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サッカーダイジェスト FC東京戦寸評

【J1採点&寸評】鹿島×FC東京|新体制一発目の鹿島が勝利。石井監督の船出に花を添える
五十嵐創(サッカーダイジェスト)
2015年07月25日


復帰戦で1ゴール・1アシスト。柴崎が出色の出来。


【警告】鹿島=山本(72分)、柴崎(90分) FC東京=米本(33分)、河野(50分)、高橋(71分)
【退場】鹿島=なし FC東京=なし
【MAN OF THE MATCH】柴崎 岳(鹿島)


【試合内容】
 石井体制初陣の鹿島が、2-1でFC東京を下し、新指揮官の船出に花を添えた。

 前線からのタイトな守備でペースを掴んだ鹿島は、右サイドの遠藤を起点とした厚みのある攻撃でチャンスをうかがう。23分には、遠藤のサイドチェンジを山本が落とし、赤?がシュート。これはバーに阻まれたが、続く30分に柴崎のミドルが相手に当たってコースが変わり、待望の先制点を手に入れた。

 後半は鹿島の運動量が落ちて球際に厳しく行けなくなり、選手交代で活性化してきたFC東京に押し込まれる展開が続いた。そんな流れのなかで迎えた70分。GKのロングフィードから、前田→N・バーンズとつながれ同点に追いつかれる。

 しかし、鹿島はそこから反発力を見せた。81分のCKで、柴崎のクロスを昌子が沈めて勝ち越しに成功。以降はFC東京のサイド攻撃をしのぎながら、カイオや土居がサイドでボールをキープして時間を使い、しぶとく逃げ切った。

 怪我から復帰した柴崎は、「内容よりも勝利にこだわった」。その気持ちを表わすかのようなプレーで要所に絡み、いきなり1ゴール・1アシストと存在感を見せつけた。

【チーム採点・寸評】
鹿島 6
後半は押し込まれて危うい場面を何度か作られた。前線からの守備がハマった前半の出来をキープしたい。

FC東京 5.5
まるでなにもできなかった前半から一転、後半は守備が改善され、攻撃でも両サイドハーフを起点に形を作った。

【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ヶ端準 6
第1ステージ12節以来、約2か月半ぶりのスタメン出場。ハイボールに果敢に飛び出してピンチを救い、終盤はベテランらしく時間を使うプレーも見せた。

DF
24 伊東幸敏 6
第2ステージでは初先発。前半はタイミング良く遠藤をサポートし、右サイドを制圧した。クロスやパスの精度が高まれば、アシストも期待できる。

14 ファン・ソッコ 5.5
ファウルすれすれの激しいチェックで2トップをチェックした。ハイボールの競り合いでも身体を張っていたが、失点シーンではN・バーンズに上手く入れ替わられた。

3 昌子 源 5.5
前田に競り負けて同点弾をアシストされ、最終ラインで不用意にボールを失うミスもあるなど、集中力を欠いていた。決勝点を考慮しても、及第点は付けられない。

16 山本脩斗 6
右サイドで遠藤がタメを作っている間にスルスルと前線へ進出し、サイドチェンジを受けてチャンスに絡んだ。

MF
20 柴崎 岳 6.5
5試合ぶりにスタメンに名を連ね、ミドルで先制点。さらにCKで1アシストとMOMに相応しい出来。随所に繊細なボールタッチを披露しており、今のところ怪我は悪化していないようだ。

40 小笠原満男 6
積極的に縦パスを狙うも、DFの網に引っかかった。カウンターを受けた時の懸命な戻りは、チームメイトの士気を高めたことだろう。

25 遠藤 康 6
裏を狙う赤?にパスを供給しつつ、大きなサイドチェンジでチャンスを拡大。押し込まれた後半も徳永との1対1に粘り強く対応した。

13 中村充孝 6
今季二度目のスタメン。精力的に守備に走り回り、素早い切り替えで左サイドの攻撃を活性化。しかし本人は、「もっと攻撃で別格の存在感を見せなければいけない」と反省の弁が口をついた。

