セレッソ戦コメント
2014Jリーグ ディビジョン1 第33節


鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・試合に入る前に置かれる心理状況というのは、C大阪はどうしても勝たなければいけないというもの。例え、立ち上がりでは消極的だったとしても、試合のどこかのタイミングで相手は前へ出てこなければならない。そういう心理状況を把握したうえで試合に臨む必要があった。昔からC大阪は攻撃陣に能力の高い選手がいる。2トップや両サイドハーフ、今年は両ボランチも能力が高い。そういう選手を揃えて攻撃に絡んでいって、攻撃時は最低でも6人がそこに絡んでくる。それだけ人数をかければ、当然ながら空いたスペースが存在する。そこを使わなければならない。相手をおびき出す形をとれば、当然その背後にはスペースが出てくる。そこにできたスペースをサイドチェンジで使って、特に逆サイドのサイドハーフを使ってカウンターを仕掛けるというサッカーのセオリーをやってもらった。
・最終節で3チームに優勝の可能性があるというのは、Jリーグにとっては非常に良いことだし、3会場でハラハラドキドキするスペクタクルを見ることができるのは喜ばしい。次の対戦相手が首位の浦和との試合を引き分けに持ち込んだチーム(鳥栖)であるということで、非常に力があるということ。数字上(優勝の)可能性があるとはいっても、まずは自分たちが勝って終わらなければ条件は整わない。まず自分たちのホームゲームにしっかりと勝つ。そのうえで試合が終わった時にどのようになっているかを周りに聞くしかない。謙虚さを忘れずに、自分たちの試合を戦っていきたい。


【カイオ】
(先制点は)パスをもらってGKと1対1だったので決めるだけだった。GKの右しか空いてなかったが悩まずにトラップしてすぐに打った。0-0の時間が長いとプレッシャーがかかってくるけど、点が入って楽になったと思う。
【赤崎 秀平】
前半に聖真のパスから決定機を2回外していたので、後半は必ず入れるというメンタルでプレーしていた。裏に抜けるのは得意なプレーだが、中盤に良い選手がいるし、ナビスコカップでもナオから同じ様なボールが出ていた。2ゴール1アシストは自分の力だとは思っていない。周りに助けられた結果。一つの目標に向って団結しているのがスコアに現れている。
【豊川 雄太】
守備をしっかりしろという指示で入った。とは言え、あの時間でシュート1本だったのは少なすぎる。これからもっと成長するためには、きっちり決める事が大事になる。(柴崎選手へのアシストシーンは)フリーだったのでドリブルで入っていった。最終節も勝ちたいが、自分たちのやる事は変わらない。
2014年11月29日(土)

本日行われたJ1第33節C大阪戦は4-1で勝利しました。
【J1:第33節 C大阪 vs 鹿島】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(14.11.29)
11月29日(土) 2014 J1リーグ戦 第33節
C大阪 1 - 4 鹿島 (14:04/ヤンマー/23,330人)
得点者:33' カイオ(鹿島)、59' 赤崎秀平(鹿島)、67' 赤崎秀平(鹿島)、69' 永井龍(C大阪)、80' 柴崎岳(鹿島)
----------
●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):
Q:サイドチェンジなどでスペースをうまく使い得点を重ねていきました。その辺は狙いだったのでしょうか?
