ザーゴの『理想』から相馬監督の『現実』路線へ
ザーゴ前監督の戦術については、「サイドアタッカーが上手く機能しなかった」ことが昨季序盤・不調の原因と述べる。
2列目の選手にタスクが多すぎたという分析であろうか。
これも一つの捉え方であろう。
事実、シンプルに前線のFWに預けるようになり調子は上向いた。
ただ、それでは今季の不安定な戦いの解にはなっておらぬように思う。
再び、昨季同様の戦術に戻したためとでも言いたげである。
そして、監督交代による効果は「相馬監督のもと原点回帰」と綴る。
これこそ安直なOB論に思える。
この理論では、石井監督も大岩監督も、そして相馬監督も個に頼る鹿島のサッカーをしているだけという印象を与える。
そんなことはあるまい。
少なくとも、相馬監督はザーゴ前監督のやり方をアレンジしつつコンパクトな守備を植え付ける方向に見える。
まだ公式戦4試合を経ただけであり、これが「相馬サッカー」だというようには思えぬところ。
好転しておるのも相手の巡り合わせのようにも思える。
ここから色が出てくるであろう。
それが単なる"原点回帰"になるようには思えぬ。
それをこれからじっくり見定めたい。
楽しみにしておる。

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【鹿島】まさに「原点回帰」。ザーゴの『理想』から相馬監督の『現実』路線へ

鹿島アントラーズ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
路線変更、『個』の強さを最大限に引き出し好転していけるか。
「揺さぶれ、揺さぶれー」
2020年7月22日のJ1リーグ6節、湘南ベルマーレ戦対鹿島アントラーズ戦。アウェー戦に臨んだ鹿島ベンチからテクニカルスタッフの声が飛ぶ。
昨シーズンの鹿島はブラジル人ザーゴを新監督に迎え、従来のボールを奪ってから一気にカウンターでゴールを目指すスタイルから、新たな戦術の習得を目指していた。前線から積極的な守備を行い、ボールを保持すれば後方で素早く回して突破口を探り、前線にスペースを生み出しサイドアタッカーにボールを託す。サイドアタッカーはドリブルで守備網を突破しゴール前へラストパスを供給し、得点を狙うというのが新戦術だった。冒頭の言葉は突破口を作るために、後方でボールを回しながら湘南の守備網を揺さぶって崩せとの指示だ。
このスタイルを遂行するうえでもっとも重要となるのが、空いたスペースにドリブルで切り込む中盤の選手だ。その二列目の選手のなかでも、サイドアタッカーの役割は特に大きい。サイドアタッカーは後方、横からボールを受けて攻撃の起点となるポジションであり、相手陣内深くに侵攻し、ラストパスの供給元とならなければこの戦術は成り立たないからだ。
昨シーズン前半の鹿島の不振は、このサイドアタッカーが上手く機能しなかったのが原因と言える。鹿島が0-1で敗れた湘南戦は、戦術による完璧な崩しを強く意識するあまり、攻撃に迫力を欠き低調な試合内容となる昨シーズン前半の戦いぶりを象徴するような90分間だった。
練習で相手の守備網を突破する動きを繰り返し行い、習得しても実際の試合ではその通りにいくことは少ない。当然、相手は守備隊形を崩されないように努めるし、突破を許すまいと必死にプレーしてくる。そうなれば理想とする崩しはなかなかできない。
これまでの鹿島は日本でもトップレベルの選手たちがシンプルにプレーすることによって強さを作り出していた。だが、ザーゴ指揮下のチームはより複雑で多くの役割をこなし、それを完璧に遂行することを求められた。
理想の戦術に固執するあまり前線に飛び出していく選手たちは敵を剝がし切れなかったり、前方の視界がクリアになっていないと見ると、より美しい崩しをしようと相手との対決を避けて、攻撃をもう一度やり直すためのパスを選択してしまう。これでは相手にとって脅威となる攻撃にはならない。守る側からすればサイドアタッカーの出鼻を抑えるようにポジションを取れば、強引に突破してくることが少ないだけに、マッチアップする選手にさほど怖さを感じることなくプレーできる。
戦術を活かすためには、決められた動きを繰り返すという鉄則からすれば矛盾しているが、サッカーの試合では時に個の技術が必要になる。サイドアタッカーを筆頭とした中盤の選手が勇気を持ち、多少は強引になっても1対1の状況で仕掛けなければこの戦術は機能せず、ただのボール回しになってしまう。それにいかに鹿島といえども手数が増えればミスの確率も上がる。鹿島は完璧な戦術の遂行に捉われ、本来のゴールを挙げることが二の次になってしまい、チームとして機能不全に陥ってしまったのだった。
それでも鹿島は試合を重ねるごとに序盤の躓きからチームを立て直していった。時に守備ラインを下げてボールを奪うスタイルで戦った試合もあった。選手たちが次々と呼応していく、従来の分厚いカウンター攻撃で得点を狙いにいくプレーも見られた。チームは前半の不振を取り返すかのように勝利をもぎ取り、リーグ戦を強豪クラブとしてなんとか面目を保つ5位の成績でフィニッシュしたのだった。
ただ、リーグ戦を上位で終えたとはいえ、内容的には決して満足できるシーズンではなかった。それでもコロナ禍ということでチームに大胆なメスを入れにくい状況だったこと、ザーゴが目指すサッカーのレベルが高く1年でチームに浸透するのは難しいという判断もあっただろう。
迎えた今シーズンもザーゴ監督が継続してチームを指揮することとなる。しかし、チームは開幕の逆転負け(清水エスパルス戦、1-3)からリズムを崩し、低空飛行が続くことになる。成績不振のチームにあってフロントは14日にザーゴ監督を解任。コーチの相馬直樹が昇格させチームを託すことにする。
相馬監督のもと強い危機感を持って臨んだ鹿島は、17日の対徳島ヴォルティス戦、20日のルヴァンカップ対コンサドーレ札幌戦に連勝。相馬体制2連勝で迎えた24日のヴィッセル神戸戦。鹿島はかつての戦い方を思い出させる、タイトな守備から縦への突破を強く意識した鋭いカウンターサッカーを展開する。
対するアンドレス・イニエスタを欠く神戸も新戦力のアユブ・マシカと古橋亨悟の爆発力を武器にカウンターサッカーで勝負に臨む。試合はアユブ・マシカの縦パスから古橋がゴールを決め神戸が先制する。
しかし、鹿島も負けていない。左サイドに位置する永戸勝也、荒木遼太郎が風穴を開けようと果敢にドリブルで神戸DF陣に挑みチャンスを創出していく。68分に三竿健斗のスルーパスを受けた上田綺世が小林友希のチャージを受けながらもシュートを放ち同点ゴールをマーク。勢いに乗ったホームチームはさらに攻勢を掛け、83分には松村優太を左サイドに投入し、守る神戸のDF山川哲史と菊池流帆に真っ向勝負を挑ませた。後半バックスタンド側のタフな攻防はこの試合の見どころとなった。
スコアがタイになってからは鹿島が攻め、神戸が守るという展開で進んだが、その後はともにゴールを決めることができず引き分けで試合終了となった。鹿島にとって3連勝を記録することはできなかったが、ピッチで見せたサッカーはまさに鹿島のそれだった。
得点力アップなどまだ課題は残るが、鹿島はチームOBで伝統を肌で知る相馬監督のもと原点回帰によってチーム状態が好転していることは間違いない。
[文:徳原隆元]
大岩剛氏、U-18日本代表監督就任
指導力が大きく評価された格好である。
鹿島アントラーズを率いてのアジア制覇、そして昌子源や植田直通を育て上げた実績は大いなるものと言えよう。
この大岩監督に率いられるU-18日本代表はどのようなサッカーをするのであろうか。
楽しみである。

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U-18日本代表候補トレーニングキャンプ【5.5~9@Jヴィレッジ】 メンバー
2021年04月30日
スタッフ
監督:大岩 剛 オオイワ ゴウ(日本サッカー協会 JFA指導者インストラクター)
コーチ:冨樫 剛一 トガシ コウイチ(日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ)
GKコーチ:高桑 大二朗 タカクワ ダイジロウ(日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ)
フィジカルコーチ:菅野 淳 カンノ アツシ(日本サッカー協会フィジカルフィットネスプロジェクト)
選手
GK
西村 遥己 ニシムラ ハルキ(昌平高)
バーンズ アントン(大成高)
佐藤 瑠星 サトウ リュウセイ(大津高)
DF
菊地 脩太 キクチ シュウタ(清水エスパルスユース)
松田 隼風 マツダ ハヤテ(JFAアカデミー福島U-18)
松村 晟怜 マツムラ セレ(帝京長岡高)
小澤 晴樹 オザワ ハルキ(大宮アルディージャU18)
植田 悠太 ウエダ ユタ(京都サンガF.C.U-18)
大川 佳風 オオカワ カフウ(流通経済大学付属柏高)
舩木 大輔 フナキ ダイスケ(横浜F・マリノスユース)
MF
吉田 温紀 ヨシダ ハルキ(名古屋グランパスU-18)
松木 玖生 マツキ クリュウ(青森山田高)
笠柳 翼 カサヤナギ ツバサ(前橋育英高)
鈴木 淳之介 スズキ ジュンノスケ(帝京大可児高)
池田 柚生 イケダ ユズキ(サンフレッチェ広島ユース)
甲田 英將 コウダ ヒデマサ(名古屋グランパスU-18)
遠山 悠希 トオヤマ ハルキ(京都サンガF.C.U-18)
宇野 禅斗 ウノ ゼント(青森山田高)
山崎 太新 ヤマザキ タイシン(横浜FCユース)
FW
二田 理央 ニッタ リオ(サガン鳥栖U-18)
豊田 晃大 トヨダ コウキ(名古屋グランパスU-18)
高柳 英二郎 タカヤナギ エイジロウ(サンフレッチェ広島ユース)
山崎 倫 ヤマザキ リン(大宮アルディージャU18)
千葉 寛汰 チバ カンタ(清水エスパルスユース)
升掛 友護 マスカケ ユウゴ(柏レイソルU-18)
福田 師王 フクダ シオウ(神村学園高)
※上記スタッフ/選手に加え、内田篤人ロールモデルコーチも帯同予定です
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
※全チームスタッフ、選手は集合時にSmartAmp法検査を実施します。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一般の方におかれましてはトレーニングの見学は一切できません。
※選手やスタッフによるサイン、握手、写真撮影、プレゼント受け渡し等の対応も自粛させていただきます。
皆さまのご理解とご協力を、よろしくお願いいたします。
レオ シルバとともに戦い、これからも勝利を掴み取ろう
ベテランだからコソの高い意識と弛まぬ向上心について綴られる。
レオ・シルバが支えてくれるからこそ今のチームが成り立つ。
横浜FC戦に於いても中盤を制圧し勝利に導いてくれよう。
楽しみにしておる。

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PICK UP PLAYER
レオ シルバは現在のチームでスンテに次ぐ2番目の年長者となった。歴戦を勝ち抜いてきた彼の経験はアントラーズにとってかけがえのない財産だ。
「年を重ねたことで選手寿命が残り少なく感じるのは悲しい。だけど、その分経験を積んで、どんな状況にも落ち着いて対応できるし、力の使いどころもわかってきたのはいいこと」
35歳になった今もなお、その向上心は衰えを知らない。高いプロ意識をもって日々のトレーニングに向き合い、「パス1本からボール奪取の技術まで、何においても進化し続けたい」と思って取り組んでいるという。
「現役生活も最後のほうに来ているのは確か。『明日の試合で引退する』となったとき、前日までいい加減に過ごしていたら、自分自身が一番納得できない。プロのサッカー選手として『最後までやり切った』と思えるように。そのために必要な時間の過ごし方をしないといけない」

だからこそ、若い選手にはこう諭す。「今日の練習が終わったということは、人生において練習できる日が1日減ったことを意味する。1日、1日を大切にしなきゃダメだ」。そして「なぜ練習して」、「なぜ結果を求めるのか」、考えなければならないと言う。
長いプロキャリアを経験してレオが導きだした答えは「クラブのため」だった。クラブに多くのタイトルをもたらせば、その発展につながり、ひいては自身の価値を高めることにつながる。だからこそ、ピッチ内外で献身的にチームメートを支える。彼がプロフットボーラーとして大切にしている価値観だ。
今季もクラブハウスでは、レオが新加入のブラジル人選手に日本語を教えている場面がみられる。直近の鳥栖戦でデビューを果たしたピトゥカは、チームメートとのコミュニケーションに関して「レオに頼っている部分もある」と話し、「みんなが僕を受け入れてくれた。なんといってもレオの存在が大きい。レオがいることでほかの選手とのコミュニケーションがとりやすくなる」と、レオへの感謝を繰り返し語っていた。
彼の「チームメートを支えたい」という思いはプレースタイルにも表れている。球際の強さや足元の技術が注目されがちだが、周囲を活かすプレーも得意だ。経験に裏づけされた読みの早さで味方の守備をカバーし、卓越したボールキープ力で味方に時間とスペースを与える。一つのパスにしても、ピッチコンディションを考慮して相手の受け取りやすいボールを送る。若手選手が生き生きとプレーできる背景には、中盤に君臨する背番号4の存在がある。
「もっとお互いの長所を引き出しあって短所を補う。そうすれば、自ずと結果はついてくる」
彼の姿勢は変わらない。クラブのためにプロフェッショナルな姿勢を貫く。レオ シルバとともに戦い、これからも勝利を掴み取ろう。
常本佳吾、自分のプレー確立したい
相馬監督はリーグ戦とルヴァン杯でDFラインをターンオーバーしておる。
常本はリーグ戦のメンバーに抜擢されておる。
「ザーゴ監督のときも何試合か出場させてもらいましたが、そのときよりも試合の回数を重ねるにつれて、自分の良さが出てきていると感じます」とレギュラーポジション得、そして戦術変更にて手応えを感じておることを明かす。
広瀬とも小泉慶とも持ち味が異なっており、面白い存在と言えよう。
また、相馬監督が現役時代にSBであったこともあり、指導法が水に合うのやも知れぬ。
「自分の良さである守備の強度の部分は相馬監督がチーム全体に求めているところ。自分はそこの良さを買われて出ていると思っている」という言葉にシレがこめられておる。
戦術的な部分に関しては、「(これまでは)間延びしていた分、カウンターを食らった時に距離が遠く、どうしてもそういう(無理な)プレーをしないといけない場面があった」とコンパクトな相馬サッカーにてカードが減ったことを口にする。
このコンパクトなDFラインはSBである常本に良いプレーをさせてくれる。
神戸戦でのインターセプトもまたその一つであろう。
あそこで常本からボールを受けた荒木がGKとの1対1を決めきっておれば結果は異なったはず。
また、「相手がどうこうではなく、鹿島のやるべきサッカーをして、アウェーですけれど必ず勝ち点3を持ち帰りたいと考えています」という言葉に今のサッカーに自信を見せておることが伝わってくる。
常本の躍動にて勝利をもぎ取る。
期待しておる。

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【鹿島】「必ず勝ち点3を持ち帰りたい」。リーグ戦連続先発中の常本佳吾は横浜FC戦へ闘志
2021-04-29
サッカーマガジン編集部
4月29日、鹿島アントラーズの常本佳吾が練習後のオンライン取材に応じた。前日のルヴァンカップ第4節サガン鳥栖戦は引き分けに終わったが、相馬直樹監督就任後は無敗を継続中。5月1日のJ1第12節横浜FC戦に向け、サイドバックの常本佳吾が思いを語った。

上写真=4月29日、鹿島アントラーズのトレーニングを行なう常本佳吾(写真◎KASHIMA ANTLERS)
「得点に関わるプレーを増やしていければ」
相馬直樹監督体制になってからはJ1リーグ、ルヴァンカップともに1勝1分けと負けなしを継続させている。その中で、リーグ戦では2試合とも常本佳吾が右サイドバックでスタメン出場。どちらの試合も後半に途中交代となったが、随所で存在感を放った。本人は「ザーゴ監督のときも何試合か出場させてもらいましたが、そのときよりも試合の回数を重ねるにつれて、自分の良さが出てきていると感じます」と手応えをつかんでいる。
特に守備面で貢献できていることを実感する。「自分の良さである守備の強度の部分は相馬監督がチーム全体に求めているところ。自分はそこの良さを買われて出ていると思っている」と話す。一方で、攻撃面には課題もある。リーグ戦前節の神戸戦では前半に2度、ゴールチャンスの起点となったものの、どちらも得点には結びついていない。「勝ち点3を取るために自分のアシストであったり、得点に関わるプレーを増やしていければ」と、今後はゴールやアシストといった数字も求めていく。
5月1日の次節はアウェーで横浜FCと対戦。現在、最下位に沈む相手との一戦だが、「横浜FCは昨日のルヴァンカップで勝っていて、これから調子を上げてくる」と常本に油断はない。
「相手がどうこうではなく、鹿島のやるべきサッカーをして、アウェーですけれど必ず勝ち点3を持ち帰りたいと考えています」
リーグ戦2試合ぶりの勝利をつかむため、明治大出身のルーキーが横浜FC戦でも右サイドを駆け上がっていく。

オンライン取材に応じる鹿島アントラーズの常本佳吾(写真◎KASHIMA ANTLERS)
無敗を続ける相馬新体制。前政権とは何が変わったのか?出場機会を増やす大卒ルーキー常本佳吾が語るポイントは…
サッカーダイジェストWeb編集部
2021年04月30日
直近の公式戦2試合ではイエローカードなし

徐々に存在感を強める大卒ルーキー常本。写真:徳原隆元
鹿島アントラーズの大卒ルーキー、DF常本佳吾は4月29日、オンライン取材に応じ、定位置確保への意気込みを語った。
昨季の特別指定を経て、明治大卒で今季加入した常本は、ここまでリーグ戦3試合に出場。相馬直樹新監督になったここ2戦では連続して先発出場を果たしている。17日の徳島戦では先制点に繋がるCKを獲得し、24日の神戸戦でも攻守で躍動した。
そんな常本は「ザーゴ監督の頃も何回か試合に出させてもらいましたが、その時よりも試合の回数を重ねることで自分の良さが出てきていると感じます」と徐々に自信を深めているようだ。
その一方で、徳島戦では70分、神戸戦では61分にピッチを後にしており、フル出場への想いも強い。
「90分走れると思っていますし、走らないといけないポジションだとと思っている。SBとして(途中交代になるのは)悔しいところではありますけど、チームが勝つためにどうやってプレーするかというのを考えているので、自分が出ている間は100パーセントのプレーをするだけだと感じています」
また、指揮官の交代では「コンパクトさを一番求めていると思う」とし、「攻守の切り替えを素早くして、そこからカウンターできるというところ」が一番変わった部分だという。
そんな変化は早速数字にも表われていた。これまでは相手の素早いカウンターに後手を踏み警告覚悟で止めるシーンが目立ったものの、直近の公式戦2試合(11節・神戸戦とルヴァンカップ鳥栖戦)ではチーム全体でカードなし。
常本は「間延びしてカウンターをくらったときに、距離が遠い分、どうしてもそういう(ファウル覚悟の)プレーをしなくてはいけない場面があったと思う」と振り返り、新たに取り組むコンパクトな戦いに一定の手応えを感じているという。
公式戦4試合で2勝2分の無敗と調子を上げている相馬新体制で、常本は定位置を確保できるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
鹿島ルーキー常本、相馬新体制で定位置獲る!「得点に関わるプレー増やしたい」
[ 2021年4月29日 18:05 ]

真剣な表情でパス練習を行う鹿島・常本
Photo By スポニチ
J1鹿島のDF常本佳吾(22)が29日、次節5月1日のアウェー横浜FC戦に向けてオンラインで取材対応した。今月14日に相馬直樹新監督(49)が就任以降、リーグ戦は2試合連続右サイドバックで先発出場中。期待の大卒ルーキーは「守備での高い強度を保ちつつ、勝ち点3を取るために自分のアシストだったり、得点に関わるプレーを増やしていきたい」と意気込んだ。
17日の徳島戦は先制点の起点となった右CKを獲得。24日の神戸戦では、前半16分にインターセプトから好機を演出した。攻守で存在感を発揮しており「試合の回数を重ねるにつれて、自分の良さは出てきていると感じている」と手応えを語る一方、2試合ともに途中交代となっただけに「悔しい思いはあるが、自分はチームが勝つためにどうプレーをするか」と慢心はない。
チームは神戸戦、28日のルヴァン杯鳥栖戦と2試合連続でカード無し。常本は「(これまでは)間延びしていた分、カウンターを食らった時に距離が遠く、どうしてもそういう(無理な)プレーをしないといけない場面があった」と振り返る。守備のコンパクトさが生まれたことで、チーム全体としてカードも減少傾向にある。相馬体制以降、公式戦は4戦2勝2分けと負け無しと状態を上げてきたチームとともに、定位置取りへ猛アピールを続ける。
鹿島・大卒1年目DF常本 右サイドバック定着誓う「自分のプレー確立したい」
[ 2021年4月30日 05:30 ]

真剣な表情でパス練習を行う鹿島・常本
Photo By スポニチ
鹿島の大卒1年目のDF常本が、定位置奪取を誓った。相馬新監督が就任以降、リーグ戦では2試合連続右サイドバックで先発。17日の徳島戦では先制点の起点となる右CKを獲得するなど、攻守で存在感を発揮している。
昨年8月に元日本代表DF内田が引退以降、同位置は固定されていないだけに「チームとしてやるべきことを一番に考え、自分のプレーを確立していきたい」と、猛アピールを続ける。
互いに後任監督となったばかりの顔合わせ
横浜FC番記者によると、監督交代にあたりチームの固定化を行っておる様子。
この過密日程にて同メンバーで来るとなれば、選手の疲労以上にスカウティングの効果が大きくなるはず。
これは鹿島に有利な状況と言えよう。
ルヴァン杯・鳥栖戦ではDF陣とレオ・シルバを温存することが出来た。
フレッシュな力で対戦することが出来るはず。
そして途中出場したディエゴ・ピトゥカの試合勘は更に上がっておる。
昨季は苦汁をなめたアウェイの横浜FC戦、今季はスカッと快勝したい。
無敗・相馬アントラーズの勢いを魅せるのだ。
楽しみな一戦である。

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確かなものとするために。横浜FC、重要な一戦へ
JリーグYBCルヴァンカップを週中に挟んで行われるこの明治安田J1第12節。開幕から2分9敗と勝星がなく、最下位に沈む横浜FCはホームに鹿島を迎える。横浜FCは第8節終了後、鹿島は第9節終了後にそれぞれ監督を解任し、横浜FCはユースチームを率いていた早川 知伸氏、鹿島はコーチを務めていた相馬 直樹氏が後任に就いた。いわば今季初めて行われる、“後任監督対決”だ。
ホームの横浜FCは監督交代後もルヴァンカップを含めて勝利が遠く、先週末に行われた前節の“横浜ダービー”は0-5の大敗を喫した。しかし、水曜日のルヴァンカップCグループ第4節では、柏をホームに迎えて2-0と快勝。同じくルヴァンカップ初戦のアウェイ・柏戦以来、8週間ぶりの白星。そして早川監督就任後の初勝利に、チームは喜びに沸いた。
柏戦を終えて、「ビルドアップで優位を作りながら入っていくところを整理し、そこがスムーズになったことでボールを持てる時間が長くなり、攻撃につながった」と指揮官は手ごたえを語った。ただ、手放しでは喜べない。なぜなら柏は「実戦を積めていない選手たちがいる中で、実戦の中でコンディションを整える」(ネルシーニョ監督)という意図から、来日したばかりの新外国籍選手と経験の浅い10代の若手を大量に起用し、攻守においてほとんど連係の見られない状態だったからだ。この結果が即リーグ戦につながると考えるのは、楽観的に過ぎるだろう。
しかし「勝利が何事も良くしてくれる。これで全員が前を向ける」と岩武 克弥が語ったように、どんな形であれ勝ったという事実がもたらすメンタル的な効果は大きい。今まで負け続けていることで、選手たちが自信を持ってプレーできず、足が止まってしまっていたことを考えれば、その根本となる自信を蘇らせることができればリーグ戦での巻き返しにつながっていく。だから横浜FCにとっては、この試合が何より重要だ。カップ戦でつかみかけた自信を確かなものにするために、この鹿島戦ではまずしっかりとした内容を見せ、結果に結びつけたい。
一方、アウェイの鹿島は監督交代後の初戦となった前々節・徳島戦に勝利し、ここまでルヴァンカップを含めて4戦負けなしで来ている。ただ、先週末の前節・神戸戦は1-1、水曜日のルヴァンカップは鳥栖に2-2と引き分けが続き、相馬監督就任以来大幅な改善を見ていた守備にほころびが見えていることと、FWにケガ人が続出しているのも懸念材料だ。ただ順位が示すとおり、チームの地力で鹿島が優位にあるのは確か。さらには中2日の過密日程の中、横浜FCはチームの勢いを継続するためにカップ戦のメンバーを連続で起用したいのに対し、鹿島はほぼターンオーバーで戦えることもアドバンテージとなるだろう。
ちなみに両指揮官は選手時代の2004年、J2第8節の横浜FCvs川崎Fで戦ったことがあり、相馬監督が所属していた川崎Fが2-0で勝利している。立場を変え、くしくも互いに後任監督となったばかりの顔合わせはどうなるか、結果を楽しみにしたい。
[ 文:芥川 和久 ]
宮崎智彦、ファジアーノ岡山入団
これは嬉しい報。
昨季末を持ってジュビロを退団し、フリーとなっておったが、ここ時期にきて岡山への加入と相成った。
岡山を悲願のJ1昇格に導くべく尽力するのだ。
登録ポジションがMFとなっておるところを見ると、鹿島在籍時の左SBではなく名波監督に見いだされたボランチにて勝負するのであろうか。
注目である。

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宮崎智彦選手 加入のお知らせ
このたび、宮崎智彦選手(2020シーズンまでジュビロ磐田所属)が加入することとなりましたので、下記のとおりお知らせいたします。
《宮崎 智彦(みやざき ともひこ)選手プロフィール》
■生年月日 : 1986年11月21日
■ポジション : MF
■身長/体重 : 170cm/68kg
■出身地 : 東京都
■チーム歴 : FC東京U-18 - 流通経済大学 - 鹿島アントラーズ - 横浜FC - ジュビロ磐田
■出場記録 :
2020出場記録 : [J2]15試合0得点
通算記録 : [J1]138試合1得点 [リーグカップ戦]16試合0得点 [J2]108試合4得点 [天皇杯]13試合2得点
■背番号:11
■本人コメント
はじめまして。このたび、ファジアーノ岡山に加入することになりました宮崎智彦です。
まずはこのような状況、このタイミングでチームの一員として受け入れてくださったファジアーノ岡山に関わる全ての皆さまに感謝しています。
僕自身は今からのスタートになるので、非常に難しい挑戦かと思われますが、覚悟を持ってやってきましたし、ピッチ内外で自分にもまだできることはあると思っているので、少しでもチームの力になれるように日々精進していきたいと思います!!
そして、この無所属の期間、いろいろとサポートしてくださった皆さま、常葉大学サッカー部の皆さま、Rebackプロジェクトに支援していただいた皆さま、サポートしていただいたスタッフ、トレーナーの皆さま、トレーニングした仲間たちに感謝すると同時に、これから活躍している姿をみせることが恩返しであると思うので、そのような姿をみせられるように精一杯頑張っていきたいと思います!
鳥栖戦コメント
とはいえ、過密日程による選手温存と負傷者多数、コロナ選手ということもあってメンバーに苦労しておることがこの結果となった。
アウェイそしてGS突破という目的を考慮すれば十分と言えよう。
そして、染野唯月の状態について問われ、「そんなに深刻なものではない。ただ、この連戦の中での使い方は考えていかなければいけないと感じている」と答えておる。
現在起用出来る唯一のセンターFWタイプの選手であり、染野が深刻な状況となっては今後の試合に大きな影響を及ぼす。
横浜FC戦では0TOPをも視野に入れなければならぬやもしれぬ。
この試合にて松村と荒木を試せたことは、一つ収穫だったのではなかろうか。
また、移籍後初ゴールの杉岡大暉は、「亮太くんからすごい良いボールが来た」と得点シーンを振り返る。
セットプレーはキッカーの質であることがよく分かるシーンであった。
2点目については、「クロスが結果に繋がって良かった」と言う。
このシーンだけでなく、杉岡はこの試合にてワンタッチで蹴ることを心がけておった。
試合のテンポが良くなった理由の一つであろう。
中盤でもボールが廻っておったのは、相馬戦術の賜物であろうか。
今後、杉岡は更に活躍してくれよう。
そしてディエゴ・ピトゥカについて、相馬監督は「彼の良さを出し切れなかった」「次に期待していきたい」と評し、ピトゥカ本人は「これから試合でのプレーを重ねていき、徐々に感覚を取り戻していきたい」と語る。
片鱗は見せてくれた。
今後に期待大である。

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グYBCルヴァンカップ グループステージ 第4節
鹿島アントラーズ:相馬 直樹
雨の中、鳥栖までたくさんの方々に応援に来ていただいた。本当にありがとうございました。
ともに戦い、勝利して鹿嶋に帰りたかった。ただ、選手たちは最後まで勝利のために死力を尽くして戦ってくれた。皆さんのサポートのおかげで最後まで戦うことができた。立ち上がりに鳥栖のパワーを受けてしまい、先制点を取られてしまった。ただ、セットプレーで追いつき、落ち着きを取り戻して自分たちの時間を作り、リードして前半を折り返すことができた。後半の終盤は鳥栖のハードワークを前面に出されたプレーを受けてしまった。もう少しベンチワークで選手たちを助けてあげることができればよかった。3点目のチャンスもあったので、その追加点を奪うという部分も今後必要になってくる。
Q.染野選手の状態について
A.そんなに深刻なものではない。ただ、この連戦の中での使い方は考えていかなければいけないと感じている。
Q.デビュー戦となったピトゥカ選手の評価は?
A.ピトゥカの頭上をボールが行き交う展開となってしまった。彼の良さを出し切れなかったと思う。チームに合流して、まだ多くの時間、チームメートとともにプレーできていない。その部分は、今後プレーしていく中で良くなっていくもの。その部分も含めて、次に期待していきたい。
Q.小泉選手をトップ下のポジションに配置した狙いは?
A.鳥栖のハードワーク、ポゼッションをしてくるという部分を含めて、中盤を厚くしなければいけないと思っていた。一つのアイデアとしてトライしてみた。うまくいかなければまた別の手をという考えもあった。彼の中央にいるからこそ活きるプレーエリアの広さが出ていたと思う。
【杉岡 大暉】
1点目のCKは、亮太君からすごくいいボールが来た。狙いを持ってトレーニングから取り組んでいた形だったし、合わせるだけだった。セットプレーで得点に絡んでいきたいと思っていたので、そのプレーをピッチで表現することができて良かった。2点目の場面では、ひとつ前のクロスもいい感覚で蹴ることができた。そのこぼれ球を拾った時にファーサイドの陸斗君と目が合い、思い切って上げようと思った。クロスの質は、加入当初から意識してきた部分。そのクロスが結果に繋がって良かった。
【ディエゴ ピトゥカ】
長い間、試合でのプレーがなかったので、試合勘やリズムなど、感覚的な部分を試合の中で取り戻さなければいけないと思っていた。応援してくださったファン・サポーターの皆さんに感謝すると同時に、僕をピッチに立つチャンスを与えてくれたスタッフたちにも感謝をしたい。これから試合でのプレーを重ねていき、徐々に感覚を取り戻していきたい。
JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 第4節
2021年4月28日(水)19:03KO
駅前不動産スタジアム
[ 相馬 直樹監督 ]
遠く鳥栖まで、こういう雨の状況のなか、われわれのためにたくさんの方が来てくれました。まずありがとうございました。ぜひ一緒に勝って勝点3を持ち帰りたかったんですけど、でも選手たちも最後まで死力を尽くして勝点3のために戦ってくれたと思いますし、皆さんのサポートあってのことだと思っています。ありがとうございました。ゲームのほうですけど、立ち上がりに相手のパワーをちょっと受けながらその中で先に取られてしまい、ただ、セットプレーで追いついたこと、そこから少し落ち着きを持って自分たちの攻撃を組み立てる時間を作りながら前半をリードして折り返せた。そこまでは良かったかなと思います。ただ後半、最後のほうで向こうがシンプルに長いボールを使って、そのセカンドを回収という、鳥栖さんのつなぐ強さもあるんですけど、そういうハードワークを武器にする部分を前面に出されたときにちょっと後手に回ってしまったと感じています。その中で向こうの同点弾というのは生まれてしまったかなと。そういった意味で、もうちょっとベンチのほうも早く動いて助けてあげられたら良かったかなと思います。ただ、本来的に言えば3点目、そういうチャンスは十分にあったと思うので、その辺を取っていくところ、そこが今後また必要になってくるかなと思います。
JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 第4節
2021年4月28日(水)19:03KO
駅前不動産スタジアム
杉岡 大暉 - Daiki SUGIOKA
DF 5
杉岡 大暉
Daiki SUGIOKA
--2得点に絡んだ場面を振り返ってください。
1点目は(永木)亮太くんからすごい良いボールが来た。あそこが狙い目というか、練習していた形だったので、もう当てるだけで良い形で入れました。僕自身、SBですけど身長はあるほうなので、CKとかで得点に絡んでいきたいというふうに思っていたので、それが表現できて良かったと思います。2点目は一発目のクロスも悪くないところに預けられて、そのこぼれ球でしたけど、ファーで(広瀬)陸斗くんが走り込んでいるのと目が合ったので、思い切って上げようと思って良いボールがいった。クロスの質は鹿島に来てからずっとこだわっていたことなので、それが結果に結びついて良かったなと思います。
--得点は移籍後初得点。強い思いもある中での得点だったか?
出られてない状況が長く続いた中で、チャンスをもらって結果を出すしかないので。そういう中で自分の良さをもっと出して、アピールしていくことが試合につながっていくと思う。それに関しては、今日は良い取り組みができたと思います。
--左サイドからダイレクトで前線に預けるパスを狙っていたが。
マッチアップの選手が、鳥栖さん自体もマンツーマン気味に前から来ていたので、前の松村(優太)のスピードを警戒して相手が縦を強く切ってきていたので、あのワンタッチのパスは狙い目というか、よく空いていたなと思ったので、そこをうまく使えたのは良かったと思います。
鹿島、左SB杉岡が2得点に絡む「表現できた」

