甲府戦報道
鹿島完封勝利で3連勝 FW土居2発/鹿-甲14節
[2016年5月29日18時42分]

甲府に快勝しサポーターの声援に答える鹿島MF金崎(撮影・たえ見朱実)
<明治安田生命J1:鹿島4-0甲府>◇第1ステージ第14節◇29日◇カシマ
鹿島が甲府に完封勝ちした。
前半ロスタイムに鹿島が先制。MF柴崎岳から前へ速いパスをFW土居聖真に供給。このボールを受けた土居がペナルティーエリア左から右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。
後半も鹿島の猛攻が続いた。同2分、エリア手前でフリーだった土居にボールが渡る。狙い澄まして左足を振り抜いて2点目とした。4分後の同6分にはFW金崎夢生が中央へパス。これを後ろから加速して走り込んだ柴崎がワンタッチでエリアへ進入し、右足で流し込んで3点目。さらに同28分、DFが頭でクリアしたボールをDF伊東幸敏が拾い、ゴール前中央の金崎にパス。ダイレクトで右足で押し込んだ。
甲府は前半35分にFWクリスティアーノから中央でパスを受けたFW河本明人が思い切りよくシュートを放つもGKの好セーブに遭い、得点は奪えず。同10分に守備の要DF山本秀臣が負傷により交代したことが響き、失点が重なった。
鹿島はこれで3連勝。対する甲府は8戦勝ちなしと厳しい状況が続く。
鹿島土居5戦ぶり先発で2発「結果も内容も良い」
[2016年5月29日19時39分]

前半、先鋭ゴールを決める鹿島FW土居(撮影・たえ見朱実)
<明治安田生命J1:鹿島4-0甲府>◇第1ステージ第14節◇29日◇カシマ
鹿島FW土居聖真(24)が、5試合ぶりの先発で2得点を決めた。
FW金崎夢生(27)とともに2トップの一角として先発。0-0の前半47分、MF柴崎岳(24)からのパスを受けると、ペナルティーエリア左から右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。後半立ち上がりの2分にも、エリア手前でフリーだった土居にボールが渡る。狙い澄まして左足を振り抜いて2点目を決めた。シュート数は金崎と並ぶ5本。ハットトリックを狙っていただけに悔しさも募らせていた。
土居は「90分を通して鹿島らしい攻撃ができたし、プラス大量得点で無失点。結果も内容も良い試合だった」と振り返る。2得点でチームに勢いをもたらしたが「ハットトリックをするチャンスはなかなかないのでもったいないことをしてしまったな。次は3点、4点、5点と取れるように貪欲にシュートを打っていこうと思う」と満足しなかった。
昨年10月に左第2中足骨を骨折し、全治3カ月。年が明けた宮崎キャンプ中にも右膝の靱帯(じんたい)を痛める苦難が続いていた。それだけに「サッカーをできる喜びは毎試合毎試合かみしめてやっているし、結果を残してチームが勝つのは素直にうれしいこと。数カ月間チームに迷惑をかけたので今後も活躍し続けられれば」と話す。
1得点目は右足だったが、2得点目は昨年けがをしていた左足でのゴール。「実は右足を捻挫していてずっと左足で練習していたので、思いっきり右足で打てなかったのが良かったのかな(笑い)」。それでも「頭(ヘディング)の練習をしっかり怠らずにやるべきだったな」とハットトリックを達成できなかったことを一番に悔やんでいた。
鹿島・金崎“完全回復弾”の今季7点目「あんなもんですよ」

柴崎が3点目のゴール。代表落ちした悔しさをリーグにぶつける
明治安田J1第1ステージ第14節(29日、鹿島4-0甲府、カシマ)鹿島はFW土居の2得点など、計4得点で今季初の3連勝。「(金崎)夢生君がうまくパスを出してくれてよかった」とは前日28日に24歳になったMF柴崎。後半6分にチーム3点目を決めた。後半28分には日本代表FW金崎が今季7点目。前節は風邪で欠場したが、“完全回復弾”に「あんなもんですよ」。ゴールを手土産に30日、代表チームに合流する。
5試合ぶりの先発で2得点の鹿島・FW土居
「ハットトリックのチャンスがあったけど、決められず残念。(右足と)左足でも決めれたし、頭も練習しておけばよかった」
金崎“疑念”一蹴弾!ハリル監督「怪我、病気多い」発言に発奮
明治安田生命J1第1S第14節 鹿島4―0甲府 (5月29日 カシマ)

