルイ(神村学園高)
髙橋 隆大 タカハシ リュウタ(静岡学園高)
小幡 季生 オバタ トシキ(ガンバ大阪ユース)
阿部 来誠 アベ ライセイ(大宮アルディージャU18)
桒原 陸人 クワハラ リクト(ガンバ大阪ユース)
橋本 陸斗 ハシモト リクト(東京ヴェルディジュニアユース)
田中 侍賢 タナカ ジゲン(清水エスパルスジュニアユース)
後藤 啓介 ゴトウ ケイスケ(ジュビロ磐田U-18)
FW
南野 遥海 ミナミノ ハルミ(ガンバ大阪ユース)
逢坂 スィナ オウサカ スィナ(柏レイソルU-18)
内藤 大和 ナイトウ ヤマト(ヴァンフォーレ甲府U-18)
伊藤 猛志 イトウ タケシ(ジュビロ磐田U-18)
前澤 拓城 マエザワ ヒロキ(大宮アルディージャU18)
千葉 大舞 チバ ヒロム(セレッソ大阪U-15)
スケジュール
7月22日(水) PM トレーニング
7月23日(木) AM/PM トレーニング
7月24日(金) PM トレーニング
7月25日(土) PM トレーニング
7月26日(日) AM トレーニング
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
※全チームスタッフ、選手は集合時にPCR検査を実施します。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一般の方におかれましてはトレーニングの見学は一切できません。
※選手やスタッフによるサイン、握手、写真撮影、プレゼント受け渡し等の対応も自粛させていただきます。
皆さまのご理解とご協力を、よろしくお願いいたします。
AFC U-16選手権バーレーン2020
グループステージ第1戦:11月27日(金) vs.U-16中国代表
グループステージ第2戦:11月30日(月) vs.U-16サウジアラビア代表
グループステージ第3戦:12月3日(木) vs.U-16インドネシア代表
準々決勝:12月6日(日) ※GroupCの1位または2位
準決勝:12月9日(水)
決勝:12月12日(土)
これは朗報。
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U-16日本代表候補トレーニングキャンプ(7.22~26@JFA夢フィールド)メンバー・スケジュール
2020年07月20日
スタッフ
監督:森山 佳郎 モリヤマ ヨシロウ(日本サッカー協会 ナショナルコーチングスタッフ)
コーチ:廣山 望 ヒロヤマ ノゾミ(日本サッカー協会 ナショナルコーチングスタッフ/JFAアカデミー福島)
アシスタントコーチ:濱崎 芳己 ハマサキ ヨシミ(日本サッカー協会 ナショナルトレセンコーチ)
GKコーチ:高橋 範夫 タカハシ ノリオ(日本サッカー協会 ナショナルコーチングスタッフ)
アシスタントGKコーチ:前田 信弘 マエダ ノブヒロ(日本サッカー協会 ナショナルトレセンコーチ)
コンディショニングコーチ:小粥 智浩 オガイ トモヒロ(日本サッカー協会 ナショナルコーチングスタッフ)
選手
GK
宮本 流維 ミヤモト ルイ(名古屋グランパスU-18)
松原 快晟 マツバラ カイセイ(カマタマーレ讃岐U-18)
佐賀 鉄生 サガ テッショウ(JFAアカデミー福島U18)
ベンマムン アミン ベンマムン アミン(北海道コンサドーレ札幌U-18)
齋藤 朝陽 サイトウ アサヒ(FC東京U-15深川)
DF
杉田 隼 スギタ ハヤト(横浜FCユース)
溝口 修平 ミゾグチ シュウヘイ(鹿島アントラーズユース)
田代 紘 タシロ コウ(ヴィッセル神戸U-18)
東 廉太 ヒガシ レンタ(FC東京U-18)
池谷 銀姿郎 イケガヤ ギンジロウ(横浜FCユース)
植田 悠太 ウエダ ユタ(京都サンガF.C.U-18)
竹内 諒太郎 タケウチ リョウタロウ(サガン鳥栖U-18)
齋藤 晴 サイトウ ハル(JFAアカデミー福島U18)
仲里 勇真 ナカザト ユウマ(東山高)
土肥 幹太 ドイ カンタ(FC東京U-18)
石川 晴大 イシカワ セイタ(清水エスパルスユース)
手塚 樹 テヅカ タツキ(ヴァンフォーレ甲府U-18)
MF
梶浦 勇輝 カジウラ ユウキ(FC東京U-18)
楢原 慶輝 ナラハラ ヨシキ(サガン鳥栖U-18)
坂井 駿也 サカイ シュンヤ(サガン鳥栖U-18)
福井 太智 フクイ タイチ(サガン鳥栖U-18)
北野 颯太 キタノ ソウタ(セレッソ大阪U-18)
高橋 櫂 タカハシ カイ(ベガルタ仙台ユース)
大迫 塁 オオサコ ルイ(神村学園高)
髙橋 隆大 タカハシ リュウタ(静岡学園高)
小幡 季生 オバタ トシキ(ガンバ大阪ユース)
阿部 来誠 アベ ライセイ(大宮アルディージャU18)
桒原 陸人 クワハラ リクト(ガンバ大阪ユース)
橋本 陸斗 ハシモト リクト(東京ヴェルディジュニアユース)
田中 侍賢 タナカ ジゲン(清水エスパルスジュニアユース)
後藤 啓介 ゴトウ ケイスケ(ジュビロ磐田U-18)
FW
南野 遥海 ミナミノ ハルミ(ガンバ大阪ユース)
逢坂 スィナ オウサカ スィナ(柏レイソルU-18)
内藤 大和 ナイトウ ヤマト(ヴァンフォーレ甲府U-18)
伊藤 猛志 イトウ タケシ(ジュビロ磐田U-18)
前澤 拓城 マエザワ ヒロキ(大宮アルディージャU18)
千葉 大舞 チバ ヒロム(セレッソ大阪U-15)
スケジュール
7月22日(水) PM トレーニング
7月23日(木) AM/PM トレーニング
7月24日(金) PM トレーニング
7月25日(土) PM トレーニング
7月26日(日) AM トレーニング
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
※全チームスタッフ、選手は集合時にPCR検査を実施します。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一般の方におかれましてはトレーニングの見学は一切できません。
※選手やスタッフによるサイン、握手、写真撮影、プレゼント受け渡し等の対応も自粛させていただきます。
皆さまのご理解とご協力を、よろしくお願いいたします。
AFC U-16選手権バーレーン2020
グループステージ第1戦:11月27日(金) vs.U-16中国代表
グループステージ第2戦:11月30日(月) vs.U-16サウジアラビア代表
グループステージ第3戦:12月3日(木) vs.U-16インドネシア代表
準々決勝:12月6日(日) ※GroupCの1位または2位
準決勝:12月9日(水)
決勝:12月12日(土)
実直で誠実なストライカー、エヴェラウドがアントラーズを勝利へ導く
エヴェラウドをピックアップするFreaks+である。
エヴェラウドの来日理由、鹿島アントラーズ加入の経緯が語られる。
多くの選択肢の中から鹿島というクラブを選んでくれたことを本当に嬉しく思う。
その思いが遂に結実し、先日は待望のゴールとアシストという結果を出した。
これからもっともっと活躍してくれよう。
楽しみにしておる。

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PICK UP PLAYER

「全身全霊で1試合にかけている気持ちは見てもらいたい。アントラーズが掲げる目標は絶対に達成しないといけない。そのために、僕はピッチ上で献身的に戦うし、努力をし続ける」
昨年末、ブラジルで活躍したエヴェラウドには多くのオファーが届いていた。金銭面ではもっといい条件があったのも事実。だが、アントラーズへの移籍を決断した。
日本行きの決め手は「文化に興味があり、いつか行ってみたい国だったから」、「世界的にも知られていて、多くのタイトルを獲得してきたアントラーズが、僕の武器を評価して声をかけてくれて、素直に嬉しかったから」だという。また、二児の父として日本の教育環境に惹かれた点もあった移籍を後押しした。一家の大黒柱としての覚悟と責任を背負い、サウジアラビア、メキシコに次ぐ、日本への挑戦を決断した。
「Jリーグの最多優勝クラブに来れたことは嬉しいですが、来れただけで満足するのではなく、非常に高いモチベーションがあります。早く試合がやりたいというのが正直な気持ちです」
1月12日、エヴェラウドは非常に高いモチベーションで宮崎キャンプへ合流した。しかし、母国で長いオフシーズンを過ごし、試合間隔が開いた影響で、コンディションは崩れていた。そして、慣れない環境への適応に苦しみ、なかなかトップフォームに戻らない。気持ちと体がフィットせず、もどかしさばかりが募る。
そして、チームとしても個人としても結果が出ないまま、新型コロナウイルス感染症の影響によるJリーグの公式戦中断期間に突入した。またアントラーズもトップチームの活動休止を余儀なくされた。言葉が通じない異国の地で、先の見えない状況。不安に苛まれたことは容易に想像できる。だが、それでも真面目のストライカーは自宅で根気よくトレーニングを続けた。中断期間の地道な筋力トレーニングで体重を約2キロ増量させ、本来のフィジカルを取り戻した。
「これまで身体がフィットしておらず、環境に慣れる時間が必要でした。中断期間のトレーニングを通して、筋力も上がり、パワーも上がり、フィジカル的な自信を非常に感じています。すぐに試合をやりたいという気持ちでいっぱいです」
全体トレーニング再開後、練習場には自らの武器と自信を取り戻したエヴェラウドがいた。言葉の壁はあるものの、徐々にチームメイトとの相互理解も深まっていく。トレーニングマッチではJリーグの特長も掴んだ。「日本とブラジルのセンターバックは少し違いがあって、日本の方がガツガツ来て、足が速いというイメージです。サッカー自体の強度の違いもあります。そこにだいぶ慣れてきました」と、活躍のイメージを膨らませた。
そして、公式戦再開初戦のアウェイ川崎F戦。先発出場したエヴェラウドは、フィジカルを活かした強引なドリブル突破など、再開前は見られなかった積極的なプレーを見せた。しかし、ゴールを奪うことはできず、チームは敗れてしまう。すると、つづく第3節はベンチスタートになり、第4節はメンバー外となった。チームも公式戦再開から3連敗と苦しい状況は続いた。
それでも迎えた第5節横浜FM戦、加入後初めて左サイドハーフで先発出場する。すると、開始早々の4分、左サイドでパスを受けたエヴェラウドは縦に突破して左足でクロスを送る。これにファーサイドで待つ上田がワントラップから右足を振り抜き、ゴールネットへ突き刺した。「自分の武器はパワーと瞬発力なので、縦への突破は常に意識していましたし、試合前に綺世へ『ファーサイドで準備していて』と伝えていました」と、狙い通りの形で先制点をお膳立てした。
さらに2-1のスコアで迎えた67分、ついに待望の瞬間が訪れる。カウンターから中央で遠藤がタメをつくると、右でフリーのアラーノにパスを出し、アラーノがラストパスを送る。これをファーサイドへ走り込んだエヴェラウドがゴールに叩き込んだ。エヴェラウドは喜びを爆発させて咆哮し、アシストしたアラーノと熱い抱擁を交わした。
結局、横浜FM戦は4-2でアントラーズが今季初勝利を収めた。1ゴール、1アシストの活躍で勝利の立役者となったエヴェラウドは、試合後のインタビューで安堵の表情を浮かべていた。
「勝てない時期が続き、フォワードなのに点を取れていなかったので、重圧はありましたし、本当に辛かったです。それでも自分に厳しい要求をし続けた結果、1ゴール1アシストという形になった。チームに貢献できてよかったと思います」
横浜FM戦の活躍は決して偶然ではない。日頃のトレーニングを一切手を抜かず取り組む姿勢が、ゴールという結果になって現れ、チームを勝利に導いた。
「スタジアムに来て応援してくださった方、来られなくても応援してくださった方に、まずは感謝したいと思います。この勝利をきっかけにいい結果を出し続けるということが使命ですし、シーズン終盤は必ず優勝争いすることが、アントラーズのいるべき場所だと思うので、これからも続けて頑張っていきたいです」
実直で誠実なストライカー、エヴェラウドがアントラーズを勝利へ導く。
エヴェラウドの来日理由、鹿島アントラーズ加入の経緯が語られる。
多くの選択肢の中から鹿島というクラブを選んでくれたことを本当に嬉しく思う。
その思いが遂に結実し、先日は待望のゴールとアシストという結果を出した。
これからもっともっと活躍してくれよう。
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「全身全霊で1試合にかけている気持ちは見てもらいたい。アントラーズが掲げる目標は絶対に達成しないといけない。そのために、僕はピッチ上で献身的に戦うし、努力をし続ける」
昨年末、ブラジルで活躍したエヴェラウドには多くのオファーが届いていた。金銭面ではもっといい条件があったのも事実。だが、アントラーズへの移籍を決断した。
日本行きの決め手は「文化に興味があり、いつか行ってみたい国だったから」、「世界的にも知られていて、多くのタイトルを獲得してきたアントラーズが、僕の武器を評価して声をかけてくれて、素直に嬉しかったから」だという。また、二児の父として日本の教育環境に惹かれた点もあった移籍を後押しした。一家の大黒柱としての覚悟と責任を背負い、サウジアラビア、メキシコに次ぐ、日本への挑戦を決断した。
「Jリーグの最多優勝クラブに来れたことは嬉しいですが、来れただけで満足するのではなく、非常に高いモチベーションがあります。早く試合がやりたいというのが正直な気持ちです」
1月12日、エヴェラウドは非常に高いモチベーションで宮崎キャンプへ合流した。しかし、母国で長いオフシーズンを過ごし、試合間隔が開いた影響で、コンディションは崩れていた。そして、慣れない環境への適応に苦しみ、なかなかトップフォームに戻らない。気持ちと体がフィットせず、もどかしさばかりが募る。
そして、チームとしても個人としても結果が出ないまま、新型コロナウイルス感染症の影響によるJリーグの公式戦中断期間に突入した。またアントラーズもトップチームの活動休止を余儀なくされた。言葉が通じない異国の地で、先の見えない状況。不安に苛まれたことは容易に想像できる。だが、それでも真面目のストライカーは自宅で根気よくトレーニングを続けた。中断期間の地道な筋力トレーニングで体重を約2キロ増量させ、本来のフィジカルを取り戻した。
「これまで身体がフィットしておらず、環境に慣れる時間が必要でした。中断期間のトレーニングを通して、筋力も上がり、パワーも上がり、フィジカル的な自信を非常に感じています。すぐに試合をやりたいという気持ちでいっぱいです」
全体トレーニング再開後、練習場には自らの武器と自信を取り戻したエヴェラウドがいた。言葉の壁はあるものの、徐々にチームメイトとの相互理解も深まっていく。トレーニングマッチではJリーグの特長も掴んだ。「日本とブラジルのセンターバックは少し違いがあって、日本の方がガツガツ来て、足が速いというイメージです。サッカー自体の強度の違いもあります。そこにだいぶ慣れてきました」と、活躍のイメージを膨らませた。
そして、公式戦再開初戦のアウェイ川崎F戦。先発出場したエヴェラウドは、フィジカルを活かした強引なドリブル突破など、再開前は見られなかった積極的なプレーを見せた。しかし、ゴールを奪うことはできず、チームは敗れてしまう。すると、つづく第3節はベンチスタートになり、第4節はメンバー外となった。チームも公式戦再開から3連敗と苦しい状況は続いた。
それでも迎えた第5節横浜FM戦、加入後初めて左サイドハーフで先発出場する。すると、開始早々の4分、左サイドでパスを受けたエヴェラウドは縦に突破して左足でクロスを送る。これにファーサイドで待つ上田がワントラップから右足を振り抜き、ゴールネットへ突き刺した。「自分の武器はパワーと瞬発力なので、縦への突破は常に意識していましたし、試合前に綺世へ『ファーサイドで準備していて』と伝えていました」と、狙い通りの形で先制点をお膳立てした。
さらに2-1のスコアで迎えた67分、ついに待望の瞬間が訪れる。カウンターから中央で遠藤がタメをつくると、右でフリーのアラーノにパスを出し、アラーノがラストパスを送る。これをファーサイドへ走り込んだエヴェラウドがゴールに叩き込んだ。エヴェラウドは喜びを爆発させて咆哮し、アシストしたアラーノと熱い抱擁を交わした。
結局、横浜FM戦は4-2でアントラーズが今季初勝利を収めた。1ゴール、1アシストの活躍で勝利の立役者となったエヴェラウドは、試合後のインタビューで安堵の表情を浮かべていた。
「勝てない時期が続き、フォワードなのに点を取れていなかったので、重圧はありましたし、本当に辛かったです。それでも自分に厳しい要求をし続けた結果、1ゴール1アシストという形になった。チームに貢献できてよかったと思います」
横浜FM戦の活躍は決して偶然ではない。日頃のトレーニングを一切手を抜かず取り組む姿勢が、ゴールという結果になって現れ、チームを勝利に導いた。
「スタジアムに来て応援してくださった方、来られなくても応援してくださった方に、まずは感謝したいと思います。この勝利をきっかけにいい結果を出し続けるということが使命ですし、シーズン終盤は必ず優勝争いすることが、アントラーズのいるべき場所だと思うので、これからも続けて頑張っていきたいです」
実直で誠実なストライカー、エヴェラウドがアントラーズを勝利へ導く。

