誤審がなければ代表初得点
田代 猛ダッシュでV弾“アシスト”
【東アジア選手権 日本1―0中国】FW田代が中国入りしてからは一度も試していなかった1トップで起用され「新しい雰囲気だった」と攻守に奮闘。駒野のクロスに対してはニアでつぶれ役となり、山瀬の先制点を演出した。それでも、FWとして得点を奪えず「結果を出せていないので物足りないものがある。チャンスで決めないと」と不満が口を突いた。韓国戦では代表初ゴールに期待がかかる。
[ 2008年02月21日付 紙面記事 ]
ノーゴールに悔しがる田代…東アジア選手権
◆サッカー東アジア選手権男子第3日 中国0―1日本(20日、中国・重慶市オリンピックスポーツセンター) 田代は国際Aマッチデビューとなった北朝鮮戦(17日)に続き、フル出場を果たし、先制点に絡むなど存在感を見せた。だが、2試合連続無得点。後半44分に、ゴールネットを揺らすも判定はオフサイド。ロスタイムにはGKと1対1になったが、シュートは枠を大きく外れた。「点を取りたかった。最後のやつ(シュート)も決めたかった」と悔しがった。
(2008年2月21日06時01分 スポーツ報知)
【日本代表 vs 中国代表】試合終了後の田代 有三選手(鹿島)コメント [ J's GOAL ]
2月20日(水) 東アジアサッカー選手権2008 決勝大会
日本代表 1 - 0 中国代表 (19:15/中国・重慶/38,000人)
得点者:17' 山瀬 功治(日本代表)
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●田代 有三選手(鹿島):
「(1トップ?)新しいことだったのでちょっと…。点を取りたかったけど。みんなが最後まで戦ってくれたし、チームとして勝てたんだと思う。
(起点になっていた?)もうちょっと体を張ってボールを失わないでいけたシーンがあった。そういうのを増やさないといけない。足元もボールはつなげたけど、ハイボールはルーズにしてしまうことが多かった。自分としてはまだまだ。ハイボールの部分がね、向こうの高さはそれほど強くなかったけど、自分の方のタイミングが狂ってしまった。
(得点シーン?)僕自身が合わせに行ったけど、届かなくて、そこに山瀬さんが詰めてくれて報われた。誰かがニアに入ったら自分はファーに行くとかその逆とかそういうシーンをもっと多くしたい。
(2試合であれだけやれるとは適応力が高い?)まだまだ。もっとクサビを受けて前を向くプレーを増やしたいし、落ち着いて大事にできるようにやりたい。
(最後の方は荒れた雰囲気になった?)相手もどんどん上がって行ったし、会場の雰囲気ももアウェイならではのものだった。日本ではないくらいの雰囲気があったけど、しっかり後ろが守ってくれた。自分はカウンターで1本チャンスがあったのに決め切れなかったのが残念。詰めの甘さはこの先、命取りになる。最後のところをもっと練習しなきゃいけない。
(入りの雰囲気?)もっとブーイングされると思っていたけど、始まったら一緒だった。レフリーもおかしな判定があったけど、アウェイだししょうがないと思ってやっていた」
以上
【日本代表 vs 中国代表】試合終了後の内田 篤人選手(鹿島)コメント [ J's GOAL ]
2月20日(水) 東アジアサッカー選手権2008 決勝大会
日本代表 1 - 0 中国代表 (19:15/中国・重慶/38,000人)
得点者:17' 山瀬 功治(日本代表)
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●内田 篤人選手(鹿島):
「試合前にリードして残り時間が少なくなったら、相手にとってプレッシャーになると思っていたけど、実際にそういうゲームになった。
(8番に相当クロスを入れられた?)1本も上げさせないのはムリなんで…。やっぱり試合をしてみないと分からない。相手の8番が攻撃の中心と聞いていたけど、結構裏を狙ってくることが多かった」
以上
光った1トップ田代/原博実評論
【日本−中国】ゴール前に攻め込むFW田代(撮影・蔦林史峰)
【原博実の核心を突く】
<東アジア選手権(男子):日本1−0中国>◇20日◇中国・重慶
デビュー2戦目のFW田代が光った。難しい1トップでの起用だったが、高い中国のDF相手にも得意のヘディングで競り勝ち、両サイドに流れてもボールを失わず攻撃の起点になった。山瀬の決勝点も田代がゴール前へ飛び込んだこぼれ球を決めたものだ。
1トップがボールを簡単に失うと、展開ができずに攻撃が機能しないが、田代の前線での頑張りが2列目の遠藤、山瀬の持ち味である前を向いてのプレーを引き出した。故障などで高原、大久保、巻、前田とFW陣が少ない中、田代に使えるメドが立ったのは大きな収穫。 チャンスをもらった楢崎の集中力も見事だったし、DFで起用された今野の安定感も今後へ向けた好材料だ。
岡田ジャパン5戦目で初のダブルボランチも機能した。北朝鮮では試合途中から遠藤がボランチの位置に下がってボールをもらいにきていたが、その役割を前半から中村がこなし、縦、横にパスをちらし日本の攻撃にリズムを生み出した。浦和でダブルボランチに慣れている鈴木も中村と組んで、1ボランチよりもやることが整理され、攻守に持ち味が発揮されていた。
残念だったのは審判のレフェリングだ。日本にとってアウエーだから多少、判定が厳しいのは仕方ないが、あまりにもひどかった。後半10分に安田がGKと接触したが、あれは警告でなく一発退場。東アジアのレベルを上げるための大会で、あの笛ではけが人も出るし、いい試合内容にはならない。各国に「参加したくない」と言われないように、関係者には考えてもらいたい。(日刊スポーツ評論家)
[2008年2月21日18時23分 紙面から]
得点に絡み、誤審でゴールを取り消された田代有三。
勝利で大会優勝の芽が出てきた為、次の試合も出場の可能性が高い。
が、忘れてはならないのが、今回の代表選出はズル休みと負傷辞退による代役であるということである。