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ステージ優勝報道

鹿島金崎「すげえうれしい」今季復帰で量産8発
[2016年6月26日8時27分 紙面から]

<明治安田生命J1:鹿島2-0福岡>◇第1ステージ最終節◇25日◇カシマ

 鹿島が6連勝締めで第1ステージ(S)を制した。2位川崎Fと勝ち点1差で迎えたホームでの最終節。前半27分にDF山本脩斗(31)が先制するなど最下位福岡を2-0で下し、01年後期以来6度目のステージ優勝を遂げた。

 攻撃陣の優勝の立役者はFW金崎だった。今季8得点。自己最多の9得点に迫る勢いで得点を量産した。試合後は「すげえうれしい」と満面の笑み。短い言葉に喜びが凝縮されていた。

 昨季はポルトガル2部ポルティモネンセから期限付き移籍でプレー。欧州の強豪への移籍を願い、1月には所属先に戻った。だが、強化担当責任者の鈴木常務は「夢生の代わりは夢生しかいない」とあきらめなかった。欧州主要リーグの移籍市場が締まる1月末まで待ち、再タッグ。計10クラブ(日本3、中国1、欧州6)が興味を示す中、鈴木常務は2月上旬、2泊5日の弾丸行程で極秘渡欧した。条件では鹿島以上のクラブがありながら、直談判に心を打たれた金崎は「日本なら鹿島しか考えられない」と復帰した。第2ステージも金崎が暴れれば年間優勝はおのずと近づいてくる。

鹿島が第1S制覇、09年3連覇以来J1タイトル
[2016年6月25日20時58分]


鹿島対福岡 前半、ゴールを決め雄たけびを上げる鹿島MF土居(撮影・下田雄一)

<明治安田生命J1:鹿島2-0福岡>◇第1ステージ最終節◇25日◇カシマ

 鹿島が第1ステージを制し、07~09年の3連覇以来となるJ1タイトルを勝ち取った。本拠カシマで最下位の福岡と対戦。前半27分にCKからDF山本脩斗(31)が頭で合わせ先制すると、同37分にFW土居聖真(24)のゴールで追加点。福岡に反撃を許さず、07~09年の3連覇以来となるJ1制覇を飾った。

 勝ち点1差で追いかけた2位川崎もホームで5位大宮に2-0で勝利したが、悲願の初タイトルには届かなかった。

ジーコが築き上げたJ最多タイトル数/鹿島クラブ史
[2016年6月25日20時59分]

 鹿島が97年以来となるJ1第1ステージ優勝を決めた。07~09年の3連覇以来となるJ1タイトルとなった。

 クラブの略歴は以下のとおり。

 ◆鹿島アントラーズ 47年に大阪で発足した住友金属蹴球同好会が母体。75年に茨城・鹿島町(現鹿嶋市)に移転し、91年に鹿島アントラーズと改称してJリーグの正会員になる。同7月にジーコが加入し、チーム強化が本格化した。00年にはJ初の3冠、07年からはオリベイラ監督が率いて3連覇を達成した。「アントラーズ」は地元の鹿島神宮名物のシカにちなみ、シカの枝角を意味する英語「アントラー」の意。鹿のように広く愛され、そして、戦いの時は、その鋭い枝角で勇猛果敢に立ち向かい勝利を目指す姿勢を表現したもの。ホームスタジアムは県立カシマサッカースタジアム。J1年間優勝はリーグ最多の7回、リーグカップ優勝は最多6回、天皇杯はJリーグ所属のクラブが参加した92年度以降で最多タイの4回。今季はJ最速でホーム通算250勝を達成した。

鹿島が第1S制覇 青木の花道飾る/鹿-福最終節
[2016年6月25日21時17分]


後半、ゴール前に縦パスを送る鹿島MF小笠原(撮影・下田雄一)

<明治安田生命J1:鹿島2-0福岡>◇第1ステージ最終節◇25日◇カシマ

 鹿島が第1ステージを制覇した。

 勝てば優勝が決まる一戦で福岡に2-0で完勝した。

 前半27分、MF柴崎岳(24)の右CKをDF山本修斗(31)が頭で合わせ、均衡を破った。さらに同37分。FW金崎夢生(27)が右サイドからドリブルでペナルティーエリア内に進入。パスを受けたFW土居聖真(24)が右足で流し込んで、リードを広げた。

 後半も盤石な試合運びだった。冷静にボールを動かし、チャンスをうかがった。後半ロスタイムには鳥栖への移籍が発表されたクラブ一筋16年目のDF青木剛(33)がピッチに立った。その後、試合終了の笛が鳴った。

鹿島山本「いい形で」ジネイ&青木に惜別有終V弾
[2016年6月25日21時18分]


鹿島対福岡 前半、ゴールを決める鹿島DF山本(右から3人目)。右から2人目はFW金崎(撮影・狩俣裕三)

<明治安田生命J1:鹿島2-0福岡>◇第1ステージ最終節◇25日◇カシマ

 鹿島が第1ステージを制し、07~09年の3連覇以来となるJ1タイトルを勝ち取った。前半27分にCKからDF山本脩斗(31)が頭で合わせ先制、同37分にFW土居聖真(24)のゴールで加点し逃げ切った。

 先制ゴールを決めた山本は「(CKの柴崎さんが)いいボールをくれたので決めるだけでした。練習からチームでイメージができていた。決まってよかった」と第一声。クラブ一筋16年目のDF青木剛の鳥栖移籍とFWジネイの退団が決まっており「チーム全員で試合前、ジネイと青木さんをいい形で送りだそうと言っていた。いい形で送り出すことがきて良かった」と惜別弾に感無量の様子だった。

鹿島小笠原、一丸V強調「みんなでつかんだ優勝」
[2016年6月25日21時38分]


後半、ゴール前に縦パスを送る鹿島MF小笠原(撮影・下田雄一)

<明治安田生命J1:鹿島2-0福岡>◇第1ステージ最終節◇25日◇カシマ

 鹿島が第1ステージを制し、07~09年の3連覇以来となるJ1タイトルを勝ち取った。前半27分、DF山本脩斗(31)が先制ゴールを決めると同37分にFW土居聖真(24)のゴールで加点した。

 試合後、MF小笠原満男主将(37)は「すばらしいスタッフ、すばらしい選手、すばらしいサポーター、みんなでつかんだ優勝。本当にきょう多くのサポーターに集まってもらって僕らの力になった。まだまだステージは続くのでこの先も勝っていけるように頑張りたい」と喜んだ。

鹿島の指導者柳沢コーチ、現役時代に続くステージV
[2016年6月26日5時49分]


鹿島対福岡 セレモニーで鹿島MF柴崎(右)らといっしょに記念撮影する柳沢コーチ(後方左から3人目)(撮影・狩俣裕三)

<明治安田生命J1:鹿島2-0福岡>◇第1ステージ最終節◇25日◇カシマ

 鹿島が6連勝締めで第1ステージを制した。2位川崎Fと勝ち点1差で迎えたホームでの最終節。前半27分にDF山本脩斗(31)が先制するなど最下位福岡を下し、01年後期以来6度目のステージ優勝を遂げた。3連覇した09年以来7季ぶりとなる年間優勝へ、11月のチャンピオンシップ出場権と賞金5000万円を獲得した。

 元日本代表FWの鹿島柳沢敦コーチ(39)も、現役時代に続くステージ優勝を遂げた。引退と同時に就任した昨季は控え組を担当。トップチームの遠征時、地元に残って教えたMF杉本を大一番の先発に成長させた。今季はトップを担当、試合中はスタンドから分析した情報を現場に落とし込む。「コーチ業を勉強させてもらっている段階。もっと個人も全体も見られるようにならないと」と満足しないが、選手への熱い訓示など昨季はなかった姿だ。

 鹿島の前回ステージ制覇は01年後期。東京V戦で柳沢が2得点し、優勝が決まった。当時は24歳の柳沢、22歳の小笠原、曽ケ端らが躍動。今季は24歳柴崎、23歳昌子、21歳植田が中心になって優勝したが「比較はできない。歴史は過去の先輩が積み重ねたもの。今の若手が、自分たちで新たな歴史を積み上げていかないと」。コーチとして世代交代に貢献しつつあるが「もっと先を見ている」と目標は年間優勝だ。王者のDNAを引き継ぐ作業は続く。

GK曽ケ端セーブ率リーグ1位/鹿島Vデータ
[2016年6月26日5時49分]


鹿島対福岡 後半、相手FKをキャッチする鹿島GK曽ケ端(撮影・下田雄一)

<明治安田生命J1:鹿島2-0福岡>◇第1ステージ最終節◇25日◇カシマ

 鹿島が6連勝締めで第1ステージを制した。2位川崎Fと勝ち点1差で迎えたホームでの最終節。前半27分にDF山本脩斗(31)が先制するなど最下位福岡を下し、01年後期以来6度目のステージ優勝を遂げた。3連覇した09年以来7季ぶりとなる年間優勝へ、11月のチャンピオンシップ出場権と賞金5000万円を獲得した。

<鹿島優勝アラカルト>

 ▼6度目のステージ優勝 鹿島のステージ優勝は01年の第2ステージ以来、通算6度目で磐田の6度と並び最多タイ。J1年間優勝7度、ルヴァン杯(旧ナビスコ杯)優勝6度、天皇杯優勝4度も最多。

 ▼サイド攻撃機能 クロスからの得点が今季リーグ最多10点。「データスタジアム」の調べで、クロス成功(味方に合った回数)は86本でリーグ1位、成功率26・3%もトップだった(16節時)。昨季のクロスからの得点は34試合で12点だったが、今季はサイド攻撃が威力を発揮した。

