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鹿島内定の小川優介の武器は、類い希なる「予測」と「判断」

小川優介くんについて記す埼玉サッカー通信の石黒登記者である。
「小川優介は類い希なる「予測」と「判断」を生かしたボール奪取とドリブルで攻守において起点となれるインテリジェンスに溢れるボランチ」と評する。
これは期待大。
体格的にプロ入り即はどうかという声が聞こえてきそうではある。
しかしながら、こういった選手は既にそういうハンディを乗り越えてきたからこそのプレイスタイルがある。
かなり早く世に出てくるのではなかろうか。
小川優介、注目のボランチである。

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鹿島内定の小川優介の武器は、類い希なる「予測」と「判断」。日本高校選抜入りを逃した悔しい経験も経てプロ入りを掴む
2020.09.30



166cm、58kg。見た目だけで言えば「大丈夫か?」という感想も持たれるかもしれない。

でもそれは杞憂だ。小川優介は類い希なる「予測」と「判断」を生かしたボール奪取とドリブルで攻守において起点となれるインテリジェンスに溢れるボランチ。そして会えばいつも「優介良いですよ」と藤島崇之監督が話してくれる指揮官の「秘蔵っ子」でもある。

初めて見たのは昨年の新人戦。その頃はさらに細身で「身長は165あるかないか。体重も49とかしかない」という中で大柄な上級生たちを相手に1年生MFは意識的に取り組んでいた守備や武器のドリブルを披露。何より80分間を通じてのゲームコントロールが光った。すぐに針谷岳晃(ジュビロ磐田)、原田虹輝(川崎フロンターレ)とJリーグに進んでいった先輩たちに続く、昌平のNEXTボランチと紹介させてもらったのが記憶に新しい。

その後はスタメンに定着。柴圭汰という名パートナーを得て県内屈指のボランチに成長を遂げていく。関東、インターハイは逃したが、リーグ戦、選手権予選の優勝にも貢献した。

もとより欠かせない選手ではあったが、凄みが出てきたなと感じたのは昨年末のプリンスリーグ関東参入戦だ。この大会で小川は水戸ホーリーホックユース、ジェフユナイテッド市原・千葉U-18といったJのエリートたちを相手にほぼパーフェクトな出来を披露する。

守備では柴圭汰とともにことごとくボールを回収。また攻撃面では鹿島も評価した「ドリブル」で特別な輝きを放つ。「あれだけ相手を見て、相手と駆け引きできて、サッカーできる選手はそういないと思う」と指揮官も絶賛するドリブルでJクラブ2チームを手玉に取った。

このあたりから全国区のメディアも小川を無視できないようになる。選手権前には各種媒体が昌平の小柄なボランチを紹介。そして昌平の14番は迎えた本大会でもそれに違わぬ活躍を見せ、選手権では初となるベスト8入りをしたチームでも大きな存在感を放った。

だからこそ意外だったのが、小川が大会の優秀選手入りを逃したことだ。注目を集めた2年生カルテットでは須藤直輝、小見洋太、柴圭汰が選ばれる中で小川優介は選外に。「テレビで優秀選手が流れている時に見ていて、自分の学年で出ていた4人で自分だけ選ばれなかった悔しさは本当にあった」と小川。手応えも得ていたからこそ、その分大きな失望も味わった。

「自分が最高学年となったこの新チームでやっぱり自分を出していかないともう意味がない。言い方は悪いかもしれないですけど、本当に選んだ人を見返してやるという気持ちで今年はやりたい」と迎えた新シーズン。コロナ禍もあった中でプロ入りに至る成長を見せたのは、この「悔しい気持ち」と「自分を出して」というところが大きかったかもしれない。

理想の選手像はイニエスタと話していた小柄な青年は、来季よりその憧れの選手と同じフィールドに足を踏み入れる。

石黒登(取材・文)

「マルチアングル映像体験」レポート

先日の大分トリニータ戦にて実施された「マルチアングル映像体験」をレポートするニッカンスポーツの杉山記者である。
5Gという未来の技術がカシマスタジアムにて体感出来る。
これは鹿島アントラーズならではのこと。
未来に向けて行動をするクラブの力が良く伝わってくる。
サッカーを取り巻く世界は急速に前に進んでおる。
一歩先に行く鹿島アントラーズFCには驚きを感じる。
これぞ鹿島、応援のしがいがあるというもの。
今後も楽しみである。

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鹿島がマルチアングル映像 座席で4種類の映像視聴

鹿島-大分戦で実施された、マルチアングル映像体験の様子(C)KASHIMA ANTLERS

鹿島アントラーズが、9月27日の大分トリニータ戦(カシマ)で「マルチアングル映像体験」を実施した。

スタジアム内の一部座席に専用端末を設置し、観客にはこれを操作しながら、4つのアングルからの映像を自由に楽しんでもらうもの。

パートナー企業のドコモ協力の下、今春にスタジアムの5G化を実現したことから、こうした大容量通信が可能となった。

端末にはLG社製の折りたたみ式2画面端末を使用し、上の画面では映像を、下の画面では文字情報を提供している。

観戦者は4つのアングル(俯瞰=ふかん、鹿島の攻撃方向側ゴール裏、ボール保持者への寄り、中継映像)から、見たいアングルを随時選択。スタジアム内で4Gのスマホを開きDAZNを視聴すると、30秒~1分のタイムラグが生じるが、5G通信ではこの差が0・1秒に抑えられるという。

つまり、目の前で行われている試合とほぼ同時に、別角度から試合を見ることができる。

下の画面では、選手のプロフィル、交代にも対応したリアルタイムのフォーメーション、シュート数や走行距離といった細かいスタッツが見られる。試合のテキスト速報も提供されており、項目をタップすればすぐにリプレーも確認できるという。

 ◇   ◇   ◇

この「マルチアングル映像」は、ライト層とコア層のペアをターゲットにしているという。

スタジアムで初めて観戦する人が“置いてけぼり”にならないよう、半受動的に必要な情報を受け取ることができるシステムになっている。

一方でサッカー通にとっても、良い守備の場面や得点には結びつかなかったスルーパスやフリーランニングなど、独自の視点でサッカーを深掘りできる。

企画を担当したNTTドコモの鈴木教之さんは、「自分だけのオーロラビジョン(大型スクリーン)として楽しんでほしい」と話す。

DAZNが中継映像の権利を保持しているため、現在はスタジアム外でマルチアングル映像を提供することはできない。

しかし、今後、自宅観戦にも対応できるよう展開していく可能性はあるという。権利面をクリアすれば、新型コロナウイルス流行下でもスタジアムでの観戦体験に負けない、新たな視聴スタイルが生まれるかもしれない。【杉山理紗】

(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「サッカー現場発」)


鹿島-大分戦で実施された、マルチアングル映像体験の様子(C)KASHIMA ANTLERS


専用端末の上画面では4アングルの映像が、下画面では文字情報が提供される。選手の顔写真下にはリアルタイムの走行距離が表示されている


専用端末の上画面では4アングルの映像が、下画面では文字情報が提供される。フォーメーションは選手交代もリアルタイムで反映

昌平高等学校・須藤直輝くん・小川優介くん、入団内定

来季の高卒入団内定選手二人が公式発表された。
昌平高等学校の須藤直輝くんと小川優介くんである。
これは素晴らしい。
発表し、即ゲキサカにて記事がアップされるあたり、用意周到であったことが見て取れる。
それだけの大型ルーキーであることが伝わってくる。
須藤くんは昌平高校にて1年から10番を背負い、主将も務める攻撃的なMF、この年代の目玉の一人である。
「最多タイトル数を持っている常勝軍団だし、勝ちにこだわる、凄く伝統のあるチームでプレイしたいと思ったのもありますし、あと今、ザーゴ監督の下で若手選手が躍動しているというところが凄く刺激になって、自分もそこにかかわっていきたいと思い、鹿島アントラーズに決めました」とコメントしており、今季の鹿島をよく観て決めたことが伝わる。
鹿島はこの超目玉について春先からオファーを出しておったとのこと。
そして須藤くんは広島と鹿島に絞り悩んだことを明かす。
「過去のアントラーズの動画とかサンフレッチェの動画とか見たりして悩んでいました。広島には広島の良さがあったし、鹿島にないものがたくさんあったので贅沢な悩みだったと思います」。
そして荒木遼太郎や染野唯月の活躍を目の当たりにし、「(2人の力を体感しており、)自分もあのレベルにしがみついてでもやれるんじゃないかと。早く試合に出れるように、全力でやるのみだなと思っています。不安もあるんですけれども、早くあの素晴らしい環境で、昔から憧れていた舞台でサッカーがしたいという気持ちで今、凄くワクワクしている」と口にする。
若き選手の積極起用が好循環に寄与しておる。
一方の小川くんは技巧派ボランチと称されるように、技術的には高いものを持った選手である。
9月までプロ入りの話はなく大学も決まらずにおったところへの鹿島からのオファーが舞い込んだとのこと。
本人は、「(プロ入りできたとしても)J2やJ3からという気持ちでいたところで鹿島から来たので、ビックリしました。トップレベルの選手、トップレベルのスタッフ、トップレベルの環境という……とりあえず凄いというか、J1でも強いチームですし、優勝している回数も一番多い。『そんなところから(オファーが)来る?』という信じられないというか、そういうイメージです」と言う。
そして、「(スカウトからの評価は)『技術』という二文字で言っていたんですけれども。あとは『(体型、プレースタイルの似ている)川崎フロンターレの大島選手みたいになって欲しい』、というお話でした。(大島は)持ち運べるし、最後のフィニッシュまで行けるし、シュートを決めるし、守備もできますし、目標としたい選手。スカウトの方にも言われた『技術』という部分では他の人には負けたくないと思っているので、そこは見て欲しいです。『成長し続けてやるぞ』という強い気持ちで鹿島にも挑めたらなと思っています」と将来の期待も具体的選手名を挙げて伝えられておる。
小柄でも活躍出来るよ入れを挙げられ、小川くんも方向性を見いだしやすかろう。
二人とも鹿島の将来を託すに十分。
楽しみな選手である。

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須藤選手の2021年加入内定について
2020.09.30(水)

昌平高等学校の須藤 直輝選手(3年生)が2021年より加入することが内定しましたので、お知らせいたします。

<選手プロフィール>
選手名:
須藤 直輝(すとう・なおき)

生まれ:
2002年10月1日、埼玉県出身

サイズ:
169センチ、63キロ

ポジション:
MF

利き足:


特長:
柔らかいボールタッチとスピードあるドリブル、多彩なアイデアで得点機を作り出すミッドフィルダー

経歴:
セレブロFC(埼玉)-大宮アルディ-ジャジュニアユース-昌平高等学校

代表歴:
U-15、U-16、U-17日本代表、日本高校選抜

小川選手の2021年加入内定について
2020.09.30(水)

昌平高等学校の小川 優介選手(3年生)が2021年より加入することが内定しましたので、お知らせいたします。

<選手プロフィール>
選手名:
小川 優介(おがわ・ゆうすけ)

生まれ:
2002年4月14日、埼玉県出身

サイズ:
166センチ、58キロ

ポジション:
MF

利き足:


特長:
技術の高さと戦術眼に優れ、ボランチの位置からパス、ドリブルでチャンスを作るゲームメーカー

経歴:
NEOS FC(埼玉)-FC LAVIDA(埼玉)-昌平高等学校

“スペシャルな”「ドリブル」「技術」持つ2人が常勝軍団へ!鹿島が昌平高MF須藤直輝とMF小川優介の加入内定を発表!!
20/9/30 10:06


鹿島アントラーズ加入が内定した昌平高MF須藤直輝(右)とMF小川優介

 “スペシャル”な特長を持つ2人が常勝軍団へ加入する。鹿島アントラーズは30日、昌平高(埼玉)のMF須藤直輝主将(3年)とMF小川優介(3年)の21年加入内定を発表した。鹿島が1つの高校から2選手を同時に獲得するのは、13年に大津高(熊本)のDF植田直通(現セルクル・ブルージュ)とFW豊川雄太(現C大阪)が加入して以来。昌平高の現3年生のプロ入りは、新潟内定FW小見洋太(3年)に続いて3人目となる。

 須藤は強豪・昌平で1年時から10番を背負ってきた「スーパーエース」。今年度の高校サッカーを代表する存在の一人だ。昨年度の全国高校選手権では、2年生ながらゲーム主将を務め、2ゴールの活躍。チームの8強入りに貢献し、大会優秀選手に選出された。1年時から日本高校選抜候補に名を連ね、U-15日本代表、U-16日本代表、U-17日本代表候補も経験。その最大の武器は非常にシャープかつトリッキーなドリブルだ。テクニックとアイディアを駆使した仕掛けから多くのチャンスを作り出し、ゴールを決めて評価を高めてきた。

 複数のオファーを受けた須藤は今月、当初設定していた期日を延長するほど熟考した末に鹿島入りを決断。「最多タイトル数を持っている常勝軍団だし、勝ちにこだわる、凄く伝統のあるチームでプレーしたいと思ったのもありますし、あと今、ザーゴ監督の下で若手選手が躍動しているというところが凄く刺激になって、自分もそこにかかわっていきたいと思い、鹿島アントラーズに決めました」。進路が注目された逸材は、鹿島でプロ生活をスタートする。

 一方の小川は超絶技巧のボランチ。2年時から昌平のスタメンを勝ち取り、昨年度の全国高校選手権では須藤とともに全3試合で先発フル出場した。大会優秀選手選出こそ逃したものの、チームの中心として攻撃をコントロール。相手の動きをギリギリまで見極められる目と圧倒的な技術力によって存在感を放ち、Jクラブから関心を寄せられる存在となった。

 だが、実績のあった須藤と異なり、今夏までオファーはゼロだった。新型コロナウイルスの影響で練習参加できなかったことも影響。加えて、小柄で細身の小川は大学からの評価も分かれていた。それでも、大活躍した昨年末のプリンスリーグ関東参入戦からその技術に注目し続けていたという鹿島が、9月に入ってオファー。小川は「(プロ入りできたとしても)J2やJ3からという気持ちでいたところで鹿島から来たので、ビックリしました。トップレベルの選手、トップレベルのスタッフ、トップレベルの環境という……とりあえず凄いというか、J1でも強いチームですし、優勝している回数も一番多い。『そんなところから(オファーが)来る?』という信じられないというか、そういうイメージです」と当時の心境を明かす。トップクラブからのオファーに不安もあったというが、自分の技術と目、考える力に自信を持ち「2度と無いかもしれないチャンス。覚悟を決めるしか無い」と鹿島入りを決断した。

 ともに身長は160cm台と小柄。だが、2人には“スペシャルな”武器がある。須藤は小川について、「今まで見てきた選手の中で一番上手いなと思うのが優介」と語り、小川は須藤について「絶対に須藤のところで取られないですし、須藤のところにボールが入ったら攻撃のスイッチが入る」と賞賛。須藤のドリブルとチャンスメーク力、小川の技術は鹿島の強化担当からも直接評価を伝えられた部分だという。だからこそ、彼らは自分たちの「色」を鹿島で出していく決意だ。

 須藤は「自分のドリブルは絶対に負けないというか、人が持っていないものを持っているという思いはあります。行くからには、『オレらの色を出してやっていこうよ』というのは(小川と)話しています」と説明。また、小川は「自分と須藤には他の人から見たら異質というか、人とは違うものを持っていると思うので、そこを鹿島でも驚かせたいというか、見せてやりたい」と意気込んでいる。もちろん、鹿島が重視してきた戦う部分やハードワークする部分にも全力に取り組んでいく構え。その上で自分たちの武器によって“鹿島を変える”くらいの活躍を狙っている。

 昌平の藤島崇之監督は須藤に「(彼のプレーは)見てて面白いのはあると思いますが、その面白さは魅了するだけでなく、ある意味、結果だと思う。数字にこだわらないといけない」と求め、小川には「技術的な部分は僕も割と“スペシャル”だと思っていて、どれくらい通用するのか見てみたい。掴むチャンスはあると思う。継続してやるということが大切」と期待した。

 常勝軍団に加わる須藤は、「自分の武器のドリブルやチャンスメークでチームに貢献するというのは求められていると思うし、あの安部裕葵選手(現バルセロナ)みたいなプレーを求められているのかなと思っています。サッカーは勝ちにこだわってこそ楽しいものだと思っていますし、まず勝ちにこだわるところとか、ドリブルとか、チャンスメークとか、オッと思うようなプレーをサポーターさんには見て頂いて、サッカーって楽しいって思ってもらえるようにやっていきたいと思っています」。勝つことに加えて見る人を楽しませることを誓う。

 そして、小川は「(スカウトからの評価は)『技術』という二文字で言っていたんですけれども。あとは『(体型、プレースタイルの似ている)川崎フロンターレの大島選手みたいになって欲しい』、というお話でした。(大島は)持ち運べるし、最後のフィニッシュまで行けるし、シュートを決めるし、守備もできますし、目標としたい選手。スカウトの方にも言われた『技術』という部分では他の人には負けたくないと思っているので、そこは見て欲しいです。『成長し続けてやるぞ』という強い気持ちで鹿島にも挑めたらなと思っています」と技術を磨き、課題を改善して“鹿島の大島僚太”のような存在になることを目標に掲げた。

 今年、高体連から鹿島へ加入したMF荒木遼太郎(東福岡高出身)とMF松村優太(静岡学園高出身)、そしてFW染野唯月(尚志高出身)が躍動中。鹿島ユース出身のGK山田大樹含めて、新人たちがそれぞれのストロングポイントや“鹿島スピリッツ”を発揮しながらJ1の舞台で躍動している。昌平高から加入する2人も日々成長を続け、ピッチで自分たちの「色」、“スペシャルな武器”を表現して鹿島に新たなタイトルをもたらす。

(取材・文 吉田太郎)

「高校サッカーを引っ張る」責任感持つ昌平MF須藤直輝は選手権日本一、鹿島と海外で活躍する夢実現へ
20/9/30 11:27


昌平高MF須藤直輝主将は選手権日本一を実現し、鹿島アントラーズへ加わる

 高校サッカーを代表するエースが、選手権日本一と鹿島、海外で活躍するという夢を実現する。30日、昌平高(埼玉)の日本高校選抜MF須藤直輝主将(3年)とMF小川優介(3年)の鹿島アントラーズ加入内定が発表された。須藤は1年時から強豪・昌平の10番を背負い、18年のインターハイ3位や昨年度の全国高校選手権8強に大きく貢献。1年時から日本高校選抜候補に名を連ね、年代別日本代表候補にも選ばれてきた逸材が常勝軍団からプロ入りする。

 鹿島は今春までにいち早くオファー。須藤は今夏に進路をプロ入りへ一本化した後、同じく熱心な誘いを受けていた広島と鹿島で熟考したという。両クラブの施設を見学し、「過去のアントラーズの動画とかサンフレッチェの動画とか見たりして悩んでいました。広島には広島の良さがあったし、鹿島にないものがたくさんあったので贅沢な悩みだったと思います」。当初、期日としていた8月末にも決断することができず、一週間伸ばした末にJリーグで最も勝利の歴史を重ねてきている鹿島入りを決断した。

 また、日本高校選抜候補合宿で一緒だったFW染野唯月や年代別日本代表候補でともにプレーしたMF荒木遼太郎が1年目から活躍していることも、鹿島入りの判断材料になったという。「(2人の力を体感しており、)自分もあのレベルにしがみついてでもやれるんじゃないかと。早く試合に出れるように、全力でやるのみだなと思っています。不安もあるんですけれども、早くあの素晴らしい環境で、昔から憧れていた舞台でサッカーがしたいという気持ちで今、凄くワクワクしている」。高体連を代表する存在からプロで活躍する彼らに自分も続くつもりでいる。

 須藤はテクニックとアイディアを駆使したドリブルが最大の武器だ。足裏も活用しながらボールをコントロールし、一瞬の閃きと技術で打開して決定的なシュート、ラストパスへ持ち込んでいく。

 その強みに気づいたのは小学生の時。「小学6年生の時にアルディ(大宮アルディージャ)のセレクションとか受けたんですけれども、絶対に他の人ができないモノができるし、無いものを持っているなと。そこが自信に繋がっていて、今のトリッキーなプレーとかもほとんどやれる人がいないし、そういうところで差別化というか、自信になっています」という。

 セレブロFCや大宮ジュニアユースで成長した須藤は、選手権日本一を目指して昌平へ進学。「最高な学校」でそのドリブルに磨きをかけながら、肉体強化や守備の部分にも精力的に取り組んできた。壁にぶち当たったこともある。だが、サッカーを誰よりも楽しみながら、貪欲に成長を目指してきた須藤はそのたびに乗り越え、進化し続けてきた。

 テクニックはもちろん、献身性、勝利への欲求、勝負強さも高校トップクラスと言えるもの。全国大会での活躍に加え、国体日本一、代表・選抜に選ばれてきた実績の持ち主は、青森山田高から浦和入りするCB藤原優大主将(3年)らとともに今年の高体連を代表する存在だ。須藤自身も高校サッカーを引っ張っていくという責任感とプライドを持っている。

「1年生から昌平高校という強豪の10番をつけさせてもらって、高校選抜も1年生から選んでもらって、3年になった今は高校サッカーを引っ張っていかないといけない存在だと思っています。そこはしっかりプライドもあるし、責任感も持っています」

 高校サッカーを代表するエースは、選手権で主役となって鹿島へ。「自分が(大宮)ユース行かなくて高校サッカーに来たのも選手権のため。(全国準々決勝で惜敗した)去年も、(予選敗退した)一昨年も悔しい思いをして『勝ちたい』という気持ちは日本の中でも一番あると思うので、開催されるとしたら自分が優勝へ導くくらいの気持ちでやりたいと思っています」と誓った。

 当初は大学進学する可能性もあったが、招来の夢を叶えるためにもプロ入りを選択した。「自分がサッカー選手として成長できるのはプロだと思ったし、プロの世界で藻掻きながらやり続けることが絶対に大事になって来ると思ったし、自分の最終的な目標に一番近い道なんじゃないかなとは思っています。足りないところはたくさんあって、もっともっと練習していかないといけないと思っています」。自分が一番成長できる場所として鹿島を選んだ須藤は、常勝軍団に新たなタイトルをもたらし、鹿島からバルセロナ入りしたFW安部裕葵のように世界へ羽ばたく意気込みだ。

「(鹿島の)勝利に自分もかかわって行きたい。(安部も背負った鹿島の10番を受け継ぐという)それくらいの気持ちでやりたいと思います。そして、5年後くらいには海外に行って、海外のクラブでスタメンで出て、日本代表に選ばれ続けるということが今の目標です」。高校生活残り半年も楽しみながら、貪欲に成長を目指し続け、選手権制覇という夢を必ず実現すること。そして、鹿島で輝く。
 
(取材・文 吉田太郎)

ジュニア、ジュニアユースもセレクション落選を経験。諦めずに武器磨き続けた昌平MF小川優介が鹿島入り!!
20/9/30 13:12


諦めずに技術を磨き続け、鹿島アントラーズ内定を勝ち取った昌平高MF小川優介

 なかなか評価を得られずに来た小さな技巧派が、ビッグクラブからのプロ入りを勝ち取った――。30日、昌平高(埼玉)MF小川優介(3年)とMF須藤直輝主将(3年)の鹿島アントラーズ加入内定が発表された。小川は登録166cm、58kgの小柄なボランチ。抜群の技術力と相手の動きをギリギリまで見極める目、考える力を持つMFは、常勝軍団・鹿島から評価を得て、プロの道へ進む。

 小川は昨年から昌平の司令塔として君臨。相手の逆を取りながらボールを失うことなく前へ運び、スルーパスを通すボランチは、読みの良い守備も含めて昌平の全国高校選手権8強進出に大きく貢献した。

 昌平・藤島崇之監督が「(鹿島の)他のチームも注目してくれて、興味は持ってくれていました」と説明するように、小川に関心を寄せるスカウトは多かったが、新型コロナウイルスの影響で練習参加ができなかったこともあって今夏までJクラブからのオファーが届かず。本人も大学か、プロか進路を迷い続けていたという。

 だが、今年9月に入り、昨年末からその技術を高く評価し続けていたという鹿島が正式オファー。ビッグクラブでプレーすることに当初は不安もあったという小川だが、すぐに決断し、鹿島入りを快諾した。

 技術力では誰にも負けたくないと考えている。だが、決して自己評価は高くなかった。その理由は、なかなかプレーヤーとしての評価を勝ち取ることができなかったからだ。NEOS FCに所属した小学生時代から地元で注目される存在だったという小川だが、一方で強豪ジュニアチーム、ジュニアユースチームのセレクション落選を経験している。

 中心選手として活躍した選手権も隣でプレーするMF柴圭汰(現3年)や須藤、FW小見洋太(現3年、新潟内定)らが優秀選手に選出された一方で自身は選外。この時期まで大学進学が決まっていなかったのも、その評価が分かれるからだった。

 小柄かつ華奢で特別なスピードもない。初見の選手とプレーすることが得意ではないことも確か。セレクションで“スペシャルな”巧さや判断力を十分に表現できず、見抜いてもらえなかった部分もあるだろう。それでも、小川は悔しさも胸にNEOS時代からFC LAVIDAジュニアユース、そして昌平を通して諦めずに自分の武器を磨いてきた。

「選手権の優秀選手に選ばれなかったとか、去年の中で一番悔しくて……。セレクションで落ちるのは悔しいので、見返したいというのは毎回思っています」。昌平で試合に出られるかどうか、悩んだ時期もある。だが、ひたむきに努力を続け、試合で自分のベストを尽くそうとし続けてきた結果、昌平の中心選手の座やトップクラブからのオファーを勝ち取った。

 LAVIDAと昌平で小川の指導を続けてきた村松明人コーチ(FC LAVIDA監督)や藤島監督は「優介は凄い」と常に口を揃え、高評価を与え続けてきた。その小川は小柄で華奢なMFでも、突き抜けた巧さや考える力を身につければ、J1トップクラブへの切符を勝ち取れることを証明した。村松コーチは「僕らの概念も変わります」とコメント。小川の鹿島入りは、技巧派揃うLAVIDAや昌平だけでなく、他チームの特別な身体能力やサイズを持たない選手たちにも勇気を与えそうだ。

 本人はプロで出番を勝ち取るためにフィジカル面の向上など一層の努力が必要であることを認めた上で、自身の武器へのこだわりを口にする。「自分は相手の逆を取ることが得意なので、最後まで相手を見て、自分の足元を見せるという部分はこれからももっと良くしないといけない部分でもあるし、人に見せたいという部分でもあります」。鹿島入りすることだけでもかなりの難関。だが、LAVIDAと昌平での中高一貫指導と本人の努力などによって突き抜けた武器を身に着け、鹿島加入を実現したMFは、その強みによってプロで活躍できることも証明する。

 鹿島加入内定が発表されたことで、知名度も大きく向上するだろう。今後、プリンスリーグ関東や選手権予選、全国大会で常に高いパフォーマンスを続けることができるか。「これからです。まだスタートラインに立っただけなので、これから努力していくだけ。(選手権は)優勝して終わりたい」。小さな技巧派にとって、過去の悔しい経験は大きなエネルギーに。小川はこれまで同様、自分の可能性を信じてトレーニングで技術を磨き続け、より進化を遂げて昌平や鹿島に白星をもたらす。 
 
(取材・文 吉田太郎)

ブレーメンのオルデネビッツスカウト、鹿島なら欧州のリーグに参加しても戦える

Jリーグについて語るブレーメンのフランク・オルデネビッツ氏である。
現在はスカウトとして活躍し、現役時代にはJリーグ黎明期にて得点王にも輝いたスカウトの目は鋭い。
今も日本人選手をよく調査しておるとのこと。
日本人選手の欠点として思考力の欠如・判断力の低さを挙げる。
このあたりは日本人としての特性もあろう。
事なかれ主義や周りに合わせて独自の考えを引っ込める者の多さにはガッカリさせられることもある。
そのあたりを育成年代にて植え付けることが出来れば、日本人サッカー選手は飛躍的に伸びていくと考えられる。
また、「鹿島(アントラーズ)や川崎(フロンターレ)のように優勝争いに加わってくるチームなら欧州のリーグに参加しても戦えるはずだし、ブンデスリーガであれば残留を勝ち取れるだけの力はある」とJ1上位のチームの力を認める。
だからこそ、多くの選手が鹿島から欧州に旅立っていくのであろう。
鹿島にてレギュラーとなれば、欧州にてプレイ出来る実力がある証左でもある。
移籍は辛いところではあるが、誇らしい部分と気持ちを切り替える必要もある。
そして、鹿島の選手は思考力・判断力に優れるということにも繋がってくる。
今後も良い選手を育成し、強さを維持していくのだ。
入団する選手もそれを理解し、自身を高めて行って欲しい。
高みを目指すクラブである。

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J1上位クラブは「ブンデスで残留できる」 元Jリーグ大物助っ人、日本の“レベル”に持論
2020.09.29


ジェフユナイテッド市原でJリーグ得点王に輝いたフランク・オルデネビッツ【写真:Getty Images】

【元J得点王・オルデネビッツ氏インタビュー|第2回】ブレーメン現役スカウトの目線で見た日本サッカー

 Jリーグ元年の1993年に来日し、翌94年には30ゴールを奪って得点王に輝いた元ジェフユナイテッド市原(当時)のドイツ人FWフランク・オルデネビッツ氏は、現在もブレーメンのスカウトとして日本サッカーを定期的にチェックしている。インタビュー第2回では、スカウトの目線から見た日本人選手の特徴と現在のJリーグについて語ってもらった。

 Jリーグでの対戦相手や所属していた市原の日本人選手から受けた印象について、オルデネビッツ氏は「運動量、テクニック、勤勉性」という3つのキーワードを挙げて説明してくれた。

「1986年のキリンカップで日本代表と対戦した時も感じたことだけど、日本人選手は常に良いフィットネスを保っていて、テクニックのレベルも非常に高かった。また、私がいたジェフでは練習開始前にクラブハウスで筋力トレーニングをして、練習後もピッチに残って自主練習に取り組む選手たちが多かったことを覚えている」

 これらは、同氏がスカウトとして勤めているブレーメンの日本代表FW大迫勇也や、他の日本人選手にも見られる共通した特徴であり、大きな強みであるというのがオルデネビッツ氏の分析だった。

 では、逆に日本人選手の欠点はどこにあると思うかと質問したところ、同氏は「自己判断の欠如」を指摘した。

「監督から『右サイドを駆け上がってクロスを上げろ』という指示を受けると、たとえゴール前に味方が誰も走り込んでいなくてもクロスを上げるという場面をよく目にした。そのような時には一度立ち止まって考えてみるべきだ。サッカーでは試合中の大半の場面で監督の指示に沿ってプレーすることになるが、時々自分自身で考えて判断しないといけない瞬間もある。そうした力は、今も日本人選手に欠けている部分だね」

 自ら考えて判断を下し、場合によっては監督の指示とは違う行動を選ぶことも辞さない――。オルデネビッツ氏によれば、そうした自我の強さや柔軟な対応力を身につけることが、日本サッカーのさらなる発展には欠かせないという。

「日本はワールドカップにも連続で出場しているが、そうした成功はチームとしてのものだ。自分で決断して結果を出せる選手が求められている。そうした選手がいれば、もっと日本のサッカーは良くなると思う。サッカーでは時々エゴイスティックになってもいいし、アグレッシブに戦うことも必要だ。1対1やシュートチャンスの場面では特にそうした気持ちが大事になってくる。パスや味方のフォローばかりしていてはダメなんだ」


オルデネビッツ氏から見たJリーグに対する評価とは…【写真:土佐堅志】

アジアの外国籍選手を獲得するなら「若手の育成に投資すべき」

 オルデネビッツ氏に現在のJリーグについて、ぜひ聞いてみたいと思っていたことがあった。

 元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(現アンタルヤスポル)のヴィッセル神戸への移籍が決まった時、独紙「ビルト」は日本で選手と指導者両方の経験がある元西ドイツ代表MFピエール・リトバルスキー氏のインタビュー記事を掲載している。この2017年3月2日付の記事の中で、リトバルスキー氏はJリーグについて「素晴らしくオーガナイズされたリーグ。競技レベルはブンデスリーガ2部の上位クラスと同じくらいだと思う」と語っていた。このことが頭の片隅に残っていたので、リトバルスキー氏のJリーグに対する評価が正しいと思うかと尋ねてみた。