8 土居聖真 5.5
背後のスペースを突いて何度かチャンスを迎えるも、シュートが枠を捉えなかった。前線からの守備では、まずまずの働き。

FW
18 赤?秀平 6
25分にボランチからかっさらうなど、プレッシングで大きく貢献。23分のシュートが決まっていれば、6.5は付けられた。

交代出場
MF
7 カイオ 5.5
キープ力や突破力は見せたものの、効果的とは言えなかった。判断を磨いて、よりゴールに結びつく仕事をしたい。

FW
11 ダヴィ −
アバウトなロングボールをしっかりと収め、2列目の攻め上がりを促した。やや重め残りだが、コンディションは上がってきている。

MF
5 青木 剛 −
右MFに入って守備に尽力。鋭い出足でルーズボールに反応しつつ、徳永のオーバーラップをケアした。

監督
石井正忠 6
今週のトレーニングで球際の厳しさを呼びかけ、守備面を整備。前線からのタイトなプレスがハマって初勝利を手にした。



柴崎(20)は守備でも貢献。前線からのプレスに連動してインターセプトを重ね、CBが撥ね返したロングボールのこぼれ球も拾った。 写真:徳原隆元


ヘッドコーチから昇格した石井監督は、中村を先発に抜擢するなど、早くも色を出している。 写真:徳原隆元


途中出場のN・バーンズと松田が少ない光明。

【FC東京・寸評】
GK
1 権田修一 6
DFに当たってコースが変わった1失点目は仕方ない。セービングは安定しており、危うさはなかった。また、正確なフィードを前線に供給し、N・バーンズのゴールにつなげた。

DF
2 徳永悠平 5
サイドに流れる羽生や米本を上手くフォローできず。FWへの縦パスも少なく、1対1でクロスに持ち込んだ後半の場面以外に、攻撃面でほとんど仕事をしていなかった。

3 森重真人 5.5
低い位置でボールを奪われる悪い流れに飲まれ、守備も完全に後手に。後半はやや持ち直したものの、及第点を付けられる出来ではなかった。

29 吉本一謙 5.5
1対2になっていた29分のピンチは、相手のパスミスもあってしのぎ切った。しかし、全体的に不安定で、とりわけビルドアップではノーアイデア。単調にSBにボールを預けるだけだった。

5 丸山祐市 5
左SBを務めた前半は、遠藤に完敗。CBに入った後半は足をつりながら最後までプレーするも、ダヴィへの対応に四苦八苦した。

MF
4 高橋秀人 5.5
ドリブルで持ち上がる判断は悪くないが、その後のパスミスはいただけない。堅実なプレーを意識すれば、チームのリズムも良くなるはずだ。

7 米本拓司 5.5
後半の良い流れができたのは、この男がボランチに入った影響が大きいだろう。球際での粘り強さはやはり、中盤の底でこそ生きるのでは?

22 羽生直剛 5.5
ボランチ、サイドハーフと複数のポジションでプレー。いずれの役割も無難にこなし、大きなミスもなかったが、一方で際立ったプレーは披露できなかった。

FW
17 河野広貴 5
2トップとまったく呼吸が合わなかった。サイドハーフに移ってからも存在感がなく、66分にピッチを退いた。

20 前田遼一 5
サンダサとのコンビネーションはほぼ皆無。見せ場は同点弾を演出した70分の競り合いくらいで、ほとんどの場面で鹿島のCBコンビに抑えられていた。

21 サンダサ 5
動きにキレがなく、14分のカウンターも仕留めきれず。鹿島の某選手が語った言葉がすべてを物語っている。「まだコンディションが上がりきっていなかったみたい」。

交代出場
DF
50 松田 陸 6
後半開始から出場し、果敢なオーバーラップで攻撃を活性化。タイミングの良いクロスでチャンスに絡み、試合のペースを手繰り寄せる役割を果たした。

FW
16 ネイサン・バーンズ 6.5
前田の落としに反応し、Jリーグ初得点をマーク。飛び出して来たGKの位置を確認して冷静に沈めた一撃は、ゴールセンスの高さを感じさせた。

MF
8 三田啓貴 5
右サイドで頻繁にボールを受けるも、パスミスが多く流れを切った。松田の攻撃参加が効果的だっただけに、悔やまれるばかりだ。

監督
マッシモ・フィッカデンティ 5.5
1点は挙げたものの、チームとしての攻撃に狙いがあまり感じられない。シュート8本とチャンスも多くなく、根本的になにかしらの手を打つべきかもしれない。


サッカーダイジェストの五十嵐氏によるFC東京戦の寸評である。
MOMにも選出した岳に最高評価が与えられておる。
1G1Aと全てのゴールを演出した。
身体を張った守備も見せており、まさにチームの柱と言って良かろう。
また、久しぶりにゴールマウスを守った曽ケ端も高評価である。
GKは経験がものを言うと感じさせるプレイであった。
そして赤?である。
最前線にて走る姿は新たなFW像を見せつけてくれる。
彼等を束ねた石井監督も初采配にて結果を出した。
チームが結束しておることを感じさせる。
一丸となって巻き返していきたい。

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鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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