前半、ヘディングでゴールを決める鹿島・杉岡(左から2人目)=駅スタ
YBCルヴァン・カップ1次リーグ第4節(28日、鳥栖2-2鹿島、駅スタ)鹿島の左サイドバック、22歳の杉岡が2得点に絡んだ。前半29分に左CKを頭で合わせて同点。移籍後の初ゴールに「得点に絡みたかったのでそれを表現できた」と喜んだ。さらに前半ロスタイムは、左から正確なクロスを供給し、相手のオウンゴールを誘った。
湘南から鹿島に加入して2年目。前への推進力が持ち味で世代別代表の経験もあるが、けがやポジション争いに敗れ、昨季リーグ戦は7試合の出場にとどまった。今季も出場機会は限られているが、アピールし「自分の良さは思い切ったプレー。勝利に貢献できる働きをしていきたい」と意気込んだ。
相馬監督、思い切ってやれる状況に
1TOP起用が想定される染野唯月に関して、札幌戦でのPKキッカーについて「大先輩であるヤス(遠藤)にも、蹴らしてくださいっていう話の中で蹴った」「自分に蹴らしてくださいと言えることも、一歩進んでいる」と評価していることを明かす。
そして、「プレッシャーもかかっていると思うので。逆に、そこを楽しめるぐらい、思い切ってやれる状況にしてあげられたら」と周囲からサポート出来るようにする旨を口にする。
染野に焦りさえなければ特に問題なかろう。
事実、札幌戦では先発フル出場して完封勝利に貢献しておる。
自身のゴールのこだわるプレーを選択するようでは逆に鹿島には合わないストライカーということとなろう。
それも含めて染野唯月には注目したい。
またディエゴ・ピトゥカについて、「だいぶコンディションも上がってきている。どういう形になるかは分かりませんが、連戦なので近いうちに彼の姿がピッチに立つこともあるんじゃないか」と言う。
いよいよ秘密のベールを脱ぐ。
それがこの試合の可能性もあろう。
どのようなプレーを魅せてくれるのであろうか。
楽しみである。

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【鹿島】エース離脱の中でルヴァン杯鳥栖戦へ。相馬直樹監督「目の前の勝ち点3を奪い取る」
2021-04-27
サッカーマガジン編集部
4月27日、鹿島アントラーズの相馬直樹監督が練習後のオンライン取材に応じた。J1リーグ前節のヴィッセル神戸戦は引き分けに終わったものの、就任後は公式戦2勝1分けといまだ無敗。28日には中3日という連戦の中、サガン鳥栖とのルヴァンカップ第4節に臨む。

上写真=オンライン取材に応じた鹿島アントラーズの相馬直樹監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)
「近いうちに彼の姿がピッチに」
相馬直樹監督が就任してからは、公式戦2勝1分けとチームは復調しつつある。しかし、J1リーグ前節の神戸戦では上田綺世が負傷。右肘関節内側側副靭帯損傷および右上腕骨裂離骨折と診断され、約3週間の治療期間を要す見込みだ。相馬監督は「当然、ケガはつきものです」と話すが、前節も同点ゴールを奪ったエースストライカーの離脱は、チームにとって大きな痛手だろう。
ただ、その中でディエゴ・ピトゥカとアルトゥール・カイキの両ブラジル人選手が実戦へ着々と準備を進めている。特に合流が一足早かったディエゴ・ピトゥカについては「だいぶコンディションも上がってきている。どういう形になるかは分かりませんが、連戦なので近いうちに彼の姿がピッチに立つこともあるんじゃないか」と、デビューが近づいていることを相馬監督は示唆した。
今後も5月末まで、中2日、中3日での連戦が続いていく。指揮官は「ファイティングポーズを取れる選手で戦っていくしかない」と総力を挙げて向かっていく構えだ。翌28日にはルヴァンカップ第4節の鳥栖戦に臨む。
「とにかく、まずは目の前のところに向けて準備していきたい。やはり勝ち点3を取ることが大事。目の前に勝ち点3はあるので、それを奪い取ることに向けて、全員の力を集められるようにしたいと思っています」
1試合ずつ勝利をつかんでいくために、相馬監督と深紅の戦士たちは目の前の試合に全力を傾ける。

4月27日、鹿島アントラーズのトレーニングを行なう相馬直樹監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)
鹿島相馬監督が19歳FW染野ら若手期待「思い切ってやれる状況に」
鹿島アントラーズの相馬直樹監督(49)が27日、28日のルヴァン杯・サガン鳥栖戦に向けオンライン取材に応じ、若手の奮闘に期待を寄せた。1トップはFWエヴェラウドとFW上田綺世が離脱中で、19歳のFW染野唯月に期待がかかる。相馬監督は2人の離脱に「ベースをしっかり整えて固める段階の中で、今回のようなことが起きたのは簡単ではない」としながらも「戦う準備ができている選手で戦っていくしかない。目の前に勝ち点3はある。そこを奪い取ることに向けて全員で力を集められるようにしたい」と話した。
ルヴァン杯では前節のコンサドーレ札幌戦で、大卒1年目のDF林が初先発するなど新戦力を起用した。指揮官は「監督が代わるタイミングで競争が生まれるのは必然で当然。そのエネルギーを生かさない手はない」とし、新戦力の奮闘に「私にとってもチームにとっても刺激になる。競争が健全に出てくることが必要」と歓迎する。
1トップの起用が予想される染野は、前節の札幌戦で味方がPKを獲得した際、自らキッカーを申し出て蹴ったという。結果は外してしまったが、指揮官は「力のある選手であることは間違いないと思っている。自分に蹴らして下さい、と言えることも1歩前に進んでいること」と評価する。1トップの大役に「プレッシャーもかかっていると思うので。逆に、そこを楽しめるぐらい、思い切ってやれる状況にしてあげられたら」と話した。
鹿島・相馬監督 FW染野へ「当然期待はしている」
[ 2021年4月27日 14:35 ]
J1鹿島の相馬直樹監督(49)が27日、プレーオフ進出のかかるあすのルヴァン杯1次リーグ第4節鳥栖戦へ向け取材対応し、高卒2年目のFW染野唯月(19)へ期待を寄せた。
監督就任から3戦負けなしと調子を上げてきたチームだが、U―24日本代表候補のFW上田綺世(22)が、24日の神戸戦で負傷。右肘関節内側側副じん帯損傷と右上腕骨分離骨折で全治3週間かかる見込みだ。昨季リーグ2位の18得点を挙げたFWエヴェラウド(29)も離脱中とあって、FW登録の選手は染野だけ。相馬監督はこの現状に対し「(他のオプションも)考えなければならない。連戦ですし」と語る一方、19歳のFWについては「本当に力のある選手というのは間違いない。ただ少し出し切れてない部分もある」と見ている。
そう話す指揮官は、あるシーンを取り上げた。20日に行われたルヴァン杯1次リーグ第3節札幌戦、2―0とリードする中で得たPKの場面。「あの日は誰が蹴るか決めていなかった」と振り返る。キッカーの背には“19”。「大先輩であるヤス(遠藤)にも、蹴らしてくださいっていう話の中で蹴った」。この日すでに同期であるMF松村優太(20)とMF荒木遼太郎(19)は得点済み。しかし自ら志願し、意気込んで蹴ったボールは無情にもポストに嫌われた。
「自分に蹴らしてくださいと言えることも、一歩進んでいる」。そう染野を評価する指指揮官は「プレッシャーも彼自身にはかかっている。逆にそこを楽しめるくらいの状況、思い切ってやれる状況にしてあげられたらなと思っています」と寄り添う姿勢だ。鳥栖戦へ向けFW染野の具体的な起用については言葉を濁したものの、「当然期待はしている」と笑顔で話した。
鹿島は現在1次リーグを3連勝中。明日の鳥栖戦に勝利し、同日行われる試合で札幌が福岡を下すと、鹿島のプレーオフ進出は決定する。
鹿島・相馬監督 エースFW不在も高卒2年目染野に「当然期待はしている」
[ 2021年4月28日 05:30 ]
鹿島は28日、敵地でルヴァン杯鳥栖戦に臨む。監督交代から3戦負けなしと調子を上げてきたが、U―24日本代表候補の上田、昨季リーグ2位の18得点を挙げたエヴェラウドの両FWを欠く。
唯一のFW登録となる高卒2年目の染野について、相馬監督は「当然期待はしている」とし、突破をかけた一戦へ「勝ち点3を取ることが大事」ときっぱり。期待のブラジル人MFディエゴ・ピトゥカについても「近いうちにはピッチに立つ姿がある」と出場の可能性を示唆した。
染野唯月、チームを勝たせられるFWに
「チームを勝たせるFWにならないといけない。個人の結果ももちろんだが、まずは勝利。そこにフォーカスして取り組むことができれば」と強い意気込みを語る。
綺世・エヴェラウド不在の中、本職センターFWとして責任を全うして貰わざるを得ない。
逆にこのチャンスにて実力を発揮し確固たる立場を作ることも期待したいところ。
強い気持ちでゴールを決めよ。
活躍を期待しておる。

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【鹿島】染野唯月が貪欲に狙うゴールと勝利「チームを勝たせられるFWに」

オンラインによる取材に応じた鹿島の染野唯月。(C)KASHIMA ANTLERS
ルヴァンカップ鳥栖戦、勝てばプレーオフステージ進出決定も。
[ルヴァン杯 GS4節] 鳥栖 – 鹿島 / 2021年4月28日19:00/駅前不動産スタジアム
J1リーグ 鹿島アントラーズのFW染野唯月が4月26日、オンラインによるメディア取材に応じて、2日後のルヴァンカップ・グループステージ(GS)4節のサガン鳥栖戦に向けて抱負を語った。
相馬直樹監督の就任後2試合目、ホームでの初陣となったGS3節の北海道コンサドーレ札幌戦は、3-0の快勝を収めた。しかし染野はPKを外してしまい、ゴールを決められなかった。同期である松村優太と荒木遼太郎、そして白崎凌兵が得点したなか、その“流れ”に乗り切れなかった。
とはいえ、鹿島のナンバー19の勝利への貢献度は高く、プロ2年目としての進化を感じさせた。
「個人としては点を取りたかったところで、松村がPKを取ってくれて、自分が決めなければいけない場面でしたが課題を残しました。他のプレーで良かったこと、悪かったこと、そういったところを練習で改善していきながら試合で出していけるように、どんどん回していければと思います」
染野はそのようにサイクルを描いていきたいと語る。
「松村が決めて、荒木が決めて、自分も決めなければいけない責任があったので、ちょっと気負いすぎてしまったかなと思います。そこで決めるのがフォワードなので、まだまだ足りなかったと思います。(次こそはゴールを決めたい?)チームを勝たせられるフォワードにならないといけません。結果を残すことも大事ですけれど、まずチームが勝つところを大事に、そこにフォーカスして取り組めればと思います」
28日の鳥栖戦は勝てばGS突破が決まる可能性もある。ただ染野はあくまでも目の前の戦いに勝つこと、その一点に集中していた。
「グループステージを突破することはもちろん大事ですが、まずこの鳥栖に勝つことを意識して、チームでいい準備ができればと思います。その結果、突破できれば一番いいです」
技術の高さとセンスは折り紙付き。加えて一段と逞しさも感じられてきたアタッカーが、さらに突き抜けていくため、ゴールと勝利を貪欲に狙う。

トレーニングする鹿島の染野唯月。(C)KASHIMA ANTLERS
[文:サカノワ編集グループ]
【鹿島】ルヴァン杯4連勝とGS突破が懸かる鳥栖戦へ。染野唯月「まずはチームが勝つこと」
2021-04-26
サッカーマガジン編集部
4月26日、鹿島アントラーズの染野唯月が練習後のオンライン取材に応じた。ルヴァンカップでは初戦から3連勝中と好調を維持し、第4節サガン鳥栖戦ではグループステージ突破が決まる可能性もある。FW染野唯月はプレーオフステージ進出を決めるためのゴールを狙う。

上写真=4月26日、鹿島アントラーズのトレーニングを行なう染野唯月(写真◎KASHIMA ANTLERS)
前節札幌戦のPK失敗。「まだまだ足りなかった」
ルヴァンカップのAグループで3戦全勝中の鹿島は、4月28日の第4節鳥栖戦でプレーオフステージ進出を決める可能性がある。ただ、染野唯月は「グループステージを突破するのは大事なんですけれど、まずは鳥栖戦にしっかり勝つことをみんなで意識して」と、先の戦いを見据えるよりも目の前の試合で勝利を奪うことに集中する。
前節の札幌戦では、今季初めて先発出場した。「個人としてはなるべく点を取りたいという思いでゲームに臨んだ」と言うものの、66分に訪れたPKの場面ではシュートをポストに当ててしまい、ゴールを奪うことはできなかった。PKのチャンスの前には、同期加入の松村優太、荒木遼太郎が得点していたため、「自分も決めなければいけない責任があったので、気負いすぎちゃったのかな」と振り返る。チームは3-0と快勝を収めたが、染野にとっては「あそこで決めるのがフォワードなので、まだまだ足りなかった。決められなかったのは、課題が残った」という一戦となった。
それだけに、次節鳥栖戦はFWとしてゴールを奪いたい気持ちもあるだろう。それでも、染野は「個人で結果を残すことも大事ですけれど、まずはチームが勝つことが大事」と、自身の得点よりもチームの勝利が重要であることを強調する。
「まずは鳥栖戦をしっかり勝利で終われるように、チーム全体で良い準備ができればいいです。その結果として、グループステージを突破できたということになれば一番いいと思います」
プロ2年目の背番号19は勝利を求め、最前線でチームを牽引していく。

オンライン取材に応じる鹿島アントラーズの染野唯月(写真◎KASHIMA ANTLERS)
鹿島染野「チームを勝たせられるFWにならないと」1次リーグ突破へ導く
[2021年4月26日16時32分]
鹿島アントラーズの19歳FW染野唯月が、ルヴァン杯・鳥栖戦でチームを1次リーグ突破へ導く決意を語った。
FWエヴェラウドが離脱中で、FW上田綺世(22)は24日のヴィッセル神戸戦で右手を負傷し、この日の全体練習ではグラウンドに姿を見せなかった。染野がFWの大役を担うのは必至で「自分がチームを勝たせられるFWにならないといけない。個人で結果を残すのも大事ですが、まずはチームが勝つことを大事にして、そこにフォーカスして試合に取り組められれば」と責任感を口にした。
染野は20日のルヴァン杯・コンサドーレ札幌戦で今季初先発。同期のMF松村が獲得したPKを蹴ったが、ネットを揺らすことができず得点はならなかった。その場面について振り返り「(同期の)松村、荒木が決めて。自分も決めないといけない責任があった。ちょっと気負いすぎちゃったのかなと。そこで決められるのがFW。まだまだ足りなかった」と猛省する。
鳥栖戦に勝てば、プレーオフステージ進出が見えてくる。大きな1戦を前に、染野は「突破するのは大事なんですけど。まずは、鳥栖戦でしっかり勝つところをみんな全員が意識して。まずは鳥栖戦を勝利で終われるように、チーム全体としていい準備ができればいいかなと」。相馬直樹監督が就任し、攻守でやるべきことがシンプルに整備された。ルヴァン杯・札幌戦はフレッシュなメンバーで臨み快勝し、「だれが出ても鹿島」を印象づける戦いぶりだった。次の鳥栖戦では、19歳の若きFWがチームを勝利に導く。
鹿島 FW染野「チームを勝たせるFWに」 同期の活躍で刺激
[ 2021年4月26日 13:33 ]

練習から気合が入る鹿島・染野
Photo By スポニチ
J1鹿島のFW染野唯月(19)が26日、次節28日のルヴァン杯鳥栖戦(駅前不動産スタジアム)に向けてオンラインで取材対応した。前節20日のルヴァン杯札幌戦(カシマスタジアム)に続く先発出場が見込まれる19歳は「チームを勝たせるFWにならないといけない。個人の結果ももちろんだが、まずは勝利。そこにフォーカスして取り組むことができれば」と意気込んだ。
20日の札幌戦では同期入団のMF松村、荒木の2人そろって得点。後半19分にはMF松村が獲得したPKのキッカーを染野が務めるも、ポスト直撃で高卒2年目トリオでの得点を逃した。「松村、荒木が決めて自分も決めないといけないと気負いすぎた。でも、そこで決めるのがFW」と染野は唇を噛んだが、同期の活躍で得られる刺激が何よりの発奮材料でもある。
前節24日の神戸戦で右腕を負傷したとみられるエースFW上田は、この日の練習を欠席。昨季チームトップの18得点を挙げたFWエヴェラウドも離脱中とあり、染野にかかる期待は大きい。勝てば予選リーグ突破に大きく前進する一戦に向けて、背番号19は「まずは鳥栖戦で勝つことを全員が意識をして、その結果、予選突破できれば1番いい」と、目前の相手に全集中を注ぐ。
鹿島の救世主は俺だ!高卒2年目FW染野「チームを勝たせられるFWに」 二枚看板不在の穴埋める
[ 2021年4月27日 05:30 ]

練習から気合いが入る鹿島・染野
Photo By スポニチ
鹿島は高卒2年目のFW染野がチームの窮地を救う。前節24日の神戸戦で直近リーグ4戦3発のFW上田が負傷し、この日にクラブから右肘関節内側側副じん帯損傷と右上腕骨裂離骨折で全治3週間と発表された。
昨季リーグ2位の18得点を挙げたFWエヴェラウドも離脱中で、FW登録の選手は染野1人となり「自分がチームを勝たせられるFWにならないと」と、二枚看板不在の穴を埋める活躍を誓った。
レガネス・柴崎岳、1G1Aで勝利に貢献
このゴールにて今季2点目。
まだまだ大活躍とは言い難いが、出れば結果を出しておる。
今季も残りわずか、最後に一花咲かせてシーズンを終えるのだ。
楽しみにしておる。

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レガネス・柴崎、今季2点目&勝ち越し点演出! 2戦ぶり先発で3戦ぶり勝利導いた
[ 2021年4月27日 05:30 ]
スペイン2部 レガネス2-1アルコルコン ( 2021年4月25日 )
2試合ぶりに先発したレガネスのMF柴崎が1得点1アシストで3試合ぶりの勝利に貢献した。0―1の前半44分、最前線まで駆け上がり右クロスに滑り込んで昨年10月以来の今季2点目を奪うと、後半15分に勝ち越し点を演出した。
試合後はインタビューで「勝利につながるゴールができてうれしい」。アス紙からは「ガク(柴崎)と(勝ち越し点の)アルナイスはアルコルコンを溺死させた」と大雨の中での活躍を称えられた。
上田綺世、3週間の離脱
右肘関節内側側副靭帯損傷および右上腕骨裂離骨折にて3週間の離脱となった。
これは本当に痛い。
復帰は早くて5月15日のFマリノス戦となろうか。
そこまでは現有戦力にて戦う以外にない。
総力戦にて乗り切っていこうではないか。
結束である。

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上田選手の負傷について
2021.04.26(月)
4月24日(土)明治安田生命J1リーグ第11節 ヴィッセル神戸戦で負傷した上田 綺世選手について、チームドクターより検査結果の報告がありましたので、お知らせいたします。
■受傷名:
右肘関節内側側副靭帯損傷および右上腕骨裂離骨折
■治療期間:
約3週間
■負傷状況:
4月24日(土)明治安田生命J1リーグ第11節 ヴィッセル神戸戦にて負傷
アルトゥール・カイキ、スピードが抜群
「スピードが抜群。初速からグインと伸びる印象」と評する。
これには期待が高まる。
速さで攻撃を活性化させてくれよう。
まだ部分合流とのことなのでルヴァン杯・鳥栖戦には間に合わぬが、週末の横浜FC戦、GWのルヴァン杯・福岡戦と過密日程の中で起用されてくるのではなかろうか。
楽しみな存在である。

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アルトゥール・カイキ選手も合流した鹿島の練習。明るいキャラクターのようで、練習前にはピトゥカ選手、レオシルバ選手と話が弾んでいました。練習を見るとスピードが抜群。初速からグインと伸びる印象でした。 pic.twitter.com/nBY7ZFYuGL
— ニッカンサッカー (@nikkan_soccer) April 26, 2021
染野唯月がゴールネットを揺らせば、アントラーズはまた新たな武器を一つ手に入れる
昨季の反省と今季にかける意気込みが伝わってくる。
そして、「自分はFWとして勝負がしたい。点を取って、チームを勝たせられる選手になりたい」という言葉に染野のフットボーラーとしての決意がこめられておる。
染野の巧さ、そして周囲を把握する視野を考慮すれば中盤として育てたくなる周囲の考えを受け入れず、点取り屋として大成することを望む。
ゴールを決め、スタジアムに歓喜を呼び起こすストライカーとなっていくのだ。
楽しみな逸材である。

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PICK UP PLAYER

デビューイヤーとなった昨シーズン、染野唯月は「自分を出せた」と胸を張れる場面を1つ持っている。
昨季の明治安田J1第10節の神戸戦、途中出場した染野はゴール前で素早く反転すると、密集をすり抜けるかのようなパスで荒木の同点弾をお膳立てした。染野の武器である広い視野と技術力が発揮された場面だった。本人も手応えをこう語る。
「自分でシュートする選択肢もあったけど、落ち着いてパスを出すことができた。周りを使うという自分の特長が出せた」
昨季はリーグ戦12試合に出場し、ルヴァンカップの清水戦ではプロ初ゴールも記録した。高卒1年目のルーキーの成績としては決して悪くはない。ただ、本人は1年目の出来に微塵も満足していない。「出ている試合数に対して、結果が比例していない。やっぱり自分はFWなので、点を取らなければいけない。もっと貪欲にやってもよかったと思う」と語り、悔しさを滲ませた。
そして、プロ2年目の今シーズン。染野は開幕前の宮崎キャンプから課題として「守備の改善」と「得点という結果にこだわること」を掲げた。
「改善しないといけないのは守備の部分。そして、FWとして得点を決めるという部分。それが自分に必要なところ。得点を取れていないところが自分の評価が低い理由でもある。とにかく点を取りたい」
強力なライバルとの競争に勝ち、出場機会を手にするためには、結果にこだわってプレーする必要がある。トレーニングから意識的に課題克服に取り組んだ。

すると、その成果はいきなり発揮される。今季公式戦初出場となったルヴァンカップの鳥栖戦で、染野はいきなり結果を残してみせた。2点をリードして迎えた71分、味方が相手陣内でボールを奪われた瞬間に、染野は素早い攻守の切り替えで相手からボールを奪う。これが白崎のもとへ渡り、白崎から染野へラストパスが送られた。染野はワントラップから冷静にGKの動きを見極めて、右足でシュートを放つ。これが見事ゴールネットを揺らし、試合を決定づける3点目を奪った。
「シラくんからいいパスが出て、本当に決めるだけだった。ただ、一個前の守備のところで、自分が早く切り替えて、ボールを奪えたことが得点につながった。得点を取ってスタートできたことは、自分にとって良い流れだと思う」
染野は得点場面をそう振り返った。まさにトレーニングで取り組んできた成果が結果となって現れた場面だった。
しかし、その後は出場時間が短いこともあり、結果を残せない状況が続いている。味方を活かすプレーはみせたものの、個人としての見せ場はつくれない。直近のリーグ神戸戦でも68分から途中出場したが、チャンスに絡むことはできなかった。
「もっと貪欲にやっても良かったと思う」
得意とする『周囲を活かすプレー』はチームに大きなメリットをもたらすし、自身の特長としてブレずに持ち続けるべきだ。ただ、今よりもさらに『貪欲さ』をピッチ上で発揮できれば、さらに『周囲を活かすプレー』が活きてくる。

「自分はFWとして勝負がしたい。点を取って、チームを勝たせられる選手になりたい」
周りを活かした上で、自らも『貪欲に』得点を狙う。染野唯月がゴールネットを揺らせば、アントラーズはまた新たな武器を一つ手に入れる。
鹿島スピリッツを継ぐ常本佳吾
鹿島のスピリッツを見せた選手を挙げておる。
その一人は右SBを任された常本佳吾であった。
相馬監督就任後 に右サイドを活性化させておる。
広範囲の守備、身体能力の高さがクローズアップされるが、この鹿島スピリッツの継承者としての立場こそが重要と言えよう。
現時点では広瀬陸斗と小泉慶の3人にて右SBが回されておるが、いずれ不動のレギュラーを担うこととなろう。
楽しみなルーキーである。

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【J1分析】鹿島スピリッツを継ぐ上田、常本、荒木!「相馬体制無敗」継続
サッカー批評編集部
2021.04.25

上田絢世たちには「鹿島の伝統」が受け継がれている 写真:中地拓也
【明治安田J1リーグ 第11節 鹿島アントラーズvsヴィッセル神戸 2021年4月24日 17:03キックオフ】
鹿島アントラーズの鈴木満フットボールダイレクターは、かつてサッカー批評のインタビューに、たとえ日本代表選手であろうとも、鹿島のカラーに合わない選手は獲得しない、と話したことがある。
この日の鹿島には、そのスピリットを感じさせる選手たちがいた。しかも、次の時代を担う若者たちが、鹿島のDNAを表現していた。
68分、殊勲者がピッチを後にした。その4分前にゴールを決めていた上田綺世である。
力を絞り切り、得点という結果を労われて、というわけではない。もう、限界だったのだ。
後半開始から10分後、空中戦で競り合った上田は腕から地面に落ち、右腕を痛めていた。その3分後にもゴール前で相手ともつれて倒れる場面があったが、ここで上田は右腕を脇腹につけたままのような状態で、まったく動かさずに立ち上がった。
走っている間も、上田が右腕を動かすことはなかった。おそらく、相当の痛みを抱えながらプレーを続けていたはずだ。それでもピッチに立っている以上、仲間たちは上田を信じてボールを集め続けた。そして、上田はゴールという結果で応えた。
■大卒ルーキーと19歳が見せたスピリット
試合開始から16分後に、ビッグチャンスがあった。最終ラインからサイドへ展開する神戸のパスが、わずかにズレた。その隙を見逃さず、襲い掛かったのが大卒ルーキーの常本佳吾だった。一気にダッシュして前に出ると、その勢いでボールを叩き、荒木遼太郎に渡す。あとはネットを揺らすだけかと思われたが、ここは距離を詰めてきたGKに弾き出され、決め切ることができなかった。
常本は、前半最後のビッグチャンスにも絡んでいる。43分に、永田勝也のクロスをゴール前で土居聖真が頭で合わせた場面である。
この場面でも、常本の「攻めの気持ち」がにじみ出た。そもそも、右サイドの常本が中央の土居にボールを入れたことからシュートシーンまでつながるのだが、常本はパスを出しただけでは終わらなかった。ドリブルで中央に入りながらボールを出した常本は、そのまま足を止めずにペナルティエリアに侵入し、ゴール左にまで流れていく。2人のDFを引き連れたことでその裏にスペースが生まれ、そこ入り込んだ土居はフリーでヘディングできたのだ。
常本は、61分に退いた。一方で、前述の場面で決め切れなかった荒木はフル出場した。両チームを通じてただ一人、13キロを越える走行距離を叩き出している。まだ高卒2年目の19歳でありながら、その姿には責任感とチームへの献身の強い意識がにじんでいた。
■「ゴール数はどうでもいい」
「選手たちは前向きなプレーを見せてくれていた」。相馬直樹監督は、そう選手たちを称えた。決定機を決め切れないなど、まだ足りないところはあるものの、若手が醸し出す「鹿島らしさ」は見えつつある。
そして、スピリットのみならず、能力があることも間違いない。上田のゴールは見事なものだった。三竿健斗がボールを持った瞬間の、ボールを懐に呼び込むスペースをつくる動き出しと、ゴールに向けてボールを置く柔らかなタッチ。あの一瞬の判断とプレーの冴えのおかげで、初めて追う展開になりながら、相馬体制は公式戦無敗を継続できたのだ。
上田はこれで、リーグ戦ここ4試合で3得点。それでも試合後、22歳のFWは「数はどうでもいいと思っている。こういう試合で勝たせられなければいけないと思う」と、表情も変えずに語るのだった。ゴールの瞬間だけは、痛みを忘れたかのように、激しく右腕を振るってボールに食らいついた男が。
鹿島の深紅のユニフォームを着る男たちには、やはり脈々と受け継がれていくものがある。
■結果
鹿島アントラーズ 1-1 ヴィッセル神戸
■得点
28分 古橋亨梧(神戸)
64分 上田綺世(鹿島)
シントトロイデン・鈴木優磨、欧州各国クラブが興味
仏リーグアンのアンジェとサンテティエンヌが獲得に動き、独ブンデスリーガのヘルタが興味、伊セリエAのクラブも動くのでは?と報じられる。
クラブも優磨本人もステップアップ移籍を公言しており、秒読みの段階と言えよう。
どの国のどのようなクラブに入団するのであろうか。
続報を待ちたい。

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シントトロイデン・鈴木優磨 欧州各国で争奪戦!ブンデス、セリエA、仏1部が興味 自身も今夏の移籍希望
[ 2021年4月26日 05:32 ]
ベルギー1部シントトロイデンのFW鈴木優磨(25)が欧州各国で争奪戦になっていることが25日、分かった。複数の関係者によると、既にフランス1部のアンジェとサンテティエンヌが獲得に動き、ドイツ1部ヘルタも興味を示しているという。状況次第ではセリエAクラブも参戦する可能性がある。
鈴木優は今季欧州主要1部リーグ日本人歴代2位の17得点をマーク。ポストプレーを得意とし、得点感覚も鋭い。来季ヘルタのスポーツディレクター(SD)に就任するEフランクフルトSDのフレディ・ボビッチ氏(49)は、長谷部や鎌田ら日本人の実力を熟知しており、鈴木優も高く評価しているという。ヘルタが1部残留を果たせば本格的なオファーに発展しそうだ。アンジェとサンテティエンヌは今季2桁得点を挙げている選手はおらず、得点力アップへ鈴木優に期待を寄せる。
鈴木優自身も今夏の移籍を希望。日本代表の森保監督も20日の会見で「代表にも当然絡んでくるだけのプレーを今、見せてくれている」と今後の招集にも含みを持たせた。“ポスト大迫”と期待される点取り屋の去就に大きな注目が集まりそうだ。
◆鈴木 優磨(すずき・ゆうま)1996年(平8)4月26日生まれ、千葉県銚子市出身の25歳。鹿島の下部組織で育ち、15年トップチーム昇格。18年にはACL優勝に貢献し大会MVPに選出された。19年7月シントトロイデンに完全移籍。J1通算96試合27得点、ベルギー1部通算58試合24得点。1メートル82、75キロ。
内田篤人氏、監督交代について語る
篤人のDAZN配信コンテンツである『Atsuto Uchida's FOOTBALL TIME』にて見解を述べた。
一つの事件として寂しさと新監督への期待が言葉にされる。
サッカー選手たるもの監督交代には幾度も遭遇するもの。
それをどう自分に昇華させていくかでその選手の価値は変わって行くであろう。
鹿島の選手たちも受け止め方を考えているであろう。
いずれにせよ相馬監督と共にタイトルを目指す。
重要である。

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「ザーゴ監督がダメだったな、じゃなくて…」内田篤人が古巣鹿島の監督交代について語る!
サッカーダイジェストWeb編集部
2021年04月24日
「俺たちが変わらなければいけないんだ、っていう選手が多い」
DAZNの公式ツイッターが、「内田篤人が語る古巣・鹿島の監督交代」と題して動画を投稿。DAZNの冠番組『Atsuto Uchida's FOOTBALL TIME』のなかで率直な想いを語った。
4月14日、成績不振を理由にザーゴ前監督が解任となり、相馬直樹コーチが新監督に就任した。新体制下の初陣となった徳島ヴォルティス戦は1-0の完封勝利。「監督が代わって、ちょっと雰囲気が変わって、ひとつ取れたのは大きいけども、勝ち続けないと意味がないんだよね」とコメント。
続けて内田は鹿島の選手について言及。「真面目な選手が多い。責任感を感じていると思います。ザーゴ監督がダメだったな、じゃなくて、俺たちがダメだったから監督が代わっちゃったんだ、俺たちが変わらなければいけないんだ、っていう選手が多いので」。
その気持ちを持って、さらにチームとして逞しく戦っていくことを願いつつ、クラブOBでもある相馬新監督については「アントラーズイムズをみんなに植え付けて、もっと強くなってくれると思います」と期待を口にする。
また内田は「鹿島から何かないかなと思っていたけど。なんもなかった。あるわけないよね(笑)」と自虐ネタも。
クラブを去ったザーゴ前監督に関しては「寂しいなぁ」と感傷的に。内田自身は約半年間だけともに戦ったが、「(自分が)引退した時、すげー泣いてくれた。すげー好きだった。勝負の世界は厳しいですね」と語る。「ブラジルに行っても監督やるでしょうね。ひっぱりだこだと思うよ」とエールを送った。
構成●サッカーダイジェストweb編集部
「引退する時すごく泣いてくれて…」 内田篤人氏、ブラジル人指揮官の解任に悲痛
2021.04.25
「Atsuto Uchida’s FOOTBALL TIME」で鹿島の監督交代劇に言及
元日本代表DF内田篤人氏が、スポーツチャンネル「DAZN」の番組「Atsuto Uchida’s FOOTBALL TIME」の中で古巣・鹿島アントラーズの監督交代に触れ、前任者のザーゴ元監督の解任への思いを述べた。
鹿島は今月14日、昨季から指揮を執っていたブラジル人のザーゴ前監督を、成績不振により解任。「今シーズンの成績を総合的に判断したうえでザーゴ監督との契約を解除することとなりました」と声明を出し、後任に相馬直樹コーチを内部昇格させ、シーズンを戦う決断に至った。
鹿島OBの内田氏は、自身がMCを務める「DAZN」の番組「Atsuto Uchida’s FOOTBALL TIME #28」でこの件に言及。「鹿島の選手って真面目な選手が多いので、責任感を感じていると思います」と古巣の状況を推察したうえで、「ここからもうひと踏ん張りグイグイと上がってこなきゃいけないチーム。相馬さんはアントラーズでプレーされていた方なので、アントラーズイズムというか、そういうところは皆に植え付けてもっと強くなってくれると思います」と期待を込めた。
一方で、解任されたザーゴ氏への思いも明かしている。昨年8月に鹿島で現役引退した内田氏にとって、現役キャリア最後に指導を受けた人物。「ザーゴ、寂しいなぁ、最後の監督だったから」と率直な思いを述べた後、人柄にも好感を持っていたようで「ブラジルでお母さんだか亡くなっちゃって、でも日本で仕事するってやってくれるし、俺半年しかやってないのに引退する時すごく泣いてくれたしね。すごく好きだったんだけど、勝負の世界は厳しいですね」と残念がった。
ザーゴ氏の今後について内田氏は「ブラジル行っても監督やるでしょうね。引っ張りだこだと思うよ、ザーゴは。ブラジルでの活躍を期待しております。ありがとうございました」と、健闘を祈っていた。
サッカーダイジェスト 神戸戦寸評
1-1のドローという結果から全治にそこそこの評点が与えられておる。
その中で、レオ・シルバ、三竿、上田綺世に良い評点が与えられた。
同点弾の綺世にはMOMも与えられており、インパクトの大きさが表れておる。
それは観る者を納得させるものであるが、指令上に二人のボランチに高い表じゃが与えられたことが重要であろう。
三竿は綺世の同点弾をアシストしており納得の行くものである。
それ以上にレオ・シルバは圧巻であった。
攻守に顔を出し、試合の主役であったことが明らか。
このパフォーマンスを維持しチームを牽引していくのだ。
楽しみにしておる。

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【J1採点&寸評】鹿島1-1神戸|同点弾までの過程が完璧だったFWをMOMに! 菊池、古橋らも高評価
サッカーダイジェストWeb編集部
2021年04月25日
鹿島――犬飼は軽率な対応でスルーパスを許す

【警告】鹿島=なし 神戸=なし
【退場】鹿島=なし 神戸=なし
【MAN OF THE MATCH】上田綺世(鹿島)
[J1リーグ11節]鹿島1-1神戸/4月24日(土)/県立カシマサッカースタジアム
【チーム採点・寸評】
鹿島 6
立ち上がりからボールを支配したが、虚をつかれ先制点を献上。エース格に成長しつつあるFW上田のゴールで振り出しに戻すも、逆転勝利にまでは届かなかった。
【鹿島|採点・寸評】
GK
31 沖 悠哉 6
失点のシーンでは防ぎ切れなかったが、味方の判断ミスを帳消しにすべく、迫りくる相手に紙一重のところまで詰め寄った。
DF
32 常本佳吾 6(61分OUT)
サイドを駆け上がるだけではなく、中に入り込んで攻撃に変化をつけるなど、のびのびとプレー。Jリーグの水にすっかり慣れた感が漂う。ただ、「もっとできるはず」と相馬監督の要求度は高い。
39 犬飼智也 5.5
スピード豊かな相手FWのドリブルに対し、身体を投げ出して止めにいったものの、失点に繋がるスルーパスを許してしまう。軽率のそしりは免れないだろう。
28 町田浩樹 6
淡々としたプレーぶりがどこか物足りなさを印象づけてしまうのは残念。ただ、大事に至るような致命的なミスはなかった。
14 永戸勝也 6
失点シーンを巻き戻すと、最初のプレスのところであっさりかわされたのは痛恨の極み。しかし、総合的に見れば攻守に渡ってまずまずのパフォーマンスだった。
MF
4 レオ・シルバ 6.5
積極的にボールを奪いにいき、チャンスになれば、ミドルレンジから果敢にシュートを放つ。35歳のベテランボランチが縦横無尽に走り回った。
20 三竿健斗 6.5
出足の早い守備が戻ってきて、攻撃面でも良い影響を与えている。ゴール前の上田の動きを素早く察知し、狙いすましたラストパスで同点弾をアシストした。
41 白崎凌兵 5.5(61分OUT)
右SBの常本の攻め上がりをサポートし、守備に奔走するなど、周りへの気遣いは伝わってくる。しかし、首脳陣から期待されているのはそれだけではないはず……。
鹿島――上田をMOMにチョイス!

