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FC東京戦報道

鹿島石井新監督が初陣白星 昌子V弾/鹿−東4節
[2015年7月25日21時33分]


鹿島MF柴崎が先制ゴールを決め、ガッツポーズで喜ぶ石井監督(撮影・狩俣裕三)

<J1:鹿島2−1東京>◇第4節◇25日◇カシマ

 石井監督就任後の初戦を鹿島が白星で飾った。

 ホームの鹿島が序盤から圧力をかけた。前半19分にDF伊東が右サイドを突破。左足シュートが左ポストに直撃した。さらに同23分にMF遠藤が左ミドルシュート。同27分にはMF中村の左足シュートがバーにはねかえされた。同30分、後方からMF柴崎が放ったシュートが決まった。

 東京は攻めあぐねた。後半9分にMF羽生の左クロスに飛び込んだFW前田のシュートは右ポスト直撃。同25分に新加入FWバーンズが初ゴールを決めたものの、同36分には柴崎の右CKをDF昌子が頭で合わせて鹿島が突き放した。

鹿島石井新監督、初陣勝利に安堵「これを続けて」
[2015年7月25日22時47分]


試合終了後の会見で、初勝利を飾り笑顔を見せる鹿島の石井新監督(撮影・狩俣裕三)

<J1:鹿島2−1東京>◇第4節◇25日◇カシマ

 鹿島が監督交代後、初めて迎えたリーグ戦で勝利を挙げた。

 就任した石井正忠監督(48)は前節松本戦(0●2)から4人先発を入れ替えた。序盤からリズムをつかみ圧力をかけた。前半30分に日本代表MF柴崎岳(23)が右ミドルシュートで先制。後半に一時同点に追いつかれたが、同36分に柴崎の右CKからDF昌子源(22)が頭で合わせて決勝点を挙げた。

 試合後、石井新監督はホッとした表情を見せ「今日は球際で厳しさを見せていた。前半から相手を圧倒できたと思う。まだ1勝しただけなので、これを続けていきたいと思います」と勝利の余韻にひたった。

ニュー鹿島2発快勝 監督交代で流れ変わった
[2015年7月26日7時19分 紙面から]


決勝ゴールを決めたDF昌子(3)と喜びを分かちあうFW赤崎(左)ら鹿島の選手たち

<J1:鹿島2−1東京>◇第4節◇25日◇カシマ

 16年ぶりにシーズン途中の監督交代に踏み切った鹿島が勝った。東京を下し、石井正忠新監督(48)の初戦を飾った。前半30分に5試合ぶり復帰の日本代表MF柴崎が先制。1−1の後半36分に、柴崎のCKからDF昌子が決勝点を奪った。鹿島歴24年、黄金時代を知る「兄貴分」監督が、融和路線で通算16冠の名門を再建する。

 体から力が抜けた。セレーゾ前監督更迭後の初戦を制すと、石井監督は表情を崩して仲間と抱き合った。重圧から解放され「逃げたい…じゃないけど、かなりプレッシャーのかかる立場だと実感しました。選手、コーチ時代も立った場所だけど全く違いますね」。約2カ月間、勝てなかったホームで初陣1勝を挙げた。

 ジャージーからワイシャツに衣替えし「石井」コールで迎えられた。「勝ちにこだわろう」。そう送り出した選手が前半30分に応えた。左足負傷から5戦ぶりに復帰した柴崎が先制弾。ミドルシュートがDF吉本に当たってコースが変わった。チーム全員の気持ちが乗り移ったゴールだった。

 選手7年、指導者17年。48歳の新監督は人生の半分を鹿島にささげてきた。3冠のセレーゾ氏、3連覇のオリベイラ氏らに師事し、橋渡しを長く務めた。強化責任者の鈴木常務は「兄貴分で選手の話を吸い上げられる。セレーゾ時代は指示通りだったチームが変わった」。選手は解任翌日に決起集会を開いた。全31人が1人ずつ決意を述べ、まとめた意見を小笠原から伝えられた際も親身に聞いた。