「リティの意見は、基本的には正しい。ただし、それはJ1で優勝争いをしているチームについて言えることであり、J1全体のレベルがブンデスリーガ2部と同等だとは思わない。鹿島(アントラーズ)や川崎(フロンターレ)のように優勝争いに加わってくるチームなら欧州のリーグに参加しても戦えるはずだし、ブンデスリーガであれば残留を勝ち取れるだけの力はあると思う」

 例えば浦和レッズからベルギーのシント=トロイデンを経て昨季シュツットガルトにレンタル移籍した日本代表MF遠藤航は、不動のボランチとしてチームを牽引し、ブンデスリーガ昇格に貢献した。さらには降格争いに巻き込まれたブレーメンに鹿島出身の大迫が所属していることや、今季開幕前にFC東京から日本代表DF室屋成がブンデスリーガ2部で昇格候補のハノーファーにレンタル移籍したことなども考えると、J1上位陣の実力はブンデスリーガ下位から2部の上位あたりだという同氏の意見には説得力を感じた。

 また、ポドルスキや元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタらを獲得した神戸を除けば、大物外国人選手が所属しているチームがなく、その意味では自身が現役だったJリーグ創成期に比べて外国人選手の質は低下しているという。加えて、近年ベトナムやタイなど東南アジア系の選手獲得がトレンドの一つになりつつあることについては、「個人的にはあまり良いことではないと思う。そうした選手たちにお金を使うよりも、若い日本人選手の育成に投資したほうがいい」との考えを述べた。

 これは、ブンデスリーガの各クラブはユースチーム専属のフィジカルコーチやアナリストを雇用するなど育成年代の環境整備に努めていて、それが多くの若手選手の素質開花に貢献しているという同氏自身の体験からくる意見のようだ。

ユースとのトレーニングマッチ

オフ明けの練習はユースとのトレーニングマッチであった。
伊藤翔や白崎凌兵、奈良竜樹らの姿が写る。
このところ公式戦には出場しておらぬが、元気なことが伝わってくる。
控え組の力が強ければ強いほど、チームの総合力が上がる。
そういった意味でも、試合に絡まぬ選手は重要である。
ここからの巻き返しのため尽力するのだ。
「One for all, All for one」である。

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非公開練習


非公開練習を行いました。




内田篤人を鹿島恩師&ブラジル勢も敬愛

内田篤人縁のブラジル人を取材したNumberWebの沢田氏である。
外国人からみた若き篤人の印象が伝わってくる。
やはり成功する選手は人間性を兼ね備えておる。
篤人は才能も当然であるが、人に対する能力が非常に高かったことがわかる。
こうしたことは多くの人に知って欲しい。
篤人は素晴らしい教科書と言えよう。
多くの後進の見本となって行くであろう。
素晴らしい人材である。

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内田篤人を鹿島恩師&ブラジル勢も敬愛 マルキーニョス「アツは特別なアミーゴ、兄弟だ」
posted2020/09/28 11:50


Jリーグ3連覇を喜ぶ内田篤人とマルキーニョス、オリヴェイラ監督、ダニーロ(右端)ら。ブラジル人選手からも“アツト”は愛されたのだ

text by
沢田啓明
Hiroaki Sawada

photograph by
Toshiya Kondo


 2006年に清水東高校を卒業して17歳で鹿島アントラーズへ入団した内田篤人は、シーズン前の宮崎キャンプでブラジル人のパウロ・アウトゥオリ監督に高く評価され、3月5日のJリーグ開幕戦(対サンフレッチェ広島)に先発フル出場。以後も、シーズンを通して試合に出続けた。

 高卒新人が強豪クラブでレギュラーを張るのは、日本のフットボール史上、極めて稀である。抜擢したアウトゥオリ(現ボタフォゴ監督)は、こう述懐する。



「宮崎キャンプで彼を見て、目を見張った。敏捷でテクニックがあり、クロスの精度が高い。気持ちが強く、どんどん前へ飛び出していく。守備も悪くない。

 当時、日本人のサイドバックは守備を気にするあまり、攻撃参加に消極的なタイプが多かった。でも、アツトは違った。まるでブラジル人のようにアグレッシブで、失敗を恐れず、伸び伸びプレーする。

 先輩からのアドバイスを素直に聞く一方で、萎縮している様子はない。若さに似合わず人間としてバランスが取れており、誰からも好かれていた。これほどの逸材を起用しない理由はどこにもなかった。驚いた人もいたようだが、私は自分の判断に自信があった」

アウトゥオリからオズへの“引継ぎ”

 アウトゥオリは、2006年限りで鹿島を退団。2007年から指揮を執ったのは、やはりブラジル人のオズワルド・デ・オリヴェイラだった。



「就任前、パウロからクラブやチームの状況について説明を受けた。内田については『若いが、能力的にも人間的にも非常に頼りになる。いずれチームの屋台骨を背負う存在になれる男だから、大切に育ててほしい』と言われた。

 実際に彼を見て、アウトゥオリが言ったことの意味がよくわかった」

マルキーニョスが称える最大の特徴とは

 この年、鹿島に新加入したブラジル人選手が3人いた。

 そのうちの1人が、2001年以降、東京ヴェルディ、横浜F・マリノス、ジェフ市原、清水エスパルスを渡り歩き、常に点を取り続けていたマルキーニョスである。



「アツは、スピード、技術があるのはもちろんだけど、最大の特徴はインテリジェンスだと思う。

 守備では、チームにとって最も危険な事態を予知し、それを防ぐためのポジショニングを常に考えていた。プレーに関しては、複数のオプションを用意し、その中から試合の状況に応じてべストの選択をしていた。

 このような姿勢は選手として成長していくうえで非常に重要だと思うんだけど、そのことをまだプロ2年目の若手が理解し、実践していることに驚いた。この賢さがあれば将来、素晴らしい選手になると確信したよ」

祝賀会で「外国へ行くのかい?」と聞くと

 2人は、2010年7月に内田がシャルケ(ドイツ)へ移籍するまでの3年半、一緒にプレーした。そして、年齢、キャリア、国籍、ポジションの違いと言葉の壁を越えて、特別な関係を築いた。

「アツとは、片言の日本語とポルトガル語でよく話をした。僕は、幼い頃からプロ選手になるのが夢だった。若くして親元を離れ、19歳で念願のプロになり、ブラジル国内でステップアップしてから日本へやってきた。最初は言葉、気候、食事、プレースタイルなどの違いに戸惑ったけれど、障害を一つひとつ克服し、継続して結果を出すことができた。そのことに、アツはとても大きな敬意を払ってくれた。

 僕の方も、謙虚でありながら自分の考えをしっかり持っているアツのことが大好きになった。やがて、彼とはアミーゴ(真の友人)になり、いつしか兄弟のような間柄になった。

 2009年末、Jリーグ3連覇の祝賀会で彼に『外国へ行くのかい?』と尋ねた。『どうしたらいいと思う?』と逆に聞き返されたので、『行った方がいいよ』と答えた。

 アツが抜けたら、チームにとって大きな痛手となるのはわかっていた。でも、僕自身がそうだったように、外国で生活し、プレーすることで選手として人間としても大きく成長できる――そう思って『弟』にアドバイスしたんだ」

ダニーロやファボンも懐かしそうに語る

 MFダニーロとCBファボンは、共に2004年から2006年まで名門サンパウロで活躍し、2005年、アウトゥオリ監督が率いるチームで南米クラブ王者、世界クラブ王者となっていた。アウトゥオリ監督の推薦で、同時期に鹿島へ移籍した。

 ダニーロは、2009年まで3シーズン、内田と一緒にプレーした。

「とてもスピードがあり、攻撃参加するタイミングが素晴らしかった。日本最高のサイドバックの1人で、それだけに年齢別日本代表やA代表と掛け持ちで試合に出ていて、いつも大忙し。見ていて可哀そうになるくらいのハードスケジュールだったけど、一生懸命頑張っていた」

 CBファボンも、1シーズン限りだったが一緒にディフェンスラインを組んだ。

「彼の無尽蔵のスタミナには驚いた(笑)。岩政(大樹)、小笠原(満男)ら先輩からのアドバイスを、いつも真剣に聞いていた姿が印象に残る。とても真面目で、誠実。真正面からフットボールに取り組んでいて、向上心の塊だった」

対戦相手として内田を見たクルピの視点

 当時、内田と対戦したブラジル人監督がいる。2007年からセレッソ大阪を率いて香川真司(現サラゴサ)、山口蛍(現ヴィッセル神戸)らを育てたレヴィー・クルピである。



「敵ながら、素晴らしい選手。彼のサイドからの崩しは脅威だったし、守備も急速に上達していった。パウロ(アウトゥオリ)とオズワルド(デ・オリヴェイラ)が彼を重用したのは当然だろう。もし彼が自分のチームにいたら、やはり17歳だろうが18歳だろうが起用したはずだ。

 でも、1つだけ理解できなかったことがある。どうして、あんなに女性ファンが多かったんだい?(笑)」

「いずれ“彼のチーム”と対戦できたら」

 なお前述したマルキーニョスは2015年末、ヴィッセル神戸を最後に現役を引退。現在は、ブラジル南西部に住み、広大な牧場で3000頭もの牛を飼育するかたわら、44歳だがフットバレー(ビーチバレーのコートで、脚、頭、胸などを使ってプレーする)の選手として活動している。

「アツが現役を引退したと聞いて、驚いたよ。だって、まだ32歳だろ? 僕は39歳までプレーしたし、彼もまだまだプレーするものだと思っていた。でも、近年はずっと怪我に苦しんでいたから、仕方がないのかな。

 20年間の選手生活を通じて多くの友人ができたけど、その中でもアツは僕にとって非常に特別な存在。新型コロナウイルスの問題が片付いたら、日本へ行ってぜひ会いたいね」

 ダニーロは昨年5月、40歳で現役を退いた。

「選手の頃から、将来は監督になりたいと考えていた。これからブラジルサッカー連盟の監督コースを受講して、ライセンスを取得するつもりでいる。

 アツトも指導者を目指しているらしいね。2人が監督になって、いずれ僕のチームが彼のチームと対戦できたら素晴らしいね」

 今回、内田篤人にまつわる話を聞かせてくれた6人は皆、選手・内田はもちろんのこと、人間・内田を高く評価し、懐かしがっていた。

 日本とドイツで多くのファンから愛された男は、百戦錬磨のブラジル人にも強烈な印象を与え、なおかつ敬愛されていた。

山形・櫛引、左膝前十字靭帯断裂

左膝前十字靭帯断裂の重傷を負った山形の櫛引である。
全治術後約6ヶ月とのこと。
これは大きい。
苦しいであろうが乗り越えてもらおうではないか。
偉大なるGKへの一歩である。

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櫛引政敏選手の負傷について
櫛引政敏選手が2020年9月23日(水)明治安田生命J2リーグ 第21節ファジアーノ岡山戦での試合中に負傷し、チームドクターによる検査を受けた結果、次のとおり診断されましたのでお知らせします。

選手名:櫛引政敏選手

診断名:左膝前十字靭帯断裂

全治:術後約6ヶ月
※近日中に手術を行う予定です。

鹿島は「ワンタッチ」「裏」「間」意識を

大分戦を分析する山本昌邦氏である。
「鹿島の連勝が止まった理由は明確で、相手のバランスを崩す動きが少なかったことに尽きる」と言いきる。
そして「足りないのはテンポを上げるワンタッチパス、DFライン裏への飛び出し、そして相手の間でパスを受けることの3点」を理由に挙げる。
わかりやすい。
山本氏は「負傷などでメンバーも入れ替わっていた」とチーム自体に問題はないと言う。
つまるところ、土居聖真の不在がこの敗戦を引き起こしたと暗に伝えておるということであろう。
単純明快。
湘南戦ではヤス、大分戦では名古が先発起用されたが、聖真の穴を埋めることは出来なかったということとなる。
途中交代にてファン・アラーノや染野唯月試されておる。
彼らが上記のタスクをこなせるようになれば、問題は一気に解決する。
ここからは日程的に楽になることもあり、戦術的な部分を身に付けることも可能となろう。
選手の成長を目の当たりにするのは楽しいもの。
1試合2試合の失敗で選手を見放したりはせぬ。
次なるチャンスに大いなる活躍を期待する。
今後が楽しみである。

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【山本昌邦チェック】鹿島は「ワンタッチ」「裏」「間」意識を
2020年9月28日 8時0分スポーツ報知


後半、ボールの行方を追う兄の大分・三竿雄斗(右)と弟の鹿島・三竿健斗

◆明治安田生命J1リーグ第19節 鹿島0―2大分(27日・カシマサッカースタジアム)

 鹿島の連勝が止まった理由は明確で、相手のバランスを崩す動きが少なかったことに尽きる。前半は敵陣でボールを奪い、相手を押し込むことはできていた。シュートも大分の5本に対し、17本と3倍以上の本数を放った。足りないのはテンポを上げるワンタッチパス、DFライン裏への飛び出し、そして相手の間でパスを受けることの3点。これらは相手のラインやブロックに揺さぶりをかけるプレーで、この日の鹿島は少なすぎた。

 ただ、悲観することはない。負傷などでメンバーも入れ替わっていたし、「ワンタッチ」「裏」「間」を意識づけができれば問題ないだろう。7連勝は、チームが正しい方向に向いていないとできないことである。

(スポーツ報知評論家)

連勝チームの違いが判明

鹿島と川崎の采配の差を記すサッカー批評編集部である。
「この8試合において、鹿島では6試合以上先発した選手が中盤以上では4人いるのに対し、川崎は2人。鹿島は中盤以上の先発メンバーを11人で回しているのに対し、川崎は13人。鹿島のほうが、メンバーが固定化されている」と評する。
川崎の強さの源に、多くの選手をローテーションし、選手交代も活発に行われ、それが成功しておるところにある。
夏場の過密日程・連戦ではこれが非常に有効であった。
新型コロナウイルスの影響で採用された5人の交代枠を有効に使っておる。
また、川崎を率いる鬼木監督は4年目であり、チームメンバーを熟知しており、新加入選手も鬼木監督自身の意向が強く反映しておろう。
また、大卒ルーキーの二人は昨季既に特別指定にてチームに合流し、公式戦も体験しておる。
このように、多くの選手を起用することが可能な背景があって今の強さと思われる。
一方の鹿島のザーゴ監督は、前季のチームが元日まで稼働しておったこともあり、チーム全体を掌握するのに川崎よりも後手を踏んだことは明らか、新加入選手の選考にも強くは関わっておらぬはず。
序盤には怪我人なども重なり、思い描くチームにはなっていなかったこともあった。
ルーキーも高卒であり、川崎の二人と同じように語るには無理があろう。
逆にこのルーキー4人をピッチに送り出す度量には敬服する。
2020年シーズンの中盤を迎え、これだけ不利な要素を背負いながらよく戦っているというのが素直な感想である。
また、単純に異なるクラブを後追いで比較することは、企画としては面白いが、現場的には無意味と言えよう。
残り14節、多くの勝ち点を積み重ね、更に若い選手の育成も行うこととなる。
ザーゴ監督の手腕が発揮されることとなろう。
楽しみである。

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J1連勝チームの違いが判明!“連勝終了”鹿島は「2」、“連勝継続”川崎は「8」の起用術
サッカー批評編集部


選手起用に違いが見られる鹿島・ザーゴ監督(左)と川崎・鬼木達監督

 J1第19節で、連勝を続けてきた2チームに明暗が分かれた。

 ここまで7連勝し、8連勝を狙ってホームに大分を迎えた鹿島は、「0-2」とまさかの完封負けを喫した。一方、ここまで6連勝で、7連勝を狙ってアウェイ湘南戦に挑んだ川崎は、FW小林悠が鮮やかな連携から決めた得点を守り抜いて「1-0」で粘り勝ち。鹿島は順位を落とし、川崎は首位の位置をさらに盤石なものにした。

 今季の川崎は圧倒的な強さを見せており、今回の7連勝の以前にも10連勝を記録。ここまで喫した敗戦は、わずか1試合だ。川崎は、先制されても後半で逆転する粘り強さを見せてきた。

 一方の鹿島は、ザーゴ監督が大分戦後に、「(大分や前節の湘南など)闘争心や最後まで諦めない姿勢を示すチームに対して、手こずっている」と嘆いたが、その要因の一つは疲労だ。大分戦では、後半に入ってゲームをコントロールできなくなり、セカンドボールを拾うことすらままならなくなった。大分戦の一つ前の湘南戦でも、相手の運動量の圧力に押されて際どい勝利となった。

 川崎と鹿島の疲労を“比較”すべく、直近8試合を見てみよう。鹿島にとっては7連勝+大分戦で、川崎にとっては7連勝+引き分けの神戸戦である。両チームとも、比べるのは中盤と前線の6つのポジションだ。

 この8試合において、鹿島では6試合以上先発した選手が中盤以上では4人いるのに対し、川崎は2人。鹿島は中盤以上の先発メンバーを11人で回しているのに対し、川崎は13人。鹿島のほうが、メンバーが固定化されている。

 そして最大の違いは、“後半開始時点”にある。川崎が後半開始時点でMF・FWの選手を8人交代したのに対し、鹿島が後半開始時点から交代したMF・FWの選手は、比較した8試合で最後の大分戦での2人だけである。「8」と「2」――同じく勝利を重ねてきても、選手の“勤続疲労度”にはかなり違いがある。
 もちろん、出場時間以外にも遠征の距離・時間など他にも多くの要素がある。が、少なくとも川崎はなるべく多くの選手で負担を軽減する、という考えが徹底されているようだ。

 川崎は選手層が厚いといわれるが、ここまで大卒ルーキー2人をローテーションに組み込んでいる。FW旗手怜央は今季10試合先発9試合途中出場5得点、MF三笘薫は3試合先発13試合途中出場8得点。

 川崎は、新卒選手の特徴を見いだし、チーム戦術を理解させることで、選手層を厚くしている。今季はGKで若手の起用が多いが、前線の選手で“サプライズ”が多いほうが、“負担”という観点からいえばチームにとって大きいだろう。

 大分戦で鹿島はMF名古新太郎を中盤で起用したが、機能せず前半のみで交代した。ザーゴ監督は「メンバーの中では一番試合に絡んでいないので、もしかしたら、リズムや試合勘が足りなくて力を発揮できなかった」と振り返ったが、ただ起用すればいいという問題でもない。慣れやタイミングなど、考慮すべき要素は極めて複雑だ。

 ここまで尻上がりに調子を上げている鹿島にとって次なる課題は、チーム全体で戦う“厚さ”である。これは、この異常な過密日程だからこその課題かもしれないが、C大阪や名古屋といった上位チームを超えるために、そして、川崎の背中を追うには、解決が必須の課題となる。

鹿島、連勝ストップで露呈した課題

現在の鹿島について課題を挙げるサッカーダイジェストの広島記者である。
湘南戦、大分戦と観戦し、感じたことを述べる。
「敵陣のゴール前まで何度もボールを運び、チャンスを作っているが、フィニッシュが思うように決まらない」「3バックを採用し、守備時には5バック気味になる湘南や大分のように、人数を割いて自陣ゴール前を固めてくるチームをいかに切り崩すか。これまでの攻撃を一段階引き上げるような工夫やさらなる精度向上が必要だ」と記す。
まあ、わかりやすい。
自陣に強く固めるチームには苦戦を強いられておる。
アウェイの浦和戦もアウェイの湘南戦、アウェイの横浜FC戦も同じような展開となった。
そもそもサッカーとはそういう球技である。
そこをどう崩すかと、そこを更にどう強固にするかで、戦術が進化してきた歴史がある。
弱者と言えども戦えるというところにもまたこの球技の面白さがある。
それを踏まえて観戦することもファンには求められるのである。
また特にこの2試合、守備的なチームと連続で当たったが故に不調に陥ったように感じるものもおろう。
今の鹿島に不満を思う輩も出て来よう。
それに対して広島記者は、「とにかく、やり続けるしかない。やり続けて、練度を上げて、より多くの決定機を作る」と言いきる。
このサッカーを選んだ以上、更に昇華させることこそ肝要なのである。
「地道な作業の積み上げで、揺るぎない強さ」を手に入れようではないか。
鹿島アントラーズはもっともっと強くなる。
信じておる。

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【鹿島】連勝ストップで露呈した課題。克服には、とにかく“やり続ける”しかない
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2020年09月28日

自陣ゴール前を固めてくるチームをいかに切り崩すか


ファイナルサードをいかに攻略するか。連動したアタックの練度を上げたい。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト編集部)

「運動量や闘争心、最後まであきらめない部分を示すチームに対して、我々はてこずっているかなと。前節(湘南戦)もそうでしたし、今節もそうなったと思います」

 0-2で敗れた大分戦の試合後、ザーゴ監督はチームが直面している問題について言及した。湘南戦はアディショナルタイムのファン・アラーノの得点で辛くも1-0の勝利を収めたが、今節の大分戦は最後まで相手のゴールをこじ開けられなかった。連勝も「7」でストップした。

 湘南戦も大分戦もポゼッション率やシュート本数は相手を上回り、優位に試合を進めることができている。敵陣のゴール前まで何度もボールを運び、チャンスを作っているが、フィニッシュが思うように決まらない。

 3バックを採用し、守備時には5バック気味になる湘南や大分のように、人数を割いて自陣ゴール前を固めてくるチームをいかに切り崩すか。これまでの攻撃を一段階引き上げるような工夫やさらなる精度向上が必要だ。

 戦術の土台となるポゼッションや攻守の素早い切り替えは「みんな自然にできているというか、考えなくても身体が自然に動けてやれている印象がある」(永木亮太)。主導権を握り、ゲームをコントロールできるようにはなってきた。今度はファイナルサードの攻略に注力し、どんな相手からもゴールを奪えるようになれば理想的だ。

「引かれる相手に対して、トップ下の位置にいる自分とか、(和泉)竜司くん、アラーノ、(土居)聖真くんとかで、相手のディフェンスラインのひとつ前でボールをもらって、そこからまた仕掛けたりとかができれば、もっと得点につながると思う。そこでしっかりとボールを引き出して、つなげられるプレーができればいい」(荒木遼太郎)

 そうしたシチュエーションを作り出そうとする意志は見て取れる。ただ、タイミングが合わなかったり、敵DFを翻弄するようなコンビネーションは改善の余地がある。

 とにかく、やり続けるしかない。やり続けて、練度を上げて、より多くの決定機を作る。時間はかかるかもしれないが、地道な作業の積み上げで、揺るぎない強さを手に入れたい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

サッカーダイジェスト 大分戦寸評

サッカーダイジェストの広島記者による大分戦の寸評である。
惨敗に酷い採点が並ぶ。
その中で関川郁万と永木亮太には、合格点が与えられた。
数少ない光明と言ったところか。
この守備的なポジションである二人にスポットが当たることでも、攻撃陣に対して低い評価となったことがわかる。
もう一つ良いプレイ、もう一つアイデアが、シュートの精度が、というもどかしい試合であった。
過密日程であったこと、起用されたメンバーの試合勘など、いくつかの要素が重なったせいもあろう。
このあたりを乗り越えて、強いチーム作りをしてもらおうではないか。
まだまだシーズンは半ばである。

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【J1採点&寸評】鹿島0-2大分|勝者のリベロとボランチが「7」。MOMに選んだのは…
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2020年09月28日

鹿島――好守を見せた沖だが痛恨の2失点


【警告】鹿島=J・アラーノ(62分)、関川(76分) 大分=島川(45分)、ムン・キョンゴン(64分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】長谷川雄志(大分)


[J1第19節]鹿島0-2大分/9月27日/カシマ

【チーム採点・寸評】
鹿島 5
相手を押し込む時間が長かった前半に得点できなかったことがすべて。プレッシングの強度が下がった後半に2失点。途中出場の選手たちも期待に応えられなかった。

【鹿島|採点・寸評】
GK
31 沖 悠哉 5.5
いくつかの好守はあったが、痛恨の2失点。1失点目は小塚のシュートが味方DFに当たってコースが変わり、アンラッキーだった。

DF
16 山本脩斗 5.5(67分OUT)
今季初出場。とりわけ前半は機を見て相手ゴール前に侵入し、チャンスに絡んだものの、ゴールには導けなかった。

33 関川郁万 6(78分OUT)
前の選手との連動したディフェンスや的確なカバーリングでピンチを未然に阻止。16分には

28 町田浩樹 5.5
不用意にスペースを空けない守備は悪くなかった。ただ、ビルドアップでは効果的な配給が少なかったか。

14 永戸勝也 5.5
小塚のシュートは身体に当てたが、コースが変わってゴールに吸い込まれる。自慢のクロスは得点に結びつけられず。

MF
6 永木亮太 6
味方へのサポート、セカンドボールの回収などでチームを下支え。後半の途中からは右SBでプレーした。

20 三竿健斗 5
パスの供給源として好プレーも、1失点目はサイドに展開した長谷川を抑えられず、2失点目は髙澤に背後を取られた。

鹿島――前半だけで交代したふたりは厳しく採点


連勝は「7」でストップ。相手の3倍以上のシュートもすべて空砲に終わった。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

MF
7 ファン・アラーノ 5.5
柔軟なテクニックを駆使して、局面で“上手さ”を見せたが、決定的な仕事を果たすことはできなかった。

11 和泉竜司 5(78分OUT)
26分の右足で狙ったシュートは惜しくもバーの上。この日は攻撃で“違い”を生み出せず、不完全燃焼だった。

FW
30 名古新太郎 5(HT OUT)
今季初先発。9分には果敢な突破を見せるなど積極性は示したが、相手の脅威にはなりえず、前半だけで交代。

9 エヴェラウド 5(HT OUT)
いつものパワフルなプレーをなかなか表現できず。特筆すべきシーンを演出できないまま、ベンチに下がった。

途中出場
MF
26 荒木遼太郎 5.5(HT IN)
巧みな足技で攻撃に変化を加えて、周囲の良さも引き出し、自らもシュートを打ったが、ゴールには届かず。

FW
36 上田綺世 5.5(HT IN)
58分、91分の好機はモノにできず。前線で身体を張って起点になろうと奮闘を見せたが、思うような成果は得られなかった。

MF
25 遠藤 康 5(67分IN)
要所でプレーに絡み、攻撃の糸口を探り続ける。しかし、大分の堅い守備を最後までこじ開けられなかった。

MF
27 松村優太 ―(78分IN)
84分に右サイドからカットインして左足でシュートを放ったが、相手DFにブロックされてネットを揺らせず。

FW
19 染野唯月 ―(78分IN)
アディショナルタイムに荒木のクロスに飛び込んでヘディングシュート。しかし、これは相手GKにキャッチされる。

監督
ザーゴ 5
久々にリードを許す展開で、次々と攻撃的な交代カードを切ったが、得点へのもう一押しが足りなかった印象だ。

大分戦コメント・報道

「お互いの信頼や信用を失う必要性はない」と言う指揮官である。
信頼出来るメンバーを送り出し、そして結果を待つ。
監督という仕事はもどかしいもの。
そこで一つ二つ結果が伴わなかったからといって、信頼をなくすようでは担えぬ業務といって良かろう。
ザーゴ監督には当然のように忍耐力を備え、サッカーというものがよくわかっておることがこれまでのコメントから伝わってきておる。
すでに、次なる試合に気持ちは切り替わっておろう。
また、久しぶりに右SBとしての出場となった山本脩斗は「前半は良い入りができましたし、チームとして守備も前から行けてハマっていた」と語る。
そう、悪くはなかったのである。
和泉のループが入っておれば、結果は全く異なったものとなったであろう。
そして荒木遼太郎は、「近くで3人が絡むイメージをしていた」と言う。
いくつかの場面で、荒木の持つプレイイメージが発揮されたシーンがあった。
これから荒木が今後、10番ロールを担って行くであろうことがよくわかる。
荒木には将来を強く感じる。
更に成長し、鹿島を牽引していってもらおうではないか。
楽しみな逸材である。

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2020明治安田生命J1リーグ 第19節
鹿島アントラーズ:ザーゴ
前半は主導権を持ってゲームコントロールをし、相手はわれわれのゴール前に入ることがほとんどできなかったと思う。前半に多くのチャンスを作ることができたが、そのチャンスを決めることができなかった。後半からエンジンをかけようと思い選手を入れたが、今までの試合のように交代選手が思ったような効果を発揮できなかった。毎回うまくいくわけではないが、イメージしていた動きができなかった。こういった闘争心や最後まで諦めない姿勢を示すチームに対して、手こずっている。前節に続き、今節も同じようになった。

Q.連勝が7でストップとなったが、選手には何と言った?

A.連勝が止まり、非常に残念。いつかはそうなることだが、それがホームでなってしまったことが非常に残念。ただ、まだ残り14試合あり、盛り返すチャンスがある。連勝をしていれば気持ちは乗っていくものだが、1つの負けで急にお互いの信頼がなくなるわけではないので、継続していこうと話をした。試合数を考えれば、まだまだ1位を目指していかないといけない。1敗すれば終わりではなく、物事をやり続けること、信頼関係をもっと深めていくこと、それを目指し続けることが大事になってくる。

Q.後半開始のタイミングで前線の2選手を交代。どのような狙いがあり、どのぐらいうまくいったと考えている?