同点弾でチームを救った上田。そこに至るまでの過程が素晴らしかった。写真:徳原隆元
MF
13 荒木遼太郎 6
16分、味方のインターセプトから好機を掴むもGKに阻まれ、ほぞをかんだ。ただ、攻撃を活性化すべく、頻繁にライン間でボールを受けた。
FW
8 土居聖真 5.5(83分OUT)
前半終了間際、左SBの永戸からのピンポイントクロスをヘッドで狙うも枠をとらえられず、頭を抱えた。
MAN OF THE MATCH
18 上田綺世 6.5(68分OUT)
味方からのパスを懐に呼び込むような膨らむ動き出し、ボールの置きどころ、そしてシュートと、同点弾に至るまでの過程にただただ唸るばかり。
交代出場
MF
25 遠藤 康 5.5(61分IN)
フリーの状態で繰り出したクロスがそのままファーサイドに抜けるなど、攻撃面での期待が大きい分、及第点の任務遂行とは言えなかった。
MF
37 小泉 慶 6(61分IN)
守備に回ったときはいるべきところにいて、要所を抑え、攻撃に出たときは味方と連係しながらチャンスをうかがった。
FW
19 染野唯月 5.5(68分IN)
振り出しに戻った直後、上田に代わって起用されたが、“これ”といったインパクトを残せなかった。
MF
27 松村優太 ―(83分IN)
自慢のスピードを生かしてスペースに飛び出したり、ドリブルを仕掛けるも相手CBに行く手を阻まれた。
監督
相馬直樹 5.5
試合前のインタビューでは、「我慢比べの部分もあるだろうが、どれだけ勇気を持って戦えるか」といった趣旨のコメントをしていた。勝点3を掴み取るために、もう一工夫が必要だったか。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
神戸戦コメント・報道
勝つ準備をし、それはある程度実現出来ておったものの、ミスもあっての失点がありドローという結果となった。
それもホームでのこの試合結果は許されぬ気持ちであったことが伝わってくる。
途中交代となった常本佳吾について「もっとできると思っている」と語ったのは問われたせいもあるが、もっともっと出来るであろう選手ばかりであったとことを表しておるのであろう。
また荒木遼太郎は「あれは自分としては本当に決めないといけない。あれで少し流れも変わって失点までいった」とGKとの1対1のシーンを振り返る。
チャンスを外すとサッカーの神様に嫌われるということが現実に起こってしまった。
とはいえ、常本からの攻撃であり、右SBがかなり機能しておったことの証拠でもある。
相馬監督は良かったからこそ常本への言葉を使ったことがここでも感じさせられる。
そしてゴールを決めた綾瀬である。
「普段はあまりしない動き出しだったが、健斗君に分かりやすいように動いた」という言葉からプレーイメージの豊富さが伝わってくる。
シュート力やテクニックだけではなく、形を頭の中に浮かばせられておるかが重要なのである。
綺世はもっともっと伸びて行くであろう。
センスが素晴らしすぎる。
そして記者陣に問われた怪我について安易に言及しないクレバーさもある。
この至宝を更に育て上げることもまた相馬監督に課せられたタスクであろう。
それから、監督交代から公式戦3試合を経過し無敗となっておる。
最低限の最高ではないがまずまずの結果と受け止め次に繋げたい。
次戦を楽しみにしておる。

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2021明治安田生命J1リーグ 第11節
鹿島アントラーズ:相馬 直樹
このような状況のなか、たくさんのサポーターに集まってもらった。いい雰囲気を作ってくれて、手拍子で後押しをしてくれたことについて、あらためて感謝を伝えたい。ありがとうございました。
連勝を期待していたと思うし、今シーズンまだないリーグ戦の連勝を目指して戦ったが、残念ながら勝ち点1となった。本来であればサポーターの皆さんと喜びたかったが、そこは少し足りなかった。ただ、サポーターの皆さんの力とともに、選手たちが前向きなエネルギーを出したゲームになったかなと思う。試合の流れで言えば、前半にあれだけ自分たちの時間だったにもかかわらず、ワンチャンスで決められてしまった。今後は決めなければいけないところで取り切ることが必要になってくる。ただ、それまでの全体の流れとしては、選手たちが前へのエネルギーを出しながら表現してくれた。今日取り組んだことや表現したことが今後の結果につながるように、細かいところを詰めながらやっていきたい。
Q.上田選手が得点前に腕を痛めたように見えた。そこで交代をしなかった理由は?
A.少し腕を振りづらそうにしていたし、多少痛そうにしていたが、ボールがくればプレーできていた。実際には、交代の準備をしていたタイミングだったので、ある意味、持っているなと思う。
Q.上田選手の評価について
A.あまり個人の評価はしてこなかったが、見ての通り、相手のDFラインは彼がいることで下がる。そのなかでゴールに向かうプレー、実際に点を取るプレーを表現してくれていると思っている。
Q.常本選手の交代の意図は?
A.また個人の話になってしまうが、もっとできると思っている。その期待値からすると、足りていない。もっと右サイドからいけると思う。シチュエーションとしてもそうなっていたので、そこでもうひとつ思い切りを出してほしかった。
【上田 綺世】
(得点シーンは)狭いスペースだったが、健斗君が前を向いたときにパッと思いついた。普段はあまりしない動き出しだったが、健斗君に分かりやすいように動いた。半身で相手を外せたのでシュートまでいけたと思う。足元で止めるか、左で打つか、いろいろと自分なりに考えたが、一番難しい選択をした。相手と五分五分になったので、気持ちで押し込めたのは良かった。引き分けを良しとするクラブではない。もう1点取りたかった。追いつくゴールは取れたが、ほかの方法でチームを勝たせられたのではないかと思う。
【荒木 遼太郎】
前半から自分たちで決められるチャンスがあるなか、先制されて難しい展開になった。我慢強く同点まで持ち込めて、勝ちたかったが最低限の勝ち点1を取れた。自分としては本当に決めないといけない場面があった。今日は自分がバイタルで受けたときに、ゴールへの意欲が少なくてパスを出すことが多かった。もっと自分でシュートを打つ意欲を出していけばゴールに絡めるのかなと思う。
明治安田生命J1リーグ 第11節
2021年4月24日(土)17:03KO
県立カシマサッカースタジアム
[ 相馬 直樹監督 ]
まずはこういうコロナ禍の環境なんですけど、たくさんのサポーターの方々に集まっていただきました。手拍子というところになりますけど、非常に雰囲気を作っていただいた。後押しをしていただいた。あらためてありがとうございましたとお伝えしたいと思います。
そういった中でなんとか連勝を期待されていたと思いますし、われわれも今季まだないリーグ戦での連勝を目指して戦ったんですけど、残念ながら勝点1という結果になりました。本来であればサポーターの方々と喜びたかったんですけど、そこはちょっと足りなかったかなと思います。ただ、皆さんの力とともに選手たちが前向きなエネルギーを出したゲームだったんじゃないかと思います。
もう一歩、点を取り切る、そしてゲームの流れで言えば、前半、あれだけ自分たちの時間帯だったにもかかわらず、ワンチャンスで決められてしまったところであったり、決めなければいけないところをしっかりと取っていくことは当然必要になってきますけど、そこに至るまでの全体の流れであったりとかは、本当に選手たちが前のエネルギーを出しながら表現してくれたかなと思います。今日、取り組めたこと、表現してくれたことは結果になっていくように、一つひとつ細かいところをつめていくことになっていくと思いますけども、やっていきたいと思います。
--上田 綺世選手は少し痛そうにしていたが、交代しなかった理由は?
少し腕を振りづらそうにはしていましたし、多少痛そうにしていたんですけど、本人もボールが来たらプレーをしていた。でも、実際にはあのタイミングでは代える準備をしていたし、そういう話をしていたタイミングだったので、ある意味すごいな、持っているなとは思います。
明治安田生命J1リーグ 第11節
2021年4月24日(土)17:03KO
県立カシマサッカースタジアム
荒木 遼太郎 - Ryotaro ARAKI
MF 13
荒木 遼太郎
Ryotaro ARAKI
自分たちも前半で決められるチャンスがけっこうあった中で、その中で先制されて、難しいゲーム展開になったんですけど、我慢強く1点を取って、同点までなんとか持ち込んで勝ちたかった。勝点1を最低限取れたので、良かったなと思っています。
--常本 佳吾選手のインターセプトから1対1になった場面は?
あれは自分としては本当に決めないといけない。あれで少し流れも変わって失点までいったので、あれは必ず仕留めないといけないシーンだと思います。
--相馬 直樹監督になってから2勝1分。次の意気込みを。
まだまだ3試合しか相馬監督になってから戦っていないですし、負けがないことはチームとしても良いことだと思っている。これからも勝ち続けていけたらいいかなと思っています。
上田 綺世 - Ayase UEDA
FW 18
上田 綺世
Ayase UEDA
狭いスペースでしたけど、(三竿)健斗くんが前を向いたときにああいう動き出しの種類はあまりしないですけど、パッと思いついたので健斗くんに分かりやすく、自分なりには動いたつもりです。そこにピンポイントでピッタリのパスが来た。あとはファーストタッチで相手をうまく半身外せたので、シュートまでいけたかなと思います。
--ゴールは執念が乗り移った?
健斗くんからのパスが来て、足元でピタッと止めるか、左足の前に置いて打つかとかいろいろ考えたんですけど、多分相手も一番考えていないですし、一番チャンスになるところに置けたらいいなというところで、一番難しいところを自分なりには選んで、それがうまく置けた。敵と五分五分のボールにはなったので、そこまでコースを狙ってというのはできなかった。気持ちで押し込めたんで良かったかなと思います。
【鹿島】勝ち点を手繰り寄せる執念の同点ゴール。上田綺世「気持ちで押し込めた」
2021-04-25
サッカーマガジン編集部
4月24日、明治安田生命J1リーグは第11節が開催され、鹿島アントラーズはヴィッセル神戸とカシマスタジアムで対戦。前半に古橋亨梧に先制点を奪われたものの、反撃に出た後半に三竿健斗のパスから上田綺世が同点ゴールを奪取し、引き分けに持ち込んだ。

上写真=同点ゴールを決めた鹿島の上田綺世(写真◎J.LEAGUE)
■2021年4月24日 J1リーグ第11節(@カシマ/観衆10,223人)
鹿島 1-1 神戸
得点:(鹿)上田綺世
(神)古橋亨梧
点取り屋の決断。「一番チャンスになるところに」
55分、相手ゴール前で上田綺世がうずくまった。空中戦から着地までの一連の動きの中で、右腕を痛めたようだ。「腕を振りづらそうで、痛そうにしていた」と相馬直樹監督は心配したが、上田はプレーを続けた。その右腕が上がっていないのは、誰の目にも明らかだっただろう。それでも手負いのストライカーは、鹿島のエースたるゆえんを見せつけた。
64分、三竿健斗から鋭い縦パスが上田の足もとへと送られる。上田は「健斗くん(三竿)に分かりやすいように自分なりに動いて、そこにピタリと、ピンポイントのパスが来た」とボールを収めた。「足もとにピタッと止めるか、左足の前に置いて(シュートを)打つか、いろいろ考えた」と言うが、数あるプレーの選択肢の中から「一番チャンスになるところに(ボールを)置けたら」と前方のスペースにコントロールし、体勢を崩しながらシュートに持ち込んだ。
右足から強引に放たれたボールは相手DFの足に当たり、ゴールネットへと吸い込まれる。「コースを狙って、ということはできなかったけれど、気持ちで押し込めた」と、勝ち点を手繰り寄せる同点ゴールを挙げた。そして、上田を祝福するために駆け寄ってきたチームメイトとのハイタッチは左手で行なった。
「実は、あのタイミングで代える準備をしていた」と相馬監督は明かし、そこで結果を残した背番号18について「持っているな」と驚く。上田はゴールから4分後に、スタジアム中を包む拍手の中で染野唯月と交代した。
「数少ないチャンスを自分で作って、それを決めるということは、やっぱりワントップだとできなければいけない。(ゴールの場面は)それがうまくできたシーンかなと思います。こういう試合で勝たせられなければいけない。今日の試合は1-1ですし、もう1点必要でした。僕は1試合1試合の結果にこだわっていきたいと思っています」
どんなときでもゴールを目指し、そして結果を残してみせるのが上田綺世という点取り屋だ。次はチームに勝利をもたらすために、背番号18はまたゴールへと向かっていく。
取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE

第8節柏レイソル戦で今季リーグ戦初得点を挙げた上田綺世は、ここまで3ゴールを記録(写真◎J.LEAGUE)
【鹿島】上田綺世が右腕を傷めながら気迫の同点弾。ケガについて問われ「ここで話すことではない」。神戸と1-1ドロー
三竿からの縦パスに抜け出し、倒れ込みながらもねじ込む。
[J1 11節] 鹿島 1-1 神戸/2021年4月24日/カシマサッカースタジアム
J1リーグ11節、鹿島アントラーズはホームで、ヴィッセル神戸と1-1で引き分けた。両チームともに1ポイントを掴んだが、鹿島は連勝ならず、神戸も3試合連続ドローとなった。
神戸の日本代表FW古橋亨梧に先制点を決められたものの、ホームチームは一段と圧力を強め、敵陣で試合を進める時間を増やす。すると64分、三竿健斗の縦パスから抜け出した上田が、倒れ込みながらも小林友希より先に触ってシュートを放つ。ボールはディフレクションを起こしながらもゴールネットを揺らした。
上田は直前の接触プレーで負傷、右腕を上げられない状態でプレーを続けていた。68分に染野唯月と交代したが、そのあとベンチで右腕を治療するシーンもカメラが捉えていた。
上田は試合後のフラッシュインタビューで、「(ゴールシーンについて)数少ないチャンスを作り、決め切ることがワントップであればできないといけないし、それができたシーンでした。(三竿)健斗くんをはじめパサーのみんなとコミュニケーションを取りながら練習してきて、それが出たシーンでした」と頷いた。ただケガの状態について尋ねられると、「それはここで話すことではないと思います。そのうちリリースも出ると思います」と語った。
また、鹿島の相馬直樹監督は試合後のオンラインによる記者会見で、上田の状態とパフォーマンスについて次のように語った。
「少し腕を振りずらそうにし、痛そうにはしていましたが、ボールが来たらプレーはできていました。ただ実際あのタイミングで代える準備をしていました。そこで(交代前にゴールを決めて)、ある意味、すごいな、持っているなと思いました。(上田のパフォーマンスについて)見ての通り、相手のDFラインは彼(一人)で下がるし、そのなかでゴールに向かうプレー、点を取るプレーを含め表現してくれていると思います」
軽傷であればいいが……。日本代表、そしてU-24日本代表の候補でもあるストライカー上田の渾身の一撃で、鹿島が次へつなぐ勝点1を掴み取った。
[文:サカノワ編集グループ]
まさに”ストライカーらしい”同点弾 上田綺世は鹿島の偉大なるFWと肩を並べるか
貴重な同点弾を決めて勝ち点1をもぎ取る
鹿島アントラーズはヴィッセル神戸と対戦し、1点を先制されるものの、上田綺世のゴールで同点に追い付き、1-1で終了した。同点弾となった上田の得点は"ストライカーらしいゴール"といえる素晴らしい得点だった。
鹿島は1点ビハインドで迎えた63分、中央で三竿健斗がボールを受けると、ペナルティエリア手前で右へ膨らむ動きを見せる。マークに付かれていた守備の背後を取ると、三竿のパスを手前でトラップすると最後は右足を振りぬいた。シュートはDFに当たってコースが変わり、神戸GK前川黛也は反応できず、同点に追い付く貴重なゴールを奪った。
上田のストライカーとしてのセンスが光ったプレイだった。法政大学で1年時から結果を残し続け、2019年に前倒しで加入した鹿島でも得点を決めてチームのエースとして君臨している。上田のFWとしてのセンスや、ゴールへの嗅覚がこの試合でも全面に出てチームに勝ち点1をもたらした。
鹿島のFWといえば数々の名プレイヤーを輩出している。鈴木隆行、柳沢敦、興梠慎三、そして大迫勇也や鈴木優磨などといった面々に上田も肩を並べるには、今試合でも複数得点を決めてチームを勝たせるFWになることだ。相馬直樹監督に代わっても出場を続ける上田に、そのような期待が込められているはずだ。
ストライカーとしてのセンスを持ち合わせる上田。自らの技術や嗅覚で鹿島の勝利に結びつく得点を重ねることができれば、チームのタイトル獲得にも近づいていくだろう。歴代の選手たちと同様に鹿島と日本代表で、最前線からチームを引っ張る選手に成長していくことに期待する。
島上田が同点弾 神戸古橋の先制弾実らず引き分け/鹿-神11節

鹿島対神戸 後半19分、同点ゴールを決め笑顔を見せる鹿島FW上田(撮影・たえ見朱実)

鹿島対神戸 前半、鹿島MF荒木(左)のマークに付く神戸DF酒井(撮影・たえ見朱実)

鹿島対神戸 前半28分、先制ゴールを決め喜ぶ神戸FW古橋(中央)(撮影・たえ見朱実)
<明治安田生命J1:鹿島1-1神戸>◇第11節◇24日◇カシマ
鹿島アントラーズとヴィッセル神戸の対戦は引き分けに終わった。
先制したのは神戸。前半28分、FW古橋がFWアユブ・マシカのスルーパスに抜け出し、相手GKのポジションを確認して冷静にループシュートを放ち先制した。鹿島は相馬新体制になって初めての失点となった。鹿島は後半19分、FW上田がMF三竿の縦パスに抜け出し、絶妙なトラップから反転し体勢を崩しながら右足シュート。相手DFに当たってゴールに吸い込まれ、同点に。その後は互いに決め手を欠き、引き分けた。
鹿島ドロー、右腕上がらない上田が執念の同点弾「もってるな」監督も賛辞

鹿島対神戸 後半19分、同点ゴールを決め笑顔を見せる鹿島FW上田(撮影・たえ見朱実)

鹿島対神戸 後半、FW染野(右)と交代をする鹿島FW上田(撮影・たえ見朱実)
<明治安田生命J1:鹿島1-1神戸>◇第11節◇24日◇カシマ
鹿島アントラーズは東京五輪世代のFW上田綺世(22)の執念のゴールでヴィッセル神戸に追いつき、相馬新体制で公式戦3戦無敗となった。
上田は後半10分にゴール前でクロスに合わせようと競り合った際、右手から落ち、以降は右腕が上がらない状態が続いていた。しかし、本人はプレー続行を選択。9分後の後半19分、MF三竿の縦バスに抜け出し、絶妙なトラップから右足シュート。体勢を崩しながら打った弾道は、相手DFに当たりゴールに吸い込まれた。上田は「数少ないチャンスを決めきることを1トップはできなくてはいけない。気持ちで押し込めて良かった」と振り返った。
ケガについては「ここで話すことではない」と明言を避けたが、相馬監督は「腕を振りづらそうで痛そうにしていた。実際、代える準備をしていたタイミング。ある意味すごいな、もってるなと思います」と賛辞を送った。上田は19年夏に加入後、得点した試合は負け知らず。貴重な同点弾で勝ち点をもたらした。
五輪候補の鹿島上田綺世が右腕負傷か 同点弾で「不敗」は継続
[2021年4月25日7時40分 ]

鹿島対神戸 後半、相手選手と接触した鹿島上田は右手から落ち負傷する(撮影・たえ見朱実)

鹿島対神戸 後半19分、同点ゴールを決め笑顔を見せる鹿島上田(左)(撮影・たえ見朱実)
<明治安田生命J1:鹿島1-1神戸>◇第11節◇24日◇カシマ
鹿島アントラーズは東京オリンピック世代のFW上田綺世(22)の執念のゴールでヴィッセル神戸に追いつき、相馬新体制で公式戦3戦無敗となった。
上田は後半10分にゴール前でクロスに合わせようと競り合った際、右手から落ち、以降は右腕が上がらない状態が続いていた。しかし、本人はプレー続行を選択。9分後の同19分、MF三竿の縦パスに抜け出し、絶妙なトラップから右足シュート。体勢を崩しながら打った弾道は、相手DFに当たりゴールに吸い込まれた。上田は「数少ないチャンスを決めきることを1トップはできなくてはいけない。気持ちで押し込めて良かった」と振り返った。ケガについては「ここで話すことではない」と明言を避けたが、相馬監督は「腕を振りづらそうで痛そうにしていた。実際、代える準備をしていたタイミング。ある意味すごいな、もってるなと思います」と賛辞を贈った。上田は19年夏に加入後、得点した試合は負け知らず。貴重な同点弾で勝ち点をもたらした。
鹿島上田綺世、不敗神話も反省忘れず「1-1を良しとするクラブではない」
[2021年4月25日9時0分]

鹿島対神戸 後半19分、同点ゴールを決め笑顔を見せる鹿島FW上田(撮影・たえ見朱実)

鹿島対神戸 後半、FW染野(右)と交代をする鹿島FW上田(撮影・たえ見朱実)
<明治安田生命J1:鹿島1-1神戸>◇第11節◇24日◇カシマ
鹿島アントラーズがFW上田綺世(22)の執念のゴールでヴィッセル神戸に追いつき、勝ち点1を手にした。14日に相馬直樹監督(49)が就任して以降、公式戦は2勝1分け。リーグ戦での初の連勝は逃したが、最少失点に抑え、着実に勝ち点を積み重ねた。
神戸戦では前半28分、相手の日本代表FW古橋に得点を許し、相馬体制になって初めて失点を喫した。だが、先制されても慌てず、自分たちの戦いを貫いた。後半19分。上田がMF三竿のパスに抜け出し、体勢を崩しながらも右足でネットを揺らし同点ゴール。実は上田は得点の9分前、ゴール前で味方のクロスボールに合わせようと相手と競り合った際、右手から落下。手を突いた際、腕を痛めたようで以降、右腕が上がらず腕が振れていなかった。もちろん、相馬監督らスタッフも上田の異変に気付いていた。それでも上田はプレーを続行。相馬監督が、交代の準備をしていた所で、チームを救う同点ゴールを決めた。
上田は得点の直後にベンチに退いた。試合後、サポーターへのあいさつも右腕は動かさず、左手を挙げて声援に応えていた。けがについては「ここで僕らが話すことはない」と明言を避けたが「FWは、数少ないチャンスを決めることができなくてはいけない。それがうまくできたシーンだった。気持ちで押し込みました」と振り返った。
上田は法大3年の19年夏に鹿島にプロとして加入。プロ入り後、得点した試合は10勝3分けでチームは負け知らずだ。FWの役割を果たしているように思えるが、本人は「1-1を良しとするクラブではない」と厳しく「もう1点取りたかったのもある。前半で先制点を取ることができれば、もしかしたら0で抑えるゲーム運びができたかもしれない。結果的には追いつけましたが、他の方法で勝たせることができたんじゃないかなと思っています」と反省も忘れなかった。
相馬体制となり、守備面では最終ラインから前線までコンパクトにブロックを形成。選手間の距離感も良く、中央も堅く締められ、簡単に相手に中央のスペースを突かれることが少なくなった。攻撃では、サイドからのクロスはもちろん、上田、2列目のMF荒木、土居が背後のスペースに抜け、ゴールに矢印を向けて相手の嫌がる場所を突いている。まさに、攻守で「シンプル・イズ・ザ・ベスト」。やるべきことが整理されているように感じる。
相馬監督は「リーグ戦での連勝を目指して戦ったが残念ながら勝ち点1。そこはちょっと足りなかった」としながらも「選手達が前向きなエネルギーを出したゲームだった。今日、表現できたことが結果につながっていくように、細かいところを詰めていきたい」。一歩ずつ上位を目指していく。【岩田千代巳】
鹿島、監督交代後は無敗

神戸と引き分け、サポーターの拍手に応える鹿島・上田=カシマ
明治安田J1第11節第3日(24日、鹿島1-1神戸、カシマ)鹿島は後半に追い付き、監督交代後の公式戦は無敗が続く。相手守備の狭いスペースを突くパスを受けたFW上田が、体勢を崩しながらの右足シュートで得点。「コースを狙うことはできなかったが、気持ちで押し込めた」とうなずいた。
敵陣でボールを保持して優勢だっただけに勝ち切れなかった印象も強い。相馬監督は「連勝を期待されていたと思うが、残念ながら勝ち点1」と悔やみ、一瞬の隙を突かれた失点や決定力を課題に挙げた。
鹿島・上田が不敗神話弾!神戸とドロー「前向きに捉えて次の試合に準備したい」
[ 2021年4月24日 19:41 ]
明治安田生命J1リーグ第11節 鹿島1―1神戸 ( 2021年4月24日 カシマスタジアム )

<鹿島・神戸>後半、神戸・小林と競り合いながら同点ゴールを決める鹿島・上田(左端)
Photo By 共同
鹿島は神戸に1―1で引き分け。0―0の前半28分にカウンターから先制点を許すも、後半19分には東京五輪世代のFW上田綺世(22)が右足で同点ゴールを挙げた。上田が得点した試合は19年から負け無しの通算10勝3分け。今季リーグ戦初の連勝とはならなかったが、エースの不敗神話弾で同点に追いつく意地をみせた。
1点を追う後半19分、FW上田がMF三竿の縦パスに素早く反応。裏へ抜けると、倒れ込みながら放った右足シュートが相手DFに当たり、ゴール右隅に突き刺さった。今季自身3点目となる起死回生の同点ゴール。直後の同23分にFW染野と交代し、エースとしての仕事を全うしてピッチを去った。
相馬直樹新監督(49)が14日に就任以降、公式戦は3戦2勝1分け。上田は「先制点は取られてしまったが、追いついて。もう1点取れればという所で取れなかったが、前向きに捉えて次の試合に準備したい」と先を見据えていた。
鹿島・上田 執念と気迫の“不敗神話弾”でドロー、19年から通算10勝3分け
[ 2021年4月25日 05:30 ]
明治安田生命J1第11節 鹿島1―1神戸 ( 2021年4月24日 カシマ )

<鹿島・神戸>後半、神戸・小林と競り合いながら同点ゴールを決める鹿島・上田(左端)
Photo By 共同
執念と気迫が、右足に乗り移った。1点を追う後半19分。鹿島のFW上田が縦パスに抜け出し、相手DFと競り合いながら右足でネットを揺らした。今季自身3点目となる起死回生の同点弾。直前に痛めた右腕でガッツポーズをつくったエースは「押し込めて良かった」と表情を緩めた。
後半11分に相手DFと競り合った後、右腕から倒れ込んだ。相馬監督は「腕を振りづらそうにしていた。実際、代える準備はしていた」。それでも、ピッチの外で治療を受けた後に戻り、即ゴール。上田が得点した試合は19年シーズンから通算10勝3分けと“不敗神話”も継続した。
今季は開幕の清水戦で負傷離脱。3月のU―24日本代表活動は選外だったが、直近4試合3得点と東京五輪へ猛アピールを続けている。「4試合3得点はいいかもしれないが、あくまで(試合は)1―1。もう1点必要だった。数字というよりも、一試合一試合の結果にこだわりたい」。鹿島のエースの自覚は、夏の大舞台にも続いている。
鹿島、攻守切り替えに鋭さ Jリーグ
2021年04月24日20時26分
鹿島が粘り強い守備から攻撃に転じた。後半19分に敵陣中央でしつこくボールを奪い、三竿がすかさず縦パスを供給。受けた上田のシュートは相手DFに当たり、コースが変わってゴールへ。リーグ戦4試合3得点と好調を維持する上田は「数少ないチャンスを決められた」と満足そう。
相馬監督の就任後、公式戦は2勝1分けと負けなし。攻守の切り替えの速さを取り戻そうとする意識が感じられ、「荒療治」はひとまず吉と出ている様子。監督は「きょう表現できたことを結果につなげていきたい」と次戦を見据えた。
小泉社長、資金繰りの不安ない
減収理由として、入場料、広告料、アカデミー関連などの現象に加え移籍金がほぼ無かったこと挙げる。
コロナ渦での収入源はどこのクラブも同じであるが、敢えて選手を売ることなく目先の金銭に飛びつかなかったことを高く評価すべきではなかろうか。
幾人かには高額オファーがあったはず。
それを断る強さがこの鹿島アントラーズFCというクラブにはあった。
勝利するためには"選手第一"、これが強く伝わってくる。
そして不安を払拭するために「親会社のメルカリにおいてもアントラーズにきちんと支援をしていくことで、資金繰りの不安はない」と親会社からの強い支援があることを強調する。
昨期、大きな赤字を計上したが、クラブの基盤は揺るがぬ。
"強い"クラブが強いチームを作っていく。
信頼に足るクラブである。

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鹿島9億4500万円赤字 メルカリ支援で「資金繰りの不安ない」小泉社長
鹿島アントラーズの小泉文明社長が23日、オンラインで20年決算報告説明会を行った。
20年度の営業収入は、47億9700万円で、前年度から19億7100万円の減収となった。新型コロナウイルスの影響で、観客動員数が減り、入場料収入が前年の約半分の4億7500万円。広告料収入は前年度から約2億円減り、20億6100万円だった。アカデミー関連の収入も、緊急事態宣言などで活動を停止していた時期があり6000万円の減収だった。小泉社長は、移籍金による収入が少なかったことも挙げ「一昨年は、7億円強あったが、昨年はほとんど発生していない。タイトルを取るところで、選手の移籍をあまりさせなかった。移籍金の収入が大きく減っている」と説明した。
19年度は9500万円の営業利益があったが、20年度は9億4900万円の営業損失となり、20年度の純損失は9億4500万円。赤字の額が大きいが、小泉社長は「親会社のメルカリにおいてもアントラーズにきちんと支援をしていくことで、資金繰りの不安はない」と強調。「かなり厳しい決算状況で、びっくりする人がいるかもしれないが、むしろ、こういう状況だと正しくお伝えすることが大事だと思っている」と続けた。
21年度も、コロナの影響で見通しが立たない状況ではあるが、小泉社長は新たなデジタルのビジネスなどで収入改善を図ることを挙げ「スタジアムに来れなくても、喜んでもらえるモデルを追求していただきたい。監督の交代はあったが、勝って成績を残さないとクラブ経営はなりたたないと思っている。しっかり、ここから巻き返しを図ることによって改善していく部分もあると思っている」と話した。
相馬監督、隙を作っちゃいけない
かなり厳しい戦いになると予期しておることが伝わってくる。
神戸とは鹿島ホームにて幾年も勝利しておらぬ。
この苦手意識を払拭するのだ。
相馬アントラーズの躍進を信じておる。

