増田誓志今後の成長に期待
増田が鹿島残留へ…移籍希望一転「一番成長できると思う」
J1鹿島のMF増田誓志(22)が26日、来季の残留を決意、クラブ幹部との話し合いでその意思を伝えた。本職ではない右サイドバックでの練習を課されていたことから移籍を希望していた増田は「1週間前に決めろといわれたら仙台に移籍していました。来年は五輪があるからその意識が強すぎた」。だがオリヴェイラ監督らから慰留され、「冷静に考えると、これから先もサッカーは続く。鹿島にいた方が一番成長できると思った」と、今後のサッカー人生を考えての決断となった。
★岩政は代表優先…旅行は中止
来年1月の日本代表候補合宿に招集されている鹿島DF岩政がW杯予選イヤーに向けて万全のスタートを切る。「旅行はキャンセルしました。残念ですけど、合宿も大事ですから」。コンディション作りを優先させるため、サッカー観戦なども兼ね、1月上旬に予定していたイタリア旅行を中止。1月上旬に地元・山口県で自主トレを開始し、日本代表の岡田監督から通達されている8割以上の状態で代表に合流する。
★天皇杯優勝で強さ証明
2冠を目指す鹿島が29日の天皇杯準決勝・川崎戦(国立)に向けてミーティング。オリヴェイラ監督は「回りから鹿島の優勝は奇跡といわれているが、それは違うということを証明するためにも天皇杯で優勝しよう」とげきを飛ばした。DF新井場も「ここまできたら戦術よりも気持ちの問題。それが結果に大きく左右する」。集中力アップと情報漏えい防止を目的に27日は、今季2度目の完全非公開練習を行う。
(鹿嶋市)
複数オファーも増田が鹿島残留決断
MF増田が鹿島に残留することになった。正式オファーの大分、J2仙台のほかにも複数のチームが獲得に興味を示していたが、オリヴェイラ監督やチームメートに慰留され「今後のサッカー人生を考えた場合、一番成長できるのは鹿島」と残留を決断した。来季はバーゼルのMF中田浩二の復帰が濃厚で、競争はよりし烈になる。「チャンスさえもらえればというのはある。心機一転、頑張りたい」と気持ちを新たにしていた。
[ 2007年12月27日付 紙面記事 ]
増田残留「鹿島で成長したい」
J2仙台移籍か、残留かで揺れていた鹿島のU―22(22歳以下)日本代表MF増田誓志(22)が26日、残留を表明した。
当初は08年北京五輪代表への選出を目指し、出場機会を求めて移籍を模索。大分、仙台の2クラブから正式オファーを受けたが、「鹿島に残ります。来年、五輪があるからといって意識しすぎていた。五輪後のサッカー人生を考えて、どこでプレーすれば成長できるかを考えたら、鹿島にいれば成長できる」と吹っ切れた表情で明かした。「1週間前に結論を出せば、仙台だった」というほど迷い抜いた増田は「これで気持ち良く天皇杯に臨めます」と話した。
(2007年12月27日06時00分 スポーツ報知)
J1 増田、鹿島残留決める
2007/12/27(木) 本紙朝刊 スポーツ A版 6頁
移籍を直訴していたJリーグ1部(J1)鹿島のMF増田誓志が26日、クラブ幹部と会談し、鹿島残留を決めた。増田は出場機会を求めて移籍を希望し、J1大分、J2仙台からオファーが届いていたが、クラブ関係者だけでなくオズワルド・オリベイラ監督やチームメートからも慰留されていた。
会談を終えた増田は、スッキリとした表情で「鹿島に残ります」と述べた。「自分で決めました。自分の中で来年は五輪があるのを意識しすぎていた。冷静に考えたら、その先もサッカーは続くし、そのためにどこでやるのがいいか考えたら、鹿島でやるのが一番成長できると思った」と理由を明かした。
決め手の一つになったのは天皇杯のホンダFC戦前に行ったオリベイラ監督との話し合いで、来季の起用法で「中盤で使う」と明言してもらったこと。加えて、来季はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)もあり、「スタメンとして出るのが一番いいが、それにこだわらなくても(ACLを)経験するのは大きい」と話した。
「監督からも残ってくれと言われたし、チームメートにも意見を聞いていた。サポーターからも手紙をもらったりしたので、(鹿島で)頑張ってみようとなった」。具体的な契約交渉はこれからだが、「これで天皇杯に気持ちよく臨める。決めたんで鹿島のためにやっていきたい」と決意を新たにしていた。
この1週間賑わせた増田誓志移籍話題であるが、増田本人が下した結論は鹿島残留であった。
彼自身のコメント通り「鹿島が最も成長できる」と我等も思う。
即戦力で競争もないところへ移籍しても、そこで終わりなのである。
来季はユダの復帰、修人くんの加入、船山の成長でボランチ起用は考えられぬ。
ましてや右SBの紅白戦要員はあり得ない。
本来のポジションでの競争なのである。
古来より鹿島に於ける攻撃的MFは激戦区であった。
ジーコ、レオナルド、ビスマルクが務めておったポジションなのである。
彼等の後継者となりうる人材のみがピッチに立てると言えよう。
厳しい争いに身を置いてこそ大いなる成長があるのである。
増田誓志が正しい決断をしたと我等も共に感じたい。