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サッカーダイジェスト 名古屋戦寸評

【J1採点&寸評】名古屋×鹿島|金崎のゴールで鹿島が先制も、名古屋も粘り痛み分け
橋本啓(サッカーダイジェスト)
2015年03月23日


不発だった川又、ノヴァコヴィッチは「5」の評価。


【警告】名古屋=牟田雄祐(57分) 鹿島=梅鉢貴秀(43分)、ファン・ソッコ(75分)、土居聖真(78分)、カイオ(90+3分)
【MAN OF THE MATCH】金崎夢生(鹿島)


【試合内容】
 序盤は一進一退の攻防が続いたが、徐々に主導権を握った鹿島が32分、西の右クロスを金崎が合わせて先制。後半も相手が前掛かりになった隙を突いてカウンターからゴールに迫ったが追加点は奪えない。逆に69分、名古屋がCKから矢野が頭で合わせ振り出しに戻すと、その後は盛り返し、得意のセットプレーとカウンターから再三ゴールに迫る。しかし、追加点は生まれず、試合は1-1のまま終了した。

【チーム採点・寸評】
名古屋 5.5
終盤に勢いは出たが、ゴールは得意のセットプレーでの1点のみ。ボールを回すだけで、相手の崩し方をチームが心得ていない。

鹿島 6
同点とされた後、守備に安定感を欠いたのは課題。金崎を起点にチャンスを創るなど、攻撃面ではある程度収穫もあった。

【名古屋|採点・寸評】
GK
1 楢?正剛 6
金崎にフリーで決められた失点は仕方なし。14本のシュートを浴びたが、セービング、フィードともに目立ったミスはなかった。