「まず試合に入る前に置かれる心理状況というのは、セレッソさんはどうしても試合に勝たない状況に追い込まれていました。例え、立ち上がりを積極的ではなく消極的にやったとしても、どこかのタイミングで相手は出てこなければいけない。そういう心理状況を把握した上で試合に臨まなければいけませんでした。昔からセレッソさんというのは攻撃面では非常に能力の高い選手がいて、それは2トップにしても両SH、今年に関しては両ボランチも能力が高い選手を揃えて攻撃に絡んでいくということをしてます。要は、攻撃時は最低でも6枚が攻撃に絡んでいく。2トップと両SHとダブルボランチも高い位置にいく。当然ながら、それだけの人数を攻撃にかければ空いたスペースが存在するわけであって、そのスペースを突くべきです。彼らを攻撃に来させる、おびき出す、という形にすれば背後のスペースがあるので。できたギャップというのをサイドチェンジで、特に逆サイドのSHを使ってカウンターを仕掛けるというサッカーのセオリーをやってもらったことになります」
Q:今日、首位の浦和が引き分けて最終節に優勝の可能性を残しました。最終節への意気込みをお願いします。
「3チームが最終節で優勝できる可能性があるというのはJリーグにとっても非常に良いことですし、3会場でハラハラドキドキのスペクタクルを見ることができるというのは非常に喜ばしいことだと思います。また対戦相手がレッズさんを引き分けまでに持ち込んだチームであるということは、非常に力のあるチームだと思いますし、我々は数字上可能性があるといっても、まず自分たちが勝って終わらないと条件は整わないので、まず自分たちのホームの試合をしっかり勝つ。それで、試合が終わったときにどのような状況になっているのかをまわりに聞いてみるしかないので、まず自分たちの試合を、謙虚さを忘れずに戦っていきたいと思います」
以上
【J1:第33節 C大阪 vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント(14.11.29)
●赤崎秀平選手(鹿島)
Q:特に2点目が相手を突き放す得点になりましたが?
「後半の入りで、(土居)聖真のパスを2本くらい、決定的なものを外していたので、『必ずチャンスが来るからそれを決めよう』、という気持ちで入れたのがゴールに繋がったと思います」
Q:CBからも良いボールが来た?
「ヤマザキナビスコ(カップ)でもあったんで。ナオ(植田直通)はあそこに蹴ると思ってました。試合前も、CBとSBの間にボールをくれ、ということを要求していたので。うまくはまりました」
Q:優勝争いが見えてきた中でメンタル面でプレッシャーを感じることは?
「優勝争いどうのこうのというよりは、アントラーズで試合に出るということで自分自身がプレッシャーを感じてる部分が、ここ最近じゃなくて、ダヴィが怪我したときからそういうプレッシャーを感じてました。それを自分のなかでうまく処理できてから、ここ数試合の得点に繋がってるのかな、と思います」
Q:2得点1アシストという結果を残したことについては?
「周りの選手に助けられての得点やアシストだと思うので、あんまり自分の力だとは思わないです」
Q:最後、満員のカシマスタジアムで優勝を賭けた試合になると思うが?
「勝てば優勝が決まるという試合でも無いと思うし、他力になると思うけど、自分たちにできるのは勝ってプレッシャーをかけること。今日のような試合をやっていれば負けることはないと思います」
Q:そういう意味で、いまはチーム全体が良い感じでまわっていますか?
「そうですね。やっぱり一つの目標に向かってみんなが団結してると思いますし、それがこのスコアに表れたのかな、と思います」
●カイオ選手(鹿島)
Q:先制点は良いシュートでしたが?
「(赤崎)秀平からパスをもらってGKと1対1になって決めるだけでした。良かったです」
Q:先制点でチームとしても楽になりました?
「0−0のときはチームはちょっとテンションが…。プレッシャーもかかっていた。点を決めたあとはもっと楽になった。そこから0−0のときと同じように続けていこうと思った」
Q:優勝争いのプレッシャーを感じてないように見えますが?
「プレッシャーは無いと思いますが、チームは良い形になっています。自分たちのことをやって、他のチームのことは考えない。1試合1試合勝って優勝を目指す。そういうことです」
Q;次の試合は出られませんが?
「鹿島アントラーズは良い選手がいる。俺のところに入る選手は、チームの約束を守るから大丈夫だと思います。(出られないのは残念?)残念です。悲しい。最初のファウルだからカードをもらわないと思ったんだけど……」
Q;ルーキーイヤーで8点というのは?
「1年目で8点取ってすごく嬉しいです。良いトレーニングをやっているから、試合の時、結果が出てすごく嬉しいです」
Q:新人王も獲れそうでは?