 ▼GKセーブ率1位 ベテランGK曽ケ端の安定感が光った。GKセーブ率はリーグ1位の79%で、チームの10失点もリーグ最少。無失点試合9度は、昨季第1ステージを無敗で制した浦和の6度を上回った。

常勝軍団鹿島、黄金期再び 通算18冠目の年間Vへ
[2016年6月26日7時37分 紙面から]


第1ステージを制しトロフィーを掲げる鹿島の石井監督(中央)と歓喜するイレブン

<明治安田生命J1:鹿島2-0福岡>◇第1ステージ最終節◇25日◇カシマ

 鹿島が6連勝締めで第1ステージ(S)を制した。2位川崎Fと勝ち点1差で迎えたホームでの最終節。前半27分にDF山本脩斗(31)が先制するなど最下位福岡を2-0で下し、01年後期以来6度目のステージ優勝を遂げた。勝つためにピッチで“ケンカ”する伝統が復活。3連覇した09年以来7季ぶりとなる年間優勝へ、11月のチャンピオンシップ出場権と賞金5000万円を獲得した。

 強い。鹿島が、本調子ではなくても勝ち切った。本拠カシマでの「優勝」は07年のリーグ優勝以来。今季最多の3万1636人が詰めかけた聖地が、8年半ぶりに歓喜の舞台となり、優勝Tシャツを着た選手がビクトリーロードを歩いた。

 勝てば優勝の中、前半27分に先制した。右CK。MF柴崎が柔らかく浮かせるとDF山本が飛び込んだ。手前のDF植田が相手と競り合った背後でフリーになり、教科書のように頭でたたきつけた。ワンバウンドして力強くゴールに突き刺さる。軽々先手を取った。

 10分後に追加点だ。FW金崎が右サイドをドリブルで破り、DFとGKを引きつけてパス。FW土居が難なく合わせた。J1最少の17試合10失点を誇る守備陣に2点もあれば盤石。ホームで過去7勝1分けだった最下位の福岡を一蹴した。

 6度目のステージ優勝は最多タイ。年間、ナビスコ杯、天皇杯の全タイトルで国内1位になった。記録にふさわしい黄金期の姿が戻りつつある。14年に中田が引退、15年に本山が移籍。黄金世代が去り、他人任せだった姿勢が変わった。選手会長のDF西は4月の練習中に土居と怒鳴り合い、6月の神戸戦では金崎と口論した。「今までは嫌な気持ちにならないよう、みんな控えていた。でも変えないと」。チームに波及し、福岡戦2日前には20歳杉本と今季加入の28歳永木が声を荒らげた。強化担当21年目の鈴木常務は「かつての秋田とビスマルクのようだ」。試合を無視してでも問題解決した姿が重なった。

 ナビスコ杯の2連覇が消滅した5月には、昨夏のセレーゾ監督解任以来となる決起集会を開いた。金崎が提案。本人は当日に予定が入って参加できないオチがついたが、中堅がお膳立てし、最後は小笠原が「ズルズルいっていいのか!」と締めた。第15節で天敵浦和から6年半ぶりに勝利。物足りなかった自覚を原動力に、6連勝で優勝した。

 計18冠目の年間優勝を「義務」と位置付けるクラブにとって、前期Vは通過点だ。柴崎は「完全優勝できる権利は鹿島にしかないので第2Sも取る」。今季は創設25周年。まずチャンピオンシップ切符を得たが、黄金時代の再来に向けた序章でしかない。【木下淳】

 ◆鹿島アントラーズ 1947年(昭22)に大阪で発足した住友金属蹴球同好会が母体で、75年に茨城県鹿島町(現鹿嶋市)に移転した。91年に鹿島アントラーズと改称してJリーグの正会員になる。同年7月にジーコ入団。「アントラーズ」の名称は地元の鹿島神宮名物のシカにちなみ、枝角を意味する英語「アントラー」が由来。14年3月のJ1仙台戦で史上最速のリーグ戦400勝を達成。所在地は茨城県鹿嶋市粟生東山2887。井畑滋社長。

<記録的優勝アラカルト>

 ▼6度目のステージ優勝 鹿島のステージ優勝は01年の第2ステージ以来、通算6度目で磐田の6度と並び最多タイ。J1年間優勝7度、ナビスコ杯優勝6度、天皇杯優勝4度も最多。

 ▼サイド攻撃機能 クロスからの得点が今季リーグ最多10点。「データスタジアム」の調べで、クロス成功(味方に合った回数)は86本でリーグ1位、成功率26・3%もトップだった(16節時)。昨季のクロスからの得点は34試合で12点だったが、今季はサイド攻撃が威力を発揮した。

 ▼GKセーブ率1位 ベテランGK曽ケ端の安定感が光った。GKセーブ率はリーグ1位の79%で、チームの10失点もリーグ最少だった。無失点試合9度は、昨季第1ステージを無敗で制した浦和の6度を上回った。

熊本出身の鹿島植田「DFとしてうれしい」完封V
[2016年6月26日7時38分 紙面から]


トロフィーを掲げる植田(中央)(撮影・狩俣裕三)

<明治安田生命J1:鹿島2-0福岡>◇第1ステージ最終節◇25日◇カシマ

 鹿島が6連勝締めで第1ステージ(S)を制した。2位川崎Fと勝ち点1差で迎えたホームでの最終節。前半27分にDF山本脩斗(31)が先制するなど最下位福岡を2-0で下し、01年後期以来6度目のステージ優勝を遂げた。

 DF植田は笑顔で優勝カップを掲げた。常勝軍団の頼もしい21歳のDFリーダーは「最終節を無失点で優勝できたのは、DFとしてうれしい」と充実感を漂わせた。今季はわずか失点10だったが「第2ステージはもっと失点を減らしていかないといけない」。早くも次の戦いを見据えていた。

 熊本地震で被害のあった宇土市出身。4月中旬、1泊2日の強行軍で故郷に向かい、母校大津高に隣接する大津中などを回った。中学、高校時代に、よく試合をした益城町のグラウンドには何千人が避難していた。疲れながら、物資を探して必死の形相になる人間をテレビ以外で初めて見た。

 宇土市では涙目の市長に会い、泣いた。鹿嶋市内で募金活動をした時は、石井監督と小笠原主将が手伝いに来てくれた。鹿島で、U-23日本代表で「自分にはプレーで見せることしかできない」。故郷を思う男は頼もしかった。

鹿島一筋16年青木「出会えて幸せ」第2Sから鳥栖
[2016年6月26日7時38分 紙面から]


チームメートから胴上げされる青木(撮影・下田雄一)

<明治安田生命J1:鹿島2-0福岡>◇第1ステージ最終節◇25日◇カシマ

 第1ステージ優勝を置きみやげに、また功労者がチームを去る。鹿島の元日本代表DF青木剛(33)が福岡戦を最後に鳥栖へ完全移籍。16年目、クラブ現役3位の通算376試合に出場した守備職人が後半ロスタイムから出場し、日刊スポーツに惜別メッセージを寄せた。

<惜別メッセージ>

 ベンチで「青木」コールを聞いた時、グッとくるものがありました。出た時は勝って終わらせることだけ考えていたけど、ピッチに石井監督と握手してから入った時に「これで最後か」と。最後、サポーター席に招いてもらい「アントラーズと出会えて幸せでした」と感謝しました。本当にありがとうございます。鹿島と皆さんが大好きでした。

 正式オファーをいただいたのは先週。鹿島でサッカー人生を全うしたい。新天地で自分の力を試したい。2つの思いで葛藤しましたが、選手として幅を広げ、人としても成長するために新たな挑戦を選びました。

 01年に入団してから10度のタイトル(リーグ4度、ナビスコ杯4度、天皇杯2度)に恵まれました。すべてに全力だったので最高の試合は挙げられませんが、2年前(14年4月19日)の神戸戦では、自分がハンドでPKを与えて退場した後に逆転負けしました。サッカーを続けてもいいのか、練習場に行く資格があるのか、本気でやめた方がいいんじゃないか。悩み、苦しみました。でも、ファンが応援してくれて心に響いたことは今でも忘れません。

 初めての移籍ですが、相談した人は誰1人、反対しませんでした。老け込むには、まだ早いと。気付けば年上は(小笠原)満男さんと曽ケ端さんだけ。岩政さんが移籍し、中田さんが引退し、自分も移籍となりますが、今は新たな経験をしたい意欲の方が強いです。

 月曜日に出発します。優勝まで鹿島の一員と思っていたので、まだ荷造りはしていません。新しい人と出会えば新しい自分とも出会える。成長してカシマに帰って来ます。(鹿島DF)

 ◆青木剛(あおき・たけし)1982年(昭57)9月28日、群馬県高崎市生まれ。前橋育英高から01年に鹿島入り。Jリーグ16クラブが争奪戦を繰り広げた。高卒1年目の3月17日東京V戦でデビュー。01年ワールドユース(現U-20W杯)にも出場。04年アテネ五輪予選で主将を務めたが、本大会は落選。J1通算375試合8得点。日本代表は国際Aマッチ2試合無得点。家族は夫人と3男。183センチ、75キロ。血液型O。

鹿島石井監督がNO1指揮官に 最高勝率7割4分超
[2016年6月26日7時38分 紙面から]

