1点にこだわり、最後まで粘り強く戦えたチームに勝利は転がり込むはずだ
大宮、上を見て戦うためにホームで勝利を
前節の湘南戦で勝利を収めた大宮は、暫定6位を堅持。ゴールデンウイークの連戦を迎える段階で、上位戦線に残ることに成功した。「ここまで来たら『あと一歩』とならないようにしたい。1stステージもナビスコカップも、結果を求めて良いゲームがやれるようにしたい」と渋谷 洋樹監督。指揮官は今節の鹿島戦を分水嶺と位置付けている。
「ここで勝たないと上に行くのは難しい。逆に言えば、勝てば上に行けるゲームでもある。こういうプレッシャーの下でやってもらいたい。喜びを持ってほしいし、力に変えてほしい。(リーグ戦では)ホームでジュビロと甲府に引き分けて、その前には広島に負けている。柏戦以来勝っていないし、上を目指すと言っても、ホームで勝たなければいけない」
ただ、大宮がここまで堅実な歩みを進めてきたとはいえ、鹿島の方が地力に勝ることは否定できない。試合を通じて優位に立つという理想は追求しながらも、勝利を引き寄せるためには現実を見据えた意識の共有も必要だ。勝機はどこにあるのか。リーグ戦での出場機会を増やしているMF江坂 任は、次のように展望する。
「鹿島は攻撃に人数を掛けてくると思うし、(鹿島の前節の相手である)柏もカウンター気味に点を取っていた。カウンターは行けると思うので、奪った瞬間の切り替え、奪われた瞬間の切り替えは意識しないといけない。柏もピンチは多かったけど、しっかり耐えてカウンターから点を取っている。ピンチをチャンスに変えられるように、最後のところでしっかり体を張れればと思う」
大宮にとって、現時点で上位につけるチームとの対戦は、1−5の大敗を喫した明治安田J1 1st第4節の広島戦以来。「これからはそういうチーム相手でも勝点を取っていかないといけないので、良い目安になると思う」とMF家長 昭博。今後も上位で戦い続けていくためにも、今節の内容と結果は大きな意味を持つことになる。
勝点16の3位につける鹿島にとっては、勝点差3で追う首位の浦和に引き離されないためにも、アウェイながら勝利がマストな一戦になる。
前節の柏戦では、相手の倍となる14本のシュートを放ちながら、カウンターに沈んでの敗戦。今節も試合内容としては近いものが予想されるだけに、チャンスを決め切り、早い時間帯から試合を優位に進められれば結果も付いてくるだろう。
得点を奪うという点については、前節は出場停止だったMF金崎 夢生の復帰は朗報だ。MFカイオ、MF遠藤 康らを含めてシュートレンジの広い選手が増えれば、押し込んだ状態からでも突破口を見いだせる可能性は高くなる。広島戦以来大量失点のない大宮の守備をこじ開けるためには、彼らの活躍が不可欠だ。
上を見て戦うためにも、絶対にこの試合を落とせない両者。1点にこだわり、最後まで粘り強く戦えたチームに勝利は転がり込むはずだ。
[ 文:片村 光博 ]

チンチロリン
「鹿島の方が地力に勝ることは否定できない」と警戒を文字にするJリーグ公式・大宮番の片村氏によるプレビューである。
前節・柏戦では堅守をこじ開けられず、カウンターに沈み敗戦を喫した。
この試合をモデルに今節の大宮も守備を固めてくることが予想される。
事実、大宮の江坂は「カウンターは行けると思う」とコメントしておる。
鹿島としては同じ轍は踏めぬところ。
カイオ対策に奔られること必至とすれば、その上を行く対策を練るところ。
また、前掛かりになり過ぎずに、効率よく攻めよう。
どのような手を石井監督は打ってくれるであろうか。
ゴール前に留めたバスを粉砕せよ。
鹿島の攻撃力を磨くときが来た。
楽しみな一戦である。

チンチロリン
前節の湘南戦で勝利を収めた大宮は、暫定6位を堅持。ゴールデンウイークの連戦を迎える段階で、上位戦線に残ることに成功した。「ここまで来たら『あと一歩』とならないようにしたい。1stステージもナビスコカップも、結果を求めて良いゲームがやれるようにしたい」と渋谷 洋樹監督。指揮官は今節の鹿島戦を分水嶺と位置付けている。
「ここで勝たないと上に行くのは難しい。逆に言えば、勝てば上に行けるゲームでもある。こういうプレッシャーの下でやってもらいたい。喜びを持ってほしいし、力に変えてほしい。(リーグ戦では)ホームでジュビロと甲府に引き分けて、その前には広島に負けている。柏戦以来勝っていないし、上を目指すと言っても、ホームで勝たなければいけない」
ただ、大宮がここまで堅実な歩みを進めてきたとはいえ、鹿島の方が地力に勝ることは否定できない。試合を通じて優位に立つという理想は追求しながらも、勝利を引き寄せるためには現実を見据えた意識の共有も必要だ。勝機はどこにあるのか。リーグ戦での出場機会を増やしているMF江坂 任は、次のように展望する。
「鹿島は攻撃に人数を掛けてくると思うし、(鹿島の前節の相手である)柏もカウンター気味に点を取っていた。カウンターは行けると思うので、奪った瞬間の切り替え、奪われた瞬間の切り替えは意識しないといけない。柏もピンチは多かったけど、しっかり耐えてカウンターから点を取っている。ピンチをチャンスに変えられるように、最後のところでしっかり体を張れればと思う」
大宮にとって、現時点で上位につけるチームとの対戦は、1−5の大敗を喫した明治安田J1 1st第4節の広島戦以来。「これからはそういうチーム相手でも勝点を取っていかないといけないので、良い目安になると思う」とMF家長 昭博。今後も上位で戦い続けていくためにも、今節の内容と結果は大きな意味を持つことになる。
勝点16の3位につける鹿島にとっては、勝点差3で追う首位の浦和に引き離されないためにも、アウェイながら勝利がマストな一戦になる。
前節の柏戦では、相手の倍となる14本のシュートを放ちながら、カウンターに沈んでの敗戦。今節も試合内容としては近いものが予想されるだけに、チャンスを決め切り、早い時間帯から試合を優位に進められれば結果も付いてくるだろう。
得点を奪うという点については、前節は出場停止だったMF金崎 夢生の復帰は朗報だ。MFカイオ、MF遠藤 康らを含めてシュートレンジの広い選手が増えれば、押し込んだ状態からでも突破口を見いだせる可能性は高くなる。広島戦以来大量失点のない大宮の守備をこじ開けるためには、彼らの活躍が不可欠だ。
上を見て戦うためにも、絶対にこの試合を落とせない両者。1点にこだわり、最後まで粘り強く戦えたチームに勝利は転がり込むはずだ。
[ 文:片村 光博 ]

チンチロリン
「鹿島の方が地力に勝ることは否定できない」と警戒を文字にするJリーグ公式・大宮番の片村氏によるプレビューである。
前節・柏戦では堅守をこじ開けられず、カウンターに沈み敗戦を喫した。
この試合をモデルに今節の大宮も守備を固めてくることが予想される。
事実、大宮の江坂は「カウンターは行けると思う」とコメントしておる。
鹿島としては同じ轍は踏めぬところ。
カイオ対策に奔られること必至とすれば、その上を行く対策を練るところ。
また、前掛かりになり過ぎずに、効率よく攻めよう。
どのような手を石井監督は打ってくれるであろうか。
ゴール前に留めたバスを粉砕せよ。
鹿島の攻撃力を磨くときが来た。
楽しみな一戦である。

チンチロリン