「わからないですね。最初から狙っていました。獲ったらメッチャ嬉しいですね」
[ J1:第33節 C大阪 vs 鹿島 ]

優勝するためには絶対落とせない鹿島は33分、カイオ(写真)のゴールで先制に成功する。カイオは今季8点目のゴールとなった。
[ J1:第33節 C大阪 vs 鹿島 ]

前半を1−0で折り返した鹿島は59分、カイオのヘディングでの折り返しを赤崎秀平(写真)が頭で合わせC大阪を引き離した。さらに赤崎は67分にも追加点を決めてスコアを3−0とした。
ホーム最終戦で鹿島に4失点惨敗のC大阪 来季のJ2降格が決まる
14/11/29 15:55
[11.29 J1第33節 C大阪1-4鹿島 ヤンマー]
J1は29日、第33節を各地で行い、17位のセレッソ大阪はホーム最終戦で3位の鹿島アントラーズと対戦した。J1残留のためには、残り2節で最低でも勝ち点4が必要なC大阪だったが、1-4で完敗。開幕前に2010年南アフリカW杯の得点王に輝いたウルグアイ代表FWフォルランを獲得し、初タイトルも期待されたC大阪だったが、最終節を前に通算3度目となるJ2降格が決まっている。一方、勝利した鹿島は勝ち点を60に伸ばし、来季のACL出場権獲得に前進している。
C大阪はスタメン、ベンチ入りメンバーともに前節の仙台戦(3-3)と同じ顔触れでホーム最終戦に臨んだ。対する鹿島は前節の川崎F戦(2-1)から一人を変更。出場停止が明けたDF植田直通が先発に復帰している。
ホームゲームで勝ち点3の欲しいC大阪は、序盤からボールを保持するものの良い形でアタッキングサードに入ることができない。対する鹿島は前半10分、MFカイオから横パスを受けたMF土居聖真がミドルシュートを放ったが、わずかに左に逸れた。同17分にはC大阪もFW南野拓実からのパスを受けたFW永井龍がシュートを放ったが、DFにブロックされて得点を挙げることはできなかった。
前半29分にC大阪は、MF杉本健勇からのパスがPA内に走り込んだMF扇原貴宏に通るが、中央に絞ったDF西大伍にカットされてフィニッシュに持ち込めない。鹿島も31分、MF小笠原満男からMF遠藤康にロングボールが出るが、PA内を飛び出したGKキム・ジンヒョンにカットされてシュートまでいけなかった。
試合が動いたのは33分だった。右サイドでボールを持った赤崎から、PA内左サイドでフリーになっていたカイオへパスが出る。カイオは余裕を持って右足でシュート。これが決まってアウェーの鹿島が1点をリードした。
鹿島は35分にも決定機をつくる。左サイドを突破したカイオからのパスが遠藤を経由してFW赤崎秀平に入る。右サイドを西がオーバーラップしたが、赤崎はシュートを選択。しかし、これはクロスバーを越えて行き、得点にはならなかった。
ビハインドを背負ったC大阪は、前半39分に中央に侵入した杉本が距離のある位置からシュートを放つが、力なくGK曽ヶ端準に抑えられた。前半アディショナルタイムには中盤でボールを奪ったMF長谷川アーリアジャスールがパスを出す。これを永井が受けたがシュートを打たずに南野に預ける。これは鹿島の守備に読まれてしまい、C大阪は1点を追う状態で後半を迎えることになった。
C大阪は後半から楠神を下げて、FWカカウを投入する。しかし、後半も先にチャンスを得たのは鹿島だった。後半開始から1分も経たずにPA内でボールを受けた赤崎がシュートを放ったが、ゴール左に外れて行った。鹿島は同10分にも土居からの縦パスを受けた赤崎がDFを外して、GKキム・ジンヒョンを引き付けてシュートを打ったが、ゴール前に戻った丸橋にクリアーされた。その後も攻勢の鹿島は14分、小笠原のロングボールをカイオが折り返すと、赤崎がヘディングでゴールに押し込み、リードを2点に広げた。