<鹿島・甲府>後半、4点目のゴールを決める金崎(右)
Photo By 共同
各地で9試合を行い、2位の鹿島はホームで甲府に4―0で快勝した。体調不良が癒えて公式戦3試合ぶりに復帰した日本代表FW金崎夢生(27)が1得点1アシストの活躍。後半28分に右足で出場3試合連続ゴールを決めて、チームの3連勝に貢献した。リーグ戦の残りが2試合多い3位浦和は敵地で鳥栖と対戦し、スコアレスドロー。首位の川崎Fはホームで磐田に1―0で競り勝った。
離脱の影響を感じさせないパフォーマンスだった。公式戦3試合ぶりに出場した金崎が力強いプレーを見せた。2―0の後半6分に右サイドでのパスカットから柴崎に横パスを通してアシストを記録。3―0の後半28分には右サイドを突破した伊東の浮き球のパスを右足で蹴り込んだ。これで出場した試合は3戦連続でゴール。今季7得点目で優勝争いを演じるチームの3連勝に貢献した。
14日の横浜戦後に発熱。関係者によると、せきが止まらない症状が続き、一時は肺炎の直前の状態に陥ったという。21日の名古屋戦、25日のナビスコ杯磐田戦の2試合を欠場。26日から全体練習に合流したばかりだったが、2得点した土居に並ぶチーム最多タイの5本のシュートを放つなど存在感を示した。
30日からはキリン杯に向けた日本代表合宿に合流する。メンバーが発表された26日は鹿島で全体練習に合流した日だった。ハリルホジッチ監督は「夢生には疑問を抱いている。ファウルも誘う、点も取る。かなりクオリティーはあるが、コンスタントではない。ケガもよくするし、病気もよくする。A代表では定期的に良いパフォーマンスを出さないといけない。彼とディスカッションしたい」と不満を示しているが、復帰直後の状態で招集に踏み切ったのは期待の表れに他ならない。
試合後、金崎は取材に応じることなくスタジアムを後にしたが、日本代表合宿ではハリルホジッチ監督から体調面に関する“取材”を受けることになる。今回のメンバーにはU―23世代の浅野ら若手有望株も選出されており、FWの定位置争いはし烈だ。キリン杯を前に、体調が万全の状態に戻ったことを示す意味でも価値ある一撃だった。
[ 2016年5月30日 05:30 ]
【鹿島】土居、ジーコ魂の2ゴール!甲府に圧勝
2016年5月30日6時0分 スポーツ報知

甲府に圧勝しサポーターの声援に応える鹿島イレブン

後半2分、自身2点目のゴールを決める鹿島・土居(左)
◆明治安田生命Jリーグ J1第1ステージ第14節 鹿島4―0甲府(29日・カシマスタジアム)
川崎は後半43分に日本代表FW小林悠(28)がオウンゴールを誘い、ホームで磐田を1―0で下して首位をキープ。初の第1ステージ(S)制覇へ貴重な勝ち点3を積み重ねた。日本代表に初選出された磐田MF小林祐希(24)は連続試合ゴールが3で止まった。鹿島はFW土居聖真(24)が2ゴールを決め、ホームで甲府に4―0で圧勝。ACL出場のため2試合消化の少ない浦和は、敵地で鳥栖と0―0の引き分けた。
FW土居が勝利への扉をこじ開けた。前半ロスタイム、MF柴崎からの縦パスを正確なトラップで足元に置き、エリア内左から右足を振り抜いた。「試合に使われれば結果を残せるということを示したかった。限られた時間で結果を残す。それがプロなんで」。右サイドネットに突き刺さる先制点を挙げた。
後半2分にはゴール前のこぼれ球を左足でゴール左隅に決めた。「右足を捻挫していて左足のキックを練習していた」というけがの功名。主導権を握りながらも5バック気味の甲府に手を焼く展開に終止符を打ち、チームを3連勝に導いた。
4月30日の大宮戦(NACK)以来5試合ぶりの先発は、心中期するものがあった。5月上旬にクラブ関係者を通じて、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(64)が注目していると伝え聞いた。その途端、先発から外れた。途中出場でゴールに絡んでも、次の試合は他のFWが選ばれた。同期で代表経験があるMF柴崎、DF昌子に肩を並べ、飛躍するチャンスをつかんでも、プレー時間が足りない。
石井監督に直談判しようと思い、チームの先輩に相談した。返答は厳しいものだった。「今は何を言っても無駄。結果を出さないと状況は何も変わらない」。MF小笠原もベンチスタートの際は「発狂しそうになる」ほど悔しいというが、同時に「やることは一つしかない。悔しさを練習にぶつける。試合に出た時に結果を出す」とも明かす。ベテランの葛藤を見て、土居もふて腐れるのをやめた。
改心した今では「練習でとことんまでやって試合で結果を出す。結果を積み重ねることしかない。(意見を)言うのは結果を出してからでいい」と言える。「悔しかったら練習からダッシュ1本から1番になれ」と説いたのは、クラブの基礎を築いたジーコ。その精神はやがて伝統となり、鹿島にJ最多17個のタイトルをもたらした。川崎が勝って奪首は逃したが、勢いは劣らない。大人になった土居がチームを第1S優勝へ導く。(内田 知宏)
鹿島4発 甲府に圧勝
鹿島 4-0 甲府