A.エヴェラウドは、連戦で疲労があるように見えた。名古は、ケガを繰り返していたこともあり、今のメンバーのなかでは一番試合に絡んでいない。試合勘やリズムのところでうまくいかなかったのかもしれない。決断をして後半に入ったが、ハーフタイムで出した要望は、前でボールをおさめてほしいということ。それが残念ながらできなかった。切り替えて次のG大阪戦に向けて準備を進めていきたい。



【山本 脩斗】
今季リーグ初出場ということで、まだまだなところもあるが、いまできるパフォーマンスを出そうと思って試合に出た。前半はいい入りができたし、チームとしても守備が前からハマっていた。なかなか決め切れず、相手のやりたいサッカーになり、後手となってしまい、難しい試合になってしまった。(後半は)相手もメンバーが代わって、前から行こうとしていたが、なかなかうまくハマらなかった。相手のFWにおさまるようになって、少しずつずれていった。また、先制されて相手に余裕を持ってやられたところもあった。

【荒木 遼太郎】
引いた相手をどう崩すかという部分を監督に言われて、前半から見ていた。頭のなかでイメージはできていたが、うまく得点までいけなかった。一度、ヤスさんからパスを受けて亮太君に出して、優太が裏に抜け出した場面があった。そこは、近くで3人が絡むイメージをしていた。次は自分で得点したり、勢いをつけられるようにしたい。今日は勝ちたかったが、終わったこと。切り替えて、また一からトレーニングに励んでいきたい。

明治安田生命J1リーグ 第19節
2020年9月27日(日)17:03KO
県立カシマサッカースタジアム

[ ザーゴ監督 ]
まずは前半は非常に主導権を持ってゲームをコントロールした。ほぼ前半は相手がウチのゴール前に行くことはなかったんじゃないかと思います。前半の中で多くのチャンスを作ることができたんですけど、なかなかそれを決めることができませんでした。後半からエンジンをかけようと思って交代選手を入れようと思ったんですけど、今までの試合のように交代選手に思うような効果が出なかったかなという思いでいます。毎回うまくいくわけではないけど、イメージしたとおりの動きができなかったかなと思います。こういう下位のチーム、あるいは運動量だったり闘争心、最後まであきらめない部分を示すチームに対しては、われわれがかなり手こずっているかなと思います。前節(・湘南戦)もそうだったり、今節もそうなったと思います。

--連勝が7で止まりました。試合後、選手たちにはどんな声をかけたのでしょうか?
連勝が止まったことは非常に残念で寂しい部分です。いつかはそうなるのですが、それがホームでなってしまったのは非常に残念です。まだ残り試合が14か15あるので、まだ盛り返すチャンスがあります。当然、連勝していれば気持ちは乗ってくるのですが、1敗したところでお互いの信頼や信用を失う必要性はないし、それを継続していくという話を選手たちにはしました。試合数を考えると1位を目指すことはやらなければいけないことで、それを僕はずっとミーティングのときも話をしたし、終わったときもそういうところを目指し続けるということを言いました。1敗すると終わってしまった感じがあるかもしれませんが、物事をやり続けるということ、信頼関係をもっと深めることは重要なことかと思います。

--ハーフタイムでエヴェラウドと名古 新太郎を代えました。それは疲れもあったからでしょうか。どういう狙いがあって、それがどれくらいうまくいったと考えていますか?
エヴェラウドに関しては連戦の疲労があると前半で見受けられました。名古選手は残念ながらケガが繰り返しあったところで、いまのメンバーの中では一番試合に絡んでいないので、もしかしたらリズムや試合勘が足りなくて力を発揮できなかったのかなという部分があります。そこで決断して後半に入ったんですけど、ハーフタイムに出した指示・要望というのは、前でもう少しボールを収めてほしい。収めることでウチが前に行ける形になります。それが残念ながらできませんでした。もう切り替えて次のガンバ戦に合わせてみんなで準備を進められたらと思います。

明治安田生命J1リーグ 第19節
2020年9月27日(日)17:03KO
県立カシマサッカースタジアム

DF 16
山本 脩斗
Shuto YAMAMOTO

--今季リーグ戦では初出場でした。試合を振り返ってください。
前半は良い入りができましたし、チームとして守備も前から行けてハマっていたと思うんですけど、なかなか最後のフィニッシュのところで決め切れなくて、後半はちょっと相手のやりたいようなサッカーというか後手後手に回ってしまって、先に点を取られてしまって難しい試合になってしまったかなと思います。

--ハーフタイムにはどんな指示がありましたか?
守備のところでもっと前からチーム全体で行こうということは話していました。

--後半はうまくいったのでしょうか?
やっぱり失点もしていますし、ちょっと前半より後手後手になって守備の部分でうまくいかなかったとは思います。

--ご自身のコンディションについては?
初めて先発で出て、まだまだな部分もありますけど、いまできるものを出そうと思って試合には臨みました。

MF 26
荒木 遼太郎
Ryotaro ARAKI

--後半頭からの出場だった。どう振り返る?
引かれている相手に対してどう崩すか、前半のうちから監督からも「見ておけ」と言われて見ていたんですけど、それで後半から入って、頭の中ではイメージできている部分もあったんですけど、うまく得点まで結びつけることができなかった。次は自分が得点したり、チームに勢いをつける選手になりたいと思います。

--頭の中で描いていたイメージとはどういうイメージだった?
1回、遠藤(康)さんからパスを受けて、そこから(永木)亮太くんに出して、松村(優太)が裏に抜け出していったっていうような、近くで3人で崩していくものを描いていました。

--ザーゴ監督は前線で収めてほしいと言っていました。上田 綺世選手が収めて、そこに荒木選手が絡んでいくみたいな指示があったのでしょうか?
綺世くんにボールが入ったときに、自分が下で受けるか裏に抜けるかで綺世くんが出すところが変わってくると思っていた。そこは自分の仕事だと思っていたので、そういったところを意識してプレーしていました。

--連勝が7で止まったことについてはどう捉えていますか?
今日は勝ちたかったんですけど、終わったことなんで、切り替えて、次の試合に向けて全力で、またイチからみんなでトレーニングに励んでいけたらと思います。

--試合後のロッカールームの雰囲気は?
ほんとにみんな切り替えて、また一致団結して、次の試合に臨むというふうに、前向きに捉えていました。



鹿島5度目の8連勝ならず 浮かび上がった課題…
[2020年9月27日20時42分]



大分に敗れ、うつむく鹿島ザーゴ監督(共同)


大分に敗れ、ぼうぜんとする鹿島三竿(奥左)(共同)


<明治安田生命J1:鹿島0-2大分>◇第19節◇27日◇カシマ

好調鹿島アントラーズは大分トリニータに敗れ、連勝が7で止まった。

相手ボールを敵陣で奪い切り、取られてもすぐ取り返すアグレッシブなスタイルで勝ち点を積み上げていたが、連戦の疲労もあって後半にリズムを崩し2失点した。上位陣との勝ち点差は詰められなかったが、敗戦の中で課題も見つかった。

    ◇   ◇   ◇

クラブ史上5度目のリーグ8連勝には、1歩及ばなかった。

鹿島は前節から先発を6人変更して臨んだが、連動したプレスをかけて、高い位置でボールを奪うスタイルを貫いた。前半は戦術がはまったが、後半に入ると失速。前がかりになったところを狙われて失点した。連勝は7で止まった。ザーゴ監督は「前節(後半ロスタイムの得点で勝利した湘南戦)もそうだが、下位のチーム、運動量や闘争心、最後まで諦めない部分を示すチームに、てこずっている」と、ここ2試合の戦いに課題を見いだした。

大分片野坂監督が勝因を「セカンドボールや中盤の攻防、ゴール前の体を張る部分で集中を切らさずに戦ってくれた」と強調したように、プレーの強度で相手を上回ることができなかった。前半は前節まで得点ランキング2位の11得点を挙げているFWエヴェラウドを中心にプレスをかけ続けたが、ザーゴ監督はハーフタイムに、16戦連続先発中だったそのブラジル人FWをベンチに下げた。リーグ戦でのハーフタイムの選手交代は開幕戦以来2度目。けが防止やコンディションを考慮したものだったが、良い流れだった前半の戦いを継続できなかった。

スコア上では完敗したが、うまさより、激しさを武器に必死で立ち向かってくる相手への対処が急務だという課題が浮かび上がってきた。指揮官は試合後「1敗したところで、お互いの信用を失う必要はない」と選手に前向きな言葉を掛けたことを明かした。就任1年目、チームを構築途中のザーゴ監督。連勝は止まったが、無駄な敗戦にはしない。【杉山理紗】

鹿島 8連勝ならず 指揮官「連勝がホームで止まったのは寂しい」
[ 2020年9月28日 05:30 ]

明治安田生命J1第19節 鹿島0―2大分 ( 2020年9月27日 カシマ )


<鹿島・大分>連勝が止まり肩を落とす鹿島イレブン(撮影・篠原 岳夫)
Photo By スポニチ


 鹿島は11年ぶりのリーグ8連勝はならなかった。
 後半12分に6試合ぶりとなる先制点を奪われてからは終始相手ペース。ザーゴ監督はFW上田、MF荒木らアタッカーを次々に投入したが最後までゴールが遠く、無得点での敗戦は8月19日の横浜FC戦以来9試合ぶりとなった。指揮官は「連勝がホームで止まったのは寂しい」と肩を落としつつも、「これで終わりではない」と次節を見据え、気持ちを切り替えた。

【鹿島】連勝7でストップ…ザーゴ監督「ホームで止まって非常に残念だ」
2020年9月28日 7時0分スポーツ報知


大分に敗れ、肩を落とすGK沖(右端)ら鹿島イレブン

◆明治安田生命J1リーグ第19節 鹿島0―2大分(27日・カシマサッカースタジアム)

 鹿島の進撃が止まった。17本のシュートを放ったが無得点。後半は大分にペースを握られ、2失点を喫した。連勝が7でストップし、ザーゴ監督(51)は「連勝はいつかは止まるものだと分かっているが、ホームで止まって非常に残念だ」と悔しさをみせた。

 DF犬飼が出場停止、MF土居が負傷で欠場。サイドバックには今季リーグ戦初出場のDF山本が入り、連勝を支えた攻守の連係に変化があった。同監督は「残り試合はまだある。盛り返すチャンスはある。1敗したところで、お互いの信頼関係を失う必要はない。1位を目指さなきゃいけない」と前を向いた。

Jリーグ 第19節 大分トリニータ戦



連勝も不敗記録もいつか途切れる。
気持ちを切り替えて次の試合へ。

ザーゴ監督、慌てず、落ち着いて、冷静に

大分戦に向けたオンライン会見を行ったザーゴ監督である。
「常に自分たちのスタイルを貫くことを要求している。組織が整っていれば必ずチャンスを作れているので、それを決めれば我々が勝利を手にする。慌てず、冷静にやることが大事」と語る。
結果が出、チームの手応えを感じておることが伝わってくる。
このサッカーでJリーグを席巻するのだ。
今日の大分戦、必勝である。

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【鹿島】11年ぶりリーグ8連勝へ、ザーゴ監督「慌てず、冷静に」
2020-09-26
サッカーマガジン編集部


鹿島アントラーズのザーゴ監督が26日、オンライン取材に応じた。今季は序盤で大きく出遅れた鹿島だが、8月下旬から怒涛の7連勝で4位に浮上。27日にホームで行なわれる大分トリニータ戦に勝てば11年ぶりのリーグ8連勝となる。


上写真=絶好調の鹿島を率いるザーゴ監督(写真◎KASHIMAANTLERS)

「勝者のメンタリティーが浸透している」

 前節の湘南ベルマーレ戦を「パスミスが多く、自分たちで苦しい状況を作ってしまった」と振り返ったザーゴ監督。特に後半は相手に決定機を何度も作られた。それでもGK沖悠哉を中心に耐え凌ぎ、アディショナルタイムにMFファン・アラーノが劇的な決勝点をマーク。指揮官は「最後まであきらめない気持ちが勝利を勝ち取った」と選手たちを称えた。

 湘南戦での勝利でリーグ戦7連勝を達成。今季は開幕4連敗と最悪のスタートを切ったが、ボールを支配して主導権を握るスタイルが定着し、8月下旬から負け知らず。ザーゴ監督は「勝者のメンタリティーが少しずつ浸透している」と好調のチームについて語り、「全員が結果を出すために努力を続けている成果」と胸を張った。

 ホーム2連戦となる27日の大分戦に勝てば、3連覇を達成した2009年以来のリーグ戦8連勝となる。ザーゴ監督は「常に自分たちのスタイルを貫くことを要求している。組織が整っていれば必ずチャンスを作れているので、それを決めれば我々が勝利を手にする。慌てず、冷静にやることが大事」と不動心を説いた。


選手たちと一緒にトレーニングに参加するザーゴ監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)

【鹿島】「慌てず、落ち着いて、冷静に」。大差でなくても接戦を勝ち切る勝負強さの理由
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2020年09月26日

「自分たちのスタイルを貫くことを要求」(ザーゴ監督)


確かな手腕でチームを立て直したザーゴ監督。「慌てない、落ち着いてやる、冷静にやること」を選手たちに求めている。(C)KASHIMA ANTLERS

 2-1で勝利した8月26日のFC東京戦から怒涛の7連勝。シーズン当初の低迷が嘘のように、鹿島は順調に勝点を積み上げている。

 7つの白星のうち、3-1で完勝した14節の名古屋戦以外、すべて1点差の勝利。首位を独走する川崎のように圧倒的な強さを見せているわけではないが、接戦を勝ち切る勝負強さが際立っている。

 現状の戦いぶりについて、ザーゴ監督はどう受け止めているのか。

「チームとして常に“サッカーをする”と、その延長線上で勝利につなげなくてはならない。当然、大差で勝てれば理想的ですが、慌てて、自分たちの陣形を崩して、攻撃だけして、失点しては意味がありません」

 勝利から逆算して、いかに試合に挑むか。その過程にもこだわる。

「選手たちには、冷静に、自分たちのスタイルを貫くことを要求しています。オーガニゼーションが整っていれば必ずチャンスは作れて、得点場面が生まれ、それを決め切れば勝利を手にできる。慌てない、落ち着いてやる、冷静にやること。それを求めています」

 地に足をつけ、着実な歩みで順位を上げてきた。8連勝がかかる次節の大分戦でも、変わらぬ姿でブレずに戦い抜けるか。「相手があることですが、まずは自分たちがどうするべきか、どうやるべきかを整理しなければならない」(ザーゴ監督)。自分たちに矢印を向け、自分たちのサッカーを表現して、力強く勝利をもぎとりたい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

鹿島ザーゴ監督「主導権もって」勝てば自身最多連勝
[2020年9月26日19時29分]

鹿島アントラーズ・ザーゴ監督が27日の大分戦(カシマ)で自身の最多連勝記録更新に挑む。

現在チームは7連勝中で、ザーゴ監督の指導者歴での連勝記録は「あまり覚えていないが、去年は6連勝か7連勝。僕の感覚では今が一番長い」。勝てばチームとして5度目、自身にとっては初の8連勝となる一戦に向け、「主導権をもってやりたい。結果として連勝につなげられれば」と静かに意気込んだ。

8月以降、関川郁万が出場した公式戦は負け知らず

関川郁万にスポットを当てるJ's GOALの田中滋氏である。
犬飼の出場停止により「関川にかかる期待も大きくなる」と記す。
明日の大分戦では、若きDFリーダーの誕生を目の当たりにすることとなろう。
強いメンタルでチームを牽引せよ。
関川の活躍を楽しみにしてスタジアムに向かう。
注目である。

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【鹿島 vs 大分】2年目のCB関川郁万が好調鹿島を支える
2020年9月26日(土)



前節の湘南ベルマーレ戦。アディショナルタイムにファン アラーノの決勝ゴールが決まると、後ろから攻撃の様子を見守っていた関川郁万は、両手の拳を握りしめ、大きくガッツポーズをした。
「うれしかったというのが一番ですね。「最後まで諦めるな」と言っていたので、そういう最後の最後で点を取ることができて、すごくうれしかったです」

試合は簡単ではなかった。カウンターを狙ってくる相手に対し、後半は何度も決定的な場面をつくられてしまった。ゴールを守るCBとして、一つのミスも許されない緊迫した状況が続いた。
「結構きつかったですね。前半とかはパスミスが全体的に多かったので、そこからショートカウンターされる場面というのが多かった。0-0だったので失点したら負けてしまうことが分かっていた」
1点でも取られれば相手は自陣に引きこもってしまう。それを耐えつつ最後の最後にゴールを奪ったからこそ、喜びもひとしおだった。

チームは7連勝と波に乗るがまだまだ足りないと関川は感じていた。「前半戦で取りこぼした勝点をいまはまだ取り返してはいないと思う」と話す。
そして8連勝を狙う大分トリニータ戦は、DFの中心を担う犬飼智也が累積警告による出場停止。関川にかかる期待も大きくなる。前回の大分戦はベンチから様子を眺めていた。
「この前の大分戦も前半の入り方が悪かったと思う。その時期は前半の入りとか、後半の入りとか、そういうところの失点が続いた試合が多かった。やられそうなところだったり、危なそうなところを気を付けながら、まずは自分のところで1対1で負けなければ失点することはないと思う。そういう意識を強く持ってやっていきたい」

8月以降、関川が出場した公式戦はいまのところ8勝2分と負け知らず。2年目のCBが今節も勝利へと導く。

文:田中滋(鹿島担当)

関川郁万、右でも左でも問題なし

大分戦に向けた意気込みを語る関川郁万である。
「1対1で負けなければ失点することはない。まず自分のところでやられないように」と言う。
CBらしい、気持ちのこもった言葉である。
昨季の大分とのホーム開幕戦の決勝点は、チョン・スンヒョンが目測を誤り競り負けたところで決められた。
当時、ルーキーであった関川はこのプレイを覚えておろう。
一つのミスが失点に大きく絡むポジションだけに、集中を切らさぬことこそ肝要。
強い気持ちを90分間持続し、大分の攻撃を跳ね返し続けるのだ。
マチとのコンビの活躍を期待しておる。

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写真◎KASHIMA ANTLERS
【鹿島】連勝の功労者、関川郁万の信念「1対1で負けなければ失点することはない」

2020-09-26
サッカーマガジン編集部


9月25日、鹿島アントラーズの関川郁万が練習後のオンライン取材に応じた。2月の今季開幕戦では苦杯をなめたものの、中断明けの出場試合は負け知らず。対人の強さで守備を支えるプロ2年目のセンターバックが、自身のプレーと守備での信念について語った。


上写真=9月25日の練習後、オンライン取材に応じる関川郁万(写真◎KASHIMA ANTLERS)

「前半戦で取り逃した勝ち点を、まだ取り返せていない」

 プロ2年目のセンターバックが存在感を放っている。リーグ中断明けはルヴァンカップも含めて10試合に出場し、いまだ負け知らず。リーグ戦7連勝中も、そのうちの6試合で先発フル出場しており、好調な鹿島の守備を支えている。ただ、中断前のリーグ開幕戦では広島に0-3の完敗。不調時の記憶も頭にあるのだろう、7連勝にも浮かれる様子はない。

「(連勝を)意識してはいません。(リーグ)前半戦で取り逃した勝ち点を、今はまだ取り返せてはいないので」

 実際に試合では、ともにセンターバックでコンビを組む「ワンくん(犬飼智也)がすごく助けてくれる」と言う。他にも「健斗くん(三竿)だったり、カツくん(永戸勝也)も、沖(悠哉)くんもそうです。みんなで助け合ってできている」と、周囲の選手たちとも連係しながら戦っていることを明かす。

 その中でも、守備の選手としての信念がある。「対峙した選手に、まずは負けないということは、自分の中に昔からある」。強豪・流通経済大柏高校時代にも心得ていたことだろう。当時から同世代でも対人の強さが際立ち、プロへの道を切りひらいた。「その中でどういうボールの取り方をするのか、意識しています」と、今は課題に向き合う。

 9月27日に控える次節の大分戦は、犬飼が累積警告のため出場停止となる。連勝中は常に隣にいた頼れる先輩が不在となるが、さらなる連勝記録を伸ばすため、関川は目の前の相手に立ち向かう構えだ。

「まずは自分のところで1対1で負けなければ失点することはないと思う。そういう意識を強く持ってやっていけたらと思います」

 鹿島の最終ラインに君臨する20歳の若きセンターバックは、まだまだ勝利にどん欲だ。


9月25日のトレーニング中の関川郁万(写真◎KASHIMA ANTLERS)

【鹿島】右でも左でも問題なし。犬飼不在でも関川郁万がいる――そんな奮闘に期待したい
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2020年09月25日

「1対1で負けなければ失点することもない」


タフなディフェンスが持ち味の関川。試合を重ねるごとに冷静な対応も際立つようになってきた。写真:徳原隆元

 前節の湘南戦はキャプテンの三竿健斗が出場停止だったが、次節の大分戦ではディフェンスリーダーの犬飼智也が累積警告で出場できない。

 犬飼の代役は“レフティ”の町田浩樹の可能性が高いが、そうなれば4バックの2CBは左が町田、右が関川郁万となるだろう。

 この組み合わせによって、左右の立ち位置が変わるのが関川だ。犬飼と組む時は左に入るが、左利きの町田とのペアでは右に。2月の広島との開幕戦でもその配置だった。

 現在の7連勝のなか、関川と犬飼は6試合でコンビを組んでおり、関川自身は「今は左のほうがやりやすさを感じている」と言う。

「左のほうが右足でボールを持てるし、詰まった時も右足でコントロールしてパスも出せるので、スムーズにできる部分はあります」

 もっとも、基本的には「別にどっちでもいい」というスタンスで、右に入ったとしても大きな問題はないだろう。

 町田とのコンビについては「マチくんのほうが年上だし、出ている試合数も多いし、代表での経験もたくさんあるので、学びながらというか、でも自分が思っていることは言っていきたいし、思っていることを言い合えれば」とコミュニケーションを重視して、自陣ゴールに鍵をかける。

 8連勝がかかる大分戦に向けては「自分のところで1対1で負けなければ失点することもないと思うので、そういう意識を強く持ってやっていきたい」と、1-0の完封勝利を収めた湘南戦に続き、無失点を目指す。

 持ち前のタフなディフェンスは健在で、試合を重ねるごとに冷静な対応も際立ってきた。ビルドアップでは攻撃を加速させるような縦パスを打ち込む回数が増えてきた印象だ。プロ1年目の昨季は“出場ゼロ”だったリーグ戦で今季はすでに10試合でピッチに立ち、戦績は7勝2分1敗と高い勝率を誇る。本人も少なからず自信を深めているはずだ。

 今季は若手の台頭が目立つ鹿島において、20歳の関川も大きな飛躍を遂げようとしている。経験豊富な犬飼が不在でも関川がいる――そんな頼もしいパフォーマンスを見せられるか。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

鹿島 11年ぶりリーグ8連勝へ DF関川は平常心強調「特別意識することはない」
[ 2020年9月26日 05:30 ]

 鹿島は27日の大分戦に向け、守備の要DF関川が意気込みを示した。
 堅守速攻が持ち味の相手に対し、「1対1で負けなければ失点することはない。まず自分のところでやられないように」。勝てば09年以来11年ぶりのリーグ8連勝となるが、「特別意識することはない」と平常心を強調。その上で「前半戦で取りこぼした勝ち点を全部取り戻したい」と勝利を誓った。

【鹿島】関川郁万「思うことを言い合えたら」27日大分戦、開幕戦以来の関川・町田コンビで8連勝へ
2020年9月25日 22時32分スポーツ報知

 鹿島のDF関川郁万が25日、練習後のオンライン取材に応じた。27日の大分戦ではDF犬飼智也(27)の出場停止により、DF町田浩樹(23)とセンターバックを組むことが濃厚となっている。

 MFファンアラーノが劇的決勝弾を挙げた前節・湘南戦(1〇0)は「難しい展開だった」と振り返ったが、公式戦12試合ぶりの完封勝利。「うれしかったのが一番」と大きなガッツポーズを見せた。今季はセットプレーからの失点が目立っていたが、守備に対する意識も「全員がかなり持ってる。(失点が)少なくなった」。少しずつ手応えをつかみ始めている。

 2年目の今季はリーグ戦10試合に出場。再開後に出場した9試合は7勝2分けと、失敗も繰り返しながら成長を重ね、勝利に貢献している。「みんなが助け合ってできてる」と犬飼をはじめ、他選手への感謝を口にした。チームも7連勝と波に乗っているが、「前半戦とりこぼした勝ち点をまだとりきれてない」とハングリー精神は尽きない。

 関川-町田コンビが先発となれば、開幕・広島戦(0●3)以来。広島戦では簡単なパスミスなど、ショートカウンターで失点を喫した。関川にとってもほろ苦いJリーグデビュー戦となった試合だ。大分戦では、町田とともに一回り大きくなった姿を見せつけたい。「年齢は上だし、マチくん(町田)は経験もたくさんあるので、学びながら。でも試合中は思うことを言い合えたら」と久しぶりのタッグに意気込んだ。

 試合中の険しい表情からは、今月、20歳になったばかりとは思えないほどの威圧感とみなぎる闘志が感じられる。「前半の入り、後半の入りとか危ないところは集中して。1対1で負けなければ失点することはない。その意識を強く」。負けん気たっぷりに大分戦での完封勝利を掲げた。

 前節の勝利で4位に順位を上げたチームは、3位・F東京と勝ち点5差。11年ぶりの8連勝に向けても負けるわけにはいかない。開幕戦コンビで、次こそ白星をつかみ取る。

鹿島は8連勝なるか

「土居 聖真は引き続き欠場が予想される」と記すJリーグ公式の田中滋氏によるプレビューである。
これは痛い。
セレッソ戦勝利の代償は大きかった。
聖真の負傷欠場の影響は大きい。
誰が代わりに出るにせよ、穴を感じさせられるであろう。
とはいえ、勢いは鹿島にある。
聖真と犬飼の欠場をものともせず勝利を掴み取るのだ。
楽しみな一戦である、

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各所で生じるズレを生かすのは?鹿島は8連勝なるか
鹿島の勢いが止まらない。前節は湘南の前に苦戦したが、後半アディショナルタイムにファン アラーノが決勝点を奪う。3連覇を達成した2009年以来となる7連勝で、順位も4位まで上げてきた。ただ、この先は一筋縄ではいかないだろう。3位のFC東京とは勝点5差と開いている。さらに順位を押し上げるには、連勝を継続していくしかない。

その意味で今節の戦いは非常に重要となりそうだ。前節、湘南の堅陣に苦戦したのは確かだが、それまでのような戦い方ができなかった。

「われわれのリズムやテンポがあるんですけど、自分たちからギアを下げてしまうと自分たちが苦しんでしまうというところが傾向としてある。ギアを普段どおりに上げたところでチャンスが作れるようになりましたし、ボールを回すところでは持ち過ぎたり、考え過ぎたところがあったと思います」

そうザーゴ監督が振り返るとおり、高いインテンシティーと鋭いトラジションでゲームを支配する戦いができず、攻撃も守備もテンポが上がらない時間が多くなってしまった。今節は出場停止明けで三竿 健斗が戻ってくるものの、今度は犬飼 智也が累積警告により試合に出られない。土居 聖真は引き続き欠場が予想されるため、代わりに出る選手に大きな期待が寄せられる。誰が出ても同じ戦い方ができることを示したい。

対する大分はケガ人が徐々に戻り、それに伴って仙台、FC東京、横浜FCと3連勝をマークすることに成功した。しかし、前節は同じ[3-4-2-1]の並びである広島を相手にきっ抗した状態が続き、初めてシュートを放ったのは後半半ばを過ぎた頃。試合も70分、86分にゴールを許し、相手の地力に押し切られてしまった。中2日での戦いという難しさもあり、「広島さんのスタートのフレッシュさ、交代選手のクオリティーがわれわれを上回った」と片野坂 知宏監督。「すぐまた試合があるので、いるメンバー、フレッシュな選手を含め、鹿島戦に向けて見極めた中でまたトライしていきたい」と続けた。

ただ鹿島は、勝利を収めたFC東京などと同じ4バックを採用している。試合がこう着するというよりは、各所でズレが生じると予想される。大分としてはうまく戦いたいところだろう。

前回の対戦では、大分が髙澤 優也のミドルシュートで鮮やかな先制点を奪ったものの、鹿島のエヴェラウドがハットトリックの活躍を見せ、4-1の大差がつく結果となった。大分は鹿島の強いプレッシングにパスの逃げ道を作れず苦戦。自陣でボールを失う展開が多かっただけに違う展開に持ち込みたい。

[ 文:田中 滋 ]

対大分戦 optaファクト

Jリーグ第19節のoptaファクトを伝えるニッカンスポーツである。
対大分戦としてのデータは相性が良いものとなっておる。
しかしながら、昨季の開幕戦での敗戦は大きな印象をもたらせた。
その再現だけは避けねばならぬ。
良い準備をして挑むのだ。
必勝の対戦である。

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J1第19節optaファクト
[2020年9月25日15時1分]

鹿島アントラーズ – 大分トリニータ
・鹿島対大分の通算19試合では、鹿島が12勝4分3敗と大きく勝ち越している。今カード直近10試合で9勝、ホームでの同対戦直近5試合でも4勝挙げているが、両期間唯一白星を挙げていない試合は、昨年ホームでの開幕戦(1-2の敗戦)。

・鹿島は現在7連勝中。最後にこれ以上の連勝を記録したのは2009年7月の8連勝。ホーム戦でも現在6試合連続無敗(3勝3分)。

・大分は前節広島戦の敗戦で、今季クラブ最長の連勝記録がストップ(3連勝)。7月にリーグ再開以降、敗れた試合は必ず連敗に繋がっている(4連敗と2連敗)。

・大分はアウェイ戦では現在2連勝中で、今節も勝利すると昨年4月以来となる敵地3連勝。関東地方でのアウェイ戦直近7試合では2勝(5敗)だが、このうちの1勝は前回のアウェイ戦(9月16日のFC東京戦:3-2)で、同クラブの関東地方での1試合最多得点タイ(3得点、過去2回)を記録。

・鹿島は今季後半のアディショナルタイムではリーグ2位となる5得点を挙げていて、同時間帯の得点によって挙げた勝ち点数はリーグ最多(8)。

・大分の今季試合時間最後の15分間(76-90分)に決めている得点の割合は、清水と並びリーグ最多タイの52%(11/21)。得点を記録している直近4試合のうち、9月9日から16日にかけての3試合では連続して同時間帯に2ゴールずつ決めている。

・エヴェラウドは前節湘南戦では無得点に終わり、それ以前の連続試合得点直接関与が4試合でが止まったが(3ゴール+1アシスト)、今季前回対戦の大分戦ではJ1では自身初となるハットトリックを決めている。

・田中達也は前節広島戦ではノーゴールに終わり、それ以前の連続試合得点直接関与が4試合で止まったが(3ゴール+1アシスト)、現在先発出場した試合では4試合連続得点に直接関与中(3ゴール+1アシスト)。

松本山雅、羽田憲司コーチを解任

松本山雅を解任された羽田コーチである。
これは驚きの報。
確かに今季の松本山雅の成績は不安定であった。
しかしながら、降格のないシーズンであり、また新監督を迎えたチームはこのようなこともよくあるもの。
長期政権の後ではなおさらと言えよう。
とはいえ、これもまたプロの世界である。
羽田の指導力は素晴らしい。
次世代を担う指導者筆頭である。
次なるポジションはいかなるものになろうか。
注目である。

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監督・コーチ解任のお知らせ
2020/09/25

このたび、本日9月25日付で、2020年より指揮を執っていました布啓一郎監督の解任を決定しました。あわせて羽田憲司コーチの解任も決定いたしましたのでお知らせいたします。

■羽田憲司コーチのコメント
「短い期間でしたが、結果を残すことができず、力不足で申し訳ない気持ちです。
満員のアルウィンでサポーターの皆さんと共に戦うためにこのクラブに来たので、それを経験することができなかったことが残念です」

ブラジルメディア、鹿島は11年前を超える可能性がある

ブラジルメディア「LANCE!」の記事を紹介するFootball ZONE web編集部である。
記事によると、ヘッドラインにて「ザーゴの指揮の下、鹿島は11年前を超える可能性がある」と書き出し、そして「引き分けも敗北も知らずに7試合を突き進んだが、それは11年間起きなかったことだ」と鹿島を紹介しておるとのこと。
更に、「鹿島は日本で最もブラジリアンなクラブであることは誰もが知っており、ジーコがチームを世界的に認知させたことで、ブラジルに対する日本人の憧れ、ブラジル人選手の日本への関心も高めた」と改めてブラジル国民に鹿島アントラーズを伝える。
ジーコを迎え入れたことで鹿島アントラーズというクラブの未来が開けた。
こうしてブラジルメディアが紹介してくれることで、海の向こうでも認知度が高くなる。
これからも多くのブラジル人が鹿島の門戸を叩いてくれてくれよう。
楽しみである。

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「11年前を超える可能性」 鹿島の快進撃に海外注目「日本で最もブラジリアンなクラブ」
2020.09.25


MFファン・アラーノ(中央)がアディショナルタイムに決勝ゴールを挙げ11年ぶりの7連勝【写真:小林 靖】

湘南を撃破し11年ぶりの7連勝を達成したザーゴ体制の鹿島「引き分けも敗北も知らず」

 鹿島アントラーズは23日、J1リーグ第18節で湘南ベルマーレと対戦し、1-0で勝利を収めた。後半アディショナルタイムに劇的な決勝ゴールを決め、破竹の7連勝を達成したなか、海外メディアは「ザーゴの指揮の下、鹿島は11年前を超える可能性がある」と見出しを打って快進撃に注目している。

 今季からザーゴ監督が就任した鹿島は、シーズン序盤は公式戦6連敗を喫するなど、クラブ創設以来最悪のスタートとなっていた。しかし、7月18日のJ1第5節で昨季王者の横浜F・マリノスを3-1で撃破したのを機に調子が上向き、常勝軍団のあるべき姿を取り戻している。

 湘南に勝利したことで鹿島は11年ぶりにリーグ7連勝を達成し、勝ち点「33」で暫定4位に浮上しているなか、ブラジルメディア「LANCE!」は「ザーゴの指揮の下、鹿島は11年前を超える可能性がある」と見出しを打ち、「引き分けも敗北も知らずに7試合を突き進んだが、それは11年間起きなかったことだ」と取り上げている。

 また、記事では「鹿島は日本で最もブラジリアンなクラブであることは誰もが知っており、ジーコがチームを世界的に認知させたことで、ブラジルに対する日本人の憧れ、ブラジル人選手の日本への関心も高めた」と説明している。11年前の2009年といえば、鹿島が史上初のリーグ3連覇を果たしたシーズン。今季開幕時は泥沼のスタートとなった鹿島だが、現在は最も勢いに乗るチームの一つとなっている。