“ケチャドバ”をもたらしたザーゴ監督の起死回生の一手
Fマリノス戦の大量得点について記すサッカーダイジェストの小室氏である。
「クラブ伝統の4-4-2から4-2-3-1にシステムを変え、ボランチより前の4人のスタメンと並びもいじった」とこの試合での変化について小室氏の意見を書く。
これには異論を述べたい。
そもそも、この試合もその前に試合と同様に4-4-2であった。
明らかにヤスはFWとしてプレイして追った。
守備時の戻りが大きかったことは認めるが、だとすれば以前の試合でのファン・アラーノも聖真も同様にプレイしており、システムには変化はなかったと言い切れる。
それよりも、エヴェラウドの突破と綺世の決定力がこの試合の行方を決め、また特殊な戦術を採るFマリノスの弱点を突き続けたことが大量得点に繋がったと推察しておる。
サッカーに於いて先制点の重要性が改めて証明された試合と言えよう。
川崎戦では誤審のオフサイドゴールがなければ、札幌戦でのスンテのミスがなければ、浦和戦にて橋岡のハンドが認められPKが与えられておれば、と再開後の試合にはそれぞれ不運があった。
これも受け入れ、結果は結果である。
そして、ども試合でも鹿島は攻撃的なサッカーをしており、相手が先制点を得たこともあって守備的になっておった。
ここをこじ開けられなかったこととは異なりFマリノスは攻撃的に向かってきたことがこの結果に繋がったと言えよう。
そのあたりは普通に観る能力があれば理解出来るもの。
この大量得点で、鹿島が変わったと思うのは思慮の浅さを感じる。
単に先制点を得たかどうかという見解だけだと思われる。
その答えは次節の湘南戦にてどちらがどのような先制点をゲットするのかで出るであろう。
明後日の試合が楽しみである。

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【鹿島】大不振が嘘のような大量4ゴール! “ケチャドバ”をもたらしたザーゴ監督の起死回生の一手
小室功
2020年07月20日
「どのチームよりもチャンスは作っている。あとは決めるだけだ」

泥沼の公式戦6連敗。ザーゴ監督が打った大胆な手が横浜戦で吉と出た。写真:田中研治
“ケチャドバ”とは、まさにこういう現象を言うのだろう。
シーズンインから6戦全敗でわずか1ゴール。しかもその1点はオウンゴールと、暗闇のなかにいた鹿島がここまでの不振が嘘のような大量4得点で、昨季のJリーグ覇者である横浜を粉砕したのだ。
2得点を挙げて、“ケチャドバ”の口火を切った今季初先発のFW上田綺世は「何かを変えてやろうというより点を取ること。その一択しか考えていなかった」と、ゴールへの執着心を打ち明ける。
決まるときは決まる。決まらないときは決まらない。根拠があるようで、すべては後付けのような決定力という領域。強いから勝つのではなく、勝ったから強い。サッカー界に伝わる、その話にどこか似ているが、厳しさを増す周囲の評価を覆すには勝利のためのゴールが必要だった。
「どのチームよりもチャンスは作っている。あとは決めるだけだ」
ゴール欠乏症について問われるたび、指揮官は強気の姿勢を崩さなかったものの、第4節の浦和戦に負けたあとのオンライン会見では、どこか目がうつろだった。長年、勝負の世界で生き、酸いも甘いもかみ分ける、さすがのザーゴ監督も「これだけ得点を決められないのは現役時代を含め、初めての経験」と、想定外の事態に胸中は穏やかではなかったはずだ。
ゴールを決めるために、何を、どうすべきか。「みんなで頑張ろう。今やっていることを続けよう」といった類の話だけではなく、横浜戦に向けての1週間の準備期間のなかで、ザーゴ監督が打った手は大胆な“変化”だった。
クラブ伝統の4-4-2から4-2-3-1にシステムを変え、ボランチより前の4人のスタメンと並びもいじった。中断明けの2トップはエヴェラウドとファン・アラーノ、右MFが土居聖真もしくは染野唯月、左MFが和泉竜司だったが、上田綺世を1トップに置き、その後ろに左からエヴェラウド、遠藤康、ファン・アラーノを並べた。
今季初めての布陣だけに「よくいえば臨機応変、悪くいえば行き当たりばったり」と、批判される可能性も無きにしも非ずだが、終わってみれば吉と出た。
チームスタイルの完成形はまだまだ道半ば

戦術を変更し待望の今季初勝利を挙げた。写真:田中研治
「前に出ていた選手たちのプレーが良くなかったわけじゃない。今、重要なのはチームとして勝つことだった」(ザーゴ監督)
ゴールを決めるためのより良い組み合わせ。その模索を続けているが、ここに一筋の光を見出したかもしれない。
ただ、ひとつ皮肉を許してもらうならば、得点の形はカウンターと相手のミスに付け込んだもの。大量4得点は、横浜が自ら墓穴を掘るかのように不安定なハイラインを続けてくれたおかげといった側面も見え隠れする。
ザーゴ監督は「ボールを握って攻めきるサッカー」を掲げてスタートしているだけに、完成形まではまだまだ道半ばだ。横浜戦からわずか4日後の湘南戦で、どんな姿を披露できるか。新戦術の進捗状況を図るうえで、毎試合が査定対象になる。
取材・文●小室 功(オフィスプリマベーラ)
「クラブ伝統の4-4-2から4-2-3-1にシステムを変え、ボランチより前の4人のスタメンと並びもいじった」とこの試合での変化について小室氏の意見を書く。
これには異論を述べたい。
そもそも、この試合もその前に試合と同様に4-4-2であった。
明らかにヤスはFWとしてプレイして追った。
守備時の戻りが大きかったことは認めるが、だとすれば以前の試合でのファン・アラーノも聖真も同様にプレイしており、システムには変化はなかったと言い切れる。
それよりも、エヴェラウドの突破と綺世の決定力がこの試合の行方を決め、また特殊な戦術を採るFマリノスの弱点を突き続けたことが大量得点に繋がったと推察しておる。
サッカーに於いて先制点の重要性が改めて証明された試合と言えよう。
川崎戦では誤審のオフサイドゴールがなければ、札幌戦でのスンテのミスがなければ、浦和戦にて橋岡のハンドが認められPKが与えられておれば、と再開後の試合にはそれぞれ不運があった。
これも受け入れ、結果は結果である。
そして、ども試合でも鹿島は攻撃的なサッカーをしており、相手が先制点を得たこともあって守備的になっておった。
ここをこじ開けられなかったこととは異なりFマリノスは攻撃的に向かってきたことがこの結果に繋がったと言えよう。
そのあたりは普通に観る能力があれば理解出来るもの。
この大量得点で、鹿島が変わったと思うのは思慮の浅さを感じる。
単に先制点を得たかどうかという見解だけだと思われる。
その答えは次節の湘南戦にてどちらがどのような先制点をゲットするのかで出るであろう。
明後日の試合が楽しみである。

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【鹿島】大不振が嘘のような大量4ゴール! “ケチャドバ”をもたらしたザーゴ監督の起死回生の一手
小室功
2020年07月20日
「どのチームよりもチャンスは作っている。あとは決めるだけだ」

泥沼の公式戦6連敗。ザーゴ監督が打った大胆な手が横浜戦で吉と出た。写真:田中研治
“ケチャドバ”とは、まさにこういう現象を言うのだろう。
シーズンインから6戦全敗でわずか1ゴール。しかもその1点はオウンゴールと、暗闇のなかにいた鹿島がここまでの不振が嘘のような大量4得点で、昨季のJリーグ覇者である横浜を粉砕したのだ。
2得点を挙げて、“ケチャドバ”の口火を切った今季初先発のFW上田綺世は「何かを変えてやろうというより点を取ること。その一択しか考えていなかった」と、ゴールへの執着心を打ち明ける。
決まるときは決まる。決まらないときは決まらない。根拠があるようで、すべては後付けのような決定力という領域。強いから勝つのではなく、勝ったから強い。サッカー界に伝わる、その話にどこか似ているが、厳しさを増す周囲の評価を覆すには勝利のためのゴールが必要だった。
「どのチームよりもチャンスは作っている。あとは決めるだけだ」
ゴール欠乏症について問われるたび、指揮官は強気の姿勢を崩さなかったものの、第4節の浦和戦に負けたあとのオンライン会見では、どこか目がうつろだった。長年、勝負の世界で生き、酸いも甘いもかみ分ける、さすがのザーゴ監督も「これだけ得点を決められないのは現役時代を含め、初めての経験」と、想定外の事態に胸中は穏やかではなかったはずだ。
ゴールを決めるために、何を、どうすべきか。「みんなで頑張ろう。今やっていることを続けよう」といった類の話だけではなく、横浜戦に向けての1週間の準備期間のなかで、ザーゴ監督が打った手は大胆な“変化”だった。
クラブ伝統の4-4-2から4-2-3-1にシステムを変え、ボランチより前の4人のスタメンと並びもいじった。中断明けの2トップはエヴェラウドとファン・アラーノ、右MFが土居聖真もしくは染野唯月、左MFが和泉竜司だったが、上田綺世を1トップに置き、その後ろに左からエヴェラウド、遠藤康、ファン・アラーノを並べた。
今季初めての布陣だけに「よくいえば臨機応変、悪くいえば行き当たりばったり」と、批判される可能性も無きにしも非ずだが、終わってみれば吉と出た。
チームスタイルの完成形はまだまだ道半ば

戦術を変更し待望の今季初勝利を挙げた。写真:田中研治
「前に出ていた選手たちのプレーが良くなかったわけじゃない。今、重要なのはチームとして勝つことだった」(ザーゴ監督)
ゴールを決めるためのより良い組み合わせ。その模索を続けているが、ここに一筋の光を見出したかもしれない。
ただ、ひとつ皮肉を許してもらうならば、得点の形はカウンターと相手のミスに付け込んだもの。大量4得点は、横浜が自ら墓穴を掘るかのように不安定なハイラインを続けてくれたおかげといった側面も見え隠れする。
ザーゴ監督は「ボールを握って攻めきるサッカー」を掲げてスタートしているだけに、完成形まではまだまだ道半ばだ。横浜戦からわずか4日後の湘南戦で、どんな姿を披露できるか。新戦術の進捗状況を図るうえで、毎試合が査定対象になる。
取材・文●小室 功(オフィスプリマベーラ)
水戸・山口一真、ゴラッソ先制弾
1G1Aでチームを勝利に導いた水戸の山口一真である。
これが背番号0を背負う男の仕事と言えよう。
しかし、改めて山口一真のボールは素晴らしい。
鹿島在籍時も感じておったが、水戸に行き肩の力が抜けたように思わせる。
このボールを連発し、更に名を上げていくのだ。
楽しみにしておる。

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晴山Jデビューの町田は今季初黒星…FW山口一真1G1A、水戸が4発完勝
20/7/19 21:09

1ゴール1アシストの水戸FW山口一真
[7.19 J2第6節 水戸4-0町田 Ksスタ]
J2リーグは19日、第6節を各地で行い、水戸ホーリーホックがFC町田ゼルビアを4-0で破った。水戸は今季のホームゲーム初勝利。ここまで5戦無敗(1勝4分)だった町田は今季初黒星となった。
互いに中3日での公式戦。ホームの水戸は前節の松本戦(△2-2)から先発6人を変更。GK牲川歩見、DF岸田翔平、DF細川淳矢、MF森勇人、MF山谷侑士、FW中山仁斗が新たに入った。対する町田は前節の新潟戦から1人を変更。負傷したMFジョン・チュングンに代えてFW晴山岬を起用し、帝京長岡高から今季加入した晴山はこれがプロデビューとなった。
序盤は町田が優勢を保った。前半1分、中盤のボール奪取からさっそく晴山にボールが入ったが、トラップ際を狙った水戸DF外山凌が落ち着いて対応。5分には右サイドのFKをMF吉尾海夏がゴール前に蹴り込み、牲川がボールをこぼしてポストに跳ね返ったが、MF佐野海舟のシュートも右ポストに弾かれた。
水戸は前半9分、外山の大きな展開からペナルティエリア右寄りで待っていたFW中山仁斗がボレーで狙うも町田DF奥山政幸が阻止。それでも10分、中盤での浮き球を中山が頭で落とすと、相手守備陣の裏を取ったFW山口一真がドリブルから敵陣ペナルティエリア内に侵入。右足シュートでファーポスト脇を打ち抜き、水戸が先制に成功した。
ビハインドの町田は前半16分、ゴール正面のFKからMF平戸太貴がショートパスを送ると、DF水本裕貴がワンタッチでスルーパス。これにMF高江麗央が反応したが、シュートは左ポストに阻まれた。すると27分、水戸はMF平野佑一のボール奪取から山谷が右サイドを突破。独走ドリブルから左足カットインシュートを突き刺し、リードを2点に広げた。山谷はこれが加入後初ゴールで、リーグ戦でも初得点となった。
町田は2点ビハインドの後半開始時、晴山とFW中島裕希を下げてFWマソビッチとFWステファンを一気に投入。晴山はドリブル突破で相手のイエローカードを誘発する場面こそあったが、ほろ苦いデビュー戦となった。さらに後半2分、町田はステファンが早々に負傷。FW安藤瑞季との交代を強いられた。
水戸の勢いは後半もとどまらず、まずは18分、左サイドからのFKを山口がファーに蹴ると、フリーで待っていたDFンドカ・ボニフェイスがヘディングシュートを決めてリードを3点に広げる。その後、札幌大出身のMF平塚悠知、東洋大出身のMF松崎快、DF住吉ジェラニレショーンといった大卒ルーキーを次々と起用すると、アディショナルタイムには松崎が強烈なミドルシュートを突き刺して4点目。4-0で快勝した。
これが背番号0を背負う男の仕事と言えよう。
しかし、改めて山口一真のボールは素晴らしい。
鹿島在籍時も感じておったが、水戸に行き肩の力が抜けたように思わせる。
このボールを連発し、更に名を上げていくのだ。
楽しみにしておる。

