小笠原主将、「献身」を訴える
鹿島小笠原、ジーコ魂で首位浦和迎え撃つ

横断幕が掲げられた練習場で、浦和戦に向けて最終調整する鹿島イレブン
「日本のクラシコ」を制して優勝戦線に踏みとどまる。4位鹿島が今日26日、本拠カシマに首位浦和を迎え撃つ。残り5試合、勝ち点7差で追うライバルとの直接対決。勝てば混戦、負ければV争い脱落の大一番を前に、主将MF小笠原満男(35)が原点回帰の「献身」をチームに訴えた。
誰も諦めていない。浦和とは残り5戦で勝ち点7差だが、鹿島にすれば「射程圏内」だ。前人未到の3連覇が始まった07年、同じく5試合を残した時点で当時首位の浦和と10差あった。小笠原は「そんな昔のこと忘れたよ」と笑いながら「前例とか関係ない。俺らは残り5試合をすべて勝つだけ」と口元を引き締めた。
前日24日、16冠王者の原点を再確認した。戦術練習の約1時間を上回る、1時間40分をミーティングに充てて「自分が今、一番大事だと思っていることを伝えた。内容は外に言うことじゃない」。小笠原はそう多くを語らなかったが、現在3戦勝ちなしの嫌な流れを大一番で変えるべく、鹿島の根幹にあるジーコ・スピリット「献身、誠実、尊重」を思い出させたという。
魂を胸に、07年の大逆転Vを知らない世代が新たな歴史をつくる。日本代表MF柴崎は7月27日の前回対戦(1−1)で同点弾を決めた。当時、浦和が狙ったJ1新記録の8試合連続完封を阻止。今回はJ1新のシーズン16完封がかかっているが、再び止めにいく。
アギーレジャパン入りしたDF昌子源(21)(10月招集辞退)は元鹿島のFW興梠を止める。入団した11年に紅白戦で対戦し「手も足も出なかった。これがプロか」と驚かされたが、日々のマッチアップを素養に代表まで成長。前回は1点を許したが「最も大事な試合で(興梠)慎三さんを抑えればいい」と、視察するアギーレ監督の前で封じ込める。
「日本のクラシコ」は鹿島の通算26勝8分け13敗。02年まで20勝4敗と圧倒したが、近年巻き返され、現在8戦勝ちなしだ。1週間前には、チーム最多10得点のFWダビが全治8カ月の大けがで離脱した。逆風は強まるが、MF土居は「全員でカバーしながら戦えばいい」と疑いなく言った。背水の鹿島が「献身」をよりどころにし、赤の宿敵との死闘に臨む。【木下淳】
◆クラシコ スペイン語で「古典の」「伝統的な」という意味。「伝統の一戦」を意味し、スペインリーグのRマドリードとバルセロナの2強対決を指す。敵対した両都市の歴史的な背景も加味され「スペインダービー」とも呼ばれる。今季の初戦は、日本時間26日未明に行われている。
◆07年鹿島の大逆転V 残り5試合で首位浦和と勝ち点10差の3位だったが、5戦全勝でJ史上最大の逆転優勝を遂げた。浦和は最終節で最下位・横浜FCに敗れるなど3分け2敗と失速。最終戦まで1度も首位に立たなかった鹿島が6季ぶり5度目のリーグ制覇を達成した。浦和とは11月24日に埼玉で直接対決。鹿島が2人の退場者を出しながら1−0で勝ち、勢いに乗った。02年ナビスコ杯以来のタイトルで節目の10冠に到達。開幕時のA代表ゼロなど今季と共通点も多い。
[2014年10月26日7時46分 紙面から]
【鹿島】小笠原、「ジーコ魂」で浦和に勝つ!
2014年10月26日6時0分 スポーツ報知
鹿島がジーコ・スピリットで優勝戦線に食らいつく。主将のMF小笠原満男(35)が浦和戦に向けたミーティングで登壇し、「献身」をチームに訴えた。言葉より「姿勢で引っ張る」と自負するだけに、異例の行動。「俺らにできることは残り全部勝つことしかないんで」との気持ちを込めた。
最近3試合は1分け2敗と勝利が遠い。全体の内容は悪くないが、小さなミスが失点につながり、勝ち点を拾えていない。そのミスをなくすため、鹿島の精神的象徴・ジーコ氏が掲げる心構え「献身」「誠実」「尊重」のうち、「献身」を呼びかけたのだ。浦和に勝てば勝ち点差は4に縮まる。MF土居が「ミスがあってもみんなでカバーしたい」と話すように、呼びかけは浸透した様子。鹿島伝統の勝負強さを大一番で発揮する。

ジーコ・スピリッツ「献身」「誠実」「尊重」の一つ「献身」を引き合いに出した小笠原主将である。
サッカーという球技がチームプレイである以上、自己犠牲、献身性は大きなファクターとなる。
鹿島創世記からジーコが口を酸っぱくして伝えた換言の一つを、この試合でも発揮し、勝利を目指す。
お互いがお互いを尊重し、誠実にプレイし、献身を捧げるのだ。
チーム一丸となって勝利を掴み取ろうではないか。
また、ニッカンはこの対戦をスペインでのビッグマッチである「クラシコ」に例えておる。
さすがに新興勢力であり、タイトル数も一つだけの浦和との対戦が伝統の戦いとされるのは、違和感がある。
しかしながら、今朝、その本家クラシコが行われ、順位が下であるレアル・マドリードが首位のバルセロナを逆転にて下した。
同様な結果になることを多くの民が望んでおる。
折れない心とジーコ・スピリッツをスタジアムに集まった者も心に抱いて挑もうではないか。
勝利を信じておる。