ファン・アラーノの決勝点は“必然”だった

湘南戦について記すサッカーダイジェストの小室氏である。
「勝負の世界では「運も実力のうち」とよく言われるが、それを象徴するような試合だった」とこの試合を評す。
この試合結果は鹿島らしいと言いたげである。
今季は既に4試合にてアディショナルタイムに勝ち越し弾・同点弾を決めておる。
諦めぬ気持ちが表れておろう。
このあたりが鹿島らしいと言ってくれるのであれば、素直に喜ばしい。
小室氏の「スコアレスドローもやむなしか――。そんなマインドは鹿島にはないのだ」と言いきる言葉にそれが伝わってくる。
この鹿島イズムにて勝ち点を積み重ねていこうではないか。
首位川崎の背中は遠かろうが不可能ではない。
0%でなければ、追い続けるのだ。
それも鹿島の神髄である。

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【鹿島】「運も味方してくれたね」それでもJ・アラーノの決勝点は“必然”だった
小室功
2020年09月25日

「最後まで勝利を追求する。どんな状況でも」(ジーコTD)


値千金の決勝弾を決めたJ・アラーノ(7番)。前節のC大阪戦に続き、これで2戦連発と好調をキープする。写真:滝川敏之

[J1第18節]鹿島1-0湘南/9月23日/カシマ

 勝負の世界では「運も実力のうち」とよく言われるが、それを象徴するような試合だった。

 表示されたアディショナルタイムは5分。0-0のままスコアは動かずに終了か。そんな雰囲気がカシマスタジアムを包み込むなか、起死回生の決勝点が生まれたのは90+4分だった。

 ボールを持つファン・アラーノがパス交換しながら右サイドから中央寄りに進入。ゴール前に待ち構える味方へのくさびのボールはずれてしまい、いったん相手にカットされたものの、すぐさま奪い返し、右足を振り抜いた。それが相手DFの足に当たって、ふわりと浮き上がり、ゴールに吸い込まれていく。

 豪快な一発でもなければ、失点につながるような致命的なミスを相手が犯したわけでもない。ディフレクション後のボールの行方は予測不可能。ゴールの枠を外れていても何らおかしくなかっただろう。

「運も味方してくれたね」

 殊勲者のJ・アラーノが思わず笑顔になるのもうなずける。だが、運を引き寄せるだけの明確な思考と実践があった。

「ベンチにいる時、ザーゴ監督から“相手チームを分析しろ”とよく言われている。交代で入る選手はそれまでとは異なるプレーをしなければいけない。(ゴールに向かうような)縦パスを意識していた」(J・アラーノ)

 立ち上がりこそ、湘南にペースを握られたものの、徐々にボールの支配率を上げて、攻める鹿島、守る湘南の構図のまま試合が進んだ。5人の交代枠を次々に使い切り、機動力と高さを加え、チームに変化をもたらしたザーゴ監督の積極采配も見逃せない。

 鹿島の礎を築くうえで尽力したジーコ・テクニカルディレクターがかつてこんなふうに語っていたのを思い出す。

「勝利というのは指をくわえて待っているだけでは手に入らない。自分たちから奪いに行かなければ望む結果は得られない。結果的に引き分けたり、負けたりする試合もあるだろうが、最後まで勝利を追求する。どんな状況でもその気持ちを忘れてはいけない」

 タイムアップが迫るなか、こう着状態が続く。スコアレスドローもやむなしか――。そんなマインドは鹿島にはないのだ。

 ラッキーパンチと思えるようなJ・アラーノの一発も、それを掴み取るだけの必然があった。少なくともあの状況でシュートを打たなければ、何も起こらなかったのだから。

 鮮やかだろうが、泥臭かろうが、1点は1点にほかならない。それが勝負を分ける。ピッチに崩れ落ちた湘南の選手たちの姿がその事実を物語っていた。

 シーズン開幕時は4連敗スタートと不振を極めていたが、攻守に歯車が噛み合い、勝ちグセもついてきた鹿島は目下7連勝中と見違えるほどに好調だ。首位に立つ川崎の背中は遠いが、ここからどこまで巻き返せるか、大いに注目されるだろう。

取材・文●小室功(オフィス・プリマベーラ)

町田浩樹、アントラーズのDNAの継承者としてーー

町田浩樹をピックアップするFreaks+である。
アカデミー出身のCBが満を持しての出陣の時を迎える。
そのマチは「アントラーズらしさという、“変えてはいけない“伝統がある」と語る。
クラブのアイデンティティを背負ってピッチに立ってくれよう。
ここで大分の攻撃陣を封じ込めば、大きなアピールとなる。
屈強な壁として君臨するのだ。
期待しておる。

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PICK UP PLAYER


 加入4年目の昨季、町田浩樹は初めて1年を通してピッチに立った。最初はCBとして、シーズン途中からはSBとして試合出場の機会を得た。SBを経験したことで「1対1で負けない戦い方」、「CBがどんなプレーをすればSBが助かるか」、など多くを学ぶことができた。個人的には、プロ4年間で最も充実した年になったという。

 一方、1年間戦い抜くことの難しさも知った。どのようにコンディションやプレーの波を少なくするか。また、その波をどうやってコントロールし、チームの勝利に繋げられるか。さらなる課題が見つかった。

 そして、もう一つ。今季は心に決めていることがある。

「僕も若いとはいえ、育成上がりでアントラーズ歴5年はチーム内でも長い方になった。“アントラーズらしさ“というか。勝負強さや勝負にこだわる姿勢を、自分の振る舞いやプレーで伝えていかないといけない立場になった」

 指揮官が変わり、選手が大きく入れ替わり、フットボールスタイルが変貌を遂げた。アントラーズは目まぐるしいスピードで変化している。だが、その目まぐるしい変化のなかでこそ、町田は「アントラーズらしさという、“変えてはいけない“伝統がある」と語る。

「伝統を表現するためには、やはりタイトルが欠かせない。みんなで力を合わせて、一つでも多くのタイトルを獲りたい」

 アカデミー在籍期間を含めると、町田のアントラーズ歴は10年をとうに超える。小学4年でジュニア(つくば)の一員となり、ジュニアユース(つくば)、ユース、そして、トップチームと順調にステップアップしてきた。アントラーズで育ち、誰よりもアントラーズのことを思い、ずっとアントラーズの勝利を目指して戦ってきた自負がある。

「(ジュニアユースのとき)グラウンドに入る前、みんなで発する言葉があった。『すべてに感謝、尊重し、誠実な気持ちで献身的に戦おう』。今でも覚えているし、完全に体に染みついている」

 アカデミーで学んだ“ジーコスピリット“は、いまなお、町田の心と体に深く刻み込まれている。

「僕がトップチームに上がったころは、岳君(柴崎選手)や源君(昌子選手)がいたけれど、アントラーズ歴でいうともう上の方になっている。若いとは言ってられない。チームを引っ張っていく。そのくらいの気持ちでやらないといけないーー」

 DFリーダーの犬飼智也が累積警告で出場停止となる今節、最終ラインでリーダーシップを発揮し、アントラーズスピリットを表現する者が必要だ。町田には当然、その役割が期待される。

「周りからもかなりハッパをかけられている。年齢的には若いけれど、変な遠慮はせず、自分が最終ラインを統率するくらいの強い気持ちで取り組んでいきたい」

 アントラーズのDNAの継承者としてーー。求められる役割は理解している。町田浩樹がチームを統率し、カシマスタジアムに歓喜をもたらす。


サッカーダイジェスト 湘南戦寸評

サッカーダイジェスト編集部による湘南戦の寸評である。
辛勝ではあるが全体に良い評価が与えられておる。
その中で沖悠哉に最高評点とMOMが与えられた。
素直に嬉しい。
GKが活躍する試合はいかがなものかとも思うが、今季のクリーンシート2試合は共に沖が記録したもの。
これは沖の実績と捉えて良い。
また、評点はさほどではないが小泉慶への「前半は目立たなかったものの、後半に入るとギアチェンジ。前に出ていく回数が増え、バイタリティに溢れていた」という寸評は評価の表れと思われた。
同様に杉岡大暉への「左スペースに走り込み、エヴェラウドのシュートにつなげた16分のワンプレーは試合の流れを引き寄せるきっかけになった」という寸評も同様である。
二人とも、PA内まで侵入し、決定機を向かえておる。
SBがこのようなプレイをしてくれることがザーゴサッカーの特徴と言えよう。
わくわく感が溜まらない。
それから、名古新太郎へは「怪我のために出遅れていた技巧派ボランチにとってこの日がJリーグ2試合目。まだまだ試運転といった印象だ」と付ける。
ボールプレイヤーとしてボールを持った際には、光るプレイが見られた。
これから信頼を勝ち得、出場時間を増やしていくことを望む。
今後が更に楽しみな試合であった。

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【J1採点&寸評】鹿島1-0湘南|ビッグプレー連発で完封した若き守護神が最高評価
サッカーダイジェスト編集部
2020年09月24日


鹿島――古巣相手に永木、杉岡は及第点の出来


【警告】鹿島=小泉(41分)、犬飼(49分)湘南=岡本(47分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】沖 悠哉(鹿島)


[J1第18節]鹿島1-0湘南/9月23日/カシマ

【チーム採点・寸評】
鹿島  6.5
ひたむきに挑んでくる湘南にてこずるも、試合終了間際のラッキーパンチで11年ぶりのJリーグ7連勝を飾った。

【鹿島|採点・寸評】
GK
31 沖 悠哉 7 MAN OF THE MATCH
安定感があり、冷静なセービングで今季2度目のクリーンシートに貢献。勝利の立役者となるビッグプレーを連発した。

DF
37 小泉 慶 6(80分OUT)
前半は目立たなかったものの、後半に入るとギアチェンジ。前に出ていく回数が増え、バイタリティに溢れていた。

39 犬飼智也 6
相手のプレスに引っかかりピンチを招くなど、ややバタついた感はあったが、老獪な相手FWの石原直とのマッチアップは見ごたえ十分。

33 関川郁万 5.5
致命傷にならなかったとはいえ、1対1の対応に後手を踏んだり、前半は特に軽率なフィードミスも散見された。

5 杉岡大暉 6
左スペースに走り込み、エヴェラウドのシュートにつなげた16分のワンプレーは試合の流れを引き寄せるきっかけになった。

MF
6 永木亮太 6
出場停止の三竿に代わり、キャプテンマークを巻いた。30分に鮮やかなミドルシュートを放ち、会場を沸かせた。

4 レオ・シルバ 6(70分OUT)
最終ラインからボールを引き出し、左右に散らすところまではよかった。ただ“その先”になかなか発展しなかった。

鹿島――疲労からか精彩を欠いたナンバー9


最後まで安定感のあるプレーでゴールを守り抜いた沖。今季2度目のクリーンシートを達成した。写真:滝川敏之

MF
26 荒木遼太郎 6(70分OUT)
34分、素晴らしいカウンター攻撃から最後の仕上げを任されたものの、相手GKにシュートを止められた。

11 和泉竜司 5.5(80分OUT)
28分にゴール左で受けて相手をかわし、シュートに持ち込んだ。見せ場らしい見せ場はこれくらいだったか。攻撃のキーパーソンだけに及第点はつけられず。

FW
25 遠藤 康 6(61分OUT)
そこまで相手の脅威になったとは言えないが、攻撃のタメを作り、セットプレーのキッカーを務め、前からプレスに走った。

9 エヴェラウド 5.5
チーム最多の5本のシュートを放つもノーゴール。疲労からか、全体的に精彩を欠き、この日は“彼の日”ではなかった。

途中出場
FW
19 染野唯月 6(61分IN)
幅広く動き、ボールを要求し、相手の守備網にほころびを作り出そうと試みるもやや空回り。だが、その積極性こそが今は必要。

MF
7 ファン・アラーノ 6.5(70分IN)
チームを勝利に導く決勝点をマーク。相手に奪われたかと思われたボールを素早く取り返し、ペナルティエリア内から思い切って狙った。

MF
30 名古新太郎 6(70分IN)
怪我のために出遅れていた技巧派ボランチにとってこの日がJリーグ2試合目。まだまだ試運転といった印象だ。

FW
36 上田綺世 ―(80分IN)
前線でターゲットとなる動きを繰り返し、攻撃に厚みと変化を加えた。短いプレー時間のなかでも貪欲にゴールを目指した。

MF
27 松村優太 ―(80分IN)
中から外に持ち出すドリブルで相手をかわし、ペナルティエリアに入ってくる味方に正確なマイナスクロス。周りがよく見えていた。

監督
ザーゴ 6
「相手の頑張りを、まず評価しなければいけない」と苦戦の要因に言及。交代カードをフル活用し、連勝を7に伸ばした。

湘南戦報道

11年ぶりの7連勝が大きく取り上げられておる。
2009年以来とのこと。
三連覇時の勢いと並ぶとは非常に喜ばしい。
その立役者であるGKの沖はデビュー以来不敗を続けておる。
「J1リーグ初出場から9戦無敗は、圧倒的な守備範囲から“クモ男”の異名を取ったGKシジマールに並ぶ無敗記録となった」とスポニチが報じる。
Jリーグが始まった1993年に打ち立てられた記録に並ぶとは、沖悠哉は持っておるGKと感じさせられる。
偉大なGKの誕生を目の当たりにしておるのではなかろうか。
今後が楽しみである。

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鹿島が終了間際弾で11年ぶり7連勝/鹿-湘18節
[2020年9月23日21時15分]


鹿島対湘南 後半、ゴールを決める鹿島MFファン・アラーノ(右)(撮影・横山健太)


鹿島対湘南 後半、MFファン・アラーノがゴールを決め歓喜する鹿島イレブン(撮影・横山健太)


鹿島が勝負強さ発揮で7連勝 交代枠5枚も相乗効果
[2020年9月23日22時57分]


鹿島対湘南 サポーターにあいさつするMF永木(左から3人目)ら鹿島イレブン(撮影・横山健太)


鹿島対湘南 後半、両手を広げ指示を出す鹿島ザーゴ監督(撮影・横山健太)


鹿島対湘南 後半、MFファン・アラーノがゴールを決め歓喜する鹿島イレブン(撮影・横山健太)


<明治安田生命J1:鹿島1-0湘南>◇第18節◇23日◇カシマ

鹿島アントラーズは終了間際の劇的弾で湘南ベルマーレを1-0と下し、3連覇を成し遂げた09年以来、11年ぶりの7連勝を達成した。

試合を通して湘南の鋭いカウンターや寄せの激しさに苦しめられたが、後半ロスタイム4分、ペナルティーエリア内でこぼれたボールを、途中出場のMFファン・アラーノが拾って浮き球でシュート。これが相手DFに当たり、コースが変わってゴールに吸い込まれた。

ザーゴ監督率いる鹿島に勝負強さが出てきた。後半ロスタイムに同点弾または勝ち越し弾を決めたのは、8月16日の神戸戦を皮切りに今季4度目。うち3試合で、途中出場の選手が得点している。2戦連発弾を沈めたファン・アラーノは、「ベンチにいるときは、いつもザーゴ監督から『相手を分析しろ』と言われている」と明かした。指揮官の的確な指示と采配、そして“交代枠5枚”のルールが、相乗効果でチームに好影響をもたらしている。

今季2度目の完封勝利も明るい材料。それでもポスト直撃のシュートを食らったGK沖は「危ない場面は2度、3度あった。相手に助けられた印象」と気を引き締めた。4位に浮上したが、チームに浮かれた様子はない。首位の背中はまだ遠いが、鹿島は一歩ずつ差を縮めていく。【杉山理紗】

鹿島、11年ぶり7連勝 ザーゴ監督「上位陣に食らいつくことを狙っている」

試合終了間際、決勝ゴールを決める鹿島・ファンアラーノ(右から2人目)=カシマ

 明治安田J1第18節(23日、鹿島1-0湘南、カシマ)鹿島は8連勝した2009年以来の7連勝をマークした。終了間際、右から切り込んだファンアラーノが縦パスを一度カットされたが、こぼれ球を自ら拾いシュート。相手に当たってゴールに吸い込まれた。殊勲のブラジル人は「みんなの気持ちがこもったゴールだった」と一体感を強調した。

 前半は攻めあぐねたが、後半から攻撃的な選手を次々と投入し、攻勢を強めた。交代策が実ったザーゴ監督は「上位陣に食らいつくことを狙っている。それを今後達成できれば」と語った。

鹿島11年ぶり7連勝!GK沖、完封!シジマールに並んだ デビューから9戦無敗「結果はとてもうれしい」
[ 2020年9月24日 05:30 ]

明治安田生命J1第18節 鹿島1-0湘南 ( 2020年9月23日 カシマ )


後半、好守を見せる鹿島・沖
Photo By スポニチ


 鹿島はホームで湘南と対戦し、1―0で勝利し、優勝した09年以来11年ぶりのリーグ7連勝を達成した。GK沖悠哉(21)はプロデビュー戦から出場8勝1分けとし、J1初出場からの9戦無敗は93年のGKシジマール(清水)と並ぶ記録となった。試合前日のフィンク監督の退任に揺れた神戸はMFイニエスタの今季初ゴールなどで鳥栖に4―3で勝利し、8戦ぶりの白星となった。
 11年ぶりとなるリーグ7連勝の達成と同時に、若き守護神がレジェンドの記録に並んだ。沖は8月8日の鳥栖戦でプロデビューし、出場9戦で8勝1分け。J1リーグ初出場から9戦無敗は、圧倒的な守備範囲から“クモ男”の異名を取ったGKシジマールに並ぶ無敗記録となった。今季2度目の完封勝利に貢献し、「失点ゼロという結果はとてもうれしい」と白い歯をこぼした。

 台風接近の影響で滝のような雨がピッチに降り注ぐ中、最後まで集中を切らさなかった。後半は相手カウンターを立て続けに食らったが、16分には決定的なピンチを左足1本ではじいた。経験がものをいうコーチングの質も向上し、「時間がたつにつれてチームの集中力が切れるが、そこは厳しく言うことができた」と、声を張り、味方に指示を送り続けた。その声に背中を押されるように、終了間際にMFファン・アラーノが値千金の決勝点をマーク。貴重な勝ち点3をもぎ取った。

 ハイレベルな環境が21歳を成長させている。41歳の曽ケ端、36歳の権純泰(クォン・スンテ)とA代表経験を持つベテランがお手本だ。「コーチング、キャッチ、ポジショニングはまだうまくなれる。ソガさんやスンテさんが手を抜かずに練習している姿を見ると、自分はもっとやらないといけない」と力を込める。それでも、ザーゴ監督は「アントラーズのゴールマウスは心配ない」と信頼を寄せる。21歳の新守護神は、快進撃が続くチームに欠かせない存在になりつつある。 

 ◆沖 悠哉(おき・ゆうや)1999年(平11)8月22日生まれ、茨城県鹿嶋市出身の21歳。鹿島下部組織を経て18年にトップチーム昇格。今年8月8日のリーグ鳥栖戦でJ1初出場。U―15から各年代別の日本代表に選出されている。1メートル84、82キロ。利き足は右。

【鹿島】ファンアラーノがねじ込んだ! ロスタイム弾で11年ぶり7連勝
2020年9月23日 22時41分スポーツ報知


自らの決勝ゴールで鹿島を7連勝に導いたファン・アラーノ(右から2人目)はイレブンと喜び合う(カメラ・泉 貫太)

◇J1リーグ第18節 ▽鹿島1―0湘南(23日・カシマスタジアム)

 鹿島が劇的なロスタイム弾で湘南を1―0で下し、連勝を7に伸ばした。後半ロスタイム4分、MFファンアラーノが敵陣エリア内に出したパスがルーズボールとなり、いち早く前進すると自ら拾って強引にシュートを放った。ボールは相手DFに当たり、ゴール左に吸い込まれる決勝弾となった。ファンアラーノが「得点したのは自分だけど、みんなの気持ちがこもったゴールだと思う」と話す通り、「決めた」というよりも「ねじ込んだ」劇的ゴールだった。

 序盤から高い位置でボールを奪い、ゴール前でFWエベラウドの高さと強さを生かしてシュートというパターンで湘南を押し込んだ。だが、チャンスを決めきれず、後半は逆にカウンター攻撃を受けてピンチを招いた。GK沖を中心とした守備陣が、失点の一歩手前で体を張ってゴールを割らせない。両チームに傾いた勝負の天秤が、最後は均衡を保って終わるかと思われた終盤、最後の最後で鹿島が押し切った。

 3連覇を遂げた2009年6月以来となる7連勝。ファンアラーノは「そういう記録に並ぶことができたのはうれしい。今日の午前、ブラジルにいる家族と話をしたんだ。もしかしたらそういう可能性があると話していた。2020年のチームがそういう記録に並んだことは良いことだ」と笑った。開幕4連敗を喫し、一時は最下位に沈んでいた鹿島。V字回復で上位戦線に食らいついている。

鹿島、11年ぶり7連勝
2020.9.23 22:38スポーツサッカー


試合終了間際、決勝ゴールを決め、永木と抱き合い喜ぶ鹿島・ファンアラーノ=カシマ

 鹿島は8連勝した2009年以来の7連勝をマークした。終了間際、右から切り込んだファンアラーノが縦パスを一度カットされたが、こぼれ球を自ら拾いシュート。相手に当たってゴールに吸い込まれた。殊勲のブラジル人は「みんなの気持ちがこもったゴールだった」と一体感を強調した。

 前半は攻めあぐねた。後半から攻撃的な選手を次々と投入し、攻勢を強めた。交代策が実ったザーゴ監督は「上位陣に食らいつくことを狙っている。それを今後達成できれば」と語った。

《明治安田J1》第18節 鹿島、11年ぶり7連勝 湘南に1-0

鹿島-湘南 後半ロスタイム、決勝ゴールを決め仲間と喜ぶ鹿島のファンアラーノ=カシマスタジアム、吉田雅宏撮影

明治安田J1第18節の鹿島は23日、カシマスタジアムで湘南と戦い、1-0で競り勝ち、3連覇を果たした2009年以来、11年ぶりの7連勝を飾った。鹿島の今季通算成績は10勝3分け6敗、勝ち点33で、順位は暫定4位に浮上した。

鹿島は攻め続けていた後半ロスタイム、ファンアラーノがパスカットされたボールを自ら奪い返し、右足を振り抜いた。ボールは相手選手に当たり、ゴール左に吸い込まれた。

▽カシマ(観衆3,194人)
鹿島 10勝6敗3分け(33) 1-0 湘南 2勝12敗3分け(9)
0-0
1-0

湘南戦コメント

「自分たちで強度を下げてしまったことが苦しい状況をもたらした」と試合を分析する指揮官である。
いくつかあった相手のカウンターやセットプレイにて決められておったら、アウェイの戦いと同様の結果となっておったであろう。
それだけ湘南のプラン通りに進んだ試合であった。
それを勝ちきったのは、この2ヶ月にてチームの熟成が進んだ証であろう。
また殊勲のファン・アラーノは、「ベンチにいるときに監督からよく言われているのが、相手を分析すること。それに加えて、ピッチにいる選手と違ったプレーをしないとゴールに結びつかないと思っていた」と言う。
途中出場することを意識して試合をベンチから観察し、そして自分の特徴を強く出したことで生まれた決勝弾であることがわかる。
このあたり、ファン・アラーノが非常に真面目な助っ人であることが伝わってくる。
そして沖悠哉は「まだまだ課題があると感じている」とチームについて語る。
相手が外してくれたおかげでこの結果であることをよく認識しておる。
勝利に浮かれることなく、次を見据えておる。
沖は更に伸びていこう。
今後が楽しみである。

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2020明治安田生命J1リーグ 第18節
鹿島アントラーズ:ザーゴ
難しい試合になることは分かっていた。相手は若くて勢いがあり優秀な若手がいるチーム。守備的にやってくること、カウンターやセットプレーを狙ってくることが明確なチームだった。前半はうまくコントロールできていたが、後半はおろそかになったことでチャンスを与えてしまい、相手の特長を発揮させてしまう部分があった。ただ、最後はチーム全員でゴールを勝ち取った。フットボールをしっかりやることで、最後に1点というご褒美を手にしたのではないかと思う。

Q.どの部分が試合を難しくした?

A.まず相手を評価しないといけない。非常に守備的で若手が一生懸命に頑張っていた。今日に関しては、自分たちが試合のリズムやギアを下げてしまったことで苦しんだ。普段通りにギアを上げたらチャンスを作れるようになった。考え過ぎ、ボールを持ち過ぎてしまったことで、自分たちから相手の横のスライドや縦の頑張りなどを機能させてしまった。自ら苦しい状況を作ったところがあった。

Q.試合のテンポについて、これまで土居選手が貢献していたと感じている。その影響について、どう考える?

A.確かに土居選手はチームのエンジンの1人だが、彼だけでなく他の選手の貢献度も高い。今日に関しては、自分たちで強度を下げてしまったことが苦しい状況をもたらした。遠藤選手は疲労が出るまでは良かったし、荒木選手もいい状態だった。永木選手も三竿選手が出場停止で代わりに入ったが、問題なくできていた。どの選手が入ってもチームとしてやるべきことが持続できている。個の特長や武器、経験値はそれぞれ違うが、チーム全体としてやるべき役割を理解してやれていた。代わりに入った選手もいいものを示せているからこそ、チームとしての目標である勝利を達成できているのではないかと考えている。



【ファン アラーノ】
ベンチにいるときに監督からよく言われているのが、相手を分析すること。それに加えて、ピッチにいる選手と違ったプレーをしないとゴールに結びつかないと思っていたので、意識して縦パスを入れていた。その狙いがゴールに繋がったと思う。(ゴールの場面は)染野が顔を出してくれたので、ボールを当てれば収めてくれると思ったが、パスカットされてしまった。ただ、いつも監督が求めている切り替えの早さを意識して、競り合う形となって奪い返すことができた。そこで相手DFに当たっていいコースに入って運も味方した。みんながやり続けた結果が出たと思う。

【沖 悠哉】
スカウティングで相手の前線は若くて速く、体力があると聞いていた。カウンターに気をつけようと話していたなか、選手みんなが声を掛け合って、うまくリスク管理ができていた。時間が経つにつれて集中力は切れてしまうものなので、そこはGKとして厳しく言うことができた。無失点はチームとしてもうれしいが、危ない場面が2、3度あった。ミスをしなければ、未然に防ぐことができた部分がある。まだまだ課題があると感じている。

明治安田生命J1リーグ 第18節
2020年9月23日(水)19:03KO
県立カシマサッカースタジアム

[ ザーゴ監督 ]
難しい試合になることは分かっていました。(湘南は)若くて勢いのある優秀な若手がいるチームが守備的にやってくること、カウンターやセットプレーを狙ってくることが明確になっているチームでした。前半はしっかりコントロールできていたのですが、後半は少しわれわれがおろそかになって何度か相手の特長を発揮させてしまいました。ただ、最後は全員でゴールを勝ち取ったと思いますし、サッカーをしっかりやるという精神を持ったチームが最後に得点というご褒美を手にしたのではないかなと思います。

--11年ぶりの7連勝ということになりました。どんなところが試合を難しくしていたでしょうか?
まず相手のこともあると思います。非常に守備的で、若手が一生懸命頑張るところで前半戦の試合でもわれわれは手こずりました。ただ、今日に関してはわれわれのリズムやテンポがあるんですけど、それを自分たちから下げ、ギアを下げてしまうと自分たちが苦しんでしまうというところが傾向としてあるので、ギアを普段どおりに上げたことでチャンスが作れるようになりました。それにボールを回すところでは持ちすぎたり、考え過ぎたところがあったと思います。そのせいで、相手の若い選手のスライドや縦の頑張りを機能させてしまったかと思います。ただ、テンポを上げたところでチャンスを作れるので、自分たちで苦しい状況を作ってしまったと思います。

明治安田生命J1リーグ 第18節
2020年9月23日(水)19:03KO
県立カシマサッカースタジアム

MF 7
ファン アラーノ
JUAN ALANO

--得点場面を振り返ってください。
中に上田(綺世)がいて、センターFWの特長が強い選手なのでボールを当てれば収めてくれると思って出したのですが、残念ながら失敗してしまいました。ただ、ザーゴ監督が求めている切り替えの速さを意識したら競り合う形になってボールを奪い返すことができました。シュートしたときにDFに当たって良いコースに飛んでくれた。運も味方してくれたと思いますが、みんなで取った得点だと思います。

--2戦連続のゴールになりました。攻め続けて奪ったゴールでしたが、どんな気持ちでしたか?
立ち上がりから苦しみ、強度を落とさず戦って来れたのですが、残念ながら最後の最後まで得点が生まれませんでした。それは仕方がないことなのですが、苦しい状況の中で一番最後に得点を決めるのはものすごく気持ちいいです。ただ、今日は僕が決めましたが、次の試合ではほかの選手になるかもしれません。

GK 31
沖 悠哉
Yuya OKI

--ホームで今季2回目の完封勝利となりました。失点ゼロに抑えたことについてGKとしてどう受け止めていますか?
失点ゼロという結果はDF陣としてうれしいことですけど、その中でも失点しそうなシーンが2、3度あったので、そこは相手チームに助けられたのかな、というのが印象に残っています。その中でもミスをしなかったり、防ぐことができたので、そこはまだ課題があるんじゃないかと思います。

--湘南はカウンターを狙っていた。そこをディフェンスラインとよく防いでいたが、どう対応しようとしていたのか?
スカウティングの段階で、相手の前線の選手は若くて速い選手がいると聞いていました。相手のカウンターは気をつけようという話をしていた中で、DF陣もボランチも、みんなが声をかけてリスク管理をして、そこに関しては自分も厳しく言うつもりでした。集中力が切れてしまうところで、自分はGKなので厳しく言うことができたんじゃないかなと思います。

止まらない鹿島、後半AT劇的ゴールで7連勝!! 最下位・湘南が大奮戦も無情な幕切れ


鹿島の連勝は止まらない! アラーノの劇的弾で湘南を破り7連勝を達成!◎J1第18節
2020-09-23
サッカーマガジン編集部


9月23日、明治安田生命J1リーグは第18節が開催され、6連勝中の鹿島アントラーズは湘南ベルマーレとカシマスタジアムで対戦。相手の堅い守備の前にゴールを奪うことができずにいたが、後半アディショナルタイムにファン・アラーノが決勝点を挙げて連勝を「7」に伸ばした。


上写真=後半アディショナルタイムに鹿島のファン・アラーノが決勝ゴール(写真◎J.LEAGUE)

■2020年9月23日 J1リーグ第18節(@カシマ:観衆3,194人)
鹿島 1-0 湘南
得点:(鹿)ファン・アラーノ
   (湘)なし
・鹿島メンバー◎GK沖悠哉、DF小泉慶(80分:上田綺世)、犬飼智也、関川郁万、杉岡大暉、MF荒木遼太郎(70分:ファン・アラーノ)、永木亮太、レオ・シルバ(70分:名古新太郎)、和泉竜司(80分:松村優太)、FW遠藤康(61分:染野唯月)、エヴェラウド

・湘南メンバー◎GK谷晃生、DF舘幸希、坂圭祐、大野和成(78分:古林将太)、MF岡本拓也、茨田陽生、金子大毅、齊藤未月(78分:柴田壮介)、石原広教、FW石原直樹(78分:指宿洋史)、松田天馬(85分:岩崎悠人)

湘南を警戒したザーゴ監督「優秀な若手がいるチーム」

 試合の序盤は湘南に攻め込まれた鹿島だが、徐々にボール支配率を高め、チャンスの数を増やしていく。前半30分には敵陣でのボール奪取から永木亮太が強烈なミドルシュートを放ったが、湘南のGK谷晃生に阻まれた。

 後半は湘南にカウンター攻撃を浴び、何度かピンチを迎える。16分には齊藤未月のクロスから石原直樹にヘディングシュートを打たれたが、この場面はポストに救われた。

 7連勝を果たすためにゴールが欲しい鹿島は、ファン・アラーノや名古新太郎ら、攻撃的な選手を次々とピッチへ送り込む。後半42分には途中出場の松村優太のドリブル突破からファン・アラーノがシュートに持ち込んだが、湘南DFのブロックに遭った。

 雨風も強まり、試合時間は後半アディショナルタイムへ。すると、ついに鹿島がゴールをこじ開ける。ファン・アラーノが右足でシュートを放つと、ボールは相手DFの足に当たり、ゴールへと吸い込まれた。土壇場の決勝ゴールで鹿島が11年ぶりの7連勝を達成した。

「(湘南は)優秀な若手がいるチーム。守備的にくること、カウンターだったり、セットプレーで(ゴールを)狙ってくることは明確でした。難しい試合になることは分かっていました。前半は(試合を)コントロールできていたけれど、後半は何度か相手の特徴を発揮させてしまいました。ただ、チーム全員でゴールを取ることができた。最後は得点というご褒美を手にしたと思っています」

 試合後、ザーゴ監督は湘南のチーム力を警戒していたことを明かしつつ、ホームでの勝ち点3獲得に安堵の表情を浮かべた。

現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE

鹿島、劇的AT弾で11年ぶりの7連勝! 粘る湘南を相手にファン・アラーノが土壇場でねじ込む
サッカーダイジェストWeb編集部
2020年09月23日


鹿島が圧倒的なポゼッションで押し込むも湘南も粘り強く対抗


鹿島が最終盤で湘南を突き放し7連勝を飾った。写真:滝川敏之

Jリーグ 第18節 湘南ベルマーレ戦



劇的ファン・アラーノ弾。

対湘南戦 optaファクト

Jリーグ第18節のoptaファクトを伝えるニッカンスポーツである。
印象的には相性の悪い湘南であるが、勝ち越しており、ホームでは3連勝中と逆にカシマスタジアムでは相性の良いというデータとなっておる。
また、「鹿島の今季デュエル勝利数はリーグ最多の968回。1試合平均の同勝利数はリーグ全体で唯一の50回以上(53.8)」というデータは心強い。
しかしながらデュエルの中心選手である三竿健斗の出場停止がどれだけ影響があるかが気になるところ。
ここは代わりに出るであろう永木がインテンシティを下げることなくプレイすれば問題ないはず。
強い気持ちで勝利をもぎ取りたい。
重要な一戦である。

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J1第18節optaファクト
[2020年9月23日12時43分]

鹿島アントラーズ – 湘南ベルマーレ

・鹿島対湘南の通算29試合では、鹿島が18勝1分10敗と勝ち越している。現在今対戦では2連敗中だが、ホームでの同カードでは現在の3連勝も含む、通算通算14試合で12勝(2敗)。

・鹿島は現在、2016年6月以来となる6連勝中。これ以前の19試合で挙げた白星と同じ(6勝5分8敗)。

・湘南は直近4試合で1敗(1勝2分)。しかし、この唯一の黒星は前節清水戦で喫したもの(0-3)。

・湘南はアウェイ戦では現在2試合連続無敗(1勝1分)。最後に敵地で3試合連続無敗を記録したのは2018年8月(2勝1分)。

・鹿島の今季デュエル勝利数はリーグ最多の968回。1試合平均の同勝利数はリーグ全体で唯一の50回以上(53.8)。一方湘南の今季デュエル勝率はリーグワーストの47.4%。

・湘南の今季アウェイでの失点数は、清水と並びリーグワーストタイの19。今季敵地での試合時間76-90分間にもリーグワーストの8失点を喫していて、同地での直近4失点はいずれもこの時間帯に記録されている。

・エヴェラウドは現在、今季自己最長タイの4試合連続得点に直接関与中(3ゴール+1アシスト)。今シーズン自身の直接得点関与によって、獲得した勝ち点数もリーグ最多タイ(14ポイント)。

・湘南が9月以降に記録している4得点のうち、3点はDF登録の選手が決めている(大岩一貴:2得点、大野和成:1得点)。DFによる今月の得点数は湘南がリーグ最多(3ゴール)。

ファン・アラーノ、チームのレベルの高さを保つことに貢献したい

ファン・アラーノを取材したブラジル現地紙「UOL Esporte」である。
セレッソ戦のことが伝えられる。
「またゴールを決められて嬉しい。誰が得点するかではなく、チームが勝ち続けることがとても大事。個人的には余裕が出てきた。いろいろなことを自然にできるようになり、この先もゴールやパスでチームの助けになれると思う。
「常に試合に出て、チームのレベルの高さを保つことに貢献したい。
鹿島にはまだ伸びしろがある。リーグ2位のチーム(セレッソ大阪)への勝利が、連勝記録を守るとともにチームの士気を高めた。首位とはまだ勝点差があるが、僕らはその差を縮められる」と述べる。
チームにフィットしたこと、Jリーグ制覇へのモチベーションが語られておる。
攻守の切り替えの速さは天下一品。
この特長を活かし、チームに勝利をもたらせる存在になっておる。
更なる活躍を期待しておる。

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Destaque na rodada, Juan Alano conduz Kashmima Antlers à sexta vitória seguida
22/09/2020 16h34

O meia Juan Alano foi mais uma vez o protagonista de uma vitória do Kashima Antlers no Campeonato Japonês. O time de Zico venceu o Cerezo Osaka, vice-líder na classificação, por 2 a 1 e se aproximou do G-3 da competição, o pelotão que se classificação para a Liga dos Campeões da Ásia. O meia marcou o primeiro gol do confronto do último sábado (19) e, pela boa atuação, integrou a seleção da 17ª rodada. Esta foi a sexta vitória seguida da equipe e a segunda com Juan Alano balançando as redes.