<明治安田生命J1:鹿島2-0福岡>◇第1ステージ最終節◇25日◇カシマ

 鹿島が6連勝締めで第1ステージ(S)を制した。2位川崎Fと勝ち点1差で迎えたホームでの最終節。前半27分にDF山本脩斗(31)が先制するなど最下位福岡を2-0で下し、01年後期以来6度目のステージ優勝を遂げた。

 鹿島の石井正忠監督(49)が、昨季のナビスコ杯に続く2つ目のタイトルを手にした。逃げも隠れもしない、前日練習で示唆した先発11人で福岡戦に臨むと、終盤には今夏で退団するFWジネイ、DF青木を送り出した。3万超の観衆が最高潮に達した中、優勝の笛が鳴ると、両腕を小さく上げてガッツポーズ。「何年もリーグ戦のタイトルを取れていなかった。ステージ優勝でも、優勝です」。そう言うとサプライズのウオーターシャワーを浴びた。

 就任から11カ月。常勝軍団の歴代最高勝率監督になった。前任トニーニョ・セレーゾ監督の電撃解任を受けて昨年7月に急きょコーチから昇格したが、今節まで23勝3分け5敗の勝率7割4分2厘。ジーコ総監督の7割2分7厘を抜き第1S制覇に箔(はく)を付けた。リーグ全体でも黄金期の磐田の鈴木政一、バウミール両監督に次ぐ3位。鹿島にも復活の期待が漂う。

 2年目の今季はキャンプから改革した。ただ走るだけの「素走り」を廃止し、全メニューにボールを絡めた。筋肉の機能性を高める「ファンクショナルトレーニング」も導入。筒型器具バイパー(6~10キロ)を用いて鍛えるもので、序盤は慣れない箇所への刺激で負傷者も出たが、実際のサッカーに則した動作をするため。ステージ6連勝締めが効果を裏付ける。大学時代に運動生理学を専攻し、鹿島で10季、フィジカルコーチを務めた経験でチーム力の底上げに取り組んだ。

 現役時代の93年浦和戦で決勝弾を決め、鹿島をJ元年の第1S初代王者に導いた。23年後に指導者としても戴冠。「監督が誰であれ、選手が素晴らしかったので。それに尽きる。サポーターの皆さんと一緒に勝ち取ることができました」。穏やかな口調で優勝の喜びを分かち合った。【木下淳】

 ◆石井正忠(いしい・まさただ)1967年(昭42)2月1日、千葉県市原市生まれ。現役時代はDF、MF。市原緑高、順大、NTT関東をへて92年に鹿島の前身、住友金属入り。97年までプレーした。98年に福岡移籍も左膝前十字靱帯(じんたい)断裂、引退。J通算95試合3得点。99年に鹿島ユースのコーチ、02年にトップチームのフィジカルコーチ、12年にコーチとなった。家族は夫人と1女。179センチ。血液型B。

鹿島・土居のゴールで突き放す「しっかり見てくれた」
 明治安田J1第1ステージ最終節(25日、鹿島2-0福岡、カシマ)鹿島は1-0の前半37分、土居のゴールで突き放した。右から切れ込んだ金崎のパスを難なく押し込み「しっかり(自分を)見てくれた」と感謝した。

 昨年10月の左足骨折から復活し、今季途中から先発に定着して6得点をマーク。「試合に出られないかもしれない、優勝できないかもしれないという緊張感の中でサッカーをしてきた。いい経験になった」とうなずいた。

鹿島V要因は昌子と植田の成長、守備の安定が一番大きい
 明治安田J1第1ステージ最終節(25日、鹿島2-0福岡、カシマ)鹿島優勝の要因はセンターバック2人、DF昌子とDF植田の成長だ。

 とくに植田は起用し続けられてよくなった。経験だね。シーズン前はゴールに近いところで相手に前を向かせ、失点するシーンが目についたけどそれも改善した。リーグ最少の10失点が証明しているように、守備の安定が一番大きい。

 昨季、セレーゾ監督が退任し、石井監督が就任した。それから勝ち出したイメージだ。ちょっと聞いた話だが、前監督のときは毎週木曜日に行う紅白戦をスライディング禁止、ノーファウルでやっていたらしい。これは考えられない。紅白戦は若手にとってアピールの場だし、控え組がガツガツいかないとチーム力が上がらない。それが鹿島の伝統だし、自分のときもそうだった。石井監督になって紅白戦を元に戻したんだ。

 鹿島の伝統を受け継いでいるから、強いのだろう。MF小笠原らベテランと若手が融合して、チーム力が上がった。この優勝は、若手選手にはいい経験になったはずだ。(サンケイスポーツ専属評論家)

鹿島・鈴木常務、再建策語る「若い選手を育てて勝つチームづくり」
 明治安田J1第1ステージ最終節(25日、鹿島2-0福岡、カシマ)鉄壁守備でV!! 首位の鹿島が、U-23(23歳以下)日本代表DF植田直通(21)らの活躍で最下位の福岡を2-0で下し、6連勝で勝ち点39としてステージ優勝を決めた。

 鹿島が第1ステージを制し、盟主復権を高らかに宣言した。

 「中長期計画で、若い選手を育てて勝つチームづくりをしてきた」

 強化責任者の鈴木満常務がチーム再建策を語った。2012年にリーグ11位と低迷したチームは、FW土居や日本代表DF昌子、U-23代表DF植田らを主軸に据え、中期的な視野で経験値を植えつけてきた。

 MF柴崎とFW金崎の日本代表コンビの存在も大きい。昨オフ、欧州移籍を模索していた柴崎の慰留に成功。ポルトガル2部・ポルティモネンセから2月に復帰した金崎は15試合に出場し8得点。柴崎とともに攻撃陣を引っ張った。

 37歳の元日本代表MF小笠原も含め、ピッチ上でお互いに不満をぶつけ合い、戦術に還元できる成熟した関係が選手内で構築された。バランスのとれたチーム編成が復活の鍵となった。

【歓喜の鹿島】
キャプテン小笠原「第2ステージも取る」

キャプテンとしてチームを引っ張ったMF小笠原
「まだ第1ステージを取っただけ。年間で勝たないと本当の意味でのチャンピオンではない。第2ステージも取る」

CKで先制点をお膳立てしたMF柴崎岳
「勝利に結果で貢献できてよかった。失点も少ないし、チームの守備意識が高まっている」

クラブ一筋16年目。鹿島を離れ鳥栖に移籍する元日本代表MF青木剛
「サポーターの喜ぶ姿を見たくてここまで走ってきた。鹿島に出会えてよかった。僕は幸せものです」

前半27分にCKから先制ヘッドを決めたDF山本
「相手はゾーンで守っていたので、タイミングよく飛びこめばニアで合わせられると思っていた」

前半37分にFW金崎のアシストからチーム2点目を決めたFW土居
「今シーズンはけがで出遅れてチームに迷惑をかけたが、ステージ優勝でチャラにできたと思う」

鹿島・石井監督
「チームの結束力、総合力の結果だと思っている。昨年よりも全体のレベルが確実に上がっている。第2ステージでは、さらにいい成績を残したい」

【植田の母・俊子さん手記】
直通は地震に涙流し…仲間と駆けつけてくれた


5月のチャリティーマッチの前に募金活動した植田(左奥、中央は手倉森監督)。被災した故郷・熊本を常に思いやった

 明治安田J1第1ステージ最終節(25日、鹿島2-0福岡、カシマ)鹿島のU-23(23歳以下)日本代表DF植田直通(21)ら守備陣が福岡を完封。チームはリーグ最少失点(10点)の堅守で、見事に第1ステージを制した。守備の要として、7季ぶり優勝のチームを支えた植田の母・俊子さん(52)もスタンドで観戦。サンケイスポーツに喜びを語った。

 鹿島という素晴らしいチームで、その一員としての優勝。直通、本当におめでとう。サポーターの皆さんに応援してもらう息子の姿をスタンドで見ることができ、私も幸せです。

 まっすぐに素直に生きてほしい。植田家の人間は筋を通す人間でないといけないという思いで、主人(太実男=たみお=さん)が“直通”と名づけました。名前どおりに成長してくれたと思います。

 出生時も3400グラムと大きく、小学校のときは同級生の中でいつも一番高い身長でした。幼い頃の夢は「恐竜の骨を掘る人になりたい」。3つ上の姉と4つ下の妹がいるせいか、おとなしくて人見知り。優しい性格の子でした。

 小学生の頃、私の誕生日に肩たたき券をくれたり、中学1年で父方のおじいちゃんが亡くなったときは、悲しんでいるおばあちゃんに「僕が守ってあげる」と声をかけ、一緒に寝てあげたことも。熊本地震では試合後に涙を流して故郷を心配してくれ、小笠原(満男)さんらと支援に駆けつけてくれました。熊本のために動いてくれた鹿島の皆さんの活躍に、みんな勇気づけられました。

 昨年のナビスコ杯は優勝しても、本人は試合に出られず悔しい思いをしていたと聞きました。何も声をかけられませんでしたが、本人が努力したのでしょう。今回、悔しさを乗り越えて直通の表情は晴れ晴れとしていました。リオデジャネイロ五輪も頑張ってください。


植田 直通(うえだ・なおみち)

 1994(平成6)年10月24日生まれ、21歳。熊本・宇土市出身。小3でサッカーを始める。大津高から2013年に鹿島入団。14年3月1日の甲府戦でJ1初出場、昨年4月16日の柏戦で同初得点。11年U-17W杯では過去最高に並ぶ8強入り。昨年1月のアジア杯で日本代表に初選出も不出場。今年1月、U-23日本代表としてリオ五輪アジア最終予選優勝に貢献。J1今季15試合0得点、同通算47試合1得点。1メートル86、77キロ。