DF
2 竹内 彬 5
オーバーラップから再三クロスを放り込むも、ことごとく撥ね返される。守備ではカイオの突破力に手を焼き後手を踏む場面が多かった。

3 牟田雄祐 5.5
自慢の高さでハイボールには対応できていたものの、アジリティに優れる金崎への対応に苦戦。前線で再三起点を作られた。

4 田中マルクス闘莉王 5.5 
対人での勝負を避けられ、背後を再三突かれてしまう。特に後半は、相手のカウンターに翻弄されるシーンが多く見られた。

6 本多勇喜 5.5
球際での勝負はまずまずも、クロス精度の低さは相変わらず。高い位置でボールを受けても、せっかくのチャンスを台無しにした。

MF
20 矢田 旭 5.5
15分に左クロスから川又の決定機を演出した一方で、守備に課題を露呈。前からの果敢なプレスを試みるも逆に後方のスペースを突かれた。

7 田口泰士 6
攻守に動き回りパフォーマンス自体は悪くはない。正確なキックも健在で、CKから矢野の同点弾をお膳立てした。

19 矢野貴章 6
ナビスコ杯に続き右MFで先発し、後半頭から右SBへ。縦への推進力とハイボールへの強さを示し、CKから貴重な同点ゴールを奪う。

11 永井謙佑 5.5
西の徹底マークに遭い、ボールを持つ場面も数えるほどに。同点後、オープンになった展開でドリブルシュートを放った場面が唯一の見せ場だった。

18 ノヴァコヴィッチ 5
トップ下で先発も、目立った活躍はなし。後半、小屋松のクロスから決定機を迎えるも、シュートは枠を大きく外れた。

FW
32 川又堅碁 5
得点の匂いは試合が進むにつれ薄れる。惜しい場面もあったが決め切れず、インパクトを欠いたまま87分に途中交代。


交代出場
22 小屋松知哉 6
竹内に代わり、後半開始から出場。スピードに物を言わせて、クロスから決定機を演出するなど奮闘は光った。

14 田鍋陵太 ―
今季リーグ戦初出場。右サイドハーフに入るも、出場時間が限られてほぼなにもできないまま試合終了を迎える。

監督
西野 朗 5.5
川又とノヴァコヴィッチを同時起用したが、奏功せず。小屋松の投入で若干勢いは増したが、勝ち切る術をまたも示せなかった。

先制点を決め、攻撃の起点として機能した金崎をMOMに選出。

【鹿島|採点・寸評】
GK
1 曽ヶ端準 6
失点以外はほぼ問題はなかった。DF陣との連係に難もなく、正確なフィードでカウンターの起点にもなる。

DF
16 山本脩斗 6
背後をケアし、自陣深い位置からの突破は許さない。前半はタイミング良い攻め上がりからのクロスも供給した。

3 昌子 源 6
ファン・ソッコとのCBコンビで、川又封じに成功。ビルドアップ時には、正確なサイドチェンジも披露した。

14 ファン・ソッコ 6
開始早々、ハイボールへの目測を誤りピンチになりかけた。しかし、その後は安定感を顕示。終盤、相手の圧力を受けても踏ん張り続けた。


22 西 大伍 6.5
右クロスから金崎の先制点をアシスト。堅実な守備も光り、マッチアップした永井にほぼ仕事をさせなかった。

MF
27 梅鉢貴秀 6
中盤のフィルター役として機能し、ノヴァコヴィッチへの起点を作らせず。前半にイエローカードをもらったため、泣く泣く交代を言い渡される。

20 柴崎 岳 6.5
攻撃の起点として機能。相手のMFとDFに空いたスペースを巧みについてチャンスを生むなど、抜け目ない働きを示す。

25 遠藤 康 6.5
流動的にポジションを変え、ギャップを突く動きで攻撃を活性させる。後半序盤には、カットインから際どいシュートを放つ。

8 土居聖真 5.5
右サイドでのボールキープから、先制点の起点となる。ただ、指揮官が「かなりの疲労が溜まっていた」と言うとおり、終盤はやや運動量が欠けた。

7 カイオ 6
両チーム最多のシュート数(4本)を放ったとおり、積極性を際立たせる。カウンター時は、鋭いドリブルで迫力を見せた。

FW
33 金崎夢生 7
1トップ起用に応えて先制点をもたらす。ゴールへと向かう動き、起点としての働きで抜群の存在感を示し、80分に交代するまで危険な存在であり続けた。


交代出場
4 山村和也 5.5
1ボランチを務め、ノヴァコヴィッチをマンマーク。時間の経過とともに、対応が疎かになる場面も多々あった。

15 高崎寛之 5.5
相手の反撃を受けたこともあって、ゴール前でのプレーはわずか。見せ場もなく、シュート0本に終わる。


13 中村充孝 −
残り10分の場面で、金崎に代わりピッチに立つ。勝ち越しへの望みを託されたが、ボールタッチが限られた。

監督
トニーニョ・セレーゾ 6
相手の良さを出させない戦いを徹底し、隙を突きながら上手く攻撃を仕掛けたのは評価。半面、後半の交代策、システム変更は効果を示さなかった。

取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。


32分に金崎のゴールで先制した鹿島。その後は主導権を握り、何度も名古屋ゴールへ迫った。(写真:田中研治)


代表メンバーに選出された永井(右)の活躍が期待されたが、マッチアップした西に上手く抑えられ見せ場は限られた。(写真:田中研治)


サッカーダイジェストの橋本氏による名古屋戦の寸評である。
先制点の金崎夢生に高評価が与えられておる。
このゴールだけでなく、攻守に運動量豊富な姿を魅せておった。
また、カイオに送ったクロスをカイオが決めておれば、勝利への立役者となっておったであろう。
また、西、岳、ヤスにも高い評点がつけられておる。
西は先制点のアシストに加え、マッチアップした日本代表の永井を抑えきったことが評価されたとのこと。
岳は攻撃のスイッチを入れる素晴らしい縦パスを幾度も通しておった。
ヤスに関しては、ボールを良く収め、起点としてなくてはならない存在であることを証明した。
また、ここで注目したいのは、バチの6点である。
これは良い評価と言えよう。
小笠原満男の代役として注目されておったが、途中交代の憂き目を差し引けば悪くなかった。
中盤のフィルター役として機能したとの評は、彼の良さを表現しておる。
1枚目のイエローは不運であったが、2枚目かと思われたファールがよろしくなかった。
ここは、経験で補っていって欲しいところ。
バチの成長で、チームは加速することとなる。
期待しておる。

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狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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