北京国安戦コメント
鹿島アントラーズ :監督 <試合終了>
いい試合だったと思う。どちらにも得点するチャンスはあった。ただ、我々が得点すべきところで決められず、北京はそのチャンスを決めることができて結果として負けてしまった。厳しい試合だった。まだ予選2試合あるので、最終までどうなるかはわからない。結果には満足していないが仕方がない。今日はマルキーニョスという重要な選手がいなくてどう戦うかを考え、経験のある選手が必要だったので若手をベンチに置いた。3人を交代したのは、新井場・野沢はケガの影響があってのこと、本山は試合途中で痛みがあって交代させた。(今日の交代に関しては)フィジカル的な理由が強かったので、思うような展開ができなかった。
【AFCチャンピオンズリーグ 北京国安 vs 鹿島】オズワルド・オリベイラ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
4月23日(水) AFCチャンピオンズリーグ
北京国安 1 - 0 鹿島 (21:00/北京)
得点者:44' チアゴ(北京国安)
●オズワルド・オリベイラ監督(鹿島):
「今回は両チームとも点を取ることを重視した戦いをした。結果的に負けたが、予想された通りのタフな試合になった。お互いに点を取る術を見せ合ったと思う。あと2試合残されているが、ともに同じ対戦相手と戦うだけに、最終戦でどうなるか。お互いの健闘を祈って戦っていきたい」
Q:ここ最近の試合ではいい結果が出ておらず、今回も厳しい内容での敗戦となったが?(中国人記者)
「私自身はあなたとは全く違う視点で試合を見ている。あなたの見方は自由だが、我々は素晴らしい試合を見せていると思う」
Q:今回の0−1という結果は運がよかったのか、悪かったのか?(中国人記者)
「試合を決定づけたのは得点チャンスを決めたかどうかという点。両チームともベトナムとタイのチームとまだ2試合残っている。最終的に最後の試合で決まると思う。一番重要なのは1次リーグ突破。最終的な結果が何よりも重要だ。今日の試合は明らかに決めるべきところで決めるか決めないかの差だったと思う」
Q:今日はマルキーニョスの欠場もあり4−5ー1で臨んだが、その狙いは? 後半に3人の選手を代えた意図も教えてほしい。
「1つ目の質問だが、マルキーニョスがガンバ戦で負傷したということもあり、経験のない選手をピッチに送り出さなければいけなくなった。しかし北京国安はすでに対戦した通り手ごわい。今回も厳しい試合になるだけに、経験が非常に重要になると思い、今いるメンバーでやっていこうと考えた。その中で新井場は浦和戦で肉離れをしていて、完璧に治っていなかった。本人と相談する中で、今回は出てもらうことにした。
今日はシステムを4−2−3−1にして、1トップの後ろに3枚を置く形にした。その意図としては、野沢と本山にはスピードを生かして相手の裏を突いてもらい、ダニーロにはボールポゼッションをしてもらおうという考えだった。彼らにはただの中盤ではなくFWの役割を多くやるように期待した。つまり、両方の役割をしなければいけなかった。
そんな中、前半が終わった時点で負傷者が出た。新井場は再び痛みが出て、後半からは石神を出さなければいけなくなった。本山も打撲で動けなくなり、野沢ももともと90分持つ状態ではなかった。正直、戦術的交代というより、フィジカル的な交代になってしまった。僕は違う展開を思い描いていたので、非常に残念だ」
Q:得失点差では相当に上回っているが、それを有利だと考えているのか?