熊本魂で植田が守った!鹿島、盟主復活7年ぶりJ1タイトル

植田がステージ優勝のトロフィーを掲げ、喜ぶ鹿島イレブン。目指すは年間王者のタイトルだ (撮影・中井誠)

 明治安田J1第1ステージ最終節(25日、カシマスタジアムほか)鉄壁守備でV!! 首位の鹿島が、U-23(23歳以下)日本代表DF植田直通(21)らの活躍で最下位の福岡を2-0で下し、6連勝で勝ち点39としてステージ優勝を決めた。2001年第2ステージ以来6度目のステージ制覇で、最大5チームで年間優勝を争うチャンピオンシップの出場権を最初に獲得した。初のステージ優勝の可能性があった川崎は大宮を2-0で下したが、勝ち点38で及ばず2位に終わった。第2ステージは7月2日に始まる。


鉄壁の守備陣の一翼を担った植田。熊本地震の地元を励ます奮闘ぶりだった (撮影・蔵賢斗)

 粋な計らいだった。主将MF小笠原から優勝トロフィーを渡されたDF植田が、高々と夜空に掲げた。

 「(小笠原)満男さんに『熊本の方々もたくさん見ている。お前が掲げろ』と言われた。感謝です」

 普段は寡黙な男が感無量の表情で話した。思いよ、届けとばかり…。

 勝てば100%ステージ優勝が決まる一戦。前半27分に先制すると、同37分に追加点。真っ赤に染まった場内のボルテージは一気に上昇した。守っては日本代表DF昌子を出場停止で欠く中で、植田らが福岡の攻撃を体ではじき返し、破竹の6連勝で締めた。

 心優しき武闘派だ。植田は小学2年からテコンドーを習い、中学時に全国大会にも出場。熊本地震の復興支援試合となったガーナ戦(5月11日)では相手との接触で9針を縫う裂傷を負ったが、「慣れているから」と応急処置を施してプレーを続けた。ゲームも大好きで「龍が如く」がお気に入り。抜群の集中力で最新作「極」もたった3日間で攻略した。

 熊本・宇土市出身。故郷は震災で市役所が半壊するなど大きな被害が出た。4月17日には鹿島での練習後に東日本大震災の被災地、岩手出身のMF小笠原らと肉などの食料品やトイレットペーパーを買い込み被災地に入った。実家は倒壊を免れたものの食器は割れ、家具は破損。変わり果てた故郷に衝撃を受けたが、こみ上げるものを抑え「何も言わずにほかの避難所へと向かいました」(母・俊子さん)。


優勝を決め喜ぶ鹿島・植田=カシマサッカースタジアム(撮影・蔵賢斗)

 昌子との鉄壁コンビはリーグ屈指の守備力を誇る。今季17試合で失点はわずか10。1試合平均0・59失点はリーグ最少だ。このペースを維持すれば、2008年に大分が打ち立てた34試合24失点のリーグ記録更新も可能になる。

 「第2ステージは全勝する」と植田。ステージ制覇はタイトルではない-が鹿島の誇り。復活した盟主が目指すのは、年間Vだけだ。 (一色伸裕)

Jリーグの村井満チェアマン
「鹿島は世代交代をしながら、勝負強さを若手が受け継いでいる。リーグ最少失点のDF植田はあの若さで堂々たる戦いぶり。危なげなかった」


優勝を決め、カップを掲げる鹿島・石井監督(中央)ら=カシマサッカースタジアム(撮影・中井誠) 


優勝を決め喜び合う鹿島イレブン=カシマサッカースタジアム(撮影・蔵賢斗)


後半、チーム3点目を決める鹿島・ジネイ(左) =カシマサッカースタジアム(撮影・中井誠)


後半、ゴールを決め喜ぶ鹿島・ジネイ=カシマサッカースタジアム(撮影・蔵賢斗)


優勝を決め、サポーターに挨拶する鹿島・石井監督=カシマサッカースタジアム(撮影・中井誠)


優勝を決めた鹿島・石井監督=カシマサッカースタジアム(撮影・蔵賢斗)


優勝を決め、スタッフらとタッチする鹿島・石井監督(右)=カシマサッカースタジアム(撮影・中井誠)


優勝を決め喜ぶ鹿島・植田=カシマサッカースタジアム(撮影・蔵賢斗)


優勝を決め喜ぶ鹿島・植田=カシマサッカースタジアム(撮影・蔵賢斗)


前半、先制ゴールを決め金崎(33)らと喜ぶ鹿島・山本=カシマ


退団が決まっている鹿島・青木。最後はチームメイトに胴上げされた=カシマサッカースタジアム(撮影・蔵賢斗)


前半、指示を出す鹿島・石井正忠監督=カシマサッカースタジアム(撮影・中井誠)


鹿島アントラーズ

 1947年に住友金属工業蹴球同好会として創部。ホームタウンは茨城県鹿嶋市など5市。本拠地はカシマスタジアム(4万728人収容)。元ブラジル代表の名選手ジーコを招いて強化を図り、Jリーグ創設に参加した。J1で7度、ナビスコ杯で6度の優勝はともに最多。天皇杯もプロ化後、最多の4度優勝。アントラーは英語で「シカの枝角」の意。石井正忠監督。井畑滋代表取締役社長。

今季のJ1方式

 見どころを増やし、消化試合を少なくするために昨季に続いて2ステージ制を採用。第2ステージは7月2日から11月3日まで行われる。年間王者はチャンピオンシップ(CS)で決定する。CSは昨季同様に年間勝ち点の上位3チームと各ステージ優勝チームが出場。重複した場合の繰り上げ出場はない。トーナメントで争い、年間勝ち点1位は必ず決勝にシードされる。今季はステージ優勝チームよりも年間勝ち点上位チームが優遇される方式に変更された。

鹿島OB海外組の内田&大迫 青木のユニで観戦 V見届ける
明治安田生命J1第1ステージ最終節 鹿島2―0福岡 (6月25日 鹿島)


<鹿島・福岡>青木のユニホームを掲げて試合を観戦する内田(左)と大迫
Photo By スポニチ


 鹿島OBの内田(シャルケ)、大迫(ケルン)が優勝の瞬間を見届けた。ともに、この試合を最後に移籍する青木のユニホームを着てスタンドから観戦。

 右膝手術からの復帰を目指しリハビリ中の内田は「セットプレーで得点するのが鹿島らしい。結果が出たことでチームはもっと強くなると思う」と語った。一方、大迫は「鹿島が優勝してうれしい。青木さんにサインもらいました」と笑顔だった。


<鹿島・福岡>青木(手前)からユニホームにサインをもらう大迫(左)と内田(同2人目)
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[ 2016年6月26日 05:30 ]

DF山本 勝利呼ぶ千金先制弾!「チームが落ち着いた」
明治安田生命J1第1ステージ最終節 鹿島2―0福岡 (6月25日 鹿島)


<鹿島・福岡>前半27分、ゴールを決め喜ぶ山本(左)と金崎(同2人目)
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 CKから先制点を挙げた鹿島のDF山本は「貴重な1点目を取れて、チームが落ち着いた。それが勝利につながった。90分間を通してチーム全体で前戦からプレスをかけ続けられた」と充実の汗を拭った。

 09年に3連覇した時から、メンバーは大きく入れ替わった。追加点を挙げた24歳の土居は「あの時の鹿島らしさとは違う、また新しい僕ららしさを示せたファーストステージなのかなと思う」と笑顔を浮かべた。
[ 2016年6月26日 05:30 ]

DF植田 体張って完封貢献!主将・小笠原が粋なアシスト
明治安田生命J1第1ステージ最終節 鹿島2―0福岡 (6月25日 鹿島)


<鹿島・福岡>トロフィー掲げる植田(中央)ら鹿島イレブン
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 鹿島のDF植田が体を張った守備で完封勝利に貢献した。

 試合後は主将のMF小笠原から手渡されたトロフィーをチームの代表として掲げた。「優勝が決まったときから“熊本の人が見ているからお前が掲げろ”と言われていました」と明かした。昨季のナビスコ杯決勝はベンチ外。自身にとっては初タイトルだが、「次は年間チャンピオン目指して頑張っていきたい」と、前だけを向いていた。


<鹿島・福岡>前半、ボールを競り合う植田(左)
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[ 2016年6月26日 05:30 ]

鹿島 J最多タイ6度目ステージV!守備力で勝ち取った
明治安田生命J1第1ステージ最終節 鹿島2―0福岡 (6月25日 鹿島)


<鹿島・福岡>トロフィー掲げる石井監督(手前)
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 リーグ屈指の守備力で混戦を制した。首位の鹿島は前半27分にDF山本脩斗(31)が先制点を決めると、同37分にはMF土居聖真(24)が2点目を決めて逃げ切り。福岡を2―0で下して12勝3分け2敗で勝ち点39とし、優勝を決めた。総失点10はリーグ最少失点。石井正忠監督(49)は史上2人目の選手、監督としてのステージ優勝を飾った。チームは09年に年間王者に輝いて以来、リーグタイトルから遠ざかっていたが、終盤の破竹の6連勝で7年ぶりのタイトルを手にした。

