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北京国安戦コメント・レビュー

鹿島アントラーズ   :監督   <試合終了>
今日の一番の目標は勝ち点3を取ることで、11人対10人であっても(勝利を)勝ち取ることができたのは評価されるべきだと思う。また、連戦での試合ということも考えれば、我々が今までやってきたことが完全には出来ていなかったかもしれないが、勝ったことは良かったと思う。(連戦が続くが)中3日あればある程度回復できると考えているし、1年間を通して週2回の試合をやるということはありえないしので今はふんばりどころ。ハーフタイムには、相手は引いて守ってきているので、慌てずサイドから崩していこうと伝えた。やるべきことはみんなわかっているのでそれを強調しただけ。Jリーグのレフェリーとは違うので、レフェリングで選手たちはとまどいを感じた部分もあったと思うが、うまく対応できたのではないかと思う。


【AFCチャンピオンズリーグ 鹿島 vs 北京】オズワルド・オリベイラ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
4月9日(水) AFCチャンピオンズリーグ
鹿島 1 - 0 北京 (19:00/カシマ/6,487人)
得点者:53' ダニーロ(鹿島)

●オズワルド・オリベイラ監督(鹿島):
Q:1−0で勝ったが、素直によかったと思うか、それとも相手が10人になったのに1点しか取れなくて不満だと思うか?
「一番の目標は勝ち点を取ること。勝つことが一番重要だし、評価されるべきこと。北京国安は草サッカーをしているチームではないし、プロのチームだ。力があることは分かっていた。10人になっても力を統一してやることも分かっていた。我々が11人で相手が10人になることは今までも何度もあった。昨年も何回かあったし、勝ちを取れたことは評価されるべきだ。連戦の疲労を考えると、我々が今までやってきたことが完全には出ていなかったかもしれないが、勝つという結果を出したことは評価されるべきではないか」
Q:これまでメンバーを固定してきて、今日は選手たちの疲れを感じた。この先、浦和、ガンバ大阪、北京とのアウェー戦が続くが、どう修正していくのか?
「中3日というのがあれば、ある程度は回復できる。2週間で中3日の試合をするなら、まだやれる。今日は4試合目なんで、ある程度はできた。我々の代わる選手はみなさんも分かっている通りだ。そういう選手にも役割や約束事も沢山あって大変だ。が、シーズンを通して週2回の試合をやることはありえない。今がふんばりどころ。みんなで乗り越えなくてはいけないところだ」
Q:今日勝ったことで4チームの中で抜きん出たと思うが?(中国人記者)
「まだそうは思っていないし、まだ北京との2試合目がある。そこをしっかりやらないといけないと思う」
Q:試合前にタフなゲームになると話していたが、実際にタフなゲームになった。北京は非常に守備的で鹿島は攻めあぐねていたように見えたが、実際に戦って相手のチーム力はどうだったか?
「本当に言われた通り、守備的な狙いがあったのではないか。ある程度の結果を狙う中でやってきたし、それを実行に移すために経験豊富な選手がいて、彼らも忠実にやろうという意識で臨んできた。2試合目はもっと攻撃的に出てくる可能性もある。そうすれば両チームとももっと多くゴールが生まれると思う」
Q:相手が10人になって前半を終えたが、ハーフタイムの指示は? どんなことを言って送り出したのか? 今日は危険な位置でのファウルが多く、1本はPKも与えてしまったが、それについてのコメントもいただきたい。
「ハーフタイムのところでは、特に相手が引いて守ってくるんで、中央から行くと人数が多くてムリだと言った。慌てずサイドから崩すように指示した。得点シーンのようにサイドから崩せば点が入ることは選手たちも分かっていた。その後も数多くのチャンスを作ったが、決められなかっただけだ。ハーフタイムには守ってくる相手の崩し方を徹底し、もう1度強調しただけだ。中国の選手は後ろからのタックルが多かったことが残念だが、我々はうまくやったと思う」
以上


【AFCチャンピオンズリーグ 鹿島 vs 北京】試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
4月9日(水) AFCチャンピオンズリーグ
鹿島 1 - 0 北京 (19:00/カシマ/6,487人)
得点者:53' ダニーロ(鹿島)