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晴山Jデビューの町田は今季初黒星…FW山口一真1G1A、水戸が4発完勝
20/7/19 21:09

1ゴール1アシストの水戸FW山口一真
[7.19 J2第6節 水戸4-0町田 Ksスタ]
J2リーグは19日、第6節を各地で行い、水戸ホーリーホックがFC町田ゼルビアを4-0で破った。水戸は今季のホームゲーム初勝利。ここまで5戦無敗(1勝4分)だった町田は今季初黒星となった。
互いに中3日での公式戦。ホームの水戸は前節の松本戦(△2-2)から先発6人を変更。GK牲川歩見、DF岸田翔平、DF細川淳矢、MF森勇人、MF山谷侑士、FW中山仁斗が新たに入った。対する町田は前節の新潟戦から1人を変更。負傷したMFジョン・チュングンに代えてFW晴山岬を起用し、帝京長岡高から今季加入した晴山はこれがプロデビューとなった。
序盤は町田が優勢を保った。前半1分、中盤のボール奪取からさっそく晴山にボールが入ったが、トラップ際を狙った水戸DF外山凌が落ち着いて対応。5分には右サイドのFKをMF吉尾海夏がゴール前に蹴り込み、牲川がボールをこぼしてポストに跳ね返ったが、MF佐野海舟のシュートも右ポストに弾かれた。
水戸は前半9分、外山の大きな展開からペナルティエリア右寄りで待っていたFW中山仁斗がボレーで狙うも町田DF奥山政幸が阻止。それでも10分、中盤での浮き球を中山が頭で落とすと、相手守備陣の裏を取ったFW山口一真がドリブルから敵陣ペナルティエリア内に侵入。右足シュートでファーポスト脇を打ち抜き、水戸が先制に成功した。
ビハインドの町田は前半16分、ゴール正面のFKからMF平戸太貴がショートパスを送ると、DF水本裕貴がワンタッチでスルーパス。これにMF高江麗央が反応したが、シュートは左ポストに阻まれた。すると27分、水戸はMF平野佑一のボール奪取から山谷が右サイドを突破。独走ドリブルから左足カットインシュートを突き刺し、リードを2点に広げた。山谷はこれが加入後初ゴールで、リーグ戦でも初得点となった。
町田は2点ビハインドの後半開始時、晴山とFW中島裕希を下げてFWマソビッチとFWステファンを一気に投入。晴山はドリブル突破で相手のイエローカードを誘発する場面こそあったが、ほろ苦いデビュー戦となった。さらに後半2分、町田はステファンが早々に負傷。FW安藤瑞季との交代を強いられた。
水戸の勢いは後半もとどまらず、まずは18分、左サイドからのFKを山口がファーに蹴ると、フリーで待っていたDFンドカ・ボニフェイスがヘディングシュートを決めてリードを3点に広げる。その後、札幌大出身のMF平塚悠知、東洋大出身のMF松崎快、DF住吉ジェラニレショーンといった大卒ルーキーを次々と起用すると、アディショナルタイムには松崎が強烈なミドルシュートを突き刺して4点目。4-0で快勝した。
⚽️J2リーグ第6節/町田戦
— 水戸ホーリーホック (@hollyhock_staff) July 19, 2020
🌟前半9分
#山口一真 選手 の狙いすましたゴールによる先制点⚽#水戸ホーリーホック#DAZN で山口選手のゴールをもう一度🎥https://t.co/9IkMcV37e9 pic.twitter.com/9MODvn9Pb7
小泉文明社長のサッカービジネス論
GOETHE誌にて小泉社長を取材した田中滋氏である。
小泉社長の考えがよく伝わってくる良記事である。
メルカリになって変わったところも多い。
しかしながら、鹿島は鹿島。
その本質は変わっておらぬ。
それは、小泉社長が鹿島の神髄を理解して買収したことに他ならない。
今後もメルカリと鹿島、相乗効果で伸びていきたい。
これからが楽しみである。

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J1再開!鹿島アントラーズで今なにが起こっているのか?小泉文明社長のサッカービジネス論①

コロナ禍によるJリーグが延期されるなか、すべてのチームの中で圧倒的な存在感を示したのが鹿島アントラーズだ。率いるのは前メルカリ社長(現メルカリ会長)の小泉文明氏。新しいアントラーズの社長が見据える、アフターコロナの時代のチームの未来、スポーツビジネスのあり方とは?
テクノロジーを使ってクラブの収益を上げる
新型コロナウイルスがエンタテインメント業界に甚大な影響を与えている。興行を打って観客を集めようにも密閉・密集・密接のいわゆる“3密”を避けることは難しく、プロ野球やプロサッカーリーグも「リモートマッチ」と銘打った無観客での試合興行からリスタートを切った。
サッカーのJ1リーグは、ひとあし先に再開されたJ2、J3に続き、7月4日から約4ヵ月ぶりに再開される。コロナ禍はすべてのプロスポーツチームに等しく甚大な影響を及ぼす。それは国内最多の20個のタイトルを有し、全国的な人気を誇る鹿島アントラーズであっても変わらない。
昨夏、アントラーズの経営権は日本製鉄からメルカリに譲渡されたことで大きな話題となった。その鹿島の代表取締役社長に就任して1年も経たないうちに、これまで例を見ない状況に直面した小泉文明は、厳しい局面にあることを否定しなかった。

「短期ではどうしても赤字になってしまう状況は避けられないかなと思っています。昨季はチケット収入で10億円近くの売り上げがありました。今後の状況にもよりますが、チケット収入はかなりのマイナスになるでしょう。短期な赤字は、これまでの内部留保や、親会社であるメルカリからの支援でどうにかできると思います。ですが、こうした赤字の状況が続いていくとクラブとして成り立たなくなってしまう。また、来年になるとスポンサーが離れてしまうクラブもゼロではないと思います。Jリーグにおいては非常に厳しい局面が続くのではないでしょうか」
そう聞くと、ついつい暗い気分となり、うつむいてしまいがちだが、リーグ戦がストップしてから約4ヵ月の間、アントラーズの存在感は日本サッカー界のなかでも際立っていた。
2月末にリーグ全体が中断すると、サッカーファンにコンテンツを届けるためにコンサドーレ札幌との練習試合中継をDAZNで実施、ホームタウンの食材や鹿島のホームゲームでのスタグルを通販で紹介する擬似的なECサイト「鹿行の『食』を届けるプロジェクト」を立ち上げると、Zoomを使ったオンラインファンイベントを開催し、スポーツエンターテイメントアプリPlayer!を使ったギフティング(投げ銭)もいち早く導入。ふるさと納税型のクラウドファンディングをローンチさせ、音楽配信アプリStand.fmで公式チャンネルを開設し、ショートビデオのプラットフォームであるTikTokとは公式アカウントを開設するだけでなくパートナーシップ契約を締結した。まるでこの事態を予測していたかのように、他クラブに先んじて次々と施策を打ち出していったのである。

“ポジティブと言うとちょっと語弊がある”と断りながらも、小泉は「やろうと思っていたことを前倒しできた」と胸を張る。
「もともと僕らが経営に加わったときに、デジタルとかテクノロジーを使って、クラブの収益をどうやって上げていくかを考えていました。その当時から、ギフティングであるとか、クラウドファンディングをやりたいという話しはありましたので、もともとロードマップにあったものが前倒しになった認識でいます」
アントラーズの経営権を取得して以降、小泉は一貫してデジタル施策の重要性を訴えてきた。IT企業のメルカリとしては当然の姿勢だろう。彼らのいちばんの強みはテクノロジーを有することにある。それを生かしてマネタイズを考えるのはごく自然な成り行きだ。
ギフティングや地域行政との協力から生まれたふるさと納税型のクラウドファンディングなどは、サッカークラブだけでなく、他の多くのプロスポーツクラブにとっても大いに参考となる施策でもある。自分たちが先陣を切り、そこで得られた知見やノウハウなど「還元できるモノや情報はなるべく還元して、リーグ全体でサバイブしていかないといけない」と小泉は言う。厳しい状況にひるむのではなく先陣を切って進む姿勢を示しているのだ。
しかし、それを踏まえた上で小泉は「スタジアムがすべてだと思います」と断言する。
「リアルの価値をどう上げていけるかがすごく大事だと思っています。僕はよくデジタル、デジタルと言ってるので、サポーターからするとスタジアムの感動価値をどう上げていくんだよ、と言われるんですけど、スタジアムがすべてだと思うんですよね」
そこには、mixiでSNSの運用に携わった小泉だからこその確信があった。
「これはmixi時代からずっと言ってるんですけど、やっぱりコアの方々を大事にしていきたいという想いが、今回改めて湧いてきましたね。コミュニティには1:9:90みたいなバランスがあります。1が情報発信をするコアな人たち、9はそれに対してリアクションするような人たちがいて、90というのはどちらかというとROM(Read Only Member。自らは投稿せずに、他の参加者のコメントやメッセージを読む人々のこと)と呼ばれる人たちです。つまり、1:9の最初のコアな部分の熱量を2とか10に上げていくことがコミュニティを活性化するための重要な要素で、中心の熱量がまわりに波及していくものだと思っています」
コアこそが肝になるという考え方は、アントラーズのチケット施策にも色濃く反映される。リーグ戦が中断されたことで年間チケットの払い戻しを発表するクラブもあるなか、アントラーズは処理が複雑化することをいとわず、コアファンを優遇する措置をとったのである。
「僕からするといままで支えてくれたいわゆるSOCIOメンバーと呼ばれるコアファンや、年間チケットを買ってくれた方々にチケットを優先して配りたかった。まずはそういった方々にデリバーして、余ったら一般販売という順番にしました。はっきり言ってしまうと、コアファンの熱量さえしっかり保てれば、スタジアムの熱量は保てる。コアな部分の熱量を落としてしまうとクラブの評価が落ちます。ファーストプライオリティは絶対にコアなファンだと思います」
リアルな場であるスタジアムにはコアファンが集う。そこから発せられる熱量はコミュニティの大きさに直結する。熱量が少なければコミュニティは小さくなり、逆に熱量が多ければ多いほどコミュニティも大きくなる。だからこそ、まずはコミュニティ自体の熱量を保つことに注力したのだ。
とはいえ、アントラーズの経営規模は70億円。今後100億円を目指そうとするなかで、コアファンだけをターゲットにした施策だけでは限界がある。また、2011年に東日本大震災が起きたとき鹿島アントラーズは被災し、観客動員数の激減を経験している。あのときは観客数が元に戻るまで3年の月日を要しただけに、今回も大きな影響を受けることは避けられないだろう。しかし、だからといってクラブが手をこまねいている訳にもいかない。小泉の頭の中では2つの施策が描かれていた。
「コアファンの方々はスタジアムでの感動体験を通じてマネタイズしていきたい。つまり、リアルの場で収益化していくことを考えています。ただ僕としては、コアなファンの周辺にいて“コアではないんだけどライトなファン層”も結構大きいと思っていて、その層に対する施策も重要だと考えています」
年に数回だけスタジアムを訪れるファン層は、その回数が増えていくコア層にもなり得る反面、逆に脱落してしまうことも充分に考えられる。3.11のときにスタジアムから離れてしまったのがこの層だった。デジタルの表現を利活用することで、その層からこぼれ落ちる人をすくい、マネタイズへと結びつけようというのだ。
その施策の一環が、サッカークラブとしては初となるStand.fmやTikTokでの公式チャンネル開設なのである。特にTikTokは驚きをもって受け止められたが、なにも選手が踊っている動画を載せたいわけではない。今まで手が届かなかった場所に公式チャンネルをつくることで潜在的なユーザーとの接点を増やし、コミュニティの中心である熱量の高いところに向かうように誘導する仕組みをつくったのだ。
そうすることで、今までと違う収益構造が生まれると小泉は考える。
「例えばクラウドファンディングやギフティングがない頃、地方でアントラーズを応援している人は応援に行くにも遠すぎていけないし、ユニフォームを買うことくらいしかできなかったと思うんです。でも、テクノロジーによってアントラーズをもっと応援したかったんだけどできなかった人を取り込むこともできるようになりました。もちろん、なにもせずにお金をくださいというわけではなく、エンタテインメントやスポーツとしての感動体験をお届けすることの対価としていただいて、クラブの収益を上げていきたい。デジタルを使った収益化が非常に重要だと考えています」
地元との新しいwin-winのカタチ
そうしたライト層を取り込むことが1つめの施策であるなら、2つめはアントラーズのホームタウンである鹿行地域の地元住民への施策である。
withコロナの時代となったいま、リスクを抑えるため移動を控える人はどうしても増える。東京や首都圏からの観戦者も多いアントラーズにとって、この状況が続くことは好ましくない。だからこそ、小泉は地元に向けた必要性を感じていた。