 ホイッスルの瞬間、今季初めて3万人を超えた観衆は総立ちとなり、ベンチでは石井監督がスタッフと抱き合った。史上2人目の選手、監督としてのステージ優勝。選手時代の93年7月7日には、浦和戦で決勝ゴールを決めてJリーグ元年に第1ステージ制覇に導いた。そして、この日はポロシャツ姿での歓喜。「僕は(自身の快挙に)そんなに価値がないと思っている。クラブに対して少しの貢献にはなったが、そこは意識せずに、とにかく勝ち点3を取ることしか考えていなかった」と、謙虚に振り返った。

 09年に年間優勝してからチームは6年間リーグタイトルから遠ざかった。12年には11位と低迷。クラブは世代交代を図るべく、トニーニョ・セレーゾ氏ら若手の育成に定評のある監督を招へいした。13、14年は優勝を目指しながらも、育成期間に充てた。そこで、頭角を現したのがこの日、得点を奪った土居。方向性は間違っていなかった。

 昨季途中に就任した石井監督は、守備を再構築した。相手チームの分析ではセンターバックの利き足やクセまで細かな部分も選手に覚えさせた。FWがパスコースを限定させて高い位置でボールを奪い取り、攻撃に素早く転じるスタイルを徹底した。今季は17試合でわずか10失点。J1が18クラブとなった05年以降では3連覇を達成した09年以来、チーム最少タイ記録でステージ優勝を果たした。

 チームを立て直したのは主将の小笠原だった。連覇を狙ったナビスコ杯では5月18日の湘南戦に敗れ、1次リーグ敗退が決定。同21日の名古屋戦を前にした円陣では「それぞれエゴを捨てて、この試合に懸けよう」と静かに呼び掛けた。「自分の言葉ではなく若い頃からずっとかけられている言葉」という。頭の中に浮かんだのは若い時の自分。チーム事情で交代を命じられた時には握手せず引き揚げたこともあった。だが、先輩に諭され気付いた。優先されるのは勝利。それが常勝軍団に脈々と受け継がれる“鹿島イズム”だ。名古屋戦の逆転勝ちを境にチームは負け知らず。終盤の破竹の6連勝で首位を走る川崎Fをかわし、ついに頂点に立った。

 終盤にはこの試合限りでの退団が決定しているDF青木とFWジネイが途中出場。全員が思い描いたシナリオ通り、最良の形で栄冠に輝いた。


第1ステージ優勝を決め、喜ぶ鹿島イレブン
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<鹿島・福岡>優勝を決め笑顔を見せる(左から)土居、柴崎、金崎
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[ 2016年6月26日 05:30 ]

鹿島 昨オフの編成のテーマ、金崎&柴崎の流出防ぎ栄冠
明治安田生命J1第1ステージ最終節 鹿島2―0福岡 (6月25日 鹿島)


<鹿島・福岡>写真に納まる(左から)土居、柴崎、金崎
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 今季に向けた昨オフの編成のテーマは「金崎と柴崎を残すこと」だった。

 鈴木強化部長によれば、昨季ポルトガル2部ポルティモネンセから期限付き移籍で獲得した金崎は海外志向が強かった。鹿島への完全移籍に向けて交渉したが、欧州の強豪への移籍を願う本人を説得できず今年1月に所属先に戻った。それでも諦めず移籍市場が閉まる1月末まで待ち、再アタック。2月中旬にポルトガルに渡り直接交渉。最後は横浜などとの争いを制し、再契約へとこぎ着けた。

 一方、柴崎も海外移籍の道を探っていたが、正式なオファーは届かず、1月半ばに残留を決断したという。鈴木強化部長が「チームのベースになる試合」と評した昨季のナビスコ杯決勝の中心メンバー2人がそろって今季を迎えた。

 金崎は期待通りにチーム最多の8得点をマーク。流出を防いだことが、6度目のステージ優勝につながった。
[ 2016年6月26日 05:30 ]

【鹿島】金崎で復活「常勝」軍団が第1S優勝!7年ぶりリーグタイトル
2016年6月26日6時0分 スポーツ報知


第1ステージ優勝トロフィーを掲げる植田(中央)を中心に喜ぶ鹿島イレブン


前半27分、先制ゴールを決めた鹿島・山本(左)は、雄叫びを上げた


 ◆明治安田生命Jリーグ J1第1ステージ最終節 鹿島2―0福岡(25日・カシマスタジアム)

 鹿島が福岡を2―0で下し、第1ステージ(S)優勝を決めた。前半27分にDF山本脩斗(31)、同37分にFW土居聖真(24)が得点すると、U―23代表DF植田直通(21)を中心とした手堅い守備で完封した。リーグタイトルは1シーズン制で3連覇を達成した2009年以来。賞金5000万円を獲得し、年間優勝を争うチャンピオンシップ(CS)出場権を手にした。勝ち点差1で追っていた2位・川崎は大宮を2―0で破ったが、初タイトルには届かず。第2Sは7月2日に開幕する。

 強い鹿島が帰ってきた。3連覇した09年以来のリーグタイトル獲得で、優勝は23回目。打ち上げられた花火の下で、選手から水を浴びせられた石井正忠監督(49)は「選手が素晴らしい。それに尽きると思います」と笑みを浮かべた。前半27分にCKからDF山本が頭で押し込むと、同37分にはFW金崎のクロスをFW土居が右足で詰めて加点。危なげない試合運びで第1Sの頂点に立った。

 12年にジョルジーニョ監督が就任すると、世代交代に舵(かじ)を切った。30代半ばに差し掛かるMF小笠原らの黄金世代(79年生まれ)から、プラチナ世代(92年生まれ)と言われるMF柴崎、土居、DF昌子らをチームの中心に据える試み。多くのクラブが世代交代に苦しんだが、鹿島も例外ではなかった。

 12年は初めてJ2降格を意識した戦いを余儀なくされ、クラブワーストの11位に沈んだ。その後も勝負どころを落としてV逸の連続。小笠原主将の目には「自分が若い時は一流のブラジル人が競争相手で、チャンスをモノにしなかったら新しい助っ人を獲得して終わり。(今の若い選手には)ポジションが用意されている。必死さ、がむしゃらさが足りない」と映った。

 選手同士の口論が毎週のように起こっていた練習場は静かになった。「チームに改善点を感じても、言わないでいることが雰囲気を乱さないためにいいことだと感じている選手もいた」(DF西)。J最多の17タイトル獲得を支えた「伝統」が失われつつある中、西とともに雰囲気を変えたのは、15年に加入したFW金崎だった。

 自己主張の強いストライカーは、途中交代させられた試合後にトニーニョ・セレーゾ監督(当時)の部屋に約2時間こもり、自分の意見をぶつけた。セレーゾ監督は「もう代えたくない」と懲りた。日本代表に名を連ねながらも、必死になる金崎の姿を見て、周りも変わった。「言いたいことは言う。求めるところは求める。それがプロ。強いチーム」と西。練習では、その西と土居がケンカ腰で意見をぶつけ合った。首位に立った18日の神戸戦では、金崎と西、金崎と昌子が顔を真っ赤にさせて意見を言い合った。王者に返り咲く下地がよみがえった。

 MFカイオ、DF昌子と主力2人を欠く中、代役のMF杉本、DFブエノが仕事を果たした。今月限りで退団が決まっているDF青木とFWジネイもピッチに立ち、優勝で送り出すことができた。「目標はここじゃない。第2Sも取って、その先も勝てるように」と小笠原。トンネルを抜けた鹿島が、年間王者へと突き進む。(内田 知宏)

 ◆鹿島アントラーズ 1947年、住友金属工業蹴球同好会として創部。ホームタウンは茨城県鹿嶋市など5市。本拠地はカシマスタジアム(収容4万830人)。元ブラジル代表のジーコ氏を招いて強化を図り、93年のJリーグ創設から参加した。J1優勝7回、ナビスコ杯優勝6回、天皇杯優勝4回はいずれも最多。アントラーは英語で「鹿の枝角」。チームカラーはディープレッド。

【鹿島】植田、完封でV「最高です」鳥栖のオファー断り残留…定位置つかんだ
2016年6月26日6時0分 スポーツ報知


優勝トロフィーを掲げる植田(中央)を中心に喜ぶ鹿島イレブン

 ◆明治安田生命Jリーグ J1第1ステージ最終節 鹿島2―0福岡(25日・カシマスタジアム)

 最初に優勝トロフィーを掲げたのはDF植田だった。主将のMF小笠原から「熊本の人もたくさん見ているだろうから、お前が掲げろ」と指名を受け中央に立つと、飛び上がるようにして夜空に向けた。「最終節を無失点で優勝できた。DFとしてうれしい。今、最高です」。今季9度目の完封。17試合終了時点で失点10はリーグ最少で、クラブ史上最小タイ。DF昌子とのコンビは屈指だった。

 今季開幕前、鳥栖から獲得オファーを受けた。昨季はセンターバックの主力として期待を受けながら、リーグ戦出場は前年の20試合を大きく下回る12試合。1対1の場面では強さを発揮したものの、課題の連係やポジショニングで失点に絡むことが多かった。今年はリオ五輪が控え、さらに出場機会が減れば代表入りも難しくなる。焦りを感じていた。

 しばらく悩んだが、原点に立ち返ることで結論が出た。「自分は鹿島でプレーするために鹿島に入った。だから鹿島で勝負しないといけない」。物心ついた時から、父・太実男さん(53)に「何事においても負けは許さない」と教わった。ご飯の量、食べるスピードでも常に「1番」を目指してきた。家訓を思い出し、腹をくくった。課題だった指示の声、カバーリングは飛躍的に向上した。