 所信表明は「勝負にこだわる集団の復活」。ジーコ氏から学んだ、ミニゲームでも勝利を求める姿勢だ。就任後、前体制では負傷防止のため禁止されていた練習中のスライディングを解禁。球際の徹底から再出発した。ゲーム主将も柴崎から小笠原に戻し、1年目のFW鈴木を初めてベンチに入れて競争心もあおった。

 1−1の後半36分には柴崎のCKにDF昌子が頭で合わせ決勝点を奪った。初星を贈られたクラブ史上21年ぶり2人目の日本人監督は「鹿島はJの中心にいないといけない」。名門が息を吹き返した。【木下淳】

ハリル監督、鹿島−東京視察 柴崎良かった
[2015年7月26日7時43分 紙面から]


前半、右足で先制ゴールを決める鹿島MF柴崎(撮影・狩俣裕三)

<J1:鹿島2−1東京>◇第4節◇25日◇カシマ

 鹿島の日本代表MF柴崎岳(23)が完全復活した。左足第5中足骨を痛めて先月20日の横浜戦を最後に欠場していたが、5試合ぶりの復帰戦で1得点1アシスト。「いい状態の時と比べれば、まだまだ」と言いながらも大黒柱は健在だった。前節19日の松本戦で復帰予定も立てたが、大事を取って先延ばし。20日のMRI検査で回復が確認された。

 鹿島−東京を視察した日本代表ハリルホジッチ監督の話 柴崎がプレーしたことがうれしかった。かなり良い試合だった。ゴールもしたし、得点にも絡んだ。良かったと思います。

鹿島・柴崎、石井新監督の初陣で1G1A!視察のハリル監督にも好アピール

前半、先制点を決める鹿島・柴崎(左)=カシマスタジアム(撮影・中井誠)

 明治安田J1第2ステージ第4節(25日、鹿島2−1FC東京、カシマ)21日にセレーゾ監督が解任され、コーチから昇格した石井正忠新監督の初陣となった一戦を、鹿島が勝利で飾った。前半30分、左足違和感から5試合ぶりに復帰した日本代表MF柴崎岳がミドルシュートで先制。後半25分に追いつかれて嫌なムードが漂ったが、後半36分、柴崎の右CKをDF昌子源がヘディングでたたき込んで勝利を掴んだ。

 柴崎は6月20日に行われた第1ステージの横浜M戦(アウェー)以来となる1カ月ぶりの復帰戦で、いきなりのフル出場。1ゴール1アシストと活躍した。「きょうの試合は勝利することが重要だった。これでチームはいい方向に向かうと思う」と顔をほころばせた。

 左足の第5中足骨に違和感があり、疲労骨折寸前だったが、定期的にMRI検査を受けて状態を見極めてきた。クラブ幹部は「(前節の)松本戦は本人にも不安があったが、だいぶ骨の密度も改善して強度が増してきた」と出場にゴーサイン。「柴崎は意図があるパスを出せる」と勝利の立役者になった23歳を称えた。

 日本代表のハリルホジッチ監督が視察に訪れ、「柴崎がプレーしたのはうれしい。かなりいい試合をした。ゴールしたし、得点にもからんだのでよかったと思う」とご満悦。東アジア杯は2年前の前回大会時に体調不良で招集を辞退した経緯もあり、柴崎は「戦えるようにしておきたいし、いい状態にして合流したい」と意気込んだ。


前半、先制点を決め、昌子(左)らに祝福される鹿島・柴崎(左から2人目)=カシマスタジアム(撮影・中井誠)


試合に勝ち、サポーターに手を振る鹿島・柴崎=カシマスタジアム(撮影・中井誠)


前半、先制点を決め、祝福される鹿島・柴崎(中央)=カシマスタジアム(撮影・中井誠)


前半、先制点を決め、小さくガッツポーズする鹿島・柴崎=カシマスタジアム(撮影・中井誠)


これぞ代表の底力!鹿島・柴崎、ハリル御前で先制弾&Vアシスト

先制点を決める柴崎(左)。1得点1アシストで、視察した日本代表のハリルホジッチ監督に復活をアピールした (撮影・中井誠)