「地元のサポーターも、東京から来てくださるサポーターもどちらも大事です。ただ、僕は地元の方にももう少しファンクラブに入ってもらいたいと思っているので、そこはテコ入れしないといけないと思っています」
クラブとして「鹿行の『食』を届けるプロジェクト」に取り組んだことで、地元の企業と全国のアントラーズサポーターをマッチングさせることができた。アントラーズが地元を応援する姿を見せられたことは、当然ながら好意的に受け止められ、さらに地元企業と一緒にプロジェクトに取り組んだことで次の課題も見えてきたという。
「あるお店の商品は非常に好評で、一時販売を止めなければいけないくらいでした。でも逆に言えばストップしたことで機会を逃した訳で、地元の企業さんの事業上場の課題に対して、もう少し僕らも協力していかないといけないと感じました」
DX(デジタル・トランスフォーメーション)、つまり市場環境のデジタル化を進めるにあたり、アントラーズは好事例を残している。メルカリに経営権が移ってからSlackなどが導入されたことで、仕事効率は短期間で劇的に向上した。それを受けて地元企業からは「どうやってオンラインで仕事をすればいいのか教えてほしい」といった要望が舞い込むようになったという。
「デジタルを使ったECサイトだとか業務の効率化だとか地域が抱える課題も、僕らがもっと地元に入っていけばメルカリやアントラーズのノウハウを使って還元していくことができるかもしれません。そうすることで地元企業の競争力が上がり、結果としてスポンサーやファンクラブの収入となってクラブに戻ってくるようなになれば、もっとwin-winな関係を築けると思います」
鹿嶋市の人口は7万人にも満たない。周辺の鹿行地域を含めても30万人と言われている。そんな地方の片隅にあるクラブが2016年にはFIFAクラブW杯で決勝まで進出し、スペインのレアル・マドリードをあと一歩まで追い詰めた。マドリードやバルセロナ、ロンドンやミュンヘン、パリといった大きな街にあるクラブに、もう一度、戦いを挑もうと本気で取り組んでいるのが鹿島アントラーズというクラブだ。
「世界のクラブはどんどん進歩している。僕らがなにもやらないと相対的には退化していくというか、差がどんどん開いていくだけです。今から鹿嶋の人口を増やせと言っても無理でしょう。なので、僕としてはだからこそITやデジタルなのかなと思っています」
新型コロナウイルスは世界的に大きな影響を及ぼしたが、新しい生活様式はデジタル化を一歩推し進め、デジタルとエンタテイメントの融合を加速させる効果があったかもしれない。これまでの社会構造であれば、大都市にあるクラブほど収益面でのメリットを期待できたが、withコロナの世界では必ずしもそうとは言い切れなくなった。誰も直面したことがない社会において、先を見通せている経営者は少ないだろう。
そのなかで、あふれるようにアイデアが湧き出す小泉は異彩を放つ。地方にある小さな町のクラブで今、大きな変化が起きようとしている。
Fumiaki Koizumi
1980年生まれ。早稲田大学卒業後、2003年、大和証券SMBC(現 大和証券)に入社。投資銀行本部にて、主にインターネット企業の株式上場を担当し、ミクシィやDeNAなどのベンチャー企業のIPOを実現させる。'07年、ミクシィに入社。'08年、取締役執行役員CFOに就任し、コーポレート部門全体を統括。'13年、メルカリに入社。’17年、取締役社長兼COOに就任。'19年、鹿島アントラーズFC代表取締役社長に就任。メルカリ取締役会長も兼任する。
Text=田中 滋 Photograph=太田隆生
メルカリが鹿島アントラーズのオーナーになった本当の理由。小泉文明のサッカービジネス論②

Jリーグが再開。コロナ禍によるサッカーの試合が延期される期間に、すべてのチームの中で圧倒的な存在感を示したのが鹿島アントラーズだ。率いるのは前メルカリ社長(現メルカリ会長)の小泉文明。新しいアントラーズの社長が見据える、アフターコロナの時代のチームの未来、スポーツビジネスのあり方とは?
顧客の拡大、ブランドの向上、ビジネス機会の創出
2019年7月30日、株式会社鹿島アントラーズから1つのプレスリリースが発表された。それまで日本製鉄株式会社が保有していた72.5%のうち、61.6%を株式会社メルカリが譲り受ける株式譲渡の締結が行われ、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の理事会において承認された、という内容だった。
同日17時30分、JFAハウス4階に設けられた会見場で、メルカリの取締役社長兼COOとして壇上にのぼった小泉文明は「鹿島アントラーズという日本を代表するクラブの経営をサポートできることについて、会社一同、非常にワクワクしております」と、少し早口でコメントした。
鹿島アントラーズ側からすれば、親会社が変わるこの株式譲渡は、激変が続くフットボールの世界で生き残っていくために必要な変化だった。もともとアントラーズは、住友金属にとって重要なプラントである鹿島製鉄所に配属された社員の意欲向上という目的も帯びて発足したクラブである。しかし、時代は移り変わる。住友金属は新日本製鐵と合併、新日鐵住金と生まれ変わり、’19年4月からは社名を日本製鉄と改めていた。
それと同時に、住友金属のなかでは重要な役割を帯びていたアントラーズも、巨大な日本製鉄グループの子会社の一つという位置付けに変わる。時を同じくして、Jリーグはそれまでの共存共栄から競争へと方針を転換。今後のサッカー界でアントラーズが生き残るためには日本製鉄としても、新たな事業展開をはかることが期待できるパートナーを探す必要性を感じ、本拠地をカシマスタジアムから動かさないことなどの条件面に合う会社を探すなかで、メルカリに白羽の矢が立ったのである。
実際、メルカリが加わったことでアントラーズの経営スピードは劇的に速くなり、実現できずにいたアイデアも次々と日の目を見るようになった。メルカリが持つ技術力の恩恵は、今後も大きな変化をもたらすだろう。
しかし、株式を得たメルカリ側にはどんなメリットがあるのか、株式譲渡の記者会見のときから一貫して、小泉は3つの狙いを説明してきた。それは顧客の拡大、ブランドの向上、ビジネス機会の創出の3つである。

「1つは、ユーザー層が重複しないということですね。アントラーズはどちらかというと男性や年齢で言っても30代や40代から上の層の方が多いというデータがあります。一方、メルカリは20~30代の女性が多い傾向にあります。メルカリのユーザー層を拡大するためには、男性だったり、30、40代以上の層も必要ですし、逆にアントラーズからすれば若い層にスタジアムに来て欲しい。お互いにユーザー層がかぶっていないところが大きな要因でした」
「2つめは、ブランドですね。去年から僕らはメルペイというペイメントの金融サービスをスタートしています。メルカリは会社ができて7年なので、7年という若い会社が金融というブランドアセットを意識しなければいけないビジネスをスタートするにあたり、スポーツのもっている価値が生きてくると思っています」
「3つめは、ビジネス機会の創出です。クラブも企業なので収益を上げることが重要だと思っています。そこはこの先、エンタテインメント×テクノロジーの分野が広がっていくことで、さらに伸ばせるという見通しがあります。それに加えて“街づくり”のところも考えています。これから5Gといった通信技術やテクノロジーが進化していく過程で、リアルな生活の中にもっとテクノロジーが入ってくる余地が出てくる。僕らメルカリも循環型社会の実現のために、リアルな場を使っていろんな実験や取り組みをやっていきたいと思っています。その点、クラブチームを持っていること、ひいてはスタジアムを持っていることは非常に重要です。僕は最近『スタジアムのラボ化』と呼んでいますけども、スタジアムでなにか新しいテクノロジーを試していきたいと思っています」
リアルにこそ価値があるという“スタジアムのラボ化”
いまだ世界中で新型コロナウイルスの猛威はおさまっておらず、第2波に襲われ再びロックダウンを強いられる都市も多い。エンタテインメント業界にとって、こんな情勢のなかでお客さんが来てくれるかどうかは未知数の部分も多いだろう。
しかし、こんな情勢だからこそ、リアルの価値が高まる、と小泉は見ていた。
「このコロナの時代以降、人はさらに動かなくなってくると思うんです。大概のことはオンラインでよいのではと。そうすると、逆にリアルな場所にわざわざ行くことの価値がもっと上がると思うんですよね。上げないとまずいと言いますか。サッカーをスタジアムで観るとか、コンサートをライブ会場で観ることの価値はもっと高まる。ある一定の場所に2万、3万の人が集まるコンテンツになにがあるのか考えると、僕は音楽とかスポーツしかないと思っています。そういう人がたくさん集まる場所に対するソリューションを提示したり、試すことは、社会や企業が抱える課題解決のために、すごく重要な場所になると思うんです」
新型コロナウイルスの感染を避けるため、リモートワークを導入する企業は一気に増えた。わざわざ顔をつきあわさずとも、Zoomを活用したコミュニケーションで充分に業務が行えることがわかり、これからさらにリモートの活用は進むだろう。そんな情勢を見るにつけ小泉はアイデアをひねっているという。
「コロナの中で僕自身がなにを考えているかというと、リアルな価値が高まる方向にどう設計できるか、だと思っています。みんな『オフィスなんかいらない』と言いますけど、逆にオフィスの価値、オフィスにしかできない価値を提供できたら、むしろ価値は上がるんじゃないでしょうか。そういう方向で頭のなかを整理していかないといけない、と思っています」
リアルにこそ価値があるという“スタジアムのラボ化” は、メルカリと鹿島アントラーズに新たな方向性を示すだろう。メルカリが鹿島アントラーズを得た理由も、この先、もっと具体的に見えてくるだろう。そのとき加わってくるのが「パートナー」の存在だ。アントラーズでは去年から、協賛企業を「スポンサー」とは呼ばず「パートナー」と称している。
「いままでのスポンサーシップは胸に名前を出すからお金をください、という話でした。これからもそうした広告としての機能は残っていきます。ただ、それだけではなく課題解決のパートナーと考えています。レベニューシェアのような形で協同で事業をやりましょう、ということです。アントラーズとしてもリスクを負うし、リターンがあればそれをきちんと分配していただく。そういう形でクラブとしてのアップサイドも狙えるのかなと思っています。ビジネスとしてスポーツが貢献できる部分がもっともっとあるんじゃないかと思います」
昨年2月、鹿島アントラーズはNTTドコモを新たなパートナー企業として迎え入れた。その目的として、クラブチームとの連携による地域活性化、5Gを活用したスマートスタジアム化、クラブチームのデジタルトランスフォーメーション支援を目的とした協業を掲げる。すでにスタジアムには5Gが導入され、国内屈指の環境が構築されている。ただ、それはあくまでも下地でしかないだろう。大きな変化が訪れるのは、このテクノロジーを活用することで始まる。
「今後、パートナー企業さん同士のコラボレーションが出てきます。いまであればメルカリの技術もあれば、ドコモさんの技術とインフラがある。そこに違うパートナーさんが入ってきて新しい事業や実験を手がけることができるはずです。今後は、そういうビジネスをつくるところに、クラブとしてコミットしていくことが求められているんじゃないかと思いますね」
なにもメルカリはお金が余っているからアントラーズを買ったわけではない。近い未来を見通した戦略的な一手であることがよくわかるだろう。
とはいえ、一つ不思議だったことがある。鹿島アントラーズの親会社が日本製鉄からメルカリに変わったとき、アントラーズの内部ではまったくハレーションが起きず、スムーズに移行したことである。
住友金属から新日鐵住金に変わったときは、同分野の企業でありながら文化の違いが如実にあり、クラブ職員が困惑している場面に何度か出くわした。そのときと比較してもメルカリへの移行はもっと大きな変化であったはずだが、せいぜいSlackが導入されたときに「しばらくスマホを放置していて、Slackを開くときの恐怖感ったらない」という声を聞いたくらいだ。ガラリと変わったはずの経営に戸惑うといったことは聞こえてない。
メルカリがまだ鹿島アントラーズのスポンサー(当時はスポンサーと呼んでいた)だった当時、小泉は経営陣から「優秀な社員がいるはずなのにその能力が活かし切れていない。どうすれば力を引き出せるのか」とメルカリ式の組織のつくり方や社員のマネジメントの仕方を相談されていた経緯がある。実際にアントラーズの社長となり、縦割り・横割りだった組織を廃止し、プロジェクト単位で動ける組織に大改革しているのだが、そうした変化もアントラーズはすんなり受け入れている。
なぜなのか。
小泉は「鹿島アントラーズは完全にベンチャー企業だ」と言い切った。
「長年クラブを率いてきた方々と話すと、ある意味スタートアップっぽい。常識を疑いながら非常にいろんなチャレンジをされてますし、一方で伝統を守るだとかメリハリがすごくはっきりしている。そこはある意味ベンチャー企業の先輩であるという、そういう感覚さえ覚えますね」

いまでこそJリーグ屈指の名門クラブに数えられる鹿島アントラーズだが、その歴史はJリーグ発足したときの「オリジナル10」と呼ばれるクラブのなかでも異色と言える。大企業の後ろ盾を得て歩み始めたクラブが多いなか、茨城の片隅に位置するアントラーズは、当時のチェアマンである川淵三郎から「99.9999%ない」と言われたJリーグ参入をひっくり返すため、茨城県や地元の行政と一体となってサッカー専用スタジアムを完成させた。
「奇跡のようなスタジアムをつくって立ち上がってきた歴史を見ると、完全にベンチャー企業のそれですよね。ホームタウンに全部で30万人しかいない茨城の片田舎の町が、常勝チームをつくり、これだけの歴史を積み重ねてきた。過酷な環境でもサバイブできたのは、先人たちが知恵を出しあって進んできたからだと思います。そういう意味でメルカリと非常に近しい部分があるのかなと思っています」
いまや社員数が1800人を超えるようになったメルカリだが、そのマインドはいまだベンチャー企業の一つだった頃のまま。アントラーズが培ってきた精神と近い部分があってもなんら不思議ではない。
「新たな価値を生み出す世界的なマーケットプレイスを創る」というミッションを掲げるメルカリは、そのミッションを達成するために3つのバリューを大切にしている。「Go Bold(大胆にやろう)」、「All for One(全ては成功のために)」、「Be a Pro(プロフェッショナルであれ)」の3つだ。社員は、このバリューに沿って自ら考え行動する。それがメルカリの強みとなっていることは間違いない。
そして、小泉はこのメルカリが掲げる3つのバリューを、そのままアントラーズにも導入したのである。
「アントラーズには『すべては勝利のために』という強いミッションがあり、全社員がそれを信じています。その浸透率の高さは驚くほどでした。しかし、ミッションが強すぎるあまり、社員はそこに向かって全力で取り組む形になっていました。そこでマネージャー陣全員と話し合いをもって、現場が意識すべきバリューについて議論したのですが、結論としては『メルカリのバリューってアントラーズのバリューに近いよね』ということに落ち着いたんです。アントラーズもメルカリも非常に難しいミッションを掲げていますし、そのためにはチャレンジしないといけないことも非常に多い。フィールドは違いますが、もともとの企業フィロソフィーは非常に近かったのかなと思います」
こう聞くと、鹿島アントラーズとメルカリが出会うことは必然だった印象さえ受ける。スタジアムというリアルな場が生み出す価値を新たに定義し、「スタジアムのラボ化」を推し進めていくことで新たなビジネスが創造されるだろう。
とはいえ、それもすべて“勝つため”だ。
「勝ちたいですねえ。鹿島は勝ってナンボのチームなので。勝利の再現性を高めるために経営としてやれることをやりたいです。なんのためにやるかと言えば、やっぱり勝ちたいんですよ。チームの強化とビジネスをどうやってきれいにグルグル回すかだと思っているんで、やっぱり勝ちたいですね」
そのとき、小泉には敏腕経営者と熱狂的なサッカーファンという二つの顔が表れていた。
Fumiaki Koizumi
1980年生まれ。早稲田大学卒業後、2003年、大和証券SMBC(現 大和証券)に入社。投資銀行本部にて、主にインターネット企業の株式上場を担当し、ミクシィやDeNAなどのベンチャー企業のIPOを実現させる。'07年、ミクシィに入社。'08年、取締役執行役員CFOに就任し、コーポレート部門全体を統括。'13年、メルカリに入社。’17年、取締役社長兼COOに就任。'19年、鹿島アントラーズFC代表取締役社長に就任。メルカリ取締役会長も兼任する。
Text=田中 滋 Photograph=松永和章
鹿島アントラーズ社長のスマートシティ構想とは? 小泉文明のサッカービジネス論③