 4月14日、地元・熊本が大震災に見舞われた時も同じだった。直後の湘南戦(同16日・BMWス)の試合後、テレビインタビューで故郷を案じて号泣した。ドラえもんの映画ではよく泣くが、ピッチで泣いたのはプロに入ってから初めて。「熊本の方々がたくさん応援してくださっている。トロフィーを掲げるところを見せられて良かった」

 13年に鹿島入りしてから、リーグ戦でのタイトルは初めてだ。次はメンバー入りが確実なリオ五輪に視線を向ける。「もちろん金メダルを目指す」と話す守備職人が、手倉森ジャパンの最終ラインでも主役を張る。(内田 知宏)

 ◆植田 直通(うえだ・なおみち)1994年10月24日、熊本・宇土市生まれ。21歳。子供の頃からテコンドーに励み、大会で優勝するほどの腕前を持つ。サッカーは小学3年で始め、熊本・大津高では1年夏からレギュラー。各年代別代表に選出され13年に鹿島入り。15年アジア杯では日本代表にも招集された。J1通算47試合1得点。186センチ、80キロ。家族は両親と姉、妹。

J1鹿島、6度目ステージV
2016年6月25日


 J1第1ステージ優勝を決め、喜ぶ鹿島イレブン=25日夜、カシマスタジアム

 明治安田J1第1ステージ最終節(25日・カシマスタジアムほか=9試合)首位の鹿島が最下位の福岡を2-0で下し、6連勝で勝ち点39としてステージ優勝を決めた。2001年第2ステージ以来6度目のステージ制覇で、最大5チームで年間優勝を争うチャンピオンシップの出場権を最初に獲得した。

 初のステージ優勝の可能性があった川崎は大宮を2-0で下したが、勝ち点38で及ばず2位。3位浦和は神戸に3-1で勝ち、同33とした。広島は甲府に快勝し4位。FC東京は横浜M、磐田は仙台、新潟は鳥栖をそれぞれ下し、G大阪-名古屋、柏-湘南は引き分けた。

 第2ステージは7月2日始まる。

鹿島V 7年前から先発で残るのは2人
2016年6月25日


ファーストステージを制覇し、笑顔で喜ぶ鹿島イレブン=茨城県立カシマサッカースタジアム

 J1鹿島が25日、福岡に2-0で勝利し、リーグ3連覇を達成した09年以来7年ぶりとなるリーグ戦のタイトルとなる、第1ステージ優勝を果たした。首位に立ったのは最終節直前の第16節終了後。6連勝で川崎を逆転する鮮やかな逆転優勝だった。J屈指の「常勝クラブ」である鹿島は、09年のチームからどう変貌したのか、チームの顔ぶれを中心にまとめた。

 09年の優勝を決めたのは12月5日、アウェーの浦和戦。スタメンは次のような顔ぶれだった。

 ▽GK 曽ヶ端準、▽DF 内田篤人、岩政大樹、伊野波雅彦、新井場徹、▽MF 小笠原満男、中田浩二、野沢拓也、本山雅志、▽FW 興梠慎三、マルキーニョス、▽監督 オリベイラ

 この日の福岡戦の先発は以下の通り。

 ▽GK 曽ヶ端準、▽DF 西大伍、植田直通、ブエノ、山本脩斗、▽MF 柴崎岳、小笠原満男、遠藤康、杉本太郎、▽FW 土居聖真、金崎夢生、▽石井正忠

 なお、DF昌子源とMFカイオが累積警告で出場停止となっており、ブエノと杉本が入っていた。


 09年最終節に先発した11人のうち現在も鹿島に所属しているのは曽ヶ端と小笠原だけ。リーグ優勝7回の“常勝・鹿島”を肌で知る選手は本当に少なくなった。その中で、DFラインでは植田と昌子がセンターバックの軸に定着。ボランチでは柴崎がクラブの中心に育ち、前線ではシュートセンスのある土居、ハードワークができる金崎が存在感を示している。

 場内インタビューで小笠原は「まだシーズンは続くので、僕らの目標はここではないですし、セカンド(第2)ステージもとって、この先も勝ちにいけるように頑張ります」とあらためて、気を引き締め直していた。

鹿島J1第1ステージV 09年以来
2016年6月25日


 第1ステージ優勝を決め青木(5)とタッチする鹿島・小笠原=カシマ

 「J1、鹿島2-0福岡」(25日、カシマスタジアム)

 首位の鹿島は最下位の福岡を下し、第1ステージ優勝を決めた。J1では1ステージ制の07年から09年まで3連覇しているため、リーグ戦のタイトルは7年ぶり。2ステージ制でのステージ優勝は01年第2ステージ以来となる。前節で首位を陥落した2位・川崎は、最終節は勝利したものの逆転優勝はかなわなかった。

 鹿島が勝ち点36、川崎が35で迎えた最終節で、先に試合が動いたのは川崎-大宮だった。前半22分、川崎MF中村がボールを奪ってからパスを出し、これを受けたMF大塚翔平が右足で今季初ゴールとなる得点を決めた。また、後半11分には2試合ぶりの出場となったMF中村憲剛が右サイドからドリブルで持ち込み、左足でシュートを突き刺した。



 引き分けでは優勝を逃してしまう可能性があった鹿島は、前半27分に柴崎のCKからDF山本脩斗がヘディングを決めて先制に成功した。さらに、同37分にはMF遠藤からFW金崎と右サイドでつないで、ゴール付近まで切れ込み福岡の選手をひき付けると中央のFW土居聖真へパス。これを冷静に決めて2点差をつけた。

 累積警告により、DF昌子、MFカイオが出場停止だったが、守備ではDFブエノが植田とのコンビで冷静に守り切った。後半ロスタイムには、この試合限りで鳥栖へ移籍するDF青木剛、契約満了で退団するFWジネイを交代で送り込み、万感の思いを選手とサポーターが共有した。



 主将のMF小笠原満男は「素晴らしいスタッフと素晴らしい選手たちと、素晴らしいサポーターとみんなでつかみとった優勝なので、本当にうれしく思います」としみじみと語った。DFラインの要に成長した植田は「最終節、無失点で優勝できたのがDFとしてうれしい。本当、今、最高です」と笑顔を見せた。

 鹿島のステージ優勝は6回目(93年第1、97年第1、98年第2、00年第2、01年第2)。今回のステージ優勝で、11月開幕の年間優勝を決めるチャンピオンシップの出場権を得た。

内田&大迫海外組OBも会場で祝福!
2016年6月26日


 第1ステージを制し、サポーターに手を振る鹿島イレブン

 「J1、鹿島2-0福岡」(25日、カシマサッカースタジアム)

 首位の鹿島が最下位福岡を2-0で下し、6連勝で勝ち点39として第1ステージ優勝を果たした。ステージ優勝は01年第2ステージ以来6度目で、最大5チームで年間優勝を争うチャンピオンシップ出場権を獲得した。

 鹿島OBの内田(シャルケ)と大迫(ケルン)が古巣の優勝を見届けた。内田は「勝ち切るところが鹿島らしい」。鳥栖へ移籍する青木のユニホームを着て観戦し、「ロッカーでも1年目から隣だった」と振り返った。25日の練習でも青木とボールを蹴り合い「最後だと思うと、寂しくて泣きそうになった」と静かに話した。

鹿島V!6連勝締めCS出場権獲得
2016年6月26日


 第1ステージを制覇しトロフィーを掲げ喜ぶ植田(中央)ら鹿島イレブン(撮影・西岡正)

 「J1、鹿島2-0福岡」(25日、カシマサッカースタジアム)

 首位の鹿島が最下位福岡を2-0で下し、6連勝で勝ち点39として第1ステージ優勝を果たした。ステージ優勝は01年第2ステージ以来6度目で、最大5チームで年間優勝を争うチャンピオンシップ出場権を獲得した。初のステージ優勝の可能性があった川崎は大宮に快勝したが、勝ち点38で及ばず2位。第2ステージは7月2日に始まる。

 今季最多3万1636人で深紅に染まったスタンドが揺れた。通算17冠を誇る鹿島が常勝復活の足掛かりとする通算6度目のステージ優勝を決めた。

 勝てば優勝の一戦。昌子とカイオの主軸2人を出場停止で欠いた影響などみじんも感じさせない。前半27分に山本の今季初ゴールで先制すると、同37分には土居の2戦連発で試合を決定付けた。

 トロフィーを最初に高々と掲げたのはDF植田直通だった。「熊本の方がたくさん見ているから」と主将の小笠原に勧められた。故郷熊本の震災に心を痛める21歳は「応援してくれた方々に優勝を届けられてホッとしている」と胸をなで下ろした。

 今季9度目の完封だった。父・太実男さんからは「植田家に生まれたからには何でも負けるな」と言い聞かされて育った。この日も自身と同じ身長186センチながら、体重は12キロ重いウェリントンと激しい空中戦を演じて無失点勝利に貢献。10失点はリーグ最少だが、それでも「2桁は多い」と満足はない。

 功労者の花道も飾った。鳥栖へ完全移籍する青木の最後の試合。植田にとって“壁”となっていた存在だったが「最後にセンターバックを組めていい思い出になった。今までお世話になったので寂しい思いはある」とかみしめるように話した。

 リーグ戦では01年第2ステージ以来の栄冠だが、まだ何も成し遂げたわけではない。小笠原が「本当のタイトルじゃない」と話すように、09年以来となるリーグ制覇への通過点にしか過ぎない。

「言い合い」で成長、発奮した鹿島 誤算から立ち直りV
勝見壮史
2016年6月26日00時48分

(25日、鹿島2―0福岡)