鹿島-甲府 前半47分、先制ゴールを決め喜ぶ鹿島・土居(右)=カシマスタジアム、村田知宏撮影
J1明治安田第1ステージ第14節の鹿島は29日、カシマスタジアムで甲府と対戦し、4-0で圧勝した。通算成績は9勝3分け2敗、勝ち点30で2位。鹿島は今季初の3連勝を飾り、優勝を懸けた残り3試合に臨む。
鹿島は前半終了間際と後半2分、土居の連続ゴールで2点を奪い勢いづいた。同6分には柴崎が金崎のパスから素早い攻撃で3点目。さらに同28分には金崎が柴崎のパスから4点目を決め、ダメを押した。
次節は6月11日、さいたま市の埼玉スタジアムで3位浦和と対決する。

チンチロリン
インターナショナルマッチデイ直前ということもあり、日本代表の夢生に関する記事が多い。
名古屋戦の欠場は、「せきが止まらない症状が続き、一時は肺炎の直前の状態に陥った」と報じられる。
想像以上の疾患であった模様。
その体調不良を払拭する活躍をこの甲府戦にてしたことはとても嬉しい。
安心して日本代表に送り出せた。
また、報知は聖真中心に記事を作っておる。
出場機会が得られず苦悩したことが報じられる。
改心し、練習にてアピールし、そして結果を出した。
ジーコの教えを実戦し、勝利に貢献していく。
クラブの伝統を継承するこの男の活躍は素直に嬉しい。
応援しておる。

チンチロリン
[2016年5月29日18時42分]

甲府に快勝しサポーターの声援に答える鹿島MF金崎(撮影・たえ見朱実)
<明治安田生命J1:鹿島4-0甲府>◇第1ステージ第14節◇29日◇カシマ
鹿島が甲府に完封勝ちした。
前半ロスタイムに鹿島が先制。MF柴崎岳から前へ速いパスをFW土居聖真に供給。このボールを受けた土居がペナルティーエリア左から右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。
後半も鹿島の猛攻が続いた。同2分、エリア手前でフリーだった土居にボールが渡る。狙い澄まして左足を振り抜いて2点目とした。4分後の同6分にはFW金崎夢生が中央へパス。これを後ろから加速して走り込んだ柴崎がワンタッチでエリアへ進入し、右足で流し込んで3点目。さらに同28分、DFが頭でクリアしたボールをDF伊東幸敏が拾い、ゴール前中央の金崎にパス。ダイレクトで右足で押し込んだ。
甲府は前半35分にFWクリスティアーノから中央でパスを受けたFW河本明人が思い切りよくシュートを放つもGKの好セーブに遭い、得点は奪えず。同10分に守備の要DF山本秀臣が負傷により交代したことが響き、失点が重なった。
鹿島はこれで3連勝。対する甲府は8戦勝ちなしと厳しい状況が続く。
鹿島土居5戦ぶり先発で2発「結果も内容も良い」
[2016年5月29日19時39分]

