FC東京戦コメント・報道
2014Jリーグ ディビジョン1 第22節


鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・前後半で、別のチームになってしまった。相手がシステム変更や選手交代で勝負を仕掛けてきたこともあったが、ハーフタイムに2-0というスコアは非常に危険だと選手たちには言った。相手は気持ちを切り替えて、やり方を変えてやってくる。そこを10分、15分しのげば、また自分たちの流れになると言ったが、足りなかったのは、やはり経験値。
・梅鉢は前半は素晴らしかったが、後半は息切れした。もし小笠原がいれば、柴崎と共に相手をいなすことができたかもしれない。それが、経験値の差。後半の立ち上がりでしっかりやらなければいけないところで、相手に押し切られた。流れを失ったところで、自分たちが苦しいにもかかわらず、受け身になって、自分たちの武器であるパスワークが出せなくなった。
・後半の冒頭25分から30分は守備だけの時間となった。その原因は、前でボールをキープできなかったこととボールを失うことが多かったから。そういう時間が長ければ、疲労度は高まる。相手にも質の高い攻撃陣がいるのだから、疲労があればこちらの判断ミスも多くなる。
・交代のカードを切ろうとしたところで、退場もあった。逆に10人になってから、もう一度運動力を回復して最後まで相手の攻撃をしのぎきったことで引き分けというご褒美をもらえたかもしれない。もちろんホームなので勝たなければいけなかったが、10人でドローという結果を得たということはそういうことなのだろう。
・前半で勝利を決定づけることができた試合だったと思うが、それを言っても後の祭り。流れを読んでどうすればいいかを考えることが必要であり、それが私のハーフタイムでのコメントにも表現されている。


【梅鉢 貴秀】
良かったのは60分くらいだけど、前半も後半も決定機はあった。PKを取られたけど、カウンターで良い形を作れていた場面もあった。結果として4連勝で止まってしまって悔しいし、責任を感じる。頭の中を整理して、これを逃せばもうチャンスはないと思って試合に臨んだ。相手のシステムと特長を頭に入れて、しっかり準備できたとは思う。
【柴崎 岳】
前半は良い戦いだった。退場者が出てからはやることがはっきりした。非常に悔しい試合だが、負けなかったことでどうなるか。今後につなげていきたい。キャプテンマークを巻いて試合に出ることは、責任感が増すし、鹿島のキャプテンは重みがある。その立場で、中心としてやらなければいけないという部分はある。そういう意味では、チームを勝たせることはできなかった。内容が悪くても、チームを勝たせられる選手になりたい。
【昌子 源】
(退場者が出て)10人になってから、浩二さんが入ってさすがのプレーをしてくれて、岳と2人でバランスを取ってくれた。浩二さんには感謝したい。戦い方ははっきりした。逆転されなかったことをプラスに捉えて、この勝点1が大きく働いてくれることを期待して、次の大宮戦に向けてしっかり修正したい。
2014年08月30日(土)

