クルンタイ・バンク戦コメント
鹿島アントラーズ :監督 <試合終了>
いいスタートを切ることができた。9−1という点差で勝つことができたのは大きいが、グループステージ突破は1チームだけなので、今後もこうやって点を取っていくことが重要。リーグ戦とは違ってFW陣が(大量に)ゴールを決めたのはたまたまかもしれないが、毎試合交代した選手も含めて得点を取るようになれば競争意識も高くなるのでいいことだと思う。
【AFCチャンピオンズリーグ クルンタイ・バンク vs 鹿島】オズワルド・オリベイラ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
3月12日(水) AFCチャンピオンズリーグ
クルンタイ・バンク 1 - 9 鹿島 (17:30/バンコク/人)
得点者:15' 田代 有三(鹿島)、20' 岩政 大樹(鹿島)、35' 野沢 拓也(鹿島)、46' マルキーニョス(鹿島)、49' 田代 有三(鹿島)、63' KASSIM(クルンタイ・バンク)、68' マルキーニョス(鹿島)、71' マルキーニョス(鹿島)、73' 佐々木 竜太(鹿島)、89' 野沢拓也(鹿島)
●オズワルド・オリベイラ監督(鹿島):
Q:9-1の大勝だったが、試合の感想は?
「9-1という結果が大きいというより、あとあと得失点差も出てくる。勝って終わることが最初の目的だったけど、それをしっかりできたのではないか」
Q:3-0になってある程度、勝利は見えたが、それでもなかなか選手交代をしなかったのはなぜか?
「ACLのグループステージは1チームしか突破できない。得失点差はすごく大事になってくる。点を取ることは大切だし、リーグ突破への重要なポイントになる。徐々に追加点を待ちつつ様子を見て、選手の状態を把握して、メンバーを代えていこうとした。それまで我慢していた」
Q:マルキーニョスのハットトリックを初めとしてFW陣が多くゴールを奪ったが、そのことがもたらす今後への影響は?
「やっていく中でたまたまそういう結果につながったと思う。先週のリーグ戦でも沢山点が入ったし、出る選手が結果をだしてチームを活性化させることは大切だ。途中出場した選手も点を取ることで競争意識も高まる。チーム全体が点を取れる形になれば理想的だ。チームとして非常によかったと思う」
Q:1失点したが、失点場面では相手がフリーになっていた。それは今後への反省点ではないか?
「失点より多く点を取ればいい。サッカーは点を取るスポーツだ。失点をすることももちろんある。結果的に勝ったのでよかった」
(ここから英語の質疑応答)
Q:この大勝はACLを勝ち進んでいくうえで大きなスタートになったのではないか?
「私もそう思う。大会の始まりというのは非常に重要だが、いい結果を出せた。私自身、今後の展開をポジティブに考えている」
Q:過密日程だが、コンディション面は大丈夫か?
「我々には多くの回復時間があるし、100%の状態に戻すこともできる。今後、試合を重ねていくうえで問題は多くなるだろうが、ケアを十分にして、沢山のメンバーを使いながら、次の試合に備えていきたいと思う」
Q:人工芝ピッチを受け入れたのか?
「私はそうは思っていない。タイに来るのは3度目だが、これまではずっと天然芝でプレーしてきた。1度も人工芝でプレーしたことはない。日本でも人工芝はマジョリティではないし、考えなければいけない」
Q:日本チームのACLの1次リーグ突破が非常に早く見えたと思うが?
「この試合というハードを通過しても、我々にはベトナム、中国のチームとの対戦がある。そこに勝って初めて次のステージが見えてくる。そういう状況ではあるが、最初の試合に勝てていいスタートを切れたことはとてもうれしい」
以上
【AFCチャンピオンズリーグ クルンタイ・バンク vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●本山雅志選手(鹿島):
「相手はリスクを犯して攻めてくると聞いていたし、早い時間で得点が取れて、相手が攻めてくることになったので、それで上手く回るようになった。暑いので、相手ゴールキックのときは前から、相手が回し出したら、ハーフラインまで引いてディフェンスをするようにしていた。相手はサイドもリスクを犯して上がってくると聞いていたので、その裏を突くようにした。前半は自分自身、ボールが足につかなかったが後半は涼しくなったこともあり上手くできたと思う。ただ自分のプレーは納得がいっていないので修正するところは修正して次のJリーグに臨みたい。失点シーンは、相手のFWの身長が高かったというのもあるが、これから厳しい戦いが出てくるなかで一本でやられてしまうのは避けたいので集中を切らさないようにしたい」
Q:多くのサポーターがかけつけてくれましたが
「応援の声を聞いていて心強かったです。暑くてきついなか声が聞こえると頑張れます。これからもサポーターのためにがんばります。応援をよろしくお願い致します」
●青木剛選手(鹿島):
「バスがスタジアムに到着したときから、旗を持って応援してくれて心強かった。スタジアムに日本人がいるというだけでも心強かったです。相手はスカウティング通りでした。敵の内容よりも気候だったり、スタジアムの方が大変でした。監督の指示は細かくはないけどすごくやりやすい指示でした。違うチームでアジアを戦ったことがある経験があるからだと思います」
●田代有三選手(鹿島):
