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サッカーダイジェスト 甲府戦寸評

【J1採点&寸評】鹿島 4-0 甲府|随所に質の高いプレーを見せた柴崎が、2得点の土居を抑えてMOM
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2016年05月29日


鹿島――ともにネットを揺らした2トップ、攻守に奮闘した両SBは「6.5」。


【警告】鹿島=昌子(55分) 甲府=チュカ(53分)、クリスティアーノ(67分)【退場】なし【MAN OF THE MATCH】柴崎 岳(鹿島)


1得点・1アシストの活躍を見せた柴崎。多彩なパスワークでゲームを作り、中盤で絶大な存在感を発揮してチームを完勝に導いた。(C)J.LEAGUE PHOTOS


鹿島 6.5
前半はペースを握りながらも攻めあぐねたが、土居の7試合ぶりのゴールでリードを奪う。後半も攻撃の手を緩めず、終わってみれば4-0の完勝。チャンスを確実に仕留め、守備も最後まで集中を切らさずに無失点。盤石の内容で勝点3を上積みした。

甲府 4.5
人数を割いたうえでの組織的な守備、奪ったボールは効率良く前に運ぶなど、失点するまでは目指すべきスタイルを貫き、好勝負を演じたが、最初の失点でプランが崩壊。劣勢の状況からいかに挽回するか。その策が乏しく、大敗を喫した。

【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ケ端準 6
34分の河本の際どいミドルには、横っ飛びでセーブ。ハイボールの処理も安定しており、危なげなく無失点を達成した。

DF
24 伊東幸敏 6.5
前節に続いて、スタメン出場を果たす。金崎と息の合ったコンビネーションで好機を演出し、クロスも正確だった。

17 ブエノ 6
序盤は不安定さが目についたが、時間の経過とともに落ち着きを取り戻して、球際でも強さを発揮。ただ自陣ゴール前での不用意なファウルは減らしたい。

3 昌子 源 6
甲府のCFチュカに仕事をさせず。カバーリングも的確で、マイボールにしたらテンポ良く味方に預けて攻撃のリズムを整えた。

16 山本脩斗 6.5
クリスティアーノとのマッチアップでは一歩も引かずに、突破を許さなかった。エアバトルの勝率も高かった。

MF
10 柴崎 岳 7 MAN OF THE MATCH
長短を織り交ぜたパスで攻撃を組み立て、チームを勢いづかせる土居の先制ゴールをアシスト。さらに、金崎からのお膳立てからダメ押しとなるチーム3点目をゲット。緩急をつけたゲームメイクなど、随所に質の高いプレーを見せ、まさに“代表級”のパフォーマンスを示して完勝に導いた。

40 小笠原満男 6(54分OUT)
攻撃ではシンプルにパスを捌き、守備ではハードな対応で相手に前を向かせない。局面を変える正確なサイドチェンジも効果的だった。

25 遠藤 康 5.5(69分OUT)
こぼれ球を拾ってのミドル、カウンターからのループ、CKを直接狙うなど、数多くのシュートチャンスを得たが、どれも決め切れず。

7 カイオ 5.5(81分OUT)
ドリブル突破を試みたが、相手に囲まれて抜けず、2戦連続ゴールはならなかった。軽いプレーで流れを切るなど、インパクトを放てなかった。

FW
8 土居聖真 6.5
5試合ぶりの先発。前半終了間際、柴崎のお膳立てから均衡を破る先制点。後半開始早々には左足で狙いすましたミドルを沈め、今季初の1試合・2得点。

33 金崎夢生 6.5
先発復帰を果たしたエースは、果敢に裏を狙う一方、囮になる動き出しも披露。前線を活性化させて、伊東のアシストから今季7点目を挙げた。

交代出場
MF
6 永木亮太 6(54分IN)
ピッチに立ってすぐ、ミスから危ない場面を招いたが、頻繁にプレーに絡みながら調子を上げていき、中盤の守備を引き締めた。

MF
34 鈴木優磨 6(69分IN)
84分のコースを突いたシュートは相手GKの好セーブに阻まれる。結果は残せずも、闘志を前面に出してピッチを駆け回った。

FW
9 ジネイ -(81分IN)
限られたプレータイムのなか、独善的にならず、周りを活かしながら、献身的な守備でも貢献した。

監督
石井正忠 6.5
攻めあぐねる展開のなか、焦れずにボールを動かしながら前半のうちにリードを奪い、強気な交代策で最後までゴールを奪いに行く姿勢を見せた。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