本日行われたJ1第22節F東京戦は2-2の引き分けに終わりました。
【J1:第22節 鹿島 vs F東京】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(14.08.30)
8月30日(土) 2014 J1リーグ戦 第22節
鹿島 2 - 2 F東京 (19:04/カシマ/19,839人)
得点者:10' 土居聖真(鹿島)、26' ダヴィ(鹿島)、49' エドゥー(F東京)、87' 武藤嘉紀(F東京)
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●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):
Q:前半と後半でガラッと試合の印象が変わり、相手が3トップにしてきて苦しんだ部分があったように見えましたが?
「確かに言われたとおり前半後半で別々のチームになってしまったと思います。当然ながら相手もそのシステム変更をしたり、攻撃的なカードをハーフタイムで入れてきたところで、相手はなにも失うものはないという勝負を仕掛けたところもありました。僕がハーフタイムに選手たちに言ったのは、2−0というスコアは非常に危険なスコアである、と。相手はちょうど一回ハーフタイムに入って、監督の指示を受けて気持ちを高めて後半の頭から早い時間帯に得点をして、自分たちの流れを作りたいという意向を持って入ってくると。だから集中力、注意力をもって入らなければいけない、と。それができれば10分、15分なので、それを耐えることができれば自分たちの流れに持っていくことができる、と。そこで足りなかったのは経験値というところだと思います。梅鉢(貴秀)選手は前半は非常にすばらしいパフォーマンスでした。ただ、後半になるとどうしてもペース配分というところで、試合を継続してできていないところでそういうペース配分がわからず、もし小笠原(満男)選手がいれば柴崎(岳)選手ともう少しパスワークでゲームコントロールする、相手をいなす、ボールを持ちながらいなす、というところができたと思いますが、残念ながらそうした経験値が足りませんでした。もうひとつ経験値というところでは相手が圧力をかけてくる。そこでも気持ちをしっかり入れて、集中力と注意力を高めて10分、15分、後半の立ち上がりに入れてはいらなければいけないところで、緩んだ状態で入ってしまって、相手の勢いにのまれてやられてしまいました。それもおそらくPKだったのか、違うのかは僕が言うことではないです。ただ、時間帯が4分から6分だったと思いますが、そこで失点してしまい、流れを失ってしまいました。自分たちがもっと苦しい展開で受け身になってしまい、自分たちが武器としているパスワーク、あるいはボールを保持するということができずに流れを渡し、僕は交代カードでその流れを止めようとしたのですが、残念ながら退場がありました。退場があったところで下りテンポになっていく、悪い流れになっていくところで、逆に10人になってから選手たちが、もう一度ハードワークをする、献身的に犠牲心を持ってやる、という運動量をあげたところは収穫としてはいいと思います。あれだけF東京のいろんな形の攻撃を最後まで耐え抜き、走りがんばったのは引き分けというご褒美になったのではないかと思います。当然ながらホームなので勝点3を取らないといけないのが自分たちの最大の目標ですし、それを達成しなければならなかったのですが、引き分けたという部分についても、全員が献身的にやったところはよかったと思います。前半だけでもこの試合を決められるチャンスがあって、後半も失点したあとも明らかに得点するチャンスがあったなか、今回は後半に関してはそれを決めることができなかったのは残念に思います。でも、それは後の祭りであって、決めるところでしっかり決めなくちゃいけない。自分たちの流れがどのようになっているのか、どちらに傾いているのか、自分たちが有利なのか不利なのか、ということを整理しながらプレーするというところで、頭を使うインテリジェンスはハーフタイムの表現として使わせてもらいました。
後半、約25分、30分くらいは守備にしかまわらない時間帯が多かったと思います。その要因としては前の方でボールを収めることができなかった。キープすることができなかった。相手にボールを渡すことが多くなったので、そういう状況に至ってしまいました。さすがに25分、30分くらいで守備をずっとやっていれば疲労が加わっていくので、相手も非常に能力の高い攻撃陣がいるのですから、その部分で疲労性からの判断ミスがあったのだと思います。ただ、そのなかでディフェンス陣は耐えるべき部分ではうまくできたのではないかと思っています。
我々にとっては引き分けというのは良い結果、総合的に欠けられた負荷や圧力を考えればよかったと思います。
交代のところでは、一つはジョルジ ワグネルが長いこと試合をしてなかったことで運動量が低下してしまいました。僕自身は、彼はもっと高いパフォーマンスを示すことができると期待しています。カイオのところを交代しなくてはいけなかったのは、カードをもらっていたことと、もう一つは退場者が出たので中盤のバランスを整えなければいけなかったのでそういったカードを切りました」
以上
【J1:第22節 鹿島 vs F東京】試合終了後の各選手コメント(14.08.30)
●梅鉢貴秀選手(鹿島)
Q:前半はすばらしい内容だった。
「2−0で勝ってましたからね。後半始まってからも決定機を何度も作っていた。PKは取られましたけどそんなに流れは悪くなかった。4連勝は止まってしまったけど負けたわけではない。切り替えて次に向かいたい」
Q:リーグ戦では良いパフォーマンスができない試合が続いていたがどう臨んでいたのか?
「頭の中をしっかり整理して、これを逃せば今年はチャンスは無いと思っていた。相手のシステム、自分たちのシステムとかも頭に入れて。今回は出るだろうということで良い準備ができたと思います」
Q:相手とシステムが噛み合う。優位に立つようにどうしたのか?
「サイドを使って相手を押し込んだ。押し込んで理想的な展開ができていたと思います。後半、相手はサイドをケアしてきたけれど上手く対処できていた」
●山村和也選手(鹿島)
「ソガ(曽ヶ端準)さんにボールを流そうと思って流したけれど、自分がクリアすればよかったと思います。自分で勝手に判断してしまってキーパーが取れるかなと思ってああいうプレーになってしまった。退場者が出てしっかり守り切って時間を使うことが明確になっていた。個人のミス。チームには申し訳ないと思います。勝てる試合で勝点3を落とすことはチームが優勝するためにはあってはいけない。しっかり反省して、また出場することがあったら、この分までチームに貢献したい」
●柴崎岳選手(鹿島)
「悔しさの方が先にあります。唯一の救いは負けなかったこと。勝てる試合でしたけどそれを落としたのと、アントラーズが上に行くには惜しい試合をした。でも、中心選手がいないなかで代わりに出た選手は良いパフォーマンスだったと思います。不足していた部分はあるかもしれないけれど、そんなに変わらないサッカーを見せられたと思います」
Q:梅鉢選手とはどんな打ち合わせをしていたのか?
「特にありません。練習でもいつもやっているし、試合で組むのも初めてじゃない。互いに良い関係ができたと思います。バチも久しぶりの試合だったけれどセカンドボールもよく拾えていたし、F東京のすばらしい選手に対して良いプレーをしていた。運動量が落ちて後半代えられたのは残念だったけど」
Q:10人になってからは?
「ある程度はっきり守備を固めることがはっきりしていました。結果としては守り切れなかったけれど、20分くらいあったし、もうちょっとボールが保持できればよかった」
Q:勝ちきれなかったことを次にどう繋げたい?
「一瞬の気の緩みとか、技術的にそんなに差があるわけじゃない。勝ちきれなかったですけど、3−2になるよりは、同点にされたあとも全員で声を掛けあって守れた。上位とはあまり離れていないし、また次の大宮戦からアウェイでもホームでもしっかり勝っていきたいです」
[ J1:第22節 鹿島 vs F東京 ]