鹿島アントラーズ社長のスマートシティ構想とは? 小泉文明のサッカービジネス論③
Jリーグが再開。コロナ禍によるサッカーの試合が延期される期間に、すべてのチームの中で圧倒的な存在感を示したのが鹿島アントラーズだ。率いるのは前メルカリ社長(現メルカリ会長)の小泉文明。新しいアントラーズの社長が見据える、アフターコロナの時代のチームの未来、スポーツビジネスのあり方とは?
テクノロジーとエンタテインメントの相性の良さ
7月11日からJリーグは、新型コロナウイルス感染症の対応ガイドラインに沿って、スタジアムに観客を入れる興行を再開させた。ただし、その運営は「イスの中心から半径1m以上の間隔をあける」、「観客の上限は、5,000人または会場収容人数の50%で少ない方とする」など、厳しいプロトコルに基づいている。スタジアムに観客が戻ってきたことは喜ぶべき進展だが、国内の感染者数が明らかに増加しているなかでの観客動員再開に、どのクラブも神経を尖らせていた。
ただ、クラブにとって再開初戦の客足は予想外だったのではないだろうか。多くのサッカーファンが再開を待ち望んでいたため、チケットはプレミア化するかと思われたが予想以上に売り上げは伸びなかったという。エンターテインメント業界にとって、withコロナの世界で生きていくことは簡単ではなさそうだ。
それでも、人々の消費行動がモノからコトへと移る傾向は変わらないだろう。スタジアムでの感動体験をどれだけ準備できるかによって、クラブの価値は高められる。スタジアムのラボ化のひとつの成果として、鹿島アントラーズはクラブオフィシャルパートナーである株式会社LIXIL住宅研究所(アイフルホームカンパニー)と共同で、カシマサッカースタジアム内の授乳室をリニューアルした。これは5月に開催され、社長の小泉文明も参加したオンラインファンイベントのなかでもサポーターから要望があったものだ。乳幼児のいる子育て世帯のサポーターが安心してスタジアムで観戦できるよう、ホスピタリティの向上に努めた。

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パートナー企業と連携したスタジアムのラボ化はこれに留まらない。近い将来、テクノロジーによりスタジアム内のショップやトイレの行列に並ばなくても済むようになるという。観客はチケットも決済も顔認証され何も持たなくても良くなるし、飲食も席まで届けられたりするようになる。また、AIなどを活用しトラフィックデータをマネジメントすることで渋滞も解消されるようになるかもしれない。
近年、DeNAがプロ野球の横浜ベイスターズ、楽天がプロ野球の楽天イーグルスとJリーグのヴィッセル神戸を、そしてサイバーエージェントもJリーグの町田ゼルビアの経営に参画している。コロナの時代になっても、この流れは変わらないと小泉文明は見ていた。
「人々の消費もモノからコトへという流れのなかで、恐らく今後もテクノロジーとエンターテインメントのかけ算は、ビジネスとして大きくなっていくのではないかと思っています」
メルカリとしても、新たなビジネスをつくり出す上でアントラーズにコンテンツとして非常に魅力を感じたことは間違いない。前回も紹介したようにstand.fm、TikTokといった新たなプラットフォームで矢継ぎ早にクラブ公式チャンネルを開設させたのも、その一環だ。
ただ、在宅時間が増えるライフスタイルが一般化するのと符合するようにNetflixが業績を伸ばしている。コンテンツホルダーによるユーザーの可処分時間の奪い合いは、これまで以上に激しくなるだろう。だからこそ、ユーザーに寄り添う形を小泉は模索する。
「競合という意味では他のスポーツだけでなく、Netflixもそうだし、もしかしたらメルカリも競合相手になるかもしれません。24時間のなかで、どれだけ僕らアントラーズに振り向いてもらうかの戦いになる。だからといって、メディアやコンテンツホルダーのほうから押しつけてもユーザーにはなかなか選んでもらえません。だから、僕らはできるだけ消費者のライフスタイルに合わせた形でコンテンツを準備して、彼らに選んでもらえるような設計で考えていきたいと思います。移動中などのながら時間をstand.fmで、若者にはTikTokと配信先を増やしています」
小泉流“スマートシティ構想”
とはいえ、これは小泉が抱いている深謀遠慮の一端に過ぎない。メルカリが鹿島アントラーズのオーナーになった理由の一つである“新たなビジネスの創出”という点においては、もっと巨大な構想を頭の中に描いていた。それが、小泉流“スマートシティ構想”である。
スマートシティ(スーパーシティ)構想とは、AIやビッグデータを活用し、社会の在り方を根本から変えるような都市設計の動きが、国際的に急速に進展していることを受けて、日本でも「まるごと未来都市」を実現しよう、というプロジェクトだ。つまり、UAEのドバイやシンガポールといった先行する都市に負けない世界最先端都市をつくろうという構想である。
小泉はこれを「一世代前の考え方」と喝破する。
「未来図型のスマートシティの構想やプロジェクトに対して僕は違和感を持って見ています。大企業や政令指定都市がスーパーシティ構想を立ち上げて動いていますけど、それはそれだけの土地と資本があるから実現できる訳であって日本全国そうなることは難しいと思います。これまでの都市計画はいわゆるゼネコン主導型でした。最初に都市が設計されて、そこに人間が合わせていく。でも、これから日本全体の人口が減っていくなかで、そのやり方ではROI(Return on investment:投資した費用からどれくらいの利益・効果が得られたのかを表す指標)がまったく見合わない。日本全国の人口を都市部に集中させます、という法律でもできるなら別ですが。だから、僕は一世代前の考え方だと思います」
では、小泉流の“スマートシティ構想”とはどういったものなのか。
「本質的なスマートシティとは、人間が中心にいる街づくりです。つまり、設計された街に人間が合わせていくのではなくて、人間が先にいて街が後にある。僕からすると、テクノロジーが人間の生活が便利になるように解決していって、振り向いてみたら結果的にすごくスマート化されてました、みたいなものが本質的かつ現実的なスマートシティだと思うんです」
小泉には、人と人とをつなぐテクノロジーを扱ってきたからこその矜持がある。それはテクノロジーは人間のためにある、という考えだ。そして、 「僕は実業家なのでどの階段を上るのが一番早いかを考えるんです」と笑う。
生体認証やスマホ決済を導入し、顔認証で物販ができるようになるスタジアムのラボ化。続いてそれが街中にも導入されていくようになる。
「結局、『テクノロジーってなんなの』と言ったら、個人がどんどん自分らしく生きられて、個人がどんどん強くなっていく手助けをするものだと思います。そしてテクノロジーを使う、使わないも個人が選択していく。僕からすると、街全体に最先端のテクノロジーが導入されて、誰もが一斉にそれに従わないといけないのはちょっと違う気がしますし、住民の理解など時間がかかると思っています。個人のデメリットはちゃんと設計されつつ、徐々に街がスマート化していく方が現実的な街の進化の仕方だと思います」
超高齢化社会を迎える日本にとって、重要な働き手である子育て世代を確保することは、各地方自治体にとって非常に悩ましい問題だ。彼らが働き、報酬を得て、納税できなければ地域は成り立たない。つまり、労働以外の場面である医療や介護に、その世代のリソースを奪われていては、地域は成り立たなくなっていく。だからこそ、テクノロジーを使ってそうした課題を解決することは非常に意義がある。
鹿島アントラーズが本拠地を置くホームタウンの鹿行地域はおよそ人口28万人。アントラーズの前身である住友金属工業は鹿嶋製鉄所があることで地域の経済を支えてきた。時代は変わり、メルカリがアントラーズを保有するようになっても、地域がアントラーズを見つめる視線の熱さは変わらない。
「鹿嶋市は、ふるさと納税型のクラウドファンディングに対してもすごく理解があって、スムーズに進めることができました。市長からもIT化に対してすごく期待されています」

今世界的に見てもフットボールクラブは、その業態を変化させようとしている。商業施設と一体となったスタジアムの建設はごくごく当たり前のこととなった。また、イタリアのユベントスは伝統的なエンブレムから洗練されたロゴマークに変更。まるで高級ブランドのようなロゴは、人々のライフスタイルに浸透することを企図したものだろう。従来のフットボールクラブという枠組みを越える動きは、さらに増えていくはずだ。
世界には、レアル・マドリード、FCバルセロナ、ダラス・カウボーイズ、ニューヨーク・ヤンキースなど、資産価値が40億ドルを超えるといわれるスポーツクラブがいくつもあるが、小泉は実はそのどれも参考にしたことはないという。
「ITの業界にもう14年くらいいます。僕のビジネススタイルは、コミュニティも運営してきたなかで感じてきたことが素になっています。メルカリもmixiも熱量の高いコアなユーザーを大事にする手法で大きくしてきた自負はある。色々な構想がそうなって欲しいな、という願望込みで言っていますけど、僕の仮説がこれから合うかどうかは乞うご期待ですね」
デジタルを使ったビッグクラブ構想。スタジアムを利用したラボ化。そして、新しい形の街づくり。小泉は,スポーツやスポーツクラブが持つ新しい価値を示そうとしている。
Fumiaki Koizumi
1980年生まれ。早稲田大学卒業後、2003年、大和証券SMBC(現 大和証券)に入社。投資銀行本部にて、主にインターネット企業の株式上場を担当し、ミクシィやDeNAなどのベンチャー企業のIPOを実現させる。'07年、ミクシィに入社。'08年、取締役執行役員CFOに就任し、コーポレート部門全体を統括。'13年、メルカリに入社。’17年、取締役社長兼COOに就任。'19年、鹿島アントラーズFC代表取締役社長に就任。メルカリ取締役会長も兼任する。
Text=田中 滋 Photograph=松永和章
小泉社長の考えがよく伝わってくる良記事である。
メルカリになって変わったところも多い。
しかしながら、鹿島は鹿島。
その本質は変わっておらぬ。
それは、小泉社長が鹿島の神髄を理解して買収したことに他ならない。
今後もメルカリと鹿島、相乗効果で伸びていきたい。
これからが楽しみである。

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J1再開!鹿島アントラーズで今なにが起こっているのか?小泉文明社長のサッカービジネス論①