後半19分にC大阪の大熊裕司監督は、MF南野拓実をベンチに下げて、MFキム・ソンジュンを投入した。しかし、試合の流れは変わらない。同22分に鹿島は最終ラインからのスルーパスを赤崎に通すと、赤崎がGKキム・ジンヒョンとの1対1を制して3点差とした。
意地を見せたいC大阪は、後半25分に永井が右サイドから杉本が折り返したボールをゴールに決めて、1点を返す。同28分にも丸橋のクロスから再び永井が決定機を得たが、ヘディングシュートはクロスバーを越えて行った。同30分にもC大阪は、左サイドから丸橋が入れたクロスに永井が合わせたが、GK曽ヶ端にキャッチされる。逆に鹿島は後半36分、赤崎のスルーパスを受けたMF柴崎岳がダメ押しとなるゴールを決めて、再び3点差とした。
声援を送り続けるサポーターにゴールを送りたいC大阪だったが、アディショナルタイムにキム・ソンジュンが放ったシュートもクロスバーに嫌われ、カカウの強烈なシュートもGK曽ヶ端に阻まれた。結局、C大阪は最後まで2点目を挙げることはできずに、最終節を前にホームのヤンマースタジアム長居でJ2降格が決まった。対する鹿島は、同時刻に行われた浦和と鳥栖が引き分けたため、最終節に優勝の可能性を残すこととなった。
(取材・文 河合拓)
逆転優勝に望みも、ブレない鹿島MF小笠原「あと1試合、勝って終わるだけ」
14/11/29 17:49
[11.29 J1第33節 C大阪1-4鹿島 ヤンマー]
逆転優勝への望みを、最終節までつないだ。鹿島アントラーズは29日のセレッソ大阪戦に4-1で勝利。同時刻に行われた浦和と鳥栖の一戦が1-1で引き分けたことにより、最終節に逆転優勝の望みをつなげることとなった。
仮に浦和が勝利していた場合、鹿島は自分たちの結果に関わらず、逆転優勝は不可能になっていた。しかし、MF小笠原満男は他会場の結果を喜びもせず「僕らはあと1試合、勝って終わるだけです」と、最終節の鳥栖戦に闘志を燃やした。
C大阪戦では、FW赤崎秀平が2ゴールの活躍を見せた。FWダヴィが負傷してから定位置を確保した若手FWの活躍については、「点を取ればいいっていうわけではない」と前置きをして「プロは点も大事だけど、チームのために守備も頑張っているし、一生懸命に良くしようと頑張っている。ただ、もっともっとできる選手だと思うし、みんながそれぞれそういう気持ちでやればいい。伸びしろのあるチームなので、僕らはそれを引き出してあげられたらと思います」と、続けた。
若手の力を引き出すことを、自身の役割と語る小笠原だが、若手に対して厳しさも見せる。この日、2ゴール1アシストの活躍を見せた赤崎に加え、最終ラインに入るDF昌子源、DF上田直通ら、若手の活躍が目立つ鹿島だが、「若いとかは関係ない」とピシャリ。さらに「鹿島のユニフォームを着て、試合に出たら勝たないといけない。試合っていうのは、成長の場じゃない。真剣勝負の場だし、勝つためにやらないといけない。年齢は関係ないと思います」と言い切った。
逆転優勝に向けて、周囲の期待は高まっている。だが、鹿島は周囲に流されることなく、一貫した姿勢を保ち続ける闘将を中心に、ただ目の前の勝利だけを追う。
(取材・文 河合拓)
4得点快勝の鹿島、優勝の望みつなぐ

鹿島は、FW赤崎 秀平選手(#18)の2ゴールなど4得点を挙げ、4-1でC大阪を破り、最終節に優勝の可能性を残した。敗れたC大阪は今季の16位以下が決定した。

謙虚なコメントを話す赤?である。
これもジーコの教えを実践しておる証拠。
2G1Aは大いなる結果である。
しかしながら、ここで天狗になることなく更なる精進を積み重ねてくれるであろう。