鹿島は10分に、西大伍の正確なロングフィードから土居聖真が素晴らしいファーストタッチからゴールに流し込み鹿島が先制した。第9節(4/26)広島戦以来の得点となった。
[ J1:第22節 鹿島 vs F東京 ]

鹿島は26分にも、相手のパスミスを奪ったダヴィがそのままゴールに流し込み、鹿島が2-0とリード広げた。ダヴィはこの試合J1通算100試合となり記念試合をゴールで飾った。
代表初選出のFW武藤が2点に絡む活躍でF東京が4連勝中の鹿島と分ける
14/8/30 21:08
[8.30 J1第22節 鹿島2-2F東京 カシマ]
J1は30日、各地で第22節を行い、鹿島アントラーズとFC東京が対戦した。前半は鹿島が圧倒して、2点のリードを奪う。しかし、後半になるとF東京も猛反撃を見せ、日本代表に初招集されたFW武藤嘉紀がPA内で倒されて得たPKで同点に追いつくと、試合終盤の42分にも武藤がゴールを決め、試合は2-2で終了している。
ホームの鹿島はリーグ戦4連勝中で、8戦無敗。一方、アウェーのF東京も9戦無敗と、好調をキープしている。MF小笠原満男、MF遠藤康、DF上田直通が出場停止という不安を抱えていた鹿島だったが、前半はF東京を圧倒する。
新加入のMFジョルジ・ワグネルが初先発した鹿島は、右サイドから好機をつくり出す。前半10分にはMFカイオの大きなクロスをMF土居聖真がPA内で絶妙なコントロール。GK権田修一との1対1を制して先制点を記録。さらに同26分にもGK曽ヶ端準のパントキックをMF高橋秀人が処理ミス。ボールをFWダヴィに拾われると、そのままゴール前に持ち込み、GK権田の鼻先でシュートして追加点を挙げる。守備でも鹿島はF東京のシュートを2本に抑え、ほぼ完ぺきな内容で前半を折り返した。
後半に入ると、F東京も反撃に出る。再開早々の4分にはMF米本拓司が高い位置でカットしたボールをPA内で武藤がコントロール。縦に仕掛けようとしたところをDF山村和也に倒されてPKを獲得した。これを後半開始から出場していたFWエドゥーが決めて、F東京が1点差に詰め寄った。
その後、鹿島も攻撃に転じ、10分にMFカイオが中央を突破してGK権田修一と1対1になったが、シュートをブロックされてしまう。さらに後半25分、鹿島は途中出場したDF青木剛がエドゥーに対する危険なタックルで一発退場となる。
数的優位を得たF東京は後半34分、富山への期限付き移籍から復帰したばかりのU-21日本代表MF中島翔哉をピッチに送り出す。一人少ない鹿島は、前線に残したダヴィにボールを集め、ダメ押し点を狙う。同36分にはCKの流れから、DF西大伍がシュートを放ったが、わずかにクロスバーを越えて行った。
ボールを保持する時間の長くなったF東京は、41分に左サイドから太田が入れたクロスを武藤がヘッドで合わせたが、わずかにクロスバーを越える。それでも直後の42分、中島がヒールパスで中央にボールを入れると、FW渡邉千真がルーズボールに体を寄せる。これが相手守備の混乱を生むと、こぼれ球を武藤がゴールに突き刺し、試合を振り出しに戻した。このまま試合は2-2で終了。好調の両チームは勝ち点1を分け合い、無敗試合数を鹿島は9に、F東京は10に伸ばしている。
鹿島柴崎痛恨ドロー「やれた部分多い」

