本山、自然体で臨めばいい
(スポーツ人物館 Jリーグ・ベテラン健在編)本山雅志 鹿島 流れ変える途中出場
2014年10月20日16時30分

本山雅志=鹿島アントラーズ提供
今季の出場9試合はすべて途中から。ピッチに立ったのはわずか148分間。それでも、カシマスタジアムで誰より熱い声援を浴びる。この人のプレーが流れを変えてくれると、サポーターは知っている。
負傷を重ね、奔放なドリブルで輝いた若い頃の面影は薄い。相手を引きつけて効果的にパスを受け渡す。「今のチームには自ら仕掛ける選手が多い。彼らを助けたい」。35歳は限られた時間で一瞬の光を放つ。
日々の練習で若手と盛んに言葉を交わす。「上から話すのではなく、同じ目線で情報を共有したい」。さりげなく助言する姿に、同じ攻撃的MFで13歳下の土居は感じる。「絶対、いなきゃならない存在」
すべての振る舞いは「チームを勝たせるため、何をするべきか」との思いから。3連覇を果たした2007〜09年、シーズンが深まるにつれ、決まって調子を上げた。残り6試合で4位。優勝争いに向けて呼びかける。「ただでさえ気持ちは高まる。だからこそ、自然体で臨めばいい」
重圧が増すほど、経験と細かな心づかいは生きてくる。(中川文如)
◇
最終盤のJリーグで、頼りになるベテランがいる。
*
もとやま・まさし 1979年6月20日生まれ、福岡県出身。東福岡高から98年に鹿島入り。99年に世界ユース選手権(現20歳以下W杯)準優勝に貢献。A代表では28試合に出場して無得点、J1では356試合38得点。175センチ、65キロ。背番号10。

鹿島の10番・本山雅志について記す朝日新聞の中川氏である。
「35歳は限られた時間で一瞬の光を放つ」と言い切り、鹿島に必要なピースであることを強調する。
若手を引っ張り、自らも輝く、鹿島の何たるかを知るベテランが存在することは宝である。
クリスタルの輝きは消えぬ。
むしろ、若き日以上に光り輝いておる。
頼りがいのあるベテランの味で勝利をもたらしてくれるであろう。
楽しみである。
2014年10月20日16時30分

本山雅志=鹿島アントラーズ提供
今季の出場9試合はすべて途中から。ピッチに立ったのはわずか148分間。それでも、カシマスタジアムで誰より熱い声援を浴びる。この人のプレーが流れを変えてくれると、サポーターは知っている。
負傷を重ね、奔放なドリブルで輝いた若い頃の面影は薄い。相手を引きつけて効果的にパスを受け渡す。「今のチームには自ら仕掛ける選手が多い。彼らを助けたい」。35歳は限られた時間で一瞬の光を放つ。
日々の練習で若手と盛んに言葉を交わす。「上から話すのではなく、同じ目線で情報を共有したい」。さりげなく助言する姿に、同じ攻撃的MFで13歳下の土居は感じる。「絶対、いなきゃならない存在」
すべての振る舞いは「チームを勝たせるため、何をするべきか」との思いから。3連覇を果たした2007〜09年、シーズンが深まるにつれ、決まって調子を上げた。残り6試合で4位。優勝争いに向けて呼びかける。「ただでさえ気持ちは高まる。だからこそ、自然体で臨めばいい」
重圧が増すほど、経験と細かな心づかいは生きてくる。(中川文如)
◇
最終盤のJリーグで、頼りになるベテランがいる。
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もとやま・まさし 1979年6月20日生まれ、福岡県出身。東福岡高から98年に鹿島入り。99年に世界ユース選手権(現20歳以下W杯)準優勝に貢献。A代表では28試合に出場して無得点、J1では356試合38得点。175センチ、65キロ。背番号10。

鹿島の10番・本山雅志について記す朝日新聞の中川氏である。
「35歳は限られた時間で一瞬の光を放つ」と言い切り、鹿島に必要なピースであることを強調する。
若手を引っ張り、自らも輝く、鹿島の何たるかを知るベテランが存在することは宝である。
クリスタルの輝きは消えぬ。
むしろ、若き日以上に光り輝いておる。
頼りがいのあるベテランの味で勝利をもたらしてくれるであろう。
楽しみである。