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山本脩斗、クラブの歴史に名を刻むだけの力を持っている

逆転優勝を狙う鹿島。攻守を支える加入1年目の左サイドバック・山本脩斗の安定感
首位と勝点差7で3位につける鹿島アントラーズ。攻撃陣が結果を残す中で、ここ2試合は完封勝利と守備面も上向き。逆転優勝のためには、ひとつの負けも許されない。

2014年09月26日
text by 青木務 photo Getty Images


2強時代のライバル・磐田からやってきた山本脩斗


山本脩斗【写真:Getty Images】

 J2では湘南ベルマーレが破格の強さでJ1復帰を果たした。その湘南と昇格を争ったジュビロ磐田は、昇格圏内の3位に踏みとどまっているものの、前節は水戸ホーリーホックに1-4で惨敗。シャムスカ監督は解任され、クラブのレジェンドである名波浩氏が新監督となった。

 かつてはJリーグ最強とまで言われた名門で、鹿島アントラーズとは長く2強時代を築き、リーグを牽引してきた。磐田の黄金時代を知る人にとって、現在の状況は寂しいものだろう。

 そんな磐田から今シーズン、ある選手が鹿島に加わった。それが山本脩斗だ。

 開幕戦からスタメン出場を果たすと、チームも3戦連続の完封勝利。山本も無失点に貢献していた。

「守備の部分で、開幕から0で抑えられたことは個人的にも自信になりました。勝つことによって徐々に周りとも連携も高めていけた」

 怪我もあり14節に一度だけベンチ外を経験したが、それ以外はすべてスタメンで出場しており、左SBは山本の定位置となっている。

 鹿島のSBというと、攻守において様々な役割が求められる。それらを高いレベルでこなさなければならないが、トニーニョ・セレーゾ監督が強調するのは、根本的な部分だったという。

「セレーゾが言うのは、献身的にプレーすること。自己犠牲というか、“チームのために”という部分。守備は絶対に疎かにはできないし、そこは90分切らずにやろうと意識している」

 様々な役割があるとはいえ、第一に求められるのは敵陣深くまでオーバーラップするのではなく、相手の攻撃を防ぐこと。そして、それができているからこそ山本は常にピッチに立っているといえる。

攻守で安定感を発揮。歴代サイドバックに肩を並べる力も

 また、山本は身長180cmということもあり、高さでも貢献している。守備時の対応では、逆サイドからのクロスに対して中央へ絞り、相手FWと競っても互角の勝負ができる。身長の低いサイドバックは身体をぶつけることはできても、ヘディングで競り勝つとなると分が悪い。山本はそういう場面で強さを発揮できる。

 高さは攻撃でも活きる。名古屋グランパス戦で決めたゴールは、外から中へ走り込み、相手DFの上から頭で合わせたものだった。

 決して派手ではない。派手さでいえば、サンフレッチェ広島戦でスーパーボレーを決めた右SB西大伍の方が当てはまるだろう。しかし、山本にはほとんど穴がない。守備はそつなくこなし、高さでの優位性も発揮する。

 深い位置まで駆け上がってのクロスはそれほど多くないが、中盤の選手とのコンビネーションからスルスルとポジションを上げて、攻撃に厚みを生んでいる。元々中盤を主戦場としていたこともあり、ピッチ中央に入ってからのパスの選択肢やアイディアも豊富だ。

「右利きなので、縦だけじゃなく中に切れ込んでのシュートやクロスもできる。ボランチのところで(柴崎)岳や(小笠原)満男さんがタメを作ってくれるので、崩しの部分で焦らず回しながら隙を突いていければ」

 セットプレーでは昌子源や植田直通といった空中戦に強い選手も上がってくるが、流れの中ではダヴィしか高さのある選手がいない。また、4-2-3-1の「3」を務めるのは、パスワークやドリブルなど地上戦で力を発揮する選手ばかり。それもあって単純な放り込み、特に山なりのボールは少ない。

 鹿島は複数の選手が絡みながら相手ゴールに迫るというスタイルをとっている。中盤との連携という意味でも山本の存在は大きいのだ。

 今年の鹿島は高い得点力を有する一方で、失点もやや多い。それでも前節、前々節は1-0で完封している。

 逆転優勝のためには、攻撃力の維持も重要だが守備の安定性も不可欠。鹿島にとってはここからチームの総合力が問われることなる。

 鹿島にはかつて、相馬直樹(現・FC町田ゼルビア監督)や新井場徹(現・セレッソ大阪)など、優秀な左SBがおり、いくつものタイトル獲得に貢献してきた。

 加入1年目ながら鹿島のSBとして仕事を確実に遂行する山本も、クラブの歴史に名を刻むだけの力を持っている。仮に優勝を逃したとしても、彼の評価は揺るがないだろう。

【了】




山本脩斗を紹介するフットボールチャンネルの青木氏である。
加入が発表された当初は、J2降格のクラブの更に控えとあって、実力を懸念する声もあった。
しかしながら、開幕当初からスタメンに抜擢され、攻守に献身的な動きをしておる。
青木氏が申すように「山本にはほとんど穴がない。守備はそつなくこなし、高さでの優位性も発揮する」と欠点の少ない選手である。
昨季に欠けておったピースがピタリとハマったと言い切れよう。
この修斗の献身に応えるべく、優勝を目指したい。
左の矢を得た鹿島が地味ながら一歩一歩勝利を掴むのだ。
楽しみである。

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鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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