鹿島対東京 悔しそうな表情でサポーターにあいさつする鹿島MF柴崎(撮影・中島郁夫)
<J1:鹿島2−2東京>◇第22節◇30日◇カシマ
鹿島が5連勝を飾れなかった。前半2点リードから追いつかれて引き分け。
2日前、アギーレジャパンの初代メンバーに選ばれた日本代表MF柴崎岳(22)は「前半は素晴らしい内容だったと思うけど、後半は立ち上がりにPKを与え、退場者が出て10人になった残り20分間くらいも、難しい部分があった。悔しいけど、やれた部分の方が多いので次の大宮戦(9月13日)につなげていきたい」と冷静に振り返った。
主将のMF小笠原満男(35)が累積警告による出場停止のため、リーグ戦で初めて試合開始からキャプテンマークを巻いて出場した。通算100試合出場の節目でもあったが、勝利で飾れなかった。
しかし、前半11分にMF梅鉢へのヒールパスでサポーターを沸かせると、24分には右CKのキッカーとしてグラウンダーのパスを送り、FWダビのシュートを演出。後半4分には、同じ日本代表の東京FW武藤嘉紀(22)とのマッチアップを制してボールを奪うなど、個人として見せ場はつくった。
首位浦和との勝ち点差は4に広がり、同1差の2位鳥栖が引き分けたため、勝てば2位浮上だったが3位止まりだった。「勝てる試合を落としたので、上位へ行くことを考えれば惜しいことをした。ただ(出場停止選手が3人いて)中心選手がいない中、代わりの選手がいいパフォーマンスを見せて、普段とそんなに変わらないゲームを見せられた、とは思う」と話した。
9月1日から日本代表に合流する。まずはウルグアイ戦(5日、札幌ドーム)へ「切り替えて一からスタートしたい。期待は感じますし、いろんな選手と話しながら応えられるよう頑張りたい」と抱負を語った。
[2014年8月30日22時45分]
鹿島柴崎、武藤止められず「悔しい」
<J1:鹿島2−2東京>◇第22節◇30日◇カシマ
代表入り直後、初キャプテン、リーグ戦100試合出場と節目が重なった鹿島MF柴崎岳(22)にとって、悔しいドローとなった。退場者が出て10人で耐えていた後半42分、痛恨の同点弾を同じ日本代表のFW武藤に献上した。「はっきり守備固めしようと意思疎通はしていたけど…。悔しさが残る試合。救いは負けなかったことだけ」と淡々と話した。
貫禄は見せた。前半からセットプレーのキッカーとして精度の高いボールを送り、後半4分には右サイドで武藤と初めてマッチアップ。突破を図る相手の前に素早く体を入れて球を奪い取り、同10分にも武藤の足元からボールをさらった。
2日前、アギーレジャパンの初代メンバーに選ばれた。新監督は会見で「選手が1試合でボールを持つ時間は約2分。残りの88分に何ができるか」を求めた。それを伝え聞くと「僕は2分も持たない」と即答。球離れの速さを長所に挙げていた通り、シンプルにパスを散らして試合を組み立てた。
「持ち味」というフリーランニングでは中盤の底からペナルティーエリアへ何度も駆け上がった。視察したモラス・フィジカルコーチに、オフ・ザ・ボールの質の高さを見せつけた。
プロ4年目で早くもJ1通算100試合出場。出場停止の小笠原に代わり、リーグ戦で初めてゲーム主将も務めた。「責任は増したし、代表の期待も感じる。切り替えて一からスタートしたい」。ロシアで中心選手になる目標を抱え、好調を維持したまま札幌へ乗り込む。【木下淳】
▼J1通算100試合出場 鹿島MF柴崎が、30日の東京戦で達成。22歳3カ月2日での到達は、鹿島ではDF内田篤人の21歳3カ月21日に次ぐクラブ歴代2位の年少記録。3位はFW大迫勇也で22歳4カ月18日。J1最年少到達は、MF稲本潤一(当時G大阪)で20歳10カ月25日。
[2014年8月31日8時5分 紙面から]
鹿島、無念ドロー…柴崎「唯一の救いは負けなかったこと」

試合後サポーターに挨拶する、鹿島・柴崎=県立カシマサッカースタジアム (撮影・中井誠)
J1第22節(30日、鹿島2−2FC東京、カシマ)鹿島は試合終了間際に追いつかれ、日本代表に選出されたMF柴崎岳(22)は「悔しさの残る試合。唯一の救いは負けなかったこと」と唇をかんだ。
警告累積の主将MF小笠原ら主力3人を欠き、柴崎がキャプテンマークを巻いて出場。攻撃の起点になるなど試合を巧みに操ってチームは前半に2得点したが、退場者を出した後半に追いつかれた。3年ぶりの5連勝を逃し、柴崎は「これが(優勝争いになる)最後にどう転ぶか」と逃した勝ち点「2」を案じた。
気持ちを切り替え、「ずっと目指していた」という日本代表での試合に臨む。 (伊藤昇)

前半、FC東京・米本(左)と競り合う鹿島・柴崎=カシマ

鹿島−FC東京 前半、先制ゴールを決め、笑顔を見せる鹿島・土居(28)=カシマ

FC東京と引き分け、肩を落とす柴崎ら鹿島イレブン=カシマ
(紙面から)
柴崎 キャプテンシー発揮も…2点先行からドロー決着に反省
J1第22節 鹿島2―2FC東京 (8月30日 カシマ)

<鹿島・FC東京>FC東京・武藤と鹿島・柴崎
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主将マークを巻いた鹿島の日本代表MF柴崎は「勝てる試合だった。悔しさの方が大きい」と4連勝で止まり唇をかんだ。2点を先行しながら後半の2失点でドロー。MF小笠原ら主力3人が出場停止で、さらに数的不利な状況ながら、勝利への渇望を隠さなかった。
9月1日からアギーレジャパンの一員として代表合宿がスタート。「周囲の期待は感じている。ベストを尽くす」という。この日もボランチの位置でゲームをつくるだけでなく機を見て前線に駆け上がり、攻撃センスの高さを発揮。主将としては主審と積極的にコミュニケーションを取るなど、精神面での強さも示した。最高の形での合流とはならなかったものの「きょうの試合のことは切り替えて、いろんな選手とコミュニケーションを取りたい」と代表定着へ向けて気合は十分だ。

<鹿島・FC東京>FC東京・武藤と鹿島・柴崎
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<鹿島・FC東京>前半、鹿島・柴崎(中)
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[ 2014年8月31日 05:30 ]

中田コを賞賛する源である。
ちょっとした判断ミスさえなければ逃げ切りは出来たであろう。
これほどの実力を持ったベテランがベンチに控えておることを誇りに思う。
若手の経験不足を補うためにも、これからも実力を発揮していって欲しい。
また、これほどの選手の背中を見て若手は成長していくのだ。
期待しておる。


鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・前後半で、別のチームになってしまった。相手がシステム変更や選手交代で勝負を仕掛けてきたこともあったが、ハーフタイムに2-0というスコアは非常に危険だと選手たちには言った。相手は気持ちを切り替えて、やり方を変えてやってくる。そこを10分、15分しのげば、また自分たちの流れになると言ったが、足りなかったのは、やはり経験値。
・梅鉢は前半は素晴らしかったが、後半は息切れした。もし小笠原がいれば、柴崎と共に相手をいなすことができたかもしれない。それが、経験値の差。後半の立ち上がりでしっかりやらなければいけないところで、相手に押し切られた。流れを失ったところで、自分たちが苦しいにもかかわらず、受け身になって、自分たちの武器であるパスワークが出せなくなった。
・後半の冒頭25分から30分は守備だけの時間となった。その原因は、前でボールをキープできなかったこととボールを失うことが多かったから。そういう時間が長ければ、疲労度は高まる。相手にも質の高い攻撃陣がいるのだから、疲労があればこちらの判断ミスも多くなる。
・交代のカードを切ろうとしたところで、退場もあった。逆に10人になってから、もう一度運動力を回復して最後まで相手の攻撃をしのぎきったことで引き分けというご褒美をもらえたかもしれない。もちろんホームなので勝たなければいけなかったが、10人でドローという結果を得たということはそういうことなのだろう。
・前半で勝利を決定づけることができた試合だったと思うが、それを言っても後の祭り。流れを読んでどうすればいいかを考えることが必要であり、それが私のハーフタイムでのコメントにも表現されている。


【梅鉢 貴秀】
良かったのは60分くらいだけど、前半も後半も決定機はあった。PKを取られたけど、カウンターで良い形を作れていた場面もあった。結果として4連勝で止まってしまって悔しいし、責任を感じる。頭の中を整理して、これを逃せばもうチャンスはないと思って試合に臨んだ。相手のシステムと特長を頭に入れて、しっかり準備できたとは思う。
【柴崎 岳】
前半は良い戦いだった。退場者が出てからはやることがはっきりした。非常に悔しい試合だが、負けなかったことでどうなるか。今後につなげていきたい。キャプテンマークを巻いて試合に出ることは、責任感が増すし、鹿島のキャプテンは重みがある。その立場で、中心としてやらなければいけないという部分はある。そういう意味では、チームを勝たせることはできなかった。内容が悪くても、チームを勝たせられる選手になりたい。
【昌子 源】
(退場者が出て)10人になってから、浩二さんが入ってさすがのプレーをしてくれて、岳と2人でバランスを取ってくれた。浩二さんには感謝したい。戦い方ははっきりした。逆転されなかったことをプラスに捉えて、この勝点1が大きく働いてくれることを期待して、次の大宮戦に向けてしっかり修正したい。
2014年08月30日(土)