A vez anterior que tinha marcado, foi justamente quando a sequência positiva começou. Diante do Tokyo, no dia 26 de agosto. Desde então, com a confiança em alta, ele foi determinante nos demais resultados da equipe. O peso que Juan Alano tem no time, se dá pelo histórico no Campeonato. Das 18 partidas que fez até o momento, o meio-campista, ex-Internacional, foi titular em 14 e entrando no decorrer do jogo das outras quatro, quando participou do rodízio do técnico Antônio Carlos Zago, por conta da maratona de jogos.

Ciente da sua responsabilidade na equipe, o atleta que é bastante elogiado pelo diretor técnico Zico, se vê cada vez mais adaptado. Não só ao país, mas também a forma de jogar da equipe. Segundo ele, os números das estatísticas individuais vão melhorar, assim como sua intensidade e nível de participação.

- Estou muito feliz de poder marcar novamente. Independente de quem está fazendo o gol, o mais importante é que o time está mantendo uma sequência de vitórias. Individualmente estou cada vez mais a vontade. As coisas estão saindo com naturalidade e assim vou conseguir ajudar cada vez mais, seja com gols ou com passes. Quero estar sempre jogando e contribuindo da maneira que for para manter o alto nível do time - disse, ainda falando sobre a classificação.

- Acho que ainda podemos melhorar. A vitória contra um time que é vice-líder, aumentando essa sequência de invencibilidade, aumenta nossa moral. Estamos ainda distantes da liderança do campeonato, mas vamos e podemos diminuir essa vantagem - avaliou o jogador.

O Kashima está na quinta colocação, a cinco pontos do G-3, mas a 17 do líder, Frontale. A próxima partida do time será nesta quarta-feira, dia 23 de setembro, contra o Shonan, em casa. O resultado positivo aproxima o time ainda mais da zona de classificação para a Liga dos Campeões da Ásia.

三竿健斗、背番号2の信念を胸に

三竿健斗について記すNumberWebの池田氏である。
内田篤人との絡みを伝える。
三竿は鹿島に来るべくして移籍し、主将に成毛記してキャプテンマークを巻いておることがよくわかる。
篤人の意志を継ぎ、“血”を繋いでいくのだ。
信頼しておる。

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小5の三竿健斗が買ってもらった内田篤人のユニフォーム ラストマッチで「いろいろ背負わせてごめんね」
posted2020/09/23 11:30


内田にキャプテンマークを渡す三竿。ピッチ上で見てきた背番号2を胸に焼き付け、常勝軍団を牽引していく

text by
池田博一
Hirokazu Ikeda

photograph by
KASHIMA ANTLERS


 小学5年の夏休み。

 2007年、東京ヴェルディジュニアユースが、全日本少年サッカー大会で全国優勝を果たした年だ。

 鹿島アントラーズのクラブハウスで、憧れの背番号2のユニフォームをお父さんに買ってもらった。それを着て、カシマスタジアムでアントラーズの応援をした。

「お父さんと2人で小旅行に行ったんです。大洗の水族館に連れて行ってもらって、それからアントラーズのクラブハウスで篤人さんのサイン入りユニフォームを買ってもらった。その翌日にカシマスタジアムで試合を観に行きました。背番号2のユニフォームを着て応援したんですが、それが僕にとって夏休み一番の出来事。お兄ちゃん(三竿雄斗:現大分)は当時ユースだったから合宿だったのかな。自慢の思い出です」

 当時小学5年の少年は、今やアントラーズの中心選手として背番号20を背負い、キャプテンマークを巻いてカシマスタジアムのピッチで戦う存在になった。

 三竿健斗にとって、内田篤人は憧れの存在だった。

チームメイトの篤人さんは「うまかったなあ」

 小学生のとき、アントラーズの右サイドで見せるすべてのプレーに夢中となり、中学生のとき、シャルケ04でチャンピオンズリーグ準決勝を戦う姿にテレビの前で釘付けとなった。2018年、まさかのチームメイトとなる。

 ともにプレーした内田は、どんな選手だったのだろうか。

「やっぱり賢いですよね。ポジショニングがいい。篤人さんは、左利きみたいな持ち方をするんです。マルセロみたいなボールの運び方をする。左利きの左サイドバックは、センターバックから横パスが来たときに1発で縦に流し込むボールを蹴ったり、中に入っていくドリブルをする。それを右利きの右サイドバックでできる。横パスをセンターバックからもらったときに1発目で前を向いて、流したり、斜めに入れたり、横に入れたり。常に縦、斜め、横と、3つのパスコースの選択肢を持っていた。あまりああいう持ち方をする選手っていないんですよね。パスコースを切られても股を通して縦に入れたり。うまかったなあ」

危ないところがわかっているんです

 ボランチと右サイドバック。攻守において関わりは多い。三竿は内田の守備面についても、違いを感じていた。

「危ないところがわかっているんです。例えば、左サイドから崩されたとき。相手がセンターバックの裏にスルーパスを通してきたら、カバーにきっちり入っている。おさえるべきポイントがわかっているんですよね」

「健斗にはあえて言わなかった」

 三竿が内田の引退を知ったのは、チームミーティングのとき。選手全員の前で内田の口から報告したタイミングだった。内田は「健斗にはあえて言わなかった。感情が表に出るキャプテンシー、責任感が強い選手なので、先に言うとちょっと調子が狂うなと思った」という。

「ヒドイですよね〜(笑)。いきなりミーティングがあると言われて、なんのことだろうと思っていたら……。篤人さんらしいといえばらしいけど、まあびっくりしますよね」

 このミーティングを経て、三竿自身、チームの変化を感じたという。

「ガンバ大阪戦が最後になると決まってから、試合が近くなるにつれて“最後かあ”となっていった。チーム全体としても、いつも以上に“絶対にみんなで勝とう”、“勝って終わろう”という雰囲気がありました」

 8月23日、ガンバ大阪戦。ウォーミングアップでは、内田以外の全選手が背番号2のトレーニングウエアに身を包んだ。

「アップの前からすごく悲しくて……。背番号2を背負う重みを感じました」

「いろいろと背負わせてごめんね」

 試合前の選手ロッカールーム。ピッチに向かう直前は、スタッフを含めたチーム全員で円陣を組み、最後にキャプテンがチーム全体に一言かけてからピッチへ向かうのが常だ。

 ウォーミングアップを終えて選手ロッカーに戻ると、三竿はいつも通り、試合に向けた準備を進めていた。ふと見上げると、目の前に内田の姿があった。そして、一言。

「いろいろと背負わせてごめんね」


試合前、内田から言葉をかけられた三竿は涙が溢れてきたという ©︎J.LEAGUE

 いつもと違う、寂しさに包まれていた三竿の心が動かされた。視界がにじむのが分かったが、こみあげるものを懸命に抑えた。

「泣きそうになって、ちょっと泣いちゃいました。円陣やらないといけないけど、しゃべったらもっと泣いちゃう。だから、“勝とう!”って。それだけ言って終えました。篤人さん、本当によく人を見ているんです。僕に最後まで言わなかったのもそうだけど、やっぱりああいう人に言われる言葉は、他の人とは重みが違うから。いろんな声をかけてもらったけど、やっぱりほめられるといつもうれしかった」

三竿が感じた内田の「覚悟」

 三竿はスタメンで出場し、内田はベンチからのスタートとなった。最後と決まっていた内田がピッチ上で示したプレーは、三竿の胸に深く刻まれた。

 前半16分、広瀬陸斗が右足を負傷した。急ぎユニフォームに袖を通し、背番号2がピッチに入った。三竿はその姿を見ると、すぐさま駆け寄りキャプテンマークを託した。

「やっぱりスター性を感じました」

 これまで見たことのない、覚悟のプレーにピッチ上で心が動いた。

 まず前半アディショナルタイムの46分40秒。相手陣地の右サイドで三竿がボールを持つと、内田へ縦パスを通した。ワンツーしようと受けに走ったが、内田は三竿をおとりにして縦へ突破し、クロスをあげたシーンだ。

「右サイドの相手の陣地で、篤人さんにパスを出してワンツーをしようとしたら、股の間を通してスルー。相手と入れ替わって裏に走ってクロスを上げた場面。あのプレーは見たことがなかった。これまでケガを気にしてやっていなかったんだろうけど、やっぱりここぞという大事なときに、本来の力を出していた」

 もう1つ、70分17秒。内田は中央の遠藤康からボールを受けた。対峙する相手をスピードで振り切って、グラウンダーのクロスを上げた場面だ。

「あとは、後半に仕掛けてスピード勝負して突破したやつ。僕はあそこで“ああ、人としてかっこいいな”と思った。引退試合という誰もが注目する試合で、自分のスター性を出しちゃう。あれはすごかった。腹をくくっている感じがありましたよね」

 憧れの存在は、やはりスターだった。同じプロサッカー選手として、ケガに苦しむ姿を日々見てきた仲間として、改めて本当の凄みを感じた。

ピッチ上で見た背番号2の姿を胸に

 小学5年のときに買ってもらったユニフォーム。内田のラストカシマとなったガンバ大阪戦、スタンドでその試合を見つめた三竿の母が持参していた。

「なんか思い出しちゃいましたよ、夏休みの思い出を。引退をして、これから何をするのか分からないけれど、何をしていても、いちファンとして楽しみにしています。だって、チャンピオンズリーグでベスト4の戦いを経験して、日本代表でもW杯を含めあれだけ活躍した経験があるんです。僕にとっては憧れの存在ですから」

 背番号2の背中をピッチ上で見て、感じたものがある。答えはいつも、ピッチ上にあるということ。これからは、その思いを胸に自ら証明していくつもりだ。


「篤人さんは、ピッチにいるだけでみんなが安心する存在だった。でも、もういないので自分はもちろん、チーム全体でいい空気を作っていかないといけない。(個人的には)今や守備ではかかってこいって感じ。他の人に負ける気はない。避けられて他のところから攻められるようになってきたから、どんどん仕掛けてきてほしい。自信ありますよ。あとは得点に絡むところですね」

 アントラーズは、内田の最後の試合となったガンバ大阪戦からリーグ戦7戦無敗、6連勝中だ。目指すは、攻守において結果を出すこと。チームを勝たせる選手になること。すべては勝利のために、全霊を捧げるつもりだ。背番号2の信念を胸に。

本山雅志、来年はカテゴリーに関係なく現役でやりたい

本山雅志の今を伝える西日本新聞の松田記者である。
昨年末に北九州を退団しフリーの身となっておる。
開幕前にはいくつかのクラブからのオファーがあったことを明かしておる。
しかしながら、本山は負傷を癒やすことを優先として全て断ったとのこと。
その甲斐もあり、現時点では怪我はない様子。
「この前、高校生と本気の試合をやった。今のところ、けがや痛みはない。あとは上げていくだけかな」という言葉に自信が表れる。
来季は本山の雄姿を拝むことが出来よう。
楽しみにしておる。

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魚屋にいる元日本代表 市場の後に公園で練習、現役復帰目指す常勝鹿島の10番本山
2020/9/23 6:00
西日本スポーツ


サッカー元日本代表で、昨季はJ3だったギラヴァンツ北九州に在籍した本山雅志(41)が来季からの現役復帰を目指している考えを明かした。今季はどのクラブにも所属せず、故郷の北九州市を拠点にトレーニングを継続中。コンディションを戻す準備期間と位置づけた。代名詞の切れ味鋭いドリブルがJの舞台で再び見られる可能性が出てきた。

揺るぎない決意で愛するサッカーと向き合う。本山が1年間のブランクを経て現役復帰を目指す青写真を明かした。

「来年はカテゴリーに関係なく、現役でやりたい。やめるというのは簡単だが、やめたくはなかった。メンテナンスすれば、まだやれると思う。チームに何かを与えていける部分はあるだろうし、自分もサッカーをやれるのは楽しい」

東福岡高で史上初の「高校3冠」を達成。常勝期の鹿島で10番を背負い、日本代表でも活躍し、昨季限りで北九州を退団した。サッカー人生の完全燃焼を追い求める41歳の情熱は冷めない。

今季はJリーグの開幕前に複数クラブから入団の打診を受けたが、全て断ったという。理由は故障の回復具合だ。「けがをして復帰して、またけがという状況が続き、気持ちがきつかった。繰り返しても迷惑がかかる」。2017年に右膝手術を受けるなど、度重なる故障に苦しんだ。その影響もあり、昨季は出場機会もなかった。

「昨年はけがばっかりで、本当に不本意だった。まずはリフレッシュして、ちゃんとしてからプレーしたかった。それがなければ、何かしら貢献できると思う」。体の状態を戻せば、鋭いドリブル、広い視野からのパスなど、攻撃面でプラスアルファを与える自信は胸に秘めている。

現在は北九州市で実家の鮮魚店を手伝いながら、トレーニングを継続している。早朝の午前4時前に起床。魚市場の競りに出かけ、魚をさばいた後に近くの公園で一人でボールを蹴る日もあるという。「この前、高校生と本気の試合をやった。今のところ、けがや痛みはない。あとは上げていくだけかな」。懸案のコンディションは上向いてきた手応えがある。

現役にこだわる理由は「黄金世代」の存在も大きい。1979年代生まれの同学年には小野伸二、稲本潤一、小笠原満男、中田浩二と日本サッカー界を引っ張った豪華メンバーがそろう。「現役選手も指導者もいる。世代の一員として刺激になるし、自分が(刺激を)与えられる存在でもありたい」。40歳を過ぎ、それぞれの環境で奮闘する仲間に負けじと自らの活躍の場を探す。

Jリーグはシーズンも中盤に差し掛かり、各クラブが来季に向けた編成を検討する時期を迎えた。異例とも言える挑戦を宣言するドリブラーは、2021年のピッチに自らが立つことを信じている。 (松田達也)

◆本山雅志(もとやま・まさし)1979年6月20日生まれ。北九州市出身。二島中から東福岡高に進み、3年時は全国総体、全日本ユース選手権、全国選手権を制し、史上初の「高校3冠」を達成。鹿島では6度のリーグ優勝を経験。J1通算出場365試合、38得点。日本代表で国際Aマッチ28試合出場。175センチ、65キロ。

永木亮太、普通にやれば結果はついてくる

湘南戦に向けたオンライン取材に応じた永木亮太である。
「自然に、普通のことを普通にやれば、結果がついてくると思う」と自然体を口にする。
気負う必要はない。
普段の練習にて身に付けたものを表現するだけで良いのだ。
そして強い気持ちと高いインテンシティ、この二つが重要である。
誰が出ても鹿島は鹿島を体現するのだ。
勝利を信じておる。

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【鹿島】7連勝へ気負いなし。永木亮太「普通にやれば結果はついてくる」
2020-09-22
サッカーマガジン編集部


鹿島アントラーズのMF永木亮太が湘南ベルマーレ戦を翌日に控え、オンラインで取材に応じた。三竿健斗が累積警告で出場停止のため、7連勝がかかる一戦にボランチで出場することが濃厚だが、「普通にやる」と本人に気負いはない。


上写真=2カ月ぶりの湘南戦へ向けて調整する永木(写真◎鹿島アントラーズ)

みんなが自然にできている

 前回、7月22日の対戦では0-1で湘南に敗れた。CKから得点を許した。リーグ戦で開幕4連敗を経て、ホームで横浜F・マリノスに勝利した翌節のゲーム。連勝を飾って勢いに乗りたかったが、かなわなかった。当時はまだ、チームのベースが出来上がっていなかったという見方もできるかもしれない。

 しかし、あれから2カ月が経ち、鹿島は大きく進歩を遂げた。ザーゴ監督が押し進めるサッカーが浸透し、結果が出せるようになった。現在チームは6連勝中。明日の湘南戦には11年ぶりの7連勝がかかっている。

 そんな重要な試合を翌日に控え、永木亮太が取材に応じた。三竿健斗が累積警告で出場停止であり、明日はボランチでの出場が有力視されている。

「今、6連勝でチームとしてもすごく良くなって来てますし、結果もついてきている。ただ、いつも通りというか、普通の事を普通にやれれば、結果がついてくると思っています。この間は(湘南に)アウェーでは悔しい思いをしましたし、セットプレーでやられているので、そういうところを注意してやれればと」

 特別なことは何もない。普段通りで戦うだけーー。裏を返せば、普段通りやり切れば、勝利をつかむ自信があるということだろう。三竿の不在に関して聞かれても「自分としては本当に、いつも通りというか、本当に普通のことを普通にやるだけだと思っています。何かうまいことしようとか、点を取ってやろうとか、そういう気持ちではなくて自然体で、普通でいきたい」と、そのスタンスは変わらなかった。

 永木の自信を裏付けるように、キャンプから取り組んできたサッカーを、いまチームは「自然」な形で実践している。試合中に選手がつなぎ場所を探したり、誰もいない場所にパスをするようなミスは減り、攻撃から守備への切り替えも格段に早くなった。その結果、6連勝である。

「ザーゴ監督が掲げるポゼッションだったり、ボールを取られた後の切り替えだったり、そういうところがみんな自然にできている。考えなくても体が自然に動けて、やれているという印象があります」

 ベースはできつつある。そして大きいのは、従来の鹿島の強みも発揮されていることだ。

「序盤のほうはルーズボールで行けていなかったのが、ここ最近は行けるようになってきた。そういった小さなところで勝利をもぎ取れるようになってきた」

「コンディションが上がってきて、鹿島のサッカーに慣れてきて、やらなければいけないことが明確に分かってきている。その中で、そういうプレーも表れていると思う。新しく入ってきた選手たちも半年経って、いま勝ち点が取れるようになり、自信にもつながって、そういうプレーが出せるようになってきている」

 ボールへのアプローチや球際の激しさ、そして勝利に対する執着心は鹿島の変わらない強みだろう。それがチーム全体で出せていると永木は指摘した。もちろん、「もっとパスミスを減らすこと」や「失点を減らすこと」など課題もあるが、チームが良い方向に進んでいるのは間違いないと。

 明日の湘南戦、2カ月前よりも進歩した姿で7連勝を成し遂げられるか。

「いまは誰が出ても連勝でできている状況ですし、自分が出てもその流れに乗っていければ」

 永木は7連勝達成に力を尽くし、チームとしてまた一歩、前進することを誓った。


湘南戦へ向けて意気込みを語る永木。気負いは感じられなかった(写真◎鹿島アントラーズ)

【鹿島】内田篤人と共鳴する永木亮太の「いつも通り」。湘南戦も“自然体”で勝ちに行く
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2020年09月22日

「考えなくても身体が自然に動けてやれている」


湘南戦ではボランチで先発濃厚の永木。攻守両面で持ち前の強度の高いプレーに期待だ。(C)KASHIMA ANTLERS

 11年ぶりの7連勝がかかるホーム湘南戦に向け、出場停止の三竿健斗に代わりボランチでの先発が濃厚の永木亮太は、9月22日のオンライン取材で「自然に、普通のことを普通にやれば、結果がついてくると思う」と意気込みを語った。持ち前のインテンシティの高いプレーと優れた戦術眼は、攻守の両局面で大きな助けとなるはずだ。

 チームは目下6連勝中と勢いがあり、相手は最下位。しかも自分たちのホームゲームで、ある意味、鹿島有利の材料は少なくない。ともすれば前節のC大阪戦に比べて、与しやすい相手という見方もできるかもしれないが、永木はチームとしても、自身のプレーでも「いつも通り」と“自然体”を強調する。

 これまでやってきたことを、これまで通りにピッチ上で正しく表現する。継続による積み重ね。それが“自然体”を支え、今のチームの強みとなっている。

「ザーゴ監督が掲げるポゼッションや、(ボールを)取られた後の切り替えとか、みんな自然にできているというか、考えなくても身体が自然に動けてやれている印象がある。そういったところで、どんどん歯車が噛み合ってきている状態だと思います」

 加えて、チーム全体のコンディションが上がり、現在のスタイルに慣れてきて、やるべきことが明確になり、結果が伴って自信がついてきたことで「序盤は球際だったり、ルーズボールのところであまり行けていなかったけど、ここ最近は行けるようになってきた」という。勝敗に直接影響しないプレーかもしれないが、局面ごとの細かい部分が良化し、「勝利をもぎ取れるようになってきた」と永木は感じているようだ。

「自分も含めて、足りないのはポゼッションの精度や、まだパスミスも多い。失点も毎回している」と課題はいくつかあるが、「今のこの状態を落とさずにやる、さらに上積みしていくことが大事」と経験豊富な32歳のボランチは気を引き締める。

 今夏にスパイクを脱いだ同い年の内田篤人も、現役時代にこんなことを言っていた。

「いつも通りやろう、いつも通りに勝とう。大事な時こそ平常心。ワールドカップでも、チャンピオンズ・リーグでもそうだから」
「普通に試合をして、普通に勝って帰ろうっていう感じ」

 たとえ7連勝を達成できたとしても、通過点に過ぎない。タイトルに近づくための“自然体”の戦いは、まだまだこれからも続く。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

ザーゴ監督、相手の特徴に対して同等のものを示すことが重要

湘南戦に向けた前日会見をオンラインにて行ったザーゴ監督である。
湘南について「向こうは若さが武器で、運動量や勢いがある。相手の特徴に対して同等のものを示すことが重要」と語る。
夏場のアウェイでの戦いにて手痛い敗戦を喫した経験が、この言葉にも表れておる。
湘南の若さ以上の運動量と勢いをチームに授けたことであろう。
真っ向勝負で勝ち抜きたい。
気持ちの入る一戦である。

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【鹿島】前回の湘南戦から2カ月。ザーゴ監督「意識が変わり強度が変わった」
2020-09-23
サッカーマガジン編集部


鹿島アントラーズのザーゴ監督は湘南ベルマーレ戦を前にオンラインで取材に応じた。チームは現在6連勝と好調だが、その要因について指揮官はどう見ているのか。口にしたのは継続の重要性と意識の変化だった。


上写真=湘南戦を前に取材に応じたザーゴ監督(写真◎鹿島アントラーズ)

選手が確信を持てるようになった

 前回の湘南戦は、アウェーで0-1と敗れた。相手のCKの場面で集中力が途切れ、失点。ザーゴ監督は「内容が悪かったかわけではない。チャンスを決め切れずに相手に決められてしまった」と反省したが、鹿島はあの敗戦から2カ月を経た今、長足の進歩を遂げている。

 湘南戦を前に、この間のチームの成長や変化についてザーゴ監督は語った。

「新しい監督がチームに来て、要求することをすぐに実践させるのは難しい。サッカーのやり方自体が180度変わったわけですから。切り替えのスピードを早くすることや強度はシーズン当初から求めてきたことですが、それには意識に変化が必要で、いくら選手に言葉で言ったとして、頭で理解し、体に染みつき、実践できるようになるまではやはり、ある程度の時間がかかる。それでも継続してやってきて、前節のセレッソだけではなく、清水戦もそうですが、いまようやく意識が変わり、強度が変わってきたという流れにあると思います」

 指揮官が繰り返し口にしてきた「継続」が実を結び始めている実感があるという。湘南戦も、これまでやってきたことを変わらず発揮するだけと言った。

「(前回対戦したときと)チームは変わってきています。相手も当然変わっていると思いますが、まず相手の持ち味である運動量を発揮させない、波に乗らせず、勢いを出せないよういにすることが重要でしょう。それがしっかりできれば、われわれの力を発揮できるし、相手を上回ることができると思っています。自分たちの強度を落とさず、できるだけ長く持続する。やってきたことを集中力を切らさずにやり続ければ、おのずと結果が出ると思っています」

 湘南の走力を「無駄走り」にするようにボールを動かし、プレスを空転させるような戦い方が理想か。相手によって、試合の状況によって変えている『立ち位置』でしっかりプレーできれば、湘南戦も勝利をつかめるとの考えがあるのだろう。6連勝と結果がついてきたことでチームは自信を深めている。

「今シーズンは選手の入れ替わりが多かった。そうすると当然ながら選手間の信頼関係を築くにも時間が必要になる。互いの特徴を知ることもそうですし、それはスタッフと選手の間でも同じです。人がやっている以上、理論ではなく、意思の疎通が重要で、例えば、単純な単語を発したときに、みんなが『そういうことをやってほしいんだな』と理解するまでには相応の時間がかかる。それが今、だいぶスムーズになってきた。その中で練習を繰り返しやって、意図を理解し、強度が上がってきたのだと思います。そして結果が伴うようになって、選手たちがやっていることに確信を持てるようになっている」

 意識の共有が進み、チームは今、好循環の中にある。今夜、11年ぶりの7連勝のかかる湘南戦。記録達成へ、準備は整っている。

鹿島ザーゴ監督「向こうは若さ武器」湘南戦へ息巻く
[2020年9月22日18時38分]


7連勝のかかる鹿島ザーゴ監督(C)KASHIMA ANTLERS

鹿島アントラーズは湘南ベルマーレ戦(23日、カシマ)の前日練習で、同所隣に新設されたサブグラウンドを初めて使用した。

東京五輪の練習会場として作られたもので、スタジアムと同じ芝が使用されている。ザーゴ監督は「スタジアム並みの良さだった。必要であればまた使用したい」と話し、7連勝をかけた湘南戦へ「向こうは若さが武器で、運動量や勢いがある。相手の特徴に対して同等のものを示すことが重要」と息巻いた。

鹿島、サブグラウンドにて初練習

カシマスタジアムのサブグラウンドにて初練習を行った鹿島アントラーズである。
このグラウンドは今年開催予定であった東京五輪に向けて整備されたものとのこと。
練習を終えたザーゴ監督は、「スタジアム並みの良さだった。必要であればまた使用したい」と語る。
流石はJリーグ屈指の環境を持つクラブである。
このサッカーをするに最高の環境があるからこそ、良い選手が集まり、良き成績を続けられるのだ。
サッカーに集中し、勝利を追求していく。
それが鹿島アントラーズである。

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鹿島、サブグラウンドで初練習「スタジアム並み」
[2020年9月22日15時52分]


鹿島イレブンはカシマスタジアムのサブグラウンドで初の練習を行った コピーライトKASHIMA ANTLERS


7連勝のかかる鹿島ザーゴ監督 コピーライトKASHIMA ANTLERS


湘南との古巣戦を翌日に控えて取材に応じた鹿島MF永木亮太 コピーライトKASHIMA ANTLERS


鹿島アントラーズは22日、8月に完成したカシマスタジアムのサブグラウンドで初の練習を行った。

スタジアム北側に隣接する天然芝のグラウンドで、スタジアムと同じ品種の芝「シーショアパスパラム改良型」が使用されている。

もとは東京オリンピック(五輪)の練習会場として整備されたもの。今後はスタジアムでの公式戦や国際試合開催時の練習場として、またアマチュア試合の会場やイベントの会場として使用される。

ザーゴ監督は「スタジアム並みの良さだった。必要であればまた使用したい」と話した。大岩監督が率いた昨季は、クラブハウス隣接グラウンドの水はけを考慮して、スタジアムで練習を行うこともあった。サブグラウンドの完成は、6連勝中の鹿島にとって大きな後押しになりそうだ。


レオ・シルバのハンドはなぜ見逃されたのか

セレッソ戦でのレオ・シルバのハンドを取り上げるサカノワ編集グループである。
DAZNのコンテンツである、Jリーグジャッジリプレイでの解説を伝える。
廣嶋S級審判インストラクターによるとハンドを見逃した理由を二つ挙げておる。
この二つは特に腑に落ちるものではなく、単に他のことが気になったため正しいジャッジが出来なかったというだけであり、「議論にすらならぬジャッジ」と言いきっておった。
そもそもこのミスジャッジを取り上げる必要があったのか疑問に残るところ。
サッカーという球技はミスがつきもの。
それはジャッジにも当てはまる。
ただ、それをきちんと解説することがこのコンテンツに求められておるのであるが、そうはなっておらぬところが非常に気になる。
せっかくの場であるだけに“サッカーには誤審がつきもの、それも含めての楽しみ方を伝える”という方針にして欲しいところ。
切実な願いである。