 明治安田J1第2ステージ第4節(25日、カシマスタジアムほか)鹿島は5試合ぶりに出場した日本代表MF柴崎岳(23)が1得点1アシストと活躍し、FC東京を2−1で破って石井正忠監督(48)の初陣を飾った。柴崎は東アジア杯(8月、中国)を前に、視察した日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)へ復活をアピールした。G大阪は同FW宇佐美貴史(23)の決勝点で神戸に2−1で勝利。広島が唯一の開幕4連勝で首位を守り、年間順位でもトップに立った。第1ステージ覇者の浦和は2連敗。


試合に勝ち、サポーターに手を振る鹿島・柴崎=カシマスタジアム(撮影・中井誠)

 大歓声を気持ちよさそうに浴びた。左足の違和感で欠場していたMF柴崎が5試合ぶりの復帰戦で躍動し、鹿島の救世主になった。

 「チームのためにプレーしたことが勝利につながった。1試合勝てたことはよかった」

 まずは前半30分だ。中央から右足を振り抜くと低い弾道のミドルは相手DFの足に当たり、逆をつかれたFC東京のGK権田の横を通り抜けて先制点。1−1の後半36分には右CKをDF昌子の頭にドンピシャで合わせた。昌子は「GKが出るに出られない、相手の一番嫌なところにボールが来た。チームの大黒柱」と柴崎に脱帽した。

 勝たなければいけない試合だった。21日にセレーゾ監督が解任され、石井コーチが昇格。柴崎は「自分たちにも責任がある」と漏らした。翌日に選手は決起集会を開き、再起を誓った。


前半、先制点を決め、祝福される鹿島・柴崎(中央)=カシマスタジアム(撮影・中井誠)

 6月の中旬に痛めた左足は疲労の蓄積が原因とみられ、「いつポキッといってもおかしくない」(クラブ幹部)状況だった。2013年以降は全試合に出場し、昨秋からは日本代表にも定着。1月はアジア杯(豪州)を戦うなどフル稼働してきた代償だった。欠場期間は1勝1分け2敗。嫌なムードを吹き飛ばしたのはさすがだ。

 視察した日本代表のハリルホジッチ監督は「柴崎がプレーしたのはうれしい。ゴールしたし、よかったと思う」と喜んだ。柴崎が電話で指揮官に直接、「選んでくれたら日本のためにいいプレーをしたい」と志願した8月の東アジア杯出場も青信号だ。「いい時と比べたらまだまだ。もっと状態を上げたい」と柴崎。キーマンの復活は鹿島、そして日本代表にとっても明るい材料となる。 (伊藤昇)
(紙面から)


柴崎 先制ミドル&Vアシスト!ハリル監督の前で復調アピール
J1第2S第4節 鹿島2−1FC東京 (7月25日 カシマ)


<鹿島・FC東京>先制ゴールを決める鹿島・柴崎
Photo By スポニチ


 鹿島はホームのFC東京戦で戦列に復帰した日本代表MF柴崎岳(23)が1得点1アシストの活躍で、チームを2―1の勝利に導いた。左足第5中足骨を痛め、5試合ぶりに先発で復帰。前半30分に約20メートルの右足ミドル弾を決め、後半36分にはCKから勝ち越し弾をお膳立てした。日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)が視察に訪れた中、東アジア杯(8月1日開幕、中国・武漢)へ向けて、完全復調をアピールした。

 鹿島のエースが帰ってきた。前半30分、柴崎はゴール前やや左、約20メートルの位置でパスを受けると、右足を強振した。体重を乗せたボールは地をはうような低く速い弾道。途中で相手DFに当たりコースは変わったが、勢いは衰えず、ゴール右のネットを揺さぶった。「バイタルエリアが空いていたのでシュートイメージを持っていた。軌道が変わり、運良く入ったけど、打ったことが良かった。良いゴールだった」と自賛してみせた。

 5試合ぶりの先発だった。6月20日の横浜戦後、左足に痛みが走った。MRI(磁気共鳴画像装置)検査の結果、左足第5中足骨に骨折寸前の症状が表れていた。今季は開幕前から日本代表としてアジア杯を戦い、鹿島では離脱までチームで唯一公式戦フルタイム出場。中心選手であるが故の代償だった。患部の補強手術も選択肢にはあったが、長期離脱となるため保存療法を選択。しばらく別メニューで調整し、16日には練習に合流した。前節19日の松本戦は大事を取って欠場したが、この試合に照準を合わせて結果を出した。