横断幕が掲げられた練習場で、浦和戦に向けて最終調整する鹿島イレブン
「日本のクラシコ」を制して優勝戦線に踏みとどまる。4位鹿島が今日26日、本拠カシマに首位浦和を迎え撃つ。残り5試合、勝ち点7差で追うライバルとの直接対決。勝てば混戦、負ければV争い脱落の大一番を前に、主将MF小笠原満男(35)が原点回帰の「献身」をチームに訴えた。
誰も諦めていない。浦和とは残り5戦で勝ち点7差だが、鹿島にすれば「射程圏内」だ。前人未到の3連覇が始まった07年、同じく5試合を残した時点で当時首位の浦和と10差あった。小笠原は「そんな昔のこと忘れたよ」と笑いながら「前例とか関係ない。俺らは残り5試合をすべて勝つだけ」と口元を引き締めた。
前日24日、16冠王者の原点を再確認した。戦術練習の約1時間を上回る、1時間40分をミーティングに充てて「自分が今、一番大事だと思っていることを伝えた。内容は外に言うことじゃない」。小笠原はそう多くを語らなかったが、現在3戦勝ちなしの嫌な流れを大一番で変えるべく、鹿島の根幹にあるジーコ・スピリット「献身、誠実、尊重」を思い出させたという。
魂を胸に、07年の大逆転Vを知らない世代が新たな歴史をつくる。日本代表MF柴崎は7月27日の前回対戦(1−1)で同点弾を決めた。当時、浦和が狙ったJ1新記録の8試合連続完封を阻止。今回はJ1新のシーズン16完封がかかっているが、再び止めにいく。
アギーレジャパン入りしたDF昌子源(21)(10月招集辞退)は元鹿島のFW興梠を止める。入団した11年に紅白戦で対戦し「手も足も出なかった。これがプロか」と驚かされたが、日々のマッチアップを素養に代表まで成長。前回は1点を許したが「最も大事な試合で(興梠)慎三さんを抑えればいい」と、視察するアギーレ監督の前で封じ込める。
「日本のクラシコ」は鹿島の通算26勝8分け13敗。02年まで20勝4敗と圧倒したが、近年巻き返され、現在8戦勝ちなしだ。1週間前には、チーム最多10得点のFWダビが全治8カ月の大けがで離脱した。逆風は強まるが、MF土居は「全員でカバーしながら戦えばいい」と疑いなく言った。背水の鹿島が「献身」をよりどころにし、赤の宿敵との死闘に臨む。【木下淳】
◆クラシコ スペイン語で「古典の」「伝統的な」という意味。「伝統の一戦」を意味し、スペインリーグのRマドリードとバルセロナの2強対決を指す。敵対した両都市の歴史的な背景も加味され「スペインダービー」とも呼ばれる。今季の初戦は、日本時間26日未明に行われている。
◆07年鹿島の大逆転V 残り5試合で首位浦和と勝ち点10差の3位だったが、5戦全勝でJ史上最大の逆転優勝を遂げた。浦和は最終節で最下位・横浜FCに敗れるなど3分け2敗と失速。最終戦まで1度も首位に立たなかった鹿島が6季ぶり5度目のリーグ制覇を達成した。浦和とは11月24日に埼玉で直接対決。鹿島が2人の退場者を出しながら1−0で勝ち、勢いに乗った。02年ナビスコ杯以来のタイトルで節目の10冠に到達。開幕時のA代表ゼロなど今季と共通点も多い。
[2014年10月26日7時46分 紙面から]
【鹿島】小笠原、「ジーコ魂」で浦和に勝つ!
2014年10月26日6時0分 スポーツ報知
鹿島がジーコ・スピリットで優勝戦線に食らいつく。主将のMF小笠原満男(35)が浦和戦に向けたミーティングで登壇し、「献身」をチームに訴えた。言葉より「姿勢で引っ張る」と自負するだけに、異例の行動。「俺らにできることは残り全部勝つことしかないんで」との気持ちを込めた。
最近3試合は1分け2敗と勝利が遠い。全体の内容は悪くないが、小さなミスが失点につながり、勝ち点を拾えていない。そのミスをなくすため、鹿島の精神的象徴・ジーコ氏が掲げる心構え「献身」「誠実」「尊重」のうち、「献身」を呼びかけたのだ。浦和に勝てば勝ち点差は4に縮まる。MF土居が「ミスがあってもみんなでカバーしたい」と話すように、呼びかけは浸透した様子。鹿島伝統の勝負強さを大一番で発揮する。

ジーコ・スピリッツ「献身」「誠実」「尊重」の一つ「献身」を引き合いに出した小笠原主将である。
サッカーという球技がチームプレイである以上、自己犠牲、献身性は大きなファクターとなる。
鹿島創世記からジーコが口を酸っぱくして伝えた換言の一つを、この試合でも発揮し、勝利を目指す。
お互いがお互いを尊重し、誠実にプレイし、献身を捧げるのだ。
チーム一丸となって勝利を掴み取ろうではないか。
また、ニッカンはこの対戦をスペインでのビッグマッチである「クラシコ」に例えておる。
さすがに新興勢力であり、タイトル数も一つだけの浦和との対戦が伝統の戦いとされるのは、違和感がある。
しかしながら、今朝、その本家クラシコが行われ、順位が下であるレアル・マドリードが首位のバルセロナを逆転にて下した。
同様な結果になることを多くの民が望んでおる。
折れない心とジーコ・スピリッツをスタジアムに集まった者も心に抱いて挑もうではないか。
勝利を信じておる。