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【C大阪1-2鹿島】レオ・シルバのハンドはなぜ見逃されたのか?審判インストラクターが見解を示す
サカノワスタッフ2020年9月22日

適切な位置にいた主審が、フォーカスしていたのは2点――。

[J1 17節] C大阪 1-2 鹿島/2020年9月19日/ヤンマースタジアム長居

 J1リーグ鹿島アントラーズが2-1でセレッソ大阪に勝利を収めた試合の後半アディショナルタイム、C大阪の片山瑛一のロングスローから鹿島ゴール前で競り合った際、VTRで確認すると、マテイ・ヨニッチがボレーで合わせようとしたボールを、鹿島のレオ・シルバが振り上げた腕で触れてしまっているシーンがあった。

 C大阪の選手たちはハンドのファウルだと猛アピールしたものの、松尾一主審はそのまま流してプレー続行。一転、カウンターから抜け出したレオ・シルバがGKキム・ジンヒョンと1対1になるビッグチャンスを作り出した(ボールコントロールを誤り、ボールをカットされる)。

 その後もインプレーが続いたため、C大阪の選手たちは試合終了後に松尾主審に抗議をしたが、もちろん判定は覆らなかった。

 逆サイドのゴール裏からのカメラが、このシーンをはっきりと捉えていた。むしろ、なぜ、百戦錬磨のレオ・シルバがここでボールの方向へ“手を出す”選択をしたのか少し驚かされもする。ゴールに直結する場面で、不自然に肩より高い位置まで上げた腕にボールが当たっていて、明らかにハンドのファウルの対象である。

『DAZN』の人気コンテンツ「Jリーグジャッジリプレイ」で、このシーンが取り上げられ、松尾主審は適切な位置でプレーをチェックしていたものの、なぜ、この反則を見逃してしまったのか。日本サッカー協会(JFA)のS級審判インストラクターの廣嶋禎数氏が「私自身がこの映像を見て、思ったことは2点あります」と、詳しく解説した。

「一つはレオ・シルバ選手が(振り上げた右足の)足裏を見せています。まず、そこの(ヨニッチとの)コンタクトがあるのかどうか。足裏のコンタクトがあれば、そのファウルを取らなければいけません(実際はコンタクトはなかった)。行き方として、非常に危ない。ただ距離が空いていたので、相手選手(ヨニッチ)のプレーに影響していないと言えました」

 コンタクトのファウルがないことをチェックした直後、ハンドが起きたわけだが――。

「そこ(足裏のコンタクトの有無)も見つつ、次に流れたボールの争点を見ようとします。(ヨニッチが)直接シュートに行くことがなくなり、次のプレーに目を移すと(両チームの選手の競り合いが起きている)、ハンドの瞬間がボヤけてしまう。そういったことが起きたのではないかと思いました」

 ゴール前の混戦では、主審はボールの動きに加え、そういった危険を感知しコンタクトがないかどうかにもフォーカスしている。そうしたなかで次々と新たなバトル(争点)と展開を迎えたため、想定外すぎたハンドには気付けなかったということだ。

 とはいえ2位C大阪は6連勝を続け、首位の川崎フロンターレを猛追していた。“VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)がいれば……”と悔やんでも悔やみ切れないシーンになってしまったのは事実だ。今後への影響も気になる。

 同コンテンツではこの他、北海度コンサドーレ札幌対ガンバ大阪戦での荒野拓馬の腕にボールが当たったのはハンドだったか? 湘南ベルマーレ対清水エスパルス戦でのジュニオール・デュトラのゴールシーンがなぜファウルで取り消されたのか? 浦和レッズ対川崎の興梠慎三のオフサイド判定は間違っていた? など、いずれも興味深いシーンが取り上げられている。

[文:サカノワ編集グループ]

チームのために走るCF・エヴェラウド

エヴェラウドにスポットを当てるJ's GOALの田中滋氏である。
「独善的な性格の選手も多いFWのなかで、エヴェラウドは異彩を放つ」とエヴェラウドの献身性を伝える。
「自分たちが前の方で守備をしてがんばって、自分たちのゴールからいちばん遠いところでボールを取れれば失点する可能性も低くなる」と語るプレイスタイルはJリーグによく合う。
鹿島が好調である理由に繋がってくる。
これほどのセンターFWは替えが効かぬ。
長く鹿島にて活躍して欲しいと強く強く願う。
明日の湘南戦も偉大なるゴールを決めてくれよう。
期待しておる。

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【鹿島 vs 湘南】チームのために走るCF・エヴェラウド
2020年9月22日(火)



鹿島が6連勝と波に乗ってきた。その間、すべての試合でCFとして先発するのが、今季より鹿島に加入し9番を背負っているエヴェラウドだ。6試合で4得点。ここ3試合連続ゴール中と絶好調を維持する。前節は、セレッソ大阪を下す決勝点を決めた。後半早々に空中戦で競り勝ち、こぼれ球を拾った和泉竜司のシュートに反応し、こぼれ球を押し込んだ。

きっとどこかで目か耳にしたのだろう。ブラジル代表としてワールドカップ日韓大会でも活躍したロナウドが言っていた「FWにとってこぼれ球がいちばん得点を重ねることができる方法である」という言葉を実践し、「こぼれでも得点は得点。ゴールできたことはよかった」と喜んだ。

ただ、独善的な性格の選手も多いFWのなかで、エヴェラウドは異彩を放つ。ゴールを決めても「それよりもチームの勝利がうれしい」と言い続けてきた。ピッチに立てば最前線から意欲的にボールを追いかける。ボールを失ってからすばやく切り替えて再び奪い返すことが、いまの鹿島の戦い方を特徴付けているが、その一端を担うのがエヴェラウドだ。
「僕自身は下部組織からそういう意識を持っています」
そう言って献身的な姿勢について胸を張る。
「自分たちが前の方で守備をしてがんばって、自分たちのゴールからいちばん遠いところでボールを取れれば失点する可能性も低くなる」

得点が取れないから守備を献身的にこなすのではなく、得点も取れて守備についても意欲的。シーズン当初はなかなかゴールが決まらず苛立った表情を見せていたが、いまは際立つ貢献度の高さで、鹿島の最前線に欠かせない存在となっている。

文:田中滋(鹿島担当)

沖のセーブ、宇都宮氏による週間スーパーセーブに選出

都宮徹壱氏による週間スーパーセーブに選出された沖悠哉のセービングである。
サッカーおくのほそ道」の著者である宇都宮氏の見識は深い。
沖はセットプレイからの強烈なヘディング・シュートをビッグセーブした。
まさにスーパーセーブ。
観ておったこちらは鳥肌が立った。
沖が無敗を続ける意味もわかる。
ビッグセーブだけでなく、安定したプレイを続け、勝利に貢献していってもらおうではないか。
楽しみにしておる。

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レオ・シルバ、学習しながら次の試合に挑めている

湘南戦に向けたオンライン取材に応じたレオ・シルバである。
「(結果を出せなかった)シーズン当初に比べたら、かなり“変わったチーム”になっていると思いますし、やるべきことをみんなが整理しながら、ピッチの中で表現している。学習しながら、次の試合、また次の試合に挑んでいます」とチームの変化を口にする。
シーズン序盤の不調がウソのようにチームは絶好調を維持しておる。
それについて、「シーズン当初は、自分たちらしからぬ試合だったり、結果でしたけど、誰ひとりあきらめていなかった。微妙なズレをみんなで合わせていったところで、“鹿島らしく”なってきたと言ってもらえれば嬉しい」と述べる。
“鹿島らしい”とは言い得て妙である。
それを助っ人の口から聞けることもまた嬉しい。
この好調の背景にはレオ・シルバのパフォーマンス向上が挙げられる。
得点を積み重ねるエヴェラウドや堅守を支える犬飼や沖にスポットが当たりがちであるが、中盤を制圧するレオ・シルバの存在が際立っておる。
レオ・シルバのコンディションが上がり、ボールをキープし、相手を剥がすことでチームを大幅に助けておる。
先日のセレッソ戦の先制点もレオ・シルバのボール奪取が起点となっておる。
また、石井監督・大岩監督時代には観られなかったヘディングの競り合いがある。
このメンタルの向上はザーゴ監督の指導の賜物と言って良かろう。
中盤の底にレオ・シルバあり。
これからも活躍を期待しておる。

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【鹿島】レオ・シルバが感じる自信の深まり「今は誰が出ても変わらない」
2020-09-22
サッカーマガジン編集部


鹿島アントラーズのMFレオ・シルバが7連勝がかかる湘南ベルマーレ戦を前にオンラインで取材に応じた。同試合では三竿健斗が出場停止となるが、今、チームには勝利を重ねて深めてきた揺るがない自信があるという。


上写真=取材陣からの質問に真摯に答えるレオ・シルバ(写真◎鹿島アントラーズ)

7連勝? 我々は気にしていません

 前節、リーグ戦で2位につける好調セレッソ大阪をアウェーで破り、6連勝を達成した。レオ・シルバはその6試合で4試合に先発し、2試合に途中出場。勝利に貢献している。

 とりわけ目を引くのが攻撃から守備に転じた際のプレーだ。チームがボールを奪って再び攻撃に出る中で大きな存在感を示した。三竿健斗とのドイスボランチはまさにチームの心臓部であり、ボール奪取はもとより、攻撃ルートを選択する上でも大きな役割を果たしている。

 だが次節(23日)、その相棒である三竿が累積警告により出場できない。レオ・シルバにはいつも以上の働きが求められるが、本人はそんな見方を否定する。

「アントラーズは選手層が厚いので誰が出てもそれほど変わることはないと思います。キャプテンがいないということにはなりますが、キャプテンマークを巻く選手が違っても選手にはお互いに信頼関係があります」

 チームメイトに対する信頼は厚い。シーズン序盤の不調を脱し、現在のチーム状態がすこぶる良好であることも発言からうかがえる。

「まず優先されるのはチームの勝利です。勝利を重ねることによって、チームの自信が深まり、個人としても自信が増しています。チームがやるべきことを、作り出していることが、自然に出る、そんな状況になっている。個人的にもいい形で試合に臨めているかなと思います」

 次節の湘南戦で11年ぶりの7連勝がかかるが、レオ・シルバが意識するのは記録よりも勝利だ。

「メディアの皆さんは7連勝は気になるところでしょうが、我々としては、何も気にしていません。一番重要なのは、勝利を手にして、それが結果的に、それをメディアで取り上げられたらいいと思います。記録を塗り替えるのはいいことだと思いますが」

 シーズン序盤、なかなか勝利をつかめない時期からそのスタンスは一貫している。慌てず騒がず自分がなすべきことを全力でやり抜く。現在のパフォーマンスはそんな信念があればこそか。レオ・シルバは明日(23日)の湘南戦も泰然自若で臨む。


湘南戦に向けてトレーニングに励むレオ・シルバ(写真◎鹿島アントラーズ)

【鹿島】C大阪をねじ伏せた「自然な現象」が、本来のあるべき姿を証明してみせた
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2020年09月21日

「もっともっと詰めていかなければいけない」(L・シルバ)


前節のC大阪戦に勝利し怒涛の6連勝を達成。本来の試合巧者ぶりで難敵をねじ伏せた。(C)J.LEAGUE PHOTOS

 2-1の勝利で6連勝を達成した前節のC大阪戦、秀逸だったのは1点リードで迎えた終盤の戦いぶりだ。

 丁寧にパスをつないで、上手く相手をいなしながら時計の針を進めていく。良い形で敵陣にボールを運べても、無理に3点目を狙いに行かず、リスクを冒さずにポゼッションする。アディショナルタイムには失点してもおかしくない決定的なピンチはあったとはいえ、しっかりと逃げ切ってみせた。

 9月21日のオンライン取材に応じたレオ・シルバにその巧みなゲームマネジメントについて訊けば、「自然な現象だと思います」と応じ、チームの変化を次のように語った。

「(結果を出せなかった)シーズン当初に比べたら、かなり“変わったチーム”になっていると思いますし、やるべきことをみんなが整理しながら、ピッチの中で表現している。学習しながら、次の試合、また次の試合に挑んでいます」

 リードを得ていれば、それを確実に勝利へと結びつける。試合巧者として、本来のあるべき姿を取り戻しつつあるように見える。

「シーズン当初は、自分たちらしからぬ試合だったり、結果でしたけど、誰ひとりあきらめていなかった。微妙なズレをみんなで合わせていったところで、“鹿島らしく”なってきたと言ってもらえれば嬉しい」

 もちろん、攻守の両局面で絶大な存在感を示す中盤のキーマンは現状に満足しているわけではなく、「もっともっと詰めていかなければいけないところがある」と気を引き締め、さらなる高みを目指す。

 11年ぶりの7連勝がかかる次節のホーム湘南戦でも、鹿島らしい勝ちっぷりで勝点を積み上げてほしい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

鹿島レオ・シルバ「かなり変わった」7連勝へ自信
[2020年9月21日19時47分]

11年ぶりの7連勝をかけた湘南戦(23日、カシマ)に向けて、鹿島アントラーズの攻守の要MFレオ・シルバは「メディアは7連勝が気になるだろうが、我々はそんなこと気にしていない。重要なのはいい試合をして、結果的に勝利を手にすること」と雑音を振り払った。

湘南には7月の対戦で敗れているが「(鹿島は)シーズン当初に比べてかなり変わったチームになっている。学習しながら次の試合に挑めている」と自信を口にした。

AERA dot.選出今季新加入外国人選手査定ベスト3・ワースト3

今季のJリーグ新加入外国人ベスト3・ワースト3を選出したAERA dot.である。
ベスト1にエヴェラウドが選ばれておる。
「持ち前の強靭な肉体を武器に、類まれなキープ力と空中戦の強さを見せながら、ここまで17試合に出場してリーグ2位の11ゴール(PK1得点)という得点力も発揮」と評されておる。
これは素直に喜ばしい。
リーグ序盤に不発だった際に、不満を抱えたサポは多かったが、シュート数は多くチャンスに絡んでおったため、コンディションが上がれば問題ないと踏んでおった。
そもそも、フィジカルがあり、献身的に走るタイプのFWで、Jリーグに合う助っ人であることは当初から見て取れた。
それが、ここまで当たり助っ人とは、思った以上の活躍であった。
後半戦でも更に活躍し、ゴールを量産してもらおうではないか。
楽しみにしておる。

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今季新加入の外国人選手を査定、「ベスト3」&「ワースト3」を選出した
dot.sports2020.9.21 17:00dot.

 新型コロナウイルスの影響によって延期されていたJ1リーグ戦が7月4日(J2、J3は6月27日)に再開され、超過密日程の中で一気に試合を消化し、早くも折り返しを迎えた。リーグ戦では川崎Fの圧倒的な強さが目立っているが、それとともに徐々に露わになってきたのが、新たに加入した外国人選手(国内移籍も含む)たちの実力だ。果たして期待通りの活躍を見せられているのか。中間査定として、現時点での「ベスト3」と「ワースト3」を発表したい。

 まずは「ベスト3」。第3位には、鳥栖に新加入したDFエドゥアルドを選びたい。元U-21ブラジル代表の肩書きを持つ27歳の左利きセンターバック。来日8年目にして6つ目のクラブという経験も生かしながら、2月の開幕戦で川崎Fの攻撃陣完封(0対0)に貢献すると、リーグ再開後も1対1の強さに的確なカバーリングでDFラインを統率し、7月22日の清水戦、8月8日の鹿島戦では、ゴールライン上での“神クリア”も披露した。

 9月20日時点でチームは15位と下位にいるが、14試合で18失点という守備の固さは、首位の川崎(18試合16失点)、2位のC大阪(18試合16失点)、4位の名古屋(16試合16失点)の上位陣にも引けを取らない。エドゥアルドは最近2試合は出場がないが、その2試合で5失点(札幌戦で2失点、横浜FM戦で3失点)を喫しているチームを見ても、貢献度の高さが伺える。

 第2位は、浦和の救世主FWレオナルドを選出した。2018年に鳥取でJ3得点王、翌2019年には新潟でJ2得点王に輝いた天性のゴールゲッター。2月16日のルヴァン杯で2得点を奪う活躍を見せると、J1デビューとなった2月21日の開幕・湘南戦でもゴールを奪って完全にFWの軸になり、7月26日の第7節・横浜FC戦から第11節のG大阪戦まで5試合連続ゴール、計6得点の大暴れ。ゴール前での優れたポジショニングと落ち着き、類まれなシュートセンスで、ここまで16試合に出場して9得点(PK2得点)を記録している。まだ23歳。過去には帰化しての日本代表入りを目指すという報道もあり、浦和だけでなく日本の救世主になるかもしれない。

 そして第1位は、鹿島に新加入したFWエヴェラウド。現在29歳で、母国ブラジルやメキシコのクラブを転々としていたが、昨季はブラジルのシャペコエンセで33試合13得点と活躍。その自信を胸に来日すると、持ち前の強靭な肉体を武器に、類まれなキープ力と空中戦の強さを見せながら、ここまで17試合に出場してリーグ2位の11ゴール(PK1得点)という得点力も発揮。最初の3試合は苦労したが、7月18日の第5節・横浜FM戦でJ初ゴールを決めると、8月1日の第8節・大分戦ではハットトリックの大活躍で完全にエースとなった。先に紹介した鳥栖DFエドゥアルドの“神クリア”がなければ、もう1点上積みされていたはずで、今後はさらなるゴール量産が期待される。

 続いて「ワースト」。第3位は、札幌のFWドウグラス オリヴェイラ。身長188cmの体格を生かしたパワフルなプレーが魅力という25歳。昨季はブラジル・ルヴェルデンセで公式戦27試合16得点をマークしているが、初来日した今季はここまでリーグ戦17試合中13試合に出場して無得点。スタメン出場は2試合のみで、その2試合も含めて計419分出場、15本のシュートを放ってノーゴール状態が続いている。ベルギーに移籍した鈴木武蔵の穴埋めが期待されるが、まだチームの力にはなれていない。

 第2位は、今季から清水に加わった“タイの英雄”ティーラシン・デーンダーだ。A代表100試合以上に出場し、スペインで1年(リーグ戦6試合無得点)、J1広島でも1年(リーグ戦32試合6得点)プレーした経験豊富な32歳のFW。清水では1トップの第一候補で、2月23日の開幕・FC東京戦(1対3で敗戦)ではチーム唯一のゴールを記録したが、リーグ再開後は17試合中、スタメン出場はわずか4試合のみ。途中出場となった9月12日の鹿島戦でようやく今季2得点目を決めたが、まだまだ期待値以下の働きしか見せられていない。

 そして第1位は、湘南の新加入FWタリクになるだろう。現役ノルウェー代表で、代表通算60試合出場10得点の実績を持ち、一瞬のスピードと左右両足からの強烈なシュートが武器の点取り屋との触れ込みだったが、Jのピッチでは、これまで実力を発揮できずにいる。今シーズンは16試合中、スタメン出場3試合で途中出場8試合。唯一、7月26日の川崎F戦でオーバーヘッド弾を決めたが、その他の試合では決定機を外すシーンが目立って無得点。今季出場445分で1得点という数字は、なんとも寂しい限り。FWは結果がすべてで、結果とは得点を取ること。期待が大きかった分、現時点でのワースト1位としたい。

 今回は、今シーズンのこれまでのパフォーマンスで選手たちを査定したが、まだまだ残りの試合も決して少なくない。「ベスト3」として挙げた選手は継続しての活躍、「ワースト3」で触れた選手は、これからの奮起に期待したい。

名古新太郎に期待

湘南戦に向けた前々日練習の様子を伝える鹿島アントラーズ公式サイト・公式Twitterである。
名古新太郎、永戸勝也、沖悠哉、小泉慶、常本佳吾くんらの姿が写る。
名古は三竿の出場停止を受け、ボランチのサブとしてベンチ入りするのではなかろうか。
ここまで出場機会は少ないが、このチャンスに準備してきたことをぶつけるのだ。
また常本くんの笑顔が気持ちよい。
ハイパフォーマンスを維持し、右SBを一人で担う小泉慶の牙城を崩すことを期待する。
本職サイドバックの本領を発揮するのだ。
ミッドウィークの湘南戦、ベンチ入りメンバーにも注目である。

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非公開練習


非公開練習を行いました。


永木亮太、すべては勝利のためにーー

永木亮太をピックアップするFreaks+である。
鹿島に移籍し5シーズン目となったことを伝える。
プロキャリアを開始した古巣との対戦、そして三竿の出場停止で巡ってきた先発起用のチャンスに気持ちの高まりがあろう。
この4年半で培ったアントラーズスリッツを解き放つのだ。
永木の躍動を拝みにスタジアムに向かう。
気持ちのこもる一戦である。

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PICK UP PLAYER


 湘南から移籍してきて5シーズン目の永木亮太は、今年6月4日の誕生日で32歳になった。新加入選手が11人増えたアントラーズのなかで、在籍年数にしても、年齢にしていも、上から数えた方が早い。

 移籍1年目の2016年にJリーグと天皇杯の2冠を成し遂げ、2018年にはクラブの宿願だったACL初制覇に貢献した。闘争心溢れるプレースタイルは、勝利にこだわるアントラーズスピリットそのものだ。

「チームのなかで立ち位置が少しずつ変わってきて、自分のことだけでなく、チーム全体のことも考えないといけなくなってきた。ただ、あまり堅苦しくならず、自然体でいたい。チームへの思いというのは、無理しなくても自然に出てくるし、チームがいい方向にいくように、まずは自分自身がしっかり取り組まないといけない」

 永木の発する熱は自然とチームに伝播していく。ピッチを誰よりも献身的に駆け巡る姿、気持ちのこもった激しいタックルが、味方の闘争心に火をつけ、勇気を与える。そして勝利のために必要であれば、仲間との衝突も厭わない。気の抜けたプレーをみせた味方に対しては、躊躇なく激しい檄を飛ばす。でも、それは淀みのない純然たる勝利への情熱ゆえ。仲間も理解しているからこそ、ポジティブなエネルギーがさらに燃え上がる。表裏のない、ありのままの姿でぶつかることで、組織に貢献できる稀有な才能の持ち主だ。

 しかし、ボランチのポジション争いは熾烈を極めている。現時点では、三竿とレオのコンビがファーストチョイスとして起用されており、永木は試合途中から起用される機会が多い。思うように出場時間を伸ばせていない状況に、本人も「悔しさがすごくある」と語っていた。

「試合に出るには監督の要求にしっかり応えていかないといけない。前から積極的にプレッシャーにいける自分の持ち味をうまく当てはめながら、課題である展開力を磨きたい。ザーゴ監督のスタイルだからというわけではない。不用意にボールを奪われない技術や展開力は、ずっと意識して取り組んでいる部分。これからフットボールを続けていくうえで、そこのレベルアップは欠かせない」

 どんな状況に置かれても、向かうべきは自分自身だと心得ている。「向上心を持って、ブレずにやり続けること。日々のトレーニングのところからプレーの強度とか、自分のよさをどんどん出していく。そうすれば結果もついてくるはず」。酸いも甘いも噛み分けてきた永木には一片の迷いもない。

「試合に出て、チームの勝利に貢献して、なおかつタイトルを獲る。そのためにやり切るだけ」

 今節はキャプテンの三竿健斗が累積警告で出場停止となる。アントラーズスピリットをピッチ上で表現する者が必要だ。すべては勝利のためにーー。背番号6ならば、必ずその燃え滾る情熱と勝利への渇望をみせてくれるだろう。

6連勝中の鹿島、上位進出のため目の前の試合に全力を尽くす

「三竿 健斗が出場停止ということもあり、連戦を戦う監督の用兵にも注目」と記すJリーグ公式の田中滋氏によるプレビューである。
過密日程に加え、キャプテンを担う三竿の出場停止となれば、メンバーを入れ替えること必至と言えよう。
思い起こすと、2ヶ月前のアウェイでの対戦時も三竿はベンチに温存され、レオ・シルバと永木のコンビで挑んだ。
今回も同様の起用になるのではなかろうか。
その試合ではセットプレイにて失点し、守り切られて敗戦を喫した。
特に上記のコンビに問題があったわけではない。
綺世の負傷交代がなければ、異なった結果に至ったと考えられる。
今回の対戦では、負傷なく戦いたい。
そして、7連勝を目指すのだ。
注目の一戦である。

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6連勝中の鹿島。上位進出のため、目の前の試合に全力を尽くす
湘南が苦しんでいる。前々節のG大阪戦は1-0で勝利したものの、前節は3バックを採用した清水に0-3で完敗。なかなか勝星を重ねられずにいる。G大阪戦以前、最後に公式戦で勝利を挙げたのは明治安田J1第6節。そのときの対戦相手が鹿島だった。

試合は鹿島が上田 綺世のシュートなどで湘南ゴールに迫ったものの、65分に右CKから石原 直樹が詰め、湘南が逃げ切った。第6節終了時点では15位だった湘南だが、その後の6連敗も影響し、最下位の18位に低迷して浮上することができていない。なんとかきっかけをつかみたいところだろう。

対照的にそこから順位を上げてきたのが鹿島だ。湘南に敗れた際は17位となっていたが、そこからジワジワと順位を上げていく。前節は2位のC大阪に2-1で競り勝ち、4年ぶりの6連勝を記録した。順位も5位まで上昇し、AFCチャンピオンズリーグ出場権を得られる3位以内を射程に収める。

C大阪戦の前、ザーゴ監督は次のように話していた。

「再開したときには下の順位にいたので、一つひとつやっていこうということでクリアしてきた。いま目指さなければいけないのは3位以内を狙える位置に食い込むことで、もし食い込めばその上の3位だったり、2位だったり、最終的にはタイトル争いに持っていくことができる。あんまり先のことを考え過ぎても良くない。だから、まず今週末はセレッソに勝つことを目標に掲げてしっかり実行する」

一つひとつ、目の前の試合に全力を尽くしてきた結果が、監督の言うとおり形を成してきた。6連勝に満足する様子もなく、これから先も一つひとつ勝利を積み重ねていくつもりだろう。特に敵陣でボールを奪い返し、素早く攻撃に移ってゴールを重ねる戦い方が板についてきた。その形で前々節は清水から2得点、前節はC大阪からも2得点と着実にチャンスをゴールに結びつけている。湘南にしてみれば、鹿島の厳しいプレスをどうかいくぐるかが重要になるだろう。

湘南からすると前節の清水戦は相手のロングボールに悩まされ、こぼれ球を拾うことができなかった。「今日のゲームに関して言うと、球際のところで相手に持っていかれてしまうことがあったと思うので、そういうところをもう1回見直さないといけない」と浮嶋 敏監督も厳しい表情を見せる。準備期間の短い中で、うまくチームを立て直したい。

両チームのリーグ戦対戦成績は、鹿島のホームゲームだと6勝1敗と鹿島が大きく勝ち越している。直近の3シーズンはいずれも鹿島が勝利を挙げており、湘南にとっては鬼門とも言えるだろう。さらに今節から中3日で鹿島は大分、湘南は川崎Fとの対戦が控えている。鹿島は三竿 健斗が出場停止ということもあり、連戦を戦う監督の用兵にも注目だ。

[ 文:田中 滋 ]

サッカーダイジェスト セレッソ戦寸評

サッカーダイジェストWeb編集部によるセレッソ戦の寸評である。
勝利に全員に高評価が与えられた。
これだけ強度の高い試合では、一人でもパフォーマンスが劣ることとなろうものならば敗戦に向かうことがよくわかる。
素晴らしい試合であった。
その中で、沖、レオ・シルバ、エヴェラウドに特に高い評点が与えられておる。
ビッグセーブと精度の高いフィードで貢献した沖は未だ無敗。
勝ち点を持っておるGKと言えるのではなかろうか。
レオ・シルバには「繋ぎ、守備、ゲームメークと圧倒的な働き。後半アディショナルタイムにはハンドのような疑惑の判定もあったが…」と寸評が与えられた。
確かに圧倒的パフォーマンスを魅せてくれた。
まさに助っ人と言い切れる。
ハンドに関しては、PKを取られても致し方のないところ。
そうなっておれば、このような評価にはならなかったことも事実である。
エヴェラウドにはMOMが与えられておる。
決勝点のゴールも素晴らしいが、その起点である永戸のアバウトなロングボールに競り勝ったことから、この得点が生まれた。
プレビューにあったように空中戦が大事であった。
制空権を得たことが、この試合を決したと思う。
終盤に町田浩樹を投入したことでも、この試合に於ける高さをザーゴ監督が重要視したことが伝わってくる。
また、セレッソ側の寸評であるが、CBの瀬古についてかなりの高評価が与えられた。
これには納得が行かぬところ。
好プレイがいくらあろうとも、感情にまかせて相手を蹴ってしまっては無に帰する。
そこはサッカーメディアとしての良心として持っておらねばならぬところ。
ここのジャッジがイエローカードであったことに疑問を投げかけるべきであろう。
ファールのキックではなく、倒れた三竿に対して蹴ったことは、大きな懲罰の対象とすべきである。
セレッソは前節の都倉の悪質なGKへのキックが1試合の出場停止に収まっており、処分に対しておかしなところが重なっておる。
こういうところに切り込めぬのであれば、メディアとしての立場がなかろう。
瀬古の行為は「荒いプレイ」の範疇ではなく“暴力”であった。
若い選手を成長させる意味でも、大きく取り上げるべきである。

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【J1採点&寸評】C大阪1-2鹿島|MOMは3戦連発、勝負強さを見せつけたエース! 6連勝の鹿島は軒並み高評価に
サッカーダイジェストWeb編集部
2020年09月20日


鹿島――連動したプレス、寄せの速さで主導権を握る


【警告】C大阪=瀬古(86分) 鹿島=三竿(39分)
【退場】C大阪=なし 鹿島=なし
【MAN OF THE MATCH】エヴェラウド(鹿島)


【チーム採点・寸評】
鹿島 7
ほぼ全員が高評価となったように、2位につけるC大阪を上回るハイパフォーマンスを披露し、6連勝を達成した。連動したプレスや寄せの速さなどで序盤から主導権を握り、敵地でゲームを支配。後半途中から押し込まれながらも踏ん張り、強さを見せつけた。

【鹿島|採点・寸評】 
GK
31 沖 悠哉 7
72分、73分とビッグセーブを連発するなど6連勝に大きく貢献。出場した試合は7勝1分けと無敗の21歳。

DF
37 小泉 慶 6.5
寄せの速さや身体の強さを発揮し、片山らのオーバーラップにもうまく対応。1対1で譲らなかった。

39 犬飼智也 6.5
効果的な縦パスなどでビルドアップに貢献。相手のFW陣にも終盤までほぼ仕事をさせなかった。

33 関川郁万 6.5
失点した場面では奥埜のパスを防ぎきれなかったが、それ以外では対人の強さを何度も発揮。

14 永戸勝也 6.5
アバウトなパスながら決勝点の起点に。マッチアップした坂元のドリブルに冷静な対応。

MF
7 ファン・アラーノ 6.5(79分OUT)
こぼれ球に反応して先制点をゲット。幅広い動きで巧みにボールを引き出して攻撃陣を牽引。

20 三竿健斗 6
レオ・シルバほど動きは目立たなかったものの、中央の守りを締めて最少失点に止めた。

鹿島――90分を通じてC大阪の脅威となったエヴェラウド

MF
4 レオ・シルバ 7(90+5分OUT)
繋ぎ、守備、ゲームメークと圧倒的な働き。後半アディショナルタイムにはハンドのような疑惑の判定もあったが…。

11 和泉竜司 6.5(90+5分OUT)
ゴールはなかったものの、結果的には自身が放った2つのシュートがいずれも得点に直結。

FW
8 土居聖真 6(79分OUT)
32分は和泉に鋭い横パスをつけて先制点を演出。シュート0本でも気の利いた働きで勝利に貢献。

MAN OF THE MATCH
9 エヴェラウド 7(90+1分OUT)
90分間を通して相手の脅威に。高さやキープ力だけでなく、こぼれ球を見逃さず3戦連発で決勝点をマーク。MOMに選出。