●曽ヶ端準選手(鹿島):
「もう少し簡単に出来たことが多かった。PKのところはVTRとかがなくて先入観がなかったけど、キッカーのタイミングで止められた。相手が10人になったのにああいう場面を作ったのは反省しないといけない。PKセーブうんぬんより、勝ち点3につながったことが大きい。
(今までのPK失敗?) そんなのは気にしている余裕もない。相手ありきなんで。
(1−0のスコア?) 10人になった段階でもっと点が取れた。ミスも多くて改善できることは多い。最低勝ち点3を取った試合。アウェーの試合が大事になる。北京との一騎打ちになっているし。今日は10人になってから余裕がなさすぎた。
(疲れ?) 動き全体は疲れて重いなというのはなかった。自分自身は今年、いい状態だし、ケガもない。これからもいい準備をしてのぞみたい」

●岩政大樹選手(鹿島):
「ソガさんのおかげで勝てた。相手のゴール前での怖さは特に感じなかった。思った以上に荒いチームだった。FWはポストがうまかったけど、足元はそんなに技術があるわけじゃないし、点を取られる怖さはなかった。90分通してウチの出来がだんだんよくなってきているが、最近は立ち上がりが悪いのが多い。焦らずやろうというのはあるが、最初からテンションを上げて戦わないといけない。今日はトーンダウンしてしまった」
●増田誓志選手(鹿島):
「相手の人数が1人足りなかったので、守りにくいことはなかったが、後半はこっちの人数が足りているのに守れなかった部分があった。ウチは疲れていたと思う。
(交代の時?) アップをしててゲームを見ていなくて、呼ばれた時、ダニーロと代わるのかなと思った。ベンチのみんなは常に意識している状態だ。言われたこと以上のことをしないと次はないという意識でやっている」

●青木剛選手(鹿島):
「無失点で勝てたのがよかった。ただ、最後まで積極的に攻めて、2点、3点取れればよかった。鹿島の交代で出た選手も攻撃的な選手が多かったし、点を取りに行こうという監督のメッセージだった。でも相手の術中にはまり、スピードダウンしてしまった。次の北京は一番厳しい試合になると思う」
以上


【AFCチャンピオンズリーグ 鹿島 vs 北京】レポート:11対10の数的優位に立ちながら1点のみ。それでもしぶとく勝利し、今季公式戦連勝を8に伸ばした鹿島 [ J's GOAL ]
4月9日(水) AFCチャンピオンズリーグ
鹿島 1 - 0 北京 (19:00/カシマ/6,487人)
得点者:53' ダニーロ(鹿島)

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)予選リーグ突破を争う最大のライバル・北京国安は戦前の予想通り、強かった。前半のうちに4バックの一角をなす ZHOU Ting(周挺、背番号4番)が2枚目のイエローカードを受けて退場し、10人の数的不利に立たされながらも、徹底した守備的戦術で鹿島アントラーズの攻撃を跳ね返す。3月8日の今季J1開幕・コンサドーレ札幌戦以降、7試合連続ゴールを奪ってきたFW陣も、この日ばかりは思うように仕事ができずに苛立った。それでも4月5日のJ1第5節千葉戦に続いて2試合連続で先発出場したダニーロが貴重な決勝ゴールをゲット。1-0で辛くも勝利を収め、勝点9でグループF単独トップに立った。23日の北京でのアウェイゲームに勝てば、決勝トーナメント進出が決まる可能性も出てきた。これで今季公式戦8連勝。選手たちは疲労困憊だが、「どんな状況でも勝つ」という鹿島の伝統はしっかりと維持している。


 ACL・グループFの2勝同士の直接対決となった9日の鹿島対北京国安戦。決戦の地・カシマスタジアムは前日のような大雨こそ降らなかったが、強風と気温10.6度の寒さに見舞われた。11日間で4試合という過密日程を強いられている鹿島の選手たちには、非常に厳しいコンディションとなった。