赤?の更なる成長を楽しみにしておる。


鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・試合に入る前に置かれる心理状況というのは、C大阪はどうしても勝たなければいけないというもの。例え、立ち上がりでは消極的だったとしても、試合のどこかのタイミングで相手は前へ出てこなければならない。そういう心理状況を把握したうえで試合に臨む必要があった。昔からC大阪は攻撃陣に能力の高い選手がいる。2トップや両サイドハーフ、今年は両ボランチも能力が高い。そういう選手を揃えて攻撃に絡んでいって、攻撃時は最低でも6人がそこに絡んでくる。それだけ人数をかければ、当然ながら空いたスペースが存在する。そこを使わなければならない。相手をおびき出す形をとれば、当然その背後にはスペースが出てくる。そこにできたスペースをサイドチェンジで使って、特に逆サイドのサイドハーフを使ってカウンターを仕掛けるというサッカーのセオリーをやってもらった。
・最終節で3チームに優勝の可能性があるというのは、Jリーグにとっては非常に良いことだし、3会場でハラハラドキドキするスペクタクルを見ることができるのは喜ばしい。次の対戦相手が首位の浦和との試合を引き分けに持ち込んだチーム(鳥栖)であるということで、非常に力があるということ。数字上(優勝の)可能性があるとはいっても、まずは自分たちが勝って終わらなければ条件は整わない。まず自分たちのホームゲームにしっかりと勝つ。そのうえで試合が終わった時にどのようになっているかを周りに聞くしかない。謙虚さを忘れずに、自分たちの試合を戦っていきたい。


【カイオ】
(先制点は)パスをもらってGKと1対1だったので決めるだけだった。GKの右しか空いてなかったが悩まずにトラップしてすぐに打った。0-0の時間が長いとプレッシャーがかかってくるけど、点が入って楽になったと思う。
【赤崎 秀平】
前半に聖真のパスから決定機を2回外していたので、後半は必ず入れるというメンタルでプレーしていた。裏に抜けるのは得意なプレーだが、中盤に良い選手がいるし、ナビスコカップでもナオから同じ様なボールが出ていた。2ゴール1アシストは自分の力だとは思っていない。周りに助けられた結果。一つの目標に向って団結しているのがスコアに現れている。
【豊川 雄太】
守備をしっかりしろという指示で入った。とは言え、あの時間でシュート1本だったのは少なすぎる。これからもっと成長するためには、きっちり決める事が大事になる。(柴崎選手へのアシストシーンは)フリーだったのでドリブルで入っていった。最終節も勝ちたいが、自分たちのやる事は変わらない。
2014年11月29日(土)

本日行われたJ1第33節C大阪戦は4-1で勝利しました。
【J1:第33節 C大阪 vs 鹿島】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(14.11.29)
11月29日(土) 2014 J1リーグ戦 第33節
C大阪 1 - 4 鹿島 (14:04/ヤンマー/23,330人)
得点者:33' カイオ(鹿島)、59' 赤崎秀平(鹿島)、67' 赤崎秀平(鹿島)、69' 永井龍(C大阪)、80' 柴崎岳(鹿島)
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●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):
Q:サイドチェンジなどでスペースをうまく使い得点を重ねていきました。その辺は狙いだったのでしょうか?