コロナ禍によるJリーグが延期されるなか、すべてのチームの中で圧倒的な存在感を示したのが鹿島アントラーズだ。率いるのは前メルカリ社長(現メルカリ会長)の小泉文明氏。新しいアントラーズの社長が見据える、アフターコロナの時代のチームの未来、スポーツビジネスのあり方とは?
テクノロジーを使ってクラブの収益を上げる
新型コロナウイルスがエンタテインメント業界に甚大な影響を与えている。興行を打って観客を集めようにも密閉・密集・密接のいわゆる“3密”を避けることは難しく、プロ野球やプロサッカーリーグも「リモートマッチ」と銘打った無観客での試合興行からリスタートを切った。
サッカーのJ1リーグは、ひとあし先に再開されたJ2、J3に続き、7月4日から約4ヵ月ぶりに再開される。コロナ禍はすべてのプロスポーツチームに等しく甚大な影響を及ぼす。それは国内最多の20個のタイトルを有し、全国的な人気を誇る鹿島アントラーズであっても変わらない。
昨夏、アントラーズの経営権は日本製鉄からメルカリに譲渡されたことで大きな話題となった。その鹿島の代表取締役社長に就任して1年も経たないうちに、これまで例を見ない状況に直面した小泉文明は、厳しい局面にあることを否定しなかった。
「短期ではどうしても赤字になってしまう状況は避けられないかなと思っています。昨季はチケット収入で10億円近くの売り上げがありました。今後の状況にもよりますが、チケット収入はかなりのマイナスになるでしょう。短期な赤字は、これまでの内部留保や、親会社であるメルカリからの支援でどうにかできると思います。ですが、こうした赤字の状況が続いていくとクラブとして成り立たなくなってしまう。また、来年になるとスポンサーが離れてしまうクラブもゼロではないと思います。Jリーグにおいては非常に厳しい局面が続くのではないでしょうか」
そう聞くと、ついつい暗い気分となり、うつむいてしまいがちだが、リーグ戦がストップしてから約4ヵ月の間、アントラーズの存在感は日本サッカー界のなかでも際立っていた。
2月末にリーグ全体が中断すると、サッカーファンにコンテンツを届けるためにコンサドーレ札幌との練習試合中継をDAZNで実施、ホームタウンの食材や鹿島のホームゲームでのスタグルを通販で紹介する擬似的なECサイト「鹿行の『食』を届けるプロジェクト」を立ち上げると、Zoomを使ったオンラインファンイベントを開催し、スポーツエンターテイメントアプリPlayer!を使ったギフティング(投げ銭)もいち早く導入。ふるさと納税型のクラウドファンディングをローンチさせ、音楽配信アプリStand.fmで公式チャンネルを開設し、ショートビデオのプラットフォームであるTikTokとは公式アカウントを開設するだけでなくパートナーシップ契約を締結した。まるでこの事態を予測していたかのように、他クラブに先んじて次々と施策を打ち出していったのである。
“ポジティブと言うとちょっと語弊がある”と断りながらも、小泉は「やろうと思っていたことを前倒しできた」と胸を張る。
「もともと僕らが経営に加わったときに、デジタルとかテクノロジーを使って、クラブの収益をどうやって上げていくかを考えていました。その当時から、ギフティングであるとか、クラウドファンディングをやりたいという話しはありましたので、もともとロードマップにあったものが前倒しになった認識でいます」
アントラーズの経営権を取得して以降、小泉は一貫してデジタル施策の重要性を訴えてきた。IT企業のメルカリとしては当然の姿勢だろう。彼らのいちばんの強みはテクノロジーを有することにある。それを生かしてマネタイズを考えるのはごく自然な成り行きだ。
ギフティングや地域行政との協力から生まれたふるさと納税型のクラウドファンディングなどは、サッカークラブだけでなく、他の多くのプロスポーツクラブにとっても大いに参考となる施策でもある。自分たちが先陣を切り、そこで得られた知見やノウハウなど「還元できるモノや情報はなるべく還元して、リーグ全体でサバイブしていかないといけない」と小泉は言う。厳しい状況にひるむのではなく先陣を切って進む姿勢を示しているのだ。
しかし、それを踏まえた上で小泉は「スタジアムがすべてだと思います」と断言する。
「リアルの価値をどう上げていけるかがすごく大事だと思っています。僕はよくデジタル、デジタルと言ってるので、サポーターからするとスタジアムの感動価値をどう上げていくんだよ、と言われるんですけど、スタジアムがすべてだと思うんですよね」
そこには、mixiでSNSの運用に携わった小泉だからこその確信があった。
「これはmixi時代からずっと言ってるんですけど、やっぱりコアの方々を大事にしていきたいという想いが、今回改めて湧いてきましたね。コミュニティには1:9:90みたいなバランスがあります。1が情報発信をするコアな人たち、9はそれに対してリアクションするような人たちがいて、90というのはどちらかというとROM(Read Only Member。自らは投稿せずに、他の参加者のコメントやメッセージを読む人々のこと)と呼ばれる人たちです。つまり、1:9の最初のコアな部分の熱量を2とか10に上げていくことがコミュニティを活性化するための重要な要素で、中心の熱量がまわりに波及していくものだと思っています」
コアこそが肝になるという考え方は、アントラーズのチケット施策にも色濃く反映される。リーグ戦が中断されたことで年間チケットの払い戻しを発表するクラブもあるなか、アントラーズは処理が複雑化することをいとわず、コアファンを優遇する措置をとったのである。
「僕からするといままで支えてくれたいわゆるSOCIOメンバーと呼ばれるコアファンや、年間チケットを買ってくれた方々にチケットを優先して配りたかった。まずはそういった方々にデリバーして、余ったら一般販売という順番にしました。はっきり言ってしまうと、コアファンの熱量さえしっかり保てれば、スタジアムの熱量は保てる。コアな部分の熱量を落としてしまうとクラブの評価が落ちます。ファーストプライオリティは絶対にコアなファンだと思います」
リアルな場であるスタジアムにはコアファンが集う。そこから発せられる熱量はコミュニティの大きさに直結する。熱量が少なければコミュニティは小さくなり、逆に熱量が多ければ多いほどコミュニティも大きくなる。だからこそ、まずはコミュニティ自体の熱量を保つことに注力したのだ。
とはいえ、アントラーズの経営規模は70億円。今後100億円を目指そうとするなかで、コアファンだけをターゲットにした施策だけでは限界がある。また、2011年に東日本大震災が起きたとき鹿島アントラーズは被災し、観客動員数の激減を経験している。あのときは観客数が元に戻るまで3年の月日を要しただけに、今回も大きな影響を受けることは避けられないだろう。しかし、だからといってクラブが手をこまねいている訳にもいかない。小泉の頭の中では2つの施策が描かれていた。
「コアファンの方々はスタジアムでの感動体験を通じてマネタイズしていきたい。つまり、リアルの場で収益化していくことを考えています。ただ僕としては、コアなファンの周辺にいて“コアではないんだけどライトなファン層”も結構大きいと思っていて、その層に対する施策も重要だと考えています」
年に数回だけスタジアムを訪れるファン層は、その回数が増えていくコア層にもなり得る反面、逆に脱落してしまうことも充分に考えられる。3.11のときにスタジアムから離れてしまったのがこの層だった。デジタルの表現を利活用することで、その層からこぼれ落ちる人をすくい、マネタイズへと結びつけようというのだ。
その施策の一環が、サッカークラブとしては初となるStand.fmやTikTokでの公式チャンネル開設なのである。特にTikTokは驚きをもって受け止められたが、なにも選手が踊っている動画を載せたいわけではない。今まで手が届かなかった場所に公式チャンネルをつくることで潜在的なユーザーとの接点を増やし、コミュニティの中心である熱量の高いところに向かうように誘導する仕組みをつくったのだ。
そうすることで、今までと違う収益構造が生まれると小泉は考える。
「例えばクラウドファンディングやギフティングがない頃、地方でアントラーズを応援している人は応援に行くにも遠すぎていけないし、ユニフォームを買うことくらいしかできなかったと思うんです。でも、テクノロジーによってアントラーズをもっと応援したかったんだけどできなかった人を取り込むこともできるようになりました。もちろん、なにもせずにお金をくださいというわけではなく、エンタテインメントやスポーツとしての感動体験をお届けすることの対価としていただいて、クラブの収益を上げていきたい。デジタルを使った収益化が非常に重要だと考えています」
地元との新しいwin-winのカタチ
そうしたライト層を取り込むことが1つめの施策であるなら、2つめはアントラーズのホームタウンである鹿行地域の地元住民への施策である。
withコロナの時代となったいま、リスクを抑えるため移動を控える人はどうしても増える。東京や首都圏からの観戦者も多いアントラーズにとって、この状況が続くことは好ましくない。だからこそ、小泉は地元に向けた必要性を感じていた。
「地元のサポーターも、東京から来てくださるサポーターもどちらも大事です。ただ、僕は地元の方にももう少しファンクラブに入ってもらいたいと思っているので、そこはテコ入れしないといけないと思っています」
クラブとして「鹿行の『食』を届けるプロジェクト」に取り組んだことで、地元の企業と全国のアントラーズサポーターをマッチングさせることができた。アントラーズが地元を応援する姿を見せられたことは、当然ながら好意的に受け止められ、さらに地元企業と一緒にプロジェクトに取り組んだことで次の課題も見えてきたという。
「あるお店の商品は非常に好評で、一時販売を止めなければいけないくらいでした。でも逆に言えばストップしたことで機会を逃した訳で、地元の企業さんの事業上場の課題に対して、もう少し僕らも協力していかないといけないと感じました」
DX(デジタル・トランスフォーメーション)、つまり市場環境のデジタル化を進めるにあたり、アントラーズは好事例を残している。メルカリに経営権が移ってからSlackなどが導入されたことで、仕事効率は短期間で劇的に向上した。それを受けて地元企業からは「どうやってオンラインで仕事をすればいいのか教えてほしい」といった要望が舞い込むようになったという。
「デジタルを使ったECサイトだとか業務の効率化だとか地域が抱える課題も、僕らがもっと地元に入っていけばメルカリやアントラーズのノウハウを使って還元していくことができるかもしれません。そうすることで地元企業の競争力が上がり、結果としてスポンサーやファンクラブの収入となってクラブに戻ってくるようなになれば、もっとwin-winな関係を築けると思います」
鹿嶋市の人口は7万人にも満たない。周辺の鹿行地域を含めても30万人と言われている。そんな地方の片隅にあるクラブが2016年にはFIFAクラブW杯で決勝まで進出し、スペインのレアル・マドリードをあと一歩まで追い詰めた。マドリードやバルセロナ、ロンドンやミュンヘン、パリといった大きな街にあるクラブに、もう一度、戦いを挑もうと本気で取り組んでいるのが鹿島アントラーズというクラブだ。
「世界のクラブはどんどん進歩している。僕らがなにもやらないと相対的には退化していくというか、差がどんどん開いていくだけです。今から鹿嶋の人口を増やせと言っても無理でしょう。なので、僕としてはだからこそITやデジタルなのかなと思っています」
新型コロナウイルスは世界的に大きな影響を及ぼしたが、新しい生活様式はデジタル化を一歩推し進め、デジタルとエンタテイメントの融合を加速させる効果があったかもしれない。これまでの社会構造であれば、大都市にあるクラブほど収益面でのメリットを期待できたが、withコロナの世界では必ずしもそうとは言い切れなくなった。誰も直面したことがない社会において、先を見通せている経営者は少ないだろう。
そのなかで、あふれるようにアイデアが湧き出す小泉は異彩を放つ。地方にある小さな町のクラブで今、大きな変化が起きようとしている。
Fumiaki Koizumi
1980年生まれ。早稲田大学卒業後、2003年、大和証券SMBC(現 大和証券)に入社。投資銀行本部にて、主にインターネット企業の株式上場を担当し、ミクシィやDeNAなどのベンチャー企業のIPOを実現させる。'07年、ミクシィに入社。'08年、取締役執行役員CFOに就任し、コーポレート部門全体を統括。'13年、メルカリに入社。’17年、取締役社長兼COOに就任。'19年、鹿島アントラーズFC代表取締役社長に就任。メルカリ取締役会長も兼任する。
Text=田中 滋 Photograph=太田隆生
メルカリが鹿島アントラーズのオーナーになった本当の理由。小泉文明のサッカービジネス論②

Jリーグが再開。コロナ禍によるサッカーの試合が延期される期間に、すべてのチームの中で圧倒的な存在感を示したのが鹿島アントラーズだ。率いるのは前メルカリ社長(現メルカリ会長)の小泉文明。新しいアントラーズの社長が見据える、アフターコロナの時代のチームの未来、スポーツビジネスのあり方とは?
顧客の拡大、ブランドの向上、ビジネス機会の創出
2019年7月30日、株式会社鹿島アントラーズから1つのプレスリリースが発表された。それまで日本製鉄株式会社が保有していた72.5%のうち、61.6%を株式会社メルカリが譲り受ける株式譲渡の締結が行われ、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の理事会において承認された、という内容だった。
同日17時30分、JFAハウス4階に設けられた会見場で、メルカリの取締役社長兼COOとして壇上にのぼった小泉文明は「鹿島アントラーズという日本を代表するクラブの経営をサポートできることについて、会社一同、非常にワクワクしております」と、少し早口でコメントした。
鹿島アントラーズ側からすれば、親会社が変わるこの株式譲渡は、激変が続くフットボールの世界で生き残っていくために必要な変化だった。もともとアントラーズは、住友金属にとって重要なプラントである鹿島製鉄所に配属された社員の意欲向上という目的も帯びて発足したクラブである。しかし、時代は移り変わる。住友金属は新日本製鐵と合併、新日鐵住金と生まれ変わり、’19年4月からは社名を日本製鉄と改めていた。
それと同時に、住友金属のなかでは重要な役割を帯びていたアントラーズも、巨大な日本製鉄グループの子会社の一つという位置付けに変わる。時を同じくして、Jリーグはそれまでの共存共栄から競争へと方針を転換。今後のサッカー界でアントラーズが生き残るためには日本製鉄としても、新たな事業展開をはかることが期待できるパートナーを探す必要性を感じ、本拠地をカシマスタジアムから動かさないことなどの条件面に合う会社を探すなかで、メルカリに白羽の矢が立ったのである。
実際、メルカリが加わったことでアントラーズの経営スピードは劇的に速くなり、実現できずにいたアイデアも次々と日の目を見るようになった。メルカリが持つ技術力の恩恵は、今後も大きな変化をもたらすだろう。
しかし、株式を得たメルカリ側にはどんなメリットがあるのか、株式譲渡の記者会見のときから一貫して、小泉は3つの狙いを説明してきた。それは顧客の拡大、ブランドの向上、ビジネス機会の創出の3つである。
「1つは、ユーザー層が重複しないということですね。アントラーズはどちらかというと男性や年齢で言っても30代や40代から上の層の方が多いというデータがあります。一方、メルカリは20~30代の女性が多い傾向にあります。メルカリのユーザー層を拡大するためには、男性だったり、30、40代以上の層も必要ですし、逆にアントラーズからすれば若い層にスタジアムに来て欲しい。お互いにユーザー層がかぶっていないところが大きな要因でした」
「2つめは、ブランドですね。去年から僕らはメルペイというペイメントの金融サービスをスタートしています。メルカリは会社ができて7年なので、7年という若い会社が金融というブランドアセットを意識しなければいけないビジネスをスタートするにあたり、スポーツのもっている価値が生きてくると思っています」
「3つめは、ビジネス機会の創出です。クラブも企業なので収益を上げることが重要だと思っています。そこはこの先、エンタテインメント×テクノロジーの分野が広がっていくことで、さらに伸ばせるという見通しがあります。それに加えて“街づくり”のところも考えています。これから5Gといった通信技術やテクノロジーが進化していく過程で、リアルな生活の中にもっとテクノロジーが入ってくる余地が出てくる。僕らメルカリも循環型社会の実現のために、リアルな場を使っていろんな実験や取り組みをやっていきたいと思っています。その点、クラブチームを持っていること、ひいてはスタジアムを持っていることは非常に重要です。僕は最近『スタジアムのラボ化』と呼んでいますけども、スタジアムでなにか新しいテクノロジーを試していきたいと思っています」
リアルにこそ価値があるという“スタジアムのラボ化”
いまだ世界中で新型コロナウイルスの猛威はおさまっておらず、第2波に襲われ再びロックダウンを強いられる都市も多い。エンタテインメント業界にとって、こんな情勢のなかでお客さんが来てくれるかどうかは未知数の部分も多いだろう。
しかし、こんな情勢だからこそ、リアルの価値が高まる、と小泉は見ていた。
「このコロナの時代以降、人はさらに動かなくなってくると思うんです。大概のことはオンラインでよいのではと。そうすると、逆にリアルな場所にわざわざ行くことの価値がもっと上がると思うんですよね。上げないとまずいと言いますか。サッカーをスタジアムで観るとか、コンサートをライブ会場で観ることの価値はもっと高まる。ある一定の場所に2万、3万の人が集まるコンテンツになにがあるのか考えると、僕は音楽とかスポーツしかないと思っています。そういう人がたくさん集まる場所に対するソリューションを提示したり、試すことは、社会や企業が抱える課題解決のために、すごく重要な場所になると思うんです」
新型コロナウイルスの感染を避けるため、リモートワークを導入する企業は一気に増えた。わざわざ顔をつきあわさずとも、Zoomを活用したコミュニケーションで充分に業務が行えることがわかり、これからさらにリモートの活用は進むだろう。そんな情勢を見るにつけ小泉はアイデアをひねっているという。
「コロナの中で僕自身がなにを考えているかというと、リアルな価値が高まる方向にどう設計できるか、だと思っています。みんな『オフィスなんかいらない』と言いますけど、逆にオフィスの価値、オフィスにしかできない価値を提供できたら、むしろ価値は上がるんじゃないでしょうか。そういう方向で頭のなかを整理していかないといけない、と思っています」
リアルにこそ価値があるという“スタジアムのラボ化” は、メルカリと鹿島アントラーズに新たな方向性を示すだろう。メルカリが鹿島アントラーズを得た理由も、この先、もっと具体的に見えてくるだろう。そのとき加わってくるのが「パートナー」の存在だ。アントラーズでは去年から、協賛企業を「スポンサー」とは呼ばず「パートナー」と称している。
「いままでのスポンサーシップは胸に名前を出すからお金をください、という話でした。これからもそうした広告としての機能は残っていきます。ただ、それだけではなく課題解決のパートナーと考えています。レベニューシェアのような形で協同で事業をやりましょう、ということです。アントラーズとしてもリスクを負うし、リターンがあればそれをきちんと分配していただく。そういう形でクラブとしてのアップサイドも狙えるのかなと思っています。ビジネスとしてスポーツが貢献できる部分がもっともっとあるんじゃないかと思います」
昨年2月、鹿島アントラーズはNTTドコモを新たなパートナー企業として迎え入れた。その目的として、クラブチームとの連携による地域活性化、5Gを活用したスマートスタジアム化、クラブチームのデジタルトランスフォーメーション支援を目的とした協業を掲げる。すでにスタジアムには5Gが導入され、国内屈指の環境が構築されている。ただ、それはあくまでも下地でしかないだろう。大きな変化が訪れるのは、このテクノロジーを活用することで始まる。
「今後、パートナー企業さん同士のコラボレーションが出てきます。いまであればメルカリの技術もあれば、ドコモさんの技術とインフラがある。そこに違うパートナーさんが入ってきて新しい事業や実験を手がけることができるはずです。今後は、そういうビジネスをつくるところに、クラブとしてコミットしていくことが求められているんじゃないかと思いますね」
なにもメルカリはお金が余っているからアントラーズを買ったわけではない。近い未来を見通した戦略的な一手であることがよくわかるだろう。
とはいえ、一つ不思議だったことがある。鹿島アントラーズの親会社が日本製鉄からメルカリに変わったとき、アントラーズの内部ではまったくハレーションが起きず、スムーズに移行したことである。
住友金属から新日鐵住金に変わったときは、同分野の企業でありながら文化の違いが如実にあり、クラブ職員が困惑している場面に何度か出くわした。そのときと比較してもメルカリへの移行はもっと大きな変化であったはずだが、せいぜいSlackが導入されたときに「しばらくスマホを放置していて、Slackを開くときの恐怖感ったらない」という声を聞いたくらいだ。ガラリと変わったはずの経営に戸惑うといったことは聞こえてない。
メルカリがまだ鹿島アントラーズのスポンサー(当時はスポンサーと呼んでいた)だった当時、小泉は経営陣から「優秀な社員がいるはずなのにその能力が活かし切れていない。どうすれば力を引き出せるのか」とメルカリ式の組織のつくり方や社員のマネジメントの仕方を相談されていた経緯がある。実際にアントラーズの社長となり、縦割り・横割りだった組織を廃止し、プロジェクト単位で動ける組織に大改革しているのだが、そうした変化もアントラーズはすんなり受け入れている。
なぜなのか。
小泉は「鹿島アントラーズは完全にベンチャー企業だ」と言い切った。
「長年クラブを率いてきた方々と話すと、ある意味スタートアップっぽい。常識を疑いながら非常にいろんなチャレンジをされてますし、一方で伝統を守るだとかメリハリがすごくはっきりしている。そこはある意味ベンチャー企業の先輩であるという、そういう感覚さえ覚えますね」
いまでこそJリーグ屈指の名門クラブに数えられる鹿島アントラーズだが、その歴史はJリーグ発足したときの「オリジナル10」と呼ばれるクラブのなかでも異色と言える。大企業の後ろ盾を得て歩み始めたクラブが多いなか、茨城の片隅に位置するアントラーズは、当時のチェアマンである川淵三郎から「99.9999%ない」と言われたJリーグ参入をひっくり返すため、茨城県や地元の行政と一体となってサッカー専用スタジアムを完成させた。
「奇跡のようなスタジアムをつくって立ち上がってきた歴史を見ると、完全にベンチャー企業のそれですよね。ホームタウンに全部で30万人しかいない茨城の片田舎の町が、常勝チームをつくり、これだけの歴史を積み重ねてきた。過酷な環境でもサバイブできたのは、先人たちが知恵を出しあって進んできたからだと思います。そういう意味でメルカリと非常に近しい部分があるのかなと思っています」
いまや社員数が1800人を超えるようになったメルカリだが、そのマインドはいまだベンチャー企業の一つだった頃のまま。アントラーズが培ってきた精神と近い部分があってもなんら不思議ではない。
「新たな価値を生み出す世界的なマーケットプレイスを創る」というミッションを掲げるメルカリは、そのミッションを達成するために3つのバリューを大切にしている。「Go Bold(大胆にやろう)」、「All for One(全ては成功のために)」、「Be a Pro(プロフェッショナルであれ)」の3つだ。社員は、このバリューに沿って自ら考え行動する。それがメルカリの強みとなっていることは間違いない。
そして、小泉はこのメルカリが掲げる3つのバリューを、そのままアントラーズにも導入したのである。
「アントラーズには『すべては勝利のために』という強いミッションがあり、全社員がそれを信じています。その浸透率の高さは驚くほどでした。しかし、ミッションが強すぎるあまり、社員はそこに向かって全力で取り組む形になっていました。そこでマネージャー陣全員と話し合いをもって、現場が意識すべきバリューについて議論したのですが、結論としては『メルカリのバリューってアントラーズのバリューに近いよね』ということに落ち着いたんです。アントラーズもメルカリも非常に難しいミッションを掲げていますし、そのためにはチャレンジしないといけないことも非常に多い。フィールドは違いますが、もともとの企業フィロソフィーは非常に近かったのかなと思います」
こう聞くと、鹿島アントラーズとメルカリが出会うことは必然だった印象さえ受ける。スタジアムというリアルな場が生み出す価値を新たに定義し、「スタジアムのラボ化」を推し進めていくことで新たなビジネスが創造されるだろう。
とはいえ、それもすべて“勝つため”だ。
「勝ちたいですねえ。鹿島は勝ってナンボのチームなので。勝利の再現性を高めるために経営としてやれることをやりたいです。なんのためにやるかと言えば、やっぱり勝ちたいんですよ。チームの強化とビジネスをどうやってきれいにグルグル回すかだと思っているんで、やっぱり勝ちたいですね」
そのとき、小泉には敏腕経営者と熱狂的なサッカーファンという二つの顔が表れていた。
Fumiaki Koizumi
1980年生まれ。早稲田大学卒業後、2003年、大和証券SMBC(現 大和証券)に入社。投資銀行本部にて、主にインターネット企業の株式上場を担当し、ミクシィやDeNAなどのベンチャー企業のIPOを実現させる。'07年、ミクシィに入社。'08年、取締役執行役員CFOに就任し、コーポレート部門全体を統括。'13年、メルカリに入社。’17年、取締役社長兼COOに就任。'19年、鹿島アントラーズFC代表取締役社長に就任。メルカリ取締役会長も兼任する。
Text=田中 滋 Photograph=松永和章
鹿島アントラーズ社長のスマートシティ構想とは? 小泉文明のサッカービジネス論③