前半、先鋭ゴールを決める鹿島FW土居(撮影・たえ見朱実)
<明治安田生命J1:鹿島4-0甲府>◇第1ステージ第14節◇29日◇カシマ
鹿島FW土居聖真(24)が、5試合ぶりの先発で2得点を決めた。
FW金崎夢生(27)とともに2トップの一角として先発。0-0の前半47分、MF柴崎岳(24)からのパスを受けると、ペナルティーエリア左から右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。後半立ち上がりの2分にも、エリア手前でフリーだった土居にボールが渡る。狙い澄まして左足を振り抜いて2点目を決めた。シュート数は金崎と並ぶ5本。ハットトリックを狙っていただけに悔しさも募らせていた。
土居は「90分を通して鹿島らしい攻撃ができたし、プラス大量得点で無失点。結果も内容も良い試合だった」と振り返る。2得点でチームに勢いをもたらしたが「ハットトリックをするチャンスはなかなかないのでもったいないことをしてしまったな。次は3点、4点、5点と取れるように貪欲にシュートを打っていこうと思う」と満足しなかった。
昨年10月に左第2中足骨を骨折し、全治3カ月。年が明けた宮崎キャンプ中にも右膝の靱帯(じんたい)を痛める苦難が続いていた。それだけに「サッカーをできる喜びは毎試合毎試合かみしめてやっているし、結果を残してチームが勝つのは素直にうれしいこと。数カ月間チームに迷惑をかけたので今後も活躍し続けられれば」と話す。
1得点目は右足だったが、2得点目は昨年けがをしていた左足でのゴール。「実は右足を捻挫していてずっと左足で練習していたので、思いっきり右足で打てなかったのが良かったのかな(笑い)」。それでも「頭(ヘディング)の練習をしっかり怠らずにやるべきだったな」とハットトリックを達成できなかったことを一番に悔やんでいた。
鹿島・金崎“完全回復弾”の今季7点目「あんなもんですよ」

柴崎が3点目のゴール。代表落ちした悔しさをリーグにぶつける
明治安田J1第1ステージ第14節(29日、鹿島4-0甲府、カシマ)鹿島はFW土居の2得点など、計4得点で今季初の3連勝。「(金崎)夢生君がうまくパスを出してくれてよかった」とは前日28日に24歳になったMF柴崎。後半6分にチーム3点目を決めた。後半28分には日本代表FW金崎が今季7点目。前節は風邪で欠場したが、“完全回復弾”に「あんなもんですよ」。ゴールを手土産に30日、代表チームに合流する。
5試合ぶりの先発で2得点の鹿島・FW土居
「ハットトリックのチャンスがあったけど、決められず残念。(右足と)左足でも決めれたし、頭も練習しておけばよかった」
金崎“疑念”一蹴弾!ハリル監督「怪我、病気多い」発言に発奮
明治安田生命J1第1S第14節 鹿島4―0甲府 (5月29日 カシマ)

<鹿島・甲府>後半、4点目のゴールを決める金崎(右)
Photo By 共同
各地で9試合を行い、2位の鹿島はホームで甲府に4―0で快勝した。体調不良が癒えて公式戦3試合ぶりに復帰した日本代表FW金崎夢生(27)が1得点1アシストの活躍。後半28分に右足で出場3試合連続ゴールを決めて、チームの3連勝に貢献した。リーグ戦の残りが2試合多い3位浦和は敵地で鳥栖と対戦し、スコアレスドロー。首位の川崎Fはホームで磐田に1―0で競り勝った。
離脱の影響を感じさせないパフォーマンスだった。公式戦3試合ぶりに出場した金崎が力強いプレーを見せた。2―0の後半6分に右サイドでのパスカットから柴崎に横パスを通してアシストを記録。3―0の後半28分には右サイドを突破した伊東の浮き球のパスを右足で蹴り込んだ。これで出場した試合は3戦連続でゴール。今季7得点目で優勝争いを演じるチームの3連勝に貢献した。
14日の横浜戦後に発熱。関係者によると、せきが止まらない症状が続き、一時は肺炎の直前の状態に陥ったという。21日の名古屋戦、25日のナビスコ杯磐田戦の2試合を欠場。26日から全体練習に合流したばかりだったが、2得点した土居に並ぶチーム最多タイの5本のシュートを放つなど存在感を示した。
30日からはキリン杯に向けた日本代表合宿に合流する。メンバーが発表された26日は鹿島で全体練習に合流した日だった。ハリルホジッチ監督は「夢生には疑問を抱いている。ファウルも誘う、点も取る。かなりクオリティーはあるが、コンスタントではない。ケガもよくするし、病気もよくする。A代表では定期的に良いパフォーマンスを出さないといけない。彼とディスカッションしたい」と不満を示しているが、復帰直後の状態で招集に踏み切ったのは期待の表れに他ならない。
試合後、金崎は取材に応じることなくスタジアムを後にしたが、日本代表合宿ではハリルホジッチ監督から体調面に関する“取材”を受けることになる。今回のメンバーにはU―23世代の浅野ら若手有望株も選出されており、FWの定位置争いはし烈だ。キリン杯を前に、体調が万全の状態に戻ったことを示す意味でも価値ある一撃だった。
[ 2016年5月30日 05:30 ]
【鹿島】土居、ジーコ魂の2ゴール!甲府に圧勝
2016年5月30日6時0分 スポーツ報知