 「順調に右肩上がりとはいかなかった」。鹿島の鈴木強化部長にとっては、誤算から始まったシーズンだった。

 昨年はナビスコ杯で優勝し、Jリーグは第2ステージで2位。オフには欧州クラブへの移籍が念頭にあったFW金崎、MF柴崎をチームに残すことに成功。今年は優勝を狙っていた。

 しかし序盤でつまずいた。第3節で仙台に0―1で敗れた。ナビスコ杯は開幕から2連敗した。

 チームが持ち直すきっかけは、おとなしかった選手たちの怒鳴り合うような「言い合い」だった。

 6月18日の神戸戦の前半。「もっと強くパスを出せ」という金崎に、「欲しいなら、ちゃんとキープしろ」とDF西が怒鳴り返した。0―1から2点を奪って勝ち、首位に立った。

 西が言った。「みんな、思っていることを言わないことがチームのためになると考えていたんだと思う。でも、言わなければ、自分も損をすると気付いた」

 土居は練習で周囲から「もっと厳しく相手にぶつかれ、簡単にボールを失うな」と厳しく注文を付けられた。「結果で見せるしかない」と発奮し、4月10日の広島戦の初ゴールを皮切りに、チーム2位の6得点をあげた。そしてFWのレギュラーの座を奪い取った。

 鈴木強化部長はいう。「要求できるようになったのは、去年勝って自信がついてきたからだろう。言う側の姿勢も問われるから、互いに成長していける」

 2007~09年にJリーグを3連覇した黄金期には、怒鳴り合って要求しあう選手たちは、日常の練習から珍しくなかった。

 一皮むけた選手たちは、新たな黄金時代を築くのだろうか。(勝見壮史)

堅守速攻、自信深めた 鹿島2009年以来のタイトル
勝見壮史
2016年6月26日00時18分


前半、ゴールを決め喜ぶ鹿島・土居=杉本康弘撮影

(25日、鹿島2―0福岡)

 鹿島の持ち味が存分に出たゴールだった。2点目が勝利を決定付けた。

 自陣で、こぼれた球をMF柴崎が拾い、一気に敵陣へ突き進んだ。いったん左からの攻撃は失敗したが、すぐ右から攻め直し、金崎がゴール前へ低いクロス。最後はFW土居がけり込んだ。

 攻守の速い切り替え。昨年7月に就任した石井監督が、選手たちに求めてきたことだ。「日々の練習から積み重ねた意識の高さが、この試合でも出た」

 先行してからの戦い方は落ち着いていた。危ない場面では、割り切って球を遠くへ蹴り出した。攻めるときには、少ない手数で敵陣へ運んだ。DF西は「誰が出ても、何がやりたいか分かっていた」。出場停止で欠場した守備の要のDF昌子に代わって出た今季加入のブエノは、持ち前の1対1の強さを発揮し、相手のドリブルをことごとく止めた。

 ログイン前の続き終盤には第1ステージ限りで退団するFWジネイ、鳥栖へ移籍が決まった鹿島一筋16年目のDF青木を出場させた。無失点は、9試合目。余裕すら感じさせる逃げ切りだった。

 リーグ戦でのタイトルは2009年の年間王者以来。石井監督は「これまで、タイトルに絡んだことがない選手にとっては、ステージ優勝でも価値がある。これからこのチームは、いい方向に向かう」。

 選手たちは間違いなく自信を深めた。(勝見壮史)

     ◇

 ○石井監督(鹿) 「就任2年目で成果を残せたのは、選手が日々の練習を積み重ねてくれているから。選手が素晴らしい。それに尽きる」

 ○小笠原(鹿) 37歳の主将。「素晴らしいスタッフ、選手、サポーターでつかみ取った優勝。シーズンは続く。僕らの目標はここじゃない」

 ○山本(鹿) 前半27分に右CKから頭で先取点。「(退団する)ジネイと青木さんをいい形で送り出せてよかった」

 ○植田(鹿) 無失点は今季9試合目。「最終節で無失点で優勝を決められたのは、DFとしてうれしい」

 ○柴崎(鹿) 「幸運にも上位で勝ち続けるチームがなかった。一時は厳しい状況だったけど、僕らは勝ち続けたことで、優勝という結果を得られた」

第1ステージ 鹿島V、CS出場権獲得

第1ステージを制し喜ぶ鹿島の石井正忠監督(手前中央)と選手たち=カシマスタジアム、菊地克仁撮影

サッカーの明治安田J1第1ステージ最終節は25日、鹿嶋市神向寺のカシマスタジアムなどで9試合があり、鹿島は福岡を2-0で下し、第1ステージ優勝を決めた。鹿島のステージ優勝は2001年の第2ステージ以来6度目。11月から開催するチャンピオンシップの出場権を獲得した。今季の通算成績は12勝3分け2敗、勝ち点39。

今季の鹿島は開幕2連勝で好スタートを切り、その後も上位を維持した。第12節の横浜F・マリノス戦から攻守がかみ合いだし、破竹の5連勝で最終節を前に首位に立った。

鹿島は前半27分、柴崎の右CKを山本が頭で合わせて先制。同37分には金崎からのパスを土居が冷静に流し込み、追加点を決めた。後半も危なげなく6連勝で締めくくった。

Jリーグの2ステージ制は昨年11年ぶりに復活。後半の第2ステージは中断期間を設けず、7月2日に開幕する。鹿島はカシマスタジアムでガンバ大阪(キックオフ午後6時半)と対戦する。

年間王者を決めるチャンピオンシップは各ステージ覇者と年間勝ち点3位までの最大5チームが参加して行われる。 (藤崎徹)

■鹿嶋市民の誇り 錦織孝一鹿嶋市長
誠におめでとうございます。監督、コーチ、選手、スタッフ、そして関係企業や地域の方々、多くのサポーターの皆さまが一体となって勝ち取った優勝であり、鹿嶋市民の誇りであります。市民を代表して、心からお祝い申し上げます。

年間チャンピオン、天皇杯のシーズン2冠を達成し、最多獲得タイトル数の記録を伸ばして、常勝アントラーズの復活を成し遂げていただきたい。私も市民とともに精いっぱい応援してまいります。さらなる活躍を期待しております。

■年間優勝を願う 橋本昌知事
第1ステージ優勝おめでとうございます。鹿島アントラーズの選手、関係者、そしてサポーターの皆さんに心からお祝い申し上げます。チームが一丸となって優勝を成し遂げられましたことは、皆さんの努力のたまものであり、県民にとっても大きな喜びであります。この勢いで、第2ステージもさらに活躍され、年間優勝されますことを願っております。

常勝軍団復活へ…鹿島MF小笠原、第1S制覇も「満足することはない」
16/6/26 06:45



[6.25 J1第1ステージ第17節 鹿島 2-0 福岡 カシマ]

 第1ステージを制覇した。しかし、鹿島アントラーズのキャプテンマークを託される小笠原満男は喜びを表しつつも、「これに満足することはない」と表情を引き締めた。

 勝てば自力での優勝が決まる福岡戦。小笠原は勝利への、そしてタイトルへの執念をプレーで示し続ける。自陣深くまで進入しようとしてくる相手に素早く寄せてはボールを奪い取り、幾度となく危機の芽を摘み取る。球際の勝負に挑み続けて最終ライン前の防波堤となるだけではなく、素早い攻守の切り替えから前線へとパスを供給してリズムをもたらした。

 チームは前半27分にDF山本脩斗の得点で先制すると、同37分にはFW土居聖真が加点してリードを広げる。後半は追加点こそ生まれなかったものの、粘り強い対応で福岡の反撃を許さずに2-0の完封勝利で第1ステージ制覇を果たした。

「多くのサポーターの方に来て頂きましたし、その中で優勝を決められてうれしく思う」と3万1636人の観客が詰め掛けた前で優勝を決めたことに充実感を滲ませながらも、「ただ、まだ第1ステージを取っただけ」と通過点であることを強調した。

「まだシーズンは続くし、僕らの目標はここではない。年間で勝つことが本当の意味でのタイトルだと思うので、これに満足することなく、これからも勝ち続けられるように頑張りたい」

 1週間後には第2ステージがスタートすることもあり、「もっと内容を良くできるように、勝ち続けられるように、そういうメンタルで次の試合に向かっていきたい」と気持ちを切り替え、“目標”に向かって突き進むことを誓った。

(取材・文 折戸岳彦)

第1S制覇の鹿島MF柴崎「勝ち続ければこういうこともある」
16/6/26 07:00



[6.25 J1第1ステージ第17節 鹿島 2-0 福岡 カシマ]

 最終節直前に首位に立ち、怒涛の6連勝でフィニッシュ。第1ステージを制した鹿島アントラーズのMF柴崎岳は、その要因を「結果論になりますが」と前置きしつつも「僕らが勝ち続けたという部分が一番大きい」と語った。

 序盤こそ福岡にゴールを脅かされる場面を作られた鹿島だったが、徐々に主導権を握ると前半17分、「ポイントに蹴って中の選手に合わせてもらう」と柴崎が蹴り出したCKをDF山本脩斗がヘディングで叩き込んで先制に成功。さらに同27分にはFW土居聖真の得点でリードを広げると、そのまま逃げ切って2-0の完封勝利を収めた。

 第11節終了時点では首位・浦和と勝ち点4差の3位だったものの、第12節から連勝街道を突き進むと、前節には首位に立っていた川崎Fが引き分けたこともあり首位に浮上。勝てば自力での優勝が決まる最終節でもきっちりと勝利を収め、6連勝を飾ってステージ優勝を決めた。