鹿島アントラーズ社長のスマートシティ構想とは? 小泉文明のサッカービジネス論③
Jリーグが再開。コロナ禍によるサッカーの試合が延期される期間に、すべてのチームの中で圧倒的な存在感を示したのが鹿島アントラーズだ。率いるのは前メルカリ社長(現メルカリ会長)の小泉文明。新しいアントラーズの社長が見据える、アフターコロナの時代のチームの未来、スポーツビジネスのあり方とは?
テクノロジーとエンタテインメントの相性の良さ
7月11日からJリーグは、新型コロナウイルス感染症の対応ガイドラインに沿って、スタジアムに観客を入れる興行を再開させた。ただし、その運営は「イスの中心から半径1m以上の間隔をあける」、「観客の上限は、5,000人または会場収容人数の50%で少ない方とする」など、厳しいプロトコルに基づいている。スタジアムに観客が戻ってきたことは喜ぶべき進展だが、国内の感染者数が明らかに増加しているなかでの観客動員再開に、どのクラブも神経を尖らせていた。
ただ、クラブにとって再開初戦の客足は予想外だったのではないだろうか。多くのサッカーファンが再開を待ち望んでいたため、チケットはプレミア化するかと思われたが予想以上に売り上げは伸びなかったという。エンターテインメント業界にとって、withコロナの世界で生きていくことは簡単ではなさそうだ。
それでも、人々の消費行動がモノからコトへと移る傾向は変わらないだろう。スタジアムでの感動体験をどれだけ準備できるかによって、クラブの価値は高められる。スタジアムのラボ化のひとつの成果として、鹿島アントラーズはクラブオフィシャルパートナーである株式会社LIXIL住宅研究所(アイフルホームカンパニー)と共同で、カシマサッカースタジアム内の授乳室をリニューアルした。これは5月に開催され、社長の小泉文明も参加したオンラインファンイベントのなかでもサポーターから要望があったものだ。乳幼児のいる子育て世帯のサポーターが安心してスタジアムで観戦できるよう、ホスピタリティの向上に努めた。
Licensed by Getty Images
パートナー企業と連携したスタジアムのラボ化はこれに留まらない。近い将来、テクノロジーによりスタジアム内のショップやトイレの行列に並ばなくても済むようになるという。観客はチケットも決済も顔認証され何も持たなくても良くなるし、飲食も席まで届けられたりするようになる。また、AIなどを活用しトラフィックデータをマネジメントすることで渋滞も解消されるようになるかもしれない。
近年、DeNAがプロ野球の横浜ベイスターズ、楽天がプロ野球の楽天イーグルスとJリーグのヴィッセル神戸を、そしてサイバーエージェントもJリーグの町田ゼルビアの経営に参画している。コロナの時代になっても、この流れは変わらないと小泉文明は見ていた。
「人々の消費もモノからコトへという流れのなかで、恐らく今後もテクノロジーとエンターテインメントのかけ算は、ビジネスとして大きくなっていくのではないかと思っています」
メルカリとしても、新たなビジネスをつくり出す上でアントラーズにコンテンツとして非常に魅力を感じたことは間違いない。前回も紹介したようにstand.fm、TikTokといった新たなプラットフォームで矢継ぎ早にクラブ公式チャンネルを開設させたのも、その一環だ。
ただ、在宅時間が増えるライフスタイルが一般化するのと符合するようにNetflixが業績を伸ばしている。コンテンツホルダーによるユーザーの可処分時間の奪い合いは、これまで以上に激しくなるだろう。だからこそ、ユーザーに寄り添う形を小泉は模索する。
「競合という意味では他のスポーツだけでなく、Netflixもそうだし、もしかしたらメルカリも競合相手になるかもしれません。24時間のなかで、どれだけ僕らアントラーズに振り向いてもらうかの戦いになる。だからといって、メディアやコンテンツホルダーのほうから押しつけてもユーザーにはなかなか選んでもらえません。だから、僕らはできるだけ消費者のライフスタイルに合わせた形でコンテンツを準備して、彼らに選んでもらえるような設計で考えていきたいと思います。移動中などのながら時間をstand.fmで、若者にはTikTokと配信先を増やしています」
小泉流“スマートシティ構想”
とはいえ、これは小泉が抱いている深謀遠慮の一端に過ぎない。メルカリが鹿島アントラーズのオーナーになった理由の一つである“新たなビジネスの創出”という点においては、もっと巨大な構想を頭の中に描いていた。それが、小泉流“スマートシティ構想”である。
スマートシティ(スーパーシティ)構想とは、AIやビッグデータを活用し、社会の在り方を根本から変えるような都市設計の動きが、国際的に急速に進展していることを受けて、日本でも「まるごと未来都市」を実現しよう、というプロジェクトだ。つまり、UAEのドバイやシンガポールといった先行する都市に負けない世界最先端都市をつくろうという構想である。
小泉はこれを「一世代前の考え方」と喝破する。
「未来図型のスマートシティの構想やプロジェクトに対して僕は違和感を持って見ています。大企業や政令指定都市がスーパーシティ構想を立ち上げて動いていますけど、それはそれだけの土地と資本があるから実現できる訳であって日本全国そうなることは難しいと思います。これまでの都市計画はいわゆるゼネコン主導型でした。最初に都市が設計されて、そこに人間が合わせていく。でも、これから日本全体の人口が減っていくなかで、そのやり方ではROI(Return on investment:投資した費用からどれくらいの利益・効果が得られたのかを表す指標)がまったく見合わない。日本全国の人口を都市部に集中させます、という法律でもできるなら別ですが。だから、僕は一世代前の考え方だと思います」
では、小泉流の“スマートシティ構想”とはどういったものなのか。
「本質的なスマートシティとは、人間が中心にいる街づくりです。つまり、設計された街に人間が合わせていくのではなくて、人間が先にいて街が後にある。僕からすると、テクノロジーが人間の生活が便利になるように解決していって、振り向いてみたら結果的にすごくスマート化されてました、みたいなものが本質的かつ現実的なスマートシティだと思うんです」
小泉には、人と人とをつなぐテクノロジーを扱ってきたからこその矜持がある。それはテクノロジーは人間のためにある、という考えだ。そして、 「僕は実業家なのでどの階段を上るのが一番早いかを考えるんです」と笑う。
生体認証やスマホ決済を導入し、顔認証で物販ができるようになるスタジアムのラボ化。続いてそれが街中にも導入されていくようになる。
「結局、『テクノロジーってなんなの』と言ったら、個人がどんどん自分らしく生きられて、個人がどんどん強くなっていく手助けをするものだと思います。そしてテクノロジーを使う、使わないも個人が選択していく。僕からすると、街全体に最先端のテクノロジーが導入されて、誰もが一斉にそれに従わないといけないのはちょっと違う気がしますし、住民の理解など時間がかかると思っています。個人のデメリットはちゃんと設計されつつ、徐々に街がスマート化していく方が現実的な街の進化の仕方だと思います」
超高齢化社会を迎える日本にとって、重要な働き手である子育て世代を確保することは、各地方自治体にとって非常に悩ましい問題だ。彼らが働き、報酬を得て、納税できなければ地域は成り立たない。つまり、労働以外の場面である医療や介護に、その世代のリソースを奪われていては、地域は成り立たなくなっていく。だからこそ、テクノロジーを使ってそうした課題を解決することは非常に意義がある。
鹿島アントラーズが本拠地を置くホームタウンの鹿行地域はおよそ人口28万人。アントラーズの前身である住友金属工業は鹿嶋製鉄所があることで地域の経済を支えてきた。時代は変わり、メルカリがアントラーズを保有するようになっても、地域がアントラーズを見つめる視線の熱さは変わらない。
「鹿嶋市は、ふるさと納税型のクラウドファンディングに対してもすごく理解があって、スムーズに進めることができました。市長からもIT化に対してすごく期待されています」
今世界的に見てもフットボールクラブは、その業態を変化させようとしている。商業施設と一体となったスタジアムの建設はごくごく当たり前のこととなった。また、イタリアのユベントスは伝統的なエンブレムから洗練されたロゴマークに変更。まるで高級ブランドのようなロゴは、人々のライフスタイルに浸透することを企図したものだろう。従来のフットボールクラブという枠組みを越える動きは、さらに増えていくはずだ。
世界には、レアル・マドリード、FCバルセロナ、ダラス・カウボーイズ、ニューヨーク・ヤンキースなど、資産価値が40億ドルを超えるといわれるスポーツクラブがいくつもあるが、小泉は実はそのどれも参考にしたことはないという。
「ITの業界にもう14年くらいいます。僕のビジネススタイルは、コミュニティも運営してきたなかで感じてきたことが素になっています。メルカリもmixiも熱量の高いコアなユーザーを大事にする手法で大きくしてきた自負はある。色々な構想がそうなって欲しいな、という願望込みで言っていますけど、僕の仮説がこれから合うかどうかは乞うご期待ですね」
デジタルを使ったビッグクラブ構想。スタジアムを利用したラボ化。そして、新しい形の街づくり。小泉は,スポーツやスポーツクラブが持つ新しい価値を示そうとしている。
Fumiaki Koizumi
1980年生まれ。早稲田大学卒業後、2003年、大和証券SMBC(現 大和証券)に入社。投資銀行本部にて、主にインターネット企業の株式上場を担当し、ミクシィやDeNAなどのベンチャー企業のIPOを実現させる。'07年、ミクシィに入社。'08年、取締役執行役員CFOに就任し、コーポレート部門全体を統括。'13年、メルカリに入社。’17年、取締役社長兼COOに就任。'19年、鹿島アントラーズFC代表取締役社長に就任。メルカリ取締役会長も兼任する。
Text=田中 滋 Photograph=松永和章
南葛SC・佐々木竜太、今季初ゴール
今季初ゴールを決めた南葛SCの佐々木竜太である。
チームとしての初ゴールであり、シーズン出だし上々と言えよう。
ここから勝利を積み重ね、Jリーグ加盟を目指すのだ。
楽しみにしておる。

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前半40分、#南葛SC 先制!!!!!
— 南葛SC official (@nankatsu_staff) July 19, 2020
シーズン初ゴールは #佐々木竜太 !! pic.twitter.com/GJYBt5zpXh
サッカーダイジェスト Fマリノス戦寸評
サッカーダイジェストWeb編集部によるFマリノス戦の寸評である。
4-2の快勝に素晴らしい採点が並ぶ。
その中で上田綺世に最高評価とMOMが与えられた。
これは当然であろう。
もう二つ決められた試合ではあったが、それだけチャンスに絡むところもこのストライカーの才能と思う。
また、エヴェラウドにも非常に高い評点が付けられておる。
1G1Aという結果もあるが、股抜きやターン、カットインシュートと大技の連発はスケールの大きな助っ人というところを見せつけられた。
そして、ファン・アラーノへの寸評「チームの3点目となるエヴェラウドへのラストパスは、約50メートルを疾走したあとの右足クロス。スプリントが光った」はこの選手の特徴を表しておろう。
切り替えの速さと運動量が光る。
これから多くの試合で輝いてくれよう。
これからが楽しみである。