 ただ、欠場している間にチーム状況は一変した。松本戦の敗戦でチームはトニーニョ・セレーゾ監督を解任し、石井新監督の就任を決断。クラブ史上2例目となるシーズン途中の解任だった。自身が欠場した試合は1勝1分け2敗。チームの大事な時期にいられなかった複雑な思いもあったが、新体制初戦で勝利に貢献し「チームを良くしたいと全員が思っていた。いい方向に向かうと思います」と胸を張った。

 1―1の後半36分には右CKからDF昌子の得点をアシスト。復帰戦ながらフル出場も果たし、ハリルホジッチ監督の前で存分にアピールした。その姿を目に焼き付けた指揮官は帰り際に「柴崎がプレーしたのが、ちょっとうれしかった。かなりいい試合をしてゴールを決め、得点にも絡んだから良かった」と目を細めた。柴崎も「もっとコンディションを上げて、代表に合流する前に戦える状態に上げていきたい」。優勝した2年前は体調不良で辞退した東アジア杯。今度は国内組の中心として、その力を示してみせる。


<鹿島・FC東京>先制ゴールを決め昌子(左)から祝福される鹿島・柴崎
Photo By スポニチ


[ 2015年7月26日 05:30 ]

【鹿島】柴崎、完全復活弾&Vアシスト!ハリル御前でフル回転
2015年7月26日6時0分 スポーツ報知


前半30分、先制ゴールを決める鹿島・柴崎

 ◆J1第2ステージ第4節 鹿島2─1F東京(25日・カシマスタジアム)

 8月の東アジア杯(中国・武漢)を控え、日本代表MFの柴崎岳(23)=鹿島=が、けがからの完全復活を証明した。前半30分に右足ミドルを決め、後半36分には決勝アシスト。視察した日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)を安心させ、石井正忠新監督(48)に就任初戦で白星を贈った。名古屋の日本代表FW川又堅碁(25)は4戦連発の同点弾。浦和は2013年12月以来の2連敗となった。

 MF柴崎が復帰戦で決めた。前半30分だ。MF中村からのバックパス。右足トラップで前に出し、右足を振り抜いた。「シュートのイメージを持っていた。軌道が変わって運よく入ったけど、打ったことが良かった」。相手DFに当たってGKの逆を突く形でゴール右へ。第1ステージ(S)神戸戦(4月25日)以来、今季3得点目。珍しく拳を握って感情を爆発させた。

 第1S横浜M戦(6月20日)後、左第5中足骨の痛みが増し、離脱。精密検査の結果、疲労骨折寸前だった。選択肢はいくつかあった。骨折の恐怖を抱えながら出場を続けるか。今季中の復帰を諦め、骨を補強する手術を受けるか。痛みが消える保証はないものの休養するか。チームドクターは「手術を受けた方がいいと思う」と本人やクラブに伝えたという。

 柴崎は「休養」に懸けた。「勝負の夏」にすると決めていたからだ。第1Sで8位に低迷した名門チームをよみがえらせる。その上で念願の欧州移籍を目指す。もちろん、ハリルJの中心選手として臨む東アジア杯(8月・中国)優勝も狙う。電気治療などで早期回復に努めた。最初は恐る恐るボールを蹴った。夏が終わってしまう。不安がぬぐえない。2週間と空けず精密検査を受け、回復を確認。慎重にトレーニングの強度を上げていった。前節の松本戦で復帰する計画もあったが、万全を期して1試合ずらした。

 後半36分には、CKからDF昌子の決勝ヘッドをアシスト。視察した日本代表のハリルホジッチ監督を安心させた。見切り発車で、東アジア杯のメンバーに選んだ指揮官。柴崎が不調ならチームを再編成しなければならなかった。1ゴール1アシストの満点で期待に応えた柴崎。「長い時間プレーできて良かった。(勝てて)良い試合だった」。様々な不安が消え、再び強い目で前を見据えた。

