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ジーコ、プロサッカー選手も1人の社会人

【ジーコの想い】スーパースターである前に「常に大衆とともにありたい」
2015.05.20


日本代表監督時代のジーコは国立競技場が一番のお気に入りだった((C)ZICONAREDE)

 人口2億人のブラジルで知らない人はいない。どこに行ってもスーパースター扱い。そんなジーコだが、日本代表監督時代は常に「普通でいたい」と思っていたようだ。

 来日当初、住友金属サッカー部(現J1鹿島)の若い選手たちにこう言った。「プロサッカー選手も1人の社会人。一般の人々が経験することは同じように経験するべきだと思っている」。さらに「プロとして一人前になりたかったら、一般の若者たちと同じようなリズムで楽しんでばかりはいられない。でも楽しい時間をつくることをしなかったら、不完全な社会人になる」とも。

 代表監督時代に普通の生活を送ることを望み、「常に大衆とともにありたい」と話していたジーコだが、家族と一緒に東京ディズニーランドに行けば人垣ができ、表参道で夫人の買い物に付き合えば、サインほしさに人々が集まった。

 当時ジーコは「住金時代はまるでパラダイスだった。街を自由にぶらぶらしたり、電車、バスに普通に乗ったり。スーパーに買い物に行き、家族のために牛乳を買うこともできた。その時のサンドラ(夫人)の喜びようといったらなかった。自分が家族のために役立っていると心から実感できた」と苦笑いしていた。

 私は代表監督時代のジーコにはよほど緊急性がない限り午前10時前には電話をしなかった(というよりできなかった)。ジーコは海外試合のテレビ観戦やJリーグの試合のビデオ編集などで多忙だったからだ。

 ジーコの定番の朝食は、ジャムをたっぷりと塗ったトースト、あるいはハムを中央に乗せて四隅の空いたスペースにも細かくちぎったハムで埋め尽くしたアーチスティックなトースト。そして牛乳と砂糖たっぷりのカフェオレだった。

 食後は自らの運転で日本サッカー協会へ。Jリーグの試合があれば必ず現地で視察した。家族が日本滞在中はほとんど外食で、単身の際の夕食は冷凍にした夫人の手料理を解凍して食べる、という生活だった。

 手料理が底をついたとき、1人でよく立ち寄っていたのが「メッキ」(マクドナルドの略称である「マック」のブラジル発音)。スターバックスにも1人で行って自分で注文するのが大好きだった。まるで「自分はスーパースターではない。普通の社会人の1人だ」と言わんばかりに。 (元日本代表通訳・鈴木國弘)

  ◇

「PENSAMENTO POSITIVO」(ペンサメント ポジティーボ)はポルトガル語で「ポジティブシンキング」「頑張れ」の意。ジーコがよく色紙に書く言葉の1つ


ジーコの生活を伝える夕刊フジの元日本代表通訳・鈴木國弘氏である。
ジーコの人間性がよく分かる。
スーパースターといえども、人間である。
それを若き選手にも指導したかったこともよく伝わってくる。
素晴らしい人間とともに鹿島の礎を造り上げることが出来たことを誇りに思う。
これからも、ジーコスピリッツを胸に戦っていこうではないか。

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