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【J1採点&寸評】鹿島4-2横浜|東京五輪候補ストライカーが本領発揮! 連敗ストップの立役者にトップ評価の「7.5」
サッカーダイジェストWeb編集部
2020年07月19日
鹿島――4得点と攻撃陣が躍動! 待望の今季初勝利

【警告】鹿島=なし 横浜=なし
【退場】鹿島=なし 横浜=なし
【MAN OF THE MATCH】上田綺世(鹿島)
[J1リーグ5節] 鹿島4-2横浜/7月18日(土)/県立カシマサッカースタジアム
【チーム採点・寸評】
鹿島 7
ハイラインの裏スペースを攻略し、4得点のゴールラッシュ。シーズンインからの公式戦6連敗をついに止めた。
【鹿島|採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 6
2失点はともに相手を褒めるべきシュートだった。乱打戦に慌てず、騒がず、最後まで集中を切らさなかった。
DF
22 広瀬陸斗 6.5
昨季まで在籍していた古巣を相手に奮闘。チームの2点目に繋がるワンタッチクロスは絶妙だった。
39 犬飼智也 6.5
勝利のために必死に戦う姿勢が伝わってきた。相手のパスワークに手こずりながらも最終局面では身体を張った。
28 町田浩樹 6
勢いあまってファウルとなり警告を受けることも少なくなかった、後方からのチャージには改善のあとが見られた。
14 永戸勝也 6
対面の仲川の対応に追われ、攻撃面での持ち味はほとんど見せられず、やや消化不良だったか。
MF
20 三竿健斗 6.5(53分OUT)
ボール奪取のみならず、攻撃の起点となるパスを何度も供給。貴重な先制点は三竿のハイプレスがきっかけだった。
4 レオ・シルバ 6
カウンターアタックをたびたび発動。決定機のひとつか、ふたつ前のパスに絡んだ。節目のJ1通算200試合出場を果たした。
7 ファン・アラーノ 6.5(71分OUT)
チームの3点目となるエヴェラウドへのラストパスは、約50メートルを疾走したあとの右足クロス。スプリントが光った。
25 遠藤 康 6(71分OUT)
今季初先発でトップ下に入り、よく走った。前半終了間際に訪れた2つの好機はものにしたかった。
鹿島――見事な2ゴールでチームを救った上田がMOMに

上田が2得点を挙げ、チームの連敗ストップに大きく貢献した。写真:田中研治
FW
9 エヴェラウド 7(80分OUT)
スタメンでの左サイドハーフ起用は今季初めてながら1ゴール・1アシストを記録。カットインからのパワフルショットで相手を慌てさせた。
MAN OF THE MATCH
36 上田綺世 7.5(80分OUT)
左からクロスを冷静に叩き込んだ先制点、右からのクロスを滑りながら右足アウトで決めた追加点と、ストライカーとしての本領を発揮した。
交代出場
MF
6 永木亮太 6(53分IN)
中盤の守備バランスを整えつつ、ボール奪取からの攻撃へのアクションが素早く、判断が的確だった。
MF
8 土居聖真 6(71分IN)
3-2となった直後に途中投入。ゲーム全体の流れに気を配りながらのプレーに終始した。
MF
41 白崎凌兵 6(71分IN)
相手陣内でのパスミスを逃さず、前に出ていた相手GKを見透かすようなワンタッチループで、試合をほぼ決定づけた。
MF
11 和泉竜司 ―(80分IN)
疲れが見えるエヴェラウドに代わって左サイドハーフに入り、守備面でのプレー強度を立て直した。
FW
15 伊藤 翔 ―(80分IN)
お役御免の上田に代わって1トップに。フォアチェックで相手DFのフィードミスを誘発し、ダメ押しゴールに貢献。
監督
ザーゴ 6.5
前節からスタメン4人を入れ替え、さらにポジションやフォーメーションも変更。大胆な采配が功を奏した。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
4-2の快勝に素晴らしい採点が並ぶ。
その中で上田綺世に最高評価とMOMが与えられた。
これは当然であろう。
もう二つ決められた試合ではあったが、それだけチャンスに絡むところもこのストライカーの才能と思う。
また、エヴェラウドにも非常に高い評点が付けられておる。
1G1Aという結果もあるが、股抜きやターン、カットインシュートと大技の連発はスケールの大きな助っ人というところを見せつけられた。
そして、ファン・アラーノへの寸評「チームの3点目となるエヴェラウドへのラストパスは、約50メートルを疾走したあとの右足クロス。スプリントが光った」はこの選手の特徴を表しておろう。
切り替えの速さと運動量が光る。
これから多くの試合で輝いてくれよう。
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【J1採点&寸評】鹿島4-2横浜|東京五輪候補ストライカーが本領発揮! 連敗ストップの立役者にトップ評価の「7.5」
サッカーダイジェストWeb編集部
2020年07月19日
鹿島――4得点と攻撃陣が躍動! 待望の今季初勝利

【警告】鹿島=なし 横浜=なし
【退場】鹿島=なし 横浜=なし
【MAN OF THE MATCH】上田綺世(鹿島)
[J1リーグ5節] 鹿島4-2横浜/7月18日(土)/県立カシマサッカースタジアム
【チーム採点・寸評】
鹿島 7
ハイラインの裏スペースを攻略し、4得点のゴールラッシュ。シーズンインからの公式戦6連敗をついに止めた。
【鹿島|採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 6
2失点はともに相手を褒めるべきシュートだった。乱打戦に慌てず、騒がず、最後まで集中を切らさなかった。
DF
22 広瀬陸斗 6.5
昨季まで在籍していた古巣を相手に奮闘。チームの2点目に繋がるワンタッチクロスは絶妙だった。
39 犬飼智也 6.5
勝利のために必死に戦う姿勢が伝わってきた。相手のパスワークに手こずりながらも最終局面では身体を張った。
28 町田浩樹 6
勢いあまってファウルとなり警告を受けることも少なくなかった、後方からのチャージには改善のあとが見られた。
14 永戸勝也 6
対面の仲川の対応に追われ、攻撃面での持ち味はほとんど見せられず、やや消化不良だったか。
MF
20 三竿健斗 6.5(53分OUT)
ボール奪取のみならず、攻撃の起点となるパスを何度も供給。貴重な先制点は三竿のハイプレスがきっかけだった。
4 レオ・シルバ 6
カウンターアタックをたびたび発動。決定機のひとつか、ふたつ前のパスに絡んだ。節目のJ1通算200試合出場を果たした。
7 ファン・アラーノ 6.5(71分OUT)
チームの3点目となるエヴェラウドへのラストパスは、約50メートルを疾走したあとの右足クロス。スプリントが光った。
25 遠藤 康 6(71分OUT)
今季初先発でトップ下に入り、よく走った。前半終了間際に訪れた2つの好機はものにしたかった。
鹿島――見事な2ゴールでチームを救った上田がMOMに

上田が2得点を挙げ、チームの連敗ストップに大きく貢献した。写真:田中研治
FW
9 エヴェラウド 7(80分OUT)
スタメンでの左サイドハーフ起用は今季初めてながら1ゴール・1アシストを記録。カットインからのパワフルショットで相手を慌てさせた。
MAN OF THE MATCH
36 上田綺世 7.5(80分OUT)
左からクロスを冷静に叩き込んだ先制点、右からのクロスを滑りながら右足アウトで決めた追加点と、ストライカーとしての本領を発揮した。
交代出場
MF
6 永木亮太 6(53分IN)
中盤の守備バランスを整えつつ、ボール奪取からの攻撃へのアクションが素早く、判断が的確だった。
MF
8 土居聖真 6(71分IN)
3-2となった直後に途中投入。ゲーム全体の流れに気を配りながらのプレーに終始した。
MF
41 白崎凌兵 6(71分IN)
相手陣内でのパスミスを逃さず、前に出ていた相手GKを見透かすようなワンタッチループで、試合をほぼ決定づけた。
MF
11 和泉竜司 ―(80分IN)
疲れが見えるエヴェラウドに代わって左サイドハーフに入り、守備面でのプレー強度を立て直した。
FW
15 伊藤 翔 ―(80分IN)
お役御免の上田に代わって1トップに。フォアチェックで相手DFのフィードミスを誘発し、ダメ押しゴールに貢献。
監督
ザーゴ 6.5
前節からスタメン4人を入れ替え、さらにポジションやフォーメーションも変更。大胆な采配が功を奏した。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
エヴェラウドと綺世のコンビネーション
エヴァラウドと綺世の谷地取りを伝えるサッカーマガジン編集部である。
キックオフ前にファーに上げると伝えたエヴェラウドに対して、それを信じて一度利した綺世。
素晴らしいコンビネーションの誕生と言えよう。
左に強靱で高さのあるエヴェラウドを配したことにより、綺世の抜けだしがより有効になった。
この組み合わせは今後も継続されていくのではなろうか。
新助っ人が1G1Aと活躍したことで、鹿島は加速する。
これからが楽しみである。

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【鹿島】「キックオフの数分前に…」エヴェラウドが先制点の上田綺世に伝えたこと
2020-07-19
サッカーマガジン編集部
7月18日、明治安田生命J1リーグは第5節が開催され、鹿島アントラーズは横浜F・マリノスを破って今季初勝利を手に入れた。勝利を呼んだのは前半4分のFW上田綺世の先制ゴール。お膳立てしたMFエヴェラウドは試合直前、上田にある指示を伝えていた。
上写真=エヴェラウドのゴールの後、上田(背番号36)も祝福する(写真◎J.LEAGUE)
■2020年7月18日 J1リーグ第5節(@カシマ)
鹿島 4-2 横浜FM
得点:(鹿)上田綺世2、エヴェラウド、白崎凌兵
(横)マルコス・ジュニオール2
「ファーサイドにボールを上げる」
前節までオウンゴールの1得点しか挙げられず、今季の公式戦で全敗中だった鹿島。重苦しい空気を払拭したのが、試合開始早々の前半4分に生まれたFW上田綺世の先制ゴールだった。リードした後は、同点に追いつかれても動じることなく得点を重ね、昨季のJ1チャンピオンから4得点を奪ってみせた。
大量得点のきっかけとなった先制ゴールは、この日は左サイドハーフのポジションで先発したエヴェラウドのドリブル突破からもたらされた。深い位置までボールを運び、ファーサイドで待つ上田へクロスを送る。上田はトラップしてから右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。
「試合前にエヴェラウドに、『自分が縦に突破したときには必ずファー(サイド)に膨らめ』という指示をもらっていました。その通りにエヴェを信じて、ファー(サイド)に膨らんだら、良いボールが上がってきたので、あとは決めるだけでした」と、上田は自身の先制ゴールを振り返る。
エヴェラウドも、試合前の上田とのやり取りを明かす。「グラウンドの中に入り、本当にキックオフの数分前に(上田を)呼んで、『自分が深い位置までボールを運べたらファーサイドにボール(クロス)を上げるから』と、コミュニケーションを取っていました。それがきっかけで、勝利につながる得点につながったのではないかと思います」
チームに今季初勝利をもたらす先制ゴールは、2人の信頼関係によって生まれた。
「上位争いするためのスタート」
その後、前線を担う2人は勢いに乗り、ともに両チーム最多の5本のシュートを放った。上田の2ゴールに負けず劣らず、エヴェラウドも1ゴール1アシストの活躍を見せた。待望の鹿島加入後初得点に、試合後は表情がゆるむ。
「得点できたことはうれしいです。結果が出ずに苦しい時期もありましたが、今日の勝利は、鹿島がまた上位争いするためのスタートになるのではないかと思います。個人的には1ゴール1アシストという結果を出せたので、自信にもつながります。これからも(結果を)出し続けられるように頑張りたいと思います」
覚醒したブラジル人アタッカーが、さらなる巻き返しを図る鹿島をけん引する。
現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE

鹿島の今季初勝利に貢献したブラジル人トリオの熱い抱擁(写真◎Getty Images)
キックオフ前にファーに上げると伝えたエヴェラウドに対して、それを信じて一度利した綺世。
素晴らしいコンビネーションの誕生と言えよう。
左に強靱で高さのあるエヴェラウドを配したことにより、綺世の抜けだしがより有効になった。
この組み合わせは今後も継続されていくのではなろうか。
新助っ人が1G1Aと活躍したことで、鹿島は加速する。
これからが楽しみである。

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【鹿島】「キックオフの数分前に…」エヴェラウドが先制点の上田綺世に伝えたこと
2020-07-19
サッカーマガジン編集部
7月18日、明治安田生命J1リーグは第5節が開催され、鹿島アントラーズは横浜F・マリノスを破って今季初勝利を手に入れた。勝利を呼んだのは前半4分のFW上田綺世の先制ゴール。お膳立てしたMFエヴェラウドは試合直前、上田にある指示を伝えていた。
上写真=エヴェラウドのゴールの後、上田(背番号36)も祝福する(写真◎J.LEAGUE)
■2020年7月18日 J1リーグ第5節(@カシマ)
鹿島 4-2 横浜FM
得点:(鹿)上田綺世2、エヴェラウド、白崎凌兵
(横)マルコス・ジュニオール2
「ファーサイドにボールを上げる」
前節までオウンゴールの1得点しか挙げられず、今季の公式戦で全敗中だった鹿島。重苦しい空気を払拭したのが、試合開始早々の前半4分に生まれたFW上田綺世の先制ゴールだった。リードした後は、同点に追いつかれても動じることなく得点を重ね、昨季のJ1チャンピオンから4得点を奪ってみせた。
大量得点のきっかけとなった先制ゴールは、この日は左サイドハーフのポジションで先発したエヴェラウドのドリブル突破からもたらされた。深い位置までボールを運び、ファーサイドで待つ上田へクロスを送る。上田はトラップしてから右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。
「試合前にエヴェラウドに、『自分が縦に突破したときには必ずファー(サイド)に膨らめ』という指示をもらっていました。その通りにエヴェを信じて、ファー(サイド)に膨らんだら、良いボールが上がってきたので、あとは決めるだけでした」と、上田は自身の先制ゴールを振り返る。
エヴェラウドも、試合前の上田とのやり取りを明かす。「グラウンドの中に入り、本当にキックオフの数分前に(上田を)呼んで、『自分が深い位置までボールを運べたらファーサイドにボール(クロス)を上げるから』と、コミュニケーションを取っていました。それがきっかけで、勝利につながる得点につながったのではないかと思います」
チームに今季初勝利をもたらす先制ゴールは、2人の信頼関係によって生まれた。
「上位争いするためのスタート」
その後、前線を担う2人は勢いに乗り、ともに両チーム最多の5本のシュートを放った。上田の2ゴールに負けず劣らず、エヴェラウドも1ゴール1アシストの活躍を見せた。待望の鹿島加入後初得点に、試合後は表情がゆるむ。
「得点できたことはうれしいです。結果が出ずに苦しい時期もありましたが、今日の勝利は、鹿島がまた上位争いするためのスタートになるのではないかと思います。個人的には1ゴール1アシストという結果を出せたので、自信にもつながります。これからも(結果を)出し続けられるように頑張りたいと思います」
覚醒したブラジル人アタッカーが、さらなる巻き返しを図る鹿島をけん引する。
現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE

鹿島の今季初勝利に貢献したブラジル人トリオの熱い抱擁(写真◎Getty Images)