ハリル監督ホッ 鹿島・柴崎が復調弾!
2015年7月26日


 前半、先制ゴールを決め、昌子(左)に祝福される柴崎

 「J1、鹿島2−1FC東京」(25日、カシマ)

 鹿島はMF柴崎岳(23)のゴールなどでFC東京を2−1で破って石井新監督の初戦を飾った。

 別格の存在感を放った。左足第5中足骨の負傷が癒えた日本代表MF柴崎が6月20日の横浜M戦以来5試合ぶりに先発出場。1得点1アシストの活躍で視察に訪れた日本代表ハリルホジッチ監督に復調を印象付けた。

 0−0の前半30分、ゴール正面左寄りでパスを受けると迷わず右足を振り抜いた。約20メートルのミドル弾は相手DFに当たって軌道が変わり、ゴール右隅に吸い込まれた。4月25日の神戸戦以来13試合ぶりとなる今季3得点目。同点の後半36分にはCKから正確無比の右足でDF昌子の決勝ヘッドをアシストした。

 ハリルホジッチ監督も胸をなで下ろした。23日の東アジア杯代表メンバー発表の際には柴崎の状態について「少し問題がある」と懸念を示していたが、試合後には「柴崎がプレーしたのがうれしかった。かなりいい試合をした。ゴールもしたし得点にも絡んで良かった」とうなずいた。

 13年の前回大会では代表招集されながらも体調不良で辞退。W杯ブラジル大会への切符もこぼれ落ちた。満を持して臨む今大会へ「選んでくれたのでしっかり日本のためにいい試合をしたい」と静かに胸の内を燃やした。

 21日に解任されたトニーニョ・セレーゾ監督の後を受けた石井新監督の初陣を飾った。チームを一つにする3試合ぶりの勝ち点3をもたらしたのは、紛れもなく柴崎だった。

柴崎の全2ゴールに絡む活躍で鹿島が快勝 監督交代が刺激に?
2015年7月26日 紙面から


鹿島−FC東京 前半、先制ゴールを決める鹿島・柴崎(左)=カシマサッカースタジアムで

◇J1第2S第4節 鹿島2−1FC東京
 けが明けなど、どこ吹く風だった。左第5中足骨の痛みで欠場を続けていた鹿島のMF柴崎が復帰戦で1得点1アシストと全得点に絡む活躍。視察に訪れていた日本代表のハリルホジッチ監督を安堵(あんど)させた。
 柴崎は先月20日の横浜M戦で患部を悪化させ、FC東京戦が5試合ぶりの実戦。0−0の前半30分、柴崎はペナルティーエリア左手前、ゴールまで約20メートル、フリーの状態でボールを受けると、迷うことなく右足を振り抜いた。シュートは相手DFに当たってコースが変わるという運も手伝い、先制点となった。1−1で迎えた後半36分の右CKではファーサイドのDF昌子の頭に合わせ、決勝点をアシスト。解任されたセレーゾ監督の後を受けて指揮を執った石井監督の初陣を白星で飾った。
 ハリル監督も柴崎のプレーに目を細めた。この日の内容で来月の東アジア杯で起用できるかどうかを判断すると言っていただけに「柴崎がプレーしたのはちょっとうれしかった。ゴールも決めたし、得点にも絡んでよかった」と満足そう。殊勲の昌子も「1得点1アシストでしょ。大黒柱ですよね。感謝しなくては」と柴崎さまさまだった。
 「いいときに比べれば、まだまだだけど、(代表に)選んでくれたので、しっかりと日本のためにいい試合がしたい。代表合流前にもっと戦える状態に上げたい」と柴崎。東アジア杯は欧州組が不在。チームの浮沈を握りそうな司令塔が満を持して復活した。 (相原俊之)

新生・鹿島、初陣飾る 昌子、決勝ヘッド

後半、勝ち越しゴールを決める、鹿島・昌子源(右)=25日、カシマスタジアム(中井誠撮影)

 ボールはゴール左隅に吸い込まれた。1−1の後半36分、鹿島の昌子が柴崎のCKに頭でピタリと合わせて決勝点を奪った。「体勢は悪かったけど決まってよかった」。22歳のDFが21日に就任した石井新監督の初陣を劇的な勝利へ導いた。