「まず試合に入る前に置かれる心理状況というのは、セレッソさんはどうしても試合に勝たない状況に追い込まれていました。例え、立ち上がりを積極的ではなく消極的にやったとしても、どこかのタイミングで相手は出てこなければいけない。そういう心理状況を把握した上で試合に臨まなければいけませんでした。昔からセレッソさんというのは攻撃面では非常に能力の高い選手がいて、それは2トップにしても両SH、今年に関しては両ボランチも能力が高い選手を揃えて攻撃に絡んでいくということをしてます。要は、攻撃時は最低でも6枚が攻撃に絡んでいく。2トップと両SHとダブルボランチも高い位置にいく。当然ながら、それだけの人数を攻撃にかければ空いたスペースが存在するわけであって、そのスペースを突くべきです。彼らを攻撃に来させる、おびき出す、という形にすれば背後のスペースがあるので。できたギャップというのをサイドチェンジで、特に逆サイドのSHを使ってカウンターを仕掛けるというサッカーのセオリーをやってもらったことになります」
Q:今日、首位の浦和が引き分けて最終節に優勝の可能性を残しました。最終節への意気込みをお願いします。
「3チームが最終節で優勝できる可能性があるというのはJリーグにとっても非常に良いことですし、3会場でハラハラドキドキのスペクタクルを見ることができるというのは非常に喜ばしいことだと思います。また対戦相手がレッズさんを引き分けまでに持ち込んだチームであるということは、非常に力のあるチームだと思いますし、我々は数字上可能性があるといっても、まず自分たちが勝って終わらないと条件は整わないので、まず自分たちのホームの試合をしっかり勝つ。それで、試合が終わったときにどのような状況になっているのかをまわりに聞いてみるしかないので、まず自分たちの試合を、謙虚さを忘れずに戦っていきたいと思います」
以上
【J1:第33節 C大阪 vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント(14.11.29)
●赤崎秀平選手(鹿島)
Q:特に2点目が相手を突き放す得点になりましたが?
「後半の入りで、(土居)聖真のパスを2本くらい、決定的なものを外していたので、『必ずチャンスが来るからそれを決めよう』、という気持ちで入れたのがゴールに繋がったと思います」
Q:CBからも良いボールが来た?
「ヤマザキナビスコ(カップ)でもあったんで。ナオ(植田直通)はあそこに蹴ると思ってました。試合前も、CBとSBの間にボールをくれ、ということを要求していたので。うまくはまりました」
Q:優勝争いが見えてきた中でメンタル面でプレッシャーを感じることは?
「優勝争いどうのこうのというよりは、アントラーズで試合に出るということで自分自身がプレッシャーを感じてる部分が、ここ最近じゃなくて、ダヴィが怪我したときからそういうプレッシャーを感じてました。それを自分のなかでうまく処理できてから、ここ数試合の得点に繋がってるのかな、と思います」
Q:2得点1アシストという結果を残したことについては?
「周りの選手に助けられての得点やアシストだと思うので、あんまり自分の力だとは思わないです」
Q:最後、満員のカシマスタジアムで優勝を賭けた試合になると思うが?
「勝てば優勝が決まるという試合でも無いと思うし、他力になると思うけど、自分たちにできるのは勝ってプレッシャーをかけること。今日のような試合をやっていれば負けることはないと思います」
Q:そういう意味で、いまはチーム全体が良い感じでまわっていますか?
「そうですね。やっぱり一つの目標に向かってみんなが団結してると思いますし、それがこのスコアに表れたのかな、と思います」
●カイオ選手(鹿島)
Q:先制点は良いシュートでしたが?
「(赤崎)秀平からパスをもらってGKと1対1になって決めるだけでした。良かったです」
Q:先制点でチームとしても楽になりました?
「0−0のときはチームはちょっとテンションが…。プレッシャーもかかっていた。点を決めたあとはもっと楽になった。そこから0−0のときと同じように続けていこうと思った」
Q:優勝争いのプレッシャーを感じてないように見えますが?
「プレッシャーは無いと思いますが、チームは良い形になっています。自分たちのことをやって、他のチームのことは考えない。1試合1試合勝って優勝を目指す。そういうことです」
Q;次の試合は出られませんが?
「鹿島アントラーズは良い選手がいる。俺のところに入る選手は、チームの約束を守るから大丈夫だと思います。(出られないのは残念?)残念です。悲しい。最初のファウルだからカードをもらわないと思ったんだけど……」
Q;ルーキーイヤーで8点というのは?
「1年目で8点取ってすごく嬉しいです。良いトレーニングをやっているから、試合の時、結果が出てすごく嬉しいです」
Q:新人王も獲れそうでは?