甲府――及第点の選手はなし。股抜きをされた田中など、3選手が「4.5」。

【甲府|採点・寸評】
GK
1 河田晃兵 5
遠藤のミドルや鈴木のシュートにファインセーブを見せるも、押し込まれる展開のなか、21本ものシュートを浴びて、痛恨の4失点。

DF
41 土屋征夫 5
強気に前に出て行き、攻撃に厚みをもたらせようとしたが奏功せず。守っては、鹿島の勢いを撥ね返せなかった。

4 山本英臣 -(10分OUT)
最終ラインの中央に構えて、守備をオーガナイズしようとしていたが、満足にプレーできないまま、早々に負傷交代を余儀なくされる。

17 津田琢磨 4.5(77分OUT)
イージーなボール逸など、前半から安定感を欠く内容。機動力に優れる金崎や土居を捕まえ切れずに、寄せも甘かった。

MF
28 橋爪勇樹 5
ゴールラインぎりぎりで金崎のシュートをかき出すなど、失点を防ぐファインプレーもあったが、攻撃では思うように攻め上がれなかった。

23 稲垣 祥 5.5
鋭い読みからのインターセプトや思い切った飛び出しなど、最後までエネルギッシュにプレーした。ただ、相手に脅威を与えるまでではなかった。

27 ビリー・セレスキー 5
アグレッシブな姿勢を見せ、中盤で存在感を放つ。しかし、中途半端なバックパスを金崎にかっさらわれて、チーム3失点目につながってしまった。

14 田中佑昌 4.5
土居に股抜きをされるなど、低調なパフォーマンスに終始。相手陣内に攻め込むも、ラストパスの精度が足りなかった。

FW
13 河本明人 5.5(54分OUT)
ドリブルで相手を抜き去るなど、キレのある動きを見せた。チーム唯一の決定機となった34分の一撃は惜しかったが、後半はトーンダウンした。

11 チュカ 4.5
昌子やブエノのタイトな守備の前で見せ場を作れず。1本もシュートを打てないまま、ポスト役としても機能しなかった。

10 クリスティアーノ 5.5
攻撃の全権を握り、局面の戦いでは力強さを示したが、良い形でフィニッシュに持ち込めず。バイタルエリアで仕事をさせてもらえなかった。

交代出場
DF
3 畑尾大翔 5.5(10分IN)
山本の負傷交代を受けて急きょ、出場。身体を投げ出して、何度も危ない場面を救ったが、すべてのピンチを防ぎ切ることは不可能だった。

MF
7 石原克哉 5(54分IN)
攻撃面での働きを期待されたが、守備に回る時間のほうが長く、本領を発揮できず。本人も不本意な出来だったに違いない。

DF
5 新里 亮 -(77分IN)
自身がピッチに立ってからは失点がなかったのが唯一の救いか。前線の選手を前向きにさせる縦パスを通したが、ゴールには結びつかなかった。

監督
佐久間悟 5
堅守から少ないチャンスを活かす狙いも、前半終了間際の失点でプラン崩壊。ビハインドを背負った際、攻撃面を改善する一手を打てなかった。

取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。



チンチロリン


サッカーダイジェストの広島氏による甲府戦の寸評である。
2ゴールの聖真を抑え、岳に最高評価とMOMが与えられておる。
甲府の固い守備に攻め倦んだ前半終了間際に先制点をアシストしたのは岳の才能をと言えよう。
また、自身の得点もゴール前まで走る推進力を表しておる。
素晴らしい出来であった。
また、ユキと脩斗の両SB、聖真と夢生のFWにも高い評価が与えられた。
ゴールにて勝利に貢献したFWの二人には語り尽くせぬ活躍を感じた。
ユキは攻守に貢献し、アシストも記録しておる。
脩斗は相手のエースであるクリスティアーノを抑えきり、存在感を大きく示した。
シュートが枠に行っておれば、更に良い評価となっておったであろう。
これほどの好ゲームでは誰がどうというのは難しい。
これからも採点者を困らせる良い試合を続けて行きたい。
楽しみである。


チンチロリン

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聖真が最高でした。
ゴール以外でも魅せてくれました。

狭いスペースでのキレキレターンに股抜き突破、カイオと距離が近いとなにかやってくれそうでワクワクします。

相手CBとボランチの間は聖真のホットゾーンです。

相手にとってイヤな選手になりました。
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Author:Fundamentalism
鹿島愛。
狂おしいほどの愛。
深い愛。
我が鹿島アントラーズが正義の名のもとに勝利を重ねますように。

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