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【鹿島】公式戦2連勝中の勢いそのままに神戸戦でも勝利へ。相馬直樹監督「パワーをまた集結できるように」
2021-04-23
サッカーマガジン編集部
4月23日、鹿島アントラーズの相馬直樹監督が練習後のオンライン取材に応じた。ザーゴ前監督からチームの指揮を引き継ぎ、リーグ戦前節の徳島ヴォルティス、ルヴァンカップの北海道コンサドーレ札幌戦と2戦連続完封勝利。5位ヴィッセル神戸戦も勝利を目指す。

上写真=オンライン取材に応じた鹿島アントラーズの相馬直樹監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)
「隙を突かなければいけないし、隙を作ってはいけない」
監督就任後、2戦連続完封勝利。J1リーグ第10節の徳島戦はセットプレーの1点を守り切りアウェーで勝ち点3を挙げ、ルヴァンカップ第3節の札幌戦は若手選手も躍動して3-0と快勝を収めた。
「ここまでのゲームは時間も限られていたので、ちょっとずつやることを整理して、ポイントを絞って、という形でした」と、相馬直樹監督は2連戦を振り返る。「伸ばしていったり、修正していったり、ということがまた必要」と改善点があることも話すが、それでも2連勝については「良いエネルギーが出ている」と手応えを口にし、「これを継続させ、より大きなものにしていかなければいけない」と、さらなる勝利を狙っていく。
そんな中、4月24日にはホームのカシマスタジアムに5位の神戸を迎える。「三浦アツ(淳寛)監督になって、勝負へのこだわりを非常に持ちながらやっている。それが成績にもリンクしていると思います」と、リーグ戦ではここまで1敗しかしていない相手の実力を警戒する。
相馬監督は神戸を分析した上で「我慢比べのゲームになるのかな」と、試合展開を予測。そのため、「お互いに隙を突かなければいけないし、隙を作ってはいけない戦いになってくる」と言うように、接戦を制すための準備を進める。
「こういう連戦の中で、目の前のものにしっかり向かっていくためのパワーをまた集結できるように、と思っています」
上位へ巻き返していくためにも、ホームで勝ち点3が必要な一戦。相馬監督の下でまい進する新生鹿島が、公式戦3連勝を目指して神戸戦に臨む。

4月23日、鹿島アントラーズのトレーニングを行なう相馬直樹監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)
枝葉を増やし、幹も太くなっていく鹿島。連勝でも相馬監督に慢心なし。「本当に今がまた大事」と一意専心
広島由寛(サッカーダイジェストWEB)
2021年04月23日
「でも細部も。勝敗は最後、細部で決まることも多い」

連勝と上々のリスタートを切った相馬アントラーズ。次節の神戸戦は「我慢比べのゲームになる」と指揮官はイメージ。(C)KASHIMA ANTLERS
4月14日にザーゴ前監督の解任が決まり、同日に相馬直樹新監督の就任が発表される。3日後にはJ1リーグ第10節の徳島ヴォルティス戦が迫っていた。さらに中2日でルヴァンカップのグループステージ第3節の北海道コンサドーレ札幌戦が予定されている。
結果的に、鹿島アントラーズはこの2連戦で連勝を飾ってみせた。徳島戦は1-0、札幌戦は3-0と、いずれも完封勝利。上々のリスタートを切った。
慌ただしい日々のなかで準備してきたなかで、しっかりとチームを勝利に導いてみせた。見事な手腕を発揮した相馬監督にも少なからず余裕のようなものも生まれてきたかと思えば、「正直、余裕なんてないですね」と明かす。
「最初はみんながエネルギーを持って、危機感を含めて、この状況をなんとかしなければ、というものがあったうえでの今回の連勝だと思っています」
連勝はひとつの成果として受け止めている。ただ、当然ながら満足などしていないし、むしろこの状況を続けることが重要で、そしてそれが「簡単なことではない」ことを十分に理解したうえで、チーム作りを進めている。
「“枝葉”も必要となってくるんですけど、それにとらわれてしまうと軸の部分がブレてしまう。その軸が薄くならないようにというか、そこをしっかりと植え付けながら、でも細部も。勝敗は最後、細部で決まることも多いので、そこのところも埋めていきながら、自分たちの軸が、幹が太くなっていくようなことをしなければいけない」
その意味で、鹿島が本来の姿――常勝軍団として勝ち続ける――を取り戻すためにも、相馬監督は「本当に今がまた大事」と気合いを入れ直す。「目の前のゲームに向けて、まず戦える準備をする」ことに専心する。
次節は24日、ホームにヴィッセル神戸を迎える。「我慢比べのゲームになるかな、と思っています」。現役時代は日本代表でもチームメイトとしてともに戦った三浦淳寛が指揮を執る神戸について「アツになって、勝負へのこだわりを持ちながらやっていて、それが成績にリンクしている部分がある」とその印象を語る。
勝負のポイントは「隙を突かなければいけないし、隙を作ってはいけない戦いになる」。持ち前の試合巧者ぶりを発揮して“3連勝”を果たしたい。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストweb編集部)
鹿島相馬監督「我慢比べのゲーム、うちと近い」公式戦3連勝へ24日神戸戦
鹿島アントラーズの相馬直樹監督(49)が23日、24日のヴィッセル神戸戦に向けオンライン取材に応じ「我慢比べのゲームになる」と公式戦3連勝へ気を引き締めた。ザーゴ監督が解任され、17日の徳島戦から指揮を執り、ルヴァン杯・札幌戦と2連勝。指揮官は「いいエネルギーは出ていると思う」としながらも「継続させていくのは簡単なことではない。細部にこだわりながら、自分たちの軸、幹が太くなっていくようなことをしないと」と話した。
今季初のリーグ2連勝、公式戦3連勝をかけ、次節は今季1敗の5位・神戸と対戦する。三浦監督が率いる神戸は鹿島と同じく、勝負へのこだわりが強いチームへと変化している。相馬監督は「我慢比べのゲームになる」とし「総じて見ると、うちがやろうとしている所と近い部分が非常に多いと感じています。お互いに隙をつかなければいけないし、お互い隙をつくってはいけない戦いになってくる」と警戒。再び勝ち点3を手にし、一歩ずつ高みを目指していく。
相馬監督就任後2連勝中の鹿島 神戸戦のポイントは「我慢比べかな」
[ 2021年4月24日 05:30 ]

鹿島・相馬監督
Photo By スポニチ
鹿島の相馬監督が24日のホーム神戸戦について「我慢比べのゲームになるのかな」とポイントを挙げた。
14日の新監督就任以降、公式戦は2連勝中。今季のリーグ戦は1敗で5位につける好調な相手に「総じてうちがやろうと始めているところと近い部分は多い」とし、「お互いに隙を突かないといけないし、隙をつくってはいけない戦いになる」と気を引き締めた。
鹿島・相馬直樹監督「我慢比べになる」就任後3連勝目指す神戸戦へ「隙を作っちゃいけない」
J1鹿島の相馬直樹監督は23日、J1第11節神戸戦(24日・カシマ)に向けたオンライン取材に対応し、「我慢比べのようなゲームになるのかなと思っています。総じてうちがやろうとしているところと近い部分が(神戸は)多いと感じている。そういった意味においては、お互い隙を作っちゃいけないし突かなければいかない試合になる」と見据えた。
ザーゴ前監督の解任を受けてコーチから昇格し、初陣となったJ1第10節徳島戦(1〇0)で初勝利。中2日で迎えたルヴァン杯1次リーグ札幌戦(3〇0)でも快勝し、就任後2連勝で神戸戦を迎える。指揮官は「いいエネルギーが出ている。これを継続させていき、より大きなものにしていかないといけないと思っている。そんなに簡単なことではないので、連戦の中で目の前に向かっていくパワーを集結できるようにと思っている」と手応えを示した。
神戸は10試合を消化し、5勝4分け1敗で5位と好調を維持している。試合の終了間際にゴールを挙げる試合も多く、指揮官は「アツになってから、非常に勝負へのこだわりを持ちながらやっている。成績にもリンクしている」と選手時代にしのぎを削った3学年下の三浦淳宏監督が率いるチームを警戒。「ゲームに入るまで残りはミーティングしかないが、そこを含めていい状態で、ファイティングポーズをとって向かっていきたい」と力を込めた。
シントトロイデンのペーター・マース監督、鈴木優磨のステップアップは決定事項
今夏での優磨の退団が決まったようである。
優磨が来季するクラブはどこであろうか。
興味津々である。

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鈴木優磨のステップアップは決定事項…シント=トロイデン指揮官がエースの退団を明言

【欧州・海外サッカーニュース】STVVのペーター・マース監督がFW鈴木優磨の移籍を明言した。
鈴木優磨の今夏の移籍は決定事項となっているようだ。シント=トロイデン(STVV)のペーター・マース監督が明言した。
2019年夏に鹿島アントラーズから加わった鈴木は今季ベルギーのジュピラー・プロ・リーグで今シーズン17ゴールを記録し、クラブの年間MVPも受賞。先日、地元メディアで「夢見ているのは最高レベルでプレーすることです。チャンピオンズリーグでプレーすることと、ヨーロッパの主要な大会、できればセリエAで多くの得点を挙げることですね」とステップアップの希望を口にしている。
そして、移籍がさらに現実味を帯びることに。マース監督が地元の放送局『TV Limburg』に対し、エースの去就について「ユウマ・スズキはクラブを去ることになる。これはすでに決定している」と明言。さらに「彼はベルギーを離れて、ほかのコンペティションを経験することを望んでいるんだ」とベルギー以外でのプレーを求めていると明かした。
同監督は鈴木が次に挑戦する可能性のリーグについては具体的に話さず。ただ、アタッカーと同じくSTVVに移籍希望を伝えたというDFリベラト・カカーチェの去就に触れた際には「彼にも(他からの)関心がある」と他クラブが2人に対し興味を抱いていることを示唆した。
今月26日に25歳の誕生日を迎える鈴木だが、来シーズンは果たしてどこでプレーするのだろうか、引き続き注目したいところだ。
鹿島アントラーズユース・坂本翔汰くん、鹿島アントラーズノルテジュニアユース・松本泰生くん、鹿島アントラーズつくばジュニアユース・土橋竜之介くん・徳田誉くん、U-15日本代表候補選出
これは楽しみ。
将来を担うであろうDF、GK、FWが現れた。
大事に育てユース、そしてトップに上げたいところ。
将来が楽しみである。

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U-15日本代表候補トレーニングキャンプ【4.26~29@高円宮記念JFA夢フィールド】
2021年04月23日
スタッフ
監督:廣山 望 ヒロヤマ ノゾミ(日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ/JFAアカデミー福島)
コーチ:西川 誠太 ニシカワ セイダイ(日本サッカー協会JFAコーチ)
GKコーチ:高原 寿康 タカハラ トシヤス(JFAアカデミー福島)
フィジカルコーチ:小粥 智浩 オガイ トモヒロ(日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ)
選手
GK
ピサノ アレクサンドレ幸冬堀尾 ピサノ アレクサンドレコウトホリオ(名古屋グランパスU-18)
松本 泰生 マツモト タイセイ(鹿島アントラーズノルテジュニアユース)
内山 翔太 ウチヤマ ショウタ(アルビレックス新潟U-15)
DF
坂本 翔汰 サカモト ショウタ(鹿島アントラーズユース)
山本 虎 ヤマモト トラ(青森山田高)
田所 莉旺 タドコロ リオ(川崎フロンターレU-15)
柴田 翔太郎 シバタ ショウタロウ(川崎フロンターレU-15)
柴田 了祐 シバタ リョウユウ(愛媛FC U-15)
橋本 日向 ハシモト ヒナタ(JFAアカデミー福島U-15)
中村 絃太 ナカムラ ゲンタ(浦和レッズジュニアユース)
土橋 竜之介 ドバシ リュウノスケ(鹿島アントラーズつくばジュニアユース)
松本 里央 マツモト リオ(FC LAVIDA)
MF
揚石 琉生 アゲイシ ルイ(栃木SC U-18)
瀬山 航生 セヤマ カズキ(浦和レッズユース)
山本 丈偉 ヤマモト ジョウイ(東京ヴェルディジュニアユース)
丹野 豊芽 タンノ ホウガ(大宮アルディージャU15)
白須 健斗 シラス ケント(横浜F・マリノスジュニアユース)
立花 圭吾 タチバナ ケイゴ(FC東京U-15むさし)
木吹 翔太 コフィ ショウタ(JFAアカデミー福島U-15)
高橋 友矢 タカハシ トモヤ(横浜FCジュニアユース)
濱野 哉太 ハマノ カナタ(ヴァンフォーレ甲府U-15)
佐藤 龍之介 サトウ リュウノスケ(FC東京U-15むさし)
FW
倉林 佑成 クラバヤシ ユウセイ(ジェフユナイテッド千葉U-18)
徳田 誉 トクダ ホマレ(鹿島アントラーズつくばジュニアユース)
磯﨑 麻玖 イソザキ マーク(大宮アルディージャU15)
ワッド モハメッド サディキ(柏レイソルU-15)
大町 彪悟 オオマチ ヒュウゴ(FC東京U-15深川)
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
※全チームスタッフ、選手は集合時にSmartAmp法検査を実施します。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一般の方におかれましてはトレーニングの見学は一切できません。
※選手やスタッフによるサイン、握手、写真撮影、プレゼント受け渡し等の対応も自粛させていただきます。
皆さまのご理解とご協力を、よろしくお願いいたします。
プロ分析官による『鹿島×神戸』徹底展望
Fマリノスを2019年にリーグ優勝に導いた分析官の目が光る。
こうした分析が行われ、チームは常に丸裸にされておる。
それを踏まえた上で試合に挑むことが現在の指揮官には求められる。
相馬監督は、アナリストの分析以上の戦術を植え付けることが出来るのか。
注目の一戦である。

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プロ分析官が注目の一戦『鹿島×神戸』を徹底展望! ダブルボランチのポジショニングが勝負の分かれ目に!?
サッカーダイジェストWeb編集部
2021年04月23日
スタートは両チームともに前節とほぼ同じメンバーか?

杉崎氏の「鹿島アントラーズ対ヴィッセル神戸」予想フォーメーション。
相馬直樹新監督就任後、公式戦2連勝中と上向き調子の鹿島アントラーズと、直近のリーグ戦6試合で無敗のヴィッセル神戸が、4月24日に県立カシマサッカースタジアムで激突する。
『サッカーダイジェストWeb』では、Jリーグの各クラブでスカウティング担当を歴任し、2019年には横浜F・マリノスでチームや対戦相手を分析するアナリストとして、リーグ優勝にも貢献した杉崎健氏に、11節・鹿島対神戸の勝負のポイントを伺った。
確かな分析眼を持つプロアナリスト界の第一人者は、注目の一戦をどう見るのか。予想布陣の解説とともに、さらに試合展開を4つの状況に分け、それぞれの見どころを語ってもらった。
――◆――◆――
●鹿島アントラーズ
今季成績(10節終了時※1試合未消化):12位 勝点11 3勝2分4敗 11得点・12失点
●ヴィッセル神戸
今季成績(10節終了時):5位 勝点19 5勝4分1敗 14得点・9失点

両チームのマッチアップ図。
【予想布陣解説】
両チームともにルヴァンカップで大幅にメンバーを変えたので、おそらくお互いに前節のリーグ戦とほぼ同じメンバーで臨むだろうという予想です。
難しいのは、すでにチームに合流している新外国人選手を起用するかどうか。ただ、前節出場した選手のパフォーマンスが悪くなかったという点を考え、スタートはそのままであろうと予想しました。
並びを変えたのは神戸のサイドハーフ。前節の湘南ベルマーレ戦で、試合開始から35分までは初瀬亮選手が左、井上潮音選手が右でスタートしていました。しかし、その後にポジションを逆に変え、最後まで戦っていました。右サイドを務めた前半の井上選手は、ボールに絡むシーンが少なかったですし、彼の特長をあまり生かせていなかった。ですから、湘南戦とは変えて初瀬選手が右で井上選手を左に配置しています。
また、鹿島の左サイドバックの永戸勝也選手はスピードがあり、積極的に攻撃参加をするタイプなので、神戸のサイドハーフは守備に戻る必要が多く出てくる。その場合、もともとサイドバックでもあり、守備力のある初瀬選手が右サイドをやるのがいいのではという考えです。
鹿島の自陣からの攻撃vs神戸の敵陣での守備

鹿島が自陣でボールを保持している際のマッチアップ図。
まず、鹿島は自陣からのビルドアップに関して、ショートパスでいくのか、それともロングキックで打開を図ろうとするのか、どちらのスタイルで臨むかというところが1つ目のポイントです。前節の徳島ヴォルティス戦では、ロングボールが主体でした。ですから、おそらく神戸に対してもロングボールで挑む可能性が高いですが、相馬監督は状況によって使い分けができるので、神戸という相手に対してどれだけ繋いでいくのかいうところです。
鹿島が後ろからショートパスで繋いでいく場合は、レオ・シルバ選手と三竿健斗選手のダブルボランチがどこまでサポートに下りてくるのかというところも見どころのひとつ。このふたりがセンターバックのあいだに下りた場合、その狙いとしては神戸の2トップに対して数的優位を作りたい点と、神戸のダブルボランチ、セルジ・サンペール選手と山口蛍選手をつり出したいという点があると考えています。
それによって生まれたスペースに、図のように左サイドハーフの土居聖真選手とFWの荒木遼太郎選手が下りてボールを受けにいく。前節の試合で、GKの沖悠哉選手から1本のミドルパスを通したシーンがありましたが、鹿島はそのようにして神戸のダブルボランチの背後を狙い、そこから前進していくことが出来るチームです。
守備側の神戸の視点で言うと、サンペール選手と山口選手の後ろは使われたくないはず。とはいえ、真ん中に居ればいいというわけではなく、下がって受けにいったL・シルバ選手と三竿選手にマークを付いていかなければ、このふたりにフリーで受けられてしまう。
このバランスが重要で、神戸側は前線の4人が前からプレッシャーをかけるなかで、ダブルボランチはその後ろをカバーする役割がある。鹿島は真ん中に人数をかけてくるので、そこをどれだけ抑えられるかがこの局面においての見どころになってくると思います。
鹿島の敵陣での攻撃vs神戸の自陣での守備

鹿島が敵陣でボールを保持している際のマッチアップ図。
鹿島が敵陣でいかにゴールを奪うかのフェーズに移った際の見どころは、神戸が引いて守った場合にどう有効なスペースを見つけるか。鹿島は、シンプルに相手の最終ラインの裏を狙うロングパスや、スルーパスをどんどん狙っていくスタイルなので、当然この試合でもそれを狙っていきたいはずです。
その場合、守備側の神戸は最終ラインをどこに設定するかが重要。高すぎてしまうと、鹿島は背後のスペースを狙ってくるし、下げすぎるとボールを取れなくなってしまう。最終ラインをどこに設定して、裏のスペースを消すかが鍵になります。
鹿島は裏のスペースが無い場合、次なる一手としては中央突破を狙います。サイドハーフの土居選手や白崎凌兵選手が中に入ってきて、2トップと合わせて、図のように真ん中に4人が集まる。前節でも、ここで細かくパスを繋いで、シュートまで狙っていきましたが、今回の相手は神戸。ボランチにサンペール選手と山口選手がいるので、中央が堅い相手に対してわざわざ真ん中を割って入ろうとするのかどうかです。
中央を避けるとすると、当然サイドが起点となる。神戸の前節・湘南戦を見ると、サイドの方が有効ではないかと思います。神戸のサイドハーフ、初瀬選手と井上選手がしっかり守備に戻れていればいいのですが、このふたりは結構前から守備にいくので、相手に突破されたあとにどれだけ戻れるか。戻り切れなかった場合、個人技術に優れる鹿島にサイドに人数をかけられてしまい、かなり後手に回る可能性があります。
これらをトータルして考えると、例えば図のようにボールを持った常本佳吾選手がどこにパスを入れるかが注目ポイント。真ん中を狙っていくのか、それとも初瀬選手と井上選手の後ろのスペースを使うため、サイドを狙うのか。これによって神戸の守備をどうやって崩そうとするのかの狙いが見えてくると思います。常本選手から白崎選手にボールが渡った場合、神戸のサイドハーフが戻り切れていない場合は山口選手がカバーに行かざるを得ない。すると真ん中のスペースが空いて、鹿島はそこを狙うことも出来てしまいます。
また神戸のセンターバック、菊池流帆選手は自分のポジションを空けてでも、前に潰しにいくタイプ。仮にバイタルエリアにいる上田綺世選手にボールが渡り、そこにアプローチにいった時、かわされて真ん中を抜かれるということもなくはないと思います。鹿島からすると、ゴールを決められるかどうかの鍵となると思います。
神戸の自陣からの攻撃vs鹿島の敵陣での守備

神戸が自陣でボールを保持している際のマッチアップ図。
今度は攻守交替で、神戸のマイボールになった時の後ろからの繋ぎです。神戸は鹿島よりもショートパスで繋ぐチーム。鹿島は相手にボールを持たれることも覚悟しなくてはなりません。
その理由としては、図のように神戸のボランチが1枚下がってビルドアップに参加した場合、菊池選手、サンペール選手、小林友希選手の3人に対して、鹿島は荒木選手と上田選手しかいない。つまり、この3対2という状態では、なかなかボールが奪えません。神戸が自陣でボールを持った際、サンペール選手が下がるのか、下がらないのかがこの局面のポイントです。
ただ、サンペール選手が下がった場合、後ろではボールを持てるようになりますが、そこから先に進むうえで問題が発生します。サンペール選手が下がってしまうと、真ん中には山口選手しかいなくなるので、郷家友太選手が下がって対応します。しかし、鹿島のダブルボランチがいるのでマークされるでしょう。そうなれば、シンプルにサイドへ展開するしか道がなくなってしまう。これが鹿島の狙いでもあります。
サイドにボールがいった瞬間に、一気に襲い掛かるのが鹿島の守備の仕方です。例えば左サイド。土居選手が神戸サイドバックの山川哲史選手にアプローチにいって、サイドハーフの初瀬選手にボールを入れさせる。そこを永戸選手が潰すわけです。
これに対し、神戸の解決策は逆サイドの酒井高徳選手にあります。足下の技術がある酒井選手が、センターバックの小林選手からボールをもらった時、そのままワンタッチで井上選手や下りてくる古橋亨梧選手にいち早く当てることができれば、そのテンポによって鹿島は物理的に守備が間に合わなくなります。
鹿島はこれで突破されてしまうと、背後のスペースを突かれる恐怖から守備陣が下がってしまう。怖がってプレスが遅れてしまうと、今度は神戸がずっとボールを握るという展開になるのではないかと思います。このサイドの攻防では、酒井選手のフリックがひとつの引き金となり、神戸が前進できる要素となり得ます。
神戸の敵陣での攻撃vs鹿島の自陣での守備

神戸が敵陣でボールを保持している際のマッチアップ図。
最後は、神戸が敵陣でどうゴールを奪うかと、鹿島の守り方です。神戸は、三浦淳寛監督になってから、相手のサイドバックやウイングバックの裏(図左下の赤い部分)を狙う傾向があります。
ここに誰が走り込むか。シンプルに井上選手が縦に抜けるのか、FWの古橋選手が流れたり、郷家選手が2列目から飛び出したりもします。また、前節でも見られたプレーでは山口選手がここに走り込むこともある。このエリアを誰が使うかによって、神戸の狙いが見えてきます。
当然、鹿島としては裏を狙って走ってくる選手に対して、マークに付いていかなければいけない。L・シルバ選手や三竿選手がそこに付いていくことも考えられますが、鹿島はマンマーク気味の意識が強いので、例えば古橋選手が流れていったら、センターバックの犬飼智也選手が付いていくはず。そうなれば、当然真ん中のスペースに人がいなくなりますが、ただ神戸も郷家選手しかいなくなるので、犬飼選手が付いていって潰すこともできます。
これが例えば、山口選手が出ていった場合は、真ん中に古橋選手や郷家選手が残っているので、さすがに犬飼選手は付ききれず、ボランチの三竿選手が付いていかなければいけなくなります。そのとき鹿島が注意すべきは、図の真ん中の赤いスペースのところのバイタルエリアにL・シルバ選手しかいなくなるので、そこを使われて神戸にシュートまでいかれてしまうこと。神戸としては、サイドバックの裏に走り込んで相手の陣形を崩し、ボランチを引き出してバイタルエリアを狙うというのが、キーポイントになります。
また、古橋選手、井上選手、山口選手など、このペナルティエリア手前の位置からシュートを打てる選手が神戸にはたくさんいます。鹿島の自陣での守備としては、常に人を見てシュートを打たせない距離感でマークし続ける必要があります。ただ、スペースは簡単に空けたくない。この矛盾をどう解決するか。神戸はバイタルエリアからのミドルシュートや、サイドを深く取ってからクロスではなくてショートパスを繋いでくることもある。両チームにとって、この2つのスペースをめぐる攻防が、見どころになると思います。

Jリーグ優勝クラブで活動していたアナリストの第一任者杉崎健氏。Twitter(https://twitter.com/suzakken)やオンラインサロン(https://community.camp-fire.jp/projects/view/356767)などでも活動中。
【著者プロフィール】
杉崎健(すぎざき・けん)/1983年6月9日、東京都生まれ。Jリーグの各クラブで分析を担当。2017年から2020年までは、横浜F・マリノスで、アンジェ・ポステコグルー監督の右腕として、チームや対戦相手を分析するアナリストを務め、2019年にクラブの15年ぶりとなるJ1リーグ制覇にも大きく貢献。現在は「日本代表のW杯優勝をサポートする」という目標を定め、プロのサッカーアナリストとして活躍している。Twitterやオンラインサロンなどでも活動中。
◇主な来歴
ヴィッセル神戸:分析担当(2014~15年)
ベガルタ仙台:分析担当(2016年)
横浜F・マリノス:アナリスト(2017年~20年)
◇主な実績
2017年:天皇杯・準優勝
2018年:ルヴァンカップ・準優勝
2019年:J1リーグ優勝
アルトゥール・カイキ チーム合流
待ち人来たるといったところ。
この鋭い眼光と威厳のある髭が活躍を予感させる。
チームの攻撃を更に活性化させるのだ。
期待しておる。

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カイキ選手が今日からチームに合流しました!#antlers #kashima #鹿島アントラーズ #welcometoKASHIMA
— 鹿島アントラーズ (@atlrs_official) April 23, 2021
カイキ選手の合流で、全員揃いました!#カイキ#アルトゥールカイキ
ようこそ、アントラーズへ!これからよろしくお願いします!
カイキ選手のプロフィールは:https://t.co/2hg0gfDe0a pic.twitter.com/klScJ6J5oY
鹿島アントラーズFC、2020年度決算概要
営業収入は47億9700万円、およそ48億円の売り上げということとなった。
昨期の70億円から30億円もの減収である。
そこを9億4900万円の営業損失に収めた経営手腕は驚きに値する。
コロナ渦でのサッカークラブ運営の難しさが強く伝わってくる。
これは応援する我らも現実を受け止めサポートしていかなければならぬところ。
試練である。

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2020年度 決算概要について
2021.04.23(金)
株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シーの第30期定時株主総会が本日4月23日(金)に開催され、下記決算内容が報告されましたので、お知らせいたします。
2020年度クラブ収支状況
(単位:百万円)
2020年度
営業収入 広告料収入 2,061
入場料収入 475
Jリーグ配分金 843
アカデミー関連収入 196
その他 1,222
計 4,797
営業費用 チーム人件費 2,550
試合関連経費 338
トップチーム運営経費 341
アカデミー運営経費 125
販売費及び一般管理費 2,392
計 5,746
営業損失 949
営業外収益 12
営業外費用 8
経常損失 945
特別損益 0
税引前当期純損失 945
法人税等 0
当期純損失 945
土居聖真、チャレンジャーのつもりで向かっていく
相馬監督の指導法を問われ、「ザーゴ監督の時よりは、守備に重点を置いている所は大きく変わった1つのポイントだと思います。公式戦2試合、無失点というところは大きく変わったところ」と答える。
確かにそれは目に見える結果である。
攻撃的選手である聖真には、こうした戦術下にてゴールに関わる仕事が求められる。
そしてミッドウィークのルヴァン杯・札幌戦はベンチ外の完全休養となり、リフレッシュされた聖真への期待はより高まるところ。
神戸戦での躍動を楽しみにしておる。

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【鹿島】上位進出に向けて反撃開始。神戸戦を見据える土居聖真「先を見るより一つずつ」
2021-04-23
サッカーマガジン編集部
4月22日、鹿島アントラーズの土居聖真が練習後のオンライン取材に応じた。相馬直樹監督体制になってからJ1リーグ徳島ヴォルティス戦、ルヴァンカップ北海道コンサドーレ札幌戦と2試合を戦い、どちらも完封勝利を収めた。土居聖真はさらなる勝利を追い求める。

上写真=4月22日、鹿島アントラーズのトレーニングを行なう土居聖真(写真◎KASHIMA ANTLERS)
「チャレンジャーのつもりで向かっていく」
4月14日に相馬直樹監督体制へと変わり、攻守がかみ合い始めている。17日のJ1リーグ第10節徳島戦はセットプレーの1点を守り抜いて接戦を物にし、20日のルヴァンカップ第3節札幌戦は若手選手の活躍もあり3-0と快勝を収めた。「公式戦はここ2試合とも無失点。(相手に)先にチャンスを作られているけれど、みんながあきらめずに体を投げ出したりして、失点していない。そこは大きく変わったところだと思います」と、土居聖真はチームの復調ぶりについて話す。
リーグ戦では開幕から失点が止まらなかった。「今までも(体を張った守備を)していなかったわけではないけれど」と土居は前置きしつつ、「相馬監督も練習からすごく強調していること。徳島戦も札幌戦も先にビッグチャンスを作られたけれど、先制点を取って、(失点)ゼロで抑えることは相馬監督の思い描いていること」と、指揮官の狙い通りの試合運びができていることを実感する。
その中で、24日には5位の神戸との一戦を迎える。土居は「今シーズン、スタートからすごく調子いい」と好調な相手を警戒し、「上位にいるチームなので、僕らはチャレンジャーのつもりで、試合に向かっていく」と意気込む。「徳島戦もそうでしたが、自分たちよりも順位が上のチームと戦う状況が続いている」(土居)。現在12位の鹿島が巻き返すには、ひたすらに上位の相手を倒していかなければならない。
「(残り試合は)まだ30試合近くありますけれど、先を見るより一つずつ、次の試合を見ながら。一つひとつの試合が重要になってくるので、また神戸戦に向けて、(チームで)一つにならなければいけません」
状態を上げてきた鹿島が、順位を浮上させていくためにまずは目の前の勝利を目指し、反撃を開始する。

オンライン取材に応じる鹿島アントラーズの土居聖真(写真◎KASHIMA ANTLERS)
鹿島土居「監督が代わった意味がなくなる」結果にこだわる覚悟語る
鹿島アントラーズのMF土居聖真(28)が22日、24日のヴィッセル神戸戦に向けオンライン取材に応じ、結果にこだわる覚悟を口にした。11日のコンサドーレ札幌戦を最後にザーゴ監督が解任され、相馬直樹監督が就任。17日の徳島戦、20日のルヴァン杯・札幌戦と無失点で勝ち点3を手にし、公式戦2連勝と上昇気流に向かいつつある。
特に、守備がコンパクトに整備され、選手間の距離も変わった。土居は「ザーゴ監督の時よりは、守備に重点を置いている所は大きく変わった1つのポイントだと思います。公式戦2試合、無失点というところは大きく変わったところ」とキッパリ。直近2試合は、相手に先に好機をつくられたが、最後は体を張ってゴールを割らせなかった。土居は「みんなあきらめずに体を投げ出したり。相馬さんも、そこに関しては練習から強調しているし、90分、守備の強度は落とさないところは言っている。今のところは期待に応えられているのかなと思います」と手ごたえを口にする。
次節は今季リーグ初の連勝を狙い、5位の神戸と対戦する。鹿島は現在、12位と苦しんでいる。土居は「徳島戦もそうでしたけど、上位のチームと戦う状況が続いているので、チャレンジャーの気持ちで試合に向かっていこうと思います」と現実をとらえ「僕らが招いた結果ですし、選手が変わらなければ監督が代わった意味がなくなってしまう。正直、内容より1つの結果がさらに重要になってくる」と気を引き締める。まずはリーグで連勝し、地道に順位を上げていく。
相馬新監督の下、一戦必勝で目指す公式戦3連勝
次に対戦する神戸は鹿島と同様の戦い方をする様子。
これは面白い対戦となろう。
ただし、鹿島側は監督交代から2戦行ったものの日が浅く戦術浸透具合は低いと思われる。
この不利な状況をどう覆すのかに注目が集まる。
ここはホームの地の利を活かしたいところ。
多くの民が集まりスタジアム全体で後押しするのだ。
相馬体制第3戦、聖地での勝利を目指す。
重要な一戦である。