本日行われたJ1第22節F東京戦は2-2の引き分けに終わりました。
【J1:第22節 鹿島 vs F東京】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(14.08.30)
8月30日(土) 2014 J1リーグ戦 第22節
鹿島 2 - 2 F東京 (19:04/カシマ/19,839人)
得点者:10' 土居聖真(鹿島)、26' ダヴィ(鹿島)、49' エドゥー(F東京)、87' 武藤嘉紀(F東京)
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●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):
Q:前半と後半でガラッと試合の印象が変わり、相手が3トップにしてきて苦しんだ部分があったように見えましたが?
「確かに言われたとおり前半後半で別々のチームになってしまったと思います。当然ながら相手もそのシステム変更をしたり、攻撃的なカードをハーフタイムで入れてきたところで、相手はなにも失うものはないという勝負を仕掛けたところもありました。僕がハーフタイムに選手たちに言ったのは、2−0というスコアは非常に危険なスコアである、と。相手はちょうど一回ハーフタイムに入って、監督の指示を受けて気持ちを高めて後半の頭から早い時間帯に得点をして、自分たちの流れを作りたいという意向を持って入ってくると。だから集中力、注意力をもって入らなければいけない、と。それができれば10分、15分なので、それを耐えることができれば自分たちの流れに持っていくことができる、と。そこで足りなかったのは経験値というところだと思います。梅鉢(貴秀)選手は前半は非常にすばらしいパフォーマンスでした。ただ、後半になるとどうしてもペース配分というところで、試合を継続してできていないところでそういうペース配分がわからず、もし小笠原(満男)選手がいれば柴崎(岳)選手ともう少しパスワークでゲームコントロールする、相手をいなす、ボールを持ちながらいなす、というところができたと思いますが、残念ながらそうした経験値が足りませんでした。もうひとつ経験値というところでは相手が圧力をかけてくる。そこでも気持ちをしっかり入れて、集中力と注意力を高めて10分、15分、後半の立ち上がりに入れてはいらなければいけないところで、緩んだ状態で入ってしまって、相手の勢いにのまれてやられてしまいました。それもおそらくPKだったのか、違うのかは僕が言うことではないです。ただ、時間帯が4分から6分だったと思いますが、そこで失点してしまい、流れを失ってしまいました。自分たちがもっと苦しい展開で受け身になってしまい、自分たちが武器としているパスワーク、あるいはボールを保持するということができずに流れを渡し、僕は交代カードでその流れを止めようとしたのですが、残念ながら退場がありました。退場があったところで下りテンポになっていく、悪い流れになっていくところで、逆に10人になってから選手たちが、もう一度ハードワークをする、献身的に犠牲心を持ってやる、という運動量をあげたところは収穫としてはいいと思います。あれだけF東京のいろんな形の攻撃を最後まで耐え抜き、走りがんばったのは引き分けというご褒美になったのではないかと思います。当然ながらホームなので勝点3を取らないといけないのが自分たちの最大の目標ですし、それを達成しなければならなかったのですが、引き分けたという部分についても、全員が献身的にやったところはよかったと思います。前半だけでもこの試合を決められるチャンスがあって、後半も失点したあとも明らかに得点するチャンスがあったなか、今回は後半に関してはそれを決めることができなかったのは残念に思います。でも、それは後の祭りであって、決めるところでしっかり決めなくちゃいけない。自分たちの流れがどのようになっているのか、どちらに傾いているのか、自分たちが有利なのか不利なのか、ということを整理しながらプレーするというところで、頭を使うインテリジェンスはハーフタイムの表現として使わせてもらいました。
後半、約25分、30分くらいは守備にしかまわらない時間帯が多かったと思います。その要因としては前の方でボールを収めることができなかった。キープすることができなかった。相手にボールを渡すことが多くなったので、そういう状況に至ってしまいました。さすがに25分、30分くらいで守備をずっとやっていれば疲労が加わっていくので、相手も非常に能力の高い攻撃陣がいるのですから、その部分で疲労性からの判断ミスがあったのだと思います。ただ、そのなかでディフェンス陣は耐えるべき部分ではうまくできたのではないかと思っています。
我々にとっては引き分けというのは良い結果、総合的に欠けられた負荷や圧力を考えればよかったと思います。
交代のところでは、一つはジョルジ ワグネルが長いこと試合をしてなかったことで運動量が低下してしまいました。僕自身は、彼はもっと高いパフォーマンスを示すことができると期待しています。カイオのところを交代しなくてはいけなかったのは、カードをもらっていたことと、もう一つは退場者が出たので中盤のバランスを整えなければいけなかったのでそういったカードを切りました」
以上
【J1:第22節 鹿島 vs F東京】試合終了後の各選手コメント(14.08.30)
●梅鉢貴秀選手(鹿島)
Q:前半はすばらしい内容だった。
「2−0で勝ってましたからね。後半始まってからも決定機を何度も作っていた。PKは取られましたけどそんなに流れは悪くなかった。4連勝は止まってしまったけど負けたわけではない。切り替えて次に向かいたい」
Q:リーグ戦では良いパフォーマンスができない試合が続いていたがどう臨んでいたのか?
「頭の中をしっかり整理して、これを逃せば今年はチャンスは無いと思っていた。相手のシステム、自分たちのシステムとかも頭に入れて。今回は出るだろうということで良い準備ができたと思います」
Q:相手とシステムが噛み合う。優位に立つようにどうしたのか?
「サイドを使って相手を押し込んだ。押し込んで理想的な展開ができていたと思います。後半、相手はサイドをケアしてきたけれど上手く対処できていた」
●山村和也選手(鹿島)
「ソガ(曽ヶ端準)さんにボールを流そうと思って流したけれど、自分がクリアすればよかったと思います。自分で勝手に判断してしまってキーパーが取れるかなと思ってああいうプレーになってしまった。退場者が出てしっかり守り切って時間を使うことが明確になっていた。個人のミス。チームには申し訳ないと思います。勝てる試合で勝点3を落とすことはチームが優勝するためにはあってはいけない。しっかり反省して、また出場することがあったら、この分までチームに貢献したい」
●柴崎岳選手(鹿島)
「悔しさの方が先にあります。唯一の救いは負けなかったこと。勝てる試合でしたけどそれを落としたのと、アントラーズが上に行くには惜しい試合をした。でも、中心選手がいないなかで代わりに出た選手は良いパフォーマンスだったと思います。不足していた部分はあるかもしれないけれど、そんなに変わらないサッカーを見せられたと思います」
Q:梅鉢選手とはどんな打ち合わせをしていたのか?
「特にありません。練習でもいつもやっているし、試合で組むのも初めてじゃない。互いに良い関係ができたと思います。バチも久しぶりの試合だったけれどセカンドボールもよく拾えていたし、F東京のすばらしい選手に対して良いプレーをしていた。運動量が落ちて後半代えられたのは残念だったけど」
Q:10人になってからは?
「ある程度はっきり守備を固めることがはっきりしていました。結果としては守り切れなかったけれど、20分くらいあったし、もうちょっとボールが保持できればよかった」
Q:勝ちきれなかったことを次にどう繋げたい?
「一瞬の気の緩みとか、技術的にそんなに差があるわけじゃない。勝ちきれなかったですけど、3−2になるよりは、同点にされたあとも全員で声を掛けあって守れた。上位とはあまり離れていないし、また次の大宮戦からアウェイでもホームでもしっかり勝っていきたいです」
[ J1:第22節 鹿島 vs F東京 ]