交代出場
DF
28 町田浩樹 6(79分IN)
投入と同時にシステムが変更され、3バックの一角に。押し込まれる展開となったが、高さが武器に。

26 荒木遼太郎 -(79分IN)
相手へのプレスや裏抜け、そして推進力など質の高いプレーは効果的だった。

FW
36 上田綺世 -(90+1分IN)
後半アディショナルタイムに投入され、前線のプレス役などを担った。

MF
6 永木亮太 -(90+5分IN)
出場時間は少なかったが、相手のロングボールなどに対して中央を締める働き。

MF
25 遠藤 康 -(90+5分IN)
試合終了間際にピッチへ。老獪なキープ力を見せるなど、リードを守り切った。

監督
ザーゴ 6.5
後半途中のシステム変更ははまらなかったが、2位のC大阪を上回る試合運びで大きな1勝。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

15 瀬古歩夢 6
86分の警告そして、後半アディショナルタイムなど荒いプレーも見られたが、鋭い縦パスを入れ攻撃の起点に。


構成●サッカーダイジェストWeb編集部

セレッソ戦報道

沖とエヴェラウドが報じられる。
オンライン会見に出席の二人から記事を起こすことは当然の流れであろう。
沖は二つのビッグセーブがあり、デビュー以来不敗を続ける若き守護神ということでもっとスポットを当たるべき存在と言えよう。
ニッカンスポーツによると「取材対応も丁寧で、まじめな性格」とのこと。
このあたり、ユース時代に当時の熊谷監督に人間性を整えられたことに寄るものと思われる。
この性格がセービングにも表れる。
この調子を維持していって貰いたい。
また、報知新聞の内田キャップは、エヴェラウド獲得秘話を伝える。
鹿島の助っ人補強について、「5年ほど前から、ブラジル人脈から送られてくる情報だけではなく、強化部スタッフを南米に派遣し、直接視察を始めた」とのこと。
獲得網が強化されたことがよくわかる。
そのエヴェラウドは、「2人の子供を思い、教育環境が充実している」として日本に移籍してきたとのこと。
これは重要なことであろう。
安全で教育レベルの高い場に子息を預けることは親として非常に重要なファクターである。
エヴェラウドは、この環境に満足しておるのではなかろうか。
それがこのゴール量産にも繋がっておるように思う。
長く日本で活躍してくれよう。
信頼出来る助っ人である。

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鹿島6連勝、C大阪は勝ち越せず/C-鹿17節
[2020年9月19日20時56分]


C大阪対鹿島 後半、ゴールを決め喜ぶ鹿島FWエヴェラウド(右から2人目)ら(共同)


C大阪―鹿島 前半、先制ゴールを決める鹿島・ファンアラーノ(左)(共同)


C大阪に勝利しタッチを交わす鹿島イレブン(共同)


鹿島に敗れ肩を落とすC大阪イレブン(共同)


「鹿島の新守護神」沖、ビッグセーブで不敗神話継続
[2020年9月19日21時58分]

<明治安田生命J1:C大阪1-2鹿島>◇第17節◇19日◇ヤンマー

鹿島アントラーズの新守護神、GK沖悠哉(21)が苦しい時間帯にビッグセーブを連発し、チームを救った。

1-1で前半を折り返し、後半開始1分にFWエヴェラウドのゴールで勝ち越しに成功。前線から激しいプレッシャーをかけて敵陣で奪いきる消耗の激しいスタイルで、後半15分過ぎからは攻め込まれる時間帯が増えたが、沖は後半26分にDFマテイヨニッチのヘディングを、同27分にはMFデサバトのミドルシュートを立て続けにセーブ。最後尾からプレーでチームを鼓舞した。

取材対応も丁寧で、まじめな性格。当該シーンについて質問された沖は、「(ヘディングにつながったFKの前に)中のマークに厳しく付くことは事前に要求できたと思う。シュートストップはコースが甘かったため。反応できたのは良かったけど、改善の余地はまだある」と、おごることなく真っ先に反省の弁を述べた。

開幕4連敗から不調が続いた鹿島のザーゴ監督は、41歳曽ケ端、36歳クォン、U-19代表候補の山田と、所属するGKを全員リーグ戦で起用してきた。激しいポジション争いを勝ち抜いて正GKの座を奪い、出場した試合は7勝1分けと“不敗神話”も続く沖は、「不敗神話は気にしていない。(GK陣は)日頃の練習から手を抜くことはない。先輩がやっているから自分ももっとやらないといけないと思う。先輩をリスペクトしつつ、責任をもって試合に臨めている」と、最後まで謙虚な姿勢を忘れなかった。

鹿島エヴェラウドV弾、元祖・ロナウドの名言を懐古
[2020年9月19日22時1分]

<明治安田生命J1:C大阪1-2鹿島>◇第17節◇19日◇ヤンマー

鹿島アントラーズFWエヴェラウド(29)は、1-1の後半開始1分にこぼれ球に反応して今季第11号を決めた。フィジカルとジャンプ力を生かした圧倒的な空中戦の強さに加えて、冷静かつ正確なシュートも持ち味。16試合16得点で得点ランク首位を独走する柏FWオルンガを猛追している。

得点は、DF永戸からのロングボールをエヴェラウドが一度頭で落とし、これを受けたMF和泉のシュートが相手GKに弾かれたところを、冷静に詰めて浮き球で決めたもの。試合後エヴェラウドは「試合中のことはあんまり覚えていない。さっき映像を確認した」と話し、「(元ブラジル代表の)ロナウドが『FWにとってこぼれ球が最も得点を奪える方法だ』と言っていたのを思い出しながら映像を見ていた」と、90年代から00年代にかけて活躍した母国の英雄、元祖・ロナウドの名言を懐古した。

昨季のチーム内得点王はMFセルジーニョで12点。それを超えるだけでなく、08年に21得点したFWマルキーニョス以来、鹿島の選手として12年ぶりの1シーズン20得点越えもありそうだ。

鹿島、4年ぶり6連勝!敵地でC大阪の7連勝阻止、GK沖“不敗神話”守った

相手の猛攻を好セーブでしのいだ沖(右)。鹿島を6連勝に導いた=ヤンマースタジアム長居(撮影・甘利慈)

 明治安田J1第17節第1日(19日、C大阪1-2鹿島、ヤンマー)政府によるイベント入場制限が緩和され、これまでの観客上限5000人を撤廃して開催された。鹿島は2位のC大阪を破り、6連勝。GK沖悠哉(21)の好セーブが光った。

 好調なチーム同士の対決は、鹿島に軍配が上がった。21歳のGK沖が好セーブを連発。4年ぶりの6連勝に導いた。

 「反応できたことはよかった。ただシュートコースも甘かったし、セットプレーのマークの要求をもっと厳しくしてもよかった」

 2-1の後半26分。C大阪にFKを与えたが、相手DFマテイヨニッチのへディングシュートを両手ではじき出すと、続けてMFデサバトの強烈なミドルシュートを左へ横っ飛びして阻止した。今節から観客上限5000人が撤廃され、敵地・ヤンマースタジアム長居には6連勝中で2位と勢いに乗る相手サポーター6836人が集結したが、歓声は次第にため息に変わった。

 「上位に食らいつくためにも、勝たないといけない試合だった」とザーゴ監督は“新守護神”に目を細めた。沖は8月8日の鳥栖戦にJ1デビューを果たすと、2-0で完封勝利。同23日のG大阪戦からは韓国代表の権純泰、41歳の曽ヶ端に代わって先発に固定され、184センチの長身と反応の鋭さで6連勝の立役者に。ここまで7勝1分けと“不敗神話”を継続している。

 「それ(不敗)は気にならない。先輩をリスペクトしつつ、責任を持って試合に挑んでいる」と沖は表情を引き締める。開幕から4連敗し、一時は最下位に低迷したチームが完全に勢いを取り戻した。猛アピールを続ける東京五輪世代のGKが大躍進をリードする。(宇賀神隆)

沖 悠哉(おき・ゆうや)

 1999(平成11)年8月22日生まれ、21歳。茨城県出身。鹿島の下部組織を経て、2018年にトップチーム昇格。各年代別の日本代表に選出。東京五輪世代の代表招集はなし。今季J1出場8試合。通算も同じ。184センチ、82キロ。ポジションはGK。

鹿島、連勝中対決2発で制し4年ぶり6連勝 ザーゴ監督「トップ3に入るくらい内容のいい試合」
[ 2020年9月20日 05:30 ]

明治安田生命J1第17節 鹿島2-1C大阪 ( 2020年9月19日 ヤンマー )


後半、ゴールを決め、イレブンと喜びを分かち合うエヴェラウド (左から6人目)
Photo By スポニチ


 鹿島が4年ぶりのリーグ6連勝を達成した。攻守の切り替えの早さが際立ち、敵陣でのボール奪取から前半32分にMFファン・アラーノ、後半1分にFWエヴェラウドが得点した。対C大阪戦は6連勝となり、アウェーゲームに限れば11年以降負けなしが続く。
 ザーゴ監督は「今季のリーグ戦でトップ3に入るくらい内容のいい試合だった。サッカーファンであればぜひ見てほしい試合だ」と上機嫌だった。

【鹿島】エベラウド3戦連発で6連勝「FWは“ごっつぁんゴール”決めて点重ねる」
2020年9月20日 6時0分スポーツ報知


鹿島のリーグ戦6連勝


後半、オーバーヘッドでシュートを狙う鹿島・エベラウド(中)(カメラ・岩崎 龍一)


◆明治安田生命J1リーグ第17節 C大阪1―2鹿島(19日・ヤンマー)

 連勝中で勢いに乗るチーム同士の激突は、鹿島がC大阪を2―1で下し、6連勝を飾った。前半32分にMFファンアラーノ(24)が先制点を挙げ、同点とされた後半1分にはFWエベラウド(29)が3試合連続得点となる勝ち越し点を決め、逃げ切った。この日から観客数上限を収容50%(1万7000人以上の会場は30%程度から段階的に緩和)とした運用が開始。名古屋―神戸戦には唯一の1万人超えとなる1万1854人が駆けつけ、名古屋が2―1で勝利した。

 鹿島がいよいよ上位争いに加わった。1―1で迎えた後半1分、シュートのこぼれ球をエベラウドが右足で押し込んだ。4年ぶりの6連勝に導く3戦連発の勝ち越し弾。ブラジル出身の助っ人は「昔、(元ブラジル代表)ロナウドが言っていた。FWはこぼれ球、日本語で言う“ごっつぁんゴール”を決めることができれば得点を重ねることができる、と。それを思い出した」と通訳を通じて、振り返った。

 2人の子供を思い、教育環境が充実している日本を仕事場に選んでから8か月。出場17試合で11得点を積み重ね、得点ランクでは16点のFWオルンガ(柏)に次ぐ2位につける。決定力以外に「(チームにとっての)最大の武器はFWが守備できるか、できないかだから、相手と競り合うのは苦じゃない。逆に楽しい」と明かす献身性が、より存在価値を高める。

 鹿島が追い求めた助っ人像だ。「日本人を生かしながら、点を取れるFW」という方針で補強をしてきたが、ゴールを量産するFWは欧州行きを選ぶか、自負心が強いかどちらか。限られた予算で2つの要望を満たすことは至難だった。そこで5年ほど前から、ブラジル人脈から送られてくる情報だけではなく、強化部スタッフを南米に派遣し、直接視察を始めた。


入場制限が緩和されて行われたC大阪―鹿島戦入場制限が緩和されて行われたC大阪―鹿島戦

 ACL優勝に大きく貢献したFWセルジーニョや今はF東京で活躍するレアンドロも視察からリストに入ってきた。そしてエベラウドは守備に走り、周りも生かし、さらに決定力を持つ。ようやく巡り合えた恋人といえる。クラブ史上2人目の得点王への期待も高まるが、エベラウドは「点を取ることはうれしいけど、連勝を継続することが大事」と話す。再建を目指す鹿島に大黒柱が建てられた。(内田 知宏)

デビュー8戦負けなし 鹿島の沖悠哉「難しいゲーム勝ててうれしい」 好セーブ連発で貢献
2020年9月19日 22時19分

◇19日 J1第17節 C大阪1―2鹿島(ヤンマースタジアム長居)
 鹿島に4年ぶりの6連勝をもたらした立役者の1人がGK沖悠哉(21)。2―1の後半26、27分と相手のセットプレーから強烈なシュートを浴びるも好セーブで防ぐなど逃げ切りがちに貢献し「難しいゲームに勝ててうれしい」と初々しく笑った。
 下部組織育ちの3年目。フィード力を買われ、第9節・鳥栖戦(先月8日)でJ1デビューを飾ると、この日を含め出場した8試合で負け知らずの7勝1分け。「GKで試合に出られるのは1人だけ。練習でも手を抜かない(大先輩の)曽ケ端さんらの姿を見て刺激を受け『自分もやらないと』と思うし、出られない人の分まで責任を持って試合に臨んでいる」という21歳が鹿島の9月反攻を支えている。

「強い鹿島」、4年ぶり6連勝 攻守でC大阪のみ込む―Jリーグ
2020年09月19日21時52分


後半、決勝ゴールを決め、喜ぶ鹿島のエベラウド=19日、ヤンマー

 開幕から4連敗と最悪のスタートを切ったが、今の鹿島に迷いや戸惑いはない。ザーゴ監督の戦術が浸透し、自信を深めるチームは絶好調のC大阪をものみ込んだ。指揮官の言葉は力強かった。「非常に高いレベルのサッカーを表現した」
 攻守で迫力があった。特に高い位置からのプレス。前線や中盤で相手のボール保持者に2、3人がかりで襲い掛かり、圧力をかける。後ろから組み立てるC大阪に球際で競り勝って、いい形にさせず、流れをつかんだ。
 ボールを奪えば、縦パスでの速い仕掛けあり、サイドから崩してのクロスありと、引き出しが多かった。リーグ屈指の堅守を誇るC大阪から先手を取り、2ゴール。決勝ゴールのエベラウドは「やるべきことを、やり続けている(結果)」と胸を張った。
 歯車がかみ合い、優勝した2016年以来4年ぶりの6連勝。開幕当初、最下位だった順位も徐々に上げていき、ACL圏内が視界に入る。「サッカーファンに見てほしい、見応えのある内容だった」と監督。観客数の上限が緩和されて6836人が入った試合で、敵地のサポーターに「強い鹿島」を示した。

《明治安田J1》第17節 鹿島6連勝 C大阪に2-1

C大阪-鹿島 後半1分、エベラウド(左から2人目)が勝ち越しゴールを決め喜び合う鹿島イレブン=ヤンマースタジアム長居、吉田雅宏撮影

明治安田J1第17節第1日の鹿島は19日、大阪府のヤンマースタジアム長居で暫定2位のC大阪と対戦し、2-1で競り勝ち、4年ぶりの6連勝を収めた。鹿島の今季通算成績は9勝3分け6敗、勝ち点30で、順位は同5位のまま。

鹿島は前半32分、ファンアラーノがゴール前のこぼれ球に詰めて先制。同36分に同点とされたが、後半1分、和泉のシュートのこぼれ球にエベラウドが詰めて勝ち越した。その後は守備を固めて逃げ切った。

鹿島の次節は23日、カシマスタジアムで湘南と対戦する。

▽ヤンマー(観衆6,836人)
C大阪 12勝3敗3分け(39) 1-2 鹿島 9勝6敗3分け(30)
1-1
0-1

セレッソ戦コメント

「非常に高いレベルのサッカーがピッチの中で表現されたのではないかと思います」と語る指揮官である。
セレッソのプレイ強度は高く、それに呼応するが如く鹿島のレベルも高かった。
これほどの戦いがJリーグに於いても出来るということが、日本のサッカーファンにも届けられたのではなかろうか。
それを演出したのは紛れもなくザーゴ監督の指導の賜物である。
このサッカーを続け、勝利を積み重ねていきたい。
また、勝利の立役者である、決勝点のエヴェラウドは、「昔、(元ブラジル代表の)最初のロナウドが言っていたのは、FWにとってこぼれ球がいちばん簡単に得点を取れる方法であるということ。それを思い出して映像を見ていた」と言う。
フェノメノの言葉を囲繞する。
偉大なるストライカーの先輩を参考にしておることが伝わってくる。
ロナウドのように爆発的な攻撃力を発揮していってくれよう。
そして、沖である。
「まだまだ改善する部分はある」と勝利ににも驕っておらぬ。
これから更に成長して行くGKであることがわかる。
向上心を保ち、鹿島を背負う選手になるのだ。
期待しておる。

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2020明治安田生命J1リーグ 第17節
鹿島アントラーズ:ザーゴ
高いレベルのプレーがピッチの中で表現されていたと思う。試合をコントロールしながら先制点を取ることができた。その後の失点はあったが、後半の立ち上がりに追加点を奪うことができた。2点目のあとにも追加点を取るチャンスがあったが、決めきることができず、苦しい展開となってしまった。ただ、トレーニングでやってきたこと、トレーニングに取り組む姿勢や意欲が試合でも出すことができていると思う。チームとして、やりたいことを表現し、落ち着いてプレーすることができているというところは、非常に評価できる。

Q.取り組んできたことができていた試合だったと思うが、その部分に対しての手応えは?

A.トレーニングでやってきたことを今日もピッチの中でできていた。ただ、追加点を取れる場面がありながら決めれなかったという部分は、この試合での改善点となった。しかしながら、やろうとしていること、狙いとしていることは、選手たちがやってくれている。

Q.2位のC大阪に勝利したことに対して、どのように感じている?

A.今日は絶対に勝たなければいけない試合だったし、負ければ勝ち点が広がり、上位との差を詰めることが難しくなってくるという試合だった。したたかにプレーしなければいけないということを選手たちに伝えていた。少しでも上の順位に行くためには、上位陣に食らいついていかなければいけなかった。その中で、今日の勝利は非常に重要なものになった。また、内容に関して、両チームともいい内容でプレーしていた。これまでのリーグ戦の中でも非常に見ごたえのあった試合だったと感じている。


【エヴェラウド】
空中戦で競り勝つことができ、和泉選手のシュートのこぼれ球を押し込むことができた。こぼれ球でのゴールだったが、得点を重ねることができて良かった。この試合は、上位との勝ち点差を詰めるチャンスだった。勝利し、勝ち点を詰めることができたことはいい部分であると思う。やるべきことをやっている中で、連勝できている。ここから後半戦に向けて、チーム全員で継続してやっていきたい。

【沖 悠哉】
目の前の試合を全員で勝ちにいこうと話していた中で、難しい試合展開となったが、勝利することができて良かった。シュートに反応してセーブできたことは良かったが、まだまだ改善する部分はある。セットプレー時のマークをもっと厳しくできていれば、ピンチを未然に防ぐことができたと思う。

明治安田生命J1リーグ 第17節
2020年9月19日(土)18:03KO
ヤンマースタジアム長居

[ ザーゴ監督 ]
非常に高いレベルのサッカーがピッチの中で表現されたのではないかと思います。ゲームをコントロールしながら先制点を取って、そのあと失点はありましたけど、後半の立ち上がりに追加点を奪って、そこから後半の35分くらいまではなんとか追加点をもっと奪う、スコアを伸ばすチャンスがありましたが、奪うことができず、最後は苦しい時間になりました。

それでも練習でやってきたこと、練習で見せる姿勢、意欲というところが必然的に試合に出ていると思います。それをしっかりチームとしてピッチの中で表現できている。落ち着いてやれているのは非常に良くなってきたところだと思います。

--ボールを高い位置で奪うなど、練習でできていることがピッチでできていた。手ごたえは?
非常に練習でやってきたことがピッチの中でできています。ただ、今週練習でやってきたことは今日の試合のためだけにやってきたことではありません。そのほかの試合でも生かせる練習内容ですし、今日に関して言えば3対2、4対3、もしくは3対1の状況もありながら、決めることができませんでした。それはレオ シルバのチャンスの場面なのですが、別に彼はミスをしようと思ってミスをしたわけではありません。そういう場面が何度かありながら決めることができなかったことは、この試合のハイライトだと思います。ただやろうとしていること、狙おうとしていることはできてきていると思います。それを継続していきたいと思います。

明治安田生命J1リーグ 第17節
2020年9月19日(土)18:03KO
ヤンマースタジアム長居

GK 31
沖 悠哉
Yuya OKI

--上位対決で勝てたことについて。
相手は上位というのは分かっていたことですけど、目の前の試合を勝ちにいこうという話をしている中で、こういうふうに、まあ難しい試合でしたけど、最後に勝てて良かったと思います。

--立て続けにビッグセーブもあった。どう振り返りますか?
あそこで改善できる部分があるとしたら、セットプレーの中のマークを厳しく付くことを要求することは未然にできたと思うので、次はそうしたいと思います。シュートストップについてはコースが少し甘かったので、あそこについては反応できたのは良かったですけど、まだまだ改善する余地があるんじゃないかと思います。

“連勝対決”は鹿島に軍配!! エヴェ&アラーノ弾で6連勝達成、C大阪のクラブ記録阻止

先制ゴールを決めたFWファン・アラーノ

鹿島に6連勝もたらした若き守護神GK沖悠哉「不敗神話気にしていない」
20/9/19 21:48


鹿島アントラーズのGK沖悠哉

[9.19 J1第17節 C大阪1-2鹿島 ヤンマー]

 鹿島アントラーズのGK沖悠哉が不敗神話をまた一つ紡いだ。同じく好調の続くセレッソ大阪を破って6連勝を果たしたこの日は、後半に訪れたピンチを横っ飛びで連続セーブ。1点リードを守り抜いた21歳の若き守護神は「相手が上位と分かっていたが、目の前の試合に勝とうという話をしていた中で、難しい試合を勝ててよかった」と前向きに振り返った。

 2-1で迎えた後半25分すぎ、沖に大きな見せ場が訪れた。まずは26分、MF清武弘嗣のFKに反応したDFマテイ・ヨニッチのヘディングシュートが自身の左に飛んでくると、これを正確に高さを合わせて枠外に回避。さらに28分、このCKを起点に飛んできたMFレアンドロ・デサバトの右足シュートも横っ飛びで阻止した。

 このプレーにも盛り立てられたチームは終盤にもピンチを次々に迎えたが、クロスバーにも助けられて失点を許さず。厳しい過密日程で6連勝を果たした。J1デビュー戦となった第9節鳥栖戦(○2-0)を勝利で飾り、正守護神の座についた第12節G大阪戦(△1-1)から6勝1分という好成績を残してきた沖は出場試合の無敗記録を9試合に伸ばした。

 それでも沖は「不敗神話とか気にしていない」ときっぱり。現在の好パフォーマンスの秘訣は日々のトレーニングだという。「いい状況で流れが来ていて、試合に出られていない選手がいる中、日頃の練習から手を抜くことはないし、先輩がやっているから自分もやらないといけない」と力強く語る。

 沖の台頭によって「同じ鹿嶋市出身なので、小さい頃から憧れがあった」(沖)というレジェンドGK曽ヶ端準はベンチ外となり、元韓国代表のGKクォン・スンテも出場機会を失っているが、「暑い中でも手を抜かずにやっている姿を見ると、自分は若いのでもっともっとやらないといけないと思う」という沖は「責任を持って試合に臨めている」と彼らの存在に後押しされているようだ。

 だからこそ、この日の好セーブにも満足した様子は見せなかった。「セットプレーのマークの要求で厳しくつくことができたはずなので、もっとうまく未然に防ぐことができたと思う」。シュートを打たれたこと自体を悔やんだ沖は「シュートストップはコースが甘かったのもあるので、反応できたのはいいけど改善する余地がある」とさらなるクオリティー向上を誓った。

鹿島が怒涛の6連勝を達成!2位セレッソ、連勝は6でストップ…首位川崎と勝点5差のまま
エヴェラウドが今季11得点目!


エヴェラウドが46分に勝ち越しのゴールを挙げる。今季11点目をマーク。(C) SOCCER DIGEST

今季11点目の鹿島エヴェラウド、ごっつあん弾に「怪物ロナウド」の言葉を想起「FWにとってこぼれ球は…」
サッカーダイジェストWeb編集部
2020年09月19日


「FWにとって一番簡単に得点が取れる」


鹿島のエヴェラウドが今季11点目をゲット。チームを6連勝に導いた。写真:徳原隆元

[J1リーグ17節]C大阪1-2鹿島/9月19日(土)/ヤンマー

 今季11ゴール目となる決勝点に、母国の英雄の言葉が重なった。

 1-1で迎えた後半立ち上がりの46分、鹿島は敵陣へ押し込むと、MF和泉竜司の強烈なシュートはGKキム・ジンヒョンの好守に阻まれたものの、FWエヴェラウドが素早く反応。右足で勝ち越しのゴールを叩き込む。鹿島はその後、C大阪の猛攻を凌ぎ、敵地で勝点3を掴み6連勝を達成。背番号9の3戦連発となる今季11点目が決勝弾となった。

 まさにエースの仕事をやってのけたエヴェラウドだが、試合後の会見では「試合中のことはあまり良く覚えていなくて、さっき映像で確認して和泉選手が良いシュートを打って、そのこぼれ球に反応するという形だった」と振り返ると、ひとりの名FWの名前を挙げて、決勝点となったゴールを噛み締めた。

「昔、(元ブラジル代表の)最初のロナウドが言っていたのは、FWにとってこぼれ球がいちばん簡単に得点を取れる方法であるということ。それを思い出して映像を見ていた」

PK2得点で名古屋の逆転勝ちに貢献した金崎「悪い流れでも話し合って修正できている」

 思い返せば、ブラジルが5度目の優勝を飾った日韓ワールドカップの決勝で“怪物”ロナウドが決めたゴールも、シュートのこぼれ球を抜け目なく押し込んだもの。いわゆる“ごっつあんゴール”で点を重ねられれば、自ずとゴールを量産できるようになるというわけだ。エヴェラウドは母国の英雄の言葉を「それができれば点は増える。無理してパワーを使う必要はなく、得点を重ねられるということ」と解釈する。

 自身のゴールで、チームは4年ぶりの6連勝を達成。「僕らにとっても“直接対決”という認識で挑んだ」という一戦で競り勝ち、暫定ながら3位のFC東京とは勝点2差まで縮めてきた。「当然やるべきことをやり続けて連勝できている。全員で継続していきたい」と、早くも中3日でやってくる後半戦へ意気込みを見せた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

鹿島の怒涛6連勝に21歳”未来ホープ”GK沖悠哉の不敗神話
9/20(日) 6:01配信

40秒あまりの間に2度もビッグセーブを演じて、鹿島アントラーズを最後尾から鼓舞した。常勝軍団のゴールマウスを託されてまだ8試合目の21歳、沖悠哉が放つ存在感がそのたびに大きくなった。

 6連勝で2位につけるセレッソ大阪のホーム、ヤンマースタジアム長居に乗り込んだ19日の明治安田生命J1リーグ第17節。後半開始早々に決まった、FWエヴェラウドの3試合連続ゴールで2-1とリードを奪ったアントラーズを同26分、27分と立て続けにピンチが襲った。
 最初のピンチはセレッソのキャプテン、MF清武弘嗣が右サイドから放った直接フリーキックが発端となった。マークするDF小泉慶を振り切り、フリーで飛び込んできたセンターバックのマテイ・ヨニッチが放った強烈なヘディング弾を、沖が右へ横っ飛びして両手でゴールラインの外へ弾き出した。

 ピンチはまだ続く。清武が放った右コーナーキックがペナルティーエリアの外へこぼれたところを、今度はボランチのレアンドロ・デサバトに拾われる。右足で蹴る体勢を整え、巻くような弾道でゴール右を狙ったデサバトの一撃も、右へダイブした沖が再びコーナーキックへと変えた。

「シュートストップに関しては、コースが少し甘かったこともあるので、反応できたことはよかったと思っています。ただ、まだまだ改善できる余地があるんじゃないかと。例えばセットプレーのときのマークを厳しく要求することで、未然に防ぐことができたと思っているので」

 自らがもっと大きな声を出して、もっと口を酸っぱくして味方を動かせばヨニッチはシュートすら放てなかったと言いたいのだろう。セーブする前のやり取りに反省点を求めた若き守護神は、約40秒後に訪れた、デサバトのシュートをセーブした場面も謙虚さを忘れることなく振り返っている。

「シュートモーションとかで何となくこっちかな、というイメージはもっていましたけど。実際、どちらに来るのかがわからないなかで、上手く(読みが)当たったかな、という気持ちです」

 アントラーズの一員として初めて公式戦でゴールマウスを守ってから、まだ40日ちょっとしかたっていない。サガン鳥栖をホームの県立カシマサッカースタジアムに迎えた、先月8日の明治安田生命J1リーグ第9節。先発に大抜擢された沖はサガンを零封し、2-0の勝利に貢献した。

 開幕から守護神を担ってきた元韓国代表の36歳、クォン・スンテが故障離脱したピンチで、今シーズンからアントラーズの指揮を執るブラジル人のアントニオ・カルロス・ザーゴ監督は、8月1日の大分トリニータ戦から残る3人のゴールキーパーを順に起用した。

 まずは22年目を迎えている大ベテラン、元日本代表の曽ヶ端準がトリニータ戦、そして川崎フロンターレとのYBCルヴァンカップで先発。続いて3年目の沖がサガン戦で、さらに高卒ルーキーの山田大樹が清水エスパルスとのルヴァンカップ、ヴィッセル神戸と横浜FCとのリーグ戦で起用された。

 実戦を通して適性が試されたかのように、前線の味方へのフィードを含めて、足元の高い技術を武器にする沖が先発で固定された。故障が癒えたスンテがリザーブとして後方支援に回るなかで、ガンバ大阪戦を引き分けた以外は、沖が起用された7試合すべてでアントラーズは勝利を収めている。

 セレッソ戦でも2-1のまま逃げ切ったアントラーズは、2016シーズンのファーストステージ以来、4年ぶりとなる6連勝をマーク。開幕4連敗で最下位にあえいでいたチームは、7勝1分けと不敗神話を継続させている沖に引っ張られるかのように、順位を暫定5位にまで上げてきた。

「不敗神話というのは別に気にしていないんですけど、チームにいい流れが来ていて、自分の他にもソガさん(曽ヶ端)やスンテさん、山田がいるなかで日々の練習から手を抜けないというか、キーパーで言えばいい環境や循環が上手くできていると思うので。なので、先輩たちをしっかりとリスペクトしつつ、自分が試合に出ることに対しては責任感をもって試合に臨めていると思っています」

 茨城県鹿嶋市で生まれ育ち、小学生年代のジュニアからアントラーズひと筋で心技体を磨いた。産声をあげた1999年は、ユースから昇格して2年目の曽ヶ端がトップチームでデビューした年。数奇な縁に導かれるように、キーパーを志したころから曽ヶ端の背中に憧憬の思いを抱いてきた。

「自分よりも20歳も年上の選手が現役でやっていることを考えると、いまでも不思議な感覚に陥ることがありますけど、こうして同じグラウンドで練習できることを幸せに感じています。暑い時期の練習でも手を抜かずに練習している後ろ姿を見ると、まだまだ足りない自分はもっと、もっとやらなきゃいけないと思わされる。本当に素晴らしい先輩方だと思っています」

 味方へのコーチングの内容や質。キャッチングで駆使されるさまざまな技術。そして、シュートストップするためのポジショニング。日々の練習で曽ヶ端やスンテの一挙手一投足から学び、過密日程のなかで行われるリーグ戦へ全力で挑み、感じた課題を再び練習へフィードバックする。身長184cm体重82kgの沖のボディにはいま、成長を加速させるための理想的なサイクルが脈打っている。

「どちらかと言えば寡黙な方ですし、最終的には自分次第になってくるのでそこまでいろいろなことは言わないですけど、思い切ってやれとか、自信をもとうといった感じで、自分がモチベーションを高くもっていけるような言葉をかけてもらっています」
 いまだにガラゲーを愛用し、無料通話アプリの『LINE』も利用していない41歳の曽ヶ端とのやり取りを、沖は嬉しそうに明かした。憧れの存在でもあり、もっとも身近なライバルでもあるJ1歴代5位、現役選手で3位、ゴールキーパーでは1位の533試合に出場しているレジェンドの思いも背負いながら、アントラーズの未来を担うホープはゴールマウスを守り続ける。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