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相馬新監督の下、一戦必勝で目指す公式戦3連勝
ザーゴ前監督を解任し相馬 直樹新監督を迎えた鹿島が、ホームに神戸を迎える。監督交代後、鹿島は前節で徳島を1-0で下すと、JリーグYBCルヴァンカップでも札幌を3-0で退け、公式戦2連勝と持ち直す兆しを見せている。2試合ともに無失点で終えていることからも分かるとおり、守備の改善が大幅に進んだ。結果が出ないとき、ザーゴ前監督は「良いサッカーをしていれば勝てる」というスタンスで取り組んでいたが、相馬監督体制に変わってからは結果を出すために内容を精査した。それが守備の改善に表れている。
しかし、今節の対戦相手は「開幕から調子が良い」(土居 聖真)神戸。順位も5位につけ、さらなる上位進出を狙っている。現在12位の鹿島とすれば、こうした相手を倒していかない限り順位を上げることはできない。そこで相馬新監督が選手に呼びかけているのが一戦必勝の姿勢だ。
相馬監督は就任直後、「『常勝』と言われていますけど、決して常勝ではない。もともとはJリーグのチームができるとは思われなかったところにできたチームですから、もう1回チャレンジャーとして足元を見て戦いたい」と話してきた。この試合でも、その姿勢は変わらないだろう。
対する神戸は、ケニア代表のアユブ マシカが前節・湘南戦でデビューを飾り、補強の目玉でもあるリンコンも合流を果たしている。フラメンゴの育成組織で育ったリンコンが、フラメンゴの英雄であるジーコの前でデビューを飾るのか注目が集まる。公式戦2試合で連勝してきた鹿島に比べると、神戸は2試合連続でノーゴールと攻撃陣が振るわない。それだけにアユブ マシカやリンコンにかかる期待は大きいだろう。
鹿島は火曜日に、神戸は水曜日にルヴァンカップを戦ったが、互いにメンバーを大きく入れ替えて臨んでいる。鹿島は中3日、神戸は中2日の連戦となるが、そこまで影響はなさそうだ。ただ、鹿島は連勝でできた流れを断ちたくないだろうし、神戸は手堅い試合内容をしっかり結果に結びつけたいところだろう。
互いに狙いとするところは似通っている。コンパクトな守備でボールを奪い、切り替えの速さで鋭い攻撃を仕掛ける。ビルドアップで少し手間取る問題を抱えているところも、少し似た部分があるかもしれない。神戸は前半のパフォーマンスがあまり良くない試合が続いているだけに、鹿島とすれば先手をとりたいところだろう。
昨季の両者の対戦は鹿島の1勝1分。県立カシマサッカースタジアムでの試合は、神戸の1点リードで後半アディショナルタイムに突入し、染野 唯月のパスを受けた荒木 遼太郎が土壇場で同点ゴールをねじ込む展開だった。2年目を迎えた彼らはルヴァンカップでも躍動しており、さらなる成長の証を見せたいところだろう。
[ 文:田中 滋 ]
黒崎久志が語り継ぐJリーグ以前の時代
黒崎のサッカー人生が語られる。
日本サッカー界がプロ化していく様が伝わってきたのではなかろうか。
また黒崎は監督業に意欲を燃やしておるとのこと。
中国へ渡らねば、相馬監督ではなく黒崎監督が鹿島を指揮しておったやも知れぬ。
複雑な気持ちにさせられる。
いずれまた機会があろう。
縁を大事にしていきたい。
また黒崎の紹介するお店には是非とも行って欲しい。
食欲旺盛である。

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僕には今でも愛社精神がある…黒崎久志が語り継ぐJリーグ以前の時代【ごはん、ときどきサッカー】
サッカージャーナリスト・森雅史がお送りする「ごはん、ときどきサッカー」は、サッカー関係者の人生をテーマにしています。第11回は元鹿島アントラーズで日本代表だった黒崎久志さんにご登場いただきました。現在は中国スーパーリーグ山東魯能泰山のヘッドコーチに就任し、異国の地で挑戦を続ける黒崎さんに、Jリーグが始まる以前の日本サッカーについて、様々なエピソードを披露していただきました。 (六本木のグルメ・ブラジル料理)
森雅史

©TOMIKOSHI PHOTOGRAPHY
2021年2月、1人の元日本代表が中国を目指した
激動のサッカー人生はアマチュアからスタートした
ところが入った会社はJリーグへの参加を見送る
だがあえて1年間そのチームに残った
そんな黒崎久志には今も1人の指導者の影響が残っている
それは自分を鹿島アントラーズにも引っ張ってくれた恩師
自分のサッカー人生と食事を振り返ってもらったとき
最初から最後までその名前が出てきた
本田技研で出会った宮本征勝という恩師
今の若い人ってJリーグが出来る前のことをもうあまり知らないですよね。僕は1987年に高校を卒業して本田技研に入り、社会人として働きながらサッカーをしてたんです。本田技研に行くことになったのは監督だった宮本征勝さん(故人・1968年メキシコ五輪銅メダル、鹿島アントラーズ監督)に熱心に誘っていただいたからですね。
他のチームからもお誘いはいただいてたんです。5チームぐらいかな。後に日本代表監督になる方にお会いしたりとか、日本代表のコーチになる方に話をしてもらってたりとか。大学に行く話もありましたし。
その当時の日本サッカーリーグ(JSL)の中で本田技研は新興勢力だったんです。御三家の三菱重工、古河電工、日立製作所に加えて、ヤンマー、読売クラブ、日産自動車が強豪だったんですけど、宮本さんが早稲田大学の監督から本田技研に来て、関塚隆さんとか早稲田出身の人を呼んでチーム作りをしていく中で、次第に力をつけてたんです。
若さも勢いもあって、これからのチームという感じで、そこに宮本さんから「育てたい」という話をいただいて。それで自分も本田技研に決めました。
当時はプロリーグが出来るなんて噂もないです。自分が会社に入る前の年の1986年に奥寺康彦さんがドイツから帰ってきて、木村和司さんといっしょに国内初のプロサッカー選手になったってころですからね。
自分も小さいころから「三菱ダイヤモンドサッカー」というテレビ番組を見て「海外でプロサッカー選手になりたい」っていう夢は持ってて。本田技研で頑張ってやれば海外への道は開けるかな、と思ってたんです。
実際、本田技研でも「海外研修」ということでブラジルに半年行かせてもらったり、日本サッカー協会に手配してもらって、デットマール・クラマーさん(故人・日本サッカーの父と呼ばれる1964年東京五輪チームのコーチ)の伝手でバイエルン・ミュンヘンに練習参加させてもらったり、貴重な経験をさせてもらってました。
でもアマチュアですから、会社員として午前中は働かなきゃいけないんですよ。朝8時始業でだいたい12時までラインで働くんです。本田技研の白いつなぎを着て、緑色の帽子を被ってバイクを作ってました。いろんなバイク作ってましたね。それこそ1300ccの大きなバイクだったりとか。その足回りみたいなのを作る「車体組立課」っていうところに配属されてたんで。
体が大きいからか、力があるからか知らないけど、車体組立ってフレームだったりそういう重たいものを使うから、車体組立課にはサッカー部の他の選手もいました。午前中だけでも結構大変な作業でしたね。ずっと立ちっぱなしだし。
でも、周りの主任さんなんかがうまく自分のところに入ってサポートしてくれてたんで、慣れれば楽しかったですね。それにラインの最後に出来上がるバイクのかっこよさもありましたんで。高卒だとだいたい2年ぐらいはそういうラインの現場に入って、2年経つと事務的な仕事に回るみたいでしたね。
午前中の仕事が終わるとかなりクタクタで、12時になったらいそいで食堂でご飯食べてました。若かったから1食じゃ足りなくて、食券2枚買って2人分食べたりしてましたね。ちょっと休んで15時ぐらいから練習でした。
練習は2時間ぐらいで、それから1時間ぐらい筋トレでしたね。若手だとどうしても筋トレがマスト、やらなくちゃいけないんで。それに当時50歳ぐらいの宮本さんもみんながやってる横で自分も筋トレを黙々とやってるんですよ。選手以上に。だからこっちもやらなくちゃいけないんです。
それから本田技研に入ってすぐは、筋トレの前に宮本さんと向かい合わせでボールを蹴るっていうキックのトレーニングが毎日30分ぐらい、3カ月ぐらいだったと思うんですけど、やってました。
30〜40メートルぐらいのキックを宮本さんと向かい合わせでやるんで、もちろんちゃんと蹴らないといけないから緊張もしてたけど、でも野球のキャッチボールじゃないけど、上手い人のボールを受けてると、だんだん自分が成長してるっていうか、球質だったりとか、そういうのが自然と似てくるっていうか。宮本さんは3カ月間ミドルキックの練習をやったら、次の3カ月間はヘディングの練習をさせるわけです。それが後に生きたんですよ。
仕事もやってましたけど、会社はすごくサッカーに理解があって、サッカーも盛んな場所でした。当時のJSLで本田技研とヤマハが試合をする天竜川決戦は、自分が入社する前は本当にすごかったらしいですけどね。
たくさんの人が見に来て、選手たち以上に周りの、会社の人たち同士が熱くなってしまう雰囲気があったみたいな。ケガして倒れてる選手がいたら相手チームの応援に来てる人たちが「試合の邪魔だから」ってピッチから外に出しちゃった、なんて話を聞いてました。
当時思っていた将来像は、30歳ぐらいまでこのサッカー部でやって、その後また仕事かなっていう感じでしたね。本田技研っていう会社は、トヨタほどメジャーじゃなかったと思うんですけど、これから伸びていくっていう、そういう会社の雰囲気だったし、いろんな人の話を聞いて、これからもしっかりして伸びていくだろうって思ってました。
他の同期入社した人に比べると、自分は午前中だけで抜けちゃうから仕事の面では多少遅れちゃうなっていうか、そういうのは少し感じた部分っていうのはありました。けど、ある意味サッカーで会社に入ってるようなもんだから、そこから頑張って日の丸付けるようになれば、何か違う道がまた開けてくるかなって想像してました。

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古巣への愛と鹿島アントラーズへの移籍
そしてJリーグが始まる1993年の2年前、1991年に本田技研はJリーグ参加見送りを発表したんですよ。それは結構自分としてもショックだったというか。本当にこれから日本リーグの中で優勝が狙えそうだったし、プロができたらそこでも優勝できるようなメンバーもたくさんいましたし。力をつけて、成長した部分っていうのはあったんで。
Jリーグに参加する、プロになるっていうことに対して宮本さんもすごく力を入れて、いろいろ動いてくれてたんです。もう最終的にトップのところでそういう判断が下されたっていうところで、うん……。そこはすごくなんか残念だったっていうか。
だって僕は本田技研に対する愛社精神が今でもありますからね。最初に入った会社ですし。それに本当にいい人っていうか、浜松って口は悪いですけど情に厚いというか、工場って本当そういう気質の人がたくさんいたんで。
それで宮本さんが鹿島アントラーズに移って、1992年のシーズン前にそこから引っ張ってもらったんです。そのときに本田泰人だったり長谷川祥之だったり、それに内藤就行さんとか、自分含めて6人、本田技研から行ったんです。
その前年度に本田技研からいろいろ他のチームに移っていって、北澤豪だったりとか勝矢寿延さんだったりとか、半分ぐらいはJリーグに参加するチームに移籍してたんですよ。でも僕は、1年待ちました。最後ね、プロになるギリギリまで本田技研で活躍したかったっていうのがあって。バラバラになるんだったらちょっとでも何か本田技研に残せるよう、最後にいい成績をあげたいって1991年までやったんです。
結局、1991年のカップ戦では2つとも準優勝までいったんですよ。JSLカップ(リーグカップ)は読売クラブに3-4だったし、ヤマザキナビスコカップ(現・ルヴァンカップ)の前身だったコニカカップでは、決勝戦でトヨタと延長戦まで戦って5-6とか、それぐらいのすごいの点の取り合いを国立でやってたんです。
今、本田技研の時代を振り返ると、すごくしんどかったですけど、大変だったけど、すごく貴重な経験はできたって思いますね。アマからプロに変わる、そこを経験してる人はそんなにいないじゃないですか。それを選手として体験できた、日本サッカーの歴史の中でもすごく大きな過渡期に、そういう場にいられたっていうのは、すごく幸せだと思いますね。それに今でも本田技研はずっとアマチュアのトップチームの1つでいてくれるから、やっぱりOBとしてもうれしく思ってます。
それに最初に会社でいろいろと社会人としての研修をちゃんと受けられたのはよかったと思うんです。サッカーを離れれば1人の社会人として見られるわけだし、それに本田技研という看板を背負って試合をやってたという経験は、現役終わった後に生きたかなって思ってます。
鹿島に入ってプロになって、今度はサッカーが仕事になりましたし、Jリーグを成功させなければいけないっていう責任も感じてましたね。それからプロとしてサッカーでご飯を食べていくっていう大変さだったり、個人としては試合出るための大変さっていうのはありましたね。
1993年にJリーグがスタートしたんですけど、5月16日の名古屋との開幕戦はベンチに座って終わってしまったんですよ。シーズン前から日本代表の合宿に行ってて鹿島の合宿には参加できなくて、その間にチームが出来上がって。代表選手なのにレギュラーとしてピッチに立つことができないという悔しさがありました。
日本代表っていうのは1番トップのチームじゃないですか。そこに入ってることはすごく名誉なことなんですけど、それなのに自分のチームでは試合に出られないっていう。そういう時期は苦しいっていうか。
ただ、個人としてはすごくショックだったんですけど、チーム作りの大切さだったり、チームが開幕戦で名古屋に対していいサッカーをして、ジーコがハットトリックしてアルシンドが2点取って5-0で勝利してね、これがプロっていうもんだなっていうのを教えてもらった1つのきっかけでしたよね。自分がその鹿島のピッチに立つために何をしなくちゃいけないか、すごく考えさせられて。
プロとして試合に出られるチームに移籍したほうがいいんじゃないかとか、そういう考えもちらほら自分の心の中にはあったんですけど、でもやっぱりそこで宮本さんが監督だったというのもあって留まりました。
それからジーコがある日、鈴木國弘通訳を介してサシで話をしようと言ってきてくれたことがあったんですよ。自分のうっぷんがすごい溜まってるのが態度に出てたかどうか分からないし、周りの人もそう思ってたかどうか知らないんですけど。
ジーコは、僕のことを理解してるし、ジーコもそういう経験をしたことがあるから悔しさは分かるって。「でも必ずチャンスが来るからそのためにしっかり準備してくれ」みたいなことを言われたんです。そういうのを見極めてくれていたというか。それに救われましたね。

困難を承知の上で中国行きを決めた
僕が日本代表に最初に呼ばれたのは横山謙三監督のときで、1989年5月5日にソウルでやった韓国戦でデビューしたんです。20歳でした。そのあと1990年イタリアワールドカップ予選で1989年6月25日の北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)にも出てます。そう考えると日本代表としては順調にというか、恵まれてました。
それで1994年12月、加茂周監督が就任して、最初の頃はケガで選ばれてなかったんですけど、そのあと試合に絡めるようになって、1995年2月にダイナスティカップ(現・E-1選手権)で日本が優勝したときや6月にイングランドのウエンブリースタジアムでやったアンブロカップのメンバーにも選んでもらってたんです。
当時、日本代表はみんな「日本を強くしたい」「ワールドカップに出たい」という思いがめちゃくちゃ強くて。それにJリーグを成功させたい、そのためにやっぱ代表が強くないと、Jリーグも盛り上がらないだろうみたいな感じで。
ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)の人たち、ラモス瑠偉さん中心に、柱谷哲二さん、都並敏史さん、北澤とかカズ(三浦知良)さんとかいて、そこに横浜マリノス(現・横浜FM)の井原正巳さんがいて、他にゴン(中山雅史)ちゃんとか僕がいて、みんなサッカーが好きでしょうがないというか、サッカーがないと生きていけないような人たちが揃ってたから(笑)。
一緒に練習しててすごく楽しかったですよ。みんな練習から本気になって、文句の言い合いやケンカになるくらいだったし、そうやってみんなでチームをよくしようって思いは一緒だったんで。ただ、自分はケガ持ちだったりしたんで、1997年の途中ぐらいまでは代表に入っていたんですけどね。最後ケガで外れて、それから呼ばれなくなったっていう感じでした。
そのとき年齢は29歳ぐらいで、その当時若い選手が、たとえば城彰二とかが出てきてたんで、そこに押される形になっちゃったのかな。ワールドカップが1996年だったらよかったんですけどね。それだったらちょうどいい時期だったかもしれないですね。
1998年フランスワールドカップは、やっぱり自分もその場にいたいという、そういう悔しい思いはありました。けど「日本がどれだけできるのか」って、ある意味客観的に見てましたね。メンバーが発表されるまでは主観的に見てましたけど、そのあとは日本のレベルがどういうものかって考えてました。
そして選手でいれば日本代表に入る可能性はあるし、どこでプレーしてもプロとして最高のパフォーマンスを見せてたら、その結果として日本代表に呼ばれるだろうと思って、「やれることをやるしかない」と考えてました。
ただそれと同時に、ある程度年齢行くと自分の夢を次の世代、若い人に託すという役目もあるのかな、って思いながらやってました。
そのときの気持ちとまるで同じというわけじゃないんですけど、1月末までアントラーズのアカデミーのテクニカルコーチという役を担当してました。どれか1つのチームを持つんじゃなくて、アカデミー全体を見るようなコーチですね。
1人ひとりを見て、プロになるためにはどうしたらいいのかってアドバイスをしたり、試合だったりトレーニングの中で行き詰まってるっていう選手に一声かけたりだったり。プロになるためには何が必要かということを話すという感じですね、自分も50歳も過ぎて、みんな孫みたいなそんな感じでしたよ。昔、ジーコが僕にしてくれたようなことをしてました。
2010年から2012年まではアルビレックス新潟で監督をやりましたし、まだまだ監督をやりたいという気持ちは持っています。今まで自分が教えてもらった指導者って現場主義の熱い人たちばっかりだったし、そういう人たちの思いっていうか、背中を見て育ってきてるんで、自分もそういう人たちに追いついて追い越したいじゃないけど、そういう指導者になれるようにどんどんこれからもチャレンジしたいって。
それで2月から鹿島を離れて中国スーパーリーグ山東魯能泰山のヘッドコーチに就任することになりました。鹿島に残る道もありましたが、覚悟を決めて新たな挑戦をします。困難は承知の上でいろいろ経験してキャリアアップが出来たら、と思っています。
こうやってチャレンジできるのも多くのサッカー仲間や家族のおかげだと思います。しばらく日本を離れることになりますが、頑張ってやってきます。中国国内でもアカデミー含めて施設環境が素晴らしいと言うことで楽しみにしています。新型コロナウイルスが落ち着いて海外に行き来が出来るようになったら、ぜひ遊びに来てください。

©TOMIKOSHI PHOTOGRAPHY
オススメはやっぱりシュラスコ、新潟ならノドグロ、鹿嶋市なら宮本ステーキ
僕はオススメのレストランっていっぱいあるんですよ。ただその中でもやっぱりシュラスコだったブラジル・レストランになりますかね。シュラスコの雰囲気だったり、食べ放題だったりというのが好きで。
今はだいぶ食べる量も落ち着いてきましたけど、選手時代はすごく食べられたというか。シェラスコの店で「もう肉がない」って言われたこともあります(笑)。通っていたのは鹿島の「レストラン ベリンバウ」や東京の「バルバッコア」だったりです。どちらもおいしいですよ。
レストラン ベリンバウ
レストラン ベリンバウ
〒314-0031 茨城県鹿嶋市宮中5132-2
0299-83-3722
地図や店舗情報を見る
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バルバッコア 六本木店
バルバッコア 六本木店
〒106-6105 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズウエストウォーク5F
8,000円(平均)
03-5413-3663
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新潟のときはやっぱり魚でしたね。ノドグロだったり。冬場はカニですね。駅前によく通っていた、「葱ぼうず」という郷土料理のお店があったんです。地場の食べ物がたっぷり置いてる店で、ぐるなびで探してみてください。ノドグロは東京だと高級かもしれないんですけど、新潟だとリーズナブルです。駅から近いので遠征したときにもいいですよ。
あとは鹿嶋市の「とんかつ きたき」は紹介しておかなきゃいけないですね。ここは鹿島の新人選手が必ず先輩に連れて行ってもらうところなんです。おすすめはもちろんトンカツなんですけど、ステーキも美味しいんです。
裏メニューで「宮本ステーキ」っていうのがあって、宮本さんが食べていた塩コショウだけで味付けしたステーキなんですよ。メニューには「ステーキ」ってだけ書いてあるんで、「宮本風で」っていうと「宮本ステーキ」が出てきます。頼んでみてくださいね。
葱ぼうず
葱ぼうず
〒950-0911 新潟県新潟市中央区笹口1-10-1
5,000円(平均)
025-240-6363
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とんかつ きたき
とんかつ きたき
〒314-0034 茨城県鹿嶋市鉢形1518-4
0299-83-0700
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黒崎久志 プロフィール

©TOMIKOSHI PHOTOGRAPHY
宇都宮学園高等学校を経て1987年に本田技研へ入団。89年には日本代表入りし、その後アントラーズへ移籍し黄金時代を支えた。指導者としても監督やコーチを歴任し現在は中国・山東の地で挑戦中。1968年生まれ、栃木県出身。
著者プロフィール

佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。
ディエゴ・ピトゥカ、左から右に曲がるシュートの弾道
「パスが速くて球筋が美しい」という評にて噂に違わぬボランチであることが伝わってくる。
ミドルもあるとのことなので期待に胸がワクワクさせられる。
実戦投入はいつ頃になるのであろうか。
楽しみである。

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鹿島の練習でのディエゴ・ピトゥカ選手。パスが速くて球筋が美しい。強烈なミドルシュートを2本決めたときはチームメートからどよめきが。左から右に曲がるシュートの弾道にビックリ! pic.twitter.com/CHDLOcgiza
— ニッカンサッカー (@nikkan_soccer) April 22, 2021
石井元監督来訪
タイリーグがオフとういうことで実現した様子。
相馬監督とのレジェンド2ショットは当時が思い出されて非常に嬉しい。
また縁があれば鹿島を率いて欲しいところ。
それは今ではないところではある。
石井さんがタイリーグにて優勝し、ACLにて対戦する日を夢見ておる。

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石井さんがクラブハウスに来てくれました!レジェンドユニフォームの前で相馬監督とパシャリ!#antlers #石井正忠
— 鹿島アントラーズ (@atlrs_official) April 22, 2021
現在、オリジナルナンバー加工のレジェンドユニフォーム(1ST、2ND)のお申込みを期間限定で受付中です!
ぜひ、お申込みください!
詳細はこちら!:https://t.co/AU1t6K0oHL pic.twitter.com/MNfIsf0h3r
松村優太は目に見える結果を貪欲に奪いに行く
ルーキーイヤーであった昨季の経験と、それを経た今季の名古屋戦での先発出場での悔しさが伝わる。
そして先日のルヴァン杯・札幌戦での活躍は、これら経験を糧にした結果であることがよくわかる。
プロ入り2年目の松村優太は伸び盛りと言って良かろう。
使えば使うほど伸びていく。
次戦での活躍を楽しみにしておる。

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PICK UP PLAYER
昨季、松村優太はプロ1年目ながらリーグ戦13試合に出場し、試合の流れを変える切り札として存在感を示した。加入当初は「周りがなかなか見えない。練習からバチバチだし、判断力を含め、全然テンポが違う。ついていくのが大変」とプロのレベルの高さにたじろぐ部分もあったが、時間の経過とともにプロの水にも慣れ、終盤には「ドリブルが通用してきた実感がある」と徐々に自信をつけていった。
だが、1年目の結果には満足していない。YBCルヴァンカップでプロ初ゴールを記録したもののリーグ戦では無得点に終わり、「ゴールやアシストが少ない。もっと増やしていく必要があると感じた1年だった」と悔しさを滲ませた。そして、「来季はルーキーという肩書きが消える」と危機感を募らせ、「このリーグで誰にも負けないくらい、スピードやドリブルという武器を磨いて、ゴール、アシスト、状況判断の部分も進化させたい」と覚悟を語っていた。

新たな決意を胸に臨んだ2021シーズン、松村は開幕からジョーカーとして起用され、短い時間で存在感を示し続けた。すると、3月21日の名古屋戦でついにプロ初先発のチャンスを得る。「もともとあまり緊張しないタイプだけど、珍しく緊張する。すごく気持ちが入った」と、本人も気持ちを昂らせて試合に臨んだ。
しかし、この試合で松村は静岡学園の先輩である吉田豊と対峙するも、1対1の勝負で経験の差を見せつけられ、得意のドリブルとスピードを完全に封じられた。大きなインパクトを残せないまま、68分に途中交代し、チームも0-1で敗れた。

試合を終えて、松村は「これまで途中出場が多く、終盤で相手が疲れていたり、オープンな展開になってからプレーすることが多かった。相手が整っている状態から出場したのは久々で高校以来だった。この経験がプロで出来たことは自分にとって大きいと思う」と収穫も語ったが、「結果を出せなかったのは、実力が足りないということ。もっとトレーニングを積んでいかないといけない」と唇を噛みしめた。そして、悔しさを滲ませながら、次のように語っていた。
「吉田選手はJ1で長くプレーされている経験のある選手。一つひとつの対応など、まだまだ差を感じた。対人が強い選手なので、後ろ向きでボールを受けると潰されてしまうことは分かっていたし、裏で勝負するとか、前向きで受けて勝負するとか、自分の得意な形に持っていけるように心掛けていた。だけど、いくつも(後ろ向きで受ける場面が)あった。まだまだ自分の経験が足りないし、技術も足りないと思った。この経験をこれから活かしていきたい」

ドリブルもスピードもJ1で通用することが分かった今、取り組むべき課題は自分の中ではっきりしていた。ずばり、『ボールの受け方』を変えること。松村は「ボールの受け方を変えていきたい。自分で試合を見返したときに、止まっていることが多かった。自分がいままで苦手だった部分でもあるし、取り組んでこなかった部分でもある」と語り、「昨季よりも出場機会は増えているので、それをこれからどう活かしていくかが大事になってくる」と語っていた。
克服すべき課題を露見した名古屋戦の後、松村は試合から少し遠ざかった。次の浦和戦は途中出場を果たしたが、その後の3試合は出場機会なしに終わる。開幕からコンスタントに出場を続けていただけに、本人も「もどかしさ」と「悔しさ」を感じていた。
それでも、日々のトレーニングを全力で取り組んでいると、直近の札幌戦で再び先発のチャンスを掴んだ。
松村は試合開始から攻守両面で積極的にプレーし、果敢なドリブル突破やスピードを活かしたチェイシングで相手に脅威を与えた。すると、32分にその積極性が実を結ぶ。相手GKのミスを誘発し、貴重な先制点をアントラーズにもたらした。その後もスピードを活かしたプレーで札幌の守備陣を脅かし、64分にはPKを獲得。得点にはつながらなかったが、相手DFを一発退場へと追い込んだ。そして、86分に途中交代するまで献身的に戦い、チームの3-0での勝利に大きく貢献した。

この見事な活躍に相馬監督も「先制点が大きかった試合だと思う。特に得点の場面ではマツが、自分の武器を出してくれた」と語り、「見ている人からしたら興奮するゴールだったと思う。他の選手にはできないゴール」と手放しで松村を称賛していた。本人も「今シーズン初ゴールということで、今後に向けて自信になる。2連勝もすばらしいこと。そのなかで勝利に貢献できてうれしく思う」と、手応えを感じた様子だった。
「自分が出てる試合で勝てず、個人としてもなかなか結果が出ないという、もどかしさがあったなかで、自分が結果を残してチームが勝ったという事実は自信につながるし、今日は素晴らしい試合だったと思う。ただ、次はすぐにリーグ戦がある。リーグ戦ではまだ決めていないので、早く得点を取りたい」
さあ、次は中3日でリーグ神戸戦だ。札幌戦で高いパフォーマンスをみせた松村にとって、神戸戦は活躍の継続性が問われる試合になる。「今年は結果に直結するプレーを意識している。得点なりアシストなり、結果につながるプレーをし続けたい」。チームを勝利に導く得点とアシスト。松村優太は目に見える結果を貪欲に奪いに行く。

内田篤人氏インタビュー
篤人の引退の経緯、そして応手で得た経験からの言葉が伝えられる。
サッカー界というものが朧気ながら見えてきて嬉しい。
この経験を還元してくれようとする篤人には感謝するしかない。
彼の後を追うように欧州に活躍の場を移す選手も増えて行くであろう。
いずれ日本代表もW杯にてもっと上にいるようになっていくと思う。
その道しるべとなったの一人が内田篤人氏であることは確かである。
それを感謝したい。
ありがとう。