 “常勝”とうたわれたチームはいま、非常事態にある。今季の第1ステージ8位などの不振を受け、21日にセレーゾ監督が解任され、コーチから石井新監督が昇格した。「とにかく勝ちが欲しかった」と柴崎。選手には強い危機感があった。

 変化はすでに現れている。指揮官は「練習から勝負しよう」と強調。紅白戦では激しく削り合う場面が格段に増えた。かつての鹿島は公式戦と遜色ない練習で王者の地位を築いてきた。石井新監督は「練習がそのまま試合で出た」と褒めた。

 セレーゾ前監督は良くも悪くも、選手の動き方に細かな要求を出した。石井新監督は選手との対話を通じて戦術を定めている。遠藤は「自分たちで、いろいろと決めている」と明かした。選手が考え、自由な発想を取り戻したのは収穫だ。

 同点を許した守備の緩みはあったものの、「勝ちにこだわることを取り戻したい」と語った指揮官の思いを、1対1の激しさ、相手ゴールに向かう勢いで選手はピッチに描ききった。「これを続けていきたい」と昌子。王者の輝きを取り戻す日々が始まった。(榊輝朗)


勝ち越しゴールを決め、喜ぶ鹿島・昌子源=25日、カシマスタジアム(中井誠撮影)

鹿島、常勝軍団へ再始動 新監督初戦、球際の強さ戻った
勝見壮史
2015年7月26日00時55分


(25日、鹿島2―1FC東京)

 石井新監督の初戦を飾る決勝点は、後半36分に生まれた。MF柴崎が蹴った右CKをDF昌子(しょうじ)が頭で決めた。「どうやってマークを外したか、覚えていない」。無我夢中のまま、拳を振り上げて左のコーナーフラッグ付近まで走ると、ベンチから飛び出してきた控え選手たちにもみくちゃにされた。

 第1ステージは8位で、第2ステージはここまで1勝1敗1分け。2009年以来、リーグ優勝から遠ざかっている。21日にはトニーニョ・セレーゾ前監督を解任した。コーチから昇格した新監督は、94年6月までチームを率いた初代監督の故宮本征勝氏以来となる日本人指揮官。「球際で厳しくいき、戦う姿勢を見せてくれた」。選手の変化のきっかけは、数日間の練習にあった。

J1:鹿島、反転攻勢へ一歩目
毎日新聞 2015年07月26日 00時04分

 ○鹿島2−1FC東京●(25日・カシマ)

 前半30分。足元を指しパスを求めた鹿島・柴崎はボールを収めると、横に切り込みながら右足を振り抜いた。シュートは相手選手に当たってコースが変わり、ネットを揺らす。寡黙な男が、力強く右拳を突き上げた。

 どんな形でも勝ちたかった。優勝候補ながら開幕から波に乗れず、第1ステージ8位。その後も変化が見られないチームに「何らかのアクションを起こさなければ」(クラブ関係者)。苦渋の決断だったが、数々のタイトルをクラブにもたらしてきたセレーゾ監督をシーズン途中で解任せざるを得なかった。

 「責任はもちろん僕たち選手にもある。監督が代わっても、選手が変わらなければ同じこと」と昌子。左足を痛め、戦列を離れていた柴崎も感じるものがあったのだろう。「劇的にチームは変わるものではない。でも、随所にモチベーションの高さ、戦う意欲が見られた」。苦しい時間帯もあり同点に追いつかれたが、後半36分、柴崎のCKから昌子が打点の高いヘディングでたたき込んで決勝点。終了の笛に、ベンチの選手たちが一斉に石井新監督に抱きついた。

 「僕は常勝チームとは思っていない。黄金期は先輩たちが築いたもの。それを、今のメンバーでまた築いていけるように」と昌子。反転攻勢への一歩目を刻んだ。【大島祥平】


岳の躍動と石井新監督の初陣勝利に紙面が割かれる。
やはり、鹿島の勝利には華がある。
多くのメディアに取り上げられるよう、勝利を積み重ねて行きたい。
楽しみである。

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鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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