「わからないですね。最初から狙っていました。獲ったらメッチャ嬉しいですね」
[ J1:第33節 C大阪 vs 鹿島 ]

優勝するためには絶対落とせない鹿島は33分、カイオ(写真)のゴールで先制に成功する。カイオは今季8点目のゴールとなった。
[ J1:第33節 C大阪 vs 鹿島 ]

前半を1−0で折り返した鹿島は59分、カイオのヘディングでの折り返しを赤崎秀平(写真)が頭で合わせC大阪を引き離した。さらに赤崎は67分にも追加点を決めてスコアを3−0とした。
ホーム最終戦で鹿島に4失点惨敗のC大阪 来季のJ2降格が決まる
14/11/29 15:55
[11.29 J1第33節 C大阪1-4鹿島 ヤンマー]
J1は29日、第33節を各地で行い、17位のセレッソ大阪はホーム最終戦で3位の鹿島アントラーズと対戦した。J1残留のためには、残り2節で最低でも勝ち点4が必要なC大阪だったが、1-4で完敗。開幕前に2010年南アフリカW杯の得点王に輝いたウルグアイ代表FWフォルランを獲得し、初タイトルも期待されたC大阪だったが、最終節を前に通算3度目となるJ2降格が決まっている。一方、勝利した鹿島は勝ち点を60に伸ばし、来季のACL出場権獲得に前進している。
C大阪はスタメン、ベンチ入りメンバーともに前節の仙台戦(3-3)と同じ顔触れでホーム最終戦に臨んだ。対する鹿島は前節の川崎F戦(2-1)から一人を変更。出場停止が明けたDF植田直通が先発に復帰している。
ホームゲームで勝ち点3の欲しいC大阪は、序盤からボールを保持するものの良い形でアタッキングサードに入ることができない。対する鹿島は前半10分、MFカイオから横パスを受けたMF土居聖真がミドルシュートを放ったが、わずかに左に逸れた。同17分にはC大阪もFW南野拓実からのパスを受けたFW永井龍がシュートを放ったが、DFにブロックされて得点を挙げることはできなかった。
前半29分にC大阪は、MF杉本健勇からのパスがPA内に走り込んだMF扇原貴宏に通るが、中央に絞ったDF西大伍にカットされてフィニッシュに持ち込めない。鹿島も31分、MF小笠原満男からMF遠藤康にロングボールが出るが、PA内を飛び出したGKキム・ジンヒョンにカットされてシュートまでいけなかった。
試合が動いたのは33分だった。右サイドでボールを持った赤崎から、PA内左サイドでフリーになっていたカイオへパスが出る。カイオは余裕を持って右足でシュート。これが決まってアウェーの鹿島が1点をリードした。
鹿島は35分にも決定機をつくる。左サイドを突破したカイオからのパスが遠藤を経由してFW赤崎秀平に入る。右サイドを西がオーバーラップしたが、赤崎はシュートを選択。しかし、これはクロスバーを越えて行き、得点にはならなかった。
ビハインドを背負ったC大阪は、前半39分に中央に侵入した杉本が距離のある位置からシュートを放つが、力なくGK曽ヶ端準に抑えられた。前半アディショナルタイムには中盤でボールを奪ったMF長谷川アーリアジャスールがパスを出す。これを永井が受けたがシュートを打たずに南野に預ける。これは鹿島の守備に読まれてしまい、C大阪は1点を追う状態で後半を迎えることになった。
C大阪は後半から楠神を下げて、FWカカウを投入する。しかし、後半も先にチャンスを得たのは鹿島だった。後半開始から1分も経たずにPA内でボールを受けた赤崎がシュートを放ったが、ゴール左に外れて行った。鹿島は同10分にも土居からの縦パスを受けた赤崎がDFを外して、GKキム・ジンヒョンを引き付けてシュートを打ったが、ゴール前に戻った丸橋にクリアーされた。その後も攻勢の鹿島は14分、小笠原のロングボールをカイオが折り返すと、赤崎がヘディングでゴールに押し込み、リードを2点に広げた。