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内田篤人が振り返る、ケガと闘い続けた現役生活。もし別のキャリアを選べるなら…
2021.04.20
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昨年8月に現役を引退し、現在はJFA(日本サッカー協会)のロールモデルコーチとして育成年代の日本代表に関わりながら、テレビをはじめ多くのメディア出演で忙しい日々を送る内田篤人。日本人選手として誰よりもヨーロッパのトップレベルを体感し、一方で「ケガが多かった」とも語る自身のキャリアをどう評価しているのか? そして内田が語る今後の展望とは?
(インタビュー=岩本義弘[REAL SPORTS編集長]、構成=REAL SPORTS編集部、撮影=浦正弘)
ケガとの闘いだった現役生活。もし別のキャリアを選べるなら…
――ご自身のキャリアを改めて振り返って、どんなサッカー人生だったと思いますか?
内田:やっていたレベルはトップだったけれど、改めて出場試合数を見ても、やっぱりケガが多かったなと思います。ヨーロッパと日本との往復、UEFAチャンピオンズリーグ含め、ちょっとタフな試合が多かったのかもしれません。自分もそれで「休みたい」と言えば良かったんですけど、「痛くない、痛くない」と言って、ずっと無理してやっていたので。まあしようがないかなと。
――もし、もう一度イチからキャリアを歩めるとしたら?
内田:同じことをやりますね。後悔は全然ないので。むしろ無理しなければここまでやってこられなかったと思います。
――キャリアの最後はケガとの闘いでした。
内田:(2014年のFIFA)ワールドカップの時点で、もう別に膝が壊れてもいいやと思ってプレーしていました。自分で無理して試合に出続けたことも、2015年に手術を決断したことも後悔はしていません。
――キャリアの終わりを意識するようになったのは?
内田:2018年に鹿島に戻ってきてからかな。鹿島に戻ってきて、肉離れなどの筋肉系のケガが続くようになって。手術した膝は問題ないけど、やっぱり1年半以上動いていないツケが回っているなと。走る部分とか、息が上がった後になかなか回復しないとか、体がタフじゃなくなっちゃったので。運動能力的に落ちました。何かそういう部分ですかね。
――鹿島に戻ると決めた時は、まだまだ現役を長く続けるつもりだったのですか?
内田:長くはできないけど、違いは見せようとは思っていました。海外に行って戻ってきた選手らしいプレーはしなきゃいけないなと思っていたけど、いかんせん体が戻らないなという感じでしたね。
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「お前ら2人が頑張っているからやめます」と話して引退
――2018年に鹿島に復帰してからの3シーズン。率先してチームを引っ張ろうという気概がすごく感じられました。
内田:優勝するということよりも、鹿島の伝統とか姿勢を若い選手に落とし込んでいくのが、自分の一番の仕事だと思っていました。技術や戦術うんぬんではなく、もうそこだけが一番大事だなと。でもそれが思うようにできなかった。練習でもケガしないように抑えてプレーしていたので。こういう姿を僕は先輩から見せられてきたんじゃない、それを自分が見せられないのであれば、もう終わろうと。引退することによって「伝える」じゃないですけど、「鹿島ってこういう気持ちでやってる選手がプレーすべきクラブじゃないよ」というのは、僕がやめることによって気づいてほしいなという思いはありました。
――そういうメッセージも含めて、シーズン途中での引退にこだわったわけですね。
内田:そうですね。シーズン最後までやれば、その分のお金ももらえたわけですけれど、納得できるプレーができないのであれば、他の選手に失礼だなと。J2、J3でやったことがないので実際にやれるかはわからないですけど、カテゴリーを落としてプレーする選択肢もあったとは思います。ただ、他のチームに行ってプレーするつもりもなかったので。ドイツで膝のケガを経験して、もしかするとそこで引退していたかもしれない中で復帰できて、どうせなら最後は鹿島で終わりたいといって拾ってもらった身で、他のチームに行くのはないなと。
――引退会見からも「他の選手に対して失礼だ」という思いがすごく伝わってきました。
内田:一緒に練習をやっていて、(同じ右サイドバックとしてもプレーする)小泉慶とか永木亮太とか、彼らは先のことを考えず一生懸命やるんですよ。そういう選手の横に、彼らよりいいお金をもらいながら先のことを考えてケガしないように抑えている自分がいるわけです。そういう選手がいるのは本当に失礼だなと思ったので、「お前ら2人が頑張っているからやめます」とミーティングの場で話して、引退しました。
――2020年8月23日。明治安田生命J1リーグ第12節のガンバ大阪戦が現役最後の試合となりました。見ていて、ケガしても構わないというか、リミッターをかけずに全身全霊でプレーしている姿が、チームメートにも、ファン・サポーターにもひしひしと伝わったと思います。
内田:ケガしちゃダメじゃないですか、プロって。だからケガしてもいいやと思ってやっている時点で、もうプロとしてはよくないですよね。その時点で失格といえば失格だし、(広瀬陸斗選手の負傷のアクシデントで)16分に交代で出場して、全力でプレーしても、それでも最後の5分、10分もたないんです。試合終了の笛が鳴った時は、やっぱりもう選手としては終わっているなと、やめて正解だなと改めて思いました。
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「指導の現場」は覚悟がなければ踏み入れてはいけない場所
――引退後のキャリアについてはどのように考えていたのですか?
内田:現役時代に何もやってこなかった選手だったので(笑)。ライセンスも取りにいっていないですし。引退のタイミングでいろいろなお話をもらいましたけど、一番は家族と一緒にいられればいいやと思っていたし、鹿島に残るなら何かしら考えてくれるという話もあったので、しばらくは何もせず暮らしたいと考えていました。とりあえずゆっくりしよう、家族と一緒に、子どもと遊びまくろうと思っていたくらいですね。
その後、時間が経つにつれて、最初はちょっと休んでからとも思いましたが、どうせ休んだらサッカー界に戻るんだから、それなら今からでもサッカーに何か携われる仕事があったら幸せだなと思っていたら、JFAの反町(康治/技術委員長)さんが声をかけてくれて。ロールモデルコーチは活動の自由度が高く、U-19日本代表のところだけは集中的に見てほしいとのことでしたが、僕のことをいろいろと考えてくれての話をいただいたので、これは面白そうだなと思い引き受けました。
――現在はテレビ出演も多く、本当にたくさんのメディアに出られていますよね。あまりにもいろいろと出るので、いちサッカーファンとして最初は正直「もうちょっと出る番組選んでよ」とも思っちゃってまいました(笑)。
内田:テレビのお仕事は僕も最初はそんなに出るつもりはなかったんです。ご褒美だと思って面白そうな番組に出ようかなぐらいで。ただ、もちろん僕がテレビに出ることがサッカーの普及につながるとまでは考えていないですけど、『やべっちFC』や『スーパーサッカー』も終わってしまった中で、元サッカー選手が地上波に出ることが何かにはつながるのかなと。アッキー(マネジメント会社SARCLEの秋山祐輔代表)ともいろいろと相談して、今は知見を広げる意味でテレビに出てしゃべることも、顔を知っていただくことも、可能性を縮めないという意味でも大事なことなんじゃないかと考えています。
――確かに、元サッカー日本代表、元プロサッカー選手として、地上波に出ることで、日本サッカーの価値向上にもつながると思うので、今はどんどん出てほしいと個人的にも思ってます。一方で、指導者への道については現状どう考えてるんですか?
内田:JFAのロールモデルコーチという役職にも就かせてもらっているし、ライセンスも取りにいってますけれど、U-19(現U-20)日本代表の影山(雅永)監督やコーチ・スタッフ陣の熱量や仕事ぶりに触れて、指導の現場は何となくの流れでくる場所ではないなということを思い知りました。覚悟がなければきてはいけない場所だなと。
――現場で情熱を持って働く人たちに対して「失礼」という考え方ですね。
内田:そう。指導者として踏み込んだら、たぶんもう戻ってこられないんですよ。そこの覚悟はまだ僕にはできていないなと。その覚悟をするためにも、いろんな仕事を経験することも必要かなと。
――ドイツでは選手とクラブ経営者、GM の距離が近く、選手が彼らの動きを見ることができるため、将来それらの仕事に就くことが多いとも聞きます。GM 職やクラブ経営への興味はありますか?
内田:そのためには経営のことを学ばないといけないですし、監督をやるにしてもGMの勉強をしてもいいし、GMをするにも監督の勉強は必要なわけで、すべては持ちつ持たれつの関係だと思います。だから結局、何か一つに絞るのではなく、いろいろな方面の勉強をしなければいけないと考えています。将来何になるかまだ決まっていないですが、今は蓄えて、蓄えての時期かなと。
――現在いろんなテレビ番組に出演しているのも、さまざまな学びを得る機会になりますね。
内田:そうですね。いろいろな普段会えない人にお会いできるのは刺激になりますし、純粋に面白いです。今は一切嫌な仕事はしていない。毎日楽しみながら過ごしています。
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現役時代に履いていた「最後のスパイク」
――海外ではスポーツ選手が社会課題やチャリティーに精力的に取り組むことが当たり前のように認識されていると思います。一方、日本ではそういった活動を行うことが「偽善」だと言われることもあり選手側が躊躇することもあります。内田さんはアスリートが社会貢献やチャリティー活動を行うことに対してどのように考えますか?
内田:大事なことだと思います。大事なことだとは思うし、一方で無理やりやらなくてもいいとも思います。自分が必要だと思ったらやればいい。「やるね、僕なら」という感じですね。
ただSNSとかやっていないから、発信を躊躇するというイメージがよくわかっていないのもあります。自分でもけっこう炎上しそうな発言はしていると思うんですけど、それが僕のところには跳ね返ってきていないので(笑)。
――今回は貴重な使用済みスパイクを出品いただけると聞いています。
内田:これ、本当に最後の1足なんですよ。
――え? 本当ですか?
内田:現役の時に履いていたスパイクで持っていたものは、「篤人さん、これください」と言って選手がほとんど持っていっちゃって。あと家にあるスパイクが今回の1足だけなんです。
――なくなるのが早すぎないですか!(笑) 現役時代のスパイクを引退後も大事にとっておく人も多いですが、内田さんはこだわりないんですね。
内田:全然ないです。ただ、今後、もしスパイクが必要になったら自分で買わなきゃいけないです(笑)。
――スパイク自体に対する強いこだわりも現役時代からあまりなかったとお聞きしています。「用意されたものを履く」という感じだったのですか?
内田:そうですね。もっと厚みがほしいとか、ここを削って深くしてほしいとかいろいろディテールにこだわる選手も多いですが、僕は一切言ったことがないですね。色だけ、できれば「黒一色にしてほしい」というお願いをしただけです。
――でも、ずっとアディダスですよね?
内田:もちろん。高校生からのつき合いなので思い入れは強いです。過去に、他のメーカーから、より大きな金額のオファーも受けましたが断りました。アディダスへの思い入れというか、高校時代からお世話になっている担当の橋倉剛さんへの思いですかね。橋倉さんが他のメーカーにいったら、僕もそっちにいっていたと思うので。そういう人とのつながりですかね、僕の中で大事なのは。
<了>
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PROFILE
内田篤人(うちだ・あつと)
1988月3月27日生まれ、静岡県出身。清水東高校卒業後、2006年のJリーグ開幕戦で鹿島アントラーズ史上初となる高卒ルーキーでのスタメン出場を果たし、プロデビュー。鹿島では主力選手として活躍し、2007年~2009年のリーグ3連覇に貢献。2010年7月、ドイツ・ブンデスリーガの名門シャルケに移籍し、UEFAチャンピオンズリーグ・ベスト4、ドイツカップ優勝を経験。2017年8月、出場機会を求めブンデスリーガ2部のウニオン・ベルリンへ移籍後、2018年より鹿島アントラーズへ復帰。2020年8月に現役引退を発表。日本代表では、2007年のFIFA U-20ワールドカップ、2008年の北京オリンピックなどに出場し、2008年1月にA代表デビュー。以降、2010年のFIFAワールドカップではメンバー入りはしたものの出場機会には恵まれなかったが、優勝を果たしたAFCアジアカップ2011、2014年のFIFAワールドカップでは不動の右サイドバックとして活躍。現在は日本サッカー協会が新設したロールモデルコーチに就任し、U-19日本代表を担当している。
「金棒ばかり集めてもW杯優勝はない」内田篤人が語る“日本と世界のサッカーは違う競技”発言の真意
2021.04.21

内田篤人は昨年8月、自身の引退会見の場で「日本と世界のサッカーの差」について発言して現役選手も巻き込み多くの議論に発展した。決してJリーグのレベルを批判しているわけではなくスタイルの差である点を強調しつつ、JFA(日本サッカー協会)の新役職ロールモデルコーチとして若手選手に「今いる環境に満足してない?」と問いかけ続け、「世界との距離をぐっと縮めてあげたい」と語る。日本サッカー、そして日本の選手は日本人としての武器を高めつつ、一方で“世界基準”を改めて強く意識する必要もある。内田篤人が語る理想の強化、理想のキャリアパスとは?
(インタビュー=岩本義弘[REAL SPORTS編集長]、構成=REAL SPORTS編集部、撮影=浦正弘)
海外経験を持つ鹿島の先輩が示し続けた「世界基準」
――昨年8月の引退会見で、「日本と世界のサッカーの差は広がっている」「違う競技だなと思うくらい違いがある」という話をされ、それに酒井高徳選手が「篤人くんの意見に100%賛同です」と続く展開がありました。
内田:(酒井選手が)よく言ったなと思いました。現役なのによく言ったと思ったし、海外に行った人じゃなきゃわからない感覚だろうなと思います。
――突き詰めると経験した人でないとわからない話ですが、多くのサッカーファンも「そうなんじゃないか?」と感じている部分はあったと思います。
内田:さまざまな国のサッカーがいつでも見られる環境で、サッカーファンの目も肥えてきていると思います。パッと同じ画面で並べると例えばスピード感というのはJリーグとUEFAチャンピオンズリーグで全然違うと感じると思いますし、プレッシャーとか、球際の強度なんかも一緒ではないですよね。
――Jリーグだとすごく余裕を持ってプレーできていた選手が、ヨーロッパに行ってから苦労している姿はよく目にします。
内田:Jリーグで活躍したからヨーロッパに行っても活躍できるかはわからないですし、Jリーグで活躍できなかったからといって向こうで活躍できないとも限りません。
――だから「違う競技」という表現になるわけですね。
内田:はい。種類が違うというか……。
――内田さんは鹿島アントラーズで2006年から5シーズンプレーして、日本のサッカーを知った上でドイツへ行かれました。どこでまずその「種類の違い」を感じたのですか?
内田:もちろんシャルケでの練習もそうですし、鹿島にいたころに(小笠原)満男さんを見ていたので、「ああ、海外って満男さん基準なんだな」というのは、向こうに行ってみてわかりました。
――なるほど。2006年にイタリア・セリエAのメッシーナでプレーした小笠原さんが世界基準を鹿島に持ち帰っていたわけですね。
内田:練習の時からゴリゴリ削りまくっていましたから。鹿島にいたころは「満男さんすごいなぁ」という感じでしたけど、ドイツに行ってそれが海外の基準だったんだとわかりました。
――鹿島時代からトレーニング時の小笠原さんとの対峙を通じて海外基準を体感していたわけですね。
内田:そう。で、高徳も言っていましたけど、海外を経験した選手でもJリーグに戻るとどうしてもJリーガーになる。Jリーグのトーンに自分を合わせてしまうんです。でもそこを満男さんは海外基準のテンションを崩していなかった。それを続けるって本当に大変で、すごいなと思います。
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上田綺世、三笘薫ら大卒Jリーガーは欧州の潮流と逆行?
――内田さんがドイツに行って、1年目からアジャストできた理由は?
内田:やっぱり最初の監督が(フェリックス・)マガトというのが僕の中ででかかったです。戦術どうこうとか、言葉がどうこうではなく、とにかく「走ってぶつかれ」という感じだったので。もうやるしかないから、そこが逆に良かったのかなと。
――やるべきことがシンプルで限られていたわけですね。
内田:走って、ぶつかる。そこで負けなければ評価してくれたし、練習でも一生懸命真面目にやっていたら、試合に出してくれた。結果から見ても、ヨーロッパ初年度のタイミングとしてはとても良い監督だったと思います。
――“鬼軍曹”というニックネームを持つマガト監督は、ヨーロッパでもトップレベルのハードなトレーニングを課すことで知られています。長谷部誠選手も「マガトとそれ以外」という表現をされていました。
内田:いやもう、あれ以上はないと思います(笑)。
――ただそのハードな日々によってヨーロッパの強度にいち早くアジャストできたわけですね。
内田:そうですね。JリーグにいればJリーガーになるけど、ドイツ行ったら自然とブンデスリーガーになるのかもしれないですね。
――内田さんが海外にすぐにアジャストできた理由として、22歳という若さでチャレンジしたこともあるのでしょうか?
内田:もちろんそれもあると思います。内田篤人という選手が完成し切る前に行っているというのは大きかったかもしれないです。現地のクラブ、リーグ、国に、対応するというよりは、そのものになっちゃう、染まっちゃうぐらいのほうがいいのかなと思います。それが適応するということだと思います。ドイツ人になるという感覚でした。
――海外へのステップアップのタイミングは早ければ早いほどいいのですか?
内田:タイミングは大事だと思います。けど、早けりゃいいってものでもない。10代で海外に行って、つぶれて戻ってくるなら意味がないと思います。Jリーグを経由せず海外に行っている選手、何人かいますよね。それがいいのか悪いのかは正直わかりません。環境とタイミングと運次第ですし、結局はその選手次第だと思うんです。
ただカシマスタジアムで試合を見ていた時、目の前の席にドイツ人らしい2人組がいたので、「ドイツ語しゃべれるの?」と話しかけたら、シャルケとバイエルンのスカウトで。いろいろ話をしていた中でやっぱり「21歳以下でいい選手いないか?」と聞いてきたので。やっぱり向こうもなるべく若い選手を探しているんだなというイメージはありますね。
――日本では現在も上田綺世選手、三笘薫選手、旗手怜央選手、田中駿汰選手など大学を経由してJリーグでプレーする選手の活躍も目立ちます。これは欧州の潮流と逆行しているようにも感じます。
内田:特殊な環境なのかもしれないですね。ただ、それがいいのか悪いのか、それはもう何年か経ってみないとわからないですから。積み重ねていく中で、それがいい形になって日本のスタイルにできるかもしれないし。そもそもスタイル自体もあまり気にする必要がないとも感じています。ベストな環境は人それぞれだから。
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欧州から見た日本は「めちゃくちゃ遠い東の小さな島国」
――JFAの新役職「ロールモデルコーチ」に就任されました。実際にU-19日本代表など若い選手たちを現場で見てみていかがですか?
内田:やっぱり今19歳で「海外へ行きたい」という選手、すごく多いんです。これは小学生とかに聞いてみてもそうですが、Jリーガーになるというよりは、ヨーロッパのビッグクラブでのプレーに憧れる子はすごく多い。そういう海外に行きたそうな子たちに、レベルをもうちょい上げていかなきゃいけないと気づかせてあげたい。この僕でも行けるんだから、お前らでも行けるだろうという気持ちにもさせてあげたいし、何かこう、世界との距離をぐっと縮めてあげたいなと思っています。
――U-19の選手たちに対して、具体的に世界にチャレンジするために必要なのはどういう部分だと話をするのですか?
内田:Jリーグで、スタメンで出れる出れないをくり返しているようじゃ、海外に行けるわけないよね、とは伝えます。19、20歳でさくっとスタメン取って、当たり前のようにJリーグで活躍できるぐらいじゃないと、年齢的にも間に合わないよね。だからもっと焦ったほうがいいよ、長くないよと。
――「10代は若い」という考えは捨てたほうがいいと。
内田:僕がシャルケにいた時の選手でも、(レロイ・)サネや(ユリアン・)ドラクスラーは当時10代でプレーしていました。彼らは現在それぞれバイエルン・ミュンヘン、パリ・サンジェルマンでプレーしています。そういうレベルと比べると差はあるよ、自分が今いる環境に満足したりしてない?と気づいてもらうしかないですね。
――具体的に19歳前後の日本のトップ選手たちを見て、世界の同じ年代のトップ選手たちと比べて、育成環境も含めてもう少しこうしたらいいんじゃないかと思うことはありますか?
内田:もっと粗削りでも面白いのになとは思います。同じようなタイプの完成された選手が多いなという印象です。
でも、うまいですよ。日本の10代の選手たちは。さらに僕の時代もそうでしたけど、18、19歳の時って同世代の強豪国に対しても意外とやれるんですよ。A代表ほど差がないんです。歳を重ねるにつれて、どんどん差が開いていくイメージ。1999年のワールドユースで準優勝、2012年のロンドン五輪でもベスト4までいきましたもんね。そのあたりの年代で「優勝」という結果を1つ取ると、自信にもつながって面白いんじゃないかなと思うんですけどね。
あとはやっぱり、育成年代の選手にはアウェーでの国際試合をたくさん経験させてあげたいですね。今はコロナ禍でなかなか難しいですけど。本当の意味での強化としては、海外遠征に行って、現地で試合をしないと何も始まらないので。A代表もどんどん国外での強化試合を増やすべきだと思います。欧州の地をたくさん体験することが大事なので。
――やっぱり日本とヨーロッパの距離の遠さは強く感じますか?
内田:僕はJリーグを軽く見ているわけではないですし、その魅力も十分認識しています。その上でヨーロッパからしたら、日本はめちゃくちゃ遠い東の小さな島国でしかないわけです。逆に一度ヨーロッパのマーケットに入ってしまえば、ドイツだろうがスペインだろうがオランダだろうが関係なくオファーがくるし、全部すぐ行けちゃう。立地の面でも、マーケットの面でもまだまだ差はあると思います。
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日本代表がワールドカップで優勝するために
――日本代表がワールドカップで優勝するためには、世界との差を縮める必要があります。
内田:そこを目指すためには、日本だけでプレーしていたら、実現は厳しいのかなと。だって外国のトップ選手と勝負するのに、日本人同士で試合をくり返していても勝てないので。今以上に多くの選手がヨーロッパの高いレベルを経験する必要があると思います。
――さらに4年に一度の真剣勝負の場であるワールドカップの試合は、欧州トップリーグともまた全然違うわけですよね?
内田:全然違いますし、チャンピオンズリーグはさらにもう一段階違う、という感じです。
――残念ながらチャンピオンズリーグでコンスタントにプレーする日本人選手は以前よりも減っている印象です。
内田:そうなんですよね。一時期ぐっと増えましたよね。僕とか(香川)真司、(長友)佑都君とか。毎年出場する選手がいた流れが……。今はちょっと静かかなとは思いますけどね。何でなんですかね。
――本当に。何ででしょう?
内田:ちょっとバレた感はあります。
――内田さん、長友選手、香川選手の活躍で一時期日本人の評価は間違いなく上がりました。一方でそれ以上のものを求められているということですか?
内田:期待している以上のものは出せなかったのかもしれません。たぶん向こうからすると、ブラジル人に求めている何か決定的な仕事をする助っ人感と、日本人に求めている助っ人感が一緒にされているんでしょうね。そこのところまではいけていない。だったら言葉が通じるEU圏内の選手のほうがいいと。
――外国人枠の問題もありますよね。その中でなぜ内田さんはチャンピオンズリーグ日本人最長出場(2418分[29試合])を実現できたのでしょう?
内田:サイドバックというポジションもありましたし――自分でいうのも何だけど、頭が良かったんでしょうね(笑)。チームに足りないところだったり、試合中に今やらなきゃいけないことを真面目にやっていたからだと思います。ゲームを決めるシュートは打てないけど、いるとチームが助かるな、という動きを意識していたし、周りの選手が生きるようなプレーを心がけていました。
――ブンデスリーガで14シーズン目を過ごす長谷部選手にも共通する部分だと感じます。
内田:真面目で勤勉で、周りの空気を読めてというか。自分のポジションというのを確立できている選手。だから僕は「鬼に金棒」の金棒。鬼ではなかった。主役ではなかったんです。ネイマールだ(リオネル・)メッシだと一人で試合を決められる選手が世界にはいっぱいいるわけです。日本にはやっぱりまだいないですね。金棒ばかり集めてもワールドカップで優勝はできない。鬼をしっかり育てないと、やっぱり難しい。
――ワールドカップ常連国には、どの国にも必ず何人も「鬼」がいるわけです。
内田:走ってぶつかって勝負する競技なので、まず身体能力で対等にできる選手が出てこないと難しい。今のU-19日本代表にハーフの選手が何人かいるんですが、彼らはやっぱり身体能力が高いなと感じますね。
でもワールドカップは4年に一回の一発勝負なので。試合時間も90分しかないわけで、勝負事は何が起こるかわかりません。その短期決戦で日本が優勝する可能性は全然ゼロではないとも思います。
<了>
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PROFILE
内田篤人(うちだ・あつと)
1988月3月27日生まれ、静岡県出身。清水東高校卒業後、2006年のJリーグ開幕戦で鹿島アントラーズ史上初となる高卒ルーキーでのスタメン出場を果たし、プロデビュー。鹿島アントラーズでは主力選手として活躍し、2007年~2009年のリーグ3連覇に貢献、自身も2年連続でJリーグベストイレブンに選出。代表では、FIFA U-20 ワールドカップカナダ2007、北京オリンピックなどに出場し、キリンチャレンジカップ2008 チリ戦でA代表デビュー。2010年7月、ドイツ1部リーグのシャルケに移籍。2017年8月、出場機会を求めブンデスリーガ2部のウニオン・ベルリンへ移籍後、2018年より鹿島アントラーズへ復帰。2020年8月に引退を発表。現在は日本サッカー協会が新設したロールモデルコーチに就任し、U-19日本代表を担当している。
札幌戦報道
お互いの高卒2年目の同期であり、フレッシュな力としてスポットが当たっておる。
速さの松村と巧さの荒木、鹿島の翼くん岬くんと呼びたくなるコンビと言えよう。
更に連携を深めチームを牽引していくのだ。
楽しみな若手である。

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鹿島高卒2年目コンビ松村&荒木が大活躍!ルヴァン杯札幌戦3発快勝
[2021年4月20日21時27分]

鹿島対札幌 前半、先制のゴールを決め広瀬(手前)に抱きつき喜ぶ鹿島松村(撮影・菅敏)

鹿島対札幌 前半、鹿島松村(左)と競り合う札幌田中(撮影・菅敏)
<YBCルヴァン杯:鹿島3-0札幌>◇1次リーグ◇20日◇カシマ
相馬直樹新監督のホーム初戦となった鹿島アントラーズは、高卒2年目コンビの得点などで北海道コンサドーレ札幌に快勝した。
前半32分、20歳MF松村優太が、札幌GKにプレスをかけボールを奪い先制点。前半39分には19歳MF荒木遼太郎が相手のクリアボールを拾い左足でネットを揺らした。後半22分には松村がペナルティーエリア内で札幌DFキム・ミンテに倒されPKを獲得。キム・ミンテはレッドカードで退場に。高卒2年目の19歳FW染野がPKを蹴ったが惜しくも右ポストに弾かれ、高卒2年目トリオでの得点はならなかった。だが鹿島は後半36分、DF関川が倒されて得たPKをMF白崎が決めダメ押し点。守っても、相馬体制で2試合連続のクリーンシートでプレーオフステージ進出に王手をかけた。
鹿島相馬新監督ホーム初戦で3ゴールの快勝 プレーオフステージ進出に王手
[2021年4月20日22時16分]

鹿島対札幌 前半、先制のゴールを決め喜ぶ鹿島松村(撮影・菅敏)

鹿島対札幌 前半、鹿島松村(左)と競り合う札幌田中(撮影・菅敏)

鹿島対札幌 前半、競り合う札幌小野(左)と鹿島遠藤(撮影・菅敏)
<YBCルヴァン杯:鹿島3-0札幌>◇1次リーグ◇20日◇カシマ
鹿島アントラーズが相馬直樹新監督のホーム初戦で、高卒2年目のMF松村と荒木の“アベック弾”などで北海道コンサドーレ札幌に快勝し、プレーオフステージ進出に王手をかけた。新指揮官の初陣となった17日の徳島戦から先発10人を入れ替えて臨んだ。ザーゴ前監督が解任された11日のリーグ・札幌戦では2点のリードを追いつかれ引き分けに終わっていた。今回は同じ相手に2点のリードからさらにMF白崎のPK弾で突き放し、相馬監督が整備した守備も安定感を発揮し、2試合連続の無失点で終えた。相馬監督は「(徳島戦で)取れなかった追加点を取り、(失点を)ゼロで終えられてよかった」と手ごたえを口にした。
鹿島が相馬体制連勝 先発10人入れ替えホームで快勝「選手たちに感謝」
[2021年4月20日23時18分]

鹿島対札幌 前半、先制のゴールを決め広瀬(手前)に抱きつき喜ぶ鹿島松村(撮影・菅敏)

鹿島対札幌 前半、選手に指示を出す鹿島相馬監督(撮影・菅敏)

鹿島対札幌 前半、鹿島松村に先制のゴールを許し、座り込む札幌GK大谷(撮影・菅敏)

鹿島対札幌 後半、シュートを放つ鹿島林(手前)(撮影・菅敏)
<YBCルヴァン杯:鹿島3-0札幌>◇1次リーグ◇20日◇カシマ
相馬直樹監督(49)のホーム初戦となった鹿島アントラーズは、北海道コンサドーレ札幌に快勝し、プレーオフステージ進出に王手をかけた。
前半32分、20歳MF松村が、札幌GKにプレスをかけボールを奪い先制点。前半39分には19歳MF荒木が相手のクリアボールを拾い左足でネットを揺らした。ザーゴ前監督が解任された11日のリーグ・札幌戦では2点のリードを追いつかれ引き分けに終わっていたが、この日は後半にMF白崎がPKを決めダメ押し点。守っても、相馬監督の初陣となった17日のリーグ・徳島戦に続くクリーンシートで快勝した。
相馬監督は「監督になって最初のカシマスタジアムのゲームで、たくさんのサポーターに集まっていただきました。皆さんと一緒に勝利を奪うことができて良かったと思います」とサポーターに感謝した。徳島戦から先発メンバー10人を入れ替え、前線と最終ラインには若手が名を連ねたが、MF永木、MF遠藤らベテランがゲームをコントロールし、コンパクトな守備スタイルを貫いた。指揮官は「(徳島戦から)中2日で、守備の所だけ整理した中で、あとは個々の特長が出ればいいなと。松村は武器を出してくれた。ベテランがコントロールし(失点を)ゼロで終えた。ピンチがなかったわけではない、なんとかしのぎきって、最後やらせなかったメンタリティー含めて選手たちに感謝したい」と振り返った。
今季、公式戦初ゴールとなった松村は「初ゴールで自信にもなる。チームとして相馬監督の体制で2連勝できた事実に関しても素晴らしいことですし、その中で自分が勝利に貢献できたことはうれしいです」と話し、リーグ戦に向け「まだ納得する順位ではない。負けていては、タイトルを狙えない。勝ちにより強くこだわっているというか。それが2試合無失点につながっていると思う」と手ごたえを口にした。
鹿島、3連勝で単独首位 1次リーグA組/ルヴァン杯

後半、チーム3点目となるPKを決め、タッチを交わす鹿島・白崎(左から2人目)=カシマ
Jリーグ・YBCルヴァン・カップ1次リーグ第3節第1日(20日、カシマスタジアム=1試合)鹿島が札幌に3-0で完勝し、3連勝でA組の単独首位に立った。前半に松村と荒木がゴールし、後半にPKで加点した。札幌は2勝1敗。

前半、先制ゴールを決め、祝福される鹿島・松村(左から2人目)=カシマ
鹿島 高卒2年目コンビ・松村&荒木がゴール競演!相馬新監督にホーム初白星プレゼント
[ 2021年4月20日 21:59 ]
YBCルヴァン杯 第3節 鹿島3―0札幌 ( 2021年4月20日 カシマスタジアム )

<鹿島・札幌>前半39分、荒木がゴールを決めて吠える。後ろで小野がぼう然(撮影・篠原岳夫)
鹿島が札幌を3―0で下して3連勝を挙げた。前半32分にMF松村優太(20)が左足で先制すれば、同39分にはMF荒木遼太郎(19)が追加点。高卒2年目コンビの活躍で、14日に就任した相馬直樹監督(49)のホーム初陣を白星で飾った。
0―0で迎えた前半32分。左サイドのMF松村が、敵陣深くに出たボールへ反応。「自分のスピードだったら触りにいける」。相手GKへ下げられたボールに猛プレスを仕掛け、クリア前に競り合いながら左足で先制のネットを揺らした。待望の今季公式戦第1号に「欲していたところではありましたし、次はリーグ戦で」と表情を緩めた。
直後の同39分には、MF荒木がゴール前で相手クリアボールを収めて左足で追加点。高卒2年目コンビの2発で試合を決定づけると、後半36分にはMF白崎凌兵(27)がPKを冷静に決めてダメを押した。すでに今季リーグ戦4得点を挙げている荒木の活躍に、松村は「お互い刺激し合いながら追加点を決められたのは良かった」。続けて「僕が取ったPKを(同じく同期の)染野が決めていれば完璧だった」とオチをつけて、締めくくった。
鹿島 高卒2年目コンビ・松村&荒木弾で3連勝!相馬監督の本拠初陣白星に貢献
[ 2021年4月21日 05:30 ]
YBCルヴァン杯1次リーグ第3節A組 鹿島3-0札幌 ( 2021年4月20日 カシマ )

<鹿島・札幌>前半32分、鹿島・松村がゴールを決める
Photo By スポニチ
カシマスタジアムで1試合が行われ、A組の鹿島は札幌を3―0で下して3連勝とした。前半32分にMF松村優太(20)が左足で先制し、同39分にはFW荒木遼太郎(19)が追加点。高卒2年目コンビの活躍で、14日に就任した相馬直樹監督(49)のホーム初陣を白星で飾った。
0―0の前半32分、左サイドの鹿島MF松村が敵陣深くに出たボールへ素早く反応した。「自分のスピードだったら行ける」。相手GKへ下げられたボールに猛プレスを仕掛け、クリア前に競り合いながら左足で先制のネットを揺らした。待望の今季公式戦第1号。すでに、今季リーグ戦で4得点している同期のFW荒木の活躍は刺激となっており「(結果を)欲していた。次はリーグ戦で」と表情を引き締めた。
札幌戦コメント
あのシュートがポスト叩かねば、あそこで決めきればと札幌サポは思ったことであろう。
それだけピンチのあった試合であった。
それを3-0で勝ちきった監督の技量は認めるところ。
そしてベテランを賞賛するところも手綱の巧さである。
若いチームをベテランが引き締めるからこそ機能することがわかっておる。
また松村は「相手のCBがGKに返した時、自分のスピードなら触りに行けるということでチャレンジしたら触ることができた」と先制点のシーンを振り返る。
自身の特徴がわかっておる。
この"速さ"は大きな武器である。
それが活かされた先制点であった。
PK奪取のシーンもその一つであろう。
そのPKを染野が外してしまったことについて、「僕が取ったPKを染野が決めていれば完璧だったんですけど(笑)。それは次に向けて、修正していきたい」と笑顔で語る。
全て描くようにならぬ事もサッカーであった。
とはいえ、きちんとコースを狙ったからこその失敗である。
染野の技術が垣間見られた。
総じて機能した染野を観る限り、将来を託すに十分な才能であることは伝わってきた。
次回は大いなるゴールを決めてくれよう。
楽しみである。

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2021JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 第3節
鹿島アントラーズ:相馬 直樹
監督に就任して、最初のカシマスタジアムでの試合だった。平日の夜にもかかわらずたくさんのサポーターの皆さんに集まってもらい、皆さんと一緒に勝利を奪うことができて非常に良かったと思う。ありがとうございました。
試合はどちらにもチャンスがある展開だった。われわれがやろうとしている形のなかでチャンスを作り、札幌も狙った形でチャンスを作るという流れだ。実際にポストを叩くシーンもあったし、非常に危ないシーンもあった。ただ、先にゴールを奪うことができた。先制点が大きかった試合だったと思う。特にそのシーンでマツが、自分の武器を出してくれた。チーム全体としてたくさんのことはできていないが、今回も中2日で守備のところだけをきちんと整理したなか、積極的にやることで個々の特長が少しでも出ればいいと思っていた。得点シーンではそれが出たかなと思う。あとはリードしてから、どう試合をコントロールしていくか。若い選手が多いなか、キャプテンの亮太やヤスとスンテ、ベテランである彼らが、重心を下げることなく前に行きながらもバラバラにならないようにうまくコントロールしながら、前回取れなかった追加点を取って無失点で試合を終えてくれたのは良かったと思う。
Q.選手を入れ替えたなかで勝利できたことについてどう捉えている?
A.若い選手はパワーやエネルギーを持っているが、それがすべていい方向に出ればいいが、そうではないことも出てくる。そこでコントロールする部分とのバランスを含めて、今回出場した選手たちが、それぞれの役割を理解しながら、グループとして勝利に向かっていくところを表現してくれたと思う。
Q.短い時間のなか、選手たちにどのような言葉をかけた?
A.優先順位を決める、そして、整理するということ。それによって判断の基準がそろってきている。ラインがそろえばいいということではなくて、そろうことで得する部分がある。そろわなくても、判断基準が合っていれば、多少の高さが違っていても問題ないと思っている。判断基準に対して選手たちが「やってみよう」と取り組んでくれていることがありがたい。また結果に結びついているので、これがベースとなってくれればと思っている。
Q.前回の徳島戦と比べて、前線からのプレスが積極的に見えた。選手たちへの指示はあった?
A.ないです。判断して行けるなら行こうというなかで、今日は行けたのだと思う。このメンバーにするなかで、パワーを持っている11人にすることが大事なところだった。そういうシーンが増えれば増えるほど、もろくひっくり返されることもある。今日もピンチがなかったわけではない。ただ、なんとかしのいで無失点で終えた。最後のところでやらせなかったメンタリティーを含めて、選手たちには感謝したいと思う。
【遠藤 康】
まず一番に勝つことにフォーカスしてプレーしていた。初めて出る選手もいたので、バタバタしないように心がけた。監督が代わり、みんなが危機感を持った。ピッチ内で選手が話すようになったと思う。まずは勝てて良かった。複数得点を取れたのが非常に良かった。
【松村 優太】
得点の場面は相手のDFが後ろを向いて、方向的にGKに返すと思った。自分だったら、この距離で相手のパスを見て、いけるんじゃないかなと思って諦めなかった。PKは相手が3バックということもあって斜めのパスは効果的だと感じていた。スルーパスが出てきて、うまく相手の前に入れたことでうまくファウルを誘えた。今シーズン初ゴールということで、今後に向けて自信になるし、2連勝もすばらしいこと。そのなかで勝利に貢献できてうれしく思う。
JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 第3節
2021年4月20日(火)19:03KO
県立カシマサッカースタジアム
[ 相馬 直樹監督 ]
監督になって最初のホーム、カシマスタジアムでのゲームになりましたけど、たくさんのサポーターの皆さんに平日の夜にもかかわらず集まっていただきました。皆さんと一緒に勝利を奪うことができて非常に良かったと思います。ありがとうございました。
ゲームのほうはお互いに多めにメンバーを入れ替えてきた中で、少しオープンとは言わないですが、フレッシュな形の中で、どちらにもチャンスがある展開だったと思います。われわれのやろうとしている形の中でわれわれもチャンスを作り、札幌さんも札幌さんが狙っていた形の中でチャンスを作る、そういった流れだったんじゃないかと思います。実際に、ポストを叩いた場面もありましたし、非常に危ないシーンもありました。ただ、われわれのほうに最初にゴールが出た。その最初の点が非常に大きかった。そういうゲームだったと思います。特にそのシーンで松村(優太)が武器を出してくれたなと思います。いま、チーム全体としてたくさんのことはできていない、と前から言っていますが、今回も中2日で守備のところだけきちんと整理した中で、あとはそういった中で個人個人の特長が少しでも出ればいいな、積極的にやることによって、そういう部分が出ればいいなと思っていたのですが、あの場面はそういう部分が出たシーンかなと思います。
あとはゲームをリードしてからどうコントロールしていくか。今日は若い選手が多かったので、そういった意味ではキャプテンの永木(亮太)もそうですし、ベテランの選手、言ってしまうとヤス(遠藤 康)と(クォン)スンテになると思いますけど、彼らがうまくまたコントロールしてくれた。重心を下げるということではなく、前に行きながらバラバラにならないようにコントロールしてくれながら(失点)ゼロで終えてくれた。さらに、この前は取れなかった追加点を取れてゼロで終えたこと。その辺も含めて良かったと思います。
--直近のリーグ戦から先発10人を入れ替えた中での勝利について。
先ほども言いましたけど、若い選手がパワーを持っているのは当然。当然と言ったらおかしいかもしれませんが、エネルギーを持った部分がある。ただ、それがすべて良い方向に出ればいいですけど、そうじゃないことというのも出てくる。そこでやはりコントロールする部分、その辺りのバランスを含めて、今回出た選手たちが、それぞれの役割をきちんと理解しながら、グループとして戦う、勝ちに向かうところをよく表現してくれたと思います。
--ラインがキレイにそろっていました。どんな声をかけて整備されたのでしょうか?
たぶん昨日とかも話をしているかもしれないんですけど、優先順位を整理する。それによって判断の基準がそろってきていると思うので。別にラインがそろえばいいとは思っていなくて、そろうことによって自分たちが得する部分とかいろいろあるんですけど、そろわなくても判断の基準が合っていれば多少高さが違っても問題はないと僕は思っているので、そういう意味では判断の基準を選手たちが「まずやってみよう」という形でやってくれていることが、僕にとってはありがたいですね。そういう部分がいま、1つ結果に結びついて、これがベースとなっていってくれたらいいなと思います。
--前からのプレスは指示だったのか、状況に応じての判断だったのか?
(指示は)まったくないです。判断して、行けるなら行こうという中で今日は行けたというところもいろんなことを含めてだと思います。最初にこのメンバーにするというところでも、そのパワーを持っている11人にするということが僕にとってすごく大事だったので、実際にそういうシーンが増えました。増えれば増えるほど、脆くひっくり返されることもあると思うんですけど、今日もピンチがなかったわけではなかった。そこもなんとかしのぎ切って、その辺も含めて、最後のところをやらせなかったメンタリティーも含めて、選手たちに感謝したいなと思います。
JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 第3節
2021年4月20日(火)19:03KO
県立カシマサッカースタジアム
松村 優太 - Yuta MATSUMURA
FW 27
松村 優太
Yuta MATSUMURA
得点の場面はまず相手のDFが後ろを向いて、方向的にGKに返すなと思ったので、自分だったらこの距離で相手のパススピードを見て行けるんじゃないかな、と思ってあきらめなかった。チームとして前から行くというのをやっていたので、そのコンセプトが表れた場面だったので良かったなと思います。
PKの場面は相手が3バックということもあって、ああいう斜めの動き出しは効果的だなと自分でも感じていましたし、あの場面、スルーパスが出てきて、うまく相手の前に入れたことでうまく相手のファウルを誘えたんじゃないかと思います。
--今季、試合に出ることも多かった。ゴールという目に見える結果を手にできたことについては?
今季初ゴール。これからに向けて自分にとっても自信になりますし、チームとしてまず相馬(直樹)監督の体制になってから2連勝できたという事実に関しても素晴らしいことですし、その中でも自分が勝利に貢献できたことは非常にうれしく思います。
--リーグ戦に向けた意気込みは。
この前は勝ちましたけど、まだまだ自分たちが納得できる順位ではないですし、勝って次負けて、というのがこれまで続いていたんですけど、その流れを断ち切るためにもリーグ戦で連勝することは大事になってくるので、連戦ですけど一つひとつ自分たちの中で合わせていければなと思います。
遠藤 康 - Yasushi ENDO
MF 25
遠藤 康
Yasushi ENDO
とりあえず勝てて良かったですし、複数点取れたことが非常に良かったかなと思います。
--相馬 直樹監督は「ベテランの選手たちがチームを落ち着かせた」と言っていた。今日のゲームはどんな意識で入っていた?
勝つことを一番にフォーカスしてやっていましたし、初めて出る選手とかもいたのでバタバタしないようにしようかな、と心がけていました。
鹿島FW松村優太が爆速スプリントで札幌粉砕! “同期トリオ”揃い踏みはならず「染野がPKを決めていれば…(苦笑)」