「暑かったです…。(ピッチ気温は43.7度、普通の気温は39度だったようですが)グランドの中は本当に暑かったです。先制点は運が良かったですね。オフサイドかなと思ったのですが…。DFが遠くにいたのでゆっくり打とうと思いました。2点目は最初のシュートで決めないとですね。ゴールを決めたシュートの方がよっぽど難しいだろとみんなに言われました。先制点がどれだけ早く取れるかが試合を優位に進める要因だったので早くに取れてよかったです。これをきっかけにJでも力を出したいです」
Q:多くのサポーターが選手と同じ陽射しを浴びながら応援するといって、日陰のないバックスタンドで応援していましたが
「相手のホームなのに鹿島の応援の方が大きくて凄く嬉しかったです。今日は結果も残せたし、サポーターの方にも気分よく帰ってもらえると思います。Jリーグでも沢山の応援をしてもらっているし、その熱い気持ちに応えられるようにひとつひとつ戦ってしっかりと勝ち点を積み上げていきたいです」
●内田篤人選手(鹿島):
「やりたいことができた。ラクに点を取れる方法で取れたのでよかった。次もすぐあるんで、切り替えていきたい。サポーターもバスが入ってくる時から声をだして応援してくれた。相手のサポーターより温かかったと思う。(いいスタート?) 鹿島はACLに勝てるだけのメンバーが揃っているし。(今日は攻め上がりが少なかった?)前の人たちが取ってくれればそれでいい。これから疲れもたまってくると思うし、自分を止めてくれて助かった。監督はいつも通りにやるんではなくやろうと言っていた。(今日は海外仕様だった?)監督もキャリアを持っている人だし、任せておけばいい。選手たちも指示を実行できる人たちばかりだし。(9-1という結果については?)1失点はちょっといらなかったですね。まあ全体としては満足です」
●マルキーニョス選手(鹿島):
「(後半の3ゴールを振り返って?)正直言って覚えていない。みなさんにコメントは任せます。(暑さについては?)確かに消耗はあった。ストレスもたまったけど、暑さを考えた戦い方で成功したのでよかった。(前半は引いて守る意識が高かった?)前半は守備をみんなで意識しながらやるということだった。後半はいい形で終われてよかったと思う」
●小笠原満男選手(鹿島):
「(前半マルキーニョスに指示をしていた?)ディフェンスラインから簡単にFWの大きな23番の選手に自由に蹴らせていたので、もう少し蹴らさないでほしいと言っただけ。マルキーニョスと有三(田代)の両方に言った。(後半はプレスをかけた?)相手のディフェンスラインがつなぎ出したんで、プレッシャーがかけやすくなる。いい位置でボールを取ってゴールに向かったりしていたしね。(初戦は圧勝ですが?)そうですね。点差もつけられたし、いい試合だったと思う。相手が弱かったのもあるけど。タイはいつもああなる。攻め好きの人が多くてこういうパターンが多い。そういう中でも点差をつけられたのは、僕らに前へ行く意識があったから。どんどん点を狙えたのがよかった。追加点が取れたからこういう結果につながった。(前半の3-0は大きかった?)そうだね。あれで相手がバラバラになってきたからよかった。いい試合運びができたと思う。1失点はしょうがないで終わらないようにしないと。あれはいらない失点だった。暑さはそんなに気にならなかった。もっときついと思っていたけどそうでもなかった。今日は自分たちで楽な展開にできたのが大きい」
●岩政大樹選手(鹿島):
「(失点シーン?)後半の真ん中に多少の中だるみはあったけど、それほど集中を欠いていたとは思わない。正直、向こうのメリットで入ったゴールだった。ああいう可能性を出来る限り少なくさせたつもりだったけど。失点もさせたくないけど、ディフェンスが100%失点させない状況を作ることもできない。ファーにボールがきたことや、マークを厳しくしなかったこととかは反省の余地はあるけど。今日は僕自身、久しぶりのゲームだったんで、少しずつ感覚を呼び戻すことを優先させた。自分自身のことを考えさせてもらった。向こうに崩されることもなかったし、いろんなことを考えながらやれた。(2点目の得点シーンは?)前半のうちにセットプレーで取れたことは大きい。こういう試合では重要。意味のあるゴールだったと思うし、それがウチの強味でもある。2点目、3点目が入ったことでその後の展開がすごく楽になったし。1-0のままだと、気持ちの面でもきつかったと思う。札幌戦を含めて、数年前の鹿島だったらこういう展開はなかった。チームが成長していることは間違いない。僕自身も90分できて勝ったことが収穫。自分の中では非常に大きいことだと思う」
●大岩剛選手(鹿島):
「(田代の先制点のアシスト?)あれは偶然ですね。点を取れたのがよかったと思う。(岩政とのコンビ?)特に違和感なくやったつもり。相手も相手だし、また次もある。レベルの高い相手になるから緊張感を持ってやらないといけない。今日は特に前半が暑かったけど、こういう状況の中で沢山点を取ってくれたことで楽になった。(相手の攻撃?)1トップを抑えれば攻め手で減ることは分かっていた。大樹(岩政)もよくやってくれたし、真ん中はうまく押さえられたと思う。でも後半の失点はね…。セットプレーは注意していたんだけど。気を抜いちゃいけないし、ビデオを見てチェックしたいと思う。今日は前線の選手たちが結果を出そうとして実際に結果がついてきた。動きもよかった。今年は試合も多いし、こういうことを繰り返していくことでチーム力も上がる」
以上
大量得点で饒舌軽やかであるが、失点は頂けぬと反省しきりである。
運を呼び込んでおかねば全てのゴールがポストに嫌われたりオフサイドにされたりして無効になるやも知れぬ。
となれば失点で敗戦となる。
ここは心してかかるところであろう。
この試合は勝利で幕を閉じたが、大会は開幕したばかりである。
修正点を修正し、前へ進んでゆこう。
一つ一つ。