 左太もも負傷が心配された小笠原満男は無事に先発したが、野沢拓也が右足を痛めて急きょ欠場。代役は先週末5日のJ1第5節・ジェフユナイテッド千葉戦で本山雅志の出場停止の穴を埋めたダニーロ。彼の動きは1つの注目点だった。対する北京国安は予想通りの4−4−2。ケガで出場が微妙といわれたホンジュラス代表MFマルティネス(MARTINEZ RAMOS Walter Julian、背番号20番)は問題なくスタメン出場。2トップのチアゴ(Tiago Jorge HONORIO、背番号10番)とTAO Wei(陶偉、背番号15番)はタテ関係でプレーした。
 ホームの優位性を生かし、立ち上がりから積極的に仕掛けたかった鹿島。しかし連戦による疲労が色濃く、リズムがつかめない。北京国安が最終ラインに ZHANG Shuai(張帥、背番号3番)やXU Yunlong(徐雲龍、背番号13番)ら中国代表経験者をズラリと揃えたこともあって、マルキーニョスと田代有三の2トップがボールを触る回数も少なかった。序盤はむしろ北京国安がやや優勢といってもいい流れだった。彼らはしっかりとしたポゼッションからワイドに開いた両MFに展開。そこからFWのチアゴに預けて攻めの起点を作ろうと試みる。パス回しもレベルが高かった。しかもラフプレー寸前の激しい当たりを容赦なく見せる。さすがは中国を代表するチームだった。
 苦しい展開を強いられた鹿島だが、前半33分に大きなアドバンテージを得る。相手の左サイドバック・ZHOU Tingが2枚目の警告を受けて退場。11対10の数的優位に立ったのだ。北京国安のイ・ジャンス監督も「1枚目のイエローカードが出る前にもっと注意すべきだった。1人退場したことで全体の動きが変わった」と悔やんだが、鹿島はこれを機にようやく本来のパス回しを取り戻し始めた。


 ハーフタイムにオズワルド オリヴェイラ監督から「相手は引いて守っている。中央から行くと人数が多いからムリだ。慌てずサイドから崩そう」と指示された選手たちは、後半に入ると外からの攻撃の比重を高めていく。前半から積極的だった左の新井場徹に加え、右の内田篤人も高い位置を取る回数が多くなる。そして迎えた後半8分、ついに鹿島は均衡を破る。マルキーニョスが左サイドで受け、そのまま中央へドリブルで前進。同じタイミングでダニーロもゴール前へ巧みに走りこんだ。次の瞬間、マルキーニョスのスルーパスを受けたダニーロは狙い済ました左足シュートで1点をたたき出したのだ。


 これで一息ついたものの、この日の鹿島はその後、ピリッとしなかった。先制点から3分後に岩政大樹がチアゴをぺナルティエリア内で倒してしまい、主審はPKを宣告。一瞬、嫌な空気がスタジアムを取り巻いたが、守護神・曽ヶ端準が立ちはだかる。チアゴのPKを抜群の反応でセーブ。こぼれ球を拾った HUANG Bowen(黄博文、背番号16番)のヘッドはクロスバーを叩き、北京国安はまたとない同点機を逃した。「ソガさん(曽ヶ端)のおかげ」と岩政もコメントしたが、曽ヶ端の活躍がなければ大事なホームでのACL大一番を引き分けていたところだった。


 この後、オズワルドオリヴェイラ監督は増田誓志や興梠慎三、佐々木竜太といった攻撃的な選手を投入し、追加点を取りに行った。が、自陣に引いて守る相手守備陣を崩せない。逆に終盤にはマルティネスに決定機を作られるなどピンチもあった。1-0で勝つには勝ったが、ここまでの鹿島とは違う、やや不完全燃焼感の残るゲームだった。
 それでも指揮官は「いちばんの目標は勝点3を取ること。勝つことがいちばん重要。それを果たしたのだから評価されるべき」と改めて話した。いい内容でなくても結果を出せるのは確かに強豪チームの証だ。1-0とはいえ、北京国安に大きなプレッシャーを与えたのも間違いない。これで余裕を持って23日のアウェイ戦に臨むことができるはずだ。


 その前に鹿島にはJ1序盤戦の天王山、浦和レッズ(13日/埼玉)、ガンバ大阪戦(19日/カシマ)の2連戦が待ち構えている。シーズンスタートから固定したメンバーで戦っているだけに主力選手の疲労は明らか。小笠原や野沢、この試合で右の腰を強打した内田ら負傷者も少なからずいる。しかし「今が頑張りどころ。みんなで乗り越えなければいけない」とオズワルド オリヴェイラ監督は強調していた。
 今こそ「チームの総合力」を発揮すべき時。北京国安戦の1勝で得た自信を次なる戦いへとつなげたい。
以上
2008.04.10 Reported by 元川悦子


引いた相手を攻めあぐぬことはサッカーではよくあること。
この試合もそうなる予感がひしひしと感じられた。
更に相手は汚いファールも辞さぬ。
今季最強であったことは紛れもない事実であった。
結果的に退場者を出した相手は自滅と言いたいところであるが、1-0という結果は安心できぬスコアである。
まだ180分の試合のハーフタイムが終わっただけ。
気を引き締め直したい。

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鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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