鹿島アントラーズFW松村優太
[4.20 ルヴァン杯A組第3節 鹿島3-0札幌 カシマ]
恐るべきスピードを活かし、札幌の守備陣を一人で切り裂いた。鹿島アントラーズFW松村優太は前半32分、相手のバックパスに対してスプリントを仕掛け、GK大谷幸輝からボールを奪って今季初ゴールを記録。後半19分には相手DFを退場に追いやるPK獲得も光り、ルヴァン杯3連勝に大きく貢献した。
試合後、フラッシュインタビューに応えた相馬直樹監督は「行っちゃうのかなと思いながらベンチから見ていたが、見ている人からすると興奮するゴール。ある意味、人にはできないもの」と松村の長所を称賛。松村自身も「相手のCBがGKに返した時、自分のスピードなら触りに行けるということでチャレンジしたら触ることができた」と胸を張った。
松村のゴールで勢いに乗ったチームは前半39分、「リーグでも点を決めていて、活躍が刺激になっていた」(松村)という高卒2年目同期のMF荒木遼太郎が決めて追加点。さらに後半19分、松村の突破でDFキム・ミンテのファウルを誘い、相手の一発退場とPK獲得で勝利ムードを確かなものとした。
このPKは同期のFW染野唯月が外したため同期トリオの揃い踏みは実現せず、「僕が得たPKを染野が決めてれば完璧だったけど…」と苦笑いも浮かべた松村だったが、自身の活躍による「結果を出したことでチームの勝利につながったことは自信につながる」と前向きに振り返った。
今後はこの活躍をJ1リーグ戦にも活かしていく構えだ。「リーグでも結果を残せるように一つ一つやっていきたい」と意気込んだ松村は「ここまで結果が振るわなかった中で監督が交代してしまうこともあったが、交代からの2試合はどちらも完封で素晴らしい試合ができているし、Jリーグ、ルヴァン杯と大会に関係なく連勝していくことが大事」と先を見据えた。
先制点にPK奪取。鹿島の3発完勝に貢献した松村優太の心残り。「染野が決めていれば完璧だった」
サッカーダイジェストWeb編集部
2021年04月20日
「今日の勝利、無失点、素晴らしい試合だった」

チームを勢いづかせる先制点を挙げた松村(27番)。そして荒木(13番)が追加点。だが、染野(左から2番目)はPK失敗……。同期トリオの揃い踏みは残念ながら実現しなかった。写真:滝川敏之
抜群のパフォーマンスでチームを勝利に導いた。
ルヴァンカップ第3節、鹿島アントラーズ対北海道コンサドーレ札幌の一戦は、3-0で鹿島が完封勝利。これで鹿島はグループAの単独首位に立った。
チームを勢いづかせる先制点を決めたのは、高卒2年目の松村だ。
「リーグ戦、ルヴァンカップと過密日程で、自分が出ている試合でなかなか勝利が掴めなかったり、なかなか自分が結果を出せない、もどかしさもあったなかで、ここでしっかり自分が結果を出して、チームが勝った事実は自信にもつながりますし、今日の勝利、無失点、チーム全体として素晴らしい試合だったと思います」
これが嬉しい今季初ゴール。少し時間はかかったかもしれないが、「リーグでもしっかり結果を残せるように、また一つひとつやっていきたい」と意気込む。
チーム2点目は同期の荒木が決めた。「お互いに刺激し合いながら、追加点を同期が決められたのは良かった」。ひとつ心残りがあるとすれば、チーム3点目のチャンスを逸し、同期トリオ揃い踏みがならなかったことか。
松村の突破からPKを奪取。キッカーを務めたのは、松村、荒木と同じ高卒2年目の染野だった。だがシュートはポストを叩いて失敗……。「僕が取ったPKを染野が決めていれば完璧だったんですけど(笑)。それは次に向けて、修正していきたい」と振り返った。
その後、再び奪取したPKを白崎が決めて、圧巻3発で完勝を収める。今後に向けて松村は、「(監督が)交代してから2試合は完封勝利で素晴らしい試合ができていますし、ルヴァンカップ、Jリーグ、大会が違えど、連勝していくのが今後につながっていくと思うので、しっかりチームとしてやっていきたい」と気合いを入れ直した。
構成●サッカーダイジェストweb編集部
相馬監督、変わらなければいけない
「ザーゴ監督が残してくれたいいところが自然に出てきてくれたらいいなと思っている」と前任者へのリスペクトを口にする。
そして「我々としては、変わらなければいけない、変わっているところなので、崩れずパワーを出せるところを探したい」と札幌戦へ力強い言葉を語っておる。
戦術的に大きく変化を付けるのはこの試合からと受け取れる。
相馬色が色濃く出ることとなろう。
多くの民がスタジアムに集い、その変化を目の当たりにして欲しい。
楽しみな一戦である。

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【鹿島】指揮官としてのホーム初陣。相馬直樹監督は勝利のために「目の前のことをやるしかない」
2021-04-20
サッカーマガジン編集部
4月19日、鹿島アントラーズの相馬直樹監督が練習後のオンライン取材に応じた。14日にザーゴ前監督からチームの指揮を引き継ぎ、前節の徳島ヴォルティス戦ではアウェーで完封勝利を挙げた。次は中2日で北海道コンサドーレ札幌とのルヴァンカップ第3節に臨む。

上写真=オンライン取材に応じた鹿島アントラーズの相馬直樹監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)
守備を立て直し。「一番整備すべき部分に手をつけた」
監督交代劇から1週間が経とうとしている。4月14日、鹿島はザーゴ前監督から相馬直樹監督へと指揮官が代わり、17日のJ1リーグ第10節徳島戦では1-0の勝利を収めた。相馬監督は「たくさんのことができなかったので、一番整備すべき部分に手をつけた。優先順位をはっきりさせた」と、特にリーグ戦では失点が止まらなかった守備を立て直し、完封で初陣を飾った。
価値ある1勝の余韻に浸る間もなく、中2日でルヴァンカップ第3節の札幌戦を迎える。これから先の戦いについては、「正直、連戦すぎてあまり考えていません」と相馬監督。「目の前のゲームですね。相手もまた違いますし、本当に目の前のことをやるしかないと思っています」と、1試合ずつ勝利を挙げていくために集中する。
「我々は、いま整理できているところをどれくらいしっかりと表現できるか。それによって、相手を抑えたり、上回ることができるのかなと思っています。(準備する)時間が短い中で、正直たくさんのことはできていません。ザーゴさんが残してくれたものが自然と出てくれば良いなとも思います」
20日は、ザーゴ前監督の下では1勝も挙げられなかった札幌との一戦。かつて深紅の7番を背にしてピッチ上で輝きを放ったサイドバックが、次は指揮官としてカシマスタジアムに歓喜をもたらすため、難敵からの勝利を狙う。

4月19日、鹿島アントラーズのトレーニングを行なう相馬直樹監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)
鹿島相馬監督「我々は変わらなければいけない」堅守武器に一戦必勝を誓う
鹿島アントラーズの相馬直樹監督(49)が19日、20日のルヴァン杯・北海道コンサドーレ札幌戦に向けオンライン取材に応じ、堅守を武器に一戦必勝を掲げた。
ザーゴ監督が解任され、14日に監督に就任。3日間の練習で臨んだリーグの徳島ヴォルティス戦は1-0で競り勝ち、鹿島伝統の「ウノ・ゼロ」で勝ち点3を手にした。
指揮官は「たくさんのことができなかったので、一番整備すべき部分というところで(守備に)手をつけた。勝つにはそこがストロングにならないと意味がないので。選手が反応してやってくれたと思っています」と振り返った。守備面ではプレスに行く場面、ブロックで応戦する場面のメリハリ、人を抑えに行った場合の空いたスペースのカバーなどを主に整備した。攻撃面に関しては「正直、たくさんのことはできていない」とした上で「ザーゴ監督が残してくれたいいところが自然に出てきてくれたらいいなと思っている」と話した。
徳島戦から中2日の日程での札幌戦。11日のリーグでの札幌戦では、2-0のリードを守りきれず引き分け、ザーゴ監督が解任された。徳島戦から中2日の厳しい日程だが、相馬監督はメンバー選考に「我々としては、変わらなければいけない、変わっているところなので、崩れずパワーを出せるところを探したい」とし、徳島戦の勢いを勝ち点3へつなげる意欲を示した。
18日には新ブラジル人助っ人のMFディエゴ・ピトゥカが合流。ルヴァン杯、リーグ戦と巻き返す状況は整いつつある。
鹿島・相馬監督 新体制2連勝へ「まず目の前のことだけ」、20日ルヴァン杯札幌戦
[ 2021年4月20日 05:30 ]

鹿島・相馬監督
Photo By スポニチ
鹿島は20日、ルヴァン杯で札幌と対戦する。前節17日の徳島戦は相馬新監督の初陣で1―0の勝利。現在は守備の再構築を図っており、中2日で迎える一戦に向けて指揮官は「崩れず、パワーを出せるところを」と話し、大幅なターンオーバーはしない考えを示した。
札幌戦は19年3月を最後に2分け2敗と勝利がない。「まずは目の前のことだけ」と、新体制2連勝で苦手意識も払拭(ふっしょく)する。
荒木遼太郎、必ず勝ちたい
指揮官交代によってポジションに変化があった。
よりゴールに近い位置に配され得点力を期待されておる。
それを行った相馬監督について「頼もしい。ついていきたくなる監督」と言う。
相馬直樹に男惚れと言ったところか。
その意気込みを結果に繋げるのだ。
札幌に対する未勝利記録を途絶えさせる実力を見せよ。
荒木の躍動を楽しみにスタジアムへ向かう。
期待しておる。

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【鹿島】ルヴァン杯3連勝を狙い難敵札幌との一戦へ。荒木遼太郎「必ず勝ちたい」
2021-04-19
サッカーマガジン編集部
4月19日、鹿島アントラーズの荒木遼太郎が練習後のオンライン取材に応じた。相馬直樹監督体制の初陣となった17日の徳島ヴォルティス戦では完封勝利を収めた。荒木遼太郎は勢いそのままに、20日のルヴァンカップ第3節北海道コンサドーレ札幌戦でも勝利を狙う。

上写真=4月19日、鹿島アントラーズのトレーニングを行なう荒木遼太郎(写真◎KASHIMA ANTLERS)
中央でのプレーに手応え。「自由にできました」
4月17日に行なわれたリーグ戦の前節徳島戦で、荒木遼太郎は中央のポジションでプレーした。FW上田綺世よりもやや下がった位置でパスを受けてはボールを裁き、攻撃を組み立てた。守備では「自分と綺世くん(上田)で2トップみたいになって守備をすることを言われていました」と相馬直樹監督からの指示通りに、最前線でプレスを仕掛けたり、ブロックを築いた。
「フォワードの綺世くんの下の位置でプレーすることになります。真ん中では結構自由に動けるので、綺世くんとうまく連係を取りながら、自由にプレーできました。前半のいい時間帯に点を奪えて、そこからチームとしてもまとまって守備ができて、(失点)ゼロで終われたことがよかったと思っています」
ザーゴ前監督の下では左右のサイドアタッカーとしてプレーすることが多かったが、相馬監督体制下の初陣ではトップ下、あるいは1.5列目とも呼ばれる位置で先発出場し、手ごたえをつかんだ。
そんな新指揮官について、「頼もしい。ついていきたくなる監督」と語る荒木。20日には、徳島戦から中2日でルヴァンカップ第3節の札幌戦に臨む。相馬監督の下で2勝目を挙げるため、そして荒木がプロ入りしてから1度も勝利を奪えていない難敵を破るため、闘志を燃やしている。
「札幌には昨年から勝っていません。次はルヴァンカップの戦いとなりますが、必ず勝ちたいです」
相馬監督の下でも成長を続ける深紅の13番は、次の札幌との一戦に照準を合わせる。

オンライン取材に応じる鹿島アントラーズの荒木遼太郎(写真◎KASHIMA ANTLERS)
若きCB町田浩樹が常勝軍団・鹿島再建の担い手に
先日の徳島戦にて決勝点を決めかつクリーンシートを達成したことで大きな注目を浴びる。
東京五輪世代の主軸CBとしてここまで召集されておったが、OAもあり当確線上にあることが伝えられる。
190センチ左利きというアドバンテージを持っておるものの欧州組と並べられると実績不足は否めぬ。
ここは鹿島にて大いなる結果を積み重ねていくことが重要となろう。
完封試合を続け、セットプレーの得点源となっていくのだ。
マチの躍動はチームの躍進に直結する。
これからも期待しておる。

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新体制初陣で決勝ゴール…若きCB町田浩樹が常勝軍団・鹿島再建の担い手に

徳島線で決勝ゴールを挙げた町田浩樹 [写真]=J.LEAGUE
「もう一度、強いアントラーズを取り戻す。さらに前に進んでいくために力になれればと思っています。僕自身、腹を決めて取り組んでいきます」
2020年から1年3カ月指揮したザーゴ監督が成績不振で更迭されたのを受け、4月14日に後を引き継いだ相馬直樹新監督は、常勝軍団復活への強い決意と覚悟を口にした。
その思いは選手たちにもしっかりと伝わったはず。最終ラインの統率役である犬飼智也も「ザーゴ監督には本当に申し訳ないです。でもここまでの結果はもう終わってしまったこと。今から勝つためにみんながやれることをやるだけ。練習から100%出し切るのが鹿島の強さの秘訣なので、言えることは遠慮なく言っていきます」と厳しさを押し出す意向を示した。
犬飼とともにセンターバック(CB)のコンビを組む町田浩樹も重責を痛感した1人。ザーゴ監督就任後には出場機会が大幅に増え、守備陣の軸の1人となっていただけに、悔恨の念は強い。しかも、ジュニアユースからの生え抜きである彼は、小笠原満男や曽ヶ端準、内田篤人ら先人たちが堂々と勝ち続ける姿を目に焼き付けてきた。だからこそ「自分たちがその歴史を途切れさせてはいけない」という自覚はひと際、強かったに違いない。
相馬体制初陣となった16日の徳島ヴォルティス戦ではそんな思いが強く出ていた。短期間で守備の修正を図って挑んだ鹿島は開始早々こそヒヤッとする場面を作られたものの、その後はゲームを支配した。キャプテン・三竿健斗が「コンパクトに守備ができていた分、ボールを取る時に残っているパワーがすごくあった」と語ったように、いい距離感を保ちながら守れた分、2度追い3度追いができ、そこから素早い攻めに転じるシーンも少なくなかった。
そして何より大きかったのが、常勝軍団の基本哲学である球際でタフに戦っていた点。町田も「チーム状態がよくない中で、球際や走るところ、コンパクトに戦うことをしっかりやろうと。ある意味、鹿島の原点に戻ったというか、勝つことから逆算してプレーすることをみんなが明確に共有していた」と手応えを口にした。
守備が安定し、失点をゼロに抑えれば、勝利の確率は一気に上がる。カウンターでもセットプレーでも1点を取れば、勝ち点3が手に入るからだ。鹿島はまさにそれを積み重ねることで強豪としての地位を築き上げたわけだが、この日の決勝点もセットプレーから生まれる結果となった。
そのシーンは31分に訪れた。永戸勝也が左CKのチャンスを迎え、ゴール前に犬飼や三竿ら複数の選手が入り込む中、背番号28をつける190㎝の長身DFは一瞬のスキを見逃さなかった。中央のフリースペースに飛び込み、ジエゴとの競り合いに勝ってヘディングシュートを力強く叩き込んだのだ。
「相手はあんまり身長の高い選手がいなかったし、カツ君がいいボールをくれたので、本当に枠に飛ばすだけでした」と町田は値千金の決勝弾に対して至って冷静だった。というのも、「今日勝っても順位が飛躍的に上がるわけじゃない」という指揮官の厳しい言葉が脳裏に焼き付いていたからではないだろうか。
今季3勝目は確かに嬉しいことだが、暫定順位は12位。クラブ創立30周年の今年、タイトル奪還という大目標を掲げている鹿島にしてみれば、現状はまだまだ許されるものではない。「まだ30試合残っているので、90ポイントある。何かを起こせないわけでは決してない」と相馬新監督も語気を強めたが、ここから快進撃を見せることで上位戦線に浮上できる可能性はある。それを現実にすることが、町田らピッチで戦う者たちに託された大命題なのだ。
その原動力になることで、彼自身、東京五輪出場という道も開けてくるだろう。3月のU-24アルゼンチン代表2連戦に参戦し、29日の第2戦では好パフォーマンスを示した町田だが、CBは大激戦区と言っていい。すでにA代表のレギュラーに定着している冨安健洋を筆頭に、板倉滉、中山雄太、同じJ1で奮闘している渡辺剛、瀬古歩夢など候補者がズラリと並ぶ。
加えて言うと、森保一監督はA代表キャプテンの吉田麻也をオーバーエージ枠で呼ぶことも本格的に考えている模様で、そうなればさらに一枠が減ってしまう。190㎝のレフティという強みを持つ町田と言えども、やはり壁が高いのは事実だ。
「海外組のメンバーは対人の強さもあるし、インテンシティや強度も高い。そこはいい刺激を受けました。それに1人1人しっかりとしたパーソナリティも持っている。そこは自分にはまだまだ足りないなと感じます」と代表活動直後に課題を口にしていた町田だが、監督交代という予期せぬアクシデントに直面した今こそ、そういった部分をより強く押し出すことが求められてくる。
リーダーシップや統率の部分は特にそう。鹿島の最終ラインを担った秋田豊、岩政大樹、昌子源といったワールドカップに参戦した面々はいずれも凄まじい発信力とオーラがあった。そういう先人たちに追いつき追い越してこそ、常勝軍団のCBとして自他ともに認められる存在になれる。背負うものが多い分、プレッシャーも大きいだろうが、町田には貪欲に泥臭くその領域を目指してもらいたい。
鹿島再建の担い手として、まずは確実に1つ1つの試合を戦い抜き、勝ち点を積み重ねていくこと。彼にはまずそこからスタートしてほしいものだ。
文=元川悦子
シントトロイデン・鈴木優磨、年間MVP受賞
34試合出場、17G4Aはかなりの結果と言えよう。
MVPも納得である。
優磨は「苦しいときもチームとして調子が良いときも試合に出られたので、そこが評価されたのかなと、嬉しく思います」、「途中から残留争いとなって、残留するのが目標だったので、良かったです。ただ、一桁の順位で終われれば良かったので、そこは反省点です」と語る。
結果を出した鈴木優磨はオファーを待つ。
ステップアップの報を待っておる。

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鈴木優磨、シント=トロイデンの年間MVP選出「嬉しく思います」

【欧州・海外サッカー ニュース】鈴木優磨が年間MVPを受賞。
シント=トロイデンのFW鈴木優磨がクラブの年間MVPを受賞し、喜びを語った。
鈴木は今シーズン、リーグ戦34試合に出場して17ゴール3アシストをマーク。被ファウル数は105回を数え、リーグ1位となった。これらの成績が評価され、鈴木はクラブの年間MVPに選出された。
受賞に際し、鈴木は「苦しいときもチームとして調子が良いときも試合に出られたので、そこが評価されたのかなと、嬉しく思います」と話した。
さらに、リーグ戦全試合を終えて今季を総括。チームは残留を果たしたものの、15位でシーズンを終え、鈴木は反省も口にした。
「途中から残留争いとなって、残留するのが目標だったので、良かったです。ただ、一桁の順位で終われれば良かったので、そこは反省点です」
町田浩樹、”楽しむ“とは何なのか
サッカーを"楽しむ"ことについて振り返るマチの姿が伝えられる。
結局のところ「圧倒的な強さ」がなければ楽しむ事へは繋がらぬ。
それに気づき、実践する。
町田浩樹の歩むべき道が開いた。
"圧倒的な強さ"でチームに貢献するのだ。
期待しておる。

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PICK UP PLAYER

アントラーズつくばで育った町田浩樹は、自宅からつくばアカデミーセンターまで、土日は試合会場までの道のりを父の運転する車で通っていた。車を降りるとき、いつも父にかけられていた言葉がある。「楽しんでこいよ」。当時何気なく聞いていた言葉が、最近になってフラッシュバックしたという。
「プロになると、どうしても楽しむことを忘れがちになる。最近、『チームがうまくいっていないときのマチくんは苦しそう。何か楽しんでないよね』と言われたことがあったーー。自分としては気負っているつもりはなかったけど、他の人からはそう見えているんだと思った。そこで、親父が言っていた『楽しんでこいよ』っていう言葉がリンクした」
試合に出ることが増え、楽しめていないという自覚はなかった。それでも他人から見た自分のプレーの印象を聞いて、改めて考え直すきっかけとなった。”楽しむ“とは何なのか。ふと振り返ってみると、これまで監督から言われてきた言葉がつながってきた。
「剛さんとザーゴ監督からよく言われていた。剛さんは『プロだから戦わなければいけない義務がある。けれど、楽しむ権利がある』って。ザーゴ監督も『プロだから結果にこだわらなければいけないけれど、ゲームを楽しみなさい』と言ってくれていた。それを考えると、一昨年から試合に出られるようになって、その気持ちを忘れていたというか。改めて、“楽しむ”ことを大事にしようと思った」
”楽しむ“とは何なのか。すると思い返したのは、意外にも今季のリーグ開幕戦だった。アントラーズが清水に1-3で逆転負けを喫したあの試合だ。
「結局、勝たないと楽しくない。清水戦の次の日とかは地獄だった。朝起きたくないし、クラブハウスにも行きたくない。やっぱり、どんなに自分のプレーが悪くても、試合に勝っていたら気持ちいい部分もある。そう、勝たなければ楽しくないと思う」
勝たなければ楽しくない。味わった悔しさに気づかされた。では、勝つために必要なことは何なのか。2021シーズン、町田にはテーマにしていることがあるという。
「身体的な強さだけではなくて、1対1で守れるのはもちろん、数的不利でも守れるような“圧倒的な強さ”が必要だと思う。パワーだけではなくて、ディフェンス面での総合力というか、立ち振る舞いもそう。理想は源くん(昌子選手)の圧倒的な存在感。あれはすごかった。僕もああいう存在になりたい」
“圧倒的な強さ”。いまの自分にはこれが欠けている。そして、再び思い返したのが、清水戦。78分に今季の初失点を喫した場面だった。右サイドからクロスを入れられ、先に中山に触られると、ゴール前にいたチアゴ サンタナのもとへボールがこぼれる。チアゴ サンタナをマークしていた町田はすぐに身体を寄せたが、シュートは町田の股間を抜けて、ゴールネットに吸い込まれてしまった。
「そもそも、あそこまで持っていかれることが良くない。だけど、結局やられてしまった。”結局やられる”のと“結局やられない”の違いは、圧倒的な強さにつながると思う。そうなると、細かいことが大事になる。あのとき、右足を出して股を抜かれたけれど、左足を出していればやられなかったとか、そういった細かいディテールへのこだわりになっていく。右足からいくのか、左足からいくのか、それとも体の向きなのか。やはりそういう詳細を突き詰めた人が上にいると思う」
“結局やられない”。これが圧倒的な強さへつながっていく。そして、その圧倒的な強さが、チームを勝利に導くことにつながっていく。進むべき道が見えた気がした。

直近の徳島戦、監督交代直後で大きなプレッシャーのかかる中、町田はセットプレーから決勝ゴールを決めた。守備でも1対1の駆け引きを楽しみ、プレーの細部までこだわった結果、今季リーグ戦初の完封勝利につながった。
「監督交代の責任は選手みんなが感じていたので、『今日はなんとしてでも勝ちたい』という、いつも以上に強い気持ちをもって試合に臨んだ。勝利という結果から逆算をして「ゴールを奪う」、「ゴールを守る」というプレーをみんなができていた。チーム全員で意識を統一してプレーすることができたと思う」
ユースからトップへ昇格して今年で6年目。プロとして着実にステップアップしていくなかで、大切なことに気づいた。守備の駆け引きを楽しむこと。細部にこだわること。それが圧倒的な強さにつながり、チームの勝利につながること。
札幌戦は徳島戦から中2日。町田の出場可否はわからない。ただ、もし出場機会が与えられれば、たとえコンディションが整わずとも、勝利のために全力で戦ってくれるだろう。”楽しむ”ことを忘れずに。
徳島ー鹿島 「戦いどころ」が整理されていた
試合開始早々の徳島のビッグチャンスが鹿島にとって最後のピンチであったと述べる。
そして新監督の戦術について「「戦いどころ」が整理されていた」と分析しておる。
上記のようにピンチがなく安定し戦いをした裏にはSBのタスクがあったことを伝える。
SBがボールにアタックに行き、激しくプレーする。
先制点も右SBである常本がマチにボールを渡したところから始まり、そこからのこぼれ球を常本がCKにしたことにより生まれておる。
常本のクレバーなプレースタイルに泥臭さが加わり勝利を呼び込んだ。
これがSB出身の相馬監督のスタイルと垣間見た。
まだまだ1試合であり、この先どのようなチームになっていくのかわからぬ部分もある。
とはいえ、船出をクリーンシートで始められたことは大きい。
そして相馬サッカーのSBに注目である。

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【J1分析】鹿島が相馬新監督で初勝利!見極めた「戦いどころ」と「結果」徳島vs鹿島
サッカー批評編集部

浦和戦に続き2度目の先発となった常本佳吾も勝利に貢献した 写真:中地拓也
【明治安田J1リーグ 第10節 徳島ヴォルティス対鹿島アントラーズ 2021年4月17日 14:03キックオフ】
開始1分で、鹿島アントラーズはいきなりピンチを迎えた。徳島ヴォルティスのFW宮代大聖にワンツーでボックス内に侵入され、シュートを打たれたのだ。幸いDFに当たってCKとなったが、もしもあとわずかに軌道が変わって徳島MF杉森考起の足元に転がっていれば、先制を許していたはずだ。
だが、この場面が最後のピンチとなった。
ザーゴ前監督の解任に伴い相馬直樹監督にバトンが手渡されてから、わずか3日後の初戦。多くを変えることはできなかったが、変化の様子はうかがえた。
まずは、球際だ。鹿島が希求する勝利は、こうした細部でのバトルからスタートする。
ただし、闇雲に戦うばかりではない。「戦いどころ」が整理されていた。
前線から圧力をかけるシーンもあったが、基本的には守備陣形をしっかり整えた。前半からボール保持率で上回られようとも、鹿島には関係ない。最後に結果を持ちかえればいいのだ。
■サイドバックが「アタック」
これまでは、無暗とプレッシングにいく場面もあった。CBがかなり高い位置まで飛び出して、相手のパスの受け手にアタックする場面も散見された。どちらもジャブではなくストレートパンチの趣きで、ボクシングならばカウンターパンチを食らいかねない。迫力はあるが、プレスをはがされればスペースを与え、最終ラインの裏も広く開けかねないリスキーなプレーでもあった。
この試合で、そうした場面はほとんどなかった。代わりにアタックしたのは、サイドバックだ。
敵陣の高い位置ならば、プレスをかわされてもリスクは低い。サイドであれば、なおさらだ。この試合、鹿島の両サイドバックは、まさにそういうプレーをしていた。永戸勝也、常本佳吾の左右サイドバックが、ボールを奪い切る場面もあった。
そのプレーが結実したのが30分だ。CBの町田浩樹がロングボールを送ると、鹿島が前線へ人数をかける。上田綺世のシュートが味方に当たって、一度は流れが止まったかに見えたのだが、鹿島の選手たちは足を止めなかった。ルーズボールを処理しようとする徳島の選手に食らいつき、奪い切ったのは常本。この大卒ルーキーのクロスでCKを奪い、このチャンスに町田が先制点を決めたのだ。
■チーム一体となった戦いぶり
このCKを奪ったシーンの本当のスタートは、町田のロングパスではない。最後尾のカバーに入っていた常本が、町田にパスを渡した場面から始まっている。常本は後方への意識を保ちながら、前線までも出ていったのだ。
サイドバックが上がる分、両サイドハーフは中央に絞る。さらにミッドフィールドでは、三竿健斗とレオ・シルバが監視の目を光らせ続け、ハードワークを怠らずに球際でも激しく戦い続ける。ロングボールに対しては、最終ラインがカバーリングも含めて万全の対応を施す。まさにチーム一体となった戦いぶりで、1点を守り切った。
華麗なプレーはなかったかもしれない。もっとエキサイティングなシーンが欲しかったかもしれない。だが、「勝負どころ」を抑えた勝ち方は、まさに鹿島らしいと言える。
短い準備期間で迎えた1試合を終えただけで、リスタートの評価は難しい。相馬監督が導きたい方向が見えてくるのも、これからだろう。
もしかしたら相馬監督の中でも、まだ新チームのイメージは輪郭を結びきっていないかもしれない。それでも新指揮官は、「まず、戦うという部分がベース。今日は勝利という形で、ひとつ歯車を回すことができたと思う。それをどう肉付けしていくか。でも、軸の部分はぶらさずやっていこうと思う」と語った。大事なものは、しっかりと見えている。
1週間余りでの再戦、新監督の采配は如何に
監督交代後に過密日程に入り、チームに大きなメスを入れることはままならぬ。
ここは指揮官の手腕が問われるところ。
この中二日という期間にてどのような手を打ってくるのであろうか。
またルヴァン杯というこも大きな影響を及ぼすであろう。
GSにて2連勝しており、首位対決ということとなる。
引き分けも視野に入れても良いところ。
ただし、ここで勝利すればプレーオフ進出がほぼ決まるだけにそのあたりの試合運びに注目が集まる。
新監督はどのようなゲームプランを用意するのであろうか。
興味深い一戦である。