鹿島は10分に、西大伍の正確なロングフィードから土居聖真が素晴らしいファーストタッチからゴールに流し込み鹿島が先制した。第9節(4/26)広島戦以来の得点となった。
[ J1:第22節 鹿島 vs F東京 ]

鹿島は26分にも、相手のパスミスを奪ったダヴィがそのままゴールに流し込み、鹿島が2-0とリード広げた。ダヴィはこの試合J1通算100試合となり記念試合をゴールで飾った。
代表初選出のFW武藤が2点に絡む活躍でF東京が4連勝中の鹿島と分ける
14/8/30 21:08
[8.30 J1第22節 鹿島2-2F東京 カシマ]
J1は30日、各地で第22節を行い、鹿島アントラーズとFC東京が対戦した。前半は鹿島が圧倒して、2点のリードを奪う。しかし、後半になるとF東京も猛反撃を見せ、日本代表に初招集されたFW武藤嘉紀がPA内で倒されて得たPKで同点に追いつくと、試合終盤の42分にも武藤がゴールを決め、試合は2-2で終了している。
ホームの鹿島はリーグ戦4連勝中で、8戦無敗。一方、アウェーのF東京も9戦無敗と、好調をキープしている。MF小笠原満男、MF遠藤康、DF上田直通が出場停止という不安を抱えていた鹿島だったが、前半はF東京を圧倒する。
新加入のMFジョルジ・ワグネルが初先発した鹿島は、右サイドから好機をつくり出す。前半10分にはMFカイオの大きなクロスをMF土居聖真がPA内で絶妙なコントロール。GK権田修一との1対1を制して先制点を記録。さらに同26分にもGK曽ヶ端準のパントキックをMF高橋秀人が処理ミス。ボールをFWダヴィに拾われると、そのままゴール前に持ち込み、GK権田の鼻先でシュートして追加点を挙げる。守備でも鹿島はF東京のシュートを2本に抑え、ほぼ完ぺきな内容で前半を折り返した。
後半に入ると、F東京も反撃に出る。再開早々の4分にはMF米本拓司が高い位置でカットしたボールをPA内で武藤がコントロール。縦に仕掛けようとしたところをDF山村和也に倒されてPKを獲得した。これを後半開始から出場していたFWエドゥーが決めて、F東京が1点差に詰め寄った。
その後、鹿島も攻撃に転じ、10分にMFカイオが中央を突破してGK権田修一と1対1になったが、シュートをブロックされてしまう。さらに後半25分、鹿島は途中出場したDF青木剛がエドゥーに対する危険なタックルで一発退場となる。
数的優位を得たF東京は後半34分、富山への期限付き移籍から復帰したばかりのU-21日本代表MF中島翔哉をピッチに送り出す。一人少ない鹿島は、前線に残したダヴィにボールを集め、ダメ押し点を狙う。同36分にはCKの流れから、DF西大伍がシュートを放ったが、わずかにクロスバーを越えて行った。
ボールを保持する時間の長くなったF東京は、41分に左サイドから太田が入れたクロスを武藤がヘッドで合わせたが、わずかにクロスバーを越える。それでも直後の42分、中島がヒールパスで中央にボールを入れると、FW渡邉千真がルーズボールに体を寄せる。これが相手守備の混乱を生むと、こぼれ球を武藤がゴールに突き刺し、試合を振り出しに戻した。このまま試合は2-2で終了。好調の両チームは勝ち点1を分け合い、無敗試合数を鹿島は9に、F東京は10に伸ばしている。
鹿島柴崎痛恨ドロー「やれた部分多い」