「上位のチームが取りこぼしたという僕らにとっては幸運だった部分もある」と語った柴崎だが、「結果論になりますが、僕らが勝ち続けたという部分が一番大きい。一時はちょっと厳しい状況でしたが、勝ち続けることでこういうこともあり得るんだなと思う」と6連勝したことが結果的に優勝へとつながったと話した。

 第1ステージを制した。しかし、ここで歩みを止めるわけではない。「まだ先があります。第2ステージでもっと質を高くすることができれば、続いている連勝も伸ばしていけると思うので、一試合一試合先を見ずにやっていきたい」と第2ステージに向けて意気込みを示した。

(取材・文 折戸岳彦)

“悔しさも苛立ちもあった”鹿島FW土居「少しは恩返しできた」
16/6/26 07:15



[6.25 J1第1ステージ第17節 鹿島 2-0 福岡 カシマ]

 負傷の影響もあって今季のスタートは出遅れた。しかし、第1ステージ優勝を決める大事な試合で、鹿島アントラーズFW土居聖真は貴重な追加点を奪取して自らの存在価値を改めて証明した。

 前半17分にDF山本脩斗の得点で先制した鹿島に、追加点が生まれたのは同27分だった。MF遠藤康のパスを右サイドで受けたFW金崎夢生が鮮やかな突破で中央に切れ込む。「夢生くんが本当に良い形で抜け出した。僕も一回中に入る振りをして相手を外したので、そこを見ていてくれた」。中央でフリーとなった土居は、金崎のラストパスを冷静に流し込んでチームに2点目をもたらした。

「僕だけのゴールじゃない。チームメイト、サポーター、スタッフ皆で分かち合うことが大事だと思うので、たくさんの人たちと一緒に喜びを分かち合えて良かった」

 今シーズンは「ケガからのスタートだった」。キャンプ中の負傷の影響もあって開幕2試合は出場機会を得られず、「コンディションも完璧じゃないところから始まったので、スタメンで出ることは少なかった。思い通りのプレーができないときには悔しさも苛立ちもあった」と振り返ったように、初先発は第6節広島戦、第10節から第13節まではベンチスタートとなった。

 しかし、先発復帰した第14節甲府戦で2得点を挙げると、その後も先発の座を守り続けて第16節神戸戦で1得点、そして優勝を決めた福岡戦でも1得点を記録。終盤の6連勝に大きく貢献した。「自分が出た試合は何かしら結果を出さないといけないと思っている。第1ステージ終盤にそういう結果を残せたので、ケガで迷惑を掛けた分、少しは恩返しできたかな」と白い歯を見せた。

(取材・文 折戸岳彦)

キャプテンが見せた心遣い…トロフィーを高々と掲げた鹿島DF植田「本当に感謝」
16/6/26 07:30



[6.25 J1第1ステージ第17節 鹿島 2-0 福岡 カシマ]

 第1ステージを制した鹿島アントラーズ。優勝トロフィーは村井満チェアマンからMF小笠原満男へと渡される。すると、小笠原はそのトロフィーをDF植田直通へと手渡し、21歳の若武者がトロフィーを高々と掲げて喜びを爆発させた。優勝トロフィーは通常、キャプテンが掲げるはずだが、そこには小笠原の心遣いがあったようだ。

 熊本県宇土市出身の植田は、被災した地元への思いを胸にプレーを続けている――。熊本地震から間もない4月17日の練習後には、有志のチームメイトと熊本へ飛び、被災地の支援活動を行った。そこで「僕が元気を与えないといけない立場なのに、皆が僕を心配してくれたし、『サッカー頑張って』とたくさんの声を掛けてもらえた」と逆に激励を受けることも多かった。だからこそ、「僕にはサッカーしかない。戦う姿勢を見せたい」とプレーで元気を届けようとしている。

 当然、福岡戦でも戦う姿勢を示した。DF昌子源が出場停止のため、植田はDFブエノとコンビを組んでこの一戦を迎える。すると、粘り強い対応を見せて危険人物となるFWウェリントンから自由を奪い、打点の高いヘディングで福岡の攻撃を力強くはね返し続けた。植田を軸とするリーグ最少失点の守備陣は攻略されることはなく、2-0の完封勝利で第1ステージ優勝を決めた。

 セレモニーでは植田がトロフィーを高々と掲げる。本来ならば小笠原が掲げるはずだが、「優勝が決まったときから『熊本の方たちがたくさん見てくれているから、お前が掲げろ』と満男さんに言われました。本当に感謝しています」とキャプテンの心遣いがあったことを明かした。

「僕の家族、友人、知り合い、熊本のたくさんの方が応援して下さっています。応援して下さっている方たちに優勝を届けられたのは良かった」と笑顔を見せると、「あの一瞬のために頑張ってきたというのもあるので、またトロフィーを掲げたい」とタイトル獲得への意欲を燃やした。

(取材・文 折戸岳彦)

“大好き”な鹿島でのラストマッチ…鳥栖移籍のMF青木「胸が熱くなった」
16/6/26 07:45



[6.25 J1第1ステージ第17節 鹿島 2-0 福岡 カシマ]

 鹿島アントラーズ一筋で16シーズン目を迎えていた。しかし、福岡戦の2日前、MF青木剛のサガン鳥栖への完全移籍が発表された。鹿島でのラストマッチとなった福岡戦。ベンチで戦況を見つめていた青木がピッチに送り出されたのは、後半アディショナルタイムだった。

 勝利すれば自力での第1ステージ制覇が決まるチームは、2-0とリードを奪っていた。背番号5がピッチに立つ前には、サポーターから大きな“青木コール”が巻き起こる。「あそこまでのコールをしてもらえるとは思わなかったので、すごくうれしかったし、胸が熱くなった。本当にアントラーズの一員としてピッチに立つ最後だと思ったけど、失点をしてはいけない。勝って終わるんだという気持ちで入った」と大歓声に結果で応えようとしていた。

 そして、2-0のまま試合終了のホイッスルが吹かれる。鹿島の勝利、第1ステージ優勝が決まった瞬間だった。「ファン・サポーターの方が本当に喜んでくれている姿が試合が終わったときに目に入った。その姿を見るのは自分としても、すごく喜びを感じた」。しかし同時に青木にとって、鹿島でのラストマッチが終わりを迎えた瞬間でもあったが、「それは試合前から意識していたので。でも、本当に最後にピッチに立てたので、それがすごくありがたかったです」とピッチに立つ機会を与えてくれた指揮官への感謝を示した。

 16シーズン在籍した鹿島は「大好きなチーム」だ。今後はそのチームが手強い対戦相手として待ち構えることになる。「アントラーズは本当に強いチーム。練習や紅白戦でもその強さを感じています。アントラーズと対戦する機会があれば、しっかり準備して戦いたい」と力強く語った。

(取材・文 折戸岳彦)

内田、古巣の第1S制覇に「自力で勝つのが“らしい”」
16/6/26 08:00



[6.25 J1第1ステージ第17節 鹿島 2-0 福岡 カシマ]

 鹿島アントラーズでリハビリに取り組むシャルケDF内田篤人は、スタジアムで古巣の第1ステージ優勝を見届けた。

 勝利すれば自力での第1ステージ優勝が決まる鹿島は、きっちりと福岡から2-0の完封勝利を収めた。内田は「鹿島は優勝して当然というか、勝たないといけないクラブ。他力ではなく、自力で勝つのが鹿島らしい」と勝負強さを発揮したチームを称賛。

 この試合はかつてともにプレーしたMF青木剛の鹿島でのラストマッチということもあり、内田は「ショップで買おうと思っていたら売り切れていたので、無理を言って昔のユニフォームをもらいました」と青木のユニフォームを持参。青木がピッチに入る前に巻き起こった“青木コール”には「サポーターはよく言ってくれたと思いました」と白い歯を見せた。

 前日には練習に参加し、「アップの二人組を青木さんとやらせたもらった」ようだ。「最近試合に絡んでいなかったので、『監督と話するんですか?』と聞いたら、『自分の力が足りないと分かっているから、自分で乗り越えるだけだよ』って。常に自分に厳しい青木さんらしいなと感じたし、ああいう人と一緒のチームでやれてうれしかった」と先輩への感謝を示している。

 自身は昨年3月31日のウズベキスタン戦を最後に実戦から遠ざかっているが、古巣の第1ステージ優勝に刺激を受けたようで、「僕も早くグラウンドでやらないと」と早期復帰に向けてリハビリに励む。

(取材・文 折戸岳彦)



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ステージ優勝に多くの紙面が割かれる各紙である。
篤人と大迫の観戦、石井監督の勝率、柳沢コーチの仕事ぶり、育てて勝つチーム作り、トロフィーを上げた植田、植田を育てた母、夢生のパーソナリティ、言い合いなど数々のエピソードが並ぶ。
勝つべくして勝ちステージ制覇を成し遂げた。
だがしかし、CS出場権を得ただけとも考えられる。
勝利への飽くなき欲望をぶつけていこうではないか。
また、サンスポではジネイがゴールを決めたこととなっておる。
やはり、オフサイドの誤審を報じなければ気が済まなかったということであろう。
最後の最後で誤審がありステージ優勝に水が差された。
非常に残念である。


チンチロリン

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No title

ジネイのゴールを自信をもってオフサイドと判定したなら副審として技量不足。

ためらいがあったなら2点差リードのアディショナルタイム、ジネイの鹿島での最終戦、空気を読んでくれてもいいんじゃないの。
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