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1週間余りでの再戦。今度は相馬監督体制で
JリーグYBCルヴァンカップを2連勝、8得点と好調な滑り出しをした両チームの対戦だ。鹿島は14日にザーゴ監督の解任が発表され、相馬 直樹コーチが監督に昇格する形で明治安田J1第10節・徳島戦を戦った。準備期間がない中でコンパクトな守備を徹底。徳島につけ入るスキを与えず、リーグ戦では今季初となる無失点勝利で勝点3を手にした。初陣を飾った相馬監督は「短い時間で準備したことを選手たちが期待以上にやってくれた」と、選手たちの奮闘を称えた。
ただ、攻撃面については「取って速く攻めるということは今後も持っていきたいところですけど、そこくらいしか手をつけられませんでした」と、まだまだ整理できずに徳島戦を迎えていた。今回も徳島から戻り、中2日で準備するしかない。大きな変化を加えることは難しく、これまでの積み重ねと選手たちの能力に頼ることになるだろう。ただ、最近の試合では2試合連続でセットプレーの流れから得点を奪うことができている。徳島戦で見事なヘディングシュートを決めた町田 浩樹など、長身の選手も多いだけに手堅く戦うことができれば理想的だろう。
札幌は16日(金曜)にJ1第10節・横浜FM戦を戦い、アンデルソン ロペスのゴールで先制したものの、終盤に3失点を喫して逆転負けとなった。基本とするマンツーマンの守備は、局面で突破を許すと苦しい状況に追い込まれる。天野 純やエウベル、前田 大然の技術やスピードを90分間食い止めるのは難しかったのかもしれない。
両チームは4月11日に対戦したばかり。鹿島が永戸 勝也と上田 綺世のゴールで前半から2点のリードを奪ったが、FKから田中 駿汰がすぐさま1点を返すと、後半に得たPKをアンデルソン ロペスが決めて2-2の引き分けに終わっている。前半は鹿島が長いボールを前線に蹴り込む形でペースをつかんだが、後半は札幌の最終ラインに岡村 大八が入ったことで高さでの優位を維持できず、簡単に起点を作れず札幌ペースに変わっていった。
その試合から1週間余りで今回の対戦を迎える。鹿島は監督が代わった影響もあり、同じような戦いになるとは限らないだろう。相馬監督は次の試合を視野に入れず、「目の前のゲームを一試合一試合勝ちにいけるように、そこで出し切って、その上で勝った、負けた、引き分けたということになる」と選手たちにも呼びかけている。チーム状況を踏まえれば次の試合を考えて戦えるほど余裕がないとも言えるが、選手たちを一致団結させ、集中力を維持することにもつながるだろう。
両チームの公式戦での対戦は、過去5試合で見ると札幌が2勝2分1敗と良い成績を残している。リーグカップでの対戦は2012年以来となり、そのときは鹿島が2-1で勝利を収めた。互いに連戦の最中であり、札幌は中3日、鹿島は中2日で迎えるため、両監督のメンバー選考にも注目が集まる。
[ 文:田中 滋 ]
フロントスタッフ、新型コロナウイルス感染症陽性診断
トップチーム選手及びチーム関係者については全員陰性診断であり大事には至らずにすんだ。
細心の注意を払っておってもこうして感染する可能性のあるこのウィルスの怖さが背筋を凍らせる。
この脅威はいつまで続くのであろうか。
不安である。

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フロントスタッフ1名の新型コロナウイルス感染症の陽性診断のお知らせ
2021.04.18(日)
4月18日(日)、当クラブフロントスタッフ1名が新型コロナウイルス感染症PCR検査で陽性診断を受けました。同日、本件発生前から予定していたトップチーム選手及びチーム関係者を対象としたPCR検査を実施し、全員陰性診断となり、体調不良や発熱などの症状も確認されておりません。
当該スタッフについては、シーズンを通してアウェイゲームには帯同しておりません。現在は大きな症状もなく、自宅にて療養しております。
また、19日(月)に当該者を除くフロントスタッフのPCR検査を実施する予定ですが、本日の保健所によるヒアリングの結果、クラブ内で濃厚接触者が特定されなかったことから、今後のクラブの活動に変更はありません。
クラブハウス施設につきましては、18日に外部業者による全館内のアルコール消毒を実施しました。オフィシャルショップおよびフットサルコートは通常どおり営業を継続いたします。クラブでは、これまで取り組んできた新型コロナウイルス感染症対策をさらに強化し、選手、スタッフ、関係者全員に再度感染症防止策の周知、徹底をはかってまいります。
■当該スタッフの経過、症状
4/14(水)クラブオフィス勤務(体温:36.3℃)
4/15(木)クラブオフィス勤務(体温:36.2℃)
4/16(金)クラブオフィス勤務(体温:35.7℃)
4/17(土)クラブオフィス勤務(退勤時体温:36.5℃)
夜:発熱及び症状発生(体温:38.5℃)、PCR検査実施
4/18(日)
・咽頭痛症状あり(体温:36.2℃)
・PCR検査の結果、陽性診断
※現在、自宅にて静養し、体調回復に努めております。
ディエゴ・ピトゥカ チーム合流
これは朗報。
憧れのジーコと話し、ピトゥカのモチベーションも更に上がろう。
コンディションのチェックを行い、チーム戦術が落とし込まれていくはず。
期待に応え大活躍して貰おうではないか。
楽しみな助っ人である。

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ピトゥカ選手が今日からチームに合流しました!#antlers #kashima #鹿島アントラーズ #welcometoKASHIMA
— 鹿島アントラーズ (@atlrs_official) April 18, 2021
早速、憧れのジーコTDと話す場面も!#ピトゥカ@DPituca21
ようこそ、アントラーズへ!これからよろしくお願いします!
ピトゥカ選手のプロフィールは:https://t.co/OKPD5ABn9g pic.twitter.com/Sb0niQpQhg
サッカーダイジェスト 徳島戦寸評
完封勝利に良い評価が並ぶ。
その中で、マチ、レオ・シルバ、三竿、綺世に特に良い評点が付けられておる。
マチは決勝点とクリーンシート達成でMOMかと思われたが、三竿に与えられた。
「チーム全体の守備強度が高かったなかでも、特にアグレッシブなプレーを披露。幾度もボール奪取を見せ、完封勝利に尽力した」という寸評に活躍具合が表れておる。
不調という評判もあったが、監督交代の責任をキャプテンとしてチームを牽引しておった。
レオ・シルバへの「ピッチを縦横無尽に駆け回り、相手ボールを絡め取る。町田、三竿と並ぶ勝利の立役者だ」との寸評からもレオ・シルバもMOMの候補出会ったことが伝わる。
ボランチ二人の出来が良かったことが勝因と言って良い。
また、綺世への「個でシュートまで持ち込む馬力と技術があり、味方の攻め上がりを促すキープ力も見せた」という寸評から彼の能力が伝わってくる。
この試合、ノーゴールに終えたが、パフォーマンスは素晴らしかった。
いつまで国内に留めていられるかが争点だと思われる。
また、鹿島での初采配となった相馬監督にも高評価が与えられておる。
交代策も万全で、ヤス・永木で締めたところ、広瀬の投入タイミング、交代選手数を使い切らなかったところなど、特徴が垣間見えた。
初戦で勝つことこそ大事である。
徳島のファーストチャンスが入らなかったこと、終盤のミドルが枠を捉えなかったところなど、運も持っておる。
相馬直樹監督共に勝利を積み重ねる。
この先が楽しみである。

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【J1採点&寸評】徳島0-1鹿島|アグレッシブなプレーで完封に尽力した三竿。決勝点の町田も高評価
サッカーダイジェストWeb編集部
2021年04月18日
鹿島――L・シルバは町田、三竿と並ぶ勝利の立役者

【警告】徳島=岩尾(45+3分) 鹿島=L・シルバ(87分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】三竿健斗(鹿島)
[J1第10節]徳島0-1鹿島/4月17日/鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
【チーム採点・寸評】
鹿島 6.5
終盤はやや強度が落ちたものの、激しいプレッシャーで徳島の攻撃をシャットアウト。CKからの得点を守り切り、相馬新監督の初陣を飾った。
【鹿島|採点・寸評】
GK
31 沖 悠哉 6
試合を通じてセービングのシーンはほとんどなし。ロングキックは安定していた。
DF
14 永戸勝也 6
高精度のキックでCKから町田の得点をアシスト。ほかにもクロス精度は終始、高かった。
DF
28 町田浩樹 6.5
CKから打点の高いヘッドで決勝点をゲット。守備でも隙を見せず無失点に抑えた。
DF
32 常本佳吾 6(70分OUT)
粘り強い守備に加え、積極的な攻撃参加で徳島の左サイドを無力化。後半はやや運動量が落ちたか。
DF
39 犬飼智也 6
豊富な経験に裏打ちされた読みで相手の攻撃をシャットアウト。見ていて危うさはなかった。
MF
4 レオ・シルバ 6.5
ピッチを縦横無尽に駆け回り、相手ボールを絡め取る。町田、三竿と並ぶ勝利の立役者だ。
MAN OF THE MATCH
MF
20 三竿健斗 6.5
チーム全体の守備強度が高かったなかでも、特にアグレッシブなプレーを披露。幾度もボール奪取を見せ、完封勝利に尽力した。
鹿島――新監督は初陣を勝利で飾る

永戸(14番)のCKに町田(28番)がヘッドで合わせて決勝点をゲット。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)
MF
13 荒木遼太郎 6
バイタルエリアでの“浮いた”ポジショニングで攻守のつなぎ役に。セットプレーのキック精度も高かった。
MF
41 白崎凌兵 5.5(60分OUT)
攻撃面で違いを見せるシーンは少なかった。やや危険なファウルが目立ったか。
MF
8 土居聖真 6(70分OUT)
得点に直結するようなパスやドリブルはなかったが、献身的な守備で完封勝利に貢献した。
FW
18 上田綺世 6.5(90+1分OUT)
個でシュートまで持ち込む馬力と技術があり、味方の攻め上がりを促すキープ力も見せた。
途中出場
MF
25 遠藤 康 6(60分IN)
ボールを持たれる時間が続いたが、プレーはもちろん、ベテランらしく声でもゲームを落ち着かせた。
FW
19 染野唯月 5.5(70分IN)
バランスを見ながら守備に穴を開けない動きを重視。ただ良い状態でボールを受けるシーンは限られていた。
DF
22 広瀬陸斗 6(70分IN)
守備に重きを置き、西谷に仕事をさせなかった。攻撃では荒木との連係でゴールに迫る。
MF
6 永木亮太 ―(90+1分IN)
後半アディショナルタイムに出場。プレー時間はわずかだが、サイドでのボールキープで貢献。
監督
相馬直樹 6.5
流れの中からの得点はなかったが、常に指示を送る姿は好印象だった。鹿島の監督としての初陣を勝利で飾る。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
構成●サッカーダイジェストweb編集部
徳島戦報道
監督交代の効果として"伝統"が戻ってきたと報じる。
華麗な崩しや豪快なシュートではなく、セットプレーにてしぶとく勝った。
最後には"鹿島り"も魅せ、鹿島アントラーズらしさが存分に表現された試合であった。
これぞ鹿島。
往年のファンには唸らせるものがあったのではなかろうか。
これから相馬色が強くなって行くであろう。
一つ一つ積み上げて強い鹿島を復活させて貰おうではないか。
その第一歩である。

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鹿島“新監督対決”で白星!DF町田の先制弾守り徳島下す/徳-鹿10節
<明治安田生命J1:徳島0-1鹿島>◇17日◇第10節◇鳴門大塚
鹿島アントラーズが相馬直樹新監督(49)の就任を祝う白星を飾った。
徳島ヴォルティスも新型コロナウイルスの影響で来日が遅れていたダニエル・ポヤトス新監督(42)が待機期間をへて、初めて指揮を執った。“新監督対決”は鹿島が前半31分、CKからDF町田が頭で合わせて先制。その1点を守り抜いた。
自陣でボールを回しながら攻撃を組み立てる徳島に対し、鹿島は立ち上がりから激しく奪いにいって主導権を握った。成績不振からザーゴ監督(51)を解任したが、いい形で再出発を果たした。
相馬アントラーズ、らしいウノ・ゼロ再出発「何かを起こせないわけでない」
[2021年4月18日7時57分 ]

徳島対鹿島 後半、選手に指示を出す鹿島相馬監督(共同)

徳島に勝利し、喜ぶ鹿島イレブン(共同)
<明治安田生命J1:徳島0-1鹿島>◇17日◇第10節◇鳴門大塚
相馬直樹新監督(49)の初陣となった鹿島アントラーズは、徳島ヴォルティスに1―0で競り勝った。
強いアントラーズを取り戻す-。14日に就任したばかりの相馬新監督の強い決意が、選手にも乗り移っていた。伝統の速いプレスと激しい球際の攻防でボールを奪い、相手にボールが渡っても、ドンと構えて堅いブロックで応戦。前節まで8試合12失点と不安定だった守備が安定。アウェーで前半31分のDF町田のセットプレーからの1点を守りきり、今季初の無失点勝利で、リスタートを切った。
コーチから昇格した相馬監督は「今日、勝つことが非常に重要だった」と安堵(あんど)の表情。「最初から最後まで集中力を含め、素晴らしい戦いをしてくれた」と選手に感謝した。成績不振でザーゴ監督が解任され、新監督が指導した練習はわずか3日。クラブOBは、伝統の「ジーコスピリット(誠実、尊重、献身)」など、鹿島イズムを意識付けした。効果はてきめん。許したシュートはわずか2本だった。
16日に25歳になったばかりのMF三竿主将も、迷いから解き放たれたようにのびのびとプレーした。「自分の武器を出さなければ意味がない。まずは得意の守備で試合に入ることを意識した」と、持ち味のボール奪取などが光った。勝負強さが伝統の鹿島らしいウノ・ゼロ(1-0)での勝利だった。順位は15位から上げたが、まだ12位。順位に常勝軍団らしさはない。
ただ、切り札ともいえる来日済みの強力新外国人、カイキ、ピトゥカという両MFが加われば、チームの層は間違いなく厚くなる。指揮官は、首位川崎Fとの勝ち点差20は計算していないというが「今日も含めて(まだ)30試合、90ポイントある。何かを起こせないわけではない」。強い鹿島の復活を掲げ“振り向けば鹿島”となるまで、新体制で勝ち点3を積み上げる覚悟だ。【岩田千代巳】
鹿島、1点守り切る 徳島は効果的なパス供給できず

前半、先制点を決め喜ぶ鹿島・町田(左)=ポカリ
明治安田J1第10節第2日(17日、徳島0-1鹿島、ポカリ)鹿島が1点を守り切った。前半31分、永戸の右CKに町田が頭で合わせて先制。早い攻守の切り替えと、前線からの積極的なプレスで相手にリズムをつくらせなかった。徳島は前線へ効果的なパスを供給できず、シュートが少なかった。
相馬鹿島が初陣1勝!守備修正し徳島を完封「素晴らしい戦い」

鹿島DF町田(右)は、勝利が決まると仲間とハイタッチ。初采配の相馬監督に白星をプレゼントした
明治安田J1第10節第2日(17日、鳴門ポカリスエットスタジアムほか)「明治安田生命Jリーグ」で、監督交代により相馬直樹新監督(49)が就いた鹿島は、ダニエル・ポヤトス監督(42)が初めて指揮した徳島に1-0で競り勝った。横浜FCと仙台は2-2で引き分け、ともに今季初勝利はならなかった。柏は大分を1-0で下して2連勝。福岡はFC東京を1-0で破って6試合ぶりの勝利を挙げた。

後半、選手に指示を出す鹿島・相馬監督=ポカリ
カンフル剤の効果はてきめんだった。闘志あふれる戦いぶりは、前節までとは見違えるほど。今季初の無失点で勝ち点3をつかんだ鹿島の相馬新監督は、ほっとした表情を浮かべた。
「選手たちは素晴らしい戦いをした。感謝するばかり」
成績不振で14日にザーゴ監督の解任が発表され、コーチから昇格。中2日の準備期間だったが「短い期間でもやらないといけなかった。どこでボールを奪いにいくのか迷いがあった」と、守備の修正に着手した。
選手同士の距離感をコンパクトにし、前線から積極的にプレスをかけ、三竿やレオシルバら中盤の選手が懸命に走り、セカンドボールを回収。2点リードを追いつかれた前節の札幌戦に比べ、チーム総走行距離は約8キロ増え、スプリント回数は27回多かった。現役時代に鹿島の黄金期を支えた新監督の下、地道なプレーや攻守の切り替えの速さを取り戻す意識が随所に感じられた。

相馬直樹監督の現役時代
前半31分、右CKに頭で合わせて先制点を奪った東京五輪世代のDF町田は「監督交代は自分たちの責任。何としても勝ちたかった」とチームの思いを口にした。指揮官の交代に加え、選手ら計3人の新型コロナウイルス陽性者が出るなど厳しい状況が続く。クラブ創設30周年にタイトルを狙う相馬監督は「ひとつ歯車を回すことはできた。ただ、ほっとしている場合じゃない」。今節から始まる中2、3日間隔の公式戦13連戦に、表情を引き締めた。
鹿島・相馬新監督の初陣で白星飾る 「何かを起こせない訳では決してない」
明治安田生命J1リーグ第10節 鹿島1-0徳島 ( 2021年4月17日 鳴門大塚 )
鹿島は敵地で徳島を1―0で下し、相馬直樹新監督(49)の初陣を飾った。前半31分にU―24日本代表DF町田浩樹(23)が右CKを頭で合わせて先制。14日に成績不振によってザーゴ監督(51)が解任となり、準備期間はわずか3日間と短い中、今季リーグ戦初の完封勝利を飾った。
雨中で泥にまみれながら、文字通り「泥臭く」勝ち点3をつかんだ。セットプレーでの1点を最後まで体を張って死守。14日に解任となったザーゴ監督の後を引き継いだ相馬新監督は「まずはこういう天候、苦しい状況の中でスタジアムに集まってくれたサポーター、応援してくれた人に感謝を伝えたい」と、初陣1勝に安どの表情を浮かべた。
0―0で迎えた前半30分に大卒ルーキーのDF常本の猛プレスで右CKを獲得。同31分にDF永戸のクロスにニアへ飛び出したDF町田が、1メートル90の長身を生かして頭で合わせて待望の先制点を奪った。終盤に徳島の猛追に合うも、全員が最後まで体を張って死守。町田は「監督が代わり、僕自身も責任を感じていた。何としても、勝ちたい気持ちで戦った」と、気迫を全面に守り抜いた。
監督交代からの準備期間はわずか3日。相馬監督が最も選手に訴えたのは「現実を見よう」だった。国内最多20冠を誇る常勝軍団も、16年を最後に国内タイトルから遠ざかる。黄金期を知るOBだからこそ「這いつくばって勝っていたんだ」と、いつしか薄れかけていた勝利にこだわる姿勢をもう一度、選手に求めた。
決して、派手さはない。それでも、鹿島“らしさ”を取り戻して今季リーグ戦初の完封勝利を飾った。新指揮官は「きょう勝つのが非常に重要だった。ただ、きょうも含めて(残り)30試合あるので、何かを起こせない訳では決してない。もちろん、選手たちに言っているように今の現実を見て、ここからがスタートで全部勝てるとは思ってはいけない。目の前の試合を1試合1試合出し切りたい」。常勝復活へ、確かな一歩を刻んだ。
鹿島 今季初完封で再出発1勝 相馬新監督 準備期間3日で“らしさ”植え付けた
[ 2021年4月18日 05:30 ]
明治安田生命J1第10節 鹿島1-0徳島 ( 2021年4月17日 鳴門大塚 )

徳島に勝利し、笑顔の鹿島・町田(右)
Photo By 共同
明治安田生命J1リーグは各地で5試合が行われ、鹿島は徳島を1―0で下し、相馬直樹新監督(49)の初陣を飾った。前半31分にU―24日本代表のDF町田浩樹(23)が右CKを頭で合わせて先制。14日にザーゴ監督が解任となり、わずか3日間の準備期間で、今季リーグ戦初の完封勝利を挙げた。
派手さはいらない。セットプレーでの1点を泥くさく守り抜き、新生鹿島が再出発の1勝を挙げた。14日に解任となったザーゴ監督の後を継いだ相馬新監督は「短い時間で準備してきたことを選手が期待以上にやってくれた。苦しい時間もあったが、それぞれが監督交代になってしまった責任をゲームで出してくれた」と称えた。
失いかけていた鹿島の「伝統」を吹き込んだ。わずか3日間の準備期間で、指揮官が1番に伝えたのが「現実を見よう」。国内最多20冠を誇る常勝軍団も、16年を最後に国内タイトルから遠ざかっている。黄金期を知るOBとして相馬監督は「はいつくばって勝っていたんだ」と、薄れていた伝統の勝利にこだわる姿勢を説いた。
この日は大卒ルーキーのDF常本が猛プレスから右CKを獲得。DF永戸のクロスに、ニアへ飛び出したDF町田が頭で合わせて先制点を奪った。町田は「なんとしても、勝ちたい気持ちで戦った」。プライドはかなぐり捨て、雨中で泥にまみれながら体を張ってゴールを死守。本来の鹿島“らしさ”を取り戻し、今季リーグ初の完封勝利をつかんだ。
それでも、まだ1勝だ。相馬監督は表情を引き締めながら言った。「今日も含めて(残り)30試合あるので、何かを起こせないわけでは決してない。現実を見て、ここからがスタート。全部が勝てるとは思ってはいけない。目の前の一試合一試合を出し切りたい」。巻き返しへの第一歩を刻んだ。(清藤 駿太)
◆徳島・ポヤトス監督 悲しい。でも負けに値する試合だったかといえば違う。自分たちのやりたいことはできた。(初采配は黒星。新型コロナウイルスの影響で来日が大幅に遅れ、15日にチーム合流)
【鹿島】監督交代の初戦で勝利 主将・三竿「変わるのは自分たち」
◇J1第10節▽徳島0ー1鹿島(17日・鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム)
鹿島が相馬直樹監督の初陣を白星で飾った。前半31分、右CKからDF町田浩樹がヘディングで合わせ、先制。ホームの徳島にボールを持たれながらも、粘り強く守り切った。今季初の完封勝利に、MF三竿は「プレスの開始のラインを意識した。まとまってボールにアタックすること。それができない時間帯もあったが、意思疎通をやりながらやりました。こうなったら自分たちらしい(試合だ)なと思いました」と振り返った。
クラブは成績不振を理由に、ザーゴ監督を解任し、相馬コーチを昇格させた。三竿は「いくら監督が戦術、メンタル面を話したところで、ピッチでやるのは選手。解任は、やっていた選手たちの責任だと思う。力のなさ、結束力が足りなかった」とした上で、「みんなが自分に矢印を向けて考えたと思う。監督が変わったけど、変わるのは自分たち。勝つっていう結果で見せたい」と話した。
【鹿島】相馬直樹新監督が初陣初勝利!15位からの逆襲へ「常勝」魂注入
2021年4月18日 6時0分スポーツ報知

選手に指示を出す鹿島・相馬監督

競り合う徳島・鈴木徳(右)と鹿島・遠藤]
◆明治安田生命J1リーグ第10節 徳島0―1鹿島(17日・ポカリ)
鹿島は、U―24日本代表DF町田浩樹(23)の決勝点で徳島を1―0で下した。14日に解任されたザーゴ前監督の後を受け、就任した相馬直樹新監督(49)の初陣を、今季初の完封勝利で飾った。横浜Cは終盤に仙台に追いつかれ、2―2の引き分けで今季初白星はならず。福岡は1―0でF東京を退け、今季3勝目。柏は日本代表MF江坂任(28)の決勝弾で、1―0で大分に競り勝ち、湘南―神戸は0―0の引き分けに終わった。
鹿島らしさが垣間見えた。前半31分、右CKから決めたDF町田の先制点を、しぶとく守り切り、今季初の完封勝利。厳しい守備で徳島を止め、ボールキープやパス回しで時計を進めた。ボール保持率は徳島の64%に対し、鹿島の36%。相手のサッカーが展開されても、試合後に笑っている。再起の1勝に相馬監督は「ミスがあっても、お互いが助け合った」と勝因を挙げた。
チームは14日にザーゴ監督を解任し、相馬コーチの監督昇格を決めた。2勝2分け4敗の15位。チームの低迷を脱却するための決断だった。相馬監督は「もう一度、強い鹿島を取り戻す」と表明。94~03年にプレーした指揮官は「はいつくばってでも勝ちにいく姿勢」「チャレンジャー精神」がクラブ創成期から伝わるアイデンティティーとし、今の選手たちにも求めた。
20のタイトルを獲得し、鹿島らしさは「勝負強さ」や「常勝」と捉えられるようになった。移籍組が増えたチーム内でもそうだったかもしれない。挑戦者でいるからこそ、自分たちの形だけではなく、相手の嫌がるプレーにまで考えが及び、リスクを最小限にとどめる選択ができた。勝っても勝っても挑戦者の考えを意識していたから特別な存在でいられたのだ。
2年連続でスタートダッシュに失敗した。シーズン途中の監督交代という血も流した。ただ、試合後、主将のMF三竿は「僕たちはチャレンジャーとして、次の試合に向けていい準備をしていきたい」と言った。切れかけていた伝統がつながる1勝になるかもしれない。(内田 知宏)
◆相馬 直樹(そうま・なおき)1971年7月19日、静岡県生まれ。49歳。清水東高から早大を経て、94年に鹿島入団。2004年に川崎へ移籍し、05年に引退。日本代表として98年フランスW杯に出場。左サイドバックを務め、国際Aマッチ58試合4得点。10年にJFL町田の監督に就任。11~12年に川崎、14~19年に町田の監督を務めた。175センチ、72キロ。血液型AB。
J1鹿島 今季初無失点で相馬新監督 初星「選手たちが期待以上にやってくれた」

前半、ゴール前で競り合う鹿島MF三竿(左から3人目)
「明治安田生命J1、徳島0-1鹿島」(17日、ポカリスエットスタジアム)
監督交代により相馬新監督が就いた鹿島は、ポヤトス監督が初めて指揮した徳島に1-0で競り勝った。
相馬新監督が初陣を飾った。14日にザーゴ前監督が解任され、コーチから昇格した。さらには選手2人が新型コロナ陽性で離脱する中、2日間の準備で守備の改善に着手。今季初の無失点試合を成し遂げ「選手たちが期待以上にやってくれた。本当に感謝したい」とたたえた。自身が日本代表だった97年に加茂周監督が更迭され、岡田武史コーチが監督に就任するという経験をした。「空気をどう変えないといけないかなとかは気を使ったつもりです」と当時の岡田監督の振るまいを参考にしたことを明かした。
徳島戦コメント
これは頼もしい。
この程度の勝ち点差で諦めておっては沽券に関わる。
強い気持ちで前を向くのだ。
まだまだ90点もの加点を稼ぐ可能性がある。
それを信じて前に進みたい。
また、』良い戦いが出来たことを町田も三竿も口にする。
良い守備が出来れば勝っていく。
それが証明された試合であった。
この調子を維持し、タイトルを狙おう。
集中力である。

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2021明治安田生命J1リーグ 第10節
鹿島アントラーズ:相馬 直樹
チームが苦しい状況の中でも応援してくださった皆さん、また、このような天候の中でもアウェイのスタジアムまで駆けつけてくださったファン・サポーターの皆さんにまずは感謝を伝えたい。難しい状態ではあったが、いまできることをやっていくしかないと思っていた。短い準備期間で好調の徳島相手に期待以上のプレーをしてくれた。選手たちに感謝したい。試合開始から終了まで、エネルギッシュに集中して素晴らしい戦いをしてくれた。
Q.今日の選手たちのプレーは監督の目にどのように映った?
A.徳島は自分たちの形を持っているチーム。ボールを握られる時間も長かったし、うまくいかない場面もあった。しかし、逃げずにプレスをかけ続けたり、ミスした選手のカバーを別の選手がしたりと、助け合いながらプレーをしてくれた。攻撃面でも人数をかけて攻撃ができていた。それがセットプレーからの得点につながった。(試合を通して)お互いを助け合うというプレーを続けてくれていた。
Q.あらためて、チームの目指すところは?
A.われわれはまだ勝ち点を11しか取ることができていない。ただ、まだまだこの先試合数が多く残っている。決して何かを起こせないわけではない。ここからのスタート。現実を見て、目の前のゲームを1試合ずつ勝っていけるように全力を出し切っていく。何もせずに終わってしまうということだけはないようにしていきたい。
Q.前線からのプレスや球際の強さなど、守備の部分が光っていた。就任してからどのような指示を出していた?
A.守備時の整理が必要だと感じていた。どこでボールを奪いに行くかの統一ができておらず、迷いがあった。その部分がこの短い期間で最初に手を付けていかなければいけない部分だった。今回の試合では、守備に重点を置いて修正してきた。
【町田 浩樹】
監督交代の責任は選手みんなが感じていたので、今日はなんとしてでも勝ちたいといつも以上に強い気持ちをもって試合に臨んだ。勝利という結果から逆算をして「ゴールを奪う」「ゴールを守る」というプレーをみんなができていた。チーム全員で意識を統一してプレーすることができた。
【三竿 健斗】
徳島の狙い通りにならないよう、間延びしないという部分やFWのプレスをかけ始める位置を意識しながら、チーム全体でコンパクトにまとまった守備を心がけていた。90分の中でコンパクトな守備ができていない時間帯もあったが、全員が意思疎通をはかりながらプレーすることができていた。自分たちらしい戦いができた。
明治安田生命J1リーグ 第10節
2021年4月17日(土)14:00KO
鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
[ 相馬 直樹監督 ]
まずはこういう天候の中で、チームが苦しい状況の中で、スタジアムに入ってくるところから「一緒にこの地から立ち上がろう」ということで集まってくれたサポーターの皆さん、われわれを応援してくれた皆さんにありがとうございましたと感謝を伝えたいと思います。
なかなか難しい状況、監督の交代ということもそうですし、やはりコロナのことがあったり、いまできることしかないというところで、実際、好調の徳島さんのところに乗り込んでということになりましたけど、短い時間で準備したことを選手たちが期待以上にやってくれたという思いです。本当に選手たちに感謝したいと思います。最初から最後まで、エネルギー、集中力を含めて素晴らしい戦いをしてくれたと思います。かなり苦しい時間帯もありましたけど、そういうところでもしっかりとそれぞれが、監督が交代になってしまった、それはやっぱり自分たちにも責任があるという思いを今日のゲームに乗せてくれたと思います。選手たちに感謝するばかりです。
--這いつくばってでも勝つ姿勢を見せたいと言っていたが、あらためて選手のプレーはどう映った?
準備したものが、徳島さんは形がある相手でしたから、その中でボールを握られる時間は非常に長かったと思います。そういう中でうまくいかず、はがされていくところも多かったですが、1回ダメなら2回行って、1つミスがあっても別の選手がカバーするとか、選手たちがお互いを助け合うことを出してくれたところは非常に感じています。
攻撃のところでも、良い時間はあったかと思います。そのときは人数がかかって攻撃ができていた。その中でセットプレーが取れて、セットプレーから得点が取れたことになると思うんですけど、攻めるときには人数をかけて攻められるようにしたい。もっとその時間を増やしたいですけど、守備のところも人をかけて守る。そのあたりのところでお互いを助け合うというところをすごく出してくれたんじゃないかと思います。
明治安田生命J1リーグ 第10節
2021年4月17日(土)14:00KO
鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
DF 28
町田 浩樹
Koki MACHIDA
--守備の改善に臨んでいた。
失点が今季多かった中で、自分たちの距離感が守備のときに良くなかった。コンパクトさと、ボールを中心に自分たちがコンパクトに動くということを意識しました。
--今日の試合にかける思いは強かった?
監督が代わったことは選手たちの責任でもありますし、僕はザーゴ監督のときにずっと使ってもらっていたので責任は感じていました。なんとしてでも今日は勝ちたいという気持ちでプレーしていました。
--守備について整理できたか?
やっぱりチーム状況が良くない中でやるべきことをしっかりみんなでやろうというところで、球際だったり、走るところだったり、コンパクトにするところだったり。そういうところ。原点に戻ったというか。もちろん戦術どうこうありますけど、ゴールを取りにいく、ゴールを守る、勝つことを逆算してみんながプレーできていたので、そこはみんなで明確に共有できていたのかなと思います。
「何かを起こせないわけではない」残り“90ポイント”に向け好発進。相馬アントラーズは奇跡を起こせるか
サッカーダイジェストWeb編集部
2021年04月17日
「まず今日勝つことは非常に重要だった」

町田(28番)が挙げた1点を守り抜き、初陣を勝利で飾った相馬アントラーズ。ここから巻き返しなるか。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)
ザーゴ前監督からバトンを受けとった鹿島アントラーズの相馬直樹新監督は、初陣となった徳島ヴォルティス戦の試合後の会見で「本当に選手たちに感謝したい」と労った。
1-0の完封勝利。31分に永戸勝也のCKから町田浩樹がヘッドで叩き込む。この1点を最後まで守り抜いて白星を掴んだ。
「短い時間で準備したことを選手たちが期待以上にやってくれました。最初から最初まで、エネルギー、そして集中力、いろんなものを含めて、素晴らしい戦いをしてくれたなと思っています」
前体制での成績は、8試合を消化して2勝2分4敗の勝点8で15位。クラブ創設30周年を迎える今季、タイトル奪回は最重要課題だったが、下位に低迷していた。
「まず今日勝つことは非常に重要だった」
今後の巻き返しに弾みをつけるためにも、クラブとしての再出発を勝利で飾りたかった。もちろん、現実は見つめている。今回の徳島戦に勝っても「我々の順位が飛躍的に上がるわけではなくて、今11ポイントしかありません」。首位を独走する川崎は11試合を消化して10勝1分の勝点31。消化試合数の違いこそあれ、大きな開きがある。
だが、相馬監督は何ひとつ諦めていない。
「今日も含めて30試合、90ポイントあったので、何かを起こせないわけでは決してないと思っています」
とにかく一戦必勝のスタンスで次の勝利を目指していく。
「ここからのスタートだから、全部勝てるなんて思ってはいけないですし、目の前のゲームを1試合1試合、勝ちに行けるように、そこで出し切って。やらずに終わってしまったということだけがないようにしていきたい」
国内最多のタイトル獲得数を誇る鹿島は、本来の姿を取り戻すことができるか。相馬アントラーズの捲土重来に期待したい。
構成●サッカーダイジェストweb編集部