「1つのアドバンテージとして考えている部分はあるが、残りの2試合を戦って初めてアドバンテージとして働く。現時点ではそこまではいっていないと思う」
Q:チアゴの印象はどうか?(中国人記者)
「北京国安には4〜5人のいい選手がいた。10番のチアゴはもちろん、20番のマルティネスも素晴らしい選手だった。15番の陶偉は偉大な選手だったし、6番(隋東亮)もチームのためにどう動けばいいかをよく理解している頭のいい選手だった。北京国安はチーム全体として非常によかった。今日の勝利をおめでとうと言いたいし、とてもいいチームだったと賞賛したい」
以上
【AFCチャンピオンズリーグ 北京国安 vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
4月23日(水) AFCチャンピオンズリーグ
北京国安 1 - 0 鹿島 (21:00/北京)
得点者:44' チアゴ(北京国安)
●岩政大樹選手(鹿島):
「もっとすべきことがあった試合。前半から受け身に入らないようにしようと思ったのに、どうして受け身になってしまったのか。チームとして反省しないといけない。
北京国安は前回と印象は変わらなかったけど、ウチの良さが出せなかった。攻守ともに積極的に行く姿勢が見えなかった。それはよくない傾向だ。
(前半途中に2トップになってから守備が混乱した?) 2トップになってからより、立ち上がりの方が混乱した。相手に簡単に前線にボールを入れられてしまった。ウチの前線は揃ってプレスをかけられず、自由に蹴られていた。4−5−1の両サイドも高い位置にいたし、もっとやり方はあった。守りからの意思統一が足りなかったのかな。
(最終ラインがフラットになってギャップを作られていた?) いや、フラットにはならないようにしている。でも失点シーンはここ数試合にもあったような形。リスクを冒さないようにすればよかった。最近、ディフェンスラインのメンバーも代わっている。僕と剛さん(青木)は合ってるけど、それ以外のところで合わずにピンチになっている部分もある。少しビデオを見て確認しないといけない。でもずっと試合に出ている人間としてイノ(伊野波)には申し訳ないし、僕の責任だと思う。結果的に失点したし、確認していかないといけない。
今日はとにかく全体の気持ちが…。重心が後ろにあって前がかっていかない試合だった。1戦目を勝っていて1−0でスタートということで、少し難しい試合ではあった。1トップで入ったこともちょっと後ろ向きになってしまったのかな。
中盤の人数が多かったので、もっとプレスをかける状況を作るべきだった。自分たちの力不足だと思う」
●田代有三選手(鹿島):
「勝ちたかった。前半から勝ちに行こうと思ったけど、前半からチャンスを作られた。最低限の結果。でも2点目を取られなくてよかった。
(1トップ?) 守備の時もあまりハマっていなかった。僕1人で相手のセンターバック2枚を見るのは不可能。コースだけは切ったので簡単に蹴ってくれたけど、相手の方がセカンドボールの意識が高かった。僕らが相手陣内でプレーすることも少なかった。
(これでベトナムまで戦うことになった?) 最初からラクをしようとは思っていなかった。最終節まで分からなくなったのは事実。次またホームで勝たないと。ここ3試合点を取れていないんで、まずJで点を取るところから始めたい。チャンスは多く作ったんで、あとは決めるだけ。北京国安は簡単な相手じゃないとは思っていた。ホームとアウェーでも違った。やはり簡単に勝ち抜けるわけじゃない。
(マルキーニョスの不在?) システムも違ったし、マルキが居ないとどうのということはないけど、マルキがいない分、起点になるところが減るのは確かだった。そういう中でも今日は勝たなきゃいけなかった。3試合連続で点が入ってないけど、決めるか決めないかでこうなる。そういう時期もあるし??、気にすることはないと思う。僕自身が点を取れてないんで、取れるようにしたい」
●小笠原満男選手(鹿島):
「最低限、ギリギリの結果。守備面ではもうちょっとやれた。ボールを回すことは出来たけど、ディフェンスラインの裏を突かれてピンチを招いたと思う。そこをもう少しケアできていればよかった。得失点差が10以上あるけど、まだまだ分からない。
(得点が取れていない?) 運不運で片付けちゃいけない。クロスやラストパスの精度だったり、ゴール前のアイディアとか、いろいろ考えないといけない。いつか取れるというだけでは解決しない」
以上
真摯に受け止めよう。
小笠原満男主将の言うように、クロスやラストパス、そしてゴール前のアイディアがもう一つ及ばなかった結果が如実に表れておる。
この試合だけではない、この4試合がこの2週間がそのように見受けられる。
あまりにもJEFが弱すぎたせいとは思いたくない。
がしかし、弱い相手に快勝を続け、そこそこ守備が堅くなると停滞するのは、昨季の初めと被ってくる。
あの時も宮崎キャンプ、練習試合、PSM水戸戦では快勝を続けたが、開幕してみると5戦勝ち星に恵まれないというスタートであった。
結局、監督は立て直し、ナビスコ杯はベスト4、リーグ戦・天皇杯で優勝と好成績を残したのであるから、今、この試合をこの状況を不安視する必要はない。
だが、FWやゴールへフィニッシュする選手への思いやりをここで改めて考えるときが来たのである。
日曜までは時間がある、立て直して再び飛び立とうではないか。