Jリーグ 第17節 セレッソ大阪戦

シュート二つが結果アシスト、和泉が個人的MOM。

今後は指導者? 内田篤人リスタートの道

内田篤人氏のセジャンドキャリアについて記す@DIMEの元川女史である。
先日、ロールモデルコーチとしてスタートを切った篤人であるが、指導者への道は険しい旨を元川女史は伝える。
日本の指導者ライセンス制度は、S級、A級コーチジェネラル、A級コーチU-15・U-12、B・C・D級、キッズリーダーと分かれており、順を追って取得していく必要がある。
プロ経験者はC級からとはいえ、最短でも6年かかることを柳沢敦ユースコーチの例で示す。
これでは、優秀な指導者を輩出することは困難になっておることも事実である。
ただ、篤人の場合、このようなハードルはさほど高くはないように思う。
しかしながら、早く篤人が率いるチームを観てみたい我らとしては、待ちきれぬことも事実である。
どのような選手を育て上げ、どのような戦術で、どう戦うのであろうか。
指導者・篤人の活躍を心待ちにしておる。

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今後は指導者?それとも別の道?サッカー元日本代表・内田篤人リスタートの道
2020.09.18



 9月14~16日にかけて千葉・幕張のJFA夢フィールドで行われたU-19日本代表合宿。今季J1で活躍している斉藤光毅(横浜FC)や荒木遼太郎(鹿島)らの一挙手一投足を真剣な眼差しで見つめている新たな指導者がいた。日本サッカー協会から「ロールモデルコーチ」という新たな役職を託され、合宿全日程に帯同した内田篤人だ。

合宿期間を通してフル稼働、時には選手を一喝する場面も

「これからの道? ユーチューバーにはならないですね。長友(佑都=マルセイユ)さんとかがやってますけど、僕はやらないですね。いろいろ選択肢はありますけど、1つ2つを選ぶのはまだ早いかな。どこにでも行けるような仕事を選んでいきたい。具体的には決まってないけど、自分はサッカー(関連の仕事)しかやれる自信がないですね」

 8月24日の引退会見では冗談交じりにボンヤリとした未来像を口にしていた彼だが、2008年北京五輪代表時代の恩師であり、清水東高校の先輩でもある反町康治技術委員長からの今回の申し出を受け、「ぜひやってみたい」と即答したのだという。

「まだ彼は指導者ライセンスを持っていないので、本格的な指導はできないですけど、協会が掲げている育成年代や普及活動に本人は非常に興味があると。彼自身もそういうところを通って世界に羽ばたいた人間。『CL決勝とJリーグは別のスポーツ』だと引退会見でも言ってましたけど、それを私が言うのと、CLベスト4経験者の内田篤人が言うのとは全然違う。それを身と言葉を持ってどんどん発信してもらいたい。指導者になるかどうかはまだ何とも言えないけど、チャンスを与えたいし、貴重な経験を生かしてもらいたい」と反町氏も力強くエールを送っていた。

 こうした期待に応えるべく、内田氏は合宿期間を通してフル稼働した。通常、スタッフは13日から宿舎入りしてミーティングに参加するが、彼もそこから帯同。初日から一番にグランドに出て道具を運び、準備を手伝い、アップする選手の近くに寄って動きをじっと見つめ、紅白戦では自ら線審も買って出た。
 U-19のアジア最終予選が2021年にズレ込んだこともあり、今回はまだチーム作りの真っ只中。メンバー選考途中ということで、選手同士も本音でぶつかり合えない部分があった。その弱点をすぐさま見抜いた内田氏は「そんなんじゃ周りに意思が伝わらない」「世界を目指すならもっと要求しないとダメだよ」と選手を一喝。ミーティングでも世界トップレベルとは何たるかを冷静な口ぶりで語っていたという。

 実際にボールを蹴って見せる場面もあったが、名古屋グランパスで試合に出ている成瀬峻平ら右サイドバックよりはるかに精度の高いクロスを入れていた。
「(シャルケにいた)自分が普通のプレーをしていたらいる意味がない」と口癖のように言っていた内田氏は普通のJ1レベルだったら十分できる状況でユニフォームを脱ぐことを選んだ。そのプライドと技術の高さを若い選手たちはまざまざと見せつけられたのではないだろうか。
 横浜FCで日頃からカズ(三浦知良)、中村俊輔、松井大輔ら元日本代表の偉大な面々とともにプレーし、薫陶を受けている斉藤光毅でさえ「内田さんからは『1つ1つのプレーにこだわらないと上に行けない』『覚悟が足りない』と言われて、そういう自覚を持たないとダメだと改めて感じました」と神妙な面持ちで語っていた。U-19の影山雅永監督や上から視察した日本代表の森保一監督からも「指導を学ぼうという姿勢が素晴らしい」と絶賛されており、「ロールモデルコーチ」としての第一歩は想像以上に手ごたえがあったと言ってもいいかもしれない。


撮影/河治良幸

指導者の道へ進むにはライセンスの壁も

 ただ、内田氏がこのまま協会所属のコーチの道を歩み続けるかどうかはこれからの判断になる。というのも、反町技術委員長が言うように、指導者ライセンスの問題があるからだ。
 現行の協会指導者ライセンス制度は、Jの監督になれるS級を頂点に、A級コーチジェネラル、A級コーチU-15・U-12、B・C・D級とキッズリーダーがあり、Jリーガーの場合は現役のうちからオフシーズンなどの講習会に通ってC級から取得できるようになっている。だが、長く海外にいた内田氏はそのチャンスがなく、鹿島復帰後もケガのリハビリなどに追われて参加する時間が取れなかった。

 32歳での現役引退は日本代表クラスでは早い方だが、今からC・B・A・Sと上がっていくのは至難の技。今年のS級ライセンス講習会を受講中の鹿島の先輩・柳沢敦さん(現同ユースコーチ)も2014年末の引退後、6年がかりで最高峰指導者を取るところまで辿り着いている。
 こうした制度に対し、本田圭佑(ボタフォゴ)は「プロの世界に指導者ライセンスはいらない」と主張している。確かに彼や内田氏のように欧州トップリーグで活躍したワールドカッププレーヤーは何らかの便宜が図られてもいい。とはいえ、運動生理学や心理学、コーチング法など体育大学出身者であれば勉強しているような基本は習得はしなければならない。内田氏も本田も吉田麻也(サンプドリア)も頭がいいのは間違いないが、高卒であるがゆえに講義は受ける必要はある。今回のU-19日本代表合宿での指導を通して、ライセンス取得にじっくり取り組む覚悟を内田氏が持てたかどうか。そこは改めて聞いてみたいものである。

 そんなハードルはあるものの、つねに冷静沈着で「言うべきことは言う」タイプの彼だけに、指導者として活躍できるポテンシャルは大いにありそうだ。実際、彼は日本代表では岡田武史(FC今治代表)、アルベルト・ザッケローニに教わり、鹿島時代にもパウロ・アウトゥオリ(ボタフォゴ監督)、オズワルド・オリヴェイラといったブラジル屈指の知将にサッカーを学んだ。さらにドイツでは鬼軍曹のフェリックス・マガトを筆頭にさまざまな指導者を間近で見てきた。

 とりわけ、シャルケ終盤に関わった3つ年上のドメニコ・テデスコ(スパルタク・モスクワ)に対しては「今までの監督と全然違う戦術であり理論家」と話していたことがある。サッカー選手の経験はなく、印刷工場で働きながら指導者経験を積み、頭角を現した同世代のトップ監督に触れたことで、少なからず刺激を受けたことだろう。そういう世界のコーチング理論や経験を現場に生かしてくれたら、やはり日本サッカー界にとってプラスなのは間違いない。

「彼ならばメディアに引くてあまただと思う」と反町委員長も話していた通り、この先は解説者やタレント的な仕事もこなしていくのだろうが、最終的にはJリーグクラブや日本代表を率いるような人物になってくれれば理想的。今後の道のりがどうなっていくのか非常に興味深い。


撮影/河治良幸

取材・文/元川悦子

長野県松本深志高等学校、千葉大学法経学部卒業後、日本海事新聞を経て1994年からフリー・ライターとなる。日本代表に関しては特に精力的な取材を行っており、アウェー戦も全て現地取材している。ワールドカップは1994年アメリカ大会から2014年ブラジル大会まで6大会連続で現地へ赴いている。著作は『U−22フィリップトルシエとプラチナエイジの419日』(小学館)、『蹴音』(主婦の友)『僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」(カンゼン)『勝利の街に響け凱歌 松本山雅という奇跡のクラブ』(汐文社)ほか多数。

エヴェラウド、面白い試合になる

セレッソ戦に向けたオンライン取材に応じたエヴェラウドである。
「FWである以上相手を攻略する形は持っているが、公開してしまうと相手に作戦を与えることになるので、細かいことは言えない」と狙い所については秘策があることを匂わせる。
得意の形でゴールを決めてもらおうではないか。
また、「上位2チーム(川崎、C大阪)が少し抜けているので、うちは差を縮める意味ではいい直接対決になる。勝ち点3を持って帰れるようにしたい」とこの試合の重要性を口にする。
秋風始まる長居の地にて勝ち点を取って帰ってくるのだ。
非常に重要な一戦である。

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【鹿島】「上位と差を縮める絶好の機会」。連続ゴール中のエヴェラウドが決める!
2020-09-19
サッカーマガジン編集部


鹿島アントラーズのFWエヴェラウドがセレッソ大阪戦を前に取材に応じた。2試合連続ゴール中のナンバー9は堅守を誇る相手にも臆することなくアグレッシブにプレーすることを誓う。すでに攻略のイメージもできていると自信を口にした。


上写真=セレッソ大阪に向けてトレーニングするエヴェラウド(写真◎鹿島アントラーズ)

勝ち点3にこだわってやるだけ

 8月26日のFC東京戦から始まった連勝は、前節(16節)の清水エスパルス戦で5つまでの伸びた。シーズン序盤にゴールを奪えず苦しんでいたのが嘘のように、この間、チームは毎試合複数得点を記録している。とりわけ攻撃のけん引車となっているのが、FWエヴェラウドだ。前述のFC東京戦、15節の仙台戦、そして清水戦でネットを揺らした。

 積極的にコミュニケーションを取ることでチームメイトのことを知り、そしてチームメイトに自身の特徴を知ってもらってコンビネーションは深まってきた。実際、ゴールの確率も随分と高まってきたとエヴェラウドは実感する。リーグ2位のセレッソ大阪戦との試合を翌日に控えた取材の中でも、自信を口にした。

「相手は守備が堅く、連係も深まっている印象があります。ただ、われわれも調子を上げてきている。何としても勝ち点3を取る、ということにこだわってやるだけです」

「FWですから、攻略のイメージは沸いていますが、ここで説明するわけにはいきません。相手に対策する機会を与えることになるので。自信はありますが、細かいことは言えません」

 相手はここまでリーグ最少失点を誇る。だが、鹿島の9番を背負う男に恐れるものはない。ゴールと勝利を狙うだけだ。

「セレッソは確かにチームとしてまとまっているし、いい選手も多い。ですが、われわれにも負けないくらいタレントがいる。セレッソはシーズン当初から調子がいいですが、それに対してわれわれは序盤はよくなかったですが、今、調子を上げてきている状態です。面白い試合になるでしょう。おそらく互いにチャンスの数はそれほど多くないと思いますが、その限られたチャンスをモノにするのがわれわれになるように全力を尽くしたい」

 現在5位の鹿島と2位セレッソの勝ち点差は12ポイント。首位の川崎フロンターレまでは17ポイント。大きく水をあけられているが、エヴェラウドは直接対決に意欲を燃やす。

「勝ち点で言えば上位2チーム、フロンターレとセレッソはちょっと抜けている。ですが、今回のセレッソ戦はわれわれが差を縮める絶好の機会。お互いにサッカーを知っている選手が多いですが、明日が鹿島にとって良い日になるようにしっかり準備して、勝利を持ち帰りたい」

 ミッションをコンプリートするには、やはり2試合連続得点中のエヴェラウドの活躍が不可欠だろう。本人が描いているというセレッソ攻略のイメージをピッチで実践できるか、注目だ。


セレッソ戦に向けて真剣な表情で決意を語ったエヴェラウド(写真◎鹿島アントラーズ)

【鹿島】「細かいことは言えない」C大阪の堅守をエヴェラウドはいかにこじ開けるか
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2020年09月18日

「FWである以上、相手をいかに攻略するかは頭の中にある」


目下2戦連発中のエヴェラウド。チームを6連勝に導くゴールを決められるか。頼れる得点源は「自信はある」と語る。(C)SOCCER DIGEST

「細かいことは言えない」

 9月18日のオンライン取材に応じたエヴェラウドは明言を避けた。当然だろう。翌日はアウェーC大阪戦が控えている。敵の堅牢な守備陣の攻略法について聞いたが、試合前に手の内を明かす必要はない。それは相手にとって有益な情報になる。

 ただ、チームトップの10得点をマークする頼れる男は「自信はある」とも言った。

「FWである以上、相手をいかに攻略するかは頭の中にあるし、それは今までやってきたこと。自分の中で形はある」

 C大阪の4バック、とりわけ2CBはしっかりとゴール前に陣取り、強度の高いディフェンスで相手の攻撃をことごとく撥ね返す。そこをどうこじ開けて、勝利に導くゴールを奪えるか。目下2戦連発中と好調をキープするエヴェラウドにかかる期待は大きい。

「上位2チームのフロンターレとセレッソは、勝点の面で少し抜けている。うちとしても差を縮める良い機会になる」

 6連勝のかかる大一番に向けて、改めて気持ちを引き締める。間違いなく見応えのある一戦になるだろうし、エヴェラウド自身も好ゲームになると展望する。

「お互いに“サッカーを知っている”チームだし、クオリティも技術も高い選手が多いので面白い試合になると思う」

 上位進出を目論む鹿島にとり、真価を問われる試合になる。エヴェラウドもその言葉に力をこめる。「鹿島にとって明日が良い日になるように、全力で準備して、勝点3を取って帰れるように頑張りたい」と。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

鹿島エヴェラウド「なんとしても勝ち点3」と自信
[2020年9月18日13時8分]


C大阪戦の前日練習を終えて取材に応じる鹿島FWエヴェラウド(C)KASHIMA ANTLERS


C大阪戦の前日練習に臨む鹿島FWエヴェラウド(C)KASHIMA ANTLERS


J1得点ランク2位につける鹿島アントラーズFWエヴェラウド(29)が18日、セレッソ大阪戦(19日、ヤンマー)の前日練習を終えて取材に応じた。

ルヴァン杯含めて8連勝中と相性抜群の会場で迎える一戦に、「なんとしても勝ち点3を取ることにこだわってやるだけ」と自信をのぞかせた。

リーグ最少の14失点と堅守を誇るC大阪の狙いどころを聞かれると、「FWである以上相手を攻略する形は持っているが、公開してしまうと相手に作戦を与えることになるので、細かいことは言えない」と早くも本気モード。

ロティーナ監督率いるC大阪の完成度の高さをリスペクトしているようで、「お互いにサッカーを知っているチームで、クオリティーの高い選手が多く、おもしろい試合になる。明日が鹿島にとっていい日になるように全力で準備するし、勝ち点3を持って帰れるように頑張りたい」と息巻いた。

鹿島FWエヴェラウド、C大阪止める「勝ち点3にこだわってやるだけ」
[ 2020年9月19日 05:30 ]

 今季10得点で得点ランキング2位につける鹿島のFWエヴェラウドが、19日のC大阪戦でもチームを勝利に導くゴールを挙げる。「上位2チームが勝ち点で抜けている状況だが、差を縮めるためにいい直接対決。勝ち点3にこだわってやるだけ」。
 敵地のC大阪戦は11年から7連勝中と相性抜群で「相手は守備的でまとまったチームだが、うちにもタレントがいる。面白い試合になる」と攻略に自信を示した。

【鹿島】FWエベラウド「攻略する形はある」好調同士のC大阪戦で3戦連弾に自信
2020年9月18日 16時14分スポーツ報知



C大阪戦に向け最終調整をおこなう鹿島FWエベラウド(クラブ提供)


 鹿島のFWエベラウドが18日、オンライン取材に応じ、19日の2位・C大阪戦(ヤンマー)に向けた意気込みを語った。

 今季早くも10得点と得点ランクは柏のFWオルンガに次ぐ堂々の2位。前節の清水戦(2〇1)でも先制点を流し込み5連勝に貢献するなど、中心選手として攻撃をけん引している。「得点だったり、味方へのアシストだったり、うれしく思う。最近は勝ち点3が喜ばしい」と手応えは十分。今季新たにブラジルから加入した助っ人は、試合前には細かく自分のスタイルを伝えるなど、積極的に仲間とコミュニケーションをとることで連携も深まり、結果につながっている。

 チームは少しずつ上昇気流に乗っており、練習の雰囲気も良い。エベラウドは3戦連発にも期待がかかり、報道陣から「守備を崩すための策は?」と問われると笑いながら「攻略する形はあるけど公開してしまうのは…細かいことは言えないです」。だが「自信はあります」と白い歯をのぞかせた。

 チームはリーグ優勝した2016年以来の6連勝を目指すが、C大阪も6連勝中と絶好調。それでもエベラウドは「面白い試合になると思う。ウチも調子を上げてきているので、なんとしてでも勝ち点3を持って帰れるように頑張りたい」と意気込んだ。7月から再開したリーグもあっという間に折り返し地点。上位陣とは徐々に差を縮めており、さらなる巻き返しを狙うため、頼もしい背番号9が敵地でも一暴れする。

【鹿島】5連勝VS6連勝…好調C大阪と“大坂夏の陣”今季10発エベラウド「面白い試合になる」
2020年9月18日 18時55分スポーツ報知


笑顔をみせる鹿島FWエベラウド(クラブ提供)

 5連勝と好調の5位鹿島は18日、C大阪戦(19日・ヤンマー)に向け、鹿嶋市内で最終調整を行った。

*  *  *

 2位のC大阪は堅守を武器に6連勝中。好調同士の対決となる“大坂夏の陣”に向け、オンライン取材に対応したFWエベラウドは「面白い試合になるのでは。C大阪もまとまりがあるチームだし、うちもそれに負けないぐらいのまとまり、タレント力がある。いい試合になるはずだ」と試合を待ち望んだ。

 C大阪は9月に行われたJ1の4試合でわずか1失点。組織的な守備をベースとした盤石の試合運びで、前節では前半に退場者を出しながらも神戸に1―0で勝利した。

 昨季のアウェーC大阪戦でゴールを挙げ、1―0の勝利に貢献したDF犬飼智也は「手堅いチームなので、リーグ戦を通して安定した勝ち点を積み上げられるチーム。そういう相手に自分たちがやってきたことをどのくらい出せるか。セットプレーもそうですし、90分通して細かいことを集中し続けることだと思います」と意気込む。

 直近5試合の対戦成績は5戦全勝で無失点。ヤンマースタジアム長居でのC大阪戦は2010年5月の敗戦を最後に公式戦8連勝中と好データも並ぶ。シーズン折り返しとなる17試合を消化した段階でチームトップの10得点を決めているエベラウドは「上位2チーム(川崎、C大阪)が少し抜けているので、うちは差を縮める意味ではいい直接対決になる。勝ち点3を持って帰れるようにしたい」と闘志。敵地で難敵を下し、優勝した2016年以来4年ぶりとなる6連勝を狙う。

世代屈指のドリブラー松村優太の現在地

松村優太について記すサッカーダイジェストの安藤氏である。
U-19日本代表合宿を取材し、松村の“今”を伝えてくれる。
荒木遼太郎がクラブにてスタメンをも得ようかとするところで、ベンチ入りもままならぬ松村に対して、「1年目にして彼はプロの世界のリアルな厳しさを痛感しているだろう。だが、裏を返せば1年目からここまでの経験ができること自体が松村にとって大きな財産である」と言葉を贈る。
長く鹿島を観ておると、荒木が特異な存在であることはよくわかる。
逆に松村のような立ち位置が、後に飛躍する選手であっても、高卒ルーキーとして普通なのである。
焦ることはない。
松村優太のスピードは必ずや生きる。
自分の特徴を理解し、活かす方法・ポジショニング・守備を覚えるのだ。
今後の飛躍を期待しておる。

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「選手権優勝」の看板を引っ提げて鹿島入り、プロ1年目の葛藤…世代屈指のドリブラー松村優太の現在地
安藤隆人
2020年09月18日

U-19日本代表合宿では持ち前のドリブルでアピール。一方鹿島では同期入団のチームメイトが出場機会を増やすなか…


U-19日本代表候補合宿では持ち前のドリブルに冴えを見せた松村。所属の鹿島でも出場機会を増やしたいところだ。写真:徳原隆元

 U-19日本代表合宿でも、鹿島アントラーズでも同年代との熾烈な競争がある。

 9月14日から3日間に渡って行なわれたU-19日本代表合宿において、鹿島のMF松村優太は、精悍な顔つきで自分の持ち味であるドリブルをアピールした。

 本来、この合宿は1か月後の10月に開催予定だったU-19アジア選手権の直前合宿に相当するものだった。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で来年の初旬へ大会延期が決定したことで、「もう一度プランを練り直さないといけない」と影山雅永監督も頭を抱えるほど、イレギュラーな出来事が起こった中での合宿だった。

 ただ、裏を返せば大会が先延ばしになった分、これまでコアメンバーに入っていなかった選手たちにとっては、再アピールのチャンスがやってきたと言える。不動の存在とは言えない松村はそれを深く理解し、明確な目標と確固たる意思を持って臨んでいた。

「個人のレベルアップもそうだし、自分の良さをチームメイトに分かってもらうことが大事。今、(U-19日本代表は)攻撃、守備の連係部分を合わせている段階でもあるので、そこを要求どおりに着実にこなしながら自分の良さを出すという2つのテーマを持ってやっています」

 前述したように表情が違った。それはプロ1年目だが、彼が鹿島で味わった大きな葛藤に起因していた。今季、松村は選手権優勝の看板を引っ提げて、FW染野唯月、MF荒木遼太郎、GK山田大樹と共に加入。プレシーズンに行なわれた水戸ホーリーホックとの試合では、荒木とともに途中出場し、右サイドからドリブルで仕掛け、積極的なシュートを放つなど上々のスタートを切った。

 しかし、そこから開幕戦でリーグデビューを飾り、中断明けもコンスタントに出場機会を掴んでいった荒木に対し、松村はベンチ入りもままならない。染野も怪我から復帰すると、2節の川崎フロンターレ戦でリーグデビューし、翌節にはスタメン出場。荒木もスタメン出場の機会を着実に増やし、山田も2試合でスタメンを経験した。一方の松村は10節のヴィッセル神戸戦でリーグデビューを飾ったが、翌11節の横浜FC戦で数分出場したのちは、ベンチ外が続いている。

「(U-19日本代表で)スピードは負けていないと思う。トップスピードに乗った状態のドリブルが自分の武器」


合宿最終日には紅白戦で存在感を示した。U-19日本代表でも自身のトレードマークであるドリブルを活かしたい。写真:徳原隆元

 この現実を悔しいと思わないわけがない。葛藤しないはずがない。1年目にして彼はプロの世界のリアルな厳しさを痛感しているだろう。だが、裏を返せば1年目からここまでの経験ができること自体が松村にとって大きな財産である。

 強い危機感を抱きながら日々サッカーに打ち込めているのが、その証拠だ。それは鹿島でもしかり、U-19日本代表でもしかりだ。印象的だったのが、初日に行なわれたリモートインタビューで、同年代である久保建英について聞かれた時の彼の答えだった。

「やはり僕たちの年代のトップの選手ですし、日本サッカー界のトップ。まだまだ足もとにも及ばないと思いますし、僕は(久保のことを)知っていても、向こうは僕のことを全く知らないと思います。でも、同年代には負けたなくない。同じ鹿島でも(フィールドプレーヤーで言うと)荒木がスタメンで出たり、唯月がコンスタントに出て、僕はちょっとしか出ていないので、まずは身近な競争に勝っていかないといけない。じゃないと到底そのレベルにたどり着けない。久保選手はトップトップですが、まずはチーム(鹿島)内の競争に勝たなければいけないと思っています」

 合宿最終日の紅白戦でも彼はドリブルに加え、スペースを作るフリーランニングや、ドリブルすると見せかけて裏へパスを出したりと、自分のプレーとU-19日本代表の約束事をきちんとリンクさせながらプレーしていた。

「このチームの中でもスピードは負けていないと思う。トップスピードに乗った状態のドリブルが自分の武器。それを出すために味方との連係を高めていかないといけないので、この3日間でコミュニケーションをとって、自分の武器を出していけるようにしたいと思います」

 初日のこの宣言をしっかりと表現をした松村。今は悔しい思いの方が強いのかもしれないが、サッカーに対する真摯な姿勢がある限り、必ずやこの経験は今後に生きてくるはずだ。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

対セレッソ戦 optaファクト

Jリーグ第17節のoptaファクトを伝えるニッカンスポーツである。
「5試合連続無得点で5連敗中。今カードの直近14試合でも12敗(2勝)。また、ホームでの鹿島戦では現在7連敗中」と圧倒的な相性の良さが伝えられる。
かつて大久保が在籍しておった頃のセレッソには長居にて負けまくった記憶が強いだけに、隔世の感がある。
とはいえ、今季のセレッソは堅守を誇り、そして6連勝中と絶好調である。
このような相手にどう戦うのか注目するところ。
その中で注目すべきデータとして、空中戦勝率がある。
セレッソがトップであり、鹿島が2位とのこと。
これは激しいエアバトルが展開されるのではなかろうか。
制空権を取り、優位に試合を進めたい。
キーマンはエヴェラウドであろうか。
注目の一戦である。

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J1第17節optaファクト
[2020年9月18日15時56分]

セレッソ大阪 – 鹿島アントラーズ

・C大阪対鹿島の通算40試合では、C大阪が14勝4分22敗と負け越している。C大阪にとって鹿島は、1試合平均得点が最も少ない相手(0.9得点)。

・C大阪は鹿島戦で現在、5試合連続無得点で5連敗中。今カードの直近14試合でも12敗(2勝)。また、ホームでの鹿島戦では現在7連敗中。

・C大阪は現在、2005年10月以来の6連勝中(当時7連勝)。また、直近13試合でもわずか1敗しか喫していない(9勝3分)。

・C大阪はホーム戦で現在の3連勝を含め、直近11試合でもわずか1敗(7勝3分)。この間、7試合で無失点に抑えている(1試合平均0.5失点)。

・鹿島は現在、2016年6月以来となる5試合連続複数得点での5連勝中(1試合平均2.4得点)。また、直近11試合でわずか1敗しか喫していない(7勝3分)。

・鹿島はアウェイ戦で現在、2017年7月以来となる4連勝中(当時8連勝)。敵地ではそれ以前の9試合で2勝しか挙げていなかった(2分5敗)。

・C大阪は今季、空中戦勝率がリーグベスト(55.5%:267/481回)。対する鹿島は、同項目がリーグ2位であり、同勝利数はリーグ最多(55.4%:322/581回)。

・坂元達裕は今季、45回以上のドリブルを記録した選手の中で同成功率がリーグベスト(57.5%:27/47)。対する鹿島の三竿健斗は、125回以上のデュエルを記録した選手の中で、同勝率がリーグベスト(61.1%:107/175)。

ザーゴ監督、差を縮めるチャンス

セレッソ戦に向けたオンライン会見を行ったザーゴ監督である。
「優勝を諦めたとは一切言っていない」と強い言葉が発せられた。
その為、一つ一つ勝利を積み重ねていくことが肝要である。
それは「あまり先は見過ぎず、この週末のセレッソに勝つこと。その目標を実行するだけです」という言葉に込められておる。
その為のこの1週間は、「一瞬の成功を収めることは比較的できますが、継続して高いレベルを継続するのは難しい。『継続していこう』と声を掛け、今週のトレーニングは非常に良く、あとはやってきたことを試合中に落ち着いてできることが重要です。点差を縮めるチャンスで、選手のモチベーションも非常に高いので、いい結果を出せると思っています」」と述べる。
手応えを感じておる様子。
上位を狙う直接対決。
必ずや勝利して勝ち点差を縮めたい。
重要な一戦である。

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【鹿島】5連勝中のザーゴ監督が指針「まず4位以内。そこから一つずつ上位へ」
サカノワスタッフ2020年9月17日


鹿島のザーゴ監督。(C)KASHIMA ANTLERS

絶好調同士、C大阪と19日にアウェーで対戦!

[J1 17節] C大阪 – 鹿島/2020年9月19日18:00/ヤンマースタジアム長居

 J1リーグ鹿島アントラーズのザーゴ監督が9月17日、セレッソ大阪とのアウェーゲームを2日後に控え、オンラインによる記者会見で抱負を語った。

 中断期を挟んでの開幕4連敗を乗り越え、8月26日のFC東京戦(〇2-1)からリーグ5連勝を収めて順位も暫定5位までアップ。同4位の名古屋グランパスと勝点27で並んでいる。

 ブラジル人指揮官はC大阪戦に向けて、「高い強度を試合の中で保っていくことが重要。加えてスピードも高め、相手のペースに合わせず、自分たちがどうあるべきか、どうするべきかを考え、継続してやっていくことが大切。勝点12差ありますが、縮めるチャンス。それをしっかり実行したい」と抱負を語った。

 最近は内容を伴っての勝利を積み重ねてきている。この状況の継続こそが、難しいチャレンジになると強調する。

「一瞬の成功を収めることは比較的できますが、継続して高いレベルを継続するのは難しい。『継続していこう』と声を掛け、今週のトレーニングは非常に良く、あとはやってきたことを試合中に落ち着いてできることが重要です。点差を縮めるチャンスで、選手のモチベーションも非常に高いので、いい結果を出せると思っています」

 ACL出場権の獲得圏内も目の前まで迫る。今季は3位以内、あるいは4位(1・2位チームが天皇杯優勝した場合)までチャンスがある。

「タイトルを獲りたいと言っても、それに近づくためには、まず上位4チームを目指さないといけません。ただ今の状態で1位を目指すと言っても、あまり現実味が感じられません。少しずつ徐々にそこに近づていきたい。ただ(ACLの)出場権を手に入れたい、というわけではありません。それに、決して優勝をあきらめたわけでもありません。まず4位以内に食い込んでいけば、さらに上位が見えてきます。そのためにも、あまり先は見過ぎず、この週末のセレッソに勝つこと。その目標を実行するだけです」

 6連勝中のC大阪対5連勝中の鹿島――。リーグ後半戦を占ううえでも、鹿島にとっては負けられない、ただ貪欲に勝利を掴み取りに行く。

鹿島ザーゴ監督4年ぶり6連勝へ「まずは上位に」
[2020年9月17日20時17分]

5連勝中の鹿島アントラーズは、19日にヤンマースタジアム長居で6連勝中のセレッソ大阪と対戦する。

鹿島のザーゴ監督は17日の練習後に取材に応じ、「今週の練習は非常に良かった。やってきたものを試合で落ち着いてできるように、ということが重要。勝ち点差を縮めるチャンスで、選手のモチベーションも高い」と、勝てば4位浮上もある一戦に向けて、順調な調整ぶりをうかがわせた。

指揮官は9月に入って「最低でもアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場枠を取らないと」とたびたび発言してきたが、この日は「優勝を諦めたとは一切言っていない」と強調した。

「最下位から『1つ上の順位を目指してやっていこう』と、1つずつクリアしながら来た。まずは上位4チームに食い込むことを目指して、食い込んだら3位、2位、最終的にタイトル争いに持っていける」と、地に足のついた考えでまずは4年ぶりの6連勝を目指す。

鹿島 ザーゴ監督 C大阪戦は「差を縮めるチャンス」
[ 2020年9月18日 05:30 ]

ディ・マリアが絶妙なキープからサラビアにパスを供給
 鹿島のザーゴ監督が19日の敵地C大阪戦を見据え、「目の前の目標が上位4クラブに入ること。勝ち点12差の相手だが、差を縮めるチャンス」と力を込めた。
 鹿島はリーグ5連勝で5位まで浮上してきたが、C大阪も6連勝で2位と好調。J1最小14失点と堅実な守備が光る相手に「ボールを保持して相手を揺さぶり続け、スペースを探す必要がある。大事なのは相手のペースに合わせず、自分たちのプレー強度」と攻略の青写真を描いた。
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Fundamentalism

Author:Fundamentalism
鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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