鹿島対東京 悔しそうな表情でサポーターにあいさつする鹿島MF柴崎(撮影・中島郁夫)
<J1:鹿島2−2東京>◇第22節◇30日◇カシマ
鹿島が5連勝を飾れなかった。前半2点リードから追いつかれて引き分け。
2日前、アギーレジャパンの初代メンバーに選ばれた日本代表MF柴崎岳(22)は「前半は素晴らしい内容だったと思うけど、後半は立ち上がりにPKを与え、退場者が出て10人になった残り20分間くらいも、難しい部分があった。悔しいけど、やれた部分の方が多いので次の大宮戦(9月13日)につなげていきたい」と冷静に振り返った。
主将のMF小笠原満男(35)が累積警告による出場停止のため、リーグ戦で初めて試合開始からキャプテンマークを巻いて出場した。通算100試合出場の節目でもあったが、勝利で飾れなかった。
しかし、前半11分にMF梅鉢へのヒールパスでサポーターを沸かせると、24分には右CKのキッカーとしてグラウンダーのパスを送り、FWダビのシュートを演出。後半4分には、同じ日本代表の東京FW武藤嘉紀(22)とのマッチアップを制してボールを奪うなど、個人として見せ場はつくった。
首位浦和との勝ち点差は4に広がり、同1差の2位鳥栖が引き分けたため、勝てば2位浮上だったが3位止まりだった。「勝てる試合を落としたので、上位へ行くことを考えれば惜しいことをした。ただ(出場停止選手が3人いて)中心選手がいない中、代わりの選手がいいパフォーマンスを見せて、普段とそんなに変わらないゲームを見せられた、とは思う」と話した。
9月1日から日本代表に合流する。まずはウルグアイ戦(5日、札幌ドーム)へ「切り替えて一からスタートしたい。期待は感じますし、いろんな選手と話しながら応えられるよう頑張りたい」と抱負を語った。
[2014年8月30日22時45分]
鹿島柴崎、武藤止められず「悔しい」
<J1:鹿島2−2東京>◇第22節◇30日◇カシマ
代表入り直後、初キャプテン、リーグ戦100試合出場と節目が重なった鹿島MF柴崎岳(22)にとって、悔しいドローとなった。退場者が出て10人で耐えていた後半42分、痛恨の同点弾を同じ日本代表のFW武藤に献上した。「はっきり守備固めしようと意思疎通はしていたけど…。悔しさが残る試合。救いは負けなかったことだけ」と淡々と話した。
貫禄は見せた。前半からセットプレーのキッカーとして精度の高いボールを送り、後半4分には右サイドで武藤と初めてマッチアップ。突破を図る相手の前に素早く体を入れて球を奪い取り、同10分にも武藤の足元からボールをさらった。
2日前、アギーレジャパンの初代メンバーに選ばれた。新監督は会見で「選手が1試合でボールを持つ時間は約2分。残りの88分に何ができるか」を求めた。それを伝え聞くと「僕は2分も持たない」と即答。球離れの速さを長所に挙げていた通り、シンプルにパスを散らして試合を組み立てた。
「持ち味」というフリーランニングでは中盤の底からペナルティーエリアへ何度も駆け上がった。視察したモラス・フィジカルコーチに、オフ・ザ・ボールの質の高さを見せつけた。
プロ4年目で早くもJ1通算100試合出場。出場停止の小笠原に代わり、リーグ戦で初めてゲーム主将も務めた。「責任は増したし、代表の期待も感じる。切り替えて一からスタートしたい」。ロシアで中心選手になる目標を抱え、好調を維持したまま札幌へ乗り込む。【木下淳】
▼J1通算100試合出場 鹿島MF柴崎が、30日の東京戦で達成。22歳3カ月2日での到達は、鹿島ではDF内田篤人の21歳3カ月21日に次ぐクラブ歴代2位の年少記録。3位はFW大迫勇也で22歳4カ月18日。J1最年少到達は、MF稲本潤一(当時G大阪)で20歳10カ月25日。
[2014年8月31日8時5分 紙面から]
鹿島、無念ドロー…柴崎「唯一の救いは負けなかったこと」

試合後サポーターに挨拶する、鹿島・柴崎=県立カシマサッカースタジアム (撮影・中井誠)
J1第22節(30日、鹿島2−2FC東京、カシマ)鹿島は試合終了間際に追いつかれ、日本代表に選出されたMF柴崎岳(22)は「悔しさの残る試合。唯一の救いは負けなかったこと」と唇をかんだ。
警告累積の主将MF小笠原ら主力3人を欠き、柴崎がキャプテンマークを巻いて出場。攻撃の起点になるなど試合を巧みに操ってチームは前半に2得点したが、退場者を出した後半に追いつかれた。3年ぶりの5連勝を逃し、柴崎は「これが(優勝争いになる)最後にどう転ぶか」と逃した勝ち点「2」を案じた。
気持ちを切り替え、「ずっと目指していた」という日本代表での試合に臨む。 (伊藤昇)

前半、FC東京・米本(左)と競り合う鹿島・柴崎=カシマ

鹿島−FC東京 前半、先制ゴールを決め、笑顔を見せる鹿島・土居(28)=カシマ

FC東京と引き分け、肩を落とす柴崎ら鹿島イレブン=カシマ
(紙面から)
柴崎 キャプテンシー発揮も…2点先行からドロー決着に反省
J1第22節 鹿島2―2FC東京 (8月30日 カシマ)

<鹿島・FC東京>FC東京・武藤と鹿島・柴崎
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主将マークを巻いた鹿島の日本代表MF柴崎は「勝てる試合だった。悔しさの方が大きい」と4連勝で止まり唇をかんだ。2点を先行しながら後半の2失点でドロー。MF小笠原ら主力3人が出場停止で、さらに数的不利な状況ながら、勝利への渇望を隠さなかった。
9月1日からアギーレジャパンの一員として代表合宿がスタート。「周囲の期待は感じている。ベストを尽くす」という。この日もボランチの位置でゲームをつくるだけでなく機を見て前線に駆け上がり、攻撃センスの高さを発揮。主将としては主審と積極的にコミュニケーションを取るなど、精神面での強さも示した。最高の形での合流とはならなかったものの「きょうの試合のことは切り替えて、いろんな選手とコミュニケーションを取りたい」と代表定着へ向けて気合は十分だ。

<鹿島・FC東京>FC東京・武藤と鹿島・柴崎
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<鹿島・FC東京>前半、鹿島・柴崎(中)
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[ 2014年8月31日 05:30 ]

中田コを賞賛する源である。
ちょっとした判断ミスさえなければ逃げ切りは出来たであろう。
これほどの実力を持ったベテランがベンチに控えておることを誇りに思う。
若手の経験不足を補うためにも、これからも実力を発揮していって欲しい。
また、これほどの選手の背中を見て若手は成長していくのだ。
期待しておる。