甲府に圧勝しサポーターの声援に応える鹿島イレブン

後半2分、自身2点目のゴールを決める鹿島・土居(左)
◆明治安田生命Jリーグ J1第1ステージ第14節 鹿島4―0甲府(29日・カシマスタジアム)
川崎は後半43分に日本代表FW小林悠(28)がオウンゴールを誘い、ホームで磐田を1―0で下して首位をキープ。初の第1ステージ(S)制覇へ貴重な勝ち点3を積み重ねた。日本代表に初選出された磐田MF小林祐希(24)は連続試合ゴールが3で止まった。鹿島はFW土居聖真(24)が2ゴールを決め、ホームで甲府に4―0で圧勝。ACL出場のため2試合消化の少ない浦和は、敵地で鳥栖と0―0の引き分けた。
FW土居が勝利への扉をこじ開けた。前半ロスタイム、MF柴崎からの縦パスを正確なトラップで足元に置き、エリア内左から右足を振り抜いた。「試合に使われれば結果を残せるということを示したかった。限られた時間で結果を残す。それがプロなんで」。右サイドネットに突き刺さる先制点を挙げた。
後半2分にはゴール前のこぼれ球を左足でゴール左隅に決めた。「右足を捻挫していて左足のキックを練習していた」というけがの功名。主導権を握りながらも5バック気味の甲府に手を焼く展開に終止符を打ち、チームを3連勝に導いた。
4月30日の大宮戦(NACK)以来5試合ぶりの先発は、心中期するものがあった。5月上旬にクラブ関係者を通じて、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(64)が注目していると伝え聞いた。その途端、先発から外れた。途中出場でゴールに絡んでも、次の試合は他のFWが選ばれた。同期で代表経験があるMF柴崎、DF昌子に肩を並べ、飛躍するチャンスをつかんでも、プレー時間が足りない。
石井監督に直談判しようと思い、チームの先輩に相談した。返答は厳しいものだった。「今は何を言っても無駄。結果を出さないと状況は何も変わらない」。MF小笠原もベンチスタートの際は「発狂しそうになる」ほど悔しいというが、同時に「やることは一つしかない。悔しさを練習にぶつける。試合に出た時に結果を出す」とも明かす。ベテランの葛藤を見て、土居もふて腐れるのをやめた。
改心した今では「練習でとことんまでやって試合で結果を出す。結果を積み重ねることしかない。(意見を)言うのは結果を出してからでいい」と言える。「悔しかったら練習からダッシュ1本から1番になれ」と説いたのは、クラブの基礎を築いたジーコ。その精神はやがて伝統となり、鹿島にJ最多17個のタイトルをもたらした。川崎が勝って奪首は逃したが、勢いは劣らない。大人になった土居がチームを第1S優勝へ導く。(内田 知宏)
鹿島4発 甲府に圧勝
鹿島 4-0 甲府

鹿島-甲府 前半47分、先制ゴールを決め喜ぶ鹿島・土居(右)=カシマスタジアム、村田知宏撮影
J1明治安田第1ステージ第14節の鹿島は29日、カシマスタジアムで甲府と対戦し、4-0で圧勝した。通算成績は9勝3分け2敗、勝ち点30で2位。鹿島は今季初の3連勝を飾り、優勝を懸けた残り3試合に臨む。
鹿島は前半終了間際と後半2分、土居の連続ゴールで2点を奪い勢いづいた。同6分には柴崎が金崎のパスから素早い攻撃で3点目。さらに同28分には金崎が柴崎のパスから4点目を決め、ダメを押した。
次節は6月11日、さいたま市の埼玉スタジアムで3位浦和と対決する。

チンチロリン
インターナショナルマッチデイ直前ということもあり、日本代表の夢生に関する記事が多い。
名古屋戦の欠場は、「せきが止まらない症状が続き、一時は肺炎の直前の状態に陥った」と報じられる。
想像以上の疾患であった模様。
その体調不良を払拭する活躍をこの甲府戦にてしたことはとても嬉しい。
安心して日本代表に送り出せた。
また、報知は聖真中心に記事を作っておる。
出場機会が得られず苦悩したことが報じられる。
改心し、練習にてアピールし、そして結果を出した。
ジーコの教えを実戦し、勝利に貢献していく。
クラブの伝統を継承するこの男の活躍は素直に嬉しい。
応援しておる。

チンチロリン
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現在の鹿島のチャントで自然に口ずさんでしまうのが土居のチャント。少し前までは悔しいけど興梠のチャント。その前はマルキのチャント。鹿島のチャントっていいですよね。局面局面でチャントが見事に変わるのは鹿島だけ。浦和戦楽しみですね。