後半19分にC大阪の大熊裕司監督は、MF南野拓実をベンチに下げて、MFキム・ソンジュンを投入した。しかし、試合の流れは変わらない。同22分に鹿島は最終ラインからのスルーパスを赤崎に通すと、赤崎がGKキム・ジンヒョンとの1対1を制して3点差とした。
意地を見せたいC大阪は、後半25分に永井が右サイドから杉本が折り返したボールをゴールに決めて、1点を返す。同28分にも丸橋のクロスから再び永井が決定機を得たが、ヘディングシュートはクロスバーを越えて行った。同30分にもC大阪は、左サイドから丸橋が入れたクロスに永井が合わせたが、GK曽ヶ端にキャッチされる。逆に鹿島は後半36分、赤崎のスルーパスを受けたMF柴崎岳がダメ押しとなるゴールを決めて、再び3点差とした。
声援を送り続けるサポーターにゴールを送りたいC大阪だったが、アディショナルタイムにキム・ソンジュンが放ったシュートもクロスバーに嫌われ、カカウの強烈なシュートもGK曽ヶ端に阻まれた。結局、C大阪は最後まで2点目を挙げることはできずに、最終節を前にホームのヤンマースタジアム長居でJ2降格が決まった。対する鹿島は、同時刻に行われた浦和と鳥栖が引き分けたため、最終節に優勝の可能性を残すこととなった。
(取材・文 河合拓)
逆転優勝に望みも、ブレない鹿島MF小笠原「あと1試合、勝って終わるだけ」
14/11/29 17:49
[11.29 J1第33節 C大阪1-4鹿島 ヤンマー]
逆転優勝への望みを、最終節までつないだ。鹿島アントラーズは29日のセレッソ大阪戦に4-1で勝利。同時刻に行われた浦和と鳥栖の一戦が1-1で引き分けたことにより、最終節に逆転優勝の望みをつなげることとなった。
仮に浦和が勝利していた場合、鹿島は自分たちの結果に関わらず、逆転優勝は不可能になっていた。しかし、MF小笠原満男は他会場の結果を喜びもせず「僕らはあと1試合、勝って終わるだけです」と、最終節の鳥栖戦に闘志を燃やした。
C大阪戦では、FW赤崎秀平が2ゴールの活躍を見せた。FWダヴィが負傷してから定位置を確保した若手FWの活躍については、「点を取ればいいっていうわけではない」と前置きをして「プロは点も大事だけど、チームのために守備も頑張っているし、一生懸命に良くしようと頑張っている。ただ、もっともっとできる選手だと思うし、みんながそれぞれそういう気持ちでやればいい。伸びしろのあるチームなので、僕らはそれを引き出してあげられたらと思います」と、続けた。
若手の力を引き出すことを、自身の役割と語る小笠原だが、若手に対して厳しさも見せる。この日、2ゴール1アシストの活躍を見せた赤崎に加え、最終ラインに入るDF昌子源、DF上田直通ら、若手の活躍が目立つ鹿島だが、「若いとかは関係ない」とピシャリ。さらに「鹿島のユニフォームを着て、試合に出たら勝たないといけない。試合っていうのは、成長の場じゃない。真剣勝負の場だし、勝つためにやらないといけない。年齢は関係ないと思います」と言い切った。
逆転優勝に向けて、周囲の期待は高まっている。だが、鹿島は周囲に流されることなく、一貫した姿勢を保ち続ける闘将を中心に、ただ目の前の勝利だけを追う。
(取材・文 河合拓)
4得点快勝の鹿島、優勝の望みつなぐ

鹿島は、FW赤崎 秀平選手(#18)の2ゴールなど4得点を挙げ、4-1でC大阪を破り、最終節に優勝の可能性を残した。敗れたC大阪は今季の16位以下が決定した。

謙虚なコメントを話す赤?である。
これもジーコの教えを実践しておる証拠。
2G1Aは大いなる結果である。
しかしながら、ここで天狗になることなく更なる精進を積み重ねてくれるであろう。
赤?の更なる成長を楽しみにしておる。